令和5年10月12日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
令和5年10月12日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録
中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和5年10月12日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和5年10月12日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時26分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ委員長

 いのつめ 正太副委員長

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長、都市基盤部道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 石井 修

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 高田 英明

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 中野駅周辺地区駐車場地域ルールについて(中野駅周辺まちづくり課)

 2 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 3 囲町西地区における事業計画等の認可申請について(中野駅周辺地区担当)

 4 その他

 

○所管事務継続調査について

 

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに、1番、中野駅周辺地区駐車場地域ルールについての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 それでは、中野駅周辺地区駐車場地域ルールについて御報告をいたします。(資料2)

 区では、中野駅周辺地区のまちづくりの事業進捗と合わせて適切に駐車施策を進めることを目的とし、中野駅周辺地区駐車場地域ルールの検討を進めております。

 駐車場地域ルールの審査機関の指定及び運用基準について御報告をいたします。

 1番、駐車場地域ルールについてでございますが、駐車場地域ルールとは、東京都駐車場条例に基づく地区の特性に応じた駐車施設の附置に関する基準のことでございまして、基準に基づき必要な駐車施設の確保が図られていると認める場合に、駐車施設の台数の軽減、駐車施設の集約設置等が可能となる制度でございます。なお、駐車場地域ルールについては令和2年に策定をしております。

 参考資料として、駐車場地域ルールの概要を添付しておりますので、少しルールについて御説明をしますので、概要を御覧いただきたいと思います。駐車場地域ルールの概要でございますが、めくっていただきまして、1ページ目が適用地区でございまして、中野駅周辺の駐車場整備地区を対象としております。

 それから、2ページ目、地域ルールの基本的な枠組みでございますが、附置義務台数の適正化を図る、駐車施設の隔地・集約化を図る、また特定路線の出入口を抑制する、地域荷さばき駐車施設の整備促進を図る、こういったことを目的としてございます。

 それから、2ページ目の5番には駐車施設の台数基準、こちらは一般車でございますが、次のページには障害者用駐車施設、荷さばき用駐車施設の台数基準について記載をしております。

 4ページ目でございますが、駐車施設の構造ですとか、出入口の基準というところを記載してございます。

 それから、5ページ目からが駐車施設の隔地・集約化の考え方というところを記載してございまして、また、6ページ目には駐車施設の効率的な活用方法、それから7ページ目には、地域のまちづくり貢献策ですとか、地域ルールの実効性確保のための施策というところを記載してございます。

 なお、8ページ目には、地域ルールの運用体制図を記載してございます。

 表紙に戻っていただきまして、2番、審査機関の指定についてでございます。こちらは、先ほどの参考資料の8ページ、運用体制図と併せて確認をいただきたいと思いますが、仕組みとしまして、地域ルールの申請者が運用組織である区に申請をする形になりまして、その台数の考え方が適正かどうか、隔地の考え方が適正かどうか、そういったことを審査機関に審査を依頼するという形になってございます。

 今回、この審査機関と協定を結ぶというところで、審査機関の指定についてというところでございますけれども、地域ルールの申請内容につきましては、地域のまちづくり、交通状況等に関する専門的知識を有する法人その他の団体が行うものとしておりまして、このたび、区と公益社団法人日本交通計画協会で基本協定を締結するというものでございます。基本協定の主な内容については記載のとおりでございます。

 それから、公益社団法人日本交通計画協会とは、非営利の総合研究機関及び事業推進団体でございまして、合理的・効率的な総合交通体系の整備を進めるために、国内外の交通都市問題の解決に取り組んでいる団体でございます。

 3番、運用基準についてでございます。駐車場地域ルール及び運用基準については、審査機関と審査内容等をこれまで調整を行ってまいりましたが、地域ルール及び運用基準についても本文の文言の修正を行っております。こちらは、別紙1、別紙2に添付をしてございます。

 それから、4番でございますが、運用開始についてでございます。今後、審査機関と審査手続等について調整を進めまして、実施協定を締結する予定でございます。さらに、審査に必要となる運用指針を作成し、ホームページ等で公開をするということを予定しておりまして、地域ルールと運用基準を公告・施行し、運用を開始する予定でございます。

 5番、今後の予定でございますが、10月にも基本協定を締結いたしまして、12月には審査機関と実施協定を締結、運用指針を策定する。地域ルール、運用基準を公告・施行し、運用を開始するということで進めてまいりたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 結構資料を読ませてもらったんですけど、根本的に分かっていないこともあるので初歩的な質問になってしまうかもしれないんですが、まずこの中野五丁目なんですけど、多分現在、二つ駐車場があって、早稲田通り沿いに1個たしかあって、私の認識では合計三つ、中野五丁目にあるかと思っているんですけれども、五丁目もあの状況の中から駐車場を増やしていくという今後のまちづくりとしての考え方なんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野五丁目につきましては商業施設が集積をしておりまして、一定の規模の建築の際に駐車場附置義務で設けるということになりますと、商業施設の1階部分が店舗になっているところが駐車場になってしまったり、それからそこに車が入り込んでいくというようなことになりますので、中野五丁目については、そこの地区の中というよりは隔地、別のところで設けていただく。そういうことを可能にする制度ということで考えてございます。

斉藤委員

 ということは、特定地区という認識というのは、特定地区で中野五丁目が指されているというのは、もう一回、特定地区で中野五丁目が指されているのが分かっていない部分があるので、教えていただいてもよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 特定地区でございますが、特定地区で中野五丁目を指定というか、示しておりまして、ここにつきましては隔地、ここでなくてまた別のところで駐車場を確保するですとか、別のところに集約をしていくということを推奨する地区ということで、特定地区と指定しているものでございます。

斉藤委員

 今の件に関しては分かりました。もう1個質問させてください。3ページの障害者用駐車施設、(2)のところですね。都の条例に基づき1台以上確保と書いてあるんですが、基本的にもともと今回にある適用地区に関してのルールなのか、もともと都全体として障害者用の駐車施設として1台以上確保しないといけないという認識は、どのように解釈すればよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 もともと都条例に規定がございまして、都条例で確保しなきゃいけないというところでございます。

斉藤委員

 実際の駐車場で、多分1台以上障害者用の駐車施設が置かれていないところもあると思うんですが、それはそれで問題がないという言い方が正しいか分からないんですけど、それはそれでよろしいんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 もともと東京都駐車場条例に基づく制度でございまして、駐車場条例で設けなきゃいけない駐車台数というようなところを基本的には定めているところでございます。この駐車場条例の対象になるところといいますのが、用途によるところもございますが、床面積が1,500平米を超える場合に店舗が250平米に1台ですとか、そういった規定になっておりますので、1,500平米を超える規模の建築をする際ということが対象になってくるというところでございます。

