平成24年05月09日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会
平成24年05月09日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会の会議録
平成24年05月09日中野駅周辺地区等整備特別委員会 中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成24年5月9日〕

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

○開会日 平成24年5月9日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時57分

○出席委員(14名)
 白井 ひでふみ委員長
 金子 洋副委員長
 いでい 良輔委員
 平山 英明委員
 森 たかゆき委員
 いながき じゅん子委員
 小宮山 たかし委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 小林 秀明委員
 大内 しんご委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 経営室長 川崎 亨
 経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞
 都市政策推進室長 長田 久雄
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄
 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)、
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 尾﨑 孝
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
 都市基盤部副参事(交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 細川 道明
 書記 江口 誠人

○委員長署名


審査日程
○議題
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について
 中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 産業振興拠点の活用事業者の選考結果について(産業・都市振興担当)
 2 平成24年度第1回中野駅周辺まちづくり推進会議について(中野駅周辺まちづくり担当)
 3 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(案)について(中野駅周辺まちづくり担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の委員会における審査日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時01分)

 本日の委員会における審査日程についてお諮りいたします。
 お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進め、所管事項の報告の2番と3番は関連があるため一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 本日の審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 区役所・サンプラザ地区一体的整備について、中野駅周辺地区整備及び区内交通結節点周辺のまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けます。
 1番、産業振興拠点の活用事業者の選考結果についての報告を求めます。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 それでは、お手元の資料(資料2)、産業振興拠点の活用事業者の選考結果について御報告差し上げたいと思います。
 なお、本件につきましては、建設委員会が所管ということになってございます。あす、閉会中に開かれる予定の建設委員会に報告させていただくものでございますが、関連するということで、本日、特別委員会のほうにも報告させていただくものでございます。
 それでは、資料のほうに移らせていただきます。
 産業振興拠点、これは中野警察大学校等跡地地区、中野四季の都市地区におきまして開設を予定しておったものでございます。昨年度、整備活用方針をお示しをいたしまして、事業者募集をしたところでございます。その選考結果につきましての御報告でございます。
 1にありますとおり、選考の結果は該当の事業者なしというふうに決定をさせていただきました。
 選考経過につきましてです。簡略に書いてございますが、昨年11月に公募を開始してございます。当初、参加表明が6者ございましたが、実際、12月の一次審査の締め切りには4事業者からの応募を受けてございます。いずれも、審査の結果、合格といたしまして、二次審査に臨みました。二次審査も2月に締め切りまして、実際にはこの全4事業者の応募があったところでございます。その後、プレゼンテーション等を3月に行いまして、最終的な選考といたしまして、区の判断として該当者なしという決定をさせていただいたというものでございます。
 その理由でございます。2番に記載してございますが、当初より整備活用方針でお示ししましたとおり、都市型産業、ICT・コンテンツ産業の集積・創出、これを促進する拠点ということを区は想定しておったわけでございますけれども、こういった機能を十分に発揮・展開し得ると認められるものに至らなかったということでございます。
 なお、今後の対応でございますが、活用と選考の方法につきまして現在も検討しているところでございますが、早期の拠点開設を目指しまして、検討を進めてまいりたいというふうに思ってございます。
 簡略でございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
いでい委員
 このことについては、昨年の第3回定例会で報告があって、11月から公募をやってという話でいろいろ進めていただいてはいたんですけれども、公募の開始が、結局、結果からいうと、最終選考で該当なし、それでこれから早期に展開していきますよということですけれども、準備の期間というものが短かったのではないかというのが一つ。あと、区が考えているものと民間の事業者さんたちが望まれているものとの乖離があったのではないかというのがもう一つ。
 私も第3回定例会の中では質問させてもらいましたけれども、相当程度の大きな事業体でなければ活用するのはちょっと難しいのではないかなということがあったんですけれども。結果としては、選考が該当なしということになったんですけれども、今回、この建物は、いついつまでにでき上がりますよ、いつからこういうふうになっていきますというのがわかっている中で、区として、最終選考はありませんでしたというだけではなくて、ほかに何かありませんか。
 何か、今の報告を聞いていると、該当しなかった、事業者さんたちのプレゼンもあれで、該当しなかったというところしかうかがい知れませんけれども、区として、もうちょっとこういうところが必要だったのではないかなというところはありませんか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 今、御指摘いただきましたとおり、応募いただいた四つの事業者の提案等につきましては、今回外部の専門家による評価等も経て審査を行ったところでございました。その専門家の指摘の中でも、今回の企画提案が多岐にわたったと、幅広かったということ、それから中野区でやる意味があまり感じられない、通常の企業の活動の中にとどまりがちなものが見受けられたといったような御指摘がございました。そういった点からいたしますと、活用方針の中でお示しをしました中核機能として6点ほど挙げさせていただいて、公募したわけでございますが、その6点の中核機能のいずれかに該当して応募してくれという企画、公募要領だったわけでございますが、専門家の御指摘では、そういった機能について、むしろ全体的に発揮させるというようなことが区の意図としては合致するのではないか、それらの点を踏まえますと、十分に区の意図が応募者サイドに伝わり切っていない、理解されていない部分もあったのではないかというような御指摘がございました。この辺につきましては、そういった御指摘も踏まえて、改めての活用方法、施行方法のほうに反映をさせていきたいということで、現在、区のほうとしては検討しているところでございます。
いでい委員
 あと、どういった広報の仕方をされたかわかりませんけれども、その周知のところももうちょっと工夫をしていただかなければ、また同じところに同じ情報を流して、よければ応募してくださいよというようなものではなくて、幅広く、コネクションだとかいろいろなものを使いながらやっていけるようなところにも御案内をしていかないと、また、何回やっても同じことになってしまうのかなということもあります。また、外部の評価の方の御意見も大変大事なんですけれども、区がどういうふうにしていくんだよということがあまり明確でなかったので、多岐に広がってしまったのかなと思いますので、今後、スケジュール、今ちょっと教えてもらえるなら教えていただきたいんですけど。前回は11月に公募を開始しましたということですから、募集の期間が1カ月程度ですかね、2カ月程度ですかね。今後はどういうふうにしていくのかも教えてください。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 先ほど御答弁させていただいた昨年の公募の中で、中核機能とした6点ほどの機能、こういったものにつきましては1者ではなかなか難しいと、区といたしましては、そこから民間の活力、先駆的な専門的な活力を発揮していただいて、いい提案を受けたいと思ったわけでございますけれども、かえって幅広かったがために、焦点が十分絞り切れなかったのではないか、こういったような反省点も検討としては浮かんできてございます。
 したがいまして、区のほうが、委員、御指摘のとおり、どういう機能を発揮させたいのかについては、より明確にさせて、むしろこういった中核機能の1から6を十分に総合的に発揮させるほうがいいのではないかと、そのほうが区の目的にかなう可能性もあるのではないかといったようなことも含めて検討してまいりたいというふうに思ってございます。その場合、1者ではなかなか難しいとなれば、ある程度企業の連合体といったようなものも想定した募集、そういった必要性もあるのではないかといったような、やはりこれも専門家の御指摘もありましたものですから、そういった可能性についても検討の中に入れてまいりたいというふうに思ってございます。
 また、委員、御指摘のありました募集の期間につきましても、そういった、より明確にして、どのような形で選考していくのかというようなことを踏まえまして、一定の公募期間については、前回よりも長い期間を設ける方向でスキームを立てていきたい、このように思っているところでございます。
平山委員
 大変残念な報告で。でも、引き続き頑張っていただかないと、長い間あいてしまうことになってしまいますよね。どのぐらいあいてしまうというふうに今考えられているんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 具体的には今検討中でございますけれども、先ほどの御答弁で申し上げましたとおり、改めて活用のあり方、それからそれを活用するに当たってどのような受け手側の状態にすればいいのか、そういったことについて現在検討しているところでございます。
 募集期間は一定の期間長く設けていきたいと思ってございまして、その辺のスキームとあわせてスケジュール立てをしてまいりたいというふうに思っているところでございます。
平山委員
