平成24年03月19日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会(第1回定例会)
平成24年03月19日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会(第1回定例会)の会議録
平成24年03月19日中野駅周辺地区等整備特別委員会 中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成24年3月19日〕

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

○開会日 平成24年3月19日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午後0時16分

○出席委員(14名)
 白井 ひでふみ委員長
 金子 洋副委員長
 いでい 良輔委員
 平山 英明委員
 森 たかゆき委員
 いながき じゅん子委員
 小宮山 たかし委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 小林 秀明委員
 大内 しんご委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 経営室長 川崎 亨
 経営室副参事(経営担当) 髙橋 信一
 都市政策推進室長 遠藤 由紀夫
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 都市政策推進室副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 服部 敏信
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石田 勝大
 都市基盤部副参事(交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 鈴木 均
 書記 細川 道明

○委員長署名


審査日程
○議題
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について
 中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 「中野四季の都市(まち)」におけるエリアマネジメント導入の考え方について
          (産業・都市振興担当)
 2 平成23年度第3回中野駅周辺まちづくり推進会議について(中野駅周辺まちづくり担当)
 3 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(素案たたき台)について
       (中野駅周辺まちづくり担当)
 
委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日の審査日程について御協議いただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩します。

(午前10時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前10時00分)

 休憩中に御確認いただいたとおり、本日の審査日程(案)(資料1)はお手元に配付してあるとおりですが、所管事項の報告で、2番と3番とは質疑が関連するので、一括して報告を受けた後、質疑を行うということで進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について及び中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについてを一括して議題に供します。
 委員会を暫時休憩します。

(午前10時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前10時05分)

 所管事項の報告を受けたいと思います。
 所管事項の報告、1番については常任委員会でも報告されております。当委員会では関連案件となりますので、御承知おきをください。
 1番、「中野四季の都市(まち)」におけるエリアマネジメント導入の考え方についての報告を求めます。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 先ほど委員長から御案内がございましたとおり、建設委員会へ本定例会中に報告をさせていただきました案件でございますが、関連所管ということで、こちらの委員会のほうにも御報告させていただくものでございます。
 お手元の資料(資料2)をごらんいただきたいと存じます。
 中野四季の都市(警察大学校等跡地地区)でございますけれども、ここにおけますエリアマネジメントの導入の考え方につきましてまとめましたので、御報告をさせていただくものでございます。
 なお、今後、これをもとにいたしまして、関係者へ提案し、参加を呼びかけていこうというふうに考えているところでございます。
 1番目が導入の目的でございます。最初の4行につきましては、このエリアの位置付けについて抜粋しているところでございますので、お読み取り願いたいと存じます。
 次の段落でございますが、この地区に進出等をしてきます企業、大学あるいは区といったものが、それぞれ活動の目的等を持っているかと思います。この活動を追求していくに当たっては、周辺環境がよりプラスに働くように維持形成されている。あるいは、さらに魅力が高まっているという状態にしていくことが必要だろうというふうに考えているところでございます。このような地域の魅力の向上と、これを通じまして関係者にとっての共通して得られる効用、共通の利益、この拡大を目指しまして、この維持管理等のあり方や方向性、これを共有しつつ、効率的、効果的に進めていく、このためにエリアマネジメントという手法を導入していこうということでございます。すなわち、これによりまして、このエリアの位置付けや特色を実現していく、より効果的に実現していくことが可能というふうに考えているところでございます。
 2点目に、エリアマネジメントの定義を掲げてございます。最初の3行は、文字どおり、日本語に訳したようなことで御説明してございますが、一定のエリアについての、ハード・ソフト面にわたってのマネジメント、維持管理、管理運営をしていくということでございます。特に目的に着目いたしますと、ここの関係主体が自身の活動等を追求していくに当たりまして、これにプラスに働く周辺環境、これを維持形成あるいはさらなる魅力等の向上といったことを行いながら、ここから得られる効用の拡大を進めていく取組みというふうに位置付けられると思ってございます。
 2ページに移ります。
 方法的な面から定義を触れますと、この維持管理に係ります方向性を共有しつつ、その効果的、効率的な実現に向けての協調、連携、その手法や仕組み、そういったプロセスといったものとして定義することが可能と考えてございます。
 次に、3番でございます。このエリアマネジメントの手法を通じての目標でございます。次の地区の状態を実現していくことを一つ提案していきたいというふうに考えているところでございます。■で三つお示ししてございます。
 この地区の特色でもございますが、「最先端の高度な業務拠点」、これの魅力の向上、そして発信ができる地区にしていくこと。2点目でございますが、「新たな学問振興・産学公連携の地」としての魅力、これを創出し、発信していける地区にしていくこと。そして、三つ目でございますけれども、「にぎわい軸」としての魅力の創造と発信、こういった地区としていくこと。以上につきまして、このエリアマネジメントという手法を通じてより効果的に追求していきたいというふうに考えているところでございます。
 四つ目が主な取組みでございます。以上の目標達成のためには、この目標の共有ですとか、この実現に向けた基本的な方向性、まずこれを共有していくことが肝要でございますけれども、あわせまして、主にこういった取組みが有効、必要かなということを想定してまいりたいというふうに考えているところでございます。
 一つ目でございますが、いわゆるエリアメンテナンスと呼ばれているものでございまして、公園や公共空地の美観や景観等の快適性を高めていく取組みといったものでございます。
 3ページに移りまして、二つ目といたしましては、エリアサービスなどというふうにも一般的に言われてございますが、情報インフラの拡充ですとか、あるいは共通するサイン、あるいは防災性の向上といったようなこと、新たな付加価値を加えていくような取組みというふうに考えてございます。
 それから、3点目といたしましては、いわゆるプロモーションと呼ばれているものでございまして、各種主催するイベントや、あるいは第三者へ使用させる場合の基準等を調整していくこと、それから、場合によっては共同で開催していくイベント、これの企画等、さらにまた、以上を通じて高めてきた地区の魅力を発信していくためのシティセールスといったような取組みが必要になってくるだろうというふうに思っているところでございます。
 以上につきましては、関係者と今後提案しながら詰めていくわけでございますけれども、3ページの下のほうに※で記載してございます。24年度は実際に公園、順次、公共空地等が開設していくわけでございまして、そことの関係者との間では、次の3点ほどについて具体的に合意を図って、24年度の実施を図ってまいりたいと思ってございます。
 一つ目は、エリアメンテといたしまして、清掃や警備に係ります仕様スペック等の調整。それから、備蓄倉庫等、ここに係ります協力関係、協力協定の締結。それから、4ページに移りますけれども、公共空地や公園の許可基準、これの調整といったようなことにつきまして、24年度から実施を図りたいというふうに思ってございます。
 なお、これらつきましては、実際には内々の調整を進めてきているところでございます。
 次に、5番でございます。担い手でございます。
 担い手といたしましては、やはり実効性を高めるために権利者が入ってくることが望ましいというふうに考えてございまして、そこに太字になってございますが、7者を想定してございます。この7者に対して参加を呼びかけていこうと考えているところでございます。
 さらに、その下、4行ほど触れてございますけれども、この業務商業ビルへのテナント、ここも目線に入れて呼びかけをしてまいりたいというふうに区としては考えているところでございます。
 6番、組織のあり方でございます。
 当面、スタート段階といたしましては、任意の協議会としてスタートさせてまいりたいというふうに思っているところでございます。
 なお、本日お示ししてございますこの考え方を趣意書といったような体裁に直しまして、合意等を図ってまいりたい。合意文書として決めていきたいというふうに思ってございます。これを受けまして、一定の包括的で、かつ具体性のある協定といったものを24年度中に締結ができるようにしてまいりたいというふうに思っているところでございます。同時に、具体的な取組み等の検討を進めていく中で、意思決定のルール等も決めていく必要があるかと思ってございますが、規約等の形にまとめていけたらなというふうに考えているところでございます。
 さらに、取組みがその後拡大あるいは具体化していくに従いまして、これに応じた組織の形態、これについても検討していく必要があるだろうというふうに区としては考えてございます。いずれ、この進捗によりましては、一定の法人格を持った組織にしていく必要が生じてくるのではないかというふうに区としては考えているところでございます。
 5ページに移りまして、経費・収入等でございます。
 当面すぐに発生するものではございませんが、以下のような取組みをすることになった場合には経費負担が想定されるというふうに考えております。黒ポチでお示ししてございますが、エリア共通のサインですとか、共同のウェブサイト、それから緊急時等の案内表示板等の設置、共同イベントの開催、こういったものを取り組んでいくことになれば、それぞれの経費負担といったものが発生してくるだろうと想定してございます。
 また、これに伴って、収入等も想定し得るというふうに考えてございます。共通サイン等を利用いただく利用料、ウェブサイトでの広告料収入、それからイベント等への参加出店料、あるいは第三者への占用料、こういったものが想定されるだろうと思ってございます。案件に応じまして、経費負担やその割合、収入の取扱い等について検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。
