令和5年07年03日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)の会議録 中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和5年7月3日〕
中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 令和5年7月3日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後5時46分
○出席委員(14名) 高橋 かずちか委員長 羽鳥 だいすけ副委員長 山内 あきひろ委員 黒沢 ゆか委員 市川 しんたろう委員 立石 りお委員 斉藤 ゆり委員 小林 ぜんいち委員 いさ 哲郎委員 杉山 司委員 平山 英明委員 久保 りか委員 むとう 有子委員 酒井 たくや委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 企画部長 岩浅 英樹 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 国分 雄樹 企画部資産管理活用課長 瀬谷 泰祐 総務部長(副区長事務取扱) 青山 敬一郎 総務部総務課長 浅川 靖 文化・産業振興担当部長、区民部シティプロモーション担当課長事務取扱 高村 和哉 区民部産業振興課長 松丸 晃大 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤 都市基盤部長 豊川 士朗 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史 まちづくり推進部長 角 秀行 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史 まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男
○事務局職員 書記 早尾 尚也 書記 髙田 英明
○委員長署名 審査日程 ○委員会参与の紹介 ○議題 中野駅新北口駅前エリアの再整備について 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について 中野駅周辺各地区の整備について 都市観光・地域振興の推進について 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について 連続立体交差事業の区間の延伸について 鉄道上部空間の活用・整備について 区内南北交通と新たな公共交通サービスについて ○調査事項の経過並びに現状について 1 中野駅周辺のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり課) 2 中野区の都市観光施策について(文化振興・多文化共生推進課) 3 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備、連続立体交差事業の区間の延伸並びに鉄道上 部空間の活用・整備について(まちづくり計画課、まちづくり事業課) 4 地域における公共交通ネットワークについて(交通政策課) ○所管事項の報告 1 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(資産管理活用課、中野駅新北口駅前エリア担当) 2 中野セントラルパークイースト賃借床活用事業に係る事業者募集について(資産管理活用課) 3 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課) 4 新井薬師前駅北側街区のまちづくりについて(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当) 5 中野五丁目商業エリアのまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり課) 6 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当) 7 千光前通り沿道のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当) 8 中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況について(中野駅周辺エリアマネジメント担当) 9 その他 (1)野方以西まちづくりの検討に向けた地域との意見交換について(野方以西担当) ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。 議事に入る前に、本日は正副委員長互選後初めての委員会となりますので、委員会参与の紹介を受けたいと思います。順によろしくお願いいたします。(資料2) 岩浅企画部長 企画部長の岩浅でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、私から企画部内の参与を紹介させていただきます。 ユニバーサルデザイン推進担当課長の国分雄樹でございます。 国分企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 国分でございます。よろしくお願いいたします。 岩浅企画部長 資産管理活用課長の瀬谷泰祐でございます。 瀬谷企画部資産管理活用課長 瀬谷です。よろしくお願いいたします。 岩浅企画部長 以上、企画部でございます。よろしくお願いいたします。 青山総務部長(副区長事務取扱) 総務部長(副区長事務取扱)の青山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、私から総務部の委員会参与の御紹介をいたします。 総務課長、浅川靖でございます。 浅川総務部総務課長 浅川でございます。よろしくお願いします。 青山総務部長(副区長事務取扱) 以上で総務部の御紹介を終わります。よろしくお願いいたします。 文化・産業振興担当部長及びシティプロモーション担当課長事務取扱の高村和哉でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 私からは区民部の参与を紹介させていただきます。 産業振興課長、松丸晃大でございます。 松丸区民部産業振興課長 松丸でございます。よろしくお願いいたします。 高村文化・産業振興担当部長 文化振興・多文化共生推進課長の冨士縄篤でございます。 冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄でございます。よろしくお願いします。 高村文化・産業振興担当部長 区民部は以上でございます。 豊川都市基盤部長 それでは、都市基盤部の参与を御紹介いたします。 まず私は都市基盤部長、豊川でございます。お願いいたします。 引き続きまして、都市計画課長の塚本剛史でございます。 塚本都市基盤部都市計画課長 塚本でございます。よろしくお願いいたします。 豊川都市基盤部長 それから、交通政策課長の宮澤晋史でございます。 宮澤都市基盤部交通政策課長 宮澤でございます。よろしくお願いいたします。 豊川都市基盤部長 どうかよろしくお願いいたします。 角まちづくり推進部長 それでは、まちづくり推進部を御紹介させていただきます。 初めに、まちづくり推進部長の角と申します。よろしくお願いいたします。 続きまして、中野駅周辺まちづくり担当部長の千田真史です。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 千田です。よろしくお願いします。 角まちづくり推進部長 続きまして、まちづくり計画課長の安田道孝です。 安田まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田でございます。どうぞよろしくお願いします。 角まちづくり推進部長 野方以西担当課長の桑原大輔です。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原です。よろしくお願いいたします。 角まちづくり推進部長 まちづくり事業課長の小倉芳則です。 小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉です。よろしくお願いします。 角まちづくり推進部長 新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長の近江淳一です。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江です。よろしくお願いします。 角まちづくり推進部長 中野駅周辺まちづくり課長、中野駅新北口駅前エリア担当課長の小幡一隆です。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡です。よろしくお願いいたします。 角まちづくり推進部長 中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長の井上雄城です。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上でございます。よろしくお願いいたします。 角まちづくり推進部長 中野駅周辺地区担当課長の山本光男です。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本です。どうぞよろしくお願いいたします。 角まちづくり推進部長 以上、まちづくり推進部です。よろしくお願いいたします。 委員長 以上で委員会参与の紹介を終了いたします。 それでは、議事に入ります。 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、区内南北交通と新たな公共交通サービスについてを一括して議題に供します。 調査事項の経過並びに現状についての説明を受けます。 初めに、中野駅周辺のまちづくりについての説明を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 それでは、中野駅周辺のまちづくりについて、これまでの主な経緯及び今後の主な取組について御説明をいたします。(資料3) 中野駅周辺のまちづくりは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3にて示す多彩な魅力を持つまちの実現に向けまして、中野駅周辺を区の中心拠点として東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点に位置付け、周辺各地区のまちづくりを進めております。 一つ目、これまでの主な経緯でございますが、主なもののみ御紹介をいたします。まず、平成30年でございますが、3月には中野四丁目新北口地区のまちづくり方針を策定し、7月には中野二丁目の市街地再開発組合の設立・認可、同じ7月に南北通路、橋上駅舎の支障移転工事の協定を締結し、支障移転工事が開始されてございます。 平成31年になりまして、3月には中野駅新北口駅前エリアの都市計画、基盤の計画が決定をしてございます。 続きまして、令和元年に入りまして、令和元年12月には南北通路と橋上駅舎の本体工事の施行に関する協定を締結し、工事が開始をしてございます。 続きまして、令和2年でございますが、1月には中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画を策定いたしております。また、9月には囲町東地区の市街地再開発組合の設立認可がされてございます。 令和3年に入りまして、1月には新北口駅前エリアの施行予定者候補を選定してございまして、5月には施行予定者と区で事業化推進に関する基本協定を締結してございます。 令和4年に参りまして、4月には中野駅周辺エリアマネジメント協議会が設立をされております。また、12月には新北口の再開発事業の事業推進に関する基本協定ということで、地権者5者と民間施行予定者で協定を締結してございます。また、あわせて新北口、囲町地区の都市計画手続を開始してございます。 令和5年に入りまして、4月には中野駅周辺エリアマネジメントビジョンを策定してございます。また、6月には、後ほど御報告にございますけれども、中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針を策定してございます。 2番、今後の主な取組でございます。こちらは別添資料のまちづくり事業一覧と併せて御覧いただきたいと思います。 最初に、(1)中野駅周辺まちづくりの全体調整でございますが、まちづくりの施工調整として基盤整備の施工調整、検討を進めてまいります。また、エリアマネジメントにつきましては、エリアマネジメント協議会の運営支援、公共空間等の活用検討を進めてまいります。 (2)中野四丁目地区、中野五丁目地区でございます。こちらは事業概要の①から④の辺りということになります。新区役所の整備としましては新庁舎の整備工事を進めてまいります。中野四丁目新北口西エリアにつきましては市街地再開発準備組合の支援をしてまいります。新北口駅前エリアにつきましては、土地区画整理事業の工事、それから市街地再開発事業に関わる事業計画の検討を進めてまいります。五丁目商業エリアにつきましては、基本方針に基づくまちづくりの検討を進めてまいります。 (3)中野駅地区でございます。こちらは事業概要の⑤、⑥辺りということになります。南北通路、橋上駅舎等整備につきましては、道路一体建物の本体工事を進めてまいります。新北口の駅前広場整備としましては、駅前広場の実施設計、施工展開の検討を進めてまいります。 (4)囲町地区でございます。こちらは資料の⑦番、⑧番というところでございます。囲町西地区市街地再開発事業につきましては、再開発準備組合の支援をしてまいります。囲町東地区再開発事業につきましては、再開発施設の建築物の建設工事を進めてまいります。 続きまして、(5)中野三丁目地区でございます。資料の番号⑨番ということになります。中野三丁目土地区画整理事業としまして、西口広場の実施設計及び工事、また区画道路の整備、拠点施設整備等を進めてまいります。 (6)中野二丁目地区でございます。こちらは事業概要の⑩番、⑪番というところでございます。二丁目土地区画整理事業につきましては、駅前広場の整備、主要区画道路の整備等を進めてまいります。また、中野二丁目地区市街地再開発事業につきましては、再開発施設の建築物の建設工事を進めてまいります。また、千光前通り沿道ではまちづくりの検討を進めてまいります。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの説明について質疑はございませんか。 杉山委員 御報告、ありがとうございました。質問というか、3ページ目、2の今後の主な取組の(5)の中野三丁目地区の中野駅西口広場という言葉、これ、前も何度もお話ししていますけど、西口広場なんだけど、公募で桃園広場という名前がついているので、その名前を前に出して、後ろに括弧で西口広場と入れていただくなりという形で統一していただけませんかとお話ししていると思うんですけども、それ、いかがですか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 委員御指摘のとおり、中野駅桃園広場という愛称が令和3年度に一応決まったところですので、そういったところも踏まえた上でちょっと書き方等は検討していければと考えてございます。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本件について終了いたします。 次に、2番、中野区の都市観光施策についての説明を求めます。 高村区民部シティプロモーション担当課長 それでは、中野区の都市観光施策の経過並びに現状について報告いたします。(資料4) 1、背景でございます。4行目となりますが、昨年度、区は中野区観光施策検討会を設置し、今後の観光施策の在り方などについて協議を重ね、令和4年11月に新たに中野区都市観光施策方針を策定したところでございます。今後、同方針に基づき、情報発信を強化するとともに、区と事業者、団体との連携力を高めながら、中野の持つ飲食、娯楽、文化・芸術、サービス、景観、活動、雰囲気などの多様な資源を区民、在勤・在学者、来街者が気楽に楽しむための取組を進めていく考えでございます。 2、昨年11月に策定しました中野区都市観光方針でございます。別紙の中野区都市観光方針の資料を御覧ください。 右下のページ1ページを御覧ください。中野区都市観光施策方針の構成はこちらにお示ししたとおりでございます。 次に、右下のページ5を御覧ください。この方針の策定目的でございます。中野区都市観光施策方針は、中野区基本構想で10年後に目指す四つのまちの特にその中の二つ、「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」、「安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまち」の実現に向けて、都市観光の施策と取組を進めるため策定したものでございます。また、下から2行目ですが、当方針は、中野駅周辺再整備事業や現認可の西武新宿線沿線連続立体交差事業が完了するまでの2030年頃までの短中期的な施策の方向性と展開を示したものでございます。 資料の右下ページ6を御覧ください。都市観光の定義と都市観光施策の基本的な考え方をお示ししております。中野における都市観光とは、中野の持つ飲食、娯楽、文化・芸術、サービス、景観、活動、雰囲気などの多様な資源を区民、在勤・在学者、来街者が気楽に楽しむ形態として定義しております。また、都市観光施策はまちづくりの一環であり、中野の強みや資源を明らかにし、それらに関する情報の発信力を強化することで中野をブランディングすることを基本としております。さらに、都市観光の各施策において取組を検討、実施するに当たっては、リピート来訪と滞在を促進する三つの要素――リラックス、食グルメ、出会い交流を重視いたします。 資料右下ページ7でございます。都市観光施策の方向性として施策の三つのステップで展開すること、また、こちらにお示しした三つの施策を進めていくことを明らかにしております。 また、資料の右下ページ8からページ10に、この三つの施策についてそれぞれの取組の視点と取組例をお示ししております。これらに基づき事業の企画や予算化などを検討、調整し、三つの施策を展開していく考えでございます。詳細は後ほどお読み取りいただければと存じます。 恐縮ですが、最初の資料の1ページ目にお戻りください。 3、これまでの都市観光事業の主な取組でございます。(1)から(4)まで四つの取組の経過をお示ししております。 (1)情報発信事業の実施でございますが、まずアの中野区公式観光サイトですが、平成25年4月に専用サイトの運営を開始し、その後、事業者に委託し、サイトのリニューアルやSNSによる情報発信、飲食店の応援企画などを実施してまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機として取組を検証し、令和3年度末で事業者による観光情報サイトの運営を終了した一方、令和4年度から区ホームページ内で区民観光レポーターによる情報発信を行っております。さらに、今年度全面リニューアルする中野区ホームページにおいて都市観光のサブサイトを作成する予定でございます。 次に、イ、多言語観光ガイドマップ等の作成でございますが、平成26年度、28年度、31年度に多言語の都市観光ガイドマップ「びじっと中野」を作成し、中野区の様々な観光情報を周知いたしました。また、平成28年度と令和2年度に4か国語で哲学堂公園周辺観光パンフレットを作成し、周知いたしました。さらに、昨年度末に「びじっと中野」を改訂、再発行したところでございます。 (2)中野区認定観光資源の周知でございます。平成25年度に区内の地域資源情報を調査や公募により収集し、その上で学識経験者や区内経済団体等で構成する選考会を経て129件の中野区認定観光資源として決定いたしました。その後、現存確認を経て令和5年6月現在で123件の観光資源を区ホームページなどで広報しておりますが、認知度が低いことなどから、今後、当認定観光資源の見直しを実施いたします。 (3)なかのまちめぐり博覧会の開催でございます。平成25年度から商店街、企業、学校、団体などが主体となって、区内の様々な地域資源を活用して自主的に企画運営するイベント等を集約し、区全域を会場としたなかのまちめぐり博覧会を開催しておりました。その後、イベント数は伸びたものの、にぎわい創出や経済効果につながっていないとの指摘もあり、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い当博覧会を中止いたしました。また、令和3年度及び令和4年度は、同博覧会実行委員会から区への呼びかけもあり、別途区が行っているシティプロモーション事業ナカノミライプロジェクトと連携し、SNSによるまちめぐりイベントナカノめぐランプリを開催しました。これらの成果などを踏まえ、なかのまちめぐり博覧会実行委員会は昨年度末をもって解散したところでございます。 (4)Nakano Free Wi-Fiの運用でございます。平成27年10月からNakano Free Wi-Fiを開始し、区内の民間店舗で提供するWi-Fiサービスとの連携やアクセスポイントの拡大などを行ってきました。その後、新型コロナウイルス感染症の拡大等により、アクセス数が激減したことなどを踏まえ、Wi-Fiサービスの利用状況やニーズを検証し、令和4年5月で同事業を廃止したところでございます。 次に、4、シティプロモーション事業等の主な取組でございます。平成30年度から広告代理店への委託などにより、区民の区への愛着や誇りを醸成し、まちの活力につなげる事業に取り組んできました。その後、費用対効果など議会をはじめ区へ寄せられた意見を踏まえ、令和2年度に取組を検証するとともに、社会情勢等を踏まえ、シティプロモーションについては区内の事業者、団体、区民のつながりや絆づくりに焦点を当て、情報の発信や取組の支援を行うことを基本とする事業に再構築し、併せて広告代理店への委託もやめたところでございます。その主な取組と経過は(1)から(4)までにお示ししたとおりでございます。 (1)ワークショップ「ナカノミライプロジェクト」の実施でございますが、平成30年度から開始し、その後、このプロジェクトに参画する区内事業者を増やしながら、令和4年度は区と区内10事業者が連携して、中野駅周辺のまちの移り変わりを記録して残すための中野のオーラルヒストリーをテーマにワークショップを開催し、中野駅周辺と昨日閉館となりました中野サンプラザに携わる人々へのインタビュー動画を制作し配信しているところでございます。 (2)シティプロモーション事業助成の実施でございます。平成31年度から団体、事業者、学校等が実施するシティプロモーション事業への助成を開始し、令和2年度に助成対象を文化・芸術、子育て・教育に関する事業として1事業当たりの助成額を100万円に拡大し、令和4年度は3事業に助成したところでございます。また、事業ごとにふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施し、事業への応援機運の向上を図っております。 (3)補助的ツールによる情報発信等でございます。平成31年度から中野区シティプロモーションキャラクター中野大好きナカノさんの運用を始め、SNSによる中野の魅力発信のほか、区民参加型のイベントなどを実施しております。令和2年度から区広報の補助的ツールとして運用することとし、区民や団体、区内事業者の活動などに関する情報発信を行っております。 (4)文化・芸術振興でございます。 アですが、本年3月に中野区文化芸術振興基本方針を策定いたしました。当方針の五つの取組の柱のうち五つ目ですが、「まちの変化をとらえ、にぎわいを維持、発展する」の中で、中野駅周辺まちづくりと連動した新たな発信拠点の創造やまちの変化を着実に捉え、にぎわいを持続するための取組について考え方を明らかにしたところでございます。 イ、壁画による区民に身近な文化・芸術の展開でございますが、令和3年度に民間事業者と区の協働で中野駅北口駅前広場などに壁画を制作し、また、企業から1,000万円の寄附を得たことを契機として令和4年度に壁画制作事業中野ミューラルプロジェクトを実施しております。令和5年度までの2か年の事業として合計で5点の壁画の制作を進めているところでございます。 最後に、5、今後の取組でございます。本報告の冒頭でも触れましたとおり、都市観光事業はターゲットを明確にしながら、区の歴史的資源や身近に親しめる文化・芸術、グルメなどの中野の強みを捉え、創出するとともにそれらの情報発信を強化いたします。さらに、中野区と事業者、団体との連携力を高めながら、ふるさと納税の返礼品開発や土産づくり、区民提案型のイベント等の企画・実施、誘導を進めてまいります。 また、シティプロモーション事業は、区民、区内事業者、団体の活動やつながりに焦点を当て、情報発信と活動の支援、中野区との協働を中心に展開してまいります。中野サンプラザの閉館を機に中野サンプラザの外壁へのプロジェクションマッピングや中野サンプラザの3Dモデル化をはじめ、事業者や団体と連携したにぎわいの創出と新しい中野のまちへの期待を向上させる様々なプロモーションに取り組んでまいります。また、文化・芸術振興では、中野駅新北口駅前エリアの整備とともに、新たな文化・芸術の発信や、公共空地を活用した文化・芸術活動の誘導など、中野区文化芸術振興基本方針で示した取組の展開例を踏まえ、施策を具体化していく考えでございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの説明について質疑はございますか。 