 スケジュールはこれから決まるということなので。ただ、先ほどからの御答弁を聞いている限り、一定期間のこの期間をとるわけですから、何とか年度内かなというぐらいの感じかなというふうには受け取れるんですけど。これ、そもそもこの場所で区がこういった事業を行うというこの目的と、どのような効果をねらっていらっしゃったのかというのを改めて確認させていただいていいですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 これにつきましては、この一帯の開発の段階からお話を詰めさせてきていただいたところでございます。この警察大学校等跡地地区につきましては、一つの業務振興拠点といったような位置付けをさせていただいておりまして、産業集積を図る。また、区のほうといたしましては、10か年計画等におきまして、いわゆるICT・コンテンツ、都市型産業を一つの経済活性の牽引役にしていこうというような考え方がございました。そのようなことから、この開発に当たって拠出をいただきます業務商業施設の一角をお借りして、そこを拠点として、区内経済活性、特にICT・コンテンツ、都市型産業の集積、促進を図る機能、これを民間活力で発揮していただくようにしようという目的で始めたものでございます。
平山委員
 そういう目的を持っていらっしゃって、昨年度のうちに業者を決めて、今年度からそういった事業をという予定だったんですけれども、それが大幅におくれるということになって、どのような影響があるというふうに想定されていますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 建物の竣工、借り受けるビルの竣工とあわせてオープンをしたいということで数年前より検討してきたわけでございますけれども、今般の結果を受けまして、一定期間、開設がおくれると。これにつきましては、既に業務商業施設のテナントも決まっている中で、早く開設をして、産業振興の活性化拠点という形でPRもできるようにしてまいりたい、そのことによって、さらなる産業集積等を図るようなことにも貢献したいというふうに思ってございますが、この点、ちょっとおくれざるを得ないというふうに思ってございます。
平山委員
 結構いい場所だったりもするわけじゃないですか。そこがぽかんとあいてしまうのもどうかなという気もしていますので、頑張っていただきたいなという意味も込めて。
 この一次審査と二次審査というものをやられたわけですよね。その後に最終審査があった。その最終審査というのは、二次審査が終わった後の結果ということですか。その一次審査の段階では、4事業者とも残った。二次審査で四つともだめだったと。これ、一次審査と二次審査の違いってどのようなものなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 一次審査におきましては、このときに、外部評価員に点数評価、書類選考していただいたわけでございます。その評価結果に基づきまして、優先的な二次審査への選考者を決めようというスキームで始めてございます。しかしながら、4人の専門家の評点がいずれも大差がつきませんで、なおかつ、100点満点に換算した場合、いずれもほぼ6割の評点を得ていたというようなことから、これは甲乙つけがたいと。おおむね3者前後を二次選考に送りたいというふうにしておったわけでございますけれども、絞り切ることではなく、二次審査までの段階に事業計画をより鮮明にしてもらう、あるいはその事業計画の収支等をより確かなものにしてもらう、その上で最終選考、二次選考しようというような判断から、一次選考を4者とも通過させたものでございます。
 それで、二次選考では、その区のほうで期待した機能が十分具体的に、あるいは魅力あるものとしてつくり込まれているかという点と、それから実際の現実性がある計画になっているかと、実現可能性がある計画になっているかと、この2点を中心に選考したところでございます。
平山委員
 これ、もし、一次選考で全部だめだという場合だってあり得るんですか。その場合、今回のこの公募に関してはこれで打ち切りで、また仕切り直しということになるんですか。例えば、一次審査で4者全部だめだったと。それとも、一次審査というのはそういうことは起きないんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 過程という――結果、振り返りということになってしまいますけれども、提案いただいた4事業者いずれにつきましても、中核機能の1から6に該当した計画提案にはなっていたところでございます。それについて、こちらは都市型産業、ICT・コンテンツ産業の集積・創出、これを促進したいというところを十分に計画の中に入れ込んでいただきたいという期待を込めたところでございました。一次審査の段階ではそういった期待を込められるという状況であったというふうな判断から、このようになったところでございます。
平山委員
 なかなか、この4者とも、先ほどはどれも60点ぐらいで甲乙つけがたかったと言われましたけれども、一次審査は難なくとは言わないのかもしれませんけれども、全部通過してしまって、二次審査やってみたら全部だめでした。一次審査が甘いのか、二次審査が厳しいのか。何でこんなことを言っているかというと、これは当初からのあれではないんですけれども、やっぱり同じようなことがあるわけなんですよ、区のこの公募の選定において。本当に、その一次審査の評価というのが現状のままでいいのかどうかというのは、今回、この公募結果を経られて、何か部内で検討されたりとか、庁内で検討されたりとか、そういったことというのはあったんですか。それとも、また同じような形で、同じような評価基準で、次回臨まれる御予定でいらっしゃるんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 今回は、事業コンペというような新しい試みをためさせていただいたところでございます。したがいまして、このコンペ、公募の事業補助も、一定のシンクタンクのほうにお願いして、具体的な審査基準の策定の補助、それから審査員の選考の補助、そういったようなことをしていただいたところでございます。通常のプロポーザルに加えまして、より専門的な視点ですとかを加えて進行していこうということでつくったスキームでございまして、そういった点では、一次審査におきましても可能性がある、期待できるといったような評価をいただいたところで、それのより進行した状態で二次審査を見てみたいといったような御指摘があったところでございます。そのような形で今回進めさせていただいたものでございまして、また他とはちょっと違うところがあるかなというふうに思ってございます。
平山委員
 いや、だったらなおさら、そのシンクタンクか何か入っていただいてやられたと。シンクタンクじゃないや――やられたということなんですけれども、外部のところが。それで、たまたま同じような評価の一次審査だった。たまたま同じような評価の結果が出るような、要するに提案があったと。二次審査に関しては、たまたま四つとも条件を満たさなかったということになるのかもしれませんけれども、中身を詳しくお聞きをしないと何とも言えないんですが、一次審査で、要するに、二次で全部だめになってしまうようなところが、一次は全部上がってしまうというのもどうなのかなという疑問がちょっとあるものですから、あえてお尋ねをしたので、もう1回、その外部のコンサルですか――のところと、評価基準等々についてもぜひ再検討をしていただければなと。中野区にとって一番いいところを選ばなければいけないわけじゃないですか。二次で明らかに落ちてしまうようなところに一次を通過させる必要があるのかどうかということも、何ていうか、この結果だけを見ると感じざるを得ないような部分もありますので、あえてお伺いをしましたけれども。それはそれで、要望とさせていただきます。
 先ほど、ここの、いわゆる本来貸し出しを行う予定だった空間が長らくあいてしまうかもしれないと。ただ、スケジュールに関してはまだ何とも言えないというお話をされていたんですが、これは確認なんですけど、その間の、これ共益費だけは発生しているわけですよね、光熱費等々はかからないとしても。その間の暫定活用というようなものというのは、今のところどのように考えられていますか。検討されているかされていないか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 区のほうがこの部分につきましては借りるわけでございまして、その契約締結に向けて現在オーナーサイドのほうと協議等を進めさせていただいているという状況でございます。つきましては、今後の暫定活用といったことにつきましても検討していく必要があるということで、現在、検討を進めているところでございます。
平山委員
 最後に一つだけ。ほとんど要望のような話なんですけれども、もう当然そういうつもりでいらっしゃると思うんですけれども、とにかく、来年25年度はもう大学とかもできて、このまちが本当に動き出していくわけですから、そこには何とか、中野が目指すような形の事業がそこで展開されているような状態に持っていかないといけないわけですから、今までもそうでなかったと思うんですけれども、今まで以上に積極的に、待ちの姿勢ではなくて。だって中野区がここでこういう事業を展開したいと思っているわけですから、本来だったら自分で足を使って探しに行くということだってあってしかるべきだと思いますので、そういう姿勢で臨んでいただきたいなと思っていますけれども、いかがでしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 他の質問でもございました。区のほうといたしまして、この拠点を使って、ICT・コンテンツ産業を一体どのようにしていきたいのか、なってもらいたいのか、この辺についての企画をよりはっきりさせていくことがまず第一と思ってございます。その筋に沿って、関係するところには手を尽くして、この拠点開設に向けて努力してまいりたい、このように思ってございます。
むとう委員
 では、改めて、区が想定していた六つの機能というものをもう一度教えていただけますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 活用方針で先般報告をさせていただいたものでございます。
 1点目は、コンテンツ等のデータ収集といったような機能、2点目につきましては、そういったコンテンツを産業化していくような機能、3点目といたしましては、クリエイターと事業者のマッチングをするような機能、4点目といたしましては、事業拡大、海外展開を促進するような機能、それから5点目といたしましては、コンテンツ産業のすそ野を広げていく、理解を広げていくような機能、最後6点目が、当該機能について全般的にPRしていく機能、以上6点でございます。
むとう委員
 なかなか私も理解しがたい分野なのでよくわからないんですけれども、こういう機能を持った事業者がそこに来ていただくことによって、その事業者は具体的にはどういったことで営業になっていくというか、利益を上げていくことになるんですか、こういう業種というのは。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 例えば、データベース、ポータルサイト的なものをつくるというようなことであれば、そのコンテンツの利用料といったようなものであったり、場合によっては公告等の収入、そういったものが考えられるところかと思ってございます。
 それから、クリエイターと企業者をマッチングするという場合には、その登録料とか手数料といったような収入、そういったようなものですとか、それから、事業拡大する場合には、そのコンサルですとか、専門的なアドバイス等の収入、そういったものが考えられると思ってございます。
むとう委員
 いずれも中野区の産業振興ということに寄与していただきたいわけですから、マッチングですとかさまざまいろいろするのは、区内の業者の中ということなんですか。区内の中で事業展開をしていただくということでなければ、区の活性化にはなっていかないと思うんですけれども、それはどういった部分でしょうか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 公募要領の中でも、区内経済の活性化に資すると――ICT・コンテンツ産業の活性化を通じて区内活性化に資するといったようなことで、用途を制限して募集をしているところでございます。
むとう委員
 今伺っていると、割と明確な感じがちょっとするんですけれども、なかなか区が明確に示し切れなかったということで、今後はもっと明確にするための検討をするということなんですけれども、この機能をもっと明確というのは、具体的にはどんなイメージを持っているんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 先ほどお答えした6点につきましては、その当時の公募の仕方といたしまして、このいずれかの機能について、この拠点で発揮をしてもらいたいといったようなスキームで募集しておりました。先ほども御答弁させていただいたとおり、評価委員等の御指摘等も考えますと、むしろ区のほうとしてはこういった都市型産業の集積・創出の促進をするためには、1から6の機能について総合的に求めていくべきではないかというような観点もあるように考えてございます。そういったことでは、この6点の機能については継続して区としては追求していく。ただ、それにつきましては、企業何社かが協力してこれを発揮できるような、そういったスキームが考えられないか、そんな点も検討してまいりたいというふうに思ってございます。
