1. 平成23年(2011年)10月18日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。
1.出席委員(42名)
1番 若 林 しげお 2番 高 橋 かずちか
3番 木 村 広 一 4番 甲 田 ゆり子
5番 小 林 ぜんいち 6番 中 村 延 子
7番 石 坂 わたる 8番 後 藤 英 之
9番 石 川 直 行 10番 内 川 和 久
11番 ひぐち 和 正 12番 いでい 良 輔
13番 白 井 ひでふみ 14番 平 山 英 明
15番 南 かつひこ 16番 森 たかゆき
17番 いながき じゅん子 18番 林 まさみ
19番 小宮山 たかし 20番 浦 野 さとみ
21番 伊 東 しんじ 22番 佐 野 れいじ
23番 北 原 ともあき 24番 吉 原 宏
25番 小 林 秀 明 26番 久 保 り か
27番 酒 井 たくや 28番 奥 田 けんじ
29番 近 藤 さえ子 30番 金 子 洋
31番 長 沢 和 彦 32番 大 内 しんご
33番 伊 藤 正 信 34番 高 橋 ちあき
35番 市 川 みのる 36番 篠 国 昭
37番 やながわ 妙 子 38番 佐 伯 利 昭
39番 むとう 有 子 40番 か せ 次 郎
41番 来 住 和 行 42番 岩 永 しほ子
1.欠席委員
な し
1.出席説明員
中野区長 田中 大輔
副区長 金野 晃
副区長 阪井 清志
教育長 田辺 裕子
政策室長 竹内 沖司
政策室副参事(企画担当) 小田 史子
政策室副参事(予算担当) 奈良 浩二
経営室長 川崎 亨
危機管理担当部長荒牧 正伸
経営室副参事(経営担当) 髙橋 信一
経営室副参事(行政監理担当) 戸辺 眞
都市政策推進室長遠藤 由紀夫
都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
地域支えあい推進室長 長田 久雄
地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 野村 建樹
区民サービス管理部長 登 弘毅
区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 藤井 康弘
健康福祉部長 田中 政之
保健所長 田原 なるみ
健康福祉部副参事(福祉推進担当) 上村 晃一
環境部長 尾﨑 孝
環境部副参事(地球温暖化対策担当) 鈴木 郁也
都市基盤部長 服部 敏信
都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 村木 誠
子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
白土 純
教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
会計室長 辻本 将紀
1.本会の書記は下記のとおりである。
事務局長 篠原 文彦
事務局次長 石濱 良行
議事調査担当係長 佐藤 肇
書 記 関村 英希
書 記 河村 孝雄
書 記 東 利司雄
書 記 丸尾 明美
書 記 土屋 佳代子
書 記 鳥居 誠
書 記 細川 道明
書 記 岡田 浩二
書 記 鈴木 均
書 記 永見 英光
書 記 竹内 賢三
午後1時00分開議
○佐野委員長 定数に達しましたので、ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
認定第1号から認定第6号までの計6件を一括して議題に供します。
初めに、本日午前中の理事会の報告を行います。
理事会では、本日の委員会運営及び資料の訂正について協議をいたしました。
まず、委員会運営について、主査報告は総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に行い、報告後、順次質疑を自席で行うことを確認させていただきました。
次に、討論については、従前の例に従い、省略することを確認いたしました。
次に、採決の方法につきましては、認定第1号を起立で、認定第2号を簡易で、認定第3号を起立で、認定第4号を簡易で、認定第5号を起立で、認定第6号を起立で、順次採決することを確認させていただきました。
次に、意見についてですが、各分科会から申し送られました意見はありませんでした。
なお、意見は主査報告が終了するときまで提出できることになっておりますので、提出があった場合には、委員会を休憩して理事会を開き、付帯意見の取り扱いについて協議することを確認させていただきました。
次に、資料の訂正について、理事者から申し出があり、正誤表及び差しかえ資料を席上に配付しておくことを確認いたしました。お手元に配付してありますので、御確認をお願いしたいと思います。
以上が理事会の報告ですが、これまでのところで何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 なければ、ただいまの報告のとおり委員会を運営することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 御異議ありませんので、そのように運営させていただきます。
それでは、これより主査報告を行います。
○森副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。
○佐野主査 10月12日、13日及び14日に行いました総務分科会の審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第2号、平成22年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
