平成24年10月12日中野区議会本会議(第3回定例会)
平成24年10月12日中野区議会本会議(第3回定例会)の会議録
24.10.12 中野区議会第3回定例会(第4号)

.平成24年(2012年)10月12日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(42名)

  1番  若  林  しげお         2番  高  橋  かずちか

  3番  木  村  広  一        4番  甲  田  ゆり子

  5番  小  林  ぜんいち        6番  中  村  延  子

  7番  石  坂  わたる         8番  後  藤  英  之

  9番  石  川  直  行       10番  内  川  和  久

 11番  ひぐち   和  正       12番  いでい   良  輔

 13番  白  井  ひでふみ       14番  平  山  英  明

 15番  南     かつひこ       16番  森     たかゆき

 17番  いながき  じゅん子       18番  林     まさみ

 19番  小宮山   たかし        20番  浦  野  さとみ

 21番  伊  東  しんじ        22番  佐  野  れいじ

 23番  北  原  ともあき       24番  吉  原     

 25番  小  林  秀  明       26番  久  保  り  か

 27番  酒  井  たくや        28番  奥  田  けんじ

 29番  近  藤  さえ子        30番  金  子     洋

 31番  長  沢  和  彦       32番  大  内  しんご

 33番  伊  藤  正  信       34番  高  橋  ちあき

 35番  市  川  みのる        36番  篠     国  昭

 37番  やながわ  妙  子       38番  佐  伯  利  昭

 39番  むとう   有  子       40番  か  せ  次  郎

 41番  来  住  和  行       42番  岩  永  しほ子

.欠席議員

      な  し

.出席説明員

 中 野 区 長  田 中 大 輔      副  区  長  金 野   晃

 教  育  長  田 辺 裕 子      政 策 室 長  竹 内 沖 司

 経 営 室 長  川 崎   亨      都市政策推進室長 長 田 久 雄

 地域支えあい推進室長 瀬 田 敏 幸    区民サービス管理部長 登   弘 毅

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 髙 橋 信 一     健康福祉部長   田 中 政 之

 保 健 所 長  山 川 博 之      環 境 部 長  小谷松 弘 市

 都市基盤部長   尾 﨑   孝      政策室副参事(企画担当) 野 村 建 樹

 経営室副参事(経営担当) 戸 辺   眞

.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  篠 原 文 彦      事務局次長    青 山 敬一郎

 議事調査担当係長 佐 藤   肇      書     記  関 村 英 希

 書     記  河 村 孝 雄      書     記  東   利司雄

 書     記  丸 尾 明 美      書     記  土 屋 佳代子

 書     記  細 川 道 明      書     記  江 口 誠 人

 書     記  鈴 木   均      書     記  永 見 英 光

 書     記  竹 内 賢 三      書     記  香 月 俊 介

 

 議事日程(平成24年(2012年)10月12日午後1時開議)

日程第1 認定第1号 平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について

     認定第2号 平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について

     認定第3号 平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について

     認定第4号 平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

     認定第5号 平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について

日程第2 第54号議案 中野区行政財産使用料条例の一部を改正する条例

     第55号議案 和解について

     第59号議案 区道街路灯照明器具取替工事請負契約

     第65号議案 和解及び損害賠償額の決定について

日程第3 第61号議案 中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例

     第62号議案 中野区立高齢者福祉センター条例の廃止等に関する条例

日程第4 第63号議案 中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例

日程第5 第64号議案 中野区子どもの医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例

日程第6 議会の委任に基づく専決処分について

日程第7 平成24年特別区人事委員会勧告等について

追加議事日程

日程第8 議員提出議案第13号 中野区議会会議規則の一部を改正する規則

日程第9 議員提出議案第14号 議員の派遣について

日程第10 議会の委任に基づく専決処分について

 

      午後1時00分開議

○議長(大内しんご) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 これより日程に入ります。

──────────────────────────────

 認定第1号 平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について

 認定第2号 平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について

 認定第3号 平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について

 認定第4号 平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

 認定第5号 平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について

  (委員長報告)

 

○議長(大内しんご) 日程第1、認定第1号から認定第5号までの計5件を一括議題に供します。

 

平成24年(2012年)10月11日

 

中野区議会議長 殿

 

       決算特別委員長 佐野 れいじ

  (公印省略)

決算の審査結果について

 

本委員会に付託された下記決算は、審査の結果、原案を認定すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

 

決定月日

認定

1

平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について

1011

認定

2

平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について

1011

認定

3

平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について

1011

認定

4

平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

1011

認定

5

平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について

1011

○議長(大内しんご) 決算特別委員会の審査の報告を求めます。佐野れいじ決算特別委員長。

     〔佐野れいじ議員登壇〕

○22番(佐野れいじ) ただいま議題に供されました認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について、認定第2号、平成23年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第4号、平成23年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、以上5件の決算特別委員会における審査の経過概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告を申し上げます。

 なお、決算の内容につきましては、本会議における提案説明や当委員会における詳細な総括説明がありましたので、省略とさせていただきます。

 それでは、初めに審査経過の概要とその結果について御報告申し上げます。

 当委員会は、9月24日の本会議において設置され、同日直ちに委員会を開きました。

 初めに、正副委員長の互選を行い、その後、五つの分科会の設置、分科会分担区分の決定及び分科会委員の選任を行いました。続いて、各分科会の正副主査を選任し、理事会の設置と理事の互選を行いました。そして、直ちに理事会を開会し、審査方法や日程など、決算特別委員会の運営についての協議を行い、その内容を委員会に報告し、決定をいたしました。

 9月25日には経営室長から総括説明を受け、翌26日は、各委員が決算議案を検討するための決算検討日といたしました。そして、9月27日、28日、10月1日及び2日の4日間にわたり、21名の委員が総括的な質疑を行いました。

