令和6年03月11日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
令和6年03月11日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録
中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和6年3月11日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和6年3月11日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時47分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ委員長

 いのつめ 正太副委員長

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長、道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 石井 修

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 高田 英明

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


 

審査日程

○議案

 第31号議案 中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例

 第32号議案 中野区営住宅条例の一部を改正する条例

 第33号議案 特別区道路線の認定について

○所管事項の報告

 1 中野区実施計画の策定について(都市基盤部、まちづくり推進部)

 2 議会の委任に基づく専決処分について(道路管理課)

 3 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(道路建設課)

 4 施設予約システムの再構築に向けた検討状況について(公園課)

 5 中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者の募集について(公園課)

 6 中野区地域公共交通計画の策定について(交通政策課)

 7 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)

 8 区営住宅等指定管理者の募集について(住宅課、まちづくり事業課)

 9 東中野駅東口周辺まちづくりの検討状況について(まちづくり計画課)

10 上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり方針(案)について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における審査の進め方について御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。

 お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、本日は議案の審査、所管事項の報告10番までを目途として行い、2日目は所管事項の報告11番以下を行い、3日目は審査状況に応じて改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、2時40分頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 [1]第31号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 本件について理事者の補足説明を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、第31号議案につきまして、資料を基に補足説明させていただきます。(資料2)

 本議案は、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進展に伴い、令和6年6月1日に中野西自転車駐車場の一部を廃止するものでございます。

 初めに、変更内容等でございますが、別紙1の中野西自転車駐車場の位置図を御覧ください。今回廃止する施設は、図中赤色で塗りつぶしている中野四丁目9番にて運営している自転車駐車場部分でございます。後ほど所管事項の報告の中で詳細に説明がございますが、当該自転車駐車場部分は、今後、中野駅新北口駅前地区における工事の影響範囲となってくることから、廃止されるものでございます。なお、図中の青色で塗りつぶしている中野四丁目14番に位置する中野西自転車駐車場については、今後も引き続き運営してまいります。

 お手数をおかけいたしますが、説明資料の1枚目にお戻りください。1、別紙1で御説明したとおり位置の変更をいたしまして、中野四丁目9番にある施設を令和6年6月1日に廃止いたします。なお、本改正条例議決後、中野区自転車駐車場条例施行規則において規定されている廃止部分の利用料等については別途変更いたします。

 2、中野区自転車駐車場条例の新旧対照表でございます。別紙2に表の右側を現行の規定、左側を改正案として示しておりますので、お読み取りいただければと存じます。

 補足説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

ひやま委員

 御説明ありがとうございました。本議案に関しては、これまでもこれに関わる所管事項の報告などがあったと思います。今回こうやって条例としてお出しされたということで、改めて幾つかお聞きをいたします。まず、ここの自転車駐車場が廃止をされるに当たって、それの代替となる、これまでここに止めていた自転車をどこへ今度は止めることになるのか、それを御説明ください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 別紙1を御覧いただければと存じます。別紙1の中に黄色で色をつけさせていただいている中野四季の森公園地下自転車駐車場というのがございます。こちらのほうで200台ほど確保いたします。また、中野西自転車駐車場の中野4-14番に、今後も運営していく駐輪場の中に廃止する自転車駐車場に止めていた方を御案内する予定でございます。

ひやま委員

 四季の森公園地下自転車駐車場のほうで200台、それから囲町のほうで対応するということなんですが、実際に西の今回廃止されるここは今現在、何台ぐらい利用者があるんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 実際に今、収容台数は680台となっておりまして、そのうち300台から400台程度、常時使われているような状況でございます。

ひやま委員

 そうすると、300台から400台ある中で、四季の森公園地下自転車駐車場で200台。そうすると、囲町のほうでは最大で大体200台ぐらい止めるというふうなイメージでよろしいんですかね。そうすると、200台分は囲町のほうには今空きというか、余力はあるという理解でよろしいんですね。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 こちらの長細い駐輪場でございますが、西側のほうに少し空きがありまして、そちらのほうを御案内したいと思っております。

ひやま委員

 西側というとちょっと駅から離れたところというか、距離的にいったら遠いところになってしまうんですね。そうすると、今までかなり駅から近いところに駐輪場があって、そこに止めていた方が確かに数字上はこちらの囲町のほうに止められるということなんですけれども、ただ、かなり距離も遠くなりますし、利便性という意味ではかなりどうなんだろうなというところもあって、そうすると懸念されるのは、例えば放置自転車とか、そういったのもちょっと心配になるところなんですが、その点についてはどのように考えていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今後も、放置自転車の状況についてはしっかりと把握していって、中野駅周辺の放置自転車の状況の悪化といったことがあれば、当然そういったものに対応できるように、また引き続き検討を続けていきたいと思います。

ひやま委員

 そこはしっかり対応をお願いします。それから、もう1点気になるのが、今後の中野駅周辺のまちづくりがどんどん進展していく中で、当然人口なり、流入してくる方も増えてくると思うんですが、そのときに自転車の利用者というのはどのように見ていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 将来の自転車利用者につきましては、中野駅周辺の駐車場整備計画のほうにも示してございますが、おおむね約6,000台程度は必要になってくるだろうと。その中で対応できるように、駐輪場のほうも利用者の特性に合わせながら運営していきたいと思っております。

ひやま委員

 利用者も当然増えてくるだろうと思うんですね。その中で、今後、駐輪場についてもきちんと整備していくというふうな御答弁だったと思うんですが、今回、確かに四季の森公園地下自転車駐車場のところで200台と、それから囲町のところで約200台ということなんですが、ただ、今後どんどんまちづくりが進展していく中で、実際の駐輪場の整備のスピードと利用者がしっかり追いついていくのかなというところがひとつ懸念していることでもあるんですが、その点についてはどのように考えていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 現在、自転車駐車場自体は、通勤・通学の方が使われるためのものとなってございます。委員おっしゃいますとおり、まちづくりが進んでにぎわいとか地域が活性してくると、ここのまちを訪れるような1日利用であったり、そういった方が増えてくるかなと思っています。その点については、これまでも当委員会でも御説明していますように、小規模な自転車駐車場なんかを民間とも協力しながら、連携しながら、公営の駐輪場とは別に確保できるように努めてまいりたいと思います。

斉藤委員

 ひやま委員と少しかぶるところがあるんですが、今回お示ししていただいたところは御理解させていただきました。中野駅周辺と見たときに、中野二丁目の中野南自転車と、前回、前々回か多分御報告があった中野三丁目の自転車置場の計画もされていたかと思うんですが、中野三丁目のほうも今後進めていくという認識でよろしかったでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

斉藤委員

 では、中野二丁目の南、三丁目、囲町、四季の森公園地下自転車駐車場というのが今、中野駅周辺で示されている自転車置場の認識でよろしかったでしょうか。

山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員のおっしゃるとおり、繰り返しになりますけれども、南側に関しましては、中野二丁目及び三丁目にそれぞれ500台ずつ、あと北側につきましては、中野四季の森公園、新北口駅前エリア、中野四丁目西地区、あと囲町地区、こちらのほうで5,000台ということで確保していく計画になってございます。

斉藤委員

 今、所管の説明で全体的に6,000台というところが示されていたと思うので、あと残り1,000台に関しては、先ほどおっしゃったとおり、民間であったり、小規模の部分を考えていくという認識でよろしかったでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 先ほど私が答弁しました6,000台につきましては、今、理事者のほうから説明があったように、南側で500台、500台の1,000台、北側で5,000台、トータルで6,000台という意味でございます。

伊藤委員

 御説明ありがとうございます。自転車駐輪場をあまり利用したことがないのでちょっと分からないんですけれども、今度廃止される中野西自転車駐車場というのは、1日借りる人もいるだろうし、定期的に借りる人もいるんでしょうけれども、定期的に借りるというと、1か月とか、半年とかあるんでしょうけれども、これは登録制でしたっけ。どういう仕組みになっているか教えてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 当該中野西自転車駐車場につきましては、定期利用のみとなってございまして、1か月定期と3か月定期を有料で使っていただいているものでございます。

伊藤委員

 そうすると、定期利用というのは、この西自転車駐車場に限っての定期ということなんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 正確に申しますと、中野西自転車駐車場の定期利用のみになっていまして、さらに、今回廃止する部分と残る部分で若干利用料金に差をつけてございます。

伊藤委員

 ということは、その定期、例えば3か月借りた人が、廃止するのは6月からでしょう。そうすると、これが廃止されて、どちらかを利用すると。そうすると、再度また定期の券というのかな、登録しなきゃいけないということなんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 3か月定期を持っていらっしゃる方については、6月1日までの分以上は更新ができないように今調整をしております。6月1日以降、残った駐輪場で利用されたい方については、改めてこちらのほうで申請して定期を買っていただくと、そういった流れになってございます。

伊藤委員

 そうすると、恐らく、予想ですよ、西自転車駐車場を利用した人は、大体は四季の森公園の地下駐車場を利用するよりも、どうしてもやっぱり西自転車駐車場を使いますよね。そういうところで、実際に先ほどのひやま委員とのやり取りで400台最大使われているということで、大丈夫ですかね。例えばこっちに集中しちゃうという可能性もあるじゃないですか。その辺、どう考えていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員御指摘のとおり、若干距離に差がございますので、青い部分、存続する中野西自転車駐車場の部分を御希望される方というのが大多数かなと思っておりまして、そういった方には、一般的には毎月20日から定期券を販売してございますが、今回廃止する部分については、若干今まで利用していた方を優先的に先行して受け付けるような形で考えてございます。

大沢委員

 今のところがやはり気になっていて、先ほどの説明の中で四季の森公園地下自転車駐車場で200台空きという数字をおっしゃっていて、一方、西側のほうの中野西自転車駐車場は西側に空きがあるとしかおっしゃっていなかったんですが、何台ぐらいのことをおっしゃっているんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、四季の森公園地下自転車駐車場につきましては現状1,500台程度整備されていますが、200台増設といった形になります。残っている駐輪場につきましては、正確な数字は、毎日ちょっと状況が違いますので、200台から300台程度は空き、余剰があるような状況でございます。約1,500台で整備した、正確には千四百数十台の駐輪場でございますが、その部分の200台から300台ぐらいが空いているような状況でございます。

大沢委員

 ごめんなさい。ちょっとうまく理解できなかったんですけど、中野西自転車駐車場の中野4-9の部分が680台あって、そのうち三、四百台が利用されているということをおっしゃっていて、今1,500台とおっしゃったのは、中野4-14の中野西自転車駐車場が何台で、それでどのぐらい空いているのかという質問したので、ちょっと数字で教えていただけますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今、委員おっしゃったとおりでございまして、中野4-14番のほうに約1,500台ということで整備されていまして、そちらが200台から300台空いているといった状況でございます。

大沢委員

 そうすると、300から400台が一斉に流れた場合は足りなくなるじゃないですか、200台から300台しか空いていないとすると。それってどうやって整理をするというか、利用者への周知だとか、あと周知内容、移行スケジュール、オペレーションの部分をちゃんとうまくやらないと不公平になる可能性があると思うんですけれども、どんな感じで進めるんでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 こちらにつきましては、中野西の駐輪場の案内と四季の森公園地下自転車駐車場の案内、2か所北側のほうで止められる自転車駐車場がありますといったところでオペレーションしてございます。

大沢委員

 質問の趣旨は、全員に対して同時にきっと周知しないといけないよねと思うんですけど、ある日を決めて、それで利用者に対して例えば郵送するみたいなことをするのか、それとも掲示して、それを見た人から順番に好きなところを申し込んでいくみたいなやり方とかといろいろあると思うんですけど、三、四百人の中で200人強ぐらいしか恐らく使えないよという状態のときに、どういうふうにさばこうとしていますかという質問をしているんです。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 駐輪場にまず掲示というか、利用者への案内ですけれども、駐輪場内に掲示をするようになります。それで、公平というか、全員に同時に案内しているというふうに判断しているということです。

白井委員

 先ほどの説明の中で、料金に若干差を設けているという話があったんですけど、どのように差を設けているのか教えていただけますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 現状の駐輪場につきましては、まず中野4-9につきましては、1か月定期で1,900円、3か月定期で5,100円、こちらの中野4-14につきましては、1か月定期で900円、3か月定期で2,400円となってございます。

白井委員

 そうしたら、四季の森公園地下自転車駐車場のほうのこちらはどうなりますか。増設される200台というのは。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 四季の森公園地下自転車駐車場につきましては、現在、1か月が1,600円、3か月定期が4,200円で、増設する部分については同一の料金で利用案内する予定でございます。

白井委員

 4-14は存続するほうだから、そうしたら、全部同じ料金で単一ですか。横に長いですよね。ほぼほぼ1キロ弱ぐらいあるのかなというぐらい、800メートルぐらいあるかなというものなんですけれども、何が起こるかというと、今までは、廃止される4-9のところで料金は高い。だけど、駅まででとにかく一番近いところというのでわざわざ借りておられたんでしょうね。

 これがなくなるということは、普通に考えれば4-14のところが次に一番近くなるのかなというふうになると思うんですけど、今、見に行っても確かに空いているんですよ。駅に近いほうからずっと埋まっていて、駅に離れているところはほぼ人がいない状態で、中が通路になっているので、もはやほぼ自転車で移動するような距離という状況なんですけど、単純に料金設定は変わらずにこのままの予定ですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 すごく料金差があるように御説明したんですけれども、こちらの囲町の地区においては、かつて中野西自転車駐車場の建屋があって、その横にまた平場の駐輪場もあったという。そこで結構料金差がそもそもあった駐車場運営をしていたんですね。そこの一番最安値というか、平置きの天井が青天の場所が900円程度だったんです。

 解体をした際に長い駐輪場ができて、あくまでここは仮設で、数年後には再開発のビルの中に入っていくといった中で、当然委員がおっしゃいますようにエリアを分けて料金差をつけることも検討しましたが、結局、料金差をつけた境目の部分の料金というのは、単純に本当に1メートル行かないで値段が上がるような、そういった状況になってしまうといったところで、均一の料金設定にして近いところに止めていただく。極力エリアを問わず止めていただくような運営にしたという経緯がございます。

白井委員

 一番初めに赤いエリアの4-9のところは680台可能という話だったんですけど、こちらは定期利用だけですよね。いわゆる月額料金が一番高くというやつなんですけど、常に使われているのも300台から400台というイメージだったんですけど、あとは空いていたということですか。借手がなかったということでいいですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 日中の瞬間駐車台数を数えてその程度だったんですけど、申込者数、定期の申請者数としてはもう少しありまして、500人とか定期申請者数ですね。すみません。ちょっと分かりづらいんですが、毎日止めている台数は300台から400台程度なんですけど、定期申請者数という意味ではもう少しあるようなイメージでございます。空いてはいました。

白井委員

 だから、日常的に止まっているのは400台だけど、利用されている方は500人ぐらいいたということね。そうすると、四季の森公園地下自転車駐車場に200台持っていって、あと二、三百台空いていますとなると、はみ出していく数字が足りますかという話が見えてくるんだよね。空いていますというだけじゃなくて。だから、先ほど来、単純に駅から遠くなるというだけじゃなくて民間の利用もという含みになると、普通に考えると、定期利用を申し込まれたらあふれちゃうわけでしょう。