 8番、区の役割として記載してございますが、当面、この考え方をもとに関係主体への呼びかけを進めていきまして、自主的な組織化を図っていくということを区としては進めてまいりたいと思っております。また、エリアマネジメント組織と区内の商工団体、地域団体等、関係者との橋渡し、連携の構築といったものも区として進めてまいりたいというふうに思ってございます。
 さらに、その先になりますけれども、中野駅周辺一体におけますタウンマネジメント、このあり方につきまして、このエリアマネジメントの進捗等を踏まえながら構築を図ってまいりたいというふうに思ってございます。
 最後6ページになります。今後のスケジュールでございますが、現在調整してございますが、この考え方をもとに趣意書といった形の文書に体裁等を整えまして、関係主体との個別調整を図りまして、協議会等をこの3月等に開催をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。
 なお、先ほど資料の途中で触れましたが、東京建物株式会社様等との間におきましては、一定の協定等の締結等々を図ってまいりたいと思ってございます。
 24年度に入りましては、先ほども触れましたとおり、関係主体の間におきまして、エリアマネジメントに係ります協定、これを締結を図っていきたい。また、同時に、具体的な取組み等の協議あるいは一部の実施というものを進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
 以上、御報告でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
小林委員
 今回、3月11日の大震災という一つの起点があると思うんですけれども、それ以前の防災の契約というか、締結とかということを推進していると思うんですけれども、この3月11日からいろいろと変わったということはないでしょうか。特にたくさんの人々がここに集まるということで、いわゆる東京建物の建物の中に避難する方々とか、そういうようなスペースを考えているということもちょっと話を聞いているんですが、その辺の話というのはどういうふうになっていますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 まだ具体的に協定等の形までの検討は進んではいないかと思ってございますけれども、所管のほうで、内々の調整をしているやにも聞いてございます。そういった状況でございます。
小林委員
 多くの区民なり、また周りの地域からいろいろな人が集まるという場所になっていますよね。特に大学生もそうでありますし、また商業の地域でもありますので。そうした場合の部分に関して、自分たちの力で、今来ているお客様をどうやって収容するのか。そういうことで、スペース等のエリアを設けるという話もあったような気がするんですけれども。その辺の具体的な、いざとなった場合は、建物の利用の仕方の中で、もちろんそれは商業ビルとして使うんですから、すべて使うなら使うでいいんですけれども、いざというときの災害など、人が何日か生活できるというほどではないんですけれども、いざというときの臨時のスペースとか、そういうようなものを検討していくということはないでしょうか。
服部都市基盤部長
 私のほうから関連してお答え申し上げます。
 現在、当方のほうでその地域防災計画の改定に向けて、またきょうの午後の特別委員会では報告申し上げますけれども、これまでも御答弁してございましたが、いわば帰宅困難者の対応といいますか、二つありました。一つは、これから進出される企業の社員の帰宅の抑制といいますか、災害時の場合に抑制をしていただく、あるいは、一定程度の期間の備蓄等をやっていただく。もう1点が、商業施設に来る来街者の方々の対応で、まさに帰宅困難されている方に対する受け入れをお願いいたしたいといいますか、そういう観点で、今検討、協議に向けて、いずれは協定書に向けて、今検討している最中でございます。
小林委員
 本当に隣接する大きな公園が、一時的には避難できるという形になりますが、現実には、冬場とかという形になりますと、室内での待機というのが大事になると思うんです。恐らく今回建てる建物というのは、相当震災に耐える建物だというふうに思っておりますけれども、その辺はしっかりと検討をして、やっぱり協定等も含めてしっかりと推進をしていただきたいというふうに思いますが、いかがですか。
服部都市基盤部長
 先ほど御答弁してございます、いわば来街者、あるいは商業関係の御利用の方々が帰宅困難になった場合の一時滞在の施設、そういった部分の受け入れも含めて、今後、具体的に駅周辺の関係企業の方の協力を得まして、そういった方向になるように取り組んでいきたいと思っております。
小林委員
 大学についても、その辺も検討していただきたいなと。それなりの施設をお持ちになっているので、そういう形でしっかりと受けていただきたいというふうに思いますので。
服部都市基盤部長
 今後この当該地域に進出する各大学がございます。これから具体的に同じようなお話をさせていただく。学校には学生さんも見えますし、さまざまな方が見えます。そういったことも含めて、同じような趣旨で、来街者あるいは帰宅困難になっている状態の方の受け入れをお願いすべく、これからお話をしていきたいと考えてございます。
伊東委員
 今の委員の質問に関連しますけれども、本委員会では、担当がいらっしゃらないということで、防災の部分の直接は。ですから、御答弁はいただかなくて結構なんですけれども、多分建設委員会でも同じような質問が――重なっているとは思うんです。要は、広域避難場所の位置付けの中で、このエリアマネジメントと、それから防災の視点というものがどう関連してくるのか。4ページに7事業体が挙がっておりますけれども、その中には、自警会ですとか警視庁というものもありますし、その辺、この先このエリアマネジメントと防災の観点というものを密接につなげていって、協定等の中でしっかり位置付けていくことがあるのかどうか、それをお聞きしたいんですけれど。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 防災につきましては、さまざま広い観点もありますけれども、そちらのほうの取組みとして、まず基本的には確立していくことが求められていると考えてございます。そういった方針、全体の取組みの中で、この地区――警大跡地等の地区におけます関係者が一体どのような役割を果たせるのか、あるいは協力関係がつくれるのか、こういったことはエリアマネジメントのテーマというふうになってくるかと思ってございます。この辺、よく関係をとりながら進めていきたいと考えているところでございます。
伊東委員
 例を挙げましたけれども、特に自警会、これは医療拠点として、さらに広域的な機能拠点として機能していくことと思いますけれども、実際に震災となったらば、それこそ混乱の中においてあらゆる場所、あるいは屋外においても、傷病者を受け入れなければならない中で、大変重要な機能を担ってくることと思いますので、ぜひその辺の連携を密にして、広域避難場所――これは東京都の所管になるのかもしれませんけれども、一自治体あるいはエリアマネジメントの参画者の一員として、積極的にその辺連携を密にして取り組んでいただきたいと思っております。
 それと、今そうした防災の視点で考えたとき、警察大学校等の跡地というエリアマネジメントでしたらば一つの考え方が確立するのかな、防災上の――と思いますけれども、5ページに書かれている区の役割の中で、「さらに、中野駅周辺一体におけるタウンマネジメントのあり方」と、要するに、警察大学校跡地のエリアマネジメントがある程度軌道に乗って、その後の開発――端的に言えば、区役所・サンプラザの一体の開発、あるいは、さらにもっと広域的に、エリアマネジメント、タウンマネジメントを考えていく中で、五丁目ですとか、南側の二丁目、三丁目というような部分に広がっていくのかもしれませんけれども、そうしたそれぞれのタウンマネジメントというのは、それぞれ別々に成り立つものなのか、それこそ中野駅周辺一体としてのタウンマネジメントを目指していくのか、その辺について、今のところどういうふうなイメージを持たれているのか。要するに、警察大学校の跡地で成功したものを、少しずつ参画者をふやして、広い範囲に広げていくのか、あるいはエリアごとにタウンマネジメントを変えて取り組んでいくのか、その辺のお考えはどうなっていますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 まさに、委員、御指摘の点が大きな課題というふうに考えてございまして、区としては、中野駅周辺のこの大きなまちづくり全体を、特にシティプロモーション等としても位置付けていく必要があろうかと思ってございますので、当然、駅周辺全体としてのタウンマネジメント、これを追求していくべきかなというふうに思ってございます。
 ただ、具体的な取組み内容、それから関係者等によりましては、一定のその四丁目、五丁目とか、この一体、地区の範囲の関係者でなすべきことと、それからやっぱり全体で、駅周辺全体で協力すべきもの、これの整理は必要かと思ってございます。今後検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。
平山委員
 すみません、前提でお聞きをしたいんですが、中野セントラルパークのイーストとウエストですか、これ今どれぐらい、この入居が確定しているんですか、それは把握されていらっしゃいますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 公表されてございますのは、例えばキリンビールホールディングスの関係、それから栗田工業といったものでございます。あくまでもマスコミ報道でございますけれども、3割程度といったような報道等もなされておりますが、それ以上のことにつきましては、私どものほうとしては正式には承知してございません。
平山委員
 正式には承知していないけど、ある程度把握はされていらっしゃるのかな、それとも現実がそれなのかな、というのは、では、別の機会に伺うとして。要は、4ページのエリアマネジメントの担い手ということで、この自警会、あと大学三つ、特定目的会社、警視庁、中野区という形で挙げていらっしゃるんですけれども、その下に書かれているとおり、この前に書いてあるものをいろいろ読むと、東京建物さんももちろんそうなんですけれども、中に入っていらっしゃる企業さん、この役割というものにも非常に大きな、果たしていただくべき役割が期待できるのかなというふうに思うんです。このエリアマネジメントの担い手主体ということでは、このボールドで書かれてあるところが書いてあって、その下に、「テナント企業等も、エリアマネジメントへの協力は固より、エリアマネジメントの主体としての参画も得られるように呼びかけていく」というふうに書いていらっしゃるので、そのように行われていくとは思うんですけれども。二つあって、一つは、この今挙げていらっしゃる7者でさまざまな協議を重ねていく際に、例えばテナントを貸す側が、テナントに入ることを、入居を希望される側に対して、当初の入居の際からこのエリアマネジメントにかかわって一定の協力を求めていくというようなことが必要になってくるんでしょうか、それはどのようにお考えになりますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 これから業務商業ビルの権限者等とも具体的にこのエリアマネジメントのあり方を詰めていくという段階でございまして、その入居の条件といったようなお話かと思いますけれども、そのようにできるものかどうかについては、現時点では何とも、まだお答えのしようがございません。
平山委員
 例えば、その景観とかという話になると、このいわゆる目に見えるところがどういうふうな、この店舗展開をされるのかという意味で、景観だって変わってきたりもしますよね。そういうことをちょっと考えてお伺いをしたんですが。
