令和4年10月13日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第3回定例会)
令和4年10月13日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第3回定例会)の会議録
平成26年12月04日中野駅周辺地区等整備特別委員会.doc

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和4年10月13日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和4年10月13日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時14分

 

○出席委員(12名)

 久保 りか委員長

 市川 しんたろう副委員長

 河合 りな委員

 斉藤 ゆり委員

 羽鳥 だいすけ委員

 吉田 康一郎委員

 内川 和久委員

 高橋 かずちか委員

 白井 ひでふみ委員

 山本 たかし委員

 むとう 有子委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(1名)

 南 かつひこ委員

 

○出席説明員

 副区長 横山 克人

 企画部長 石井 大輔

 企画部構造改革担当課長 瀬谷 泰祐

 企画部広聴・広報課長 高村 和哉

 総務部長 海老沢 憲一

 総務部総務課長 浅川 靖

 文化・産業振興担当部長 高橋 昭彦

 区民部産業振興課長 平田 祐子

 環境部長 朝井 めぐみ

 環境部環境課長 永見 英光

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、

まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 髙橋 万里

 書記 田村 優

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺各地区の整備について

 都市観光・地域振興の推進について

 脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて

 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

 高齢化社会における移動の安全・円滑化について

所管事項の報告

 1 今後の観光施策の検討案について(広聴・広報課)

 2 文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に向けた考え方について(産業振興課)

 3 中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業について(産業振興課)

 4 中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)について(環境課)

 5 新井薬師前駅地区における駅前拠点整備の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 6 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 7 その他

 (1)新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)

 (2)令和4年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(まちづくり計画課)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、高齢化社会における移動の安全・円滑化についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、今後の観光施策の検討案についての報告を求めます。

高村企画部広聴・広報課長

 それでは、今後の観光施策の検討案について報告いたします。(資料2)

 中野区観光施策検討会における中野区都市観光ビジョンの検証や協議内容、また、新たなビジョンとなる将来像は、昨年3月に改訂した中野区基本構想で描かれていること、さらに地域や社会、経済を取り巻く状況の変化が著しいことを踏まえ、中野区都市観光ビジョンを廃止する一方、それに代わる都市観光振興に係る方針を検討しております。

 令和4年8月に当特別委員会や総務委員会で御報告した中間報告に対する議会での御意見を踏まえ、中野区観光施策検討会で協議し、その案をまとめましたので、報告するものでございます。

 なお、本件は、本定例会の総務委員会でも報告しております。

 1、観光施策方針策定の目的等でございます。

 今後の観光施策の方針は、中野区基本構想で掲げた10年後に目指す4つのまちの姿の実現を目指すものであり、特に、その中の一つ「人と人がつながり、新たな活力が生み出されるまち」の実現に向けて、都市観光の施策と取組を進めるため、方針を策定したいと考えております。

 したがいまして、当方針は、中野駅周辺まちづくり、西武新宿線沿線まちづくり、策定に着手している(仮称)中野区文化芸術振興基本方針及び(仮称)中野区産業振興方針と整合したものといたします。

 また、中野駅周辺再整備事業の完了、西武新宿沿線連続立体交差事業(中井駅~野方駅間)の完了後の2030年を目標達成の目安といたします。

 2、観光施策方針の基本的な考え方3点でございます。

 第1に、観光は、まちづくりの一環として捉えること。

 第2に、中野の強みや資源を明らかにし、それらに関する情報の発信力を強化することで、中野をブランディングすること。

 第3に、施策や取組は優先順位をつけ、その上で、優先的に行う施策や取組の効果を測定する適切な指標を設定し、適宜評価し、施策や取組の見直し、改善を図ることとしたいと考えております。

 この基本的な考え方の3点の論拠となるのが、3(1)背景と、次ページの(2)現状と課題でございます。

 令和4年8月に当特別委員会で報告しました中間報告でお示しした内容が主となっております。また、中野の魅力と思うものなどを聞いた中野の観光施策についてのアンケート結果の抜粋を別紙2として、資料の5ページから7ページにお示ししております。双方併せて、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 なお、8月に当特別委員会で中間報告をした際、吉田委員より、オーバーツーリズムになっていない根拠を説明するようにとの御意見がございました。そのときに、中野駅の乗降客数が一つの目安になるとお答えしました。参考までに、ここで御説明いたします。

 中野区観光ビジョン策定時の2014年度は1日平均42万8,947人。同観光ビジョンの目標年次である2019年度は1日平均45万2,721人で、2014年度比2万3,774人増でございます。また、2021年度、昨年度では1日平均33万137人で、2014年度比で9万8,810人の減となってございます。

 これらの数値からや、イベント開催時以外に特段の苦情も寄せられていないことからも、オーバーツーリズムになっていないと考えてございます。

 資料の2ページ目、4、施策の展開、取組案でございます。

 (1)施策の展開ですが、2030年に向けて、3段階で施策を展開していきたいと考えております。

 Step1として、情報基盤の整備(情報発信力の強化)に取り組む考えでございます。

 Step2として、中野の「強み」を拡大したいと考えております。中野駅周辺再整備が進む中、ニーズを捉えた新たな事業や、実施主体、業種を超えたコラボレーションが展開するなど、「中野らしい」独創性のある取組が生まれていくようにしたいと考えております。

 そして、Step3として、中野駅周辺の再整備や、現認可の西武新宿線連続立体交差事業の完了後に、中野のブランドを確立していければと考えております。

 (2)施策と主な取組案でございます。

 別紙の3、資料の8ページから10ページを御覧ください。

 三つの施策と施策展開に当たっての視点、取組案、さらにStep1での取組案をまとめたものでございます。

 8ページの上段、施策1は、都市観光のターゲットを明確にすることでございます。

 区民や在勤者などをメインターゲットとし、インバウンドもユーザーの1人として捉え、意識し、中野の強みの一つである飲食店の利用者や、イベント参加者の属性や行動を調査し、分析、把握することから始めてはどうかと考えております。

 8ページの下段、施策2、中野の強み、資源を捉え、情報発信を強化することでございます。

 さきに御説明しました調査により、より明確にしていく必要がありますが、SWOT分析やアンケート結果などに基づき、中野の強みとなり得ると考えているものを、この8ページの左から2段目にお示ししております。

委員長

 すみません。申し訳ございません、御説明中に。配付をされております別紙の資料のほうにページが振ってございませんで、ちょっと皆さん分かりづらいかなと思います。

高村企画部広聴・広報課長

 失礼しました。ページが振られていませんので、じゃあ資料を見ながら御説明をいたします。

 先ほど御説明したページは、タブレット等で御覧いただいている方はスクロールしているページになります。

 そうしましたら、8ページの下段と言った施策2というところですけども、これは、資料でいうところの別紙3の施策と取組案2-①のページになります。

 次のページの上のところが、施策と取組案の2-②、これも施策2になります。それから、その下が施策と取組案の3になってございます。ここを御覧いただければと思います。

 先ほどの話ですが、施策2、中野の強み、資源を捉え、情報発信を強化することでございます。

 先ほどお話したとおり、ここの2段目に書かれているものが――施策と取組案の2-①の左から2段目、それから次のページの施策と取組案の2-②の2段目に同じものが書いてございますが、ここが中野の強みとなり得ると考えているものでございます。これらについて、情報発信力を強化していきたいと考えてございます。

 取組案としましては、今の取組案の2-①と2-②にお示ししたとおりでございますが、特にStep1として、中野区在住・在勤のインフルエンサーによる情報発信を促進することや、中野のまちがアニメやゲーム、ドラマや映画の舞台となること、関連してフィルムコミッションの運用を見直すこと、また、中野サンプラザの閉館等に関する区民イベントとして、ツアーやホール貸切りイベントなどを企画し、実施してはどうかと考えてございます。

 さらに、桜が魅力の中野駅周辺での(仮称)桜フェスティバルの企画・実施や、現在取り組んでいる壁画制作の中野ミューラルプロジェクトの拡大など、パブリックスペースへのアート制作を進めてはどうかと考えております。

 さらに、文化・国際交流担当が行う文化資源の見直しと合わせて、認定観光資源を見直すとともに、観光協会等との連携によるふるさと納税の返礼品や土産づくりに力を入れたいと考えております。

 これらに取り組むことが、情報発信力の強化と区のイメージアップにつながると考えてございます。

 施策と取組案の3のところでございます。9ページの下段です。

 施策3として、中野区と関係団体・事業者との連携力を高めることでございます。

 地域貢献意識の高い中野区内事業者や団体は、中野の強みの一つ。中野区が様々に支援することで、事業活動がしやすいまちとしてのブランディングが可能になると捉え、「いい企業や団体があるまち中野」として発信していきたいと考えております。

 取組としては、具体的に、都市観光に関して、中野区と中野区観光協会や区内大学と連携協定を締結し、これに基づきふるさと納税の返礼品や土産づくりにまず取り組みたいと考えております。

 また、観光施策検討会で、関係する組織や団体が集まり、情報を共有する場が重要であることを再認識したところです。定期的に情報を共有し、協議する場を確保したいと考えてございます。

 都市観光に関する情報交換体制の構築イメージは、この取組案の次のページの下になりますが、ここに図としてお示ししております。後ほど御覧いただければと存じます。

 恐縮ですが、資料の3ページ目にお戻りください。ページ数がなくて申し訳ないですが、3ページ目にお戻りください。

 5、施策の検証、観光施策方針の見直しでございます。

 先ほど御説明した基本的考え方のその3を踏まえ、各施策と実施する主な取組については、指標を設定し、効果測定を行う考えでございます。そして、その結果を踏まえ、取組を適宜見直しいたします。また、観光施策方針策定後の3年後に同方針を検証し、必要に応じて方針を見直すことといたします。

 6、今後のスケジュールでございます。

 今月から来月中旬まで、本日御報告しました検討案をベースに、本特別委員会や総務委員会での御意見を踏まえ、庁内及び検討会委員と今後の観光施策方針について協議を重ねます。その上で、今後の観光施策方針を定め、第4回定例会でその内容を御報告したいと考えてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時13分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時13分)

 

 ただいま、1番、今後の観光施策の検討案についての報告をしていただきました。

 ページ数等につきましては、今回のこの資料のほうで別紙の幾つというような形で、質疑の際には、皆様のほうで使用していただきたいと思っております。

 それから、11月に今後の観光施策方針が決定予定というふうになっておりますので、十分に質疑ができるのが今回の特別委員会の機会になってまいります。その辺のところも踏まえまして、御質疑いただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

吉田委員

 ありがとうございます。冒頭、私の前のときの質問にお答えいただきまして、ありがとうございます。

 それで、先ほど御答弁いただいた、乗降客数などの数字なんですけれども、全国的に同じ傾向だと思うんですが、これが近年急激に減少した原因は、例の武漢から始まった新型ウイルス禍、これへの対応としての移動制限、これが原因だと、このように考えてよろしいでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 そのとおり認識してございます。

吉田委員

 ありがとうございます。そうしますと、ようやく最近になって、いろいろ移動制限、あるいは旅行の制限なども順次、これはもう緩和されてまいりました。今後の見通しについては、何か把握されているトレンドっていうのはありますか。

高村企画部広聴・広報課長

 まず、水際対策としての緩和があるということや、円安による外国人旅行客が増えるだろうという、今、国の見込みなどもございます。それから、イベントなども以前より数が増えていますので、来街者が増えてくるというふうには見込んでおります。

 一方で、テレワークなどがかなり進み、大企業ではその業務形態自体は変わっておりませんので、先ほどの乗降客数を見ても、中野の場合、やっぱり圧倒的に定期利用者が多い。で、この数がすごく減っているということもあるので、ある程度回復はするというふうに見込んでございますが、いわゆるオーバーツーリズムみたいなものに当面なるとは考えてございません。

河合委員

 報告ありがとうございます。まず、この文章、一番頭紙の今後の観光施策の検討案についてで、1の中で、中野駅周辺再整備事業の完了(予定)と西武新宿線沿線連続立体交差事業の完了後の2030年を目標達成って書かれているんですけれども、これは、例えばですけど、西武新宿線が後ろ倒しになったとしても、目安としてはここ、年度としてここを目安にするという考えで、別にそのまちの完成を待って一緒に後ろ倒しになっていくということではないですか。そこの確認をさせてください。

高村企画部広聴・広報課長

 現時点のそれぞれの計画で示されている年次を基に目標としているものです。基本構想も10年後ということで、2030年がひとつ目途となっておりますので、いずれにしましても、中野駅周辺は今後の観光施策の一つの軸になると考えてございます。そこの完成までのほうが、むしろどういうふうに情報発信していって、にぎわいをある程度確保するかということが課題と認識してございますので、また、これは方針として考えていますので、計画という位置付けではございませんので、目安というふうにお考えいただければと思います。

河合委員

 ありがとうございます。で、同じくその頭紙の中で、観光施策方針の基本的考え方に、中野をブランディングしていくと書かれております。ブランディングという言葉の概念を考えていくと、当然、差別化や役割の明確化というところもあるんですけれども、中野区としてどういうメッセージを発信して伝えていくかということもブランディングしていく中で、ただ、そのまちが、個々が頑張ればいいんじゃなくて、同じ目標に向かって頑張っていくということが大事だと思うんです、ブランディングというところでいくと。で、今、この観光施策方針の中では、中野区の目指す観光施策方針の大きなところというのは、この中野区基本構想の「つながる はじまる なかの」のあたりから目指すというところになるのですか。大きくブランディングとして目指すところはどこになるのか、教えてください。

高村企画部広聴・広報課長

 まず、ブランディングというのは、委員の御指摘の認識でおります。さらに、検討会の中で、ブランディングというのは情報発信をし続けて、ブランディングってし続けるものだというふうに考えてございます。

 一番の目標としては、この前に書きましたけれども、「つながる はじまる なかの」として掲げたその中の一つ「人と人がつながり、新たな活力が生み出されるまち」というのが大きな目標で、一つのブランディングになるかと思います。

 さらに、そこの中心となるのが、中野区基本計画で定めている重点プロジェクト、あと中野区基本計画の中での施策7、魅力的な地域資源の発掘・発信、この辺が中心になってブランディングを進めていきたいと考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。今言われた人と人とのつながりのところで、これも一つのキーメッセージになると思うんです。ブランディングをやっていく中で、ただただ一つ一つの事業を情報発信していくというのも大事ではありますけれども、ここに「つながる」というキーワードが出てきているところは大切にしながら、各施策の中で、今、少しずつ示していただいている取組案の中にも、その「つながる」というキーワードを生かした、つながりを生かした方針になっていくように動いていただけたらと思っております。要望で結構です。

高橋委員

 報告ありがとうございました。これは総務委員会でも審議させていただきましたけど、そのときと別のところでちょっとお聞きしたかったんですけど、まず、別紙3の2枚目というんですか、施策と取組案2-②というやつなんですけど、先般、総括質疑でも質問させていただいたんですけど、中野区認定観光資源は広聴・広報課長の所管だと思うんですけれども、その後段で、文化、歴史・旧跡という話があるんですけど、これは区民部の所管との連携をどういうふうにしていくのかというのを教えていただけますか。

高村企画部広聴・広報課長

 区民部のいわゆる文化資源も、文化財以外で価値があるだろうとか発信力があるだろうというものがあるだろうという仮説を担当のほうで立てております。一方で、中野区の認定観光資源については、文化関係のものが非常に少ないということもありますので、双方合わせて、一緒になって、何が魅力のある資源なのか、要は文化財の定義にはまらないけれども実際にはいいものというものに、この中野区認定観光資源の見直しの中で光を当てていけないかと、そのように考えてございます。

高橋委員

 私、この間の質疑の中で、いわゆる史跡とかは区民文化国際課ですけれども、そのいわゆる洗い出しもきちっとやっていってもらうって話があって、そことミックスして、外への発信は広聴・広報課の所管がやるということでよろしいんですかね。

高村企画部広聴・広報課長

 基本的にそのように考えてございます。

高橋委員

 あと、次に、その下の取組案3なんですけども、都市観光に携わる関係団体と連携協定を締結という話があって、観光協会とか大学とかと連携協定を締結した場合に、都市観光関係者情報連絡会というのを開催って言われますけど、その辺のキャスティングはどういうイメージなのかということと、外部とかの有識者が入るのかとか、あるいは議会がどうそこに絡んでいくのかとかという話と、もう一つは、人事交流があるという話なんですけど、それは区の所管とそういう団体との人事交流の具体的な今持っていらっしゃる考え方があればお示しください。

高村企画部広聴・広報課長

 まず、前段ですが、先ほどもちょっと御説明したとおり、検討会を立ち上げて実際に協議している中で、こういう情報共有したりとかする場がなかったと、今まで。で、これって非常に有効だというところから、この案が出てきたものでございます。今回の検討会の中でも、関係団体はもちろんなんですが、有識者だったり、あと区内の事業者が入っておりますので、できればそういう形で情報連絡会が持てればなというふうに考えてございます。

 後者の観光協会や団体との人事交流ですが、これは取組案の一つとして、検討会の中、あるいは庁内協議で出てきたものでございますので、今、具体的に何かということはございません。まずは、ここにお示ししたようなふるさと納税の返礼品の開発ですとか地域資源の掘り出し、こういったところから始めたいというふうに考えてございます。

高橋委員

 民間とかその辺の団体等の知見を生かして、まずは連携協定の目的が、今おっしゃったふるさと納税の返礼品とか中野のオリジナルの物産というか、お土産の――要はインバウンドや来街者が来たときに、中野のそれこそブランディングというか、位置付けるためのものだということですよね。

 で、人事交流という話があったんですけど、今の広聴・広報課で、こういう形で関わっている職員というのは、課長以下、今何人ぐらいいるんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 シティプロモーションの中で観光をやっておりますので、実際に観光に――濃度の差はありますけど、携わっているのは私を含めて5名です。

高橋委員

 写真を撮ったりする広報チームとは別で、戦略的な形をやっていくのが5名ということ。で、中野駅周辺に代表されるそういう観光の目玉ゾーンはあるにしても、中野以外の――総務委員会でも意見が出ましたけども、北部や南部とか、その掘り起こしも含めた形で、しっかりと中野区が観光で勝負するということであれば、中野区基本計画重点プロジェクトに位置付けられていくということになったときに、その人員で足りるのかって考えたときに、その人事交流を生かしていくということなのか。それとも、今後、もうちょっと増員というか担当の数を増やしていくとか、そういう考えはおありなんですか。

高村企画部広聴・広報課長

 職員としては、増やすという考えは今のところ持っておりません。現在も、区民レポーターの方を約20名ぐらいお願いしてございます。こういった区民の方だったり、あるいは民間の力も借りながら、全体として情報発信を強化していきたい、そのほうがより効果的であると。

 先ほどお話になられていたように、なかなか全域にはというところは手が届きづらいので、そういうところはやはり区民レポーター、それから、昨日、総務委員会でも御指摘がありましたけど、以前、外国人の方に委託というやり方ではあったんですけれども、情報発信していただいたりしていました。

