令和6年06月24日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)
令和6年06月24日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第2回定例会)の会議録

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和6年6月24日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和6年6月24日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時24分

 

○出席委員(14名)

 高橋 かずちか委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 山内 あきひろ委員

 市川 しんたろう委員

 黒沢 ゆか委員

 小林 ぜんいち委員

 立石 りお委員

 いさ 哲郎委員

 斉藤 ゆり委員

 杉山 司委員

 平山 英明委員

 久保 りか委員

 むとう 有子委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 国分 雄樹

 企画部資産管理活用課長 半田 浩之

 総務部長 濵口 求

 総務部総務課長 永見 秀光

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 区民部産業振興課長 網野 和弥

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 早尾 尚也

 書記 梅田 絵里子

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺各地区の整備について

 都市観光・地域振興の推進について

 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

 区内南北交通と新たな公共交通サービスについて

所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の検討状況について(資産管理活用課、中野駅新北口駅前エリア担当)

 2 白鷺二・三丁目地区の都市計画提案について(野方以西担当)

 3 上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 4 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 5 中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)

 6 中野駅周辺地区都市再生整備計画の変更について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

 7 その他

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、ただいまより中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力お願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、区内南北交通と新たな公共交通サービスについてを一括して議題に供します。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 [1]初めに、1番、中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の検討状況についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の検討状況について御報告をいたします。(資料2)本報告は、建設委員会との重複報告でございます。

 1番、市街地再開発事業の施行認可申請のスケジュールについてでございます。

 (1)経緯でございますが、本事業については、4月の閉会中の委員会におきまして、市街地再開発事業の施行認可申請について、施行予定者間での協議が整わないことから、関係権利者へ事業計画同意依頼を行うことが困難な状況であるというふうに報告をしてございました。

 (2)施行予定者の変更です。施行予定者間での協議の結果、各地権者に対し、施行予定者について、ヒューリック株式会社を除く記載の4者としたい旨の承諾依頼が区にございました。

 (3)施行予定者変更の承諾。区は、施行予定者変更を承諾するに当たって、以下を施行予定者に求めてまいります。施行予定者の変更後においても施行予定者側で確実に事業を推進し、スケジュールを遵守すること。施行予定者間の調整に起因した新たな地権者負担が生じないよう施行予定者間の責任において対処すること。各地権者の承諾後、締結済みの基本協定について、施行予定者4者との協定として変更手続を行います。

 (4)事業計画への同意。施行予定者への変更を踏まえまして、区は本事業の事業計画に同意をします。

 (5)認可申請。各地権者による事業計画同意後、6月下旬から7月初めに東京都に本事業の施行認可を申請いたします。

 2番、施設計画のイメージについて。こちらは後ほどまとめて御説明をいたします。

 3番、今後の予定でございますが、令和6年6月から7月初め、事業計画の同意、施行認可申請。7月以降、施行認可、その後、権利変換計画同意、認可申請、権利変換計画認可というふうに進めてまいりまして、年度内には転出補償金が受領できるように進めてまいります。

 それでは、別紙の施設計画のイメージパースを御覧いただきたいと思います。

 1ページ目が外観デザインでございます。従来、格子状のグリッドデザインであったものが変更となってございます。

 人々の動きを想起させるデザインということで、最上階の展望エリアと歩行者デッキ、にぎわい施設が集うアトリウム空間を視覚的につなげております。このラインにより、低層部から展望エリアに向かう人々の動きを想起させ、視線を展望エリアに向けるデザインとしております。

 中野サンプラザの記憶の継承。展望エリアとアトリウム空間をつなぐ斜めのラインを形成することによりまして、中野サンプラザのシンボリックな三角形のフォルムを想起させるデザインとしてございます。

 2ページ目を御覧ください。拠点施設のコンセプトを体現する施設デザインでございます。

 三角形のフォルムを明快に視認。中野サンプラザのDNAを継承した大きな三角形のフォルムを昼間、夜間でも明快に視認できるように、水平のラインを基調としたまとまりのある景観を形成しております。また、南北面に縦スリットを入れて外観を分節しまして、東西面の大きな三角形をシャープに引き立てるデザインとなってございます。

 また、高層棟は低層部、中層部、高層部の三段構成としまして、免震層により分節化した外観としてございます。

 3ページ目を御覧ください。出会いの広場、1階部分でございます。

 東西連絡路西側から望む出会いの広場でございまして、中野駅新北口の新たな顔としまして、店舗等のにぎわいにより、中野らしい玄関口を創出してございます。また、ピロティと青空空間を併せ持った広場としまして、アンブレラフリー動線を含む歩行者動線を確保してございます。

 4ページ目を御覧ください。出会いの広場、3階部分から見たところでございます。新しい南北自由通路から北側に出たデッキ上から出会いの広場を見下ろしてございます。

 まちのエントランスにふさわしい、居心地のよい広がりを持った滞留空間、また、新北口の新たな顔としまして、店舗等のにぎわいにより、中野らしい玄関口を創出しております。

 5ページ目を御覧いただきたいと思います。中野通り沿いでございます。

 中野通り沿いには、デッキ上に滞在空間を新たに計画いたしまして、地上レベル、デッキレベルで連続したにぎわいを立体的に創出してございます。

 6ページ目を御覧ください。アトリウムでございます。こちらは、低層棟と高層棟の間の大きな吹き抜け空間、メインの縦動線となる空間でございます。

 歩行者デッキの結節点、集いの広場やホール、バンケット等につながる立体的な縦動線といたしまして、中野通りや広場から視認性の高い象徴的な空間を創出しております。また、周辺エリアから人々を建物内へ誘引するという役割を担ってございます。5層吹き抜けの開放的な屋内空間でございます。

 7ページ目を御覧ください。集いの広場でございます。中野通り側から見た多目的ホール前の広場空間です。

 地域交流のイベント時やホールの興行時におきまして、多くの人々を受け入れられる広場空間を確保しております。また、歩行者デッキ空間や大階段によりまして、囲われた広場空間を形成しております。

 8ページ目、屋上広場でございます。多目的ホール上の屋上広場空間です。広場の奥にバンケット施設、手前の左側に子どもの遊び場施設がございます。

 アトリウムにつながる屋上広場がエリアマネジメント施設、バンケット、子どもの遊び場、ホテルに隣接をしまして、多様な人々が集まり、様々な活動の場となる広場空間を創出してございます。また、広場空間と施設が連携したにぎわいを創出することによって、魅力的な空間を形成しております。

 御説明は、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

杉山委員

 御説明ありがとうございます。

 今、建物の説明はありましたけれども、その前の検討状況についてのところで、今回、野村不動産さん側の5者のうち、ヒューリックが1者抜けますよということを報告いただいて、中野区としても、要は契約とか権利床のサイズとか、それからほかに交渉が生まれなければ受け入れます、いいですよという同意をしますというような内容だと思うんですが、それは間違いないですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業の事業計画につきましては先般お示しをしているところでございまして、区の権利床の考え方もお示しをしているところでございます。

 その考え方には変更はございませんで、その計画のまま変更なく確実に、ヒューリック株式会社が抜けても残り4者で確実に施行するというようなことを確認して進めていきたいというところでございます。

杉山委員

 そうじゃないと受け入れがたいというのももちろんあると思いますけれども、受け入れるときに、これは一応(3)に、施行予定者に、承諾するのであれば下記を求めますという書き方をされていますよね。2個あります。内容としては、「保留床を処分することで事業を推進し、」とか「地権者負担が生じないよう施行予定者の責任をおいて対処する」。

 要は、内容はそのままで、ちゃんと責任を持ってやってほしいよということが書いてあると思うんですけれども、これは、求めるのと同時に、向こうから、それを求めた先から分かりましたという回答を頂かないといけないと思うんですけれども、求めるだけだと一方的になっちゃうので。この辺のエビデンスではないですけれども、議事録なのか、承諾を頂いたというサインなのか分からないですけれども、ここら辺を入手するという予定はあるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区として、施行予定者変更を承諾するに当たって、この二つの条件を施行予定者側に求めることにしておりまして、区が承諾した後に、最終的に4者になるということが事業者側から確定をして通知をされることになっていくと思いますけれども、そうした中で、今回の我々が求めたことについての考え方という点についても記載をしていただくように現在調整をしているところでございます。

杉山委員

 今回に関しましては、ヒューリックさんが、5者のうちの1者が抜けますという結構大きなことなので、そのぐらいの行って来いのやり取りというのは必要だと思いますけれども、もっと小さな変更だったり、意見のまとめとか、普段施行予定者側とやり取りをしている中で、その都度議事録を送って承認を得るみたいな、そういう作業というのは中野区としてはやっていらっしゃるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者側とは定期的に打合せをしておりまして、そうした中で、毎回、前回の議事録を確認するというようなことを行ってございます。

 また一方で、こうした節目になる点につきましては、きちんと文書をやり取りするということで進めてございます。

杉山委員

 中野区としては、お互いに切磋琢磨しながらというのはあると思いますけれども、やっていただきたいことを100%やっていただくために、中野区側を守るという意味でも、そういうやり取りを丁寧にやっていただきたいなと思います。

 ちなみに、今、施行予定者側に対しての依頼をしていますけれども、実際に工事を始めるためにはどういうステップを踏まなければいけないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この後、施行認可後に、先ほどのスケジュールのところにございました権利変換計画への同意、権利変換計画認可と進んでいきますけれども、基本的に、原則的には権利変換計画認可後に解体の着手というふうな流れになってまいりますけれども、今回、施行認可申請が3月から6月に3か月ほど後ろ倒しになっているということで、その点につきまして、工事の開始が遅れるということになれば、建物の管理費用も発生してくるということになりますので、権利変換計画認可前に事前に解体着手できないかというところで、施行予定者側、それから東京都等も含めて調整をしているところでございます。

杉山委員

 これに関しましては、施行認可申請を早くして着手できるように、ここが多分正念場だと思いますので、ぜひとも前向きに、相手がいるにしろ、着実に前にステップを踏んでいただきたいと思います。強く要望しておきます。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。

 ようやくパース図が出まして、変更の可能性はあるということですけれども、イメージが本当にこの大きな写真で湧くようになりました。

 最後のページで一つ確認なんですけれども、この大きな広場、多世代が集っている様子が見えます。こちらの端っこのほうに子どもの遊び場の有料の施設が一応誘致される予定だと思うんですけれども、今、自由に出入りができるような絵になっているんですけれども、こちらについては何か有料施設とそうでないところの境をするとかいうようなことは考えていらっしゃるということでよろしいんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 屋上広場と子どもの遊び場については、近接をしてございますので、より魅力的な一体の空間となるように、今回はイメージとして示しておりますけれども、こういったイメージをベースに今後運用について調整をしていくということになります。

斉藤委員

 ありがとうございます。

 建物の外側にあるところに遊具があるように見えるんですけれども、こちらに関してはフリーで、就学前の方々が保護者と一緒に遊べるような、そういうところをぜひ準備していただけたらいいなと思っているのですけれども、その辺りはいかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区の権利床である子どもの遊び場施設の在り方と、屋上広場の活用の仕方、在り方というところの連携かと思いますので、委員の御意見も踏まえまして、今後、協議、調整をしていきたいと考えてございます。

斉藤委員

 確認ですけれども、有料で入れる場所と、フリーで遊具のある場所というところを考えていただきたいということをお伝えしたかったので、そちらを確認させていただきます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区の権利床の部分と屋上広場の部分の兼ね合いかと思いますので、そこはまだ全く、活用の仕方、運用の仕方もこれからですので、今後調整をしてまいりたいと考えてございます。

山内委員

 1点だけ確認させてください。

 イメージパースが出てきまして、非常に分かりやすいんですが、駅から各広場へのつながり、一体性は分かるんですが、各広場から今度は中野四季の森公園でもいろいろイベントが、例えば東北絆まつりとかそういったイベント等があるんですが、そことの連続、一体性についてはどのように考えているか、お聞かせください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、施設の中の主要なポイントのパースということでお示しをしてございますけれども、中野四丁目から五丁目につながる東西の連携というところでは、中野四季の都市から今回の新北口、中野五丁目にデッキで接続をしていくということになりますし、その途中にアトリウムという吹き抜け空間があったり集いの広場という空間がございますので、そういった広場の空間を活用しながら、地域全体でという点については、今後のエリアマネジメント活動等も踏まえながら具体的に検討していきたいと考えてございます。

山内委員

 ありがとうございます。

 そうすると、まだ今イメージの段階なのではっきりは言えないと思うんですが、ペデストリアンデッキや広場に四季の森公園でやるようなイベントをつなげるようなものを一応考えて、これから考えていく、そういった考えにするようにしていくということでいいんですよね。ごめんなさい、再度確認します。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それぞれ、四季の都市から新北口の拠点施設、空間がデッキでつながっていくことになりますので、当然、連携したイベントなりそういった活動ができたほうがより地区として魅力的になると思いますので、そういった点は、今後の運用等も踏まえながら、連携して地域全体を盛り上げられるような検討はしていきたいと考えております。

むとう委員

 今回のこの報告については、建設委員会と総務委員会両方で報告があったのでしたかしら、もう一度教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本報告については、建設委員会とは内容は全く同様で報告をしておりますが、総務委員会のほうは、イメージパースは参考という形でつけているということでございまして、内容としては両委員会でも報告をしているということでございます。

むとう委員

 すみませんが、それぞれの委員会で概略どのような意見が出たかというのを簡単に御報告していただけますか。

半田企画部資産管理活用課長

 総務委員会のほうでは、こちらの資料にあります、1番、スケジュールのところですけれども、施行予定者の承諾のところで、特に今回2点、スケジュールの遵守と、地権者の新たな負担が生じないよう求めていくところでございますけれども、こういったところについて、今後きちんと施行予定者に対してどのように求めていくのか、そういったことについて質疑を頂いてございます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 建設委員会のほうでございますが、施行予定者変更の承諾というところですけれども、今後、スケジュール、後ろ倒しになったりといったところの影響について、金銭的な負担とかが起きた場合についてはどう対処していくのか、そういったところの取組についてというところが御質問として大きかったかなと考えてございます。

むとう委員

 こういう市街地再開発事業というものが私はなかなかよく分かってはいないので、心配なのでお尋ねしたいんですけれども、今回、ヒューリック株式会社が除かれたということで、5者から4者になったわけですよね。

 そのことによって何がどう変わるのかというのは、区は、残りの4者がこれまでのお約束どおりやってくれるので全く影響ないんですみたいな言い方をなさっているかと受け止めているんですけれども、実際問題、5者から4者になったことによる違いというのは、何がどう変わっていくのでしょうか。

 区は影響ないから知らないというのではなくて、この事業全体像の中でどう変わるのかというのを教えていただけますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業ですけれども、保留床処分金負担に関する協議が整わなかったということで御説明をしてございますけれども、事業者側が再開発で生まれる保留床という床を処分することで事業費に充てていくというところでございまして、そこが、5者の負担が4者になったところでございます。

 ですので、民間側の負担する部分が変わったというところでございまして、区の権利床、それから全体の事業計画には影響はないということで進めているということでございます。

むとう委員

 そうすると、5者から4者になったわけですから、4者で負担するわけですから、1者当たりの負担が重くなったということなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 1者抜けまして4者でということでございますので、4者の負担は増えているというふうには認識してございます。

むとう委員

 それでも残った4者はできるということだったということだと受け止めてはいますけれども、ここまでお話が進んでくる中で、抜けたヒューリック株式会社は、抜けたいということで抜けたわけですけれども、それに対するペナルティみたいなものは全くないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 そちらにつきましては、施行予定者間での、民間の中の協議ということで進めてございますので、特にそうしたところは聞いてございません。

むとう委員

 じゃ、ペナルティ的なものが発生したかどうかということも分からないということなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者間の、民間側での協議の内容でございますので、詳細は把握してございません。

むとう委員

 そんなことでいいのかなと、聞いていて、民間がやることだから区は全く知らないということで、事業全体の全体像を区が把握していないということに素人ながらすごく不安を感じるんですけれども、そういうものなんですか。

 やっぱり区が、区の責任として市街地再開発事業をする中で、全体像をしっかり把握しておく、区に関わらないことであっても、この事業をする、全体像をしっかり把握すべきではないかと私は思うんですけれども、そういうものではないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としては、大きな権利者ということで、権利を持ってこの再開発事業を進めていくということになりますので、確実に事業が進められるかどうかというのは確認をする必要があると思っております。

 今回、施行予定者の変更があるということでございますが、その状況について、我々、各施行予定者にヒアリングをいたしまして、残り4者で確実に施行はできる、やっていくという決意も聞いてございますので、区としてはこれで進めていくというふうに認識してございます。

むとう委員

 残りの4者の決意というのは確認しているということなんですけれども、物価高騰のあおりで建設資材がどうなっていくか分からない、人件費もどうなっていくか分からない。まだまだこれから先の不安材料がたくさんある中で、またしばらくたったら4者のうち1者抜けますということになりかねないんじゃないかという不安が残るんですけれども、そういう事態には絶対陥らないというようなことで、これから4者との、新たな承諾を得て文書を交わすのかどうするのか、そういう中で、そこはしっかりと担保していくのか、どうなっていくんですか。さらにまた抜けますよと言ってもいいんですか。そんなことにはならないんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、施行予定者4者になるということで、事業を進めるということで確認をしてございますけれども、この4者で今回の事業計画に基づいて施行認可申請をしていくということでございます。

 施行認可になりましたら、事業としてはスタートすることになりますので、このスキームの中で代表事業者を筆頭に進めていくことになるという認識でございます。

むとう委員

 認識はそうなんだけれども、そんなことがあったら困るんですけれども。

 これから双方が同意するということで、同意書など交わされていくんですよね。そういう中で、また抜けますよなんて言ったときに、ペナルティが発生するような形にするのか。同意書の中には何かそういったものは入ってくるんですか。

 一抜けたというのを防ぐにはどうするのかなとちょっと心配でならないんですけれども、そういう契約書の内容には、同意書の中にはどういう、その辺の担保は取っていくんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 承諾に当たっては、本日記載のようなことを施行予定者に、スケジュールの遵守ですとか、そういったことを確認をして進めていきたいと考えてございます。