それでは、初めに、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容について報告をいたします。
初めに、経営費、調査研究費中、調査研究の報告について、「『ポイント制度に関する調査研究』など2項目の研究が事業実績として掲げられているが、議会に対する報告は行われたのか」との質疑があり、「内部での検討に付すための研究であり、議会報告は予定していなかった。今後は、ポイント制度など関連する報告の中に盛り込んでいきたい」との答弁がございました。
これに対して、「議会にとっても関心の高い内容であり、判断の材料にもなる。丁寧に説明していってほしい」との要望がございました。
次に、情報費中、情報システム調達ガイドラインの運用について、「主要施策の成果」(別冊)では、ガイドラインの適正な運用により、事業部が徴取した見積額と当初予算額との差額は、年々、増加傾向にあり、22年度に削減されたシステム経費は、2億5,000万円に上る。本来ならば、事業部が見積額を精査することで削減の幅を減少させていくことが望ましい姿ではないのか」との質疑があり、「ガイドラインが各事業部に浸透して、成熟していく過程で見積額と予算額の差は小さくなっていくはずである」との答弁がございました。
同じく、情報費中、eラーニング研修について、「職員の受講状況とその成果はどのようなものか」との質疑があり、「初級程度のコンテンツであるが、9割強が受講済みである。また、毎年度、所管を決めて、緊急対応訓練を実施している。その中で、ウイルス感染や情報漏えいなどテーマを決め、研究の成果を確認している」との答弁がございました。
次に、広報費中、外国語版区報について、「現在、英語版・中国語版の区報は発行されているが、ハングル版はない。発行予定はないのか」との質疑があり、「ホームページでは、ハングルに対応しているが、区報については考えていない。外国人に対する広報のあり方を充実すべく検討している」との答弁がありました。
これに対し、他の委員から、「外国人に対する広報のあり方を検討する際には、ハングルも含まれると考えてよいか」との質疑があり、「ハングルも含めて、考えている」との答弁がありました。
次に、人事費中、メンタルヘルス相談について、「主要施策の成果・別冊によると、メンタルヘルスの相談件数が、著しく増加している。区はどう分析しているのか」との質疑があり、「相談回数をふやしたことが、件数の伸びにつながっていると考えている」との答弁がございました。
これに対し、他の委員から、「対象を職員のほか、職員の家族、職場の上司にまで拡大したことによる効果は出ているのか」との質疑があり、「具体的に効果を示すのは難しいが、早い段階から相談できる体制を整えることが重要と考えている」との答弁がありました。
次に、財産管理費中、庁舎北側駐車場有料開放管理業務委託について、「今後、警大跡地の整備が進み、大学などができれば、さらに、駐車場の需要が見込まれる。早期にコインパーキング方式を導入し、歳入確保を図るべきではないか」との質疑があり、「現在、課題を整理しながら検討している」との答弁がございました。
このほか、区民と区長の対話集会について、平和資料展示室運営について、法令遵守審査会について、特別区長会分担金についてなどの質疑がありました。
続いて、一般会計歳入の主な質疑応答の内容について御報告を申し上げます。
都支出金中、都市計画交付金について、「予算現額4,760万円に対し、収入済額が6,670万円と増額している。その理由は何か」との質疑があり、「都市計画交付金の基本額は25%であるが、前後10%を弾力的に運用している。22年度は、10%を上乗せした35%の交付金を受けた。その差によるものである」との答弁がありました。
諸収入中、公告掲載収入について、「ホームページのバナー公告収入が大きく減少しているが、歳入確保に向け、インターネット公告の主流となりつつある検索連動型公告を導入する考えはあるのか」との質疑があり、「ホームページを使った公告のあり方について研究していきたい」との答弁がございました。
そのほか、寄附金の増加理由、繰入金の決定の経緯などについての質疑がありました。
次に、認定第2号、平成22年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、(仮称)南部防災公園用地の工作物等の移転補償などについて、質疑がございました。
次に、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定、分担分について、質疑を行いましたが、質疑はございませんでした。
次に、認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定、分担分について、質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容でございます。
なお、当分科会で取りまとめられた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わらせていただきます。
○森副委員長 ただいまの総務分科会主査の報告に対して、質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○森副委員長 質疑がなければ、以上で、総務分科会主査の報告を終了いたします。
