令和6年06月25日中野区議会危機管理対策等調査特別委員会(第2回定例会)
令和6年06月25日中野区議会危機管理対策等調査特別委員会(第2回定例会)の会議録
平成26年12月04日中野駅周辺地区等整備特別委員会.doc

中野区議会危機管理対策等調査特別委員会〔令和6年6月25日〕

 

危機管理対策等調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和6月25

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00

 

○閉会  午後5時21

 

○出席委員(14名)

 間 ひとみ委員長

 武井 まさき副委員長

 日野 たかし委員

 井関 源二委員

 大沢 ひろゆき委員

 広川 まさのり委員

 いのつめ 正太委員

 河合 りな委員

 加藤 たくま委員

 吉田 康一郎委員

 ひやま 隆委員

 大内 しんご委員

 南 かつひこ委員

 石坂 わたる委員

 

○欠席委員(名)

 

○出席説明員

 防災危機管理担当部長 吉沢 健一

 総務部防災危機管理課長 永井 亨忠

 総務部防災担当課長 福嶋 和明

 総務部生活・交通安全担当課長 久保 貴

 地域支えあい推進部長 石井 大輔

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 池内 明日香

 健康福祉部長 杉本 兼太郎

 健康福祉部福祉推進課長 細野 修一

 健康福祉部保健企画課長 中村 志保合

 健康福祉部保健予防課長 宮下 奈緒

 環境部長 浅川 靖

 環境部環境課長 伊東 知秀

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長 長沼 美春

 まちづくり推進部長 角 秀行

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝

 教育委員会事務局次長 石崎 公一

 教育委員会事務局学務課長 佐藤 貴之

 

○事務局職員

 書記 橋 琉斗

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○陳情

〔継続審査分〕

 第3号陳情 災害時における同伴避難所設置の検討を求める陳情

○要求資料の提出

 1 先進自治体おけるペット同伴避難の実施状況について(防災危機管理課)

○所管事項の報告

 1 中野区政のBCP(中野区業務継続計画)の改定について(防災危機管理課)

 2 災害時における協定の締結について(防災危機管理課)

 3 防災フェアなかの2024の実施について(防災担当)

 4 中野区脱炭素ロードマップの作成について(環境課)

 5 その他

 (1)新たな防火規制区域の指定について(まちづくり計画課)

○地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、危機管理対策等調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 審査日程について協議したいので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりとし、第3号陳情と要求資料の提出1番が関連しますので、陳情を議題に供した後、一旦保留とし、要求資料の提出を先に受け、その後、改めて陳情を議題に供し、審査したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進め、3時頃休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 第3号陳情、災害時における同伴避難所設置の検討を求める陳情を議題に供します。

 審査日程の協議の際に確認しましたとおり、本陳情に関する要求資料の提出を先に受けますので、陳情の審査を一旦保留とします。

 それでは、要求資料の提出の1番、先進自治体におけるペット同伴避難の実施状況についての提出を受けます。

 理事者の説明を求めます。

永井総務部防災危機管理課長

 それでは、先進自治体におけるペット同伴避難の実施状況について御説明いたします。(資料2)

 項番1、調査自治体でございますが、5自治体になります。

 項番2、調査項目につきましては、対象災害、対象施設、施設内スペース、一般避難者とのゾーニング、ケージ・飼料、受入れペットの種類等になります。

 項番3、調査結果は別紙にまとめておりますので、そちらのほうを御覧ください。A3の資料になります。

 左側から二つ目、対象災害になりますが、熊本市は風水害を対象としていまして、そのほかの4市は地震・風水害を対象としております。

 続いて、対象施設数になります。1施設から3施設となっており、直営施設、協定先施設、指定管理施設の仕様となっております。

 一般避難者とのゾーニングにつきましては、3自治体が同じ施設の別の階に一般避難者用のスペースを設けております。

 ケージ・飼料については、原則は飼い主用意となっておりますが、2自治体につきましては市でも用意のほうをしてございます。

 予算措置については、えさ代、クリーニング代となっております。

 ペットの種類につきましては、全ての市でケージに入れること。危険動物は不可となっています。

 職員配置及び外部団体等の協力態勢は記載のとおりになります。

 特記事項については、開設事例及び開設時の課題等を記載しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。

いのつめ委員

 御報告と資料の御準備ありがとうございます。我が会派といたしましては、前回の危機管理対策等調査特別委員会におきましても、まず中野区での現状、同伴避難ではなく同行避難が今できるようになっているという点と、あとは同伴避難所を設置する場合には一定課題がある。例えば、中野区で一番大きなところですと、場所、スペースの問題、あとは鳴き声、臭い等の、一緒に人間と同じ空間にいる場合に想定される課題等があるということ。そして最後に、ペットの飼い主を含めて避難をためらわないための仕組みづくりとしてペット防災の検討の必要性等について確認をさせていただきました。

 今回、新しくお出しいただいた資料「先進自治体におけるペット同伴避難の実施状況について」。前回の質疑の中で、23区の中では同伴避難所について取決め等をしているところはなく、福島市をはじめ、一部の先進自治体では取組があるということで、この資料が要求され、お出しいただいたという経緯だったと思います。

 こちらの資料を見ていると、まず前回のところの議論の中で上がってこなかった課題というのも、実際に設置をしたりとか開設をすると上がってくるんだなと感じております。一番大きいところというか、気になったところは、まず職員の配置のところです。いずれのところも人員配置をして、この中だと市から人的配置をしているところ、あと協力団体のところから一部派遣してもらっている等々あるんですけれども、どちらにせよ開設した際、運営する際には人的な配置が必要であると。その中で特記事項の上から4番目のところで、「外部団体の協力が得られないため、市の人的負担が大きい」というような記載もございます。実際に、ちょっとまだ設置の検討等という段階ではないので、分からない部分が多いと思うんですけれども、実際に同伴避難所を設置するに当たって、区のほうで職員配置をするというのは可能なんでしょうか、お伺いします。

永井総務部防災危機管理課長

 前回の危機管理対策等調査特別委員会におきましても同伴避難の課題としまして、まずスペースの問題、あと人員の問題というところで挙げさせていただきました。今の委員の御質疑にありました災害時に同伴避難の人員が可能なのかどうかというところにつきましては、限られた人数で職員で対応することになっておりますので、現時点では難しいとは思っております。

いのつめ委員

 分かりました。となると、やっぱりこの特記事項にもあるとおり、外部団体等の協力態勢といったところがかなり重要になってくると思います。そちらのお考えはいかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今の同行避難の運営につきましても獣医師会の協力を得まして、災害時にペットのけがの状況を診るとか実際に治療を行うとか、そういったところを行っておりますので、同伴避難という形になりましたら、獣医師会の協力も得たいと思っております。

いのつめ委員

 ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。

 陳情のほう、一部表記が変わりまして、「同伴避難所設置の検討を求める」という言い方に変わっております。この中で趣旨のところを踏まえると、「ペットと一緒に生活を送ることができる」というようなところで、ペットのため、そして飼い主のためといったところが、避難所生活における、その両者のためにといったところが大きく趣旨になっていると思います。そういった趣旨を鑑みるに、あくまで「同伴避難所設置の検討を求める」といった内容になっていると思うんですけど、この陳情に当たって、ただ避難所を設置するのみならず、この趣旨のところ、飼い主のため、ペットのためといったところの趣旨を酌んで、例えば既存の同行避難というのは、現状一応できるというような体制にはなっているので、ちょっとした工夫、例えば同じ空間にはいられないけれども、居場所を近くにするとか、そういった細かな工夫によって、同伴避難所設置以外のところでも、その趣旨といったところを一定寄り添えるんじゃないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 飼い主を含めた避難所への整備というのは非常に大切だと思っております。それで、同室避難、同伴避難というのは難しいというところではあるんですけど、同行避難というところで、限られた校庭等というところで同行避難の場所というのは今のところ決まっております。ただ、いろいろ工夫の中で、雨ざらしにならないところ、渡り廊下であるとか、そういったところの各学校で工夫をして、避難所ごとで工夫をして検討していきたいと思っております。

いのつめ委員

 ありがとうございます。すみません、ちょっと趣旨から外れてしまいましたので、残りの部分については、この後陳情審査のほうで聞かせていただきたいと思います。ありがとうございます。

石坂委員

 今回要求した資料の作成いただきましてありがとうございました。何か所か伺いたいところがあるんですけども、まず、福島県福島市のほうでは、職員配置のところで自治体職員も配置されていますけど、「愛護ボランティア・獣医師会が補助」という形で、中野区でも獣医師会が、先ほど話が出ましたけども、愛護ボランティアというものが出てきています。区のほうで、今のところはそうした協定等は結んでいないと思うんですけども、動物愛護系の団体であるとか、類似した活動をしている団体などを今後把握してお願いしていくとかということはあり得るのかどうか。そもそもそういった団体がないですよというのかもしれませんけど、その辺りは何かありますでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員のおっしゃるとおり、今現在こちらのほうで把握しているということはございません。同伴避難という検討を進めていく中で、必要に応じて情報収集はしていきたいと思います。

石坂委員

 もし分かれば地域支えあい推進部もこちらに所属しているので、区の公益活動団体で動物愛護系の団体とかというのは、もし把握されていれば教えてください。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 今、政策助成を受けている団体では把握していないところでございます。ただ、社会福祉協議会だったりというところでも把握しているかもしれませんので、そういったところは今後お調べしていきたいと思っております。

石坂委員

 部署間連携しながら探っていっていただければなと思いますし、動物愛護団体ではないし、もしかしたら対象を限られちゃうのかもしれませんけど、地域猫の活動なんかされている団体などもありますので、ぜひそうしたところを部署間連携しながら探っていっていただけたらなと思います。もし、そこの中で協定を結べれば結べるにこしたことはないですし、ボランティア的に関わってくれる可能性もあると思いますので、ぜひお願いしたいなと思うところです。

 あと、それから、東京都西東京市のところで、エコプラザ西東京という形の、恐らくこれは、ホームページを見ると環境系の施設みたいなんですけども、こちらのほうでは、動物に関しても「直営施設の職員で対応」となっているんですけど、これ、もし分かればですけど、こちらの施設は何か動物に関する事業があったりだとか、あるいはそこに関わる職員がもともと配置されたりということがあったりするのか、もし分かれば教えてください。

永井総務部防災危機管理課長

 西東京市の詳細については、把握のほうはしてございません。

石坂委員

 そこの辺りも調べていただいて、これもすごく有益な情報を得られているわけですけども、さらに動きがあるときは、他自治体の動きをさらに探っていっていただけたらなと思うところです。

 あと、それから、各自治体とも飼料ですとかケージについて、各自で基本は用意ではありますけども、福島市や犬山市、久留米市のほうもケージに関しては市で用意というものがあります。こうした飼料ですとかケージに関して、これは犬・猫のみが対象なのか、あるいは何かしら動物のえさとかというのが、多分これだと把握されていないと思うんですけど、もし把握されているようであれば教えてください。

永井総務部防災危機管理課長

 こちらのほうで把握している内容につきましては、犬と猫のケージの部分について用意しているといったところでございます。

石坂委員

 最後にしますけども、ペットの種類のところで、危険動物は不可とありますけど、これというのは、蛇であるとか、あるいは何か毒のある、要はかむとか毒のある生き物という認識で大丈夫でしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

加藤委員

 資料をまとめていただきましてありがとうございます。ここで一番重要になるのかなと思うのが、この対象施設がそもそも避難所であるかどうかというところなのかなと思って、その辺は把握されておりますか。

永井総務部防災危機管理課長

 もともと指定避難所としてなっているところにつきましては、ここの一般避難者とのゾーニングのところで可となっているところが指定の避難所となっております。2番、3番、4番の福島市、犬山市、久留米市になってございます。

加藤委員

 どこの項目を読めばいいんですか。ちょっと、すみません、もう一回よろしいですか。

永井総務部防災危機管理課長

 失礼いたしました。左から5項目めの一般避難者とのゾーニングのところ、「受入可」というところで、ただ、ここは、一般避難者が積極的な広報をしているというところではなくて、一般避難者が来た場合に、別の階に案内をして避難をしている、誘導するという形になります。

加藤委員

 やはり一般の避難者とペット同行者が同じ部屋に入るということは通常あり得ないと思いますし、前例としてもやっぱりないというところで、そうするとゾーニングをする。そしてゾーニングするだけの広さがその避難所には必要だというところで、体育館とかが選ばれているというのはそういうことなんですかね。そう考えると、やっぱりやるにしても数は限られるし、それだけ大きい施設が必要だということがここから分かるという認識でよろしいんですかね。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

加藤委員

 分かりました。

吉田委員

 ちょっといろいろ基本的なところからお伺いしたいんですが、まず、このペットの管理について、動物の愛護及び管理に関する法律とかいろんな法律があって、動物の種類も多岐にわたっているんですが、自治体というのは、今、国の法律の中で、住民が飼育しているペットについて、平常時、それから災害時において、自治体にはどれくらい動物についての管理責任というか、愛護・養護の責任が課せられているんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 防災基本計画においては、その避難者、ペットを含めた形での避難所でのそういったスペースを確保することといったところでは明記されております。

吉田委員

 ペットと言いますが、そのペットというのは、今は多種多様な動物が飼われていて、先ほど何か、毒があるとかかむとか言っていましたけど、大きさによっても違うし、本当に多種多様な動物がいるんですが、飼い方とか、同じ動物でも室内で飼うとか、外で飼うとか、いろんな状況があるんですが、それをどういうふうにしなきゃいけないということが法律とか計画では今のところ決まっているんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 防災基本計画上では、動物のそこの種類までは明記はされていないと認識しております。

吉田委員

 いや、それだけで、ちょっとよく分からないんだけど、だから、個々別々にいろんな動物を飼っていると思うんだけども、それについて計画や上位の法律なんかではどういうふうに対応することが責務として定められているんですか。その責務として定められている範囲のことを、今この調査団体、先進自治体なるところはやっているのか、それを超えた対応をしようとしているのか、ちょっとそこを教えてください。

永井総務部防災危機管理課長

 先ほど、防災基本計画の中で大きく定められていると。自治体自体は避難スペースの確保に努めるといったところで明記されているものでございまして、その下に来ますと、内閣府でありますとか環境省のそれぞれの災害時におけるペットの救護対策ガイドライン、そういったガイドラインのところで明記されているところでございます。

吉田委員

 ちょっと質問の趣旨を変えるんですけど、じゃあ、何をもって管理責任が全うされるとみなすんですか。

 では、追加で質問です。例えば、その動物が死んでしまったりしたときに、状況によっては、災害が起きたときには、簡単な地震とかだったら起きないかもしれないけど、本当に想定されているのはマグニチュード8.0の何とかとか首都直下型地震とかいろんなことが起きたときに、到底施設も従前には、もともと予定してあったとおり整えられないとか、ある場所には想定以上の人が殺到してしまうとかいろんなことが起きて、連れて行った、同伴とか同行した動物が場合によってはその日に、あるいは食料がなくて死んでしまうようなことがあったときに、それは自治体というのは何か責任を負わなきゃいけないんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 自治体としての責務は、そういうペットを飼われている方についても避難所にしっかり同行できるような形で避難所を整備していくといったところになりまして、あと、ペットの体調が悪くなるといったときには獣医師会のほうと協定を行っておりますので、そういった形で支援のほうを進めていきたいと思っております。

吉田委員

 いや、いや、質問は、ペットが、例えば死んでしまうとか、あるいは病気になってしまうとか、あるいはけがをしてしまうとかいうようなことが起きたときに、区というのは何か管理責任とかを問われて損害賠償請求とかされて何か賠償金を払わなきゃいけないとか、そういう事態になることもあるんですかということを一つ聞きたい。

 もう一つは、動物アレルギーという人もいるわけですよ。犬アレルギー、猫アレルギー、何とかアレルギーと。そういう人が事前に分からなくて、たまたまそういう人と密な状況になってしまって、全然関係のない人がアレルギーを発症したりしたときに、それは区が何か責任を問われるんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 繰り返しの答弁になる部分はあるんですが、自治体としては、ペットを飼われている方のために避難所というところでそういう用意をするといったところになりまして、その過程の中でペットが亡くなられるといったような状況において、区に管理責任はないと認識しております。

 あと、アレルギーにつきましては、そうならないというところで、今、同行避難というところで、同室ではなくて同行避難というところで設定のほうをしております。

吉田委員

 人間についてすら、トリアージというのは防災訓練のときやりますけど、場合によっては、この人は助からないと思ったら、もうお医者さんが判断して医療行為を諦めるとか、そういうようなことも震災や災害のときには、そういう究極の判断もしなきゃいけないような状況もあると。災害ですからね。想定外のいろんなことが起きる。そのときにまかり間違っても人命よりもペットの命を優先するようなことがあってはならない。私はそういう考え方なんですね。そういうようないろんなトリアージみたいなことも含めて優先順位のことを考えて区が何かを行動したとき、判断や何かをしたときに、それが後で責任を問われるというような事態はいろいろ検討されているんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 今の委員の御質疑にありました人命を優先するか、犬の命を優先するかというところにつきましては、特に検討というか、そういった中身については記されてございません。

