平成24年01月26日中野駅周辺地区等整備特別委員会
中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成24年1月26日〕
中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録
○開会日 平成24年1月26日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時12分
○出席委員(14名)
白井 ひでふみ委員長
金子 洋副委員長
いでい 良輔委員
平山 英明委員
森 たかゆき委員
いながき じゅん子委員
小宮山 たかし委員
伊東 しんじ委員
佐野 れいじ委員
北原 ともあき委員
小林 秀明委員
大内 しんご委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
経営室長 川崎 亨
経営室副参事(経営担当) 髙橋 信一
都市政策推進室長 遠藤 由紀夫
都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
都市政策推進室副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
都市基盤部長 服部 敏信
都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石田 勝大
都市基盤部副参事(交通対策担当) 高橋 均
○事務局職員
書記 鈴木 均
書記 細川 道明
○委員長署名
審査日程
○議題
区役所・サンプラザ地区一体的整備について
中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについて
○所管事項の報告
1 平成23年度第2回中野駅周辺まちづくり推進会議について(中野駅周辺まちづくり担当)
2 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の検討状況について
(中野駅周辺まちづくり担当)
3 警察大学校等跡地に関する公園等の名称の決定について
(中野駅周辺まちづくり担当、道路・公園管理担当)
4 その他
(1)産業振興拠点の進捗状況について(産業・都市振興担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程(案)について(資料1)、お手元に配付してあるとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
区役所・サンプラザ地区一体的整備について及び中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについてを一括して議題に供します。
委員会を暫時休憩させていただきます。
(午後1時01分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、平成23年度第2回中野駅周辺まちづくり推進会議についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
平成23年度第2回中野駅周辺まちづくり推進会議について(資料2)御報告をいたします。
まず、最初の頭紙のほうをごらんください。
1番の開催概要です。開催日時、昨年12月22日午前10時から12時。会場は区議会棟第1委員会室。出席者、委員32名のうち28名の御参加をいただいております。
会議のテーマですが、グランドデザインVer.3の策定についてということでございます。こちら具体的には、別紙1、別紙2の内容になってございます。こちらはいずれも12月12日の当委員会で御報告をさせていただいた全く同じものを、会議の資料としても提示をさせていただいているものでございます。
2番が議事概要となります。こちらは内容を議事要旨として別紙3に取りまとめております。
別紙3をごらんいただけますでしょうか。2番の質問・意見・事務局説明等という内容をざっと御紹介したいと思います。
まず、委員1の方です。こちらは主に二丁目や駅ビルに関する御意見でございました。1点目の四角は、タウンマネジメント、これがどういうものを指すのかわかりにくいという御意見をちょうだいしております。下の矢印は区のコメントということで御理解ください。タウンマネジメントは、まち全体がもっとにぎわっていけるような、そんな取り組みを総称しているといったことを申し上げております。(「別紙3」と呼ぶ者あり)別紙3です。よろしいでしょうか。失礼いたしました。今回ちょっと別添資料がいろいろあるんですけれども、今回、別紙3を議事要旨として取りまとめております。
続きまして、委員1の方の御意見をもう少し紹介いたします。2番目の黒四角でございます。二丁目のまちづくり方針、南口駅前広場と市街地再開発を別々に書かれているが、一体的な整備としてもらいたいという御意見です。これに対しては、区としても一体的に整備してこそ、より効果が上がるというふうに答えているところです。
3点目が駅ビルについてでございます。地域にとってよい方向に検討されることを期待しているという一方、やはり直近の商店街としては脅威であることには間違いないといった御意見でございました。
続いて、委員2の方です。こちらは主に南側地域の活性化についての御意見でございました。前回の推進会議、第1回の推進会議ではホームというキーワードが出たと。南側については、北の大規模な開発とは種類が違うという意識が大事だろうと。三丁目は高齢者や子どもたちが安心していられるような、そんなホーム感というものが重要ではないかといった御意見でした。
ページをめくっていただきまして、2ページ目です。2ページ目の一番上の黒四角でございます。委員2の方の御意見です。区役所を二丁目に移転してはどうかという話を聞いたことがあるということで、ただ、この委員としては、四丁目の都市計画公園とこの区役所がどう連携するかといった視点から区役所の位置は考えてほしいといった御意見でございました。
委員3の方です。囲町についての御意見でございました。補助221の整備について、なかなか位置付けのない道路用地があって難しい。知恵を絞っていきたいといった御意見。それともう一つは、やはり駅ナカ商業についての御意見で、本来、駅は外に人を出すものであって、駅ナカ商業で取り込むようなのはおかしいんではなかろうかといった御意見でした。
続いて、委員4の方です。こちらは四丁目のあり方についてでございました。区役所は体育館跡地へ移転するのではなく、むしろ、今、整備中の警大のオフィスを借りるといったような考えはどうだろうかと。これからは建てて壊す時代ではないということで、このような取り組みをすれば、体育館もそのまま残置し、サンプラザもそのまま残してほしいといったような御意見でございました。
委員5の方、こちらは障害を持たれている視点からということで、非常に障害者には防災・安全が大きな問題である。高層ビルの車いすでの昇り降り、歩行中の落下等を踏まえたデザインを考えてもらいたいという御意見です。
委員6の方、こちらは中野二丁目のあり方全般にわたっての御意見でした。最初の黒四角、JR東日本用地、東側にある電車区のことですが、これは今後の南側の開発にいろいろと関連が出てくるだろうということです。東西道路やもみじ山通りの裏の南北道路等々、今後の将来像の議論の中ではぜひ積極的にかかわっていただきたいといった御意見でございました。
続いて、3ページ目に参りたいと思います。ここで副座長のコメントを掲載しております。副座長、最初の黒四角では、今回Ver.3を策定する意義、これを改めて共有すべきだろうということです。一つは、3・11を踏まえて防災面についてもっと真剣に考えるという点があるだろう。2番目の黒四角になりますが、警大跡地をはじめとして、かなり確実に進んで中身が見えてきているものもある。この時点で進捗に応じて次の計画づくりを真剣に考えるべきだろう。3番目の黒四角でおっしゃっているのが、防災の観点、これから新しくつくっていくもの、そういった次のプロジェクトについて、何をどうしていくのか、全体を俯瞰しながら、時間軸に沿った、かつ実現可能性のあるシナリオ、これを考え直す機会なんだろうというコメントでございました。次のプロジェクトのイメージを時間軸と注意点を踏まえながら、考えられるだけ考えておくのが、このVer.3の意義ではないかといったコメントでございます。
これに対して、区のコメントでございますが、やはり今後の実現性シナリオを見ていく中でも、南北の均衡ある発展、これは欠かせないだろうということのコメントをしております。そういったところも踏まえながら、今後の機能配置等々の検討を深めていきたいといったコメントをしているところです。
続いて、委員7の方でございます。こちらは意見としては一つに集約をされておりますが、幾つかのことをおっしゃっております。一つは、区役所・サンプラザの一体開発、これは建物のデザインや広場との配置の関係等々、どういったものがいいかという検討をする必要があるということ。それと防災の観点、これからすると、警大跡地には都市計画公園が拡大することになったわけですけれども、さらに防災空間を拡大するという考え方もあるのではないかといったコメントです。
さらにもう1点が、南側の活性化という視点でございますが、区役所、これが住民活動の核と言える施設でもあるので、それを南口に配置する議論もあっていいのではないかということです。ただ、いろいろ整理することもあるだろうといったコメントをちょうだいしております。
続いて、委員8の方の御意見です。こちらはグランドデザインの実効性についてのコメントでした。4ページ目をめくっていただけますでしょうか。南口の再開発、あるいは四丁目西の事例を取り上げながら、なかなか検討している時間と実際に動き出すまでの時間に非常にギャップがあるという御意見でした。今回グランドデザインを策定する以上は、この会議に参加されている皆さんもそれぞれ責任を持って真剣に考える必要があるだろうといったコメントをちょうだいしております。
それに対しまして、区のコメントですが、この周辺まちづくりを共有しながら、基本的な方向をしっかりと打ち出して、その実現可能性についてもしっかり検証した上でのビジョンをつくる必要があると、ことが大事だといったコメントをしております。
続く矢印の中でも、動きとして早いのは、やはり二丁目の再開発が挙げられるだろうということです。南側の開発にとっては、非常に良好な住宅地が広がっていることもございますし、生活都市の中心機能、こういった関心が集まっているのではないかといったようなコメントをしているところです。
最後に、座長のコメントを掲載しております。最初の黒四角でございますが、国の震災復興会議のように、何カ月かけても結論が出ないというのはよくないだろうと。大きな戦略については、できるだけ年度末に向けてまとめていく必要があるのではないかといったコメントです。
さらに二つ目の四角では、ホームというキーワード、前回も出ているところですが、いかにホームタウンになり得るか。そういったときに防災という視点をとると、これまでどうしてもハード整備に重きを置いていたけれども、実は地域がそれをどう活用して運営していけるかというソフトウエア、これこそが防災であろうといったコメントをいただいております。
最後の黒四角の中では、タウンマネジメントについてもコメントをいただいているところです。単に商業活性化というだけではなくて、非常時にこういったところにどう結びつけていけるか、人々の結束力が大事なんだろうということです。そういった雰囲気が中野のまち全体に漂っていることが最大の魅力になっていくんだろうといった、そんなコメントでこの会議が締めくくられたという状況でございます。
もう一度、最初の頭紙に戻っていただけますでしょうか。
3番の次回第3回会議についてでございます。予定といたしましては、来月2月3日(金曜日)午前10時から12時を予定しております。会場は区議会第1委員会室、会議テーマは、同じくグランドデザインVer.3の策定についてということです。
議題の資料としましては、次に報告をさせていただきます検討状況、これを同様にこの会議にもまた御提示をしていきたいなというふうに考えております。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
むとう委員
先日、推進会議を久し振りに傍聴させていただいたんですけれども、この要旨を聞いていても、それぞれ委員さんが自分の考えを伝えてくれるという、コメントしてくれているというところにとどまっていて、本来やっぱりこういった会議の場というのは、委員同士がもう少し意見をそれぞれ交換し合いながら、一定の方向性を見出していくみたいな考え方はないんでしょうか。ただ単に委員さんからそれぞれの御意見を伺うという位置付けなんでしょうか。聞いていて、一つ大きな計画をしていく中で、いろんな区民の御意見があるんだけれども、ある程度の合意形成を図っていくということはすごく大事なことだと思うので、すべての30万区民の合意形成はなかなかできないけれども、こういった推進会議のようなところで、少なくともそのメンバーの合意形成が図れていくような方向に持っていったほうがいいのではないかなという気がすごくしたもので。それぞれの委員さんが自分の思いで意見を言ってくださる。それも大事だけれども、そこでとどまっていていいんですかという思いがちょっと、率直な感想として、傍聴していて思ったんですけれども、区としてはこの推進会議をどういうふうに考えて位置付けているのか。私が今言ったことも含めて、その辺のお考えを教えてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
そもそも、この推進会議の位置付けでございますが、まちづくりを進めていくためにいろんな立場の委員からの御出席をいただいている。その際に、今回グランドデザインVer.3、これは将来像を描いてまさに共有していくものということで、この内容自体を大きな一つのテーマとして、共通のテーマとして掲げさせていただいております。それについて、各委員皆さんの立場からいろんな御意見をお寄せいただいて、それらをもとにVer.3として、駅周辺のまちづくりのあり方を取りまとめていくというものでございます。
むとう委員
なかなか伝わりにくいのかもしれないんですけれども、それぞれの立場から皆さんそれぞれの御意見を言ってくださって、それはそれで貴重なことだともちろん思っているんですね。だけれども、新たな、例えば、この間私が聞いていて新鮮な考え方かなと思ったのがホームタウンみたいな考え方であるとか、今まで区になかったような発想かなというふうに思うわけですけれども、それを1人の方の意見だけで聞いているのではなくて、ほかにいろんな立場から参画してくださっている委員の皆さんが、そういう点については皆さんどう思われますかみたいな形で、一例ですけれども、みんなでその意見を掘り下げていくとか、みんなで考え方を共有していくであるとか、そういう試みというのも必要なのかなという気がしたんですよね。何か、それぞれの思いだけを言っているだけでとどまっていていいのかなと、さらに進めてみてはどうかなと思ったんですけれども、伝わりますか。どう思われますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
一つのことを掘り下げることも非常に大事だとは思います。ただ、このグランドデザインは大きなまちづくりの指針として共有する、同じ将来像を共有したい、整備の方向性を共有したいという趣旨でございますので、この指針がベースになりながら、次は個別のプロジェクトにどんどんブレークダウンをしていくものとして進んでいくわけですけれども、今このグランドデザインについては、ある一つのテーマだけというよりかは、総括的にこのまちづくりについて共有をするということを一番大事な視点にしたいと思っておりますので、委員のおっしゃっているような、あれだけの人数の方で一つのテーマについてそれぞれ意見を深めるというような形は、なかなか難しいのかなというふうに思っております。
むとう委員
そうすると、今後もこの会議は、区が示して今までどおり型どおりの、こういったたぐいの会議の場合、まだほとんど私が傍聴していたりとか、私がかかわっていてもそんな感じだったんですけれども、区が出した案について御意見を、それぞれがそれぞれの立場で自分の意見を述べ合うというだけで終わっていっちゃうものでとどめておくということなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
それぞれの意見で立場を言っただけで終わるというものではなくて、そのいただいた意見をきちんと区として受けとめながら、それを最終的にはVer.3という形で取りまとめてまいりますので、決して、ただそれぞれが言いっ放しというか、言ってもちろん反映されるものもあれば、そうでないものももちろん出てくるわけですけれども、決して、ただそんな形式的なものというわけではなくて、十分にいただいた意見は参考にして生かさせていただくというスタンスでおります。
むとう委員
生かさせていただくというのは当然のことなんだけれども、つまり、生かされ方が見えてこないわけですよ。貴重な時間を割いて推進会議に出てくださって、それぞれの御意見をおっしゃってくださっている御意見、それを区が受けとめて、区の中で検討をし、こうなりましたということになるわけだけれども、それぞれの委員さんが言ったことが区の中でどのように検討された結果、こうなったかというところが区民にはとか、この委員会のメンバーにもなかなか見えづらいんじゃないかなというふうに思うので、その、区が受けとめてまとめるだけではなくて、委員会の中でみんなが受けとめてみんなでまとめていくみたいな、そういうことは投げかけないんですか。くどいようですが。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
やはり、いただいた意見について取りまとめるのは区の役割だというふうに思っております。
小林委員
この推進会議のところでございますけども、ちょっと気になる言葉があるんですが、1ページ目の委員の2の四角のところ、2番目のところなんですが――違う。ごめんなさい。2ページのほうですね。2ページの最後のところに、上から4行目のところなんですが、1点は、「区役所を二丁目に移転してはどうかという話を聞いたが」というコメントがあります。それで、3・11の教訓を踏まえたということでの視点から区役所の位置を考えてもらいたいということが1点ありまして、それから、3ページの委員7の一つ目に、同じような、区役所・サンプラザ地区の一体開発というところから始まったところのちょうど中段のところに、南側の活性化という点から――ごめんなさいね。委員の7の5行目なんですね。委員7の一つ目の5行目です。南側の活性化という点から、区役所がいろいろな形で住民活動の核になり、単に事務所機能ではない使い方になってきていると思うので、南口への配置を考える議論もあっていいと考えているというところが、その2カ所出ているんですが、基本的に区役所は、北側の現在体育館の跡地というのが決定はしていると僕は考えてはいるんですけども、こういうことの考え方というのは、区としてはどのように受けているのか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
これは、それぞれ各御意見、委員の御意見ということで受けとめているところですが、論点の中に、南側活性化に関する方策といったところが入ってございました。それについて、こちらの委員の方がおっしゃっているように、区役所のような機能が、一つ南側の活性化の可能性もあるのではないかという考え方については、それはそういった可能性もあるのではなかろうかというふうには受けとめられるかと思っております。
小林委員
それで、副座長のコメント、3ページの副座長コメントですね。ここに、「一つは3・11の教訓を得て、防災面についてもっと真剣に考えるという点がある」ということで、本当に今回の震災の中で、静岡からもちろん神奈川県、そしていろんな形で、今度津波の部分で区役所というか、庁舎とかいう定義というものが総務省に関してもいろいろと検討されていると思うんですね。今現在、区役所が本当に、人と一緒に津波で大変な状況になっているということで、拠点となっているものがさらわれていくという、そんなような内容があって、震災の、また東海地震とか、そういうときの対応ということで、いろいろなこの津波の状況というのも総務省のほうから提示されて、庁舎のあり方という位置付けというのがあると思うんですね。もちろん中野区は津波というのは影響はないんですが、ここに書いてあるように、首都の直下型や東海、また東南海地震が十分に起こり得ることが明らかになって、中野区においては、地域防災計画の改定などで備えていると思いますということで書いてあります。
