平成25年8月30日中野駅周辺地区等整備特別委員会
中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成25年8月30日〕
中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録
○開会日 平成25年8月30日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時48分
○出席委員(14名)
市川 みのる委員長
木村 広一副委員長
高橋 かずちか委員
小林 ぜんいち委員
後藤 英之委員
内川 和久委員
浦野 さとみ委員
佐野 れいじ委員
久保 りか委員
奥田 けんじ委員
篠 国昭委員
佐伯 利昭委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
経営室長 川崎 亨
経営室副参事(経営担当) 戸辺 眞
都市政策推進室長 長田 久雄
都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、
都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄
都市基盤部長 尾﨑 孝
都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗
都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡
都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実
都市基盤部副参事(交通対策担当) 中井 豊
○事務局職員
書記 竹内 賢三
書記 江口 誠人
○委員長署名
審査日程
○議題
区役所・サンプラザ地区一体的整備について
中野駅周辺地区整備について
○所管事項の報告
1 新しい区役所整備基本方針(案)について(経営担当)
2 中野駅北口での歩行者等安全対策について(中野駅周辺地区整備担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会します。
(午前10時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたしますので、委員会を暫時休憩にします。
(午前10時00分)
委員長
では、再開いたします。
(午前10時01分)
委員会を再開して、ただいま休憩中に御確認をいただいたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めたいと思います。
それでは、議事に入ります。
区役所・サンプラザ地区一体的整備について及び中野駅周辺地区整備についてを一括して議題に供します。
まず、所管事項の報告を受けます。
1番、新しい区役所整備基本方針(案)についての報告を求めます。
戸辺経営室副参事(経営担当)
それでは、新しい区役所整備基本方針(案)につきまして御報告いたします(資料2)。
こちらにつきましては、基本方針のたたき台、こちらを3月、当委員会に御報告し、それから、あわせてこのたたき台に基づいて専門者、学識経験者を踏まえての検討会、そちらについては6月、御報告したところでございます。そうした検討内容を踏まえまして、このたび新しい区役所整備基本方針(案)をまとめましたので、御報告するものでございます。
1ページ目をおあけください。1ページの左側、目次になってございます。整備基本方針の位置付け、それから2点目としては、将来の区役所を取り巻く中野の姿、基本的な視点、想定する必要施設規模、それから整備手法、整備スケジュールという内容で構成されてございます。
1ページ目の位置付けでございますが、基本的には今までのものと変わってございませんで、老朽化、それからワンストップ型、そうした区の施策遂行上のさまざまな課題に応えるということと、中野駅周辺整備の中での区役所移転という必要性を述べてございます。
また、後段でございます。学識経験者を構成員とした中野区役所新庁舎整備検討会、それからオフィスづくりの専門家などの意見を踏まえて、このたび、必要な機能の方向性を指し示したものというものでございます。
また、最後の後段でございますが、今回、建設予定地についてはまだ確定されてございません。建設予定地が具体化した段階で、施設規模、具体的な導入機能、事業手法、建設費などを総合的に検討し、今後策定予定の整備基本構想、基本計画をその中に盛り込みながら策定していくという内容のものでございます。
次の2ページは、将来の中野区役所を取り巻く姿ということで、将来人口、それから、中野駅周辺のまちの姿、区役所を取り巻く社会状況という3点で記述をしてございます。こちらにつきましては、たたき台から変更した点はございません。将来人口につきましては、中野区政策研究機構の人口推計結果を引用しまして、将来的に老年人口の増加というものが認められる。
それから、駅周辺のまちの姿につきましては、グランドデザインVer.3で描いたまちの姿という内容になってございます。
それから、区役所を取り巻く社会状況につきましては、こうした環境変化に伴って、区の職員の働き方や、ICTの技術革新、公共公益活動、環境への取り組みといった視点が求められているというものでございます。
このたび検討会で大きく検討したのが、このⅢ、基本的な視点でございます。視点1から4までにつきましての項目につきましては、たたき台と変更ございませんが、新たに視点5というところで、区民の負託に応え、区民に開かれた議会活動という項目を1項目追加させていただきました。検討会、それから、その検討会の意見を踏まえて区の中での検討、そうした中で一定、区として区役所庁舎内にこういった議会機能というものをきちっと確保していくという視点を明確にする必要があるだろうということで、視点の5を追加させていただきました。その具体的な中身につきましては、今後、施設の位置等が決まった段階で議会での御検討結果を踏まえて、内容に反映させていきたいと考えているところでございます。
具体的な内容につきまして、4ページ目からその概要を御説明いたします。
まず視点1、区民にとって価値ある公共サービスの提供という内容につきましては、大きく3点、おもてなしの心を持ってサービス提供する区役所、それから、誰もが利用しやすい区役所、いつでもどこでも利用できる行政サービスといった三つの視点で整理いたしました。
まず、1番目のおもてなしの心を持ってサービス提供する区役所の中では、たたき台から新たに内容充実を図ったところでございますが、主なものといたしまして、ワンストップ型サービスの提供は現在も取り組んでいるところでございますが、そこにワンストップ・クイック型のサービス提供ということで、一つのところで手早く、待ち時間を少なくという視点を明確にいたしました。
それから、2点目の受付・相談窓口、待合スペースの環境整備のところでは、後段、情報端末ディスプレイ、それから、周辺へのラウンジ、キッズコーナー、授乳室などの配慮等、待ち時間を快適に過ごせる工夫をいたしますというところでございます。
2点目の誰もが利用しやすい区役所につきましては、たたき台でもお示ししたユニバーサルデザイン、そのほかに2点目として、庁舎内外のスムーズな移動動線の確保というところで、「また」以下、エスカレーターの設置、こちらを新たに内容として追加したものでございます。どうしても1階だけでは済まずに、2階と分けたところで、移動のストレスを極力解消していく。それにはエスカレーターという視点を入れたところでございます。
3点目、アクセシビリティの確保のところでは、駐輪、駐車場、バイク置き場の確保のほかに、公共機関であるバス、タクシーの乗り合い場所について配慮するという記述も加えてございます。
いつでもどこでも利用できる行政サービスにつきましては、電子手続、それから、身近な窓口の充実というところで、こちらについては大きな変化はございません。
視点2、区民や団体の幅広い交流や公共公益活動の支援、振興の拠点というところでは、まず、区民に親しまれ、開かれた区役所、それから、区民みずからが主役となる区役所、ページをお開きいただきまして、3点目としては、交流の拠点としての区役所、4点目、情報発信の拠点としての区役所、その4点でまとめてございます。
区民に親しまれ、開かれた区役所の中では、こちらもたたき台でお示しした多目的スペース、平常時には絵画展示のギャラリーやコンサートホール、そうした利用を想定し、災害時につきましては、救援物資の集積場所、またボランティア活動の活動場所、そうしたものとして利用すると。
それから、2点目について、区民利用のスペースのオープン化ということを今回新たに入れ込みました。特に1階部分につきましては、休日等閉庁日についても一定の開放性を持たせて、区民がそこで集え、そうした機能をここで考え方としてまとめてございます。
それから、2点目の区民みずからが主役となる区役所につきましては、次の6ページ目をお開きください。公共公益活動支援機能と、それから、公共公益活動の窓口の設置ということで、今後ますますふえてくるであろう公共公益活動、地域住民または民間団体での活動を幅広くサポートし、支援していく機能をここで述べてございます。