吉田委員

 災害対策は、基本はそこからなんだと思うんですよ。平時のときは、かゆいところに手が届くようなことをどんどんやってほしいし、やりたいしというふうになると思うんですけど、そういう前提が全部吹っ飛ぶのが災害ですよ。その災害のときの対応を考えているわけで、それについてちゃんとした原理原則、そういうものがきちんと示された上で、その前提の中でこういう対応をしますと。あるいは動植物についても、こういう動物についてはやるけど、こういう動物については対応しないみたいなことがいまいちはっきり分からない、今の御答弁を聞いても。ですから、どれくらい予算がかかるのか。ここの先進と呼ばれる自治体の実施状況、僕はやっぱりどれだけ費用がかかるのか。費用対効果という観点が必ず必要だと思うので、これだけの措置に自治体はどれだけの予算措置が必要なのか。そういうことも資料にいただきたいんですが。もし分かっていれば教えてください。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御質疑にありましたその予算の部分については、把握のほうはしてございません。

吉田委員

 把握していただきたいんですけど、後で調べて教えていただけますか。じゃ、結構です。

大沢委員

 まず、資料の御提供ありがとうございました。まず最初にお聞きしたいのが、この実施をしている施設というのは、基本的に一次避難所に相当するところということでいいでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 一次避難所につきましては、5番の西東京市、こちらのほうが一次避難所として指定のほうをしてございます。

大沢委員

 そうすると、その他の1から4に関してはどのような位置付けの、もちろん同伴避難所だというのは分かるんですけれども、例えば一旦一次避難所に避難してから、例えば一定のルールがあって何日か後に動くとか、そういうものですか。

永井総務部防災危機管理課長

 残りの自治体につきましては、一旦はペットの同伴避難としての専用施設になりまして、一般避難者が避難してきたときには別の階で避難をするといったところになります。

大沢委員

 すみません、ちょっと質問の仕方が悪かったかもしれないんですけど、罹災時に最初に行く場所だという理解で正しいですか。この同伴避難を希望する人。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

大沢委員

 一般質問の際にもちょっと、この避難所の問題に関して質疑をさせていただいたんですけれども、たしかそのときの記憶では、東京都でいうと2人当たり3.3平米、1人3平米ぐらい実際では中野区で確保している、そんな話でよかったんでしたっけ。中野区の場合です。

 すみません、もう一度、それでは質問しますね。中野区の場合の最初に避難する場所、その一時避難を行う場所に関しては、1人当たりの平米数であるとか、その辺りに関してどのぐらいを確保していますか。

永井総務部防災危機管理課長

 中野区の1人当たりのスペースにつきましては、1.65平米以上は確保してございます。

大沢委員

 それは、先ほどの東京都の基準、2人当たり3.3平米、それを2で割ったものという、そういう理解でしたっけ。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

大沢委員

 その中で、たしか実態は今は大体1人当たり3平米ぐらいが確保されていると、今の状況で。そういう理解で正しいんでしたっけ。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

大沢委員

 その中で、たしか一般質問の質疑の中であったと思っているんですけれども、今、中野区では、一般的な避難所はこういうテントタイプ等は採用していなくて間仕切りをつけていますというふうにおっしゃっていたかと思いますけど、それで正しいんでしたっけ。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

大沢委員

 それで、今回この施設内スペースというところ、例えば4番の久留米市というところを見ると、施設内1エリア30区画から40区画を設置して、テントタイプの間仕切りやマット、毛布を用意というふうに書かれているんですが、これは大体1人当たりなのか、1棟という概念なのか分からないんですけど、避難者1人当たりどのぐらいの面積をやっているんでしょうかということと、ペット同伴じゃなくて避難した人と比較して、何かこの辺の基準というか、1人当たりの有効面積が違うとかそういうことがあるんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 まず、ここの30区画から40区画の1人当たりのというところにいきますと、区画ごとで大体、400平米ぐらいと聞いております、全体で。ですので、区画で割りますと10平米ぐらいになっております。あと、一般避難者との大きさの部分については、把握のほうはしてございません。

大沢委員

 ああ、そういうことですね。そうすると、中野区の場合で、例えば同じようなことをしようとした場合、現実的に可能な状況だと思っていいでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 現時点では難しいと考えております。

大沢委員

 分かりました。それでは、ここから先は実際に陳情の審査のほうでお願いしたいと思います。どうもすみません。ありがとうございました。

日野委員

 まず、この先進自治体における同伴避難の実施状況なんですけど、この五つの自治体を挙げていただいたのはどういう理由からなんでしょうか。先進自治体の中で主なものなのか、ほかにはないのか。どういう理由でこの五つの自治体を調査されたのか伺います。

永井総務部防災危機管理課長

 まず熊本市につきましては、いろいろ報道等でも同伴避難について先進的に取り組んでいるといったところで挙げさせていただきまして、そのほかの施設についても、そういう報道等で先進的に取り組んでいるといったところで、あとは委員会の中でも実際に名前が挙がった自治体のところということになります。

日野委員

 そうすると、ほかにもやっているところはあるけども、主なところでということになるのかなと思うんですが、ちなみに東京都に関しては、23区は同伴避難しているところはないという認識なんですが、23区以外のところでは、ほか、この西東京市以外で同伴避難されているところというのはあるんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 私の知るところでは、西東京市以外は同伴避難はしていないと認識しております。

日野委員

 分かりました。もう一つ、対象災害のところなんですけど、熊本市の場合は、これは風水害だけなんですね。風水害の場合には、恐らく避難所は、震災のときとは避難所が違ってというところで、このペットの同伴避難が可能なのかなというふうに推測するんですけども、中野区の場合も、水害時の一次避難所というのは、基本、区民活動センターになるのかなと思うんですが、中野区においては水害時の避難時、ペットの避難というのは、これは現状どうなっていたでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 水害時のペットの同伴避難につきましては、特にそこまで、同伴できるという形では明記のほうはしてございません。

日野委員

 たしか私の記憶だと、数年前に水害の危険があったときに、区民活動センターに避難された方がいらっしゃいました。そのときに、たしかペットは通路等とかにケージに入れて連れてこれるとかというようなことがされてたんじゃないかなと思うんですけど、その辺は実際どうだったんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 以前の状況というか、どういう形で行われたかについては、すみません、詳細のほうは把握してございません。

日野委員

 ちょっとそこはしっかり把握しておいていただきたいと思うんですけど、要は、震災時の場合と水害時の場合は避難する場所というのは違っていて、震災時の場合の避難所においては、これまでの議論の中でスペースがなかなか、取るのが難しいとかそういう話があったと思うんですが、例えば水害時の場合というのは別の施設でとか、そういう検討というのはできるんじゃないかなと思うんですが、これまでそういう検討がされたことがあったのか。あるいは検討の余地があるのか。その辺はどのようにお考えでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 確かに委員のおっしゃるとおり、水害時においては区民活動センターが避難所となりますので、それ以外の施設は空いているんじゃないかというところがありますが、それ以外の水害時における同伴避難については研究・検討していきたいと思います。

日野委員

 もう一つ、震災時の場合、これはちょっと私もよく分からないんですが、震災直後に避難してくる方がいらっしゃると。恐らくここが一番多い人数が避難所に来られるのかなと思うんですが、2日目以降はどういう人数の想定をされているのか。それによってはスペースの確保というのもある程度考えていけるんじゃないかな、そのペットの同伴というのも考えていけるんじゃないかなと思うんですけど、そういったことはこれまでに検討されたことが、考えられたことがあるのかどうかはどうですか。

永井総務部防災危機管理課長

 今、2日目以降にだんだん避難所のところの人数が少なくなってきてスペースが空くんではないかというところの御指摘がございました。中野区の避難所は5万人のキャパで、3万2,000人の被害想定というところではあるんですが、中には要支援者というところで、それぞれスペースを確保しなければいけないといったところもございます。ですので、2日目以降スペースがあるかどうかについては、各避難所ごとでも状況が違っておりますので、今そういう部分で可能かどうかというところではお答えできません。

日野委員

 まだまだほかの自治体を調べることもそうですし、中野区では、じゃあどうなのかというのがまだまだ検討できるような余地はあるんじゃないかなと思いますので、今後しっかりその辺は、いろいろ検討・研究をしていただきたいなと思いますので、これは要望にしておきます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で要求資料の提出の1番について終了します。

 それでは、先ほど保留としました第3号陳情を改めて議題に供します。

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございませんか。

いのつめ委員

 先ほどは失礼しました。ちょっと趣旨から外れてしまったんですけれども、先ほどのところで、要求資料のところで、避難所の設置のみならず、趣旨を酌んでその他対応できるんじゃないかといったお話をさせていただきました。今回、陳情、先ほど申し上げましたけれども、検討を求めるというように言いっぷりは変わっておりますけれども、我が会派としての見解というか、結論はあまり変わっておらず、やはりこのペット防災の検討については必要なんじゃないかというふうに思っております。検討することによって分かってくること、先ほど申し上げたように、そのまま避難所設置をするのみならず、ほかにどういったことができるのか、区としてどういったことができるのか、加えて、どういったところに協力を要請しなければならないのか、はたまた地域のほうで何かを求めなければならないのか等いろいろ分かってくるんじゃないかなと思うんですが、その点いかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員のおっしゃるとおり、ペットを飼われている避難者についてしっかり体制を整えていくというところは重要と認識しております。今回陳情を受けまして、様々な形で中でも検討のほうを進めておりまして、今の獣医師会以外に協力先があるのかとか、地域に対してどう周知していくのかといったところについて検討のほうはしていきたいと思っております。

いのつめ委員

 今後の取組に期待しておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 最後になりますけれども、現状行われている同行避難につきましても、同伴避難と併せてさらなる周知が必要じゃないかなというふうに思っております。飼い主として必要なケージやえさ、同伴避難・同行避難に必要なものというのは、既に前回の質疑のところで一定周知はしていただいている。愛犬手帳・愛猫手帳等でお出しするときに明記もありますし、お知らせはしていますということだったんですけども、やっぱり身近でペットを飼っている人に聞いてみると、そういった想定はなかなかされていない人、最初に飼うときにそういったお話があったとしても、防災訓練とかそういうところに参加しない方だと、なかなか防災意識の高まりがある中で、そういったところが抜け落ちてくるというところもあると思いますので、この普及啓発については、同伴避難、そして同行避難を併せてしっかりと行っていただければと思います。こちらは要望でお願いいたします。

吉田委員

 じゃあ、ちょっと陳情のほうでお聞きします。ちょっとさっき、先進自治体の実施状況でお答えいただけなかったことも疑問のままなんですけど、中野区は区民がどのようなペットを飼っているか実態調査みたいなことはされているんですか。

杉本健康福祉部長

 保健所のほうといたしましては、犬の登録につきましては登録の義務がございますので、昨年度末の段階での畜犬の登録件数というものは把握してございまして、1万19頭というような状況でございます。他の動物等についての数につきましては、把握はしてございません。

吉田委員

 やっぱり把握していないと、これから検討するという段階なんでしょうから、これから把握しなきゃいけないかなと思うんですけど、例えば犬だけについていっても、犬といっても小型犬から大型犬まであって、例えばゴールデン・レトリーバーとか、あるいはセント・バーナードとか、体躯が1メートルを超えるような大型犬みたいなものは、例えばケージとか、あるいは健康に生存が可能なスペースとか、小型犬とは比較にならないほど大きなスペースが必要になると思うんですが、そういうものもペットとしてもし中野区民が飼っていて、同伴・同行というものが求められた場合には、これは区としては対応していかなきゃいけないという認識を持っているんですか。

杉本健康福祉部長

 現状、災害時におきますペットとの同行避難ということに関しましては、受入れ動物は小動物ということで犬・猫・鳥等のみということ。また、受入れできる動物につきましては、必ずケージの中に入れていただきたいと。また、受入れ場所は屋外であるということ。また、避難中につきましてはペットフード、ケージ、トイレ用品、常備薬等は飼い主の方に御準備いただくということで周知を図っているところでございます。

吉田委員

 これは現状がそうなんですよね。この陳情というのは、同行じゃなくて同伴を求めるということだよね。同伴を求めるというと、先ほど申し上げたとおり、大型犬なんかだと、人一人に匹敵するようなスペースが必要になると私は認識しているんですが、そういうケージを用意してもらうとしても、そういうスペースを用意することを、この陳情者も考えていらっしゃるし、区もそういうものだと思って同伴避難ということは認識しているんですか。同伴避難とは何かということですけど。

永井総務部防災危機管理課長

 今回の同伴のペットの犬の部分で大型まで含まれるかどうかという部分については、詳細は分からないんですが、(「分からないの」と呼ぶ者あり)はい。中野区としては、先ほど健康福祉部長から答弁しましたとおり、小動物、ケージに入ることというところが決められているところでございます。

吉田委員

 大型犬も犬なんですけど、小動物に入るんですか。小動物の定義として体躯が、体高とか体長とかが何メートル以内とか何か決まっているんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 その大きさにつきましては特に明記されてなく、小動物というところで、犬・猫・鳥・小鳥等という形での明記になっております。

吉田委員

 ちょっと先ほどの先進自治体の要求資料の説明のときにありました管理責任がどこまで問われるかについて、先進自治体も含めて、ペットが死んでしまったとか、障害を負ってしまったとかいうことで自治体が責任を問われるような裁判というのは起きたことがあるのか。裁判とか判例とか把握しているかどうかお聞きしていいですか。

永井総務部防災危機管理課長

 避難所でのペットのいろいろ事故等についての判例については、把握はしてございません。

吉田委員

 じゃ、結構です。

大沢委員

 先ほどの資料提供のところで最後にちょっとお話をしたときに、中野区では現状難しいというふうにおっしゃっていたんですけど、仮に今の同行避難の対象をそのまま同伴避難に切り替えていこうというふうにした場合に、何が現状難しいということなのかというのを教えていただけますか。

永井総務部防災危機管理課長

 現在中野区では同行というところで、それを同伴に切り替えたといったところで、困難になる部分については、まず人員、これまで申し上げたとおり人員の部分になります。

大沢委員

 じゃあ、あれなんですね。場所が難しいとかと何となく思っていたりしたんですけど、場所が難しいというよりも、人が難しい。要は、要員を確保することが難しいというのが答えですか。

永井総務部防災危機管理課長

 大変失礼しました。これまでも答弁してきたとおり、場所、スペースの問題と人員の部分になります。

大沢委員

 そうすると、話を逆に考えると、人と場所を確保する手だてをちゃんと考えればできるということで正しいですか。

永井総務部防災危機管理課長

 そういった部分もあると思います。

大沢委員

 ごめんなさい。そういった部分もあるというのは、ちょっとよく意味が分からなかったんですけど、基本的には人と場所の問題であるということで大丈夫ですか。

永井総務部防災危機管理課長

 あと、実際にそれを運営する避難所として、地域防災会の方々が実際に避難所を運営してございますので、そういったところで、これまでも中野区で同行避難をしていくに当たって、御理解、御協力、あと獣医師会の協定の部分で協力のほうをいただいているというところがございますので。

大沢委員

 今の趣旨は、だから、地域防災会との最終的な調整があるよということをきっとおっしゃっている、それはきっとそのとおりだと思います。ちょっと私も地域防災会のある意味一員でもあるんですけど、そこでちょっと本当なのかなと思ったことがあって、それは何かというと、同行避難をするときに、どの動物を受け入れられるかというのは、実は区から明確に、さっきの犬・猫等の小動物ということ、鳥とかね。小動物という言葉はあるけど、その定義とか、そこに関して、それじゃあ、今回これは受け入れられるかどうかということに関する明確な基準があるわけではなくて、それは避難所側で判断なんだ、個別にみたいなことをちょっと言われたことがあって、それは結構、相当地域側に投げちゃっているよなと思って不安に思ったことがあったんですが、その辺はどんな状況なんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおり、今現在、明確にどの大きさとかいうところまでは細かく示してはない状況でございます。今後しっかり検討して示せる部分は示していきたいと思っております。

大沢委員

 これは同行であっても同伴であってもきっと同じ課題だと思うので今申し上げました。

 もう一つ、ちょっと疑問に思ったのが、じゃあ、大型の犬を飼っていました、そしてその家が罹災しました、家に住める状況じゃなくなりました、そのときそのペットは、その状況であっても置くなり、もしかしたら、放したりしたらまずいと思うんですけど、そういうことをして、それで人だけ避難所に逃げなさいって、そういうことになるんですか。ごめんなさい、区に今質問しています。

永井総務部防災危機管理課長

 今現在、中野区での取決め、地域防災会と獣医師会との取決めの中では小動物というところで決めておるところでございます。

大沢委員

 分かりました。はい、結構です。

石坂委員

 すみません、今の3人の委員とのやり取りの中で気になった点がありまして、地域防災会がという話が出ました。同行避難に関しては今通常の一次避難所でやっているわけですけども、今回陳情の趣旨としては「同伴避難所設置の検討を求める」とあります。これというのは、同伴避難所の設置となると、恐らく通常の、まあ、避難所でそこを指定することもあるのかもしれませんけども、二次避難所などのように特定の施設を同伴避難所と設置するという可能性が検討の中で出てくるのかなと思うんで、そうした場合は地域防災会は絡む必要がないという理解で大丈夫ですよね。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

