令和4年10月11日中野区議会総務委員会(第3回定例会)
令和4年10月11日中野区議会総務委員会(第3回定例会)の会議録
中野区議会総務委員会〔令和4年10月11日〕

中野区議会総務委員会〔令和4年10月11日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 令和4年10月11日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時58分

 

○出席委員(9名)

 ひやま 隆委員長

 立石 りお副委員長

 日野 たかし委員

 内野 大三郎委員

 若林 しげお委員

 高橋 かずちか委員

 中村 延子委員

 平山 英明委員

 長沢 和彦委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 白土 純

 副区長 横山 克人

 企画部長 石井 大輔

 企画部企画課長、企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 堀越 恵美子

 企画部構造改革担当課長 瀬谷 泰祐

 企画部財政課長 森 克久

 企画部広聴・広報課長 高村 和哉

 総務部長 海老沢 憲一

 防災危機管理担当部長、総務部防災危機管理担当課長事務取扱 石崎 公一

 DX推進室長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 浅川 靖

 総務部経理課長 宮脇 正治

 総務部DX推進室新区役所整備課長 中村 洋

 

○事務局職員

 事務局長 長﨑 武史

 事務局次長 林 健

 書記 細井 翔太

 書記 川辺 翔斗

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 中野区基本計画における重点プロジェクト等の取組状況について(企画課)

 2 中野区教育大綱の改定に向けての検討状況について(企画課)

 3 中野区構造改革実行プログラム(更新案2)について(構造改革担当)

 4 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(構造改革担当)

 5 中野セントラルパークイースト賃借床における利活用の方向性について(構造改革担当)

 6 廃校予定用地における国有地の扱いについて(構造改革担当)

 7 広聴の一元管理の検討等について(広聴・広報課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日はお手元の審査日程案(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩をとりたいと思いますので、御協力お願いします。

 議事に入ります。

 まず初めに、企画部長から発言の許可を求められておりますので、これを許します。

石井企画部長

 所管事項の報告の6番目、中野区構造改革実行プログラム更新案について発言をさせていただければと思っております。

 この構造改革実行プログラムにつきましては、全庁的な取組ということでございますので、今回の全常任委員会では共通の資料ということで報告をさせていただいております。各委員会につきましては、今進捗状況はそれぞれでございまして、既に報告が終わっているところもあれば、質疑の途中というところがあります。この総務委員会はこれからということでございます。初日に既に進めていたところがございますが、その中で、この構造改革の進め方について意見というか、異論というか、様々意見があったということがございました。それについて、それぞれの所管から報告を受けておりまして、その状況について調整をすべきであるということが金曜日のときにございました。金曜日、初日のときの状況を踏まえまして、このまま報告ということではさせていただくんですけれども、今後の構造改革の取扱いについては改めて考え方を示して進めるべきであるということで区としては判断をいたしまして、この2日目の冒頭、全常任委員会の冒頭におきまして発言をさせていただくということになりました。この構造改革の取扱いにつきましては、そうした他の常任委員会の質疑を踏まえまして、実行プログラムの今後の進め方については改めて検討させていただきたい、また、これに伴いまして、既にこの中で示しているスケジュールですが、そのスケジュールについても見直しをいたしまして、10月中旬以降に実施する予定だった区民意見聴取についても見合わせるということを考えております。

 総務委員会の報告はこれからでございますので、もちろん自由な議論をしていただければというふうには思っておりますけれども、他の委員会の状況を踏まえまして、その影響を鑑みまして、こういった考え方をとりたいと考えておりますので、こうした状況についてお含みおきいただければと思います。

 以上でございます。

委員長

 ただいまの発言に対して質疑はありますか。

長沢委員

 今御報告を受けました。中身についてはあれですが、議会運営協議会も開かれて、その中でも御報告を受けてきたところですが、定例会中に、しかも各常任委員会が開かれている、その上、総務委員会はこれからの報告であったにもかかわらず、判断として今後の進め方云々についてまた検討したい、出し直したいということ、それに至った、それについてはどのように受止め、いわゆる認識をされていますか。つまり、委員会のところでいろいろな意見が出るのは当たり前のことであって、それは通常というか、これまでのいろんな御報告についてもそうでありました。しかしながら、委員会のさなかに、繰り返しになりますが、この総務委員会では報告をしていない、でも、この後御報告があって、それは自由に御意見頂戴ねというお話なんだけど、じゃ変えるということ自身を何でこんな拙速に決めたのか。そこはどのように御認識ですか。

石井企画部長

 各常任委員会では、そこの所管に直接関係する事業ですとか、施策ですとか、そういったところの議論をしていただきたいというふうに考えておりましたが、どうしてもやはり構造改革全体の進め方についての議論にもなるということでございました。なかなか構造改革全体ということになりますと、各常任委員会の中でも対応に苦慮するということもございまして、一旦企画部のほうに持ち帰って、企画部のほうと協議をするべきだというような話もございまして、我々としては、このままですと委員会の運営といったことに影響もあるだろうということもございまして、区としてはこういった考え方を示したところでございます。

長沢委員

 私は二つあると思っていて、一つは、議会の中で、他の委員会の話ですが、詳細は分かりません、しかしながら、その中で出た意見、出たそこでの質問、それを踏まえて、このまま進めるのはいかがかという判断に至ったと、それはあると思います。しかしながら、私はもう1点、なぜ定例会中なのか、なぜ委員会が開催されているさなかにそういったことをするのか。異例のことだと思います。もしこういったことが続くんであれば、理事者、執行機関側が出ている所管の報告については、全てをそういう形をとるのか。そういうことも含めて、その判断に至った、かなりこの連休中に、金曜日に御報告を受けて、金曜日の時点なのか、連休中なのか分かりませんが、しかしながら今日こうやって報告をいただいていることなら、この短期間の中でそういう判断に至ったということですね。だけど、そうであっても、通常であれば、これはそのまま報告をして、その中で、やはりどうだったかという判断を改めてするということだってあると思う。なぜそれをしなかったのか。このところを伺いたいんですが、いかがですか。

石井企画部長

 この構造改革については、もちろん報告ということでは全常任委員会で報告をし、総務委員会でもこれからの報告になりますので、報告としては資料にあるとおり報告させていただきたいというふうに思っておりますし、その中での質疑についても受け止めていきたいというふうに思っております。ただ、そういった状況が、既に金曜日の段階で、このままであると影響も大きいだろうということで判断をした結果がこういった発言をさせていただくということになった次第でございます。基本的に報告を、ここで挙げた段階で一通り報告させていただくということについては、変わりはございません。

若林委員

 先ほどの議会運営協議会でもちょっとお話をさせていただきましたが、報告が終わった委員会に対しての、今我々はこれから総務委員会としての報告があるにしろ、報告が終わった委員会に対しての対応というのが、どうされるのかな。結局、個別の報告を受けた中でも、スケジュールの面を変えるにしたら、その個別の計画も遅れていくわけじゃないですか。ただ、委員会では進めていくと報告をしておきながら、今度変わったら、じゃどうなるのって思うんですけど、なぜゆえに委員会途中で変わっていっちゃったのか、その判断をされたのか。報告が終わった委員会、そして我々、これから報告を受けようとする人間は、それに対してどういう問いかけをしていけばいいのか、どういう態度をとっていけばいいのか、すごく疑問なんですけど、まず報告された委員会の変更はどういうふうに対応されますか。

石井企画部長

 今回、この2日目の冒頭で共通にこのような発言をさせていただいております。ですから、既に終わっているのは建設委員会というふうに聞いておりますけれども、建設委員会においても、こうした今後の進め方を改めて検討するということを発言させていただいております。その際に、もしそこからの質疑があれば、お受けするということになろうかと思っておりますし、この総務委員会につきましてはこれからということでございますので、今発言した内容もございますけれども、基本的には報告したものについての質疑ということで受け止めていければというふうには思っております。

若林委員

 じゃ我々はこれから報告を受けるんですが、変更ありきの報告ということで承る以外ないと思うんですけど、そのような対応でよろしいんでしょうかね。

石井企画部長

 進め方を見直すことと、あとスケジュールについても見直しを考えたいということでございますので、その考え方についても質疑していただければと考えております。

平山委員

 私からも、何やら幾つかの常任委員会の中で疑義があって、それを踏まえた上でというような御発言をなされていますけども、進め方を見直すに当たって、そうしようというふうになった理由というのが必ずあるんであろうと思うんですよ。それは、委員会の質疑が休憩中だったところもあるというふうには聞いておりますから、なかなか全部が全部ということをお伝えになるのは難しいのかもしれませんけど、一体何の理由によって、議会からはいろんな意見があったんでしょう、ただ、役所側はそれを受け止めて、どのような理由で今回は進め方を見直すべきという判断に至ったんですか。

石井企画部長

 幾つかの委員会であったのは、今回の報告が進捗状況のみならず、更新案2というものを示していたといったところが引っかかったというふうに聞いております。以前の報告ですと、第2回定例会でこの構造改革については報告をし、その際に進捗状況を示すようにということで、そういった意見を踏まえて我々としても今回進捗状況を示した次第でございます。併せて、更新案ということを示すということで考えておりましたけれども、それ自体がきちんとステップを踏んで示すべきだという意見が多かったというふうに聞いております。我々も今定例会であった質疑だけではなくて、以前ですね、第2回定例会での質疑、そういったものを踏まえて進めるべきであったというふうに考えておりますし、そこが今回の報告の仕立てとしては不十分であったのではないかというふうには思っております。もちろん今回仕立てた内容については、我々が報告をしたい内容ということでまとめた次第ではございますが、そうした経緯を踏まえますと、もう一度改めて考え方を示すべきであるということを考えた次第でございます。

平山委員

 とはいえ、役所としては報告として出されているわけですから、これはその経緯とともに、同時に報告をする必要があるという判断はなされたわけですよね。だって、これは1回庁議を通っているわけですからね。ただ、その判断について、今は適切ではなかったとお考えなんですか。

石井企画部長

 報告は今あったとおり庁内の意思決定を経て出しておりますので、ここで報告すること自体は適切であったというふうには思っておりますが、この間の、改めて振り返りまして、進め方については、もうちょっとこの先、さらに先の状況も見た上で判断すべきであったというふうに考えております。

平山委員

 それで報告については、先ほど他の委員もおっしゃったように、変わることが前提ですみたいな、進め方は見直しますというふうな状況の中で、これは私個人ですけども、まともな質問ができにくいというか、だから、総務委員会の質疑を待って御判断をいただくということはできなかったんですか。

石井企画部長

 確かに総務委員会が、特に構造改革の進め方であるとか、総論の部分の中心になるかというふうに思いますので、そこを踏まえてということはあったかというふうには思っておりますが、一方で、それぞれの委員会の状況、そこの影響ということも考えまして、このタイミングでこういった発言をさせていただいたということでございます。

中村委員

 すみません、私からも、もう1回確認をさせていただきたいんですけれども、今回この総務委員会ではまだこの報告はされておらず、どういった議論があったかというのは、詳細は私たちも把握をできかねるような状況ではあるんですけれども、もう1回確認したいんですけれども、今回報告をしますということで、正副委員長の事前の打合せもやられていて委員会に臨まれているわけですけれども、今回こういうふうに進め方を変えるというふうに至ったというところは、どういうところでそういう判断をされたのかというのをもう1回確認させてください。

石井企画部長

 金曜日、常任委員会の初日で、既に報告が終わっている委員会もありますし、途中であるのが厚生委員会であったり、子ども文教委員会、これらについてはまだ途中であるということがございました。その中でも、先ほど申し上げたとおり、進捗状況と併せて、この更新案というものを併せて出すこと自体について疑義があるというようなこともございまして、そういった状況を踏まえてこういった判断をしたということでございまして、やはり他の委員会の運営なども踏まえたところの判断ということでございます。

中村委員

 先ほど平山委員とのやり取りの中でも、この報告自体、庁議を通っていて、ここに報告されるということになっているわけですよね。やっぱり報告一つひとつの重みというか、行政としてこれでいくというふうに決まったものを出していただいていると思うんですけれども、そこが揺らぎかねないんじゃないかなというふうに非常に心配をしています。進め方を変えるというのであれば、この総務委員会の議論を経てからでもよかったんじゃないかなって思うんですけれども、そこはそういう判断に至らなかったということでいいんですか。

石井企画部長

 今回はこういった2日目ですね、常任委員会全体のことも踏まえて、この段階でさせていただいたということです。もちろん総務委員会の報告はこれからになりますので、そこでの質疑を頂いた上で進め方を考えるという考えもあったとは思いますが、今回はこのような形をさせていただきました。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、10月7日の委員会に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、中野区基本計画における重点プロジェクト等の取組状況についての報告を求めます。

堀越企画部企画課長

 それでは、中野区基本計画における重点プロジェクト等の取組状況について御報告いたします(資料2)。

 本報告は、全ての常任委員会において共通の資料により御報告しているものでございます。

 令和5年度は、中野区基本計画の施策に掲げる事業の展開の後期の取組がスタートいたします。区では、この基本計画に基づく政策・施策の着実な推進を図るため、重点プロジェクトの設定や政策マネジメント・サイクル(PDCAサイクル)による進行管理を行うとともに、目標に対する達成度を評価・検証し、効率的・効果的な区政運営に取り組んでおります。

 令和5年度の予算編成に当たりましては、構造改革の視点や行政評価結果を踏まえました事業の改善・見直し、新規事業と既存事業の見直しを一体的に行いますビルド・アンド・スクラップに努めながら、新規・拡充事業等の検討及び政策調整を行っているところでございます。

 つきましては、現在の重点プロジェクト及び区政運営の基本方針の取組状況並びに取組の方向性について御説明いたします。

 まず、今後の方向については、検討の進捗状況に応じて行うことといたします。

 初めに、1の重点プロジェクトについてでございますが、基本計画の目標達成に向けて政策及び施策を効果的かつ効率的に推進していくため、施策や組織におけます横断的かつ重点的に必要な政策課題について、子育て先進区の実現、地域包括ケア体制の実現及び活力ある持続可能なまちの実現の三つの重点プロジェクトを設定してございます。

 重点プロジェクトの推進に当たりましては、プロジェクト全体を調整する推進会議とプロジェクトごとの部会を設置しておりまして、進行状況の確認や推進するための検討・調整・協議を行ってございます。

 続きまして、2の取組状況でございます。

 まず一つ目、子育て先進区の実現に向けた取組についてでございます。アのプロジェクトは、基本計画にある三つ、セーフティネット強化や環境整備などでございまして、検討状況といたしまして、令和3年度は子育て先進区の実現に向け、中野区子どもの権利に関する条例の施行を見据えまして、子どもの意見表明や児童虐待を発生させないための取組について議論を行いました。令和4年度は、魅力ある公園の整備、子育て家庭にやさしく、子育て世帯が暮らしやすい環境についての検討を進めております。今後の取組の方向性につきましては、条例の制定に伴いまして、子どもの権利を尊重する取組として、児童虐待を未然に防止する事業の充実や生活が困難な状況にある家庭の子どもを支える環境整備、また、子ども・子育て家庭にとって魅力ある環境整備や子どもの学びや成長を地域全体で支えるための仕組みづくりを進めたいと考えております。

 続きまして、(2)の地域包括ケア体制の実現に向けた取組についてでございます。プロジェクトは体制整備や寄り添った支援、支え合う地域づくりがございます。令和3年度は、重層的支援体制整備事業を契機といたしました相談支援の在り方に関して、相談支援体制や地域づくりの推進について議論を行いました。令和4年度は、相談支援に加えまして、団体支援、社会参加、就労など地域づくりの具体化に向けた検討を進めております。今後の取組の方向性につきましては、支援を必要とする人を取り残さず支援につなげるため、相談機能や関係機関や社会資源のコーディネート機能を高めていく体制や多機関の協働を通じました地域の課題解決力の向上を図ること、また、地域活動団体を支える中間支援組織の組織力の向上と人材育成を進めますとともに、地域活動団体等の活動の活性化を図り、地域づくりを発展させていきたいと考えております。

 続きまして、(3)活力ある持続可能なまちの実現に向けた取組についてでございます。プロジェクトは産業の活性化、活力の再生と創出、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりとしております。令和3年度は、中野駅周辺のエリアマネジメントなどの今後の展開や脱炭素社会を見据えましたCO2排出削減の方策及び検討の進め方についての議論を行いました。また、西武新宿線沿線連続立体交差事業と連携したまちづくりや東中野駅東口など各地区の特性に応じたまちづくりと連携したまちの活力の再生と創出について議論を行いました。令和4年度は、脱炭素推進に係る検討方針の作成等の項目について、事業化につなげていくため、具体的な検討を進めております。取組の方向性につきましては、今後、中野区が事務局を務めております中野駅周辺エリアマネジメント協議会により、具体的な検討を進めてまいります。また、まちづくり事業の実施地区におけます事業用地の有効活用とまちづくりの計画段階におけます産業の活性化及び文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に関する検討を進めてまいります。さらに、環境配慮型のライフスタイルへの転換を進めるとともに、区有施設や行政活動、住宅・事業所、都市基盤等におけます脱炭素化を全庁的に進めてまいります。

