令和5年10月18日中野区議会少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会(第3回定例会)
令和5年10月18日中野区議会少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会〔令和5年10月18日〕

 

少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和5年10月18日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時02分

 

○出席委員(14名)

 浦野 さとみ委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 斉藤 けいた委員

 武田 やよい委員

 木村 広一委員

 内野 大三郎委員

 細野 かよこ委員

 白井 ひでふみ委員

 小宮山 たかし委員

 山本 たかし委員

 伊藤 正信委員

 高橋 ちあき委員

 中村 延子委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部資産管理活用課長 瀬谷 泰祐

 総務部長 濵口 求

 総務部総務課長 浅川 靖

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 石崎 公一

 子ども家庭支援担当部長 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 渡邊 健治

 子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 半田 浩之

 子ども教育部幼児施設整備担当課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 藤永 益次

 子ども教育部子育て支援課長 原 拓也

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 地域支えあい推進部長、地域包括ケア推進担当部長 石井 大輔

 地域支えあい推進部地域活動推進課長、地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 池内 明日香

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 河村 陽子

 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長、地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 古本 正士

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 

○事務局職員

 書記 川辺 翔斗

 書記 鎌形 聡美

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 地域の子ども・子育て支援について

 妊娠・出産・子育てトータルケア事業について

 ファミリー世帯の住まいについて

 出生率向上に向けての支援について

 地域の子ども関連施設について

 学校再編と校舎改築について

 地域包括ケア体制について

 高齢者の住まいについて

 人口推計の手法と活用について

○所管事項の報告

 1 地域子ども施設の今後の展開について(子ども政策担当、育成活動推進課)

 2 中野区地域包括ケア総合アクションプランの進捗状況について(地域包括ケア推進課)

 3 ヤングケアラー支援の取組について(地域包括ケア推進課)

 4 その他

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 審査日程について御協議をしたいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりとし、委員会参与の変更及び異動について、議題宣告の後、休憩し、子どもの居場所と自治体の役割についての学習会を行い、終了後、所管事項の報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、事務局職員が記録用写真を撮影することを許可したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、これを許可します。

 次に、所管事項の報告についてですが、2番と3番の報告は関連するので一括して報告を受けたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入る前に、お手元の資料(資料2)のとおり9月1日付で委員会参与の変更と異動がありましたので、御承知おきのほどよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 地域の子ども・子育て支援について、妊娠・出産・子育てトータルケア事業について、ファミリー世帯の住まいについて、出生率向上に向けての支援について、地域の子ども関連施設について、学校再編と校舎改築について、地域包括ケア体制について、高齢者の住まいについて、人口推計の手法と活用についてを一括して議題に供します。

 それでは、学習会を行いますので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時02分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後2時57分)

 

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、地域子ども施設の今後の展開についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告1番、地域子ども施設の今後の展開について御報告申し上げます。(資料3)

 区は、子どもの成長に応じた居場所を充実させるため、児童館の機能強化や学童クラブの需要見込みを踏まえた待機児童対策、全小学校へのキッズ・プラザの設置を進めているところでございます。子どもの居場所を取り巻く国の動向や社会情勢の変化、現状と課題を踏まえまして、児童館、学童クラブ及びキッズ・プラザの今後の展開について御報告申し上げます。

 1番、背景でございます。

 少子化や核家族化、保護者の就労状況の多様化など、社会状況が大きく変化する中、子どもと子育て家庭を取り巻く環境も大きく変化してございます。孤独・孤立への不安や児童虐待、不登校、いじめ、貧困など様々な課題が複雑かつ複合化しているとともに、共働き世帯の増加による学童クラブ需要が年々増加しております。早急に、重点的に多様な居場所づくりに取り組むことが必要であるというふうに認識してございます。

 2番、地域子ども施設の今後の展開でございます。

 (1)児童館でございます。

 児童館は、子どもと子育て家庭にとって身近な地域の居場所でございまして、今後、これまでの児童館の機能に加えまして、虐待・貧困などの福祉的な課題への対応など、社会情勢の変化に合わせた機能強化が求められているところです。

 区といたしましては、そういったことを踏まえまして、児童館の機能強化等を円滑に進めるとともに、計画的な施設更新を実現するために、中野区児童館運営・整備推進計画の策定に取り組んでいるところでございます。

 そちらの概要について御説明させていただきます。2ページ目になりますが、①から⑥まで計画の中身が書いてございます。

 ①児童館の機能強化の推進でございます。現在の児童館については、0歳から18歳までの子どもとその保護者を対象とした児童厚生施設として、子どもの居場所、遊び場、交流等のこれまでの児童館が果たしてきた機能、役割を基礎とした上で、ソーシャルワーク機能、乳幼児機能、中高生機能を強化するために、現在ある18館の児童館を三つの類型に移行します。三つとは、基幹型児童館、乳幼児機能強化型児童館、そして中高生機能強化型児童館でございます。

 ②子ども・保護者のニーズを捉えた運営の改善でございます。③福祉的課題への対応強化、④民間活力の活用、⑤専門性を持った職員の育成・配置、そして⑥計画的な施設更新の推進でございます。

 特に、⑥計画的な施設の更新というところでは、児童館については、古いもので建築後48年を経過しておりまして、18館のうち半数が建築後40年を超えている状況でございます。子どもと子育て家庭にとって身近な地域の居場所として、施設の老朽化等の状況を踏まえまして、安全・安心な運営ができるように計画的な施設更新を進めてまいります。

 3ページ目、学童クラブについて御説明させていただきます。(2)学童クラブでございます。

 学童クラブの入所申込数が増加傾向にあります。区内の一部地域では待機児童が発生をしているところでございます。今後の学童クラブの需要見込みを踏まえた上で、待機児童対策を実施する必要があるというふうに認識してございます。

 待機児童対策におきましては、子どもの安全・安心を確保した対策、中長期的な視点を見据えた対策、地域の状況に応じたきめ細かな対策の三つを基本的な考え方として、以下の取組を実施してまいります。

 ①キッズ・プラザ整備に合わせた区立学童クラブの設置でございます。小学校の改築等に合わせて学校内に専用室を設けた学童クラブの整備を進めてまいります。なお、原則としてキッズ・プラザ併設学童クラブの整備が完了し次第、同じ小学校区内の児童館内の学童クラブについては順次縮小・廃止をしていく考えでございます。

 ②民間学童クラブの誘致等でございます。中長期的な視点というふうに先ほど申し上げたところでございますが、中長期的に待機児童の発生が見込まれる場合については、特色ある民間学童クラブの新規開設や定員拡充に向けた支援を行ってまいります。

 ③区有施設を活用した定員の確保等でございます。キッズ・プラザ併設学童クラブを整備済みの小学校区については、児童館内の学童クラブを縮小・廃止ということを先ほど申し上げたところでございますが、待機児童の発生が予測される場合につきましては、児童館内学童クラブの運営を暫定的に継続してまいります。

 ④放課後の居場所の充実及び周知広報の強化でございます。児童館の開館日等の拡充を今後検討してまいりますが、多様な放課後の過ごし方を紹介するパンフレットや動画を作成するなど、学童クラブ以外の放課後の子どもの居場所の充実やその周知広報の強化に努めてまいります。

 ⑤需要のピークに対応した暫定的な定員拡充ということで、これら申し上げた対策を行った上で、需要の見込みのピークにおいて、なお一時的に待機児童の発生が予測される場合につきましては、放課後の空きスペース等を確保いたしまして、学童クラブの定員を暫定的に拡充してまいります。

 4ページ目、(3)キッズ・プラザでございます。

 キッズ・プラザは、放課後子ども教室推進事業として、放課後等に小学校の施設を活用し、子どもに安全な遊び場を提供するとともに、子どもを心身ともに健やかに育成するための事業として行っております。こちらのキッズ・プラザにつきましては、全小学校への配置を目指しておりまして、現在、改築等に合わせて学校内に専用室を設けた学童クラブの整備も進めているところでございます。

 最後に、その他といたしまして、上記のほか、中高生世代の居場所でございますが、こちらにつきましては、産業振興センター跡施設の複合交流拠点において、中高生世代の交流・活動支援の場の検討を進めているところでございます。

 御報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

小宮山委員

 これまでの、今後児童館をどうするかという検討の過程の中において、かつて一部児童館を一旦閉館して、その後、外遊び事業を強化した施設へ転換するという方針が示されていたときもありました。

 今回示されたものを見ても、外遊び事業については触れられておりませんで、かつて言っていた外遊び事業というのは一体どこに行ってしまったのか、教えてください。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 外遊び事業につきましては、乳幼児機能強化型児童館、これは委託による運営を考えてございますが、その中で、屋内だけではなくて園庭、児童遊園等もありますので、そういった屋外空間も活用した形で委託の内容に含めていくといったところを検討しているところでございます。

小宮山委員

 今までも、館庭というんですか園庭というんですか、庭というのはあります。そこで子どもたちは外で遊んでいたので、今までやってきたこととどう違うのかという辺りを明確に進めていっていただきたいと要望しておきます。

 また別の話ですけれども、これまで利用者数の少なかった児童館というのが幾つかありまして、例えば近くにあった小学校が閉校されてしまったとか、ここはなかなか利用者が増えないよねというような児童館が幾つか見られたりはしました。そういった児童館は、民間活力も含めてでしょうけれども、何らかの新たな魅力を付与というか付加というか、付け加えていかないと、じり貧といいますか、利用者数はなかなか増えていかないんじゃないかと思いますが、今回頂いた資料を見ても、民間活力の活用というのはもしかしたら期待できますけれども、あまり今までとの大きな違いが見えてこない。