 今後、施行認可、事業としてスタートしますので、今度認可をされますので、代表事業者、野村不動産については、事業推進を担う役割が事業上生じるということにはなります。

むとう委員

 じゃ、認可が終わって事業が進んでいけば責任が生じていくから、そんなことにならないというふうに思っていてよろしいんですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 代表事業者は、仮に代表事業者1者になっても事業推進を担う役割があるというふうに認識してございます。

むとう委員

 しっかりと担っていただけるように協議をしっかりと進めていただきたいし、区も責任を持ってやるならやっていただきたいというふうには思います。

 今回、別紙で示されましたけれども、これは今まで示されていたものと何がどう違うのか。違った点とか加わった点とか。これ、全部が加わった点ではないですよね。何がどう、今回示されたのは、これまで示されていたところの違い、追加された部分等をもう一回教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業計画としては、先日再開発の事業計画としてお示しをしている内容ということでございますが、そこから前の段階では、都市計画の段階から、具体的に各権利者がどこの権利床を取ってというような調整をしてきたり、それから、広場やデッキについてはどういった位置付けでどういった形状にしてというような、具体的に設計作業を進めてきた、それを図にしてきたということでございます。

 そうした中で、より施設が魅力的になるように外観デザイン等も検討した結果ということで、本日お示しをしてございます。

むとう委員

 じゃ、これまで言ってきたこととそう変わりがないという。

 何か新しく加わったところはどこなのか、具体的に教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 これまでというのがどこの点からというのはありますけれども、事業計画としてお示しをしたものが形になって今回のパースになっているというようなところでございます。

 具体的には、繰り返しになりますけれども、各権利床どこを取ってというようなところであったり、広場、デッキについての形状であったり、屋上広場の周りの床の取り方、しつらえであったり、そういったそれぞれの検討段階が進んで今回のパースになっているということでございます。

むとう委員

 もう一度だけ確認しますが、これから施行認可を受けて実際に工事を着工していく。認可を受けたら、受けた途端、やはり野村不動産さんにしっかりと責任の所在が明らかになるということでよろしいんですね。区ではないんですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業の施行者として事業推進を担っていただく、施行予定者の代表として野村不動産というところでございます。

むとう委員

 この事業全体の責任者は誰になるのか、教えてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、再開発事業の仕組みでございますけど、行政と民間企業また地権者がそれぞれ協働して市街地整備を行う、その中で、また生活再建をしっかり確保しながら市街地整備を行うという性質のものです。

 我々行政としては、例えば補助制度であったり都市計画であったりを運用する。民間企業については、先ほどの保留床処分金をはじめ様々な民間資金という形でこの事業を成立させる。また、地権者としては、将来のまちの中で、具体的な例えば権利床活用とか。

 そういったところで、三者が一体となって協力して取り組むという仕組みでございますので、それぞれの役割があり、また責任があるというところでございます。

むとう委員

 ということは、三者が三様に責任と役割があるということですから、その三者の中のどこか一つでも崩れたらこの事業は成り立たなくなるという理解でよろしいですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 お互いが協力して、お互いの強みを出しながら、お互いが補完し合って、それで第1種市街地再開発事業を進めるというのが基本的にこの仕組みでございます。

むとう委員

 何だか、言っていることは分からなくはないんだけれども、だけど、じゃ、一体誰が最高責任者なのかというのがこれにはない事業だということでいいんですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 例えば、今後施行認可を受ける際に事業計画というのが付されますけど、それを実現するのがそれぞれの役割というところです。

 例えば、先ほど、保留床処分金について区は確認しないのかというお話もありましたけど、それはまさに民間のほうでしっかりと、保留床の取得価格から処分価格、そしてそれを事業費の原資とするというのはまさに民間の役割で、しっかり責任を持って全うしていただく。

 我々行政としては、事業計画に付された都市計画なりまちづくりを的確に推進しながら、あと、様々な補助制度、都市計画を活用して事業を推進していくというところで、それぞれが協力して連携してこの事業を成立させるというところでございます。

立石委員

 今回、施行予定者が5者から4者になったということで、ヒューリックさんが抜けられたということで、恐らくオフィスフロアの運営、床の所有を予定されていたんじゃないかなと思います。

 その上で、区が権利床を運用していく方針と関係することから、あくまでも区の今後の意向について確認をしたいんですが、今までオフィスフロアに関しては、民間が所有する床と区が所有する床それぞれを合わせて運用して利益を案分するというマスターリースの方針が示されておりました。

 ただ、施行予定者の内訳が変わることによってそういった方針が変わってしまうのか。まだこれから具体的に決めていくんだと思うんですが、区の今の認識をお伺いします。

半田企画部資産管理活用課長

 今回の変更につきましては、施行予定者が5者から4者になったということでございますけれども、基本的な区の考え方につきましては変更はございません。

 委員おっしゃったように、マスターリースに係る考え方等につきましても、これまでどおり進めていく予定でございます。

立石委員

 ありがとうございます。

 ここについてはほかの床よりも利益率が高いということで、ほかの床と切り離して、オフィスに関してはオフィスのマスターリースで運用していただくよう以前御答弁も頂いております。こういったこれまでの議論を継承していただきますよう要望いたします。

 それと、転出補償金のスケジュールについて、すみません、先ほど聞き逃していたらあれなんですけれども、令和6年7月以降という形で多くの項目が示されておりますので、転出補償金が入ってくるタイミング、現時点でいつを見込んでいるのか、確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今後の予定のところでございますけれども、6月から7月に施行認可申請をした後に施行認可、その後権利変換の手続に入っていって、権利変換計画認可が恐らく2月頃になるのではないかというような見込みでございまして、転出補償金の受領について、何とか年度内には受領できるということで進めているところでございます。

立石委員

 年度内に間に合うことで、一括償還の利息の支払いの負担がなくなるということで、何としても年度内に受領をしていただきたいんですけれども、施行認可あるいは権利変換の認可というところで、このまま事務手続的に問題なく進んでいくというイメージでよろしいんですか。それとも、また何か調整、協議が入って、それによってスケジュールが後ろ倒しになってしまう可能性があるのか。区の認識を伺います。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回の施行予定者の変更についての影響で、施行予定者とスケジュールについてはより影響がないように今後も進めていくということで協議をしておりまして、本日御説明のこのスケジュールで進めていきたいということで確認をしつつ、施行予定者と進めているところでございます。

立石委員

 議決以降、スケジュールが遅れていることが発生していますので、この点について、今、区の認識としては予定どおり年度内ということなんですが、確実に間に合うように進めていただきたいと思います。

 それと、中野四丁目と五丁目のデッキの接続、こちらに関しては地権者との関係もあると思いますので具体的なことはお聞きできないと思うんですが、現在想定しているのは、中野サンプラザの後継施設が完成するタイミングにデッキの接続が間に合うことを想定しているのか。その辺について、大まかなスケジュール感を確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野四丁目と五丁目をつなぐデッキにつきましては、本事業、本施設に必要な動線というふうに認識をしてございますので、この事業と併せて造っていくということで、施行予定者と調整をしているところでございます。

立石委員

 最後にいたします。

 新庁舎と接続する中野四丁目西地区の部分が遅れてしまったりしたこともございます。

 現時点では詳細の内容はまだ御報告いただけないと思うんですけれども、具体的に報告できるタイミングになったときには、詳細な情報を委員会に報告いただきますよう要望いたします。

久保委員

 ちょっと重なるところもあるんですけれども、1番の施行予定者の変更の、「今般、」とありますけれども、承諾依頼があったのはいつなのか、教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者から全地権者に、4者になる承諾願につきましては、6月6日でございます。

久保委員

 前回の御報告は4月26日でしたよね。そのときには、1者抜けるのかなというようなニュアンスはあったのかなと思っているところでしたけれども、今回、ヒューリック株式会社が抜けるということで、先ほど立石委員の御質疑の中で、オフィス床をもともとヒューリックが担うことになっていたのかなというようなお話があったんですけれども、実際にそうなのか。

 だとすると、さっきマスターリースについては変更はないというお話がありましたけれども、このオフィスの床はどこが担っていくことになるのか、教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としては、保留床の処分金の負担に関する協議が整わないということで聞いてございまして、これについて、各施行予定者を呼んでヒアリングを行ったところでございまして、詳細の保留床の役割分担というか、そういった点については把握はしてございません。

久保委員

 把握していないんですか。それはずっと把握しないまま行くんですか、今後も。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 基本的には、代表事業者である野村不動産が責任を持って取りまとめるということでございますので、詳細については把握していくというところは考えてございません。

久保委員

 考えなくていいのね、区は。野村不動産がそれは全て考えることだから、どこが抜けてもその内訳については、どういうふうに保留床の在り方を責任を持つのかというところは考えなくていいんですか、知らなくていいんですか。本当にそうですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 代表事業者の野村不動産が取りまとめるものと認識してございます。

久保委員

 前回のときにも、5者が4者になって、これを、ほかが入ってくるということはないんだというお話だったと思うんだけれども。

 多分これ以上減るということはないとは思うんだけれども、万が一そういうことが起きてきても、それは区が預かり知らぬところで起きることであって、あくまでも野村不動産が責任を負えばいいということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 きちんと事業が確実に進められるかどうか、そういった点については区としても確認をしていきたいと思ってございますけれども、詳細の役割分担については、施行予定者、代表事業者が取りまとめるものと認識してございます。

久保委員

 そういうふうにおっしゃるんだから、多分それ以上の答弁は返ってこないんだなと思うんだけれども、それはすごく無責任に聞こえます。ああ、それでいいんだな、どこが抜けても、それは区がちゃんと関与していなくても、知らなくても何の責任もないからいいんだなと。

 そういう中で、今回こういうふうに出てきていて、特に変わったところはないんだけれども、オフィス、住宅、商業施設とありますよね。これらの床が、しっかりこの事業が運営されていくというところが、これができてもできなくてもそれは事業者の責任なんですというふうに言っているように聞こえるんだけれども、そういうことですか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時43分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時46分)

 

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 市街地再開発事業における保留床についてですが、やはり一定、今回推進協定という中で、例えば今回のヒューリックが抜けて4者になるということについても、それぞれ我々のほうでは地権者として承諾願というのを頂いてそれを承諾するという確認行為を行うことで、事業の成立性なり保全性なりには関与しているというところはございます。

 ただ一方で、民間の役割である保留床処分の内訳を4者がどのように持ち合うのかというような詳細については、我々報告は受けていないというところでございます。

 ただ、今後も、仮に新しい保留床取得者が出るとなれば、協定に基づいて承諾願が出てくることになりますし、今後も引き続き保留床取得者に関する関与はあるというところでございます。

久保委員

 ありがとうございました。

 先ほど来、私が何度もお尋ねをしていたのは、本当に大丈夫なのかというところで、区の関与はどうなのか、区の責任がどうなのかというところで、やはり我々は区からの説明しかお伺いすることができませんので、この場で。

 そうすると、区は知りません、責任はないんですというような御答弁が繰り返されるようになってしまいますと、これはやはり私たちも区民の皆様に対してもしっかり説明をすることができないというところでございます。その辺は、常に詳細な御報告、できる限りで構いませんので、頂きたいなと思っているところです。

 それから、4者ヒアリングのことが先ほどむとう委員の御質疑の中にあって、4者の決意とおっしゃるんだけれども、決意って何とちょっと思ってしまうんですよね。決意というと、頑張りますとか、そんなことかしらと。

 そういうことではないと思うんですけれども、先ほども事業の成立性ということをおっしゃられていたので、この事業を成立するに当たって4者それぞれの責任を果たすということを、何がしか区としてきちっとヒアリングの中でそういった回答を見出したという意味かと思うんですが、その辺のところの御説明をお願いいたします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回の協議、調整の中で、施行予定者5者に、協議が整わないという状況についてそれぞれ確認を行いました。

 そうした中で、今後の事業の進め方について、確実に事業を推進していくというその姿勢について区から確認をしたということでございます。

久保委員

 姿勢ということですね。ごめんなさい、姿勢というのがちょっと具体的でなくてよく分からないなと思うんですよね。姿勢とか決意ということが、どういうことなのかなと思うわけですよ。

 何をもってそういうふうに判断されるんですか、それは。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今回のケースでは、特に、5者の中で協議がまとまらないということであったので、それは一体どういうことなのかというところをヒアリングさせていただいて、それで、1者についてはまだ疑義があるのでそこについては応じられないのが現状ですというような確認をさせていただいた。

 じゃ、逆にほかの4者はどうなんだというところの確認をさせていただいて、4者については事業推進の意思がある、意思があるというのは当然会社としてその意思を示せるような手続、段階になっているということで確認しておりますので、我々としてはそれを基に今回、その後、6月6日に承諾依頼が出たところですけど、そういった各社の決定の中でしっかりと推進に対する意思を4者で示したということで確認をして、できると判断したところでございます。

久保委員

 要するに、1者が抜けても4者が責任を持って事業はちゃんと進めていきますよというところが区としては確認が取れたので、こういう承諾というような方向にこれから向かっていくというところなのかなというふうに受け止めました。

 今回、パース、別紙が出ていますけれども、これは1者が抜けることによって何か変わった点はありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 こちらは、事業計画を取りまとめるに当たって、その事業計画に基づいて起こしてきたパースでございますので、施設計画には特に変更はないという点でも、5者が4者になったという点についてここに影響するものではございません。

久保委員

 分かりました。

 転出補償金の受領が年度内で、その下に「権利床の運用に係る制度設計の検討」とありますけれども、令和6年7月以降から令和11年度まで結構幅があるんです。この権利床の運用に係る制度設計の検討が行われ、施設建築物工事着工となるのかなと思うんですけれども、ここのスケジュールはどのように考えているのか、教えてください。

岩浅企画部長

 制度設計の検討につきましては、竣工の2年ぐらい前にはやり方が決まって事業者募集とかをやらなければいけないというのがございますので、今年度から竣工の2年ぐらい前までを目標に検討していくというものでございます。

久保委員

 施設建築物工事着工がこの後にあるからどういうことかしらと思ったんだけれども、これは、スケジュールとしては順序はどうなんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 権利床の運用に係る制度設計につきましては、他の自治体の事例ですとか情報収集のようなことも含めて今検討を進めているところでございまして、具体的に工事との関係とはまた別で検討を進めておりますので、どこで、先に議会にお示していけるかにつきましては今後改めて検討していきたいと考えてございます。

久保委員

 この工事の着工と制度設計の検討というところが、必ずしも、竣工2年前とおっしゃられたので、むしろこの施設建築物の工事着工のほうが先ということですか。すみません、ちょっとこの並び順でスケジュールかしらと思ったんですけれども、そうではないということですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今後、権利変換の後に解体工事がございまして、本体工事という点については、令和7年度の終わりから8年度の頭ぐらいかなと思っておりますので、その本体工事着工と並行して検討がされるというふうなことかと考えてございます。

平山委員

 ちょっと今、久保委員とのやり取りの中で気になったことというか分からなかったことがあるので、お尋ねをさせてください。

 承諾依頼がありましたと。これは、申請の場合だったら、条件を満たしたら基本的に役所側は受けなきゃいけないですよね。だけど、承諾依頼というのは、承諾しないという選択肢もあり得るんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 今回の承諾の願いに関しましては、施行予定者から地権者のほうに全て来ているところでございますので、例えば中野区だけではなくて東京都とか国にも来ているものでございまして、承諾するかどうかにつきましてはそれぞれ地権者のほうで判断することになります。

平山委員

 中野区として承諾をしないという判断もあり得るということですか。

半田企画部資産管理活用課長

 協定書上は承諾しないという判断もあり得るということでございます。

平山委員

 それは、例えばどのような条件のときに承諾をしないとなるのでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 承諾する条件につきましては協定書で定められているわけではございませんけれども、区として、今回脱退を承諾することによって事業の進行に不都合が生じると判断した場合には承諾をしないという選択肢もあるのかもと考えておるところでございます。

平山委員

 その事業の進行に何らかの支障が生じる判断というのは、具体的にどういう判断なんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 仮定の話になりますので、現時点で例えばというのを挙げるのは難しいところはありますけれども、今回の承諾願につきましては、今後事業は進められるという判断をして、今回区として承諾をする予定でございます。

平山委員

 なぜかというと、先ほど来、中身については、従前資産の扱いや床の扱いや云々かんぬんについては、それはあくまでも民間同士のことです、区が関与することではありませんとおっしゃっていたんですよ。だけど、じゃ、どうやって事業の進行に支障がないかどうかと判断されるんだろうと思うんです。そういったことに対して区が知ろうとする努力もしなければ。

 例えば、3者抜けます、2者になりますという場合だってあり得るわけですよね。可能性の話ですよ。いろんな状況がある中で、区はやっぱり何かしら承諾をするに値するものを持たなきゃいけないわけですよね。

 先ほど来のやり取りを聞いていると、いや、それは民間がやることですから、区が関与することではありませんみたいなことをおっしゃっていると、何をもってこの承諾に至るのかというのがちょっと見えてこなくてお尋ねをしているんですね。

 いや、1者抜けても相手がやると言っているから大丈夫ですよというふうにしか聞こえないわけなんです、さっきの決意の話とかでいくと。決意を信じちゃうんですか、エビデンスはないんですか。でも、先ほど来の答弁だと、そういうエビデンスというのは必要ない、それは民間同士のことですからということになっちゃうわけですよ。

 ヒューリックさんが抜けて、その穴はどうするんですか、いや大丈夫です、じゃ、その大丈夫を信じるんですかということになっちゃうので、ちょっと不安を感じているんです。そこをもうちょっと具体的に御説明いただけないですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者が5者が4者になって、そこで我々としては確実に事業が進められるかどうかを確認してきたところでございまして、その中の細かい役割分担については承知をしていないというところです。

 各社がこの事業を進めるという点について、それぞれが社内での決定を経て進めるということで我々に伝えてきているというところは確認をしておりますので、それをもって区としては事業を進めるということでございます。

