平成23年07月05日中野区議会本会議(第2回定例会)
平成23年07月05日中野区議会本会議(第2回定例会)の会議録
平成23年第2回定例会本会議第5日(7月5日)

.平成23年(2011年)7月5日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(41名)

  1番  若  林  しげお         2番  高  橋  かずちか

  3番  木  村  広  一        4番  甲  田  ゆり子

  5番  小  林  ぜんいち        6番  中  村  延  子

  7番  石  坂  わたる         8番  後  藤  英  之

  9番  石  川  直  行       10番  内  川  和  久

 11番  ひぐち   和  正       12番  いでい   良  輔

 13番  白  井  ひでふみ       14番  平  山  英  明

 15番  南     かつひこ       16番  森     たかゆき

 17番  いながき  じゅん子       18番  林     まさみ

 20番  浦  野  さとみ        21番  伊  東  しんじ

 22番  佐  野  れいじ        23番  北  原  ともあき

 24番  吉  原     宏       25番  小  林  秀  明

 26番  久  保  り  か       27番  酒  井  たくや

 28番  奥  田  けんじ        29番  近  藤  さえ子

 30番  金  子     洋       31番  長  沢  和  彦

 32番  大  内  しんご        33番  伊  藤  正  信

 34番  高  橋  ちあき        35番  市  川  みのる

 36番  篠     国  昭       37番  やながわ  妙  子

 38番  佐  伯  利  昭       39番  むとう   有  子

 40番  か  せ  次  郎       41番  来  住  和  行

 42番  岩  永  しほ子

.欠席議員(1名)

      せきと      進

.出席説明員

 中 野 区 長  田 中 大 輔      副  区  長  金 野   晃

 副  区  長  阪 井 清 志      教  育  長  田 辺 裕 子

 政 策 室 長  竹 内 沖 司       経 営 室 長  川 崎   亨

 都市政策推進室長 遠 藤 由紀夫      地域支えあい推進室長 長 田 久 雄

 区民サービス管理部長 登   弘 毅    子ども教育部長、教育委員会事務局次長  村 木   誠

 健康福祉部長  田 中 政 之       保 健 所 長  田 原 なるみ

 環 境 部 長  尾 﨑   孝      都市基盤部長   服 部 敏 信

 政策室副参事(企画担当) 小 田 史 子  経営室副参事(経営担当) 髙 橋 信 一

.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  篠 原 文 彦      事務局次長    石 濱 良 行

 議事調査担当係長 佐 藤   肇      書     記  関 村 英 希

 書     記  河 村 孝 雄      書     記  東   利司雄

 書     記  丸 尾 明 美      書     記  土 屋 佳代子

 書     記  鳥 居   誠      書     記  細 川 道 明

 書     記  岡 田 浩 二      書     記  鈴 木   均

 書     記  永 見 英 光      書     記  竹 内 賢 三

 議事日程(平成23年(2011年)7月5日午後1時開議)

日程第1 議員辞職について

日程第2 第54号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例

     第56号議案 中央本線東中野駅交通広場整備工事委託契約

     第57号議案 机及び椅子の買入れについて

     第58号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例

     第59号議案 中野区地球温暖化防止条例

     第62号議案 中野区災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例

     第63号議案 住居表示に関する条例の一部を改正する条例

     第64号議案 特別区道路線の認定について

     第67号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

     第69号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災

害補償に関する条例の一部を改正する条例

日程第3 第60号議案 中野区立児童館条例の一部を改正する条例

日程第4 第61号議案 中野区障害者福祉作業所条例の一部を改正する条例

日程第5 第65号議案 中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

     第66号議案 中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

日程第6 第68号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

日程第7 議員提出議案第12号 地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書

日程第8 平成22年度中野区一般会計繰越明許費繰越計算書について

日程第9 平成22年度中野区区政情報の公開に関する条例の運営状況について

日程第10 平成22年度中野区個人情報の保護に関する条例の運営状況について

日程第11 平成22年度中野区職員倫理条例の運営状況について

日程第12 法人の経営状況を説明する書類の提出について

      ○中野区土地開発公社

      ○財団法人中野区中小企業退職金共済会

      ○野方駅整備株式会社

日程第13 株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について

追加議事日程

日程第14 議員提出議案第13号 震災からの復興に向けた補正予算の早期成立を求める意見書

日程第15 議員提出議案第14号 当面の電力需給対策に関する意見書

日程第16 議員提出議案第15号 教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した

     教科書の採択を求める決議

日程第17 議員提出議案第16号 原子力発電からの撤退を求める意見書

日程第18 議員提出議案第17号 前監査委員 本橋一夫さんに対する感謝状贈呈に関する決議

日程第19 議員提出議案第18号 議員の派遣について

 

      午後1時00分開議

○議長(大内しんご) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 この際、御紹介申し上げます。

 平成23年6月30日付で本区監査委員を退任されました本橋一夫さんを御紹介申し上げます。

 本橋一夫さん。

    〔前監査委員本橋一夫登壇〕

○前監査委員(本橋一夫) ただいま御紹介をいただきました本橋でございます。本日は本会議の貴重なお時間をちょうだいし、大変恐縮でございます。私、6月30日をもちまして監査委員の任期を満了し、退任をさせていただきました。4年間の職務を全うできましたのも、皆様の御指導、御鞭撻のたまものと心から感謝を申し上げます。

 今、日本は少子高齢化が世界のどの国も経験したことのないスピードで進んでおります。社会保障の公的部門における経費も増大化し、国も地方もその財政は非常に厳しいものとなってきております。そういう中にあって、中野区では時代に対応し、区民のニーズにこたえた区政運営ができるようにということでの行政改革を進めてきて、成果を上げてきております。この行政改革を進めていくのも、制度的に自治体としての監査機能が、チェック機能がきちっと機能しているということでもあります。そのチェック機能というのは、もちろん制度的にこの議会と監査委員というふうに思っております。私も、より適正、そして効率的な区政運営ができるようにということで仕事の仕組み、あるいはまた組織風土の改善につながるようなことをと思って職務に努めてまいりました。その成果というのは十分というにはあまりにも隔たりはありますけれども、一定の提案等もさせていただけました。それも区長をはじめ理事者の皆さん、そして区議会の皆様方の御理解と御指導のたまものと心から感謝を申し上げます。

