令和5年11月08日中野区議会厚生委員会の会議録 中野区議会厚生委員会〔令和5年11月8日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 令和5年11月8日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時29分
○出席委員(8名) 日野 たかし委員長 広川 まさのり副委員長 井関 源二委員 黒沢 ゆか委員 間 ひとみ委員 木村 広一委員 高橋 ちあき委員 中村 延子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員 地域支えあい推進部長、地域包括ケア推進担当部長 石井 大輔 地域支えあい推進部地域活動推進課長、地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長 高橋 英昭 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 池内 明日香 地域支えあい推進部中部地区担当課長 河田 達彦 地域支えあい推進部北部地区担当課長 関田 勇介 地域支えあい推進部南部地区担当課長 田邉 敏幸 地域支えあい推進部鷺宮地区担当課長 村田 佳生 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 河村 陽子 地域支えあい推進部中部すこやか福祉センター担当課長、中部すこやか福祉センター所長 鈴木 宣広 地域支えあい推進部北部すこやか福祉センター担当課長、北部すこやか福祉センター所長 荒井 弘巳 地域支えあい推進部南部すこやか福祉センター担当課長、南部すこやか福祉センター所長 伊藤 廣昭 地域支えあい推進部鷺宮すこやか福祉センター担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 平田 祐子 地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長、地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 古本 正士 健康福祉部長、保健所次長 鳥井 文哉 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 佐藤 壽志子 健康福祉部福祉推進課長 中谷 博 健康福祉部スポーツ振興課長 鈴木 康平 健康福祉部障害福祉課長 辻本 将紀 健康福祉部障害福祉サービス担当課長 大場 大輔 健康福祉部生活援護課長 葉山 義彦 健康福祉部生活保護担当課長 只野 孝子 健康福祉部保健企画課長、健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 中村 誠 健康福祉部保健予防課長 鹿島 剛 健康福祉部生活衛生課長 秦 友洋
○事務局職員 書記 立川 衛 書記 田村 優
○委員長署名 審査日程 ○議題 地域活動の推進について 地域子育て支援及び地域保健福祉について 介護保険及び高齢者支援について 社会福祉について スポーツについて 福祉事務所及び保健所について 保健衛生について ○所管事項の報告 1 物価高騰対策について(地域支えあい推進部、健康福祉部) 2 施設使用料の見直し方針について(地域支えあい推進部、健康福祉部) 3 中野区健康福祉審議会の答申及び中野区健康福祉総合推進計画の素案について(地域包括ケア推進課、介護・高齢者支援課、福祉推進課、スポーツ振興課、障害福祉課、障害福祉サービス担当、保健企画課) 4 高齢者の補聴器購入費用助成に係る検討会の検討状況について(高齢者支援担当) 5 中野区立総合体育館におけるスポーツ活動団体による入場料等の徴収を行う試合・大会等使用について(スポーツ振興課) 6 中野区国民健康保険第二期データヘルス計画・第四期特定健康診査等実施計画(素案)について(保健企画課) 7 その他 (1)哲学堂弓道場の照明器具改修工事に伴う休場について(スポーツ振興課) ○その他
委員長 それでは、定足数に達しましたので厚生委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。 それでは、議事に入ります。 地域活動の推進について、地域子育て支援及び地域保健福祉について、介護保険及び高齢者支援について、社会福祉について、スポーツについて、福祉事務所及び保健所について、保健衛生についてを議題に供します。 初めに、所管事項の報告を受けます。 1番、物価高騰対策についての報告を求めます。 高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長 それでは、物価高騰対策について御報告いたします(資料2)。 なお、本件は、当委員会のほか、建設委員会を除く閉会中の各常任委員会において御報告するものでございます。 区は、物価高騰の影響により経済的に厳しい状況に置かれた区民や区内事業者を支援するための対策を講じているところでございます。しかし、依然として物価が高止まりしている費目もあり、実態を踏まえた対策を行う必要があるため追加の対策を講じてまいります。また、現在実施している対策の取組状況につきましても、あわせて御報告いたします。 まず、対策事業について御説明いたします。対策は、1の検討中の対策として1事業、2の取組状況として、別添資料に15事業を記載しております。 当委員会の所管事項といたしまして、まず、地域支えあい推進部の関係事項を御説明いたします。 初めに、1の検討中の対策でございますが、こちらに関しては該当がございません。 続きまして、2の取組状況についてでございます。取組状況につきましては、別添資料を御覧いただきたいと思います。記載事業につきましては、いずれも補正予算等で議決を頂いたものでございます。記載事業のうち、ナンバー11、医療機関等物価高騰対策、ナンバー12、介護サービス事業所物価高騰対策、こちらが地域支えあい推進部の所管でございます。 地域支えあい推進部に関しましては以上でございます。 中谷健康福祉部福祉推進課長 それでは、健康福祉部の所管部分について御説明します。 まず、1の検討中の対策につきましては該当がございません。 続きまして、2の取組状況についてですが、別添資料のほうを御覧ください。11番の医療機関等物価高騰対策、13番の福祉タクシー・福祉ガソリン事業、14番の公衆浴場物価高騰対策、15番の障害福祉サービス事業所物価高騰対策が健康福祉部の所管でございます。事業内容や取組状況等につきましては、資料に記載のとおりでございます。 それでは、資料のかがみ文のほうにお戻りください。3のその他についてでございます。上記の対策のほか、今後も区民生活や経済状況等を注視し、時期を逸することなく必要な対策を行ってまいります。 最後に、参考の部分についてでございます。令和5年度の地方創生臨時交付金の交付見込額は、前回の閉会中の委員会で御報告させていただきました金額と変わらず、15億3,829万3,000円となってございます。 本件につきまして御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 木村委員 あの補正予算、前回審議したときに、今年度の東京都の補助をそのまま引き継いだということだったと思うんですけど、現段階では東京都の補助が後半どうなっているかという、今、動向はどうなんですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 特にその後、東京都のほうで補正予算を組むような話というのは聞いてございません。 木村委員 それを踏まえて、「補助の実施について調整中」というのは、そういった意味なんですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 そのとおりでございます。 木村委員 であれば、これは補正予算のときに、いつ頃からやるというのは、たしか発表というか決まっていたと思うんですけれども、この状況だとそのままの予定で進めるということでよろしいんですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 そのとおりでございます。 木村委員 今、14、15なんですけれども、12番は「受付開始に向け調整中」、これも一部東京都の補助をそのまま引いたというのがあったんですが、9割方たしか区の独自の補助内容だったと思うんですけれども、この表記の違いというのは、そういったことが反映されているということですか。 古本地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長 委員おっしゃるとおり、介護サービス事業所の場合には一部東京都で行っていますが、その対象が少ないので、幅が。区の行う部分が大変大きい状況にございます。この表記につきましては、受付の開始に向けて調整中というので、他のものと多少言い方が違うんですけれども、行うことは行いますので、その行うための準備を、実施するための準備を行っているというような状況でございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、2番、施設使用料の見直し方針についての報告を求めます。 高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長 それでは、施設使用料の見直し方針について御報告いたします(資料3)。本報告は、全常任委員会において共通の資料により御報告するものでございます。 施設使用料の見直し方針(案)に対するパブリック・コメント手続を行いまして、施設使用料の見直し方針を策定いたしました。 1番、パブリック・コメント手続の実施結果でございます。令和5年9月11日から10月2日まで意見を募集し、1名の方から意見の提出がございました。 