 やっぱり新たな魅力を付け加えていったほうがいいと思いますが、どんなふうにその点は考えていらっしゃいますでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 委員御指摘のとおり、児童館によっては、今、来館者数がまちまちなところでございます。

 今後は、子どもの居場所、遊び場機能の拡充ということで、例えば開館日の拡充や、自由におしゃべりや交流ができるロビー機能、また学習スペースを設置したいという、子どもの居場所、遊び場機能のほうを拡充していくということで検討していきたいと考えてございます。

小宮山委員

 やっぱり今の話を聞いても、今までより格段に魅力的になったなというイメージがあまり湧いてきません。

 例えばアートに特化した施設であるとか、そこに行けば工作がとてもたくさんできるとか、あるいは音楽に特化した施設だとか、そういう今までなかった新たな魅力を付け加えていっていただきたいと思いますので、要望をしておきます。──今までなかったものを付け加えていっていただきたいと思うんですが、もう一度答弁をお願いします。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 子どもの居場所、遊び場機能の拡充ということで、これは機能論として記載しているところでございまして、当然、提供するサービスであったり事業の内容というのは今後詳細を詰めていく形になります。

 その中で、子どもや保護者のニーズをきちんと捉えた運営をしていくというところが重要になると考えてございますので、委員御指摘の点も含めて、今後提供する具体的な事業であったりサービスを検討していきたいと考えてございます。

細野委員

 この間、児童館についていろいろ区の中で議論がされているということで、地域の方から御意見などを頂いているんですけれども、障害児を育てていらっしゃる方から、先ほどの学習会でも出てきましたけれども、そこでいうとユニバーサル型になるのかな、私の言葉でいうとインクルーシブな子どもの施設というところで、多分、いろんなお子さんがいらっしゃったときに、もちろん受け入れては、受け入れるというのかな、くださっているとは思うんですけれども、例えば、行けば大丈夫ですよ、対応しますよということだけではなくて、入り口の部分で、来てくださいみたいな姿勢をもう少し区でというか施設のほうで感じさせてくれるとすごく行きやすいんですけどねというようなお声を一方で頂いています。

 その辺りの、先ほどでいえばユニバーサルな居場所というか施設の在り方とか、インクルーシブな、どんな子が来てもそこで安心していられる居場所というところでは、区としてはどんなふうに考えていらっしゃるか、まずお聞かせいただきたいんですが。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 ユニバーサルな対応であったりインクルーシブな運営というのは非常に重要だとは考えてございます。

 ただ、施設面、ハード面であったり、あとはそこに配置する人的な面であったり、様々課題はあるかとは思いますので、そういったことも含めてどういったサービス提供ができるかというのは今後の検討課題かなと考えてございます。

細野委員

 ありがとうございます。

 全てのケースに対応可能なというのは現実的には難しいかとは思うんですけれども、やはりそこで大事になってくるのは人であるかな、いろんな人が来たときにも対応できるような人材がその場所にいるということが大事かなと思いますので、その辺りのしっかりとした人材育成というのをいろんなことを想定しながらやっていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 ソフト面というか、人的な配置でいいますと、そういったところの理解を深めていくような研修を実施したりが重要だと思っておりますので、そういった人材育成も含めて取り組んでまいりたいと考えてございます。

白井委員

 前回の定例会のときに、まず、テーマが「子どもの居場所づくりについて」という御報告でした。中身は児童館についての話ですよねという話をさせていただいたのと、しかも、中野区の現状と課題みたいのが出されて、一体これで何の審議をしろと言っているんですかと、こんなお話もさせていただいたところです。

 今回、テーマが変わっています、地域子ども施設の今後の展開についてと書いてあるので。ただ、これも、今回子ども文教委員会では中野区児童館運営・整備推進計画の素案が示されているので、その一部というか、大半が抜粋状態。唯一違うのが3のその他の2行、「産業振興センター跡施設の複合交流拠点において、中高生世代の交流・活動支援の場の検討を進めている。」というこの2行以外は、あとは全部子ども文教委員会の所管になっている。

 逆に言うと、この検討についてというのをもう少し本当は膨らませないと、同じ報告じゃないですかと思うんですけれども、検討をどのように進めるのか、スケジュール感を今後示していく予定になりますか、まずここを確認させてください。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 産業振興センター跡施設に整備予定である中高生の交流活動の支援の場ですけれども、こちらにつきましては、旧商工会館の施設整備、産業振興機能の移転の後ということで考えているところです。

 スケジュール的なところについては、若干遅れていてということで、鋭意頑張っているところですが、産業振興センター跡の施設の機能の内容につきましても検討に着手したいというところでございます。

白井委員

 そもそもの区有施設の整備計画だとか、あとは構造改革にのっとってというところで、今、若干遅れているような話があったんですけど、若干かどうかよく分かりませんけどね。

 一方、児童館の整備計画については、もはやここの中高生館の話が、担当じゃないというか所管じゃないというとそうかもしれないですけれども、本当はここも併せて子どもたちの施設をどう整備していくかと言ったにもかかわらず、もはやこれすら反映もされていない状況になっているので、一体どのようにして、児童館を整備するだけに特化しているんですけど、本当のことを言うと、区有施設全体の中からどう考えていくかというほうが筋ではないかなと私は思っています。

 もう一方で、うちの所管でいうと、せっかく財政方もおられるので、2ページについて、計画的な施設更新の推進というところに出ています。建築後48年を経過している施設もあり、18館のうち既に半数が40年を超えている状態だと書いてあるんですけれども、いずれにしろ、半減させると言っていたのを全館残す方向になった。

 さらには、当然施設改修も必要となってくるんでしょう、あと全体的に建て替えもしなきゃならないというときに、これまでの財政フレームだとか区の財政運営を考えていくときに、この費用面の捻出だとか、計画的にどう整備していくのかというところが全くなかった費用なわけです。個々に建て替えていくとなるとなかなかな費用が出てくるんですけど、計画的にと言うんですけど、じゃ、この計画を別途出していただくことは可能なんですか、いかがでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 今回区で検討しております児童館の運営・整備推進計画の内容につきましては、当然全庁で共有しているものでございまして、財政当局とも共有しているものでございます。

 今回の児童館の今後の展開も踏まえて、財政運営を今後きちんとした形で進めていくといったところで、現在、庁内では情報共有をして検討を進めているところでございます。

白井委員

 計画を出していただけるんですかと聞いています。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 児童館の運営・整備推進計画の中で、5年間の計画期間になりますが、どの時点で改修していくのかについては年次落としをさせていただいているところでございまして、その内容についても実施計画のほうとそごがないように、整合性を図って計画をつくっているといったところでございます。

白井委員

 子ども文教委員会の資料なので、今日のところには抜粋だから出ていないですけれども、子ども文教委員会のほうの資料も拝見させていただきました。

 確かに計画は、5年間の中で改修計画、一つの児童館が約2億円ぐらいかな、これを年三つ、四つぐらいで3年間ぐらいで集中的に整備していくというやつなんですけれども、それが財政的なことを出すだけだというのであれば、いわゆる建て替えの費用だとかも含めて出てこないんですよね。あの計画の中では、取りあえず長寿命化をかければまだまだ使えるので、一旦は改修だけ、建て替えの話は出てこないんですよ。

 一方で、これまでので、区政運営の中でこの費用を積み上げてきているかと言われたら、積み上げてきていないわけなので、それらも併せて計画を出すんですかと言うんですけど、今は反映させると言うんですけど、改修計画の年次を落としただけでしょう。財政的にどうしていくのかという角度の話を聞いているんですよ。だから別途出してもらえるんですかと聞いているんです。

 子ども文教委員会だとここまで聞けないので、ある意味話ができるのはここなのかなと思って聞いたんですけど、いかがですか。

岩浅企画部長

 財政フレームをお示しする中で、社会福祉の整備基金については積立てをしていかないと、もともとの予定では必要になってくると考えています。

 財政フレームの考え方の中で、減価償却の25%を積んでいくようにはしておりますけれども、それだけではなかなか厳しくなってくると考えておりますので、特に社会福祉の基金については、これまでの予定よりも多く積んでいって、整備に向けて準備を進めていきたいと考えているところでございます。

白井委員

 そうでしょうね。減価償却の25%では厳しくなる。厳しいんです、はっきり言って。ほとんど積み上げていないと同じ状況なので。だから、あえて言っているんですよ。これで施設の更新が間に合うかといったら、間に合うわけがない状況なので。しかも、今まで積み上げていないわけでしょう。じゃ、一気にここからどう積み上げるのかという話を確認させてもらっているんです。

 年次の話だから、全体計画の中でどうするかという話とはまた違うのかもしれないですけれども、単年度で出てくる予算とは違うわけで、ここの費用は今後もますます重くなってくるんですよね。区はどうするんですかという話をしているんですけど、別途出せますか、それは。

岩浅企画部長

 児童館の整備の分だけというのはなかなかあれかもしれませんけれども、今回の財政フレームにつきましても、現在の基本計画の期間である今年から3年分と、その次の5年分を今お示ししております。

 次の5年分はまとまっていますので単年度に落としていないんですけれども、今、児童館は40年、48年ということになっておりますので、建て替えの時期はもうちょっと先になるかなと思っていますので、それまでに計画的に検討を進めていって、しかるべき時期にはそれも含めたフレームをきちんとお示しできるようにしたいと思っております。

白井委員

 そうでしょうね。いわゆる基本計画10年にして、財政フレームを合わせて10年ぐらい示すと言うんですけど、これをやると、要するに建て替えの期間、今回長寿命化をかけると出てこない、だから取りあえず改修費用だけと言っているふうにしか見えないんですよ。一方で、積み上げる費用はというと減価償却分の25%分でと言うんですけど、それって全然賄い切れない話なんだよね。