平山委員 すみません。久しぶりなので、僕が理解できていなかったら教えてください。今御報告を頂いた中野区の都市観光施策についての背景のところで、都市観光施策は基本構想の中の一つ、「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」の実現に向けたものであるとありますよね。一方で、その都市観光施策の方針をこのパワーポイントのもので御説明を頂きましたが、これによると、「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」と併せて「安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまち」の実現に向けてとありますよね。これ、どうして違うんですか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 確かに御指摘のとおりずれはあると思います。メインは「人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまち」のほうなんですが、都市観光施策方針の議論の中で、いわゆる防災ですとか防災まちづくりみたいなものもその要素になるんではないかということも議論の中であって、こちらのほうではそのような記述をしているところでございます。 平山委員 いやいや、でも、そちらは所管のほうで作られたこの文章の都市観光施策というものについては、基本構想のここですよ。この1点をということになっているわけなんですよ。ここであんまり矛盾が生じるというのは。だって、都市観光施策の方針って都市観光施策を進めていくために定めた方針でしょう。その根本となる目的が違っているというか、一つは多いというのはちょっとどうかなと思うんですけど、これはどっちかを考え直したほういいんじゃないかなと思います。 大変失礼しました。経過報告のほうではそちらを省く形で書いてしまっていますけれども、実際にはこの都市観光施策方針に基づいて進めていきますので、こちらについては何らかの修正なりというか、ずれがあったので、その部分については都市観光施策方針で示したものが正しいものでございます。 平山委員 いや、省くという答弁は、それは適切じゃないですよ。だって、一番大事な目的の部分なんだもん。だって、基本構想に描く、どこを目指すんですよというのは一番根本となる部分じゃないですか。それが都市観光の方針には二つあるのに、いやいや、こちらの報告では一つですよ。一つ省きましたというのは、それはちょっとね、あまりよろしくないことだと思うんで、以後の報告で何とか修正を図っていただきたいのと、そこはもうこれ以上聞かないです。 その上で、あんまりここを長くやるのもとは思うんですが、どうして「安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまち」が都市観光施策の方針としてこの目的の中に入ったんですかね。さっき、ちらっと審議会の中でとかなんとかというお話をされていましたけど。要は、これって中野区にお住まいの方のための政策じゃないかと思うわけなんですよ。なので、そこを伺えますか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 以前の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の中でも、メインターゲットは、やはり区民の方だったり区内で働いている方だというところがまずメインになるよねという議論をしてきたところです。そのときに中野駅周辺のこの辺の防災性が高いということも一つ売りになるんではないかという議論があったところで、このような記述をしたところでございます。 平山委員 都市観光のメインターゲットが中野区民なんですか。そこは、僕、分かっていないんですけど。だって、都市観光って、外から中野に来ていただいて中野のすばらしいものを見ていただいたり、あるいはその中で経済活動をしていただいてお金を落としていただくみたいなところもあるわけじゃないですか。だけど、中野区民と中野区の在勤・在学者ということがメインターゲットになってしまうと、中でだけお金が回ってしまってという、僕がイメージする都市観光とはちょっとかけ離れたものかなと思うんですけど、どうですか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 説明が不十分だったかもしれませんが、昨年度の検討会の中で、また総務委員会、それから特別委員会でも議論を重ねてきたところですけども、都市観光施策方針の右下のページの4ページになるんですが、見直しをしたときに、都市観光のターゲットとしてインバウンドとか遠方への誘客というものの期待が大き過ぎたなという反省というか、検証の結果があり、それを踏まえて、8ページになりますけれども、メインターゲットはやはり実際に住んでいる方、まちづくりの一環という捉えと、住んでいる方や在勤者、在学者、周辺の方、また、ついでに訪れる方というところがやはりメインターゲットで、もちろんインバウンドは排除するものではないんですけれども、ユーザーの一つとして捉えるべきだという議論の下にこの方針をつくったというところでそのような考えとなってございます。 平山委員 もうこれでやめます。いや、でもね、分からなくはないんですけど、そちらに大きな期待を持ち過ぎたと。だから、これもターゲットの一つなら分かるんですけど、いきなりメインターゲットが中ですよというのは――でも、方針として決まっているんで、そういうことなんだというのを今日初めて知らせていただいたんですが。要は、これ、ほかの委員会でも何度も申し上げたんですけど、あらゆる区の目指す施策とか方向性というのが内向きなんですよね。文化だって中野区の文化をと。いや、世界の文化を中野区民に伝えようとかそういう発想がなくて、中野区の文化を中野区内で盛り上げていこうとか、何か中野をどんどん発信していくとかという観点よりも、中野区の中で中野区民が楽しくやろうというような方向性が非常に多いような気がしていて。それって、区民の皆さんに対していろんなチャンスを逸するような危険もないのかなというふうには思っていますので、それを申し上げさせていただいて、これ、答弁はいいです。いや、分かりました。メインターゲットをそうしていらっしゃる方針を定められたということを理解しましたので。 あと、だから、ここはやっぱり整合性は取ってくださいよ。これ、このまんまではあんまりよろしくないと思うので、よろしくお願いします。 市川委員 御報告、ありがとうございました。今もお話があったんですが、外向けに発信するのかしないのか。要するに、内外どちらに重きを置くのかみたいな話で、たしか、これ、前回の委員会の中では、新型コロナウイルスが蔓延をしていて、それで外からなかなか人が来ない。インバウンドがなかなか来ないというところを契機に考え直して、まず明けるまではこういった考え方をすべきなんじゃないのかというところで出てきたような議論だったと僕は思っているんですね。ただ、今ここの表紙にも入っているんですけども、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に位置付けられたとか、あと中野駅周辺のまちづくりと連携をしていく上で、中野駅周辺まちづくり、毎年できてくるものが変わってくる。来年春には南口のツインタワーができたり、いろいろ毎年変わってくるわけですよね。そうすると、考え方というのはその都度バージョンアップしていかなきゃいけないと思うんです。それはいかがなんですか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 まず、昨年度策定した都市観光施策方針についても、表現としては十分ではないかもしれませんが、もともと中野区民がいいというものを見直しましょうと。それを積極的に外へ情報発信していきましょうという考えですので、その点については外向けに情報発信するという点は違いがないと思います。一方で、どうしても、この検証をしたときにも、まちづくりの状況が変わったりとか世の中の変化も速いので、取りあえず一つの目安として中野駅周辺の再整備事業ですとか、それから西武新宿線の連続立体交差事業が完了する2030年ぐらいまでを一つの目途として定めると。いわゆる今回のコロナのような外的な要因だとか、大きく著しく変わるときは当然この方針を見直すということもこの方針の中で定めておりますので、そういった場合については方針の見直しも考えたいというふうに思っております。 市川委員 では、見直しすることは前提に要するに考えているということだと思うんですけど、今現在ではここに書いてある背景の、ここはもちろん去年時点の話だと思うんですけどね。例えば水際対策の緩和や円安による外国人観光客の誘引の動きが見られるとか、今円高になったりとかね。いろいろ、逆にそういったことだからできることもあるだろうし、その都度見直していく必要はあるんだろうと思うんです。そのスパンをどうするのかということだと思うんですよ。表紙で、前回出されていた観光ビジョンは平成24年6月に策定をされて、令和4年11月に廃止をしたと。10年ぐらいかかっているわけですよね。10年ぐらいはそのまま観光ビジョンにしていた。これというのは、今見直しをするというのは、スパンというのは定期的に考えていらっしゃるのか。それとももう具体的なことを考えてから変更するのか。どうでしょう。 高村区民部シティプロモーション担当課長 都市観光施策方針の6ページのところをちょっと御覧いただければと思うんですけれども、先ほども申しましたように、やはりいわゆる外的要因がすごく変わるというようなこともありますので、観光施策方針の一番下になりますが、おおむね3年後に同方針を検証して、必要に応じて方針を見直すこととするというふうにしています。これを一つのスパンとして考えています。また、東京都のほうが今、都市観光の計画の見直しに着手したというようなこともありますので、その辺の内容も踏まえまして、今後、方針の見直しが必要か、あるいは各ここに出ているような取組例の検討をするに当たってもそれらを踏まえながら検討を進めてまいります。 市川委員 確かに、すみません、資料の中に3年後と記載がありました。失礼いたしました。ただ、3年後に同方針を検証して必要に応じて方針を見直すこととなるというところで、今回の方針をつくったときにはこの一番後ろ紙についている12ページのところに委員名簿と、観光施策検討委員会がございますけれども、この方たちがまた集まる。今これを見ていると、替わった方もいらっしゃいますし、中野区の役職で言えば企画部長、広聴・広報課長も今替わっている状態だと思うんですけど、こういうメンバーも一旦これは続けて、これも組織したままにするということですか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 この検討会はいわゆる審議会みたいなものではありませんので、その状況に応じて検討の組織は適切なものを考えたいと思っています。先ほど御説明した中でまちめぐり博覧会の実行委員のメンバーの方も結構いらっしゃいまして、その方たちから今後の観光をどうしていくんだというお話もありましたので、その方たちを中心に構成をしたというところです。また、次回見直しをするに当たっては、組織体がいいのか、組織体であればどういったメンバーがいいのかというのはその時々に判断して進めてまいります。 いさ委員 私も添付資料の4ページのところからのことでいろいろお聞きをしたいんですけど、私は、ここに書いてある三角の二つ目のところは、これまでも議会で述べてきたように、都市観光というか、中野区の経済の在り方というのを考えたときにはインバウンドじゃないんじゃないのと言い続けてきたものですから、こういう現状の把握があったというのは評価をしたいなというふうに思っています。この先も今までと同じように観光がインバウンド頼みでいくかというのはちょっと難しいんじゃないのという話の中で、駅前を誰が使うのかという話になってくるんだと思うんですね。そうしたときに、ここにあるような在住者、在勤者、在学者、そして来街者とある。その前の3者についても中野駅を、ふだん駅周辺をどうやって使っているのかというようなニーズをどうやってつかんでいくのかという話になってくるかと思うんですが、この辺はいかがでしょうか。 実際のニーズ把握については、仮説を立てた上でやはり調査が必要かなというふうに思っています。こういった議論になった背景は、ふるさと納税の返礼品を考えるときに在勤者をターゲットにすべきじゃないかという議論があったことや、別途やっているナカノミライプロジェクトで、区内事業者で若い方は大体在勤者ということがあったので、その辺でちょっと仮説を立ててやっているところです。できたらなんですけれども、今回予算もついていますので、シティプロモーションのほうではないんですけれども、例えばキャッシュレスのポイント還元事業のときですとか、それからイベントとして中野サンプラザでのプロジェクションマッピングをちょっと考えているんですけども、そのときにいわゆる人がどう動いていくとか、属性がどうだとかというような調査がかけられないかということも考えてございます。 いさ委員 そのやり方については今後も工夫をしてほしいなということに今はとどめておきます。区内のニーズはもっといろいろたくさんあるんですけれども、例えば文化・芸術というところで言うならば、これも前々から言っていることなんですけど、何か大きなイベントがあって、それに参加したいというニーズ以外のものがたくさんあると。自分自身が表現者として関わりたい、自分でイベントをつくりたいという人たちも中野区のニーズにはたくさんあって、だとすると、そうした場所をどうやって保障していったり、組み込んでいったりということが出てくると思うんです。端的に言えば、場所とお金の話です。それだけあれば、実は区内のいろんなところでそういうイベントはひっそりと静かに行われているわけなんです。公共の場所を借りられないかと時々言われるんですよ。だけど、やっぱり条件が厳しい、お金がかかるというところではハードルが高い。そういうところをどうやってニーズをつかんでいくのかというのがこのテーマになってくると僕は思っています。 この4ページの中に、中野区は「訴求性の高い観光資源がない「非観光地」であることを認識した上で」と、これも大事な認識だと僕は思っています。であれば、無理して観光資源を探すという方法以外の、今のような中野区にいる人たち、中野区を使っている人たちがどうやって中野区の駅周辺を使いたいのかという話にターゲットを絞っていくのはとても合理的な話であるというふうに思っています。その中で、これから先インバウンドに頼れない理由が幾つかあると思っていて、経済が行き詰まっていること。都内でもあちこちに観光地が、新しいスポットが増えていて取り合いになること。だから、先々もたないよねという話をしてきたつもりなんですけど、その一つがコロナ感染の問題だと思っています。今5類になってしまいましたが、なくなったわけではないというあたりを観光との兼ね合いでは担当はどのようにお考えでしょうか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 コロナの動きについては、一応5類相当というふうになったということや、確実にきちっとしたデータがあるわけではないんですけども、シンクタンク等の聞き取りですとか調査結果ですとか、それから中野駅等の聞き取りの中でもかなり来街者が戻ってきていて、外国の方、インバウンドも増えているというのがあります。ですので、その辺については既に一定は超えたかなという前提で観光施策は考える必要があるかなというふうに思っております。 いさ委員 実態的には5月の連休以降にいろいろなところで、例えば音楽のイベントが行われたら必ずそこでクラスターが発生しているわけなんです。人が集まるところというのはそうなっている。5類になってもウイルスがなくなったわけではないというところは、今の法律が変わってしまった上で難しいかもしれないけど、念頭に置いておかないといけないんじゃないかと、改めてこれは指摘にとどめておきます。 それで、あとは、ちょっとまちづくりとの関係もこれは出てくると思うんですね。この後にもエリアマネジメントとかいろいろ所管事項の報告の中に入っているんですけれども、ハードウエア的なまちづくりのところや、その後の駅前の空間の使い方であるエリマネの問題とこの都市観光の関わりについては担当はどのようにお考えですか。 高村区民部シティプロモーション担当課長 当然密接不可分だとは思っています。一方で、ここで都市観光の見直しをしたときに、やはり一番大事なのは、今、情報発信がすごく弱いというところだと思うので、例えばそういうエリアマネジメントみたいな活動があって、例えばですけれども、規制緩和されて何かの取組があるとしたら、それを積極的に発信していくとか、ある活動とある活動をマッチングさせるようにつなげるとか、そういったことが大事ではないかというふうに認識してございます。 いさ委員 情報発信のことで言えば、これは個人的な思いなんですけど、中野区が発信することそのものは否定はしないんですけれども、まち自体に魅力があったらそれは勝手に発信されていくんじゃないかなという気はするんです。今も、中野区でこんなことをやろう、あんなことをやろうということでいろいろ施策を持ってきて発信をしてきたということが出てきましたけれども、中野区に来て楽しかったという人がいれば、今SNSの時代ですから、人づてにあそこは魅力があるねと発信されていくと思うんで、何というか、そこまで一生懸命にならなくてもいいんじゃないかなという思いが正直なところあります。例えばお隣の高円寺なんかそういうまちだと思うんです。まち自体の魅力があって、別に高円寺の人たちは、あそこの地元で消費活動をして、あそこでいろいろな文化活動をしているけれども、それで外に何か発信しているわけじゃない。でも、人は集まるんです。そういうことじゃないかなというふうに思うんです。 もうそろそろにしますけど、まちづくりとも大きく関わっていて、例えば安心安全なまちづくりといったときに、駅前の車と人と自転車の錯綜みたいな問題、これはまちづくりとの関わりもあって、こういうことをどう考えていくのかなと。シェアサイクルの事業も中野区は推進しようとしている。その中には電動キックボードの事業者も入っている。当然、これ、観光として推進していくとなったら、観光で訪れるインバウンドの人たちは使いたいとなると思うんですよね。今でもそうした人と自転車、車の錯綜が起きているところに新たな交通手段も入ってきたり、観光という名目で進めていることが一方でそうしたまちの安全安心にも関わってくることがあると思うんです。だから、これって観光の問題だけじゃなくて、まちづくりのところ、交通政策だったり、いろいろなところと関わってやっていかなきゃいけないと思うんですが、この辺りはいかがお考えでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 委員おっしゃいますとおり、交通については、観光目的で使われる方、シェアサイクルにしろ、電動キックボードにしろあると思います。この点については、交通政策としては、安全に賢く利用していただくというところを進めていくところに、観光施策で使っていただくということは、交通自体の選択手段として選んでいただくということは問題ないのかなと思っております。 いさ委員 最後にします。端的に言えば、そこがバッティングするんじゃないかと思って聞いているわけなんです。電動キックボードは、地元の商店街の皆さんからは、あれ、何とかしてよと言われているわけなんですよ。一方で、観光施策だといってそういうものが増えていくとなったら、これは矛盾が生じるんじゃないのというところをどうやって整理をつけていくんだというのは、単純に観光だけじゃなくて交通政策やまちづくりにも関わっているところじゃないかと思って、それは単純に観光のところだけでは解決できないことじゃないかと思って、もうちょっとそういうところも含めたまちづくりの考え方というのはどこかでまとまってやる必要があるんじゃないかと思うんですけれど、それぞれ個別にやらないで。これはどなたかお答えいただけませんか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今様々御意見を頂きましたけど、まず観光施策、あとは文化・芸術の発信ということはこの中野駅周辺のまちづくりでも大きな役割というところでございます。また、例えば、その中で観光というものを担う空間であるとすれば、当然、観光としての起終点の役割も担うということで、様々な昨今の交通手段、こういうのも安全にかつ円滑に使えるということは検討していくというところです。そういったものは様々な課題を集約して、このまちづくりの中でどのように機能提供していくかというのを考えるのは、まずは連携しながら、あと我々の部署でそこのところは調整しながら取り組んでいくという形になります。 あと、旧来からの形で言えば、例えば歩行者天国、昔からあるものですけど、あれもやはりそういったまちの利用と交通基盤の活用というのをうまく調整した結果ですので、そういうのを我々は当然行っていくというつもりでございますので、その点は御安心いただければと思います。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本件について終了します。 次に、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備、連続立体交差事業の区間の延伸並びに鉄道上部空間の活用整備についての説明を求めます。 安田まちづくり推進部まちづくり計画課長 それでは、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備、連続立体交差事業の区間の延長並びに鉄道上部空間の活用整備について、調査事項の経過並びに現状について御報告申し上げます。(資料5) 資料を御覧ください。最後のページに西武新宿線の沿線の概要図を添付してございます。適宜併せて御参照いただきたいと思うんですけども、まず、この地図の概要について御説明を申し上げます。 恐れ入りますが、ページの最後の地図をお開き願います。本地図では、西武新宿線の鉄道路線に従い、右側から新井薬師前駅、中野通りを越えて沼袋駅、環状七号線を渡って野方駅、その西側の都立家政駅、中杉通りに面して鷺ノ宮駅がございます。そして、右側が中井・野方間の現在地下化の工事を進めているところでございます。それぞれの駅の拠点として周辺の各まちづくりの検討範囲を色分けしてお示ししてございます。こちらを御覧いただきたいと思います。 恐れ入りますが、またかがみ文にお戻り願います。 1、現状・背景でございます。 (1)区内北部を東西に約5キロメートルにわたり横断する西武新宿線の沿線では、踏切による交通渋滞や地域分断など多くの課題を抱えているところでございます。 (2)これらの課題を解決するために、東京都が中心となって連続立体交差化等の検討を行い、平成28年8月に中井駅から野方駅間の連続立体交差事業を都市計画に定め、平成25年4月に東京都が同区間の事業認可を取得し、現在整備を進めているところでございます。また、野方駅から井荻駅間の連続立体交差事業につきましては、都は現在、国から着工準備採択を受けているところでございます。 (3)区では、この連続立体交差事業を契機に、沿線の交通結節機能の強化や駅周辺のまちの課題を解消するため、駅前広場やアクセス道路等の都市計画を定めるとともに各駅周辺のまちづくりを進めてございます。 次に、2、主な経緯でございます。 (1)西武新宿線沿線連続立体交差事業につきましては、昭和60年代から踏切による慢性的な交通渋滞や地域分断が深刻化し、平成9年から東京都、西武鉄道株式会社、区による検討委員会で中野通りを地下化する単独立体交差案の検討を開始し、平成15年に東京都、西武鉄道株式会社、区の3者による西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会が設置されました。その後、平成16年に区民、区議会、区が一体となって西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟を結成して、国をはじめ関係機関へ要請活動を重ね、記載のとおり、連続立体交差事業を進行しているところでございます。直近では令和2年4月に中井駅から野方駅間の連続立体交差事業の事業認可の変更が行われてございます。 続きまして、(2)各駅周辺整備についてでございます。平成16年より駅周辺ごとに町会・商店会及び地域住民で構成された四つのまちづくり勉強会を発足し、これを皮切りに、資料に記載のとおり様々なまちづくりの取組を行い、まちづくり構想やまちづくり整備方針等の策定を地区ごとに行っているところでございます。 平成23年8月に都市計画道路の区画街路第3号線及び第4号線の都市計画決定をしてございます。また、平成27年12月に補助第220号線(第Ⅰ期鉄道交差部)、平成29年に区画街路第3号線、4号線の都市計画事業認可を受け、用地買収等を進めているところでございます。 また、令和2年4月に野方以西につきまして、都立家政駅周辺地区編及び鷺ノ宮駅周辺地区編の西武新宿線沿線まちづくり整備方針を策定してございます。 また、令和2年12月に補助第220号線(Ⅰ期鉄道交差部)の事業化の変更を行ってございます。 さらに、令和4年に野方駅周辺地区のまちづくり整備方針の策定や上高田一・二丁目及び三丁目地区の防災まちづくりの会からまちづくりの提案書を受理してございます。 また、令和5年3月に区画街路第3号線、いわゆる新井薬師前駅の交通広場の事業認可の変更を受けてございます。 最後に、3、今後の取組でございます。