令和5年12月04日中野区議会建設委員会(第4回定例会)
令和5年12月04日中野区議会建設委員会(第4回定例会)の会議録
中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和5年12月4日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和5年12月4日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時40分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ委員長

 いのつめ 正太副委員長

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長、道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 石井 修

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 高田 英明

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

 1 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)

 2 区内シェアサイクル事業者との協定締結について(交通政策課)

 3 補助第220号線Ⅱ期区間の事業認可取得時期について(まちづくり事業課)

 4 西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 5 中野駅周辺VRデータ動画の公表について(中野駅周辺まちづくり課)

 6 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 7 中野二丁目地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物および都市基盤施設の整備概要について(中野駅周辺地区担当)

 8 中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

 9 その他

○地方都市行政視察について

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。

 お手元の報告資料(資料2)を御覧ください。本報告は、公共交通ネットワークの充実に向けた取組として進めている新たな公共交通サービスの導入に関し、令和5年度実証運行の利用実績やアンケート結果等を踏まえ、中間評価をまとめたので、報告するものでございます。

 なお、本報告は、12月6日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 1、経緯でございます。経緯については記載のとおりでございますが、令和5年度実証運行開始後の中間評価等について、令和5年11月16日に中野区交通政策推進協議会において関係者協議を行ったところでございます。

 続きまして、2、利用実績、収支状況、中間評価等についてでございます。お手数ではございますが、別紙を御覧ください。

 別紙1ページ目に、1、運行計画等を記載してございます。計画の概要についてはこれまでも御報告しているとおりでございますが、②新設停留所に記載のとおり、11月27日に、地域要望の多かった川北橋南停留所を新たに設置し、運用を開始いたしました。また、③下鷺橋関連工事により10月下旬より2週間程度及び12月中旬に2週間程度の通行止めとなり、工事期間中は、02番、わかさぎ公園から08番の高円寺駅間での運行での対応となっております。

 次に、2、高齢者割引証の発行状況です。令和5年11月10日時点で累計363枚を発行しており、利用者アンケート結果より、70歳以上の利用者の8割程度の方が割引証を所持している状況です。また、対象地域の町丁別の70歳以上人口に対する発行割合では、若宮二丁目、大和町四丁目が多い状況となっております。

 次に、3、利用実績でございます。令和5年9月19日から10月31日までに、合計で1,771人、1便平均で3.7人の御利用がありました。令和4年度と比較しますと6倍程度増加している状況です。②に停留所別の1日平均乗車数を示しておりますが、08、高円寺駅北口が圧倒的に多く、次いで01、白鷺せせらぎ公園、04、洗心寮跡が多い状況です。なお、③運賃支払い形態別の利用者割合ですが、円グラフの黄緑で示す高齢者割引証利用者は全体の3割程度にとどまり、大人料金や小児料金、定期券利用が占める割合が多い状況です。

 次に、別紙の2ページ目、4、OD調査(終起点調査)の10月11日から17日の結果を表にて記載してございます。縦軸が乗車停留所、横軸が降車停留所となっており、08、高円寺駅北口は、乗車合計で119人、降車合計で143人で圧倒的に多い状況ですが、降車専用の07、高円寺通りも合計で30人と比較的多くなっております。なお、いずれの停留所も、乗車または降車にて利用されている状況です。

 次に、5、利用者アンケート、地域住民アンケートの結果を取りまとめております。①、②に、鉄道やバスに乗換可能な停留所に関するアンケート結果をまとめております。07、高円寺通り、08、高円寺駅北口では、既存の公共交通である路線バスや鉄道に乗り換えて利用していることが分かり、区内外への利用に使われております。次に、③利用した人の年齢構成、④利用した人の目的では、令和4年度と比較して利用者の年齢構成が大きく変わり、18歳から59歳までの利用者が増加しており、目的として買物利用が大きく伸びております。次に、⑤、⑥では、利用者アンケートと地域住民アンケートの各項目に対する満足度を別々に示しておりますが、全項目で不満の割合が減少している傾向となっており、運行ルート、停留所を見直した効果が出ていると思われます。次に、⑦実証運行に関する主な効果です。令和4年度と比較して、買物などで外出の機会が増加する、移動が便利になり住みやすさが向上するなどの効果を期待、または実感されている方が増加している状況です。本実証運行で、単に交通が便利になるだけでなく、住民の行動変容につながる効果について可能性が感じられる状況となっております。次に、⑧、⑨では住民の利用意向等を聞いており、今後の課題や潜在需要について確認でき、停留所位置等を見直すことで利用者の増加が見込めると考えております。

 続いて、別紙の3ページ目、収支状況でございます。対象とする期間の収入につきましては、広告収入も含め約35万円、運行経費が約110万円、収支率は約32%となっております。なお、収入につきましては、高齢者割引証利用を200円の収入として換算して算出しております。

 次に、7、収支率推移でございます。日別の収支においては、収支率が40%を超える日の周期が短くなっているといった特徴がございます。

 次に8、今後の収支率見込みでございます。今年度の目標としている収支率の基準値は50%、下限値は40%としております。現状は約32%であり、今後、下鷺橋の通行止めや厳冬期での利用者減少等のマイナス要因はありますが、先日新設した川北橋南の停留所による利用者の増加、アンケート調査結果から見る潜在的な需要があることから、令和5年度内に収支率40%程度は到達できるのではないかと見込んでおります。

 最後に、9、中間評価でございます。今後の収支見込み、アンケートによる利用意向の増加から、②の評価フローに基づく判定では、適宜計画を見直しながら実証運行の継続(一時中断を含む)となる見込みと考えております。なお、令和6年度に継続する場合は、需要の多い区間の増便や地域要望の多い箇所の停留所増設といった利用者が増加する方策を検討してまいります。

 以上より、中間評価のまとめとしましては、紙面右下に記載のとおり、現時点では、令和6年度も運行が継続できるよう利用促進を図り、令和6年2月頃に中野区交通政策推進協議会において関係者と協議した上で、区として判断を行いたいと考えております。

 お手数ではございますが、報告資料にお戻りください。続きまして、3、今後のスケジュールについてでございます。先ほど中間評価のまとめにて御説明したとおり、令和6年2月頃に中野区交通政策推進協議会において関係者協議を行い、実証運行の継続、一時中断について判断したいと考えております。その結果により、実証運行の継続、一時中断に関する国土交通省関東運輸局への申請を行います。令和5年度の実証運行期間については3月31日をもって最終日となりますので、4月以降に令和5年度分の利用実績等の分析・検証を進め、6月頃に令和5年度の実証運行について評価を行いたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

伊藤委員

 御報告ありがとうございます。今、説明を聞かせていただいて、非常に、令和4年度よりも実績率も上がったし、収支率も上がったしということで、令和4年度の実績は1便に対して1人いかなかった、0.6人。ところが、今回、9月19日からの43日間でデータを取ったら、1便平均が3.7人ということで、利用者が増えたということなんですけども、この要因は、説明の中にもあったと思うんですけれども、総合的に考えて、ルートの変更、また、停留所の増加というか、だと思うんですけども、改めて実績が増えた理由について教えていただけますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今、委員におっしゃっていただいたとおり、運行ルートの見直し、停留所位置の見直しが大きな要因かと考えております。その他、今回は、高齢者割引証の発行等も行って、より使いやすい状況をつくったというところも一つの要因かとは考えてございます。

伊藤委員

 非常に利用しやすくなった、高齢者だけじゃなくて、先ほど言ったように、学生さん、18歳以上から、学生さんとか買物に出かける主婦の方だとか、そういう方も増えたということで、いいかなと思っていますけども、3月まで実証実験をやられると思うんですけども、恐らく周知の仕方も非常によかったのかなと思っているんですよ。こういうふうにルートが変わります、こういうふうになりますといって。その辺の評価というのはどうだったんですか。周知というか、近隣に対しての区の促し方とか、その辺はどうなんでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、周知につきましては、運行開始前に各戸にビラといいますか、そういった時刻表などが載ったものを各戸配布、この地域についてはしております。また、地域で勉強会を開催しておりまして、その中で、参加されている方を通じて地域のほうに周知してくださいというような、口コミというか、そういったことも頼んでいたという、ちょっとその効果がどの程度までかは把握はできていませんが、そういった状況です。

伊藤委員

 一応実証実験なんですけども、来年度、令和6年度にかけては、これから2月に協議はするんでしょうけども、国土交通省に申請をして、実際に走らせる、運行するということでの方向でいいのかな、どうでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 現時点で、中間まとめをした段階での方向性としては、このまま収支率が少しでも上がってくれば、継続をしたいというところで協議をしたいと考えております。

伊藤委員

 交通不便の地域の格差をなくすためにも、ぜひ運行していただきたいなと思っています。

 それから、変な話を聞きますけども、事故とか、そういうトラブルとかというのは今まであったでしょうか、どうでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、事故については、昨年度、今年度ともに0件でございます。適宜安全対策等については、警視庁のほうと、警察のほうと連携して、危険箇所などの共有を図っているところでございます。

斉藤委員

 ありがとうございます。中間報告を受けてまず感じたことは、年齢が、伊藤委員もおっしゃられていましたが、40代から59歳というところの新しい層というか、14%だったところが33%と大きく増えているところが非常に注目すべき点だと思います。その理由としては、やっぱり買物で使う方が非常に多くなったのかなという印象を受けています。逆に、高齢者の利用率が66%から43%と減っているかと思いますが、これは、全体の中で高齢者の方ではなくそれ以外の人が増えているという認識なのか、それとも、高齢者の方自体が減って、利用が減っているかというのはどういう、簡単に言えば高齢者のニーズというところが増えているのか減っているかという部分に関してどのように読み取ればいいのかという質問なんですが、よろしくお願いいたします。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、高齢者の方が減っているかどうかといったところですが、今回は、それ以外の方が増えたというふうに認識してございます。絶対数というか、トータルの累計の利用者数がそもそも増えておりますので、そういったところで認識してございます。

斉藤委員

 再度確認なんですが、では、高齢者の方が決して利用者が減っているというわけではないという認識でよろしいでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 減っているという認識ではございません。

いさ委員

 今の報告をお聞きして、傾向としては、鷺宮辺りの方々は高円寺のほうに行きたかったというニーズにかみ合ったのかなということだったと思うんですけれども、駅の北口ではなく高円寺通りで降りている方がいらっしゃるということについてはどのように評価をなさっていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 別紙の2ページ目の左下のほうに、高円寺通りで降りている方の目的地、移動手段などの利用者アンケートを取っておりますが、そこの高円寺通りで徒歩または路線バス等で買物だとか通院だとか、そういったところに使っているといったところで、サンプル数は少ないですが、そういった傾向なのかなというふうに認識してございます。

いさ委員

 この中に他の移動手段への乗換えというのも大きな数があるんですけれども、そうなると、乗り換えている先のバス会社さんのほうにも、この停留所ができたことによってそちらの乗降がどう変わっているかみたいなことで評価なり数字をもらうということで事業の効果の中の指標として使うことというのは考えられないでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今回の実証運行の事業者は関東バス株式会社となってございますが、この早稲田通りのところ、高円寺通りのバス停についても、通っている路線は関東バスになっております。ですので、どういった効果があるかというところは、これまでも検討というか、協議しておりますが、なかなか数字的にどのぐらい影響が出たのかというのがまだしっかりと把握できていない状況でございます。

大沢委員

 ありがとうございます。まず、去年は本当に厳しいかなと思ったところ、ここまでされたことに敬意を表するし、すごくいいなと思います。その中で幾つか確認させてください。まず、2ページ目のところの利用した人の年齢構成のところで、ここが令和4年度はnが65、これは65名からのアンケートという意味でいいんですよね。それに対して、令和5年度はnが43というふうに減っているんですよね。利用者が1便当たり6倍に増えているということですよね。それで何で利用した人の年齢構成の母数が減るんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 答弁保留でお願いします。

大沢委員

 この先に何を聞きたいかというと、そこの部分から、もしかしたらこれはnの取り方がおかしいのかなとちょっと思ったのが、たまたまなんだけど、1ページ目の利用実績のところを見てください。そこで対象期間が43日と書いてあるじゃないですか。だから、運行の日数をここに表示しているのかなと思って、そうするとちょっとおかしいよなと思ったというのが疑問の始まりなので、その辺を含めて確認ができればなというふうに思います。これは当然回答者の母数じゃないとおかしいかなというふうに思うので、そこがどうなっているかの確認をさせてください。その上で便数とかルートに関しても少しお聞きしたいところがあるので、まず、一旦お待ちします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、答弁保留を除いて、本報告については終了します。答弁保留については後ほど報告をしていただきます。

 それでは、次に、2番、区内シェアサイクル事業者との協定締結についての報告を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、区内シェアサイクル事業者との協定締結について御報告申し上げます。(資料3)

 区は、自転車シェアリングを公共交通の一つとして位置付け、株式会社ドコモ・バイクシェアと連携して、シェアサイクルの普及や利用促進を図っております。シェアサイクルの普及促進は、区内の公共交通の補完、区民の移動利便性の向上のほか、放置自転車の防止や自転車の安全利用、環境負荷の軽減等に資することが期待されます。このため、区内で事業を展開しているシェアサイクル事業者と新たに協定を締結いたしました。

 1、協定の締結についてでございます。協定締結の相手方及び締結日は、記載しておりますとおり、OpenStreet株式会社、株式会社Luupの2社でございます。

 協定の主な内容でございます。①区の役割です。ポート用地の確保や設置等の事業者が担う役割への協力、区民への周知等となっております。②事業者の役割です。シェアサイクルのサービス提供と実質的な事業展開、また、事業により得られるデータの収集となっております。区との関係でございますが、可能な範囲内となりますが、各種データ、自転車以外のモビリティに関する情報の区への提供や区が実施する環境や交通安全等に関するイベント等への参加を盛り込んでおります。費用負担については事業者が負担するものとし、令和6年3月31日までの協定有効期間で、以降は1年更新の協定としております。

 続きまして、今後の予定でございます。本報告と併せ、区ホームページにて、これまでのドコモ・バイクシェアに加え、2社と連携を図っている旨を周知いたします。また、各事業者のホームページにおきましても、協定を締結した旨が公表されます。今後は、3社と連携を図ることから、定例的に関係者会議を開催し、様々な調整を図るとともに、区内において競合するポートの配分や事業者から得られるデータの活用等の検討を進めてまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報道に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 ありがとうございます。今回は2社、多分HELLO CYCLINGとLuupだと思うんですが、Luupのところはやはり電動キックボードの問題が出てくるかと思うんですが、今回の協定締結に関しては、あくまでも自転車というか、自転車シェアサイクリングだけであって、電動キックボードは入らないという認識でよろしいでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 連携しますのは自転車のみでございまして、電動キックボードの部分については民間事業者のものというふうに。

斉藤委員

 令和6年3月31日までの契約ということですが、その間に電動キックボードのポートに関しては何か区として今後の検討などはありますでしょうか。シェアサイクリングの今回事業協定だと思うんですが、電動キックボードに関して、今後、区として何か考えなどはありますでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 電動キックボードに関しましては、この紙面にも書かせていただいておりますとおり、自転車以外のモビリティといったところで、どういった使われ方をしているのかというところとかを情報提供いただける部分はしていただこうと。また、交通安全面、安全に使われているかとか、そういった情報について提供いただくのとともに、交通安全教室など、区が開いているものについても積極的に協力を要望していきたいと思っています。

白井委員

 御報告ありがとうございます。もともといわゆるドコモが独占の契約状態で、今後の事業展開、新たに事業者が参入する予定もあるということだったので、そのときにはぜひ改めて委員会でも報告してほしいという話をしていたので、今回追加での事業者の募集に当たって御報告いただいたことはまず御礼申し上げたいと思います。