 今後と言えば聞こえはいいんですけど、先送り感が否めない。全体をどうするの。それは児童館だけじゃないと先ほど言いましたけど、そのとおりなんですよ。区有施設の中でどうするのかというところがそもそも欠けていると思っているので、大丈夫なんでしょうかと。

 もともと半減しないと区政運営に今後影響を及ぼすと言っていたのを全部残すと言ったわけですよ。だから、大丈夫なんだというような担保の話を示してもらえないと、果たして本当にこれでいいのかなと思うところの疑問が拭えないと言っているんですよという意味で聞いているんですけど、いかがですか。

岩浅企画部長

 財政フレームもそうですし、区有施設整備計画につきましても、様々当初の計画の当時と変わってきております。基本計画と併せて改定をしていきたいとこれまでもお話ししてきておりますけれども、まだ今、再来年までの基本計画になりますので、それと併せまして、その先の分も含めて施設の改修についてももう一度詳しくお出ししていきたいと考えています。

山本委員

 1点だけ確認させてください。

 これまで、医ケア児に対しての対応を我々求めてまいりまして、河合議員も総括質疑でやらせてもらったんですけれど、学童での対応と、それからこの児童館の福祉職、区の職員を配置していただけるということなんですが、児童館の中でもそういった理解だとか、対応はなかなか難しいかもしれないけど、どういった現状の検討状況でいらっしゃるのかというのがもし分かれば教えていただきたいなと思うんです。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現在、医療的ケアが必要なお子様の受入れについて、学童クラブにおいて受入れができるように検討と準備を進めているところでございまして、児童館のほうについてはまだ具体的な検討は行っておりません。

森委員

 学童の話を少し伺いたいんですが、学童待機をどうにかしないといけないという話がありつつ、保育園とちょっと違うよというような話もこれまでしてきました。

 それで、3ページ、放課後の居場所の充実及び周知広報の強化と取り組んでいただいて、今週末ですか、一部で説明会等やられていたかと思うんですが、どういうことをやられているのか、教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらについては、まず、保育園に通われるお子様をお持ちの保護者の方にとっては、お子様が小学校に入学されて放課後という時間が新たにできるので、そういったところへの不安があるであろうということで、様々な過ごし方がありますという御説明をさせていただいています。その上で、区で居場所として御用意させていただいているのは、学童クラブもありますし、それ以外にも児童館、キッズ・プラザといった過ごし方もありますといった御案内をさせていただいています。

 もちろん、学童クラブの利用申請や今後の手続等の御案内もしながら、放課後のイメージをお持ちいただいて、不安を解消していただいて、お子様の状況に合わせた選択をしていただけるようにというふうな意図を持ってやっています。

 それが、学童クラブの利用申請に重点を置いた説明をしているときと、放課後と両方やっているときと、キッズ・プラザに寄っているときと、場所によりいろいろあるんですが、放課後全般の居場所の選択肢が広がるような御説明に努めているところでございます。

森委員

 その説明の力点が違うというのは、割と細かくいろんなところでやっているじゃないですか、その地域の状況に合わせて力点を変えて説明していただいていると思っていいんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 失礼いたしました。会場によって地域の状況が違いまして、児童館でやっているとき、区民活動センターでやっているとき、区役所でやっているときということで、それぞれ周りの状況や、対象も広く取っているときと狭いときと様々ありまして、一緒くたに全部話してしまったんですが、様々な利用者の状況に合わせて、それに見合う説明をしているところでございます。

森委員

 ありがとうございます。興味はあるんだけど説明会に行けなかったなんていう声も聞いていますので、そういった方への情報提供というのも併せてお願いできればなと思っています。

 それから、民間の誘致の話があって、塔山小や谷戸小区にというふうにお願いもしてきたところですが、状況を教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 資料の3ページの②のところになりますが、民間学童クラブでございますが、谷戸小学校と塔山小学校の校区への誘致をしてまいりまして、来年の4月開設に向けた用意をしているところでございます。

森委員

 場所はどの辺になりそうですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 事業者からは説明会の御案内もしているところなんですが、住所は中野一丁目でありまして、大久保通り沿いで、もみじ山通りとの交差点に当たる近くのビルでございます。

森委員

 これを聞いたのは理由があって、谷戸・塔山小区にと言ったから、谷戸小と塔山小の子には無料の送迎がつきますという案内が事業者さんから配られているんです。だけど、場所が谷戸小より中野駅寄りになっているわけですよ、今の説明だと。

 すぐ近くに、今、九中の跡地を改修しています。ここに桃二小が来るわけですよ、仮設で。そうしたら、桃二小の子のほうが近いわけですね。この子たちは使えるんですか。どういう仕組みになるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 利用としては、お使いになれます。区の募集が塔山小、谷戸小校区へということで募集をしたので、事業者としてはそこの方々の利便性を図るということで御案内をしているところでございます。

森委員

 入りはそうだったとしても、実際場所が決まってとなると、また現実の利用の仕方というのはちょっと変わってくる面もあるかなと思うので、現場の状況というか、特に桃二小の保護者さんもそこにあるならというのはあるかもしれないので、そこは丁寧に対応していっていただければなと要望しておきます。

高橋委員

 質問しないつもりで、ありませんとさっき言ったんだけど、様々、まだまだ疑問はいっぱいあるんですけど、今、民間学童クラブの話が出たから、1点だけ伺います。

 今は需要が多くて待機が多いという現状でありますけれども、これも計画的に考えていきますという話だけど、将来的に見込んでいくと、そんなに待機されるお子さんが、減っていくという見通しがあるわけでしょう。

 民間学童クラブには補助金も出したりいろいろしているにもかかわらず、児童館は18館残すんですよとなっておりまして、これはどこで計画的にきちんと把握できるような予測をして誘致しているのかというのがいつも疑問に思うんだけど、どうなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 民設民営学童クラブについては、その時点その時点で学童需要が足りないところに誘致をしている積み重ねが現状ということでございます。

 設置をした後、実際には誘致当初とは変わってきているところもあるところではございますが、校区の中での学童需要自体はまだあって、民設民営が空いている小学校区でも、キッズ・プラザ併設の学童クラブは一方で待機があるといった状況もございます。

 より民設民営学童クラブの魅力も発信をしながら、より利用の増加に努めていきたいと考えています。

高橋委員

 誘致した側の区は、来てもらった民間の学童クラブさんは、それはありがたく、大事な相手になります。でも、今は、それは足りないから活用していただくというところになっているんだけど、この先ずっとこのまま続くわけじゃないじゃない。だけど、誘致した相手の民間学童クラブさんに、すみません、待機がいなくなっちゃったから結構でございますなんてことは絶対言えないわけでしょう。

 そういうことを先々考えて、その先の、今ある児童館をどうするのかとか、18館残しますと言っておりますが、そういうことも考えながら進めていかないと、せっかく誘致して、いい学童クラブさんが来てくださったとしたって、お子さんが一人もいない学童クラブじゃ、何の役にも立たないぞとなっちゃうわけ。だから、そこはよく頭に入れて考えていってもらいたいんだけど、どうですか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 委員御指摘のとおり、これまでは子どもの数自体が増えて、かつ学童の需要率も上がっている状態だったので、民間学童クラブを区としても積極的に誘致してきたところでございます。

 この傾向が少し転換期にあるのかなと考えてございまして、子どもの人口については、出生数が落ちていますので、今後減少傾向にある。一方で、学童クラブの申込み率についてはまだ若干上がっていくのかなと区として予測しているところでございます。

 こうしたものを加味しますと、学童の申込者数自体はここ3年ぐらいがピークになるのかなということで、その後は減少傾向になってくるというのが我々も予測しているところでございますので、特に委員今御指摘いただいた民間学童クラブの誘致については慎重に、今後の見通しも踏まえながら考えていく必要があるかなということで、区としても考えてございます。

中村委員

 私もあまり質問するつもりはなかったんですが、1点だけ。

 先ほどせっかく勉強会で伺って、少し気になった点があったんですけれども、児童館のところで、2ページの⑤専門性を持った職員の育成・配置というところが、今後の、特に基幹型児童館の中では重要な役割を担っていくのかなと思っています。

 ここに記載されているとおり、「福祉職としてすこやか福祉センターや児童相談所など、様々な福祉職場での経験を基礎とした上で、児童館職員として必要な専門性と対応力を高める。」というところが非常に重要だと思っていて、ソーシャルワーク機能の強化にもつながっていくと思っています。

 なので、そういった職員の育成をしていく、ジョブローテーションを通して育成をしていくということも重要だと思っているんですけれども、先ほどの勉強会の中で、今後の課題のところでも、子ども、若者に関わるスタッフ、コーディネーターの養成が課題だというお話があったかと思うんです。

 さっきの講師の方がおっしゃるターゲットニーズを包含するユニバーサルアプローチの重要性というところが、課題を持っている子どもたちを発見する力、それがソーシャルワーク機能だと思うんですけれども、と同時に、やっぱり結果として居場所になっているところ、その居場所を与えていく、伴走型というか、職員のマインドセットというんですか、そういったところの養成も非常に重要になってくるのかなというふうにお話を伺っていて感じたんです。

 ジョブローテーションでソーシャルワーク機能の強化はできていくのかなと思うし、研修でもそこの強化はできていくというところも、今までのやり取りの中でも感じているんですけれども、先ほどお話のあったそういったところの強化をどう強めていくかは今後の課題なんじゃないかなと思うんですけれども、そこは区としてどのように考えているか、伺わせてください。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 今後の児童館、基幹型児童館につきましては、福祉職を配置していくような考え方でございます。