実は、首都圏の直下型の部分で考えると、南口というのは――北口というのは大きな防災公園というのがあります。南側にもし考えるならば、役所自体が2,000名から3,000名の、もちろん区民も入れて、ふだん2,000名以上の方々が仕事をしたり、また来られたりしている中で、震災という直下型の地震が来た場合に、そうした公園とか広場とか、それを抱える場所というのはやっぱり必要だというのがあるんですね。そういう意味で、震災のこの流れの中で、庁舎のあり方ということは十分、副座長、そしてまた座長が言われているんですけども、そういう意味で、そういう形での検討をきちっとしていって、こういう区役所の位置付けということを考えてもらいたいと思うんですけど、その辺いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
区役所の機能の一つには、防災センターというものが今一緒に入っているわけです。こういった行政の防災機能というものは、もちろんまちのどこかだけに偏ってはいけないというふうに考えておりまして、そういう意味では、北も南もそういった防災にはきちんと対応できるような機能配置だったり、あと当然、空間整備といったところもこれから再開発等々を通じて、そういった公共的なオープンスペースを生み出す必要性は十分あるというふうに思っております。
小林委員
北口にはやっぱりお金を相当かけて、これだけの大きな公園というか、防災の部分がかなり完成をしていくという形になっているんですが、南口というのはまだまだそういうエリアというか、そういう広場というのは僕はないと思っているんですね。そういう意味の中でやっぱり検討していかなきゃいけないんじゃないかなというふうには自分は思っております。その辺は検討してもらいたいというふうに思います。
それをちょっとお答えしてもらいたいのと、それからあと、四丁目ですね。いいですか。飛んじゃって申しわけないんですけど、四丁目のお話なんですが、最後に4ページ目の上の段なんですが、二丁目の――三丁目ですね。ごめんなさい。三丁目の今の――どこだっけ。住宅のところの開発、これですね。2ページ目の委員の3番の方、最初のところなんですが、囲町地区南側の補助221号線の整備に当たりということなんですが、これはどこまで進んでいるんでしょうか。それをちょっと。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
囲町地区は、まちづくり協議会という組織ができまして、その後、囲町は東西に長いエリアでございますが、そのうちの東側エリアのほうでは、再開発準備組合というのが設立されてございます。今、その中でいろいろ開発計画を検討しているという状況でございまして、ただ、この囲町地区の南側には、ここに記載の補助221号線というものが都市計画で決定されている。その整備とまちづくりをどういうふうに兼ね合わせていくか、そういった議論もいろいろされている状況にあるということでございます。現在の段階では、あくまでも検討段階ということでございます。
小林委員
この囲町のところというのは、本当に、後ろ側には公園とありますが、そこの境界のところでまだ逃げられるというか、あそこは線路もありまして、本当に震災があった場合に、逃げ道とかそういう部分がないのと、やっぱり木造の住宅、小さな住宅がたくさん密集しているところですので、そういう意味で今回、この囲町のところは安全なまち、防災にもまたかなうまちをつくりたいという方向でやっていると思うんですけど、ここに関しても、いち早くこの221号線の計画道路をぜひ検討を進めていっていただきたいと思うんですけど、いかがですか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
まだスケジュール的にどうという段階ではないわけですが、当然まちづくりにあわせて、この都市計画道路の補助221号線は整備をしていかないとなかなか整備ができないのかな、そういうことを考えつつ、皆様方のまちづくり計画の支援、こういったものを行っているという状況でございます。
いでい委員
今、小林委員の質問にもちょっと出てきたんですけども、私もちょっと気になるところがあって、2ページ目の「区役所を二丁目に移転してはどうかという話を聞いたが」云々という委員2の質疑の話なんですけども、そのことについて、今、小林委員が質問されましたけど、ちょっとわかりづらかったので、もう一回御答弁いただいてもいいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
小林委員の御質問は、区役所を南側にということについてどう思うかということだったかと思います。区役所自体も非常に人が集まってくる施設でございますし、集客施設としては、一つの機能として位置付けられるんだろうと考えております。それを南側に一つの集客の核として考えられるかどうかということについては、これはやはり区役所もその一つと考えられるだろうと……(「そんなこと答弁していいの」「踏み込み過ぎじゃない。一担当者がそんなこと答弁していいの」「10か年どうしちゃったんだよ」「いいの」「10か年はどうなるんだよ」「そういう可能性があるなんて答弁していいの」と呼ぶ者あり)いや、違う……(「10か年、無視してやっちゃうのか」「答弁を一応聞きましょう」と呼ぶ者あり)
委員長
いいんですか、答弁、できますか。
川崎経営室長
ちょっと誤解のある部分があるのかもしれませんけれども、今回この委員の皆さんの中から、二丁目に区役所をというような声もあると。これはたしか……過去、区役所が向こうの地にあったというようなことが出ていたというようなことは、この委員の方はおっしゃっているんですが、ただ、この区役所については、先ほど委員がおっしゃったように、体育館の横に用地を買い求めておりますので、区としてはそこに区役所を建てるというのは、現在、10か年計画でも示している案ということでございます。
それで、まちの人の中からそういう声が出たときに、全くそれはここの段階で言下に、もうそのとおりですということなのか、あるいはその可能性について検討するということもあるのかどうかという意味で言えば、今、まちづくり担当のほうからお話をさしあげたのは、そういう二丁目、まあ、南側に移すという可能性について、議論が全くできないわけではないだろうという、そういう趣旨で言っていることだろうというふうに思います。
いでい委員
私が実は質問している最中ですのでね。(「自分が」と呼ぶ者あり)実はそうなんですが。今、経営室長もおっしゃいましたけど、若干、区民の方からそういった声が出ているという前提で話をしますけど、もっと細かく聞くと、そんな話どこから出てきたんだというやっぱり話、僕らとしては思うんですよ。今は10か年計画にのっとって、お金がない、財政大変厳しいぞと言っている中でも、体育館の隣の用地を取得したわけじゃないですか、30何億円もかけて。しかも、それは庁舎の建設予定地として購入したので、もしあれが駐輪場だとか、違う用途のために購入しますよという話だったら、何割引きかぐらいで買えていたわけなんですよね。わざわざ1.5倍ぐらいお金を出して、30何億円出して、区役所用地のためということでお金を出して買っているわけですよ。それは結局、いろんなお金が投入されますけど、一般財源だって投入されているわけなので、10か年計画に基づいて、区民の皆さんからお預かりしている税金で、この中野区の未来をどういうふうにしていこうかということを、相当な年月をかけて幅広く話をしていった中で、役所と議会が合意をしながら――反対されている方もいますけど――進めてきている話であって、いきなり、じゃあ中野駅の南口のほうに区役所はどうなんだと言ったら、いやあ、新しく集客の施設としてはいいんじゃないでしょうかなんていうのは、そんなことだれが答弁したんだと。僕なんかは、ここにはだれが答弁したとか書いていませんけど、推進会議の中でこの質問に対して、どなたがどんなことを答弁したのか、ちょっとここで、開会中がいいのか、休憩したほうがいいのかわかりませんけど、ちょっとその話、詳しく聞かせていただきたいんですよね。
委員長
どなたがお答えできますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
まず、委員2の方の御意見については、これはこの委員の御意見ということで、特段、区のほうからコメントをこれに対して何か返しているようなことはございません。
それと、委員7の方につきましても、特段、じゃあ、区から何かコメントというものは返しておらずに、この委員の御意見ということで受けとめているところでございます。区のコメントは三角の矢印で出てきているところですが、こういった委員の方々の御意見を伺いながら、南北均衡のあるまちづくり、実現可能性のあるシナリオをぜひ描いていきたいというコメントは出しているところです。
いでい委員
結局またそういったことになると、10か年計画、例えば南側にもそういったものを検討しますよ、区役所用地の移転の候補地としては、じゃあ南側にも考え方の一つとしてはありますよということならば、10か年計画はもちろん変えていかなくちゃいけないでしょうし、それに対して10か年計画というのはその目標に向かっての、5か年の財政計画も同時に立てているわけですから、そういったものもまた変わってきますよね。この推進会議で一委員の方から出てきた意見というのは大変重いものだというのは私もわかっていますけれども、それと、今私たちがこの議会の中で役所と合意の上で進めている10か年計画と、同じ方向を向いて進んでいるのかなというのは、いまいち疑問に思うところではあります。詳しいことはまたほかの委員が質問しますので、私のほうからはもうちょっとわかりやすくしてもらいたいなと思いますが、これ、要望です。よろしくお願いします。
平山委員
何か、そんなこと言っちゃっていいのかなというような御答弁があったので、あえて伺いますけども、委員の方から、二丁目に区役所を持っていったらどうかという御意見が出た。委員の方だから、いろんなことをお考えになられてお話をされたんでしょうけども、当委員会の場でお二人とも、そういった検討自体をする。してはいけないということはないし、そういった検討の余地があってもいいというような御答弁をこの場でされているわけですよね。ただ、先ほどいでい委員がおっしゃったように、明確に上位計画で区役所の計画って定まっているわけですよね。それをこの場で、いやいや、それはまたやり直してもいいんですよなんていうことが、御答弁として返ってきていいものなんですかというのが一つ。
それで、グランドデザインについての、これ打ち合わせですよね。推進会議、グランドデザインVer.3の。グランドデザインって、そういうことをするものなんですか。二つお答えいただけますか。
川崎経営室長
10か年計画、これは十分、区民の皆さんの議論を深めながら、議会にも報告をしながら決めてきた計画です。これに沿って区の行政を進めていく。そのために単年度の予算の議決を議会にお願いをしたり、あるいは、場合によっては条例、そのために、そこで必ず議会の意思を確認して、賛同をいただきながら進めているということでございます。
じゃあ、その10か年計画をどういうときに変えるのかということなんですけれども、当然、区の仕事というのは10か年計画に沿って、その10か年計画というのは、その上位である基本構想が描く中野の将来像を実現するための計画ですので、具体的な仕事を進めていく中で、よりよい手だて、10か年計画に描いていないよりよい手だてというものがあれば、それは改めていくということも、これはそういう場面もあるんだろうというふうに思っています。ただ、これを今具体的に、だからといって、今具体的なテーマになっていることがそうだということではありません。計画の考え方、改定する場合の考え方ということで、まずは前提としてお話をさせていただいております。
それで、先ほど私が申し上げましたのは、10か年計画ではそのように定まっていますと。ただ、今回この中野駅周辺まちづくり推進会議というところで、改めて現在の、グランドデザインもVer.1からVer.2という段階を踏んで、実際のまちづくりが進んでいく中で、それを実感しながら委員の皆さんがいろいろ提案されると。それらについては、即座にそれについて、既定路線と反しますというようなことではないのかなと。議論は一定されてもよろしいのではないかと、そのようなことで御答弁をさせていただきました。
平山委員
だって、さっき御担当の方が、こういう議論が出ていますけど、どう思いますかということに対して、そういう考え方もあるということと、何だか、役所が南口に行くことによって、南口の活性化の可能性があるような答弁までされていたんですよ。これは踏み込み過ぎじゃないですかね。
小林委員も、いでい委員からもいろんなお話がありましたけども、きょういただいた、この別紙1の資料のグランドデザインの性格を読むと、グランドデザインは、中野区基本構想や都市計画マスタープランで描く基本理念に基づき、中野駅周辺のまちの将来像とまちづくりの方針を明らかにしたものであるということなんでしょう。基本構想や都市計画マスタープランまで描く基本構想と理念に基づいて。これ、この前も質問したから、あまり詳しくは聞きませんけど、関連する計画との整合性を図りつつ、目標達成への道筋を示していく。ただ、昨年震災が起きたり、経済の悪化の歯どめがなかなかきかなくなったりということで、当然Ver.2を策定したときの状況とは変わってきているというのは理解をします。だからVer.3の策定に当たって、何だかその策定前に、揺らぐ持続可能性なんていう言葉を使いながら、とんでもない社会になってきたから変えなきゃいけないみたいなお話もあったんですけど、そういう社会的な状況が変わってきたから、そういったことも考慮してVer.3をつくり上げていくということは理解ができるんです。だけど、そのことと区役所のあり方については、全く違う話じゃないかなというふうに私は理解しているので、このVer.3に関するいわゆるまちづくり推進会議の中での委員の御質問に対する御答弁として、いやいや、区役所のこの南口の配置についても十分検討の余地がありますというのを、この委員会の場でそのような御答弁をされてしまうというのが、果たしていいものなのかなというふうに思いますが、御担当者としてどうお考えですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
ちょっと先ほどの私の答弁がふさわしくなかったかもしれないんですが、お答えしたのは、前回、論点で、南側の活性化の方策を考えていきたい、機能配置のあり方というものを論点に出していたところです。その中で、いわゆる活性化につながる要素として、非常に集客力のあるものが北にもあるし、当然南側にもあってしかるべきという考え方はもちろんあるだろうというふうに思っております。その一つとして、区役所自体もこれは一つの集客施設だということは、それは意見としても十分理解ができるところだという意味で、先ほどの御質問には御答弁をしたつもりでございます。決してそれが、じゃあ、即その南側に区役所をどうのとか、10か年に反して何かを進めようといった意味でお答えをしているものでは決してないということで、御理解いただければと思います。
平山委員
もうこれ以上は、先ほどの御答弁については申し上げませんけども、かなり、本当にこれを区が検討されるということになると、それはそれで大きなテーマですから。だって、いろんなことが玉突きで関連してきますものね。区役所だけが何もって話じゃなくなってきますものね。だから、それは慎重に御答弁をいただきたいなと思いますし、もし万が一そんなお考えがあるのであれば、早目に出していただかないと、何か、Ver.3の策定が……(「出していただかないとは、どういう意味」と呼ぶ者あり)いやいや、何かそんなことでも、もし、あるのであれば、…ですよ。こんな時期に出されたって、そもそもVer.3の策定って4月だったんでしょう。何かおくれるようなスケジュールにもなっていますけど。ないとは信じていますけどもね。後からそんなものが出てきたら大変困りますよ。今までの議論って何だったんだろうということになっちゃいますよね。
何かそんなものを後で忍び込ませるような、そんなことは決してないと思っているので、最後にもう一つだけお伺いしますけど、3ページの区側の、真ん中のところで、主な論点にも出しているが、駅周辺の発展は南北の均衡ある発展が大事だと考えているということで、今後の機能配置のあり方を検討していく必要があるというふうに考えていると。これ、均衡ある発展ってどういったことですか。南北が均衡に発展するというのはどのようにお考えになってのこれは御意見だったんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
均衡のあるということをここで出している意図としては、北と南、今も非常に性格そのものは違うだろうということはあります。ただ、だからといって、今時点ではどうしても北ばかりが開発が進んでいたり、大きな商業集積力があったりということで、かなりその集客力というか、人のにぎわいで随分差が出てきているのではないかという意見をたくさんちょうだいしているところです。じゃあ、かといって南にも何かものすごい北のような大型の開発がし得るかとか、同じものをしなきゃいけないという意味ではないんですけれども、北は北の特徴を生かして、ちゃんと北側の魅力をもっと出して、それで人、にぎわいをつなげられるような、そういう基盤づくりや機能配置、これが必要だろうということを、この「南北の均衡ある」という言葉で表現をしているということです。
平山委員
そうですよね。ちょっとこの機能配置という言葉だけが気になっちゃったので、お伺いをしたんですが、何も、北でこれだけいろんなものを建てているから、南も建てなきゃいけない、そんなことは当然なくて、だって、四つのブロックをそれぞれのあり方で発展させていこうということを考えてやっていらっしゃるわけですものね。そういう意味での私も均衡かなと思っていたんですけども、そのような御答弁だったので安心しましたけど、ちょっと、この機能配置というのが気になったので、あえてお伺いをしましたので、よく理解できました。ありがとうございます。
委員長
ちょっと休憩させてもらっていいですか。休憩します。
(午後1時46分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時47分)
伊東委員
先ほどの御報告で推進会議のメンバーの方32名、それぞれの立場、いろんな考えをお持ちの方が集まって、グランドデザインのVer.2からVer.3へのバージョンアップについての御意見を寄せてくださいということで、そもそもこの会が持たれているんだと思うんですけれど、何でも言ってください、何でもありですよと。それをVer.1策定する前だったらばわかります。でも、Ver.1があって、Ver.2があって、Ver.3に改定しようと。今まで踏んできたことを台なしにする。その経緯も知らない人が、ましてや中にいるのかもしれない。そういうことがあってはいけないと。Ver.3にバージョンアップする。そのときの区の取り組みの姿勢、それがはっきりしていないからこういう事態が生じてくるんじゃないのかなと。ただやみくもに夢を追って、いろんなものを何でも網羅的に盛り込めばいいというものじゃないと。Ver.2で発表してきたことをしっかり検証してきたのかと、そういうことも前回のこの委員会で質疑が出ています。それを踏まえて、改良すべき点、うちの会派の北原委員も、これは進化という言葉をとらえて、進める変化のバージョンアップなのか、あるいは深めるバージョンアップなのか、そういうことも確認させていただいている。要するにベースはVer.2、それに欠けている部分、進捗が進んでいない部分、それをどう補っていくかということが肝心だという区側の姿勢、心棒が見えてこないから、こういう議論がこの辺になっても出てきちゃうんじゃないのかなという気がするんだけれど、この辺はどうですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この推進会議は平成22年度から発足しております。一番最初に、それこそグランドデザインVer.2を御紹介して、それにのっとって今どんなプロジェクトが進んでいるのか、次に何が大きなプロジェクトになっていくのかということを御紹介した上で、この会議を持っているものでございます。したがって、委員の皆様もそのような現状、Ver.2の内容は御承知の上で、それぞれの立場から御意見をちょうだいしているというものでございます。