 ちょっと詳しい話になってしまうのであれだけど、例えば廃止される680台の赤い4-9のところは、定期利用680台を超えたら、区は申込みを受け付けないんですか。常に止めているのは680台じゃないけれども、仮に全員が来た時に自転車止められなくても受け付けますか。どうでしょう。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 ちょっと分かりづらいんですけれども、収容台数に対して、先ほど言ったとおり、日常的に使われる台数というのは定期申込者数より少し少ない。なかなか数字で言うのは難しいんですけど、2割とかそのぐらい減ったような数字で使われるということを踏まえると、例えば680台以上申し込まれても、少しであれば納まる。満車状態にはなってしまうんですけれども、使っていただけるような状況にはなるので、その辺りは、各駐輪場の運営状況なんかも見ながら、受付をコントロールしていくような状況になります。最近はそういうのはないんですけれども、かつて中野駅北口中央自転車駐車場とかは、収容台数以上に申請者数を受け付けていたという経緯もあります。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時25分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時26分)

 

白井委員

 若干不安要素といいますか、やっぱり一番利用されていた定期利用のところがなくなって、料金をお伺いして、それでもあえて高い料金でもわざわざここに止められておられた方々ですので、周辺の料金とかの調整といってもなかなか難しいんでしょうけれども、利用状況、実態の申込みと日々使われている台数に差があります。

 実態の止めている台数だけで言うと、何とかのみ込めるのかなというところもあるんでしょうけれども、利用状況をぜひこの点についても今後よく注視していただいてという感じかな、それでやっぱりあふれ出すとなると、よく考えないといけないところだと思うので、駅前の再整備に伴ってどうしても現状確保できなかったがゆえにというお話なのかなというふうにどうしても聞こえるところがあります。

 かといって、これだけのために止めるというわけにはいかないでしょうから、よく利用状況を注視していただいて、さらに工夫すべきところがあるのであれば、今後もやっておられるでしょうけれども、ぜひ含めて御検討いただければと思います。改めて見解を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今後も、この駐輪場があふれるようなことがあれば、当然代替のところを引き続き検討していきながら、また、日々の状況についてもしっかりと注視しながらやっていきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため、委員会を休憩します。

 

(午後1時28分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時29分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第31号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第31号議案の審査を終了いたします。

 次に、第32号議案、中野区営住宅条例の一部を改正する条例を議題に供します。

 本件について理事者の説明を求めます。

落合都市基盤部住宅課長

 それでは、第32号議案、中野区営住宅条例の一部を改正する条例につきまして補足説明をさせていただきます。(資料3)

 本議案につきましては、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の改正に伴い、区営住宅の使用に係る申込資格について規定を整備する必要があるものでございます。

 お手元の補足資料を御覧ください。配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律が改正され、保護命令制度の拡充等に伴いまして、これまでの同法第10条第1項の保護命令の規定が、第10条第1項の接近禁止命令等及び第10条の2、退去等命令に分かれました。このことから引用条文の修正を行うため、中野区営住宅条例の一部を改正するものでございます。

 新旧対照表を御覧ください。左側に改正案、右側に現行の規定を記載してございます。申込資格に関する第6条第2項第8号イの規定中、現行では第10条第1項となってございますが、これを第10条第1項または第10条の2これらの規定をという文言に改めるものでございます。

 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。附則でございますが、1番、施行期日につきましては、法改正の施行日に合わせ、この条例は令和6年4月1日から施行するものといたします。

 2番、経過措置といたしまして、改正後の第6条第2項第8号イの規定は、施行日以後に保護命令の申立てを行った者について適用し、施行日前に保護命令の申立てを行った者については、なお従前の例によることといたします。

 以上で補足説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時33分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時34分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 それでは、これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第32号議案、中野区営住宅条例の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第32号議案の審査を終了いたします。

 次に、第33号議案、特別区道路線の認定についてを議題に供します。

 本件について理事者の質問を求めます。

髙田都市基盤部道路管理課長

 それでは、第33号議案について補足説明をいたします。(資料4)

 提案理由は、議案に記載のとおりでございます。

 資料を御覧ください。初めに、1、路線認定の理由ですが、本路線は、東京都市計画道路幹線街路補助線街路第223号線の一部として、中野通りと早稲田通りとを接続する街路であるとともに、新北口駅前広場への主要動線であるため、特別区道の路線として認定を行うものです。

 次に、2、路線認定の対象路線についてです。路線番号は22-510。位置ですが、起点は中野区中野四丁目2番47、終点は中野区中野四丁目2番51です。延長は146.15メートル、幅員は15.5メートルです。

 裏面を御覧ください。略図で示してございますが、この場所は中野四丁目地区内です。図中の漢数字は地盤でございます。黒く塗っているところが、特別区道の路線として認定する部分となります。

 以上が第33号議案についての補足説明となります。御審議のほどよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

いさ委員

 裏面の認定する路線の形状について確認をしたいんですけれども、東西の道路の西側のほうは、南側部分に切り欠けがない箇所がございます。これは、東側から進入した場合には、中野通り側から進入してきた場合には、この道路を左折はしないということなんですか。切り欠けがない理由というのは何なんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 こちらの切り欠けがない部分は駅前広場になりますので、広場という形になります。

いさ委員

 広場に入っていくのに、そこの切り欠けと言っていたけど、隅切りは要らない。そのまま合流か。どうなっていくんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 隅切りというよりも、駅前広場の区域内に入っていきますので、道路の形状としては隅切りといいますか、円形というんですか、形状的にはきちんと道路形状となってはおります。

いさ委員

 そうなると、今示されている形状というのは、イメージ図みたいなものでまだこれから変わっていく可能性があるということですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今、これは路線認定の概略図というか、路線の認定図ですので、道路形状等は今後の検討になると思います。

伊藤委員

 一応認定されて道路形状が今後つくられるわけですけれども、今後、要するに車道と歩道という形状になっていくんでしょうね。車道は両車線ですか、15.5メートルもありますから、それと歩道もつけると。将来的には、中野通り、また西側はけやき通りというんでしょうか、いずれ信号も設置されるということで進めているのでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員おっしゃるとおりで、信号の設置も検討してございます。

伊藤委員

 両方ですか。中野通り沿いとけやき通り沿いと両方に設置されるということですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため委員会を休憩いたします。

 

(午後1時41分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時42分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結いたします。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結いたします。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結いたします。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りいたします。第33号議案、特別区道路線の認定についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第33号議案の審査を終了いたします。

 それでは、次に、所管事項の報告を受けます。

 まず最初に、1番、中野区実施計画の策定についての報告を求めます。

塚本都市基盤部都市計画課長

 中野区実施計画の策定について御報告いたします。(資料5)

 本報告は、全ての常任委員会において共通の資料により御報告をするものでございます。

 まず、資料、かがみ文を御覧ください。このたび、中野区実施計画(案)に対するパブリック・コメント手続の実施結果等を踏まえまして、中野区実施計画を策定いたしました。

 初めに、1番、パブリック・コメント手続の実施結果についてでございます。昨年の12月21日から1月12日にかけて意見募集を行い、電子メール等によりまして13人の方から御意見をいただきました。提出された御意見の概要及びそれに対する区の考え方につきましては、別紙1を御覧いただければと思います。この中で当委員会に関連いたします項目について御説明をいたします。

 別紙1のまず3ページを御覧ください。この中の項番12番でございます。「中野駅へのエレベーター設置要望」、そして、「中野駅周辺にはベビーカーで入れる店が少ない」、そういった御意見でございました。区の考え方といたしましては、中野区バリアフリー基本構想や中野区ユニバーサルデザイン推進計画に基づく取組を進めていく中で、中野駅周辺整備においても、ベビーカー利用者を含めた誰もが利用しやすいまちの実現を目指すこととしてございます。なお、中野駅のエレベーターにつきましては、西口改札整備の中で設置される予定と聞いてございます。

 続いて、7ページでございます。まず、33番でございます。こちらでは「乳幼児などでも安心して過ごせる芝生のある公園を増やしてほしい」、そういった御意見でございました。区では、新規公園の整備などの際において、ワークショップ等により様々な御意見を伺いながら、快適な公園づくりを目指していきたいと考えてございます。

 続いて、34番でございます。「公園に大人が使える運動器具を設置してほしい」、そういった御意見でございます。こちらにつきましても、様々な御意見を伺いながら、誰もが健やかに利用できる公園づくりを目指していきたいと考えてございます。

 続いて、35番でございます。こちらでは、「新江古田駅周辺地域から中野駅に行くためには交通費がかさんでしまう。割引乗車券などの導入によって中野駅に行きやすくなるとよいのではないか」、そういった御意見でございます。区の考え方といたしましては、公共交通の利用環境や区民の利便性を向上させるため、様々な交通施策や公共交通を補完する自転車等、そういった移動手段についても検討を進めていくこととしてございます。

 次の36番でございます。「自転車駐車場の再整備については、囲町の自転車駐車場台数が減ることは当初から分かっていたはずであるから、あらかじめ対策しておくべきであった。そしてまた、中野駅周辺地域だけでなく、ほかの地域においても対策に取り組んでいくべきである」、そういった御意見でございます。区の考え方といたしましては、中野駅周辺の自転車駐車場は将来的な需要を勘案して定めた整備計画に基づいて整備を進めてございまして、再開発事業の中で適正に配置していく計画であること、また、中野駅周辺以外においても状況を見ながら自転車駐車場の改修等に努めていくこととしてございます。

 まず、当委員会関連分の意見概要につきましては、以上となってございます。

 続きまして、かがみ文の2番でございますが、中野区実施計画(案)からの変更点についてでございます。こちらにつきましては、別紙の2を御覧ください。

 第2章、重点プロジェクト及び第3章、基本目標別の政策・施策、第5章、財政見通しについて、案から変更した点について記載をしてございます。このうち、当委員会に関連する項目について御説明をいたします。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、中野区実施計画(案)からの変更点についてでございます。

 恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。当委員会に関するものは、中野駅周辺に関するスケジュールに係るものでございます。

 まず、別紙2の1ページ、表の左側の項番号の5番、6番でございます。駅前広場の整備に関する2025年度のスケジュールが、整備完了から推進に変更されてございます。

 続きまして、2ページ目、項番号7番から11番の全てが関わります。こちらは、中野駅周辺の中野二丁目などの土地区画整理事業及び市街地再開発事業の2025年度のスケジュール変更が関係するものでございます。

 続きまして、3ページでございます。項番号の14から16、桃園広場や南口の駅前広場及び中野二丁目の土地区画整理事業に伴う道路等基盤整備工事のスケジュールの変更がされてございます。

 続きまして、4ページ、項番号の17番から19番、こちらも中野二丁目・三丁目、囲町などの市街地再開発事業や土地区画整理事業のスケジュールが変更されてございます。

 最後になります。5ページ、項番号の26番の駅周辺自転車駐車場再編整備に関するもので、こちらもスケジュールの変更が該当するものでございます。

 その他、所管外でございますが、財政フレーム等に関する項目にまちづくりが書いてございます。

 別紙2の説明は以上でございます。

塚本都市基盤部都市計画課長

 詳細の内容につきましては、別紙3のとおり、中野区実施計画本編を別途お読み取りいただければと存じます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 今の変更点というものなんですけど、普通はパブリック・コメント手続をやって、皆さんから御意見を聞いて、変更をして出すというやつだよね。パブリック・コメントによる変更じゃなくて、単純にほとんどの事業が計画が遅れて直したというやつだから、今ならまだ計画を直せるというのは後出しで、計画の推進が全部推進に変わってしまっているんでしょう。完了しないという。何が言いたいかというと、皆さんの意見を聞いてパブリック・コメントで計画を変更したんじゃなくて、この間ならまだ修正できると役所側が修正しただけじゃないんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 今、委員から御指摘いただいた変更箇所でございます。内容としては、確かにパブリック・コメント手続による変更というものではなくて、事業の進捗に合わせて内容のほうを修正したものでございます。

白井委員

 だから、パブリック・コメント手続をやって、区の計画に変更があったように言うからこうなるんだよ。そうじゃなくて、実態としてずれてこうなっているという話をしないと。だから、本当は直したやつをもう一回パブリック・コメント手続しないと、話が違うんですよ。でしょう。パブリック・コメントって、出来上がりました、皆さんの御意見を聞いて反映できるものというんだけど、示すものがそもそも変わっちゃったという話じゃないですか。えてしてあると言ったらあれなんだけど、うちの所管は一つも進んだものがなくて、全部後ろ倒しに変更でしょう。違いますか。もう一回確認させてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、そもそものパブリック・コメントの御意見から、また修正箇所について委員御指摘のとおりでございます。今回、正式に言えば、パブリック・コメントを受けての変更点というのはないんですが、あわせて今後区民に示していくものとして、スケジュールを現状に合わさせていただいたというところでございます。

白井委員

 だから、そこがすごく大事だと思うんだよ。一旦示したものをしれっと直されると、変な話、区民のパブリック・コメント手続をやって変わったものでもないし、もっと言うと、我々は審議してパブリック・コメント手続に付しているんだけど、そこで直ったんじゃなくてもう一回出てくると、何が言いたいかというと、一回議会でもんだ実施計画の話が変わっているというふうになるんですよ。タイミングがこれだけ空いちゃうと。

 別途個々の事業についての御報告はいただいているんだけど、パブリック・コメントの意義というのは、本来は違うよね。パブリック・コメントのタイミングで今なら直せると言って区は直しているだけだから、こんなやり方は。ちょっとよく考えてもらいたい。じゃ、何のためにパブリック・コメントに示したのという話だから。

 もともと基本計画は、やっぱりパブリック・コメント手続に付さないと区側として基本計画にならないというところから付しているわけだよ。実施計画の位置付けは何だといったときに、より具体的にと言うんだけど、本来はパブリック・コメント手続をやらなきゃいけない類いのレベルだったんだと思う。

 念のためにやったと言ったんだ、これ。本当は基本計画の場合はパブリック・コメント手続やらなきゃいけない。だけど、実施計画なんて打ち出している区はないんだよ。基本計画がぶれているから。何度も言っているけど。そこへ来て、より実態に即したという言い方をするんだけど、パブリック・コメント手続が終わってから実態に即したという言い方をすると、やっぱりぶれるんですよ。

 丁寧な言い方をすると、計画を精細にしたという言い方ができるけど、このやり方は、パブリック・コメント手続を利用した区の計画をしれっと直しているというふうにしか見えないよと思うんですけどね。この辺直したということは、区側の都合で直しているということをしっかり明示、説明すべきだと思います。どうですかね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 中野区実施計画そのものの考え方につきましても、企画部所管の中でこれまで作業を進めてきたところでございます。今の委員の御意見につきましても、しっかり全庁的にフィードバックをして、今後、対応を適正に行っていくこととしていきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。

髙田都市基盤部道路管理課長

 それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告させていただきます。(資料6)

 本報告は、総務委員会と重複報告になります。

 資料を御覧ください。和解の相手方は、1の記載のとおり、中野区民です。

 事故の概要ですが、2の記載のとおり、(1)事故発生日は令和5年7月24日。(2)発生場所は、杉並区高円寺北一丁目10番先、中野区と杉並区の区境にある路上でございます。

 (3)事故の発生状況ですが、相手方が中野区道を歩行中に前方から来た歩行者を避けるため、当該区道の端に移動したところ、区道上のアスファルト舗装の一部が剥離してできたくぼみに足を取られて転倒し、左腓骨骨折の傷害を負ったものです。