各駅周辺整備等として、ア、新井薬師前駅周辺のまちづくり及び基盤整備、イ、沼袋駅周辺のまちづくり及び基盤整備につきまして、各駅周辺地区のまちづくり及び基盤整備の検討を着実に進め、また、連続立体交差事業の野方以西区間の延伸に向けた取組、さらに鉄道上部空間の活用・整備について関係機関との調整をしっかり進めていくこととしてございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの説明について質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本件について終了いたします。 次に、地域における公共交通ネットワークについての説明を求めます。 宮澤都市基盤部交通政策課長 それでは、地域における公共交通ネットワークについて、これまでの経緯及び検討状況等を御報告申し上げます。(資料6)お手元の報告資料を御覧ください。 1、背景と目的でございます。お手数ではございますが、別紙と併せて御覧ください。 交通は区民の自立した日常生活・社会生活の確保、活発な地域間交流や円滑な物流等を実現し、生活の安定向上と経済の健全な発展を図るための社会的な基盤であります。様々な交通がある中、とりわけ鉄道や路線バス等の公共交通は区民にとって必要性が高いものとなっております。 こうした中、中野区においては、区内全域に鉄道や路線バス等による公共交通ネットワークが形成されておりますが、地形や道路幅員が狭いなどの様々な要因により鉄道や路線バス等による公共交通ネットワークの構築が難しく、別紙に示しますとおり、高齢者にとって鉄道駅やバス停留場までの距離が遠い地域が存在しております。これらの地域には、平成30年度に区が実施した区民移動実態把握に関するアンケート調査においても、交通手段の満足度が他の地域と比較して低いエリアもあります。 このため、区は、こうした地域における交通に関する需要を的確に把握し、公共交通ネットワークの構築の可能性を検証することを目的として、若宮・大和町エリアをモデル地域に選定し、令和4年度より実証運行を実施しております。 続きまして、経緯についてでございます。平成30年度に区民の移動実態把握に関するアンケート調査を実施し、平成31年度に地域における公共交通に関する調査、検討を行っております。アンケート調査結果を踏まえ、令和2年度に若宮・大和町地域での実証運行を見込んでおりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により執行を見送り、他自治体での状況調査や交通事業者へのヒアリング等を実施しておりました。 令和3年度に入りまして、令和4年度の実証運行に向け、地域勉強会の開催や地域要望案の作成などの調査、検討を行い、年度末に事業者公募による運行計画の提案を受けました。その提案のあった計画を基に、令和4年7月に中野区交通政策推進協議会において関係者協議を調え、同年10月に実証運行の開始をいたしました。 その後、令和5年1月に、評価基準や検証フローの提案などとともに中間評価を行い、運行計画の内容を見直した上で令和5年度に再度実証運行する方針を確認し、3月末に令和4年度の実証運行については終了しております。 令和4年度の実証運行の終了後、4月から5月にかけて、地域勉強会における運行計画の見直し検討や関係者調整等を行い、6月に令和5年度運行計画案を作成した上で、中野区交通政策推進協議会において関係者協議を調えたところでございます。 続きまして、今後の進め方についてでございます。令和5年度は、令和4年度実証運行の検証及び評価結果を基に、地域勉強会での意見や中野区交通政策推進協議会における関係者協議を踏まえ、運行計画を作成した上で実証運行を実施いたします。また、実証運行期間中は利用者アンケートや住民アンケートを実施した上で利用実績等により分析、検証を行い、継続や見直し等に関する判断を行いながら取組を進めてまいります。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの説明について質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本件について終了いたします。 以上で調査事項の経過並びに現状についてを終了いたします。 次に、所管事項の報告を受けます。 初めに、1番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備について、新北口駅前エリアの現在の検討状況について御報告をいたします。(資料7) 1番、これまでの経緯についてでございます。こちら、別紙1に(1)としてまちづくり事業に関する経緯、(2)として資産活用に関する経緯としてまとめております。こちらはお読み取りいただければと思います。 2、中野四丁目新北口地区及び囲町地区に係る都市計画(案)説明会の開催結果についてでございます。 (1)に開催概要でございますが、記載のとおり、4月に平日、休日に開催をしてございます。参加者数は記載のとおりでございます。 (2)説明会における意見の概要ですが、別紙2を御覧いただきたいと思います。2回分の意見の概要を項目ごとに取りまとめております。なお、意見に対する区の考え方につきましては、都市計画手続の第17条の縦覧、意見募集等に対する区の考え方と併せて次回の都市計画審議会で御説明すべく現在整理中でございます。本日は意見の概要のみを記載してございます。 意見の概要でございますが、1番、中野四丁目新北口地区における都市計画(案)につきましては、1番、高度利用地区につきまして、2番の建物の高さの必要性につきましてといった御意見を頂きました。 それから2番、中野駅周辺のまちづくりについてでございますが、こちらは7番、災害時の避難経路について、8番、9番、駐輪場の配置についてといった御意見を頂いております。 3番、中野四丁目新北口地区における拠点施設整備につきましてですが、こちらは3-1、市街地再開発事業や区の予算などについてということで、12番、再開発事業の事業費は幾らか。また、国や区の負担につきまして、16番、市街地再開発事業により、区や区の土地や建物の権利についてどうなるのかといった御意見を頂いてございます。それから、3-2としまして環境影響評価に関する手続についてでございますが、25番、環境アセスメントの広報について、27番、環境アセスメント手続と都市計画手続の関係について御意見を頂いております。 その他としましては、本日の説明会の内容については公開してほしいといった御意見がございました。 表紙の3番に参りまして、今後の予定でございますが、昨今の物価高騰の状況を受けまして、前回の令和4年12月時点報告のときよりも工事費等の事業費の増加が見込まれておりまして、このことから事業収支成立のための対応策の検討に時間を要しているところでございます。また、新北口駅前エリアの再整備事業計画で誘導する機能のほかに拠点施設のさらなるにぎわいの創出、魅力の向上等につながる施設の在り方について、区の権利床活用も含め再整理を行っております。こうしたことから新北口駅前エリアに関わる都市計画手続、それから市街地再開発事業のスケジュールについて見直しを行うということでございます。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に関しまして質疑はございますか。 黒沢委員 御報告、ありがとうございます。1点質問なんですけれども、今、資料の今後の予定というところで、魅力の向上等につながる施設というところで、魅力の向上の魅力とはどういった観点でお考えでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 新北口駅前エリアのここの地区の将来像というのは再整備事業計画にまとめてきておりまして、それに基づいて事業者公募も行ってきたということでございます。現在、施設計画の検討を深めるに当たって、その再整備事業計画を原則としつつも、よりこの地区にどんな機能があればこの地区の区民への魅力が高まるのか。その拠点施設としての機能が高まるのかというところも含めて事業者からの提案を頂き、今再整理をしているところでございます。 黒沢委員 区民にとってよい機能を持った区有施設というような認識でよろしいでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 広域的な視点でこの新北口駅前エリアはどうあるべきという視点もございますし、一方で、区民にとってこの施設がどうあるべきかという視点もございます。 黒沢委員 ありがとうございます。ぜひ区民の皆さんのお声を魅力というところにつなげて考えていただきたいなと思いましたので、意見をさせていただきます。ありがとうございます。 むとう委員 今後の予定のところで、検討に時間を要していてスケジュールについて見直しを行うというふうに書かれているんですが、いつまでにこのスケジュールの見直しが済んで確定するのか。大体どれぐらい遅れるのか。今のところの想定みたいなところとか、現段階で分かるところを教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 スケジュールの見直しにつきましては、現在、施工予定者と精査をしているところでございますが、区としましては最大6か月程度、できるだけ短縮をしたいと思っておりますけれども、6か月程度の見直しに収めたいというふうに考えてございます。 むとう委員 最大で6か月遅れるということで、これまでのスケジュールを変更していく中で何か支障は来さないんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 遅れること、スケジュールの見直しについての影響というところでございますが、まちづくりにつきましては、当然、再開発施設、それから駅前広場に入ってくる道路、そういったところの完成スケジュールには影響が出てくるというような可能性を持ってございます。また、拠点施設には都市計画駐車場とか駐輪場も造るということでございますので、そこのスケジュールへの影響というのも懸念されるところでございます。一方で、新北口の拠点施設と併せて新北口の駅前広場を造っていくというところでございますが、ここの歩行者通路、歩行者デッキの整備への影響というところも懸念されるところでございますが、こちらにつきましては、駅の開業の際にきちんと動線を確保できるように区としては検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 一方で、まちづくり以外の影響というところでございますが、新庁舎整備費の収入時期の遅延ですとか、現庁舎、中野サンプラザの閉鎖管理に関わる維持管理費等の増というところが懸念をされるところでございます。 むとう委員 そこをどういうふうに、資金的にどう変わっていくのか。幾らぐらい、どう影響すると今の段階で想定できるんでしょうか。 今御説明のあった中で様々検討しているところですけれども、現庁舎の部分につきましては、管理費用が、条件によってこれは変わるところではございますけれども、月200万円程度その期間出ていくということで考えているところでございます。また、中野サンプラザ、昨日閉館したところでございますが、維持管理の期間が延びるということで、月3,000万円程度余計にかかるということが考えられているところでございます。 むとう委員 今想定できるもの、これ、掛け算するとトータルが幾らなんですか。 浅川総務部総務課長 あくまでも想定ということではございますけれども、現庁舎で月200万円ということですと、6か月延びるとなると1,200万円程度。それから、中野サンプラザのほうは月3,000万円ということでございますので、これが6か月ということになりますと1億8,000万円ということが考えられると思っております。 むとう委員 その金額については、これは誰がどう負担されることになるんですか。 浅川総務部総務課長 庁舎の部分につきましては区が負担するということになろうかと思います。それから、中野サンプラザについては、これを所有しているところが株式会社まちづくり中野21でございますので、ここの負担が増えるものというふうに思っております。 むとう委員 区役所の負担は1,200万円ぐらい。でも、まちづくり中野21は1億8,000万円って相当高い金額なわけなんですけれども、これはどうなんでしょうか。まちづくり中野21は、この金額、のみ込める数字なんですか。 浅川総務部総務課長 のみ込める、のみ込めないというところにどういうふうに答えたらということになりますけれども、まちづくり中野21は、最終的にですけれども、収支の精算をいたしましてから区のほうに、区が株主でございますが、ここに配当するという形になりますけど、当然その分その配当金額が目減りするということで影響を与えるものと思ってございます。 むとう委員 相当大きな金額と私は思いますけども、これ、事業全体とか区の財産、まちづくり中野21の財産からいったら大したことのない金額と受け止めているんですか。 浅川総務部総務課長 私の立場からはまちづくり中野21のほうのお答えをいたしますけれども、大したことがあるかないかというところが難しいですけれども、2023年、今年4月の段階でまちづくり21につきましては残高が15億円ありました。これが来年3月には11億円余という残高がある見込みでございましたが、そこからその後、月3,000万円ずつ出ていくということになりますので、これは大きなものだと思ってございます。 むとう委員 様々工事費の増加が見込まれているということで、物価が高騰してということで、事業収支成立のための対応策の検討に時間を要しているということなんですけれども、昨今と言われても、これ、今に始まったことではなくて、ここ近年ずっと物価高騰して、工事費、いろんなところで事業費の増加というのが出てきていて、契約金額の見直しという議案がいっぱい常に出てきておりますから、これ、今に始まったことではないと思うんですけれども、以前ある程度予測できたことであり、いつぐらいからこれについては検討をし出しているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業費の高騰を踏まえて事業計画をつくり、事業収支を合わせていくということで、その節目節目で確認をしているところでございまして、現時点では昨年12月に御報告させていただいたときよりもさらに建設物価につきましては8%程度上昇しているというふうに聞いてございます。 むとう委員 人件費が3%とおっしゃったのでしたか。工事費が8%。3%と8%、もう一回教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 すみません。3%とは申し上げておりませんで、建設物価の指数ということで、一般的な工事の物価指数ということで、昨年12月に事業収支を御説明した時点よりも約8%程度上昇しているというふうに聞いてございます。 むとう委員 そうすると、事業費トータル8%というと、トータルで幾ら上がって、幾らになると今の段階で想定しているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 物価の一般的な指数としては8%上昇しているというふうに聞いてございまして、今回の新北口地区の工事費という点では10%程度上昇しているというふうに聞いてございます。前回の報告時点よりも、工事費としては、アスベストの対策費ですとか解体費も含めですけれども、約170億円程度上昇しているというふうに施工予定者からは聞いてございます。 むとう委員 トータルで幾らなんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 トータルでの事業収支というところは、現在トータルでは出してはいないんですけれども、工事費について、昨年12月時点では1,560億円というところで報告をしたので、この工事費が160億円程度上昇するということで、ほかにアスベストの対策費、解体費も含めると170億円程度になるというふうに聞いてございます。 むとう委員 それだけ上がってくると、区が現金として受け取れる部分であるとか、土地の権利でもらえる部分であるとかというところにも大きな影響というのが出てくるんでしょうか。 区が転出補償金で受け取るところについては、従前の資産評価の一部分を転出していくということで金額になっていくという部分がございます。片や権利変換をしていく床部分のところにつきましては、これは現実にそうなるかどうかというのはまだ決まったわけではないですけども、この対策として保留床処分金ですとか、床単価のほうが金額が上がってくるということになりますと、区が得られる権利床の部分は逆に面積としては小さくなってくるという影響が考えられます。 むとう委員 これ、事業者から提案されたときからすごく心配ですというふうに皆さんがおっしゃっていたかと思いますけれども、国からの補助金についてはそこはどう影響が出てくるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区の補助金につきましても、前回12月に御報告をした際には約430億円という数字で御報告をしていたかと思います。これ以降さらに工事費も上昇しているということですので、その工事費、物価高騰分も含めて再度補助金については精査をしていくということになります。 むとう委員 補助金について精査という部分がよく分からないんだけれども、様々上がってきたわけだから、上がった部分も上乗せして補助金が来るというふうに安心して思っていていい部分なんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 補助金につきましては補助の対象経費というところが定められておりますので、その対象経費の部分が物価高騰によって膨らめば補助金の申請額も上げることはできるということになります。ただ、どのぐらい補助金をここから上げることができるのか。その妥当性も含めて区としては検証してまいりたいと考えてございます。 むとう委員 それらの検討結果はいつ確定する。数字としてはいつぐらいに確定してくるものなんでしょうか。スケジュールは6か月延びるということだったので、そういった様々資金面での検討結果というのも6か月後に出るということなんでしょうか。それはもっと前に分かることなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業スケジュールの見直しと併せて検証してまいりますけれども、6か月程度見直すということであれば、それを踏まえて6か月程度のその以前には整理をしていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 ちょっと今の話をもう一回確認なんですけど、工事費用がかさむということとスケジュールが遅れるというお話なんですけれども、まず精査したこの日というのはいつになりますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回の報告に当たって整理をしてきたということでございます。 いさ委員 じゃ、6月なりにやったということなんでしょうかね。だとすると、半年の間にこういう動きがあって、こういう結論になったということなんだろうと思うんですけれども、この先についてはどう考えるでしょう。つまり、今おっしゃっていたのは物価高騰の影響だということですよね。期間が延びるのは資材が入ってこないだとかいろいろな理由があると思うんですけれど、この先ってこれ以上の影響が出てきて、今この段階で判断したことからさらに工事期間が延びたり工事費用がかさんでいったりということは当然想定されるんじゃないかと思うんですが、この点はいかがでしょう。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 資材が入ってこないというよりは物価が高騰しているということによって、事業収支が見合っていないということでの事業スケジュールの見直しということでございます。どのぐらい上昇していくのかというところはなかなか想定しづらいところですけれども、どういう形で収入を増やしていけるのか、どういう形で支出を減らしていけるのかというところを施工予定者と調整して、何とか事業収支を成り立たせて6か月に間に合わせていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 先の見通しが立っていない中でここまで詰めるのもどうかと思うんですけど、結局どこかの時点で、先ほどもおっしゃっていた権利床の部分が縮んでいくんだよという話がありました。いつかどこかの時点で収支が出るはずが逆転するというか、そんなことって起き得るんじゃないかと思うんですけれども、分かりますでしょうかね。事業が成り立って中野区にはこれだけ収入がある。その分は権利床に転換するんだという話があった。これがどんどんなくなっていくという話ですよね。この先見通しが立たないというお話かと思うんですけれども、事業として成り立たなくなることというのはどこかであり得るとお考えですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 権利床の検討と逆転していくというよりは、権利床の検討が決まって、それを前提に事業収支が成り立つということなので、両方とも同時に検討していかなきゃいけないものというふうに認識をしてございます。見込みというところはなかなか難しいところですが、やはりこのスケジュールに合わせていくべく我々としては努力をしていきたいというふうに考えてございます。 市川委員 御報告、ありがとうございました。先ほどスケジュールの見直しについて、いろいろ手続が変更になって、スケジュール延期をするとどんな財政面での影響が出るのか。あとは施設整備に影響が出るのかというお話があったんですけども、今お話が出た中では毎月3,000万円、そして現庁舎については100万円かかるというところなんですけども、半年間というところなんですが、これ、半年間というのはもともとどこから数えて半年間延びるということなのか、もう一度改めて確認させていただいていいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまでの御報告で今後の予定ということでスケジュールをお示ししてきたかと思いますけれども、都市計画決定については令和5年6月、7月頃、それから財産処分に関する議決は10月頃、その後に事業計画認可ということで予定をしていると御説明をしてまいりました。そのこれまでお示ししたスケジュールから6か月程度ということで想定をしております。 市川委員 そうすると、現庁舎のところも影響が出るのは令和6年5月以降になるわけですよね。要するに、引っ越しをしてからということにタイミング的にはなるということで、総務課長、いいんですよね。確認ですけども。 浅川総務部総務課長 様々条件によって変わりますけれども、月200万円程度ということで今のところは想定しているものでございまして、これは引っ越して以降も安全性確保等々から経費がかかるというところでございますので、そのとおりでございます。 市川委員 いずれにせよ引っ越しがされてからの費用が毎月200万円かかるということだと思います。 あともう一つ聞きたいのが、計画が遅れると、今、新庁舎を造っているわけですけども、新庁舎を造るのに、区役所の整備費用を借入れしていると思うんですけど、これの転出補償の借入れというのか、収入というんですかね、それがまた来るのが遅れたりすると思うんですけど、そうするとその転出補償に関してのいわゆる借入れの利子というんですか、何ていうんですかね、これはどれぐらい影響があるんですか。どういうところに。 瀬谷企画部資産管理活用課長 今考えている6か月程度の遅れであれば、金利の負担というんですかね、新庁舎用の起債を償還していくというところをもともと予定していたのが、年度ごとに金利の精算をしていくというふうに伺っています。なので、6か月程度の遅れであれば金利についてはあまり変わらないというんですかね、そこが年度をまたいでくると年間1億円程度の追加の金利が発生するというふうに確認しているところです。 市川委員 年度ということは来年4月までに、けつも含めて、いわゆる全ての手続を済ませていかないとそういうことが発生するということですか。確認させてください。 瀬谷企画部資産管理活用課長 一応、起債につきましては、令和5年度中に新区役所の整備関係の起債をしていくということで予定しています。それに対する起債の償還のところがもともと令和6年度中に区役所部分で精算した転出補償金のほうで一部返還、その後、令和7年度にまちづくり中野21からの配当をもって精算するというのが当初の予定でしたので、そこの年度が越えてくるというんですかね、例えばまちづくり中野21からの配当のとこが令和8年度に入ってくるということになるとトータルで年間1億円程度の追加金利が出るというふうに推測しているところでございます。 市川委員 分かりました。いずれにせよ転出補償の償還については令和8年度のところのリミットというんですかね、線引きのところで大きく変わってくるというところで、いかなる場合にしても検討を早めに済ませてどういった整備をするのか考えていかなければならない、こういうことだと思います。そうじゃなければ、どんどんいわゆる区の資産といいますかね、そういうものが減っていってしまうということだと思います。 これ、資材高騰だとかそういう理由もあるという話なんですけども、今10%程度の上昇等々もあるという話だったんですが、ただ、資材高騰がいつ止まるのかとか、いつ安くなるのかとかということはまだ分からないわけですね。