令和5年01月31日中野区議会区民委員会の会議録 中野区議会区民委員会〔令和5年1月31日〕
区民委員会会議記録
○開会日 令和5年1月31日
○場所 中野区議会第1・2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時41分
○出席委員(8名) 伊藤 正信委員長 竹村 あきひろ副委員長 杉山 司委員 小宮山 たかし委員 大内 しんご委員 南 かつひこ委員 むとう 有子委員 来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 区民部長 鳥井 文哉 文化・産業振興担当部長 高橋 昭彦 区民文化国際課長 鈴木 宣広 文化国際交流担当課長 矢澤 岳 戸籍住民課長 伊藤 正秀 マイナンバーカード活用推進担当課長、産業振興課長 平田 祐子 税務課長 竹内 賢三 保険医療課長 伊藤 廣昭 環境部長 朝井 めぐみ 環境課長 永見 英光 ごみゼロ推進課長、清掃事務所長 阿部 正宏
○事務局職員 書記 高田 英明 書記 有明 健人
○委員長署名 審査日程 ○委員会参与の変更及び異動について ○議題 区民相談及び消費生活について 戸籍及び住民基本台帳等について 区税について 国民健康保険及び後期高齢者医療等について 産業振興について 文化、生涯学習及び国際化について 環境、地球温暖化対策及び緑化推進について 清掃事業及びリサイクルについて ○所管事項の報告 1 今後の窓口サービス向上に向けた取組について(区民文化国際課) 2 来年度実施を検討している文化・芸術に親しみ、つながりが生まれる機会の創出事業について(文化国際交流担当) 3 旧中野刑務所正門の移築・修復工事に係る設計業務等について(中間報告)(文化国際交流担当) 4 哲学堂公園保存活用計画の策定に係る進捗状況について(文化国際交流担当) 5 中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情報等の保護に関する条例の見直しに係るパブリック・コメント手続の実施結果について(戸籍住民課) 6 国民健康保険の被保険者資格証明書及び短期被保険者証の交付基準の変更について(保険医療課) 7 (仮称)中野区産業振興方針の検討状況について(産業振興課) 8 中野区生活応援事業の実施状況について(産業振興課) 9 その他 (1)令和5年度中野区国民健康保険料の検討状況について(保険医療課) (2)中野区産業経済融資制度における新型コロナウイルス対策緊急応援優遇の受付期間延長について(産業振興課) (3)「中野区ごみ分別チャットボット」の運用開始について(ごみゼロ推進課) ○その他
委員長 定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。 (午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力お願いいたします。 初めに、委員会参与の変更及び異動について、お手元の資料(資料2)のとおり、12月16日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、御承知おきのほどよろしくお願いします。 それでは議事に入ります。 区民相談及び消費生活について、戸籍及び住民基本台帳等について、区税について、国民健康保険及び後期高齢者医療等について、産業振興について、文化、生涯学習及び国際化について、環境、地球温暖化対策及び緑化推進について、清掃事業及びリサイクルについてを議題に供します。 所管事項の報告を受けます。 [1]1番、今後の窓口サービス向上に向けた取組についての報告を求めます。 鈴木区民文化国際課長 それでは、今後の窓口サービス向上に向けた取組につきまして御報告を申し上げます。(資料3) これまで新庁舎の移転を見据え、窓口サービスの向上について検討を行ってまいりました。今般、窓口サービスの取組について取りまとめましたので御報告をするものでございます。 1、窓口における書く負担の軽減についてでございます。 (1)課題でございます。現在区への申請手続は、電子申請等、来庁することなく完了できる手続が増えております。一方で、本庁舎に来庁して窓口で手続を行う場合には、申請書類に4情報、こちらは氏名、性別、住所、生年月日の情報でございますが、これらを記載し、各窓口において同じ情報を何度も書く必要があるので、書く負担を軽減していく必要があると考えているものでございます。 (2)令和5年度の取組でございます。書く負担を軽減するために、申請書自動交付機を現庁舎1階の戸籍住民課窓口に先行導入をしまして申請手続について検証を行っていくものでございます。 ア、申請書自動交付機の主な機能でございます。(ア)でございます。マイナンバーカード、または運転免許証を利用した機能でございます。マイナンバーカード、また運転免許証を申請書自動交付機において読み取ることで当該カードに格納された情報について申請書に印刷をして出力することが可能となるものでございます。なお、複数の申請書を同時に作成することも可能でございます。 (イ)WEBフォーム等での事前入力した情報を利用した機能でございます。パソコンやスマートフォン等から区民が事前に必要な情報を入力することで発行される二次元コードを申請書自動交付機にかざすことで、4情報のほか、世帯員等についても申請書に印刷をして出力することが可能となるものでございます。 2ページ目をお開きください。イ、先行導入時における申請書自動交付機の対象となる主な申請手続でございます。こちらにつきましては、転入、転居、また印鑑登録などを想定しているものでございます。 (3)令和6年度以降の取組の方向性でございます。申請書自動交付機につきましては、新庁舎の2階・3階に設置することで書かないサービスを提供していくものでございます。加えて、引越しワンストップサービスの実施やシステムの標準化を見据えて来庁者の負担を軽減する取組を段階的に進めていくものでございます。 2、収納機能の向上についてでございます。(1)の課題です。現庁舎の窓口では、税金等について主に現金によって収納をしております。戸籍住民課の窓口では、交通系電子マネーの決済に対応しておりますが、クレジットカードやスマートフォン等によるキャッシュレス決済は実施をしておりません。なお、現時点で税金や保険料につきましては、コンビニ、金融機関において現金で納付するとともに、自宅等からクレジットカード決済やスマートフォン決済等での支払いに対応しているものでございます。 (2)令和5年度の取組でございます。戸籍住民課窓口のレジのキャッシュレス機能の拡充を行ってまいります。加えて、キャッシュレスセミセルフレジの戸籍住民課及び道路課への新規の導入を行い、今後の新庁舎におけるセミセルフレジによるサービスの提供について検証を行っていくものでございます。 (3)令和6年度以降の取組の方向性でございます。税金や保険料を納付する場合、職員が対応せずに来庁者自ら現金で納付をする。また、複数の書類の納付を1か所で行うことを可能とする。さらに、新庁舎1階の指定金融機関の営業時間終了後の時間帯においても納付書による手数料等の支払いが可能となるようなフルセルフレジを新庁舎2階・3階に導入することを考えております。 3ページ目を御覧ください。3、全庁共通発券機の導入及び全庁共通フロアマネジャーの配置等についてでございます。 (1)新庁舎において来庁者をスムーズに案内するための取組でございます。新庁舎2階・3階には来庁者数の多い窓口を集約します。また、新庁舎4階以上では各課が窓口を共用することから、スムーズに窓口対応ができるように、新庁舎においては共通発券機を導入するとともに、全庁共通フロアマネジャーを配置することとしているものでございます。 (2)令和5年度の取組でございます。新庁舎移転後において委託業務の最適化及び一体的な委託による連携強化を図るために、戸籍住民課の窓口等業務委託と全庁共通フロアマネジャーの業務委託について業務分析を行うものとしております。 (3)令和6年度以降の取組の方向性でございます。新庁舎に全庁共通発券機を導入し、関連する窓口を案内することができる連携機能や統計情報を収集できる機器を設置するものでございます。全庁共通フロアマネジャーは、新庁舎1階の総合案内と連携をしまして適切な案内を行ってまいります。また、全庁共通フロアマネジャーは、発券機を導入する各フロアに配置をするものでございます。また、委託業務の一体的な実施により窓口サービスの向上に資するように、戸籍住民課の窓口等委託業務と全庁共通フロアマネジャーの委託業務とを一体的に委託するなど委託業務の最適化について検討を進めてまいります。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 杉山委員 報告ありがとうございます。まず、これは、過去に御報告があったものから結構まとめていただいてありがたいんですけれども、新しくなったところとか追加されているところは、例えば、セミセルフレジという言葉とかそういう感じのもの、どこか新しいところがあれば。 鈴木区民文化国際課長 こちらの報告につきましては以前も概要を御説明しておりますが、今回主な追加記入したところでございますけれども、2ページ目を御覧いただきたいんですが、主な追加点でございます。令和6年度以降の申請書自動交付機について新庁舎2階・3階に設置するというところ、これは今回新たに追加したものでございます。また、収納機能の向上につきましては、これまではセルフレジを導入するということを申し上げてきましたけれども、今回の御報告の中では、キャッシュレスのセミセルフレジを導入する。導入する場所としましては、現庁舎においては戸籍住民課と道路課であるということを御報告しております。加えて令和6年度以降でございますが、フルセルフレジです。職員が対応しないフルセルフレジを新庁舎の2階・3階に導入するといった点は新たにお示しするものでございます。 杉山委員 分かりました。ありがとうございます。では、ちょっと一つひとつお話ししていきますけども、まず、1ページの1の(2)の令和5年度の取組で、「来庁者への案内方法や申請書自動交付機の対象となる申請手続について検証していく」とあるんですが、そもそも検証はいつやる予定なんでしたっけ。 伊藤戸籍住民課長 検証は、基本的には先行導入の日程ということになりますので、令和5年度に先行導入して、それから検証していくということを考えてございます。それは以前から変わってございません。 杉山委員 入札不調だったものはこれじゃないですよね。違うところですよね。これですか。違いますよね。例えば2ページの(3)の書かないサービスというのがありますよね。これに関しては、以前私のほうでも一般質問か委員会で質問したと思うんですけど、書かないサービスは大事なんですけど、書かないサービスで、さらに職員が入力しないサービス、何回も同じようなことを入力しないサービスとかも必要になってくるというお話をしていますけども、この辺の加味というのはされていらっしゃるんですか。 伊藤戸籍住民課長 委員がおっしゃった書かないサービス、今回申請書自動交付機ですので、基本的には書かないサービスのこれは一環でございまして、マイナンバーカード、あるいは免許証をかざすことによって、それで書かないサービスをしていくということになります。 杉山委員 書かないのは申請する人が書かないわけであって、その裏では職員が一生懸命いろいろやるわけですよね。書かないのは、窓口に来た人は書かない。その裏で動く職員の方々がどういう仕事の流れ、フローチャートで、いかにそういう作業をする人たちも作業を最小限に抑えて効率よく人が流れる、データが流れる、入力は少なくなるみたいなことをフローとして考えていく必要があると思うんですけど、これは誰が考えるんですか。 伊藤戸籍住民課長 基本的には戸籍住民課のほうで今考えてございますけれども、2ページの(3)の文章の下のほうに書いていますけれども、今後、国全体の動きでございます引越しワンストップサービスとか、それと新庁舎の移転、それと自治体情報システムの標準化ということが今後の流れとして考えられてございますので、段階的には考えていくというところで、今回、申請書自動交付機を導入していきますけれども、委員がおっしゃるとおり、入力作業とかというのは、今の段階では生じていくということになりますけれども、今後自治体情報システムの標準化を見据えた状態で、今度はデータ入力も連携できるということも想定されますので、それを見据えてまた次の段階に進んでいこうということを今の時点では考えてございます。 杉山委員 これは全体的に全庁共通発券機を導入する。それから、全庁共通フロアマネジャーをつける。これはいいんだけど、大きく二つだけで来庁者のワンストップサービスが成り立つかといったら全然成り立たないと思うんです、まだ。やっぱりシステムは必要。システムは、デジタルトランスフォーメーションの舞台に投げればいいと思うんだけど、その投げる手前の窓口サービスチームとしての要件とか要件の羅列とか、そういうのはできているんですか。それは今からですか。要件を見たことがないんで、元システムエンジニアとしては心配になっていますけど、それは要件がないとシステムはできない。こういう処理が回ります。イレギュラー処理がこうです。それが大事なんですよね。イレギュラー処理とかも含めて。そういうのがいつ内部的につくられて情報の専門家に投げられるのか。それは内部の情報専門家なのか、外注なのか分からないんですけども、そこら辺のタイミングというか、もう新庁舎は結構早くできちゃうと思うんで、それをちょっと心配しているんですけど、タイミングはどんな感じなんですか。 伊藤戸籍住民課長 タイミングですけれども、非常に難しいんですけれども、新庁舎に移転後はまだそのタイミングではないと考えてございます。自治体情報システムの標準化というところを見据えてございますので、これが令和7年度ということになりますので、その手前辺りで次の段階にやっぱり進んでいかないといけないということは考えてございます。今、委員がおっしゃったみたいに要件がきちっと定まっていないと次のステップに行けないということは重々承知してございますので、次の段階を踏めるように今後検討していきたいなと思っております。 杉山委員 その要件の洗い出しというのは今でも多分できるはずなんで、がんがんやっていっていただかないと、あと今お話ありましたけど、移転後、要は新庁舎が稼働し始めたときにはシステムはそんなにすばらしくなくてもいいような感じなんです。要は、新しい庁舎ができて区役所を使いに来られた方が、ああ、サービスが大きく変わったんだなと感じられるようなシステムでスタートできるのか。それとも段階を追って徐々に、国のデータの持ち方とかも変わってくる可能性があるので、そのタイミングまでにゆっくり、新庁舎になったとしてもシステムとかフローを徐々に変えていけばいいのか、大きくはどっちの方針なんですか。 伊藤戸籍住民課長 システムに関してですけれども、徐々にというわけにはなかなかいかないと思うんですけれども、やっぱり段階的に踏まえながら行くということを考えております。今の申請書自動交付機というところは来年度先行導入していきますけれども、再来年度は新庁舎に移転ということになりますので、この申請書自動交付機を新庁舎でも要は設置して対応していくという、その後に次の段階に進んでいくということを考えてございます。 杉山委員 窓口サービスがどう変わるのかというのが、発券機があってフロアマネジャーがいるということ以外はあまり見えないので、ちょっと質問します。情報をどこまで開示いただけるか分からなかったんですけれども、システムそのものは後回しにしても、使う人が新しい庁舎に来て、変わったんだなと、ワンストップになったんだなと、書かないで済むんだなとか、そういうのが感じられるようなサービスもやっぱり早め早めにつくっていかないと、やっぱり裏側に幾らお金がかかるのかとかも分からないですし、もう早くその要件を決めて着手していただきたい。私としては、こういう感じで窓口サービスが変わりますよというのを大きく見せていただきたい。そのタイミングをぜひとも近日中に頂きたいと思っています。要望にしておきますけども、お願いします。 南委員 窓口サービス向上に向けた取組ということで、まず一つ目の窓口における書く負担の軽減、これはいいことだと思うんですけども、令和5年度の取組として申請書自動交付機を現庁舎の1階に、まず戸籍住民課のところから先行導入していくということなんですけども、これは書いてはあるんですが、要は申請書自動交付機だと、マイナンバーとか免許証を読み取れば、それで、いわゆる来庁者の方が書く手間が省けるということですね。例えば、これまで住民票とか、また戸籍謄本とか抄本とかそれぞれ申請するときには一々全て書き込んでいたことが、申請書自動交付機を導入することで、そういった何枚も紙を使わず自動的に申請ができるという理解でよろしいんですよね。 伊藤戸籍住民課長 申請書自体は複数の申請書に印字ができるんですけれども、申請自体を一括でやることではないんです。申請書が複数出てくるという、要はマイナンバーカードをかざすことによって4情報が入った申請書が出てくる。それが複数の申請書、何種類かの申請書にそれが印字されて出てくるということで、申請自体は来庁された本人がそれぞれの窓口でやっていただくということになります。 南委員 だから、マイナンバーカードとか免許証で読み取れば、例えばそれぞれ住民票、戸籍謄本、抄本の申請書が印字されたものがそれぞれ出てくるという理解でいいんですね。