令和5年03年08日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)の会議録 中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和5年3月8日〕
中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 令和5年3月8日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時25分
○出席委員(13名) 久保 りか委員長 市川 しんたろう副委員長 河合 りな委員 斉藤 ゆり委員 羽鳥 だいすけ委員 吉田 康一郎委員 内川 和久委員 高橋 かずちか委員 白井 ひでふみ委員 山本 たかし委員 南 かつひこ委員 むとう 有子委員 来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 副区長 横山 克人 企画部長 石井 大輔 企画部構造改革担当課長 瀬谷 泰祐 企画部広聴・広報課長 高村 和哉 総務部長 海老沢 憲一 総務部総務課長 浅川 靖 文化・産業振興担当部長 高橋 昭彦 環境部長 朝井 めぐみ 環境部環境課長 永見 英光 都市基盤部長 奈良 浩二 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史 まちづくり推進部長 豊川 士朗 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史 まちづくり推進部野方以西担当課長 工藤 虎之介 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 山本 光男
○事務局職員 書記 髙橋 万里 書記 田村 優
○委員長署名 審査日程 ○議題 中野駅新北口駅前エリアの再整備について 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について 中野駅周辺各地区の整備について 都市観光・地域振興の推進について 脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について 連続立体交差事業の区間の延伸について 鉄道上部空間の活用・整備について 高齢化社会における移動の安全・円滑化について 1 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(構造改革担当) 2 都市観光に関する協定の締結について(広聴・広報課) 3 「(仮称)中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」に係る環境影響評価書案に対する区長意見の提出について(環境課) 4 鷺ノ宮駅周辺のまちづくりに関する覚書について(野方以西担当) 5 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(中野駅新北口駅前エリア担当) 6 中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画案について(中野駅新北口駅前エリア担当) 7 中野駅新北口駅前広場の基本設計等について(中野駅地区・周辺基盤整備担当) 8 千光前通り沿道のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当) 9 その他 ○中間報告について ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りをいたします。 本日はお手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。 それでは、議事に入ります。 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、脱炭素社会の実現を見据えたまちづくりについて、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、高齢化社会における移動の安全・円滑化についてを一括して議題に供します。 初めに、理事者より発言を求められておりますので、これを許可します。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 休憩をお願いしてもよろしいでしょうか。 委員長 暫時休憩いたします。
(午後1時01分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後1時07分)
松前中野駅周辺まちづくり担当部長 前回、1月19日の当委員会におきまして、中野駅周辺エリアマネジメントビジョンの検討状況についての御報告に当たりまして、御説明、答弁が不十分であったこと、誠に申し訳ございませんでした。 ビジョンの位置付け、区の関与などについて、改めてお答えをいたします。 まず、エリアマネジメント協議会ですが、これは、中野駅周辺の各開発地区間、新旧のまちづくりの担い手、官と民をつなぐプラットフォームとして発足をし、まちの機能や価値を持続的に維持向上させ、ブランド力を創出・強化することを目的としているものでございます。エリアマネジメントはあくまでも民間主体の取組であると認識をしておりますが、中野駅周辺のまちづくりは、複数の事業が同時期に、かつそれぞれが異なる事業主体により進められているため、駅周辺全体として効果的ににぎわい、活力をつなげるためにも、まずは区が先導する形で協議会を発足し、その運営ビジョン等の検討支援に取り組むものでございます。 区の関与ですが、令和4年4月に協議会を立ち上げ、協議会の構成員及び事務局として参画をし、協議会運営会議において、まちの将来像などを議論してきたところでございます。引き続き将来像の実現に向けた施策やその役割分担について議論を深めるべく、令和5年度も区が協議会の運営を支援していく予定でございます。 ビジョンや来年度に検討予定のアクションプランにつきましては、公民連携の取組方針として協議会で取りまとめるものでございます。一方、これらは区の予算を活用し、協議会運営を支援しながら検討しているものでもあり、行政計画ではございませんが、参考資料として議会にお示しをし、その内容に関して御質問があればお答えをし、また、個別の御見解、御意見については各委員のお考えとしてお聞きできればというふうに考えてございます。 前回、1月19日の当委員会でこのようなビジョンの位置付けをしっかりとお伝えできずに、大変申し訳ございませんでした。 委員長 ただいまの説明に対し、質疑はありませんか。 斉藤委員 ありがとうございました。 一つ確認をしたいんですけれども、議会からの意見を聞き、そして、区としては質問に答えていくというふうに今お話になられたと思うんですけれども、ここで議論されたことは協議会の中でどのように持ち帰られるのかを確認させてください。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほど御説明もいたしましたとおり、御質問にはお答えをいたしたいと思っております。ビジョンの中身そのものについて、各委員のお考え、御見解等々はあろうかというふうに思っております。それは区としてきちんとお聞きをしたいと考えております。ただ、それぞれいろんなお考えがあろうかと思います。それぞれのいろんなお考えを、例えば運営会議などの場でもう一回議論の素材のような形でお伝えするということはなかなか今考えてはいないというところでございます。 斉藤委員 区の予算でいろいろな取組について検討します。ここでも、議会でも、皆様、委員の意見を聞いていきます。それを協議会のほうでどのように反映するかは、それこそ協議会が民間の立場においてどう反映するかも協議会が決定すればいいことではないかと今お話を伺っていて感じましたけど、いかがでしょうか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 御意見、御見解は、いろいろ幅広くあろうかとは思っております。ただ、前回、ビジョンのたたき台ということである程度まとめを、協議会として内容にまで取りまとめておりますので、御意見の中身にもよろうかとは思いますけれども、なかなかそれが根本的に違うのではなかろうかとか、そういった御意見だと、議論の素材としてフィードバックするという位置付けにはならないのかなというふうに思っております。ただ、そういった、こういうふうな御質問があった、御意見があったということを紹介するといったところは、それは協議会としてもそれはあろうかなというふうに思っております。 斉藤委員 そこなんです。ここで行われた議論を協議会へ持ち帰ります、協議会で共有していただきたい。そして、それをどう扱うかは協議会で決めればいいことなので、そこで、私の認識がちょっと違ったのかもしれませんけれども、遮断してしまうのではなくて、やはり共有していただいて、それをどう判断するか、どう扱うかは協議会が判断すればいいことなのではないかと思いますので、そうでなければ、この議論というのはもったいないことになってしまいますので、そこだけは確認したいと思いますけど、いかがでしょうか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほどの御答弁でも用いさせていただいたように、ビジョンについては、参考資料ということで議会のほうにはお示しをしているものでございます。そういったものとして御覧いただきまして、また、それに関して、それぞれお考えがあれば、それはそういうものとしてお聞きをしたいというふうに思います。 内川委員 今の部長の言葉を聞いていると、区の予算を使っているものなのに、議会は口を出すなと聞こえちゃうんだよね、俺は。本当に。この特別委員会で、あくまでも参考資料で出します、皆様方のいろんなお考えがあると思いますけども、あくまでもそれも参考意見です、でも、予算は使っています、おかしくないか。こんな予算は認められないよ、じゃあ。予算をかけないでやるんだったらいいよ。そういう話になるよ。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 まさに区の予算を活用して取り組んでいる事業でございます。したがいまして、協議会として、今どんな活動をしているのかであるとか、そこで議論をして取りまとまっている内容がどういったものであるのか、それはしっかりと参考としてお示しをしたいというふうに考えてございます。もちろん御質問についてはお答えをしてまいりますし、それに関しての御意見については、決して全く聞かないなどという考え方を持っているものではございません。しっかりと区としてその御意見は御意見としてお聞きをしてまいりたいというふうに考えております。 吉田委員 御説明ありがとうございます。 今のお話の中でもう一つ御確認したいんですけど、このエリアマネジメントの協議会と区の関係を明確にしたいんですね。議会と協議会は取りあえず別の組織であるので、意見は伝えるけれども、それをもって協議会が何らか新たに対応するというものではないという御認識だと承りました。だとして、区とエリアマネジメントの協議会の関係を改めて確認したいんですね。エリアマネジメントの協議会で決めたことは、区も関与し、人も出ししているので、そこで決まったことを100%区は受け止めて、それを前提に区政を進めていくということであると、区議会と区の関係は、二元代表制で、両方尊重しながら、立法府と行政府としていろんなことを積み重ねていく。だけども、エリアマネジメントの協議会と区が、こちらが一体になってしまっている、そして、その協議会で決まったことは区が反映するけれども、区議会の意見は、エリアマネジメントの協議会には伝えても、それによって対応はしない、その対応しないことを区がそのまま進めますよというと、これは結論として議会軽視になっちゃうということは、そういう理解をできると思うんですけど、それはやっぱり憲法以下の体制で、区民の、有権者の負託を受けて、区民の代表として行政に物申す議会の意見が区政において反映されない状況を新たにつくっているということになるんですけれども、そういう理解でよろしいんですか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 エリアマネジメントビジョン等々につきましては、まちづくりの担い手、構成員としては区も参画をしているところでございます。そこでどのような将来像を描き、その実現に向けてどんな具体的な取組ができるのかといったところを今検討しているところでございます。どんな取組がしていけるのかということに対して、今度は協議会として何かこういうことをしたい、こういうことをやれるようにということが取りまとまった際に、あるいはその後に、それを実現するために区としてどのような、例えば公共空地の活用の在り方であったりとか、それを実現するために区として必要な動きであったり、そういったものについては、もちろんそれは区としてしっかり検討し、また、議会のほうにもお示しをし、議会の御意見等々も頂きながら、それはきちんとを積み上げていくものかなというふうに考えております。 吉田委員 今のお話は、私はちょっと違うと思っていて、今、エリアマネジメント協議会でつくったビジョンを実現するためにという前提でそうやっておっしゃったんですよ。だけども、それは私はおかしいと思っていて、区議会から、エリアマネジメントの協議会のビジョンで示し、議会に報告していただいたものの中で、一部、それはおかしい、実現すべきでないと思っているものがある場合、例えば具体的に、私が前回御指摘したのは、日本一多様性の進んだまちみたいな感じのことを進めるんだという、多分ビジョンにそのような文言があって、それは中野区として、区民として、区議会議員として、そんなものを我々は目指したつもりはないという思いがあって、そういうものを目指すべきではないと私は申し上げたつもりなんですね。だけども、それは協議会が進めるものだと。それは協議会の御意見だから我々も尊重しなきゃいけないけれども、区がそれを実現するためにと、今、ダイレクトに、エリアマネジメント協議会で決めたことは区が進めるものだ、一体のものだとなってしまうと、それは、区議会の意見は聞かないで協議会の意見だけ聞きますよということになってしまいますよ、それはおかしいんじゃないですか、二元代表制に反するんじゃないですかということを申し上げていて、だから、エリアマネジメント協議会でお決めになったことでも、議会の意見も踏まえながら、区としては、協議会はこう言っているけれども、その中で、反映すべきもの、反映すべきじゃないかもしれないものは、議会の意見も参考に、エリアマネジメントの協議会の意見も尊重するけど、議会の意見も尊重する、エリアマネジメントの協議会そのものが区の意見であるということとは違いますという姿勢というか、立場というか、仕組みというか、そういうものを取っていただかないと、議会軽視の、憲法上疑義があるようなことをつくってしまっていることになりますよと伺ったんですが、いかがですか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 まさにそういった御見解もあろうかというふうに思います。様々な御意見につきましては、それはきちんと議会の御意見として区としては受け止めていきたいと思っております。ビジョン等々については協議会としてあくまでも取りまとめるもので、繰り返しになりますが、参考資料ということでお示しをしますけれども、それを踏まえ、また、区としてどうしていくのかというところにつきましては、きちんと議会の御意見も伺いながら、取りまとめていきたい、築いていきたいと思っております。 吉田委員 ありがとうございます。 今、最後の御答弁はさきの御答弁とはちょっと違って、協議会で決まったことを、それを実現するためにという姿勢ではなくて、協議会でお決めになったビジョンでも、区議会の意見を参考に、区としては、協議会の意見をそのまま区として実現に邁進するんじゃなくて、一回切って、協議会のビジョンはビジョンとして、それをそのまま進めるのではなくて、それに際しては、進めるかどうかを考える際に、区議会の意見を参考に進めるかどうかをもう一回考え直してから進めるかどうかを考えるという理解でよろしいんですか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 ビジョンと取りまとめたもの、あるいは、令和5年度に、来年度にはアクションプランというところの検討を予定してございます。それは協議会として取りまとまるものだというふうに考えております。それらを踏まえて、区がどのような取組をしていくのかというところについては、きちんと区で検討し、また、議会のほうにもお示しをしながら進めていきたいというふうに考えております。 吉田委員 最後の御答弁は、エリアマネジメントの協議会のものとは別に、区として今取りまとめると今おっしゃいましたよね。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 そういったビジョンなどを踏まえて、区としてその後どのようなことができるのかというところは、引き続き検討があろうかと思います。 吉田委員 ちょっと後退されたんですけど、エリアマネジメントのビジョンをそのまま区として進めるわけではないということでよろしいんですね。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 ビジョンはビジョン、アクションプランはアクションプランとしてしっかりと区は受け止めるということを考えております。それを踏まえて、実際にどのような展開を行政としてしていけるのかというところは、それはそれとしてしっかりと検討していきたいというふうに思っております。 