平成24年04月11日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会
平成24年04月11日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会の会議録
平成24年04月11日中野駅周辺地区等整備特別委員会 中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成24年4月11日〕

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

○開会日 平成24年4月11日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時10分

○出席委員(14名)
 白井 ひでふみ委員長
 金子 洋副委員長
 いでい 良輔委員
 平山 英明委員
 森 たかゆき委員
 いながき じゅん子委員
 小宮山 たかし委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 小林 秀明委員
 大内 しんご委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 経営室長 川崎 亨
 経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞
 都市政策推進室長 長田 久雄
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄
 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 尾﨑 孝
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
 都市基盤部副参事(交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 細川 道明
 書記 江口 誠人

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について
 中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 平成23年度第4回中野駅周辺まちづくり推進会議について(中野駅周辺まちづくり担当)
 2 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(素案)について
       (中野駅周辺まちづくり担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の委員会における審査日程について協議をしたいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時00分)

 本日の委員会における審査日程についてお諮りをいたします。お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進め、所管事項の報告の1番と2番は関連があるため一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 本日の審査日程に当たっては、午後5時をめどに進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 初めに、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出された理事者の方がお見えですので、休憩してごあいさつをいただきたいと思います。
 委員会を休憩します。

(午後1時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時03分)

 次に、変更または異動のあった参与について御紹介をお願いいたします。
川崎経営室長
 まず、経営室の委員会参与の異動について御紹介いたします。
 新たな経営担当副参事の戸辺でございます。
戸辺経営室副参事(経営担当)
 戸辺でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
 ありがとうございました。
長田都市政策推進室長
 それでは、私からは都市政策推進室の委員会参与の異動について御紹介をさせていただきます。
 まず、私でございますが、都市政策推進室長になりました長田久雄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、都市政策推進室中野駅周辺計画担当副参事の石井大輔でございます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
 石井です。よろしくお願いします。
長田都市政策推進室長
 次に、都市政策推進室副参事、中野駅周辺地区整備担当、宇佐美吉久でございます。
宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 宇佐美でございます。よろしくお願いします。
長田都市政策推進室長
 次に、都市政策推進室副参事、中野駅周辺地区整備担当、立原英里雄でございます。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
 立原でございます。よろしくお願いいたします。
長田都市政策推進室長
 立原は、都市基盤部副参事、都市基盤整備推進担当を兼務してございます。
 次に、都市政策推進室副参事、中野駅地区都市施設整備担当の石井正行でございます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
 石井でございます。どうぞよろしくお願いします。
長田都市政策推進室長
 石井は、都市基盤部副参事、都市基盤整備担当を兼務してございます。
 以上、私を含めまして、都市政策推進室、5名の委員会参与の御紹介をさせていただきました。
委員長
 ありがとうございました。
尾﨑都市基盤部長
 私からは都市基盤部の委員会参与の異動について御紹介させていただきます。
 まず、私は都市基盤部長となりました尾﨑でございます。よろしくお願いいたします。
 次に、都市基盤部副参事、防災・都市安全担当の佐藤芳邦でございます。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 佐藤でございます。よろしくお願いいたします。
尾﨑都市基盤部長
 なお、先ほど都市政策推進室長より御紹介がございました石井正行が都市基盤整備担当副参事を、また、立原英里雄が都市基盤整備推進担当副参事を兼務しております。
 以上、都市基盤部4名の委員会参与の御紹介をさせていただきました。
委員長
 ありがとうございました。
 なお、前回の委員会に、休憩中ではありましたけども防災の担当の理事者の当該委員会についての御参加を正副委員長で預からせていただきました。今、御紹介ありましたとおり、当該委員会の新しく理事として迎える形となりましたので、御承知をお願いしたいと思います。
 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
 それでは、議事に入ります。
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について、中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けます。
 1番、平成23年度第4回中野駅周辺まちづくり推進会議についてと、2番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(素案)については、審査日程の協議の際確認したとおり、一括して報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まず、1番、平成23年度第4回中野駅周辺まちづくり推進会議について(資料3)御報告をさせていただきます。
 まず、こちらの頭紙のほうをごらんください。
 1番の「開催概要」です。
 こちら、昨年度末、3月26日午前中に開催をいたしました。会場は第1委員会室。出席者、委員32名のうち28名に御参加をいただいております。会議のテーマでございますが、これは前回当委員会で御議論いただいたグランドデザインVer.3(素案たたき台)、これを提示させていただいております。
 2番の「議事概要」でございます。
 本日おつけしている資料が別紙1、別紙2、別紙3とございます。別紙1は、前回の当委員会で御報告したそのままのたたき台ということです。別紙2が、それを推進会議の説明用としてパワーポイントで内容を整理したものでございます。後ほどお読みおきいただきたいと思います。別紙3が、議事概要ということで、主な御意見を御紹介させていただきたいと思います。
 まず、冒頭、座長のコメントをいただいているところです。
 そして、委員1の方から。こちらの方は、駅ビルについてと南口駅前広場の整備の表現についての御意見をちょうだいしておりました。こちらの方は、商店街から代表で御参加をいただいている方ですが、これまで駅ビルについては非常に脅威だという御意見だったんですけれども、それがこの機会をとらえてお客様のニーズを考えていくいい機会になるのではないかという御意見です。今後も自分たちにとって駅ビルはライバルであるけれども、協力し合えるような、そんな関係づくりが必要ではないかといった御意見でございました。
 続いて、ページをめくっていただきまして、委員2の方です。こちらの方は、防災に強いまちづくりについての御意見です。中野区は非常に狭隘道路が多いということで、なかなかその対策が進んでいないんじゃないか、公園とか区役所・サンプラザ用地、これを面的なまちづくりの代替用地として使ってほしいといった御意見でした。これに対しては、公園をそのような活用は難しいというお答えをしているところです。ただ、桃丘小学校跡地につきましては面的なまちづくりの事業用地として考えているといったやりとりをしてございます。
 委員3の方です。こちらの方は、災害時の避難場所についてといった御意見をいただいているところです。まちづくりが進んでいく中で災害時の避難場所がどうなっていくのか、そういったことが住民にとっては不安だといったような御意見です。それと、駅付近の整備については非常に多くの来街があるということで、その点を十分踏まえてほしいといったような御意見をちょうだしております。
 続いて委員4の方です。こちらの意見も、ずっと一連の防災絡みのまちづくりについての流れを受けながら、防災対策はハードの建てかえで済むことではない、地域に住む人々の取り組み、そういったことが必要になってくるのではないかといった御意見です。それと、資料の中で「価値軸」という表現を使っておりまして、それがなかなかまだわかりにくいのではないかといった御意見もちょうだいしております。
 最後、委員5の方です。こちらの方も狭隘道路の対策等々については、やはり地区計画、これを定めていってやっていく方法しかないのではなかろうかといったような御意見をちょうだいしております。
 続いて3ページになります。委員6の方です。この委員6の方も、やはり災害時には地域のコミュニティ、これが非常に重要になるといった御意見。それと、このVer.3(素案たたき台)では、ちょっと四つの地域の個性が薄れてしまっているような、そんな印象を受けるといった御意見や、ユニバーサルデザインに関する御意見、そういったものをいただいております。
 続いて委員7の方です。こちらは視覚障害をお持ちの方でございました。そのお仲間、高齢者の方の声を聞いても、やはりまち歩きを楽しみたいということで、まちなかで腰かけられるような場所がたくさんあってほしい、安心して外出できるような、そんな環境をつくってほしいという御意見をちょうだいしております。
 続いて委員8の方です。こちらは来街者をふやすということとあわせて、住環境を保全していくという視点がこれからの駅間競争には必要ではないかといった御意見。それと、駅ビルのあり方についても御意見をちょうだいしております。
