令和6年01月30日中野区議会子ども文教委員会
令和6年01月30日中野区議会子ども文教委員会の会議録

中野区議会子ども文教委員会〔令和6年1月30日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和6年1月30日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後6時32分

 

○出席委員(8名)

 斉藤 ゆり委員長

 山内 あきひろ副委員長

 立石 りお委員

 河合 りな委員

 大内 しんご委員

 羽鳥 だいすけ委員

 久保 りか委員

 むとう 有子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 石崎 公一

 子ども家庭支援担当部長、子ども・若者支援センター所長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部参事(子ども・若者支援センター児童福祉課長事務取扱、児童相談所長事務取扱、児童相談所児童福祉課長事務取扱) 古川 康司

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 渡邊 健治

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 半田 浩之

 子ども教育部保育施設利用調整担当課長、子ども教育部幼児施設整備担当課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 藤永 益次

 子ども教育部子育て支援課長 原 拓也

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども・若者支援センター子ども・若者相談課長 菅野 多身子

 児童相談所副所長、児童相談所一時保護所長 神谷 万美

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 教育委員会事務局学務課長 佐藤 貴之

 

○事務局職員

 書記 鎌形 聡美

 書記 川辺 翔斗

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 学校教育の充実について

 学校と地域の連携について

 知的資産について

 子どもの育成及び若者支援について

○所管事項の報告

 1 中野区コミュニティ・スクールのモデル校における活動状況について(学校再編・地域連携担当)

 2 常設プレーパークの設置に向けた試行について(子ども政策担当、育成活動推進課)

 3 桃園第二小学校新校舎等整備基本設計・実施設計にかかる進捗状況について(子ども教育施設課)

 4 (仮称)キッズ・プラザ上鷺宮の整備について(子ども教育施設課、育成活動推進課)

 5 (仮称)高校入学支援金の考え方について(子育て支援課)

 6 子どもの意見を反映させた教育活動の推進について(指導室)

 7 令和6年度中野区立小・中学校給食費の改定について(学務課)

 8 中野区立学校在籍以外の学齢期児童生徒がいる保護者への支援について(学務課)

 9 区立学校の儀式的行事等について(学務課)

10 その他

(1)民設民営学童クラブの開設について

(2)2024年中野区二十歳のつどいの実施結果について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 学校教育の充実について、学校と地域の連携について、知的資産について、子どもの育成及び若者支援についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、中野区コミュニティ・スクールのモデル校における活動状況についての報告を求めます。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 それでは、中野区コミュニティ・スクールのモデル校における活動状況について報告をいたします。(資料2)

 中野区コミュニティ・スクールは、学校、家庭、地域が協働し、子どもたちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを推進するため、地域住民、保護者等が参画し、学校運営について必要な支援を協議する地域学校運営協議会と、地域人材や学校支援ボランティア等により学校運営について必要な支援を行う地域学校協働本部を設置し、一体的に推進する組織・継続的な仕組みでございます。令和5年1月、明和中学校区で中野区コミュニティ・スクールのモデル実施を開始いたしましたので、これまでの取組状況を報告いたします。

 1、中野区コミュニティ・スクールについてでございますけれども、中野区では、学校支援体制を組織化した地域学校協働本部と、地域が主体的に学校教育の在り方を考える地域学校運営協議会の二つの組織を同時に設置する学校を「中野区コミュニティ・スクール」と称しております。

 国は、学校運営協議会を設置する学校を「コミュニティ・スクール」と称しているところでございます。

 導入のメリットでございます。(1)組織的・継続的な体制の構築をすることができること、(2)当事者意識・役割分担を持って取組を推進することができること、(3)目標・ビジョンを共有した「協働」活動を推進していくことができることが挙げられます。

 3、モデル校における取組状況でございますけれども、中野区は、地域・保護者・学校が様々な形で長年連携・協力をしてきております。今まで培ってきましたこれらの連携を基盤に中野区に適した中野区コミュニティ・スクールを導入するために、それぞれの中学校区における取り組み方によって、地域とともにある学校づくりを進めてまいります。

 第1次のモデル校の実践といたしまして、昨年1月に設置したところになりますけれども、実施地区は明和中学校区でございます。小・中学校は記載のとおりでございます。

 選定理由・役割でございますけれども、他地区でのコミュニティ・スクールの導入経験や経験のある校長がいる。あるいは、イになりますけれども、学校数が一番多い明和中学校区をモデル校とすることで様々な検証が可能となる。裏面に移りまして、ウといたしまして、一つの小学校以外は再編校であることから、地域・保護者・学校がより相互理解を進め、学校支援を組織的に行うことができるようになることを目指すといったものでございました。このため、令和6年4月の統合の学校があることも併せまして、地域学校運営協議会の設置を先に行ってまいりました。

 地域学校運営協議会の設置でございますけれども、設置日は令和5年1月23日、委員は13名でスタートしたところでございます。

 ④地域学校運営協議会の開催状況でございます。地域学校運営協議会を開催するに当たりまして、プレ会議を令和4年10月7日、17日に行いまして、校長、学識経験者、教育委員会による中野区コミュニティ・スクールの方向性の確認等を行ったところでございます。

 第1回目は1月23日に開催いたしまして、中野区コミュニティ・スクールと中野区地域学校運営協議会の方向性を確認してまいりました。併せて委員長、副委員長を選出いたしまして、各校長から各学校の特色、課題についても報告していただきまして協議をしたというところでございます。第2回から第4回につきましては、明和中学校区で育てたい子ども像についてということで、様々意見交換を行ったものでございます。第5回、11月20日になりますけれども、各学校における令和5年度の教育活動に関する中間報告の共有といたしまして意見交換を行ったものでございます。来月になりますけれども、第6回といたしまして、明和中学校区における各学校の令和6年度教育課程及び共通の取組について意見交換を行っていくと、このような予定となっております。

 (3)といたしまして、第2次のモデル校でございますけれども、南中野中学校区、あるいは中野中学校区で取組を進めてまいりたいと考えております。理由といたしましては、第1次モデル校との地域バランス、あるいは、両校において地域との連携、小中連携が活発である、このような理由から選定したものでございます。このため、地域学校協働本部の設置をこの地区におきましては先に行う予定でございます。地域学校運営協議会の設置を見越しまして、地域コーディネーターの候補者については、中学校と小学校の両方に関わりのある方を選定していきたいと考えております。

 第3次のモデル校といたしましては、北中野中学校区、中野東中学校区を選定しております。選定理由でございますけれども、北中野中学校区には区立のかみさぎ幼稚園、中野東中学校区には区立ひがしなかの幼稚園があり、0歳から15歳の学びの連続性を確保した教育・保育の視点から、取組の推進が期待できるというものでございます。

 最後になりますけれども、一番最後のページを御覧いただければと思います。これまでも説明させていただいてきた内容になりますけれども、中野区コミュニティ・スクールのイメージを改めて掲載をいたしました。地域学校運営協議会につきましては三つの役割があります。9年間を通した学校運営の基本方針の承認、教育活動についての熟議・評価、学校支援活動の企画・調整などでございます。

 地域学校協働本部につきましては、学校支援ボランティアを中心に、地域人材を活用いたしまして、地域コーディネーターが様々な支援のコーディネートをしながら学校を支えていくと、このようなものを中野区コミュニティ・スクールと称しているものでございます。

 一番下の図になりますけれども、これが中野区の一つの形になってございますけれども、地域学校運営協議会を設置する中学校区の各小・中学校に地域学校協働本部を設置していきまして取組を推進していきたいと考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

河合委員

 報告ありがとうございます。まずは今回、これまでモデル校1と呼ばれていた第1次のモデル校というのがどういうものかというところをずっと教えてほしいということで、今回様々報告あったかと思います。まず、ちょっと確認したいこととして、今ここの1ページ目の導入メリットの中に、役割分担というところで、「学校運営の「基本方針の承認」を通して」というところも書いてあるところではありますが、実際に今、今回設置されている地域学校運営協議会、これの役割というものを改めて、要綱で示されているものを教えてください。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 要綱上の役割ということになりますけども、設置といたしまして、学校運営の基本的な方針の承認ということを記載しております。それから、学校支援活動等ということで、地域学校協働本部が実施する学校支援活動等の企画、調整及び評価を行うものと、このように要綱に記載しているものでございます。

河合委員

 はい、ありがとうございます。まず要綱のほうなんですけれども、学校の方針というところがあったかと思うんですけれども、今回モデル実施をした学校ではその作業はどこでやったのか書かれていますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 承認につきましてはこれからということになりますので、来月、この2月15日のところで、まず教育課程の共通の取組について情報共有をしていきたいというふうに考えております。

河合委員

 方針自体の話合いというのは、方向性の確認とは書いてあるんですけど、方針自体は確認はしているということですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 2ページに書かれております、中段でございますが、「【子ども像】」と書かれている2点、こちら、「多様性を理解し、互いの立場、考え、良さ、違いを認め合うことができる子ども」、2点目が「学校・家庭・地域・社会の一員として、自分の役割と責任を自覚し、ともに支え合おうと努める子ども」という、この2点の子ども像が、小学校、中学校の来年度に向けた柱ということでこれまで熟議を重ねて、こういう子ども像をみんなでつくり上げてきたというような経緯がございます。それを踏まえまして、来月、2月15日の中で承認を得ていくという予定でございます。

河合委員

 ありがとうございます。それに関しては理解しました。

 1年間でその方針の承認までやれなかったのは、たまたまそういうふうなスケジュール割りをしていたのか、進行が遅れてしまったのか、それはどうしてなんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 時期的には承認というのは来年度ということになりますので、全体的な回数としては確かに、それぞれの委員の方の都合の調整をしていく中でこのような開催状況となったところでございますけれども、こちらのほうの承認については今年度中にということで承認しようと思います。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 補足でございますが、今年度12月22日に明和中学校のほうで、人権教育尊重校ということで都の人尊校のほうを受けておりまして、その発表がございました。この発表も、この地域の学校の中でもこの子ども像を考えるに当たり非常に大事な取組になっているということもございますので、こういう発表なども受けて、また改めて各学校の校長が自分たちの地域の子どもたちというのを考えた上でというような流れも一つあったかなというふうに考えております。

河合委員

 ありがとうございます。

 続きまして、次のページで、今回統合の学校で第1次モデル校としては地域学校運営協議会の設置を先に行ったと書いてあるんですけれども、そもそも冒頭に、コミュニティ・スクールは地域学校運営協議会と地域学校協働本部を両方設置することだと思うんですけれども、今回こっちの地域学校協働本部のほうは、モデル実施の1においてはどうなっているんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域学校協働本部というものはあくまでも支援のための仕組みということになりまして、コーディネーターが必要に応じて、学校支援ボランティアの方ですとか地域の方を緩いネットワークの中でつなげていって必要な支援というものを熟議、議論していくということになります。コーディネーターの活動というものがまだ多くはないんですけれども、全くないというわけではなくて、事務、情報の整理等を行っていただいていると、このような状況でございます。

河合委員

 各学校に置くものだと思っていたんですけど、現時点では各学校には置かれていない、第1次の中では置かれていないということでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 協働本部を学校に置くというよりも、協働本部というものが先ほど申し上げたように仕組み、支援のための仕組みということになってまいりますので、その方々の活動の在り方を検討していくということになりますので、運営協議会のように委嘱をしていくという形ではないというものになります。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 まずは、この一番最初のモデル地区ということで明和中学校区が進めたのが、地域学校運営協議会というのをまず先に設置をしたということでございます。今年度まで5校という、ちょっと数が多いところではあったんですが、その中で一緒に行っているよというような形で考えておりまして、それぞれの学校ごとには、また今後、来年度4月に鷺の杜小学校も開校いたしますので、今後それぞれの学校にこちらの地域学校協働本部を設置する方向で進めていく予定でございます。

河合委員

 今、現時点で協働本部の設置は全ての学校ではできていないのかなというのを、ちょっと今そう聞き取れたんですけれども、これはこの後、学校協働本部は全ての学校で設置していくという、その同時期にやれなかった理由というのをちょっと教えてもらえますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 まず運営協議会の中で議論を重ねてきたということになります。それぞれ地域学校協働本部を、ネットワークになりますけど──を設置していくということになりますと、コーディネーターの方が中核になっていくということになりますので、まだそのコーディネーターにつきましても2人選任できているという状況がございますので、まだ全ての学校においてその取組、設置が進んでいるというわけではありませんので、今後コーディネーターの方も見つけながら各学校で活動ができるようにしていきたいと考えております。

河合委員

 結果として、今回のモデル実施で今やってきて、さっき言った1年間で承認までは至らないけど方針を決めたよというのが今回の報告の内容ということでよろしいですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 今回の報告につきましては、これまでの取組について、具体的などんな議論が協議会の中で行われてきたのかということを中心に報告をさせていただいているものでございます。

河合委員

 前回もこういう、そのモデル実施のきちんとした報告がない中でモデル2次、3次というのをやっていくのはいかがかというお話をさせていただいたかと思うんですけれども、実際に今、話聞いてみると、実際にその承認までまだ至っていないし、地域学校協働本部も設置できていないという中で、またこの中で──1年かけてちょっと議論が遅かったりするのではないかなというのを、ちょっと今、聞きながら感じたところです。これが1年かけたのに協働本部まで至っていないのは、これもスケジュールどおりなんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 そういう意味ではすごく遅いといいますか、活動自身は遅いようにはなっているというところかというふうには認識しております。さらに、今度令和6年4月に鷺宮小と西中野小が統合していくということもございますので、そういう意味では、すぐにそれらの学校においてということは、そういう意味ではできなかったということもございます。

河合委員

 今、鷺宮小の話をちょっと出してきましたけど、これ別に1年前から決まっている、鷺宮小がここのタイミングでこうなっていくというのは決まっていたわけで、その中でここの学校の地域を選んでやると決めたのは区の方針ですよね。そういう中でできなかったというのをちょっと言い訳に使われるのは違うんではないかなと思います。

 実際に2次、3次を進めていくというのは、このモデル校1がどういうふうになったからどうなんだという結論まできちんと出ていない中でこの2とか3を進めていくというのは、やはりちょっと納得し難いなと思います。どういうところにその進行の遅れの課題などがあったのか、もう一度教えてください。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 スケジュール感としては多少遅れているように映る部分もあるのかなとは思うんですが、このコミュニティ・スクールというのは、これから先も、校長とかが代わってもですね、やはり地域で学校を支えていくというものですので、昨年1月23日の第1回の中でも、しっかりと議論を深めた上で、それぞれの学校ごとに進めてきた教育活動を、きちんと柱を立ててその柱に沿ってそれぞれの学校が教育活動を進めていこうというふうな議論がなされてスタートしたところもございますので、そういう意味では本当にこれまで様々なそれぞれの学校の取組などを報告し合う中で、この地域で地域の実態に合った子ども像というのをみんなで熟議を重ねながら決めてきたという経緯がございます。

 また、先ほどの各小学校や中学校ごとにこの活動をしていないんじゃないかというようなお話もあったんですが、地域コーディネーターをやっている方がかなり同じ地域で重なって活動してくださっているというようなところもございましたので、そういう意味で、先ほどちょっと説明をさせていただいたように、一緒にといいますか、その中で活動は進めてきたというふうな経緯がございますので、スピードといいますか、その予定が非常に遅れてしまったということではなく、着実に進めてきている、その途中の段階であるというふうな理解をしていただければと思います。

河合委員

 ゆっくり時間がかかることだとは当然思っていたわけなんですね。コミュニティ・スクールをやっていくというのは、地域の方の理解も必要だし、学校のほうでも様々いろんな人とつなげていかなきゃいけないというところで、時間がかかるとは当然我々は思っていたわけなんです。なので、逆にここにちゃんと時間をかけるべきであって、モデル校の2次、3次を急いで進める理由がつながらないと思っているんです、今の話と。きちんと1次のモデル校が最後の形までやる中で問題点を見極めてから2次、3次にやっぱり進んでいくというのが一般的なのではないかなというのは、これは私というか、会派の意見として申し上げておきます。

 流れで、3ページになって、こっちの第2次モデル校に関しては地域学校協働本部の設置を先に行うというふうに書かれていて、今1次のところで熟議が必要だとたくさんお話いただいて、これが重要なんだと言っているのに何でこっちはその協働本部の設置を先に行うのかというのが、ちょっとそこもまた何かお話がつながっていないような気がするんです。あくまでこれは2次のモデル校で、モデルだから別モデルなんだという話なのかもしれないんですけど、ちょっと理由を教えてください。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 選定理由のところにも記載のとおり、地域との連携、小中連携が活発であるという地域的な特性というものがあります。したがいまして、こちらのほうにつきましてはその活動に移れるというところがございますので、地域学校協働本部の設置というところで先に行うというふうに考えているところでございます。

河合委員

 そうすると、地域学校運営協議会は、協働本部をまず先に設置というか活動できる形にしてからこちらを導入していくということになるかと思うんですけど、そもそも方針や指針というのを運営協議会できっちりと定めてから協働本部の活動に生きていくということだと思っていたんですけど、そこを後回しにしていいものなんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 後回しにするということではないんですけれども、こちらのほうの取組というものを行って、それをフィードバックしていくという形で行っていきたいと考えております。

河合委員

 やっぱりちょっと今の説明も──何かしら今、だから地域の中である一定の方向性というのは当然皆さん持っていると思うし、地域の中でコミュニケーションが取れているから、言語化していないこういう子ども像というのは当然あると思っているんです。だからそういう意味では、学校協働本部が各学校で設置されるところにおいても一定見ていく方向はそんな変わらないんだろうなというのは思うんですけど、それを言語化してきちんと方針、指針に定めるということをやるのが地域学校運営協議会なんですよね。それが何で後回しにできるのかがやっぱり今の説明だと分からないです。大事な部分だと思うし、コミュニティ・スクールの根幹だと思うんですけど、そこをなぜ後回しにできるのか、もう一度教えてください。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 第2次のモデル校は、これまでそれぞれの学校が非常に地域と連携をしっかりと進めてきておりまして、そういうものをやはりまずは大事にしていく。その上で、こちらの学校運営協議会のほうにつないでいくことで、よりそれぞれの地域の実情等に合った、より創意工夫のあるような教育活動をそれぞれの学校で展開していくことで信頼される学校づくりを進めていくというふうな手順で行えたらというふうに考えて、先にこちらの協働本部のほうをまずは立ち上げていくというふうな考え方でおります。

河合委員

 ちょっと話を変えまして、こうして1次が一定の形がある程度までできていて、もう2次も今年度と、たしか前回報告で今年度ということでもう走っていると思うんです。でも、これを実際にやっていくよという広報はどこまで進んでいるのかなという心配をしております。実際に今、今年度、私の住んでいる地域もモデル校に入っているんですけど、実際にそういうふうなことに関わってくるというのは、当然その核となる人たちは御存じなのかもしれないですけど、全然地域には浸透していないし、話題にも上がっていない形になっています。そこのほうをもう少しきちんと丁寧にやっていかないといけないと思うんです。それはどこが主体的にそういう広報というのはやっていくべきですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 もちろん区と教育委員会と学校等で周知は努めていきたいと考えております。新たな2次のところの地域につきましても、丁寧に関係団体等に説明していきたいと思っております。

河合委員

 しっかりとこういう広報をやっていくのも、地域学校運営協議会の役割の一つだったかと思うんですけど、それは違いますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 委員のおっしゃるとおり協議会の役割として広報、周知というものがございますので、そちらのほうも進めてまいりたいと考えております。

河合委員

 活動されている方の中でもコミュニティ・スクールというところの理解がまだまだ追いついていないのではないかなと思われるところも若干ありますし、実際に地域の方には浸透していないところを、やはりもっともっとしっかりやっていっていただかないといけないと思っています。

 最後に4ページのところで、地域コーディネーターという人がこのいろんなものの核になっているかと思うんですけど、大体今回の1次や今話を進めている2次の中で、こういう方々というのは今まで地域で活動している人とかがなっているんでしょうか、どういう方がこういう役割を担っているか教えてください。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域で活動されている方、区民活動センター等でその事務局なんかを担っている方がコーディネーターとして、地域の方もよく御存じの方に担っていただいていると、そのような状況です。あるいは元PTAの方等で、学校についてもよく御存じの方に担っていただいていると、こんなような状況でございます。

河合委員

 これは前もちょっとお話ししたんですけど、次世代育成委員という方々がこれまでこういう役割も担ってきたんではないかなと思っています。そういう中では役割が非常に複雑になったり、役割が重なったりというのがあると思うんですけど、今後、その次世代育成委員というところは、こういう学校運営協議会の中に入ってきたりするんですかね。それともその人たちの役割を見直すという方向になっていくんですか。区としてどう考えているのか教えてください。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域学校運営協議会の委員として委嘱した後に次世代育成委員をやられた方もいらっしゃいます。次世代育成委員の方は、現在学校支援ボランティアなどのコーディネーターの役割というものを担っていただいているというところになりますけれども、充て職として次世代育成委員の方に地域学校運営協議会の中に入っていただくということではなくて、学校の校長先生の推薦に応じて入っていただく方もいらっしゃると、このような状況になります。

 今後、学校運営協議会が様々なボランティアの方などの活動というものを熟議して、コーディネーターの方がコーディネートしていくという場面において、今後、考え方を整理しなければならない場面が出てきたときには改めて整理していきたいというふうに考えておりますけども、現時点では、まだ学校支援ボランティア制度、その中で次世代育成委員の方の活躍によって学校を支えていただいているという部分もございますので、今後の検討というふうに考えているところでございます。

立石委員

 今回、中野区版と国版というので示していただいております。私、以前一般質問をさせていただいた際に、このモデル校、中野区版が始まる際に、法定版も併せて検証するべきじゃないかと質疑をさせていただいたところ、その検証を行って、必要とあれば国版の移行、あるいはそちらの仕様も検討するというような話があったと思うんですよ。これを見ていると、導入のメリットとかもすごい抽象的で評価ができないですよね。具体的にこういうことが起きて、やった実際の効果があったから中野区版をこのまま推進する、あるいは効果としていまいち成果が上がらなかったので国版を検討するとか、ちょっとこのメリットというところが抽象的で、その判断できるような具体的な評価項目というものがイメージできないんですが、まず、これはモデル校となっていますけど、検証をした結果、その国版の制度を活用するということも今後考えているということでいいですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 まだ検証しているという段階ではございませんけれども、その国、法定型というものが全く検討の余地がないというわけではなくて、まずはこの中野区モデルという形で推進していきたいと。その中で、時間はかかると思いますけれども、併せて必要に応じて国モデルと比較ということも必要な検討事項というふうには考えております。

立石委員

 この中野区モデルがまだスタートしたばかり、まあ結構時間も経っていますけど、まだその検証が十分できないということですが、国型への移行、活用も可能性としては残っているという認識でよろしいですね。

 国型というのは、たしか教育委員会に教員の人事の意見を言ったりですね、中野区版とは違った機能が担保されていて、それはどこまで実効性があるか分かりませんけれども、そういったものと比較してやはり検討すべきだとも思います。その点についてはいかがですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 確かに国モデルですと教職員の任用についての意見ということがその役割の中に入っております。中野区モデルにはそれは入っていない。代わりに地域支援について熟議を行っていって、学校協働本部と学校運営協議会が両輪で進めていくというのが中野区の特徴ということになっておりますので、中野区のコミュニティ・スクールを検証する中で、その差異についても考えてみたいと思っております。

立石委員

 それで明和中の学校運営協議会の活動内容、こちら報告いただいていますが、やはりちょっと本当に具体的なところが見えづらいなというところで第2次モデル、第3次モデルというものが示されているわけですね。第2次モデル校に関してはあれでしたっけ、もう1月とかからスタートしているんでしたっけ。今後のスケジュール感、非常に重要だと思うんですが、書いていないのでちょっと説明をいただけますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 2次モデルにつきましては、現在学校長のほうに、学校のほうに周知しているところになりまして、まだこれから動くというところになっておりますので、こんなところでスケジュールがまだ記載できていないと、このような状況でございます。

立石委員

 前回の報告だと、令和5年度、例えば1月とか2月とかというふうに報告されていなかったでしたっけ。私のそこは認識間違いですかね。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 今年度中に可能な限り取り組みたいというふうに考えております。

立石委員

 今年度ももう少しで終わるわけですし、その辺、恐らく選定が今年度でしたっけ、スタートするのはもう少し時間がかかるだろうと思います。私も地域の方から、ちょっと説明があったけど正直区が目指すところが分からないと、不安の問合せなんかも頂いているわけですよね。その辺のところも、しっかりどういうスケジュール感でやっていくのかというのも早期に示していただきたいんですが、いかがですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 これから2次の学校等においてコミュニティ・スクールに取り組んでいくというところになりますので、その際、地域の方にも説明を尽くしていきたいと考えております。

立石委員

 河合委員からもありましたけども、私も、その会議体が増えることによって出席する、ただでさえ忙しい方々が負担が大きくなるというような不安の声を頂いているわけなんですよね。そうしたときに、ちょっとこれは単純に気になったので聞きたいんですけど、第2次モデル校の中で中野中学校区、そして第3次モデル校、中野東中学校区で桃園第二小学校が入っていて、多くの小学校が複数の中学校にまたがる形になると思うんですが、そういった異なる中学校区ですよね──に参加する場合、例えばそちらの会議体に参加する委員の方がどうなるかとか、あるいは、基本的には中野区の中学校、小学校ですから教育方針は一緒だと思いますが、その9年間の学校の教育方針みたいなことをその会議体で議論するというメリットがあるわけですよね。ただ一方で、二つの中学校区に所属していたらそこが微妙に変わってしまったりする、あるいは全く影響がないのであればその会議体も大して意味がないんじゃないかということにもなるわけですが、その辺のバランスはどう考えていますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 小学校で中学校区二つにまたがるところは三つの小学校があります。まずは両方のところでそれぞれ、特に校長の負担が、両方に出るということになりますので、負担がそういう意味ではほかの学校長よりかは増してくるというところはございますけれども、出席の仕方等で工夫していきたいと考えております。地域学校協働本部そのものはそれぞれの小学校にも設置されているというものになりますので、運営協議会の中での議論というものを踏まえながら、校長がある程度そのことについては周知、コントロールできるであろうというふうには考えているところでございます。

