平成23年09月07日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会
平成23年09月07日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会の会議録
平成23年9月7日中野駅周辺地区等整備特別委員会 中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成23年9月7日〕

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

○開会日 平成23年9月7日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後4時28分

○出席委員(14名)
 白井 ひでふみ委員長
 金子 洋副委員長
 いでい 良輔委員
 平山 英明委員
 森 たかゆき委員
 いながき じゅん子委員
 小宮山 たかし委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 小林 秀明委員
 大内 しんご委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 経営室長 川崎 亨
 経営室副参事(経営担当) 髙橋 信一
 都市政策推進室長 遠藤 由紀夫
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 都市政策推進室副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 服部 敏信
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石田 勝大

○事務局職員
 書記 鈴木 均
 書記 細川 道明

○委員長署名


審査日程
○議題
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について
 中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の検討状況について
       (中野駅周辺まちづくり担当)
 2 中野駅周辺まちづくり推進会議について(中野駅周辺まちづくり担当)
 3 中野区駐車場整備計画(案)について(中野駅周辺整備担当)
 4 中野駅地区第1期整備に伴う庁舎用地の利用について(中野駅周辺整備担当)
 5 中野駅地区第1期整備工事に伴うバス乗降場の移設について(中野駅地区基盤整備担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 初めに、新しく当該委員会の委員になられました小宮山たかし委員を御紹介いたします。
小宮山委員
 初めまして。新しく委員会に入らせていただきました小宮山たかしと申します。まだ右も左もわからないひよっこではありますけれども、皆様の御指導・御鞭撻よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
委員長
 次に、本日の審査日程について御協議いただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩します。

(午後1時02分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時03分)

 休憩中に御確認をいただいたとおり、本日の審査日程(資料1)はお手元に配付してあるとおりですが、所管事項の報告で常任委員会と重複する報告がある場合は、その旨を審査日程に表記することとしましたので、御承知おきください。
 本日、この後すぐ委員会を休憩して、中野駅周辺地区の整備状況についての視察を行い、視察終了後、委員会を再開して所管事項の報告を受けるということで進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について及び中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについてを一括して議題に供します。
 それでは、委員会を休憩いたします。

(午後1時04分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後2時41分)