石坂委員

 今回陳情が出てきて時間もたっている中で、この陳情が可決される、否決されるという可能性があり得る。今回は「検討を求める」になりましたけども、「設置を求める」という形でしたけども、そうした中で担当のほうで、通常の避難所の中で同伴避難所を指定するのか、先ほど私も申し上げたように別施設を設けるなど様々あるわけですけども、もしこれを中野区でやるとした場合に、どのぐらい予算がかかるだろうとかということ、これはトータルなのか1か所なのかとありますけども、何かしらその辺の、もちろん実際に正確な金額はやってみなきゃ分からないところもありますけども、今の段階でどのぐらいお金がかかるだろうかということも、陳情を判断する上で重要になってくると思うんですね。その辺はいかがお考えでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今現在、同伴避難所を設置するとした場合の施設の数とか規模、大きさ、職員配置、あと例えば外部に頼むのかとかいったところの部分については、詳細は検討できておりませんので、予算についてはお答えできません。

井関委員

 今、石坂委員との質疑の中で、外部との連携はまだ検討できていないというお話でしたが、例えば、今回の能登半島地震で珠洲市とかで被災された方が、石川県が金沢市でペット同伴可能なトレーラーハウスを用意したなどの事例があるんですが、例えば東京都とこのことについて連携を図るとか、そういうようなことはまだ検討はされていないんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおり今検討はしてございません。

井関委員

 例えば珠洲市は、2月にペット同伴可能な避難所を開設したということがあるのですが、いざ事が起こってからそういった対応をするという可能性はありますでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 事が起きたときに同伴避難を実施するかどうかということにつきましては、今現段階でお答えはできません。

井関委員

 石川県の能登半島地震で、民間が家やペットの同伴が可能なホテルを無償で提供をして、それをマッチングするなどの事例があるんですが、中野区もそういうことを、先ほど大沢委員との質疑の中で、スペース、人員が難しいというようなことだったので、そういったことを検討するのはいかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今、委員の御質疑の中で、ホテルというところの活用はどうかというところがありまして、中野区でもペットホテルについては10か所ぐらいあると認識しております。そういった活用も今後研究等をしていきたいと思っております。

井関委員

 一応、避難所の設置は、スペース、人員などで難しい、困難があるということでしたが、一応確認させてください。同伴避難所設置の検討を求めること自体に何か懸念事項とかはないですよね。

永井総務部防災危機管理課長

 今、中野区で同行避難をしているというところがございまして、同行避難においても様々な課題というのを抱えておりまして、そういったところを避難所運営会議、各地域防災会のほうで協力してやっておりますので、そういったところで、まず課題として認識しております。そういった中で同伴避難という部分について、検討といいますか、いろいろ研究していくということは考えられると思います。

南委員

 まず、出していただいた資料の中で、熊本市と犬山市がそれぞれ、熊本市の場合は九州動物学院と協定を結んでられて、犬山市については県獣医師会と災害協定を結ばれているということなんですが、これは、この資料によりますと、同伴避難についての協定を結んでいるという理解でよろしいんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

南委員

 その上で、結局この協定を結んでいるところについては、そういう同伴避難ができるような状況があったからという理解でよろしいんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 熊本市におきましては、過去に災害が起きた際に、専門学校である九州動物学院がやむを得ずというか積極的に受入れを行ったというところから始まったものとして認識しております。

南委員

 まあ、熊本市はそうなんでしょうね。犬山市についてはどうでしょう。

永井総務部防災危機管理課長

 すみません、犬山市の協定の詳細については把握してございません。

南委員

 そのほかのところについては、県獣医師会とかそういったところと協力態勢にはついているんですけども、あと久留米市とか西東京市については、協力態勢についてはない状況なんですけれども、そういった状況というのは、どういうところからそういう協定を結んでいらっしゃらないのか。そういったところは分かりますか。

永井総務部防災危機管理課長

 まず、久留米市でいいますと、指定管理団体のところで施設を使って、そこでの協力は得られないということでは回答のほうはいただいておりまして、それ以外の部分の自治体について、ほかと協定を結んでいない理由については、詳細は把握してございません。

南委員

 そういった詳しい状況もやはり区としても把握していく必要があるというふうには思うんですね。あと、中野区においても、同行避難という観点から、中野区の獣医師会と協定を結ばれていると思うんですけれども、その具体的な、例えばどこを拠点にするとか、それとも全体的に獣医師会が把握しなければならないのか、そういった協定の内容はどのようになっていますか。

永井総務部防災危機管理課長

 獣医師会との協定の内容につきましては、こちら側、区のほうからの要請に応じまして、避難所に同行避難されたペットがいる場合については、そこに行きまして、例えば必要に応じて応急手当のほうをしますとか、あと実際にけがをしているといった場合には、その指定の獣医師会に加盟している14の病院がございまして、そちらのほうに行って治療を行うといったような協定の内容になっております。

南委員

 中野区の総合防災訓練をするときに、協定に従って獣医師会も協力いただいて総合防災訓練のほうに参加されているかと思うんですけども、その際にケージを14の獣医師会の方々が、大型犬云々というような話もありましたけども、大型犬・中型犬・小型犬等のケージをかき集めて総合防災訓練に参加されている、そういう状況があるんですけども、防災訓練のときは防災訓練するところに来るんですが、いざ発災したときに、じゃあそういった拠点をまずどこに設けるのかというのは明確になっているんですか。例えば、中野区全体で何か所そういった拠点となるような、14の獣医師会の御協力がなければできないことですけども、例えばそういう拠点となるようなものを区内何か所指定するのか。それとも全く指定していないのか。もう獣医師会任せなのか。その辺はどうですか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおり、獣医師会の拠点については明確に定めておりませんので、今後しっかり検討していきたいと思っております。

南委員

 そういう意味では、まだまだ検討しなければならない、中野区獣医師会との協定においても、事細かい細目については、まだまだ検討していく余地が十分あろうかなと思います。そういった意味で、現段階では同行避難ということですけども、当然、いざ震災等の発災が起きた場合には、各小・中学校が基本となって避難所になる。その中において、これまでの答弁ですと、場所の確保や人員を配置するというのが非常に難しいというようなお話でありましたけれども、中野区の獣医師会との協定の細目的なことを検討していく中で、例えば区内にこういう大きい九州動物学院のようなところがあればいいんでしょうけども、ないにしても、まだまだそういった獣医師会との協定の中で同伴避難ができるようなそういう場所を、やはり獣医師会ともしっかりと話合い、検討していく必要があろうかと思うんですが、その辺はいかがですか。

永井総務部防災危機管理課長

 今後、獣医師会としっかり同行避難、また同伴避難の検討、研究の部分についてしっかり情報共有して進めていきたいと思っております。

加藤委員

 ちょっと今ネットで色々調べていたんですけど、犬山市が、対象災害が地震と風水害となっているんですけど、見ると、どう調べても何か風水害のみのような、また5番の西東京市も風水害の表記しか見当たらないのですけど、その辺は、まあ、こうだと言っているからあれなんですけど、ホームページに載っていない以外の情報があるのかどうかという聞き方をすればいいですかね。

永井総務部防災危機管理課長

 こちらのほうは、直接一旦回答をいただいた後に、もう一度向こうの担当者と電話で連絡のほうを取りまして、実際に地震も対象になるのかといったところで、その場合に、なるということで聞いたところでございます。

加藤委員

 ホームページには何かそういうふうに書いていないので、どういうことなのかなというところではあったんですけど、まだ議論がちゃんと深まっていないのか。風水害だけはまずは表に出しましょうみたいな議論があるのかよく分からないですけど、何となく場合分けしないといけないのかなというのがそこから読み取れたわけですけれども、担当者としては、そういった風水害からだったら対応できるかなみたいな考え方とかあったりするんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員が今おっしゃったように、まず風水害から、表にはそういう形でやっているけど、指定避難所になっているので、同伴避難を地震について受け入れるといったような事情もあるかと思います。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時08分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時22分)

 

 お諮りします。第3号陳情、災害時における同伴避難所設置の検討を求める陳情を閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手願います。

 

〔賛成者挙手〕

 

委員長

 挙手少数。よって、本件については質疑を続行します。

 休憩します。

 

(午後2時23分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時25分)

 

 質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより本件について採決を行います。

 お諮りします。第3号陳情、災害時における同伴避難所設置の検討を求める陳情を採択すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第3号陳情の審査を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 [1]初めに1番、中野区政のBCP(中野区業務継続計画)の改定についての報告を求めます。

永井総務部防災危機管理課長

 それでは、中野区政のBCPの改定について御報告いたします。(資料3)なお、本報告につきましては、今定例会中の総務委員会におきましても御報告したところでございます。

 項番1、改定の背景は、新型コロナウイルス感染症の流行、新庁舎移転、また都が示した首都直下地震等の東京の被害想定が公表され、区は地域防災計画を改定したところでもあります。区政を取り巻く状況の変化に対応するため、本計画を改定するものとなります。

 項番2、主な改定内容としまして、(1)第1編は、BCP全体の基本的な考え方となります。内閣府の手引きを参考に計画の対象組織を明確化しております。

 次に(2)第2編、震災編の主な改定内容でございます。

 1点目は、業務継続計画の発動・解除する時期を明記。2点目、首都直下地震による東京の被害想定に基づき区の被害想定を修正。3点目としまして、職員の参集予測を修正。4点目としまして、非常時優先業務の区分の細分化を行い、統一的な基準に見直しを図っております。最後に、新庁舎移転後の各種ライフライン等の修正を行っております。

 続いて(3)の第3編、新型インフルエンザ等編の主な改定内容でございます。

 1点目は、業務継続計画の適用対象とする感染症を明記。2点目として業務継続計画の発動・解除する時期を明記。最後に、非常時優先業務の見直しとして、現在の組織・事務に合わせた修正、あと委託先との調整について明記してございます。

 項番3、中野区政のBCPの改定版につきましては、別添を添付しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

いのつめ委員

 御報告ありがとうございます。中野区政のBCPが平成30年5月に改定された後、今回改定されるということだと思います。今、御説明いただいた主な改定内容の中からお伺いいたします。

 1点目、非常時優先業務の見直しについてです。BCPの改定は平成30年以降行われていなかったということですけど、資料を見ていると、中野区政のBCPの令和○○年度における優先業務という報告が昨年までありまして、恐らくこの優先業務については見直し等随時行ってきたことと思います。今回区分が変わりまして5区分への見直しが行われました。前までは、A-1、A-2、A-3とB。今回はA-1からA-5まで、プラスBという形で区分けがされております。ちょっと気になったのが、以前の評価でいうところのA-1というのが、発災直後すぐにと発災3日後以内にといったところでA-1、その二つがA-1の中に含まれていました。令和5年度の優先業務の中身、業務数で見てみるとA-1に入っているものが、発災直後すぐにが74業務、3日後以内が24業務という書きっぷりになっています。この発災直後すぐにというようなところで見ていると、合計が74業務。一方で、今回改定された計画の中だと、32ページに、A-1、A-2、3時間以内、24時間以内にやらなきゃいけない業務数の総数が出ているんですけど、それぞれA-1が38業務、A-2が22業務になっているので、これは合計60業務になるんですね。そうすると、以前のA-1の発災直後相当にやらなきゃいけない業務数の総数というのは74業務だったはずなのに、今回の改定で、恐らく期間って、すぐにのところで結構優先順位が高い業務なので変わっていないと思うんですけど、74業務から60業務に今回減っているんです。応急の業務数とそれ以外の継続の必要性の高い通常業務数というふうにさらに区分けされておりまして、応急対策業務というのは33業務と19業務を足して52業務になるので、令和5年度に見直しが行われた52業務と変わっていないんですけども、その後ろについている継続の必要性の高い通常業務というのが、これは5業務と3業務で足して8業務。一方で、令和5年度における優先業務のところで報告が上がっているメニューだと22業務になっているんです。なので、22業務から8業務に今回の改定、見直しで減ったように見えるんですけども、これは理由というか何か、どういうことなのか御説明いただけますか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおり、今回区分のほうを改定しております。着手する目安の時間の区分を改定しております。改定した内容としますと、これまでA-1というところで3時間、直ちにというところと、あと3日以内というところで大くくりになった部分がございましたので、そこの中で通常業務で行う業務というのが、優先して行う業務というのが22業務というところで数多くあったところでございます。それを国のガイドラインに基づいて改定をしまして、そこの部分、3時間と24時間というところで、本当に必要な優先して行う通常業務という部分を細分化することにより、数をここの5と3という形でしたものでございます。

いのつめ委員

 となると、ここで減った分というのは、その後ろ以降、要はA-3からA-5の中にそれぞれ振り分けられているというイメージでよろしいですか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

いのつめ委員

 優先業務、総数で見ると増えているので、その業務数が減ったことのそこの事由だけちょっと確認をさせていただきました。

 もう1点お伺いしたいのが、今回(2)震災編のところでいうと、③参集予測の修正といったところで、これは、例えば災害が起きた後にどれくらいで参集できるか試算というのをしていただいて、実際に参集予測を39ページから具体的な数字でお出しいただいていると思うんですけども、これが具体的な数字として出るのは今回の改定が初めてということでよろしいでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 前回の、改定する前は平成30年になるんですけど、その際は職員に調査のほうをしまして、大体どのくらいでというところでやったところになります。今回は、都政のBCPというのがございまして、そこの参集予測というのを参考にしながら、実際に職員の自宅から新区役所、庁舎までの距離を計測しまして、それに基づいて落とし込んだものになります。

いのつめ委員

 シミュレーションをして実際にある条件下でこれぐらいは参集するだろうというような結構厳しい条件で予測としてお出しいただいていることだと思います。先ほどのお話で、非常時優先業務のところと重なってくるんですけど、これは1時間以内とか3時間以内に、この条件の中であれば、例えば41ページの表を見ると、3時間以内に集まる人は480人だろうというようなところで出していただいていると思います。一方で、非常時優先業務の中だと、3時間以内にやらなきゃいけない業務をお出しいただいていると思います。これは一定の条件下でこれぐらいの人数というような条件つきのところなので、ちょっと難しいというか、そこまで想定するのかというお話なのかもしれないですけれども、ここの業務のところ、例えば482人いれば、ここの総数、3時間以内にやらなきゃいけない業務数38というのは、こなせるだろうというような、そういった予測とかはあるんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今回の参集予測につきましては、40ページにあるとおり、かなり厳しい条件の下、参集の試算のほうをしております。実際に発災しまして3時間以内に行わなきゃいけないというのは38業務ございまして、ここでいう482人で全てこなせるかといいますと、厳しい状況と認識はしております。ただ、その中で、優先順位でありますとか、各災対部のそれぞれ集まる状況によってもかなり状況が変化していきますので、そこは部内で調整するなりというところで対応のほうはしていきたいと思っております。

いのつめ委員

 比較的厳しい条件下なので厳しいかもしれないという話だと思うんですけど、こちらにも記載がございますとおり、実施するため必要な人員が不足することも想定して、この試算結果に基づいて対応策を定めていくことがというふうになっていると思います。仮にこれを、その対応策の中でいうと、ここの非常時優先業務のほうをいじるのか。それとも来る人を増やすのか。その場合だとどっちになりますか。

永井総務部防災危機管理課長

 限られた人数の中でこなしていくというところではかなり困難な部分がありまして、今後、受援計画というところで各優先業務の必要な、応援ですね。いろんな自治体からも応援を要請するとかそういったところの部分で、どれだけ各業務において受援を必要とする業務、あと受援で必要な人数というのをしっかり定めて、そういったもので対応のほうは図っていきたいと思っております。

いのつめ委員

 おっしゃるとおり、その受援のところはすごい大切になってくると思いますので、この試算を生かしてしっかりと具体的にどれくらいの人数が必要なのか考えていただければと思います。

 併せて業務のところで効率化、このBCP自体が、その後により個別具体のマニュアル等がぶら下がっているものになりますので、そこで業務の効率化等もできると思いますので、そこをしっかり連携して、お出しした人数で厳しい条件下でこういった人数においても必ずやらなければならない非常時優先業務というのを確実に遂行できるような体制をつくっていただければと思います。

 あとお伺いしたいのが、ここでこれくらいの人数来るだろうという予測を出していただいていると思うんですけど、ここの滞在等について何かお考え等はありますか。滞在です。要は、これを集めた人が滞在するに当たって、泊まるかもしれないし、あとはいる場所も必要だし、物資等も必要だと思うんです。そういったところはお考えとしてありますか。

永井総務部防災危機管理課長

 応急対応の職員につきましては庁舎の中で、もしくはそれぞれ各災対によっては区民活動センターに行ったりとかいろんな部分がございますので、そこの部分で、あと飲食の部分については用意のほうはしてございます。

いのつめ委員

 準備があるということでありがとうございます。

 もう1点お伺いしたいのが、緊急時の中で集まってくるといったところ、例えば職員の方に御家族がいらっしゃったりとか一緒にいる方がいらっしゃった場合、職員数以上の方が集まってくるという可能性もあると思うんですけど、そういったところは想定とかされていらっしゃいますか。

永井総務部防災危機管理課長

 職員と一緒にその家族が区役所に来るという御質疑かと思うんですが、その想定は特にしてございません。

いのつめ委員

 そういったところも一応可能性としてはあると思いますので、こういうふうに数字を出す中で、一定ちょっと頭の片隅とかに置いておいていただければ、実際に起きてから実際に来て入れませんだと、それじゃ済まないと思いますので、想定外を想定内にしていくためにも、そういったところにもお考えいただければと思います。