立石委員

 今、学校長のお話がありましたけども、PTA会長であったり保護者、地域の方にとっても大きな負担になると思いますので、その辺、過分な負担にならないような配慮、工夫が必要だと思いますがいかがですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域の方々、様々な会議体に出ていただいているという状況がございます。学校運営協議会、必要な協議会というふうになってまいりますけれども、地域の方の負担にならないように開き方についてもその中で議論して進めていきたいと考えております。

久保委員

 今、立石委員もおっしゃっていて、今回、「なお、国は、学校運営協議会を設置する学校を「コミュニティ・スクール」と称している。」って、なお書きがここにあるわけですけれども、今回は学校運営協議会を明和中学校区で定めていて、国の言っているところは、小中一貫校だったりした場合というのはその校区でだと思うんですよね。各学校ごとの運営協議会という形では中野区型はしていないということなんですけれども、これは運営協議会、ずっとその国型、いわゆる法定型に、そちらに向けて進めていくということではないということですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現時点で中野区が国型を目指すというものを持っているわけではなくて、まずは中野区モデルという形を進めていきたいというふうには考えているところです。

久保委員

 まずは──まずはって言われちゃうと、じゃあいずれはというのがあるのかなというふうに思うんだけれども。ごめんなさい、ちょっとそもそもなんですけど、何で法定型にしなかったんでしたっけ。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 こちらのメリットにも記載のとおり、中野区については小中連携についての教育活動というものを目指していくということがございますので、その協議体として中学校区ということをしております。もう一つの特徴として、その具体的な支援というものを取り込んだ上での運営協議会と、この二輪、学校協働本部と学校運営協議会の両輪で進めていくということの考えの中で中野区型のモデルにしているというところになります。ただ、国が地域学校協働活動というものを推進していないかというとそういうことはなくて、十分連携を取ってというような考え方がありますので、全くかけ離れているものでもないというふうには考えております。

久保委員

 今回は、まだ明和中校区では学校協働本部は立ち上げられていないということでよかったですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 はい、そのとおりでございます。

久保委員

 現在のところは、要するに学校協働本部がなくて地域学校運営協議会で進められているわけですけれども、このままずっとこのモデルを進めていくということは考え方としてはないということですね。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 明和中学校区では、現在先行して運営協議会のほうが立ち上がっているわけなんですけれども、各小中学校のほうにも学校協働本部を設置して、具体的な協働活動のほうを取り組んでいきたいと考えております。

久保委員

 はい、分かりました。

 学校運営協議会の主な役割、その国が言うところのね、その教職員の任用に関してとか、教育委員会規則で定める事項について教育委員会に意見を述べるというところがあるじゃないですか。こういうことを期待をしていた方も学校運営協議会のこのメンバーの中にはいらっしゃったのではないだろうかなというふうに思っているんですけれども、そういったことでの検証ってされていますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 協議会の中で学校を支援していこうといった議論というものは、その中にはあります。ただ具体的なところでじゃあ何をというところがまだ明確に出てきておりませんので、学校を支援するために何かを取り組みたいという強い思いを持っている方々はもちろんいらっしゃいます。ただ、まだ委員おっしゃるような学校協働本部の中でというところまでの意見は出ていないというところです。

久保委員

 私はやっぱりここはすごく大きいと思っていて、地域学校運営協議会の中で、やっぱり教育委員会、学校や地域の実情に応じて学校運営協議会を設置をするって国のほうで定めている。これとは、今区がやっていることは違っていますよね。やっぱりこの主な役割、国が示していることというのが、この地域学校運営協議会がやっぱりその役割を示す必要性があるのではないかなということも感じているんですけれども、そこのところも含めてこの協議会の方たちに検証をしていただいたりとか、意見を頂くというところもモデルとしては必要なんじゃないかなと思うんですが、そのように思われませんか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 運営協議会の役割というものを十分理解していただいた上で熟議を進めていきたいというふうには考えておりますので、改めて委員の方々には運営協議会の役割について説明していきたいと考えております。

久保委員

 そういうことを聞いていたんじゃないんですよね。要するに、今モデルとなっているところの運営協議会のメンバーにも、いわゆる法定型、国の言っている地域学校運営協議会というのはこういうものですよと。それについての意見をもらったりとか、そういう方向性──だってずっと別なわけじゃなくて、発展していって国のような形になるかもしれない。ただ、国が示しているのはね、小中一貫型だったりしているけれども、中野区は保幼小中連携とかね、本当に密に連携教育をしているからということで、各学校に置くんじゃなくて運営協議会を置いているわけでしょう。けれども、国が言っているような役割というのも重要なんじゃないかなって思うわけですよ。だからその役割も示していく必要がいずれはあると思うから、モデルの段階でそこの検証をしたりとか、御意見を頂いたりする必要があるんじゃないですかって聞いているんです。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 国型との比較というのはその中で考えていくということも、今後はまた検討していって必要になるかなと思うんですけれども、現段階でも学校の教育活動についての熟議を行い、それぞれの委員からの評価をしていただくというような中身が入っておりますので、学校の教職員がどういう役割の中で活躍しているかというようなことも当然教育活動の中には含まれますので、任用云々という話はないんですけれども、当然教育活動というのは教職員、そして地域や保護者が連携して進めていくものですので、まずは今進めているこの形で、しっかりと地域の方々とともに学校の運営を進めていくというような形で行っていけたらと考えております。

久保委員

 口は出せないんだけど手伝ってねに聞こえちゃうときがあるんですよね、このやり方って。やっぱりいろんな学校の状況もあるので、地域の方から見て課題だなって思うような学校の課題があると思うんですよ。だけど、それが例えば職員体制であったりとか、教員の働き方改革もそうかもしれないんだけれども、何となくそういうところには声を上げられないような、学校の中で問題があって、管理職の在り方どうかなということが意見であっても、こういうところでは話合いができなかったりとか意見を上げていけないような、そういう印象を受けてしまうんですよ。だからそこはないんだけど一緒に学校を盛り上げるために活動してくださいね。別に私は、そこで人事権を持って学校の校長先生をこうしろとか、こういうふうに担任をつけろとかという話をしろと言っているわけではないんですよ。でも、やっぱりそういうことも場合によっては御相談できるような体制にもしていくということが重要なんではないかなと思うから、そこの部分でやっぱり法定型の言っていることというのは大きいのかなって思っているんです。その辺についてはどういう御見解ですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 ぜひこれから進めていく各学校ごとの中で、そういうような御回答といいますか、なかなかそういうところまで踏み込んで意見を言いにくいというふうな形ではなくて、もう本当に地域の方々の思いをしっかりと受け止めながら、本当に今行っている学校の教育活動が子どもたちのためになっているのかですとか、働いている先生方が本当に生き生き子どもたちと一緒に教育活動を進めているのかどうかといった辺りもきちんと評価をしていただいて、それぞれの学校でよりよい教育活動をしていくためにどんな取組が必要なのかですとか、どういうところを改善していくべきなのかという辺りはしっかりと御意見を頂いて、学校のほうも改善を常に図っていくというような学校にぜひしていきたいなと思っています。

久保委員

 そういうことをコミュニティ・スクールに期待をしています。

 形として、その地域学校協働本部、ここは何かどうして違っちゃうのかなって。地域学校運営協議会の設置を先にやったり、地域学校協働本部を2次というのはね、先にやったりって。さっき説明はあったんですけれども、本当にそれは二つに分ける必要もあるのかなというところは、私の中ではまだすっきりしていないところです。

 それから、地域コーディネーターの役割というのも、地域コーディネーターが、ここの協働という形でここ両方を結ぶような役割にしているんだけれども、非常にこの力量によって変わってきてしまうというところもどうなのかなって思います。その辺のところがやっぱり検証をしっかりしていかなければいけないところだと思っています。

 一つ教えていただきたいのが、今、地域連携のためのこの学校の職員で主査級の方とかがいらっしゃると思うんですけれども、その方はこのコミュニティ・スクールを行うに当たって何か役割は担っているんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 まだ、明和中学校区で行っているというところになりまして、具体的にその地域連携担当職員が何か担っているというところは現時点ではまだないというところになりますけれども、当然、地域連携担当職員というのは、事務だけではなくて地域連携のための職員として配置していますので、今後拡大していきますので、その地域連携担当職員の役割の一つとして、コミュニティ・スクールについても学校長と相談しながら進めていきたいと考えております。

久保委員

 地域連携担当職員ってコミュニティ・スクールよりも大分前から入っていますよね。やっぱり校長先生や副校長先生の、様々この地域と連携を図っていく上で時間的にも制約があったりして難しい部分があって、この連携担当職員が入ることによってその辺もスムーズにしていこうという狙いが当初あったんじゃないかと思うんですけれども、なかなかこの方たちを地域で見ることがありません。学校によってもこの方たちのお仕事というのがまちまちのように思います。やっぱり役割を明確にしていただいて、せっかくね優秀なその主査級の方とかを学校に送っているわけだから、そこの仕事を明確にしていただいて、このコミュニティ・スクールなんかでも力を発揮していただきたいなと思うんですけれども、その辺のところを、やっぱり教育委員会としてもきちっと役割を明確にするというところを、このコミュニティ・スクール、このモデルをやらないところにおいてもですよ、そもそもの仕事を明確にする必要があるんじゃないかなって思うんですけどいかがですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現時点でもそれぞれの役割ということで分掌化しているところになりますので、改めて役割というものを周知していきたいと考えております。

むとう委員

 ちょっと他の委員の質問と重複する部分もあるんですけれども、今回のこの説明を受けて、私も全く腑に落ちていないので改めて教えていただきたいんですけれども、この1ページ目のところの3のところで、モデル校における取組状況というのがありますけれども、この(1)、(2)までのところはもう取り組んだところの結果なんでしょうか。これ、第1次のモデル校を実践するときにつくったものが(1)、(2)までというふうに受け止めていいんでしょうか。だからこれ、(1)、(2)はもうできているというふうに読めばいいんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 3の(1)、こちらにつきましては意義ということになりますので、意義が書かれておりますので、取組の結果というよりもその意義が書かれていると。(2)のところが、次のページの④まで、具体的に第1次のモデル校である明和中学校区で実践してきた内容を記載しているというものになります。

むとう委員

 ですから今の御説明ではっきりしましたけれども、第1次のモデル校で実践がここまでできたというのは(2)の部分なんですよね──ということで間違いないですよね。何かこれだけずらずら読んでいると、2ページ目の3行目で、これから何ていうか運営協議会の設置を行うって、未来形に読めちゃったりもしていて、なかなか日本語が理解できなくて苦しんでこの資料を読んでいたんですけれども、これはもう設置されて、昨年の1月23日に設置されていてここまで来ているという解釈でよろしいんですね。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 はい、そのとおりでございます。

むとう委員

 だから何かやっぱり資料を分かりやすく書いていただかないと、すごい私、何回もこれ読んでいて苦しみましたので、なかなか知識がおぼつかない私にでもしっかりと分かるような資料作りをしていただきたいというふうにまず思います。

 それで、ここの(2)のところで、第1次のモデル校の実践としては、選定理由のところに書いてありますけれども、「検証できる。」ということで書いてあって、このエリア、明和中学校区というところを選んだわけだけれども、それで、他の委員と私も同じ認識なんだけれども、まだこれほとんど検証できていなくて、まだここのモデル校の経過のところのところまでで、実際にこれは何か実践できたんですか。どこまでできているんでしょうか。つまり明和中学校には地域学校運営協議会ができた、そこの各小学校には本部ができたというのは分かるんだけれども、これ実際問題、コーディネーターがいて実際にコーディネートできたんですか。どこまでができたんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 1年間やってきた結果というところでございますけれども、この地域コーディネーターが学校の様々な取組、何のためにこういう教育活動をやるのかといったようなことを、教員に代わって地域の方々にもお話をしていただくようなことができたりですとか、連携も非常にスムーズに進んできている。また地域での取組なども、それぞれの小学校、中学校ごとにまとまってきているということですとか、目指す方向というのがそれぞれの学校で共通で持てたということで、先生方にもこういうところをしっかりと大事にしながら教育活動を進めていこうということを、それぞれの校長がそれぞれの学校の先生方にきちんと話ができているというようなところは、これまで進んできているというふうには認識をしております。

むとう委員

 じゃあ、具体的に地域の人材を学校にコーディネートしたという実績はまだないということでよろしいんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 中学校の職場体験ですとか、また、様々な職業人から講和を聞きたいなんていうことを学校の教員のほうからこの地域コーディネーターの方にお伝えしたところ、様々な方を御紹介いただけたというふうなのは聞いております。

むとう委員

 じゃあ、実際にコーディネートできた結果もあるというふうに思っていいですか。それって、この仕組み、コミュニティ・スクールのモデル校の実施の前から、実は今おっしゃられたところぐらいまでは既にできていたことだと思うんですけれども、様々なこれまでの仕組みの中で。このコミュニティ・スクールのモデル校のこの仕組みではなくて、かつて中野が培っていた地域との連携の中で、今ここまでできたよって御説明してくれたところはもう既にできていたことと何か違うことがあるんですか。

委員長

 休憩します。

 

(午後1時59分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時00分)

 

齊藤教育委員会事務局指導室長

 地域コーディネーターが先ほど職業人の講和で御紹介いただくなんていうケースでございますけれども、学校のほうからコーディネーターの方にお願いをしたところ、もうすぐにその場で電話をかけてくださって、そのコーディネーターが学校の方向性、教育活動の方針を十分に御理解いただけているので、その場ですぐどなたに来ていただくかというのが決まるといったようなことができたというふうに学校のほうからは聞いております。ですから、これまでもそういうふうな形で御紹介をいただくということは当然あったとは思うんですけれども、御紹介いただいて、そこから学校の教員なり管理職なりが改めて御連絡をさせていただいて日程調整等をして学校に来ていただくというふうな流れがあったとは思うんですが、その辺りの連携が非常にスムーズになってきているという辺りが1年間の結果ということでは伺っております。

むとう委員

 改めて聞きますが、第1次のモデル校で、明和中学校には地域学校運営協議会が設置されているんですよね。それで、ここに書いてある鷺宮小、啓明、西中野、美鳩、この小学校には本来であれば地域学校協働本部がつくられることになっていますけれども、それは仕組みとして何かがあるわけではないという御説明があったんだけれども、その本部はまだない、設置されていないという理解でいいんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 現在、明和中学校区では、その学区として地域学校運営協議会を立ち上げてございます。そこで地域コーディネーターをやってくださっている方が、多くの地域の各小学校ごとの地域も一緒にこれまでも活動してきてくださっているような方々なので、それぞれの学校ごとに地域学校協働本部を置かなくても、その運営協議会の中で共通の理解ができていますので、それぞれの学校に置く必要がないといいますか、今の段階ではその中で──現段階では、その中学校区で置いている運営協議会の中で同じような取組はできているというふうに聞いています。

むとう委員

 そうしたら国モデルでいいんじゃない。どうなんですか。あえて各小学校に地域学校協働本部って置く必要性がない現状まで中野区ではできているというんだったらば、何でこの形をあえて中野区は提案しているんですか。もっともっと理解ができなくなってしまったんですけれども。

 そうすると、今回の第1次モデル校の実践というのは、この形には至っていないところまでしかできていないという理解でいいんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 明和中学校区の地域の特性といいますか、この地域コーディネーターの方がかなり広い地域を一括してこれまでも関わってきてくださっていたというようなところが一つ大きいというふうには考えています。ですからそれぞれの、中野区9校中学校がございますので、それぞれの地域の実態に応じてどのような形で今後の中野区コミュニティ・スクールを進めていくかというのも、多少それぞれの地域ごとに違いはあると思うんですけれども、現在の明和中学校区におきましてはこの形で、それぞれの小学校も全て一緒に取組ということでは進めているという状況でございます。

委員長

 休憩してよろしいですか。

 

(午後2時05分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時05分)

 

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 明和中学校区におきましては、地域学校運営協議会、こちらにつきましてはこちらの資料のとおり設置をしているというところになりますけれども、各小・中学校におきます地域学校協働本部、そちらにつきましてまだ設置できていないという状況がございます。ただ、先ほど指導室長が答弁しましたとおり、コーディネーターの方が、一応役割としてはこちらの明和中学校区の小・中学校のコーディネーターとして活動しておりますので、先ほど室長が答弁したとおりの実績もあるというところになります。

むとう委員

 そうするとこの文章の前段に書いてある、「中野区コミュニティ・スクールは、」って書いてあってずっと書いてあるわけですよ。中学校区単位に運営協議会をつくり、各小学校にその地域学校協働本部を設置しというふうに、ここに書いてあるくだりそのものも、これにこだわらないということなんですか。その地域によって、地域のコーディネーターの人の力量によってはこれはつくらなくてもできちゃうところがあるのであればそれはそれでよし、地域コーディネーターの方のそういう力がないところには本部をつくるって、そういうことなのか、それは各中学校区ごとの違いに任せちゃうということで、中野区がそもそもコミュニティ・スクールを目指している形は、もうこの段階から、この前段に書いてあることからずれてきているという印象で受け止めていいんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 目指しているのはあくまでもこちらの記載のとおりでありまして、地域学校運営協議会を中学校区単位に設置をして、各小・中学校にそれぞれ協働本部を設置して協働活動を実施していくと、こちらが目指している姿ということになります。ただ、今現時点その過程にありまして、不完全な形という形になりますけれども、取組を進めているということになります。

むとう委員

 まだその取組の第1次モデルは過程にあるんでしょう。過程にある中で、他の委員もおっしゃっていましたけれども、第2次モデル校とか第3次モデル校という形で進めないほうがいいんじゃないんですか。やっぱり第1次モデル校が過程じゃなくて、一応ね、一通りこの形まで到達できた段階でしっかりと、この地域を選んだ理由は検証できるからなんだって書いてあるんだから、ちゃんと検証できやすい第1次モデル校を設定したわけなんだから、途中の過程で次に進めますよというのではなくて、検証しやすいからこの第1次モデル校を選定していたというのであるならば、なおのこと検証をした上で第2次に進めるべきだというふうに、これも他の委員の方もおっしゃっていましたけれども、私もそう思うんですけれども、何で慌てて次の第2次モデル校に進まなきゃいけないんですか。進める必要が何も見いだせないんですけれども、改めて教えてください。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 こちらのほうにもモデルにおける取組状況のその意義ということで記載をさせていただいておりますとおり、それぞれの地域の特性というものがございます。明和中学校区としての特性、あるいは南中野中学校区としての特性、地域特性というものがございますので、それらに合った取組というものを進めていくということを考えておりますので、必ずしも明和中学校区での取組を全て見た上で南中野中学校、中野中学校区で取組を開始するというものではないと。それぞれの特性にあってまず進めているというところで、第2次ということで選定させていただいたところになります。

むとう委員

 そうだとすると、今度第2次モデル校のところを読むと、ここでは、要するに協働本部の設置を先に行う予定であるって書いてあるわけよ。そうすると第1次のところでは、本部を置かなくても、有能な地域コーディネーターの方がいたから本部はつくらなくても成り立っている学校がある過程だということだったわけだけれども、今度は、やってみてもいないのに先に本部の設置を行うということは、このエリアの特徴からいって、地域コーディネーター、有能な人がいないからなんだというふうにも読み取れてしまうんですが、そういう理解でいいんですか。他の方の質疑とも重複しますが、全く理解できないんですけど。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域学校協働本部が動いていくときには当然コーディネーターの方というものが必要になってまいります。こちらのほうは、こちらの理由のところに記載のとおり、小中連携、地域との連携、こちらが活発であるということがありますので、活動に移れるというところがありますので地域学校協働本部というものを先行していくと。ただ、地域学校協働本部で終わるということではなくて、地域学校運営協議会についても、こちらの南中野中学校区、あるいは中野中学校区においても置いていくという考え方は、大きな考え方は変わらないと。ただその順番として、何から取り組むかというところの順番が第1次のところと第2次のところでその差異があるというところになります。

むとう委員

 これも重なりますけれども、だって、まず運営協議会の中できちんと学校運営の基本方針等を皆さんで確認し、それを理解した上で地域コーディネーターの方が本部の方、ボランティアさんをコーディネートするという仕組みなわけなんだから、運営協議会できちんとした方針が位置付けられない中で、今度は勝手にこっちは地域コーディネーターの方に本部をつくって任せちゃうというのも、本当に理にかなっていないんじゃないですか。ちょっと言っていることがおかし過ぎると思いませんか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域学校協働本部の中の取組ですとか、その中でどのような支援をするかということは、一定程度そちらのほうで議論されるということになります。その議論というものを、地域学校運営協議会のほうにさらにフィードバックして、それにさらに議論を深めていくという形を取ることができますので、まずは地域学校協働本部の設置を先に行って活動というものを始めてみたいというところになっています。

むとう委員

 どうしても、今何回かやり取りさせていただいたけれども、なかなか理解できないです、区の提案については。本当にそもそもなんだけれども、中野区が目指すコミュニティ・スクールって何なのかというところも今日の説明だと逆に揺らいでしまって、これまでできていたことの上乗せみたいなところと、それからこれまで関わっていた人たちがまたさらにこういうものに振り回されて、同じようなメンバーの方、地域でやはり力のある方、力と資質と力量のある方ってある程度限られてきておりますから、そういう人たちがまたこっちでも手伝わなきゃいけない、あっちでも手伝わなきゃいけない、結局蓋を開けたら今までの関わっていた主要メンバーが同じように関わっていくという事態が、もうこれ見えているんですよね。だから本当に、もうこのコミュニティ・スクールというのは、国がね、提唱しているけれども、やるかやらないかは各自治体の判断なんでしょう。だったらやっぱり第1次のモデル校をきちんと最後までこの形をやってみて、検証して、本当に撤退も含めて私は考え直したほうがいいというふうに思っていますので、よくよく検証──検証した上で2次に進めるように、検証なくして2次に行かないように、ここで強く要求しておきます。

委員長

 はい、では要望ということですね。

羽鳥委員

 この地域学校協働本部が設置されている状態というのはどういうものを指し示すのかというのが、やっぱりちょっと他の委員の質疑を聞いてもよく分からないんですけれども、どうなんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 まず、コーディネーターがいるということになります。コーディネーターが具体的な活動をしていく中で、学校支援ボランティアの方ですとか地域の方、そちらの方々と具体的な活動について議論できると、このような状況になります。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時15分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時16分)

 

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 地域学校協働本部の設置の状況ということになりますけれども、地域コーディネーター、こちらの人が一定程度学校に常駐いたしまして地域の方との連携を進めていると、このような状況、それを設置していくということになります。

羽鳥委員

 ということは、第2次のモデル校であるこの南中野中学校区と中野中学校区では地域学校協働本部の設置を先に行う予定であると書いてあるんですが、この地域コーディネーターの候補者がいて、常駐をしてくださる方がいると、そういう見込みがあるということなんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 はい、そこにつきまして、現在校長のほうが人選を進めているということになります。

羽鳥委員

 やっぱり私も何を目的にしているのかというのがちょっといまいちよく分からないんですけども、でも、いろいろお話を聞いて思うのは──思うのはというか、私が今思ったのは、区はやっぱり学校の活動を担ってくださる様々なボランティアの人たちを、組織する人たちをやっぱり地域コーディネーターに担ってもらいたいと、そういう人たちをどんどんと発掘をするための組織としてね、コミュニティ・スクールとか地域学校協働本部をどんどんと進めたいのかなとかというような、何かそんな感じがしちゃうんですよね。目的としては、コミュニティ・スクールというのはもっといろんな目的があって、学校運営方針を承認をするという結構重大なその設置の目的だとか、教職員の任命について意見を述べられるというのはないにしても、学校運営方針について意見を述べられるとかというのはあって、何かもっと幅広いような感じかなと思うんですけれども。何かそういうかなり大きい目標があるのに、やっぱり第2次のモデル校とかだと地域学校協働本部の設置を先に行うとかとなってしまうのは、何かどうしてなのかなって、むとう委員の質疑なんかを聞いていてもちょっとやっぱり分からなかったんですけれども。ちょっと改めてお答えいただけますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 先ほど申し上げましたとおり、こちらの第2次の中学校区におきましては地域連携というものが進んでいるという地域的な特性があります。ですので、具体的な学校を支援していくための取組ということにつきましても進みやすい素地があるというところがございますので、地域学校協働本部を設置して具体的な取組について進めて、それを将来的に地域学校運営協議会のほうにフィードバックをしていきまして、そこでさらに熟議を深めていきたいというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 このコミュニティ・スクールの目標というのはいろいろと、文科省のいろんな資料を見ていると、やっぱりこれまでの学校評議員の制度とかだと、校長の求めに応じてその学校について意見をしてもらう──意見をしてもらうとかというので、ちょっと主体的な取組とはなり難しかったんじゃないのかと。もっともっと法律にも位置付けられたきちんとした協議体として設置をすることによって、地域の人により主体的にその学校に関わっていただこうという、こういう目的が書かれているんですね。これはすごく大事だなというふうに思うんですよ。ただ、何ていうんでしょう、それを実施するためには、やっぱりモデル校のところでちゃんとその目的に沿った組織が整備されて実際どうだったんだろうという、やっぱりそういう検証ができていないと、どんどん進める、なかなか広げるというのが、果たしてその理にかなっているんだろうかというのはやっぱり思うんですね。