むとう委員
 はい、わかりました。審査に当たっては外部のコンサルタントにお願いしたとかということだったかと思うんですけれども、今回、この公募から審査の過程の中で、区がかかった経費というのは幾らなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 この事業募集の業務補助委託経費で約70万円ほどかかってございます。
大内委員
 3の今後の対応のところがあまり書かれていないので、できたら早い時期に示していただきたいなと思います。
 それと、東棟と南棟というのかな、両方あるでしょう。あれを今まで一緒に貸すというイメージで一生懸命やっているんだけれども、この間見学しても、二つの建物というか、同じ二つの部屋を同じ会社がどういうふうに使うのかなと。全然、やっぱり利用の仕方が違うんじゃないのかなと思うので、できたら、その同じ会社が二つ借りるのが一番いいんだろうけれども、場合によっては、南棟と東棟、違う会社でも仕方ないのかなということも、ぜひその検討の中に入れていただいたほうが。あれ、でき上がってやっぱり見てみるとちょっと違うんだよね、機能的に全然。それを中野としては、あくまでも一緒といっていたんだけれども、場合によっては、別々の事業者に貸すということも、ぜひ今後、検討課題に入れていただきたいなと思います。どうですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 まず、検討につきましては早期にまとめまして、議会のほうに報告をさせていただきたいというふうに思ってございます。
 委員、御指摘の南棟と東棟、これについては立地等も違ってございますので、前回の4者の提案の中でも、それなりの特色を変えての活用案というようなことも一定示されておりました。委員、御指摘のとおり、やはり違った使い方ということは、業者サイドのほうも考えられるところなのかなというふうに受けとめたところでございます。先ほど御答弁させていただきました、一定の得意とする企業が集まって受けるといった場合には、なおさらそういったような別々の特色を出す使い方も可能になるのかな、そんなことも含めて検討してまいりたいというふうに思ってございます。
かせ委員
 議論の中で出てきましたけれども、そのICT・コンテンツ産業という中で、非常に矛盾みたいなものを感じるんですけれども。いわゆるICT・コンテンツ産業というものは、ここに特定しなくてもどこでもできるんだと、そういうことが今度の審査の中で影響を受けていたということなんですが。そうおっしゃいましたよね。だから、いわゆるIT産業というのは場所はどこでもいいわけですよね。小さな事務所があれば済んでしまうわけでしょう。それで、これが、ここでこういう事業を展開したときに、その大きな産業のネットワークといいますか、中野の産業にどう影響してくる、どれだけの影響が出るかということがちょっと疑問なものですから、その辺を説明していただきたい。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 先ほどの御答弁の中で、ここに特定しなくてもいいというようなことで申し上げたわけではございませんで、提案いただいた企業の企画案の中は、自社の活動をこの場所を借りてやるといったような企画にとどまるものが見受けられたと、区内の産業との連携、関連について十分展開していない企画もあったというような委員の指摘だったという意味でございます。
 IT関連の事業所についてはどこでもいいかといったような御指摘がございましたけれども、必ずしもそういうわけではございません。もちろんネットを使ったりという形でお取引等、お仕事されるということは、非常に幅が広いわけでございますが、実際に企画提案をする際に、やはり近くで顔を合わせて協議をする、交流をするといったようなところから、さまざまな新しい事業やアイデア、商品やサービス事業モデルといったものが出てくるというようなことは、これまで業界の方々からも聞いているところでございます。そのようなことでいきますと、この産業振興拠点をつくることで、さまざまな企業が集積をしてくる、あるいはその事業者が集積をしてきて、マッチングを図っていくですとか、アイデアをここから発出していくとかというようなことが期待できる、そんなようなことから、この中核機能を掲げさせて募集をしたというようなものでございます。
かせ委員
 実態はどうなんでしょうか。ICT・コンテンツといいますと、コンピュータや、それからグラフィックであるとか、いろいろ含まれるでしょうけれども、それは現在既にいろいろなところに拠点がありますよね。練馬のほうにあるとか、それから中央線沿線の三鷹のほうにあるとか、いろいろなところにそういう関連の事業が今でも散在しているじゃないですか。それが、中野区にこういうものができた場合に、そういった産業が中野に集積するというふうに、そういうふうに考えていいんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 この拠点をつくることによって、一つの、中野に集積をしてもらうためのインセンティブにしていくというような考え方でございます。この整備活用方針を、昨年、委員会報告をさせていただいた中でも、都市型産業、ICT・コンテンツ産業の集積にとって、ハード面、ソフト面、両面でインセンティブとなるような施策を区としては考えていきたい。その一つとしての産業振興拠点であるというようなことでお示しをさせていただいたところでございます。
伊東委員
 先ほど平山委員の質問にありましたけれども、残念な結果で、ちょっとスケジュール的に延びるということで、ただ、この拠点のスペースを遊ばせておくというのはもったいないという部分で、暫定活用ということで検討を進めていかれるようなんですけれど。正直申し上げて、この中野駅周辺のまちづくり、目まぐるしく変わる中、また新たな産業がどんどん流入してくる中といえども、まだまだ知名度というのが高いとは言えないのではないかなと思う部分があります。せっかくしばらくの間、暫定活用しなければならないということであれば、あいたスペースがあるから何かに利用しようという消極的な姿勢ではなく、全庁を挙げて、このスペースを活用して、このまちづくりを積極的にPRしていく企画等を検討されたほうがいいのかなと思うんですけれども、この辺は、全庁挙げて取り組むという考え方はあるのかな。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 庁内の検討機関のほうにも、この活用のあり方について検討を上げさせていただいているところであります。委員、御指摘のように、このエリアにつきましては、この場所を借り受けるときもそうなんですが、産業振興と公共利用、地域活性化に使うというようなことで借り受けることになってございます。にぎわい軸ですとか産業拠点、産学公の新たな学問の地といったような位置付けになろうかと思ってございますけれども、暫定的な活用においては、そういったことも幅広く検討すべきこともあるかというふうに考えているところでございます。
伊東委員
 鋭意取り組んでいただきたいと思います。
 それと、先ほど六つの機能を求めて、提案を募集したということだったんですけれども、仮にこの六つを超えるような新たな発想を持つ魅力的な提案が出てきた場合にどう対応されるのか。その辺のお考えはどうですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 この六つの機能を区のほうとして設定するに当たりましても、区内のICT・コンテンツ関連の事業者と商業産業界のほうからも若干ヒアリング等をさせていただいて、あるいは専門家等にも打診をして、決めさせていただいたところでございます。もちろん我々の中でまだ十分に想定し得ないものもあり得るかと思ってございますし、ICT・コンテンツ産業の集積・創出の促進に資するものであれば、大いに新たな工夫、御提案は、民間の発想で得ていきたいというふうに思っているところでございます。
伊東委員
 もう一つお聞きしたいのは、今セントラルパークイースト・サウス、二つの大企業が進出を表明してくださっています。これからまだ、それでも全体としてはまだ70%ぐらいはあいているのではないかなと思うんですけれども、逆に、そのセントラルパークに進出してくる企業が独自の事業の中で、デモスペースとして、先ほどの六つの機能プラスアルファかもしれないけれども、それに合致する目的で、このスペースを、拠点のスペースを活用したいということがあった場合に、その辺の考え方はどうなんですか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 現在、改めてその活用のあり方、選考のあり方についてを検討しているところでございます。今、御指摘をいただいたことにつきましても、どのようなことが可能になるのか、想定し得るのか含めて検討してみたいというふうに思います。
伊東委員
 やはり世の中目まぐるしく変わる中で、我々が想像もつかないようなものをどんどん打ち出していかなければ、あらゆる国際間競争を勝ち抜いていくことができない時世にもなってきている。だから、想定の範囲内で事がおさまることはないということを十分肝に銘じて、そういうものが出てきた際の対応をどうするか、しっかりと、柱が揺らぐことのようなスタンスをとりながらも、ぜひその辺は前向きに活用に向けて取り組んでいただきたいと。これはお願いにしておきます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、2番、平成24年度第1回中野駅周辺まちづくり推進会議についてと3番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(案)については、審査日程の協議の際、確認したとおり、一括して報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 それでは、2番目の報告事項、平成24年度第1回中野駅周辺まちづくり推進会議について、御報告をさせていただきます。(資料3)
 この平成24年度第1回推進会議につきましては、4月24日、10時から12時で開催をいたしました。場所は、議会棟第1委員会室です。出席者は、委員32名のうち25名の参加ということでございました。会議のテーマは、グランドデザインVer.3の策定についてということですが、前回の特別委員会で御報告をさせていただいた素案を会議にも提示をさせていただいたところでございます。資料のほうが、黒に白抜きで別紙1、これは素案そのものでございます。また、黒に白抜きで別紙2、こちらは素案の内容を説明用にスライドで示したものとなっております。これをもちまして会議では説明をしたところでございます。そして、黒に白抜きで別紙3、こちらが前回会議の議事要旨ということになっております。前回の会議をもちまして、この推進会議は最終回という位置付けになってございます。最終でございますので、区の委員以外の委員皆さんから、一言ずつ御意見等々をいただくような、そんな形になっております。
 別紙3の内容を幾つか御紹介をしていきたいと思います。
 まず、委員3の方です。こちらは、南口のまちづくりについて、特に千光前通りに続く坂道、高低差の解消に向けて、橋上デッキやユニバーサルデザインなど期待をしているといった御意見でした。
 委員4の方です。こちらは、南口駅前広場の早期の整備、それと商店街の繁栄につなげてほしいといったような御意見をちょうだいしているところです。
 ページをめくっていただきまして、2ページです。
 委員5の方です。こちらは、中野区は若い世代が多いといった特徴があったんですけれども、その若い世代が流出しているんではないかといった御意見がありました。若い世代にとどまっていただいて、もっと中野をふるさとに感じてほしい。そのためには、若者をとどめて回遊させる仕組みづくり、これを商店街だけではなくて行政も対応を考えてほしいといった御意見でした。
 委員6の方。こちらは、やはり防災対応、ソフト面の重要性を訴えておりまして、やはり行政のほうの誘導で基本的な方向性は持っていってほしいといったような御意見でした。それに対して座長がコメントを入れております。防災というものをもっと暮らしに密着した、防災文化というようなとらえ方だともっと身近になるのではないかといったコメントをいただいているところです。