 休憩中にさまざま本当に御意見ありがとうございます。委員会、今後の進め方とか、所管事項について御協議をいただいたところです。詳細については改めては申し上げませんけれども、皆様の御協力をいただいて進めてまいりたいと思います。
 休憩中に御確認させていただいたとおり、皆様、この当該委員会の進め方、また所管事項について、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 所管事項の報告の3番から5番については、常任委員会においても報告する案件となりますので、御承知おきください。
 それでは、1番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の検討状況についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の検討状況について(資料2)御報告いたします。
 この件につきましては、前回7月1日の当委員会で、中野駅周辺のまちづくりについての御報告の中で、今年度の取り組みとしてVer.3の改定検討を行うというお話をさしあげたところです。今回はその検討状況について御報告をさせていただきます。
 大きな1番です。Ver.3策定の目的です。そもそも、このグランドデザインVer.2を平成21年10月に策定しております。その中では、駅周辺のまちづくりを通じて、東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点を目指すという将来像を示させていただいているところです。
 今般、さらにこの東京の新たな活動拠点、これにふさわしいまちづくりをさらに推進するために、グランドデザインをVer.3へと改定していこうというものでございます。
 基本的にはVer.2で示した将来像がございます。これは各四つの丁目の個性を生かして、それぞれテーマを設けて将来像を示し、さらにそれをつなげる中野駅地区がどうあるべきかといった内容でございました。そこで示した将来像をより豊かなものにしていって、今後、区役所・サンプラザ地区、あるいは南口のまちづくりや、あるいは中野駅についても、第2期以降の整備といった重要なまちづくりがございます。さらに、そういったまちづくりに加えて、にぎわいとか、まちの活性化につながるソフトの考え方、これを盛り込んでいって、ソフト・ハードのまちづくりをより具体的に進めるための指針として、このVer.3を活用してまいりたいというふうに考えているところです。
 大きな2番、現在検討中の構成案と考え方です。これはVer.3の構成をどのように考えているかというものを示させていただいております。
 まず、第1章としては、Ver.3策定の背景というところです。社会的背景とか人口動態といった、そのようなところを少し盛り込みたいなと思っております。
 第2章として、周辺の将来像ということです。この将来像は、Ver.2でもある一定の姿は示させていただいておりますが、それをさらに具体的に豊かにしていこうということで、新たに四つの切り口を設けております。
 まず、一つが将来像1として、最先端の業務拠点というものを掲げております。幾つか箇条書きで書いております。
 多くの集客交流を生み出す業務拠点。いわゆる業務集積としてオフィス床ができるだけではなくて、国内外からビジネス関連の集客とか、各種会合、コンベンションといったようなところで、ビジネスを切り口とした集客をより高めていこうというものです。
 2点目で、立地特性の強みに加え、充実した機能やマネジメントを導入したビジネス環境ということです。中野そのものが非常に新宿にも近い、あるいは地盤がかたいという立地の強みがございます。それに加えて、人材育成とか企業サポートとか、あるいはSOHOといったようなビジネス切り口の業態をふやしていくことで、さらなる魅力向上ができないかといったものです。
 3点目が、憩い空間、高い利便性、多様なアフター5など中野ならではのワークライフバランスの満足度が高い業務拠点を目指そうというものです。これは既存の商店街に加えて、大学や公園等々、さまざまな都市施設ができることによって、中野の業務環境としては非常に、ほかと比べてバラエティーが豊かだといったようなことがあろうかと思います。
 4点目が、これからの時代も持続可能であり続ける中野駅周辺としております。将来的にはほぼ確実に超高齢社会となるということで、そんな中で持続可能なまちであり続けるためには、そういった人材の雇用とか流動であったりとか、そういったことも含めて、国内外の幅広い国籍の人々とか、幅広い世代の人々が快適に働ける環境、そういったものがどういったことなんだろうかといったような視点も盛り込みたいというところです。
 将来像の2点目といたしまして、高度な情報の集積・交流・発信空間というふうにしております。これも幾つか書いております。
 内外のさまざまな情報が行き交い、新たな価値を生み出している空間、多様なメディアによって備えられた情報発信力、先進的に取り組んでいるICTを活用した生活関連サービス、グローバルに飛躍する中野発の知識産業といったようなことを書いております。ICT技術を活用して、高齢者や障害者がより暮らしやすくなることであるとか、健康・医療のサポートであるとか、あるいは大学が進出することによって、そこで得られる知的情報をこういった情報化に乗せてより身近に活用できないかといったような、そんな視点を盛り込みたいといったところです。
 ページ裏面にまいります。
 将来像3といたしまして、個性豊かな文化発信拠点というふうにしております。
 1点目が、「クール」なヒト・モノ・アート・カルチャーの集積・発信拠点と言っております。ここで言っている「クール」というものですが、経済産業省が打ち出しているクール・ジャパン戦略というものがございます。これは日本のいわゆる文化産業、これを国内外に発信していって、その価値を高めていこうといった考え方です。このクール・ジャパンの考え方に倣って、例えば、その「クールナカノ」といったようなキャッチフレーズを用いて、中野のこれから強めていこうと言っているソフト産業、アニメであったりデザインであったり、漫画文化といったようなところを、こういった磨きをかけていけないだろうかといったものです。そういった観点から、例えば1行目は、ヒト・モノ・アート・カルチャーの集積・発信力を高めていこう。身の丈に合ったさまざまな表現の場、こういったものをつくっていきましょう。結果、その「クールナカノ」でにぎわっているまちの姿、あるいはその国際観光都市というような切り口も、この「クールナカノ」といった中から発信していけないだろうかというふうに考えているところです。
 最後4点目、将来像4として、最高レベルの生活空間というものを書いております。
 駅周辺は、警大跡地をはじめとして業務としての床がふえると同時に、また後背には住宅地といったものが並ぶわけです。そういったことも踏まえて、こういった文化・業務拠点・情報発信力に加えて、やはり生活すること自体もこの駅周辺は非常に快適だといったことが必要ではないかというものです。
 1点目が、グローバル人材教育・輩出といったことを書いております。この駅周辺には大学が三つ進出してくるということもございます。そういったことを大学との連携等によって、中野ならではの例えば教育環境の創出ができないだろうかと。そういったことによって、かなりお子様の教育に熱心なファミリー世帯等にとって魅力ある生活空間といったもののつながりが出てくるんではなかろうかといったところです。
 2点目が、どのライフステージにあっても働くことのできるまち。職住近接とか、コミュニティ活動、ソーシャルビジネス、そういったいつの世代においても自分らしい活動ができる、そんな中野駅周辺を目指すべきではなかろうかといった思いです。
 3点目、いつまでも住み続けたくなる住環境、まちなかで気軽にできる健康の維持・増進といったことを掲げております。ユニバーサルデザインでありますとか、安全・快適な基盤整備、住宅環境といったものはやはり当然ながら必要だろうといった思いから書いているところです。
 以上が将来像ということです。
 続いて、第3章といたしまして、駅周辺各地区の整備の方向性を記しております。これは四つの丁目と、あと中野駅地区、それと丁目かかわらず、全体の道路交通ネットワークをどうあるべきかといったものを少し記しております。
 まず、一番上が中野四丁目地区です。これは広敷地、高容積な業務・商業の集積、あるいは広大なオープンスペースを生かした新たな都市空間としての四丁目地区だということです。
 中野三丁目。西側に南北自由通路・橋上駅の計画がございます。それとつながる広場空間、あるいは後背の住宅地を結びつける商業・文化ゾーンを整備・誘導するこの中野三丁目地区と記しています。
 中野二丁目。駅前広場の交通結節機能を強化し、土地の高度利用と交通動線の整備を進め、業務・商業・文化・スポーツ機能の集積を図る地区だということです。これは主に駅前の再開発事業等々の活用が関係してくるかと思っております。
 中野五丁目。現在の商業集積の利便性、回遊性の保持に配慮しながら、土地利用の漸進的な高度化によって、公共空間の確保、あるいは防災・安全性、交通利便性の向上を図っていくべき地区だという書き方をしております。
 最後、中野駅地区です。土地の高度利用によって、高容積・立体化を進め、駅自体の集客機能を高めるとともに、駅広の整備と連動して、各丁目、四つの区域への導入動線を強化すべき地区であろうということです。この中野駅地区自体が、まちの将来像においてどのような可能性があるかといった議論が非常に大事になるのではなかろうかというところでございます。
 最後、道路交通ネットワークです。周辺道路のネットワークの強化とともに、交通関連施設の適正配置によって道路の交通負荷の軽減、水平・垂直方向の歩行者の安全な道路整備と、歩行者動線整備といったような形成が必要だということを書いております。
 最後が第4章といたしまして、その将来像の実現に向けてということで、今後の取り組みやスケジュールといった構成を考えているところです。
 最後、3ページ目です。大きな3番といたしまして、このVer.3策定に関連する取り組みを幾つか書いてございます。