 様々な福祉職場を経験した、経験を基礎とした上で、ただ、児童館として必要な専門性と対応力というのも必要になりますので、そういったところにつきましては、研修であったり、資格取得の支援をしたり、また、来年度児童館についてはモデル館運営をしていこうと思っていますので、そういったところの対応をどのようにしていくのかをきちんと標準化していくような取組をしながら、福祉的な課題に対する対応力を強化してまいりたいと考えてございます。

中村委員

 ありがとうございます。

 乳幼児機能強化型とか中高生機能強化型、これまでもそういう運営をされている他区だったり他市、他自治体の事例があって、そういった事業者さんを呼んでくるとかということも考えられると思うんですよね。

 民間の活力を十分に発揮したそれらの強化型の児童館運営が重要になってくると思うんですけれども、場合によっては、基幹型と民間の活力のいいとこ取りと言ったらあれですけれども、民間がやっていて、区に足りない、直営で足りないところを、学び合うと言ったらあれですけれども、そこを導入していくというところも重要なのかなと思っていて、そういったところを見習って、区の公設の強化を図っていくというところも必要だと思うんですけれども、そこら辺の連携についてはどのようにお考えか、伺います。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 そちらにつきましては今後の検討になりますが、当然、委員がおっしゃるとおり、直営のいいところ、委託のいいところというのはございますので、そういったところの相乗効果が発揮できるような運営体制の仕方は今後検討してまいりたいと考えてございます。

甲田委員

 今、いろいろ質疑が出た中で、私、一般質問でも言わせていただいたんですが、おおむねこの児童館の整備、運営の考え方はいい方向に行ってきたかなというふうには思っていますし、今日の学習会を聞いても、ソーシャルワーク機能を強化しようという区の姿勢は合致してきているのかなと思っているんですけれども、中高生機能強化型のところについては、当初2館というふうに言った時期もありました。でも、児童館としては今、若宮児童館を1館、そして産業振興センターの跡地を、一つ機能として中高生の居場所の機能も含めていくみたいになっています。

 ただ、中高生の居場所というのはどういうものが大事なのかということを、子どもの意見を聞きつつあると思うんですけれども、まだ定まっていない中で、本当に2館でいいのか、この二つでいいのか。または、今、基幹型や乳幼児機能強化型の中に中高生ももちろん来ていいわけですので、その機能をどのぐらい伸ばしていくのかとか、中高生ということにおいていろんな課題があって、その居場所というのが、区がどういうふうに考えて進めていこうとされているのかがやっぱり見えないなというのがあります。

 そこのコンセプトが決まらないのに、場所を今検討しているというふうに出してしまうことが、どうしてもやっぱり私は納得がいかなくて、先にどういうものをつくろうとしているということがあって、そして館があるのではないかなと思っています。

 これから子どもの意見を聞いていくのを、どうやって聞いていくのかとか、コンセプトをいつまでに、どういうふうにまとめていくのかみたいなところを、ぜひ子ども政策担当と企画部のところと合っているような形にしていただきたいと思うんですが、それぞれに検討状況というか、思いをお聞きしたいなと思うんですが、どうでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 中高生の居場所、遊び場機能につきましては、現在の計画では、若宮児童館の跡を中高生機能強化型児童館にするということと、産業振興センター跡施設の複合交流拠点の中に中高生世代に対する支援機能を入れていこうと計画しているところでございます。

 この具体的な中身につきましては、先ほどの研修の中でもありましたとおり、当事者の意見を聞いていくというのが非常に重要になると考えてございまして、現在、若者活動支援事業という、ハイティーン会議の中で中高生の居場所の在り方について意見をまとめていただいているところでございまして、こういったものも含めて、具体的にどういう事業内容を実施していけばいいのかを今後検討してまいりたいと考えているところでございます。

瀬谷企画部資産管理活用課長

 施設全体の区有施設整備計画から派生して、今の検討状況等を踏まえまして、中高生の居場所等につきましても、所管としっかり調整を図りながら全体の配置についても検討をしていきたいと考えてございます。

甲田委員

 事業内容をこれから詰めていくという段階だとおっしゃっているんですけれども、そうではなくて、量がどのぐらい必要なのかというところから、やはりまだそこまで示されていなかったのではないかなと思うんです。

 今の中高生世代のニーズから考えると、もしかしたらそれじゃ足りないというふうになるのかもしれないし、いや、それじゃ多過ぎるというふうになるのか分かりませんけど、もっと個別の場所が必要だとか。

 また、豊島区のジャンプ長崎とジャンプ東池袋、二つあるんですけれども、中高生の居場所。静と動に分かれて、体を動かしたい大きな場所と、それから小さないろんな学習スペースだとか、またはそこでおにぎりとおみそ汁が置いてあって、お腹がすいたら食べてもいいというふうになっているとか、いろんなこともあるみたいですけど、静と動に分けて、この二つの機能が大事だというふうにしてつくっていったという区もあるようです。

 中野区として、どのぐらいの量、どのぐらいの質を求めてつくろうとしているのかというところをよく検討していただいて、示した上で、何館にするのか、場所をどうするのか、北と南に一つずつなのか中央に一つなのか、そういうことも示していただいて、それで決まっていくことなんじゃないかなと思うんですけど、今ですと館ありきになってしまっているなと思うんです。その辺はいかがでしょうか。

青木子ども教育部子ども政策担当課長

 中高生に対する支援機能としましては、現行2施設で考えているところは先ほど答弁させていただいたところでございますが、他の児童館についても、0歳から18歳まで使える子ども施設という位置付けは変わりませんので、そういったサービス提供も含めて、面的に、中高生に対するニーズが何なのか、それに対してどういう機能を提供していくのかというところは引き続き検討してまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区地域包括ケア総合アクションプランの進捗状況についての報告は、御協議いただいたとおり、3番、ヤングケアラー支援の取組についてと関連しているので、一括しての報告を求めます。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 それでは、中野区地域包括ケア総合アクションプランの進捗状況について御報告をさせていただきます。(資料4)

 区では、平成29年3月、将来にわたり持続可能な地域包括ケアシステムの構築を目指し、喫緊の課題である高齢者への対策を中心とした中野区地域包括ケアシステム推進プランを策定いたしました。その後、区では、支援が必要な全ての人を対象としました中野区地域包括ケア総合アクションプラン、以下、総合プランと申しますが、こちらを令和4年3月に改定いたしまして、地域包括ケアの関係者間で共有し、取組を進めてきたところでございます。

 このたび、令和4年度の総合プランの取組状況につきましておまとめをしましたので、御報告をさせていただきます。

 なお、結果につきましては今後の施策に生かしてまいりたいと考えてございます。

 1、令和4年度の柱1から柱8の取組状況については、別紙を御覧いただければと思ってございます。1ページ目がアクションプラン全体の達成状況、2ページ目以降が柱1から柱8の行政と民間を含めた取組状況となっておりまして、指標がないものにつきましては民間での取組となってございます。なお、こちらの資料につきましては、地域包括ケア推進会議でも報告をさせていただいているものでございます。

 2、主な目標値の状況についてでございます。

 柱1、本人の選択・権利擁護についてでございますが、目標値に対してプラスになったものとしては、成年後見制度や地域福祉権利擁護事業の周知理解を進めるための講座や勉強会の参加者数というものが挙げられます。別紙で申しますと、2ページとなります。次に、主治医と十分連携が取れているケアマネジャーの割合につきましては、別紙4ページを御覧いただければと思っております。一方、目標値に対しましてマイナスとなりましたものは、オレンジカフェ等認知症の人やその家族が集える場所の設置数ということでございまして、4ページを御覧いただければと思っております。

 続きまして、柱2、住まい・住まい方につきまして、目標値に対しましてプラスだったものについては、あんしんサポート事業の登録者数、こちらは別紙5ページとなります。区民活動センターを身近に感じる人の割合については、同じく5ページとなっております。目標値に対してマイナスだったものにつきましては、住まい周辺の生活環境について、「景観や街並みについて」を「よい評価」とした区民の割合ということで、5ページとなってございます。

 続きまして、柱3、健康・社会参加・学び・就労についてでございます。こちらは、プラスになったものが、60歳代における地域活動を行っている人の割合についてでございまして、7ページとなってございます。目標に対してマイナスになったものとしましては、自身の健康状態が「よい」と思う区民の割合でございまして、こちらは6ページとなります。地域活動やNPOなどの活動に参加した20歳代、30歳代の割合につきましては、別紙7ページを御覧ください。

 資料裏面を御覧ください。柱4、地域の見守り支えあいにつきましては、目標値に対しましてプラスだったものにつきましては、社協が進める「まちなかサロン」の参加者人数(延べ参加者人数)となりまして、11ページとなります。子どもの貧困に取り組む団体数につきましては、別紙11ページを御覧いただければと思っております。目標値に対しましてマイナスだったものにつきましては、社会的孤立にある人や生きづらさを抱えた方(ひきこもりや外国人世帯等)も含め、様々な区民が参加できる居場所の数ということで、11ページにお示しをしているところでございます。

 柱5につきましては、生活を支えるサービス・生活を豊かにするサービスということで、プラスになっているものにつきましては、「長期療養が必要になった場合に可能な限り自宅や実家で過ごしたい」人の割合ということで、15ページにお示しをしてございます。体操や軽運動など介護予防のための通いの場への参加状況ということにつきましては、15ページにお示しをしているところでございます。目標値に対してマイナスの部分につきまして、空欄となっている箇所がございましたが、指標をお示ししたものの中で実績がマイナスとなったものがなかったものにつきましては空欄とさせていただいております。

 次に、柱6、地域医療についてでございます。目標値に対してプラスだったものにつきましては、地域の救急医療体制が整っていると思う人の割合が、別紙17ページとなります。また、かかりつけ医を決めている区民の割合につきましては、17ページ、18ページにお示しをしてございます。マイナスにつきましては先ほど御説明したとおりとなります。