 最後に、区政運営の基本方針に掲げる取組についてでございます。

 令和3年度は、区政の構造改革の推進に当たって、中長期的な取組を定めた構造改革実行プログラムを策定いたしました。令和4年度は、区有地等の財産活用、構造改革の推進に不可欠であります職員の意識改革などの具体的な取組を進めております。

 今後の取組の方向性につきましては、政策・施策の着実な推進を図るため、PDCAサイクルによる政策形成を行います。併せて、計画的な職員定数の管理、DXの推進に資する人材育成や組織体制の構築など、新たな財政運営の取組と検証を積み重ねて着実な成果を上げる区政運営のマネジメントを実施してまいります。地域課題の解決に向けまして、区民との協働や協創を推進し、民間企業・団体・大学との連携を進めまして、政策形成を図ってまいります。また、非常時におけます危機管理体制を充実し、事業継続計画の継続的な改善などリスクマネジメントの強化を図ってまいります。新区役所への移転を契機といたしまして、窓口サービスの利便性向上、事務効率化、デジタル化を進め、質の高い行政サービスの提供を目指してまいります。

 本件につきまして御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。幾つか確認をさせていただきたいんですけれども、今回、重点プロジェクト等の取組状況についてという御報告なんですが、2番のところで(1)(2)(3)というふうにあって、ア、イ、ウで推進するプロジェクト、検討状況、取組の方向性とあるんですが、検討状況というのが令和3年度、令和4年度に取り組んできたことなのかなというふうに思うんですけど、取組の方向性というのは今後、これって令和5年度に限らず、基本計画、5か年計画なので、今後、令和5、6、7年度で取り組んでいく方向性という理解をしていればいいんですかね。そこの時間枠というか確認させてください。

堀越企画部企画課長

 取組の方向性でございますが、冒頭に記載させていただいております、令和5年度は基本計画の展開の後期の初年度ということでございまして、一旦、その下の部分にも記載してございます、現在令和5年度の予算編成に当たりまして検討と調整を行っているところでございまして、主には、この取組の方向性は令和5年度を見据えた内容で記載をさせていただいているところでございます。

中村委員

 ただ、基本計画自体は5か年なわけじゃないですか。そういう中で、その先というのは、まだここではお示しをいただいていないということなんですかね。令和5年度の方向性ということで記載をいただいているということなのか、それとも、要は令和5年度に向けて検討しているけど、その令和5年度に実施するものもあれば、その先になってしまうというか、その先になるものも中にはあるのかなというふうに思ったんですけど、そこら辺はいかがですか。

堀越企画部企画課長

 主に令和5年度と申し上げましたけれども、令和5年度1年で終了するような事業ではなく、その後も、令和5、6、7年度と引き続き続いていくようなものも視野に入れながら検討を行っているというところでございます。

中村委員

 分かりました、ありがとうございます。ちょっとこれは苦言になっちゃうかもしれないんですけど、2021年9月に基本計画が策定をされて、1年ぐらいたちましたよね。こういう重点プロジェクトの取組状況って、今まで御報告いただいていなかったと思うんですけど、いただいていましたっけ。そこを確認させてください。

堀越企画部企画課長

 委員会報告の形では御報告は差し上げておりませんでしたが、資料としては、要求資料にはなりますけれども、令和4年度予算の予算特別委員会で、基本計画重点プロジェクトに係る主な事業一覧というようなものは、御提出はしてございました。

中村委員

 議会報告をしていただいたほうが丁寧だったなと思いますし、やっぱりこの間、どういう体制で、どういうふうに進んでいるのかというのがあんまり見えてこなかったというのが――もちろん、例えば子ども文教委員会で子育て先進区に関連したものというのは報告をされていたでしょうし、地域包括ケアについても厚生委員会では関連したものは報告をされていたと思うんです。さらに、まちづくりのほうは特別委員会もあるので、そういう意味では報告をされていたとは思うんですけど、こうやって一体となった形で、重点プロジェクトという形で報告をされていたことはなかったと思うんですよね。そういう意味では、もう少し早い段階で、こういう方向性で、こういう体制でいきますよというのがあったらよかったなというふうに思うんですけれども。今後の報告は、検討の進捗状況に応じて行うこととするというふうにあるんですが、それはプロジェクトごとに御報告いただくものなのか、こうやって全体でまた、進捗が進んでいったときにはこういった報告の形で報告をいただけるのか、どのようにお考えなのか、伺わせてください。

堀越企画部企画課長

 今定例会で全常任委員会で御報告差し上げているわけですけれども、意見のあった委員会もあれば、特に意見がなかった委員会もございまして、ただ、プロジェクト自体が各部を横断しているものですから、今後の御報告の在り方につきましては、いま一度、今回の状況を踏まえまして最も適切な形での御報告を考えたいと思ってございます。

中村委員

 ぜひそこは御検討いただきたいなというふうに思います。それから、細かいところで申し訳ないんですが、プロジェクト全体を調整する推進会議、重点プロジェクト推進会議とプロジェクトごとの部会を設置しているというふうにあるんですが、これって大体どれぐらいの頻度で開催をされていて、どういう人たちが出席しているのか、そこら辺をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

堀越企画部企画課長

 現在、昨年度から全体で行います推進会議は2回、プロジェクトごとの部会は13回、開催したところでございます。頻度は、時期によって集中して行ったり、ちょっとばらばらなところはございますが、現在も進めてございまして、この夏場は来年度に向けての検討もありましたので、部会の頻度は少し少なくなってございます。また、今後は適時、全体会とのバランスを保ちながら進めてまいりたいと思っております。あと、構成員でございますけれども、例えばプロジェクト1の子育て先進区については、もちろん子ども・教育政策課長が部会長でございまして、これは14名ほど課長が出席してございまして、例えば地域包括ケア推進課長ですとか、文化国際交流担当課長、地域ケア担当課長ですとか、公園課長なども入って進めているものでございます。プロジェクト2地域包括ケアの部会のほうは15名、部会長は地域活動推進課長でございますが、こちらにも子ども政策担当課長ですとか、育成活動推進課長、あとは児童福祉課長、生活援護課長、障害福祉課長なども出席しているところでございます。最後のプロジェクト3の活力ある持続可能なまちのほうは、部会長はまちづくり計画課長でございまして、こちらは10名ほど、文化国際交流担当課長、産業振興課長、あとは都市計画課長ですとか環境課長、中野駅周辺まちづくり課長と中野駅周辺エリアマネジメント担当課長などが出席をしております。

中村委員

 ありがとうございます。先ほどプロジェクトごとの部会のところで13回とおっしゃったんですけど、これって子育て先進区と地域包括ケアとまちづくりと、それぞれ何回ずつなのかも確認させてください。偏りがないのかだけ確認をしたいんですが。

堀越企画部企画課長

 13回の内訳でございますが、子育て先進区の部会が5回、地域包括ケアの部会が4回、持続可能なまちの部会も4回でございます。

中村委員

 分かりました。全体を調整する重点プロジェクト推進会議が2回ということなんですが、これは令和3年度と令和4年度、1回ずつですか。

堀越企画部企画課長

 これは1回目が昨年度の11月に行われまして、2回目は昨年度末の3月末に行われているものでございます。

中村委員

 ということは、今年度はまだ行われていないということなんですかね。今年度、今後の予定というのはどうなっているのか、確認させていただいてもよろしいですか。

堀越企画部企画課長

 今後の予定でございますが、現在、来年度の予算編成に向けて各部で検討を進めているところでございますので、この秋以降、推進会議を開きまして、課題の整理ですとか、あとは協議などをしてまいりたいと考えてございます。

中村委員

 その御報告もなかったですし、やっぱり重点プロジェクトってすごく大切な、区政にとって重点的な課題だから重点プロジェクトだと思うんですよね。なので、着実に進めていくためには、会議が全てではないと思うんですけれども、しっかりとした体制で進めていく必要があるのかなと思っていますので、そこのところは、今年度まだ開催されていないということではあるんですけれども、個別の会議はやられているのかもしれないんですが、ちゃんと前に進むように、体制というところをやっていただきたいなというふうに思いますので、ここは要望とさせていただきますが、しっかりと取り組んでいただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

若林委員

 重なるところはあるんですけれども、私も一般質問のほうで質問をさせていただいて、この重点プロジェクトに対して、議会に対して報告がなかったんではないかということは指摘させていただいて、今後努めるという話の中で、もちろん議会に対してもそうなんだけれども、重点プロジェクトって、やっぱり中野区にとって重要なものじゃないですか。ならば、推進会議、2回ぐらいだというけれども、推進会議って議事録とか残したりはできるのかな。

堀越企画部企画課長

 庁内会議でございますので、メモのような記録は残しているところでございます。

若林委員

 議事録をそのまま残せじゃないけれども、もちろん議会にも報告されていないんだからあれなんだけど、区民の方にも、やっぱり重点プロジェクトである限りは、ある程度示していかなければいけないと思うんですけれども、そこら辺はいかがですか。

堀越企画部企画課長

 庁内会議で、調整の場ではございますが、区民の方にその内容が、どのレベルがふさわしいかはありますけれども、こういった動きを区が行っているということはお示しをすべきかなと思ってございます。

若林委員

 庁内会議だから、まるっきり報告しろとは言わないんだけれども、ただ、区としてどうやって重点プロジェクトを進めていくのかというのは、これ以外で状況をやはり示していく、冒頭に言ったとおり、区議会にまず説明していないんだから、それはないと思うけれども、そんなことも丁寧にやっていくべきじゃないかなと思うので、そこら辺は考えていただきたいなと思います。その中で今後の進め方、こうやって書いてあるけれども、スケジュール的に、じゃいつまでにこれをやるの。さっき、5年計画で、残りの、令和5年度からの計画、3年間でやるのか。そこら辺、中村委員がおっしゃったとおり、この計画、こういうふうに書いてあるけど、いつまでに進めていくの、いつまでに結果が出てくるのって分かんないんですけど、そこら辺は。

堀越企画部企画課長

 今回、取組状況の御報告で、取組の方向性までをお示ししているものでございまして、計画そのものではないのですけれども、冒頭のところにございますように、令和5年度の予算編成に当たりましての検討を行っているというタイミングでの御報告になるわけでございます。今後、来年度の予算の主な取組ですとかをお示ししていく前の段階でございますので、今回は、この取組の方向性について様々御意見をいただければというふうな趣旨がございまして、御報告を差し上げているものでございます。

若林委員

 今後の報告について、検討の進捗状況に応じて行うって、じゃ進捗しなかったら報告しないのぐらいの、変な見方をするとね。ちゃんとこの目標に対して、これだけ進めていくというものの期日がないから、やらなければ進まないからね。どう捉えてもいいような曖昧な進め方をされているから、いいのかなって。ちゃんと示すようなスタイルをもっととってもらいたいなと。進捗状況に合わせて報告しますって、緩いと言っちゃあれだけども、あまりにも大まか過ぎて、我々に対してちゃんとこの時期までに報告をしっかりしますとかというものが示されないと、今まで報告がなかったもんだから、ちゃんとしてほしいな、これからって思って、このようなお話をさせていただいているんですが、いつまでにこれをという期日も難しいし、もともと大まかな話だから。ただ、今まで報告されていなかったんだから、それを今後しっかり報告してもらいたいというものを、我々、確証をとりたい、確証を持ちたいんですけど。ちゃんと今後しっかりと、丁寧に報告をしてほしいという話ですけど、いかがですか。

堀越企画部企画課長

 進捗状況に応じてということでございますが、例えば予算の取組の中ですとか、そういったところで、これは重点プロジェクトですというようなところで、分かりやすい形でお示しをしていくということは検討したいと思ってございます。

日野委員

 まず、この御報告って何の御報告かなと思って。進捗報告、取組状況についてと書いてあるんで、こういうことをやっていきますって書いてあるんですけど、思っていたのが、5年間の計画の中で、2年間、前期としてPDCAで回していく、この取組の中でこういう課題がありました、今順調に進んでいます、今後はこう取り組んでいきますというような御報告なのかなと思ったんですけど、令和3年度はこう取り組みました、令和5年度はこう取り組みますというだけの報告にしか見えなくて、この趣旨をまず教えていただいていいですか。

堀越企画部企画課長

 趣旨、このタイミングになりましたのは、来年度の予算編成に当たっての時期ということと、以前はしかるべきときに状況を御報告したいということは御答弁差し上げていましたけれども、重点プロジェクトの進捗状況をお伝えするときに、やはり今後の方向性について、どのような議論を経たというプロセスも御説明を併せて差し上げるべきかと思いまして、プロジェクトごとのア、イ、ウというような並びで今回御報告をさせていただいているものでございます。

日野委員

 いや、そのプロセスが載っているようには見えないんですけど、じゃこれまでの取組で行ってきて、PDCAでいう評価や検証というのは行われてきたんですか。

堀越企画部企画課長

 これも要求資料ではございますが、恐れ入ります、決算特別委員会の要求資料の総務の6番で基本計画の事業の展開、前期の進捗状況というのはお示しをしたところでございます。それは3月末の状況でございましたけれども、あとは夏場、7月末の状況も各所管などには聞き取りを行って、検証を庁内的には進めているところでございます。

日野委員

 ちょっと聞き方を変えます。これまでの進捗を確認しました、評価・検証しました。課題がどういうのがあって、来年度以降、5年間の計画の中で後期はこういうふうに進めていくべきだ、そういうところがこの御報告には全く見えていないんですね。そういった御報告というのは、また別であるんですか。そういうのは特にないんですか。もしくは要求資料に何か出ていたんですか。

堀越企画部企画課長

 後期そのものの内容についてのお示しには至ってございませんけれども、今後、後期のお示しの仕方などを御報告する中で、併せてそういった課題などをお示しできたらというふうには考えてございます。

日野委員

 そしたら、前期の重点プロジェクトを進める中で、これまで順調に進んできたんでしょうか。また、この先というのも、計画どおりに進められていける、方向性は書かれているんですけど、これからの取組の方向性、これというのは、もともとの計画として予定どおりに進んでいく取組だって思っていいんですか。それとも、課題があったから、こう変わっていきましたという考え方なんでしょうか。今この重点プロジェクトというのがどう進んでいるかって、これを見ても分かんないんですよ。順調なのか、順調じゃないのか。いい方向に進んでいるのか、悪い方向に進んでいるのか。だから何の報告なんですかって聞いたんです。これだけ出されても、取りあえず報告しましたよというふうにしか見えなくて、重点プロジェクトは今順調に進んでいますとも、全くこれだと分からないんですよ。ということをお聞きしているんですけど、どうなんでしょうか。

堀越企画部企画課長

 重点プロジェクトはおおむね順調に進んでいるとは認識してございます。先ほどの決算特別委員会の要求資料でも8割方は重点プロジェクトの中で実施、着手というふうにはなってございます。あと部会、個別のことは記載していなくて申し訳ないんですが、例えば会議の様子といたしましては、組織横断的な連携体制が築けたと思ってございます。異なる視点や立場からの意見交換、提案などの議論がございまして、あとは事業そのものの理解促進というのもありました。あとは、調整会議というものがなかった課題につきましても声かけをして、打合せの機会をつくるきっかけになってございまして、その後、各関係部署で自主的に会議も行われるようになってございます。あとは、この重点プロジェクトの中で課題が出まして、必要であろうというふうに検討が進んだものといたしまして、重層的支援事業の検討の中で、相談体制の再整備や強化というものが話し合われました。これは今定例会で、ほかの委員会ですけれども、厚生委員会で重層的支援の事業については考え方などが示されております。あと、プロジェクト3の中では、脱炭素推進におけます方針というものをつくったらどうだという意見が出まして、これも今定例会で、区民委員会のほうで全庁体制で取り組もうというような報告がされているところでございます。そういった重点プロジェクトの推進体制もさることながら、組織横断的に行った結果として生まれてきたような事業も今出ているというところでございます。

日野委員

 最後、もう言うだけにしておきますけども、さっきも言いましたけど、議会から言われたから報告を出しましたよというふうにしか見えなくて、重点プロジェクトなわけですよね。区の本当に柱として進めていくプロジェクトが、区としてどんな評価をされて、今どう進んでいるのか、順調なのかどうかというのは、やっぱりちゃんと評価、どう検証したのかというのは、そこを御報告いただきたいなと私は思っているんです。ほかの報告でもありましたけど、取りあえず計画をつくりました、やっていますよ、進捗管理していますよってだけでいいのかどうか。PDCAって書かれているわけですから、そこは、どう評価して、改善点はこういうのがありましたよ、前進させるためにこのように進めますよというのを出していただきたいなというふうに私は思います。なので、今後、ただ単に報告、取りあえず出しましたよ的なものにはしていただきたくないというふうに思っていますので、ぜひよろしくお願いします。