 (1)といたしまして、中野駅周辺まちづくり推進会議の開催としております。この推進会議につきましては、昨年度要綱設置をいたしまして、昨年度2回開催しております。この委員会につきましては、各種区民代表、あるいは地権者、企業様の代表等々、相当幅広い方を委員にしてございます。今年度も次回を9月20日に開催予定をしているところです。Ver.3で示す将来像についての意見交換等をさせていただきたいなというふうに思っているところです。
 (2)といたしまして、まちづくりに係る勉強会の実施というふうにしております。この駅周辺の将来像でありますとか、整備の方向性の検討の参考とするために、少し事業者等と勉強会をしていけたらなというふうに思っているところです。具体的にどのようなスタイルでしていけるのかといったところの検討は、実はまだまだこれからなんですけれども、今、想定しているところとしては、少し事業者さんと個別の意見交換を深めていくような、そんなスタイルはどうであろうかというふうに思っているところです。
 その他、米印で、このほか、株式会社まちづくり中野21がまちづくりに関するアイデア募集を実施する予定というようなことを伺っているところです。
 最後です。4番目、このVer.3策定のスケジュール(予定)でございます。今年度末までにVer.3の素案を策定してまいりたいと思っております。そして年度が明けて、この素案の意見交換会をさせていただき、さらにその意見交換を通じて、素案から案へ大体6月ごろを目安にしていきたい。さらに、案に対してはパブリック・コメント手続等々させていただいて、おおむね夏ごろにはVer.3として固めてまいりたいというふうに思っているところです。
 報告は以上です。
委員長
 それでは、質疑に入る前に、次の報告が推進会議のものなんですけど、これが9月20日で、メンバーが変わって第1回と。皆さんのほうに今、御説明いただいたんですが、まずはそのたたき台というところになります。この点を御承知しておいた上で御議論いただければと思います。
 それでは、ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
平山委員
 いよいよこのVer.3の検討についての話が始まっていくということで、Ver.2と比べて、本当に駅周辺の大きな全体にかかわってくることなので、非常に重要なことだと思っているんですが、将来像1、2、3、4と出していただいて、ちょっとわかりづらいなというところもかなりあるのと、この将来像の1と2と3と4がリンクするものなんだろうかというような疑問もあるんですが、ちょっと全体的な感想として、この駅周辺のことについて、最高レベルの生活空間をつくりますとか、個性豊かな文化発信拠点をつくりますとか、もろもろのことが述べてあるんですけども、この辺一帯の開発なので、それは当然そういうことなのかもしれませんけども、でも、中野区にとっても大きなことなわけですよね。それで、前のほうを見ると、国内外のビジネスの交流の拠点等々という話もあったり、あるいは良好な生活環境の中で大学と連携した教育のあり方をという、御報告がすべて中野駅のこの周辺の話だけで完結されているような気がして。せっかくこれだけの資産が中野区に来るのに、駅前に集中するのに、それをもう少しこの中野区全体に広げていくようなお話というのは全く聞かれなかったんですけども、それだとちょっとさみしいなと。だから交通結節点の話がこの委員会で取り上げられるのは非常に大事だなと思ったんです。だって、同じ中野区民ですから、北に住んでいる人だって、南に住んでいる人だって、ここの開発がどうなるのかということが生活に影響してくるですとか、当然、中野区の学校の子どもたちの教育に影響してくるとか、そういったことがあってしかるべきなんじゃないかなというふうに考えているんですけども、御報告からは全く聞こえてこなかったんですが、そういったことはあまり考えられていないの。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 きょうの御報告はグランドデザインということで、グランドデザインの対象とする範疇といたしましては、四つの丁目の約110ヘクタール、これはVer.2と変化してございません。ただ、委員がおっしゃっているように、まさに駅周辺のこういったさまざまな取り組みは駅周辺だけにとどまる話ではなくて、中野区全体にもちろん影響を及ぼしますし、区として、どうあるべきか、どういうふうなアピールを対内外にしていけるかということは、まさにおっしゃるとおりだと思っております。
 実は、このVer.3をつくる、検討するに当たっては、我々所管の分野だけではなくて、庁内の関係する政策室、経営室、関連の各分野とも連携をとりながら、実は検討を進めております。
 Ver.3という形では、どうしても対象範囲としてはこの駅周辺になりますけれども、これの背景として、じゃあ、中野区としてどういう未来都市――言い方は別としてですね。どういう区の未来都市の生活像があるのかとか、あるいは産業等につきましても、駅周辺としてはこういう形で展開するけれども、区全体の産業施策としてはどういうことが考えられるのかといったところをあわせてもちろん議論していきながら、その中の一つの土地に、大きな要素としては駅周辺でこういう展開があるという、そういう整理としてVer.3はでき上がり、背景としては中野区全体の考え方というのもあわせて当然検討しているというところでございます。
平山委員
 当然そうであっていただきたいし、そうだろうと思うんですが、そうでないと、何かこの駅前だけに最高レベルの生活空間ができてしまって、あとはどうなんだろうって。僕の住んでいる鷺宮はどうなんだろうみたいなですね、そういったことを区民の皆様が、当然こういう報告が出てくるわけですよね。そうしたらお考えになると思うんですよ。中野駅だけやるのと、私たちの税金を投入してと。だから、報告の仕方もそうですし、これからの議論の進め方もそうですけども、決してそんな誤解が生まれることのないように進めていただきたいと思っていますし、むしろ積極的に全体に対する、ここから発信できるものということの議論も積極的に進めていただきたいと思っていますし、私たちも考えていかなきゃいけないと思っていますので、そこのところだけもう一回確認させていただきますので、よろしくお願いします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 御報告としては、Ver.3の検討の適時御報告をさせていただきます。その中で、じゃあ、区の全体としてはどうなのかといったところももちろん適宜御報告というか、当然その考え方もあり、駅周辺はこうなんだというような形で御報告していけるように工夫してまいりたいと思います。
佐野委員
 御苦労さまでした。Ver.3ということでお話しいただきましたけども、私自身としては非常にわからない部分がいっぱいあります。改めてお聞きしたいんです。まずこれ、中で、役所内で考えられた。どっか専門家に頼むんですか。Ver.3、この案、1、2、3、4と出てきたのは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 基本的に、きょうお示しした内容の議論については、庁内で議論をしているところです。今後、計画として策定、固めていくに当たっては、もちろんこういう議会で御報告させていただいていろいろな御意見をいただき、あるいはそのまちづくり推進会議にも同じ内容で御意見をいただき、それと少し書いておりますが、民間の事業者さんとも少し、勉強会という言い方を今回しておりますが、そういったことをしながら、いろんな意見を参考にさせていただきながら、区の内部で検討して固めてまいりたいというところです。
佐野委員
 そうすると、区の内部が主体性を持ってやるけども、専門家に一部頼む部分も出てくるかもしれないと、そういう意味ですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在のところは、このVer.3策定に当たって、何か外に委託して何かということは、現在のところは考えておりません。ただ、広くいろんな参考意見等々は収集していきたいというところです。
佐野委員
 安心しました。実は私自身、先ほどわからない部分があると言ったのは、例えば裏のページの3、個性豊かな文化発信拠点、「クール」なヒト・モノ・アート・カルチャーの集積・発信拠点。先ほどの御説明では、国が発信してクール・ジャパンの戦略のもとにこういうことが書かれていると言ったんですか、そういう御説明があったと思いますけども、区としてそういうものを受けて独自性を持ってやられたんでしょうけども、「クール」なヒト・モノ・アート・カルチャーと、このまま例えば何とか委員会に出したって、なかなかわかるものじゃないと思う。まして中野区の人口比率31万人の中には、年齢が高い方もいらっしゃるんです。私、何回もいろんな場所で言わせてもらっていますけど、単純にやっぱりみんながわかるもの、より具体的に今考えられている、区内で考えられたということですから、安心しましたけども、専門業者だったら私は、非常にお金まで払ってこんなことをするのかというふうに思ったんですけども、こういう表現自体が私自身はいかがなもんかと思っているんですけども、わかりますか、皆さん。「クール」なヒト・モノ・アート・カルチャーの集積・発信拠点、それから、「クールナカノ」でにぎわうまち。何なんですか、クールというのは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回の資料につきましては、まさに検討状況ということで、非常にこの字面だけを見ただけで具体的なもののイメージは、おっしゃるとおり相当できにくいというふうに思っております。基本的にどなたにもわかりやすくて、もう少し具体的なイメージがわくものになるように、今後検討を進めていく中では、そういった表記につきましても十分工夫をしていきたいと思っております。
佐野委員
 ありがとうございます。ぜひ、区民の中でいろんな年齢層があると。そしてまた、こういったことに精通していない人が多いんだと、まちづくりに。そういう人によりわかりやすく、より説明ができるようなことの内容を含んだ文章にしていただいて出していただきたい。当然これはホームページ等を委員会が終われば見るわけですよ、みんなね。見たときに、「クール」なヒト・モノ、何なのっていう人が絶対出ますよ。そういうことをできるだけわかりやすく、いろいろな区民の方がいらっしゃるなということを頭に、念頭に置いて発信していただけたらと思います。ぜひそれはお願いしたいと思います。
委員長
 一たん休憩とさせていただきます。