 柱7、セーフティーネットにつきまして、プラスになったものにつきましては、ひきこもり等の生きづらさを抱えた方の新規相談件数となりまして、21ページにお示しをしてございます。一方、マイナスになったものにつきましては、ボランティア活動者数(ボランティア保険加入者数)となりまして、21ページとなります。

 最後に、柱8、子どもと子育て家庭、障害者、高齢者特有の課題につきましては、プラスになったものが、子育て応援とうきょうパスポート協賛店舗数が25ページにお示しをしておりまして、マイナスになったものにつきましては、子育て支援活動に参加した区民の割合ということで、24ページにお示しをしているところです。

 全体の評価といいますか印象というところで、令和4年度につきましては、まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響を受けていたという時期でございますけれども、なかなか地域活動が進まなかった一方、逆に、先ほど講師の先生もおっしゃっておりましたけれども、子ども食堂のような居場所が増えたり、医療体制が整ったというようなところは読み取れるかと思っているところです。

 御報告は以上となります。

 続きまして、ヤングケアラー支援の取組について御報告をさせていただきます。(資料5)

 地域包括ケアの一環として取り組んでおりますヤングケアラー支援の取組について御報告をさせていただきます。

 まず、1点目としまして、ヤングケアラーの実態調査を現在行っているところでございます。

 目的としましては、区内のヤングケアラーの実態を把握し、支援体制の強化の基礎資料とするために調査を実施しているものでございます。

 調査の件名としましては、「子どもの生活についてのアンケート」ということで、調査の対象者及び件数につきましては、区立小学校に在籍する4年生から6年生の全児童と、区立中学校に在籍する全生徒、そのほか区内に住民登録のある高校生世代を対象に現在調査を行っているところでございます。

 調査の方法ですけれども、ウェブ回答による選択式と自由記述欄への直接入力ということで行っておりまして、小学生、中学生は学校で配付されているタブレットを活用して実施をしているところでございます。

 現時点の回答状況についてちょっと御説明をさせていただきたいと思いますけれども、10月13日時点で小学生が27.6%、中学生が25.8%ということで御回答を頂いているところでございます。自由記載欄のところには、小学生、中学生ともこちらの調査を非常に真摯に受け止めてくださって御記入を頂いておりますので、幾つか御紹介をさせていただきたいと思います。

 まず、小学4年生なんですけれども、ただ、何か困っている子がいたらすぐに助けてあげるようにしてあげてください、アンケートが参考になれば幸いですという記入を頂いています。小学6年生については、その子がつらい思いをしているかもしれないから気にかけて、つらい思いをしているならきちんと寄り添ってあげたり、その子はやりたいことなどが自由にすることができていないと思うので、その子がやりたいことはきちんとやらせてあげたりすればいいと思います、家族の世話をしている子はきっと悩みが多いと思うから、誰かに相談できる環境をつくってあげればいいと思いますという記入を頂いています。

 中学3年生もかなり自由記載欄に御記入を頂いているんですけれども、一つ御紹介させていただきますけれども、ボランティアの人がそういった子どもやヤングケアラーの家に行き、家事をしてあげて、少しでも自由な時間を与えてほしいというようなことをお書きいただいているところでございます。

 資料のほうに戻りますけれども、高校生につきましては、10月に調査用のURL、二次元コードを記載した依頼文を郵送いたしまして、各個人のスマートフォン等から回答をしていただきたいと思っております。もしスマートフォンをお持ちでない方等いらっしゃれば、紙でお送りすることも対応してまいりたいと思っております。

 調査の項目につきましては、国が実施をした「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」の調査項目を基本としまして、必要に応じて文言を中野区の表現に改めております。内容としましては、個人の属性ですとか学校での生活、家庭での生活。ヤングケアラーという言葉の捉え方がなかなか小学生の場合難しいところもありますので、そういった言葉は小学生にはお伝えしないような形で行っているところでございます。また、自由意見ということで、先ほどお示ししたような形で自由に御意見を頂くようなことを行ってございます。

 スケジュールでございますけれども、現在、10月に小・中学生の調査を実施しておりまして、11月に高校生の調査、11月以降集計・分析をいたしまして、3月下旬には調査報告書の完成を予定しているところでございます。また、調査の結果につきましては、改めて御報告をしてまいりたいと考えております。

 資料裏面にお進みいただきまして、次に、ヤングケアラーコーディネーターによる相談支援事業でございます。

 こちらは、目的としまして、ヤングケアラー支援の知識や経験を有するヤングケアラーコーディネーターを設置しまして、関係機関、団体等と連携してヤングケアラーの実態を把握し、家族の介護などケアラーの要因となっている状況に応じた適切な相談支援を行うとともに、地域への啓発や人材育成等を通じて、ネットワークの構築を図ってまいりたいと考えております。

 実施の体制につきましては、本事業はNPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジンに委託をしております。こちらの法人は、昨年度南部地域をモデル事業として事業展開した事業者でございまして、現在、中野区第二中学校のほうで放課後サロン等も東京都の助成を受けて実施をしてくださっていて、複数のお子様に御利用いただいているというふうに伺っているところでございます。

 (3)相談窓口ですけれども、令和5年8月1日から相談窓口を開設いたしまして、平日、木曜日を除く10時から16時まで電話、メールを通じて御相談をお受けするという体制を取ってございます。

 実態調査と併せまして、本事業の内容については、チラシを庁内関係部署ですとか区立小・中学校、児童館、図書館等へ配布をさせていただいているところでございます。

 次に、中野区地域包括ケア推進会議、ヤングケアラー支援部会についてでございます。

 部会の設置及び開催状況でございますが、地域における支援者連携のネットワークを構築し、連携の在り方や具体的な取組の検討を進めるために、中野区地域包括ケア推進会議という区全域を所管しております会議体の、三つある部会の中の一つの部会として位置付けをさせていただきました。

 8月24日に初回実施をいたしまして、学識経験者の方による講座や出席者の問題意識の共有等を行ったところです。今年度は全3回を予定しておりまして、次回以降はヤングケアラーコーディネーターの取組状況ですとか実態調査の結果の共有などを行う予定でございます。

 構成員としましては、学識経験者、中野区社会福祉協議会、町会連合会、民生児童委員協議会、次世代育成委員、医師会、地域包括支援センター、指定特定相談支援事業所、介護支援専門員部会、子ども食堂や中野区ヤングケアラーコーディネーター4名で構成をしております。

 主な検討事項としましては、支援対象者の実態やニーズの把握、課題の共有、新たな支援策の検討、地域における支援者連携のネットワークの構築ですとか当事者や御家族に適切に届く効果的な情報発信について検討をしてまいりたいと考えております。

 御報告は以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 ありがとうございます。

 私は、中野区地域包括ケア総合アクションプラン全体の達成目標、別紙ですね、この2025年度の目標値に関してはいろいろ突っ込みどころが多分皆さんもあるのではないかなと思っているんですが、その中で私が一番気になったのは、11ページと12ページの地域活動推進課のところ、①近所との付き合いがほとんどない区民の割合が、目標が18%、一回飛んで12ページの、最近1年間に地域活動に関わっていない人の割合も、2025年度の目標が25%と、目標値が現状より低い設定となっています。ちょっと寂しい、この目標値自体の設定も非常に寂しいなと一つ思いました。

 もう一方、11ページの②住民同士の交流の場があると感じている区民の割合というところが、2022年度の実績は29.7%なのに、ここだけ目標値が40%とすごく上がっているんですが、残りの二つは目標値を下げているのにもかかわらず、ここの部分だけ目標値が異様に上がっている理由というのは何かあるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 まず、11ページと12ページの指標でございますけれども、まず11ページのほうにつきましては、近所との付き合いがほとんどない区民の割合ということで、数値を下げるのが目標でございますので、こういう形での目標設定というふうになってございます。12ページも同じでございまして、関わっていない人の割合を減らしていこうということで、目標値が低くなっているというものでございます。

 また、11ページ、住民同士の交流の場があると感じている区民の割合につきましては、2021年度以前の実績が32.2%ということで、こちらに関しましても、新型コロナの状況も踏まえまして、今後いろんな形でのつながりを通じて目標を上げていきたいということで、様々な情報手段を工夫したりすることできっかけをつくる中で目標を達成していこうということでこの目標値になっているところでございます。

斉藤委員

 私の勘違いもあって、申し訳ございませんでした。

 せっかく区の今後の取組というのはすごくいいことが書いてあるので、この数字のところ、人と人とのつながりというのは、こういう御時世ですけどやっぱり大事だと思うので、この辺の指標をしっかり今後見ていっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

森委員

 御報告ありがとうございました。

 私もアクションプランの全体の状況についてお伺いをしたいんですが、今日御説明を聞いていてよく分かったのは、設定した数字に対する目標値だけ説明されても、事業の状況なんていうのはよく分からないということがよく分かりました。

 先ほどの学習会でも話がありましたが、特定の、税金を使って区が動いて事業をするわけですから、何らかKPIを設定して成果を図りましょうという取組は一方で大事です。だけれども、そこだけ見ていても、実際、現場はどうなっているんだろうな、課題感とか、目標は達成できなかったけれども頑張ったところとか、いろいろ本当に見たいところというのはやっぱり伝わってこないなというのが正直なところでした。

 聞いていてそう思ったんですけど、答えづらいかもしれませんけど、御説明されていての所感を伺いたいんです。ちゃんと感じているところがあの説明で伝わったと感じられているかな、どうかなと思って、ちょっとお聞かせください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 内容についての御報告について、なかなか事業の内容ですとか全体像がお示しできなくて大変申し訳なかったなと思っているところです。