 それとあわせて、何ていうんですかね、ここに書かれていらっしゃるようなエリアマネジメントの主な取組みを実現するに当たって、この7者のいわゆる主体となる担い手と区がやるということによってだけで、この1、2、3が実現できるようなものなんですかね。わかりますか。かなりその入っていらっしゃるテナントいかんにもよるんですが――テナントの御協力もいただかないと、なかなかこの1、2、3の実現というのは難しいのかなというふうに思うんですが、それはどうお考えになりますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 これもあくまでも例示でございますけれども、例えば美観等の維持といった場合にも、地権者のみのお約束だけでは難しいわけでございまして、そこで働く方、学ぶ学生さん、来街者等々との協力というんでしょうか、ルールを守っていただくといったようなことも必要になってくるかと思ってございます。そういった点からいたしますと、テナント、企業等に対しても、こういったエリアについての利用の仕方だとかについてはルールがあるといったことの周知と、そこから協力を求めていくといったようなことは当然必要になってくるかと思ってございます。そういった意味での協力から始めていき、いずれ、一緒にやっていただくべき、そのほうが効果的なものがあれば、そういったものについても呼びかけを図ってまいりたいという考え方でございます。
平山委員
 例えば、そのいわゆるインフラの拡充だとか、イベントの開催だとかということも書かれていらっしゃるわけでしょう。だから、当然この7者というのが、主たる担い手になるのかもしれませんけれども、いわゆる今後進めていくに当たって、早い段階から、もうあのエリアの中に入ってこられる企業さんに関してはアプローチをかけられたほうがいいのかなと。段階として、まず7者があって、ここで一つのものを取りまとめて、それでこれから入っていらっしゃる企業さんにも呼びかけをしていくというやり方をお考えなのか、当初から、何ていうんですかね、範囲を広げてお考えなのかというのがちょっとわからないのですが、できることなら、当初からある程度範囲を広げられて、まだ移ってくる前段階からきちんと協議をできるような状況を整えられることが必要に、これを実現していくには大事かなというふうに思ってはいるんですが、いかがでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 まず、この7者を主たる担い手として想定をしているという点は、そのとおりでございます。ただ、どんどんテナントさん等も進出をいただくわけでございますので、どのタイミング――確かに、早くお話し等させていただきたいと区としては考えてございますが、どういったタイミングで、どういった内容でお声かけをしていくのか等につきましても、まず中心となる7者とも打ち合わせ等をしながら、その中で考えていきたいというふうに思っております。
かせ委員
 まず確認なんですけれども、このエリアマネジメントというのは、警大跡地地区に関するエリアでの今後の運営方法ということだと、まずそれでよろしいですね。
 それで、この中でちょっと気になることがあるんですが、それは、いわゆるエリアの担い手としては、先ほどから言われるように、ここに書かれているそれぞれの企業とか、開発に参加する人たちということなんですが、今後ここで書かれている、いわゆる経費とか収入とかといろいろありますけれども、これはどういう……。例えば、ここで書かれているイベントであるとか、それから占有使用の問題であるとか、いろいろ書かれているんですが、どんなことを想定しているんでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 具体的なイベント等につきましてですけれども、区主催事業としては、例えば産業振興拠点、先来御報告させていただきましたが、こういったことのPRイベント等などは区が予算計上もしているところでございます。その他、区が後援等をしてきたような公共性があるものとして、協力関係にあるイベント等がこういったところを使いたいというお話が出てくるかと考えてございます。その他関係主体のほうでも、具体的なイベント等というものを今後検討していくだろうというところは想定しているところでございます。
 それと占用料ですね。そういった中で、例えば公園につきましても、他の区立公園同様、第三者への占用許可があれば占用料というものが発生してくるわけでございます。
 なお、こういった収入等についてどのような扱いにしていくのかということについては、今後の検討課題でございまして、まだ具体的なものとしては決めてございません。
かせ委員
 この中に、まず公園がありますよね、区立の公園もあると。それから、民間の公開空地もあると。いろいろな成り立ちがあるわけです。ですから、民有地についてあれこれの取り決めをするというのはあり得るんだろうと思うんですけれども、公園、いわゆる都市計画公園ですよね。公園ということになりますと、だれでも自由に使えるとかそういうことなんだろうと思うんです。だから、今までに都市計画公園として利用できたものについて、このエリアマネジメントの中で何らかの制約みたいなことがあるのかないのかというのが非常に気になることなんですが。その辺の検討はどうなっていますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 基本的には区立公園、都市計画決定公園にいたしましても条例設置をいたしまして、それに基づいて御使用いただくものでございまして、基本的には、一般の方にお使いいただくというのが原則でございます。ここで触れてございますのは占用許可に伴うものとして例示しているものでございます。
かせ委員
 具体的に聞きますけれども、これまでの囲町公園ということになりますと、例えば集会を開いたりとかそういったこともあったし、それから、それぞれいろいろな方たちが運動会に使うとか、あるいは三々五々集まって文化的な催しをするとか、いろいろな使い方があったわけですけれども、そういうことについては今までと変わりないと、そういうふうに認識してよろしいですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 この中野四季の森公園の占用許可申請につきまして、中野区立公園条例及び条例施行規則に基づきまして、他の公園同様の取り扱いとしていくことになっております。
大内委員
 最初に、まず2ページのところのエリアマネジメントの目標があって、3の■に、多くの企業やテナントの進出を促せるように、公園どうのこうのと書いてあるんだけれども、もう実際に東京建物が募集している以上、今ごろこんなことを言ったって遅いんじゃないの。だって、今募集しているんじゃないの。今入っていないんでしょう。なかなか埋まっていないんでしょう。ここの言っている意味がわからないんですけど。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 既に御入居が決定したというふうに公表されているテナントさんがあるわけでございますが、引き続き入居していただく企業等の募集を続けているものだろうというふうに承知してございます。その際に、例えばこのエリアが、非常に業務環境としていいという状態を保っている、あるいはこの先についても、関係主体でそういった状態を維持し、あるいはより魅力を高めていくといったような取り組みがなされる地域であるといったようなことも一つの魅力としてとらえていただければなというふうなことから、このようにしたところでございます。
大内委員
 それと、その下に「最先端の高度な業務拠点」と出ているんですけれども、これは、要は東京建物が募集するに当たってこういう趣旨で募集しているんですか。だって、東京建物がいろいろな会社を募集しているわけでしょう。中野区が「最先端の高度な業務拠点」としたい、その前提の会社を集めてくれと言っているの。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 これは中野駅周辺グランドデザイン、現行Ver.2でございますけれども、こういった中で、この地区の位置付けをこういった業務拠点等として位置付けているところでございます。このグランドデザイン等につきましては、まちづくりの指針という位置付けでございまして、より実効性を担保していくためには、進出、開発等をいただく企業等についても御理解をいただいて、このような活用の仕方、総意として開発していただくということでございます。
大内委員
 そのVer.2だとか、グランドデザインとか言うと、また話がこんがらがるから、あまり言わないでもらいたいんだけど。そんなにそれは偉いのかって。それで、そこで決めた――じゃあ、グランドデザインのVer.2で決めたことが、そのまま募集につながっていて、今でも募集の前提で、「最先端の高度な業務拠点」と、そういったことを認識している会社を集めているのか。個別に言いませんけれども、先ほど言った大手の会社は、じゃあ、こういう会社なのか。そうすると、ほかの何割かは、先ほど大手の会社を言ったけれども、その他の会社はみんなこれに準ずる会社なんですね。ほかにどういう会社が入っているか知らないけれども、ほかの他の会社も「最先端の高度な業務拠点」として魅力を発信できるような会社なんですか。あくまでも東京建物さんがその主体であって、さっき言ったグランドデザインに何が書かれていようが、そんなこと向こうにとっては関係ないんじゃないの。とにかく入ってもらうことが前提なんじゃないの。中野区で一生懸命こんなこと言ったって、「新たな学問振興・産学公連携の地」だって言っても、中野区役所が今どこへ行くかわからないような状況でこんなこと言ったってだめなんじゃないの。あくまでも、民間の話であって、中野区がああしたい、こうしたいというのは勝手だけど、そんな思いどおりいかないんじゃないですか。現実的に、今埋まっていないわけでしょう、なかなか、魅力がないから。もっと言うと、いいや、グランドデザインVer.2でも何でもいいや、その進め方があまりよろしくなかったから、魅力が生まれなかった、だから、埋まらなかったんじゃないですかと言われたらどうするの。埋まらなかったら、あなたたちの責任ですよと。そういったグランドデザインがちゃんと、うまくかけなかったからなんだと。だから、魅力あるまちとして、中野区はそこの広場一体ができなかったから埋まらないんだよと。そういう言い方もできるんですよ。そんなこと言ったって埋まっていないんだから。幾らグランドデザインで幾らきれいなこと書いたって、あれでは入ってこないんだよと。そういうふうなことをどういうふうに思いますか。私たちがやっていることはすばらしい、入ってこない企業が悪いんだって、そう思っているんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 委員、御指摘のとおり、こういった業務商業等の活動につきましては、確かに民間主導で経済活動をしていただいているところでございます。それをするに当たって、中野のこの地区については大規模な公共空地、公園等を含めた空地等も控えた業務環境等がある。あるいは、こういう開発計画に伴って、大型の業務商業ビルが建設できるような地区計画等になっているといったような具体的なことにこのグランドデザイン等も結びついてきているところでございまして、それを、そういった一つの条件等の中で企業活動、自由な活動等をしていただいているという関係にあるものでございます。確かに、この点は、委員、御指摘のとおりかと思ってございます。
 例えば、この地の業務商業ビルでございますけれども、PR等におかれましては、こういった地区の魅力、業務環境があるといったようなことについても触れられているかと思ってございますので、一定程度、この開発計画、開発状況、この地区のエリアというものを踏まえて、業務活動していただいているという点については、十分機能しているというふうに思っているところはございます。
大内委員
 だから、別にそのグランドデザインなどをつくるのが悪いとは言わないけれども、実際問題として、あれで幾らきれいなことを書いても、全然企業が集まってこない。これから大学をオープンするわけだけれども、定員割れしちゃったと、どうするんですか。それはあなたたちの責任じゃないにしても、片一方で、自分たちの頭ばかりで進めても、民間というか、自由市場というか、そういった中の流れの中で人が集まってこないことにはどうしようもないんですよ。エリアマネジメントつくる、ああだこうだって言ったって、本当にその大学が、今少子化で子どもたちが減っている中で、思ったほど定員が来なかったとか、企業がこのまま1年たってもまだかなり空いているなんていう状況の中で、幾らそのグランドデザインとかいろいろなものをつくったって意味ないんじゃないの。意味ないというわけじゃないけれども、もうちょっとやり方を考えないと、自分たちの頭ばかりで進めていて、周りは全然ついてこないとか、そういうことにならないようにちゃんとやっていただきたいなと。まず、本当に魅力あるどうのこうのといって今までやってきたんだったら、もうちょっと企業が集まるでしょう。少しはその点の反省をしたほうがいいのかなと。埋まらないのは、やはりいろいろな社会状況があるにしても、あなたたちがつくってきた、こんなグランドデザインのイメージが、やはりそんなに浸透していない。一般の企業にとっては、そんなにメリットではないと、だから集まってこないんだというぐらいのちょっと謙虚な気持ちを持って取り組まないと、どんどん自分たちの思いで、こんなまちづくりをしていきたいんだ、していきたいんだと言っても、周りが全然ついてこないんじゃどうしようもないでしょう。だから、その辺もよく考えて進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