(午後3時04分)

委員長
 再開いたします。

(午後3時05分)

森委員
 御報告ありがとうございました。将来像のところで確認させていただきたいんですが、今回その検討状況ということで幾つか、今の「クールナカノ」の部分も含めて幾つかキーワードを出していただいているかと思うんですが、一つひとつ、これ具体的にどういうことって聞いて、今答えられるものなのか、それとも、Ver.3の策定作業を進めていくに当たって具体的になっていくものなのか、ちょっと確認させてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 きょうの資料は、少しこのキーワード箇条書き的な表現をさせていただいております。ただ、これに至るまでというか、これは我々だけではなく、先ほども申し上げたように、各関係分野と協議をしながらやっております。この背景に、実はこういうキーワードをちりばめて、将来像はこうではなかろうかといった、もう少し長い文章というか資料というか、そういうものをそれぞれ持ち寄りながら、今の検討状況としてはこういうふうにまとめたというところです。したがって、これ一つひとつ具体的に、じゃあ、これ何なのかというところで、抽象的ではあるんですけれども、一応こんなことのイメージがあってこのような表現をしているというものはございます。
森委員
 わかりました。そうしたらちょっと1点、具体的に聞きたいんですが、将来像2のグローバルに飛躍する中野発の知識産業という記述は、これ、どういうものを想定されているんでしょうか。そこに大学が来るというようなことも含めてという上で、いわゆる産学官連携みたいなことを考えていらっしゃるということなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このグローバルに飛躍する中野発の知識産業は、まさに御指摘のように、大学が三つ進出してくるということを契機に産学公連携を図りながら、その知の発信力をこういった情報技術に乗せて広く発信できないだろうかといったようなイメージを持っております。
森委員
 その際に、例えばどういう分野でとかというのは考えていらっしゃいますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現時点で大学は帝京平成大学、明治大学、あと、それと早稲田大学も、基本的には寮機能でございますが、出てまいります。おおむね、進出する学部や研究科というところもわかっているところでございます。ただ、具体的に産学連携の中身につきましての協議はこれからですので、進出してくるその研究分野、あるいは学部だけではなくて、もっと可能性もあるんではなかろうかということで、まだ現時点で、特にどのジャンルをというところのお話までには至ってございません。
森委員
 ありがとうございます。グローバルに飛躍するってあるんですけど、日本の大学って、世界的に見ると本当に存在感がないというか、そういうことをよく言われるので、こういう取り組みをされるというのは大変いいことだと思いますし、これをきっかけに、どこかの分野で日本のこの大学、この分野っていったら日本の何とか大学ってなるような取り組みにつながっていけばいいのかなというふうに期待します。
 それから、もう1点、将来像3の国際観光都市「ナカノ」とあるんですけども、上に「クール」ってあるように、経産省のクール・ジャパンみたいなものが印象として、あるいは想定としてあるみたいなお話がありましたけど、3・11の震災があって、原発の問題が長引いていて、今、日本ってかなり敬遠された目で見られているというか、私もちょっと海外へ出てきましたけど、あの福島原発周辺に私たちが向けているような目を日本全体に向けられているような面も一部あります。そういう意味において、クール・ジャパン戦略とか、民主党が進めようとしていた観光政策なんかも見直しを迫られているという状況の中で、中野が国際観光都市と打ち出すのはいいんですけど、実現するには大変なことだなというふうに思うんですけど、その辺いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 3・11の影響で日本全体がそのような印象を持たれているところはあろうかと思います。ただ、ここで言っている国際観光都市というのも、いわゆるその中野駅周辺が基本的には持続可能なまちであり続けるための手段の一つとしては、この駅周辺のまちづくりによって集客力を高める。その一つの切り口はこういった国際観光的な面であったり、イコール中野の独特の文化性を発信することであったり、あるいは業務環境としての整備を進めていく中で、複数の切り口から集客を高めていこうといった、そういう観点でございます。そういった趣旨をしっかりととらえながら、一つの切り口としてこの国際観光都市といったものを打ち出してまいりたいということです。
森委員
 もちろん、目指していただくのは全然構わないというか、すごいいいことだと思いますし、今でもやっぱりブロードウェイなんか、アニメが好きな外国の方とか来られているのをよく見るので、それは全然構わないんですが、ただ、環境として、これを目指すのはすごい大変な状況になっている。それを目指してやっていくというのはそれなりの覚悟とか、認識が必要だと思うので、その辺は頭に入れておいてほしいなということでお聞きいたしましたので、これは要望としておきます。
むとう委員
 私もこれをきょうの御説明、字面だけを追っていて、一体どういうことを中野区が目指そうとしているのか、一向につかみ切れないというか、私はちょっとなかなか理解できないでいて、何をどう聞いていいものやらというふうに思うんですけれども、これはあくまでも中野駅の周辺においてこういうことを目指していきますよということなわけですけれども、ここに書いてある中で、最高レベルの生活空間というのが将来像の4のところに書いてあるんですが、区が描く、じゃあ、最高レベルの生活空間というのはどういうものだというふうに思っているんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まさに生活空間ってすべてが生活なわけで、大変広いです。ここで四つ掲げておりますのは、いわゆるここで住まう方、通常、中野区の大きな人口、世帯構成としては、20代、30代の比率が非常に高い。ただ、それが過ぎてしまうと中野区を去ってしまう傾向もあるということで、そうすると、例えばファミリー世帯がより定住の魅力を感じるためにはどういうことが考えられるんだろうか。その一つの例えば手法としては、これ、グローバル人材教育・輩出なんていう書き方をしておりますが、説明の中でも申し上げましたが、大学が三つ出てくることと関連づけて、少しほかにはない教育環境がこの駅周辺ではできるよというところが、お子様を持つ世代にとっての非常に魅力となり得るんではなかろうかといったところ、あるいは、どのライフステージにあっても働くことのできるまちというのは、それこそ駅周辺に業務環境が整っていけば、職住の近接ということの実現であったりとか、この中野駅周辺で今後恐らくタウンマネジメントであったり、地域のコミュニティ活動、そういったものもより活発にされていく中で、ここでお住まいの方がどんな世代にあっても、自分が自主的に参加できる活動というか、そういうものができるであることであるとか、3点目の、いつまでも住み続けたくなる住環境、その下の健康の維持・増進などというところも、これから公園の整備等も進んでまいりますが、そういった憩いの空間や施設があったり、あるいは都市基盤としての道路であったりとか、そういったものを非常に安全で快適な都市施設が整備されているといった、いろんな要素が確かにあります。
 ここで掲げている四つのことも、それぞれ全くいろんな角度から挙げているんですけれども、そういったソフトの施策の延長線上にあることとか、ハードの整備をあわせて、こういった総合的な住みやすさといったものを実現していきたいということです。
むとう委員
 ごめんなさい。ちょっとなかなかやっぱり理解しがたい御説明、私にとってはね、なんですけれども、例えば、大学が三つ来るからということですけれども、1個目の御説明のところで。この大学といっても、大学全体が来るわけではないですから、学部もそれぞれの三つの大学の中のごくごく一部の学部しか来ないわけですし、そこの大学のその学部に入りたいという方なら、まあそうでしょうけれども、そのエリアに住んでいる中野の区民の方が、そこの大学のその学部に入りたいというふうには全然限らないし、選択が狭いですよね。大学のすべての学部がこぞって来るわけでもないわけですし、ですから過度の期待、逆に三つの大学に対して、すごい過度の期待をされているんではないかというふうに感じますね。
 実際に大学がある、既に大学のあるまちのエリアを聞いていても、今、既存の大学のあるところとその自治体が、今御説明があったような形でなかなか動いているというところは、私はちょっと知らないんですけれども、どこか先進的な事例として、大学との連携によってそのまちが、そのまちの中の人材のグローバル人材の教育と輩出になっているのかどうかとかって、そういうことの事例というのはあるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在あるかどうかという議論からこれの話はしておりません。ただ、ほかの地域でほかの、例えば早稲田大学さんや明治大学さんはほかのいろんな自治体と既に連携の協定等結んで、その地域の産業を自分たちの講座の中に取り入れて社会人教育をやっていたりとか、そのような実績はいろんなところで見受けられているところです。
 ここで言っておりますそのグローバルな人材の教育と言っているのは、決して、例えば明治大学の何々学部に入りたいからその教育ができるといったものではなくて、そういった最高教育機関が来ることによって、そこの人材、学生も含め、そこの教授も含めて、そういった人材を活用して、この中野区の、それこそ小学校、中学校の教育の中と少し連携して、例えば語学であったり海外の文化であったりとか、そういった動きの可能性があるのではないかといったところをとらえて、このような表現をしております。委員がおっしゃっているように、決してそれぞれの大学の何とかの学部を希望して、その教育のためにといったような解釈ではないということです。
むとう委員
 まあ、検討されているんでしょうけれども、一個一個聞いてみたら切りがないんですけれども、どのライフステージにあっても働くことのできるまちって、その駅周辺の中でどのライフステージ、年齢の中にあっても、働く場がこの中にできてくるっていうふうに本当に思っているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これから超高齢社会になって、生産年齢人口というものが確実に減少してまいります。そうすると、定年が例えば今は60なり65歳なりというそのラインが、これからもっと上がってくる可能性は多分に考えられるだろうと。そういった世代も含めて、就業活動、就労活動、何らかの形は今とは変わってくるんではなかろうかというふうに思っております。駅周辺においても、単純にその業務ビルや業務床がふえるだけではなくて、そういった世代についても何らかの、それこそ情報化を通じて、何かその人材がこれまで培ってきたノウハウを活用できるであるとか、地域のコミュニティ活動をそのまま自分の生きがいとしてずっと展開しやすい環境であるとか、そういった必要性というか、将来像を少し検討していきたいということ。
むとう委員