 なお、総括質疑などに資するため、291件の資料要求を行い、資料の提出を受けました。

 10月3日、4日及び5日の3日間は分科会ごとに審査を行い、10月11日の当委員会において各分科会主査の報告を受けた後、討論を省略して直ちに採決をいたしました。

 採決は認定ごとに行いました。

 初めに、認定第1号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。

 次に、認定第2号について、採決した結果、異議なく認定すべきものと決しました。

 次に、認定第3号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。

 次に、認定第4号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。

 次に、認定第5号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。

 次に、委員会での審査経過における主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告を申し上げます。

 初めに、国民健康保険事業と医療費抑制について、平成23年の国民健康保険料の賦課方式変更に伴う経過措置が終了した後の徴収率に対する影響についてただした上で、引き続き、一般会計から国民健康保険特別会計への繰り出しの抑制に努めるよう求められました。

 次に、平成23年度決算について、歳入に関し、グランドデザインVer.3に描かれた中野のまちの実現等、大規模な計画的事業が見込まれる中、補助金活用の可能性について全庁的に情報を一元化し、活用を図るための体制が必要であると指摘し、制度に精通したエキスパート職員の養成が求められました。

 次に、区民財産活用の問題について、平成23年7月に環境リサイクルプラザを廃止した後の民間事業者への貸し出しについてただした上で、区民の財産が区民のために活かされないのは問題であるとの指摘がありました。

 次に、平成23年度決算について、財政運営上の非常事態の認識に関し、社会保障費の自然増の内容と年間の増加状況をただした上で、将来への危機感を持ち、基金の積み立てなどの施策に着実に取り組んでいくよう求められました。

 次に、中野区の産業成長戦略について、産業振興はどういう結果を目指し、どうなれば区民の利益に資するかを産業振興全体のミッションの視点から問われた上で、戦略プランと効果に対する明確な考え方を立案するよう求められました。

 次に、震災防災対策について、住宅の耐震化率と木造住宅密集地域の不燃領域率にかかる都の数値目標と区の取り組みを問い、災害時における連携についてただすとともに、住民がみずからの問題として防災行動力を向上し、防災意識を高めるための普及啓発を図る必要性が指摘されました。

 次に、防災・減災対策に対して、被災者支援のシステムの導入に向けての進捗状況、導入時期の目標について問われた上で、導入に向け、関係部署を横断的に連携する特別検討部会を早急に設置するよう求められました。

 次に、保育の充実について、未就学児の人口減少予測を低く推計していると指摘するとともに、認可保育園の待機児にかかる計画やグループ型家庭福祉員事業における保育児数が問われ、未就学児を安定して預かる認可保育園の必要性がただされました。

 次に、行政評価について、ことしの傍聴者の人数と行政評価制度のPRについて問われた上で、来年度以後、傍聴者をふやすため、また、傍聴に来た方にわかりやすい工夫をしてほしいとの要望がありました。

 次に、平成23年度決算について、経常収支比率と公債費比率が高水準となった要因の分析・評価についてただし、財政調整基金の残高を維持した計画的な財政運営と滞納整理支援システムの改善やコンビニ収納の拡大による徴収率向上が求められました。

 次に、まちづくりの活性化策について、他都市でのネーミングライツの導入による地域の活性化の効果について区の見解をただした上で、中野四季のまちの道路2路線、F字・L字道路及び中野駅北口の東西連絡路にネーミングライツを導入するよう提案がありました。

 次に、エキスパート職員の認定制度について、従来の専門的な人材育成の取り組みと検証内容をただすとともに、エキスパートに認定した職員に対するキャリアアップの方策を問い、認定制度の成功に向けた計画的な人材育成の取り組みが求められました。

 次に、地籍調査については、平成23年度の調査状況、全体の進捗状況に関して問われた上で、地籍調査の重要性を指摘し、今後起こると言われている大規模地震に備えて、一日も早く地籍調査を完了するよう求められました。

 次に、区立小・中学校の移動教室等について、学校で泳力の強化を重ね、クラスの仲間を気遣いながら泳ぎ切った達成感こそが臨海学園の最大の効果であると指摘し、海の体験事業の参加者の少なさと1人当たりのコストの高さをただした上で、臨海学園の復活が求められました。

 次に、入札について、平成23年度における工事請負契約の入札実施結果のうち、建設工事及び電気工事についてただされた上で、制限付一般競争入札は総合評価方式より落札率が高く、公正な競争が妨げられているのではないかとの指摘がありました。

 次に、地球温暖化防止について、CO2の削減目標が10か年計画では環境基本計画と比較し上方修正されていると指摘し、削減を促進するために、省エネ家電買い替え助成やエコドライブの普及とあわせ、経済的インセンティブを持つ活動主体に効果的に働きかける必要性がただされました。

 次に、区民公益活動について、業務委託の提案制度の採用実績が過去4年間ないことを指摘した上で、本来の制度の趣旨を活かした制度とするために工夫をしていくよう求められました。

 次に、乳がん検診について、自己負担と受診率の関係及び受診率が向上しない理由が問われ、検診を民間に委託し、専門医による視触診とマンモグラフィの同時実施によって、受診者の利便性に配慮した検診環境を整えるよう求められました。

 次に、職員2,000人体制と組織について、平成20年度に管理会計室では区債権の収納率向上対策を策定し、債権の徴収に取り組んできたが、特別区民税については23年度の目標を達成できなかったと指摘し、債権管理担当における今後の未収金対策の取り組みについてただされました。

 次に、HIV・エイズの予防啓発と早期発見のための抗体検査について、早期発見・早期治療の有用性にかかる周知の強化をただし、12月のエイズ予防月間に予防啓発のシンボルとして、議員・職員によるレッドリボンの着用を提案するとともに、検査情報にかかる広報の工夫が求められました。