 最後になりましたが、中野区政のますますの発展と、そして区議会の皆様方の御健勝と御活躍を心からお祈りいたしまして、お礼のあいさつとさせていただきます。本当にどうもありがとうございました。(拍手)

○議長(大内しんご) 以上で紹介を終わります。

 さらに御紹介申し上げます。平成23年7月1日付で本区監査委員に就任されました山下清超さんを御紹介申し上げます。

 山下清超さん。

     〔監査委員山下清超登壇〕

○監査委員(山下清超) 御紹介をいただきました山下清超でございます。7月1日付で常勤の監査委員を拝命いたしました。選任に当たりまして区議会の皆様の御同意を賜り、まことにありがとうございました。重いお役を仰せつかったと思っております。職責を全うするため、全力で取り組む所存です。また、監査委員という立場を踏まえながら、いささかなりと区政の充実・発展にお役に立てれば幸いに存じます。どうか皆様の御指導、御鞭撻、そして御支援をよろしくお願い申し上げます。

○議長(大内しんご) 以上で紹介を終わります。

 この際、申し上げます。平成23年7月1日付をもちまして、お手元に配付の文書のとおり、委員会参与に人事異動がありましたので、念のため御報告いたします。


人 事 異 動 表
平成23年6月29日 経営室人事担当
発令年月日  平成23年7月1日
【 統括副参事 】
区長発令 発令権者   中野区長  田中 大輔
発    令 氏  名 備考
鷺宮すこやか福祉センター所長(統括副参事) 瀬 田 敏 幸
区民サービス管理部副参事(統括副参事)(区民サービス担当、地域事務所開設準備担当)
備 考
1 前鷺宮すこやか福祉センター所長(統括副参事) 山下 清超 は、平成23年6月30日をもって退職
【 副参事 】
区長発令 発令権者   中野区長  田中 大輔
発    令 氏  名 備考
区民サービス管理部副参事(区民サービス担当、地域事務所開設準備担当)
藤 井 康 弘
区民サービス管理部副参事(住民情報システム担当)
区民サービス管理部副参事(住民情報システム担当)
田 中 謙 一
経営室副参事(サンプラザ事業担当)



○議長(大内しんご) これより日程に入ります。

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 議員辞職について

 

○議長(大内しんご) 日程第1、議員辞職についてを上程いたします。

 地方自治法第126条に基づき、せきと進議員より辞職願が提出されております。

 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議員辞職について、これを許可することに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これを許可することに決定します。

──────────────────────────────

 第54号議案 中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例

 第56号議案 中央本線東中野駅交通広場整備工事委託契約

 第57号議案 机及び椅子の買入れについて

 第58号議案 中野区特別区税条例の一部を改正する条例

 第59号議案 中野区地球温暖化防止条例

 第62号議案 中野区災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例

 第63号議案 住居表示に関する条例の一部を改正する条例

 第64号議案 特別区道路線の認定について

 第67号議案 中野区保育所条例の一部を改正する条例

 第69号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に

        関する条例の一部を改正する条例

  (委員会報告)

 

○議長(大内しんご) 日程第2、第54号議案、第56号議案から第59号議案まで、第62号議案から第64号議案まで、第67号議案及び第69号議案の計10件を一括議題に供します。

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 佐野 れいじ

  (公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

54

中野区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例

628

56

中央本線東中野駅交通広場整備工事委託契約

628

57

机及び椅子の買入れについて

628

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

区民委員長 かせ 次郎             

(公印省略)

 

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

58

中野区特別区税条例の一部を改正する条例

 6 28

59

中野区地球温暖化防止条例

 6 28

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 北原 ともあき

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

62

中野区災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例

628

 

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

建設委員長  南 かつひこ

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

63

住居表示に関する条例の一部を改正する条例

 628

64

特別区道路線の認定について

 628

 

 

 

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 酒井 たくや

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

67

中野区保育所条例の一部を改正する条例

 628

69

中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

6月 28

 

 

○議長(大内しんご) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決したいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

──────────────────────────────

 第60号議案 中野区立児童館条例の一部を改正する条例

  (委員長報告)

 

○議長(大内しんご) 日程第3、第60号議案、中野区立児童館条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 北原 ともあき

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

60

中野区立児童館条例の一部を改正する条例

628

 

 

○議長(大内しんご) 厚生委員会の審査の報告を求めます。北原ともあき厚生委員長。

     〔北原ともあき議員登壇〕

○23番(北原ともあき) ただいま議題に供されました第60号議案、中野区立児童館条例の一部を改正する条例に関しまして、厚生委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、キッズ・プラザ緑野の設置に伴い、丸山児童館を廃止するもので、施行時期は、公布の日から起算して6月を超えない範囲内において規則で定める日です。

 本議案は、6月24日の本会議において当委員会に付託され、6月28日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、条例の施行時期は、キッズ・プラザ緑野の完成を待ってということかとの質疑があり、開設日を条例の施行日に当てる予定であるとの答弁がありました。

 次に、児童館の利用者について質疑があり、児童福祉法で定める児童のための施設であり、乳幼児の親子から小学生、中高生まで、また、子育てに関する各種団体などが利用しているとの答弁があり、さらに、乳幼児親子の利用状況はどうなっているかとの質疑があり、小中学生が学校に行っている時間を利用して、保育園・幼稚園に通っていない乳幼児のいる親御さんが集まり、乳幼児親子ほっとルームなど、子どもを遊ばせたり、親同士のグループづくりを支援する場としても利用されているとの答弁があり、さらに、その乳幼児親子はどこに行ったらいいのかとの質疑があり、北部圏域内の児童館や、子育て事業を実施する民間保育園、社会福祉協議会が実施するまちなかサロン事業などの情報提供をし、利用を進めていくとの答弁がありました。