○佐野委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。
○かせ主査 区民分科会の報告を申し上げます。
10月12日、13日及び14日に行いました区民分科会の審査の経過について御報告申し上げます。
当分科会では、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第4号、平成22年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第5号、平成22年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について及び認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について御報告を申し上げます。
初めに、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、経営費、広報費中、総合案内について、「業務委託後に区民の顧客満足度などははかっているのか」との質疑があり、「全体としてはよくなったという声は寄せられているが、満足度をはかるということはしていない」との答弁がありました。
これに対し、「アンケートなどにより満足度をはかり、事業の質をより高めていただきたい」との要望がありました。
次に、税務費中、収納管理について、「管理改善費から3,500万円を流用しているが、どの事業に充当したのか。また、その理由は何か」との質疑があり、「流用額のほとんどを特別区民税の過誤納に係る還付金及び還付加算金に充当したものであり、これは税務署への減額の修正申告をした方が多数あり、これに伴い当初の想定を上回る還付金が発生したためである」との答弁がありました。
これに対し、「例年、このような流用処理をしているようであれば、予算措置の段階から見込みを精査すべきである」との要望がありました。
経営費では、このほか、法律相談、公金収納業務委託などについての質疑がありました。
次に、区民生活費では、環境公害費中、工場等の指導について、「区は工場等環境負荷軽減要請及び実体調査を行っているが、どのような形式で行っているのか」との質疑があり、「全工場等に対して、環境負荷の軽減や基準の遵守をお願いしているものである」との答弁がありました。
これに対し、「中野区の工場が年々区外に流出してしまっており、雇用が減少している。産業育成の視点を持ちながら実施していただきたい」との要望がありました。
次に、自動車騒音振動交通量調査について、「21年度は12道路調査を行ったが、22年度は4道路と減少している。原因は何か」との質疑があり、「区内道路をバランスよく調査するように作成した計画に基づき、財政状況や環境基準をかんがみながら、調査対象を決定したためである」との答弁がありました。
これに対し、「区民の健康にかかわる問題であり、財政状況が厳しい中でも継続的に調査をしていただきたい」との要望がありました。
次に、環境美化費中、カラス危害対策について、「執行率が50%と非常に低いが、原因は何か」との質疑があり、「カラスの巣の撤去について年ごとの変動が大きく、21年度は倍近い巣の撤去を行っており、それをもとに予算計上したためである」との答弁がありました。
これに関連して、「4月から新しく環境部が組織されたが、さまざまな問題が取り巻く中、区は今後、環境対策についてどのように取り組んでいくのか」との質疑があり、「区民にとって、安全で暮らしやすい環境になるよう、他の事業部と連携しがら、新しい取り組みも積極的に検討して進めていきたい」との答弁がありました。
次に、ごみ減量費中、東京23区清掃一部事務組合分担金について、「約12億9,000万円の分担金を支払っているが、この中に清掃工場のある区とない区の負担の公平性を担保するための負担分は計上されているのか。また、今後この分担金の制度はどうなるのか」との質疑があり、「計上されており、その額は約3,500万円である。制度設立から3年が経過しており、現在内容の再検討を進めているところである」との答弁がありました。
区民生活費では、このほか、外国人登録入力補助業務、環境リサイクルプラザ施設維持管理、集団回収の支援などについての質疑がありました。
次に、保健福祉費では、介護保険運営支援費中、介護従事者の定着支援事業補助金について、「定着支援に係る事業は、補助対象を入所型の施設の事業者に限定したものが多い。在宅ホームヘルプサービスの事業者への支援についても検討すべきではないか」との質疑があり、「この事業の対象は、入所型の施設に限定したものではないが、補助対象外の事業者については、区が実施している研修などでカバーし介護従事者の質を高めていきたい」との答弁がありました。
また、これに関連し、他の委員から、事業の成果を上げるため、さらに踏み込んだ事業展開をするよう求められました。
保健福祉費では、このほか、食品衛生監視、後期高齢者葬祭費給付などについての質疑がありました。
次に、都市整備費について質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
続いて、一般会計歳入の主な質疑応答の内容について御報告を申し上げます。
特別区民税現年度分について、「対調定収入率は96.1%となっているが、区の目標値は97%と聞いている。その達成に向けての方策は」との質疑があり、「差し押さえ等の滞納処分を積極的に行うなどして、期限内納付の促進に向けてさらなる努力をしていきたい」との答弁がありました。
そのほか、一斉臨戸徴収などについて質疑がありました。
