令和5年01月19日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の会議録 中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和5年1月19日〕
中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 令和5年1月19日
○場所 中野区議会第1・2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時49分
○出席委員(13名) 久保 りか委員長 市川 しんたろう副委員長 河合 りな委員 斉藤 ゆり委員 羽鳥 だいすけ委員 吉田 康一郎委員 内川 和久委員 高橋 かずちか委員 白井 ひでふみ委員 山本 たかし委員 南 かつひこ委員 むとう 有子委員 来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 副区長 横山 克人 企画部長 石井 大輔 企画部構造改革担当課長 瀬谷 泰祐 企画部広聴・広報課長 高村 和哉 総務部長 海老沢 憲一 文化・産業振興担当部長 高橋 昭彦 区民部産業振興課長 平田 祐子 環境部長 朝井 めぐみ 環境部環境課長 永見 英光 都市基盤部長 奈良 浩二 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史 まちづくり推進部長 豊川 士朗 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 山本 光男
○事務局職員 書記 髙橋 万里 書記 田村 優
○委員長署名 審査日程 ○委員会参与の異動について ○議題 中野駅新北口駅前エリアの再整備について 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について 中野駅周辺各地区の整備について 都市観光・地域振興の推進について 脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について 連続立体交差事業の区間の延伸について 鉄道上部空間の活用・整備について 高齢化社会における移動の安全・円滑化について 1 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課) 2 令和4年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の活動状況について(まちづくり計画課) 3 新井薬師前駅周辺のまちづくり及び西武新宿線鉄道上部空間について(まちづくり計画課、新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当) 4 中野五丁目商業エリアのまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり課) 5 中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画(原案)について(中野駅新北口駅前エリア担当) 6 中野駅周辺エリアマネジメントビジョンの検討状況について(中野駅周辺エリアマネジメント担当) ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りをいたします。 本日はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。 報道関係者の方から、当委員会の様子を録音したいと許可願がございましたので、御相談のため委員会を暫時休憩いたします。
委員長 委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
報道関係者から録音の許可を求める申出については、これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。 報道関係者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しをいただいた目的以外に録音したものを使用しないこと、また、休憩中の録音は認められておりませんので、休憩になりましたら録音を止めていただきますようお願いいたします。 議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、令和4年12月16日付で委員会参与の異動がありましたので、御承知おきください。 それでは、議事に入ります。 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、高齢化社会における移動の安全・円滑化についてを一括して議題に供します。 所管事項の報告を受けます。 1番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。 宮澤都市基盤部交通政策課長 それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。(資料3) お手元の報告資料を御覧ください。本報告は、公共交通ネットワークの充実に向けた取組として、現在、若宮・大和町周辺地区において運行中の新たな公共交通サービスの導入に関する実証実験の検証方法や今後の事業の進め方などについて、中野区交通政策推進協議会における関係者協議を踏まえ取りまとめるとともに、中間評価を行ったので、その内容について報告するものでございます。 なお、本報告は、1月31日の建設委員会との重複報告でございます。 1、実証実験の概要でございます。運行計画につきましては、これまでも本委員会にて報告している運行期間やルート等を別紙1に記載しておりますので、後ほど御確認いただければと存じます。 2番、実証実験に関する基本的な考え方について、改めて整理しておりますので御説明いたします。地域内の移動手段となるラストワンマイル交通は、民間でも提供可能な公共交通サービスと考えておりますが、地域ごとに様々な特性があり、需要の把握や画一的なサービス提供が難しい状況にあります。このため、公民連携で実証実験を行い、利用実績から地域内の需要や効果を的確に把握するとともに、公共交通サービスとして徐々に定着を図り、将来的に民間主体でのサービス提供を目指していくこととし、こうした点を踏まえながら検証を行っていくものでございます。 続きまして、利用実績・利用者アンケート等についてでございます。お手数ではございますが、別紙1を御覧ください。 資料中の左側に、令和4年10月18日から12月17日までの2か月間の利用実績を記載しております。表で示しておりますのは、週ごとの乗車人数と、その週の1日あたりの平均乗車人数となっております。 また、青とピンクの棒グラフで示した二つの図は、2か月間における乗車人数を停留所別の1日平均人数、また、運行便別は1便あたりの平均人数で整理したものです。サンプル数は少ないですが、乗車人数の多い停留所や利用される時間帯の傾向が見えてきており、停留所としては、白鷺一丁目のバスロータリーや白鷺せせらぎ公園近くの白鷺一丁目第3アパートが多く、時間帯としては朝の9時台から10時台や午後が満遍なく利用されている状況となっております。 箇条書にて記載しておりますが、この2か月間における平均利用者数は平日19.3人、休日21.9人、収支率は約7%でございました。また、現在、1日に平日31便、休日32便ほど運行しておりますが、そのうち約6割が乗車人数0人での運行となっておりました。 次に、別紙1の右側に、令和4年11月27日(日曜日)と28日(月曜日)に実施した利用者アンケートの結果等を記載しております。調査結果では、利用者は60歳代以上が約7割で、片道利用が多いこと、半数が路線バスに乗り継いで利用しております。また、運行時間の関係も影響していると考えられますが、週4日以上の頻度や通勤通学での目的で利用する方が少ない状況となっております。このほか、本実証実験のサービスに関する満足度や地域における勉強会などの要望から、運行ルート、停留所位置、利用料金の見直し、停留所付近の施設案内、通勤時間帯への対応といった要望を把握することができております。こうした利用者アンケート等から、資料に記載しているとおり、課題として3点整理しており、運行範囲を広げる等の検討、利用料金の違いによる利用者傾向の検証、利用しやすくなるような周知が必要と考えております。 なお、今年度内にさらに2回ほどの利用者アンケートの実施と、地域内の住民アンケートを予定しておりますので、それらを踏まえ、今後さらに分析を進めていきます。 お手数おかけいたしますが、報告資料の1枚目にお戻りください。 3、実証実験の検証方法でございます。検証の基本的な考え方として、次のとおり整理してございます。まず、公共交通サービスとして地域に定着するには、最長で3年程度の時間を要するものと想定します。次に、実証実験の計画、見直し等に関する評価は、半年ごとに行うこととし、評価を基に中野区交通政策推進協議会において協議した上で、区が協議結果を踏まえ最終的に判断を行います。ただし、令和5年度当初の実証実験の継続・中止の判断は、直近2か月の実績に基づき、今回の中間評価にて実施します。最後に、目標とする収支率は段階的に引き上げ、基準値以上であれば実証実験を継続し、次に設定した基準値を上回れるよう改善を図るものとします。ただし、基準値を下回った場合は、今後実施する地域へのアンケート調査によって得られた「地域住民の利用意向」や「生活の質の向上」に関するアンケート調査結果も含め複合的に判断していきます。 続いて、評価基準・検証フローについてでございます。お手数ですが、別紙2を御覧ください。 資料左側上段に、これまで御説明させていただいた考え方を基に、縦軸を収支率、横軸を期間として、評価基準を段階的に引き上げていく図を作成し、白い円で、現在の収支率約7%として示しております。黄色い線で示しているものが基準値の線、赤い線で示しているものが下限値を示しておりまして、この基準値または下限値を超えているかどうかで実証実験の継続に関する判断を行っていきたいと考えております。 なお、下段に、この評価基準を使った検証フローを示しておりますが、検証フローの中にある利用意向や生活の質の向上といった基準は、地域アンケートや利用者アンケートの結果を基に判断するものでございます。 お手数おかけいたしますが、報告資料の1枚目にお戻りください。 4、令和4年度中間評価についてでございます。別紙2の資料右側にも検証フローにより評価の概要をまとめておりますので、併せて御覧ください。 なお、今回の中間評価時点において、検証フローにある利用意向や生活の質の向上といった内容を把握するアンケート調査を実施していない状況となっておりますので、本評価はその点を踏まえた評価結果としております。 まず、評価対象期間は、令和4年10月18日から12月17日までの2か月間でございます。 次に、評価結果でございますが、令和4年度の収支率の目標値に対し、中間評価時の収支率は約7%となっております。そのため、令和4年度内に収支の改善、利用促進のための短期的な取組を行って、収支率が10%を上回れるように取り組んでいきたいと思っております。その結果、評価基準による検証フロー上、「実証実験の継続【一時中断含む】」に該当することを見込み、現在の運行期間終了後の令和5年4月1日以降も、引き続き実証実験事業を継続することといたします。ただし、地域との停留所及び運行に関する調整の結果、一部停留所の廃止及び運行ルートの変更要望があり、運行ルートを変更するための関係機関との協議及び手続に時間を要することから、運行については一時中断し、運行ルートを見直した上で、令和5年度内に再度実証実験を実施いたします。 続きまして、今後の取組内容についてでございます。別紙2の資料右側に取組内容の詳細を記載しておりますので、併せて御覧ください。 まず、年度内に実施する短期的な取組について御説明いたします。一つ目として、現状、乗車人数0人の便が6割程度あることから、利用実態に合わせ、1日の運行本数を4割程度に変更いたします。 二つ目として、利用促進を図るなどを目的に、現状200円の運賃を期間限定で100円に割り引くキャンペーンの実施と、車内や停留所でポスター等を掲示する施設案内等を実施いたします。 三つ目として、現在、9時台から運行を実施しておりますが、通勤時間帯の利用状況を把握するため、スクールゾーンを考慮しつつ、停留所番号1番白鷺一丁目から11番の白鷺一丁目第3アパートまでの区間において、朝の7時台、8時台に運行可能な範囲でルートとダイヤを設定いたしまして、通常の運行に加えて実施いたします。ただし、これらのうち、三つ目の取組となる朝の運行ルート・ダイヤの設定は、現在、関係者と交通安全に関する調整を行っておりますので、調整が図れた場合のみ実施することといたします。 次に、来年度に向けた取組について御説明いたします。現在、対象地域内での運行を条件として実証実験を進めておりましたが、運行範囲、駅への接続、反対方向の周回などの可能性を再度検討いたしまして、運行ルート等の見直しを実施いたします。 6、今後のスケジュールでございます。本報告後、令和5年1月~3月までの間、施設案内等の利用促進策の実施と住民アンケート等を実施いたします。2月に運行本数変更や運賃割引キャンペーン、朝の運行ルート・ダイヤに関する周知を行い、3月にこれらの取組の実施を予定しております。その後、令和5年3月31日に実証実験の運行期間を終了し、4月1日に運行を一時中断させていただきます。今年度の実績等を踏まえ、運行ルート等について検討した上で、関係者調整を行い、7月以降に見直した運行ルートでの運行の再開を目指す予定としております。 御報告は以上でございます。 委員長 委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時14分)
委員長 それでは委員会を再開いたします。
(午後1時16分)
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 羽鳥委員 利用者アンケートなど、サンプル数が少ないのがちょっと残念かなと思うんですけれども、課題などが見えてきたということで、来年度の取組に向けて大事かなと思います。この課題のところで何点かお聞きしたいんですけれども、この3点で、運行範囲を広げる等の検討が必要であるということなんですが、この現状の若宮大和町循環という実証実験のルートから広げるとなると、どういった検討を進めていこうということになるんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 運行範囲を広げるといった検討については、現在、当初、西武新宿線の南側、早稲田通りの北側、東西方向で環七と中杉通りの間の道路で検討していたんですけれども、現状のルート設定といったものは、その中で検討した結果、走行可能なルートを選定して現状の形になっているところでございます。 この運行ルートを見直すに当たっては、現状のその地域内の道路だけで検討するというのはなかなか難しい状況でもありますので、少しそういった範囲を超えて、通れる場所というのも含めて検討していきたいと、そういった意味で書かせていただいております。 羽鳥委員 ルートについては、私も地域の人からいろいろとお話を伺っていまして、例えば高円寺駅のほうにつながってほしいであるだとか、野方駅にもうちょっと近くならないか、あるいは鷺ノ宮駅にもちょっと近くならないかという意見も届いています。また、乗換えにしても、この中杉通り沿いのところで、例えば早稲田通りに曲がる手前のところに停留所があれば、また乗換えに一つ便利なんじゃないのかというふうな意見も聞いていて、いろいろとそのラストワンマイルから、さらに乗換駅に行くためのより便利なルートや停留所設定などもあろうかなと思うんですが、そういったことも運行範囲の拡大の中で検討に含まれるんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 この課題設定の中に、先ほど鉄道駅への接続等も含めてちょっと検討したいと思っております。ただ、前回このルート設定をした際に、都立家政駅だとか、野方駅だとか、鷺ノ宮駅への接続は既に検討している部分もあって、さらにそこを再検討ができるのかどうかも含めた検討になるかと思っております。 羽鳥委員 分かりました。 あと、運賃のところも、今回短期的な取組で運賃の割引のキャンペーンもやるということなんですけれども、これは、私、以前、シルバーパスもあり得るんじゃないかということをお聞きしたんですけれども、今回100円というふうなことを言ったのは、やっぱり収支のこと、どういった理由からでしょう。 宮澤都市基盤部交通政策課長 この利用者アンケートや、また地域勉強会の中での御要望の中に、やはり料金抵抗が、このルートに対しての料金抵抗といったものが強いと、そういったことがありました。そういった中で、今年度内にやれることというのを考えたときに、料金を一旦、期間限定で100円にするなどの取組を行って、その利用者、乗車人数にどういった変化が現れるのかといったところを今年度内にデータとして取っていきたいと、そういったところで100円といったところになっています。 シルバーパスの件については、やはりそのシルバーパス適用に当たっては、以前にも御説明したとおり、運賃を規定の路線バスの金額にした上でバス事業者さんと協議し、それを踏まえて適用のほうに移っていくというふうな説明をさせていただいたと思いますけれども、そういったところとはちょっとまた違った意味でその100円という設定のほうを検討していたところでございます。 羽鳥委員 あと、アンケートの結果を見ますと、その停留所の位置についての不満の声が一番多いのかなと、サンプル数が少ない中でも一番その不満の声が大きいのかなと思うんですけれども、一旦休止をして、再開をしたときなんかには、停留所の位置をやっぱり増やしてほしいという意見、乗る人からすれば増やしてほしいという意見があろうかと思うんですけれども、区としては、停留所の位置の増設についてはどのように今お考えになっているでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 停留所の位置につきましては、当然利用者の利便性に資するような位置に設定したいと考えております。ただし、この現在の運行計画の停留所というのは、地権者の方であったり、道路状況、道路構造であったりを検討した上で、また関係者と調整した上で設定したものですので、簡単に増やせるとも思っていなくて、当然増やす検討はしていきたいとは思っておりますが、なかなか難しい状況ではあるといったところでございます。 羽鳥委員 その停留所を設置するという取組の中で、なかなか区としても苦労されたと思うんですけれども、実際にその停留所が設置されて、やっぱり置いてほしくないであるだとか、そういう苦情といいますか、そういうマイナスの意見というのは届いているんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 現在置かせていただいている停留所につきましては、来年度以降の継続について御意見をお聞きしているところでございまして、一部の停留所を除いてはこのまま設置してもいいというようなお声を頂いているところでございます。ただし、先ほど御説明の中で一部停留所を廃止いたしますといったところは、地域の中でなかなか設置し続けることが難しいといった事情がおありのようですので、そういったところはあるかなとは思っております。 羽鳥委員 その利用状況から考えて、例えば停留所に人が滞留して何か迷惑して──迷惑というか、例えばうるさくなってしまっているとかはあまりないのかなと思うんですけれども、どういったところで、人の気持ちですからいろいろあるとは思うんですけど、どういったところで嫌だな、置いてほしくないなというのが出されているか、何か詳しく届いているものはありますか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 置いてほしくないとか、そういった苦情──苦情というか、要望とか御意見というのは区に届いているものではありません。