ただ、それをいつ線引きするのかとか、今のままずっと続けば、これはもう踏ん切りをつけていってもらうとかというところというのは、これは先ほど検討すると言っていたんですけど、検討されるのは誰が検討されるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業収支の検討については、事業者側で収入を増やすですとか、工事費をできるだけ下げていくという努力が必要ということにもなります。一方で、施設計画を変更するということになれば、区としてどういった変更が受け入れられるのか、そういったことも検討していかなきゃいけないということになりますので、施工予定者と区、双方で検討していくものというふうに認識してございます。 市川委員 区と施工予定者、両方で考えていくと、資材高騰というのはなかなかやはり難しいところだと思うんですね。今の時点で、施工者のほうはちょっと収支のあんばいというか、それを考え直したいというふうに言ってきているわけですから、仮にこの10%という状況が来年4月以降も続いた場合に、収支報告を本当に考えて答えが出てくるのかというのは分からないと思うんですけど、そういうのというのはいかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 現在の状況というところもありますし、今後の状況もなかなか見通せないというところもあります。その中でできるだけ収支を合わせていくということで、双方で検討していくということになりますけれども、必ずしも収支をきちんとこれでいこうというところまで、変動している中で確認をするのは難しいかなというふうに思ってございますので、ある程度収支の見通しが立つという点で都市計画手続ですとか事業を進めていきたいというふうに考えてございます。 市川委員 先行きが不透明な中、双方で収支のことを考えて、これだったらいけるんじゃないかとかという判断をするとおっしゃられますけども、それは例えば6か月先、さっきむとう委員がいつのタイミングで報告をするんだとかという確認がありましたけども、これは都度都度議会にその検討の途中経過とかということはお示ししてくれるんですよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 現在スケジュールの見通しもお示しできていない状況ですので、適宜その検討状況については御報告をしたいというふうに考えてございます。 平山委員 6か月程度遅れることについての影響等々を他の委員から様々質問があったところですが、そもそも6か月という期限の延長、毎月3,200万円払ってでも延長しなきゃいけないと決められた。この6か月というものの根拠はどこにあるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 先ほどの御説明にもありましたけれども、新庁舎の起債の金利負担というところが6か月程度であれば発生をしないというところで、6か月程度を目指していきたいということでございます。 平山委員 だから、それは、それ以上だと影響があまりにも大き過ぎるからということでしょう。でも、逆に6か月でできるんですか。ということについての細かいビジョンというのはあるんですか。 具体的に見通すのはなかなか難しいというふうに考えておりますが、6か月に収めていきたいというふうに考えてございます。 平山委員 いや、6か月を超えると厳しい。だけど、リスクも考えながら3か月を目指しますとかなら分かるんだけど、本当に6か月超えちゃったら大変なことになるわけじゃないですか。そういうスケジューリングで出されていて、だけど、その6か月という期間の根拠というのが、そこまでにやらないといけないんだというのは、これ、かなり深刻な状況だというふうに心配をしてしまうんですね。前回かな。総務委員会に私はいましたけど、御報告を頂いて、容積率を変えたりいろんなことをやって、物価高騰に対していろんな手だてをということを順次御報告されてきたわけじゃないですか。ただ、私の認識としては、またよけいに床を持ちましょうとかなんとかということを検討されている。それに対しても議会としては、決して前向きではないというか、本当にそこまでやってしまって大丈夫なんだろうかと。もっと床というものも本当に大丈夫なんだろうかというかなり懸念の声がある中で、さらにその案自体ももう少し時間をかけて考えなきゃいけないということは、それよりも区が負う負担というのが明らかに大きくなるというお話ですよね。そうではないですか。どうなんですか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 区としましては、従後の資産というんですかね、権利床については適正な単価で必要な機能について取っていくということで考えているところです。結果として床の単価がほかの保留床処分の単価と合わせて遜色ない適正な単価がトータルで大きくなった場合には、区が取る面積というのは小さくなってくるということは影響があるかなというふうに思っているところです。 平山委員 今区が取得する権利床部分というのは適正な用途に応じてというふうにおっしゃっていたけど、それ自体が見直しをするということになって、それは不必要じゃないかということになったら、それ、お金に換えられるんですかといったら換えられないでしょう。まあ、ここはあんまりやってもしょうがないけど、ある一定、やっぱりまちづくりだから、区もそこの地権者の1人だから協力をするような形で進めてきているわけじゃないですか。決して区に有利な条件ばかりだけじゃなくて、この大変な物価高騰の中でどうすればこのプロジェクトを成功させることができるかというふうにやってきているわけじゃないですか。だけど、ちょっとね、今回ばかりは心配だなというか。今までは何となく流れがあったように思うんですけど。流れというのは、社会情勢が変化してこうならざるを得ないわなというようなところまでの報告があったような気がするんですけど、前回からここに至って、約半年ないか。1月だから4か月ぐらいの中で、6か月間検討しますというのは、今見通しが立っていませんというふうにおっしゃっていることに等しいわけですよね。そこがどうにも心配だなというふうには思っちゃうんですよ。 要は何を懸念しているかというと、6か月という期限を超えてしまうことによる区の損失と、逆にその中で許容ができる区の負担というか、そういうものをある一定てんびんにかけながらやっていくしかなくなっちゃうわけですよね。本来、期限というのは、よりいいものをつくり出すためにはこれぐらいの期限が必要なんだというスケジュール設定なら分かるんですけど、今回ここのお尻までにやらなきゃいけないということになるんで、果たしてベストな答えが出るかどうかというのもちょっと不安だなというふうに思っているわけなんですよ。だから、何で急にこんな話が出てきちゃったのかなというのが心配でならないんですけど、次の報告あたりでは、そうはいっても6か月内にある一定の答えが出るというような見通しを具体的に示していただくことはできるんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今委員から様々御指摘いただいていますが、まず6か月設定でございますけど、先ほど課長が申し上げたとおり、我々として何とか成果を上げていきたい目標値というところが現状であります。ただ、一方で、具体的に何をやればいいのかというのは特定されているところがございまして、今委員からお話のあったような取組状況についてはまとまり次第、適宜御報告して、それから6か月という期間が、次回例えば報告の中で、残りの期間でこういった作業をやることで確保できると思いますというようなものが報告できるようなのを直面の目標にはしたいということで考えています。 平山委員 これで最後にしますけど、いや、本当に心配な案件なんで、いわゆる一般的に次の委員会というのは閉会中にもう一回ありますよ。そして、次、第3回定例会がありますよというようなスケジュールじゃなくて、どんどん報告できるような中身ができたら積極的に委員長に御相談をして、何度も何度も委員会を開いていただくぐらいのつもりで進めていただきたいと思っているんですけど、どうですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今の事業についてですが、やはり都市計画決定、今後、事業認可というところを円滑に進めるに当たっては、今まさにこの事業の成立性というのを確認しなければいけないという段階です。この成立性を確認していくには、先ほど今後の見通しというお話もありましたけど、やはり我々も一定こういう範囲を見込んだ中でこのようなところで取り組んでいきたいという幾つか選択肢を踏まえた中で判断をしていくというのが想定されますので、それについてはこの特別委員会に御報告させていただいて、皆さんの意見も頂戴しながら様々選択を重ねて何とか成果を上げたいというところまでいきたいと思いますので、今御指摘がありましたので、さらに大きな選択が必要な場面では委員長のほうにもお願いしながら必要な開催を求めていきたいというふうに今後取り組んでいきたいと思います。 小林委員 中野駅新北口駅前エリアということで、私はもう少し深刻に考えなければならないんではないかというふうに、今のスケジュールですとかお金の話、予算に関わることが出たんですけれども、実はもっともっと深刻であるべきだというふうに思っています。なぜならば、公共事業の工期についても1.2倍から1.3倍近くかかるというふうに言われています。今後ですね、言われていますし、それは労働時間のこともありますけれども。それから、資材、物価高騰等に関わる工事費についても場合によっては1.5倍近く最終的にはかかっていくんではないかというふうに東京都なども見込んでいるという話も聞いています。となると、これだけの期間、令和11年、2029年に完成予定というところも遅れてくる。そして、中野区の財政フレームを考えていったときにも、それから区有施設整備計画を考えていったときにも、そして区のそれぞれの資産を考えていったときにも、今お聞きしたような結構安易な数字以上になってくるんではないのかなというふうに考えます。 それで、もともとのこの事業者さんと締結したときの計画が、都市計画そのものは変更が多少のことで利くかも分かりませんけれども、完成した後まで影響してくるような計画になってくるんではないのかなというふうに思います。というのは、事業者さんと結んだときから見れば容積も高さも変わってきました。そして、コンソーシアム自体も少し見直しがかかってきていると思います。そうした中で、完成した後まで影響するような、中野区の事業負担がかかってくるような場面も出てくるような今の計画にどうしても聞こえてしまうんですね。その辺についてまでの議論、検討はされているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区の事業負担といいますか、当初提案いただいた内容、それから1000%を活用していく内容、これまで施設計画をそれぞれ御説明してきたところかというふうに思っております。ただ、これ、今事業収支が見合っていないという中で、この計画についても一定程度その内容を検証して、そこの内容を変更する必要もあるのかなというふうに認識をしてございます。それがどこまでが妥当なのか有効なのかというのを検証しながら対策を検討していきたいというところでございます。ですので、出来上がった施設について、その内容がこれまでの御説明と変わってくるという可能性はございます。 小林委員 ごめんなさい。今、一番最後のところは、これまでの事業計画と完成したものが、事業形態が変わってくることがあるという、ごめんなさい、ちょっと最後のところが聞き取りにくかったので。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまでの事業計画と内容が変わってくる可能性はあるというふうに思っております。 小林委員 すごく大きなことで、工期もあります。スケジュールがありますし、そこに関わる様々な資金のこともありますし、そして事業内容まで変わってくるということは、そもそもこの事業、もう今の段階で既に成り立っていないんではないかというふうに考えてしまうような内容だと思うんですね。ちょっとスケジュールが半年くらい変わりますよ、資金ものみ込める範囲ですよというふうに説明を受けていたと思うんですけども、大きな大きな変更、大きな動きというか、相当大きな変更になってくるんじゃないでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 すみません。事業計画の変更と申しましたが、事業計画というよりは施設計画ですね。施設の用途構成ですとか、そういったところが若干変更になるという点でこれまでの御説明と変わってくる点はあるかなというふうに認識をしてございます。ただ、一方で、再整備事業計画でここの将来像、それからおおむねの事業スキームというところは示しておりまして、それにのっとって進めてきておりますので、そこの基本のところが大きく変わるというふうには考えてございません。 小林委員 最後にしますけども、とはいえども、さっきも言いましたけども、完成した後まで影響してくるんですね、この全体の今の資金計画も含めて考えていくと。つまり、260メートルを超える建物があり、7,000人収容の多目的ホールがあり、ホテル等がありという、そして防災広場があるという、出来上がるものは確かに多分こういうものができるんでしょう。しかしながら、その事業を実際に行い、スタートしていってからまでも、つまり、この資金というのは大きく大きく負担がのしかかってくるはずなんですよ。そこまでも見越したものをきちっとスケジュールを立てて、内容を立てていかないと、場合によってはこの事業は大きな大きな変更になってくるんではないのかなと予見するんですよ。見たところは、多分、都市計画のこともありますからこのままいくんだと思いますけれども、後々まで大きな影響をしてくるというところを多分今の段階では議論ができないと思いますので、指摘をして、終わります。 いさ委員 すみません。ちょっと聞き漏らしがありました。ごめんなさい。先ほどのやり取りの中で、工事期間が延びる理由については、事業者のほうの収益の問題というふうにおっしゃっていましたか。事業者側がこの計画ではできないからというようなことで今調整をして遅れているというイメージですか。もう一回確認なんですけど。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 工事期間が延びるというよりは、現在の検討、今後のスケジュールについて見直しが必要ということで御説明しております。それについては、事業収支が見合っていないというところで施工予定者の検討、それから区との協議というところを調整していかなきゃいけないというようなところと、区の権利床の活用もはっきりと決めていかないと検討が進まないという状況で現在見直しが必要になっているということでございます。 いさ委員 収支が合わないと言っていると。それで先ほどの他の委員のやり取りの中でも事業計画や内容が変わってくる可能性があるというようなこともおっしゃっていました。具体的には今ある建物の高さがさらに上がっていく、容積が上がっていく可能性というのはどうなんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 高さについては現在お示ししている案で今検討しているところでございます。都市計画で都市計画案として、施設計画の建物の規模感ですとか側の大きさというところは都市計画で決めていくところで考えてございますので、できればそこには影響を及ぼさないように、施設計画の変更という中で今後の検討を収めていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 その都市計画の変更を迫られる可能性があるんじゃないかと思ったから聞いたんですけど、そういう可能性はないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 都市計画に影響してもう一度都市計画の手続をするというようなことになるとかなり期間を要することになりますし、今の施設規模で環境アセスメントの手続も進めておりますので、側の大きさについては都市計画の今の内容で進めていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 事業者が収支の問題で出ないよというふうに言っているという話がキックになってこの話になっているわけなんですから、そういう可能性ゼロじゃないと僕は思っているんです。それはちょっともういいです。置いときます。 それで、ちょっと聞き漏らしたことが説明会のことです。4月にやった説明会、1回目9名、2回目13名ということなんですが、どういう人を対象に、どうやって告知がされましたか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 都市計画案の説明会ということでございますので、広報、ホームページ等で掲載をしまして説明会を実施してございます。 いさ委員 事業の規模だったりということを考えたらもうちょっと参加者がいてもよかったんじゃないかなと思うんですけれども、今後については説明会というのはもうこれでおしまいですか。この先もやるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 通常の手続としては、この説明会以降、都市計画の諮問ということで進めていくということで考えてございましたので、この説明会をもってということで考えてございました。今後につきましては、今回の見直しの内容、それから期間がどのぐらい変わって、どのぐらいの期間がかかるのかというようなところで今後の説明会については検討するものと考えてございます。 むとう委員 今回のこの説明の資料では、本当に事業収支成立のための対応策の検討に時間を要していてスケジュールについて見直しを行うということで、すごくさらっと御説明されているんだけれども、皆さんいろいろ聞くと、これ、後から後から大変な事態なんじゃないかというお答えがいっぱい聞こえてきていて、内実どうなんですか。このさらっとスケジュールが延びますよというだけの話じゃないようですよね。私も聞いていてだんだん不安になってきているんですけれども、そもそも民間の事業者は、事業収支が成立しない事業は撤退しますよね。そういう事態だって起こり得る可能性はあるんじゃないですか。説明を聞いていると本当にのほほんと説明されていて、あまり危機感を持たせないように、大したことないよみたいな感じで皆さん御説明されているけれども、実は、これ、大変な事態に陥っているということではないんでしょうか。正直にきちんと御説明していただけないでしょうか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず昨今の物価高騰ですけど、これはやはり市街地整備事業の中ではとても深刻な問題というところです。ただ、この深刻な状態ですが、その中でいかにこの事業を目標の期間内で推進できるかというのを我々6か月の期間内で達成したいという思いを今告げさせていただいているところです。今後につきましても、先ほど私のほうから具体的にやるべき作業は特定できているというお話をさせていただきましたが、そのやるべき作業で出た結果については逐次この特別委員会のほうに御報告しながら、皆さんの御確認の下、しっかり必要な事業を推進したいというところで考えておりますので、決して軽い問題ではないんですが、こちらに記載した全日本的なこの課題に対してしっかり我々も取り組んでいくというところですので、どうぞ御理解と御協力のほう、よろしくお願いいたします。 委員長 休憩します。
(午後2時51分)
委員長 再開します。
(午後2時56分)
むとう委員 ただいまの休憩中のやり取りの中でいろんなことが整理できたかなというふうには受け止めさせていただきましたけれども、やはりこのペーパーだけではなかなか読み取れないですよ。もう少し丁寧にしていただかないと、今日のこのペーパーとこの議論のやり取りだけだと、本当に、これ、事業収支の成立、前提条件である事業収支成立がかなわないんじゃないかぐらいのすごい不安な報告で終わってしまいますので、次回そうならないようにきちんとした報告を重ねて要望しておきます。 酒井委員 1点、るる議論がありました。まず、市街地再開発事業のスケジューリングが厳しいなというのは理解したんですけれども、当然、収支報告であったり、権利床のところを都市計画の手続に乗せていかなければならないということも先ほどあったと思うんですけれども、それを考えると、12月の時点で都市計画のスケジュールが様々示されているんですね。実は4か月前にはもう都市計画原案の縦覧、意見書の受付ということをやらなきゃならないんですよ。すると、当初考えていたのは6月で、12月に6か月遅れたとして、そして8月には都市計画原案の縦覧を行わなきゃならないんですよ。あと1か月、2か月でこれをやるのというのは本当は現実的にかなり厳しいんじゃないのかなという。ですから、そういうところももう少しつまびらかに、要するに区役所新庁舎の起債の部分での、そちらの利子の1億円が発生する中での6か月以内を目指しているんですけれども、現実的にはこの都市計画の手続で考えるとかなり厳しいんじゃないかと思うんですけど、その点、教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 都市計画の手続につきましては、原案、案で、その後、縦覧、意見書の受付という形で進めてきておりまして、都市計画のこれまでの説明してきた案の内容が変わるのか変わらないのか。その辺でその後の手続の流れが変わってくるかなというふうに思っております。そこを変えてしまうとかなり影響が大きいというふうに考えておりますので、都市計画については案でお示しした内容で、それを前提にその範囲で施設計画を考えるということで進めていきたいというふうに今は考えております。 酒井委員 ということは、枠組みは変わりませんよ。その代わりそれに関連する収支報告であったりだとか権利床のところを示してからそれをやっていくので、比較的通常の手続よりもそんなに時間がかからない、そういう理解でいいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 都市計画手続に関しましてはそのような認識で考えてございます。 酒井委員 一番大切な区の権利床の活用のところの考え方がなかなか定まっていない中、事業者の収支を成立させるためのところにも影響が出ているのかなというふうに思うんです。ちょっと整理してお尋ねしたいんですけれども、新北口駅前エリアの事業者募集に際して、当初区としては募集要項の中に――展望フロアに絞ってお尋ねしますが、展望フロアについては区は募集要項にどのように載せていましたか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 募集時には再整備事業計画に基づいて募集をするということで募集しておりまして、再整備事業計画には具体的に展望施設については記載をしてございません。ですので、展望施設を前提として募集したということではございません。 酒井委員 事業者からの提案内容は、端的に答えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 提案内容としては、屋上に上がれる形で、展望施設という形で提案がございました。 酒井委員 その後に容積率900%から1,000%に増やすような議論があって、その際に新たにまた事業者から提案された内容があると思うんです。そこについて教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 展望施設につきましては、展望広場の当初提案に加えて交流施設、展望ロビー、店舗等という形で拡充をするということで、その方向で検討するということで、900%から1,000%のときに御説明をしてございます。 酒井委員 例えばバンケットについても教えていただけますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 バンケットについては、多様な区民活動に即してという形で拡充するということで、900%から1,000%のときは提案がございました。 酒井委員 すなわち、事業者から、展望フロアの充実ですよね。それから、バンケットの充実が900%から1,000%に容積率を増やす際に提案されているんです。今どうなっていますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 展望施設につきましては、事業者のほうからは、民間で実施をすることはなかなか難しいということで現在回答を頂いているところです。バンケットにつきましては、民間で確保する広さには限界があるということで、その拡充する部分については区で権利床を取得するという方向で検討してございます。 酒井委員 じゃ、これ、区は、900%から1,000%というのは最終的に都市計画決定で認めるわけですけれども、どうするんですか。要するに、900%から1,000%に提案があった際に様々ないい提案があって、しかし、それが今できませんとなって、区がやる。やるんですか。どのように考えているというか。要するに何が大切かといいますと、基本協定において提案内容の継承というのがあるんですよ。ですから、もう最後にしますけど、提案内容の継承、これは原則だ、そういう理解でいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 提案内容については継承するということで規定をしてございますので、区が承諾しない限りは提案内容は実現をしていただくことになるというふうに考えてございます。 酒井委員 いや、提案内容の継承は基本であり原則であるというふうに答弁されていたと思うんですけれども、そうじゃないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 容積率の900%から1,000%のときの検討の提案、その時点では事業収支をきちんと事業者と調整はできていないというような状況で御説明をして、方向性ということで御説明をしました。その後、物価高騰等の状況を踏まえて今の状況になっているということでございます。その提案内容からの継承、変更、また今の施設計画案、そういったところをきちんと今後整理した上でお示しをしていかなければいけないというふうに考えてございます。 酒井委員 900%から1,000%の際の提案内容の中身の収支をしっかり精査していないというふうな答弁は、僕はよくないと思いますよ。これ、大きく中野の将来に影響することなんですからね。区は、例えば提案内容の継承、これ、基本なんです。しかし、変更する場合には、よりよいプランであれば受けますよと答えているんです。こういう理解でいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまでの考え方の中では、よりよいプランになるということであれば変更を承諾するという考え方でやってまいりました。 酒井委員 やっぱりこういった展望フロアに関しては当初事業者から提案があったわけですよ。900%から1,000%に際しても、より充実する。バンケットも、将来的に不確定な要素がある部分は、区としても当初は受け入れませんよというようなところだったんですよ。最初の協定の提案内容を継承するというところは、基本的なところはしっかり守っていただきたいと思います。他方、ここまで物価高騰で事業収支が厳しい中、やっぱりそれは全て受け付けませんよというのも事業が進まないところもあろうかと思いますが、しかし、そういった不確定なところというのはやっぱり民間のノウハウを持ってやっていただくことが一番だと思います。都庁の上の展望フロア、レストランもうまくいっていません。それから、文京区のシビックセンターの最上階、上から2番目かな。椿山荘というところがやっていたんですけれども、撤退しました。で、再募集したところ、家賃は0円。これが最高の条件で入ってきたというふうに聞いております。なかなか難しいところがありますんで、今後の区が持つ床の中でどのようなやり方が一番いいのか。本当にしっかりと考えていただきたいと思います。もう時間ですので、今日は意見だけにとどめます。 委員長 意見ということでよろしいですね。 3時を過ぎたので、報告事項の途中ですけれども、休憩を入れたいと思います。 (午後3時06分)