いでい委員
 何点か伺います。
 まず、主な取組みの第一、エリアメンテナンスとありますけれども、内容的なものはまだ詰められていないのかな、まだこれからなのかなと思っています。というのも、そのセントラルパークサウス・イーストはそれぞれ東京建物さんのビルでありますし、それぞれ警備ですとか、メンテナンスの部分では、東京建物さんがやられるのが当たり前のことであって、そのとおりだと思います。それで、公園の部分に関しては中野区が持っていますよね。道路に関しては、道路の管理があって、公園に関しては清掃ですとかそういったものがあって、植栽に関してはいろいろな管理がありますよね。そういったことを鑑みると、このエリアメンテナンスって非常に難しいのかなと思っているんですよ。ある程度の水準は、ここら辺のラインで決めましょう――東京ディズニーランドみたいな、ごみが絶対落ちていませんよというような状況をつくるとか、そういうことは難しいと思いますけれども、どういうものを想定してこれをつくろうとされているのか、お答えください。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 2ページ、それから3ページの下のほうにもちょっと東京建物さんとの間では先に、先行して話を進めている部分がございます。委員お尋ねの、例えば清掃や樹木の剪定、消毒といったものにつきましても、例えば御利用いただくお客様にとって日時がばらばらであったりとかというようなことですと、非常に使い勝手が悪いだろうということでいけば、その回数ですとか、消毒や清掃等をする日時等々については、これはすり合わせしておく必要があるだろうということで、そういった調整をしてございます。
 また、警備につきましても、それぞれの所有している範囲だけを別々に警備としているのであれば、その辺での境の面もございますので、不都合も発生するだろう。そうすると、警備の頻度ですとか、範囲ですとか、そういったことについても、契約発注の際の仕様については既に調整等をしているところでございます。そういった例でございます。
いでい委員
 今、契約発注というお話がありましたけれども、そうなると、ではどこからどこまでが区が発注仕事の分担、あとここからここまでは東京建物さんが責任は負います、もうちょっと向こうへ行けば自警会さん、警察病院のほうがそうします、ちょっとその、どういう形で統一をされるのか。例えば、植栽の日を決めましょうと、東京建物さんの公共空地の中にある樹木の剪定が来週の木曜日です、じゃあ、公園の中の四季それぞれの植栽がありますよね、じゃあ、それの剪定も来週木曜日に設定しましょう、あとはお宅も、周りの皆さんも、そのようでいいですね、そんなことまで決めるような会議体なんですか、このエリアマネジメントの7者というのは。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 確かに、ここに提示してございます7者につきましては、そういった公共空地や公園を持っているところと持っていないところ、それからその接し方等も――位置関係ですね、さまざまでございます。したがいまして、その仕様のスペックをどこまで調整するのか等々についても多少の差というものはあり得るのかなと思ってございますが、この四季の都市エリアの美観のレベルをどのくらいにしていくのか、こういったことについては調整しておいて、それぞれ発注する場合もあるでしょうし、共同で連携してやる場合もあるでしょうし、その辺のやり方も含めてここで検討していくものと考えてございます。
いでい委員
 となると、その契約ですとか発注の仕事の関係も、じゃあ、民間の皆さんと一緒にこの部分は仕事をやりましょうと、そういった形になるんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 この辺のエリアマネジメント等の取組み内容、これに応じてその辺のあり方、発注の仕方等についても変わっていくものだろうと、現時点では考えているところでございます。それぞれが、これまでと同じように発注すると、区が区立公園の部分を発注するというようなことがあるわけでございますが、その場合の委託の仕様のレベル、仕様書の中身、こういったものについては一定の調整をして、それぞれが対応するといったようなことになってくるということでございます。
いでい委員
 では、主な取組みの第二の付加価値の向上のところで、情報環境等の充実ということがあります。これは、その情報環境というのは、今、大きなインフラのうちの一つ、もしくはライフラインと言っても過言ではないぐらい重要度が増してきています。そして、またそれはさらに日進月歩。昨年新しいと思っていたことが、ことしにはもう当たり前であって、来年にはもうその当時のことは古いんじゃないかというような時代になってきています。それで、区がこういったことに対して取り組みをされるのはもちろん結構ですけれども、時代の変化に柔軟に対応できるようなものを整備をしていかなくてはいけないと思っていますし、また、それを中野区が東京建物さんのテナントさん、またはビルが必ず設置をしなくてはいけないような、例えば携帯電話の電波が入りますよとか、そういった設備がありますよね、そういったことにまで区がお金を出して進めていくということなんですか。それとも――どういうことなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 最後にお尋ねがございましたが、それぞれの民間――学校も含めてですけれども、それぞれ所有している施設の整備、これにつきましては、基本的にはその主体が負担をしていくということで整備等も進めているわけでございます。東京建物さんの業務商業ビルの中におきましても、情報インフラ環境というものは一定の整備がされているというふうには聞いてございます。ここでいきますと、公共空地のほか接続してございます区立公園、ここでの情報インフラというものをどうしていくのか。これについては、この利用のニーズ、そういったものも含めて、このエリアマネジメントでの御意見も伺いながら、整備の方針というものを考えていくこともできるというふうに考えているものでございます。
いでい委員
 わかりました。では、その第三のエリアの魅力発信、このプロモーションの部分を伺いますけれども、主催イベントの調整、共同開催イベントの企画、シティセールスの展開と、こうありますが、主催――このタウンマネジメントの会議体自体が、まだどこが主体になっているということでもないので、公園を使用するということになると、区が主催という形になるんでしょうか。それとも、そのそれぞれ病院ですとか警視庁、商業ビル、あとは中野区役所など、いろいろな全く違うジャンルの皆さんが集まって会議体をつくるわけですから、そうなると、主催イベントというのは結構難しいかなと思うんです。例えば、イベントをやります、大きな音を出しますよ、そうすると、近隣の警察病院さんから、そんなの患者さんや通院されている方に迷惑だからやめてくださいよという話がこの会議体の中で出れば、そんなこともなくなってしまうでしょうし、それぞれのこの会議体に参加されている皆さんが納得するようなイベントというのは、どんなことを考えられますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 例えば、騒音等につきましては、当然、都の条例等がございますので、そういったものの制約はあるかと思ってございます。ただ、この地区においては、この報告の中にもございますけれども、この地区の魅力としては、その業務商業の地であるとか、学問の地であるとか、にぎわい軸であるとかといったものを位置付けてございます。これにとって有効なイベントのあり方だとか使い方といったものを考えていきたいというふうに思ってございます。
 例えば、このにぎわいということでいきますと、区のほうが協力、共催等の関係をとっておりますにぎわいフェスタ等こういった事業があるわけでございます。これは第三者の実行委員会が中心になってございますが、こういったところへの使用許可ということでは、公園であったり、あるいは公共空地も使うということであれば、そこの管理者、管理権限者からの許可を得るというような形で調整をしながら、許可をしたり、イベント等についての企画を検討していくと、このようなことを考えてございます。
いでい委員
 では、それは区が主体となって取り組んでいくということなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 まず、当面につきましては、例えば東京建物様としての何かイベントがあれば、それはまずそこが主体となって推進していくわけでございます。区が、もし主催なり、共催なりをするイベントがあれば、区のほうとかその実行委員会、共催先と連携をしながら、どのような使い方をしていくのかというふうな筋で考えていくことになります。それが、例えば開催日時であったり、使いたいエリアをどうしていくのか、お互い、両方合わせて使っていくのか、一方で済むのかといったようなことについては、こういったエリアマネジメントの場を通じて調整をしていくということが可能かと思ってございます。
むとう委員
 これから、こういう考え方をもとに関係主体に呼びかけを進めていくという段階なんだろうということなんですけれども、スケジュールの案を見ますと、3月中にそういった協議会の開催となっておりますけれども、もうきょう具体的には19日なわけですけれども、今月中に持つということで、もう日程は決まっているんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 関係主体との個別の打ち合わせ等の日程を今はセッティングしているところでございます。その上で、また全体の日程調整を図りたいというところでございます。
むとう委員
 まず、個別に調整してから、個別に団体にお話しかけをして、了承を得て、みんなで集まるということになるんですか。じゃあ、まだ個別に話している段階ということなんですか。でも、一応、今月中には関係団体七つ全部集まっての協議会というのは、とりあえず開催できるということなんでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 個別にそれぞれ了承を得てからということではございませんで、このような形で区のほうからはお声かけをさせていただきたいという御説明をして、それで全体を集めていきたいということでございます。
むとう委員
 それが3月中にできるということでよろしいんですね。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 はい、そのように予定を考えてございます。
むとう委員
 この説明を読めば、「区を含む関係主体による自主的自律的な組織化を目指していく」ということですから、関係の方々で自主的な組織をつくるということだというふうに思うんですけれども、これはそういう考え方でいいのか、こういうことをやっていただけるところに委託をしてしまおうとか、そういう考え方を持っているのか、その辺はどうなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 組織のあり方につきましては、まず、任意の打ち合わせの協議会というような形でスタートさせていただきたいというふうに考えてございます。そのなかであり方については検討してまいりたいと思ってございます。
むとう委員