それを窓口で提出をして、今までどおり発券されるのを待って、出来上がったらそこで支払いをして受け取るという、そういう流れでよろしいんですか。 伊藤戸籍住民課長 はい、そのとおりでございます。 南委員 これは申請書の自動交付機を戸籍住民課で先行導入するということなんですが、これは大体どれぐらいの予算がかかるんですか。 伊藤戸籍住民課長 今、予算の編成途中ですので、予算金額についてはちょっと控えさせていただきたいと思います。 南委員 じゃあ、これは台数もまだ公表できないということですか。 伊藤戸籍住民課長 台数に関しては2台を想定してございます。 南委員 申請書自動交付機の主な機能の(イ)のところで、WEBフォーム等での事前入力したそういった機能もプラスアルファしていくということなんですが、これはパソコンとかスマホから区民の方が二次元コードを作れるようになって、それを自動交付機でかざせば同じように手続ができるということなんですが、これは二次元コードを作るためのそういうアプリか何かをしなきゃならないんですか。ちょっと私よく、詳しく分からないんですけども、二次元コードを作るというのはどういう手順でやっていくんですか。要は、区民の方が自宅、もしくは手元のスマホで二次元コードを作ることというのは、それはどういう形で作れるんですか。 伊藤戸籍住民課長 インターネット上のWEBフォームということになりますので、それにアクセスをしていただくということになります。アプリを入力、要はスマホにダウンロードするということではなくて、そのページにアクセスをしてもらって、そこで入力画面が出てきますので入力をして、入力が終わったら二次元コードが出てくるので、それは写真で撮ってもいいし、打ち出された印字されたものを持ってきても結構なんですけれども、それを要はかざしていただくと申請書自動交付機で読み取っていただければ、それで入力した状態の申請書に印字されたものが出てくるという、そういう仕組みになってございます。 南委員 ということは、区のホームページか何かでアクセスして、そこで二次元コードが作れるような、そういうところでパソコンなりスマートフォンでアクセスして二次元コードを作ると。それを保存するなり写真を撮るなりして自動交付機のところで、その二次元コードを読み込ませれば、通常どおりの申請が、まあ、申請書が印字されてくるんでしょうけども、そういうことの理解でよろしいんですか。 伊藤戸籍住民課長 はい、そのとおりでございます。 南委員 次に、収納機能の向上について。これも現在では戸籍住民課の窓口には、レジのキャッシュレス決済の種類を拡充するというふうに書かれているんですけども、例えば、今電子決済とかスマホとか様々な、auPAYだ、PayPayだ、いろんな形がありますけど、それでバーコードにしたりとか、お店によってはそれで決済できたりするんですけど、どういう内容になるんですか。 伊藤戸籍住民課長 今、決済事業者で扱っている種類ということになりますので、基本的にはクレジットカード、それとiDと楽天Edyなどに対応できるような、そこまで要は拡張することが、今の電子レジでは可能だということになりますので、取りあえずそれを来年度やっていこうと考えてございます。 南委員 ということは、現在の形でやっていって、例えば、そういうアプリ決済であるとか、そういうところへさらに広げていくという考えはないということなんですか。どういう感じでしょうか。 伊藤戸籍住民課長 現在使っているレジの限界というのもございますので、決済事業者が使っている業務種類、それと決済端末ですね。それも現行の端末ですとやっぱり限界がありますので、取りあえず現行レジのところで、今の交通系電子マネー以外でも拡張していくということを考えていて、さらにセミセルフレジを導入していってもっと広げていこうという、そういう考え方で来年度考えてございます。 南委員 それでさらに拡充していくような形でフルセルフレジとかの導入も考えていらっしゃるということでよろしいんですか。 竹内税務課長 フルセルフレジに関しましては、税金であるとか国保料、そういったものの収納に対して全自動で行うものでございまして、戸籍住民課が扱っているものとはまたちょっと別のもので考えてございます。 南委員 今のフルセルフレジにつきましては、これもじゃあ新庁舎2階・3階に導入していくということなんですが、これは予算のことは聞けないにしても台数とかは聞けるんですか。 竹内税務課長 2階に1台、3階に1台ということで合計2台を考えてございます。 南委員 分かりました。結構です。 むとう委員 窓口サービスの向上ということは、区民にとって利便性が高まるということで、それはよいことだというふうにはもちろん思っているんですけれども、ちなみにマイナンバーカードとか運転免許証がない場合の区民に対しての何かサービス向上というのはあるんでしょうか。 伊藤戸籍住民課長 書かないサービスで申請書自動交付機で、今ちょっと話したインターネット上のWEBフォームがあるんですけれども、そこで入力していって、その情報を申請書自動交付機のところに持ってきてもらって二次元コードをかざすという、そういうやり方があるんですけれども、そのやり方ですとマイナンバーカード等がなくても実際に使えるサービスになってございます。 むとう委員 では、WEBフォームができない場合は何かサービス向上というか、申請書の用紙の中での工夫であるとか、マイナンバーカード、運転免許証、WEBフォーム等を使えない人にとっては、そういう方にとっても、例えば申請書用紙の中での工夫であるとか、サービスの向上、申請書用紙の中での省略であるとか何か向上というのは、こういう手だてがない人にとっては何もないんでしょうか。 伊藤戸籍住民課長 いろんな考え、マイナンバーカードとかがない場合というのはもちろん想定して考えられますけれども、例えば、郵送申請であっても証明書の交付というのは今やってございますので、いろんな手段でサービスの向上というのは努めているんです。確かに電子申請だったりコンビニ交付サービスだったりという場合は、マイナンバーカード等がないといけないんですけれども、郵送申請だったり、あとは電話での証明書の交付の予約を受け付けたりというのもやってございますので、いろんな手段で今考えて現在対応していってございます。今後またマイナンバーカードとかない場合のもやっぱり考えていかないといけないんですけれども、戸籍住民課ではマイナンバーカードの交付の普及促進という業務を行ってございますので、できればそちらのマイナンバーカードの普及というのもやっぱり対応して考えていきますので、申し訳ないんですけれども、すみません。 むとう委員 様々、来なくてもできることはいろいろあるということは知っているんですけれども、課題としてここに書いてあるんですけれども、各窓口において同じ情報を何度も書く必要があることから、区民の窓口における書く負担を軽減する必要があると。この点においてマイナンバーカード、運転免許証、WEBフォームが使えない人にとって何か書く負担を軽減するという方法は考えてはいないんでしょうか。 鳥井区民部長 私ども書く負担の軽減について様々な検討をしてきたところでございます。また、その中で、現状できるようなものの範囲で現在のところ検討しているところでございますが、委員がおっしゃるとおり、そういう手段を持たない方につきましても、何らかできる方法があるのかどうかということは今後も検討してまいります。 むとう委員 ぜひそれも併せて検討をしていただきたいというふうに思います。それで、今後新庁舎においては、全庁共通のフロアマネジャーを配置するということはとてもいいことかなというふうに思っていますけれども、本当に様々、時代の流れとともにそういう手段を持っていない人は少なくなるというふうには思いますけれども、一定数やはり現存しておりますので、私をはじめとして。そういうところの人たちに対する配慮というか簡略化というのも併せて考えていただきたいということを要望しておきます。 杉山委員 一つ聞けと言われて聞いていないんですけど、今のむとう委員のお話とちょっと逆行する部分もあるかもしれないんですけども、今、庁舎の窓口サービスの窓口のオンライン化みたいなものも結構、中野区としても取り組んでいる部分ももちろんあるんですけども、将来的に感染症対策だったり、非対面とか非接触というキーワードでオンライン窓口サービスというのを推進しようとしている自治体が増えてきているんです。中野区としてはどういう考えなのか、そこだけ聞かせてください。 伊藤戸籍住民課長 例えば、もう2月から転出手続と転入手続のワンストップサービスというのは実施していきます。もう来月ということになりますけれども。その中で転出するときはオンラインでできて、転入手続は実際来庁しないとできないということになりますけれども、転出証明書情報、これに関してはもうオンラインでも流れてくるということになりますので、それを基本的には住基システムのほうに入力して対応していくということになりますけれども、自治体情報システムの標準化が出来上がった後、国の考え方なんですけれども、その転出証明書情報を、後続業務と言って国民健康保険だったりとか介護保険だったり、そういう業務がやっぱりありますので、それとの連携にオンラインでの連携を考えていくというところで、国のほうもオンラインで連携を要は強くやっていくということを考えてございますので、中野区もそれに伴ってオンライン連携というのはやっぱり今後進めていかないといけないというところでございます。 杉山委員 はい、ありがとうございます。今オンラインで、中野区も納税証明書とかまでコンビニで出せたり様々なことができるようになってきました。窓口業務というのは絶対になくならないとは思うんですけども、オンラインでできるところ、あと窓口もリモートでコールセンターとかでやっているところも幾つもあると思うんで、そういうのも含めてオンライン化できるところというのを、サービスとしてできるところを考えていっていただきたい。それも並行して進める必要があると思うんで、それは要望にしておきますけど、よろしくお願いします。 委員長 委員会を休憩いたします。
(午後1時38分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後1時39分)
南委員 窓口の書く負担軽減とか収納機能の向上についてということで、窓口における負担軽減については、区民の方が手軽になるということで、申請書が出てきて、それを窓口で処理するということの流れは今後も変わらないという話なんですけども、収納機能の向上について、特に税金や保険料を納付する場合のフルセルフレジを導入していくとか、また今年度の取組で戸籍住民課の窓口とかキャッシュレス決済のセミセルフレジを導入していくということで、先ほど台数はお聞きできましたけれども、予算の関わってくることで、まだこれからということなんで、その辺は公表が現段階ではできないということなんですけれども、いずれにしても、それだけ予算をつけていくということには間違いないんだろうと思うんですけども、その分、要は、特に新庁舎においてはこういったことをどんどん導入していくのがいいんですけども、反対にこの予算をつけた分、じゃあ、職員の業務に対しても負担が軽減されていくような部署が出てくるのであれば、その辺りは職員のそういう削減なり人件費の削減ということも考えていかなきゃならないと思うんですけども、その辺はどのようにお考えなんでしょうか。 竹内税務課長 予算化するに当たりましては費用対効果というところの導入コストは、そういったところはしっかりと検討させていただいて、あとは全国で導入している先行自治体とかそういったところにも取材をさせていただいて予算化したものでございます。今後、職員の負担軽減、そういったところも一応考えてはいるところですけど、働き方改革であるとかそういったところで成果を上げていく、レジの業務がなくなったから違う業務に振り分けていく、そういった働き方を考えているところでございますので、業務の効率化、そういった面でもしっかりと御説明できるように、こちらのほうは検討を進めているところでございます。 南委員 業務の効率化、働き方改革も当然必要なんですけども、それと同時と言ったらあれですけれども、やっぱりそういった働きやすいそういう体制にした、また業務が非常に軽減されて、じゃあほかの部署へというようなことも考えていらっしゃるということなんですけども、それは導入したからすぐやりなさいというわけではないですけども、将来的に1年、2年、3年、4年、5年とたっていく中で、しっかりとそういう職員の人件費の削減とか職員の削減ということも視野に入れてやっていかなきゃいけないんじゃないかなと思うんですけども、その辺はどうお考えでしょうか。 竹内税務課長 委員おっしゃるとおり、すぐに検証というのはなかなか難しいと思うんですけども、やっぱり導入してみて、そういったところで負担が軽減されているんだったらそこの部分のところをほかに注力するための人的資源を振り分けていくといったことは必要だと思っておりますので、そういったことを考えながら、何が最適で効果的な働き方ができるかということは随時考えて、それを検証して実行していきたいと考えております。 来住委員 今のやり取りを聞いていたんですけども、確かに電子化による合理的な受付業務の体制というのは整っていくんだろうと思うんですね。しかし、区民のほうからしてみると、やはり中野区役所に来て最初の自分が求める窓口、また新しい人の配置も考えておられるようですけども、やっぱり区の職員が区民に対して最初に対応する区の窓口というのは、もちろん一定電子化による合理化もあると思うんですけども、基本的にはやっぱりそこで、人と人との関係ですから、そこは合理化したり、ただ人員を削減するということで電子化ということではないんだと思うんですね。やっぱり今の時代に即した機器の導入によって確かに合理化されるし、区民が手続をする上で利便は図れると、合理的な仕事もできるという面はありますけども、一方で、こういう高齢化の中で区役所に来られる方々、電子的な手続になかなか不慣れな方々ももちろん今後もいらっしゃるわけで、そこの対応はやっぱり十分きちんと据えた業務の人の配置というのはしかるべき、区全体として図るべき大事な要素だということについて、課長自身はそういうことについてはどういう認識を持たれていますか。 竹内税務課長 我々のほうとしてはフルセルフレジを採用するということは、こちらのほうも支払いの際に窓口に並ばなくてよいであるとか、複数の納付書対応可能ということは考えておりますけれども、そういったところで、例えばそちらのほうを区民の方にやってもらう代わりに、その分納税相談に力を入れるであるとか、収納率向上のところに取り組むとか、そういったことができるかなと考えております。窓口のほうでも全くそれを、こちらのほうは機械ではできませんので、やはり人と人との折衝、区民サービスを所管しているのが我々区民部と認識しておりますので、そういったところにはますます力を入れて、機械だけじゃなくて、例えば人に対しては研修をさらに強化して、人的資源をさらに強化していく、そういったことも必要だと考えておりますので、機械に頼らない区民サービスの向上、そういったものを新区役所のところでもますます推進していきたいと考えてございます。 来住委員 要望にしておきますけれども、フロアマネジャーの配置もありますけども、やはり経験や積み上げた職員の最初の区民との対応を丁寧に行って案内をしていくというのは、これは欠かせないわけで、やっぱり役所の中を知り尽くしたそういう職員がきちんと区民と対面して、そこでのサービスをしっかりと区としてやっていくということは欠かせないことですので、そこは外してはいけないというふうに思っていますので、しっかり区全体として捉えていただきたいということは、これは要望にしておきます。 委員長 他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 次、2番、来年度実施を検討している文化・芸術に親しみ、つながりが生まれる機会の創出事業についての報告を求めます。 矢澤文化国際交流担当課長 来年度実施を検討しております文化・芸術に親しみ、つながりが生まれる機会の創出事業につきまして報告いたします。(資料4) 区民が身近に気軽に文化・芸術に親しみ、つながりが生まれる機会を創出するため、現在空きスペースとなっておりますなかのZERO本館の旧レストランスペースを活用しまして、区民が自由に創作できる場所として整備するとともに、文化・芸術団体の作品展示や絵画、造形などを体験できるワークショップなどの事業の実施を現在検討しているところでございます。 1、区の文化・芸術に係る課題でございますが、前回実施しました中野区文化芸術活動に関する実態調査におきまして、区民は「中野区の文化的環境に満足している」という項目につきまして、「満足している」との回答は16.1%であり、低い水準にあります。また、区民にとって文化・芸術活動を行う機会が十分ではなく、文化・芸術を通じた交流機会が少ないことが区の文化・芸術に係る課題の一つとなっておりまして、区の文化施設におきまして子どもが文化・芸術に親しみ、魅力を感じる機会を創出していく必要があると捉えております。 そういった課題に対する方向性というところで2番、三つ掲げてございますが、(1)としましては、文化・芸術団体の活動の場を創出することで活動の活性化を図るとともに、文化・芸術活動を通じた交流を促すことで、区民や文化・芸術団体におけるつながりを生み出す。 