 それで、私が気になったのはやっぱり事業採算のところでして、もともとドコモが区有施設を借りていわゆるシェアサイクル事業を行う、それに対しては無償提供を区が行ってきた。今後新しい事業者に対してどうするんですかという話をしていたところだったんですけども、今回、2社、OpenStreetと、それからLuupが入っています。これらについての利用料はどうなっているんでしょうか。確認をさせてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今回結びました協定、2社につきましては、これまでのドコモと同様に、基本的には公有地を貸し出す場合は無償とさせていただいてございます。

白井委員

 無償提供ということですよね。取りあえず来年の3月までは、そうすると、現在3社が入って、区有施設をどこの事業者さんに対しても無償でお貸ししているという形。こうなってくると、今、町なかでも、いわゆる民有地をお借りして自転車置場というのかな、設置されている状況です。個々の契約なので、直接区ではないんだろうけども、いわゆる事業展開するに当たって、恐らく利用料を払っているんじゃないかなと思うんです。民間の場所をお借りするに当たっては、事業者さんは幾らかは払う。当然場所を貸してもらってとやっているんだけども、区有施設だと、逆に言うと、無償でどんどん貸してもらえるとなると、幾らシェアサイクルの旗を振るというふうにしても、なかなかどこで線引きしていくのかなと思いがあってね。どこも無料だから、手を挙げた人に対しては、誰が借りるのかというのは一切抽せんだけにするんですか。普通だったら、入札制度を新しく入れたので、今オークション方式で、どこが一番高く借りてくれるのかというようなやり方もあってもいいのかなと。つまり、税金以外での収入を得る、税外収入の確保の仕方という部分では、様々区有施設を活用して行政財産をどう有効活用していくかという観点があってもいいのかなと思っています。なので、一旦は、初めの導入というところに関して、しばらく事業が立ち上がっていくまでは時間がかかるんだろうと思うんですけども、この辺もぜひ考えてもらう必要があるかなと思います。そうなってくると、そもそも事業自体が採算性が取れるようになっているのかなというところが気になってくるところなんですけども、区はこの点をどのように考えておられるでしょうか。いかがでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員がおっしゃいました点については課題として認識しておりまして、まず、この協定におきましても、基本は無償ということで協定のほうは書かせていただいております。ただ、なお書きというか、そういったところで、協定を見直すタイミングで、協定を更新するタイミングで確認していくというか、それについて検討していくというような文言も付け加えてございます。現状の採算については、これまでドコモ・バイクシェアと協定を組んでいる中で事業収支等を見ていますと、区ごとにかなり採算が違うのかなというふうな認識をしております。中野区においてはなかなか、自転車が何回転もすれば当然収支は上がるんですが、中野区の使い方としては、通勤で使ったりで1日2回程度自転車が使われるような使われ方が主になっていますので、なかなか採算が上がるといった仕組みまでは到達していないのかなといったところで、ほかの2社がどういった状況なのかというのは今後確認していかなきゃいけないんですが、その点は課題として認識しておりますので、今後も継続して検討はしていきたいというふうに考えております。

白井委員

 ぜひこの点はよく御検討いただきたいと思います。

 それから、もう一方では、電動キックボードの話は先ほどもありましたけども、ここはちょっと別途置いておきます。区の締結している事業としては場所をお貸ししていないということなので、ここは今回の報告の中ではちょっと外しておこうかなと思います。その上で、とはいっても、自転車事故はやっぱり中野区内で非常に多くて、特に高齢者が巻き込まれる事故が後を絶たないという状況です。道路交通法の改正もあって、私自身も自転車に乗るに当たって、このタイミングで今渡っていいのかなとか、どっちの信号を自分が運転するに当たって対象としていいのかなというところが非常に難しいところも多々あるのかなと思います。ましてやバイクや車の運転免許を持っていない方はよけい難しいだろうなと思うところがあります。自転車講習を行っていくというお話があったんですけども、一つ、このシェアサイクルを利用する人たちに対しても大いに協力を求めていいかなとも思うんですが、具体的にどういうふうに協力を求めていく予定がありますか。ここも確認させてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、シェアサイクルを利用されている方々に向けては、これまでドコモ・バイクシェアについては、利用する際はスマートフォンを使ってキーを解除して決済をするといった仕組みになっていまして、そのアプリの中でポップアップとかで自転車利用安全五則、こういったところは周知を一定しております。また、これは広域連携で、自治体で協定も組んでおりまして、警視庁とも定例的に事故状況などの共有をした上で、周知について、利用者に対してメッセージをしっかりしていくということはやっております。その他の2社につきましても、ちょっと今後また協議はいろいろしていかなきゃいけないとは思いますが、同様にスマートフォンなどでポップアップを出したり、例えば利用登録する際に、交通の利用ルールの問題を出しておりまして、それに全問回答しないと登録できないとか、そういった取組なんかもしておりますので、そういった有効な取組については今後とも情報共有しながら進めていきたいと。

白井委員

 利用については、一般的な、自転車に普通に乗るというよりも、シェアサイクルを借りるほうがより厳しい制限をかけている、こういうところなんですかね。今後も求めていくというところでしょう。もう一方で、自転車の個々の位置情報だとか、もしくはこの自転車はどこからどこまで走ったというのは、事業者のほうとしては把握ができるものなんでしょうか。要は何が言いたいかというと、町なかで交通事故がありました、ひき逃げではないですけども、自転車で当て逃げみたいなことがあって、なかなか犯人の特定に時間がかかったりすることもあるんですけども、シェアサイクルの場合は、この自転車はどこからどこまで利用されたのかというようなことを把握できるように聞いたことがあるんですね。そうすると、ここで事故があったときに、ちょうどこの自転車がここを通っていたとか、要するに、足跡をたどるような機能があるのかどうかというのをちょっと確認させてもらいたいんですけど。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 自転車は各社ともにGPSを搭載しておりまして、位置情報というのは持っております。ODというか、発信、起終点ですよね、そういったところと、どこを通っていたかというデータは全て事業者のほうで持っております。

白井委員

 ですよね。恐らくそれができるんだろうなと思います。そうすると、シェアサイクルでもし事故があったときには、足跡だとか、さっき言ったみたいに利用するに当たっては登録も当然あるわけで、誰が実際に使っていたかというところもしっかりとその後の事後対応もできるようになろうかなと思います。この点も含めて、事業者さんのほうには、利用をまず事故を起こさないようにという協力、事故が起きたときにもしっかりその後の対応というのをお願いしていただく必要が、協力を求めていただく必要があろうかなと思います。改めてになりますけども、この点、いわゆる事後の対応についての御協力についても求めていただきたいと思いますけども、確認をさせてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今、委員がおっしゃいました事故後の協力については、今後、新しく締結した2社に対しても求めていきたいと。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、補助第220号線Ⅱ期区間の事業認可取得時期についての報告を求めます。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 それでは、補助220号線Ⅱ期区間の事業認可取得時期について御報告いたします。(資料4)

 補助第220号線は、新井薬師前駅の東側を南北方向に位置する路線ですが、東京都における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)において、平成28年度から令和7年度までに優先的に着手すべき路線とされています。また、中野通りや哲学堂通り等の周辺道路交通の円滑化や延焼遮断帯形成による上高田地区の防災まちづくりへの貢献が期待される路線です。そのうち早稲田通りから五中つつじ通りのⅡ期区間における事業認可取得時期について御報告いたします。

 まず、(1)Ⅱ期間の諸元についてですが、上の図面に位置関係を示しておりますが、中央縦に位置するのが都市計画道路補助第220号線です。五中つつじ通り北側のⅠ期区間約87メートルについては事業中であり、早稲田通りから五中つつじ通りまでのⅡ期区間全体の延長が約725メートル、中央の破線で示していて、「新設区間」と「拡幅区間」と旗揚げしてある箇所が事業認可予定区間でして、新設区間が約300メートル、現道の拡幅が必要な区間が約180メートルあり、それぞれ計画幅員は11メートルです。事前の調査段階での画地数は約70画地、権利者数は約210名です。

 次のページに続きまして、(2)主な経過になりますが、昭和41年7月に都市計画決定された後、平成27年9月にⅠ期区間の事業認可を取得し、その後、平成28年8月よりⅡ期区間の用地測量を実施し、令和元年7月に、Ⅱ期区間について年度内に事業認可取得を予定している旨を建設委員会で報告しておりました。しかし、その年の12月に、連続立体交差事業中井-野方の作業ヤードの確保のために区画街路3号線交通広場や4号線交通広場の整備促進の執行体制を強化する必要があったことから、おおむね2年程度延期する旨を建設委員会で報告しております。その後、令和2年12月に、連続立体交差事業の事業認可の延伸等の理由により、補助第220号線Ⅰ期区間の事業認可の変更手続を行い、令和4年2月には、先に延びた連立事業の延伸や事業中路線の着実な事業の推進を理由に、令和5年度内にⅡ期区間の事業認可取得時期を判断する旨を議会報告しておりました。このように、これまで2度、Ⅱ期区間の着手時期を見送っていた経緯がございます。

 続きまして、(3)事業認可取得時期について報告いたします。中野区が事業主体となり進めている周辺都市計画事業である補助第220号線Ⅰ期区間や区画街路第3号線の交通広場において用地買収が進んでおり、事業の進捗が図れていること、また、上高田防災まちづくり検討区域における防災まちづくりの機運が高まっていることから、Ⅱ期区間の令和6年度中の事業認可取得を目指す予定です。

 最後に、今後のスケジュールについてですが、令和6年度の前半で事業認可取得に向けた事業費や事業の必要性等の精査、事業認可取得に向けた準備を行い、令和7年2月頃には事業認可取得、令和7年度の5月中旬に事業説明会、8月頃より用地取得を目指し、検討準備を進めていく予定です。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 まず、最初に確認ですけれども、この新設区間ですね、燕京亭さんから先のところなんですけど、用地取得はまだ何もしていないということでよろしいですか。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 用地取得はまだ何もしておりません。

いさ委員

 では、これは随分昔から動いている計画ではあって、これまでの期間の中に地権者の皆さんに対して区からはどのようなアクションが行われたんでしょうか。具体的には、何か住民の皆さんに説明するなり、何か資料をお配りするなり、また、その中身、お伝えしたものについて教えてください。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 過去には、この補助第220号線のⅡ期以外にも、計画策定のときにはいろいろ地元で説明会を行ったりとかしている状況ではありますが、このⅡ期区間に関係するところで言いますと、平成26年に、まず、現地測量を行った際に地元の説明会を行っております。その後、直近ですと28年8月に用地測量説明会を行っておりまして、このときは、2日間に分けて、平成28年は8月5日に21名、あと、8月7日に30名の計51名の参加者がおりまして、そのときに、測量の目的とか事業の位置付け、必要性とかの説明を行っている状況でございます。

いさ委員

 そのときには、地権者の方からどのような御意見とかが聞けましたか。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 そのときにあった主な質問としては、用地測量説明会の案内はどのように行ったのかという話があって、それにつきましては、区報だとかホームページにも掲載したとか、あと、今回の用地測量は土地所有者だけが対象なのかというものの質問に対しては、その境界で隣接者の方も、計画にかかっていないところの隣接者の方も含めて立会いをお願いするというような話をしたりとか、あとは、用地買収に向けて、残地の買収は考えているかというような話もありましたが、基本的には今の計画幅員で買うことを予定しているというような話、そういった意見交換等が行われたという状況です。

いさ委員

 それが、最後が平成28年8月ということですよね。大分時間がたっているということなんですが、改めて、その間、今日までについては何か地権者の皆さんにはアクションはありますか。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 補助第220号線のⅡ期区間単体でというところでは具体的にこういう説明会は行っていませんけども、沿道地区、上高田の防災まちづくりの検討組織がございまして、補助第220号線の沿道を含めたまちづくりに併せて、防災まちづくりに関する意見交換等を行っているところでございます。

白井委員

 御報告ありがとうございます。逆に、この補助第220号線、もみじ山通りの延伸については、それこそ主な経過で書いてあるとおり、昭和41年に都市計画決定がされて、もはやもうこんなものは実際に行われることはないんだろうと誰もが住んでいる人が思っていたら、平成に入って、しかも平成27年に事業認可と書いていますけど、突然、やっぱりこれはやりますよという話になったというところから、地域の方々はびっくりしたというお話を当時はたくさん頂いたところです。事業決定、西武線の沿線とともに、この補助第220号線をつなげるというところから、特に新井薬師の近辺に該当するような人たちからは、駅前は変わるし、道路は入るしというところからで、両方からの影響を受ける人たちがいて、同時進行の中で、早々と次の自分の住まいをどうするかというのを考えた人もいれば、一方で、どうも計画がずるずると後ろに倒れ込んでいて、この事業の取得、いわゆる用地の取得というのは一体いつになるんだろう、こんなお声も逆に今は聞くようになってきているという状況です。遅れている、遅れているという話までは誰もが聞いていたところと、実際に、西武新宿線もそうですし、補助第220号線の事業取得も事実上はⅠ期区間といって線路の該当部分だけで、あとはほとんど用地測量、仮にと言ったほうがいいのかな。一旦は説明に入ったぐらいまでのイメージだったんですけども、そもそもになりますけども、どうしてこの補助第220号線はこんなに後ろ倒し、遅れてしまっているのか、改めて御説明いただきたいと思います。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 補助第220号線につきましては、連続立体交差事業の中井―野方の事業着手を契機に、まずは、そこに交差するⅠ期区間について、連立事業を円滑に進めなきゃいけないということがございまして、そこのヤード確保というものを早急に行わなきゃいけないということで、まずⅠ期区間について早期に着手したところです。実際問題として、そこにまず着手して、そこの用地取得を行わなければいけないということと、あとは新井薬師前駅の交通広場だったりとか、あとは沼袋のほうの交通広場、そちらにつきましても用地取得というものをまず、そこに注力しなきゃいけないというところがございまして、その関係もあって、そちらに体制を注力していたという経緯がございます。今回は、補助第220号線のⅠ期区間と区画街路第3号線につきまして、今現状用地も大分進んできておりまして、おおむねピークも過ぎてきたような部分もございます。先が見えてきたというところがございまして、その部分の用地の手とかを徐々にⅡ期のほうに移行させつつ、全体的に今まちづくりを進めたいと考えているところでございます。

白井委員

 ざっくり言うと、あれもこれも手を出し過ぎて、なかなかは職員の手が足りなかった、こんな感じなんですかね。先ほど冒頭に申し上げましたけども、やっぱり長い長い間、都市計画決定はされたけども、実際に事業が動くようなことも、そんなそぶりすらなかった状況で、やっと動き出したなと思ったら、何かやっぱりまた遅れているなという状況なので、地域の人たちにとっては、右往左往させられている状況です。しっかりと御説明をしていただく必要があるかなと思っています。Ⅰ期区間は線路部分、今御説明いただいたとおり、地下化に向けてというところで整備をやっているんですね。この補助第220号線については、いわゆるもみじ山通りで、上高田の本通りまではかろうじて、途中で道路が細くなっているんですけど、一応道路が通じている。本通りから五中のつつじ通りはまさに道路が何もないので、家をどかしながら道路を入れていくという、拡幅工事じゃないんですよ。レベルが違うことをやらなきゃいけないという。なかなか難しい事業になるだろうなと思います。特に該当している人たちは、相当自分たちの生活設計をどうするかというのはよくよく御説明を聞いてあげなきゃいけないところとなります。なので、この点、本当に丁寧にやっていかないと、大和町でのまちづくりのように拡幅したレベルじゃないので、この補助第220号線については、より丁寧な説明と事業についてのお話をまず聞いていく必要があろうかなと思います。改めてこの点も確認させてください。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 ありがとうございます。まず、事業認可取得後にも、再度事業説明会を実施する予定でいます。そこでまず全体の説明を行い、また、用地取得はどういったスケジュールで行っていくかという、そういった予定もまず説明させていただいた上で、もちろん、1軒、1軒、また取得に向けて契約を行っていかなきゃいけないというところもございますので、再建や移転が円滑に進むように、丁寧に1軒、1軒説明しながら事業のほうを進めてまいりたいと思います。