続いて、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第4号、平成22年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算についての認定について及び認定第5号、平成22年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についての質疑はございませんでした。
次に、認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分では、高額介護サービス費等資金貸付基金の運用について質疑がありました。
以上が区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容であります。
なお、当分科会で取りまとめられた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えておきます。
以上で当分科会における審査の報告を終わります。
○佐野委員長 ただいまの区民分科会主査の報告に対しまして、質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 質疑がなければ、以上で、区民分科会主査の報告を終了いたします。
次に、厚生分科会主査の報告を求めます。
○北原主査 10月12日、13日及び14日に行いました厚生分科会の審査の経過について報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。
初めに、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分について報告いたします。
まず、区民生活費、地域活動費中、老人クラブ運営助成について、「高齢者の数は増加しているが、老人クラブ数も会員数も減少している。助成をする区として、どのような考えを持っているのか」との質疑があり、「今後は、老人クラブ活動の活性化や事業内容を工夫するなど、現在の高齢者ニーズにマッチした形で支援していく考えである」との答弁があり、これに対し、「中野区が、地域支えあいを進める中で、地縁団体とのかかわりも大切になってくる。抜本的な改革により、存在意義のあるものにしてほしい」との要望が示されました。
また、これに関連して、他の委員から、「現在、助成額は、会員数により3段階の差がつけられているが、会員数をふやす努力が報われる助成のあり方を考えるべきではないか」との質疑があり、「助成額の多寡による減少とは分析していないが、総体的な見直しの中で、組織運営のノウハウに対する支援など、改善を図らなければならないと考えている」との答弁がありました。
次に、子ども家庭費、地域子ども家庭支援費中、U18プラザ運営について、「来館者に占める中高生の割合が4%台で推移しているが、区の想定と比較して、どう考えているのか。また、中高生向けに実施した代表的な事業は何か」との質疑があり、「中高生が利用しやすい場所として、利用者数をふやしていきたいと考えている。U18プラザ上高田では、学習ルームを開放したり、ダンスなどを企画している」との答弁がありました。
次に、保健福祉費、保健予防費中、予防接種について、「不活化ワクチンが導入されるまで、ポリオの生ワクチンの接種を控える風潮があると聞くが、接種控えによる被害が出ないような方策をとるべきではないか」との質疑があり、「厚生労働省でも、ポリオ生ワクチン接種の必要性や不活化ワクチン導入の進行状況について、ホームページで公開しており、区でも周知していきたい」との答弁がありました。
次に、がん等健診費中、健康診査・がん検診について、「がん検診の受診率を上げるために、どのような取り組みをしているのか」との質疑があり、「区報、ホームページによる広報や、ピンクリボン運動の街灯キャンペーン、パネル展、講演会などを実施している。今後は、東京都から出された『効果的ながん検診の受診率向上の手引』も踏まえて、検討していきたい」との答弁があり、これに対し、「有料化により受診率が下がったのではないか」との質疑があり、「無料実施の区での受診率が、必ずしも高いとは言えない。受診の時間帯や受診項目、健康に対する意識などが要因であると考えられ、方針を変えるつもりはない」との答弁がありました。
さらに、他の委員から、乳がん検診について、「中野区では、視触診とマンモグラフィ検査で受診に2日間を要する。改善する考えはないか」との質疑があり、「今後の検診のあり方について、関係機関とも十分協議し、検討を進めているところである」との答弁がありました。
次に、障害者施設運営費中、かみさぎこぶし園について、「事業運営委託費残が1,200万円余もあるのはなぜか」との質疑があり、「指定管理者に委託しているが、利用者が当初の見込みよりふえたため、運営事業者に直接支払われる自立支援給付費がふえたことなどにより、区から支払う部分が減少したものである」との答弁がありました。
次に、生活保護費中、生活保護について、「生活保護の受給者を受け入れる保護施設が区内にもあるが、報道によると、昨今は貧困ビジネスというものもあると聞く。立入検査など、厳しく目を光らせるべきではないか」との質疑があり、「区内には、NPO法人が運営する施設が3カ所あるが、いずれも社会福祉法に基づいた施設であり、都の立入検査も受けている。職員の訪問も含めて強化をし、貧困ビジネスに利用されぬよう、きちんと指導をしていきたい」との答弁がありました。