委員長 それでは、委員会を再開します。
(午後3時25分)
羽鳥委員 1点だけ。先ほどの質疑の中で、建物の側とか事業計画の変更というよりは施設計画が変更となる可能性があるというような御答弁があったんですけども、その可能性の中身の施設計画というのはどういった中身なんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 具体的な内容は今後の検討なので、具体的に今どうということではないんですけれども、建物の側というか、規模感は変わらずに、フロアの構成が若干変わるとか、そういったことが想定をされるというようなことでございます。 羽鳥委員 それは収支を成り立たせるためにより収益性の高いものにするだとか、例えば住宅と業務の割合を変えるだとか、そういった中身になってくるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 委員お話しのとおりで、収益を改善するために住宅を増やすとかオフィスを増やすとか、そういうことが想定されます。 酒井委員 補助金のところだけちょっと教えてください。900%から1,000%になった際に補助金が430億円見込まれているんですけれども、この内訳というのは、国庫補助金が来て、都市計画交付金と財政調整交付金の財産費だったかと思うんですけど、その点、割合はどうなるか教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 中野区補助金のうち、国費が2分の1で、国費を除いたうちの4分の1が都市計画交付金の対象、残りが財調の財産費の対象という、そういうスキームでございます。 酒井委員 ありがとうございます。これ、国費が落ち込むと都市計画交付金や財調の財産費のところに大きく影響が出る、こういう理解でいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 国費を引いた残りの4分の1が都市計画交付金の対象ですので、国費を引いた分の残りというところで都市計画交付金と財調の対象が膨らんでくるというような形にはなります。 酒井委員 国費が割り落としをされた場合に都市計画交付金であったり財政調整交付金の財産費に影響が出ると思うんですけれども、これ、財調交付金の原資は当然23区でどのようにするかのところがあるんで、かなり全体的に影響があったりだとか、23区全体のパイがあるようなイメージだと思うんですけど、そういう理解でいいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 そうした財調の仕組みの中での財調財産費の対象ということでございます。 酒井委員 最後にします。国費が割り落とされた場合は、かなり都市計画交付金、財政調整交付金は厳しくなってくるんじゃないのかなと思うんですが、どのようにお考えですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 都市計画交付金もその年々の状況によって変わってくるところもございますし、国費を踏まえての都市計画交付金、その状況を踏まえての財調財産費というところで、それぞれの状況を踏まえて補助金を手当てしていくことを検討していくしかないのかなというふうに認識してございます。 むとう委員 すみません。先ほど聞き漏らしてしまったので改めて教えて欲しいんですけれども、6か月延びた際の管理費の部分で、区役所は1か月200万円だけど、中野サンプラザは3,000万円かかるというふうにおっしゃっておりました。その差というか、その3,000万円の内訳とか教えてください。 浅川総務部総務課長 現庁舎の部分と中野サンプラザの部分につきましては、それぞれ精査を行っているところで、その二つを今の時点で比べてというわけにはいかないんですけれども、私のほうから中野サンプラザは何がかかるかと。月3,000万円と申しましたけど、その内訳を申し上げたいと思います。御承知のとおり、中野サンプラザにつきましては、株式会社まちづくり中野21が保有しているという形でございまして、権利変換の前までは、そのままこの状態が続けば、これはおよそということですが、減価償却費に840万円程度、固定資産税、これが1,630万円程度、それから利息を払っておりますので、支払利息に540万円程度と、この三つを足しますと2,910万円程度はかかるかなと思いまして、それを約3,000万円というふうに表現したものでございます。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 高村区民部シティプロモーション担当課長 先ほどの経過報告の中で、中野区の都市観光施策についての説明の中で、資料のほうで平山委員から正確性に欠くというような御指摘がございました。そのとおりでございまして、昨年11月に策定した別添資料のほうの5ページ目に当たるものの記述が正確な記述でございます。そのとおりに今回御報告した表紙のほうの資料を修正させていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 委員長 今担当から資料の訂正の報告がございましたけど、これ、具体的にはどういう扱いにすればいいんですか。 休憩します。
(午後3時31分)
委員長 では、再開いたします。
(午後3時32分)
ただいま所管から資料の変更の話がございましたけれども、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 では、資料を変更するということにいたします。 次に、2番、中野セントラルパークイースト賃借床活用事業に係る事業者募集についての報告を求めます。 それでは、中野セントラルパークイースト賃借床活用事業に係る事業者募集について御報告いたします。(資料8)本件は総務委員会でも同様の資料により報告しております。 中野セントラルパークイースト賃借床につきましては、令和4年4月に中野セントラルパーク賃借床活用方針を策定いたしまして、同年9月にはセントラルパークサウス賃借床の貸付けを開始したところです。セントラルパークイースト賃借床の活用につきましては、同年7月に行いましたサウンディング調査の結果を踏まえまして、公募型プロポーザルにより民間事業者の募集、選定を行ってまいります。 1番、事業の概要の(2)事業の目的を御覧ください。イースト賃借床を活用いたしまして、基本計画に掲げる重点プロジェクトの方向性に沿い、文化・芸術や地域ブランド等の振興、発信に資する民間主導の事業展開を誘導することによりまして、中野四季の都市におけるにぎわいの形成を図ることを目的としています。 事業の構成、イースト賃借床の概要につきましては(3)に記載のとおりです。 2番、選定方法につきましてはプロポーザル方式で行うこととし、別途、区職員を委員とした選定委員会を設置し審査を行う予定です。 裏面にお進みいただきまして、3番、提案に関する条件についてです。 (1)番、貸付等に関する条件について、定期建物賃貸借契約により貸し付けます。貸付料は公有財産を貸し付ける際に活用している計算式に基づきまして試算した金額、年額981万4,080円、月額で言いますと81万7,840円以上の提案を受けまして、協議の上、決定してまいります。 (2)番、運営等に関する条件につきまして、①基本的な事項として、地域に開かれ、交流を促すような運営を期待するほか、②に求める機能を担い、子育て先進区の実現に寄与する活用やイベントなどの取組を含めた企画、提案を求めていくことといたします。 最後に、4番、今後のスケジュールについてですが、本件の報告後、募集要項の公表、募集手続を開始したいと考えております。9月以降に選定手続、優先交渉権者等を決定していく予定です。 御報告は以上です。 委員長 ただいまの報告について質疑はございますか。 いさ委員 これ、令和4年7月にサウンディング型市場調査をやっていると。この結果についてお聞きしたいんですけれど、何社ぐらいが引っかかってきてというか、それでどんな意見というか、声があったのか、ちょっと教えてください。 瀬谷企画部資産管理活用課長 7月に行いましたイーストの賃借床のサウンディング型市場調査の結果ですけども、5社の方がサウンディングのほうに御協力いただきまして、中身につきましては、一つはコワーキングスペースの運営をメインにやりたいというところ。もう一つにつきましてはコミュニティFMの放送局を中心としたコミュニケーションハブとしての施設利用。もう一つ別な会社さんからですと、自社の事務所として利用して、動物愛護の普及啓発活動等をやりたい。あともう一つにつきましては、自社での事務処理用と文化・芸術の作品の展示、ワークショップ等を行いたい。最後の5社目につきましては、自社で使うというよりも、そこの活用策としていろんな提案を頂いたというような5社でございました。 いさ委員 すみません。3社目、もう一回教えてください。自社の事務所と何とおっしゃいましたか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 動物愛護の普及啓発ということでございます。 いさ委員 こういったお話を受けて、こういうところも含めてプロポーザルをやっていくというお話になっていくということだと思うんですけれど、公共性というところで考えると、中野区としてはどういう判断になるのかなというのはちょっと興味があるところなんですが、この中でコミュニティFMの事業者というのがいるのはちょっと注目すべきことかなと思います。これまで我が会派の広川議員が求めてきたものなんですけれども、この場所でコミュニティFMがやれるかもしれないというところは道が開かれたということなのかなと思うんですけれども、プロポーザルでやるときの公共性であったり、これ自身の使い方の事業についてはこれまでの質疑の中でもあれもこれもあるよねみたいな話だったと思うんですよ。子育てだったり文化だったり、結局何でもできるみたいな。そういう中で選んでいく基準というのを改めて区はどのように考えているんでしょうか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 実際に選定の基準みたいなものについてはこれから選定ということですのであまり細かくは申し上げられないんですが、2ページ目の運営等に関する条件というところでお示しさせていただいたところ、あとは、ここの基本的事項と求める機能というところについては提案を受け付けて、その内容によって加点だったりとか、そういった評価をしていくことを考えております。 いさ委員 コミュニティFMって、これまでもいろいろ求めて質疑の中でも聞いてきたように、ふだんは日常的に地元の情報を流したりということとともに、何か災害があったときにはそうしたところへも協力してもらうというような防災の位置付けもあったかと思うんですが、もしこういうところに依頼をかけるのであればそうしたことも当然求めていくのかなと思うんですが、この事業者のところでは、サウンディングの段階でどこまでお話を聞けるか分からないですけど、そういう話は出ているんでしょうか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 こちら、サウンディングの当時のお話で御提案いただいたところは、先ほど言ったコミュニティFMの放送局を中心としてというところなんですが、河川カメラの映像の配信ですとか、ユーティリティースペースを設けて団体等の作品展示とかセミナーの開催、あとコワーキングスペースの運営をあの場所を使ってやりたいという御提案でございました。 いさ委員 今の段階で詳しいことはなかなか言えないのかもしれないですけれども、自社事務所と合わせて何かをやるというイメージというのはどういう使い方なんでしょうかね。この賃借床活用については、そこを丸々何かオープンなスペースにするのではなくて、こうした半々でしょうかね、そうした使い方もあるということなんでしょうかね。3社目と4社目についてはよく分からないんですけれど、これ、ちょっとお答えいただけませんか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 先ほど申しましたサウンディングのところにつきまして、3番目の事業者さんについては、自分のもともとの営利事業がございますけども、その事務所をやっているところをそちらのセントラルパークイーストのところに移転をしてきて、さらにプラスアルファとしてそういった動物愛護の啓発活動とかをやっていくというような御提案でした。4社目のところにつきましては、もともと自社でも事務所を持って、先ほど申し上げました文化・芸術の活動をやっていらっしゃると。その事務所を移転して、プラスアルファ展示スペース、あとワークスペースみたいなことをやっていきたいという、それぞれそういう御提案だったという認識でございます。 実際に使うところにつきましてはこれから企画提案のプロポーザルを受けるということでございますので、御提案された中で具体的に審査をしていきたいというふうに考えております。 いさ委員 この場所はもともとICTCOで使っていた場所ですよね。あのときもたしかコワーキングスペースのような使い道、中野区から世界に羽ばたく事業者をみたいな、そういう何かキャッチフレーズを見たことがあるんですけど、そのICTCOの事業を畳むに当たって、検証といいますか、そういったことはされているんですか。 松丸区民部産業振興課長 ICTCOにつきましては、当初イベントの実施ですとか経営相談を通じた経営に必要な知識の習得支援ですとか、経営者間でのネットワークづくりということで一翼を担ってきたものだというふうに認識しております。しかしながら、登記ができるといったことを売りにしてはおりましたので、区内事業者の中で一定数喜ばれていたという認識はしておるんですけれども、創業した後に結構、事業を拡大するに当たりまして区内で適切な場所が確保できなかったということもありまして、一部の事業者については根付かなかったという結果に至っておりまして、ICTCOについては閉鎖ということになっております。 いさ委員 というようなことの反省といいますかね、そういうこともこの選択には、次に事業者をプロポーザルでやるときには入ってくるんじゃないかと思うんですけど、この点はどうでしょう。 前回のときは産業振興というコンセプトがあってということで、その目的に向かってということだったと思うんですが、今回につきましては、あそこのイーストのところの有効活用をして、こういった区民にもにぎわいの形成ですとか、子育て支援に資するイベントみたいなものをしっかりやっていただけるようにというところで、もちろん営利事業とそういった公益的な事業と組み合わせて運営をしていただくということを基本に審査をしてまいりたいというふうに考えてございます。 いさ委員 終わりますが、くれぐれも公益性というところは重きを置いて忘れずにいてほしいなというふうに思います。本来であれば、直営で中野区が区民の要求に立った何かを実現するという手もあるじゃないかみたいな議論だってあったと思うんですよ。この場所をどうしていくかというので、どうやったって区が関わっていくんですから、単に床を貸してお金をもうけるというんじゃ駄目でしょうという議論もこの間あったと思うので、ぜひ公共性には重きを置いてほしいということで、要望としておきます。 立石委員 ありがとうございます。セントラルパークに関してはサウスとイーストでそれぞれ、サウスでもうけるじゃないですけども、賃料を取って、イーストに関しては共益費ですとかランニングコスト、そこを賄って、地域貢献、公共性のある事業を誘致していく考えだったと思うんですが、基本的に今その考えは変わっていないという認識でいいんでしょうか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 委員おっしゃるとおりです。 立石委員 そうした場合に、この賃借料の計算方法であったり、あるいは近隣で同じ面積の場合の家賃と比較した場合、大体どのぐらいの差になるものですか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 イーストにつきましては、近隣相場で云々かんぬんというのが調査の手元にないので何とも言えないところなんですが、今回資料の2ページ目の参考貸付料と書いてある金額につきましては、月額で言うと81万7,840円。こちらは区の財産で貸す場合の区の計算方式に基づいて試算した額になっております。ただ、委員おっしゃるとおり、こちらにつきましては、近隣の相場はちょっと分かりませんが、一定お安いというか、民間が普通に貸し付ける金額よりかは若干お安い形の設定となっている認識でございます。 立石委員 サウスの場合は大体面積が同じで月額180万円ということで、大体半分以下という形になっているんだと思います。はい、分かりました。 あと、サウンディングの御報告が前回あったときに、共同運営というニーズが事業者さんから結構あったのかなというふうに思っております。ただ、こちら、建物用途としては事務所ですけれども、やはり地域貢献性ということで、区民の方が参加できるようなスペースであったり、そういったものも確保していく必要があると思うんですけれども、共同運営という考え方は取り入れて公募していくという認識でよろしいでしょうか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 今回の募集に当たりましてはグループでの応募も受け付ける形で公募を受けたいというふうに考えております。 立石委員 グループということなんで、ジョイントベンチャーみたいな形で応募してくるケースということなんですかね。複数で応募されてくる場合、事務所のスペースというものが広くなってしまわないのか。ある程度サービスを提供する上で必要な面積だとは思うんですけども、やはりきちっと交流ができたりとか区民参加ができるスペースを確保していく必要があると思うんですが、その点はいかがですか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 提案の中には、実際に床の活用をどういった形でやっていくのかというような図面みたいなものも求めていきたいと思っています。そこと加えてソフトのそういった活動の提案というところ、併せて評価をしてまいりたいというふうに考えております。 立石委員 あと、サウスの場合は漠然と区の施策に貢献するみたいな形で、聞くところによると事業者さんが一般開放でスペースを使わせていただいているみたいなお話を聞いております。このイーストの場合は子育て先進区の実現に寄与するというものを一つ条件に加えていると思うんですけども、先ほどサウンディングで挙がっていた事業者さんは直接子育てのサービスを担っている事業者さんではないと思うんですけれども、それ以外にも例えば情報発信であったりとかいろいろなワークショップとかやられている事業者さんに関しては、子育て世帯を対象としたようなそういったサービスとかイベントをやっていただくことを想定しているんですか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 今、委員が御提案というか、おっしゃっていただいたようなところの提案を受け付けてやっていきたいと思っております。 立石委員 分かりました。本業の事業のところと子育て先進区というところの提案ですね。併せていい事業者さんが入っていただけるように精いっぱい調整をしていただければと思います。 それと、7月に公募開始ということで、本委員会で報告が終わったら速やかに公募していくという認識でいいんでしょうか。 瀬谷企画部資産管理活用課長 はい、委員おっしゃるとおりです。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 それでは、なければ、以上で本報告について終了します。 [1]次に、3番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。 それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。お手元の報告資料を御覧ください。(資料9) 本報告は、公共交通ネットワークの充実に向けた取組として、令和4年度に若宮・大和町周辺地区において実施した実証運行の検証及び評価を行うとともに、令和5年度の運行計画について中野区交通政策推進協議会における関係者協議を踏まえ取りまとめたので、その内容について報告するものでございます。 なお、本報告は6月29日の建設委員会との重複報告でございます。 1、経緯でございます。令和4年10月に令和4年度の実証運行を開始し、翌年1月に中間評価を行いました。この際、運行計画の内容を見直した上で、令和5年度に再度実証運行する方針を確認させていただき、10月、12月の利用状況を鑑み、短期的な改善の取組として、3月に運行本数変更や運賃割引キャンペーン等の実施をした後、令和4年度の実証運行については終了してございます。その後、4月から5月にかけ、令和4年度実証運行の検証及び評価、地域勉強会における運行計画の見直し検討、バス停設置候補地付近の地域調整、また、国土交通省、警視庁等関係者調整、現場実査、運行経路・バス停位置の再検討をした上で6月に令和5年度の運行計画案を作成し、中野区交通政策推進協議会において関係者協議を行ったところでございます。 続きまして、2、令和4年度の検証及び評価についてでございます。お手数ではございますが、別紙1を御覧ください。 資料中の左側に令和4年10月18日から令和5年3月31日までの運行計画の概略と利用実績を記載しております。3月に大幅に減便し、運賃を200円から100円に割引を行った期間の運行も合わせまして全運行期間で延べ2,768人の方に御利用いただきました。 次に、2、実証運行結果の検証でございます。初めに、運行時間帯、本数に関してでございます。住民アンケート結果より、利用者層としては高齢者を中心としており、80歳以上の方の利用割合が高い傾向にありました。また、利用目的としては、主に買物や公共施設の利用のため乗車されております。利用実績でございますが、3月に減便したことで月ごとの利用者数は最終的に微減してございますが、1便当たりの平均利用者数は増加させることができ、需要と供給のミスマッチが若干ではございますが緩和される結果となりました。また、時間帯ごとの利用状況については、日中はおおむね横ばいの傾向となっており、18時台以降は減少する傾向となりました。 次に、収支率に関してでございます。運行開始当初は収支率10%を上回っておりましたが、11月以降は10%を下回る時期が続きました。3月に運行本数の減便等を行った結果、最終月は収支率約10%を達成する結果となっております。 次に、運行ルート、停留所位置に関してでございます。資料にアンケート調査結果の抜粋を掲載しておりますが、自宅近くを運行していないことや近い停留所がないこと、行きたい場所に停留所がないこと、運行が片方向であることを理由として不満の割合が高い状況となりました。 令和4年度の運行計画は、地域内での運行を条件とし、住民ニーズを満たせるよう、需要のある箇所を網羅的につなげるよう調整を行いました。結果として、当初検討していたルートや停留所設置が実現できず停留所間隔が広くなり、かつ、循環型運行を選択したことで移動の効率性が欠如し、利用率の伸び悩みにつながったと分析しております。