斉藤委員

 きちんとしたルールがあるということですね。今回、中野区周辺地区駐車場地域ルールに載せたということに関しては、ここを新たに、または既存の1,500平米以上の場所に関しては、用途特性に合わせて台数をしっかりと置いていくという認識でよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 東京都駐車場条例に基づいて、例えば1,500平米以上の建築をする際に駐車の義務というのがかかってくるわけなんですけれども、それが基本的な制度でございます。ただ、一方でそういった規模の建物を例えば五丁目の地区の中に建てるということになるとそこに駐車場を設けることになりますので、基本的にはそこの敷地内に設けるというところがスタートです。ただ、そうしますと五丁目の中に車を呼び込んでしまう、1階が店舗でなくなってしまうということがあるので、この地域ルールをつくることにより別の場所に確保ができる、そういったことを可能にする制度でございます。

いさ委員

 基本的にこのルールが決めているのは、附置義務よりも、ちょっと台数を軽減したりということを目指しているということだと思うんですが、結局これって、中野通りだとか、早稲田通りの車の量が多いから、そこも配慮してこういうふうにしましょうねと決めているということだと思うんですが、そういう理解でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野通り、早稲田通りの交通量というよりは、駐車場の需要と供給のバランスを適正化していきたいということでございまして、駐車場の台数が不足している地区もあれば、例えば中野セントラルパークのように、この条例に基づいて造った結果使われていない台数というところもありますので、この制度を使うことによって適正化を図っていくと、そういう制度でございます。

いさ委員

 参考資料の2ページの一番上の3番のところの(3)に特定路線への駐車施設出入口の設置を抑制とあります。今、ここの点で私は聞いていたんですけど、そうなると、ここというのは何のためにやるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 特定路線沿いにつきましては、特定路線に面して駐車場を造りますと、そこの歩道を分断して車が入るということになりますし、歩道の歩行者交通を阻害するということにもなりますので、ここにはできるだけ出入口を設けずに、中野五丁目については隔地制度を使って別のところに設けていただきたい、そういったことを誘導するということでございます。

いさ委員

 意識しているのは、歩道の歩行者の通行を阻害しないようにというイメージだということでしょうかね。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 出入口をその場所に設けないという意味では、歩行者交通への影響ということもございますが、中野五丁目地区全体を考えた場合には、中野五丁目地区のまちの特性から地域の中に車を呼び込まないほうがいいのではないか、そういったまちづくりの考え方からもこの制度を活用していきたいというものでございます。

いさ委員

 斜線で囲ってあるのが中野五丁目の部分ではあるんですけれど、地域ルールをくくるところはやっぱり中野駅の南北の周辺の地域だと思うんです。私が言いたかったのは、中野通りは今でも車の量はとても多いし、早稲田通りもそうですよね。新井交差点のところでもしばしば事故だとか接触みたいなことが起きているということでは、車の量をどうしていくのかということはここにかかってくるんじゃないかなと思っているんです。

 中野通りは、大分早い時期に再開発で造った道の関係もあって、今、広げることができない。早稲田通りもそうですよね。そういう中では、これ以上車を増やして本当に大丈夫かなと、そういう気持ちで聞いているんです。中野の中心地であるこうした道路がこういう幅で存在する。このことそのものが、このまちのサイズ、規模だとか車の流入量を決めていると思うんですけど、この点はいかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 駐車場地域ルールに関しては、中野駅周辺の駐車施設の適正化を図っていくというところでございまして、交通量が過大であるとか、そういったことに関しての施策ということではございません。ただ、一方で、駐車場整備地区というのは都市計画で定めておりますし、駐車場整備計画というのも持ってございますけれども、駐車場整備計画では、できるだけこの駅周辺、直近のところに車を呼び込まないように、できるだけ駅から離れた再開発施設内ですとか、そういったところに駐車施設を持っていきたいということで示しておりまして、そこに駐車をしていただいて、駅の直近の周辺は歩いて回遊できるようなまちをつくっていく、そういった方向でまちづくりを進めているものでございます。

いさ委員

 表書きの1番の駐車場地域ルールのところに、基準に基づいて知事が認める場合に台数の軽減ができるというルールであると書いてある。これは23区の地域が、とりわけ込み入ってあまり広くない道路が多い。駅前も場所が取れない場所が多いから、駐車場については軽減措置を取るという意味だというふうに理解したんですが、そういうことではないですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 東京都の条例といいますのは、都内で条例に基づいて一律に附置義務がかかってくるというような制度でございます。一方、都心区、地域ルールを既に導入しているところというのは、新宿であったり、渋谷、池袋であったり、東京駅周辺というところがございますけれども、交通利便性が高いところにつきましては、なかなか車でそのまちに来るということはないというようなこともございまして、駐車場条例に基づいて駐車場を造ると過大になってしまって使われなくなるというようなケースが多々あると。そういったところで中野区も同様の考え方を採用いたしておりまして、中野駅周辺の場合には条例どおりに造ると過大になっている箇所も既にあるところもございますので、今回地域ルールを導入していきたいというものでございます。

いさ委員

 では、確認します。このルールは、結局ターミナル駅のような大きなところについては、車じゃなくて公共交通機関で来てねという意図だということなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 まちづくりの方向性として、駅周辺は回遊性の高い歩行者で回れるまちというところを目指しているところもございますし、現状の駐車場の実態というところもございますので、まちづくりに我々が向かっていくところの方向により合致する形でこの地域ルールを導入していきたいというものでございます。

白井委員

 この地域ルールについてはぜひやるべきというお話をしてきたところです。もともと、中野通り、早稲田通りを含めて、いわゆる商品の搬入というのかな、荷さばき状態の車両が道路の沿道にたくさん止まっている状態で、事実上なかなか取締りをするにも、それを取り締まってしまうと商品の搬入すらできないという状況の中で、言い方は悪いですけれども、半分譲歩したような状況が現状も続いているところです。

 その中で、この荷さばき場をどう整備していくかという中で駐車場のルールを整理していくという話があったんですけれども、それに当たってはこの地域ルールというのは非常に有効だと思っていて、ほかの自治体でも取り組んでいる例はあるんですよね。大分骨子が出来上がってきたので、当初描いたイメージに近づいてきたかなと思います。

 例えば、私の住んでいる東中野地域なんかでもいわゆるマンションが建つ。マンションの戸数に応じて駐車場の附置義務、何台止められるというのをつくらなきゃいけないというルールがあるんですね、東京都の駐車場ルールの中で。だけど、実際そこまでの駐車場が満車になるようなニーズがあるかというとない。いわゆる決められた台数とニーズがミスマッチの状況なんです。

 一方、中野駅前みたいなところはどうだというと、新しく建物を建て替えるとなると、その建物の規模によって当然その建物の中に一定規模の駐車台数を本来設けなきゃいけない。ただ、それが仮に店舗となると、全然集客力だとか、収益だとかに変わってくるわけですよ。そこは本来駐車場を設けなきゃいけないんだけれども、それが設けなくていいといったときには、その建物というか、その店舗としては非常に収益が上がる構造になる。

 これをどうするかというと、その建物ではなくて一定の範囲を定めて、その範囲の中で駐車場をどう設けるか、もしくはその範囲の中でどこまで駐車場を少なくできるかという、いわゆる緩和のやり方のルールを設けるというのが今回の地域ルールです。