 続きまして、委員8の方です。こちらは、区役所と体育館の最適配置、これが急に出てきた、それは何でなのかといったような御質問でした。これにつきましては、中野四季の都市(まち)で、四季の森公園が、これが拡大できるようになったということを受けて、それにすぐ続く東側の活用、これが現行の計画の区役所ということが本当に最適かどうか、その他の可能性も区全体の防災性を高めるといった観点からも再検討していきたいといったようなお答えをしたところでございます。
 続きまして、3ページ目でございます。
 委員11の方です。こちらの委員からは、ハコモノが完成しても、それでまちづくりが終わったというものではなく、ソフトの基盤づくりが大事だという御意見です。また、企業につきましても、特に事業継続性とか防災対応、これに非常に企業は関心が高いんだと。自分たちの社員だけではなくて、まち全体を守ろうという方向に意識が変わってきているのを感じていますといった御意見をちょうだいしました。
 次の委員12の方です。こちらの方も、地域の方々とどう連携を図っていくのか、これを一番重要に考えていきたいといったような御意見をちょうだいしております。
 続いて、委員13の方です。こちらは、素案の中の一番最後、まちづくりの展開の中で、囲町のスケジュールがまだ具体的な段階として示されていないけれども、ほかのプロジェクトよりも早く進む場合もあるというふうに考えてほしいといった御意見でした。
 続いて、委員15の方です。こちらの方は、中野駅周辺は110ヘクタールというような範囲どりをしてございますが、例えばサンモール・ブロードウェイから、もっと北のあいロードあるいは新井薬師前駅方面への商店街をつなげていくことができないかと考えている。哲学堂など、そういった文化財を生かすようなまちづくりを考えたいといった御意見をちょうだいしております。
 続いて、4ページでございます。
 委員16の方です。こちらは、情報環境と、あと防災についての御意見をちょうだいしております。三つ目の■のところです。防災は非常に重要だと、中野駅周辺が災害時にあっても情報環境が早期に復旧できるというようなまちであれば、企業も中野に集まってくるのではないかといったような御意見をちょうだいしました。
 また、委員17の方です。こちらも、中野を世界じゅうから注目されるような素敵な場所にしてほしい。例えば、日本の武道のよさは世界から注目されているから、大きな大会ができるような体育館があるといいのではないかといった御意見でございました。
 それと、委員18、19の方です。この両委員からは、やはりこれからまちづくりがいろいろな段階に進んでいきますが、例えばその都度都度、工事中等であっても、安全とか歩きやすさには十分に配慮をしていただきたいと、そういったような御意見をちょうだいしたところでございます。
 続いて、5ページ目であります。
 ここで区のコメントを入れております。このグランドデザインVer.3では、20年間の期間を想定しているところです。この中でまだまだ描いていかなければいけないことはたくさんあると。これまで進めてきた土台を踏まえて具体化していくのはこれからなんだということで、さらにそれを進めていく中で皆さんからいろいろな御意見をちょうだいしたいといったコメントを入れております。
 そして最後、副座長のコメントです。中野四季の都市(まち)の開発が一定進んでおりまして、いわばまちづくりの第1ステージが具体化してきた、そんなタイミングではなかろうかと。大事なのは、その第1ステージの効果で中野の文化・産業をいかに発展させるか、防災性の高さを周囲にいかに波及させるかということが大事だろう。それともう一つ大事なのは、次のステージをいかに誘導するかということで、行政が財政的な裏付けを持ちながら、具体的なスケジュールを明示する必要があるんだろうといったコメントをちょうだいしております。
 そして最後が座長からのコメントです。この20年間の間には、東京都の中でもいろいろなまちが、いろいろなまちづくりあるいは開発が進んで姿がはっきりしていくだろうと。その中で、中野もちゃんとまちづくりを進めて、東京都の中での位置取りをしっかり考えていく必要があるのではないかといったコメントでございます。
 また、最高レベルの生活空間といったような言葉もこのグランドデザインでは活用しておりますけれども、そこで言う最高レベルというのは、中野で生活することが幸せだと言えることではないかと。まずは、住んでいる人がいい暮らし、生活をすることであれば、外からも人が集まってくるような魅力的なまちになるんだろうといったコメントをちょうだいしているところでございます。
 この推進会議の報告については、以上でございます。
 それでは、引き続きまして、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3(案)について御報告をさせていただきたいと思います。(資料4)
 まず、最初の頭紙をごらんください。素案に対しまして意見交換会を実施いたしました。都合3回やっております。4月19日(木)、夜間に中野区役所、そして21日(土)、午前に野方区民活動センター、午後に鍋横区民活動センターで行っております。参加人数は、この3回を通じて、延べ41名という御参加をいただきました。また、後ほど電話で意見を寄せてくださった方も1名いらっしゃいました。そして、主な意見は別紙で取りまとめております。
 まず、この資料ですけれども、この別紙1というのが案そのものの冊子というふうになっております。そして、別紙3のほうなんですけれども、こちらに両面で素案から案への変更点を取りまとめております。まず先に、変更点のほうをお話をさせていただきたいと思います。この別紙3と本体を照らし合わせながら御確認いただければと思います。
 まず、第1章の3ページですけれども、これは文言修正ということで、素案では、改定までの経緯の中で、「来るべき震災に備えて」というところを、「来る」の中に「た」を加えているといった修正です。
 それと、5ページです。基本的な考え方の中で、素案の段階では「主な価値軸」という言い方をしておりましたが、今回の案では「主な」をとっているといった修正をしているところでございます。
 それと、7ページですけれども、これも細かな文言修正で、「これまでの中野のまちの強みを生かし」といった文言の修正といったレベルでございます。
 続きまして、第3章の内容でございます。まず、本体、22ページをお開きいただけますでしょうか。
 こちらは、中野駅地区整備の関連記載でございますが、素案の中では、現北口駅前広場に関しての吹き出しの説明をつけてございませんでした。今回は右側のほうに、北口駅前広場ということで、吹き出しの説明を加えたという変化がございます。
 続いて、28ページです。こちらは、中野三丁目の整備方針でございますが、三丁目については文化的なにぎわいと暮らしの調和というテーマを掲げておりました。ただ、素案のときでは、文章の内容が「にぎわい・文化のまちなみ」といったところで、そのテーマとの言い方が違うのはどうかといった御意見をちょうだいしていまして、2カ所、「文化的なにぎわいのまちなみを」ということで修正をしているところでございます。
 続いて、この別紙3の裏面をごらんください。本体では30ページになります。
 こちらは、中野二丁目地区の整備方針の記載でございます。もみじ山地区及び千光前通り周辺、住宅街区という30ページ下のほうの固まりですが、素案のときは、「駅や北側へのアクセス経路の整備や」と書いていたところを「中野駅や中野五丁目側へ」ということで、正確に記載をし直しているという変化がございます。
 また、33ページを引き続きごらんください。
 道路ネットワークの考え方でございます。この中で、めざすべき姿の内容を素案の段階ではやはり非常に道路ネットワークは大事だということで、道路や交通環境の考え方の書き込みがまだ弱いのではないかといった御指摘を前回委員会でいただいたところです。今回は、そこでの内容を四つほどのセンテンスで少し掘り下げた記載をさせていただいております。1点が、「ユニバーサルデザインによる道路環境が整備され」といった表現を加えています。二つ目の項が、「公共交通機関によるまちへのアクセスが向上している」といった表記をしております。また、3点目で「道路ネットワークによってスムーズな交通環境となっている。」、こういう記載を追加したという変化がございます。
 以上が素案から案への変更点ということです。
 それと、この冊子の中で差し込んでいるベース図、これにつきましても、素案の段階ではかなり粗いものになってございましたが、この案では少しクリアなものにしているといったような変更もございます。
 以上が素案から案への変更点でございました。
 ここで、資料の別紙2をごらんいただけますでしょうか。この意見交換会でちょうだいした意見と、それに対する区の回答・見解というものを取りまとめてございます。
 まず、区分といたしまして、一番冒頭には、全体に関するもの2点挙げております。
 まず、1番の御質問は、10か年の考え方とどこが変わるんですかといったものでした。基本的な考えに変更はございませんが、新しい要素として、駅ビルの誘導、区役所や体育館の配置の再検討、こういったものがあるというお答えをしております。
 また、2番目の御質問は、予算、財源のことが全く触れられていないけれどもという御質問です。基本的に、グランドデザインはまちづくりの指針ということで、こういった数値は示しておりませんが、事業が具体化して、その都度お示しをしていきたい。また、基本的には、基盤整備を行う際には、国や都の補助金、基金等の特定財源を確保して、極力一般財源の負担を少なくしていくんだといったような見解を持っているところです。
 続いて、3番目の御意見は、第1章、基本的な考え方に関するところでございます。公民協働とあるけれども、これはどういうことかといった御質問でした。タウンマネジメントの取り組みといったようなところで御回答を差し上げているところです。
 4番以降は第2章に関するもの、将来像と実現の戦略、この内容についての御意見、御質問でございました。基本的には、最先端の業務拠点や最高レベルの生活空間にかかわる内容が多かったかと思います。
 例えば、5番目の御質問です。「周辺地域と調和のとれた開発による住宅の集積」とあるが、高層マンションがそれにふさわしいのか。景観に配慮されているとは思えないといった御意見です。これに対しましては、新たな住宅供給、この際には、さまざまな世代に対応した住宅を誘導していきたい。また、地区ごとにふさわしい中高層の集合住宅といったものが想定されるけれども、空地を設けるなど、周辺との調和も考えていきたいといった御回答を差し上げています。
 また、6番の方も、こちらは、中野四丁目には大きな箱モノができて環境が悪化した。周辺との調和をどう考えているのかといった御意見でございました。こちらの方は、中野四季の都市(まち)のことをおっしゃっているところがございまして、こちらにつきましては、公園、道路の整備、緑化や公共空地によって環境配慮を十分し、調和はとれているといったような御回答を差し上げております。
 ページをめくっていただきまして、2ページ目です。
 9番以降が第3章、各地区の整備の方向性にかかわるものでございます。
 例えば、この中の13番の御質問、中野四丁目西地区は住宅地だけれども、住民の立ち退きが必要となるような計画なのかといった御質問をいただきました。この中野四丁目西地区につきましては、「周辺の土地利用の整合」といったような表記をさせていただいているところですが、住民立ち退きというようなお話ではない。ただ、駅に近い好立地ということを踏まえた、用途を見直すことが考えられるのではないかといったお話をしています。ただ、その際には、例えば地区計画を導入する際にも、十分、地域の方との協議あるいは同意が前提になるといったような御回答を差し上げております。
 続いて、14から16までの三つは、区役所・サンプラザ地区、これに関する御質問でございました。
 例えば、14番は、この地区一体的整備、これは区民には伝わっていない。具体的に伝えてほしい。あるいは、16番でも、中野におけるサンプラザは非常に大事だから、位置付けをどうするか考えるべきだといった御質問、御意見でした。この街区につきましては、道路のつけかえを含め一体的な再整備を検討していきたいというふうにしておりまして、今後、整備基本構想を取りまとめていくといったような御回答を差し上げているところです。
 続いて、17番から20番までの御質問は、道路や歩行者、交通環境に関する御質問、御意見でございました。
 例えば、17番の御質問。これは、サンモール・ブロードウェイ商店街は非常ににぎわっている。自動車の交通をとめて歩行者空間、これが大事なのではないかといった御質問、御意見でした。基本的には、歩行者優先、公共交通指向のまちづくりをしていく、また、歩行者が安心してお買い物していただけるようなまちを目指したいといったような御回答を差し上げているところです。