 その後、委員会を休憩して取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が本議案に反対する立場から、丸山児童館廃止後、学童保育機能はキッズ・プラザ緑野に引き継がれるが、キッズ・プラザは小学生を対象とするもので、児童館にかわる乳幼児親子の受け皿とはなり得ない。地域の乳幼児から中高生までの交流の場としての児童館の機能をさらに発展していくべきだと考え、本議案には反対するとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第60号議案に関する厚生委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(大内しんご) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。

 長沢和彦議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。長沢和彦議員。

     

長沢和彦議員登壇〕

○31番(長沢和彦) ただいま議題に供されました第60号議案、中野区児童館条例の一部を改正する条例に対し、日本共産党議員団の立場から反対の討論を行います。

 反対の理由は、児童館をつぶしてしまっては、子どもの居場所を確保できないために、中野の子どもたちの豊かな育ちを保障できず、子育て支援に逆行するからにほかなりません。

 児童館は、小学生や中学生だけでなく、乳幼児親子の居場所としても重要な施設です。どの児童館でも乳幼児親子が来館して、子ども同士の交流や親子同士の交流の場として活用されています。週に何度かは児童館職員の援助のもと、子育て事業が行われてもいます。

 区は、乳幼児親子の居場所の代替場所として保育園を挙げています。しかし、近くの私立保育園での子育て事業は週3回、限られた時間だけのものです。児童館のように、開館時間にいつ行っても親子で触れ合う場、ほっとルームという場所があって、毎日のように自由に通えるものではありません。特に午前中は小学生もいないので、広い遊戯室で伸び伸び遊べていました。

 また、キッズ・プラザは、条例規定からは小学生を対象としています。児童館のように、乳幼児から中高生までを対象としているわけではありません。キッズ・プラザ緑野で乳幼児親子の対応を検討しているといいますが、やはり、児童館のような活用ができる保障はありません。区も言うように、原則は、やらないというものです。桃花小や武蔵台小と同様に例外の扱いでしかないのです。しかも、学校の授業などと動線がぶつからないことが重要なはずですが、緑野小のキッズ・プラザの場合は、設計の際に動線について検討された形跡はありません。

 北部圏域では、江古田児童館がなくなり、沼袋西児童館がなくなり、さらに丸山児童館の廃止で、乳幼児親子の居場所を奪うことになります。子育て支援を言いながら、児童館をつぶすのは問題です。残して充実・発展させることこそ必要です。

 キッズ・プラザの設置と学童クラブの移転及び廃止についても関係するので、触れておきます。

 キッズ・プラザ緑野の設置については、区は小学校内にキッズ・プラザ設置を進める際に、2教室分、約120平米を確保すると言ってきました。しかし、キッズ・プラザ緑野の敷地面積は約88平米しかありません。狭いところに押し込むことになります。キッズ・プラザでは共通して高学年の児童の参加が減っていると言われていますが、施設規模が小さくなったことで魅力を失っているのではないでしょうか。

 中野区の標準的な児童館の規模は500平米です。安全に健やかに子どもたちの居場所として存在する児童館をつぶしてしまうのは間違いです。

 もう1点、学童クラブについてです。

 厚生労働省の放課後児童クラブガイドラインによれば、学童クラブが子どもたちの生活の場を保障するため、児童1人当たり1.65平米の広さが必要です。これまでは一応この基準を守ってきました。丸山学童クラブの現行の定員数は、児童館内と学校内を合わせて85名。施設面積は約139平米あります。しかし、今度は約88平米と、現行の6割しか確保できません。学童クラブの定員数は施行規則で定めるとしていますが、需要調査を行った上で決めることにしています。しかし、ガイドラインの基準1人当たり1.65平米を守るならば、最大で53名しか受け入れられないということです。キッズ・プラザで吸収できるようなことも漏れ聞こえてきますが、そもそも役割が違います。しかも、先ほど触れたように、キッズ・プラザ自体が狭いのですから、それも無理な話です。学童クラブは、保護者から保育料まで取りながら放課後のクラブ児童の生活と遊びを保障しないあり方は無責任であります。

 以上述べて、反対の討論とします。(拍手)

○議長(大内しんご) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第61号議案 中野区障害者福祉作業所条例の一部を改正する条例

  (委員長報告)

 

○議長(大内しんご) 日程第4、第61号議案、中野区障害者福祉作業所条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 北原 ともあき

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

61

中野区障害者福祉作業所条例の一部を改正する条例

628

 

 

○議長(大内しんご) 厚生委員会の審査の報告を求めます。北原ともあき厚生委員長。

     〔北原ともあき議員登壇〕

○23番(北原ともあき) ただいま議題に供されました第61号議案、中野区障害者福祉作業所条例の一部を改正する条例に関しまして、厚生委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、中野福祉作業所において、指定管理者制度を導入するに当たり、指定管理者の管理の基準及び業務の範囲を規定するもので、施行時期は平成24年4月1日です。

 本議案は、6月24日の本会議において当委員会に付託され、6月28日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本議案を議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、直営から指定管理者制度に移行する理由は何かとの質疑があり、現行の障害者自立支援法の制度のもとでは、区立においても、民間と同様の事業を行えるが、民間に移行することにより、人件費についての財政的なメリットがあるとともに、柔軟な事業運営ができ、創意工夫が生かされるとの答弁がありました。

 これに関連して、他の委員から、区の直営では、利用者の声などに柔軟に対応できないということかとの質疑があり、区でもできないことはないが、今後は幅広く運営している民間の力を生かしていきたいとの答弁がありました。

 次に、既に指定管理者制度を導入している仲町就労支援事業所に対する区のチェックはどうなっているのかとの質疑があり、基本協定、年度協定どおりに運営されているかどうかをチェックしているとの答弁があり、さらに、実際に区の職員が現場に足を運んでチェックすることはあるかとの質疑があり、区立施設であり、苦情にも対応している。現場にも頻繁に行っているとの答弁がありました。