3点目の交流の拠点としての区役所、こちらについては項目を新たに追加させていただきました。こちらについては、国内外の友好都市、それから、産学公連携、こうした交流の拠点としての機能を果たすための区役所の役割、こうしたものを新たに記述として追加したものでございます。
4点目の情報発信の拠点としての区役所につきましては、区が区民に対してのみならず、区民相互の情報の発信支援という視点も明らかにいたしました。
視点の3、区民の安全を守る拠点についてでございます。こちらについては、2点、安全・安心に配慮した区役所、それと災害対応能力の高い区役所の大きく2点、こちらを項目として掲げて内容をまとめました。
安全・安心に配慮した区役所では、大きな問題として、セキュリティーをどうして確保していくのか、そうした観点から、来庁者、職員の立ち入り区分の設定、出入り口の分離、ICカードによる入退室管理、そうしたセキュリティー対策を講じていくと。
それから、災害対応能力の高い区役所では、災害対策本部機能の充実、それから、災害対策の拠点機能の導入、こちらの2点目につきましては、先ほど御説明した多目的ホールの利用、こうしたもので災害時の災害物資、それから、ボランティア活動の活動場所、そうしたものを明確に確保していくという内容のものでございます。
最後の3点目の区役所庁舎の自立性、事業継続性の項目では、非常時のバックアップ機能に加え、十分な食料、飲料水の備蓄という視点を明らかにいたしました。
視点の4、高度な政策立案を可能とする安定的、持続可能な行政機能の項目では、知的生産性の高い区役所と、それから、次のページをおめくりください。2番目として、将来の変化に柔軟に対応できる区役所、そして3点目、環境に配慮した区役所の3点で構成されてございます。
知的生産性の高い区役所、こちらにつきましては、まず、効率的で創造性の高い執務空間ということで、昨今、民間企業では広く取り入れられている一つのフロアをワンフロアとして広く使用し、そのフロアの有効活用と職員のコミュニケーションの確保というものを今回大きく取り上げさせていただきました。また、ワンストップ・クイックサービスのところでの、より充実した対応ということで、受付・相談窓口のバックオフィスのレイアウト、それの工夫、機動的な動線確保や什器類の配置などによって、職員が効率的に働くことができるという内容を記述してございます。
快適な執務環境、それから、情報通信機器、AV機器の拡充につきましては、たたき台と大きく変更したところではございません。必要な会議スペース、リフレッシュのスペース、そうしたものを適宜配置しながら、最先端のAV機器の導入というものも視点に入れ、整備を進めるという内容のものでございます。
2点目の将来の変化に柔軟に対応できる区役所については、維持しやすい庁舎、一度建てれば50年から100年使わなくてはならない庁舎でございます。維持管理しやすいというものと、それを確保するということと、それから、ユニバーサルレイアウトの導入という項目を新たに設置いたしました。こちらは、さきのオフィスをワンフロア化して使っている。それに伴って職員のデスク、それから家具・什器類、そうしたものも標準化・共通化し、機能的な配置をすることによって、より効率的にオフィスを活用していくという内容のものでございます。
それから、3点目の環境に配慮した区役所では、グリーン庁舎、ヒートアイランド対策という項目をまとめてございます。
最後、5点目、区民の負託に応え、区民に開かれた議会活動の項目では、議会活動の一層の充実、そうしたものが図れるよう、外部からのアクセスに配慮した配置及び必要スペースを行政側としてきちっと確保していくという方針を掲げさせていただきました。
10ページ、11ページにつきましては、想定する必要施設規模、その背景ということでまとめてございまして、たたき台から大きく変更した点は特にございません。将来人口、将来職員数、それから、区民サービス提供の窓口の状況、執務スペースの状況をこちらで述べてございます。それから、災害対策拠点の状況と、新たに6、7、区民が集い交流する機能や、区民の公共公益活動の支援、拠点機能、こうしたものも必要施設規模の内容に入ってくるという内容のものでございます。
次に、12ページでございます。
こうした必要施設規模を踏まえまして、想定する施設規模でございます。こちらにつきましては、たたき台の中では駐車場面積をこの庁舎面積の中に加えてございましたが、駐車場、駐輪場につきましては敷地内外に必要数、適正数を確保するということで、この施設規模の表からは一部除外してございます。一般行政機能としては、地方債の算定基準に基づく1人頭の平米数が出ておりますので、それで算定したもの。それから、防災拠点、区民が集い交流、それから、区民の公益活動に関する拠点機能でプラス1,500平米という考え方でございます。
なお、下段には参考に現庁舎の規模をお載せしてございます。
13ページは、今後の整備手法や整備スケジュールに関するものでございます。
整備手法につきましては、財政負担の軽減、そうした観点からいろいろな財政手法を導入するということを視野に入れ、収支、スケジュールへの影響、リスク負担、そうした総合的な視点からこれからも検討していきます。
整備スケジュールでございます。今後の整備スケジュールにつきましては、一応こちら、案でまとめました。この案について、10月の下旬ごろになろうかと思います。区民意見交換会を開催いたしまして、区民からのお考えや意見をお聞きする予定でございます。その内容を踏まえまして、整備基本方針として、11月には方針として決定していきたい。
以降、整備の構想、それから整備基本計画、基本設計・実施設計、それから工事と入るわけでございますが、こちらにつきましては、現段階で移転先が明確になっていないということから、それが決まった段階で年次を入れる予定になってございます。
私からの報告は以上でございます。
委員長
ありがとうございました。
ただいまの報告について質疑がありましたら、質疑を受け付けます。どうぞ。
高橋委員
ありがとうございました。今お話の中で、施設、計画予定地が確定していないという話で、確定後、もっと具体的にという話だったんですけども、最後の整備スケジュール、25年11月に整備基本方針決定となっているんですけど、どの時点でどういう過程を経て、正式にその新区役所整備の計画地が確定することになるんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
こちら、11月の基本方針の決定というのは、まさにこの案を区民の方に御説明して、いろいろな御意見を踏まえて、その「案」を取っていく。それで区としての成案をするということでございます。今の御質問の場所等の件につきましては、今、都市政策室が区域3のところで周辺の状況を踏まえて鋭意検討中ということでございますので、決まった段階でまた議会に対して御報告して、その結果を踏まえまして基本的に整備、それを踏まえまして整備構想というものに入っていくというものでございます。
高橋委員
周辺の状況を鑑みてというか、考慮してというその周辺の状況というのは具体的にどういうことなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
新区役所と、あと新しい体育館を含めて、中野四季の都市の区域3、区有地で今、配置の検討をしているところでございます。これにつきましては、周辺の同じくその区域3の中に入っている地権者様との調整等も必要になってくることから、そういった関係、地権者との協議、それと庁内でも関係する所管との協議、そういったものをあわせて並行して今検討しているという状況です。
高橋委員
そうしますと、その区域3の地権者との調整というのがありましたけども、例えば可能性としては、一緒に共同ビル化するとか、その敷地をさらに広げるとか、そういう腹案なり構想というのも、あるいは可能性もあるということなんでしょうか。それとも、単に近隣地権者ということでのいわゆる大規模計画の調整ということでやりとりが必要だということなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
今現在はあくまでもその区有地の中での施設の検討をしているところでございます。ただ、四季の都市(まち)の区有地は再開発等促進区を定める地区計画が既にかかっている地区でございます。したがって、こちらは一定の容積率の緩和をもって、一定規模の建築計画を今後詰めていくという場所になるわけなんですが、周辺のまだその促進区の範囲に入っていない地域に対して、日影の影響とか、そういったものが出てくるというような状況に今現在はございます。したがいまして、この周辺の地権者様の将来のまちづくりの可能性等も踏まえながら、この区有地でどういった規模のどういった形態の施設が可能なのかということを今検討しているということでございます。
高橋委員
その辺、とにかく将来50年、100年の行政のというところですので、容積移転とか、いろんな都市計画の手法とか再開発の手法があると思うので、その辺をぜひ将来を見据えて検討していただきたいと思います。