白井委員

 ここは本当に丁寧にお願いしたいと思います。

 それから、今回はⅠ期区間の話と、それと、Ⅱ期区間の話が出ているところなんですけども、これは実はⅢ期区間というのがありますよね。五中のつつじ通り、線路の上空部を越えた上の区間が実は続いていくというところです。報告の内容ではないんですけども、Ⅰ期区間で、今申し上げたⅡ期区間、道路がないところに道路を入れていく作業です。やるとすると、Ⅲ期区間の話はもっと先になるのかなと思うんですけども、Ⅲ期区間の該当する地域の方々からも、ここも一応都市計画決定だけはあるんです。逆に言うと、Ⅲ期区間も、新しい事業に当たって、将来的にはと言われているんですけども、将来、自分の生活設計を考えた場合に、用地取得は一体どうなるんだろうというお声を聞くこともあります。この点の見通しはいかがでしょうか、教えてください。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 Ⅲ期区間につきましては、確かに計画はございますけど、現時点ではちょっと着手時期は未定という状況でございます。今回御報告させていただいたⅡ期区間の事業進捗とか、今現在事業中の区画街路第4号線とか第3号線とか、あとは、また、野方以西とかに関係する都市計画など、その周辺の計画の進捗とか、事業中の事業の状況とかを踏まえて着手時期については見定める必要があるかなと思います。

白井委員

 逆に言うと、Ⅲ期区間に関しては、都市計画決定だけはあるけども、実際に着手になるのというのはもうもはやなかなか難しいレベルと。この点も、逆にお話をしっかりしていただかないと、混乱されるんだと思います。補助第220号線の延伸というと、みんな一通り自分で頭の中で描かれている線があるんですけども、区間によって全然対応が変わってきているというところなので、特に上高田五丁目を越えていく辺りのところですね。いわゆるⅢ期区間に関しては、より丁寧にお話をしていただく必要があろうかなと思います。本当はもうないですよと言いたいところなんですけど、都市計画決定は何十年も放置になるパターンが多くて、その後の土地利用に関しても制限が加えられているところが多いですよね。なので、この該当する地域の方々のところも、より丁寧に御説明をしていただく必要があろうかなと思います。今御説明いただいたところなので、最後は要望という形にしておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 先ほど御質問いただきました新たな公共交通サービスの導入についての利用した人の年齢構成でございます。こちらにつきましては、地域住民アンケートを令和4年度、令和5年度ともに実施してございまして、回答数があったうち、この実証運行を利用した人という数が令和4年度については65名の回答があったと。令和5年度については43名の回答があったという中の年齢構成でございます。

大沢委員

 何か数字に違和感はありますよね。要は、使った人のアンケートを取った、使った人のアンケートを取ったら、去年は65人が答えてくれたけど、今年は43人が答えた、だけど、使っている人の母数は恐らく6倍ぐらいに増えている、そういうことなんですよね、これは。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 すみません、ちょっと説明が。失礼しました。地域住民アンケートでございまして、この地域の約2,000世帯に対して配布しているアンケートがまずは配布枚数。それに対して、令和4年度については、487件の回答がございました。令和5年度については、557件の回答がございました。令和4年度については、回答のあった487件に対して、令和4年度に実証運行していた車両に乗ってくれた方が65名いたと。その中の年齢構成です。

大沢委員

 やっぱり、だから、数字的にはすごい違和感はあるんですけど、何でかというと、使っている人が6倍に増えているのに、その同じ母数、同じ母数というのは487件のうち65人が使ったよといって答えてくれて、557人のうち43人しか使っているよと答えてくれなかったというのは何かすごくやっぱり不思議な気はするんですけど、それが事実としてそういうことがあったとして、次にちょっと確認しておきたいというか、要望しておきたいのは、これは、一つポイントとして出てくるのが、ルートの満足度が非常に上がっているところが一つのポイントなんだろうなというふうに思っていて、これは何かというと、2ページのところの⑧の実証運行を利用しない理由というのがあって、ここに行きたい場所に停留所がないというところが38%から18%に大幅に減少している、これが一つ大きなポイントかなというふうに思っているんですけど、とはいえ、もう一つ違う数字を見ると、3ページのところで、運行ルート、停留所等――中間評価ですね、ここで、運行ルート、停留所等が見直されれば利用したいと言っている人が34%とまだかなり高い率に上っているというふうなところがあります。そうすると、これは運行ルートのさらなる見直しというのが翌年度に向けて結構な肝になるのかなと思うんですけど、その辺の感覚はいかがでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 運行ルートにつきましては、今回、実証運行しているルートで、これで完全、完璧というか、そういったものではないと認識しておりまして、今回は中間まとめでございますが、今後も運行ルートがよりよいものがあれば検討したいと考えておりますが、これまでの検討の中でも、通れる道路がかなり限られておりまして、その中でどういったものができるかということが一つのポイントなのかなとは思っております。

大沢委員

 あと、ごめんなさい、前回の資料と見比べてこなくて申し訳なかったんですけれども、前回と比較して、便数そのものの絶対数はどう変わっているんですか。運行数は増えているんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 前回、令和4年度に実施した当初は、1時間に3便ほど、20分間隔で走らせたので、1日にすると30便程度運行していました。それが、昨年度の最後に6割ぐらい減少させて、ほぼ今と同じぐらいの10数便に減らしてございまして、比較すると減らしてあるというか、現在は11便なので、減ってはいます。

大沢委員

 そうすると、便数は減らしたけれども、結局ちょうどいい感じで、かなり利用率が上がるというふうなところまで来ましたと。ただし、ルートに関しても含めて、まだまだ見直しの余地というか、可能性があるという、そういうことで大丈夫なんですかね。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員のおっしゃいますとおり、まだまだ、バス停留所――運行ルートだけではなくて、停留所に関しましても、高円寺に向かう便と鷺宮に向かう便で、片側にしか停留所がなかったりする場所もありますので、そういった部分はやはり双方向に停留所があったほうがいいとかという要望は地域からも頂いていますので、その辺りも含めて検討していきたいと。

大沢委員

 今ちょうど御自分でおっしゃってくださったので非常にありがたかったんですけれども、地面に書いてあるだけとかという、そういう停留場もあったりすると聞いていて、そこが実は停留所だと分からないんだけどねというふうな声も地元から上がっていることをよく御存じかと思いますので、その辺も含めて御努力いただければと思います。どうもありがとうございました。

委員長

 それでは、答弁保留のところはこれで終了いたしますので、1番の報告については全て報告を終了いたします。

 それでは、次に、4番、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業についての報告を求めます。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、私からは西武新宿線(中井駅~野方駅間)の連続立体交差事業について御報告いたします。

 資料(資料5)を御覧ください。本事業につきましては、東京都が事業主体となり、鉄道事業者、中野区が連携して、西武新宿線の中井駅付近から野方駅付近までの約2.4キロにつきまして、鉄道を地下化し、道路と鉄道を連続的に立体交差化するものでございます。当事業の現在の進捗について御報告いたします。

 まず、1番、事業名称につきましては記載のとおりでございます。

 2番、事業者につきましては、東京都が事業主体となって進めてございます。

 3番、事業期間ですけども、平成25年4月1日から令和9年3月31日となってございます。

 事業の概要につきましては、事業区間、事業延長が約2.4キロ、構造形式は地下形式、駅施設としましてはホーム延長が新井薬師前駅、沼袋駅ともに170メートル、幅員につきましては記載のとおりでございます。踏切除却数については7か所ということになってございます。

 5番、事業の進捗です。(1)用地取得率につきましては、令和5年3月末現在で約98%となってございます。

 (2)施行状況、令和5年11月現在の主なものについて御紹介いたします。平面図と併せて次ページ以降を御覧いただければと思います。

 まず、第1工区、中井方の取付け部になります。こちらにつきましては、既に工事桁等の仮設を完了し、現在は線路下の掘削工事を行っている段階でございます。2段目のところ、新井薬師前駅部になりますけれども、こちらにつきましても、掘削並びに掘削に伴う土留支保工を行っている状況でございます。第2工区、沼袋駅部につきましては、第3工区と重複している箇所がございますけども、両工区とも掘削工場をメインに行っているところでございます。

 続きまして、次ページ、第4工区、こちらは野方方の取付け部になりますが、野方方につきましても、中井方取付け部と同様、工事桁は既に完了しておりますので、線路下の掘削並びに山留支保工、そういった作業をメインに行っているところでございます。第5工区につきましては、妙正寺川の横断部のところ、こちらにつきましては、シールドトンネルが妙正寺川の河川の下を通過することから、周囲の地盤改良工事を行っているところでございます。

 6番、その他でございます。(1)事業費の変更です。こちらは東京都から連絡があったものでございますけども、昨今の物価上昇並びに仮設工事の施工計画変更などにより、事業費の変更を行ったとのことでございます。全体事業費としましては約1,219億円となりまして、当初認可時が726億円だったので、約493億円の増額となってございます。この全体事業費1,219億円のうち都市側負担額――都市側というのは国、東京都、中野区が負担するものでございますが、こちらの総額が約820億円、こちらも当初の認可時が約540億円だったので、280億円の増額となってございます。先ほど申しました都市側負担額820億円のさらに内訳になりますけれども、中野区の負担額としましては123億円、こちらも当初認可時が約73億円だったので、約50億円の負担増加ということになってございます。

 こちらの(2)の事業費の増加の主な要因、約493億円の内訳となりますけれども、まず、1点目が用地費の増加で30億円、こちらの理由としましては、地価の上昇による増加が主なものとなってございます。また、工事費の増加としまして約455億円、こちらの内訳なんですけども、資材価格、建設資材の価格ですね、そちらや人件費の高騰、こちらの分で約220億円、シールド工事費で約20億円の増加、3点目に、施工計画変更及び想定外支障物撤去による工事費の増加ということで約215億円となってございます。最後に、工事の変更に関わる調査設計費、その他で約8億円ということになってございます。

 私からの報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 御報告ありがとうございました。まず、事業の進捗のところからなんですが、前回、工期が延伸される際には、用地取得のところがかなり大変厳しい状況にあったというふうに記憶しておりますけれども、98%が現時点で取得されていますということなんですが、そうすると、用地取得についてはその後はここまで順調に来ている、そういう理解でよろしいんですね。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 事業主体である東京都からによりますと、用地取得につきましては既に98%が終わっているということで、残り2%に向けて、今、用地取得に全力で取り組んでいるといったところでございます。

ひやま委員

 ありがとうございます。それと、気になるのがやっぱり工事のところなんですけれども、実際に今このように御説明がありました。恐らく一般的に考えれば、工事を進める際には、ゴールが令和9年3月31日までというふうに決まっている以上は、当然そこに向けて進捗管理というのを一般的には当然、例えば令和5年はここまで、6年ここまでというふうにやっていくというのが、普通に考えれば、一般的にはそういうふうにやるんだろうと思うんですが、そういう進捗というのは東京都と中野区のほうでそこはきちんと共有されながら進めてやっておられるのか、もしそういうふうなのであれば、現状、中野区、連続立体交差のこの事業については、実際の進捗というのはきちんとそこに、これまでのところはきちんと達成しているというか、乗っているというか、そういう理解でよろしいんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今、委員のおっしゃっていました進捗管理につきましては、事業主体である東京都がメインで行っているというふうに認識しております。それとともに、施行主体である西武鉄道と東京都が連携しながら主に行っているものと認識しているところでございます。

 先日も答弁申し上げましたけども、連続立体交差事業につきましては、東京都によりますと、令和9年3月31日の完了を目指して、現時点で取り組んでいるというふうに聞いてございます。

ひやま委員

 やっぱり地域の皆さんからすると、そういう進捗というのをきちんと、こういうふうに御報告されてはいるものの、具体的にどこまで進んでいるのかというのも、事前の掛け声だけじゃなくて、目に見える形でそこは共有していただかないと、いわゆるあらぬそういうのが広がってしまうというか、そういった不信感というか、住民の皆さんからも注目、そして地域の皆さんにとってもこれは悲願の事業でありますので、そういうところについてはきちんと丁寧にそこは説明していただくように、中野区からも強くそこは東京都に対してこれは言っていく必要があると思うんです。そこについてはいかがですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員のおっしゃるとおり、周辺地域の方々からは様々な声を頂いているところでございます。区にも寄せられますし、西武鉄道、東京都にも寄せられているものがございます。中野区としましても、事業の正確な進捗だとか見通し、そういったものをきちんと伝えられるよう、事業主体である東京都に要望してまいりたいと考えてございます。

ひやま委員

 強くお願いしておきます。

 それから、その他のところで、今回、事業費が増加をしますということで、やはり物価の状況とか、かなりこれだけ影響があるのかなというふうに思うんですが、一方、ちょっと気になるのが、工事費の増加の約455億円のうち、資材価格、人件費の高騰が約220億円で、一番下の計画変更と想定外の支障物撤去によるというところがあるんですが、これについては、その割合というのかな、要は、どっちがウエートのほうがこれは大きいんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 工事費の増加の約455億円のうち、施工計画の変更及び想定外支障物撤去による工事費の増加として215億円が計上されてございますが、こちらにつきましては、施工計画変更によるものが大部分というふうに聞いてございます。

ひやま委員

 それはなぜ想定ができなかったのか、理由は何かあるんですか。あともう一つ、具体的にどういった変更があったのかというのもちょっと教えてください。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 こちらについては、先ほどのとちょっと関連しますけども、やっぱり用地確保がなかなか思うように進まない場面も多く、そういった観点から、工事ヤードの整備計画の変更だとか、それに伴った施工機械の変更等を行ったものでございまして、具体的に申し上げますと、例えば土留工だったり、鉄道の仮受け工事――工事桁を施工するといったものですけども、そういった工種をどうしても限られた施工ヤード内で工種をふくそうさせなきゃいけないといった事情が発生しまして、そういった場合はどうしても大型の機械による施工が困難となりまして、小型機械での施工に変更したと。そういったものが具体的に挙げられるところでございます。

ひやま委員

 なるほど、分かりました。

 あと、想定外障害物のところなんですけど、これはやっぱり地下化のときには当然こういったリスクというのが多いというふうに一般的には言われていますけれども、こういうものというのは、最初の段階で当然それがあるという想定でそういった費用というのもこれは乗せていく、そういうものではないんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 想定外支障物の撤去につきましては、特に新井薬師前駅と沼袋駅で先ほど掘削しているというふうに御報告申し上げましたけども、その中で、不明暗渠だったりとかいった、管理者不明といったような構造物が出てきて、その撤去費にちょっと時間なり経費を要したものでございます。そういったものを当初から見越して積算というか、事業費を積むべきじゃないかというお話があったかと思いますけれども、事業費を積算というのは、やはり標準的な工種なり適切な積算が求められるものですから、リスクを想定して当初は積算するものではないというふうに考えてございます。

ひやま委員

 そうすると、こういったものが出てきたときというのは、その都度、その都度、お金も組む、そういうもの、そういう理解でよろしいんですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員のおっしゃるとおり、やっぱり、その都度、その都度じゃないですけども、対応していくものと考えてございます。

ひやま委員

 これまでは、そうすると、ここの工事については、何件ぐらい今までありましたか、こういう障害物とかというのは。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 具体的な数量まではちょっと把握していないんですけども、やっぱり駅部を中心にかなり物が出てきているというふうに聞いています。先ほど申し上げたとおり、不明暗渠だったりとか、昔の駅部に係る例えば電力柱の基礎があったりだとか、そういったものが出てきたと。掘ってみたら、予想外なり、想定していないところに出てきたということでございます。