長沢委員

 日野委員の質疑でちょっと触発され、伺いたいと思います。初めに、中野区の基本計画における重点プロジェクト等の取組状況についてということで、一つは重点プロジェクト、三つの重点プロジェクトの取組の状況についてが触れられ、3のところで区政運営の基本方針に掲げる取組について、それがゆえにプロジェクト等という書き方をされているんだというふうに思っておりますが、この関係は、重点プロジェクト、それだけではありませんが、基本計画における様々な施策に対して、3のところ、区政運営の基本方針に掲げる取組というのは、それを横串というんでしょうか、縦串というんでしょうか、そういったものとして掲げて、取組として出ている、こういう理解でよろしいですか。

堀越企画部企画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

長沢委員

 もう一つ、これは本当によく分からなかったのは、それぞれの三つの重点プロジェクトの中で、推進するプロジェクトは基本計画の中でも触れられているところだと思います。それで、その後の、それぞれイですね、検討状況という書き方をされているのは、他の委員もありましたけど、これは昨年度、令和3年度、そして現在の令和4年度に進めていること、そのことを検討状況という表記の仕方で表しているんですか。何でこれ、検討状況という書き方になっているのか、この点を教えてください。

堀越企画部企画課長

 これは、主に推進会議ですとか、あと部会のほうで出てきたテーマについての検討状況を御報告してございます。部会や推進会議で議題にしなくても、そもそも重点プロジェクト自体はいろいろな施策がございますので、そちらは各部、あるいは複数部でありますけれども、所管が2部程度であれば、それぞれの両部で話し合いをして進めていくようなものもございますので、推進会議で確認はいたしますけれども、部会での主なテーマとしたものが、このイの検討状況のところでお示しをさせていただいているような状況でございます。

長沢委員

 この検討状況で書かれている、それそのものを読んでいけば、その中身というか、理解はできます。だけど、先ほど日野委員が言われたように、実際の進捗や、あるいは評価、言ってみれば、要するに基本計画の重点プロジェクトとしても、基本計画上では5年間の中での到達点というか、例えば前文のところで、「重点プロジェクトの設定や政策マネジメント・サイクル(PDCAサイクル)による進行管理を行うとともに」ってありますよね。「目標に対する達成度を評価・検証し」云々と書いてありますね。PDCAで言えば、重点プロジェクトだけじゃなくて、基本計画に述べられている、あるいは中野区でやられている全ての施策のところで、そういったことはやられているわけだよね。片方で、中野区の基本計画そのものの進行管理は、基本構想で描く目指すまちの目標、その実現に向けて、言ってみれば目標と成果による区政運営を進めるよということを言っているわけだ。であれば、目標がこうであって、それに対して成果はこうだった、つまり今の令和4年度のこの時点において、令和3年といっても、基本計画は9月だっけ、だからおよそ1年ぐらいしかたっていないんだけども、それでも、その中での到達点なり、成果ですよ、そういったものを分かるようにしたほうがいいんではないかなというのは思うんだけども、あえてそういう表記の仕方をされていないというのはどうしてなのかなと思って伺っているんですけど、その点はいかがですか。

堀越企画部企画課長

 表記はしてございませんが、展開自体の工期の進捗は、要求資料ではございますが、御報告は差し上げているところでございます。あとは、重点プロジェクトの取組の中で、主な施策として挙げさせていただいておりますので、そこの成果としての出し方は今後検討をさせていただきたいと思っております。

平山委員

 何点か伺います。まず、そもそもの重点プロジェクトというものは、これは何かあるというか、既に存在するものを推進するプロジェクトなんですか。それとも、何かをつくり出すためのプロジェクトなんですか。質問の意味、分かりますよね。そこをお聞きしたい。

堀越企画部企画課長

 重点プロジェクトは各プロジェクトの推進状況の共有ですとか、あとは進捗の管理と調整というようなところが主な機能でございます。ただ、検討を行っていく中で、横断的な検討を行った結果として、やはり新しいプロジェクトが必要だろうということであれば、部会などで検討を進め、推進していく事業も生まれてくる、結果として生まれるというようなことも、もちろんあるというふうに認識してございます。

平山委員

 そこのところを整理されたほうがいいんじゃないのかなと思うんですよ。私の持っているイメージは、いわゆる基本計画に様々な政策、様々な取組が書いてある。これに対して、今回の重点プロジェクトって、一般質問でも言いましたけど、幅が広いというか、かなり一つひとつが大くくりなプロジェクトなんですね。だけど、その役割というのは、例えば子育て先進区を目指すという中において、様々な部、様々な課がいろんなものに取り組む、だけど、それは一つのゴールに向かって、例えばスケジュール的な問題や、あるいはそれぞれの政策、それぞれの取組が有機的に機能していったりとか、そういった動き等々を推進していくためにある、エンジンみたいなものかなと思っているわけなんですよ。だから、もともと飛行機があるんだけど、それにちゃんとしたエンジンを積んで、これをより正確にスピードを乗せて飛ばしていくという、こういう役割が僕は重点プロジェクトなのかなっていう理解をしていたんですよ。それは間違いないですか。

堀越企画部企画課長

 委員おっしゃいますように、もともと達成すべき目標がありまして、それをさらに効果的・効率的に進めるためのものが重点プロジェクト推進会議、あるいは部会だというふうに捉えてございます。例えば、子育て先進区の中の子どもの権利に関する条例、あれはスタート時点で各所管が我がことといいますか、全庁として取り組むためのところから実際スタートすべき状況であったのはございます。そういった理解からスタートしているので、何回も集中してやるときも必要でしたし、あとは、課題が出てきた時点では、ではどうするかというところの課題、多機能と言うとあれですけど、いろいろな可能性がありますので、会議としては。生まれてきたものについて進めていくことも重要ですけれども、基本的にはきちんとした目標の達成のための推進力、エンジンに近いというものであることは間違いないというふうに認識してございます。

平山委員

 会議体って、目標が曖昧だと違う方向に進んじゃったりすることもあるんで、そこは一本線を引いておかれたほうがいいのかなと。当然新しいものが生まれてくることもあるでしょう。ただ、そこを狙ってしまうと、重点プロジェクトの意味がちょっと薄れてくると思いますので。先ほどから、日野委員からも長沢委員からもあったように、ゴールの見える化というのはある一定、区民にも我々も見えるようにはしていただきたいなとは思っています。これは要望なんですが、じゃこの推進会議と部会の役割の違いって何なんですか。

堀越企画部企画課長

 推進会議は、進捗状況の共有ですとか、プロジェクト全体の推進に関して必要な検討・協議と調整を行うものでございます。部会のほうは、各担当領域につきまして具体的な検討や調整を進めまして、全体会である推進会議のほうに報告をして、方向性を確認していただいたりしながら進めていくものというふうに認識してございます。

平山委員

 ありがとうございます。それでいいと思うんですけど、先ほど他の委員の質疑の答弁の中で、いわゆる進行管理について、推進会議でなくともみたいな御答弁があったので、それは推進会議でやるべきものなんだと思うので、今確認をしたので大丈夫です。

 先ほど部会のメンバーをお聞きしたんですが、推進会議のメンバーはどんな方なんですか。

堀越企画部企画課長

 推進会議の構成員は、区長、副区長、教育長と、あと部長級の職員などでございます。あとはプロジェクトごとの部会についての関連する課長級職員が出席してございます。

平山委員

 先ほど中村委員の質疑に対しての答弁では、推進会議は令和3年度は2回、令和4年度は0回で、部会については令和3年度、子育てが5回、地域包括ケアが4回、持続可能なまちの実現に向けた取組についてが4回、これで間違いないですか。

堀越企画部企画課長

 子育てが5回、包括ケアと持続可能なまちは4回ずつで間違いございません。

平山委員

 どうしてここに一緒に載っているのか分かんないんですけど、3ページの3番の区政運営の基本方針に掲げる取組についてとありますよね。これ、重点プロジェクトではない、基本計画には載っているけども、これが同じような扱いでここに載っているんですが、関連部とあって。これも部会をやったり、推進会議をやったりしているんですか。

堀越企画部企画課長

 区政運営の基本方針については、特に部会は設定してございません。

平山委員

 じゃどうして関連部があるんですか。

堀越企画部企画課長

 これは区政運営の基本方針に係る所管を、業務を行っている関連部として記載をさせていただいたものでございます。

平山委員

 ここにあるものを協議する会議体は何なんですか。

堀越企画部企画課長

 協議する会議体というのは特にございませんが、それぞれの取組につきましては、その都度、全庁的な会議において調整を図っているというふうな状況でございます。

平山委員

 あんまり突っ込みませんけど、この重点プロジェクトと同じようなしつらえで書いてあるわけなんですよ、関連部というのが三つあって、これについて基本方針がありますよと。検討状況ということで、令和3年度はこういったことをやりました、令和4年度はこういったことを進めていますよと。取組の方向性はこうですよというので、ほぼ重点プロジェクトの取組状況についてと同じような中身での報告なんですよ。これは何でついてきているんだろう。ちょっと分からなくて。タイトルは重点プロジェクト等の取組状況だから、この「等」をあえてここを入れられたのか、じゃ入れられた目的って何なのかというのがちょっと分からなくて、お尋ねをします。

堀越企画部企画課長

 ちょっと分かりづらくなって申し訳ございませんが、冒頭の記述のところで、令和5年度の予算編成に当たっては、構造改革や行政評価を踏まえて見直しも一緒に進めていることから、重点プロジェクトと併記をするような形で、現在の検討状況などを記載させていただいたものでございます。

平山委員

 ということは、ごめんなさい、これも確認なんですけど、令和4年度というのは、令和3年度、令和4年度かな、予算編成の段階で重点プロジェクトにあるものは見直しの対象外ですよってなったじゃないですか、予算編成方針か何かで。なりましたよね、財政課長。令和5年度は、そういうことはしないというふうに読み取ればいいんですか。あえてこう書かれているということは。

森企画部財政課長

 今委員お話のとおり、令和4年度予算編成から重点事項というのを設定して、重点プロジェクトの部分については特に力を入れていくということで、優先的に財源を配分するというようなことの一つの項目として挙げました。令和5年度予算編成におきましても同様な位置付けをしておりますので、重点プロジェクトに掲げていく、今報告のとおり検討を進めていますが、これに関するものについては優先的な、重点的な取組として令和5年度予算編成においても同様な扱いをしているところでございます。

平山委員

 だから、あくまで区政運営の基本方針に掲げる取組についてで、主に述べたいビルド・アンド・スクラップだとかというところについては、これは重点プロジェクトには関わらないことですよというふうな理解でいいわけですね。

堀越企画部企画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

平山委員

 私はあんまりいいとは思わないんですが、そういうことだということで。これ、部会は課長を中心にやっていらっしゃる、どこかの課の課長が座長で、基本的にはその座長がトップでやっているという認識でいいんですか。

堀越企画部企画課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

平山委員

 そのときに、先ほどお聞きをすると、活力ある持続可能なまちの実現に向けた取組についてのところで、これはまちづくり計画課長が座長でよろしかったでしたっけ。

堀越企画部企画課長

 まちづくり計画課長が部会長として、部会長を務めてもらっております。

平山委員

 どうしてまちづくり計画課長が座長なんですか。

堀越企画部企画課長

 より範囲の広い所掌であるとか、あとは経験といたしまして、部の庶務担当を経験している課長ですとかというような、経験なども含めまして、取りまとめの部分も期待をしながら指名させていただいているところでございます。

平山委員

 なぜかというと、具体的には所管が違うので、お答えにはなれないと思うんですけど、重点プロジェクトの3だけがちょっと違和感を持って読んでしまって、何でかというと、そもそもは産業振興と、もう一つは駅前の開発による、にぎわいとか活力、エリアマネジメントとかですよね――の創出、もう一つが環境だったんですよ。なぜか今後の取組、これまでの議論や今後の取組を見ても、環境はあるんですけど、産業振興の部分が全部、中野駅周辺になっているんです。本来の産業振興の役割って、商店街の活性だとか、中野で起業しようとする人を支援したりだとか、あるいは中野で経営されている方に対して融資を行ったりであるとか、そういう本来的な産業振興の役割ってあるわけですよね。だけど、これが全部、中野駅周辺のまちづくりになっちゃって、「今後は、中野区が事務局を務める『中野駅周辺エリアマネジメント協議会』により、具体的な検討を進める。まちづくり事業の実施地区における事業用地の有効活用とまちづくりの計画段階における産業の活性化及び、文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に関する検討を進める」と書いてあるんですよ。コロナ禍で傷んだ地域経済というか、区長も所信表明とかでおっしゃっているじゃないですか、地元の経済を守りたいって。だけど、そういうふうな表記というのがあんまり見当たらないなという気がして、先ほど聞いたら、まちづくり計画課長が座長だったと。産業振興課長ではなくてと。そこはどっちがいいかという問題はあるんですけど、ちょっと偏り過ぎじゃないかなって気はするんですが、これはお答えになりにくいですかね。でも、重点プロジェクトのことなんでと思って。

堀越企画部企画課長

 今回の表記には至っておりませんが、例えば地区のまちづくりを契機とした商店街の活性化という議論も一旦テーマとして行ってはございます。その中で、商業者との協働ですとか、意見交換なりはございました。ただ、恐れ入ります、成果としてなかなか表すというところまで至っていないものですから、検討自体はしていたところでございます。

平山委員

 だから、それがどうしてまちづくりのエリアにおける商店街の振興なのか、まちづくりと関係ないところの商店街って、いっぱいあるわけじゃないですか。中野区内でまちづくりしているのって、中野駅周辺と、これからまちづくりを進めようとしている西武新宿線沿線ですから。さらには、野方だとか都立家政だとか鷺ノ宮というのは、もっともっと先の話になっているから、そんなに具体的にはなってこないんですね。ただ、困っていらっしゃるのは今かなって気はするんですよ。基本計画の年次を見ても、5年計画ですから、5年の中でしっかり産業振興の部分を支えていくんだということになったら、もう少し地場に目をやったものであっていただきたいなと。逆に、私の地元の大和町なんか、防災まちづくりが進んでいるおかげで商店街が壊滅しようとしているわけなんですよ。これはどうにか考えてくださっているのかとか、そういったこともあるわけなんですよ。だから、駅周辺により、西武新宿線もあるんでしょうけど、読む限り、駅周辺にものすごく的が絞られているような気がして、それはもう少し全体のバランスをとっていくべきなんじゃないかと思うんですけど、どう思われますか。堀越企画部企画課長

 重点プロジェクトの三つ目の活力ある持続可能なまちの実現としまして、商店街の活性化はもちろん重要なことでございますが、主には、まちづくりと連動した商店街の活性化という、その共通テーマのところが主軸にはなってございます。ただ、委員おっしゃいますように、産業振興自体は区民部で進めるべきものではございますが、そういった課題につきましても、この重点プロジェクトの中で必要性を感じられるものにつきましては、所管からも積極的に提案をして、施策の推進なりの呼びかけをするということはあると思いますので、そういった活力のあるまちの実現に向けての議論の中で、商店街につきましても必要に応じての議論は進めていければというふうには思ってございます。

平山委員

 違いますよ。まず、商店街だけの話をしているんじゃないのと、推進するプロジェクトの地域経済の回復とまちのブランディングによる産業の活性化、ここの基本計画の部分をよく読んでくださいよ。まちづくりと連動したなんて一言も書いていないですよ。ここがすっぽり抜けているんです。ほかのところはバランスよく三つ、何となくバランスよくいっているなと思うんですけど、重点プロジェクトの3番目だけが、言ってしまえば、活力の再生と創出に向けたまちづくりが分厚くなっていて、地域経済の回復とまちのブランディングによる産業の活性化というのがほぼ消えているんですよ。それで脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりは残っている。基本計画をよく読んでいただきたいんですけど、そんなことは書いていないんだけどな、まちづくりなんてという感じですね。だから、そこは、もしかしたら令和5年度以降って考えていらっしゃるのかもしれないんですけど、ただ、コロナ禍の中で本当に苦しんでいらっしゃる商店のことを考えたら、そこも重点プロジェクトとして、しっかりエンジンを回していただきたいなと思っているんですけど、改めてどうですか。

堀越企画部企画課長

 地域ブランドの創出なりと関連しました産業の振興の考え方について、重要性はもちろん感じてございます。今定例会で、区民委員会ですけれども、文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に向けた考え方というのを報告予定でございますので、この中でも重点プロジェクトの一つであるというふうに、考えを1回お示ししておりますので、こういった所管の進める動きと、この重点プロジェクトによる推進力を合わせまして、商店街、産業振興についても力点を置いていく方向で考えたいと思ってございます。