別紙1を御覧ください。使用料の見直し期間に関する御意見がございました。区といたしましては、今回の見直しにより変動幅が小さくなるため、4年での見直しを考えてございます。 続きまして、2番、施設使用料の見直し方針(案)からの主な変更点でございます。パブリック・コメント手続の実施結果を踏まえまして、案から主に変更した点はございませんでした。 3番、施設使用料の見直し方針につきましては、別紙2のとおりですのでお読み取りいただければと思います。 4番、令和4年度決算における施設使用料の試算結果につきましては、別紙3のとおりでございます。見直し方針(案)に基づく試算結果から変更はございません。 最後に5番、今後のスケジュールでございます。令和5年第4回定例会におきまして、関連条例の改正案を提出する予定でございます。議決を頂いた後、令和6年1月より使用料の改定につきまして区民周知を行いまして、令和6年7月に施行したいと考えております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 高橋委員 最後の今後のスケジュールのところなんですけれども、区民周知と書かれているところで、周知の仕方はどういう仕方をするのか。すごく心配なのは、パブリック・コメントを行ったにもかかわらず1人しか意見が来なかったというのも、どうなっちゃったのかなというところがちょっと心配なんですけど、どんな周知をするんですか。 高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長 まず、パブリック・コメント手続につきまして周知に当たりましては、区報の9月5日号で掲載させていただいております。また、区のホームページ、あとは施設予約システムのお知らせ欄への掲載、また、区のお知らせ板のポスターなどの周知を行っているところでございます。 高橋委員 それはパブリック・コメントの周知の仕方でしょう。違う、最後の区民の周知。要は、今後改正案を提案して議会で通りましたといって周知していくわけでしょう。その周知をきちんと周知しないと、こういう意見を聴収するのだって、区報とかホームページとかはなかなか、区報は皆さん御覧になるかもしれないけど、全然見ていない人だって結構いらっしゃると思うんですよ。だから、変わりましたよということは区民みんなが知ってもらわないと困ることだから、どのような周知の仕方をしていくんですか。 高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長 失礼いたしました。区民への周知方法でございますけれども、区報、区のホームページ、また、各施設の窓口で周知する予定でございまして、施設を利用されている方に確実に情報が伝わるような形での周知をさせていただきたいと考えてございます。 高橋委員 大体通常のやり方だと思うんですけれども、私もどんな方法がいいかと、今、自分自身が提案できないところが申し訳ないと思っているけど。やっぱり利用される方は、それは施設に行くから分かるでしょうけど、利用していない、これから利用したいなとか思う人たちにも、やっぱり区の施設の利用料はどうなんだろうというのは興味があることだと思うので。何か割と目に留まるような周知の仕方を考えていってもらえればいいかなと思うんですけど、いかがですか。 高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長 委員のおっしゃることを踏まえまして、何らか様々工夫を凝らしてまいりたいと考えてございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、3番、中野区健康福祉審議会の答申及び中野区健康福祉総合推進計画の素案についての報告を求めます。 中谷健康福祉部福祉推進課長 それでは、中野区健康福祉審議会の答申及び中野区健康福祉総合推進計画の素案について御報告いたします(資料4)。 お手元の資料を御覧ください。 中野区健康福祉総合推進計画の策定に当たりまして、中野区健康福祉審議会に諮問し、計画に盛り込むべき基本的な考え方について答申を受けましたので、これを踏まえて計画の素案を取りまとめたので御報告いたします。 まず、中野区健康福祉審議会の答申につきまして、別紙1を御覧ください。2枚おめくりいただきますと目次がございます。4章で構成されてございまして、それぞれの章ごとに、健康福祉に関する各個別計画に盛り込むべき基本的な考え方が記載されてございます。第1章は、地域福祉計画と成年後見制度利用促進計画について、第2章は、スポーツ・健康づくり推進計画について、第3章は、高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画について、第4章は、障害者計画、障害福祉計画、障害児福祉計画について、それぞれ記載がされてございます。 具体的な内容につきましては、お読み取りいただければと思います。 次に、かがみ文のほうにお戻りいただきまして、2、中野区健康福祉総合推進計画(素案)について御説明いたします。計画は、第1章から第9章までの9章で構成してございます。第1章には計画の基本的な考え方、第2章には中野区の現状と地域福祉を取り巻く状況について記載してございます。そして、第3章から第8章にかけて、中野区の健康福祉に関する各個別計画を定めてございます。素案の概要は別紙2、素案の全文は別紙3のとおりでございます。別紙2に沿って素案の概要を御説明いたしますが、詳細につきましては、必要に応じて別紙3の素案全文も合わせて御覧いただければと思います。 それでは、別紙2のほうを御覧ください。 まず、計画の策定目的と基本目標ですが、「健康福祉都市なかの」の実現に向けて、健康福祉を計画的に推進していくことを目的とするもので、実現を目指す健康福祉都市なかののまちの姿は資料に記載のとおりでございます。 そして、健康福祉都市なかのを実現するための基本目標は、誰もが安心して暮らせるまちづくり、健康でいきいきとした生活の継続、みんなで支えあうまちづくり、住み慣れた地域での生活の継続の四つでございます。 次に、計画の位置づけについて御説明します。健康福祉総合推進計画は、基本計画に基づく健康福祉に関する個別計画で、九つの計画を包含する総合的な計画として位置づけるものでございます。そのうち地域福祉計画は、福祉分野の上位計画で、各個別計画に共通する概念である地域福祉を推進するための基本指針でございます。各計画の根拠となる法令は、2ページの表に記載のとおりです。 次に、計画の期間についてですが、地域福祉計画、成年後見制度利用促進計画及びスポーツ・健康づくり推進計画は令和6年度から10年度までの5年間で、その他の高齢福祉関係と障害福祉関係の各計画は令和6年度から8年度までの3年間でございます。 次に、4、中野区の現状と地域福祉を取り巻く状況につきましては、資料をお読み取りいただければと思います。 次に、地域福祉計画について御説明いたします。四つの基本目標を掲げ、それぞれ二つの施策を定めてございます。まず、基本目標の1、誰もが安心して暮らせるまちづくりにつきましては、人権の尊重と権利擁護の推進と暮らしやすい生活環境の整備を施策として定め、それぞれ九つの主な取組と三つの主な取組を定めてございます。 次に、基本目標の2、健康でいきいきとした生活の継続につきましては、健康的な生活習慣の定着と交流の場や機会の充実を施策として定め、それぞれ六つの主な取組と八つの主な取組を定めてございます。 次に、基本目標の3、みんなで支えあうまちづくりにつきましては、地域における支えあい活動の推進と多様な課題を抱えた人への支援を施策として定め、それぞれ五つの主な取組と六つの主な取組を定めてございます。 次に、基本目標の4、住み慣れた地域での生活の継続につきましては、包括的な相談支援体制の充実と適切な福祉サービス・医療を受けられる環境整備を施策として定め、それぞれ10の主な取組と八つの主な取組を定めてございます。 次に、成年後見制度利用促進計画について御説明します。まず計画目標は、区民一人ひとりの意思決定が尊重され安心して自分らしく歩める社会としており、現在の計画と同様の内容でございます。 次に、基本施策を三つ定めてございます。 まず、基本施策の1、本人の尊厳と意思決定を尊重し、本人にとってメリットを感じられるような制度運用につきましては、発見・相談体制の充実と意思決定支援の推進、本人の意向・状況を踏まえた申立支援と受任調整の実施を施策として定め、それぞれ六つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の2、地域の関係者及び専門職が連携して権利擁護に取り組むネットワークの強化につきましては、権利擁護に取り組むネットワークの強化と後見人等支援の充実を施策として定め、それぞれ五つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策3、制度の正しい理解促進のための、より一層の広報・啓発の推進につきましては、成年後見制度・権利擁護支援に関する理解・啓発の推進を施策として定め、四つの主な取組を定めてございます。 次に、スポーツ・健康づくり推進計画について御説明します。まず計画目標は、区民一人ひとりが、健康的なライフスタイルを身につけ、誰もが生涯を通じ、楽しく健康に過ごせる社会としており、現在の計画と同様の内容でございます。 次に、基本施策を三つ定めてございます。 まず、基本施策の1、運動・スポーツ習慣を身につけるにつきましては、誰でもスポーツ・健康づくり活動に取り組める環境の整備、スポーツ・健康づくり活動を通じたコミュニティの形成、子どもの運動習慣の定着・体力向上に向けた取組の推進、区内スポーツ団体等との連携、支援の四つの施策を定め、それぞれ資料に記載のとおり主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の2、健康的な生活習慣を身につけるにつきましては、健康的な生活習慣の定着支援、データ分析や健診等による健康づくりの支援の二つの施策を定め、それぞれ資料に記載のとおり主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の3、健全な食生活を身につけるにつきましては、食育の推進を施策として定め、八つの主な取組を定めてございます。 