 次に、中野富士見中学校跡施設整備基本計画について、乳幼児広場、一時保育室の利用方法、設置目的について問われた上で、部屋の配置について懸念が示されました。

 以上が主な質疑、要望及び問題点の指摘であります。

 そのほか、東京都地域防災計画修正(素案)について、事業見直しによる職員2,000人体制の前倒しについて、区有施設の長寿命化について、スポーツの振興について、中野区ホームページについて、教育問題について、地域の見守り・支えあいについて、高齢者の入浴事業について、観光まちづくりについて、なかの里・まち連携について、成年後見制度の充実について、中野区の人口増加の影響について、規制外の重層長屋について、会計事務について、国民健康保険に加入している外国人住民への対応について、要配慮児童と成人後に福祉的支援が必要な方への支援について、弥生町三丁目地区周辺まちづくりについて、などについての質疑及び要望等がございました。

 なお、決算特別委員会は、議員全員をもって構成されていることから、質疑等の紹介は以上のとおり概要といたします。

 詳細につきましては、決算特別委員会の会議録により御承知いただきたいと存じます。

 また、各分科会における質疑応答につきましては、当委員会において、各分科会主査から詳細な報告があり、委員会会議録に記載されておりますので、その内容を割愛させていただきます。

 以上、簡単ではありますが、決算特別委員会における審査の経過の概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等についての御報告を終わらせていただきます。

○議長(大内しんご) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。

 来住和行議員、ひぐち和正議員、林まさみ議員、木村広一議員から討論の通告書が提出されていますので、順次、通告議員の討論を許します。

 最初に、来住和行議員。

      〔来住和行議員登壇〕

○41番(来住和行) ただいま議題に供されました認定第1号、平成23年度中野区一般会計決算、認定第3号、同国民健康保険事業特別会計決算、認定第4号、後期高齢者医療特別会計決算、認定第5号、介護保険特別会計の歳入歳出決算に対し、日本共産党議員団を代表して一括して反対討論を行います。

 決算年度は、子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌の3ワクチン接種の助成が実施されたこと、また、3.11大震災においては、被災地の救済・復興支援を補正予算の計上で緊急に対応したことについて評価するものです。

 区民の暮らしの実態は、前年度と比較すると5億1,000万円余の減となった特別区民税の歳入にはっきりと示されました。納税義務者数の減少と1人当たりの平均所得が2万円も落ち込んだためです。区内納税者1人当たりの年間所得が10年前より37万円も減少していることも見逃すことができません。長期に及ぶ区民所得の減が購買力を落ち込ませる結果となっており、物品販売、賃貸業の多い区内事業所にも深刻な影響が及んでいます。

 区民に身近な地方自治体として、景気低迷と国と東京都の失政から区民生活を守り、支える区政・財政運営が特に求められる年度でした。

 反対理由の第1は、中野駅周辺まちづくりをはじめとした大規模開発優先の予算執行となっていることです。

 当初予算規模を区政史上最高の1,115億円規模としながら、区民には「財政が厳しい」「財政非常事態」を口実にして区民要求にまともにこたえず、区は大規模開発に邁進しています。中野駅地区、東中野駅等の整備費に35億5,000万円余を予算化しながら、10億9,000万円余も次年度に繰り越しました。事業ありきのため、精査を怠った結果と言えます。

 また、都市型産業支援の事業者の選定ができず、900万円を不用額としました。さらに、この年度は大幅な組織改編を行い、職員2,000人体制を標榜しながら都市政策推進室を設け、開発及び関連事業に多くの職員を配置したことに加え、中野駅地区基盤整備では、工事監理・技術支援の委託費として当年度だけで7,000万円余も執行しました。

 一方で、技術職員の不足が生じて、学校耐震化などがおくれとなったことは重大です。また、生活保護世帯増加による受給者へのきめ細かな指導・援助に対応できる職員が不足する状況が続いています。

 ハード・ソフト一体の大規模開発だけは事実上の聖域扱いとしたことへの批判は免れません。

 第2に、歳出削減を至上命題としているために、区民施策を後退させていることです。

 中野区リサイクルプラザを廃止して、施設から環境・消費者団体を追い出し、温暖化支援推進オフィスを開設するとしながら、施設を貸し付ける契約締結の候補者を決定できませんでした。環境対策の拠点を長期に閉鎖する事態を招いている区の責任が厳しく問われます。

 さらに、15カ所の地域センターにあった行政窓口が5カ所の地域事務所に集約された結果、身近での区民サービス提供が遠のき、区民にとって不便を強いることになりました。

 第3に、切実な区民要求にこたえてこなかったことです。

 区立小・中学校の耐震化の先送りとともに、学校間の格差が拡大した施設・設備の改善はおくれたままです。毎年のように保育園待機児の解消を掲げながら、待機児解消もできずじまいです。生活保護受給者の増加と孤独・孤立死が年間200人を超えるなど、貧困と格差が一段と拡大したことへの認識が問われています。

 23年度決算は、財政調整基金は14億2,700万円余を積み立て、残高は204億円としました。歳入では、適正な国と都の補助金などの確保に努めるとともに、歳出については、不用額が前年度と同様に41億円にもなるなど、行き過ぎた進行管理と執行統制を見直し、何より区民生活の実態をきちんととらえ、区民の暮らしに向き合い支える施策として生かすべきであったことを強く指摘しておきます。

 次に、国民健康保険事業は、毎年の保険料負担に加え、旧ただし書き方式への移行に伴い、二重の値上げとなりました。依然として、保険料を払えない世帯への催告件数は14万6,400件余り、滞納処分も466件にも及んでいます。また、短期証、資格証の発行も後を絶ちません。お金のあるなしで通院の足が遠のくことがあってはなりません。保険者として中野区は、国・東京都に対し国保問題の抜本的な改善のために財政支援を求めるべきであることを求めておきます。