平山委員

 区民委員会の報告の内容を承知されていますか。それこそ、エリアマネジメントが中心になっているんですよ。ここであんまり言うことじゃないですけど。地域ブランドの創出って、中野駅周辺だけになっているわけですよ。ここで言うことではないですけどね。実はそういうふうに変貌していっているんです。だけど、重点プロジェクトとして当初目指していたのは違うんじゃないですか。ここに書いてある地域ブランドは、あえてまちづくりとは違うところで書いてあるわけなんですよ。だから、本来区が目指しているもののとおりに進んでいるのか。だから冒頭に、これは何か新しいものを生み出すんですか、どうですかということをお聞きしたんですけど、そこをもう1回よくチェックをして見ていただきたいんです。全部、産業振興も地域ブランドも何もかも、中野駅周辺にしか目が行かないようになってきているような嫌いがあって、そこをものすごく危惧しているんです、北の住民としては。南の住民もそうかもしれませんけど。そこはやっぱりバランスよく、あとは先ほど言ったとおり、中野で働く人たち、中野で起業する人たちもサポートすると言っているんで、そういう本来の産業振興の役割、産業振興支援センターとかが担っている役割も加えて、そういったところというものもちゃんと力強く推進をしていただきたいという意味なんです。多分、御認識が違うのかなと思うんです。ぜひよろしくお願いしたいと思いますけど、どうですか。

堀越企画部企画課長

 今後、産業振興の方針がつくられていく中で、いわゆる中野駅周辺に特化したようなものでないような見通しといいますか、方策も必要ではないかということは企画部としても提案はしているところでございます。委員おっしゃいますように、区内産業全体の振興の視点もきちんと盛り込んだ方針なりを策定していく、事業を進めていくということも、いま一度所管と確認をし、進めていきたいと思います。

平山委員

 最後は要望ですけど、中野駅周辺に特化したものがあってもいいんです。だけど、そうでないものもちゃんと一緒に進めていただきたいんです。そうしないと、全体のバランスというのがうまくいかなくなってしまいますので、そういう意味で申し上げていますので、よろしくお願いします。これは要望でいいです。

高橋委員

 ありがとうございました。今、重点プロジェクトの具体的な中身等についての意見はありましたけれども、私は別のところでお聞きしたかったんですけど、重点プロジェクトについてということで、取組状況を今報告をいただいていますけど、この重点プロジェクトって、そもそもいつからスタート、設定をしてスタートしていますか。

堀越企画部企画課長

 これは重点プロジェクト推進会議、第1回目が11月9日でございましたので、昨年11月にスタートしているというふうに認識してございます。

高橋委員

 私、これを見ていて、三つの重点プロジェクトがあって、検討状況、取組の方向性とかという形を述べられていて、説明の中身の言葉については理解はできるんですけど、ただ、プロジェクトの進行管理として、説明を受けてみてもすごく分かりづらいんですよね。例えば、要は基本構想というのがあって、それを具体化するために基本計画があって、そこには当然、財源と組織と人員とが張りついて、それでマスタースケジュールがあって進んでいると。今回は後期になって、重点プロジェクトについて今状況を説明しているという、そういうことですよね。三つの重点プロジェクトについてということで、例えば重点プロジェクトを立ち上げた、重点プロジェクトを進める考え方についてとかという説明の資料であれば、推進するプロジェクトはこれですよ、それから検討状況は今こうです、今後こうしていきますというんだったら、それは分かるんだけども。例えば検討状況では議論を行ったり、検討を進めているという話があって、今後の方向性については進めていきますとか、検討をさらに進めていきますと、こういう話があるんだけれども、だけど、これってプロジェクト管理ですよね。そうすると、きちっとした、さっきも各委員から説明がありましたけど、マスタースケジュールの中で今、進捗状況がどのぐらいになっているんだとか、その辺で、例えば財源、どのぐらいを予定していたのが達成率どのぐらいなのかとか、そういう指標というか、表現の仕方がないと、我々は今どこまで進んでいるのか、あるいはどこまで進んでいないのか、それが問題になれば、プロジェクトの絞り込みがちょっと違うんじゃないか、あるいはもうちょっと違う方向性のプロジェクトテーマも出したほうがいいんじゃないかとか、そういう議論をしていきたいなと思うんですけど、そういう議論をする、参考になる資料として、なかなか理解しづらいところなんですけど、その辺はどうお考えなんでしょうか。

堀越企画部企画課長

 重点プロジェクトとはというところで、基本計画の記載としては、円滑な連携を図るとともに、各プロジェクトの着実な進展と進捗管理を行うための推進会議を設置というようなところで記載をさせていただいております。プロジェクト、計画、本体ではなく推進するための体制でございますので、その中の施策なりというものについての評価軸ですとか、そういったものを今設定をしてはいないわけでございます。ただ、先ほど他の委員からもお話しいただきましたように、進んでいる内容、それが分かるようなものが望ましいということのお話でしたので、その表し方については今後検討させていただきたいと思ってございます。

高橋委員

 その中身のいわゆる重点プロジェクトの進捗状況であったり、そういうのを説明して、今後も生かしていくということじゃなくて、体制についての説明をしている資料ということでいいですか。今そうおっしゃったと僕は理解したんですが。

堀越企画部企画課長

 体制と、あとは、主な関連施策と関連事業というのも記載をさせていただいておりますので、施策の進みぐあいについてのお示しを、今後分かりやすい形でお示しをしていくということを考えてまいりたいと思ってございます。

高橋委員

 要は、進めていく、何を進めて、どうしていくのかというのが分からないんですよ。いわゆるプロジェクトの全体調整の推進会議があるけども、11月と3月、2回しか開いていないと。だけど、そこで大もとのところを決めたり、スケジュール管理であったり、そういうところもきちっと進めていくわけでしょう。プロジェクトごとの部会と言うけど、今この資料を見ていると、重点プロジェクトとして挙げてはいるけども、それは普通の所管がやっている、部局ごとの当然やるべきテーマを並べて、うまくプロジェクト、重点プロジェクトの進捗状況報告という形に組み直して資料にしているだけのようにしか――ちゃんと重点プロジェクトとして具体的に進めているの、どこまでやっているのという報告が、ちゃんとやっているのというのがここだと伝わってこないんですよ。分かりますか、さっき若林委員とかほかの委員からもありましたけど、スケジュール的な話とかでの検証もなかなか難しいし、言葉としてはきれいな形でまとまってはいるんだけども、プロジェクト管理ですよね、これ。そうなると、やっぱり重点プロジェクトをどう進めていく、そこに議会として、どう意見をもらうのかというところの中で、進める中で、区が何を今まで進めてきているのか、それをどうチェックしたらいいのかというのが、この資料だと非常に分かりづらいんですけど、この資料をどう読み取ったらいいのかというのが分からないんですけど、その辺どうなっているんですか。

堀越企画部企画課長

 先ほど若林委員にもお伝えしたところでございますが、基本的に庁内会議の内容ではございますが、区民の方にも分かりやすいように、区の動きは伝えていくべきと考えてございます。内容の表し方自体につきましては今後検討させていただきたいと思っております。

高橋委員

 もうやめますけど、基本計画を具体的に進めていく中での、重点プロジェクトという形で挙げているわけだから、それが区のいわゆる基本構想を受けてどうしていくのかというところの政策理念がそこに反映されて、具体的な展開として、取組状況として我々がチェックできるような、そういう指標であったり、スケジュール感であったり、あるいは人員だったり、組織であったり、財政であったり、そういうものもちゃんと分かるような形で、説明をするような形というのをどっかで設けてほしいと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

堀越企画部企画課長

 現在、施策レベルと関連事業としての表し方でございますので、今日頂いた御意見を基に、どのような項目についてお示ししたらよいかをいま一度検討してまいりたいと考えております。

高橋委員

 もうやめます。プロジェクト管理なので、プロジェクト管理としてきちっとチェックできるような形でよろしくお願いします。要望にしておきます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、中野区教育大綱の改定に向けての検討状況についての報告を求めます。

堀越企画部企画課長

 それでは、中野区教育大綱の改定に向けての検討状況について御報告いたします(資料3)。今回は大綱の改定に当たりまして盛り込む内容を整理してございます。

 1、これまでの検討経過でございますが、中野区総合教育会議を、令和4年1月21日に今後の中野の教育のあり方についてを、7月29日は大綱に盛り込むべき内容についてを議題として開催いたしました。区民と区長のタウンミーティングは、8月24日に中野区の教育についてをテーマとして開催いたしまして、26名の方の御参加がありました。

 主な意見及び資料の一部は、別紙のとおりでございます。別紙を御覧いただきたいと思います。

 おのおの内容を幾つか御紹介いたしますと、1の総合教育会議、7月29日での主な意見といたしまして、(1)の基本理念につきましては、「自分らしく学べるは、学び方や学ぶ内容、個を伸ばす教育も表現されているですとか、学ぶことや参加することそのものが地域の活性化に結びつくという部分がよいなど、あと、方針1の「誰もが『自分らしく』学べる教育の推進」のところでは、「全員が参加する」という表現より「自分らしく」「参加できる」としたほうがいいですとか、方針の1と2を入れ替えたほうがよいということなどの御意見がございました。この順番の入れ替えは本資料に反映してございます。

 方針2の「『中野らしさ』をいかした教育を推進する」では、教員や地域の人々も子どもたちと共に学び合えるというような方向で検討、また、今後は学校と地域が「連携」のみでなく、「一体化」していくようなイメージがあるということ。

 方針3の「学びの環境を整備する」では、学校教育と社会教育の垣根をなくしていくことができるという発想ならよいのではないか、また、文化・芸術やまちの伝統に触れ合ったり、親しめる環境、参加できる環境が大事であるというような御意見がありました。

 2、区民と区長のタウンミーティングでの主な意見といたしましては、自ら選び決めることができる教育の場を確保してほしいことや年齢、国籍、性の在り方及び障害の有無に関わらず、相互理解・多様性が尊重されることが重要であること、また、学生や民間企業の人も教育に参加してほしいことなどが挙げられておりました。

 報告の1枚目に戻っていただきまして、御説明を続けさせていただきます。

 (1)の改定の趣旨は前回の御報告と同じでございまして、大綱は、基本構想で目指すまちの姿を見据えたものでございまして、改定に当たりましては、国の次期教育振興基本計画における検討状況等を捉えていくものでございます。

 (2)の基本理念でございますが、中野のまちの強みを生かし、一人ひとりの「生きる力」を高めていくため、基本理念は、「つながりの中で、誰もが自分らしく学べるまち なかの」を目指すものとしたいと考えております。

 裏面に参りまして、一つ目のマルが学校や地域で誰もが「自分らしく」学べる。二つ目が学びや参加の中で、人と人とが「つながる」、そして、三つ目がつながりの中で、「新たな活力」が生まれるというような内容で考えております。

 (3)の基本方針といたしまして、方針1の「誰もが『自分らしく』学べる教育の推進~全員が参加できる社会の実現を目指し、学校・地域での学びを支援する~」といたしましては、自己肯定感やチャレンジする力、学び合う心や健やかな身体が育つとともに、学びの場を通して社会参加が進み、自分らしく生きられるまちを築けるよう、学校教育や社会教育の場において、個性を生かした教育を推進すること。方針2は、「中野らしさを生かした教育の推進~多様性と地域のつながりを強みにした教育を実現する~」といたしまして、自己と他者への理解が進み、多様性が尊重され、地域とのつながりで子どもの「生きる力」が育つよう、学校と地域の連携、教育に関わる人材の育成などを進める。方針3は、「学びの環境の整備~将来にわたって学び続けられるよう、より良い教育環境を整える~」といたしまして、学びの場が確保され、誰にも学ぶ機会が保障されるとともに、文化・芸術・スポーツに親しめるよう、施設などの着実な整備や多様な学びの場づくりを進めるという案で考えてございます。

 最後のスケジュールでございますが、令和4年12月から改定素案の御報告をいたしまして、その後、意見交換会、令和5年3月頃、改定案を御報告いたしまして、その後、パブリック・コメント手続、そして4月に改定を行いたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

平山委員

 すみません、さっき長かったんで、簡単に3点だけ。三つだけ気になる言葉があって、一つは中野らしさということ、中野のまちの強みとか、この「中野」と書かれていることなんですが、1ページにある中野のまちの強みと、2ページにある中野らしさって、何を指すのか、教えていただけますか。

堀越企画部企画課長

 まちの強みは、個性が豊かで多様性にあふれるまちということですとか、あとは基本構想にもございますが、伝統文化が根付いているまちであること、あるいは多くの方が活発に活動しているということ、そのようなことがまちの強みであり、中野らしさというふうに捉えてございます。

平山委員

 それは10年後に実現すべき中野のまちの姿であって、今の中野のまちの姿ではないんじゃないですか。もし、それが今の中野らしさや中野の強みだったら、もう基本構想は実現できていることになっちゃいますけど。

堀越企画部企画課長

 改定の趣旨のところにございますように、基本構想の10年後のまちの姿を見据える方針であるというふうに考えてございます。

平山委員

 ということは、現状の中野のまちの強みを生かすわけではなくて、10年後に中野のまちの強みが生かされるということになっちゃいますよ。だって、10年後に目指す中野の姿がそういうまちであるとするならば、これから10年間は、この中野のまちの強みは生かせないということになっちゃいますよ、逆説的にとれば。だって、今はそういうまちではないから、そういうものを目指していくわけでしょう。今そういうまちだったら、目指す必要ないじゃないですかということになっちゃうんじゃないかなと思って、何かここがすごく抽象的過ぎて、お好きなのは分かるけど、耳触りは悪くない、だけど本当の意味で区民に理解してもらっている内容になるのかなというのがちょっと心配なんです。お答えを聞いても、そう返ってくる。うんと思っちゃう。だから、そこはそういう意見があったということはお伝えいただければ。だから、中野らしさを生かした教育の推進っていっても、多様性と地域のつながりを強みにしてって、多様性と地域のつながりって、これから強くしていくんでしょう。だから条例をつくったんでしょう。今現在、23区に誇るような多様性と地域のつながりがあるわけじゃないじゃないですか。それとも、既にそんなものは、中野は23区で独走していますという状態だとお思いなのかな。だったら条例なんかつくる必要もなかったし。そこが混在しているように思うんですよ。そこを1回整理されたほうがいいんじゃないかということが一つ。

 二つ目が、これのほうがもっと気になるんですけど、「つながり」という言葉。これ、「支え合い」とか、そういう形の表現ができないかという意見があったということをぜひ教育総合会議でも伝えてほしいんです。というのは、今、不登校であるとか、そういった子どもたちや親御さんの相談をものすごく受けています。「つながりの中で」とかって、そういう子どもたちにとってみれば、あんまりいい言葉ではないんですよ。だって、つながれなくて悩んでいる、つながることができないから学校に行けない。現状、つながりたくもないという思いもある、そういう自分もいるという子どもたちが今ものすごく増えている中で、基本構想にあるからというのは分かりますよ。だけど、教育大綱である限り、もう少しそういう教育現場の現状というものを考慮した言葉のチョイスができないだろうかと思っているんですけど、どうでしょう。

堀越企画部企画課長

 委員のおっしゃいます、特性や個性を生かしたというところに含まれるかなというふうには捉えてございます。方針1の「誰もが『自分らしく』学べる教育の推進」の中の最後に「個性を生かした教育を推進する」と。あと、国の次期教育振興基本計画の諮問事項の中に、まだ答申は出ておりませんが、学校の持つ福祉的な機能を再認識する必要があるというような視点も持っての議論をされております。そういった「つながる」という言葉についての捉えが、いろいろな捉え方があるということも、本日貴重な御意見も頂いて、教育委員のほう、あるいは総合教育会議のメンバーの方にお伝えをしていきたいと思っております。

平山委員

 果たして、これが正解かどうかも分かんないんです。ただ、私自身、昨今そう感じていると。あまりにもそういう環境の御家庭とか子どもたちが最近増えているなと感じているもんで。実際、基本理念の中に、学びや参加の中で人と人がつながる、そして、つながりの中で新たな活力が生まれるって書かれているわけなんですよ。つながらなかったら活力が生まれないのかって、そういう意味じゃないんでしょうけど、そういうところの配慮を何とか検討できないだろうかということはお伝えいただければと思います。

 三つ目、これはずっと言っている「文化」なんですけど、方針3で文化・芸術・スポーツに親しめるようにというのが書かれていますが、1ページ目の教育大綱に盛り込む内容の中では、「中野の文化・芸術を生かした地域づくりなど」云々という、これはまちづくりのことですけど、文化って二通りあると思うんですね。それは中野の文化で、これは行政として、やっぱり広く区民に伝えなきゃいけないし、文化の振興を図らなきゃいけないし、文化を継承していかなきゃいけない、文化を守らなきゃいけない、そういう役割はありますよね。これは大事なこと。でも、今ここしかないような気がして、文化に触れることで豊かな生活を送る区民の立場に立ったときに、私は一流の文化に触れる環境があったほうがいいと思うんですよ。でも、今、区の方向性というのは、中野の文化を区民に広げようという、これが中心なんです。それも一つなんでしょうけど、そうじゃなくて、海外も含めた世界中の一流の文化に区民が触れることができる環境をつくるということも、文化の働きの中では非常に大きいもんじゃないかなというふうに思っていまして、そういったものもぜひ検討の中にちょっと入れていただけないだろうかと思っていますけど、どうですか。