 その大本の仕組みが設けてあるところなんですけれども、まず気になるのが審査機関のお話です。8ページについてなんですけれども、地域ルールを区が定めた上で、この審査機関にそれぞれ審査内容をジャッジしてもらうという形なんですけれども、これを見ると、絶大な権限を持っているのかなというふうに思うんですけれども、あくまでもアドバイスという意味でいいんですか。

 ルール運用が出来上がると、例えばさっき申し上げた本来そこの施設の中で何台駐車場を設けなきゃいけないのか、もしくはこの敷地の中のここへ持っていっていいというような判断までもこの審査機関に委ねるようになるんでしょうか。どこまでの権限の移譲になるのか教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 審査機関でございますが、駐車台数の考え方ですとか、隔地の考え方ですとか、そういった申請者から出てきた申請内容の考え方が、交通の専門家として適正かどうかというようなところの審査を依頼いたしまして、その結果を運用組織、区がいただくと。それに基づいて区が運用組織として決定をするということでございます。

白井委員

 運用では、やっぱりアドバイスですよ。あくまでも司令塔は区だというふうに思っているので、第三者機関に全て権限移譲ではないというふうに私は今の答弁で理解しているところです。今日のところはここまでの話なんですけど、その先がすごく大事だと思っていて、以前からも言っているんですけど、本来であれば、その建物だとか、その店舗の中に設けなきゃならないという附置義務が免除もしくは遠隔の離れたところに設置してもいいよとなると、これが収益に換算するとなるとかなりの利益を生むようになります。

 よかったねという話じゃなくて、では、その地域ルールの適用によって、協力金と言っていいのか、附置義務による手数料と言っていいのか分かりませんけれども、お金が発生しますよね。おたくのところはそれなりの利益を得るわけですから、その分の分担金を払ってもらいましょう。これによって、例えばここの附置義務を免除するがゆえに、ここの荷さばき場を使ってもいいですよとか、皆さんの費用でここにさばき場を整備しましょうとなってくると、大本となっている中野通りだ、早稲田通りだという無法状態になっている荷さばき状態が緩和していくという状況になります。

 もっと大きな話をしていくと、中野サンプラザの跡地のところに新しく今回荷さばき場を整備している。これを地上部と地下階につないで、中野五丁目エリアにつないでいく。どこまでの建物にするのか、規模にするのかは別なんですけれども、いわゆる駐車場と同時にこの荷さばき場の交通ルールを守るような仕組みにも展開していくだろうと思います。

 ちなみに、私も幾つか調べたんですけれども、主なもので結構です。それぞれのまちによって負担金は全然違うんですけれども、一体1台免除されるとなるとどのくらいの金額がどこそこのまちでは発生しているのか。区としてこのルールを運用することによって、費用面というのを一定規模算段されているのがあれば教えていただければと思います。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 参考資料の7ページを御覧いただきたいと思いますが、7ページの11番のところですね。地域ルールの第15条でございますが、附置義務台数を減免する者は、貢献策のうち全部または一部を実施しますということで、一つ目が協力金の負担というところと、二つ目は具体的に駐車課題に応じた駐車施設を整備していただくということで考えてございます。

 協力金でございますが、まだ協力金の金額というのは現在検討中でございますが、他事例としましては、新宿、渋谷、池袋というところでございますけれども、1台当たり地域貢献協力金として200万円程度ということで聞いてございます。

白井委員

 どのくらいの台数が免除になるのか、もしくは移設する費用になるのかによって違うでしょうし、そのまま200万円が中野区に置き換えるというふうにはならないかもしれないんですけれども、大きな財源になるのかなと思っています。今後の展開を読むと、本年の10月には協定の締結をやって、12月には実施協定の締結、いよいよルールが運用開始となっているんですけれども、あと2か月ほどで料金設定等々も決まる形なんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 運用開始に向けて検討していきたいと考えてございます。

白井委員

 そうすると、もう大体算段はありますね、今日の報告ではないんですけれども。ちなみにざっくりと費用とかをお伺いすることは可能ですか。まだ全然検討段階だから、大体このエリアの中でどのくらいの協力金の規模になるというのは頭の中に描かれているんでしょうか。いかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 協力金につきましては、今後基金に積み立てることを想定しておるんですけれども、その際に基金の条例を制定するということになりまして、そこに基金を積み立てる際にそれをつくるということで現在調整をしているところでございます。その金額につきましては、先ほどの他事例を参考に進めてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 金額はまだということね。ただ、今出た基金は、基金をわざわざ制定するということは、特定目的のために使う特定財源というふうになります。それなりの金額になるんだろうと見ているんですよね。非常に大事だと思っています。そのタイミングでまたお話をしたいと思っているんですけれども、あえてちょっとお話を横滑りします。いわゆるエリアマネジメントについてのお話。

 昨日、ひやま委員から私の以前の質疑を引用していただいて、エリアマネジメントというのは民間運営であるべきで、区がずっとお金を出し続けるような、ていのいいお財布のようなありようとは違いますという話をして、私もそう思いますという話をひやま委員からありましたけれども、ちょっと方向転換するわけじゃないんですけれども、あえてプラス、上乗せをすると思って聞いてください。

 委託している事業が分からないにもかかわらず区がずっとお金を出し続けるというのは筋違いだというのは、そのとおりなんです。一方で、何の仕事をしてもらうのか、何の事業をやってもらうのかというのを今後具体的に定めたときには、どうしても財源というのが必要になってきます。それも含めて、エリアマネジメントの人たちは自分たちでやりなさいというときには、これがスタートしてしまうとなかなか大変なんですよね。

 品川にいたときの事例をよく挙げるんですけれども、品川なんかは、品川駅のバス停自体をエリアマネジメントの管理のエリアとして召し抱える状態にして、そのバス停を利用するバス業者から協力金をもらう。さらに、そこでの警備員だとか、運行に対しての人員も雇われる形となります。管理運営もそこから捻出するという、あたかも会社運営になるような仕組みを組み上げて、そこから先は区として補填しない、一切自分たちで自前でやってもらいますよという仕組みです。

 何を言いたいかというと、エリアマネジメントを遂行する上での独自財源を仕組みまではつくる、その一方ではこれ以上の負担をするということではなくて、事業者としてやりなさいというような財源の確保までの仕組みをつくってあげるんです。

 中野の駅前はバス停というわけにいかないので、どこかにこの財源を捻出しようという考えを持っていかないとならないだろうなと思っているんですけど、広告料収入だとかという話もあるんですけど、なかなか心もとない値段なんですよね。特にデジタルサイネージの活用なんていうのも挙がっているんですけど、デジタルの広告料なんてもっと少ないです。じゃ、何ができないのかなといったときに、ここにお話がつながってくるんです。