 さらに、後期高齢者医療、介護保険についても、高い保険料を払っているのに必要な給付が受けられないという共通の問題があり、高齢者、介護利用者とその家族に深刻な事態と困難を拡大していることを指摘し、決算に対する反対の討論といたします。

○議長(大内しんご) 次に、ひぐち和正議員。

     〔ひぐち和正議員登壇〕

○11番(ひぐち和正) ただいま議題に供されました認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定につきまして、自由民主党議員団を代表いたしまして賛成の討論を行います。

 平成23年度一般会計決算歳入では、景気の低迷に東日本大震災の影響が加わり、区民の平均所得と納税義務者数が減少するとともに、徴収率が低下し、基幹収入の特別区民税が5億円減少いたしました。

 一方、特別区交付金、国庫支出金、都支出金が大幅に増加し、歳入総額としては前年度比37億円、3.6%増の1,089億円となりました。これは中野駅周辺まちづくり、東中野駅前広場整備、また、中央部防災公園などの大規模公園整備などのにぎわい、魅力、安心のまちづくりに資する投資的経費に伴う一時的な増収とはいえ、実質的には大幅な減少であり、その証左として、実質単年度収支が前年度9億円の黒字であったのに対し、23年度には2億5,000万円の赤字になりました。

 一方の歳出は、扶助費の増加が続き、さらにここ数年は公共用地先行取得費等、基盤整備のための公債費の増加が見込まれ、全く予断を許さない状況であります。この扶助費の増加に対しては、我が会派も昨年に引き続き最も重要な課題と認識しており、離職者に向けた就労支援策や生活保護費の不正受給を防ぐなど、さらに踏み込んだ対策が必要であることをこれまでも指摘したところであります。

 23年度は、地域支えあい推進室のすこやか福祉センター事業の推進と、その地域事業展開拠点である区民活動センターの開設、支えあいネットワーク事業が始まり、窓口業務が地域事務所に集約され、証明書自動交付システムが導入された年となりました。こうした取り組みについては、目的に向けての推進を強化すべきと考えますが、事業の執行並びに組織の簡素化が必要であり、検証を重ね、さらに強化・改善するべきと考えます。

 また、23年度は子宮頸がん予防ワクチン接種や小児用肺炎球菌ワクチン接種の助成が始まりました。これら事業については大いに評価し、こうした疾病予防対策による医療費抑制を推進すべきと考えます。

 さらに、新たに始まったなかのエコポイント事業、環境リサイクルプラザの機能転換などの環境対策事業については、事業効果と財源の確保に留意し、慎重に進められることを望みます。

 また、保育園の待機児童対策やトワイライトステイ事業、子育て相談支援システムの整備などの子育て支援策は、少子化対策として、また、区民ニーズにこたえるため進められるべきと考えますが、その支出並びに歳入確保について改善が求められます。

 また、区立学校の再編においても、今後の取り組みが重要であります。

 また、地域に開かれた学校づくりと学力・体力の向上などについては、現場の取り組みが見えづらく、区としても施策の一貫性に欠けることを質疑を通じ指摘させていただいたことを重く受けとめていただきたいと重ねて申し上げます。

 中野区は行財政5か年計画、新しい中野をつくる10か年計画による事業見直し、職員2,000人体制などの取り組みを行ってまいりましたが、その効果も頭打ちの様相を呈しつつあります。今後は、指摘させていただいた事業のみならず、全事業について目的・効果を検証しつつ再構築し、さらなるコストの縮減が必要と考えます。そのためには、責任者と全職員に対し徹底したコスト意識の醸成と意識改革を進めることが必須であり、このことを強く求めまして、賛成の討論といたします。

○議長(大内しんご) 次に、林まさみ議員。

      〔林まさみ議員登壇〕

○18番(林まさみ) ただいま議題に供されました認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定につきまして、反対の立場で討論を行います。

 平成23年度一般会計決算では、街路灯のLED化や、平成23年3月から東日本大震災に区が独自に被災地へ職員を派遣し、復興支援を行っていることなどは評価できます。しかし、一般会計歳入歳出決算は、大変厳しい経済状況の中、23区の平均が5.7%である公債費比率も中野区では12年ぶりに15%台と高い水準に達しており、予断を許さない状況にあります。

 また、繰出金の推移を見ますと、平成23年度は国民健康保険料の未収分として8億円を、介護保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計へはいずれも前年度より増の合計104億円を一般会計から繰り出しています。

 その上、過去の臨時的・投資的経費の経常的支出化が進めば、財源不足は深刻化することが予想される中、産業・都市振興のための事業を推進し、ランニングコストが試算されないまま、南部圏域拠点施設整備支援委託費42万円が執行され、中野富士見中学校跡地に温水プール建設を含む地域スポーツクラブ建設のための調査が行われました。

 さきの決算特別委員会でも、地域スポーツセンターの効果について、運動することで医療費が節減できるとの答弁を繰り返していましたが、その根拠となる調査内容を見ると、新潟県与板町で行われた70歳以上の146人、三重県いなべ市の588人を対象にしたものなどで、中野区と類似箇所の見当たらない地方都市での規模の小さな調査であり、また、運動内容についても、毎日30分歩く人と60分歩く人の医療費の比較だけで、水泳をしたことによる効果については何ら調査もされていません。

 また、プールをつくることで災害時の水の確保につながるとの考えですが、一部の地域の防災のためであれば、公平性に欠けます。民でできることは民でというのであれば、地域スポーツクラブこそが民間を活用して行うべきです。