 続いて、3ページでございます。
 21番から23番まで、こちらは区役所、体育館への再配置に関する御意見、御質問でございました。
 この中でも例えば22番の方、区役所と体育館の配置を再検討ということだが、基本的にどういうことを考えているんですか。これにつきましては、現在は体育館側の跡地に区役所を移転するという計画であるけれども、北側だけの配置ではなくて南側の可能性も検討していきたい。また、地域への経済的な効果といった側面をとらえつつ、区役所自体のあり方も検討していきたいんだということ。また、体育館につきましては、中野四季の森公園、これの防災機能をさらに高めるような観点も踏まえて再検討したいといったような回答・見解を持っているところでございます。
 続きまして、26番です。これは第4章の今後のまちづくりの展開にかかわる御質問でございました。26番の御質問は、中野駅地区整備の西側の南北通路、そのデッキ施設の完成は、これまでの計画では27年ごろになっていたけれども、何でその時期が延びているのかといったような御質問でございました。これにつきましては、今後の都市計画等の調整や設計・施工に要する期間、そういったものを想定すると、どうしても第2期の整備の完成は27年よりも少し後ろになってしまうだろうというお答え。ただ、それでも南北通路の整備、これは最優先に考えてまいりますといったお答えを差し上げております。
 続きまして、最後、4ページでございます。
 27番以降残りはその他ということで、いろいろな御質問、御意見をちょうだいしております。この中で、例えば31番の御意見、これは、3月5日号のAERAで、中野四季の森公園を含む避難所は非常に危険だといった特集がされていた。また、以前には、「噂の東京マガジン」等々にも否定的な意見が出ていた。こういったものも区民の意見の一つと考えてほしいといったような御意見でございました。これについては、その雑誌の記事につきましては、中野区役所一体、これは広域避難場所に指定されておりますが、安全な避難面積は確保されております。また、道路や公園、耐火建築物によって火災が広がるのをとめるといった機能も持っているということでございます。また、雑誌の記事については、定説化されていない推論によって読者の危機感をあおるのは許容できないということで抗議をしているところだといったような見解を持っております。
 最後、34番は、マンガ・アートコート、三丁目の桃丘小跡地の事業ですけれども、5年後のこれの展望はどうなっているのかといった御質問がございました。これについては、三丁目の駅直近地区、まちづくりの事業用地として活用してまいりますといった回答を差し上げているところでございます。
 以上が意見交換会でいただいた主な意見とそれに対する区の見解といった内容でございました。
 ここでもう一度、最初の頭紙のほうにお戻りいただけますでしょうか。
 今後ですけれども、この案につきましてパブリック・コメントの手続をしてまいります。意見の募集期間としましては、5月14日(月)から6月4日(月)、3週間をパブリック・コメント手続というふうに設定をしているところでございます。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
森委員
 まず、素案と案の関係について確認をさせていただきたいんですけれども、素案をもって今報告いただいたこの意見交換を開催した、それで、その意見も踏まえた上でつくられたのがこのVer.3(案)のほうという理解でいいですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そのとおりです。
森委員
 それで、意見交換会が、最後、4月21日に行われていて、その後、推進会議のほうは24日ですよね。このときの説明には素案のほうを使われているということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 推進会議は素案のほうを使いました。
森委員
 そうすると、じゃあ、この24日の推進会議の中で出てきた意見というのは、案のほうには含まれているんですか、含まれていないんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 意見交換会での御意見、それと推進会議で出された意見につきましても参考にさせていただきながら、案を策定をしたということです。
森委員
 わかりました。
 それで、推進会議は、この24日で最終だったと思うんですが、普通こういう会議体が役割を終えて解散をするというときには、最終答申とか、提案書とか、そういう最終的な成果物を出すというのがよく見られると思うんですけど、この推進会議についてはそういった最終成果物みたいなものはないんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 推進会議として何か最終成果品とか、そういった答申を出すといったような性格のものではございません。
森委員
 了解しました。
 このいただいている意見の中を見てみると、例えば委員10の方が、最後の最後の段階になって、何度読んでもどんなイメージのまちができるかわからないというようなことをおっしゃっていて、これは大変大きなことだと思うんです。推進会議に入られていた方が、最後でこういうことを言っていて、これからパブリック・コメントを始めるといったときに、じゃあ、一般の区民の方が、これを本当に読んでイメージつくのというと、すごく不安になってしまう意見なんですけど、この点についてどう受けとめられていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員10の方からは、確かに、イメージがわからないといった御意見をちょうだいしました。このときこの委員は、例えばどこかのまちのようなものなのかどうなのか、そういったところもなかなかわかりにくいといったようなことでございました。中野駅周辺のまちづくりは、最後、区のほうからのコメントでも入れておりますが、具体化していくのはまさにこれからで、一定の土台はつくられつつありますけれども、例えば今の時点でどこかのようなまちだといった途端に、それはまた陳腐化されるというか、まだそういった皆さんと一緒にこれからつくり上げていく部分がたくさんあるということで、そういった活動を積み重ねながら、具体的なこの中野駅周辺が、この目指すべき将来像に近づいていけるのではないかというふうに考えております。
森委員
 それから、例の区役所と体育館の位置の話なんですが、こっちの意見交換会の報告のほうの3ページ、22番のところで、「区役所の立地による地域への経済的な効果といった側面をとらえつつ」云々とあるんですが、区役所の立地というのは、経済的な効果といった側面を重視して決められるものというふうにこれだと読み取れるんですけど、そういう認識でよろしいんですか。私の認識としては、職員さんが当然2,000人超いらっしゃって、来庁する区民の方もいらっしゃって、区役所があるということは、そこのある程度経済的な効果というものも発生するんだろうとは思うんですが、それはあくまで副次的な効果で、基本的には、区役所というのは、高齢者の方でも障害者の方でもだれでも簡単にアクセスできるところにある、そういう観点から立地を決めるというのがまず基本にあるべきだと思うんですが、その点の見解をお聞かせください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この回答はこのような記載をしておりますけれども、やはり区役所の立地によって、委員がおっしゃるように、相当な人の出入りがあるとか、それに関連して周辺地域もにぎわいが出るだろうといった側面ももちろんあるだろう。ただ、それだけでその配置を決めるというものではなくて、この見解の中にも、そういった側面をとらえつつ、区役所自体がどうあるべきかといったことも考えながら、最適配置を検討していくというふうに考えているところです。
森委員
 そうやって説明をしていただければいいんですけど、これ、議会の資料として公開されるわけですよね。これだけ見ると、その経済的な効果というところだけどんと出てしまっているんですよ。そうすると、やっぱり区としては、経済効果を考えて立地を決めるのと、どうしても思われてしまうのではないかなと思いますけど、いかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まさに区役所の最適配置は、今後、具体的な検討をさせていただいて、その方向性、考え方を固めていくということでございます。それにつきましては、当然いろいろな方の御意見とか、区民の方の御意見等々もいただく場面が、当然のことながら出てくるということで、そういった中で区役所のあり方を考える、その区の考え方、何を大事にしているのかといったことは十分にお伝えをしながら進めていきたいと思います。
佐野委員
 御苦労さまでした。Ver.2からVer.3に至る過程がよくわかりましたし、御苦労だったと思います。それで、今、質問の中にもありましたが、参考にしながら案を作成していったということでしたよね、たしか意見交換会、それから推進会議。こういったところで出された意見をもとに、これからの案を決めていったというお話だったと思うんですけれども、今、これは印象で構わないんですけれども、いろいろ、今、その結果、主な価値軸を変えたり、正確な記載に変更したりという御報告がございました。それはいいんですけれども、所管の御担当として、いろいろ今まで携わってきた中で意見が出された、あるいは推進会議でこうあった、それをどのように取り入れて、一番印象的に残ったものは何でしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 基本的に素案から案へは、大きく内容自体が変わったということはないというふうに受けております。ただ、推進会議とか意見交換会で出された内容等々を聞きますと、やはり我々としては、四季の都市もあれだけできてきて、駅も動いてきて、実際に区民の皆様には期待がより大きくなっているなというところを実感をしております。片や、そういった期待から来る御意見、御質問に加えて、現状既にできてしまっていることに対してのやっぱり反対意見であるとか、そういったものもございますし、日常生活で気になっていることを、こういった場をとらえておっしゃっている方もいらっしゃるかなというふうに受けとめております。
 所管する我々といたしましては、やはりこれからもっときちんと着実に進めていくために、また、区民の皆様から期待も込めてこのような御意見をいただいているということで、よりしっかりと着実に進めていかなくてはいけないという思いを強くしているところです。
佐野委員
 今お答えいただいたように、やはりせっかく推進会議、これは5回ですか、おやりになっている。それから、意見交換会を今までやってきた。これからパブリック・コメントに移る。したがって、今までやってきたことの経験をどのように生かしていくか、そしてどのように取り入れていくか。100%取り入れていく必要はありませんし、また、反対に次ぐ反対の考え方もあるかもしれません。ですから、それは、仕分けをしていかなければいけないことは事実ですけれども、私が今まで聞いた中の推進会議の中で「あっ」と思ったことが幾つかあったんですよね。
 その一つは、前々回の推進会議で出された中で、障害者の方がたしか委員になっておりますよね。その方は、もう4月1日から公園はオープンしたわけですけれども、たしか、その前ですと3月26日の4回目が開かれていますね。4回目も意見を出されたと思いますけれども、障害者の立場からということでの御意見がたしか座長からあって、言われていたと思うんですけれども、自分たちは目が不自由なために見にくい部分があって、歩くことは何でもないと。普通ですと、ただ公園に、黄色ですか、何かこう、点字があって、そこを伝わっていけばいいんだけれども、いずれにしても、すぐ疲れてしまうので、いすを多くしてもらいたい、ベンチを多くしてもらいたいんだという意見を言ったわけです。4月1日に、私はオープンのときに行かせていただいて、見させていただいたけれども、全くそんな変わっていないんですよね、前とね。したがって、どのように取り入れていっていいか。いいか悪いかの選択の意見は、確かに難しいと思うんですけれども、その人の意見が正しいとは限らないと思います。ただ、私はそういう弱者の人たちが言った言葉というのは、やっぱり大切にしていきたいなと、私個人は思ったものですから、いいこと言ってくれるなと。また、座長がそういう人を指名して聞いたということは、そういう方たちの意見も取り入れてもらいたいという意味で言ったのではないかなと思うので、その辺についてはどうお思いになりますでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 前回の推進会議、それと、委員のおっしゃっている前々回の場面でも、障害を持たれている方の御意見、これは我々がやはり「なるほど」と思う点が多々あったかというふうに思います。それで、先ほどの町なかに腰かける場所をという御意見、貴重な御意見として受けとめているところでございます。ただ、それをすぐに公園で、じゃあ、何かできるといったところまでは、まだ現在は至っておりません。ただ、これから、それこそ駅地区をはじめ、いわゆる都市基盤を整備していく際には、そういった障害者の方が安全に御利用できるような、やっぱりそのユニバーサルデザインということは、今回Ver.3の価値軸にも入れてございますが、それをしっかりと、そのハード、それとハードだけではなくてソフトも含めて、全庁を挙げて取り組んでいかなくてはならないと、改めて感じているところです。