あと、今お話が出た四季の都市(まち)という中での、サンプラザ周辺というのもあると思うんですけども、やはり自治体の1万坪ですかね。1万坪を超える規模の建物ということなので、基本的な視点というこの五つの項目、これはすごくまとまっていると思うんですけど、ぜひそこの、前段でもいいので、東京のまちの、中野が東京に対して自治体の機能としてどう発信するのかというか、防災機能と併設した自治体のところでありますし、中野ならではの特色と、この四季の都市(まち)で中野が今売り出している、そういう売りをぜひそこに訴えていただいて、それが、そして結果的に区民にきちっとした形で恩恵がといいますか、そういう東京の名所とか、そういう観光的な視点とはまた別の、東京に発信できる、そうした考え方もぜひ高らかにうたっていただきたいと思いますので、これは要望です。お願いいたします。
委員長
要望ですね。答弁は結構です。
内川委員
区役所の位置に関しては、当初、今年度中にきちんと決定するという、たしか方針だったと思います。今、最終的なもう段階に入っていて、今やらなきゃいけないことは近隣地権者との調整、そういった段階に入っているということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
非常に大事な重要な課題ですので、早期に方針を決定したいと思っております。委員おっしゃっていただいているように、まさに今、周辺の地権者との調整や、庁内でのさまざまな調整等を鋭意進めているところでございます。
内川委員
区役所の位置に関しては、この駅周辺の再開発にとっては非常に重要な要素であったし、グランドデザインの中でも、周辺地域のにぎわいへの配慮とか、そういったことも含めて、最終的に場所を考えていくんだということだったと思います。位置を最終的に判断するに当たって最も重要な要素、例えば防災機能だとか、今言った周辺へのにぎわいへの配慮だとか、あと建設費とかあると思いますけれども、何が一番、区にとっては優先順位なんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
グランドデザインでも、この公共施設配置については、委員おっしゃっていただいたような表現をさせていただいているところでございます。その中で何が一番重要なのかという、これが一番重要というのはなかなか言いにくいのかなと。全てが等しく重要でございますし、今回は新区役所の整備基本方針の案ということでお示しをしてございますが、まさにその立地が定まった時点で、新しい中野区役所で一番何を大事にしているのかということも、その立地周辺環境に伴って明確により打ち出していけるものではないかというふうに思っております。
佐野委員
幾つかお尋ねをさせていただきたいと思います。
まず2ページ目のところなんですけど、将来人口についてお伺いをさせていただきます。当然、これは有識者会議でもお話が出たかもしれませんが、前回の6月の御報告の中で、有識者会議を開きますよということで、牛山久仁彦先生ですね、明治大学の。お入りになっていただくとか、いろいろ有識者の方がお入りになってお話しいただいたんですけども、これはたしか5月から10月までお開きになるというお話だったんですけども、その中で今まで、期の途中になるわけですよね、今の時期ですと。何回ぐらい開かれてどういうお話になったか。特に私、一番気にしたのは、2ページ目のところの人口推移の中で30万人が減っていくんじゃないかということを推測されている。それから、高齢者がふえてくる。2010年には20.4%から2040年には32.8%になってくるということになると、高齢者に対してどのような考え方が必要なのかということは当然話し合われていると思いますけど、その辺を中心にどのような、今までの会合の中で何回開かれてどのようなお話をなさったかが知りたいと思いまして、お話を伺いたいと思います。
戸辺経営室副参事(経営担当)
この新区役所整備検討会の状況でございますが、6月8日が第1回でございまして、全体で8月20日までの5回実施してございます。検討の中身につきましては、区役所に導入する機能について、たたき台でお示しした新区役所における区民サービス提供のあり方、そして、新区役所における区民交流、公民連携機能、それから、新区役所と地域施設の役割分担、新区役所の防災対策機能、また、公共空間、オフィス空間のデザイン、セキュリティー、それから、新区役所周辺まちづくりとの関連性といった大きなテーマで活発に御議論、意見交換がされたところでございます。
委員が今御指摘というか、お話しになりました高齢化に伴うサービス提供のあり方というものにつきましても、議論の中には当然出てきてございます。例えば、視点の中で2番の誰もが利用しやすい区役所というところでは、案内動線の整備というものと、それから、エスカレーターの設置等の動線確保、それについてやはりバリアフリーの視点はどうしても必要だというところ、それから、アクセシビリティの確保につきましても、立地場所によってこれはいろいろ考え方が変わってきますけれども、バスやその他交通機関から区役所に入ってすぐ用事が果たせるようなアクセス動線というのもきちっと想定しながら対応すべきだ。それから、ユニバーサルデザインの中でもきちっとした設計に基づく施設配置、施設の案内というものが必要と。それと加えまして、電子手続化の充実ということで、将来的にはいろいろAV機器の進展、ICTの進展がございます。なるたけ、いながらにして電子手続を使いながら申請や手続ができるというところ、それから、それに加えて、テレビ電話システムなどを利用しながら、いながらにして双方向での問い合わせや相談、そうしたものもきちっと目線に入れながら、将来の高齢化、バリアフリー化、そうしたものについて対応すべきだという御意見をいただいているところでございます。
佐野委員
いろいろ多角度から御検討いただいたという意味はわかりますけども、いずれにしても、32.8%になるだろうという予測をしているわけですので、かなりこれは突っ込んだ考え方を示していかないと、中野区としての特徴は私はここにあるような気がするんですよ。当然、高齢化になります。人数はふえます。しかし、人口は減るけど、高齢化のパーセンテージはふえていくということをここで訴えているわけですから、こうなるだろうと予測しているわけですから、高齢化に対する対策というものが非常に必要になってくる。10人のうち3人以上がもう65歳以上になってくるとなれば、自分も含めてですけども、やはりそれなりの対応というものをしっかり考えていかなければ、中野区としてのPRはできにくいんではないかと思ったもんですから、お尋ねをしたということで、ぜひこれは一つの頭の中に入れておいていただいて、有識者会議の中でも論議を続けていっていただきたいというふうに思う次第です。
それから、2点目としまして、6ページの入退室、これはセキュリティーの問題なんですけども、今、私が見ている限りでは、入退室の中で結構中野区は安易だなという思いもいっぱいあるんです。これは自分の個人的感想ですけども。例えば入退出機の自動カード、何ていうんですか、磁気のカードを打ちますわね。それだけですっと通れちゃう。受付は一応いるんですけども、私なんかの顔を知っておられるから通してくれるのかもしれないけど、はあって、わかりました、ありがとうございましたって、ぱっと通って入れちゃう。それで、そのまんま上に上がっちゃえば、結局、各部屋はもうオープンですよね。そうすると、鍵をかけている部屋と、現金を扱っている部屋もあると思うんですよ。その場合に、やはり、悪くとればですよ。簡単に僕はとられてしまうんじゃないか、事故が起きてしまうんじゃないかということを前から懸念していたんですけども、こういった問題について、ここで論議をされたと思うんですけども、入退室の面、それからセキュリティーを完璧にしますと書いてあるんですけども、その辺について今後どうしていくのか。今現在もう急がないと私はだめなような気がするんですけども、入退室についてのあり方、それから、誰でも入れちゃうんじゃないかと。ある意味では非常に、皆さんそれだけ親切にやっていただいているんだろうけども、顔がわからない人が入ってきちゃった場合、どうするのかという問題も含めて、今どのようにお考えでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
御質問のように、セキュリティーにつきましては、現庁舎についてはかなり脆弱な状況ということで言わざるを得ません。御指摘のように、区役所開庁時においては、正面玄関または通用口から直接入って、いろいろなところに可能と。それについてはノーチェックだということと、それから、閉庁時につきましても、一定程度テープを張って、立入禁止というような表示はさせていただいてございますが、やはり十分ではないということで、経営室のほうでは防犯カメラの設置というのを現在、設置場所を含めて、数値も含めて検討しておるところでございます。現庁舎内でのセキュリティーの充実というものは当然図っていく予定でございますが、新たな庁舎においても、こうしたセキュリティーの視点というものは非常に重要になってくると。オフィス設計につきましても、基本的に職員の動線やお客様の動線を考えるとともに、セキュリティーについてどうしていくのかというのもあわせ、同じレベルで検討していく必要があるということを専門家の先生からは御指摘を受けているところでございます。