平山委員

 仮定の話をして申し訳ないんですが、たとえ、4者が去って1者になった、でも、その1者さんが、大丈夫です、社内で決裁を取りました、我々のところで責任を持ってやりますと言ったら、それは区は当然承認に値するという判断なんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 もともとこの事業を募集する時点で5者という条件をつけて募集をしているわけではございませんし、もちろん1者でも確実に事業を進められるということであれば、1者でも施行するものというふうに認識をしてございます。

平山委員

 しかしながら、5者という形で協定を結ばれた。その5者というのはそれぞれ特性があって、まち全体をつくっていく中でそれぞれが必要な分野というか、お持ちなわけじゃないですか。そこまで言ってしまうと、そういうのは度外視しちゃって取りあえずできればいいんですよというふうにしか聞こえないんですね。

 そうなってくると、本当にできるのかなと思っちゃうんですよ。建物は取りあえず決めたとおりできるかもしれないけれども、まち全体として本当に区が我々に、区民に説明してきたようなものができるのかしらと疑問に思っちゃうんですよ。

 でも、決してそういうことはないと思っているので、もう少しそれは協議なり何なりはしていらっしゃるのではないかなと思っているわけなんです。ただ、休憩後の答弁の中でも、あくまでもそれはというようなお答えだったので、この承諾というところはちょっと不安だなと思ったのですが。

 先方の決意だけではなくて、諸々のことを総合的に判断して、承諾するかどうかということは決定をされるというふうに思ってよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 すみません、ちょっと言葉が足りない説明であったかなと思っております。

 確かに、1者でも施行をやっていけるということであれば、仕組み上は事業を進められるということにはなりますけれども、我々、5者の役割というお話もございましたが、役割を持ってこの事業ということで計画が提案をされているというふうに認識をしてございますので、この施設計画の提案が実現をする、そこも確認をした上で事業を進めるということかなと考えてございます。

平山委員

 我々は、1者抜けられたって大きいことだと思っているんですよ。そういう心配もあるわけなんです。

 だから、それはそれで、やはり御説明は誠実に頂ければなと思っていますので、よろしくお願いします。

黒沢委員

 1者抜けたというところについてなんですけれども、1者抜けたということに対して区としてはどのような評価といいますか、抜けるということは、その会社、ヒューリック株式会社の方にとってメリットがないものであったのか、なぜ抜けたのかでどうしても関心を持つ部分だとは思うんです。

 ここで公表はできないかと思うんですけれども、区としても、権利床の中で事務所床なども持つ予定もありますし、そういった意味で関心を持って、この1者抜けたことについて区として何らかの評価をすべきかと思うんですけれども、どのように受け止めていらっしゃるでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、1者抜けるというところですけど、やはりそれぞれ保留床取得者の構成の中で、皆さん、それぞれの企業によって取得した床をどう運用するかというところはまた違うと思いますので、ヒューリックは一定、当初描いたものと違うというところで今回脱退されたんだと思うんですけど、その詳細がどういう企業方針の中でなったのかというところは我々は確認していないところでございます。

 ただ一方で、当然、残る4者にはしっかりとヒアリングもさせていただきましたし、その中で、今回の事業に関する意思とか企業としての決定なり、そういった過程についても確認させていただいて、そちらのほうは前向きにこの事業を推進したいというところを確認できましたので、我々としてはそれをもって企業からのこの事業に関する評価、そこはしっかり確保されているということは認識しているところでございます。

黒沢委員

 それでは、メリットというよりは、目的、この事業に対するヒューリック株式会社の方が考えていたものと中野区や野村不動産さんがイメージしたものがちょっとずれていたというところで手を引かれたというような認識であって、だからといって、この事業がよい、悪いとかそういう話ではないというふうな答弁だったかと思います。

 事務所床も持っている、これから事業を中野区としても進めていくものになりますので、そこはシビアに、どうしてなのかなというところはチェックしていったほうがいいかと思いますので、引き続き、この4者、野村不動産さんがどのように取りまとめられるのかというところは密に連絡を取っていただけたらと思います。

 また、スケジュールのほうは皆さん質問されていたんですけれども、「施行予定者に求める。」という文言になっていますけれども、求めたことに対しての返答は明確には頂いていないのではないかと思っておりまして、たらればで申し訳ないんですけれども、補償金受領が年度内に行われなかった場合には金利がかかってくるというところにおいて、その責任の所在は今、宙に浮いた状態なんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としては、承諾するに当たって施行予定者に記載のように求めていきたいと考えてございまして、この2点についてきちんと回答を頂いた上で事業を進めるということで考えてございます。

 転出補償金の受領と、建物の管理費、そういった負担が生じないように今は調整をして進めていきたいと考えてございます。

黒沢委員

 そこの辺りも報告をぜひ今後もお願いしたいですし、やはりそこが宙に浮いた状態、お願いをしていますという状況というのは当然不安が残っている状態になりますので、そこはぜひこれからも議会のほうにもきちんと御報告いただけたらと思います。要望です。

市川委員

 1点、制度的なことで教えていただきたいんですけれども、皆さんが今御質問されておられて、民間の事業者とのやり取りの中で、5者が4者になった。その1者、ヒューリック株式会社が担おうとしていたところについては、どういう配分で残りの4者で負担をしていくのかは区としては関知しない。それは多分、民間の皆さんの御判断ということで、そういう御答弁なんだろうと思います。

 今後、さっき権利変換のお話もあって、都市計画というのは書いていないことはできないので、権利変換計画にどこがどれぐらいの保留床を取るのかとかを詳細に書いていくわけですよね。今、そこは宙に浮いている状態、もしかしたら4者の中で決まっているのかもしれないけれども、今のところそこは把握されていないということであれば、宙に浮いているという状況なのかなというのは私は思います。

 今後、その計画をしっかり、4者でどういう結論を出したのかということを中野区が把握していかなければ、これは資金計画とか、要するに収支に関わってくる話じゃないですか。そういう事業の確実性というのが、今、100%あるうち何%かは損なわれている状況だと思うんですよ。

 そういった事業に対して、いわゆる補助金だとか、先ほど千田部長は、行政は、そういう補助金の活用とかを探してくるのが我々の責務だとおっしゃっていたんだけれども、そういった補助金を活用するということに当たって、さっきむとう委員が何か影響がないのかというお話があったけれども、その辺の話はなかったんですか。その影響はありますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、幾つか頂いたお話の中で、保留床処分については、宙に浮いているというよりは、民間の中でもしっかりまとまったので承諾依頼が出てきているということで我々も認識しておりますので、そこはもう確立されているものと考えているところです。

 あと、行政の役割としての補助事業でございますけど、例えば、先般も南側の今再開発とか区画整理をやっているエリアで、物価高騰に伴う国の新たな支援制度というのができたときも、これもやはり中野区として制度活用を調整してしっかり事業支援を行ったというところがございます。

 したがいまして、今後、都市計画が今決定した段階ですけど、今後施行認可が下りて、それぞれがそれぞれの役割で定められた事業計画を実現するのが役割となってまいりますので、その際は我々行政としても、様々な制度活用をしっかり検討して運用しながらこの事業を確立していくというのが我々行政のほうの役割であり、責任と認識しております。

市川委員

 さっき冒頭、僕の聞き間違いだったら申し訳ないんですけれども、どういうやり取りをしているのか私たちは知らないんですという話をしていたじゃないですか。

 でも、今、承諾依頼が来た時点で固まっているものだと思っているということは、結果を知っているわけですよね。どういう調整をしたのかとか、そういうことは事業者側から聞いたんですか。そういう話はしていないとさっきおっしゃっていましたけれども。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 確認していないというのは、詳細の割当てを、どこの社がどの用途の床をどのぐらい取得するというような、その確定要素について我々は報告を受けていないというところで、一方で、3月末に申請予定だったものが、特に保留床に係る協議がまとまらないので申請できないというような事態になりましたので、当然同じ事態はないんですよねというような確認はさせていただいているところです。市川委員

 じゃ、今後、先ほど3者になるかもしれない、2者になるかもしれない、いろいろな可能性の中の話がありましたけれども、事業者4者、施行者4者については、今のところ用途、どれを取るか分からないけれども、ヒューリックが抜けたことによって、抜けた穴については4者でそれぞれの立場の中で埋められている状況だから、今後、いわゆる補助金の活用のメニューとかというところには今のところ影響はない、そして、中野区については随時そういうことは責任を果たしていくということでよろしいですね。分かりました。ありがとうございます。

 じゃ、もう一つだけ、これは最後に要望なんですけれども、パース、大変すばらしいものだと思います。これは本当にできてほしいなと思うんですけれども、やっぱり上から見た要するに鳥観図とか、横から見たものとかが多いじゃないですか。

 これは僕だけかもしれませんけれども、一般的に再開発とかでできる商業施設も含めた再開発の建物って、迷うことが多いんですよね、区民の方でもどういう方でも。これは、いわゆる断面図で横から見たどういう動線があるのかというのをもう少し詳しく出していただけるとありがたいなと思うんですよ。

 さっきエリアマネジメントの話もありましたけれども、今後この施設がエリアマネジメントの中で大変中心になっていくのは当然だと思います。商業でどういう人流が回っていくのかも大事だと思います。そういったことがもう少し明確に分かると、そういうエリアマネジメント的な話もそうですし、区民の方たちもどういうふうに施設が使われるのか目に見やすくなると思うんですけれども、そういったものを作ってもらうように、これは事業者が作っているんだと思うので、ちょっと要望してもらえないかと思うんですけれども、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回、事業認可申請をするに当たって、事業計画、それを踏まえてのイメージを持っていただきたいと思っておりまして、今回のパースの作成をしました。

 今後、建物の詳細の設計も進んでまいりますし、また、各段階で細かく動線、それから詳細のイメージといったところはお示ししていきたいと考えてございます。

市川委員

 よろしくお願いします。

 それと同時に、パースの5ページなんですけれども、中野通り沿いについては、地域の方たちからやっぱり圧迫感というのは非常に言われてきたと思うんです。ただ、周りの都市基盤の位置付けの関係とか当該の再開発エリアの場所とかを考えると、これはもうしようがないことなんだと思うんです。

 ただ、その中で、歩道のエリアとかというのがあるじゃないですか。植栽は、これはちょうど4月ぐらいの絵なのかな、桜が非常にきれいに咲いているんですけれども、植栽とか街路樹とかの配置で圧迫感だとか通りやすさとかということがもう少し担保できるんじゃないかと思うんですね。これは考え方次第だと思うんですよ。

 もちろん、桜というのは一つのシンボルでありますので、植えていきたいということで、これはある。これはこれでいいと思うんですよ。ただ、やはり配置の問題だったり、そういうヒューマンスケールの話だと思うんですよね。

 そういったところは、場所的には誰が構成を考える、責任を持てるのかというのは、どうですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 中野通りの歩道と、そこから敷地の内側の歩道状空地というところかと思いますので、その歩道状空地の在り方については、詳細は施設計画側で検討することになります。

 その中で、圧迫感の軽減、それからここの空間の在り方、そういった点については区としても十分協議をしながら進めていきたいと考えてございます。

市川委員

 その協議をした上で、いよいよ本当に施行認可を通ったら実施の段階に入りますので、そういったものはいつ頃までに出来上がってくるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在は、建物でいえば基本設計が間もなく終わるというようなところでして、詳細の細かい実施設計はこれからになります。

 解体をやりつつも詳細設計をして、それから確認申請を取っていくということになりますので、その詳細設計の段階の中で施設計画についてもまた御説明をしていきたいと考えてございます。

羽鳥委員

 先ほどの黒沢委員の質疑のところで、「区は、施行予定者変更を承諾するにあたって以下を施行予定者に求める。」という関連の質疑で、区はきちんと回答をもらった上で同意するというお答えがあったのですけれども、きちんと回答をもらった上で同意をするというのはどういう意味なのかなと思いまして、ただ単に回答が来れば回答をもらったということにするのか、それとも、区の求めたことがきちんと保証されるというのをもってきちんと回答をもらったというふうに考えているのか。どのような意味合いでおっしゃったのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 承諾するに当たってこの2点を施行予定者に求めるということで、これに対する考え方を施行予定者側に確認して承諾、それから同意、認可申請というふうに手続と考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、白鷺二・三丁目地区の都市計画提案についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、白鷺二丁目、三丁目地区の都市計画提案について御報告いたします。(資料3)

 このたびは、東京都住宅供給公社から中野区地区まちづくり条例に基づき都市計画の提案がありましたので、御報告いたします。なお、本報告は6月21日の建設委員会との重複報告でございます。

 まず、表紙、1、都市計画提案の背景です。公社では、建設後60年以上が経過した公社鷺宮西住宅の建て替えを検討しており、建て替えに合わせて防災性の向上や良好な住環境の維持・形成を図るため、現在の都市計画を変更する都市計画提案の申出が区へ提出されました。

 次に、2、都市計画提案の提案者などです。記載のとおり、提案者は東京都住宅供給公社、提出日は令和6年6月7日、提出区域は白鷺二丁目、三丁目地内の約4.8ヘクタールです。

 次に、3、都市計画提案書です。こちらは別紙を御覧ください。

 まず、別紙の2ページを御覧ください。左上に地区概要、現都市計画の指定、左下に案内図が示されています。右には位置図が示されており、一点鎖線で囲まれた範囲が廃止する一団地の住宅施設、黄色の実線で囲まれた範囲が新しく定める地区計画の区域を示しています。

 次に、3ページと4ページを御覧ください。計画地周辺の用途地域、都市計画概要、土地建物用途現況図を示しています。また、4ページの右側には現在の施設の概要が示されており、建設年度が昭和34年から36年、建物棟数が19棟、階数が4から5階、総戸数が686戸となっています。地区内には建設から60年以上経過した住宅があり、道路については位置指定道路が整備されていますが、十分な道路は整備されていない、そういった状況です。

 次に、5ページから6ページを御覧ください。東京都及び中野区の上位計画のうち、計画地に関する内容がまとめられており、7ページには、建設前と直近の航空写真を示しています。

 次に、8ページと9ページを御覧ください。8ページには、計画地及び周辺の現状と課題を4つの分野に分けて示しています。地域の課題としては、広域避難場所の機能強化、地区内の道路の整備、オープンスペースの創出やまとまった緑の保全など、良好な住環境や市街地の形成が課題として挙げられています。

 9ページの左側には地区計画の区域の設定の考え方、右側には課題を踏まえた地区の目標や取組を4つの分野に分けて示しています。

 次に、10ページを御覧ください。本地区では、右図の地区区分図に示すように、公社鷺宮西住宅と区立白鷺保育園の現状の位置は変更せず、住宅地区と公共公益施設地区に区分して適切な土地利用を図ることとしており、左下と右下に示す図と11ページにおいて、先ほど9ページで御説明しました課題に対する具体的な土地利用及び取組について、具体的にどの位置で何を整備していくのか、そういったことを示してございます。

 計画地が広域避難場所に指定されていることを踏まえまして、計画地の外周に道路や通路を配置し、計画地内にはまとまった広場や緑、オープンスペースを維持しながら良好な住環境を形成する取組が示されてございます。

 次に、11ページには、地区施設の整備として5項目を挙げており、1、日常生活の利便性や広域避難場所の機能強化に資する区画道路、2、都市計画公園と一体的に利用でき、防災機能やにぎわい、憩いを創出をする広場、3、安全で快適な歩行者空間の形成や災害時の避難路となる歩道状空地や歩行者通路、4、安全で快適な歩行空間の形成や災害時には緊急車両が通行可能な歩行者・自転車通路、5、周辺と調和した緑豊かな市街地を形成する緑地を具体的に整備することとしています。

 また、水色の点線で囲まれている範囲に妙正寺川の地下調節池を整備することについて、整備主体は東京都、中野区及びJKKはそれに協力するとした内容を東京都、中野区、JKKが合意しまして、覚書を締結してございます。

 次に、12ページを御覧ください。道路の断面イメージです。地区計画案として示されているものが、将来に整備を予定しているものでございます。区画道路は区道として、歩道状空地は公社の敷地を歩行者が通行できる空地として整備する予定です。

 次に、13ページを御覧ください。建築物などに関する事項です。建蔽率は、住宅地区は50%、公共公益施設地区は制限がなく、容積率は両地区ともに150%です。壁面の位置については、地区の北側の敷地に配慮し、道路端から12メートル、20メートルなどを確保することとしています。

 その他、建築物の形態、色彩、意匠については周辺環境と調和したものとし、垣根や柵の制限についても、生け垣またはフェンスなどは緑化したものとするなどが示されてございます。

 次に、14ページを御覧ください。これまで説明した内容が、都市計画の図書、計画書や計画図として示されています。

 次に、15ページを御覧ください。これが廃止する一団地の住宅施設となります。

 次に、16ページを御覧ください。現在は、今後の流れの中で、左から2番目の都市計画提案の提出が6月7日に行われたところです。下段には、工事中の安全対策や環境配慮の取組が記載されてございます。

 それでは、表紙にお戻りください。

 4、今後の予定です。今後、条例に基づき、中野区都市計画審議会に意見聴取した後、都市計画手続を進めてまいります。

 なお、本提案を踏まえた都市計画公園の変更手続についても併せて行うことを予定してございます。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。

 覚書を交わしてからやっと、ようやくここまで来たのかなということで、すごく胸がいっぱいになっております。

 一つ、まず最初に確認したいんですけれども、この御報告に関しましては、主にJKKの建て替えに関するこの地域の都市計画についてのことでありますけれども、この地域というのは、東京都また西武鉄道の連続立体交差事業、都道133号線、妙正寺川の整備等々の都の事業、そしてまた区としても、鷺ノ宮駅を中心として、旧鷺宮小学校の跡地からずっと西中野小学校のところまで行くという、大変大きな事業が進められているところであります。

 ということで、中野区にとっても本当に宝物のような場所であるのだなと思っているんですけれども、ここにおきまして、区として、ぜひまちづくりの一貫性を持った開発になるようにと地元としては願っておりますけれども、その辺りにつきまして御担当として思いがありましたら、まず最初にお聞かせください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 鷺ノ宮駅周辺のまちづくりにつきましては、まちづくり整備方針を定めてございまして、その中で全体のまちづくりの方向性を示してございます。