 というのも、以前にも言ったんですけれども、コミュニティ・スクールの導入状況というのは都道府県によって結構様々なんですよ。以前私が紹介した山口県なんかでは、全部の学校にコミュニティ・スクールが設置されているんだけれども、教職員組合の人が校長にアンケートを取ったと。そのコミュニティ・スクールを設置したことによって子どもと向き合う時間が増えましたかというアンケートをしてみると、増えたと答えた校長は2割にも満たないというふうになっていて、実際のその法が想定する目的と実際に校長が感じている効果というものに乖離がやっぱりあるんじゃないのかというのがちょっと示唆されているんですよね。そうすると、こういうモデル校の実施を再来年度には全校に広げるんだというのの前に、そのコミュニティ・スクールの構成者である校長であるだとかその運営協議会のメンバーの皆さんなんかに、じゃあ実際やってみてどうでしたかというのを丁寧に聞き取りながら、アンケートを取って、本当に意味ある取組になっているのかというのをやっぱり聞きながらやっていったほうがいいんじゃないのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 委員おっしゃるとおり、実際の協議会委員の方々に実際どうなのかということについては、その結果について聞き取ってまとめていきたいとは考えております。

羽鳥委員

 いや、それをね、スケジュールを最初に示されると、それ聞いても進めるんでしょうってなっちゃわないですかということを私は懸念をしているので、ちゃんと聞いて、そのスケジュールありきではなく、こういう地域の人たちの主体性を発揮してもらう取組というのを、やっぱり上からのスケジュールありきではなく進めていってもらいたいという、こういうことをちょっと要望したいと思います。

 もう一つ、この地域学校運営協議会の文科省の協議会規則の例を見てみますと、会議の公開や議事について基本的に公開をするというような、こういう例が載っているんですね。中野区ではどういうふうに会議の議事の公開や協議会自身の公開というのはなっているんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 公開、非公開につきましては、最初に運営協議会を開いたときにどうしましょうかということで、そのときに各協議会の委員の方々に諮りまして、まず一旦は、まずは公開しないでやりましょうという話になりました。具体的に個人的な話に及ぶかもしれないという話がありまして、現時点では公開しておりませんけれども、これまでの取組状況を踏まえまして、公開することについても改めて協議会の中では議論していきたいと考えております。

羽鳥委員

 私が言うのは、やっぱりね、地域の取組となるためには、この透明性、会議の透明性というのはね、非常に重要なんです。開かれた会議というのは、やっぱり参加できるものでないといけないし、開かれたものでいないといけないし、議事だってきちんと公開して、どういう議論をしたのかという、そうしてこそやっぱり責任というものが生まれると思うの。この委員会、議会の委員会だって、まずいねというところは、例えば裁判とかね、そういうところでまずいなというところは休憩中にして具体的なところを話して、そこの部分は、機微に触れる部分は議事録に残さないようにしたりだとか、あるいはもっと機微に触れるようなときは例えば非公開にするだとか、そういうのだって手続としてしっかり定められているわけです。でも、基本的にはやっぱり区民の皆さんに開かれて開催するというのが、やっぱりこれは民主主義をつくっていく上で非常に大事なルールなんです。ですから中野区においてもね、やっぱり基本的には公開もするし、議事も一定の期間の後には議事録も公開をするというような、それは見る人がどれだけいるのかという問題はこれはあるけれども、それはそれとして、原則としてそういう公開をしていくというふうに変えていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 協議会の公開等につきましては協議会の中で議論して、なるべく公開できるような方向で議論を進めていきたいと考えております。

むとう委員

 一点聞き忘れてしまったので改めて教えていただきたいんですが、この地域コーディネーターになってくださっている方の労働者としての身分はどういうことになっているんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 時間単価で報酬をお支払いしているというものになります。

むとう委員

 それ、身分としては何なんですか。非常勤とか……(「アルバイトなのか」と呼ぶ者あり)そうです、アルバイトということなのか何なのか。時給単価幾らとか分かっていますか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 時給単価といたしましては1,480円。1,480円、1時間当たりということでお支払いをしております。そういう意味では非常勤ということになるかと思います。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時28分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時28分)

 

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 委嘱をしている委員になります。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時29分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後2時30分)

 

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 答弁を保留させていただきます。

委員長

 ただいまの質問に対しては答弁保留といたします。

大内委員

 まず、このコミュニティ・スクールは前回も報告がされて、いろいろ議論がされて、中身についていろいろ委員のほうからも、こういった点を直したほうがいいだとか疑問が出たと思うんですけれども、全然直っていないんだけれども何で直っていないの。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 言葉というところだったかと思いますけれども、中野区が現在使っている言葉として、地域学校運営協議会という言葉と地域学校協働本部ということが要綱上の記載がございますので、こちらのほうの資料につきましては、そちらのほうの文言を使わせていただいているというものになります。

大内委員

 ちょっとその答弁は何を言っているか私はいまいち理解していないけれども、第1次とか第2次のモデルという──要するに、第1次モデルがまだ終わっていないのに第2次モデルをやるのは早いんじゃないかということも言われている。それについては。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 こちらにつきましては、このモデル設置の意義というところで、それぞれの地域にそれぞれの取り組み方がありましたので、前回はモデルということで記載いたしましたけれども、第1次、第2次、第3次というふうに記載をさせていただきまして、順次進めていくというところで追記をさせていただいているところになります。

大内委員

 だからその進め方がよくないと。当該委員会では、そういう進め方はよくないとさんざん言っているけど出してくる。もう予算もつけます。じゃあ予算で反対をしてくださいよって。でも、この一つのことをもって全体の予算に反対するわけにいかないからあなたたちは平気で出してきているんですか。進め方がちょっと乱暴過ぎるんじゃないですか。当該委員会を開いて、誰一人としてこれがいいという人、誰も僕は聞いていていないの、やり方が。それを全然変えずに出してくる。どういう考え、どういう頭しているの、あなたたち。少しは変えてくるとか、何かしないの。だって言われていること、もう前回と同じことをほとんど言われていますよ。1次の検証が終わらないのに何で2次、3次ってあるんですか。もっと言うと、1次でよかったら何で2次を一遍にやらないんですか、ほかの学校。これはもっと言うと、例えば第3次までやっているけど、3年先までは決まっている。4年先まで、ほかのやっていない学校はそのままやらないで置いておくんですか、そういうふうにも読み取るわけですよ。そういうのを3次まで、3年先まで決めているけど、3年先以降は決まっていない。これはいいことなんですとやっているけれども、3年先、全部で9校あるうちの半分の学校は、じゃあ進まないで、3年以降もずっとそのまま放っておくんですか。自分たちはすごくこうやっていいものができていると言っているけれども、3年先、4年先まで、まだ決まっていない学校は、こういったいいシステムを受けられないということになるんだよ。だから第1次でしっかりやって、いいものができたら2次で一気にどんどんやっていきなさいよってみんな言っているのに、計画的に1次、2次、3次って。でも3次までしか決まっていない。4次以降の学校は決まっていない。4次以降の学校については、今あなたたちが言っているシステムというか、このコミュニティ・スクールはやらないということなんだよ。それは不公平なんじゃないの。

 もっと言うと、この書いてあること、今、明和中で書いてあること、いろいろやった、るる課題とかあるけど、これ別にこの地域に限った課題じゃなくて、中野区の学校どこでも同じような課題だと思うんだよね、言っていることは。別にこの学校に限ってやることじゃなくて。中野区の中学校どこでも、この熟議テーマとか書いてあるけども、別にこれ、この中学校に限ったことじゃないんじゃないの。このエリアの学校だけこういう特色のある学校やっているんですか。だったらほかの学校も同じテーマでやればいいじゃないですか。ということもいろいろある中で、さんざん言われているのに、当該委員会、これだけ委員が言っているのに全然無視してそういうやり方をやっているのは、どうなの、教育委員会として。僕たちが質疑をしている意味がないんじゃない。あなたたちはただ報告して、とにかく時間が過ぎて、納得しようがしまいが、報告すれば、あとはどんどん淡々と進めていきますよというやり方をするんですか。多分次の報告も出てくると思うけども。そういうやり方でいいんでかと言っているの。これだけ委員が言っていて、誰一人として、これでいいですよ、これで進めていく、このやり方がいいんですなんて誰も言っていないじゃない。それなのにずっと淡々とやってね、ただ答えるだけ答えて、時間が過ぎていく。委員のほうは納得していないけども、もう聞くことももうそれ以上変わらないんだったら聞きませんというやり方で報告って、いいんですか、そんなやり方で、ね。委員をばかにしているんじゃないかっていう言い方になるよ。

 僕たちには、あなたたちがやっていることは本当はすばらしいことかもしれないけど、説明が下手だから伝わってこないのかもしれない、こちら側に。こちら側が聞いていることに全然ちゃんと答えられていないし、こういったやり方がいいんじゃないかっていろいろ言っても、いや、そういうのは否定して、自分たちのやり方だけ一生懸命説明している。そんな委員会のやり方あるんですか。だったら開く必要ないんじゃないか、委員会なんか。自分たちでずっと勝手にやっていろよっていう話じゃない。僕たちが言っていることは何にも採用されないんだから。意見聞いてくれないんだから。自分たちが一旦決めたことをずっとそのまま押し進めていると、そんな委員会のやり方はおかしいと思いますよ。それはどう思っているの。

石崎教育委員会事務局次長

 前回御報告をさしあげたときに様々御意見を頂いて、モデルの進め方であるとか、ちょっと今、中野区の進めているコミュニティ・スクールの進捗状況が分からないという御意見を頂きました。その大内委員おっしゃっていただいた、実はいいのかもしれないけれどもそれが伝わってこないというようなこともあろうかということで、そこのところで我々の真意というか、我々が目指すところを、最初の意義や導入のメリットに立ち返って改めて報告をさせていただいたのが今回の資料で、今回も様々御意見を頂きました。今後、今モデルということで進めさせていただいていて、今年度についても町の方も参加をいただいて進めているところがあります。ここで打切りということではなくて、きっちり我々が進めたいというところ、目的やその導入の仕方、進捗状況、またそこの効果であるとかというところをもう少し丁寧に御説明して、本当に我々が進めたいこのコミュニティ・スクールというものが実現した際には中野区の教育がどういうふうに進んでいくのか、よくなっていくのかというところについて、そこの議論をしていただいて、本当に中野区に意義があるコミュニティ・スクールという形にぜひしていきたいというふうに思ってございます。そこの上で今回はこの資料で御報告をさせていただきました。

 今回様々御質疑の中で、まだその狙いとするところが不明確であるとか、御意見も頂きましたので、もう一度持ち帰らせていただきまして、再度検討をさせていただきたいというふうに思ってございます。

大内委員

 だから前回もだけど、1次モデルの検証がしやすいだとか、可能であると。終わっていないでしょうというの、僕たちに言わせれば。あなたたちの検証、報告を受けて、それについてはどうなんだ、こうなんだっていう議論をしていないじゃない。していないのに、もう2次、3次と決めているでしょう。それはちょっと、あのね、もうちょっと議論してから進めてくださいよ。

 もっと言うと、3次が終わったって5校しか終わっていない。じゃあ4校はどうするんですかって。悪いけど、このコミュニティ・スクールが、ああ、いいですねって、本当に終わって、いいですねというときは、ここにいる人たちはみんなもう委員会替わっているから。皆さん替わっているから。違うメンバーだから、多分。もっと言うと、うまくいかなかったって責任取るのもそのメンバーだからね。あなたたちじゃないから。あなたたちは勝手にこうやって決めているけども、うまくいかなかったときに責任を取るのはまた違うメンバーだと思うよ。ずっと10年もやらないでしょう。少なくともこれを見ると、あと残り4校終わるまでに5年ぐらいかかる。検証するのに1年、2年かかる。7年、8年ずっとその席にいてくださいよとなるわけだよ。そのときに、失敗しましたねって責任取れるところまでいるんだったらいいけども、今こうやったいいかげんなことをやると、次のこのあなたたちの代の役職の人たちが苦労しますよ。前の人はそういうふうに言ったのに引継ぎしていないんですねってなるんだ。だから、ちゃんと検証するというんだったら検証してから次に進めたほうがいいですよ。そんなにいいというんだったら一度立ち止まったっていいじゃないか、1年間。でもって2次のときになるべく多くの、3年をかけても全部やる。これだとさ、3年経っても全部終わらないんだよ。残りの4校は、いつ、じゃあ、そのいいコミュニティ・スクールシステムをやってくれるんですかって書いていないの。差が出るじゃない。そんなにいいと言うんだったら、ちゃんと1次で自信持っていい結果出してくださいよ。1次の結果がちゃんと分かる前に、もう2次、3次と予定が決まっちゃっている。しまいには3次で全部終わるわけじゃない。3年先経ってもまだ先が残っていると。そういうのはよくないからもうちょっと考え方を変えてくださいよと、分かるようにしてくださいよって、毎回、もう前回の委員会から言われているのに全然変わっていないじゃない。

 今、今日少し持ち帰ってなんて、持ち帰ったら、もう次、予算になっちゃうんだよ。予算のときにこの計画が出されて、多分来年度も予算がつくでしょう。予算のときに認めたでしょうって進められちゃうんですよ。だからそういうやり方はよくないんじゃないですかと言っているわけ。その責任は誰が取るの。そういう考え方は誰が決めているのというのを聞いているの。あなたなんだね。あなたがそういうやり方を進めているというんだったら、予算、総括質疑しっかりやるよ、予算で。ほかの人に交代させないでくれよ。あなたがそう言ったんだったら、これは責任持って答えろよと。そのぐらいの自信を持ってやってください。

 当委員会でさんざん言われていることが全然直っていないじゃないか。当該委員会で指摘されたこと一個も直っていないよ。前回と同じだよ、ほとんど。大きく変わったところはありますか。計画を順調に進めると言っているだけじゃない。当該委員会で何の意味があるの、こんなことをやっていて。そんなこと言うんだったら。

入野教育長

 コミュニティ・スクールのモデル校の実施につきましては、教育委員会で何年か、もう既にですね、私の前の代から協議を始めていまして導入の経緯に至っております。この進め方につきましても教育委員会でじっくりお話合いをしてきたところでございます。

 この進め方というのは、今までのモデル校の在り方とはちょっと違って聞こえるかというふうに思います。やることについては、運営協議会、それから協働本部でやるということについてのお姿というのはもう既に全ての学校が共通してやることでございます。ただそこのアプローチが、それぞれの今までの地域の実態や、それから、これから話合い中で出てくる新しく目指したい方向ですとかによってちょっと違ってくる場合もあるだろうと。もう導入の仕方は地域の実態で全然違うというふうに我々は捉えておりますので、今回のようなモデルの実施の仕方になっています。

 第1次のモデル校は、再編のあったというような学校が多ございますので、地域の連携というのを急がなければいけないし、これから再編のある学校もありますので、それぞれの学校に協働本部をつくってしまっては、またそこで齟齬が生まれることもあるので運営協議会からの出発にいたしました。

 繰り返しになりますが、第2次と言われているところは、もう既にかなり地域との連携、そしてコーディネーター的な役割をしていらっしゃる方もいらっしゃるような地域で、学校が持っているような地域でございますので、そちらを先にして、共通のそういう方々にお集まりいただいて協議会をつくるという方法もございますので、委員の決め方はそちらの方向にやっていくというような、今までの、このやり方でここまで行ったらこうだというふうなモデルのやり方ではなくて、取組のモデルというふうに思っていただけるとありがたいかなというふうに思っております。

 御指摘頂きました様々なものについては、我々もこれを進めていく中で検討してまいりたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。

大内委員

 ちょっと答弁があって、いろいろ疑問なところが幾つかありました。例えば一つ、最初のほうで言っていたのは、学校が統合します。例えば緑野中は統合するんですか。しないけど、入っていませんよね。例えば一つの例で、それはどうしてですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 2次、3次のところに緑野中は入っておりませんけれども、将来的には全ての中学校区において入れたいというふうには考えているところです。

大内委員

 将来的にって、統合とかしない学校をやると言ったのに入っていないじゃないですかって僕は言ったの。そうしたらその言葉は違うじゃない。統合をしない学校をやるんですって、統合しないじゃない、でも入っていないでしょう、3次までに。入っていますか。

入野教育長

 申し訳ありません。言葉が足りなかったかもしれません。明和中学校区で始めた理由はということで、緑野中学校区ももちろん統合……(「趣旨の話をしているわけですね」と呼ぶ者あり)そうです、そうです。(「はい、分かりました」と呼ぶ者あり)失礼しました。

大内委員

 だったら1次でしっかりと、もっと言うとさ、3次までモデル校って言わないで、だったら。1次でモデル校は分かる。次、2次、3次になったら、もう指定校と言うのかもしれないけども、そのモデル校という言葉を使うのもおかしいし。だったら1次校のモデルでしっかりと──今言ったように、いろんな条件がそろっていて、いろんなことが考えられる学校でまずしっかりと検証を、1年間空けて検証して、その上で2次になったらもう全部でね、全中学校で進めてもらう。その中で、この中学校についてはまだ統合があるので1年待ちますよということ。でもそんな統合を待っていたら、その地域の子たちはいいのか、それでという話にもなってしまう。そういったこともあって、第1次のモデル校が検証終わったときに順次もう始めていきますとか、そういうことをやらないで、1次走りながら2次モデルをやっていっているからそういうことになるんだと思う。それ、でもみんな言っていることですよ。いい悪い別にして、ちゃんと検証しましょうよと。これで言うと、検証する前から、もういいものだという前提になっちゃっているんですよと。今までと違うすごいいいものができるんですよというね、1次の検証をする前からもうそういう結論になっちゃっているわけ。だからそういうのはおかしいんじゃないですか。ちゃんと検証しましょうよって、それは前から言っているじゃない。その上で、みんなで、いや、こういうやり方がもっといいんじゃないですか、やり方をこういうふうに変えたほうがいいですよと。

 もっと言うと、地域によって違うのは当たり前なの。駅から近いところ、あるいは駅から遠いところ、商店街が近いところ、住宅街があるところ、高層の住宅街があるところと、条件が違うのは当たり前なんだから、そんなの。だからみんなそれぞれ違うんだから、はっきり言って1校をつくったからってモデルケースにならないんだと思う。それぞれ違うんだから。ただ、こういう基準的な進め方ができるんだなというのが、多分今言っている最初の明和中学校区か。明和はエリアも広いし、駅もあるし、高層、大きな住宅もあるから選んだとかという理由もあるかもしれないけども、例えばそこで一つやった後にあとは一気にやってもらいたいんですよ、よければ。それをこうやって段階的にね、ましてその検証をちゃんと終わる前にもうモデル2みたいなのが発進しちゃうと、ちょっと違うでしょうと言っているの。

 どっちにしろ、どこの中学校でも、オリジナリティというか、それぞれ学校の特色のあるものをつくるということは、各地区違うんだから、そもそも。だから明和中がモデルになるとは限らないんですよ、逆に言うと。あくまでも基本的な進め方のモデルということではできるけども、ほかは、それはエリアによって違うの。だから各地域特色あるものができると言っているわけでしょう。だから明和中学校がお手本になるわけじゃないんですよ、はっきり言うと。ただ、明和中で取りあえずできたからほかでもできるだろうって。だったら一気に進めてもらわないと。エリアによって、そういういいシステムをやっているところとやっていないところって出ちゃうじゃないかという話になるんですよ。だからゆっくりこうやって進めるんじゃなくて、やるんだったら、いいものだったら一気に進めてくださいよという話なんだけども、全然答えが噛み合っていないんですよ。

石崎教育委員会事務局次長

 くしくも今委員がおっしゃっていただいたことを我々も進めようとしているわけでございます。このコミュニティ・スクールというものは、一気に進めるということが、我々としては、コミュニティ・スクールを中野区に導入するということは、もうそれでいこうという方針は、先ほど教育長が答弁をさせていただきましたとおり、かなり古い段階からその方向性は出してございました。そこで、委員が今おっしゃっていただいた進め方の方法として、明和中の進め方というものをまずはやって、一気にやるのに、それぞれの地区ごとにやり方、地域事情もあるので進め方が変わってくるというふうに思ってございまして、その進め方の変わり具合、変わりというものをモデルというふうに呼ばせていただいたので、何かそこのところのモデルという言葉がうまく伝わらなくて、明和中のやり方、明和中方式、明和中の進め方というのを明和中モデルというふうに言わせていただいて、モデルという言葉を前回、今回と使わせていただきました。

 ですので、進め方ですので、進めることについては全校で今後も進めていきますし、この資料では第3次までしか書かせていただいていないですが、前回の資料では、この以降に、その翌年には全校で取り組むというような資料だったかと思うんですけれども、そこに至るやり方として、第1次のやり方、それをモデル校というふうに呼ばせていただいて、次のやり方が2次で、それが先ほどからちょっとありました中野中と南中野中は、そのやり方として、もう学校の中で地域の人が入っていろいろやってくださっているので、どっちから手をつけるかというところで、明和中では大きいほうからいきましたけれども、中野中と南中野中は今までの経験があるので小さいところ、学校単位のところから進めていって、その総和の中でどういう、じゃあこの学区ではというところで進めていきたいというのがこの2次のやり方ということで今回資料を出させていただきました。

 くしくも大内委員に解説をしていただいたような形になってしまいましたけれども、進め方としては、コミュニティ・スクールというものは中野区全域で進める。その進める段階において、明和中のやり方というのをモデルというふうに呼ばせていただいて、次は南中野中学校、中野中のやり方というものを2次というふうに呼ばせていただいてというようなことで進めさせていただくというのが我々の狙うところでございまして、そういった意味では、もう全ての中野区の学校においてこのコミュニティ・スクールというものを導入していくと。

 なぜ導入するかというのは、もうここに書いてございますけれども、今までは、くしくも委員おっしゃったように、人が代わってしまったらもう全然受け継がれないんじゃないかというのが学校でも同じことで、校長が代わったら、いい学校だったのに駄目になっちゃったとかというようなところについて、やっぱり一番目指しているのは、そこの地域に住んでいる方がしっかりと学校の方針をつくっていただくことによって、校長が代わっても、教員が代わってもしっかり地域に根差した学校をつくっていきたい、それがコミュニティ・スクールの狙うところであろうというところから、そういったものを中野区の全ての公立の小・中学校で実施していただきたいということで進めさせていただきたいというようなことでございます。

 先ほど来うまく我々の説明ができなくて、皆様方には本当にいろいろな思いをしていただきまして、そこについては大変申し訳なく思ってございますけれども、どうか我々の本意とするところを酌んでいただければというふうに思ってございます。

大内委員

 だから、この新しいコミュニティ・スクールという考え方と中身というのが全然委員に伝わっていないんじゃないですかって、まず最初。今までとどこが違うんですか。幾ら口で言っても全然伝わってきませんよと。要するに、子どもたちにとって、生徒・児童にとってどこがどういうふうに変わるのかはやってみなきゃ分からない、はっきり言って。自分たちはそう思っていても、実際全然地域は変わっていませんよということもあるかもしれないけども、この地域では変わりましたと。この地域ではよかったけど、この地域では意味がなかったということも結果的にはあるかもしれないけども、まずその辺、何がどう変わるのかというのが全然こちらのほうに伝わってきていないの。何年も前から教育長はやっているというけど、全然今まで説明、何やっていたの。一緒に考えて進めていけば、こんなことないでしょう。自分たちだけで先行して、あれがいい、これがいいって進めてやってきちゃったんじゃないんですかって話、そうすると。ちゃんと委員会でいろんな意見を聞いてやってきたんですか。やってきたら、ここまで言われないと思うよ。みんながもうちょっと理解していると思う、中身を。あるいは、当該委員会で特別にその明和中に行って話を聞いてやるだとかなんかも、そういうこともしていないじゃない。それでもっていきなり出されてきて、これ、いいんです、いいんですと言われても。検証するとかという文字が入ってきていると、検証する前に何で次が始まるんですかという話になるんですよ。だからそういうことを前から言われているのに全然直らないじゃない。これがいいんですしか言わないから。

 あのね、このモデル、第1次モデルのところに、選定理由で検証ができるだとか、様々な検証が可能になると書いてある。でも、この答えがちゃんと出てきていないんですよ、まだ僕たちには。それなのに2次、3次って進められちゃうのはいかがなものなんですかって言っているわけ。いや、いいものなんです、いいものなんです。そんなことを言っていると、いい検証しか出てこないとか思っちゃうじゃない、こっちは。いい情報しか出さないだろうなと。そういうことじゃないんだよね。普通、検証してよかったら、じゃあ2次、あるいは一気に進めていきましょうと。そういうふうに検証すると書いてあって、検証もろくにされていないのに何で先に進めるんですかっていうふうに取れるわけですよ。何度も言うけども。だからその辺のところをちゃんと考えてくださいよ。2次がどこまで僕は進んでいるのか分からないけども。あるいは、まだ当該委員会に報告をしている段階で、もう2次をやりますから皆さん集まってくださいって、もうやっちゃっているのかもしれない、そちら側は地域で。やっちゃっているんだよ。だからそういうのもいいんですかって。検証が終わっていないのに何でやっているんですかって。1次の検証はちゃんと終わったんですか。それについてどういう意見をもらったんですかとか、そういうのがちゃんとやってから進めないと、もう進めるのを前提で検証しているという話になっちゃうんですよ。