伊東委員
区の姿勢について伺っているの。前回報告があった、考え方だとか論点だとかいう中に、南口の活性化のための、にぎわいのための仕組みということで、再開発街区、あるいは郵便局街区一体化だとか、そこに公共交流施設だとか、公共公益施設の集積だとかいう言葉が出始めている。その具体的な内容もなく、そういう言葉が盛り込まれるようになるからこそ、それに期待を寄せていろんな考え方が出てくるんじゃないのかな。前回のこの委員会の議論の中で、郵便局街区に対して話が出たのは、税務署の移転をあちらに考えています、26年売却予定の税務署の移転を郵便局のほうに移転を考えていますというような話は出ています。これは私、本日臨むに当たって会議録を見ているので。ですから、そういう話は聞いているけれど、郵便局街区について、中野区が一切あの街区について、こういう公共施設を持ってきたらどうかという話は今まで一切出ていない、それが現実だと思うの。その割には、ああした公共公益施設、あるいは公共公益施設――交流施設か、という言葉が盛り込まれて、やたらめったら翼を広げ過ぎ。本来は、ここまでもう事業が進み始めているんだから、より早く、より確実に物事を進めるためのバージョンアップだったらば理解できるんだけど、この期に及んでどんどん広げていって、収拾つかなくなってどうするのかという気持ちがあるから、その辺の姿勢について伺いたいと思っているの。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
前回、12月12日の当委員会で、郵政街区、あと市街地再開発事業エリアの公共公益機能は何かという御質問に対しては、実際、二丁目には駐輪場機能であったり、郵便局はもちろん郵政という公益的な機能があるという、そういったこととか、駅前広場、そういった機能の御答弁をさせていただいたやに思っております。今回、そのVer.3の改定に当たって、十分Ver.2の内容を御紹介した上で会議にはかけているところではあります。ただ、その南側の活性化という中で、これは南口は後背に優良な住宅地が広がっているということ、北のようにすごく大型の広域から何かを持ってくるというような開発というよりかは、むしろ生活軸といったこととか、そういったところがふさわしいまちであろうといったところは、Ver.2の中でも、そしてVer.3のベースにもそういった考え方はあるだろうというふうに思っているところです。
そんな中から、南の活性化の可能性、要素としては、南側の開発にふさわしい、当然商業もあるだろうし、業務もあるだろうし、そのうちの中としては公共公益機能もあるだろうということで、その考えはVer.2、それから、今Ver.3の改定検討をしている中でも、一切その軸は行政、我々としてもそれはぶれているものではありません。
伊東委員
今の御答弁が、くしくも区の態度をあらわしているような気がしてならないの。一方で生活軸と位置付ける。はっきり言っておきながら、南側の活性化、にぎわいに対しても配慮していく。そのためには公共公益施設というものも一つの考え方だ。八方美人であって、何でもかんでも盛り込めばいいというふうに。公共公益施設がなきゃ、にぎわいは生み出せないのか、その辺まで突き詰めて考えていく。生活軸は、じゃあどうなっちゃうんだ。確かに、土地があります、その土地は活用しなければなりませんという考え方はわかります。でも、土地があるから、そこに公共公益施設をつくりましょうという発想は、今まで中野区がずっと歩んできて、土地を取得して公共公益施設をつくって、今現状、首を絞めているのはそれじゃないですか。施設が多過ぎる。その辺も踏まえて、慎重に考えていくことだと思う。
本当に南の立場の人たちからすれば、どんどん計画が進み、事業が進む中、駅前の、駅の整備が始まっている。警察大学校の整備が進んでいる。もう一部は完成に近づいている。目に見えた形で事業が進展している中で、焦りは出てきます。一方、再開発の街区についてはなかなか姿が見えてこない。後背の住宅地についてはどういうふうにまちが変わっていくのかが見えてこない。どんどん私たちは取り残されるんじゃないかという気持ちで焦りが出てくるのはわかる。それをしっかりと受けとめて、やるべきことを進めていくことが本当だと思う。それをやみくもに、何でも盛り込めばいいや。あっちの言葉をとらえて、それのためにはこういうこともあり得ますという考え方で、軽々に物を言ってもらっちゃ困る。区役所をあっちへ持っていったらばどういう影響が出るのかと、そういうことも考えて、じゃあ、区役所を持っていかれないんだったらば、公共公益施設というのは何が残るんです。言ってみてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
先ほどの答弁と同様になってしまって恐縮ですけれども、今の二丁目、例えば二丁目の公益施設といえば、そのままあるのは郵政の機能でございますし……(「郵政は公共」と呼ぶ者あり)公益機能ですね。(「公共公益」と呼ぶ者あり)はい。二丁目の再開発エリアの中には区の駐輪場機能もございます。もちろん駅前広場も広がっているといったこと。それと二丁目には、その他、勤労福祉会館であるとか保健所であるとか、比較的公共公益機能が点在しているような、そんな街区ととらえております。
北原委員
簡単に、あえて申し上げたいと思いますが、もともと南側というのは文化・スポーツ地区として、大体ZEROホールだとか、あるいは体育館を持ってくるとか、そういうことで南側のほうは整備が進んでいたんですね。それで、今の南北の均衡ある発展ということを言っていますけれど、今ある中野区の持っている文化・スポーツ施設は、すべて南側に今後体育館の移転とともに行くわけですよ。それってすごいことですよ。集客能力だって、もともとすごくあるんですよ。先ほどおっしゃられましたけど、勤福会館もそうですよね。ちょっと下がって見ると、あまりにも近過ぎちゃっているから、郵政の、郵便局がどうだというところに行きがちだけれども、少し引いて見ますと、もうそれもエリアの中なんですよ。そういうところにもぜひ目を向けていただいて、もともと10か年計画とか基本構想の中で示されているものですから、それをきちっとやっぱりまちづくり推進会議の中でも示さなきゃいけないと思いますよ。そういうのをはっきり区側が示してこそ、初めてその会議の内容が充実すると思うんですよね。その辺どうでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
繰り返しになりますが、この推進会議も、一番最初にVer.2のそれぞれの丁目はこういうテーマ、こういう要素を持っていてというまちの特徴は十分に御紹介をしております。それを踏まえて、今は次のプロジェクト、まさに中野駅もそうですし、区役所・サンプラザもそうですし、南側について言えば、再開発事業や三丁目、駅直近のまちづくり、そういったものが控えていると、そういうベースを持ちながら進めているところです。二丁目についても、委員がおっしゃるように、さらに東側にはもみじ山ZEROホールがあったり、そこには九中跡には体育館といった、そういう位置付けも冒頭ではもちろん御紹介をした上で、議論を進めているところでございます。
佐野委員
今の北原委員の言ったこと、非常に大切だと思うんですよ。例えば、今お答えになっていただいた中で、既にもう副座長のコメントのNo.3のところで、さっき小林委員も質問しましたけども、そこで答えているんですよ、区は。南にやってほしいと。「そういった点も踏まえて、今後の機能配置のあり方を検討していく必要があると考えている」と。もう既に検討していくということを考えているということは、平等な情報、例えばこの推進委員の人たちが、40億近くのお金を出して区は買って10か年計画に盛り込んでいるということの情報を全部が知った上で、こういう発言をしているのかどうかということが大切ではないかという意味もあったと思うんですよ、今の質問の中には。だから、そういったことを平等に情報の中で、それで新しい南に、じゃあ、どうしていくかということであればまだわかるんですけれども、今の中で、今後の配置機能のあり方を検討していく必要があると考えていると、区は答えちゃっているわけですよ。
だから、その必要性はわかりますよ。南のほうにもそういうものを入れていったら、いろいろ活性化につながるだろうと言っているんでしょうけども、この3ページ目では、既にそういう委員の人たちの答えの中で、区としてもそれを検討していきたいというようなことを答えているわけですよ。ということは、もうその頭の中には区庁舎があったかどうかわかりませんけども、そういった公共施設の中にやっていくんだという意図が見え見えに出ているわけですよ。そうすると、もとのところの今まで10か年計画で進んできたものをどうするのかという、その平等性というか、そういった考え方はどこへ行っちゃったのということになるわけですよ、我々が言っているのは。ですから、それをやっぱりその委員の人たちが本当に知っているのかどうか、今までの経緯を。そういうことのほうをまずお尋ねしたいんですけど、どうですか、そこは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
繰り返しになるようで恐縮なんですが、Ver.2では、今の体育館のところを庁舎予定地、九中跡には体育館予定地という図がベースになっているものです。Ver.2のそういった内容は、一番最初にお話をさしあげながら、この会議が進んでいるというところです。
佐野委員
とすれば、そこでなぜ答えないんですか。そういうふうになっているんじゃないんですかと。区としては、少なくともそういう考え方に基づいて今まで来ています。ただし、今そういう委員の意見があったので、今後検討に入っていくというのが筋じゃないんですか。あたかも、それはもう完璧に無視というか、それはもう除外していって、新たにこういったものを検討していきますよという書き方ですよ、これは。3ページ目を見てください。3ページ目の副座長のコメントの下のところです。今後の機能配置のあり方を検討していく必要があると考えていますと。いますと言っているんですよ。だから、そういうのも含めてやっていきたい……。室長、どうぞ、お願いします。
川崎経営室長
今の区役所用地を購入したこと、あるいは計画についてなぜ話をしなかったのかということでございますけれど、その区役所を所管する立場からお話をさせていただきますが、この段階、ここでは決してその区役所を移転する、しないということについての議論にまだなっていない。まだ、初めて南側にそういった――ここで言っている機能というのも、必ずしも区の持っている公共機能だけではなくて、先ほど来、担当の副参事が答えていますように、南北のこの機能配置ということで考えていくということで、確かにこの間、グランドデザインVer.1、2と来たときも、それぞれ各街区、二丁目、三丁目、四丁目、五丁目、それぞれ同じように考えて進めてきているわけなんですけれども、その中にあっても、やはり議会の議論の中でも時折御指摘されることがあるんですけれども、どうも北口、北側のほうに偏っているのではないかという、南口はどうなんだというようなお話もございます。そういった中で、委員の中でもこんな意見が出されているのかなというふうに考えているところですが、繰り返しになりますけれども、具体的に、区役所を、さあ、向こうに移したらどうかというような突き詰めた議論ではない段階で、こちらがまた逆に、土地を買ってもう決まっているんですよという、いきなりそこの議論に入るべきではないというふうに思っております。
佐野委員
確かにそのとおりだと思いますよ。区役所という具体的な名前は一部の意見の、委員から出ただけであって、区としては、それを南のほうに持ってくるという発言は一つもしていませんよね。この中では、正式には。正式っておかしいな。「機能配置」という表現でしているわけですよね。機能配置ということはどういう意味合いですか。それじゃあ、もう一回お尋ねします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
機能といいますと、それこそ商業とか業務とか、あと、南側は二丁目だけでなくて、もちろん三丁目もあるわけで、今後、西側の南北通路がつくられる際には、南側を、どうやってそれを受けてまちづくりが考えられるんだろうか、そのときに三丁目にあるべき機能というものがどういうものがふさわしいのか、そういったもろもろの要素を南側について、今不足しているけれども、もっとこういうものがあったほうがいいということを、幅広い意味を含めて「機能配置」という表現をしているということです。
佐野委員
わかりました。そういう意味での機能配置だと私も理解していたんですけれども、今までのやりとりの中では、そういうふうなことが見えなかったんです。例えば、この推進委員の中でどうとらえたかわかりませんけれども、「機能配置」という表現をお使いになって区は答えたということであれば、推進委員の何名かの中では、「役所」という表現を出して、移転を南にという要望があった。そういうことから踏まえてこういう話になっていったんじゃないかなと私は推測しているわけです。そういうことからすると、この辺をはっきりとしておかないと、その、南にしてほしいと言った人たちが、機能配置はあくまでも区役所をメインに考えているんじゃないかというふうにとらえたときに、非常に、今まで我々が論議していた、議会の中で論議していたことは無になってしまうようにとられてしまうと、マイナスになってしまうと思うんです。したがって、この次の委員会のときでもはっきりとこれはさせておく。機能配置とはこういう意味だというふうにしておかないと、誤解を生じる。もう既にその発言した3名なり何名の方たちは、区役所をターゲットにして南に持っていってほしいと、それが機能配置のメインであるととられちゃうと、非常に今後の大きなマイナス点になってしまいますので、それも一つの要因として、区として今後考えていくんだという意味だということはよくわかりました。
ですから、そういうふうにしてもう既に決定ありきというふうにとられてしまうとマイナスになってしまうし、今までこの委員会で論議してきたことはすべて一遍に消えてしまうわけですから、やはりそういったものの慎重に慎重を期して、この委員会ではやっていってほしいというふうに思いますけども、室長、いかがでしょうか。
川崎経営室長
委員のおっしゃるとおり、もし仮に区役所を向こうに移していくというような議論になったときには、それは先ほどお話がありましたけれども、10か年計画でも定まってきておりますし、議論の積み重ねの上にそういう定めをして、昨年度、36億近い金で用地を買ったという経緯はございます。またさらにその先の話を申し上げれば、区役所の位置を定めると、これについては議会の3分の2以上の賛同を得て初めて実現できるという、それほど重要な機能ですので、これについての議論は十分慎重に、またその問題を取り巻くさまざまな課題についても、しっかり御説明をしていきたいというふうに考えています。(「委員長、1点だけ、申しわけない。訂正がある」と呼ぶ者あり)
伊東委員
すみませんね。先ほど郵便局街区と、それから税務署用地の関連で、私が思い違いしまして、正確には、中野税務署の機能移転は、議事録によりますと、東京法務局中野庁舎のほうに機能移転されるということですので、先ほど私の思い込みの中で、郵便局街区のほうにという話をしましたけれど、それは訂正しておきます。
小林委員
実際にこの推進会議、32名いらっしゃると思うんですけど、今回、私も南口に関しては、やっぱり劇場があったりとか、スポーツ関係とかいう部分のテーマであったと思うんです。実は丸井ができる前に執行役員のほうには、丸井の液晶でやっている劇場をつくってほしいという形で、今回それはできなくてビルが建ちましたけど、そういうアプローチって大事かと思うんですね。このエリアのときには、やっぱり劇場がここにないというふうに、これから若者が入ってくる中で、そうしたポイントが一つあると思うし、体育館という、ただの体育館という名前じゃなくて、民間のお力をいただいて、高低差のある九中ですけども、そういうところを500名近い、500か600名ぐらいのアリーナをつくりたいという、そんなような、そういう意見が出てきてもおかしくないんじゃないかなと思っているんですね。個人的な話かもしれないけど。そうした意味で、今こうした芸術とか、そういう部分のエリアの中で、そういうテーマを出してもらえるような話を、やっぱり今までの計画の中でそういうものを出していただいて、民間の力でそういうような施設を誘導していくということも考えられますから、少なくともそういう幅の広い意味でのテーマも考えてもらいたいなと思います。中野区ではできない、特に民間で力を出してもらえるという、そういうふうな意見があってもいいと思うんです。非常に、大久保通りも狭いですし、もみじ山も狭いという道路づけが悪いという部分で、たくさんの人たちが集まるというのも難しい部分があるから、そういう意味で、いろんな道路計画とか、都市計画のまた含めて、そういうような話し合いというか、いうところをこの推進会議でテーマとしてやってもいいんじゃないかと思うんですね。
すみません。そういうちょっとつけた意見なんですけど、いかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
ちょっと、どういうお答えができるかと思うところではあるんですけど、基本的に推進会議が、このVer.3を策定するに当たって区から御提示をさせていただき、いろいろ御意見をちょうだいしているところです。これまで、駅周辺が目指すべき将来像であるとか、それを踏まえて実際に各まちでどんな整備の方向性が考えられるのかといった内容をこれからさらに詰めていきたいなというふうに考えております。委員が今おっしゃったような、まちの特徴やテーマづくりといったことは、恐らくそれぞれの地域で、もっと地域活性化、マネジメントをどうしていこうかといった際の議論がもし発生でき、その絵につながれば、そういったところで、それぞれの地区の魅力について議論をするような場が出てくるのかなというふうに思います。
小林委員
そうですね。やり方が、ちょっと向こうの考え方があるかもしれないけど、やっぱりソフト面ということが大事だというふうに思っております。そういう意味で、推進会議ということで、そういう方々ができないのであれば、また今言ったように、ソフト関係でまちをおこしていくという、そういうテーマも必要じゃないかと思っていますので、よろしくお願いします。要望です。
大内委員
先ほど、次にまた報告があるので、細かいことは次のところで聞きますけども、これ、答弁があるのとないのがあるんだけど、何でなの。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
委員の御意見、お考えとしておっしゃっていただいている部分と、何か質問として求められて、中野区としてコメントを返す部分と、御意見にもいろいろございまして、すべておっしゃっていることについて、何か中野区からコメントを出しているという形にはなっておりません。
大内委員
そうなると、今言ったことも含めてですけども、何となく、区は誘導して何か書いているようなことはないですよね。要は、次の多分、報告事項には出てくる中で、自分たちがいいところだけをここから取り出してつくっているような、そういったことはしていませんよね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この別紙3は議事要旨ということで取りまとめております。これはすべての委員の皆様の御意見を、要約はしておりますけれど、すべての発言を掲載しております。さらに、その発言のあった順にそのまま何も、何かおっしゃったようなことはせずに、そのままのものを要約して掲載しているといったものです。
大内委員
というのは、うがった見方をすると、今、佐野委員も言っていたけど、今後の機能配置のあり方を検討してと答えがあって、その下には今度、区役所を南へ持ってくる議論があってもいいって。何か意図的にこういうの、かかっていると、これとこれって連動しているのかなみたいにとれちゃうんですよ。そっちが意図していなくても。あ、これってこれを指しているのかなとか。そして、次の何か資料を見ると、あ、また何か出ているみたいな。そういうふうにはしていないと思うんだけども、そういう誤解を生むからね。出し方も、書き方もちゃんと気をつけないと。だって、佐野委員だって、こういう書き方をするから、順番で書いてあればだれだって、これはこれを指しているんだろうと思いますよ。そうすると、あなたたち考えているんじゃないですか。考えちゃ悪いとは言わないけども、区議会に何の報告もないというか、今まで何にもないものをいきなりこうやってぽっと出てきて、何かいかにも、あ、その考え方いいから乗っちゃおうみたいなやり方をされていると、ちょっと困っちゃうんですよね。何かそういうふうに、この書き方を見るとそういうふうにとれるので、先ほど言った、こういったときの、どういうふうに答えているかも知りません。細かいことはわからないけども、区民の方にちゃんと説明していただかないと、いろんな期待も持たれてしまう。ぜひ気をつけていただきたいな。