伊藤委員

 御報告ありがとうございます。この事業の期間は、平成25年から、たしか当初の計画ではもう今年度あたり、来年あたりかな、もう完成されているということの当初の計画だったなと思っているんですけども、令和9年3月31日にできたとしても14年もかかっているということで、地下化にはやっぱり結構時間がかかるんだなと思っているんですけど、また今回このように事業費の変更ということで、全体で1,219億円の工事費となる予定ですよね。これはもちろん西武鉄道さんと国、都、また、中野区の負担という割合があって、820億円、これは予定ですね、当初では540億円のうち73億円が中野区の負担であったと。この財源はどこまで支払いというのはされているのか、その辺の内訳とかはお答えできますか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 当初の73億円のうち、令和4年度で約56億4,700万円余が支払われています。

伊藤委員

 これは令和4年度の決算にも出ているのかな、恐らく。当初の予算の50億円を支払ったけども、まだ残っていると。それにプラス50億円、事業費の変更ということで、これは中野区の負担ですよね。これは財源構成からいくと、一般財源になるんですか。まちづくり交付金になるんですか。どうでしょうか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 都市計画事業ですので、こちらは都市計画事業の対象になってございます。

伊藤委員

 そうすると、支払いの計画なんかも年度間でやっていくということの計画は既にこの事業費の変更のときにはもう計画されているんでしょうか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 これは4年度の決算のときも御説明したと思うんですけれども、翌年に請求がありまして、それによって負担額を確定していくと。ただ、予算的には大体年間幾らぐらいということで想定しております。ここ数年は大体年間10億円程度ですか、そのくらいの予算として見積もっています。

伊藤委員

 これは最初から想定していたのか、このように当時は、こんなに今の時代に物価が高騰したり、人件費が高騰したり、人手不足もあるんだろうと思うんですよね。それはなかなか想定されなかったと思うんですけれども、何より地域の人たちが、こんなに遅れちゃうのか、こんなにお金がかかるのかということで、大変心配されていると思うんですよね。ひやま委員も言ったように、その辺の地域の説明というのは、これは今、議会で、今日、建設委員会にあって、後の特別委員会でもあるんですけど、いろんな議論があると思うんですけども、地域説明会というのはこの変更によって行われるのかどうか、その辺はどうでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 事業主体の東京都が今回の事業費の変更につきまして地域向けの説明会を開催することはないという認識でございます。ただ、一方で、区としましては、まちづくりをする中で、かなりやっぱり地域の方の関心も高く、そもそも地下化ということもあってなかなか工事の進捗が分かりにくいだとか、そういう声を結構多く聞きますので、基本的には、今回の工事の進捗だとか、そういったところ、前回は今年の第1回定例会あたりで報告していますけれども、そういったところに報告した後に、折を見て地域への説明、特にまちづくり団体等に説明しているということは実際しておりますので、今後も引き続き対応していきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 事業主体が東京都とはいえ、東京都は行わないという今答弁でしたけども、やっぱり中野区としては、これは中野区が主体で――私は主体だと思っています。東京都とはいえ、やっぱり近隣の人たちに丁寧な説明、また、お問合せがあったら説明していくべきだと思うので、今後そのような点をぜひ検討していただければと思うんですが、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員がおっしゃるとおり、地域の方々にきちんと説明していくというのは必要だと思っておりますので、今年の3月に発行しました西武沿線まちづくりニュース等にも工事の進捗等を載せたりして、地域への周知に努めているところでございますので、ホームページとかも活用しながら、周知に努めていきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 ぜひ丁寧な説明をしていただきたいのと、年に1回、期成同盟、近隣の方たちが、区民が主体で立ち上がっている、議会も賛同してやっておりますけども、それの後ですよね、こういった変更。たしかあれは8月でしたかね、やられたのは。その後にこういった変更が出たということで、期成同盟さん以降の報告というか変更だったので、やっぱり丁寧に説明していくべきだし、令和9年3月31日に本当にできるのかどうかという心配もあるし、今後もまた事業費が増えちゃうんじゃないかという心配もありますので、その辺も加味して、きちっとした対応をしていただきたいと思っております。要望させていただきます。

大沢委員

 先ほどから出ている工期の要素の中で一つ心配なのが、今、工事の様子を説明いただいたんですけど、基本的にはまだほぼ横には掘っていない状態だということで正しいですかね。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今現在、委員がおっしゃったように、まだシールド工事には着手していないということでございます。

大沢委員

 これは、先日、以前建設委員会でも視察に連れて行っていただいた治水の部分ですね、あの部分でも、先般、工事の土壌がかなり想定と違っていたというようなことで、横に掘ってから工期に関する見直しや何かが行われているというふうなところも実際にございますので、工期、特にシールドが始まってから、一体全体どういう地盤なのかによって左右されるところもあるのかと思うので、その辺はしっかりと連携をしながら、何か遅れる要素とかが出てきたりとか、工期の変更が出てくるような要素が出てきたら、速やかに御報告いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 本事業のシールド工事につきましては、比較的浅いところを通る、あるいは妙正寺川などの河川下を通るといったところから、事前に想定されるリスクというか、そういったことにつきましては、ボーリングなりするなどして地盤解析を進めて、軟弱地盤対策といった地盤改良工事を事前に進めている段階でございます。もちろんそういった対策をしながらシールド工事に入っていくというふうに考えておりますけども、現時点で、シールド工事がどのくらい順調にいくのかといったことにつきましては、やはり先ほど言った浅いところを通るだとかという事情もございますので、比較的慎重に検討しているというふうに聞いてございますので、今後、委員がおっしゃっていたような、今後もし工期延伸だとか事業費の増加だとか、そういったところが判明次第、また改めて報告させていただければというふうに考えています。

大沢委員

 分かりました。今のお答えからすると、想定される工期をつくるに当たってはかなり現実の地盤に即して今回は一応工期をちゃんと取っているということだから、あまり今のところリスクはないと思っているけれども、出てきたら教えていただける、そんなようなイメージでよろしいですか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

大沢委員

 すみません、もう1点質問です。6、その他のところの事業費の変更のところで、全体事業費、これが約1.7倍になっていますね。続いて、都市側の負担額の増加は1.5倍。そして、中野区の負担額、その内々のところが1.7倍。一方、西武鉄道株式会社の負担額が186億円から399億円で213億円恐らく増えているので、2.2倍というふうに、今回の工事費の増加における負担率が非常に大きく違う。中野区はそこそこ、ちょっと多め、東京都とか都市側その他の、中野区以外のところの都市側は少なめ、西武鉄道株式会社が非常に大きいという、そのような特徴があるように見えるんですけど、これはどのような理由によるのでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 すみません、本事業につきましては、地下化による連続立体交差事業でありまして、国の要綱では、都市計画事業施行者、東京都になりますけれども、そちらと鉄道事業者とが協議して負担の在り方等々を定めることにしてございます。一般的になんですけれども、鉄道事業者の負担というのは、全体事業費のうち、区部におきましては約15%となってございますが、それ以外に、鉄道の従前の機能、または、品質を上回る施設とするための費用は全額鉄道事業者負担とされているところもございますので、今回の変更につきましては、現在、鉄道事業者単独で負担する分の割合が高いものじゃないかというふうに想定しています。

大沢委員

 自分たちが主体じゃないというところがあって難しいところもあるのかもしれないんですけど、施工計画の変更自体が鉄道であるとか駅であるとかの機能にも影響する部分もあるのかなと。恐らく改良しようとしているというところもあるのかなと思いますので、その辺りも含めて、可能な限り情報を頂いて、そして、地元にも説明いただければなというふうに思う次第です。よろしくお願いします。最後は要望で結構です。

斉藤委員

 ありがとうございます。私は南側にずっと住んでいたので、なかなか西武線はずっと縁がなかったんですが、今回、議員にならせていただいて、また、決起集会も参加させていただいて、また、住民の皆さんの声を聞いて、この西武線の立体工事がどれだけ区民の皆様にとって重要なことだということを知ることができました。

 質問に関しては、他の委員の皆さんがいろいろ聞いていただいたので、あえて、建設委員会の一員ならせていただいたので、再度質問させていただきます。今回、現在の進捗状況について報告するということですが、期間の令和9年3月31日までに工事が終わる予定で、今、区としては、見解としては持っているかどうか、再度教えてください。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 こちらは、事業主体が東京都でございますので、区としてというよりは、事業者である東京都によりますと、令和9年3月31日の完了に向けて鋭意努力しているといったところでございます。

斉藤委員

 他の委員もおっしゃっていましたが、東京都主体といえども、やっぱりここは中野区がしっかりとリードしていく部分もあると思いますので、そこは東京都、中野区と共に、地域の皆様にも報告しつつ、しっかりと対応していただきたいと最後は要望させていただきます。

いさ委員

 この工事に当たって、近隣の方から騒音だとか振動だとかの御相談、御連絡というのはどのぐらいございますか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今、委員のおっしゃったような工事に関する苦情、騒音、振動における苦情というのは、何件あったかというよりは、時折、区、あるいは施行者である西武鉄道、また、東京都に入っているところなので、3者で共有しながら対応しているところでございます。

いさ委員

 件数について聞いたので、対応についてはそれはやってもらったらいいと思うんですけれども、それにしても、言いたいのは、うるさくするなではなくて、必要な工事ですから、それは対応してほしいということなんですけど、すみません、聞きたかったことの次は、この区間から先の野方以西のところの工事の影響というのはこの区間には出てくるものなんでしょうか。それとも、別に動いているんでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 野方-井荻間につきましては、既に国から着工準備採択というのを受けてございまして、もう事業化を前提とした位置付けというふうに認識してございます。ですので、例えば今回の中井駅-野方駅の事業進捗がほかの区間の事業化に大きな影響を及ぼすというふうには考えてございません。

いさ委員

 それと、今回の報告からは少しずれる感じもあるんですが、工事をするに当たって、地上部で土地を取得して工事ヤードなんかで使っているという関係では、いわゆる立ち退き移転が発生しているということなんですが、新井薬師前駅の中野上高田郵便局も移転の対象になっていて、時々局長さんからお話を聞くんですけれども、移転先がまだ決まっていないんだよということを聞いていまして、この件については過去の質疑でも取り上げているんですけど、近隣の方からかなり心配の声を頂いているんですね。なので、これは事業主体である東京都、西武鉄道も含めて、移転先探しというのはもう少し積極的に関わっていく必要があるんじゃないかなと思うんですけど。民間のことではあります。でも、生活の基盤になっているところがこの計画の中で変わっていくということについては、近隣住民の生活というところでは少しできることがあるんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 今のお話の郵便局につきましては、まず、土地所有者と建物所有者は同一でございます。テナントさんについては、あしたまた、郵便本局、株式会社に行って、要は何かというと、1月頃には立ち退きの契約の予定でございます。今、委員がおっしゃるように、地元の不動産、中野区の不動産協会や宅建協会にいろいろお問合せしています。ただ、郵便局が言うには、約170平米とか200平米ぐらいの鉄筋コンクリートの建物を要望している。今ずっと探している途中です。物件はあるんですけど、なかなか意に沿うような物件がないというのが現実でございます。引き続き、宅建協会、不動産協会にお問合せはしております。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時31分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時31分)

 

白井委員

 連続立体交差事業、中井-野方間の現在の進捗についての御報告だったんですけど、なかなか理事者の方々は言いづらいと思うので、我々からもう公然の事実として理解しているので、進捗度よりもどのくらい遅れているのかという御報告を頂いたのかなと思って聞いておりました。それからもう一つは、事業の全体の予算について、これについての御報告がとにかく一番大きい御報告であったのかなと思います。

 それで、先ほど来お話がありますいわゆる事業期間、延伸、延伸と言っていて、令和9年3月31日までを目指してというんですけど、目指してはいいんですけど、到底もう事実上難しいというのが正直なところだろうと思います。東京都が事業主体だというのはよく分かるんですけども、この点は本当は明らかにしてもらわないと、なかなか理事者の方々も、地域に説明をといっても大変ですよね。なかなか言い回しがと思います。しかも、その東京都の説明がないというのもね。個人的には、東京都が本当はしっかり説明すべきだというところを、恐らく私じゃなくて理事者の方々が一番言いたいんだろうなと思いながら、あえて今言わせていただいています。それで、この先で、何でこんな話をしているかというと、単なる事業の進行だけというだけではなくて、新井薬師の駅前の商店街が共同化していく、さらには、それに付随して、民間の再開発ではあるけども、駅前で大規模な再開発が進むでしょう。商店街の大半とは言わないんですけども、先ほど申し上げたつつじ通りに面したところに関しては、ほぼほぼ駅前は何もなくなっていくというような状況になります。立体交差化が遅れれば遅れるほど何があるかというと、駅前が本当にすっからかんの状態になっていく。さらに、南委員長の地元であります沼袋に関しては、区画街路第4号線なんていうのは、商店街が左右にあるものを全部拡幅するとなると、商店街をごっそりえぐるような形になる。これももっとすごいことになって、特に区画街路第4号線の延伸の新青梅街道まで抜けていくところというのは、沼袋のメインストリートと言って過言じゃなくて、ここに大半の商店街が集まっている中で、連続立体交差化の進捗とともに駅前からどんどん商店街が消えていくという状況は、もうまちに暮らし人たちにとっては大問題になるんですよ。だから、その土地の単純にその後の生活設計だというだけじゃなくて、そこに住んでいる人たちがこの目安だとかという、西武線の進捗の具合だとかというのを、頑張っていますという報告だとか、取りあえず令和9年3月31日を目指してなんて言っていると、非常に見えにくい。そんなことは百も分かった上で理事者の方々は東京都におっしゃっているんだと思うんですけども、やっぱりこの辺は本当にしっかりと示していただかないとしんどいかなと思うし、住んでいる人たち、地域の人たちにとっては、連続立体交差化の事業の進捗というのは、それは取りも直さずと自分の生活に跳ね返ってくるという話になる。この辺をもう一度よく理解した上で、東京都に対して、明快に語ってもらう必要があるんじゃないかなと思います。言いづらいんでしょうけど、ぜひと思いますけど、いかがですかね。

角まちづくり推進部長

 今お話がありましたとおり、東京都のほうは、公には今の事業認可区間で工事を着実に進めているという話ですけども、前回の延伸のときにも中野区から要望はしているんですけども、直前の事業周知ではなくて、そういったスケジュールが、もう間に合わないとか間に合うとかという間際ではなくて、もうちょっと先のところから将来を見据えたスケジュールを示してくれというところは前回の延伸のときにも強く要望していますので、当然そういった状況になるのであれば、前回よりも早く出してもらう、しかも、いつまでに事業をやり遂げるんだというようなスケジュール感も含めて、東京都のほうには強くそれを伝えるようにということで要望は進めてまいります。なお、そういった状況がある場合には、先ほど委員がおっしゃったみたいに、地域の方々に対して、生活に大きな影響があるものですから、当然いついつまでにどんなことで工事進捗するというスケジュールをお示ししながら、その間、先ほど区画街路4号線のにぎわいの話もありましたけども、区として、連続立体交差事業を進めていく区の事業としても、どういったスケジュールでやっていくだとか、あとは、にぎわいがなくならないように、そういったすべも、地元の商店街の方々と今年度から本格的に検討させていただいていますけども、連立事業が終了するまでの間もにぎわいがなくならないようにということで、区としてできる最大限のことを地元の方々と一緒にやっていくということでまちづくりを進めさせていただければというふうに考えてございます。