 本来のいわゆる協力金の趣旨とはちょっと異なるのかもしれません。しかしながら、一方で、今回エリアの指定というのはほとんど中野の駅前の指定になっているところなんですよね。基金となるので、ダイレクトに運用だとかというのも難しいでしょうし、そのお金を全額となると相当数の金額になるかもしれないと思うので、もう一ひねりの工夫は必要かもしれないと思うんですけれども、この基金の運用、エリアマネジメントへの活用なんていうのはあるでしょうか。いかがでしょう。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員が今お話しいただいたとおり、基金で積み立てることを想定しておりますので、その基金を使う場合には議会への報告ですとか、あと地域ルールの運営委員会にも報告をして、中野駅周辺の交通施策などの資金として活用するということになるかというふうに考えてございます。ですので、直接費用についてエリアマネジメントの活動資金として使うことは難しいのかなというふうに考えてございます。

白井委員

 直接は難しいでしょうね。ただ、他に財源をどこで捻出するかと考えたときには一つの方策かなと思います。他にもっと別の方法がありますと。もしくは運営団体が一切区からの支援もなければ、財源も私たちが準備しますというのであれば結構なんですけど、少し検討していただく必要もあるのかなととどめておきます。

 このエリアについてのお話なんですけれども、5ページでも6ページでも大丈夫なんですけど、囲町のお話、今日、後で西側のお話があるんですけれども、これを除くと、東側までが囲町エリアの指定の中に入っています。私の記憶だと、四季の森公園のところはもともといわゆる地域ルールの中に追加されたルールではなかったかなと思うんですけれども、西側が入っていない理由について教えていただけますでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 参考資料の1ページになりますが、適用地区は中野駅周辺駐車場整備地区として都市計画で決まっている範囲ということで設定をしてございます。これは、東京都の地域ルールの策定指針というところに基づいて、駐車場整備地区というところで指定をしてございます。平成29年に駐車場整備地区として都市計画で決定してございますが、その際に、委員お話のとおり、西側については駐車場整備地区として追加をしたという経緯がございます。このエリアの西側ですね。このエリアの西側として囲町東地区までを追加したという経緯がございます。

 その際に、考え方としましては、用途地域が商業地域、近隣商業地域というところと容積率400%というところを目安に地区として追加をしてございまして、現時点でも囲町西地区につきましては住居系の用途地域というところもございますので、東地区までということで指定をしているところでございます。

白井委員

 なので、囲町東と西に分けて、今回はあくまで用途地域で分けているということですね。ちなみに、この条例文の中身を見ると、今後もこのエリアの拡大というのはあり得るんでしょうか。もしくは狭めるという可能性もありますか。どうでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 考え方としましては、用途地域であったり、さらに交通が輻輳する地区ということで、駐車場整備地区で指定をしてございます。一方で、東京都の地域ルールの策定指針では、駅周辺から500メートルの範囲で地区計画等で規定をするというような要件もございます。今後、さらに地域ルールを検討する際には、そういったことで要件に基づいて考えていくということになるかと思いますけれども、現時点で中野駅周辺の適用地区を拡大・縮小というところは考えてございません。

白井委員

 全体スケジュールの話にもう一回戻るんですけれども、今年の12月からもはや運用開始と入っています。今のところ、まだ料金の設定もこれから、基金の準備といってもこれからです。具体的に集めた協力金の使徒をどう使うかというような実際の細かい部分に関しても私はまだ不明かなと思っているんですけれども、12月までに例えば基金を設定するには条例が必要ですし、その目的の整備だとかというのも一切そろえてくるというイメージですか。次の定例会には地域ルールの具体的な運用まで報告をいただけるということでいいんですかね。もしくは議案の提出になりますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 基金に関しては担当所管と調整をしているところですけれども、実際に基金をつくるというような事態が発生をしてからということでお話をいただいておりますので、実際に駐車場地域ルールの申請があって、この基金に積み立てるということが想定される、具体的に動き出した段階で基金という制度をつくっていきたいということでございます。

白井委員

 そうすると、制度としてはまずスタートするんですけど、料金についてだとか、この辺が本当に徴収が始まりますというのはもっと先のイメージという感じなんですかね。12月からいきなりお金を頂きますよという、こんなイメージになっていますか。どうでしょう。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 実際には、12月になって12月からすぐどんどん申請が出てくるとかということではないのかなというふうに思っておりまして、運用を開始して制度のPRを行う。そういった中で活用をしたいという方々が出てくるのではないかというふうに考えてございます。

白井委員

 1番は、金銭的ないわゆる附置義務を免除もしくは緩和されたことによる協力金というところ、それからその協力金の運用方法等が非常に私も注目しているところでもあります。これから次の定例会でもう一回御報告いただけるのかな。この点はいかがですかね。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域ルール運用基準の公告・施行と運用開始というところを12月に考えてございますので、その段階での状況というところはまた適宜御報告をしたいというふうに考えてございます。

白井委員

 ぜひ詳細な報告をお待ちしております。結構です。

大沢委員

 資料の2ページに下限値0.6という数字があるんですけれども、参考資料のほうですね。この0.6というのはフレキシブルに見直していくということでいいんでしょうか。このルール自体に関しては非常に歓迎すべきものというふうに私もまず思っている前提があって、特にふれあいロードとかあの辺に車がいっぱい紛れ込んできて、それで結構危ないよというような声はよく聞くことがありますから、そういうのもだんだん減らしていくという意味もあるのかな、そういうことも間接的にはなっていくのかなというふうに思うので、あの地域から駐車場が減っていってほかの地域に附置されたりとか、あとは不要な部分というか、余剰な部分がだんだん削られていくのは非常にいいことだと思っているんですけど、この0.6というところがある意味一つのそれ以下にはしちゃいけないというふうに今なるじゃないですか。そこの部分をどんな感じで見直していくことになるのか、その辺りを教えていただければと思います。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 下限値0.6を乗じた台数というところでございますが、他地区の事例を見ますと下限値を定めていないというところも多々ありまして、申請者、施設を造る側から見れば、できるだけ造りたくないというようなところで台数を低く出してくるという可能性もある中で、一定程度6割は造っていただきたいというふうに中野区としては考えてございまして、0.6台というところを設定しているところでございます。

 見直しについて、まだこの制度は始まっていないので、これを見直すとかは考えていないんですけれども、制度の活用状況に応じて、制度そのものの運営委員会というところもございますので、そういった中で東京都さん、警視庁さんとも協議をしながら、見直すのであれば見直していくということになると考えております。

大沢委員

 同じ参考資料の5ページのところで、特定地区の場合はまず隔地化・集約化を推奨するになっているから、このエリアには基本的には造らないでくれと。また、(3)の小規模対象施設の場合も推奨するだから、できればこの施設内には造らないでおいてくれと。(2)と(4)に関しては、そこの中に基本的には、本来はこのエリアの中に造ってもらうほうがいいんだけれども、よそに出すことも認めるよという運用をされるという理解をしているんですが、その結果としてこのエリア全体で0.6という係数にすれば、ほぼほぼ必要台数を満たすんだよというのが今の見積り結果として出ている。そういうことなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員が今お話しいただいたところは、隔地・集約化というところで、そこの考え方というのは委員お話のとおりでございます。一方、0.6というのは、1施設の中で附置義務台数があった場合にそれを6割にできるというものなので、地区全体を6割にするとかということではなくて、届出1個当たりの施設の中での台数の考え方というところでございます。