堀越企画部企画課長

 委員のおっしゃいます世界の中の一流の文化に触れる、それも非常に大事な、教育として捉えた場合の重要性についての御発言、御趣旨だと思いますけれども、おっしゃるとおりだと思います。あと、また同時報告のことで申し訳ないんですが、文化・芸術振興基本方針骨子というのを今定例会で区民委員会のほうで報告予定でございます。その中に、背景の一つ目に、子どもの育成につながる展開というのはございまして、教育関係で言いますと、取組の柱の四つ目に、子どもの心の豊かさを育み、次世代へと継承するということがあります。前回の総合教育会議に文化国際交流担当課長も出席しておりまして、そういった委員のやり取りも聞いた上で、検討案に反映したというのがございます。文化振興自体は区民部がメインではございますけれども、先ほど委員がおっしゃいました区民にとっての教育という視点からの一流に触れるというようなこと、これも所管のほうに伝えてまいりたいと思ってございます。

平山委員

 区民部のことをおっしゃるから、また一言だけ言わなくちゃいけなくなる。その報告に何て書いてあるのか、ほとんど中野の文化としか書いていないんですよ。要するに、それじゃどうなんですかと。小さい頃から一流のものに触れているからこそ、身につくもの、得られるものってあるわけなんですよ。それは別に子どもたちだけに限らず、全ての中野区民への、教育大綱ですから――ことだというふうに思っていますので、ちょっと今、区が進んでいるところは中野の文化ということだけで、これもこれ、だけど、ちゃんと外の文化の中でいい文化を中野区に持ってきて、区民、なかんずく子どもたちにということも忘れないでいただきたいという趣旨なんです。これは要望でいいです。

内野委員

 御報告ありがとうございます。想定する教育大綱の対象期間というのは、この先はどのぐらいの期間を御想定ですか。

堀越企画部企画課長

 国の示している内容ですと、おおよそ4年から5年で、それは首長の在任期間と同程度のもので国は想定しているようでございますので、中野区におきまして、期限自体はないと捉えてございますけれども、5年ぐらいが一つのめどかなというふうに考えてございます。そのときの状況でまた判断をすべきかなというふうには考えてございますけれども。

内野委員

 そうすると、1ページ目にある改定の趣旨で、「10年後の目指すまちの姿を見据え」となっていると、やっぱり10年先を見据えた大綱の改定の方針となっているように見えてしまって、教育って割とテンポの速い環境の変化があると思うんですね。今回の新型コロナでデジタル化がどんどん進んだというのも一つそうなんですけれども。教育現場の環境って、10年を見据えてもいいんですけれども、ただ、文部科学省の通知、通達でしたっけ、平成26年7月17日の大綱に関する考え方についての文部科学省の局長通知、これに四、五年が一つのスパンだというふうに書いてあったと思うんです。一つの考え方としては、やっぱり四、五年で一旦方針を見直していくというスパンも一応考え方の中で委員の皆様に認識しておいていただかないと。じゃ首長が代わりました、一気にガラッと変えていいんですか、10年を見据えてやったんだから、首長が代わっても長いスパンでは残しておくべきものもあるだろうし、ただ、そういうときのために、やっぱりドラスティックに公教育を、また教育投資をするんだという首長が現れたときには、その辺も機動的に柔軟に対応できるように、ただ、その部分も見据えて、最終的に公教育の底上げという意味では、教育効果というのがある程度目に見える成果として出てこないと、四、五年で見直すきっかけって出てこないと思うんですよ。なので、その点をもう少し踏み込んで議論をしていただけたらいいなと思うんですけども、いかがでしょうか。

堀越企画部企画課長

 今回は教育ビジョンの改定と機会を合わせながら、同時に意見交換などもしているところです。例えばタウンミーティング、8月のものも教育長も御出席いただきましたし、教育全般の議論も進めているところです。そういった形の今回の進め方を考えますと、やはりビジョンは5年ごとというのを目安にしておりますので、教育ビジョンと足並みをそろえていったり、考えを合わせていくということになりますと、5年ぐらいをめどにということは適切なスパンかなというふうには捉えてございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後2時50分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時10分)

 

 休憩前に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。

 3番、中野区構造改革実行プログラム(更新案2)についての報告を求めます。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 それでは、中野区構造改革実行プログラム(更新案2)について御報告いたします(資料4)。

 本報告は、全ての常任委員会において共通の資料により御報告するものです。

 中野区構造改革実行プログラムについて、評価検証の結果及び議会での御意見等を踏まえまして、令和4年の第2回定例会において御報告した更新案の内容を一部見直し、更新案を取りまとめていたところです。

 1番、実行プログラムの評価検証についてです。実行プログラムでは、個別の取組の進捗状況を確認・検証いたしまして、翌年度以降の取組目標に反映するほか、新たな課題を実行プログラムに位置付けることなどによって進行管理を行うこととしています。今般、昨年8月の実行プログラムの策定時の内容に立ち返りまして、評価検証を改めて行うことといたしまして、進捗状況の確認、課題抽出と対応策の検討を行いました。

 (2)実行プログラムの進捗状況については、別紙1を御覧ください。

 別紙1では、実行プログラムの令和3年度の進捗状況を取りまとめております。1ページ目上段は基本指標の進捗状況、中段以降は個別プログラムの進捗状況として、取り組む項目の内容とスケジュール、それに対する令和3年度の実績のほか、進捗状況を記号でお示ししております。28個の個別プログラムの中で取り組む項目は全部で64項目、そのうち実施済みである「○」が55項目、一部実施である「△」が7項目、取組内容を再検討することとなった「-」が2項目、未着手はございませんでした。その他、詳細についてはお読み取りいただければと存じます。

 鏡文にお戻りください。

 (3)課題抽出と対応策の検討結果についてですが、別紙の2を御覧ください。

 こちらは資料の見方を中心に御説明をさせていただきます。一番左側の「現行」と書いてある列は、令和3年8月策定の実行プログラムの指標、個別プログラムと取組項目を示しております。左から2番目の列は、進捗状況等を踏まえた課題を抽出したものになります。3番目については、課題への対応策、対応の方向性を示したものになります。一番右の列は、更新案2にどのように反映したかを示しているところでした。

 鏡文のほうにお戻りいただきまして、(4)実行プログラム(更新案2)のほうに盛り込んだ主な内容につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 また、2ページ目に移っていただきまして、実行プログラム(更新案2)は別紙3のとおり取りまとめていたところでございます。

 最後、3番、今後の予定でございますが、本日の冒頭に企画部長のほうから発言させていただきましたとおり、構造改革実行プログラムの今後の進め方を改めて検討することといたしました。更新案2の区民意見聴取についても、実施は中止をいたします。また、今後の進め方につきましては本委員会にて御報告したいと考えております。

 御報告については以上といたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

日野委員

 まず、前回伺ったんですけど、評価検証の考え方、評価検証の在り方ですね。これはどのように評価検証を行うんですかというふうに伺ったところ、各部で評価検証した上で、その上で構造改革推進本部会議の中でそれを検証していくというお答えだったと思うんですね。この更新案2が出た時点では、そのやり方で行われていたということで、まずよろしいんですよね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 更新案2を改めて取りまとめるときにおきましても、進捗状況の確認、あとは課題抽出、盛り込む内容等、同じような手続を取ってまいりました。

日野委員

 どう聞いたらいいのかな、今後これ、この中身を改めて、スケジュールも含めて改めるということだったんですが、この評価検証というのは、これはそのまま生かした上でということになるんですか。もしくは、改めて検証を行っていくのか、その辺はどうなるんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今取りまとめている令和3年度末までの実績ということになりますので、検証のタイミングにもよりますけども、例えば時期がちょっと後にずれてくれば、令和4年度末の状況とかも踏まえて検討していくことはあるかなと思うんですが、より急いで今後の方向性については検討していきたいというふうに考えてございます。

日野委員

 このスケジュールについては、今は全くまだお示しできないという状況なんですかね。すみません、改めて。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今現時点のところでは、この更新の進め方、考え方等をこれから整理していくという状況になってございまして、今のところ、スケジュールのところは未定ということになっております。

日野委員

 この構造改革を進めるに当たって、構造改革推進アドバイザー会議というのを昨年度からですかね、開いてきましたよね。この議事録というんですかね、議事録までいかない、会議の概要というか、そういったものを見ると、今年度から職員の意識改革みたいなことに変わってきているのかなと思うんですけど、本来こういう構造改革を進めるに当たって、そこでアドバイスを受けるものかなって思っていたんですね。この更新に関しても、そこで様々なアドバイスを受けてとか、議論をするということもあるのかなと思ったんですが、まず最初に、何で今年度、職員の意識改革というふうに方向性が変わったんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては、アドバイザー会議のほう、昨年度も実施しておりまして、昨年度末のあたりでプログラムを今後推進していくに当たって、一番大事になってくるのは、職員の意識改革のところが重要なのではないかというような御意見も頂いたところです。それを踏まえまして、令和4年度につきましては、こういったプログラム、それだけにとどまらないと思いますが、意識改革のところを中心に、民間事業者の方も含めた知見をいろいろ聞いて、検討していこうということで進めてきたところでございます。

日野委員

 今回この構造改革実行プログラムの更新を改めて見直すということになって、これは構造改革推進アドバイザー会議で、この件について様々アドバイスを伺う、議論するということは可能なんですか。それとも、今のアドバイザーの方は、職員の意識改革に特化した内容のみで来ていただいている方なんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 一応アドバイザーの方には、年度当初に行ったものについては、プログラムについても一定程度御紹介した上で、新たな委員さんも、アドバイザーの方もいらっしゃいましたので、その上で意識改革について今年度は御意見を頂きたいんだということで進めているところであります。今後、アドバイザー会議を開いて進めていくときに、そういった状況というのを報告する機会はあるかと思いますので、そのときにアドバイスが頂ける場合もあるかと考えております。

日野委員

 まだスケジュールも未定というか、お示しできないという状況の中で、今後はアドバイザー会議を使うかどうかは別として、どのように進めていかれるのか、その辺はどのようにお考えなんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 本日もこういった機会をいただいて、御意見を頂いているところですし、ほかの委員会でも、そもそものところ、進め方等についても御意見を伺っているところです。そういった御意見も踏まえまして、庁内でも共有いたしまして、今後の進め方について、本部会議を経て検討してまいりたいというふうに考えてございます。

内野委員

 表紙、1枚目の紙の2ページ目の今後の予定で、実行プログラム(更新案2)に関する区民意見聴取って、これは何か広報したりしているんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては、この委員会がうまくいけばホームページにすぐ載せて、意見聴取を始めて、その後の区報のほうも、途中からになりますが活用する予定であったんですけども、そこは間に合わせて、中止ということで差し替えたいというふうに考えてございます。

平山委員

 更新案2は変わる可能性があるということなんで、それはそれで置いておいて、進捗状況の見方だけ、ちょっと確認をさせてください。進捗区分に「○」、「△」、「-」がありますよね。これはそれぞれどういう意味ですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 進捗状況1ページ目のところで、個別プログラムというふうに表題を区切ってあるところの右側に一応凡例をつけてあります。実施済みが「○」、「△」が一部実施、「×」が未着手、「-」が取り組む内容を再検討中というものになってございます。

平山委員

 「-」が二つありますよね。一つは児童館、これは議決の絡みだと思うんですが、もう一つの「-」、プール、これはどうして「-」なんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては、第二中学校のプールの開放につきまして、近くの地域スポーツクラブのところと、より効率的なところで、片方にならないかなというところも含めて検討していたところなんですが、一部、土曜日と聞いていますが、そちらのほうでニーズを超える需要があるやに聞いておりますので、そこの需要に対して対応できるような方向性で検討をしているというところで、方向性が一部修正になったというふうに伺っております。

平山委員

 いや、スケジュールでは①の進捗に合わせてプールの有効性について検討で、実績はそのとおりのことができているわけですよね。それなのに進捗区分は、対象外、取り組む内容を再検討中というのがよく分かんないんですけど。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては、もともとのスケジュールとして、プールの有効活用について検討、もちろん検討はしていたところなんですが、利用状況とか、各団体との調整、そういったものを踏まえて、そもそも方向性として目指していたところから若干の修正が入ったというところで、「-」にしております。

平山委員

 目指していた方向性というのは、どういうことだったんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらについては、経費節減のことも考えまして、第二中学校のプールについては開放をしないということも含めて検討するというところで検討していたところです。

平山委員

 それも含めて検討したわけでしょう。そう書いてあるんですか。ごめんなさい、今持っていなくて、そう書いてあるんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 もともとの令和3年8月につくっている構造改革実行プログラムの検討方向といたしましては、第二中学校のプールの大規模改修期間中におけるプールの利用状況ですとか、関係団体の意見等を検証いたしまして、2023年度以降の開放事業の在り方を検討していくという形でございます。

平山委員

 だから、在り方を検討するんでしょう。方向性が変わったというのがよく分かんないんですけど。在り方を検討して、方向性って、もともとそこには示されていないわけですよね。第二中学校のプールをやめちゃいますよというふうには書いていないんでしょう。方向性が変わったというのがよく分かんないんですよ。在り方を検討するんだから、在り方を検討して、Aか、Bか、Cか、どれにしようかと思っていた、Aのほうが一番財政的には削減につながるけども、Bという選択肢、Cという選択肢もあった、Cになりました、これも在り方を検討した結果なんじゃないですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員御指摘のとおり、そういった意味でいうと、そういった選択肢も含めて読めなくはないというところだと思いますので、協議、検討をしたということでは、「○」と書いても誤りではなかったのかなというふうに今感じております。

平山委員

 資料なので大事なことなんですよ。じゃこれ、間違いですかって聞かなきゃいけなくなっちゃうんですけど、要は結論ありきのものがあって、その結論になりませんでした、それは方向性が変わりました、だから進捗の区分の対象外としますというんだったら、全然検証になんないじゃないですか。それも含めて検証なんでしょう。その結果がよかったのか、悪かったのかっていうことだってジャッジしなきゃいけないわけじゃないですか。目指していた方向が正しいと思っていたんだけども、諸般の事情によりできないのか。それとも、目指していた方向性はあったんだけども、様々な協議の結果、やはりこちらのほうがいいと思ったのか。同じ結論であっても違うわけじゃないですか。検証って、そういうことであるべきだと思うんで、ここが、区分が対象外となっているのが、対象外となっていて、取り組む内容を再検討中となっているのがよく分かんないんですよね。だって、もともと取り組む内容って検討しか書かれていないでしょう。だから、この内容は、誤解を招く内容なんじゃないかなと思うんですけど。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては当初から、もともとこの項目を掲げたときに、運営コスト等の最適化、プール維持に関する経費等の削減というところを意図して組み上げたプログラム、個別のプログラムだったところです。そのとき、当初検討していたところから、一応取り組む内容とか、検討のところ、まだ結論は出ておりませんが、そういったところも含めて内容を検討するという趣旨で「-」にしているということです。

平山委員

 そうであるなら、目指していたものがコストの削減や運営の効率化であるとするならば、それを目指していたのができなくなった、だったら、これは「×」とすべきじゃないですか。それが進捗なんじゃないのかなと。目標がありました、その目標を具体的に書いてあったわけじゃないけど、目標がありました、目標がどうも達成できそうになかったら目標を変えちゃいますと言っているのに等しいわけなんですよ。分かりますか。それはないんじゃないかな。目標が変わったんなら、当初目標を達成できないんだから「×」でしょう。と思うんだけど、もうこれぐらいで、やり取りしてもあれだと思うんで。要するに、対象外というのが、取り組む内容を再検討中というのがよく分かんないんですよ、こんなものが存在するということが。恐らくこんなものが存在するから、改定案というのが出るのかなと、更新案っていうのが出るのかなと思うんですけど、本来、取組をずっと年次に従って追っていって、進めたとおりにならなかったら、それは「×」なんですよ。だけど、それは「×」であるけども、最終的にはこういう議論の結果、こうなったという理由があるのかもしれないしと思って伺ったんですけど、御答弁はもういいかな。何か部長、ありますか。

石井企画部長

 今担当のほうからお答えしたとおり、その内容に照らし合わせて、今回「-」ということですね、対象外、取り組む内容を再検討ということで表示をさせていただきました。今回は、「×」というと、ここで言うと未着手ということになります。未着手をしているわけではないのでということで、記号での表記がなかなか難しいところもございますが、この区分で申しますと対象外になるだろうということで設定させていただいたところでございます。