白井委員

 力強い答弁、ありがとうございます。本当に大事な問題だと思います。

 さらに、先ほどの全体の事業費について、他の委員からも質疑がありましたけど、全体の総事業費は1,219億円で、当初は726億円と言っていたものが493億円、中野区の負担割合で言うと123億円で、当初は73億円と言っていたものから50億円なんですよね。一体幾ら増えているんだという話なんですけども、昨今の物価高騰下の影響もあるとは思います。とはいうものの、平成25年当初の恐らく総事業から出ていて、その後、連続立体交差化についての予算変更という話は私はちょっと記憶になかったんですね。一番初めに組み立てたものの予算が増えているというから、あれから何年たっているんだというふうな期間で今回まず表されたのじゃないかなというのが1点と、とはいっても、先ほど伊藤委員からもありましたけど、73億円中56億円でしたか、既に令和4年度のタイミングでいわゆる区の負担分を納めているという状況の中で、56億円を既に納めている中であと50億円頂戴と言われたら、なかなか詐欺に近いものがあるかなと。本当はこれについてもきちっと説明すべきだと思うんですよね、東京都は。これについて説明がありませんというのも個人的にはいかがなものかと思います。加えて言うならば、先ほど伊藤委員も言っていましたけど、いわゆる期成同盟の場が適しているかどうかは分かりませんけども、あの期成同盟が終わった後に予算全体としてはこうなりますよという説明は、もっと早く説明すべきじゃないのかとも思いますし、説明会はわざわざ開かないというのであれば、本当は期成同盟の場で正々堂々と説明すべきじゃないか、これぐらい私は明快に話をしてもらう必要があるんじゃないかなとも思います。さらに言うと、これからまだどのくらいかかるか分からない話でしょう。本当に50億円で収まるのかなと思う話もありますし、野方以西の計画段階で言うと、いわゆる野方1号踏切の除却の件もあります。この点はまだ全然入っていなくて、あくまでも現行計画の中での積算ではあるんでしょうけども、予算についての話、もう一回ちょっとここは確認させていただきたいと思いますし、これについても、東京都に対してしっかり物を言ってもらわないと、なかなか理事者の方々からは言いづらいかと思うんですけども、重ねて確認をさせてください。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 当初の事業費につきましては、平成24年度に算定したものでございまして、現在とはかなり経済情勢も異なっていたというふうに認識してございます。また、昨今の急激な物価高騰、工事資材の価格だとかエネルギー価格などでございますけれども、また、それや人件費、労務費、そちらの高騰に伴いまして、これまでも事業の見直し等は適宜行っていたようなんですけども、これまでの見直し分、あるいはまた、現在の経済状況、また、当初の想定から変更した施工方法なども含めて事業費を算定したものと認識してございます。今後、物価の高騰といった経済予測というのは非常に難しく、一概にこれが継続していくのか、あるいは下がっていくのかとか、そういったところは非常に判断しかねるところなんですけれども、区としましても、市場動向につきましては今後も注視してまいりたいというふうに考えてございますし、適宜適切なタイミングで報告できるよう、東京都にも要望してまいりたいというふうに考えてございます。

白井委員

 ぜひお願いしたいと言います。

 ちなみになんですけど、いわゆるまちづくりのような長いスパンでの計画のタイミングというのは、初めに予算を組み立てますよね。当初予算の総事業費と区の負担が幾らですよというんですけど、途中で計画の事業の積算をし直して、幾らぐらいですよというものは、やっぱり10年、20年と置いておくようなものになるんでしょうか。普通は、どのタイミングでこういう積算費用というのを、中間というのかな、あらましの報告をしていくようなものはどのぐらいになるんですかね。事業スパンが長いものに対しては、一定どのタイミングでというのは決まっているものなんでしょうか。いかがですかね。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 特にこの時期に増額についての見直しを行うといったような明確な判断基準というのはないのかもしれないんですけども、今回につきましては、当初負担のものが要は足りなくなったというか、そういうところ、タイミングで今回増額になったということでございます。

白井委員

 そういうことか。お金が足りなくなったからこの話が出てきているということなんですね。それもちょっと、個人的には、やっぱり事業の進捗に応じて明らかにしてもらわないと、実際に払って、納めてもらっている分が足りないから追加でどんと出てきているというのは、やっぱりこれも東京都に対して強く物を言ってもらう必要がありますね。事業の進捗に伴って、費用の負担だとか積算だとか、どのタイミングが適しているか分からないですけれども、やっぱりそれは区としてしっかり報告してもらわないと、足りないから次出してという金額ではないですよね、50億円なんて言われると。ここは、区側としては百も承知なんでしょうけど、これも併せてしっかりと東京都に伝えていただきたいと思います。もう一回確認しておきましょうか。

角まちづくり推進部長

 今、ちょっと説明を補足させていただきますと、足りなくなったから報告するということではなくて、東京都が事業の進捗を行う上で、もう不足するのが明らかになったということなんですけど、私たちとしては、先ほど委員がおっしゃるみたいに、事業の進捗を一緒に管理していくというところであれば、前回の、例えば期間の延伸のときのタイミングというのが一つあったかなと思っていまして、そういったことがあれば、当然事業の進捗、予算、経費も含めた進捗を中野区も責任を持ってということであれば、その際に東京都のほうにかなり強く予算についても確認すべきだったというところは、一点、反省すべきなのかなと思っています。今後、これから先の物価高騰等でまた変更があるようでしたら、そのときではなくて、あらかじめ、想定があった時点で詳しい説明を聞きながら、中野区、それから、中野区から地元の方々に説明できるようにということで、東京都には、そういったタイミングできちっと報告するようにということは強く要望していきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 ありがとうございます、力強い答弁。2点についてお話をさせていただきました。この費用についても力強い答弁を頂いたんですね。より進めていただければと思います。ありがとうございます。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時44分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時46分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野駅周辺VRデータ動画の公表についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 それでは、中野駅周辺VRデータ動画の公表について御報告いたします。(資料6)

 中野駅周辺各地区においては、現在、市街地再開発事業等、様々な事業が進められております。区民や来街者等が中野駅周辺まちづくりの共通のイメージを持てるように、建物等の立体データを用いまして、将来の整備完了後のイメージをより具体的に可視化するVR、バーチャルリアリティーデータを作成いたしました。この中野駅周辺の全体の動画の公表について御報告をするものでございます。

 1番、VRデータについてでございますが、VRとは、平面図や立体模型、CGデータなどの情報を3Dデータとして表現したものでして、まちにおける歩く視線ですとか、全体を見下ろす視線ですとか、そういったところを自由に動いてまちの様子を把握できるものでございます。その下に、ここでは静止画になりますけれども、静止画、左側が新北口の歩行者デッキ上、右側が中野二丁目地区の広場2号というところで例示をしているところでございます。

 2番、公表するデータ動画についてでございますが、中野駅周辺を上空から見下ろす視点で見た俯瞰データ動画を公表いたします。ホームページ、それから、庁舎1階のデジタルサイネージ等で公表する、また、区公式SNS等で公表開始の旨を掲載、周知をしていきたいと考えてございます。こちらも静止画にはなりますが、左側が現況のイメージ、右側が将来のイメージでございます。

 3番ですが、公表の予定日ですが、本件報告後、12月上旬に報告動画を公表していきたいと考えてございます。

 4番、さらなるデータの活用についてですが、今回は俯瞰動画の公表ということで考えておりますが、今後、整備完了後の町並みを歩いて回る視点、そういった歩行イメージ動画を公表することを考えておりまして、各地区の事業主体と協議調整をして、順次公表していきたいと考えてございます。また、説明会等で活用する、それから、さらに様々な活用を研究して、VRデータを積極的に活用していきたいと考えてございます。

 5番、今後の予定でございますが、12月には公表開始、令和5年度中には順次VRデータ歩行イメージ動画を作成して公表していきたいと考えております。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 すごくいいなというのが単純な思いなんですが、今回、順次データを作成、公表していくということですが、これも、周知に関しては、区のSNSなどで順次こういうのが新たに見られますよみたいに周知していくという認識でよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 今回の動画と同様に周知をしていきたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 VRデータになった地域の範囲というのは、中野駅周辺のまちづくりの地域が全域入っているということなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野駅周辺の各まちづくりの事業の公表されているもののデータというところで今回のVRデータをつくってございます。

いさ委員

 まちづくりでの活用方法の研究とありますが、これは何か先行している自治体とかはあるんですかね。実用されている、活用されている実例みたいなものは。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 VRデータは様々な自治体でつくられておりまして、公表されております。将来のまちのイメージというようなところを持っていただくというようなところに加えて、様々まちの在り方を検討する、そういったところでも使われているということで、我々も各自治体の事例等を研究してまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料(資料7)を基に御報告いたします。

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 中野駅新北口駅前地区で整備を計画しているペデストリアンデッキ、駅前広場等の基盤施設については、現在、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により実施設計を進めており、来年度、令和6年度の工事着工を目指しています。今回、これらの整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。

 1番、工事展開等についてですが、(1)のところ、現在の工事展開ですが、新北口駅前地区では、現況工事展開(工事ヤード状況)図のとおり工事が進められてございます。具体的には、JR東日本との協定事業である橋上駅舎及び西側南北通路の整備と同社の駅ビル、それから、駐車場棟の整備、また、東京都下水道局による第二桃園川幹線の取水人孔整備、UR都市機構の土地区画整理事業による下水道本管の切り回し工事が進められてございます。

 (2)今後の工事展開でございますが、令和6年度から7年度にかけて、税務署、現区役所及び中野サンプラザの解体工事が順次着手されるとともに、ペデストリアンデッキや仮設バス停の整備など、新北口駅前地区における工事が本格化してまいります。今後とも、効果的、効率的に工事ヤードが展開できるように調整を進めていきたいと考えてございます。

 次のページの2、施工調整状況を御覧いただきたいと思います。(1)の代替自転車駐車場の整備ですが、NTTドコモ中野ビルの南側にあります中野西自転車駐車場の屋外東区画、中野四丁目9番のところにつきましては、中野四丁目の新北口駅前土地区画整理事業及び基盤施設整備の進捗状況に伴う工事ヤードとして使用するため、代替施設として、中野四季の森公園の地下自転車駐車場の現状1段の平置きラックを一部2段ラック化して改修を行いたいと考えてございます。

 次のページの(2)仮設バス停の整備についてでございます。今後の施工展開では、区役所低層棟の跡地に仮設バス停の整備を計画しており、現在の北口バスロータリーの機能を移転して工事ヤード化することによって、工事を順次進めていく計画としてございます。新北口駅前地区の事業見直しに伴い、区とUR都市機構、中野四丁目新北口地区市街地再開発事業者と、区役所の解体、それから、仮設バス停の整備や一部街路樹等の対応について、新北口全体の緑化計画など、役割分担を整理しながら、施工展開の一部見直しを行ってございます。また、仮設バス停については段階的な整備を行うこととして、今後、UR都市機構やバス事業者、交通管理者と協議を進めていく予定でございます。

 (3)路線の認定等でございます。新北口駅前地区の土地区画整理事業による街区再編に伴いまして、各事業の進捗に合わせて、必要となる道路の路線の認定や廃止といった道路法の手続を進めてまいります。まずは、次のページの認定路線図の路線認定予定路線で示してございます中野四丁目新北口地区市街地再開発事業において立体道路制度を活用した建物と一体として計画している新たな道路について、路線認定の議案提出を予定してございます。

 3番、今後の予定についてでございます。令和6年は、区役所解体、仮設バス停の整備工事、中野税務署の解体、ペデストリアンデッキ工事に着手します。令和7年度は税務署跡地のインフラ移設工事、令和8年度に中野駅新北口改札の開業、全体の新北口交通広場の供用開始は令和11年を予定してございます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 まず、1の(2)のところなんですが、今後の工事展開のところで、令和6年から令和7年度にかけて、税務署、区役所、中野サンプラが順次解体されるというふうになっています。ただ、今後の予定の一番後ろのところで見ると、区役所、税務署の解体はここに書いてあるんですけれども、中野サンプラザは特に記載がないんですが、これはいつになるんですか、解体。一番後ろに中野サンプラザ、今後の予定に、ここに中野サンプラザの解体の記載がないのは。これはいつになるんですか、中野サンプラザの解体。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野サンプラザにつきましては、市街地再開発事業の中で解体をしていくということになりますので、ちょっとここに記載はございませんが、令和6年度の後半あたりというふうなことで今聞いてございます。

ひやま委員

 分かりました。解体の工期というか、どれぐらいかかるイメージなんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在のところ、中野サンプラザ、それから、区役所につきましては、解体期間は1年ほどを見込んでいるというところでございます。

ひやま委員

 分かりました。

 次のページの2ページ目のところの2の(1)の自転車駐車場の整備のところなんですが、これは以前にも御報告がありました。今の中野西のところを移転することだと思うんですが、これを拝見すると、1段の平置きを――その前に、今現状、この西の駐車場のところというのは何台のキャパシティなんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、680台のキャパシティーがございます。

ひやま委員

 これを2段式にすることでどれぐらい増えるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 中野四季の森公園の地下自転車駐車場の2段ラックに改修する部分につきましては、こちらで約200台を予定してございます。

ひやま委員

 そうすると、残りの480台というのはどういうふうにお考えなんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 残りの台数につきましては、今、稼働台数としては残りが400台程度必要であろうというふうに想定してございますが、こちらにつきましては、別な候補地を今調整しているところでございます。調整がつき次第、また御報告させていただければと考えてございます。

ひやま委員

 分かりました。そこは鋭意今探されているというところで。ちょっと気になるのは、200台増える2段ラックのところなんですけれども、やっぱり私も自分自身の経験もそうなんですけれども、今、要するに子どもを後ろに乗せたり前に乗せたりして、子ども乗せの電動自転車で子どもさんを保育園とかに預けて、そこから通勤をするためにこちらに来て、止めて電車に乗られるという方が結構多く見られます。私の経験から、平置きを2段式に移行した場合に、2段式の上のところにはまず置けないんですよね。子どもを乗せる電動のやつはもうとにかく重いので、無理なんですよ。ここの2段式のところは、これは止められますか、そういう子どもを乗せる自転車というのは。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 2段ラック化する部分につきましては、中野四季の森公園の地下駐車場の部分の全体を2段ラック化するのではなくて、あくまでも一部を2段ラック化するものでございます。2段ラック化する上の段に載せる自転車につきましては一般の自転車を考えてございますので、親子車ですとか電動アシスト付自転車等の重たい自転車につきましては、引き続き平置きラックのほうに止めていただくような形で考えてございます。

ひやま委員

 そうなりますよね。逆に言うと、それを考えなければ、恐らく台数というのはもうちょっといけたのかなというふうなことなのかなと思うんですが、ただ、いずれにしても、やっぱりそういう電動自転車については、私もよくこれは御要望いただくので、そこはちょっとしっかり考えていただいて、新たな候補地を今探されているということでしたけれども、そういう点もちょっとそこは考えていただいてやっていただきたいなというふうに思います。

 今後、この駐輪場の扱いというのは、例えば今の駐輪場のところがかなり駅に近くて非常に便利なんですよね。そうすると、今後、この駐輪場は駅の近く立地のところにというのは、もうこれはできないのか、それともどこかにできる予定があるのかというのを確認させてください。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、残りの台数につきましては、区有地、民有地、再開発用地等を含めて検討を進めているところでございます。

ひやま委員

 いずれにしても、時間が空かないようにしていただきたいなと。そこはやっぱりスピーディーに整備をしていただきたいというふうに、これは要望しておきます。

 それから、次のページのバス停のところなんですけれども、まずお聞きしたいのは、これは現行バスロータリーを仮設で区役所の低層棟のところに計画するということなんですけれども、逆にこれは、今の0番、1番、2番と区役所の前にはバス停がありますよね。それから、中野サンプラザの中野通り側にもバス停がありますよね。ここについてはどうなるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今、委員の御指摘のバス停についても、将来的には仮設バス停のほうに移動していただくことになりますけれども、なるべく利用者にとって不便が生じないように、何回も移転するのではなく、なるべく少ない回数で仮設の場所に移動するような形で今計画を調整しているところでございます。

委員長

 3時を過ぎましたので、ここで委員会を休憩いたします。

 

(午後3時05分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時25分)

 

ひやま委員

 すみません、先ほどちょっと質疑が途中になっちゃいましたけれども。確認なんですけれども、仮設のバス停のところについては、この絵は、1番、2番、0番、それから、中野通り側のバス停というのは、当然ここにはもちろん無理なんですよね、キャパシティ的に言うと。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