高橋委員 今、いろいろ質疑を聞いていて、非常に中野区が難しいポジションに、難しいというか、複雑なポジションにいるんじゃないかなと思ったんですけど、結局、事務局が、中野区が、エリアマネジメントを中野が推進したいという話があって、それは非常に大事だと思うんですよ。片やエリアについてのマネジメントのエリアマネジメントについては、先ほど部長がおっしゃったように、民間が本来はやるべきものだというところがあって、民間がそれぞれの考え方で、議会も区も民間も、いいものをつくろう、いいまちにしたいというところは、民間は収益とかを考えますけども、あると思うんですけど、そこで区が事務局になっているというところが非常に複雑にしていると思っていて、区は施策を展開する立場と地権者ということになれば、地権者として参画するものもあれば、政策展開ということであれば、例えば地権者としての一構成員であればいいし、あるいは政策をチェックしていきたいというのであればオブザーバーで参加すればいいところが、事務局で参加しているとなると、事務局は普通、民間のエリアマネジメントの事務局をやるということは、民間のエリアマネジメントの考え方だったりプランだったり、例えばビジョンを出すんだったら、その推進役であり、取りまとめ役になるわけじゃないですか。しかも、事務局として、対外的な折衝も事務局が担う役割が事務局だと僕は思うんですよ。そこが行政の立場もあって、議会と行政でしっかりと審議をしなきゃいけないといったときに、やっぱり今のフォーメーションが非常にイレギュラーになっているような気がしていて、予算をつけて人を張りつけているという現状をどうするかというのはまた皆さんと議論しなきゃいけないのかもしれないけども、早く本来あるべき、民間として民間が進めるべき、民間の四つのエリアがあるなら四つのエリアでそれぞれ事務局を出してもらって、全体の統括はその事務局の人たちがまとめた事務局で推進をしていくと。区はあくまでも、質疑も僕はしましたけど、国とか規制緩和とか、区の施策の展開を議会と調整しながら進めていくとか、あるいは権利者としての主張をするとか、そういうふうにシンプルなフォーメーションにしないと、結局、僕らとしては、僕らの意見が民間に届かないのか、それも事務局にいる区としておかしいだろうし、民間が考えたプランを発表するといっても、事務局だから発表するのか、区のエリアマネジメント担当の施策担当として発表するのか、その辺も非常に難しくなっているので、その辺のフォーメーションをきちっとまずした上で進めていっていただきたいと思うんですけど、その辺はいかがお考えでしょうか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 今定例会の一般質問でも同様な御質問を頂き、また、区長のほうからも、今現在は協議会を立ち上げた初動期というところで、区は事務局も担い、また、構成員でもあるという関与を持っているところでございます。ただ、一般質問でもお答えをしているように、段階に応じたふさわしい関与というものがあろうかというふうに考えてございます。初動期以降につきましては、委員の御意見のように、事務局のを担い方についても民間に移行していくなど、その段階、段階のふさわしい関与、これを構築していきたいというふうに考えております。 高橋委員 でも、事務局をやっている以上、民間のエリアマネジメント協議会がやったプランが、ビジョンがあって、それをここでお話しいただいた、議会の委員から意見が出たということがあれば、それは、事務局という立場があるのであれば、それは協議会に戻して、議会の意見としてこういうものがあるということで、多少修正するのか、どうというか、落としどころをまた考えていかないと、議長からは議会軽視という話が出ましたけど、議会としての意見がそこに反映されないというのはやっぱりおかしいんじゃないかなというのもあると思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 様々な御意見があろうかというふうには思います。繰り返しになりますけれども、参考資料としてビジョンを御覧いただき、その御意見、御見解、それぞれあろうかというところについては、区として受け止めたいというふうに考えてございます。 高橋委員 民間の協議会の人たちは、それを真剣に議論してつくっているわけですよね。それを出して、つくり上げたというところの中で、本来は出来上がる前に議会との調整をしながら、事務局機能を発揮して、そういう協議会のものも、そのままふっと腑に落ちるような形にすべきだと思うんですけども、成果物をここに、議会に、委員会に出してきたときに、議会の意見というものがやっぱりきちっと反映されてそこに展開してかないと、何のために事務局をやっているんだ、民間の協議会の人たちも、事務局として区が事務局をやっているのに、議会との調整がなくて、単にうちらは意見を言うだけだったり、聞きおくだけとなったときに、協議会と今度、議会と何か意見交換なり、そういう接点が出てきたときに、協議会の人たちが逆にびっくりするんじゃないかなというふうに思っていて、やっぱり協議会というか、民間の人からしてみれば、中野区と思って、区議会も、あるいは行政も、中野区として見ているようなところもあると思うんですよ。そうしたときに、その辺の行き違いというか、その辺が出てきたときに、今後のプロジェクトの推進というところで、一体感というか、そういうものがないというのは非常に、それこそエリアマネジメントというのはいろいろ展開をしていくわけでしょうから、その辺というのは非常に危惧しているんですけれども、その辺の調整として事務局の機能をどうするのか、どういう役割にしていくのか、議会に対して事務局としてどういうふうに対応していくのかとか、いつまで事務局をやるか、過渡期、創造期というか、取っかかりだからやるという話があったけれども、いつまでやるのかとか、それを早く明確にしていただかないと、ずっとこの議論が、事務局がずっとそこを引きずって、引きずるというか、事務局としてずっと抜けられずにずっといるような、複雑なフォーメーションのままでいるような気がするんですけども、これ以上言いませんけど、その辺は早くきちっとまとめていただきたいと思います。これは要望にしておきます。 吉田委員 この際だから、何で心配しているかを申し上げておきます。実は、あるエリアマネジメントの関係者の方と個人的にたまたまばったりお会いしたことがあって、そのときに驚くようなことをおっしゃっている方がいたんですね。区の中で活動している区議会議員よりも我々のほうが物を知っていることもあるんだよというようなことをおっしゃったんですね。我々は区の中だけで活動しているつもりはもちろんなくて、日本中、あるいは世界中、いろんなことをきちんとわきまえながら、踏まえながら、先々、転ばぬ先の杖じゃないですけど、今、目の前では起きなくても、この先こういうことも、よそで起こっていることは中野でも起こり得るんだよということを心配しながらいろんなことを申し上げているんですね。 それで、多様性ということについて、実は3月4日に京都でデモがあったんです。このときのシュプレヒコール、これが公開されているので、一部だけ御紹介します。多様性を尊重するためのデモですよ。初めのうちは分かるような話なんですね。私の性別は私が決める、私の性別は私のものだ、ホルモン治療に保険をつけろ、粉砕するぞ、出陣だ、中心主義、こういう項目があって、なぜか、スローガンというか、シュプレヒコールがどんどん、本当に多様性なのかという話になってくるんですね。打ち壊せ日本人中心主義、のさばらせるな男性特権、打ち倒せ家父長制度、日本人だけじゃない、シングルイシューにおさらばするぞ、在日朝鮮人を差別するな、植民地支配忘れない、元徴用工に謝罪しろ、元徴用工に賠償しろ、元日本軍慰安婦に謝罪しろ、元日本軍慰安婦に賠償しろ、天皇制を廃止しろ、今でも続く植民地主義、特権持つな日本人、在日朝鮮人も権利の主体、外国籍住民から権利を奪うな、多様性を求めるデモでこういうシュプレヒコール、3月4日にデモが行われているんですね。 極端な方々は、こういうことも実現したいと実際に運動される。日本一多様性のまちとやっていくと、こういうことを実現しなきゃいけないんじゃないか、それを称するのが多様性なんだという御主張に、逆に、違和感を感じる人が合わせなきゃいけなくなるんですかねという心配も含めて、世の中でいろんな極端なことがある中で、あまり極端に走らない中野区に私はしたいと思っていて、あまり一つのことだけで、ビジョンをお決めになるという際に、議会の意見は聞くだけで、あまり反映も何もしなくていいよという体制をつくるのは、私はよくないと思っています。 委員長 吉田委員、今のは御意見ということでお伺いしておけばよろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり) 白井委員 先ほど高橋委員に論点を割と端的に整理していただいたので、私もほぼ同感のところです。まず一番は、前回の質疑の中でほぼ、私の質疑の途中で止めていただいて整理をしていただいたかなと思っているので、どの点で止まったかというところから整理をしたいと思うんですけど、一番は、御報告、前回、エリアマネジメントのビジョンの検討状況についてというところから、議会の意見が様々出ました。それを運営会議だとかエリアマネジメントの協議会に戻すみたいな話があったので、それは、そんな話をここで答弁していいんですかという話をしたところです。本来であれば、高橋委員もおっしゃっていましたけど、これは民間の取組ですよね。民間がどう決めるのかは、それは、民間の御自由なんですよ。それを議会の議題として上げるのであれば、それは民間の取組を議会が直接議論するという話になってくるので、おかしくないですかというのが一方。先ほどの答弁だと、あくまでも議会の意見は参考までにお伝えするまでですよね。なので、それを返すという話じゃないでしょうし、エリアマネジメントの協議会の方々の話についてここで議論するわけでもないという御答弁で修正をされたというふうに理解しているんですけど、まずこの点はいいですか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 委員のおっしゃるとおりでございます。 白井委員 ありがとうございます。そうしないと、まず立て分けがぐちゃぐちゃになりますよね。 一方、区としての予算が出ているというところです。当初は、このエリアマネジメントの話、位置付けが非常に元から曖昧だという話をしてきたんですけども、立ち上げ支援だと理解をしています。ずっと区が関与し続けるものでもなければ、もともとエリアマネジメントの計画に区がお金を出し続けるというわけが分からん話になってくるので、ここはきちっと整理していかないと、それこそ、区はお金は出します、しかしながら、議会としての意見は参考程度までだし、エリアマネジメントの取組についても参考程度の報告しかないようになってしまうとなると、議会の関与の位置付けはどうなりますかという話をしてきたので、ここは、今すぐ整理しろとは言わないですけれども、どのように、いわゆる立ち上げ支援として、エリアマネジメントはエリアマネジメントの取組として、区は、例えば助成をするなら助成をするということに関しては、そこはしっかり議論をさせていただく、それは議題として上げさせていただくでないと関与が薄れると思っているので、ここは明確にする必要があると思う。そもそもここが曖昧だし、これまでの説明がなかったからこうなっているんだというのをよく理解した上で今の点を踏まえてもらいたいと思うんですが、どうでしょうか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 初動期においては区が一定の支援をしながら事務局も担っていくというところでございます。繰り返しになりますが、段階に応じたふさわしい関与、これが必要だと思っておりますし、ずっと区が事務局を担い続けるということも考えているものではございません。改めて、ビジョンやアクションプラン等々が取りまとまり、また、それを実施するに際して、区がどのような体制でどのようにその実現に向けた区としての施策をしていくのか、そういったことはきちんと議論をし、また、議会にもお示しをしながら、それは取り組んでまいりたいというふうに考えております。 白井委員 ありがとうございます。 そうしないと、物事はエリアマネジメントの方々で決めて、区はそのお金を出す、議会はそれに対して物が言えないとなると、区はていのいいお財布に成り下がる状態になるので、ここはしっかり議論を立て分けていかないと話がおかしなことになるんだということを肝に銘じていただきたいと思います。最後は意見です。 羽鳥委員 私もこの前いろいろと質問させていただきましたけれども、今、部長のお話を聞くと、やっぱりほかの委員の方も指摘されていたんですが、じゃあ何で報告したのかなというのがちょっと、途中の段階で何で報告したのかなというのがちょっと不思議に思ってしまうんですよね。要は、民間の方々が、エリアマネジメント協議会の方々が主体となって報告書をまとめる、その報告書はこういうふうになりましたという報告があるなら分かるんですけども、検討状況という途中段階みたいなものが出てくると、これは検討状況ということだから、また我々のほうからでも意見が言えるのかなというふうに思うと、これは参考意見なんです、取り入れるかどうかも、部長のほうは決して取り入れないというわけではなくということをおっしゃっていたんですけれども、基本的には、それはお話はエリアマネジメント協議会ですよという、別に伝えるわけでもないのかなと思ったんですね。例えばいろんな審議会とかだと、委員の方々に委嘱をして、審議会で議論をして、審議会でこういう答申が出ましたという、答申について報告とかが議会でありますよね。それに基づいて区とかがいろいろ計画を立てていくと。その段階とかで議会でも議論がありますよね。その答申に基づいてこういう計画を出しますとか、あとは、途中だとしても、どういう中身なんですかという、その中身を尋ねるものはあるわけだけども、どうしてその検討状況、途中の段階のもので報告しようというふうなことになったんでしょうか。 松前中野駅周辺まちづくり担当部長 昨年4月に協議会を発足しました。その間に運営会議をどんな程度開催したのか、また、前回につきましては、たたき台ということでお示しをしましたが、その後にパネル展などを予定していたというところもございます。こういった協議会としての動きそのものについて何も議会にもお示しをせずにいきなりパネル展で、しかも、こんな議論になっているというところを出すのは、やはりそれはしっかりと参考資料としても議会のほうにもお示しをするべきであろうというふうに考えて、検討状況というような、そういう報告をさせていただいたところでございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本件については終了とさせていただきます。 次に、所管事項の報告を受けます。 中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。 瀬谷企画部構造改革担当課長 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備の状況について御報告いたします。(資料2) 1番を御覧ください。 初めに、事業推進に関する基本協定についてです。中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業については、都市計画や事業計画、権利変換計画に係る事項について、全地権者と施行予定者間で進捗状況に応じて段階的に合意形成を図ることとしています。令和4年12月20日付で全地権者と施行予定者の間で事業推進に係る基本協定書を締結いたしました。なお、今回の締結をもちまして、区と施行予定者とで締結した基本協定書は破棄となっております。 次に、2番、権利床の検討状況です。 (1)権利床の取得について、区関連資産の従前資産評価については、地価の上昇により、当初提案時の約550億円から約640億円に増加する見込みとなっております。新区役所整備やまちづくり中野21の借入金返済等の経費に充当するため転出補償金約400億円を見込んでおりまして、差額の240億円相当については、権利変換により権利床を取得することを検討しております。当初提案時の権利変換想定約150億円相当を事務所床に変換すると、約3層程度となります。増加分、約90億円相当も事務所床のほうに変換してしまうと、施行予定者側がその分の保留床処分金を得られずに、再開発事業の事業収支が成立しなくなってしまう状況にあります。また、展望施設やバンケット等の公益的な空間について、民間事業者による所有、運営では、投資利回りを考慮した最小限のものとなることや利用料金にも影響するなど、区民や来街者のニーズに十分応えられないことが懸念されております。このことから、3層程度の事務所床に加えまして、増加分については、公益的な空間を整備する床を取得し、再開発事業の事業収支を成立させるとともに、中野サンプラザのDNAを継承する新たなシンボル機能や、区民や来街者に利用され、親しまれる機能、地域経済の活性化につながる機能をさらに充実させた拠点施設を目指していきたいと考えております。 (2)権利床の想定です。各用途ごとに機能と運用を想定しております。事務所床についてはほかの地権者の事務所床と合わせた運用を、展望施設は展望ロビーやレストラン、バンケットなどの機能を配置、コンベンションセンターについては大型の会議室兼宴会場や中小の会議室等の配置、子どもの遊び場施設につきましては商業空間と連続する形で配置をし、民間事業者による運営を運用を想定しております。 (3)権利床の運用についてです。運用につきましては、所有と運営を分離することを検討しております。そのスキームの一例として検討しているマスターリース形式、転貸を前提とした一括賃貸契約ですが、一括貸付けを受ける不動産会社等がテナント等の募集や管理、施設全体の運営企画、維持管理、修繕などを行いまして、区に対しては賃料を支払う仕組みとなっております。 (4)権利床の運用に伴う収支についてです。