例えば、面接、面会、そうした場所については、一定外、庁舎外にそうしたスペースをとって――庁舎というか、フロアの事務室の中に入る際にはIDカードで入っていくというようなやり方をとっている民間企業というのもあると聞いてございます。いろいろメリット・デメリットあると思いますので、詳細に今後詰めて、オフィスの設計について反映させて万全な対策を構築していきたいと考えてございます。
佐野委員
ぜひそれをお願いしたいと思います。
それから、3点目としまして、このスケジュール表、13ページを見ますと、この11月には基本的な考え方が案として出されるということですけども、この辺については、コスト、技術的機能を活用してのPFI手法になるとか、あるいは民間活用を利用しての賃借の賃金をするとか、いろいろ方法論があると思いますけども、この場合に、基本的な策定案が出るときに全体的なコストというものも出てくるんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
11月の基本方針の決定は、こちらの案を区民の方にお示ししながら御説明して、いろいろな御意見をいただいて、その結果を踏まえて「案」を取っていくという内容でございます。委員が今お話しになりました資金計画とか、いろんな事業手法等につきましては、一定、どこにどの程度の規模というものがはっきりしないと、どうしてもその事業手法の選択についてははっきりしたことが書けないということでございますので、移転場所や規模が明確になって作成する整備構想レベルで今言ったような内容については反映させて、区の考えとして出していきたいというのが今の状況でございます。
佐野委員
そうしますと、やっぱり私は、確かにおっしゃるとおりで、場所だとか規模だとか決まってこないとなかなか難しい面があるかもしれませんけども、区民としては、内容の充実の関心と同時に、一体幾ら費用負担をするんだろうかということは非常に関心が高いと思うんですよ。したがって、ある程度並行的な作業をしていかないと、これは中身の充実とか、中身についてだけ発表していっても、さほど意味がないと思うんです。そういう意味で、こういう中身にするからこういうコストになるよ、こういう場所にするからこういうふうになるんだよということを並行してやっていかなければいけないと思いますけども、いかがでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
この基本方針では、新しい区役所に求められる機能というものをまとめるというものでございます。もちろん、今、委員が御指摘になった、どの場所で、どういった規模で、どういった機能をどういった経費でというのも非常に重要な視点でございます。そちらについては、今後策定予定の整備基本構想の中で明確にしていくと。その前段として、機能としてはどんな機能が求められているのかというものを今回はっきりさせていこうということでございます。もちろん区民に対する説明の中でも、区としての整備の機能についての方向性についてだけ御意見を聞くわけではございません。今回、第1段階として機能について御意見をお聞きし、そして整備構想をまとめる段階においても、当然区民に対しても御説明し、意見をお聞きするという丁寧なやり方で進めていきたいというふうな考え方でございます。
小林委員
12ページのところで、想定する必要施設の規模が約3万500平米ということなんですけど、これは何階ぐらいを想定しているんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
これは先ほども御説明いたしました旧総務省の地方債算定基準によって、想定する職員数によって積み上げた数字でございますので、階数まではちょっとこの中には入ってございません。基本的に、どの程度の職員数がいればどの程度の規模まで起債できますよと、そういった考え方で、約2万9,000平米という数字をはじきました。
小林委員
そうすると、今、体育館を中心にした区有地で計画すると、この面積というのはどのぐらいの規模が建つと考えられるんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
基本的には、現在の体育館の敷地面積と、今、公社用地ですけど、公社用地の敷地面積の合計が約8,500、8,600弱というところです。そこで、現在の容積率で約200であれば、その倍ということになりますけれども、先ほど中野駅周辺整備担当のほうから御説明がありましたように……(「まちづくり担当」と呼ぶ者あり)まちづくり担当のほうから御説明がありましたように、再開発がかかっている地区で一定の容積アップが図れるということでございますので、その中で必要な容積についてはめどが立てられるのかなと。ただ、その中で日影という要素は重要なことになりますので、それについて、現在、都市政策室が中心に周辺地権者と調整、話し合いを進めているというふうに理解してございます。
小林委員
容積率の一定規模のアップということなんですけれども、そうすると、今、2倍で1万7,000、4倍にしても3万4,000平米と。要するに、どのくらいの敷地が足りないんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
少々繰り返しになるんですけれども、現在の区有地は約8,500平米。これにつきましては、再開発等促進区を定める地区計画の運用の中で、今後具体的に地区整備計画をかけてまいります。したがいまして、先行してもう既に建っているセントラルパークのように、あそこは例えば、セントラルパークイースト、サウスについては、容積率560%で開発してございます。同規模の容積緩和が可能となれば、それなりの容積ということになるわけですけれども、これはまだ周辺地権者、促進区に入っていないところの日影の調整であるとか、あるいは早稲田通りの北側の日影の規制というものももちろんございます。そういったところの要素を全て勘案しながら、最終的に建物としてどのくらいのアッパーになっていくのかということをまさに検討調整が必要だということです。したがいまして、現在の段階で何平米足りないとか、何階までできるとかというところの何か最終結論が出ているというものではございません。
小林委員
結論は出ていないということなんですけれども、3万平米を超える建物をつくるに当たって、どれだけの敷地が必要で、どれだけの規模が建つということは最初から念頭に置かないものなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
先ほど委員からも指摘ございましたように、仮に400%が乗れば3万4,000平米ですし、これが500%上積みが可能だとなれば、4万2,500平米という規模になるということでございます。今現在、職員数から想定される規模は一定3万8,000平米という数値をお出ししているところでございますが、実際どの場所に決まって、どの機能がどのぐらい必要なのかという精査の中で、こういった必要な最終規模というものが決まっていくんだろうというふうに思っております。
小林委員
そもそも足りないですよね、560%にしても。十二分に兼ね備えるだけの敷地ってあり得ないと思うんですけども、どういうふうに賄っていく、どういうふうに考えているのかというところが明確でないというふうに思うのでお聞きしているので、それをもう一度お願いします。
委員長
ちょっと暫時休憩にします。
(午前10時42分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時44分)
小林委員
さまざまあると思いますので、できるだけ早い時期に移転先の場所を明確にしていただきながら、都市計画についても早い段階に明らかにしていってほしいなというふうに思います。
そして、もう1点、ハード的な面では、風の影響というのが非常に今いろんなところで問題になっているんですけども、風の影響については、この新庁舎を計画するに当たって考慮されている点はあるんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
もちろんその建物の規模や高さ、そうしたものが明確になる中で、やはり風の影響というものは当然求められるものでございますので、求められる範囲できちっと精査してやっていくような話になるんじゃないかというふうに思っております。
小林委員
風の件については、要望ですけれども、高層化されると、例えばセントラルパークでも現実的にそうなんですけれども、強い風によってあおられるということもあります。中野坂上地域でもそういったことが今現在起こっています。10階から成るような施設になると思われますので、十二分に、木によってただ風が防げるということではないと思いますので、その辺は要望なんですけれども、風の影響についてはしっかりと十二分に考慮していっていただきたいなというふうに思います。