 そのうち、鷺宮西住宅につきましては、良好な住環境の保全や道路整備とともに、安全に住み続けられる住宅地とすることや、公社鷺宮西住宅一帯を広域避難場所として指定されていることから、防災性や安全性を高めることなどが記載してございます。

 加えまして、災害時のオープンスペースの確保や、土地利用が更新される時期に合わせて公園や広場を整備するといったところを記載してございまして、全体のまちづくりと一貫性を持ちながら、この公社鷺宮西住宅の整備については区としては考えてきてございます。

 そうした中で、JKKの建物は建設から60年以上が経過しておりまして、早期の建て替えが急務となってございますので、事業実施時期は異なりますが、鷺ノ宮駅周辺のまちづくりとして一貫性を持って今後も進めていきたいと考えてございます。

斉藤委員

 ぜひそのように進めていただければと思います。

 そして、かがみ文のところに中野区まちづくり条例第11条第1項というふうに書いてあるんですけれども、たしか平成23年に施行されてから2例目になるのかなと思うんですけれども、やはりまとまった土地で事業者が都市計画の変更までするような事業というのはなかなかなくて、それほど大きなことであるというふうに認識してよろしいでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 都市計画提案が提出された事案としましては、今回が2例目になるかと思います。

 今回、住宅供給公社が地区計画を提示してきた背景としましては、JKKとしましても、地域の防災性の向上や日常の利便性の向上をしっかり考えていきたいということで、広場や公園、道路などの基盤整備の再整備も必要という認識の下、土地の有効利用が必要不可欠ということで、公社としてもしっかり考えてきたものでございます。

 そういったところが大規模なまちづくりにもつながってくるということから、公社としては、都市計画提案制度を活用して、そうした基盤整備と併せた住宅の供給を視野に入れまして提案を行ってきたというふうに認識してございます。

斉藤委員

 つまり、1棟や2棟のところではなくて、ここは19棟もある、本当に広いところで事業が進められていくということは、まず確認をしたかったことでございます。

 そして、今のJKKの計画では、一団地を廃止いたしまして、もっと大きな建蔽率、容積率でできるのですけれども、一応50%、150%ぐらいというふうに書かれていたように思いますけれども、それは何か考えがあってなのかということはお聞きになっていらっしゃいますでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 JKKからは、新築する想定の住戸戸数を約700戸程度と想定しているということで、現状と同程度の規模数の建て替えを検討していると聞いてございます。

 そうした場合に、建物自体は、今19棟ありますが、約4から5棟程度に集約されるということで聞いてございまして、そういったところで配慮していくというふうには聞いてございます。

斉藤委員

 ということは、現状が686戸だと思うんですけれども、その建蔽率、容積率の箱の中で同じ程度を考えていくとなると、高さはどのぐらいになるのでしょうか。何か、すごく高くなるとか、制限を持たせるかどうか。まずちょっと確認させてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 JKKからは、今、想定としましては、一番高い建物で14階程度を想定しているというふうに聞いてございます。

斉藤委員

 ということは、限られた敷地面積で少し高度化していく、けれども戸数はそれほど変わらないということは、1戸当たりが今よりも広くなるというふうに予想されるわけですけれども、そんなイメージでよろしいんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 1戸当たりの面積が増えるかどうかは、こちらとしては今確認はしてございませんが、総戸数としては大きな変更はないというふうには聞いてございます。

斉藤委員

 分かりました。

 一応、ここにも「周辺のまちと調和した、住宅市街地の形成」と書いてありますので、その辺りは配慮されていくのかな、高くなっても。今、高いところでも5階建てなので、それが14階ぐらいになるということになりますと、とても高さがある建物が幾つか散在するということになると思うので、その辺は周辺のまちと調和したというところを配慮していただきたいのかなと思います。

 それほど広さは増えないということなんですけれども、新しくなると家賃も増えていくのかなと思います。

 これは今回こちらの所管というか、今回の管轄ではないんですけれども、従前居住者の方々、御高齢の方がいらっしゃいます。そして、社会福祉協議会さんとか国際交流協会とかも協力しての、大変外国人籍の方も多く定期借家制度で住んでいらっしゃる方もあって、こちらの建て替えに関しては大変寄り添って配慮していただきたいんだろうなと思います。

 これは一義的にはJKKの仕事ではありますけれども、区としてもぜひ寄り添っていただきたいと思いますし、配慮していただきたいということを要望していただきたいと思いますけれども、その辺についてはいかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今、公社から聞いておりますのは、公社の規則に基づいて、近傍の同種の家賃と均衡を図った水準を設定するというふうに聞いてございますが、現時点で幾らになるかというのは聞いてございませんし、未定と聞いてございます。

斉藤委員

 引っ越さなければならない方々がいらっしゃるので、早くに情報提供したり、寄り添っていただきたいということをJKKのほうに要望していただきたいと思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 JKK自体も、今回5月の説明会においても、私も説明会に出席しましたが、地域の方からのそういった声に対しては真摯に、しっかり適切に対応していくというふうに聞いてございますので、公社が責任を持って対応していくものと認識してございます。

斉藤委員

 ぜひお願いしたいと思いますし、繰り返しになりますけれども、今回こちらの所管ではないんですけれども、引っ越しや住まいに関しては、ぜひ区のほうも区民なので寄り添っていただきたいなと思います。

 それから、道路についてなんですけれども、新たに引かれている道路は区道になると思うんですけど、それでよろしいんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 区道となるものと、区道とならないものがございます。

斉藤委員

 それは何か違いがあるんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 行き止まりがないものについては基本的には区道にしますし、あとは、先ほども提案書の説明で御説明しましたが、歩行者が通れる部分、歩道状空地と今回書いてありますけれども、その部分については、JKKの敷地を活用して地域の皆様が通ることになりますので、その部分については区道にはならないということでございます。

斉藤委員

 今、一団地の中で真ん中に区道がなく、周りにもなく、河川管理通路で駅とのやり取りをしているというところがありますので、ここに書かれています安全で便利な道路、歩行者ネットワークの形成という意味では、道路についてしっかり取り組んでいただきたいと思いましての質問でした。

 もう一つ、この先、将来になるんですけれども、西武新宿線の連続立体交差事業が進み、かつ、中杉通りが、補助第133号線が整備されてからこちらの地域に新たな道路が入るというような計画や可能性というのはあるのでしょうか。

 今は答えられないと思うんですけれども、その計画を考えるとなると、おおむねいつ頃考えることになるんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 連続立体交差事業については、東京都が今計画をしてございますが、高架、地下によっても道路形態というのは通り方が変わってきますので、そういったことも踏まえながら、今、整備方針の改定作業も進めておりますので、そうしたところの中でしっかり検討してまいりたいと考えてございます。

 現時点では決まってございません。

斉藤委員

 決まってはいないけれども、もしかしたら可能性はあるのでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回お示しした地区の外周の道路とか地区内の道路については、基本的にはこの形態で整備していくものとして考えてございます。

 それと追加する形で、連続立体交差事業が具体化された段階で、必要な中杉通りの拡幅であるとか周辺の道路整備については、接続方法などについては引き続き検討していきたいと考えてございます。

斉藤委員

 そうだろうなと思います。ぜひよき形で、検討も視野に入れていただければと思います。

 それから、防災についてですけれども、雨水、雨が集中的に降ると大変いっぱいになる地域ではあるんですけれども、その貯留とか浸水施設というのは、何か貯水池のようなものを造る可能性もあるということでよろしいんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 妙正寺川につきましては、現在東京都が八幡橋よりも下流側において河道の確保を進めているといった状況でありますとか、今回提案された地区計画の中には、調節池の整備の検討のほかに、敷地内には浸透ますや浸透性の舗装なども整備するというふうにJKKからは聞いてございますので、浸水対策については向上するというふうには考えてございます。

斉藤委員

 では、池を造るというところまではまだ検討段階というか、計画としては区のほうは聞いていないということでよろしいんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 調節池を造ることに関しましては、先ほど提案書の説明のときに御説明させていただきましたとおり、東京都とJKKと区で調節池の整備に関する覚書を締結しまして、調節池の整備に向けた検討を進めていくということで合意をしているところでございます。

斉藤委員

 すみません、じゃ、聞き漏らしていたようです。

 それから、あと2点なんですけど、都市計画公園が多分どこかに書いてあったと思うんですけれども、今、鷺宮運動広場があります。その脇のところに、この図を見ると広場があるように見えます。ここはJKKの土地の中なのかなと思いますけど、ここに大きな公園を計画されているということで、それが一体的な公園の位置付けになるというふうにイメージしていてよろしいんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回、鷺宮運動広場に隣接する広場1号につきましては、JKKと連携しまして、より大きな公園を地域に対して提供するというか整備するということで、一体的な空間となるよう、今後しつらえについては検討していくということで、公園については一体的に整備していくというものをお示ししているところでございます。

斉藤委員

 ありがとうございます。本当にここは、「みどりと防災の拠点」というふうにここにも書かれていますけれども、とても緑豊かな場所で、川もあって、自然環境というか、それが資産にもなっているような場所ですので、景観にも配慮して、区が今整備をしている河川管理通路のところがきれいな散歩道になるようにと思っております。

 最後の質問なんですけれども、一番最後のページに通学路のことが書いてあります。

 鷺の杜小学校の通学に関しまして、多分、この整備と今検討中の踏切を越す施設についての整備というのはどっちが先なのか、配慮しながらなのかという検討になるのかなというふうには思いますし、また同時に、こちらの工事が進められている間、子どもたちの通学というのは大変危ない状況になってまいります。

 ですから、横断施設もそうですし、工事中の通学もそうですけれども、子どもたちの安全ということは本当に第一に考えて進めていただきたいと思うんです。その点は住宅供給公社さんのほうにもしっかりと理解をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 公社としましては、こちらの提案書に書かれているとおり、工事期間中の通学路については今後関係機関との調整を図りながら誘導員の配置を行うなど安全に配慮しますということで、公社もその点については十分認識していると考えてございます。

 また、昨今課題になっております横断施設の検討につきましては、教育部署とも連携しながら検討してまいりたいと考えてございます。

久保委員

 一般質問でも伺っているし、何度も伺っているところなので、今まで聞いていなかったことを聞かなきゃなと思っています。

 都市計画提案があった事例としては2例目ということで、1例目はどこだったのか、どんなふうに区が関与しながら進めてきたのか、教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 1例目につきましては、上高田四丁目の高層住宅のところの地区計画提案というところだというふうに認識してございます。

久保委員

 そこは、一昨年でしたかね、都市計画審議会にかかっていたのは、というように記憶しておりますけれども、そういった場合に、区のほうの関与という形で、どのようなスケジュールで進めていったのか、教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 令和4年度に都市計画審議会への諮問だとかが諮られたと記憶してございますけれども、上高田四丁目地区につきましては、それ以前から地区住民の方々と区の間で話し合いながら地区計画の提案をお互いに、共通認識の下、進めてきたものと認識してございます。たしか平成27年度からだったかと記憶しているところでございます。

久保委員

 私も多分都市計画審議会にいたときだったなというふうに記憶しています。

 区としては、今回2例目ということになる。都市計画提案の提出が今回あって、委員会にも報告。先ほど、都市計画審議会にもかけられるとおっしゃっていたので、この一番最後のページで、ここに年次が入っていないんですけれども、大まかな年次をお願いします。

 説明会というのは、今年度5月に行われていたもののことだと思います。今、その後に提案提出ということで、提案提出が今の段階かと思います。

 「一団地の住宅施設の変更(廃止)」というのがここの中にうたわれているところですけれども、この辺のスケジュールの年次、分かれば教えていただきたいと思います。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 現在が、先ほども御説明したとおり、都市計画提案の提出が6月7日に行われたところでございます。

 これから区のほうで、都市計画審議会に意見を聴取したり庁内の審査会にかけたり、そういった手続を踏みながら、都市計画に移行するかどうかを判断していきたいと考えてございます。そういった判断がスムーズに行われれば、都市計画決定まではおよそ1年程度かなと考えてございます。

 また、鷺宮西住宅の建て替え事業の着手から完成までは、JKKからはおおむね10年から15年程度を要するというふうには聞いてございます。

久保委員

 先日、私も説明会に参加をしたときに、事業に着手をする前に、住民の方には大体3年前にはお知らせをしますよというようなお話がありました。

 令和6年度、今年度から都市計画審議会などにかけていただいて、令和7年1年程度で、令和7年度中には決着がつくのかなと。その後に住宅建て替え事業着手となっていますけれども、すぐに事業着手ということになるわけではないんだろうと思うんですよね。

 この一番最後の矢印のところ、「着手」で終わっているから、ここからスタートで10から15年という意味で今課長がおっしゃられたのか。だとすると、令和7年度から3年もしくは4年ぐらいで着手が始まって、10年から15年で整備完了というようなことなのか。その辺はいかがですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 詳細につきましては公社次第にはなるところですが、今聞いてございますのは、公社の一般的な建て替えに対する居住者へのアナウンスが、おおむね3年後に建て替えを行う場合にはその旨を通知するというふうに聞いてございます。

 その後、住まいの御相談などということで、JKKが今の居住者などに対応して説明を重ねながら退去に向けてお願いをしていくものだというふうに認識してございます。

 そこからかどうかというのは少し分かりかねますが、一般的に、向原の住宅、既に公社が建て替えを終わったプロジェクトなんかを事例として見ますと、平成19年に事業着手しまして平成30年に完成となってございますので、先ほども申し上げたとおり、おおよそ10年から15年程度というふうに考えておいていただければなと思います。

 これも公社から聞いている内容ですので、具体的な計画についてはこれからお示ししていくというふうに公社からは聞いてございます。

久保委員

 今回提案が出てきているんですけれども、このまま都市計画審議会では意見聴取を行うのかどうか。区として、この都市計画手続、これは公社からの提案ですよね、そのままそれが都市計画審議会にかかるのか。

 それとも、区の施設というのも、例えば先ほど白鷺保育園などの位置の変更はしないとか、運動広場のことなんかもありましたけれども、区有の施設もあります。そういったところで、少し区の意見も加わって都市計画審議会にはかかるのか。その辺はどうなるのか、教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 まずは区のほうでこの提案書に関する審査をしまして、その後、都市計画審議会に意見聴取を行う予定です。

久保委員

 区で審査を行うというのは、庁内での議論ということですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員のお話のとおりです。

久保委員

 区で審査を行う場合は、都市計画審議会に出す前に、区としてこの提案書を受け止めて、都市計画審議会に提出するのがふさわしいのかどうかを審査するというようなことなんでしょうか。その辺のところが、何をどういうふうに審査するのか、区としてのポイントって何なんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 区の審査としましては、今回、この地区計画を立ててほしいという提案が来ていますが、各道路、公園、あとは防災倉庫であれば防災危機管理課だとか、そういった部署とも連携しながらこの提案を審査していくというところでございます。

 かつ、都市計画審議会にこの提案の内容を諮りまして、提案に対する意見聴取を行う。その意見聴取を諮った後、地区計画に移行するかという必要性を判断しまして、必要に応じて手続に入っていく。そういった流れでございます。

久保委員

 分かりました。

 この流れの中で、区がいろいろ公社に対して要望していくことであったり、逆に、公社が建て替えをしていく中でも区の協力を得られないとできない部分というのも大きいのかなと思うので、そういうのは相互に協力をし合っていくところかと思います。

 調節池の容量は6万8,000立米ということで、鷺宮調節池の約倍ぐらいですよね。ということは、どういうふうにこの調節池を造っていくのかということで、前区長のときから私は要望しておりまして、例えば蓋がけをして上を都市公園として整備することですとか、それは我が党の高倉良生都議会議員もそういった主張をしているところでございました。

 6万8,000立米ということで、3万5,000立米の鷺宮調節池よりも非常に大きい調節池ができるのかなと思います。深さの部分もあるかもしれませんけれども、白鷺せせらぎ公園よりもかなり大規模な公園というふうに考えてよろしいですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今、委員から例として挙げられました白鷺せせらぎ公園の下の地下調節池につきましては、貯留量が約3万5,000立米、今回鷺宮の調節池で検討している規模が6万8,000立米ということで、約2倍の規模でございます。

 こちらにつきましては、今後、調節池の具体的な配置や構造については東京都のほうで検討を進めます。その後、調節池の上部の具体的な利用方法については、先ほども御指摘ありました隣接するJKKの広場なんかとも連携しながら、どういうふうに上部を使っていくのかというところは今後の検討という状況でございます。

久保委員

 これは要望になってしまうかと思いますけれども、鷺宮調節池のときにも、調節池は東京都の貯留施設ということで整備をし、蓋がけをした上部は区が整備をして公園ということで、区立公園になりました。そういった可能性もあるのかなと思っております。

 私の願いとしてはそういうところでありますけれども、そこは区としては、今、一定の方針が示されているのかどうか、教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 区としましては、今回の調節池につきましては地下式というふうに考えてございまして、今後、詳細については東京都と具体的に協議をしてまいりたいと考えてございます。

久保委員

 では、上部の公園の整備の在り方については十分東京都と協議をしていただきたいと思います。これは要望です。

 最後に1点。説明会の中では、現時点でのシミュレーション配棟というのがございました。A街区、B街区、C街区、D街区ということで、街区ごとによって棟の高さなども大分違ってきていたところでございます。

 このシミュレーションの配棟というのは、今回の都市計画の中でここまでは示されるものではないのかどうか、その点について教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 具体的な建物計画については、日影の話であるとか建築の話が具体化した段階でないと、なかなか階数までは明示できないというところがございます。

 一方で、この鷺宮西住宅の建設については、60年以上経過しているということで建て替えは急務ということがございますので、まずは、周辺の基盤整備などを先行して検討しながら、早期に建て替え事業を具体化していくために、この地区計画の提案があった。

 今後、建物計画については、また具体化した段階で地域に説明したりとかというような段取りが発生してくるという状況でございます。

久保委員

 すみません、最後にしますと言ったんですが、今、周辺の基盤整備というお話があって、やはりこの周辺の基盤整備が困難であったということが、この鷺宮西住宅の建て替えが長期化していることの一つでもあります。