収支管理の明確化を図るため、既存の基金のほか、新たな基金の創設も含めて検討しているところです。権利床の所有者負担として専有部分に係る設備更新等の経費がかかることから、賃料収入を基金に積み立てて、必要に応じて充当することや、余剰分を投資的経費等に充当することなども検討してまいります。 最後に、3番、今後の予定についてです。事業認可、権利変換計画認可に向けまして、施行予定者より事業計画書の案及び権利変換計画書の案が示された後、区として令和5年4月以降に不動産鑑定評価を実施いたしまして、財産価格審議会の諮問・答申を経て資産評価の妥当性を確認した上で、事業計画への同意手続を進めていく予定です。 御報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 斉藤委員 御報告ありがとうございました。 この間、ずっとこの特別委員会でも、また、一般質問、予算特別委員会、また、先日の総務委員会でも質疑があったというふうに聞いておりますけれども、その中で、結局、評価額640億円の中で転出補償金400億円でいいのかとか、増えた分の床をどういう形式で持つのかとか、いろいろな質疑がございまして、何かずれがあるように感じておりまして、その認識の違いはどこにあるのかなと思いましたときに、今御説明がありましたけれども、2、権利床の検討状況についてのところで、再開発事業の事業収支が成立しなくなるとか、再開発事業の事業収支を成立させていくという文言がございますけれども、結局、誰がこれを成立させていく主体となるのかというところの認識が、誰が主体となってこの事業収支を成立させていくのかというところがこの議論の中心なのかなというふうに感じているところなんですけれども、それについてどのように、誰がというところで、主体となるのはどこかということについて確認をさせてください。区なのか、それとも別なところなのか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本地区におきましては、市街地再開発事業を進めていくということで、各地権者が施行予定者のグループと、本日協定の締結という報告をしましたけれども、一丸となって進めていくということでございまして、各地権者がそれぞれ進めていく主体でもありますし、事業を成立させていくという意味では、施行予定者も成立させていく主体となって進めていくということでございます。 斉藤委員 そうだと思うんです。要するに、全部のすごく大きな事業を、区も含めていろいろな事業者で再開発事業の収支を成立させ、そしてまた、区民ニーズを生かしていかなければいけないということなんだと思うんですけれども、でも、結局のところ、こちらの特に新北口駅前エリアの拠点施設等々も考えますと、事業収支については、事業施行予定者のところで提案があって、こういう収支でやっていきますよという御提案があって、それを区のほうでこれをよしとしてその事業者を選定したというところから見ますと、やはり区のほうでどれだけ手当てをしていったらいいのかというところのバランスがとても判断が難しいのかなというふうに今御報告を見ていて思うところなんです。それで、私たちが判断をするに当たって、どういうふうに、こちらのほうで交渉しているわけではないので、どういうふうな具体的にいろんな案があって収支の金額が出されているのか、どういう交渉しているのか、分かりにくいところがあります。それについて、どのように判断するのに当たって出していただけるのかなということを確認したいんですけれども、いかがでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 令和4年12月の段階で事業収支の概算をお示ししてございます。この検討の際も、事業者から様々工事費等、保留床処分金の見込み等を出していただいて、事業収支が何とか成立するように、さらに、事業者側には床をできるだけ高く売れるようにというようなことを検討させたり、我々のほうも、補助金がどのぐらい見込めるのかというようなところも見込んだ上で、事業を成立させていきたいということで概算を検討したものでございます。今後も、都市計画決定、それから、事業認可申請に向けて、同じように、我々と事業者側とで、事業収支を成立するように細かく調整していく、検討していくということになると考えております。 斉藤委員 それはもちろんそうなんだと思うんですけれども、例えば展望台の、今大変議論の中心になっております展望ロビー、レストランについてなんですけれども、例えば他区の例を見ますと、なかなか採算が合わなくて、入られているところが撤退をして、その後、あれは文京区ですね、なかなか次の事業者が決まらないというような事例もございます。様々な、いろいろ検討しまして、総合的に私どもも判断ができるように御提案をしていただければいいなというふうに思っております。それは要望でございますけれども、しっかり出して、いろいろな案を出していただきたいなというふうに思っております。 そして、次なんですけれども、今後の予定のところで、議決についてのスケジュールが出されております。また、議会としても、そちらから出されたいろいろな収支について判断をして、しっかりと意思を示していきたいというふうに思うんですけれども、いろいろな検討の結果、議会に付すべき案件に該当するかどうかという、該当する場合は議決をするというふうに書いてありますけれども、その後、前回の質疑から少し時間がたちましたけれども、何か変化があるところは、この様々な検討の中で変化があるところはありますでしょうか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 前回、12月にお示しした収支のところで、従前資産評価の見込みについてもお示ししているところでございます。そうしたところの従前資産評価を踏まえますと、区の持っている区役所の土地・建物について、特に建物部分については議決が必要になるのではないかというふうに考えているところです。 斉藤委員 どういうふうな床を持つのか、また、転出補償金、この金額、400億円でいいのかも含めて、いま一度議会にお示しいただいて、議会の判断ができるように進めていっていただきたいと思います。要望で結構です。 吉田委員 これは、具体的に何だかさっぱり分からないんですよね。いろいろずっと懸念し、指摘してきたことが全部顕在化しているわけですよ。ここの1ページ目のところに、当初提案の550億円から約640億円に増加する見込みが施行予定者から示されたと。これはそもそも最初のコンペティションのときに、別の事業者さんは100億円多く従前資産を評価してくれていたじゃないですか。想定のとおりなんですよ。想定外じゃないんですよ。最初のコンペのときから、100億円、地価は増加しますよ、地価というか、従前資産が増加しますと、普通の事業者さん、多分、今回、落札したのは何といったかな、契約する予定のところも、分かっていたのに、今の段階まで言わなかっただけでしょう。区も分かっていたわけですよ。これが、にもかかわらず、つらつらと90億円ぐらい多く見積もったから、それを区が事業床に転換すると、施行予定者側がその分の保留床処分金を得られず、再開発事業の事業収支の成立に影響する、よくもこれを堂々と書いたものですよね。分かっていたでしょう。それを想定して事業計画を立てていないんですか。それを基に、区が、ここの部分を使って何を区民のために実現するか、そういうことも何も具体的には書いていないじゃないですか。よくこんなものを議会に報告したなと思うんですけど、その点からどうぞお願いします。分かっていたことでしょうということ。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本事業の施行予定者、事業者、民間事業者募集の際には、プラン上の工夫ですとか、資金計画ですとか、どっちが公共貢献に資するかですとか、そういった視点からトータル的に判断をして、現在の施行予定者を選定したというものでございます。選定をした後に、細かく施設計画、資金計画を検討してきて今に至るというところでございます。 吉田委員 いや、聞いたことに答えていないんですよ。そうじゃなくて、もうコンペのときから、100億円多く従前資産を評価していたところがあって、100億円安いのに、今の事業者はね、採択したわけですよ。もうその時点で、公共貢献とかいろんなことも織り込めるでしょうと。今になって、事業に支障を来すなんていうことはあり得ないんですよ、事業者の側は。区役所と違ってプロなんだから。それを、いや、これは困るんですと言われて、そうなんですかというやり取りがあまりに惨めだというか、事業者本位のペースで事業がころころ変わっていく、本当に区は主体性というか、予見性というか、計画性というか、あるいはちゃんと第三者の評価を得ていれば、我々議員が政務活動費まで使って、従前資産の評価、区の予算とは全然違いますよ、全然高いですよ、定期借家でもいけますよということまで、報告書まで提出しましたよね。今になって、事業者の計画に支障を来すなんて何で言うんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 繰り返しになりますけれども、そういった要件で施行予定者を選定して、その後に細かく検討してきて、従前資産評価がどのぐらい増加しているかというようなところも出てきた上で、工事費の高騰というところも、昨今の状況というところを踏まえた上で事業収支を見込み、事業収支を成立させるというところに向かって検討していくと、こういった床の取得も検討する必要があるというところで、今回の報告に至っているというところでございます。 吉田委員 話を変えます。かたくなに権利床の運用は、マスターリース形式とか、いろいろ書いていますけど、最初から、区は土地だけを持っていて、上物についてはリスクも全部事業者側が請け負ってやるべきものですよと。やってくれれば事業者が採算を取れるか取れないかとか、それに一々、区がもともと民間でやるはずだったところをやりましょうかとか、そんなことに振り回されないで済んだはずなんですよ。じゃあ、今、区の保留床というか、地価上昇により従前資産の評価が上がったら、その分、土地で持つということはできますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本地区の再整備に当たっては市街地再開発事業を想定しておりまして、市街地再開発事業を前提としてまいりますと、現在の事業スキームということで進めざるを得ないというところでございます。 吉田委員 そう答弁することは分かって聞いたんですが、これは、実際の、これまでも質疑の過程で、なかなか数字を出してこないということを私はずっと指摘を申し上げて、ほかの区に比べてね、渋谷区とか豊島区に比べて、区役所の建て替えのこういう問題で数字を出さないと言ってきたんですけど、2ページ目の(3)のところの権利床の運用、ここについて具体的な数字を出していただけるのはいつ頃ですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 本件につきましては、まだ施設の設計等、煮詰まっていないところでございます。その中で、経費の積算についても、具体的なところはなかなか難しいところではあるんですが、議決をする、転出補償に係る議決をする来年の10月の前までには、一定程度、その時点の概算ということになりますが、想定する収支等についても情報提供させていただければと考えております。 委員長 来年度ですね。 吉田委員 お金をかけて調べろとは言いませんが、こういう計画は、そんなに正確性がなくても、あらあらの計算はもうちょっと早めに出せると思うんですよ。精査しても、今回御報告があったみたいに、資材の高騰だとか、あるいは外的要因で、どこかで侵略戦争が起きたとか、いろんなことで前提条件が変わって、ぎりぎりまで我々に示さないで抱えていても、直前に前提が吹っ飛んで、示そうと思った事業計画案が、今回、地価が上がって、90億円、従前資産の評価が上がっているとかと言い出したのと同じように、抱えていても、状況が変わってしまうことあるので、早めに試算は出してください。いかがですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 一応、そういった施設の概要が分かってきた段階で、面積とかも明らかになっていくと思いますので、その中で、試算した数字について、できるだけ早くお示しをしたいと考えております。 高橋委員 すみません、事業者選定のときのことはちょっともううろ覚えになってきたので、確認したいんですけど、事業者選定を行うというところの中で、民間が幾つか、複数グループが手を挙げてきたと。選ぶその基準というのが、これは事業コンペだったんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 民間事業者募集については、提案を受けて、その提案の内容を受けて、より施行能力が高い事業者を選定するということでございます。ですので、事業そのものを採用するというよりは、施行予定者の能力を見る選定であったということでございます。 高橋委員 私もたしかそう思っていて、いわゆる事業コンペであれば、補助金とか従前資産、従後評価あるいは権利調整も含めて、それがいわゆるFSというのですかね、フィジビリティ・スタディーも全部やった上で事業の成立性をいわゆる選定基準にして選ぶということだと思うんですけど、私が聞いていたのは、事業を成立するためにふさわしいパートナーかどうかを選ぶというその中で、その大きな要因というのは、都市計画をどうクリアしていくかという中で、一つはプランがあると。当然絵だけじゃお話にならないから、きちっとしたいわゆる事業性の側面も一つの要素として入れる、あるいはこういう話があって、決まった事業者については、審査委員のほうから、ちょっとうろ覚えで違っていたら申し訳ないですけど、事業性のことでの補助金とかその辺をもうちょっときちっと精査しろだとか、何かそういう意見がついたと思うんですけど、全体の流れとしてはそういうことでいいんですよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員のお話のとおりでございまして、選定の際には、施設計画のほかに、重点評価項目として、中野のシンボルとなる文化芸術の発信拠点の形成につながっているか、公共公益性の向上につながる空間整備につながっているのか、環境性向上、防災性強化、エリアマネジメント、そういった重点評価もしつつ、一方で、事業の推進計画というのも評価をしながら、総合的な評価として今回の施行予定者を選定したというものでございます。 高橋委員 そうすると、補助金であったり従前評価というのが選定基準の参考というか、もちろん当然事業をやるわけなので、それは当然いわゆる収支関係のことも提案募集の中にはメニューにあると思いますけれども、それは例えば補助金の考え方については、あるグループは、例えば、例えばですよ、中野の近隣のそういう再開発の補助金の事例を参考にしたとか、あるいは別のグループは都心の大型物件の補助金を参考にしたとか、いろんな参考事例を加味しながら、一つの補助金の考え方をそこに盛り込んだと。従前資産については、土地の鑑定評価に基づいた資産の評価で立ち上げていくということがベースにあるんでしょうけども、そこには事業、いわゆるコンペというか、選定に有利になるような、きちっとした、営業トーク的な、評価を上げて成立性をより訴えるような、そういう絵面にするとか、そういうものも戦略として、事業の提案者として、民間企業の戦略として、そういうものはあったと。都市計画が決まって、初めて全体のボリュームが決まっていく中で、さあそれから地権者と、あるいは保留床を持つ民間ディベロッパー事業者が、それはかんかんがくがくと会社の命運あるいはそれぞれの看板の命運を背負って権利調整をしていく中で、その中で落ち着くところに落ち着いていくと。そこが今の現在の状況じゃないかと思っているんですけども、その辺はどうなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 こちらも委員のお話のとおりでございまして、従前資産評価であったり補助金の考え方というのも、評価項目、事業推進計画の中に含まれてはございましたけれども、総合的に評価点を判断して施行予定者候補を選定したというものでございます。以降、選定後、昨今の状況等を踏まえて、施行予定者とかんかんがくがく交渉してきた結果が前回の事業収支の見込みというところになってございます。 高橋委員 そういう流れを説明していただかないと、今現時点での収支の話だけでやられると、都市計画の流れの中でずっと進めてきているわけだし、再開発事業の仕組みであったり、それは権利者の話とディベロッパーの話と、いろんな話が出てくると思うので、結局、それで事業の都市計画決定がもうすぐ来る、それに向けて、来年度にきちっとした収支の判断できる数字が出てくるということでよろしいんですよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後の予定にも記しておりますが、後ほど都市計画の報告もございますけれども、6月頃に都市計画決定をした後に、事業計画をつくっていき、事業計画どおり、令和6年1月には事業計画認可というふうに進めてまいりたいと考えてございます。 白井委員 前回といいますか、昨年ですね、12月のタイミングのときに確かに御報告いただいて、最後に権利床をどうするのかという案が示されています。別紙というところに書いてある資料が示されてはいるんですけども、具体的にどこの床を区が権利変換をして持つか、こういう考え方です。これまでのもともとの900%で建設の図面が描かれたとき、それから、1,000%で描かれたとき、いきなり出てきたのが展望施設、それから子どもの遊び場のお話です。この展望施設に絡めて、ここへ上るための6階部分にエントランス部分を設けるという話なんですけど、ここから確認させてもらいたいんですけど、これは事業者からの提案ですか。