 和解の要旨は、3に記載のとおりでございまして、令和6年1月23日に和解が成立いたしました。

 区の賠償責任につきましては、5にございますように、本件事故は、区道上のアスファルト舗装が剥離した部分が補修されていなかったことにより生じた事故であり、過失割合に基づく区の賠償責任は免れないものと判断いたしました。

 賠償額につきましては、6にございますように、本件事故による相手方の損害額は、治療費及び傷害慰謝料の合計50万8,660円であり、区の過失割合は3割であることから、区の損害賠償額は15万2,598円でございます。

 事故後の対応につきましては、7にございますように、事故発生場所のアスファルト舗装の剥離部分を補修し、くぼみを解消するとともに区内全域の区道の路面状況を確認し、必要な補修を行っております。

 報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 ちょっと分からなかったので教えてください。過失割合のところで7対3という数字が出ています。これは、誰が何に基づいて決めるものなのか教えてください。

髙田都市基盤部道路管理課長

 区の保険会社との協議により決まってくると認識しております。

ひやま委員

 そうすると、保険会社との協議の中で決めるということは、この割合というのはもちろんケース・バイ・ケースで、7対3のときもあれば、そうじゃないときもあるということで、そういう理解ですね。分かりました。

 それから、もう一つなんですが、一番下のところでくぼみの解消というふうに、全域の区道の路面状況を確認し、必要な補修を行うこととしたというふうに書いてあるんですが、全区域の状況を確認しているとここに書いてあるんですが、これはいつまでに確認を終えて、いつから補修を行うというのは、どういうスケジュールになっているんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 こちらは、常に安全パトロール等をしておりますので、安全パトロールをしながら、区内全域を引き続き確認をしているという意味合いで書かせていただきました。また、今後、それに伴って陳情等、安全パトロールで見つけた部分に関しては引き続き補修を行っていきたいと考えております。

ひやま委員

 要するに、これまでの取組の中で、必要な補修箇所というか、そういったものを見つけていくという理解でいいですか。分かりました。

 もう一つお聞きしたいのは、今回くぼみがあったということなんですけれども、くぼみがないことに、そこに持っていくのはもちろん当然なんでしょうけれども、さりとて、くぼみのレベルというか、若干くぼみができてしまったりするときも当然あるとは思うんですね。そういうときに、基準というのかな、このくぼみが何センチ以上あったときには、これは直しましょう、補修しましょうとか、その基準というのは区としてはあるんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 基準と定めたものはありませんけれども、バリアフリーの基準で約2センチまではバリアフリーとして認められているというところがあります。ですので、それ以上の剥離等があった場合には、速やかに補修をしていく考えではあります。

いさ委員

 まず、当該の箇所は道路に入っていくのはかなり狭い場所になっていると思うんですけれど、道路の状況については、所管としても見回って監視というか、管理というか、なさっていると思うんですけど、そこが漏れちゃったということなんでしょうかね。この穴がどれくらい放置されていたかみたいなことがちょっと気になって聞いています。

髙田都市基盤部道路管理課長

 大変申し訳ありません。このくぼみがいつからできたというところまでは認識をしておりません。

いさ委員

 つまり、見回っていますよね。そこから漏れちゃったということでいいんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 道路パトロール等を行っておりますけれども、くぼみができてからのパトロールは行っていなかったと認識しています。

いさ委員

 そういう場所がほかにもあるんじゃないかなと思って聞いていて、それを増やすのか、どうするのかなんですけれども、改めてそれは所管として対応してほしいなと思うのがまず一つです。

 先ほどひやま委員のほうから過失割合の話が出てきました。ここもちょっと気になるんですけど、保険会社との協議とおっしゃっているんですけれど、例えば交通事故のような場合は、大体7対3でみんな落ち着けようとするんですよね。保険会社同士って極端にならないように。でも、今回のこれがどうこうじゃなくて、実際には本当に7対3かみたいなことはあるんじゃないかなと思うんですけど、根本は保険会社に任せるんでしょうか。ちょっと確認したいんです。

髙田都市基盤部道路管理課長

 保険会社からの割合の提示があって、それを区としてどうするかというのは審議をしておりますので、今回に関しては3割の区の負担はやむを得ないということで、3割負担を行ったという形です。

いさ委員

 では、自動的にこれで保険会社が言ってきたことをそのまま受け入れているわけではないということですね。確認しました。結構です。

伊藤委員

 2番の事故発生場所が東京都杉並区高円寺北一丁目10番先路上となっていて、3番では、事故発生場所が「中野区道を歩行中に」とあって、住所と道路がこれをただ読んだだけでは、えって思うんですけれども、どういうことなのかちょっと御説明いただけますか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今回の道路に関しては、杉並区との区境の道路になっていまして、杉並区と中野区の重複の認定がかかっている中野区道であり、杉並区道でもあるというところです。今回、穴が空いていた部分が道路に対して、どちらかというと杉並区側に穴が空いていましたので、杉並区高円寺北一丁目10番先の路上という形で表現をさせていただいております。

伊藤委員

 杉並区側ということは、杉並区の区道じゃないということですか。あくまでも住所は杉並区だけど、中野区が所管しているということなんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 道路上ですので、特に住所があるわけではありません。ですので、杉並区高円寺北一丁目10番先という形で表現をさせていただいております。

伊藤委員

 あくまでも、住所は杉並区になっていますけれども、中野の所管で中野の責任だと。杉並区は全然関係ないということでの理解でよろしいんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 ここは重複認定がかかっておりまして、杉並区と中野区の上位区、中央寄りのほうが区道を管理するという取決めになっておりますので、中野区として区道を管理していく道と認識をしております。

伊藤委員

 これを機にほかも聞くんですけど、そういう区境の道路は、住所と所有の区道と違うところは結構あるんですか。どうなんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 道路には住所がありませんので、ただ、重複認定されている部分に関しては、上位区が管理するということになっていますので、区境にある道路はそういう管理になっています。

いさ委員

 今のお話が出たので、道路が杉並側だったから10番先と書いたということなんですけど、この議会に報告するということもありますから、どちらでもないとするなら、中野区に近い住所で表記してもよかったんじゃないかなと思うんですけど、どうでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今後に関しては、紛らわしい表現にならないようにきちんと検討して表現させていただきたいと思っております。

白井委員

 事故の発生状況の中で、アスファルトの舗装の一部が剥離してできたくぼみに足を取られて転倒したと。それに伴ってのけがというところから、区の公道の道路管理責任は免れないという判断をされたんですね。そうなると、一体このくぼみってどのくらいのものだったんでしょうかということが気になるんですよね。

 先ほど、2センチ以下だったらバリアフリーの適用と言ったんでしたっけ。適用という意味がちょっと分からないので、もう一回ここを詳しく聞ききたいのと、4センチほどのくぼみということでよかったでしたっけ。もう一度、このくぼみについてのお話を詳しく教えていただけますか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今回、くぼみに関しては、縦30センチ、横40センチ、深さが大体一番深いところで4センチというくぼみになります。

白井委員

 バリアフリーの話は。

髙田都市基盤部道路管理課長

 バリアフリーの基準で2センチというのが一つの基準になっておりますので、先ほどは標準的な2センチという答弁をさせていただきました。

白井委員

 まず、くぼみの話。縦横30センチ対40センチで、深さが4センチぐらいという話だったから、つまずくというより足がはまるというイメージなのかな。深さ4センチだからごっそりではないんだろうけど、靴はつまずく程度、足は十分入るよねというやつ。縦横じゃなくて、区は今回深さを意識しているんですか。2センチだったら大丈夫というような話なんだけど、4センチだから今回取られたという話なんだけど、要は、どのくらいの破損だったら区は管理上適正じゃない、公道の管理ができていなかったと判断されたのかというところを確認したいんです。

髙田都市基盤部道路管理課長

 すみません。管理上ということであれば、当然平ら。剥離したアスファルト舗装は、きちんと舗装すべきだったと考えております。

白井委員

 今の話はそのままで大丈夫ですか。まっ平ら以外は全部管理上の責任があるという言葉でいいんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 剥離しているというところであれば、どこまで許容できるかというところになると、やはり当然深さが2センチあるかないかを一旦の基準にはさせていただいております。ただ、その範囲とか、縦横の大きさとか、どれぐらいの面積になっているのかとか、そういったいろいろな複合的なことを考えて、補修のほうはしていきたいと検討はしております。

白井委員

 そうすると、バリアフリー2センチは確かにそうなんだ。いわゆる歩道の段差みたいなところがあって、これは2センチ以下だよね。その場合は、かえって段差がないと目の不自由な方が分からないというところから、段差を設けなきゃいけないというふうに道交法になっているのかな。というところの2センチと捉えているんだろうけど、ただ、今の道路の管理というのであれば平らだと言われると、一番最後のところに区内全域の路面状況を確認して必要な補修を行うと言っているんだけど、真っ平らですと言うと、それ以外うねっているところとかがいっぱいあるわけよ。

 2センチですと言うと、2センチの穴ぼこ以外は該当しないんですかとなるわけ。何の調査をしているの、何を直さなきゃいけないと言っているのか。その前に言うと、区は今回の件を受けて、区としての管理基準というのは何に置いているんですかという確認をさせてもらっています。結構シビアな話をしていますよ。

髙田都市基盤部道路管理課長

 路面の調査等は来年度していきたいとは考えておりますので、そういった結果を見て補修はしていきたいと思っておりますし、どうしても人員の関係とか予算の関係等ありまして、その時期に全て直せるとは考えておりませんので、路面の状況等を勘案しながら、補修のほうはしていきたいと考えております。

白井委員

 その答弁は駄目でしょう。区として管理上の責任があると言っておいて、予算だとか人員の話、それって二の次の話だから。何を聞いているのかというと、さっき言ったようにシビアなことを聞いているよと。予算が間に合えば直すと言うの。人がいれば直すと言っているの。今回の件に関しては、正直言うと結構難しいことを区は問われたんじゃないかなと個人的に思っているんだ。

 けがをされた御本人には申し訳ないけど、このくぼみで区に損害賠償があって、区は裁判じゃなくて示談なんだけど、その責任を負うと判断したんだなというところなのね。これを受けて、区は何を基準に適正な管理という判断基準を持っているんですかと確認をしている。その上でこの後、それに沿って直すんですよねと言っているわけよ。

 逆に言うと、できていないことが自分たちの責任の範囲なんですと言っている話だから、これってどこまでですかと聞いている。それをまっ平らですと言われたら、ほとんどのものが該当するわけよ。一方で2センチですというと、2センチ道路がへこんでいなかったら、今回は4センチだったからね。深さがあって該当したというんだけど、2センチだったら該当しないというところでいいの。そこが区としての適正な管理の分かれ目なんですかと聞いている。

 もう一方で、縦横30センチ、40センチの足が入る大きさだよね。区は、だから縦横の大きさじゃなくて、深さだけなんですかというのも聞いている。基準は何に置いていますか。恐らく明快にありますか、これ。かつて区の適正な管理の基準は何だと明快に聞いたことがないんだけど、今回は区の責任だと言い切ったということは、これをもって何の基準ですかと確認をしているの。(「ちょっと休憩をいいですか」と呼ぶ者あり)

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時13分)

 

委員長

 では、委員会を再開いたします。

 

(午後2時25分)

 

髙田都市基盤部道路管理課長

 管理の基準ということで、先ほどバリアフリーの基準で2センチというお話をさせていただきましたけれども、すみません。答弁訂正をさせていただきます。管理の基準は特に今設けているわけではありませんで、ケース・バイ・ケースで道路の状況を確認して、管理をしていっているというのが現状になります。

白井委員

 多分ここから先は確かに一律では難しいでしょうね。さっきお話があったみたいに、真っ平ら以外は全部直さないとというやつなんでしょうけど、それを基準に敷いてしまうと、もはや適正な管理って何なのかところが、ちょっとでもそれからずれたものは全て直さなきゃならないとなってしまうから、よく検討する必要があるんだと思う。ただし、一方で、ケース・バイ・ケースでやってきたがゆえにこういうふうになっているわけでしょう。今までもそうなんだと思う。明快な基準がないから。

 ただ、言えるのは、道路のくぼみに関しては、もはや行政として責任は免れないというので、一つ今回区が損害賠償が認めたということは、これ以上のやつはまず絶対直さないといけないということだよね。ただ、これ以下であってもけがする可能性があるというのはあるわけだから、区として総点検というとすごく格好よく聞こえるけど、区としてどこまで本当に責任を持たなきゃいけないのか、どのレベルだったら補修しなきゃいけないのかということはよく検討してもらいたいと思います。

 確かに今回の剥離で表面部分のアスファルトがめくれてしまっているというところだったんだけど、そうじゃなくても道路はうねっている部分がたくさんあると思う。健常者であればまず大丈夫だろうと。だけど、高齢の方だとか足の不自由な方は、やっぱりこの道路はなかなか歩くのが難しいよという場所もあるわけです。もっと言うと、劣化が進んでいる場所もたくさんある。

 区は、公道の整備についても計画的に補装すると言うんだけど、もはやアスファルトがじゃりじゃりしているようなところもあるわけで、滑るところもあるんだよね。だから、財源は限られているのは分かるんだけど、何が適正なのかというところは、ぜひ区としてよく御検討を改めてお願いしたいと思います。確認だけしておきましょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今後、どのような点検を行って、どういった形で効率よく補修を行っていくかは検討を今後していきたいと考えています。

大沢委員

 今の白井委員の質疑をお聞きしていてすごく思ったのが、よくユニバーサルマップを今ずっとやっているんですけど、恐らく全ての道を全ての人が誰でも通れるようにするのは、ある意味すごく難しいということだと思うんですけど、その辺は、区としてこの部分までは本当のバリアフリーで、本当の誰でもに近いような形で通れるようにするとか、そういう考え方は何か仕分しながら対応をしていくんでしょうか。それとも、本当に一律の対応で考えていくんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区ではバリアフリー基本構想という考え方の下、全てのエリアを満遍なくというよりは、それこそ高齢者施設ですとか、公共性の高い施設を中心に、そこから駅までの範囲内ですとか、重点地区というような形でめり張りをつけて、しっかりとバリアフリーを進めるべき地域(エリア)というものを選定してございます。

 当然、その地域を重点的にといいますか、優先的にバリアフリー化を進めていくといった形としてございまして、そのエリアに入らないエリアはいいのかということでは当然ありませんので、考え方としてはしっかりバリアフリーを進めていくことで、優先順位というか、整理をしているところでございます。

大沢委員

 そうすると、結局区内全域の区道の路面状況を確認しということに関しても、今の例えばユニバーサルデザインになっているようなところであれば、このレベルと比較して、それでは本来あるべき姿とどれだけ離れてしまっているから、ここは補修しなきゃいけない。例えば同じ程度の劣化状況であっても、エリア外であってはそうではないとか、そういうことを全部個別に判断しながら、路面状況を確認していって改修を進める、そういう理解で正しいんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今回の点検に関しては、あくまで路面の状況等を確認しながら、補修をしていくという形で考えております。特にバリアフリーの観点からどこを点検してという話では記載はしておりません。