 これは、ここの計画とはまた別途、区とJKKとで協議をしながら進められるということになるのか。その辺のところは、ここにさっきスケジュールはあったんですけれども、どういうふうになっていくのか、教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 周辺の基盤整備につきましては、この提案書に書かれていることを基本に検討してまいるというところでございます。

 一方で、工事期間中の周辺への影響については、これから計画していくということになりますので、建て替え自体も周辺に大きな道路がないというところが大きなネックになっていたと聞いてございますので、工事中も引き続きそういった課題については残っていきますので、しっかり検討してまいりたいと考えてございます。

羽鳥委員

 都市計画提案が行われたことに伴って報告がされたわけですけれども、提案された中身について幾つかお聞きしたいんですけれども、一つは、歩道状空地が幾つか設置をされているという中で、そこで私が考えてしまうのは、都市の再整備なんかですと、歩道状空地でセットバックしたら容積率を割増ししたりみたいな、そうした事例があるわけです。

 今回、150%という容積率が提案をされているわけですが、この歩道状空地を活用して、じゃ、割増しようみたいな、そんなことが起きたりしないだろうかというのをちょっと心配したんですけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回、歩道状空地による容積の割増しはございません。

羽鳥委員

 分かりました。

 じゃ、公社は、今200%がこの地域だけれども、あえてなのかな、周辺地域と合わせてなのか、150%にする、これをしっかり守るということで、それはよかったと思います。

 あと、緑化空間の考え方についてお尋ねしたいんですけれども、このところでは鷺宮西住宅や鷺宮運動広場によるまとまった緑化空間が形成されているという現状があって、「まとまった緑化空間の維持、保全による、潤いのある環境の形成」ということが課題として書かれています、8ページのところに。

 区としては、この鷺宮西住宅一帯の緑化空間についてどのような見解をお持ちでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 区としましては、整備方針にも示してございますとおり、災害時のオープンスペースの確保や、土地利用が更新される時期に合わせて公園、広場を整備することや、緑の拠点とすることを整備方針にも示してございますので、しっかり緑については維持、保全しながら、地域の防災性の向上などについて努めていきたいと考えてございます。

羽鳥委員

 緑の維持、保全、すごく大事だと思いますので、ぜひともやっていっていただきたいと思います。

 そこで、維持、保全の中身なんですけれども、やっぱり今の鷺宮西住宅の地域というのは、建設後60年以上たったことによってかなり大きい木が育っていて、それによって良好な緑化空間が形成されているという側面もあると思うんですね。

 建て替えということになれば、全部を維持するのはさすがに難しいかとは思うんですけれども、同じ1本の木だとしても、植えたばかりの木と60年たった木では、地域の緑化空間に与える影響というのは全く違うものだと思うんですね。同じ1本で緑化率としては同じだとしても、本数としては同じだとしても、60年たった木が100本あるのと植えたばかりの木が100本あるのではやっぱり全然違うと思うんです。

 そういう点では、なるべく今ある木を残すような、そこにすごく努力をしてほしいな、それによって緑化空間を維持、保全してほしいなと考えるんですけれども、そういう話合いをぜひJKKともしていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 JKKからは、道路の新設する部分であるとか拡幅する部分、あと建物が設置される部分については、なかなか全てを全て残すわけにはいかないというふうには聞いてございますので、今後、保全する樹木、伐採する樹木、そこはしっかり選定しながら、今後の建築計画と併せて検討を行うと聞いてございます。できる限り、残せる樹木については、樹木診断もしながらしっかりやっていきたいとJKKからは聞いてございます。

羽鳥委員

 ぜひ、JKKに聞いているというだけでなく、区としても積極的な役割を果たしていっていただきたいなと思います。

 先ほど斉藤委員の質疑の中で、居住者への配慮ということが言われておりました。私も、居住者への配慮には中野区も大きな役割を果たしていただきたいなと思います。

 以前、本会議で質問をした際に、居住者に対していろいろと区として役割を発揮してほしいということを求めた際なんかには、JKKが責任を果たすものだというような御答弁だったんですね。それは、第一義的にはそのとおりなんですけれども、やっぱり中野区も区民の居住の権利をしっかり保障するという立場で役割を果たしていっていただきたいと思います。

 その点で、例えば定期借家の方には、ほかのJKKの団地の建て替えの際なんかにこういった事例だと聞いているのは、JKKからは、住み替えの支援をやっていると言うけれども、都営住宅の募集案内を渡しただけとか、ちょっとおざなりな対応というか、あまり寄り添った対応と言えないような中身もあるんです。

 そうした事例もあるので、やっぱり中野区としてJKKに対して、住み替えのあっせんだとか、そういうのをしっかり行うように求めていただきたいな、そうしたこともしっかりと話し合っていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 JKKからは、そうした住まいの相談などについては、建て替えの時期が近くなりましたら別途案内すると聞いていますし、あと、適切な補償が必要であれば適切に補償するというふうに聞いてございます。

 引き続き、地域の方からの御意見などにつきましては、情報共有を図りながら、JKKと連携できる部分は連携して取り組んでまいりたいと考えてございます。

羽鳥委員

 鷺宮西住宅の建て替えに当たって、建て替えると近傍同種の家賃に設定をされるということで、これまで住んでいた方が住めないということも多くあります。やっぱりこれは本当に深刻な問題だと思うんですね。高齢者の方が多いという中で、深刻な問題となります。

 ぜひ、中野区には、このまちづくり、住み続けたいまち鷺宮ということでまちづくりを進めているわけですから、そういう住み続けられるような鷺宮のまちになってもらうように、JKKがやる事業なんだと言わずに、中野区として住み続けたい人に対してしっかりと相談に乗っていただきたい、適切な対応を取っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 すみません、先ほどの御答弁と繰り返しになりますが、基本的にはJKKが住まいの相談などについては相談に乗るというふうに別途案内もしますと言っておりますので、引き続き区としては、JKKとそういった地域の方の御意見などについては連携できる範囲でしっかり連携はしますが、あくまで連携できる範囲で連携しながら、しっかり取り組んでいきたいと考えてございます。

羽鳥委員

 最後に一つお聞きしたいんですけれども、お答えできるかどうか分からないんですが、先月行われた説明会で、居住者向けの説明会と近隣住民向けの説明会がJKKによって行われているんですが、その参加者はどのくらいかというのはお聞きしていたりしますか。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後3時07分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時09分)

 

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 JKKが主催している説明会については、こちらからお答えできる立場にはございません。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先ほどの久保委員の御質問に対して、改めて御答弁申し上げます。

 上高田四丁目団地の耐震性の課題とかから、マンション再生につきまして、地域住民とまちづくりについてやっていたんですけれども、詳しくは、平成24年から勉強会を発足して、区と相談されながら意見交換会あるいは学習といったものをやってございます。

 その後、平成27年に都市計画について本格的な検討を開始しているということでございまして、令和4年度に地区計画の申出、あるいは都市計画審議会への諮問を開催しているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後3時10分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後3時29分)

 

 所管事項の報告の3番、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査についての報告をお願いします。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査について御報告をいたします。(資料4)なお、本報告は、建設委員会との重複報告となります。

 初めに、1番、主な経緯等でございますが、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区は地域危険度が高く、一部については、東京都の防災都市づくり推進計画において震災時に特に甚大な被害が想定される整備地域に指定されるなど、防災上課題がある地区でございます。

 本地区では、平成30年1月に地域住民が主体となり防災まちづくりの会が設立され、令和4年8月に区に対して防災まちづくり提案書が提出されてございます。

 区では、当提案を受けまして、本委員会で報告の上、令和6年3月に防災まちづくり方針を策定、今後は区施行による補助220号線Ⅱ期の道路拡幅整備による延焼遮断帯等の形成を契機とし、本地区の防災まちづくりを推進する予定でございます。

 今般、本方針において、沿道地権者の建て替えに合わせて拡幅整備を計画する防災上重要な避難路につきまして、沿道地権者の意向を把握するとともに、地区計画策定に向け地域住民等と検討を開始することから、本委員会に報告するものでございます。

 続きまして、2番、沿道地権者への意向調査でございます。

 (1)調査の目的及び方法でございますが、対象となる避難道路沿道の地権者に対して、避難道路整備の必要性に対する理解、将来の建て替え時の影響を把握するため、7月下旬からアンケート形式により調査を実施いたします。

 具体的な調査対象について、別紙にて御説明をいたします。

 まず、令和6年3月に策定いたしました防災まちづくり方針において、図の青い点線で示す防災上重要な路線のとおり、緊急車両の通行や円滑な消火救援活動、また円滑な避難動線の確保に当たり整備が必要となる道路ネットワークを位置付けてございます。

 このうち、消防活動困難区域の解消のため、幅員6メートル以上の道路として拡幅が必要となる路線について赤枠で示す3本の避難道路を位置付け、アンケートの対象としてございます。

 なお、消防活動困難区域とは、東京都の防災都市づくり推進計画において、幅員6メートル以上の道路から直線距離で140メートル以遠の区域は消防車のホースが届かないとされ、円滑な消火救援活動のため解消が求められる区域となってございます。

 調査対象の諸元につきましては、3路線の総延長は約1,200メートル、現況幅員は3.6メートルから5.45メートル、沿道敷地数は209件となります。

 かがみ資料にお戻りいただきまして、(2)主な調査の内容でございますが、防災上の課題と安全性確保に向けた取組、避難道路整備の必要性等に対する理解度の確認とともに、将来建て替え時において道路拡幅整備に協力する際の意向について確認をするものでございます。

 最後に、3、今後の予定でございます。

 令和6年度において、今般御説明をいたしました意向把握の上で、地元防災まちづくりの会との共有を図りながら地区計画等素案を検討、令和7年度において、都市防災不燃化促進事業等の補助事業の導入の検討を行いながら、地区計画の都市計画に係る手続を進めることを予定してございます。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

いさ委員

 建設委員会でも出ていたんですけど、そこで聞かなかったので、お伺いします。

 別紙のほうに出ている青い点線のうち、赤枠で囲ったものが今回の対象になっているということなんですけれども、囲っていない部分との違いといいますか、囲っていない点線のところはどう考えたらいいんでしょうか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 先ほど御説明をさせていただきましたけれども、この青い点線につきましては、総じて緊急車両の通行ですとか円滑な消火救援活動等、あとは円滑な避難動線というところで、点線の凡例にも記載されておりますけれども、まずこういうネットワークが大事だというところと、その中で、幅員については4から6メートルという形になっておりまして、まずは必要なネットワークとして4から6メートルというふうに位置付けております。

 その中で、今回の対象の場所、3路線については、6メートルに拡幅する路線というふうに位置付けてございます。

いさ委員

 赤枠のところだけがその対象になっているからアンケートを取るんだということですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 御指摘のとおりでして、それ以外のところにつきましては4メートルを予定しておりまして、この3本について6メートルに拡幅することを現段階で予定しております。

いさ委員

 道路の在り方はほかの地域でもこの間報告されているかと思うんですが、この間も大和町のことが報告されたと思います。その中で、6メートルを確保するのに、壁を撤去して、見えがかり上といいますか、空間としては6メートルを確保するというような手法もその中であったかと思うんです。

 ここの路線についても、そのようなやり方が計画の俎上の、案の一つというか、やり方として上がってくるのかどうか、その確認です。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 御指摘のとおり、大和町では、現況の道路幅員に合わせまして、例えば現況がある程度広い5.45メートルある道路とかにつきましてはそういう整備の仕方もあるだろうと、拡幅はせずにそれぞれ建築敷地に残したまま道路空間として拡幅するというような扱いのところもあるんですけれども、今般につきましては、そこの方針にまで至っておらず、現段階で6メートルに拡幅するということを前提にまずお話を聞いてみまして、地権者の方から、やっぱり買われるのはちょっと困るとか、そういう意見が出てきたときに方針を考えていこうかなと思ってございます。

いさ委員

 あくまで地権者の方の御協力があってのことだと思うんですけれども、だとすると、実際に6メートル幅を目指してやっていくというこの計画が進んでいくのにかなりの時間を要するのかなと思いますが、この点はいかがでしょうか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 御説明の中でもさせていただきましたとおり、やはり沿道の地権者様の建て替えに合わせて進めていくというところですので、おっしゃるとおり、建て替えが生じた上で進んでいくというところですので、やはり20年ぐらいかかるとか、当然、今ちょうど建て替えの時期に来ている建物もありますので、その建て替えが進めばすぐできるんですけれども、タームとしてはやはり数十年単位で進むまちづくりというふうに認識してございます。

いさ委員

 あえてそういう聞き方をしたんですけれども、もちろん急がなきゃいけないけど、大事なのはそこの沿道の皆さんの理解と御協力をきちんと得るということだと思うんです。なので、時間は一定かかるんだということで、その認識が聞けたのはよかったかなと思います。

 ここで聞いたアンケート、意向調査して、その後で計画に生かしていくというお話だったと思うんですけれども、同様に、補助220号線のところ、ここでも近隣の皆さんの意向というのが大事になってきて、これが上高田一、二、三丁目に関わってくるお話ということだと思うんです。

 ここなんかは、何もないところに道路を造ろうということなので、本当に大変な事業だと思うんですが、そこで得られた区民の皆さんの声というのはどのように生かしていくのでしょうか。

山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長

 御指摘の補助220号線のⅡ期区間につきましては、令和5年の第4回定例会の建設委員会で報告したところでございますが、今年度、令和7年2月の事業認可取得を目指しております。

 こちらにつきましては、平成28年度にその事業認可取得のための用地測量説明会を行っておりまして、そのときに周知等をしております。

いさ委員

 事業の計画としてはそのようになっているかと思うんですけれども、大事なのは、そこの近隣の皆さんがどんな意向であるかということと、理解と納得を得るということは全く同じことだと思うんです。この点については本当に丁寧にやっていかなければいけないと思うんです。

 何しろ、道路がないところに道路を造るわけですから、それなりの反対される方なんかも当然いらっしゃるというふうに、想定もしていらっしゃると思うんですが、改めてこの点を伺いたいんですが。

山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長

 委員御指摘のとおり、地元の方の理解というものはとても大事だと考えております。

 事業認可取得後に事業説明会というものをやっていまして、今後のスケジュール等を地域に丁寧に説明していきたいと思っております。

市川委員

 御報告ありがとうございました。

 私もちょっとお伺いしたいんですが、都市計画公園の未整備のところがございますよね。これについては、今後も継続的に事業化の検討をされるというふうに多分報告が以前されているんだろうと思うんですが、これを見てみると、意向調査にも関わってくるこのブルーのラインにもかかっているところでございますし、消防の活動困難区域とされているところの非常に大きなポジションを占めるところだと思うんですけど、やはりここに都市計画公園というオープンスペースがあることによって防災性はさらに高まるんだと思うんです。

 これは道路の拡幅事業でということの意向調査だということは当然存じ上げてはいるんですけれども、同時に、この都市計画公園の位置付けについてもう少し前に進めていく、迅速に事業化していく必要があるんだろうと思うんですが、この辺はいかがですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 基本的には、確かに公園課の所掌にはなりますけれども、おっしゃるとおり、ここは都市計画決定がされているというところで、昭和32年という古い都市計画決定がされているものでございますけれども、現段階では、いわゆる都市計画決定をされた後に整備をしていく順番を決めていくやり方になっております。

 基本的には、優先的に整備する、公園という位置付けではないんですけれども、おっしゃるとおり、今回の防災まちづくりについては、御説明したのは道路3本についてということなんですけれども、面的に防災性を高めるというところがやはりこの防災まちづくりの方針の趣旨ですし、我々がやっている内容ですので、その中で、今は優先的な整備の対象にはなっていないんですが、そういうことも含めて、考えていくことになっていくかなと思っております。

市川委員

 優先的な整備の網かけにはなっていないという話だったと思うんですが、ただ、このブルーのラインとかを見ていると、ちょうど真ん中に位置付けされていたり、多分、これは消防活動の困難区域という表現が使われていますが、当然地域防災とか総務部の防災の係のほうとかと調整をいろいろされているんだと思うんですけど、この辺については公園課と都市基盤部と連携をしていただいて、庁内の調整をかけて。

 先ほどいさ委員の御質疑もあったんですけれども、当然、これやるとなったら15年、20年、もしかしたらそれ以上かかるかもしれない。これは相手がいることですからね、無理やりどいていただくわけにもいかないですし。あくまでも皆さんに御納得いただいた上で、なおかつ安全性の担保を訴えていく必要があるので、時間がかかっていくことだと思うんですよ。

 このブルーラインを引くには時間がかかるので、まずは都市計画公園の整備をすることによって、消防活動の円滑化を生む可能性があると思うんですけど、この辺の庁内調整はどうですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 先ほど御説明したとおり、優先的に整備する公園にはなっていないところはあるんですけれども、おっしゃるとおり、かなりの長期的なスケジュール感、スパンで考えていく中で、やはり優先性というのも、順番を見直していくということもあるでしょうし、その中で、大事なのは面的に防災性を高めるというところの中で、所管と調整しながら進めていきたいと考えてございます。

市川委員

 分かりました。今、松前部長もいらっしゃいますので、ぜひその辺は調整をかけていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。

 この赤い囲みがついているブルーのラインと、そうではないブルーのラインがございます。図でいうと、上高田の、左上のほうですね、こちらについては消防活動困難区域等とかはないので赤いマークがついていないわけですけどね。

 これは面的に整備をしていく。多分、課としては面的に整備していくんだと思うんですよ、上高田一丁目、二丁目の、上高田地区の防災まちづくりとしての事業ですから。これはマンパワーとして3本に先に優先的にかけていくということなんですか。それとも、全体的に、用地買収というか、皆さんに御協力いただく、御説明をしていくのかどうかということだと思うので、この辺はどういう段取りになっていますか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 まず、この3本の路線につきましては、いわゆる補助220号線の道路整備とはちょっと違いまして、ある意味強制的にというのか、言葉があれですけれども、補償しながら進めていくというものではなくて、先ほど説明したとおり建て替えに合わせてというところですので、まず地区計画というものを先に決めまして、道路幅員を広げますよ、セットバックしてくださいというようなルールづくりをしていく、そこにまずは注力しようかなと思っております。