区側が必要だと言って区が設けたものなんでしょうか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 協議していく中で、区も公益的な床を考えていこうというところで、展望施設であれば、間に事務所の床が入りますので、直結のエレベーターとそこにつながるロビーが必要ということで検討しているところでございます。 白井委員 曖昧だね。協議はどっちからですか。区から欲しいと言ったのか。つくってくれと言ったのか。事業者からつくろうという話になったんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 当初、900%のときには展望広場という提案がございまして、令和3年11月の1,000%の際には、展望広場と交流施設(展望ロビー、店舗等)という提案がございました。そういった提案の中で、最上階に展望広場、交流施設というところを設けるのであれば、直通のエレベーターが必要であるというようなことで、事業者からお話があったものでございます。 白井委員 事業者から、展望施設、それから子ども広場の提案があったということでいいんですか。何回もこの話を聞いているけど、いいのか、今ので。 瀬谷企画部構造改革担当課長 権利床を検討する中で、事業者からも提案を受けまして検討しているところでございます。 白井委員 本当は次の質問に行きたいんだけど、事業者からの提案があったということでいいんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 権利床の用途を検討する中で、事業者からの提案を頂いたということでございます。 白井委員 区側からこの施設が欲しいと言ったんじゃないということだね、だから、この展望施設と子どもの遊び場というのは。あくまでも事業者側からの提案だということでいいんですね。 瀬谷企画部構造改革担当課長 子どもの遊び場について、展望フロアも含めましてですけども、そういった機能については、もともと民間のほうにそういった機能を入れられないのかというところは区側から提案はしていたところはございます。その中で、地価上昇等、いろいろ経過があった中で、権利床としての用途というところで、そういったことを考えると、区で権利床として取得してはどうかというところで協議しているところでございます。 白井委員 今、答弁が変わったよね。区側から要請していたと言ったか、今。事業者からの提案があったとさっき言ったよね。区側から要請していたんだけどという話になると、全然前提が変わるんだけど。 瀬谷企画部構造改革担当課長 失礼しました。子どもの遊び場につきましては、区側からこの拠点施設の中に整備できないかというふうに要請をしていたところでございます。 白井委員 そうすると、展望の施設については事業者からで、子どもの遊び場については区から要請していたということか。何回も今の話を聞いているんだけど、シンプルな話なんだけど、どっちから要請したんだと聞いているだけなんだけど、何でこんなに何回も何回もやり取りをしなきゃいけないのか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 白井委員が御指摘のとおり、子どもの遊び場については区から要望していたということでございます。 白井委員 もうこれだけで結構疲れたよ、今ので。普通に聞いただけなんだけど。 それで、もともとのこの事業費の話ね。900%のときには総事業費1,810億円と言われたものだったんですよ。1,000%になって、総事業費が2,250億円なって、440億円ぐらい増えて、区の負担が今回640億円からさらに90億円、負担というのかな、資産価値が上がったからというやつなんですよね。もともとの転出補償、区役所の費用だとか、新しい中野サンプラザをつくる費用についても、これらも入ってくるんでしょう。大体400億円ぐらい見ていて、その差額分をというふうに見たときに、大体、事務所床3フロア分ぐらい、1万1,300平米ぐらい――もともとは1万2,800平米と言っていたのが1万1,300平米ぐらいに今回減っちゃっているんだけど、大体この3フロアぐらいでもともとの資産分は見られますよと言っていた。ところが、資産価値が増えるようになったので、権利変換であと90億円ぐらい区として何らかの形でどこかの床をもらうような形を取らなきゃいけない、こうなったわけでしょう。一見いいように思うんだけど、ところが、事業の採算を考えたときに、事務所床というのが一番事業採算がいいので、合わせてもう1フロアとかもう2フロアぐらい頂戴よと言っちゃうと、事業者が採算が取れなくなっちゃう。それでは事業採算が合わないので、ここになっちゃうんですか。今言った、事業者から提案があった展望フロアと区から要請した子どもの遊び場、それから、コンベンション、今のいわゆるパーティーだとかで中野サンプラザで使っているこの施設自体が、もはや区が運営せざるを得なくなってくる。だから、言い方は悪いけど、事業採算の悪い施設、事業者側にとってはなかなか、それを運営するに当たっては、持つに当たっては負担が多い部分を区が引き取らなきゃいけないという話なんですか、今回の報告は。これまでは、施設でこんなのを持ったらどうでしょうというだけだったんだけど、中身を現したら、今数字も具体的に言いましたけど、資産価値が90億円増えて、だけど、その90億円分は事業採算が非常に厳しい施設を区側が引き取らなきゃいけないなんてことを検討しているというのが今回の報告なんですか。どうしてここに直結するのかというところはぴんとこないという感じなんだけど。もう一回、この点を説明してもらえますかね。 瀬谷企画部構造改革担当課長 これまでの間、施行予定者に対しましては、展望室やバンケット機能、子どもの遊び場など、当初の段階では民間所有の床で実現するように要請というか、提案もございましたので要請はしてきたところです。ただ、それぞれのテナントとして入る事業の収益性はあるとは聞いておりますが、地価ですとか工事費の高騰に伴いまして床単価も上昇している中で、民間が公益的なこういった機能の床を所有した場合には、投資利回りに見合う賃料収入を得ることが難しい、実現しても最小限度になってしまうということなど、そういったところで、なかなか、区が求めるといいますか、必要なキャパシティー、一定規模のこういった機能を整備するにはなかなか難しいというところにあります。そういった中で、区は、一方で、所有した場合には、固定資産税がかからないことですとか、投資利回りに縛られるということはありませんので、一定の賃料を得つつ民間に運営させるといった、所有と運営を分離する官民連携によって、そういった展望ですとかレストラン、そういった中野サンプラザの機能を継承したりですとか、区民、来街者が中野駅周辺のまちづくりの目玉であるこういった拠点施設を楽しめる機能を拡充させること、また、シティプロモーションですとか経済波及効果といった区全体の価値を高めることも可能性としてあるというふうに認識しておりまして、今回、こういう検討をしているところでございます。 白井委員 長々と説明したけど、要は、だから、リスクのある部分というのは区に引き取ってくれという話なんですかと聞いているんだよ。 瀬谷企画部構造改革担当課長 所有するということでは一定のリスクがございますが、運営をしっかり民間のほうにお願いするということで、そういった期待する機能が実現できるというふうに考えているところです。 白井委員 じゃあ、金額から聞いてみようか。事業採算のいい権利床、大体、難しいんだろうけど、これでどのぐらい、そうだね、貸し付けるとなると、ざっくり利益が出るものなんですか。3フロア分でお幾らですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 具体的な金額についてはまだ試算中で何とも言えませんが、3フロアで数億円程度、年間の収益としてもあるかなというふうに考えているところです。 白井委員 数億円程度。数億円は大体二、三億円という意味なんだけど。それでいいのか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 申し訳ございません。まだ数字のところははっきりお伝えできませんが、数億円程度というふうに考えております。 白井委員 数字のほうが明らかにできないんだったら、リスクのある部分に関しても問題ありませんと言われちゃうと、本当かよと疑問が湧くんだよね。だって、ここに、自分で書いたんじゃない。床を取られるともはや事業採算が事業者のほうは見られなくなると。だから、床の代わりにほかの部分を引き取ってくれと言われると、ほかの施設は、いわゆる展望施設と子どもの遊び場とコンベンションでしょう。バンケットですよ。単純に考えると、リスキーな部分でしょう。事業採算がなかなか、収支を考えたときに厳しいところを区でやってくれよと言われているわけでしょうよ。だから、それでいいんですかと確認をしている。今みたいに、問題は収支はありませんと言われちゃうと、じゃあ、幾らですかと聞かなきゃいけないじゃん。そうじゃないですかね。しわ寄せ、何が言いたいかというと、区が要請したもの、事業者側から自分で提案あったものをどうして区が引き取らなきゃいけないんですかという。地価は高騰によって90億円の資産価値が増えているというか、その分は権利床として見てもらえる部分なんでしょう。90億円、どこで見なきゃいけないのかといったときに、どうしてここを引き取らなきゃいけないのかというところの疑問なんだけど。ここがつながらないんだよね。ぴんとこない。どうしてもここをやらなきゃいけないのかな。もう一回聞いておきましょうか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こういった拠点の開発の中で、そういった区民が楽しめる機能ですとか、シティプロモーション、経済波及効果といって中野区全体にも価値を高めることができるという機能を誘導できる数少ない機会だと捉えておりますので、今回について、こういった権利床の取得を考えているところです。 白井委員 まちの発展のために、中野区のために再開発を進めるというのは、別に我々は反対しているわけでも何でもないのよ。だけど、それがイコールどうしてこの負の部分というか、リスキーな部分を引き取るというのとイコールになるんだという話をしているわけよ、再三。しっくりきましたか。私は聞いていてあんまりぴんとこないんだよね。何となく資産価値を高く見てもらったのでいいのかなと思うんだけど、その分の90億円、一番事業採算のいいところだけ取られると我々事業が苦しいので、そうでないところを引き取ってくださいと言われているというのが今回の説明じゃないのか。何となく受け取るのはそこばっかりなんだけど。この間の説明から明らかに違うのはこの点なんだよね。事業採算とか収支とかという言葉が出てくるんだけど、どうしてそんなことをやらなきゃいけないんだといったら、中野サンプラザのDNAを継承するためと。ぴんとくるか。どうなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまで権利床と併せて事業収支も検討してきて、12月には報告をしたものでございますけれども、やはり事業収支が成り立たないと、そもそもこの事業が前に進まないというところがございます。区としては、何とかここを事業収支を成り立たせて事業を進めるという、進めたいというところもございますので、そういった点で、権利床についても、そういった視点も含めて検討しているということでございます。 白井委員 そうすると、さもこれが固定的な話になってきて、どうしてもそれを区が引き取らなきゃいけないというのが前提にしか聞こえなくなってくるんだよね。これは、3・4階部分の子どもの遊び場という、必ずしも子どもの遊び場はどうしてもつくらなきゃいけない施設なのかという話になってくるだろうし、展望施設についてもどう運営するのか分からないけどと。ここに上がるに当たって、直通にするのかどうするのか分からないけども、エントランスホールをつくる必要があるというんでしょう。まさか各駅停車のようなエレベーターで展望レストランまで行けないだろうしね。どんな施設にするのか分からないけども。そうすると、維持管理費だとか、これは区が全部面倒を見なきゃいけないのかとか、いろいろ疑問符がたくさん湧いてくるところがあって、極端なことを言うと、これは事業者からの要請で受けたというんだったら別に要らないよという話はできないのかなとか、ほかのところで持てないのかなとか、だから、事業採算が成り立たないような事業をやれとまでは言っていないんだよ。だけど、どうしてこれしか選択肢がないような話が出てくるのかというところと、事業収支が悪いところをどうして区が引き取るのかというところがしっくりこないという話なんだけど、さも今後のためには必要だという説明ばっかり聞こえてくるんだよね、さっきから。これ以上聞いても出てこないのかな。どうでしょうか。 石井企画部長 事業の収支については、今、まちづくり推進部のほうからお答えしたところでございますけれども、権利床として、今回、展望施設、コンベンション、それから子どもの遊び場を取るという考え方を示したところです。当初提案のときには、展望の部分であったり、あるいはバンケットの部分であったり、提案としてはございましたけれども、なかなかそこの区民の期待ですとかには応えるようなものではちょっと心もとなかったということもございます。実際、中野サンプラザの利用状況、中野サンプラザのコンベンションとかバンケットの利用状況ですとか御要望なんかも伺っていますと、コンベンションなんかもやはりある程度の規模を確保する必要があるだろうというふうに考えております。また、展望施設につきましても、やはりここの開発の中で目玉になると言ってもいいというふうに思っておりますし、実際ここが中野のシティプロモーションに資するものというふうに考えておりまして、この再開発はもとより、中野全体の価値を高めるものにつながるだろうというふうに考えております。そう考えたときに、こういった施設を取ること、また、子どものところについても、要望はしておりましたけれども、実際に民間がそれをやるかどうかというのは、なかなかそれ以上は民間の判断になってくるということもございますので、区としても、子どもの施設を取るということで、この開発をよりよいものにしたい、ここの価値をさらに高めたい、これについてはやはり官民のパートナーシップによって進めるべきであろうと考えておりまして、現時点ではこういった権利床を取るという考え方を持っているところでございます。 白井委員 細かく説明してもらったけど、要は、これ以上説明は出てこないんだよね。1個1個聞いてもいいんだけど、いわゆるバンケットの部分、今の中野サンプラザの13階、コスモルーム、一番広いところだよね。これが二つぐらいのイメージというんだけど、それを民間事業者さんにやってもらうと、いわゆる投資利回りを考慮すると最小限のものとなって、利用料金に影響を及ぼすというのは、要は高くなるというのが1点、施設が小さくなるというのが1点、そうすると、もはや今の中野サンプラザのようないわゆるパーティールーム会場というのがあんな大きさじゃなかったりだとか、利用料金が跳ね上がる、それを下げるために区が持たなきゃいけない、こんな話なんですか。90億円も資産価値が増えたのに、そんな話になるのかという。子どもの施設についても、民間事業者さんにお願いはしているんだけど、最終的には競争になるから本当に入るかどうか分からないし、決まるかどうか分からないから、だから、区が持ちますという、そんな話なのか、これも。要求というのは。やっぱり、いろいろ説明してもらっているんですけど、何だかぴんとこないんですよ。これ以上聞いても多分これ以上の資料はないんだろうから、一旦この話だと思うんですけど、これは、ずばり言いますけど、議決事項ですよね、これ。議会の中で、本当にこれでいいのかなと思ったときには、それを判断しなきゃならない事項ですよね。予定では10月頃と書いてあるんですけど、改選期を迎えて、第2回定例会、第3回定例会ぐらいですか。非常にタイトなタイミングで、どのタイミングでどの改選期でどの議員になっているかという顔ぶれもあるんでしょうけど、日程的にはこのようなタイトにしかやりようがないということでいいんですかね。どうでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後の事業計画認可、権利変換計画認可、工事着手、また、それ以降、区役所・サンプラザの解体、それから、駅前広場の整備への影響、そういったところから踏まえると、この事業スケジュールで進めていきたいというところでございます。 白井委員 いわゆる議決というのは過半数なんですよね。庁舎を移転しますよという、いわゆる特別多数議決みたいなのがあって、議題の重さによって何分の何というのが変わってきたりするんですけど、これは普通議決でいいんですか。あくまでも権利床をどうするかというだけだから、一般的には重要施設についての議決事項というのは割と重い判断をしたりするんだけども、中野サンプラザとはいえ、権利床であるがゆえに普通議決でいいという判断でしょうか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 今後の予定のところに書いてある令和5年10月頃の財産処分に関する議決というところにつきましては、権利変換というところではなくて、区役所の土地・建物の一部分を転出補償金400億円の一部に切り替えて処分していくというところについて議決が必要というふうに考えているところです。 白井委員 そうだろうね。表向きに議案が出てくるのはそこなんでしょうね、転出補償だと。ただ、イコールそれをどこに振り替えるかというと、いわゆるこの権利床の話に直結するからね。というところなんでしょうね。いずれにしろ、財産処分の単純な話だけだから、普通議決でいいという結論でいいんですかね。 瀬谷企画部構造改革担当課長 白井委員の御指摘のとおりです。 