電話等はないんですけれども、来年度の設置し続けるというところのお話をさせていただいている中で、ちょっと御事情は詳しく分からないんですけれども、このまま継続というのは難しいというふうに言われているところでございます。 羽鳥委員 分かりました。 あと、収支率が現在のところ7%になっていて、区の評価基準等を考えても、ちょっと実証実験中止の下限値を下回ってしまって実証実験中止レベルのところの水域にいる、水準にあるという中で、そういう中で短期的な取組をやってみようということだと思うんですけれども、来年度の収支率のその実証実験の中止を判断するかどうかという、収支率の下限値がこの40%となっていて、今年度と比べて、今年度が10%を下限値にしているのに対して、来年度は40%を下限値にしているということで、結構厳しいんじゃないのかなと思うんですけれども、この目標に設定をした根拠というのはどういったものなんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 この根拠につきましては、なかなか参考になる資料等ないところはございまして、その40%が適正かどうかといったところについてはなかなか証明するのは難しいところでございます。 ただ、この期間を、先ほど来、3年間の中でどうにかこの交通を民間主体のサービスになってくような形にするというところで、中間年度である来年度、再来年度というのは、最終的な100%までいくかどうかは分かりませんけれども、その中で、段階的に引き上げるという意味で40%程度が妥当だろうといったところでこのラインを引いているところでございます。 羽鳥委員 令和6年度、またさらに令和7年度のところでは、収支率の下限が50%、60%って、さらに10%ずつ引き上げるということだから、今、最終的に40%というふうに言ったのよりも実証実験はさらに高い下限値を設定するということなんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 基準値に合わせて下限値も上げていくといった考え方で、今この図は作らせていただいておりまして、そのように考えております。 羽鳥委員 あと、7時、8時台のバスの運行のところなんですが、白鷺一丁目、鷺宮区民活動センター分室と、あと白鷺一丁目第3アパートの停留所だけを設けて、マルエツの脇を通ってまた白鷺一丁目のバスロータリーに戻っていくというルートなんですけれども、これはどういった利用を想定をしているんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 これについては、資料にも記載しているとおり、通勤通学利用の路線バスへの乗換えみたいなものができるのかどうかというところを検証したいと思っておりまして、利用としては通勤通学等での利用があるかないかといったところでございます。 羽鳥委員 いや、別に実証実験だから、いろいろと試されるというのはいいんですけれども、利用者アンケートの回答者年齢の属性を見てみると、60歳代以上で70%となっていて、通勤通学たる30代、40代、50代というのは30%しかいないという中で、これが利用されるのだろうかというのはちょっとあるんですけれども、例えばもうちょっと──しかしあれか、このスクールゾーンとか考慮せざるを得なかったというのはあると思うんですけど、それをもうちょっと若宮の中のほうに入っていくとかというのはやっぱりちょっと難しかったんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 このルート設定というのは、短期的にできるものといったところで御説明しておりますけれども、現状の9時台から運行しているルートの中で走行しなきゃいけないことになります。免許を取っているのがこのルートということになりますので、この免許を取っているルートの中でピストンのような形でできるところというと限られてきまして、今、停留所番号01番、11番をピストン輸送するような、そういったことになります。 羽鳥委員 そうか、違うルートにすると違う免許を取得しないといけない、そういう短期的な取組、実証実験の中で短期的な取組をしなくちゃいけないという中で、新たに取得しなくても済むようなルートで考えてみたということですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 委員おっしゃるとおりでございます。 羽鳥委員 先ほど3年間実証実験、最長で3年程度検証がかかるとおっしゃっていたんですけれども、これは、いろいろルートとかさらに試行錯誤しながら3年くらい続けようということを今考えていらっしゃるということですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 この3年というのは、段階的にうまくいって民間のほうに委ねられる期間としてはやっぱり3年程度かかるんじゃないかというふうなことで、3年程度を想定していますという御説明をさせていただいております。 ただ、3年間絶対やると言ったわけじゃなくて、当然この検証フローに従って、その都度、半年ごとと書いておりますけれども、検証をしっかり行った上で、続けるか続けないかといったものを判断した上で、委員会のほうにも御報告して、御議論いただくというふうに考えております。 羽鳥委員 3年やるというふうに固定で決まっているわけじゃなくて、ここの評価基準のところに、それぞれの年度で中間評価と評価、中間評価と評価とあるように、そのときごとに収支率であるだとかそういうを効果測定をしていって、さらなる策が必要なのか、あるいは政策として転換してしまうべきなのかというのを半年ぐらいの区切りごとにやっていって、それでも最長で3年ぐらいかかるということ。 宮澤都市基盤部交通政策課長 現在想定しているのは、委員おっしゃるとおり3年程度の間で何とか考えていきたいと、そういうふうに考えております。 南委員 今、御報告頂いた内容で、やはり評価結果というところの収支率が実績値として7%、この採算が取れるパーセントの10%の下限を結構下回っているという状況から、先ほど報告がありましたように、乗車人数、全く乗っていない0人の便が1日の運航便数の6割ということから、今後の取組内容として、ここにも書いていますけど1日の運行本数の変更をしていくと、それで全体の4割に変更していくということなんですけれども、これ、6割が全く乗っていないということで、単純に4割というような感じなんでしょうけれども、これはその4割に変更したことによって、その収支率の向上というのはどれぐらいを見込まれているんですか。これで採算が、収支率の下限の10%はこれでクリアできそうなんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 御質問にありましたとおり、これがクリア、収支として10%を超えるかどうかというのはあくまで想定になります。まずこの4割程度にすることによって、今現在2台運行しておりまして、それを4割ですと1台運行で済むことになります。当然そうすると運行経費というのは半分、約半分ぐらいにはなってきますので、たらればの話で恐縮なんですけれども、乗車人数が同じであれば当然収支率は上がってくると。ただ、運航便数が少ないことによる影響というのも少なからずあるとは思いますので、その辺についてはちょっとやってみなければ分からないところがございます。 南委員 ただ、4割に運行便数を減らすというそのことが、本当に収支率向上、2台を1台にするということでは経費は当然半分になるんだろうというふうな、ある意味単純な収支の考え方でしかないので、やっぱりこの辺りはもう少し組立てをしっかりしていかないといけないと思うんですね。 それで、今御報告頂いたように、なかなか今回の実証実験の収支率を考えれば、運行範囲の拡大をというお話でした。まずは大和町、若宮というところから始まることにしたわけですけれども、先ほどもちょっと話は出ましたが、西武新宿線の駅というのが非常にキーポイントになるのかなというのが一つあります。 というのも、この別紙1に書いていますアンケートの中で、バス路線への乗り継ぎ利用ということで、50%の人が乗り継ぎを希望されているというアンケート結果がありますので、当然交通不便地域であるから、もともと出発点が、そういう交通不便地域の方々を交通結節点へ誘導して、そこから新たな──新たなというか、行きたいところへ行けるような方向の取組だったと思うんですけれども、それが今回の実証実験の中で、それだけだと物足らないというか、やはりちょっとそこまでで止まってしまっていて、結局収支率が上がらなくなっているということを考えれば、やはりこの沿線、西武新宿線の駅前にしっかりと接続するような、そういうものをつくらなきゃならないのかなと思いますし、また、私はある方から、こういった若宮大和町で実証実験を始めるんですというお話をしたときに、JRの中野駅には行けないの、高円寺駅には行けないの、それじゃあ意味がないよねというようなお話もちょっと受けたことがあったものですから、西武新宿線の駅前もそうですけれども、やっぱりJR沿線についても、今後運行範囲を広げるというお考えがあるのであれば、JR線なんかも駅前までいけるような、そういった運行ルートの見直しをぜひやっていかないと採算が取れなくなるんじゃないかな。バスの乗り継ぎに50%の人が望んでいらっしゃる、それをさらに、西武新宿線もはじめ、JRの駅をつなぐようにすればさらに、便利なバスが、小型バスが走っているということで、口コミでどんどん広がっていくんじゃないかなというふうに思うんですけど、その辺はどのようにお考えなんでしょう。 宮澤都市基盤部交通政策課長 まず、この検討に当たっては、バス停留所だけでなく、当然鉄道駅への接続というのを地域アンケート、令和3年度に行った地域アンケートから需要を把握しておりまして、それについてはこの間も検討を続けてきていたところでございます。 今、勉強会をしている中でも、地域の勉強会などでも、高円寺駅への接続をしてほしいだとか、そういったことは御意見として聞いておりますので、事業者である関東バスさんの意見も聞きながら、そういったことができるのかどうかというところを、今後検討を進めていきたいなと思っております。 南委員 それと、今の現段階でのこの交通ルートを考えたときに、野方駅とか鷺ノ宮駅は多少近いところを走っているわけですけれども、都立家政駅とかというのが全く遠方な感じになっているんですが、これは運行ルートをつくる際に何か支障があったんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 都立家政駅につきましては、この都立家政商店街のほうに入っていったときに、抜ける道が、駅のほうに向かった後に抜ける道というのが、ちょっとこの辺りスクールゾーン等もありまして──というのと、あと、道自体も非常に狭い、狭隘なところになっておりまして、なかなか通れないといったところから、ちょっとこちらのほうには、駅を越えるというところまで範囲を広げればできないこともなかったんですが。あと、ちょっと踏切自体も時間帯によっては通行できないとかということがありますので、構造上というか、規制だったりそういったところから設定ができなかったといったところでございます。 南委員 構造上とかということもあるけど、都立家政駅の北側であればその可能性が、その見直しの中では可能性は出てくるんですかね。何か今、北側だと可能性があるかもしれないみたいな御答弁があったんですけど、その辺はどうなんでしょう。 宮澤都市基盤部交通政策課長 すみません。ちょっと可能性という言葉は使ったんですけれども、そもそもやっぱり踏切がこの西武新宿線沿線はありまして、今、路線定期運行ということでダイヤを組んでやっておりますので、なかなか定時性を確保するという観点からその線路を越えるというのが難しいということを、事業者である関東バスさんとも協議して、その設定はなかなか困難であるというところに至っております。 都立家政駅のこの踏切なんですけれども、ちょっと詳細に御回答できないんですけど、時間帯によって踏切を越えること、車両自体が越えられないので、ここはこの踏切を使って北側に行くというのは難しいという判断に至っております。 南委員 あの踏切が当然、今、開かずの踏切ということもあったりということなんですかね。その時間が、ルート上、定時で回るということができないというところが大きかったんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 すみません、ちょっと回答が前後して……。まず、その前提として、西武新宿線の線路より南側の中でルートを検討していたというところがございます。もう一つ、今、委員がおっしゃられたとおり、越えてもできるんじゃないかという御意見は地域勉強会の中でも意見があって、それで越えたときに、じゃあどういうふうに帰ってこられるのかとかというところを、検討の経過の中ではやっておりました。ただ、まず前提としては、この地域内だけでどういったルートが組めるかというところを考えていましたので、現在はこういったルートになっている。今後それが、じゃあ運行範囲を広げたからできるのかどうかというところは、再度検討することはできますけれども、前回と多分同じようなお答えになってしまうのかなというところは、現状では思っているところでございます。 南委員 都立家政駅は何かもうないような、そういう話になってしまうような答弁になってしまっているので、交通政策推進協議会とか再度やはり、採算が取れないというところが一番大きいわけですから、駅前に来れば、人ってやっぱり、通勤客とかそういう方々が利用できるようになってくるし、また高齢者の方も直接お買物に行けたりとかそういったことができるようになるので、ただもう最初から諦め雰囲気みたいな御答弁はあまり芳しくないんじゃないかなって思うんですけど。もう一度、やっぱりしっかりとその辺り協議すべきじゃないかなと思うんですが、どうでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 検討は、各駅再度検討はしていきたいと考えておりまして、ただ、なかなか現状の道路状況、あとは地域の線路があるという状況の中で再度検討をしていくことになるのかなと、そのように思っております。 南委員 分かりました。その辺、再検討をしっかりやっていただきたいと思います。 それと、今後のスケジュールで、3月末日まで、もともとでしたっけ。もともとそういう予定ですよね、実証実験の期間が終了して。今回様々に、こういう収支率の課題とか、あと、そのために運行ルートの拡大、拡充ということを交通政策推進協議会とか関連機関と協議していく中で、4月1日から、そのために一時中断する。再開が7月以降ということで、仮に7月からにしたとしても、やっぱり3か月間の空白期間が空くわけですけれども、これまでこの現ルートにおいて、利用者数は少ないにせよ使っていらっしゃる方がいるわけですね。突然中断ということになると、まず停留所はそのまま残すのか、あと、そういう中断したということをきちっと周知しないと、結局ちょこっと走らせてもう駄目だったんだって、特に高齢者の方々とかこれまで利用されていた方は非常に落胆されてしまうんじゃないかなと思うので、その辺の周知と、停留所をそのまま残すのであれば、そこに例えば何か広報的な周知をするなり何か工夫しないと、利用者の方々が迷ってしまう、また、もうこれは終わってしまったんだって勘違いされてしまうということもあるように思うんですね。だからその辺の対策をしっかりやらないといけないと思うんですが、その辺はどのように考えますか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 委員おっしゃいますとおり、今回中断することに対しての周知はしっかりしていかなきゃいけないと思っておりまして、その辺、その周知の仕方について現在検討はしております。当然始めたときと同じように、ホームページ、区報等、また地域への掲示等で対応していきたいとは思っております。 バス停自体をどうするかといったことについては、現在、それも含めて管理者である道路管理であったり、私有地であればその私有地の方と今調整しておりまして、基本的には、今回は廃止ではないので、中断といったところで、休止していますよというようなお知らせで現地のほうには提示していきたいなというところで今協議中でございます。 南委員 中止ということであれば、停留所を残しておくということについては、例えば道路交通法とか、そういった何か交通管理者との中で法律に触れるとかそういったことはないんですね。 宮澤都市基盤部交通政策課長 当然道路上に埋め込んでいるバス停については道路占用の許可を取っており、この実験期間で許可を取っておりまして、その後の設置していいかどうかについては、そういった許可がないと設置することはできない、法上できないことになりますので、そういったところがどういった取扱いができるのかというところをちょっと今、協議しているところでございます。 南委員 もう最後にしますけれども、そういう様々な課題があるということで、せっかくそういう交通不便地域の方々を何とか交通のアクセスをよくしようという形で今回の実証実験に踏み切ったわけですから、一つひとつの課題を、本当に明確にクリアを一つひとつしていかないと、バス停のそういった占用の問題であるとか、それからそのための周知の方法であるとか、ルートの拡大、これについても当然交通管理者ともしっかりと協議しなきゃならないでしょうから、そういったところを一つひとつ収支率を見据えてやっていただきたいと思うんですけれども、その辺はどうですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 そういった課題に対する検証は一つひとつしっかり徹底をしていきたいと思っておりますところと、そういったものはしっかりと記録していきたいと思っております。また、収支率についても、そういったことをしっかりクリアした上で段階的に引き上げられるように努めてまいりたいと思っております。 斉藤委員 御報告ありがとうございました。いろいろな公共交通の課題のあるこの地域について、いろいろな選択肢の中でこの形態を選択して、でも始めてみたらこの厳しい状況だったということは大変地元としては残念に思っております。収益を上げるのに、これ、「なかのん」とき、今K01系ですけれども──もそうだったんですけれども、やはり継続利用のニーズを受け止めていくということが収益性の安定性には大変大事だと思うんですけれども、そこでお伺いなんですが、実は、この週4日以上、アンケートを見ますと週2~3日という方が数名ずついらっしゃいます。この方々の利用の理由が何かというようなアンケートの取り方はしていらっしゃいますでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 アンケートの取り方としては、単一の集計で、利用頻度は幾つか、利用目的は何かといった聞き方をしております。その方がどういった目的でどういう頻度かというのは、ちょっと今回は御用意しておりませんけれども、クロス集計をすることで出てくることになります。クロス集計という集計方法を取れば出せることと思います。 斉藤委員 そうなんです。週4日でも、週1日でも、継続利用が何に対して使われているかということのニーズの、やっぱりその積み重ねが大事だと思います。 今、検討されておりますように、その周知をしていくとか、時間帯の工夫をしていくとかということは大事なんですけれども、継続利用の新たな工夫について何かお考えはありますでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 継続利用については、やはり使いやすい路線といいますか、ルートと、あと停留所の位置、そういったことがまずは重要なのかなと思っております。 