平山委員

 だったら、記号をもう一つ増やしてくださいよ。それで済む話じゃないですか。記号はそっちが割り振るんだから。要するに、進めたけども駄目だった、目標のとおりにはいかなかったという示し方をつくられるべきだったかなというふうには思います。これは意見でいいです。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリア再整備について御報告いたします(資料5)。

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会でも同様の資料において報告するものです。

 初めに、1番、都市計画の協議状況です。中野駅周辺まちづくり課において、中野駅新北口駅前エリアの拠点施設整備に向けまして、現在、区及び施行予定者で施設計画や都市計画についての検討及び調整を進めているところです。現在の施設計画案及び都市計画の概要については別紙のとおりとなりますので、お読み取りいただければと存じます。

 次に、2番、全地権者と施行予定者間の合意形成についてです。都市計画や事業計画、権利変換計画に係る事項については、全地権者と施行予定者間において、事業の進捗に応じて段階的に合意形成を図ることとしております。区と施行予定者間では昨年5月に基本協定を締結しており、今後はほかの地権者も含めた事業推進協定を締結いたしまして、全地権者合意の上で都市計画手続を進めるとともに、権利変換計画など具体的な内容について協議していく予定です。

 事業推進協定は、目的や役割分担など基本協定の内容を踏襲するとともに、主に都市計画、施設計画の概要、特定業務代行方式の活用、従前宅地・建物に係る権利者責任等の項目を追加する方向で全地権者と施工予定者間で協議を進めております。

 次に、3番、転出補償金及び権利変換についてです。

 (1)転出補償金につきましては、従前資産の一部を権利変換せずに、金銭給付の申出を行い、転出補償金として受け取り、新区役所整備費・株式会社まちづくり中野21の借入金返済費用等に充当することとしております。

 (2)①権利床の考え方について、転出補償分以外の従前資産につきましては、民間事業者への貸付など行政サービスの財源確保を目的として資産を有効活用する床と、一定の公益性を確保し、区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床へ権利変換する方向で検討しております。権利床で得られる収益については、区有施設等の改築・改修経費に充当することを基本とし、基金の創設も含め、検討を進めてまいります。

 最後、裏面に移っていただきまして、今後のスケジュールです。本年12月以降から都市計画手続に入りまして、順調に進めば、令和5年6月頃の都市計画決定、令和6年1月頃に事業計画認可、令和6年7月頃に権利変換計画認可を予定しております。

 御報告については以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。幾つか伺います。今回、再整備についてということで、総務委員会は権利床のところだったりとかというところですよね――に関わるということで御報告があるのかなと思いますが、この権利床の考え方のところで、これまでは民間事業者への貸付など行政サービスの財源確保を目的として資産を有効活用するというふうに区有施設整備計画の中にも記載をされていたんですけれども、今回、新たな考え方として、一定の公益性を確保し、区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床にも権利変換を検討するということで出てきているんですけども、これはどういう流れでというか、どういう検討があってこういうふうになったのか、まずお聞かせください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 新たな床の考え方として、公益性の確保とかを考えていくに至った経緯ですけれども、地価上昇に伴いまして従前資産評価の上昇も見込まれたこと、また、これまで計画についての区民への説明の中とかでも御意見いただいたりとか、一般質問の中でも議員の皆様からも御意見を頂いたところです。そういった状況を踏まえまして、今のところ、施行予定者から提案を受けて検討しているところです。

中村委員

 地価上昇分が、これはうちのひやま議員の一般質問の中でもお答えをいただいていたかと思うんですけれども、ここには「一定の公益性を確保し、区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床」というふうにあるんですけど、具体的には、うちの一般質問には子どもの施設の話も出てきてはいましたけれども、具体的にはどういったところを床として持つとかというのは、区の中の検討状況というのは、お示しをいただくことというのは可能なんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今現在は施行予定者のほうから、こういった形の床ではいかがでしょうかという御提案を受けているという段階になりますが、展望施設ですとか、集会、いわゆるバンケットですね、別紙の「エリマネ・集会施設等」と書いてある中のバンケットの部分、あとは子どもの屋内遊び場空間みたいなところはいかがでしょうかということで御提案を受けているところです。

中村委員

 今後の決定していくまでのプロセスというのは、どういうふうになっていくんですかね。それは区として交渉をしていくのか、どういうやり取りになっていくんですかね。御提案をいただいて、そのまま受けるというだけじゃないと思うんですよね。具体的に、これだけ文字で羅列されていてもよく分からないというのが実際のところで、実際のところ、区が持つ予定の床の何割ぐらいが従来言っていた財源確保を目的として資産を有効活用する床になって、区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床というのがどれぐらいになるのかというのもなかなか見えない中で、そういう具体的なところというのは、見せていただくタイミングというのは、権利変換のところになるんですかね。そこら辺のプロセスを教えてください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 従前資産評価の価格ですとか、従後の床単価みたいなものというのは、ちょっとまだ動きがあるところなので、明確なところをお示しするというのはなかなか難しいところだと思うんですが、検討状況として、都市計画手続に入る頃には何かしらの形で、現時点の検討状況みたいなところをお示しできればというふうに考えているところです。

中村委員

 都市計画手続に入るところではというと、令和4年12月以降のここのところでお示しいただけるという理解でいいですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 現在のところ、そういうふうに検討しております。

中村委員

 別紙のところで、容積率1,000%ってあるんですけど、以前、900%から1,000%に変更するということで御報告を受けたときに、地域貢献の部分で増えた部分もあったと思うんですよね。例えばですけど、バンケットとかはもともと入っていたという理解ではあるんですが、何かそこの部分が、地域貢献でこういった容積率とかも積み上げていっているのにもかかわらず、ここを権利床でというふうに言われてしまうのはどうなのかなというのは、私たちは考えています。プラス、地価上昇分を本当に床として持つ必要があるのかなというところも、まだ疑問に思っている部分ではあるんですけれども、そこら辺、区としては、まだ決定ではないんでしょうけれども、現段階でのお考えというのはいかがでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 900%から容積率1,000%に上げたときには、デッキですとか、アトリウムとか、そういったところの公共空間のところも入っていたというふうに伺っております。バンケットのところも、もちろんもともと入っていたところだと思うんですが、サンプラザのDNAを受け継ぐというところで、さらに今のサンプラザの機能に近いボリュームというんですかね、必要なボリュームというのを再検討していただくということもありまして、今現在、検討しているところになります。

中村委員

 そのサンプラザのDNAというところは、理解はするんですけど、やっぱりそこの部分って最初に提案をいただいたときにも含まれていた部分ですし、それを前提に採択したという部分もあると思うんですよね。なので、ぜひそこは、今後の交渉になると思うんですけど、もちろん物価上昇だったり、地価上昇というのが事業者にとって非常に大変なことはあると思うんです。だけど、区としてもしっかりと交渉に立っていただきたいなというふうに思っておりますので、ここは要望とさせていただきます。

 あと1点、都市計画手続なんですが、スケジュールどおりだったんでしたっけ。そこを確認させてください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては、地価上昇等いろいろな影響もございまして、おおむね3か月程度遅れた形になってございます。

中村委員

 3か月遅れたということなんですけれども、少し気になるのは、この遅れによって、今後この事業、転出補償金がいつ入ってきて、それを新区役所に充てていくところのお金のやり取りのところが気になっているんですけれども、3か月遅れたことによって、起債をかけていくところの、要は償還するところに影響が出ないのかというところが非常に気になるところなんですけど、そこら辺は、今の段階の見込みではどうなっているのか、確認をさせてください。

森企画部財政課長

 新庁舎に関しての起債につきましては、現状160億円程度を合わせて起債をする予定で想定をしています。それで、今お話のとおり、転出補償金が入ってきた段階で、それを財源に一括償還をするということで想定をしているところでございまして、令和6年ないし令和7年というところで、現状の財政フレーム上は借り入れ、令和7年の起債償還ということで置いていますが、それで今のスケジュール、転出補償金が遅れて入ってきた場合の償還がどうだったということに関しまして、区役所については基本民間債、いわゆる銀行債を今想定しています。銀行債については、他の例で言いますと、年1回の償還、3月に償還をするというのがほかの起債の例で、そういうスケジュールを、年1回の3月償還というのがほかの起債の例でとっているところでございまして、同じような形でとりますと、3月に償還をしていくという、償還時期に当たるということになります。ですので、年度を越えない限り、新たに利子が発生したりするとかといったようなことにはならない、その3か月のずれというものが、年度をまたいだ遅れにならない限り、年度内での遅れということであれば、起債の償還には大きな影響は与えないかなという考えを持っております。

中村委員

 ありがとうございます。だから、3か月ずれたところで、1か月ごとのそういったものはなくて、1年に1回の年度末の償還だから、そこが越えなければ影響はないということなのかなと思うんですけれども。転出補償金は令和6年度中に入ってくるという理解でいいんですかね。令和6年度中のどれぐらいのタイミングで入ってくるのかって、今って見込みは立っているんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今、スケジュールに書いてあるとおり、令和6年7月頃が権利変換の計画認可のタイミングというふうに考えております。この権利変換計画の中に権利変換期日というのを決めることになってございますので、そこからしかるべき時期のところが設定されて、そのタイミングで権利返還期日までに補償金を、お支払いを受けるという形になります。

中村委員

 令和6年7月頃の権利変換計画認可の中に期日があって、この期日というのは大体7月頃なんですかね。それとも、もう少し後なんですか。大体どれぐらいの時期に――要は何が知りたいかって、これ以上遅れることはないと信じたいんですけど、どれぐらい遅れたら、こういった利子のプラスが発生しちゃうのかなというところ、非常に懸念しているんです。そこが知りたいんですけど、この期日というのはいつ頃になるかというのは、今の段階では分からないんですかね。それとも、大体どれぐらいというふうに見込みは立っているんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 失礼しました。先ほどの答弁修正なんですが、権利変換計画の中に期日が書かれるのではないということですので、権利変換計画認可を得た後に速やかにということで、地権者同士で話し合って権利返還期日を決めるというところになりますので、そう長時間置いておくということではないというふうに認識してございます。

中村委員

 分かりました。ということは7月頃になるのかなというふうに、7月なのか、8月なのかということなのかなと思うんですけど、例えばなんですが、3月の償還ができなかったとして、例えば4月になっちゃいましたとかってなった場合、どれぐらいプラスで利子が発生するのか、そこって見込みって立っているんですかね。

森企画部財政課長

 先ほど、新庁舎に関する起債については160億円程度ということで御答弁差し上げました。それで利子が、現状の変動で見ていくと、大体6%程度かなということで見ておりまして、そうすると九千六、七百万円ということで、約1億円が年の利子になります。ですので、年度を越えてしまうと約1億円の利子が追加で発生してくるということになります。

高橋委員

 1点聞きたかったんですけど、2ページ目の②の権利床で得られる収益のところで、基金の創設も含め検討を進めるというんですけど、その辺のところをもうちょっと詳しく教えてほしいんですけど。要は収益が出たのが、きちっとした形で、一般財源の中で何に使われたのか分かんなくなっちゃうというんじゃなくて、きちっと年次でどのぐらい収益があったのか、それをどういう区政の、都市政策なのか、あるいは区有施設の整備なのか、そういう目的をきちっと示した上で議会に報告し、また、年次ごとの御報告もいただきたいと思っているんですけども、その辺はどうなんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 権利床で得られる収益につきましては、委員御指摘のとおり、うやむやというわけではなくて、しっかりと管理をしていかないといけないかなと思っております。もちろん収益といっても、1年間の収益だけでもありますが、長期的な修繕とかというのもそこから拠出しないと、ほかのものを使い込むというわけにはいかないかと思っておりますので、基金の中には区有施設整備とか、そういった権利床の一定の必要経費というところを、拠出することも考えて、基金ということを検討していきたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 区が、転出補償金は別として、残ったいわゆる権利床を持ったとして、権利床を持ったところで、それに関する区の支出というんですかね、それはどういうふうに考えればいいんですか。いわゆる権利床を持って、民間に貸すということで、民間側から賃貸料を得るというところではいいと思うんですけど、権利床を持つことによって発生するコストというのは、区としてあるのか、ないのかというのは、ちょっと確認をしておきたいんですけど、その辺はいかがですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 高橋委員御指摘のとおり、これから権利床のリースというか、貸し出しの仕方も、マスターリースみたいなものとかも検討していく中で、共益費部分は区のほうが支払うのか、それともマスターリースの側が肩代わりして払うのかというところもありますので、実際どの部分が必要経費として支出していくか分からないんですが、長期修繕とかにつきましては、区側が所有者として出さなきゃいけない部分もあるかと思いますので、そういった部分では必ず負担が出てくるのかなというふうに思っております。

高橋委員

 最初の権利変換のところ、権利床の考え方について、中村委員からも御指摘ありましたけども、当初は財源確保のための、簡単に言えば全部オフィス貸しをするような発想だったのが、我々もいろいろ質問していく中で、公益性であったり、区民の利用ということを考えて、先ほどおっしゃっていた、例えば展望とか、例えば低層ゾーンのバンケットとか、子育てゾーンとかという話だというところだったと思うんですけど、それによって権利床に関するコストの考え方もまた変わってくるということでいいんですよね。再確認ですけど。施設別にまた違ってくるのか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員御指摘のとおり、施設によって費用がかかってくる部分はあるかというふうに認識しております。

高橋委員

 最後に一つ、もし分かればというか、言えたらでいいんですけど、今後、権利調整をしていく中で、いわゆる区の所有している権原の従前評価について、昨今の土地の価格で、先般、基準地価の話もありましたけど、その辺について、もし説明できるところがあれば教えていただきたいんですけど。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 高橋委員御指摘のとおり、地価上昇の話は報道でも出ているところでございまして、当初提案の令和2年10月時点からは上昇傾向であるということはもちろん認識しているところです。現時点で言うと、10%以上は上昇しているんじゃないかというふうに考えているところです。

長沢委員

 同じところなんですけど、転出補償金及び権利変換のところで。今の高橋委員の質疑のところでもあったのは、つまり権利変換のところから聞くと、権利床の考え方のところで、これまでの民間事業者に貸し付けるという、これは言われていたんだよね。有効活用して、そのお金は云々という、それは裏面のところの権利床で得られる収益というところで言っていたのね。それは後で聞きますけど、加えて、地価が上昇した、このことをもって、要するに一定の公益性を確保し、区民や来街者の交流・にぎわいに資する床へ権利変換をするという、今高橋委員が言われたのは、議会のところでも、バンケット、展望施設云々というのはあったけど。先ほどの中村委員とのやり取りの中で、これは事業者から提案されたというふうに聞こえたんだけど、そういうことなの。つまり、後段の一定の公益性を確保して区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床へ権利変換を検討しましょうというふうなところに、そういう御報告なんだけど、この提案というのは事業者のほうが提案をしてきた話で、もちろん区と協議はするんだろうけど、そういうことなの。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区のほうからも、そういった計画の説明会等で頂いた区民の意見とか、議会の意見のところもお伝えした上で協議をして、こういったところでどうでしょうかという提案を受けているという経過になります。

長沢委員

 例えば、地価の上昇分だよ、あくまでも、いわゆる最初の民間事業者への貸付けなどのこうした財源確保のところはフィックスしたとして、地価の上昇分については、例えば(1)で言っている転出補償金のほうに、権利変換しない部分に回しましょうとか、例えば区として、そういう検討はしていないの。あくまでも向こうからそういう話があった、議会側でも、この定例会の中でもあったけども、つまり区としての考え方自身は、いやいや、そういう提案もあったし、区としてもまんざら考えていないわけじゃないし、そういうのもいいねというところでの話で、例えば(1)転出補償金のほうの関係で、一定現金として確保しましょうかということの考えだって、いい悪いじゃなくて、そういう判断は区として持ったって、そういう検討したっていいと思うんだけど、そういうのはどうだったの。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 資料のところに、①で権利床の考え方で書かせていただいているとおりになってしまうんですけども、まずは一定の、従前資産評価の一部を転出補償金とするのを、まず新区役所整備と株式会社まちづくり中野21の借入金返済費用等に資するところは、まず一定転出補償金として、残りの部分を権利床にしていくという考え方で検討しているのが基本線になります。

長沢委員

 市役所や、あと、まちづくりのこういうので借金返済とかあるし、そこのところはまず確保します、これは権利変換しないよ、いわゆる転出補償だよという、そこはずっと説明されてきたよね。このお金だって、それ以上に、言ってみれば権利変換していくところがいっぱいあるわけで、これだって、もともとの民間に貸し付けるというところだってものすごいあって、さらに地価が上昇する中で、従前資産のことを考えれば、この後のことを考えても、やっぱりこういった公益性を確保し云々というところもできますよという、そういうお話なのね。分かりました。