ひやま委員

 そうすると、やっぱりほかに仮設のバス停というのを当然これから検討していかなくちゃいけないんだろうなというふうに思うんですが、ただ、もちろん私もそれは担当さんがおっしゃるように、極力やっぱり利用者の皆さんがあっちに行ったりこっちに行ったりにならないように、だから、仮設のところを1回で変更して、次に、最終的なゴールは中野駅新北口の交通広場だと思うんですけれども、1回でそこに行けるようにというのはもちろん理想だとは思うんですが、そうなってくると、現実的にどこの場所で、しかも、キャパシティと今後の工事の影響なんかも考えて、どこにそれをやるんだろうと考えたときに、そこはよくよく担当さんのほうでもしっかり考えていただかないと駄目なのかなと思うのと、あと、今回御説明いただいた仮設のバス停すら、ここのバス停を新北口広場の交通広場ができるまでずっと使えるんですか。それとも、ここもどこかまた考えなくちゃいけないのか。そこはどういうスケジュールになっているんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの区役所低層棟の部分につくります仮設バス停につきましても、その後の道路や交通広場の整備の中でまた展開が必要になってきますので、また今後移設が必要になってくると考えてございます。

ひやま委員

 だから、ここですらというか、ここもやっぱりもう一回どこかに移動しなくちゃいけないということになってしまうということなんですよね。そうですよね。だから、やっぱり南北交通でバスは大動脈なので、利用者の皆さんがあっちに行ったりこっちに行ったりとならないように、極力そこは、理想は1回で済むというのが担当さんがおっしゃる理想で、なかなかそれは難しいのかなというふうに思うんですが、ただ、それについても、周知の方法なり、そういったところも当然工夫していただきながら、利用者の皆さんに混乱のないように、これについてはしっかり取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 極力利用者の方に混乱が生じないように調整を進めていきたいと考えてございます。

いさ委員

 すみません。今あらかた聞かれてしまっているんですけど、僕もバス停の仮設のところがちょっと気になっていて、重ねて聞きたいのは、今現時点で既にもう何回も動いているので、現時点でも混乱がもうあると思っているんですよ。地元の方も、時々乗る人というのが、あれ、どこだっけとなるので。なので、回数もそうなんですけど、現地での表示板ですね。今がどうなっていて、それはいつまでだ、次はこうなるぐらいのところまで含めて、そういう、今どうなっている、どこに乗ればいいというものの掲示の工夫、掲示板を増やすとかとやってほしいんですけど、それはいかがでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 仮設バス停の整備に当たっては、現在の区役所、それから、中野サンプラザ、中野駅前の部分がほぼ全部工事範囲に入ってくるというところで、仮囲いであったり、そういったものができることによって、かなり見通しも悪くなってくるというところで、利用者の方がバス停を探して、目的のバス停に行きにくくなるということも想定されますので、表示、案内等につきましても工夫してまいりたいと考えてございます。

いさ委員

 これは北側の工事なんですけど、南側にいてもバス停はどこかと聞かれることが時々あるんです。だから、南側のほうにも出すような工夫も要るんじゃないかと思うので、そこも含めて検討いただきたいと思います。要望です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、中野二丁目地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物および都市基盤施設の整備概要についての報告を求めます。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野二丁目地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物および都市基盤施設の整備概要について御報告いたします。(資料8)

 中野二丁目地区においては、将来像の実現に向けて、南口駅前広場の拡張整備や交通動線の整備、多様な都市機能が集積するにぎわいの核の形成の二つの観点から、具体的なまちづくりを土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行により進めています。このたび市街地再開発事業による施設建築物が竣工することから、施設建築物などの整備概要について御報告するものです。

 恐れ入りますが、2ページ目をお開きください。1番、これまでの経緯についてです。恐れ入りますが、別添資料1ページ目を併せて御覧ください。こちらは、当地区における整備経過を、左から、事業開始前、施設建築物竣工時、事業完了後の三つの段階で表したものです。中央の図では、コーシャハイム中野フロントの竣工、公社住宅に住まわれた人の引っ越しが完了した後、施設建築物の建築工事が着工されております。施設建築物の竣工後は、駅前広場、区画道路及び公園の工事に着手し、事業完了となります。

 恐れ入りますが、頭紙にお戻りください。2番、施設建築物の整備概要についてです。施設建築物における配置状況については、別添資料2ページ目及び3ページ目を併せて御覧ください。最初に、建築計画については、表1、施設建築物一覧表に取りまとめております。施設建築物の共同化や中間免震構造の採用により建築物の不燃化や耐震性の向上が図られ、災害に強いまちづくりが促進、また、昼間人口及び夜間人口については、それぞれ約3,250人、1,500人の増加が見込まれております。施設建築物は、線路沿いの北側のほうに業務棟、南側に住宅棟を配置した2棟形式となっております。低層部である1・2階には駅前のにぎわいを創出する商業施設として21区画を配置、また、2階部分に人工地盤を設け、中野二丁目東側の地盤と高さをそろえることで、中野通りや産業振興センター方面への歩行者動線を確保しております。また、高層部である3階より上の階には、業務棟では商業施設や事務所、住宅棟ではファミリータイプを中心とした住戸を整備しております。なお、用途ごとの延べ床面積や住宅戸数などについては、表2に取りまとめております。

 恐れ入りますが、3ページ目を御覧ください。次に、省エネルギーへの取組については、断熱材や複層ガラスなどの導入により建築物の熱負荷の低減を図るとともに、LED照明など高効率の設備機器が施設建築物内に採用されております。

 次に、みどりのインフラ整備については、別添資料4ページ目、5ページ目を併せて御覧ください。敷地周囲には常緑樹による高木を密に配置し、また、建物沿いには中低木の植栽を計画することで、緑の数量確保に努めております。地上部及び建築物上の緑化面積は表3に取りまとめております。

 次に、オープンスペースの整備については、土地の高度利用により人々の憩いや交流の場となる空間が確保されるとともに、駅前広場に面した広場1号では、歩行者回遊動線の機能も併せ持っております。広場の面積及び位置については、表4に取りまとめております。

 恐れ入りますが、4ページ目を御覧ください。最後に、その他の施設の整備として、区の権利床部分としては、中野南自転車駐車場と地域情報交流スペース等が施設建築物内に整備されております。

 3番、都市基盤施設の整備概要についてです。都市基盤施設の配置状況については、別添資料6から8ページ目を併せて御覧ください。最初に、道路の整備については、大久保通りと千光前通りをつなぐ道路を新設し、災害時の消防活動、避難経路などの機能を担います。また、歩車分離など交通安全対策や電線類の地中化を実施しております。なお、施設建築物竣工時点で整備される道路の幅員及び延長については、表5に取りまとめております。

 次に、その他の都市基盤施設の整備については、先ほど御説明した道路に接する場所では、歩行者通路または歩道状空地を配置し、歩道と一体となった歩行者空間を創出することで、安全で快適な歩行者動線が整備されることとなります。なお、歩行者通路などの幅員及び延長等については、表6に取りまとめております。

 最後に、駅周辺の回遊動線については、再開発施設内の人工地盤等により周辺地盤との高低差を処理し、ユニバーサルデザインに配慮した歩行者動線を整備しております。また、施設の敷地内外に設置した昇降施設により、その高低差による通行上の支障を解消する計画としております。

 4番、今後の予定についてです。令和6年2月に施設建築物の建築工事が完了する予定です。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 今までも何度かお聞きをしていることなんですけど、改めてお聞きしたいんですけど、まず、ここの敷地の横の新たに新設される13メートルの道路のところの高低差がかなりあるんじゃないかということで、過去のやり取りでも、速度を抑止するような何か、車のタイヤのところでがたんがたんするような、名称は忘れましたが、そうしたものが要るのではないかという議論がありましたが、ここではそうしたことは検討されてはいないでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらは、千光前通りから大久保通りにつなぐ区画道路につきましては、速度制限を設けるとともに、あとは、各歩行者動線のところでは横断歩道と一時停止といった交通規制によって交通安全を確保しているといった計画となっております。

いさ委員

 以前の質疑でも、ちょうど出たところ、今、横断歩道を新設すると言ったところの南北の歩行者の交通量については特に測っていないというふうに聞いていたように思うんです。なので、危ないなという思いはずっと持っているので、検討してほしいなというふうに思います。速度規制以外に物理的に速度を抑制するような仕組みが必要なんじゃないかと思っています。それと、その道路が大久保通りに当たります。そこに今信号があるんですが、13メートル道路に向けて、そっちの方向に道路上の表示も曲がっていくような矢印というのは敷設されていなかったと思うんですね。これからその道路ができるに当たっては、信号やその周辺の改良というのが必要になってくるんじゃないかと思うんですが、そうしたことは警察と協議をしていますか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 大久保通りのところの部分、また、この千光前通りに抜ける部分につきましては、各種交通規制であったりというところは、逐次交通管理者と協議しながら進めてきたというふうに認識しております。

いさ委員

 それを今回のなりが変わっていくところに合わせて検討してほしいなという気持ちで聞いているわけなんです。例えば、大久保通りがあって、13メートル道路がどんつきにあります。こっちの道路側に横断歩道はないんですよ。でも、そこに車が来るとなったら、そこを渡るときにどうするのかという話になろうかと思いますし、そういうことです。現状に合わせてもう一度見直しをしてほしいなというふうに思います。

 それで、別添資料の1ページ目のところの事業完了後というところですね。公園を最後に整備するといったときに、区画道路第2号線というところ、ファミリーロードに接する角のところですね。ここもこの時期に一緒にやるようになっていますが、ここはどんなふうになるんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらは、従前の地権者さんがいらっしゃいまして、再開発施設が完了した時点で、中に移転される方、また、そこの現地のところでその後も生活をされる方というところがいらっしゃるというふうに聞いております。そちらに合わせまして、こちらの道路のちょうどファミリーロードとぶつかるところに関しては、幅員6メートルの道路及び曲がるようなところでの交通規制というところで工事をしていくといった流れになります。

いさ委員

 そうなると、一つは、道路そのものが拡幅されるということですか。ちょっと確認です。それと、その場には建物は残る、建て替えになる、どういうことでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 説明が言葉足らずで失礼いたしました。1軒、建物自体は残る、右に右折するところの矢印とかになって、曲がり切るところの部分での拡幅といったところが一部あるといったところになります。

いさ委員

 それともう1点、今までも聞いていてちょっとお答えがよく分からなかったので、再度お聞きをしたいんですけど、広場から千光前通りへ抜けていくところ、南口の駅前の広場から千光前通りに抜けていくところの、今工事中で車道と歩行者の路線が分かれていると思うんですが、最終的には、歩行者も車道沿いの歩道を歩いてそちら側に歩いていくことになるんですよね。そこを車も通ると。そこを横断する人と車の交錯について、今までも危ないんじゃないかということは質疑をしてきて、どう変わるのかと見ていたけれども、あまり幅も変わっていないように見えると。ここの安全についてどう考えるのかと以前聞いていたんですけど、結局ちょっとお答えがよく分からなかったので、改めてお聞きします。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 千光前通りへの南口駅前広場からの入り口の部分になるんですけども、今現状として、南口駅前広場整備予定をしている現在の計画段階ではございますが、こちらについては、歩道と一体となった仕上げによって歩行者優先ですよということを明示するといいますか、そういったことの整備工事をしていくといったところになります。

いさ委員

 聞いているのは、その手前でバスも待っていたり、タクシーの待ちの車列があったりする中で、車が入っていこうとすると。車も結構ぎちぎちになるというところで人は通るんですよ、勢いよくね。そうなると、車は結構突っ込まないと入っていけない場所なんです。したがって、危ないんです。分かりますか。人と車が交錯する場所だと言っているんです。前も言ったんですけど、この南側にある、南側の再開発のB地区のところに、陽光園という視覚障害者の方の施設があって、視覚障害者の方はそちら側を通る方もいるわけなんです。表側は何度か取り上げました音響信号の問題があって、人も多いし、裏側を通るという人がいるんです。それで、この場所は出ないんじゃないかと言ってきた、じゃあ、その対策はというときに、ちょっと見えないということで今聞いていたわけなんです。何らか、歩行者が多い、車も通る、この対策はどうするんだというのを今聞いていたので、もう一回お聞きをします。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現在の計画では、駅前広場のロータリーに面した歩道部分と同じ舗装に仕上げることによりまして、視覚的に歩道になっているというところで明示をする、要は、それによって歩行者が優先ですよというような意思表示といいますか、明示するといった効果があると。それを目指して、今、歩行者用の舗装で入り口のところに関しては一部舗装するといった計画となっております。

いさ委員

 お答えが変わらないんですけど、車はもう抜本的に通らなくなると思っていらっしゃるのかどうなのか。つまり、車がそこに入ってくるんでしょう、千光前通りのほうに。一方通行に。そこを人が渡るんです、駅前だから。車と人が交錯するんですという話をずっとしているんです。その点について何か考えていなかったのかということを聞いているんです。調査とかはしていないんでしょうかね。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今が横断歩道になっているというところで車が待って、人の通行を待って、通行が通った後で車が通るといったところになるかと思います。こちらについての機能としても、この計画等につきましては、歩道状にして、より歩行者が歩道の部分を走ってというか歩いて、そこを車が乗り越えるみたいなところに何か演出することによって、より歩行者優先ですというところの中を明示して、分かることによって、運転手にとって見やすく分かりやすいように今回、今後の計画では明示しようというふうにして考えております。

いさ委員

 繰り返しになっているので、最後にします。ここはバスがいるんです。タクシーもいるんです。そこに車が渡れないで止まっていると詰まるんです、どっちも。だから、今の状況を見てほしいです、今どうなっているのかを。いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、こちらのほうで委員が御懸念の点なんですけど、大前提として、こちらの道路は車両の通行を止めることができないと。これは市街地構造からして、これは御理解いただくしかないと。一方で、ここに対する歩行者等の安全措置ですけど、まず、横断する人をより少なくするということで、ここのエスカレーターとか人工地盤のほうで上に上がっていく動線をつくっているということで、ここの交差点環境については従前よりもはるかに安全になると。あと、車に対する抑止措置ですけど、これは一般的に、視覚的な措置、物理的な措置とあるんですけど、まず、視覚的な措置として、先ほどから課長が申しているように、ここは歩行者優先であるということを車両の運転手に促すということで一体的な歩道構造にしていると。これが大きな改善点の一つと。また、切り開き構造じゃなくて切下げ構造にするというところで、物理的に速度を抑制する措置をしているというところが2点目の措置、したがいまして、今回の広場改修に併せて従前のここの交差点の課題については大幅に改善しているというところが我々の取組というところでございます。

いさ委員

 最後と言ったんですけど、これで最後に。例えば目的地がもっとこの13メートル道路よりも東側であるような場合で、連絡がつくような場合、例えば島忠さんに納品する事業者であるとか、なかのZEROホールに入っていく何らかの事業者であるとか、連絡がつくような人であれば迂回してもらうという努力だってできるんじゃないかと思うんです。つまり、そこを通らないようにするということです。重ねて言いますが、抑止があったとしても、人と交錯することに変わりはないということ、それと、エスカレーター等とおっしゃっていますが、大久保通り側からファミリーロードを上がっていくという動線があるんです、今現在も。だから、現地を見てほしいという話をしたんです。そこに陽光園があるので、その人たちに一回再開発地域に、東側に行って、エスカレーター、エレベーターを使ってもう一回駅に戻ってくるということをやってほしいのであれば、その旨を陽光園さんなりに具体的に伝える必要もあるんじゃないかと思うんですよ。実態を見てほしいというのはそういうことなんです。今誰がここを使って、どれだけの交通量があって、どんなことが起きているのかということなんです。何も努力をしていないとは申しません。だけども、実情から見たら、地元からしたら、何か怖いななんです。そこは分かってほしいなと思います。実態を見てほしい、現地を見てほしいということを重ねて要望だけしておきます。