そして2番目としましては、区民が身近に文化・芸術に触れ、親しむ機会を創出することで区民の心の豊かさを高める。 (3)といたしましては、子どもがいつでも文化・芸術に触れるとともに、文化・芸術を通じた表現活動ができる場所を整備するということで方向性を三つ掲げてございます。 また、関連する文化芸術振興基本方針(素案)の柱につきましては、お読み取りいただければと思ってございます。 3番、旧レストランスペースを活用した取組についてでございますが、文化施設の指定管理者が以下のとおり事業を実施する予定でございます。レストランスペースの概要につきましては、別紙をお読み取りいただければと思います。 (1)としましては、中野の多様な文化・芸術に触れ、体験し、交流する機会を充実させるため、マンガ・アニメや伝統文化など、広く文化・芸術に関連する団体と協働しながらワークショップを実施するというところで、主な取組を幾つか掲げてございますが、まだ現在詳細を詰めているところでございます。例えばオープンに向けました装飾イベントですとか、絵画、マンガ体験、グラフィックデザイン、メディアアートなどのワークショップの実施ですとか、学び場ステーション登録人材を活用した講座、障害理解を深める多様性を踏まえた作品展示・ワークショップ等を今のところ主な取組として予定しているところでございます。 (2)としましては、本スペースを区民に広く周知するために、ネーミングの募集ですとか、オープンイベントを実施する予定でございます。 (3)ということで、イベント時以外の利用というところでございますが、区民が創作した作品展示や子どもが自由に創作が行えるオープンスペースとしての活用を考えているところでございます。 4、今後のスケジュール(予定)でございますが、令和5年4月に旧レストランスペースを整備いたしまして、6月にオープンイベントを行って運用を開始する予定でございます。 簡単ですが、報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。 杉山委員 裏の3番のレストランスペースを活用した取組について、(1)にマンガ・アニメや伝統文化もろもろ書いてあって、取組の予定が書いてあるんですけども、この取組はどういうスケジュール、どのぐらいのタイミングで行われていくようなものなんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 事業実施につきましては、文化施設の指定管理者が行うものでございまして、今後スケジュールについても指定管理者との協議の上実施することとなりますが、大体今のところ、各事業につきまして1か月程度ですとか、そういったスパンというのを想定してございます。 杉山委員 1か月程度ということで、1か月、1日か3日間とか2週間とか分からないですけど、そのタイミングは1か月に1回あるという感じですよね。なかなかな感じなんで、そういう形で考えていただければいいと思うんですけども、それ以外のところも(3)で誰かが何か展示しているという状態で、そこに行けば文化・芸術に触れられる状態が1年間通して使えていれば、私はそれでいいのかなとは思います。 それから、厨房はどうするんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 以前はレストランということで厨房も活用していたところでございますが、今のところ、厨房は活用はしないというところで考えております。 杉山委員 何かしら資格のある人がいないといけなかったりするということもあるし、それから火を使ったり様々リスクはあると思いますけども、中野区には食育キャラクターもいるわけですし、何かしら厨房を使った食に関する文化、中野区もある意味食の文化も結構盛んだと思っていますので、食フェス系もいっぱい開かれるわけですし、そこら辺というのは将来的に、今回は多分潰しちゃう感じなんですか。将来的に考える余地があるのかどうか教えておいてください。 矢澤文化国際交流担当課長 この厨房につきましては、委員先ほどおっしゃったとおり、やはり専門の資格が必要ですとか、一定程度そういった条件が必要になってくるということも考えまして、現在のところは想定はしておりません。 小宮山委員 このレストランスペースですけども、今の指定管理者に任せるそうなんですが、今の指定管理者は、なかのZERO全体を指定管理していまして、こういったすてきなイベントができる場所というのは幾らでも持っていたわけですし、こういったすてきなイベントをできる機会というか予算というのも中野区から年間3億円以上、今年は3億7,000万円ぐらいでしたっけ。年間3億円以上の予算をもらっていて、こういったすてきなイベントをできる予算も幾らでもあったわけですよ。そして中野区の生涯学習の振興、活性化の役割も期待されていたわけなんです。しかし、これまで15年以上かけて何の成果も残していないように私は思うんです。今年度だけはちょっと今までとは変わったすてきなイベントも少し見られるようにはなってきましたけれども、15年以上かけてほとんど何も、大した実績を今年度以外残していない指定管理者ですよ。その指定管理者に新たに部屋を一つ増やすというのか、レストランも今まで指定管理者がやっていたんでしょうけど、新たな部屋を一つ増やしてあげたところで、この指定管理者が本当にこんなすてきなイベントをいきなり急にできるようになっていくのかどうか。それが怪しいなと私は思っているんですけど、その点いかがでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 中野区の文化・芸術につきましては、先ほど委員も御指摘のとおり、区としてこれまで力を入れてこなかったというか、そういった実態もありますし、ただ一方で、一昨年度に実施しました文化・芸術活動の実態調査を踏まえまして現状を分析するとともに、それらを踏まえまして、前回の定例委員会におきまして文化芸術基本方針(素案)を報告したところでございます。それに基づきまして、区民がより身近に文化・芸術に親しめる場所の創出、それから子どもたちにとってもそういった親しんでもらえるような取組ということを掲げておりますので、以前は確かにそういった御指摘もあるかなと思いますけれども、今後はしっかりとこの方針に基づきながら指定管理者にそういった取組をしてもらうような形で今お願いをしているところでございます。 小宮山委員 今も言いましたけど、今年度は割とましにはなってきていると私も感じていますので、その調子でどんどんやっていっていただきたいなと思っています。 あとは、このスペースなんですけれども、このスペースはサイズも小さいですし、恐らく運用に関わる予算もそんなに大きくなくてできると思うんですよ。なので、今のろくな実績を残していない指定管理者に任せるよりは、新たな別の団体、小さいグループとかでもいいんで、小さいアーティストグループとか、例えば東中野には東京芸大の卒業生2人が小さなアパートを借りてギャラリーをやっていたりしていますし、そういう人に声をかけたりとか、あるいは区民の団体に声をかけたりとかして、公募型の企画提案みたいなものをしていただいて、何だったら厨房も開放してカフェとか運営してもらったって面白くなると思うんですよ。なので、そういった企画提案型の事業というのもできたらよりよくなるんじゃないか。今の指定管理者よりよっぽどすばらしいものをやってくれる可能性が高いんじゃないかと私は思うんですが、今からそういった方針転換はできますか、できませんか、どっちでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 現時点におきましては、やはり文化施設の運営ですとか、事業のノウハウですとか、そういったところは今の指定管理者が持っておりますので、現時点におきましては文化施設指定管理者において行うのが望ましいと考えております。ただ一方で、私どもとしましては、来年度初めての取組というところを考えておりますので、そういった運営の方法ですとか、頂いたような企画提案、これは十分に検討するべきなのかなというふうには一方で思っております。 小宮山委員 なかのZERO全体で考えますと、やっぱり大きな箱ですから、そういったノウハウを持っている信頼できる企業体じゃないとなかなか任せにくいというのはあるでしょうけども、レストランスペースだけを考えれば小さいので、一か八か若い人たちにかけるとか、そういう手もあると思うんです。この契約というのはどういうふうになるのか、なかのZERO全体の契約に含まれるのか、あるいはここだけを新たに契約するのか分かりませんけれども、契約の単位とか、次に新しい事業者を選ぶタイミングがいつ来るのかとか、そういったことを教えてもらっていいですか。 矢澤文化国際交流担当課長 まだ、あくまで予算編成中ですので、詳しくはお答えできないんですけども、契約につきましては、いわゆる指定管理料の中でレストランスペースのこの事業を当て込むということを今考えております。 小宮山委員 ということは、今の指定管理者との契約、あと残っているのは約3年ぐらいでしたっけ。約3年はこのまま行くということですか。 矢澤文化国際交流担当課長 少なくとも来年度につきましては指定管理料の中で事業を行うというところで考えております。 むとう委員 今の小宮山委員の質問と関連するんですが、指定管理料の中で事業をということでしたけれども、ということは、でも、この部分も含まれるわけだから、指定管理料は上がる予算というふうに思えばいいんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 その見込みでございます。 むとう委員 この委員会で文化施設を視察に行きました。文化国際交流担当課長も御一緒に行かれました。そのときにすごく私が学んだことは、こういった指定管理者にお任せということではなくて、しっかり行政がその中でどんな文化・芸術を実現していきたいのかという辺りの事業内容についてまで年間、細かく打合せをする。お任せっきりではなくて、区の担当者がしっかり関わるということで、視察先ではうまいことやっているなというふうに感じ取って学んできたわけで、一番の違いは、区は指定管理者にお任せっきりだったから今の文化・芸術程度にしか成長していないんだなと。あの箱物を上手に使い切っていないんだなということを視察で十分学んできたと私は思うんですけれども、その点、今回この指定管理者に対して、区は学んできたことをどういうふうに生かそうというふうに課長はお考えなのかお答えください。 矢澤文化国際交流担当課長 私も昨年11月に一緒に久留米市の視察に同行させていただきまして、いわゆる先進自治体のこういった文化施策に関する動向、実態を把握することで今の中野区における実態の差というものも感じましたし、委員おっしゃるように、ただ単に今は指定管理者制度を活用して十何年もお願いはしているところでございますけれども、区としてやはり明確な方針、文化・芸術をどうしていきたいんだというコアとなるものがないと、やはり任せっきりになってしまうというふうに捉えられてもおかしくないのかなと感じております。私どもとしましても、今後、文化芸術振興基本方針を策定することで、より区民にとって身近に文化・芸術を感じてもらうような取組、そして子どもたちにとってもより親しみを持ってもらえるような取組を行うとともに、今回のレストランスペースの事業につきましても、初年度ということで手探りな部分はあるにしても、常にこの指定管理者との協議を通じながら、よりよいレストランスペースを活用していけるような事業展開を考えていきたいというふうには思っております。 むとう委員 区が学んできたことを生かして積極的に関わっていこうというふうに今後は思うと受け止めてよろしいんでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 はい、そのとおりでございます。 むとう委員 よかったです。少ない人数で文化・芸術担当の方はぜひ頑張っていただきたいというふうに思いますので、エールを送りたいと思います。 それで、本当に子どもたちに対して日頃の生活の中でいろんな文化や芸術に触れてくということは、芸術に触れていくということはすごく大事なことというふうに思っていますので、ふらっと来た子どもたちが、図書館もありますし、図書館に来たりとか、プラネタリウムに来たりとか、ふらっと来たときに、ここもふらっと常設で立ち寄ることができて、そこに行けば何かしら何かに参加できるよみたいなそういうもの、1月はこんなものが常に作れるよとか、材料をある程度そろえていて、申込みとかじゃなくて、子どもが気ままに行ったときに何かそこで生み出せることができるような常設というものを私は考えてほしいなと思っているんですけれども、そういったお考えはお持ちでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 これまで指定管理者の事業におきましても、子どもが文化・芸術に親しめる事業というのは行ってきたところでございますが、より身近に感じてもらうために、今回このレストランスペースを活用した事業を検討しておりますし、その中でも文化・芸術に触れるきっかけとしてまず取組やすいような仕立てを今考えているところでございますし、何よりそれが周知されないと結局意味がないことかなと思いますので、そういったこともしっかり、例えば小・中学校ですとか、あるいは中野東ではティーンズルームですとか、そういったところもしっかり周知を行うことで、より多くの子どもたちに知ってもらうような事業展開、それから周知も考えていきたいというふうに思っております。 むとう委員 ぜひ、小宮山委員もちらっとおっしゃっていましたけれども、中野の中にいろんな力を持っている、芸術に携わっていらっしゃる、芸術的な素養のある方というのが結構いらっしゃるようなので、そういう方々にも広く声をかけていただき、協力していただくみたいな、そういうこともぜひ考えていってほしいなというふうに思います。やっぱり指定管理者だけに任せていたら、絶対そうはなっていかないので、区がやはりその辺の区民と指定管理者をつなげていく、ここをどう生かしていくかということに対しては、区民の力も借りつつというところも念頭に置いてトライしていただきたいというのをお願いしておきます。 大内委員 これは指定管理者が運営をするということになるんでしょうけども、どういったイメージなのかなというのがちょっと見えない。要は、運営する会社の人が常時そこにいて何か管理しているのか。あるいは、ここに書いてあるように芸術だとかいろんな、人に見せたい、見てもらいたいといったものを、そこの人が募集をして展示をして自由に見てもらう。でも、そのまた横ではワークショップみたいな形で何かやっている。そういうのは誰が企画するんですか。こちらでは、要はこういうのをやってくださいと言うんですか。それとも向こうがこういうのを考えるんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 今想定しているものとしましては、基本的には指定管理者が企画、それから事業実施を運営するというところで今想定しております。イベント実施のときは、今、3の(1)に掲げておりますような事業を行いつつ、イベント実施のときには(3)のオープンスペースとしての活用は想定していない。重複しないで、イベントはイベントの事業だけをやるということを今のところ想定しております。 大内委員 展示会をやっているときはオープンスペースはないと言っているんですか。オープンスペースがあるときは逆に展示ものはないということなんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 現時点ではそのような想定で思っております。 大内委員 今までの他の委員の発言と似てくるんだけども、今委託されている会社というのは、こういうことに対して得意とか不得意だとかそういうのはどうなの。こういうのが得意なところにそもそも委託しているの。 矢澤文化国際交流担当課長 今の指定管理者は、こういった文化事業のノウハウ、施設管理のノウハウを持っております。一応苦手ではないというところで、そういったのは思っているところでございます。 大内委員 いや、なかのZEROホールでいろんなイベントをやるというのとちょっと意味が違うじゃない。もっと細かい話でしょう、これは多分、ワークショップをやったりとか。いや、要はそこでどういったものを、有料で落語をやったりいろいろやったりしているけども、そういうのと全然違うじゃないですか。イベント会社とはちょっと違うような、要するに何かもっと細かい、地元の区民の人たちが来て、どういったワークショップになるのか分からないけども、ここにマンガだとかいろいろ書いてあるけども、その人たちはそういうもののコネというか、つてとか、いろいろ持っているの。 矢澤文化国際交流担当課長 例えば、今年度からこういった絵画、マンガ体験ですとか、メディアアートのワークショップにつきましては、指定管理者のいわゆる生涯学習事業の位置付けとして実際に実施しておりますので、そういったコネクションはお持ちであると考えております。 大内委員 聞くけど、それをもうちょっと詳しく、どこで何をやって、どのぐらいの人が来たの。どういうふうに募集をかけたの、それは。どこで何をやって何人ぐらい人が集まって、誰がどのようにものをやったのか。 矢澤文化国際交流担当課長 すみません、各指定管理者で行っている事業の実施した月ですとか参加人数ですとか、ちょっと今手元に持っていないので後ほど答えさせていただいてもよろしいですか。 