 ただ、それに併せて、それぞれの方が建て替えていったときに、それぞれどうするのか、例えば道路を買うのかとか、そういうところについてよりまたマンパワーを傾けていくのかなと考えてございます。

市川委員

 ぜひ、ここも地区計画の策定、地区計画の準備をしていくということになると思うので、地域の方と話をしていただきたいと思います。

 また話が戻ってしまうんですけれども、その地区計画を策定していく過程の中で、公園のオープンハウスだったり、いろいろ上高田五丁目の公園でもやっていると思うんですよ。それをやはりここでも、別にいきなりオープンハウスをしろということではなくて、こういった未整備の都市計画公園の種地がこれだけあるわけですから、これについては皆さんどうやって活用しましょうかという話は地域の人とするべきだと思うんですね。

 それについては、地区計画を策定する過程の中で、そういったこともしっかり議題の中に入れていただくようにお願いしたいと思いますが、いかがですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 地区計画策定に当たっては、おっしゃるとおり、地域の防災まちづくりの会というものが組成されておりますし、より広い範囲でのまちづくりの会もありますし、また説明の中でいろいろ地域の方と一緒になって進めていきたいなと思っております。

 その中で、この未整備のところに、実際にはここに住まわれている方というのもいらっしゃるところもありますので、そこは丁寧に、逆にその方が困らないようなことも考えながら、防災性を高めていくような形で進めていきたいなと思ってございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料5)本報告は建設委員会との重複報告になります。

 中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ及び駅前広場等の基盤整備については、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により、今年度から随時工事に着手していく予定です。今回、これらの整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。

 初めに、1、ペデストリアンデッキ等の協定事業についてですが、協定事業範囲図を御覧ください。新北口駅前広場のペデストリアンデッキにつきましては、3つの区間に分けて工事を進めていきます。

 図で緑色の着色部のJR東日本との協定事業で工事を施行するペデストリアンデッキのうち、桁製作や基礎工事の一部については、6月中を目途に先行して協定を締結し工事に着手する予定でございます。後続となる本体工事等につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。

 また、四季の都市方面デッキ等の駅前広場の工事は、実施設計に引き続き、UR都市機構へ工事の施行を協定に基づき委託する予定でございます。このうち、図で紫色の着色部、印刷ですと少し青の濃い部分になりますけれども、四季の都市方面デッキに関する協定につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。

 2ページを御覧ください。仮設バス停ですが、施行展開図を御覧ください。令和6年度から7年度にかけての施行展開を示してございます。

 旧中野税務署及び旧区役所低層棟の解体に着手し、旧区役所低層棟の跡地に仮設バス停を整備いたします。この仮設バス停は令和7年度に運用開始する予定でございます。仮設バス停につきましては、一部中野通りにも設置する予定でございます。

 一方、ペデストリアンデッキの整備のうち、仮設バス停と東西連絡路をつなぐ仮設通路に近接する下部工につきましては、仮設通路を整備する前に整備する必要がございます。このため、仮設バス停整備に先立ち、現北口バスロータリー内の10番と11番のバス停2か所を旧区役所庁舎前の道路上に一旦再配置いたします。

 3、旧中野税務署及び旧区役所低層棟の解体に係る説明会の開催報告についてですが、令和6年5月31日金曜日の夜、それから6月2日日曜日の昼に解体の説明会を実施いたしました。全2回で20名の参加がございました。

 4、今後の予定でございます。3ページを御覧ください。

 令和6年度は、旧区役所解体とバス停整備工事、旧中野税務署解体、仮設通路の整備、ペデストリアンデッキの工事に着手いたします。令和7年度は、旧中野税務署跡地のインフラ移設工事、仮設バス停と仮設通路の運用開始をいたします。令和8年度は、中野駅新北口改札の開業。中野駅新北口交通広場の全体の供用開始につきましては、令和11年度を予定してございます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありますか。

いさ委員

 これも建設委員会で聞かなかったので、ここで聞いておきます。

 説明会、2回開催しているということなんですけれども、そこでは何か声といいますか、意見は出ていなかったということなんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 説明会に関しましては、周辺の企業や大学の関係者が参加してございまして、特に要望や質問等はございませんでした。

いさ委員

 このバス停が動いていくお話なんですけれども、改めて、今までもちょっと混乱といいますか、変わっていく中で分かりにくいという声も頂いているんですけれども、先々のことが分かっているのであれば、何らか、どこに何番というお知らせとともに、ここがいつまでだ、いつからまた変わるよみたいなことも含めて、先のことも掲示していくというのはできるんじゃないかと思うんですが、これはいかがでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、バス事業者と、どのバス停がどの仮設バス停に移動するかということに関しまして、最終的な調整を進めているところでございます。

 周知に関しましては、なるべく早いタイミングからバス利用者、駅利用者になるべく行き渡るように周知を考えてございます。

杉山委員

 確認です。

 3ページの最後の、4、今後の予定、「令和8年度 中野駅新北口改札開業」と書いてあるんですけれども、これは新北口改札というんでしたっけ。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 JRの西側の改札につきましては、まだ正式な名称が決まっておりませんので、何改札になるのか、あるいは南北自由通路についても何出口になるのかというところにつきましては、今後のことになろうかと思っております。

 今回、この3ページに書かせていただきました新北口改札につきましては、北側のペデストリアンデッキを想定してこのような表記となってございます。

杉山委員

 西口改札でずっとやっているのに、これは統一したほうがいいんじゃないの、こういうのは。駄目なんですか。

 出口は確かにJRが決めるから、桃園広場と広場は名前を頂いたけれども、桃園広場側の出口、南側の出口も何出口というか分からないし、新北口のペデストリアンデッキに対する出口も、出口の名前はJRが決めるから分からないけれども、改札は西口改札なんじゃないの。違うんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今後、何という改札名称になるか等も含めて、現在のところ、西側南北通路とか西側ということでお話ししてきた経緯もございますので、今後は資料等統一できるように気をつけていきたいと考えてございます。

むとう委員

 この説明会というのは、今、いさ委員の質問にもありましたけれども、今言った人たちだけを、答弁の中にあった方だけを対象にされたんですか。そんなことはない。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの解体説明会に関しましては、区民、駅利用者、広く対象にしておりまして、区のホームページ等でも開催の通知をしていたところでございます。

むとう委員

 それでも、それだけしか参加者がなかったということなんですね。

 特に、バス利用者に対しては、具体的になったらこれからなのかもしれないんだけれども、バスの利用者が参加者の中にあまりいらっしゃらなかったのはちょっと残念だったんですが、特別にバス停のところに説明会をやりますとか張ってあげたりしてもよかったんじゃないかと思うんですが、そういう丁寧なことはなさらなかったんですね。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今回の説明会に関しましては、旧中野税務署、それから旧区役所低層棟の解体の説明会でございますので、2ページの2番のバス停についての御説明の場ではございませんで、あくまでも解体工事に関する説明会でございましたので、今回はこのような形となったと考えてございます。

むとう委員

 今後は、バス停の位置の変更とかは丁寧な説明をしていただきたいと思います。

 それと併せて、ちょっと外れるんですけれども、この辺り、樹木がいっぱいあって、私、特に中野サンプラザと旧区役所の間の緑のトンネルがこの季節のいいときにすごく大好きな風景だったんです。また、旧区役所と税務署の通りも、けやき通りというんでしたっけ、ここにも樹木があるかと思うんですけれども、解体され、今後大がかりに、中野サンプラザと、今回は低層部分の解体ということですけれども、区役所がこれから、中野サンプラザもこれから解体されていくに当たって、この辺りの樹木はどういうふうに残されるんでしょうか。全て伐採で全く残されないのか。やはり残していってほしいかなと。

 特に、中野サンプラザと旧役所の間の樹木というのは、いろんな木々が植わっていて、表記も面白いんですよね。めくると何の木と分かるような表記があって、結構クイズ形式で面白かったりして、いろんな樹木が植わっているから、なるべく残せるものは残していただきたいなと。どこかに、お金もかかっちゃうからなかなか移植というのは難しいのかとも思いますけれども、移植も含めて。

 それから、中野は緑が少ないから、花と緑の祭典でしたっけのときに、区民の方にちょっとした樹木を配布したり木々を配布したりしているので、ここにある低層の、今だとあじさいだとかありますけれども、持っていけるものは区民の方持っていっていいですよとか、何かできないものかとか、生かす方向というのはちょっとは考えてほしいかなと思うんですけれども、何か考えていることはございますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 2ページの施行展開図にございますとおり、旧区役所と中野サンプラザの間の道につきましては、この道自体がなくなってしまうというところでございますので、こちらにある樹木についても、大半についてはその場所にはいることができなくなってしまうということが想定されるところでございます。

 樹木につきましては、今、ここの再開発の敷地内でおおむね100本程度の木が移植ですとか伐採等の対象になってくるところでございますが、こちらに関しましては、樹木診断をして、まず現地でそのまま生かせるものについては現地保存、それから移植ができるものについては移植、移植がもしできない、移植に耐えられないような樹木につきましては材料として使う等の、なるべく木を生かしていこうという考え方に基づいて再開発等を進めていこうと考えてございます。

 また、移植等の対象にならないような低木等の活用についてなんですけれども、区で実施している花と緑の祭典等で配布している樹木、小さな苗木につきましては、やはり管理しながらそこで苗木を育てて、それを区民の皆様にお配りしているという観点でやっているところで、自然にあるものをそのまま区民に配布するというのはなかなか難しいかなと考えてございます。

むとう委員

 タイミングもなかなか難しいかと思うんですけれども、今、まだ通れるじゃないですか、まだ道が閉鎖されていないので。本当に小さなものとかは、自由にお持ち帰りください的な、自分で持っていけるんだったらどうぞみたいな、どうせ使い勝手がないものであればそういうことをしてもらえたらありがたいかなと。

 旧区役所の備品を全部廃棄するときもそういう意見があったかと思うんですけれども、まだまだ使えるものが廃棄処分されたのはもったいなかったなと思うし、木々は命があるからそのまま廃棄されちゃうのはもっともったいないかなと思うので、何らか、生かせるものは生かすという御答弁だったのでよかったかなと思うんですけれども、区民の方にも必要な木々があればどうぞ御自身で持っていってもいいですよ、抜いて持っていってもいいですよぐらいのこともしていただいてもいいのかなと思うんですが、難しいですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 なかなか低木の活用は難しい面がございますけれども、今後、何かしらの対策が可能かどうか検討してまいりたいと考えてございます。

山内委員

 1点だけ確認させてください。

 ここの工事区画のところに、たばこを吸う場所2か所、紙たばこ、いわゆる普通のたばこと、あと加熱式のたばこを吸う場所があります。これは、この工事期間中、どこに移動になるんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 まず、東西連絡路下の紙式のたばこの喫煙所に関しましては、若干北側にずらす形で、現地の場所で継続したいと考えてございます。

 一方で、電子たばこにつきましては、仮設バス停の工事に影響が出る範囲については、今、移転先を探しているところで、なるべく影響しないように工事は進めていくんですけれども、将来的には移設が必要と考えてございます。

山内委員

 紙たばこのものが少し北に移動するということでしたけれども、今と同じような形で、いわゆる壁があって、ちゃんとたばこを吸う人から仕切りされるというようなイメージでよろしいですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 東西連絡路の下の喫煙所につきましては、当初から工事の影響を受ける場所という認識がありましたので、移設できるよう最初から検討して設置しているところでございますので、今のところ少し北側に移動できるような形で設置をしているところでございます。

 その後の形につきましては、今後検討してまいりたいと思っております。

山内委員

 具体的な時期もお願いします。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今、最終的に移設が必要になる時期についても、施行展開等を調整しているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況についての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野三丁目土地区画整理事業の進捗について御報告いたします。(資料6)

 中野三丁目土地区画整理事業における桃園広場の進捗状況及び今後の予定についてです。本報告は建設委員会と重複の報告となります。

 1番、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況についてです。

 (1)桃園広場の修景整備計画(案)についてです。

 令和3年8月に、中野駅西口広場基本設計について意見交換会を実施しました。頂いた意見や周辺の修景を踏まえ、今般、桃園広場の修景整備計画(案)を作成しました。今後、この計画を基に広場沿道の方へ説明の上、計画を策定し、詳細設計を行うこととします。

 また、現在、レンガ坂の一部は区道区域と私道区域が混在している状態です。本計画案に基づきレンガ坂を一体管理し景観を維持していくために、区道区域の再編を行います。

 恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。

 ページ左側、桃園広場の整備方針についてです。主に3点の方針がございます。水色に着色した「歩きやすく安全・快適に移動できる動線」、黄色に着色した「周辺と調和した居心地の良いたまり空間」、緑色に着色した「地域の歴史資源の継承」です。

 これらを具体的な計画に落とし込んだものが、整備方針の色に対応する右側の図になります。

 水色の動線については、エレベーター動線は車いす利用者を想定し、凹凸が少ない舗装材を使用するとともに、南北自由通路とストレートに接続することにより、避難通路としての機能を確保します。

 黄色の空間については、デッキ踊り場に一体的なたまり空間を配置します。また、全体的に暖色系を配置することで、周辺町並みとの調和を図るとともに、レンガ坂通りの連携を図るため、一部れんが舗装を施工します。加えて、地域のイベント利用等ができるスペースを確保します。

 緑色の資源の継承については、歩行者の通行を妨げない範囲で木陰を多くし、桃園広場にふさわしい樹木を配置します。また、イベント利用時などの配慮などから、移動可能なプランターの設置を検討します。

 平面図の赤色で着色した部分は、レンガ坂の一部が区道区域と私道区域が混在しているところになります。現場写真も併せて御覧ください。レンガ坂の景観を維持していくために、区道区域の再編を行い、赤い部分は区が権利を持ちつつ私道であるレンガ坂の管理に加わる予定です。

 恐れ入りますが、1枚目にお戻りください。(2)西口デッキ工事の施工展開についてです。

 これまで、下部工の工事を行ってきました。今後、デッキの架設工事の施工展開について報告します。恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。

 (1)(2)は御覧のとおりでございます。

 (3)作業期間及び内容です。橋梁上部工設置は本年5月から開始し、3月に終了予定です。上部工設置に当たりクレーンを使う必要があることから、通行規制が発生します。デッキ工事としては、令和7年10月完了予定です。

 なお、通行規制の発生する作業は、月曜から金曜の夜間21時から翌日の6時です。土曜、日曜、祝日の夜間は休工となります。迂回路設置、通行止め規制は0時から翌日の5時となります。

 (4)作業場所です。交互通行は車両の片側が通行可能となります。車両通行止めは、クレーン等が車両を全面塞ぐため、車両は通行できません。なお、いずれも歩行者の通行は可能となります。参考につり足場のイメージを載せておりますので、御覧ください。

 恐れ入りますが、1枚目にお戻りください。2番、今後の予定です。

 令和6年7月、桃園広場沿道の方へ説明を実施し、8月、桃園広場の修景整備計画策定、桃園広場の詳細設計を行います。令和7年度、広場整備工事に着手し、令和8年度、広場整備の工事完了となります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

杉山委員

 報告ありがとうございます。

 まず、レンガ坂の道路区域のお話で、もともと一部区が保有していたことは、コロナのときにテーブルを出すことを、私道だったら別に警察に出さなくても大丈夫じゃないかと言っていた中で、やっぱり一部区道があるから警察に出さなきゃいけないという話で、区道があることはそこで知ったんですけれども。

 この区道を一旦私道扱い、このレンガ坂はいっぱい保有者、地権者がいるんですけれども、その中で一地権者として区の持ち物にして私道扱いにすることによって、一体的に管理、要はれんがとか公園とかも含めて一体的に管理ができるから、区道のものを一旦区が保有する私道の一部に変更する、そういう内容でよろしいんですか、理解としては。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりで、今ですと、道路法という法律の網がかかっておりますので、その道路法の網を外すというところで、区道区域の変更というふうに考えております。

杉山委員

 道路法の網がかかっていることでデメリットがある、一体的に管理できないということがデメリットだと思うんですけれども。

 ちなみに、区道を私道扱いに一部したところで、もちろんメリットはたくさんあるんでしょうけど、デメリットとして何か考えられる、例えば私道に対する支援だったり助成だったり、私道を使うときに何か援助を頂けたりということが覆るとか、今まで支援を頂いていたものが私道になったゆえに頂けなくなるとか、そういうことは何か考えられませんか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まず、区道として持っていく分には、道路管理者の負担でその部分は補修なりということになりますけれども、今後は、レンガ坂通りの管理の一員に加わるということで、それはこの赤い部分に限って中野区が全体を負担するようなことはなくなるということにはなってきます。

 実際、私道の管理協定がどういうふうになっているかというのは拝見してみないと分からない部分はあるんですけれども、もともとのレンガ坂の管理形態に合わせた一員になるというふうなことで進めていきたいと考えております。

 デメリットとしましては、特に今のところ具体的にどんな部分がデメリットになるかは、こちらとしては承知していないところでございます。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 少し補足させていただきますと、まず、公物管理に当たっては基本的には道路法を適用するのが、やはり行政としては、管理としては最も望ましいというところがございます。

 それについては、例えば管理に必要な権限が法律で定められておりますので、そういったところは管理上優位に働くんですけど、一方で、私権等に関わる制限が厳しいことで、今、地域の皆さんと一体で構成している私有地の私道としての形態が確保できないというデメリットがあるというところで、今回は道路区域を外すというところです。

 区域を外したときのデメリットですけど、幾つか細かい話もすれば、例えば不法投棄をされたときとかは、道路法がかかっていれば道路法で対応できる、それがないときには通常民有地として民法で対処しなきゃいけないというようなところがございますので、やはりメリット、デメリットはございます。

杉山委員

 なので、区道としてあったほうが行政に対応いただける部分というのが残るから、どっちがいいのかなというところ、これは地域とお話合いをしていただいたということなんですけれども、もうちょっと、これはまだ今考えだと思うので、お考えはレンガ坂の岡田会長なり地権者なりにお聞きいただきたいなというのが一つ。