次に、高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画について御説明します。まず計画目標は、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で尊厳を持って自分らしく暮らし続けられる地域社会の実現としてございます。 まず、基本施策を五つ定めてございます。 基本施策の1、総合的な介護予防・生活支援につきましては、介護予防・生活支援の推進と生きがいづくりの支援の二つの施策を定め、それぞれ七つの主な取組と三つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の2、在宅医療と介護の連携につきましては、在宅医療・介護連携体制の推進と在宅療養に関する区民への啓発、理解促進を施策として定め、それぞれ六つの主な取組と二つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策3、認知症対策と虐待防止につきましては、認知症施策の推進と高齢者の虐待防止を施策として定め、それぞれ三つの主な取組と五つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の4、安心して暮らし続けていけるための基盤整備につきましては、安心して暮らせる地域の実現に向けた体制整備と介護人材の確保・定着支援を施策として定め、それぞれ五つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の5、介護保険制度の適正な運営につきましては、九つの主な取組を定めてございます。 次に、介護サービスの見込量と介護保険料につきまして御説明します。介護給付費等は、後期高齢者人口の増加や要介護認定者数の推移、介護サービス利用者の増加などの傾向を踏まえつつ、介護予防事業の効果や「高齢福祉・介護保険サービス意向調査」の結果なども勘案して推計を行います。また、介護保険料の設定におきましては、保険料の急激な負担増を極力抑えるよう考慮するとともに、低所得者層に配慮し、より応能負担となるよう、保険料の段階や料率を検討いたします。今後、地域区分の見直しや介護報酬の改定などの国の基準などが決定次第、介護給付費等の見込みを精査した上で介護保険料を設定いたします。 次に、認知症施策推進計画について御説明します。まず計画目標は、認知症になってもいつまでも住み慣れた中野区で尊厳と希望を持って自分らしく暮らし続けられるよう、認知症の人やその家族に寄り添い、その声に耳を傾け、一人ひとりが個性と能力を十分に発揮し、相互に支え合う地域共生社会の実現に向けた取組を進めるというものでございます。 次に、施策を三つ定めてございます。施策の1、正しい理解を深めるための普及啓発、権利擁護、施策の2、早期発見・早期対応を支える体制、施策の3、認知症の人にやさしいまちづくりにつきまして、それぞれ五つの主な取組を定めてございます。 最後に、障害者計画、第7期障害福祉計画、第3期障害児福祉計画について御説明いたします。まず計画目標として、全ての人が共に暮らす共生社会の実現、障害者が地域で安心して暮らせる社会の実現、障害者がいきいきと働ける社会の実現の三つの目標を掲げてございます。 次に、基本施策を五つ定めてございます。 まず、基本施策の1、障害者の権利擁護につきましては、障害を理由とする差別の解消の推進と障害者虐待防止の取組、成年後見制度の利用促進の三つの施策を定め、それぞれ資料に記載のとおり主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の2、地域生活の継続の支援につきましては、障害特性等に配慮したきめ細かい支援と相談支援体制の充実・強化、福祉人材の確保・育成、地域共生社会の実現に向けた取組の推進の四つの施策を定め、それぞれ二つの主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の3、入所施設等からの地域生活への移行促進と定着支援につきましては、施設入所者等の地域移行の推進に向けた取組と、精神障害者の地域移行を支える体制整備、障害者の地域生活支援拠点の三つの施策を定め、それぞれ資料に記載のとおり主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の4、障害者の就労の支援につきましては、就労機会の拡大、一般就労への支援と定着の取組の強化、就労継続支援事業所における工賃の向上の三つの施策を定め、それぞれ資料に記載のとおり主な取組を定めてございます。 次に、基本施策の5、障害児支援の提供体制の整備につきましては、障害や発達に課題のある子どもの地域社会への参加・包容の推進、障害の特性に応じた障害児通所支援事業所等の基盤整備等、医療的ケア児等への包括的な支援体制の整備の三つの施策を定め、それぞれに記載のとおり主な取組を定めてございます。 次に、事業及び必要な量の見込みにつきまして御説明します。成果指標を達成するため、障害福祉サービス、相談支援、地域生活支援事業及び障害児通所支援等につきまして、サービスの必要な量を見込んでございます。計画に定めるサービスの必要な量の見込みにつきましては、サービス提供量の上限とすることなく、各年度においてサービス利用状況などにより、事業実施内容や提供方法を改善しつつ、必要なサービスを提供するというものでございます。 それでは、資料のかがみ文のほうにお戻りください。 3の区民意見交換会等の実施につきまして御説明します。11月20日(月曜日)19時から20時30分まで、それから、11月25日(土曜日)10時から11時30分までの2回、いずれも区役所の会議室で区民意見交換会を実施いたします。また、11月から12月にかけて関係団体などからの意見聴取を行う予定です。 今後の予定といたしましては、区民意見交換会などを実施した後に、来年1月に計画案を策定し、2月にパブリック・コメント手続を経て3月に計画を策定する予定でございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 黒沢委員 取りまとめ、本当にお疲れさまでした。いろいろな団体の方が参加して、これだけのものが作成されたというふうに考えております。本当にありがとうございます。 この3番の区民意見交換会というところなんですけれども、どういった形での交換会、意見を交換するということになると思うんですけれども、どういった形で実施されるのでしょうか。例えば、区のほうから今のような説明があっての御意見を頂くとかという形なのか、何か少しディスカッションのような形なのかというところを少しお伺いさせてください。 中谷健康福祉部福祉推進課長 基本的にはまず概要を御説明して、その後、フリーに御意見いただいて、答えられる範囲で、その場の対応でお答えをして、お答えできなかった部分は後日伝えられるような形で進められたらというふうに考えています。 黒沢委員 ありがとうございます。かなり幅広い内容になるので、絞った形で実施がなされるのでしょうか。今お話しいただいたような障害福祉ですとか、高齢者の方とか、そういった形で分けて実施がなされるのでしょうか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 区民意見交換会はフリーなので、全体について広く意見を伺います。関係団体等の意見聴取に関しましてはそれぞれの関係団体になるので、その部分については、それぞれの関係団体に関係する部分に特にフォーカスした形で御説明して意見を伺うことになるかなというふうに考えています。 黒沢委員 恐らく広報の仕方というのがすごく大事になりそうだと思っておりまして、意見があっても、この福祉計画がいかに大切なものなのかとか、自分がこれに対象となることに悩んでいるのかというところが分からないと、参加しようというふうにも思わなかったりするのかなというふうに思いますので、この幅広いジャンルというのが分かるような広報をしていただきたいというふうに思います。 また、先日はSNSで広報などを行っている際に、リンクが飛ばなくてアンケートに答えられない状況などもあったりしました。期限があるものになりますので、広報される場合には慎重にしていただきたいと要望いたします。 間委員 まず大前提の部分で確認、教えていただきたいんですけれども、この健康福祉総合推進計画という言葉自体は昔からあったと思います。議事録でも昔から使われている言葉ではありましたが、こうやって一つの冊子としてまとめるというのは今回が初めてということでしょうか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 現行の計画が、計画策定のスケジュールの関係で、計画期間3年の高齢福祉関係と障害福祉関係のものがその法定のといいますか、計画期間の定めがあったので先行して改定して、上位計画にある地域福祉計画や、ほかの成年後見制度利用促進計画やスポーツ・健康づくり推進計画、計画期間5年のものについては、基本計画の改定に合わせて少し時期がずれた形で、令和3年10月から始期とする計画策定をしたので、その1個前の計画は健康福祉総合推進計画1冊にまとまっていたものが、今の計画は計画策定時期がずれたことで、3分冊化したというものでございます。 今回は計画改定時期がそろえられる状況になったので、当時より大分増えて6の計画というかなり大規模なものになってしまったんですけれども、一つの相互に関連する部分もございますので、総合推進計画として編さんしているというものでございます。 