南委員 今、白井委員の質疑の中で、収益のところで、事務所床のほうが数億円の収益が見込めるという、明確にはまだ出せないということだったんですけど、白井委員のほうからあったリスキーな部分ですね、展望施設、子ども遊び場施設、それからまた、コンベンションセンター、バンケット、これは中野サンプラザの二つ分でしたか。ここの3か所についての収益はどれぐらいを見られるんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 詳細の積算はまだでございますが、展望施設、コンベンションセンター、子どもの遊び場施設でも一定の収益が得られるものと考えております。 南委員 一定の収益とはどれぐらいのことを言っているんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 まだ積算のほうは具体的にできていないところです。 南委員 積算のほうが具体的にできていないのに、今日、報告いただいて、来年度の10月には議決を迎えるわけですよね。具体的なものがないと判断のしようがないんですけども、これはいつ議会のほうに示してもらえるんですか。例えば展望施設であるとか、具体的なことを示さないと、子どもの遊び場の施設についても、具体的にどういったところが入ってくるのか、それはマスターリース一括貸付けでやるということになっているけれども、これは一体具体的にいつ出せるんですか。こんな簡単な、要は、スケジュールしか出していないんですよ。いつこういった具体的な報告を出してもらえるんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 令和5年10月の財産処分の議決の前までに、そういった収支の概算、想定しているものについてもお出ししていきたいというふうに考えてございます。 南委員 だから、10月の議決の前までにというのは、だから、いつなんだというふうに聞いているんですけども。でないと、だって、事務所床にしても数億円だというふうにしか出ないし、それから、展望施設、コンベンションセンター、子どもの遊び場施設の収益は一定の収益しか出ませんとかと言われたら、いつ、どういうところで、どういう具体的なものがあって、収支から何からはっきり分かるようにしないと、議会としても判断できないですよ。だから、いつ頃になるんだと。10月に議決であれば、そこからたどっていけば、いつまでにと明確になるんじゃないんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 令和5年の第2回定例会を目標に考えております。 南委員 第2回定例会、間違いなく出せるということですよね、ということは、もうほぼ分かっているんじゃないんですか。そうとしかだって思えないもの。4月には改選期を迎えて、第2回定例会といったら6月ですよ。今から2か月程度でそれの内容、収支から何から全部はじき出せる、それから、中に入ってくる、マスターリースの、不動産なのか運営会社なのか分からないけども、そういったところも明確に出せるということでよろしいんですね。 瀬谷企画部構造改革担当課長 権利床の運用方法の一例としてマスターリースということで今回御提示させていただいたところです。具体的なそういったところの経費については、実際の契約をする前の段階にならないとなかなか想定はできないというふうに考えております。ただ、一定、この床に関して、テナント賃料が大体どれくらい取れてとか、あとは、共益費相当がどれくらい取れてというところ、維持管理のためにどれくらい必要なのかというところの概算を計算して、第2回定例会の段階ではお示ししたいというふうに考えております。 南委員 共益費まで入ってくるわけでしょう。そういったことも全てきっちりと、全て収支を明らかにして、どういったところが入ってくるのかということも明確に示していただかないと、議決、本当に判断に迷いますよ。 また、このマスターリースなんですけども、マスターリース、ほかのところでやっているような、そういう事例はあるんですか。一括でこれをやるようですけど、事務所床から展望施設、コンベンションセンター、子どもの遊び場施設、これを一括してマスターリースにするわけでしょう。こういったことをほかでどこかやっている事例はあるんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 展望施設、コンベンションセンター、子どもの遊び場という、全く同じ種類でマスターリースを受けているという事例はちょっと今のところ見つかっておりませんが、自治体がマスターリースを使ってそういったテナントの、資産の運用をやっているという形のところは幾つか研究しております。 南委員 全く一緒のようなところがないところを参考にしたって何も意味がないように思うんですけども。しかも、マスターリース一括貸付けで、不動産運営会社がやっても、途中でもう撤退しますと言ったら収益も見込めなくなることも、そういうリスクもあるということの考えはありますか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 不動産会社等が撤退して、次のところを探さなきゃいけないこともあるということは認識しております。 南委員 聞けば聞くほど何かよく分からない事業スキームになっているので、本当にしっかりとした形で議会に報告をしてくださいね。頼みますよ、もうこれは。要望にしておきます。 吉田委員 これを改めて読み直しているんですけれども、とにかくこの報告における区の姿勢、見解というのは、基本的に僕は同意できないんですね。区の従前資産の評価が上がったから事業者が困る、そもそもそういうスキームを組んでいる時点でおかしいんですよ。普通、資産価値が上がったら、みんなウィン・ウィンで、関係者みんなが喜ぶようなスキームを最初から選択しておくべきなんですね。そういう意味において、最初からずっと疑義を呈しているとおり、今のスキームは、一部の事業者に区が死なばもろとも、無理心中みたいな、うまくいっても、失敗しても、一緒にやっていくんだと。ここが中野のにぎわいの中核になるんだ、だから、公金をつぎ込んでもいいんだという御説明に聞こえるんですけど、中野の駅前のにぎわいを担っているのは、この新しくできるビルだけじゃないんですよ。たくさんの中野駅近辺の事業者は、資材が上がろうが、コロナでお客が来なかろうが何だろうが、歯を食いしばって、自分で立ってやっているわけですよ。何でここだけ区が事業者の収益が厳しくなるから配慮しなきゃいけないんですか。全部の事業者が配慮してほしいわけです。公平性に欠けるわけですよね。そして、この内容の中で、2ページ目の(2)のところで、皆さんもいろいろ御指摘をされているけれども、中野区が持つ権利床の想定、これも、本当に必要なのか、あるいは民間で運営すべきではないのか、あるいは区としては絶対に確保したほうがいいんじゃないか、これは列挙しているだけで、優先順位とか、そういうことも一切ないわけですよね。これはこのビルの中でやるべきなのか、それともほかでやれば、区として公益性が確保できるのか、その比較衡量もないまま、とにかく事業者の採算性だけは死守するんだ、じゃないと事業が立ち行かないからと。このビル以外のほかの事業者が全部潰れても、区は多分何も手出ししないわけですよ。助けない。でも、このビルの事業者だけは絶対に助ける。そういうふうに、権利床とかいろいろ調整している。そして、その結果、事によったら不採算部門、展望施設をもし受ける事業者がいなくなったら、ここはがらんどうで、区が管理費だけ持つことになる。永続的に区民はこの後年度負担を支払っていく。事業者は採算をしっかりと黒字を確保している中で、区の持分は、区民が赤字をずっと補填していく。こういう事業をやると言っているんですね。 瀬谷企画部構造改革担当課長 区といたしましては、これまでの間、お伝えしてきましたとおり、こうした公益的な床を所有して民間に運営させることで、区全体の価値にもつながるというふうに考えているところです。(「結構です。これ以上」と呼ぶ者あり) 羽鳥委員 権利床のところで幾つかお聞きしたいんですけれども、事務所床の増加分のところでは、「公益的な空間を整備する床を取得することによって、再開発事業の事業収支を成立させ」、これはこの前段に乗っかってくるわけですね。その後、「中野サンプラザのDNAを継承する新たなシンボル機能や区民や来街者に利用され親しまれる機能、地域経済の活性化につながる機能をさらに充実させた拠点施設を目指していく」というのは、これはどういったものを考えていらっしゃるんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こちらの公益的な空間の床というところが、展望施設であるとかコンベンションセンター、子どもの遊び場施設を指すつもりで記載しています。 羽鳥委員 それは前段で、その後ろのところ、新たなシンボル機能とか区民や来街者に利用され親しまれる機能、地域経済の活性化につながる機能をさらに充実させた拠点施設、これが展望施設とか子ども施設とか、そういうことか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こういった施設、権利床で想定している機能がこういった公益的な機能、シンボル機能ですとか来街者、区民の方にも親しまれる機能、地域経済の活性化につながる機能につながるというふうに考えているところです。 羽鳥委員 中野サンプラザのDNAを継承するというのは、前の提案、これまでの話だと、何かよく分からない、斜めの光の線だったと思ったんですけども、どういう、これはどの機能、どの施設が新たなシンボル機能なんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 新北口駅前エリアの再整備を進めるに当たって、再整備事業計画、新北口駅前エリアの将来像というのを定めておりまして、その中で、中野サンプラザのDNAを継承した新たなシンボル拠点をつくるというのをコンセプトの一つにしてございます。このコンセプトの中身でございますが、ポピュラー音楽公演を主用途としたホール、人々の交流の場、中野サンプラザの記憶を残すデザイン、ブランドとしての名称などというところを中野サンプラザのDNAを継承するとして、新たな文化芸術等発信拠点の形成を目指すということにしてございます。 羽鳥委員 あと、権利床の運用のところでは、マスターリース一括貸付けをして、不動産運営会社に転貸をしてもらうということで、不動産運営会社は、1社が一括で借りてくれると。そこの会社がもう全部、いろんな、様々な種類の施設について、借主を探してくれるというような形なんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こちらの形式については一例ということでございますが、例えば展望施設においても、1層から2層程度に展望ロビーですとかレストラン、バンケットみたいな幾つかのテナントが入ることが想定されます。そういったときに、個々のところを直接区のほうで賃貸するのはなかなか難しいということもありますので、不動産運営会社等にマスターリースをさせていただいて、サブリースの形でテナントを誘致していただくという形を想定しています。まだ具体的なところで、例えば②と③と④を一括してとか、展望施設だけでというところは今後の検討になるかというふうに思っております。 羽鳥委員 いろんな委員が聞かれていたんですけど、展望施設が公益的な空間だということで、ここが何で権利床なのかというのがいろんな委員からやられてきたんですけれども、「民間事業者による所有・運営では、投資利回りを考慮した最小限のものとなることや利用料金に影響するなど、区民や来街者のニーズに十分に応えられないことが懸念される」とあって、民間事業者による所有だと、要はもうけられないから利用料金とかが高くなっちゃうとか、そういったことで区の所有としたいということなんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 先ほどもちょっと長々と答弁させていただきましたが、地価ですとか工事費の高騰に伴いまして床単価も上昇している中で、民間がこうした機能の床を所有する場合には投資利回りに見合う賃料収入が得られることを想定しないとなかなか難しいということで、規模的にもなかなか最小限のものになってしまうことが懸念されるということを想定しております。 むとう委員 様々やり取りを伺っていたんですけれども、ちょっと私が聞き逃していたところもあるかもしれないので、改めて、重複していたら申し訳ないんですが、ちょっとこれ、今日、このペーパーを読んで、ちょっとよく分からなくなってきていて、教えていただきたいんですけれども、当初のときの550億円から640億円に増加する見込みというこの数字は、今回初めて出されてきた数字ですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こちらにつきましては、12月6日の当委員会のほうでも御報告している数字になります。 むとう委員 それで、既に、私の認識だと、区は、問題となっている展望施設と、それから、別紙についている赤い部分については、これが区がもらう権利なんだということはもう以前から示されていましたよね。そこの確認も教えてください。 瀬谷企画部構造改革担当課長 今回の資料の別紙の部分につきましては、展望フロアと書いてあったところが展望施設とか、文字入れは直した部分がございますが、断面図としては同じものになってございます。また、権利床の取得の想定ですね、事務所床、展望施設、コンベンションセンター、いわゆるバンケットですけれども、子どもの遊び場施設、こういった種類については当初よりお示ししていたところです。その後の運用形式等も、検討している状況を今回改めて示させていただいたところです。 むとう委員 それで、だから、当初からここの部分も区が権利としてもらうんだよということをおっしゃっていましたよね。今回のこの文章を読むと、90億円というのは、90億円見込みが上がったという、増加分の90億円というのは、改めて、どこに消えていくんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こちらの90億円相当については、今の御提案では、事務所床ではなく、展望施設、コンベンションセンター、子どもの遊び場施設の床に権利変換していくということを考えてございます。 むとう委員 それは、90億円相当がそこの権利なんだということは、これまでにも示されていましたか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 先ほど申しました12月6日付の当委員会のほうで示した資料の中で、別紙の3という資料の中で、提案時点で従前資産評価が550億円で、その時点での従前資産評価640億円、そこは90億円伸びていますよ、その権利変換の形として、提案時点は事務所床を1万2,800平米、現時点――12月時点では事務所床を1万1,300平米、展望フロア、バンケット、子どもの遊び場について、それぞれこれぐらいの平米数を取るということでお示しはしていたところです。 むとう委員 じゃあ、その90億円相当が、確認ですが、展望施設とエントランスとコンベンションセンターと子どもの遊び場広場に90億円がここになるんだよということがもう既に12月6日には示されていたということでよろしいですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 すみません、私のほうで説明がちょっとあれでしたが、90億円相当がというわけじゃなくて、もともと550億円、提案時点で550億円だったもののうち転出補償金を400億円見込んでいるので、残り150億円相当を事務所床に変換していくということが当初の提案時でしたと。12月6日の報告時点において、従前資産評価は640億円、片や転出補償金については400億円のままということで、残りの240億円相当を事務所床1万1,300平米と展望フロア、バンケット、子どもの遊び場のほうに変換していくということでお伝えしていたところです。 むとう委員 ということは、既に増加分についても含めて、区がこれだけのものを権利としてもらうということは、12月6日の段階で示していたということなんですね。分かりました。 それで、先ほど他の議員からも質疑がありましたけれども、ここの増加分についての下の3行と、次のページの上の2行というのがとても意味が分からない文章になっていて、先ほどのやり取りを聞いていてもちょっと意味が分からないんですけれども、もう一度説明をしていただけますか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 事務所床のほか、増加分のところについては、先ほど言った展望フロア、バンケット、子どもの遊び場等の公益的な空間として権利床を取得していくと。こういったことによって、再整備事業の収支を成立させるとともに、中野サンプラザのDNAと書いていますが、中野サンプラザにあった展望レストランのところを、さらに、新しい拠点の中で、展望スポットである250メートルとかという眺望を楽しめるレストランのほうに拡充していくことですとか、あとは、そういった区内屈指の展望スポットになることとか、あと、区民や来街者の方に利用されるということでは、展望施設ですとかバンケット、子どもの遊び場についても同じことが言えるかと思います。地域経済の活性化にもつながるという意味でも、こういった機能のところは、全て対象というか、そういった機能に貢献するものというふうに考えているところです。 むとう委員 ということは、公益的な空間という位置付けで、この展望施設とコンベンションセンターと子どもの遊び場は、あくまでもこれは公益的な空間を整備するという認識を持っているということは、これは利用する区民にとっては格安に利用できるということをちゃんと担保する材料があるんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 こちらの具体的な事業者さんにまだ貸し出す契約とかをしておりませんので、何とも言えませんが、そういった有料のものも含めまして、区民や来街者の方が自由に利用できる空間を公益的空間と捉えております。 