もう1点、ソフト面についてお伺いします。4ページのところに、ワンストップ・クイック型サービスの充実というところがあります。ワンストップということについていろんな考え方があると思うんですけれども、今現在どちらかというと、縦割り的な行政手法が多いのかなというふうに思っています。横に連携し合った業務の連携がそれぞれ必要になってくると思うんですけれども、この辺のワンストップ型サービスをさらに充実させますというところでは、横の連携についてはどのようにお考えでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
基本的には、区民サービスに連携する行政機能などを横結びでうまく機能させながら、サービス提供につなげていくかというのは今後の――今後というか、今までも行政の中で試行錯誤しながら進めてきたところでございます。ただ、今、ごらんのように1階の総合案内につきましてはフロア的な制約が非常に大きいと。例えば介護の手続にせよ、国保の手続にせよ、全てがやはり1階のフロアの中でおさまり切れないといういろいろな問題点がございます。そういった問題点を解決するために、前面のワンストップの窓口、それを整備しながら、後ろのバックヤードで職員がどう機能的に十分連携してやっていくのか。それには一つの方法として、AV機器の活用というのも一つありますし、関連する業務を集中的に近場に配備ながら、その職員の動線をきちっと別に確保していくという方法も当然あると思います。そうした観点から、ワンストップ型・クイック型のサービスの充実ということで、新しい区役所の中ではさらに充実した形で展開できるよう、施設面についてきちっとした検討をしていくというのがこの考え方でございます。
久保委員
先ほど小林委員がおっしゃっていたことと関係あるかもしれないんですけど、延べ床面積で見て言われている部分だと思うんですね、3万500平米って。それで、ユニバーサルレイアウトの導入ということで、ワンフロア化のことを今言われていましたけど、この場合の最低のワンフロアの面積というのはどのぐらい考えていらっしゃいますか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
現庁舎の4階以上のフロアは、大体1,600平米程度なんですよね。ただ、現庁舎については真ん中に階段室があったりとか、トイレスペースがあったりして、ロの字の形にスペースがなっている。基本的にワンフロア化というのは、広い一体的なフロアにして、その中でユニバーサルデザインによって機能的に事務スペースを振り分けて、効率的に使っていきましょうという考え方でございます。極端な話をすれば、新しいビル、東建さんがつくったサウスとかイーストのワンフロアは非常に広くつくって、あのくらいの規模がとれればそれにこしたことはないんですけれども、最低限の規模という基準は今のところ特にないです。ただ、階段室とかトイレ等の設置場所、エレベーターの設置場所を工夫することによって、一定程度のワンフロアを大きくとるという設計は可能かと思っています。ですから、最低限これだけないとできないという基準は特になかったと。
久保委員
何でそういうふうに伺ったかというと、それによって敷地面積というのが関係してくるだろうなと思うので、決して容積率だけの話ではないですよね。こういうふうに、ここのところ割と重要視していらっしゃるので、今のところはそこまではお考えがないようではありますけれども、具体的にやはり考えていただいたほうがいいのかなというふうに思います。
それは、ほかのところでも通じてくる部分でございまして、災害対策拠点機能として、ここは1,500平米となっていますよね。1,500平米で何をするのだろうかと思うのですが、災害救援物資やボランティアの受け入れというのも、これはワンフロアで行っていくという意味で言われているのかなと思いますと、1,500平米というのが決して広いわけではないようにも思うのですが、その辺はいかがですか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
1,500平米というのは、小学校の体育館が二つ分という想定なんです。今現在は災害対策拠点機能としては、今、区役所にはない機能ですので、この程度の規模は必要と思っています。検討会の中で議論がありましたのは、立地が四季の都市(まち)の中に入るということであれば、周辺にいろんな企業が入っている。それから、大学機関も入っているというところで、一定の備蓄みたいなものについては機能分散という考え方もあるのではないか、そういうことも言われております。1,500平米で小学校の体育館規模2棟分ということで想定いたしましたけれども、さらに詳細にその辺については検討を深めてまいりたいと思っております。
また通常については、そこが災害対策で使われない場合については、区民のギャラリーとか、コンサート、それから、区民が開く討論会とか、フォーラムみたいなものでもお使いいただけるように、それこそ多目的にそちらを整備しながら交流の拠点としての位置付けも持たせていくという考え方を今示しております。
久保委員
今、小学校の体育館が二つ分ということでしたけど、現在、中野体育館、こちらのほうの床面積はいかほどになりますか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
体育館の建築面積が2,800平米あります。ただ、2,800平米といってもロビーがあったり、周辺に更衣室があったり、トイレがあったりしますので、メインアリーナ部分についてだけはちょっと今、手元に数字は持ってございません。その分差し引いて――メインアリーナ部分についての面積はちょっと今持ってございません。
久保委員
それで、さっきの防災のところに戻りますが、現在の庁舎内には災害対策のための備蓄倉庫はなくということになってございますが、現在の庁舎内にはないけれども、現庁舎のまま被災してしまった場合、その場合のこの備蓄倉庫というのはどこに当たりますか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
あそこの東建さんのほうの一部をお借りして、そこに備蓄部分については確保しているというふうに聞いてございます。
先ほど、現体育館のメインアリーナ部分の面積でございますが、約1,400平米程度と聞いてございます。
委員長
よろしいですか、久保委員。
久保委員
はい。
篠委員
1ページで、現実の流れでは構わないんですけど、3年前に10か年計画で庁舎の現在の位置をここにすると言い切ったんですね。これ、10年も前なら構わないんですけど、こういう情勢の中ですから。3行置いて、「現在、中野区役所の配置については」と、こう入っているんですけど、決めたばっかりのことをこうやらなくちゃいけないという、もう少ししっかりとした理由づけをつけないと、文書全体をまちに出したときに、何を考えているの、また変えるんじゃないかというふうに――我々は体感していますから、中野駅全体のデザイン、ひょっとしたら南に持っていかなくちゃいけない状況になるかもしれないというような研究を一生懸命されているのも体感しているからわかるんですが、普通、一生懸命10か年計画や何か読む方はこれしか見ていない。であるけれど、3年しかたっていないけど、こういう大きな流れをつくらなきゃいけないんだという文章にしないと、後ろを読んでくれない可能性があるように思うんですね。ですから、それは具体的には、どくはずがないと思ったところがどいて、防災を一つ考えただけでも、全部テントじゃなくての対応も必要じゃないかとか、我々は体感できているから問題ない。しかしながら一般の人たちは、3年前に10年計画を立てたものを、こう簡単に行動をとるのかと。何年かしたらまた変えるのかという、区長が変わったら今度また変わるんじゃないかとか、いろいろ可能性があるので、1ページ目の文章にはさらに工夫をしていただく必要があるように思います。いかがですか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
今、委員のほうから御指摘ございました。10か年計画で移転の計画を明らかにしてから、東北大震災という未曽有の災害を経験し、また、駅周辺の一定のまちづくりが進む中で、まち全体のにぎわい、活性化をさらに進めていくためにはどうしたらいいのか。その中で公共施設の再配置、その辺についてやっぱりもう一度検討し直す必要があるんではないかということで、現在の状況になったわけでございます。そちらにつきましては、ここの位置付けのところで細かく触れていないというのは確かでございます。区民説明のときについては、その辺の経緯も十分おわかりいただけるように説明に努めてまいりたいと考えてございます。
委員長
よろしいですか。
篠委員
はい。
むとう委員