斉藤委員 何について使いやすいかということをやはり絞って、それについてニーズに合致したものにしていくということが大事だと思うんですけれども、いかがでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 申し訳ございません。まず、利用実績等を今回は評価して、分析して、1か月程度で今御報告しておりますけれども、利用者アンケートで得た目的とあと利用実績、使われている時間帯等々、そういったものを分析した上で、どういった時間帯が一番効率的に使われるのかとかということは今後分析できるかなとは思っております。 斉藤委員 私のアイデアですけれど、前もお話ししたと思うんですが、例えば商店との連携、お買物クーポン、また回数券、そして子どもの、よく西武鉄道なんかもしていらっしゃいますけど、スタンプラリーをしてちょっとシールか何かもらえるとか、料金を減額するとかだけではない、いろいろなその工夫というのはほかにもできるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 様々そういった利用促進の方法はあるかと存じますが、今回は、地域の御要望等、アンケート調査での意見等から、停留所の付近の施設案内なんかをもう少ししてほしいなどの意見が多くありましたので、そういったものからまず始めてみたいと思っております。 斉藤委員 その利用促進というのもそうなんですけど、やはりその継続して使っていただくということが安定的な収益につながるというふうに思いますので、そこは工夫をちょっとしていただきたいなというふうに思います。 最後に、先ほど一番冒頭に申し上げましたけど、いろいろな選択肢の中でこの形態を選びました。それは議論の中で、この委員会でもあったんですけれども、もう一回、ほかの実証実験の形態をしてみる、オンデマンドとか──という可能性というのは今の時点では御検討はあるんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 現在、ほかの形態でやるという判断等はしておりません。ただ、別紙2で検証フローをお示ししておりますが、この今回の実証実験についての検証をしていった中で、この形態での実証実験が難しいといったところになると、実証実験自体のその運行形態の見直し等の実施といったところにフロー上はいきますので、こういったところに来た場合は、またオンデマンド等の検討だとか、そういったところにシフトしていく可能性はあるかなとは思っております。 白井委員 私は、この実証実験の結果では結構シビアな目で見ていて、もっと言うと、始まる前から、これはなかなかうまくいくとは思えないなってお話をさせていただいたところです。一つには、事業採算、あくまでも民間の事業者さんの主体で運営できるようにというのを目指していくというところになっています。一定の費用負担を区が覚悟して、いわゆる地域交通の仕組みを組み上げるというのは分かるんですけれども、一方、その実証実験の場所として、若宮・大和町の非常に狭いエリアを限定的にする。さらに、駅にだとかバス停への交通結節点と言われるようなところに直接結びつかないようなルート設定をした段階で、もはやこれで事業採算が取れるような仕組になると思えなくて、どうしてこんなルート設定にしたのかというのと、どうしてこの仕組みにこだわるのかというところ、一体区はどうしたいんだろうっていう疑問が拭えないところなんです。 このままいってもね、何ていうか、いきなり40%の下限の設定にとなると、もはや区はやめたいんですかって、うまくいきませんでしたという結果を出したいのかなってですら、うがった見方をすると思ってしまうんですけど。それでも事業は続ける状態って、一体区はこの事業展開をどうしたいのかなというところをお聞かせ願えますか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 区の方向性としましては、既存のバス、まずは公共交通ネットワークといったところで、鉄道、バス、タクシー、そういった既存の公共交通が使える、まずは維持していったり、そういったものを生かしていくというのがベースになるかと思っています。そういったところで、そういった路線バスとか、やっぱりタクシーがなかなか入り込めないとかといったところで、地域公共交通がどう融合というか、生かしていけるのかというところを今回の実証実験で明らかにしていきたいと思っておりまして、当然、ここの冒頭で書いてある基本的な考え方として、民間でもやろうと思えば──やろうと思えばというか、提供可能な公共交通と考えているんですが、やっぱりこういった、中野区であったり23区内で地域ごとの様々な特性があって、需要の把握とかそういうのは難しい状況にあるので、こういったところを明らかした上で、しっかりと交通として成り立つように検討、検証を進めていきたいと、そういうふうに考えているところです。 白井委員 これ、新規事業だとか、しかも既存のいわゆる交通網のあるところに新しい公共交通を入れようというときはね、ある一定のスキームを区の中で本当は描いておかなきゃいけなくて、何となく僕が見えるのは、最終的には、3年間やって下限が50%、60%になるんですか、これ、最終的には。そうすると、4割ぐらいはなかなか採算が取れないので区は負担を覚悟しているという状況なんですか。それとも、あと残りの4割は事業者の努力だという話になるのか。いやいや、もう民間主体で、もはや税の投入はありませんよというスキームなのか、この辺が最終的に判断するところなんでしょう。今はまずこの実証実験をどうするかというので3年間継続するかどうかだけれども、1年ごとに何となく、この足切りのようなスキームが描かれていますけれども、いきなり、7%の現状で10%の下限をといったところが、今度いきなり40%に跳ね上がるわけでしょう。もはや来年のタイミングでやっぱり無理ですっていうのがもう見え見えなのかなと思ったりするんですよね。 だから、じゃあどうするんだというときに、抜本的に本当にスキーム自体を見直すだとか、もしくは、新しい公共交通じゃなくて、そもそもの、いわゆる交通不便地域と言われているようなところの支援策の在り方というのをどうするのかというところまで振り返るとかね、一体区はどうしたいのかというところをもう一回よくよく練っていただかないと、何となくこのスキームだけ、今後の展開だけ見ると、もはやもう限界ですというところをわざわざ書き表しているようにしか見えないように感じるんですけどね、いかがでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 最終的にこの実証実験の結果というのは、そういった、委員、今おっしゃられたとおり支援策、区としてどういうふうな支援ができるのかというか、そういった事業スキームなり、事業をどういうふうに組んでいけるか、支援をするのか、積極的にやっていくのか、そういったところの部分の仕組みづくりみたいなところにつなげていきたいと思っております。そういったものは当然しっかりと形にしていきたいとは思っておりまして、今回、来年度どうなるかというのは、やはり現状、その鉄道駅とかに接続していない中では、なかなかその収支を上げるのは難しいというところは課題として十分認識しておりまして、そこの部分を今後の運行ルートの見直しの中で改善を図っていきたいと思っております。(「結構です」と呼ぶ者あり) 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。 2番、令和4年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の活動状況についての報告を求めます。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 それでは資料(資料4)に沿って御報告いたします。資料を御覧ください。 1、決起大会についてですが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底した上で社会活動を継続するウィズコロナの取組として参加人数を制限いたしましたが、99名に御参加いただき、3年ぶりに決起大会を開催いたしました。 決起大会の内容は記載のとおりです。 また、大会決議文を別紙1で添付しておりますので、後に御覧ください。 次に、2、「開かずの踏切」に関するアンケートの実施についてです。令和4年度の決起大会は、参加人数の制限を設けて実施することにしたため、その対応措置として、決起大会前に「開かずの踏切」に関するアンケートを実施し、会場に来られない方の思いを集約する新たな取組を導入いたしました。 別紙2、アンケートの集約結果を御覧ください。アンケートの実施期間は2022年、令和4年7月29日から9月30日までの約2か月間、回答者数は943名、大変多くの方から回答を頂戴いたしました。 回答者の属性ですが、最も多かった年齢層は40代、職業等は会社員でした。 左下のQ3を御覧ください。踏切を渡るときに危険を感じたことがあるかの問いに対して、約8割の方からあるとの回答を頂きました。また、右下のQ5を御覧ください。踏切の遮断時間が長いことで、予定時間に間に合わなかったことがあるかの問いに対しても、約8割の方からあるとの回答を頂きました。これらから、日常の区民生活における大きな影響、支障が改めて確認される形となりました。 裏面を御覧ください。最上段のQ6ですが、御回答頂いた約6割の方から自由意見欄に記載を頂き、開かずの踏切について問題だと感じていることをお寄せいただきました。お寄せいただいた御意見は、待機場所及び踏切内の環境について、子どもたちの通学時等について、連続立体交差事業について、時間的損失・精神的負担について、周辺地域への環境、地域発展の阻害、経済的損失について、踏切の対策等について、その他の七つのカテゴリーに分けて記載しております。また、右下にQ7、その他期成同盟に対する意見を記載しておりますので後に御覧ください。 資料表面にお戻りください。3、要望活動についてですが、(1)国につきましては、昨年12月13日に国土交通省を訪ね、省内の関係各所へアンケート結果とともに要望書をお届けいたしました。また、財務省の関係各所に要望書を郵送でお届けいたしました。要望書は別紙3で添付しておりますので、後に御覧ください。 裏面を御覧ください。(2)東京都への要望活動についてですが、来週の1月23日に期成同盟会長、中野区議会議長、中野区長の三者で東京都を訪ね、対面形式で要望を行う予定としております。 また、(3)西武鉄道株式会社への要望活動につきましては、東京都への要望活動後、要望書を郵送で送付する予定です。 私からの報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。 次に、3番、新井薬師前駅周辺のまちづくり及び西武新宿線鉄道上部空間についての報告を求めます。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 それでは私から、新井薬師前駅周辺のまちづくり及び西武新宿線鉄道上部空間について御報告を申し上げます。(資料5) お手元の資料を御確認ください。まず、1番、駅周辺まちづくりについてでございます。こちらについては、1ページ目の図とともに御覧いただきたいのですけれども、まず、(1)駅南側街区の状況について御報告いたします。令和2年に地権者が主体となりまして設立された「新井薬師前駅地区再開発協議会」が、現在、市街地再開発事業(組合施行)になりますけれども、こちらの検討を進めてございます。現在は個別ヒアリング等を行いながら合意形成に努めておりまして、令和5年度中の準備組合設立、事業協力者選定を目指しているとのことでございます。区としましては、引き続き当会の活動を支援していくということになってございます。 なお、現在の協議会加入率につきましては、全地権者のうち74%となってございます。 (2)駅北側街区でございます。こちらは、図の赤で囲まれている区域を対象としてございます。駅北側街区では、連続立体交差事業に合わせて鉄道敷地が北側へ移ること、また踏切除却で駅南北が一体化されることにより、駅周辺の環境が大きく変わってまいります。そのため、駅前のまちなみの形成や商店街のにぎわいの創出、あるいは住環境の向上、そういったものに向けまして、今後地域住民との協働によるまちづくりを推進していきたいと考えてございます。 こちらにつきましては、令和4年度の取組としましては、町会や商店街の代表者の方々と検討組織会員の公募などまちづくりに向けた準備を行ってまいります。令和5年度以降の取組としましては、区域内、赤で囲まれている区域内の住民の方、町会や商店街、各団体あるいは公募区民の方、そういった方々とまちづくり検討組織を設立して、まちづくりの検討を行ってまいりたいと考えてございます。 次のページを御確認ください。2番、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくりについて御報告いたします。まず、(1)上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくりの会の活動についてでございます。こちら、図の点線の区域の中が木造密集地域でありまして、上高田一・二丁目、三丁目地区の防災性と住環境の向上に向けて、地域住民が区とともに具体的なまちづくりルール等の検討を行うことを目的として、平成30年1月に防災まちづくりの会は設立されてございます。 これまでの活動の経緯ですけれども、委員が18名いらっしゃいまして、これまでの主な活動内容としましては、会合回数として37回、まちづくりニュース発行並びに地域住民へのアンケート調査、あるいは他地区の視察、そういったものを開催しながら検討を進めてまいりまして、令和4年7月に防災まちづくり提案書、こちらは皆様のお手元にも配付してございますので後ほど御確認ください。そういったものを策定いただいているところでございます。また、防災まちづくりの会の方々主催による地域報告会を2回ほど開催しているところでございます。 (2)の今後の取組でございます。区としましては、防災まちづくりの提案書を踏まえまして、この地区の防災性の向上に向けた地区計画の策定に向けた取組を行っていく予定でございます。 なお、地区計画等の策定時期につきましては、補助第220号線Ⅱ期区間の事業化に合わせて検討してまいりたいと考えてございます。 続きまして、3番の関連都市計画事業について御報告いたします。まずは、(1)中野区画街路第3号線街路事業についての報告になります。中野区画街路第3号線(交通広場)につきましては、整備に向けて用地取得交渉などを行っております。先般、西武新宿線連続立体交差事業の事業期間延伸、あるいは中野区無電柱化推進計画を考慮しました整備が必要な状況を踏まえ、このたび期間延伸について東京都へ事業認可の変更手続をいたしましたので報告いたします。 区画街路第3号線につきましては、事業名称、東京都市計画道路事業区画街路中野区画街路第3号線であり、約3,700平米の交通広場の整備事業でございます。 次のページを御覧ください。変更認可申請日ですけれども、今までの事業の進捗状況を踏まえ東京都と調整を重ねてまいりましたけれども、令和5年1月13日に正式に認可申請を行いました。手続が滞りなく進んだ場合でございますが、認可が下りる予定時期は3月下旬頃と想定してございます。 事業期間につきましては、変更前は令和5年3月31日まででありましたが、7年間延伸し、令和12年3月31日までとするものでございます。 延伸理由としましては、西武新宿線(中井駅~野方駅間)の連続立体交差事業の事業期間が6年間延伸されまして、令和9年3月31日までの予定であること、令和元年度に策定されました中野区無電柱化推進計画を反映する必要があること、また、交通広場の整備につきましては鉄道の地下化完了後になる見込みであることから、工事期間等を考慮しまして、令和12年3月31日までを事業期間としたいというものでございます。 こちらのほうの事業認可が下りましたら、周知方法につきましては、認可が下りました後に、区報、ホームページ掲載、あるいは町会等へのお知らせ等を予定してございます。 最後に、事業の進捗についての御報告です。用地の取得状況なんですけれども、令和4年12月31日時点の現在で、画地ベースで46%、面積ベースで16%の取得となってございます。 なお、画地②の部分ですけれども、こちらにつきましては区分所有の建物になりますけれども、区分所有ごとの取得を目指しているところでございます。こちらのビルの取得状況なんですけれども、土地につきましては約40%、部屋については約65%、借家人、テナントにつきましては約78%が契約済となってございます。引き続き事業促進に向け尽力してまいりたいと考えてございます。 続きまして、(2)西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業について報告いたします。西武新宿線の連続立体交差事業につきましては、事業主体である東京都並びに西武鉄道株式会社、また中野区が連携し、踏切除却による交通渋滞解消などを目的に進められてございます。 次ページを御覧ください。(ア)から(エ)までは後ほど御覧いただきたいんですけれども、本日は(オ)の進捗状況について御報告をしてまいります。(オ)の進捗状況、①用地取得状況です。こちらの連立事業に必要な用地の取得状況については、約9割がもう取得済ということになっているとのことでございます。 ②の主な工事状況につきましては、次ページ以降に別紙を用意していますので、そちらの資料とともに御確認いただきたいのと、お手元に連立事業のパンフレットも配布してございますので、そちらと併せて御確認ください。 まず、主な工事状況についてなんですけれども、まずは新井薬師前駅部の状況でございます。①の写真とその右の図にもあるように、新井薬師前駅につきましては、地下の駅が現行駅の北側に移る形になります。現在は新たな駅の構築に向けて掘削工事を主に行っている状況でございます。②の写真は、地上部における工事の状況といったところになってございますが、③の写真が現在の掘削状況、地下の部分の掘削状況になっておりまして、図で示している赤線で囲まれているところまで掘削している状況となってございます。今後、土留等を行いながら掘削を進めていくとのことでございます。 続いて、別紙下段の沼袋駅部の状況です。現在、沼袋駅部では、④の全景写真の右の図にあるように、駅北側及び南側で土留壁の構築工事を主に行ってございます。土留工が終了次第、順次、新井薬師前駅のように掘削工事に入っていくといった形でございます。 また、沼袋駅部では、現在、駅北側、具体的に申し上げますと氷川神社の辺りに変電所がございますが、そちらの移設工事を行っておりまして、駅南側、図面の⑥の囲み辺りで新たな変電所の新築を行ってございます。現在、⑥の写真にあるように、建築工事自体はおおむね終了しているところですけれども、今後は設備工事あるいは機械工事、そういったものに入っていくという予定でございます。 続いて、別紙の次ページを御覧ください。こちらでは、主に取付部の進捗を示してございます。まず、野方方の取付部ですけれども、こちらでは土留や現行鉄道を受けるため、支えるため、そういったものの工事桁の施工が終了してございまして、掘削工事に入っております。状況としては、写真のように一次掘削をしている段階でございます。また、中井方につきましては、取付部施工のための準備工として工事桁、現行の鉄道を受けるものの設置をしている段階でございます。こちらが終われば、野方方と同様に線路下の掘削に入っていくことになります。 また、その他でございますけれども、妙正寺川と鉄道の交差部におきまして、河川の下を今後シールドが通過していくことになりますので、そのための地盤改良を行うことになっておりまして、その地盤改良の準備工としまして、妙正寺川に仮設の作業高台を架けている状況です。そちらが写真に示されているものとなってございます。 資料の本編のほうにお戻りいただければと思います。(カ)今後の予定です。引き続き連立事業に必要な用地取得並びに駅部等の仮設工事を実施していきます。