 まだまだ、組織化を目指すと書いてある――こういう「関係主体による自主的自律的な組織化を目指す」と言いつつも、どうなるかはまだわからないということでいいんですね。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 ここでの「自主的自律的」というのは、まずこの7者を中心としては考えてございますけれども、これらによって話し合いの場を自主的に運営していくようなことでもちろん考えているわけでございます。取組み内容等に応じて、組織のあり方は検討していくということで、投げかけをしていきたいということでございます。
むとう委員
 経費・収入ほかと7番のところに書いてあるんですけれども、こういう枠組み、これからの話し合いですから、やる内容によってかかる経費というものも違ってくるんだろうなというふうに思うので、今の段階からどうのこうのと、なかなかわからない部分も多いかと思うんですけれども、やはり区のお金が、区の財源が多大につぎ込まれていくようなことになっては困るなと私は思うもので、この経費負担のあり方というのは今後のことなんだろうと思いますけれども、収入としては、例えばということで書かれていますけれども、区としても、今後このことにどれぐらいの経費を見込んで考えているこの考え方なんでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 ここの7番で例示をしてございますけれども、これにつきましても話し合いの中で、これから取組みを決めていくというものとして考えてございますので、規模ですとか取組みをいつからどれを始めていくのかといったことも話し合いの中で決めてまいりたいと思ってございます。
むとう委員
 今のところまだ漠然としておりますので、なかなか区としての経費負担を幾らぐらいというようなことまでは、全く今の段階では白紙で、考えていないということでよろしいですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 先般お答えしてございますけれども、区としてはここに行政としての立場から働きかけをしていくということと、さらに、一地権者というような立場もございます。
 したがいまして、応分の協力、負担というものが発生してくることもあるというふうに考えてございます。それは今後の具体化ということで対応してまいりたいと思ってございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 所管事項の2番、平成23年度第3回中野駅周辺まちづくり推進会議についてと、3番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(素案たたき台)についてを一括して報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まず、2番の第3回まちづくり推進会議について御報告をさせていただきます。(資料3)こちら、この頭紙1枚と黒に白抜きで別紙1、2、3、4という資料を添付をさせていただいております。
 まず、頭紙の内容からです。
 1番の開催概要です。2月3日(金)午前10時~12時に行いました。会場は第1委員会室。出席者、32名のうち27名に御参加をいただいております。会議テーマは、グランドデザインVer.3の策定についてということです。
 2番の議事概要でございます。こちら、別紙4をごらんをいただけますでしょうか。こちらがこの第3回の議事要旨ということで取りまとめております。
 まず、2番の質問・意見・事務局説明等でございます。冒頭、副座長からコメントをいただいております。駅南側の人、防災ルートについてのコメントがございました。中野駅、区役所一体は広域避難場所ということでございますが、線路上空に人が安全に移動できる空間整備、これが非常に大事で、これを最優先に考えるべきではないか。また、全体をコントロールするソフトな仕掛け、絶対に安全な防災センター、こういったことが急務ではないかといったコメントを冒頭でちょうだいをしているところです。
 続いて、委員1の方のコメントです。駅ビルについての御意見をちょうだいしております。多くの区民が駅ビルを望んでいるのではないかということ、もっとJRとのパイプを強く持って推し進めていきたいといったようなことをコメントでいただいております。また、もう一つとしては、1ページ目の後段の■でございますが、人づくりが非常に大事なんだということで、今後の税収の安定を考えても、ちゃんと働いて税金を払える大人、こんな人づくりが必要だろうといった御意見でした。
 ページをめくっていただいて2ページです。委員2の方です。こちらの方も駅ビルについての御意見でございました。地域の商業者としては非常に関心が高いと。当初は、やはり非常に反対という気運が強かったけれども、やはり民間開発なのでそう押し切れるものでもない。地元の意見も組み入れた計画になることを願っているといった御意見をいただいているところです。また、もう1点は、防災の取り組みについて、ぜひ地元の商業あるいは消防、警察、区役所と、具体的な取り組みを早くスタートしてほしいといった御意見です。
 委員3の方です。こちらはタウンマネジメント、これが非常に重要だろうといった御意見でした。
 続いて、委員4の方です。区役所の位置についてでございました。こちら、視聴覚障害の方にとっては、なるべく駅に近いほうがいいと思っているということで、今度移転すると今より遠くなってしまうのだろうかといった御質問でした。現在の予定では、今よりもやや北側に移転をするということで、若干時間がかかるかなといったお答えをしているところです。
 続いて、委員5の方です。こちらは、グランドデザインVer.3の構成についての御意見でございました。前回示した構成案では、駅地区の整備方針、これが四つの丁目のその後に来ておりました。駅は非常に大事なんだから、これが後ろに位置付けられるのはおかしいんじゃないかといった御意見。2番目の■がやはり駅ビルについてで、駅ビルができると、逆に南北分断の象徴になってしまうのではないかといった御意見でした。もう1点が、ソフト・ハードの両面がと言いながら、ハード面が抜け落ちているではないかといった御意見をちょうだいをしていたところです。
 続いて3ページです。委員6の方です。こちら、まちの防災性についての御意見でした。まず一つが、五丁目、こちら木造の店舗が非常に多いということで、それがゆえのおもしろさもあるけれども、もう少し火に強い建物に建てかえる必要があるだろう。それと、二丁目の再開発事業の中で、相当広い用地なので、この中で防災広場を整備できるのではなかろうかといった御意見をちょうだいしたところです。
 続いて、委員7の方です。こちらは、Ver.3の構成案の中が「価値軸」という言葉を使っているんですが、その中に防災、環境、景観、ユニバーサルデザインと何でも入っていて、もっと少し明確にしたほうがいいのではないかという御意見です。もう1点が、区として、環境エネルギー問題、これをどう考えていくのかということも示してほしい。もう1点が、どんな場面で区民の協力が必要になってくるんだろうか、そういったあたりがもう少しわかりやすい表現にしたほうがいいのではないかといった御意見をちょうだいしております。
 続いて、委員8の方です。こちら、駅周辺全体のイメージをアピールすることについての御意見でした。まず一つが、駅周辺という言葉でしかあらわしていないので、もっとイメージが定まるような、例えばそういった名称を公募してはどうかといった御意見が最初のところです。続いて、二つ目の■はやはり駅ビルのコメントでして、逆に、駅ビルができてワンストップになってしまうのはどうなんだろうかと。むしろ、地域に広がる、回遊性向上、地域に資するということは、最低限守ってほしいという御意見でございました。
 続いて、4ページ目です。もう一度ここで副座長のコメントが入っております。やはり駅周辺で最もアピールすべきことは、やはりこれは、中野の中央線沿線で唯一駅前にとても安全な場所ができるということで、これは非常にアピールできる材料だろうと。また、企業誘致にしても、新宿から非常に近い、かといって、新宿、渋谷ほど現行高い地価でもない、それと、こういった安全、防災拠点があるといったことは、うまくPRに使えるのではないかといったコメントをるるちょうだいをしているところです。また、下のほうの■では、これから再開発にかかわる人たちがどういう協力をすればよいのか、そういったことがわかるようなシナリオ展開、これが必要だろうといったコメントもちょうだいしています。
 最後が座長のコメントでございます。やはり、価値軸といったものをもう少しわかりやすくしたほうがいいということと、まちの耐久性、これが一番エコなんだろうということで、100年使える建物があったほうが、そのほうが大いにエコロジカルだと。なおかつ、防災的にも優れ、みんなの頼りになるまち、そんなものを目指すべきだろうといったコメントをいただいているところです。
 その他の別紙1から3までの資料は、前回当委員会でも御報告をさせていただいた全く同様の資料、また、構成案をパワーポイントでリライトしているといったものですので、御説明は省かせていただきます。
 続いて、3番のグランドデザインVer.3(素案のたたき台)について(資料4)、これを御報告させていただきます。
 まず、素案のたたき台そのものは、こちらの別紙のような形で取りまとめをしております。現在のところ21ページ立てということでございまして、これをベースに御説明すると、かなりそれだけでお時間をとってしまうということで、今回、この3ページつづりのこれで御説明を差し上げたいと思います。適宜本体のほうをごらんいただきながら、お読みおきをいただければと思います。
 この本体の3枚つづりのほうですが、まず1番として、Ver.3(素案たたき台)の構成ということで述べております。
 まず、第1章がグランドデザインの基本的な考え方というところです。1点としては、その位置付けで、目的、改定の経緯、策定の範囲、目標とする時期、これを取りまとめております。また、2点目としては、まちづくりの基本的な考え方、これには「価値軸を明確にした都市基盤整備」「多核回遊型都市の形成」「タウンマネジメント推進体制の構築」という考え方を入れております。ちなみに、Ver.2にはなかった要素として、この「タウンマネジメント推進体制の構築」、これを加えているということになっております。
 続いて、第2章です。中野駅周辺の将来像と実現への戦略という内容になっております。前回の当委員会で報告をさせていただいた構成案ですが、これは第2章で将来像を語り、第3章でその戦略という位置付けにしておりました。ただ、今回、素案のたたき台では、この二つを一緒に合わせることでよりわかりやすく仕立ててはどうかということにしております。また、前回までは、目指すべき将来像を四つ掲げていたところでございます。それに対して今回は、高度な情報発信空間拠点というものがその他の内容にかなりダブるところがございますので、その内容をほかに振り分けてございます。したがいまして、一つは、「最先端の業務拠点をめざして」ということで、その将来像と実現に向けた取り組み。もう1点が、「個性豊かな文化発信拠点をめざして」という将来像と、それに係る現状と方向性、主な取り組み。もう一つが、「最高レベルの生活空間をめざして」ということで、その将来像と関連する取り組み。そういった内容で、この第2章を構成させていただいているところでございます。
 続いて、第3章です。こちらは、中野駅周辺整備の方向性ということで、本体の11ページから21ページにかけてがこの内容に当たるところでございます。この中では、空間整備の考え方ということで、丁目にかかわらず、ベースとなるそれこそ価値軸をこのようにとらえているということを、冒頭整理をしております。さらに、それを踏まえた上で各地区の整備方針ということで、Ver.2よりもより具体的な書き込みをさせていただいているところです。
 なお、今回のこの素案のたたき台では、現行計画を踏まえながらも、新しい公共施設の考え方、これを提示させていただいているところでございます。これにつきましては、今般の今定例会の一般質問あるいは総括質疑に当たりましても、るるグランドデザインの御質問、御答弁をさせていただいたところでございます。改めて新しい考え方を示させていただいているといったところです。