 その後、委員会を休憩して取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が、本議案に反対する立場から、中野福祉作業所を指定管理者に業務委託し、民間活力の導入を図るとのことだが、直営ならば、利用者や保護者のニーズを区が直接把握し、責任を持って対応することができる。区の責任の後退となるものであり、本議案には反対であるとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、本議案について、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第61号議案に関する厚生委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(大内しんご) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決したいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第65号議案 中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

 第66号議案 中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

  (委員長報告)

 

○議長(大内しんご) 日程第5、第65号議案及び第66号議案の計2件を一括議題に供します。

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 酒井 たくや

(公印省略)

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

65

中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例

628

66

中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例

628

 

○議長(大内しんご) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。酒井たくや子ども文教委員長。

     〔酒井たくや議員登壇〕

○27番(酒井たくや) ただいま議題に供されました第65号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例、第66号議案、中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 第65号議案、中野区立学童クラブ条例の一部を改正する条例は、緑野学童クラブの分室を廃止するとともに、同学童クラブの位置を変更するものです。

 この条例の施行時期は、公布の日から起算して6月を超えない範囲内において規則で定める日です。

 第66号議案、中野区立キッズ・プラザ条例の一部を改正する条例は、新たにキッズ・プラザ緑野を設置するものです。この条例の施行時期は、公布の日から起算して6月を超えない範囲内において規則で定める日です。

 以上の2議案は、6月24日の本会議において当委員会に付託され、6月28日に審査を行いました。

 審査の進め方として、両議案を一括して議題に供した後、理事者から補足説明を受け、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介いたします。

 初めに、子どもたちの遊び場になる体育館は、学校のクラブ活動等で使用されることが多く、校庭は雨や炎天下で使えないことがある。丸山児童館が廃止されることもあり、子どもたちの活動の場が少なくなる。キッズ・プラザになることで、サービスの低下にならないかとの質疑があり、子どもたちが活発に活動できるよう、体育館や校庭、その他の部屋も含めて学校教育に支障のない範囲で使用させてもらえるように、学校と調整していくとの答弁がありました。

 これに対し、他の委員から、学校運営で使用する体育館の稼働率は高く、キッズ・プラザで使用できる時間は限られるのではないか。使用する団体との交流の場として活用するなど、相互理解が深まるような取り組みを行うべきではないかとの質疑があり、地域との話し合いや周知の場を多くとりたいと考えている。既存の団体等の理解が得られるよう調整していくとの答弁がありました。

 次に、キッズ・プラザ緑野には定員はあるのか。他に比べて面積が狭いとのことだが、どうかとの質疑があり、定員は特に定めていない。活動室以外の部屋も活用することで子どもが活発に活動できる施設にしていきたいとの答弁がありました。

 また、国のガイドラインは、学童クラブの1人当たりの面積は1.65平米となっている。今後需要がふえ、待機児が生まれる可能性があるのではないかとの質疑があり、国のガイドラインは、運営に当たっての基本的事項を示したものである。需要の変動もあるため、今後の動向や需要調査を踏まえた定員を設定していきたいとの答弁がありました。

 さらに、キッズ・プラザの活動室は2部屋を配置するという説明だったが、キッズ・プラザ緑野は1部屋なのかとの質疑があり、キッズ・プラザの活動室は2部屋以内ということで考えている。キッズ・プラザ緑野は活動室に可動式の間仕切りを設置するなどの工夫により対応していきたいとの答弁がありました。

 その後、委員会を休憩して取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が、第65号議案、第66号議案に反対する立場から、面積や活用方法について、施策を始めた当初に区から受けた説明と異なっている。面積の確保ができないことで子どもたちの活動は制限される。学童クラブについては定員がまだ定まっていないが、現在の面積で国のガイドラインを満たすことは難しいと思われる。こうした状況の中でこの施策を進めるには無理があり、児童館廃止の施策転換を見直すべきである。以上のことから本議案に反対するとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、初めに第65号議案について、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決しました。

 次に、第66号議案について、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第65号議案、第66号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(大内しんご) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより議案ごとに起立により採決いたします。

 まず、第65号議案について採決いたします。

 第65号議案について、委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 次に、第66号議案について採決いたします。

 第66号議案について、委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 第68号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

  (委員長報告)

 

○議長(大内しんご) 日程第6、第68号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 

平成23年(2011年)6月28日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 酒井 たくや

(公印省略)

議案の審査結果について

 

委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

68

中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

628

 

 

○議長(大内しんご) 子ども文教委員会の審査の報告を求めます。酒井たくや子ども文教委員長。

     〔酒井たくや議員登壇〕

○27番(酒井たくや) ただいま議題に供されました第68号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例に関しまして、子ども文教委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本議案は、区立小・中学校再編計画に基づく区立学校の統合に伴い、第九中学校及び中央中学校を廃止し、中野中学校を新設するものです。

 この条例の施行時期は平成24年4月1日です。

 本議案は、6月24日の本会議において当委員会に付託され、6月28日に審査を行いました。

 まず、審査の進め方として、本議案を議題に供して、理事者の補足説明を受け、その後、質疑を行いました。

 その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、九中の通学区域を変更する時期はいつか。また、そのことにより、在校生や新1年生の通学状況にどのような影響があるのかとの質疑があり、現在の九中の通学区域の一部は、平成24年4月に十中の通学区域に変更になる。指定校変更を希望すれば、統合新校の仮校舎に通学が可能であるとの答弁がありました。

 次に、中野中学校の来年4月の生徒数はどのくらいと見込んでいるかとの質疑があり、生徒は460名程度、13学級と想定しているとの答弁がありました。

 これに対し、国や都には少人数学級への取り組みの流れがあるが、それを考慮した上でのクラス数かとの質疑があり、国の学級編制の改正や都が平成22年より実施している小1問題、中1ギャップの予防・解決のための対応については、区としても対応してきているとの答弁がありました。

 次に、通学区域の変更による地域コミュニティへの影響はどう考えるのかと質疑があり、地域とは議論を重ねてきており、内容は統合委員会ニュース等でお知らせするなど、影響のないよう配慮しながら進めているとの答弁がありました。