印象なんですけれども、割と盛りだくさんに書かれていて、これ、全部できたらすごくいいのかなというふうには思わなくもないんですけれども、これから、2ページのところでは、生産年齢の人口が減少しということも書かれていて、そうすると、税収などもどうなっていくのかなということもすごく気になっていて、最後の部分では、なるべく財政負担を少しでも軽減するということもこれから考えていくし、つくった後のライフサイクルコストの低減についても図っていきたいということも書かれてはいるんですけれども、大きな規模のものをつくれば、どうしてもそれだけお金がかかっていくということはあるかというふうに思うのですよね。それで、これまで割と、小さな区役所みたいな言葉も結構いろんな計画の中で出てきていたかというふうに私は思っているんですけれども、そういう小さな区役所と言っていたことからすると、まだ細かなところはこれからなのでわからないけれども、内容が盛りだくさんになっているので、割と大きな区役所的な印象を私は持ってしまうんですけれども、本来、区役所として最低限必要なものにコンパクトにまとめていくみたいな考え方というのは、この検討の中ではなされなかったんでしょうか。これ、別に悪いとは言わないんです。こういうものもあったらいいんだろうなというふうには思いつつも、そういった考え方というのは検討の中では出されてはこなかったのでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
小さな区役所の論議というのはそのとおりだと考えておりまして、そういう意味でも、公共公益活動、こちらについて主体としてやっていただく拠点というのを今回考えの中に入れたわけでございます。したがって、職員の働き方についても、直接的に職員がやるのではなくて、全体のコーディネートやプロデュース、そうしたものにシフトしていくのかなという考え方は持っています。基本的に検討会の中でも、必要な機能についてはさまざまな観点から質疑がされ、また御意見、お考えが示されたわけでございます。そこであったのが、将来50年、100年使っていく庁舎ということで、一定のバッファーを、つまり、ゆとりが必要なんではないのか。環境変化に応えるためには、やっぱり一定の余剰床を持って、例えば、それは区役所機能が集約したときには賃貸に回す。そこで財源確保をするという考え方もとれるし、どんな形で区役所の床が活用できるか。それは未来といってもかなり難しい予想なので、一定の余裕を持った建物が必要ではないのかというようなお話もございました。そうしたことから、具体の設計に入る整備構想の中では、もう少し具体的な形でお示しできるのかなと考えてございます。
むとう委員
考え方ではあるんだけれども、長い将来にわたってもつべき区役所なわけだから、いろんなことに利用ができるようにということで、ある程度のスペースを最初から余裕を持ってというのもわからなくはないし、逆に、ある程度のスペースを持って大きな箱をつくってしまうと、それが将来的にお荷物になってしまうというようなケースもあるというふうに私は感じますので、その辺、将来的な展望をどう読み取るかというところで考え方は分かれていくんだろうなというふうには思いますが、将来的に大きな箱を持つことによるお荷物にならないようなというところは、今後検討の中で十分配慮していってほしいなというふうに、きょうの段階で示された中ではそんな印象を私は持ちました。
あと、やっぱり気になるのは、規模とかが全くわからないからわからないんですけれども、区民にとっての公営的な活動の支援という部分で、コンサートホールなども書かれておりますけれども、位置からして、またこのサンプラザがどうなるのかもわからないし、サンプラザ程度の規模よりかは全然小さなホールなんだろうなというふうには想像しますけれども、近いところにそういうホールが二つ必要なのかなとか、サンプラザがどうなるかわからない中での区役所の話ですから、わからないんですけれども、そういったことも今後しっかり整合性というか、近いエリアに、こちらの開発がどうなるかもわからない中での区役所ですから、わからないんですけれども、本当にしっかりその辺も踏まえていただきたいなというふうに思うことと、それから、あと1点気になるのが、駐車場と駐輪場について、敷地内外という外、外も考えているというあたりなんですけれども、遠くにとめて、離れたところにとめて歩いていくというのはすごく不便なことですし、そうすると、放置自転車だったりにもなっていきますので、その辺、内外の「外」は考えずに、むしろ「内」で考えていく方向を示していただいたほうがいいのではないかと思うんですが、その辺はいかがですか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
まず、交流スペースの件でございますが、コンサートホールというふうに書きましたけれども、大規模な、サンプラのほうでやるようなものということではなくて、今現在、交流のために1階でコンサートをやっております。あれの少し規模の大きい程度で多目的に使えるものというのを表現したかったものでございます。ですから、対象や規模が全く違ってくるというふうなものでございます。
それから、委員おっしゃる内容につきましては、不必要なものをここでわざわざつくっていくという話ではないというのは私もそういう考えでございます。ただ、一定の将来予測の中で変化に対応できるという点をどの程度加味していくのかというのは、今後もう少し詳細に検討していきたいと考えてございます。それにはやはり立地の場所と規模と、それから資金面でどの程度のものかというのがきちっと見えませんと、その辺のお答えがもう少し、具体的にはできないというものでございます。
また、駐車場については、基本的にはそんなに遠いところで駐車場、駐輪場をつくるというような考えは想定してございません。基本的に区役所に来庁者用の駐輪場、駐車場については適宜周辺で確保していくということを前提に、今後、具体的に詰めていきたいと考えてございます。
後藤委員
ページ2の3番で、区役所を取り巻く社会状況とございまして、これがその後の視点につながってくるかと思うんですけれども、この社会状況というのは、目指すべき姿というよりは、こういう社会状況が来るだろうと分析されておられるんだと思うんですが、これはどういった見立てのもとに分析されているんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
将来人口の、これは平成21年の区で行った政策研究機構での集計結果でございます。それから、現在、グランドデザインVer.3の中でまちづくりが進められてございますので、そうしたことを踏まえまして、区として書き込みをしてみたというものでございます。
後藤委員
それでは、例えば日本とか大きな社会状況というよりは、中野区が目指していく上で、こういう中野区の外部環境ができているであろうということでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
そうですね。日本全体がこんな方向でということではなくて、区役所を取り巻く環境変化ということで、駅周辺の開発ですとか、区内人口ですとか、それから、ICTやNPO、民間団体、節電、環境問題については一定の全国的な動きというのは報道されてございますので。ただ、ここで書いてあるのは、区役所周辺のということで一応書き込みはさせていただきました。
後藤委員
ありがとうございます。
それともう1点、ページ5なんですが、ページ5の中野のシンボル性の確保。これは非常に私、重要なことかと思っていまして、ただ、場所もまだ決まっていないということで、具体的にはまだしづらいかと思うんですけれども、ぜひとも、ちょっと要望になりますが、しっかりした形でプロセスを経た上で、このシンボルとなるデザインを決定していっていただきたいと思います。すみません。ありがとうございます。
委員長
よろしいですか。要望でいいの。
後藤委員
要望でいいです。
委員長
わかりました。答弁は結構です。
浦野委員
きょう示された中で何点かお聞きしたいんですけれども、今、他の委員からも幾つかあったように、私もこの財政負担のところだと思うんですね。それで、これまでもお聞きして、先ほど他の委員の御答弁の中で、この整備方針が決定した後の整備構想の策定のところで、具体的な資金計画や事業手法を示していくというような御答弁がありましたけれども、本当に今の段階で示せる財政的なものというのは全くないんでしょうか。こちらに、区民の方にもこれから意見交換会などを開催していくというふうにありますけれども、例えばこの10月に行う区民との意見交換会では、今示されたこの基本方針の案のところでの説明会をする。その後も説明会はあるというふうにありましたけれども、そういった財政的なところで、今の段階でお示しできるものはないということの理解でよろしいんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
具体的には、資金についてはお示しするようなものは特にございません。ただ、以前から御説明しているように、区役所とサンプラザの一体開発、そこで区役所用地については売却して、新区役所の建設費に充当しながら考えていくという考え方を既に出しておりますので。ただ、実際に評価して幾らというところまでは出してございませんので、その辺のところでの数字での資料というのは特に考えておりません。
浦野委員