 2ページ目になります。そのベースとなる空間整備の考え方としては、7点挙げております。一つが「オープンスペースの拡充」、もう1点が「防災機能の向上」、3点目が「歩行者優先・公共交通指向の道路・交通ネットワークの構築」、4点目が「環境への配慮、緑のネットワーク構築」、5点目が「新たな活動拠点にふさわしい景観形成」、もう1点が「ユニバーサルデザインのまちづくり」、そして最後が「各地区の特色を活かした核づくり」といったことをベースとなる考え方として記しております。それを踏まえて、各地区の整備方針ということです。中野駅地区を冒頭に持ってきております。それ以下、中野四丁目から五丁目まで、それと道路・交通ネットワーク、そして最後に、その他という項目を出しておりまして、区役所、体育館、そして、新たな防災空間の確保といった点を挙げさせていただいております。
 なお、各地区の特性をあらわすフレーズでございますが、前回の御報告まではVer.2と同じ呼称を用いておりました。それを今回改めて、よりわかりやすくなるような、そんな特性をあらわすフレーズに改めたところでございまして、ここに記載のとおりのフレーズを、現行は、この素案のたたき台では活用しているといったところです。
 続いて、2点目、主な論点等に対する考え方です。これまでも検討状況ということで主な論点、その考え方をるる示させていただいております。今回、素案たたき台では、このような表記をしているということで、非常に重要な点を抜き出して御紹介したいと思います。
 まず、中野駅地区です。
 1点目が、中野駅(駅ビル)としております。駅の上空活用、これは回遊動線の確保のためには必須だと。また、駅ビルを地域全体の基盤施設として最大限有効に機能するようJRとの連携、協力を築き、公共的貢献を導くと記しております。また、駅の西側、橋上駅舎、南北通路との一体的整備並びに南側の東西動線、これの確保を進めてまいりたい。2点目が、まちの中心に駅はあるということから、地域生活の利便性を高めるサービス機能を持つことで、地域との調和を図るよう働きかけたい。3点目が、民間の商業施設としては、地元の商店街と適切な機能分担、地域商業のさらなる発展につながるような働きかけを行うと記しております。
 次が南口駅前広場です。
 1点目が、バス、タクシーなどの交通輻輳の解消、また、歩行者の安全な空間形成ということで、市街地再開発とあわせて、この駅広の拡張整備、これを行うとしています。2点目が、市街地再開発における施設との一体的な整備を進めて、二丁目の東側から駅へ向かう安全で円滑な歩行者経路、これを確保するとしております。
 続いて、3ページ目です。中野四丁目地区です。
 一つは、中野四季の都市です。
 これは、防災・交流・にぎわいといった多様な公園機能の拡充、それと駐車施設等によって駅周辺全体へのアクセスを強化するといった視点からも、四季の森公園の面積や機能の拡大を図っていきたいとしております。
 続いて、区役所・サンプラザ地区、新北口駅前広場についてです。
 まず1点が、この街区においては、大規模集客施設、それと新北口駅前広場の一体的・連続的空間となるよう配置をして、景観、交通結節機能、それに優れた地区としていくというもの。もう1点が、周辺の交通利便性に配慮して、周辺の都市計画道路の再編、これを行ってまいりたい。3点目が、新たな文化発信・交流拠点として、イベントやコンベンションなど多用途・多機能に使える大規模集客空間、それとあわせて交流や憩いの広場空間、これを整備したいとしております。最後が、この整備に当たりましては、業務、商業などを中心に、にぎわいや新たな価値の発信地となるとともに、事業採算性、これを十分に考慮した複合施設として民間事業者とのパートナーシップで整備や施設運営を行っていきたいというふうにしております。
 続いて、囲町地区です。
 周辺の交通環境等を活かして、同地区での市街地再開発を進めていく。また、これとあわせて補助221号線の整備を行うとしております。
 最後が、四丁目西地区です。
 これも周辺の土地利用と整合したまちづくりを誘導するとしております。
 続いて、中野三丁目地区です。
 まず一つが、三丁目駅前広場です。
 これは、従前まで三丁目の駅の受け口といったような表記をしておりましたが、ここでは中野三丁目駅前広場という表記をしております。西側の南北通路につきまして、その玄関口となるということで、回遊動線を円滑にする広場を整備するということです。
 続いて、この三丁目駅直近から桃丘小跡地区にかけてです。
 これは、駅直近から線路沿い、桃丘小地区にかけて、街区の再編あるいは道路整備含む面的なまちづくり、これを行っていくと。そうすることによって、防災性、利便性を高めて、後背の住宅地を含む生活環境の向上を図っていきたいとしております。そして、もう1点が、桃丘小跡地、これは面的なまちづくりに必要な事業用地として活用していくということです。続いては、中野通りを横断し、南口駅前広場と接続する南側の東西動線、これも整備を進めてまいりたいといったところです。
 ページをめくっていきまして、4ページ目でございます。中野二丁目地区です。
 駅から五差路につながる中野二丁目一体という表記をしております。この一体につきましては、商業・業務・住宅・公共公益機能の集積を図って、南口のにぎわいの核を形成したいというのが1点。また、二丁目再開発事業地区、これに隣接する周辺街区を含めた計画づくりを進める。3点目が、この市街地再開発地区においては、大久保通りから駅付近につながる南北の歩行者動線あるいは東側の主要区画道路――これも南北道路になろうかと思います――に加えて、駅前から後背の住宅地につながるような東西の歩行者動線、これを整備していきたいと考えております。続いて、やはりこれも市街地再開発地区ではという始まりになっておりますが、現在の自転車駐車場、堀江高齢福祉センター、南北教育相談室など区有地の活用を図って、権利床の利用とともに道路施設などの公共基盤の整備を進めるとしております。そして最後が、この市街地再開発事業の東側主要道路など大久保通りから駅方面への誘導動線を強化して、中野通りの交通集中の軽減を図りたいとしております。
 続いて、道路・交通ネットワークです。
 駐車場について2点掲げております。一つが、自転車・自動車駐車場の適正な配置を進めて、交通集中の分散、抑制を図りたい。もう1点が、移動制約者対応の駐車場あるいは荷捌き駐車場については、地区内の適切な配置や共同運用など確保に向けた取り組みを行うとしております。
 そして、最後がその他でございます。
 まず1点が、中野区役所です。
 これにつきましては、その機能、将来を見据えた公共サービス、安定、継続的な行政機能、区民や団体の交流機能などを踏まえ、新たな区役所のあり方を追求し、その位置については、周辺地域へのにぎわいの配慮、まちづくりへの寄与などを含めて、最適な配置を検討していきたいとしております。
 続いて、体育館です。
 これにつきましても、防災機能や新たな施設機能のあり方を勘案しながら、最適な配置を検討していきたいとしております。
 最後が、新たな防災空間の確保です。
 大規模地震の被害想定の見直しを踏まえて、区全域を視野に入れた防災機能を拡充するため、大規模で多目的に使える屋内スペースの確保をしてまいりたいとしております。
 最後、5ページになります。
 今後のVer.3の策定のスケジュールでございます。今回、素案のたたき台ということで御報告を差し上げて、年度明けて4月には、素案を策定、公表していきたい。また、あわせて意見交換会の実施も考えているところです。5月には、案にしてパブリックコメント手続き、そして、6月に、Ver.3として固めて、公表させていただきたいというふうに考えているところでございます。
 以上、2番と3番の御報告をあわせてさせていただきました。
 先ほど推進会議の御報告で、1点、次回予定を申し上げるのが抜けておりました。第4回の開催につきましては、3月26日の午前を考えております。テーマといたしましては、今まさに御報告を差し上げた内容、素案のたたき台について、この推進会議でもかけてまいりたいと考えているところです。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
小林委員
 最初に質問させてもらいたいと思います。
 このその他の項目のところでございますけれども、中野区役所の位置について、今後、最適な配置を検討していきますということですけれども、今までの計画では、現在の中野区の総合体育館の位置に移転するということを伺っておりますけれども、それはたしかですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現計画は、庁舎予定地は警大跡地の一角の体育館敷地とその南側の敷地というふうな計画になっております。
小林委員
 本来、重点的に考えなければいけない部分、今、大内委員のほうでもお話しがあったと思いますけれども、四季の森公園に隣接する、この東京建物の大きな規模の施設、ここには今、まだ、先ほど言ったようにキリンビールのグループと栗田工業の2社程度しか来ていない。しっかり言えば、3割ぐらいしか入っていないんですね。そういう意味で、今回、この体育館の跡地に新しい区役所が移転してくるという予定の話をこの2社のほうに話してはいますか。また、東京建物さんにも、その計画的な部分を話していると思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 東京建物さんにつきましては、これまで既に上位計画の公共施設の整備の考え方は、それこそ推進会議にも御参加をいただいていますし、これまでのVer.2の中では、一定理解をいただいているところだと思っております。
 ただ、委員、御指摘の今後入居予定の企業さんにつきましては、この駅周辺の計画について、どこまで具体的には御承知かというところは、我々はまだ承知をしておりません。
小林委員
 栗田工業さん、キリンビールさんでも、やはりその話は聞いています。そのつもりでもありまして、例えば今回契約等進んでいると思うんですけれども、やっぱり基本的には、キリンビールさんに、今回ここの東京建物の――失礼、体育館に移転する予定が変わるかもしれないということについては、ちゃんと報告できるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今さまざま可能性を検討したいということで、特段、現状で入居予定のテナント様に、そういったまだ方針決定もされているものではございませんので、そういった情報提供を区からするということは考えておりません。
小林委員
 キリンビールや栗田工業――恐らくここに大きな公園もありまして、本当に防災について非常に中野区のほうも対応していくという状況にもありますし、そこにまた、もちろんホームページなんかにも、自分たちで建物が、中野区がそこに来るという、そういうイメージでステップを踏んでいたという形はあると思うんです。そんな意味で、そうしたものが崩れていくということは、本当に憤慨するという状況だと私は思います。そういう意味でも、今残り7割もテナントをさらにやっていかなければいけないというときに、そうした今まで計画していたものが変わっていくということは、非常に厳しいと思っています。やっぱり最初に計画した中での誘致とか、そういう形をしていなければいけないと、自分では思っています。そういう流れが変わっていくのであれば、もうそういうようなものをきちっと、やっぱり報告をしなければいけない、入っている方たちにね――現在契約している方々ですけれども。本当に、そこに役所があるということだけでも大きなポイントなんですね。もちろん防災のところであるし、中野駅から近いということで、大きなグループもこちらのほうに移っていらっしゃるわけですけれども、その辺、今後どういうふうに対応するんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 公表されている資料の引用で恐縮なんですけれども、例えばキリンビールさんが本社移転の理由として幾つか掲げておりましたが、そのうちの1点が、そこの駅前の防災拠点、これに本社を移すことで事業継続性が高まるんだといったことが理由の一つに挙げられておりました。それで、区が現在検討しているのも、よりまち全体としての防災機能を高めるということ、まさに四季の森公園は広域避難場所の中核空間であり、さらにその機能強化を図るための面積や規模の拡充、また、それを高めるための一定の屋内スペースが必要だろうということで、いろいろな考え方を検討していきたいということでございます。
 そういった意味では、むしろその防災性がまちとしてより高まるということは、今後入居される企業の皆様方にとっては、むしろプラスに働いていくのではないかというふうに考えております。
小林委員