 以上が質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して、本議案の取り扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結いたしました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、意見の開陳はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員から、本議案に反対の立場で、この設置条例は、区が進めている学校再編の第1期計画の最後となるものだが、国や東京都が学級編制の検討を進めている状況の中、それを受けて区が検討したか不明である。既に計画を策定しているために、改めて検討することなく提案されたものと思われる。さらに、第九中学校の通学区域も変更され、この条例は子どもたちの教育環境の改善・充実のためと言えるものではない。よって、本議案には反対であるとの討論がありました。

 さらに討論を求めたところ、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、挙手による採決を行ったところ、賛成多数で、本議案を可決すべきものと決した次第です。

 以上で、第68号議案に関する子ども文教委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了いたします。

○議長(大内しんご) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

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 議員提出議案第12号 地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書

 

○議長(大内しんご) 日程第7、議員提出議案第12号、地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書についてを上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。かせ次郎議員。

      〔かせ次郎議員登壇〕

○40番(かせ次郎) ただいま議題に供されました議員提出議案第12号、地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承よろしくお願いいたします。

 地方消費者行政に対する国の実効的支援を求める意見書。

 現在、国による地方消費者行政の充実策が検討されているが、他方で地域主権改革の議論が進む中で、地方消費者行政に対する国の役割・責任が不明確となることが懸念される。

 もとより地方自治体が独自の工夫・努力によって消費者行政を充実させることは当然であるが、消費者行政に対する地方自治体の意識や体制は格差がある。加えて、地方自治体が担っている消費者行政の業務には、相談情報を国に集約するパイオ・ネットシステムへの入力作業など、国全体の利益のために行っているものも存在する。現在、国からの支援には地方消費者行政活性化交付金などが存在するが、いずれも期間限定の支援に留まっており、国は地方消費者行政充実のために継続的かつ実効的な財政支援を行うべきである。

 あわせて、国は小規模な区市町村がよりスムーズに消費者行政の強化を行うことができるよう、地方自治体にとって取り組みやすい制度設計を具体的に示すべきである。

 さらに、消費生活相談窓口を現場で担っている消費生活相談員の地位・待遇も、期限付きの非常勤職員の扱いが大半であり、その地位の安定と専門性の向上を図ることが困難な状況にある。住民が安心して相談できる消費生活相談窓口を実現するために、消費生活相談員の専門性の向上とともに、地位の安定、待遇の改善に向けた制度の整備も重要である。

 よって、国会及び政府に対し、地方消費者行政の支援について次の事項を要請する。

          記

.国は、地方自治体の消費者行政の充実に確実につながるよう、地方消費者行政活性化基金等の延長も視野に入れつつ、一定の幅を持たせながらも使途を消費者行政と明示した継続的かつ実効的な財政支援を行うこと。

.国は、あるべき相談窓口の姿について一定の目安を提示するとともに、都道府県と区市町村とが広域的に連携して相談窓口を設置する方策など、地方自治体にとって利用しやすい制度枠組みを提示すること。

.消費者が安心して相談できる消費生活相談窓口の充実・強化を図るため、相談を担う専門家である消費生活相談員を含め、非常勤の立場であっても、専門性に見合った待遇のもとで安定して勤務できる専門職任用制度を整備すること。

 なお、制度の創設にあたっては国民の消費者行政に対する高い期待に応え得る、更なる高い資質・能力を持つ相談員の養成に努めること。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、消費者及び食品安全担当大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 ただいまの議決により、区民委員会に付託した第4号請願、地方消費者行政を充実させるため、地方消費者行政に対する国による実効的支援を求める意見書を政府等に提出することを求めることについては、みなす採択となりますので、さよう御了承願います。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第14、議員提出議案第13号、震災からの復興に向けた補正予算の早期成立を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第13号 震災からの復興に向けた補正予算の早期成立を求める意見書

 

○議長(大内しんご) 日程第14、議員提出議案第13号、震災からの復興に向けた補正予算の早期成立を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。篠国昭議員。

      〔篠国昭議員登壇〕

○36番(篠国昭) ただいま議題に供されました議員提出議案第13号、震災からの復興に向けた補正予算の早期成立を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 震災からの復興に向けた補正予算の早期成立を求める意見書。

 3月11日に発生した東日本巨大地震・大津波被害からの本格的な復興は被災地のみならず、日本経済全体の復興を意味することになります。

 わが国全体が非常事態である今、政府が迅速に復興に向けた大規模な補正予算を編成し、執行していくことが、被災者に安心を与え、自治体が躊躇なく的確な事業を実施することにつながります。

 したがって、一刻も早い復興に向けて、更なる補正予算を編成し、本格的な復興に向けた力強いメッセージを内外に発信することは、国会及び政府に課せられた重大な使命と考えます。

 よって、国会及び政府におかれては、今般の未曾有の大災害から一刻も早い復興を実現するため、まずは早期に第2次補正予算の成立を図るよう、強く要望いたします。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、内閣官房長官、経済財政担当大臣、国家戦略担当大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第15、議員提出議案第14号、当面の電力需給対策に関する意見書を先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第14号 当面の電力需給対策に関する意見書

 

○議長(大内しんご) 日程第15、議員提出議案第14号、当面の電力需給対策に関する意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。篠国昭議員。

      〔篠国昭議員登壇〕

○36番(篠国昭) ただいま議題に供されました議員提出議案第14号、当面の電力需給対策に関する意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 当面の電力需給対策に関する意見書。

 3月11日に発生した東日本大震災に伴い、東北電力・東京電力管内地域は原子力発電所の停止などにより電力供給が大幅に減少しました。さらに、菅直人内閣総理大臣による中部電力浜岡原子力発電所の停止要請により、夏場の電力不足問題は東日本のみならず全国的な問題に発展しています。

 電力供給力不足は国民生活や日本経済全体に大きな影響を及ぼすことから、政府は今夏の電力需給対策に加え、将来的な新エネルギー戦略を見据えた施策を速やかに打ち出す必要があります。しかしながら、政府の電力需給対策本部が5月に発表した対策では国民に節電を呼び掛けるばかりで、節電のインセンティブが働くような施策が盛り込まれませんでした。夏場の電力不足を前に国会及び政府は、予算措置を含めた電力需給対策を早急に打ち出すべきです。