大沢委員

 そういう意味ではなくて、バリアフリー対象エリアでの劣化の度合いと、そうじゃないところでの劣化の度合いは、ダメージというか、実際に通行する人がちょっとの段差でもそれでは本当にまずいというふうな、バリアフリーを本当に志向している場所だったらそうだったりするのでしょうし、そこよりも少し離れていて、ここの地域はまだそこまではできないよというエリアであれば、同じ状況であってもそこは補修しないという判断も当然あるんだと思うんですけれども、その辺は、バリアフリーのデザインをやっているところと連携しながら点検をしていく必要があるのかなと思ったんですけれども、そういうことをしていく必要はないのでしょうかということです。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今、道路の補修の状況等でそこがバリアフリーの優先的なエリアになっているのか、なっていないかで補修をするしないの判断にしてはおりません。

大沢委員

 でも、それはちょっとおかしいような気がして、バリアフリーのエリアとして、今、課長がおっしゃったように区分けしているよということであれば、区分けしているレベルの中でどうなのということはやっぱり見ていかなきゃいけないのかなと思うんですけど。

塚本都市基盤部都市計画課長

 先ほどバリアフリー基本構想の中で、例えば重点整備地区というものがあるという御説明をいたしました。あくまでもバリアフリー化の考え方としては、いわゆる補修・改修をするための基準というか、考え方ではなくて、現状の道路であったり、公共施設をバリアフリーにしていくための考え方でございます。先ほど道路管理課長から申し上げていましたのは、道路を改修・補修するという考え方においては、バリアフリーの優先順位だけにとらわれることなく、しっかりと補修をしていく。そういったところで、若干優先順位の考え方がマッチしていない部分なのかなというふうに捉えております。

 ただ、当然バリアフリー基本構想の中で、重点整備地区内における道路等で補修が必要であった場合においては、当然エリア外と重点整備地区内においては、そういう天秤にかけるような場面があった場合においては、やはり重点整備地区内のほうが優先されるべきであるというふうには考えているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理についての報告を求めます。

髙田都市基盤部道路建設課長

 それでは、令和4年第14号陳情、狭隘道路拡幅整備に関する陳情についての検討事項の処理状況について、御報告いたします。(資料7)

 区では、中野区生活道路の確保整備に関する条例に基づき、建築基準法第42条第2項、道路等の後退部分の整備を行い、安全で快適なまちづくりを図ってまいります。

 資料、中点の2番目、3番目に記載しておりますが、建築主等の金銭的な負担が生じないようにするため、建築する建物の前面道路が公道、私道どちらであっても区別することなく区で拡幅工事を行い、さらに都税事務所へ非課税の手続に必要な測量図面の作成についても行っております。

 資料、中点の4番目、5番目に記載してございますが、建て替えに合わせて確実に整備ができるよう規則改正を行い、手続の方法の周知効果によって整備率が着実に向上しております。また、拡幅整備箇所の周辺調査を行い、拡幅工事が可能な場所については積極的にお声がけを行っております。

 資料中点の6番目の記載についてですが、さらに体制の強化を図るため、令和5年度より、工事監督・安全監理等業務を委託化し、安全で正確・効率的に事業を進めております。

 以上のように、今後も狭隘道路の拡幅整備を進めていきたいと考えております。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 時間も迫っているので、1点だけ教えてください。取組の状況は分かりました。ただ、願意を達成するためにはやっぱりかなり時間がかかるわけですよね。去年も取組について御報告があったと思います。いつまでこれは御報告をされるのか。要するに、この願意が達成するのはかなり時間がかかるわけですよね。そうすると、願意が達成するまではずっとこれを報告し続けされるのか、そこはどういうふうに見極める予定なんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 おっしゃるとおり、整備をどう推進するかというところもありますので、どういった形でこの陳情に関して報告していくのかというのは、今後、委員の先生たちも含め、すみません、ちょっと御相談をさせていただきたいとは考えております。

大沢委員

 ちょっと今、補助資料というか、先日の予算の明細資料を持ってこなくて申し訳なかったんですけれども、このような陳情の影響もあって、たしか狭隘道路の予算はかなり増えていたような記憶があるんですけど、この辺の影響として、例えばそこの部分に少し重点的に予算を充てていくとか、そういう考え方を実際に取った結果でこうなっていると思っておけばいいんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 今年度においても、狭隘道路整備に関しては補正予算の審議をしていただきまして、金額を増額させていただいております。来年度においても、令和5年度の当初の予算より金額のほうは増額をさせていただいておりますので、そういったことで取組を続けていきたいと考えております。

大沢委員

 分かりました。そうすると、採択された陳情に応えるためには、区としては少なくとも予算を措置しながら、修正箇所を増やしていっている、そういう理解でよろしいですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 予算に基づいて整備のほうを進めていきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 間もなく40分になりますので、ちょっと早いですが、ここで委員会を休憩いたします。

 

(午後2時38分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時00分)

 

 次に、4番、施設予約システムの再構築に向けた検討状況についての報告を求めます。

村田都市基盤部公園課長

 それでは、施設予約システムの再構築に向けた検討状況について御報告いたします。(資料8)

 本報告は、全ての常任委員会において、共通の資料により御報告するものでございます。

 区の文化施設、スポーツ施設及び公園、多目的運動場などで導入している施設予約システムについて、既存の施設利用者のみならず全ての利用者に利用しやすく、分かりやすい予約を目指しまして、施設予約ルールの標準化と合わせて再構築の検討を進めてございます。

 1、検討対象施設でございます。現在のシステム導入施設に加えて、区民活動センター、高齢者会館、ふれあいの家及び産業振興センターを新たにシステム対象施設といたします。

 2、(1)施設予約ルールの見直し案の概要でございます。別紙を御覧ください。区の貸出施設について簡単に予約ができて使いやすい施設とするため、施設予約利用手続について令和7年度中に見直すことを検討しています。主に見直しを検討しているのは、以下の6点です。

 ①施設予約システムの導入施設を拡充。②オンラインで登録手続が完了。③抽選・先着申込時期を集約。④オンラインで事前に支払手続が完了。施設窓口では利用当日に支払い可能。⑤キャンセル・ペナルティを整理・統一。⑥手続の電子化を推進でございます。詳細はお読み取りいただければと思います。

 次に、別紙の裏面を御覧ください。抽選・先着申込時期の考え方でございます。施設ごとに抽選・先着申込時期が異なっていることから、抽選・先着申込時期の見直しを検討しているところでございます。各施設・室場を3グループに分類し、同一グループ内の施設・室場は抽選や先着申込開始の時期・日付を原則として統一いたします。

 次に、抽選を2回実施の上、先着予約を開始いたします。登録区分を優先団体と一般団体に分け、どの団体も1回以上抽選に参加できるようにいたします。

 続いて、利用直前期には、登録手続を行った施設以外の施設においても、空きがあれば予約できる「全開放」を導入いたします。

 続いて、抽選後に「確定期間」を導入いたします。抽選当選後、毎月24日までに当選確定処理を行わない場合、当選は自動でキャンセルされます。

 公園施設につきましては、白鷺せせらぎ公園、本五ふれあい公園、南台いちょう公園、平和の森公園の多目的運動場等をグループ3として分類しておりまして、抽選・先着といたしましては、第1回抽選は3か月前の月、第2回抽選及び先着は2か月前の月、全開放は1か月前の月を予定してございます。

 お手数ですが、かがみ文にお戻りください。(2)区民意見募集の実施でございます。施設利用者や区民の意見を施設予約ルールの見直しに反映させることを目的として、別紙の内容について以下のとおり区民意見募集を行っております。

 ①実施期間は、令和6年3月1日(金曜日)から同月28日(木曜日)まででございます。②意見募集の方法は、LoGoフォームによるアンケート形式のほか、各施設窓口等に配置するアンケート用紙による回答も受け付けてございます。③周知広報は、令和6年3月5日号区報、区ホームページ、SNS、施設予約システム、各施設窓口にて周知を行ってございます。

 裏面を御覧ください。3、システム再構築に向けた検討でございます。令和6年度以降は、地域支えあい推進部をシステム構築運用所管に位置付け、プロジェクトチーム及びワーキンググループにおいて詳細の検討を進めてまいります。システム対象施設の拡充及び施設予約ルール見直しをシステム要件に正確かつ確実に反映するため、施設予約システム再構築支援業務を民間事業者への委託により実施いたします。

 4、今後の予定でございます。令和6年度にシステム再構築支援業務委託の実施、地域説明、基本設計を行います。令和7年度に詳細設計、開発、関係条例等の改正検討と必要な手続を行い、新しい施設予約システムの運用を開始いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 新たな予約システムの導入というところで幾つかお聞きをいたします。うちに係ってくるのが、先ほどおっしゃった白鷺せせらぎ公園、本五ふれあい公園、それから南台いちょう公園と、あと平和の森公園、このところだと思いますが、これは予約をオンラインでできたり、団体登録もたしかできるというふうに書いてありましたけれども、あとクレジットでの支払いですとか、いろいろ利便性向上する部分があると思うんですが、当該所管のところだと、それ以外に何かこのシステムを導入することによる利便性向上というか、メリットというか、それは何かほかにはありますか。

村田都市基盤部公園課長

 委員おっしゃっていただいたようなところがメリットとしてございます。全体的に団体登録をしやすくなるとか、事前に、今で言うと公園課の窓口に支払いに来ていただくところがなくなるというような方向になるということと、あと、承認証のようなものを紙で持っていなきゃいけなかったものが、PDFのような形で示されるということでデジタルでできると。そういったところでもろもろ利用者の方にとっても利便性は向上するのかなと思っております。

ひやま委員

 デジタル化であったり、申込書が要らなくなるというのは、確かにおっしゃるように利便性向上という意味ではそのとおりだと思うんですが、他方、ちょっと気になるのが、オンラインで対応するのが難しい利用者の方、これまでアナログというか、そういったデジタルではない形でやってきた方で、そういうのになかなかついていけないというか、できないような方がいらっしゃった場合というのは、この人たちというのはどういうふうな対応になりますか。

村田都市基盤部公園課長

 デジタルでなかなかやりにくいという方もいらっしゃるのは承知しておりまして、窓口でも引き続き受けられるという。基本的にはデジタルのオンラインでやるというところで利便性を上げるんですけれども、窓口でも受けられるものは受けていきたいというところでございます。

ひやま委員

 ただ、そうすると、窓口でもできますと。それで、デジタルでもできますとなったときに、これは抽せんとかですよね。これはたしか申込みも予約ももちろんデジタルでできるようになるわけなんですよね。一方で、例えば窓口というか、デジタルじゃない形で予約をしたいんだという場合、それはどういうふうに共存するんですか。

村田都市基盤部公園課長

 今回、公園施設として多目的運動場がありますけれども、この部分については、実はそれほどそういう問題はないのかなと思っております。恐らく新しく区民活動センターとか、いわゆる高齢者の方が使われるような施設が増えていくという中で、そういうところの抽せんにつきましては、所管外なので細かいことは答えられないんですけれども、そういった抽せんといったところがうまくいくように今後しっかりと検討していくものと思っております。

ひやま委員

 分かりました。それから、この抽せんのところで新しい考え方で、第1回、第2回、先着といろいろカテゴリー分けされていますね。これを拝見すると、今の仕組みと同じように、優先団体とか、一般団体とかいろいろ分けられているんでしょうけれども、抽せんの日付はそのままですか。それとも早くなったりしていますか。

村田都市基盤部公園課長

 今の公園施設のことでございますけれども、この4施設ともいわゆる区民団体、今回の資料でいう優先団体と書かれているところで、団体登録は10名以上なんですけれども、10人全員が区内在住・在学・在勤という団体が優先的な区民団体となっておりまして、今で言うと、抽せんが利用月の前々月の10日から20日、先着が前々月の21日からというところで、今回新しく変わるものとは若干日程等は変わってくると思うんですけれども、優先的な団体等についてはちょっと早めの抽せんに申し込めるとか、若干の時期のずれはあるかと思うんですけれども、そういう意味では変わらないかなというふうに思います。

ひやま委員

 優先団体はたしか早まっているんだけれども、それ以外のところは変わらないという理解ですか。

村田都市基盤部公園課長

 抽せんをする日付とかは今後また変わってくると思うんですけれども、優先団体がシステムを再構築した後も1月分ぐらい早く抽せんに申し込めるといったところは変わらないですし、逆に言うと、今回、優先団体でない今で言う一般団体というところなんですけれども、そういった方は今先着だけというところになっているんですけれども、一度は抽せんのチャンスがあるといったところで、どちらにしても、優先団体も、一般団体に対しましても、一定程度公平に抽せんできる機会ができるといったところは、ちょっと特徴的なところかと思っております。

いさ委員

 この話は今までもずっと聞いてきたことでして、聞こうと思うことが大体所管外になりそうなんですけど、聞きたいのは、そもそもの要件定義みたいなことをどう考えているのかなというのが一つです。今までも、現状の仕組みで言うと、複数の紙の手続があって、内容も重複している。ずっところれが指摘してきて、この先システム化するなら、要件定義もあるんだから、今の現状を整理しながら、紙の書類を減らしていくことができるじゃないかと。それで一緒に要件定義をやりなさいよということは言ってきたつもりなんです。それは、今のところやられた様子はないわけなんですね。

 いきなりこのシステムの話がバーンと出てきたんだけれども、登録であったり、更新であったり、また予約に関してのどんな情報をどう扱うかという要件定義というのはどうなっているかと所管から聞いたりしますか。すごく不思議、ここ。

村田都市基盤部公園課長

 まず、要件定義も含めて今回の手続の中でやっていくものと認識してございます。スケジュールのところ、4番のあたりのところで書いてございますけれども、システム再構築支援業務委託の実施といったところで令和6年度のスケジュールを書かせていただいておりますけれども、今まで使ってきたものとか、新たな施設を入れるに当たって、どういう要件でシステムを組んでいくべきなのかというのは、高度な専門的な知識とかといったものが求められるものと考えておりまして、要件定義そのものについても、委託の中でしっかり検討して、実際に出来上がるシステムそのものが使いやすいようなものになるために進めているといったところでございます。

いさ委員

 そこは今までも私は言ってきたつもりだし、それは利用者の方からも声が上がっていたから言っていたわけなんです。実際に委託事業者と話をする中で、いやいや、私たちはそういう区民の声なんか聞くようにはなっていませんと。自分の委託の中に含まれないというようなことをおっしゃった方もいらっしゃって、結局、今まで区民がどこに不便を感じていて、どういうことを改善してほしいか、利用者の視点というのはどうやって入っていくのかというのはとっても疑問なんです。

 それで、今いきなりスケジュールの中で要件定義と言われましても、今まで出てきた話はどこへ飛んでいっちゃうのというのが疑問なので、ここで聞いても答えは返ってこないと思うので、持ち帰ってほしいなと思います。本当に大丈夫なのか不安なんです。また事業者に丸投げをして、利用者のことを考えない仕組みができないかということで僕は懸念を持っているわけなんです。

 その流れの中で、今もひやま委員のほうから出てきました紙の登録がいきなりなくなるというのも、すごく唐突感があります。同時に並行するという話でしょうけど、それをどうやって管理するみたいなこともこれからということでしょう。今までもできたんじゃないかなと思っているんです。たしかどこかで実証事件があったじゃないですか。QRコードでカードをつくって、それでやっていく。あれは4年前くらいですか、結構時間がかかっているなという印象があって、その積み上げというのがどうなっているのか、この計画の中で見えないなということはちょっと述べておきたいなと思います。