 切りがないんですけれども、一つひとつ言えばいっぱい不思議なことばっかり書かれていて、将来像ですから、夢を描くということはいいんだけれども、その夢がやっぱり現実とあまりにもかけ離れていると、何かもうすべてが絵にかいたもちで終わってしまって、中野区は空想自治体みたいなことになってしまいますので、すごく気がかりです。例えば、いつまでも住み続けたくなる住環境と言っても、片や、相変わらず保育園は足りなくて、入れないで困っている人がいて、高齢者になっても特養が相変わらず足りなくてっていう、中野を離れざるを得ないというような方もいっぱいいる中で、そういう現実的なことが何もここの駅周辺の中で解決するような糸口がこの中には何もなく、ただただ、将来像ですから夢を追っていますっていうだけにしか聞こえてこないんですよね。もう少し区民のニーズの実態に合わせた形で将来を描いていただけたらいいかなっていうふうに思うんです。この駅周辺の中での、もう随分進んできて、Ver.3までなっているんだけれども、相変わらず区民が望む実態、あるものと何かどんどんかけ離れていって、本当に、他の議員がおっしゃっていたように、国際観光都市というのもそうですけれども、その上には、身の丈に合った表現の場って言ってみたり、身の丈に合わない観光都市を言ってみたりと、もうやっぱりすべてが、何だろうね、課長のように上手には言えないんですけれど、何かもうすべて実際の区民の実生活に目を向けていない夢や将来像を描いても、ここに税金が投入されていくわけですから、この状況でこれ、区民がとても納得できるような話にはなっていかないんじゃないかということを、すごく私は懸念します。
 それがきょうこれ、本当に字面だけの説明ですから、中身をもっと知ればもっと理解ができていくのかもしれませんけれども、きょうの段階ではちっとも理解できないっていうことを言っておきますが、そのように受けとめられていることについて、どういうふうに思われますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 本日は検討状況の御報告ということで、まだまだ本当に庁内で議論をして、このような将来像を描きながら、それを、じゃあ実際にどのような、空間整備の中でどんな機能、どんな施設がどこに配置されるのが、一番その我々が求める望ましい姿になり得るのかといった形になろうかと思っております。
 冒頭でも申し上げましたように、このグランドデザインは将来像を描いて、これから、もう警察大学校跡地はかなり進んだプロジェクトになっておりますが、これから大きく進めようとしている今後のプロジェクト、それの指針になるようなものとしてつくっていこうということです。確かに、本日のこの字面だけを見れば、委員御指摘のように、具体的なものがさっぱりわからないといったところは、そのような内容になってしまっていることは大変我々も認識しているところです。ただ、実際にはこういった議論をベースにしながら、この目指すべき将来像に向けてどのような機能、あるいは基盤整備、それがなされるべきであろうかという、今度もう少しわかりやすい空間の話になっていこうかと思っております。
 さらに、そのハードだけではなくて、冒頭にも書いてあるような、にぎわいとか、活性化とか、いわゆる産業施策につながっていくような考え方、これも基本的なところはこのVer.3の中で盛り込んでいきたいということで、きょうの資料では非常に内容がわかりにくいところになってございますが、これ、検討を重ねていって、今後御報告でも、よりこれの中身がもう少しわかりやすく、さらにいろいろ御議論をいただけるようなものにしていきたいと思っております。
むとう委員
 最後にしますけれども、これ、中野区の将来像を描くわけですから、中野区民がどういう将来像を描くかということをやっぱり区民ニーズに合致していかなければ、区民からいただく税金でまちづくりを進めていくわけですから、これから具体的に進めていく中で、区民の、こういう中野にしたいみたいな、そういった御意見というのはどういう機会にどういうふうに伺い、どういうふうに区民の中で検討もしてもらい、区民の意見を取り入れていこうというふうなおつもりがあるのかないのか、今後どういうふうに進めていくのか、そこのところをもう一度説明ください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 Ver.3を策定するに当たっては、報告の中でも申し上げましたが、まちづくり推進会議に同じ内容をかけます。この推進会議は町会代表、商店街代表、公募区民、さまざまな立場の区民の方にも御参加をいただいております。さらに議会報告をさせていただいておりますので、この資料自体もオープンになっております。適宜、これをごらんになった区民の意見は常にお聞きする機会はあると思います。それと、案の段階でパブリック・コメント手続もしていきながら、広く区民の意見はいただいていきたいと思っております。
小宮山委員
 説明ありがとうございます。やはり細かいところを突っ込んでいくと切りがないとは思うんですけれども、突っ込ませていただきます。将来像1、2、3というのは中野区に住んでいなくても受け取ることができる、享受できるメリットだと思うんですよね。区民が一体どんなメリットを受けられるかというと、将来像4のあたりだと思うんです。それで先ほど、中野区に住んでいるのは、20代、30代の若い人たちが短期間だけ住んでどっかに行ってしまう。ファミリー層に訴えるものが少ないという話でしたが、これを見ても、そんなにファミリー層に訴えるものは多くはないと思うんです。ファミリー層に訴えるとしたら、小さな子ども向けの何か、例えば保育園であったり、公園はできますけれども、公園であったり、小さな子ども向けの何かがあれば、ほうっておいてもファミリー層は集まると思うんです。なので、小さな子ども向けの何か、魅力的な何かを取り入れてほしいなというふうに思います。よろしくお願いします。
 具体的に今、何かありますでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 小さな子ども向けということも含めてだと思うんですが、保育サポートといった、そういった生活サービスの充実も必要であろうという認識を持っております。そういった要素もこの将来像の中には何らかの形で入れていければなというふうには思っております。
いながき委員
 将来像の1から4まで、率直に申し上げて詰め込み過ぎというか、欲張り過ぎなのかなと。それで内容が、その目指す要素があまりにバラエティーに富み過ぎていて、この中野駅周辺110ヘクタールの中で、ビジネス、文化、芸術、観光、教育、住宅地としての活性化を目指すというのは、なかなか同時並行というか、実現するのは難しいのではないかと。もう少し絞ったほうが実現性も増して、区民に対してもわかりやすいんじゃないのかと思うんですけれども、この辺についてはいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 Ver.2で、東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点という将来像、大きなテーマを挙げております。それをいかに実現し得るのかといった切り口で、今回Ver.3では、より豊かな中身を示していきたいということで、今回あえてその四つの切り口に、もっと、ひょっとしたらほかにもあるかもしれないんですが、あえて絞ったというか、整理してこの四つの切り口の将来像を検討しているという状況です。ただ、これ、今書き込んでいる中身がものすごく、さらにそれぞれの中身がいろいろに広範になっておりますので、委員がお持ちになられたような印象にならないようにというか、それぞれがしっかりわかりやすくなるような内容になるように、検討は進めてまいりたいと思っております。
いながき委員
 結局いろいろ盛り込み過ぎて中途半端にすべて終わってしまうっていうのが一番よくないことだと思います。先ほどおっしゃったように、オフィスビルができたからビジネス環境がよくなるとか、大学が来たから教育産業が盛り上がるとか、環境がよくなるとか、公園ができたから住宅環境がよくなるとか、そういうハードをつくったから、こういった目指すまちづくりができるっていうものではない。それは先ほどそのようにおっしゃいましたけれども、この将来像を見る限り、そういった発想ですべて、大学が来るからこうです、オフィスビルができるからこうです、こうやってきれいに整備されるからこうなりますっていう、すべてそういう発想でつくられているような気がしますので、その辺、もう少し内容を重視した計画をやっていただければなと思いますが。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 どうしても私の言い方がハード寄りに聞こえてしまったかもしれませんが、できて以降のそれを運営する仕組みがまさに重要であります。そういったソフトの考え方もしっかりと盛り込んでまいります。
伊東委員
 内容について伺いますけれど、まずここに書いてあるように、中野駅周辺まちづくりっていうことですよね。中野区には基本構想があって、その中の具体的な内容の一つのスポットを当てる場所、それが中野駅周辺で、それを具体的にここの場所でどう実現していこうかと。肉づけをしてきて、ここに書いてあるように、ソフト・ハードのまちづくりをより具体的に進めるための指針ということになっているんですけど、指針であって、じゃあ、そのまちづくりに取り組んでいくのはどういうふうに考えているのか。既に棟建ての建物が竣工を目指して進んでいる。そこに入ってくるテナント、大学が幾つか入ってくる。決まっているとするけれど、この指針を示したからといって、どういうふうにこれを実現していくのかということについて、どういうふうにお考えになっていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今、実際動いている警大跡地でありますとか、中野駅第1期整備、これについては上位計画、もちろん都市マスがあり、整備構想があり、グランドデザインについてもVer.2があり、それの上位計画を踏まえながらというか、それに即している形で進んでいるものかと思います。基本的にはVer.3という形で改定してまいりますが、そのVer.2でまだ表記が薄かった、これからの例えば区役所・サンプラザの整備でありますとか、南口のまちづくりでありますとか、駅そのものであったりとかというところのプロジェクトを具体的に進める際に、これ、指針という言い方をしておりますが、グランドデザインで描いている将来像、こういうものを目指してそれぞれの方向性が出ている。これを踏まえながら、もちろん公共の我々もそうですし、民間事業者、民間の開発においても、これは公民協働でこのような将来像の実現に向けて取り組んでいきましょうという共通の目標といいますか、よりどころとして、このVer.3を活用していきたいというふうに思っております。
伊東委員
 あれだけのオフィス床をつくるということになると、それなりに企業誘致をしていかなければならない。そして、その入ってきていただく企業の方たちに、どういうふうな形でこの指針に取り組んでいただくのか、中野区もどういうふうに取り組んでいくのか。この将来像1、2については、多分、横山さんのほうだと思うんだよね。ここに第2章の将来像1、2については、横山さんが所管になってくると思うんだけれど、その辺をどう中野区としては進めておくのか、あるいは大学、企業にどういう形で参画していってもらうのか。基本構想があって、都市マスがあって、グランドデザインがある。より実現に近づけていくということじゃないといけないんじゃないのかな。タウンマネジメントをこれから考えていく中で、じゃあ、この指針について、タウンマネジメントにある程度の縛りがかけられるのかどうか、そうしたものも考えていかなきゃならない。それについてはどう思いますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員おっしゃるように、そういったタウンマネジメントでありますとか、産学の連携のあり方でありますとか、そういったものの考え方はこのVer.3の中に盛り込んでいくことを考えております。そういったものを踏まえて、これから対民間事業者、あるいは商店等につきましても、区で考えているこれを同じ共有の指針として用いて、今後どういう、じゃあ、具体的なそのタウンマネジメントの取り組みの体制がとれるのかとか、どういう内容をやっていくのかといったもののよりどころとして使っていきたいというふうに思っております。
伊東委員