大沢委員

 その中でも、この特定地域の中においては0.6の台数は必要なんだけど、0.6の台数の一部を他エリアに持っていく、もしくはその全部を他エリアに置くということを認める、そういう意味合いで理解したんですけど、それで正しいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 0.6といいますのは、施設に応じての施設ごとの下限値というところでございますので、必ず各施設が全部全て0.6ということになるわけではなくて、その施設の計画の内容によって、業務がどのぐらいで、商業がどのぐらいで、どういった施設が入ってくるのかというところにもよって、その内容であれば8割ねとか、そういうことになっていくので、0.6ありきでの制度ということではなくて、適正に判断して適正の台数にしていくということでございます。

大沢委員

 先ほどの見直しの話は、今後、委員会の中等でも考えますというふうにいただきましたので、ぜひその部分に関しては、できれば私はこの数字がだんだん低くなっていくことが望ましいんだろうなというふうに思っていますので、ぜひ御検討いただければと思います。こちらは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料3)

 中野駅新北口駅前地区で整備を計画しているペデストリアンデッキ、駅前広場等の基盤施設について、現在、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により実施設計を進めておりまして、令和6年度の工事着工を目指しています。今回、これら整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。

 初めに、1番、駅前広場整備についての説明会開催状況についてですが、中野駅新北口駅前広場の整備について、基本設計の内容、整備イメージ、今後の施工展開など、令和5年第2回定例会での御報告の内容を基本として、区民への周知及び今後の新北口駅前地区における工事展開周知などを目的として、南口駅前広場と合同で説明会を実施いたしました。

 開催日時等は記載のとおりで、第1回が29名、第2回が16名の計45名の出席者がありました。主な意見と区の見解は記載のとおりでございまして、自転車利用と安全な歩行空間の確保ですとか、工事中の歩行者動線に関する御意見がありました。

 2番、工事展開状況についてでございます。現在、新北口駅前地区では、次ページの現況工事展開(工事ヤード状況)図のとおり工事が進められておりまして、今回、これらの工事進捗に伴い、一部でございますが、工事ヤードを拡大する予定でございます。なお、今後とも効果的・効率的に工事ヤードが展開できるよう、各事業者をはじめ関係機関とも調整、連携を図りながら事業を進めてまいります。

 3番、施工調整状況についてでございます。新北口駅前地区では、UR都市機構による中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業が進められておりまして、中野区役所及びサンプラザ、税務署の各跡地や補助223号線などを含めた街区再編によって、基盤施設や新北口市街地再開発事業を展開する計画でございます。さらに、土地区画整理事業と新北口市街地再開発事業は一体的施行により、各施設の撤去、それから新北口駅前広場の事業について一連の展開として事業を進める計画になってございます。

 施工展開図を御覧ください。現在の事業展開の計画では、中野区役所の今の低層棟の跡地に仮設バス停の整備を計画しておりまして、現在の北口バスロータリーの機能を移転して工事ヤード化することによって、ペデストリアンデッキや交通広場の整備を順次進めていく予定でございます。この中で、現在の区役所の解体時期、その後の仮設バス停整備など、新北口駅前地区の施工展開について詳細な検討を現在進めているところでございます。今後、UR都市機構ををはじめ、JR東日本、それからバス事業者、交通管理者とも調整・協議を図りながら、必要な対応を図る予定でございます。

 また、中野西自転車駐車場、こちらはNTTドコモビルの南側にございます中野四丁目9番でございますけれども、こちらにつきましては、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業及び基盤施設整備の進捗に伴い、令和6年4月1日をもって廃止するため、代替施設の設置について現在調整をしているところでございます。こちらにつきましては、調整が整い次第、御報告いたします。

 4番、今後の予定についてでございますが、令和6年は区役所解体、仮設バス停整備工事、中野税務署解体、ペデストリアンデッキの工事に着手いたします。令和7年度は中野税務署跡地のインフラ移設工事、令和8年に中野駅新北口改札の開業を迎えます。全体の新北口交通広場の供用開始は、令和11年を予定してございます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、囲町西地区における事業計画等の認可申請についての報告を求めます。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、囲町西地区における事業計画等の認可申請について御報告いたします。(資料4)

 囲町地区においては、中野駅や中野四季の都市との近接性を生かした土地の高度利用と都市計画道路補助221号線などの基盤整備がなされるとともに、囲町東地区では商業・業務や都市型住宅などが集積する複合市街地化が、囲町西地区では良好な環境が整った都市型住宅市街地の形成を図ることとしております。

 このうち囲町西地区では、地区の将来像の実現に向けて、「にぎわい活動の拠点」、「交通基盤の整備」、「安全・安心なまち」、「緑とうるおい」の四つの観点から市街地再開発事業により進めていくこととしております。

 このたび、市街地再開発事業の進展が見られ、事業計画等の認可申請を行うこととなったため、当地区におけるまちづくりの進捗状況について御報告するものです。

 1番、これまでの経緯についてです。直近の動きとしましては、令和4年6月に囲町地区地区計画の変更、また、囲町西地区第一種市街地再開発事業などを含む都市計画決定を行っております。

 恐れ入りますが、2ページ目をお開きください。2番、再開発事業の施行による事業効果についてです。先ほど申し上げた地区の将来像実現に向けた四つの観点から、具体的な取組及び事業効果について取りまとめております。下の図にありますとおり、都市基盤施設の配置も併せて御覧ください。

 最初に、にぎわい活動の拠点についてです。土地の高度利用を図ることにより生まれる地区西側の広場には、人々の憩いや交流の場となる機能を持たせることとしております。また、再開発施設建築物には、住宅約490戸、子育て支援施設や店舗等を導入することで、職住近接のまちづくりを実現します。

 続いて、交通基盤が整備されたまちについてです。補助221号線の整備と杉並区境に位置する区画道路の暫定整備により、道路基盤施設の充実を目指します。これにより、中野駅新北口駅前広場や中野四季の都市等を結ぶ回遊性のあるにぎわい軸を創出するとともに、囲町西地区を囲む形で歩道上空地等を整備することで、安全で快適な歩行者ネットワークの形成と交通利便性強化を図ります。

 続いて、安全・安心なまちについてです。土地の高度利用により、建築物の不燃化、耐震化を推進するとともに、歩行者回遊動線を充実させることにより、安全な避難経路の確保など防災性の向上によるまちづくりを推進します。

 恐れ入りますが、3ページ目をお開きください。最後に、緑豊かなうるおいのあるまちについてです。地区西側の広場、また敷地内空地や屋上を緑化することで、緑豊かな潤いのある市街地環境の形成を図ってまいります。