 それから、レンガ坂って、2002年にレンガ坂となったんですけど、2012年にゲートが立っているんですよ。そのゲートを立てるときに、ゲートの足は、何となくこの赤いところに足がありそうなんですけれども、立てるときに、これは区道なのに立ててよかったのかどうかとか、そこら辺は分かりますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 設置された際は、まだ前所有者の土地の所有者の下で設置されたところで、今回、例えば道路法の適用がされて、最終的にここのところを広場として道路法で供用開始するとなると、当然その設置の可否が議論になって、何かしら対策しなければならないという状態にはなりますので、今回、私道の一員として私道の管理に参加するということであれば、これまでの形態を区も所有者の一員として継承できるというところでございます。

杉山委員

 ちょっと焦りましたけれども、残していただけるかもしれないので、地域の人たちと話して進めていただきたいと思います。

 もう1個、別紙1の中で、今、青、黄色、緑という分け方をされていますけれども、さきの一般質問で私は、桃園広場の左の止まれと書いてある道路の部分、人通りが増えるかもしれないので目立つようにカラー舗装していただきたいというお話をさせていただきましたけれども、それの検討というのも、この俎上というか、コンセプトのほうに将来的には載せていただけるような感じを希望しているんですけれども、そのお考えをお聞かせいただけますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 御指摘の桃園広場の西側にある道路について、こちらは桃園広場とは区域としては外れていますので、このコンセプトとはちょっと外れますけれども、実際にここの道路の御要望いただいている舗装や整備については、地域の方にこれから桃園広場の説明も行っていきますので、そういったときに御意見を聞きながら、どんなことができるかというのも検討していきたいと考えております。

杉山委員

 桃園広場のコンセプトとは違うということで、多分、中野三丁目の土地区画整理事業の中で検討していくということだと思いますが、そこら辺はぜひとも地域の声を聞いて前向きに検討いただきたい。要望でお願いします。

平山委員

 よく分からないんですが、そもそもどうしてこういう区道部分というのが存在したかというのを教えていただいていいですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 土地区画整理事業が、ちょうど図1の赤い一点鎖線のところが事業のエリアになっておりまして、このエリアが、権利者がここの土地を持っていたということで、まず事業エリアとして設定されているものです。ここに基づいて、ここを道路区域としてまず設定したというところが最初になります。

平山委員

 それは何年ですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 区画整理事業ですと、基本、土地所有者の持っているところが事業区域になるという制度でございます。

平山委員

 いや、何年にやられたのかと聞いているんですけど。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 中野三丁目の土地区画整理事業の事業認可は、平成27年、2015年7月13日事業認可になってございます。

平山委員

 ということは、2015年の前までは区道ではなかったということですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 事業認可以前は区道区域にはなっていないということでございます。

平山委員

 あまり長くなるとあれなので。

 ごめんなさいね、全く地域の実情とかも分からない状態で単純にお聞きをするんですけど、これは区道は区道のままとして、公の管理をやめて私が管理をする、これはどんな法令とかに基づくものなんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 区道になりますので、道路法の規定になります。

平山委員

 道路法に、民間に管理を任せるという規定があるんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 道路法には民間に任せるという規定はなくて、道路法の網を、その赤い部分のところを再編して除外して道路法から外すという意味でございます。

平山委員

 だから、区道であるところを民間の管理に、道路法の網を外して、道路法の適用外にして民間にするという行為は、どんな法令に基づいてそれが可能となるんですかと聞いているんです。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今回、区画整理事業でこちらの用地が区有地になりまして、道路法を外すことで、区有地私道、私道の所有者が区という形の構成になります。

平山委員

 だから、どんな法令でそういったことができるんですか、分からないんですよ。だって、道路じゃなくするわけですよね。それって、勝手に今日から道路じゃなくしますということができるわけじゃないんじゃないかなと思うので、条例なのか何なのか、どの法令に基づいてそういうことが可能となるんですかというのをお尋ねしております。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらにつきましては、まず、赤い部分を区道区域から外すというのは道路法によるものです。じゃ、外された土地は何かというところになりますけど、そこは区が所有する私道という位置付けになりますので、管理としては、土地の所有者として参加して、地域と連携して管理するという形になります。

 ちなみに、例えば、区で土地を買って何かしら行政目的のある施設をつくる、例えば保育園をつくるとかいう場合に、私道がついているような土地を買ったとき、そのときも同じような位置付けになるというところです。

平山委員

 ごめんなさい、そこがよく分からないんですよ。外すのはできるでしょう。だけど、区道でありながら、区所有の私道というのがよく分からないんです。

 ほかにもありますというふうにおっしゃるので、中野区内での例を教えていただきたいんですけど。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 事例としては、杉山公園の脇とか、幾つかございます。

 あと、先ほどのお話に補足させていただきますと、まず、こちらのエリアについては都市計画で広場という位置付けになっております。その広場のところを、都市計画で定められた広場を公物管理の手法として道路法を適用して管理しようというのが当初で、全域を道路法の区域として定めさせていただいた。

 しかしながら、全域でいったときには、現状私道を形成している部分が、現状の形が維持できなくなる部分があるというところで、その部分を道路法の区域から外すというのが今回の方法で、外された結果としては、都市計画の広場の一部が区有地として残って、なおかつ私道の一部として機能する形になるというところです。

平山委員

 難しいですね、よく分からない。

 区道であっては機能しないという、そこのところをもう少し詳しく教えていただきたいんですけど。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、道路法の道路というのは私権に厳しく制限するところがございまして、やはり通行機能とかそういったものを提供するところからそのような規定になっているんですけど、それは、管理をするには、管理者側の権限として良好な管理を行うために有効なんですが、一方で、このような地域の中で、私道としていろいろな、こういったれんがを使ったりベンチを置いたりというような形態で提供していこうというときには、私権の制限の部分が大きく障害になって、それをここの区道区域の中では可能としない。特に、左側の写真の部分のアーケードの柱とか、こういうのはなかなか存続が厳しくなるというようなところがございます。

平山委員

 これを広場として持った場合にはどうなるんですか、区が。要するに、区道を外して広場として持つ、その場合は道路法から外れますよね。その場合はどうなるんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 レンガ坂は2項道路になっておりまして、今、ちょうど赤い点線の部分が2項道路の中心ということになりますので、半分だけ道路にしないということはできないということになります。

平山委員

 なるほど、道路でなきゃいけないんですね。大体理解はできました。

 もう一回戻っちゃうんですけど、他の事例でもこういったことは当然あり得る。ということは、ほかのまちづくりでもこういう手法を活用することも不可能ではないんですか。これが可能だから可能に決まっているんですけど。

 だから、それは地域の声を聞いて、区は御協力を頂く可能性が大いにあると考えてよろしいんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 やはり広場として供する場合、例えば今、すみません、ちょっと私も勘違いしちゃったところがあるんですけど、課長のほうから補足した、建築基準法の道路として持たなければいけない。先ほどのは道路法の道路として、あと都市計画の広場としてというそれぞれの法律上の位置付けと、ふさわしい管理に関する規定、それを照らし合わせて、やはり柔軟に考えていく必要があるということで考えております。

平山委員

 それらのことを踏まえた上で、例えばこれからいろいろなまちづくりが進んでいくわけじゃないですか。そういう中で、基本的には地域の声を踏まえて柔軟に考えていただけるということでよろしいわけですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 特に公共が所有して提供していくためには、やはり不特定多数に供するという視点からいうと、第一選択はやはり道路法の適用というところになるかと思います。第二選択としては条例通路の適用。

 今回のような特異なケースに当たっては、その管理と効果という視点の中から、地域と連携して管理するというような手法の選択という順位になってくるかなと思います。

黒沢委員

 今の御説明の中で1点分からないところがあります。

 地域の方と連携をして、例えば修理とか修繕をしていくというようなお話なんですけれども、登記簿上持っていく場所というのは、この赤い区域は中野区という形になるということで間違いないでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

黒沢委員

 ということは、私道は持分のところを持ち主が修繕していくという考え方に一般的にはなっていると思うんですけれども、基本的には中野区持分の部分に何かあった場合には中野区が対処するというふうに今思っていらっしゃるということで間違いないでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 ここの管理の協定と覚書等があるというふうに伺っていますので、補修方法とかがどういうふうになっているのかによって対応方法は変わってくるものと認識しております。

黒沢委員

 一番懸念しているのは、皆さんの修理に当たっての費用が上がってしまうというところは単純に気になりますので、そこは中野区として、こんなことを考えていますよ、できますよということをお話しされる御予定はございますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 私道管理について、一定のルールがあるものについてはそれに従ってやっていこうと考えておりますので、区が入ったら負担が増えるとかいったことは、一定のルールがあるので、それに基づいて管理していくということでございます。

市川委員

 一つだけ教えていただきたいんですが、商店街で例えば街路灯の補助とかありますよね。今後、この広場にも街路灯を用意すると思うんですよ。それを置く場所によって、今、るるお話があって、まさにこの赤いところに立てちゃうと皆さんから誤解を、ほかのところでは、例えば私道にしてもらいたい、区道を私道として取扱いしたいんだけどな、そういういろんな声が寄せられると思うんですよ、こういうことがあれば。

 だから、そういうところに今後街路灯とか、商店街として措置を受けたりとかできる、さっき杉山委員からもお話がありましたけど、そういったものをここに配置するとそういうことが起きると思うんですけど、そういうのは商店街と調整とかしたほうがいいと思うんですけど、いかがですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、中野区で、道路区域の中に商店街灯を占用するというようなことで設置されているものが多々あるところでございますけど、それについてはやはり管理についての課題もございますので、まず、広場区域の中にあるものについては修景整備で連携しながら必要な照明をつける。区の管理物として広場のほうに、道路法のかかっているエリアにつけるというのがまずは第一原則になるかなということで考えているところでございます。

市川委員

 ということは、この赤いラインのところにもし仮に、街路灯1本、2本でも何でもいいですけど、立てた場合に、区で管理することになるということですか、今のお話だと。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 赤い部分については道路法の区域を外す部分で、私道としてみんなと一緒に管理するエリアになりますので、そこについて何かしら設置が必要になったときは、みんなと一緒に考えて、一員として応じるという形になると思います。

市川委員

 みんなというのは、商店街のことですよね、きっと。

 じゃ、みんなで考えるときに、必ず、区域としていろんな、商店街としてのどこまでのラインを持つのかというのはあると思うんですが、そういうときに、街路灯の補助とかもちゃんと受けられるように、ルール設定としては問題はないんですよね。それは産業振興課とちゃんと調整できているのかという話なんですけど。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 レンガ坂というこの私道の中に、私道の機能として設置するときは、一員として参加するということになりますので、区有地に設置される施設については議論が必要かと思うんですけど、それ以外の部分については、一般的には商店街振興のほうの助成制度の活用になるということで考えております。

市川委員

 多分これは、桃園広場の整備コンセプトの案というところで、「周辺と調和した居心地の良いたまり空間」とか、いわゆる地域の資源を大事にする、レンガ坂のことだとは思うんですけど、そういったものと一体的な整備をする、レンガ坂にも人を誘導していくようなコンセプトにしていくということがあると思うので。

 やはりここのレンガ坂という資源をどうやって活用するかということにも関わってくると思うので、そういったレンガ坂と広場の区域で重なっているところについてどうやって施設を置くのかとか、そういうことはちゃんと話しておかないと、後でもめる種になると思うので、その辺については早急に地域の方とお話合いをしていただいて、何をつくるのか、何だったらつくれないのかということはしっかり話をしておいていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

小林委員

 このレンガ坂の重複箇所、道路区域とレンガ坂の私道と区道区域の決め事というのは、ちなみに、協定書なり何かをつくってこういうことをお互いに確認しているものなんですか。それとも、何もないものなんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今後、レンガ坂の管理方法について、区と覚書なり協定なりを作成するというふうに考えております。

小林委員

 これからつくるというのは、ちょっと分からないんですけれども、そもそもこういう計画であれば、皆さんが既に納得をしていただいて、こういうことでお互いに協定書にもサインをしましょうということでなってくるかと思うんです。

 ということは、先に区がこういうふうにしてあげちゃった、これでどうですかというものを地域に持っていく、そういうことですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、こちらの案については、これからレンガ坂の方に説明をして、管理方法についてお話をしようと考えております。

小林委員

 協定を結ぶ場合には、それに関わる地権者の方々がしっかりと協議をして、その上で、協議事項、それから協定を結ぶに当たって、継承していく部分についてもしっかりとうたった上でお互いにサイン、実印を押すわけですから。そういったことになってくると思います。

 そのときには、ここが私道であるのであれば、斜線のこともあるでしょうし、それから日影規制等のこともあるでしょうし、商業地域といえどもということも関わってくる上で、様々な課題が出てくる。

 かつ、この左下にあるような区道区域にあるゲートについてはこのまま残せるようなことになってくると、じゃ、ここは区道なの私道なの、区の敷地なの、そうした場合にこういう工作物を設置しておける場所なのというところまで事は波及していく話かと思うんですけれども、区の敷地の中にある、私道として扱っているからいいでしょうと片や言っている一方、ここを道路としてみなすのであれば、そういった課題も出てくる。

 そうしたときに、建築基準法も含めて、先ほどの道路法も含めて、協定等を結ぶということになると、そういう課題というのは簡単にはクリアできないんじゃないでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 レンガ坂につきましては、現状の形態を整備するに当たって、私有地の中で様々な土地の所有者たちで、例えばれんが舗装にする取決めとか、私道下水もここは埋設しているそうで、そちらについての取決め、そういったものから、さらに道路に関しての保険を適用しているとか、既に私有地の中で私道としての管理が実際行われておりますので、それが、前所有者の土地の所有者のときもそれに参加して行っておりましたので、その所有者が今度区に変わるということで考えているところです。

 ただし、我々としても、やはり例えば建築基準法に触れるようなものを引き継ぐことはできなかったりしますので、その結果、我々として判断したのは、道路法の適用はできない区域ではあるけど、ここのところは建築基準法の私道として、あと都市計画法による広場として、さらに管理形態については私道の一員として一緒にそのルールに参加するということで判断したところです。

小林委員

 なので、区がそれを率先してみんな認めるようなことをしていいんですかということを聞いているわけです。

 要するに、片や都市計画法で広場として、一部では道路として、基準法が変わってきますよ、これはこうで。言い訳がいろいろできるような手法をここで取っていることになるわけですよ。区が道路とする区域を私道として提供してあげているということになると。

 そうしたときに、課題が出てきたときに、これはこうで、これはこうで、こういうふうにすみ分けしているからこれはいいですよと。そんなに簡単に、区が区道の区域をそういうふうに都合よく判断できるというか、法律がそうなっているからですよということはあるかもしれないですけれども、網かけの狭間にあるような内容をお互いに取って、区としてですよ、最終的に区として。テクニックはできるかもしれないけれども、区としてそういう手法を取ることはいいんですか。

 これ、道路となると都市基盤部なのか分からないんですけれども――でも、道路がいない。まちづくりで道路がいないってどういうことなんでしたっけ。部長たちは、道路課にもいらっしゃった方々も道路課の課長もされた方々もいらっしゃるので、そういうことがいいのと聞いたら、いいんですよと答えるしかないかもしれませんが。笑うしかないという答えなのか知りませんけれども。

 しかし、きっちりとその辺を確認していただいて、しかるべきお答えを頂きたいな、確認をしていただきたい、納得のいく説明をしていただきたいと思いますが、いかがですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 私の説明が悪かった部分はあるかもしれないので、少し補足させていただきますけど、まずは、ここのところは道路法の適用はされているんですけど、道路法の区域を外した段階で、もう道路法による道路ではないという前提になります。

 先ほど平山委員からお話あったように、そこの土地はどうなるのというお話になって、そこは今まで前所有者が私道を持っていたのと同じように、その私道の所有者が区になる、私道という面ではというところです。

 あと、広場としての機能は、これは都市計画として広場を供するというところがあるので、その位置付けは残りますというところです。

 道路法の区域を外すことが妥当か否かですけど、それについては、まず、道路法というのは、道路法による道路として供する区域を明らかにして、それを示すという行為ですので、ここは道路にしない区域、道路法による道路としない区域にするという手続ですので、これは当然道路法としては一般的に行われている手続です。

小林委員

 道路法で道路を外すということは、しかしながら私道ですよ、私道であるので、道路法の道路ではなくても建築基準法の道路としては認定されますよ、そして建物を建てることもできますよ、幅員としても4メートルですよということになってくるんですけれども、今聞いているのはそこではなくて、区がそういうことを率先してやっていいんですかということを聞いているんです。

 できる手法はいろいろあるから、これもできる、あれもできる、こういうこともできるんだから、区道としての区道区域を外して、私道に区が提供して、私道の一人としてと言うけれども、私道の一人としてって、私道を区が率先してこういうことをしてあげちゃうという行為がいいんですかということを聞いているんです。

 さっき言ったようにテクニックではできるかもしれないけれども、こういうことを区が率先してすべきことなんですか。私道だからゲートがあってもいいでしょう、私道なので私道として整備することは構いませんよ、でもその地権者の一人は中野区ですよ、東京都がなるかもしれない、国がなるかもしれない、国道の一部であったら。そういうことも可能で、こういうことが積極的にできることなんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まず、区道区域に入ってからです。

 その後に、令和3年2月に中野駅駅前広場デザイン等整備方針というのが定められました。そこで、先ほどの別紙1の左の整備方針の中に、黄色の「周辺と調和した居心地の良いたまり空間」とかがうたわれておりまして、この実現のためにどうするべきかというところで、区道区域の再編という考えに至っておりますので、積極的というか、整備方針を実現するために行った行為だと考えております。

小林委員

 ですから、整備方針があればそれができるんですよという結論に至ってきたわけで、しかしながら、結果的には、区が区道としての要件を外して私道に提供しますよ、区も私道の地権者の一人ですよ、なので、あくまでも私道ですよ、道路法の道路とは違いますよ、建築基準法では道路ですよ、都市計画法では広場ですよと。それは、都合がいいからできるんです。

 だけど、その整備方針があったにしても、これをこういう解釈の下に行っていいんですか、そこがなかなか納得できないんです、落ちていないんです。いや、何でもできちゃうよ、網の目をくぐって、これこれこういう整備をすれば幾らでも使えるよという。納得がなかなかできない。