 掲げる以上は、やはりそういう具体的推進の仕組みというのも考えていってもらわないと、それこそ絵にかいたもちになってしまう。それと、これから策定の作業を進めていくことだと思うんですけど、先ほど質問にあったのかどうなのか。これ、具体的な策定は中野区が責任持ってやるわけでしょう。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 策定については中野区が行います。
伊東委員
 それで、後にまた推進会議の報告はあるのかな。
委員長
 そうですね。次の所管で。
伊東委員
 その推進会議とこのグランドデザインとの関係というのは、ここに書いてあるように、策定スケジュールの前か、グランドデザインVer.3の策定に関連する取り組みと。中に、推進会議が3回開かれると。意見の交換を行って、要するに、区が示すグランドデザインに対して、たたき台に対して意見をいただくという形の、目的の位置付けなのか、よりかかわりを具体的に持ってもらうのか、どうなの。あくまでも区が責任持って進めるという、こういう考え方は持っていますよ、御意見をという程度のものなの、推進会議は。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 推進会議は、区が示すこういった将来像であるとか、空間整備の考え方をお示しして、広い立場の皆さん、委員の参加をいただいておりますので、それぞれの立場から御意見をいただきます。その御意見を参考にしながら、このVer.3の中身の精度を上げていきたいという位置付けです。
伊東委員
 これから決めていくことだから、きょうの委員会の委員の意見等も踏まえて、よく検討していただく必要があるかと思うんだけれど、ちょっと手を広げ過ぎている。ほかの委員の方もおっしゃられるように、手を広げ過ぎている部分があって、最高レベルの生活空間ってあるけれど、住環境と言いながら、各地区の整備の方向性の中に、よく読み込んでいないのかもしれないけれど、一言も住宅なんて――高規格な住宅が四丁目地区に書かれているけれど、この高規格な住宅というのは、今、跡地につくっているわずかな戸数の住宅を指しているわけですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野四丁目につきましては、警大跡地のそういった住宅の部分もございますが、囲町のまちづくりももう協議会が設置され、さらにまちづくりの機運が高まっているというところがございます。さらに四丁目地区の中には、既存のマンションのエリアだったりとか、実際そういった部分も残っておりまして、将来に向けては、そういった機運が高まっている中からこういった住宅、新たな住宅という可能性ももちろんあるんだろうというふうに思っているところです。
 それと、資料の中にまさに「住宅」という単語だけ見れば、そこの部分しかないんですけれども、最高レベルの生活空間を実現するための、その回遊性の高い中野駅地区であったりとか、例えば五丁目についても、防災・安全性や交通の利便性が高まるといったことは、総じて、そこで暮らす方々の生活環境としてももちろんプラスに働いていくんだろうというふうに思っております。
伊東委員
 最後にお聞きします。4番の策定スケジュールということなんですけれど、これ、来年の3月に素案の策定スケジュールということなんですけれど、先ほどのこの委員会のあり方、運営の仕方という部分で議論がありましたけれど、グランドデザインについて、この委員会で取り組んでいくという流れの中で、じゃあ、この3月の素案の中に当委員会の見解が示される、最後のスケジュールというのはどうなの。いつごろまでに、この委員会としてこの内容を見させていただいて、この部分はもうちょっと肉づけをとか、この方向性についてちょっと疑問符だぞというようなものを委員会として議論するとしたらば、いつごろまでにという方向性、タイムリミットはあるの。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 策定に当たりましては、推進会議にも同じVer.3の中身についてはかけていきたいと思っております。基本的には推進会議の前には、その直前の議会において、そこでかける内容を御報告する。それすなわちVer.3の検討状況を適宜御報告することにほかならないことになります。基本的には、推進会議自体は9月20日以降、あと2回程度の開催を予定しておりまして、恐らく年内にもう一回はしたいなと思っているところです。ただ、その推進会議のタイミングだけに合わせて議会の報告で足りるかというと、恐らく、冒頭でもございましたが、定例会だけでは少し足りないのかなと思っておりまして、定例会の間にも臨時会のような形で特別委員会の開催をいただきまして、十分な御議論をいただきたいなというふうに思います。
かせ委員
 これからいろいろ議論されていくということだと思うんですが、一つだけちょっと気になることがありまして、それは、今、国を挙げて震災対策であるとか、放射能の問題であるとか、いわゆる災害に強い国土をどうするかということで議論されているわけです。当然この駅周辺のもともとの出発点が、区民の命を守る緑と防災の広場というのが出発点だったわけですけれども、この将来像を見る中で、その防災の観点というのがないというんですか、これはどういうことなんでしょう。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 単語だけの言葉ではあれかもしれないんですが、例えばその五丁目の、整備の方向性の中の中野五丁目には、防災とか安全性といった観点をとらえているところです。ただ基本的に、広場空間の整備でありますとか、この駅周辺、四丁目地区、四つの地区それぞれにおいて、公共空間の整備であるとか、都市基盤をしっかりつくっていくこと、回遊動線をしっかりつくっていくこと、歩行者の動線を安全に整備していくこと、これが総じて、委員のおっしゃる防災性の向上につながっていくものというふうに考えております。
かせ委員
 中野五丁目地区、もちろんこれは中野の中でも震災の危険度の高いところと言われていると。これ、当然そういうことなんですが、私が特に注目していますのは、やはり警大の跡地、もうほとんどでき上がってはいますけれども、それを中心としてどのように防災の機能を高めていくかというのは、ハードの面も含めてですけれども、ソフトの面でもこれからやっていかないといけない課題だというふうに思うんですね。だから、そういったことに対しての――五丁目についてはそうだろうと、当然だと思うんですが、まちづくりとあわせて、この防災がどういうふうに機能していくか、どういう仕組みでつくっていくかということは考えていかなきゃいけないことだと思うんです。
 例えば、今度の3・11の大震災のときに、逃げなくていいまちづくりとかって言っていましたけれども、結局、超高層のビルでは逃げざるを得ない。もうとてもじゃないけど、いられないという状況があって、そういった人たちが広場に出て、それがずっともう深夜にわたるああいった混乱状態をつくっているわけですね。だから、そういうものは今の段階からやっぱりどういう仕組みをつくっていくかというものは、考えていかなきゃいけないと思うんですね。具体的に言えば、今つくられている警大跡地のことについて、そういう事態があったときにどういうふうに処理するかという、そういう組織なんかは……(「防災上の話だろう」と呼ぶ者あり)やられているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 警大跡地につきましては、それこそ事業者と、あとは当方の防災担当と今後、具体的な防災に対する協議のあり方をしていくところでございます。
かせ委員
 だから、それもこのまち全体の中で防災の問題をどうつくっていくかという、そういうものも五丁目に限らずに、やっぱりちゃんと置く必要があると思うんですよ。
委員長
 いいですか。(「委員長の仕切りでいいんだよ。その件については次回以降」と呼ぶ者あり)そうしましょうか。
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次、報告事項2番、中野駅周辺まちづくり推進会議についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野駅周辺まちづくり推進会議について(資料3)ということで御報告さしあげます。
 既に先ほどの御報告の中でももう触れてございますが、この推進会議は昨年度設置し、2回開催いたしました。基本的に委員につきましては各年度で委嘱し、昨年度の委員については、その任期が昨年度末で終了しているところがございます。したがいまして、1番は、平成23年度中野駅周辺まちづくり推進会議委員の委嘱についてという表記をしてございます。
 今年度の委員といたしましては、別紙1のとおりの委員構成となってございます。全32名中29名の方が再任、3名が新任ということでございます。
 (2)の任期です。これは今年度の第1回を9月20日にしてございます。そのときに委嘱を行い、今年度末までの任期を想定しております。
 (3)の所掌事項です。これは5点挙げてございまして、ごらんのとおりの内容、要綱にあるとおりの内容ということでございます。
 ちなみに別紙1の中で、お名前の横に二重丸がついている方、こちらが新任の方ということでございます。後ほどお読みおきいただければと思います。
 大きな2番です。23年度第1回の推進会議についてです。
 こちら開催日程としましては、9月20日の火曜日、午後3時から5時を予定しています。
 会場としては、区議会棟第1委員会室。
 次第といたしましては、まず最初に委嘱を行い、次に議事ということで、まさに先ほど御報告させていただいたVer.3の策定についてというところを予定してございます。
 大きな3番です。平成22年度の第2回の推進会議の開催概要でございます。こちらについても、推進会議を行った際には、後の議会にてその概要を御報告するということでございます。
 まず、昨年度の第2回は平成23年3月23日、10時、12時で行ったものです。
 会場としては、第1・第2委員会室。
 裏面をごらんいただきたいと思います。昨年度は委員34名ございました。そのうち33名の御参加をいただいたところです。
 議事次第といたしましては、直近のまちづくりの動きを御紹介した後に、区役所・サンプラザ地区のまちづくりをメーンテーマに御報告をさせていただいております。これは別紙2にそのときの資料そのものを参考として添付させていただきました。なお、この内容につきましては、本年3月14日のまちづくり特別委員会のほうでも御案内をさせていただいております。内容については後ほどお読み取りいただければと思います。
 (5)です。主な意見として、この第2回に出された意見でございます。サンプラザの再整備がテーマでございました。したがいまして、いただいた主な御意見としても、8点ほど掲げておりますが、例えば一番上、サンプラザの来客はそのまま帰ってしまう。中野のまちを回遊していないのが現状であろうと。食事や憩える場所が必要であろうということでありますとか、あるいは、一つ飛んで3ポツ目、区役所・サンプラザ地区はやはりまちの中心であるから、将来を真剣に考えるべきだということ。あるいは、下から3番目になりますが、外国人を呼び寄せる日本的なものを取り入れてはどうかといったような御意見もちょうだいしてございます。その他の主な御意見としては、やはり北口の整備計画が目立って、南口には具体的な計画がないんではなかろうかといったところ、あるいは、下から四つ目のポツですが、車、自家用車の使用を考えれば、駐車場対策は非常に重要になってくるであろうということでありますとか、下から2番目でいきますと、ブロードウェイ、サンモールが老朽化して非常に安全性が心配だと、この辺の再開発の検討の余地はあるのかといったような御意見もいただいております。また、一番下に表記しておりますのは、エリアマネジメント、これが非常に重要だろうというような御意見もちょうだいしているところです。
 ここで出された主な議事の要旨、意見のやりとりにつきましては、別紙3として議事要旨を添付してございます。これを後ほどお読みおきいただければと思います。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 一たんちょっと休憩させていただきます。