 4ページになります。副座長からコメントをいただいております。これからの都市間競争においては、やはりまちの安全性というのが一つ大きな個性、売りになっていくだろうといった御意見をちょうだいしております。そして、やはりそれについてはソフトの仕掛けが大事になってくるということで、ハードの整備にあわせて、それをどう使いこなしていけるのかといった検討が重要なんだといったコメントをいただいております。
 最後、座長にもコメントをいただいているところです。やはり座長からもハードとソフトがバランスすることが大事なんだということです。それはまさに地域の防災力、これにもソフト力が試されるんだといった御意見。それともう一つは、このVer.3が20年間を視野に入れているということでありますが、非常に都市計画というものは動的なんだ、動くものなんだということで、情勢は途中でいろいろ変化するだろうけれども、その中でこの20年間のプロセス、そんなものを示していけるといいといったような、そんなコメントを最後にちょうだいしております。
 もう一度こちらの頭紙のほうに戻っていただけますでしょうか。
 3番の次回の推進会議の予定でございます。平成24年度第1回会議、これを4月24日(火曜日)午前に予定をしております。会場としては、同じく第1委員会室。会議のテーマとしては、この後御報告をいたします素案、これを提示させていただきたいと思っております。
 なお、推進会議につきましては、この平成24年度の第1回をもって最終としたいというふうに考えているところでございます。
 1番の報告は以上です。
 続きまして、2番の御報告、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(素案)について(資料4)御報告をさせていただきます。
 こちらは前回、たたき台について、るる委員の皆様に御議論いただいたところです。そういった御意見等々も踏まえて、今回、素案という形にしております。
 変更点につきましては、この1枚紙のほうで抽出をしているところですが、この本体のほうをもって具体的な変更箇所については御案内をさせていただきたいと思います。
 別紙、こちらが本体ということになります。
 今回、文章のレイアウトですとか行間をより見やすくしたいということ、あるいは図を組み込んでいるといったようなこと、それと中表紙等々を挟んでいるということで、ボリューム自体がかなり前回の素案のたたき台よりもふえている、そんな冊子になっているところでございます。
 早速中身でございます。
 まず、3ページ目をごらんいただけますでしょうか。こちらは第1章になりますけれども、この3ページの「グランドデザイン策定後の主な動き」、これはたたき台には添付してございませんでしたが、今回、Ver.3ということで、それまでVer.1、Ver.2とつくってきた中でどんなまちづくりの進捗があったのか、そういったことを改めて追記しているところでございます。
 続きまして、5ページ、6ページ、第1章2番の「まちづくりの基本的な考え方」になります。こちらは基本的な考え方を3点掲げている。これは素案のたたき台と変更はございませんが、それぞれ少し文章をよりわかりやすく内容表現を改めているといったような変化がございます。
 それと、(1)の「価値軸を明確にした都市基盤整備」でございますが、これはそもそもどんなことを価値軸と置いているのかといったことを6点加えております。こちらは素案の本体資料の5ページです。それと、(2)の「多核回遊型都市の形成」、これも6ページに「各地区のめざすべき姿」といった要素を追加してございます。それと、(3)の「タウンマネジメント推進体制の構築」、こちらも説明の文章をよりわかりやすく修正しているといった変化がございます。
 続きまして第2章に行きたいと思います。よろしいでしょうか。
 こちらは将来像を三つ掲げて、それの実現に向けた戦略という内容でございます。
 まず、8ページです。こちらはページ上のほうの「(1)将来像」の後に「働き、学び、楽しむまち」、こういった表現を追加しております。
 続きまして10ページでございます。(3)の「主な取り組み」、これに、表の2マス目、「防災性や事業継続性の向上」、このくだりを追加しております。これは、最先端の業務拠点を考えるときに、防災性が高いこと、そういったことが非常に強みになるだろうということがあって、この要素を加えたというところでございます。
 続いて12ページです。これも「(1)将来像」の後に「新たな文化・情報が生まれ、国内外に広がっていくまち」という表現を追加しております。さらにこの中段あたり、「まちを活性化する魅力の発見・発信・ブランド化」というくだりの中で、上二つの黒丸の内容、これを追記している形になります。これは従前、高度な情報の集積・交流・発信空間といったものを示していた中、その要素をこちらに加えたといった変更でございます。
 続いて13ページ、「現状と方向性」ですけれども、この13ページの中の中段あたり、③の「オープンスペースの有効利用」、これも前回当委員会でのオープンスペースといってもいろいろなものがあるだろうといった御意見を踏まえながら、少しこの内容を改めて表記をし直しているといったところがございます。
 続きまして15ページです。こちらは「最高レベルの生活空間」ということで、こちらも「将来像」の後に「暮らしやすさが向上し続けるまち」という表現を加えております。それとその下の「安全で快適なまちなみ」という文章のくだりの中で、3番目の黒丸、「中野四季の森公園など」から始まるこの文章、これを追加しております。これもやはり、その最高レベルの生活空間を考えるときに、安全で快適といったときにこういった防災性能が高いといったことは必要だろうということで、この要素を加えたといった変化がございます。
 続いて17ページです。(3)の「主な取り組み」、一番上の列の「安全で快適なまちづくり」の段の「手段・手法等」の中の下から二つの白丸、この内容も、先ほどの防災性能が高いといった将来像を加えておりますので、ここもそれに呼応して要素を加えたというところにしております。
 続きまして第3章になります。
 こちら、「空間整備の考え方」は変更がございません。
 21ページをお開きいただけますでしょうか。2番の「中野駅周辺各地区の整備方針」という内容です。これは前回まで図等が全くなかったということで、そういったベース図を加えているという変化がございます。
 そして、さらにこのベース図ですけれども、大変細かくて恐縮なんですが、これまで中野四丁目の「中野区庁舎」としていたところを「区有地」という表現に改めております。そして中野二丁目の旧九中跡、これは従前「新中野体育館」としていたところを「中学校跡地」といったような表記に改めているところでございます。
 その他は、Ver.2の時点から更新をして、建物の形態とか施設名称等々も適宜更新をしているといったベース図になっております。
 引き続いて22ページの中野駅地区の整備方針です。こちら、このページの一番上の「(1)中野駅地区」の後に「魅力ある中野の玄関口としてまちをつなぐ」という表記にしております。これは、たたき台のときには「まちをつなげにぎわいを導く」といった表現をしていたところをこのように改めているところでございます。
 そして、「地区のめざすべき姿」、こちらも3番目の黒丸の内容、こちらはVer.2にあった表記をこのVer.3の素案では改めて出しているというところでございます。ここについても、前回委員会でそのような御指摘を受けて、Ver.2で言っていて変わらない方針はこの「めざすべき姿」の中に加えているという変更でございます。それと、概念図と少しキャプションを加えたという変化がございます。
 続いて24ページになります。中段あたりの「中野三丁目駅前広場」のくだりでございます。こちらが、文章中ほどに、「歩行者の利便性を高め、回遊動線を円滑にする駅前広場を整備します。」ということで、歩行者の利便性を高めるといった少し表現を補強している修正をしてございます。
 続いて25ページです。「中野四丁目地区」です。こちらも「地区のめざすべき姿」の中で、下から二つの黒丸、この要素は、Ver.2にあってVer.3でも引き続き盛り込んでいる内容を追記しているというものです。それと、概念図とキャプションを加えたという変更がございます。
 続いて27ページ、(3)の「中野三丁目駅地区」です。こちらも「中野三丁目駅地区」の後に「文化的なにぎわいと暮らしの調和」という表現をしております。これは、たたき台のときには「にぎわい文化と暮らしが調和するまち」という表記をしていたところをこのように改めてございます。それと、こちらもキャプションと概念図をつけ加えたという変更がございます。
 続いて29ページです。「中野二丁目地区」、こちらもページの冒頭に「新たな業務・商業の集積と生活・コミュニティの核」という表現をしております。こちらは、たたき台のときは「新たなにぎわいとコミュニティの中心となるまち」としていたものをこのように改めてございます。それと、「めざすべき姿」の中でも3番目の黒丸、これはVer.2にあった内容をこのVer.3(素案)にも盛り込んでいるという変化がございます。それと、概念図とキャプションを加えております。
 それと30ページでございます。ちょうど中段あたりの「駅から五差路につながる中野二丁目一帯」のこの文章の塊の中でございます。下から2番目の「中野二丁目市街地再開発地区では、」というくだりでございますが、この中で、自転車駐車場、堀江高齢者福祉センター、南部教育相談室、それに桃園公園、これを加えているという変更がございます。
 それと同じくこのくだり、塊の中で一番上の黒丸、「駅から五差路につながる中野二丁目一帯」から始まる文章ですが、これも文章の中ほど、「土地利用の見直しや高度利用の推進により」といったくだりを追加しているといった変更がございます。
 それと31ページです。「中野五丁目」、これも「めざすべき姿」の中で、最初の黒丸の文章の中に、中段あたり、「サンモール、ブロードウェイを軸とした商業、マンガ・アニメ文化、安心して楽しめる飲食店など」といったVer.2で言っていた内容をこのVer.3の素案にも盛り込んでいるといった変更をしてございます。
 以上が2番、「各地区の整備方針」の修正点でございます。
 それでは、35ページをお開きください。こちらは3番、「公共施設配置のあり方」というふうにしてございます。これについては、素案のたたき台の段階では「各地区の整備方針」の「(7)その他」という扱いにしていましたところを3番の「公共施設配置のあり方」というふうに修正をしているところでございます。それと、文章上段の3行のくだりがございます。「また、区域内のその他の公共施設についても、まちづくりに応じて、最適な活用を検討していきます。」、この文章のくだりを追加しているところでございます。
 そして36ページ、これを「第4章、今後のまちづくりの展開」ということで、素案のたたき台にはございませんでしたが、これを追加しております。
 その内容としましては、37ページ、一番最後のページになります。このVer.3では20年間のまちづくりを示していきたいということで、この横軸、これが時系列で、おおむね3年を一つの塊というふうにくくっております。それを1期から5期まで記しておりまして、1期から4期までは3年ごとのくくり、第5期が8年といった、そんなスパンのくくりをしております。
 そして縦軸、こっちに主なプロジェクトを列記しております。一番上が西側橋上駅舎・南北通路、新北口デッキ、駅ビル、これをくくっております。これについては、今後のおおむね3年間、これをもって計画調整、都市計画手続き、そしてその次のおおむね6年あるいはそれより短い期間で段階的な整備を行っていきたいという矢印をつけております。
 その下が三丁目駅前広場です。これにつきましても、上段の駅舎・南北通路とあわせて、この3年で計画調整と都市計画の手続きを打っていきたい。その後、おおむね3期ぐらいのスパンをかけて、まちづくりの調整、用地確保、駅前広場整備といった動きを想定しております。
 3番目が新北口駅前広場になっております。これは大体向こう6年ぐらいを目安に計画調整、都市計画の手続きをして、その後、整備といった表記にしております。