間委員 法律に基づいてつくられている計画で、それぞれ策定の期間も5年と3年というふうに分かれているというところで、タイミングが合えばこのように一まとめにしていてというところの違いなだけということでよろしいですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 特に地域福祉計画、福祉に関する上位の計画の部分について相互に共通する部分もあるので、一体的に定めたほうがよいということもあったのかなと思います。 間委員 個別の計画がしっかりしているというところですので、基本的には一緒であっても一緒でなくてもというところもあるかと思うんですが、せっかく一つでまとまることができるタイミングも、策定のタイミング、5年とか3年とかといったスパンがある中で、一つにまとめるからこそ、改めてどうやって連携していくかということをその都度その都度見直したりとか、そういったこともできるのかなというふうにも見えるんですけれども、今回は何かそういったところでの取組なんかをされているということではないのでしょうか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 今回は計画の策定に向けた検討過程の中で、時期的にも整合性が取れるということから、ちょっと計画の本数は大分増えてしまいましたけれども、総合推進計画として編さんするという方針で、あと検討、準備を進めてまいりました。ただ、計画の改定ごとにそれをそのまま踏襲するのか、もしくは個別計画ごとに個別に策定するのか、もしくは、例えば今回の全部ではなくて、その中の一部は総合計画とするけれども、サービス料とかを定める計画は個別にするとか、幾つか考え方はあると思うんですけれども、それはその都度、策定の段階で検討して見直すことはできるかなとは思います。 間委員 こうやって一つでまとまっているというところを生かしながら、連携というところが、やっぱりもうずっと同じことをいつも繰り返し言っていますけれども大事なところです。区民から見たときに、やはりこうやって一つの総合計画というふうになって、総合推進計画というふうになっているのは一つ分かりやすいかなと思いますし、やっぱり一つのことだけではなくて、複合的に支援する地域の方々も含めて見ていくということは大切だと思うので、そういった視点を生かして、会議を増やせばいいというものではないんですけれども、連携ということを強く意識して、それぞれの計画がより充実したものになっていくということを求めたいところです。 すみません、非常に分厚いところですので、まだまだ私も、直前に公開されるというところでは読み込み切れていないというところが正直なところですので、案が出るというタイミングの中で気づいた点に関しては指摘させていただけたらなというふうに思います。 木村委員 間委員言うとおり、ちょっと量が多過ぎて、頭のところしかちょっと聞けないんですけれども、この計画期間、先ほどそろえられたというふうに言っていたんですけど、ここに書いてある、取りあえず地域福祉計画から5年間が三つ、3年間が三つと書いていますけど、それぞれの計画の現行の計画の策定期間、いつ策定したか。認知症は多分今回初めてだと思うんですけれど、それ以外に策定、いつから策定したか教えてください。 中谷健康福祉部福祉推進課長 地域福祉計画と成年後見制度利用促進計画、スポーツ・健康づくり推進計画の概要版でいうと、上の三つにつきましては、令和3年10月からの5年間、令和3年度から7年度の5年間でした。ですので計画期間中なんですけれども、今回そのほかの高齢福祉、障害福祉関係の六つの計画につきましては、令和3年3月に策定していまして、計画期間が令和3、4、5年度の3年間ですので、ちょうど今回改定時期に当たると。その障害福祉、高齢福祉関係の改定期間に合わせて、その他の計画についても見直しをするというものでございます。 木村委員 今話したとおり、地域福祉計画、成年後見制度利用促進計画、スポーツ・健康づくり推進計画は令和3年なので、本来は令和7年までの5か年計画で、本来はですよ。でも、そろえたとさっき言っていたので、そろっていないんですよね、そもそもは。今回前倒しした策定ということになっていると思うんですけれども、そこを最初の報告で全然しゃべっていなかったので、本来これ、簡単にそろえられるものなのですか。5か年計画を突然2年間早めちゃってというか、3年間後ろ倒しするのか分からないんですけれども、こういうふうにそろえるということが簡単にできるものなのですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 思い込みもあって、すみません。基本的にもともとの今の計画の前の計画、総合推進計画の時代から、地域福祉計画の部分などについては、計画全体は計画期間5年間なんですが、その中に3年間の計画期間のパートといいますか、高齢福祉と障害福祉関係の計画期間が3年、要は3年の計画期間と総合推進計画全体の計画期間が5年間という、二つの計画期間をもともと過去に、今の前の総合推進計画の中でもそういった状態で5年の計画期間を見据えて定めるんですけど、その3年の期間のところに合わせて改定はする、ローリングするということで、ある種慣例的にやってきたものだったので、すみません、同様にやったつもりだったんですけれども。確かに委員おっしゃるとおりで、前倒して改定スケジュールを合わせているというふうに見えるというか、結果、そういった状況ではあろうかと思います。 木村委員 そこがちょっと難しかったんですけど、その三つの計画、5年間と書いてあるんですけれど、これは策定期間というのが決まっているんですか、定められているものなんですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 特に5年間の部分については、縛りはなかったと認識しています。 木村委員 縛りがなかった。じゃ、5年間と決めたのは区のほうで決めたということですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 そのように認識しています。 木村委員 じゃ、なぜ3年にしないんですかというところが出てきますし、先ほど間委員との話からすると、当然スタートもそろえたほうが、同じ期間やるということで、当然いろいろな意味で都合がいいというか、それによって相乗効果があると思うんですけれども、じゃ、次、例えば令和8年の今の下の3年間が終わったら、またずらしてということをやってくるかもしれないということですよね。なぜ5年間にしなきゃいけないのかという。 中谷健康福祉部福祉推進課長 これは考え方によるんだと思うんですけれど、3年で定めると、ローリングをするときの最後の年度になると、翌年度の分の計画がない状態になると。5年間だと先なので、やっぱり4年目、5年目はどうしても、今の基本計画もそうですけれども、策定時になかなか具体的なところまで書けない、ただ、ある程度のことは書ける。それを更新していくことで、より具体化、詳細化した直近の分が更新されるのかなと。 恐らく法定のほうの高齢福祉、障害福祉関係の計画期間3年のものについては、サービス業とかも見込む部分があるので、それこそあんまり先まで見込むのが非常に困難なんだろうと思うんですね。なので、恐らく3年間という割とショートスパンで計画が定められているのかなと思います。ほかの三つはもう少し先まで見込んだ形で計画をして、それを最後まで全うして改定するよりは、中間期、3年目に改定することで、より直近の部分の具体化を図るということで進めていると考えています。 木村委員 であればというか、その3年間の計画、高齢者福祉計画とか、認知症計画とか、障害者計画、これが終わるのが令和8年。令和8年の段階で、さっきの考え方をすると、もしかしたらこの地域福祉計画がもう一回策定が始まって、ここから5年間の計画が出てくると、そういう考え方になるんですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 今のところ、そのような想定で考えています。(「それが見えないから分からない」と呼ぶ者あり) 木村委員 それが説明がなかったのでちょっと分からなかったんですけれども、いや、こういうものなのかなと思ったんですけどね。 それで、今回3年間の計画、現行の特に高齢者の保健福祉計画が、介護保険も含めて次、新しい3年を迎えると、今回の3年間の計画の総括というのは、どういう形で行われるんですか。要は計画に反映されるのか、次の計画に。当然今、計画をつくっているのであれば、これまでの総括というのが反映されたというか、総括した上での今回計画をつくっていると思うんですけれども、そういった報告があったかどうかちょっと分からないんですけれども、いかがですか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 確かにそういった形の御報告はしていなかったかもしれないですけれど、すみません。審議会の中の議論の中では、各計画の進捗状況を報告して、その上で答申を頂いて計画策定を進めています。基本的には、ほとんどの定められた取組について進捗はスムーズに進んでいるというような状況だったと認識していまして、今回の計画の中にも、その運用が安定的に行われているものでそのまま踏襲している部分もかなりありますし、あとは審議会の答申を受けて見直しをしたり追加したり、新規で書き起こしたりという部分もあるというような状況です。 木村委員 特にこの3年間はやっぱり新型コロナの影響があって、計画がつくられたときはどこまで見込んでいたか分からないんですけれども、その見込み差というか、今回の3年間の計画が2年半ぐらいたって、いろいろな数値的なところもあるんでしょうけれども、新型コロナの影響はどういう、見込んでいたのか、それとも影響があったのか教えていただけますか。 