 3番、資金計画についてです。総事業費は298億5,000万円です。収入金の内訳としましては、補助金として49億1,400万円、補助221号線の整備に伴う公共施設管理者負担金として8億6,500万円、土地の高度利用により新たに生み出された保留床処分に伴う参加組合員負担金として240億7,100万円です。

 支出金の内訳としては、主に新築工事に伴う共同施設建築物及び水道・電気・ガスなどのインフラ整備の工事費として、235億円が計上されております。

 なお、収入金のうち、補助金及び公共施設管理者負担金については、区から組合に対して支出することになりますが、国庫補助金である社会資本整備総合交付金を活用するなど、区の歳出縮減に努めてまいります。

 4番、今後の予定についてです。令和5年11月に事業計画等の認可申請を区に提出。その後、東京都の審査を経て、令和6年3月頃に東京都より組合設立の認可公告が行われる予定となっております。

 令和6年度以降につきましては、権利者との合意形成状況にもよりますが、権利変換計画の認可、令和7年度から3年にわたって再開発施設建築物の建築工事、令和10年度に市街地再開発事業の完了を予定としております。準備組合からは引き続き、地権者に対して市街地再開発事業に対する理解を深められるよう、丁寧な説明を心がけていくと聞いております。

 最後に、囲町西地区第一種市街地再開発事業の概要を別添資料として添付しております。こちらにつきましては、後ほどお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 2ページ目の図2のところで歩行者の回遊調整のあれがあります。先ほどの御報告とちょっと関連するんですが、令和8年に新北改札が開業されて、囲町のたしかデッキのほうは完成がまだそのときにはしていないというふうに記憶しているんですが、この西地区が事業を完了するのが、建築工事完了が令和9年ですけれども、このときには囲町方面のデッキはどうなっているんでしたっけ。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御指摘のありました囲町地区方面のデッキについてなんですけれども、現在、再開発事業地区内と、また再開発事業地区外のところで二つにわたって囲町東地区再開発組合が施行する予定となっております。このうち地区外につきましては、土地区画整理事業のほうとの調整もありますので、今、具体的にいつまでに完成するかという予定は立っておりません。

ひやま委員

 そうすると、東地区の工事完了のときにはどうなっているんでしたっけ。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましても、再開発事業外の部分のデッキがそれぞれ別の施工者で施工すること、また、底地を持たれている各事業者さんとの調整というものは今現在調整中ですので、こちらについてはまだ未定というところになっております。

ひやま委員

 そうすると、囲町に向けてデッキの回遊性が確保されるというのは、まだ見込みがまだ立っていないというふうな状況で理解していいですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

ひやま委員

 結構やっぱり人の流れとかも変わってくると思いますので、そこはよくよく詰めていただきたいのと、あと、ちょっと気になったのが、囲町ひろばから明治大学とか中野セントラルパークのほうに抜けるここも回遊動線の矢印が書いてあります。現状はたしか横断歩道とか何もないというふうに僕は記憶しているんですけれども、これはどういうふうにされるんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 場所がもしかしたらずれているのかもしれないですけど、中野セントラルパークサウスの左側のところにたしか横断歩道か何かがあったような気がしたので、一応そういったところで、四季の森公園との関係性というところで、回遊動線ということで指定しているところでございます。

ひやま委員

 現状あるという理解でいいんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 答弁保留でお願いします。

ひやま委員

 あと、資金計画のところで参加組合負担金があります。これは、恐らくここのところに入る今後の多分見込みという金額だと思いますけど、そういう理解でいいんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

ひやま委員

 そうすると、現実的に例えば市場の動向とかいろいろ変わってくると思いますけれども、仮に負担金のところに見込み差が出たりとか、そうしたときというのは、その場合は、この計画自体というのはどういうふうにされる今おつもりなんですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 あくまで想定にはなりますが、支出金、工事費とか、そういった部分での縮減を組合にはお願いしていくといった形になると思います。

いさ委員

 まず最初に確認したいんですけど、囲町西地区の準備組合というのは、今、組織率はどのぐらいになっていますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在、20人ほどだったかと思います。

いさ委員

 準備組合の組織率です。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地権者自体がたしか36名というところで、20名いらっしゃったので、今は60%弱だというふうに聞いてございます。

いさ委員

 次なんですけれども、補助第221号線を東のほうに行くと杉並区に入ってまいります。そこから環七へ抜ける道の沿道のところでは、住民の皆さんの反対の運動があったかと思うんですけれども、その中で、杉並区がこの計画そのものをどうしていくかみたいな話はあったかと思うんですけど、今、こちら側の現状がどうなっているか分かりますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 杉並区側に位置します補助第221号線の整備状況なんですけれども、昨年度、区民と区長の対話集会等を開いておりまして、今年度につきましても引き続きそれを行っていくというふうにして聞いてございます。ですので、今回、補助第221号線の整備を今取りやめているとかという、そういった話は聞いてございません。

いさ委員

 そこのところがこことも関わってくるわけですよね、車の動きからしたら。こちらの囲町地区の計画とはどんな影響が出てきますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 補助第221号線につきましては、完成によって、中野通りから環七通りまで抜ける広域幹線道路というものが形成されることとなりますので、杉並区側もしくは中野区側の補助第221号線の整備が遅れると、その完成が遅れるといった状況になるかと思います。

いさ委員

 分かりました。では、次にお聞きしますのは囲町の地域なんですけれども、西、東と接している四季の森公園との間に整備した道路があるんですが、その道路とこの地区の間には所有者が違う20センチ幅の土地があるということで、かつてやり取りしたかと思います。東のほうが東京建物株式会社さんが持っている、西のほうが明治大学が持っているいうことでしたよね。この西と東の間にある道路、おまつり広場ですね。ここが、その20センチの土地のところにガードパイプがあって、車が抜けられない状況にあったということだと思います。このたび、ここが開いたわけなんですが、これを所有したのは囲町東の組合ということですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおり、権利変換計画によりまして、今現在、囲町東地区の再開発組合が所有しているものとなっております。

いさ委員

 では、続けて確認しますが、現状開く前のところで言うと、ここは車が通れない状況にあったと。今現在、囲町西地区の西側、区境のところも細い道路があるけど、これは北上していくと歩道のほうに接道していて、新しく整備された道路には入っていけない状況ですよね。また、補助第221号線を造ろうとしている線路側の道路においても、東側、駅のほうに行こうとするとガードパイプがあって車が通れないという状況にあったかと思いますが、こうした土地は、車の通行が不便であるということから、地価は上がるのか下がるのかといったら、不便な場所であるから下がる傾向にあるかと思いますが、間違いないですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在、当時底地を持たれていた方が区ではない各私有地といいますか、そういった方になりまして、それぞれの考え方があって柵を設けていたというふうにして考えられるかなと思います。今回道路が整備されることによって地価が上昇するしないというところの話になってきますと、一概に道路幅員が広がった、もしくはつながったということだけをして地価が上がる下がるというのはなかなか言えないところなのかなというふうにして考えております。