 その下が区役所・サンプラザ地区です。こちらはこの3年ぐらいで基本計画をつくり、事業パートナーの選定、そういったことに着手をし、その次の3年で整備計画、そして都市計画の手続きに入りたい。そしてその次のおおむね6年超をかけて基盤や施設整備、そういった動きになろうかというところの表記です。
 その次、南口駅前広場、中野二丁目地区市街地再開発です。これについては、向こう3年でやはり計画調整と都市計画の手続き、それを経て、おおむね3期ぐらいのスパンをかけて市街地再開発の整備と駅前広場整備、これになっていこうかということです。
 一番下ですけれども、こちらは三丁目駅直近地区、囲町、中野四丁目西地区等のまちづくりということで、これは現段階ではなかなか具体的なスパンをお示しできないということがございまして、るるまちづくり支援から始まって、計画調整、都市計画、整備といったものを一つのバーで示させているところでございます。
 ここではやはり西側橋上駅舎・南北通路、新北口デッキ、それと三丁目駅前広場、それと南口、中野二丁目の市街地再開発、このプロジェクトについては、3年後の都市計画の手続き、これに照準を合わせて取り組んでまいりたいといったところが大きなポイントになろうかというふうに考えております。
 本体の変更点の御説明は以上でございます。
 もう一度こちらの最初の頭紙のほうにお戻りいただけますでしょうか。裏面、2ページ目でございます。下のほうに2番といたしまして、「グランドデザインVer.3策定スケジュール(予定)」を記してございます。
 今回、御報告をさせていただいた後、意見交換会を実施していきたいと考えております。表記のとおり19日夜には区役所で、21日(土曜日)になりますが、午前中に野方区民活動センター、同日午後に鍋横区民活動センターで予定をしております。そして5月に入りまして、素案から案にしていきたい、そしてパブリックコメント手続き、これをしていきたいと考えております。そして6月にVer.3として固めて公表させていただきたいというふうに考えているところです。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
平山委員
 ちょっと報告内容が多いので聞き漏らしがあったらまた後ほども伺うかもしれませんが、幾つかだけ伺わせてください。
 最初に、この価値軸という考え方、5ページにある。今回、5ページの「価値軸を明確にした都市基盤整備」というところで、「中野駅周辺まちづくりにおける主な価値軸」として、1、2、3、4、5、6を追加されたと。この表現というのは初めて出てきたんでしたっけ。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この「価値軸」という表現自体は素案のたたき台の中でも同様に使っていたところでございます。ただ、やはりその価値軸というのが何なのかがわかりにくいといった御意見もちょうだいしておりまして、今回、何を価値軸というふうにとらえているのかといったところをこのように整理させていただいております。
平山委員
 一方で、この7ページ目の第2章に出てくる「最先端の業務拠点」だとか、「個性豊かな文化発信拠点」だとか、「最高レベルの生活空間」って、これは何なんですか。価値軸との違いはどう考えればいいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この第2章で掲げている三つの要素は、駅周辺が将来目指したいまちの姿ということで、将来像として示してきているものです。こういった将来像をつくっていく際のまちづくりのベースとなる、それこそ価値軸、考え方として、この5ページに挙げているようなものをベースに考えていきますよという、そういうことで整理をしております。
平山委員
 そのめざすべき姿とおっしゃいましたっけ。それとその価値軸との違いがよくわからないんですけど、もう一回、改めてわかりやすく御説明していただいていいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この将来像を三つ挙げております。中野区は従前ずっと住宅都市として発展をしてきたわけですが、やはりこの駅周辺のまちづくりを通じて、住宅都市としての魅力だけではなくて業務拠点としても魅力があるまちになるべきだろう、その魅力ある業務拠点が何なのかということは、この将来像1で掲げているような内容、こういった業務拠点を目指していこうというふうに整理をしているものです。
 さらに、将来像が三つあるわけなんですが、一つの将来像の要素が最先端の業務拠点、それでもう一つが、それだけではなくて、個性豊かな文化発信拠点ということで、中野区が持つ文化性、あるいは新しく文化を生み出して、国内外から広くその文化をもとに集客、活力を高めていこう、そこで目指したい姿はこの12ページで掲げているような、そういうまちを目指していこうというものです。
 それと三つ目の将来像は、とはいえやはり住宅都市としても非常にここでは快適な暮らしができる、そんな中野であろうということで、15ページに掲げているような将来像を掲げていると。この将来像をめざすべき姿としてとらえていて、それに向かって必要な取り組みは何なのかということが、引き続き2章では書かれております。
 この取り組みの中で取り組んでいく際に、何を大事にして、意識をして取り組んでいくかといったものを価値軸という言い方で幾つか出しておりますけれども、こういったことを大事にしながら、この三つの将来像を目指してまちづくりを取り組んでいこうと、そういうふうに考えております。
平山委員
 その第2章に書かれている三つのこと、将来目指すべきものですよね。これも考え方によっては一つの価値軸なのかなという気がしていたので。新たにこの価値軸の「主な」と書いてあるので、これは、ほかにも価値軸を設定されるんですかね。
 要するに、私が間違っているのかもしれませんけど、そういうふうにとらえていたんですけど、ここで新たに「主な価値軸」というのが出てきた。主なだから主じゃないものもあるわけですよね、当然。主じゃないものがなかったら「主な」という言葉を抜いちゃえばいい話なんでという、まあそういう細かいことはあれなんですけど。これまでも価値軸価値軸というお話がずっと出てきていて、突然この六つがぽんと出てきたような印象を受けるんですよ。でも、このVer.3の一つの特徴というか、そういうのはこの価値軸を設定したということでもあるわけなんですよね。どうしてこれがぽっと、きょうこのような形で価値軸としてさらりと出てきたのかなというのが、ちょっと私の中ですとんと落ちないんですけども、どう考えればよろしいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 こちらは素案のたたき台の中でも、いわゆる「価値軸を明確にした都市基盤整備」という言い方は素案のたたき台でもしていたところでございます。それで、そこのとき、前回までは防災や環境、景観、ユニバーサルデザインなどと、まさに単語単語はそのままいろいろ入ってしまっていたということがありまして、まさに目指すべき将来像としては三つ掲げておりますが、そのいずれについてもこういった要素は非常にどれも大事であるし、これを十分に意識してまちづくりには取り組んでいかなきゃいけないというところがございます。
 そういったことをこのような表記にして、もう少し何を価値軸としてとらえているのか、価値軸とは一体どういうことを価値軸と呼んでいるのかということを、今回このように改めて表記をしたというものでございます。
平山委員
 だとしたら、この価値軸という考え方はこのグランドデザインだけでとりあえず出てきているわけですよね、Ver.3で。素案じゃなくなった時点では価値軸というのはすべて明記されるんですか。どういう考え方をすればいいんですか。
 今回、とりあえず主な価値軸として挙げられているわけですよね。区はその価値軸というのを、一つ今後の検討の物差しとなる価値軸だから、物差しというのは目に見えていなきゃまずいですよね。行政側だけが持っていて、僕たちが知らない価値軸なんかがあったら検討ができなくなっちゃうんで。ということを考えると、これは案の段階では価値軸というのはすべて明記をされる、それとも何か別のところで価値軸はまた示されるんですか。どういうふうにこの価値軸は考えたらいいんですか。物差しなんで、「ものさし」と書かれているんでこれではかっていかなきゃいけないんですよ、基準なんで、物差しって。だから、ちょっとこれの扱いを教えていただきたいなと思っています。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回、素案ということでこのような内容で示しております。これが案になったから何か書き方や内容が変わるかというと、そういうことは考えておりません。基本的にこういった要素を価値軸としてとらえております。その価値軸といったものは、まさにここに評価していくように、安全で快適なまちなみの形成や生活の質を高めていくという考え方に基づいた中で、基本とすべき視点や理念ということでこういった要素をそのようにとらえているということでございます。
 このように価値軸を明確にして基盤整備を行いますよと冒頭で申し上げておりまして、さらに第3章は中野駅周辺整備の方向性ということになるんですけれども、その中の19、20ページですね。これも空間整備の考え方ということで、まさにそのハードの空間整備をしていく中ではここで掲げた7点、これをまさにベースとなる価値軸としてとらえていますよということで、これを十分配慮しながら各地区のプロジェクト、まちづくりを進めていくと、そういうふうに考えております。
平山委員
 だって、価値軸が二つあったらおかしいじゃないですか。今回、価値軸という新たな考え方をVer.3の中で加えられたわけですよね。それは、今まさにおっしゃったように基本とすべき視点だったり理念なわけなんですよね。ここに「今後の検討のものさし」というふうにも書いてある。そんな重要なものなのに、何か今回ぱっとこの6項目が示されたんで、ちょっとだけ違和感を感じているんですけど。
 いや、明確だったらいいんですよ。だけどここには「主な」というふうにしか書いていないわけなんですよ。こんな大事なものを今示されて、素案の段階で示されて、私たちがまたこれから議論をするというのも、時間も非常に大変だなと思いながら。だって、価値軸はお互いが共有しておかないといけないじゃないですか。これからさまざままちづくりを進めていく上での一番の── 一番のとは言いませんけども、ある一定の物差しとされようとしているものだから。で、今度は19ページを見てください、これも一つの価値軸なんていうことをおっしゃられてしまうと、どっちが価値軸なのと。価値軸って何なんだろうというふうに思わざるを得なくなっちゃうんですね。
 だから、もう少しここはちょっと御検討をいただけないかなと。要するに、こういう価値軸でいきますよと。新たな価値軸が加わったってそれはいいと思うんですよ。でも現行で、このVer.3に関して、これからの中野の新しいまちをつくっていく、駅周辺のまちをつくっていくときに、これだけの価値軸を持ってやっていきますよというのがやはり明確でないと、「主な」という表現になっちゃうとちょっとどうなのかなというふうに疑問を感じざるを得ないんですが、御見解はいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 きょう掲げておりますのは「主な価値軸」という表記をしております。まさに何を大事にすべきかということを語り出したときに、それこそ人によってそれぞれもっと違う、これだって大事だろうとか、当然いろいろあると思います。
 そんな中で主な価値軸としたのは、るるいろんな価値があるであろう中でもここで掲げたもの、これを中野駅周辺でいろいろな取り組みをしていく際にはまさに基本とすべき理念として持っていよう、そういうふうに掲げた要素がこの価値軸ということで、ほかにもあるものを部分的に出しているといった意味での主な価値軸というのではなくて、この六つ、この視点をまさに基本理念としていこうということで掲げております。