大沢委員

 私のほうからは、3ページの省エネルギーの取組のところで1点確認をさせてください。中野区が宣言している2030年度CO2排出量46%減、ここと今回のこの開発の整合性について教えてください。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員の御質問のありました省エネルギーの点なんですけども、今現在、委員がおっしゃられましたとおり、2030年度にマイナス46%ということで削減をされようとする国の計画等があるかと思います。こちらにつきましては、現在、建築物の省エネルギー法の改正というものがあって、それが今から2年後なので2025年4月に新たに施行されるというふうにして聞いております。今かかっている中野二丁目地区については、その前の段階、例で言いますと2030年度でいきますとマイナス35%削減するといった従前の計画にのっとった形での基準を満たすかどうかということになってきますので、こちらについては、マイナス35%を目指すというところの中での基準は達成しているといったことになります。

白井委員

 まず、3ページ、施設建築物の整備概要の中で、真ん中辺りのところに駐車場についての記載があります。二つに分かれていて、駐車場313台、それから、もう一つが駐輪場1,437台と書いてあります。その下に、区駐輪場500台と書いてあるんですけども、これはちょっと位置に関して、後ろの図面で御説明をしていただけますか、どこになりますというのを。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほど委員の質問がありました自転車駐車場なんですけども、別添資料の3ページ目、ちょっと1階レベルしかないんですけども、一応こちらのほうから入って地下のほうに設置される駐輪場になります。そのほかの自転車駐輪場につきましては、例えば1階の、先ほどの別添資料でいきますと、ちょっと絵が切れているので申し訳ないんですけども、千光前通りの「店舗」と書かれてあるところの東側の、今、居抜きになっているような白い部分のところとか、あと、中野南自転車駐車場の1階部分の南側のところといいますか、ちょうど西隣になるところとかというところで、再開発施設の建築物内に結構まばらに点在しているといったところになります。

白井委員

 そうすると、中野区の駐輪場は建物の南側の位置に面していて、千光前に面しているほうが、住んでいる人というのか、この施設を利用している人たち用の駐輪場。この1,437台のうち、含むということは、900台ぐらいが千光前通り沿いのほうに面して設置されるということでいいんですかね、今の説明だと。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員のおっしゃるとおりで、こちらのほうが、ちょっと今全体の地図がなくて恐縮なんですけども、200ちょっとぐらいと200台ぐらいとかが設置されているというところになります。

白井委員

 それから、先日、囲町のときも、建物の輪切り状態と言ったらいいのかな、縦にばっさり切ったときに真ん中に駐車場がたくさんあって、こんなに必要なんでしょうかと言ったんですけども、この図でいくと2ページかな、業務棟のほうは地下駐車場だけなんですけども、住宅棟がやっぱり真ん中に結構駐車場が入っているんですよね。ただ、この間の囲町のやつで言うと、もっと上までいっぱい入っていたようなイメージがあって、そのときも、住民の方の要望を受けると大体このぐらい必要だという話で、別に区として駐車場をここを借りるだとか用意したわけではないという話だったんですけども、駐車場については、これは逆に言うと、同じように、ニーズを踏まえただけで、附置義務部分だとかというのはこの台数だけで、ここを借りるとか、区としてのものではないということで、これも同じふうなことでいいんでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員のおっしゃるとおりで、こちらについては、附置義務よりも、どちらかというと住民要望みたいな形のところで用意されている、そこに住まわれている方々の駐車場になります。

白井委員

 自転車の駐輪場に関しては区側として準備をしていく、駐車場に関しては、これはあくまでも住民ニーズで、囲町と同じような状況です、こういうことなんですね。

 さて、それで、私は、逆にちょっとお伺いしたいと思っているのが、逆説的なお話になります。旧交番の目の前のところ、歩行者動線とバスの利用者、駅へ向かう人たち、利用する人たち、タクシーの動線と相まっていて、先ほどいさ委員からありましたけれども、押し合いへし合い状態といいますか、なかなか頭を出さないと車も難しい状況です。部長の説明からいくと、それを回避するためにデッキ構想にして動線を確保した上でというふうにあります。さらに加えると、歩行者動線と同じような色合いにしてというので、確かに図面を見ると、何となくグレーの色が振ってあって、あくまでも歩行者の歩道なんです、そこを車が遠慮しながら渡ってくださいと。これによって注意喚起だという話になるんでしょうけども、個人的なことを言うと、あの動線が非常に大事かなと思っているんですね。千光前通りは、御存じのように一方通行なので、ここからしか車は入れないわけなんです。この中野二丁目再開発に当たっての千光前通りだとか南口の整備については、駅前までは、一応ここまでで整備をするという話は決着がついているんですけども、その後、千光前通りをどうするかというのはこれからまちづくりをやる話なんですよ。地域の人たちからは、うちはどうなるんだという御要望もたくさんあるし、もっと言うと、いずれはなかのZEROホール自体もどう建て替えていくのか、どう整備するのかというのを考えなきゃいけない。さらに言うと、その抜け切ったところ、島忠の目の前が旧第九中学校跡地になるので、ここももともとの計画上で言うと医療機関誘致、とはいえ、現在一旦ストップになっている。当面は学校の建て替えで利用すると言っているんですけども、この使用期間も明確じゃないとなってきたときに、千光前通りのまちづくりの中でも大事なウエートになるんですよ。だから、車に通るのを遠慮しろというだけであると、なかなか今後のまちづくりの中で、果たしてそれでいいのかなという思いがあります。もう一方で、先ほど来、補助第220号線の整備についてのもみじ山通りのお話がありました。西武新宿線で新井薬師前駅が地下化することによって、駅前にロータリーができるようになる。いわゆるバスの駐車場、停留場がつつじ通りに向けて整備されるとなってきたときに、何が起こるかというと、大きく通りに面して、今の新井薬師前駅のほうから中野駅に向けるバス通りはめちゃくちゃ細いんですよね。仮に第五中学校の前のほうまで抜けてくるだとか、補助第220号線が通れるようになるとなると、何ができるかというと、東中野方面に抜けていくルートと中野駅南口に抜けるルートというのが担保されるようになる。もちろん千光前通り自体、今のままだと一方通行だけなんですけども、これは、新井薬師前駅だとか中野駅の南口、もしくは中野駅、さらには東中野駅につなぐルートと考えたときには、およそバス会社が運行の路線として十分考えられるんじゃないかなと思います。将来的なまちづくりの話なので、まだ出来上がっていないことを言うのもどうかなとは思うんですが、南口の千光前通りの整備だとかにぎわいを考えたときだとか、新井薬師前駅を整備して新しいバス路線を考えるだとかといったときには、やっぱり中野駅や東中野駅とどうつなげていくのかというのが一つキーになるかなと思っている。ここにデッキをつくるのはいいんだけども、例えばバスも通れません、そもそも車は通るのは遠慮してくださいとなると、確かに歩行者の安全は確保できるんですけども、果たしてこのタイミングでその結論でいいのかなと思います。もっと言うと、これは歩道じゃないので、道路なので、区道なので、あえて色だけ変えてマーキングだけというだけでは、果たして今後のまちづくりを考えたときには正解なのかなという思いもある。補助第220号線が開通するとなると、さらに屋上に屋上を重ねるような話で恐縮なんですけども、実際、中野一丁目の高架下だけもう少し掘ることができるのか、拡幅することができるのかであれば、十分バスが通れるかなと。あとは、つなぐところでネックになるのはどこだというと、南口の恐らくこの位置になるんだと思うんですよ。だから、まだ分かりませんよ、まだ分からないけども、次なる交通網をどうつなげるのかといったときには、ここの設計をよく考えてもらう必要があるんじゃないかなと私は思っているんですけども、いかがですかね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、長期的な様々な市街地整備が進んだ場合というところの前提でございますけど、今、委員が御指摘のように、補助第220号線が開通したときは、その分、交通ベクトルが同一になる中野通りの交通量のほうも緩和されるということも期待されるような相関関係にあるというところがあります。したがいまして、今度、中野駅についても、大幅に駅前広場が北と南にできるというところもございますし、そういった基盤を活用しながら、さらに西武線各駅のネットワークをどうしていくか、また、道路網としても、それぞれ新たな交通量の中で形成されていくというところで、今後、まちづくりの進展に合わせて、そういったネットワークを再度考える機会というのは必要であろうということは認識しているところでございます。あと、一方で、今現段階でここの整備する駅前の広場の中の整備についてなんですけど、やはり今後千光前通りがどうなるかというところによっては、そこの駅前の交差部の改良というのが必要になるケースも大いにあるということで認識しております。ただ、やはりまず現段階では、千光前通りがどのように進展するかというところもございますので、まずは物理的かつ視覚的に歩行者の安全を確保するという方策を今回の整備で講じていきたいというところでございます。

白井委員

 ありがとうございます。今説明いただいたように、そもそも補助第220号線の整備というのは、いわゆる中野通りを中心とした渋滞解消というところからこの都市計画があるわけなんですよね。先ほどの経過の説明にあったように、昭和40年代にあって、一旦止まっていた、だけど、平成二十四、五年ぐらいだったかな、あのときにもう一回この整備、補助第220号線をやりますよといったら何かというと、災害時、特に東日本大震災だったかな、受けて、緊急輸送道路をどう整備していくのかというところから、東京都はこの計画をもう一回実行に移すとやってきたわけなんですよ。それで考えると、主に主要幹線道路を中野区内にどう引き直していくかというところなので、今申し上げた補助第220号線の位置付けというのは大いにあり得るかなと。ここにバスが走らないというほうが逆に言うと整備できると不思議な話になるので。と考えたときには、やっぱりもう少し考えてもらう必要があるのかなと思います。

 当面部分は歩道の色合いを統一するだけでいいんでしょう。となってくると、2階のデッキ構成、少しでも動線を解消するために人にエスカレーターで上がってもらうだとか、駅ビルのほうからの人の往来をという部分に関しては、せめてバスが通れるような設計をぜひお願いしたいと思います。まだ分からないんですけども、いざこの交通網の話になったときに、駅前のデッキをもう一回、ちょっと高さが足りないとかというようなことがないように、この点はぜひぜひ、これから駅前を整備するので、この辺も視野に、念頭に置きながら進めてもらいたいと思うんですけれども、いかがですかね。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 デッキの高さについては、道路面からおよそ大体4.5メートル強取っておりますので、トラックとかが大体3.8メートルぐらいになるので、バスに関してもくぐれるんじゃないかということで今設計を進めているところになります。先ほど部長からもお話があったように、そういったいろいろな、様々な諸事情が今後想定されるので、そういったことを加味しながら設計等は進めていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 聞き漏らしです。この中で、別添資料の3ページのところの右側、「地域情報交流スペース等」とあります。これについて、本体のほうではあまり書いていないものですから、どういったものを想定して、どんなふうに使おうとしているのか、そのプレーヤーは誰なのか教えてください。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらの今委員から質問のありました地域情報交流スペースにつきましては、資産管理活用課のほうで報告があったりとか、総務委員会のほうで報告があった内容が今のところ聞いている限りでは全てということで、現在、記載しているとおり、公募した選定民間事業者と今協議をしているといったところで聞いているところになります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、中根駅周辺におけるエリアマネジメントの検討状況について、資料を基に御報告いたします。(資料9)

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 初めに、中野駅周辺エリアマネジメントについて、今年度の取組状況と次年度以降の取組予定について御報告いたします。

 1番、協議会における検討についてでございます。本年第2回定例会で、令和4年4月に中野駅周辺エリアマネジメント協議会が設立され、その後、協議会によって、令和5年4月に中野駅周辺エリアマネジメントの概念、理念を示したビジョンが策定され、今年度はビジョンに基づく取組、具体的な方策であるアクションプランの策定と実験的アクションの実施に向けた検討を進めていくことを御報告いたしました。今回の御報告では、中野駅周辺エリアマネジメント協議会での取組として、検討体制につきましては、イメージ図のとおり、アクションプランの策定に当たって、運営会議の部会としてアクションワーキングと空間ワーキングの二つの部会により検討を行っております。

 (1)空間ワーキングでは、協議会構成員のうち中野駅周辺各地区整備の施行者、参加組合員等のディベロッパー各社が参加して、エリアマネジメントにおける活用可能な公開空地等のルール、制度に関する意見交換、場所の特定及び協議会が策定主体となる空間活用指針の検討を行っております。

 2ページ目の中野駅周辺エリアマネジメント協議会と各地区エリアマネジメントについての関係性のイメージ図を御覧ください。各ディベロッパー等が実施する個別の地区エリアマネジメントをつなぐ全体のエリアマネジメントが中野駅周辺エリアマネジメント協議会として活動するイメージを表現してございます。それぞれの地区エリアマネジメントがタイアップしたり、全体エリアマネジメントへ波及したりすることをイメージ図で表現してございます。

 (2)アクションワーキングは、協議会構成員のうち、今(1)で御説明したディベロッパー以外の各団体により推薦を受けた者が参加して、エリアマネジメントビジョンにおける具体的な活動の指針、手引となるアクションプランの策定に資する具体的な実施内容の検討、実験的アクションの検討を行ってございます。

 2番、区における検討状況について御報告いたします。構成員として協議会へ参画するほか、事務局としての実務を担うとともに、庁内PT、プロジェクトチームを立ち上げ、アクションワーキング及び空間ワーキングの進捗状況に合わせて、関係所管による区有地の活用ルールの検討、その他国や都、他の自治体等の制度研究などを行ってございます。また、今後、空間ワーキングでの検討、議論を実現させるための制度構築に向けた検討を区が進める必要があると考えてございます。

 3ページ目の3、協議会における令和6年度の取組予定についてでございます。今年度検討を行っている内容について、具体的な取組に発展させていくことを目指し、アクションワーキングで検討された具体的な取組のうち、優先度が高く、直近で実施可能であろうと見込まれる取組について、実験的アクション、社会実験として実施できるよう検討を進めていきます。その際、空間ワーキングで活用可能な区有地、または民地の公開空地について可能な限り実施した上で、今後の活用ルールや方針について、社会実験を通じて効果等の検証を行ってまいりたいと考えてございます。

 「中野区のエリアマネジメントにおける未来ビジョン構成イメージ」と「エリアマネジメントの流れ」の図を御覧ください。下の図のほうの赤い四角の囲みの中の部分が、現在、協議会及び区が取り組んでいるスタートアップの段階で、組織・体制をつくる、ビジョンをつくる、社会実験を行うというところの段階でございます。この赤い四角の囲みの部分で行っているところについて、上の図のほうで、概念、将来像を示した、中野駅周辺エリアマネジメントの概念を示したビジョンが策定されたところが令和5年4月でございます。こちらが令和4年度の取組、それから、令和5年度の取組でありますアクションプランの策定、それから、来年度にかけて実施する実験的アクション、社会実験で得られた実証データを加え、中野区における未来ビジョンが完成する予定でございます。今後、エリアプラットフォームが設立されて、エリアマネジメントが活動期になっている状態が右側の状態を目指してございます。

 4番、協議会における今後の予定でございます。令和5年度にアクションプランの策定、実験的アクションの継続検討、公共空間の活用方針及び活用空間の特定を行い、令和6年度は実験的アクションの実施、中野駅周辺まちづくりにおける工事中のイメージアップ等の取組を予定してございます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 エリアマネジメントのことは今までも何度も何度も聞いているんですけれど、聞くたびにつかみどころがなくて、毎回同じようなことを聞いている気がするんです。今までも、担当さんからは、地域の住民参加、区民参加みたいな話をすると、基本的にはそこのディベロッパーと地権者の人たちの住んでいる、持っている場所であるから、公開空地というのは外の人は口出ししません、できないんですというような御答弁もあったと思うんです。そうなると、エリアマネジメントは何のためにやっているんでしょうか。そこに公共性がどのように担保されているのか、改めてちょっと伺いたいと思います。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 現在、協議会で進めておりますアクションプランの策定に当たって、その中のアクションワーキングのほうには、この協議会に参加している団体からの推薦による区民の方によってアクションプランの策定が行われているところで、そこには区民参加があるということが言えますし、また、委員のおっしゃっている、区民がどのようにエリアマネジメントに関わっていくか、区民がどのような形でエリアマネジメントに携わっていくかというところにつきましては、今の組織・体制をつくる、ビジョンをつくる、社会実験を行うといった後の具体的な活動の中で区民参加ができるのではないかというふうに考えてございます。