 最後に伺いたいのが、3ページ、一番根本のところなんですけど、このBCP自体の考え方、先ほどもちらっと申し上げましたけど、このBCP自体が計画になっているので、その下にぶら下がる個別のマニュアルが幾つかございます。以前、我が会派の河合委員が予算特別委員会のところでお尋ねしたところで、この中にある中野区の震災復興マニュアル、職員向けの復興マニュアルのところが、そこの中の質疑のやり取りの中で、震災の復興マニュアルについては平成16年3月に作成した後、更新がないというようなお答えがありました。先ほども申し上げましたけど、このBCP、これは単体では完結しないと思いますので、ほかの資料との連結ですとか連携、あと整合性を取っていくということが大切になってくるかと思います。なので、この更新が止まっている職員向けの復興マニュアルを含めて、ほかのマニュアルも、せっかく改定したので、この改定した内容に合わせて随時更新等をしていただければと思うんですが、いかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今回BCPを改定するに当たりまして、通常業務の優先業務にひもづくマニュアルにつきましては、しっかり更新をしております。それと同じく、今、委員の御質疑にありました中野区震災復興マニュアルにつきましてもしっかり対応を図ってまいりたいと思います。

日野委員

 まず最初に、中野区政のBCPは中野区事業継続計画だと思っていたんですけど、これは今回、中野区業務継続計画となっていますよね。これは何でというか、変わったんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 これまで、平成20年ぐらいに策定のほうをしまして、そのときは事業計画ということで位置付けておりました。そのときは民間の部門を参考にしたりとかそういったところで事業をというところで明記していたんですが、都政であるとか、いろんな国のガイドライン等を踏まえまして、業務という名称が適切というところで変えてございます。

日野委員

 これは今回変えたということですね。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおりでございます。

日野委員

 これはタイトルなので、ここのタイトルが変わりましたということが最初にちょっと説明があってしかるべきなのかなと思いますので、中身は様々変わっているというのは分かるんですけど、まず最初にタイトルが変わっているのであれば、そこはちょっと御説明していただくのが適切なのかなと思います。

 それで、ここに書いてあるとおり、内閣府のとか東京都の動向が大きく変化したことによって中野区のBCPも改定していくということだと思うんですが、ちなみに中野区政のBCPの改定のタイミングというのは、どういうタイミングで改定されるものになるんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 中野区政のBCPにつきましては、これまで毎年優先業務の見直しというのは図ってきたところでございます。改定につきましては、前回でいいますと、平成30年に改定のほうをしておりまして、その際には大きな変化、背景とか、新型インフルエンザの関係の条例が設置されたりとか、今回におきましては、10年ぶりに東京都の被害想定が変わるといった後、国のガイドラインに伴いまして、その区分、優先業務の区分を詳細にしたりとかいったところで、あと新庁舎に移ってきたという背景、大きな変化がございましたので、今回改定という形でいかさせていただきました。

日野委員

 基本的にそういう国とか都のほうの大きな動きで改定をするということですね。今回は新庁舎への移転というのもあったと。例えば、この間新型コロナ等もあって、このBCPの中では新型インフルエンザの対応というところがあって、このコロナ禍の間に部分的にでもBCPの内容が行われてきたというか、対応されてきたというのはあったんでしょうか。このコロナ禍で。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘にありましたコロナ禍におけるそういった対応につきましては、今回のBCPの中でもいろいろ盛り込んでいるところでございます。

日野委員

 いや、実際にこのBCPの計画に基づいて対応を行ったのかどうかということを伺っているんですけど。

永井総務部防災危機管理課長

 コロナ禍において、その当時のBCPに基づいて行われたと認識しております。

日野委員

 これは危機というか、そういうときにやらなければいけないという計画ですよね。いや、これに基づいてやったかやっていないかぐらいはすぐにお答えしていただかないと、何のための計画なんだと思うんですけど、じゃあ、まず、これに基づいて対応を行ったというのであれば、実際にやったことによる課題だったり、もっとこうしたほうがいいとか、そういったことというのは、この数年間の中であったんでしょうか。そういう課題が出てきたというものはあったんでしょうか。

吉沢防災危機管理担当部長

 今回の新型コロナ感染を受けまして、やはり職員が密にならないようにだとか、あとテレワーク等々の環境が進んできたというところが一つ課題としてあったのかなというところで、今回のこのBCPの新型インフルエンザ等編の中で改定をさせていただいたという経緯でございます。

日野委員

 そうすると、国とか都の動向もそうだけども、実際にこのBCPを計画に基づいて行うに当たって、区で出てきた課題とかも盛り込まれる、そういうときも改定されると思っていいんですね。

吉沢防災危機管理担当部長

 委員御案内のとおり、そういったときにおいても、今回の新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえて今回も改定をしてきたという経緯でございますので、今後もまた何か新たな事象等々が発生すれば、当然このBCP自体を改定していくということも考えてございます。

日野委員

 私はどっちかというと、そっちのほうが大事だと思っているんですよ。実際にこの計画に基づいて動いたときにどういう課題があったのかということで改定するというのはすごく大事だと思うので、そこはぜひ今後もお願いします。

 最後もう1点、先ほどちょっと、聞き間違いかもしれないんですけど、国のガイドラインが変わったからそれも反映したというふうにおっしゃっていたように聞こえたんですけど、そのとおりでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 国のガイドラインが変わったといいますか、国のガイドラインに、現行のガイドラインに合わせて基準を見直したという形になります。

日野委員

 中野区にも危機管理ガイドラインがありますよね。これは今回改定にならなかったんですか。該当するところがなかったということなんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今回、危機管理ガイドラインにつきましては改定のほうを行っておりませんが、状況、内容を踏まえつつ、必要に応じて改定のほうは進めていきたいと思います。

日野委員

 これで最後にしますが、この危機管理ガイドラインの更新というのはどういうタイミングで行われるんですか。今回は国とか都の動向を見て改定したとなっていますけど、この中野区の危機管理ガイドラインというのはどういうタイミングで更新されるんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 危機管理ガイドラインにつきましては、全体を網羅しているガイドラインになっておりますので、そういう中でいろいろな大きな変化があったときに変更していきたいと思います。

石坂委員

 何点か伺いますが、今回第2編のところが震災編になっていて、第3編のところが新型インフルエンザ等編になっています。先般のコロナ禍のときに、このコロナ禍のときに震災があったらどうなるんだろうね、大変だよねという声が様々な場所で区民から不安の声も上がりましたけども、それぞれ震災の場合にどうやって人数を確保して、感染症の場合にどうやって人数を確保してという形で別々に書かれていますけど、これは同時多発的に起こった場合の想定とかというのは、人員的に大丈夫なのかというのを考えたりするんでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 震災と新型インフルエンザ等、感染症が同時に起こったという場合も、一応このBCP上は想定のほうはしておりまして、その際には合同対策本部ということで、そこの意思統一、統一的な見解、決定がなされるように、そういった本部を設けるようになってございます。

石坂委員

 あと、それから、今回このBCPの中で、情報発信に関して54ページのところでインターネット等の活用という形で区民への情報提供などもしていくような形で書かれているんですけども、一方で、66ページの企画部のほうを見ますと、ホームページの着手時期の目安が1週間以内にホームページ着手となっていまして、やはり区民にとってホームページ、まあ、SNSもありますけど、ホームページで確認するということが恐らく多くあるんだろう中で、このホームページの優先順位がA-4で、1週間以内でちょっと遅過ぎるのかなという気がするんで、その辺は何かお考えでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 災害時において必要な情報というのは迅速に正確に行いたいと思っておりますので、こちらの書かれている66ページの部分につきましては、それ以外の情報となってございます。

石坂委員

 そうしますと、ホームページに関して、要は災害に関する情報は即時にやられていくということになるという理解でいいのかということと、どこか別のところに書いてあるのかもしれませんけど、それに関して優先度はどういうふうになっているのか分かれれば教えてください。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおり、災害時におきましては情報提供を迅速に行うというところで、その記載につきましては、すみません、ちょっと明記のほうは、また確認いたします。

石坂委員

 確認というのは保留という意味でいいんですか、答弁保留。

委員長

 答弁保留。

永井総務部防災危機管理課長

 保留で。

石坂委員

 ほかのところを先に聞きますけども、63ページのところの災対建設部のところで、災害時、応急給水、仮設トイレの設置は3時間以内でA-1でなされていて、一方で、その応急給水、仮設トイレ等の広報に関しては3日以内で、これはやっぱり24時間以内にSNS等で広報すべきだと思われますし、特にトイレに関して、その下のほうに要配慮者対応トイレのほうは1週間以内でかなり間が空いてしまうんですけれども、それというのは、要配慮者のトイレのほうももっと早くすべきですし、設置した仮設トイレ、要配慮者対応トイレに関しての広報ももっと早くしないと、これは3日たって場所が分かりましたでは、やっぱり遅過ぎますし、1週間待たないと要配慮者のトイレがないというのもどうかと思うので、その辺りいかがお考えでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 今、委員の御指摘にありますとおり、応急給水、仮設トイレの設置は3時間以内、それに対する広報が3日以内ということがございまして、こちらにつきましては確認をしまして、早急に対応できるような形で対応したいと思っています。

 あと、答弁保留の、先ほどの災害情報をホームページにというところになりますが、60ページのナンバー9、関係機関への情報伝達、3時間以内となってございます。

石坂委員

 すみません、先に答弁保留じゃないほうのさっき聞いていた途中のほうからいきますけども、今し方、広報のほうも早くやってくれそうな雰囲気の答弁がありましたけども、要配慮者対応トイレのほうも1週間待たずにやっていただけるような感じで検討いただけるのかを先にお答えください。

永井総務部防災危機管理課長

 失礼しました。要配慮者対応トイレの設置につきましても、内容を確認しまして対応を図ってまいりたいと思います。

石坂委員

 ぜひそのようにお願いします。それでは、あと、ホームページというか区民向けの情報発信のところで、60ページの9番の関係機関への情報伝達、これがそうだという話なんですけども、情報機関というふうに、区民一人ひとりへの素早い情報を発信していくというふうにこれだと読み取れないので、これは、そういうことであれば書き方を考えるなどしていっていただきたいと思います。これを見て、ああ、自分たちにこうやって3時間以内に情報が届くんだと区民が見たらとても思えないので、その辺り、書き方を考えていただきたいんですが、いかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 記載の方法については分かりやすい形を取りたいと思っております。

大沢委員

 今の石坂委員の質疑とも多少関係してくるんですけど、54ページを見ていただくと、ここに通信手段の確保というのがあるじゃないですか。ここの通信手段の確保のところに書かれているのが、「区では、地震発生時においても、防災関係機関や区民に被災状況等の災害関係情報を迅速かつ正確に伝達するため、無線等の通信施設の整備を行ってきました」というふうにあると。ここを読むと、災害が起きたときに最初に行うのは、その情報提供という意味でですね。この防災行政無線であり、そして安否確認メール及び職員参集メール配信システムであり、そしてインターネット等の活用という、こういうことで見えるんですけれども、ここでメールシステム等によって最終的にある程度区民に対して伝達をしていくという、この通信手段を使ってというふうに見えるんですけど、ここの具体的な、区民に何によって災害情報、被災状況等を伝えようとしているのかというのがちょっとよく、うまく読み取れなかったんですけど、そこをちょっと教えていただけますか。

永井総務部防災危機管理課長

 災害時に区民に被災状況を周知していくといったところで、先ほど言ったとおり、ホームページでありますとか、あと、ここに書かれているとおりメールの部分、メール配信システムですね。そういったところで周知のほうをしたいと思っています。あと、固定型の防災行政無線等でも周知を図れると認識しております。

大沢委員

 もう1回確認したいんですけど、今の区民向けの災害関連情報を迅速かつ正確に伝達する手段として、何を一番最初にやろうとしていますかというのが、ちょっとごめんなさい、よく分からなくなったんで、そこだけ教えていただけますか。

永井総務部防災危機管理課長

 まず初めに、区民に対して、例えば発災が起きまして、区の災害対策本部を開設するという状況において、例えば防災無線でそういう設置をしたとか、コロナ禍である緊急事態宣言じゃないですけど、そういったことも一つ考えられます。

大沢委員

 それで、先ほどおっしゃっていた60ページの関係機関への情報伝達というふうに書かれているところが、例えば14番でいうと区民への安否確認方法とかというのが3日以内になっていたりとか、何かちょっとここがよく分からない。ここでいう関係機関が何を指しているのかというのはどこを見ればいいんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 まず、いろいろ関係機関というところで、区と災害協定を結んでいる機関もございますし、指定公共機関になっている様々な機関、電力会社であるとかというところの機関。あと先ほど言ったとおり、区民というところも含まれているものとして認識しております。

大沢委員

 そうすると、ちょっと矛盾するのが、60ページの14番でいう区民への安否確認方法の広報、3日以内って、これは結構、安全ですか、どうですかという、ある意味本当の安否確認だから、自分が生きているかどうかとか、家族がけがしていないかとか、そういう情報をどうやったら送れますかということを通達するということだと思うので、関係機関への情報伝達とほぼほぼ同時にこれがなされていないとおかしいのかなという気がするんですけど、ここは何で3日以内というふうになっているんでしたっけ。

永井総務部防災危機管理課長

 14の区民への安否確認方法の広報につきましては、内容をもう一度確認しまして必要な対応を取らせていただきたいと思います。

大沢委員

 分かりました。

南委員

 今回随分たって、平成30年5月以来の改定という形なんですけれども、先ほど来、日野委員からも質疑がありましたけれども、今回改定される理由の一つに、東京都の被害想定が公表されたことというふうに書かれてあるんですけれども、この間、危機管理特、昨年の第4回定例会でしたか、まずは地域防災計画の第43次修正を取りまとめ、そして策定していくという質疑の中で、今年1月1日元旦に起きた能登半島地震については、それを盛り込むことができない状況だったので、いずれは、次回改定するとき、3年後になるんですか、地域防災計画を改定する際には、そういった今回の能登半島地震についても盛り込んでいきたいというような答弁があったかと思うんですが、同じように今回の能登半島地震については、これは盛り込まれていないんだろうなというふうに推測されるんですけれども、そういった大きな震災があったそういう内容を基に、またこの中野区政のBCPの改定というのは視野に入れていくべきだと思うんですけど、その辺のお考えはどのように考えていらっしゃるんでしょうか。

吉沢防災危機管理担当部長

 日野委員の質問の中でもあったとおり、本編の中でいいますと、例えば56ページのところをお開きいただきますと、継続的な計画の見直しということで、項番1に書かせていただいております。中野区地域防災計画を改定した際には、このBCPにつきましても改定、見直しをということで図ってまいりたい。また、新型インフルエンザ等編につきましても、107ページのところの項番1のほうに書かせていただいているとおりでございます。ですので、今後の地域防災計画の改定にも合わせて、こちらのBCPにつきましても改定、見直しは行ってまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時25分)

 

南委員

 休憩に引き続いて、簡単にしたいと思います。先ほどの部長からの御答弁で、地域防災計画を改定した場合にも、今後中野区政のBCPについては改定していくというお話でございました。ただ、これまで、平成30年からとなると、それまでに地域防災計画も改定してきたところなので……。それはしていなかったんですかね。じゃあ、今後、この地域防災計画を改定した場合というのは、これは新たに付け加えたことですか。それとも、もともとそういう状況だったんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 明記としては今回新たに追加したものでございますが、考え方としては、地域防災計画とBCPというのは連動しているものになります。

南委員

 分かりました。それで、あと表紙のところに、新庁舎移転をするなどということも今回の改定の一つというふうに書かれてあるんですが、特にこの新庁舎移転に伴う改定のところは何かあるんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 新庁舎移転に伴っての改定の部分になりますが、特に優先業務において新庁舎で優先業務が変わるといったようなものではございませんので、ライフラインとして優先業務をするに当たっての、非常時停電になった際に5日間もちますよとか、あといろいろ新庁舎の機能という部分で更新されたというところで背景として載せてございます。

南委員

 ということは、新庁舎を云々で変えたところというよりも、BCPの業務継続計画の中に、新庁舎が変わった場合においてはここが当てはまるという当て込みというような捉え方でよろしいんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 分かりづらい説明で申し訳ございません。優先業務という非常時の災害業務も含めて、あと通常業務の優先業務も含めまして、そこの新庁舎という部分がより安全でというところが土台となっておりますので、そういった部分のライフラインとして新庁舎というところで明記してございます。

大内委員

 29ページのところに応急対策業務の具体例、災害対策本部の設置。災害対策本部というのは何名とか決まっているんですか。何人でつくるだとか、メンバーとか決まっているんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 条例のほうで定めておりまして、区長を先頭として副区長、あとそれぞれ各幹部という形になってございます。

大内委員

 3時間以内の着手ということは、ほかのところを見ると、3時間以内に来れるのは半径5キロだっけ。5キロ以内の方はおおむね来れるだろうという予測だよね。じゃあ、全員の方が5キロ以内に住んでいるんですね。

永井総務部防災危機管理課長

 災害対策本部員の距離につきましては、全てが5キロ以内ではないと認識しております。

大内委員

 そうすると、この場合でいう災害対策の本部、これを応急対策ですぐつくる場合は、全員そろわないという前提になるわけね。何人そろうの。

永井総務部防災危機管理課長

 区長のほうで本部を設置するかどうかというのは最初に決定のほうをしますので、区長の決定の下、本部を開くといったところで、通信手段として、例えばMS365のTeamsを使うなりというところで、あとLINE WORKSというところで、本部員との情報共有を図りながら、対策本部の設置のほうは進めてまいりたいと思っております。