これを踏まえ、令和5年度運行は、住民の移動傾向に沿った主軸を形成しつつ、需要のある箇所をつなぐ双方向のルート設定、停留所間隔に留意し計画を検討していくべきと考えてございます。 次に、安全性に関してでございます。記載のとおり安全対策を実施し、期間中は事故件数が0件となっており、引き続き運行事業者との安全に関する情報共有と、懸案事項については逐次交通管理者に相談する対応としてまいります。 別紙1の裏面を御覧ください。 次に、運賃に関してでございます。アンケート調査結果より、運賃に関する不満割合は約半数となっており、特に70歳以上の不満割合が高い状況で、利用を敬遠する要因となっていると考えられます。令和5年3月の運賃割引キャンペーン時のアンケート調査では満足度が向上したことも踏まえ、収支率への影響や補助額とのバランスを考慮しながら、利用割合の高い高齢者を対象とした割引制度の導入が望ましいと考えられます。 次に、参考としまして、運行事業者の提案を踏まえ、朝の需要把握を目的とした通勤時間帯の運行結果に関してでございます。運行の概要は記載のとおりとなっておりますが、1か月間実施し、合計で17名の利用となり、朝の時間帯にはサービスへの需要がないことが明らかとなりました。 続きまして、3、令和4年度の運行結果の評価でございます。令和4年度の最終的な実績値としては、収支率約10%、利用意向は約54%となりました。この結果を昨年度の評価基準に基づき判定すると、実証運行の継続(一時中断を含む)となっており、収支改善に向けた運行計画見直しを実施するものとなります。この結果を基に令和5年度運行の考え方を資料に記載のとおり整理してございます。 まず、利用率、収支率を改善し、令和5年度の実証運行の評価基準となる収支率基準値50%、下限値40%を達成できるよう、主に三つの考え方により実証運行を再開したいと考えております。一つ目として、運行ルート、停留所位置については、対象地域に居住する住民の移動傾向を踏まえ、移動傾向に沿った主軸を形成しつつ、需要のある箇所をつなぐ双方向の運行ルートを設定する。また、間隔に留意して停留所を設置する。二つ目として、運行時間帯、運行本数については、午前9時台から午後6時台までの運行とし、1日12本程度とする。三つ目として、運賃については、令和4年度と同様に、大人200円、小児100円とするほか、70歳以上の高齢者割引を実施する。 このような考え方でございますが、一つ目の運行ルート設定の考え方については、地域の住民アンケートの結果より、紙面右下のとおり整理してございます。アンケート結果を見ると、本地域においては、高円寺駅、野方駅、鷺ノ宮駅、都立家政駅が主軸を形成する目的地となり得ると考えられます。一方で、これらの駅のうち野方駅、都立家政駅は、一方通行や時間規制等により転回場所、ルート確保が困難な状況となってございます。このことから、転回場所、ルート確保が可能な高円寺駅方面と鷺ノ宮駅方面を双方向運行でつなぐことがよいのではないかとの考え方に至っております。 お手数ではございますが、報告資料にお戻りください。 続きまして、3、令和5年度の実証運行の運行計画についてでございます。お手数ではございますが、別紙2を御覧ください。令和5年度の実証運行の運行計画について説明いたします。 まず、車両及び運賃でございますが、令和4年度と同様の内容としております。ただし、運賃については、割引制度に高齢者割引を追加しており、運賃の半額で乗車できることといたします。 次に運行ルートでございます。図中の01白鷺一丁目第3アパートを出発し、02わかさぎ公園、03、04と順に進み、08の高円寺駅に到着後、駅前広場で折り返し、少し分かりづらいかとは存じますが、09、06、05、10、03、11と進み、01に戻ります。ただし、2便に1便はここで01に戻らずに、11から12、13と進み、鷺ノ宮駅方面に向かい01に戻るといったルートでございます。距離は1周で10.75キロメートルとなり、令和4年度よりも3キロメートルほど長くなっております。運行時間は午前9時台から18時台とし、運行本数は12便程度を予定しております。運行期間は令和5年9月から令和6年3月までとしております。 バス停の新設、移設に関する情報も記載しておりますので、お読み取りいただければと存じます。 また、紙面右下に記載しましたように、今回の運行期間中において運行ルート上で肝となる下鷺橋については、橋の付け替え工事が今年度中に見込まれており、工事中は長期間にわたり通行止めが発生する見込みとなっております。このため、本来であれば迂回ルートを設定し、先ほど説明しましたルートを維持したいところではございますが、周辺に迂回路を設定することが難しいことから、工事期間中は、図に示すとおり、高円寺駅とわかさぎ公園間を往復するルートでの運行としたい考えでございます。 最後に、紙面右上に令和4年度とのサービス圏域の比較をしておりますので、御覧ください。運行ルートは双方向としておりますが、令和4年度と比較してサービス圏域の範囲はおおむね維持できている状況となっていることを確認してございます。 お手数ではございますが、報告資料にお戻りください。続きまして4番、今後のスケジュールについてでございます。本報告後、令和5年7月に国土交通省関東運輸局に対し実証運行に関する事業の許可申請を行い、並行して道路等の使用に関する諸手続を進めます。また、バス停設置位置の地権者や勉強会の参加者などの地元関係者との調整を進めます。今回の計画は、杉並区内にある高円寺駅に接着することもあり、杉並区が条例設置している杉並区地域公共交通活性化協議会において路線の新設、運賃、運行計画に関する協議を予定してございます。 その後、地域に対する実証運行の周知やバス停設置工事を進め、9月上旬頃に事業の許可が下りる見込みとなっておりますので、許可が下り次第、実証運行を開始したいと考えております。運行開始後は、利用実績データの収集やアンケート調査を実施し、12月頃に中間評価をした上で令和6年3月に終了する予定としております。 令和6年度は、今年度同様に運行結果の分析や検証を進めてまいりたいと考えております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告について質疑はございますか。 山内委員 報告、ありがとうございます。今のお話を聞いていると、当初から地域住民の方の御意見をもう少し丁寧に拾っていけばもう少し皆さんが行きたいような施設に行けるようなルートになったんではないかなと思うんですが、地域住民への御意見を拾う。この新しいルートになるのもそうですけども、どういうような方法を取られたんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 昨年度設定したルートにつきましては、令和3年度に勉強会を設置いたしました。これはこの地域内にある町会・自治会等から代表者を推薦していただきまして、その方々から地域の需要なんかを聞いて、それをどうやってつなげていこうかと検討した、その結果として令和4年度のルートになってございます。その地域住民の要望に応える形でなるべくルート設定をしたんですけども、そうしますと効率性というのが一方で失われてしまうと。その効率性が失われた結果、利用の乗車率に影響したんだと推測しているところでございます。 そういったことを受けて、やはり地域住民の方の御意向も踏まえながら、ルートの効率性みたいなものを踏まえて、今年度はこういった形のルート設定をしていきたいと。それも勉強会のほうで少しお話をさせていただきながら進めていったところでございます。 山内委員 ありがとうございます。そうしますと、当初は高円寺駅のほうに行きたいというような話は出なかったんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 当初から高円寺駅に行きたいという御要望はございました。ただ、この取組としましては、幹線道路に路線バス、鉄道などがありまして、その既存のネットワークと地域をつなぐ、いわゆるラストワンマイルみたいな形の交通ができるのかどうかというところで一定制約をかけながら検討はしてきたところです。それだとなかなかもう選択肢が限られてきてしまっていたので、令和5年1月の特別委員会、建設委員会のほうで、少し範囲を広げた検討をさせていただきたいという報告をさせていただいたところでございます。 山内委員 ありがとうございます。そうしますと、地域住民の声を聞けば、もっと範囲が広がるとか、もっとほかの駅とつなげるようになるとか、そういうふうに展開していくんでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 その点につきましては、既存のバスであったりタクシーであったり、他の公共交通がございます。その路線と競合しない形、要は、今回の運行をするに当たっては運賃を200円としております。既存の路線バスであれば230円とかそういった価格設定だと思いますが、既存の交通をいじめるようなものになってしまうと、それはそれで公共交通を維持してくという観点とちょっと競合してくるので、基本的にはそことかぶらないというか、重複しないように計画は検討していく必要があると考えております。 平山委員 かなり斬新なコースを考えられて、この間本当にいろんな御意見があって、双方向の通行を求めるお声はもちろんのこと、やっぱり行きたいところまで行きたいという、なかなかバス停までをつなぐこのラストワンマイルというのが区民の皆さんには、地域住民の皆さんには御理解を頂きにくくて、何のためにあのバスは走っているんだというお声も、ちょうど選挙期間中でしたのでたくさん頂きましたけども。ただ、あくまで福祉目的じゃないといけないわけじゃないですか、ある意味ね。そことの兼ね合いがあまり失われないようにしなきゃいけないし、本来であれば、一方通行なのでというのも分かりますけども、今後も継続してもっと都立家政駅と野方駅の可能性を探ってほしいなというふうにも思っています。 その上で何点か伺いますけど、この運賃が分からなくて、1日乗車券というのが新しく設定をされましたよね。これ、前からあったんですか。別紙2の令和5年度実証運行のところ、これはどういうものなんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 この運賃の④で書いてある1日乗車券のところでございますが、昨年度も1日乗車券はやっておりまして、関東バス、事業者さんがもともとやっているサービスで、今回の実験にも適用していただくことで、要は関東バスの運行範囲であれば1日600円で乗り放題になるといったものでございます。 平山委員 失礼しました。これは高齢者の方は今回どうなるんですか。普通の運賃には割引制度がありますよね。この1日乗車券は、高齢者の方あるいは障害者の方の割引というのはあるんですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 この1日乗車券に対して割引というのではなくて、割引制度はあくまで普通運賃に対しての割引制度になりますので、この1日乗車券が例えば300円になるとか、そういったものではございません。 平山委員 はい、分かりました。 せっかく特別委員会なんでちょっとまちづくりのほうにも伺っていきますけど、補助227号線大和町中央通りの工事の状況は今どうなっているんですか。要するに、東京都は延長した期限が来年度いっぱいでしたか。あそこの道路の整備というのをどれぐらいでというようなことは言ってきているんですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 東京都から進捗状況で聞いていますのは、用地買収が約8割進んでいるというふうには聞いてございます。 平山委員 用地買収8割ってもう大分前に聞いているような数字だと思うんですよ。で、東京都はいわゆる工事期間を5年延伸しましたよね。その5年の中でやっていただけるというふうに思っていていいんですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 東京都からは、委員御指摘のとおり、その期間内で事業を実施すると聞いてございます。 平山委員 来年度いっぱいですよね。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 失礼しました。今の期間については延伸をする。延伸が濃厚というふうな形だと思いますが、現段階の手続としては来年度の期間だと認識していますので、今後必要に応じて期間は延伸されるものと思ってございます。 平山委員 延伸が濃厚なんですか。そういう情報が入ってきているんですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 現状、先ほど申し上げたとおり、用地の取得の進捗状況としましては約8割と聞いてございますので、現段階での認可期間での完成は難しいと。それは東京都が言っているわけじゃなく、こちらとしては感じているというところでございます。 平山委員 あれって大和町の防災まちづくり全体にも関わってくることじゃないですか。そことの東京都の密な連携は取れているんですかね。そこは定期的に情報交換はされていらっしゃるんですか。 現在、大和町の防災まちづくりとの関係については、担当の部署のほうで連携しながら取り組んでございます。 平山委員 じゃ、引き続き密な連携をお願いします。要は、いよいよ道路本体の工事に入っていくと下を掘らなくちゃいけなくなっちゃうからバスの通るのが結構しんどくなっていくんですよね。だから、そういう連携もしっかり取っていただいて。 もう一つ、旧洗心寮跡地、ここは解体をして、地域に1回暫定的に開放するというような考え方を示されたと認識しているんですけど、そのスケジュールはどうなっていますか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 前回議会のほうで、今後、地域の意見を踏まえて、補助第227号線の整備がまちづくりに資する目的で今回まちづくり用地として取得したと認識してございます。ただ、暫定的に開放するとか、その点についてはまた今後検討というところかなと思ってございまして、来年度ぐらいを目途にその活用方法については検討して御報告させていただきたいと考えてございます。 平山委員 あれ、本会議でかなり前向きな答弁をされていませんでしたか。それは僕の認識が違うのかな。検討が来年度いっぱいまでかかっちゃうんですか。遅くとも再来年度までは今のまんまの状態ということですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 現在閉鎖管理をしてございまして、来年度方向性を示したいというふうに考えてございますので、再来年度以降の動きにつきましては、来年度御説明、御報告させていただきたいと考えてございます。 平山委員 暫定的な開放ですからぜひ今年度中ぐらいに結論を出していただいて、来年度予算にはのっけられるように頑張っていただきたいなと思います。これ、強い要望です。 という具合にまちづくりが進んでいる地域でもあるので、うまく連携を取っていただきながら、ほら、どこかの路線が実証実験の途中で通れなくなったみたいなこともありましたので、特にあの周辺はまちづくりが進みますから、そこは部署同士でちゃんと連携を取りながら進めていただきたいなと思っていますけど、どうですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 委員御指摘のとおり、担当部署ごとと連携してまいりたいというところと、現時点でも東京都のほうとも工事の進捗などを確認しながら、可能な場所、置ける期間も含めてですけど、かなり御理解を頂きながら協力してもらっていますので、そういったところとしっかり今後も連携しながら進めていきたいと思います。 久保委員 別紙2のところの運行ルートで、下鷺橋の付け替え工事中の運行について教えていただきたいんですけれども、下鷺橋の付け替え工事はいつからの予定ですか。 この開始の時期につきましては、現段階で確定した日時というのはちょっと東京都から教えていただけていない状況ではございますが、早くて年末頃ぐらいに、最悪というか、入ってしまうんじゃないかということは聞いているんですけども、今後また詳細な契約期間だとかそういったものをお聞きした段階で、こちらの委員会のほうと地域に対してもしっかりと運行休止する期間などを含めて御報告、周知していきたいと思ってございます。 久保委員 下鷺橋を付け替えると結局鷺宮すこやか福祉センターとか鷺ノ宮駅とかに行かれなくなっちゃうんですよね。さっきラストワンマイルの話があったんだけど、そうすると高円寺から大和町を通って帰る人だけが使うみたいなね。福祉目的という意味では今までしらさぎ桜苑のところも止まっていたと思うので、大分目的としては半減されてしまうと思うんです。実証実験のうちの半分ぐらいがそういう期間になってしまうというと、またこの効果が検証できないままに終わってしまうと思うので、そこのところは早く東京都と連携を取っていただいて、この工事期間を見越した上で考えていただきたいなと思うんですけれども。で、もし12月から工事が入るということになりますと、かなりこの運行計画が変わっていってしまうので、その辺のところではこのまま進めるしかもうやりようはないということですよね。バス停を造ったりもするので。そこはどうですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 現時点では、バス停設置など今の時点で決めなきゃいけないことというのがあるので、一旦は決めざるを得ないところではございます。ただ、極力、鷺ノ宮駅に行ける期間の延伸とか。現時点では通行可能な迂回路というのがちょっと見つけられていないところが実際のところではございますが、引き続き迂回路については東京都のほうにも、迂回路設定できるような、要するに、この辺りが交通規制などがあってなかなか迂回路設定ができないところ、そういった交通規制なども含めてどういうふうな検討ができるのかということは要望とかしていきたいと思ってございます。 久保委員 これ、かなり長期間にわたって下鷺橋の付け替えというのはあるので、運行ルート、ここで実証運行のその先のことまで考えると、このルートがどうなのかということも考えなければいけないことがいろいろ出てくると思うんですよ。今、迂回路とおっしゃられていたけど、現時点ではそれを見つけることもできていない状況なわけだから。だから、ちょっとバリエーションをいろいろ考えたほうがいいのではないかなと思うんですよね。高円寺に買物に行きたいとか、中野に出たいと。中野に出たいというところで乗り継ぎをどうするかということも今回考えられて、早稲田通りとの接続というのを考えられているんだとは思うんだけれども、その辺のところも十分検討を図った上で、これが正直ベストの案ではないなと今の時点も思うので、その辺のところも柔軟に検討していただきたいと思うんだけれども、いかがですか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 今年度当初の案としてお示ししているところでございまして、今後、当然さらに改善等、見直し等をして、よりよくしていくというところで検討を続けていきたいと思っております。 斉藤委員 御報告、ありがとうございました。他の委員とも同じ思いでございまして、やはり野方のほうにはもう少し近づいていただきたかったなというふうに思うんですけれども、あそこの野方WIZのところまで行くということも可能だったのではないかと思うんです。野方WIZ前の関東バス停留所のところですけれども、そこを活用するということも検討はできたのではないかと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 野方駅周辺につきましては、令和3年度この検討を始めた当初から近づけるようなルートについて検討を続けてきたところでございます。かなり野方区民活動センターのところに近づく案というのを1回つくったところではございますが、警視庁との実査等で、なかなか通れないと。安全に通行が難しいというところだとか、バス停留所を、実際にこの候補地を何個かつくって当たってみたところ、地権者の方から難しいといった御意見であったり、そもそも交通安全上ここには設置できないという御指摘があったなどの経緯があって、なかなか野方に行くルートというのを実現できていないというのが現状でございます。 斉藤委員 もちろん様々検討してくださった上でのこのルートなのかなということは理解するところですけれども、いろいろな、行きたいところがないとか、そういう結果を見ると本当に残念。せっかくあっても使っていただけないことは残念だなというふうに思っております。 そして、私、前回の質疑のときにも申し上げたんですけれども、継続的に利用している方々に継続的にうまく利用していただくために、それが一番収益が安定していくのかなというふうに思っています。継続的に使われている方がどこからどこへ行かれるかというのをしっかり調査したほうがいいというふうに申し上げたんですけれども、クロス集計していかないと駄目だということで、そのときのデータはなかったんですけども、その後、集計について工夫なさったところは、今回出ていないんですけども、いかがでしょう。 宮澤都市基盤部交通政策課長 今回の資料には載せてございませんが、この実証運行期間中に利用者データというのを取るために、実際にコンサルの委託の中で1人乗せて、誰がどこに行っているかというところを調べてはおります。ただ、昨年度、利用者が非常に少ない中でデータを取ってございまして、また、こういった運行ルートに対してかなり御不満のある状況でのデータなので、一応分析はしてございますが、お示しできるほどの確度のあるデータではございませんでしたので、ちょっと今回の資料からは外してございます。 今後、当然、今年度もこの実証実験を開始した後は、OD調査と言われる、いわゆるどこからどこへ乗っているかなどのデータについてはしっかりと調査して、誰がどこに行っているのかというところも含めて、頻度も含めて調査はしていきたいと思っております。 斉藤委員 ぜひお願いします。継続利用、定期的に利用している方のニーズに沿っていくということはやはりとても大事なことなのかなと思います。例えば、これも前お話ししたんですけれども、お買物の方ってやはり多いと思うんですね。これも勉強会の中でも話題が出たと思うんですけれども、例えばどこかのスーパーにこのバスで乗っていったら何かおまけがつくよとか、何か乗ってメリットがあるような、商店のほうにもメリットがあるような、何かそういう工夫というのも一つつくっていく、仕掛けていくということも必要だと思うんですけれども、その辺の検討はなさいましたか。 宮澤都市基盤部交通政策課長 商店とタイアップして、このバスに乗ってくれたら何かおまけとかサービスするというところまでは検討というか、実際に取り組めているところではございません。実際に今回この地域にあるスーパーさんだとかに乗り入れることとかもさらに交渉等をしてきましたけども、なかなか入ることが難しかったりで、ちょっとその前段の状態で、なかなかタイアップみたいなところのそういった前向きな検討までたどり着けていないというのが現状でございます。 斉藤委員 ぜひ売り込んでいくという、そういうマインドも大事なのかなと思いますので、その辺のところはぜひ次回、実証ですので、取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。 黒沢委員 ありがとうございます。1点質問なんですけれども、資料の別紙1の裏側の3のところにございます米印で小さく、「公共交通として成立しない場合は、福祉的な移動支援事業とするなど適切な政策への転換を検討する必要がある。」というふうに書かれているところに注目しました。今回の統計のほうを拝見いたしますと高齢者の方の割合もかなり多いというところで、高齢者の方のニーズとそれ以外の40代、50代というところのニーズは恐らく違うところに行っている可能性もあるなというふうに思いまして、高齢者のニーズというところにおいては、福祉制度、介護保険制度などで移動支援サービスなどもございますが、そういった活用をするなどの転換とかということもあり得るのかというところの確認をさせていただきたいです。 宮澤都市基盤部交通政策課長 現段階では公共交通サービスとして、サービスがないところで公共交通が成り立つのかというところを切り口にやっているところでございまして、ただ、結局、収支率のいい悪いだけで判断すると、要は、生活の質みたいなのが向上するんであれば何かしらのサービスというのが必要じゃないかというところもありますので、そのときに、このフローの中で、例えば実験が中止になってしまった際にそういったニーズが把握できた場合に、そのニーズに対して適切な政策というのも検討すべきじゃないかというところで、最後、米印を書き加えているところでございまして、具体的にどんなものだというところが決まっているわけではございません。 黒沢委員 ありがとうございます。ぜひシミュレーションなどもしていただいて、ほかの委員の方からも御提案がありましたが、高齢者の方だとしらさぎ桜苑とか高齢者会館へ行くということも多いと思うんですけれども、事業が始まるのは恐らく10時頃、そして午後は1時頃という形になると思うので、そういったところにマッチするような運行ルートを高齢者の方の場合は検討いただきたいとも思いましたし、逆に40代、50代というところで言いますと、日中のお買物なのかもしれないなとも思いました。そういった区民の方の生活に寄り添って一度検討を、様々なほかの介護保険制度なども含めた形で検討を、ほかにもシミュレーションしていただけたらなというふうに思います。すみません、要望になりました。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、4番目、新井薬師前駅北側街区のまちづくりについての報告を求めます。