その後、シールド工事、また新たな駅舎の構築等の工事を行う予定でございます。 なお、シールド工事につきましては、駅部等の仮設工事が終了後になりますけれども、中井方から順次掘進していく予定とのことでございます。 私からの報告は以上でございます。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 それでは、まちづくり計画課所管分の、4、西武新宿線鉄道上部空間について、私から報告させていただきます。 資料を御覧ください。(1)鉄道上部空間活用・整備にあたっての区の考え方についてですが、行政が利用する公共利用分のほか、鉄道事業者の上部利用についても、会社経営からの視点が不可欠な株式会社の事業用資産であることを踏まえながら、地域貢献や地域との調和に寄与する土地利用を求めていきたいと考えております。また、駅周辺部については、各駅のまちづくり方針と連携した、まちのにぎわいに資する土地利用を誘導してまいります。 次に、(2)検討の進捗状況ですが、鉄道上部空間を活用するために必要な東京都・西武鉄道株式会社・中野区の三者による会議体の設置に向け調整を進めているところでございます。 最後に、(3)スケジュールについてですが、中井~野方駅間の連続立体交差事業の事業認可期間が令和9年3月までであることから、令和8年度に鉄道上部空間活用計画を策定することを目標に記載のとおり進めてまいります。 私からの報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 高橋委員 報告ありがとうございました。今の4番の鉄道上部空間の関連でちょっとお聞きしたいんですけど、いわゆる鉄道敷の権原は鉄道事業者ということで、その公共利用部分という、中野区が扱えるパーセンテージはどのぐらいかというのをちょっと確認したいんですけど。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 面積ベースで、最低限の利用分として15%を確保していきたいというのが区としての思いでございます。 高橋委員 最低15%とおっしゃいましたけれども、そうすると、区の意向で15%を超える場合、超える形になった場合は、その超える部分についての扱いはどうなるんでしょうか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 あくまで現段階の想定、また他の自治体での取組状況からのものでございますが、そちらの土地利用分についての効果、効用というのが、鉄道事業者の上部空間に資するものであればやはりそちらにも負担を頂くというものもございますし、行政のみの単独利用、単独効果ということになれば、それについては一定の負担をするか、もしくは地域貢献として鉄道会社に負担していただくか、そういった中で、こちらの方針の中で記載させていただいた公共利用分のほか、地域貢献、あと地域との調和、そういったところを求めるというのが基本的な考え方でございます。 高橋委員 そうすると、今後のその三者、特に鉄道事業者との協議の中でその辺を進めていくということだと思うんですよね。そうすると、地域との調整とかも含めて、あるいはこの地域をどうしたらいいか。要は、この間、視察で下北沢に行きましたよね。あそこの場合は、鉄道上部空間であったり、あるいは高架下であったり、商業地域のポテンシャルというのが、やっぱり沿線のポテンシャルもあるでしょうし、やっぱり独特なものがあると思うんですよね。そうすると、全くあれをそのまま中野にも同じような形でやっていこうというわけにはいかないとなると、中野でどういう、駅周辺のゾーンももちろんそうですけれども、どういうふうにしていこうかという、区のこの考え方というか、その辺を早く示していただいて、そこをどう地域と融合させてやっていくかというのが非常に重要だと思うんですけれども、その辺の考え方についてはどうお考えですか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 今回、令和8年に鉄道上部空間の活用計画というものを策定していきたいと考えているんですが、その前に、その計画の基となる活用方針、こちらのほうを区民参加の下、東京都とあと西武鉄道と、できること、できないこと、目指すこと、そこを整理した上で区民参画を求めて、方針を定めて、その方針に沿って計画をつくるという形で流れていくことで、地域の発展、また地域の方たちの期待にも応えていくというようなことを目指していきたいと思っております。 高橋委員 区のその考え方が、さっきも申し上げましたけど非常に大事で、しかも鉄道事業者と交渉というか、調整をしてくということに──要は交渉ですよね。なんてことになったときには、やっぱり区として、何というんですかね、大風呂敷を広げるという意味じゃなくて、交渉の手順としてはやっぱり大きく出ていただいて、しかも中野の西武新宿線の沿線のイメージであったり地域性を考えて、きちっと中野区の考え方を早く示していただきたいと思うんですよね。 さっき期成同盟のところで話が出たんですけれども、東京都に対しては、議長、区長と期成同盟の会長とで陳情に行くという形がありました。西武鉄道についてはね、私が議長のとき、最初の1年は所沢市の西武鉄道の本社まで行って、沿線のいわゆる本部長の専務さんとお会いしたりしていたわけですけれども、やっぱり今後、いわゆるフェイス・トゥ・フェイスの接触というか、今後協議を進めていくということになれば余計それが非常に大事だと思うんですよ。今回の期成同盟については要望書は郵送ということで、それはそれで決まったことなのでいいんですけれども、今後はなるべく西武鉄道さん、鉄道事業者との接触をまずは区がしっかり取ってもらって、中野区のまちの考え方であったり、思いであったり、下北沢でも、やっぱり行政の役割が非常に、住民との間に、鉄道事業者との間に、東京との間に入って非常に有効に機能したという印象を私持っているので、ぜひその辺は鉄道事業者と連携を早い段階から取っていただいて、鉄道事業者って役所より役所っぽいと昔からよく言われるじゃないですか。ですからやっぱりその辺、人脈をしっかり取ってもらって、中野区の考えがきちっと伝わるような、そういう体制を取っていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 今回、期成同盟の活動といたしまして、西武鉄道のほうは郵送という形にはさせていただいておりますが、一方、今後、西武鉄道と鉄道上部空間を活用したこのまちづくりという中では、よりお互いのこの結束が強化される必要があるということでは認識しております。したがいまして、ここの鉄道上部空間も鉄道敷が民間の経営資源としてより良質に活用されることで地域のにぎわいにも資するというところもございますので、よりお互い連携を深めるためにも、今後まちづくりの視点の中でより連携していきたいなということで思います。 南委員 私も、この西武新宿線の鉄道上部空間の活用について特にお聞きをしたいんですけれども、鉄道上部空間の活用という話をすると、大体駐輪場であったりとか、緑の植栽、緑道であったりとかというような話だけに特化してしまいがちになってくるんですけれども、それだけでは本当に、重要は重要なんですけど、駐輪場にしても緑化とかにしても重要ではあるんですけれども、それだけで終わってしまったならば本当に寂しいまちづくりになってしまう。 中野駅周辺のまちづくりが大きく今進められていますけど、100年に一度のまちづくりというようなことも言われているわけですけれども、この西武新宿線の地下化事業、中井駅~野方駅間におけるこの沿線のまちづくりについても、西武鉄道の創設とかを考えると、やはり100年近い経過をしているということを考えれば、西武新宿線沿線のまちづくりも100年のまちづくりといっても過言ではないと思うんですね。だからそういったことを考えたときに、この鉄道上部空間の活用ということは非常に重要になってくると思うんです。 先ほど、ここにも書いていますけれども、鉄道事業者の利用分については、地域貢献、地域環境との調和を求めていくというふうにありますけれども、具体的には、これはまだ検討段階ということで、具体的なものは何かあるんですか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 現段階でまだ、地域貢献として何をここで提供できるかというところの特定はされていないところでございます。今後の進め方といたしまして、まずは鉄道事業者そのものも、各種の自治体との連携で公共貢献をした事例等がございますので、この西武新宿線の中でどのようなことができるか、まずそのメニュー出しというのも、今求めている最中というような段階でございます。 南委員 ぜひともしっかりと、どういったメニューがふさわしいのか、ほかのところと全く同じものというのはなかなか、その様々な資源の状況とか違ってくるのでそれは難しいんですけれども、でも、この今回の中井駅~野方駅間の沿線のまちづくりのやはり最大限の資源を生かした、そういうメニューというものをしっかりつくっていただきたいと思うんですね。 それで、その下に、この鉄道上部空間活用・整備にあたっての区の考え方の中に、一番下のところに、「まちの賑わいに資する土地利用の誘導を図っていく」というふうにあるんですけれども、私もこれは非常に重要であると思うんですね。沼袋駅も地下化になって、新井薬師前駅も地下化になる。今、それぞれの課長のほうからもありましたけれども、新井薬師前駅もまちづくりが大きく、区画街路第3号線の整備と合わせて、防災まちづくりとか様々、市街地再開発とか様々なことをやっていくわけですけれども、ただ、その沼袋駅は沼袋駅、新井薬師前駅は新井薬師前駅で単体で終わってしまったなら、全くこの沿線のまちづくりというのは失敗に終わってしまうと思うんですね。だからそういう意味では、沼袋駅周辺のまちづくり、新井薬師前駅周辺のまちづくりにしても連動した中で、まちのにぎわい、商業の活性化を含めた、そういったまちづくりを本当に具体的につくっていただきたいと思うんですけど、その辺はどうでしょうか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 今の西武新宿線沿線の沿線まちづくりとして、一つの手法では再開発手法というのも大きなものとして導入が検討されているところでございますが、今、委員からもお話いただきましたとおり、一つは、やはり連続立体交差事業というのは、鉄道という、一番生活の基盤の中でもかなり最重要施設、それがそもそも根幹から変わるというのと、あと、駅前の拠点エリアを抜本的に変えるチャンスでもあると、また、そこを踏まえて、改善だけではなくて、さらにまちの特徴を生かして広域的な連携を図ることもできるというチャンスでもございますので、単体まちづくりで街区の中だけで事業効果を考えるのではなくて、より広域連携の中で進めていくという考えを持っております。そういったものも含めて、今、まちづくり推進部の中で、沿線まちづくりというところで、全体のこのまちづくりの連続性というのも視野に入れて進めているというのは、そういった視点のところでございます。 南委員 当然広域の形でのまちづくりというのは非常に重要になってきます。沼袋、新井薬師前駅のまちづくり、当然これは連携をして、商業的なそういう活性化も図っていただきたいんですけれども、ただ、中野区の今まちづくりを考えたときに、先ほども言いましたけれども、中野駅周辺まちづくりが非常に注目を、他の自治体からも注目を浴びているところであります。中野サンプラザについても、今の中野サンプラザは、この7月には閉館になって、また令和10年を目指して新たな中野サンプラザ、また商業ビルというような開発から、新庁舎も変わっていくというところで、どうしても中野駅周辺に集中してしまいがちなんですね。沼袋駅にしても、新井薬師前駅にしても、中野駅までもう十分歩いていける非常に近い距離でもあります。だからそういったことを考えれば、中野駅周辺まちづくりだけに特化するのではなく、やはり今課長がおっしゃったように、広域的なまちづくりを考えたときに、やはり中野駅周辺も含めて、また沼袋、新井薬師前駅も含めた広域的なまちづくり、また商業の活性化とかということが非常に重要になってくると思うんですけれども、今、広域的なまちづくりとおっしゃいましたけど、やっぱりそういった沼袋、新井薬師前駅と中野駅が非常に近いということも考えれば、中野駅周辺のまちづくりを含めた、そういった広域的なまちづくりに広げていく必要があるのではないかなと思うんですけど、その辺りはどうでしょうか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 委員のおっしゃるとおり、確かに広域連携というのは必要かと思ってございます。ただ一方で、例えば中野駅周辺と西武新宿線沿線のまちというのは、やっぱり特色が違うところもあります。よってお互いの特色を生かしながら、例えば回遊性の向上だとかそういったところを含めて、お互いがウィン・ウィンじゃないんですけれども、そういうような形になるようにまちづくりを誘導できればというふうに考えているところでございます。 南委員 当然規模的に中野駅周辺のほうが、もう事業規模も全然違うわけですね。でも、今、課長がおっしゃったように、中野駅周辺だけではなくて、西武新宿線沿線まちづくりのほうについても、やはりウィン・ウィンの形でのそういう回遊性を持たせたようなまちづくりが必要になってくるかというふうに思いますので、ぜひともその辺りは、そこを焦点に合わせて進めていっていただきたいと思います。 それでまたちょっと戻りますけれども、今後のスケジュールの中で、鉄道上部空間活用方針の策定から計画の策定が令和8年度にあるということなんですが、先ほど、この間、下北沢に行ったまちづくりの連続立体交差事業、地下化の視察に行ったお話が出ましたけれども、その際には、あのとき説明を受けたときに、鉄道上部空間活用の方針というのは、事業完成が平成30年でしたから、もう既に平成17年には方針のたたき台が上がっていて、20何年でしたっけ、平成27年ですか──の8月には、上部空間の活用計画が策定されているということを考えると、連続立体交差事業が完成する10数年も前から、下北沢の世田谷区のほうでは策定に向けて、鉄道上部空間の活用の策定に向けて動きがやってきているわけですね。その中において、当然その鉄道事業者、自治体、東京都との話合い、協議というのは当然ありましたけれども、また注目すべきところは、あのときに区民からの声を本当にたくさん聞いてきましたというお話がありました。その中で、やはりワークショップであるとか、オープンハウスであるとか、そういった意見交換会を多数持ってきて、区民の意見を極力鉄道上部空間活用計画の中に取り込むという努力をされてきたというのが、この間、伺ったときに非常に感じたところなんですけれども、今回、中野区での鉄道上部空間の活用については非常に短い、短期間の中でやるということになってくるわけですね。そうなってきたときに、本当に区民の方々の思いとか、考え方であるとか、意見の収集であるとか、そういったものは非常に重要だと思うんですけれども、そういった考え方はどういうふうにお考えなんでしょうか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 今、委員からお話のあったとおり、やはり今回創出される鉄道上部空間というのは、今後、まちの魅力を高めたり課題解決をするために有効なものとして考えられますので、そういった中では当然区民参画をしっかりとした中で、その意見をしっかり反映させて、まちづくりの結果としてより満足度が高いものになるように取り組む必要があるということで考えております。 短い期間というところでございますが、その中で、一方、このまちづくりに関してはかなり地域の方、長い期間取り組んでいるという実績もございますので、そこら辺の地域の方たちのこれまでの取組で生まれているこの資源をより有効に活用しながら、区のほうでリードしながらうまく意見集約をして──通常、地域の方にまず意見をまとめてくださいと、地域主導でお願いする際ですと、それだけで2年ぐらいかかったりもするんですけど、そういったのも既にベースがあるものとして、行政と意見交換を、行政がリードする意見交換会の中で集約していくというような手法もございますので、そういった中で短縮を図りながらしっかり区民意見を集約するということに努めていきたいというふうに考えております。 南委員 本来だったらやっぱりもっと、事業認可した平成23年でしたっけ──のときから、もう既に鉄道上部空間活用のことは方針を固めて策定に向けてやっていかなきゃいけなかった。今、これまでのまちづくりの中での意見を集約している部分があるというふうにおっしゃいましたけれども、そういったことを本当にしっかりとやっていただきたいんですね。でないと、先ほども言いましたけれども、本当に千載一遇のまちづくり、この西武新宿線沿線のこの中井駅~野方駅間におけるまちづくりについては非常に大きな千載一遇のチャンスであるということをよくよく考えて進めていただきたいと思うんですけど、もう一度御決意のほう伺ってよろしいですか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 鉄道の線路が動くというところは、なかなか都内の事例の中でも限定的なところがございます。また、その効果というのは大きく得られているというところも各箇所のところでも見受けられます。中野区においても当然、もう明治時代から鉄道が発展してきた中で、線路が動くというのはそれほど希少な機会でしかないので、何とかその機会を逃がさず、有効にまちの課題を解決してまちの魅力を向上させる、この原則の中でうまく活用していきたいというふうに考えております。 むとう委員 御報告頂いたペーパーの2枚目のところに書かれている、1枚目の裏ですね、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくりについてちょっとお尋ねしたいんですけれども、そこの(1)で、そのまちづくりの会の活動についてということで御紹介があって、何か立派な冊子が提案書という形で資料に添えられているんですけれども、この会というのは、地域住民が主体で区とともに具体的なまちづくりルールの検討を目的とするとして書かれているんですけれども、これは住民の自主的な団体なのかよく分からないんですけど、後ろの会員名簿を見ると、区の方が関わっているのかいないのか、これはどういう種類の会なのか教えてください。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 こちらの会につきましては、あくまでも地域住民主体のまちづくり組織でございますけれども、一方で、防災まちづくりという活動の特徴上、どうしても専門的な知識が要求されるところもございますので、区も積極的に参加しまして、防災まちづくりに資するルールだとか、そういったところの検討を共にしてきたところでございます。 なお、18名の方、例えば町会から推薦いただいた方だとか、あるいは既存のまちづくり協議会から推薦した方々、あるいは公募した区民の方々、そういった方々で構成されている団体でございます。 むとう委員 今までまちづくりというと、割と区がお膳立てをして、その地域に入っていって、まちづくりの協議会というか勉強会からスタートして、こういった会を立ち上げていくというところで、区が割と主導的にそういう会を立ち上がらせてきたという経過があったかと思うので、そういう意味では、このまちづくりの会については、そういうことではなくて、地域の住民があくまでも主体的になってやり出して、そこに区が力を貸しているというような認識でよろしいんでしょうか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 おっしゃるとおり、あくまでも住民が主体となって出来たものではございますが、当地域は木造住宅密集地域ということもございまして、古くから住民の方々もそういった防災上の課題というのを認識しているところでございました。