大内委員

 今回のこれは、39ページに出ている前提とする条件、冬の夕方18時、風速8メートル、多摩東部直下地震M7.3が起きたときの話をしているんじゃないの、これ。これが起きても災害対策本部はつくらないの。つくるでしょう。つくるかどうか区長が決めるとかじゃないでしょう。つくるという前提で動いているんじゃないの。だから、この場合、3時間以内に何人の方がそろうんですか。何人中何人なんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 今、詳細な資料を持っておりませんので、後ほどお答えさせていただきます。

大内委員

 いや、詳細じゃなくて、つくって、だって、中野区の場合、対策本部、分からないけど、30人のうち5人しか集まらないという前提だったら意味ないじゃない。中野区版をちゃんとつくらないと駄目なんじゃないの。それを分からないで、東京都に合わせてつくったというのは分かった。でも、中野区の場合は、5キロ以内に住んでいる方が過半数いないから、5時間以内に設置するように変えるだとか何かしないと。まあ、いいや、それはもう、やっていないんだったら仕方ない。言わないけど。本部長が区長、区長がもし連絡を取れない場合は誰になるんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 副本部長の副区長になります。

大内委員

 副区長は2人とも5キロ圏内に住んでいるんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 5キロより超えていると思います。

大内委員

 じゃあ、副区長が5キロ以上離れていて3時間以内にとても無理だという場合、その間の代理の本部長は、副区長の次は誰なんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 区長、副区長という順番にしまして、防災危機管理担当部長の形になります。

大内委員

 総務部長とかじゃないのね。防災危機管理担当部長の吉沢さんとかがなるの。次の序列は。まあ、別に序列はどうでもいいよ。要は、その次の人たちは5キロ以内に住んでいるんですか。今言っている3時間以内に……。これは、本部の設置と安全確保、安否確認、被害者の把握だとか3時間以内にやるということは、1時間前後にはもうできているということなんだよ。3時間以内にこれを確認するということだからね。だって、電話で連絡取れなかった場合は、取りあえずここの庁舎まで来なきゃいけないじゃないですか。そうした場合に、区長はいないし、副区長も来ない。じゃあ、次は誰になってくるんですか。誰に権限があるんですかというのを聞いているわけ。

永井総務部防災危機管理課長

 区長、副区長に続きまして、総務部長……。区長が不在の場合につきましては、迅速に適切な意思決定が行えますよう指揮命令系統を確実にしておくといったところでございます。

大内委員

 だから、それをしっかりしておくために今誰なんですかって聞いているんだよ。

永井総務部防災危機管理課長

 すみません、後ほどお答えさせていただきます。

委員長

 答弁保留ですか。

永井総務部防災危機管理課長

 はい、答弁保留です。

大内委員

 いや、別に答弁保留しなくてもいいから、もう時間ないから。要はこれをつくっていく中で、まだこれが策定の、改定されたんだったらば、そういったことをちゃんと分かっていないと、いざというときに、区長がもし災害に巻き込まれて、とても連絡が取れない状態、副区長は多摩のほうに近い人が一人は住んでいるかもしれない。その人も巻き込まれたとした場合、じゃあ、誰になっていくんですか。どんどんそれを決めておかないと、3時間以内に立ち上がるものも立ち上がらないし、例えば、災害対策本部の最低何人来たら立ち上げますというのもちゃんと決めておかないと、どんどん前に進まないから、災害のときに。それでそれを立ち上げている最中に皆さん集まってくるでいいわけでしょう。だから、それを最低1時間以内に最低何人集まる前提にしておいて、それでやらないと、3時間以内にこれに着手するといったって、3時間たって全員集まるようじゃ駄目だから、最低1時間以内に最低何人集まれるという今前提で、この3時間以内に着手するということをちゃんと考えておかないと。あと、やはりそういった防災会議の中に何人が集まれるのかということをふだんから見ておかないと、あの人まだ来ない、あの人は来れるわけないよ、あの人10キロ以上遠いところから来るんだからと。まして震源地に近い多摩のほうから、本来中央線の立川のほうから乗ってくる方ですよといったら、連絡が取れないというのが前提になるわけだよね、そうすると。今回の東京都の例です。そうすると、中央線の奥のほうから来る方は基本的になかなか連絡来ないだろうと。そうしたら、どっちかというと違う方面、埼玉県だとか、あるいは神奈川県か、あるいは千葉県方面から来れる方だったら割と来やすいだろう、自転車でもとにかく来れるだろうと。その場合というような、どんどんシミュレーションをやっていかないと、区によってそれぞれ条件が違うわけだから、中野区の場合はどうなんだというのをぜひやってください。これを改定したんだったらね。まあ、今日は結構です。お願いします。

井関委員

 61ページ、17番、義援金の募集3日以内、そして62ページ、29番、義援金配分計画の決定とありますが、実際に義援金が配られるのは、この29番のタイミングということになるのでしょうか。それとも、ここに配分という記載がないのは何か理由があるのでしょうか。もしよろしければ御説明いただけますでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 まず、災対総務部の17番の義援金の募集は3日以内に行いまして、実際にそれの配分計画をしていくといったところで、災対地域部のほうで業務を行っていくものでございます。

井関委員

 配分されるかどうかというところです。そのタイミングをお伺いしているのですが、いかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 義援金の配分計画に当たりまして1か月程度要するというところで想定はしてございますが、また、内容等は精査しまして確認していきたいと思います。

井関委員

 ということは、今の段階では、いつ義援金が被災者の手に届くかというのは決まっていないということでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 本BCP上では、このような形で1か月以内という指定がございますが、1か月以内というところにございますので、速やかに配分できるように進めていきたいと思います。

吉田委員

 総務委員会でも軽くやったんですけど、(「重くやらないでよ、重く」と呼ぶ者あり)重くやりたいんだけど。(「時間がさ。総務委員会で重くやってよ」と呼ぶ者あり)申し訳ない。今年の1月15日に中野区は23区で3番目に早く、文京区、練馬区に次いで中野区は国民保護訓練をやりました。これは先進自治体だと、23区で3番目だから。そのように私は胸を張っていいと思います。そのちゃんと国民保護法に基づく共同訓練、東京都、内閣官房、総務省消防庁、警視庁、東京消防庁と自衛隊と中野区ということでやりまして、このせっかく内容が、今回の今年5月改定のBCPプランにきちんとうまく反映されていないということを指摘したいと思います。総務委員会で、67ページの総務部の継続の必要性の高い通常業務一覧にこの国民保護対応がありますという答弁があったんですけど、いや、そういう問題じゃなくて、残さなきゃいけない、維持しなきゃいけない業務としてピックアップするんじゃなくて、国民保護法の事態が起きたときのBCPというのをこのBCPのプランに入れていなきゃいけないわけで、そういう意味でこの3ページのところの基本的な考え方のポンチ絵、この図の中に、本計画は、中野区地域防災計画をはじめとする既存の計画やマニュアルなどを補完するために作成すると。中野区地域防災計画など既存の計画やマニュアルとの整合性を確保しますという言葉の中に、国民保護計画という言葉もちゃんと入れて、このポンチ絵の中に東京都のインフルエンザの行動計画とか地域強靱化計画とかこういうものと並べて中野区の国民保護計画を、この色がついているところに当てはめて、ちゃんと全体の計画の中に入れる必要がありますねと。総務委員会で鳥取県庁の例を申し上げて、鳥取県庁などの計画の取り入れ方、反映の仕方などを参考に、中野区も早急に震災編などと同じようにミサイル事態編というようなものを、災害事例、地域防災計画などの例としてちゃんと章立てをして入れてくださいということを申し上げたいと思います。

 令和6年1月15日の場合は、ミサイル自身が中野に着弾したということではなくて、撃たれたミサイルの一部の部品とか薬剤が中野区内に落下した。ジメチルヒドラジンですか。日本の毒物及び劇物取締法にも指定をされた人体に有害な毒物です。これが北朝鮮をはじめミサイルの燃料に使われていますので、そういうものが、一部が落下してきた。そして中野区民に被害があったという想定で令和6年1月15日は訓練をしたわけです。そういう事態も含めた防災計画というか対応計画をBCP、あるいは場合によっては、区役所の職員が被災した、あるいは区役所に着弾したということまで含めて、それでもBCPはきちんとやらなきゃいけないのだと。こういう計画をちゃんと次の改定を急いでやって、せっかく先進的な自治体としてほかに後れを取らないようにというか、ほかに先駆けてちゃんと積み重ねているんですから、BCP計画も先駆けて整えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 国民保護の事態に対応する部分につきましては、委員の御指摘のとおり67ページに記載がございます。それに基づく対応というのは、中野区の国民保護計画というところで、その対応ということを図るということで計画のほうをしております。その中で、実際に有事の際には、地域防災計画に準ずるという部分でもございますので、こちらの委員の質疑にありました3ページの表記については検討してまいりたいと思います。

吉田委員

 しっかりこの3ページのところに地域防災計画と並列して、同じぐらい重い計画ですから、中野区国民保護計画、ちゃんとこれも明記をして、そしてこのポンチ絵、図1にもちゃんと枠組みをして、中野区国民保護計画というものを図の中にちゃんと入れて明示的に、そしてその上で震災編、何々編と同じようにミサイル着弾、ミサイル部品落下編とかそういうものをつくって、ちゃんと次のきちんとした計画をつくっていただきたい。もう一度答弁をお願いします。

永井総務部防災危機管理課長

 国民保護計画の表記については検討してまいりたいと思います。

吉田委員

 結構です。

大沢委員

 一つだけあるんですけど、この2024年度に東京都の予算ではスターリンク、衛星電話みたいなものの配備を入れているんですね。先ほど来、大内委員からのお話もあったように、必ずしも中野区の主要な幹部がこの辺に住んでいるわけじゃないというのは、それはあるから、その辺はやっぱり通信でカバーするということを相当考えたほうがよくて、とはいえ、震災があると基本的に地上網とかその辺は罹災してしまうと。そのときに本当の衛星電話、携帯とかそういう意味ではなくて、本当にダイレクトの衛星電話、スターリンクとかそういうものがあるんですけど、そういうものの配備というのはちょっと考えたほうが、恐らく特に、先ほどの大内委員の話じゃないけど、遠隔地に幹部が住んでいるよということだと、そこでその情報を交換してやっていくという意味合いにおいては、主要な幹部のところへそういうものを配備するとか、そういうことはぜひ検討したほうがいいかなというふうに思いますが、いかがでございましょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 スターリンクにつきましては、いろいろ東京都から各全自治体にスターリンクを配備するということもありまして検討というか研究のほうはしております。委員の御質疑のとおり、非常時に幹部等の通信手段について、様々な通信手段も今携帯等で、MS365、BYODという形でもございますので、引き続き検討してまいりたいと思います。

大沢委員

 東京都から配備の前提はたしか各自治体に1台とかそういう世界だったような記憶があるんですよ。あとは、それ以外のところは自分たちの自治体の中で主要なものに関して、ネットワークをある程度つくっておくみたいなことを考えると、恐らく災害時の通信手段として、地上網がやられたときに相当有効な手段かなという気がしているので、ぜひ御検討いただきたいということで強く要望いたします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に2番、災害時における協定の締結についての報告を求めます。

永井総務部防災危機管理課長

 それでは、災害時における協定の締結について御報告いたします。(資料4)なお、本報告につきましては、本定例会中の総務委員会におきましても報告したところでございます。

 先に、項番2になります。協定締結先は、東日本電信電話株式会社、NTT東日本でございます。

 項番1、目的になります。区は、中野区で災害が発生した場合に、情報等の相互連携強化によって通信障害等の早期復旧活動を実現し、区民生活の早期安定を図るなど、地域のさらなる防災力を高めることを目的としております。

 項番3、主な協定内容でございますが、1点目が災害時の情報連携、2点目が通信障害時の緊急対応として避難所等への通信サービスの提供、3点目が情報連絡員の派遣、4点目がドローンを活用した被災状況把握、最後に啓開作業として復旧作業の障害となる樹木、土砂の除去等となってございます。

 第2回定例会での議会報告後、協定締結を行いたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

大沢委員

 1点だけなんですけれども、主体が、相手方がNTT東日本だということになっていて、主な協定内容としてここにいろいろ書かれていて、どちらが何を提供するというのがよく分からないので、そこをちょっと説明していただきたいというところと、もう一つは、携帯電話はNTT東日本が提供しているものではないというふうに認識しているんですけど、携帯網に関して、避難所への通信サービスの提供の中に入っているのか。この通信サービスというのは一体何を指しているのかというその辺りを教えてもらえますか。

永井総務部防災危機管理課長

 今回の協定につきましては、地域防災計画上で指定公共機関であるNTT東日本というところと、さらに顔の見える関係をつくりまして、詳細に協定を結ぶことで災害対応、防災力を高めていくといったところで協定を結ぶものでございます。委員の御質疑にありました避難所等への通信サービスの提供になりますが、衛星電話が一つ、あとはWi-Fiの提供ということになってございます。

大沢委員

 衛星電話は、先ほど言ったスターリンクとかそれに似たようなものが幾つかありますけど、そういう衛星電話のことを言っていますか。

永井総務部防災危機管理課長

 まだ、詳細についてはこれからになりまして、衛星電話になります。

大沢委員

 私の認識では、NTT東日本が提供主体になっている衛星電話は恐らくないと思っているんですけど、本当かな。ごめんなさい。その通信サービスというのは、例えば携帯電話とかは入っているんですか。

永井総務部防災危機管理課長

 まだ詳細はこれからになりますが、携帯電話は入っていないと認識しております。

大沢委員

 そうすると、だから、協定を結ぶ前に恐らく、その締結を決める前に、何が協定の範囲なのというのがちょっといまひとつよく分からないかなというふうなところがあるので、その辺をちょっと、何かもう少しはっきりしたほうがいいかなというふうに、今お話を聞きながら思いました。要は、だから、中身があまり決まっていないけど、とにかくNTT東日本と、まあ、結ぶこと自体は全然反対するものじゃないんですけど、そこで一体何がカバーされていて、何が課題として残っているのかというのがちょっとよく分からない状況のような気がするので、そこはぜひはっきりさせてくださいというところです。要望で結構です。

大内委員

 これは中野区が結ぶ、中野区内、ただ、僕の考えでいうと、東京都が結ぶんだったら分かるけど、中野区が結んで、例えば杉並区と練馬区は結んでいないから、こういった通信が悪いときも迅速にできない、中野区が優先的になるなんていうことはあまり考えづらくて、それは東京都がやるんじゃないんですかと。あるいは、東京都の中の各自治体がそれぞれにまたやってくださいよという話でやっているの、これ。何か中野区だけ23区で初めてやるとか、そういうふうには見えないんだよね。

永井総務部防災危機管理課長

 NTT東日本につきましては、地域防災計画上、指定公共機関ということに位置付けられていまして、それは全国、自治体の防災計画上も位置付けられております。ですので、災害時にリエゾンを派遣するとか、あとそれぞれの通信状況の把握をして必要な対応をしていただくといったところが今現在の状況でございまして、協定を結ぶことで、さらに細かいところの部分について災害対応をしていくといったところでございます。

大内委員

 いや、僕が聞いているのは、要は、たしか高円寺局にここら辺も入っているのかな。もうちょっと向こう。要するにNTT、区で分かれているわけじゃないんだよ。電話のエリアがまたがっているんですよ。うちのほうとか、多分、環状七号線沿いに高円寺のほうまで全部一緒なの。だから、各区というよりも、僕は本来東京都がやる話なのかと思っていたんだけど、東京都もやるけども、各自治体、23区の自治体、多摩の自治体がそれぞれまた別に個別に結んでくださいよということでやっているんですか。23区でやっているのは中野区が初めてですか。そうじゃないとは思うんだけど、その辺がどういうことなのかなと聞いているわけだ。

永井総務部防災危機管理課長

 NTT東日本と個別にこのような形で協定を結んでいるのが何区かございまして、世田谷区でありますとか、足立区、港区という数区が結んでいるところでございます。

大内委員

 もう時間ないから、要は、中野区の近隣区も早く結んで一緒に災害が起きたときに対応してもらいましょうよ。要するに、NTT東日本の電話局を持っているエリアが区で分かれていないから。そのときに中野区までやるけど、中野区から先の杉並区はやりません、練馬区はやりませんなんてことはないでしょうと。だから、中野区の周りの区もぜひとも結んでもらって一緒にやってもらわないと、あまり意味、要するに、もう分かるでしょう。局が他区にある場合もあるんです。多分、中野区の持っている。そうした場合どうするんですか。その区はやらないで、中野区の配線だけ先にやるなんてことは普通考えられないから。だから、近隣区も早くやるように結んだほうがよろしいかと思います。もうこれは結構ですので。本当は東京都がやるべきだなと思うんだけど、各自治体がもっと細かく結ぶということであれば、近隣区もぜひやっていただけるようお願いします。結構です。

石坂委員

 今回の3、主な協定内容の(4)のところのドローンを活用した被災状況把握とあるんですけども、これは区レベルでどの程度の状況把握にこれを活用するのかを教えていただけますでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 4点目のドローンを活用した被災状況把握になりますが、詳細については今後詰めていく形になります。今現在想定されているのは、NTT東日本が中野区内に自社ビルで中野と野方にございまして、そこから発災時、NTT東日本の操縦士なりが来て、被災状況等を把握して、そのデータを中野区に提供するといったようなことを想定しております。