大内委員 いや、だってそのぐらいの情報、持ってないの。だから、どういう実績があるんですかと聞いているわけだから。要するにどういう実績を、細かく別に言わなくても結構ですけども、今までどういう実績があったの。それだったら分かるでしょう。 矢澤文化国際交流担当課長 ここに書かれておりますように、そういったマンガ体験のワークショップですとか、あるいはメディア芸術に関するワークショップということにつきましては今年度、いわゆる子どもたちを対象として実施しているところでございます。 大内委員 いや、子どもたち対象は分かる。でも、全て子どもたち対象なわけじゃないじゃない、これ。要は、子どもたちというと、やっぱりそうすると土日が中心になっているのかな、休みの日は。じゃあ、ふだんどうするの。ふだんは、一般区民に対していろんな絵画の、そのワークショップという、ワークショップってどういうことをやるのですか。みんなで来てあれがいい、これがいいとかやっているの。見に行ったんでしょう。当然そのぐらい、担当なんだから。どんなことやっていたのって。 矢澤文化国際交流担当課長 私としては、そこの実際の現場には見には行っていないんですけども、そういった制作物を講師と一緒に企画しながらよりよいものを作っていくという、そういったワークショップを今年度から実施しているところでございます。 大内委員 いや、だから、どんなふうにやっているんですかって。だって、見たことがないのに、ただ口で言ったって分からないじゃない。ワークショップって言うけども、ワークショップという言葉だけで片づけられちゃうと、何をやっているか全然分からないんですよ。それで、展示というのは何を展示、募集をかけたりする予定なのか。それで、もっと言うと、月のうち展示会をやっているのは大体半分あって、あと半分は自由に出入りできて、これは自由にオープンスペースと書いてあるんだけど、オープンスペースで何するの。1人で来て何かやるんだ。なかなかこういうのはあまり得意じゃないんでイメージが全然湧かないんだよ。もうちょっとイメージが湧くように話をしてくれますか。要するに展示物、そういったものは大体企画展を年に、月1回やるんですよとか、ふだんは一般の区民の方たちが来て自由に創造的なものを何かやっているって、何なの、それ。何をどういうものを、例えばあそこなんですよだとか、あそこでやっているようなものですとか何か言ってくれないと、だって無料でしょう、ここ、基本的に。そうなってくると、どういうのかが全然イメージが湧かないんだけども、説明できますか。できなきゃもういいですよ。 矢澤文化国際交流担当課長 あくまで今現在、その中身も含めて検討しているところでございますので、ただ、イメージとしましては、例えばですけれども、絵画、メディア芸術体験プログラムのワークショップにつきましては、参加者数を大体50名から60名程度を想定しまして、それを二十日間行ったりですとか、そのワークショップの参加者による制作物の展示を検討したりですとか、そういったことを今、例えばワークショップの中では検討しているところでございます。 大内委員 もう6月オープンでしょう。そうすると普通、6月オープンの最初の1か月は、例えば今言った絵画教室みたいなのを1週間やって、あと2週間は展示してだとか、例えばだよ。もうどんどんできていないと間に合わないじゃない。などをやりますじゃなくて、もう6月から今言ったようなこと、ただ、今言ったのは絵画だし、マンガ体験も、グラフィックもいろいろ書いてあるんだけども、具体的に何をどういうふうにして、6月だったらもう計画ができていてもいいんじゃないのかなと思うんだけど。 矢澤文化国際交流担当課長 こういったもろもろの事業の計画については今指定管理者と協議しているところでございますので、本日頂いた意見も参考しながら、早急にこういった年間のスケジュールというのも詰めていきたいというふうに思っております。 大内委員 ちょっと僕も何を聞いていいのかというか、何を聞いても自分でもよく分からないで聞いているので、どんなものが出てくるのか全然イメージが湧かないんだよ。今まで中野区でこういうものはあまりないので。自主的にサークルでやっているとかいうのはあるかもしれないけども、自ら人を集めてこうやってやって本当にうまくいくのかな。何をもってうまくいくかいかないかというのは、またいろいろ判断は分かれるところなんだけど。これは、レストランスペースを改造する費用は幾らぐらいなんですか。 委員長 委員会を休憩いたします。
(午後2時16分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後2時23分)
来住委員 ずっと閉まっていた区のスペースですから、今回活用をするということで出されているものですので、特に子どもへの文化・芸術の継承といいますか、取っかかりになるような場所となるように期待をしています。ただ、ちょっと頂いた写真を見ていて、私も以前何回かレストランを利用したことがありますが、前はどうだったかなと。このテラスの部分については記憶がはっきりしないもんですからお聞きしました。やっぱり紅葉山公園と一体のものとして造られた施設ではないかと。その部分についてはですね。後には池もあって、上からは恐らく池が見える。池の整備は十分ではないですけども、池もあります。元は流れる池になっていました。今、水は止まっていますけども、そういう景観も考えた造りを、恐らく当時は設計をなさって公園と一体のものという考えがこの設計の思想にあったんじゃないかと、僕は外から見て思ったりするんですね。したがって、せっかくの区の施設ですから、可能ならばやっぱり子どもたちに、天気のいいときには外も利用しながら、テラスを利用しながら、部屋と一体のものとして考えてあげれば、よりいろんな子どもの世代の年齢を超えて利用が高まるんではないかなということも思いましたので、今日のところは対象になっていませんけども、検討される中で、一つの検討の対象としていただきたいと思います。答弁を頂いておきます。 矢澤文化国際交流担当課長 今回の報告はあくまで旧レストランスペースを活用した文化・芸術の機会創出事業ということでしたが、今委員から頂いたレストランの南側の屋上テラスにつきましても、どういった活用が考えられるかにつきましては検討課題というふうにさせていただきたいと思います。 南委員 今回、この3番の旧レストランスペースを活用した取組を指定管理者のほうに管理料を払って行っていくということなんですが、先ほどワークショップがとか、あと子どものオープンスペースとか、そういったお話の中で、今指定管理?と話合いをしているということなんですけども、要は6月にオープンイベント、これが運用開始されるわけですけど、区としてはどこまで関わっていくんですか。オープンしても、そのイベントごと、何かやりたいというイベントごとにしっかりと区が関わって、文化の向上とかそういうことに努めるのであれば、ぜひオープンまでの準備段階だけではなくて、当然オープンしてからも一つひとつ申込みがあったとすれば、それに対してしっかりと区が助言をするなり主導的な立場を取っていかなきゃならないと思うんですけど、その辺はどのようにお考えでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 今回報告させていただいておりますこのレストランスペースの活用事業につきましては、ここにも掲げさせていただいた6月からの運用開始を想定してございます。基本的には指定管理者が中心となって事業を実施するわけでございますが、一方で、私どもも初めての試みでもございますので、しっかりとその事業の企画、それから事業の実施に至るまで、どういった様子でやっていくのか、そういった事業の評価も最終的にはしながら、その次の年度にもつなげていきたいですし、委員御指摘のとおり、そういった事業の実施に当たっても、我々としましてはそういった様子を見ながら助言ですとかそういったことも検討していきたいというふうに思っております。 南委員 先ほど、当委員会でも視察に行った件、むとう委員からもお話がありましたけれども、私も久留米シティプラザの取組は非常にすばらしいなと思いましたし、職員がとことん関わっているということと、あと久留米シティプラザの職員とまた市の担当者を、どれぐらいの期間かちょっと忘れましたけど、交換しながら、そういう育成もやっていっているというようなお話もありました。さらに、箱物の久留米シティプラザのところだけじゃなくて、それと市と、あともう一つは財団法人でしたっけ。久留米市文化振興会、そちらのほうと、要は久留米市のそういう文化・芸術に非常に熱心な団体とかNPOとか、そういったところと連携をしながらつくり上げていっているというようなお話でした。だからすごくスムーズに、またそのイベント一つひとつにしても非常に面白い取組で、近くの駅、久留米駅なんかにしても、そういったアピールしたポスターが至るところに貼ってあったというところもありました。だから、そういう意味では、さらに区も当然主導的な立場を取っていただきたいんですけれども、そういう中野区の文化にたけた団体なりNPO法人なり、そういったところの方々とも連携を取るというか、また一つのそういう振興会のような形のものに区として主導的につくり上げていくといったことも非常に重要ではないかなと思うんですけども、その辺はいかがお考えでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 今年度この事業を実施するに当たりましては、やはり根幹となるのは、今私どもで策定を予定しております文化芸術振興基本方針、やはりこれがコアになるのかなというふうに思っておりますし、その中におきましても、ただ単にその文化・芸術を振興するだけではなくて、そういった区民とのつながりを意識した形での文化・芸術の推進というのは当然、委員おっしゃるとおり欠かせないのかなというふうには思っております。また、指定管理者にただ単に事業をお願いするだけじゃなくて、区の文化・芸術に携わる職員の育成というのも欠かせないのかなというふうには思っております。そういった久留米市さんでやられているような、そういった振興会の検討につきましては、こういった方針ができて、こういった土壌もできつつある中で今後検討していくには価値があるのかなというふうにも思っております。 南委員 ぜひそういった振興会とかというような設置といいますか、そういう開設に向けて尽力していただきたいとともに、久留米市では非常にやはり、中野区は今文化担当3名ということでしたけども、久留米市では7名、倍以上の職員で懸命に文化振興に携わっているということを視察させていただいたんですけども、中野区としても、その人材育成なり、また人材の確保、これに向けてしっかりとやっていただきたい。それが、なかのZEROホールの旧レストランのスペースを活用した文化活動の取組がきっかけになればいいなと思うんですけども、やはりそういったためには、職員の育成、さらに人材確保、そういったことをしっかりやっていかなきゃいけないと思うんですけど、その辺はどのようにお考えでしょうか。 高橋文化・産業振興担当部長 今、委員から御指摘のあったように文化・芸術、その取組を進めていくためには、区がどうすべきか、どうしたいかというところをしっかり捉え、そして区民と対話する。実戦の部分では指定管理者の考えを入れながら、幅広くこんなことができるんじゃないかということを議論しながら進めていく、その両方が必要だと思っています。そういう意味でしっかり職員のほうの育成というところは留意して進めていきたいと思いますし、これから新しい取組を始める中で新たな気づきもあるでしょうから、そういったところをしっかり考えながら進めていきたいと思います。 南委員 今後、文化・芸術の振興計画なりが策定されていく中で、そういった区の職員、国際文化部関係のそういう部署の育成、人材確保、そういったことと同時に、また久留米市のようなことを引き合いに出してしまいますけれども、財団的なそういう文化振興会とか、そういった設置のトライアングルの形での中野区としての独自性を出すためには、それが非常に重要であるというふうに思いますので、ぜひともその辺り力を入れていただきたいと思いますが、もう一度御答弁をお願いできますか。 高橋文化・産業振興担当部長 まず今回、基本方針のほうを策定しようとしております。そういった中でしっかり方向性をつくりながら、どういった形がそれを実現するためにふさわしいか。今般視察の中で得た知見なんかも参考にしながら考えていきたいと思います。 委員長 他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 次に3番、旧中野刑務所正門の移築・修復工事に係る設計業務等について(中間報告)の説明を求めます。 矢澤文化国際交流担当課長 それでは、旧中野刑務所正門の移築・修復工事に係る設計業務の中間報告につきまして御報告いたします。(資料5) 1の設計業務についてでございますが、令和3年度策定の旧中野刑務所正門基本計画における修復計画及び耐震補強計画に基づきまして区の指定有形文化財である旧中野刑務所正門の移築・修復に伴う設計業務を令和4年度から開始しているところでございます。 設計に際しましては、指定有形文化財として歴史的、文化財的価値を考慮すること。また、竣工から100年を超えるれんが造り建造物であることから、移築(曳家)による負荷を十分考慮した設計とする必要がございます。 委託期間でございますが、現在委託しておりますけれども、令和4年7月16日から令和5年10月31日、基本設計、実施設計を委託しているところでございます。 3、業務内容でございますけれども、(1)基本設計業務としまして、①の現地調査につきましては令和4年10月をもって構造調査、建具詳細調査ですとか既に完了しているところでございます。現在この②の基本設計というところで、今年の4月まで行う予定でございますが、設計条件等の整理ですとか関係機関との打合せ、基本設計方針の策定、それから概算工事費の検討等を今設計の中で行っているところでございます。(2)としましては、実施設計業務というところで、基本設計が終わり次第、5月から10月にかけて特記仕様書の作成、修復、構造補強の詳細設計、修復設計図の作成等を今予定しているところでございます。また、(3)というところで、建築基準法第3条第1項第3号に基づく適用除外申請への業務を併せて担っているところでございます。 恐れ入りますが、次ページを御覧ください。4番、西側用地の取扱いというところで、区としましては令和3年3月、財務省から旧法務省矯正研修所跡地を学校用地及び地区施設道路用地として取得したところでございます。当該敷地を分筆しまして、西側部分である西側用地1,894平方メートルにつきましては、学校用地から正門移築予定地としまして、正門を曳家により移築することとしまして設計を進めているところでございます。 西側用地の図面につきましては、以下お読み取りいただければと思っております。 5、今後の予定でございますが、令和4年度につきましては、この後、来月2月20日から、旧中野刑務所正門の保存活用に関する区民意見の聴取をメール、ファクス等で行う予定でございます。また、3月下旬には、移築・修復工事に係る基本設計(案)につきましての住民説明会を実施する予定でございます。そして令和5年度、今年の4月末にかけまして基本設計業務が終わりまして、5月から実施設計を始めまして、10月末に実施設計業務を行う見込みでございます。そして令和6年度4月から移築・修復工事の着工に入りまして、令和7年度の途中で門の移築工事が完了しまして、その後、門の修復工事が令和8年度に完了する見込みとなっておりまして、令和9年度以降、正門の公開開始を予定しているところでございます。 最後に参考までに、正門の移築完了後、この西側用地を平和の森公園の拡張用地としまして、現在都市計画公園の手続を進めることを予定しているところでございます。想定スケジュールにつきましては以下お読み取りいただければと思ってございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。 小宮山委員 こちら建物内部の活用というのも検討されていたかと思うんですが、この資料には載っていないんですが、建物内部の活用についてはどんな状況になっているか教えてください。 矢澤文化国際交流担当課長 建物内部の活用の計画につきましては、令和4年4月の閉会中の委員会のところでも、活用計画の中でお示しさせていただいたところでございますけれども、その中におきましては、いわゆる正門の外観は常時公開としておりますが、通路ですとか内側の部屋ですとか守衛室は公開日を設けて限定公開というところで今予定しているところでございます。 小宮山委員 そんなに広くはないんですが、何かしら活用しようと思えばできるのかなと思っています。今お話しいただいた内部は時々限定公開するというのは、もう確定でしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 保存活用計画の中ではそういうふうに記載しております。その方向に沿った形で進めることを予定しております。 