(午後3時50分)

委員長
 再開いたします。

(午後3時50分)

 次に、3番、中野区駐車場整備計画(案)についての報告を求めます。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 お手元の資料(資料4)に基づいて報告をさせていただきます。本件につきましては、9月1日に行われました建設委員会と重複する報告でございます。
 この中野区駐車場整備計画でございますが、これは平成23年4月に決定いたしました中野駅周辺駐車場整備地区及び中野駅北口駐車場、これの都市計画を補完いたしまして、中野駅周辺の駐車場の整備について、この都市計画と一体的に定めるものとされております。そういったことから、この計画(案)につきましては、今申し上げた都市計画の決定に際しての説明と同時に、いろいろ御説明したものをまとめたものとなってございます。
 表の紙の1番のほうに、その関連する都市計画の変更経過をお示ししてございます。
 今申し上げた都市計画につきましては、この4月4日に都市計画決定告示をしてございまして、それ以降、5月にこの中野区駐車場整備計画(案)をまとめているというものでございます。6月以降、関係機関と調整をさせていただいて、8月2日の都市計画審議会、こちらのほうにこの整備計画(案)の報告をし、9月1日の建設委員会で報告をさせていただいたというものでございます。
 次のページに、おさらいになりますが、既に決定した駐車場関連の都市計画、これを掲載させていただいてございます。
 次のページが都市計画中野駅周辺駐車場整備地区の指定ということでございます。約28ヘクタールを指定させていただきました。
 その次のページに、そのエリア、赤い斜線の部分、これが駐車場整備地区として決定させていただいたというものでございます。
 そして次のページでございますが、こちらのほうは都市計画駐車場の変更ということでございます。下の欄に変更概要を掲載してございまして、都市計画駐車場のまず名称を変更してございます。囲町都市計画駐車場を中野駅北口という名称変更。それから、あわせまして区域、面積をそれぞれ約1.2ヘクタールから0.6ヘクタールに変更したというものでございます。
 次のページに、その変更の計画図を掲載させていただいてございます。この都市計画駐車場、囲町地区として以前決まっていたものは、この赤い部分と、その真ん中に白く抜いた部分、ここを含めて囲町都市計画駐車場ということになっていたわけでございますが、今回この黄色い部分を廃止し、赤く塗った部分、これは駐車場の出口となる部分、これを新たに追加し、全体で0.6ヘクタールの都市計画駐車場として決定したというものでございます。こういった都市計画の駐車場関連、これを補完するということで、次にお示ししている中野区駐車場整備計画(案)を策定してございます。
 こちらのほうをごらんいただきたいわけでございますが、まず、構成はこの目次に記載のとおりでございます。
 それから、1ページですが、これは計画策定にあたってということで、この計画の位置付けを記載してございます。駐車場法4条の規定に基づいて定めるというものでございます。
 下のほうでございますが、この中野駅周辺を駐車場整備地区として都市計画で定めたわけでございますが、この区域において、よりよい駐車場整備を目指して本計画を定めるというものでございます。
 なお書きのところでございますが、本計画につきましては、あくまでも駐車場に関する計画としてございまして、各開発により発生いたします交通量及びその交通処理計画、これはそれぞれの開発計画の中で処理することを原則とするということで記載させていただいてございます。
 また、今後の中野駅周辺のまちづくりの進展を踏まえまして、弾力的にこの計画(案)は見直していくんだということでございます。
 2ページは対象範囲でございます。
 3ページのほうは駐車施策に関する基本方針ということでございまして、ここでは駐車場に関する現況調査をさせていただいて、その上で基本方針を定めたというものでございます。3ページの表-1に駐車場実態調査の結果を記載してございますが、上の欄が供給、要するに駐車場台数、これは供給部分でございます。下のほうが実際に需要がどの程度あったのかというところでお示しをしたというものでございます。
 この表をごらんいただいておわかりのように、供給台数、いわゆる駐車場台数のほうが実際の駐車需要台数、駐車を利用している台数よりも上回っているということから、現状では、本文の中にもございますように、駐車場不足による問題は発生していない。したがいまして、基本方針としては、今後都市開発において生ずる駐車場、これを適切な規模の駐車場を確保するということで基本的な方針としたわけでございます。
 4ページのほうは、路外駐車場の整備の目標量及び目標年次ということです。駐車場整備計画の目標年次は20年後を想定しております。その目標量は1,010台ということを目標としてございます。この下のほうに表-3、将来駐車需給バランス推計ということで、ここから1,010台という目標量を算定してございます。
 将来の駐車場需要でございます。表-3のほうには、将来需要台数1,140台、これに対して、供給できる台数、これが1,010台という算定をしてございます。そうしますと、将来的には需給バランス130台の不足が生じるということでございます。
 これを踏まえて、それぞれ路外駐車場整備に関する施策を検討したというものでございます。
 1番では、基本的な考え方といたしまして、下3段、中野駅直近において、中野駅の交通結節機能の向上、駅前広場周辺の自動車交通の円滑化を確保する。三つ目が、中野駅周辺の不特定多数の来訪者や中野駅利用者の利便性向上に資する。将来の高齢化に伴う移動制約者の増加に配慮した駐車場整備を行うとしてございます。
 これを実現するために、2番で公共と民間の役割分担が必要だということでございまして、これも骨子1から3、骨子1では、中野駅周辺の開発による増加に対する需要の処理、それから骨子2については、駅直近に対する駐車需要の処理、骨子3では、既存の駐車場を含む駐車場案内等のソフト面の整備により、利用しやすい駐車環境を公共が主体となって整備するという三つの役割分担のもとで今後駐車場整備をしていくということにしてございます。
 3番では、附置義務駐車制度、こういったものは現在確立されてございまして、これをしっかりと運用していくということでございます。
 6ページのほうでは、駐車場の有効活用、これも既存の駐車場の有効活用ということでの案内表示、それから、さらには②で違法駐車の防止、これは公民連携のもとで解消を図っていく。
 5番では、駅前広場整備に伴う駐車施策として、駅前広場では都市計画駐車場を整備するということで、先ほど御紹介を申し上げた駐車場の都市計画決定がなされているわけでございます。それから、②で、その駐車場については、バリアフリー等に対応した公共駐車場を整備していく。それから、三つ目では、タクシー乗降場、これが現在、中野駅周辺では非常に混雑を来し、円滑な交通の阻害を生じているということでの、駅前広場の整備に伴って、タクシー乗降場や待機スペースの確保を図るとしてございます。
 6番には、荷さばき車両への対応ということで、既存商店街への荷さばき、それから、小規模商業施設の集積、これに対する荷さばき駐車、こういったもののスペースをきちっと確保していくということ。
 それから、7番では、二輪車の駐車問題への対応ということでございます。こちらのほうでは、現在、南北合わせまして80台ほどの二輪車駐車場が整備されてございますが、将来的には、新北口駅前広場整備に当たって、この規模の台数の二輪車駐車スペースを確保するということを考えてございます。
 7ページでは、公共駐車場整備目標の考え方ということでございます。先ほど、70台という都市計画決定をしたものがこの基礎になっているわけでございます。ここで3行目でございますが、駐車需要、これは平日ピークで60台の駐車需要があったということでございます。これは、この4月には休止してございますが、新北口駅前広場内にあった中野区自動車駐車場、ここでの実態調査の結果から出した数字、これが約、ピーク時で60台ということで、これは今後もこういった都市計画駐車場の中で整備をしていく。
 それから、もう一つは駅利用者のための台数、要するに、この60台のうち駅を利用する方が6台あったということでございまして、この6台については将来の高齢化等を踏まえまして、その倍の12台程度、こういったものをやはりあわせて整備する必要があるということで、70台の駐車場を公共が確保するということで考えたわけでございます。
 この7ページの下のなお書きになるわけでございますが、この70台の整備をした段階では、まだなお需給バランス60台、これは充足をされないということがございますけれども、これにつきましては、区が自動車交通への依存を抑制し、公共交通利用の増進を目標としている。これは都市計画マスタープランにもきちっと記載がされてございまして、こういった目標を掲げているということから、この60台については、今後のまちづくりの進展を踏まえて、本計画を見直す際に改めてこの60台については検討しようということにしてございます。
 この下の図でございます。図-2、これは主要な駐車施設位置を示してございます。中央の黒部分が都市計画駐車場として決定した部分、それから周辺のしま模様の部分が、大規模開発によって生じる駐車場のおおむねの位置ということで記載をさせていただいてございます。
 この計画(案)につきましては、さきの常任委員会、そして本日の特別委員会でいただきます委員の皆様の御意見等を踏まえまして、9月中旬には成案としていきたいというふうに考えているものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、4番、中野駅地区第1期整備に伴う庁舎用地の利用についての報告を求めます。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 本件につきましても、9月1日に行われました建設委員会と重複する報告になってございます。中野駅地区第1期整備に伴う庁舎用地の利用について(資料5)ということでございます。
 中野駅地区の第1期整備を着実に推進するために、新北口駅前広場の整備が行われるまでの間、区民の利便性、あるいは交通の安全性を確保する観点から、区庁舎用地を利用させていただくということでございます。
 まず、一つ目は、タクシー待機場等としての深夜利用ということでございます。
 理由でございますが、中野駅の北口につきましては、正規のタクシー乗り場が整備されておりません。JR中央線の終電前後の時間帯になりますと、中野通りにたくさんのタクシーが滞留するということで、これが中野通りの円滑な交通を阻害しているのが現実でございます。この問題を解消するために、第1期整備期間中の今年度につきましては、区民の庁舎利用に支障がなく、また中野通りのタクシー滞留の激しい時間帯となります午後11時から午前1時30分までの間、区庁舎の南側正面のロータリー部分をタクシーの待機場及び乗り場として、その利用に供させていただくというものでございます。第1期整備が竣工する来年度以降でございますが、これにつきましては、中野通り西側南北通路・橋上駅舎着工までの間、新北口駅前広場内の施工ヤード部等を活用して、その中で調整を図っていきたいというふうに考えてございます。
 タクシー利用場所については、後ほど御説明を申し上げます。
 利用に係る措置といたしましては、中野区とタクシー事業者団体との間で、庁舎用地の深夜利用に係る覚書を取り交わすということで現在調整を進めております。
 そのおおむねの内容でございますが、利用時間、停車可能台数の遵守、それからタクシー以外の車両の停車・駐車の厳禁、乗務員の庁舎用地内の利用マナーの遵守、それから中野通りの利用方法の徹底、それから、覚書ルールに違反した場合の措置などにつきまして、タクシー事業者と覚書を取り交わす予定でおります。
 このタクシーの庁舎用地利用時間内でございますが、この時間内は交通整理員を配置いたしまして、場内整理に当たりますとともに、タクシーの出入り口部分の解錠・施錠、それから、区の警備員への連絡・引き継ぎ等の連携を密に図りまして、区庁舎管理に支障を来さないよう対処してまいる所存でございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。
 このスケジュールでございますが、北口のバスの乗降場、これの移転とあわせまして、区庁舎用地の深夜利用を開始したいというふうに考えてございます。
 二つ目は、この特別委員会でも既に報告させていただきましたが、現在、新北口駅前広場内にある案内場、これを庁舎用地内に移転するということでございます。その規模が確定したということでの報告でございます。
 施設の概要でございますが、規模は延べ床面積、約6平方メートル、平屋建て、木造の準耐火構造になってございます。機能は、路線バス等に関する案内機能、シルバーパス等の乗車券類の発券機能ということで、今、建築作業を行っている最中でございます。
 スケジュールでございますが、9月14日にはバス案内所を開設したいということで関東バスから伺っているところでございます。
 別紙でございますが、この真ん中のブルーの部分、これが今申し上げました深夜タクシーの待機場所として利用させていただく部分ということで、約12台ほどが深夜ここを利用することができるようになります。ここで乗車していただくということを考えてございます。その左側に赤い小さな部分でございますが、ここにバス案内所を今、築造しているところということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 5番、中野駅地区第1期整備工事に伴うバス乗降場の移設についての報告を求めます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅地区基盤整備担当)
 それでは、お手元の資料をごらんいただきたいと思います。中野駅地区第1期整備工事に伴いますバスの乗降場の移設(資料6)でございます。本件につきましては、建設委員会と重複する報告でございます。
 現在進めておりますこの1期整備事業でございますが、中野通りの右折のレーン、それから中野通り、けやき通り、それから中野駅の南口の駅前広場、これらの仮設のバス停、バスの乗降場ですね、この整備工事が間もなく完成するということでございまして、仮設バス停の運用ができるという状況がそろそろ整うということでございます。それに伴いまして、メーンは北口でございますが、駅の北口にございますバスの乗降場を移設すると、こういう内容でございます。
 その時期でございます。9月16日(金曜日)、始発のバスから、この新たな乗降場を利用してのバスの運行ということになるということでございます。
 時間は9月16日の午前ごろになろうかと思いますが、15日の深夜バス、これを最後にここの北口の島式のバス乗降場を閉じるという形でございます。
 移設の箇所、場所でございますが、別紙の1、これを参考に添付させていただいてございますので、ごらんいただければと思います。
 それから、3番でございますが、利用者へのお知らせでございます。実は区報9月5日号に既に掲載、それからホームページ、これも掲載済みということでございます。御訂正をいただければと思います。
 それから、あわせましてお知らせの看板ですとか、案内の看板、これらを北口、南口の駅前広場、それから、バスの乗降場に掲示をするということでございます。
 それから、バス事業者が車内広告、お知らせのチラシ、これらを配布する。
 それから、あわせまして9月16日から1週間程度でございますが、バス事業者が駅の北口等に乗り場案内人を立てて誘導するという予定でございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時10分)