中谷健康福祉部福祉推進課長 新型コロナの影響で特に地域活動とか、なかなか活発にできない時期もあったので、その部分の影響というのはあったかと思います。特に今回は改定に伴って、そうした中、5類に位置付けが変わって地域活動しやすいふうにはなって、大分戻りつつありますけれども、新型コロナの前と同じようにはなっていなかったりとか、新たに配慮したり対策しなきゃいけない部分もある中で、どういった形で地域活動が行われていくべきかということを検討する必要があるといったことは審議会でも答申を受けていまして、まだ具体的にどうするかというところまでは行き着いていませんけれども、この計画期間中にちゃんと検討して考えていくべきという内容にはなっています。 木村委員 できればそういうのは数値的なものが分かればいいんですけれど、特に介護のほうが何か分かるかなと思うんですけど、いわゆるサービスがかなり使われていなかったこの3年間、いろいろな意味では。それは見込んでいたのか、それとも見込み差というのがあったのかどうか、そういったのが全般的に見てどうなのかというのは分かりますか。 古本地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長 前回の計画の策定時には、もう既に新型コロナというのがありましたので、新型コロナを見込んで、踏まえて計画はつくっているところでございます。ある程度の見込み差は、多少サービスの種類によっては見込み差というのがございましたが、おおむね全体で見ると、ある程度計画どおりに来ているというところでございます。 木村委員 細かいことはまたどこかで聞きたいと思います。 一つだけ聞きたいのが、前の健康福祉計画で目指すべきものとして、何か健康寿命の延伸みたいなのがあったと思うんですけれども、テーマとして。それは、例えばこの3年間で健康寿命が伸びたのか、伸びていないのかというのは、当然先ほどの話からすると、審議会では当然報告がされているということなんですけれども、ちょっと審議会の中でそういった数字が出ていたのかどうか、あったら教えていただきたいです。 中谷健康福祉部福祉推進課長 ちょっと私の記憶の範囲で、すみません、たしか健康寿命の具体的な数値までは……。素案の本文のほうの13ページを御覧いただきますと、下段の(8)のところに健康寿命の推移がありまして、中野区がちょっと見にくいですね、薄いほうですかね。濃いほうが東京都。東京都よりは若干平均――東京都平均よりは上回っていると。経年で見ると若干横ばいですかね。多少令和2年までは上昇傾向にありますが、令和3年で若干男性なんかは減っていたりもしますけれども、このような状況でございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、4番、高齢者の補聴器購入費用助成に係る検討会の検討状況についての報告を求めます。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 それでは、資料(資料5)を御覧いただきたいと思います。高齢者の補聴器購入費用助成に係る検討会の検討状況についての報告でございます。 1番、検討会の設置目的でございます。加齢に伴います難聴の高齢者に対しまして、補聴器購入費用の一部を助成することにつきまして、専門的な見地から課題等を検討することを目的として設置したものでございます。 2番、検討委員につきましては、資料に記載の中野区医師会所属の医師6名でございます。 3番、検討会の開催日時等でございます。令和5年の4月と6月と9月の計3回、いずれも中野区医師会館の会議室で検討会を開催いたしました。 次のページ、4番になりますが、主な意見や考え方の方向性でございます。(1)から(4)まで順に、助成の目的、対象者の要件、補聴器の必要性の判断や意見書の作成、補聴器の購入場所やアフターフォローのあり方といったような項目で検討内容をまとめてございます。 (1)では、補聴器の購入を支援することによりまして、65歳以上の高齢者の認知症やフレイルの進行を緩やかにして、生活の質の維持や社会交流の促進等を目的とすると。(2)では、対象者の年齢や難聴の程度などの要件についてを記載しております。(3)につきましては、医師が作成いたします意見書の内容について。(4)では、補聴器の購入場所やアフターフォローのあり方について整理してございます。 計3回の検討会によりまして、例えばでございますが、助成の後、一定期間が経過した段階でアンケートを実施してはどうかでありますとか、5年経過後には再度申請できるようにしてはどうか。また、他の自治体は行っていない両耳への助成を実施してはどうかなどといいました貴重な御意見や御助言を頂いたところでございます。 5番の今後のスケジュールに記載いたしておりますが、今後はこれらの検討結果を踏まえまして、区として、助成制度の制度設計や事業実施に向けての準備や調整を進めてまいりたいと考えております。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 黒沢委員 ありがとうございます。補聴器販売店との調整を今後のスケジュールとして行っていくということなんですけれども、こちらは区外の事業者も含まれているのでしょうか。というのは、この販売店というのが、認定補聴器技能者が在籍する店舗というのが中野区内にまだ少ないというふうに思っております。満遍なく、南部はあまりなかったのかなというふうに記憶しているんですけれども、その辺り、どのように考えられているかお教えください。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 区内の事業所を想定しておりまして、主にアフターフォローですけれども、アフターフォローの際の協力をお願いしていこうというふうに考えてございます。また、事業を実際に実施していくに当たって、恐らく他の区で購入される方も出てくるかと思いますが、その際には個別に販売店と事前の調整等を行っていきたいというふうに考えてございます。 黒沢委員 まずは中野区の販売店さんと調整を行っていくということで、その後、事例が出てきた際に、それぞれに対応していくというような認識で間違いないでしょうか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 今のところはそのように考えてございます。 間委員 こちらは助成の目的として、認知症やフレイルの進行を緩やかにするということが書かれているわけですけれども、そうすると全ての高齢者の方が対象になるのかなというふうに考えているんですけれども、他区の助成の状況を見ますと、対象を住民税非課税の方にしていたりとかすると思うんですけれども、区としてその辺は、対象というのはどのようにお考えなのか伺います。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 資料の2ページのところでございまして、検討会での検討状況でございますが、65歳以上を対象としまして、中等度の難聴、40デシベル以上70デシベル未満の方を対象としてはどうかと。70デシベル以上は障害者制度の中で既に助成制度がございますので、そちらで対応してもらうと。さらに今、委員からの質問でございますが、対象者の所得要件とか助成額につきましては、これは予算に関わることでございますので、今後区のほうで設定を、基準を検討していくということでございます。 間委員 これからしっかりと検討して決めていただくということだと思うんですけれども、子育て世代に関してもそうですけれども、所得制限を設けたりだとかという考えも一つあるのかなとは思うんですけれども、等しくいろいろな方にとって、認知症やフレイルというところのリスクというのは等しくリスクがあるというふうに考えたときに、やはり全ての方が、こういった制度もしっかりと利用ができるということも一つ大切なのかなというふうに考えますので、これはあくまでも私の意見として申し上げてお伝えするというところにとどめますけれども、今後どのような対象になるかというところは、区の予算というところの規模だったりにも関わりますので、しっかりと検討していただきたいというふうに思います。 この御意見の中に、「2台分の費用助成を行ってもらいたい」ですとか、「助成から5年を経過すれば、再び申請できることとしてはどうか」ということがありますけれども、他区で既に多くの区が実施している中では、やはりさらに進んだといいますか、より区民のためになるような制度ということの構築をお考えになっているということでよろしいですか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 はい。今回の検討結果を踏まえまして、今後、制度設計、必要な調整等を行いたいというふうに考えてございます。 間委員 後発ということですと、やはり皆さんからも、より他区よりもいいものをというふうな御期待がなされるかなというふうに思いますので、その辺もぜひ検討していただきたいと思います。これまでも話に出ましたアフターケアというところ、購入した後に、やはりその人がしっかりとマッチした使い方でしたり、買ってそのままもう使わなくなっちゃったということだけは避ける必要があるということは何度もお話にも出ておりましたけれども、こういったことに対して、例えば一定程度貸出し用のものを用意したりだとか、そういったことをすることによってミスマッチが起きないということもやっていけるのかなというふうに思うんですけれども、そういったことは御検討はされてはいないでしょうか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 アフターフォローの記載につきましては、3ページの(4)のところになりまして、補聴器を御購入する場所については、条件といたしましては、認定補聴器技能者がいる、在籍している店舗で購入するということが意見として検討会の中では話し合われました。