 また、歳出の削減、歳入の確保により健全な財政運営を目指すとしていますが、区の基幹収入である特別区民税は5年連続減少となり、一般質問でも指摘したように、多くの自治体が収納対策を強化した平成19年度の税源移譲のときから4年たっても、効果的なチーム編成も人的配置も行わず、パフォーマンス的な職員による臨戸徴収を行うことだけに終始したため、数年前にはともに収納率の下位グループに位置していた墨田区に大きく水をあけられることとなりました。

 派遣切りやワーキングプアなど先行き不透明な社会経済の中、生活保護受給者が増加しているため、ケースワーカーが不足している状況が改善されず、生活保護受給者への計画的な訪問が実行されていません。

 リーマンショック以降の厳しい経済状況の中、ふえ続ける生活保護受給者にしっかり対応し、不正受給を監視し、自立支援につなげるための体制を整えず、歳入の確保に努めると言いながら、特別区民税などの未収金対策の強化も行われておらず、平成20年に中野区施設白書を作成しながら、いまだに施設改修計画にも手をつけず、健全な財政運営を行うために新たな施設建設を行わない取り組みなどが十分に検討・検証されているとは思えません。

 何より少子高齢化が進み、先行き不透明な社会経済状況下にあって、いざというときに対応できる健全な財政運営を行っていくことこそが区民にとって安心・安全につながるところ、公債費がふえたことで経常収支比率が4.6ポイント高くなったが、一般財源を極力使わない事業スキームで事業化を進めていると区は説明を繰り返していますが、一般に70%から80%程度が望ましいとされ、その比率が高くなればなるほど財政が硬直化し、独自の事業や新たな行政需要に対応できる余地が減少することになる経常収支比率が、速報値で目黒区の95.9%に次ぐ23区で2番目に高い93.0%と、この10年間で最も高い数値であることは大きな問題です。

 以上の点から、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算について反対いたします。

○議長(大内しんご) 次に、木村広一議員。

      〔木村広一議員登壇〕

○3番(木村広一) ただいま上程されました認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算について、公明党議員団の立場から賛成の討論を行います。

 平成23年度の一般会計決算における歳入総額は1,089億1,437万9,000円で、前年度比3.6%増加の37億1,819万1,000円増となり、歳出総額は1,065億5,853万5,000円で、前年度比3.0%増加の31億450万2,000円増の財政規模となりました。

 歳入面において、一般財源は特別区税が減少したものの、特別区交付金の増加により、前年度比1.0%、7億円増加の666億円となりました。

 特別区税が前年度と比較して2億5,000万円余の減額となっていますが、その要因は、長引く不況も相まって、納税者1人当たりの所得額の減少と、そもそも納税義務者の減少に起因しています。これまで増加傾向にあった納税義務者数が前年度に続き減少傾向に入ったことは注視すべきことです。

 特定財源は423億円で、前年度比7.8%、31億円の増となっています。国庫支出金は17.1%増の184億円余、都支出金は18.2%増の68億円余となり、特に国庫支出金、都支出金は過去10年間で最高額となりました。必要な事業を見きわめながら、国や都の特定財源を活用していくことは、今後の区の事業展開を考えれば大事な視点です。

 歳出面においては、公債費が86.9%増の134億円余と大きく増加しました。これは、主に(仮称)本町五丁目公園、(仮称)南部防災公園、中野中学校拡張用地などの多額の公共用地先行取得等事業債の償還の増加によるものです。

 また、扶助費が前年度比6.4%増の283億円余と、平成13年度以降連続して増加をしています。

 23年度の義務的経費は、前年度と比べ12.2%増の70億円と大幅な増加で、歳出総額に占める割合は、前年度比4.9%増の60.4%となりました。

 財政指標における経常収支比率は、前年度を4.6ポイント上回る93.0%となり、11年ぶりの90%台、23区では2番目に高い数字で、財政構造の硬直化が進んだと思います。

 事業の執行においては、都市政策推進費の歳出決算状況は、予算現額に対して執行率63.7%と極端に低く、さらに、執行残の約8割が繰越明許として24年度に繰り越されている点は、今後も大規模な事業を予定していることから大きな課題であると強調しておきます。

 23年度は中野区地域支えあい活動の推進に関する条例が施行され、区が掲げる見守り支えあいがスタートした年でありました。区民の生活をより安心なものとするため、地域における見守り支えあいの制度構築をさらに推し進めていく必要があることと、我が会派が重ねて主張してきた新たなる緊急通報システムが必要であると確認しておきます。

 各施策においては、区民サービス管理分野では、区民サービスの向上のための住民票等のコンビニ交付のスタート、子ども教育分野では、区立幼稚園2園のホール冷房化、若宮小学校での特別支援学級の増設、健康福祉分野では、子宮頸がん予防ワクチン接種、小児肺炎球菌ワクチン予防接種への助成の開始、ひとり暮らし高齢者等緊急医療情報キットの配付、都市基盤分野では、省エネや区内産業の活性化にも寄与する街路灯LED化の拡充・推進、緊急輸送道路等沿道建築物耐震診断及び工事等への助成、さらには区内事業者優先の入札制度改革など、これらは我が会派が要望してきた事項でもあり、取り組みを評価いたします。

 23年3月に発生した東日本大震災は、我が国にとって未聞の被害をもたらしました。区においても、防災減災対策をはじめ、今後の区政運営における多くの課題が明らかになりました。その中にあって、警察大学校跡地に完成した待望の中野四季の森公園は、平時においては区民の憩いの場として、災害時においては防災拠点としての役割を担うものです。さらに、誘致された民間企業や各大学の開設は、今後の中野区にとって大きな希望となるものです。

 被災地の復興支援では、国や東京都の指示を待つことなく、即座に柔軟で機動性の高い対応を施し、6月19日には「がんばろう日本!緊急対策中野2011」を策定し、被災地の復興や区内に避難した被災者支援に取り組まれたことは、「人間の復興」に総力を挙げて臨む公明党として高く評価するものです。