 地域包括ケアって本当に、一言で言って膨大だなと思っております。組織横断的に、皆、ほかの部署と連携を図って進めていかないと、やっぱりなかなか難しいところがあるかなというところを日々実感しています。

 一方で、2025年を目指して、区としましては、一定の仕組みはつくってきたかなというふうには思っているところもありまして、会議体の整理ですとか他部署との連携という意味で進めてこられたのかなと思っているところもあります。

 ただ、これから2025年以降のことを考えると、やっぱり基盤整備をもっともっとして、重層的な支援を関連部署とか民間の皆様と連携をしながら進めていかないといけないというふうにも思っていますので、今後、そういった全体像がもっと皆様に分かりやすくお伝えできればと考えているところでございます。

森委員

 冒頭、謝っていただいちゃいましたけど、申し訳ないということはなくて、これはこれで必要なんですけれども、やっぱりそれだけじゃ伝わらないものがあるんだなと。今、率直なところをお聞かせいただくと、やっぱり定量的な評価と定性的な評価というのは両方見ていかないと、実際のところは伝わってこないなと思ったところです。

 個別の指標はいろいろあるんですけれども、全体の達成目標でいえば、地域活動への参加割合というところが特にそれかなと思うんですが、ある意味では、地域包括ケアの取組って、時代にあらがおうとしている面があると思っているんです。

 要するに、地域との関係性が薄くなっていってという中で、いやいや、そうじゃなくて、今後の超高齢化社会を迎える中で区民一人ひとりが地域で居場所を得て、人と人がつながってというところをやろうとしているんだと思うので、短期的な数字がどうこうというよりも、大きな絵の中で、私たちが今何をやろうとしているのか、そのためにはこういうことをそれぞれの主体に期待しているんだよというのを伝える場があるといいのかなと思っているんです。

 ただ地域活動に出てくればいいんだというものでもないなと思うところとかもあったりして、そういう取組、団体さんに対してもそうですけど、区民一人ひとりに対して、地域包括ケアがやろうとしている壮大な目標というのを一緒に達成していこうよみたいな感じになるといいかなと思っているんですが、お考えがあればお聞かせください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今お話しいただきましたように、これから75歳以上人口が増加していくというようなところは本当に喫緊の課題であると思っています。

 これまでの成果も踏まえて、これからさらに対策を進めていかなければならないという中で、孤独・孤立対策推進というようなことも国のほうから示されてきておりますので、区としましては、そういうもののプラットフォームというようなことも視野に入れながら、皆さんに御協力を頂いて地域づくりをさらに進めてまいりたいと考えております。

武田委員

 ヤングケアラー支援事業の取組についてお伺いをします。

 何点かあるんですけれども、今年の第1回定例会で厚生委員会のほうで御報告があった事業の進捗と比べると、全体的にちょっと遅れているのかなと思うんですが、まず、実態調査自体は7月から開始という予定で報告があったところが、実際10月開始になっている理由というのを教えていただけますか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ただいまお話しいただきましたとおり、第1回定例会で御報告させていただいた時期とは若干各取組が遅れているところはあろうかと思います。

 やはりお子様への調査、非常にデリケートな内容だったりというようなこともありまして、かなり関係部署の皆様に御相談をして御意見を頂きながら進めてきたというところで、お時間がかかったというふうに認識しているところでございます。

武田委員

 1点、ちょっと気になるのが、第1回定例会のときに御報告のあったスケジュールと今回のスケジュールだと、例えば、新規事業であるとか支援を充実させたいというようなことを検討するときに、予算編成のタイミングとずれてしまって、実際の事業自体ができるのがもう1年度遅れてしまうんじゃないかということが心配だなと思っているんですが、その辺りはどのようにカバーされるんでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今年度に関しましてはちょっと取組が遅れたところもありますけれども、令和6年度に向けまして、また新たな取組は検討を並行して行っておりますので、必要な施策は来年度に生かしてまいりたいと考えてございます。

武田委員

 先ほども、現時点で4分の1ぐらいの割合で御返事があるということだったので、少なくとも返ってきている御意見というのは生かしていただいて、施策に反映していただければなと思っています。

 それと、御報告のあったところのものでオンラインサロンの設置というのがあって、先ほども学習会の中で、やはりオンラインでの相談というか居場所みたいなものというのが、場所の問題もあったりして重要だというか大切だというようなお話があったと思うんですが、その辺りは今どのようになっていますでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 オンライン上の居場所ですとか対面の居場所ですとか、様々な居場所というものがあろうかと思っております。

 オンラインサロンにつきましても検討はしてきたところではあるんですけれども、なかなか今お子さんの状況をすぐに、実態調査をしているというようなところもありますので、そこからすぐにそういったサロンにおつなぎすることは難しいのかなというふうにも思っております。

 一方で、先ほどちょっとお話しさせていただいた、モデル的に第二中学校で居場所的な機能を持っていただいて、そういったところでの取組も、やっぱり対面のよさも感じているところでございますので、オンラインサロンの実施については、ちょっと今、どうしていくかというふうなところでございます。

武田委員

 そうすると、第1回定例会のときの御報告では、もともと実態調査と並行する形でオンラインサロンも設置をされるというような御報告だったみたいなんですけれども、実際に、二中での居場所の対面のよさとかも踏まえて、改めて検討するということで保留にされている、今年度はもう実施しないという理解でよろしいですか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ヤングケアラー支援に取り組みまして、非常に、先ほどの部会もそうですし、教育関係の方々から様々な御意見を頂いていて、どういった支援が一番いいのかなということを試行錯誤で半年やってきたというような思いがあります。

 その中で、やはり優先すべきことの中で幾つかあるかとは思っているんですけれども、まずは、オンラインサロンを、突然こういうのがあるので参加してくださいということをお子様に周知して始めるというよりは、もうちょっと前の段階なのかなというふうにも思っております。

 今週、ちょうどヤングケアラーコーディネーターとスクールソーシャルワーカーの皆様をマッチングするような機会を設けたんですね。そこでしっかりと学校との連携を図っていきながら進めていきたいと思っていますので、状況によって、昨年度予定していた事業の内容とは変更することも検討しているところです。

武田委員

 分かりました。ありがとうございます、やはりすごく丁寧な対応が必要なところだと思いますので、検討の結果が反映されていくのであればいいかなと思っています。

 今ちょっとお話があったヤングケアラー支援部会のことで1点お伺いしたいんですけれども、構成員の中で、ぱっと見、学校関係といいますか教育関係の方というのが見受けられないように見えたんですけれども、実際は教育委員会関係の方はメンバーに入っていらっしゃるんでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在は、区の職員はもちろん、教育委員会のほうからも入ってもらっている状況ではあります。

 ただ、外部についてはそういった構成メンバーの方には入っていただいていないんですけれども、その辺りは今後柔軟に対応してまいりたいというふうには思っているところです。

武田委員

 ヤングケアラーの対応についてというところでは、令和元年7月5日に文科省のほうから、ヤングケアラーのお子さん自体が自分がヤングケアラーなんだということに気付いていない、やはり学校とか教育現場からの情報をもって初めて対象だとなることが多いというようなことが、これは多分要対協に対して出されたものだとは思うんですけれども、そういったこともあったので、なるべく、学校の先生は今物すごく大変な状況だというのは重々承知はしているんですけれども、何らかの形で教育現場の声が入る形で進めていただければと思います。要望です。

細野委員

 私も、ヤングケアラーについてお尋ねをいたします。

 この配られたプリントを見ますと、目的としては支援体制強化の基礎資料ということで今回調査を行われるということで、強化ということですので、既に今も実際に困っているヤングケアラーがいたら区としては対応されていることかと思うんですけれども、現在、区にある支援にはどんなものがあるか、例えば今までどんな支援につなげてきたかというのを少し御報告いただけますでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ヤングケアラーに特化したようなサービスではないんですけれども、養育支援ヘルパーさんですとか障害福祉サービスのヘルパー、あとは介護サービスのヘルパーさんというようなところがサービスとしてはあるかと考えているところでございます。

細野委員

 こうした支援には、どういった窓口から、窓口というんですか、どういったルートで相談が来て、支援に、そういうものにつなげているというのは、現状はどんな状態でしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 やはりケアをしている方の状態によって御相談先が変わるのかなと思っておりまして、例えば、高齢者の介護をしているということであれば包括支援センターになりますし、障害ということであれば障害者相談支援事業所または障害福祉課というようなことで、各所管でお受けはしているという形になってございます。

細野委員

 そうしますと、例えば、今現在だと、学校からとかいったところからは少ないというか、状態でしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在、学校から直接の御相談ということは今のところない状況ではあります。

 ただ、学校のほうには、先ほどちょっとお伝えしましたようにコーディネーターを設置しましたという周知をさせていただいて、まず何かお困りのことがあれば御相談くださいという御案内をしているところでございます。

細野委員

 ありがとうございます。

 調査をして分析をして、体制強化を図っていくということで、それはそれでもちろんしっかり進めていただきたいことではあるんですが、その間にも既に支援が必要なお子さんがいるということで、その辺りも同時進行でやっぱり進めていっていただきたいと思うんですね。

 それで、今幾つか区として持っている支援の窓口とか支援の内容というのをやはりしっかりと見える化していただいて、こういうものがあるんですよ、こういうところに相談ができるんですよというようなものがあれば、分かりやすく、ホームページに掲載していただくとか、場合によっては配布していただくとかということで、強化しつつも今あるものの支援ができていくのではないかと思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 御指摘いただきましたとおり、やはり支援が必要な方に適切にサービスがつながるように何らかの取組は必要だというふうには思っておりまして、ホームページの活用もそうですし、あとはマップ作りというようなことも検討していきたいと考えているところでございます。