 だから、もう考え方、全部見直せとは言わないけれど、もうちょっと出し方を変えるとか、当該委員会の、少なくとも委員の人、みんなが、まあこの辺は仕方ないわねというところまで考え方を直すとかしないと、これだけずっと言われて、それで予算で出されて、これまた何なんですかと言われて、じゃあ反対すればいいじゃないですかというようなスタンスで物をやられちゃうと、このために全体の予算に反対するわけいかないじゃない。だから当該委員会でみんなこれだけ言っているのに、何で全然変わらないんですか。で、答弁もらうと、これはいいものなんですという言い方しかしていないから、そのいいものだというあれが伝わってこないんですよと言っているわけ。

 だからこれ、進めるんだったら、もうちょっとちゃんと説明、少なくとも明和のコーディネーターを呼んで話を聞くだとか、方法だとか。あのさ、本当にモデル校というけども、北から南の中学までいったらモデル校ってなかなか参考にならないから。いろんなパターンがあるから、はっきり言って。もうちょっと言うと、生徒・児童たちもどんどん変わっていくからさ、新しい子ども、生徒・児童が入ってきたエリアとそうでないエリアとまた違ってくるし、一つのモデルというのは本当に参考事例であって、それをまねてやるといったって絶対無理だと思いますから、現実的にはね。だから頼みますよ、もう。もう時間だからあれだけど。このまま進めるの、もう。

石崎教育委員会事務局次長

 委員に御指摘いただいたとおり、私どもとして、情報提供というか、御理解いただけるようなちょっと情報の出し方、御説明の仕方ができていなかったかなというふうには思ってございます。そこのところにつきまして、今後しっかりと御説明させていただきながら進めさせていただきたい思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

大内委員

 言葉尻を取るわけじゃないけど、できていないって今言っちゃったら、じゃあこの報告を受けられないよ、今日は。次回また報告してくれで終わっちゃうよ。しっかり報告ができていないと言われちゃうと、じゃあ、これはいいかげんな報告なんだよね。だったら今日は報告を最後まで受けたということにならない。話は聞いたけども、報告を受けたとは言わないぞという話になるぞ。

石崎教育委員会事務局次長

 言葉が正確でなくて申し訳ございませんでした。これまで様々、今回も御報告をさせていただいたところではございましたが、様々御意見を頂きましたので、そこも踏まえながらしっかりと今後進めてまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 すみません、伺うつもりなかったんですけどね、前回、1次の検証もしていないのに2次って1月からやっちゃうのという議論になっていて、それに対してのお答えは今回なくって、このまま進めるのかって、今大内委員言われたのは、この、そもそも2次って今年度予算じゃないですか。もう通っている話なんでね。だから地域にももう説明も入っているわけだからね、2次についてはね。それを今さらいろいろ言えないなと思ったから今回そのことはお伝えしなくて、コミュニティ・スクールの今後をどういうふうに進めていくかというところを伺っていたんだけれども、今のやり取りだとね、このまま進めるのかということに対しては、2次はもう進んでいるんですよね、確認ですけど。ということですよね。前回の委員会で、検証して、その報告もないのに進めるんですかということであったと思うんだけど、今回検証のことはやっと出てきたんだけど、でももう2次は進んじゃっているんですよね。そこを確認。

石崎教育委員会事務局次長

 前回御報告させていただきました、ここで言うところの2次のモデル校につきましては、現在進んでいるところでございます。

久保委員

 1次と2次と3次ってわざわざモデルを分けるというのは、それぞれやっぱりやり方を変えるモデルというやり方で検証するからなんだと思うんですよ、普通考えるとね。だけど何となくその違いというのが、3次については幼稚園があるからというところはあるんだけれども、ちょっと1次と2次というのは、その条件が違うからじゃなくて、何となくこの流れの中でね、あえて1次で、1次のほうはいまだなおあれですよね、地域学校協働本部がない。地域学校協働本部を設置せずに学校運営協議会の設置を先にやったのが1次のモデル。2次のモデルは地域学校協働本部の設置を先に行うモデルって見えちゃうわけです、これだと。だからそういうふうに、モデルが1次、2次、3次というのがちゃんと色分けをされてそれぞれやってみて検証するというなら、1次、2次、3次という、モデルという意味合いがあるんだけれども、多分そうではないんですよね、今ずっと質疑を聞いていると。そういうことで分けて、1次、2次、3次って行ってきたんじゃないんじゃないかなって思うので、だったらそのモデルって何なのかなって思うので。このモデルという表現自体ももう改めないと誤解を生み続けるのかなって思います。だからそこをちょっと改善していただきたいなって思うんですけど、いかがですか。

石崎教育委員会事務局次長

 前回の御報告でもそうだった、やはりモデルというところがすごく分かりづらかったかと、言葉の、何ていうんですかね、共通理解が得られていなかったかなと思いますので、そこのところはちょっと考えていきたいというふうに思ってございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時03分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時24分)

 

 先ほど答弁保留でしたもの、お答えできますでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 先ほど地域コーディネーターの身分ということについての御質問がございました。あくまでも委嘱している委員として、委嘱をしている委員としての活動に応じて報酬費用をお支払いしているというものになります。

むとう委員

 委嘱している委員という身分で、活動に応じてお支払い。活動に応じて1時間1,480円ということですよね。そうすると、その活動に応じてって、勤務時間が何時から何時ということでもない。活動に応じてということになると、その活動の時間をどういうふうに管理するのか教えてください。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 活動のときにおきましては、これまで学校のほうに行きまして情報のほうを整理してもらっておりましたので、その時間数を計ってお支払いをしたというものになります。

むとう委員

 学校に来ていただいているときは分かりやすいんだけれども、私よく分からないけど、地域コーディネーターだから地域の人材発掘とかいろいろされるんでしょう。お外に出ての活動の部分ももしかしたらあるんじゃないのかなって思うんですが、それはどうなっちゃうんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 今後そのような活動が出てきたときには活動についての報告をもらって時間を計っていくと、このようになるかと考えております。

むとう委員

 1日何時までとかという制約もないんでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現時点ではございません。

むとう委員

 1日何時間という制約がないとなると、何か割とこの方は自由に活動していいということなんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現時点では、学校あるいは教育委員会のほうからの依頼に基づいて働いていただいておりますので、その人、コーディネーターがそういう意味では自由に活動しているというものではないと、このような状況になっております。

むとう委員

 当然依頼を受けて活動するんだけれども、じゃあ依頼内容というのは、コーディネーターの役割としてはやっぱり地域の人材をコーディネートしていくということだと思うので、その役割の範囲の中で、その人がその一つ一つの委嘱内容、課題について働くのに何時間要するかというのはなかなか分からないこともあり、それをどうやって時間で押さえるのかなというのが、1時間幾らという時給単価と聞いたので、どうやってその時間を、何ていうか、働いた時間として実働として捉えていくのかなというのがちょっと疑問というか不思議に思ったことと、その1日何時間とか週何時間までとかみたいな制約もないということだと、今まだモデルケースでしかないからね、そんなに働くほどの重労働になるようなこともないのだろうというふうには想定しますけれども、やっぱり今後どうやって、これ、すごく地域のこのコーディネーター役の働きがこのコミュニティ・スクールの中で割と重要な位置、重要な役割を担ってくださることになるんだろうなというふうに思うので、やっぱりこの人の働いていただいていく、働き方の在り方みたいなこともしっかりと制度設計していく必要があるのではないかと思うんですが、いかがですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 委員おっしゃるとおり、今後働きが、活動時間等が増えてきたときに学校にいる時間等が長くなってくるかと思います。そのときに、ある程度時間を決めて学校に常駐していただくような制度設計が必要になってくるだろうというふうには考えているところです。

久保委員

 すみません、ちょっと今のむとう委員の質疑に関連して、統括地域コーディネーターと地域コーディネーターの方たちは、ここは今言われていたような業務の内容、業務といっていいのかな、委嘱されている内容と、また報酬は同じなのでしょうか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 お一人の方については統括コーディネーターという形で委嘱をさせていただいております。その場合、統括コーディネーターの方につきましては単価2,200円、地域コーディネーターの方につきましては1,480円という形でお支払いをしているものでございます。

久保委員

 2,200円と1,480円。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 2,200円が統括地域コーディネーター、地域コーディネーターが1,480円になります。

久保委員

 ありがとうございます。これ教育委員会の委嘱なんですけれども、何時間仕事をしましたとかというのはどこに報告をするものなんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 最終的には区のほうに報告をしていただいて、区のほうでその時間数に応じてお支払いをしているというものになります。

久保委員

 じゃあ、例えばいつ締め、いつ払いみたいなことで決定をしていて、区のほうで報告を出して、ちょっと報告のフォーマットがあるのかどうかは分からないんだけれども、多分学校に行ったときにタイムカードがあるとかそういうことではないと思うので、自己申告だと思うんですよね。そこら辺のところがやっぱりなかなか難しいのかなって。会議に出ればその会議の時間というものが明確に分かるかもしれないんだけれども、そういうお仕事の内容ではないと思うので、その辺のところも結構明確にしていくって難しいのかなって思うんですけれど。そこら辺のところも、やっぱり今後もう少しスッキリというか、分かりやすくというか、していただくことになるんですか。

渡邊教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長

 現時点では学校のほうに行かれますので、その時間で把握はできるんですけども、先ほど答弁しましたとおりある程度常駐してくることも想定されますので、一定整理は必要になってくるというふうには考えております。

委員長

 よろしいですか。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、常設プレーパークの設置に向けた試行についての報告を求めます。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 それでは、常設プレーパークの設置に向けた試行につきまして、資料(資料3)に沿って御報告させていただきます。

 常設プレーパーク設置に関わる考え方につきまして、第3回定例会の当委員会に御報告させていただいたところでございますが、今回は常設プレーパーク設置に向けて、令和6年度に実施する試行の内容等を取りまとめましたので御報告いたします。

 1番、区民・公園利用者等への周知でございます。まず、(1)オープンハウス形式でございますが、プレーパークの特徴や遊びの概要などの説明、常設プレーパークに関する区民からの意見を聴くため、昨年12月にオープンハウス形式の説明会を実施いたしました。参加者は延べ167名で、常設プレーパークの設置を検討している江古田の森公園内の学習室にて実施いたしました。

 参加者の主な意見としましては、丸の一つ目、江古田の森公園の豊かな自然環境を生かし、それを大切にしながら子どもたちが自由に遊べる場を造ってほしいといった意見のほか、丸の三つ目、子どもへの支援に関心があるのでボランティアとして参加したい。丸の五つ目、利用者が増えるので、駐輪場の整備など公園全体の環境を向上してほしいといった意見がございました。

 次に、(2)Webアンケートでございます。常設プレーパークに関する区民の意見を広く聴き、設置に向けた参考とするため、昨年11月から今年の1月にかけてアンケート調査を実施いたしました。回答数は161件でございました。

 主な自由意見としましては、資料の2ページ目の丸の一つ目、江古田の森公園のどこにプレーパークを設置するのか。自然を大切に思っている方々と丁寧に意見交換を進めてほしいといった意見や、丸の三つ目、プレーパークを造るだけでなく、専門的な職員を配置するための人件費や維持管理費など必要な経費をかけて、安全・安心に利用できるプレーパークにしてほしいといった意見がございました。

 続いて2番、試行の実施内容でございます。(1)実施期間でございますが、令和6年9月から11月を予定しております。(2)実施日数ですが、連続した6日間を1単位としまして、期間内に4単位実施し、実施時間は10時から17時までを予定してございます。(3)実施ゾーンでございますが、江古田の森公園内の2か所を予定しております。公園の図を御覧ください。1か所目は公園北側の里山の樹林、二つ目は公園南西の草っぱら広場でございます。なお、2か所のゾーンで2単位ずつ実施しまして、試行実施の結果を踏まえて、常設プレーパークの設置ゾーンを1か所決定してまいります。

 3ページを御覧ください。(4)運営内容でございますが、3点ございます。①遊びの場の提供でございますが、穴掘り、木登りなどを実施ゾーンの状況に応じて実施します。②乳幼児親子向け及び多世代交流事業の実施でございますが、乳幼児親子の交流が生まれる事業や地域の団体、住民との交流が生まれる事業を実施いたします。③子どもや保護者など利用者からの意見聴取でございますが、プレーパークを試行する中で、利用者からの意見を聞き、今後の工事や運営内容等に反映してまいります。(5)その他につきましては、1点目、試行実施に当たっては、通常の公園維持管理の範囲内で樹木管理を適正に行い、利用者の安全性を確保してまいります。2点目、子どもの自由で幅広い遊びを実現するため、試行実施ゾーンの状況に応じた盛土及び除草などを実施します。

 最後に3番、今後のスケジュールでございます。本委員会での報告後、2月から5月にかけて試行運営等業務委託の事業者を選定してまいります。7月には区民・公園利用者等への周知を行いまして、9月から試行を実施し、並行して常設プレーパークの設置工事の設計を行います。令和7年度につきましては、設置工事の施工、常設プレーパークの開設といったスケジュールを想定してございます。

 報告内容については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

河合委員

 報告ありがとうございます。まず、様々主な意見がありました。プレーパークは非常に期待が高いんだなというのを改めて感じたところでございます。今回受けた意見というのは、区としては、これは反映していくのか、この受け止めた意見はどうしていく予定ですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回も様々な意見を頂くことができましたので、今後の試行等の内容に反映してまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 次のページで、試行の実施内容の中で、実施日数が連続した6日間を1単位として試行期間内に4単位という、非常に文字だけで読むと分かりにくいし、多分実施、いざするよといっても、連続して6日間ですけど、毎週、毎日やっているわけではないのかなというところが、利用者にはちょっと分かりにくいかもしれないなと思っています。こういうのはやっぱりしっかり来てもらって試行するのが大事だと思うので、ここの案内というところに関しては丁寧にやってもらう必要があるかと思うんですけど、そこはどうやっていく予定ですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回は粗々な日程をお示ししているところでございまして、具体的な事業者が決まりまして、具体的な実施日程が決まりましたら広く周知、広報を図っていくこととなります。そうした中で、なるべく多くの方が御参加いただけるような周知、広報の仕方を工夫してまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。ぜひ遠くの区民の方も使えるように、土日も挟んだ形で6日間の実施というのはやっていていただきたいなと思っております。

 飛ばして、3ページに運営内容があります。ここは、運営内容というのは、今までの様々な意見だったりを反映して、今回ここが決まっているのかなと思うんですけど、試行運営者が選定されたらその事業者の意見なども入ってきますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回の試行運営と業務委託の事業者につきましてはプロポーザル方式を想定してございまして、そういった中で枠組みを区から示しながら、かつ事業者のほうのノウハウも提案いただけるような方式のほうで具体的な内容については決定してまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 そうするとこの運営の場所の使い方なども、決まった事業者と相談しながら様々実施していくことになるということでよいですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

河合委員

 今、事業者はプロポーザルで選ぶ、区のほうで枠組みを様々決めていくとのことでした。どういうことを求めていくかというのは、ここでお知らせいただくことはできますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 プロポーザルのほうで区として示していく要件というか内容につきましては、こちらの3ページの(4)番の運営内容に記載されているような内容でございまして、こういったものを示しながら、事業者側のノウハウも借りるような提案のほうを求めてまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 分かりました。そうすると、この運営内容にプラスアルファ事業者の提案が乗ってくるのかなというところもあるのかなと思います。

 今後のスケジュールが3番で示されています。ここには今、試行運営事業者の選定のスケジュールなどが載っているんですけれども、本格実施もこの後控えてくると思うんですけど、この今回の報告の後の次の報告のタイミングというのは、この試行をやった後にこんな感じでしたよという報告になる感じですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 来年度の報告、どのような形でやってくのかというのはこれからの検討になりますが、具体的な試行の実施の内容であったり日程であったりというところが決まりましたら、ちょっと委員会で御報告するのか、それとも各委員にお知らせするのかはまだこれからの検討になりますが、何らかの形で委員のほうには情報提供をしてまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 本格実施する前に、やっぱりどんな感じだったかというところであったりとか、使ってみた方の意見がこうだったよみたいなのは知りたいなと思っていて今のところを聞いたので、どちらかというとやっぱり本格実施の前に、今回の試行のことに関しては、ぜひどうだったというところはお話いただきたいと思っているんですけど、それは大丈夫そうですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 試行を実施しまして、その後、具体的な常設プレーパークの開設に向けたスケジュールであったり内容について決めていくような形になりますので、都度都度必要な情報については当委員会にも御報告させていただきたいというふうに考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。スケジュールの中で、まずは試行運営の事業者の選定というのが書かれています。その後、設置工事の設計があってから常設プレーパークの開設になっているんですけれども、試行運営じゃなくて本格実施のところの事業者というのは、このまま試行運営の事業者にお願いをする予定ですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回選定をしてまいります事業者につきましては、あくまでも試行運営の事業者になります。常設プレーパークの開設に当たっての事業者につきましては、また別途事業者のほうを選定してまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 そうすると、今ここのスケジュールには載っていないけれども、別で常設の事業者の選定があるということだと思うんですけど、その本格実施の設置工事に関しての意見とか要望というのは、その本格実施の事業者が決まってからになるということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 設置工事につきましては、こちらに書いてありますとおり令和7年度の前半部分で実施するという形になります。それに当たっての設計につきましては、令和6年度の9月以降に進めていく形になりまして、この設置工事の設計を進めていくに当たりましては、試行で頂いた意見というのを反映しながら工事の内容に反映していくといったようなスケジュール感で考えてございます。

河合委員

 そうすると、試行したものの枠組みの中で本格実施の事業者は応募をしてくるということになるかと思うんですけど、運用の中で、本当はもっとこういうふうにしたいって本格実施の事業者がもしかしたらいろんな意見を持ってくるかもしれないんですけど、そこはあくまで試行であった意見を踏まえた形の運営を本格実施の事業者に求めていくということになるということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 本格実施の運営事業者の募集のタイミングであったり、そこの事業者のまたノウハウをどう工事であったりその後の運営内容に反映していくのかというのは、今後の検討になるかと考えてございます。

河合委員

 分かりました。

 あと、今様々な地域でプレーパークをやっていらっしゃる方々がいらっしゃる中で、今後そことの関係もプロポーザルの内容とかに入れていくことになるんでしょうか。一緒に何かしらの形でこうやっていけるといいんではないかというのはこれまで委員会としても言っていたかと思うんですけど、そこはどういうふうにしていくか、何かあったら教えてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 本格実施の事業者選定につきましては、まだ今後の検討になるかと考えてございます。ただ、常設プレーパークを造って運営していく中では、当然地域連携を促進していくというのも重要な視点になるかというところは区としても考えてございます。

久保委員

 今後のスケジュールのところで伺います。試行運営等業務委託事業者の選定となっておりますけれども、この等は何を意味していますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの試行運営等の等につきましては、子どもや保護者からの意見を聴取するといったところも委託の内容に含めて事業者のほうを募集してまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 この事業者というのはどういった事業者が想定されているんですかね。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こういった常設プレーパークを運営した経験があるといったところとか、ノウハウがあるところを募集してまいりたいというふうに考えてございます。

久保委員

 ノウハウがある。これ事業者となっているので、団体であったり、NPOだったりいろいろ考えられるのかなと思うんですけれども、その事業者の形態については問わないということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらについてはNPO等を想定しているところでございます。

久保委員

 あくまでもNPOであっても常設プレーパークの経験があるところということですね。先ほど等のところに意見聴取も入っているということでおっしゃっておりましたけれども、委託費についてなんですが、4単位の実施になると思われますが、4単位の実施ということだけではなく、意見聴取なども含め、この意見聴取の取りまとめですとか、意見聴取をどのようにするかというところもあるかと思うので、その辺のところが全部含まれての委託費ということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

久保委員

 それで、9月以降に試行の実施で11月までを予定をしているということになりますよね。11月までは試行の実施をして、意見聴取の取りまとめなどもあるのかなというふうに思われると、設置ゾーンの決定については12月とかになるのかなって思いますけれども、その頃が大体この設置ゾーンの決定時期というふうに考えていてよろしいですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 詳細なスケジュールにつきましては今後また詳細を詰めていく形になりますが、目安としましては委員おっしゃった時期が一つの目安になるのかなというふうに考えてございます。

久保委員

 それで、この設置ゾーンを決定をするというための、まずは委託なんですよね。当然常設プレーパーク自体はやるということを前提として、どっちかを選ぶために行うということだと思うんですよね。だからこの決定をする、12月の段階で決定するに当たって、そこが非常に、この委託事業者がどういう意見聴取の仕方をするかとか、ある意味仕向けちゃったらといっては変ですけど、こっちのほうが運営しやすいよねというようなことでもっていかれちゃう可能性もあるかと思うんだけれども、この辺のこの決定ね、設置ゾーンを決定をする、その決め手となるのはどのようなことになりますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 この委託の中で、事業者のほうで利用者であったり区民の意見というのは取りまとめていただくことを想定してございます。ただそれだけで決めるのではなくて、区として、そういった遊び場としての魅力であったり、工事の規模であったり、近隣住民の方の意見というのを総合的に判断して、区として決めていくということが必要になるのかなというふうに考えてございます。

久保委員

 先ほど試行運営を実施した委託事業者が本格実施も継続的に行うわけでは必ずしもないということでしたけれども、必ずしも行うわけではないけれども、行う可能性もあるということですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 そこについては、当然そういった試行を請け負った事業者が本格実施も請け負っていただけるという可能性としてはあるかなと思ってございますが、ただ、その二つの契約を前提にして、試行を請け負っているから本格実施を請け負えるというというような契約形態が区の契約制度の中ではなかなか難しいということがありますので、都度都度、再募集をして決めていくというようなプロセスになるかというふうに考えてございます。

久保委員

 分かりました。

 それで、その他のところで、樹木管理とか利用者の安全性の確保ですとか、盛土及び除草等を実施するとなっておりますけれども、これは試行運営を行う委託事業者が行うわけではなく、全く別で、ここは公園維持管理の範囲内ということになっていますけれども、そこの範囲で、だから公園課が行うということになりますかね。その辺のところ、予算のつき方なんかも今後あるかと思うので教えてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの、まず1点目の樹木管理につきましては、現在も公園管理者である公園課のほうで適切に管理しているところでございまして、その延長で、さらに利用者の安全を確保するためにきめ細かく見ていただくというような形になります。盛土と除草につきましては、実施するゾーンの中で盛土、除草を行っていくというような形になりまして、予算としては子ども教育部のほうで積算をして、ちょっと執行はどういう形になるのか、公園課のほうに執行委任するのか、それとも直接執行するのかというところは今後の調整になるというふうに考えてございます。

久保委員

 今、執行委任というような考え方もあるように出てきているところですけれども、これって委託事業者の選定においては、これは公園課は関わるんでしょうかね。それと、常設プレーパークを開設した後の問題もあるかと思うんですけれども、その辺のところは役所の中のすみ分けというかね、そこら辺のところはちゃんとできているのかな。どうですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回は、常設プレーパークにつきましては、子どもの遊び場所づくりということで子ども教育部が中心になって進めているところでございますが、当然都市基盤部のほうにも調整をしながら随時進めているところでございまして、今回の試行運営の事業者につきましては、子ども教育部のほうで責任を持って選定していくというような形になります。当然公園の管理の部分と密接に関わる部分もありますので、その点については子ども教育部と都市基盤部で調整の上、公園全体に関わることについては都市基盤部が適切に関わりながらこの常設プレーパークを実現していくといったような役割分担で考えてございます。

久保委員

 役割分担のところが、やっぱり一時的に行うわけではなくてね、常設ということになると非常に継続的に行わなければいけない事業になっていきますよね。なので、ここはやっぱり最初の段階できちっとしておかなきゃいけないのかなって。今どういうふうに公園課との役割をしていくのか。予算を、ちょっと令和6年度の予算からもうこれ関係してきちゃう話にもなるので、事業費のところもちゃんとすみ分けしていかないといけないのかなって思います。なので、今日は特に予算のことを細かく伺えるところではないので、そこもしっかりね、継続的な事業というところでちゃんと組立てしていただきたいなって思うんですけども、その辺大丈夫ですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 基本的には、今回の常設プレーパークの運営に関しては子ども教育部のほうが、公園管理者、公園課と協議しまして、公園施設の設置許可であったり占用許可を頂いて、子ども教育部のほうでしっかり事業者を選定して運営していくというのが基本になります。ただ、その前提となる公園全体の環境整備というのは都市基盤部のほうの責任になってくる部分もあるかと思いますので、その辺りはしっかりすみ分けをしながら共同して進めてまいりたいというふうに考えてございます。

立石委員

 実施ゾーンの件について伺っていきたいんですが、二つありますよね。当然その環境というか、水場だったりとか遊べる機能というものが異なると思うんですが、①と②、それぞれ教えてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 基本的にはこの3ページの(4)の①、遊びの場の提供というところに書いてある、例示させてもらっているものを基本と考えてございます。ただ水遊びにつきましては、実施ゾーンの②の草っぱら広場のところについては近くまで水道栓が来ているということで、何らか工夫をすることで、全面的な水遊びというよりも部分的な水遊びは可能かなというふうに考えてございます。一方で、里山の樹林につきましては近くに水道栓がないというところがありますので、こちらのほうは、水遊びに関してはポリタンクみたいなものを一部持ち込んで、水遊びというよりも泥遊びに近いような形で限定的な実施内容になってしまいますが、そのように想定しているところでございます。