その辺は国際交流協会などとも連携して、地域の外国人の方からも情報発信していただくなど、いずれにしても職員以外での情報発信が大事かというふうに考えてございます。

高橋委員

 不勉強で申し訳なかったんですけど、その区民レポーターというのはどういう形でなる、いわゆる手上げという形でやるのか、その辺、新たにまた増員していくのかとか、あるいは今おっしゃった国際交流協会とかが絡んだ形での外国人対応って考えたときに、そのレポーターということじゃないけれども、外国語にたけている区民を、また、そこのインバウンドも含めた形で対応するとか、そういうことも考えているのか。そのレポーターになるにはどうしたらいいのかって、その辺ちょっと基本的なところで申し訳ないんですが……。

高村企画部広聴・広報課長

 今年は、一応、応募していただいて、なぜなりたいかというような簡単な作文を書いていただいて、面接をした上でレポーターとなっていただきました。ただ、あまりいわゆる資格のある立場ではなくて、ボランティア保険をかけて、ボランティア程度の支払いでやっていただく方ですので、そこの仕切りは下げて、実際に応募された方の1名を除いて全員区民レポーターになってもらっております。

 外国人の情報発信については、現時点ではやっておりませんので、今年、この区民レポーターのことを実際にやりながら、どういう方法がいいのかというのを検証しながら進めたいということで、今回立ち上げさせていただいていますので、その辺もちょっと検証結果なども年度末に御報告しながら、また、議会の御意見をいただきながら、今後の発信の仕方を考えていきたいというふうに思います。

高橋委員

 すみません、最後にもう一つ。その前の別紙3の2段目、施策と取組案2-①というところに、中野サンプラザの閉館に関連する記述が出ているんですけれども、その具体的な取組として区民ツアーなどって書いてあるんですけど、この辺が、この間、補正予算の中で、小学3年生でしたっけ、そのツアーという話がありましたけど、それは教育の中でうまくはまった形で展開したというのは分かるんですけど、それは観光施策として区が能動的にやったということではちょっと違うと思うんですよね。そうすると、その左の中野サンプラザの解体に向けてのイベントというか、そういうものを区が主体的にやっているというのは何があるのか、あるいは今後やっていくのはどういうことをやろうとしているのか、その辺はありますか。

海老沢総務部長

 中野サンプラザについては、来年のおおむね6月をもって閉館するという中で、やはり中野サンプラザのレガシーを区民の方に知っていただくというイベントの必要性は考えておりまして、区民対象向けに、例えば中野サンプラザの中を見ていただくとか、あるいはそういった何らかのイベントをやるとかということについては、新年度予算の中で、何ができるかということについては今検討をしているというところでございます。

高橋委員

 ちょっと細かい話ですけども、昨日の総務委員会でもお話がありましたけど、6月の末までってなったときに、じゃあ、もう本当に最後の最後にイベントとして打てる日が7月何日とか、そうなったときに、落成でいうこけら落としのようないわゆるエンディングをやっていくということが、次の新しい再開発事業のオープンに区の思想というか、つながっていくと思うし、一番問題なのは、その数年間の中野サンプラザ解体後の空白、閉館後の空白期間、そこをどうつないで、人の流れや話題性やにぎわいをつないでいくかっていうのが一番大事だと思っているんですけど、そこにつながる一番大事なのが、エンディングイベントに向ける区の取組というか、姿勢だと私は思っているんですけれども、その本当の最後のイベントというのは、区は何を――来年度の予算でって考えていらっしゃるんでしょうけど、例えば有名なスターなり、それなりの知名度のある方をもし呼ぶとなったときに、普通、二、三年先までスケジュールって入っているじゃないですか、ああいう方々って。そこをどう押さえていくのかというのを、区として本当に最後に何を打ち上げるのか、それを区が主導して、対象をどうするのか、あるいは主催をどこがやっていくのか、それこそ区民目線でやるのか、あるいは区が主導して区民を対象としてやるのかとか、その辺の戦略はもう既にないとおかしいと思うんですけど、その辺はどうお考えですか。

海老沢総務部長

 中野サンプラザのレガシーを残していくという部分については、このエリアの再開発の中で、そのレガシーの継承というのがテーマの一つになっておりまして、一定程度イベント的に、大きく中野サンプラザの閉館をその後のにぎわいにつなげていくというところについては、民間の野村不動産を中心としたところと区側が役割分担をしてやっていく必要があると思っておりまして、区として取り組まなきゃいけないというふうに今の構想で考えているところでいえば、区民に中野サンプラザの閉館に当たって、少しでもそのレガシーを残していくというところについては、区として取り組まなきゃいけないというふうに考えていますけども、そのレガシーの継承というところ、次のにぎわいにつなげていくという部分については、野村不動産を中心とした民間の中でやっていただくというふうには考えているところでございます。

高橋委員

 その役割分担というのがあるとしても、表に出るのは民間かもしれないんだけども、ただ、区として、区の所有物件であるし、区のまちづくりにつながっていく話になったときに、そこはやっぱり具体的に実質的にやるアクションは、民間が仮に何月何日に決めてやるとしても、それはやっぱりそこの裏というか表には、中野区というものがきちっと見え隠れしていないと、区の姿勢が全然伝わらないと思うんですよ。

 で、僕のイメージは、例えば今たまたま民間の開発事業者にお願いするような話を、ちょっとそういう捉え方をしているんですけど、それって例えばいつからいつまで民間がやるって、それ、民間が多分中野サンプラザのコンサートホールを運用してくという話で、向こうはそれをやるんだけど、それは商売でやっていく話であって、区民や来街者に中野サンプラザの今までの歴史や新しいサンプラザにつなげていく考え方というのは、やっぱり区が主導しなきゃいけないと思うんですよ。

 中野サンプラザの所管は総務課でしょうし、まさに観光でにぎわいをつくり出すっていえば広聴・広報課の所管だろうし、いや再開発で駅前のというのであれば中野駅新北口駅前エリアのチームだろうし、あそこの活用でのエリアマネジメントをやっていくということでつながっていく、そこも引き込むというのであればエリアマネジメント担当だろうし、その辺、単発でばらばらでやっていたって、それを受ける区民のほうは何も感じないわけで、やっぱりそこをトータルでやっていかないといけないと思うんですけど、その辺はどこが仕切って、どう部署間の連携をとって、あるいは部署間をまとめてやっていくのかというのが非常に心配なんですよ。

 で、コンサートホールを民間に任せれば、多分いわゆる広告代理店のようなところが入ったり、いわゆるプロモーターが入って、定期的にイベントを打っていくというのは分かるんだけど、それって単なる中野サンプラザのホールの活用展開だけであって、中野区が発信するここのにぎわいの核の中野サンプラザを区民にどう伝え、どう継承していくのかという、そういう大切なストーリーにはなっていないと思うんですよね。そこはきちっと区が最後のイベントをどう打ち上げていくのか、そういうのは考えなきゃいけないと思うんですけど、その辺は誰がどう考え、どういうスケジュールでやってくのかというのは、今お考えですか。来年の7月ってなったら、もう、そうもないですよ。その辺どうなんですか。

海老沢総務部長

 委員がおっしゃっている内容について、まさに、今、区の中で検討しているというところでございまして、イベントを打つというのはもう幾つか履行日をしっかり設定していて、民間企業がやるという部分については押さえているところでございますが、そのほかの、区としてどういうように取り組むかというところについては、今、関係所管がそれぞれ検討するというところで集まって、検討しているところでございまして、一定程度、来年度予算の中の検討の中で、そういうものが現れてくるということで、まさに検討しているというところでございます。

高橋委員

 もう最後にします。イベントは大事だと思うんですけど、そのイベントをやったからって、その単発的なイベントをやっていくから、それがうまく区民に伝わったり、区の観光に向けて、あるいはサンプラザのDNA継承をしっかりつなげていくことができたというふうには思わないでくださいね。そこにちゃんとした区のストーリーであったり、イベントを単発で散発してやるにしても、最後のエンディングに向けて、どう区がそれを取りまとめて総括というか、フィナーレとしてやっていくのかという、そういうものがないとやっぱり次につながっていかないと思うので、これは要望にしておきますので、ぜひまた報告をしていただきたいと思います。

白井委員

 前回は、いわゆる中野区都市観光ビジョン、中野区の現在の取組を見直すというところから、従来の考え方でいうと、国際都市を目指す、大きなにぎわいを作っていくんだというような、背伸びと言っていいんでしょうか、非常に展望の大きな大きな話で、ただ現実とあまりにも落差がある、棚卸しが必要って言い方をしたんですけども、一方、これもシビアな言い方をすると、自虐的に近いぐらい省みて、今回示されたものは非常にコンパクトになりすぎてはいないかなと思うところもあります。

 一方で、ここにも書いてあるとおり、観光はまちづくりの一環って書いてあるんですけど、確かにそうだと思うんです。ハード、ソフトをどう整備していくかというところの観点も非常に大事だと思います。さらに、先ほど高橋委員が言われましたけれども、いわゆる今の中野サンプラザの閉館に当たってってやつなんですけど、何ていうんですか、中野区都市観光ビジョンを改めて方針にしていくって検討がなされているんですけども、一応の目標は2030年までってやつなんです。中野区基本構想、基本計画に合わせたから、大体10年間のスパンで描くのは分かるんですけど、今やっているハードのまちづくりと、逆に言うと2030年だと、出来上がっている施設というと、中野駅の周辺のものというのはまだまだ限られている状態で、ほぼまだ作っているものは大半がまだ途中という……。さらにソフトの活用をどうするかっていったときに、本当はもうちょっと時系列で、今、中野駅がどのようにハード整備が進んでいるのか、そして、それをどうソフトとして活用していくのかというふうにやらないと、何ていうのかな、中長期のもっと大きなビジョンを描こうとしているのか、それとも、今そんな話をしているのに、来年中野サンプラザ閉館しますよと、それに対してのイベントをって、同じ土台に載せて話をすること自体に無理があるんじゃないかと思っているんですね。

 だから、短期的な中野区のいわゆる中野サンプラザの最後をどうするかというのと、それは別の取組として議論すべき話で、今後の中野区のハードの大きなまちづくりを展望していく中で、どうソフトとして活用していくのかだとか、現在の中野区のこれまで目指してきたまち全体をどうするんだというような取組と、中野サンプラザ閉館のイベントとを同じレベルで話しては駄目でしょうって僕は思うんです。だから、もう少し取組をきちっと分けないと、今すぐ検討しなきゃならないのは、まず、中野サンプラザの閉館に当たってどうするかという、こういうイベント的なものの検討と、これまでの大きな都市観光ビジョンに掲げてきたもの、さらに10か年計画や基本計画、基本構想でもはや収まらない、10年以上の中長期を描くようなもっとハード的な取組を描くだとか、もっと言うと、中野の現状の中野四季の森って、今、東京建物株式会社が入っていて、たくさんの大手の企業さん、今までなかった企業が入っているんですけど、やっぱりこれってバブル崩壊後、さらにはリーマンショックがある中、なかなか財政的に中野区が苦しくて、駅前再開発ができなかった。一方で、このタイミングを得て、中野区は新たに防災をコンセプトにまちづくりをし出したというところから、やっぱりいろんな企業が、大学が、安全性というところに着目して、一つのコンセプトとして、中野のこういうのはブランディングになるんだろうと思うんです。そういう時代のマッチもあって、新しい中野の特色が出来上がっていく中で、もっとこう、何というんですか、こういうふうに中野区は取り組みますよというのを大きなビジョンで描くようなスタイルもあっていいのかなと。

 具体的には、中野サンプラザができて、イベントやスポーツやこういうコンサートやりますよって、だけど、そこに来た人に、いざというときに、何かあったときに知りませんよというわけにいかないので、それはじゃあ、まちづくりの中でどうコンセプトとして示していくのかだとか、何ていうんですか、いろんなものをやるのはいいんですけど、もうちょっと区切ってだとか、ステージを変えながら議論しないと、中長期のビジョンを描きながら、中野サンプラザの閉館のイベントをどうしますかって議論は、ちょっと無理があるんじゃないかなと思うんですけど。何ていうのかな、議論のステージの区切り方だとか、話の取りまとめ方というのを工夫していただく必要があるんじゃないかなと思うんですよ。いろいろ喋りましたけど、いかがですかね。

高村企画部広聴・広報課長

 まず、ビジョンという考え方を今回やめています。先ほどお話したとおり、中野区基本構想とそれから基本計画の中の施策7というところが一つの目標となって、そこの取組をどうしていくかということの方針ということがいいだろうというところです。

 それから、大きいものを本来は描ければ一番いいんですけれども、都市観光ビジョンの検証をしたときに、やはり状況の変化だったりとか、不確定要素があまりにも多いというところもあるので方針とし、今回お示ししましたが、方針自体も、取組の検証と合わせて3年後にもう1回検証する必要があるかなと思っています。

 一方で、一番の課題は、高橋委員からもよく御指摘がありますけれども、この中野駅の周辺の再整備が完成するまで、ここの間に、いかににぎわいを減らさずに中野の魅力を発信していくかというところがあります。

 また、委員御指摘のとおり、まちづくりのビジョンだとか、どういうふうにやっていくかということは大事だというふうには認識はあるんですけれども、それぞれ中野駅周辺であればそのビジョンがあり、それぞれの西武新宿線であれば計画もございますので、その辺の計画の内容だったり取組に光を当てて、情報発信をいろんな形でしていくということが必要ではないかというのが、この方針の中身でございます。

 先ほどのお話の中で、私たちのところで議論はあったものの、この中でちょっと薄いなというところが、例えばこういう木密のエリアの中で再整備をする中で、防災性がすごく高くなっている、こういったことも一つ中野のある意味強み、ブランディングになっていくのかなと思いますので、もう一度まちづくりの大きな視点から見て、強みというものもちょっと洗い出す必要あるかなというふうに考えてございます。

白井委員

 今の視点は大事だと思いますし、もう少しやっぱり何ていうかな、短期的に取り組むべき課題と中長期という、まちづくりの進捗に合わせてとまでは言わないですけど、ある程度年次を区切った取組にしないと、ちょっと一度に議論するにはやっぱりしんどいかなと思うんです。中野駅周辺全体をどうするのかだとか、観光施策をどうするのかというような話をしている最中に、ちょっとイベントの話というのではいかぬのかなと。

 むしろ、それは集中的にやらないともはや遅いぐらいの話だから、今頃言っているんですかというレベルだと思います、中野サンプラザの閉館に当たっては。で、慌てて取り出してくるというよりも、もうちょっと行政としてどうするのってシナリオがあってもいいかなと思うし、本来であれば、中野サンプラザが新しくなるに当たって、どういうふうな仕掛けをつくりますかって議論が今からあってもいいぐらいで、慌てて今からやる話じゃないかなって。なきゃ駄目なんですよ、なきゃ駄目なんだけど、ちょっと議論するステージが違いすぎるかなって思います。ぜひここは、区切り方というか、取りまとめ方は、一緒にするんじゃなくて、急いでやんなきゃいけないもの、中長期を描くもの、また、10か年以上として描くものというような、大きな大きな考え方を取りまとめていただく必要があるかなと思います。ここは改めてもう1回確認させてください。

高村企画部広聴・広報課長

 今もStep1、2、3という形で、当面取り組むべきもの、それから2段階目、3段階目という考えは持ってございます。また、施策と取組案の中でお示ししたように、取組案については今すぐというものじゃないもの、それから、Step1についてはすぐに着手してはどうかということの検討案を出していますが、なかなか中長期的というのは、この方針自体が施策の取組の方針ですので、中長期的なというところをお示しするのは難しいかと思いますが、まず、そこは視野に入れるということと。今、委員の御指摘にあったように、取組1の中でも順番があると思いますし、そのStep1、Step2、Step3にある程度ひも付けするような形で、取組案の検討を進め、整理するように努めてまいります。

斉藤委員

 御報告ありがとうございます。質疑というか、ちょっと軽く要望なんですけれども、この次にも方針を決定されるということで、多分、一番初めに、例えば中野の魅力、緑あふれる地域がある、にぎわいがあるところがある、昔ながらの商店のあるところがあるというような表文が書かれると思うんですけれども、そういう中野の魅力があふれて出てくるような表紙というかそういうものを、ぜひ初めに書いていただきたいと思います。

 観光はまちづくりの一環として捉えるということは、おそらく外から来る方だけではなく、区民がそれぞれの地域のいろいろなところにお散歩に行ったりして、それを楽しむということも含まれていると思います。つまり、何ていうか、住んでよし、訪れてよしというようなまちになるとか、そして、訪れたいという方がいて、それを受け入れたいという人が増えていく、そうやって中野のまちが魅力あふれていくものになるんですよみたいなものをちょっと入れていただきたいと。もうこの次がすぐ策定ということですので、そこにちょっと描いていただきたい、その文案が今ここにないので、その辺を工夫していただきたいなと思うんですけども、いかがでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 委員御指摘の趣旨は理解しているつもりです。一方で、この観光施策の方針は、先ほどお話したとおり、中野区基本計画で描く施策7を中心とした取組の方針です。また、都市観光ビジョンの検証をした際に、もちろん地域の人にもインタビューをしたりして、いいものというものを聞き取りした上でこういった議論を進めているんですけれども、来街者から見ても魅力のあるものだったり、私たちでは気付かないものが訴求性があったりということもあります。ある意味、非観光地であるということを認識した上で、今日、簡単なアンケート調査の結果も出しましたけれども、やはり皆さんが魅力に感じるものというのは、今の時点では限られているということもあります。そういう現実も踏まえつつ、どういう取組をやっていくかということの方針をしっかり示していく必要があるかなと。

 委員御指摘の部分は、基本構想などもあるのと、むしろ情報発信の中で中野の魅力っていうのをストーリー付けしたり、先ほどの吉田委員からもお話のあった、実はこういう木密地域でも再開発が進む中で防災性がすごく高いよとか、そういった良さを情報発信の中で工夫していきたいなというふうに考えてございます。

斉藤委員

 ありがとうございます。おっしゃっていることは分かります。また、方針を手に取ったときに、ちょっと夢を抱けるようなものがあったらいいなということを、要望させていただきます。答弁は結構です。

山本委員

 以前、中野区観光施策検討会を設置していただいて、議論いただいて、この方針案が検討状況の中間報告と今回出てきているわけなんですけれども、2030年に向けてということで、これはまた、観光施策方針を決定された後というのは、この検討会のメンバーとはまた別に、もう少し公募なりで増やして、別の会議体でやっていくという理解でよろしいですか。

高村企画部広聴・広報課長

 この検討会は、今までの中野区の都市観光施策の検証、それから、今後どうあるべきか、施策に基づく取組をどうするかというふうな検討をするために集まっていただいたメンバーでございます。ですので、今後の進め方については、先ほど御提示した、まだ案ではありますけれども、観光協会ですとか大学ですとかといわゆるコンソーシアム的な連携協定を結んで、その中で情報連絡会などもしながら、実際に取組を検討し、企画し、進めていきたいと、そんなふうに考えてございます。

山本委員

 分かりました。よろしくお願いいたします。

 それで、前回の報告の中で、キャッチコピーがないよねという話が出ておりました。それは、今回、取組の中でStep1から2、3とありますけれども、どのあたりのところで示していこうかなというような計画でいらっしゃいますか。

高村企画部広聴・広報課長

 キャッチコピーについては、取組をする内容、分野によって、またちょっと違ってくるかなと。大きいところは、先ほど河合委員からお話があった、つながりというところがあると思うので、「つながる はじまる なかの」も一つのキャッチコピーだと思います。