当然区としましてもそういうところの改善を図りたいと、両者の思いが一緒になってやってきたというようなことでございます。 むとう委員 何かすごいなというふうに実は思っていて、なかなかその地域住民が主体になって、地域住民のほうが主体で区を巻き込んでというのはなかなか、地域住民の方のパワーがないとなかなかできないことなので、そういう意味では本来の姿というか、行政が主導でつくっていく会ではなくて、もともと住んでいる人たちから、自分たちのまちが密集地で、防災上向上させていくためにどうしていくかって自分たちが立ち上がったという会であるとするならば、それは本来の姿であって何かすばらしい会なのかなというふうに思ったんですけれども、区はそういう御認識ですか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 こちらの会員の方々には非常に熱心に防災まちづくりのことについて御議論いただき、また2回ほど提案書を頂いているところでございますので、我々の認識としましても、非常に皆さん、本当に熱心に、かつ情熱を持ってやっていただいたというふうに思ってございます。 むとう委員 提案書が出されているので、よくいろんなところで、逆に何ていうか、区民の側から様々提案しても、逆に区がそれをあまり提案を計画に反映してはくれなかったということがこれまで多々あるので、今回そういう住民主体でこういう会があって、こんな立派な提案書を作ってくれて、区としてもその会の活動ぶりを一定評価されているのであれば、こういう住民主体の会の提案が、本当に住んでいる人たちのための、自分たちのまちづくりですから、この提案書が十分に生かされるような形で、今後このエリアのまちづくりを進めていただけたらいいなというふうに強く思いました。ぜひお願いしたいと思いますが、いかがですか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 先ほどもちょっとお話ししましたけれども、上高田一から三丁目につきましては、木造住宅密集地域に指定されておりまして、区としても防災上課題がある地域として認識しているところでございますので、今回地域住民からの提案を受けまして、こちらのほうの資料にも書かせていただいていますけれども、防災まちづくり提案書を踏まえまして、今後まちづくりというのをきちっと検討していきたいと考えてございます。 斉藤委員 ありがとうございます。鉄道上部空間について伺います。ようやく整備に当たっての区の考え方ということが報告されてよかったなと思っております。 一つだけ伺いたいんですけれども、まちづくり整備方針でも地域等の意見を聞きながらと表記されております。先ほど、行政が意見集約を住民の負担なくできるような方法で考えているとおっしゃっていましたけれども、例えばどのような方法を考えていらっしゃるのか教えてください。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 よく地域住民の方がまちづくりに対して意見・意向をまとめるという手法の中にワークショップ形式というのがございます。ワークショップ形式というのは、一般的なものとしては、全くない白紙の状態から、まちはどう思うかとか、課題はどう思うかというようなところからスタートして、地域主体でいろいろ作業の中でまとめ上げていくというようなところで、一方で、効果は高いものの時間はかかるという要素がございます。一方、行政の意見交換会というところですけど、こちらについては、行政のほうが計画を示して、それに対して意見を頂きながら可能な限り反映させるというところが基本的なもので、その両方をミックスした形でできないかと、運営主体としては区がリードするものの、意見集約についてはワークショップ形式を取り入れて進めるというようなことで、両方のいいところを取れるんじゃないかなということは想定しているところでございます。 斉藤委員 下北沢のところに、あちらに視察に行ったときに大変有効な方法であったというふうに私は認識しております。期待しておりますのでよろしくお願いいたします。 こちら、スケジュールについて、令和4年度から7年度って大変大きな区間で書かれておりますけれども、鉄道上部空間の方針を策定されるのはおおむね何年ぐらいをめどに考えていらっしゃるのでしょうか。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 今、この空間活用方針については、最低でも令和7年度までには策定しないと令和8年度のこの計画に間に合わないというところで設定させていただいております。また、令和7年度にこの方針を策定する際には、当然地域の意見集約、また、鉄道上部空間をこう活用していくというところで、将来像に対する地域との共有というのも図られている段階で、それをまとめたのが方針というところになりますので、そういった意味では、もう令和6年度からは意見交換を実施していかないとなかなかタイトなスケジュールになるかなというところでございます。そう考えますと、令和5年度には、鉄道上部空間の活用について、できること、できないことを関係各社と整理して、中井駅~野方駅間の中でどういった現状と課題があって、どういったものを目指すべきかと、それに対して活用できることはどういうことかというのを三者でまずは共有する必要があるというところで、それが令和5年度ということで考えると、先ほど御指摘いただきましたが、かなり厳しい時間でございますので、何とか効率的に円滑に進めていきたいというふうに考えております。 斉藤委員 うまくスケジューリングをしていっていただきたいというふうに思います。 それで、同じように、やっぱりこのまちづくりは大変住民の負担も大きい事業となります。今回、連続立体交差事業の状況について御説明を頂いて、委員会報告を頂きまして、それもよかったと思いますけれども、実際に区民の方にこの工事の状況を見ていただいたり、公的なきちんとした状況の説明はしていただきたいと思います。工事の見学会とか、実際に西武鉄道か東京都になるのか分かりませんけれども、現場を見ていただくような機会というのはすごく必要だと思うんですけれども、それに対して中野区として要望していくというようなことはお考えでしょうか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 こちらのほう、工事の見学等の御要望でございますけれども、工事の節目、そういったところ等におきまして見学会が可能かどうか、そういったところを、きちっと事業主体である東京都、あるいは鉄道事業者に対して区としても要望してまいりたいと考えてございます。 斉藤委員 ぜひお願いします。というのは、やはり野方以西の取りかかりになるように、これはやっぱりモデルにもなっていくかもしれないということを考えますと、地元には公的な説明をきちんと節目節目でしていただきたいというふうに、これは要望しておきます。 白井委員 先ほどむとう委員から、この上高田一・二丁目、そして三丁目の防災まちづくりのお話があったんですけど、これは最後に会員名簿がついていて、会長さん、赤木髙?さんでよかったですかね。これはクリーニング屋さんですよね。よくよく存じ上げている方で、この冊子自体あれなんですけど、実は、うかつにといいますか、いたずらに区から補助金をもらってしまうとなかなか物を言いたいことも言えなくなってしまうというところから、御自身のお金を、貯金を切り崩して調べものをされたり、マップ自体も作っておられて、本当に独自で一生懸命やっておられる会長さんです。私も実はそのマップも頂いて、紙自体ももっと立派なやつだったんですけど、これを全部私費でやられたんだなというのを拝見したところです。そういう意味では、それがほぼになっているので大変ありがたいなと思ったところです。 質問に関しては、私も他の委員と同じように鉄道上部空間活用についてです。まあ交渉ですよね、はっきり言うと。まちづくり計画課長のことなので、恐らくいろんな伏線を含みながらのお話をされているんだろうなあと思ったんですけど、地域貢献の洗い出しという言葉がありました。他の事例を見た上で、ほかの自治体との、いわゆるこういう取組の中でここまでやっていただいている事例がありますよという材料を洗い出した上で、これから交渉に乗り出されるんだろうなあと思って、深読みをしながら聞いているところです。 単純に言うと、高橋委員からもありましたけれども、いわゆる中野区の取り分としては大体15%ぐらいが上部活用部分だと言われているんですけど、私のエリアのところのこの新井薬師前駅の部分に関しては、前面道路があるので、ところが一方、沼袋駅のエリアのところというのは道路自体がなくて、普通に考えると、あの辺、道路整備をしてしまうと、それだけであっという間に15%なんてなくなってしまうんだろうなって普通は考えます。ただ一方、車道である必要があるのかなとか、遊歩道であるとか、もしくは建物を建てるのであれば、やっぱり接道が要るので道路が要るというやつなんですけど、地域貢献という言い方をし出すと、例えば駐輪場なんかも、本来駅の附置義務もあって、それは駅としても必要であるでしょうし、車道や歩道の整備というのも、何もインフラは中野区として整備しなきゃならないものじゃなくて、地域貢献だって言い方をすれば、鉄道会社さんに整備してもらうような交渉術というのもあるんだろうなあと思って、そういう面では、単純に15%で最低限のものだけを考えるということじゃなくて、いろんな事例で、このまちではこんな取組をやっていますよというのを、たくさんたくさん事例を洗い出した上で、これからいよいよ勝負をされるのかなと思って聞いていたんですけれども、こんな意味合いでお話をされているということでいいんでしょうか。ちょっと深掘りをさせてください。 千田まちづくり推進部まちづくり計画課長 今、委員からお話を幾つか頂きましたけど、やはりまず他の自治体で取り組んでいるような事例、また中野区の目指すところ、例えば子育て先進区というのが中野区の目指すところで、そういった中で子ども教育とか子どもを預かるというところ、そういったのに対して、自らの土地でそこを、テナントも自ら鉄道会社が呼んで、それで提供したというような事例もあるということで伺っています。そういったものも中野区に合うんじゃないかなというところです。 また、道路についてのお話がございましたけど、先ほどのお話のとおり、道路というのは公共貢献、公共的な提供のほか、やはり道路があることでより高い土地利用ができると、より大きいものが建つというような効果もありますので、そういった意味では地域のためであり、そこの土地利用のため、つまり民有地のためというところもありますので、そういった両側面を相殺しながら、整備はそちらでやるけど、将来の管理負担という意味では、公共性があるから区道として認定して区が管理するというようなことで、お互い創出と今後の維持管理についての負担を分け合うというような協議の仕方もあるかなというふうに思っています。 また、新たな空間整備の中で見られるのも、例えばシェアサイクルについても、中野区も南北交通についての補完でシェアサイクルというところが期待されるところもありますけど、一方でなかなか設置できないと、そういったものを設置するチャンスということも考えると、わざわざそれを公共負担するのではなくて、鉄道会社に地域貢献として誘致を求めるというのもあるかもしれないですし、そういったメニューをフルセットで求めていきたいということで考えております。 白井委員 私はインフラだけ言ったんですけど、かなり上物の整備のお話をしていただきましてありがとうございます。既に頭の中で幾つか描かれているものがあるんだろうなと思います。 今回、事業期間が、いわゆる令和9年3月31日末だったものが令和12年3月31日まで延伸という形になりました。つまり交渉期間もまだまだたくさんあるという形になります。しっかり準備をしていただいて、ここからは難しいお話になるんでしょうけれども、頑張っていただきたいと思います。 それから、新井薬師前駅の駅前についてのお話についてちょっとお聞きしておきたいと思います。いわゆる駅自体がなくなって、上部に駅前広場を整備することとなります。この別紙の地図でいきますと、ちょうど五中つつじ通りのところが面する形での駅前広場の整備になるんでしょう。入ってくる入り口のやつというのはまだ確定ではないんですけれども、先日の図面で見ると、現在バス停というのが哲学堂通りにあって、線路の手前で、なかなかちょっと大変なところにバス停があってというやつだったんですけど、当然駅前広場がここに整備されるとなると、五中つつじ通り側からの出入口のイメージでこの間描かれていたのかと思います。最終確定なのかどうかあれなんですけど。となるとね、いわゆる既存のバス路線での、もともと狭いところの線路端のところだったものが変わってくるでしょうし、線路自体もなくなるので、確定ではないんでしょうけど、五中つつじ通り側ってもともと幅員が広いんですよね。そのまま補助第220号線までつながるとなると、いわゆる中野駅の南口、島忠側のほうまでつながっていくような路線にもなりますし、この補助第220号線、なかなか壮大な計画なので、そんなすぐにはといったときには、第五中学校のほうまで寄ってきてとなると、この先でいくと、いわゆる交通不便地域と言われるような地域になります。四丁目も含まれるんですけど、特にここは上高田高層団地とか、都営住宅の1号棟から3号棟もあって、高齢者の方々がなかなか移動やお買物に不便だというところにもなります。 これ、本通りや中通りを抜けていくようになるとまたルートも変わるんですけど、おおむね東中野駅にもつながってくるというところから、従来のいわゆるバス路線というだけではなくて、新しい交通網の在り方だとか、もしくはルートの変更なども十分検討できるようになってくるんだろうなと思います。上部の活用とともに交通のありようというのも実は検討できるんじゃないかなと思っているんですけれども、この点についていかがでしょうか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 ただいま交通網の路線等の御質問でありました。確かにおっしゃるとおり、補助第220号線に区間ができれば、ある程度、例えばそこにバス路線を持ってくるだとかすれば、交通不便地域というのが少し解消されるということもあるかと思います。現在、まだ確定ではございませんが、バス事業者等ともそういうお話をさせていただきながら、今後補助第220号線が事業認可して路線が開通した折には、スムーズに、例えばバス路線が入れるだとか、あるいはそこを新井薬師前駅の駅前広場を通過するだとか、そういったところの、路線等の在り方につきましても事業者等ときちんと協議してまいりたいというふうに考えてございます。 白井委員 ありがとうございます。ぜひ御検討をお願いしたいと思います。 冒頭申し上げようと思っていたんですけれども、忘れました。いわゆるこの西武新宿線の連続立体交差事業というのは、中野区の所管事業じゃなくて、本来東京都ですよね。なので、中野区の委員会の中で御報告いただくこと自体が珍しいことだと思います。あえて踏み込んでいただいて御説明いただいたことに関しては、恐らく委員長の差配ですかね、この辺は。当該委員会で報告するようにというところからだと思いますけど、なかなか今までの委員会でこんな報告はなかったなと思うんですけれども、特に地下化に当たっての工事の進捗状況まであえて御報告いただいたりとか、詳しい報告を最後に感謝を述べておきたいと思います。ありがとうございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時04分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後3時25分)
次に、4番、中野五丁目商業エリアのまちづくりについての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 それでは、中野五丁目商業エリアのまちづくりについて御報告をいたします。(資料6) 中野五丁目商業エリアにおいて検討を進めているまちづくり基本方針につきましては、令和4年11月にまちづくり基本方針(素案)を御報告しておりますが、このたび案として取りまとめましたので御報告をいたします。 1番、中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針(素案)に関する意見募集についてです。素案につきまして、令和4年11月にまちづくりニュースを発行し、折り込みアンケートにより意見募集を行いました。 意見募集の結果については、別紙1を御覧ください。アンケートの調査概要ですが、配布方法、まちづくりニュースで配布をしてございます。対象部数、方法、回答期間等は記載のとおりでございます。回答数は18件、意見数は51件でございました。その他、基本方針の素案の内容につきまして、商店街第7ブロックで意見交換を行ってございます。 アンケートで出された主な意見でございます。左側のまちづくり将来像の区分けごとに記載をしてございます。地区の内側についてですが、建て替えの阻害要因についてや、ブロードウェイの耐震化や建て替えについて、それから、にぎわいの創出は通りごとの特性を生かしてほしい、また、セットバック誘導では、併せて斜線制限や容積率の緩和をといった御意見を頂きました。 次に、幹線道路沿道でございますが、老朽建物の耐震化を促進する取組についてや、歩行者のための歩道とするための自転車走行レーン、荷さばきエリアについての御意見を頂きました。 エリア全体としましては、中野通りを渡る歩行者デッキの重要性やバリアフリーについて、また、中野二丁目と中野五丁目をつなぐ動線について御意見を頂きました。 その他としましては、まちづくり展開の具体性などについて御意見を頂きました。 2番、中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針(案)についてでございます。別紙2を御覧いただきたいと思います。表紙がございまして、おめくりいただきまして、1ページ目、2ページ目、目的、位置づけ、範囲、将来像等については、素案からの変更点はございません。 3ページ目を御覧いただきまして、3ページの目指すべき方向性と取組み方針についても変更はございません。 3ページ下のまちづくりの展開について、今後の取組につきまして具体的にイメージができるように、「取り組み事項の例」を追記しております。赤字部分でございます。中野四丁目と五丁目をつなぐ歩行者デッキ、また地域荷さばきルールの構築など、また、今後具体的に地区計画の検討、区域も含めて検討していくということ、それから防犯・美化活動、店先空間活用の任意ルールなど、商店街さんの関心が高かったところについても共に検討を進めてまいりたいと考えてございます。 3番、今後の予定でございます。令和5年の1月から2月、まちづくり基本方針(案)につきまして、こちらもまた商店街第7ブロックと意見交換をしたいというふうに考えてございます。3月には基本方針(案)に関する説明会を開催いたしまして、4月以降、まちづくり基本方針を策定してまいりたいと考えてございます。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 羽鳥委員 この方針案の資料3ページの幹線道路沿道の③中野駅北口直近の拠点整備の誘導ということで、取組み方針としては、「中野駅北口直近の立地を活かすため、にぎわいの創出や、東側からの交通動線、中野二丁目との歩行者動線の確保などを踏まえた再開発等を誘導します。」となっているんですが、拠点整備ということで、再開発ということは、第1種の市街地再開発とかをやるのかなと思うんですが、そこでどういう──いや、既ににぎわっているじゃないかというふうに思うんですけど、区としてはどうしてここに拠点施設を整備してまでにぎわいを創出する必要があるというふうに考えているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 現中野駅北口の周辺につきましては、土地利用の更新がしばらく行われていないというような状況にございまして、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3でも、北口直近の拠点施設整備の誘導ということで記載をしてございます。