むとう委員 今の小宮山委員の御質問と重なるんですけれども、時々公開するというのと常時公開するというのだと、何かその修復の点とか保存の点で何か工法が違うとか差はあるんでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 差といいますか、そういったものはないのかなというふうには考えておりますが、あくまで活用の公開基本計画の中ではそういった限定公開ということを定めておりますけれども、今後区民の意見の聴取も予定しておりますので、その中でもまた広く意見を募りながら真にその活用にふさわしい決め事を決めていきたいというふうに思っております。 むとう委員 ということは、時々公開ということで中に入っても安全ということであるならば、常時公開であっても、中に入っても安全ということで理解していてよろしいですか。 矢澤文化国際交流担当課長 そのような認識でございます。 むとう委員 多分これから活用方法について区民の御意見を伺うということなので、それは時々公開という案を出していても、それは変更、区民のほうの御意見の中で、やはりあの中でこれまでの歴史であるとかというのをパネルなどを作ったりして説明を書き加えるようなものとか置いておいて、常に公開で立ち寄ったときに中にも入れて、この門の歴史が分かるような展示であったりとか、中を活用してというのは、結構区民の方が様々なアイデアとか夢とか膨らませていたかと、これまで移築する前に公開したときにも様々な御意見をアンケートで取っていたかと思うんですけれども、活用方法についてもいろんな意見が出ていたかと思うので、区民にとっては移築して残るということで、本当にあれをもうちょっと価値を広げていくという意味で、いろいろ活用したいという思いをお持ちの方が相当いたかと思うし、そういう御意見も、これまで区のほうにも届いていたかと思うんですね。だから、これから意見を聴くというのは、メールとファクスということなんだけれども、前提条件をいろいろ外して活用のアイデアを聴くのか、ある程度区のほうが制約した範囲の中での意見を聴くのかで、意見の聴き方というのは違ってくるし、寄せられる意見の内容も違ってくると思うんですけれども、それはどういう、何かある程度区が活用の在り方を決めている範囲の中での御意見を伺うのか、どういうふうに意見を聴くんでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 2月20日以降、区報、ホームページ等で正門の保存活用に関する意見を募集することになりますけども、当然、区としましては保存活用計画をつくっておりますので、これに基づいた形での活用、考え方を募集するというのが一義的な見方になるかなと思っています。ただ一方で、委員先ほど御指摘のとおり、私どもにもこういった活用の在り方につきましては多数、様々いろんな意見を頂いているところでございます。令和3年11月に実施しました公開見学会におきましても多数の来場者が参加された中で、そういった声も多く聞かれたところでございますので、活用計画はあくまで活用計画として、そういった恐らく御意見も寄せられるのじゃないかなというふうに今想定もしておるところでございます。 むとう委員 ということは、この範囲での御意見ということで、枠はそんなにしっかりじゃなくて、自由に御意見を頂く中で、区も柔軟に考えるというふうに受け止めていいんでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 区民に意見を聴くという点におきましては、やはり様々な発想は当然必要になるわけでございますので、ある程度絞った形というよりは、やはり多くの様々な意見をお寄せいただくにつきましては、そういった手法が望ましいのかなというふうに考えております。 むとう委員 あくまでも文化財ですから、文化財であるということを、そこの部分を踏まえてさえいれば、自由に御意見を聴いていただけるということであるならよかったなというふうに思うんですけれども、この予定地に移して、ここには誰かやっぱり、説明要員とか区民のボランティアさんでも誰かがいるとすごく活用にも夢が膨らむんですけれども、ただ勝手に外回りだけ見てというだけだと、公開しないよりも全然いいんだけれども、やっぱり文化財としての価値を知るというか、知らせるという要素も含めて活用してほしいと思うんだけれども、例えばそういう要員の方が中にいないのであれば、この外に何らかの何かちょっとした建物を造るというようなことは考えていないですよね。考えていないんだとすると、やはり今中に入れるという守衛さんのお部屋だったというところの部分、雨を防げるというところで、あの中を活用しつつ、何かこう説明要員さんがいるであるとか、何かしらやっぱり必要かなというふうには思うので、中は時々しか入れない、外だけ勝手に見てというのであると、ここまでお金をかけて歳月をかけて大議論をして残した以上は、この文化財としての価値を広く知らしめていくという方法も含めて区は柔軟に捉えて活用方法を決めていってほしいというふうには私は思っているので、幅広い意見を聴いてくださるということだったので、聴いた意見をこれからどう活用するかというのは今後のことですけれども、区のほうとしても意見も聴きつつも、ある程度区も本当に活用の方法次第ではお金もかかるでしょうし、そういうことも含めて、区はしっかりと文化財保護の担当としては文化財の価値を広く本当に残していく、広げていくという視点を常に忘れないで、幅広い活用ということを、今後意見を聴きつつ考えていただくことに期待しておきたいと思いますが、期待していていいですか。 矢澤文化国際交流担当課長 旧中野刑務所正門につきましては、旧豊多摩監獄表門ということで、中野区の指定有形文化財ということで、令和3年度にこういった指定を受けたところでございますので、しっかりと活用を図るとともに、もちろん私どもとしましては、そういった展示室や資料室の改善とかももちろん視野には入れているところでございますが、一方で、いわゆる環境的な整備をし過ぎても、やはり文化財に逆にダメージを与えてしまうという、そういったジレンマも抱えているところでございますし、今回参考というところで、都市計画公園の手続を進めているというところで、そういった公園としての活用も考えておりますので、そうはいっても、私どもとしましては文化財の担当というところでございますので、そういったことを肝に銘じながら、しっかりと文化財の旧中野刑務所正門をどうしたらば区民、それから対外的に多くの方にお越しいただけるのか、そしてそこで来て学んでもらえるのか、そういったことを今後も活用の前提条件として考えていきたいというふうに思っております。 来住委員 今のむとう委員のやり取りと関連するんですけども、今後の予定のところで、2月20日から区民意見の聴取を行って、3月下旬に基本設計(案)についての住民説明会ということなんですが、やはりその活用についても様々、これはもう課長も認識されているように、いろんな要望があって、それをこの中でどれだけの取組ができるかというのは、最終的には基本設計の中に一定反映することになれば、やっぱり3月下旬の、一つはここで活用についても参加者、住民説明会の中でも意見をさらにお聴きしておかないと、この案から設計そのもの、基本設計になる段階で、その活用についてをどこまで生かせるかというのは別にあるとしても、スケジュール的にそういうことになるのかなという、この予定を見て思うんですけど、どうなんでしょう。 矢澤文化国際交流担当課長 委員御指摘のとおり、設計業務につきましては4月の末で終わって、5月から実施設計に入るわけでございますけども、具体的な実施設計に入る前までに今の進捗状況、それとこういった実際の保存活用に関する意見聴取、このタイミングで行うことを通じて、よりその設計に反映させられるかどうか、それが現実可能かどうかはまた別の議論になりますけど、というところを踏まえまして、当然何も住民に対して説明をしないというよりかは、広く意見を聴いた上で進めるということを念頭にこういった意見聴取、それから住民説明会を設定させていただいたところでございます。 来住委員 ぜひ基本設計をする事業主体、また区の考えとして、それらをきちんと取り込んだ基本設計に仕上げていくということが大事だと思いますので、丁寧にそこは住民説明会等での意見聴取を含めてやっていただいて、反映できるものについてはきちんと反映した管理、活用を考えていただきたいというふうに思っていますので、再度答弁ください。 矢澤文化国際交流担当課長 この旧中野刑務所正門の移築につきましては、先般様々な、議会におきましても議論、意見がなされてきたところでございますので、しっかりと十分に丁寧に説明を重ねながら今後も進めていきたいというふうに思っております。 委員長 他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 委員会を休憩いたします。
(午後2時52分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後2時52分)
それでは、3時前ですけれども、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時53分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後3時14分)
引き続いて4番、哲学堂公園保存活用計画の策定に係る進捗状況についての報告を求めます。 矢澤文化国際交流担当課長 それでは、哲学堂公園保存活用計画の策定に係る進捗状況につきまして御報告いたします。(資料6) 1番、保存活用計画の策定についてでございますが、令和2年3月、風致景観や学術的価値等が評価されたことから、哲学堂公園全域が国の名勝に指定されましたが、今年度、哲学堂公園を適切に保存活用及び整備を行うため、名勝哲学堂公園保存活用計画を策定することとしております。現在、この計画の検討委員会におきまして、哲学堂公園の保存状態や管理状況等の現状、次世代への継承に向けて直面する課題等を整理しまして、これらに基づきまして、中長期的な観点から今後の取組につきまして検討しているところでございます。 2番、保存活用計画検討委員会についてでございますが、既に設置しているところでございますが、期間につきましては、令和4年8月1日から令和5年3月31日までとしております。検討委員会の開催につきましては5回を予定しております。 2番のメンバー構成については以下のとおりでございますので、お読みいただければと存じます。 3番、これまでの活動についてでございます。まず第1回の検討委員会につきましては、昨年の8月26日に行われましたが、哲学堂公園の現地視察、それから保存活用計画の検討というところで、第1章から第3章まで鋭意議論を交わしました。計画策定の沿革・目的ですとか、公園の本質的価値について議論しました。第2回につきましては昨年の10月13日に行われまして、引き続き計画の検討というところで、第1章、第3章の課題整理のほか、第4章現状と課題の洗い出しを行いました。そして先月の12月7日に第3回検討委員会を実施しまして、引き続き活用計画の検討を行うに加えまして、第5章、第6章、第7章、理念と基本方針、保存と活用について検討いたしました。そして先週、ちょうど1月26日に第4回が開かれまして、第5章から第7章の継続検討と第8章、第9章の整備と運営・体制の整備につきまして検討をしてきたところでございます。 3番、主な検討事項についてでございますが、(1)哲学堂公園の本質的価値の定義付けについても議論が交わされたところでございまして、①哲学を普及するために具現化させた文化的公園というところで、井上円了はこういった哲学の概念を体系的に具現化した七十七場を配置し、そういった順路を巡ることによって哲学を学び、体験できるとされる精神修養的公園として創設しましたが、円了が亡くなった後もその遺言に基づきまして、息子さんである玄一さんがその精神と主義を受け継ぎ、運動場や児童遊園などを取り入れ、拡張し、円了・玄一と2代によって造られた文化的公園でございます。 ②の風致と自然立地を活かした空間の構成、それから精神修養・社会教育を継承する公園につきましても以下のとおり掲げてございますので、お読み取りいただければと思っております。 (2)現状と課題についてでございますが、①保存につきましては、七十七場、それから広場等、植生、景観について、棄損や劣化が進んでいるもの、石標の刻字が読みにくくなっているもの、あるいは広場では園路の舗装表面の凹凸が激しいものですとか、池の水質が悪化しているもの等について課題を洗い出したところでございます。植生、景観につきましても、昭和初期と現在の景観の変化について整理しているところでございます。 ②の活用のところにつきましても、七十七場の展示と解説、情報の伝達方法、生涯学習の場としての活用、課題を洗い出しするとともに検討を進めているところでございます。 また、③番の整備、④運営・体制につきましても、全体的に老朽化が進んでいること、それから園路のこういった舗装が滞っているところもありますので、そういった課題を洗い出しするとともに、関係部署・機関との連携をどうするべきかというところで、議論を今検討委員会の中で尽くしているところでございます。 (3)のゾーン区分の設定でございますが、哲学堂公園の本質的価値を構成する諸要素の保存に当たりまして、最も文化財的に価値の高い空間、七十七場でございますけれども、そこをAゾーンと設定いたしまして、主に円了の意思を受け継いだ財団法人哲学堂が運営していた時代に、その趣旨に基づいて拡張された空間、児童遊園ですとか運動広場ですとか、そういったところをBゾーンというところで今区分けしているところでございます。 4番、今後の予定でございますけれども、来月、2月13日と19日により広く区民の意見を募るために、2回ほど、13日と19日にそれぞれ区役所と江古田区民活動センターで意見交換会を実施する予定でございます。そして3月1日(水曜日)に哲学堂公園保存活用計画の第5回の検討委員会を開催した後に、第1回の定例会報告におきまして、この保存活用計画(案)を、策定の報告をさせていただければと存じます。そして、令和5年度中に文化庁に対して保存活用計画の認定申請を今のところ予定しているところでございます。 簡単ではございますが、報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。 杉山委員 ありがとうございます。哲学堂公園の保存活用計画は、最後に、先ほど令和5年度に文化庁に対する保存活用計画の認定申請、この認定申請は、こういうふうに内容、かちかちな内容なんですか、これ。ちょっと教えてください。知らないので。 矢澤文化国際交流担当課長 文化庁のほうであらかじめそういった保存活用計画をつくるに当たりましてのモデルとなる、いわゆる策定例ではないんですけど、目次立てでございますので、基本的に私どもとしましてもその目次立てに基づいた形で今策定作業を進めているところでございます。 杉山委員 分かりました。文化庁に出して認定を得るための内容というのが今進めているものだと思うんですけども、並行して実際にその保存活用を、特に哲学堂公園に関して活用が中野区の財産としては不可欠であると思っていますので、そういうのはどういうふうに今担当としては考えていらっしゃいますか。 矢澤文化国際交流担当課長 この保存活用計画を策定するに当たっての検討委員会におきましても様々な議論が今交わされているところでございますが、主に七十七場を文化財的価値が高いところとして我々としましてはゾーン設定しているところでございます。ただ、その七十七場におきましても、既に老朽化が進んでいて、いわゆる石標が見えなかったりですとか、あるいは抜け落ちている部分があったりですとか、そもそもどういうふうに回ったらいいのかとか、そういったところが今見えていないものですから、そういったところでの活用を、例えばよりパンフレットを作って見やすくするですとか、ICT技術を活用してより広く回ってもらうですとか、そういった工夫というのは今考えているところでございます。 杉山委員 今お話が出たように、七十七場をどうやって回ったらいいのかとか、ICTを活用してとかそういうことがここに入っていないからどうなのかなと思って聞きました。例えば、哲学堂公園は私が調べた限り、日本で唯一の哲学をコンセプトとしたテーマパークであるとか、あと、その七十七場だけじゃなくて、虫や鳥と出会える場所をプロットしたらどういうふうにいけるのかなとか、例えばこの哲学堂公園を海外にプロモーションするとしたらどういう切り口がいいのかなとか、そういうこともやっぱり並行して考えていった上で中野区の資源を大きな財産として世の中にPRしていくなり、みんなに使っていただくなり、いろんなジャンルの人たちが来そうな雰囲気のある場所だと思うんで、そういうのを広く考えていっていただきたいなと。要望で結構なんですけども、ぜひ並行してがんがんこれに関しては考えていただきたいと思っております。 南委員 令和2年3月に国の名勝指定に哲学堂公園がされまして、今回それに基づくというか、保存活用計画をしていくということなんですけど、これはあくまで国が名勝指定しました、いわゆる文化庁が指定しました。文化庁のほうから、じゃあ、保存活用計画を早急につくりなさいと言われたわけではなくて、中野区として、哲学堂公園が国の名勝指定にされたので、どういうふうに保存をし、活用していくのかというのは、これは中野区の発案で計画をつくるということでよろしいんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 文化財保護法上では、いわゆるこういった名勝指定ですとかされたときには保存活用計画を策定することができると、自治体がということになっておりますので、区が、委員おっしゃるとおり、どういう形で文化財的価値を見いだして活用していくかというところを今回表している計画となっているところでございます。 