 で、一つ参考として、別紙4、一番最後、ページ数を振っていなくて申し訳ないんですけれども、これは今、文化・芸術振興の一環としてやっている、あるいはシティプロモーションの一環としてやっているミューラルプロジェクトの中での検討会のメンバーで出てきたテーマです。ヘッドコピーとボディコピーを出しているんですけれども、こういった中野らしさみたいなものを議論して、こういうものを発信していく、こういうイメージです。できれば、皆さんに共感してもらって、皆さんがそれを口ずさめるようなキャッチコピーが一つ統一してできればいいなというのがあるのと、一貫したテーマの下に各分野によって出てくるキャッチコピーがあってもいいのかなと。漠然としていますが、今のところそんなイメージを持ってございます。

山本委員

 個別でもあってもよろしいかなと私も思いますけれども、高橋委員からもあったような中野サンプラザのレガシーをどう伝えていくのかですとか、連続性というのが大変大切なのかなと思っておりますので、そういったところを失わないように工夫していただければなと思うのと、この現状と課題の中で、「中野ブロードウェイや中野サンプラザを除き、訴求性の高い観光資源がない「非観光地」であることを認識した上で」というような文言を載せていらっしゃいます。で、1点ちょっと気になったんですけれども、2030年に向けてこの計画を展開していきたいというような御報告でしたが、中野ブロードウェイはやっぱり老朽化、1966年に開始されて老朽化というのもあるかと思うんですよ。民間の土地でありますので、建物でありますので、ちょっとどういったように区と、状況というんですかね、話し合いの機会とか、そういったものが今まであったのかとか、御相談していただいて、そういう関係づくりというのをやっていらっしゃる状況であるのかとか、そういったものがもし分かれば教えていただけますか。

平田区民部産業振興課長

 委員から今お話のありました中野ブロードウェイでございますが、アニメ、サブカルの中心的存在として、産業振興課のほうで今、アニメによる地域振興というところを担当してございますので、昨年度も中野ブロードウェイを舞台にした中野区の紹介動画などを作っているところでございまして、中野ブロードウェイ自体は個々の事業主が入っているところでございますけれども、中野ブロードウェイの振興組合とは様々な事業協力をしているところでございます。

山本委員

 イベントだったり事業をいろいろやっていらっしゃるのは存じているんですけれども、いろいろあそこの駆体をどうしていくのかということになると大変大きな問題になるかと思いますので、しっかり区も寄り添った対応をしていただきたいなと思っているんですが、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり担当課長

 中野五丁目のまちづくりについては、中野駅周辺まちづくり課で取り組んでおります。その中で、今、中野五丁目全体としては、まちづくり基本方針を作ろうということで取組をしておりまして、その中で中野ブロードウェイさんとも少し会話をしているところでございます。ただ、その地区の中の中野ブロードウェイの個々の建て替えということになると、権利者の方がまとまって話をした上でということになるので、特に詳細までは伺ってはいないんですけれども、そういった相談があれば、区としてはきちんと協力をして進めていきたいというふうには思っております。

山本委員

 どうぞよろしくお願いします。中野ブロードウェイ、中野サンプラザというのは、中野駅の再開発をして、新サンプラザができてというようなところで、やっぱり中野駅周辺の魅力、今までこの中野といえばブロードウェイ、中野サンプラザというところが周知の事実だと思いますので、ここが建て替えとかにもしなるとすれば、中野の大きな魅力というのが失われてしまうような危険性もあったりして、その中でほかにはない魅力を作っていこうということだと思いますので、ぜひ頑張っていただきたいなと思っております。よろしくお願いします。

羽鳥委員

 今回、今後の観光施策の検討案ということで出されてきているわけですけども、この観光施策の方針として、「つながる はじまる なかの」という中野区基本構想の中の「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」の実現というふうなもの、これを実現するために観光方針があると。

 で、中野区基本計画のほうを見ると、直接観光というのは、どれに当たるのかなと思って、施策10の中野駅周辺における新たな魅力や価値の創出発信というふうなところで、例えばその事業の展開として、にぎわい、文化・芸術事業誘導で、「中野が強みを有するコンテンツを活用したブランディング、プロモーション事業の展開」というのが項目としてあるんですけども、中野区基本計画の中でどんなふうに位置付けられているんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 ある程度直接的なものと、今、委員がお話しになった中野駅のところのように間接的なものと、幾つかあると思いますが、先ほどちょっと御説明したように、重点プロジェクトで言えば三つ目なんですけれども、施策としては7のところが大きいかなというふうに、ここが核かなと思っています。魅力的な地域資源の発掘と発信、この辺が中心となった、ここの取組をいかに実効性を上げていくかというようなところの方針だと御理解ください。

羽鳥委員

 分かりました。この現状と課題というところを見ると、さっきこじんまりしたみたいな話もちょっと出ていた気がしたんですけれども、何ていうんですか、私もこの前指摘をしたように、じゃあ観光の方針としてどう策定をする意義があるのかというところで、区がどういう方向に進みたいのかというのがちょっとなかなか分かりづらいなと思っています、御説明を聞いたり資料を見る中で。それで、施策の展開という中で、そのStep1を見て、別紙3の施策と取組案1を見てみると、Step1の取組案では、「中野の強みの一つである飲食店の利用者や、地域密着・参加型イベント参加者の属性や行動について調査を実施し、分析する。」ってあって、方針としてまずこれを進めていこうというのではなくて、Step1はもう何かその前段階の調査分析なんだという感じなんですけども、私が感じた、中野区は観光方針についてどこに行くんだろうかというふうなよく見えなさというのは、そもそもこの方針案そのものが、このStep1の取組案に書かれているように、まず調査を実施し、分析しようというところだからそんなふうに感じるのか、取組案ではどういったことをやるのかっていうのをちょっと併せてお答えいただけますでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 前回、委員より御指摘があって、こういうことであれば観光施策に取り組む必要性ってどうなんだという御意見があって、そこを踏まえて検討会でも議論したところでございます。その結論としては、中野の都市観光は、やっぱりまちづくりの一環として情報発信を強化していくことが大事だというところに行き着いたんですけれども、今の委員の御指摘の点の一つとしては、中野区の観光なり都市観光というものが何かというところが明確になっていないからかなというところが一つかなというふうに考えています。一応、今の時点では、都市観光ビジョンに定められていた、都市観光とは中野の持つ文化、商業、娯楽、飲食サービスといった多様な都市機能の魅力を来街者が気楽に楽しむ形態、ここが来街者以外、区民や来街者がというような仮の捉えでいます。こういった中野の観光、都市観光って何かというのを明確にする必要があるだろうというのが1点目です。

 それから、二つ目の御指摘につきましては、当然調査をするというのも大事だって考えているのは、地域の方や私たちが魅力があるというものと、外から見たときに魅力があるものが必ずしも一致しないということがあったり、意外なところに光が当たるということもあるので、そういう意味でこの調査をしたいというふうに施策1では書いたところでございます。

 一方で、それ以外の施策の取組案の2ですとか3というのは、具体的な取組も進めていきます。先ほど、白井委員より、当面の取組と中長期的な取組の整理ができていないというようなお話もありましたけども、逆に言えば、具体的な取組もやりながら、主な取組についてはちゃんと指標も設定して、評価しながら進めていく。要は、外から見て魅力のあるものを探りつつ、取組も進めていく。それをトライアンドエラーでやる、このように考えてございます。

羽鳥委員

 現状と課題というところには、さっき山本委員もちょっと触れていましたけれども、訴求性の高い観光資源が中野ブロードウェイや中野サンプラザを除きない「非観光地」であるということを認識した上で、中野の魅力や強みを探る必要があるというふうに、現状と課題として認識されていると。で、区としては、今認識しているのは、まだ見えていないと、探る必要があるというふうな、観光の方針として何を進めていこうかを探る必要がある段階にいるということなんですかね。やっぱりまだ魅力や強みというのが、区として進めるべき方向として、こういったものをやろうというのが見つかっている段階ではないということでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 中野の強みとなり得るものという点では、施策の取組案の2-①と2-②の2段目にお示ししたところです。ただ、決め込みは難しいなというところで、先ほどもお話しましたけども、来街者から見て、あるいはインバウンドの目で見て、魅力があるものというのは必ずしも一致しないというところがあるので探りつつ、また、強みというのもずっと探り続けるものなのかなと。最後に、先ほども山本委員の御質疑のときにお示ししたんですけれども、文化・芸術に関連するミューラルプロジェクトの議論をしていく中でも、中野というのは再開発もあるんですけども、ずっと途中とか未完成というような要素も感じられるねというところです。当然、区として取り組み、公費を負担して何かをやっていくとかというところであれば、方針があって、しっかり予算の審議もする必要があるんで、一定の方針というのは絶対に大事だと思うんですけど、一方で、探りながら、ある意味トライアンドエラーでやりながら見極めていくということもすごく大事かなと。それをし続けていくことが大事かなというふうに、今の時点では考えています。

 また、この方針自体も、やはり3年ぐらいで、こういった考え方でいいのかというようなところも検証したいというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 あと、現状と課題の上のところに、「中野はサブカルチャーや中野ブロードウェイのイメージが強いが、それらについて、具体的に何があるかは、十分に知られていない。」というので、率直だけれどもそうだなというように思うんですけれども、この別紙2のアンケートを見ても、中野区の観光として魅力があると思うものというので、一番大きいのが中野ブロードウェイというふうになっているんですが、率直に言って中野ブロードウェイでどう観光するのか、いまいちよく分からない。漫画を買いに行ったりだとか、模型店をのぞいたりだとか、そういうふうに私は楽しんでいたりするんですけれども、どういうふうにして皆さんが楽しまれているか、どう発信していけばいいのかなというのが、ちょっとやっぱりいまいち分からないというのが率直なところで、これも調査研究していこうというふうなことなんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 委員御指摘のとおりで、今までサブカルチャーとかという言葉でひとくくりにしているんですけど、その中って非常に多様で、その人によって趣味嗜好も違いますし、ある意味、中野ブロードウェイというのは、サブカルチャーの聖地と言われる一方で、その中も多様で、また、生活用品も売っていたりとか、それ自体がすごくダイバーシティ的なところだというふうに認識しています。この検討会の中で、サブカルチャーも誰にどういうものを訴求するかって人それぞれなのでという話があるので、そこで出てきたのがやはりインフルエンサーによる情報発信だとか、ニッチなものがいいというものを広げてくれるのは、そこが分かる人なので、そういった人たちの情報発信を借りながら、あと、そういうのである意味広がっているものを、区のほうで逆にキャッチして、そういうのを後追いでPRするとか、そういったことが必要ではないかというふうに、今、議論しているところでございます。

羽鳥委員

 インフルエンサーとか、あと最近だと区民レポーターでしたっけ、区民の方がいろいろと中野の中について発信するという、取組としては非常に区民主体ということでいい取組なんじゃないのかなって思うんですけれども、テーマ的にそういうのというのは偏りがないように、いろいろ区として取り組もうとしている、そういうふうに募集をしているんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 先ほど、高橋委員からも、どういった募集をしたんだということだったんですけれども、あなたなりの中野の魅力を発信してくださいというぐらいです。なので、ある意味偏っていてもいいですし、当然、私たちでは行かないようなところに行ったりだとか、こういうコト的な、出来事みたいなのが面白いというものを出していただきたいというふうに思っているので、その辺はまさに多様性を探るという意味でも、そういう人たちの力を借りて、新たな魅力発信をできればというふうに考えています。で、区として、その関わりとしては、やはり発信する以上、多くの方が不快にならないようですとか、何かしらコンプライアンス的な視点で問題がないかということだけはチェックしていくということで、こういう活動を広げていければというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 あと、最近の消費というと、いろんな出来事だとか、そういうコトの消費というのが非常に、そこでしか体験できないことというのを売りにするというのが結構話題というか、重視されているところですけれども、例えば中野がサブカルの街だというふうに言うなら、アニメの制作会社が何社かあったりしますけれども、そういうところとの連携という点では、何でしょう、あんまり私はイベントぐらいしか見たことないんですけれども、具体的にこれを今後どうしていきたいとか考えているものはあるのでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 委員御指摘のとおり、今、アニメに関して、実行委員会形式でのイベント事業を毎年度やっているところでございます。ただ、今後、中野区の強みであるそういったアニメ会社とどういった連携をしていくかというのは、区としても検討する必要があると認識してございまして、現在、関係所管も含めて検討しているところでございます。

羽鳥委員

 あと、最初のところで、これは計画ではなくて方針というお話があったんですけれども、この頭紙の5番のところでは、施策の検証というところで、指標を設定し、効果測定を行うというふうになっているんですけれども、これは何らかの成果指標――方針ということだと成果指標ということとは違うんじゃないのかなと思うんですけれども、これはどういった、何をしようと思ってこの文言が出ているんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 都市観光ビジョンの検証の中で、各取組のいわゆる検証が十分できていなかったと、その効果測定ができていなかった、だから検証もできていなかったというような御指摘があったところを踏まえたものでございます。

 実際に、それぞれの取組によって、複数の指標を設定しないと、なかなか評価ってできないかなというふうに思っていますし、この点も検討会の委員の中に有識者などもいらっしゃいますので、そういった人たちの力も借りながら、実際に複数の指標を設定して取組を評価していきたい、主な取組について評価していきたい。で、施策の評価については、その施策をどう置くかによって評価が難しいとは思うので、いずれにしても、いわゆるアウトカム的な目標値を立てて達成度がどうということではなくて、その取組や施策自体がどのぐらい波及効果があったり直接的な効果があったかというのを、複数の指標で測ることができたらというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 ちょっとミューラルプロジェクトの話が出てきたんですけれども、ミューラルプロジェクト、中野駅北口のところ、目立つ絵が配置されていいんじゃないのかなと思うんですけれども、さっきのコト消費とも関わるんですけれども、そこにどう区民が関わるかというふうな、そういう視点っていうのもすごく、ここでしかできない、中野でしかできない体験だから、中野にちょっと行ってみようかなとかという点では大事じゃないのかなと。例えばそういう制作に関われるだとか、そういう取組、区民参加、区民の人たちも、じゃあちょっと自分も関わって、この壁画を自分も一緒になって作ったんだよとかというふうなのも、区民視点でよいのではないかなって思うんですけれども、そういうミューラルプロジェクトとか、区民参加というのはどうなっているんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 まず、ミューラルプロジェクトについては、昨年度も鷺宮小学校の体育館の壁画については、地域の方も入って企画を立てて、子どもたちが一緒に塗ったりというような、こういう直接的な参加もありました。

 中野駅のほうも、周辺の方、持ち主だけではなくて、簡単な協議をした上であのデザインが決まったところで、今年度は寄付をもらって、1,000万円単位で2年で進めるということをやっていますので、その事業者募集の仕様の中で、区民参加というものを必須にしてございます。ですので、事前の企画段階に関わったり、ワークショップをやったりというようなこともあります。いわゆる文化・芸術と区民参加というところは、かなり親和性が高いかなというふうに思っていますし、これはふるさと納税の返礼品を考えるときでも、先ほどコト消費ってお話がありましたけども、そういったもので作っていかないと、なかなか中野区としての返礼品はできないかなと思っていますので、そこは重要視して、今後も検討を進めていきたいというふうに考えています。

内川委員

 前回の報告が方針の素案とすると、今回案、11月には決定をしてしまうということで、もう少し正直言って議論はしたかったなと思っています。私、どうしてもイメージを持ってしまうのは、ビジョンから方針、これはちょっといまひとつ、一歩後退するようなイメージをどうしても持ってしまうんですけれども、そこら辺はいかがですか。

高村企画部広聴・広報課長

 ビジョンが描いた大きいものの、その意味は一定あったかというふうには思います。一方で、前回お示ししたとおり、都市観光ビジョンとして描いた場合に、やはり計画の要素が大きくて、実際にそれをしっかり推進できなかったというようなこともあります。

 先ほどもお話したとおり、今回は、基本計画の施策の中である程度示されたものを具体的に進めていくということが大事で、各委員からも御指摘があるとおり、中野駅周辺の再整備、特にサンプラザがなくなってからできるまでの間というのが非常に課題として大きいですから、今やはり中野区基本計画の施策にひも付く方針をしっかり作って、取組を進めていくことが大事ということで、方針としております。当然、その取組も、先ほどお話したように指標を設定して評価する、また、方針自体も3年で1回検証する。そのように進めていきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 まずは一旦方針を策定して、先ほど白井委員の質疑にもありましたけれども、まちの進捗状況に合わせて、また柔軟に変えていくんだということだと思うんですけれども、そこで、別紙の資料の別紙の3っていうところですよね、方策と取組案1、ここの施策1で、都市観光のターゲットを明確にしてしまうと。もうこれは明確にするって書いてあるんです。私、やっぱりちょっと心配になるのは、その視点のところで、メインターゲットは区民、在勤者、在学者、周辺地域の住民、新宿や渋谷を訪れたついでに寄る人――中野って、私が言うのもなんですけれど、幾ら背伸びをしても、やっぱり新宿や渋谷にはなかなか勝てないなと。新宿や渋谷に行った人というのは、もうそこで完結しちゃいますよ。ついでにちょっと中野に行こうとはなかなか思わないのかなと。随分後ろ向きな感じだなって、後ろ向きな表現だなと思っています。

 しかも、気楽なリピーターづくり、これももっとやっぱり、御担当も言っていましたけども、中野サンプラザがなくなった後の中野の観光施策、これは心配だと。そうしたら、もっとやっぱり売っていかないと、中野を。新宿の西口だって、この前ニュースやっていましたけれども、あそこも都庁より高いような建物ができると。そんなもんできたらみんなそっちに行っちゃいますよ、正直言って。中野のポテンシャルなんてそれまでかな、正直言って。もっと真剣に、積極的に人を呼んでこないと。どうしても、私、中野の人間としては後ろ向きなのかなと、そういうふうに捉えちゃいますね。

 それと、あと、その下のインバウンドについても、過度に期待しない、特別に意識しないと。本当にこれでいいのかなって思っちゃいますよね。先ほど、他の委員からも出ましたけれども、中野はやっぱり、アニメ等のコンテンツ、サブカル、これはもう世界的にも有名ですよね。何でそういうインバウンドの人たちを積極的に呼んでいこう、そういう考えにならないのかな。非常に、これもちょっと後ろ向きかな。こんなことやっていると、いずれ中野は、建物があっても人が歩いていない、そんなふうなことになってしまうんじゃないかなと、ちょっと心配はあります。

 それと、一旦方針を策定してから、その後の進め方というのは、これは何ページになるのかな、都市観光に関する情報交換体制の構築イメージ、ここの中野区観光協会をメインとしたこの組織が、方針を策定した後はハンドリングしていく、そういったことですか。

高村企画部広聴・広報課長

 観光協会がメインというような考え方を示したものではありません。こちらの前ページにお示ししたとおり、緩やかなコンソーシアムみたいな連携体制がとにかく今弱いので、先ほど委員からもお話があったように、いかに情報発信を強化していって中野の魅力を伝えていくかということを特にやらなきゃいけないような状況にありますので、この連携を強くするという意味でこのように示したものです。で、中野区観光協会ならではのネットワークだったり持っている情報がありますので、この図としては真ん中に書いたというものですが、この全体でやっていくということをイメージして記載したものでございます。