 以上を申し上げ、賛成討論といたします。

○議長(大内しんご) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより認定ごとに分けて採決をいたします。

 初めに、認定第1号について起立により採決いたします。

 上程中の認定第1号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、認定第1号は認定するに決しました。

 次に、認定第2号について採決いたします。

 上程中の認定第2号を委員長報告どおり認定するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 次に、認定第3号について起立により採決いたします。

 上程中の認定第3号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、認定第3号は認定するに決しました。

 次に、認定第4号について起立により採決いたします。

 上程中の認定第4号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、認定第4号は認定するに決しました。

 次に、認定第5号について起立により採決いたします。

 上程中の認定第5号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。

       〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、認定第5号は認定するに決しました。

──────────────────────────────

 第54号議案 中野区行政財産使用料条例の一部を改正する条例

 第55号議案 和解について

 第59号議案 区道街路灯照明器具取替工事請負契約

 第65号議案 和解及び損害賠償額の決定について

 

○議長(大内しんご) 日程第2、第54号議案、第55号議案、第59号議案及び第65号議案の計4件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

      〔副区長金野晃登壇〕

○副区長(金野晃) ただいま上程されました第54号議案、第55号議案、第59号議案及び第65号議案の4議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第54号議案、中野区行政財産使用料条例の一部を改正する条例は、次の2点について規定の整備をするものです。第1点目は、職員研修センター第二研修室の目的外使用の廃止に伴い、規定を整備するものです。第2点目は、高齢者福祉センターを段階的に廃止することに伴い、規定を整備するものです。この条例の施行時期は、第1点目につきましては公布の日、第2点目につきましては、弥生高齢者福祉センター及び松が丘高齢者福祉センターの廃止については平成25年4月1日、中野区立高齢者福祉センターの廃止については平成26年4月1日です。

 第55号議案、和解については、区が国から公園用地として取得した中野区中野四丁目2番160の土地において、存在が判明した地下埋設物の撤去に関する損害賠償について、和解を成立させるに当たり、議会の議決をお願いするものです。和解条項の要旨は、国は、地下埋設物の撤去費用に係る賠償金として1,567万4,400円を区に対して支払う、本和解に係る費用は相互の負担とするというものです。

 第59号議案、区道街路灯照明器具取替工事請負契約は、区道街路灯照明器具のLED照明器具への取りかえ工事を行うため、契約を締結するに当たり、議会の議決をお願いするものです。契約方法は一般競争入札、契約の金額は2億4,622万5,000円、契約の相手方は富士・金丸・牧野建設共同企業体です。この工事の完了予定は平成25年3月です。

 第65号議案、和解及び損害賠償額の決定については、区立保育園の園児と歩行者との接触事故に係る損害賠償について、和解を成立させ、損害賠償額を決定するに当たり、議会の議決をお願いするものです。この事故は、平成23年5月18日に、杉並区内の公園で区立保育園の事業の実施中に、園児が相手方と接触したことにより、相手方が転倒し、負傷したものです。事故の態様から見て区に過失があったものと判断し、相手方と交渉を重ねた結果、議案の和解条件により、議会の議決を条件とする仮和解を9月20日に締結したものです。和解条件の要旨は、相手方に生じた損害額を128万7,291円と定め、その全額について区が負担するというものです。

 以上、4議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。

──────────────────────────────

 第61号議案 中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例

 第62号議案 中野区立高齢者福祉センター条例の廃止等に関する条例

 

○議長(大内しんご) 日程第3、第61号議案及び第62号議案の計2件を一括上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

      〔副区長金野晃登壇〕

○副区長(金野晃) ただいま上程されました第61号議案及び第62号議案の2議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。

 第61号議案、中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例は、桃園区民活動センターの分室の廃止に伴い、規定を整備するものです。この条例の施行時期は公布の日です。

 第62号議案、中野区立高齢者福祉センター条例の廃止等に関する条例は、高齢者福祉センターを段階的に廃止することに伴い、所要の規定整備等をするものです。この条例の施行時期は、弥生高齢者福祉センター及び松が丘高齢者福祉センターの廃止につきまして平成25年4月1日、中野区立高齢者福祉センター条例の廃止につきまして平成26年4月1日です。

 以上、2議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。

──────────────────────────────

 第63号議案 中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例

 

○議長(大内しんご) 日程第4、第63号議案、中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例を上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

      〔副区長金野晃登壇〕

○副区長(金野晃) ただいま上程されました第63号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。

 第63号議案、中野区防災会議条例及び中野区災害対策本部条例の一部を改正する条例は、災害対策基本法の改正に伴い、防災会議の所掌事務の追加等を行うとともに、所要の規定整備をするものです。この条例の施行時期は公布の日です。

 本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、建設委員会に付託いたします。

──────────────────────────────

 第64号議案 中野区子どもの医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例

 

○議長(大内しんご) 日程第5、第64号議案、中野区子どもの医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例を上程いたします。

 理事者の説明を求めます。

      〔副区長金野晃登壇〕

○副区長(金野晃) ただいま上程されました第64号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。

 第64号議案、中野区子どもの医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例は、児童福祉法の改正に伴い、中野区子どもの医療費の助成に関する条例、中野区ひとり親家庭等の医療費の助成に関する条例及び中野区立学童クラブ条例の3条例につきまして、規定を整備するものです。この条例の施行時期は公布の日です。

 本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 上程中の議案は、会議規則に従い、子ども文教委員会に付託いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第8、中野区議会会議規則の一部を改正する規則を先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第13号 中野区議会会議規則の一部を改正する規則

 