むとう委員 他の委員がさんざんいろいろ問題にしていた、全て収益がどれぐらいになるのかという見通しが全く立っていない中で、割と、そんなに私はうまくいくものではないという懸念がずっとあって、前回も展望レストランのこと、都庁のことを言いましたけれども、そうは簡単にいかないというふうに思っていて、これを全部民間の方にお願いするということは、でも、公益的な部分を保ってほしいということは、割とお高くは貸せませんよね、高く貸したら利用料金に跳ね返ってくるわけですから。その辺とのバランスをどう考えて公益的な空間という意味で担保していくのかというのが、本当に格安に子どもが遊べてとか、格安に展望室に行けて展望レストランも利用できるのかというところがちっとも見えてこないんですけれども、それは、今後、収益とのバランスで民間に全部委ねて、それが担保できるものなんですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 先ほど来申し上げましたとおり、テナントのほうに具体的にどういった条件をつけてどういった賃料を取りながら運営するかというところについてはまだまだ検討が必要なのかなと思っております。ただ、利用をする料金のところについても、そういったテナントが適切な料金を設定していくものというふうに考えております。 むとう委員 テナントを借りる人は、賃料に見合う収益を得なければいけないから、そんなに利用する、格安にみたいな、公益的な場になるとは限らない、適切な料金と言ったって、適切は、テナントにとって適切な料金は、賃料が払えて収益が得られるのが適切な料金になって、料金に跳ね返ってくるわけですから、テナント側が言っているところの適切な料金というのが区民や利用者にとって適切な料金とは限らない。その辺はやっぱり考えないと、ちっとも、お金を出せば子どもは遊べるみたいなことになってきていますから、それは避けていただきたいとすごく思うんですよ。いろいろ新しい施設の中で、子どものこういった遊び場、室内の遊び場とか、いろいろできているんだけれども、みんな高いの。お金を出せば遊べるの。お金のない人は結局入れないの。そういう子どもの遊び場というのがいろんなところにあって、一定層、富裕層のところの子どもたちはお金を出して楽しく遊べている。でも、私は、これから中野につくる、ここにつくるものについては、そんなに富裕層の子どもだけが遊べる子どもの遊び場になってほしくないなとすごく思うんです。それから、展望施設にできるレストランも同じです。富裕層だけが楽しめるレストランであってはならないというふうに思うので、そこをやっぱりきちんと考えて、これから収益性をどう取っていくのかも分からないですけれども、収益とのバランスの中で、富裕層だけしか使えない公益的な空間ができたって、それは私は歓迎すべきものではないと思っていますので、そこはしっかりと念頭に置いて、改選後ですから、どういう収益、計算式が出てくるのか私は分かりませんけれども、そこはちゃんと区としては、ここに書いてある公益的な空間を整備するんだと言うのであれば、そこはちゃんと担保できるような考え方を示していただきたいと思いますが、いかがですか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 実際にテナントに入る事業者さんが決まってくるのは大分後のほうになってくるかと思います。検討の時間もございます。いろんな御意見があるところは承知してございますので、そういった御意見も踏まえながら検討してまいりたいというふうに考えております。 来住委員 手短にやります。私どもの会派としては、そもそも区役所の建て替えが必要なのか、バージョン3についても批判的な物言いをしてきました。さらに、こういう建物が高層化する中で、気候危機の中で環境にどれだけ影響を及ぼすのかということも含めてやってきましたが、しかし、事はどんどん進んできて、今日に至っています。 今日のこの北口エリアの再整備について一言申し上げたいんですが、公益的な空間を提供するんだと。形になる中で、私はもう恐らく次の機会にはここにいませんので、私は、子どもの遊び場については何回か求めてきました。ここについて再度確認しますが、区として求めていただいたということでよろしいんでしょうか。 瀬谷企画部構造改革担当課長 区として、中野駅周辺の中で、子どもの関係のそういった環境が何か御用意できないかということで検討はしてきたところです。現時点に至っては、新北口駅前エリアの再整備の中で誘導していきたいというふうに考えているところです。 来住委員 私も、例えば埼玉の子どもの遊び部屋と広場が一体となった遊び場を具体的に提案もしてきました。そこは無料で提供されています。お願いしたいのは、これからのことになりますけども、どういう世代の子どもたちを対象にしていくのか、どういう保護者の方々を含めてですね、ここに私は子どもの、子育て先進区を掲げる以上、その中心的なところにシンボル的な遊び場が必要だ、全区的に必要なんですけれども、新たにつくるここについては、そういう意味で求めたわけです。お願いしたいのは、やはり何をこのところに、子育ての現役の人たちが求めるものは何なのか、行政や事業者に考えさせるのではなくて、区民の、子育てに直接関わっている人たちのニーズをちゃんと酌み取って中身を決めていくというふうにしていただいてこそ生きるんだと思うんですね。ですから、一定期間はありますけども、やはり酌み取る過程が大事で、いろんな形でやっぱり直接声を聞いて、その中身を生かす形で、ここで言われる④の子どもの遊び場施設として生かしていくということを、しっかりとこの点についてはやっていただきたいというふうに思うんですけども、御答弁をお願いします。 瀬谷企画部構造改革担当課長 子どもの屋内遊び場については、区長がタウンミーティングとか子育てカフェの中でも御要望を頂いたというふうに認識しております。今後につきましても、そういったいろんな場面で御意見を聞きながら検討してまいりたいというふうに考えております。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。 委員会を休憩いたします。
(午後3時10分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後3時30分)
2番、都市観光に関する協定の締結についての報告を求めます。 高村企画部広聴・広報課長 それでは、都市観光に関する協定の締結について報告いたします。(資料3) 本件は本定例会の総務委員会でも報告しております。 区は、検討会や議会での御意見などを踏まえた上で、令和4年11月25日に中野区都市観光施策方針を策定いたしました。この方針に基づき、中野区と観光に携わる団体や事業者との連携強化の一環として、二つの法人と協定を締結したいと考えております。 1、中野区の都市観光振興に関する協定でございます。一般社団法人中野区観光協会と、(2)のアからウの内容につきまして協定を締結したいと考えております。協定締結日は3月下旬を予定しております。 2、中野区の飲食・グルメの振興と地域経済の活性化に関する協定でございます。株式会社ぐるなびと、(2)のアとイ、中野の飲食・グルメに関する活動を振興させる取組に関すること、また、ふるさと納税返礼品開発事業に関することについて協定を締結したいと考えております。協定締結日は、1と同様、3月下旬を予定しております。 3、その他でございます。中野区都市観光施策方針に基づき、中野区観光協会との協定締結を契機としまして、既に区と包括連携協定を締結している明治大学、帝京平成大学をはじめ、都市観光に関する知見や資源を有する大学との連携を強化していく考えでございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。 3番、「(仮称)中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」に係る環境影響評価書案に対する区長意見の提出についての報告を求めます。 永見環境部環境課長 それでは、「(仮称)中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」に係る環境影響評価書案に対する区長意見の提出について御報告をいたします。(資料4) こちらは、都の環境影響評価条例に基づきまして、評価書案に対する区長意見を都知事宛てに提出したもので、報告するものでございます。 1番、区長意見、別紙1を御覧いただければと思います。 初めに、1、全体的な要望でございます。事業の実施に際し、環境の保全について適正な配慮がなされ、区民の健康で快適な生活の確保に資するために必要な対策を講じるとともに、今後も様々な機会を通じて区民等へ情報提供されたい。また、工事の実施に当たっては、本地区周辺で多くのまちづくり事業が同時期に実施予定であることも踏まえ、関係機関等と十分に協議の上、影響の低減に配慮されたいとしております。 2番、環境影響評価の項目に係るものでございます。 (1)の騒音・振動につきましては、解体工事に当たっては、その振動などの発生に対する周辺住民の理解を得ることにより苦情や紛争を未然に防ぐ観点から、工事作業の内容について十分に周知をされたい。また、本地区周辺では複数の事業が進められておりまして、将来の交通量が増加することも考えられることから、交通量変化を勘案しまして、さらなる措置を検討し、騒音・振動への影響の一層の低減に努めることを求めております。 (2)日影につきましては、当該建物は区内ではこれまでにない超高層ビルであり、日影の影響は広範囲にわたることから、地域への説明を適切に行うことを求めております。 (3)風環境につきましては、当該建物は超高層ビルであり、歩行者等の安全確保を最大限考慮した防風対策を講じる必要があるといたしまして、風環境の影響や暴風対策について地域への説明を適切に行うとともに、領域B、こちらは低中層市街地相当とされまして、住宅地と比べて少し風が強いと予測される領域でございますが、こちらの領域をさらに減ずる防風対策に取り組むこと、また、事後調査においても多角的にその効果の検証を行い、必要に応じてさらなる対策を講じること、またさらに、街路樹の倒木等への対策についても求めております。 (4)景観につきましては、中野区景観方針では周辺の町並みとの調和への配慮を示しておりますが、本件建物は周辺地区への圧迫感が想定されるということで、建物の形態・意匠など、様々な工夫により圧迫感の軽減に向けた具体的対策を行うことを求めております。 (5)温室効果ガスにつきましては、区のゼロカーボンシティ宣言等を踏まえ、将来における環境負荷を増大させないよう、可能な限りの二酸化炭素の排出削減に取り組むことといたしまして、二酸化炭素の排出削減につながる技術や手法を検証して最大限活用することを求めております。 3、その他といたしまして、道路環境について、ア)建築物の日陰による路面凍結や積雪、イ)施設の設置による違法駐車・違法駐輪の発生、こういったことについて課題として認識しておりまして、道路管理者及び交通管理者と協議の上、事業を実施されたいということで求めております。 初めの資料にお戻りいただければと思います。 2番、環境影響評価手続に係る主な経過でございます。1月23日から2月21日まで、評価書案の縦覧・閲覧を実施いたしました。3月8日が都民からの意見書の提出期限となっております。 3、今後の予定でございます。令和5年度以降ということで、事業者が都知事宛て評価書案に係る見解書の提出、続いて、東京都による都民の意見を聞く会の開催、続いて、都知事が東京都環境影響評価審議会の答申を受け、評価書案審査意見書を事業者宛てに送付と。それから、事業者が都知事宛て環境影響評価書を提出する、そのような流れになっております。 4番、参考といたしまして、別紙2に事業者の作成した環境影響評価書案の抜粋を参考として添付をいたしております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。 羽鳥委員 別紙2のほうの環境影響評価書案のところなんですけれども、最後のページの温室効果ガスのところでは、計画建築物の二酸化炭素排出量は1万1,432トン、年ごとということになって、基準建築物と比べた削減量は8,007トン、年間、削減率は約41.2%ということでは、これは、この間、高い環境性能をということでZEBを目指すべきなんじゃないのかということを言って、住宅部分についてはZEBを目指していくんですというようなことを言っていた気がするんですけれども、この削減率では、ZEBどころかNearly ZEB、ZEB Readyのさらに下のZEB Orientedとかというような、こんな基準で、中野区が言っているような二酸化炭素の削減率からも低いということになっているんですけども、これは何でこんな数字なんですか。 永見環境部環境課長 この数値に関しては事業者のほうが示してきた数値なんですけれども、今回の区長意見といたしましては、先ほど御説明いたしましたが、まず、ゼロカーボンシティ宣言を踏まえて、可能な限りの二酸化炭素の排出削減に取り組むことと、また、排出削減につながる技術や手法、こういったものを検証して最大限活用することということで、この評価書案の内容を踏まえてこのような意見をつけたということでございます。 羽鳥委員 これはもう、これで言うと、例えば2019年の民生業務部門の二酸化炭素排出量は、中野区は24万2,000トンとなって、そのうちの1万1,000トンがここになるということで、大体5%ぐらいをこのビルが排出することになるというので、かなり大きいところになってくるんじゃないのかなと思って、もっと削減をするように事業者に働きかけるとか、そんなことはもうできないんですか。 永見環境部環境課長 今申し上げましたとおり、区長意見で、可能な限りの排出削減に取り組むということで意見をしたということでございます。 羽鳥委員 最初の提案書のところではZEBを目指していくんだとなって、いつの間にかそれが消えていたというのは、こういう削減率というところが、やっぱり事業者のほうはそういうことしか考えていなかったんだな、それが反映されたのかな、それに区が乗ってしまったのかなということを思いました。やっぱりこの建物、こういうふうに建てると、本当に、私が懸念したとおり、区のこれからの二酸化炭素排出削減にかなり大きな影響があるんじゃないのかなと思って、やっぱり引き続ききちんと、建物を建てるというときには、二酸化炭素排出量削減をするように、最大限の対策をするように求めてほしいと思います。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 [1]4番、鷺ノ宮駅周辺のまちづくりに関する覚書についての報告を求めます。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 それでは、鷺ノ宮駅周辺まちづくりに関する覚書について御報告いたします。(資料5) まず、策定の趣旨についてでございます。区は、令和2年4月に西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)を策定し、防災性向上に関して、公社鷺宮西住宅一帯の広域避難場所としての機能強化及び再整備を進めていく方針としております。また、東京都住宅供給公社は、公社一般賃貸住宅の再整備計画を策定し、鷺宮西住宅の建て替えにおける方針を示すなど、まちづくりの機運が高まっています。 こうした状況を踏まえ、令和5年2月、東京都住宅供給公社より中野区へ鷺宮西住宅の建て替えにおける周辺まちづくりとの連携協力について依頼があり、区は、鷺ノ宮駅周辺のまちづくり推進に公社との協力体制が重要と考え、覚書を交換するものでございます。 次に、1、目的についてでございます。覚書の目的といたしましては、まちづくりに取り組む中野区と良好な住環境の形成を目指す東京都住宅供給公社とが協力し、駅周辺のまちづくりと鷺宮西住宅の建て替えを連携して検討することで、住みたい住み続けたいまち鷺宮の実現に向けて取り組んでいくということでございます。 続きまして、2番の覚書の主な内容2点でございます。一つ目につきましては、鷺ノ宮駅周辺におけるまちづくりの推進に関わる情報の共有など、事業推進に向けて幅広い協力の関係を構築することでございます。二つ目につきましては、鷺ノ宮駅周辺におけるまちづくりと鷺宮西住宅の建て替えの推進に当たり、連携して検討を行うことでございます。 最後に、今後の予定でございます。令和5年3月でございます。鷺ノ宮駅周辺のまちづくりに関する覚書の交換を行います。その後、令和5年度になりますが、5年度中に東京都住宅供給公社と鷺ノ宮駅周辺におけるまちづくり、それから、鷺宮西住宅の建て替えの検討の進め方等を含めて調整をしてまいります。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。 斉藤委員 御報告ありがとうございました。JKKと区との連携が、両者の連携の体制がつくられたということは本当に大変重要で、よかったなと思っております。 今、今後の予定について、今はまだ総合的な、全体的なところをこれから進めていかれると思うんですけれども、この今後の予定は来年度中までで終わっていますけれども、その後具体にいろいろな姿が見えてきているということで、住民の側、この住宅に住んでいらっしゃる方とその近隣の方への、住民との意見交換とか説明とかというのはいつ頃か実施すべきだと思いますけれども、その予定はいかがでしょうか。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 住民の皆様との意見交換というのは非常に重要だというふうに考えてございます。