単純に、区役所、いいです、南側へ持っていって。そうしたら今度、北側は公共施設がなくなっちゃいますよね。体育館は九中へ行っちゃうんだから。単純に――そんなこと考えていない。そんなことだれだってわかることじゃないですか。今だって、南側にはZEROホールもある、今度体育館ができる。それで区役所が行ったら、じゃあ、北側は公共施設がなくなっちゃいますよ。そんなこともわからないで、ああ、そういう考え方もいいですねみたいなことを、検討しますなんて言っちゃっていいんですかということをちゃんと踏まえて、説明を今後していきたい。あと、また次のところで細かいことをやらせていただきます。これは、この審議会というんですか、ここでもその辺ちゃんと、10か年計画だとか踏まえた御答弁をしていただかないと、議会としても困ってしまうと、念を押しておきます。
森委員
すみません。この推進会議の報告の資料なんですけど、委員1、2という感じで匿名で書いてあるんですけど、これ、それぞれどの委員がどの発言をしたというのは表に出せないものなんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
推進会議の議事要旨としては、昨年度からこのような形で報告をさせていただいておるものです。推進会議は、今年度から傍聴も可能というスタイルにしているところです。ただ、前年度は傍聴はお断りをしていた。その経緯は、だれがどんなことを言ったのかということがわかってしまうと、発言を控えられてしまうのではないかというところを危惧して、そのような形にしているところです。したがって、ここでも委員1、2、3という表現は、この発言をしたのはだれかということがわかってしまうと、自由闊達な御意見交換ということが難しくなるだろうということで、このような表記にしております。
森委員
ちょっと、今、前の説明と結論とで食い違っている気がするんですけど、傍聴できるようになったわけですよね。そうすると、見に行った人はだれが何を言ったかってわかるわけですよ。それで、前の経緯がそのままになっていて、こういう表記になっているんですという話かと思ったら、自由な議論ができなくなるからと今おっしゃいましたよね。そうすると、また傍聴自体、本当はだめなんじゃないかという話になるんだと思うんですね。ただ、大事な会議ですので、公開していただくというのが原則だと思いますし、そういう意味で言えば、この委員1、2って、もう伏せる意味はないと思うんですけど、いかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
傍聴していただけるので、見えた方は、だれがどんな発言をしたかということは確かにおっしゃるとおりでございます。ただ、このように議会の場、公になってしまう紙として残るものについても、そのような個別のお名前を記すということは、それはもともとの趣旨、自由闊達な意見を本来していただきたい。それで、今もされているわけなんですけれども、そのような表記になったときに、傍聴もあるし、議会の資料としても名前が出てしまうのであればということになってしまうと、これはまた問題かなと思っておりまして、この議事要旨の記載については、今後もこのような形で記載をしていきたいというふうに考えております。
森委員
そのあたりは、もしかしたら正副委員長と協議していただくべき内容なのかもしれないので、これ以上は言いませんけども、例えば、委員という方の中には、副区長ですとか、経営室長ですとかも入られているわけですよ。そういった方々が何を発言したかというのも、この資料だとわからないわけですけれども、そこも問題ないんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
委員の中には区の職員もおります。区の職員から出たコメントについては、あるいは事務局からお答えしたものについては、その区)、矢印になっているところです。そういった区分はしておりまして、それ以上に具体的にだれがという表記をするべきというふうには思っておりません。
森委員
すみません。そうしたら、これ、委員1の中に、委員1のコメントが黒四角で書いてあって、矢印に区)と書いてあるのが、副区長なり経営室長なり、別の委員の発言がこの委員1というところの中に含まれているということなんですか。例えば、松前副参事は委員ではないですよね。でも、あの場で発言をされるじゃないですか。それが書いてあるのかなと思ったんですけど、一般のという言い方でいいんですかね。区の職員の方以外の発言に対して、区の職員で委員である方が返答するという場合も、この書き方になっているという理解でよろしいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
御提示した資料そのものの中身がよくわからないであるとか、そういった質問に対しては、説明をした側の事務局なり幹事なりからお答えをしてございますし、出された意見について、いわゆる区の立場としてどう考えるかといったものについては、幹事以外の委員たる区の職員が答えている場合もございます。そういったところを区のコメントとして別に仕分けをしてはおらず、このような表記で整理をしているということです。
森委員
そうすると、この推進会議の委員の中には、副区長であるけれども、関係地権者等という枠で委員をされている方がいらっしゃるわけですけども、その方の発言というのはどういう扱いになりますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
その場合は委員としての発言ということで表記をしております。
森委員
そうすると、その方のその場での発言と、区の姿勢というのはイコールではないというか、ほかの委員の方の発言と同列に扱うべきだという理解でよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この会議で地権者として参加をしているという立場で参加して、意見もその立場での発言だというふうにとらえております。
森委員
何でこんなことを聞くかというと、私も当日、推進会議を傍聴していて、いきなり区役所を南側に移すという議論があっていいんじゃないかという話が出てきて、びっくりしたわけですよ。びっくりしたというのは、一般の委員の方が言うのであれば、ああ、これまでの上位計画の存在をよく御存じないのかな、土地を購入した経緯を御存じないのかなということで理解はできるんですけども、知っているはずの方が、議論あってもいいというふうに言い出したから、驚いてしまったわけですね。つまり、どういう背景を持って発言しているのかによって、同じことを言ったって、受けとめ方が変わるわけですよ。そういうことも含めて、この発言の、だれが何を発言したかという、これ、大事な会議なので、責任持って公開していただきたいと思うんですけど、いかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
今回御報告をしている議事要旨はそのまま公開されるものです。それと、委員が具体的にどなたの発言だったのかということについては、先ほど申し上げたとおり、今後も固有名詞ではなくて、委員1、2といったような表記で公開をしてまいりたいと考えております。
森委員
それはもう何か禅問答みたいになっちゃうので、やめますけど、結局、自由な発言ができなくなるからということなんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
傍聴はしてはいただいておりますけれども、このような議会資料として文字として残るものについては、それはふさわしくないと考えております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
次に、2番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の検討状況についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
2番目の御報告です。グランドデザインVer.3の検討状況について(資料3)御報告をさせていただきます。 資料といたしまして、A3で別紙の1と2というふうになってございます。
まず、別紙の1でございます。こちらは、12月12日の当委員会で、先ほどの御報告でも出ておりましたが、主な論点というものを御提示させていただいたところでございます。別紙1は、その主な論点に対する現時点での考え方というもので取りまとめましたので、まず、そちらから御説明をさしあげたいと思います。
大きな論点は、大きく5つございました。
1番が新北口駅前広場と区役所・サンプラザ地区の一体的整備のあり方です。
最初の丸が、大街区化に伴う周辺都市計画道路の配置という論点です。これにつきましては、考え方の一つとして、この区役所・サンプラザ地区、これは大街区化という検討をしてまいりたいということです。もう1点が、その大街区、新北口駅前広場及びその周辺用地の一帯の交通利便性、これに配慮して、都市計画道路の再編も行ってまいりたいと考えているものです。
次に、「顔」としてふさわしい、施設と駅前広場の最適配置としております。考え方といたしましては、駅前広場と先ほどの大街区、それにシンボル的施設を隣接させ、相互の機能連携によって、景観だけでなく、交通結節機能、周辺地区への回遊性にすぐれた地区として整備をしてまいりたいというふうに考えているところです。
3番目、民間整備・運営をベースとした大規模集客施設。これは、大街区にシンボル的施設として大規模な集客施設、これを誘導してまいりたいというものです。もう1点が、民間開発事業者とのパートナーシップによる整備と施設運営を行うということで、この考え方につきましては、先般12月の当委員会でも、既に考え方(案)の中で盛り込んだ表記そのままでございます。
次に、観光バス等の駐車施設整備と公園機能の拡充という論点です。これにつきましては、少し区役所・サンプラザ街区ではなく、警大跡地のほうに触れる内容となってございますが、考え方としては、今回、中央部防災公園、これが拡充されることになっております。広域避難場所としての防災機能だけでなく、多様な公園機能、これを拡充するとともに、例えば駐車機能、駐車施設といったようなものをより強化するという視点で、この拡大される空間整備を検討していってはどうかといった考え方を記しているものです。
次に、論点の大きな2番です。南側地域の活性化につながる機能配置のあり方でございます。
まず、最初の丸が、南口周辺を活性化させるための方策です。考え方としては、暮らしと調和した生活機能の拡充、交流を促す公共空間の創出を進めるという考え方。それともう1点が、全区民が交流する公共的な機能など、新たな南口の核づくりの可能性、これを検討してまいりたいというふうに考えているところです。
続いて、二丁目市街地再開発における業務・商業機能の誘導です。これは市街地再開発、それと郵政街区一帯、この再編を見据えて、業務・商業・住宅・公共公益施設の集積を図るという考え方です。これも前回の考え方(案)の中に盛り込んだ表記そのままになってございます。
続いて、二丁目再開発にあわせた南口駅前広場の拡張という論点。これにつきましては、南口駅前広場の交通環境を改善するために、市街地再開発とあわせた拡張整備、それと歩行者動線整備、これを行ってまいりたいという考え方です。
続いて、三丁目です。桃丘跡地を活用した三丁目駅直近地区の総合的・一体的な開発、それとあわせて、西側南北通路のおり口としての三丁目駅前広場整備、この2点の論点につきまして、考え方といたしましては、西側の南北通路のおり口となる部分を歩行者系の駅前広場として整備し、周辺は桃丘小学校跡地を事業用地として活用し、地区の総合的・一体的なまちづくりを進めるという考え方です。これも既にさきの考え方(案)の中の表記と同様のものでございます。
続いて、東側南北自由通路とJR電車区の開発の可能性です。これも既に先般の考え方(案)の表記を少し肉づけした考え方になってございます。二丁目一帯の都市機能の改善、防災性の向上を図るために、駅、あるいはもっと北側へのアクセス経路、これの整備やJR電車区を活用したまちづくりを進めたいという考え方です。
次に、大きな3番です。回遊性向上と地域活性化につながる駅及び駅ビルのあり方ということです。
駅ビルの機能と地域貢献の考え方という論点につきましては、橋上駅舎及び西側南北通路の新設とともに上空を生かした駅ビルを誘導し、回遊性、地域活性化を実現するという考え方。それに加えまして、駅ビルにおいては、まち全体の活力や魅力を高める新たな商業・生活サービス機能、あるいは利便性向上に資する機能、これを誘導してまいりたいという考え方です。
大きな4番目、土地の有効利用を図るべき地区の検討です。
一つが、補助221整備とあわせて行う囲町地区再開発です。考え方としましては、駅前の立地と周辺道路環境を生かし、囲町地区の市街地再開発を誘導する。もう1点が、地区の再開発にあわせ、補助221号線の整備を行うという考え方です。
続いて、高度利用を進める中野四丁目西地区です。土地の有効利用を図るため、地区計画等により周辺の土地利用と整合したまちづくりを誘導したいという考え方。
続いて、税務署用地の最適活用。これに関しましては、区役所・サンプラザ地区、新北口駅前広場及び周辺の都市計画道路の整備の方向性を見据えて、有効活用を検討してまいりたいと考えているところです。
次に、老朽建築物の更新を図る中野五丁目地区。これにつきましては、先般の考え方(案)の中に盛り込んだ同じ表記です。防災・安全性の向上を図るため、老朽建築物の更新、街区の再編を進め、道路や公共空地の創出を進めるといった考え方です。
最後、大きな5番が、総合的な道路・交通ネットワークです。
最初の丸は、都市計画道路や主要区画道路の整備の進め方です。これも先般の考え方(案)と全く同じ表記になってございます。基幹的な都市計画道路の整備を計画的に進めること、課題のある交差点の改良を優先的に整備するという考え方です。
続いて、交通負荷やふくそうを軽減する自動車・自転車駐車場配置のあり方です。これは、自動車・自転車駐車場を分散配置することによって、交通集中の分散・抑制を図っていきたいということ。それともう1点、路上または路外に荷さばき駐車場、これを確保してまいりたいという考え方を記載しているところです。
最後が、鉄道輸送力の強化という論点です。これにつきましては、駅の路線組みかえなど、利用者利便性を高めるような輸送力強化を図る対策、これを鉄道事業者のほうに働きかけてまいりたいという考え方を記しているところです。
以上が、先般、論点として出したものについての現時点での考え方でございます。
もう1枚、別紙2をごらんいただけますでしょうか。資料の文字が大変小さくて、恐縮でございます。申しわけございません。
こちらは、Ver.3の構成案と、非常に重要となってくる論旨を集約して取りまとめた形になってございます。Ver.3の構成といたしましては、現状、まずはこの4章立てで考えているところです。
まず、第1章は、グランドデザインの基本的な考え方ということです。ペーパーの一番左側になります。
第1章、1番では、グランドデザインの位置付けということで、その目的や改定の経緯、策定の範囲といったことを記しております。これは前回の考え方の中でも同様なことを再記している内容です。
その下の目標とする時期を書いてございます。このVer.3で描く期間といたしましては、今回改定をしているということもあり、今時点、2012年を起点に、おおむね20年程度といった期間を見込んではどうかと考えているところです。
次に、第1章の2番といたしまして、まちづくりの基本的な考え方を記載しております。3点掲げております。
一つが、価値軸を明確にした都市基盤整備とあります。これは防災や環境、景観、ユニバーサルデザイン等につきまして、しっかりとした価値軸を明らかにしながら、それに基づいて基盤整備を進めていきたいということです。価値軸というのは、例えばガイドラインのような形で示してみたりですとか、何がこの駅周辺にとって重要なのかというものをしっかりと明示した上で進めたいといったところです。
続いて、多核回遊型都市の形成というふうにしてございます。内容としては、各地区の個性を生かした、核となる都市機能、これの配置・集積を進める。さらに、それらをつなぐ回遊動線となる基盤整備、これを進めて、まちの活力や魅力を高めていこうということです。
最後、3点目が、タウンマネジメント推進体制の構築でございます。行政が適切な役割を果たしながら、区民、民間事業者それぞれの主体的なまちづくりを生かして相乗効果を生み出せるような、民間主導のタウンマネジメント推進体制、これの構築が必要だろうといったことを基本的な考え方として取りまとめているところでございます。
ちょうど、この内容につきましては、先般御報告したまちづくりの基本方針で掲げた三つの表現をこのような形で精査したといったような内容になっているところです。
続いて、第2章が駅周辺の将来像ということで、これは当委員会でも何度か出させていただいている将来像の内容をまた記載しております。
東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点という大きな目標を据えながら、具体的な将来像として、四つの切り口から掲載しているものです。最先端の業務拠点、高度な情報の集積・交流・発信空間、個性豊かな文化発信拠点、最高レベルの生活空間といった切り口になってございます。
第3章が、その将来像実現に向けた戦略という章立て、名称にしてございます。さきの将来像四つそれぞれについて、実現への道筋と主なプロジェクトという形で取りまとめているところです。
まず、1点目、将来像1の最先端の業務拠点につきましては、戦略1として、基盤整備と高度利用による都市機能の集積としております。
実現への道筋。実現への方策というふうにとらえていただければと思いますが、一つは、業務・商業床の拡充、それによって来街者をふやし、まち全体の活性化を図っていくということ。もう1点が、地域貢献に応じた規制や制限の緩和を検討する。3点目が、安心・安全な歩行者の回遊動線、円滑な交通を促す道路基盤整備といったことを掲げております。
これに該当する主なプロジェクトといたしましては、区役所・サンプラザ地区整備、二丁目の市街地再開発、中野駅の橋上駅舎・南北自由通路の新設、新北口駅前広場や南口駅前広場整備、三丁目の駅前広場整備、都市計画道路の整備、自動車・自転車駐車場の適正配置といったことが挙がるかと思います。
続いて、将来像2に対する戦略でございます。コミュニケーションを促す情報交流基盤の誘導としております。
実現への道筋として、高度情報化に向けたインフラ整備の誘導、駅やまちなかのインフォメーション機能のネットワーク化、情報交流空間の整備・誘導、産学公連携推進と人材育成といったことを掲げています。
該当する主なプロジェクトといたしましては、警大跡地のエリアマネジメント、インフォメーション機能等の整備・誘導、区役所・サンプラザ地区におけるホール等の整備、産学公連携の推進が当たるかというふうに思っております。
続いて、将来像3に対する戦略です。地域経営力と情報発信力による地域ブランド形成としてございます。
実現への道筋といたしましては、ICT・コンテンツ産業の誘導・集積、タウンマネジメント組織の醸成、地区の特色を生かしたシティプロモーションの推進、地区間、他地域回遊を促す仕組みや仕掛けの構築、大規模集客交流施設の整備・誘導と挙げております。
該当するプロジェクトとしましては、本年度着手しておりますマンガアートコート、都市型産業集積創出拠点の事業推進、それと産業集積に向けたシティプロモーション、大規模イベントの誘致、区役所・サンプラザ地区整備等が該当するかと思っております。
将来像4につきましては、その戦略として、次世代生活都市の創造と挙げております。
実現への道筋といたしましては、まちの潤いや交通円滑化、防災性向上を図る公共的空間の創出、公共公益サービスの包括化・総合化、ICTを活用した生活関連サービスの導入、家族支援サービス誘導によって就労環境を向上していくこと、そんなところを掲げております。