石坂委員

 カメラで直接多分情報が手に入ることなんでしょうけども、人が来てからということですから、そうすると、被災直後の最新情報というよりは、ある程度時間がたった段階での、これが壊れている、あそこにこれがこうなっているみたいなのを後になって把握するようなイメージということでしょうか。

永井総務部防災危機管理課長

 委員の御指摘のとおり、発災後NTT東日本が来ますので、そこのタイムラグはあると思っております。詳細については今後また詰めていきたいと思っております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に3、防災フェアなかの2024の実施についての報告を求めます。

福嶋総務部防災担当課長

 それでは、防災フェアなかの2024の実施について報告させていただきます。(資料5)なお、本件につきましては、本定例会中の総務委員会との重複報告でございます。

 1の目的につきましては、昨年同様、「普段、防災訓練に参加したことがない方や、参加する機会を得られなかった区民等に対して、参加のきっかけとなる機会を提供し、訓練を体験していただくことで、防災意識の向上と地域防災訓練への参加を促進して、地域防災力の向上を図る」ことでありまして、昨年初めて開催いたしまして、今年で2回目となります。

 2の実施日は、令和6年9月1日(日曜日)9時30分から13時まででございまして、区民が参加しやすいよう、昨年の平日開催から日曜日の開催といたしました。

 3の実施場所でございますが、中野四季の森公園をはじめ、中野区役所新庁舎1階スペースを有効に活用したレイアウトを現在検討しているところでございます。

 4の参加予定機関は記載のとおりでございまして、昨年と同様、日頃から連携している中野・野方両消防署及び両警察署の共催でございます。今年は、公益社団法人日本非常食推進機構、織田調理師専門学校により、区民の備蓄率向上を図るための非常食の提供や東京都総合防災部による感震ブレーカーの普及啓発を目的とした展示コーナーなど、新たな企画を検討・調整しているところでございます。

 5の実施内容ですが、裏面を御覧ください。参加団体と現在調整中の内容が記載されております。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

石坂委員

 まず会場についてですが、中野四季の森公園が入っていますが、これは北側の中野中学校寄りのスペースを指すのか、あるいはセントラルパークサウスとかに近い側の公園全体を使われるのか教えてください。

福嶋総務部防災担当課長

 昨年は北と南側両方の四季の森公園を使ったところでございますが、今年につきましては新庁舎とつながりがいい北側のみのスペース、中野中学校寄りの位置を考えております。

石坂委員

 そうしますと、面積的にはコンパクトになる形で開催されるという理解でよろしいでしょうか。

福嶋総務部防災担当課長

 昨年と比較しますと、新庁舎のソトニワ、ナカノバ等を使いますので、ほぼ同じ面積だと考えております。

石坂委員

 ちょっと教えていただきたいのが、裏面の別紙のところの内容の中で、窪田理美容専門学校で、ハンドマッサージ、フェイスペイントとありますけど、こちら、よく災害のときに足湯とかここ何年かやるようになったりしていますけども、何かこれは災害にちなんだような中身になっているということなのか。あるいは、そういう関係はないけども、協力で参加されるという理解なのか教えてください。

福嶋総務部防災担当課長

 窪田理美容専門学校につきましては、昨年から中野区役所の近隣ということで参加していただいておりまして、参加を打診したところ、今年も引き受けてくれたというようなものでございまして、災害には特に関係ございません。

河合委員

 報告ありがとうございました。会派から、こういう子育て世代に対してイベントごとでこういうふうにやっていくことで防災意識の向上になるのではないかというのは、以前からずっと申し上げておりましたので、昨年から引き続き、今年こういうことをやっていただいたのは非常によかったなと思っております。そういう中で、外国人の方も対象にされているということですが、具体的に外国人の方に向けてどのようなことをやるのか教えてください。

福嶋総務部防災担当課長

 外国人に関しましては、やさしい日本語版の啓発資料の配布ですとか、あとは避難所多言語ボードの展示等を検討しておりまして、あとは体験をしていただいて、防災意識の向上に努めたいと考えております。

河合委員

 対象の中に外国の方が含まれているということは、周知の中でも工夫が必要かと思うんですけど、そこはいかがなさいますか。

福嶋総務部防災担当課長

 現在日本人向けのチラシを作成中でございまして、その同じチラシを国際交流協会の協力の下、やさしい日本語版のチラシを作成いたします。そのやさしい日本語版で作成したチラシを、日本語学校や外国人のコミュニティ等に配布する予定でございます。

河合委員

 今コミュニティというところでお話しいただけてよかったなと思っていて、学校に接続されていないけど、地域で暮らされている方のコミュニティというのはたしか少しずつ区のほうで把握していたんじゃなかったかなと思うんです。これに関しては、防災だけではなく、そういうところをきちっと把握している課のほうにも協力していただく必要があるんではないかと思うんですけど、そこに関してはいかがですか。

福嶋総務部防災担当課長

 現在のところ、国際交流協会を通じてそのコミュニティの紹介をしていただいているところでございます。また、委員御指摘のとおり、区役所の内部でもそういったつながりがあるところと連携して発掘に努めてまいりたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に4番、中野区脱炭素ロードマップの作成についての報告を求めます。

伊東環境部環境課長

 それでは、中野区脱炭素ロードマップの作成につきまして御報告いたします。(資料6)本報告につきましては、本定例会の区民委員会においても御報告を行ったものでございます。

 それでは、御説明いたします。

 本件につきましては、本年第1回定例会の当委員会におきまして、ロードマップの案について御報告をさせていただきました。その際、委員の皆様方から様々な御意見、御要望等をいただいたところでございます。このたびのロードマップの作成に当たりましては、それらのことを踏まえまして、可能な限り御意見等を反映させていただいたものでございます。

 まず、改めまして、本ロードマップの位置付けでございますが、二酸化炭素排出削減につきましては、まず、中野区環境基本計画で目標を定め、同計画に記載しておりますアクションプログラムで事業の進捗状況等の管理を行ってきているところでございますが、ロードマップでは具体的な二酸化炭素の削減効果や取組の方向性を示すものとして作成をしたものでございます。

 それでは、かがみ文を御覧ください。

 まず1番目、案からの項目名の変更でございます。こちらは別紙1を御覧ください。こちらは、章などのタイトルや章立ての明確化など全体を通して分かりやすいように修正を行いましたので、その点につきまして御説明いたします。

 まず、変更後のところを見ていただきたいと思うんですけども、第3章から第6章の各タイトルにつきましては、本冊1ページに記載しております第1章、作成の趣旨のところで、中段にある中野区脱炭素ロードマップに示す内容の(1)から(4)にそれぞれ対応してございますので、それらとの表記の整合を図りました。

 また第3章の、今度は変更前を見ていただきたいんですけども、第3章の2、「脱炭素ロードマップ」というタイトルでございますが、こちら本冊9ページになりますが、こちらは表を示してございます。この表だけがロードマップということではなく、この表も含めまして10ページ以降の方針や取組なども含めまして、本冊全体が脱炭素ロードマップであり、これはあくまでも全体のイメージを表現しているものという旨、分かりやすく表記したものでございます。

 それと案の段階では、第4章、8番ということで「2050年に向けた取組の方向性」というものが入ってございましたが、第4章は2030年の削減目標の達成に向けた区の取組でございますので、この8につきましては、2030年の目標達成後の2050年ゼロカーボンシティ実現に向けた取組の方向性を示しているものでございますので、この第4章とは切り分けて、変更後のところ、第5章として別立てで掲載をしたものでございます。

 そして今回、この第4章に3、進捗管理としまして、二酸化炭素排出量削減に向けた取組について年次落としが可能なものにつきましては、2030年度までの年度ごとの削減目標の記載を行ったものでございます。詳細は後ほど御説明いたします。

 それでは、かがみ文にお戻りください。

 次に2番、案からの変更点でございます。別紙2を御覧ください。

 まず、上から3行目です。9ページのところでございますが、こちらは、脱炭素ロードマップの全体イメージの中野区の取組2、(2)都市基盤、道路、公園等の都市基盤における対策の黒丸一つ目、公園灯のLED化につきましては、事業の終了年度が2027年度である旨を明記いたしました。

 次に、別紙2の4行目、10ページでございます。1のまちづくりの全体方針の方針1から方針3の取組内容と表記でございますが、こちらは方針を述べている部分でございますので、ここは方針の内容ということで「取組」という文言を削除しました。また、このことによりまして、方針2に記載しておりました「削減効果の見込み」及び「算定方法」は12ページのほうの取組7に移動させたものでございます。

 次に12ページ、この取組7につきましては、ただいま御説明したとおりでございます。「削減効果の見込み」及び「算定方法」を記載するとともに、取組内容の記載につきましては、委員会での御質疑等を踏まえまして緑化を推進していく上での樹種の選定に当たっては、二酸化炭素吸収量についても判断材料とするということについて検討するということを追記いたしました。また、関連部・課の欄に「環境課」を追記したものでございます。

 次に18ページ、取組25、区有施設のZEB化の削減効果の算定方法につきまして、中野区区有施設整備計画等の個別計画を踏まえて推計している旨を追記したものでございます。

 続きまして19ページ、先ほど御説明しましたが、3、進捗管理ということで各取組において削減効果の見込みを記載しているものにつきまして、そのうち2030年度までの年次落としが可能なものにつきまして、年度ごとに削減量を積み上げて明記をいたしました。ここに記載した取組につきましては、毎年度進捗状況を管理してまいります。なお、この年次落としが難しく、こちらの表に記載できなかった各取組につきましても、毎年それぞれの実施状況ですとか実績などの確認をしっかり行っていくとともに、2030年度までの目標達成の見込みなども分析しながら、環境部が主体となって全庁調整を行いながら目標達成に向けて取り組んでまいります。

 資料編の45ページの取組4につきましては先ほど御説明しましたが、公園灯のLED化の事業終了年度を修正したところでございます。

 またかがみ文にお戻りいただきまして、4、今後の予定でございますが、まず7月5日号の区報に掲載いたします。また、区のホームページで作成のお知らせを行いたいと思ってございます。それ以降、イベント等におきまして、ロードマップに記載しております区民・事業者の方がすぐにでもできることなどを分かりやすく示した区民向け、事業者向けのリーフレットを作成・配布するなど、区民等の行動変容につながるよう周知・啓発を行っていきたいと思ってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

いのつめ委員

 御報告ありがとうございました。脱炭素ロードマップの案からこの作成、前回の御報告で案のところで多々質疑がありまして、その中で一番大きかったのが、恐らくこの年次の部分だと思います。今回修正されるに当たって、19ページに進捗管理という形でこの年次を盛り込んでいただきました。私が以前こちらで質疑をさせていただいた際に、ロードマップの中で、このロードマップというものを、目標の達成にちゃんと寄与するようなものにしてくださるようにお願いをしました。その中のポイントが年次とあともう一つが進捗管理でした。

 この進捗管理のところでまずお伺いをしたいんですけれども、先ほど御説明の中で、ここで具体的な数値が挙げられるものに関してはこちらに挙げましたというふうにおっしゃっていたかと思うんですが、もちろんこれ以外にも取組はあるんですよね。なので、まずお伺いしたいのは、ここで定量化・定数化できる取組の進捗管理を具体的にどうするのか。プラス、ここに載っていないものについてもどうするのか、まずお伺いします。

伊東環境部環境課長

 まず、こちら19ページに記載しました年度ごとの進捗管理と今回記載できなかった取組の内容につきましても、まず庁内で、環境部主催の環境関連施策調整会議というのがございまして、いわゆる環境施策を所管しております所属の管理職で構成されております会議体がございますので、そういったものも活用しながら、しっかり進捗管理を行っていきたいというふうに考えてございます。

いのつめ委員

 環境部が中心になってというような、かなり力強いというか、御説明もいただいたと思うんですが、あくまでこのロードマップ自体は目標達成のための一ツールにすぎないと思いますので、やっぱり中心になって進めていただいて、しっかりと進捗管理をしていただいて、最終的には目標達成というような順番になると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 続いてお伺いをしたいのが、環境マネジメントシステムの運用というのが、19ページになるんですけれども、この19ページの上のところで取組31番に入っております。これは、前回の案の段階だと、この取組は30までで、この31、これは新たに追加されたということでよろしいでしょうか。

伊東環境部環境課長

 前回までの案は取組30まででございまして、この31については今回新たに追加したものでございます。

いのつめ委員

 ありがとうございます。これは、環境マネジメントシステムの運用とあります。それとは別に、環境部の重点プロジェクトに環境マネジメントシステムの推進というものがあるんですけども、そこの関連を教えてください。

伊東環境部環境課長

 基本的には同じ内容を言ってございます。

いのつめ委員

 では、ここは別にあえて何か意図があって「運用」としたわけではない。何か上が推進、推進と来ているので、重点プロジェクトと同じ推進でもいいのかなと思うんですけども、何かあればお願いします。

伊東環境部環境課長

 こういった、EMSと言っていますが、これについては全庁で様々取り組んでございまして、このシステムを一般的に運用しているという形で使ってございますので、こういった表記になってございます。

いのつめ委員

 分かりました。中身のところなんですけど、取組内容を見てみますと、エコオフィス活動を推進というふうにあります。例題として、廃棄物の排出削減ですとかグリーン購入等というふうにありますけども、これをもう少し詳細に教えていただけますか。

伊東環境部環境課長

 区で様々業務ですとか事務を行っていく中で、やはりエネルギーを低減したりとか、ここに書いてあるとおりなんですけども、ペーパーレス、環境負荷を低減すると、そういったこと及び廃棄物もしっかり分別等を行いながら廃棄物の削減、そういったことも行いながら環境に優しい区の事業活動、そういったものを推進していくというような内容でございます。

いのつめ委員

 庁内での活動を含めエコオフィスというふうにありますので、日々の仕事の中で削減等をしていくということだと思います。以前、会派の細野議員が一般質問で取り上げましたプラスチックの削減指針についてもここの中に一部含まれるのかなというふうに思いますが、それはその認識で合っていますか。

伊東環境部環境課長

 おっしゃるとおりでございます。

いのつめ委員

 分かりました。今、例示として挙げさせていただきましたけれども、日々の取組の中でこうした、わざわざ取組31番目として挙げていただきましたので、ぜひ環境部、環境課が中心となって進めていただければと思います。

 最後に、環境基本計画とのリンクについてお伺いいたします。以前の質疑の中で、年次を追加するしないの話をしたときに、当時、環境基本計画の改定に合わせて、その際に年次等を追加していくというようなお答えがあったと思います。今回、脱炭素ロードマップのほうにも年次が加わったことになるんですけれども、以前お話ししていた環境基本計画にも年次を入れるというのは、そこは方針としてお変わりはないでしょうか。

伊東環境部環境課長

 前回第1回定例会での答弁につきましては、次期の環境基本計画に年次落としをするというような答弁を差し上げました。今回特に、次期の基本計画は令和8年度からになりますので、今回そういったこともある、2年間空いてしまう、また2030年度まで喫緊の課題ということがございましたので、まず、今回はロードマップに落とせるものについては年次落としをさせていただきました。今後、環境基本計画を策定するに当たっても、しっかりこういった年次落としが可能なものについては今回と同様に落とすようなことを想定してございます。

いのつめ委員

 分かりました。どちらも性質が違うものですので、どちらにも年次はあってしかるべきかなと思いますので、お願いできればと思います。

 環境基本計画と脱炭素ロードマップの関係性について改めてお尋ねをしたいんですけれども、これは脱炭素の目標達成における、いわゆる両輪のような関係性なのか。それとも計画の下にロードマップがついている、より具体化したものがロードマップなのか。もしくは、またさらに別のものなのかお答えいただけますか。

伊東環境部環境課長

 2030年度までに2013年度比で46%の二酸化炭素排出量削減という目標は、現行の環境基本計画で定めてございます。それを達成するために、環境基本計画にアクションプログラムというものを各種事業を掲載しまして、そこの進捗状況等で目標達成に向けて進捗管理を行ってきているところでございますが、ロードマップではさらに具体的に二酸化炭素の削減効果ですとか、そういった取組の方向性を示すものとして作成したものでございますので、アクションプログラムについては事業の実績がほとんどということで、一部削減の数字が載っているカーボン・オフセットなどありますけども、より事業の進捗だけではなくて、どれぐらいそういった事業を行ったらCOが削減できるかどうか。そういったものをこのロードマップに示したというような関係性でございます。

いのつめ委員

 分かりました。環境基本計画とかと一緒に見ているとちょっとごちゃごちゃしてしまうので、改めて御確認をさせていただきました。今後なんですけれども、次に控えているのは環境基本計画の改定だと思います。まだちょっと先だと思うんですけれども、ぜひ今回つくった脱炭素ロードマップとの整合性を図っていただいて、最終的にはリンクさせていく形になると思いますので、改定の際には、ぜひ御留意いただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今委員御指摘あったように、次期の環境基本計画については、近々環境審議会を立ち上げまして、そこで様々、区民、事業者、学識経験者の方々に議論いただきまして、そういったものを踏まえまして、区としてしっかり次期の環境基本計画にどういったような内容で盛り込むかということを区として検討していきたいというふうに考えてございます。

大沢委員

 まず、19ページの進捗管理なんですけど、これはすごい大切なんですが、この結果報告は年次でどんなタイミングで出てくると思っていいですか。例えば、2024年度の検証結果はいつ出てきますか。