 それともう一つ、お金のやり取りについても聞きたいんですけど、オンラインであれば事前の支払いできるでしょうね、多分ね。皆さん、今カード決済もしているでしょうから、簡単だと。では、そうではない、使えない人たちはどうなるんでしょうか。今は、窓口で現金のやり取りができなかったんですか。これって何か考えはあるんでしょうかね、今の時点で。

村田都市基盤部公園課長

 幾つかあると思うんですけれども、まずいわゆる区民意見というか、利用者の意見といったところは、資料の(2)番のところで今現在募集をしているところでございます。そういった意味もあったりとか、あとは、今実際利用している団体等から意見を聞いて、それに基づいて要件を決めていくと。今回、別紙に書いてある見直し案というのはあくまでも今現在の案でございますので、こういったところもそういう意見を聞きながら、また見直すべきところは見直す必要があるのかなというふうに思っております。

 いわゆるキャッシュレスとか、事前にというところですけれども、当然キャッシュレス決済もできるようになるといったところで、多くの方にとって利便性が上がるといったところがあったと思うんですけれども、なかなかそういうところが難しい方もいらっしゃるというところも検討の中では議題には出てきますので、どういうやり方が一番いいのかといったところは、今後も引き続き検討していくのかなと思っております。

いさ委員

 今後検討してほしいんですけど、今までも言ってきたことがあるので、その積み上げみたいなことはどうなっているのか気になるということなんです。現金の話も実は過去にやり取りしているんですよ。払ったものをキャンセルして、一部お金が返ってくるというときに、窓口に行って口座番号を知らせて、判こを押して何か書いて、それが振り込まれるのが1か月後と。返ってくるお金は100円とかなんです。それで利用者の方がとても怒っていらした。そういうことが窓口で起きているということが、今までの積み上げがないままこれから意見を聴取しますだと、今まで起きたことがなくなっちゃうんじゃないかと思って。

 過去に質疑していることはどうしようかなと思って、もう一回やらなきゃいけないのかなという感じなんですけど、何しろ要件定義をする時間がたくさんあったわけなんです。それで、そこがとても気になる。今まで出してきた意見はどうなっちゃったのかなというところです。

 この中で、恐らく今も、ちょっと所管外だからしゃべりますけど、区民活動センターなんかだと、いろんな器具だとか、スクリーンだとか、プロジェクターを借りることができる。今でもあれが足りない、これが足りないがこの間あったんですよ。プロジェクターを借りるのにHDMIケーブルがついていないとかあった。それで、レガシーケーブルみたいなRGBケーブルが、最初の製品についているものがポンとついていて使ってください。でも、今、そんなのを使えるパソコンないじゃないか。今度は電源ケーブルがないみたいなこともあるんです。このぐらいの部屋で電源があそことあそこで、プロジェクターを真ん中で使おうと思ったら、電源の延長ケーブルは普通に要りますよね。入っていない。使うことを考えているのかみたいなことを言ったんだけど、委託の事業者は言われてやっているだけということで、そういう利用者のことはあまり考えていないし、恐らく使っていない。

 先ほどもお話ししたように、委託事業者のほうでそういう利用者の声を聞くということはしませんよと言われたことがあります。そうなると、今までもいろいろなことを思っていた人たちが言う先がなかったわけです。少なくともこの点については今すぐ改善ができると思うんです。このシステムの改修に当たって、今からでも窓口で不便な点や、今まで困ったことを聞き取るというのは、これだけじゃなくて恒常的にやったらいいんじゃないかと思うんですが、それで窓口そのものもそういうふうに聞き取りをする。それはやってほしいんですが、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 区民活動センターの利用に関しましては、所管外なので答えることは難しいんですけれども、今委員がおっしゃったような意見については所管のほうに伝えていきたいと思っております。

大沢委員

 それでは、所管外にならないようにお聞きするつもりなんですけど、まず、オンラインというのは、抽せん行為だけはオンラインじゃないという理解をしておいて正しいですか。

村田都市基盤部公園課長

 オンライン上でそういったところもできるようになる。ただ、全ての場所がどうなるかまでは今の時点で決まっていないので、個別の施設ごとにはローカルルール的なものももしかするとあるのかもしれないですし、その辺については各所管がこれから決めていくと。ただ、あくまでも基本的な方向性としてはある程度統一的なルールで運用していくといったところでございます。

大沢委員

 だから、抽せんがオンラインになるということだと、施設によっては厳しいことがあるだろうから、オンライン化をするしないという判断が当然施設ごとにあり得るよ、それはどちらかというと、ここで言うグループごとに判断していくということになるんですかね。

村田都市基盤部公園課長

 グループごとになるのか、施設ごとになるのかというのはちょっとあるかと思います。今回、公園施設に関しましては、特に決まったルールの中で運用していきたいと思っておりますけれども、区民活動センターなど、ああいうところは地域の方が使っているというようなところもあるので、そういったところのいろいろな運用の仕方があると聞いてございますので、その中でうまくできるように検討していくものなんだろうなというふうに思っております。

大沢委員

 ③番のところに「抽選・先着申込時期を集約」と書いてあって、3グループに分類して、「原則として、同一グループの抽選日・先着申込開始日や時期を統一」すると書いてあるので、普通に考えるとグループごとには運用ルールを統一するという意味だなと理解したんですけれども、そこもまださらにばらばらになる可能性があるという段階なんですか。

村田都市基盤部公園課長

 別紙の裏面を御覧いただきたいと思うんですけれども、例えばグループ③で青いところで書いてあって、第1回抽選の列の3か月前の月のところに米マークで「※2」と書いてあると思うんですけれども、いわゆる区民活動センター、高齢者会館、ふれあいの家は、第3月曜日に対面式の抽選会を実施しますというふうに書いてございまして、いわゆるシステムで一括でやる統一的なものとは、施設ごとにやり方が変わる部分もあるといったところでございます。

大沢委員

 もう一つ、団体登録という考え方のときに、同じグループの抽せんとか、このルールから考えると、複数のグループにまたがって登録することはできるのかもしれないですけれども、グループごとには最大一つの団体登録をできる。そういうルールにしようとしているんですか。

村田都市基盤部公園課長

 今回の新システムになることによって、例えば公園の多目的運動場をスポーツ利用とかで使うといった登録をしている団体がいらっしゃるという中で、登録した施設以外は使えないといったところがあったんですけれども、今後、全開放というような考え方も導入をする中で、いわゆる多目的運動場を使う予定の団体が例えばほかの文化施設を使うとか、そういったところもこのシステムの中では運用できるといったところで、今までですと、登録した施設しか使いづらかったみたいなところがあるんですけれども、それ以外にもなるべく開かれたというか、使いやすくすることによって、区内の公共的施設を使う機会が増えていくといったところが一つの狙いというところでなっております。

大沢委員

 そこは分かっていて、そこは去年の第2回定例会や何かでもお願いしたことで、そこはそのとおりになっていると思うんですけれども、単純にいわゆる優先的に予約ができる期間が終わった後の話を今説明していただいたかと思うんですが、優先的に予約ができる抽せんは同じ日に同じグループは同じ時間に集約されると言っているんだから、そうすると、各カテゴリーをグループごとに集約された中で、優先的に最初に抽せんに参加できるところは1施設ずつにして、残りは優先利用期間が切れたら、自由にほかのカテゴリー、ほかのグループのものであっても予約できるようになる。そういう理解をしているんですけれども、その理解で正しいですか。

村田都市基盤部公園課長

 登録している施設に関しまして、優先的に抽せんに申し込むことができるという中で、その期間を超えてあってもほかの施設にも申し込むことができる機会があるといったところでございます。

大沢委員

 優先的にできるのがグループごとに一つなんですよね。だって、同じ日の同時刻に同時にやると言っているから。

村田都市基盤部公園課長

 原則としては1施設でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者の募集についての報告を求めます。

村田都市基盤部公園課長

 それでは、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者の募集について報告いたします。(資料9)

 本報告は、厚生委員会においても報告予定でございます。当委員会におきましては、平和の森公園の管理運営に関する部分が所管でございます。

 中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館については、令和7年3月末をもって現行の指定管理者の指定期間が満了いたします。令和7年度からの新たな指定管理者を選定するため、候補者を募集するものでございます。

 1、対象施設でございます。名称は、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館。

 所在地は、中野区新井三丁目37番及び10番でございます。

 2、指定期間でございます。令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間でございます。

 3、選定方法でございます。企画・提案・公募型事業者選定方式にて選定を行ってまいります。

 4、今後の予定でございます。令和6年6月に指定管理者候補者の公募を開始し、9月には候補者の選定、11月に指定管理者の指定に関する議案を提出いたします。議決をいただきましたらば各種調整を進め、令和7年4月より決定した指定管理者による業務を開始してまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 予算特別委員会の総括質疑で私は総合体育館のほうを聞かせていただいたんですが、平和の森公園に関して、たくさんの区民の方から、指定管理者の施設の担当の方によってルールが異なる、解釈が異なるなど、指定管理者に対する御意見をたくさん私もいただいておりますし、多分所管の皆さんもいただいていると思います。そういった御意見を今回公募する際にきちんとまとめていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 指定管理者の中の担当によってルールというか、対応が違うといったお話かと思うんですけれども、そういったことがないように接遇とかも含めてそういったところをしっかりやっていただけるような業者を適正に選定していきたいというふうに思っております。

斉藤委員

 平和の森公園と中野区立総合体育館は、中野区の一つのシンボル的な場所だと思いますので、ぜひ区民の皆さんの声を反映した指定管理者になるよう、よろしくお願いいたします。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、中野区地域公共交通計画の策定についての報告を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、中野区地域公共交通計画の策定について、計画案に対するパブリック・コメント手続の実施結果と併せ、御報告申し上げます。(資料10)

 1、パブリック・コメント手続の実施結果でございます。令和6年2月5日(月曜日)から2月26日(月曜日)まで意見募集を行いましたが、提出された意見はございませんでした。

 2、中野区地域公共交通計画(案)からの変更点でございます。軽微な文言や表現等の修正を除き、内容に関する変更点はございません。

 3、中野区地域公共交通計画でございます。中野区地域公共交通計画は、別紙1に概要版、別紙2に本編を資料として添付しておりますので、詳細は別途お読み取りいただければと存じます。

 4、今後の予定でございます。令和6年3月中旬にパブリック・コメント手続の実施結果と計画について、区ホームページ、区報、区民活動センター等で公表いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。(資料11)

 お手元の報告資料を御覧ください。本報告は、公共交通ネットワークの充実に向けた取組として進めている新たな公共交通サービスに関するものであり、令和6年3月31日で終了することとしていた実証運行について、令和5年度の利用実績や分析結果等を踏まえ、令和6年4月1日以降も運行を継続することとしたので、御報告するものでございます。

 なお、本報告は、3月14日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 1、経緯でございます。経緯については記載のとおりでございますが、令和5年11月に中間評価を実施し、本委員会に御報告した後、令和6年2月時点の利用実績にて、改めて中野区交通政策推進協議会において関係者と協議を行い、区として実証運行を継続することといたしました。その後、国土交通省関東運輸局に対し、実証運行の継続に関して必要となる届出を行い、現在は令和6年度の継続等に関して地域への周知を開始しているところでございます。

 続きまして、利用実績、収支状況、今後の取組等についてでございます。お手数でございますが、別紙を御覧ください。別紙1ページ目に1、運行計画等を記載してございます。内容はこれまでも御報告しているとおりでございますが、②下鷺橋関連工事については、これまで通行止めとなった期間を記載しております。

 次に、2、利用実績でございます。令和5年9月19日から令和6年2月15日までに合計で5,460人、1便平均で3.4人の御利用がありました。令和5年10月末までの1便平均3.7人と比較しますと若干減少しておりますが、令和6年1月中旬頃から利用者数は回復傾向にあると分析しております。

 次に、紙面右上、3、利用者アンケートと年齢調査の結果を抜粋して取りまとめております。運賃、運行ルート、停留所位置については、「満足」、「やや満足」を足した割合が増えている状況ですが、変化している要因等については今後、詳細な分析・検証を進めてまいりたいと考えております。また、令和6年1月の調査では、調査員の目視による利用者の年齢調査についても行っており、20代から49歳がおおむね3割弱、50歳から69歳がおおむね2割弱となっている状況です。

 続いて、別紙2の2ページ目、4、収支率の推移でございます。グラフにて日別の高齢者割合に伴う補正をした仮想収支の推移を示しておりますが、2月に収支率50%を超える日も出てきております。一方で、下鷺橋の関連工事に伴い運行ルートを急遽変更した期間は収支率が落ち込んでおり、工事による影響と推測しております。また、12月、1月の収支率の減少は冬期による影響と推測しております。

 これらの影響を考慮し、整理した収支率を(1)月別の収支率の表にまとめており、その収支率と今後の予測をグラフ化したものを(2)季節変動による今後の収支予測にまとめております。なお、予測に当たっては、当該路線の近傍にある関東バス阿佐ヶ谷営業所の収入実績を参考としております。令和6年1月までの収支率は30%前後で推移しておりますが、令和6年6月から7月頃には収支率が40%程度になると予測しております。

 次に、5、まとめと基準の見直しでございます。工事及び季節変動による影響を検証した結果、年度内に収支率が30%後半に到達し、令和6年6月から7月頃には40%に到達する見込みのため、適宜検証を行いながら、令和7年3月まで実証運行を継続することといたします。また、図で示すとおり、令和5年度の運行は9月から実施したため、運行していない期間を踏まえ、当初設定した期間を6か月延長した検証期間に改めます。ただし、この延長に伴い、令和6年度下半期以降は目標となる基準値を短期間で達成させる必要が生じるため、令和6年度に検証期間及び基準値について今後見直しを行っていきます。

 最後に、6、収支率向上に向けた取組と継続に当たっての課題でございます。実証運行の継続に当たっては、収支率の向上等を目的として、令和6年4月から実施する短期的な取組と、令和6年度中に実施する中期的な取組を行ってまいります。まず、短期的にはチラシ配布等による利用促進の啓発、停留所の追加による利便性向上、高齢者割引証の適用継続と拡大に取り組みます。高齢者割引証については、現状70歳以上の方を対象としておりますが、準高齢者となる65歳以上まで拡大し、利用状況や効果を測定していきます。なお、65歳から69歳までの割引は、令和6年4月から9月の半年間に限定し実施いたします。

 次に、中期的には今年度の利用実績等をさらに分析・検証し、効率的なダイヤの検討や先ほど御説明した収支率の基準に関する検討などを実施いたします。なお、実証運行の継続に当たっては、下鷺橋の架け替え工事等に伴い、運行ルートの見直しや停留所の見直しといった課題もございますので、これらに関しましても適宜対応していくことといたします。

 お手数ですが、報告資料にお戻りください。続きまして、3、今後の予定についてでございます。本報告後区報による周知を行い、令和6年4月以降も実証運行を継続していく予定としております。令和6年の7月頃に令和5年度の評価、11月頃に令和6年度実証運行の中間評価を行い、令和7年3月31日まで実証運行を実施していく予定としております。令和6年度の評価については、令和7年度に行いたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 利用率も上がっているということで歓迎すべきことじゃないかなというふうに思うんですけれども、改めて利用者のアンケートの在り方については、ネットのアンケートフォームなんかも使って恒常的に協力してもらうということもできるんじゃないかなと思うんですけれども、この点はいかがでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 利用者アンケートにつきましては、基本的には乗車いただいた方に調査員が手で配っているような状況でございます。なので、実際に利用していた方にアンケートを配っていると。ただ、一方でそういったネットとかで拾える内容とかもあると思いますので、地域アンケートとかについては既にウェブでも回答できるように取り組んでいるところでございます。