これはアフターフォローも含めて認定技能者がアフターフォローができますので、そのような形で買って、その後の調整等もきちっとしていただけるということが期待できるということでございます。また、ほかの区ではアフターケア証明書、三つ目の丸ですけれども、そのような販売店で一定の調整を行ったことを確認した上で補助を行っているというような自治体もございますので、そのような例を参考にしたいというふうに考えてございます。 間委員 もちろんそういったことが最低限必要かなというふうに思っておりますし、それ以外にも最初の機器を選択するというところで、やはり幅広い価格帯じゃないですか、補聴器って。やはりその方のお財布事情によって、本当はこのグレードのものが欲しいけどと。下げてしまうことによってミスマッチが起きたりとかということをいかに防いでいけるかということを、非常に難しいと思うんですけれども、ここに対してしっかりとやっていく必要があるという中で、他区ではやっていないかもしれないですけれども、お店によってはお試しでちょっと機器を貸出ししてくれたりするところもあるように、店舗を拝見していると書いてあるお店もありますが、全ての店舗がそうではないという中で、どうやっていけるのかというところではあるんですけれども、区としても、お試しができるみたいなところをしっかりと担保していくということも一つ考えることができるんじゃないかと。最初の初期投資でお金がすごくかかる可能性もあるんですけれども、何かそういった、しっかりとミスマッチを防いでマッチングをして、御自身に合った機械を御納得して買っていただいて、長く健やかなお時間というか、日常を過ごしていただけるようにというところをチャレンジといいますか、せっかくやるのであれば、そういったところにも挑戦していただいたらどうなのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 委員のおっしゃるとおり、貸出しをしている販売店というのはあるというふうに聞いてございまして、実際にその人に合ったものを選んでもらうに当たりましては、先ほど申しました認定の技能者がいる店舗で対象者の方に合ったものを選んでいただくと、選んで購入していただけるような形で考えたいと思います。 木村委員 補聴器に関しては、先ほどもちょっと話ありましたけど、対象はできれば課税世帯を入れてほしいとか、2台目の費用助成を行ってほしいというのは、前回私も要望させていただいたところですけれども、この2台目の費用助成というのは、ほかの区ではやっているんですか。やっているところがあれば教えてください。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 最低限23区、他の区で調べたところでは両耳というのはございませんでした。全国では、インターネットで調べたところでは、二つというのは私の調べた範囲ではありませんでした。 木村委員 先ほども話がありましたけれども、後発なので、ぜひこういったところは意見を、答申をしっかりと受け止めていただければと思うんですが。あともう一つが耐用年数の話ですけれども、これ、一度しか助成しないが再度申請できるようにしたらどうかというのは大変貴重な御意見というか、5年がいいかどうかはちょっと別の話なんですけれども。そこで「多くの自治体では」というふうに書いてあるので、ほかの自治体でも再度申請できる自治体があるということかと思うんですけれども、そういったところは最低5年なのか、どういった内容で再度申請できるようになっているのか、分かれば教えていただけますか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 23区の中で申しますと、幾つかの区ではやっぱり同じように5年経過後ということでございます。 木村委員 私、補聴器はよく分からないですけど、1回つけて、要は悪化してきた場合、それがその持っているやつで、チューニングというのかどうか分からないんですけど、さらにできるかどうか分からないんですが、当然5年以内で悪化する可能性もあったりとか、また合わなくなってきた可能性があるということかと思うんですよね。そういった意味では、5年というのをどこまで縛りつけるかどうか分からないんですけれども、でもやはり使っていく中でいろいろな事情があって、やっぱり新しいものを購入しなきゃいけないというケースもあるかと思うので、ある程度柔軟にそこは考えていただければと思うんですけれどもいかがですか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 今後、制度設計するに当たって検討というか、課題として認識したいと思います。 高橋委員 今までこの検討委員の中、先生方がずっと検討してくださって、それでここまでの内容になってきたということなんですけれども、後発後発と言われちゃってかわいそうかななんて思うんですけど、重要な医師会の先生方の御意見を聞いてきて、こういうふうによいものをつくり上げました、そうしてこれが実際に実施していきますとなると、委員の先生方は解散しちゃうのか。継続的にこの委員会を設置しておくんですか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 この会議自体は今年度だけで、予定も3回ということでスタートしておりまして、今回この全3回が終了したというところでございます。これで終了ということでございます。 高橋委員 検討会だからね、検討が終わっちゃえば終わっちゃうんでしょうけど、ある程度やっぱりサポーターとして、先生方には助言とかアドバイスとかを頂くために、名称が検討会じゃなくなるにしても、やっぱり大事な人たちだと思うんですよ、いろいろなことをアドバイスしてくださるに当たってね。それで、耳鼻咽喉科の先生の何か証明書がないと補聴器を買いに行けないというお約束になるわけでしょう、今後。だから、そういうことであるわけだから、何らかの、年に1回でもいいから先生方には、今回終わっちゃいますけど、継続して御協力いただきたいとかいうことはお願いしておいたほうがよろしいかと思いますけど、余計なお世話だったらごめんね。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 資料の3ページのところでございますが、(4)の最後の丸のところで、この検討会の中でも委員おっしゃったような話が出てまいりまして。購入した後、一定期間を置いて、半年か1年か、その一定期間経過後にアンケートをしてみて、その結果を区のほうで集計してもらうと。それを医師会とか、ここに書かれています医師会とか補聴器販売店にフィードバックすることで、また現場の対応にも生かせるのではないかというような意見も頂いているところでございます。 高橋委員 だから要するに、先生方はやっぱり関わっていきますよということを言ってくださっているわけだから、確証というか、今後も協力してほしい体制は築いていってもらいたいわけですよ。やってくれますよね。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 その辺は行っていきたいと思います。 中村委員 御報告ありがとうございました。大前提として、この検討会の検討状況ということで今回御報告を頂いていると思うんですけれども、これを受けていろいろ様々な御意見があって、区として頂いた御意見は基本的に取り入れていくのかなというふうには、私のほうでは認識をするんですけれども、この意見を踏まえて、今後区としてどういった制度設計の下、この助成制度を構築していくかというところを検討していくということでよろしかったですか。確認です。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 この貴重な御意見を多数頂きましたので、この検討結果を踏まえて区として事業の設計を行いたいと思います。 中村委員 令和6年度から実施していく方向で進めていくということでよろしいですよね。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 今後検討していきますが、予算計上等も計画していきたいというふうに考えてございます。 中村委員 分かりました。先ほど御答弁の中でもありましたけれども、その対象者の範囲だったりとか、金額とか、そういった具体的な制度設計については予算の事前の審査のようになってしまうところもあると思うので、今後の検討の中で、委員会のほうにも予算の段階で御報告されるものと、恐らくその制度自体の御報告というのも、今後の委員会のところではこうなりましたという御報告は予算前になるんですかね、頂けるという理解でよろしいですか。 そこで要はこういった、ここはどうなんだ、ああなんだともう少し具体的な話、区としてどういう考え方を持っているのかというところの具体的な質疑は、今後どこかで予算前に質疑応答ができるという理解でよろしいですか。ちょっとそこが、今これを受けて、いろいろ皆さん聞きたいこといろいろあると思うんですけれども、どういう制度になっていくのかというところがやっぱり具体的に気になっているところではあって、例えばですけど、40デシベル以上70デシベル未満の65歳以上という方が大体どれぐらいいらっしゃるのかというところも、恐らく積算というか調査も必要だと思いますし、そういったところでどういうふうな予算規模になっていくのかというところが出てくると思うんですよね。 そこで、その有無についてはあれですけれども所得制限がどうなるのかとか、そういうところで多分変わってくると思っていて、そこら辺というのは恐らく予算のほうでやるんだと思うんですけれども、大まかな整備設計というところの中では、区としての考え方としてもって議会のほうに御報告を頂けるという理解でよろしいですか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 制度が固まって報告できる段階になりましたらば、報告をさせていただきたいというふうに思います。 