細野委員

 ありがとうございます。ちょっと総括質疑でも質疑させていただいたものではあるんですけれども、ぜひ進めていただければと思います。

 調査についてちょっとお伺いしたいんですが、国の調査の報告書を私、結構分厚いのでざっと見たんですけれども、かなり調査項目があったかなという印象なんですけれども、今回の調査というのは項目としては幾つぐらいあるんでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 小学生で30問、中学生で33問、高校生32問ということになっておりますが、一応、所要時間としては10分から、自由記載欄にかなり書いていただくと20分程度かかってしまうかとは思うんですけれども、15分前後で回答はできているかと思います。

細野委員

 ありがとうございます。

 基本的には国の項目ということで、区として例えば独自のというのでしょうか、そういうものは追加したりはされていないということでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 基本的には国の調査の内容を基に、ほかの自治体の調査事項も参考にさせていただいているところです。

 ただ、やっぱり中野区独自としては、相談先ですとかいったところに関しては中野区の表現に、すこやか福祉センターだとか、そういうような選択肢の部分を変えさせていただいているところでございます。

細野委員

 今まさに私、それがあるといいなということでお話しさせていただきたかったことで、中野区にはこんな窓口がありますよというのが項目の中にあれば、知らなかった人たちが、ああ、こういうのがあるんだと知れることになるのかなと。入れてくださっているということで、よかったなと思います。ありがとうございます。

 この調査なんですけれども、国のをベースにしていらっしゃるということではあるんですが、例えばスクールソーシャルワーカーの方ですとか、学校関係者であるとか、元ヤングケアラーであるとか、そういった方々は関わってはいらっしゃらないですか、調査の作成においては。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 調査の中身に関しましては、基本的には国のもの、他自治体のものを参考にさせていただき、その上で、さらに学校関係の方にも御意見を頂いて、あと部会でも御意見を頂いて作成してございます。

細野委員

 やっぱり子どもに関わっていらっしゃる方々にもこういった調査をつくるときにはぜひ参加というか、一緒につくっていただきたいと思います。

 あと、ヤングケアラーコーディネーターについてなんですけれども、後で読むと──すみません、何人いらっしゃるんでしたっけ。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 現在、4名のコーディネーターがおりまして、ただ、4名が毎日張りついて相談に乗っているわけではなく、2名程度が電話やメールの対応をさせていただいているところです。

細野委員

 8月からということなんですが、2か月ちょっとかな、実際に相談というのは今あったんでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 8月以降、中野区の資源の情報収集ですとか関係機関の連絡等に時間を使ってもらったというようなところで、まだまだ周知が行き届いていないので、実際の相談はまだ受けていない状況でございます。

細野委員

 やっぱり周知広報がすごく大事かなと思っていますので、その辺りはしっかり、私もチラシとか見たことないなとちょっと思っていたものですから、見かけるようになるといいなということで、周知をお願いしたいと思います。

 相談については、今メールと電話というふうに書いてあるんですけれども、将来的にはというか、例えばLINEとか、もう少しSNSを活用したものなんかも想定されていますか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 やっぱり相談する時間もないというような御本人の状況もあると思うので、そういったオンラインも活用していきたいと考えてございます。

細野委員

 ありがとうございます。

 これで最後にします。ヤングケアラーは18歳未満ということで一応言われていることが多いかと思うんですけれども、18歳が終わったらそれで終わるということでは決してないと思いますので、その後の、ヤングケアラーから若者支援へというふうな、支援をつないでいくというか、そういうことも非常に大事になってくるかと思うんですけれども、その辺りについてもしっかり取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ヤングケアラー支援は、今年度当課で取組を始めたところなんですけれども、もともと地域包括ケア推進課のほうでは在宅療養窓口でケアをしている方の御相談を受けているというような経過もあります。

 その中で、やはり若年性認知症の方の御家族からの相談ということになると、御本人が若年で認知なのでケアされている方はやっぱりちょっと年齢が若いというようなところもありますので、その年齢層も視野に入れて御相談が受けられるようにしてまいりたいと考えています。

白井委員

 総合アクションプランの前身が地域包括ケアシステム推進プランだったかと思います。推進プランのときは正直言ってよく分からなかったんですけど、総合アクションプランなったときにもっと分からなくなっているというのがまず僕の感想です。

 もともとは高齢者の独自の支援策を中野区として取り組むんだというところから改定が始まって、さらに、これを全ての区民を対象とするというふうにして枠が広がったんですけど、では、一体、もともと中野区は高齢者の独自施策で何をやってきたのかというのと、全ての区民を対象としたときに一体何の取組をして、どこまで進捗しているのかというところを本当は報告していただきたいところなんです。

 たしか推進プランのときもそうだったんですけど、関係団体の報告がたくさんあり過ぎていて、一体何の報告をされているのかよく分からないのと、先ほど森委員からもありましたけど、私も、数値だけ見ると、中を読み取るのだけでもやっぱり分からなくて、区として一体何の事業をやって、それによってどういう効果が出ているのというところが本当は報告すべきところじゃないのかなと思うんです。

 これを聞いた上で、私たちに何を問えと言われているのかなという、そこが疑問なんですけど、いかがですか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ただいま御指摘いただきましたとおり、最初につくりました計画のほうは高齢者主体ということで策定させていただいて、それ以降、改定するような形で総合アクションプランになったという経過でございます。そのときに加わったのは、障害とか子どもさんとかというようなことを含めて全世代型の計画にしてきたというような経過ではございます。

 具体的にどういった取組をしてきたかにつきましては、まず一つは、区全体の会議体の整理ということで、今、重層的支援体制整備事業ということで、3層構造の会議体を設けております。1層目が区全域、2層目がすこやか福祉センター圏域、3層目が区民活動センター単位ということで3層の会議体を設置しておりまして、そこに障害とか子どもさんの関係者にも入っていただきながら、個別ケースとか地域課題について検討を進めているというところはございます。

白井委員

 長々と僕がしゃべったからあれなんですけど、要は、中野区として取り組んでいるものを報告してもらえないと、関係団体が多過ぎてよく分からない。区が高齢者の独自施策と言っていたものは一体どこなのか、区民全体に枠を広げるという話だったんですけど、じゃ、具体的に何が、どこを含まれているのかというところが見えませんという話をしているんです。

 もともと計画期間というのが設定されているんですけど、大前提からいうと、総合アクションプランというのは一体何の計画なんだろう、行政で位置付けられたときに、これは行政計画と言っていいのかなという疑問なんですけど、たくさんの団体のがいっぱい書いてあるんですよ。本来は、計画期間を設定するということは、これは行政計画じゃなきゃ駄目ですよね。だからこそ、区として評価をしなきゃならないわけで。

 様々な団体の取組を数値だけ挙げられても分からない状況になっているので、これって、位置付けは行政計画でいいんですか。いかがでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 行政計画とはちょっと、民間も含めたというようなところなので、いわゆる今現在策定をしています総合推進計画とは異なる計画というふうには思ってございます。

白井委員

 そうすると、まず多分そこから整理しないと、アクションプランの進捗の報告は分かったんですけど、そうじゃなくて、我々が聞きたいのは、区としての取組がどこまで進捗しているかという話を整理してもらわないと、量が多過ぎるのと、いろんなものがごちゃ混ぜ過ぎて、非常に見えづらい。シンプルに、区の取組は何なんだ、それをどこまで推進しているんだというところをやってもらわないと、多分今後もこれをだらだらとやると非常に見えにくいかなと思います。

 一方で、なぜかよく分からないけど、これが並列に報告されているというのが、ピンポイントでヤングケアラーだけ、これが同時報告、これも意味がよく分からないんですけど、まずはこっちから先に聞いておきますね。

 さらに言うと、推進プランのときは、計画期間5年で定めてあるんですよ。いわゆる区の基本計画と同じように、位置付け的には本来は行政計画の位置付けなんでしょう。推進プランから総合アクションプランに変えたとき、計画期間を変えていないんですよね。現行の計画というのは2025年まででしょう。

 令和4年にできたという話なんですけど、そうすると、次の計画をどこかで考えなきゃいけないとなったときに、今回御報告いただきました、ただ、分かりにくかったです。1年後ぐらいには次の計画どうするんだということを考えなきゃいけなくて、そうしたら、まずはその進捗のところを整理してもらう必要があるのと、区として、現状はどうなんだ、今後はどうするんだという展望を言われたときに、やっぱり整理しておかないと厳しいかなと思います。

 2025年までだからというので、少なくとも1年ぐらいかかるんでしょう、こんなのは。となると、次の区としての取組を考えた上で、そこからも考えると、やっぱり整理してもらわないと、一体区としての取組は何ですかというところが見えづらいかなと思います。

 ここも、次の改定も併せてもう一回確認をさせてもらっていいですか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ただいま御指摘いただいたとおり、非常に分かりにくいというところはあろうかと思いますけれども、その辺りを、皆様に地域包括ケアを推進するためには何が必要で、区は何をやっていくかというところをしっかりとお示しできるように検討をしてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 それから、総合アクションプラン自体の報告というのはうちの委員会だけの報告ですか、厚生委員会とかは報告していない形になるんですか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今回は特別委員会での御報告とさせていただいております。

 基本的に、厚生委員会での御報告につきましては、予算に伴うものですとか、今回総合推進計画のほうに認知症の計画を盛り込ませていただくことになりましたので、そういったものを厚生委員会で御報告させていただき、特別委員会に関しては、調査事項に沿ったものを御報告させていただいているところでございます。

白井委員

 もう一個足しますね。まず、ヤングケアラーのほうについても聞きたいと思うんですけど、この報告の中身を伺う前に、これもうちの委員会独自の報告になるんですか、特別委員会のほうだけで。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらも特別委員会の調査事項ということで御報告をさせていただいているところでございます。