いさ委員

 一般論で聞いているんです。ここの話じゃなくて、一般論としては、不便な場所というのは地価がそんなに上がらない。車が通りやすい便利なところは地価が上がる傾向にあるんじゃないかなというふうに聞いているんですが、改めてお願いします。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほど委員からも御質問がありましたように、一般的な話でもどちらが上がる下がるというところは、なかなか想定するのは難しいというふうにして考えてございます。

いさ委員

 分かりました。では、ちょっと別の角度から聞きますね。2ページのところ、再開発後のイメージ、施設の配置というところで、今現在公園となっている囲町ひろばのところと、新しくできる公開空地である広場のところなんですけれども、この空間は今、濃い青でちょっと囲われてはいるものの、実態的には空間としては一体的な空間になっているかと思いましたが、それで間違いないですか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御質問のところは、囲町ひろばと囲町東地区の南側に位置する広場のところの話かと思います。現在、囲町ひろばと再開発エリアにおきます広場につきましては、公園のところのフェンスで一応仕切られているという状況になっていたかと思います。

いさ委員

 すみません。再開発完了後の話をしていました。その後は、イメージ図を見たら一体的な空間になっていたかと思いますが、間違いないでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 すみません。委員おっしゃるとおりでございます。

いさ委員

 それで、エリアマネジメントの関わりでここでちょっとお聞きをしたいんですけれども、区の示すエリアマネジメントというのは、何回かやり取りした中で、公開空地の使い方であるということをお話しいただいたことがあったかなと思うんですが、この場所においては、公共施設である公園と新しくできる公開空地、広場の部分が空間的に一体的になっているということなんですが、エリアマネジメントでこの場所を使おうとなったら、これは広場のところだけを何か区切って使うということなんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 エリアマネジメントの話につきましては、広場と囲町ひろばについては、まちづくり方針の中でフェンスがない状態というのは一体的に活用できるような形になれば一番いいのではないかと考えて、一応そういった表現にしております。しかしながら、囲町ひろばは底地を持っているのは区で、南側の広場につきましては、囲町ひろばの再開発組合、後には新しくできる住宅の管理組合のほうが所有地になりますので、そこら辺のところで一体的に活用できるかどうかというのをお互いに検討していかなければならない課題があるというふうにして認識しております。

いさ委員

 私、ここに図が示されているから聞いているところでございますけれども、確認しておきたいのは、結局エリアマネジメントの話になったら、こういう場所って手前の場所だけ使うというわけにはいかないんじゃないのかな。一体的な空間なんですから、それは使い方はそこで限られないんじゃないかなと私は思うんですが、お答えにならなそうですからこっちから言いますけれども、前から言っているように、こうした場所のこの公開空地を誰がどうやって使うかという話になったときに、公共空間が一体になっているというところは、使い方としてはどうするんですかという話が出てくるんじゃないかと思っているということなんです。エリアマネジメントのプレイヤーは一体誰なのかとずっとこの間言っている話です。

 それと加えて、ほかの場所であっても結局駅前の場所なんだから、例えば囲町西地区にできる広場であったとしても、近隣の皆さんと一緒に使い方を考えるのが筋なんじゃないかなと思うから聞いているんですが、改めてこの点というのはお答えはいただけないでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 囲町東地区の広場につきましては私有地でございますので、そこを自由に使えるかどうかということに関しましては、囲町東地区の後の管理組合が定めることでございますので、その辺について区はあまり関与できないというところでございます。また、こちらについては周りが住宅棟ということもありますので、こちらの住宅棟の方々が、この広場の活用についてどのような考えをお持ちなのかというところについても考慮すべきだというところで考えてございます。

いさ委員

 これでやめます。自由に使えるかどうかを今ここで聞いているわけではないんですけれど、では、中野区は公共性という点からどうやってエリアマネジメントに関わっていくのかというところが、相変わらずこのやり取りの中で見えないということなんです。もし私有地であるということであれば、中野区はどうしてここに関わっていくのかというのが、意図、意味はどこにあるんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず今、再開発事業の中で創出される空地の利用についてのお話をいただいております。今、担当課長のほうからもお話があったとおり、民有地というところと、あと再開発で創出される地域貢献施設という点からこの活用が議論されるところになりますので、今御指摘いただいた囲町東地区の中の施設の利用については、またこちらのほうの事業の御報告の中でいろいろ御意見を頂戴するものであって、本日は囲町西地区の御報告をさせていただいていますので、その点は御考慮いただければというふうに思います。

白井委員

 では、囲町西地区についてお伺いしたいと思います。ぱっと見ると一番気になったのが、5のイメージパースの中の断面図というところなんですよね。建物をどう輪切りにするかという状況で違うんでしょうけど、何となく駐車場がど真ん中に、高い棟があって、それに伴って空間があって、住戸があります。左の物件イメージを見ると一般的な住戸かなと思うんですけど、輪切りにすると駐車場中心のような建物かなと思ってしまいます。

 一方で、あくまでも建物の概要のイメージだけではあるんですけど、450戸入って、駐車場が約170台と書いてあるんですけど、ぱっと考えると、さっきの駐車場計画の附置義務をはるかに超えているんじゃないかなというふうに思ってしまいます。

 実際まだ建物の設計事業者が入っているわけじゃなくて、大体こんなものだろうと描いてあるんですけど、そうすると、こんなにたくさんの駐車場をわざわざ設けなきゃならない建物なのかなというのと、一方で、さっきの質問じゃないですけど、地域ルールをわざわざここは外してあるんですよね。用途地域が違うからということなんですけど、ここまでの駐車台数が要るのかなということと、中野セントラルパークの駐車場が現状そんなに使われていないという話も聞いたりするんですけど、いわゆる空いているという。にもかかわらず、どうしてこの近隣のエリアの中でこんなイメージ図が出てくるのかなというふうに思ってしまったんですけれども、その点どうですかね。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 断面のイメージパースにおきますエレベーター型のタワーパーキング駐車場となっているんですけれども、こちらは今現状の想定ではございますが、附置義務台数としては大体140台ぐらいを想定していると。ただし、こういった再開発施設に伴っての場合ですと、新たに居住される方、また従来から残っている地権者の方が割と車の所有を希望するといった方がいらっしゃいまして、現状としましては、住戸数に対して大体3割程度を想定した駐車台数を今計画しているといったところでございます。

白井委員

 いわゆるニーズから考えると、ここは駐車場があるほうがいいと。ここに住まわれる方は、駅前でもやっぱり駐車場が必要だと、こんな判断をされているというイメージなんですかね。さらに、事業概要についてのお話です。いわゆる囲町東は、この間施工に行くまでに物価高騰対策も相まって、いわゆる施工事業者さんがなかなか決まらなかった経緯があります。全体の費用がどんどん上がっていくという中で、労務単価もそうでしょう、資材の高騰もあるでしょうという影響をもろに受けてきた経緯があったんですけれども、ようやっとこれのめどがついたんです。