それを踏まえて今回もまちづくり基本方針に記載をしているということでございまして、今、中野二丁目は新北口でやっているような大きな再開発というよりは、建て替えに伴って、このエリアというか、この駅前広場の周辺東側のエリアが再開発、共同化するなり、そうした開発が行われる、そういったところを誘導していきたいというふうに思っております。 羽鳥委員 再開発をすると、往々にして従前の居住者なり、テナントの利用者なりというのが、その再開発後のテナントとかに賃料が高くて入れないと、結果として追い出されてしまうということが起きてくるわけですが、今のお話だと、そういう大規模な再開発ではないというお話だったんですが、区としては、そういう追い出されるような大規模な再開発はしないと、そういった考えということですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 あくまでもこの地区のまちづくりの方針ということで示しておりまして、どういった土地利用の方針になるかというのは、当然地権者の方々の意向によるところもあるというふうに思いますので、地権者の方々の意向を踏まえながら、内容についても検討していくということになるかと思います。 羽鳥委員 この丸で記した辺りのところの地権者の方々に、こういう再開発をして、にぎわいの創出のために拠点施設の整備を誘導しようという意向はあるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 現在はまちづくり基本方針を作成している段階ですので、基本方針の中で示しているということでございます。 羽鳥委員 方針を示しているのは区であって、方針を決めてから、区はこういう方針ですということで地権者の方にお示しするんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 まちづくり基本方針ということで現在検討しているものにつきまして、このエリアの中の地権者全てにお送りし、また、地区外地権者にも郵送してございますので、そういったところでまちづくり基本方針の考え方を御説明し、また今後説明会も開催したいと考えてございます。 羽鳥委員 いや、そうじゃなくて、このグランドデザインVer.3に遡ってしまうんですけれども、要はこの駅北口直近の地域の地権者の方々に、この拠点整備をしてほしいという意向はそもそもあるんですかというお話なんですけれども、いかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 まちづくり基本方針としてお示しをしておりますが、直接地権者と何かこの内容についてお話をしたということはございません。 羽鳥委員 じゃあ、そこはないけれども、区としてはこういった思いを持っているということで地権者に示していく。意向としては今のところないけれども、これまでもそういう拠点整備の方針を示してきたし、この方針を定めて、地権者の方々に、いや別に地権者の中には別にそういう意向は今のところ出ていないけれども、区はこういう方針を持っているよということを示していくんですね。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 区としてこの地域の方々とまちづくり基本方針ということで検討をし、方向性と取組み方針というところで示しておりますので、区としてもまちづくりとしてこういった考えで進めていきたいということでございます。 来住委員 1点だけ。別紙1のアンケート調査の概要というところで報告いただきましたけれども、配布部数──その前に配布対象が、ポスティング、地区内全戸のポスティングと地区外の権利者へ郵送。さらに、配布数についてもポスティング2,211件で郵送が862件ということで、期間はそれなりの期間を取っておられるんですが、回答数が18件ということで、まちづくり基本方針(素案)に関する意見募集の結果が18件ということで、かなりの地権者、かなりの対象の人たちに配布をされ、郵送をされたんだけれども18件かというふうに、数字だけで見るとそう思うんですが、所管のほうとして、先ほどの羽鳥委員とのやり取りとも関連するんですが、この18件の回答数と。意見そのものは51件ということですよね。しかしその18件ということなんですけど、どのような、アンケート調査については、この結果については数から見てどのようにお考えですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 配布部数に対して回答数18件ということでございますが、まちづくりニュースでのWEBアンケートということでしたので、また、まちづくりニュースを踏まえてのファックス、それから郵送、そういった手法ということもございましたので、回答数18件、件数にはある程度限界があるかなというふうには思ってございます。今後も、まちづくり基本方針の案をニュースで発行するということを予定しておりますし、説明会を開催するという中で丁寧に御説明をしていきたいと考えてございます。 来住委員 やっぱり地権者をはじめ歴史のあるこの地域なわけですね。そういう築かれてきた方々が、実際にそこで仕事をされ、営業され、生活をされているという地域を、大きくね、まちづくりとして区が主導して変えていくという方向に進めようというわけですから、やはりそこのところでの時間の、やっぱり当事者の意見を集約していく、どういうまちにしたいのか、どういう開発を、先ほどの話じゃないですけど本当に望んでいらっしゃるのか、どういう変化を求めておられるのか、自分の仕事はこれからそこで営業を続けられるのかということも含めて、見通しをやっぱりちゃんと、何て言いますかね、描けるようなまちづくりの入り方が大事だと思うんですね。そこは本当に時間かかると思いますけれども、そういう丁寧さが行政には求められていると、度々まちづくりについては言い続けてきているんですけれども、この数字だけで言うならば、非常にそこに時間をかける必要がもっとあるのではないかということを思いますし、商店街第7ブロックとの意見交換もされてきたという報告がかつてありましたけれども、やっぱりそこに生活されている人たちがこれだけの数いらっしゃるわけですから、そこはもう本当に時間をかけて、何を望んで、将来このまちをどうしたいのかということをやっぱり聞き出す、一緒になって、寄り添ってまちづくりを考えて知恵を出していくということなしには成功しないと思うんですね。そこをやっぱり大事にしてほしいということを重ねてお願いしたいんですけれども、答弁を求めておきます。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 これまでも商店会と意見交換をし、様々御意見を頂きながら進めてきたというところがございます委員お話しのとおり、この地区、伝統ある地区だというふうに考えてございますので、引き続き丁寧に進めていきたいと考えてございます。 むとう委員 今の同じ部分なんですけれども、アンケートの調査ということで、このアンケートは自由記載という御意見だったのか、どういうアンケート内容だったのか改めて教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 まちづくり基本方針の素案のまちづくりニュース3号にアンケートという形で、皆さんの御意見をお聞かせくださいということで1枚折り込みをいたしまして、回答方法はウェブもしくはファックス、郵送という形で行ってございます。 記載については、回答者の住まわれているのか、営業されているのかとか、そういった属性に関することと、まちづくり基本方針について御意見をということで、この区分、エリアごとに御意見を記載していただくと、それから自由意見ということで、三つの問いで実際実施をしてございます。 むとう委員 分かりました。3択みたいなものはなかったんですね。忙しい中で書いてと言ってもなかなか書き切れないのかなというふうにはちょっと思いました。 あと、よく私も分かっていないんですけれども、その他で、商店街第7ブロックでの意見交換とあるんですが、第7ブロックというのはこのエリアのことなんだろうと思うんですけれども、そこでは意見交換会、何回やって何人の方が御出席されたのでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 前回、素案を御報告したときに、商店街第7ブロックと、複数回意見交換をしてきたということで御説明してございますが、今回、素案を出して原案を検討するという段階で商店街に伺って、この素案の内容を御説明して意見交換ということで、1回でございます。 むとう委員 何人の方が御参加なんですか。その商店街第7ブロックに所属している方全員がということでもないと思うので、何人の方の御意見を頂いたんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 商店街第7ブロック、14商店会ございます。第7ブロック集まっていただいて御説明をしたということでございますが、当日何名だったかというところまでは、今すぐにちょっと手元に資料はございません。 委員長 中野駅周辺まちづくり課長、すぐ数字出るんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 答弁保留させていただきたいと思います。 委員長 答弁保留ということで、むとう委員よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) 他に質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 それでは、答弁保留ということでございますので、むとう委員、申し訳ございません、次の報告に移ってしまいますが、その終了後などにまたでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり) では、進めさせていただきます。 5番、中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画(原案)についての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 それでは、中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画の原案について御報告をいたします。(資料7) 1番、説明会の開催結果についてでございます。中野四丁目新北口駅前地区における拠点施設整備について及び中野四丁目新北口地区・囲町地区の都市計画(素案)についての説明会を開催をしてございます。 開催概要でございますが、令和4年12月17日、20日の2回、それぞれ参加者数は12名、18名でございました。 配布資料については別紙1でございます。別紙1、こちらは都市計画の素案の内容と、それから後半のほう、拠点施設の施設計画の内容で御説明をしてございます。こちらは後ほど御確認いただきたいと思います。 (3)、説明会における意見の概要及び意見に対する考え方についてでございます。別紙2を御覧いただきたいと思います。別紙2に意見の概要と意見に対する考え方、区がお答えしたものと施工予定者が答えたものを記載してございます。 一つ目の中野四丁目新北口駅前地区における拠点施設整備の内容についてでございますが、意見、御質問としては、階数、それから配置計画の理由ですとか、交通計画における出来た後の混雑状況ですとか、災害時の対応、そういった御質問、御意見を頂いてございます。 裏面に参りまして、2番、都市計画素案についての御意見、御質問でございます。こちらでは、新北口では、五丁目デッキの接続位置、それから地区計画の方針附図、何枚か図面があるその図の違いというところで、それから囲町地区については、区画道路2号の幅員について御質問がありました。 表紙に戻っていただきまして、2番、中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画(原案)についてでございます。(1)中野四丁目新北口地区でございますが、原案につきましては、別紙3のとおりでございます。右上に変更点ですけれども、素案から原案での変更箇所を赤字で記載をしてございます。 表紙にもまとめておりますが、主な変更点として三つございます。一つ目としては、1ページの右側、地区計画の3-1、土地利用の方針の中の、1、A-1地区におきまして、「市街地再開発事業により」という表現を追記してございます。また、その下のところ、土地の合理的かつ健全な高度利用を「誘導し」というところを「図り」という形に変更してございます。こちらは、都市計画審議会で御意見を頂いたということで変更しているところでございます。 二つ目でございますが、ずっと行きまして、6ページ目の左側になります。こちらは、5ページ目から続いている、2の高度利用地区(新規地区追加)の続きというところになりますけれども、(注1)の8、質の高い住宅等の確保による限度において、一つとしては、「空地等の確保」及び「住宅の確保」というところの上の注意書きの該当番号、2から6におけるとか、7におけるというところを明記したということ、それから、後段のところにつきましては、これまでは容積率の緩和の合計がというような表現であったんですけれども、ほかの注意書きの表現が、容積率を減ずるというような表現にしておりますので、容積率を減ずるという表現に統一すべきという御意見がありましたので、表現を合わせるという意味で、「容積率を減じる建築物」という形で修正をしてございます。特に内容の変更ではないんですけれども、基本的には容積率の最高限度を適用するんですけれども、条件を満たさない場合には減ずるということで、ほかの一連の書き方に合わせて変更したものでございます。 三つ目でございますが、6ページ、右側の4、都市計画駐車場の位置についてでございます。都市計画駐車場の出口が下の図の中野通りのところですけれども、中野五丁目側となるため、位置に中野五丁目を追記しております。 以上3点でございます。 (2)として、囲町地区ですが、囲町地区の原案は別紙4のとおりでございます。こちらは主な変更点はございません。 3番、表紙に戻っていただきまして、今後の予定でございます。令和5年1月23日から環境影響評価書案の縦覧が始まりまして、意見書の受付もあります。1月31日から地区計画の原案の縦覧を行い、また意見書の受付を行います。4月には都市計画(案)の説明会、縦覧及び意見書の受付、6月頃に都市計画決定という形で進めてまいります。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。(「委員長、答弁保留」と呼ぶ者あり) 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 商店街第7ブロックとの意見交換でございますが、令和4年11月17日に行っておりまして、商店会の方々としては12名でございます。 むとう委員 その第7ブロックは14商店街から構成されているということだったんですけれども、12名ということで、全ての商店街からの出席ということではなかったということでいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 はい、当日集まっていただいた方が12名ということでございます。 むとう委員 先ほどの来住委員の質疑と私、似てしまうんですけれども、回答数も18件だし、商店街でも聞きましたよって言われる割には12名ということであると、本当に出された意見というのが少ないのかなというふうには私も思います。区がこうしたいああしたいと言っても、そこで商店をなさっている地権者の意向というのが最大限私は尊重されるべきだと思っているので、もう少し丁寧に御意見を今後聞いていっていただきたいなというのをお願いしておきます。 委員長 では御意見ということで。 それでは、以上で4番、5番の報告については終了させていただきます。 [1]6番、中野駅周辺エリアマネジメントビジョンの検討状況についての報告を求めます。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 それでは、中野駅周辺エリアマネジメントビジョンの検討状況について御報告いたします。(資料8) こちらは、令和4年7月の第2回定例会の本委員会におきまして、中野駅周辺エリアマネジメント協議会の設立について御報告し、その後、区を協議会の事務局として、各開発地区の事業者や地域の関係者らとまちの将来像やその実現に向けた取組について協議を重ねてまいりました。このたび、ビジョン(たたき台)として取りまとめましたので御報告するものです。 まず、1点目、中野駅周辺エリアマネジメントビジョン検討のための運営会議等の開催経過についてです。令和4年8月の第1回運営会議では、ビジョン策定に向けた取組背景、また今年度におけるビジョン検討の進め方について意見交換を行うとともに、構成員を対象としましたエリアマネジメント協議会に期待することなどについてのヒアリングを実施しております。その後は、個別ヒアリングを通じて構成員の方々から頂いた意見を基に、まちの将来像やその実現に向けた取組について、計3回の運営会議を開催してまいりました。直近では、将来像の実現に向けた取組、アクションアイデアについてグループワーク形式にて意見交換を行ったところであります。 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。次に、2点目、中野駅周辺エリアマネジメントビジョン(たたき台)についてです。 恐れ入りますが、別紙を御覧ください。1ページ目では、大きなハード面の変化を迎える中野駅周辺エリアとしまして、2030年までの間に11の市街地再開発事業等が予定されております。そのことに伴い、今後、新たなオープンスペースの創出、人口増加などの変化が見込まれること、また、各地区における開発事業者が異なっているため、各地区が分断することなく、まちの魅力や価値を維持向上させていくためには連携を図っていく必要があると考えております。 2ページ目を御覧ください。2ページ目では、中野駅周辺エリアマネジメントの必要性としまして、エリアマネジメントとは「地域価値向上のための住民・事業主等の主体的な取組み」と定義されており、まちに関わる様々な主体が方向性を共有しながら取組を推進していく必要があると考えております。 3ページ目以降では、中野駅周辺エリアの将来像や、その実現に向けた取組についてまとめております。 4ページ目を御覧ください。中野駅周辺エリアの将来像としまして、「寛容性が生み出す 日本一多様な文化のまち・中野」を設定しております。この寛容性という言葉に着目した理由ですが、中野駅周辺エリアは、これまでの歴史の中で多様性のある独自の文化や魅力を築いてきたと考えております。今後、再開発施設の建設により中野に住む人が増え、また、新しい商業業務施設が集積されていきますが、こういった新たなヒト・モノ・コトを受け入れていくことで、ほかにはない文化や魅力を今後も生み出していくことを考えております。 5ページ目を御覧ください。5ページ目では、将来像の構成要素としまして、まちの基盤、中野文化、シビックプライドとブランディング、この三つを設定しております。各地区の開発の進展により、道路や公共空間が創出され、新たなまちの基盤が整備されます。このまちの基盤の上で、中野のまちで暮らす人、中野のまちを訪れた人が出会い、交わることで中野文化の継承が行われ、新たな中野文化が創出されていきます。このような中野のまちの魅力を内外に発信していくことで、中野のまちで暮らす人に対してシビックプライドが醸成され、また、ブランディングを実現していくことが可能になると考えております。 6ページ目を御覧ください。こちらでは、取組の方向性として、文化の坩堝、まちのアップグレード、愛着・コミュニティ・中野ブランドの三つを設定しております。 