 さらに、この19、20ページで掲げておりますのは、この冒頭理念、これを基本理念としたいというこの要素、これを整備の中の落とし込む際の基本的な考え方に落とし込めば、大体リンクはしている内容になってございます。この7点をしっかりと基本的な考え方としてとらえながら、各プロジェクトの整備を進めていこう、そういうふうに考えているところでございます。
平山委員
 いや、おっしゃっていることはよくわかるんですよ。ただ、これまでの表現からこういう具体的な文章になっちゃったわけなんですよね。例えば、防災面で安全性を図るとかなんとかといういろんなとらえ方ができるものから、例えば防災については「公共的空間・機能の拡充と地域的連携の強化による防災力の向上」という明確なものになっちゃったわけなんですよ。それがこの六つという形で示されてきた。だから、前回まで示していらっしゃったこととちょっとこのニュアンスが変わってきているというふうには思うんですよね、より明確になっちゃった分。だから、明確になったということはそれだけそちらも具体的にされたんでしょうし、よりこの物差しとして機能しやすくされたんでしょうから。それが今回ちょっとぽっとこうやって六つ出てきたというのが、少し驚いちゃったなというのが一つと、だったら「主な」というのを取っちゃえばいいじゃないですか。だって「主な」というのがあるからひっかかっちゃうんですよ。ほかに価値軸があるんだったら、ほかの価値軸を示していくべきだと思いますし、こういう表現をされているんであれば。だけど、「主な」というふうに載っちゃうと、ほかにもあるんだろうなというふうに思ってしまうし。
 先ほども申し上げましたけど、価値軸って別に追加をされてもいいと思うんですよ。だけど、今のところ考えていらっしゃるものはこれだというものをきちんと示していただかないと、何かほかにあるんだったらそれも教えてください、それもできれば表記をしてくださいというふうにやはり申し上げなくちゃいけなくなってしまうんで。と思っておりますが、これは要望でいいですね。
 すみません、次に、27ページの──ごめんなさい、これもちょっと言葉のあれで。「にぎわい文化と暮らし」というのを「文化的なにぎわい」といふうに変えられたとさっきおっしゃったんですけど、「にぎわい文化」というのと「文化的なにぎわい」って受け取る印象が違ってくるとは思うんですけど、変えられた理由はどうしてなんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 前回は「にぎわい文化」という表現をしておりました。前回、素案のたたき台で、各地区それぞれキャッチフレーズをつけておりましたが、「にぎわい」という単語がやたらどこにも出てきてしまうということにはたと気づきまして、同じ「にぎわい」であってもそれぞれ違う性格というか、要素があるんだということで、この三丁目については北口のようなああいった商業的なにぎわいというよりかは、それこそ小劇場を抱えていたり、少し文化的なにぎわいという違いを示したいということで、このような表現に改めたというところです。
平山委員
 それはそれですごくいいことだと思って、そうじゃないかなと思ったんですが、そうすると本文の中がにぎわいと文化ってまた分かれて出てきちゃっているんですよ。ここはもう少し中身を見られて。例えば27ページの1行目は「にぎわいや文化が」と出てくる、28ページの1行目は「にぎわい・文化」、一番最後が「にぎわい・文化」という形になっているんで、せっかくそういうふうにタイトルを変えられたんだったら、ここのまちはこういうにぎわいに持っていきたいんだというふうに思っていらっしゃるんで、本文もぜひ工夫をされたほうがというか、ちゃんとわかりやすく書かれたほうがよろしいかと思うんですけど、いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まさに三丁目そのものの表現をこのように改めておりますので、本文についても十分配慮していきたいと思います。
平山委員
 一たん最後にしますけど、最後の37ページの「今後のまちづくりの展開」、Ver.2では10年単位で1期、2期、3期という分けられ方をされていましたよね。これはそれなりの意味があったと思うんです。だけど、今回はあえて、まあ期間が20年ということになったということもありますけども、この5期に分けられて、3年、3年、3年、3年、8年ということで、かなり今度は具体的な表記に変わりましたよね。これはVer.2からVer.3をつくられるに当たって、ここをこういうふうに表現を変えられたというのはどうしてなんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まさに委員御指摘のとおりVer.2では30年で、しかも10年スパンでの表記でした。今回Ver.3に改定するに当たって、まさに整備方針もVer.2よりも具体的に書き込んでいる要素が多くあります。しかも、これまでのまちづくりの進捗、中野四季のまちの進みぐあいとか、中野駅地区も第1期の整備が終わろうとして、まさに次に進むために今回改定をしておりますし、より具体的な整備の考え方を示して、Ver.2のときよりもむしろ短いスパンで、どこまでどんな姿であるべきかというところをより具体的に示していく段階になったということで、今回このような20年というスパンを逆に短くして、さらに現在お示しできるタームとしてこのような表記をさせていただいております。
平山委員
 Ver.2のとらえ方でいくと、これが、軌道に乗せる、発展させる、成熟される、まちがだんだんでき上がっていく、そういう期の分け方をされていらっしゃったと思うんですよね。でも、今回はもう完全なプロジェクトごとの進行状況というか、そういう感じにあえてされたと。それは大分まちづくりも進んできて、より具体的な方向性を示したほうがいいのでという御答弁だったと思うんですけど、そうすると、ゴールが20年と30年なんで、ちょっとおしりが違うところがあったりするんですが、この中でVer.2で目指していたものでなくなっているものとかというのはないんですか、ここに表記されていないものというのは。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 対象ツールは基本的に作成の範囲も決まってございませんし、基本的にはプロジェクトとしてこのような表記で、特に一番下は、この先、進捗がまだ見込めないところのまちづくりについては一つのくくりにしておりますけれども、Ver.2で表現していたものがおおむね入っている形になっております。
平山委員
 ちょっとないものもあるかなと思ったんですけど、この一番下に含まれているんですかね。じゃあ、そういうふうに理解をさせていただきたいと思っております。
 いずれにしても、このスケジュールを示されたというのはなかなかなことだと思いますので、これはこれでしっかりとこれに沿ってやっていただきたいなと思いますし、これがオープンになって、これからほかのいろんな行政計画に影響を及ぼしていくようなことにもなってくるんじゃないかなというふうには思っていますので、しっかり取り組んでいただきたいなと思います。これは要望です。
 あとはまたほかの委員さんの質問が終わったら、ちょっと細かいことを伺いたいと思います。
いながき委員
 結局、この中野区役所ですとか体育館の位置が決まらないままこのVer.3が使われるわけですが、これはやはりこの二つが決まった時点で、ここに掲げていらっしゃいます中野駅周辺各地区の整備方針ですとか、修正しなければならない部分が出てくると思うんですけれども、そのときにはまたこのVer.3を修正するのかVer.4をつくるのか、その辺はどうなさるおつもりなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回このような内容で素案をお示しして、6月には固めたいというふうに考えております。今後は、ここで示した整備の考え方に基づいて、各プロジェクトをより具体的に検討していきたいと考えております。
 そして、この第3章の最後、「公共施設配置のあり方」、これも改めて最適な配置を検討していくという表記をしております。まさにこのVer.3が固まって、ここで書いている要件については具体的に検討を進めていきたいと考えているところです。
 その結果として、じゃあ、それがVer.4になるかとか、またこのVer.3を修正するのかという話ではなくて、これはこれできちんとVer.3として固めた以降、それぞれの検討を深めていくというふうに考えております。
いながき委員
 その検討を深めた結果、やはり区役所と体育館の位置がどこになるかによって、まちづくりはやはりそのほかのまちづくり全体にかかわってくると思うんですね。そうであっても、これを固めるのはいいんですけれども、区役所と体育館の位置が決まったところで、それで決まったらそれを深めていくというか、これを修正せざるを得ないような気がするんですけれども、それはしなくていいということなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このVer.3に基づいておのおの検討を深めていくということで、その検討の結果が、もちろん方針が固まった、だからまたVer.3を修正するというようなことは考えておりません。
いながき委員
 そうしたら、この公共施設の最適な位置ですね。じゃあ、区役所、体育館、この最適な位置というのが決まるのは、大体いつごろを目指していらっしゃるんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これはいろんな所管にもまたがっていくことで、まさに全庁的に検討していきたいというふうに考えております。ただ、なるべく早くこの方針はお示しをしていきたいというふうに考えております。いながき委員
 ちょっとまちづくり全体の話から外れるんですけれども、3・11以降本当に首都直下型地震がいつ起こるかわからないということで、区役所なり体育館なり公共施設の安全性ですとか耐震性の重要性が叫ばれています。中野区本庁舎も竣工されてからかなり時間がたっているということで、ことし、本庁舎の1階と議会棟の耐震補強をやるということですけれども、補強ということで未来永劫それで大丈夫というわけではないと思うんですね。それで、もちろん本庁舎の1階や議会棟以外の耐震性の問題も含めて、どうなんでしょうか、区役所の移転建設の計画がおくれればおくれるほど、そういった安全性確保のための補強工事なり、どんどんとまたお金もかさんでいくと。そういうような問題も出てくると思うんですけれども、例えば本庁舎、ことしやる工事、何年それで耐震性が担保されるんでしょうか。
川崎経営室長
 今年度行う、今、委員がおっしゃられた天井については、これは構造本体の耐震性ということではなくて、いわゆる二次部材というものなんですね。そこの安全性を高める工事ということで、区役所の本庁舎について言いますと、耐震性の基準と言われるIs値、これが0.6以上を求められているところなんですけども、現在の区役所については0.5ほどでございます。それを0.6まで高めるための設計、これを今年度予定しているというところでございます。
いながき委員
 その高めた後、何年間それで安全性が担保されるんですか、その補強工事を行うことで。10年も20年も大丈夫ということですか。
川崎経営室長
 基本的に0.6までの耐震補強を行えば、その0.6の耐震強度はそのまま保たれるということです。そのほか施設そのものの寿命とかそういったこともございますけれども、来年度以降実施をする耐震工事、これによってその0.6という基準は保たれるということです。
いながき委員
 その保たれるのはわかるんですけど、じゃあ、本庁舎以外の1階の天井、議会棟以外も補強工事の予定は今後あるんですか。
川崎経営室長
 このことについては、総務委員会あるいは防災特のほうでも御報告しておりますけれども、区の施設すべてについて0.6以上の耐震性を持つように計画的に耐震補強を行っていくということで予定をしております。
いながき委員
 計画性を持って予定しているというのは、何年スパンで考えていらっしゃるんですか。
川崎経営室長
 これについては、27年度までに実施をするということで、既に議会のほうにも御報告をしているところでございます。
いながき委員