次に、スポーツ費中、小中学校体育施設開放について、「校庭開放で使用する施設、用具の修理を学習スポーツ担当で行っているが、教育委員会との役割分担はどうなっているのか」との質疑があり、「基本的に学校施設については教育委員会の分担であるが、校庭開放用に専属で使用するものについては、学習スポーツ担当で修理することになる」との答弁がありました。
一般会計歳出では、このほか、地域広聴・広報、児童館運営、結核予防、高齢福祉緊急通報システム、福祉タクシー、福祉作業所などについての質疑がありました。
また、一般会計歳入については、保健福祉費負担金、雑入などについての質疑がありました。
なお、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分の質疑はありませんでした。
以上が厚生分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わります。
○佐野委員長 ただいまの厚生分科会主査の報告に対して、何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 なければ、以上で、厚生分科会主査の報告を終わります。
次に、建設分科会主査の報告を求めます。
○南主査 10月12日、10月13日及び10月14日に行いました建設分科会における審査の経過について報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分の審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答の内容につきまして御報告いたします。
まず、経営費、防災費中、災害対策の推進について、「震災対応図上訓練の運営支援委託の内容は何か」との質疑があり、「地震発生後に想定される状況下での行政の判断や情報伝達方法、災害対策本部運営など、訓練のシナリオ作成、進行支援等である」との答弁がありました。
さらに、「図上訓練をもとに、区として改善が必要なことは何か」との質疑があり、「一つの地図上でさまざまな災害情報を一元的に管理できなかった点などを改善すべきと考える」との答弁がありました。
次に、区民生活費、地域商業活性化費中、商店街の活性化について、「新しくポイント制度を検討している中、商店街への事業費は減少している。区は商店街への支援について、どのように考えているか」との質疑があり、「商店街への支援は、重要と考えている。厳しい財政状況ではあるが、今後とも、商店街活性化に取り組んでいく」との答弁がありました。
次に、雇用・産業交流費中、雇用・就労支援について、「杉並区との合同就職面接会や、就労・求人支援サイトの運営など、大事な事業と考えるが、今後の展開も含め、区としてどのように考えているか」との質疑があり、「面接会を経て採用に至ったケースや、サイトへの登録事業者の増加などの効果があったと考えている。今後は、雇用創出の強化を図るよう、区内の産業振興を進めていきたい」との答弁がありました。
次に、都市整備費、都市施設費中、野方駅周辺道路整備について、「野方駅周辺道路整備工事について、執行残が多いがその理由は」との質疑があり、「線路北側の勾配解消工事を予定していたが、地元住民の合意が得られず、施工しなかったことによるものである」との答弁がありました。
これに対し、「今後も、この勾配解消に向け、調整は続けていくのか」との質疑があり、「必要な工事であると判断しており、働きかけを継続していきたい」との答弁がありました。
次に、道路管理費中、違反屋外公告物撤去回収処分について、「撤去枚数と処分枚水に差がある理由は」との質疑があり、「撤去作業と処分作業の間に年度間のずれがあるためである」との答弁がありました。
これに対し、「減少に向け、撤去するだけでなく、事業者への指導などの対策をとってはどうか」との質疑があり、「職員による撤去や、緊急雇用創出事業の活用のほか、不動産関係団体を含む、違反公告物除却協力員制度を活用し対応している」との答弁がありました。
次に、道路補修整備費中、街路灯のLED化について、「平成22年度までの実績及び今年度末までのLED化計画と改修率は」との質疑があり、「昨年度までの実績は区内全域で4,011基、今年度は2,700基の整備計画があり、完了した場合、42%程度がLED化される」との答弁がありました。
このことに関連して、他の委員から、「今後25年度までのLED化の目標値はどのくらいか」との質疑があり、「国庫補助金を活用した事業のため、東日本大震災の影響がどの程度あるか不明だが、計画では100%のLED化を目指している」との答弁がありました。
次に、建築安全・安心費中、耐震化促進について、「緊急輸送道路等沿道建築物耐震診断助成の執行残が多い理由は」との質疑があり、「予算には、耐震改修費助成が含まれるが、年度内の工事完了が見込めないことから、執行残となったものである」との答弁がありました。
また、他の委員から、「戸別訪問業務について、業務の内容は」との質疑があり、「木造住宅の耐震化の普及・啓発のため、地域を定め戸別訪問をしたものである」との答弁がありました。
これに関連して、他の委員から、「戸別訪問の効果はどのようなものか。また、引き続き実施するのか」との質疑があり、「耐震診断の申し込みは、戸別訪問を行った地区からのものが大半だったことから、効果があったと考えている。今後については、戸別訪問を含め、より効果的な方法を検討していきたい」との答弁がありました。
次に、地域まちづくり費中、まちづくり事業住宅について、「まちづくり事業住宅がどのようなものか。また、戸数はどのくらいか」との質疑があり、「木造住宅密集地域整備などのまちづくり事業のために、転居先住居の確保困難者や、建て替えの時の仮入居に利用するもので、区内に1棟25戸ある」との答弁がありました。