 囲町西はどうなるかというと、正直もう大体上げ止まっているのかなという感もあるんですけど、逆に言うと、非常に高いタイミングでもあるのかなと思います。全体の費用として298億5,000万円の事業が挙げられているんですけれども、大体この金額でほぼほぼ見通しが立っているということでいいんでしょうか、いかがでしょう。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 事業費につきまして、先ほど総額298億円というふうに申し上げさせていただきましたけれども、まだまだ労務単価であるとか、あと資材費の高騰といったことはもうしばらく続くのかなというふうなことを、今の準備組合の事務局と話していると聞いているところでございます。ですので、今これが上限値ではないかというふうなことは想定しております。

白井委員

 全体の物価高騰に相まって当然費用もコストも上がっていくので、確定ですとは言いづらいでしょうしね。ましてや、まだ契約を結んでいるわけでもないし、事業者が決まっているわけでもないので、設計図面が出来上がっているわけでもないので、あくまでも概算としか言いようがないんだと思います。とはいえ、一方で、ではどのくらいの収入源、歳入が確保できるかというお話に戻ってくるんだと思います。

 先日の分科会でもちらっと聞いたんですけど、いわゆる社会資本整備総合交付金、補助金がどのくらい入るかというので、これは囲町西地区だけじゃなくて区全体の事業にも関わるので、なかなか難しいんでしょうけれども、非常にいろんな工夫をされた上で最大限確保に努められていると思います。物価高騰に相まって、イコール補助金もどんどん上がるかというと、なかなかこれはいかないですよね。

 最後にようやっと上がってくるのかなというぐらいのイメージだと思うんですけど、そうすると、まずはこれを足すと、公共施設管理者負担金の道路分も合わせると大体58億円ぐらいですかね。これらの概算は、見立てておられるタイミングなので何とも言いづらいんですけど、上がるというのはなか難しいですよね。補助金はさらに増えそうですよとは無理でしょうから、十分確保ができる見通しなのかどうか、この点をちょっとお伺いしたいと思います。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 補助金、公共施設者管理者負担金につきましては、社会資本整備総合交付金を活用しまして、国費、もしくは都市計画交付金の中で歳入を確保していくといったところになるかと思います。先ほど来委員御指摘のとおり、物価高騰の部分に関して国とかの情報を見ながらというふうにはなりますけれども、それで新たな補助金のメニューで、なおかつ囲町西地区等に適用できるものがあるのであれば、それらを新たに獲得していくといった流れになるかと思います。

白井委員

 今回の囲町西地区は、あくまでもいわゆる権利者の方が事業計画等の許認可の申請を行ったので、当該委員会で御報告いただいている。いわゆる民間施行のお話になります。補助金の確保については当然区財政のお話もあるんですけれども、これはましてや民間施行でもあります。いわゆるインフレスライドで価格が上がったから後から見てあげますよというふうになかなか民間の施行業者ではいかないでしょう。一方で事業者の負担も大きくなっているところです。あくまでも主体者は民間であるかもしれないですけれども、いわゆる補助金をしっかりと区として確保できるように最大限、今も努めておられるんでしょうけれども、お願いしたいと思います。最後は要望で結構です。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほどのひやま委員からありました答弁保留の件なんですけれども、囲町東地区と囲町西地区の間にあります区画道路のちょうど東側の部分に横断歩道が一部ありまして、そちらのほうが本来ちょっと記載すべきところだったのかなというふうに思います。回遊動線については、囲町地区のほうから中野四季の都市のほうへ回遊動線を整備していくといった形になるかと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、その他で何か報告はありますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 口頭報告ではございますが、中野三丁目拠点施設街区における暫定利用について、口頭報告にて御報告いたします。

 中野三丁目地区の西側に位置します拠点施設街区におきましては、UR都市機構と当該区地権者との間で現在、拠点施設の建物用途、規模及び事業の進め方について協議・検討を進めているところです。このたび、地権者であるUR都市機構が民間事業者を公募の上、平面式駐車場として暫定利用することとなったため、御報告するものです。

 最初に、暫定利用に至った経緯ですが、施行地区内では、従前地権者の生活再建に向けた建設工事を着手し出した敷地や、一部では建設工事が完了、地権者が暮らし始めた敷地もございます。今後もこの傾向は続くことから、特に建設工事に携わる下請業者の路上駐車を防止する観点から、平面式駐車場として暫定利用する運びとなったと聞いております。

 区としましては、暫定利用に至った経緯について一定程度理解をしたところですが、その一方で、拠点施設においては自転車駐車場を整備するほか、時間消費滞在型の商業機能の誘導、地域の防災機能強化への貢献などをUR都市機構に対し、要望しております。このため、暫定利用等に係る賃料収入等についても、施設整備計画に沿った商業機能の誘導や空間イメージづくり等において活用できないかについて、併せて要望したところであります。

 最後に、暫定利用期間についてですが、令和5年12月1日から令和6年11月末日までの1年間を予定しているとのことです。こちらにつきましては、令和7年度から拠点施設街区においては工事着工を予定しておる関係で、駐車場としての暫定利用に伴う拠点施設街区における今後のスケジュールに変更はございません。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 御報告ありがとうございます。今の御報告は非常にきれいな表現をしておられるので、もう少し気の利いた物言いをすると、UR都市機構さんの施行は分かるんですけれども、一方で費用が上がります。さらに工期の期間も延びます。それに伴って、下請事業者さんの不法駐輪をなくすためとはいえ、土地は今はUR都市機構さんのものなんですね。そこを駐車場として貸し出すので、その利益分はUR都市機構さんのほうに還元されるだけという。それはちょっとあまりにも一方的過ぎませんかと。区としては、全体としてちゃんと還元できるような方策をやってくださいよというんですけど、ぜひ厳しく言っていただきたいなと思います。

 上がる部分だとか、延びる部分は区に要望するだけで、うがった言い方ですけど、既に議案として通った後なので、補正予算まで出して費用面だとかも上がりますと。一方で、その後で、口頭報告とはいえ、順番からいえばしようがないかもしれないですけど、完全にその土地の利用をUR都市機構さんの自分ところでの歳入確保のために使いますよという言い分しか聞こえないので、ちょっとさすがに分かりましたとは言いづらいかなと思います。

 最大限そういう部分では、施行はUR都市機構さんとはいえ、今はUR都市機構さんの土地とはいえ、そのままその活用についてはいそうですかとはいかないんだということは、ぜひ強く申し述べていただきたいなと思います。いかがですかね。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御指摘のとおり、先般、先議のところで中野三丁目地区については補正予算を通していただきました。その旨も踏まえた上で、UR都市機構に対しても今回の口頭報告についても同じようなことで申し伝えたつもりです。引き続き中野三丁目地区の土地区画整理事業においても事業費の縮減について努めていくとともに、拠点施設街区、またその他の土地区画整理事業の事業進捗に支障を来さぬよう、進行管理を区としても続けていければと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りします。

 お手元の文書(資料5)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後2時22分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時25分)

 

 次回の日程についてお諮りします。

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の日程について10月31日(火曜日)の午後1時から開会することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後2時26分)