 よって、国会及び政府におかれては、下記項目について速やかに実現を図るよう強く要望します。

.自家発電設備、太陽光発電・蓄電池、太陽熱利用システムの導入補助を大幅に拡充すること。

.LED照明設備の導入補助や、エコポイント制度の復活等、国民に対して節電のメリットが実感できる施策を早急に実施すること。

.稼動中の原子力発電所の災害対策について、政府として早急に指針を示し、安全対策を講じること。

.電力需給のひっ迫が長期化することを踏まえた、法制度の見直しや運用改善について早急に検討し、必要な事項を実施すること。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、経済産業大臣、環境大臣、内閣官房長官、国家戦略担当大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。

 この際、本日の日程をさらに追加し、日程第16、議員提出議案第15号、教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した教科書の採択を求める決議を先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第15号 教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した教科書の採

択を求める決議

 

○議長(大内しんご) 日程第16、議員提出議案第15号、教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した教科書の採択を求める決議を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。篠国昭議員。

      〔篠国昭議員登壇〕

○36番(篠国昭) ただいま議題に供されました議員提出議案第15号、教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した教科書の採択を求める決議につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した教科書の採択を求める決議。

 平成18年の教育基本法改正では、新たに「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」ことが教育の目標の一つとして示された。

 これを受けて改正された学校教育法では、義務教育の目標の一つとして、「我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導く」ことが規定された。

 これらの教育法規の改正に基づいて改訂した学習指導要領により、教科書会社は教科書の編纂を行なった。本年3月には、中学校教科書における検定結果が文部科学省より発表され、夏の教科書採択に向け、各教育委員会は準備に入ったところである。

 文部科学省の教科用図書検定調査審議会は、教育委員会が装丁や見映えではなく、内容を考慮した綿密な調査研究を公正かつ適正に行い、各採択権者の権限と責任のもと、地域実情に最も適した教科書を採択していくことや、教育基本法の改正内容や学習指導要領の改訂を十分理解し、適切な教科書採択を行なうよう求めている。

 よって、中野区議会は、教育委員会において、下記の事項を踏まえ、公正かつ適切な教科書採択が行なわれるよう強く求める。

.審議会の答申を踏まえ、教育委員会の委員その他学校関係者に教育基本法及び学校教育法の改正並びに学習指導要領改訂の趣旨について周知徹底を図り、教育課程が改善されたことに対する理解を深めること。

.各教科書が教育基本法、学校教育法や学習指導要領に照らし、教育の目標を達成し得るものとなっているのか評価の指標を設け、各教科書の特徴や個性、表記に関する比較検討ができるよう調査研究を行なうこと。

.教育委員会の責任のもと、教育基本法、学習指導要領の目的・目標等の達成を目指し、最も適した教科書を採択すること。

 以上、決議する。

 年月日。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 これより討論に入ります。

 浦野さとみ議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。浦野さとみ議員。

     〔浦野さとみ議員登壇〕

○20番(浦野さとみ) ただいま上程されました議員提出議案第15号、教育基本法・学習指導要領の目標を達成するため、最も適した教科書の採択を求める決議について、日本共産党議員団の立場から反対の討論を行います。

 第1に、本決議は、文部科学省の教科用図書検定調査審議会の答申を理由に、議会が教育委員会に対し政治的干渉・介入をするものです。

 第2に、来年の中学校教科書の採用に当たっては、国の教科書検定で合格した中から、特定の教科書を各教育委員会で採択させようとする動きが強まっています。自民党内では、教科書問題についての「日本の前途と歴史教科書を考える議員の会」が活動を再開し、特定の教科書採択を進める運動を展開しています。また、侵略戦争を美化している日本(にっぽん)会議は、公民や地理の教科書で、特定の教科書が高得点となるよう採点をつけ評価しています。

 今回の決議は、まさにこうした流れを推し進めようとすることをねらったものです。

 審議会答申の中にある、【地域実情に最も適した教科書を採択していく】、このことを尊重するのであれば、現場の子どもたちや先生、学校ごとの意見こそ尊重すべきです。これに議会があえて教科書採択に条件をつけたりすることを求めることは、まさに教育への政治的干渉であり、極めて危険なことです。

 以上を指摘し、反対討論といたします。(拍手)

○議長(大内しんご) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第17、議員提出議案第16号、原子力発電からの撤退を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第16号 原子力発電からの撤退を求める意見書

 

○議長(大内しんご) 日程第17、議員提出議案第16号、原子力発電からの撤退を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。長沢和彦議員。

     

長沢和彦議員登壇〕

○31番(長沢和彦) ただいま議題に供されました議員提出議案第16号、原子力発電からの撤退を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は案文の朗読をもってかえさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 原子力発電からの撤退を求める意見書。

 福島第一原子力発電所の事故は、日本と世界の人びとに大きな衝撃を与えました。歴代政府が、「安全神話」にしがみつき、繰り返しの警告を無視して安全対策をとらなかったことが、どんなに深刻な結果をもたらすかも明瞭となりました。原発に依存したエネルギー政策を、このまま続けていいのかという世論が高まっています。

 現在の原子力発電の技術は未完成で、きわめて危険なものです。原子力発電は莫大な放射性物質(死の灰)を排出しますが、それをどんな事態が起きても閉じ込めておく完全な技術は存在しません。

 そして、ひとたび大量の放射性物質が放出されれば、被害は深刻かつ広範囲で、将来にわたって影響を及ぼします。そうした原子力発電所を、世界有数の地震・津波国であるわが国に、集中的に建設することは危険きわまりないことです。日本に立地している原子力発電所で、大地震・津波にみまわれる可能性がないと断言できるものは一つもありません。

 よって、中野区議会は国会及び政府に対し、原子力発電からの撤退を決断し、原子力発電所をゼロにする期限を定めたプログラムをつくることを強く求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、経済産業大臣、国土交通大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 これより討論に入ります。