恐れ入ります。7ページ目を御覧ください。7ページ目以降では、取組の方向性ごとに、2030年のまちの姿(目標)を設定し、また、構成員の方々から頂いた御意見を、将来像の実現に向けた取組としてアクションアイデアをまとめております。7ページ目は、文化の坩堝に対する2030年のまちの姿(目標)を二つ設定しております。一つが、新しい文化が日常に溶け込んでいるまち、二つ目が挑戦するまちです。 8ページ目を御覧ください。2030年のまちの姿に対応するアクションアイデアを記載しております。新しい文化が日常に溶け込んでいるまちにつきましては、上から2ポチ目では、音楽やアートの発信拠点をまちなかにつくる、また、挑戦するまちにつきましては、1ポチ目、社会実験を繰り返すなどの意見が寄せられております。 9ページ目を御覧ください。まちのアップグレード、こちらに対する2030年のまちの姿として、三つ設定してございます。一つ目が、回遊性があり、東西南北が一体につながっているまち、二つ目が、空間が豊かに使われているまち、三つ目が、エリアとして安全安心なまちです。 10ページ目を御覧ください。2030年のまちの姿に対応するアクションアイデアを記載しております。まず、回遊性があり、東西南北が一体につながるまちについては、上から2ポチ目、まちなかに人の滞留空間をつくる、また、空間が豊かに使われているまちにつきましては、1ポチ目のところで、イベント実施時の許可申請のワンストップの体制づくり、また、エリアとして安全安心なまちにつきましては、上から2ポチ目のところで、避難できる場所や逃げ地図つくる、こういった意見が寄せられております。 11ページ目を御覧ください。まちのアップグレードに対する2030年のまちの姿を三つ設定してございます。一つ目が、コミュニティ、伝統の継承、二つ目が、中野らしさ・魅力を共有する、三つ目が、ふるさとの愛着を育むです。コミュニティ、伝統の継承につきましては、1ポチ目のところで、子どもから高齢者まで集まれる遊びや交流の場をつくる、中野らしさ・魅力を共有する、こちらでは、2ポチ目、SNSの活用や情報プラットフォーム構築などの情報発信を行っていく、また、ふるさとの愛着を育む、こちらにつきましては、上から三つ目の新住民を巻き込むコミュニティ関連イベントの定常化といった御意見が寄せられております。 恐れ入りますが、頭紙にお戻りください。最後に3点目、今後の予定についてです。令和5年1月27日から29日までの3日間、中野サンプラザの1階におきまして、ビジョン、こちらのたたき台のパネル展を開催いたします。それに合わせまして、1月27日から2月9日までの2週間の期間において、こちら、ビジョンのたたき台に対する意見を併せて募集していこうと考えております。その後、このビジョン案を作成し、第1回定例会において報告を行うとともに、第5回運営会議において、同案について構成員の方々と協議検討を行っていきます。その後、令和4年度に中野駅周辺エリアマネジメントビジョンの策定を目指していければというふうにして考えてございます。 続きまして、令和5年度についてです。構成員の中の1人として、新北口駅前地区施工予定者の方が当協議会へ参加しております。施工予定者につきましては、中野サンプラザの閉館に係る取組について情報提供と構成員の方々に向けた参加協力依頼が行われているところです。このため、にぎわい創出に向けては、構成員の方々が協力して取り組んでいくことができればというふうにして考えております。また、協議会におきましては、ビジョンで設定した将来像の実現に向けた取組、アクションアイデアの具体化に向けて協議、検討を行っていくことを予定してございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 河合委員 ありがとうございます。まず、頭紙の裏面で、ビジョンに基づく具体的な方策の中でアクションプラン等の検討と書かれています。こちらについて、もう少し具体的に説明いただけますか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 今現在、こちらでお示ししているビジョンに基づく具体的な方策についての御質問かと思いますが、現在、ビジョンの中で、先ほど紹介したものに関しては、あくまでそのアイデアの部分でのいろいろな意見ということで頂いたものとなっております。実際こちらのほうにつきましては、個別具体的なもの、また抽象的な表現なもの様々がありますので、構成員の方々と実際意見を交わしながら、具体的にどういうふうなエリアマネジメント活動ということができるのかというのを、今後深めていきたいというふうにして考えております。 河合委員 ありがとうございます。その方法というところで、これからこの具体的な方策に関しては、協議会の中でまたさらに話合いが進められて、ビジョンが定まった後にまた話合いを続けて進めて、区が主体的に進めていくということなんでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員おっしゃるとおりでございます。 河合委員 ありがとうございます。そもそもエリアマネジメントという言語を調べたときに、特定のエリアに、単位に、民間が主体となってまちづくりや地域経営を積極的に行うこと、それがエリアマネジメントと示されています。そう考えたときに、今後民間が主体になってやっていくべきことを、なぜ区がそこまで詳細にやらなければいけないのか、それを、ちょっと分かりにくいのでそこに関してもう一度御説明いただけますか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員おっしゃるとおり、こちら、今エリアマネジメントビジョンとして取りまとめているものに関しては、エリアマネジメント自体もそうですけれども、行政主導ではなく、住民、事業主、地権者等が主体的に進めるというふうに書かれていることは認識してございます。しかし、今後成長都市──もともとエリアマネジメント自体につきまして最近叫ばれているのが、成長都市の時代から成熟都市というふうに時代が移行し、行政だけではなくて、住民、事業主、地権者等、身近な地域の関係者の方々とともに実現することが必要であるというふうにして考えておりますので、そういった住民、事業主、地権者等の地域の担い手の方々が主体的な取組として動いていく、この初動期においては行政のサポートは必要であるというふうにして考えてございます。 河合委員 今、エリアマネジメントビジョンをつくっていることが初動期であって、今後の目指す目標としては、エリアマネジメントというのは自走させていくことだと思うんですけれども、区としては、そこをもう一度どう考えているか教えてください。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員の御意見のとおり、今後自走していかなければならないということは中野区のほうとしても認識を持っているところでございます。しかしながら、既存の、今エリアマネジメント団体、全国も含めてですけれども、主な課題としましては、収益面等としての課題、また人材面の課題とか挙げられておりますので、今せっかくその中野駅周辺エリアマネジメント協議会が設立し、その後、エリアマネジメントビジョンを策定し、それに基づいた形での取組を行っていくという、この活動の初動期においては、それを下支えする、サポートする、そういったものが行政としての役割というふうにも考えてございます。 河合委員 前回の報告では、ビジョンは事業展開──ビジョンに関しては、策定は、その後は事業展開、ビジョンに基づく事業展開になっていて、こんなアクションプランというのは書かれていなかったところです。そこが今回になって出てきているんですけど、その理由というのは何かあったんでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 今年、令和4年度にエリアマネジメントビジョン、地域の関係者の方々と実際協議を重ねてまいりました。今後、こちらのエリアマネジメントビジョンに基づく活動につきましては、そういった地域の民間の方々が率先してやっていく活動というところがあったりはするものの、やはり実際その将来像の実現に向けた取組というものの協議を重ねていった過程の中におきましては、なかなかそういった具体的なものというか、では実際誰が役割を持って主体的に動いてというところでの関わり方であったり、その具体的なスケジュール感といったものがなかなか出てきていないというところもあったりします。そういった意味におきまして、今後もう少しビジョンを策定し、そのビジョンに基づいた具体的な方策を検討していく必要があると考えたところから来ているものでございます。 河合委員 ありがとうございます。お話を聞いていて、ほかの地域で、エリアマネジメントビジョンだけがまとめられて、そこまでを区が担って、じゃあ後は自走させていくよというやり方をしていると、うまくいっていないということなんでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 他地区の事例につきましては、たまたま私が見ている事例においては、エリアマネジメントビジョンを策定する前の段階で、もともとそういった地元の方々が団体として交流し、そして自主的な活動を伝える中でエリアマネジメントということに着目し、エリアマネジメント協議会を設立して活動を行っていくという団体が多かった。そういった活動につきましても、行政のほうは、エリアマネジメントビジョンの策定であったりというところにおいて補助金なりを使い、国の補助金等も使いながらサポートしていっていたということが事例として挙げられるものを見てきたところであります。 河合委員 ありがとうございます。ビジョンまでは理解できるんですけど、そこから具体的な方策を区で担っていくというところのそこが、自走させていく、エリアマネジメントが本来目的とする、区のその地域の方で自走させていくというところとずれるのではないかというところが気になっていて、アクションプランは書いてあるけど、本当に必要なのか、ここまでやらないと自走させられないのか、また、そういうところは区として課題として、ほかの地域を研究した上でそう言っているのかというところを確認させていただきたいんです。やっぱりほかの地域でうまくいっていないから、ビジョンだけじゃなくてちゃんとアクションプランまでやらなきゃいけないんだということなら、ある程度皆さん、ここにいる人も、そうなのかもしれないな、うまくいっていないんだったらしようがないなというところもあるかもしれないんですけど、成功している事例があるんだったら、やっぱり成功している事例をしっかりと研究して、やっぱりビジョンだけちゃんと定めて自走していけるようにしたほうがいいと思いますし、それが地域の人がやりたいことがやれる環境になっていくんじゃないかなと思うんですけれども、ここに関してはいかがでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員おっしゃるとおり、具体的な事例が、私のほうもちょっと研究がまだ進んでいなかったので申し訳ないんですけれども、実際、そのエリアマネジメントビジョンというところで、ビジョンプラン、またアクションプランという形の中で、一つのビジョンの中でうたっている地域の事例としましては、前橋市のほうで一応アクションプランとビジョンプランという形の中で二つの構成をしながらやっていっているという事例もございました。 河合委員 最後は意見にとどめておきますが、渋谷区などは、株式会社などとかを興しながら、そちらで自走させていたりとか、当然そのビジョンを定めた後のアクションプランや行動というところは地域に任せてやっているというところも自治体として多くあると思います。そこはしっかりと研究していただいた上で、本当にこのアクションプランというのが必要なのかどうかを見極めていただきたいと思います。 吉田委員 ありがとうございます。これ、拝見したんですけれども、このたたき台というのは誰がつくったんですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 今回、エリアマネジメントビジョンを策定するに当たっては、コンサルタントのほうに委託しまして、会議体の運営、こちら、また資料の作成等々を委託しております。そうして資料を作成し、運営会議の中で、各構成員の方々、地元の関係者らと意見を交わしながら策定していったという経緯がございます。 吉田委員 外形的にいえばそうなんでしょうけど、この中身を実際的につくっていったのは誰ですかと聞いているんです。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 中身をつくっていっていたのはコンサルタントでございます。 吉田委員 だからこれね、区がつくったのでも、その会議の構成メンバーがつくったのでもなくて、コンサルタントがつくった内容なんですか、これ。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 協議会での議論を踏まえた上で、コンサルタントに作成をお願いしているという形を取っております。 吉田委員 私、ときどきこの議会の場で、性善説だけでやっているといろいろ問題が起きることを何度か指摘させていただいたんですけど、僕、一番気になっているのが、このたたき台で、「日本一多様な文化のまち・中野」というのは誰が言い出したのかなということなんですね。これ、本当にこの中野の地域の人たちがこういうことを求めてこういうことを言い出したのか、それとも、中野区が何かこの間条例をつくったから、それをここのエリアに当てはめようと思ってこういうことを、これが目玉になるんじゃないかって言い出したのか、このことは誰がどういう経緯でつくり出したんですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 先ほどの答えの繰り返しになるかもしれませんが、構成員の方々からいろいろな意見を求めた上でコンサルタントが提案しているということになっております。 委員長 暫時休憩いたします。
(午後4時09分)
委員長 委員会を再開します。
(午後4時10分)
吉田委員 前々から片仮名ばっかだねということ言ってきたんですけど、なるべく、あまり聞いたこともない片仮名ばっかり使っていいことを言っているようなふうに聞こえるけど、中身は、漢字にしてみると別に大したことでないみたいなことをお金をかけてやるのはやめてほしいと思うんですが、その日本一多様な文化のまちといったときに何をイメージするかというときに、私みたいなキャリアの人間は、日本中のまちを見て一番多様な文化のまちと言うと、一番多様というと、新大久保とかね、あるいは歌舞伎町のどこそことか、あるいは北池袋のどこそこ、あれこそ多様な文化。要するに、ほとんど日本人がいなくて、外国の方がもう軒を並べていろんなものを出して、場合によってはそこが外国の犯罪組織みたいなものが我が物顔で歩いていて、日本人は小さくなって被害者とだけなっているみたいなところがあちこちに、ちょこちょこ社会問題になっているのがあるわけですよ。多様な文化というと、そういうことを僕は意味するんですね。それで、ここの多様な文化の中に、ほかの委員の方も前に提案されたけれども、日本らしさ、例えば中野らしさというものが全体を包んだ上で、その基盤の上でいろんな文化を受容するというか、そういう人たちも活力を持って活動するけど、それがメインになってしまって、日本らしさとか、日本のよさみたいなものがそこから失われてしまうということがないようにということが前提にあるようなコンセプトにしてもらわないと、ちょっと到底賛成できないですよね。 だから、日本の人は、本当の多様化したところで、あまり住んだり暮らしたことがない人がほとんどなので、この言葉を安易に使ったときに、社会がそこに突っ走っていったらどうなるかということについて警戒心がないんだけれども、一度壊れてしまったものというのは、もう非常に不可逆的な状況になってしまうので、日本らしさ、いろんなものがちゃんとあった上で、その中で多様な文化がそれぞれね、いろいろ魅力を発揮するというようなコンセプトにしてほしいんだけれども、多分私が地元のいろんな方と話していても、商店街のうちもメンバーですから、話していても、僕と、いや、違う、違うと、日本らしさなんか要らないんだという人はいないんですよね。だから、ちょっと本当にこの参加している人たちからこういうことだけが出てきたのかなというふうに思うと、でも一番後ろのほうを見ると、ちゃんとコミュニティ、伝統の継承とか、ふるさとの愛着を育むとかあるので、こういうことが先にちゃんと前提として出ているんだったらこのコンセプトが安心して見られるんだけどというふうに思うんですね。ちょっとここは何か目玉商品をつくりたくて、要するに中野の人が考えたんじゃなくて、よその人がビジネスで、どこでもやれるようなことをここにこれぐらいはめ込んでもいいんじゃないといって打ち出されたものが書かれているようにしか僕は見えない。そこで、これは誰が書いたんですか、誰がつくったんですかって聞いたんですが。 一言で言えば、ちゃんと日本の既存の規範意識とか、伝統的な価値観とか、文化とか、人と会ったら普通に笑顔で挨拶するって、実はよその国、世界中そうなわけじゃないわけですよ。子どもの一人歩きを絶対させない国って山ほどあるんですね。そういうものも認めてしまうと、多様性と言いつつ、実は控えめでいい文化というものは逆に淘汰されてなくなってしまうということを危惧するので、ここの表記、表現を、今申し上げたような感じのことに直してもらいたいなと思うんですが、でもこれは、これも私の一人の意見ですから、このプロセスの中で、そういうこともちゃんと出てきているのであれば汲み取ってほしいし、それでこのプロセスについてお聞きをしたんですが、何か答弁ありますか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 今、委員がおっしゃった意見につきましても、今度、運営会議等の場で構成員の方々と意見を共有させていければというふうに考えてございます。(「結構です」と呼ぶ者あり) 羽鳥委員 このエリアマネジメントビジョン(たたき台)の4ページのところに、将来像として、「寛容性が生み出す 日本一多様な文化のまち・中野」というのが将来像としてあるということで、その前段のところに、中野のまちの強みである寛容性というのがあって、これは現状認識としてこういうことになっているということなんですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員おっしゃるとおりでございます。 羽鳥委員 この「中野駅周辺エリアはこれまでの歴史の中で、新たなヒト・モノ・コトを受け入れ、雑多な、言い換えると多様性のある独自の文化や魅力を築いてきました。」というのは、これはどういう、何をイメージしてこういう文言として書いたんでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 こちらの文章ですけれども、構成員の方々と意見を交わしたときに、いろんな中野独自のものと、あと東北応援まつりとかであったりとか、様々な地域が違う方々のお祭りとかも中に入れ、そうしたものを中野独自な形で展開しているといった、そういった背景からこういった記載をしたところでございます。 羽鳥委員 ちょっとごめんなさい、よく分からないんですけれども。その「新たなヒト・モノ・コト」を、そんなになんかこの23区の一つであるこの中野区に、そんなに独自のものというので、どういうところでその話が出てきたのかな。それは、今出てきたのが、東北応援まつりみたいな、地域外のものを何か中野独自のお祭りみたいので開くみたいな──ということなんですか。ちょっと何でこの、そういうイメージからこの文言になったのかやっぱり分からないんですけれども。