 最後にします。結局、これから検討を深めて、位置を含め、最適な位置を決めていくということで、ちょっとグランドデザインVer.4ができるのかよくわからないですけれども、このグランドデザイン策定後の主な動きを見てみますと、Ver.1が策定されたのがもう平成18年であると。そのVer.1を策定する前にもいろいろとその検討期間があったことを考えると、こういった基本的な計画をつくるのに18年から24年。ちょっとまたいずれにせよ区役所の位置がこれから決まるということで、多少計画はもちろん変わったり、詳細が決まってくるところがあると思うんですけれども、18年からもう約10年ぐらい、その前から含めるともう10年ぐらいかけてこういった基本的な計画というんですか、将来像をつくっていると。これはどうなんでしょうか、こういったまちづくりにおいてはこれぐらい、10年間近くもかけてこういった基本的な将来像づくりですか、計画をつくるというのは普通なことなんでしょうか。最後に教えてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野駅周辺のまちづくりでいいますと、やはり中野四季のまち、これが一番最初のトリガーとなった大きな開発だろうというふうに考えております。旧警察大学校跡地のこの開発自体も相当長い年月をかけて、やっと今この姿になり得たということです。
 Ver.1ができたのが平成18年ですけれども、それよりも前に、ずっとこの駅周辺、特に四丁目の開発についてはいろいろな計画づくりがとり行われてきたというところです。
 さらに、中野駅周辺でいきますと、この四季のまち以外にも中野駅地区の整備、あるいは南口のまちづくり、それと北口でいえば区役所・サンプラザの再整備といった、まだまだ大きなまちづくりのプロジェクトがこの後も続いていくということを考えると、その都度しっかりとその計画を見直して、このように適宜グランドデザインも改定をしているわけですけれども、やはりある程度長い時間がかかり、その都度その計画をしっかりと持って進めていくということは、私どもも必ず必要なことだというふうに考えております。
むとう委員
 3月26日に推進会議が行われたという報告が先ほどあったわけですけれども、残念ながら私はこの推進会議は傍聴することができなかったのでわからないんですけれども、先ほど委員さんからどういう御意見が出されたかというような御報告もありましたけれども、前回のこの特別委員会の中で大変話題となった区役所の位置の再検討であるとか、中野体育館の位置の再検討などについては、この推進会議の中では意見なり出なかったんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区役所や体育館の位置については、特段御意見はございませんでした。
むとう委員
 なかったということで不思議な感じがするんですけれども、今後その推進会議を経て、きょうのこの素案についての報告が出たところで、これから4月19日にこのVer.3(素案)をもって区民に対しての意見交換会というのが始まっていくというスケジュールなわけなんですけれども。やはり本当にずっと不思議に思うのは、今回の素案の中に書かれている35ページですね、中野区役所の「公共施設配置のあり方」のところの説明を読んでも、「区役所の機能については、将来を見据えた公共サービスや」云々と書いてあるんだけれども、こういったことは、前回中野体育館のところに区役所の位置を持っていくというときには考えられなかったことなんでしょうか。あそこに示されたときにも、もう既にこういった位置を変更するに当たってのここに書かれてあるようなことを考えた末、現計画の中野体育館のところというふうに区役所の位置を決定していたのではないかと推測するのですけれども、当時区役所の位置をあそこに決定する際には、今回の35ページのところに改めて書かれてあるようなことというのは、当時は念頭にはなかったということなんでしょうか。改めて何かここに書かれてあることが、特段すごく状況が変わったとかなんとかだというふうには読み取れなくて、前のときにも当然これぐらいのことは考えられていることなのかなというふうに思えてならないんですが、改めてこれが区民に示されるわけなんだけれども、前回はどうでしたか、計画を決定する際にはいかがだったんでしょうか。
 繰り返しになるようですが、今回改めて素案が示されても同じ文言がここに書いてあるので、すごく私は腑に落ちないところもあるので、改めて再度お答えを願いたいんですけれども。
川崎経営室長
 区役所をあそこの地に求めようと決めたのは、平成の16年、17年のころだったかと思います。その時点では、まだ区役所が将来建てかえの必要があるということが明らかであるということ、この中野区役所・サンプラザ跡の再整備というようなことを踏まえて、土地が必要であるということで買い求めたものです。
 この時点では、具体的なその機能についてどうするというところまでは具体的な検討はまだその段階では進んでおりません。今回ここに書いてあります特に後段ですね、周辺地域のにぎわいへの配慮ですとか、まちづくりに寄与する最適な配置、そしてまた昨年の3・11の東日本大震災、そういったようなさまざまな状況を踏まえて、改めてその機能について考えていくということでございます。
むとう委員
 そうすると、現計画を立てる際には、今、後段に書かれているところのことについて御説明があったんだけれども、「周辺地域のにぎわいへの配慮やまちづくりに寄与する」という視点は前回の計画の中にはなかったということでよろしいんですよね。
川崎経営室長
 今回申し上げているような視点での考え方はございません。区役所の移転、区役所の建てかえに当たっては現地建てかえということではなくて移転の再整備、これが一番効率的であろうということで土地の購入を決めたというものでございます。
小林委員
 これは、素案のほうの30ページの「駅から五差路につながる中野二丁目一帯」というところで質問させてもらいたいと思います。
 黒丸の3段目、「中野二丁目市街地再開発地区」の中の「東西歩行者動線を整備します。」という言葉がありますが、この点は、これはどこからどこまでの東西歩行者動線か。西はどこなのか、東はどこなのかという範囲。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 こちらの文章にもございますが、駅前からの市街地再開発のエリアの東隣、「後背の住宅地」という言い方をしておりますけれども、そこをつなぐ東西の歩行者動線というところでございます。
小林委員
 この東側といのうは、もみじ山とかそっちのほうは期待はしていないんですか。今言ったのは南側の駅広場から堀江高齢者福祉センター等、またそれを突き抜けてみみじ山とか、そういう考えではないんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 ここで記しているところとしては、こちらに少し概念図を載せておりますが、まさに南口駅前広場から堀江高齢者福祉センターといったところまで、その後背につながる住宅地の入り口となるところまでをつなぐ東西の歩行者動線です。
小林委員
 そうすると、やはりここの都市計画に入るこのエリアだけの話ということで考えているということですね。
 もう一つは、次の黒丸の四つ目ですけど、中野二丁目市街地再開発地区では、現在のこの駐輪場ですね、それから堀江高齢者福祉センター、南部教育相談室、桃園公園、こうした区有地の活用を図って、権利床の利用とともに道路施設など公共基盤の整備を進めるということで、今回のこの公共施設に関して売却とかそういうのは考えているのですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この二丁目市街地再開発事業につきましては、現段階ではまだ準備組合のほうで内容の検討を進めているといった状況です。その中で、この再開発エリアの中で南北の主要動線をつくろうといった公共基盤をつくっていこうというふうに考えられているところです。そうした事業エリアの範疇にここで記しているような公共施設、公共空間が該当してくるということです。
 今後、こういった区有地の活用についてどのように展開をしていくのかといったことは、今後の検討になっていこうかというふうに思います。
小林委員
 今言った東側の区画道路というんですか、この大久保通りとそれから千光前通りまでのこの辺、やはりこの南北の道路が一番厳しいと思っているんですけど、この幅はどのぐらい考えているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これもまだ計画検討段階というところではございますが、おおむね12メートル程度の道路になろうかというふうに聞いております。
小林委員
 この件はちょっとまだまだ先の話かもしれませんが、一番僕は大変なポイントだというふうに思っていますので、その後はまた質問させてもらいますので、了解です。
大内委員
 この周辺のところなんですけども、中野区税事務所でいいのかな。(「中野税務署」と呼ぶ者あり)中野税務署か。中野税務署が法務局に移転しますよね。あそこのことについては何の協議もしていないんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 税務署につきましては、これまで示されているところでは平成26年度に機能移転ということを伺っているところです。この用地の取り扱いについては、まさに中野駅地区整備等々の中でどのような姿になり得るかというような検討を踏まえながら、そこの事業用地がもし払い下げといったようなときに必要な土地活用ができるような検討を今後進めていきたいというふうに考えております。
大内委員
 だから、その26年は1期の終わりのほうになるんだろうけども、もうそのときには計画が当然できていなきゃいけない、払い下げるときには。だって、買うかどうかも決まっていない。だから、それについてはどのようにしたいというのは触れられていないんですか。要するに何ページに税務署跡地について触れられているんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 具体的にその固有名詞としての表記はございません。ただ、26ページ、中野四丁目地区の整備のくだりになりますけれども、この中で、中段の「区役所・サンプラザ地区、新北口駅前広場」というくくりで幾つか挙げているところがございます。
 こちらの例えば2番目の黒丸、「区役所・サンプラザ地区を大街区化し、周辺一帯の交通利便性に配慮して都市計画道路の再編を行います。」、あるいは、一番上の黒丸の内容でも、「区役所・サンプラザ地区における大規模集客施設と新北口駅前広場が、一体的・連続的空間となるよう配置し、」「周辺地区への回遊性に優れた地区として整備します。」、こういった表記の中で、その中でその用地も当然関連をしてくるだろうというふうに考えております。
 こういった新北口駅前広場の整備のあり方や、強いては区役所・サンプラザ地区の整備の姿を具体的に検討していく中でその用地の最適な活用という形が固まってくるんだろうと思っております。
大内委員
 だから、前は郵便局地区だとかUR地区だとかいろいろあるけども、あそこはもう何年に払い下げるという計画が決まっているのに、このVer.3では一言も要するに触れられて──今言っているのは、その中に含まれているという話であって、具体的にじゃあどうするんだと。だって、これで言う第1期の終わりにはもう払い下げて、第1期の途中のこの間に考えなきゃいけないんじゃないの。だって、これが終わっちゃって、Ver.3ができ上がりましたと言って、税務署跡地はどうするんですかと。いや、ここに今も書いてありますでは、方向性は見えないんじゃないかと言っているんです。今言っているのがもう答えなんですか。もう税務署跡地の方針というのは今言っている言葉で入っていると、そういうことでいいの。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 その用地の具体的な活用方針というのは現段階ではまだ定まっておりません。それを定めるためには、まさに今申し上げたようなところの検討を具体化していかなくてはいけないということがございます。したがって、Ver.3では具体的なこの土地はこう活用するという表記は掲載をしておりませんけれども、このVer.3の整備の方針に基づいて個別のプロジェクトを具体化する中でその用地の取り扱いについても決定をしていきたいと考えております。