 平山英明議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。平山英明議員。

     

平山英明議員登壇〕

○14番(平山英明) ただいま上程されました議員提出議案第16号、原子力発電からの撤退を求める意見書について、公明党議員団の立場から反対の討論を行います。

 共産党議員団が提案しているこの意見書の意図は、脱原発を唱え、最大限政治利用しようとする以外の何物でもないと、まず断じておきます。

 なぜなら、この意見書には、脱原発による影響について一言も触れようとせず、国民生活や、我が国経済への懸念すら示されないことは無責任の限りです。また、あたかも原発を停止すれば、すべてが安全であるような記述はまやかしです。停止の有無にかかわらず、災害に備え、より強固な安全対策は断じて推し進めなければならないものです。

 そもそも、枯渇が叫ばれ、埋蔵量に限りがある化石燃料を中心とするエネルギーに依存し、足らず仕舞いを原子力に依存してきたのは、言うまでもなく他の代替エネルギーの開発普及が、コストや効果の面から十分でなかった側面が大きいからです。仮に、我が国が必要とするエネルギーを代替エネルギーで十分に賄うことができたのであれば、わざわざリスクをしょい込む原子力発電に依存すべきとの見解を述べる人はいなかったであろうことは明白です。ゆえに、脱原発か否かの極論だけを振り回しても問題解決に至りません。脱原発か否かの前に、論ずべき大事な課題があります。我が国の真に必要とするエネルギーの総量、最大使用量そのものを見直す議論をまずもってしなければなりません。

 国民生活を安定的に向上させつつ、我が国経済を持続的に発展させていくことが可能なエネルギー総量、最大使用量の議論であり、国民個々人の生活レベルまで及ぶ議論が必要不可欠です。また、エネルギーの不足を他のエネルギーに求めるだけでなく、エネルギーの効果的利用をさらに推進する議論も必要です。エネルギーの効果的利用を推進することこそが、最も効果的なエネルギー政策であるとも言えます。

 福島第一原子力発電所の事故により行った計画停電は、エネルギー欠如による都市機能の麻痺や、社会生活の困窮、経済活動の低迷を引き起こし、また事故や治安維持の問題、医療現場等における生命の危機にも及びました。そして、この夏の電力供給不足の問題は、梅雨明けから日本列島を襲う猛暑の中での国民生活や日本経済に多大な影響をもたらしています。

 電力不足が深刻化する中、国民の生命、健康を脅かすブラックアウトだけは断じて避けなければなりません。また計画停電もしかりです。これらの課題に対し、何ら触れることなく脱原発だけを語ることは、国民生活をないがしろにしているとさえ言えます。だからこそ、言い方を変えれば、「脱原発」の前に、「脱エネルギー消費大国」の議論を優先的に行う必要があると考えます。

 代替エネルギーのさらなる開発と普及促進の議論も欠かせません。太陽光や風力が電力供給全体の1%にも満たない現段階からの引き上げは、容易なことではありませんが、必須の課題です。

 また、自然エネルギーを中心とするクリーンエネルギーの導入は、現在のところ、国民にエネルギーコストが大幅に上昇することの覚悟を迫ることとなります。

 政府・民主党が決定した東電及び各電力会社と、国の賠償スキームでは、国民負担や電気料金への加算で大半を賄うこととなり、さらなる国民への負担増は避けられないものとなっています。この観点を抜きにエネルギー政策を論じれば空論となります。

 一方、いまだ収束の見えない福島第一原子力発電所の事故は、国民の生命、健康に多大な不安を生じさせ、避難を余儀なくされた住民の仕事や生活に希望の見えない状態を生み出しているのは紛れもない事実です。

 原子力発電については、その安全性をいま一度見直す必要が生じており、原子力発電への依存をふやしていくとの国のエネルギー政策についても、転換を含む国民的議論が求められていることは言うまでもありません。

 現在のエネルギー不足を一過性の「現象」ととらえるのではなく、エネルギー政策の国民的な議論としていくことが最も大切です。

 最後に、今、国が最優先で行うべきことは、被災者と国民の生命・健康を守り、不安を払拭させるために全力を挙げて一刻も早い事故の収束を図るとともに、他の原子力発電施設についても、稼動・停止にかかわらず、さらなる安全性を確保するための新たな安全基準を定め、実行することであることを申し上げ、反対の討論といたします。(拍手)

○議長(大内しんご) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより起立により採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第18、議員提出議案第17号、前監査委員 本橋一夫さんに対する感謝状贈呈に関する決議を先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第17号 前監査委員 本橋一夫さんに対する感謝状贈呈に関する決議

 

○議長(大内しんご) 日程第18、議員提出議案第17号、前監査委員 本橋一夫さんに対する感謝状贈呈に関する決議を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。篠国昭議員。

      〔篠国昭議員登壇〕

○36番(篠国昭) ただいま上程されました議員提出議案第17号、前監査委員 本橋一夫さんに対する感謝状贈呈に関する決議につきまして、提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。

 前代表監査委員の本橋一夫さんは、このたびその任期を終了し、退職されました。本橋さんは、昭和46年4月東京都に入り、昭和54年4月中野区へ入区され、昭和59年には企画部副主幹に就任されました。

 それ以来、桃園地域センター所長、もみじ山施設開設準備担当副参事、もみじ山施設開設準備課長、社会教育部副参事、中野駅周辺地区整備部推進課長、建設部参事、福祉部介護保険担当部長、保健福祉部福祉担当部長、監査事務局長、区民部長、区民生活部長、管理会計室特命担当参事の要職を歴任され、平成19年7月1日に中野区常勤監査委員に就任されました。

 地方自治体の置かれた状況は、地方分権の確立と経営革新の推進、そのための財政基盤の強化が求められており、また財政健全化に関する法律が施行された時期でもありました。

 このため、社会経済情勢の変化に対応した監査機能の充実を図り、自治体の予算執行の適正化やチェック機能の向上を実現することが急務でありました。

 こうした時期に、中野区での豊かな行政経験と幅広い識見を持った本橋さんが監査委員に就任され、強い指導力をもって職務にあたられたことは、監査委員の独立性・中立性・客観性の確立に大きく貢献されました。また、監査能力の向上に努めるとともに、チェック機関としての監査機能の強化に尽力をされてきました。