立石委員

 穴掘り、木登り、泥遊びに関しては①、②両方できて、水遊びについてはちょっと①は限定的であって②はできると。試行の期間である程度やはり環境を整えて、同じような条件でやる必要があると思いますが、さっきのポリタンクのような形で工夫をされていくということだと思います。

 その上で、仮に①番が選ばれた場合には、そういった水環境の整備なんかも検討していく必要があるのか、あるいはその限定的なポリタンクで運用するのか、その辺についての考えはいかがですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 どちらのゾーンで実施する場合も水遊びというのは欠かせないのかなというふうに考えてございます。どちらのゾーンで実施する場合も、給排水、水を引いたりといったところは必要になるのかなというふうに考えてございます。

立石委員

 当然満足度の高いプレーパークを造っていただきたいと思いますが、予算ありきではないですけれども、①番に関してはそういう条件がついてくるということだと思います。今掲げた以外の条件の違いというのはほかにはないですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 ゾーンとしての違いとしましては、里山の樹林のほうは、高木が──高い木が多くて、また傾斜も若干あるというのがゾーンの特性でございます。草っぱら広場につきましては、高木というよりは中低木が多いエリアになっておりまして、ちょっとフラットなエリアではあります。というところが二つのゾーンの違いでございます。

立石委員

 今の段階で考えをちょっと言っていただくのはまだ早いかもしれないですけれども、区としてどちらかを選ぶとなったときに、事業者さんがその意見聴取とかもされると思うんですが、どういった観点で検討を進めていこうと思っていますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 まず第一にあるのは、遊び場としての魅力がどちらのほうがあるのかというのが一つあります。あとは工事の難易度であったり、規模がどれぐらいになるのかというところと、あとは音の問題であったり、そういった周辺の住環境への影響というのがどちらのゾーンのほうがあるのかと、そういったところも含めまして総合的に判断してまいりたいというふうに考えてございます。

立石委員

 意見聴取をする際にされると思うんですけれども、やはり利用される当事者の方だけではなく、周辺環境だったり、今までこの公園を普通に使っていた方の意見なんかも当然参考にして決定をいただきたいと思いますが、その点はいかがですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 当然プレーパークを利用される方だけではなくて、周辺の住んでいる方であったり、この公園で活動されている方々の意見というのも聞きながら丁寧に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 試行という段階ですから、そんなに手は入れないということだとは当然理解しているんですけれども、2のところで、運営の内容で、試行のね、乳幼児親子向けというのもちょっと書かれていて、①のところの遊び場の提供として、穴掘り、木登り、泥遊びということになると、ちょっと乳幼児というところの遊びがなかなか難しい部分かなと思うんですけれども。試行中ではあるけれども、乳幼児も何かできる遊びというものも試行の段階で何か考えられてはいるんでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 泥遊びであったり、水遊びというのは乳幼児にも人気の高い遊び方なのかなというふうに考えてございます。それとは別というか、この②番のところでは、乳幼児親子向けの事業としまして、ちょっとこれはまた事業者からの提案も求めながら決めていく話になりますが、例えば他自治体の事例ですと、ダンボール遊びをしたりとか、あとビニールでたこ揚げをしたりとか、そういったようなイベントも開催しているような情報を我々も持っておりますので、そういったところの乳幼児親子向けの事業というのも併せて運営内容に含めて実施していきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 乳幼児といっても年齢がちょっと高いほうをそちらは考えていらっしゃるかと思うんですけど、乳児に至っては、何でもまだ口に入れるような年齢の乳児については、穴掘り、木登り、泥遊びって、なかなかそこまでは至らない。もっともっと小さい子、乳児が来て、例えば両方ともお外で、泥のところに、まだハイハイしかできないような子どもってなかなか厳しい状況があって、この委員会で視察したところも、ちゃんと何か上がっていける場が、乳児が、ハイハイぐらいの子どもも、何ていうかちょっと上がったところというか、建物の中でもないけど、何かあったじゃないですか。だからこれ試行だから、そんなところまでは造れないとは思うんだけれども、何か本当にまだよちよちも歩けない、ハイハイがどうにか、首もこてって下についちゃうような乳児も何かできるようなものというのもちょっと、せっかくだから、お金はかけない、試行だからかけないのはもちろん分かっているけれども、何か手立てというか、盛土と除草ぐらいだと、ちょっと何か考えてはいるのでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今想定している主立ったものを資料には記載しているところでございまして、また事業者が決まりまして、具体的な内容を詰めていく中で、そういったなるべく幅広い年代の方々に楽しんでもらえるような工夫というのは考えていきたいというふうに、検討していきたいというふうに考えてございます。

大内委員

 これは、まず9月から11月の間に一回実施をするというんだけれども、それは要するに、それをやってからどんなものがいいか設計するということになるんですか、これ。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

大内委員

 例えばここに書いてある木登りができるような木を設置するだとか、穴を掘って水を入れられる泥を用意するだとかというのは、そのときは設置されていないわけでしょう。要するに、この試行期間のときにはまだ施工されていないということでしょう。ということは単なる雑木林。それで、雑木林で遊んで、いやここにはこれが欲しいだとかということを検証するというか、確認したりするということなの。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 プレーパークというのが、その自然を活用した子どもの遊び場になりますので、江古田の森公園に既にある自然環境をうまく使いながら、またプレーリーダーという専門職がおりますので、そういった者がその環境をうまく引き出しながら楽しい遊び場を造っていくというような形になりまして、ただその本格実施に向けては、例えば先ほどの水の話であったり、電気の話であったり、そういったところの環境整備というのが一定程度必要になりますので、それに向けての意見もこの試行の中で聞いてまいりたいというふうに考えてございます。

大内委員

 だからなかなかイメージがね。要するに、これから造るんですよ。何もないところで遊ばせて試行になるのかな。駄目だとか言っているんじゃなくて。要は、単なる雑木林の中で遊んで、いや、ここにこういうのができる予定です、こういうのができる予定ですって遊ばせるのか。一回造ってから試行で遊ばせて造り替えるだとかはなかなか大変だから一回で済ませたいんだろうけれども、実際穴掘りだとか木登り、そういったものはできるようにして試行するんですか、例えば。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの資料の3ページに記載してありますとおり、穴掘りであったり、木登りであったり、泥遊び、水遊びはちょっと限定的になりますが、こういったものについては本格工事の前のその試行の段階でも実施できると考えてございまして、こういったものを提供しながら、本格実施をした場合のどういう遊びがしたいのかというところも聞きながら設計内容に反映していくというようなプロセスで考えてございます。

大内委員

 じゃあ設置工事というのは、具体的に例えば水を引くだとかそういったことを言っているのかな。特別遊具を設置するとかじゃなくて、これでいう設置工事というのは、ある程度、分からない、柵を造ったりするのかもしれないし、ある程度はきれいにするのかもしれないけども、要は、基本的に自然のままだけでも、そこにやっぱり水飲み場は必要ですよね、休憩小屋が必要ですよねとか、そういったことも兼ねて検証するということなんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございまして、給排水であったり、電気であったり、あと土については一定程度搬入をしていくというのも必要になるのかなというところと、あとはゾーニングをしていきますので、そのための看板設置といったようなところが現在想定している工事の内容になります。

大内委員

 それと、さっきちょっとむとう委員も言っていたけれども、運営内容の遊び場の提供から読んでいくと、①は少なくとも乳幼児がやることじゃないよなとか、じゃあ乳幼児は何をするんですか、そこで。自然のところでといったって、こんな木が生い茂っているところで乳幼児が、保護者もいないで──いや、保護者が手をつないでという意味ね。保護者が手をつながないでハイハイさせるわけにいかないでしょうという。だから①と②のちょっと考え方が違うので。①は小学生──まあ、中学生が来るかどうかは分からないけど。児童館だと高校生まで来るからここにも大勢来るんですよって言われたらそうかもしれないけども。ちょっと幅が広いのは、それは分かりました。

 ただ、例えばこういうのを委託されるというか、事業者というのは何らかのその資格を持った人たちになるわけ。社会福祉士だとか、何か保育園だとか幼稚園、あるいは小学校の教諭免許とまでは言わないけども、何かそういった方たちがやるんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 ここに配置する職員として、プレーリーダーという専門のプレーパークで子どもの遊びを引き出すような専門職につきましては、全国的なNPO組織があって、そこが認定している研修を受講しているとかいうところが要件になってくるのかなというふうに考えてございます。

大内委員

 プレーリーダーはプレーリーダーでいいです。じゃあほかに、例えば看護師さんを置くんですかとか、例えばだよ。そういったことはどうなの。プレーリーダーさえいればいいんですよということなの。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回求めていきたいのは、そのプレーリーダーという専門職を置いていくということと、あとは安全管理上最低限の人員を配置していくといったところが要件になってくるというふうに考えてございます。

大内委員

 例えば、この実施期間が9月から11月の間、6日間。連続した6日間というと、基本的に土日を挟まない限り、午前中は小学校の子どもたちは来ないよね、中学校の子どもたちも来ないよね。もっと言うと、大体3歳から就学前の子って保育園に通っていたり、幼稚園に通ったりしている子が多いと思うんですよ。そうすると平日って、もう本当に乳幼児の人しか来られないんじゃないの。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 まず連続した6日間につきましては、土日を挟んだ6日間にしたいというふうに考えてございます。実施時間を10時から設定してございますので、午前中につきましては、委員御指摘のとおり、乳幼児というか、幼児であったり、保育園に通わずに自宅で子育てしているような方々が対象になるというふうに想定してございます。

大内委員

 そういった家庭で一生懸命やっていらっしゃる方、区として助かっている部分とかあるんだろうけど、あまり数的にいないんじゃないのかな。あと17時って、言っちゃ悪いけど、秋口の17時ってもう暗いからね。これは15時ぐらいなんじゃないの。多分16時になると、もう11月ではかなり日が暮れていますよ。そこになかなか、暗くなるまでやる。これは小さなことなんだけどね。普通10時から15時ぐらいだよね、後片付けも考えたら。そういうことなので、とにかく面白い企画なので頑張ってもらいたいんだけども、後で何だこれってならないようにお願いします。じゃあ時間のことだけ。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 実施時間につきましては、10時から17時までを現時点では想定しているところでございます。ただ、11月は確かに委員のおっしゃるとおり下旬のほうになるとかなり17時だと暗くなってくるというところもありますので、具体的な日程を、実施日を決めていく中で、その辺りについては考慮して決めていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 この乳幼児親子向け及び多世代交流事業のこれまでのプレーパークの実践例ってどんなものがあるのかな、ちょっとイメージをつけたいんですけども、いかがでしょう。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 この辺りはまさに事業者からの提案というところが主になってくるのかなというふうに考えてございます。例えば事例で申し上げますと、先ほども申し上げましたとおりダンボール遊びをしたりとか、あとビニールでたこ揚げを作ったりとか、あとは青空紙芝居といって紙芝居を外で読んだりとか、そういったところが他の自治体の事例ではあります。

 多世代交流のほうにつきましては、昔遊びとしてベーゴマであったりそういったもので遊んだりとか、あとは昆虫や植物に関する環境学習といったところも想定されるのかなというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、実施期間なんですけども、先ほど大内委員から平日になると乳幼児ぐらいしか来られないんじゃないないのかということがあったんですが、例えば8月とか夏休み期間中じゃないというのはどういった理由なんでしたっけ。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 ちょっとこちらにつきましては、7月、8月の実施というのも検討したところでございますが、他の自治体のプレーパークで話を聞かせていただく中で、ちょっと8月は暑過ぎて逆に人が集まりにくいというような御意見も頂いていましたので、今回はその時期を外しまして、9月からというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。確かにちょっと暑過ぎてね、せっかく試行実施してみたら来ないということになってしまったらね、ちょっとそれは本格実施に向けてデータが得られないので仕方ないかなと思います。そういったいろいろ来ていただく方策というところ、周知については、今どんなところを考えていらっしゃるでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの周知も今後の検討になりますが、現時点では区のSNSであったり、ホームページでの情報発信であったり、保育園等に情報提供をしたりといったところを現時点では考えてございます。

羽鳥委員

 例えば平日とかだと乳幼児親子が結構主になるんだとしたら、例えばすこやか福祉センターでやっている乳幼児親子向けのいろんな事業だとか、そういうところで紹介をするとかというのも大事じゃないかなと思うんですけどもいかがでしょう。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員の御指摘いただきましたとおり、児童館であったり、すこやか福祉センターであったり、また今プレーパーク活動として区内で定期的に活動されているような団体を通じて、子どもや保護者に対して周知のほうを図っていきたいというふうに考えてございます。

山内委員

 すみません、確認ですけども、この試行の期間に関してお伺いいたします。9月から11月という期間で、非常にまだまだこの時期台風が多かったりとかして、例えば雨が降ったり、風が強かったり、そういう日があると思います。これのプレーパーク自体が、子どもたちのいわゆる遊びたい気持ち、冒険心と安心・安全をいかにバランスよく保っていくかということだと思うんですけれども、例えば天候とかそういうので、今日はやるやらない、これの判断はどこがやるんでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらにつきましては、事業者と区で協議をして決めていくような形になるかなというふうに考えてございます。

山内委員

 そうしますと、例えば6日間を1単位として4単位なので24日間という中で、多くの方から意見を取りたいと思うんですけども、できない日が例えば多かった、あまり多くの意見が取れなかった、こういう場合、これをさらに延長させるといった考えは今のところあるんでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 基本的には6日間を1単位として4単位実施していただくというのが仕様の内容になりますので、想定外の中止が起きた場合にどうするかというのは、また事業者との協議事項になるのかなというふうに考えてございます。

山内委員

 ありがとうございます。

 最後に、今日はやります、今日はやりません、こういった判断、事業者とあれですけれども、じゃぁそういうのも中野区のSNSとかで発信していくということでよろしいですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 その辺りの周知、広報につきましては今後の検討になりますが、何らかの区の様々な媒体を使いながら、中止であればそれがきちんと伝わるような方法でアナウンスしていくということが重要になるのかなというふうに考えてございます。

委員長

 よろしいですか。(「はい」と呼ぶ者あり)

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、桃園第二小学校新校舎等整備基本設計・実施設計にかかる進捗状況についての報告を求めます。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 桃園第二小学校新校舎等整備基本設計・実施設計にかかる進捗状況についてを御報告します。(資料4)

 桃園第二小学校新校舎等整備については、令和5年9月に基本構想・基本計画を策定しました。その後、基本設計・実施設計委託業務については、10月に事業者公募を実施したところ1社の応募があったものの11月末に当該事業者から辞退届が提出されたため、公募手続を中止してございます。このため、桃園第二小学校の新校舎整備を進めるに当たり、下記のとおり改めて当該基本設計・実施設計委託業務の再公募ほか所定の手続を行うものでございます。

 1、これまでの経緯でございます。先ほど申し上げましたとおり、令和5年9月、基本構想・基本計画を策定してございます。同年10月中旬、基本構想・基本計画を議会報告し、同年10月末に基本設計・実施設計業務委託を公募してございます。同年11月中旬に公募を締め切ったところ、応募事業者1者が応募していただけましたが、11月末、当該応募事業者から区へ辞退届が残念ながら提出されてございます。年が明けました令和6年1月17日に基本設計・実施設計の業務委託の再公募を実施してございます。

 今後の予定でございます。令和6年2月に基本設計・実施設計の補正予算を計上したいというふうに考えてございます。これは、再公募に伴いまして設計期間の終わりが年度を超えるために、予算における債務負担行為の再設定を行う必要があるためでございます。3月に基本設計・実施設計業務委託の事業者を選定し、年度内で契約を行います。令和6年度から8年度に基本設計・実施設計を行い、8年度から11年度に新校舎整備、令和12年度中の新校舎供用開始を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

羽鳥委員

 再公募がかけられる前と新校舎の供用開始の時期が報告のところでは変わっていないんですけれども、どこが圧縮をされたというか、どういうところで供用開始が変わらないようになったんでしょうか。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現行2か月程度のずれはございますが、設計の中で事業者や関係者と調整を行い、供用開始については今までどおりを目指すというものでございます。

むとう委員

 差し障りがなければ、辞退の理由はどんな状況だったんでしょうか。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 辞退の理由については詳しくは聞いてございません。不明というところでございます。

むとう委員

 不明。そうなんだ。

 それで今、1月17日に再公募しているんですけれども、これはいつ、再公募したその決定というか、結果はいつ出てくる。もう出ているんですか。もう次は再公募でうまく事業者が見つかったということなのかどうなのか、どうなっているんでしょうか。それがまた再公募したけど駄目だったということになると今後の予定も変わってくると思うんですが、どうなっているのかがここに記載がないので教えてください。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 2月の下旬頃に企画提案書が提出期限でございますので、ここで改めて出していただけた事業者が分かるというものでございます。

むとう委員

 2月下旬まで分からないわけですよね。分からないけど、今後の予定は2月からこう書いてありますが、そこは大丈夫なんですか。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 一応公募をかけてございますので、公募で来た事業者を選定して、そのスケジュールで設定してございます。

むとう委員

 今日は1月30日ですから、再公募していて、応募は今の段階であったんでしょうか。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、契約課のところに手続が行っていますので、我々は認識していないところでございます。

 先ほど申しました事業者からの理由というのは聞いてございませんが、担当課である程度の推測はしているところでございまして、分析というところでございますが、まず一つは、やはり今般、設計会社、設計事業者の人材不足ということも言われてございます。また、都内で言えば、学校の改修が非常に集中しているというところで、事業者がかなりいろんなところに行っているというところでございます。中野区においてもほぼ同時期に七中、そして北原小というのが集中したということも原因だと思ってございます。

 公募でございますが、まだ2月下旬に分かるところでございますけれども、再公募期間までの間に、事業者については興味を示していただいた、問合せのあったところもございますので、ここで再公募で来ていただいて進めたいというところでございます。

むとう委員

 分かりました。なかなか大変厳しい状況ということで、その厳しい状況というのはきっと今も変わっていないんだろうというふうに思うので、期待を込めて再応募があることを願っています。条件としては何か変えてはいるんですか。要するに、辞退されちゃったから、次、再公募に当たっては少し何か条件を変えるとか、緩和するとか、何かいいことがあるとか何かあるんでしょうか。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 中野区で分析しているところのもう一つの理由は、やはりこれまで委員会でも御説明したとおり、桃二小の工事の難しさというのもあると思います。高低差と東校舎と西校舎にかかるブリッジの設置ですとか、あと細い工事の動線、そして地下にほかの学校にないほどの大きな地下空間を造り出すということで、その部分についてかなり工事が、中野区のほかの学校と比べても難しさがあったのかなというところ。それについては、施設課のほうで難易度の上乗せの経費というのは出しているんですけど、それでも難しいというところです。一方、先ほどの御質問ですけれども、かといって1か月、2か月でその難易度が変わっているわけではございませんので、条件としては変わらずやっているところです。今後、やはりこの集中した工事について、事業者にどのように契約を結んでいくのかについては、契約なのでデリケートな問題ですけれども検討を考えてございます。

委員長

 よろしいですか。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次、4番、(仮称)キッズ・プラザ上鷺宮の整備についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告4番、(仮称)キッズ・プラザ上鷺宮の整備について御報告申し上げます。(資料5)

 本報告につきましては、昨年の1月の本委員会において上鷺宮小学校への敷地の拡張によって整備が可能というふうに判断をして、整備について御報告したところでございます。その後、検討を進めてまいりましたが、当初検討していた学校の敷地を分割して建築することが不可能であるということが判明いたしました。このため、改めて検討した整備手法、施設内容、スケジュールを報告させていただきます。

 1番、整備手法でございます。新たな整備手法といたしましては、区が直接学校校舎の増築工事として整備を進めることといたします。建築の場所につきましては、学校の敷地の東側の現農園とすることで、本年度は南側の拡張用地への農園の移設工事が完了しているところでございます。

 恐れ入りますが、別紙に図面をつけてございますので御覧いただければと存じます。横型になっておりますが、青く囲ったところがキッズ・プラザの建築用地というところでございます。向かって右側にある赤いところが南側の拡張用地というところで、こちらが拡張した用地でございますが、既にここへの農園の移設は済んでいるところでございます。なので、現在はこの青いところと赤いところが両方が農園という形になっておりまして、ここに、将来的にはこの青いところにはキッズ・プラザの建築をしていくという、そんなことでございます。

 恐れ入りますが、お戻りいただいて2番でございます。施設の内容でございます。施設の規模でございますが、重量鉄骨の2階建てで建築予定をしております。部屋の案というところでございますが、先ほど増築校舎につきましては、延べ床面積の2分の1以上を学校用途にするというところが1番の最後にございましたが、こういったこともございまして、施設につきましては半分を学校の用途にというふうに考えておりますので、一つが学校施設としての多目的室や特別教室など、もう一つがキッズ・プラザ施設としての学童クラブ室、活動室、事務室等ということを考えてございます。

 3番で、今後のスケジュールでございます。今後のスケジュールでございますが、来年度、令和6年度から7年度にかけまして、キッズ・プラザ上鷺宮の基本計画・基本設計・実施設計を進めてまいります。令和8年度から工事を着工いたしまして、令和10年度の開設を目指してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 今回、当初検討していた学校敷地を分割して建築することが不可能であると判明したということで、当初の計画ではあれですよね、これって別棟として整備をするということだったと思うんですけれども、何でこの段階で分割して建築することが不可能というふうに判明したのか教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 委員おっしゃるとおり、もともとはこのキッズ・プラザ棟は別棟としての建築予定をしておりました。キッズ・プラザ棟は、児童福祉施設としての設置ということをこれまでも他校でもしており、学校と用途が違うために敷地の分割をすることを原則として考えておりました。その後なんですけれども、この敷地の分割を前提にしていたんですが、敷地を分割してしまうと現行の校舎の建築に関する条件が変わってしまい今後の校舎の増改築等に影響が生じる可能性があるので、この敷地の分割はせずに進めたほうが合理的であるというふうに判断したといったところでございます。

久保委員

 だから要するに、学校校舎の敷地内で別棟を建てるということがここの敷地内では難しいよということになったということだと思うんですけど、だからそれって、何か最初から分かっているような話じゃないのかなって思うんですよね。もともとやっぱりここ、敷地を購入──購入というか、拡張地がついて、そこに農園を移しましょうというところから話はスタートしてきているわけなので、だからそこの段階で学校敷地をわざわざ拡張しているんだから、そこも含めてじゃないですか。なんだけれどもそういうふうになったというのは、キッズ・プラザの整備の段階でそのキッズ・プラザの規模が変わってしまったということなんですか。それはどういうことで当初の計画と違いが出てしまったの。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 キッズ・プラザの大きさを変えたとかといったことはないんですけれども、現行の上鷺宮小学校の建築に係る経緯を改めて調べさせていただくと、本小学校については高さ制限の特例許可等が取得をされている等々の仕様が判明してまいりまして、当初から確かに全て明らかにされているべきではございましたが、そういった検討が当時そこまでできていなかったこともあり、改めて検討させていただいて今回の御報告に至ったというところでございます。

久保委員

 結構昔の学校ってそういうことが多いのかなって思うんですよね。だから結局、建て替えようと思うと同じ規模は建ちませんよというようなことも多くあったりするんだけれども、その辺のところはもう仕方がないところだと思います。

 規模の問題ではなくて、要するに別棟というのが難しい。けれども校舎の増築ということであったら問題はないということは、同じだけのスペースの確保はできるということですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 同様の規模ができます。現在キッズ・プラザで活用しているクラブ室、活動室、事務室が十分に取れ、かつ半分を学校の用途ということなので、学校の教室の足りないといったところについても対応できるように設計をしていこうというふうに考えてございます。

久保委員

 児童福祉施設として独立した形でと思っていたんだけれどもなかなかそこは難しくて、学校敷地の延長線上でということで、延べ床面積の2分の1以上を学校用途とするということになると思うので、だからこれ、増築する部分として、もともと学校は学校用途としてこの床面積を必要としていたんでしょうか。そうではなくて、今回のことに合わせてこういった形で増築という形になったんでしょうか。その辺はどうなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 もともと学校の用途というふうに明確には言っていなかったんですけれども、キッズ・プラザについて、キッズの活動で使わない時期については、学校との相互の場所の利用というのはほかの施設でも進めているので、そういったことも想定はしておりました。今回、その後さらに検討を進めていく中で、より学校の希望も、現在の使用状況からの希望も取り入れた形での設計とすることで、この増築校舎としてやることで、より現状のニーズに合うものになれるかなというふうには考えてございます。

久保委員

 ということは、延べ床面積の2分の1の学校用途というところは、この学校用途というのはあくまでも学校の用途であって、キッズ・プラザが管理運営をする部分とは全く別になるというふうに考えていいんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 管理の方法というのは、これから実際の運営でさらに検討を進めてまいりますが、例えばですけれども、1階が教室とかで2階がキッズ・プラザとか、またはその反対とか、そういったようなことにした上で、お互いに使用が可能な時期を融通し合って効果的に活用していくとか、そんなことを考えております。

藤永子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、議論にもありましたけれども、キッズ・プラザの建設について調整する中で増築の方法もあるんじゃないかというところが話に出てきました。学校としましては、今、上鷺宮小学校につきましては子どもたちの数も若干増えてきているところがありまして、予備教室が、今直ちに足りなくなっているということではございませんが、1教室ないしそのぐらいで推移するという状況がございますので、この増築棟として半分教室とすることができれば、少人数教育などの予備教室に使えることもあるのかなということでございます。その後のことにつきましては、今後基本設計・実施設計の中で調整する。学校側としても一定程度の必要性が出てきているということは事実でございます。