ですが、具体的にどのように検討していくかということも含めまして、時期も含めて、来年度、東京都住宅供給公社と検討してまいりたいと考えてございます。 斉藤委員 ぜひ来年度中にはお願いしたいと思います。というのは、やっぱりこの地域は開発が昭和30年、40年代で、ちょうど相続だったり建て替えだったりの時期に、この住宅、こちらの周りの地域もそうですし、お住まいの方もちょうどそういう世代交代の時期になりますので、ぜひお願いしたいと思います。 そして、こちらに住んでいらっしゃる従前居住者の方々の住み替えについては、一義的にはJKKのほうですべきことだとは思いますけれども、こちらは680余りの戸数がありまして、こちらに住んでいる区民の方々の対応というのはとても大事だと思いますけれども、そちらについてやっぱり手当てもしていかなければいけないと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 住民の方の円滑な住み替えということでございますが、一義的には東京都住宅供給公社さんのほうで検討される内容ということでございますが、全体のまちづくりの中で、建て替えも含めて、全体の事業が円滑に進むように一緒に検討していきたいと考えてございます。 斉藤委員 最後に、こちらの地域について、建て替えだったり広域避難場所の整備だったりについて、連続立体交差事業との関連はどのようにお考えでしょうか。何かそちらのほうと調整をしていくということも検討されているということでよろしいでしょうか。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 鷺ノ宮駅周辺につきましては、皆さん御存じのとおり、いろんな事業が今、事業計画されたり実施されているということでございますので、連立事業のみに関わらず、そういった事業全体と調整しながら検討していくというふうに考えてございます。 羽鳥委員 今、斉藤委員が質疑されたところと関わるんですけれども、やっぱり私も気になるのは住民が結構、特に従前の居住者なんかは高齢化されているということで、建て替えをするに当たって負担のないようにということなんですけれども、東京都住宅供給公社の住宅から、例えば建て替えのときなんかに、例えば都営住宅とかに行ってもらうことができるとか、そういう仕組みとかがあったり、やっぱりこの公社住宅の枠内で住み替えというか、そういった形式になるんでしょうか。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 まだ現時点でどのように具体的に建て替えですとか周辺のまちづくりというのをやるというふうに、これから検討するものですから、その中で、ある程度方式が見えてきたら、そういった住み替え時の対応というのも併せて検討していきたいというふうに思います。 羽鳥委員 分かりました。 あと、2年半前に私が決算特別委員会で聞いた際なんかには、連立事業と切り離してこの建て替えの事業というのを考えられないかというところをお聞きしたときには、これは必ずしも一緒に進める必要はないというふうな認識が答弁として示されていたんですけども、これはそういう認識で今も大丈夫なんですか。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 おっしゃられているところで、事業につきましては、関連は出てくるというふうには考えてございますが、できるだけ全体の事業進捗がお互いに影響がないように調整していきたいというふうに考えてございます。 羽鳥委員 今回は東京都住宅供給公社との覚書なんですけれども、東京都との関係は出てくるんですかね。 工藤まちづくり推進部野方以西担当課長 今回の覚書につきましては、鷺宮西住宅を所有する東京都住宅供給社との覚書ということで結びまして、東京都住宅供給公社の建て替えとまちづくりを連携していくということで確認してございますので、今回の覚書については、直接東京都とは関係ございません。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告を終了いたします。 5番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口エリア担当課長 それでは、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について御説明をいたします。(資料6) 1番、29年第2号陳情でございます。区役所・サンプラザ地区の再整備を独自性・先進性に富むものとすることについて。 請願・陳情または検討事項の趣旨でございますが、1番、区民が誇れる意匠・形態、計画とされたい、2番、生活空間としての可能性、近隣街区との連動性、3番、機能の可変性などリスク回避、立地の特性を生かすこと、4番、環境対策への適合、5番、利用者・生活者との双方向性や透明性を高める工夫といった趣旨でございました。 処理状況でございますが、新北口については、民間事業者募集・選定後、現在、施行予定者候補と施設計画の検討を進め、また、都市計画手続など拠点施設の事業化に向けた検討協議及び調整を行っているところでございます。今後でございますが、民間を中心としたエリアマネジメントの仕組みなど、地域と連携した活動を誘導していく、また、環境についても、国や都、区の目標を踏まえた施設計画の詳細検討を誘導していくこととしております。 2番、29年の第14号陳情、区役所・サンプラザ地区の再整備に当たり、専門家集団との意見交換の場を設置することについてでございます。 請願・陳情の趣旨でございますが、区役所・サンプラザ地区再整備事業に関して、中野区内の建築まちづくりの専門家を招集し、計画検討、実施計画策定、事業実現に向けて、行政と意見交換ができる場を設置してくださいというものでございます。 処理状況でございますが、現在、都市計画手続等を進めているところでございますが、これまでの検討段階の節目、節目におきまして、事業者選定後であったり、拠点施設検討の各段階であったりというところで関連団体と意見交換をしてきているところでございます。今後も、必要に応じて意見交換の機会を設けてまいります。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 むとう委員 参考までに、二つ目の陳情のところで、一番下のところで関連団体と意見交換をしてきているというところで、これは何回ぐらい、節目、節目で行ったという御説明でしたけれども、何回ぐらいこれまでに行われたんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口エリア担当課長 今年度につきましては、新北口につきましては、1月に地区計画の変更原案及び関連都市計画案ということで説明会を実施してございますので、その内容につきまして、2月6日に日本建築協会の中野地域会、東京都建築事務所協会中野支部と意見交換をしてございます。 むとう議員 では、この陳情が採択されてからは1回だけなんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口エリア担当課長 トータルで何回というのは今ちょっと手元にないんですが、今年度は1回、昨年度は2回、実施してございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 6番、中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画案についての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口エリア担当課長 それでは、中野四丁目新北区地区及び囲町地区における都市計画案について御報告をいたします。(資料7) 中野四丁目新北口地区及び囲町地区における都市計画案を取りまとめたので、報告をするものでございます。 1番、地区計画変更原案に係る権利者説明及び縦覧手続の結果でございます。 (1)関係権利者への説明について、中野四丁目新北口地区は権利者に対して個別説明を行い、囲町地区は説明会を開催いたしました。囲町地区における説明会の開催結果は記載のとおりでございます。 (2)地区計画変更原案の縦覧手続につきまして、それぞれの地区計画につきまして、変更原案について、縦覧手続を実施しました。実施結果でございます。縦覧期間は令和5年1月31日から2月14日までで、縦覧人数はそれぞれ1名でございました。意見書の受付期間は令和5年1月31日から2月21日までということで、意見書の受け付け、地権者からの意見書は0件でございました。別途、意見書対象外の意見が1件ございました。 2番、中野四丁目新北区地区及び囲町地区における都市計画案についてでございますが、縦覧手続の結果を踏まえて都市計画案を取りまとめまして、別紙1に中野四丁目新北口地区、別紙2に囲町地区の都市計画案を添付してございます。なお、原案からの内容の変更点はございません。 3番、今後の予定でございますが、令和5年4月には、都市計画案の説明会、縦覧及び意見書の受け付け、5月以降、都市計画審議会に諮問をさせていただきまして、6月以降、都市計画決定という形で進めてまいりたいと考えてございます。 御説明以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告ついて終了いたします。 7番、中野駅新北口駅前広場の基本設計等についての報告を求めます。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 それでは、中野駅新北口駅前広場の基本設計が完了いたしましたので、その概要について御報告いたします。(資料8) なお、本件につきましては、建設委員会においても御報告をしているものでございます。 1番、新北口駅前広場の概要でございます。 (1)整備の経緯です。新北口駅前広場は、中野駅北側の交通機能を担う駅前広場として都市計画決定され、平成31年に新北口駅前地区の街区再編に伴う都市計画変更を行い、令和3年4月に変更後の形状に基づき事業認可変更を行ってございます。令和3年度から追加基本設計に着手し、今年度、設計を完了したところです。UR都市機構とJR東日本との協定に基づき、実施設計を実施し、段階的に工事に着手する予定としてございます。 続きまして、(2)上位計画における位置付け、また、2番の新北口広場の施設概要について御説明いたします。 こちらにつきましては別添資料にて御説明をさせていただきますので、お手数ですが、お手元の別添資料1ページ目を御覧ください。なお、ページ番号につきましては資料右上に記載しております。 新北口駅前広場は、中野駅地区整備基本計画におきまして、新しい中野の顔となる都市型複合交通ターミナルとして整備することを位置付けており、この機能を満たす具体的なバスバースなどの施設数や歩行者・自転車動線を定めているところでございます。 ページをおめくりいただきまして、2ページ目を御覧ください。区が令和3年に策定いたしました中野駅駅前広場デザイン等整備方針では、新北口駅前広場を、新北口歩行者広場、中野四季の都市ゲート広場、新北口交通広場の三つの広場空間とし、また、広場上空の歩行者デッキに分け、設計・整備に当たってのデザインや機能方針を位置付けてございます。整備方針の内容については、こちらのほうを後ほどお読み取りください。 続きまして、新北口駅前広場の基本設計における施設概要について御説明いたします。 資料3ページを御覧ください。広場の地上部でございます。新北口駅前広場の地上部は、現在の東西連絡路と同じ高さに配置されており、中野通り側に新北口歩行者広場、中野四季の都市側に中野四季の都市ゲート広場、その中央部に新北口交通広場の三つの広場を配置してございます。新北口歩行者広場は、東西連絡路を渡った部分に新北口駅前地区再開発事業の出会いの広場と一体的な歩行者空間となるよう配置されており、豊かな歩行者空間を確保するとともに、公衆トイレ等の配置を検討しております。中野四季の都市ゲート広場につきましては、中野四季の都市と接続する部分に配置され、中野駅西側南北通路からつながる歩行者デッキの受け口となってございます。また、再開発事業区域を経由し、中野五丁目側への歩行者動線の起点ともなっております。新北口交通広場は、新北口歩行者広場と中野四季の都市ゲート広場に挟まれる箇所に配置され、中野駅西側橋上駅舎の利用者がバス、タクシー、一般車といった他の交通手段へ乗り換えるための空間となっております。バス、タクシー等の乗降場の施設数は、中野駅地区整備基本計画で定めた施設数となってございます。 続きまして、資料4ページを御覧ください。新北口駅前広場のかさ上げ部、いわゆる歩行者デッキにつきましては、中野駅西側南北通路と直接接続するエントランスデッキ、中野四季の都市へとつながる中野四季の都市方面デッキ、囲町地区へとつながる囲町方面デッキの三つのデッキから構成されております。デッキにはそれぞれ必要な部分にエレベーター、エスカレーター、歩行者用シェルターを配置することで、ユニバーサルデザインに配慮した歩行者動線を形成しております。 5ページを御覧ください。歩行者動線のイメージ図でございます。地上部に交通広場を配置し、その上にデッキを配置することで、歩行者と自動車の動線を分離した計画としてございます。 続きまして、6ページ目につきましては、新北口駅前広場のイメージパースでございます。こちらのほうは後ほど御覧ください。 7ページを御覧ください。整備の進め方案について御説明いたします。 基本設計段階での施工ステップにつきましては記載のとおりでございます。ステップ1、令和5年度から6年度は、現区役所が新庁舎に移転後、令和6年度に区役所・サンプラザ、また、税務署の解体の着手を予定してございます。図中、緑の破線で示したものが工事期間中の歩行者動線で、また、赤く塗られているところが工事着手を示してございます。ステップ2、令和6年度から7年度にかけてですが、現区役所低層棟がある辺りに暫定バス停を整備し、令和7年度に供用を開始する予定としております。また、現在区役所・サンプラザ前の道路につきましては、令和7年度に閉鎖を予定してございます。ステップ3、令和7年度から8年度でございますが、令和8年12月に中野駅西側南北通路橋上駅舎が供用開始いたします。これに合わせ、令和8年度にエントランスデッキ、また、中野四季の都市方面のデッキの一部につきまして使用を開始できるよう整備を進めていきたいと考えてございます。ステップ4、令和8年度から11年度でございますが、暫定バス停を広場南側に移設し、令和10年度の供用開始を考えてございます。なお、広場の完成につきましては、令和12年3月を予定してございます。なお、施工ステップを検討するに当たっては、安全な歩行者動線の確保と工事期間中のバス乗降機能の確保に重点を置き、実施設計でさらなる深度化を図ってまいります。施工ステップの検討状況や暫定バス停の検討状況については、適宜議会のほうにも御報告を行ってまいります。 資料をお戻りください。 3番、今後の予定でございます。令和5年度の前半に本件に関する区民説明会を実施する予定です。また、資料には記載がございませんが、令和5年から6年にかけて実施設計を行う予定としてございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 山本委員 御報告ありがとうございました。 端的に伺いますが、3ページ、ちょっと気になりました。これはタクシープール、真ん中のところ、何台ぐらいですか、これ。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 現在のこちらのほうの計画では、タクシープールの台数は48台を検討してございます。 山本委員 この升目どおりということですかね。数えで48。48台必要という根拠は何でしたかね。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらは、平成26年に中野駅周辺での、こちらは主に終電後になりますが、そちらでのタクシーのほうの台数のほうを調査してございます。その過年度の調査におきまして、ピーク時については約90台待機というところがございましたので、そちらのほうを踏まえまして、今回、南北合計60台確保というところで検討してきたところでございます。そのうち48台のほうを新北口駅前広場のほうに確保し、残りを南口駅前広場に確保するというような計画としてございます。 山本委員 そうすると、南が12台ということですか。何かバランスが悪くありませんか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 委員のおっしゃるとおりでございます。こちらにつきましては、駅前広場の大きさ、そういったところを加味いたしまして、それぞれの配分をしているところでございます。 山本委員 48台でも結構なんですけど、タクシープールの右下に、「一般車(身障者兼)乗降場」と書いてあるんですよね。これは2台分しかないように見えるんですけど、2台でよろしいですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらの一般車の乗降場につきましても、過年度のパーソントリップ調査におきまして、駅端末を利用する車両数から整備台数を決めているところでございます。また、交通広場内で必要なバス・タクシー乗降場など必要な交通機能を確保すること、また、広場内で渋滞を起こさせないことから、一般車の乗車場については2台としているところでございます。 山本委員 平成26年ですか、ピーク時、その頃はこの隣の新北口にどういう建物が建つかは、何もなかったかと思うんですよね。今、こういうふうに新北口でサンプラザ、新しいのがこういうふうなのが建ちますというような形が出てきている中で、私は、48台、それは必要なのかもしれないですけど、右の一般車乗降場2台というのはちょっと、この高齢化社会で、足元が悪い方が、不自由な方も結構多い中で、送りと迎えもあるんですよ。