○議長(大内しんご) 日程第8、議員提出議案第13号、中野区議会会議規則の一部を改正する規則を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。篠国昭議員。

      〔篠国昭議員登壇〕

○36番(篠国昭) ただいま議題に供されました議員提出議案第13号、中野区議会会議規則の一部を改正する規則につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 本規則は、地方自治法の改正により所要の規定を改めるものでございます。本規則の施行は公布の日といたします。

 同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第9、議員の派遣についてを先議するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第14号 議員の派遣について

 

○議長(大内しんご) 日程第9、議員提出議案第14号、議員の派遣についてを上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。平山英明議員。

     

平山英明議員登壇〕

○14番(平山英明) ただいま議題に供されました議員提出議案第14号、議員の派遣についての提案理由の説明を申し上げます。

 本議案は、第23回東京都道路整備事業推進大会に議員を派遣しようとするものです。同大会は、平成24年10月23日に開催されるもので、東京の広域化する交通渋滞の緩和や安全で快適なまちづくりのために、道路、橋梁、鉄道連続立体交差及び都市モノレール等の整備促進を図ることを目的としています。

 同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(大内しんご) 本件について御質疑ありませんか。

     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

──────────────────────────────

 議会の委任に基づく専決処分について

 

○議長(大内しんご) 日程第6、議会の委任に基づく専決処分について報告いたします。

 本件については、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、9月20日付をもって区長からお手元に配付の文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。

 

     24中経経第1740号

     平成24年(2012年)9月20日

 中野区議会議長 大 内 しんご 殿

        中野区長 田 中 大 輔

議会の委任に基づく専決処分について(報告)

 区を当事者とする和解及び損害賠償額の決定について、議会の委任に基づき次のとおり専決処分したので、地方自治法第180条第2項により報告します。

          

【報告案件1】

1 和解(示談)当事者

 甲 中野区民

 乙 中野区

2 事故の表示

 (1)事故発生日時 平成24年(2012年)5月17日午後1時50分頃

 (2)事故発生場所 東京都中野区上高田一丁目甲宅前路上

 (3)事故発生状況 乙の職員がごみ収集作業中、軽小型ダンプ車を運転して甲宅に接する十字路

   を通過しようとした際、甲宅の塀の角に当該ダンプ車の右後部を接触させ、同塀のモルタル部

   分を破損させた。

3 和解(示談)条件

 (1)甲は、本件事故により、損傷した塀の補修工事費として金152,460円の損害を被った。

 (2)乙は、上記損害額について、甲に対し賠償する義務があることを認める。

 (3)乙は、上記損害額を、損傷した塀の補修工事をする業者に直接支払う。

 (4)以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)6月26日

 

【報告案件2】

1 和解(示談)当事者

 甲 株式会社レンタルのニッケン東京外環支店

 乙 中野区

2 事故の表示

 (1)事故発生日時 平成24年(2012年)6月6日午後4時25分頃

 (2)事故発生場所 宮城県宮城郡利府町春日字新堀27-1先交差点

 (3)事故発生状況 乙の職員が、乙が甲からリースしている甲車で石巻街道を宮城県仙台市方面

   に向かって走行し、上記交差点に差し掛かったところ、同交差点左方向から同街道への進入車

   両の有無に気を取られ、センターラインを越えてしまい、反対車線に渋滞で停車中の事故相手

   方車両の右前方部に衝突した。この事故により、甲車の右前方バンパー、右前輪、右サイドミ

   ラー等が破損した。

3 和解(示談)条件

 (1)甲は、本件事故により、甲車の修理費金550,000円の損害を被った。

 (2)乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認める。

 (3)乙は、上記損害賠償額を、甲に対して本件示談成立後2週間以内に甲の指定する方法で支払

   う。

 (4)以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)7月20日

 

【報告案件3】

1 和解(示談)当事者

 甲 株式会社佐々木建設

 乙 中野区

2 事故の表示

 (1)事故発生日時 平成24年(2012年)6月6日午後4時25分頃

 (2)事故発生場所 宮城県宮城郡利府町春日字新堀27-1先交差点

 (3)事故発生状況 乙の職員が、乙がリースしている車両で石巻街道を宮城県仙台市方面に向か

   って走行し、上記交差点に差し掛かったところ、同交差点左方向から同街道への進入車両の有

   無に気を取られ、センターラインを越えてしまい、反対車線に渋滞で停車中の甲車の右前方部

   に衝突した。この事故により、甲車の右前方バンパー、右側ドア、右ステップ等が破損した。

3 和解(示談)条件

 (1)甲は、本件事故により、甲車の修理費金255,770円の損害を被った。

 (2)乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認める。

 (3)乙は、上記損害賠償額を、甲に対して本件示談成立後2週間以内に甲の指定する方法で支払

   う。

 (4)以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)7月23日

 

【報告案件4】

1 和解(示談)当事者

 甲 中野区民

 乙 中野区

2 事件の表示

  甲は、中野駅北口西自転車駐車場の利用に係る定期駐車票を偽造し、当該偽造した定期駐車票を

 使用して平成20年6月から平成23年1月まで及び平成23年5月から平成24年3月までの計

 43か月間にわたって不正に同駐車場を利用していた。これにより、甲は、乙に対して43か月間

 にわたる同駐車場の利用料に相当する金81,700円の損害を与えた。

3 和解(示談)条件

 (1)乙は、本事件により、43か月間にわたる中野駅北口西自転車駐車場の利用料に相当する金

   81,700円の損害を被った。

 (2)甲は、上記損害額について乙に対し賠償する義務があることを認める。

 (3)甲は、上記損害額を、本件示談成立の日から2か月以内に乙に支払う。なお、支払いは乙の

   指定する口座に振り込むこととし、振込手数料は甲の負担とする。

 (4)以上のほか、本事件に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)9月4日

 