いさ委員

 意外と利用の範囲内にいて、利用はしていないけど、これはこうしたほうがいいんじゃないみたいな声を結構聞いたりはするんですよ。これについてはすごく皆さん地元の方も前向きに受け止めていると思うので、あまりノイズみたいなのは入らないと思うので、できるやり方はいろいろ模索されてほしいなというふうに思います。意見や要望としておきます。

大沢委員

 この案件はすごく努力していただいていて、どんどんよくなっているなとまず思って、それは大変感謝していて、それで、不便地域の人たちが1日当たり40人ぐらいの人が助かるよというのがあるんですけれども、これから先、それではどこまで引っ張っていくのといったときに、もともと民間でできるような収支率100%を目指しますよという話が最初あったかと思うんですけれども、令和7年度は、6年度実施運行の評価をして、それでもまだ70%とか、このとおりいったとしても七、八十%になりますと。そうすると、またそれを実証運行としてずっと続けていきますみたいな、そんなシナリオのように見えるんですけど、どこかで一つの交通不便地域の有効な交通手段だよというふうに例えば認識をして、さらにエリアを広げていくであるとか、そういう判断というのはあったりはしないんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、委員おっしゃいましたとおり、当初100%を目指すといったところで始めさせていただいています。それは、公共交通としてやるに当たっては、そこを目指すといったところで答弁させていただいているところでございますが、実際にエリアが狭い範囲で公共交通をこういうふうにやった場合に、適正な収支率というか、基準というのを今模索しているところでございまして、そこはやはり既存の今一緒にやっている関東バス株式会社とも協議をしながら、どの程度であれば公共交通として運行しても問題ないのかというところを今まさに模索しているところでございます。そことまたさらに行政、そして自治体として政策的にどこまで補助していくかというか、負担していくかというところも令和6年度にはしっかりと模索した上で、この基準というのを改めて考えていきたいというふうに考えております。

大沢委員

 分かりました。今ので非常に安心したんですが、この路線にこだわっているというよりも、令和6年度にはこの路線を分析しながら、これが交通機関としてどういう位置付けを持つのかということで、それでは類似するような例えば交通不便エリアにここに入れていくであるとか、そういうことも含めて一定の検討をしていっていただける。そして、令和7年度以降は、また例えばエリアを広げるであるとか、別の路線をつくるだとか、そういうことも少しずつ考えていっていただける。そういうことで大丈夫なんですかね。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 ちょっとニュアンスとしては違っていまして、先ほど説明した公共交通計画のほうでもまずは公共交通、バス、タクシー、既存の公共交通ネットワークがどういうふうに設定できるかというところを検討した上で、それでもなかなか難しいところでこういった交通が成り立つのかというのを今検証しているところです。若宮・大和町というのは中野区の中でもかなりエリアとしては広いところで、その中で現状こういった結果となっているので、いきなり他の地域でそれが同じ条件で展開できるのかといったら、なかなかそうではないのかなとも思っているところです。なので、まずはここの検証をしっかりした上で、他の地域に展開するかどうかということは検討していきたいというふうに考えております。

大沢委員

 そこで、ごめんなさい、もう一度戻ってしまうんですけれども、検証というのは100%行くことを目指すという意味合いではなくて、ある一定のところでかなり地域にとって有用性があるよというところは、以前と比較すると今でも大分見えてきたような気がするんですけど、そこの一定のところでではここから先は展開も考えていきましょうというふうにしないと、何が言いたいかというと、例えばこれが100%になるのをずっと待っていたら、それが令和10年になりましたと。令和10年になったからほかの地域にできませんかと、令和11年からもう一度違う地域の実証実験を始めましたみたいな、そんな話になっちゃうとすごくスローな整備になっていってしまうから、そこは一定の効果が見えたところで、ほかにも交通不便地域が、若宮・大和町があるのは分かりますけれども、例えば上高田の地域の一部にもそういう場所があるというふうに思っていますし、そういうところにもそれではやっていきましょうとか、そういう検討はしてもらえるんでしょうかというイメージです。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、例えば上高田のところで全く同じような定期路線バス型というのが適するかというところは、今後検証していかなきゃいけないかなと思います。要するに、その路線というか、交通が対象となるエリアの広さによって、当然対象となる人の数というのも変わりますので、なかなか同じ地形条件とか、周辺の道路状況とか様々違うので、この定期路線バスをそのまま展開するという考えではないのかなと思っております。

大沢委員

 そこはこの実証とは並行して、これ1個が終わってから、それでは次のことをやりますということじゃなくて、やりながらそれではほかの地域はどうしましょうかというようなところを考えるうちの一つの選択肢として、今回の公共交通の在り方においてやっている実証実験の手法というのも入れていってくださいねというお願いをしているんですけど。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 申し訳ございません。この実証運行をやりながら、そういった交通不便な地域にどういった交通を展開できるかという検討は区としてやっていきたいと思っております。

白井委員

 令和5年の実施期間を確認させていただきたいと思うんですけれども、一番初めは9月から11月の3か月でよかったでしたっけ。その後もさらに強化をして3か月くらいやったと思うんですけれども、令和5年度中の実施の検証期間を確認させてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和5年につきましては、9月19日に運行を開始して、当初から3月31日まではやるといったところで始めさせていただいた。ただ、中間評価を行って、次年度それを継続するべきかというところを検証させていただいたといったところでございます。

白井委員

 もともと半年やる予定で、一回実施中に検証を入れたんでしたっけね。なるほど。これを今回4月からは1年間さらに検証期間を延ばす。当初は半年で、しかもその間に1回検証をやったのを1年間やる。その間に検証を7月頃と11月頃かな。一番最後、3月までやるから、その後の結論を出すという。この1年間やると決めた理由を教えてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 もともと令和4年度に始めたときも、当然うまくいけば1年ごとに更新していくようなイメージでやっておりました。ただ、令和4年度に一旦中断して、改めて検証をし直した期間がちょっと半年ぐらいかかってしまったので、9月から始めたと。やはり1年程度は継続するつもりでやりたいとは思っておりまして、ただ、その間に当然検証はしながらやっていくべきだと思っていますので、1年間という設定をしているといったところでございます。

白井委員

 令和4年、そういえばやっていましたよね。令和4年はいつからいつまでやっていたんでしたっけ。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和4年は、10月半ばから3月31日まででございます。

白井委員

 だから、延長をやって、一旦途切れてもう一回延長をやって、だから、これが半年、半年ぐらいやってきたイメージなんだけど、今回さらに延長で1年間やるという感じだよね。だから、僕のイメージだと、何となく延長が2回やっていたなというのは多分これだね。だから、令和5年が2回やっていたんじゃなくて、令和4年、5年延長をやって、さらに今回1年延ばすというところが、ずっと検証しているなというイメージなんですよね、僕のイメージは。それで、いつ結論出すの。まだ1年間検証と言っているんだよね。

 だから、公共交通の在り方自体をどうするかというのは非常に大事な問題なんだけど、最終的なことを言うと、区は一体この公共交通を維持するためにどこまでの費用負担を覚悟しているんですかという。もともと100%を目指すという話をしてきていて、収支を見ると言っていたわけです。だけど、何となくこの収支を出すというのは、もはやこの資料を見ると、40%のところに下限値という収支率がずっと線が引いてあって、そうすると、運行経費の6割は区は覚悟していると、こんなふうにも見えなくもないんだよね。

 いまだに検証と言っているんだけど、利用率が悪いというところから、普通はそれで、じゃ精算しましょうというのが普通だよね。悪い、延長です、悪い、延長ですと。じりじり上がってきました、まだ延長ですというふうに言っていて、最終的に区はどうするの。これを区内全域に同じようなモデルケースを広められるかというと、僕は相当難しいと思っている。どれだけの費用負担を覚悟するのかと思っている。

 さらに、この収支率のやつも、現状を見て40%を超えているというところもあるんだけど、実際は超えていないよね。40%の収支率もそうなんだけど、さっき言ったように運行経費の中の6割がと言うんだけど、実際は途中からやっていたよね。たしか高齢者が半額だったっけ。100円引きで、200円取るところを100円で乗っていただいていると思うんだよね。これは公共交通じゃなくて、もはや福祉割引に入っているんだけど、100円引きの利用のやつというのはこの収支には入っていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 この収支につきましては、100円の割引については、委員おっしゃるとおり、福祉というか、政策的に実施しているところでございますので、その分については、仮想収支というか、実質の収支より200円取れたであろうという金額で収支率というのを仮想収支で計算しています。この表で書いてある、左側に薄くグレーで数字が載っていると思うんですけれども、これが実際の実質の収支率という形になります。

白井委員

 実質収支になると色も薄くなるんですね。あえて聞いたんだけど、収支率の40%を設定しているように見えていて、この辺を実際覚悟しているのかなと。ただ、それも高齢者割引として成り立っているから、それを引くと40%どころじゃ全然違う。最終的に事業採算が厳しければ、路線自体もというか、交通のありようとしてどうするんだというところが、本来は一番初めに決定を検証期間が終わったら導くと言っていたんだけど、延長線、延長線、延長線をずっとやっているわけだ。ずっと延長線。

 具体的な金額までにいくと、運行経費は今幾らぐらいかかっていますか。この路線の維持のために。半年、半年ぐらいだし、路線も変わっているからなんだろうけど、ざっくり言うと幾らぐらいかかっていて、高齢者割引を抜いたところが20%くらいで、30%届いていない。6割でもいいし、7割でもいいんだけど、区は年間幾ら今費用を捻出していて、ようやっと運行できているというスタイルになっているのか教えてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 正確な運行経費については、まだ最終的に計算していないので出せないんですけれども、1日当たり、人件費、燃料費等でかかっているお金が2万5,000円程度でございます。1年間丸々それで計算すると1,000万円弱の経費がかかると。それだけで、本当にランニングコストとして。それ以外に、例えばバス停を置いたりだとか整備費というか、そういったものももろもろ場合によってはかかってきますので、初期の経費としては2,000万円ぐらいはかかってしまうことになります。

白井委員

 そうすると、初めに2,000万円ぐらいかかって、バス停はずっとお金がかかるわけじゃないよね。だから、年間1,000万円の運行経費を初期投資は別として覚悟していて、そうすると、例えば3割ぐらいが運賃としてなくなってくると、700万円ぐらいを覚悟すれば、この路線は1年間維持できるという採算ですか、ざっくり言うと。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 収支率の設定次第ですけれども、大体30%から40%だと、700万円ぐらいを負担すれば維持できるようなイメージになって、パーセンテージが上がれば少しそれが減っていくという形です。

白井委員

 最終的に区はこれをどうするかなんだよね。例えば事業者さんとの交渉の中で、10人乗ろうが、100人乗ろうが、運行経費はそんな変わるものじゃないわけ。そうすると、その収支率のはみ出た分は区が全部補填しますよと言えば、それは事業者さんは喜んで飛びつくわけですよ。いやいや、ここから先は事業者さんの努力も必要ですよという話になると、最低限6割とか7割とか、分かりませんけれども、区が出しますよと。ここで金額的に1,000万円が切りがよかったから、600万円、700万円を出すと。例えば利用者が300万人に満たなくても、その分は事業者の努力だから、赤字は皆さんのところで負担してくださいよというところが最後の落としどころになるわけですよね。

 収支率から事業者との交渉で、ここから先は区の負担ではありません、皆さんの負担ですよといったときに、最終的に受け取ってくれるかどうかという事業者の話になるんだけど、この結論というのをいよいよ来年度導きますか。1年間やるわけですよ。延長3回目に突入している。検証はいいんだけど、検証の中身というのはここかなと思っている。収支率から具体的にどう運行できるかというところが実態の話で、その上でここの判断なしにほかのエリアでやれなんて言っていても、絵に描いた餅になると思っているんだけど、来年の判断はどうされますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 ちょっとだけ補足説明させていただきますと、令和4年度に一旦当委員会でも報告したんですが、東京都の補助金が獲得できるのが3年間といったところで、令和4年の半ば、10月から令和7年の9月まで最長でもそこまでには結論を出したいと、そういった御報告をさせていただいています。延長、延長となっていますのは、それを令和7年の9月までいきなりやるのではなくて、しっかりと途中、途中で検証しながら、継続を判断していきたいといった御報告をさせていただいたと思います。

 なので、最終的に、当然来年度、令和6年度、令和7年度と続いていくんですけれども、事業者のほうともその辺の落としどころはしっかり協議をして、どこで本格運行にできるのかみたいなところは協議していきたいと。来年はその辺りをしっかりとやっていきたいと思っています。

白井委員

 そういえば、補助金が入っていたね。「なかのん」の運行開始のときもたしか3年の立ち上げで、実際は補助金が切れると同時に区はいわゆる助成制度を手に引いて、だから、ここまではコミュニティバスと言っていたけど、単純に路線バスに変わったという形だよね。立ち上げ支援をあくまでもやってきたんだから。

 ちなみに、そうすると、9月まで入るということは、10月以降の残り半年間は区の一般財源で運行するという話になってくるのかな、検証で。ちなみに、補助金の率だけ教えてもらっていいですか。率なのか、金額なのか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず補助金の率ですけれども、2分の1になっています。ただ、月の運行経費に対する補助金でございまして、月の上限額は62万5,000円だったかと思います。令和7年の9月までといったところについては、当然、来年度また予算を考えていく段階で、どこまで予算を確保していくかというところはしっかりと考えていきたいと思います。

白井委員

 ちょっと論点が散らかってしまいましたけど、そうすると、一番初めにお伺いした来年度の検証というのは、事業者との交渉はするけれどもというのはあくまでも交渉なわけね。区としてどこまでの費用負担を確保するかというところ。さらに言うと、分からんけれども、来年以降はいよいよ補助金が取れるということは、もはや他の財源更正はなくて一般財源として実証実験するのか、本格実施するのかというところの判断が迫られるというところでいいのかな。ちょっと確認させてください。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和6年度と令和7年度の9月までは特定財源として確保できていて、その後については対象となる補助金はございませんので、一般財源ということになります。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、区営住宅等指定管理者の募集についての報告を求めます。

落合都市基盤部住宅課長

 区営住宅等指定管理者の募集について御報告いたします。(資料12)

 お手元の資料を御覧ください。区営住宅等の入居者の募集・施設維持管理等の業務については、平成18年9月1日から指定管理者により実施しているところでございます。現行の指定管理者の指定期間が令和7年3月31日をもって満了することから、令和7年度からの新たな指定管理者を選定するため、中野区公の施設に係る指定管理者の指定手続きに関する条例に基づき、以下のとおり候補者を公募いたします。

 1番、対象施設は、(1)区営住宅(13団地25棟451戸)。(2)福祉住宅(9棟156戸)、(3)まちづくり事業住宅(1棟25戸)でございます。

 2番、指定管理者が行う主な業務でございますが、(1)区営住宅と福祉住宅の入居者募集の業務、(2)住宅使用者からの修繕依頼受付業務、(3)住宅使用料等の滞納者に対する納付勧奨業務、(4)防火管理に関する業務、(5)対象施設の維持管理・修繕・設備点検等の業務でございます。