大内委員
 だから、その区役所──今、これはもう「区有地」と書いてあるけども、ああいう取得の仕方をしているわけでしょう。当初買った目的と違うことにまた利用しようかななんていうことを言っているわけじゃない。そういうことを考えたら、そこの税務署跡地について早く方向性を出さないと。じゃあ、買わないこともあるということなの。今聞いていると、当然買うようなようにも聞こえるし、いや、場合によっては買わないんですよということもあり得るわけ。要するに、もうだって方向性、これだけ大きなVer.何とかでやっているんだったら、あそこを利用してどうのこうの、税務署跡地を利用して北口一帯街区の再開発だとかそういった文言が普通出てもよさそうなもんじゃない。あるいは、あそこを公園用地として将来的に取得したいのか、今の防災公園跡地として取得を前提に進めていくだとかも何も書いていないから。細かい、自分たちが書きたいところは一生懸命書いていて、何か僕たちが当たり前に気になるようなことは議論していないんですかということ。というか、このグランドデザインをやっているこのような人たちのところでは話が出てこないの。いや、だれか振らなかったの、また、それだったら。言っている意味は、だから何でこうやって放っておいているんですかと、一言も触れておかなくていいんですかと。
川崎経営室長
 用地の取得というところで私のほうからお答えしたいと思いますが、具体的にこれをどう活用するかという点でいうと、今、委員がおっしゃられたように、例えば現在の四季の森公園の拡張用地としての位置付けができるかとか、あるいは全体の街区再編の中での交通機能の一部としての用地取得になるかと。そのあたりについては、当然内部では議論のあるところなんですけれども、今ここのVer.3の段階では、まだ明確にその方向性、いずれかというところまで出し切れないというところで、先ほど担当の副参事のほうからお話し申し上げた、ここに記述をしてある項目の中でさらに検討を進めて方向性を出していくと。
 いずれにしろ、委員がおっしゃるとおり、もう26年という実際に年次が明記されておりますので、その土地を区が購入するとなれば、それなりの手続き、交渉というのも必要になってくると思いますので、これについては早急に詰めていきたいというふうに考えております。
大内委員
 だから、要はそういうことなんだよ、早くその方向性を出してもらってね。だって、これを見ると少なくとも公園用地にするとは読めないじゃない。あそこの地域に入っているんですよと、今、副参事はそういうふうにおっしゃっていたけども、一帯地区と整備ということは公園じゃないよね、間違いなくねという話になっちゃうんだ、もう。そういう言い方をすると、この区役所と一緒に整備するということは、じゃあ、公園として整備するということは考えられないなとか思うわけですよね。でもそんなことはまだ当然ないわけだから、その辺の、要するにもうちょっと今の段階でどう考えているかぐらいはちゃんと出しておいてもらわないと。当然取得していく方向だと思うんだけども、でもそうした場合には、長期的に見てあそこを買い取ったら幾らで買い取ってお金はどうなっていくんだと、また変わってきちゃうじゃない。そういうこともあるので、もう期間が決まっているわけだから、早急にちゃんと文書を出していただきたいなと思います。
 それと、あともう一つ。三丁目の駅前広場についていろいろ触れられているんですけども、これは、要は責任ある言葉と読んでいいんですか。この方針に従って土地を取得するんですね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これから、中野駅地区は第2期整備ということで、西側の南北通路、これの整備をしてまいります。その際には必ず三丁目にどう受けとめられるのかというところが当然ついてくることです。そのためには、三丁目の駅直近について、まずは駅前広場空間を整備しなくてはなりません。それで終わるということではなくて、それを契機に駅直近地区のまちづくり、これを進めたいと考えております。この方針は変わりがございません。
 ただ、具体的に、じゃあどの範囲で、どんなまちづくりで、どの程度の駅前広場として空間がとれるのかといった具体的な検討は今後進めてまいります。ただ、確実な方針決定としては、そのような空間整備を行っていくということは変わりはございません。
大内委員
 だから、要はここに広場としていろいろ書いてあるんですけども、ここに書いてあるけども、これはまちづくり推進会議で決定したことになるのかな、わからないけども。まちづくり推進会議がVer.3をつくるわけでしょう。だから、こう書いてあるけども、ちゃんと責任持ってこういう場所を取得する動きを今度役所側はするんですかと。いや、これはVer.3で書いてあるだけなんでという話にはならないんですねと。ちゃんとだれが──松前副参事が担当かどうか知らないけども、ここに書いてあるような、南口は広場として整備できる土地を取得する、責任持って取得に動くと、そういうことでよろしいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この三丁目駅直近の整備については、これは推進会議で何か決定をするということではなくて、推進会議は意見を伺って、区としてこのVer.3をつくっていくというものでございます。そして、今後駅の西側の整備についてはこれが必須になりますので、区として責任を持って地域のまちづくりを検討し、地域の中にも入り、このような空間整備を行っていくということです。
大内委員
 とにかく三丁目側の土地を取得しないことには、西側の自由通路、南北の通路というのは全然前に進まないわけだから。ここの後ろに計画が同じような展開が出ているけども、一応書きましたというんじゃなくて、ちゃんと早く進めていただきたい。もう大学もできたじゃないですか。まだビルは全部埋まっていないけども、埋まったらすごい人数が来るわけだから、そのときにまだどうなるかわかりませんなんて言っている場合じゃないんだから、早くどんどん。こういう物をつくるのはいいけども、物をつくるのと同時に向こうの取得もどんどん動いてもらわないと。今、URといろいろ提携してやっているのかもしれないけど。
 それと、あともう一つ。先ほど区役所だとかいろんな話は出ているんですけども、要はそうすると10か年計画というものも違ってきちゃうのかなという気がするんですよ。ひっかかるものがたくさんあるんだけど。そうすると、全部の中野区のまたお金の動きも考え方も変わってきちゃう。要は、これが表に出た時点でそういったところの見直しも全部取りかかるんですか。
川崎経営室長
 今、委員が例示をされた区役所の移転など、もしこれが変わるとなれば、またそれなりにその財源構成なども大きく変わってくると思います。それは、それを正式に決めた段階では必要な関連計画などについても見直しを図る。10か年計画であるとか、あるいは都市計画マスタープランにも具体的な随分記述がございますので、そういったものについても変更していくということになろうかと思います。
 現時点で、この素案というかVer.3の段階では検討していきますということになりますので、その検討の結果、現行計画と違って、その影響の大きいものについてはその必要な手続きはとっていきたいというふうに考えております。
大内委員
 別に移転するのが決まったわけでも何でもなくて、ほかにもうちょっといいところがあったらばそれは向こうで考えようということだけなので、それすらまだ決まっていない。でも、もう一つ言うと新しい候補地を探す、協議をする。あるいは今のところ、中野体育館跡地に予定どおり区役所用地を設置していきますと、そういった方向性はいつ決まるんですか。これからだらだらとずっと検討していきますって、日にちもこれで見るとどこの展開なのかわからないけども。だって、そこも取得するには二、三年後ぐらいに方向を出さなきゃいけないんでしょう。公園用地として極端に言えば引き取るのか、区役所用地として引き取るのかによって違ってくるんだけども、そういった方向性はいつまでに出すということになるんですか。
川崎経営室長
 この区役所だけではなくて、35ページにあります「公共施設配置のあり方」ということで、体育館あるいは防災空間の整備という、いろいろな要素が絡んでくるなかなか難しい課題ではございますけれども、24年度中には少なくともその方向性については明らかにしていきたいというふうに考えております。
大内委員
 今、区役所用地、体育館あるいは防災空間、24年度中って、今年度中に方向性を出すと。違う場所に例えば体育館を移転する、区役所を移転する、今年度中に方向性を出すと。新しい土地をもし購入するんだったら購入することになるのかな、お金もどうするのか知らないけど。今年度中に方向性を出すんですか。そういう意味なんですよね、今年度中というのは。
川崎経営室長
 この事柄を決めるにつきましては、まず新しい土地を買うということになれば交渉相手が出てきますのでその関係もございますし、あと、先ほど来言われています、区としての全体の財政運営上問題があるのかないのか、そのあたりもすべて明らかにした上でないと最終決定は出ないというふうに考えておりますが、少なくともその方向性についてはこの年度内にはお示しできるようにしたいと考えております。
大内委員
 しつこいって言われるかもしれんけど、方向性ってどの程度のことを言っているの、方向性というのは。方向性って言っている意味は、方向性ってどの程度まで踏み込んだことを言っているんですか。
川崎経営室長
 なかなか明確にこれをもって方向性と言えないので方向性と言っているところが実はあるんですけれども、今ここではその最適な配置を検討していきますということで、まだどちらがいいというところまで出ておりませんので、少なくともどこにあるほうがよりそれぞれの項目についていいのかという、そういう考え方のところまでお示しをしていきたいというふうに考えております。
伊東委員
 幾つかお伺いします。
 まず、23ページ。中野駅、いわゆる「駅ビル」という言葉がVer.3に出てくるようになりました。これを前向きに協議を進めて検討していくという中で、一方で東側の南北通路、路線敷の上なのか下なのか、南北通路という考え方も出ているわけですよね、このVer.3には。そうしたことを考えたときに、この「駅ビル」という表記がどういうものをある程度意味しているのかというのを確認しておきたいと思いまして。現実には、今、西側の南北通路と一体的な駅ビルの可能性を模索したいということなんですけれど、駅は東西に大変長うございます。そういう意味では、その真ん中を都道が南北に走っていると。その都市計画線の持つ影響というのは、この駅ビルにどういう影響があるのか。その辺ちょっとまずは確認しておきたいんですけれど。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 基本的に、まだ具体的な何か駅ビルの計画が示されているわけではございません。しかし、今回、第2期、西側の南北通路の検討の中でこの上空活用というお話が出てきているところです。
 委員のおっしゃるように、都道をまたいでその上空に建設物を建てるということは、基本的には難しかろうというか、できないのではないかということが想定されます。したがいまして、恐らく、もしそのような施設ができるとすれば、中野通りよりも西側の、今回の第2期整備と位置付けて言われるところの範疇の中での上空活用ということの想定になろうかと思います。
伊東委員
 今の段階ではそのぐらいの答弁だと思います。
 それはそれとしまして、今度はもうちょっと視野を広くしまして全体的にお伺いしたいんですけれど。お伺いしたいのは、中野駅周辺の交通ネットワークあるいは歩行者動線、交通動線、道路整備に関してなんですけれど、一応この2ページのところ、(1)の冒頭に、結局この駅周辺地区というのは、もう中野区全体を牽引する大変大切なエリアだと。その中身は、一生懸命グランドデザインで盛り込もう、あるいは示していこうとしているんですけれど、中野区全体に及ぼす影響からすると、このエリア全体にアクセスする交通動線をどう考えるのかだとか、そういうものの表記が少し不足していないのかなという気がしてならないんですよ。現実にはこの中野駅周辺地区、いろいろな道路あるいは公共交通の課題を抱えているわけで、その辺の課題解消という部分がちょっと見えづらい気がしてならない。