内川委員

 そうすると、別紙1の表のところにある検討会委員名簿の方々がいらっしゃいますけど、この人たちとは今後どういった関わりを持たれるんですか。

高村企画部広聴・広報課長

 これも先ほどお話しましたが、あくまで今までの観光施策の検証と今後の観光方針を検討するために集まっていただいたメンバーではあります。一方で、非常にいい議論、濃密な議論ができていますし、具体的なアイデアもいただいておりますので、いずれ何らかの形でずっと関わってほしいというふうには考えてございます。

内川委員

 そういった方々が考えた結果、新宿や渋谷を訪れたついでに寄る場所、インバウンドも過度に期待しない、特別に意識しない。本当かなと私はつくづく思っちゃいますよね。しかも、その下、施策と取組案2-①、ここに、中野の強みとなり得るものの中に、人のつながりがあるって書いてありますけれども、最近の町会の組織率、加入率、これはもうどんどん下がっていますけど、そういうのも分かっていますか。

高村企画部広聴・広報課長

 加入率が、中野自体として下がっているということは認識してございます。一方で、都市部の中で比べた場合、まだまだ一定の数があるということも認識してございます。

内川委員

 それと、その下、ほどよさがあると。これもいまひとつ、ちょっとよく分かんないですね。何がほどよいんですか、ちょっと教えてください。

高村企画部広聴・広報課長

 この辺も、私たちのほうでシティプロモーション事業の区内の事業者さんとのワークショップをやって、10社の事業所さんが集まってくれています。若手社員の方たちが集まった中で、必ず出てきたのがこの「ほどよさ」とか「気楽さ」という言葉でした。また、ミューラルプロジェクトの審査をする中でも、ほぼ類似するような言葉が出てきたというところで、この辺に強みとなり得る中野らしさって一つあるのかなということで、なり得るものとして明示したものでございます。

内川委員

 私も含めて、多分ここにいらっしゃる方、中野がほどよいなと思っている方、本当にそんなにいるのかなと思いますよね。

 それで、施策1の都市観光のターゲットを明確にする。これも、今後、この方針を一旦策定して、進めていくに当たっては変えていくという判断でよろしいですね。

高村企画部広聴・広報課長

 各施策とそれから取組については、先ほど、検証するというふうにしていますので、当然、この施策、仮に、例えば方針の中でこの施策1として、視点に基づいて取組を進めた場合、それがあまり効果がなかったということであれば、見直す必要も出てくるかというふうには考えてございますが、現時点では、この検証の結果を踏まえて、また、検討会の中で出てきた、その議論の末に出てきた考え方ですので、これに基づいて検討を深めていきたいと考えてございます。

むとう委員

 他の委員が言い尽くしてくださったので、特段――でも、ちょっと発言させていただこうかなと思って、手を挙げさせていただいたんですけれども、これまでの都市観光ビジョンがすごく大きく言っていたので、それから比べれば、今回の方針というのは、身の丈にあったというところに私も落ち着いているのかなというふうには感じました。私自身ずっと中野に暮らしていて、中野でずっと小学校一年生から暮らしいて、よそのまちで暮らしたことがないので、ずっとここにいると、なかなかその中野のよさとか、魅力とかって言われても、なかなかぴんとこない部分もあるので、逆に住んでいない方から御意見を伺うということは重要なことかなというふうには、私も思います。

 その、何ていうか、中野にいて観光って言われたときに、やっぱりちっともぴんとこないんですよ。皆さんが御指摘されていたように、中野の観光資源というのが何なのかというところが、やはり、なかなかこれですって言えるようなものがはっきり言ってない。ない中で、どうそれをつくり出していこうかというところで、すごく御苦労されているという感じは受け止められるので、今回示された方針を読んでも、申し訳ないんだけど、御苦労がにじみ出ている部分、伝わってこないというか、逆に、具体的に見えてこないというか、一緒に中野のこれが観光の方針なんだって言われても、何が方針なのかというのが本当に分かりにくいというのが率直な感想です。だから、その分、担当者は、観光資源がない中で、どう観光資源を掘り起こしていくかというところの御苦労の賜物なんだと思うんだけど、その結果が分かりにくいという今回の報告かなというふうには、私は率直に思っています。

 私にとって中野が便利と思うのは、大体自分の生活に必要なことというのが、中野を起点にどこどこに行かなきゃいけないというときも、ほぼ1時間以内で行けちゃうので、そういう利便性はすごくありがたいところに住んでいるなというふうに私も感じていますし、中野通りの桜もきれいだなというふうに毎年楽しみにしていますから、それぐらいは思い浮かぶんですけれども、ここでも観光の魅力であるものが中野ブロードウェイというふうに書かれていますけれども、住んでいる区民にとっては、あの中野ブロードウェイができたときはすごく魅力的でした。でも、今の中野ブロードウェイは、住んでいる私にとっては、残念ながら魅力が失せてきているんですよ。本当に必要なものが、前は本当にいろいろあったんだけれども、逆に住んでいる者にとってはなかなか、食料品とかはあるんですけれども、それ以外のものっていうのがなかなか偏ってきていて、つくられた当初は何てすばらしい、いろいろなものがあってと思いましたけど、今、私にとってはそんなに魅力を感じない中野ブロードウェイに逆になってしまっているんですけれども、でも、これは、外から来た人にとっては何か魅力があるんだろうなというふうには思いました。

 何かそんな感想ではあるんですけれども、それで、中野ブロードウェイというのが挙がっている中で、今回の検討会の委員の名簿の中に、中野ブロードウェイの振興組合の方は入っていらっしゃらないのはどうしてなのかなって、率直に思ったんですけれども、中野といえば本当に中野サンプラザに中野ブロードウェイって、もうずっと言われているわけですから、中野の観光の資源の一つというふうに、具体的な地名では中野ブロードウェイというのが挙がる中で、どうしてその関係者が入っていないのかというのをまず教えてください。

高村企画部広聴・広報課長

 当然、中野ブロードウェイの振興組合などは、日頃からお付き合いがございますので、そういった中で聞き取りなどをしているというところです。あくまで観光施策自体の今までの取組の検証と今後の方針ということですので、やはり全員の方を集めるわけにはいきませんので、そういった聞き取りした情報を基に、情報を整理して、そういう意味では、中野区商店街連合会の会長に代表として出ていていただいたり、あるいは中野ブロードウェイとの関わりが高い青年会議所の委員長に出ていただいたりということで、検討したものでございます。

むとう委員

 日頃意見を聞いているということだけれども、一堂に会してみんなで議論するということが大事なんですよね。だから、議論するという、こういう検討するという中に、私は入れていただいたほうがいいのではないかというふうには思っています。

 で、これは方針なんですが、これはずっとこのまま、これから方針を決定して、方針から次にステップアップとかするつもりもなく、このまま方針でいくということでよろしいんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 観光の定義をちょっとはっきりさせなきゃいけないなって、今日の議論でも改めてなったかと。中野にとっての都市観光って何かというのを明確にした上で、それについては基本計画にひも付く形の方針としたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 方針ということだからなのかもしれませんが、今後のスケジュールの中で、本当にもう11月には方針を決定してしまうわけなんですけれども、この方針については、特段、区民の皆様に説明だとか御意見を伺うという機会は、あえて設けられないんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 先ほど来、お話しているとおり、基本計画のほうの施策にひも付く形で考えておりますので、また、その事前の段階で、今回も一部お示ししましたが、アンケート調査をしたり、それからインタビュー調査をしたり、いろんな事前の聞き取りをした上で、この検討を昨年度末ぐらいから進めてきておりますので、この方針自体はあくまで区としてあるいは関係団体がどう取り組んでいくかというものですので、これ自体を特にアピールする必要はないかなというふうに考えてございます。

むとう委員

 分かりました。それで、区政全体の中で、中野は観光ということで区外から多くの人に来ていただきたいという思いが、それはあるということなんでしょうか。住んでいる住民にとって、わんさか人が来られることって、私、あんまり歓迎していないんですけれども、区としては、そういう何かこれから中野の魅力的な観光資源を発掘しつつ、その魅力を情報提供しつつ、多くの方に中野に外から来ていただきたい、観光客として招き入れていきたいんだという大きな方針を持っているということなんでしょうか。どこを目指しているんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 それが、先ほどほかの委員からも御指摘のあった、都市観光のターゲットを明確にするというところでございます。ですので、メインターゲットはやはり区民の方だったり、在勤者だったり、在学者ですよというようなところを踏まえた上で、当然、中野にやはり来街者の方、一定来ていただきたいですし、それによってのにぎわいは経済効果がございます。その考え方は、中野区基本構想の中にもあると思っていますし、中野駅周辺などをはじめとした各計画でも示されていますので、来街者を一定呼び込むために、情報発信を強化していきたいという考えでございます。

むとう委員

 そうすると、呼び込みたいというのも、中野駅周辺に限ってというお考えなのか、中野区全域でいろんな魅力があるかどうか分かりませんけれども、見いだして住宅街のほうまで何か人が来るようなことになると、それって住んでいる住民にとってはどうなのかなという部分もあるので、やっぱりすみ分けも大事かと思うし、どういうふうに区として考えているのか。そこにすごく区の税金をつぎ込むというよりも、長年住んでいる住民の1人としての私から言えば、やっぱり住んでいる人がずっとこのまま快適に暮らせる豊かな住環境というのを形成してほしいなって、そっちに重きを置いてほしいなって思いがずっとあるんですけれども、その辺の比重はどう考えていらっしゃるんでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 この検討している方針自体は、中野駅周辺ですとか西武新宿線沿線の再整備を軸というか核とした形で、方針として定めたいというふうに考えております。ただ、その効果ができれば一定、区内全域に広がるようになってほしいというふうには思っています。

 一方で、今日、オーバーツーリズムの話が最初に――吉田委員から前回あって、ありましたが、そういったことにはなるべきではないという認識も持っていますし、オーバーツーリズムが実際に問題になるというのは、例えば京都を取っても特定の箇所だけだったりします。ですので、その辺はやはりバランスかなというふうに思いますし、今日、白井委員のほうから、防災というのも一つ中野の強みになり得るんじゃないかってヒントを頂きましたので、そういったところも、うまくこの方針案の中で示せるよう検討してまいります。

来住委員

 簡潔に2点だけ伺います。今日は総務部長が出席されていますので、まず総務部長にお聞きしたいんですが、常任委員会は区民委員会です、私は。これまで、仮称ですけども、中野区文化芸術振興基本方針であるとか、また、中野区産業振興方針であるとか、一連のものの報告をいただいています。今日の新たな報告が観光施策に係る方針ということでありましたが、それぞれ独立はしているんですが、やはり区の基本計画に基づいて打ち出されてくる方針です。その方針の中で、やはり関連し合っているのではないか、独立をしているんだけど、やっぱり区の今後の基本計画に基づく、どういう方向で区が進んでいったらいいのかという点では、お互いに関連し合って、しかも方針を作ったら、同時に推進体制を作っていかなきゃいけないと思うんです。やっぱり進めていく体制も同時に伴っていかなければ、方針で終わってしまうというふうに懸念します。

 ですから、区全体として、どういう方針にして、その方針をどう進めるかということは、やっぱり区全体の責任に負わされるところがあると思うんですけども、一連の方針が今検討され、作られようとしていますけれども、今後の推進体制を含めてどのようにお考えかお聞きします。

海老沢総務部長

 体制というお話がございましたので、組織のほう、私のほうで担当いたしているので、私からお答えしますけれども、方針等は、それぞれの所管で、中野区基本計画、基本構想に合わせて、それの一つ個別計画というところを作っていくわけでございますが、方針ということでございますので、方向性を示すわけでございます。それで、それに合わせて様々な事業をつくり出していくわけでございますけども、その事業をつくり出す過程で、それに合わせてやはり体制を作っていかなきゃいけないと。一番最後の、それに合わせてどういう体制をつくるかというのは、検討していくということになるかとは思いますが、方向性について今議論している段階ということになりますので、それは方向性が定まった後に、やはりその組織なり、そういった人員体制とか、そういったものは検討していくという形になるかというふうに思います。

来住委員

 方針に終わらないように進めていくということは、きちんと全庁で取り組んでいただきたいと思います。

 もう1点は、やはり現状の状況の認識をどう捉えるかということが、全ての方針の基本になければいけないと思うんです。頂いたアンケートのサンプルも少ないですけども、やはり強みである、私は強みだと思っていますけれども、「飲食・喫茶以外の目的で中野区に来た際ついでに飲食をしたか」という問いに対して「飲食した」というのが72%であるとか、「買い物以外の目的で中野区に来た際ついでに買い物をしたか」についても60%であるとか、中野区が持っている一つの資源、個店、飲食店を含めて、そういう特徴があって、それが強みになっているなというふうに思います。

 しかし一方で、そういう飲食店を含めて、産業の構造がかなり――中野では、いわゆる店を閉めてしまうというのが急激に増えているわけです。そういう状況の中で、強みとしてどうやって生かすかという点では、現状の認識をきちんと捉えた上で、新たな方針を作っていくということはとても大事な要素だというふうに思いますので、今回、この観光施策について検討する中でアンケートも取っていただいていますので、走りながらでもいいんですけども、やっぱり区民自身が何を求めているかというところを30万区民にきちんと問いながら、方針の具現化をしていくということがとても大事な要素になるし、区民の皆さんに中野区を誇りにして発信してもらう、そういうキャッチボールをしながら区が進めていく。観光というのはそういうものじゃないかと私は思うんですけれども、最後にしておきますけど伺います。

高村企画部広聴・広報課長

 委員の御指摘のとおりだというふうに認識しております。今日繰り返しお話させていただいていますが、地域の方や私たちがいいというものがまず前提ではありますけれども、来街者の方が見ていいというものをはかって、それって新たな発見にもなって、そういうものに対して、中野区で言う区民レポーターの方ですとか、インフルエンサーの方だとか、あるいは事業者の方などが発信するというふうになって循環していくことが、よくいうシビックプライドの醸成にもつながっていくかなというふうに思っています。

 いずれにしても、取組が発展、循環していくように考えていきたいですし、一方で、必ずその取組がこれでいいのかというところも検証し、議会にも御報告して、御意見をいただきながら進めていきたいというふうに考えてございます。

市川委員

 すみません、簡潔に1点だけ。観光という言葉は、大変定義付けが難しいと思うんです。今、いろいろな御質疑を聞いていると、僕も今勘違いしているなと思ったのが、私自身がですね、観光イコール旅行と思うことがやっぱり多いんですよ。やっぱり観光イコール旅行だと。泊まる場所があったり、宿泊業があったりいろいろあって、だけど観光っていうのは、人と目的地があれば、そこの間のプロセスをどうやって作っていくのかというお話だと僕は思うんです。そこで、今、個別にシティプロモーションとかいろいろな活動があるんだと思うんですよ。で、先ほど中野ブロードウェイの話が出たんですけれども、確かに中野ブロードウェイも建設されて大変長い期間を経ている。確かに構造上、若干脆弱性があるんじゃないかと言われている。今後、建て替え計画もあるかもしれない。それは、先ほど中野駅周辺まちづくり課長からも答えいただいたとおりです。でも、そこで、もし中野ブロードウェイがなくなっていく――今後必ず建物はなくなっていくわけですから、そうなったときに、今、コンテンツを売っているわけですから、じゃあそれをどうやって中野区が、コンテンツを売るという作業からどういうふうなものにしていくのかって、考え方を切り替えなきゃいけないと思うんです。で、これでシティプロモーション事業とか、今、個別にやっていると思うんですよ。こういうところで何を生み出すのかというのは、今後検討していることってありますか。

高村企画部広聴・広報課長

 シティプロモーションとしての捉えは、別紙1の新たな観光施策基本方針案のイメージというところでちょっとお示ししたんですけれども、シティプロモーションってやはり最終的にはイメージアップというふうに考えていまして、この観光施策の整理の中でこういった議論になったんですが、ハードのまちづくりがあって、ソフトのまちづくりがあって、その中で外からの光も当てて、来街者の視点も入れて、これが快適だとか魅力だというものが強みだろうと。で、この情報発信を強化して、中野をブランディングしていくということが、シティプロモーションかなというふうに捉えています。ですので、シティプロモーションとしては、この情報発信強化、そこに伴う中野のブランディングということが、シティプロモーションの取組かというふうな認識でおります。

市川委員

 分かりました。いずれにせよ、ハードのまちづくりと、まちづくりの一環というお話もございました。で、まちづくりの一貫というふうにおっしゃるんですけども、例えば、先ほど来住委員がおっしゃったように、飲食店の話とか、いろんな観光資源の話をこれから見つけていって、あぶり出していって、しっかりそこにどうやってアプローチしていくのかを考えていくという、いろいろ御答弁があったと思うんですけど、まちづくりの一貫ということであれば、飲食店だったら何も駅周辺だけにあるわけじゃないですから、例えば魅力的な路地空間の活用とか、そういったことってあると思うんですよ。だけど、そういうものというのは、今、既存不適格なところも含めてですけれども、残していくんだったら、例えばまちづくり推進部とか、そういうところと連携していかなきゃいけないと思うんです。じゃないと、それそのものは残らないから。ということは、まちづくりの計画と観光の計画は、やっぱり両輪で進んでいくことになるんだと思うんですけど、ただ、進むスピードって、まちづくりのスピードって、すごい遅いじゃないですか、すごい時間がかかることなんですよ。それってタイミングが合わせられるのか、それってちょっとちぐはぐになったりするんじゃないかってすごい危惧するんですけど、いかがでしょうか。

高村企画部広聴・広報課長

 まさに今の委員御指摘の話がこの検討会でも出たところでして、大本はやはりまちづくりの計画だったり、中長期的なものだというふうに認識しております。ですので、その途中経過も含めて、情報発信力を強化していって、ブランディングしていくことが大事だということで、この方針というふうな検討を進めているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 2番、文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に向けた考え方についての報告を求めます。

平田区民部産業振興課長

 それでは、文化・芸術と産業による地域ブランドの創出、また、まちの活性化に向けた区としての考え方につきまして、お手元の資料(資料3)に基づいて御報告いたします。

 また、本報告につきましては、本定例会中の区民委員会と重複の報告となってございます。

 この考え方につきましては、ただいま観光の方針の中でも御議論がございましたが、現在検討中の観光振興方針、また、文化芸術振興基本方針、産業振興方針にも連動していくものでございます。

 昨年策定しました中野区基本計画の中で、重点プロジェクトの一つとして「活力ある持続可能なまちの実現」を位置付けているところでございます。その中で、地域ブランドづくりによる地域経済の回復、まちの活性化を進めることとしているところでございます。この中野区基本計画の実現に向けまして、区の目指す地域ブランドの創出及び推進に向けた考え方について御報告をさせていただきます。

 検討の背景でございます。

 中野区基本計画の重点プロジェクトの中で、各地区のまちづくりによるまちの変化を踏まえた上で、中小企業や商店街などの事業者ニーズを的確に捉えた施策を展開し、アニメ・サブカルチャーなどの中野の魅力的な文化資源を有効に活用した地域ブランドづくりによるまちの活性化、にぎわい創出を推進していくこととしているところでございます。