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 意見として出ましたのは、様々中野には地域独自の、例えばつけ麺が発祥の地であったりとか、あとは先ほど申し上げたそのお祭りの部分の文化とかであったりとかというものを地元の中に取り入れ、要は、このお祭りは違うとか、例えばそういった形の中で排斥することなくしてきたという、そういった背景があるのではないかというふうにして考えてこちらの記載をしたというところになります。 羽鳥委員 あと、ちょっとその下のところでは、「誇りを掻き立てられるまちへ」という中で、「中野のまちの寛容性を活かし、新たな文化や魅力を生み出すことで、まちに暮らす人、働く人、訪れる人が誇りを掻き立てられるような「躍動感」を持ったまちを、公民が一枚岩となって目指します。」とあって、暮らす人と働く人が誇りをかき立てられるというのは、まあ分かる──分かる。中野に暮らしていてよかったと。中野で働いて働きやすいね──働きやすいねというのは、働きやすい以上のものはないと思うんですけど。訪れる人が誇りをかき立てられるまちって何なんですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員おっしゃるとおり、暮らす人、働く人というのがまず一つはあるかと思います。あとは、そういった中野の新たな文化や魅力というものを内外に発信していく、そういった形で、外に住まわれている方にも届け、そうした方が訪れるという意味合いでこちらの記載をしたところであります。 羽鳥委員 いや、誇り──誇りといったら、その訪れた人、来街者が中野に訪れて何か自分の自尊心が高まるような、何かそんなのなんですか。誇りってそういうのですよね。何をイメージされてこの記述を選んだのかがやっぱり分からないんですよ。フワッとしている、すごく。もうちょっと──ごめんなさい、私のイメージが貧困なのかもしれないですけれども、分かるように、ちょっともう一度詳しく言ってもらえますか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 まちの中に暮らす人、そういった方々が、自分たちが住んでいるまちに対して、新たな文化とか魅力というものに対して興味・関心を持ち、そういったことに対して誇りがかき立てられるということは委員がおっしゃるとおりだと思います。 すみません、私も説明がちょっと下手くそで申し訳ないんですけれども、訪れる人ということに関して言うと、実際外にそういった情報が届いて、中野というまちに対してこういった魅力がある、そういった興味を持った方が中野に訪れる。委員おっしゃるとおり、その誇りという言葉が、ちょっともしかしたら違う言葉に書き換えたほうがいいという考え方も今はちょっと思ったりはしているところでございます。すみません。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 この運営会議、4回開催し、またこういったブレストなどを開催して、今回たたき台として御報告をしているものです。これはさきの委員からも御質問あったように、あくまでも協議会の構成員の方々の議論を踏まえて事務局で取りまとめをしたという形になっております。 質問の中で、その寛容性がどういう意味なのかというところもありまして、運営会議の様子を私も終わった後、毎回確認をして、様子、議事録等を見ているところなんですけれども、中野はそもそも、エイサーとか沖縄の方々のお祭りもずっと活発に、熱心にやっておりますし、東北応援まつりであるとか、そういった地域に根差したほかのエリアからのお祭り、取組、そういったものもずっと受け入れられて脈々とつながっている。もっと古くから言うと、そもそも中野というこの土地が、地方から若い人たちもやってきて、そもそもそういう土壌がある、そういうまちなんだというベースが構成員の方の認識にはあるんだろうというふうに読み取っております。 さらにまちづくりが進んで、新しい人も入ってくるし、そういった新しい要素も、中野としてはそれを受け入れて、また何か中野ならではのそういう形になっていくであろう、そういった思いが、この寛容性が生み出す多様な文化という表現につながっているものというふうに読み取っているところです。 それと、「誇りを?き立てられるまち」という表現なんですが、これはまさに、中野に暮らしたり働いている人が、中野っていつも元気で楽しいよねというような思いであるとか、また、中野に遊びに、訪れてきてくれる方も、いつも中野では何らかの取組があって、まちもこういった回遊性、安全性も高まっていて、何か心躍るような、そんなものを感じ取れるよねという、そういう思いをこういった表現で取りまとめているというふうに捉えているところです。 逐一、言葉を一つひとつ捉えていきますと、訪れる人が誇りというところが少し違和感があるというところの御指摘も十分理解できるところでございます。ただ、恐らくその趣旨としては今申し上げたようなところを、今回たたき台でこのような表現をさせていただいているというふうに御理解いただければと思います。 羽鳥委員 それと、寛容性──寛容性は大事だと思います。人から言われる分には、あなたって寛容だよねというふうに言われるのは大事だと思うんですけれども、自分で言うのってどうなのかなということは思うんですよね。前、昨年の10月のときに、産業振興の担当のところで、外国人の住民のところで、中野はウェルカムな雰囲気があるということに対して、いや、ちょっとウェルカムって、それ、どういった、何に基づいてウェルカムなんですかってお聞きしたときに、根拠としては全然なかったんじゃないのかなというふうに私はそのときのやり取りで感じたんですよね。寛容だと、私たちは寛容ですよって言ったときに、例えば、今、市街地再開発が各所で行われています。そうした中では、やっぱり従前の居住者が出ていかなくちゃいけなくなるという事態も発生し得るわけです。先日委員長の計らいで行われました学習、市街地問題だよね、学習会、明治大学の先生にお忙しい中お越しいただいた際に、中野には都市間競争に勝ってほしいということを先生がおっしゃられていて、私がそのときに、じゃあ都市間競争に勝つって何ですかというふうにお尋ねをしたら、再開発を行って質のよい住民を集めて税収が増えることだというふうにおっしゃって、いや、まあそうだろうなとは思っていたんですけれども、なかなか、やっぱり市街地再開発を進めるというのはそういうことなんだなと愕然とした思いです。 そうしたところで、寛容というふうに言って、いや、私たちは寛容ですよと言ったときに、それは本当に寛容なんですかね。基本計画、中野区の区政概要とかでは、中野に住みたい、定住意向というのはありつつも、なかなか住めない、住み続けられないという人が多い。しかしなかなかそれに対する施策も出てこないという中で、それは果たして寛容なんですかね。私はそれは、その区が言う寛容に適合できる人には寛容なんだと思うんです。それは本当の寛容ではないんじゃないのかなと思うんですよ。そうしたときに、自分でね、この寛容と言うならば、本当に受け入れているのかと。中野に居続けたいという人に居続けてもらえるようなものを打ち出しているのかということはきちんと考えてほしいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員の意見のとおり、中野に定住することが、特に若い世代の方々が中野に定住する率が少ないということは運営会議の中でも意見の一つとして出ているところです。ただ一方で、そういった外に暮らす──もともと中野に若い頃暮らしていて外に出ている人でも、例えば絵画とかそういったものの中で何か賞とかインタビューを受けたときに、実はこの交流の原点は中野にあるんだよとかということに対して、それを見た中野に暮らす人々が心を躍らされて、心を奮い立たされているという意見もあったのは事実であります。 委員長 すみません、答弁、今、羽鳥委員の質疑と答弁がかみ合っていないように思われます。多分同じことをまた羽鳥委員が聞かなければいけないのではないかなと思いますので、委員の質問に対してきちっとお答えいただきたいなと思いますが。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 委員の御質問の中で使われていらっしゃいます寛容性というのは、いわゆる再開発事業などで古くから住まわれていた方がそのまま住み続けにくくなるのではなかろうかといった趣旨の寛容性というところを問われたのかなというふうに受け止めております。このビジョンの中でうたっている寛容性というものは、委員の御指摘のような趣旨の寛容性というものではなくて、先ほども申し上げたとおり、ほかの地域の人、その人たちの文化、それを中野区民も一緒に楽しんで継承していきながら育んでいく、そういった異なる要素も受け入れてつなげていくよというところを寛容性という表現で使っているものですので、少し委員のおっしゃった寛容性をどう考えているのかと言われれば、今、ここのビジョンで使っているのはそういう趣旨だというふうに御理解いただければと思います。 羽鳥委員 分かりました。寛容性のところで少し見解が異なるようですので、そこはそういうお答えだということでいいです。 あと、多様な文化という点では、私は消費する、文化を消費すると、いろんなイベントとかお祭りであるだとか、あとは、それこそ今日も中野サンプラザで何か催しというかコンサートみたいなものがあるみたいですけれども、そういうコンサートであるだとか、イベントであるとかを消費するという、消費するというものとともに、やっぱり自分が文化の担い手になるということは、この多様な文化をつくるという点ではすごく重要かなというふうに思います。 そうした点で、この8ページのところに、2030年のまちの姿というので、新しい文化が日常に溶け込んでいるまちというので、これはあくまでも構成員の意見だから、いや、新たなプロダクト──プロダクトってちょっと何なんだろうとは思うんですけれども、生み出すと、何かを生み出すと。音楽やアートの発信拠点をまちなかにつくる、アートの教育をする、こういうのなんかは、やっぱり中野にいる人とか中野に訪れる人自身が文化の発信者になるという点で、その中野の文化をより豊かにする上で非常に重要なものかなと思うんですけど、これは、現段階ではこれはまだ構成員の意見ということだから、何かこの中につくろうとかそういうのではないという、そういう段階。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 委員おっしゃるとおり、構成員の方々から伺った意見をそのまま掲載してございます。 羽鳥委員 紅葉山のね、なかのZEROとかに行ったりすると、夜とかに若者が西館の鏡を使ってダンスを踊っていたりするのを見て、やっぱり表現行為する人というのはすごいなというふうに思っているんですけれども、やっぱりそういったものはね、文化をより豊かにする上で非常に重要だと思いますので、そこは消費するという側面だけではなくて、よく気をつけるというか、重視してもらいたいなと──重視されているとは思うんですけども、重視してもらいたいなと思います。 白井委員 そもそもなんですけど、エリアマネジメント協議会と区の関係、もっと言うとね、議会の位置付けってどこにあるのかというところが、この議論が始まったところからさっぱり明示されていなくて、逆に言うとね、民間のエリアマネジメント協議会が決めるんだったらどうぞ決めてくださいって話なんですよ。これをわざわざ区が事務局なんですって、今後も民間がやるんじゃなくて区が関与し続けると言われて、議会に報告なんですけどと言われたときに、内容自体は勉強会でいろいろ検討がなされているんでしょう。ただね、それを委員会で報告されて、私たちはじゃあどうするんですかって。協議会で検討されたものなんですというんだったらどうぞで済むんですけど、区としての関与だとか、議会の関与がどうなんだといったら質疑になるわけでしょう。初めからここがあやふや。今これを聞いてどうするんですか。いろんな検討会で、民間の検討会でこんなことがありましたと言われたら、それは民間で取りまとめされたんでしょうという話なんですけど、位置付けがよく分からない上に、議会の関与がどうするんだって話なんですよ。今後もずっと勉強会をされて報告があるんでしょうけど、それを聞いて我々はどうするんですかというところが、初めから説明がない。違うかな。だからよく分からない話になるんですよ。 何回も勉強されたとか、皆さんの意見からこうだって言うんだけど、だってそんな話、そもそもないでしょう。取りまとめたので報告すると出されても、結論だけの部分だけポイって放り込まれても、我々の議会でどうしろというの、これ──と思いませんかね。 山本まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 今回議会のほうに報告するということに関しましては、エリアマネジメントにつきましては、エリアマネジメントビジョンの策定というところの委託ということでの区費が投入されているということもありましたので、その都度、状況報告をしているという考え方でございます。 また、エリアマネジメント協議会と区の関与の考え方なんですけれども、先ほど来申し上げているとおり、エリアマネジメント協議会に関して区は事務局としてサポートをしていく、支援、連携していくといった関係になるのかというふうにして考えてございます。 白井委員 だから議会の関与としてどうなんだという話を聞いているのよ。区は事務局は分かった。エリアマネジメント協議会のやつが、位置付けがまずどの立場になるのと言っているの。だから民間でやるんだったらどうですよ。我々、こんなことを考えていますというんだったら、それはいいでしょう。ただね、中野駅周辺のまちづくりが様々進んでいる中で、私たちの感覚よ、これはいろんな感覚の人があるんでしょうけど、僕は別に日本一多様な文化のまちを目指してまちづくりをやってきているだとか、中野区は進んでいると思っていなくて、いきなりこれを言われても、我々、こんなためにやってきたとは別に思わないし、わざわざ日本一多様である必要もないと思っているの。取ってつけたように後から言われても、民間の考えならどうぞですよ。ただ、それは区としての決定だと言われたら、それは議会として物を言いますよという話なので、位置付けをどうするのと言っているんです。関与をどうするのと言っているの。単なる報告を聞いてくれというんだったら聞きますよ。ただ、区としての考え方なんだと言われたら、それはそれぞれの委員、物を言うでしょう──と普通は思いませんか。これは何の報告ですかって。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 そもそもこの協議会は何なのかというところです。中野駅周辺エリアマネジメントにつきましては、4月に協議会を立ち上げました。これは、構成員が各地区のまちづくりを担う再開発組合の代表者であったり、地域の方であったり。中野区は、中野区もその構成員の一人だという位置付けになっております。かつ、こういった初動期において区が事務局を担ってビジョンを取りまとめるという形になっております。各地区開発がされていて、それぞれにそれぞれの地区のその維持管理、マネジメントは当然やられるところでありますが、駅周辺、様々複数の開発主体がいて、それが一堂に会して同じテーマで一緒に取り組んでいったらもっとその効果が高まるであろうといった事柄について、共通の目指す将来像を掲げて、それのさらに具体的な取組であったりとか、そういうものを共有して効果を高めていきたいというところの計画だと思っております。したがいまして、このビジョンは、区の計画というものではなくて、あくまでもエリアマネジメント協議会としてこのビジョンを取りまとめる、そういう性格のものであります。 ただ、その協議会には区も構成員として入っておりますので、また、このエリアマネジメント、非常に区としても重要な位置付け事業というか、位置付けを持っておりますので、その検討状況、またビジョンが取りまとまれば議会のほうにも報告をさせていただき、議会の御意見も伺いながら、こういったものを策定をしていきたいという趣旨で御報告したものでございます。 白井委員 だからそもそもが、いろんな検討会なりだとかというのはいいでしょう。民間人たちで構成されているというのはいいと思う。例えばそれが、主体が民間でやるんだったら民間でどうぞなんですよ。それが、区が事務局をやっているからって議会に報告があって、議会の意見も聞きながらというんだけど──構図は変だけどね。じゃあ我々、エリアマネジメント団体に対して、あなたの取組違うって話を議会でやるのかということなの。言っている意味分かる。区は事務局だからって。だからって何。間に入っているのでここに報告をされて、ここでもむ、これを。これが違うんだって意見が議会から出たのでエリアマネジメント協議会に返すって、そういう仕組みなの、これ。位置付けはどうするのって言っているんです、だから。議会の関与の在り方をどうするのって言っているの。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 これは、繰り返しになりますが……(「繰り返しでは意味が分からない。言っている意味分かる。どうするのって言っているんだから」と呼ぶ者あり)今日、御意見とか御質問とかを頂きました。今後、また運営会議を開催する予定でございます。構成員の方には、議会のそういった御意見だったり御質問は共有させていただきたいと思っております。そういったやり取りもしながら最終的なビジョンというところで取りまとまっていくものというふうに考えております。 白井委員 ほかの委員は意見が出たんでしょう。私、まだ個別の意見は言っていないからね。個別の意見でいったら、別に日本一多様な文化を目指しているわけじゃないって話しかしていなくて、そもそものベースの仕組みとしてどうしているのという話を聞いているだけなので、伝えるんじゃないんだよ、区はどう考えているのかというのを明示してくださいって言っているんだよ。議会からこんな意見がありました、以上ですって伝えるだけ。それも変なんですよ、本当は。だから普通は、民間団体が、いろんな人たちのお話を聞いた上で区が決定すると。あくまでも参考意見としてなら分かるよ。ただそれを、主たるものが民間団体のものなんですって言われたら、本来我々が意見でああしろ、こうしろというのは変でしょう、区が事務局をやっていても。位置付けとしてどうするの、議会の判断をって。関与の在り方がどうなのかと言っているの。区としては分かる。区として決めているものじゃないって言われたら、正直言うとなかなか、参考とまででしか物が言えなくなってくるわけじゃない。違いますかね。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 おっしゃる意図も理解はしているところではございますが、事務局を担いつつ構成員としての区という立場もございます。そういった構成員としての区もこの運営会議で議論に加わりながらビジョンを取りまとめているというところの性格もございます。区として区議会のほうにも御報告をして、そういったやり取りであったり意見だったりというところも、それを踏まえて何か変えるのか変わらないのかというところ、なかなか申し上げにくいところがあるんですけれども、そういった様々な意見ということも、構成員の区として協議会、運営会議のほうには共有をさせていただければというふうに思っております。 委員長 委員会を休憩いたします。
(午後4時41分)
委員長 再開いたします。
(午後4時48分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。 次に、7番、その他で理事者から何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 以上で所管事項の報告を終了いたします。 次に、審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時49分)
委員長 委員会を再開します。
(午後4時49分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後4時49分) |