そうすると、数字的な資料は今の段階ではないということですけれども、区民にとって、区役所や駅前の開発はすごく関心は高いと思うんですよね。一方で、今、区は財政難ということで、この間、事業見直しなんかも、かなり区民にとってはすごく厳しい事業見直しも今行われてきていると思うんですけれども、そういう中で、中野区はお金がないのに、駅前の開発にはどんどん金を使うのかみたいな声も実際にはよく聞こえてくるんですよね。そういった中で、本当に区民の税金を、まあ、いろんな手法で財政の確保をしていくというふうにはこれまでもありますけれども、実際に税金が全く投入されないということはないわけですから、そういった面では、やっぱり区民にちゃんとそういうところもお示しをした上で、理解も得ながら進めていくということが必要になってくるんだと思うんですけれども。そうじゃないと、区民の意見を聞くというふうにはありますけれども、本当に、じゃあ、区民の意見が取り入れられるのかとか、区民の声がどうなのかというのはすごく疑問に感じますので、そういうところでは、明らかにできるものはしながら、区民の本当に幅広く意見を聞きながら検討するということが必要だと思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
今回は、先ほども御説明しましたけれども、整備の必要な機能の方向性ということで区民の皆さんに御説明しながら、御意見を聞いていくと。それで、今、委員がおっしゃった全体の資金の問題などについては、やはり整備構想の中できちっと整理しながら、そこでもきちっと区民に対して御説明しながら御意見を聞いていくという丁寧な進め方でいきたいというお話はさせていただきました。したがいまして、現段階では進めるべき機能、必要な機能について御説明し、区民の御意見をお聞きし、今、委員がおっしゃったような内容については、次のステップの整備構想のところでしっかり内容の中身に加え御説明し、意見をいただきたいという進め方で今考えているところでございます。
浦野委員
また整備構想の段階ではそういったところも示されるということで、今、御答弁いただきました。
1点お聞きしますが、この10月の区民意見交換会の開催は、今の時点ではどういった回数だったりとか、これが今示されたものでということでしたけれども、その開催の方法や日時とか場所とか、回数とか、どういった形で今予定されているんでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
区民の方が参加しやすい休日とか夜間を中心に、2回から3回程度を予定してございます。10月下旬ということで現在調整中でございます。日程等が固まりましたら、また御案内を差し上げたいと思っております。
内川委員
先ほどの浦野委員の答弁の中で、区役所の用地は売却するとおっしゃっていましたけれども、豊島区のような定期借地の手法を使うことは全く考えていないんですか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
当初は売却ということで、その売却資金を建設費に充てるということで御説明してまいりました。今後その場所が決まって、どの程度の規模で、財政的――財政的というか、資金的にはどういった算段があるのか。例えば定借にして、定期借地権で毎年収入を得ていくほうが得なのかどうか、そうしたことも踏まえて、もう一度その辺のシミュレーションはし直す必要があるかなというふうには考えてございます。
奥田委員
今、内川委員がおっしゃったことに少しかかわるんですけれども、現在の区役所跡地についての売却、あるいは定借でということもそうなんですが、今、想定としては体育館跡地ということで、一つの想定はあると思うんですけれども、ここが仮にセントラルパーク並みの容積緩和があって500%ぐらいになったとしても、せいぜい4万平米ちょっとぐらいの数字ということですから、想定する必要の規模から言うと、そんなに、目いっぱい、500%いっぱいとれたとしても、余剰はせいぜい四、五千というところかなというふうに思いますので、純粋に区役所機能のみというのが想定としてはあるのかなと思うんですが、まだ場所的にも確定ではありませんし、容積緩和についても流動的ということも考えますと、そこの新しい場所での定借なり、さまざまな複合的な施設運営のあり方というのも一定考慮する価値はあるかなというふうには思うんですけれども、今の段階ではまだ場所も容積的なものも不明確な上では、想定の中に入れられたほうがいいのかなというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。
戸辺経営室副参事(経営担当)
今の体育館跡地プラス公社保有地の拡張用地、それを中心に現在検討を深めていくというところで、可能性というのがあるようであれば、そういったものも今後視野に入れてということはあるんでしょうけど、現在はそちらを中心に考えているというところでございます。
奥田委員
そうですね。今の可能性高いところでというのが当然のことと思います。容積的なことについては全く未確定なので、これ以上の議論というのはできないとは思うんですけれども、仮に500%という数字があった場合でも、先ほど、体育館のアリーナ部分が1,500平米とおっしゃったわけですね。目いっぱい500%とれたとすれば、その1,500平米の3階分ぐらいはフロア的には別の目的でとれる可能性もあるということですから、一定の考慮というのはされて検討を進めていただければと思います。要望ですので、結構です。
委員長
要望でいいですか。
奥田委員
はい。
委員長
要望ですので答弁は結構ですが、しっかり聞きおいてください。
高橋委員
全ては敷地が確定した後に、区役所の機能、あるいはこうした機能を盛り込む。それで集中なのか分散になるのかとかいろんなことが、全てはそれから始まると思うんですけれども、一方、本社というか、本庁舎の機能というのを考えたときに、私たちは施設整備の専門家でもないので、これは個人的な委員長への提案なんですけどもね。例えば、企業のそうした本社機能、そこにはもう人が現に張りついているわけですから、いろんなありよう、あるいは外の分散としての機能とか、そうしたものをやられていると思うんですよ。それで、いかにその制約された床の中でコストを効率化させているのか、あるいは機能を活用しているのかという意味で、防災機能のあり方とか、あるいは万が一のときのこととか、そういうことをいろいろ加味していると思うので、丸井さんもあるわけですし、キリンさんもあるわけですし、都内、ほかにもそうした新しい機能的な施設をぜひ、まあ、審議日程等の余裕があればですけども、そういうものを委員会の中で行って共有していくとか、そういうことができればと思っているんですけど。要望です。
委員長
委員会を暫時休憩にします。
(午前11時18分)
委員長
では、委員会を再開します。
(午前11時24分)
それでは、最初の1番の所管事項の報告は以上で終わります。
続きまして、所管事項の報告の2番、中野駅北口での歩行者等安全対策についての報告を受けます。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
それでは、中野駅北口での歩行者等安全対策について御報告させていただきます(資料3)。
なお、この御報告は28日の建設委員会でも御報告させていただいた事項でございます。
まず、表面でございます。最初に、ことし4月と7月に、歩行者の増加等を見まして、歩行者交通量調査を行った結果を御報告させていただきます。
この御報告では、特に中野駅北口改札から中野四季の都市(まち)へ至る通勤・通学の歩行者流動の増加等を表現した結果となってございます。4月、7月とともにA地点からD地点まで地図上に表記してございますが、主にマル2方向についてが駅から中野四季の都市(まち)のほうへ通勤・通学されている歩行者の量ということでございます。特に赤字で書いておりますB地点が区役所南側の歩道、D地点が税務署とドコモビルの間の通路というところでございますが、ともに4月は4,000人から7月に5,500人に増加、税務署南側通路につきましては、2,300人から4,500人に増加ということで、ここを経路としてかなりの歩行者の増加が見られるという御報告でございます。
裏面に行かせていただきます。
これも踏まえまして、かねてから2点ほどの課題が生じているということを認識してございます。
(1)としましては、税務署西側道路、先ほどの税務署南側の通路を抜けまして、セントラルパークサウスに至るところの車道がございますが、ここに現在横断歩道がないというようなことがございまして、その通路から出た歩行者が車道を、多くの歩行者が斜めに横断しているという現象が生じているということで、ここで危険が生じているということでございます。
(2)としましては、先ほど申しましたように、区役所南側の歩道からドコモビルと税務署の間の通路にかけて、現在、経路がほぼ一つしかないということで、この動線にほぼ全ての歩行者が集中していると。そこに対して、従来から駅前の駐輪場に来ております自転車が交差して交錯が生じているといったような課題がございます。