南委員 ということは、文化財に名勝指定された場合には、保存活用計画を策定することができるというのは、あくまで文化庁のほうでは努力義務ですよという意味合いですか。その上で、中野区として、やはりきちっとした保存活用計画をしていくということが重要であるというところから、中野区としてつくり上げていこうというふうな経緯で今回こういうふうな形で御報告があったということでよろしいですか。 矢澤文化国際交流担当課長 はい、そのとおりでございます。 南委員 第4回定例会でしたっけ、私、一般質問で、旧野方配水塔の件で、あれは2010年に国の有形文化財に登録されたけれども、2019年まで、要は保存活用計画というのができなかった。9年間の非常にタイムラグがあって、その間に台風であるとかで屋根部分が取れてしまって、隣の認定こども園のほうに被害を出した。人的被害はなかったけれども、そういうところから、そういう補償をしたりとかがあったと。それまでに旧野方配水塔の場合は、9年間のうちに大体、計画の策定から何からざっくりとすると、改修工事とかすると1億円ぐらい、1億円を超えるような予算執行があったけども、結局そのときには国費が投入できなかったと。国費が投入できなくて、結局改修については国費が充てられないということから保存活用計画がそのためには必要であるということだったんですけども、今回哲学堂公園が名勝指定されたことで、今年度中に保存活用計画をもう素早くやるということなんだけども、これは仮に保存活用計画が策定されたとしても、この七十七場もそうだけども、哲学堂公園には六賢台とか様々な文化財があるんだけども、それが例えば台風とかで破損した場合には、これは改修工事ということで、国費はやはり下りないんですか。保存活用するためにしかやらない限りにおいては国費が下りなくて、一般財源で修復とか改修工事をしなければいけないということになっていくんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 現状におきましても、そういった台風ですとか、いわゆる緊急を要する場合における工事が発生した場合におきましては、当然そういった国費をあてがうことは可能であるというふうに考えてございます。そういった国費の補助が受けられるというもので今認識してございます。 南委員 それは、登録文化財と指定文化財とはかなり開きがあるというところからなんですか。登録文化財の場合はなかなか、保存活用計画がきちっとしていないと、その部分にしか国費が投入されないというようなお話でしたけど、名勝指定、指定文化財の場合は、そういう台風なんかで破損したり、六賢台とかそういうことが万が一破損したとしても、改修工事としては国費が投入できる、してもらえるということでよろしいんですか。 矢澤文化国際交流担当課長 あくまで国との協議にもよりますけれども、おっしゃるとおり、登録文化財と指定文化財で、そこの部分もやはり大きな需要度合いというんですか、そこが異なるのかなというところから、そういったことが発生しているのかなというふうに思っております。 来住委員 いよいよ保存活用計画がつくられる段階まで来ました。井上円了博士が哲学や社会教育の場として創設をされてから約120年近くになるわけです。いろいろ経過があって、東京市に寄附をされて、さらに中野区の公園となると。いろいろな歴史を経て今日にあるわけですけども、私も1月26日の第4回検討委員会を傍聴させていただきました。傍聴ができるということで傍聴させていただきました。まずその検討委員会の、私が傍聴したのは第4回目ですので1回からの経過もあろうかと思うんですけども、まず印象として、中野区民の公募の委員の方、また町会などからの委員の方々をはじめ、オブザーバーの助言者を含めて、区が、事務局が提供した検討資料をかなり読み込んで活発な議論がされていることにちょっと驚きました、本当に。今まで意見交換会や区が主催する、例えば、もろもろ長年議員をやっていますので参加をしてきましたけども、これほど白熱した自分の意見をおっしゃる委員会というのはすごいなと思いましたし、2時間という時間だったんですが、それもオーバーして休憩なしで延長した状態で行われていたのが第4回だったんです。第1回からそういう資料を基にした議論というのが行われてきた中での第4回ということだったんでしょうか。その点をまず伺います。 矢澤文化国際交流担当課長 保存活用計画の検討委員会つきましては、これまで4回分開催してきたところでございますけれども、第1回から非常に様々な委員から意見をお寄せいただいて、活発な議論が行われてきたというところでございますし、第4回の資料につきましても積み重ね、第1回から第2回、第3回で、それぞれ委員からの指摘を踏まえまして修正したものというところで積み重ねてきた資料でございます。 来住委員 事務局を担っているのが文化担当だと思うんですけども、検討委員会で出された意見を引き取って次の資料を、出された資料を訂正なり加えながら次の委員会に提出をすると。しかも、その資料が、委員の皆さんには、ちょっとお聞きしたら、委員会の前に配付をされて、それを読み込んでいらっしゃるなと思ったのは、やっぱり一定の時間、余裕を持って渡されているんだなというのが聞いていて分かりました。区民委員の3人の公募の方々も本当に負けていないですよね。学識者の皆さんに負けない意見を本当に頑張っておられるなというのが私の印象だったんですが、やっぱり事務局として検討資料をそろえながら意見を反映させるという、いわゆる事務方としてその辺の努力があってのことだと思うんですけども、その辺は三つの課が担当されているんですけども、直接はこちらだと思うんですけども、その辺は人員的にも大変な作業かなというふうに思ったんですが、いかがですか。 矢澤文化国際交流担当課長 保存活用計画の策定業務につきましては業者に委託している部分もありますけれども、そのまとまったものは当然私どものほうでチェックしまして、私どものところだけではなくて、実際に関与しているスポーツ振興課、それから公園課にも確認をした上で、学識?の委員長ですとか副委員長に事前にお見せして、それで確認を取っているところでございます。当日の委員会がより活発な議論に、より多くの意見を拾い上げるために、事前に1週間前にお配りして、それで読み込むようにという指示も実は委員長のほうからしております。当日の委員会の場におきましても、極力事務局の説明も短くして、より意見を集約する場を取っているという実態がございます。 来住委員 やはり委員会の委員長さんの采配も極めて公平で、いろんな意見をくみ上げようという、そういう姿勢がとても感じられる委員会の傍聴となりました。 二、三ちょっと具体的な中身でお聞きしますけども、今日報告いただいた状況の中で、資料の3ページに、哲学堂公園がゾーンで区分されています。このゾーンでちょっとお聞きしたいのは、まずエントランスのB-6というゾーンがありますけども、ここが今管理棟などがある公園の七十七場に行く入り口ということになると思うんですが、そもそも、かつての議会でもいろいろ、また住民の中からも出された哲学堂公園再生整備基本設計及び学習展示施設の基本設計というのが2018年に示されたんですが、このときの設計、いわゆる基本設計と今議論されている、到達している、まだ結論に至っていないですが、いわゆる管理棟についてはどのような議論になっているのが今の現状でしょうか。まず、そのB-6というところで伺います。 矢澤文化国際交流担当課長 あくまで検討会のまだ途中でございますので確定はしてございませんが、その中でもいわゆる保存と整備、活用のところで、当然その管理棟の部分についても今議論が交わされているところでございます。現状ですと、当時の以前出した計画ですと、いわゆる児童遊園を一定程度なくして学習展示施設をということだったと思うんですけど、現時点のその保存活用計画の検討段階におきましては、いわゆる管理棟は老朽化しているのは事実でありますけど、その場所に置いて建て替えを検討しているところでございます。 来住委員 そういう検討が今の現状にあるということですね。先ほど紹介した2018年の基本設計の場合は、今ちょっと課長もおっしゃったように、ここで示されている児童遊園ですね。B-4というところですね。ここへの管理棟、また井上円了の展示関係の施設が一定の割合でここを占めてしまうというのが大きな一つの焦点になっていたかと思います。さらに伺いますが、児童遊園の利用価値ですね。そこの今後保存していく、活用していくという点では、現状との関係で議論はどのようになっているんでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 基本的には、哲学堂公園保存活用計画の全体の指針に関わることでございますけど、現状のままそれを生かしながら保存活用を進めていくというのが根幹となっておりますので、児童遊園につきましても、現状木々が生い茂っているところもありますので、そこを引き続き利用しやすい形での整備を進めていくとともに、一方で、例えば遊具の老朽化が進んでいるところもありますので、そういったところの更新の検討は必要なのかなというふうには思っております。 来住委員 そういう議論が積み重なっているということで報告を頂きました。さらに、ここでいうAの部分ですね。いわゆる一番中心になる七十七場のところを取り囲むいろんなエリアがあるんですけども、そこの取り囲む、もちろんA-1部分にかなりの樹木が密植しているわけですけど、私が参加した第4回の検討委員会のかなりの議論は、今ある樹木をどうするのかということがそれぞれの立場で議論が深められたなというふうに思います。特に樹木については、調査した民間の方によると60種類以上があると。それから野鳥も55種類以上がいるというようなことも一方でありますので、今の現状をどうやっぱり生かすかということが、区民の公募の方の特に意見としてはあったというふうに思います。さらに、オブザーバー参加の文化庁の主任文化財調査官の方、平澤さんですけども、この方もやはり樹木については一定の見識を持っていらっしゃる、本当に高い知識を紹介いただいて、この問題では、お答え、アドバイスを頂いていたなというふうに思います。そういう意味では、オブザーバーとしての調査官の発言というのは全体にかなり説得力を持った話をしていただいているなというふうに思いましたけども、議論の中心になっていた現状の樹木についてどういうふうにしていく方向で最終、もう次回は最終の第5回目になりますので、第4回目の議論を踏まえてどういう形でまとめていかなきゃいけないというような認識を持たれましたか。 矢澤文化国際交流担当課長 第4回もそうですし、第3回のところでも、実はこの植生、景観に関わる議論が交わされたというところでございます。私どもの現状の考えている案ですと、建造物ですが、そういったものを当時の姿に復元し、そしてまたこの植生につきましても往時の姿、100年以上前の往時の姿に戻すという表記をしてきたところでございますけれども、一方で、委員の方から、何でもかんでも往時の姿に戻すとなると、逆にそれは見晴らしのいい景観をつくり出す一方で、木々の伐採につながるのではないかという指摘もいただきました。 あとは、国の文化庁の調査官も、哲学堂公園は都市計画として非常に成熟した公園であると。区民の方からも、いわゆる哲学堂公園は地域に愛されている区民の憩いの場であるというところも頂いていますので、要は現状を使いやすい形で残していくことが大事というところを第4回の委員会の場では、総論としてはそういった意見が出されたところでございますので、第5回まで期間がない中でございますけども、そういったところの修正はやはり必要なのではないかなというふうには考えております。 来住委員 活発な意見をきちんと取り入れた、最終的なものになるかは知りませんが、まとめていただきたいと思います。 先ほど紹介した平澤さん、文化財調査官の方に、私、住民の皆さんと2018年8月に、平澤さんが持っていらっしゃる全国の公園の文化財としての価値を持っていらっしゃるいろんなことを伺って、哲学堂も既にそのときによく御存じで、すごい具体的な哲学堂のイメージも持っていらっしゃるなと思ったし、利用している区民が、公園を利用している人たちが納得いく、そういうものでなければ、やはり文化財としてもその効果、その価値としては、とてもそれが大事なんだということをそのときにお聞きして、とても励まされた記憶を持っています。ぜひそういう方々の文化庁の方のアドバイスも頂きながら、いい中身に取りまとめていただきたいというふうに思います。 さらに意見交換会ということも言われていますので、私がこの間の区のいろいろ、説明会、意見交換会に参加をして思うところなんですけども、今回のいわゆる保存活用計画(案)を計画にしていく過程の中で、区が、事務局が担っている役割というのはとても大きいということを最初に言いました。同時にやっぱりそこで活発な意見をどう引き出してまとめていくかという力が、また区にも求められるという、そういう相互関係にあるというふうに思います。 ちょっと所管は違うんですが、例えば東中野駅の東口、まちづくりの住民検討が行われました。1回目だったんですが、ここでもやっぱりワークショップの形式を取って担当課が意見をまとめていくということもやっていました。それから、もう一つ紹介したいのは、昭和区民活動センターの建て替え問題の説明会が行われて、担当部署が説明をしていろんな意見が出た。基本の設計に影響するような意見が出ました。しかし、それもやっぱり引き取って検討をして返していくということの約束をしたことによって、参加した人たちも、やっぱり区の姿勢に対しては、本当に来てよかったな、説明会に来てよかったなという思いをされたというふうに、その参加者の、私も出たんですが、本当にいいやり取りができたというふうに思います。 こうやって、区の行政の姿勢によって区民とのキャッチボールがちゃんとできる。そして可能なものは変更をしていく。決めたからこれでいくという頭越しにやっていくんじゃなくて、やはり可能なものは取り込んでいく、変えていくという、そういう姿勢が行政の信頼、中野区の信頼を高めていくということになるなというのが、この1年近くの私の感想でもあるし、ぜひそうこれからもなってほしいし、したがって、ちょっと部長さんに、ほかの部署にもまたがるので部長にお伺いしたんですけども、説明会の意見交換会の仕方、それからそこの中でのやり取りに熟練する必要が、区の職員として私はあるんだと思います。もっとですね。しかも、そういうものを集めてきて、一つの区のそういう、対区民との関係であるべき一つの、マニュアルとは言いませんけども、教訓にして、さらに高めていくと、職員も高まっていくというようなことを、これからぜひ取り組んでいただきたいということをとても強く思っていますので、今後、区民の意見交換や、このことでも2回これから意見交換をされますので、もろもろ他部署にもまたがる、今後行われることもあるでしょうから、やっぱり部長のレベルで、きちんとそのように受け止めて、区全体として意見交換の在り方についてぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、部長の見解を答弁ください。 高橋文化・産業振興担当部長 基本構想にも対話と参加の区政を進めるというふうに位置付けてございますけども、そこを言葉だけでなく実際に進めるためには、今お話のあった事前準備でありますとか、事務局の受け止めというようなところで区の関わり方ということがかなり大きいところかなというふうに思います。今回の意見交換会、この検討会、そういうところでは、今よい部分を指摘していただいたところもありますので、そこはしっかり伸ばしていきたいと思いますし、今後様々な分野でそういった検討会、意見交換会があると思うんですが、その際、我々としても、今までやってきたところの中でよい面を伸ばしていこうとしますし、またお気づきの点があれば、議会のほうからも御指摘いただきながら、さらに対話というところをしっかりやり、参加の区政を進めていきたいと、そんなふうに考えてございます。 むとう委員 今後の予定の中で、これから区民との意見交換会を2回してくださるということなんですけれども、この際にはどういうものを示して意見を頂くんでしょうか。今回頂いたのは進捗状況ということで、具体的に、例えば第1章、第2章と書いてはありますけども、そこのある程度文章等を示した上で区民に意見を聴くのか。要するに、初めてここで聞く区民も出てこられるかもしれないので、その際に今来住委員がおっしゃったように、すばらしい検討会議だったようなので、そこでの議論を踏まえた上で、さらにその続きの議論をしてもらわないと、続きというか、その議論を知らないで真っさらで議論をしても、じゃあ検討委員会は何だったのかということになっちゃうから、検討委員会で回数踏んで積み上げてきた議論を、きちんと区民が踏まえた上で、さらなる意見交換会にしないともったいないというふうに思うので、何を示して何を土台に区民から意見をもらうのかというところを教えてください。 矢澤文化国際交流担当課長 2月に2回ほど区民との意見交換会を実施する予定でございますけども、その中におきましては、委員おっしゃるように、この検討委員会で出ている議論、そういったものを当然お示ししていかないといけないというところで、今私どもが想定しておりますのが、第4回まで行いましたけども、いわゆる活用計画の概要版ですか、そういったものをA4、A3の1枚、2枚の資料を基に意見を伺えればなというふうに今想定として思っています。 