 区の敷地の中にそんなゲートをつけさせていいのかと思っちゃいますよ。私道だからいいんですよ、私道だったら何でもできるんですよ、通行止めもできるし、車を通さなくてもいいし人も通さなくてもいいし、極端に言えば。そういうことも私道だったら可能な部分もあります。

 このまちを守るためには、そして居心地のよいたまり場をつくるためには、またこの地域にも合ったと言うけれど、あくまでも私道は私道、道路は道路、私道であっても道路は道路。そういういろんなことができてしまうようなことをつくっていくことが、まちづくりとしてふさわしいんですか。中野区が持っている敷地に対して、中野区が行う整備に対してということを問うているんです。

 一番にそこを、整備方針もあるかもしれない、何とか法もあるかもしれない、だけど、こういうことを区が率先してやっていいんですかということを聞いています。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、こちらの流れでございますけど、幾つか管理上の検討というのが将来の位置付けにやっぱり影響するというところです。

 したがいまして、例えば別の選択肢もこのところにはあって、最初、都市計画としての広場を定めた後、レンガ坂というのが私道というところを考えたとき、例えば、今回の流れでは都市計画法で広場を位置付けてから次に道路法による区域を定めましたけど、場合によっては、進め方の選択によっては、都市計画広場と指定した後に、一部は広場、一部については私道の所有者が従前から区に変更されて管理するという選択肢もございました。

 したがいまして、区が自由に区の都合で変えるという性質ではなくて、やはり地域の環境を捉えた中で、管理の方法、妥当性、有効性、そういったものと照らした中で選択したのがこの結果というところで、先ほど課長が申したように、整備の方針として、私道を、区が駅前の広場をつくったことで半分の部分を全部改変してしまうということは、今既にある景観形成に当たってなかなか望ましい方策ではないということで、今回改めて道路区域を外すという選択をしたところです。

 ちなみに、南口のところ、あそこも都市計画で今広場として指定していますけど、あそこも区の土地とJRの土地、さらにJRの土地の一部については道路法を適用させていただいて、実質的なそれぞれの機能も鑑みながら構成しているというところがございますので、広場というのはそのようなところが妥当であろうと我々は思っているところです。

小林委員

 後段の南口のあそこは、私はあそこが分かりませんので何とも言えませんけれども、そういう答弁をされても困りますが、ここについて、もうかみ合っていないので、私からすると。

 区はこういうロジックでやっていますよと言うけれども、そういうロジックをつくることが果たしてここでいいのか、区としていいのか、中野区という行政としてこういうことをすることがいいのか。言い方は悪いけど、レンガ坂に、またこのまちに対して供するために区はこういうことをしてあげている、そういうものでしか捉えられない。

 レンガ坂、この道がここからなくなっちゃったら建物も建てられないし、道路もできなければ、道路としての機能もないというようなことになってしまうので、区が苦肉の策でこう考えて、これでやっていったら、これから先も今までと同じように使えますよというものを提案してあげているにすぎないと私は思う、私はですよ。

 だって、今までどこに行ってもこんなことはあり得なかったからね、私の知っている範囲では。区道は区道なんです、私道じゃないんです、だから建てられないものは建てられないんです、斜線のかかるものは斜線がかかるんです、隣地は隣地なんですというふうにいろんなところで言われてきていて、ここについてはそういうテクニックがあったのかというふうに改めて知っちゃいましたけれども、そういうことを率先してやるべきことなのか。

 この広場の形成のためには必要――きっとこれが不可欠なんでしょうね。これがなかったらこの広場もレンガ坂もまた商店街も非常に、今後やっていけない場所になってしまう。苦肉の策を区が考えてあげたのかなという割には、重複区間、二重、三重、四重にいろんなことが関わってくる場所を区がつくるということはどうなのかということは、これはもう最後、多分かみ合わないと思うので。区の言ってきていることと、こういうものをつくっていいのかどうか、そもそもどうなのと。

 それは、整備方針を定めたときのところまで遡って、そのときに誰がどうしてこうして、賛成して反対して、都市計画を決定する段階でどうだったのかというところまで話は行ってしまうと思うんですけれども、そのときにこんなことまで分かっていたかどうかということも確認をしたいぐらいですけれども。そこをきちっとしないと、この重複箇所というのはなかなかそう簡単に、ああ、そうですかと。

 地域にとっては、商店街にとってみれば、地権者にとってみればこれほどうれしいことはないので、小林は何言ってんだ、ふざけんなよと言う人がいるかもしれないけれども、そういう納得の仕方は簡単にはできない、そういう思いです。

 それは言うしかないもんね、また同じことしか返ってこないもんね、先ほどの御答弁でという話になっちゃうので。道路課長がいないというので、答えられる人がいるのかどうか分かりませんけれども、最後にそこだけ聞いて終わります。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、こちらのまちづくりを行うに当たって、従前形成されているレンガ坂の修景がやはり継続される、これがまちづくりとしては重要であろうという認識を持っております。

 したがいまして、それを継承するために必要な措置として、ここのところの道路法がかかっている部分については重複を外す、道路法の区域から外すという行為が必要ということで、我々としては、当然、まちづくりとしてこの地域の現状を鑑みたときに妥当であるということで考えているところです。

 また、先ほど重複という話はありますけど、様々な法律が重複しているのは一般的にあるところで、例えば区道が2項道路の区道というところはまさに道路法と建築基準法が重複しているところですし、そういった中で、それぞれの法律の中での位置付けを鑑みながら行うというところが基本的なスタイルになります。

 あと、先ほど南口のところ、あそこと言ってしまったかもしれないんですけど、申し訳なかったんですけど、今整備を進めている南口広場、あそこのところは、道路法の区の所有地と、あとJRの所有地、そこのところについては道路法の適用されている部分とされていない部分。さらには、JR用地の一部については、例えばエスカレーター、ああいった不特定多数が通るようなところについては一部はやはり道路法を適用するべきだろうというところで道路区域をかけるというようなことで、公物管理の法律と基盤としての位置付け、そういったところを複数鑑みながらそれぞれの法律を適切に運用しているというところになります。

松前都市基盤部長

 道路管理者の立場から言えば、当然、道路区域については道路法に基づいてしっかりとした管理をすべきだというふうな認識を基本的にはもちろん持っているところでございます。

 ただ、当該箇所につきましては、まちづくりの議論の中で、やはりレンガ坂通りと広場の一体性をきちんと担保することが重要というふうに庁内で判断したことから、このような手法を取っているというふうに捉えているところでございます。

小林委員

 そもそも論になって、私が一番課題にした、中野区という行政がこういうことを率先して――私の言い方ですからね、あくまでも私がそう思うというところですが、こういう手法を率先して行っていくことは、私はいいことだというふうには、まちづくりはどうとかこうとかありますけれども、いいとは思っていません。

 それから、今中野駅周辺まちづくり担当部長のほうで修景という言葉を使われたので、あえて言いますけれども、修景というのはこういうところで使う言葉ではないと私は思っているので。30年前に私がいた会社で、小布施のまちづくりという、修景という言葉をそこで初めて使いましたけれども、そういったことでの修景とは全く異にするところで、なかなか修景ということとは、このまちづくりで行われていることとは全く違うと思っています。

 それから、南口のあそこについても、図面も何もない中で語られるというのも、エレベーターと言っても、みんながあそこのエレベーターかなと想像はするかもしれませんけれども、指定範囲がないところで議論するのはいかがかなと思うので、全く意味のないお話だったと思って、終わります。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時55分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時01分)

 

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 それでは、6番、中野駅周辺地区都市再生整備計画の変更についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、中野駅周辺地区都市再生整備計画の変更について、資料を基に御報告いたします。(資料7)本報告は建設委員会との重複報告になります。

 中野駅周辺では、整備方針やまちづくりの目標を設定した都市再生整備計画(中野駅周辺地区)を令和元年に作成しています。

 これまで検討してきたエリアマネジメントにおいて、持続可能なエリアマネジメントを進めていく観点から、滞在快適性等向上区域、まちなかウォーカブル区域を設定することが、民間主体のエリアマネジメントが自走でき、にぎわいをもたらすエリアマネジメントの推進に寄与することが期待できることから、都市再生整備計画を変更し、滞在快適性等向上区域を設定するものでございます。

 1番、滞在快適性等向上区域についてですが、別添1を御覧ください。

 別添1に示す範囲、こちらは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の範囲でございます。中野駅を軸に、中野二丁目、三丁目、四丁目、五丁目の全域及び一丁目の一部を含む約110ヘクタールを対象とした区域で設定されています。滞在快適性等向上区域も同じ区域として設定いたします。

 恐れ入りますが、初めの紙にお戻りください。

 2番、滞在快適性等向上区域の考え方についてですが、令和2年の都市再生特別措置法の改正により、町なかにおける「居心地が良く歩きたくなる」空間づくりを推進するため、この区域の快適性、魅力向上を図るための整備などを重点的に行う必要がある区域として新設されたものでございます。今回、都市再生整備計画区域と同じ区域で滞在快適性等向上区域も設定いたします。

 3番、滞在快適性等向上区域を設定することにより今後想定される事業・効果等についてですが、期待できる効果として幾つか記載してございます。

 今回、都市再生特別措置法の滞在快適性等向上区域、いわゆるまちなかウォーカブル区域と、それから道路法の歩行者利便増進道路制度、通称ほこみち制度と呼ばれておりますが、どちらも道路空間を活用する制度でございます。

 エリアマネジメント推進の視点では、にぎわい創出のための活動フィールドが広がること、民間主体の自走を見据え、都市再生特別措置法の滞在快適性等向上区域を有効に活用したいと考えてございます。

 資料に記載しました、公共による歩行者利便増進のための歩道の拡幅と、その周辺での民間によるオープンスペースの提供や、建物1階をガラス張り整備するなど、官民一体による公共空間の創出が可能となります。こちらは一体型ウォーカブル事業と呼ばれております。

 そのほか、カフェ、売店等の設置の無余地性の緩和、中野駅周辺地区の駐車場地域ルールと連携することで歩行者優先のまちづくりに寄与ができます。そのほか、市街地再開発事業等により創出される公開空地を都市再生推進法人が占用する場合に、手続の円滑化が可能となります。

 また、ほこみち制度と滞在快適性等向上区域を併用することで、官民一体で取り組む「居心地が良く歩きたくなる」空間の創出をさらに推進することが期待できます。

 裏面を御覧ください。上側が官民一体による「居心地が良く歩きたくなる」空間創出のイメージ図、下側につきましては、ほこみち制度と滞在快適性等向上区域を併用したイメージ図となってございます。

 4、今後のスケジュールですが、令和6年7月に東京都へ都市再生整備計画を提出し、区ホームページでの公表を予定しています。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 滞在快適性等向上区域を新たに設置するということなんですけれども、今、御説明いただいたんですけれども、これまでほこみち制度を使えていたのに、さらに加えて一体型ウォーカブル事業などができるようになるということで、どういう違いがあるんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 現在でも道路法によるほこみち制度は適用できますが、ほこみち制度で適用するためには一定の歩道の幅員が必要で、中野区内では、歩道が狭い状況から適用できる範囲が限定されるというところでございます。

 一方で、今回、中野駅周辺のエリアでまちなかウォーカブル区域を設定することで、それに代わる歩道と民地部分を一体的に活用する制度を取り入れるというところでございます。

羽鳥委員

 この事業では行政の普通財産も貸せるようになるかと思うんですけれども、この区域の中で、例えば中野四季の森公園とか、対象となるような公共の場所はあるんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 基本的に想定している範囲としては、道路空間でございますが、委員の御指摘のとおり、道路、公園に限らず、区有地と民地を一体的に活用することを想定してございます。

羽鳥委員

 例えば、中野四季の森公園と隣接したセントラルパークのサウスの前にはキッチンカーとかがいますけれども、あれが出せる範囲がさらに広がるとか、そういうようなことも可能になってしまうんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 セントラルパークサウスにつきましては、都決定の地区計画が設定されておりまして、いわゆる東京都のしゃれた街並み条例が適用されているということで、キッチンカー等のオープンカフェ等ができているというところでございます。

羽鳥委員

 今回の滞在快適性等向上区域の設定によって、例えば公園側にもそういうのが出られるようになるだとか、あるいは、区画街路でしたっけ、あそこの道の歩道のところなんかにもいろいろ出せるようになるとか、そういうことが出てくるんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回設定する中野駅周辺の滞在快適性等向上区域で、直ちに、今すぐどこか活用できる区域があるかと言われますと、なかなか実現が難しいところではございますが、今後、再開発等でできてくる公共空地等を活用して、できることが広がってくるのかなと考えてございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 この法改定の中で、都市再生法人に道路や都市公園の占有とか使用の許可に関わる事務を行わせることができるようになったということかと思うんですけれども、これは事実をお聞きしたいんですけれども、都市再生法人というのはこの地域にはかかっているんでしたっけ。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 現在、中野駅周辺で都市再生推進法人というものはないんですけれども、今後、中野駅周辺エリアマネジメント協議会のエリアプラットフォームが都市再生推進法人となれば、市街地再開発等により創出される公開空地を活用できるところが、エリアマネジメントのフィールドが増えてくると考えてございます。

羽鳥委員

 それは法人化を目指しているんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 都市再生推進法人になれば、手続が簡略化されたり、なかなかメリットが大きいところではございますが、今後、中野駅周辺エリアマネジメント協議会の中でどういった展開をしていくのかについては、今年度議論を進めてまいりたいと考えてございます。

羽鳥委員

 そういう事業を展開したいという区域は、実際には中野駅周辺の商業区域くらいに制限というか、現実的にはそこぐらいしか展開できないのではないのかなと思うんですけれども、この区域にしているというのはどういった理由なんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回設定いたしますまちなかウォーカブル区域というのは、あくまでも都市再生整備計画の区域の範囲内の制度でございますので、改めて中野駅周辺の都市再生整備計画を設定する際に、あえて区域を絞るというところではなく、同じ区域でできるほうが可能性が広がってくるのかなということで、同じ区域で設定をするというところでございます。

羽鳥委員

 今、私が話の中で念頭に置いていたのは中野駅周辺だったんですけれども、千光前通りとかも範囲に入っていますが、こういうところも事業の展開として考えていらっしゃるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

小林委員

 新たな取組ということで、都市再生整備計画を変更して、滞在する時間が長くてより快適なということで、滞在快適性等向上区域を設定するということで、中野二丁目、三丁目についてはもう10年、20年にわたってまちづくりのいろいろな手法をこれまで検討してきたり、また地元でも勉強会を持ってきたりしたところです。

 道路の幅員の問題ですとか、それから歩道の幅員についても様々な、一定ではないので、そういったことで、この環境をつくっていく、また、まちづくりに資するという面では、なかなか現状では難しい地域が多いのかな、都市再生整備というだけでは、その手法はなかなか難しいのかなというところで、このまちなかウォーカブル区域をつくっていくことによって、裏面のような、必ずしもそうとは言えませんけれども、自由が丘のようなまちづくりができていったり、また、世田谷区や渋谷区でも一部ありますかね、そういったまちづくりになっていくことが可能になる手法の入り口なのかなということだと思います。

 これを実際行っていく中で、オープンスペースを自らも設けるというのは、公共空地というか、道路があって歩道があって、そして自分たちもそのスペースを提供していくとなると、なかなか一朝一夕にはいかない。計画をしている方々もいらっしゃるのかもしれませんけれども。

 そうしたときに、特例的に、例えば建築基準法の何かが外れてくるとか、税制上の何かが優遇されるとか、壁面線の後退だとか、そういったことについては、ここにうたわれている、3番の設定するところになかなかそういう言葉ではうたわれていないんですけれども、あるんでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回、2ページ目、裏面で、民間空地を活用してというところなんですけれども、この民間空地というところが、今委員御指摘の壁面後退でできてくる空地であったり、歩道状空地であったりになろうかと思います。

 あと、税制的な優遇でいきますと、建物1階部分をガラス張り化することで固定資産税の免除が受けられる可能性が出てくるというところでございます。

小林委員

 そうなんですよね。確かにそういったメリットがあるから、このウォーカブル区域というのが広がっていく、また、利用していただける事業者さんたち、町並みの方々もしていただけるんだと思います。

 なかなか一朝一夕にはもちろんいかない、まちづくりですから、皆さん協力していただかなければならないんですけれども、そうしていったときに、区としてある一定の地域を先にモデルケースのようなことをしていくとか、街並み誘導型地区計画のようにその一帯をこの中でかけていくというようなお考えはあるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 この設定をしたことにより、今すぐ何かできる区域というのはなかなかないというところが実情ではございますけれども、今後まちづくりを進めていく中で、道路の車道と歩道の幅員構成を変えて幾らか歩道空間を確保することに加えて、壁面後退をして歩道状に整備できるところが出てくれば、こういったことが活用できると考えてございます。

小林委員

 終わりますけれども、新しい取組で、しかも余裕を持たせたまちづくりをしていく。今まであった車道と歩道だけではない、そして、一歩空間を設けることによってそれぞれの民間空地を利用した町並みの形成も図られていくことによって、一層滞在する時間が長くなる、ただの通過ではない町並みができていくということはこれまで中野区ではなかったので、ぜひこれは大きく展開をしていっていただきたいのとともに、先ほどの優遇される部分、特例される部分ということももう少し分かりやすく出していただけると。

 これだけ見ると特例なんだけれども、メリットがあるのかなというところもなかなか見えづらい、もしかしたらデメリットも生じてくるのかもしれないということも含めて、パリとは言いませんけれども、ちょっとおしゃれなまちづくりが中野にもできていくというところは新たな取組になるのかな、またこれが中野の北口のほうにも大きく展開をしていくのかな、また場合によっては中野五丁目もこういう空間ができていくのかなというふうにも思うところもありますので、そういったところについての工夫、研究をしていただけたらなと思って、要望で終わります。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、その他で、理事者から何か報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時20分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時23分)

 

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は8月29日木曜日午前9時30分から行うこととし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定していました日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後5時24分)