 まちづくりによって変わり行く地域特性を捉えるとともに、文化・芸術の持つ創造性、また、人の交流を生み出す力を産業と結びつけることによって、新たな価値の創出と発信が必要であるということを考えているところでございます。

 地域ブランドの創出でございます。

 地域ブランドとして、ここではまず考え方として、人と人とが相対しながらつながることによって新たな価値の創造が行われるということを、ここでは地域ブランドとして位置付けてございます。地域ブランドにつきましては、様々な施策の中でこの言葉を使ってございますが、区として一定の定義といったものがまだない状況でございます。今後、観光等も含めまして、中野の地域ブランドとは何か、区としても基本的に考えていきたいと考えているところでございます。

 内容でございますが、多種多様な人が集まる中野につきましては、異文化交流や国際交流があって、オープンマインドでウエルカムな雰囲気があるというふうに考えているところでございます。人と人とのつながりが強く、地域の絆があり、人々の生活を豊かにする文化・芸術や独創的な事業の新たな芽生えがつながりの中から生まれ、発展を遂げる可能性を秘めているというふうに捉えてございます。こういった中野の風土から、中野ならではの地域ブランドが創出されていく。また、地域ブランドの創出の過程におきまして、中野の強みである文化・芸術、産業に関わる人や活動がこの地で様々に接点を持つと、そういったところから絶え間なく動き続けるダイナミックなうねりが生まれ、新たな価値を呼び起こして、中野のブランド力のアップを図っていくことができるというふうに捉えてございます。

 そうやって創出された中野の地域ブランドは、地域への愛着、魅力の向上につなげるとともに、新たな文化・芸術、産業の裾野を広げ、文化・芸術分野における創作意欲の向上や、ブランドを活用した企業の集積へと発展させていくことができるものと考えてございます。

 裏面を御覧ください。

 そうやって生まれていく地域ブランドの発信でございます。

 地域の魅力向上に資する事業を効率的、効果的に展開すること、また、それを発信することで中野区の地域の全体を活性化していくということで、以下のような取組を進めていきたいと考えてございます。

 区民や団体、事業者と区との協働・協創によって、中野のブランドを生み出すこと。また、地域ブランドの波及効果を含めて、エリアマネジメントやシティプロモーション、観光と連動させ、世界に向けて魅力を発信していくこと。それによって中野区内外からの認識度の向上を図っていくこと。

 取組の例でございますが、5点ほど紹介させていただいております。

 地域資源の発信、創出、また、様々な主体による情報発信力の強化、中野のまちを舞台としたアニメやゲーム・映画・ドラマ制作の誘導、フィルムコミッションでございます。個性的な参加型イベントの創出・誘導支援、ふるさと納税返礼品の開発などでございます。

 こちらにつきましては、さきの御報告である観光施策の中にも例示されているものでございます。

 3点目、推進に向けての課題でございます。

 中野駅周辺の整備や西武新宿線連続立体交差化などのハードのまちづくり、こういったものによって、まちの姿が大きく変わるところでございます。こうした大きなプロジェクトを機会と捉えまして、インフラ整備であるハード事業、地域のにぎわいや情報発信によるソフト事業との密で柔軟な連携を行って、一体的に進めていくことが重要であると区としても考えているところでございますが、現時点におきましては、ソフト面の検討、整備が遅れているというふうに認識してございまして、まちづくりの進展を踏まえた検討の深化が急務となっていると考えてございます。

 先ほどから御議論いただいておりますように、検討の範囲が複数領域にわたるということもございますので、庁内関連部署が連携しまして、ソフト事業と一体的な推進体制を整備することで、相乗的な効果を生み出し、より効果的かつ効率的な推進を図っていくことができるものと考えているところでございます。

 4番、今後の予定でございますが、(仮称)中野区観光施策に係る方針、また、(仮称)中野区文化芸術振興基本方針が今年度の策定を予定してございます。また、来年度につきましては、推進体制の強化、それから、(仮称)中野区産業振興方針の策定を予定しているところでございます。

 御報告につきましては以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

河合委員

 報告ありがとうございます。まず、確認させてください。この地域ブランド創出の目的です。これは書いてあるとおりだとは思うんですけど、目的は、地域経済の回復とまちの活性化というところが、一番に大事にするところでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 こちらの考え方も重点プロジェクトをベースにしてございますので、委員御指摘の考え方につきましては、重点プロジェクトの中に記載があるものでございます。ベースとしては、そちらが目的になっているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。地域のブランドということがそれぞれ書かれているかと思うんですけど、これは多分、そのブランドというのをどう作っていくかというのが、当然、大事になってくると思うんですけど、誰がこのブランドというのを決めていくんですか。関連所管の中で話し合うのか、外部の人たちが入ってきて決めていくのか、どういう感じで進めていくんですか。

平田区民部産業振興課長

 こちらで考えてございますのは、中野区としてのブランドでございますので、区、行政のみで決めるものではないと考えているものでございます。また、決める方法につきましては、それぞれの方針の検討の中で、外部の有識者も含めた検討体制を持ってございますので、区民の方の御意見等も入れながら決めていきたいと考えております。

河合委員

 ほかの会議体で話し合われたところを、総合的に部内で検討して、まとめて、地域ブランドを選んでいったり探していくということなんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 地域ブランドの言葉の定義が必要かと考えてございますが、地域ブランドが単体であるというふうに現在では決めているものではございません。複数の地域ブランドというものもあろうかと考えているところでございます。

河合委員

 地域ブランドが、きっと各協議体で話している中で、こういうものがブランドであろう、こういうものがブランドにふさわしいかろうというものが出てくるんだろうと思うんですけれども、それがものであるとは限らないで、団体さんであるということもあると思うんですけど、その団体さんだってなったら団体さんと話し合うし、何かものだということであれば、そのものに焦点を当てて、それに関連する方たちとそのブランドを育てていこうという、一つひとつにまずは地域ブランドというもののざっくりとしたものが出てきたら、出てきてからその細かいところは所管と各団体さんで成長させていくという、伴走支援で育てていくというイメージなんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 現在、まだ具体的にこうやって育てていくという方策を持っているわけではございませんが、地域ブランドとして、中野区といえばこれだねというのが一定程度絞り込んでこられた場合に、関連する所管、それから関連する団体、そういったところと協議しながら、育て方についても決めていこうというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。その際には、関連所管というところを、先ほどの3番のところの推進に向けての課題の中で、連携しながらというところが出てきているかと思うんですけれども、今想像し得る関連所管ってどこになりますか。

平田区民部産業振興課長

 こちらに記載がございますように、文化の所管、それからシティプロモーション、観光の所管、それからエリアマネジメントの所管等がまず関連が濃いというふうに考えてございますが、まちづくりとの連動も必要と考えてございますので、まちづくり関連所管も関連所管というふうに捉えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。もしかしてですけど、地域の人たちの活動とかを取り上げていったら、地域支援の団体さんとかとも連携してくる可能性とかも出てくるのかなと思っているところで、その広がりとしては、今は取りあえずそこであろうということですけれども、そのブランドというところがある程度定まってきた中で、他部署とかとも連携する可能性はあると考えてよろしいでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 重点プロジェクトの考え方自体が、組織横断的に進めていくというところもございます。ですので、現段階では、想定されるのは先ほど申し上げました所管でございますが、委員御指摘のとおり、他部署との連携が必要になってくる場面もあろうかと考えてございます。

羽鳥委員

 文化・芸術と産業による地域ブランドの創出とまちの活性化に向けた考え方についてということで、地域ブランドについての認識なんですけれども、「多種多様な人が集まる中野には、異文化交流や国際交流があり、オープンマインドでウエルカムな雰囲気がある。」というふうになっているんですけど、これはどういう現状を見てこういった認識に、こういう雰囲気があるとの認識を書いているんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 これまで中野区の基本構想、基本計画の検討をしている中で、中野区の特色としては、人と人とのつながり、また、多種多様な人たちが集っている、そういったところをまとめまして、この文章を作っているものでございます。

羽鳥委員

 それは、中野区の住民の中に外国人登録者の人口が多い、結構入ってきているというふうなことに基づくんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 数字としては、外国人登録の方が、多種多様な国籍の方がいらっしゃるということもございます。

羽鳥委員

 この認識を書くときに、例えば外国籍の方からお話を聞くとか、そういうのはあったんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 この文章の作成時点で、これを捉まえてお話を伺うといったことはしてございません。

羽鳥委員

 詮索するわけではないんですけども、何ていうんですか、多数派の人、この中野区においては日本国籍保持者が多数派なわけですよね。そうした中で、外国人というのは圧倒的に少数派です。そうした中で、やっぱり多数派の人たちが、いや、うちの国はウエルカムな雰囲気があるんだよというふうに言っても、これは単純に異文化交流や国際交流があるからウエルカムな雰囲気があるんだよって言われても、外国籍を持つ人とかからすると、いやそんなこと感じないよというふうなことって多数あると思うんですよね。よくマイクロアグレッションといって、無意識によって見下しとか偏見とかがあって、例えば外国籍の人とお話をするときに、いや君、日本語うまいねとか、そういうのって聞く人にとっては悪気はない、でも聞かれる外国籍の人にとっては何度もそういうことを聞かれていて、そういったところから自分はこのまちの住人じゃないんだなというふうな、そういう疎外感とかを感じたりするわけですよ。

 こういうのを書くのが悪いとは言わないですけども、こういう私たちは迎え入れているよというふうに言うならば、それは、私たちが迎え入れているという態度を取っているんだというんじゃなくて、誰を迎え入れているのかと思っていて、その迎え入れていると思っている人たちはどう感じているのかということをきちんと聞いていかないと、本当にウエルカムな雰囲気があるまちなのかどうかというのは測れないと思うんです。そのことについてはどうでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 中野区の特性というところでございますので、きちんと調査も含めて考えていきたいと思います。

羽鳥委員

 ぜひとも、やっぱりこれからの時代を見据えて、本当にみんなでつくるまち中野というふうにしていくためにも、様々な取組を発展させていっていただきたいなと思います。

 あと、こういった地域ブランド、文化・芸術を重視されるというふうなことで、今後、文化芸術振興基本方針を策定されるということなんですけども、こういう方針を発展させる上では、拠点のようなもの、美術館とはいわないですけども、そういった芸術振興の核となるような場所的なものも必要になるかなと思うんですけれども、区としてはそういった考えはあるでしょうか。

高橋文化・産業振興担当部長

 今、別の動きとして、中野区文化芸術振興基本方針を策定しようとしていまして、先日、区民委員会で骨子のほうを報告させていただきました。委員御指摘の、そういった拠点というようなところもございますでしょうし、そこについては、今、柱立てを骨子で整理させていただいたところですけれども、頂いた意見も踏まえて今後の方針として固めていきたいと思います。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

白井委員

 私の頭の上に、今、はてなマークがいっぱい並んでいるって、こんな感じです。もはや、箱の中に手を突っ込んで、中に何が入っていますか、当ててみてくださいって言われているような報告を聞いている感じで、地域ブランドの定義すらなくて、もはや何をするんですかっていうような感じ。説明が抽象的で、抽象的なものを聞いても抽象的な返事しか返ってこないので、これってもうちょっとまとめられてから報告しないと、委員会の報告レベルじゃないって思うんですけど、いかがですかね。

平田区民部産業振興課長

 今回お示しした報告につきましては、これから中野区がソフト事業をどうやって進めていくかの考え方をお示ししたものというふうに考えております。中身につきましては、まだこれから検討が必要なものも多々含まれてございますので、ちょっと具体性が不十分というところは認識してございます。

申し訳ございません。

白井委員

 もうあの、不十分なので、それ以上聞きようがないかなと思います。ぜひまとめてからにしていただければと思います。

委員長

 いいですか。大丈夫ですか。よろしいですか。お答えは特にいいですね――はい。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 3番、中野・杉並・豊島における3区合同アニメ事業について報告を求めます。

平田区民部産業振興課長

 それでは、中野区、杉並区、豊島区3区合同で実行委員会を形成して実施してございます、アニメ事業についての御報告を申し上げます。(資料4)

 区は、東京都のアニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業費の補助金を活用してございまして、杉並区、豊島区、また、東京商工会議所中野支部、杉並支部、豊島支部、合計6団体で実行委員会を形成してございます。その実行委員会で、アニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業を進めているところでございます。

 今年度のアニメ等コンテンツを活用した事業における3区合同事業及び中野区開催のイベントについて御報告申し上げます。

 まず、3区の合同事業でございます。2点ございます。

 1点目が、3区共通でのWebページの制作でございまして、「アニメ!アニメ!」というサイトがございまして、その中に実行委員会の特設ページを作成する予定でございます。

 2点目が、3区統一感のあるレイアウトによるチラシ・ポスターの制作でございます。

 チラシ・ポスター自体は、各区でイベントのタイミングに合わせて作成するものでございます。

 2番目、中野区のイベントでございますが、こちらにございます4件を予定してございます。

 一つ目が企画展示でございまして、昨年亡くなりました、さいとう・たかを先生のメモリアル追悼展をセントラルパークカンファレンスで11月12日、13日に、11日の金曜日はプレ展示というところで開催を予定してございます。

 それから2点目、3点目につきましては、YouTubeでの動画配信になります。

 まず、2点目でございますが、ブシロードムーブに所属する声優、レスラーで、中野区に関する知識を競い合う「異種タッグ戦~中野区の知識王はワタシだ~」を予定してございます。こちらは11月26日からの配信を予定してございまして、配信場所はブシロードムーブのホームページでございます。

 3点目のYouTubeでございますが、こちらは東映エージェンシーの協力でございまして、「マジンガーZ」の50周年記念特番でございます。今年、マジンガーZの放映50周年を迎えまして、ちょうど50年目に当たります12月3日土曜日から、マジンガーZの特番を放映することを予定してございます。こちらは東映エージェンシーのホームページでございます。

 最後、4点目が、キャラクターショーでございます。

 こちらは東映アニメーションの協力によりまして、プリキュアのキャラクターショーをセントラルパークカンファレンスで行う予定でございます。期日は12月17日でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

山本委員

 報告ありがとうございました。まず、この3区合同アニメ事業の目的というのは、誘客促進という趣旨からやっていらっしゃるんだと思うんですが、この誘客の対象はどういう客のことを想定されていますか。

平田区民部産業振興課長

 3区合同で実施することによって、面的広がりを持たせ、区内外に人を呼ぶということを目的としているものでございます。

山本委員

 中野区だと四つ、今、このYouTube配信も含めて考えられていますが、他区も同じ程度のイベント数というか、そういった状況でいらっしゃいますか。御紹介いただければと思います。

平田区民部産業振興課長

 杉並区は、すぎなみフェスタという区のお祭りとの同時開催を予定してございまして、大体、杉並区ですと、6点ほど予定してございます。例えばすぎなみフェスタの中で、アニメ制作体験ワークショップですとか、なみすけの撮影会、それからガンダムの展覧会などでございます。

 あと、豊島区につきましては、トキワ荘を活用した4コママンガ大賞ですとか、パブリックアートとまち歩きの連携ですとか、あとはトキワ荘通り昭和レトロ館の開館記念などの式典を予定しているということでございます。

山本委員

 それで、何年かこれはやっていらっしゃると思うんですが、この対象の誘客というものが、区民に限らず、広くアニメというものを通じて来街してもらう、来区してもらうという趣旨ですよね。とはいうものの、税は区税、一般財源を使っていたりするわけですよね、補助も併せながら。で、区民枠というのは考えられないんですか。

平田区民部産業振興課長

 委員御指摘のもので区民枠というとキャラクターショーのことを指すのかと思いますが、実際、こちらは東京商工会議所中野支部のほうで事務局を務めているものでございますが、特に区民枠というのを設けているわけではございませんが、昨年度の実績ですと、8割ほどが区民の方の御参加となってございます。

山本委員

 そうですか、8割ほどが区民の方ということで、それはちょっと意外な結果だなと思いました。であれば、現状でいいのかなと思いました。

 申込方法は、以前は葉書だったと思うんですよね。これをネットにしてもらえないかというような提案もさせていただいたところですが、現状はどうですか。

平田区民部産業振興課長

 そちらもそういったお声がございましたので、昨年度から申し込みはインターネット、それから抽選の結果のお知らせを葉書でお出ししている状況でございます。

高橋委員

 今、御報告いただいて、前からいろいろ東京商工会議所関係がやっていただいている中で、アニメ事業ということで、その報告ということで承っているんですけど、冒頭の観光の狙いであったり取組という話とか、あるいは先ほどまさに文化・芸術、ブランディングという話がある中で、イベントの報告をしないとまた報告がないって言われちゃうのかもしれないんだけど、もうちょっと区の、まさにこれから中野駅周辺とか、これからの観光だったり地域文化も、中野区がアニメで勝負するかどうかというような議論になる中での話なので、もうちょっとそういう大きな施策的なものに絡めた形で、今後どうしていくとか、これをやることによってそれがどうつながって、その施策につながっていくのかとか、杉並区と豊島区とどう違うのか、アドバンテージがあるのか、あるいは中野区がどういう立ち位置にあるのか、そういうような報告をしていただきたいと思うんですけど、その辺はどうなんでしょうか。

平田区民部産業振興課長

 委員御指摘のところもあるという認識はございます。現在、御報告できるまでのアニメ事業の検討が進んでいないというところもございますので、今後検討していく中で御報告をしてまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 でも、このアニメ事業ってずっと結構続いているやつじゃないですか。私、その都度、いろいろ関連して質疑させていただいていると思うんですけど、やっぱり単に、それはさいとう・たかをさんの名前とか、マジンガーZなど名前を聞けば、そりゃもう嬉しいけれども、やっぱりもうちょっと、まさに中野区基本計画とこれからの重点プロジェクトをどう展開していこうかという中で、中野サンプラザがなくなってこれからどうするんだ、新しいまちづくりが進んでいくという中でのアニメ、サブカルとかが、中野駅周辺ではまさに大きなポイントになっていくわけだから、もうちょっとその辺、関連性がある形でこれは報告していただきたいと。これは要望にしておきます。お願いします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいでしょうか。

 質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。

 4番、中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)についての報告を求めます。

永見環境部環境課長

 それでは、中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)について御報告をいたします。(資料5)

 中野区基本計画の重点プロジェクト「脱炭素社会の実現を見据えたまちづくり」を全庁を挙げて推進するために、中野区における脱炭素推進に係る検討方針(案)を取りまとめたので、報告するものでございます。

 なお、本報告につきましては、区民委員会においても御報告をしたものでございます。

 初めに、1番、検討方針(案)についてでございます。別紙を御覧ください。

 1番でございますが、脱炭素推進に向けた世界と国の動向といたしまして、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価報告書でございますとか、次のSDGsの採択、また、パリ協定の採択、また、国における計画の策定、カーボンニュートラルの宣言、そういった動向について記載をしてございます。

 次、2番でございます。日本におけるエネルギー事情といたしまして、東日本大震災による原子力発電所停止の影響でございますとか、再生可能エネルギーへの移行の必要性等について、国のエネルギー基本計画の内容も含めまして記載をしてございます。

 続いて、次のページ、3番といたしまして、ゼロカーボンシティ宣言。

 中野区だけではございませんで、多くの自治体がゼロカーボンシティ宣言を行っている状況でございます。2050年のCO排出量を実質ゼロにするということを目指しているということでございます。