佐野委員
 今の意見を聞いて安心しましたけれども。要するに、せっかく発言をしてくれたことを無にしないように、できる限りしんしゃくしながら、だめな場合にはだめだということを、なぜだめなのかということを明らかにしていかないと、結果、推進委員として意見を述べたにもかかわらず、何も取り入れてくれないじゃないかというような風潮が起こっては、推進会議自体がマイナスイメージを受けてしまいます。
 したがって、だめなものはだめ、いいものはいいという、確かにおっしゃるとおりだと思いますのです、ですから、それはそれなりの理由を明確にして、その方にちゃんと御回答してあげるということが必要ではないかなというふうに私は思いました。
 今は今のでやっていただきたいと思います。
 それからもう1点、意見交換会の中で出されたということで、予算のことについて。これは1ページ目の2番目のところに書かれていますが、「予算や財源のことが書かれていないが、まず出処を考えてから動き出すのではないか」に対する回答にしましては、ほとんどこれ、一般財源ではなく、国の予算や何かをできるだけ引き出してやっていきたいというふうにお答えになったと思うんですけれども、まさにそのとおりなんですが、多分区民の方は、一般財源の中から出ていくのではないかなというふうに思っている方が、大勢の方がそう思っているのではないかと思うんです。ですから、それだけ区の負担が大きくなる。したがって、ほかの部分への一般財源の回し方が少なくなってくるというふうにとらえたのではないかなと、私はこの文章から推測したんですけれども。そういったことをはっきりと説明をしていかないと、なかなか理解できないし、今ここに書いてあるとおり、「グランドデザインは、まちづくりの指針を示したもので、予算や財源のことは書かれていないが」ということで、今はグランドデザインのためにいろいろな指針を示しているのであって、財源については、それから附帯的についてくるものであるからというふうなとらえ方をしてしまうと、全く誤解だけが生じてしまうような気がしたんですけれども、この辺は丁寧に、丁重に、御説明をしていく必要があるかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この資料では、やはり要約をして記載をさせていただいているところがございます。実際の御質問に対してお答えする際は、やっぱり「事業費がどのくらいかかっちゃうんですか、これだけいろいろなことが書かれているけれども」というようなことも踏まえてのこの意見でございました。事業費については、確かにグランドデザインでは触れておりませんが、10か年計画等で、その主なプロジェクトに想定される事業費というものを掲げておりますので、そちらのお話し等差し上げているところです。
佐野委員
 したがって、我々はわかるんですよ、今までの経緯があって、予算とか決算も踏まえているわけですから。国の財政的なものをできるだけ引き出したいと、そのとおりだと思います。ただ、一般の区民がそういうふうに思うかというと、なかなか我々とイコールにはならない。ましてや、担当の所管の方たちとの意見が一致するわけないんですよ。だから、その辺をはっきりと伝えてあげないといけないのではないかなというふうに思った次第です。
 それで、特に、お財布――財布というのは大切だと思うんですよ。それぞれ個人的に考えれば、区民の方は、財源が、もしかしたら区民税、都民税あるいは区の財源の一般財源から出ているのではないかなと思いますので、その財布はこうですよということを一言つけ加えてあげないといけないのではないかなという観点なんです。再三にわたって言わせていただいていますけれども、その辺についてはどのように今後説明をしていくつもりですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回の意見交換会ではこのようなやりとりをさせていただいているところですが、これからも引き続きいろいろな団体、いろいろな町会・商店街等からも、やはりグランドデザインについては説明をしてほしい等々いただいているところです。その際にも、やはりその財源とか事業費の規模、これは皆さん、一様に大変関心の高いというか、重要なことでございますので、これについては、委員、御指摘のとおり、丁寧に、現時点で示されている事業費であるとか財源の考え方、そういったものもあわせて御説明を差し上げたいというふうに思います。
平山委員
 素案から案になって、大変御苦労さまでした。一つだけ、この意見交換会のことで伺いますが、中野駅周辺まちづくりグランドデザインというのは、中野駅の周辺のある一定エリアのグランドデザインをつくりましょうということですよね。だけど、意見交換会は中野、野方、鍋横だから、真ん中と北と南で行われたんですかね。これ、3カ所で行われた理由は何ですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まず、区役所、これはまさに駅周辺の中心というか、駅周辺の要ですし、町の真ん中ということで、区役所はベースにあります。野方と鍋横につきましては、あまり北過ぎる、南過ぎるとしてしまうと、駅周辺のことについて、それぞれの地域の方の関心度合いがやっぱり違うのではなかろうかということで、それでも、この110ヘクタールだけの方ではなくて、少し関連する地域の方――北と南にお伺いしたいということで、この活動センターを選択をしたというところでございます。
平山委員
 結果として、41名が御参加をされたんですが、それぞれの内訳を教えていただけますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区役所のときには34名の方です。野方区民活動センターは7名、鍋横のときは、残念ながら御参加はございませんでした。
平山委員
 これ、2回出た方とかもいるんですか。そんなことはない。重複とかありますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区役所と野方の2回御参加いただいている方が、確認できるところで1名いらっしゃいます。
平山委員
 いや、私は北の人間でございますので、ぜひ北の意見も聞いていただきたいなと。そんな、北の外れに行っても関心を持っていないなんて言われてしまうと悲しいなと思いながら。まあ、そういうことはないと思うんですけど。要するに、ここ一体の周辺を起爆剤にして中野全体の活力を図っていこうとか、そういうねらいを持っていらっしゃるんですよね。この駅を中心として、今開発を進め、これから新しいまちをつくっていこうと。それは、30万区民のすべてのためだというふうに考えていらっしゃると思うんですけれども、これが現実なんですよね、住民の方の。ということをしっかりと受けとめて、先ほどから佐野委員もおっしゃっていましたけれども、中野が今、一生懸命取り組んでいることについて、ぜひ区民の方に。もちろん、まちができ上がってくれば、また話は違うんでしょうけれども、ただ、そうでない段階で、ここの中では、「いやいや、中野のために一生懸命頑張りますよ」と言っていても、やっぱり北と――南は最近行っていないからわからないんですけれども、ちょっと冷めていたりもするところがあるので、そこはしっかりとPRをお願いしたいと思いますし、目に見える波及効果というものも、やっぱり区のほうできちんと示していただきたいなというふうにも思っています。そうしないと、本当にこの一体の開発だけになってしまうという危機感を持っていますので。だって、数字として明確にあらわれてしまっているんですもんね。鍋横ゼロですから。よろしくお願いします。いかがでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この中野駅周辺グランドデザインで示している取り組み、これはハードの開発だけではなくてソフトの取り組み含めて、この駅周辺を区全体の一つのモデル地域としていこうと。その取り組みは、最終的には全区的にも広げていけるものは広げていきたい。おっしゃるとおり、その経済効果であったり、アピール度であったり、中野の存在感だったりは、この駅周辺のまちづくりを通じて広く区全体に及ぼしていきたいという基本的な考え方は、全くそのとおりに思っているところです。
 実際、駅が変わってきたり、大きなオフィスビルができたりすると、かなり区民の皆さんの認識も変わってきて、意識も変わってきていらっしゃるところかなと思っておりますが、引き続きそういったハードの整備を進めることとあわせて、産業の取り組みとか、タウンマネジメントの取り組みとか、全庁を挙げて取り組んでいくことで、おっしゃるような、目に見える波及効果というものをお示しできるように取り組んでまいりたいと思っております。
かせ委員
 私は、区役所でやった19日の説明会に参加させていただきました。34名、かなり集まってくれたのかなというふうに思っています。そのときに、ちょっと気がついたことというか、気になることをお聞きしていきたいんですが、たしか、この前段に、ちょっといろいろ激しいやりとりがあったというふうに記憶していまして、つまり、正確な記録を残したいために録音したいという方がいたみたいで、録音をしないでくれということに対してなぜかと、その理由を言ってくれということがあったと思いますが。わかりますか。それで、そのときの答弁が、どうもかみ合っていなかったような気がするんですけれども、その理由というのはどういうことだったんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員、おっしゃっていることは、その意見交換会に入る前の段階の事務連絡のときのやりとりでございました。通常、円滑な意見交換会の推進のために、区としては、撮影や録音等は御遠慮くださいという発言をいたしました。それに対して、録音したいのになぜかということではなくて、なぜ録音がだめなのかといった御意見だったかと思います。それについては、自由な発言を妨げるおそれがあるため、そういったことは御遠慮をいただいているというお話を差し上げたところですが、なかなかその趣旨を御理解いただけずに、少しやりとり、往復が続いてしまったのかなと思っております。
かせ委員
 自由なやりとりというか、今までそういう例がないとか、そういうふうに言われていて、その理由がなかなかはっきりできなかったんじゃないかというふうに思っているんですが。自由なやりとりが妨げられるからという理由で、これはやめたということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 前例がないというような言い方はしてございません。こういった意見交換会の際は、常にそういったお願いを差し上げております。理由としては、繰り返しになりますが、発言を妨げるおそれがあるためということで、我々の考えは変わっておりません。
かせ委員
 私は、こういう公開の討論会等、そこで発言したい方が、だめだと言わない限り、それは自由であるべきだというふうに私は思っています。今後そういう方向に、開かれたやり方をすべきだというふうに私は思っていますけれども、考え方を変える意思はありませんか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 意見交換会はどなたにも御参加をいただけますし、また、そのやりとりはこのような形で議会報告をさせていただき、公開をされているものでございます。十分、区民の皆様には開かれていると思っております。
かせ委員
 要望として、今後ぜひとも、自由な発言――意見交換会の場を開催してほしいと、私は思っております。