久保委員

 はい、分かりました。

 当初の計画では、令和8年の4月に開設予定だったものが令和10年度ということなので、2年間スケジュールが押してしまうのかなと思います。キッズ・プラザはね、もう造らなければしようがない話なんだけれども、学童クラブについて、上鷺小学校の学童クラブの利用状況として急いでやっぱりここを増やさなければいけないんじゃないかなというようなことが検討されていたのか、いわゆる学童クラブの待機がこのことによって影響を及ぼしてしまうようなことはないのか教えてください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 本小学校区の学童クラブについては、かみさぎ児童館内の学童クラブが若干待機児童がある状況はございました。このキッズ・プラザの建設が遅れると併設の学童クラブの建設も遅れることになりますが、この遅れることによっても、現状かみさぎ児童館の学童クラブも可能な限り受入れをしていく方向で整備をしておりますので、キッズ・プラザの建設が遅れてもこの学童クラブの受入れについて直ちに大きな影響が出るとは考えておりません。

羽鳥委員

 久保委員の質疑のところとも関わるんですが、今回増築棟にすることによって2分の1が学校用途になるということで、最初その別棟として建築するときというのは、影響がないと──要は2分の1にしても影響がない、定員とかに、学童やキッズ・プラザの定員に影響がないというのは、その最初に検討していたとき、別棟のときというのは平屋とかで検討していたんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 明確に平屋ということは検討しておりませんでした。当初検討していたのは、建物をリースする方法で一番迅速にやっていこうということを考えました。なので、その時点では現状よりも若干大きさも小さめではありましたけれども、キッズ・プラザに必要な面積、学童に必要な面積を確保しての建築を考えておりました。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、これをキッズ・プラザ上鷺宮、あと学童クラブも併設で整備すると、それぞれ定員というのは──キッズ・プラザは定員とかそういうのじゃないか。学童クラブは定員、どのくらいの感じで整備するつもりなんでしょう。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 まだ詳細な設計はこれからということでございますが、学童クラブとしては80名程度は収容できるかなというふうに考えております。

羽鳥委員

 あと、ここにかみさぎ学童を整備して移転するということになるのかな。そうすると、現在かみさぎ児童館内にあるかみさぎ学童クラブというのは、こっちに移ってくるというふうなことになるんですか。二つに分かれるとかそういうのじゃなくて、移ってくるというようなイメージなんでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ほかの校区でも、キッズ・プラザができ、そこに学童クラブができると、児童館内の学童クラブを廃止するという形を進めてきておりますが、ただその点については、今後の学童クラブの需要も見ながら考えていきたいというふうに検討しております。

むとう委員

 今、現存しているかみさぎ児童館の学童は何人の定員なんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 令和5年度は65名でした。6年度につきましてはそれを上回る応募がございまして、その需要に合わせて可能な限り受け入れられるようにしていこうというふうに準備をしております。

むとう委員

 65人の次、増えてって、何人なんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 かみさぎ学童クラブについては71名の申請があり、その方々、皆様に御利用いただけるようにしていけるように用意をしております。

むとう委員

 そうするともしかして、数年後ですから分かりませんけれども、80人で足りる、足りない、その辺はどういうふうに想定されていますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 学童クラブの需要見込みについては、本委員会で10月頃御報告申し上げたとおり、需要数は伸びていきながら一方でお子さんの数は減っていく。地域差はありますが、全体としては減っていくというふうに考えているので、ほぼ横ばいであるということを考えているので、キッズ・プラザに80名程度の学童が設置できれば、この地域の需要は満たせるかなというふうに現時点では考えております。

むとう委員

 満たせることを祈っているんですけれども、せっかく新築でね、お金かけて造るのに最初から入れない子ができちゃうというのはとても残念なので、ちゃんとね、需要が満たされるところをきちんと想定して造ってほしいなということを希望しておきます。

委員長

 要望ですね。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、(仮称)高校入学支援金の考え方についての報告を求めます。

原子ども教育部子育て支援課長

 それでは、(仮称)高校入学支援金の考え方について御報告いたします。(資料6)

 区では、子どもの貧困対策につきまして、令和元年度に実施いたしました子どもと子育て家庭の実態調査の結果を踏まえ、現状と課題、その他考え方を取りまとめまして、昨年3月に策定いたしました中野区子ども総合計画にもその考え方を反映させてまいりました。それらを基に、近年、小・中学生を対象とした学習支援事業の対象学年を順次拡大しているほか、東京都立大学が行いました高校2年生年齢の子どもとその保護者を対象とした調査に協力して詳細分析を行いまして、高校生年代の支援などについて施策の拡充を検討してきたところでございます。このような経過や検討を踏まえ、高校生年代への支援策として、令和6年度より(仮称)高校入学支援金の支給を開始する予定でございますので、その考え方を報告させていただきます。

 まず、目的ですが、経済的な困難を抱える家庭に対し、費用がかかる高等学校等への入学準備について支援金を支給し、進学に対する経済的な負担や不安を軽減し、子どもと子育て家庭の希望に応じた進学の支援を図るということでございます。

 次に、先ほど申し上げました東京都立大学に協力して行った実態調査結果から捉えられる傾向として、未就学児から子どもの年齢が高くなるほど生活困難層の割合が高くなり、高校生年齢で最も高くなることから、高校生年齢の子どもを育てる家庭は経済的な困難を抱えやすい傾向が捉えられるというところでございます。

 また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で収入が減った世帯は、減らなかった世帯に比べまして、進学先として公立高校を選んでいる傾向が見られます。このことから、保護者の収入状況と子どもの進学先の選択には関係があることを捉えているところでございます。

 次に、対象者の案でございます。現時点では、中野区に在住し、当該年度において中学校を卒業し、高等学校等への進学先が決定している方とし、収入・所得の条件といたしましては、非課税世帯もしくは児童扶養手当受給世帯であること、生活保護受給世帯でないことを予定しております。

 最後に、支給時期といたしましては、年度末、3月を予定しておりまして、進学先を確認した上で支給することを予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

河合委員

 報告ありがとうございます。閉会中に高校生年代の調査の報告があって、様々課題が明らかになったというところで、今回こういうような支援のほうにつながってきたのかなと思っております。我々会派としては、やっぱり子どもの貧困に対して非常に様々やるべきであるということを言ってきた中で、こういうところが出てきたのは非常に歓迎したいところだと思っております。

 まず、高校入学支援金の支給というところで、これ、お金をお渡しする形になるんですかね。これはどういうスキームにするかというのは、今分かるところで伝えられることがあったら教えてほしいんですけど。

原子ども教育部子育て支援課長

 ここにございます非課税世帯ですとか児童扶養手当受給世帯に対して何らかのお知らせをいたしまして、進学先の確認をした上で口座振込などの形でお支払いすることを予定してございます。

河合委員

 ありがとうございます。多分これ、お金の話は予算につながってくるところになってくるのかなと思うので、具体的な金額に関してはここでは聞くのを控えようかと思うんですけど、どういう形でこの入学支援金の基準というのは決める予定ですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 他区で趣旨や目的を同じくするような仕組みですとか、生活保護受給の方に関しましては高校入学の際に一定の金額が支給されるというところがございますので、そういった金額を参考にしながら設定をしてまいりたいというふうに考えてございます。

河合委員

 はい、ありがとうございます。

 下のほうに対象者の案があって、先ほどもどういう形のスキームにするのかといったときに、学校の卒業や高等学校の進学先の決定と書いてあるんですけれども、これは一個一個何かしらで証明してもらって確認していくという作業をする予定ですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 確認できるものというのは、想定できるものは幾つかあるとは思いますけれども、極力区が行政として把握している情報などをうまく活用しながら、確認や申請の手間ですね、そういったものが受給される方の負担にならないように配慮しながら行いたいというふうには考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 その下に、非課税世帯もしくは児童扶養手当受給世帯であることというのは対象者の案の中に書かれているんですけれども、これはこういう対象者に──先ほど何らかお知らせをするというふうにスキームの中で言っていたんですけど、こういう世帯に対して多分日頃から何かしら送るものがあったりする中でそういうところもお知らせしていく形になるんでしょうか。

原子ども教育部子育て支援課長

 委員御指摘のような機会というのも一つだとは思いますけれども、なるべく申請でお手続に漏れといいますかそういったものがないようにするためには、こういう対象として把握できた方には何らかのお知らせは必ず着くような形を想定しているところでございます。

河合委員

 では申込み世帯以外でも、区が何かしら情報を把握できる機会があったらそういう方にはお知らせして、こういうことをやっていますよという何か──何を言っているんだ。まず、ここの対象世帯の方にはお知らせを送ると思うんですけど、それ以外で区が何らか、今、先ほど中学校の卒業や高等学校の進学先の決定の把握ができることがあるかもしれないみたいなことを言っていたと思うんです。ここの世帯の中で申込みをしていないけど、実際に卒業とか認定しているというのが区のほうで把握できたら、こっちからプッシュというか、何かしらお知らせを改めてするとか、そういうことはやっていくという予定でいるということでよろしいですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 申請といいますか、お知らせなどの状況によるかとは思いますけれども、こちらで把握できる限りの情報を活用して、なるべく受け取るべき方が受け取れるようにしたいというふうに考えております。

河合委員

 ありがとうございます。

 対象者の4番に生活保護受給世帯でないことって入っている理由を一応教えてください。

原子ども教育部子育て支援課長

 先ほど少し申し上げましたが、生活保護受給の方につきましては、高等学校等へ就学する際に、入学の準備金という費目というものがございまして、同趣旨のものでございますので、そちらについては目的というか、重なるということで対象外ということを考えているものでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 最後に、これまで様々な物騰であったり、こういう困難な家庭の方の支援のときには、非課税世帯、児童扶養手当受給世帯のほかに家計急変世帯も含んでいたと思うんです。そういう方々はこれから、このときのタイミングではどういうふうにしていきますか。

原子ども教育部子育て支援課長

 今回お示ししているものというのは案というところでございますので、今おっしゃったようなところというのは、これと同等の方々をどうするかというようなことかと思いますので、そこの部分につきましては今後また検討してまいりたいと考えております。

河合委員

 すごくいい取組だと思うので、ぜひ必要な方にしっかりと届くようなところで様々もう少し検討を練っていただけたらと思っています。要望で結構です。

大内委員

 これ、急だよね。もう今月、3月に支給するんでしょう。違うの。(「来年度から」と呼ぶ者あり)来年度末か。ということは……(「来年の3月」と呼ぶ者あり)来年の3月か。ということはこれからまだ予算が出るということになるわけ、2月というと。令和6年度予算ね。これの考え方が、子どもと子育て家庭の実態調査、高校生の年代への支援等についてでしょう。これは中学生に支援するんでしょう。中学生──だって中学生、入学じゃない。大学入学に出すの。どっち。中学校じゃないの。高校生世代への支援等でしょう。でも中学世代じゃないの、出すのは。

原子ども教育部子育て支援課長

 次年度に高校生となる方への支援というところで、高校生年代へのということで今回報告させていただいております。

大内委員

 いや、それって中学生世代にはしないのかという言い方になるんだよ。中学生世代の人に支援をして、次、高校生に上がるんだったら分かる。次に高校生になる人に、中学生に対して高校生世代の支援というと──分かる。言い方で言うと。中学生世代の人が大変だと、高校入学で。だから中学生世代のところに支援するんですよという言い方なら分かる。これ見ると、高校生世代への支援と書いてあるから、ちょっと文言がおかしいんじゃないかと言ったの。支援等について、上から7行目のところに書いてあるでしょう。「詳細分析を行い、高校生年代への支援等について施策の拡充を検討してきた」と。だったら高校生世代──高校生の世代にやるんじゃないですか。高校生に、これから入る人の、中学生にやるんだったら中学生世代への支援というんじゃないの。だって中学生世代の人には支援しないんですかって、今度。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません、表記の仕方だと思うんですが、就学援助世帯に関しましては、小学校に入学するときと中学校に入学するときにはそれぞれ準備金といいますか、その支援の費目がございます。就学援助世帯のちょうど中3生ぐらいの、例えば今回は非課税世帯もしくは児童扶養手当受給世帯ですけれども、ある一定の貧困の御家庭にあるお子さんが高校に入るときの、いわゆる支援金ですとか準備金というものは今まで制度としてございませんでしたので、そこのところでターゲット層としては高校生に上がる直前の方で、高校に入るときのいろいろと入り用な費用がございますので、そちらのほうの支援が少しでもできればということで今回考え方を御提案させていただいたところで、表現の仕方としてちょっと分かりにくかったところは大変申し訳なかったと思います。

大内委員

 分かりにくいというか、これ自体は別に否定しているものじゃない。高校生世代だったら大学受験なんじゃないんですかということ。高校生世代へというんだったら、大学受験のときに支援するというんだったら分かる。中学生世代なんじゃないですか、これは支援の対象は。子育て家庭の実態調査、いろいろ言うけども、それを踏まえたときに高校生世代へと、中学生を対象に高校入学金を払うんじゃなくて、これで言うと高校生が大学受験するときに払うんじゃないんですかって言っているの。そうだろう、だって。

原子ども教育部子育て支援課長

 表現の仕方につきましては大変申し訳ございませんでした。まず、今まで小・中学生までのところを支援してきたところで、高校年代の初期という考え方で今回このように報告させていただいているところでございます。

大内委員

 初期でもなんでも、これだったら、大学に入るときにもちゃんと支援金を出さないとおかしいよ。高校生世代というんだったら。これは多分、中学生の子たちが高校に行くときに──極端に言うと、お金がないから受験する学校は二つしか受験できないけども、そうじゃなくて、10万円ぐらい出すのかしれないけども、何校かそうすれば受験できるじゃないですか、例えばね。そういった支援だと。でも、それは中学生世代への支援であって、高校生世代じゃないんだと思うよ、日本語で言うと。高校生世代だったら大学受験のときに出すんだよ。大学受験がなかなかできないと。もう国立しか、1校、2校しか受験できないとかいうんだったら、いや、もうちょっとお金を出して、もうちょっと校数受験できますよということなんじゃないですかというふうに。いや、例えばそもそもが、今年度実施したその結果をいろいろ踏まえたんだったらば、もっと言うと、小学生世代って公立だから出さないんですよという言い方になるのかな、小学生は。そういう方は公立に行けばいいじゃないですかと。でもそれ、私立に行っている子たちにもいろいろ補助金を出しているでしょう、中野区って。これからも出そうとしているけどね。それってどうなのと思うわけ。だったら、子どもと子育て家庭実態調査というんだったら中学校受験にも出すんじゃないんですか、こういう人たちにもと思うわけだ。この表記、説明の仕方からいくと、その対象者の人たちが中学校受験したいという、そういう人たちには出さないんですか。あるいは幼稚園から小学校受験で行きたいという人には出さない──というふうにも取れちゃうわけ。これ、高校生世代といったら大学受験に出すべきであって、ちょっとこれは表現の仕方がおかしいのかなという──おかしいよな。

原子ども教育部子育て支援課長

 御指摘のとおりというところもあるかと思いますので、今後は表記の仕方については注意して行いたいというふうに思っております。

大内委員

 表記はまあ今いいや。ただ、本当に高校生世代となったら何で大学受験のところに出してあげないの、そうしたら。高校受験だけなのとも思うわけ。この世代の人で、やっぱり高校生世代だったら、いや、そういう高校生世代の支援について考えていたんだったら普通大学受験のときに出すでしょう。そっちはやらないんですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 今の時点で、先ほどの繰り返しになってしまう部分がありますけれども、中学校から接続する部分で高校初期ということを考えておりますけれども、今後、また委員御指摘のような部分についても検討していきたいというふうに考えております。

大内委員

 いや、だってこれさ、今まで報告全然なくていきなり出てきたから言っているわけ。だったら、やるのにいきなりまた、1か月も経ったら、あ、大学受験も出しますってやりそうだから。そういうようなことができそうだから言っているわけ。だからやってあげてくださいよって。だって何の報告も出てきていないのにいきなり出てきているんだもん。上のね、中野区子どもと子育て家庭の実態調査だけを見て、これ出るんだって判断するのはなかなか難しいと思うよ。政策的判断でいきなりポンと出してきて、まあ、こういうのは反対しないだろうと、皆さん賛成するだろうと、それは分かる。でもなぜ大学受験には出さないんですか、高校生世代へというんだったら。その辺は検討して、何でしていないの。

原子ども教育部子育て支援課長

 委員御指摘のところというのは、国のほうも施策を展開しているところであるというふうに認識してございますので、そういった動向を見ながら今後また検討させていただきたいと思っております。

大内委員

 もうさ、国の動向だとかなんか言って全然国の動向と関係ないことをやっているんだから、こっちは。僕は違うと。国の動向を聞いてやりますなんて言って別に、国の動向をお聞きしてやりますって、結局国がやらないからやりますみたいな方向性をいつも出しているくせに、こっちはそうやってそういう言い方をしちゃうと合わないよ。そうやって逃げちゃうと、ね。高校生もやったんだから大学生でもやるべきなんじゃないですかと。それは国の動向を聞くんじゃなくて──じゃあこれ、国の動向でやっているんですか。東京都が補助金を出すからやるんですか、少なくとも。そういうことじゃないんでしょう。これは中野区独自なんでしょう。だったら、今もうほとんどの子が大学受験をする時代だったらば、大学受験のときにも、これでいう本当に高校生世代にだったら、そういった補助金も考えてあげるべきなんじゃないですか。国の動向を聞くとかじゃなくて。

原子ども教育部子育て支援課長

 ちょっと繰り返しになってしまうかもしれませんが、現状の考えとしては、中学校から接続する部分というところで、まず第一歩としてこちらを行いたいというところでございます。

大内委員

 もう要望だけにします。要はさ、ぱっと1か月──知らないけど、あっという間に、この間の委員会では何のこういった関連報告もなくていきなり出てきている。ぱっと決まるものだったら、大学受験のときにも出してあげてください。そんな簡単に決まるんだったら。だって、これは委員会でも何もやっていなくて、子どもと子育て家庭の実態調査を踏まえたからやるというんだったら、そうやってすぐ、今まで何にもなくていきなり出してくるんだったら、普通大学受験のことも考えてやるのが当たり前のことだと思いますよ。だからぜひ大学生受験のほうも考えてあげてください。それは要望で結構です。

委員長

 休憩します。

 

(午後4時58分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時07分)

 

久保委員

 高校入学支援金ということなので高校入学時だなというふうに理解はしていますが、先ほど大内委員が言われていたように、高校2年生年齢の子どもとその保護者を対象とした年代への支援等ですとか、高校生年代の支援策というようなところがこの上のところにあるのでね、となるとやっぱりここ、高校生年代って、もう少し違う枠で考えているのかなというふうには読み取れるかなと思います。なので、本当にこの高校生年代をどういうふうに支援をするのかというところで考えたのであるならば、もう一重やはりここは検討が必要かなというところを私も感じましたので、それをお伝えしておこうと思います。

 その上で、多額の費用がかかる高等学校等への入学準備について支援金を支給するとなっています。下のほうの対象者のところに生活保護受給世帯でないことということで、先ほど一定の金額の支給がある旨の御説明がありました。多額の費用がかかる高等学校、まあそうなんだけれども、家庭の希望に応じた進学の支援となっていると、どういう学校であってもいいのかなって、国立、私立もちろん問わずだと思いますし、その学校によってかかる費用も変わってくるのではないかなと思うんですが、これは一律でとお考えなのか、それとも対象の学校に応じて支援をする準備金の額というか、支援金は変わるのか教えてください。

原子ども教育部子育て支援課長

 現状のところ、一律を想定してございます。

久保委員

 一律でというんだったら、何かあまりこの家庭の希望に応じた進学の支援とかあまり大きく出ちゃうと、いや、うちはこれではとてもというような御家庭が出てくる可能性もあるので、この辺のところは少し整理が必要ではないかなというふうに感じています。

 入学準備についての支援金ということなので、入学金ではないんでしょうか。入学金も含めてなんでしょうか。

原子ども教育部子育て支援課長

 入学に関して必要な費用というところを主に想定してございますので、入学金なども含まれるものというふうに現時点では考えてございます。

久保委員

 入学金といっても、先ほどお伝えしたように、本当にその学校によって入学金って物すごく開きがありますよね。だから、どこでも一律ということで、本当にここが本当の意味での支援になるのかどうか。意図するところとしては、やっぱり進学先の選択肢を広げてあげたいという思いがあるというところは分かるんですけれども、やっぱり入学金も含めてということになってしまうと、そこのところというのは本当にこれ、どのぐらいの額か分からないんだけれども、結構大変なんではないかなというふうに思います。これって進学先が決定をしてからのということになるので、大体おおむね中学校3年生を対象とするんだと思うんですけれども、令和6年度については対象世帯をどの程度というふうに考えられていますか。

原子ども教育部子育て支援課長

 区のほうで行っている貧困対策で困窮世帯と捉えられるような非課税世帯、児童扶養手当受給世帯の合計などから考えますと、250世帯から300世帯というふうに考えてございます。

久保委員

 250世帯から300世帯ということですよね。入学準備金って、入学金も含めてということなので、このやっぱり対象とするものがね、例えば生活保護法による生業扶助の支給などによると、入学準備金って、学生服とか通学用かばんとか靴、ワイシャツ等の購入費とかまで含まれていて、それはそれで別くくりになっているなって思うんですよね。だから私は、入学準備だからそっちかなと思ったんだけれども、入学金も入るというとかなりの額になる、20万円、30万円、40万円、50万円ぐらいまでかかっちゃうようなお宅もあるのかなと思うんですけれども、その辺のところまでこの予算の段階には踏み込めないのでというお話があったんだけれども、予算はもう直前ですので、そのぐらいの額までも検討はされているということですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 先ほどの質疑の中でもございましたけれども、金額の設定につきましては、今委員が御指摘のあったような部分を全額見るという考えというよりは、他区の制度などを参考にしながら平均的なところを金額として取りまして、費用の一部というようなところの考えを持っていきたいというふうには考えております。

久保委員

 費用の一部ってすごく微妙なので、やっぱりこの対象とするものはどうなのかというところもやっぱりきちっとしたほうがいいんだろうと思うんですよね。入学金と書いてしまったら全然足りないよねって。入学準備金って、さっきこういった用途ということを伝えましたけれども、そこだったらそこの額というのが、生活保護での基準があるじゃないですか。だからその辺のところはやっぱり明確にすべきかなって思うんですね。お渡しをした場合は、お渡しして何に使ったかということは問わないということですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 現状の想定では委員御指摘のとおりでございます。

久保委員

 そこのところはあまり問うてしまうといけないのかもしれないんだけれども、でもやっぱりここも、本当にどういうふうに利用されているのかということは一定の調査をしなければいけないところかなというふうに思います。

 高等学校等となっているので、これは結構幅広いんだろうなって思うんですけれども、高等学校等というのは大体どの範囲まで考えていらっしゃいますか。

原子ども教育部子育て支援課長

 一例になりますけれども、専修学校ですとか高等専門学校ですとか、そういったものが含まれるというふうに考えてございます。

久保委員

 特別支援学校は入りますか。

原子ども教育部子育て支援課長

 特別支援学校の高等部に当たる部分、そこら辺につきましては対象となるというふうに考えてございます。

久保委員

 一番やっぱり困っている方に手が届くようにしていただきたいなというところはすごく思うところです。高校入学支援金ということで今回こういうお考えが出たんだけれども、「区では、」云々かんぬんと書いてあるところがね、やっぱりこれってちょっと根拠が乏しいなと思いますよ、これだけ読んでいたら。先ほど大内委員おっしゃっていたように、本当に貧困家庭の方、たくさん困られている方がいらっしゃる。中学から高校もちろん困っている。でも今いろんな支援策があって、学校の入学以降の部分ではね、授業料の無償化とかも進んでいっていますよね。だけどやっぱりその対象とならないような方というのがいらっしゃったりとか、大学受験にも非常にお金がかかったりする。だからやっぱりこの調査で見えてきたものというのが本当にここだったのかどうかというところがちょっとね、説明がね、今までにも委員会の中で議論がなかったというところも含めて、すごくこの根拠が薄いように感じます。なので、これはちゃんと制度設計できているのかなというところも心配になっています。その点のところも踏まえて、実施をするのが年度末、3月ということで、令和6年度の予算にこれは組み込まれてくるものだと思うので、きちっとこの制度設計をしていただいて予算の審査に耐え得るものにしていただきたいなと思うんだけれども、その辺いかがですか。

原子ども教育部子育て支援課長

 委員御指摘のとおり、今お示ししているような考え方というところでございますので、制度につきましてはこれからまた精査をいたしまして、より適切なものにしていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 よろしいですか。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、子どもの意見を反映させた教育活動の推進についての報告を求めます。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 子どもの意見を反映させた教育活動の推進について説明をさせていただきます。(資料7)

 区立の各小・中学校では、これまでも学級活動や生徒会活動、学校行事等において、児童・生徒の意見や考え、思いを安心して表明できる場をより増やすための取組をここ数年行ってまいりました。その取組をさらに充実させていくため、今後の方向性についてまとめましたので、以下のとおり御報告をさせていただきます。

 まず、本事業の目的でございますが、学校は子どもたちの意見を生かして、地域や子どもたちの実情に応じて創意工夫のある教育活動を実施することにより、これまで以上に子どもたち自身に達成感や成就感、自己肯定感、他者とのつながりなどを高めていくことができ、その結果として学校づくりをより進めていくことができると考えております。