【報告案件5】

1 和解(示談)当事者

 甲 中野区民

 乙 中野区

2 事件の表示

  甲は、中野区民が偽造した中野駅北口西自転車駐車場の利用に係る定期駐車票を同区民から譲り

 受け、当該譲り受けた定期駐車票を使用して平成23年2月から平成24年3月までの計14か月

 間にわたって不正に同駐車場を利用していた。これにより、甲は、乙に対して14か月間にわたる

 同駐車場の利用料に相当する金26,600円の損害を与えた。

3 和解(示談)条件

 (1)乙は、本事件により、14か月間にわたる中野駅北口西自転車駐車場の利用料に相当する金

   26,600円の損害を被った。

 (2)甲は、上記損害額について、乙に対し賠償する義務があることを認める。

 (3)甲は、上記損害額を、本件示談成立の日から2か月以内に乙に支払う。なお、支払いは乙の

   指定する口座に振り込むこととし、振込手数料は甲の負担とする。

 (4)以上のほか、本事件に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)9月4日

 

【報告案件6】

1 和解(示談)当事者

 甲 中野区民

 乙 中野区

2 事件の表示

 (1)事件発生日時 平成22年(2010年)12月3日夜間

           平成24年(2012年) 6月1日午後10時頃

 (2)事件発生場所 中野自転車保管場所(東京都中野区中野四丁目14番)

 (3)事件発生状況 甲が、中野自転車保管場所3階屋上のドアガラスを割り、所内に入り込み、

   同所に保管されていた自己名義の撤去自転車を無断で持ち去った。

3 和解(示談)条件

 (1)乙は、本事件により、中野自転車保管場所のドアガラスの交換費用及び自転車撤去手数料相

   当額の合計117,100円の損害を被った。

 (2)甲は、上記損害額117,100円について、乙に対し賠償する義務があることを認め、本

   件示談成立後に乙の指示する方法で支払う。

 (3)以上のほか、本事件に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)9月5日

 

○議長(大内しんご) お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第10、議会の委任に基づく専決処分について報告するに御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議会の委任に基づく専決処分について

 

○議長(大内しんご) 日程第10、議会の委任に基づく専決処分について報告いたします。

 本件については、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、10月12日付をもって区長からお手元に配付の文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。

 

    24中経経第1852号

    平成24年(2012年)10月12日

 中野区議会議長 大 内 しんご 殿

        中野区長 田 中 大 輔

議会の委任に基づく専決処分について(報告)

 区を当事者とする和解及び損害賠償額の決定について、議会の委任に基づき次のとおり専決処分したので、地方自治法第180条第2項により報告します。

          

1 和解(示談)当事者

 甲 中野区民

 乙 中野区

2 事故の表示

 (1)事故発生日時 平成24年(2012年)5月3日午後5時30分頃

 (2)事故発生場所 東京都中野区上高田三丁目9番先路上

 (3)事故発生状況 甲が、上高田中通りを自転車に乗って走行していたところ、前方から走行し

   てきた車両を避けようとした際、乙が電柱に設置した駐車禁止の立看板が突出していたため、

   当該立看板に接触し、着用していた眼鏡を破損した。

3 和解(示談)条件

 (1)甲は、本件事故により、眼鏡の買換え費用金17,640円の損害を被った。

 (2)乙は、過失割合(甲が8割、乙が2割)に従い、上記損害額のうち、3,528円を甲に対

   して賠償する義務があることを認める。

 (3)乙は、上記損害賠償額を、本件示談成立後3週間以内に甲が指定する方法で支払う。

 (4)以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。

4 和解(示談)成立の日 平成24年(2012年)9月27日

──────────────────────────────

 平成24年特別区人事委員会勧告等について

 

○議長(大内しんご) 日程第7、平成24年特別区人事委員会勧告等について報告いたします。

 本件については、地方公務員法第8条及び第26条の規定に基づき、10月10日付をもって特別区人事委員会から一般職の特別区職員の給与について、お手元に配付の文書のとおり報告と意見の申し出があり、あわせて勧告がありましたので、さよう御了承願います。

 次に、陳情の訂正についてお諮りいたします。

 お手元に配付の文書のとおり陳情の訂正の申し出がありますので、これを承認いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(大内しんご) 御異議ありませんので、さよう承認するに決しました。

 

        陳情訂正願

           平成24年9月28日

 

中野区議会議長 殿

        陳情者  住所 中野区

 氏名 中野区民

 

 平成24年2月3日付をもって提出した次の陳情を下記のとおり訂正願います。

 

 第2号陳情 中野区議会定例会のインターネット中継を求めることについて

 

          記

 

(訂正内容)

  主旨中、「及び各委員会」及び「(生中継及び録画中継)」を削除する。

  理由中、1項、「及び各委員会」を削除し、「議場等」を「議場」に訂正する。

  3項、「及び各委員会」を削除する。

  4項として、「本会議以外での中継等についても不断の検討をお願いしたい。」を加える。

 

(訂正理由)

  委員会審査の状況を考慮して。

 

○議長(大内しんご) 次に、陳情の常任委員会への付託について申し上げます。

 お手元に配付の陳情付託件名表(I)に記載の陳情につきましては、記載のとおりそれぞれ所管の常任委員会に審査を付託いたします。

 

      陳情付託件名表(Ⅰ)

《区民委員会付託》

 第17号陳情 国民健康保険料計算方法の「経過措置」の継続について

 第18号陳情 国民健康保険料及び医療機関での窓口負担の軽減制度を知らせる独自の広報物につ

        いて

 

《建設委員会付託》

 第16号陳情 警察大学校等跡地の中央部公園拡張について

 

○議長(大内しんご) 本日はこれをもって散会いたします。

      午後1時59分散会