白井委員

 ちょっと記憶があれなんですけど、これは予算ついていましたっけ、ヤングケアラーの支援についてというので、このアンケート調査費用というのは。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 予算はついております。

 すみません、先ほどの御説明がちょっと分かりにくくて申し訳なかったんですけれども、今年度の厚生委員会の報告につきましては、来年度予算を踏まえたものにつきまして御報告をさせていただきたいと思っているところでございます。

白井委員

 来年度予算を踏まえた報告。だって、来年度予算は──もう一回説明してもらっていいですか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 説明が分かりにくくて大変申し訳ございませんでした。

 例えば、先日の厚生委員会で御報告させていただきました案件としましては、先ほどお伝えした認知症の計画と、あと地域包括支援センターの体制強化の御報告をさせていただきました。そちらにつきましては、来年度の予算も関係するようなところですとか、あとは条例改正も検討しているところもございまして、厚生委員会のほうで御報告をさせていただいたところでございます。

白井委員

 確かに、両方とも他の所管も関係するところなので、全体として調査特別委員会の所管だという言い方もできるんでしょう。一方、現在の予算について事業が動いているものは本当は常任委員会所管になるべきものだったりするんです。

 だから、ここから先は正副委員長のほうでどこがどう所管するのかというやつなんですけど、個人的には、ヤングケアラー支援というのは物すごくピンポイントで、ここのマターかな、まさに厚生委員会マターに聞こえるかなという感じだった。それでなくてもうちの調査委員会の、これは私が言うのもあれですけど、議題といいますか報告が非常に多過ぎるぐらい多過ぎて、どう整理するんだろうというところの中で、あえてこれを調査特別委員会のほうに回すという話になるのかなとちょっと個人的には思ったところです。

 なので、ここからはそれぞれの委員会の中での話をしていただく必要もあると思うので、個人的感想にとどめておきたいと思いますし、逆に、聞いても答えづらいでしょうからね。(「怒っちゃうよ、厚生委員が」と呼ぶ者あり)そうなんです、今、厚生委員が怒るよという話が出ていましたが。

 この上で、せっかく御報告いただいたので、私も質疑をさせてもらおうと思うんですけど、取組としては非常に大事なことやっていただいているなと思います。そうすると、今後の報告自体は、自分でこの委員会でやるかどうかという話をしているので言いづらいところなんですけど、次、分かりません、うちの委員会で報告していただけるのかどうかも分からないですけど、少なくとも関連はしていただけるのかなと思っているので、次の御報告のタイミングはいつになりますか。

 このスケジュールで見ていると、10月は小・中学生に調査をやって、11月は高校生にやって、集計・分析を11月末でやって、ちょっと間が空いちゃうんですよね、3月の下旬に調査報告書完成と書いてあるんですけど、最後、年度末ぐらいまでアンケートの開示がない形になりますか。御報告はこのタイミングになるんでしょうか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 報告書のまとめとしましては年度いっぱいかかってしまうかなと思っているところなんですけれども、速報値という形で第1回定例会でお示しすることができればというふうには思っているところでございます。

白井委員

 それから、アンケートの内容については、国のもざっくりしか読んでいないので詳細は分からないんですけど、既にアンケートに仮に答えてもらったものが行政として関与すべきものというふうになった場合、目的がアンケートを取るというわけじゃないので、アンケートを取った上でどう支援の手を差し伸べるかなので、ぜひ、その支援体制だとか関係団体につなぐということを最優先に取り組んでいただきたいと思っているんです。

 全体として幾人要るのというところも、確かに把握する上では、今後の施策を考える上では大事なんですけど、ここで即、相談に結びついたら行政が支援するんだ、もっと言うと、こんな体制があるんだということをしっかりと周知するというのが、本当はこのアンケートの目標であってもいいぐらいなのかなと思っています。

 ぜひ、この支援体制こそ大事だと思っているので、しっかりと取り組んでいただきたいと思うんですけれども、確認をさせてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらのアンケート調査を実施するときには、区の相談窓口をお示ししているところでございます。そちらに御相談を頂ければ必要な支援はさせていただくということで周知をさせていただいたところでございます。

白井委員

 さっきので終わろうと思ったんですけど、窓口の案内をしてくれと言っているんじゃなくて、アンケートを読み取った上でこれはすぐに手を組んであげなきゃというものに関しては、こちら側から積極的に手を差し伸べてくださいよという話をさせてもらっているんです。

 窓口を紹介したからそこで待っていますよという話じゃないと私は思っているんですけど、もう一度お答えいただけますか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらのアンケート調査につきましては、無記名ということになっておりますので、あくまでも個人を特定する調査ではない状況です。施策を検討するためのサンプル調査というふうな認識ではございます。

 ただ一方で、やはり学校のほうで既に把握していらっしゃるというような情報も頂いておりますので、そういったお子様への支援も同時並行で進めてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 高校生は自らURLに書き込みなんですけど、区のアンケート、小・中学生は配付されているタブレットからですよね。本当は、分かるといえば分かるんでしょうけど、あえてそれはしないということですよね。そういうことですね、確認をさせてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 本当に難しい問題で、学校ごとに、授業の始まる前にやってくださったりとか、プライバシーの問題があるのでおうちでやってくださいとか、対応は様々であるというふうに伺っております。

委員長

 ちょっと一回休憩しましょうか。──休憩します。

 

(午後4時45分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時51分)

 

白井委員

 アンケートとしては無記名なので、なかなか個々人の特定は難しい。とはいえ、学校別で調査を行うので、ある程度掌握できることも可能なのかなと思います。学校についての取組をお伺いをいたします。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 学校の先生方が、日々の生活の中で子どもたちのちょっとした変化ですとか、子どもたちとのコミュニケーションの中でヤングケアラー状態にある子どもたちを発見できると思っております。先生方への研修なども、これまでもやってきておりますし、今後もやっていきたいと思っております。

 もし学校の中でそういうお子さんがいた場合は、所管や関係機関ともしっかりと連携をしながら、確実に支援につながるような取組というのは行っていきたいと考えております。

山本委員

 ちょっと短めに、確認も含めて、ヤングケアラーについて質問させていただくんですけれども、指導室長にお伺いしたいんですが、今、白井委員とのやり取り、ほかの委員とのやり取りの中で、子どもたち自身が、御自身がヤングケアラーという認識がなかなかないというか、そういった状況が見られますねと。その子どもたちに対して、学校現場で先生から、こういったものがヤングケアラーなんですよというような学習の時間というか、理解を深める機会というのはあるんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 今、ヤングケアラー、いろいろ社会でも話題になっておりますし、そういうのを扱って授業は行っているケースもあると思います、マストでやっているかどうかというのはちょっと分からないんですけれども。

 子どもの権利条例、中野区もありますので、そういうのを学ぶ機会に、自分たちが生活をしている中で自分の時間をしっかりと持って、勉強を頑張りたい子が家に帰っていなかなか学習する時間がないというようなケースですとか、家族の御飯を朝も夜も作っているというような状況があれば確実に先生たちに言ってもらえるような働きかけというのはぜひ今後してもらいたいなと思っているので、子どもたちがやっぱり普段の生活の中で自分がやりたいことをしっかりできるような、そういう環境が大事なんだというようなことを子どもたち自身にも学ばせるような機会はぜひ持つように、学校のほうにも働きかけていきたいと思います。

山本委員

 今、名前がSTANDBYに変わりましたよね、悩み相談アプリ。あれでこういった御相談というのは、これまでに来たことあるんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 これまではございません。

山本委員

 子どもたち自身が認識をして悩みを相談できるせっかくいいツールがあるわけですから、先生の研修は今やったということですけれども、やっぱりそうした子どもたちに身近に認識していただくというのも大きなことなのかなと思いますので、それを早急に進めていただきたいなというところです。

 先ほどのこのスケジュールを見ていると、丁寧にやっていただいているということで少し遅れているわけなんですけれども、センシティブな話でもあるから丁寧だというようなあれですが、課長に御紹介いただいた小学生や中学生のお声を聞いていると、困難が差し迫っている子どもたちもいる中で、なるべく早く支援策を確立──確立じゃなくても大丈夫だと思うんですよ。ほかの自治体でも既にやっているサービスとかもあるわけじゃないですか。

 来年度予算に関わらないから今回ここの委員会で御報告があったというようなあれがありましたけれども、武田委員とのやり取りの中だと、支援策は一定あるのでそれは反映していくというような答弁もあったんですよ。それは、お金がかからない支援策という理解でいいんですか。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 御説明がかなり雑になってしまって大変申し訳ないんですけれども、ヤングケアラー支援の取組については来年度も継続して予算を積んでいきたいと思ってはいるところではあるんですね。

 ただ一方で、特別委員会の調査事項の中にヤングケアラー支援というのがしっかり載っているというところもありまして、特別委員会で御報告をさせていただいたところです。

山本委員

 事情は分かりましたけれども、3月に調査報告書を完成されて、第1回定例会のときに速報をお伝えいただけるような感じかもしれませんけれども、来年度、始まったときに組んでいなくても、やっぱりこの支援部会での会議を踏まえて、ああ、これはというようなものがあったら、本当に補正予算を組んででも議会に示してほしいですし、私も、議会でもみんな応援していると思いますので、いち早く子どもたちに届けられるようにしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、その他で何か報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時57分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時00分)

 

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急な案件が生じる場合には正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 また、第4回定例会ではサービス付高齢者向け住宅銀木犀についての視察を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。(「委員長、ちょっと休憩して、すみません」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後5時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時02分)

 

 ほかに特に各委員、理事者から御発言はありませんでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後5時02分)