 それで、裏面のところなんだけど、今度、高橋委員も言われていた、基金の創設ってどういうことなのかなと僕も思ったんだけど、これは当ビルの、ビルというか、そこのところで権利床を得て、そこのところの修繕とかで使っていく、そのための基金を検討、創設も考えているという、そういうお話だよね。それで、共益費については、そうは言っても今のところはまだ未定であるというところで、いずれにしても、こういったところが区のいわゆる負担というか、生まれてくることになれば、そのための基金をつくってというのが、この後段で言っている、その検討を進めましょうという、確認なんだけど、そういうことだよね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 長沢委員御指摘のところももちろんですけども、その益の部分を区として有効活用、もともと財源確保というふうに言っていたところもございますので、区有施設等の改築と改修経費にも充てていくことを想定して基金を創設するというふうに考えてございます。

長沢委員

 そこも基金の創設に入るわけ。そこを後で聞きたかったの。区有施設の改築・改修ということで、義務教育施設整備基金であるとか、社会福祉施設整備基金であるとか、あるいは、区民活動センターとか、そういったものは財政調整基金のところに含めているわけだけど、今言ったのは、それ以外のところの何か創設の基金をつくるわけ。そういうふうにも聞こえたけど、例えばどういうのを想定しているの。

森企画部財政課長

 今委員お話のとおり、施設整備に関しては義務教育施設整備基金と社会福祉施設設備基金と、あと区営住宅の基金があって、それ以外の施設、今お話あった区民活動センターなり、それ以外の施設については、財政調整基金の中で一つ区分を設けて、施設改修分を設けてやっているということでございます。ですので、こちらの資料にあるように、中野駅新北口駅前エリアのいわゆる権利床以外の区有施設、それ以外の区有施設整備、改築・改修経費なんていうことも想定に当然なってくると、そもそもの財政調整基金のほうの施設改修分についてもどうあるべきかといったことについては、併せて検討は必要になってくるかなということは、そこは一つの想定としては持っているところでございます。

長沢委員

 それで、もちろん権利床で得られる収益だから、これは毎年貸し付けているから、毎年毎年その部分が財産収入として入ってくるということですね。多分これ、相当な額になるよね。しかも今度の、にぎわい云々ということで床自身は増えるわけだから、そこはどうするのか、考え方によっては最初の前段のほうの貸付けで、行政サービスの財源確保を目的としているものではないから、そこはまた考え方はちょっと違うのかもしれないけど、それにしたって権利床そのものとしてはそういう話になるわけだけど。この金額というのは、今聞いても分からないだろうと思うけど、しかしながら、やっぱり床の考えからすれば、しかもここは地価が上昇して云々みたいな話になれば相当なあれが入ってくるよね。これが今の、例えば区が行っている財政的な運営の考え方のところでも言われているような、施設のところについても減価償却、何%入れますよというふうなところがあって、それに加えてこれも入ってきて、あるいはそれにこれを充てていくという話になるの。つまり、金額がないから、どうこうというのは、たらればの話で申し訳ないけど、相当の額が入ってきて、そうなっていくわけだよね。要するに、入れるときには、ある意味、裁量があるわけだ。でも、入れちゃったら、それに使っていくという話じゃない。ここで言っているのは、ある意味では区有施設のというところで充当するのを基本とするというふうにしているわけだから、かなりここに入れましょうということだよね、幾つかの今ある基金のところでも。そこの考え方自身は、まだ練られているものではないんですかね。

森企画部財政課長

 これについては今記載のとおり、基金の創設も含めて検討を進めているということなので、一つの考え方として、区有施設の改築・改修に充てていくということで、その活用方法として基金ということもあるわけでございますが、今お話があったように、そこの基金にもともと新たな財政運営の考え方で示した減価償却費相当額の25%を積んでいくとかというところですとか、そういったところをどう考えていくのかということについては、そこのところはまだ今後の検討ということでございますので、もう少しそこのところは、いろんな観点から検討は進めていきたいと考えております。

平山委員

 皆さんの御質問で私もいろいろ思うところがあるんですけど、まず権利変換で、取りあえず区役所の費用と、何を確保するとおっしゃっていたんでしたっけ。(「サンプラの」と呼ぶ者あり)ですよね。税金はどうするんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 税金等につきましても、ここの補償金の中から出していくことを考えています。

平山委員

 額が額なんだから、それもちゃんと言ってもらって、その他に入れるような額じゃないでしょう。役所の引越しとか何とか、そういったものには使わないんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 一応そこら辺の経費については調整中というところでございます。

平山委員

 何度も質問等でも言っているとおり、当初は一般財源でいくんでしょうけど、やっぱり予算審査にも関わることだから、いろんなことって、ある程度早めに明らかに考え方は整理をしておいていただきたいなと思います。

 役所の、取りあえず160億円が区債ですよと。残りは幾らになるんでしたっけ、キャッシュで払う部分は。

森企画部財政課長

 あとは基金の繰入れ、財政調整基金からの繰入れと、あとは役所全体の整備費ということであれば、いわゆる第三建設事務所分の負担も入ってくるわけですけど、いわゆる区が負担すべき部分については財政調整基金からの繰入れになります。

平山委員

 それが幾らかって聞いているんですけど。75%だから、25%分でしょう。ざっくりでいいです。

森企画部財政課長

 今160億円、先ほど起債すると申し上げて、残りの50億円ほどが基金繰入れで、あと20億円ほどが第三建設事務所の負担金が入っています。

平山委員

 これって前払いとか中間払いって、もう発生していないんですか。まだ発生していないんですか。

中村総務部DX推進室新区役所整備課長

 新庁舎整備事業に係ります実施設計施行業務の支払いにつきましては、令和3年度で19億円余の支払いが発生してございます。

平山委員

 いや、そうじゃなくて、今やっている工事で、工事ってよく中間払いとかやるじゃないですか。ああいうのは今回ないの。令和5年度とかの発生はないんでしたっけ。ごめんね、ちょっとずれた質問で。

中村総務部DX推進室新区役所整備課長

 新庁舎整備事業全体で、現在の契約額が221億円余になってございまして、令和5年度の支出予定額が171億円余程度でございます。

平山委員

 ということは、令和5年度に、もうこの支払いが発生をするということですか。令和6年度ではなくて。令和5年度に既に起債をかけている、ごめんなさいね、予算でやっているのに、改めて確認なんですけど。既に財政調整基金の、あれですよね、施設整備分ですよね、施設整備分から入れているお金も既に令和5年度に発生していて、起債もかけているという認識でいいですか。全額じゃないけど。

森企画部財政課長

 おっしゃるとおりでございまして、もともと今年度においても20億円ほどの起債は予定しておりまして、基金の繰入れも想定していますし、一番かかるのは来年度ですので、来年度、令和5年度が進行時期ですので、そこのところで残りの起債と、あと基金の繰入れといったものが発生するということになります。

平山委員

 分かりました。中村委員もおっしゃっていましたけど、このタイミングのずれが、本当は権利変換計画の認可って令和5年度中だったんですよね。だから、そう考えると、3か月の遅れよりも随分と遅れているのかなという、都市計画は3か月かもしれないけど、その後も少しずれていっているのかなと思うと、ちょっと大丈夫かなという気がしたので、お伺いをしました。

 それで、長沢委員がおっしゃっていた、ほかの委員もおっしゃっていましたけど、権利床の考え方のところで新たに示された方針とかありますよね。今現在、区が取得しようとしている権利床全体での、さっきまだ具体的な数字までは分からないとおっしゃったのかな、全体での共益費というのは想定されていないんですか。多分莫大な額になると思いますよ。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 共益費がかかるのはおっしゃるとおりです。額については、まだちょっと分からないです。

平山委員

 数億円の単位で年間発生していくのは間違いないですよね。これは四季の森で味わったとおり、相手が借りてくれなくなったら中野区が一方的に支出するだけですからねというリスクも考えて基金の調整をお願いしたいと。要するに、入れ代わるときってあるわけじゃないですか。内装をやるだけじゃなくて、どの床かによりますけど、どれも高いので、入ってきている間はいいですけど、次に入るところの間が空いたりするだけで、これで数億円の支出が出ていきますから。そういうのもプランニングした上で基金計画を考えていただきたいのと、そう考えたときに、一定の公益性を確保して区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床の権利変換というのも慎重に考えてほしいなと思うんですよ。要は50年先を考えたときに、なかなか考えられないけど、もしかしたら重荷になる可能性もあるわけですよね。だけど、そういうときって、権利変換された床を資産に変えようかと思っても、なかなか変えられないですよね。そういった事例って、昔の自治体が持っている土地とかでいっぱいあるわけじゃないですか。現実の土地として。今回新しくできる床という空間が価値を持つわけなので、そういうリスクも起こり得るということもやっぱり考えて、どこまで売るべきか、どこまで現金にするべきか、どこまで活用すべきかというのをぜひ示していただきたいなと思っていますので、それだけ御意見をください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 平山委員、最初のほうにおっしゃっていたリスクヘッジ、空室リスクのところも踏まえて基金運用、そういったところも検討していきたいと思います。権利床、いろんなところを取得するについても慎重に考えていきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 だからこそ、新しくつくられようとする基金を簡単にほかの施設の改修に使ったりとか、そういうふうなことには慎重になってほしいって意味なんですよ。持つだけでリスクもあるわけですから、収益も生むけど。何かあったときには、ちゃんと対応できるだけのストックがないとということもあるので、それはぜひお願いします。要望でいいです。

内野委員

 すみません、基金のことをもう1回お尋ねしたいんですけれども、今平山委員がおっしゃっていたような基金を将来想定されるのかもしれませんけれども、区役所の、今新しくつくっていますけれども、例えば50年先にまた建て替えといったときの区役所整備基金みたいなのは考えていないんですか。

森企画部財政課長

 現庁舎を建て替えるに当たっては、特に基金をつくらず、こういう形での財源想定で資金を想定して運営をしているところでございます。今委員おっしゃったように、次の新しい、50年、60年先の部分についてどうしていくのか、同じように減価償却費等々を積立てしていくのかとか、そういったところをどういうふうにしていくかということは、そこは検討課題として認識は持っているところなんですが、具体的にまだ定まっているものはないということでございます。

内野委員

 もともとこのスキームは、新区役所の庁舎の予算をどうするかというところからスタートしているスキームだと思っていたんですよ。ということは、将来また、新しい新区役所を建てました、50年たって土地を売っちゃいました、権利床を持っていますといったときには、じゃ権利床を売ったら新しい庁舎が、新々庁舎ですよね、やるときに、じゃどうやって財源を生むのといったときに、貯金もしていませんでした、基金もありませんという状態でいいんですかという質問なんですけれども。それも当然、議会側からもそういう提案をどんどんしていかないと、50年後に今ここにいらっしゃる方がどれだけ残っているか分かりませんけれども、それをやることがやっぱり将来世代に対しての責任なんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

森企画部財政課長

 今後この部分についても、新たな基金の創設も含め、これについての権利床の、いわゆる限られた財源については検討していくということでございますので、そういうことも、それとはまた、その先ですね、今委員おっしゃったような新しい、次の新庁舎の部分について、どういうふうに将来的に見ていくかといったところについては、先ほど検討課題と申し上げましたが、そこも含めて検討はしていきたいと考えています。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 [1]次に、5番、中野セントラルパークイースト賃借床における利活用の方向性についての報告を求めます。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 それでは、中野セントラルパークイースト賃借床における利活用の方向性について御報告いたします(資料6)。

 まず、イースト賃借床の民間活力導入可能性を検討するために行ったサウンディング型市場調査の実施状況です。令和4年7月に受付を開始いたしまして、応募のあった五つの事業者に同年8月から9月にかけて対話を実施いたしました。

 実施結果につきましては別紙を御覧ください。表組みになってございます。

 まず、A事業者につきましては、主な実施事業・公共貢献の提案内容の欄にありますが、コワーキングスペースの運営ですとか、地域イベントの開催などといった御提案でございました。B事業者につきましては、コミュニティFM放送局を中心としたコミュニケーションのハブとしての施設利用の御提案でございました。C事業者は、自社の事務所利用に加えまして、休日スペース開放や犬のしつけ教室などの御提案でございました。D事業者につきましては、自社の事務所利用に加えまして、文化芸術作品の展示会、情報発信、ワークショップの開催などの御提案でございました。E事業者につきましては、自らそちらのイーストの場所を運営管理するのではなくて、同施設の活用のアイデアを御提案いただいていたところです。

 表紙にお戻りいただきまして、2番、調査結果を踏まえた利活用の方向性になります。中野セントラルパークイースト賃借床の活用方針では、中野四季の都市(まち)におけるにぎわい形成に資する事業を展開することとしておりました。今回の調査結果を踏まえまして、「文化・芸術、地域ブランド等の振興・発信」をコンセプトとした事業を展開する事業者の公募をしていきたいと考えております。

 最後に、3番、今後の想定スケジュールです。令和4年度中に募集要項の内容を本委員会に報告させていただいて、公募したいと考えております。令和5年度には事業者選定を行いまして、事業者の決定等、事業実施を進めていくことを想定してございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。前回の閉会中の委員会の中でも、口頭報告で5事業者から応募があったというような御報告があったと思いますが、今回どういった内容のものがあったのかというところで御報告だったのかなと思います。そもそもサウンディング型市場調査というものが、こういう形式でやられるものなのかなというのはずっと疑問を持っていて、要は区として、こういった事業をやりたいですという何かしらの行政目的があった上で、どういうものができますかってやるんだったらいいと思うんですよ。でも、今回、何でもありって言ったらあれですけれども、ここの場所自体が事務所用途で、なかなか使いづらいというか、なかなか制限がある中で、どういう使い方ができるのかというのは区としても悩んでいらっしゃったとは思いますし、どういう使い方があるのかというところ自体も調査をしたいという意向があったかと思うんですよね。だから、こういうとり方になっていると思うんですけれども、果たして本当に、来たもの自体が、区の行政として必要な施策に資するものが来たのかなって疑問を持っています。そこら辺はいかがお考えですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 区のほうもサウンディング型市場調査をするに当たって、サウンディングの募集要領じゃないんですけど、こういった意図の範疇でというのは示して、意見を聞く方々を募集してはいたところです。どういった活用ができるのかというところも含めまして、確かに意見を聞いたというところになってございます。

中村委員

 こういった事業者が来ましたというところは、これはこれで御報告としていいと思うんですけど、果たしてこれを参考に絞っていくのは違うのかなって私なんかは思っています。今回この提案を踏まえ、「文化・芸術、地域ブランド等の振興・発信」をコンセプトとした事業を展開する事業者を公募するものとしというふうに決めていらっしゃるんですけど、本当にそれでいいのかなというのは少し疑問を持っているところなんですけれども、これはこれでいくというところで決定したので御報告をいただいているということで理解をすればよろしいんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらにつきましては、一応庁内でも議論を経て、こういった方向でやっていこうというところで決めたところではございます。実際の公募の仕方につきましては改めて公募要項を定めて、案を皆様にお示しした上で、公募にかけていきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 分かりました。あまり長くやりたくないんですけど、ここは事務所用途として制限がある中で、「文化・芸術、地域ブランド等の振興・発信」をコンセプトとした事業を展開する事業者としたとしても、もともとここはサウスのほうで賃料を取って、イーストは、要は行政のやっていただきたい事業をやっていただいて、そこの家賃については減免をするようなこともおっしゃっていたかと思うんですよね。一方で、中身によっては、本当に減免する必要があるのかなって思うところもあるわけです。そこら辺の考え方というのは今も変わっていないんですかね。中身によってなんだとは思うんですけれども、ほかの事務所でもできるようなことをやっていいただくだけだと、区として貸し出す意味が全くないと思うんですよ。そこはやっぱり行政としてどういうものが必要で、それに応じていただけるからこそ、家賃を減免するとかという話がついてくるものだと思うんですね。賃借床ですけど、区の施設としてやっていただくということに意義が出てくると思うんですけど、そこがあんまり見えないというか、今の段階では。これはサウンディング調査しただけなので、今後どういうものになっていくかというのは、まだ分からないところはあると思うんですけれども、そこがないんだったらやるべきじゃないと思うんですよね。そこら辺はいかがお考えですか。家賃のところの設定だったりとか、今までの考え方だと、そこは減免するというふうに方針としては持っていたかと思うんですけれども、中身との兼ね合いで、そこも見直す必要も出てくるんじゃないかなと思うんですけども、そこら辺はいかがですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今回はサウンディング型市場調査の結果を踏まえて、方向性を定めて、区としてもこういった方向性を展開していただけるというところであれば、一定公益性があるというふうに認識して募集したいなというふうに考えています。ただ、募集の仕方については今後検討ということになりますので、賃料の考え方も含めまして、おっしゃっているようなことであれば、サウスのほうで稼いでいるからイーストのほうは0円でもというのは、確かに考え方としてはあると思うんですが、一定使っている以上は責任の部分を果たしていただきながらということで、賃料についても検討していきたいというふうに考えてございます。