 続いて、4番、中野区の現状と課題でございます。

 区内のCO排出量は、民生家庭部門が約50%、民生業務部門が約30%となっておりまして、これらの部門の排出抑制が重要であると考えております。

 また、一方で、今後の人口増加でございますとか、新型コロナウイルスの影響などを踏まえますと、46%の削減を達成することはなかなか困難でございます。多様な分野における技術革新等が求められるところでございますが、区においても積極的な施策の実施、取組の加速化、そういったところを図っていくことが必要であると考えております。

 続きまして、5番、中野区における部門別CO排出削減目標でございます。

 2030年度に、2013年度比で46%削減をするための目安といたしまして、民生部門の電力において、省エネルギーによる削減を20%、再生可能エネルギーへの切替えが50%となることを想定して部門ごとの目標を作成いたしましたので、表を御覧いただければと思います。

 6番、中野区政における脱炭素推進に係る基本的な考え方といたしまして、七つ定めてございます。

 (1)建物の高断熱化と高効率機器の活用等により、徹底した省エネルギーを図るとともに、太陽光発電等による自家消費を進める。(2)エネルギー活用にあたっては、再生可能エネルギーへの転換を進める。(3)移動手段の脱炭素化を推進する。(4)身近なみどりの保全・育成、緑化の誘導を進める。(5)都市基盤整備における脱炭素化と気候変動への適応を進める。(6)公共施設における環境性能の向上や、中野区環境マネジメントシステム行動指針等による職員の環境に配慮した行動の着実な実践を進める。(7)多様な主体との連携による脱炭素の波及効果の促進と、環境配慮型行動の促進を図るということで定めてございます。

 7番、目指すまちの姿と、その実現に向けて今後検討する事項の例でございます。

 (1)から(3)の七つの分野に分けまして、それぞれ2030年に目指すまちの姿と、検討事項の例を記載しております。

 (1)の住宅・事務所等の建物構造や設備におきましては、目指すまちの姿としては、住宅や事業所における省エネルギー、創エネルギー、蓄エネルギーなどの推進、また、区内の緑化の推進、テレワーク環境の整備などを記載してございます。

 検討事項の例といたしましては、民有地における緑化の推進、区有施設の環境性能の向上、住宅や事業所の建設・改修時における脱炭素への誘導の視点などを挙げてございます。

 (2)の都市基盤の再生・創出等のまちづくりにおきましては、目指すまちの姿として、都市基盤整備における脱炭素推進の視点、また、まちづくり事業におけるエネルギーの地産地消など、脱炭素型の移動の推進、また、国産木材の活用、みどりの保全と創出などを記載してございます。

 検討事項の例といたしましては、地区計画等を活用したまち全体の脱炭素化の推進、また、道路・公園等における雨水の浸透、公共交通ネットワークの構築などを挙げております。

 (3)の区民や企業の行動変容の促進におきましては、目指すまちの姿としては、区民一人ひとりの生活スタイル、また、企業の取組、それからゼロカーボン・ドライブの推進、また、多様な主体による協働などを記載しております。

 検討事項の例といたしましては、区内団体等のネットワーク化、普及啓発の推進、食品ロスの削減、そういったものを挙げてございます。

 次のページ、8番でございます。脱炭素に向けた取組の推進方法について。

 下のほうに図がありまして、簡単にまとめてございますが、こちらの方針に基づきまして各部で検討を行い、実施可能なものから早期に実施をしてまいります。一方で、2023年度に環境課のほうで、地域特性を踏まえた脱炭素ポテンシャルの分析を実施し、その結果を踏まえて、2024年度に脱炭素ロードマップを作成したいというふうに考えております。このロードマップで示す方向性は、区の計画の改定時に反映いたしまして、着実に推進をしてまいります。

 最初の資料にお戻りください。

 2番の今後のスケジュール予定でございます。先ほど御説明した内容をスケジュールとして記載をしてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

高橋委員

 随分早口で、何か質問しちゃいけないのかという感じがするんだけど、時間がないので1点だけ。

 今回、総括質疑でも、私、持続可能なまちづくりの中で、まさに脱炭素に向けてのということを伺って、今お話を聞くと、5ページのところに、面的な形で、例えば地区計画だったり、そういうところでの面的な脱炭素という話で、私が申し上げた形で反映されているとは思うんですけど、いわゆる省エネルギーとか再生エネルギーというか、エネルギーをキーワードとした環境であったり防災であったり、そういう形での面的な展開をしてほしいという趣旨で伺ったんですけれども、住宅に特化した場合、さっき言った民生家庭部門での平均が37%なのに中野は50%でワースト2って僕が質問したと思うんですけど、それを改善していく中で、やっぱり住宅部門での展開の中で、3ページのところでいえば、建物の高断熱化とか太陽光発電という、これはいわゆる東京都の補助に乗っかった形で区がやっている蓄電池を併用した太陽光パネルの話とか、そういうことなんじゃないかなと思うんだけども、区営住宅の計画がまだ出てきていないけども、区営住宅とか、ああいう面的なものを持っている住宅部門をどう面的に整備していくとか、もうちょっと住宅部門に力を入れた形での脱炭素とかそういう形と、面的な整備での脱炭素という形をもうちょっと強く取り入れていただきたいと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 委員のおっしゃるとおり、中野区においては民生家庭部門、住宅におけるCOの排出量がかなり多いという特性がございます。そういった意味で、住宅における脱炭素というのは非常に重要だと思っておりまして、面的な地区計画等を活用したまち全体の脱炭素化の推進について、ほかの部とも調整をしながら、しっかり進めていきたいというふうに考えております。

高橋委員

 もう最後にしますけども、とにかく、まちづくり計画課長もいろんな事例とかを研究したり、中野が住宅密集地であって、民生家庭部門が大きなCO削減というもののキーワードになっているのであれば、やはり中野ならではの新しい工夫というか、新しい発想でぜひ取り組んでいただきたいと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まちづくりは、基本的にそれぞれの市街地環境、それに応じて進めるというところが基本になってまいりますので、特に今、委員からお話いただいたような中野区の住宅というところにアプローチして、具体的なところに、具体的な有効な方策、そちらの研究もしていきたいというふうに思います。

羽鳥委員

 昨年の第1回定例会で、私が、部門ごとの排出削減目標や工程表について設定してはっていう質問や、また、エネルギーシフトに向けた目標値の設定、再生可能エネルギー電力などをどれくらい区の住宅などで導入していくべきかという目標値を設定すべきじゃないかというふうに質問した際には、当時の環境部長が、部門ごとの排出量削減目標や工程表の作成は困難と、また、エネルギーシフトについても、再生可能エネルギー電力の契約世帯数等を把握できないことから、世帯数や事業所数の目標値の設定は困難と答えています。私、その時、大変残念だなと、残念だし危機感は感じられないなというふうに思ったんですけれども、今回こういう目標を設定される方針ということで、非常によかったなと思います。どういう議論があって、今回設定することになったんでしょうか。

永見環境部環境課長

 こちら、脱炭素社会の実現に向けた取組ということで、中野区基本計画の重点プロジェクトに定めているものでございます。その重点プロジェクトの推進会議におきまして、脱炭素社会の推進に向けたロードマップであったりとか、区民と共有できる姿であったりとか、そういったところを示していくことも必要ではないかという議論もありまして、様々に検討した中で、なかなか区のみでそういったところを分析していくことは難しい部分もありますが、調査を委託するような形も含めて、こういったロードマップを作っていくということもできるのではないかということで、今回このような御提案をさせていただいているところでございます。

羽鳥委員

 区が少しは危機感を共有していただけたのかなということで、よかったと思います。

 今後のスケジュールなんですけれども、来年度のところで、委託に基づいて調査分析をやられて、庁内調整をやられて、実際にロードマップの作成をして、施策を遂行していくのは再来年度以降というふうになっているんですけれども、気候危機自体の切迫性から考えると、やっぱりちょっとこれでも遅いんじゃないのかなと思って、せめて来年度の後半以降くらいから施策を始められるように、取組などを進めていただきたいと思うんですけれども、これは前倒しとかをしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 こういったロードマップを作成するに当たりましては、かなり詳細な分析、また、エビデンスに基づいて、目標、取組の効果などを示していくことが必要なのではないかと考えております。そういった意味で、来年度、じっくりと分析をしたいというふうに考えてはございますが、こちらの資料にも記載してありますとおり、今回検討方針を策定した後、各部における検討などを経て、実施可能なものについては、ロードマップの作成を待たずに早期に実施をしていきたいと考えております。

羽鳥委員

 ちょっと今、検討方針(案)ということですから、あまり細かく聞いていけないと思うんですけれども、中野区の排出の特徴として、前に区民委員会で学習をやった際なんかには、電力由来の排出が非常に多いということで、再生可能エネルギーによるエネルギーシフトが非常に重要というふうなことを産業技術総合研究所の歌川先生なんかもおっしゃっていました。

 そうした中で、中野区における部門別二酸化炭素排出量の2030年目標というところで、民生家庭部門、民生業務部門で47%削減をしようというふうな目標があると。これは、省エネルギーを20%と再生可能エネルギーの切替えを50%でやるという想定をしているということなんですけれども、これは、以前の、私が先ほど紹介をした本会議での質問の際には、契約世帯数を把握できないということで、無理だというふうに言っているんですよね。これは実際、現状どうなのかということと、2030年にどう把握するかというふうな、そうしたエビデンスというなら、それを把握することが必要だと思うんですけども、どうやって把握しようとしているんでしょうか。

永見環境部環境課長

 再生可能エネルギーの切替状況に関しましては、来年度実施を予定している分析の中で、アンケートなどを実施することによって、一定の想定をするということで考えております。

羽鳥委員

 アンケートを実施されて把握されるということで、よかったと思います。

 あと、運輸部門からの排出を50%削減、2013年度比ですけれども50%削減というふうに見ると、直近で明らかになっているものは、運輸部門、鉄道で3万トンと、あと運輸部門の自動車で8万7,000トンとなっています。で、率直に言って鉄道からはほとんど、削減するというのはなかなか難しいんじゃないのかなと思うんですけれども、そうすると、自動車からの排出削減がかなりここでの目標を達成する上では重要かと思います。そうすると、自動車についても電気自動車に切り替えるだとか、そうした目標なんかが必要になってくるのかなと思うんですけれども、そういう考えがあるんでしょうか。

永見環境部環境課長

 こちらにつきましては、今おっしゃったようなCO排出をしないような車に関して御利用いただくような、そういった事業というのも、今も水素カーをレンタカーという形で使用しているところでございますけれども、そういった事業について、今後どのようにやっていくかという検討が必要かなというふうに考えております。この50%というものにつきましては、東京都のほうでゼロエミッション東京戦略というものがございまして、そういったところにも基づいて記載をしているところでございます。

羽鳥委員

 あと、区有施設の更新というところでは、「区有施設の整備における環境性能の向上に関する方針の策定と推進を行う。」とあるんですが、これは中野区構造改革実行プログラムのところにあった記載に基づくものということでしょうか。

 あれだと更新時に変えていくというふうな話でしたよね。確か、区有施設について、更新時に環境性能の高いものに変えていくという……。私、この前の本会議のところでも少し話しましたけれども、更新時に環境性能の高いものにするというような考えだと、2030年には到底追いつけないんじゃないのかなと思うんです。やっぱり今ある施設だって環境性能を向上させていくというふうな目標を、それこそ中野区構造改革実行プログラムで想定していたもの以上のスピード感を持って――環境性能についても、現行の最高の基準とかというふうに言っても、例えば断熱性能でいうと、日本の断熱性は非常に基準が低い。その低い基準で最高性能で認定ってなっている中で、それ以上のものを導入するというふうな、そういう目標だって持つ必要があるんじゃないのかなと思うんですけれども、改修時とかに限らず、そういう環境性能の高いものに更新していく必要があると思いますが、お考えはいかがでしょうか。

永見環境部環境課長

 先ほど御紹介いただきました施設の構造改革におきましては、施設の新築、改築や改修において、そういった環境性能を上げていくような方針を検討するというふうに記載がされてございます。こちら、一定のちょっと長期的なスパンにはなってしまうかと思いますけれども、区有施設はどこかの段階で改築や改修を伴っていくものと考えておりますので、基本的には区有施設全体が対象になるものだというふうに考えております。

 また、先ほどの目標の達成ということでございますけれども、施設の環境性能に含まれる部分ではございますが、再生可能エネルギーを活用した電力への切替えというものを区有施設で進めてございます。そちらを進めていくことによりまして、2030年の目標については達成ができるのではないかというふうに、こちらとしては見込んでいるところでございます。

吉田委員

 お疲れ様です。環境課長にお聞きしますけど、エネルギー原単位、あるいはGDP原単位という言葉を知っていますか。

永見環境部環境課長

 言葉としては存じております。

吉田委員

 どういう内容ですかって聞いているんです。

 これは環境問題を取り扱う一番基礎的な概念です。一番基礎。基礎。これは何かというと、どれだけのGDPを作るのに、どれだけのエネルギーを消費するかという単位です。で、簡単に、一番極端な例を言えば、1トンの鉄鋼を作るのに、石炭を何トン燃やしますかと。これを割り返したものが、エネルギー原単位、あるいはそれをGDPに割り返したものが、GDP原単位です。これは国際用語なんで。

 で、このGDP原単位、もう十何年前ですけども、日本と中国のGDP原単位、もう聞いてもお答えないと思いますけど、日本を1とすると、中国の原単位は6.2でした。簡単に言えば、何でもいい、1ドルのものを作るのに、日本に比べて中国は6倍のエネルギーを使うということなんです。細かなプロセスは、1時間でも2時間でも説明できますが、しません。つまり、簡単に言えば、同じ中野区で物事を調達する、建設する、何をするにしても、日本の鉄を使うのと、中国から輸入した鉄を使うのでは、COの消費量が6倍違う、これは十何年前の数字ですから、今、生産性が上がっていますから、これはどんどん圧縮されてきているのは当然ですけれども。

 ということで、ここで一生懸命ゼロエミッションとかやっているけども、本質的な問題というのは、同じ製品を1ドルでもいい、1トンでもいい、1リットルでもいい、作るものを、エネルギー原単位が低いところで作ったものを調達すると、エネルギー原単位が高い国で作ったものを調達するよりも、消費エネルギーが6分の1とか2分の1とか、少なくとも60%減とかになるということなんですけど、これは認識していますか。

永見環境部環境課長

 エネルギー原単位の多寡によって、そういったエネルギーの消費の増減というか、排出量の増減が発生するということは認識をしてございます。

吉田委員

 そういうことに基づいて、この検討方針に何か盛り込まれていますか。

永見環境部環境課長

 今現在のこの検討方針(案)としては、記載はしてございません。

吉田委員

 これはいろいろ商業上のルールとか、いろんなものの中で、なかなかこの国から輸入するものについてはどうこうということを、今の国際調達の仕組みでは難しいのは分かります。だけど、ほかの分野では、人権とかの分野では、フェアトレードとかいろんな動きがあって、あるいは今デューデリジェンスといって、人権を侵害するような生産過程を作っているものについては、その国のものを入れるのをやめましょうとか、実は、環境問題についても、そういう取組というのが一時期あったんだけども、例えば中国などがぎゃあぎゃあ文句をつけてそれが抑制されたり、いろんな国際的な調達の流れというのはあるんですけれども、一生懸命取り組まれるのは大事なんですけども、本質的なそういう問題から目をそらして、枝葉末節のことだけ一生懸命やっても、本当の意味での地球環境問題の解決にダイレクトにつながらないという認識は常に持ち続けていただきたいということをまず申し上げます。答弁は結構です。

 それから、次に、またちょっと別の切り口から申し上げます。

 ロシアのウクライナへの侵略に端を発して、世界中で今、エネルギー危機が起きています。当然、天然ガスから石油から価格が暴騰して、世界中で電力の危機とか、特にEUとかで起きて、ヨーロッパでは、これまで急進的に進めていた脱原発というのを今急速に見直して、原発の再稼働とか、そして、途上国では、もう世界の脱原発とかそんなこと全く無視して、中国などでは、もう今年から10年間に50基の原発をどんどん増設していく。要するに、脱原発というのをやっているのは先進国だったけれども、その先進国が脱原発というのを見直して、やっぱり原子力というのは地球環境上大事な電力ですねと、EUも考え方を100%変えて、日本も、この間の岸田総理の所信表明演説においても、原発は大事なベース電源ですというふうに認識を変えました。

 それについて、この直近の2月24日のロシアの侵略以降の世界のエネルギー供給に関する考え方の変化について、この検討方針ではどのように盛り込んでいますか。

永見環境部環境課長

 今、委員がおっしゃったようなことについて、現在の検討方針(案)には記載してございません。

吉田委員

 3点目です。3点目に、最近、東京都でも、太陽光発電を大手の施工業者にはある程度義務付ける、こういう条例案、これが今、都議会でも審議をされていますけども、太陽光発電については、太陽光パネルについても、昔、非常にばら色のエネルギー源だというふうに思われていたけれども、どうも様々な問題があるということが、今、明らかになって、問題視されています。

 1つ目は、廃棄に当たって、きちんとした適正処理ができないのではないか。

 あるいは二つ目、設置の状況が悪いと、逆に災害を起こすと。これは電源がなくても自動的に発電してしまうものなので、破壊されたりしてもその場で発電を続けてしまうので、周りに例えば水害などで水があったりすると、いろんな出動した関係者、特に消防士などが感電してしまう、こういうことが問題だと、政府のほうからもこういう大事な問題がありますと、いろんな通達とかを出しています。

 そして三つ目の点として、この太陽光パネルの生産に当たっては、今、60%とか80%が、指標の切り方によっていろんな切り方がありますけれども、中国の新疆ウイグル自治区でウイグル人の奴隷労働によってこの基礎素材が作られているということが世界中で問題になって、アメリカなどでは、もう輸入禁止ということになっています。

 そういう太陽光パネルについて様々な、防災上とか、廃棄後、それから人権上問題が起きていて、これは盲目的にというか、どんどん設置をすればいいというんじゃなくて、きちんといろんなことを検証して、適切な普及に努めなければいけないという見直しが始まっていますけど、それは、ここで幾つか太陽光パネルの含んでいる問題に言及がありますけれども、それについては反映されていますか。

永見環境部環境課長

 こちらの検討方針(案)に太陽光発電と記載してございます。委員が今おっしゃったようなことに関して、認識、問題意識としては持っておりますので、今後推進していくに当たっては、しっかり情報収集もしていきたいと考えております。

吉田委員

 以上3点、大きく三つの問題点を申し上げました。

 これ自身、今の段階で反対だと言うつもりはありませんけれども、この本質的な三つの問題をきちんと反映した、本当に区民にも努力を求め、財政も投入し、そして本当に努力、我慢、あるいは財の消費、そういうことに見合う取組を中野区には一生懸命していただきたいので、きちんと検討してやってくださいねということを、一応くぎを刺しておきます。

委員長

 答弁はよろしいですか。

吉田委員

 もし答弁があれば、お願いします。

永見環境部環境課長

 今回は検討方針(案)ということでお示しをしたところでございますが、今後、脱炭素の分析であったりとかロードマップ作成に当たりましては、多様な視点も踏まえて検討を進めていきたいというふうに考えております。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後4時01分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後4時01分)