むとう委員 それで、その意見交換会の内容も踏まえたところで、3月1日に第5回の検討委員会が開かれるわけなんですけれども、この検討委員会の皆様にも、可能であるならば、区民の皆様がどういう意見をお持ちなのかというのを生で聞いていただけたほうが、次の5回でもっといい議論ができるのかなと思うんだけれども、可能であれば、スケジュールが合って。だから、検討委員の皆様には区民意見交換会をするということも知っていらっしゃるんだと思うんですけども、可能であれば参加を促すようなことも必要なのではないかなと思うんですが、いかがでしょうか。 矢澤文化国際交流担当課長 この区民意見交換会を実施する旨につきましては、先週行われた第4回の検討委員会の場でも周知をさせていただいたところでございます。基本的に委員の皆さん、全員参加には今していないんですけども、委員御指摘のあった件につきましては、委員長と会長と相談の上、できるかどうか含めて検討したいと思います。 むとう委員 ぜひ、強制はできないけれども、促していただいたほうがいいのかなという気が私はしますので、よりよいものにするために、ぜひ促していただきたいということをお願いしておきます。要望です。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次に5番、中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情報等の保護に関する条例の見直しに係るパブリック・コメント手続の実施結果についての報告を求めます。 伊藤戸籍住民課長 それでは、中野区住民基本台帳ネットワークシステムに係る本人確認情報等の保護に関する条例の見直しに係るパブリック・コメント手続の実施結果について御報告させていただきます。(資料7) 1番、パブリック・コメント手続の実施結果でございますが、意見募集期間が令和4年12月21日(水曜日)から令和5年1月11日(水曜日)まで実施いたしました。提出された意見はございませんでした。 2番、今後の予定でございますが、令和5年第1回中野区議会定例会に議案を提出させていただきます。 簡単でございますが、報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 むとう委員 テーマが難しいということもあって、なおかつ区民にとっては年末年始の何か慌ただしい時期もあってということだったのか、提出された意見がなしというのはとても残念ではあるんですけれども、なしという結果についてはどういうふうにお考えなのか。パブリック・コメントが年末年始に、これは私もいつも気にしているんだけど、これは重なっていなかったのかしら。何本か重なっていたりすると、なおのこと、この時期ということもあり、なかなか区民の立場に立つと、嫌な時期に来るなと思うんだけれども、区はこれはどうだったんですか、今年。年末年始、区全体ではパブコメ、ほかのものとは重なってはいなかったのかどうかの把握をしているのかどうか。どうしても第1回定例会で議案として提出したいとなるといつもこの時期にいろんなものが重なるので、何かこの時期的なこととか、テーマが難しかったということもあるかもしれないんですけれども、区はどういうふうに、ゼロ、なしというのを受け止めていらっしゃるのか。これでよしというふうに区民が思っていると思っていらっしゃるのかどうなのか、どうお考えでしょうか。 伊藤戸籍住民課長 年末年始にかかるパブリック・コメントということでございますけれども、ほかの事案、年末年始に実施されている事案としては、総務課で実施している個人情報保護条例に関する事案が1件、基本的には住基条例と連動するものでございますけど、その1件だけでございました。個人情報保護条例に関しての意見等も今回ございませんでした。時期等でございますけれども、第1回定例会のほうに議案として提出する場合には、この時期にどうしてもならざるを得ないということになりまして、パブリック・コメント手続も区報に基本的には掲載してからの動きということになりますので、区報に掲載して、その後に閉会中の委員会にパブリック・コメントの実施結果を報告した後に、また第1回定例会のほうに議案の提出ということになりますと、どうしても今の時期にならざるを得ないということになりますので、申し訳ございません。 むとう委員 これは、パブリック・コメントの手続をしているよというのは、区報と区のホームページですか。区はいろんな媒体を持っているようですけど、どこにこれ、区民に対するお知らせというのはなされたんでしょうか。 伊藤戸籍住民課長 区報、区のホームページ、それと区民活動センターと区政資料センター、それと戸籍住民課窓口での資料の公開ということになります。 むとう委員 私はほとんど見ませんけど、いろんな何か区は、フェイスブックだったりツイッターだったりとか何かいろいろやっていらっしゃるんじゃないんですか。そういうところではお知らせは載せなかったんですか。 伊藤戸籍住民課長 パブリック・コメントの規則の中で公表方法というのが定まってございまして、基本的にはホームページだったり区報だったり、区民活動センター、区政資料センター、あと所管の窓口というのが基本的には公表の方法として掲載されてございます。 むとう委員 パブリック・コメント手続を条例化する際には、随分前だったので、多分フェイスブックだ、ツイッターだってないんですよね。なかったときにつくられているかと思うので、何かやっぱり、いろんな全ての媒体、あらゆる区が持っている媒体では、ぜひ意見を寄せてねみたいな、本当に軽い感じでも、ちょっと何か、せっかくだから、パブリック・コメント手続というのが形骸化しているような気がしていて、ずっとなしだったりとか、たまたま意見があっても、パブリック・コメントによって提出された御意見での変更点なしが続いている中で、出してもしようがないという印象が区民の中では定着しつつあるので、そこを払拭するような形で、区民の意見を聴きたいと区が本当に思うのであれば、この手続の在り方も区として今後どうしたらよりよく意見をもらえるんだろうかということをもう1回考えていただいたほうがいい時期に来ているのかなという印象を私は持っているんですけれども、ここだけの区民委員会だけのことではなくて、全庁的にパブリック・コメントの在り方というものを、本当に区民の意見を聴きたいんだよという姿勢をどう区が示していくのかという在り方を、大きな視点で考えどころかなと思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。 伊藤戸籍住民課長 今の話は大きな話だと思います。戸籍住民課だけで考えていく話ではございませんので、今後、庁内で共有していきたいなとは思ってございます。 委員長 他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次に6番、国民健康保険の被保険者資格証明書及び短期被保険者証の交付基準の変更についての報告を求めます。 伊藤保険医療課長 それでは、国民健康保険の被保険者資格証明書及び短期被保険者証の交付基準の変更につきまして御報告をいたします。(資料8) 趣旨といたしましては、国民健康保険の被保険者資格証明書、医療機関で本人負担が10割及び短期被保険者証、一般の被保険者証つきましては有効期限が2年ですが、中野区での短期被保険者証の有効期間につきましては6か月でございます。この交付につきましては、保険料の滞納世帯への納付の勧奨を主な目的としておりますが、現在は郵送交付していることから目的を十分に達成できていない状況にございます。そこで交付基準を変更することにより交付数を削減し、事務の簡素化及び経費削減を実現していくとともに、保険料徴収の取組を強化していくというものでございます。 次に、交付基準の変更の内容でございますが、初めに2の短期被保険者証から御説明いたします。 保険料を滞納している世帯等につきましては、国民健康保険法で特別な有効期間を定めることができるとされております。先ほど申し上げましたように、中野区では、短期被保険者証の有効期間は6か月としております。今回は対象世帯を前年度の保険料納付額が賦課額の50%未満の世帯から高額滞納世帯とし、基準は、社会情勢全体の滞納状況等に応じて年度ごとに決定するというものでございます。 続きまして、被保険者資格証明書でございますが、国民健康保険法及び施行規則で納期限から1年間保険料を納付しない場合は、特別な事情があると認められる場合を除き、被保険者資格証明書を交付すると規定されております。こちらは、短期被保険者交付世帯のうち、1年以上納付実績がない、保険料の納付ができない特別な事情がないことにつきましては変更いたしませんが、本人から特別な事情があることの申し出がない場合を、納付のための資力が十分ある等特別な事情がないことが確認できた場合、調査や相談により区が確認できた場合に変更いたします。 2ページ目を御覧いただきたいと思います。変更時期でございますが、2年の被保険者証更新時期の令和5年、本年の10月1日といたします。 次に、交付基準の変更による被保険者資格証明書及び短期被保険者証の交付見込み数につきましては資料を御覧いただきたいと思います。 終わりに、今後保険料の滞納に対しての取組といたしまして、督促、催告や差押えといった保険料の徴収の取組を強化してまいります。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 次に7番、(仮称)中野区産業振興方針の検討状況についての報告を求めます。 平田産業振興課長 それでは、中野区産業振興方針(仮称)でございますが、検討状況につきましてお手元の資料に沿って御報告いたします。(資料9) 昨年の第2回定例会で中野区産業振興ビジョンの検証と中野区産業振興方針の考え方について御報告したところでございますが、その後の現在の検討状況について御報告させていただきます。 まず、今回の資料の構成でございますが、1番、2番につきましては中野区の現状、それから3番につきまして方針策定に向けた視点の検討、4番が今後のスケジュールとなってございます。 まず1番でございますが、区内産業に係る分析でございます。各種調査結果、例えば経済センサス等を活用いたしまして区内産業等に係る分析を行ってございます。まず、区内産業構造の傾向でございますが、事業所の構成割合としましては、卸売、小売業が19.9%と最も多くなってございます。次いで不動産業、物品賃貸業が15.8%、宿泊業、飲食サービス業が12.5%と続いてございます。この中で、卸売業や小売業、製造業などの割合は下がっていく産業があるところでございますが、医療、福祉、この中には介護サービスも入ってございますので、このように高齢化による需要の増加に伴って年々割合が上がっていくという産業もございます。 東京都の調査、また近隣区と比較した結果でございますけれども、製造業、それから卸売、小売業の構成割合が都の平均よりも低い傾向にございました。一方で、不動産業や物品賃貸業、それから生活関連サービス業、娯楽業、医療、福祉が都平均よりそれぞれ高くなってございました。同様の傾向を持ちます練馬区、杉並区などと比較しましても、不動産業、物品賃貸業や生活関連サービス業、医療、福祉の事業所が多い傾向にあるところは、杉並区、練馬区と共通しているところでございました。こちらにつきましては、住宅都市という地域特性を有しているというところが考えられます。 また、一方で、中野四季の都市(まち)のまち開きに伴いまして企業立地が進んでございます。今後の中野駅周辺のまちづくりによって、さらに立地が見込まれるところから、産業都市としての性格も含みつつあると考えてございます。 また、従業者数から見た傾向でございます。こちらにつきましても、事業所調査と同様の傾向にございまして、卸、小売、医療、福祉、宿泊、飲食サービス業への従業者が多い傾向にございます。また、それ以外にサービス業(他に分類されないもの)、情報通信業、学術、専門・技術サービス業と多くなってございます。この他に分類されないサービス業でございますが、例示いたしますと、警備業、それから廃棄物処理業、機械修理、労働者派遣などがこの中に含まれてございます。また、情報通信業ではインターネットサービスやソフトウェア、電気通信業などでございます。それから学術研究、専門・技術サービス業としては、こちらに含まれるものとしては、学術機関のほか、デザイン事務所、法律事務所、行政書士事務所などがこの中に含まれてございます。 次に、区内商業の状況でございます。こちらにつきましては、令和3年度の中野区商店街業種調査及び令和元年度の東京都商店街実態調査より以下の傾向を読み取ることができました。 まず、エリア別店舗数の増減でございますが、中野区全域としましては、令和2年度比0.4%店舗数は増加してございます。エリア別では、鷺宮・家政・野方エリアで5.2%の増加がある一方で、中野駅周辺地域におきましては北口エリアが2.1%の減、南口エリアで5.0%の減少となってございます。特に中野駅南口エリアにつきましては、まちづくりに係る工事の影響等で店舗の一時移転等がございまして店舗数の減少につながったものと考えられると思っております。 業種別構成割合でございますが、中野区の商店街における業種構成につきましては、小売業が26.3%、飲食業35.5%、サービス業16.6%、その他21.6%でございました。前年度に比較しまして小売業が0.5%の減、飲食業が0.4%の増、サービス業は0.3%の減、そのほかは0.4%の増となってございます。なお、ここでその他としてございますのは、病院や銀行、学習塾、また不動産業、レンタル業、福祉介護サービス業などがこの中に含まれてございます。 東京都全体としましては、小売業が37.3%、飲食業36%、サービス業13.9%、その他が12.8%でございますので、中野区は小売業の割合が都平均より少なく、その他の割合が都平均より高くなってございます。他区との比較データは今回ございませんでしたが、東京23区は市町村部に比較しまして、医療施設や金融機関の支店等が多いことから、その他業種の割合が高くなっていると考えられます。 次に空き店舗率でございます。こちらに記載はございませんが、全国の平均は平成30年度調査で13.8%でございました。中野区全体の空き店舗率は10.9%で、全国平均よりは低くなってございます。また、令和2年度調査に比較しまして0.3%減少してございます。一方で、その商店街エリア内で11店舗以上の空き店舗がある割合は、前年度比5.2%増加してございます。東京都の調査ではございますが、空き店舗が埋まらない理由としては、家主・大家の事情が最も高くなっており、次いで店舗の老朽化、商店街環境の悪化となってございます。空き店舗になる前の業種としましては飲食店の割合が高いものとなってございました。 続きまして2番、区を取り巻く情勢の変化でございます。こちらにつきましては、今後予定される主に区を取り巻く情勢の変化について整理してございます。 まず1点目、社会経済情勢の変化。こちらは新型コロナウイルス感染症の流行や急速なデジタル化、キャッシュレス決済の進展、また、テレワークの普及に伴いまして、ライフスタイルや働き方の見直しが進んでいるところでございます。 また、国際情勢による原油価格・物価高騰による経済や家庭への打撃など、社会経済情勢の変化が進んでいるところでございます。一方で、長期的な視点としましては、著しく成長を遂げるICTやまちの変化などの時代の動きを着実に捉えて、アフターコロナを見据えた産業振興策を検討していく必要があると考えております。 次に、中野駅周辺のまちづくりによるまちの変化でございます。中野駅西側南北通路、また橋上駅舎整備等、中野駅周辺の工事の進展により中野駅周辺が大きな変貌を遂げる予定になってございます。そういった状況を捉えまして、今後多くの事業所が区に集積することも予想されるところでございます。こういった事業所を中心とした周辺産業への波及効果等、新たなにぎわいの創出、人流が生み出されることが期待されているところでございます。 また、令和4年度でございますが、中野駅周辺のまちの機能や価値を持続的に向上させるまちのブランド力の創出、強化を目的としまして、中野駅周辺エリアマネジメント協議会が発足しているところでございます。今後、まちの将来像や実現に向けた取組を示すビジョンを策定されるというところでございまして、こちらとも連動していきたいと考えてございます。 次に、西武新宿線沿線の連続立体交差によるまちの変化、こちらにつきましても、この機会を捉えまして、まちづくりと一体的に商店街の再生や活性化を図ることが求められていると認識してございます。 そのほか、こちらにございますように、都市防災不燃化促進事業、その他、無電柱化などが様々な地域で行われておりますので、これらの機会を捉えた産業振興策も検討してまいりたいと考えてございます。 3番の方針策定に向けました視点の検討でございます。こちらにつきましては、全部で5点の視点がございまして、それぞれに取組の検討をしているところでございます。 まず1点目が文化・芸術、観光と産業を結びつけた振興策の展開でございます。こちらにつきましては、以下の黒点の四つにあるように、文化と産業の結びつけ、また魅力的な地域資源の活用、それから商店街との連携、観光と連動等を検討しているところでございます。 