 それで、中身に入りたいと思いますけれども、これを聞いて、意見交換会の中でずっと見ておりますと、やはり区民の方と区の回答がかけ離れているというか、あるいは、すれ違っているというふうに、非常に目立ったと思います。例えば、第2章の5番ですけれども、「「周辺地域と調和のとれた開発による住宅の集積」とあるが、高層マンションがまちに相応しいのか。景観に配慮されているとは思えない。」というような問いに対して、「中高層の集合住宅が想定されるが、周辺に公共空地を設けるなど周辺地域との調和を図ることも考えたい」ということで、公開空地ということで言っているんですね。
 さらに、6番目については、「中野四丁目では、住宅地の隣に大きな箱モノが建設され、環境は悪化した。「周辺との調和」」、ここでも周辺との調和と言っていますけれども、答弁では、「公園や道路の整備、緑化や公共空地などによる環境配慮によって周辺との調和はとれている」というふうに言っているですけれども、ここで言うところの「環境」というのは、高層の住宅地が建てられるということに対する調和なんですよね。だから、緑地がどうのこうのというのではなくて、そもそも高い建物のない住宅地に大きな建物が建つということに対する、住民の皆さんの不安、また、調和がとれていないという感覚なんですよ。これに対して、全くすれ違いの答弁をしているということなんですよね。これらの食い違いというのはどうするのかということだと思うんです。住民の皆さんと区の回答が合致していないということをどういうふうに見ていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 合致をしないとおっしゃっておりますが、区としては、御質問に対してはこのように回答を差し上げているということです。
かせ委員
 これは、だから、区が進めようとしていることに対して、住民の皆さんが、いまだに、あれだけの形ができた今でも非常に納得していないというか、問題視しているということがあらわれているだろうというふうに思います。
 それと、そのほか、先ほどもありましたけれども、22番については先ほどもありましたけれども、ここでもやっぱり大きな問題があるというふうに思います。「区役所と体育館の配置を再検討する」ということですけれども、先ほど他の委員が言いましたけれども、経済的な効果という側面がありますけれども、私も全く気にかかるところです。その後、「区役所自体のあり方を検討していく」ということですけれども、まず、区役所というのは、先ほどもあったんですが、そもそもこういうものであると、区役所というのは何なのかというのは、当然しかるべき、いつでも持っていることだというふうに思っているんですね。区役所のあり方というのは何なんでしょうか。
川崎経営室長
 そもそもは、その区役所、これはどういう位置にあるべきかということについては、これは自治法の中で明確に示されております。住民の皆さんにとって最も利便性が高いものであると。当然、そういった基本的なことを踏まえた上で、まちづくりの視点で考えるとどういうことかということでのやりとりの結果がここに示されているということでありますので、当然区役所の機能ということは、あるべきものというのは押さえた上で、加えてまちづくり全体に貢献できる位置、機能ということを考えているということだと思います。
かせ委員
 このあり方を検討していくということですから、この区役所問題というのは、本当に区民生活にとっては非常に大事なことで、いろいろな方たちが利用するということからして、この検討というものは、特に大事にしなければいけないというふうに思いますけれども、どんな方法、どんなやり方で検討していくのか。区民の皆さんの意見をどうやって集約していくのか、その辺のお考えはどうでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
 このVer.3を受けまして、それぞれの課題ごとに、現在検討チームを置きながらそれぞれ検討を進めるなり、そういった状況にあります。中野区役所のあり方につきましても、区民生活部等関連の部、部門と、現在調整しながら、そのあり方について今年度中にまとめていくという考え方でございます。基本的には、そうした考え方をまとめた段階で、一定の区民の御意見というものはいただきたいと考えてございます。
委員長
 委員会を暫時休憩させていただきます。

(午後2時29分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時29分)

戸辺経営室副参事(経営担当)
 すみません。区民生活部というふうに申し上げましたが、区民サービス管理部でございます。
かせ委員
 区民サービスにかかわるだけではなくて、ここにあるのは、いわゆる中野区の中枢が区役所には集積しているわけですから、区民サービスということだけではなく、あらゆる分野にわたって区民の皆さんがかかわりを持つ大事なところですから、区民サービスだけでいいというふうに私は思いませんけれども、区民サービスだけでやっていくんですか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
 区民サービス管理部というのは、そこが総合窓口の中心になるということで挙げさせていただきましたが、それぞれ、やはり福祉の部分、いろいろ関係しますので、経営担当のほうが調整をとりながら、全庁的な取りまとめをしていくという意味でございます。
かせ委員
 それこそ、区民の参加も必要であろうし、例えばそういうことになれば、議会とのかかわりというものもものすごく大事になってくるだろうと思うんですけれども、一組織だけでやる内容ではないと思っているんですが、そういった新たな検討組織なり、体制なりというものは考えないんですか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
 とりあえず、今年度につきましては、区役所機能のあり方についての基本的な考え方をまとめていくというところで、経営室経営分野が中心となって、また、区民サービス管理部等とも調整をとりながらまとめていくということでございます。その結果、必要に応じて、検討の中でいろいろこういったものがどうか、特に機能的に、さらに詳細に詰めていく必要があるということであれば、別途そうした検討チームをつくっていくということも考えられるかなと考えてございます。ですから、今年度中は、経営分野、それから区民サービス管理部等で中心になりながら、必要なところと調整を図りながらまとめていくという考え方でございます。
かせ委員
 今後の検証でどうなるかはまだこれからのことですけれども、やはり……(「検討すらするなと言っていたじゃないか」と呼ぶ者あり)その場合には、区民の意見が十分に反映されるような、そういったものが必要だろうというふうに思います。それは指摘をしておきます。
伊東委員
 お疲れさまでした。スタート当初は非常にアバウトなものから始まって、だんだん肉づけがついてきてという今の形になるようですけれど、これができ上がったことによって、また次のステップに進んでいかなければならない。いかにこの内容を着実に実現に導いていくかということが大切だと思うんですけれど、ここに盛り込まれている内容、例えば駅の高度利用ですとか、それを中心に、そこを中核にした回遊動線ですとか、あるいは二丁目、三丁目の交通結節点というか、降り口の工夫ですとか、サンプラザ・区役所地区の再整備、もっと言えば、今話が出ていました公共施設の配置のあり方というものをどんどん進めていかなければならないと思うんですけれど、この後の具体的な取り組みについては、庁内はどこが担当していくんですか。中野駅周辺まちづくり担当がやっていくんですか。ちょっとその辺、詳しくお願いします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このグランドデザインの特に第3章、各地区の整備方針、これにつきましては、やはりハードのまちづくりが主体になっておりますので、駅周辺の我々の分野が担当してしっかりと進めていきたいと考えております。ただ、この整備を進めていく際にも、我々内部だけで完結できる話ではなくて、関連する所管が複数にまたがるところもございます。そういったところは全庁を挙げてきちんと連携を図りながらとっていきたいというふうに考えております。
 それと、このグランドデザインは、第2章で目指すべき将来像と、それに関する取り組みということを記載しております。実際、これに書いて終わりというものではもちろんなくて、これに書いて実際にこれを実現していくんだということで、ここで掲げていることを具体的にもう少しテーマでくくりながら、それぞれ将来像1にかかわるもの、2にかかわるもの、3にかかわるもの、それぞれもう少しわかりやすいテーマにくくって、関連する庁内の所管を集めて、プロジェクトチームのような、そんな形をとりながら、具体的にどのように実現をしているかということを、しっかりと作業を進めていきたいというふうに考えております。
伊東委員
 大変大きなことをおっしゃっているんだけれど、それをまちづくり担当のほうがどんどんリードするの。逆な考え方で言えば、事務局的な立場に立ってそれぞれの調整役を進めるのか。先ほども公共施設、特に区役所という話が出て、経営分野のほうが中核になって進めていくと。もちろんそれぞれの分野で得意分野があるでしょうし、このエリア全体の中には、それこそ区の福祉施設があり、さまざまな施設があるわけですから、その辺の調整というものを、まちづくり分野が事務局になるんだったらわかるけど、今のおっしゃり方だと、ちょっと荷が重いんじゃないのかな、組織的にはと思うんだけど、いかが。
長田都市政策推進室長
 委員の御指摘、まさしくそのとおりだと思っております。Ver.3で描いております将来像というのは、中野のまちの将来像そのものでもありますので、これからの区の施策をどうしていくかということに絡んでおりますので、区の全般にわたる内容を含んでございます。
 そこで、私どもとしては、今後のVer.3の具体化に向けての検討体制、作業体制ということで、全庁を挙げた調整機能を経営本部の中に置くという形で位置付けをとらせていただいております。そこでは、区長、副区長、教育長、それから各部長、室長がそこに参加をするという形で、全庁的な調整はその場で最終的に行うという体制を確立してございます。先ほど申し上げましたように、Ver.3の中でそれぞれまちの将来像をどういうふうに実現していくか、具体的な施策にどういうふうに落としていくかということについては、それぞれの所管がございますので、プロジェクトごとに一定のチームを編成しながら、そのプロジェクトをまとめていく責任所管を定めまして、そこが中心になるということで整理をさせていただいております。例えば、防災性の向上といったテーマにつきましては、都市基盤部の防災・都市安全がまとめ役ということになりますし、それからインフォメーション機能、情報関係の事柄につきましては、政策室の情報・改善のところがまとめ役になる、その他、地域での暮らし、サービスの享受といったことにつきましては、地域支えあい推進室の地域活動推進といったような対人サービス等を中心に扱っているところが中心となって、しかし、そこだけでそれぞれ完結する問題ではありませんので、すそ野の広い問題でございますので、それぞれ関係分野でプロジェクトチームを構成して、課題の解決に取り組んでいくというような体制で進めさせていただきたいというふうに思っております。
伊東委員
 そうですね。そうでなければ、これだけのプロジェクト、描かれたものが着実に実現に向けて動き出すとは思わないわけですし。そうなってきますと、この委員会での報告のあり方という部分についてちょっとお話を伺いたいんですけど。全庁的に動いて、少しずつ話を具体化させていく中で、この委員会についてはどのような報告がいただけるのか、その辺の流れ。
長田都市政策推進室長
 このVer.3、中野の将来像を描く、110ヘクタールの中でのまずあり方を描くということでございますので、当委員会の所管事項の範囲の中で、一定の節目が見えた、成果ができた段階で、その都度、進捗状況については御報告できるというふうに考えております。
伊東委員
 今の検討体制が立ち上がる、固まる、そのめどというのは大体どれくらい。
長田都市政策推進室長
 正式には、今、Ver.3については案になって、ようやく当委員会に御報告ということで、先ほど担当のほうから御説明しましたとおり、パブリック・コメントを経て最終的にVer.3を決定するということになります。そのVer.3が決定したことを契機といたしまして、全庁を挙げての取り組みを進めていくということになりますが、検討体制につきましては既に庁内で合意を取りつけて、その準備にかかっているところでございます。
伊東委員