 図を御覧ください。これまでは学校の教育方針に基づき、教員から子どもたちに働きかけて子どもを変えるというような取組が多く行われてまいりました。しかしこれからは、子どもたちを主体とした学校づくりに向けて、子どもたち自身がどのような学校をつくりたいか、自分たちの意見で学校を変えていこうというアクションを子どもたちが起こすことで先生たちを変えていく。そして先生たちが変わっていくことで学校を変えていく。学校が変わったことにより、さらに子どもたち自身がよりよく変わっていくといった流れをつくることができるように、子どもたちが学校経営への参画意識を高めていく中で、子どもとともに学校づくりを進めていくということを目的としております。

 これまでも子どもの意見を反映させた教育活動の取組は、2のように、運動会の種目決めや中野区子どもの権利の日の全校朝会での取組、学校生活における生活の決まりを子どもたちの意見を反映させながら決定するなどの取組を行ってまいりました。今後はこの取組をさらに一歩進めて、自分の学校をどうしていきたいか自分たちで考え、その子どもたちの意見や考えを基に子どもと先生方が一緒に学校づくりを進めていけたらと考えております。

 裏面の3の表を御覧ください。来年度は試行実施として、例ではありますが、「すべての子どもたちが楽しいと思える、誇りに思える学校づくり」といったテーマを決め、前期に子どもたちからの意見を集め校長に提案をしてもらいます。教員から子どもたちに投げかけ、子どもたちの考えを基に学校をよりよくするための取組を決め、後期に実施してまいります。

 ちょっと図が分かりにくいんでございますが、矢印が四つございますが、左上の矢印の部分が令和6年度の試行実施の流れというところでございます。そして令和7年度からの本格実施に向けましては、図の真ん中の二つの矢印の部分となります。令和6年度後期に、児童会や生徒会などを中心に、子どもたち自身が自分たちの学校をよりよくしていくためにどんなことをしたいのか、自由に意見を出してもらい、その意見を集約し、校長に提案をします。その意見を基に令和7年度の予算に反映し実行していくという流れで進めてまいります。令和8年度以降も同様の流れで進めていけたらと考えています。

 4は、児童・生徒の意見が実現するまでの流れをまとめたものです。小学校、中学校で多少異なりますが、子どもたちと教職員が一緒になって教育委員会に提案をしてもらい予算に反映していけたらと考えています。このことにより、子どもたちが課題解決力や社会参画力を身につけてほしいと考えています。既に子どもたちから意見を集約し、新しい取組を行っている学校もございますが、まだそこまで進んでいない学校も中にはございます。子どもたちが学校の課題を理解し、先生方と一緒になって考え行動することにより、学校を変えていく取組を期待しておりますし、子どもたち自身の考えで学校が変わっていくことで、どの子も生活しやすく、楽しいと感じる教育活動を進めていきたいと考えてございます。

 最後に、想定されるテーマ例や子どもたちの意見例を記載いたしました。こちらはあくまでも例ですが、子どもたちからは我々大人が想像もしないような斬新なアイデアや豊かな発想によりどんな取組が各学校で行われるのかとても楽しみにしておりますし、その結果学校が大きく変わっていくことを期待しております。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 今後の方向性のところの令和6年度は試行実施となっているんですが、次年度予算に反映というふうに後期の最後の矢印はなっていて、令和7年度は本格実施となっていて、次年度予算に反映というふうになっていて、これ、試行実施も本格実施も結論的には一緒なのかなって思うんですけれどもどういうふうに違うんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 令和6年度につきましては、まだ子どもたちの意見の集約が現段階でできてございませんので、令和6年度の中で前期に子どもたちから意見を出してもらい、令和6年度のうちにその意見を基にして実施をしたいというふうに考えてございます。令和7年度に向けては、令和6年度中に子どもたちの意見を、令和6年度の後期になりますけれども、子どもたちから意見を集めまして、その意見を基にしまして令和7年度の予算に反映させていけたらというふうに考えているものでございます。

久保委員

 すみません、ちょっとよく分からなかった。前期──それ、でも試行実施と本格実施は何がどう違うんですか。次年度予算に反映させることは一緒ですよね。要するに令和6年度の後期に次年度予算に反映というのは、令和7年度に予算に反映させるんですよね。令和7年度も、本格実施も次年度予算に反映させるんですよね。だから、すみません、結論的にその試行と本格の差が分からないんですが。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 すみません、説明が不十分で。令和7年度以降の本格実施は、前年度に子どもたちの意見をしっかりと聞き取りまして、その意見を基に予算そのものも、その意見、子どもたちから出てきた意見に沿って予算立てをしていきたいというふうに考えてございます。ただ令和6年度につきましては、現段階で令和6年度の予算に子どもたちの意見を反映することができない状況ですので、令和6年度の前期のうちに子どもたちから意見を出してもらいまして、令和6年度の中で可能な範囲で実施をしていくというような形で試行していけたらと考えているものでございます。

久保委員

 それは試行というんですか。試行実施であっても本格実施であっても次年度予算に反映。だから令和5年度からやっていなければ、令和6年度に当然のことながら予算に反映はできないわけじゃないですか。だから予算としては、令和6年度には予算はつかないんだけれども、でも令和7年度以降に予算がつきますよという意味で試行実施と言っているんですか、そういうことではないですよね。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 令和6年度の予算にも、この子どもたちの意見を反映させてぜひ様々な活動を実施したいというふうに考えておりまして、令和6年度の予算には、我々の中での、一番最後の5に書かせていただいたような様々な意見が出てきたときに少しでも実現できるような予算は計画としては立ててはいるんですが、子どもたち自身が考えた考えに沿って立てた予算ではないというものになってしまっておりますので、あくまでも令和6年度につきましては試行実施というような形で、令和6年度からスタートをさせていただきたいと考えているものでございます。

久保委員

 はい、分かりました。令和6年度からスタートをしたいということなんですよね。私は何かこの前期が逆に必要なのかなって思ったりしました。1年かけて、その制度設計って括弧してなっているから、本当だったら、この児童会や生徒会で次年度に向けた意見を集約し活動を決定してというのを1年かけてやったっていいんじゃないかなって思いました。これは個人的な感想です。だから本当にこの試行実施と言われている2段階の前期の部分が必要なのかなと。逆に言うと、この前期の部分もあり、また後期もあるということで、結構学校は逆に負担にならないのかなって。ゆっくりじっくり子どもたちとともに、制度設計も含めて、この後期と言われていることを1年かけておやりになられたらいいのではないかなって思うんですけれども、それでは駄目なんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 子どもたちから意見を出してもらって先生方が一緒に学校づくりをしていくというのが、本当に新しい取組でもございますので、そういう意味では令和6年度の前期から、様々な場面で子どもたち自身の考えを先生方も上手に聞いていただくような取組というのは、早い段階からスタートすることで、より子どもたち自身も、学校がどういうふうになったらみんなが生活しやすいかですとか、よりよい学校ってどういう学校なんだろうということをしっかりと考えるような、そういう取組を6年度の前期からぜひスタートさせていくことで、より7年度以降のこの活用ですとか実施内容が充実していくだろうというふうに考えているものでございますので、ぜひ6年度の前期からスタートをさせたいと考えております。

久保委員

 だから令和6年度の前期からスタートはしてもらっていいと思うんだけれども、「生徒会が中心となって集約し活動を決定。管理職に提案。」となっているから、要するにここで予算がつくわけですよね──ということをおっしゃっているわけですよね。だから、もっとじっくりちゃんとやったらどうかなって思うから、この後期というふうになっているところを、前期もじっくりやるべきなんじゃないですかね。あえてそういう、さっきもモデルという言葉があったけれども、その必要性がちょっと私には理解ができないです。多分ここはもう幾ら話し合ってもお互いにきっと理解ができない同士で進んでいくのかなというふうに感じます。だから、この教育活動の推進において否定をするものではないと思うんだけれども、やっぱり「学校全体で活動のテーマを設定」で、令和6年に「全校【特色】」、令和7年以降「各校ごと」となっていますけれども、何かここは、だから令和6年というのは、ちょっと規模が小さいというか、もう最初から子どもたちと一緒に積み上げたものというよりも、まずはやってみましょうというテストケースみたいなものなのかなって思うんだけれども、ここのところが本当に、じゃあ、本当にそういう積み上げだけでもあってもいいのかなって。あえてここの後期の上の実施というところが必要なのかなというところがちょっと理解ができないです。だからきっと理解ができないことは理解ができないままでいってしまうのかなという気はしますけれども、もし何か納得できるような御説明を頂けるようでしたらお願いします。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 来年度から検討等をスタートさせたときに、小学校6年生や中学校3年生がもう卒業した後に実施というふうな形にどうしてもせざるを得なくなってしまうというところがございますので、その子どもたちが学校を卒業する前に何かしらの形で、自分たちでいろいろ議論をしたり考えて出した意見を基にして少しでも学校をよくするようなものが実現をしたというような、そういう達成感などを味わってもらいたいというところがございまして、令和6年度の前半からというところで考えているものでございます。

羽鳥委員

 第4回定例会の際に新年度に検討中の新たな取組というところで出てきて、いろいろ質問させていただきました。そのときに、新規事業としてなっているのは予算立てをするからだということなんですけれども、その予算立てというのは、具体的にどういうふうにちょっと使われていくというのが想定されているんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 現段階ではいろいろ、この最後の5に出させていただいたような意見がいろいろ出てくるのではないかなとは思ってはいるんですが、実際に予算を幾らぐらい立てて、どういう使い方をしていくかというのはまた子どもたちの意見によっては大分異なってしまうかなというふうには思っているところではあるんですけれども、そういう意味でも令和7年度以降は本格実施ということで、しっかりと子どもたちの意見や考え、提案なども受け止めた上で予算には反映していきたいなと思っているところですので、令和6年度につきましては、何かしらの形で、子どもたちが少し学校って楽しいなと思ってもらえるようなものに予算を使っていってもらえたらいいなと思っているところでございます。

羽鳥委員

 先ほどの御説明の際に、来年度の前期の取組のところで、この「各校の児童・生徒の意見を児童会(代表委員会)や生徒会が中心となって集約し活動を決定。管理職に提案。」ということで、校長先生に何か提案をしてもらうということをおっしゃっていたかと思うんですけれども、この流れってどういう具体的な取組になるのかな。この前期の取組というのはどういう取組に具体的になるんでしょう。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 こちらは本当に初めての取組でございますので、あくまでも例として児童会や生徒会が中心となってというふうに書かせてはいただいたんですが、ぜひより多くの子どもたちから意見をしっかりと出してもらいたいと考えております。1人1台のタブレットもございますので、そういうのをうまく活用するですとか、なかなか学校に登校する日数が少ないようなお子さんの声などもぜひ丁寧に聞き取った上で、子どもたちと先生方がいろいろな意見交換をしながら、最終的には校長先生にも入っていただいて、校長先生方に子どもたちがプレゼンをするといったような形が取れたりすると、より子どもたちにもいろんな力が身についていくんではないかなというふうに思っておりますし、本当に子どもたち、もともと持っているそういう力を引き出すようなきっかけにしていける取組に、ぜひ各学校でも工夫して行っていただけたらと考えています。

羽鳥委員

 取組には非常に期待をするところです。教育委員会として、例えば各学校の進捗というか、取組みたいなのをね、例えば報告させるみたいなことなんかはあるんでしょうか。何となくそんなことをさせてしまうと、ちょっとそういう取り組んでいる学校はいい学校で、取り組んでいない学校はよくない学校じゃないけども、ちょっと悪い学校、よくない学校みたいになってしまって、せっかく生徒の自主性、子どもたちの声で学校を変えたいというふうな取組が、ちょっと本末転倒になりかねないかなって思って、区はこの取組に対してどのように関わっていくんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 ありがとうございます。その辺りは我々も今後しっかりと、どのように──本当に子どもたちに自分の意見を上手に表明していってもらうために、何か短い期間でいつまでにというような形よりは、子どもたち同士でもいろいろ意見交換をしたりですとか、先生方もそこに一緒に入っていろんな夢を語るような場というのを設けてもらいたいなとも思っておりますし、多少時間かかるような学校もあるとは思うんですけれども、ぜひあまり焦らず、子ども自身の本当に思いをうまく引き出してもらえるような流れでやってもらえたらと思っていますので、教育委員会としましても各学校の状況などは、指導主事が定期的に学校も訪問しておりますし、様々な研修会等で先生方に来ていただくような機会もございますので、そういう中でも進捗状況を確認しながら、学校への支援というのもしっかりと行っていきたいと考えております。

羽鳥委員

 全くこの進捗管理しなくていいというわけではないんですけれども、やっぱりあまり、何というんですか、すごい難しいですね、どうやったのか、どうやったのかというふうに聞き過ぎると、先生からすると、やっぱりやらないと駄目なのかというふうになるのかなという心配があって、なかなかそこは新しい取組という中で、子どもたち自身、なかなか自分たちの意見が出にくいという中でね、じゃあ出ないのが悪いのかというふうにいったら、これは一概に悪いとも言えないと思うんです。そこは粘り強く出てくるように支援をするような、そうした取組が必要だと思いますので、寄り添っていってしっかり丁寧に対応していただきたいなと思います。

 あとは、何ていうんでしょうか、この取組の権限というのがどのくらいあるのかなと思って、要は、この各学校なんかに配分をされる予算の範囲内で実現できることをやってねというような取組になるのか、例えば学校の設備の補修なんかで、例えばいい学校にしてもらいたいと、そのためにやっぱりこういうところを変えてもらいたいとなったら、やっぱりその学校の改修だとかそういう大きな話になることも可能性としてはあると思うんです。そうしたときに、その取組、いや、これはでもお金ないから無理なんだよというんじゃなくて、やっぱり子どもたちの意見を実現するためにどうしたらいいのかというふうに、この制度をちょっと飛び越えちゃうのかもしれないですけれども、実現できるようなそうした形にしていかないと、なんだ結局枠に押し込められちゃった、この範囲内なんだというふうにちょっと幻滅することにもつながりかねないかなと思うんですけれども、どのくらいのことをやろうかなと思っているんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 予算の範囲でしかできないものではあると思うんですが、最初から予算ということでは全然なくて、やはり子どもたち、もっと学校の施設をきれいにしてほしいですとか、運動場にこんなものが欲しいですとか、そういう要望が当然出てくるだろうというふうに思っていますので、そういう際にぜひ先生方も、その子のその思い、何でそういうふうに思ったかとか、そういうものができたときにみんながどんな思いになるのかといった辺りはしっかりとまずは聞き取っていただきたいというふうに思っているのが一つと、実際には非常にお金がかかるようなこともあるとは思うんですが、学校の施設そのものの改修が必要な場合などは、ぜひ子ども教育施設課長に直接子どもたちの思いを伝えるような機会を持つですとか、そういうふうなことをやってですね、自分たちの思いをちゃんと大人が受け止めてくれているというような思いは必ずしてもらいたいなとは思っているので、これまでもそういう機会は結構あったとは思うんですけれども、子どもたちが提案してきた、やっぱりそこの思いを、決して、あ、それはもう無理だよって最初から否定するようなことがないように、学校の先生たちと一緒に、この取組そのものを生かすことで、本当に子どもたちが将来ですね、積極的に社会参画していく、自分の意見を言って世の中を自分たちが頑張ってつくっていくんだというような、そんな大人になってもらうための一つのきっかけづくりになったらいいなというふうに思っております。

羽鳥委員

 身近な課題から本当に広げていくというのは主権者教育にとっても非常に大事だと思いますので、学校内の問題で解決できる際には先生とということはあるでしょうけれども、必要に応じていろんなところが対応できるようにしていただきたいなと思います。

 あと、学校のこの取組なんかで、本格実施のところ、令和7年度以降のところだと「意見が選ばれた子どもたち等が中心となった実行委員が実施。」となっているんですが、たしかこの前の第4回定例会のときも、生徒会がやるのか、それとも別途選ばれた子どもたちがやるのかというののたしかお話があったと思うんですが、これはこう書いているというのは、何か取り組む実行委員会みたいなのをちょっと立ち上げるというのが想定に、それが基本になるのか、それとも想定に入っているから書いてあるだけなのか、どういうふうにして取り組むつもりなんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 これも一つの例としまして書かせていただきました。特に中学校などは何か移動教室ですとかやるときも必ず実行委員会のほうを立ち上げて、そこの子どもたちが中心になって、どのような取組をしていくかというようなのは、これまでも行っております。ですから、ぜひこの学校をよくしたいと、自分たちで考えたことが実現できると、そういう取組の中心となって取り組んでいきたいというような子どもたちも当然いると思いますので、ぜひそういう子どもたちをこの実行委員として選んでもらって、その子たちが中心になって、より多くの子どもたちからいろんな意見を上手に集約をしていくというような、そのシステムそのものもぜひ子どもたちにも考えてもらえると、非常に全ての子どもたちが意欲的に参画して、よりいいアイデアが出てくるのではないかなと思って、一例として書かせていただいたものでございます。

羽鳥委員

 こうした新しい取組、本当に新しい取組だと思うんですけれども、この先生方の子どもたちの意見を聞く、ふだんから接しているところでやられているとは思うんですけれども、またかなり粘り強い意見の聞き方が必要かなと思うんですけれども、これは何か意見を聞く、何ていうんでしょうね、子どもたちとともにつくっていくための何か研修ではないですけども、そういったプログラムなんていうのはあったりするんでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 特に研修等を実施する予定はございませんが、先生方も学校での授業そのものですとか教育活動そのものを、子どもたちを主体に考えて、子どもを主語とした学校教育というような形で大分変わってきております。ですからこの取組を通して、ぜひ先生方もより一歩進んでいくといいますか、子どもたちの考えを大事にしながらいろんな教育活動をもっと考えていくことで、どうしても今までは先生方が考えて、それを子どもたちに下ろしていくというような形ではございましたけど、子どもたちのほうからもいろんな意見を、この取組をきっかけとして、自分たちで意見をどんどん出しながらいろいろな取組を変えていけるような、そんなことを先生方も意識をしていただきながら、子どもたちとともに新しい学校づくり、よりよい学校づくりというのを目指していただけたらありがたいというふうに考えております。

羽鳥委員

 最後、この生徒会は多分全中学校にあると思うんですけれども、児童会というのもあるんですか。現状ではどうなっているでしょう。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 児童会も、学校ごとにいろんな形がございますけれども、代表の子どもたちは必ずいますので、そういう意欲のある子どもたち、ぜひそういう子どもたちからもたくさん意見をもらえたらと思いますので、それはそれぞれの学校の中での形で取り組んでもらえたらと考えております。

むとう委員

 新たな取組ということなんですが、これが新たな取組と、お金がつくから新たな取組ということなのかもしれないんですけれども、何ていうか、子どもの意見をきちんと聞いてそれを反映させていこうということが、逆を言えばこれまで少なかったということなんでしょうか。だからあえてこういうことをしようとしているのかなというふうに受け取ると、え、何だまだそのレベルの学校教育なんだなというふうに逆に思って、残念だなというふうにも感じました。子どもの本当に意見を尊重して、条例までつくったわけですからね、ちゃんと子どもの声を聞いて受け止めて、それを実現に向けてどうしたら実現できるのかなというのをみんなで考えて学校運営に生かしていくということが、これ、今さらそれを事業化されるということは、できていなかったのというところで、何かちょっとがっかりという気も私はね、思います。今さらこれなのみたいな印象もちょっと持ちましたということを、率直な感想として言わせていただきます。

 それで、今回各学校で子どもたちの意見をまとめて、それを教育委員会事務局に申請をして、教育委員会事務局が認めれば実施できるということなわけですよね、この流れを見ると。そういう理解でよろしいですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 教育委員会が認めるというものではございませんので、学校から上がってきた意見に沿って適切に実施していくために、数回やり取りをさせてもらえたらというふうに思っているところですので。

むとう委員

 ということは、学校で生徒たちの意見を聞いてまとめて、これをしたいんだということが上がってきた。申請、上がってきたものについてはほぼ全部実施されるということなんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 基本的にはぜひ学校から上がってきた意見を実施したいとは考えておりますが、どんなものが上がってくるかまだ分からないので、そこは多少確認したりということが必要だというふうに考えています。

むとう委員

 そのお金もね、一体幾らかけなければそれができないのかとか、その金額もすごく差があると思うし、そんな一々申請しなくてもできるようなことというのもきっとあるんじゃないかというふうにも思うし、だから何かやっぱり自分たちが意見をまとめて言ったことが実現できたという、そういう何ていうか、意見を言えば、自分たちの意見でここに書いてあるように学校が変わっていくんだ、教師が変わっていくんだということをしっかりと実感できないと意味がなくて、だからこの、すぐできることとできないことというのはやっぱり出てくると思うんですよね。だからこれ、一体幾らまで、何ていうか、言っていいのかどうなのか。そのやりたいこと、その想定される、ここに書いてある事例として、教室、校庭、体育館、中庭、プールなどを整備してなんていうと、これはどの程度の整備か分からないけれども、もしかしたら相当お金のかかるようなことも出てくるかもしれないし、かと思えば、本当にお金をかけないで、ここの下に書いてある地域の方やお年寄りの方に感謝を伝えたいとか、お金をかけなくてもできることというのもあるわけで、これは各学校ごとに幾つまでとか、幾らまでとかという制約もないわけですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 取りあえず数等は制約はあまり考えてはいませんので、ぜひいろんな意見を出してもらいたいと思うんですが、子どもたちの中でも出てきた意見をある程度は集約をしてもらうというような取組は考えております。

むとう委員

 金額の制限もないんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 金額のほうは制限は設けなければいけないなと思ってはおりますので、そこは子どもたちの意見、出てきた意見に基づきながら、また調整は必要かと考えています。

むとう委員

 これ、すごくこの流れを見ていると、教育委員会に申請をして実施ということで、成果として見えるまでに結構時間がかかるのかなというふうに思うんですね。卒業しちゃってからだったら何かつまらないじゃないですか。やっぱり意見を言って、在学中に、ああ、できたという感動を持ってもらいたいと思うので、だから何か一々教育委員会事務局に申請までしなくたって、学校の判断で、学校長の判断で今これすぐやろうというようなこととか、ある程度内容によって、意見の内容によって、すぐできることとお金もたくさんかかって時間がかかることとか、中野区の教育委員会全体で取り組まなければいけないこととか、事の次第を少し分けたらどうなんですかって思うんですよ。例えばすぐできること、ある程度時間を要すること、お金がかかることというところをある程度分けて、例えば学校長の判断ですぐやってあげようというようなことはね、ある程度学校長に、校割予算じゃないけれども、あのような形で、例えば100万円まではやっていいよとか、すぐやってあげてみたいなところも、何かそういうのをつくったほうがよくないですか。そういうのもあったほうが。一々申請してから実施までに時間がかかっちゃうような大ごとのこともあれば、そうでもないことは学校長に委ねて、学校の中で生徒の皆さんで本当に議論して、もんでもらって、意見をまとめてもらって、これはよしって校長先生が判断すればすぐ、あ、20万円でできるわとか、幾らだかは知りませんよ、30万円でできるわというようなことは、学校長に任せてすぐやってもらうということは考えられないんですか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 なるべく時間かからないように教育委員会のほうでもきちんと対応したいと思っていますので、なるべく早く実施します。

むとう委員

 どうしても教育委員会、絡みたいの。何かそれこそ校長に、教育委員会事務局に申請なんかしなくたって校長の判断でできることはすぐやってあげようよというほうがいいんじゃないのって思うんです。それでまた逆にね、予算も、これ分からないけどね、例えば子どもたちにお金のありがたさを教えることも大事だと思うんですよ。実現するには割とお金がかかることもあるって、お金のありがたみとか、お金の価値ということも、お金教育というのもすごく実は大事だというふうに私は思っていて、逆にそういう意味では10万円、これでできることをみんなで考えて学校をよくしようよというようなね、そういうのもありだと思うんですよ。だから何ていうか、お金、幾らだか分からないけど、何かをよくするためにいろんなことを語ろうというのは、それはそれでいいと思うんだけれども、ある種幾つかメニューを用意しておいて、各学校で、例えば10万円以内だったら、この10万円、みんなが学校をよくするために使っていいよというお金が教育委員会から来たよ、みんなどうやって使うとかというのもすごくいいと思うんです。簡単に実現できることから、10万円という価値、何ができるのかと教えることも大事だから、何かこう、これいいんだけど、いろんなそういうメニューを区切ったものも用意してはどうかなって思うんですがいかがですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現在、学校のほうに対しては校割予算というものがありまして、そちらのほうの予算というのが学校長の権限において予算案を作って執行していくというものがございますので、校長がすぐに行っていただきたいというものであれば、そちらのほうの活用も考えれるかと思います。

むとう委員

 だったら校割予算を上げていくということも考えているんですかね。やっぱり何ていうか、校割予算が私十分だとは思っていないんですよ。だから本当に四苦八苦している。だから学校の中でどうしてもやらなきゃいけないことだけに追われているという感覚を私は持っているので、そうではなくて、本当に学校をよくする、子どもの視点で学校をよくするために使えるお金というものを学校に用意するということも大事なんじゃないかって思って言っているんですけれども。校割予算の中でできているよというんだったらこんなことをやる必要ないので、それを超える大きなことを希望していいよということなのか。だから校割予算とは別に、本当に子どもの意見で学校をよくする、変えていく、みんなが楽しくなるような、うれしくなるようなことにお金を使っていいんだよという部分のお金を別枠であげるんだったらいいんだけど、すぐできることは校割予算の中でできていますというその認識が間違っていると私は思いますがいかがですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 校割予算については子どもの意見を反映させるという枠組みがあるわけではなくて、学校の校長のほうの判断の中で行っていくといったものになっております。令和5年度から令和6年度に向けては増額できるかどうか検討していきたいと思っております。(「聞こえないです」と呼ぶ者あり)増額できるかどうかについては検討したいと思います。