 確かに、防災に関しては非常に、いい意味で大きなポイントになっていると思いますが、区役所がそこにあるということ、それ自体も大きなポイントになっているんだと思います。今、本当にやらなければいけない部分は、今回言っている残りの7割のテナントを誘致していくという、もうそういう願いじゃなかったかなというふうに私は思っているんですけれども、区としてはどういうふうに考えているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 テナントの誘致については、もちろん民間事業者のほうで取り組まれているということ、ただ、この駅周辺については、公民協働のまちづくりということで、民間もでき得る限りの努力をし、また、我々もそういった公共空間あるいは駅の整備といったまち全体の魅力とか、活力向上のための事業に精いっぱいともに取り組んでいるということで、双方でより魅力的なまちづくりになるように、まさに取り組んでいるところだというふうに認識をしております。
小林委員
 やっぱり今後は、今までのまちのタウンマネジメント等は、ほとんど国・都の土地を使ってでの流れだと思うんです。今ここに出ているものに関しては、基本的には民間との交渉をほとんどしなければいけないというところだと思うんです。JRもそうですし、それから西側の南北通路のところもみんな民間ですよね。それで、南側の一応開発という形に関しても、すべて民間が全部かかわるような形になると思うんです。そういう意味で、今回、本当に私が思ったのは、今まで本当に、この東京建物さんがしっかりと中心となって、この北側が進んでいく。また、大きな、いわゆる……(「中心は中野区だよ」と呼ぶ者あり)そういう中で、この区と、それから民間とのいわゆる思いが、真っすぐ進んでいかないのではないかと。とにかく、民間と区民がウィン・ウィンでなければいけない、そういう思いの中で事が進んでいかなければいけないのではないかなと。そうしないと、今後大変な流れになりますので、そういうところをちょっと、もう1回お伺いしたいと思いますけれども。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 確かに、市街地再開発事業は民間の事業になりますし、中野四季の都市でも、実際の建物開発は民間ということになっております。ただ、公園整備、道路整備は区の事業でございますし、それと連続的に中野駅地区整備も進めておりまして、先ほどの南北通路、これは民間ではなくて区の施行事業ということになります。当然、JRさんとの協力関係が不可欠ということで、それぞれの立場のそれぞれの事業をしっかり協力をして取り組んでいく、これが一番大事になってくるというふうに考えております。
小林委員
 やっぱり計画を変えるということに関すると、これから来る事業者とかというところに――今回はキリンビールさん、それから栗田工業さんにも、直接ちゃんと、こういう、役所が変わるということも、やっぱり変わっているわけですから、その辺の報告をきちっとできますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今の段階ではまださまざまな可能性を検討しているという状況でございます。これが一定、きちんと公共施設整備、施設配置についても固まりましたらば、当然、開発事業者の皆さんにはその内容を共有して、取り組んでまいりたいというふうに考えております。
小林委員
 東京建物にもしっかりと、その辺、早目に連絡をしていただきたいというふうに思いますけれども。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 東京建物さんには、推進会議のほうにも委員として参加をいただいているところです。区がどういう考えで、どんな検討をしているかということは、まさにタイムリーに共有をしているところです。
伊東委員
 先ほどの御報告の中にもありましたけれども、このグランドデザインVer.3について、今定例会中さまざまな形で質疑あるいは質問等が行われてきました。また、予算審議の中でも取り上げられてきたと思います。本日示していただいた素案たたき台について、Ver.2にはなかったタウンマネジメントの推進体制の構築だとか、あるいは、同じく道路・交通ネットワークを加えたとか、公共施設についても現行計画を踏まえつつ新たな考え方を示しているとされているんですけれども、前回のこの特別委員会の中での質疑等あるいは要望等が、本日まとめられているようですけれども、その中には、やはり現行のVer.2あるいは上位計画――10か年の計画だとかというものを十分に踏まえて、あるいはその関連性、Ver.3との関連性はどうなっているんだという質疑へも及んでいるかと思います。今回示していただいたものについては、先ほど来話があるように、新たな可能性の検討について、区が正式に――正式というのは、可能性についてこれから検討を始めたいという決意というか、そういう考え方のお示しということでとらえていいんですか。まず、それをお聞きしたいと思います。
 それから、先ほど言った3項目ばかりのほかに、新たにVer.2にはなかったもので盛り込まれているようなもの、あるいは変更されている部分があるんでしたらば、御答弁いただきたいんですが。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員、御指摘のとおり、今回、この素案たたき台で、現行計画を踏まえつつも新しい考え方、また、その検討をぜひさせていただきたいということを改めて示させていただいているところでございます。
 それと、その他以外について、Ver.2にはなくてこのVer.3で盛り込もうと考えている要素につきましては、一つは、やはり大きいのは駅ビルの考え方があります。これはVer.2には全く表記がなかった要素でございます。それと、南口のまちづくりにつきましても、例えば南口の駅前広場の拡張整備、これが必要ではないかといったことも、Ver.2ではなかったものでございます。また、区役所・サンプラザ整備につきましても、Ver.2ではより広域的な顔となるようなものを目指すといった抽象的なものであったのをもう少し具体的に、例えば道路の再編、大街区化の検討、あるいは業務や商業といった複合の施設として事業採算性を踏まえながらの民間事業者とのパートナーシップ、そういったところもVer.2ではなかった、より深く、少し具体性を高めた整備の考え方を記しているといったところです。
伊東委員
 わかりました。
 それで、お聞きしたいんですけど、まず、このVer.3の素案たたき台なんですけれども、後のスケジュールですと、4月に素案が策定されてという形なんですけれども。前回の委員会でお示しいただいた内容よりも、今回の素案たたき台は大幅に内容が充実というのかな、より章立てなんかもしっかりと構成されるようになってきたんですけれども、この素案たたき台から素案に向かう中で、より内容というのはもっと変わってくる――変わってくるというか、もっと記述が詳細になってくるのか。それとも、ある程度ここで指摘あるいは要望があったところの文言訂正ぐらいで変わる、その程度の変更になりそうなのか、その辺はどうなんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回の素案たたき台では、まだ今後の取り組みのステップといった表記が、実はまだ入っておりません。素案の段階では、これが第4章という形になろうかとは思いますけれども、そういったスケジュール感、取り組みステップ感といったものを追記していきたいなと考えております。
 それと、もちろん当委員会や推進会議での御意見をちょうだいして、また、それに伴って変更や修正といったこともあり得るかと思っております。
伊東委員
 では、また同じような話が次回の特別委員会でも、多分素案の報告をいただいたときに、また内容が変わっていることについてさまざま質疑が及ぶんじゃないかなと思うんですけれども。
 それでは、もうちょっと中身について質問してまいりますけれども、まず、このグランドデザインというのは、計画なの、指針なの。文言としては、現実的な指針とかという言葉があるようにも見受けられるし、行政計画の一部として位置付けるというような表記も見受けられるんですけれども。位置付けとしてはどっちですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区だけではなくて民間事業者を含めて指針として活用いただきたい一つの計画だということになると思います。
伊東委員
 じゃあ、計画としてとらえまして。先ほどスケジュール的なもので、ステップというお話がありましたけれども、Ver.2では30年が計画スパンとして位置付けられていて、今回は20年に――Ver.1から比べたらば、確かに時間も経過していますし、Ver.2からも3年ほど既に経過しているんですけれども、あえて30年から20年に縮めた理由というのは何かあるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 Ver.2よりも特に整備の考え方をより具体化をしたというところがございます。それに伴って、あまり、うんと先の30年というよりかは、もう少し手前の20年、もっと言えば、この10年の中で目指すべき姿というものを少し具体化して示せるのではないかということで、このVer.3で取り扱う期間も30年ではなくて、もう少し、やや身近に感じられるこの先の20年を想定したいということです。
伊東委員
 あまり先のことまでうたっても、行政計画という部分では、上位計画の10か年から比べればはるかに、20年でも倍のスパンになりますし。ただ、現実的には、二丁目の後背の住宅地あるいは五丁目の既存の商業街区あるいはその後背の住宅地という部分も、一応この中には位置付けられているので、その辺を考えると、20年のスパンでおさまるのかなという気がするんですけれども。この先何年か経過したときに、やっぱりこれを見直しというのは出てくるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そもそもこのグランドデザインは、まちづくりの進捗であったり、その社会経済動向の変化を踏まえて適宜改定をしてきたところでございます。この先も、まさにもっとまちづくりが進んで、さらに社会状況、周辺環境の変化等を踏まえながら、その改定が必要であろうという判断がなされた場合には、さらにこのグランドデザイン自体も、また引き続き改定という可能性はあるんだろうと思っております。
伊東委員
 そうして、さらにもうちょっと内容についてお聞きしますけれども、Ver.2に比べて、内容、表記の仕方が随分簡便になってしまっているような気がしてしようがないんですが、その辺はいかがお考えなのかな。図の挿入が、極めてVer.2に比べて少なくなってしまって、それぞれ位置付けている地区ごとの考え方だとか、そのエリア分けというのが、まず、見えにくくなってしまっている部分があって、その辺をどう考えるか。Ver.2のように、図がそれぞれに挿入されていて、このエリアがこの部分を指して、あるいは図によって、地図によって、このエリアを指して、この部分を強化していくんだという表記があったんですけれども、今回は、素案に向かう途中なのかもしれないけれども、明らかにその辺はトーンダウンしてきて、エリアの図だって1カ所しか示されていない。その辺がかえってわかりづらくなってしまって、Ver.2とセットじゃないと、なかなか全体像がつかみ切れなくなってしまう。ただ、Ver.2とセットしてしまうと、内容が変わっている部分があるんだから、誤解を生じかねない。そういう部分が感じられるんですけれども、その辺についてはいかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 先ほど、素案に向けてはスケジュール感を追記すると申し上げました。まさに、委員、御指摘のとおり、今回のこのたたき台は概念図というか、そういった図示を非常に省いておりまして、テキスト中心の構成です。素案に向けましては、もっとわかりやすく、御理解をいただけるように、図であったり、エリアはどこを指しているのか、どういうことをいわんとしているのかといったものは加えて、わかりやすさを高めていこうと考えております。
伊東委員