いさ委員

 最初に言ったアクションワーキングの中でという話なんですけど、つまり、それは、そこにいる、住んでいる人と事業者が何か目標をつくって、計画をつくって、そこに何かつながっている人を呼ぶというやり方のスキームであるなら、区がそこに関わる必要があるんですかと思うんですよ。それはその人たちがやってくださいという話じゃないでしょうか。それは公共性とはちょっと違うと思うんです。その事業者、その地権者、そこにいる人たちが周りの人も来てくださいと呼ぶのは、それはいいでしょうと思うんですよ。それでやってくださいということだと思うんです。例えば下で何かマルシェをやります、何かお祭り的なことをやります、協力者を募ります、これはあるでしょう、そういうことは。それに中野区がどう関わって、どう公共性が担保されているかというのは、それでは説明できていないと思うんです。改めてちょっとお願いします。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 中野駅周辺におけるエリアマネジメントにつきましては、官民連携のまちづくり、まちの将来像に合わせた活動を展開しているところでございますので、そういった中で、将来的に区民が活動できる、民間団体としてそこのエリアマネジメント活動に参画していくといったところを想定しているところでございます。

いさ委員

 それも、過去のやり取りの中で、一般論としてエリアマネジメントとしてはそういうものですよねというのは僕は確認していたと思うんです。いろいろ本を読む中でも、官民が一体となってその地域の魅力づくり、価値向上に貢献するんだみたいなことが書いてあって、それはそのとおりだと思うんです、エリアマネジメントの在り方としては。中野区が今やろうとしていることの中にそれがどう当てはまっていくのかというところが正直見えないということなんです。中野区がやろうとしているこれというのは本当にエリアマネジメントなのかなというふうに正直思っています。もう何度も繰り返しているので、もうやめますけど、改めて、ここに関わっているのは、区民参加です。住民参加です。その人たちが公共空間なり公開空地をどうやって使っていくのかというところにどうやって関わっていけるのか、関わりの度合いです。その人たちが誰かがつくったものに対して一緒にどうぞやりませんかというのがエリアマネジメントなのかといったら、そうじゃないと思うんです。生活空間はどうなっているんですか、駅前の空間というのは誰のものなんですか、そういうところまで問われているんじゃないですかというのをこの間聞いてきたと思うんです。なので、このままいっても、例えば普通に一般的に言われるエリアマネジメントの中で示されるような地域への愛着だとか、そういうことには結びつかないんじゃないかということを私は言いたいということです。改めて、中野区が関わるなら関わるで、公共性を担保してほしいということはちょっと意見として述べておきます。やめます。

大沢委員

 1ページ目の下から3行目、中野駅周辺エリアマネジメントにおける活動にて活用可能な公開空地等の活用に係るルールに関する意見交換及び場所の特定等を行っていると書いてあるんですけど、これは具体的に言うと、今の開発の中のどこの空間を指していますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 現在の中野駅周辺における再開発等の中でできてくる公開空地を考えてございます。この公開空地に関しましては、現在、中野セントラルパークのところにつきましては、東京都のしゃれた街並みづくり推進条例のほうが適用されている部分でございますし、そのほかの今中野二丁目、中野四丁目、囲町地区等で行われているところにつきましては、高度利用地区で創出される公開空地というところでございますので、その辺りの公開空地を想定しているところでございます。

大沢委員

 分かりました。そうすると、3ページのところにある協議会における今後の予定というところの令和5年度を見ると、そこの一番下、3番目のところに「公開空間の活用方針及び活用空間の特定」ということがあるんですけど、今はもう令和5年度の12月ということなんですけど、活用空間というのは既に特定されている、そして、それに関してどうやって活用していくかということについて議論がなされている、そんな感じなんですかね。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

大沢委員

 そういうことであれば、議論が分かりやすくなるように、今後、例えば一応全体の開発図を出して、ここのこの部分の活用空間、ここの活用空間に関してこうやって、公開空地に関してこういう活用を考えるような議論しているんですよということを出すともう少し分かりやすくなるのかな。何か非常に雲をつかむような、全部が相手の相対的なことしか書いていないような気がして、ちょっと具体性がよく分からないところがあるので、せめて場所と、どんな議論がされているのかというのを少し参考でもいいので入れていただければなというふうに思いますが、いかがでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今、委員が御指摘のところがまさしく今年度取り組んでいるところでございまして、アクションワーキングのほうで具体的な活動の案を出していて、それはどこでできるのかといったところをつないでいく必要性がありますので、アクションワーキングのほうは具体的なアクションのカタログ的な部分があって、空間ワーキングのほうで、それをどこでどうやったら、どんなルールだったらその場所が使えるのかというところを検討して、それをつないでいけるようなことを考えてございます。

大沢委員

 そうすると、今年度中のどこかの段階でそこはクロスするというか、要は、こういうことがやりたいよというのを片一方で考えている、こういうところができるというか、場所はこういうところがあるよというのを片側で考えている、その二つをクロスさせてようやくこの場所を使ってこういうことができるよという案が今年度中に出来上がる、そういうふうに理解したんですけど、正しいですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今年度の取組としては、委員のおっしゃるところがゴールかなというふうに考えてございます。

大沢委員

 そうしましたら、来年の第1回定例会なのか、それとも第2回定例会になるのか分からないですけど、その辺りで一度そこの青写真というのをお示しいただければもう少し分かりやすい議論になるのかなと思いますので、こちらは、うなずいていただいているので、要望で結構です。ありがとうございます。

白井委員

 まず、1ページ目、中野駅周辺エリアマネジメントの検討体制とあります。先ほど御説明いただいたアクションワーキングと空間ワーキングに分けてと。空間ワーキングというのは、要するに、施行者とかディベロッパー等々の人たちが入っていて、アクションワーキングというのはそれ以外の人たちで、いろんな団体から推薦を受けた人となっていますよね。このやり方は、まず初めに思ったのは、普通、こんなエリアマネジメントの検討体制を組むかなというのが正直な感想で、いろんなものを目にしているけど、見たことないなという。何でこんなことになるのかなというのが素朴な疑問なんですけど、一つには、2ページ目、まず、地区エリアマネジメントといって、何となく線でつないでいるからまとまりがあるように見えるんですけど、エリア別にばらばらになっているのを何とか横串でつなげないかという、それぞれのエリアごとというか、ディベロッパーさんを中心に、私のところはここのエリアを吐き出しますよ、利用してもらっても結構ですよ、それを使ってもらうに当たってはルールはこうですよというのを決めると。その範囲内で、実際にはアクションワーキングといって、このアクションワーキングも正直に言うと、普通は、店舗だとか、その施設に実際に入る人たちが自分たちでそのエリアをどうマネジメントしようかという話なんだけど、当然今そんなところまで決まっているわけじゃないので、そこに入るかどうか分からないんだけれども、区内のいろんな団体の人たちが何をしようかと言っている段階で、こんな分け方だとか、普通まずやるのかなというと、区はますます、これを最終的にどう取りまとめるのかというところが非常に疑問なんですけど、まず、何でこんな体制になっているのか、そして、今後どうするのか、ちょっとお話しいただけますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 こちらの地区エリアマネジメントという部分に関しましては、それぞれの地区ごとのエリアマネジメントですので、今、委員がおっしゃったとおり、各ディベロッパーなり管理会社、ビルの運営会社のほうがやっていく、そこのエリアだけに限定した活動でございまして、こちらについては、それぞれの会社ごとに行っていけばいいものというふうに、確かにそれはそのとおりだと思いますけれども、現在、中野駅周辺では、複数のディベロッパーがそれぞれの地区で開発を行っていますので、それをつなげて回遊性を出していったり、中野駅周辺全体のにぎわい形成に資するような取組として、中野駅周辺全体のエリアマネジメントを考えているという部分と、それから各ディベロッパーあるいは管理会社のほうで管理規約をつくっていく際に、共通した部分ができるのであれば、その辺の共通部分を見いだしていこうといった意味合いで、今回、空間ワーキングという形で、ディベロッパーが各社そろって、皆さんで共通項を探しているというところでございます。

白井委員

 ちょっとうがった物言いで恐縮ですけど、ディベロッパーさんは取りあえず自分たちのエリアとそのルールづくりというところだけで、あと実際にエリアマネジメントをどうするかはどうぞといって少し距離を置いているなんてことはないですかね。いかがですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それぞれのディベロッパーにつきましては、それぞれの会社の利益追求のために、あるいは、賃貸であれば、そこに入ってくるオフィス、あるいは住民の方の資産価値が上がるようなところに限定した活動というものが想定される、一方で、やはり大きな建物を建てていくというところで、公共貢献をどうやっていくか、あるいはそれが周辺住民にとっていいものになるような、まちづくりにつながっていくような活動というものにもやっぱり、そこが社会貢献としてそれぞれの会社でも取り組んでいるところだと考えてございます。また、アクションワーキングのほうにつきましては、商店会ですとか経済団体等の方々の推薦によるメンバーで構成されておりますので、中野駅周辺全体でどのようなにぎわい創出につなげていくかというところについて検討しているといった状況でございます。

白井委員

 空間ワーキングというので分けてあるとなってきたときに、本来は、先ほど来言っているんですよ、いわゆる施行だとかディベロッパーさんだとか、実際にその施設の中での管理運営に携わっていく人たちなわけですよ。ここにテナントが入ってくると、誰がエリアマネジメントの実働部隊で、実施主体者なんだといったら、本当は、空間ワーキングに入ってくる人たちが実際に物事をやる人たちなんじゃないのかなと。分かりませんよ、これから組合をどうするか分からないですけど。アクションワーキングに入っている人たちは、だって、そのテナントの中に入っていない人たちでしょう、現状。ということは、場所の提供とルールだけ決めてというふうになっているんだけど、実際に中身をどうやるかというのはアクションワーキングの人たちだから、ここの調整が、「連携・フィードバック」と書いてあるんですけど、あえて二つに分けるというところにものすごく違和感があって、普通はこういうものは考え方をするのかなと。逆に言うと、これをまとめるのはすごく大変だろうなと思ったのが、この図を見てからのイメージです。

 4番まで飛びますけど、協議会における今後の予定となってくると、これは来年の話ではあるんですけども、令和5年度にもうアクションプラン策定と書いてあるんですよ。様々な実験的アクションの継続検討、これは実験だからいいでしょう。公共空間の活用方針及び活用空間の特定というから、これはだから、さっき言った空間ワーキング、場所とそのルールみたいなのが先にどんと、3月までには決めちゃうというんでしょう。来年、実際に何をやるかというのをアクションプランが、これも3月までに決めちゃうから、いよいよ実証実験みたいなのを始めるという。残り3か月間ぐらいで、12月に入ったばかりだから、いっぱいいっても4か月ないわけですよ。この間ずっと、実際に何をやるんですか、誰がやるんですかというところが非常に曖昧なままここまで来ていて、一気に残り3か月間ぐらいで畳み込むのかなという、こんなイメージのプランが示してあるんですけど、大丈夫ですか、これ。いかがでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今、委員が御指摘の各ディベロッパーが集まって検討している空間ワーキングのほうですけれども、こちらのほうは割とゴールがはっきりしているというか、どういったルールでどの場所を使わせるかというところですので、かなり技術的な、テクニカルな内容の議論が多くて、今のところ、3月までには何とか一定のルール、方向性が見えてくるかなということで考えているところでございます。

白井委員

 もう一つのほうは。実際にアクションワーキングで何をやりますかと。これも、3月といっても、定例会の報告と考えるともっと短くなるんですけどね。次の第1回定例会で出てくるという話ですか。出てきた途端にいきなり、令和6年度実施といっても年度当初からやるわけじゃないでしょうから、しばらくたたいて、実施の期間を設けてというふうになるんでしょうけども、具体的にこっち側のほうは、何をやるのかというところはどんなスケジュール感を考えておられますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今、アクションワーキングのほうで検討している内容の中で出てきた具体的なアクションアイデアについては、短期的な取組、すぐできるものと、それから、中野駅周辺の工事期間中にやったらいいんじゃないかといったもの、それから、全体のまちづくりが終わってからできるものと三つのフェーズに分けて整理をしていて、その中で比較的直近でできそうなもの、あるいは工事中にやったほうがいいんじゃないかといったものについて、社会実験として行っていければと考えてございます。

白井委員

 この質問の最後にという感じなんですけど、では、まだこれは何をやるか分からない、今話があった短期的にやるものと工事中にまず取り組むべきものというお話がありました。この費用負担だとか、その実際の費用を誰が捻出するような形を考えておられますか。まだ決まってもいないから、曖昧なんでしょうけども、では、どなたが御負担なさる、こんな形になるんですかね。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 具体的な実験的アクション、あるいは社会実験につきましては、国の補助金や、企画書をつくって各ディベロッパーのほうに提案をして、ディベロッパーが捻出できるところの費用等の中でやるというところを想定してございます。

白井委員

 そうすると、アクションワーキングの実際に何をやるか検討している人たちのところ、ここには費用負担は求めない。意見を求めるけれども、お金の負担までは求めなくて、実際の空間とそのルールを考えておられるディベロッパーさんと、まずは国の補助金のほうを当て込んだ上で実証実験を行うと。当然実証実験だから、行く行くは、補助金がそうそう続くものじゃなくなるから、最終的には、エリアマネジメントというのはどういう形で負担していくかとなると、まさに空間ワーキングの人たちが負担するというイメージでよろしいんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 具体的な活動を実施するフェーズになったときには、その資金源となるようなものが必要になってございますので、その辺については今後検討していきたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、その他で何か報告はありますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、民間自転車駐車場の整備促進に係る公民連携について、口頭にて御報告いたします。

 本件につきましては、令和5年第2回定例会の建設委員会において、自転車駐車場のシェアリングサービスを行っている事業所であるアイキューソフィア株式会社と協定を締結する旨の報告を行っております。この報告した件について、11月20日に同社と協定を締結したので、報告するものでございます。

 なお、双方の役割分担については、第2回定例会の建設委員会で報告したとおりでございます。今後は、同社の自転車駐車場整備を連携して促進し、放置自転車の防止や自転車利用者の利便性向上に努めてまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新江古田自転車駐車場の拡張整備について、口頭にて御報告いたします。

 本件につきましては、令和4年第4回定例会の建設委員会において報告し、令和5年度に拡張用地部分に関する土地所有者との協議、土地賃貸借契約、拡張整備を実施した後、拡張部分の運用を開始する予定としておりました。このため、土地所有者との調整を行い、令和5年度中の運用開始を目指しておりましたが、年内での拡張用地に現存する建物の除却が難しい状況となっていることから、年度内での実施を見送り、引き続き土地所有者との調整を進め、令和6年度に拡張整備を行い、運用開始を目指してまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 先ほど西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業について御報告申し上げましたが、すみません、当報告につきましては、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になる、そういった旨をちょっと発言し忘れていましたので、改めて御報告いたします。大変失礼しました。

委員長

 特に質疑はありませんね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 5番の報告の中野駅周辺VRデータ動画の公表についても、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会と重複報告でございます。申し訳ございません。

委員長

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程の地方都市行政視察についてに入ります。

 11月6日、7日に行いました当委員会の地方都市行政視察について、お手元の調査報告(案)(資料10)のとおり議長に報告したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で地方都市行政視察について終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の文書(資料11)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査をするものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時39分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時39分)

 

 次回の日程についてお諮りします。

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回日程について、1月30日(火曜日)の午後1時から開会することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時40分)