 一つその辺の話を伺う前に確認しておきたいのは、今、南口五差路、マルイの先ですね、中野通りと大久保通りが交差する五差路のほうが交差点改良が進んでいるという中で、今まで従来ですと大久保通りを東側から進んでまいりますと、中野通りの交差点、右折ができない。バスだけは、公共交通だけは右折可能ということなんですけれど。まず、交差点改良で一般車も中野通りの右折が可能になるのかどうなのか、その辺だけちょっとまず確認したいんだけれど。
相澤都市基盤部副参事(都市計画担当)
 東京都からは、あそこの交差点改良をして、大久保通りから中野通りに車両が右折することが可能になるように改良しているというふうに聞いてございます。
伊東委員
 何でこんなことを聞いたのかというと、現実に大久保通りを東から中野駅にアクセスしようと思うと、中野通りに直接入れずに桃園通りのほうに、要するに地区内道路に一般車両が入っていかざるを得ない。このVer.3の中には、桃園通りの位置付けが、どちらかというと比重は歩行者を重視した道路整備を進めていきたい、またそれに関連して三丁目のまちづくりを進めていきたいという表記になっている。だから、そういう部分ももうちょっと交通整理を文章の表記の中でしていただいたほうがいいのかなと思ったので、まず聞かせていただきました。
 続いて30ページです。一番下の括弧書きの「もみじ山地区及び千光前通り周辺、住宅地区」となって、黒丸最初の1行目の一番おしまいのところ、「駅や北側へのアクセス経路の整備や、新たな都市機能の立地など」、この辺を進めていくために云々とありますけれど、この「駅や北側へのアクセス経路」というのは、駅というのは東側の主要区画道路を指して、要するに、今の表現ですと線路でとまっちゃうのか、あるいはさっき言った東側南北連絡通路を絡めた表記なのか。この辺がちょっと、この「北側へのアクセス経路」というのが何を指したものなのかがちょっとつかみづらかったので、それをまず。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これはJR電車区を活用して、こういった道路整備、まちづくりの整備が行えれば、今、千光前通りしかないものをもう少し複数の動線整備ができる。それによって、まずはその東側から駅へのアクセスが向上され、さらに、委員御指摘のとおり今は構想線の点線になっておりますけれども、東側の南北をつなぐこの動線整備、これの可能性も追求できればさらに駅から北側へのアクセスができるという、そういう表記の意図であります。
伊東委員
 わかりました。
 冒頭言いましたように、道路整備と、それから公共交通。この中には、33ページ、「道路・交通ネットワーク」といった一つの項目を設けて表記されている。その中には、歩行者優先・公共交通指向のまちづくりを目指すという形で示されている。そして、駅周辺エリアというのは大変大きなエリア、街区で、それの中の南北東西動線というのは非常に今は脆弱というか、南北に中野通りが1本、それと東の外れにもみじ山通り、東西方向でいくと、もう早稲田通りと大久保通りしかないというような中で、線路沿いの千光前通り、それから線路北側の通りというのは、現状では一方通行で、ましてや幅員も大変狭い。また、住宅の中を、あるいはビルの間を縫うような形でのものしかないということを積極的に解消していくのかということが、まず表記が乏しいのかなと。
 それと、このエリアへの中野区全体からのアクセス、あるいはこのエリア外周だけでもどのように公共交通でアクセスの利便性を高めていくかと、その辺の表記がちょっと乏しいのかな。この中には補助221号線でしたっけ、高円寺のほうから線路沿いに来る計画道路。それから南北方向ですともみじ山通り、補助220号線がある中で、220号線は第3期だっけ、今。優先整備ということで進み始めるということではありますけれど、あそこはJRのガード下高さが十分確保できないということからバス交通もないと。大型バス車両が通れないというような状況で、これだけの大きなエリアをいいものにしていこうという中でその辺が一言も触れられていない。触れられているのが補助220号線の拡幅整備を進めぐらいしか示されていないということがちょっと寂しいのかなと。ぜひその辺も含めて。
 この特別委員会、調査項目の一つでもあるから、交通結節点のあり方という部分で。ですから、こういう公共交通ネットワークに関する計画を別に定めるというんだったらわかるんですけれど、ただ、ここにもうちょっと方向性ぐらいは出しておかないと、新たにつくる計画の位置付けもちょっとあいまいになっちゃうような気がしてならないんで、その辺についてどう考えられるのか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回、Ver.3ということで、この道路交通ネットワークを新たにつけ加えております。基本的には、今後も駅周辺でさまざま開発が行われて、当然その交通発生集中量もふえるというふうに見込んで推計をしているところです。そういった主要な将来開発の発生集中量等々の推計を踏まえながら、少なくともこの23ページに表記をしているような道路整備はもう着実に進めなくてはいけないということで、このような表記をしているところです。
 その他のまだ都市計画化されていない道路であるとか、先ほども御指摘のあったJR電車区を活用できた場合のアクセス経路の整備といった可能性については、改めてこの道路ネットワークの中では表記をしてございませんが、各地区の整備方針という中で記しているという範囲にとどまっております。
 基本的には、道路はすべて当然つながっておりますので、区全体でどう考えられるのかというのがもちろん必要かと思いますけれども、今回はグランドデザインVer.3、駅周辺のこの110ヘクタールの範疇の中で、将来開発、将来需要を踏まえた上での整備の基本的な考え方ということで、今回のこの34ページのような方針整理をさせていただいているというところでございます。
伊東委員
 もう一点強調して申しておきますけれど、特に補助220号線のもみじ山通り、これの位置付けというのが、今、マスタープランの中でもちょっと位置付けがこれからというのは。今、道路はすべてつながっておりますと言っているけれど、補助220号線、これからつながなきゃならない部分でもあるし、西武新宿線の地下化、連続立体化に伴って、概成道路がない住宅地を貫かなきゃならない、それも中野区の所管でやっていかなきゃならない。その位置付けがあまりにも脆弱。ですから、単にこの中野駅周辺エリアだけではなく、西武新宿線の連続立体化にもつながる、あっちのまちづくりにも影響するということなんですから、ぜひその辺はしっかりと区側も考えていってもらいたい。それをお願いにしておきますけれど、何かありますか。
長田都市政策推進室長
 中野駅の周辺のまちづくり、中野区全体のまちづくりに影響が大きいという認識を持っておりますが、今、委員御指摘のとおり西武新宿線立体交差事業、それに合わせて区施工としての都市計画道路の実現ということについて大変大きな責任を負っているというふうに考えております。そういう意味で、一体的なまちづくりを推進していくということを、都市政策推進室、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えてございます。
かせ委員
 ちょっと基本的なことなんですが、19ページなんですが、「空間整備の考え方」の中の2番の「防災機能の向上」ということですが、「防災公園の面積の拡大や各種の防災機能の導入・拡充」というふうに記載されているわけですけれども、これはどういう内容を含まれるんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 「防災公園の面積の拡大」という意味では、中野四季の森公園、これの拡充を図れないかというふうに考えているところです。「各種の防災機能の導入・拡充」といったところも、まさに「公共施設配置のあり方」の中で「新たな防災空間の確保」という項目を掲げております。そういった取り組み等々を含めて、まち全体の防災機能の向上を図っていきたいと考えております。
かせ委員
 防災機能については、例えば広域避難場所としての機能であるとかいろいろあると思うんですけれども、それについては、これからいろいろ議論する場があるので省略しますけれども。今、防災機能の問題でいいますと、私も前にいろいろお聞きしたことがあるんですが、この前の台風のときにテレビで見ていましたら、フジテレビ、お台場のところで30メーターを超えるような突風が吹いたというようなことをテレビで見てびっくりしたんですけれども、いわゆる高層ビルと突風との関係というのが、今、非常に言われています。それで、そうしますとその高層ビルのまちの安全性ということが、今、非常に注目されているわけですけれども、そういったことへの配慮でありますとか検討でありますとか、そういったことはどうお考えでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 中野四季のまちは、既にもうビル建設が、オフィスビルについてはもうじき完了しようというところです。こちらにつきましては、もう計画段階で既に風環境の影響等々は十分配慮をして、防災性が高まるようなそんなまちづくりの内容になっております。
かせ委員
 お台場あたりもそういう試験は、いわゆる研究はされているんだけれども、実際に起こってみないとわからないというものも非常にあるわけですよ。あそこのテレビを見ていましたけれども、結局ビルとビルの間というのは、そもそも高層ビルが上空の強風を持ち込んで、それで下のほうに風が集中すると、強風が入り込むと。それで、それを抜けるときに狭い道を通ると加速されるということで、想定できないような大きな風が流れているということがテレビで言われていましたけれども、そういうことは十分に考えられることです。今後、そういうようなビル──そこで言われていたのは、いわゆる超高層で、いろんな建物が乱立しているとそういう乱気流が起こりやすいというようなことを説明していました。前に「アエラ」のことも言われていましたけれども、そういったことで、周辺で大規模火災が発生した場合には台風と同じようなそういう乱気流の発生というのは想定されると。そうした場合の危険性というのが、今、言われているわけです。ですから、こういったことに対して配慮なり検討ということはどうしても必要だというふうに思うんです。ですから、今後のまちづくりにも関係することですが、そういったことに対する見解というのは持っておく必要がある、研究する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 「空間整備の考え方」にもありますように、防災機能の確保上、これは常に念頭に置きながらまちづくりを進めたいと思います。
かせ委員
 それと防災機能ですけれども、基本的なことですからあれですけれども、第1点でそういう問題が出てきます。それと、やはりテレビでも言われているんですけれども……(「テレビで見ているだけじゃないか」と呼ぶ者あり)テレビだけじゃなく、新聞でも報道されている。たくさんの新聞で報道されていますけれども、直下地震が発生した場合に、中野もちょうど6強ぐらいの震度の中に入っていますよね。そうした場合に、いわゆる縦型の直下地震と、それから複合型の横揺れの地震が同時に来るということも想定されるということが言われています。そうした場合に、今の高層ビルではそれに対する研究というのはまだ十分じゃない、これからの話だということになるんです。ですから、それに対しても、今後こういう駅ビルができ、それから区役所の建て替えができ、それから周辺に高いビルがどんどんできるということになると、これは決して安全とは言えないのではないかというふうに思うわけです。だからそれに対する研究や対策というものを考えなきゃいけないと。これについてはいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 先日委員も御視察をいただいているかと思いますが、これから建設されるビルについては、最新の免震・耐震構造になっているところでございます。