伊東環境部環境課長

 今年度2024年度が終了してからそういった集計等をしますので、当然年度が終わってからということでございますが、具体的にそれが来年度の4月になるのか、5月になるのか、そういったものはちょっと今この時点で言えませんが、早急に結果をまとめて、またその次の年度にしっかり生かせるような形で進めていきたいというふうに考えてございます。

大沢委員

 ぜひよろしくお願いします。そして進捗管理、この19ページのところの中で、大どころでいうと、11ページの取組2、あと13ページの取組10、あと16ページの取組18、この三つは非常に削減の見込み値が大きいものなんですけれども、ここはちょっと進捗管理の対象に入っていないという問題がありますけど、ここはなぜ入っていないんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 まず、この取組1から31の中で、そもそも削減効果の見込みが出せないものを除きまして、削減効果の見込みの数値を載せていて進捗管理に載せられないのは、毎年度、年次で、例えば18ページの取組25ですけども、区有施設のZEB化等がございますが、これについては2030年度までの削減効果の見込みがあるんですが、これは中野区の区有施設整備計画上で2030年度までに更新時期を迎える35施設、これが全て新築となった場合についての目標を定めているんですが、毎年進捗状況については様々、工事の関係とか地域合意とかそういったこともございますので、多少想定よりも前後するということも想定されますので、毎年度これだけ進捗すると、そういった目標は定められないので19ページには記載しなかったというものでございますが、先ほど言いましたように、毎年進捗状況はしっかり……

大沢委員

 遮って申し訳ないんですけど、私が聞いたのは、もう一度質問します。11ページの取組2、13ページの取組10、16ページの取組18、この三つは全てを進捗管理するのは工数もかかって大変だろうから、これは4,000トン以上の非常に大きな数字のものが三つある。この進捗管理対象に入っていません。その三つを進捗管理対象に入れることができないのですかという質問をしています。

伊東環境部環境課長

 今、委員御指摘のところは、進捗管理には今回入れられなかったというものでございます。

大沢委員

 すみません、入れるべきだと思っているんですけど、例えば、取組の一番大きいのは取組10ですか。これは1万1,433トンと書いてあって、これは区民アンケートの結果に基づいて算出をしているということだから、同じように区民アンケートを仮に、毎年とは言わない。2年に1回かもしれないけど、すれば、その数字がどう変動したかによって、例えば一つのKPIというか、進捗管理をすることは、恐らく概念的には可能なんだろうというふうに私は思うんですよね。同様に取組18もそうだと思います。取組2はちょっと特殊なので、後ほどもう少しお話をさせていただきますけど、特にこの取組10とか取組18というのは、数字を見てみてください。取組10、13ページ、ここだけで1万1,000トンあって、最大のこれは削減効果が見込まれている。16ページの取組18は7,630トンあって、これも2番目に大きなものが見込まれているというものなんだけれども、これが何で入っていないのかということと、入れるべきだろうというふうに言っています。頑張れば入れられるでしょうと言っています。

伊東環境部環境課長

 この取組10につきましては、再エネへの切替えに絡んできますけども、各家庭の再エネ電力の切替えの実績把握が、とても年度ごとに把握することが困難だということがございましたので、年次落としができなかったというものでございます。

大沢委員

 そうすると目標設定自体も困難というふうに聞こえちゃうんですけど、もう一度言います。目標設定をアンケートでやっていますよね、これ。アンケートの数値に基づいて目標を設定している。そうすると、論理的にはですよ。同じアンケートをやれば、その1年2年の啓蒙活動の結果が当然反映されるから、アンケートの結果数値が変わってくるはずなんですよ。その変わってくる数字をKPIにしていけば、それを削減量に換算していくというやり方をすれば、これはできないことじゃないはずだというふうに私は思っているんですけど、これは取組10と取組18に共通するものなんですけど、それを実際に本当に1件1件聞いて回って、何人切り替わりましたかと。それは現実的じゃないです。それは今現在調べることも現実的じゃないし、今後調べることも現実的じゃないけど、目標設定をアンケートに基づいてやったんだったら、同じ手法を取れば当然できるだろうと私は思っているんですけど、そこを、こんなに大きな削減効果を見込んでいる要素に関してしない理由は何ですかと聞いています。

伊東環境部環境課長

 年次落とし、目標はなかなか難しいんですが、実績については、委員御案内のように、アンケートということもございますが、まずこの取組10につきましては、今のところ区としましては公的データの活用を考えてございまして、具体的には、東京都の環境局が、毎年都内における再生可能エネルギーの利用状況調査というのを行ってございます。それを活用して、都内全域でございますが、年度ごとの伸び率をもって検証していきたいというふうに考えてございまして、あと取組18から20になりますけども、こちらについては、そういった公式データもありませんので、委員御案内のように、例えば環境関連のイベント等において、省エネ行動ですとか省エネ家電の買換え、そういったことに関するアンケートを実施して実態を把握したいなというふうに考えてございます。

大沢委員

 そうすると、だから、その目標数値というのは、論理的には削減量の目標数値は、ゴールが決まっているからつくることはきっと可能で、あとはそこをどういう手法で検証するかということの問題だと思いますから、そこはぜひ、大きい項目なので極力年次落としをして、そして入れてくださいということなんですけど、大丈夫でしょうか。

伊東環境部環境課長

 先ほど言いましたように、各家庭でいつ切り替えるかというのはなかなか区として目標は、毎年ごとはなかなか難しいので、ただ実際に、本当に切り替わったかどうかはしっかり毎年確認していきたいというふうに考えてございます。

大沢委員

 分かりました。じゃあ、年次ではやらないけれども、各年度においてどこまで切り替わっていると想定されるかという数字は、先ほどの年次の進捗管理を翌年度、ちょっと時期は分からないけど、毎年度出しますよとおっしゃっていたぐらいのタイミングで合わせて出していただくと、そういう理解で正しいですか。

伊東環境部環境課長

 先ほどの実績の把握とは、例えば東京都のデータを活用したりとか、あとはアンケートを実施したりとか、そういったことがあります。少しタイムラグがあるかもしれませんが、翌年度にしっかり把握したいというふうに考えてございます。

大沢委員

 次の年度には必ず出すということだったので、そこは了解しました。

 一つだけちょっと疑問があって、45ページをちょっと見ていただきたいんですけど、45ページの環境形成型のまちづくりのところで、非住宅部分の下です。「中野駅周辺まちづくりにより完成する建築物のエネルギー消費量削減量」と書いてあるんですけど、この削減量は何と比較した削減量なんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 ちょっとお時間をいただきたいと思います。

委員長

 答弁保留で。

 大沢委員、その他よろしいですか。

大沢委員

 あとはこれで結構です。

南委員

 御報告いただいた中で、ロードマップにも書かれていますし、また今回のロードマップ(案)の主な変更点というところにも書いていますが、公園灯のLED化について事業終了年度を追加というふうにあります。建設委員会のほうでも、この公園灯のLED化については報告がありました。約1,000基を超える程度設置していきますという報告があったんですけど、それは理解をしているんですが、その中で、19ページに進捗管理というところがありますけれども、ここには公園灯のLED化における削減量、2024年からずっと2030年までCOの削減量が書かれているわけですけれども、区内の道路、区道も私道も併せて中野区は平成21年から5年間にわたって街路灯のLED化を進めてきました。当時5年間、区内の街路灯、区道も私道も合わせて約1,600基をLED化にしてきたわけですね。当時、国土交通省のほうで交付金を出すということで、この5年間について、恐らく社会資本整備総合交付金だったと思いますけれども、そのことで一般財源にあまり負担をかけることなく、1万6,000基が一気にこの5年間でLED化にすることができたわけですけども、それが、昨年から道路の街路灯のLED化については更新時期を迎えて、また10年たって古くなった。また、ちょっと不具合が出てきたところを更新していっているわけですけども、そういった道路の街路灯のLED化についての削減量とかというのもやはり、この進捗管理には必要ではないかなと思うんですが、その辺はどのようにお考えなんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今回、まず公園灯のLED化は、新たに設置するというものでございまして、道路の更新なので既にLED化されているもの、それを更新なので、その削減効果については同じというふうに認識してございますので、多少の性能の違いはあるかと思うんですけども、今回の新たに設置ということとはまたちょっと観点が違うので、既にLED化されているものの交換なので、削減効果としては変わらないということで、今回含めていないというものでございます。

南委員

 新たなものにしないとこういう進捗管理というのは出せなくて、じゃあ、道路の街路灯については、更新だから全然変わりませんよということなんだけども、でも、二酸化炭素の排出量の削減に寄与しているわけですよね。その総量とかというのは全く把握していないんですか、環境部の中で。これだけ、だって平成21年(2009年)のときから、23区でも一番最初にやり始めたんですよ、中野区が。にもかかわらず、この環境について、まずは当時の街路灯に比べて明るさが5倍以上になる、それから電気代も安くなる、それからCOの排出も抑制できるというところから中野区は切替えをし始めたんですよ。しかも、公園の街路灯はその16分の1じゃないですか。それはこういう進捗管理をしているのに、1万6,000基ですよ、区内全域ですよ。それの進捗管理をしないというのは、また報告ができないというのはおかしいんじゃないですか。その辺はどうお考えですか。

伊東環境部環境課長

 一部繰り返しになりますけども、今回新たな取組でLEDじゃないものをLEDにしてエネルギーの削減、そういったことで新たに削減できるものを今回盛り込んだということでございますので、既にLED化されているものは、その瞬間では切り替えたときには削減効果がありましたが、それ以降は変わっていないという認識でございますので、このロードマップには入れ込むものではないというふうに認識してございます。

南委員

 ということは、もうついちゃっているから、もう数値には関係ないので、プラスにならないから、環境部では一切、1万6,000基の街路灯をLED化したCOの排出削減効果については全く把握しません、もう変わらないからという理由でよろしいですか。

伊東環境部環境課長

 例えばですけども、LED化したものの更新で、例えばさらに、交換することによって性能が上がって、さらなる二酸化炭素排出削減ということがあれば、これについては所管と連携して削減効果の見込みの中に入れたいというふうに考えてございます。

南委員

 十何年前につけたLEDと今のLEDでは全然性能が違うはずです。よくなってきています。単価もかなり安くなってきている。そういったことが出ているわけですから、じゃあ、今更新している分については、以前つけたものとの差額の二酸化炭素削減効果の進捗管理については、やっぱり報告すべきじゃないですか。

伊東環境部環境課長

 委員御指摘のように、こういったLEDもそうですし、それ以外にも効果があるものについては、今後そういったことも検討したいというふうに考えてございます。

南委員

 ぜひその辺、事細かくやっていかないと、46%削減の目標を立ててられるんですから、本当に細かいところまで見ていかないと抜け落ちて、結局やってみたら46%、2030年達成できませんでしたということになりかねないですよ。その辺を心配して言わさせていただきました。

 公園灯のLED化の続きにはなりますけれども、公園のほうは公園、あと、道路は今話ししたとおりです。あと、区有施設のLED化についてはどうですか。小・中学校、それから様々に区民活動センター、そのほか産業振興センターとか区有施設たくさんありますけれども、これをやはり順次LED化することによって二酸化炭素の削減効果は出てくると思うんですけども、この18ページの区有施設のエネルギー管理のところでは、「使用量の適正化を図り」ということしか書かれていないんですけども、この辺のことはどのようにお考えなんでしょう。

伊東環境部環境課長

 委員御指摘のように、公園灯のLED化だけではなくて、区有施設全般についてそういった視点も非常に大切でございますので、それについては、関係所管と連携して、さらなる二酸化炭素排出削減に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

南委員

 もうこれでやめますけれども、これまで指摘をさせていただいたように、小さいことでも積み重ねていけば大きな二酸化炭素の温室効果ガスの削減に寄与していくわけですから、そこは重々にいろんなアンテナを張っていただいて、これだけ中野区はやっていますよということを区民に、また先進的にやっていますよというようなことを他区にも知らしめて、やはり全体的にリードしていくような環境対策をぜひやっていただきたいと思いますので、これは要望としておきます。

日野委員

 すみません、ちょっと一部、南委員とかぶるところがあるんですが、昨年の11月に水銀に関する水俣条約の締約国会議があって、この中で2027年度までに全て蛍光灯をLED化するというのが決まりました。今回の一般質問でも、我が会派の平山議員から蛍光灯をLEDに変えるということで、計画的に区有施設も変えていかなきゃいけないという質疑がありまして、まず、2027年度までに蛍光灯の製造と輸出入が中止になると。その後、国としては2030年度までに全てLED化していく、こういう方針になっています。まず、これに関しては、このロードマップの中に含まれていないかと思っているんですが、いかがですか。

伊東環境部環境課長

 今、委員、御案内、御指摘のあったことは、直接このロードマップに文言の記載はされていませんが、当然その背景といいますか、そういったことを踏まえて、各所管のほうで様々取組を行っているというふうに認識してございます。

日野委員

 当然、2027年度までに製造が中止になるということなので、段階的にやらないといけないことではあるんです。だから、必ずやらなきゃいけない。ただ、まず区としては、学校だったり区有施設だったり様々あるので、僅かな期間で計画的にやっていかなきゃいけない。これはまず大事なことではあるんですけど、もう一つは、これは別に区有施設に限ったことじゃなくて、一般の家庭においても全部LED化していかなきゃいけない、順次。蛍光灯が販売中止になっていくので、そのうち。となると、これはCOの削減量としてはものすごい数になるはずなんですよね。それがここに盛り込まれていけば、かなり大きな数値になっていくはずなんです。なので、これは昨年の11月に締結してという話なので、ここにはちょっと間に合わなかったんだと思うんですけど、それはしっかりこの中に入れて、まず一つは、区有施設に関してはしっかり計画を立てて、年次ごとの進捗というのは、これはやっていけると思いますので、それは管理していっていただきたいと。それから、区民に対しては、ここは自主的に変えていくということにはなると思いますが、区としては、ここはしっかり周知していくということも大事になってくると思いますので、それによって皆さん順次変えなきゃいけないんだということも認識するでしょうし、取組を行ったということの効果もここに載せられると思いますので、そこはぜひ進めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今、委員御指摘ありまして、各御家庭、特に民生家庭部門での排出量がかなり中野区の場合多いので、そこはやはり各御家庭でできることについてはしっかりやっていただく。そのためには区がしっかりこういった、今回ロードマップをつくって、つくっただけじゃなくて、分かりやすいリーフレットも作って、イベント等で配布、周知していきたいと思いますので、しっかり区民の行動変容につながるように、様々な努力を継続していきたいというふうに考えてございます。

日野委員

 ぜひ数値としても出して、見える形で載せていただきたいなと思いますので、お願いします。

 もう一つ、取組の中にこの31が追加になったというのがあるんですけど、以前私が総括質疑の中で、旧庁舎の資源化、リサイクル化、これは進めてほしいという話をしたけども、そこはなかなか時間的にも難しいと。それともう一つ、やはり、どこがかじを取ってやるのかというのが、これがなかなか定まらないまま来て、それで結局できなかったということがあったので、ぜひそこは環境部としてしっかり、様々な区有施設、学校の建て替えもこれからもありますし、そこは資源化、リサイクル化というのを、しっかり環境部として責任を持って進めていただきたいなと思うんですが、ここに関してはいかがですか。

伊東環境部環境課長

 19ページの取組31、先ほども御質疑がありましたけれども、今回入れた背景が、第1回定例会で、今委員からお話があったように、旧庁舎の廃棄物についての質疑がございました。区有施設の廃棄物の処理については、環境部環境課だけじゃなくて、全庁的にしっかり取り組んでいただきたいといった御要望がありましたので、今回この取組31を追加したというような背景がございますので、今後もそういった視点でしっかり全庁を挙げて、このEMSについて運用していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 今回ロードマップの主な変更点で、45ページの公園灯のLED化のところです。恐らくこれは、具体的には公園課のほうがやっているので都市基盤部のほうになるかと思うんですけども、もともとは、前回の報告のときは2030年までにだったのが2027年度までにという形で3年早まっています。これというのは、もともと定期的に更新していくものであったものを定期的でないタイミングでも入れ替えていくことにしたのか。もともとが定期的なものじゃない入れ替えをするはずだったものをさらに早めたのかという、この理由はどうなんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 前回の案のときは庁内調整で、先ほど言いましたように2030年度までというような表記を行ってございましたが、その後、所管と連携、調整する中で2027年度までの計画ということで調整がつきましたので、こういった記載をさせていただいたというものでございます。

石坂委員

 そうしますと、2027年度までに全部この公園灯のLED化が完了する形になって、そして102トン分が削減できるという理解でいいですね。

伊東環境部環境課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

石坂委員

 その結果、19ページのほうの進捗管理の表で、2027年度以降までに102トン削減して、それで、102トン、102トン、102トンと続くところですけども、これに関しまして、12ページのほうで見ますと、公園灯のLED化は単に照明灯のLED化だけじゃなくて、ソーラーパネル併設型のLED照明導入も推進しますという形で書かれていて、恐らく単なるLED化で、もちろん消費電力が減るのもそうですけども、ソーラーパネルがついて電気が発電もできると、多分さらにCOが減らせるということであろうと思います。そうした際に、2027年度以降に、公園に対する考え方として、単なるLED化だけじゃなくて予算がつけられる範囲でになっちゃうんでしょうけど、ソーラーパネル併設型のLED灯に切り替えていくことをやっていくと、さらに2028年度以降も減らせる余地がなくもないのかなと思うところですけども、その辺というのは、この102トン、2027年度まで減らせれば、もう公園課としては何もしなくていいという判断じゃなくて、やはりその辺のソーラーパネル併設型LED灯などの検討もあり得るべきと思うので、その辺はいかがお考えでしょうか。