主なプロジェクトといたしましては、高品質住宅の誘導、公共空地の創出、公共公益施設の適正配置、子育て、福祉介護サポート機能の配置・誘導といったところを掲げております。
第4章といたしましては、これを、じゃあ、地区ごとのまちづくり、整備としてどういうふうに考えられるのかということで、さらにブレークダウンをしたような形で整理をしているものでございます。
こちらについては、中野四丁目から五丁目までの四つの各丁目の整備の方針、それと最後に、6番の道路・交通ネットワークの整備方針を掲げております。
こちらの内容につきましては、前回御報告をした各地区のまちづくり方針といった内容と、先ほど別紙1で記載した内容の核となるような表記を改めてこの中で整理をしているところです。
1番の四丁目では、警大跡地の公園機能の拡張、区役所・サンプラザについては、区役所・サンプラザの大街区化や、新北駅広道路の再編、囲町では再開発の誘導、四丁目西では周辺の土地利用と融合したまちづくりの誘導という内容です。
三丁目につきましては、駅直近、桃丘は、南北通路の歩行者系広場としての整備、桃園通り沿い地区は、特性を生かしたしゃれたまちなみづくり、歩行者に優しい道路整備。
中野二丁目につきましては、南口の駅前広場は再開発とあわせた拡張整備、市街地再開発・郵政街区につきましては、商業・業務・住宅・公共公益機能の集積等によった核づくり、もみじ山地区、千光前通りにつきましては、電車区を活用したまちづくり、もみじ山補助220号線の拡幅整備。
中野五丁目につきましては、中野通り地区、サンモール・ブロードウェイとあわせて、まちづくりの誘導、五丁目全域については、円滑な物流や、消防活動困難区域の解消、駅直近につきましては、二丁目とつなぐ南北通路や再開発の誘導といったことを掲げております。
5番の中野駅につきましては、駅そのものについては、回遊性の向上や地域活性化に資する駅ビルの誘導、新北口駅前広場は、区役所・サンプラザとの一体的整備、三丁目の駅広は、先ほど申し上げたとおり、南口駅広についても先ほどと同様です。
6番の道路・交通ネットワークも、別紙1でお話をさしあげたところを記載しているところでございます。
以上が、Ver.3の構成案ということです。
続いて、もう一度こちらの最初の頭紙に戻っていただけますでしょうか。
3番といたしまして、Ver.3策定のスケジュール(予定)でございます。これまでは本年度末に素案をつくってまいりたいと申し上げていたところです。それを今回は3月中旬、第1回定例会を想定してございますが、素案のたたき台ということでお示しをしたいと考えております。年度が明けて4月に素案を策定し、意見交換会、5月に案を策定して、パブリック・コメント手続、6月にはVer.3として固めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
平山委員
すみません。先にちょっと伺わせていただきますけど、先ほどの推進会議の件でもろもろ、何だか南のほうにというようなお話が出て、ちょっとこれも読んでいると、南口の活性化のために、全区民が交流する公共的機能とかですね。「的」とかというつけ方をして何とかごまかしていらっしゃるんですけど、全区民が交流する……(「ZEROホールのことか」と呼ぶ者あり)うん、なかなか難しいんだ。
それで、この市街地再開発地区と中野郵便局街区に公共公益施設の集積を図るという表記があって、もともとは、こちらのほうもそうなんですけど、この二丁目のスポーツ関係の表記が抜けてしまってこういうふうに変わってしまったところが、いろんな混乱の原因なんじゃないのかなと。それで、推進会議の委員の方ももしかしたら勘違いされたのかもしれませんし、議会でも、こういう場の御報告で、ついつい、考えてもいらっしゃらないようなことを考えてしまうようなこともあったりもするので。先ほどの御答弁とかを聞いていると、要するに二丁目の公共施設って、駐輪場なんでしょう。駐輪場を載せる必要ないですよ。公益施設は郵便局なんでしょう。もう既にあるんだから、載せる必要ないと私は思うんですけど、混乱を避けるために、この辺一帯にある公共公益機能という表記を削られてはいかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
すみません。委員のおっしゃっているのは、この別紙2のほうの……(「別紙2で、南側のここの」と呼ぶ者あり)どちら。
平山委員
別紙1で言うと、2の南側地区の活性化につながる機能配置のあり方。いいですか。前提として、先ほどの御答弁をお伺いしていると、公共的なものというのは駐輪場がありますという答弁しかないわけなんですよ。それ以上の御答弁がいただけていないということは、当然それ以上のものがない中で、あえて載せる必要はないということでお話をさせていただくんですよ。載ることによって混乱を生じるんじゃないかということで。その上で、この2番の南側地区の――別紙1ですね――機能配置のあり方で、公共空間の創出は置いておいて、この「全区民が交流する公共的な機能など、南口の新たな核づくりの可能性」。大きな駐輪場ができるわけじゃないので、これは要らないんじゃないかなということと、その下の、一帯の再編を見据え、業務・商業・住宅等の集積を図るでもいいんじゃないですか。あえて、この「公共公益施設」という表記をしなくてもと。
別紙2のほうも同じように、二丁目地区の――同じところです――2行目、「業務・商業・文化・公共公益機能の集積を進め」。もともとここへ、本当はここで言う公益機能って、ZEROホールと、その先の本当はスポーツと文化の一体的な話だったはずが、こういう表記になっているので、よけい混乱を招くので、ここも戻すか、この「公共公益」という表記をやめられたらいいのかなと。その下の市街地再開発地区・中野郵便局街区、ここは新しくこの公共公益機能というのが出てきちゃうんですけど、こここそ、先ほどの御答弁だと、駐輪場と郵便局の話ですから、これは、ここも取っちゃおうというふうに思うんですが、いかがお考えですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
先ほどの御答弁で、駐輪場だけが公益施設というふうに思っているわけではございません。二丁目は、それこそ勤福もございますし、保健所もございますし、いろいろあるかというふうに思っております。
今回、別紙1でこのような記載をしているところでございますが、まず一つ、南口周辺を活性化させるための方策の考え方で入れている「全区民が交流する公共的な機能」、これにつきましても、やはり、先ほどは推進会議の御報告ということで、いろんなやりとり、御答弁をさしあげているところでございますが、この「全区民が交流する公共的な機能」といえば、それこそ役所機能といったものも入ってくるでしょうし、それ以外であっても、繰り返しになりますが、郵政だったり、勤労福祉会館の機能であったりとか、いろいろ考えられるかと思っております。したがって、こちらの「公共的機能」を消すという考え方は持ってございません。同様に、その下の市街地再開発における商業・業務機能等の誘導の考え方にある、市街地再開発・郵政街区の一帯の再編を見据えというくだりの「業務・商業・住宅・公共公益施設」、これについても、この「公共公益施設」というのを外すというようなことは考えておりません。
平山委員
勤福って全区民が集いますか。交流しますか。ちょっと御答弁に無理があると思うんですよ。郵便局はあるわけだから、そこを新たな核にするんですか、郵便局を。民営化された郵便局を。お話を聞いていると、ちょっとやっぱり御答弁にも無理があるし、今後も、これが提出されるたびにこういう議論が続くのは、決して望ましいことではないなと思って、あえて申し上げているので、室長にお伺いしちゃおうかな。そういうことではないですね。消されたらよろしいんじゃないかと思うんですが、いかがですか。もう、次、御答弁いただいたら聞きませんから。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
繰り返しになりまして、大変恐縮なんですけれども、こちらは既に二丁目は再開発の準備組合が立ち上がって、るる検討が進められているところです。このまちづくりを進めるに当たっては、当然、地区計画をかけてまいらなくてはいけない。じゃあ、その地区計画をかける範囲というものも、これから具体的に検討を進めるという状況でございます。その中には、いわゆる再開発事業だけのエリアにとどめるのか、もう少し東側の街区まで含めて、それこそ公共公益機能である勤福といったようなところも含めるや否やといったところも、今後の検討には要素としては入ってくるかと思います。じゃあ、それだけをとらえると、あれ、全区民が使うのかと問われてしまえば、使われる方は確かに全区民ではないかもしれませんけれども、幅広い皆様が公共的に使われる機能としては、それは変わりはないことだというふうに思っております。
それと、公共公益機能がそれだけではないだろうと。二丁目再開発に当たって、区が今後、駐輪場を持っているという一地権者としてどのような関与の仕方をしていけるのかといったことも、今後内容、検討を詰めていかなくてはなりません。そういったことも踏まえて、ここの一帯の将来の再編が、単純に業務・商業・住宅といったものだけではなくて、このような公共公益機能といった要素も入ってくるだろうということで、この表記は取ってしまうというような考えは持ってございません。
伊東委員
まず一つ、大きなくくりとしてお聞きしておきたいのは、今まで御報告いただいた中で、構成案という中で四つありまして、4番目に将来像の実現に向けてという構成案を前回までは示していただいている。今回示していただいたのは、4章立てのうち、3章が新たに入ってきたのかなと。「将来像実現に向けた戦略」という形で。そうなると、今まで御説明いただいた構成案の中の「将来像の実現に向けて」が、この3章に置きかわったという考え方でよろしいの。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
このVer.3の構成案につきましては、9月の当委員会でも、案という非常に大枠なお示しをしていたところです。現時点では、おっしゃったように、その9月の時点で、将来像に向けてということで、スケジュールや取り組む内容、これを掲載したいと考えていたところですが、それを今回の別紙2の中では、取り組みについては、第3章がそれに当たるかというふうに思っております。
それと年度末、次、素案のたたき台の中には、第4章の次として、少しスケジュール感みたいなものを、これ、第5章というふうになるかどうかとは思いますけれども、そういったものもつけ加えていきたいなと考えております。
伊東委員
こういう構成でもいいのかな。ただ、過不足があっては困ると思いますので、十分この先まとめるに当たっては留意して、今のスケジュール的なものは必要かなと思いますので、ぜひ努力していただきたい。
それと最前から、さきの報告にも関連して、南口の活性化という部分でいろいろな御意見が出て、御答弁もいただいている中で、駐輪場の土地について話が出たり、勤福の土地が出たりということがありますけれど、区としては、地区計画をかける、これから取り組んでいかなければならないという中で、そのエリアをどう定めていくかと。勤福のほうまで広げるのであれば、当然、勤福の土地についても、その利活用という部分が含まれてくるでしょうし、エリアに含まれないんだったら、あの土地はあの土地で単独の利活用という形になると思うんだけれど、そうしたときに、今まで中野区はあの駐輪場、再開発準備組合の中でどういう議論がなされているか、なかなか御報告いただけない中で、区はあの駐輪場の土地をどのように考えて、どう利活用していく考えをお持ちなのか。
それを一つ御答弁いただきたいということと、それから、郵便局街区、あれは持たれているのはどこなの、土地は。最前から公益公共施設をという話の中で、またもや中野区は、例えば郵便局街区を取得して、さらにそれを加えて施設整備を進めていくなんて考えをよもや持っているわけじゃないと思うんだけれど、その辺はどう考えているの。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
まず、中野二丁目の再開発の検討状況でございますが、再開発エリア、プラス東側を少し拡大して地区計画をかける中で土地利用を見直していこうと、そういったようなことを考えつつあるということでございます。その東側の地区計画のエリアをどこへ設定するかというところはまだ確定はしていない。勤福のところも含めることになるか、あるいは堀江老人だけを加えていくか、そんなようなところもあって、まだ確定はしていないという状況でございますが、いずれにしましても、再開発エリアよりも少し広い範囲で地区計画をかけていくということで、今、考えを地元にお示ししているという状況でございます。
それから、もう一つは郵政の土地ですが、これは民営化された日本郵政株式会社というところが土地を持っているわけでございます。ただ、私どもが期待しておりますのは、あの施設にしましても、築40年近くたっているということからすると、更新時期がそれほど遠くない時期に来るだろうということを見据えながら、どういったものを仮に民営化された郵政さんがお建てかえになるというときには、やはり私どもも一定の考え方をお示しする必要があるのかなというところで、全く何も考えておかないということではなくて、やはり区としてのある程度の考え方を持っておいたほうがいいのかなと思っているところで、あの土地の活用というようなことも、今回のVer.3の中に書き込ませていただいたということでございます。
伊東委員
今は郵便局街区について、あれだけのインパクトのある土地の規模ですから、日本郵政に対して、開発に積極的に参画してほしいという期待を込めてなのか、中野区があの土地の開発に積極的に関与するということなのか、非常に微妙なニュアンスの発言をされている。それはどっちなのか、もうちょっと正確に答弁していただきたいということと、それから、駐輪場の土地、それから、堀江高齢者も隣接してあると。加えれば、ある程度の規模の土地になると思うんですけれど、それを中野区はどう考えているのかと。それが御答弁漏れがありますので、あわせてお願いします。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
大変失礼を申し上げました。駐輪場の用地でございますが、あそこも当然、再開発のエリアに含まれているということでございます。ただ、あの二丁目エリアには駐輪場が当該エリアしかないということもございまして、やはり再開発の中では駐輪施設、これは必要であるということで、そういった形で機能は考えていかざるを得ないだろうということと、堀江老人ですとか、勤福とか、そういったものが仮に再開発に組み込まれるというようなことがあった場合には、当然そういった公共施設として、その再開発の開発の中に組み込まれていくということで考えております。
さらには、やはり駅に近いという立地性もあるわけでございまして、民間の開発とは言いながら、区としてもある程度、要望といいましょうか、例えば子育て支援施設とか、そういったものも機能としては求めていかなければいけないのかなということもあって、そういうようなものを求めていく、そんなようなことはやはり考えている状況でございます。
それから、郵政の土地でございますが、これは現在のところ、区が何かをするというようなところまではとても考えていないわけでございまして、仮に郵政が建てかえをするときにというところに考え方はとどまっているということで、区から積極的にあそこをどうこうするということでの対応はしていないという状況でございます。
伊東委員
お聞きした駐輪場の土地については、もちろん再開発の街区の中に入っているということで、当然そこには当初の考え方である住宅の建てかえ用地の一部として活用される。それで区として、地方自治体として今まで持っていた駐輪の機能という部分はこれからも継続して担保していくという、これは当然の考え方だと思うんですけれど、それはあくまでも機能面であって、あの土地の活用、要するに土地の価値の活用という部分については、今、触れられていないわけですよね。余った土地を中野区が引き続き、要するに建物が建たない土地を引き続き中野区が所有して、そこに駐輪場を露天で整備していくという発想はまずあり得ないことでしょうから、民間の開発事業者がその開発によって増加する駐輪等の負荷も、当然、民間としては民間である程度整備してもらわなきゃならないことだと思うんですけれど、公共の立場で区が駐輪場を整備するという場合には、建物の地下なりどこかなりに一部駐輪場を中野区が用意するという、それはそれであり得ますというか、しなければならないと思うんですけれど、土地等価の部分を中野区はどう考えているのかと。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
再開発のエリアに組み込まれていくということでとらえてございまして、そうしますと、今の持っている中野区の用地、これを資産として再開発の施設の中に取り込んでいくということになるわけでございます。したがいまして、今の持っている土地を評価し、その評価分について駐輪施設、あるいは堀江が入る場合には堀江の機能ですとか、それプラスアルファ、そういったものをやはり再開発の施設の中に取り込んでいくというようなことは考えていかなければいけないというふうに思ってございます。ただ、今のところまだ具体的な計画ができてございませんので、議会等に報告する段階ではございませんが、そういったことをベースに考えていきたいというふうに思っております。
伊東委員
民間の権利者の方々、いろんな権利者の方が再開発の中で位置付けられて、それぞれの役割を担っていかなければならない中で軽々に物を言えないと思うんですけれど、引き続き、じゃあ、その駐輪場の土地等の等価部分について、保留床ですよね。それについては、区が従前あった施設に一部を充てる、あるいは残った部分については、区がこれから検討を進めていく中で一々議会のほうに、あるいは区民のほうに説明をしていくという考え方、それも決定の前の段階で進められていくという考え方でよろしいんですか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
まさしく、今、委員が御指摘がございましたように、区の財産ということは区民の財産でございますので、区民の財産をどういう形でほかの機能に変えていくか、あるいは同一の機能にどういった規模で変えていくか、そういったことは当然、区民の方の代表でございます区議会に諮りながら、やはり計画を進めていく、つくっていくべきであるというふうに考えております。
委員長
3時になったので質疑の途中ですが、委員会を休憩します。
(午後3時03分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時25分)
休憩前に引き続き、伊東委員、質疑をお願いいたします。
伊東委員
休憩前に聞き始めたのは、駅ビルについてですね。前回の委員会での報告で、駅ビルについての表記が初めて出てきたということで、それについて質問させていただいて、少なからず周辺のこれからの開発にも大きなインパクトを与える。そして、既存の商店街の方たちにとってみれば、やはり駅ビルというのは一定の脅威を持って迎えられる。駅ナカ、囲い込みというようなことでという指摘をさせていただいたと。その中の答弁で区は、JRとの協議の中で、一定、駅ビルの考え方は持っていると。今後その考えを破棄せずに、可能性として残し、進めていくということを答弁としていただいているようなんですけれど、今回さらに踏み込んだ表記が、論点とその考え方についてで書かれているんですけれど、一方では先に御報告いただいた推進会議の中では、多分、区商連の方だと思う、この発言の趣旨から見ると。今回は賛成とも反対かとも言いかねると、現段階ではと。それについて区側の答弁が書いてありますよね。何て答弁されていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
駅ビルについては、今後、皆さんから御意見をちょうだいしたいというふうにお答えをしているところです。
伊東委員
御意見をいただきたいと言っている一方で、より踏み込んだ表記になっちゃっているというのはどうして。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