 これで最後にしますけれども、Ver.3(素案たたき台)、前回の委員会資料から内容が少しずつ変わっているというか、章立ても少し変えた部分もあったりして、これが本当なんだろうな、前回のは前回で考え方をお示しいただいた程度なんだろうなと思っていたんですけれども。その中で、オープンスペースの拡充ということが新たにクローズアップされてきて、Ver.2はオープンスペースという言葉が1カ所ぐらいしかなかったのが、今回この資料の中で大分ふえているということなんですけれども、そのオープンスペースについても、いろいろなとらえ方があるんですよ。オープンスペースって便利な言葉だけれど、散りばめられているオープンスペースの位置付けがちょっとわかりにくくなってしまっている。警察大学校、四季の都市、四季の森、一般に区民の方が考えると、オープンスペースというのはあそこを想定してしまう部分があって、ただ、よく読み込むと、例えば四季の森であったり、それから新たな新北口広場を含めた統一街区、サンプラ、区役所と一体的なオープンスペースというものも考えられるでしょうし、現北口広場だってオープンスペース、南口だってそうだろうし、あるいはもっと読み込めば、既存商店街、商業街区の中の区画整理と再編等で生み出す小規模なオープンスペースという部分も、多分想定してのものではないかなと思うんだけれども、その辺の表記がちょっと丁寧さに欠けるという気がしてならないんですけれども、その辺のお考えはどうなんですか、オープンスペースの考え方について。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 本体の11、12ページで、空間整備の考え方、その筆頭にオープンスペースの拡大と書いております。これは、まさに大規模公園であったり、開発事業において創出される公共空地等々が大きくはあるだろうと。ただ、それだけではなくて、委員がおっしゃっているような周辺の既存の市街地の中でも、少し小さなポケットパーク的なものであったりとか、共同化から少しそういった小規模空間が生まれるといった意味でのオープンスペースもあろうかと思います。その辺の表記も、実は12ページの(7)の各地区の特色を活かした核づくりの中で、後段のほうにおきますが、中間点における小規模な広場や憩いの空間などの配置といった表記で書いているところですが、もう少しそのオープンスペースの定義というか、どんなものがあって、どういうふうに整備がされるべきかといったところは、もう少しわかりやすく表記をする必要があろうかと思います。
伊東委員
 ごめんなさいね。確かに、新たに方向性――各地区整備の方向性の中で、1項目としてオープンスペースの拡充ということを入れているんですから、その辺にもうちょっとわかりやすくちゃんと示すべき。
 それから、さきの特別委員会の中で示された中でも、「クールナカノ」、これはあまり評判よくなかったから取り下げられたような経緯があるんでしょうけれども、もう一方で、国際観光都市「ナカノ」という表記が示されていたんですけれども、今回の素案たたき台になってしまうと、そういう表記は残っていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 こちらは、本体の7ページ、8ページが、個性豊かな文化発信拠点をめざしてといったくだりになっております。その中で、例えば将来像の中の「まちを活性化する魅力の発見・発信ブランド化」といった表記をしている中で、都市観光といったようなキーワードを入れているところです。
 また、この将来像の一番最後のくだりでも、「国内外から広く注目されるまち」といった表記をしておりまして、基本的には、より観光要素というか、そういったものを国内外から強めていこうといった表現をもって、このような記載をしているといったところです。
伊東委員
 後へ譲りますけれども、もうちょっと内容を、やっぱり時間不足の感が否めない。もっとしっかり練り込んで、あるいは議会側に情報提供をしっかりとする中で、考え方をまとめていっていただきたいと思います。新たに示された考え方、可能性について、これについては、やはり可能性について検討するなと言うことはできませんけれども、一定それの検証をしっかり行うこと、そして情報をしっかりと提供すること、議会に対しての質疑、それから意見聴取の場をしっかりと確保していくこと、それが肝心だと思っていますし、総括の中でもそういう指摘をさせていただきました。ぜひその辺、今後丁寧に対応していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
平山委員
 時間が時間なのでどうしようかなと思いながら。とりあえず、聞かなければいけないなと思っていることだけまず聞いていきます。
 1ページ目に、グランドデザインの位置付けという形でもってこられて、2番の改定の経緯というものがあります。この改定の経緯というのは、たしか、当初この委員会が立ち上がったときに、グランドデザインのVer.3に改定をされるというときにも、同様の改定の経緯というような考え方が示されていたと思うんですが、それと随分変わっていませんか。そうでもないですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そもそもこのグランドデザインを改定をするに当たっては、次のまちづくりを着実に進めるためという言い方をしております。今ももちろんその基本的な目的は変わっておりません。次に進めるためということは、これまでのまちづくりの進捗を踏まえて、次にどうあるべきか。それと、前回策定時にはなかった新たな展開、これも当然踏まえるべきであろうということで、今回の改定の経緯とこれまで申し上げてきたこと、基本的に変わっていないととらえております。
平山委員
 そうですか――と思ってしまうぐらい表記が変わっているのかなという気がしているんです。それで、読んでいくと、社会経済状況等の変化に応じて云々ということが書かれながらも、下に書かれていることは、社会状況の変化だけなんです。経済状況の変化は一つも書かれていないように私は読み取れて。その社会状況の変化が、このグランドデザインVer.2の策定以後、それまでの考え方を変えることになる二つの出来事がありましたということで、一つは、公務員宿舎建設の中止で、区は防災拠点の確保と公園の充実云々、もう一つは、東日本大震災の発生であり、中野の地理的、地質的な優位性云々というのがありながら、被害想定や各種防災機能の配置の考え方などの見直しが求められていますというふうに書いてあるんです。二つとも、言ってしまえば防災の観点について、改めて考える必要が出てきたということですよね。だけど、当該委員会で防災のことって話し合えないんですよね。ここに非常に大きな矛盾を感じてしまうというか、所管でも、それは全庁的な話し合いでやられているのかもしれませんけれども、こんなこと書かれちゃって、それで、その後の最適配置とかなんとかということもそれに関連するということになると、この委員会で審議をするというのが非常に難しく感じているんですが、それはどうお考えになりますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まちづくりに当たって、非常に一つ防災性が重要だということで、このVer.3のるる整備方針もそれを踏まえての表記になっております。これをつくるに当たっては、庁内的には、関係各所管が集まっていろいろ検討しているところでございます。ただ、確かに、委員、御指摘のとおり、この委員の参与のメンバーからすると、なかなか防災担当が参加になっていないということで、具体的に、じゃあ、そこはどうなんだというと、どうしても所管外の我々でお答えできるところは限界があるのかなというふうに思っております。
平山委員
 事が委員会の仕切りの話とかなんとかになってはいけないので、申し上げておきますけれども、当初はそうじゃなかったんですよ。この状態で話し合えるような形でずっと審議が続いていたんですけれども、ここに来て、ぐっと、この防災というのがものすごく前面に出てしまった――というふうに感じるんです、これを読むと。そうなると、いろいろ聞きたいことがいっぱいあるんですけれども、お聞きをするのもなかなか難しいなと。
 ただ、一方で、この委員会での審議も踏まえながら、素案の策定をされますというふうに言われましたけれども、どうなんだろうという。これはちょっと疑問を呈させていただいておきます。
 先ほど、伊東委員からの話もございましたが、これは素案のたたきですよね。これから素案をつくられるということに当たって、あまり大幅な文言の追加とかというのはないような御答弁に聞こえたんですが。基本的には、この素案のたたき台に工程表が載っかると。あとは、この委員会の審議でいろいろ出たことについてとか、推進会議で話があったことについて、さらに検討を進めながらというようなことというような御答弁に聞こえたんです。何か全体を読むと、この「新たな考え方」という言葉に近いような表現が多々見受けられて、この「新たな考え方」というのは、例えば、この4ページのその他のところで、新たな区役所のあり方の追求、新たな区役所ってどんな区役所なんだろうと。その前には、区民や団体の交流機能などを踏まえって、周辺のにぎわいへの配慮やって、区役所って、にぎわいに資するためのものなんだろうかとか、非常に疑問に思わざるを得ないような表現がたくさんあって、こういったことを踏まえながら、新たな区役所のあり方を、このVer.3の中で追求されていくんですか。それとも、これは、そういうことを、何ていうんですか、新たな追求をしていかなければいけないという例示なんですか。どうとらえたらいいんですか、これは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このVer.3では、こういった新しい考え方、これを提示をさせていただいております。まさにその6月には、Ver.3として固めたいということで、この非常に重要な区役所や、あるいは体育館、それについての機能あるいはその最適な配置については、継続して、その後も当然検討が必要だというふうに考えているところです。
平山委員
 ということは、Ver.3の中では、この最適配置というのがどういうことなのかとか、新たな考え方というのは示されない、という理解になってしまいますよね。もう時間があれなので、一たんは質問を終わりますけれども。そうすると、Ver.2で示されたものよりも、かなり漠然としたものになっちゃいませんか。だって、Ver.2はもっと具体的だったじゃないですか。それを、「新たな可能性」とか、「最適な配置」とかという言葉で、そこでこうとめてしまうようなVer.3のあり方って、それはどうなんだろうって。急いでつくっちゃう必要があるんですか。Ver.3のね――もう時間ですね――の役割自体を示すんですかね、それは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 その他では、公共施設整備に新しい考え方で盛り込んでいるところですが、それ以外にも、まさに駅ビルであるとか、南口のまちづくりをどうしていくんだとか、区役所・サンプラザをどういうふうに考えられるのかといった、Ver.2ではまだ書き込みが足りなかったことを十分このVer.3では具体的に考え方を書いているところです。
 以上でも、かなり次に進めるための必要な内容を盛り込んでいるというふうに考えております。
平山委員
 委員会運営の今後の進め方がありますので、もうこれで最後に一言だけ申し上げて終わって、あれしていただけはれど思いますけれども。だって、重要なことでしょう、その他のところって。そんな扱いでいいんだったら載せなくていいのにって、思っちゃうような。いや、ほかにも大事なところがいっぱいありますからって、でも、その他のところってすごく重要なところでしょう。と思いますので、これはちょっと質問というよりは、そういうふうに私は思っていますということをお伝えをさせていただいて。ちょっときょうの委員会だけでは、なかなか報告―― 十分な質疑ができないかなと思っていますので、また御相談してみたいと思っています。
委員長
 委員会を暫時休憩させていただきます。

(午前11時56分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後0時15分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、2番、3番の報告に対しましては保留とし、次回日程として、3月22日(木曜日)午後2時から、当該委員会を開催させていただきたいと思います。
 本日の委員会はここまでとさせていただきたいと思いますけれども、委員、理事者の皆様から何かございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会いたします。

(午後0時16分)