さらに、「入居率が39%と低いが、今後も必要なのか」との質疑があり、「まちづくり事業推進のため、今後も活用していきたい」との答弁がありました。
このほか、新産業拠点、経営革新支援、里・まち連携、環境美化、都市計画、交通安全対策、公園緑地、中野駅地区基盤整備、建築行政、住宅施策、住宅運営、拠点まちづくり、西武新宿線沿線まちづくりなどについての質疑がありました。
次に、歳入についての質疑を行ったところ、使用料及び手数料中、区民住宅使用料について、「滞納による収入未済のほか、空き室補てん分の損失が一般財源に大きな影響を与えている。早急な対策が必要ではないか」との質疑があり、「事業見直しの中で、対策を検討している」との答弁がありました。
このほか、道路占用料及び区営住宅使用料について、また、財産収入中、防災要員住宅についての質疑がありました。
以上が建設分科会における主な質疑応答の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。
以上で、建設分科会における審査の報告を終わります。
○佐野委員長 ただいまの建設分科会主査の報告に対しまして、質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 なければ、以上で建設分科会主査の報告を終了いたします。
次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。
○酒井主査 10月12日、13日、14日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について報告いたします。
当分科会では、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分に関し、審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして報告いたします。
子ども家庭費、子ども家庭支援センター費中、病後児保育事業委託について、「利用者数の内訳はどうなっているのか」との質疑があり、「オデリアホームが45人、仲町保育園が166人で、計211人である」との答弁がありました。
これに対し、「需要が高い事業だと思うが、現在の2カ所で十分という認識か」との質疑があり、「希望日が重なる等により利用できない場合もあるが、若干の余裕はあるので、実施箇所をふやしていく予定はない」との答弁がありました。
次に、入院助産施設入所について、「執行率が50%と低いが、この制度をどのように周知しているのか」との質疑があり、「ホームページで周知している」との答弁がありました。
これに対し、「経済的不況が続く中、この制度の利用希望者はふえていると思われる。もっと周知に工夫されたい」との要望がありました。
次に、区立保育費中、区立保育室事業について、「補正予算を組み対応した事業だが、500万円余の不用額が発生したのはなぜか」との質疑があり、「事務室を保育室に変更するため、補正予算を組んだが、施設のリース会社が工事を実施できなくなったため、支出しなかった。さらに、消耗品の経費節減を行ったために、この不用額が発生した」との答弁がありました。
次に、子ども家庭部経営費中、赤ちゃんほっとスペースについて、「計画的な設置を行っているのか」との質疑があり、「区有施設で80カ所、民間施設で22カ所、駅に11カ所設置しており、一定程度整備されていると考えている」との答弁がありました。
これに関連して、ほかの委員から、「男性も使用しやすいように工夫すべきではないか。また、施設内の設置の有無や、設置場所のわかりやすい表示が必要ではないか」との質疑があり、「育児をする男性への対応については、検討課題としていく。また、設置場所の表示については、今後、施設管理者と相談する」との答弁がありました。
子ども家庭費では、このほか、子ども医療費助成、幼児研究センターなどについて質疑がありました。
次に、教育費、学校教育費中、教育マイスター養成講座講師謝礼について、「ほかの講座に比べ高額だが、どういう制度か」との質疑があり、「集合研修ではなく、大学教授等による研修を1年間教員に受けさせ、教育マイスターに認定し、人材育成していくものである」との答弁がありました。
これに対し、成果を問われ、「教育マイスターは、教員に対する授業の講師や、長期の授業公開を行うなど、さまざまな意見を取り入れながら、教員の手本として授業の質を高めている」との答弁がありました。
次に、スクールソーシャルワーカーについて、「すこやか福祉センターとの連携等、地域の中での取り組みも考えるべきだと思うがどうか」との質疑があり、「スクールソーシャルワーカーは、さまざまな関係機関と連携をとりながら進めていくことが仕事である。今後、さらなる活用の方法について検討していく」との答弁がありました。
また、ほかの委員から、「小学校でのいじめの発生件数や小・中学校の不登校児童数がふえているが、どう考えるか」との質疑があり、「いじめについては、教員や保護者の意識が高まったことにより、発見件数が増加したと考える。また、不登校については、減少させることは難しいが、要因を分析し、スクールソーシャルワーカーや心の教育相談員等、さまざまな取り組みにより、発生させないよう努めていく」との答弁がありました。