伊東環境部環境課長

 委員、今御案内のあった件につきましては、環境部としましては、これに甘んじるということではなくて、より二酸化炭素排出削減に向けたものが導入等されるように所管とも連携してまいりたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 こうした回答が環境部からありましたけども、都市基盤部のほうも同じような認識を持たれているという理解でよろしいでしょうか。

松前都市基盤部長

 脱炭素ロードマップ作成に当たっては、都市基盤部の各課ともかなりの調整というか、打合せをしながらこういった成果として示しているものでございます。常に脱炭素の視点を持って、都市基盤部としてもそれぞれの課で取り組んでいきたいと考えております。

石坂委員

 そのようにお願いをして、結果的に最終的に報告が出る段階で102トン以上減らせましたというところを目指していただければと思います。これは要望としておきます。

加藤委員

 いろいろな数字をこれだけ出していただいたというのは評価いたしますけれども、なかなか、その数字の妥当性みたいなところは難しいところがあるのかなと。例えば、区有施設のZEB化によってどのくらい効果があったかというのがありながらも、49ページの取組25ですけども、ZEB化によって今35施設のところは使用量が半分になるという計算なんでしょうね。1,712トン-COが半分になって、その後、本庁舎移転による二酸化炭素排出量増加量、これは総務委員会でやると床面積が1.7倍になってしまったから、その数字をそのまま電気料金に当てはめてしまっているというようなことを聞いていますので、それが、結果的に新庁舎ができたら電気代を今の推測上は上がって、だから、1年たてば決算で出てくるんでしょうけど、この数字がまた変わってくる可能性もある。増えるか減るかも分からないですけど、恐らく減ってはくれると思いますけれども、またエレベーターの数が増えているとか、何が要因で変わってくるか分からないですけど、こういうのもあるので、何かなかなか不安定なところの数字ではありますけども、そういうのは徐々にブラッシュアップしていただきたいなと思っています。

 ちょっと気にかかっているのが、食品ロスに関する報道がこの前の金曜日か土曜日に流れていたんですけど、御存じですか。国の出した食品ロスの報道、御存じだったらちょっと教えてください。

伊東環境部環境課長

 概要でございますけども、国も、全国における食品ロスの削減の目標を定めてございまして、これがかなり速いスピードで達成できているというような報道だったというふうに認識してございます。

加藤委員

 僕の記憶だと、2022年度で調査した結果がこの前出てきて、2030年度目標値をもう達成しちゃったらしいんですよ、2022年度段階で。国では達成して、中野区はこれを当てはめたときにどうなるのかなと思うと、これは2030年度の年次目標が書いてあるわけで、何か既に年次目標を達成しているから、何かあまりに、今年はこれでスタートして来年度はまた数字を変えられるのかもしれないですけど、もはや達成している数字を追っかける意味はないわけで、さらに高みを望まないといけない可能性もあるので、何が言いたいかというと、結局ちゃんと見ていかないといけないなと思いますけど、これはロードマップのそういったところは、毎年毎年数字は改定していく予定なんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今回、一旦ロードマップを作成して、19ページに進捗管理ということで目標を定めましたが、あくまでも目標なので、例えば来年、再来年、目標を達成しているから変えるということではなくて、次は環境基本計画がございますので、そういったところで目標を上回っているものであれば、その環境基本計画の中で盛り込んで計画も上乗せすると、そういったことも想定してございます。

加藤委員

 毎年そういうふうにやっていかないと、何かロードマップの目標年度になったときに何やっていたのかなみたいになると思うので、1個1個その辺は、初めてやった試みなので、数字のところ、なかなかうまい表現とか計算方法はないかもしれないですけど、その辺はブラッシュアップしていただきたいなと思っています。

 先ほど大沢委員が言おうとしていたのは、その答弁があってからのほうがいいなと思ったんですけど、中野駅周辺の開発によって何かマイナスみたいな表現になっていますけど、恐らくはプラスになるものもあると思うんですよね。ただ、区民1人当たりでやったときに、かなり良質な住宅というカテゴライズの住居に入ってくると思うので、そういう意味だとCO排出量は1人当たり少ない状態の住民が住むみたいな、区全体では増えてしまうかもしれないけれど、区民1人当たりで換算したらそれは減っているという結論もあり得るのかなと思って、そういった観点で前回のこの委員会内で、脱炭素ロードマップのときに、中野区民1人当たりで計算したら結構上位に来るんじゃないかなというような、そういう意味で、いろんな指標があるけれども、そこが一つ、23区内でトップ取れるみたいなのがあったらいいなと思ったんでそういうふうに聞いたんですけど、その辺ちょっと調べてくださいと言ったんですけど、何かありますか。

伊東環境部環境課長

 中野区民1人当たりに換算すると、区全体で排出されている二酸化炭素量を、例えば区民1人当たりに換算した場合、これは最新のデータが2020年度でございますので、2020年度で言いますと、中野区については区民1人当たり年間で2.51トンとなってございまして、少ない順で上から3番目ということになってございます。

加藤委員

 そうすると、1位は取れていないんですけど、例えば区民の行動を変えようみたいなことがこの中に入っている中で、区民みんなで頑張って23区1位を取ろうみたいな、そういった目標みたいなのもあっていいんだなと思っているんですよね。そういった観点で、この中に入っていないにしても、何か全体の方向性の中で1個1個の細かいところではなくて、全体で減らしていきましょうみたいなところの目標を掲げるべきだと思うんですけど、どうでしょうか。

伊東環境部環境課長

 まずは、2030年度までに2013年度比で46%、そういった大きな目標がございますので、その目標を達成することを第一に、今、委員御指摘にあったように、現在最新のデータで中野区は23区で3番目に少ないということもございますので、そういったことを、例えば、環境のイベントですとか、中野区はこれだけ少ない、皆さんの頑張りです、これだけなっていますよというようなことも紹介することによって、区民の行動変容、ああ、そうしたらもうちょっと頑張りましょうとか、そういった行動変容につながるように様々PR等については考えていきたいというふうに考えてございます。

吉田委員

 繰り返し指摘していますけれども、(「繰り返しいいから。今日禁止」と呼ぶ者あり)まあ、帰りたいのは分かりますけど、一応税金で運営されている議会ですから。これは本当に御苦労されているけれども、本当の目的は、例えば中野区がこの46%削減を達成することが目的じゃないわけですよ。要するに、世界全体で人間が出すCOの排出量を減らして、気候変動、温暖化の人為的要因による変動を削減しようというのが目的で、何度も繰り返して言っているとおり、世界のCOの3分の1は中国が出している、32%ぐらいは。日本が出しているのは3.2%にすぎない。日本でこれだけもう空雑巾を絞りに絞った状態で、これ以上日本でお金をかけて国民の税金をかけていろいろやる。中野区でもこれだけ、今質疑でもあったとおり、かなり、例えば1人当たりのCO排出量みたいなものを見ても、非常につつましいというか、排出量が少ない経済活動を全体としてしている。しかし、この中に定められていることを今後一生懸命やることがさらに効果を生むかというと、私はそうじゃないと思っていて、やっぱり消費の部分だけに着目した目標を一生懸命やっていっても本来の目的は達成できない。後ろのほうにちらっとLCAとやっと書いてもらいましたけど、例えば昔、グリーン調達、グリーン購入ということに非常に注目していた時代もありましたけど、今どんどん軽視されているようになっていますけど、区民や区役所、いわゆる区内の産業の調達から排気まで含めたCOの削減ということをしないと、消費部分だけの削減のパフォーマンスだけを見ても、例えばLEDをやっていっても寿命の最後まで使い切らないで、途中で壊れたからといって交換しますとやったら、ここに書かれている削減目標は達成できないわけですよ。これは要するに理論値でしかない。ここで出ているのは全部。しかも、ここにあるもの全部、単純に足し合わせればいいというものでもない。いろんな前提といろんな局面を切り込んだものをただ数値にしているだけで、それは全然意味の違う数字が並んでいますから、これを全部合わせたりとか、これが一番だからどうこうという議論はそもそも意味をなさないわけですね。ここの中で非常に残念なのは、一番最初に提示すべき基本的考え方、この基本的考え方に全体方針、まちづくり都市計画、都市基盤、5ページです。移動、区民・事業者の行動、区の率先行動というふうにあるところに書くべき内容が一番最後に書かれているんですよ。23ページの一番最後、LCAなどを活用し、日常生活を支えている物品の材料の生成や加工、製品の製造から廃棄に至る過程のCO排出量を意識した消費行動や事業活動。消費行動や事業活動というふうに、これだけに絞らないで、もっと全体的に文言を整えた上で、この5ページの基本的考え方の上位に載せるべきなんですね。基本的な物品の購入から消費から廃棄まで全部なるべくCOを排出しないようなものややり方を選びましょうと。それが最初に書かれているべきなのに最後に書かれていて、ほかのところはほとんどそういう考え方が取り入れられていない。こういうものを一生懸命ロードマップとして実行していっても、結局COの削減には基本的にはつながらないというふうに思います。やっと後ろの資料編のところで、カーボンフットプリントとかいろいろ用語だけ出てきたけど、それがロードマップ、区として、区も実行する、区民にも実行をお願いする内容にきちんと落とし込まれていないことが非常に問題だと思いますが、いかがですか。

伊東環境部環境課長

 今、委員から御指摘ありましたLCA、本当に非常に重要なことだというふうに認識してございます。このロードマップについては、まず2030年度までの取組と、それ以降の2050年までのということで大きく章立てしてございまして、LCAを基にして、カーボンフットプリントにつきましても、まだ製品については少ないということがございますので、大事ではありますけども、今後さらにそういったものが増えていくということもございますので、非常に重要な内容でございますので、今回この仕立ては変えることはちょっとできませんが、様々啓発する中で、LCAとかカーボンフットプリント、そういったものを全体のサイクルを通じてCOの削減、そういった視点が大事だということはしっかり区民・事業者に周知していきたいというふうに考えてございます。

委員長

 すみません、ちょっと休憩します。

 

(午後5時04分)

 

委員長

 では、再開します。

 

(午後5時05分)

 

吉田委員

 これは、基本的な考え方を改めなければ効果を生まないんですね。基本的な考え方の中に、生産、調達、購買、消費、廃棄まで全部含めてCOの削減に努力しなきゃいけないということは、最後じゃなくて、最初の基本的考え方にこれは絶対にうたわなきゃいけないと思うんですよ。いかがですか。

伊東環境部環境課長

 本ロードマップにつきましては、環境基本計画を補完するものとして具体的な取組を定めたものでございますので、委員御指摘の点については、次期の環境基本計画を策定する中で審議会で御審議いただいたり、区としてもしっかりそういった視点を持って考えていきたいというふうに思ってございます。

委員長

 答弁保留。

伊東環境部環境課長

 先ほどの大沢委員の答弁保留でございますが、45ページでございますが、何と比較したときの削減量かということでございますが、いわゆる何も対策をせずに建てた場合、それと対策を行って建てた場合の比較ということで記載したものでございます。

大沢委員

 そうすると、2013年との相対的な比較とか、今回でいうと2024年以降の削減量ということになるわけなので、2024年と比較すると、先ほどの加藤委員の話じゃないですけど、全体の戸数は、例えば増えますということがあったとすると、そうすると一つひとつは削減できていたとしても、結局そこに増えた戸数を掛けたものとその従前というか、その前に本来あった世帯数にもともとの減らす前の量を掛けたものとそれを比較しないと、これは削減量にならない気がするんですけど。

伊東環境部環境課長

 すみません、先ほどちょっと説明が抜けてございまして、あくまでも同規模の施設を建てた場合と比較した際の削減量ということでございます。

大沢委員

 そうすると、今回のロードマップの削減はいつといつを比較した削減を出しているんでしたっけ。

伊東環境部環境課長

 2013年度と比較してでございます。

大沢委員

 そうすると、だから、本来ここで削減というふうに評価するためには、2013年にそこに存在していた建物に住んでいた人に当時の排出量を掛け算したものと、その後世帯が増えたものに実際に減らしたものを比較したものが削減量になるのが普通だと思うんですけど、何で同規模の2030年に存在しているものが、昔の基準で建てられた場合と今の基準で建てられた場合の比較量が削減量というふうに定義されるんでしょうか。

浅川環境部長

 多分委員の御質問は、2013年にはそこまで計画がなかっただろうと。であるとしたら、2013年の住宅の戸数と比較すればいいのではないかという御質問だったと思うんですけれども、確かに今回脱炭素の、いずれにしてもこの住宅を建てるということは建てる。その中で、じゃあ、建てないという計画があるかというとそうではなくて、建てるということを前提にした上で、それでは今までの脱炭素の対策を取らないで建てた場合と今回対策を取って建てる場合への比較をしたものでございます。それは、区が深く関与して行うものについて区が主体的な取組として、では、脱炭素を進めていくのかどうかという、主体性を持って取り組むということを表したものでございます。

大沢委員

 ごめんなさい。そのことは全く否定していなくてぜひやるべきだと思っているんですけど、ここで数値として出てくる削減効果、削減目標としてはおかしいでしょうということを言っているんですけど、そこはおかしくないですか。

浅川環境部長

 区としての取組による削減効果というふうに考えてございますので、これも取組でございますので、ここに書くことについては違和感はないものとして記載したものでございます。

大沢委員

 すみません、ちょっと時間が過ぎちゃっていて申し訳ないんですけど、2013年度と比較した削減量でいいんですよね。今回その46%削減という目標というのは。違いますか。

伊東環境部環境課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

大沢委員

 そうすると、今のお答えは、2013年になかった建物があります。住んでいなかった人がいます。その後に当然別に住むことになりました。なったときに、その人数分が本当に2013年のままだったら、これだけ出していたものが、区の努力でこれだけ減りましたよと言っていることはすごく理解するんですけど、46%削減の数字のカウントとして考える際には、その考え方をここの中に入れちゃうと数字が合わなくなると私は思うんですけど、それは違っていますか。

伊東環境部環境課長

 ちょっとお時間、すみません。

大沢委員

 ごめんなさい。そうしましたら、今、答えが欲しいというよりも、これはロードマップそのものの構造の問題だから、それをこれからだんだん運営していく中で、ここのところちゃんと説明ができるようにというか、この数字が変わっても僕はいいと思います。だって、ここにおける削減目標は本当はこうだって書いていたんだけど、実際に2013年の数字との今回の整合性を見たらこの数字になりましたよと言ってくれれば、もしそうじゃないんだったら、私が言っていることが正しいんだったら、そう言ってくれればいいという問題だと思うので、今日即お答えいただくというよりも、一度ちょっと考えてみていただいて、それでもう一度次の機会なりにお出しいただければなというふうに思うんですけど、いかがでしょう。

伊東環境部環境課長

 先ほどのお答えですが、ここのまちづくりの進展等を踏まえまして、2030年度のBAUを推計して、そこからの削減量を示したというものでございます。

浅川環境部長

 補足いたします。いずれにしましても、区の主体的な取組として削減できるものは削減していくとしまして、委員の御発言もございましたように、今後この脱炭素ロードマップにつきましては、さらに環境基本計画というところでブラッシュアップさせていきますので、その辺、お考えのことも含めまして検討していきたいと思っております。

大沢委員

 そうしましたら、だから、この排出量の数字が本当に妥当なのかどうかというのはちゃんと一度検証して、委員会の場でもいいですし、私は私自身に教えていただいても構いませんが、どこかでしっかりと検証していただきたい、この数字の考え方が本当に正しいかどうか。そこはぜひお願いいたしますが、いかがでしょうか。

浅川環境部長

 そうですね。ここの部分に限らず、その目標値についても検証し直していきたいと思っております。

大沢委員

 はい、結構です。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に5番、その他で何か報告はありませんか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 私からは、新たな防火規制区域の指定について口頭にて御報告いたします。当報告は、建設委員会との重複報告でございます。

 令和5年第3回定例会中の委員会でも報告しておりますが、東京都建築安全条例第7条に規定する新たな防火規制区域が東京都により指定されてございます。告示日は令和6年3月8日、施行日は令和6年9月2日となります。

 区としましては、区報やホームページへの掲載、また説明会等を開催して区民への周知を図っているところでございますが、対象地区の住民の方には改めてポスティングなどの手法によりチラシを配布して周知を図っているところでございます。

 報告については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

大内委員

 中野区のどこの場所のことを言っているの。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの新たな防火規制区域につきましては、東京都によります第9回地震に関する地域危険度測定調査において、火災危険度の高い地域を中心に入れてございます。具体的には、14の町丁目となってございまして、全部申し上げますと、若宮一丁目から三丁目、沼袋一丁目から四丁目、ただし沼袋一丁目、三丁目につきましては一部地域、西武新宿線から上の地域。上高田三丁目の一部と上高田一丁目、中野一丁目、中央四丁目、本町二、四、六丁目という14町丁目に指定してございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、地方都市行政視察について御協議いただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時16分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時18分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察は、兵庫県神戸市の防災DXについてと兵庫県西宮市の危機管理センターについてとし、日程は7月23日(火曜日)から24日(水曜日)の2日間としたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で地方都市行政視察についてを終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時18分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時21分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は8月22日(木曜日)午後1時から行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で危機管理対策等調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後5時21分)