中村委員 分かりました。ぜひ予算の前に、この委員会に御報告いただければというふうに思います。 すみません、ちょっと先ほどのやり取りで気になったところがあったんですけれども。さっき黒沢委員から質問があった補聴器販売店、区内でということだったんですけれども、区内に技能者がいる補聴器販売店というのはどれぐらい数あるのか、そこだけ教えていただけますでしょうか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 区内には8名、技能者が8名いらっしゃいます。 中村委員 8名いらっしゃるというのが、8販売店という理解でいいんですか。そのエリアの分布はどうなっているのかとかというのは把握されているんでしょうか。 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 この8名はそれぞれ販売店に在籍しておられまして、8店舗ございます。住所といたしましては、中野区中野二丁目から五丁目辺りと、あと上鷺宮二丁目にそれぞれ8店舗ございます。(「北、南がないんだ」「ないんだね」「北部もないですよね」「なるほど。しようがないね」「はい、分かりました」と呼ぶ者あり) 古本地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 失礼いたしました。店舗数は4店舗でございます。失礼しました。訂正させていただきます。 委員長 よろしいですか。 中村委員 はい。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、5番、中野区立総合体育館におけるスポーツ活動団体による入場料等の徴収を行う試合・大会等使用についての報告を求めます。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 それでは、中野区立総合体育館におけるスポーツ活動団体による入場料等の徴収を行う試合・大会等使用について御報告いたします(資料6)。こちらの使用につきましては、施設使用料見直し方針の中でも言及して盛り込んでいるところでございますが、その使用の内容について検討した結果を御報告いたします。 資料のほうを御覧ください。中野区立総合体育館の利用について、一層のスポーツ振興と施設の有効活用を図る観点から、区民の利用を妨げない範囲で、スポーツ活動団体による入場料等を徴収する試合・大会等を認めることといたします。 目的でございます。目的は、区民に高いレベルのスポーツ観戦ができる機会を創出し、身近でスポーツの魅力を感じられる体験を通して、興味や関心を高めること及び施設の有効活用を目的といたします。 2番、内容でございます。施設の諸室を各競技リーグ等が主催するリーグ戦やエキシビションマッチ等、入場料等を徴収する試合・大会等に供するものでございます。 (1)競技種目です。日頃から総合体育館において実施している競技の利用を想定しておりまして、設営や撤去に多大な時間を要する使用は認めないことといたします。 (2)徴収する入場料等及び条例の整備。こちらにつきましては先ほども申し上げたとおり、施設使用料の見直し方針の中でもお話をさせていただいておりますが、徴収する入場料等の金額は1,001円以上といたします。本件使用に適用する施設使用料を新たに条例に定め、施設使用料の限度額は入場料等を徴収しない場合、これは入場料等が1,000円以下の場合でございますが、そちらの場合の1.5倍とするとさせていただきます。 (3)申請期間でございますが、翌年度の施設利用に係る利用調整会議終了後から、翌年度4月の施設利用に係る区民団体の抽選申込みが始まる月の前月末日までといたします。 3番、実施時期でございます。施設使用料の見直しと合わせて条例等の改正を行いまして、原則として令和7年4月1日以降の施設利用分から取扱いを開始いたします。 次ページを御覧ください。今後のスケジュールでございます。令和5年9月に施設使用料見直し方針(案)のパブリック・コメント手続を実施いたしまして、その御報告を本委員会でさせていただいたところでございますが、今後、第4回定例会に関連条例の改正案を提出させていただきます。令和6年7月に条例施行いたしまして、令和7年度分の利用調整会議というのがこちら7月のところで行われます。その後、利用調整会議が終了したこの8月におきまして、令和7年度分の当該使用に係る申請受付を開始いたします。そして、実際に使用していただくのは令和7年4月からといったことで想定しております。 最後に、参考までに他区の状況でございますが、入場料徴収の有無による使用料の設定をしている区が、ある区が10区、なしが13区となっておりまして、設定している10区のうち、使用料1.5倍と設定しているところが8区、2倍と設定しているところが2区でございます。また、営利目的の使用を可としている区が6区ございますが、不可としている区は8区といったような状況になってございます。 御報告は以上になります。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 井関委員 ありがとうございます。たしか前、キリンレモンだったと思うんですが、これを実施することによって、減った分の収入というのは補填される見込みなんでしょうか。それともまだ足りない見込みなんでしょうか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 以前、ネーミングライツの契約料として、キリンビバレッジ株式会社のほうより契約料を頂いておりましたが、こちらの新たに設定する入場料等を徴収する場合の使用についての料金設定によりまして、それをどれだけといいますか、丸々補填できるかというふうなところは今現在のところ不透明でございますが、収入の増加につながるといったところは効果があるかというふうに考えております。 井関委員 ここは人気の体育館だというふうに伺っておりまして、抽選で申込みというような記載がありますが、有料でやるところを優先するとか、無料と全く同一線上に抽選するとか、そういったことはもう決まっているんでしょうか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 資料の4番、スケジュールのところにもございますように、まず、こちらの総合体育館につきましては利用調整会議というのを事前に行わせていただいております。こちらのほうは社会教育団体、社会体育団体のほうが、まず区民大会、区民利用に関する利用分を先に調整させていただくものでございます。その後、区民団体であるとか、一般団体であるとか、その区分に応じまして、抽選であるとか空き枠を使用できるというような形になっておりますが、まずは区民利用優先というふうなことを考えておりまして、この利用調整会議を終えた後に、この入場料等を徴収する使用のほうを、受付を開始させていただく予定です。 井関委員 ありがとうございます。スポーツの大会を念頭に置いているかと思われますが、例えば何かフリーマーケットであったりとか、音楽のイベントだったりとか、そういった将来、想定というのは考えていらっしゃいますでしょうか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 こちらの区立総合体育館につきましては、あくまでもスポーツ利用といったような目的でございますので、スポーツ観戦、スポーツに関する試合、大会等に今のところ限定させていただく予定です。 中村委員 御報告ありがとうございます。 内容の(1)の競技種目のところで、「日頃から総合体育館において実施している競技の利用を想定しており、設営や撤去に多大な時間を要する使用は認めないこととする」とあるんですけれども、これは区としてはどっちを優先というか、想定しているのは日頃から実施している競技なんだけれども、そうじゃなかったとしても、例えば設営や撤去に多大な時間を要さない場合は認めるのか、それとも基本的には日頃から実施している競技の利用だけを許可していくのか、そこの部分というのはどういう考え方なのか教えてください。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 こちらは、あくまでも区民の利用が妨げない範囲でというふうに、大前提とさせていただいているところから、設営や撤去に多大な時間を要するということは区民利用を少し妨げてしまうといったこともあろうかと思いますので、基本的には普段、総合体育館において、例えば備品がそろっているですとか、準備が容易であるとかというふうなところを優先させていただきますが、日頃実施していない種目でも、例えば設営や撤去にそれほど時間がかからないですとか、そういったような申請内容であれば、計画の内容であれば認めることもあろうというふうに想定してあります。 中村委員 分かりました。先ほど井関委員からもあったネーミングライツのところで、分科会のときにもお話をさせていただいたと思うんですけれども、最初の第1優先、何て言うんでしたっけ――の方が、ところが手を下げてしまった理由というのが、ここの部分にあったというふうに認識しておりまして、日頃想定――日頃実施している競技ではなかったというふうに認識しているので、例えば今後のことを考えたときに、そういった競技の利用でも、要は設営、撤去がスムーズにできるものであれば、そういった活用も可能というふうに考えていてよろしいということでよろしいですか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 主催者におきましては日頃からそういった利用といいますか、設営、撤去といったようなことに長けているといったような、慣れているといったような主催者もあろうかと思いますので、計画をお聞きした上でさほど時間がかからないですとか、区民の利用を妨げないといったような判断ができれば使用ができるものというふうに考えております。 