中村委員

 そこの1事業者だけ優遇みたいにならないようにしていただきたいなと思うんです。もちろん区の大事な事業を担っていただくとか、役割を担っていただくということになれば、それはそれで一つの考え方だとは思うんですけど、そうじゃなく、事務所用途って決まっちゃっている中で、使い方も難しい中では、何でここに安く貸しているのみたいなふうに思われない、ちゃんとスキームを考えていかなきゃいけないと思うんですよね。そこはしっかり今後検討をしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

立石委員

 以前、御報告があったときに、公募が令和4年11月になっていたと思うんですけど、今回、月が書いていないんですが、いつ頃を想定されているんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今後のスケジュールの募集の時期というところでよろしいでしょうか。こちらについては、募集の仕方とかも含めて検討したいと思っておりまして、令和4年度内に公募要項をまとめて報告をしたいというふうに考えておりますので、第1回定例会を目標に、令和5年の第1回定例会の常任委員会で募集の要項の案をお示しする方向で検討しております。

立石委員

 サウスの報告があったときに、たしか翌週とかに公募が始まるみたいな状況だったので、中村委員からも指摘がありましたけど、一度公募する前に考え方を整理して、報告していただきたいと思います。以前、サウンディング型市場調査をした上で考え方を整理するというふうに方針を示されていたんですけども、この内容を見ると、ほとんど当てはまっちゃうというか、結構広範にとれるなというふうに見れるんですよね。だから、その点について、公募の時期を発表する前にもう一度考え方を整理して、お示しいただけるという理解でよろしいですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 考え方のほうは整理していかないといけないというふうに思っておりますので、御意見を踏まえまして、報告のタイミング等も含めまして検討していきたいというふうに考えてございます。

立石委員

 ありがとうございます。あと、ちょっと気になったのが別紙ですか、5社からの提案で、A、B、C、D、Eとありまして、主な実施事業・公共貢献の提案内容というところに自社の事務所利用というのがあって、用途が事務所なのは分かるんですけど、想定していた意図がちゃんと事業者さんに伝わっているのか、コミュニケーションがとれているのかなというのが、心配な部分がありまして、当然事業を実施する上で事務所スペースは必要なのは分かるんですけれども、例えばその面積があまりにも多かったりとかしてしまった場合に、当初区が想定していたような事業が実施できない場合もあるので、その点と、それに付随して展開される事業のバランス、地域貢献性ですとか、公益性というものも、改めて選定する際にしっかり評価していただきたいと思いますが、その点についてはいかがですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 副委員長おっしゃっていたとおり、CとDについては自社の事務所利用という書き方はしてしまっているんですが、もちろんAとBのところの事業者も、事業を運営するための事務所利用は含んでいるというふうに認識しています。その点も含めて、ヒアリング、意見聴取、意見交換をさせていただいたところでございます。その後に副委員長おっしゃっていた御意見も踏まえて検討してまいりたいというふうに考えてございます。

立石委員

 ありがとうございます。最後に1点確認で、管理・運営方法のところで「共同運営も検討可」というふうにありまして、事業者の方からどういうような具体的に意見があったのか、ちょっとお聞かせください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 こちらの床活用のときに、イーストの床は大体360平米以上あるところで、1事業者で全部最初から整備するには整備の負担が重いですとか、実際の利用についてはいろんな使い方ができるというところもありましたので、一応こちらのほうから、1社だけで使うんではなくて、複数社での利用という可能性はどうですかというふうな確認をしたところ、そういった御意見をいただいているというところになります。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、廃校予定地における国有地の扱いについての報告を求めます。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 それでは、廃校予定地における国有地の扱いについて御報告いたします(資料7)。

 廃校予定地における国有地の扱いについて、1番のところになります。廃校予定である鷺宮小学校、南台小学校の用地の一部は、国有地を借地しており、廃校後に借地として継続するか、取得するか、判断する必要があります。いずれの用地も区有施設整備計画において活用することを予定しており、借地としての制約や借地料負担の増加、取得における借地権割合の適用を勘案し、廃校後の国有地については取得する方向で国との協議を進めたいと考えております。

 2番、対象となる用地については記載のとおりとなりますので、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 裏面に進んでいただきまして、3番、学校跡地の活用についてです。国有地取得後につきましては、区有施設整備計画に基づきまして、利活用の検討を進めてまいります。利活用に時間を要する場合は、代替施設での活用ですとか貸付を行うなど、暫定活用を行いまして、有効活用を図っていきたいと考えております。

 最後に、取得までの想定スケジュールについては、本年度より国との協議を開始いたしまして、令和6年度に鷺宮小学校内の国有地の取得、令和7年度に南台小学校内の国有地の取得を目指してまいります。

 御報告については以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

長沢委員

 御報告ありがとうございます。基本的なところで申し訳ないんですけど、国からの国有地について取得をするということなんだけど、取得の仕方って、再来年度なんだけど、協議してということなんだけど、どういうふうにやっていくんだっけ、支払いとか。あるいは、例えば国から自治体のというのは、軽減とか何かあったりするの。そういうのって、どういうふうになるの。

宮脇総務部経理課長

 取得の手続についてのお尋ねだったかと思います。こちら用地特別会計のほうで取得を予定しております。不動産鑑定などを実施いたしまして、財産価格審議会で上限価格を決めてまいります。見積り合わせなどをしまして額を決めていきたいと、このような流れになると考えてございます。

長沢委員

 なるほどね。じゃ今後でいいのかな、今日御報告いただいて、今後それを行っていくということになるのかな。

 もう一つ、すみません、鷺宮小学校については区有施設の整備計画、具体的なところが書いてあるんだけど、南台小学校のまちづくり用地として活用というのは、これって何を想定しているんでしたっけ。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 具体的な検討はこれからになってしまうんですが、地区計画がかかっている地域であったりとか、防災性のところとかも課題になっている地域という認識をしておりますので、一定のオープンスペース等ですとか、避難所とか、いろんな観点から考えてまいりたいというふうに考えてございます。

長沢委員

 ちょっと一般的な話かもしれないんだけど、こういう形でまちづくり用地と言った場合においては、一つは、地域的には旧新山小学校だよね、南台小学校だから。狭隘道路とか、いろいろあって、南台何丁目なんだっけ、いずれにしても防災上の観点というのがあって、そういうことの御答弁だったかなと思うんだけど。それ以外って、まちづくり用地とか、例えばここら辺の、中野駅の周辺ぐらいだとまた違うのかもしれないんだけど、一般的にまちづくり用地として活用という言われ方をするんだけど、主には防災上のというところが一番大きいの。それはやっぱり地域性によるわけ。今ので言うと、まだ具体的にはなっていないけど、一つの考え方としてというか、ここの立地の考え方からすると、そういったオープンスペースというか、要するに避難所云々とか、やっぱり防災上の観点のところが考え方としては、検討の方向としてはあると、そういう理解でいいんですかね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 木密地域であったりとか、そういったところも近いといった状況もありますので、周辺地域の状況を見据えて、今後検討していきたいというふうに考えているところです。

平山委員

 まず、国有地の取得って、廃校予定が1年度ずつ違うじゃないですか。同じタイミングで判断しないといけないんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 必ず同じタイミングにというわけではないかというふうに考えております。国との協議を始めるに当たって、一応2校、両方とも閉校というんですかね、用途が終わるところがございましたので、併せて検討をしてきたところでございます。

平山委員

 国との協議は別々でも同時でも構わないと理解していいですか。要するに、2校同時に国と協議をする、必ずしもしなきゃいけないという必要はないと。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 委員御指摘のとおりでございます。

平山委員

 私も同じところで思ったんですけど、南台一・二丁目の防災まちづくりって、ある一定進んでいるんですよね。区としては、特段その後の推進をなされていないんですよ。だから一定、区として推進すべき、集中して推進すべきまちづくりというのは、私は終わっているのかなというふうに認識をしているんです。まちづくり用地としてって、確かに災害危険度は高いんでしょう。地域の大切な財産だから、簡単に手放すということについては、よしとは思わないんですよ。ただ、用途が決まっていないのに国との交渉に入るというのは、あんまり例がないなと思って。だから、1年遅れているんだから、1年をかけてしっかり、さっき聞いたら地域要件によって検討するみたいなことおっしゃって、どんなふうに、何のまちづくりをされるのかというのがいまいち見えない中で、国と取得についての交渉をしますというふうに言われても、いや、今交渉しないと国が駄目だって言うんだったら、それはそういう話なんでしょうけど、そうでないんだったら、同時のタイミングの必要がちょっと分かんないんですよね。だから、まちづくりについて、地域の方とも協議しながら、どういうまちづくりをするんだということを協議して、区としても一定のビジョンを持った上で取得に向けて動き出すというのが本来的じゃないかなと思うんですけど、どうして同時なんだろう。さっきも言ったように、多分このタイミングじゃないと買えないってわけじゃないと思うんですよね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 平山委員御指摘のところもあるかと思うんですけれども、今回の考え方のところで、一応地域にも貴重なオープンなスペース、一定の用地だというふうな認識のもと、そこを検討していくに当たって、学校の用途が終わってしまうと借地料のほうが高くなってくると。今後は区として活用していくということであれば、早めに取得したほうがという趣旨で今回国との協議を始めたいというふうなところで考えております。今後の使い方については、早急に検討はしていく必要があるというふうに認識してございます。

平山委員

 いやいや、余計なお金がかかりますって、令和6年度末まで廃校予定はないわけじゃないですか。だから言っているんですよ。どうしてかなと思って。何か理由があるのか、よく分かんないですけど。ちょっと別な角度からお聞きをすると、一旦借地として、借地を区が購入したとするじゃないですか、国から。その後に公園にしようと思った、これ、都補助、国補助は使えるんですか。購入した後じゃ駄目なの。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 今のところ、用地特別会計のほうで取得を考えておりますので、その期間を置いて、後でしっかりした計画を立てて、取得するタイミングのところで、特定財源についても取得できればというふうに考えてございます。

平山委員

 用地特別会計なんかに置いちゃうと、余計しばらくの間使わないのかなって心配になっちゃうんですけど。だから、せっかく買うんだったら、早めに何か方針を立てたほうがよくないかなって思って。あんまり例がないでしょう、目的がなくて購入するのって。具体的な。いくら用地特別会計で引き取るとはいえ。だから、そこは何かされたほうがいいんじゃないかなと。それで、1年差があるんだから、来年そういうことを議会とも議論して、じゃそれならねというふうになるほうが自然かなと思ってお伺いしただけです。そうじゃないっておっしゃるのであれば、全然それはいいんですけど、そのほうが区民の理解も得やすいですよ。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 なるべく早めに検討したいということと、あと、暫定で買い取った後、校舎が閉まった後も、避難所機能が残っていくとか、そういったところも含めまして、今後の考え方を整理していきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 それは分かっているんです。それは分かっているから、ただ、そんなことを言ったら東中野なんか避難所機能を結局つくらなかったわけだからね、学校を売っ払っちゃって。それをしたら東中野の人は怒っちゃうよとなるんだけど、それは置いておいて。それは分かるんですけど、だから、それは令和6年度末まで猶予があるわけでしょという話をしているので、そこを目指して、なるべく早めに頑張っていただきたいなという質問なんです。要望でいいです、もう。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、広聴の一元管理の検討等についての報告を求めます。

高村企画部広聴・広報課長

 それでは、広聴の一元管理の検討等について報告いたします(資料8)。

 6月に当委員会にて、SNS等の活用による区民サービスの向上についてを報告させていただきました。その中で、区に寄せられる意見の一元管理と分析ができるツールについて調査研究していくことを報告したところでございます。また、7月下旬に、区のDXを一層推進するため、中野区と日本マイクロソフト社で連携協定を締結いたしました。その協定内容の一つとして、広聴機能の効率化に向けた試行、実証実験を行うこととなってございます。これらを踏まえ、区に寄せられる区民の声を効率的に集約・分析し、区民サービスの向上につなげるため、広聴の一元管理の検討を進めるものでございます。

 1、現状と課題ですが、区は区民から寄せられた意見や要望である「区民の声」について、区として対応するとともに、区の取組や業務改善に反映するよう努めております。現在、広聴・広報課で受け付けた区民の声については、その内容に応じて担当所管へ対応を依頼するとともに、対応状況を含めて一元的に管理し、傾向等について全庁的な共有を図っているところでございます。一方、各所管で受け付けた区民の声は、個別に管理をしておりまして、全庁的に集約・共有できておりません。また、区民との直接的な対応が多い所管は、寄せられた区民の声の対応状況を効率的に管理することが難しい状況にございます。

 以上により、区としての対応力を向上するとともに、取組や業務改善に反映する上で、区民の声の集約、共有、分析が必要となっております。

 2、広聴一元管理ツールの検討・導入プロセスでございます。全庁的な広聴の一元管理ツールの導入検討に当たりましては、中野区とDX推進について連携協定を締結した日本マイクロソフト株式会社が提供する業務効率化ツールによる試行、そして試行を踏まえた実証実験を行いたいと考えております。併せて、同社以外の一元管理ツールの調査・研究をいたします。双方を踏まえて、来年度の秋に今後導入する広聴の一元管理ツールの機能とその運用を明らかにしたいと考えてございます。

 3、スケジュールでございます。今月下旬から1か月程度、広聴・広報課において日本マイクロソフト株式会社の業務効率化ツールと提案を踏まえ、区民の声専用データベースと業務自動化フローの構築・運用、AIによる意見等のジャンル自動分類を試行したいと考えてございます。その試行結果を踏まえ、令和5年度に実施する予定の実証実験内容を詰めるとともに、実証実験に係る予算化を図っていきたいと考えてございます。実証実験は2023年7月から10月を想定してございます。その上で、区役所の新庁舎移転後の2024年7月から広聴の一元管理ツールの導入と本格的な運用を開始したいと考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

長沢委員

 2番の検討・導入プロセスのところで、一つは連携協定をしている日本マイクロソフト株式会社の提供があり、同時に日本マイクロソフト以外のところの調査・研究もする。それで、双方を踏まえて導入する、要するに二つの会社のところから、どっちか選びますよという話をしているの、これ。

高村企画部広聴・広報課長

 広聴の一元管理ツールについては、他社、1社ではなく複数社、こういったツールを持っているところがございますので、2社の比較というよりは、全てを比較検討して、最終的には導入するものを決めていければというふうに考えてございます。

長沢委員

 2社の導入検討をすることもあり得るの。それはないの。

高村企画部広聴・広報課長

 コストの面から考えて、最終的には1社というふうに考えてございます。

中村委員

 ごめんなさい、単純に。今、広聴・広報課のところで受けている区民の声については一元管理できているけれども、ほかの部署で受けたところについては、要は共有ができていないというところなんですけど、今後実証実験をするに当たっては、広聴・広報課だけじゃなくて、ほかの部署も含めて実証実験をしていくこととなるのかなと思うんですけれども、そこはどこの部署でやっていく予定なのか、確認させてください。

高村企画部広聴・広報課長

 それも今回の試行を踏まえて決めたいとは思っていますが、やはり一番の課題は、対応が多いところの入力だったり、管理というところですので、通常で言えば公園課だったり、道路課だったり、あるいは子育て支援課だったりというようなところ、保育園・幼稚園課もそうですね、その辺が非常に、意見が寄せられる数が多いところですので、その辺を目途に実証実験ができたらというふうに今のところは考えてございます。

中村委員

 10月下旬から11月下旬のところで試行運転をするということなんですね。そこの中で、どこをターゲットにするかというところを決めて、来年度はその部署、幾つかの部署で実証実験するという流れでいいですかね。

高村企画部広聴・広報課長

 ターゲットもそうなんですけれども、日本マイクロソフト株式会社のこのツールというのは、自治体で今まで運用したことがないものです。一方で、AIだったり、自動分類ができるという機能はすごく高いなというところなので、実際に私たちの運用にどのぐらい合うかなというのを試しながら、実証実験についてもしっかりした規格が必要になると思いますので、それをやった上で、実証実験はこの部署とこの部署ぐらいだったら効率的にできるかなというところを、ちょっと絞り込みしたいなというふうに考えてございます。

日野委員

 実証実験をするのはマイクロソフトのソフトのみで、ほかは検討して、ほかのは実証実験というのは行わないということですね。実証実験を行うのは、あくまでマイクロソフトだけということですね。

高村企画部広聴・広報課長

 そのとおりでございます。

日野委員

 その上で、ほかのを検証しました、やっぱり他社のツールのほうがいいなとなった場合であっても、実証実験というのは改めて行うということはしないということなんですね。

高村企画部広聴・広報課長

 今のところはそう考えてございます。実は令和2年度のときに1回、広聴の一元管理ツールを試行的に導入しようとしたことがありまして、そのときにかなり調査・研究を一旦したところでございます。目黒区さんですとか、板橋区さんでは個別のシステムを、板橋区さんは独自システムなんですけど、導入しておりますので、実際にその運用なども聞いて比較すれば、十分検証になるかなと今のところは考えてございます。

委員長

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時57分)

 

 所管事項の7番が終わりました。本日はここまでとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は明日10月12日(水曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の総務委員会を散会します。

 

(午後4時58分)