かせ委員
 耐震、免震ということですけれども、いわゆる免震ということで強いというのはやはり横揺れに対してそれを吸収するということです。免震構造をとったからといって縦揺れに強いかといったらそうでもないと、まだ十分研究されていないということです。じゃあ、免震にしたらどうかということになりますと、これについても完全に吸収できるというためには相当の金額を要さなきゃいけないということで、これまた高層よりももっと規模を小さくしたほうが安上がりだというようなことも言われているわけです。ですから、そういう……(「じゃあ、高層じゃだめだという論拠を示せよ、論拠を。6強で倒れるという根拠を示せよ」と呼ぶ者あり)倒れるということじゃなくて、そこにいた場合、例えば都庁の問題ですけれども、建物は倒れませんけれども十数分にわたって70センチずつ揺れたと言われていましたよね。そうしたところで、そこにいられるかと。それから、あるいはそこにあったグランドピアノなり何なり、こういったものがもしもガラスに当たった場合には落下する危険だってあるというふうにも言われているわけです。あえて、これから高度利用とかなんとかということについては、これはやはり考えていかなければならないと、慎重でなければならないと私は思っているんですが、どうでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これからまちづくりを進めていく際には、空間整備、基盤整備をあわせてまち全体の防災機能向上ということを十分に認識に置いて進めていきたいと思います。
かせ委員
 すれ違いですから。それと、防災のところで見る場合に、私はあそこの四季の森公園がオープンして、その後も何度か見に行っているんですけれども、四季の森という割には緑も少ないですし。それから、まず樹木の役割というのは何なのかというのをしっかり考えてほしいんですけれども。これは、例えばそういう強風が来た場合にはそれを和らげる役割というのは樹木にあるわけですけれども、そうした場合には樹木の選択というのも非常に大事になってきます。それから、例えば火災があった場合、それを防ぐためには、樹木も大事ですけれども熱風を遮るような仕掛けというものも必要になってくるわけです。
 あそこを見てみましたら、入り口のところは道路というだけで、火災が押し寄せたときにそれを防ぐような施設というものが不十分であるということから考えますと、防災機能ということを強化するということになりますと非常に大規模な考え方といいますか、その発想を変えて見直していかないとならないと思っていますが、その辺のことについてはいかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 発想を見直すという考えはございません。
かせ委員
 それでは困るんですよね。だから、やはり本当に安全でなければならない。特に防災公園を中心として、その周辺に入る入り口あたりからずっと見直していかないとならないというふうに思うんです。残念ながらその辺での対策というのは十分じゃないというふうに思っております。考えないということですけれどもそうではなくて、これから安全なまちづくりというのは、今後の長期にわたる検討課題ですし、またこれから東京都の被害想定であるとか対策であるとか。国のほうも来年あたりと言っていますか、いろんな提案が出てきますけれども、それに合わせて柔軟な対応をしていただきたいというふうに思います。
委員長
 休憩します。

(午後2時49分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時51分)

小宮山委員
 今、そういう話が出たばかりの中で、Ver.3からちょっと逸脱するかもしれないんですけれども、オフィスビルの入居の状況、キリンと栗田はもちろん承知していますが、それ以外のお店とか会社の入居の状況をもし御存じでしたら教えてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 公表されているキリングループと栗田工業以外にはまだ承知をしてございません。
小宮山委員
 承知をしていないというのは、情報が入ってこないということですか。それとも、だれも入っていないということですか。どちらでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 情報が入ってきていないということです。
小宮山委員
 別件なんですけれども、あのオフィスビルの中に中野区に提供していただけるスペースがあるというふうに以前聞いたと思うんですが、そのスペースの活用の計画などはどうなっていますか。(「それはここと違うよ。違う委員会の報告だ」と呼ぶ者あり)
平山委員
 もう3時前になってしまったので端的に幾つか。
 モノクロなものですからちょっとわかりづらいところがあって。一つだけ確認をしますけど、33ページの「道路・交通ネットワーク」の中で、いわゆるこれが何色で何をあらわしますよというのが右下に載っておりますよね。それで大体わかるからいいんです。公開空地とかなんとかというのをつけ加えられたというのもわかるんですが、一つだけ。歩行者の動線のところで変化をしているところがあるかないかだけ教えてください。ないと思っているんですけど、色がついていないのでわからないので。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 変更はございません。
平山委員
 ということなので多分今回グレーの報告だったと思うんですけど、こういうのがあれば、できればカラーは1枚欲しいなと思うので、これは要望です。
 せっかく防災担当がいらっしゃるので、四季の森公園じゃなくて新たにつけ加えられるであろう公園も踏まえた上で防災担当の方にお伺いしますよ。
 四季の森公園がございますよね。公園の拡張用地がありますよね、既に決定をしているところ。今度ここが加わることによって、どれぐらい防災機能が拡充をすることになるんですか。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 広域避難場所といたしましては、既に中野区役所一帯が広域避難場所となっておりますので、あそこが加わるということ自体で広域避難場所等という意味での強化、充実が図れるということはないと考えます。ただ、ちゃんと公園として整備されて逃げ込みやすいという、そういう条件という意味では整備がされるということと考えております。
平山委員
 だから、そういう答弁になっちゃうと、これからさらに公園用地を拡張したいと言っても、じゃあ、具体的にどれだけ役立つのということになっちゃうわけなんですよね。その辺のことは、まだ被害想定も出ていないし、地域防災計画の見直しもこれからですからあれなんですけど、なるべくいろんなことは具体的にしていただきたいなと思っているんです。震災特でも聞かれるでしょうけど、この「公共施設の配置のあり方」にかかわることなんで、これは当該委員会の所管ですから、また改めてお伺いをすると思いますので、御答弁できるようにしておいてください。
 それで、35ページの「公共施設配置のあり方」、ここだけ最後にもう時間がないので伺います。
 確認ですけども、このVer.3にいろんな表記がなされています。このVer.3にいろんな表記がなされている中で、最後にこの「公共施設配置のあり方」というのが書かれている。それで、区役所の話がいっぱい出ちゃったんで、区役所と体育館に関しては最適な配置をしますということが書かれています。その最適な配置の条件みたいなものが少し触れられてはいますけども。このVer.3に表記をされていることの内容によって、この最適配置の場所ってそんなにはないと思うんですよ。どこにでも置けるというわけじゃないですから、ある一定のスペースが必要なわけですから。少なくとも現行の場所なのか。南だの北だのという話が出ていたから南のほうにもいろんな土地があるのかもしれないし、あるいはここの一帯だってこれは区の土地ですからね、もともとある。サンプラザだって、まだこの一帯開発の計画は立っていないとかいろんなことを考えたときに、このVer.3で最適配置を考えていく上で制約がついたりすることってありますか。それとも、とりあえずこのVer.3が示されてもこの最適配置を選んでいくということに関しては、もちろん防災機能を強化しなきゃいけないとか、体育館に関しては、そういうことは当然踏まえてということですよ。だけども、そういう制約が加えられるようなことというのはないというふうに思っていていいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 制約というふうにはなってこないというふうに思っております。このVer.3にはもちろん公共施設の配置の再検討という非常に大きな要素も入れておりますけれども、今後、駅ビルを含めた駅地区の整備、それと二丁目の再開発、三丁目のまちづくり、それらの何かこの検討が制約になるというふうには考えておりません。
平山委員
 その上で確認なんですけど、なかなか難しいんですよね。一方では、体育館で防災機能を今度は強化をしなきゃいけない、そのための最適配置を考えなきゃいけない。一方で、区役所はにぎわいに資するようにもしなきゃいけない。だけど、必ずしも二つがうまく折り合わないことだってあるわけですよね。その場合、優先されるのはどちらかというようなことというのは現在お考えなんですか。まずは、この防災を何とかしなきゃいけない、安全を確保しなきゃいけないということなのかどうなのか、その辺については現行お考えになっているんでしょうか。それとも、そこも白紙だと思っていていいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 基本的に、この駅周辺まちづくり分野で最重要課題ととらえているのは、やはり中野駅の西側の整備を第1優先に考えております。これは、西側南北通路と南口、あと新北口駅前広場、一体的な計画を打っていかなくてはいけません。これは、ひいてはその経路をつくるということは、まさに四季のまち、広域避難場所のほうに逃げる経路にもなってくるということで、まさに昨今防災性を高めなきゃいけないという視点からも十分その視点を最大重要課題ととらえつつ、この中野駅地区第2期整備、それと関連する南口、あと北側のまちづくり、これを着実に進めていかなくてはいけないと考えております。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 すみません。先ほどの平山委員の質問で、私の答弁を訂正したいと存じます。
 先ほど、全体の広域避難場所としての指定のエリアという意味での変化はないんですけれども、当然のことながら拡大される用地、更地として整備され公園になるということであれば、有効避難面積というんですか、空地としてのエリアの面積としては当然広がりますので、そういった意味での機能の向上、充実というのは当然あるということのほうに訂正させていただきたいと思います。(「休憩していただいていいですか」と呼ぶ者あり)
委員長
 委員会を休憩します。

(午後3時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時06分)

委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、3番、その他で何か報告はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時06分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時09分)

 休憩中に確認したとおり、次回の委員会は5月9日(水曜日)午後1時から当委員会室において開会したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会いたします。ありがとうございました。

(午後3時10分)