 

白井委員

 先ほどの産業振興の地域ブランドのところと同じく、これも重点プロジェクトについてです。産業振興のところで厳しく言いましたけど、中身が定まっていない報告。で、今回は、どちらかといえば、もはやこの次の改定の時間切れを目指しているような報告のようなイメージを受けます。

 中野区基本構想、基本計画は、2025年度まで、令和7年度までですよね。前基本構想、基本計画担当さんでしたから。そうすると、令和6年度に定めますよって言われても、もはや1年で、普通は年度の最後まで計画が残っているわけじゃなくって、5年計画ということは、3年ぐらいでほとんど次の計画の検証をやった上で、次の発表を行っていくって、こんな感じで入れ替えていくわけですよ。そうすると、今回のこの重点プロジェクトで、わざわざロードマップって言っているんですけど、ほぼこれが発動する頃には次の改定って、こんな時間切れのスケジュールになってしまうんじゃないかなと思います。

 そういう意味では他の委員からもありましたけど、取組を急がないと、既に令和3年度から始まっているわけなんで、令和5年度は方針に基づき地域特性を踏まえた分析、庁内調整をやって、令和6年度に脱炭素ロードマップの作成をやって、これ以降、各計画に反映させていくとなると、もはやこのタイミングでは、次の計画が発動しているって、こんなふうにしか読み取れないなと思います。

 一方、重点プロジェクトの中には、対応すべき課題が三つ挙げてあります。区民の環境配慮型行動の促進だとか、環境に配慮したまちづくりの推進、区有施設や行政活動におけるCO排出量の削減って書いてあって、特に行政や区有施設のやつというのは、善は急げで取り組める施策もあるわけですよね。今回御報告いただいた報告内容の3ページ。6番、中野区における脱炭素推進に係る基本的な考え方というところの1行目のところにこう書いてあります。「全庁をあげて、早急かつ強力にCO排出量削減を進めていく。」って書いてあるんです。取れるべきもの、やれるべきものというのは、やはり取り組まれたほうがいいんじゃないかなと。このままだと、ロードマップができる前に重点プロジェクトの検証が終わらないんじゃないかなって思うんですけれども、いかがですかね。

永見環境部環境課長

 スケジュールの御指摘でございますけれども、先ほど最終ページ、8番のところで、ロードマップの作成を2024年度で考えておりますけれども、この検討方針を策定した後、実施可能なものから早期に実施をしていくということで考えております。そういった意味では、今、御指摘のありましたとおり、検討方針を策定した後に、しっかりと庁内調整を図りながら、取り組めるものについては可能な限り早く取り組んでいくということで臨んでいきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 5番、新井薬師前駅地区における駅前拠点整備の進捗状況についての報告を求めます。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 私からは、新井薬師前駅地区における駅前拠点整備の進捗状況について御報告いたします。(資料6)

 お手元の資料を御覧ください。西武新宿線新井薬師前駅の駅前地区において、駅前の新たな顔となる拠点空間の創出に向けて、土地建物所有者――以下、権利者と呼びますが、そちらの主体によります新井薬師前駅地区再開発協議会が取り組んでおります市街地再開発事業の進捗状況について御報告いたします。

 まず、1番、地区の概要です。

 区域面積としましては、地図にうっすらとグレーで着色されていますけれども、そちらを対象としました0.7ヘクタールでございます。近隣には交通広場、あるいは連続立体交差事業と近接する地区というふうになってございます。

 2番目、権利者数でございますが、現在、共有名義を1とカウントしまして、31名の権利者がございます。現在、再開発協議会に加入されている方は、31名中の23名、74%の加入率となってございます。

 これまでの活動状況と今後の予定でございます。

 令和2年8月に再開発協議会が設立されまして、令和3年度までの間に、協議会等を6回開催してございます。その中で、市街地再開発事業の概要だとか、権利変換の仕組み、補償のあり方、また、他地区の事例の研究だとか、そういったことをしながら、再開発に対する認識を深めてきたというところでございます。

 今年度、令和4年6月に、通常総会を開催しまして、その中で、令和5年度に第一種市街地再開発事業(組合施行)に向けた準備組合へ移行することを地権者の中で確認したというところでございます。それを受けまして、令和5年度には、準備組合設立と事業協力者を選定していきたいと考えてございます。

 今後、令和6年度以降につきましては、都市計画決定、再開発組合設立を目指しているものでございます。

 私からの説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

羽鳥委員

 ホームページの「新井薬師前駅周辺地区のまちづくりを進めています」というページの中にある、施策1の新たなにぎわいの創出、市街地再開発事業の検討というふうにして書かれている部分と、こちら、今回報告いただいた中身の対象区域は、ホームページのこの図の範囲と若干、多分線路敷の部分が対象区域に入っていないように今回の報告だと見えるんですけれども、これは何か変化があったんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 当初は、民有地のみでの再開発を想定しておりましたけれども、その敷地形状があまり大きく取れないことから、なかなか高度利用が難しいという判断に至りまして、現時点では西武鉄道さんの現行鉄道敷地も再開発区域に取り入れて検討しているところでございます。

羽鳥委員

 ホームページの記載が多分正しかろうということだと思うんですけれども、こっちの、今回、今日報告いただいたやつの地図のこの線路敷の交通広場にかかるような部分も対象区域になるというふうな感じになるんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 交通広場に属する現行鉄道敷地につきましては、交通広場に係る第3号線の事業の中で実現してまいります。ですので、再開発事業区域には交通広場部分は別でございますので、あくまでも、このグレーで着色した部分の西武鉄道の現行鉄道敷地を再開発区域として入れているものでございます。

羽鳥委員

 ごめんなさい、ちょっと私勘違いをしていたんですけれども、こっちの地図のこの白い部分が、要は線形改善をした後の線路敷地で、現行の西武新宿線の線路敷地にもかかった対象区域になっているということですね。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員おっしゃるとおり、連続立体交差事業につきましては、新井薬師前駅部分は線形変更で北側にちょっと振っておりますので、それ以外の部分を再開発区域に入れているものでございます。

羽鳥委員

 ここって用途地域としては何で、建蔽率と容積率ってどのくらいになっているんでしたっけ。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 現時点での用途地域になりますけども、こちらにつきましては、商業地域、近隣商業地域、第一種中高層住居専用地域の三つが混在している形になっていまして、それぞれ指定容積率としましては400%、300%、200%になっておりますので、現時点でこちらの区域全体として考えますと、面積案分をして指定容積率を換算する形になると思います。

羽鳥委員

 区としての考えをちょっとあくまで確認したいんですけども、これは一体的にまとめようというふうな考えとかを持っていたりするんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 市街地再開発事業を検討する中で、高度利用地区による容積率の緩和等も想定している中でございますけれども、具体的な計画につきましては準備組合活動の中で検討されるものと認識してございますので、そういった今現時点でどうするかというのは、なかなか明確に言える状況ではございません。

羽鳥委員

 あと、ここの再開発協議会に入っている不動産開発会社とかというのは、どこが入っていらっしゃるんでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 すみません、個別具体の権利者の状況、あるいは名前、そういったものについてはちょっと個人情報等もありますので、この場で答えることは控えさせていただければと存じます。いずれにしましても、先ほどの資料の中で、令和5年度、準備組合の設立以降に事業協力者を選定していくという形になりますので、その中で明らかになってくるものと想定してございます。

白井委員

 当該報告が唯一、うちの特別委員会でのオリジナル報告ってやつですよね。あとは米印がついていたんで、重複報告だと思います。地元の地域でもあるので、ちょっともう抜本的なお話を聞くと、駅前交通広場が出来上がって、まだ地下化は始まっていませんけれども、この地域でそういう部分が今後のまちづくりの中での大きなウエートを占めるプロジェクトになろうかと思います。たくさんの権利者の方がおられる状況ではあるんですけども、令和2年から協議会の説明といいますか、プロジェクトのお話があって、いよいよ準備組合へ移行ってなっています。まだ、現在のところ、加入が74%って書いてあるんですけども、率直に皆さんの御反応、説明会とかこれまでの勉強会の中で、どういう状況なのか教えてください。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 現時点では、加入されている方については、市街地再開発事業に対して前向きに考えていただけているものと認識しております。

 一方で、まだ加入されていない方の事情につきましては、事業への関心はあるけども、まだ自分の地所だとか、そういったものの活用方針を決めかねている方、あるいは準備組合が設立されてから参加を考えたいとか、御家族の状況だとか、あるいはちょっと遠方に住んでいるだとか、そういった方々がちょっとまだ加入いただけていない状況になってございます。

白井委員

 図で見ていただけると分かるように、駅前広場から比べると、それ以上に、2倍ぐらいのイメージというんですか、かなり大きい敷地になります。細長いスペースではあるんですけども、そういう部分では、駅前の、何ていったらいいんですか、上高田の4丁目、5丁目側って言ったらいいのかな、上高田4丁目側のほうが一帯の仕組みの中では、もうこの辺の町並みがガラッと変わるような、大きな仕組みになります。期待をすることもたくさんあると同時に、やっぱりもう個々の生活の話が本当に変わっていく状況があるんで、しっかりとお話を聞いた上で、取りまとめは大変だと思うんですけども、ぜひ進めていただきたいと思います。一応、質疑で聞いておきますかね。答弁のほうをお願いします。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 再開発を実施する上では、まずは地権者の再開発事業への合意形成、あるいは地権者の生活再建が一番重要であると私どもは考えてございます。

 その上で、まちづくり整備方針で掲げる新たな顔となるような駅前空間の創出、にぎわい創出といった地域の課題解決に資することが重要だとも考えられます。また、地域のために、より有用な公共貢献策だとか、あるいは再開発により創出されるにぎわいを近隣の商店街にフィードバックする、そういったことも十分考えながら進めていければと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告ついて終了いたします。

 6番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備について、現在の検討状況や今後のスケジュールについて御報告をいたします。(資料7)

 本報告は、第3回定例会総務委員会との重複報告でございます。

 1番、都市計画の協議状況です。

 中野駅新北口駅前エリアの拠点施設整備に向けて、現在、区及び施行予定者で施設計画や都市計画についての検討と調整を進めております。

 別紙を御覧ください。

 最初に、市街地再開発事業の概要でございます。

 左上には上位計画における当地区の位置付け、右上には計画概要を記載してございます。こちらは昨年12月の報告内容から変更点はございません。計画の容積率約1,000%、建築物の高さ約250メートル、使用用途は記載のとおりとなってございます。

 左下、スケジュールについては変更となってございますが、こちら後ほど今後のスケジュールのところで御説明をいたします。

 中ほどの下、配置図は、基本的には変更になってございません。

 右下、断面イメージでございますが、施設計画の深度化に伴って、最上階の展望施設等の形状や低層階のエリアマネジメント施設、集会施設、また、アトリウム付近、ホテルの建物の形状等が変更となってきているというところでございます。

 続きまして、裏面、都市計画の概要でございます。

 今後、都市計画手続に入る五つの項目の概要を記載してございます。

 一つ目が地区計画の変更です。こちらは、広場、歩行者用通路等の地区施設への追加等を予定してございます。

 二つ目、高度利用地区の変更でございます。こちらは、中野四丁目新北口駅前地区を高度利用地区に追加をするということで考えてございます。

 三つ目、第一種市街地再開発事業の決定でございます。こちらは、本地区の施工区域、公共施設の整備等を決定していくということでございます。

 四つ目、都市計画道路の変更でございます。こちらは、補助線街路第223号線の立体的区域を一部変更していくということで考えてございます。

 五つ目が都市計画駐車場の変更でございます。こちらは、施設計画に合わせて位置や形状を変更していく、また、自動二輪の駐車場、地域荷捌き駐車場を台数に追加をしていくということを考えてございます。

 今後、こうした内容について都市計画手続へと進めていく予定でございます。

 表紙に戻っていただきまして、2番、全地権者と施行予定者間の合意形成についてでございます。

 都市計画や事業計画、権利変換計画に係る事項について、全地権者と施行予定者間で、事業進捗に応じて段階的に合意形成を図ることとしております。

 区と施行予定者の間では昨年5月に基本協定を締結しておりまして、今後はほかの地権者も含めて事業推進協定を締結し、全地権者合意の上で都市計画手続を進めるとともに、権利変換計画など具体的内容について協議をしていくこととしております。

 事業推進協定には、目的や役割分担などこれまでの基本協定の内容を踏襲するとともに、下記の事項を追加いたします。

 都市計画の概要、施設計画の概要については、先ほどの別紙の内容等について、全地権者で確認をしてまいります。

 それから、特定業務代行方式の活用として、都市計画手続と並行して、設計施工業務を代行する建設業者の選定を進めるということで記載をいたします。

 続きまして、従前の宅地・建物に係る権利者責任等といたしまして、土壌汚染や地中障害等があった場合の所有者責任について明記をしてまいります。

 3番、転出補償金及び権利変換についてでございます。

 (1)転出補償金として、本事業においては、従前資産の一部は転出補償金としまして、新区役所整備費、株式会社まちづくり中野21の借入金返済費用等に充当することとしてございます。

 (2)権利変換についてでございますが、①番、権利床の考え方、こちらについては、先ほどの転出するという資産以外については、行政サービスの財源確保を目的として資産を有効活用する床と、一定の公益性を確保して、区民や来街者の交流・にぎわい形成に資する床への権利変換を検討しております。

 ②番、権利床で得られる収益としまして、貸付で得られる収益につきましては、区有施設等の改築・改修経費に充当することを基本としまして、基金の創設も含めて検討を進めます。

 4番、今後の予定でございます。

 現在、都市計画に係る関係機関との協議・調整や事業収支の精査等に時間を要しておりまして、現時点での想定スケジュールは以下のとおりでございます。

 令和4年11月には事業推進協定の締結を予定しておりまして、令和4年12月以降、都市計画手続に入っていくということで考えてございます。

 以降、都市計画手続が順調に進みますと、令和5年6月ぐらいには本事業に関連する都市計画を決定、1月頃には事業計画認可、令和6年度に入りまして、7月頃には権利変換計画の認可、その後工事着手、令和10年度頃に竣工予定ということで考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。以前伺っておりました計画と多少変わっているように思いますが、その理由とその概要を教えてください。スケジュールです。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 第3回定例会の一般質問でも御質疑がございましたけれども、この間、地価の上昇ですとか、それから物価の高騰というようなところもございまして、事業収支の点で精査に時間を要していると。また、詳細な都市計画の内容についての関係機関との協議、そういったところに時間を要しているというところでございまして、これまで、本定例会で都市計画手続、都市計画素案ということで考えてございましたが、今、12月以降ということで、第4回定例会ということで予定をしてございます。3か月程度、遅れが想定されているということでございます。

斉藤委員

 3か月程度遅れるということでございますが、押さえておかなければならない、それによる影響というのは、幾つか御紹介いただけますでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 スケジュールが遅れることについて、先日の総務委員会でも御質疑がございましたけれども、新庁舎整備費の財源収入という点では、令和6年度内に受領できれば、繰上償還の計画には影響しないということでございます。

 また、スケジュールが3か月遅れることによって、全体の施工スケジュール、そういったところに遅れも当然想定されるということでございますけれども、こちらについては、これから施工展開の詳細を計画してまいりますので、そこできちんと工程について御説明をしていきたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 あの転出補償金のタイミングが一番心配されるところですけれども、それについても今御答弁がありましたし、総務委員会でも詳細な質疑があったというふうには伺っておりますので、しっかり取り組んでいただければと思います。

 それで、権利変換計画、これから多分いろいろ考えを進められていると思うんですけれども、このスケジュールの中におきまして、こちらの整備をする、現在ある中野サンプラザのところの団体であります株式会社まちづくり中野21の整備方針について考えていかなければならないと思いますけれども、それにつきまして、こちら議会のほうへの御報告、また、その方針への議決についてはどのように、ここに今記載がないんですけども、どのような予定になっていらっしゃいますでしょうか。

浅川総務部総務課長

 まちづくり整備方針が現在ございます。これの変更のことでございますが、決算特別委員会の総括質疑でも御質疑がございまして、お答えしているんですけれども、この変更の議決の案につきましては、事業計画申請に同意する前の定例会ということで考えているものでございまして、今回、その事業計画への同意が令和5年10月頃と示させていただいたことによりますので、このタイミングとしては、令和5年の第2回定例会、あるいは第3回定例会ぐらいではないかというふうに考えているところでございます。

斉藤委員

 ということになりますと、こちらの株式会社まちづくり中野21のほうの財産の処分も同じ頃になるというふうに考えてよろしいんでしょうか。

浅川総務部総務課長

 財産の処分といいますか、まず、借入金の返済については、令和6年度と考えているところなんですが、転出補償金を受領した後、直ちにというふうに考えているところでございます。それに先立って、その権利変換の期日がいつかということでありますと、これにつきましては、権利変換計画の中に権利変換期日、これについても示されているところでございますので、その後、支払われるということで考えているところでございます。

斉藤委員

 すみません、ちょっと質問の仕方が悪くて。その整備方針を変更し、そして、株式会社まちづくり中野21のその後全部清算をしていくのが解散ということになりますと、それが令和6年度以降になるというお答えだったと思いますが、それでよろしかったですか。

浅川総務部総務課長

 株式会社まちづくり中野21の解散の時期という御質問でよろしいでしょうか。そうしますと、株式会社まちづくり中野21の解散ということにつきましては、その解散の議決については、これもやはり議決していただく必要があるものでございますので、全ての転出補償金を受領した日の属する年度というのが令和6年の決算が終了した後ということなので、その後、株主総会の、これは株式会社まちづくり中野21という意味ですけれども、株主総会の議決を経て、区へ配当が行われるということを想定いたしますと、その後ということなので、今のところ令和7年度中の解散ということを考えているところでございます。

斉藤委員

 分かりました。いずれにしても、これから様々な検討が進められて、権利変換計画の同意があってという上のことだと思います。私がお伺いというか、確認しておきたいのは、私もこれまで、前のこちらの特別委員会でも質問させていただきましたし、うちの会派のほうからもこの定例会でも一般質問させていただきましたけれども、区民の財産をしっかり守っていくために、しっかり議会においての意思を示していきたい、そういうふうに考えているところでございます。それについて、どのような手続で進められていくか、お考えがあったらお知らせください。

委員長

 今のはどういう意味ですか。

斉藤委員

 すみません、意味としましては、区としては、議決をしなければならない手続には決められたものがございます。この様々なこちらの財産におきましては、その議決の必然性に当たらない内容も、もしかしたらあるかもしれないということだと思います。平たく言えば、中野サンプラザのほうは転出補償でいきますけども、区役所のほうの財産におきましては、主に権利床に変換していくわけですけれども、一部転出補償していくということになりまして、それで、そちらの面積が議決に当たらないのではないかということにおきまして、議会に諮らなくてもこの計画が進められていくということになると考えられると思います。そういう意味から、本当に大きな財産の処分であるにもかかわらず、仕組みの上では議決に当たらないということで、議会の意思が示せないのではないかということを心配しているというところになります。これについて、何か議会でしっかり議論して、態度を示していけるようであるといいなというふうに思っているわけですけれども、何か御意見があったら教えてください。