待つ人はやっぱりいますよ。私は、ちょっとバランスが悪いと思っていて、何とかこれをうまく工夫して、もう少し増やすことはできませんか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 先ほど申し上げたとおりに、こちらのほうの乗降スペースにつきましては、ほかのところのバスの必要な台数、そういったところも踏まえまして、限られた空間の中で必要な配置というところでこの台数を決めているところでございます。また、今後つくられます新北口駅前地区の再開発事業の中で都市計画駐車場も整備するというところがございますので、駐車場等についてはそちらのほうも使っていただくというところを誘導していきたいと考えております。 山本委員 都市計画駐車場は有料ですか、無料ですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 運営方法についてはまだ未定でございます。 山本委員 仮に有料だった場合、先ほど新北口が2番で御報告ありましたけれども、1番か、1番でありましたけれど、公益性とおっしゃっていたわけじゃないですか、区民に還元してと。これこそ私は公益性重視に資するものだと思うんですよね。いろいろ整えてくださっていて分かるんですけど、やっぱりこれが実際にこうなってくると、私の感覚ですけど、ちょっと混乱されるんじゃないかな現場でというか、御不満も出てくるんじゃないのかなとちょっと思いますので、もう一度考えていただいて、やれるところはちょっと工夫していただきたいなと思います。いかがですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 繰り返しの答弁になってしまいますが、駅前広場の中につきましては、限られた空間の中で必要なバス乗降場等を設置する必要があるというところがございます。また、渋滞回避というところも考える必要があるところから、現在、一般車、また、タクシーにつきましては、各それぞれ2台というところの計画としているところでございます。 山本委員 やっぱり納得がいかないので、48台のタクシー、何とかうまくやってくださいよ。私は、こうしてという、私はそういう設計士じゃないので分からないですけれど、何かちょっとやっぱり、2台というのはなかなか、送りも迎えもいますよ。やっぱりスーパー台風とか、いろいろあるじゃないですか。そういったときにやっぱり送りも迎えも大変混みますよね。そのときもタクシーは結構並ばれるでしょうけど、お迎えの方々も結構いらっしゃるんだと思うので、だってほかに止めるところがないじゃないですか。都市計画施設駐車場は、この北側のことを言っているんだと思うんですけど、何かやっぱり、また同じ答弁になるんでしょうからあれですけど、強く要望しておきますので、よろしくお願いいたします。 河合委員 ありがとうございます。 今、我が会派の山本委員からタクシーのお話がありましたが、乗降場は、タクシーの乗降場が2台になっているんですけど、降りるのも、ここで降りろということなんですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 委員のおっしゃるとおりでございます。 河合委員 普通だったら、降り場は別にしないと、今の例えば南口を思い出してもらえば分かると思うんですけど、皆さんタクシーに並んでいて、プールがあって、1台、2台、ちょいちょい来るとしても、乗降場、降りるときにもう一回1周して、ここで交じり合って、危なくないですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらは、タクシーにつきましては、タクシープールのほうで待機していただいて、乗る方がいらっしゃればこちらの乗降場のほうに来ていただいて、そちらで乗車していただくという計画にしているところでございます。 河合委員 そもそも降りる人は、ぐるっと回って、このタクシープールを1周して、タクシープールというか、まずバスの待機所を1周して降ろされるわけでしょう。ということなんですよね、これ。この見方をすると。そもそもそんなことをみんなしませんよね。多分道路で、この計画のままいったら道路で降りることになると思いますよ、皆さん。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらにつきましては、タクシー協会とも話をしながらこういった形で計画しているところでございます。道路で降ろす、そういったところにつきましては、きちんとタクシーの乗降場を使っていただけるように、そちらのほうも話はしていきたいと思ってございます。 河合委員 それは利用者から考えたら、ぐるっと1周されて、メーターが1個、2個上がっちゃったら嫌なんですよ。それだったら道路で降りたいんですよ。道路で降りたら道路の交通渋滞を招くでしょうという話を今しているんです。そういうのを解決するために今回ロータリーをやっているんだから、それをもうちょっと考慮してもらえないかというお話をしているんですけど、いかがですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらは、先ほどの答弁のところと重複するところがございますけれども、限られた交通広場の中で、ほかにバス乗車場、そういったところの必要な台数を確保すること、また、一般車の乗り場を確保すること、そういったところを検討した上で、こちらのほうにタクシーの乗降場として2台を計画しているものでございます。 河合委員 視察に行った大崎駅、バスの乗降場はもっと狭かったですよね。これが絶対にこれじゃなきゃできない理由はないと思うんですけど、それに関してはどうですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 バスの乗車場、位置等につきましては、交通管理者とも協議いたし、きちんとバスのほうが停車できるような形状ということで今の形状を決めているものでございます。 河合委員 私は、今、大崎駅をきちんと思い出してくださいとお話ししました。そのときに、こんなにスペースはなかったですよね。細かいスペースの中に台数がいっぱい止まっていました。そうなってきたときに、今の言い訳が通じるんですかと聞いています。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 大崎駅の例はどういった形でやっているか、それぞれ協議をして決めていたところだとは思いますけれども、今回の交通広場につきましては、きちんと交通管理者とも協議をした上で、バスの乗車の位置、また、バスがきちんと停車できるような配置というところでこの計画を決めているものでございます。 河合委員 じゃあ、意見として、要望としてお伝えします。大崎駅のことぜひ参考になさって、この空間をもうちょっと有効活用して、ぜひとももう少し御検討ください。よろしくお願いします。 内川委員 タクシーの乗降場の件は考えてあげてください。 それと、1点確認なんですけど、NTTドコモビルの北側の税務署、あれはいつどこに移転することになっていますか。1点だけ確認させてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口エリア担当課長 税務署――国に関しては、新北口の再整備、再開発の地権者の一人でして、再開発の区域の中に区画整理で換地をされて再開発事業に加わっていくということになります。再開発を前提に国とは協議をしておりまして、一定めどは立っているところをもございますけれども、国の地権者としての考えもございますので、現時点では細かくお伝えすることはできません。 内川委員 再開発ビル、要するに、新しい中野サンプラザに入るのか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口エリア担当課長 再開発の地権者の一人ではありますが、転出するのか、それか権利変換して床を取るのかというところも、国の方向性というのもございますので、それも現時点では調整中でございます。 南委員 すみません、単純なところなんですが、3ページ目のところでもいいと思うんですけど、地上図の平面図で、バスの待機場があって、補助223号とけやき通りが重なる交差点のところ、これは南側のところに横断歩道が描かれていないというか、整備されていないんですけど、これはどういった理由からですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらのほうにつきましては、白く薄く、下のところで車線構成を書いているところではございますが、こちらは右折レーン、そういったところの退避場とかを考慮した上で検討したところ、こちらのほうにはちょっと横断歩道自体が設けることが難しいところでなくしているところでございます。 南委員 右折レーンがあるから横断歩道をつくるのが難しいということですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらは、右折レーン、こちらの曲がるまでの間、こちらのところに必要な車が滞留するような長さと考えたときに、今の現在の位置になってくるところでございます。そういたしますと、こちらは横断歩道とかぶってくるところがございまして、そういったところから、横断歩道につきましては、この部分につきましてはちょっと設けるのが難しいというところでございます。 南委員 すみません、ちょっと何かこだわりたくなってくるんですけど、図から見ると、別に横断歩道を引けないことはないんじゃないかなと思えるんだけども、やっぱりそれは危険だということなんですか。右折レーンが滞留するからということなんですか。 石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらは、先ほどのお話となるんですが、右折するところと、あと、実際には交通広場からバスが出てくるところ、交通が集中するところでございます。そういったところに横断歩道等を設けた場合につきましては、バスの渋滞を招く、また、ここにつきましてはかなりの数が朝のピークとか、バスのほうが入ってくるところがございますので、そういった交通のほうの条件等を考慮した上で検討した結果、こちらのほうにちょっと横断歩道をつけるということは難しいところでございます。 委員長 他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告については終了いたします。 8番、千光前通り沿道のまちづくりについての報告を求めます。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 それでは、千光前通り沿道のまちづくりについて御報告いたします。(資料9) 中野二丁目地区では、地区の目指すべき姿を新たな業務・商業の集積と生活・コミュニティの核と示しており、現在、駅前広場の拡張整備や再開発によるまちづくり事業を進めております。一方、これに隣接する千光前通り沿道につきましても、中野区都市計画マスタープランにおきまして、安全で快適な歩行者空間を確保することとしており、駅直近で進めている市街地再開発事業と併せましてまちづくりを推進していきたいと考えております。 以上のことから、千光前通り沿道のまちづくり検討を進めていくため、土地・建物をお持ちの方を対象に、まちづくりに関する意向調査を実施したので、その結果及び今後の取組について御報告するものです。 恐れ入りますが、別紙「千光前通り沿道のまちづくりに関する意向調査結果について」を御覧ください。 今回、意向調査をしました範囲として、右上の地図に記載しております黄緑色で着色しているエリアになります。こちらの範囲に土地もしくは建物を所有している方に、郵送により、意向調査を行ったところです。 最初に、回答者の属性についてです。住まいについてですが、「地区内に居住している」、または「地区内に居住し、営業している」と回答された方が約6割を占めております。居住意向につきましては、「ぜひ住み続けたい」、「できれば住み続けたい」と回答された方が約7割を占めております。所有する建物の建て替えについては、「建替えの予定はない」と回答された方が約6割を占めております。 次に、千光前通り沿道のまちづくりについてです。千光前通り沿道のいいところ・魅力について伺ったところ、中野駅に近いことから、商業・業務の活力に関する立地条件のよさに魅力を感じている方が回答者の半数以上の割合で見られました。その一方、気になるところ・課題については、歩行者空間が狭く歩きにくい、商業の連続性などにぎわいが不足しているといった御意見が見られました。 恐れ入りますが、別紙裏面を御覧ください。千光前通り沿道におけるここ数年間で感じる変化については、駅前周辺の市街地再開発事業に多くの関心が見られ、にぎわい向上に期待する御意見がある一方で、人の流れが変わることに不安を感じるとの御意見もありました。 次に、千光前通り沿道の将来像についてですが、災害に強く、安心して住み続けられる、また、安全で快適な歩行者空間の確保、緑が豊かなまちについて多くの関心が寄せられております。 最後に、千光前通り沿道のまちづくりについての主な自由意見です。道路・歩道の整備、歩行者の安全についてでは、歩道が狭いので、歩行者空間を広げ、安全・安心に利用できるようにしてほしいといった意見や、また、まちづくりについてでは、老朽化した建物が多く、規制の緩和をし、建て替えを推進していく必要があるといった御意見がありました。また、にぎわい創出に関することについて、商店街としてのにぎわいが欲しい、駅前開発で千光前通りも発展することを願っているといった意見がある一方で、商業の拡張は必要ない、北口のようなにぎわいは望まない、今のままでよいといった御意見も寄せられております。 最後に、その他では、土地をなるべく統合して、マンションや商業施設に変えていくべきである、東側に改札口を新設してほしい、南北を結ぶ通路を検討してほしい、緑が多く、落ち着いた大人の町並みを期待するといった御意見がございました。 恐れ入りますが、表紙の裏面にお戻りください。2番、今後の取組についてです。令和5年度では、今回実施した意向調査について、地域の皆様に対し、その調査結果を情報提供した上で、地域の方々と意見交換を実施していきたいと考えております。また、その意見交換の進捗状況を踏まえながら、区として千光前通り沿道のまちづくり基本方針の検討を進めていくこととしております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。 内川委員 千光前通りの沿道のまちづくりについては、忘れた頃にこうやって報告があるんですよね。前にも何回かアンケートをやったことがあって、以前、田中区政のときには、これはもう手のつけようがないんだといったたしか結果が出ているんですよ。またこうやってアンケートを取られて、歩行者空間が狭いなんていうことが出ているんですけれども、物理的にこれをどうするんですか。最後はどこに落とし込みたいんですか、これ。広げるんですか、歩行者空間を。そこに向けて頑張りたいんですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 今現在、歩行者空間が狭いということが御意見として多数寄せられているのを認識してございます。こちらにつきましては、二丁目の駅前で実施しました町並み誘導型地区計画ということを利用して、民間の私有地はそのままに、壁面線の位置を指定して、歩道と民有地と一体となった歩行者空間、こちらのほうを整備できるような地区計画が検討できないのかということを現在想定しながら進めていければと考えてございます。 内川委員 これはほとんど千光前通りの北側はJRの敷地に面しているんですよね。やっぱりJRさんの御協力がないと、なかなかまちづくりはうまく進めないと思うんですけども、どうなんですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 JR北側の敷地を所有されている方々の御協力というのも一つあるかと思います。そちらにつきましても、今後、所有者の意向であったりとかというものの動向を注視しながら進めていければというふうにして考えてございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 次に、9番、その他で理事者から何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 以上で所管事項の報告を終了いたします。 次に、当委員会の中間報告について御相談をしたいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時22分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後4時22分)
ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議において、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の中間報告を行わせていただくことに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 次に、審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩します。
(午後4時23分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後4時23分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時23分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後4時25分)
以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後4時25分) |