 ぜひその辺の報告を逐次いただきたい、この委員会にも。また、全庁を挙げるということであれば、議会のほうも全常任委員会あるいは特別委員会にも影響してくる部分もあるでしょうから、そうした部分に逐一報告いただいて、庁内だけではなく、議会も、そして区民の方々も巻き込んで、これを進めていくということを鋭意取り組んでいただきたいと思いますけれども。何かありますか。
長田都市政策推進室長
 この中野駅周辺のまちづくり、それからグランドデザインの位置付けというのは、中野全体のまちの将来像を描いていく、中野全体の活力、都市としての活性化を牽引していくということを主眼として持ってございますので、この110ヘクタールの中にお住まいの方、何しろそこで働いている方だけの問題ではなくて、中野区全体の課題をどういうふうに解決していくかという、そういう問題意識を持って臨んでいきたいと思っております。そういう意味で、広く中野区民の方に関心を持っていただくテーマだと考えてございますので、私どもがこの課題の解決に向けて取り組む事柄についても、広く区民の皆様と共有しながら進めていきたいと考えてございます。
むとう委員
 内容的なことは皆さんが御質問したので、私はちょっと意見交換会で、鍋横の区民活動センターがゼロだったというのがショックなんですけれども。多分これまで意見交換会など、中野区のこれまでの積み重ねの中で、そこで意見を言ってもなかなか反映されてこなかったとか、言ってもしようがないかなという区民のがっかりしている気持ちというのも残念ながらあるのかなというふうには感じているんですけれども、意見交換会を開催しますということについては、区報とホームページと、それ以外、具体的に区民活動センターで何か協力をしていただくとかというようなことはされなかったんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 区報、ホームページ以外にも、区民活動センターのほうにチラシとかポスター等を張らせていただいているところでした。それで、鍋横につきましても、鍋横の区民活動センターだけではなくて、南部の南中野、弥生を含めて、南の地域のところに、鍋横でやりますよというようなお知らせを張らせていただいていたところですが、このような状況であったということでございます。
むとう委員
 これからしばらく中野駅周辺の開発が進む中で、こういった区民に対する説明と意見交換会は節目節目でまだあるのかなという気がするんですけれども、確かにこの辺からちょっと離れたところの人については、あまりピンと来ない部分もあるのかとは思うんだけれども、やはり中野区全体を活性化していくということで、区はかなり力を入れている事業なわけですから、ちょっとエリア的には離れていても、皆さんの生活に大きく影響があるんですよということ――影響というか、変化があるんですよみたいなことで、しっかり聞いていただかないと、後になって、必ずこういう大きな計画をしていて、できてきたところで、えっ、こんなものができちゃったのみたいなことになってもいけませんし、これから南口の大規模開発にも入っていくわけですから、何とか従来の方法だとなかなか来てもらえないという部分もあるかもしれないんだけれども、区の宣伝カーみたいなものもあるじゃないですか。何かこう、やっぱりしっかり、区民に区政に関心を持ってもらうような手だてを講じていく必要があるんじゃないかなと思っていて、せっかく皆さん、何人来ていただけるかわからないけど、担当の方が行って待っているわけでしょう。途中から来る方もいるかもしれないから予定時間の中はいたんですか、それとも引き上げちゃったんですか。そういうことも含めて、もっと区も区民に対する積極的なPRをしてほしいなと思っているところなんですが。最後まで職員の方は待っていたんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 予定していた時間は、我々その場におりました。
大内委員
 Ver.3をつくって、それは結構なんですけれども、当然これにいろいろICT・コンテンツどうのこうの、関連産業を集積するとかいろいろ書いてある。でも、片一方で、さっき横山副参事の報告で、そんなに簡単に民間企業は手を挙げて集まってこない。それと、無理やり関連づけるわけじゃないんだけど、片一方で産業振興拠点の活用事業者はなかなか集まらない。でも、このVer.3のほうにはいろいろいいことが書いてあって、現実とやっぱり若干離れているのかなという気がするんですけれども、その辺は問題ないの。どっちに聞いていいのかわからないんだけど。問題ないというか、やはり目標は目標でいいんだけど、重複しちゃうんだけども、今度新しい募集を、内容を変えるということになってくると、またVer.3に影響するとか、そういうことはあるの。これとVer.3と、要は先ほど言った産業振興拠点の話とは全然別物なの。どっちでもいいんですけど。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 このVer.3は、中野駅110ヘクタールあたりを中心としたグランドデザインを描いているわけでございます。ここでは、まちづくりの観点から、どのような開発を通して新たな産業集積、これまで中野区になかったような産業集積を図っていくといったような観点が中心に触れられているかと思ってございます。
 一方で、私ども産業振興全般といたしましては、区内の経済活性化の牽引役として、ICT・コンテンツ産業等の力を使っていこうというような計画を考えておりまして、その一端として、ハード・ソフト面の一つとして産業振興拠点、これを一つ機能させていきたい。その他、促進するための補助制度であるとか、その他の施策も打ってまいりたいというふうに思っているところでございます。
 先ほどの産業振興拠点の活用事業者についてでございますけれども、改めて先ほど御報告の中で検討中ということでお話しさせていただきましたけれども、御活用いただけるような形、それから区内のICT・コンテンツ産業あるいは産業界が活性化するような事業形態が組めるようなやり方がないのかと、こういった観点を入れて前回の募集についてより明確にしていきたい、このようなことで産業集積の拠点としてまいりたいというふうに思っているところでございます。
大内委員
 言っていることが多過ぎて何を言っているかよくわからないんだけど。要は、松前副参事のほうでは、Ver.3、これから案が取れていくんだろうけれども、今言った横山副参事のほうとはちゃんと話をしているんですかということを確認しておきます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 産業・都市振興分野とも十分に話をしているところです。このグランドデザイン策定に当たっては、都市政策推進室の中だけではなくて、政策室、経営室、まさに全庁を挙げてこの議論を進めてきて、やっとこの案の内容にまとまったということでございます。委員、御指摘のとおり、都市型産業創出拠点、これの記載も、このグランドデザインの中には入っております。将来像2の個性豊かな文化発信拠点の中でこの取り組みを位置付けているところでございまして、全くグランドデザインで語っていることと産業・都市振興分野での取り組みがかけ離れているというものではなくて、きちんとつながっている、取り組まれている中で、それぞれのプロジェクトが具体的に事業を推進していくんだというような関係で取りまとめているところでございます。
北原委員
 Ver.3ができ上がったわけですけれども、Ver.1からVer.2にグレードを上げるというんですかね、それが3年目ですよね。それから、2から3に移るのが3年目。それで、今回は目標とする時期ですよね、Ver.3。これは、「後の世代が安心して住み続けられるよう、平成62年(2050年)の中野を見据えつつ、グランドデザインVer.3では当面のまちづくりの期間を、平成24年(2012年)から平成43年(2031年)までの20年間」というふうに位置付けています。まちづくりというのは時間がかかるから、このくらい必要なのかなと思いますけれども、その中で、今回の意見交換会の中で、最初の方ですよね、全体に関するものとして、「グランドデザインVer.3では10か年計画の考え方とどこが変わっているのか」という質問がありましたよね。これは、10か年計画というのは、例えば5年で見直したりしますよね。新しい中野をつくる10か年計画が、さらにその上で、また次の10か年計画をつくるかもしれませんよね。これはまだわからないとは思うんですけれども。その関連ですよね。そのことについて、ちょっとわかる範囲で結構ですので、御説明をいただければと思います。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 このVer.3の中では、特に公共施設の最適配置を再検討するというふうに記載をさせていただいております。その結果として、現行の10か年をもし変更するような場合があれば、それに必要な手続等はとっていくことになろうというふうに考えております。基本的には、区の計画、上位計画からそれぞれまちづくりのこういったグランドデザインだったりいろいろあるわけですけれども、基本的には整合がとれているように、必要な調整、変更の手続というものは図られてしかるべきだというふうにとらえているところです。
北原委員
 わかりました。それで、現行のこのVer.3と現在の10か年計画とありますよね。これについては、今言った上位計画とかという位置付けでいくと、どういうふうになるんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 10か年計画はまさに区全体に関する取り組み、今後の10か年の取り組みを記している。グランドデザインは、中野駅周辺についての将来の展望をハード・ソフトから取りまとめているという関係性にあるというものです。
北原委員
 10か年計画の中にも、中野駅周辺の施設配置とか施設の利用とか、その辺についても記載されておりますね。それと、今回のVer.3で示されている部分と、整合性はとれているというふうにおっしゃっていますけど、それは間違いないですよね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現行の10か年にはない新しい要素として、この別紙にも書いておりますけれども、例えば駅ビルという考え方とか、公共施設の最適配置というものは新しい要素であるというふうに考えております。特に公共施設の配置について、現行の10か年にない新たな考え方というか方向性がもしも固まるのであれば、きちんと10か年のほうも整合がとれるような何らかの手続は必要になろうかと考えてございます。
北原委員
 わかりました。3.11以降、大きく変わった部分はあると思うんですよね。その中で、10か年計画との整合性ということもあると思いますけれど、やっぱり新たに加わった要素というのはあると思いますので、その辺、Ver.3と10か年計画、多少の違いはあったと仮にすれば、そこはこういう理由なんだということを明らかにする必要があると思いますので、ぜひその辺は、区の中で担当の部署でしっかり検討を加えていただいて説明ができるように、区民の皆様に対して、あるいは議会に対しても、ぜひそういう取り組みをしていただきたいと思います。
長田都市政策推進室長
 委員の御指摘は大変重要な点だというふうに考えてございます。状況の変化に行政として的確に対応するということも、やはり区民から信託を受けて望まれていることだというふうに考えてございます。まちづくりについては、価値観を区民の方と共有していくと、まちの将来像について共通の理解を持っていくということが一番大事なことだと考えてございますので、その都度丁寧な情報提供、御説明をさせていただき、また、意見交換についても丁寧な対応をさせていただきながら、御理解を深めていきたいと思っております。
委員長
 他に質疑はございませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、4番、その他で何か報告はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時54分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時57分)

 休憩中に確認したとおり、次回の日程は第2回定例会中とし、急な案件が生じた場合には正副委員長から招集させていただくこととしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日の日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会いたします。

(午後2時57分)