中村委員 その調整というか聞き取りというのは、区のほうで行っていくものになるんですか。多分そういった御相談というのは、今後こういった条例改正をして使えるようになったときに御相談というのが来ることになるかと思うんですけれども、それはあくまでも指定管理とかということではなくて、区のほうでどういったものが扱えるのか、その御相談いただいた方々がそういった利用ができるのかというところは調整を、ちゃんと区が責任を持って調整していくという理解でよろしいですか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 こちらの施設は御存じのとおり、指定管理者制度で指定管理者が管理しているものでございますので、基本的には主催者と指定管理者の中で協議を行っていただくものになりますが、指定管理者のほうには区のほうの考え方ですとか、こういった形であればといったような方針ですとか、そういったものを十分にお伝えした上で、また判断に迷うことがあれば区のほうに相談していただいて、区のほうでもその判断を、指定管理者に対してアドバイス等を行っていきたいというふうに思っております。 高橋委員 これは体育館だけという理解でいいんですか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 おっしゃるとおり、今回につきましては総合体育館のみといったような形になります。 高橋委員 体育館は、それはそれで使い勝手がよろしいからいいんだけど、外のトラックのところだって、入場料をもらうのにどうやったらもらっていいんだろうとかいうのがあるだろうけど、あそこだって貸せば使いたいという人が出てくるような気がするんだけど、そこまではまだ想定はしていないという理解でいいんですか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 例えば外の陸上トラックですとか、そういったところにつきましては、公園の占用料を支払って占用することができるといったようなことになっておりますので、また申請があれば、そういった占用して使用するといったようなことも考えられるかと思います。 高橋委員 それはそうなんだけど、こういうせっかく体育館もどうぞ空いているとき使えますよ、イベントとかエキシビションにと。そうしたら、一緒にトラックもどうぞ占用使用料を払っていただければ使えますよというのを一緒にコマーシャルしたほうが、よりあそこが有名になってくるのかなという考えが一つあるのね。 それから現在、体育館は、中野区に協力してくれている体育協会さんが結構いろいろな競技で使ってくださっているじゃないですか。区民の皆さんもトレーニングに行ったりとか、様々な教室があったりとかしているんだけれども、だから相当空いているときというのが、探し出すのが難しいような気がするんだけど。せっかくここまで考えて入場料を取るんだったら、毎年中野はこの競技がここであるんだぞという、区民の皆さんに印象づけられるような競技ができたら、より一層いいんじゃないかなと思うんですけど、どのようにお考えですか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 委員御指摘のとおり、区民大会の利用等でメインアリーナ、例えばメインアリーナの稼働率というのは8割ぐらいの稼働率がございまして、なかなか空いている箇所が少ないと、空いているこまは少ないといったような現状にはございます。なので、主催者側と調整させていただいたり、こういったスポーツ振興、スポーツを見る機会といったものをつくり出すといったような目的でもって、あらかじめ例えば利用する日を決めさせていただくといったようなことは、少し検討していきたいというふうに思っています。 委員長 他に質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、6番、中野区国民健康保険第二期データヘルス計画・第四期特定健康診査等実施計画(素案)についての報告を求めます。 中村健康福祉部保健企画課長 中野区国民健康保険第二期データヘルス計画・第四期特定健康診査等実施計画(素案)について、資料(資料7)により御報告いたします。 中野区国民健康保険第一期データヘルス計画・第三期特定健康診査等実施計画の計画期間が今年度をもって終了することから、令和6年度から令和11年度を計画期間とする中野区国民健康保険第二期データヘルス計画・第四期特定健康診査等実施計画の素案を作成いたしましたので、御報告するものでございます。 1、資料の構成でございますけれども、データヘルス計画が九つの章、特定健診等実施計画のほうが一つの章となっており、全10章でございます。各章の項目は資料記載のとおりでございますので、お読み取りいただければと存じます。 次に、2、前期計画からの主な変更点及び実施を検討している事項でございますけれども、前期のデータヘルス計画では、特定健康診査受診率向上事業など九つの事業を展開しており、今回の計画(素案)におきましても、引き続き九つの事業を実施することとしております。しかしながら、次の三つの点につきまして変更することを考えてございます。 まず、(1)の各事業の共通評価等導入や特定保健指導の評価体系の変更でございます。データヘルス計画については、ほかの保険者との比較を行うために、国より、全国共通の評価指標が示されました。特定健診等実施計画では、「特定健康診査等実施計画策定の手引き(第4版)」「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き(第4版)」に基づき、特定保健指導の主要達成目標を「腹囲2cm、体重2kg減」と設定するなど、成果を重視した特定保健指導の評価体系を導入いたします。 資料のほうをおめくりいただきまして、次のページになります。 次に、(2)若年層向け(35歳から39歳)の保健事業の展開です。現在は40歳以上の対象者に実施しておりますけれども、区では40歳未満の35歳から39歳に向けて健康づくり健診を実施しており、その中には健診結果が特定保健指導の階層化基準に該当した対象者もいると見込まれるため、対象者を拡大し、若いうちから保健指導を受けられる環境を整備いたします。 そして、(3)効果的な勧奨の実施でございます。被保険者の健診結果・レセプトデータなどを分析し、分析結果に応じてグループ分けをするなど効果的な勧奨の実施を、令和6年度から契約する保健事業委託の仕様に加えます。なお、事業者の持つ様々な専門的知見を活用するため、企画提案公募型事業者選定を予定してございます。 3、計画期間でございますけれども、令和6年度から令和11年度までの6年間でございます。 4、計画(素案)ですが、実施する事業の内容をまとめてございます。素案の概要版、こちらを別紙1に、素案の全文を別紙2として添付してございますので、後ほど御覧いただければと存じます。 5、意見交換会の実施についてでございますが、令和5年11月20日(月曜日)19時から20時30分までと、令和5年11月25日(土曜日)10時から11時30分まで、いずれも区役所で意見交換会を実施いたします。なお、中野区医師会、中野区歯科医師会及び中野区薬剤師会は、これとは別に意見交換会を実施する予定でございます。 6、今後のスケジュールでございますけれども、令和5年11月に意見交換会を実施し、令和6年1月に計画案作成、2月にパブリック・コメント手続を行い、3月に計画策定を予定してございます。 本件につきましての御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。 井関委員 こちらの計画というのは、先ほど御説明いただきました健康福祉総合推進計画と連動しているんでしょうか。それとも、これはこれで別に独立してやるということなんでしょうか。 中村健康福祉部保健企画課長 こちらは中野区の実施する国民健康保険についての事業ですので、先ほどの健康福祉総合推進計画とは別の計画でございます。 委員長 他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、7番、その他で何か報告がありますか。 鈴木健康福祉部スポーツ振興課長 [1]それでは、哲学堂弓道場の照明器具改修工事に伴う休場につきまして、口頭にて御報告させていただきます。 哲学堂弓道場の照明器具の更新や改修のため、令和5年12月6日から12月12日までの1週間の予定で哲学堂弓道場を休場させていただきます。 本件に関しまして、利用者に対しましては、12月5日号の区報においてですとか、区のホームページ、また哲学堂公園施設のホームページ、また11月26日発行の「ないせす」の12月号で御案内させていただきます。よろしくお願いいたします。 委員長 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 他に報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なし。なければ、以上で所管事項の報告を終了します。 審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩します。
(午後2時29分)
委員長 では、委員会を再開して確認します。
(午後2時29分)
休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定します。 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。ありがとうございました。
(午後2時29分)
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