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 私からは新井薬師前駅北側街区のまちづくりについて御報告申し上げます。(資料10)資料を御確認ください。 新井薬師前駅周辺では西武新宿線の連続立体交差事業を契機とした駅南北の一体的なまちづくりとして、現在、駅南側街区におきまして市街地再開発事業による共同化の検討などのまちづくりを進めてございます。このたび、駅北側街区――恐れ入りますが、中段の図の赤く囲われているところになりますけども、こちらの地域におきましても、まちの魅力づくりや課題に対応したまちづくりの検討を進めるため、地域と区の協働によりますまちづくり検討会が発足したので報告するものでございます。 1、まちづくりの検討区域です。こちらは図の赤い線で囲まれている区域になりますけども、上高田五丁目の一部並びに松が丘一丁目の一部でございます。 2番、検討組織でございますが、名称は新井薬師前駅北側街区まちづくり検討会でございます。構成員ですけども、検討区域内の住民、事業者、土地・建物所有者等で公募により選出された者、あるいは町会・商店街等の団体から推薦された者の計14名でございます。事務局は中野区が担います。 活動内容ですけども、地域住民の意向把握のほか、まちの将来像、まちづくり方針の検討などを行う予定です。活動期間でありますが、令和5年度から令和6年度の2か年程度を予定してございます。 私からの報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告について質疑はありますか。 市川委員 御報告、ありがとうございました。組織が、検討会が生まれたということですね。これでどういったことを検討するのか。いろいろまちの魅力づくりや課題に対応したまちづくりの検討とございました。令和5年度から2か年で活動するということは、発足されたということですからもう既に1回やったんですか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 委員おっしゃるとおり、顔合わせも兼ねて地区の現状とかを話し合うために1回だけ行ってございます。ちなみに、地域の方々、町会の代表の方々と準備会ということで昨年度については行っているところでございます。 市川委員 準備会と今回も含めて、顔合わせも含めて、地区の課題とか、まずは現状ということで認識を皆さんで共有したのだと思うんですけど、御担当の課長から見ていてこの地域の課題というのはどういったものがあるんですか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 まちの課題につきましては、委員おっしゃるとおり、これから地域の方々と意見交換しながらまちづくり検討会において整理したいと考えているところではございますけども、一方で、地域の声からも聞こえてくる中で言いますと、例えば駅周辺のにぎわい、あるいはまちの活性化、哲学堂通りのみならず道路が狭いだとか、あるいは哲学堂通りになりますけども、バスと歩行者が錯綜しているだとかについて課題認識を持っているところでございます。 市川委員 にぎわいという話とか道路の幅員の問題ですかね。ここというのは用途で言うと近隣商業地域と第一種中高層住居専用地域でしたっけ。確認ですけど。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 この赤く囲われているちょうど道路のところ、その付近は近隣商業地域になっていたりすることがあるんですけども、いわゆるあんこの部分、中のほうにつきましては第一種中高層住居専用地域となってございます。 市川委員 ということは、外側の、この地図で言うと右側というんですかね、右斜めのところですかね。これは近隣商業地域だけども、幅員が確保できていないからポテンシャルが生かし切れていないということだと思うんですね。まちのにぎわいという話があったんですけども、まちのにぎわいは要するに駅を降りてどういうふうにするのかとか、これは前、他の西武線沿線の駅の話とかでも出てきたと思うんですけども、そういうまちの駅を降りてのにぎわいをつくっていくときに、このいわゆる地図の下側のところは多分、第一種中高層住居専用地域というか、緑色のところだったと思うんですね。そうすると、ここににぎわいをつくるとしたら店舗も制限がかかると思うんですよ。そういうこともしっかり検討会の皆さんと共有していかなきゃいけないと思うんですね。現状でできることとできないことがあると思うんですけど、こういった洗い出しは皆さんにお伝えするんですか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 検討はこれからになりますので、そういったことも含めて地域の方々と議論していきたいというふうに考えてございますけども、今申し上げたとおり、今後、具体的なまちづくりについては、検討を進めていく中で、もし委員のおっしゃるとおり、検討の中で実現すべきまちづくりの手法とかについて用途地域等の変更が必要あれば、そういうところも含めて検討していきたいというふうに考えてございます。 市川委員 それはそれで検討をしていただいていて。ただ、この地図の下側のところというのは西武が取得しているところも多いですよね。ここで仮にその制限が、例えば用途を緩和したところで、また道路の幅員が確保できなければ接道の要件を満たさないのでそのポテンシャルを生かせないというところが出てきますよね。そうすると、この西武の側に街路整備とか、もっと下側に持っていくのかとか、そういったことも考えていかなきゃいけないと思うんです。これ、時間がすごくかかると思うんですけど、そういったところは検討会の中で西武とのやり取りというのはしていく予定があるんですか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 西武鉄道自体は本検討会に参加しているわけではございませんし、現在区から西武鉄道に本検討会への直接的な参加は求めておりませんが、今後、本検討の中で議論を進めていく中で、全体のまちづくりを考えていく上で、必要に応じて西武鉄道に参加を促していくなり、あるいは情報提供なり、きちんとしていきたいと考えてございます。 いさ委員 この新井薬師前駅の問題では南のほうに既にまちづくりの協議会があったと思うんですけれども、地域が違うのでそれぞれのニーズがあるということだと思うんですが、一方で、駅を真ん中に挟んで共通の課題もあると思うんです。南側に既にあるその協議会との連携みたいなことはこれから先どうなっていくでしょうか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 委員おっしゃるとおり、既に南側では、こちらの文にもありますとおり、市街地再開発事業による共同化の検討などを含めてございます。現時点では駅を挟んで区域別になってございますけども、将来的に議論を進めていく中で連携だとかということが必要であれば考えていきたいと考えています。 いさ委員 そうなると、その南側のまちづくり協議会が今どうなっているかということもついでにお聞きしたいんですけれども、どうなっているでしょう。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 本年1月の特別委員会並びに常任委員会でも御報告したとおり、こちらで言う駅南側街区のところにつきましては、現在、再開発協議会というのを地域の方々が設立しまして、再開発に対する理解促進だとか意向の把握に努めているところでございますが、今年度、準備組合のほうを設立したいというような意向は聞いてございます。 いさ委員 実態的に開催できているのかどうかお聞きしたいんですが。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 協議会につきましては令和2年8月から開催してございまして、年に数回開催しながら、先ほど言いましたとおり、再開発の理解促進あるいは意向調査といったものを行っています。現在でも行っているところでございます。 いさ委員 地元の方からはコロナがあってあまり開催できていないというふうにお話を聞いていたんですけれども、今年度はやりましたか。 近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 コロナ禍においては集まって会合を開くというのがなかなか難しい側面もございましたので、書面開催あるいは動画の配信などで理解促進に努めていたというふうに聞いてございます。今年度につきましては令和5年6月に総会を行ったというふうに聞いています。 いさ委員 これでやめます。ほかにも聞きたいことはあるけど、取りあえず連携していくに当たって、南側だってきちんと書面開催以上の取組がこれから必要になって、ちゃんと意見を聴取したりということが必要になってくるんじゃないかと思ってお話をお聞きしていたのです。それはもうやめます。これで取り組んでくださいと要望にしておきます。 委員長 要望ということでよろしくお願いします。 他に質疑はありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、5番、中野五丁目商業エリアのまちづくりについての報告を求めます。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 それでは、中野五丁目商業エリアのまちづくりについて御報告をいたします。(資料11) 中野五丁目商業エリアにつきましては、中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針を検討してまいりまして、このたび策定をいたしましたので報告ということでございます。 1番、説明会の開催結果についてでございます。中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針(案)につきまして説明会を以下のとおり開催してございます。開催概要でございますが、記載のとおり、全2回、平日の昼、夜に開催をいたしまして、多くの方に出席を頂きました。 (2)説明会における意見の概要及び意見に対する考え方でございますが、別紙1を御覧いただきたいと思います。別紙1に意見の概要と区の考え方をお示ししておりまして、項目ごとに整理をしてございます。 1番、将来像につきましてですが、基本方針における「界隈性」、「回遊性」、「賑わい」、そういった用語の定義についての御質問がございました。 続きまして、地区の内側につきましては、番号の4、5、6辺り、壁面後退について御質問を多く頂いたかというふうに思っております。 続きまして次ページ、幹線道路沿道につきましてですが、11番、中野駅北口直近の再開発等の誘導についての御質問、御意見。13番、中野ブロードウェイの建て替えや整備手法の検討についての御質問。それから、14番、荷さばきに関する取組についての御質問というところがございました。 続きまして、エリア全体についてでございますが、15番、中野四丁目と五丁目を接続する歩行者デッキの整備予定位置について。17番、回遊性の改善について、そういった御質問、御意見を頂いております。 それから、方針全体につきましては、20番、基本方針でどういったことを決めるのかというような御質問であったり、23番、まちづくりは何年後に完成する予定なのかというような御質問もございました。 続きまして4ページ、検討の進め方についてですが、26番、27番、基本方針、説明会の周知についての御意見、それから33番、なかなか将来像が分かりにくいといった御質問もございました。 それから、その他としましては、道路にテーブル、椅子を出して営業している。どういう規制になっているのかというような御質問もございました。 こういった御質問、御意見を踏まえまして、大きな2番、表紙に戻っていただきまして、中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針についてでございますが、御意見を踏まえまして、以下の点を修正し、別紙2のとおり、令和5年6月に中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針を策定したということでございます。 案からの変更点でございますが、別紙2の基本方針の最終ページを御覧いただきたいと思います。最後のページの取組方針のところでございますが、1階部分のセットバックのイメージとイメージ図を追記してございます。それから、下段のところのまちづくりの展開につきまして、取組を段階的に進めることを追記いたしまして、誘導型まちづくりの推進につきまして、防災軸の確保を検討し、その後に商業エリア全域における検討を進めていくということで追記をしてございます。 3番、今後の進め方でございますが、中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針に定める防災軸の確保に向けて三番街沿道でのまちづくりを優先的に進めたいというふうに考えてございまして、誘導型のまちづくりについて検討していきたいというふうに考えてございます。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありますか。 いさ委員 少しお聞きします。一つは別紙1の中に、16番、中野五丁目と二丁目を接続する南北動線をどのように整備するのかとあります。今までもこうした計画図の中に、今計画されている南北通路以外に東側のところにもう一つ上下の矢印があって、東側にもこうした南北通路のような計画があるかのようなものが示されていたと思うんですけど、ここは何か今話せることがありますか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 五丁目と二丁目をつなぐ南北道線につきましては、中野駅地区整備基本計画にもお示ししておりますけれども、将来的にはそういったことも考えていきたいということで構想線として示しているということでございます。特に具体的に現時点では確定したものはないということでございますが、今後、地域の方々とも相談しながら具体的な手法等々を検討していきたいと考えてございます。 いさ委員 今のところ言えないと。別紙2のほうなんですけれども、2ページの上のほうにちょっと地図があって、中野五丁目商業エリアという黄色いところに、隣の新北口西エリアのところとオレンジの双方向の線が出ています。文章を見ると、「回遊性や更なるにぎわい向上、中野四丁目への避難経路の確保を検討していく必要があります。」となっています。ここに具体的な動線、人の動きの基になるような通路なりの計画はないのでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 中野四丁目新北口駅前エリアと中野五丁目をつなぐ動線については、デッキでつないでいきたいというふうに考えてございまして、新北口の地区計画にも将来的につないでいくということで、地区計画の方針付図に記載をしているところでございます。 いさ委員 分かりました。 その下に赤い三角が三つ連なって、「将来的には、まちづくりを五丁目全体へ広げていきます」と。これ、確かにまちづくりの計画を見ると中野五丁目全体が網がかかっているということだと思うんですけれども、この書き方だとどんなふうにまちづくりを進めていくのかちょっと見えにくいということかと思うんですが、今のところ区はここはどう考えていらっしゃるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 中野五丁目全体で将来的にはまちづくりを検討していく必要があるというふうに考えてございます。今回、中野五丁目商業エリアの検討を進めるに当たっては、新北口駅前エリアの再整備の計画も進んでいるというところがございまして、中野通りの両側で連携をして進めていくということを考えていく必要があるということで、五丁目の商業エリアの検討を優先的に進めてきているということでございます。 いさ委員 その黄色いところの話じゃなくて、将来的にはまちづくりを全体に広げていくといって矢印が今住宅地のほうに向かって進んでいるわけじゃないですか。今人が住んでいる住宅地があるところにまちづくりという言葉を使っているわけなんです。まちづくりの説明っていろいろ見ていくと、必ずしも商業施設とは限らないとは思うんですけれども、だがしかし、こういう書き方をすると、これで外に出せば区民の皆さんびっくりすると思いますよ。というようなことを聞いているわけなんです。このまちづくりというのはどういうことを指しますか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 まちづくりには、拠点施設を造るようなまちづくりもありますし、住宅地区を保全していくようなまちづくりもあるというふうに思っております。五丁目につきましては、西側の商業地域の箇所と東側の住宅地域の箇所があるというふうに思っておりまして、それぞれの特色を踏まえてまちづくりを進めていくということであるというふうに考えてございます。ですので、まちづくりイコール拠点施設を造っていくとかドラスティックにまちを変えていくとか、そういうことではないというふうに認識してございます。 いさ委員 とおっしゃいますけど、いわゆる商業地域と住宅地域とくっきり分かれているわけじゃないと思うんです。だから、その辺り、住民の皆さんにとっては不安になるんじゃないかと僕は思うんですけれども。つまり、今住んでいらっしゃるところ、住宅地の部分と、商業で使う面積が例えば迫ってくるだとか、ちょっと規制が緩和されて住宅地であっても何か商業的な施設を造ることができるようになるのかみたいな、当然そういう不安は出てくるんじゃないかと思うんですが、実際地元の皆さんからそういう声を聞いています。なので、もしそうでないならそうでないような説明の仕方はする必要があるでしょうし、そういうことを少しでも考えているのかどうかということなんですけれど。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 まちづくりには住宅地のまちづくりがあるというふうに思っておりますし、委員お話しのようなことを意図している表現ではないというふうに思っておりますが、もしそういった誤解を受けるということであれば、必要に応じてそういった我々のまちづくりを考えている趣旨について御説明をしていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 すみません。まちづくりの話って、ここの地元に住んでいる人に必ず肯定的に受け入れられているわけじゃないんです。だから、僕、こういう言い方をしているんです。今だって既にもうそこに商業施設があって、すぐ近くに皆さんの住んでいらっしゃる居住地域があるわけなんです。そういうまちの特色というのはどういうふうに考えているのかというのは、地域の住民の皆さんにとっては、区は正直あまり信頼されていないのではないかと僕は思っているんです。だから、こういう言葉のチョイスなり計画の立て方なりというのはもう少し神経をとがらせてほしいなという気持ちで聞いています。なので、もしそういう計画があるならあるで、これからどうしていくんだというのをもうちょっと分かりやすい形で区民の皆さん、地域の皆さんに示していく必要があるんじゃないでしょうか。伺います。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 そういった懸念があるということですけれども、我々としては、五丁目の東側については後背の住宅地として、1ページ目にも地区の目指すべき姿、グランドデザインのところの記載がございますけれども、繁華街と隣接しながらも利便性、安全性、快適性が保たれた居住環境が形成されている。そういった形を目指していくということで、このところを丁寧に説明をしていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 最後にしますけど、にぎわいというのは必ずしも歓迎されているわけではないというのはしっかり知っておいてほしいと思います。こういうところに区の態度って表れてくると思うし、要らぬところにいさかいを起こしたくないでしょう、区だって。なので、これを説明するなら、それできちんと情報の出し方も考えてほしいということで、意見としておきます。 市川委員 すみません。私も質問させていただきます。前回からこの資料の変わったところですけども、このイメージ図ですね。取組方針の2番のところですね。セットバックの絵が出ていて分かりやすくなっているというふうに書いてあるんですけど、これ、いわゆるエリア全体の中では防災軸の話をしていますよね。今後三番街から進めていくということを表記されているわけですけども、一方で、この五丁目空間というのは、いわゆる市街地再開発型のまちづくりじゃなくて、それぞれの課題とかを抽出して課題解決になるような手法を模索して、防災性と、そしてにぎわいを確保していくまちづくりということでこれまで進めてきていると思います。防災性を高めていくということが極めて重要だと思っているんですけども、中野五丁目の商業エリアというのは何本も太い道路を通せるわけではないので、三番街からスタートして、もしかしたら南北にもう1本とか。今後、可能性としてですけど、地域の方たちの合意形成の上、そして説明の上でやっていく可能性はあると思います。ただ、にぎわい、要するに南口のファミリーロードとかでやっている街並み誘導型のこういう手法はこういう絵のとおりになると思うんですけども、これは歩行空間を確保されるんですけども、例えば緊急車両とかそういったものが来たときに、高さというか、2階部分の広さは変わらないので、防災軸を100%確保できるという話にはイコールにならないと思うんですよね。 今、五丁目の課題でやっぱり緊急車両の走行というのは非常に難しいところもありますので、病院もあるんですけど、そこに入っていくのになかなか難しい経路を取らされていると、そういうこともあります。だから、本当に緊急事態が起きたときとか災害が起きたときとかに緊急車両の走行が可能になるのかどうか。これ、極めて重要だと思っているんですけども、こういった街並み誘導型だけではそういう走行を可能にするとはならないと思うんですが、いかがでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 壁面後退のイメージ図を記載させていただきましたが、壁面後退についてもいろいろな考え方があるというふうに思っておりまして、委員の今のお話のように、今、図で載せたような1階部分をセットバックするということもありますし、一方で、もう天井、天が上まで、1階壁面後退については一律的に建物はもう1メートルセットバックしようという考え方もあると思います。その内容によって、防災性の向上にどのぐらい寄与するかとか、にぎわいの形成にどのぐらい寄与するかというところは違ってくるかなというふうに思っておりまして、全体的に下がるほうが防災性の確保には有効かなというふうに思っております。そういった点を踏まえて、防災軸の確保の路線ではどういった壁面後退にするか。一方で、にぎわいの形成という点に着目していくのであれば1階部分だけでいいんじゃないかとか、そういったことがあるかと思いますので、具体的にその辺りを地元の方々と話し合いながら、壁面後退の内容、誘導型のまちづくりの内容についても検討していきたいと考えてございます。 市川委員 ぜひお願いします。 時間もないので最後に1問だけ。もちろんそういった防災性を高めることも重要なんですけど、この現況と課題というところで見ても、界隈性のある飲食店街、小規模な飲食店の集積とあるように、こういった空間というか、こういった景観というんですかね。景観方針の中でもあったと思うんですけど、これが中野五丁目のやはり絵として、わい雑さというのがね。やっぱりこれが中野らしさと思って来街者が集まってくるというところもあるんですね。だから、防災性を高めるということも重要ですけど、それはやはり局所局所によってまちづくりの手法というのは様々考えられると思います。その様々なまちづくりの手法というのを棚卸しというか、ピックアップして地域の方にぜひ説明をしていただいて、そうすると皆さんのイメージが湧くと思うんですね。あんまり碁盤の目みたいなまちづくりをされちゃうとみんな思われちゃうと協力もしてくれなくなると思いますので、一方で、こういう路地空間みたいなものもよさが、中野五丁目らしさを残すためには必要なんだろう。こういう考え方も重要だと思います。こういったことをしっかり地域の方たちと共有していただきたいと思いますので、最後にそれについて御答弁いただいて、終わりにします。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 今後、基本方針に基づいて具体的に検討を進めてまいりますが、手法と効果について、また、他地区ではどんな取組があるかとか、そういったことを地域の方々に丁寧に御説明をしながら進めていきたいというふうに考えてございます。 むとう委員 参考までに、中野区がこの商業エリアのところでまちづくりを進めていきたいということなんだけれども、地権者数はおよそどれぐらいの方がいらっしゃるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 この範囲の地権者数でございますが、「ニュース」を地権者の方にはお配りしていて、別紙1の26番、27番辺りの御質問のところですけれども、ポスティングで2,100部、そのほかエリア外にお住まいの地権者に900部ということで、3,000部を配っていると。これで全地権者を網羅されているというふうに考えてございます。 むとう委員 一応「ニュース」は地権者の皆さんにはちゃんと漏れなく行っていると思っていていいわけですね。そうすると、参加者数が57名って、随分これまでのこれ以外のところと比べて多いなと思ったけど、決して多くはないんですね。来れない地権者の方々は、どのみちまだまだ先でできっこないということで関心がないという状況なんでしょうか。区はどう受け止めていらっしゃるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 地権者の方々にきちんとお知らせをするということが必要だというふうに考えてございますので、今回の策定、また策定内容についても「ニュース」でお配りをしたいというふうに考えてございます。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終わります。 休憩します。 (午後4時58分)