3としまして、これに対する対応方針としまして、(1)の斜め横断に関する問題への対応としましては、やはり出口のところにきちんと横断歩道をつくり、さらに、ここのところは通勤・通学時以外、昼間には見通しが悪い出口となっておりますので、子どもの飛び出し等も考えられますので、一応、横断歩道以外のところについてはガードレール、防護柵をきちんとつけまして、横断歩道を整然と安全に渡れるような整備をしたいということを考えてございます。
整備スケジュールについては、もう既に歩行者等もかなり増加してございますので、速やかに整備工事に着手するということで対応したいと考えております。
(2)の歩行者の集中と自転車との動線交錯への対応方針でございますが、先ほど申しましたように、今、単一の経路にかなりの歩行者が集中しているという現状がございますので、これについては、自転車と交錯が生じない、主動線と交錯が生じない部分に新たな歩行者動線を設定し、流れを分散する形で、セントラルパークへ通勤する経路を新たにつくっていきたいというように考えてございます。これにつきましても、具体的な経路も含めて現在検討中でございますが、速やかに警察等も含め関係機関の調整、それから、分散ルートの具体的な設計等を行い、今年度内にそのような対策が、工事が完成できるように進めていきたいというように考えてございます。
御報告については以上でございます。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について質疑がありましたら、質疑を受け付けます。どうぞ。
小林委員
ちょっと図を見てわからないので、教えていただきたいんですけれども、表面のDの部分の税務署南側通路とありますけども、これは公道なんですか、私有地なんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
これにつきましては、NTTドコモビルの位置指定道路ということで、NTTの私道という扱いになってございます。
小林委員
ということは、一般の方々が道路として通ってもよいということで、その先の、裏面にありましたけれども、横断歩道を設けるということでよろしいんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
おっしゃるとおり、ここは一般の方も通れる通路ということでございますので、その先には安全に渡れる横断歩道を整備したいというところでございます。
佐伯委員
裏面の地図のところの、ちょうどセントラルパークのサウス、イースト棟の北側、ここで言いますと、「税務署西側道路における歩行者の」の「の」の上のところの交差点なんですけども、ここの信号が比較的短くて、特にお昼どきなど出てきた人が渡り切れないで、点滅していてもどんどん渡るもんですから、実は私、この四季の森を通ってきて右折して役所のほうに入ってくるんですけど、とにかく右折ができないというような状況になっています。ちょっとこれ、信号の時間を長くするか、あるいは大人相手ですから、みっともないことですけども、「信号を守りましょう」ぐらいの看板を出すとか、そういうような対策をとってもらわないと、本当に出てきた人が、ほとんど点滅しても赤になるまで渡っています。そのあたり、ぜひちょっと検討してみていただきたいと思うんですけど。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
信号現示に関しましては、基本的に交通管理者のほうの所管でございますので、私どものほうから、そういう声がある、もしくは現象があるということをお伝えしたいというように考えております。
中井都市基盤部副参事(交通対策担当)
今、御質問の中身につきまして、私どもの交通対策につきましても、警察署と協議をしまして考えていきたいというふうに思います。
久保委員
すみません。裏面の安全上の課題の(1)と(2)なんですけれども、斜め横断が生じているとか、自転車動線の交差が生じているということなんですが、現実に事故の報告というのはあったんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
現在のところ、人身事故等が起きたという報告は受けてございません。
久保委員
人身事故等はなかったということで、きっと報告がなくても、歩行者と自転車の接触というのは日常起きているのかなと思うんですけれども、そういったことというのは、この調査をしている中でかいま見るようなことがあったりとか、日常的にそういった報告を受けているというようなこともないですか。大きな事故、要するに警察がかかわるような大きな事故ではなくてもという意味です。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
調査のときばかりではなく、日常的に我々は観察もしてございますけども、危ない場面というのは幾つか見られてはおりますが、事故の現場ということは遭遇したことはございません。また警察のほうからも、若干接触があるというようなことは聞いておりますが、具体的な件数等々は聞いてございません。
後藤委員
ちょっと単純にわからないので教えてほしいんですが、表面のCとDの調査地点ですね。Cは4月に一旦ふえて、また減って、Dはふえ続けているんですが、これはどういうことなんですかね。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
確かにおっしゃいますとおりに、Cの地点で4月に比べて7月、若干歩行者の減少が見られます。ただ、これについては理由まではこちらのほうでは把握できておりません。
後藤委員
何かこの4月と7月の間に新しい属性の人たちが入ってきたとか、何か歩く人の属性が変わったとか、そういったこともないんですかね。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
推測の域を出なくなってしまいますけれども、サウスの就業者が4月から7月にかけて大分ふえたということと、皆さん通勤、初めて来る方が税務署のほうを通っていたのが、この通路のほうが近いということに気づかれたとか、そういったようなことがあるかと推測いたします。
後藤委員
ありがとうございます。そういった可能性はあると思います。
あと、裏面なんですが、裏面の3の2、歩行者の集中と自転車との動線交錯への対応方針、これは書いていることは全くそれがよろしいかと思うんですけれども、どういうふうに分散されるかですよね。これはどういうふうに考えていらっしゃるんですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
計画といたしましては、3割、4割ぐらいの方がこちらに向かえるような整備をしたいというように考えてございます。
後藤委員
3割、4割の方が――すみません。もう一度お願いしたいんですが。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
現在、一つの経路に集中しています通勤の方が、自転車と交錯しない経路にその3割程度の方が分散していくといったようなことを目指したいというふうに考えてございます。
後藤委員
具体的にどういったところを想定されているんですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
具体的なルートは現在まだ検討中でございますが、まずは東西通路を渡り切った西側のところ、現在階段になってございますが、ここから線路脇の現在あります道路でありますとか、そこから具体的にどういう経路を経てセントラルパークに至るのが一番利用勝手がいいのかといったようなことを今検討しているところでございます。
後藤委員
ありがとうございます。その方法についてはこれから検討していくということでよろしいですね。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
具体的な経路については、現在検討中でございます。
委員長
他に質疑ありましたら、どうぞ。質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本報告は終わります。
続いて、3番、その他の項ですが、何か報告ありますか。ないですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告は終わります。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩にします。
(午前11時37分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午前11時47分)
次回の日程は第3回定例会中とし、何か緊急な案件が生じた場合は正副委員長が相談の上、招集することで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ありませんね。以上で本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会します。
(午前11時48分)