石崎教育委員会事務局次長

 今回提案させていただいて、教育委員会に申請というようになっていますけれども、これについては次年度しっかりと予算化させていくために教育委員会のほうに知らせていただくということであって、教育委員会がそれについて精査をするとか、適格だとか不適格だとかということではなく、次の年に予算化しますので、次の年には実現をするためのものなので、いつまでたっても実現できないというものではなくて、提案して、次の年に予算化をされて、その予算を使って実現するということですので、委員が御心配されている、いつまでたっても自分が提案したことが実現できないというようなことではなくて、次の年にはしっかりと実現するような形で進めていきたいというふうに考えております。

むとう委員

 ということは、次の予算で予算化できる程度の範囲のことまでだということですよね、逆に言えば。例えば、これプールとか書いてあるのよ、ここに、例として。教室とか校庭、体育館、中庭、プールを整備してって、ここに書いてあるじゃない。そんなことになっていったら、その中身にもよるけれども相当お金のかかったりとかするものもあると思うのよ。だからね、そこまでのことは考えていないわけでしょう、ここに書いてはあるけれども。だからさ、何ていうのかな、なかなか私がうまく説明できないのか。校割予算の中でできることじゃなくて、そのプラスアルファ、子どもの意見で使えるお金があるよ、校割予算もみんなの意見を聞きながら校長がまとめているといってはそれはそれまでなんだけれども、それ以上のものというか、これ、心を豊かにするプラスアルファの部分だと思うんですよ。だから校割予算とは別に考えてもらいたいとは私はもちろん思っていて、子どもの意見で自由に使える、何ていうかプラスアルファのお金があるんだよというところはね、大事なことだと思うんだけれども、これは本当に予算──次に絶対できる、みんなが言ってくれたら、意見を聞いたら次に絶対予算化して全部実現できるんだよ、1年後にはって。本当にそこまでの──じゃあ逆言えば、その範囲のことしかできないということですね。

 だから、予算規模も分からない中で言っているからこれは行き違いがあるのかもしれないけれども、もっともっと、だから私はもっと、そういう大きなものもあってもいいんだけど身近なところですぐできることをどんどんやっていく、子どもの夢を実現する、かなえていくお金というのを別枠で少額でも各学校に与えてあげて、子どもがそのお金の価値を学びつつ、例えば10万円、50万円、100万円というお金が一体何ができるのか、これをみんなにとって有意義に使うにはどうしたらいいのかというところから語っていってもらえたらすごく私はそれはそれでいいと思うので、何パターンか用意したらいかがって提案しているので検討してみてはいかがですか。通じなければ、今日は時間がないので個別にもっと言いますけれども。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 ありがとうございます。非常に応援していただけているなというふうに思いますので、ぜひいろいろ検討して、令和7年度以降にも考えていきたいなと思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、令和6年度中野区立小・中学校給食費の改定についての報告を求めます。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 令和6年度中野区立小・中学校給食費の改定について報告いたします。(資料8)

 中野区の学校給食は児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、学校における食育推進を図ることを目的としており、教育的役割がございます。また、安心・安全な食材選びや食文化の継承に配慮し、給食内容の充実を目指してきました。一方給食費は、小・中学校それぞれに令和元年度に現単価へ改定した以降は再改定を行っておらず、物価高騰等の影響による価格上昇により、中野区が目指す給食提供が難しくなっていることから、来年度につきましては給食費について改定いたしたいと考えているところでございます。

 改定の内容でございます。資料1でございます。上の表が令和6年度の一食当たりの給食費と令和5年度との差額でございます。小学校低学年におきましては、本年度258円のところ来年度は285円に、中学年は278円のところを310円に、高学年は298円を335円改定いたします。中学校におきましては、今年度339円のところ375円に改定いたします。単価は表にございますとおり27円から37円の幅で増額となってございます。

 なお、参考に令和5年度の一食単価を記載しております。令和5年度は原油価格・物価高騰による給食食材の値上がりに対する区の補助金額として、一食当たり10円を補助してございました。

 給食費を改定することにより、国産食材の使用や旬の食材を使用したバラエティーに富んだ献立が可能となり、食育の機会を増やすことができると考えてございます。

 次に、2番の食材価格の変動でございます。主な食品の価格変動につきまして、使用頻度が高いものを御説明させていただきます。(1)飲用牛乳でございます。飲用牛乳につきましては、表が2ページ目、裏面にございますとおり、令和元年度以降価格の上昇が続いているところでございます。特に令和4年度には53.73円だったものが、令和5年度には58.38円と約5円上昇してございます。牛乳につきましては、一食単価の1.5から2割程度に当たるというところから非常に影響が大きいというところでございます。

 (2)パン、麺でございます。毎年少しずつ価格上昇が見られ、小麦の価格は高止まりの状況でございますが、輸送費や人件費等の上昇によりパンや麺の価格が上昇する可能性がございます。パンにつきましては、令和4年度と令和5年度を比較すると3.91円から5.29円上昇しております。麺につきましても、冷凍うどんは4.32円、蒸し中華麺は26円上昇しているというところでございます。

 (3)お米につきましては、週三、四回は米飯になってございますが、これにつきましても令和4年度使用分を底値といたしまして、その後は値上がりする傾向になってございます。このような状況から値上げが必要というふうに判断しているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

河合委員

 ありがとうございます。まず表の内容を確認させてください。表が二つあるうちの「〈参考〉令和5年度」と書いてあるところの一食単価というところの数字が、括弧書きのものとそうじゃないものがあるんですけど、まず、そうじゃないものがもともと前に改定したところの金額で、この「(10)」というのが補助金額で、今回の令和6年度一食単価というところとの比較の差額を書いてもらっているのは、この「(10)」を反映していない前の改定単価との差額ということでよろしいですか。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 例えば小学校低学年の令和5年258円というのは、現単価のところでございます。「(10)」というのは、委員おっしゃるとおり、原油価格とか給食食材の値上がりに対する区の補助金というところで各10円ずつ補助しているというところでございます。比較のところは、ですので現単価の258円と、例えば令和6年度の低学年の285円というところの差額分で27円の値上がりというところで書かせていただいているところでございます。

河合委員

 今年度はあくまで補助金だから単価の改定ではなかったというところでこういう書き方になっているのかなと思うんですけど、今回単価の改定をするに当たってこの値段が出てきているんですけど、これは前もちょっと確認したと思うんですけど、この値段はどうやって決めていますか。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 こちらにつきましては、前年度1年間の4月から3月に使用した食材等の給食費、細かい数字等、材料費等々を含めて出費するものを踏まえて、給食費算定委員会というところで栄養士の方が細かいところまで協議して算定しているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。栄養士の方が入っていたって今言ってくださったんですけど、やっぱり気になるのは、この額できちんと今後の給食の質の担保ができていくのかというところが気になっていたので確認させていただいたんですが、栄養士の方が入っているということにおいて、そういう意味では、これはある一定この額の上昇で質の担保はできるということでその額になっているということでよろしいですか。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 はい、その認識です。

委員長

 よろしいですか。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、中野区立学校在籍以外の学齢期児童生徒がいる保護者への支援についての報告を求めます。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 中野区立学校在籍以外の学齢期児童生徒がいる保護者への支援について報告いたします。(資料9)

 区立小・中学校の給食費について、令和6年度より保護者の負担軽減を図ることに伴い、中野区立学校在籍以外の学齢期児童・生徒の保護者に対して、下記のとおり支援を行うことを予定しております。

 1、目的としましては、中野区立学校以外に在籍する学齢期児童・生徒の保護者に対して区立学校の給食費相当の支援を行うことにより、物価高騰の影響を軽減するとともに、子育て支援策の一つとして保護者の負担軽減を図るものでございます。

 支援の方法については、区内共通商品券で支援を行うことにより、物価高騰下における子育て支援に加えて、区内商業活性化の効果も見込んでいるというところでございます。

 2、対象となる児童生徒の考え方ですが、基準日を設定し、令和6年10月1日を基準日として、中野区立学校在籍以外の学齢期児童・生徒及び中野区立学校在籍者で給食を喫食していない児童・生徒を対象とすることを検討しております。

 なお、生活保護の教育扶助など他制度による給付を得ている場合や、東京都の支援対象である東京都立学校に在籍している児童・生徒については対象外とする予定です。

 3、具体的な取組ですが、(1)支援の内容としましては、対象となる学齢期児童・生徒を養育する世帯に対して、区内共通商品券、中野区商店街連合会が発行する「なかのハート商品券」を送付いたします。

 (2)申請手続き等といたしましては、区が対象となる児童・生徒を住民基本台帳等から抽出し、対象世帯に案内通知をした上で商品券を郵送する、申請不要のプッシュ型支援を予定しております。

 4、スケジュールとしましては、令和6年10月に区立学校在籍者の確認、対象者の抽出を行い、11月に対象世帯へ商品券を送付する予定です。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

久保委員

 時間もないので、ちょっと短めに伺います。第3回定例会の補正予算のときには現金給付で、小学校の御家庭3万円、中学校3万7,000円というような形で現金給付でされていたものと同趣旨のものかなというふうに考えますけれども、今回はなぜ現金給付でないのか教えてください。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 今回、区として現金ではなく区内共通商品券で支援を行うということにより、子育て支援だけでなく区内商業活性化の効果も見込めることと考えて、区内共通商品券での支援を区として決定したというところでございます。

久保委員

 前回は教育政策課のほうで、これ補正を行っていたと思うんですけれども、何で今回学務課なんですか。

石崎教育委員会事務局次長

 この間、主な取り組みの中では、中野区立学校の給食費相当分の支給ということで、その後いろいろ御意見を頂いて検討をしてきた中で、事務執行を速やかに行う必要があるというのが一つ大きな課題となって挙がってきました。その中で区立学校に行っている児童・生徒の把握であるとか、学齢簿を持っているのが学務課であるとか、協力体制を敷く上において一義的に情報を一番持っているのが学部課というところになるので、学務課のほうで一括をして、これも含めて区立学校への給食費相当分の支援も併せて担当することになったということでございます。

久保委員

 だったらどうして前回は子ども教育政策課になったんですか。要するに、その子ども教育政策課でやったときに事務執行を速やかに行うことができなかったという反省点の下に学務課になったんですか。

石崎教育委員会事務局次長

 前回は一律の制度の下で全部の学齢期の児童・生徒に対して全部同じ制度でやるということから、子育て施策ということを前面に出して子ども教育政策課のほうで担当しました。今回は区立学校の児童・生徒の保護者に対する支援ということで、枠組みとして学務課の中でその支援を行うというのが先に決まっておりました。そこに合わせてという形で中野区立学校以外の児童・生徒もいるということになりますと、その全体の中からそこの部分を引いた部分が担当になるというところで、そういった意味では区立学校の児童・生徒の給食費相当分の支援をしているところが併せてやったほうが事務効率的には効率的ではないかという判断から学務課が担当しているところでございます。

久保委員

 事務効率的に学務課が適しているということなんですよね。ただ今回、学校給食、区立学校の場合は給付じゃないですよね。学校給食費を要は受け取らないというか。だから会計上の処理が前回とは全く違うように思うんですよ。というところで、ちょっと学務課というのはどうなのかというところが一点。それから、物価高騰対策と子育て支援策ということで、そこのところは前回とも同じなんだろうけれども、区内商業活性化というところが入ってきて、区内商業活性化も一緒に学務課が考えるわけではないと思うので、ここは政策なのか、もしくは子育て支援のいわゆる区長部局なのかというのが、本来だったらこの執行するのには正しいんじゃないかなって思うんですけれども、その辺はどういうお考えですか。

石崎教育委員会事務局次長

 委員のおっしゃっているとおりに、この制度設計の中で区全体の中でこの制度を考えたわけでございます。ですので、厳密に言えば区全体で考えている区長部局の中でやるというのも一つの方法かというふうにも思いますけれども、区の最終的な判断で、どこにどういう体制でどういう事務執行体制を敷くかというような中で、繰り返しになりますけれども、一括して学務課の中でやったほうがいいのではないかというところから今回はこういう提案をさせていただいているというところでございます。

久保委員

 執行体制についてはそういうことなんだということですよね。現金給付というものが区内商業の活性化を見込んでということで、いきなり商品券になるわけなんですけれども、ここのところって、今、現金給付はどのぐらい──もう全部終わったんでしたっけ、進んだんでしたっけ。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 現時点ではまだ申請を受け付けておりまして、順次支払いを行っているというところになりまして、大体申請といたしましては86%程度の方から申請を頂いているというところになります。

久保委員

 85%の方が申請をしている。今回はプッシュ型にするということなので、申請してもしなくても商品券を送ってこられるということなんだと思うんですね。それでもやっぱり申請していただかなければ駄目な方、漏れる方というのが出てくるんだろうなというふうに一つは思うところです。そこのところはどうするのかというのは、今後の一つまた課題かなというふうに思っています。

 それと、やっぱり現金給付というところと、利用がやはりしづらいエリアというのも明確にあるわけですよね。そこのところの方たちにとってこの商品券の利用というのがね、やっぱりこの共通商品券で頂くよりも現金給付じゃないと実際に買物をしづらいところってあるわけですよ。だからそういうところについてはどのようにお考えですか。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 区内共通商品券、確かに使いづらい地域があることは認識しております。例えば上鷺宮地域のエリアとかですとなかなか使えるところがないのかなというふうに認識してございます。ただ、その方々に、では特別な何か措置があるかというと、現状ではちょっとそこまでは考えておりませんで、例えばその近くのエリアで使えるところに移動していただいて区内共通商品券を御活用いただければというふうに考えているところでございます。

久保委員

 もらえないよりはいいよねという話ですか、それ。前回現金給付だったものが、今、上鷺宮エリアってあえて言ってくださったんでしょうけどね、私が聞いているからね。上鷺宮エリアは使えませんけど、でももらえないよりいいでしょうという発想ですか。現金給付で一度こうやって給付を行っていながら、商品券使いづらいと今おっしゃいましたよね。使いづらいものを送られるというのは、これ、もらう人にとって前回よりも区の施策として後退したなって思われませんか。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 そうですね、そのような認識というか、そのように使いづらいというふうに思われる方も確かにいらっしゃるかもしれません。ただ今回は、私どもの案として出させていただいているところとしましては、子育て支援策と併せて区内商業活性化というところも考えてございますので、区内共通商品券というところで御提案させていただいているところでございます。すみません、繰り返しで失礼します。(「おかしいんじゃないか」と呼ぶ者あり)

久保委員

 他の委員の方からも今声が聞こえてきたので言いますけどね、これって、だから余計におかしいと思っているの。今、学務課長がその説明をしているのはおかしくないですか。区内産業の活性化をここで考えるもの。おかしくないですか。そっちが先なの。

石崎教育委員会事務局次長

 当委員会は子ども文教委員会ですので、本来は子どもであるとか学校教育であるとか子育てに関すことについて議論していただく場ではございます。その担当が集まっているわけでございますけれども、今回のこの支援につきましては、区全体の中でどうしていくかというものを考えていっているわけでございまして、その中では当然区長を筆頭として企画部であるとか区民部であるとかそういったところ、総合的にこの施策については判断してきたところでございます。この委員会に所属するところ、また担当という立場から今、学務課長のほうが御答弁をさせていただきましたけれども、そういった意味で、この教育委員会事務局だけではなく、広く区全体の中でこの施策をどういうふうに打っていこうかということを考えたときに出てきた案、それに至る──最初からこれ一択でこの案になったということではなくて、様々な給付方法、これまでの実績を踏まえた給付方法等も含めて検討した中で、最終的には区の判断としてこの方法でいこうということが決まって今御説明をさせていただいているということですので、そういったもので、それについて当委員会または学務課長が答えることについて全く疑義がないかというとそういうことではないんですけれども、そのような経緯の中で御説明をさせていただいているということでございます。

久保委員

 今日長くなっちゃうので、もう次きっと予算のときになっちゃうと思うんですけれども、12月1日のときの補正予算の質疑の中では、国立、私立問わず全てのこの中野の子どもたちにね、別途給付について在り方を考えてほしいよということが、ここでもかなり集中した議論になっていたというふうに記憶をしています。その段階では区としての議論をして、なるべく早めに結論を出したいということでした。私は何かそのときに、この区内商業活性化という視点で物を考えられているとはゆめゆめ思わなかったですよね。当然一回現金給付で行われているところだから、だからそこは事務手続云々という話ではないと思うんですね。さっき子ども教育政策課長のほうに確認をして、今85%の申請があったということで。実際には今回この申請があったことのベースでまた次ってできるんだろうなって思っていたので、現金給付でそのまま行われるべきであろうというふうに認識をしていたので、今日このように区内商業活性化を見込んでの区内共通商品券での支援というのが出てきたことには非常に驚きです。

 やっぱりこれって本当にこの保護者の支援策としてどうなのかなって、地域格差というかね、そういったことも現実に出てきてしまう。だからそういうところも本当にしっかり考えていただきたいなと思うし、もらった方の側に立ってみてね、物すごいこんな分厚い商品券が送られてくることになるんだと思うんですけれども、やっぱりそこら辺のところも本当にどうなのかって、子育て支援策として本当にこれって正しい在り方なのかというところをよくよく検討していただきたいなと思うんですけれども、検討していただきたいといってもこの段階ですのでね、なかなか難しいかもしれませんけれども、そういった余地はありますか。

石崎教育委員会事務局次長

 委員おっしゃっているこの時期ですので、一定程度来年度の予算についての考え方はまとめて今日は御報告をさせていただいているところでございます。ただ一方で、本日初めてこの考え方については議会に対して説明をさせていただいていますので、当然委員から御指摘をいただいた意見でありますとか、今後頂くであろうこの場での御意見については、きっちりとこの政策決定に関わったメンバーには伝えていきたいというふうに思ってございます。

河合委員

 すみません、1点だけ確認させてください。今回商品券になったというところですけど、一応現金じゃない理由というのも、支援の方法についてというところで先ほど言われていましたが、今回現金じゃないことで申請不要のプッシュ型支援にできるということがあるということなんですか。これは何で今回商品券が、方法としてこの申請不要プッシュ型支援にできたのと関係しているのかどうか、そこを教えてください。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 給付金の場合で対応したときと商品券で対応した場合で、全体的な事務手続については、給付金で行うときより商品券で行うほうが、この通知の行って来いというのがあまりないので簡易的に事務ができるのではないかなと考えているところと、あと委託料等が給付金でやるより商品券でやるときのほうが減額できるというところでございます。

大内委員

 一点。今、区内商業活性化、でも、この共通商品券というのは限られた商店しか使えないじゃない。そうすると、この区内商業活性化と一概に言えないんじゃないの。所管が違うから言えないのは分かるけど、書いてあるから聞くんだけど。だって区内商業って、前のPayPayのやつだって何だって使えるからいいんですと言っていたんだよね。当時、所管。区内商業活性化の効果、これ、区内共通商品券を使えるところだけなんだよね。そうしたら、区内商業活性化というとちょっと表現がでかいんじゃないの。だってさ、どこでも使えるわけじゃないんだもん。

 もっと言うと、これさ、食材費に充ててもらいたいんじゃないの、このお金は。その家庭で食材費を、これでね、悪いけど、いつも100グラム500円だった牛肉を800円のを買ってあげて、いいものを食べさせてくださいよと、例えば。極端に言うとね。そういった、いわゆる食材に充ててくださいよと。いつもより倍買ってあげて食べさせてくださいという意味なんじゃないんですか。これ、今の聞いていると、区内商業活性化のほうが優先のほうに聞こえちゃうんだよね。教育委員会がそれを言っちゃうと、どこに腰を据えて物を言っているんですかとなりますよ。いいけれども、これ以上は総括質疑でやるけど。いやもう、だって今日ここで言っても、ほかとまたがっているから。ただこれ、あなたたちのほうとしたら、いや、これだと使い勝手悪いですよと。もらったほうでも食材に充てられませんよと。お父さんが飲み屋に持っていっちゃっても使えるから、お父さんに小遣いあげちゃいますよという話になっちゃうかもしれない。だって近所に食材を買うところがないと。その小学校エリアにないんだよ。ないのに、そこにあげる。例えば上鷺宮だと、もう練馬に買いにいったりだとかが当たり前にあるわけよ。そうすると、本来これは子どもたちの食材費に充ててくださいよという目的なのに、だんだん趣旨がずれちゃっていますよ。その辺のところ、ちゃんと自分たちは教育委員会、子どもたちのスタンスで物事を進めているんですね。もうそれしか聞きませんけども。

石崎教育委員会事務局次長

 この支援を決定するに当たっては、教育委員会としては教育委員会の視点から……(「負けちゃったんだろう」と呼ぶ者あり)まあ、勝ったとか負けたとかという──最終的に区の判断として総合的に判断をしたときに、これでいこうということが決定したということで、委員御指摘のとおり区内でこの商品券を使える商店というのは今1,100程度かなというふうに認識しているところでございますし、先ほどからありますように使えない地域がある中で、最終的にこう決めていったわけですので、なるべく有効にということでやっていきたいと思ってございます。

大内委員

 あのね、自分たちで各学校の特色って知らないんですか。この地域はほとんどもう住宅街で何にも買うところがないですよ。でも、食材は必ずどこかに買いにいくわけ。そうしたらスーパーかもしれない、あるいは個人商店があるところ。各地域によってそういう個性とか知らないの。さっき言ったように、この地域には何にもない──何もないというか、そういうものは基本的にない地域だと。そこにそういった共通商品券しか使えませんよって渡したって買えないでしょう。これは子どもたちの食材費に充ててくださいというお金なのに、全然使えないものをそうやって渡したって駄目なんじゃないの。基本的なところがまず──区内商業の活性化はもうそこは担当に任せて、あなたたちが心配する話じゃないんだよ。あなたたちは子どもたちのこと、子どもを育てている親の家庭のことを考えて施策を進めればいいの。今聞いていると、そっち側から言われたというふうにしか聞こえないから。それはあなたたちが普通守らなきゃいけないんじゃないの。このエリア、もう中野区は特色があって、そうやって食材買えるエリアもあるけど、ないエリアもあるんですよと。そういう子どもたちの家庭に対して配るんだったら現金のほうがいいですよと何で主張しないんですか。それこそ、特色ある学校とかいう、特色あるんだよ、その地域は、住宅街。そういうことを理解していないでこういう施策を進めちゃ駄目ですよ。その家庭、そういった保護者、親御さんが買いに行くのに、子どものために使おうと思ったって使えないという、そういう苦情が絶対出るよ。目的は、だってそれなんでしょう。何でも使っていいって話じゃない。使えるんだけど、目的はあくまでも子どもたちの食材に充ててくださいよと。でも、商品券をもらってもうちの辺り何にもないですよ。練馬に買いに行くのがメインなんだけど、練馬には使えないでしょう。それじゃ駄目なんじゃないのというのを主張しないの。もう答えは結構ですけど、だからそういうちゃんと答弁を考えてくださいよ、聞きますから。だから、これはちょっとあまりよくないと思いますよ。

委員長

 要望ということですね。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、区立学校の儀式的行事等についての報告を求めます。

佐藤教育委員会事務局学務課長

 区立学校の儀式的行事等について報告いたします。(資料10)

 1、令和5年度卒業式(修了)式でございますが、小学校におきましては令和6年3月22日(金曜日)午前10時から、中学校におきましては3月19日(火曜日)午前10時から、幼稚園におきましては3月15日(金曜日)午前10時からでございます。なお、開始時刻でございますが、学校によって若干異なっているところでございます。

 2、閉校式でございますが、鷺宮小学校が令和6年3月25日(月曜日)午前9時半から、西中野小が同日午前11時からでございます。

 3、令和6年度入学(入園)式でございますが、小学校におきましては令和6年4月8日(月曜日)午前10時半から、中学校は4月9日(火曜日)午前10時から、幼稚園は4月10日(水曜日)午前10時からでございます。こちらも、開始時刻につきましては学校によって若干異なっているところでございます。

 4、開校式でございますが、鷺の杜小学校は令和6年4月26日(金曜日)午前10時から行う予定でございます。

 最後に、令和6年度ですけれども、周年行事の実施はございません。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、その他で何か報告はありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは私より、民設民営学童クラブの開設について口頭にて御報告させていただきます。

 区は、中長期的な待機児童の発生が見込まれる場合は、特色ある民間学童クラブの新規開設に向けた支援を行っているところでございます。このたび、令和6年4月1日より塔山谷戸小学校区にウィルキッズフィールド中野宮園クラブを開設いたします。定員は35名で、既に35名の利用申込みを頂いているところでございます。引き続き、子どもたちの安全・安心な放課後の居場所づくりに努めてまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは私より、2024年中野区二十歳のつどいの実施結果について御報告させていただきます。

 令和6年1月8日、成人の日に、今年からなかのZEROホールにおいて開催させていただきました。会場の都合で2部制として開催し、二十歳となる方の参加については、第1部が510名、第2部が534名、合計で1,044名の参加をいただきました。当日は晴天に恵まれ、実行委員会が企画した式典、アトラクションにより、旧交を温めるだけではなく、二十歳としての大人の自覚を促せた機会になったものと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

むとう委員

 これ、実際に二十歳になられた方の何割ぐらいの参加率だったんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今回対象となった方は2,877名で参加された方は1,044名でしたので、36.3%の方が参加されました。

委員長

 よろしいですか。

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後6時31分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後6時32分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か御発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、以上で本日の子ども文教委員会を散会します。

 

(午後6時32分)