 3番、指定期間は、令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間でございます。

 4番、選定方法につきましては、企画提案公募型事業者選定方式でございます。

 5番、今後のスケジュール(予定)といたしましては、令和6年6月から7月にかけまして、募集要領の公表(公告)と説明会を開催。8月、応募の受付、9月、候補者の選定、11月、指定管理者の指定に関する議案を提出させていただきまして、令和7年の4月から新たに指定した指定管理者による業務開始を予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 区営のお話は予算特別委員会で会派として武田委員が質疑させてもらっていますし、分科会でもやり取りさせてもらっています。ここでは、なので1か所だけについてちょっとお聞きをしたいんですけれども、指定管理者が行う主な業務の(2)のところ、住宅使用者からの修繕依頼受付業務というのがあります。でも、実際には部分的には自己責任のものがあったり、利用者からアンケートを取っても放置をされてきたようなことが過去にありました。改めて今回のことでは、応募要領もこれからということになるかと思うんですが、修繕の依頼についてどうしていくのかというのはちょっと1回はっきりさせてほしいんです。

 というのは、どの範囲が修繕の範囲であって、指定管理者はどこまで責任を負うのかということ。もし指定管理者がここまでということになったとしても、入居者から出たお話については、少なくともちゃんと課長のところには話が行く。こういう意見があったよと区民の声がちゃんと反映、戻っていくような仕組みが要るんじゃないかと思うんですが、この点はいかがでしょう。

落合都市基盤部住宅課長

 修繕の範囲につきましては、指定管理者との間ではなくて、区と入居者の間、自治会、あるいは福祉住宅ですと借上げがございますので、借上げのオーナーさんといった負担がございます。それぞれの負担割合につきましては、あらかじめ入居時等に負担の割合をお渡ししているところでございます。指定管理者が受付を行い、修繕を行うのは、区が負担するべき修繕の部分となっております。

いさ委員

 今でも、ではこの点についてははっきりしているということですか。

落合都市基盤部住宅課長

 明確に定めてございます。

いさ委員

 それってどこかで見ることができるんでしたっけ。

落合都市基盤部住宅課長

 入居者の方にお渡ししているものですので、非公開ということではございませんが、議会に議会資料としてお出しするということでしょうか。

いさ委員

 資料があれば、後で見せてほしいということなんですが、それはお願いします。それで、その上で、修繕の内容については基準をそのまま変えるつもりはないということでしょうか。

落合都市基盤部住宅課長

 はい。変更する予定はございません。

いさ委員

 分かりました。これ以上やりません。ここから先はまた別の機会で質疑を本会議などでさせていただこうと思います。これで結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、東中野駅東口周辺まちづくりの検討状況についての報告を求めます。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、東中野駅東口周辺のまちづくりの検討状況について御報告申し上げます。(資料13)

 東中野駅東口周辺のまちづくりに関しましては、昨年度より周辺地域のアンケートや地域住民との意見交換会等を行ってまいりましたが、本年度もさらに地域住民との意見交換会を行い、まちづくりの指針となる基本方針骨子について取りまとめたので、御報告するものでございます。

 1、意見交換会の実施結果等でございます。本年度の意見交換会は、(1)の表に記載のとおり、昨年10月及び11月、年が明けまして1月に2回の合計4回を行ってございます。その他、各町会長や商店会長に対しての御説明等、意見を伺うなどのことも行ってございます。

 (2)意見交換会のメール等で寄せられた意見でございます。こちらは、恐れ入りますが、別点1の表を御覧ください。いろいろ意見をいただいてございますが、これまでのいただいている意見と重なってきます。東中野に根付いた文化や魅力を生かすこと、また、まちの個性ある商店街を生かすこと、また、バリアフリーや災害時の安全性に関するもの、そのほか旧第三中学校跡地の活用に関するものや、神田川沿いの緑に関する意見等がございました。

 2、東中野駅周辺まちづくり基本方針骨子でございます。恐れ入りますが、こちらは別添2の資料を御参照願います。

 1、背景と目的でございます。こちらも、これまで本委員会等で御報告のとおり、本地区のまちづくりの経緯を整理したものでございます。また、東口周辺のバリアフリー化だけではなく、周辺地区のまちづくりに合わせ、歩行者のたまり空間やまちの魅力を生かした東口まちづくりの基本方針策定に向けた検討を進めるものでございます。

 2、位置づけでございます。こちらは区の都市計画マスタープランなど上位計画を反映してございます。

 3、まちづくりの基本方針の検討範囲でございます。こちらは、おおむね100メートルから200メートルの道路の地形・地物等で区切られた範囲で、旧第三中学校跡地も含んでございます。これは地域で本中学校跡地の活用も議論されていることから、範囲に含めたものでございます。

 4、まちの課題やまちの魅力についてです。こちらも、これまでのアンケートや意見交換会などで出された意見を整理したものでございます。

 次に、5、東中野駅周辺の目指す姿でございます。これまでの地域の皆さんから寄せられた御意見やアンケート等を整理すると、この図のとおりになります。まず、バリアフリーや防災など領域1、安全・安心に係るもの。次に、新宿に近いながらも暮らしやすいなど、領域2として住環境に関するもの。そして三つ目が、商店街のにぎわいに関するもので、これらを三つの柱として考えてございまして、それらが交差する組合せとして、さらに三つの領域を重なるところで設定してございます。合わせて六つのまちづくりの柱として領域をお示ししたのが、図の2の3ページでございます。

 領域1から6のまちづくりの目指す姿が示されてございます。こちらは、意見交換会やアンケートから寄せられた御意見を抽出して、こういう形にまとめてございます。

 次に、別紙の4ページは、これらの基礎となる土地利用の方針、方向性をお示ししてございます。こちらはゾーニングや土地利用に関わるもので、都市計画マスタープランにお示ししたゾーニングに加え、東中野東口周辺のバリアフリーの基本となる拠点の形成、また、南北・東西の連携軸、さらに神田川沿いの水とみどりの親水軸などをゾーニングとしてお示ししてございます。

 恐れ入ります。表紙にお戻りいただきまして、3、今後の予定でございます。今後は、これらの基本方針骨子を踏まえまして、これをより具体化させてまいります。基本方針骨子を深度化させ、令和6年度は基本方針の素案、7年度は基本方針案として、計画の具体化に向け検討を進めてまいります。

 なお、これらを進めるに当たっては、JR東日本はもとより、地域住民の皆さん、関係権利者などの連携や情報共有を進めてまいりたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

白井委員

 意見交換会は私もお邪魔させていただいたので、大体どのような議論があったかというのは把握しているつもりです。その上で、今回示された基本方針の骨子について、1ページ目のところに検討の範囲というものが示されています。旧三中の跡地の活用も含めたエリアのところまでが、今回のいわゆるまちづくりの検討の範囲となっているんですけれども、遡ること、西口の駅前広場がかれこれ何年だろう、十何年、もっとかな、10年じゃ利かないですね。いわゆるアトレビルができて、線路の上空部を蓋をする形で駅前広場の整備ができて、最終的にJRがビルを建てるかどうかというところまで、最後の最後までJRは難色を示したんですけれども、一気に駅ビルができるというところから構想が変わってくるという状況です。

 もともとは、環状6号線のいわゆる拡幅工事に伴って、その動線整備から駅とどうつなぐかというところで、駅前の広場というのが整備されるという計画だったんですけれども、何が言いたいかというと、あくまでも環状6号線の拡幅工事に伴って駅までの動線整備というところから西口の駅前整備ができたんですね。今、西武新宿線だとかで各駅でやっているのは、いわゆるまちづくりも観点も含めて、例えば連続立体交差事業を進めるだとか、大和町、弥生町なんかも道路を拡幅するためにまちづくりをどうするかというコンセプトがあってとやっていたんですけれども、ところが、今までの東中野というのは、まちづくりの構想がないまま西口整備が出来上がってしまったと。

 では、具体的に東中野三丁目側だとか、東中野二丁目側にどういうふうなまちづくりをしますかというようなコンセプトがあって西口整備ができたとは思っていなくて、今回、東口の件に関して、どこまでのエリアが対象になるかというところも注目しているところなんです。そういう意味では、初めてまちづくりの絵を描くのかなと思っています。これまでも駅舎の東口の整備に当たっては、民間が様々な絵を描いているのがあったんですけど、立ち上がっては消えてというのを繰り返してきている状況の中で、ようやく動き出すかなと思っています。今回、あえてまず旧三中の跡地のここも検討エリアに入れられた理由を教えてください。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 旧三中を入れた理由ですけれども、こちらもアンケートや意見交換会の中で、こちらで検討しているので含めてほしいという意見がございました。さらに、都市計画マスタープランとの連携を考える中で、神田川沿いは大体100メートルから200メートルの範囲で入ってきます。そういった中で、旧三中の跡地も同一的な連携軸を踏まえて考えています。

白井委員

 意見交換会の中で、神田川の中で水辺だとか、桜とかキーワードが出る中で、いろいろ利用というか、地域の特色みたいなものでこの辺が活用できるんじゃないかというお話が出たところです。一方で、現状は、学校の建て替え用地としてこれからしばらく利用する。10年間くらいはそれは決まっているんですよ。目の前のひがしなかの幼稚園は仮設にするのか、移設にするのか、まだ結論は出ないところなんですけれども、ここへ持ってこようとしている。具体的に、旧三中の跡地の活用も含めてどうするかというのは議論になりますか。今回の駅のゾーニングの中のお話になるんですけれども、大事なキーワードになるかなと思っているんですけど、いかがですか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 メインは東中野駅東口周辺のバリアフリーから出てくるんですけれども、ちょうど同時期並行して、こちらの土地利用も別途地域で議論されているということがありましたので、それとの関係。もう一つは、歩いていくバリアフリーの中で、東西方向の移動軸の中で、あるいは神田川沿いの移動軸の中で、こちらもバリアフリーのことを再三言われています。そういったところと、あと都市計画マスタープランに書かれておりますみどりの連携軸、そういったものを東中野の一つのポイントとして考えていきたいなというふうに考えています。

白井委員

 旧三中の跡地に関しては、これまでも区有施設の跡地をどう再整備していくかというのがあって、いっときには、例えば外国人学校を誘致しようなんていうものが挙がったことがあったぐらいで、ただ、荒唐無稽で、実際に誰とどこと交渉しているのか何も見えないというね。もともと旧三中が帰国子女を受け入れるという学校の中で都内でも有数の学校だったというところから、外国人の受入れも含めてそういう施設が誘致できないかというところで立ち上げたというやつなんです。

 このコンセプト自体は悪いと思わないんだけど、一体誰が来てくれるのかと思っていて、誰が実際に交渉しているという跡形すら見えなくてね。なので、この跡地というのを、今後、東中野エリアは本当に土地がなくて、これだけ大きな土地が出てくることはまずない。地価も異常に高いし、エリアとして入れるのはいいんですけど、単純にエリアに入れるだけじゃ駄目なので、そういう意味ではよくこの施設の整備は考えてもらいたいなと思っています。

 出来上がった区有施設再整備計画をまたガラガラポンをやって2年後にもう一回つくり変えると言っているから、この検討期間というのは、だから区として結論が出ないまま引きずるのかなと思っている。だから、一旦出来たものをまた更地にしてしまう状態の中で、東中野のまちづくりをどうしますかという位置付けになるので、どっちに合わせるかといったら、それは区の全体計画になるんでしょうけど、あえてここに入れてどうされますかというところを確認させてもらいたいということです。これから議論になると思います。一旦ここで聞きましょうか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 おっしゃるとおり、こちらについては財産管理部の担当のところで議論しています。ただ、別々に議論していて、最後はばらばらになるということはないように情報を共有化しながら、時間軸も少し違ってくるかと思いますけれども、そういう中で土地利用として東中野地域の良好なまちづくりに資するように、情報を連携しながら土地利用について考えていきたいと思います。

白井委員

 ここから先は爆弾発言に近づきます。西口のぷつんと環状6号線で切れているんですけれども、環状6号線の先にはいわゆる桜並木があるんですよね。もう枯れ果ていて50年経過してというところで、かなり状態がよくない桜並木が限界を迎えて、バツバツ伐採されているという状況です。かつてこの桜並木をどうするかというときに、今の現区長は私が守りますという話をされていたんですけど、ほほおと。では、具体的に何の傾向を出してくれるんですかと言うと、全く聞こえてこない。

 一方で、過去にはこの伐採をしようといって、JRさんが運航上もはや危険だというところで伐採に入ったにもかかわらず、地域の人たち――と言い方をしているんですけれども、私はそこを見ていなくて、意図的に入ったかなという2人の議員がいて、バリケードを張ったはいいんだけど、その後、本当に雪が降って枝が折れて、これ以上やったら損売賠償しますよと言ったら、その議員もいなくなっているという状況です。

 ライフワークとして私は議員として出てきたという議員もいるんですけど、じゃ、実際何をやってくれるのと思っているんですね。何でこんな話をするかというと、冒頭申し上げた東中野はまちづくりのコンセプトをつくってはいない。今回ようやくできるというところで、東口の駅舎の整備と同時に旧三中が入った。だけど、地域のほうでの話でとなると、実は環状6号線を超えた、相当難しいと思うんだけど、線路際の桜並木も含めて本当は検討としてもらえないかなという希望なんです。

 あえて言っているのはなぜかというと、恐らくこのまちづくりが最後になると思う。その後何十年先の話で、もはやここで手をかけないと、西口の桜並木の件をどこで取り上げるという話になるんじゃないかなと思っているんです。

 もう一つは、地域の意見交換会のときに、神田川の桜並木についての意見も相当出ていた。新宿側に桜が多くて、新宿側には公園があってお花見もできるというところで、一つ旧三中の一部でも使えないかという意見なんだろうね。桜をコンセプトにというようなのは分かりません。けれども、なかなか通りはきれいなんです。だけど、東口で桜をといったら、西口エリアの人たちは、この地元の町会は桜山町会というんだよね。私たちの町会名が桜という。この人たちは疎外感があるんじゃないかなと思うんですけど、エリアの検討範囲について西口の桜並木を加えられないかと考えるんですが、どうでしょうかね。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 本地区のまちづくりの一番の発端は、駅周辺のバリアフリー化、あと南北方向の交通の円滑化というところが基本です。とはいいつつも、このエリアでまちづくりは、バリアフリーを基本軸に据えながらも、まちづくりという観点から抜本的に見ていく。そういう中で、東中野の基本方針骨子にありますように方向性を出されております。そういう中で、例えば緑をどういうふうに見ていくかということは考えていきたいし、将来的にこれがにじみ出して広がっていくことを期待しております。まずはこの範囲で早急にバリアフリー化を検討していきたいなというふうに考えています。

いさ委員

 まず、東口のことでは、今までもバリアフリーの話をめぐって、高度化というのがすごくスポットが当たっていた印象があって、そこからもう少し広い面でのまちづくりの方針が出てきたという視点が広がって、これはよかったのかなというふうに受け止めてはいます。