次に、スポーツ教育推進校について、「この事業はどのような効果があるか」との質疑があり、「推進校に指定されることにより、学校への人材派遣等を受けることができ、学校全体でスポーツに取り組む環境を整えていくことができる」との答弁がありました。
これに関連して、スポーツ教育推進校減による事業費の不用額を問われ、「推進校の指定を受けたのが、申請した学校の半数であったことや、体力テスト委託費の残、フラッグフットボール大会の保険料の残によるものである」との答弁がありました。
次に、知的資産費中、図書館活動について、「現在の成果指標は、特定の人の利用率に左右されるものである。成果指標の設定には工夫が必要ではないか」との質疑があり、「広く図書館を利用してもらうという方向性も含めて、どのように指標を設定すればよいか、総合的に検討していく」との答弁がありました。
また、他の委員から、「利用者をふやすには、図書館に魅力が必要ではないか」との質疑があり、「今年度から各館で、個性のある図書館づくりを始めている。今後も魅力のある図書館にするため努力していきたい」との答弁がありました。
これに対し、「区民に愛される図書館を目指していただきたい」との要望がありました。
教育費では、このほか、特色ある学校づくり推進、心の教育、学力調査、各種設備保守点検等委託などについて質疑がありました。
次に、歳入について質疑を行ったところ、分担金及び負担金について、「不納欠損に対して、どのような対応をしているのか」との質疑があり、「督促通知、電話催告、臨戸徴収等を行っている。今後も対応を強化していきたい」との答弁がありました。
これに対し、財政状況が厳しい中、欠損が発生しないよう努力してもらいたい」との要望がありました。
歳入では、このほか、運動場芝生化事業、区外在住児受託運営、子ども家庭支援包括補助などについて質疑がありました。
以上が子ども文教分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨、申し添えます。
以上で、子ども文教分科会における審査の報告を終わります。
○佐野委員長 ただいまの子ども文教分科会主査の報告に対して、何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 質疑がなければ、以上で子ども文教分科会主査の報告を終了いたします。
以上をもちまして、分科会の主査報告はすべて終了いたします。
討論につきましては、冒頭に確認しましたとおり、省略をさせていただきます。
これより採決を行いたいと思います。
なお、採決は、認定第1号から認定第6号まで順次個別に行います。
それでは、初めに、認定第1号、平成22年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決いたします。
お諮りします。認定第1号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、認定第1号は認定すべきものと決します。
次に、認定第2号、平成22年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定についての採決を行います。
お諮りします。認定第2号を認定すべきものと決するに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。
次に、認定第3号、平成22年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決します。
お諮りします。認定第3号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、認定第3号は認定すべきものと決しました。
次に、認定第4号、平成22年度中野区老人保健医療特別会計歳入歳出決算の認定についての採決を行います。
お諮りします。認定第4号を認定すべきものと決するに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 御異議ありませんので、そのように決定をさせていただきます。
次に、認定第5号、平成22年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について起立により採決いたします。
お諮りします。認定第5号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、認定第5号は認定すべきものと決します。
次に、認定第6号、平成22年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についてを起立により採決いたします。
お諮りします。認定第6号を認定すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、認定第6号は認定すべきものと決します。
この際、区長から発言を求められておりますので、これを許します。
○田中区長 一言ごあいさつを申し上げます。
長時間にわたり熱心な御審議をいただきまして、ありがとうございました。
ただいま平成22年度の決算について「認定すべきもの」との御決定をいただきました。御礼を申し上げます。御審議の中でいただきました御意見等につきましても十分配慮をいたしまして、積極的な区政運営に努めてまいりたいと存じます。ありがとうございました。
○佐野委員長 以上をもちまして決算の審査をすべて終了いたします。
なお、お手元に資料要求一覧(最終版)を参考として配付しましたので、御確認をいただきたいと思います。
以上で決算特別委員会を散会いたします。
午後1時45分閉会