委員長 委員会を再開します。
(午後5時09分)
それでは、6番目、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。 それでは、 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について資料を基に御報告いたします。(資料12)本報告は今定例会の建設委員会と重複報告になります。 初めに、中野駅新北口駅前地区で整備を計画しているペデストリアンデッキ、駅前広場等の基盤整備については、平成30年第3回定例会で報告いたしました中野駅地区整備基本計画に基づき基本設計を進め、昨年度、関係機関とも基本的な協議を調え、成果を取りまとめているところです。現在これらを基に、UR都市機構及びJR東日本への委託により実施設計に着手しており、令和6年度の工事着工へ向け協議、調整を進めているところです。 今回ペデストリアンデッキを含む交通広場の基本設計と、整備に向けた取組状況について御報告いたします。また、この工事のため、歩行者の方の迂回措置や工事ヤードの展開など順次進める予定でございますので、こちらに関しても適宜報告していく予定でございます。 1、駅前広場の計画概要につきましては記載のとおりでございます。 2番、駅前広場の基本設計についてですが、別紙の内容につきましては前回の委員会と同じ内容になってございます。若干の補足をいたしますと、別紙1の平面図の裏面を御覧ください。4分の2ページでございますが、新北口駅前広場の歩行者動線の概念イメージ図でございます。新北口駅前広場は大きく三つのレベルの高さで3層構造になってございます。一つは、現在の北口駅前広場、中野通りのレベル、二つ目は、既に完成している東西連絡路と新たに構築する新北口駅前広場の地上レベル、三つ目は新しい西口側改札、西側南北自由通路から歩行者デッキレベルの3層構造で構成されてございます。高さが異なりますので、上下の昇降設備、縦移動が必要となります。この縦動線につきましては、区のペデストリアンデッキの施設として整備する階段、エスカレーター、エレベーターと新たに四丁目新北口駅前地区、あるいは囲町地区といった各再開発事業者で建設される建物側に設置する階段、エスカレーター、エレベーターによる官民連携で全体が構成されています。実線で示しているものが区が整備するもの、点線で示しているものが、各再開発事業者側で整備するものとなってございます。 4分の3ページに、新北口駅前広場の全体の鳥瞰パース、四季の都市デッキ、ゲート広場のイメージ。それから、その裏面の4分の4ページになりますが、交通広場、中野駅新北口に降り立ったときに全体がどのように見えるのか。駅前広場側からどのように見えるのかといった内容を示しておりますので、御確認いただければと思います。 初めの紙にお戻りいただきまして、3、協定事業についてですが、新北口駅前広場の整備については、事業の効率的な推進を図るため、当該駅前広場を含む中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業の施行者であるUR都市機構へ実施設計及び整備を委託することとし、令和4年11月15日付で実施設計に関する協定を締結いたしました。なお、鉄道敷に近接するペデストリアンデッキのエントランスデッキと四季の都市方面及び囲町方面のデッキの一部についての実施設計と整備については、鉄道近接施工であること、それから、南北自由通路や駅舎の工事ヤードとの関係などによりJR東日本へ委託することとし、令和4年12月20日付で実施設計に関する協定を締結いたしました。 裏面を御覧ください。中ほどに事業範囲図がございますが、事業範囲図の薄い青い部分の新北口駅前広場、それから濃い青の部分の中野四季の都市方面デッキについては、①と書かれておりますUR委託範囲になってございます。鉄道に近接している緑の着色部分については②JR委託範囲、さらにオレンジ色の囲町デッキの西側区間については③の囲町東地区市街地再開発事業組合へ委託することとし、こちらにつきましては令和5年5月16日付で実施設計に関する協定を締結いたしました。現在、UR都市機構及びJR東日本、中野区による三者連絡会議にて協議、調整を図りながら実施設計を進めています。今後は囲町東地区も含めて調整を進めていく予定であり、令和5年度末の取りまとめを予定しています。 4、関連事業についてですが、先ほどの事業範囲図で赤く示している部分の④UR下水道工事と⑤の桃園第二幹線工事についても予定されています。第二桃園川幹線につきましては、豪雨対策の一環として既存下水管の負荷軽減を図り、低い地域での浸水被害の軽減を目的としたものであり、区の駅前広場の雨水排水等とも連携することとなってございます。 5番に参りまして、歩行者迂回路整備等についてですが、現在、中野駅西側南北自由通路及び中野駅橋上駅舎等の事業に伴い東西連絡路の歩行者通路の一部についてJR東日本が歩道構台の整備を進めています。迂回措置図を御覧ください。4で示した関連工事やこれに続くペデストリアンデッキ、駅前広場の整備に向け、順次これに着手するため、歩行者の安全性と工事の進捗を図るため、一部の歩行者通路の閉鎖を行う必要がございますことから、東西連絡路の一部と併せて8月上旬を目途に迂回措置を予定しています。なお、これらの迂回措置に関しては、現地の案内を掲示するとともに、関係者へ説明、周知を図り、駅周辺の歩行者空間として安全な通行の確保を図ります。 さらに、今後ペデストリアンデッキや交通広場の整備を進めるため、工事ヤードが展開し、順次迂回措置を進める必要がございます。関係機関と協議を図り、北口駅前地区の利便性に配慮しながら安全な迂回措置を計画し、事業を進めていく考えでございます。 これらについてはあらかじめ適切な時期に報告と周知を図ってまいります。 6、今後の工事展開についてですが、別紙2の中野駅新北口駅前地区工事ヤード展開図を御覧ください。各段階ごとにどのように工事ヤードが展開していくか現時点での想定を示しています。現在、中野駅新北口駅前地区では、中野駅西側南北自由通路及び中野駅橋上駅舎等事業における工事ヤードが展開されていますが、令和5年7月から下水道の工事がスタートします。STEP①の令和5年から6年度では、今後ペデストリアンデッキや交通広場の整備を行うため、まずは現在の区役所敷地を活用した仮設バス停の整備を進める必要がございます。新北口駅前地区での工事ヤードは、JR東日本に加え、UR都市機構、関連する占用事業者の各工事を円滑に進めるために必要な空間でございますが、STEP②の令和6年度、7年度、特にSTEP③の令和8年12月の中野駅新改札開業時に必要な基盤整備が整うよう、通行の安全性と利便性にも配慮しながら、効果的・効率的に工事ヤードが展開できるよう、各事業者をはじめ関係機関とも調整、連絡を図りながら検討を進めていきます。 恐れ入りますが、初めの紙にお戻りいただきまして、7の今後の予定についてですが、令和5年7月に下水道局の桃園第二幹線の工事に着手し、UR都市機構の下水本管工事にも着手いたします。令和5年8月には東西連絡路の一部歩行者通路の迂回措置、仮設広場内の一部歩行者通路の閉鎖と迂回措置、令和6年は区役所解体、仮設バス停整備工事、中野税務署解体、ペデストリアンデッキの工事に着手をいたします。令和7年は中野税務署跡地のインフラ移設工事に入りまして、令和8年には中野駅新北口の改札が開業いたします。令和11年に中野駅新北口交通広場の全体の供用開始を予定しています。 本報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。 平山委員 すみません、端的に三つだけ。 一つは、これ、今拝見させていただいて、いわゆるデッキ部分から例えばバスロータリーに行くとか、あるいは駅を出てバスロータリーに行くというのに完全に雨に濡れないような動線というのがまだなかなか難しいのかなと思っているんですが、特に障害をお抱えの方とか様々な方に配慮をして、何とか施設、建物には行けると思うんですよ。だけど、バスまでの間もそういった配慮を何とか追求してもらえないかと思っているんですけど、どうですか。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 今委員おっしゃいました雨の日でも傘を差さずに行ける動線の整備についてですが、現在のところ、エレベーターの出入口の向きにもよりますが、ここの全てのバス乗り場につきましては傘なしで行けるような動線にすべく検討しているところでございます。また、バスの降車後につきましては、新しくできる拠点施設側のセントラルウオークのひさしの部分が別紙1の4分の1のところで点線で示している部分まで延びてくる予定になってございますので、なるべく傘を差さずにできるような整備を目指していきたいと考えてございます。 平山委員 よろしくお願いしますね。 2点目、この別紙1を見ると、基本設計のところでいわゆる基盤部分がありますよね。ここに緑の配置がなされている。この駅周辺はまさしく新しい中野の顔になるわけなんですけど、ここの緑化方針というのはどうなっていますか。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 この緑につきましては、なるべく既存の緑を活用できるものについては活用していきたいと。また、その次の段階として新植して新しく緑を配置するような形で進めていければと考えてございます。 平山委員 いや、例えばその緑の種類であるとか連続性であるとか、そういったこと。春はどういう形で、秋はどういう姿をしていてとか、そういう方針というのは持っていらっしゃるんですか。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 緑の配置あるいは緑の空間との一体性につきましては、今後、実施設計を進めていく中で深く検討してまいりたいと思います。 平山委員 ぜひそこは区が主導で、ここはURにやってもらうわけじゃないですか、下の基盤は。でも、本当に中野の新しい顔ですから、そこが四季によってどう見えていくのか、日々どう変化をしていくのか、どう美しい緑を保っていくのかというのは、私はすごく大切にしてほしいと思っているので、ぜひお願いしたいということと併せて、せっかく中野駅周辺一帯整備をしていくわけなんで、この一帯の緑をどうしていくのかというのも区の中でしっかり検討いただいてぜひやってほしいな。一回植えちゃったら、生き物だから、また抜いて植え替えればいいっていうものじゃないじゃないですか。だけど、必ずしも今の植樹の状況は、バランスがいいなとか魅力的だなというのはちょっと程遠かったりするようなのも見られたりするので、それはぜひお願いをします。 3点目、これは難しいとは思うんですが、あえて申し上げさせていただきますと、この2ページ目を見ると、事業範囲図というのを見ると、今回のこのエリアの工事というのはURとJRと、あとは新北口の開発事業者でやるということですよね。ということは区の直接発注ではないので、区内事業者がここで仕事をするというのはなかなか難しいと。別に区内事業者に仕事を出しなさいということではないんですけど、どこのあれでも、地元のメインとなるところは、地元の業者にしてみれば自分たちがやっぱりそこはやりたいというような思いも強く持っていらっしゃるんですよね。実際、今ある南北通路を造られたときは、これ、区内の業者ですけど、技術の粋を尽くすんだということをやられていた。だけど、今は職員の、スタッフの関係なのかどうか分からないけど、なかなか中野で直で出すことはできない。でもね、建設なんていうのは、中野区役所というのは、やっぱり区内産業育成のためにということで一部区内事業者を入れるJVの組み方をしているんですよね。URさんとかにしてみれば、ここを造っちゃったら終わりなんですよ。だけど、これから先ずっと50年、100年管理していかなきゃいけないということを考えたときに、やっぱり何か、そういう民間の発注なんで口を出すことはできないのかもしれませんけど、そういう可能性を探っていただければなと。URさんが例えば入札をかけられて入ってくる事業者というのは大手のゼネコンみたいなところが多かったりして、やっぱり中野のそこで仕事して終わりみたいな形になってしまうというのが何とかならないものかなと思っていますけど。厳しいお答えだと分かった上でお伺いしますけど、何とかそこをちょっと御努力いただけないでしょうかね。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 今回の新北口の交通広場につきましては、工事自体は規模からいっても一定の規模のゼネコン主体になるといったところは恐らく想定されるところでございますが、今後UR都市機構が発注する工事の中で地元業者に発注可能な工種があれば発注を検討するように要請はしていきたいと考えてございます。 委員長 他に質疑はありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終わります。 次に、7番、千光前通り沿道のまちづくりについての報告を求めます。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 それでは、千光前通り沿道のまちづくりについて御報告いたします。(資料13) 同地区のまちづくりにつきましては、令和5年第1回定例会におきましてまちづくりに関する意向調査結果について御報告したものになります。今般、令和5年度につきましては、沿道権利者を対象に昨年度実施しましたまちづくりに関する意向調査結果について情報提供を行うとともに、意見交換を実施するため御報告するものになります。 恐れ入りますが、頭紙裏面を御覧ください。 1番、意見交換会の実施についてです。今年度は全2回の開催を予定しております。意見交換会の実施に当たりましては、沿道権利者と現状の課題やまちに対する思いを共有し、まちづくりに対する意識を高めていくことを目的とします。 次に、第1回意見交換会についてです。日時は7月9日(日曜日)、場所は中野区産業振興センター、参加対象は記載のとおりで、過年度に実施した意向調査と同じものとなっております。主な検討テーマとしましては、昨年度実施したまちづくりに関する意向調査結果や、建物登記簿から取りまとめた建物の階数や築年数について情報提供を行ってまいります。 次に、第2回意見交換会についてです。こちらは12月頃の開催を考えております。主な検討テーマとしましては、目指すまちの将来像や、第1回意見交換会で共有された課題の解決に向けたまちづくり手法について意見交換をできればと考えております。 続きまして、2番、今後の取組についてです。意見交換会の開催は記載のとおりです。その後、沿道権利者を対象にまちづくりに対する意向調査を実施していく予定です。これら令和5年度の取組については、令和6年第1回定例会の当委員会での報告を考えております。 最後に、別紙1として第1回意見交換会の開催案内を、また、別紙2として、昨年度実施しましたまちづくりに関する意向調査結果を参考資料として添付しております。後ほど御確認いただければと思います。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。 いさ委員 意見交換会なんですけれども、2回実施するとなっていて、いずれも対象がこの千光前通りの道路境界から20メートル。近いところの方ということなんですけれども、ここを使うのは近隣の方であったり通行する方もいらっしゃると思うんです。そういう方も含めた説明会というのをやるべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 委員御質問のありました沿道権利者だけではなくて周辺の地区までということの御意見ですけども、現在のところでは、建て替え等に伴ってどういった手法と課題について取り組んでいけるのかということで、沿道権利者をまずは中心に考えております。その沿道権利者の意見の中で、利用者、そういった目線も必要ではないかという意見があれば再度検討していければと考えてございます。 いさ委員 まちづくりの在り方を決めるわけですよね。改めて、ここの道路を日常的に使う人たちのことは考えなくてもいいということなんでしょうか。そういうわけにはいかないと思うんですけれど。なので、別にその地権者の方に2回やることを否定するつもりはないです。それと別に1回ぐらいはもうちょっと広い範囲で、ここのまちづくりをどうするかというところで、ここを使う人たち、日常的にここを使っている人たちを対象とした説明会をやるべきじゃないでしょうか。 山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 すみません。言葉がうまく伝わらなくて申し訳ございません。現状としては、沿道権利者、実際その建物を持っている、もしくは土地を持たれている方々の意見をまずは聞いていく。その後、段階的に実際利用される方、そういった方も含めて検討していければというふうに考えてございます。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、8番、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況についての報告を求めます。 井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 それでは、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況について、資料を基に御報告いたします。(資料14)本報告は、今定例会の建設委員会との重複報告になります。 初めに、中野駅周辺では、区全体を持続可能な活力あるまちへ牽引する区の中心拠点、多様な都市機能が集積した新たな活力とにぎわいのシンボルとなる先進的なまちづくりが進められています。こうした動きを契機として、中野駅周辺を中心としたまちの魅力や価値を維持、向上させていくため、今後も市街地再開発事業等ハードのまちづくりの推進を図っていくとともに、中野駅周辺で展開するエリアマネジメントの仕組みや推進体制の確立といったソフトの取組を総合的に進めていく必要があります。 そこで、中野駅周辺において、エリアマネジメント協議会による活動が有効であるとの考えから、昨年度は、令和4年4月に中野駅周辺エリアマネジメント協議会が設立され、その後、協議会によって令和5年4月に中野駅周辺エリアマネジメントの概念、理念を示したビジョンが策定されました。令和5年度につきましては、ビジョンに基づく取組、具体的な方策であるアクションプランの策定と実験的アクションの実施に向けた検討を進めていくこととしています。 1、協議会における区の主な役割ですが、エリアマネジメントは民間が主体となってまちづくりや地域経営を積極的に行う取組です。本来は、下のエリアマネジメント体制イメージに示しているとおり、エリアマネジメントは民間主体のものであり、区は側面から支援していく、協働していくものと認識しています。しかしながら、中野駅周辺のまちづくりは、中野二丁目、四丁目、新北口駅前、囲町など複数の市街地再開発事業が同時期に、かつ、それぞれが異なる事業主体によって進められています。また、駅の北側、南側と駅を挟んで分断されている状況などから、駅周辺全体としてより効果的ににぎわい・活力の向上につなげていくためにも、協議会の立ち上げから間もない初動期については区が積極的にリードしていく必要があり、協議会の中に入って、複数の事業者がばらばらに活動するのではなく、商店会も含めて同じ方向で活動することによってまちの魅力が向上していく。協議会が有効に機能していくものと考えています。 裏面を御覧ください。区の主な役割ですが、区は構成員として協議会に参加し、協議会の事務局を担います。そして、各地区、関係機関等との調整、他自治体における先進事例等の情報共有、学識経験者、アドバイザー等の専門知識の提供、また、公共空間等の活用に向けたプロセスや仕組みづくりの調整を行います。 2、協議会における令和5年度の検討内容についてですが、アクションプランの策定、実験的アクションの実施、公共空間、公園、駅前広場、公開空地等の特定と活用方針、それから中野駅周辺のまちづくりにおける2030年までの工事期間中のにぎわいの創出について検討していくこととなっています。こちらは協議会の取組です。 3、区の取組についてですが、まちの魅力や文化・芸術の発信を高め、まちなかににぎわいを創出するためには、公共空間での民間活動(物販、イベント)や公共貢献によって地域と連携することでまちの活性化につなげていく取組について検討する必要があります。今後、協議会における公共空間の検討を行うに当たって区の関係課における庁内PTを立ち上げていきます。庁内PTでは、検討事項として利活用可能な区有地の特定、運用体制と規制緩和等の方針、ルールの策定、占用許可基準の運用の弾力化などについて検討していきたいと考えています。関係所管としては、新区役所整備課、文化振興・多文化共生推進課(シティプロモーション担当)、また道路管理課、公園課を考えています。 4、協議会の今後の予定ですが、令和5年7月からアクションプラン策定に向けて運営会議等を開催していきます。その後、令和6年以降にアクションプランの策定を予定しています。 本報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了いたします。 次に、9番、その他で理事者から何か報告はございますか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 それでは、野方以西まちづくりの検討の具体化に向けた地域との意見交換について、口頭で恐縮ですが、御報告させていただきます。 これまで野方以西のまちづくりにつきましては、平成27年度、28年度に野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅の3駅におきまして駅周辺の地域住民が主体となり、各駅においてまちづくり検討会を設置してございます。平成29年度、30年度には各検討会がまちづくり構想を取りまとめ、令和2年度、3年度には各駅のまちづくり構想を踏まえまして区がまちづくり整備方針を策定したところでございます。 これまで整備方針については区議会の所管委員会においても御報告させていただき、また、地域住民への説明会やパブリックコメントも実施するなど様々な意見を聞きながら本内容を取りまとめてきたところでございます。 こうした中、整備方針の策定以降、新型コロナウイルス感染症の流行やデジタル技術の進展などにより社会状況が著しく変化してございます。今後、こうした社会状況の変化を踏まえ、より多様な視点からまちの在り方を再検討していく必要があるのではないかと考えておりまして、改めて地域の皆様と意見交換を図りながらまちづくり整備方針をより具体化し、まちづくりの熟度を高め、必要に応じ整備方針の改定などに取り組んでまいりたいと考えてございます。 報告につきましては以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はございますか。 斉藤委員 ありがとうございます。端的に。どのぐらい定期的になさるのか。それから、そちら、区側の関係者のメンバーを教えてください。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 現在の予定としましては、今回整備方針を改定する場合にはパブリックコメントの手続期間も含めておおむね1年から2年程度の期間を想定してございまして、その間、検討会との意見交換についてはおよそ3回程度予定をしてございます。区の担当は野方以西のまちづくり担当で行いたいと考えてございます。 斉藤委員 他に外部の方が入ったりということはないんでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 今現在その予定はございません。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。 他に報告はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。 次に、審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩します。
(午後5時40分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後5時45分)
当委員会の委員派遣についてお諮りします。休憩中に御協議いただいたとおり、委員の派遣決定については委員長に御一任いただくということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 また、次回の委員会は9月1日(金曜日)午前10時から行うということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後5時46分) |