駅ビルにつきましては、単純に南北の通路ができて、改札ができるというだけではなくて、そこに一定の都市機能の集積があることによって、もっと回遊性の真の向上や、まち全体の活力向上につながるだろうという考えを持っているところです。一方、まさに直近の商店街にとっては、御意見にあるように、脅威であるということには変わらないということで、この御意見の中にも、地域にとってよい方向になることは望ましいといった御意見もいただいて、期待しているというところでございます。その地域全体としてプラスになれるように、いろんな皆様からの意見をいただきながら、一番ふさわしい形のまちづくりを鉄道事業者の方にも働きかけをしていきたいということでございます。
伊東委員
駅ビル、駅の上に橋上駅舎をつくる、ホームの上に橋上駅舎をつくるということで、その流れの中で一定の施設がそれに伴って整備されるという考え方はわかるんです。ただ、ここで言う駅ビルというのは、いろんな意味を含んでいるんじゃないかな。野方駅が橋上駅舎をつくった。あそこにも多少は利便施設を盛り込んだけれど、一方で東中野、駅ビルがこれから整備される中で、あそこは5階建てだったかな。駅ビルが整備される。そこにいろんな施設が入ってくる。施設というか、商業施設が、スペースが入ってくる。そうしたそれぞれの駅の持っている性格からして、だんだん規模は変わってくると思うの、それぞれに。中野駅、区内で一番乗降客が多くて、今後40万とも言われる中で、乗降客が。そうなってくると、それなりの施設を目指すだろうし、簡単に、一つのにぎわいになるんじゃないかという発想のもとで、相乗効果という考え方の中で安易に駅ビルを進めていくということはどうなのかな。先ほどの、休憩前のいろんな議論の中で、南口のにぎわい、活性化が不足している。その中にさまざまな工夫を凝らしていかなきゃならないだろうという話の中で、北だけじゃなくて駅の上にもできちゃうと、そうしたものが。そうすると、ますます南の人、何か言わないか。そういうこともやっぱり考えていかなきゃいけないだろうし。だから、そういうことも慎重に事を運ぶ。それで、逆にJRの考え方はどうなんだ。本当にまちづくりに貢献する考え方を持っているのか位を巧みに引き出すような方法というのがあって、その上で、駅の上の有効活用という部分を考えていったほうがいいんじゃないかなと思うんだけれど、いかが。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
JRとは今後、西側について具体な計画を進めるための協議を進めていくという状況にあります。JRのほうにも、今こういったVer.3の検討をしていることもお話をしておりますし、まちづくりとしては積極的なプレーヤーとして関与していただきたいということ、それと駅の上空施設のあり方についても、推進会議の場でこのような示し方をしてこんな御意見をちょうだいしているというようなところも情報共有、提供しているところでございます。そのような動きもJRと共有している中で、地域の方とも、ともによい方向に持っていけるような、そんな働きかけを今後もしてまいりたいと思っております。
かせ委員
今度の計画ですけれども、幾つか聞きたい、気になるところはあったんですけれども、一つの今の駅ビルの問題もそうでした。私も、この駅ビルについては慎重にやっていかないと、今後の地域の商業の活性化ということで、直接的な影響が出てくるということで、これは近隣の商店街なり、区商連なり、いろんな方たちと調整することが必要だと。早々、性急に結論は出すべきじゃないということで、私も全く同感であります。
それで、今の議論があったので、そこのことはお聞きはしませんけれども、そのほかのところで、別紙1のところに書いてありますけれども、ここで幾つかお聞きしたいと思います。民間整備・運営をベースとした大規模集客施設ということで、区役所・中野サンプラザの一体整備のあり方が書いてありますけれども、この中で、大規模集客施設の誘導、これはどういうイメージなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
サンプラザは今でも全国区のブランドで、ホールに大きな集客力を持っております。そういった特性をさらに拡大をして、生かしながら、さらに拡大をしていきたいという思いです。大規模集客交流施設というのは、これが結果として大きなホールなのか、アリーナなのか、それは今後検討して進めていくことにはなりますけれども、現況と同等以上に多くのお客様を呼んでこられるような、そういう機能をこちらには配置をしたいということです。
かせ委員
その詳細については、その程度のことしか今は無理なんだろうと思うんですけど、ここで、そもそも私どもは中野サンプラザの取得のときに、これが中野区が取得したこと自身が、今日のようなこういう大規模開発の出発点だったんだろうというふうに思っているんですけれども、そうしますと、今後のこの大規模集客施設、その下に、民間開発業者とのパートナーシップによる整備なんてことになりますけれども、これは区としてどういうかかわりを持っていくんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
これは現時点でまだその事業スキームは何ら固まっているものはございません。ただ大きな考え方として、これはやはり土地の所有や上の施設の建設等々は、民の力を活用しながら、我々の望む機能を適正に配置をしていきたいという意味で、民間とのパートナーシップという表現をしている。
かせ委員
当然ながら、サンプラザ21でしたっけ、そちらのほうとの突き合わせといいますか、議論があると思うんですけれども、今どの程度の話し合いをしているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
まちづくり中野21のこの件に対する考え方は、平成22年度末に一定の報告が上がってきているところです。それを踏まえて、区としては、昨年度末に基本的な考え方というものを取りまとめております。こちらの街区の考え方は、それも踏まえながらVer.3として、このような考え方で取りまとめているという状況です。
かせ委員
この点については後でまた別の場で、財政的な問題とかいろいろ心配なので、ここではちょっとあれですけれども、多くの問題があるだろうと思っています。
それと、あと、先ほどのJRとの関係ですけれども、今のZEROの北側の三角の部分ですけれども、そもそもこの計画については、ずっと昔の計画ですけれども、中野ZEROホールを建てるときに、あの南側についても、中野区が整備しようということで計画を立てたことがありますよね。それがJRとの関係でだめになって、今のところに来た。その後はJRのほうで、あの三角のところ、島忠のあるところですけど、そこについては長距離バスの駐輪場になるというようなことがあって、そのことについても整備がJRとの関係で頓挫して、ずっとああいう形になっているということなんですね。そういういわくつきの土地であるということですが、その辺、御存じですよね。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
今、中野二丁目側のJR車庫、ヤードですが、あの一部をJRバスが取得しているということまでは存じ上げているところです。今の島忠が建設される前は、一時期、JRのバスが駐車していたという時期があるわけでございますが、その後、島忠に用地を貸し出し、ああいった営業をしていると、そういう状況になっているということでございます。
かせ委員
そこで、そういう土地であるということで、ここを見てみますと、JR電車区を活用したまちづくりということですけれども、これ、つまり今までの経過からして、JRとの協議というのは非常に難航、いろいろ行き違いがあったところなんですけれども、このまちづくりという、活用したまちづくりというのは、どういうことを考えているんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この用地につきましては、Ver.2の時点でも、実は将来的にはまちづくりに活用したいという表記をしているところでございます。そちらについて、具体的にもっと基盤が通ったり、あるいは住居機能といった可能性もあるのではなかろうかというふうには想定がされるところでございますが、現時点で具体的に何かプランがあるというものではございません。あくまでも、あそこのまとまった用地については、まちづくりの中で活用されるべきではないかという考えを表示しているということです。
かせ委員
この土地は一般の方たちが住んでいる場所じゃないわけで、専らJRとの協議ということですよね。だから、JRの態度次第ということになるんですが、これについては、JRからの何か示唆とか、そういったものがあったわけですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
こちらについては、Ver.2でも同様の表記をしているということを申し上げております。JRさんのほうにも、中野駅周辺のまちづくりについては、Ver.2を含めてその内容をお示しをしているところです。ただ、現時点であそこの用地の活用について、具体的にJRから何か申し入れがあるというものではございません。
かせ委員
つまり、中野区が今思いつきといいますか、そういう考えを持っていると。中野区だけの思いだということですね。
そのほかに、ここを見てみますと、そういうような、先ほどの橋上駅のことについてですけれども、これについても、大きな問題になっている南側のおり口の問題ですけど、この進捗がどうなっているのかというのも気がかりですし、この辺はどうなっていますか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
今回のVer.3の見直しの中でも、西側にできる南北自由通路の受け口、これを三丁目側につくるということで記載をしてございます。その方向に向けて、今、鋭意計画をつくっている最中ということでございます。
かせ委員
ここの土地は完全に民有地ですから、中野区が計画を持っていても、あそこの権利者の方たちの合意がなければいけないし、またどういう手法をとるのか、区画整理でやるのか、広域の再開発でやるのか、いろいろだと思うんですけれども、こういう考え方と、じゃあ住民との間ではどういう議論になっているのかとか、この辺はどうなんでしょうか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
まだ三丁目側につきましては、計画の検討という段階にございまして、まだ議会報告もできないという状況でございます。その段階ではなかなか地元には出られないということもございまして、まだ地元に出ている状況ではないということでございます。そういう場合には当然、議会に先に、こういう三丁目側のまちづくりの計画をするという御報告を申し上げて、やはり地元に出ていくべきであろうというふうに思っております。
かせ委員
それもだから、ここに書いてあるということだと思うんですよね。具体的には、私も知人のところにどうなっているかと聞いたりするんですが、具体的な話はないということですし、ただ、こういう計画だけがどんどんひとり歩きしていくと。
それから、特に中野三丁目については、あそこのおり口から、ここに書いてあるのは桃丘小学校ですけれども、この桃丘小学校、旧小学校跡地には歩行者系広場空間として云々とか書いてありますけれども、実際には駅からあそこまでのところを開発していくんだろうと思うんですけれども、これについてもさまざまな問題があって、まちの中で具体的にどうこうという話になっていないということだと思うんですよ。だから、ギャップが大きいと。この辺についてはどういう進捗なんでしょうか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
このグランドデザインの性格の中でも申し上げましたが、このグランドデザインが各エリアでのまちづくりの指針ということになるわけでございます。この指針を踏まえて、それぞれの各地区のまちづくりの計画、こういったものをつくっていく、あるいは都市計画を、実現を図るための都市計画をかけていく、そういった性格のものということでございまして、十分このグランドデザインの区民への浸透、こういったものを踏まえて、やはり地元に計画づくりの話を出すべきであろうというふうに思っております。
かせ委員
今のお話ですと、まずグランドデザインということで今後の将来像、これを確定して、その後、具体的な計画に入っていくというふうに受け取ったわけですけれども、しかし、グランドデザイン、これをやっていきますと、結果的というか、そこに誘導するわけですよね。そういう力を持っているんだろうと思うんですよ。そういう大事なことについて、今、まちの中で、じゃあ、具体的にどういうことになるのかという具体的な話もあまり進んでいると見受けられないんだけれども、計画だけがこういうふうにどんどん進められているという、こういうことについて、いいのかなというふうに思っているんですが。
そこで、まあ、これは私のあれなんですが、このグランドデザインが今後の都市計画の中でどれだけの拘束力を持つことなのか、この辺についてちょっと疑問が出てきちゃうんですよ。これ、前にも聞いたことがありますけれども、あえてまたここで答弁をお願いします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
これはあくまでもグランドデザインということであって、何か法的な拘束力を持ち得るものではございません。これを駅周辺に関する共通のまちづくり将来像整備方針、共有の指針ということで、これをベースにしながら、各地区のプロジェクトにそれぞれブレークダウンをしていくという、そういう位置付けで御認識いただきたいと。
かせ委員
法的な拘束力はない。法的な拘束力を持ってやるというのは、結局法律で言えば、マスタープランであるとか、さまざまな条例、計画はありますけれども、そういったことが実際には拘束力を持つんだけれども、そうすると、グランドデザインというのはかなり自由にということなんですか。法的な拘束力がないんだから、自由に何でも言えるというふうな理解でいいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
こちらで示す整備方針に基づきながら、例えば三丁目についても、じゃあ、具体的にどういう事業スキーム、どういう事業手法を充てていけるのかということで、どんどんプロジェクト事業が具体化をしていき、その中では当然一定の、地区計画であれば、その法的な規制緩和等々がかかるわけで、これはあくまでも共有の指針であるわけです。ただ、じゃあ共有の指針があるのに、それを無視して何か自由にという話ではなかろうというふうに思っております。
かせ委員
そうしますと、どういうふうに、今、一生懸命議論してつくっているわけですけれども、先ほどの議論じゃないけれども、上位計画ともちょっと違うんじゃないかというようなものもあったんですけれども、かなりグランドデザインということで、将来の姿を描くんだからということでね。本当にこれを見てみますと、こういう計画が実際にできるかどうかというふうに思ってしまうわけですよ。それで、この計画の中には具体的に言えば、今後の計画についてはこれからということでしょう。だから、どれだけ財政的な支出があるとかというのは出てこないわけですよ。ましてや、ここに書かれている問題では、私有地、それから民間頼みだったりという、そういうことですよね。だから、その辺の位置付けというのが、いまいちはっきりしていないと。じゃあ、これをやっていくためには、もうちょっと裏付けといいますか、そういうことについてどうなのかというふうにいつも思ってしまうわけですが、そういう裏付けがない。ただその、今後こういうことだということだけで、その程度のものなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
グランドデザインは、この場で決めることと出てきたものではなくて、それこそVer.1、2、そして今3と改定をしているところです。裏付けがないということでもなく、例えば駅については既に整備基本計画がございます。さらに整備基本計画では盛り込んでいなかった、それこそ上空活用の問題であるとか、具体的に次に進めるために不足している点、より深めなくてはいけない点等々を加味しながら、今回、Ver.3として改定をしているわけでございます。
かせ委員
先ほどの推進会議でしたっけ、あの中の委員さんもいろいろ議論されていますけれども、例えば、3・11以降の問題であるとか、防災の問題であるとか、そういうことからいろいろ議論されているんですね。ですから、このグランドデザインについても、そういう新たな状況の変化というか、そういったことからすれば、このまま進めていいかどうかという、そういうふうに見直すということは、一つは今チャンスになっているんじゃないかというふうにも私は思うんですよね。ですから、今まで議論してきたから、そのまま突っ走るということではなくて、本当にここに描かれていることがこのまま進めていっていいのかどうなのか、それも含めてやはり考えることは必要だろうというふうに私は思っているんですが、さっきの報告、そういう意見もあるのももっともだなというふうに聞いていたんですけれども、今後の計画の段階ではそういうことまで含めてやられるのかどうなのか、いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
3・11を踏まえての防災性ということで、これまでも都市基盤をしっかりと構築していくという考え方は変わらず、さらに防災性を高めるという意味では、まさに駅地区の基盤整備はもう必須であるというふうに思っております。その他の開発によっても、空間を生み出すことは、ひいては防災性、安全性の向上にもつながるというふうに考えております。したがいまして、何か計画をとめてしまうというものではなくて、そういったまち全体の活力、それだけではなくて防災性を高めるという意味では、しっかりとまちづくりは進めていく必要があるんだというふうに考えております。
かせ委員
防災上ということで言えば、私たちは、どこか1カ所にそういう強固なものをつくるというよりも、むしろ中野のまち全体を見て、狭隘道路の問題だとか、それから擁壁の問題であるとか、そういう身近なところの安全性を確保していくということのほうが、実際に多くの命を守れるのかなというふうに思っているわけですよ。だから、その防災ということ自身についても、やはり今、今までの考え方でいいのかどうなのかというのも、一つの考えを見直すチャンスでもあるというふうに思っています。ですから、私たちは、もう答弁は求めませんけれども、この計画について見直しをすべきだという観点から、これから本会議が始まりますけれども、皆さんにただしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
伊東委員
くしくも防災という観点で発言がありましたので。さきに政府、内閣府におきましては、今回の3月11日の震災を受けて、帰宅困難者の大発生を踏まえ、主要ターミナル、約100万人規模の乗降客のある主要ターミナルについては、その防災機能強化のための防災計画を周辺を含めて策定すべしという、それが法案化されるタイミングかと思っていますけれど、中野駅については、将来膨らんでも40万人規模だから、その対象駅にはならないのかなと思うんですけれど、その辺はいかが、まず。
服部都市基盤部長
この委員会の所管とは若干関連が薄いところはありますけれども、区全体の地域防災計画、私どものほうで今まとめているところでございます。現段階で申し上げますと、さまざまな事象とか、私どものほうも職員で現場で応援していますけども、そういった教訓等を踏まえて、対応の方向性を今まとめつつございます。そこの中にも当然、今、委員がおっしゃっていますように帰宅困難、これも従前の計画でも当然入ってございますけども、改めてそういった帰宅困難のことにつきましても、課題として認識いたしてございます。
現在、現行計画でも約5万から6万人ぐらいの帰宅困難が、従前の震度6弱という想定であった場合には発生すると考えてございますけども、それ以上の地震規模があった場合にはそれ以上ということはありますので、そういったことを踏まえて取り組んでいきたいと思ってございます。なお、その場合には、今、委員がおっしゃっていますように、国あるいは東京都のほうの方向を踏まえて、中野区のいわば最も大きい乗降客の駅の周辺でございますので、十分対応していきたいと考えてございます。
伊東委員