委員長

 すみません、ちょっと休憩します。

 

(午後4時31分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後4時33分)

 

斉藤委員

 すみません、混乱をいたしました。まず、株式会社まちづくり中野21の解散については、議決の案件でございまして、それについてはしかるべきときにするという御答弁をいただきました。ただ、それについても、全てが決まった時期での議決になるのではないかということを心配しております。

 そして、また一方、区役所の処分に関しましても、主に権利変換で床を持っていくことになっていくわけですけれども、一部転出補償をしていくことになります。その区の議決に関する定めがありますので、この大きな区の財産の処分について議会で意思を示すことができないと、今の状態ではなる可能性があります。それについて、議会の意思をきちんと示していきたいという思いがございますけれども、何かそれについて方法がないか、また、その考え方をどのように持たれているかを教えてください。

石井企画部長

 今回の区が考えておりますこの権利変換でございますが、今御案内があったとおり、まずは区役所の財産、それから中野サンプラザの財産、両方合わせてそれを一部権利変換し、一部転出補償ということで整理をしております。で、中野サンプラザのほうについては、全転出ということで今考えておりますので、それを転出し、転出補償と、で、その補償金を得た上で解散ということになろうかというふうに思っております。その解散の部分については、先ほど総務課長のほうからありましたとおり、解散に関しての議決権の行使ということでの議会の関与があるというふうに認識しております。

 一方で、区役所の部分については、一部転出、一部権利変換ということになります。その一部の権利変換は、特に議決が必要とは捉えておりませんけれども、転出する分、それは土地であったり、建物であったりということになるんですが、それについては財産の処分ということになりますので、その処分について議決が必要かどうかということになってまいります。その対象になるかならないかというのは、その土地の面積であるとか、その物件の面積とか金額、それによって議決の対象になるかならないかということになるんですが、現時点では、まだ転出するボリュームが決まっておりませんので、その段階において議決の対象になるボリュームであれば、議決の対象になるということでございます。

吉田委員

 相変わらず数字は出さないんですよね。非常に不愉快なんですが、今の話を聞いていても、中野サンプラザのところは全部転出補償金にするんだと。中野サンプラザの土地の値段は分かっているわけだから、幾らということは言えるはずなんですよ。それから区役所の土地、これも地価は分かっている、面積は分かっているから、これは全体で幾らかと。で、今の御答弁だと、そのうち幾つかは転出、幾つか権利変換、そっち側に転出補償金の部分がはみ出すということは、これまでずっと質疑でやってきた中で、一度も約束というか、必ずそうなりますというような説明はなかったですよね。地価は変わるし、いわゆる物価が変わって、今度建設費が高騰して、いろいろ大変だといういろんな話をちらちら聞きますけども、何度も繰り返し質疑をすると最低限の数字だけちょろちょろ出してくるけれども、こういうときにちゃんと、将来どうなるか分かんないけど、今の区の見込み、見通しとしては、転出補償金でやる分は何百億円になりますと、あるいは権利変換すれば何百億円なりますと、あらあら示すべきじゃないですか。示してください。将来変わってもいいんだから。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 吉田委員御指摘のとおり、今、確定的な情報は、おっしゃるとおり最後の権利変換期日を待たなければならないというところなんですが、想定している数字について、収支とかいろいろバランスをとって調整しているところであります。で、第4回定例会には、その時点の最新の情報で、何らかの形で数字の部分を一定程度お示ししていきたいというふうに考えてございます。

吉田委員

 それはそれで、ありがとうございますという話なんだけれども、これは今の段階でも本当は出せるもの、事前に準備しておけばね。今日この特別委員会があるのは分かっていて、これを今回報告事項として再整備についてって出してくることは分かっているんだから、この段階では、第4回定例会の前に、今の段階ではこうですと。これは、各定例会とか、各いろんな特別委員会とか委員会で出すときには、やっぱり刻々出すべきものですよ。それがエビデンスに基づいたなんとかと区長は言っているけど、公開性とか透明性とか、そういうことに基づいて、特にこの案件については議会からいろんなやり方がおかしいという意見が噴出して、様々な議決にも影響を及ぼすような事項なんだから、なるべく前広に、議会の同意を得やすいように、議会がちゃんと理解できるようにするべきですよ。

 でもって、第4回定例会で出てくるというのは分かったけれども、今の段階で、ちょっと先ほどの答弁の、より細かな認識の説明を聞きたいんですけど、区有財産、例えば区役所みたいなものについては、どれぐらいのボリュームだったら議決の対象になると今認識しているのかはちゃんと御答弁いただかないと議論が完結しないんだから、言ってください。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 土地の処分に係る議決の要件のところですが、土地ですと5,000平米以上が対象になります。建物の場合は2,000万円以上が対象となります。

吉田委員

 分かりました。それを基準に考えていらっしゃる。後で、ちょっとその規則とかなんとか、見せてください。ありがとうございます。

白井委員

 今回、歩行者デッキ、通路等で変更になった点とかはありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 建物周りの歩行者デッキ、通路等については、細かく協議調整変更になっているところがございますが、基本的にはこれまで説明してきた内容で、現在計画を進めているところでございます。

白井委員

 これまでは、いわゆる北口西エリアと新庁舎をつなぐ歩行者デッキというのがあったんですよね。この図面からすっかり消えてしまっているんですけど、このままだと新庁舎というのは、いわゆる歩行者デッキとつながらないっていうふうに見えるんですけども、2階がメインの入り口になるって言っていたんですけども、これは変わってしまったんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口駅前エリアから新区庁舎につながるデッキにつきましては、つないでいく方向で検討は進めておりますが、間に中野四丁目西地区の市街地再開発事業がございますので、こちらの事業進捗によるというところでございます。

白井委員

 これは、現在、中野サンプラザ、区役所の事業者との話し合いをしているんですけども、仮にこの北口西エリアの話ってまとまらなかったときには、もはやセントラルパークもそうだし、中野サンプラザ、区役所からのやつもデッキがつながらないとなると、本当にどことも分離した状態になるんですけども、代替案、仮に北口西エリアがまとまらなかったときにどうするという話はしなくていいんですか。新庁舎のレイアウトも今進めているところですけれども、メインは2階だと言っておきながら、これは話が変わってしまう、内装から全部変わってしまう話になると思うんですけれども、進捗を待っているだけで大丈夫ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野四丁目西エリアの進捗によるところではございます。こちらの事業進捗が進まないということであれば、ホール棟の北側から地上に降りて、地上を渡って新庁舎に入っていくという、そういう形になります。

白井委員

 だから今言っているみたいに、新庁舎って2階がメインの入り口になるというレイアウトをしていたんじゃないんですかって言っているんですよ。だから、民間のエリアの再開発によるって、それによって区役所のメインの入り口が変わるとなってくると、どうするのかっていう話をしないと、いや降りて下から入ってもらうんですってなると、レイアウトがそもそも変わってしまうじゃないですか。そうしないために、中野サンプラザ、区役所から例えばつなぐだとか、セントラルパーク側からつなぐっていう代替案の構想というのがないと、今これで決定ですって言ってしまうと大丈夫ですかという話をしているんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在この図に示しているとおり、中野四丁目西地区を経由してということで検討しておりまして、ほかの中野四季の都市(まち)側を経由するとか、そういったところは具体的には検討はしてございません。

 なかなか交差点上を直接渡るデッキとかが難しいということもございますし、中野四丁目西地区を経由するということをベースに考えていきたいというふうに思ってございます。

白井委員

 これまで、中野駅前のこの図面って何度も見てきているんですけど、明確に歩行者デッキの線があったんですけど、消えている図面って私初めて見たんですけど。これまでも出ていますか。もうとっくの昔に消えている図面という……。今のお話だとまだ進捗によるというんですけど、進捗によるどころか、既に線が消えているじゃないですか。区役所はどこともつながっていないですよ、これ、歩行者デッキが。何か、話からすると進捗によりますって言いながら、既に線が消えているという話をしているんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 図面につきましては、この市街地再開発事業の概要の図面でございますけれども、新北口駅前エリアからつながるデッキということで矢印を表現しておりまして、委員お話のデッキについては、このホール棟の北側、中野四丁目西地区につながっていくオレンジ色の点線、こちらがその該当するデッキでございます。で、新庁舎と中野四丁目西地区をつなぐデッキというのは、ここは新北口駅前エリアの説明をする図面なので、特にここには記載をしていないというようなことでございます。

白井委員

 今までもこんな図面いっぱい見てきたけど、明らかに消えていますよ。何か映らない角度で線があるって話じゃないでしょう。わざわざ消したんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 前回も同様の図面で御説明しているので、消したという認識はございません。

白井委員

 ホームページでも、中野駅前ってやると明確に線があるんですよ。違う図ですって言うかもしれないけど。逆に言うと、進捗によるって言うんだったら、今日は新区役所整備課がいないけど、本当は中野駅前周辺でやっているんだから、いても当然だと思うんですけど、これまでの説明と変わるでしょって。2階がメインの入り口になるから、そこにワンストップで区役所の窓口エリアを集約するって言ってきたわけじゃないですか。1階から降りてもらって入るなんて言っていると、それで大丈夫なんですかって話につながってくるんですけど。いや、私たちの担当しているのは中野駅前なんで、新区役所整備課じゃありませんって話にはならないと思うんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野駅新北口駅前エリアから中野四丁目西地区、新庁舎を経由するデッキについては、中野四丁目新北口地区の地区計画に将来的につないでいく歩行者動線ということで、方針付図で明記をしてございますので、この新北口の計画によって出たりなくなったりということではなくて、もう地区計画で将来的につないでいくという方針を持って進めているということでございます。

白井委員

 委員長、ちょっと休憩してもらっていいですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時49分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後4時54分)

 

山本委員

 今、資材費は高騰もしているということで、建設業は大きな影響を受けております。事業者と相談しているというような御答弁がありましたけれども、具体的にもうちょっとどういうお話し合いをされているのか、伺ってよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 建設コスト上昇分を含む事業収支について、現在施行予定者と対応の方策等の整理を進めているところでございます。具体的には、上昇分について、施行予定者側としては、事業の効率化で事業費を縮減していく、そういった努力を進めることになりますし、区としては、補助金交付要綱についてどういった工夫ができるのか、そういったところを検討しているということでございます。

山本委員

 前回、前々回、審査委員会から、資金繰りについて、資金計画についての懸念も示されたところではあったんですけれども、その後に資材の高騰ががーっときて、この後もちょっと世界同時不況が来るんじゃないかというようなニュースもちらほら増えてきている中で、何が心配って、この事業継続が難しくなってきたり、それによって大きな影響が、区としても、区民としてもあるんじゃないのかなという影響について心配しているんです。で、ちょっと、まず前提として、その市街地再開発事業に係る補助金の算定の根拠というのはどのようにしていくのか、もう一度ちょっと示していただいてよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業の補助金としては、まず対象事業費というのがありまして、そこには土地の整備費ですとか、設計費ですとか、あと専有部分ではない共同施設の整備費といったところがございます。そういった、全体ではなくて、対象事業費というのがありまして、その対象事業費の3分の2以内で補助ができるというような規定になっています。

 その補助金の割合の中で、2分の1については社会資本整備総合交付金が見込めまして、国費を引いた残りの4分の1については都市計画交付金が見込めるということになります。

山本委員

 様々な公共貢献によって、言い方がちょっといいのか分かりませんが、積み上げていくものだと思うんですけれども、その補助金額というのはいつ頃確定されるものですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 詳細については、事業認可申請時に資金計画ということでお出しをしますので、認可申請時には確定をしてくるということでございます。

山本委員

 認可申請時だから、いつになりますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本日のスケジュールの資料ですと、令和5年度の1月頃に事業計画認可となっていまして、その前の10月頃に事業計画への同意となっていますので、10月に同意をした上で認可申請をするというようなタイミングになります。

山本委員

 令和5年10月の同意以降ということですね。分かりました。

 そうすると、その補助金が確定してからさらなる社会状況の変化というものがあった際に、区のスライド条項のような形で適用していくというようなことはそもそもあるんですか、ないんですか、教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業収支に見込む事業費について、そこから再開発事業の工事費というのが出ていくわけなんですけれども、それが一般的な工事を発注してそれを受注する、その中で工事費が物価変動にスライドしていく、そういうような項目があるのかもしれませんけれども、そういった仕組みとはちょっと違いまして、事業認可申請時、事業資金計画の申請をした上で、そこからさらに設計を進めた上で、より詳細な資金計画を作っていって進んでいくというようなことになります。

 その中で、例えば工事費が変動してくるですとか、そういったものがあれば事業認可変更をするという形になりまして、もう一度事業認可変更して、事業収支を出して、再度認可申請を受ける、そんな形の手続になります。

山本委員

 事業認可変更申請を出せば、またということになるんですか。確定した補助金から、またプラスアルファも辞さないよということなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 資金計画が変更になった際には、事業計画変更という手続を経ることになりますけれども、その中で変わった事業収支についても説明をしていくということになりまして、その事業計画変更については議会にも報告をしていくということになります。

委員長

 休憩します。

 

(午後5時00分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後5時00分)

 

山本委員

 手短に終わらせます。そうすると、それは、計画としては伸びていくんだけれども、議会に説明したりする手続の中で伸びていくんだけれども、補助というところにおいては、出していき続けることができるという理解でよろしいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 補助金については、先ほど御説明したところが補助対象額の限度を踏まえてという形になっていますので、そこから余裕を持って資金計画をつくることになるかと思います。そこで、変更分について、多少増減することはあるかと思いますけれども、それがひたすら上限を超えて上がっていく、そういう仕組みのものではございません。

山本委員

 ちょっと意外でした。補助金が確定してからだと、状況のいかんによってとはいえ、もうそれは区が単独で出す、ないし国費の――国費のそのプラス増減を延長した際に申請していくということですよね。区が単独でやっていくって、補助を出すっていう理解ではないですよね。確認です。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 額が前後したとしても、補助金のその制度のスキームというのは変わりませんので、国費、それから都市計画交付金、それから区費の財調財産費というところはスキームとしては変わりません。

山本委員

 区が単費で補助金を出さないということで理解してよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 金額が変わっても、その補助金の制度の中で支出をしていくということですので、区費については財調の財産費対応ということでございます。

山本委員

 ありがとうございました。11月に事業推進協定ですかね、結ばれるということで、昨年5月に基本協定が結ばれました。そのときに五分五分だったような、対等な関係だったような協定だと私は感じておりまして、11月に事業推進協定が結ばれますけれども、何ていうんですか、区民の財産をしっかり守るというか、なかなかその進捗状況でうまくいかなかったというようなことがあった際は、それは契約不履行でちょっと違反なんじゃないのかというような文言を設けるような、そういうような、皆さんそういう立場でしっかりお守りいただきたいんですよね、皆さんの考えで。どうですか、協定に当たって。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業収支資金計画が変更になった際には、その都度、その変更状況を御説明した上で、その都度判断をしていくというようなことになるかというふうに認識してございます。

山本委員

 しっかりお願いしたいと思います。やっぱり事業者の皆さん、本当にもうプロというか、そういった方々ばかりですので、私たちにも皆さんは分かりやすく教えていただくという報告の義務もありますし、そこのところを理解――他の委員からもありましたけど、よく理解していただいて、よろしくお願いいたします。以上です。

むとう委員

 ちょっと教えていただきたいんですけれども、転出補償金のところと、それから一部は権利変換という部分と、それは常に補助金のあり方であるとか全体の資金の中で、今後もどんどん変わっていく、なかなか確定できない要素だというふうに思っていたほうがいいんでしょうか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 ちょっと委員の質問をうまく受け止められているか分からないんですが、従前資産評価の額が確定すると、それに基づいて従後の価値というか金額が並行してということになりますので、その中で権利変換して、床とするものと、転出補償で金額にしていくものという形になってくるので、事業収支そのものとは直結するものではないかなというふうに思っております。

むとう委員

 権利変換でいただく部分と、転出補償金としてもらう分との割合というのは変わらないということですか。それはずっと決まっているんですか。どれだけの部分を、床として権利変換としてもらうのか、転出補償金をどれだけもらうのかという、その割合というか、常に一部はこうするって言い方でしかないので、その一部という言い方の、何ていうか、分量というかボリュームとかは、割合――何て聞いたらいいのかな、それは今後もどんどん変わっていくという考え方ということでいいんですか。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 すみません、資料の1ページ目の転出補償金、3の(1)のところで書いてございますが、本事業に伴いまして、区の従前資産、区と株式会社まちづくり中野21が持っている区役所、中野サンプラザの土地、建物ということになりますけれども、そちらのうち転出補償金としていくのは、新区役所整備と株式会社まちづくり中野21の借入金返済費用等に対するところを基本的に転出補償金としていきます。で、残りの部分は、基本的に床にしていくという考え方で整理しているものです。(「税金と引っ越し費用は」と呼ぶ者あり)税金と引っ越し費用についても転出補助金のところを当て込む形で検討しているところです。

むとう委員

 つまり、床でもらう権利変換の部分、床でもらう部分の面積というのは、全体の建物の資金繰りの中で変わっていっちゃうということですよね。面積は全然、変動があるんですよね。

瀬谷企画部構造改革担当課長

 一応、従前資産評価の金額はまだ確定していないという意味で言うと、大きさ的にどれぐらいの平米数が取れるかというところで変わってくるかと思います。あと変動要因とすると、まだ従後、新しく建物が建ち上がるところの床の評価額というんですか、その単価というのも決まっておりませんので、そことのバランスで、まだ変更があるというふうに見込んでいるところです。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

瀬谷企画部構造改革担当課長

 ちょっと答弁修正させてください。

 すみません。先ほど引っ越し費用等について、基本的にこちらの転出補償金でということで確定的に申し上げてしまいましたが、現在調整中でございます。失礼しました。

委員長

 以上で本報告については質疑を終了いたします。

 次に、7番、その他で、理事者から何か報告はありますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新たな公共交通サービスの導入について、若宮・大和町における実証実験の運行を令和4年10月18日から開始いたしますので、口頭にて御報告申し上げます。また、運行に先立ちまして、地域に対する実証実験の周知として、オープンハウス形式の説明会を10月2日から4日にかけて、白鷺せせらぎ公園、鷺宮区民活動センター分室、大和区民活動センターにおいて実施し、延べ約250名の来場者があったことも併せて御報告いたします。

 なお、本報告は、10月11日に開かれました建設委員会との重複報告でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に理事者から報告はありますか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、本年8月23日火曜日に開催いたしました令和4年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会について、口頭で報告いたします。

 本年度の決起大会は、新型コロナウイルスの感染状況に鑑み、参加者を限定して開催いたしましたが、中野区議会をはじめ多くの皆様からの御協力により、連続立体交差化と沿線まちづくりの実現に向けた取組のさらなる活性化に資する有意義な会とすることができました。多大なる御協力をいただいた中野区議会の皆様には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 私からの報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時11分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時13分)

 

 次回の委員会は11月15日(火曜日)午前10時半から開会することとし、明治大学教授小林正美先生をお招きし、中野駅周辺のエリアマネジメントについての学習会を開催すること、その後、所管事項の報告を受けること、また、委員外議員にも周知をし、参加を呼びかけることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 また、急な案件が生じた場合は、正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後5時14分)