委員長
 再開いたします。

(午後4時15分)

 次回委員会の日程ですが、第3回定例会までの日程も限られていることですので、次回は10月26日(水曜日)午前10時としたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、次回の委員会は第3回定例会中ということで確認させていただきました。
 すべての報告が以上で終わりましたけども、委員、理事者から何かありますでしょうか。
いでい委員
 1点だけ伺います。中野駅地区第1期整備につきまして、今、北口駅前再開発をやっています。北口のロータリーの中での横断歩道のことについて、地域の方の中でちょっと不安が生じているという話を伺いましたので、何点か伺いたいと思いますけれども、北口駅前広場の再整備に関しての横断歩道の拡幅ですとか、幅員とか位置について、どのような計画になっているのか教えてください。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 今の御質問でございますが、この現北口駅前広場の再整備計画は、既に全体計画を公表いたしまして、関係機関等と協議したわけでございますが、その計画の中では、現在のJR北口改札、これを北口駅前広場に面するように改修しますとともに、その広場から北側サンモール方面に位置する横断歩道、この横断歩道の幅員が6メートル、もう一つは中野通り沿いに横断歩道が設けられてございまして、その幅員が6メートル、それから、広場の南東側、こちらのほうにやはり歩道を設けるということで、その幅員が4メートル、さらには中野通り上空を西側に横断デッキを渡すわけでございますが、その幅員が11メートルというふうに決まってきてございます。
 この位置でございますが、これは道路交通法等に照らしまして、歩行者の方の安全の確保や、自動車等の円滑な交通、こういったものを考慮して決まってきているというふうに認識してございます。
いでい委員
 その横断歩道の幅員は、大規模開発地区関連交通マニュアルという建設省都市局が監修されているものに基づいて、歩行者サービスの水準がAになるようにということで定められているというふうに聞いているんですけども、今一番懸念されているのは、広場から北側歩道に渡る横断歩道の中で一番街商店街、今、ケンタッキーフライドチキンとか、あっちのほうにある横断歩道のことなんですけども、それが計画の中ではもうなくなっているということにもかかわらず、サンプラザ方面に向いている横断歩道の幅員が6メートル。これはちょっと、二つの横断歩道を合わせても10メートルぐらいはあったわけですから、それが一つになって、さらにその6メートルという幅員になっているので、その歩行者サービスというのが適当なのかわかりませんけども、それが低下するんじゃないかという懸念があるんですけど、それについてどうですか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 先ほども申し上げました駅前広場等の都市計画の変更の検討に際しまして、それぞれ検討を、横断歩道のサービス水準、こういったものを検討してきてございます。今、委員のおっしゃった横断歩道の歩行者のピーク時、これが18時、午後6時というふうになってございまして、その当時、調査した数字では、交通量が約7,300名余、これは毎時、時間当たりですね。将来の警察大学校等跡地での開発終了時、こちらの時点では、当該横断歩道の交通量を約8,200名、これもピーク時で見てございますが、そういった数値を予測いたしまして、サービス水準を検討したということでございます。今、委員がおっしゃった大規模開発マニュアル、こういったものの中では、サービス水準Aということがあるということを確認はしているところでございます。
いでい委員
 現在の計画幅員で歩行者の良好なサービス水準が確保できるとは限らないのではないかというふうに考えているんですけれども、もう少し幅員を広げるとか、何かその手だてを考えるとか、そういったお考えはありますか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 今は、御答弁申し上げましたように、現在の歩道幅員でサービス水準のAは確保できているというふうに算定しているところでございますが、北東側商店街、一番街等を含む商店街でございますが、へのサービス、こういったものをやはりもう少し考慮する必要があるのではないかというふうにも考えてございまして、そういった意味も含めまして、今、広場中央部にある横断歩道、こういったものを東側に広げられないかということで、また改めて関係機関と調整を始めているところでございます。
いでい委員
 冒頭申し上げましたとおり、区民の方々もそういったことを何とかならないかということでいろいろ伺ってはいるんですけれども、今、秋元さんがおっしゃったような調整で区民の方と折り合いがつくというか、感触のほうはどのように考えていらっしゃいますか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 現在、関係機関と調整しているのは、6メートルの計画の約1.5倍、おおよそ9メートル程度というような数字が出てきてございまして、さらに区民の方からのお声というものも、今、委員の御指摘のような声も多く聞きますので、より幅員の確保ができないかというようなことでの調整をしていきたいというふうに思ってございますが、ただ、歩行者の方の安全な横断の確保、こういったものはやはり最優先されなければいけないということと、それとあわせまして円滑な自動車交通、こういったものの確保といったいろいろな角度から検討していかなければいけない。法律的なチェックもあるということから、やはり相当難しい調整になってくるんではないかというふうに考えております。
いでい委員
 今、法律のチェックというお言葉がありましたけれども、そういった法的な問題とか利用者のサービス、また周辺商店街の活性化、その駅前周辺整備というのはいろいろな要素が絡み合ってくるもので、大変、区民の皆さんが独自にやろうと思っても調整が全くつかないと思うんですね。やっぱり、区が真ん中に堂々と入っていって、いろいろなお話を伺ったり、夢を語っていただいて、こういうことになるんだということで十分な説明を尽くしていただいたり、また関係機関に調整を働きかけて、まとめ上げて仕上げていくぐらいのお気持ちがあれば、うまくいくのではないかなと思いますけれども、その点、どのようにお考えですか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 今、委員がおっしゃったように、駅前広場というのは、やはり区の顔というような要素を多分に持ってございまして、この整備に当たりましては、やはり細心な取り組み、こういったものが求められているんではないかというふうに考えてございます。今回の横断歩道の幅の問題、こういったことにつきましても、こういった観点から、やはり関係機関等と粘り強く、多少時間がかかっても粘り強く対応していく必要があるのかなというふうに考えているところでございます。
伊東委員
 今、いでい委員の発言、北口広場について関連してお尋ねしますけれど、今、歩行者の安全は確保する、それはもう当然のことだと思います。常々、中野区は中野駅周辺まちづくりにおいて回遊性の確保ということをおっしゃっていまして、要するにこの開発によって、今までの中野駅周辺の産業、お店等が廃れることがないように、その辺も十分留意していくとおっしゃられていた。それをしっかり、やっぱり守ってもらいたい。
 一方で、車の流れについて――この広場に関連する――確認しておきたいんですけれど、JRの鉄道敷、北側に隣接する、もみじ山通りから入ってきまして、中野駅前に抜ける狭隘な道路が1本ありますけれど、あれはたしか東から西へ途中から一方通行になって、両端は相互通行だったのかな、という形になっていますよね。それは車の規制は現状どおりこれからも続くという形で考えていらっしゃるのか、それをお聞きしたいのと、それから、その通りを通ってきた、北口広場に入ってきた車両について、中野駅に出るところで、一部左折が禁止じゃないのかという、規制がかけられるんじゃないかという御心配の声もあるんですよ。中野駅を右折だけにするというような御心配の声も地元の方々からも聞こえてきているんですね。その辺はどうお考えになっているか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 JRに並行して走っている、もみじ山通りから中野通りに抜ける道路でございますが、これについての規制、これは従来どおり変わらないということでございます。
 駅前広場に入る車でございますが、中野通りから駅前広場に入る場合については、左折のみということで、南から来て、その駅前広場に右折で入るということはできない構造になるということでございます。逆に、もみじ山通り、東のほうからこの駅前広場を抜けてくる車は右折ができない、左折のみということで、歩行者の安全優先ということから、できるだけこの狭い現北口駅前広場への車の乗り入れ、こういったものを少なくしたいということもございまして、多少、車の方には御不便になりますが、そういった交通計画のもとで整備を進めていきたいというふうに考えております。
伊東委員
 その車両の流れ、中野駅から駅前広場に入る、右折ができない、それから広場から中野通りに出るところ、右折ができないということについては、もう警視庁との協議済み事項ということで、これが変わるということはないという考えでいいんですか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 これにつきましては、説明会等の中でもいろいろ聞かれたことがございますが、関係機関、当然、警視庁、警察を含むわけでございますが、そことの調整を行った上でのものというものでございます。
委員長
 他に各委員、理事者から発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会いたします。

(午後4時28分)