 そのことは、財務監査、事務監査、決算審査や財政健全化の審査などにおいて、適切公正な報告として取りまとめられてきたところです。

 これら報告で提示された意見は、中野区の行財政の健全化や事務改善など、今後の区政運営の検討の方向性についても、多くの卓見を示したものでありました。

 このたび任期を満了され、退職されることになりましたが、本橋さんのこれまでの功績をたたえ、その御苦労に対し、感謝の意をあらわすため、ここに本議案を提出する次第であります。

 同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件については、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。

 この際、本日の日程を追加し、日程第19、議員提出議案第18号、議員の派遣についてを先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

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 議員提出議案第18号 議員の派遣について

 

○議長(大内しんご) 日程第19、議員提出議案第18号、議員の派遣についてを上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。平山英明議員。

     

平山英明議員登壇〕

○14番(平山英明) ただいま議題に供されました議員提出議案第18号、議員の派遣についての提案理由の説明を申し上げます。

 本議案は、第49回東京河川改修促進連盟総会及び促進大会に議員を派遣しようとするものです。

 同総会及び大会は平成23年8月4日に開催されるもので、安全で水害のない水と緑豊かな潤いあふれる生活環境をつくるために、河川改修の早期完遂と内水対策の早期実現を図ることを目的としております。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げて、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件は委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

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 平成22年度中野区一般会計繰越明許費繰越計算書について

 

○議長(大内しんご) 日程第8、平成22年度中野区一般会計繰越明許費繰越計算書について報告いたします。理事者の報告を求めます。

      〔副区長金野晃登壇〕

○副区長(金野晃) ただいまの平成22年度中野区一般会計繰越明許費につきまして、繰越計算書に基づき御報告いたします。

 これは、平成22年第3回定例会及び第4回定例会並びに平成23年第1回定例会で議決されました、平成22年度中野区一般会計補正予算の繰越明許費に係るもので、その内容は、弥生保育園の増築及び耐震補強工事に係る経費7,125万円、神田川の新橋拡幅整備に係る経費3,393万円、中野駅地区第1期整備事業に係る経費3億3,534万6,000円、国家公務員宿舎等の解体工事に係る経費3,771万7,000円を、それぞれ平成23年度に繰り越したものです。

 繰り越しの財源は、既収入特定財源2億2,434万6,000円、未収入特定財源1億1,100万円、一般財源1億4,289万7,000円です。

 繰り越しました理由は、いずれも事業の執行が2年度にわたるためです。

 本件につきまして、よろしく御了承くださいますようお願い申し上げます。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、以上で報告を終わります。

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 平成22年度中野区区政情報の公開に関する条例の運営状況について

 

○議長(大内しんご) 日程第9、平成22年度中野区区政情報の公開に関する条例の運営状況について報告いたします。

 本件については、中野区区政情報の公開に関する条例第17条の規定に基づき、区長から6月20日付の配付文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。

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 平成22年度中野区個人情報の保護に関する条例の運営状況について

 

○議長(大内しんご) 日程第10、平成22年度中野区個人情報の保護に関する条例の運営状況について報告いたします。

 本件については、中野区個人情報の保護に関する条例第40条の規定に基づき、区長から6月20日付の配付文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。

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 平成22年度中野区職員倫理条例の運営状況について

 

○議長(大内しんご) 日程第11、平成22年度中野区職員倫理条例の運営状況について報告いたします。

 本件については、中野区職員倫理条例第11条の規定に基づき、区長から6月20日付の配付文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。

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 法人の経営状況を説明する書類の提出について

 

○議長(大内しんご) 日程第12、法人の経営状況を説明する書類の提出について報告いたします。

 本件については、地方自治法第243条の3第2項の規定に基づき、区長から6月20日付の配付文書のとおり、中野区土地開発公社、財団法人中野区中小企業退職金共済会及び野方駅整備株式会社の経営状況を説明する書類が提出されましたので、さよう御了承願います。

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 株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について

 

○議長(大内しんご) 日程第13、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について報告いたします。

 本件については、議会の議決すべき事件等に関する条例第2条の規定に基づき、区長から6月20日付の配付文書のとおり、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類が提出されましたので、さよう御了承願います。

 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元に配付の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

   常任委員会所管事務継続調査件名表

          平成23年第2回定例会

 

総務委員会

 1 政策、計画及び財政について

 1 平和、国際化、人権及び男女平等について

 1 広報及び広聴について

 1 組織及び人事について

 1 会計、決算及び事業の評価・改善について

 1 危機管理について

 

区民委員会

 1 区民相談及び消費生活について

 1 住民情報システムについて

 1 戸籍及び住民基本台帳等について

 1 区税について

 1 国民健康保険、後期高齢者医療及び介護保険等について

 1 環境及び地球温暖化対策について

 1 清掃事業及びリサイクルについて

 1 生活環境について

 

厚生委員会

 1 地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について

 1 保健衛生及び社会福祉について

 1 保健所及び福祉事務所について

 1 スポーツ、文化及び生涯学習について

 

建設委員会

 1 安全で快適に住めるまちづくりについて

 1 産業振興及び都市振興について

 1 道路・公園等の整備について

 1 防災及び都市安全について

 

子ども文教委員会

 1 学校教育の充実について

 1 学校と地域の連携について

 1 知的資産について

 1 子育て支援及び子どもの育成について

 

○議長(大内しんご) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。

 お手元に配付の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申し出がありますので、これを申し出どおり継続調査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

議会運営委員会所管事項継続調査件名表

          平成23年第2回定例会

 

 1 議会の運営について

 1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について

 

○議長(大内しんご) 以上で本日の日程を全部終了いたしましたので、散会いたします。

 平成23年第2回中野区議会定例会を閉じます。

      午後2時13分閉会