次に2点目、まちづくりを契機とした産業振興策の展開でございます。こちらにつきましては、町並みの形成を期待できるところから、まちづくりと連動した商店街の活性化やにぎわいへの取組、それから事業者の集積に対する取組、データを活用したまちの変化に対する取組、そのほか企業の誘致やエリアマネジメントとの連動を検討しているところでございます。 4ページでございます。3点目、事業者のニーズに合わせた伴走型相談体制の構築でございます。こちらにつきましては、黒点の一つ目になりますが、(仮称)中野区ビジネスサポートセンターを検討してございます。こちらは個店支援や創業支援などにつきまして伴走型支援を行うことを想定してございます。また、創業からネットワーク構築を行うことによって事業者の区内定着化への支援を行いたいと考えているところでございます。また、そのほか事業承継への支援も必要だと考えております。 (4)商店街組織への継続的な支援と個店への支援でございますが、先ほど申し上げましたビジネスサポートセンターでも個店への支援を行っていくことを考えてございますが、そのほかデジタル化・ICT化の推進や魅力的な店舗づくり、それから商店街のにぎわい創出、事務局機能強化などを考えているところでございます。 最後、(5)でございますが、産学公金連携による新たな連携体制の構築強化。こちらにつきましても、産業や文化・芸術、シティプロモーション等、総合的、一体的に捉えた持続的なまちの活性化に取り組んでまいりたいと考えておりますので、産学公金連携体制を組んでいきたいと考えているところでございます。 4番目、今後のスケジュールでございますが、現在本報告と並行しまして学識経験者へも意見聴取をしているところでございます。そういった学識経験者の意見聴取の結果、それから今委員会での御議論、そういったものを反映したものにつきまして、今後骨子に反映していきたいと考えてございます。骨子につきましては、第2回定例会での御報告を予定しているところでございます。その後、委員会への御報告を経ながら、令和6年3月本方針を策定してまいりたいと考えてございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 杉山委員 報告ありがとうございます。ちょっと感想としてはかなり幅広く情報も拾って、それぞれレイヤーごとに深堀をこれからしていけば、ある程度産業振興に手が届くんじゃないかと思っています。ありがとうございます。例えば、中野区が他区と違う独自の特徴みたいなものは、まだ情報としては薄いのかなと。そういうところを、今、製造業とか従業員数とかいろいろ情報として持っていますけども、区内企業の中で従業員が役員一人だみたいなところとか、それから役員一人の中でその人は区内事業者で、登記も区内だけど、区民であるみたいな、そういう情報というのは取りづらいんですか。 平田産業振興課長 事業者調査で事業所の従業員数というのは取れるんですけれども、その中でその方々が区民かどうかというところまではデータがございませんので、そこをクロスで集計するのはちょっと難しいかと考えております。 杉山委員 私の調べだと71%ぐらいが一人従業員で、そのうちの71%は区民であるみたいな、そういう情報は自分では持っていますけども、そういうのを持っていると、経済は何か区民よりも後回しになるみたいなイメージがありますけども、経済を動かしている人たちがほぼ区民であると思ったら、中野区としてはやっぱり一生懸命力を入れていこうとなるわけじゃないですか。だから、そこら辺の裏付けも情報としては欲しいなとか、いや、全然50%ぐらいしかいないんだよとなったら、また違う手を考えなきゃいけないとかいろいろあると思うんで、そういう情報戦略というか、一生懸命いろんな角度で情報を手に入れるというのは大事なのかなと思います。いろいろ各データを手に入れてほしいなと。これは要望にしておきます。 全体的なそのもの、例えば2ページの(2)の空き店舗率とかも東京都の情報として入っていますけども、空き店舗になる前の業種は飲食店である割合が高かったということは、空き店舗は貸出し可能な店舗にしなきゃいけないんじゃないかとか、そういう小さい戦略に落としていけるような気がしていますので、そういうところを深堀していくというのは大事だということと、それから、3ページの(3)西武新宿線沿線連続立体交差化だったり、(4)の中野区の無電柱化推進計画だったり、こういうところは中野区独自のものであるので、そういうところをやっぱり、今は情報として3行4行で書かれているところが多いですけど、こういうところこそ広げていかなきゃいけないんじゃないかなと私は思うんですけども、その辺はいかがですか。 平田産業振興課長 中野区全体としましては中野駅周辺だけではなく、委員御指摘のように西武新宿線沿線連続立体交差化ですとか不燃化、そういったまちづくりが区内至るところで進んでいるという認識はございますので、そういったところも捉えながら産業振興策につなげていきたいと考えてございます。 杉山委員 要望にしておきますけど、やっぱり最初に言ったとおり、中野区だからこうなんだとか、他区と同じようなところだったら他区のとか成功している事例をまねていけばいいと思いますけども、そうじゃないところがたくさん、数字を見ると出てくると思うんで、そこを深堀していって、中野区らしい産業振興施策が打てるといいなと思っています。ぜひお願いします。要望です。 小宮山委員 3ページ目の3番の(1)番、文化・芸術、観光、産業、いろんなことが書いてありますけども、ここに書いてあることのほとんどを網羅した事業が、私はフィルムコミッションじゃないかなと思っているんです。中野区は以前からフィルムコミッションをやるような、やらないようなことをやって結局ほとんどやっていないわけなんですが、ここに書いてあるほとんどの文化・芸術、観光、産業、そういったことを全てやっていくんだったら、ぜひフィルムコミッションに専従職員をできれば複数名ぐらい置いて進めていっていただきたいなと思いますし、ここにも盛り込んでいただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。 平田産業振興課長 現在のところ、フィルムコミッションは産業振興課としては検討をまだしていないんですけれども、ここに述べておりますとおり、文化・芸術や観光、シティプロモーションと連動の中でフィルムコミッションにつきましても検討の素材としていきたいと考えております。 小宮山委員 別の話で、文化・芸術という単語がところどころ出ていますけども、中野区は教育ビジョンの中でも文化・芸術に関して言及していたりしますし、ここでも言及していますし、あるいは文化芸術振興基本方針もこれからつくろうとしています。その文化・芸術の一番の軸になるのは一体どこなのかなというのがよく分からなくだんだんなってきそうなんですが、どこが軸になっていて、整合性は本当にきちんと取れているのかなというのが心配なんですが、いかがでしょうか。 平田産業振興課長 産業振興方針の中で考えております文化・芸術といいますのは、現在検討中の文化芸術振興方針のものを基本としてございます。産業振興課としましては、そういった文化・芸術につきましてはコンテンツと考えておりまして、そちらを活用した産業振興を考えているところでございます。 小宮山委員 今回、中野区のこともいろいろ分析をしていただいたそうなんですが、この分析には表れていないことなんですけども、私ここ1年ぐらいお笑いのライブとかによく行くようになりました。中野区はお笑い産業とかそういったものにも興味、関心を持っております。中野区は区内の各地いろんなところでライブハウスとかありますし、それこそ毎日のようにお笑いライブを開催しているし、あと演劇も恐らく毎日のようにやっていると思います。そういったエンターテインメント産業というのは、ほかの自治体にはない中野区の強みの一つだと思うんですよ。しかし、中野区は、これまで産業振興とかアピールするときに商店街とかは考えてきたんでしょうけど、エンターテインメント産業についてほとんど目を向けてこなかった。しかし、エンターテインメント産業こそがほかの自治体にはない、世界でもまれに見るぐらいのレベルの中野区の強みだと私は思っていますので、それについてもぜひ言及していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 平田産業振興課長 産業振興で活用していくコンテンツについてどこまで詳細に記述するかはまだこれからの検討でございますが、その際にエンターテインメント産業につきましてもコンテンツ産業の一つとしては認識したいと考えてございます。 委員長 他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次に8番、中野区生活応援事業の実施状況についての報告を求めます。 平田産業振興課長 それでは、中野区生活応援事業の実施状況につきまして、お手元の資料に基づいて御報告いたします。(資料10) なお、本報告につきましては、さきに開催されました危機管理・感染症対策調査特別委員会との重複となってございます。 今回の御報告でございますが、10月実施の生活応援事業につきましては確定値、それから12月実施の生活応援事業につきましては速報値となってございます。 1番の事業概要については変更はございません。 2番の実施状況について御報告いたします。裏面を御覧ください。10月の確定値、12月の速報値でございますが、総決済金額でございます。10月が11億2,900万円余、12月が10億円余となってございます。また、還元額でございますが、10月は30%還元でございましたので、3億円余、それから12月が15%還元でございましたので、1億4,000万円余となってございます。総決済回数でございますが、10月が40万9,515回、12月が54万4,546回でございます。合計が、総決済金額22億2,400万円余、還元額が4億4,500万円余となってございます。こちらにつきまして、還元額予算が6億円でございましたので、執行率が約74%となってございます。12月について3億2,000万円を想定していたところでございますが、実際には決済回数自体は10月に比較しても伸びているところでございますが、還元額が1億4,000万円と想定を下回った状況でございました。 3番、4番につきましては前回の御報告と変更ございませんので、お読み取りください。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。 杉山委員 2番ですよね、今回の報告は。1.5億円予算よりもショートしたということですね。だから、今回こういう形で、次回やるかどうか別にしても、やっぱり3割で大型店応援じゃない、地元の零細企業とか飲食店を応援する30%の還元のときにたくさん使われるということが分かったわけですよね。15%の還元のときには予算の半分ぐらいしか、予定の半分ぐらいしか使われなかったということが分かったということですよね。まあ、分かった結果だと思うんですけど。そういう結果になったので、これを基に次回どうするのかということを検討していけるということでいいんですか。 平田産業振興課長 10月につきましては、今、委員御指摘のとおり、飲食店、それから理美容で多く使われてございます。12月についてはこれからでございますので、第1回定例会で12月分も含めた確定値の御報告を予定してございます。その際には、使われた業種についても併せて御報告したいと考えてございます。 委員長 他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 次に9番、その他で何か報告はありませんか。 伊藤保険医療課長 それでは、令和5年度中野区国民健康保険料の検討状況につきまして口頭により御報告をいたします。 次年度の国民健康保険料の検討状況につきましては、中野区議会第1回定例会において条例改正案の御審議を頂くため、毎年この時期に開催される当委員会で国民健康保険料率の算定の考え方につきまして御報告をしております。例年であれば、1月に特別区国民健康保険基準保険料率が決定しておりますが、今年度は現時点で決定していないことから、本日は国民健康保険料率算定の考え方についての御報告ができません。したがいまして、具体の国民健康保険料率算定の考え方につきましては、令和5年中野区議会第1回定例会で条例改正案と併せてお示しをさせていただきます。 また、関連いたしまして、国民健康保険運営協議会への諮問につきましても、当初予定していた2月2日から、こちらは具体の日程が決まりましたので、2月20日の夜間に延期をいたしました。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。 むとう委員 どうして時期がずれたのか教えてください。 伊藤保険医療課長 先ほどの御説明にもさせていただきましたように、例年ですと、まず国の標準保険料に基づきまして、国、東京都が保険料を決めていくんですが、区長会のほうで案をまず示しまして、課長会、部長会、あるいは副区長会、区長会ということで、内容について決定をしていくわけでございます。今年度につきましてもそのような形の過程の中で議論がされたわけでございますけれども、今年度は例年に比べますと保険料の上げ幅がかなり大きなものになっておりまして、案で示した額ではまだちょっと高過ぎるといったようなところが議論の中で出てまいりまして、最終的に、例年であれば一つの案でほぼ内定しているものが、今年度につきましては、2月16日に区長会がございますけれども、そこの区長会まで決定しないといったような状況がありましたものですから、こういった状況になってございます。 むとう委員 ということは、上げ率、幅が今度は大きいものが示されるというふうに覚悟を持っていたほうがいいということですか。 伊藤保険医療課長 額はかなり大きくなる見込みでございます。まだ最終的な決定がされていないんで具体的な数字は申し上げられませんけども。 委員長 委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時33分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後4時37分)
他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 よろしいですか。なければ、以上で本報告については終了します。 他に報告ありますか。 平田産業振興課長 それでは、中野区産業経済融資制度における新型コロナウイルス対策緊急応援優遇の受付期間の延長について口頭で報告させていただきます。 なお、本報告につきましては、危機管理・感染症対策調査特別委員会との重複になってございます。 令和2年度から新型コロナウイルスの感染症拡大によりまして、区内中小企業者の業況悪化に対応するため、中野区産業経済融資の一部資金を対象としまして新型コロナウイルス対策緊急応援優遇を実施しているところでございます。この優遇におきまして本人負担を無利子としているところでございます。現在の受付期間でございますが、セーフティネット保証4号の指定期間が経済産業省の定めによりまして令和4年12月31日までとされていたところから、認定に係る有効期限に合わせまして令和5年1月31日までとしていたところでございます。今回経済産業省が指定期間を令和5年3月31日まで延長したことに伴いまして、区におきましても受付期間を延長し、一旦3月31日まで延長しまして、今後さらに来年度予算に合わせて4月末まで延長する予定でございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 他に報告ありますか。 阿部ごみゼロ推進課長 それでは、中野区ごみ分別チャットボットの運用開始について口頭にて御報告いたします。 令和5年2月1日から中野区ごみ分別チャットボットを運用開始します。区ホームページから、「くらし・手続き」、続いて「環境・ごみ」の項目を選択し、チャットボット画面にアクセスできます。検索ワードを入力すると、ごみの分別、粗大ごみ、家電リサイクル対象品目などの質問にAIボットが回答いたします。画像認識による品目特定機能も備えています。AIで対応できない質問があった場合は、月曜日から土曜日の午前8時から午後7時まで有人チャットで対応いたします。 報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対して質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。 他に報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 よろしいですか。なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。 審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時40分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後4時41分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 よろしいですか。以上で本日の区民委員会を散会します。
(午後4時41分)
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