 意見交換会の中に出てきた意見の中には、相当数今の姿や今の在り方そのものを残してほしいということがあるわけなんですよね。それはもちろん商店街によってもいろいろな意見もあるし、この範囲が広くなればもうちょっと利便性のほうに寄っている人もいるのかもしれない。だから、こういう声一つひとつを拾っていくのがとても大事だという話になろうかと思うんですが、一方でバリアフリーも急がれるという中で、改めてこういう出てきている意見をどのように反映させていくおつもりなのかをお聞きしたいなと思います。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 これまでも地域の意見を聞きながら、例えば別紙2の3ページ目に表があるんですけれども、どういった意見からどういう領域、方向性を出してきたか、そういうことで丁寧に聞きながら進めてきました。今後、進めるに当たっても地域の意見はしっかり聞いていきたい。ただし、バリアフリーを実現するためには様々な意見があると思います。そういった中で、区は基盤整備についてはリーダーシップを取りながら、あと、地域のにぎわいや環境保全というところはもう少し長い目で考えられる部分があるので、先ほどの旧三中の跡地の広場とか、そういったところも含めて住民等の意見を聞きながら、少し何パターンか変わってくると思うんですけれども、そういうところで丁寧にまちづくりを進めていきたいと考えております。

いさ委員

 2ページのところにまちの課題というのが出ています。この間もこれはずっと掲げられているんですけれども、私個人や、それから私がつながっている人たち、だから何人かですけれども、いろいろ話を聞く中では、駅周辺が歩きにくいとか、歩行者がとどまれる空間がないとかというのはあまり感じたことがないなと私自身も思うし、私の周りにいる人もそんなことを言っていたような気がします。

 それから、駅を利用する人たちもいろいろで、交流の場や施設がないということについても、地元の皆さんはもしかしたら公共的な場所や居場所を欲しいと思っているのかもしれないけど、必ずしもそうではないというところでは、課題みたいなところも固定的に見ないという必要があるんじゃないかなと思うんですが、この点はいかがでしょうか。

安田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの課題や魅力というのは、様々な御意見を集約したものでございまして、さらにまとめるに当たって、上位計画、都市計画マスタープランに書かれていることとか、そういったところも加味している。ですから、私の意見がそのまま入っていないというと多分相当数ありますので、それはちょっと無理なんですけれども、そういう中で、一方で、先ほど言われた歩きにくいとか、静かな住環境を守ってほしいという意見もありますので、そういう中で一定程度どういう領域で話ができるかなというところで整理していきたいなと思っています。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、上高田一丁目・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり方針(案)についての報告を求めます。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは私から、上高田一丁目・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり方針(案)について御報告いたします。(資料14)

 なお、本報告につきましては、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会でも重複報告するものでございます。

 資料を御覧ください。上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区につきましては、木造住宅密集地域でございまして、一部は東京都の防災都市づくり推進計画における整備地域に指定されているなど、防災上課題がある地域となってございます。

 これまで、本地区の防災性の向上につきまして地域住民の方々が主体となり、平成30年1月に上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくりの会が設立され、本地区の防災まちづくりの在り方や実現に向けた方策について検討を重ね、令和4年8月に提案書を作成されまして、区に報告されてございます。

 このたび、当提案を受けまして、本地区を災害に強いまち並みにしていくための防災まちづくりの方向性を定めることを目的とした上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり方針(案)を作成しましたので、報告するものでございます。

 2、まちづくり方針(案)の説明でございますが、別紙、防災まちづくり方針(案)を御覧ください。表紙の次ページに目次がございますけれども、1の背景から7のスケジュールまでの構成となってございます。

 次に、1ページ目から2ページ目を御覧ください。こちらについては、背景や上位計画の位置付け等を記載してございますが、既に御承知のこともあるかと思いますので、後ほど御確認いただければと存じます。

 3ページ目、4ページ目が地区の課題となってございます。当地区は、防災上課題を抱えているところでございますが、3ページ目の(1)都市基盤では、道路や公園などの課題について記載しているところです。

 おめくりいただいて、4ページ目でございますが、(2)土地のところでは、狭小な敷地が多いことだとか、(3)の建物では、木造や防火造、あるいは旧耐震の建物の割合など、各部門別に課題などをデータなりで記載しているところでございます。詳しくは後ほど御確認いただければと存じます。

 これらの課題を踏まえまして、5ページでは、まちの将来像として「災害に強く、安心して住み続けられる、地域力溢れるまち」としまして、また、将来像実現に向けた基本方針として、1)の災害に強い道路などの基盤整備、2)防災性向上や住環境改善に向けた土地・建物に関するルールづくり、3)で住民主体のまちづくりの活動との連携・支援を掲げ、さらにその下に展開する取組の考え方を記載してございます。こちらの詳細につきましては、次ページ以降で紹介してございますので、そちらを御覧ください。

 6ページ目を御確認いただけますでしょうか。こちらでは、まちづくりの方針を示してございます。まちづくり方針図と併せて御覧ください。こちらは、土地利用の考え方と展開する取組の考え方で構成されてございまして、土地利用の考え方としましては、閑静な住宅地である「住宅地区」、今後事業化が予定され、まち並みの変化が期待される「補助220号線沿道地区」、また、住民の支えとなり、にぎわいのある「商業系地区」に区分し、土地利用の基本方針をまとめてございます。

 7ページになります。展開する取り組みの考え方です。こちらは、①安全な避難路・避難経路の形成、②公園の維持、③補助220号線の延焼遮断帯の形成、③建物の不燃化建替えの促進といったことを掲げてございますが、こういった取組を、8ページを御覧いただきけますでしょうか、⑤番、地区計画の導入でルール化していく予定としてございます。

 地区計画で検討するルールとしましては、①建物用途の制限。こちらにつきましては、商店街や住宅地にふさわしくない用途の建物の立地を防ぐため、例えば風俗店の制限度とか、補助220号線沿道における周辺の住環境への影響が懸念される建築物の制限を想定しております。

 ②建築物の敷地面積の最低限度としましては、敷地の細分化による建て詰まりを防止するため、住居系での導入を図ってまいります。

 ③番、壁面の位置の制限、あるいは壁面後退区域の工作物の設置制限としましては、住宅地での通風や採光の確保、あるいは防災上の向上のため、避難路となる道路空間を確保し、壁面の位置の制限、あるいは後退区域における工作物の制限等を想定してございます。

 ④建物等高さの最低限度としましては、補助220号線沿道における延焼遮断帯形成のために導入いたします。

 ⑤建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限としましては、周辺環境にそぐわない建物の形態や色合いの制限。

 ⑥垣又はさくの構造制限として、ブロック塀等の制限や生垣の推奨、また、当地区の歴史文化を生かすための竹垣の保存等を図ってまいりたいと考えてございます。

 9ページに想定スケジュールを記載してございます。こちらは令和6年度に予定されています補助220号線(II期区間)の事業認可後、令和7年から以降にかけて、当方針をベースに地区計画等の導入を目指してまいりたいというふうに考えてございます。また、余談にはなりますけれども、令和6年度には、上高田一丁目地区におけまして新たな防火規制の指定が予定されているところでございます。

 かがみ文、表文に戻っていただけますでしょうか。2の今後の予定のところでございます。先ほど申しましたスケジュールのところと重複しますけれども、令和6年度には地区計画の素案を策定したりだとか、あるいは、当方針の6ページに青い点々で描いている地区につきまして、整備検討路線の沿道権利者にアンケートを取ったりだとかということを6年度では想定してございます。また、令和7年度以降につきまして、都市計画手続、素案説明会とか原案説明会等をしながら、地区計画等の関連都市計画を決定してまいりたいと、そういうスケジュール感でいきたいというふうに考えてございます。

 私からの報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 今のお話があったところは、沿道の利用者にアンケートを取るというお話ですけれども、以前に示された地権者以外に少し広めにこの範囲を取るみたいな感じなんですかね。アンケートを取る範囲というのはどのぐらいの範囲なんでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 まちづくり方針の案の6ページを御覧いただけますと、補助220号線のオレンジ列の示されている点線以外のところ、青く薄い点々の矢印で書かれている路線が幾つか指定されてございますが、そちらについて例えば避難経路ネットワークに位置付けたりだとか、避難路としての位置付けを図りたいと考えてございまして、その沿道の地区の方々にアンケートすることを想定してございます。

いさ委員

 ということは、上高田一丁目・二丁目・三丁目の住民の方ということでよろしいでしょうか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 こちらにお住まいなのか、あるいはそこに権利だけ持っていて、他地区に住んでいる方もいらっしゃると思いますけれども、いずれにしても今のこの沿道の地区の権利者の方々にアンケートを行いたいというふうに考えているところでございます。

いさ委員

 もう一回確認。その範囲というのは、上高田一丁目・二丁目・三丁目で合っていますか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 これまで、地域の方々のまちづくりの防災の取組というのは、会長さんからもお話をるるお伺いしてきたところです。何といっても、キーワードはやっぱり補助220号線で、この補助220号線の進捗に伴って、地元の方々が自分たちのまちをどうするのかというのを何度も何度も図を引き直しておられて、その費用を自腹を切って一生懸命アンケートを取ったりだとか、冊子にしたりという努力をされてきたんですよね。いいことなのであえてお名前と言うと、赤木さんという会長がおられて、名物会長ですよ。自腹を切って冊子を作ってさられてというところで、本当はもうちょっと補助220号線の進捗が早いだろうというところから、やっぱりどうもこれが遅れているというので、さらに作り直したというところから、今回提案を受けて、いよいよ防災まちづくりの方針に昇華してきているところです。そういう分では、一生懸命地元で取り組んでおられる方々に敬意を表するとともに、ようやっとここまで来たかなと思うのもあります。

 私が一番気になるのは6ページなんですよ。まちづくり方針図というのがあって、今申し上げたみたいに、補助220号線の延伸です。途中までは早稲田通りから入ってきていて、ココスからずっと通じているんです。本通りから先の部分というのは、本当に道路がないので家を切り開くしかないという。上部の西武新宿線とぶつかる部分というのは、ここだけ用地取得して先行でやったんだけど、ここから先は本当につなぐのは大変になってくるお話で、これは一つひとつ用地の丁寧な説明をやっていただくしかないのかなと思っています。

 一方、分科会のときに聞いた話であれなんですけど、まさにこの補助220号線の延伸のお話というのは、この地域の方々は何十年も前からずっと都市計画の枠がかかっていて、もはやないだろうと思っていたにもかかわらず、やっぱりやりますという東京都の方針から一気に転換かかったというところです。

 だから、地域もそうだし、この上に住んでおられる方々もびっくりしたという状況からのやつなんです。この間は、計画はあるけれどもいよいよ廃止に向けてというやつだったけど、これはもはやなくなるだろうと思ったところから話が巻き戻っているので、相当なかなか一つひとつ丁寧にやっていただく必要があるかなと思っています。

 220の取組については、今さら私が言うまでもないんですけれども、そういう面では他のまちと違って、本当に道なきところの道を造るというなかなかないパターンなので、本当に丁寧に取り組んでいただきたいと思うんです。まずここを確認させてください。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員おっしゃるとおり、こちらにつきましてはかなり昔の都市計画決定でございまして、西武新宿線連続立体交差事業と併せて周辺まちづくりを推進していくといったところから、新井薬師前駅周辺のまちづくりの一環としてこれまで進めているところでございます。その中で、まちづくり整備方針だとか、推進プランの中でもまちづくりの中で位置付けまして、補助220号線の整備とともに、防災上課題のある地域ということもありますので、防災まちづくりを推進していくというふうにしてきたところでございますけれども、委員おっしゃるとおり、これまで補助220号線の整備につきましても、事業認可時期を遅らせるなどしてきた経過もございますので、今後、事業認可に併せまして、沿道権利者の方々のみならず、地域の方々に防災まちづくりの意義も含めまして、改めてきちんと丁寧に説明しながら事業を進めてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 それから、本通りの下の平行する形といったらいいのかな、白桜小学校の下からずっと入っている青い点々、防災上重要な路線、幅員4メートルから6メートルと書いています。昔々、いわゆる川で、これを下水にすると蓋をしたところから、ずっとかなり狭い。さらに、平面図では分からないんですけれども、ここで一気に高低差がある状態になっているんですよね。これを幅員4メートルから6メートルにというのは、確かにできれば安全上の度合いは飛躍的に上がると思うんですけど、現実的になかなか、ただでさえ広げるのが難しいにもかかわらず、この高低差と下水管が入っているいわゆる昔の川の流れに沿ったこの道路というのは、本当に幅員計画になさるおつもりですか。どうでしょう。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員おっしゃるとおり、上高田一丁目並びに二丁目を東西に結ぶ1本の路線がございますけれども、こちらについては、地元の方々との話の中で、やはり1本貫いているとおりでございますので、一応防災上位置付けていきたいという思いがございます。

 ただ、一方で、ちょっと崖地になってございます。特に一丁目の付近は崖地になってございまして、これ以上広げるというのも、擁壁等がある関係から少々難しいというふうにも考えてございます。ただ、ちゃんと2項道路があったりするところもありますので、4メートルにはきちっとしていきたいと。また、建て替え等に合わせて4メートルというのは整備されるでしょうから、まずは4メートルというのを確保しながら、6メートルに拡幅するというのはちょっと難しいところもあるかもしれませんけれども、そこは、青い点線全ての路線を6メートルにするというわけではなくて、その中で厳選してまいりたいというふうに考えてございますので、その中で位置付けていけなければというふうに考えております。

白井委員

 全てじゃないんですけど、崖地の上側にお寺があって、既に墓地になっているところがあるんですよね。道路の中心線からこれを拡幅するとなると、お墓をどけるわけにはいかないとか、そこは難しいから反対側を見たら、セットバックというレベルじゃなくて、もはや家を立ち退いてもらわないと無理かなというレベルだと思います。安全上確かに思うところはあるんですけど、よく御検討いただければと思います。

大沢委員

 まず、こちらの取りまとめていただいて非常にありがたいと思いますというのがあって、このまちづくりの会にも時々お邪魔させていただいていて、それで、やはり地元の論点というのは、今、白井委員もおっしゃったように、この補助220号線はどうなるのという話が本当にずっと議論され続けていて、これを造るにしてもどうやって造るんだろう、いつまでにできるんだろうみたいな話というのがやはり地元の論点の中心だというふうに思っています。

 今回これで進めていきますという方針が出されることは、地元にとっても私はいいことだと思うんですけど、それをどのぐらいのタイムスパンで実現しようとしていっているのかというのはちょっと見えにくいところがあると思いますので、教えていただけますか。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 補助220号線の事業認可期間につきましては、認可権者であります東京都との協議の中で決まってくるものと考えてございます。一方で、用地折衝につきましては、これまでのように丁寧な説明が必要なことであったり、あるいは合意形成にも時間がかかることが想定されますので、事業認可期間はございますけれども、その中でできれば実現できるように鋭意努力してまいりたいというふうに考えてございます。

大沢委員

 そうすると、今のところは、まだいつ頃までの青写真だよというのはあまりよく見えていないということなんですね。

近江まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 いずれにしても、事業認可を得る際に東京都、認可権者との協議が必要になってきますので、その中で決まってくるものというふうに考えてございます。

大沢委員

 基本の計画をつくっていただきましたので、ぜひ本当に推進していかないとというのは間違いないことだと思いますから、ぜひ丁寧によろしくお願いします。ありがとうございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 今後の進め方について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時46分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時46分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次回の委員会は、3月12日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時47分)