今回の御報告の中に防災機能についても多少触れられていますけれど、今後その3月11日を踏まえて、あるいは国の動き、都の動きを踏まえて、より防災機能を強化することに取り組んでいく用意はありますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
そういった防災等々の考え方については、この第1章の基本的な考え方で、価値軸を明確にした都市基盤整備といった表現に少し集約をしているところがございます。具体的には、整備の方針の中で、どういうふうに基盤づくりを進めるのか、どういうところで空地、公共的な空間を生み出せるのかといったところをしっかりと表現をしていきたいというふうに思っております。
小宮山委員
これまでは、クールナカノという言葉が一つのキーワードとしてあったと思うんですが、今回からですよね、なくなったのは。そのなくなった経緯、今まで批判があったことも承知はしておりますが、なくなった経緯を説明していただきたいのが一つ。
あとはもう一つ、別紙2の将来像3のところで、多様な表現・文化活動という言葉がありますけれども、その右側を見ても、多様な表現・文化活動を感じさせるものって漫画ぐらいしか載っていないと思うんですよね。区が想定している多様な表現・文化活動の集積のためには、マンガアートコートを支援していくだけなのかということ。2点、お願いします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
クールナカノという表現は、前回12月12日の資料の中から既になくなっている状態です。これにつきましては、それまで将来像の中でクールという表現を使っておりましたが、やはりとてもわかりにくいとか、イメージが冷たいというような、言葉そのもののイメージにつながりやすいというような御意見をちょうだいしておりましたので、グランドデザインの表現の中ではそれは外したというところでございます。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
別紙2のほうの御質問の関係でお答えします。主なプロジェクトとしてはマンガアートコートという表現が出てございますが、これ、桃丘小跡施設を利用して、事業者のほうでつけている名称でございますけれども、コンテンツ制作者・クリエーターの育成教育機関といったような機能が中心になっております。対しまして、都市型産業の集積創出拠点、これは警大跡の東建の施設の中に開設する予定でございますが、こちらのほうでは、そういったコンテンツをいかに産業化に結びつけていくのか、そういう促進機能を設けていこうというような拠点ということで考えておるところでございます。これは主なプロジェクトの一つといたしまして、そういった、ある意味、漫画に限らず、コンテンツや、広く文化ですとか芸術ですとか、音楽とか、さまざま含みますけれども、そういった集積を図ったり、あるいはそれを産業化していく、そういったようなことを進めていくというようなことを想定しているところでございます。
小宮山委員
そのアートを産業に結びつけていくという、産業と結びつくアートと産業と結びつかないアートがあると思うんです。特に産業と結びつかないアートに関するアートを集積していくプランは、特に今は考えていないということでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
そこまで具体的にどういった種類のアート、あるいはそのアートに限らず、アートに限定してということでの議論までは詰めてはいない段階でございます。
いながき委員
先ほど来、いろんな委員の方から、区役所の移転についての御質問が出ておりますけれども、区役所の移転計画がどうなるのか、区役所がどこにどのように移転するのかということは、やっぱりこのまちづくりの計画全体に非常に大きな影響を及ぼすと思いますし、大切なことだと思います。それに関して一つお聞きしたいんですけれども、今のところ、今まで私どもが聞いているのは、区役所移転先が今の中野体育館があるところであり、その中野体育館が九中のほうに移転するというお話を聞いているんですけれども、そもそも、この中野体育館が九中跡地に行くという計画は、これには変更はないのかといいますか、これは予定どおりということなんでしょうか。といいますのは、グランドデザインVer.2でありました、この二丁目地区についてスポーツ機能を設けるという文言が、このVer.3では消えていまして、それでまたちょっと気になったものですから、そもそも、この体育館が九中跡地に移転するという計画は予定どおりであるのか、ちょっと確認させてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
体育館、九中跡地に移設という計画は、現時点で変更はございません。
いながき委員
あと、10か年計画では、この区役所移転計画の策定はステップ2で行うというふうに書かれておるんですが、現時点で移転終了時期というのは大体どれくらいを見越して考えていらっしゃるんでしょうか。
髙橋経営室副参事(経営担当)
10か年計画でいきますと、区役所、そういったものは移転する整備については、ステップ4以降ということでお示ししてございます。
いながき委員
ステップ4以降というのは、具体的には何年以降と。
髙橋経営室副参事(経営担当)
平成28年以降でございます。
森委員
将来像1、最先端の業務拠点に関連して、幾つか、業務・商業スペースの集積とか拡充とかという文言があるんですけれども、これは、こういうニーズが市場にあるという判断で、これ、書かれているんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
最先端の業務拠点になるには、そもそも、その業務床、あるいは商業床がもっと拡充される必要があるんだろうということで、このような表記をしております。
森委員
だから、市場のニーズとの関連で聞いたんですよ。それとは関係ないということですか、今の答弁。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
現在も警察大学校等跡地で大規模なオフィスが建設が進んでいるところです。これまで中野は住宅都市ということで発展してまいりましたが、まさに今般のまちづくりで、それだけではない魅力を高めていくんだというところです。これは単発で、それでじゃあ、マーケットニーズがあるのかというと、なかなか難しくはなろうかと思いますけれども、まち全体でこういった集積力が高まれば、結果としてはマーケットニーズも動いてくるのではなかろうかというふうに思っております。
森委員
つまり、これから区が商業スペース等に投資をしていくことで市場をつくっていくんだと、そういう理解でよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
区が投資をして業務や商業床をつくれるというふうなとらえ方ではなく、区としてはあくまでも基盤の整備を着実に進めていくし、基本的にまちづくりは民間の開発等々ももちろん出てくるわけでございます。まさに公民が協働となってまちづくりを進めて、まち全体の活力を高めていくべきだと考えております。
森委員
今お話しいただいた、その警大跡地のオフィスなんですけども、もう入居者の応募が始まってしばらくたつと思うんですけど、現状、どういったぐあいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
今まさにプロモーションをされているかと思っております。ただ、具体的な決まった、決まらないといったようなお話は、まだ私どものほうにはいただいておりません。
森委員
市場は正直だなと思うニュースが幾つかあるので、御紹介したいと思うんですが、これ、去年の12月の中ごろの朝日新聞です。東京建物、過去最大の赤字720億円に。社長、引責辞任へ。JR中央線中野駅などの再開発の収益性を見直したとあるんですよ。この記事の中には出ていないんですけど、別の記事によると、中野駅前の再開発での評価損が250億円というふうに算出されているそうです。
それから、きのうの日経新聞のウェブ版、夜中に出た記事なんですが、大成建設、一転35億円の最終赤字に、12年3月。東京・中野と東京・中央で進めるオフィスビルなどの再開発について、市況の悪化を受け、想定する賃料を引き下げたことで資産価値が下落、120億円の評価損を計上するということで、この委員会ですとか、私の一般質問への答弁なんかで、このエリアの魅力、どういうものがあるんだ。さまざまお話しいただきました。地盤がかたいんだとか、交通の便がいいんだとか、公園が近くにあるんだとか、いろいろ言っていただきましたが、現在のところの市場の評価というのは、大変厳しいものがあるというふうに解釈せざるを得ないと思うんですが、いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
その新聞報道は存じ上げております。実際、経済市況が非常に厳しいということも十分承知をしているわけで、これは中野に限らず全国的なものだというふうに思っております。経済は常に動いておりまして、いいときもあれば、そうでないときもあるということで、そういった中で民間事業者も、当然我々としても、その中でいかに目的を果たすために活動していけるかというところに最大の知恵と工夫を絞っていかなくてはいけないと思います。
森委員
厳しい中でも、魅力はあるんだとおっしゃっていたわけですよ。魅力があるんだとおっしゃっていたのに、こういう状況だということに対しては、どう受けとめていらっしゃるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
中野の魅力、潜在的な魅力があると、これからも魅力を高めていけるという思いは変わってございません。ただ、その経済状況は、魅力があるところないところ関係なく、それこそ全国的な不況というところで、これは一自治体として何か大きくできるものではないというふうに思います。
森委員
ちょっと基本的なことを確認しなきゃいけないのに気づいたんですけど、このVer.3って、2012年からの計画なんですよね。そうすると、そこの警大跡地のオフィスというのは、もうVer.3ができる前にオープンするわけですよね。一方で、このVer.3の中で業務スペースの拡充とかと書いてあるということは、あそこ以外にももっとたくさんオフィススペースをつくるということなんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
警大跡地のオフィスはこの春に竣工予定です。ただ、駅周辺としてはそれだけではなくて、それこそ南側には再開発準備組合が今検討されていたり、将来的には区役所・サンプラザも再整備ということになってございます。現時点で、じゃあ、何がどのぐらいできるのかということは、個別のプロジェクトが深度化しないと申し上げられませんが、警大が終わったからもうオフィスはできないということではないと思っております。
森委員
それも今後20年間の計画ですから、経済動向等を見て進めていっていただきたいなと思うんですけども、戦略3のほうに、情報発信力という話があるんですよ。景気が悪いから来ないんだというのは、一方、オフィスが埋まらないんだというのは一面真実だとは思うんですけど、やっぱり情報発信力、シティプロモーションなんて言葉も出ていますけど、この辺がちょっと弱いんじゃないかなという気もするんですけど、いかがですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
これは、これまでもほかにも出てございますが、タウンマネジメントですとか、そういったような仕組みの中、取り組みの中でも、中野区の魅力の発信、どのようにやっていくのかというのを、まさに官民挙げて協力しつつ進めていくというべきものというふうに考えてございます。現在、中野の魅力をいかに発掘して、あるいは創造して、それを発信していくのかというのが進んできている段階というふうに考えてございますので、これらの取り組みについて、今後いろいろ関係者とも詰めて、まとめていきたいというふうに考えているところでございます。
森委員
進んできているというのは、具体的にどういったところででしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
シティプロモーションそのものが進んでいるという意味で申し上げたわけでございませんで、駅前の開発が進んでいること自体も、一つ中野の新たな魅力ということになってきていると思いますし、無形のさまざまなにぎわいですとかの取り組み等につきましても定着してきているといったようなことまで含めまして、魅力を発信していくような、資源といいますか、そういったものは次第に定着してきて、定着が出てきているというふうに考えているところでございます。
森委員
じゃあ、これについてはまた場所を改めてということでやりたいと思うんですけど。
もう1点、さっき話が出たクールナカノの話なんですけど、先ほどの御答弁の中で、グランドデザインの中からはなくしたとおっしゃっていたんですけど、12月の当委員会の資料の産業振興ビジョンのほうの中にクールNAKANOと出ていたんですけど、あれもなくなったという理解でいいんでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
今、御指摘のありました御報告をさせていただいたときにも御指摘を受けたところでございました。国が進めていますクール・ジャパン、これを拝借して、端的に発信していけないかなということで検討しておったわけでございますが、御指摘があったとおり、このグランドデザインVer.3のほうとの整合性をとって、今後、用語については精査をしてまいるということで検討している段階でございます。
森委員
そうすると、クールNAKANOという言葉はともかくとして、そこで考えていた国際イベントの誘致とかなんとかという話はどうなっているんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
産業振興ビジョンのほうといたしましては、先般御報告をさせていただいた中で、大規模な集客ができるようなイベントですね、そういったものを誘致等していくことも、一つ将来像として描いていく必要があるのではないかということでお示ししてございます。その点では、こことの整合性をとっている段階でございます。
森委員
確認したいのは、その国際的なという観点が残っているかどうかというところなんですけど。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
改めてまた御報告の機会を得たいと思ってございますけれども、先般御報告をさせていただいたところで、中野の特徴としては、若い方々が多い、あるいは海外からお見えになる方々も一定いらっしゃるというようなことも含めて、国際色豊かという点は追求していけるのではないか、それについても検討はさせてもらいたいと思ってございます。
小林委員
1点だけです。すみません。桃丘小学校跡地地区のところなんですが、今回、南北通路のおり口をつくるということで、時期的な部分はありますが、二通りあると思うんですね。歩行者系広場という、そこのおりるところの敷地を購入するのか、あるいはビルを今後、民間のほうでつくるというときに、その通路をそのまま誘導していくのかという二つの方法があると思うんですが、その辺どういうふうに考えていますでしょうか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
スケジュール的なものはどうしてもかかわってくるというふうに思います。南北自由通路のできるスケジュール、それと三丁目のまちを全体的に推進するスケジュール、これはどうしてもなかなか合ってこないのかなという気がしております。そういった面では、前からも、区長からも御答弁を申し上げているかと思うんですが、恐らく2段階の整備ということで考えざるを得ないというふうに思っております。一つ目は、南北自由通路ができる段階で一定の受け空間を創出していく。2段階目で、やはり三丁目のまちとして必要な大きさの広場、こういったものを整備していく。その段階では当然、相当大規模な区画整理なり、市街地再開発事業なり、そういったものを組み合わせていかないと、そういった大きな空間はできないということもございますので、最終的な広場づくりにはどうしても時間がかかる。そういった観点から、やはり2段階方式になってこざるを得ないのかなというふうに思っております。
むとう委員
これ、将来的にわたって、ソフト面とハード面と両方入り組んで書かれているかと思うんですけれども、これまで言われていなかった中で、新たにこれを実現するために、ハード面で建設が必要というふうに考えられているものというのはあるんでしょうか。建物の建設。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
Ver.2と策定の範囲も変わってございませんし、基本的には対象となる地区、主なプロジェクトに大きな変更はないかと思います。今回、Ver.3では、Ver.2ではまだ描き切れていなかった整備のあり方をより深度化していこうというふうに考えて、今改定をして、検討している最中だということです。ただ、道路・交通ネットワークの考え方は、Ver.2には全くそのもの自体、項目として挙げておりませんでした。これについては、将来開発事業等を見込んで、こういった考え方も必要だろうということで、新たに付記をしているものです。
むとう委員
そういたしますと、新たに、例えば別紙2の第3章の一番下のところ、例えばですよ。子育て、福祉介護サポート機能の配置・誘導とかとありますけれども、これを実現するために何か新たな建物をつくろうみたいなことはないんですね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
これのために新たな建物をというふうに限定的に考えているわけではなくて、今後、主要なプロジェクトの中で、こういった機能の誘導も図っていきたいというふうに考えられるでしょうし、既にあるものの機能を改めてこのような形に昇華していけることとか、さまざまあるかというふうに思います。
いでい委員
何点か伺います。今回、別紙1も別紙2もそうなんですけども、鉄道ですとか、JRですとか、駅ですとか、いろいろな言葉が出てきているように見えますね。例えば、別紙1の5番の「鉄道輸送力の強化」とあるんですが、中野駅の路線組みかえ、利用者の利便性を高めるとともに、鉄道輸送力の強化を図る対策を働きかけるというのは、ちょっと意味が、私わからないんですけど、教えてもらえますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
これは、駅周辺の開発が今後進んだ際に、より中野駅の乗降客数がふえていくんだろうというふうに想定されます。その際に、例えば快速線と緩行線が同じ方向になっているようなホームのつくりになっていれば、これからもっとふえていく利用者がホームから例えばあふれ出してしまわないようにとか、よりスムーズに出口、改札が利用できるような、そんな工夫が必要になってくるのではなかろうかということで、このような表記をしているところです。
いでい委員
それは、そのVer.3では区が考えることと、これはJRに対して求めていくことだと、別物だと思うんですが、JRに対して求めていくものとしてここには載っけているわけじゃないですか。それはいいんですけども、ほかにも、JRに対して求めていくものと、あとJRに対してすり寄っていると言ったら変なんですけど、何かそう見受けられるものとかもあるんですよ。今後、中野区の駅周辺の開発に当たって、グランドデザイン、必ず通らなければならない道は、中野駅、JRと一緒に中野駅をどういうふうにしていくのか。中野、この北口、南口という駅を中心に物事をやっぱり今後考えていかなくちゃいけない上で、今現在、JRさんとどのような協議がどこまで進んでいるのかというのを、ちょっと今伺いたいんですけど、それについて聞かせてください。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
現段階では、北口駅前広場の整備に向けて、北口の改札のつけかえ、ああいったところの改修について取り組んでいるという段階です。次にやらなければいけないことは、西口の南北自由通路、それに伴う西口の駅舎、それから新たに設ける改札、こういったものを第2期整備で位置付けているわけでございまして、そういった整備に向けてJRさんといろいろお話し合いは進めている。その段階で、当然、駅舎だけでなくて別の利用、ここでは駅ビルというふうに端的に書いてあるわけでございますが、そういったものもあわせてつくっていくというような話も、まだ正確には伝わってきておりませんが、そういった計画もやっているやに聞こえてくるということもあって、そういったものも含めて、中野区の立場を明確にし、商店街がどうあるべきか、商店街と駅ビルがどうあるべきか、中野の発展のためにどうあるべきか、そういったあらゆる視点を視野に入れながら、今後JRと新しい駅舎づくりに向けての協定、こういったものを締結していくという段階に来ているのではないか。その新しい協定の締結に向けての話し合い、これをこれから始める必要があるというふうに思っております。
いでい委員
以前、東中野の線路沿いに桜並木がありまして、それをJRさんが拡幅のために、どうしても線路を広げたり、何か方向をつけかえるために、あそこをどうしても何とかしたいんだという話が事前にあって、地域の住民の皆さんの大きな声でそれが中止されたという経緯があります。それが、区とJRとの交渉というんですかね、関係があまりよくないんじゃないかなんていううわさもいろいろ聞こえてきていますよ。そういったいろんな、どんなことが後で尾を引くかよくわかりませんけれども、これを進めていく上では、JRとの関係の強化ということに対しては、もう絶対に逃げられないというか、一緒にやっていくしかないわけで、中野区としてはその責任者といったら、遠藤室長が責任者なんですかね。プロジェクトチームといえば。対JRに対しての窓口といえば、責任者は遠藤室長ですよね。そういった形で、きっちり話し合いを詰めながら、どんな力を使ってもいいでしょうよ。いろんな話し合いの場を持って、前に進めていっていただきたいなと私は思っています。
また、もう1点あります。それに続いて、中野三丁目、別紙1の2番の四つ目、西側南北自由通路のおり口としての中野三丁目駅前広場整備、ここの、先ほどもちょっとほかの委員からもありましたけども、一体これ、話がどこまで今進んでいるんでしょうか。というのも、私たちも中野、地域でうろうろしていれば、いろんな話も聞こえてくるわけで、それ、役所ももちろん一緒にやっているのか、それとも、ある一定の方が動いているだけなのか、そういったことが全くわからないし、それはまた、動いているならば明らかにしていかなければいけないのかなということも思っているので、その進捗状況を教えていただけますか。
秋元都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
三丁目のほうから御答弁申し上げますが、先ほども御答弁申し上げましたように、三丁目地区については、まだ表に出られる段階まで至っていないと、あくまでも内部検討の段階ということでございます。当然、大きなまちづくりの話になってまいりますので、地元へ出る段階では、その前に、こういった計画をもって地元に出させていただきますというような話は当然、議会に先にお話し申し上げて、地元に出ていく必要があるだろうというふうに考えてございます。したがって、今の段階では、区として地元に出ていろいろな話し合いを進めているという状況にはございません。ただ、地元で勉強会をやっているという話は伺ってございます。その勉強会に呼ばれて、今までの過去の話はさせていただいておりますが、これからどうするというところまでのお話はできないというところで、そういったお話は申し上げていないということでございます。
それから、JRさんとの関係でございますが、過去に、今、委員のお話のあったようなことがございました。一時期、JRさんと中野区との仲は非常に悪うございました。そういったことで、ある意味、中野駅、それから東中野駅、こういったものの整備が全然進まない中で、杉並のほうが先に先行して、高円寺、阿佐ケ谷、荻窪、こういったところの駅舎が先に整備されていっていると。それを我々は歯がみをしながら眺めていたわけですが、ここに来て、おかげさまでようやく、JRさんも中野区とともに駅の整備を進めるというところで、ようやくそういう関係までこぎ着けたという状況でございます。今、委員からは、すり寄っているというような話があったわけでございますが、あくまでもパートナーシップといたしまして、中野区の責任、それからJRの責任、双方の責任を果たしながら、やはり区民のためになる駅舎、駅周辺のまち、こういったものを構築するために、お互いに努力していこうということで話し合いを進めているという状況でございます。
いでい委員
わかりました。わかっちゃいました。
いろいろの話もあるんですが、あともう1点、別紙1の1番の3番目の、民間整備・運営をベースとした大規模集客施設ということですが、民間開発事業者とのパートナーシップによるということですが、これ、以前、さかのぼりますけど、東京建物さんですとか、そういったところが決まる以前、もっと前、それを選定する前、そのときぐらいですかね。いろいろなディベロッパーさんたちに話を一回投げたことがありましたよね。そういうことと同じことを言っているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
ここで書いてございますのは、土地を――これについては昨年度末に基本的な考え方が示されているかと思いますけれども、土地を例えば処分して、その上物についても民間施設に整備をしていただき、運営も民間というような事業スキームも考えられますし、あるいは定期借地という考え方もあろうかというふうに思っております。現時点ではまだ事業スキーム等々、まるっきり固まっているものではございませんが、基本的にはそういったパートナーシップをもって、この街区の整備を進めていこうということであって、委員がおっしゃっているような、民間事業者に勉強会で投げかけてという意味での、この民間のパートナーシップという表記ではないです。
いでい委員
それもまだ本当に真偽のほどは定かではありませんけども、私も、うわさ話をこんなところで言うのもどうかと思いますけども、結構、超大手の財閥系のそういったところも手を挙げているとかいないとか、何かそんな話も聞いているので、今現在の状況をちょっと確認したかったので聞いただけです。
じゃあ、次に行きますけど、先ほどの、きょうの所管事項の報告の1番にちょっとさかのぼってしまうところもあると思うんですが、この中野二丁目に急遽出てきました、区役所移転をにおわせるような考え方、いろいろな、今回のグランドデザインVer.3の中にも、中野郵便局街区一帯ということで、新しい言葉も出てきていますし、また、さっきの推進会議の中では、ある委員からも強烈なそういった話が出ていたようにも感じます。そのある委員7、委員という方が、中野区のどなただということで先ほど質問しましたけど、それはだれがどうのという話はここでは答弁できませんというお答えでしたけれども……(「教えてやれよ。傍聴者行ったんだから」と呼ぶ者あり)まあ、ちょっと一たん休憩させてもらっていいですか。
委員長
委員会を休憩します。
(午後4時27分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時54分)
いでい委員
いろいろな意見はありますけれども、やっぱり推進会議は推進会議で大変熱心な御議論をされていますから、その進め方についてはしっかりと、私たちもチェックをしていきたいなと思っています。
以上です。
伊東委員
一応、この策定スケジュールですと、3月に素案(たたき台)がまとまるという予定ですので、多分このまま行きますと、この委員会、第1回定例会中まで開かれないという思いの中で、委員長からもさっき発言がありましたように、この委員会でのVer.3についての質疑・意見等を大変重いものであると。ただ、委員会としての意見のまとめは行わないけれどというただし書きがついているんですけれど、せめて私ども自民党会派のほうで寄せられた意見・質疑については、一定、ここでもう一度おさらいをするという気持ちがありますので、ぜひ耳を傾けていただけたらと思っております。
一つひとつ言っていきます。
このVer.3策定に当たっては、事業の進捗状況を踏まえて、Ver.2の内容を検証し、策定を進められたいと思っております。また、進捗状況検証については、一定の報告がなされることをお願いしたいと。
続いて、策定目的では、Ver.2の策定目的を堅持・進化しつつ、新たな目的を加えられたいと思います。特に駅周辺のまちづくりについて広く区内外にアピールし、中野の存在感、発信力を高めるとの目的の実現については、取り組みがおくれているだけでなく、今回の考え方では表記すらなくなっていることは看過できず、再掲と着実な実現を求めたいと思っております。
それから、中野駅周辺の将来像については、Ver.2のまちづくりの基本的な考え方を踏まえて、進化する形とされるようお願いしたいと。
それから、中野駅周辺各地区整備の方向性では、上位計画やVer.2を踏まえて具体的に表現をするよう心がけられたいと。
それから、将来像の実現に向けてでは、区、区民、事業者の役割と実現のスケジュール、仕組みを盛り込まれたい。特にタウンマネジメント、ICTの戦略、基盤整備、コンテンツ、都市型産業誘致、また産学官の連携、あるいはシティセールスなどへの取り組み姿勢を明確化すべきと考えます。
最後に、構成については、グランドデザインVer.2を踏まえ、一貫性のある構成として、修正点をわかりやすく表現されたいと思います。理由としましては、Ver.3により、Ver.1からのまちづくりの取り組みが区民、事業者等に理解され、共有されることが重要であると考える点からです。
以上です。
大内委員
別紙2の第2章、中野駅周辺の将来像で、一番下、将来像4、最高レベルの生活空間、その下に住民主体の防災、ユニバーサルデザインのまちづくりと書いてあるんだけど、これはちょっと意味が、住民主体の防災、最高レベルの生活空間のところに入っちゃっているんだけど、これは間違いじゃないか。大丈夫か。言っている意味わかりますか。言っているところわかりますか。言っているところ、わかる、場所。(「将来像4の」と呼ぶ者あり)はい、そうです。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
最高レベルの生活空間ということで、防災に対する取り組み等々も住民主体で、これはタウンマネジメントの考え方に通じるところもあろうかと思いますが、そういった取り組みが必要だろうということで、このような表記をしているものです。
大内委員
ちょっと言っている意味がよくわからないので、もうちょっとわかりやすい表記にしていただけるとありがたいかなと言っておきます。
それとあと、推進会議というのは次回いつ行われるんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
2月3日でございます。
大内委員
そこで、きょう配られたこの別紙1というものを出してまた話をされたりするんでしょう、もとに。そのときに、議会側からこういった御意見が出ましたよ、そういうことは言うんですか、言わないんですか。要するに、このまま、議会側からいろいろ意見が出たけども、それはそれとして、これはそのまま進めちゃうんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
これまでの推進会議では、同じ資料をもとに御議論をいただいているところです。その際、これまでは特段、議会からこういう御意見をちょうだいしているという御紹介はしておりませんでした。
大内委員
となると、さっき佐野委員がおっしゃったように、うちらも区民代表としていろいろ取り組んでいる中で、いろいろ注文がついたのに、それを無視されて、これだけ見て話を進められるというのはいかがなものなのかなと思うんですけども、仕方ないんですか、それ。
委員長
すみません。大内委員の質疑中ですが、委員会を休憩させていただきます。
(午後4時59分)
委員長
委員会を再開いたします。
まもなく5時になりますが、休憩中にご協議いただいたとおり、5時を過ぎても委員会を続行いたします。
(午後4時59分)
遠藤都市政策推進室長
きょうも委員会でさまざま御意見をいただいておりますので、この資料の取り扱いについてはまた検討していきたいというふうに思っております。
大内委員
検討したけど何にもしなかったというんじゃだめなんだよ。わかる。ちゃんとその、どうするかを事前にその3日の前にちゃんと教えてもらうか何かしないと、検討したんですけど、特に必要ないという結論だったのでそのまま進めましたと言われたら、きょう、ここでやった議論が何かただの意味のない、ただ言っただけで終わっちゃうんですよ。ちゃんと、その3日にやる場合、3日は3日でまた、こことは別にただこれの意見を伺うというんだったらいいけど、これを受けて、またさらに進めるわけでしょう。次の段階に、ステップに。そのときに区議会の意見は全然反映されないんですかということを気にしているんですけど。
遠藤都市政策推進室長
本日、これだけの時間をかけていただいて御議論いただいておりますので、それを受けとめて検討してまいりたいというふうに考えております。
大内委員
検討してまいりたいと言うんじゃなくて、どういう検討をして、どういうやり方をするのかという、せめて委員長だとか、副委員長だとか、ちゃんと報告してくださいね。
遠藤都市政策推進室長
その取り扱いについては、委員長のほうに御報告したいと思います。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
3番、警察大学校等跡地に関する公園等の名称の決定についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
警察大学校等跡地に関する公園等の名称の決定について(資料4)御報告をいたします。
まず、こちらは昨年11月に公募をかけたものでございます。決定したので報告をするというものでございます。
2番、決定した名称です。
公園名称といたしまして、中野四季の森公園(なかのしきのもりこうえん)。
まちの愛称といたしましては、中野四季の都市(なかのしきのまち)。まちは、「都市」という漢字を「まち」というふうに読んでいただこうというものでございます。
この決定の経緯でございます。公募は昨年11月5日から11月末日まで。応募結果といたしましては、71名の方からちょうだいいたしました。うち、区内在住者は50名というものでございます。
応募作品数といたしましては、公園名称が181点、まちの愛称が230点でございます。応募者数と作品の数が合っていないところですが、これはお一方から相当多くいただいたり、複数の案をいただいたりということで、このような結果になっているものでございます。
選考方法ですが、昨年の12月16日、選考会議を開催してございます。そこで幾つかの候補案を絞り込んでいただき、そこでの意見や候補案等々を加味しながら決定したものでございます。
ちなみに選考会議の出席者、資料裏面をごらんください。
学識経験者のほか、区民・商工団体推薦をいただいた方、それと区の中の関与する部長、担当副参事等々で構成をしているものでございます。
もう一度、表面に戻っていただけますでしょうか。
まちの愛称につきましては、この選考会議でなかなか候補案という絞り込みにまでは至らなかったところでございます。ただ、中野四季の森というものは、そもそも警大跡地が非常に緑の多い、この資産を今後も残していくべきではないかという、そういった緑の拠点という考え方が、そもそも警大跡地の景観の考え方にございました。さらに、四季の彩りを感じられるような、実際そういった樹種等々が楽しめるということもあり、この名前がふさわしいだろうというふうに考えているところです。
さらに、この公園の名称を考慮しながら、エリアの愛称としても「中野四季の都市」としたところでございます。単純に自然の四季の彩りがあるというだけではなくて、この街区は大学あり、オフィスあり等といった複合の街区となっているところです。春にはフレッシュマンが来たり、夏には地域の活動がなされたり、秋には学園祭等々があったり、人々の活動としても四季の動きが感じられるだろうということで、愛称としては、この「四季の都市」がふさわしいのではないかというふうに考えているところです。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
むとう委員
決まった名称について、どうのこうのというつもりはさらさらないんですけれども、裏を見ると、本当に男性ばかりで、松前副参事だけが女性だったりとか、やっぱりもう少し女性の感性であるとか、大学生もここに集まるわけですから、若い人とか、そういう人も選考委員に入れたほうがいいんじゃないかと思うんですよ。だから、今後こういうことを決めるときに、それぞれの部署のところに20代、30代の若い方や女性もいらっしゃるじゃないですか。そういう一般職員もこういう選考委員会の中に加わってもらうというような配慮を提案したいと思いますが、いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
御提案として承りたいと思います。
大内委員
次回でいいんですけど、四季折々の木なのか花なのかわからないけども、それはきょうはすぐ出てこないだろうから。すぐ出る。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
例えば、春であればソメイヨシノとか、ハナモモとかコブシとかハナミズキとか、開花リレーが楽しめるようなそんな樹種があります。夏であれば、クスノキとかスダジイとかヤマモモとか、かなり緑量の多い樹種があって、夏を感じられることができるんだろう。秋であれば、ケヤキとかイチョウとかトウカエデとか、きれいな色彩の変化が楽しめるような。冬であれば、ケヤキなんかかなりすっとした樹形というか、そうした繊細な形で冬というか、季節感が出るんだろうというふうに思います。
大内委員
最後にします。いや、いいんですよ。平和の森公園も同じような感じなんでしょう。特段、だから別にいい――悪いというんじゃないですよ。だから、そうしたらちゃんと管理もしっかりしていただかないと、木って、ただ伸ばしておくと汚いですから。まあ、お金がかかるから、何とかうまくやっていただきたいなと思います。お願いします。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
他に報告はございませんか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
それでは、産業振興拠点の進捗状況につきまして、口頭でございますが、御報告をさしあげたいと存じます。なお、閉会中建設委員会所管ということで、そちらにも報告をさせていただきますが、関連ということで御報告させていただくものでございます。
先般御報告を申し上げましたとおり、事業コンペ方式によりまして公募いたしました。その結果、6社から参加表明を得たところでございました。実際に一次審査までに資料提出、企画提案書の提出がございましたのは4社ということでございました。年末までに審査、外部の評価員の審査をいただきまして、それを踏まえて、区といたしまして最終的に年明けに決定したわけでございますが、4社につきまして、専門委員の評価、特段大きな差がつきませんで、そのまま4社を二次選考にするということで、一次審査を4社とも通過させていただいたところでございます。これにつきましては、3月の末ぐらいまでに決定をするという運びになってございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。(「休憩してもらえますか」と呼ぶ者あり)では、休憩します。
(午後5時08分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時10分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了します。
他に報告はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、委員会を暫時休憩いたします。
(午後5時10分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後5時11分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から御連絡したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしましたので、本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会いたします。
(午後5時12分)