令和6年08月29日中野区議会建設委員会
令和6年08月29日中野区議会建設委員会の会議録
中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和6年8月29日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和6年8月29日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時42分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ委員長

 いのつめ 正太副委員長

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長 長沼 美春

 都市基盤部道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 伊藤 廣昭

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 梅田 絵里子

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


 

審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 道路の整備について

 公園の整備について

 交通環境の整備について

○所管事項の報告

 1 令和6年度(2024年度)第1回中野区都市計画審議会について(都市計画課)

 2 施設予約システム再構築に向けた進捗状況について(公園課)

 3 平和の森公園犬の広場の拡張について(公園課)

 4 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)

 5 白鷺二・三丁目地区の都市計画提案について(野方以西担当)

 6 若宮一丁目四番地内(洗心寮跡地)の区有地活用に関する意向調査の実施について(野方以西担当)

 7 区を相手方とする調停の申立て及び調停事件の終了について(街路用地担当)

 8 大和町地区防災まちづくりの進捗状況について(防災まちづくり担当)

 9 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

10 中野二丁目土地区画整理事業の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)

11 中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況及び換地処分について(中野駅周辺地区担当)

12 その他

○地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 まず、報道機関の方から当委員会の様子を録音したい旨の許可願がありましたので、御相談のため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時02分)

 

 傍聴者、報道関係者から録音の許可を求める申出について、これを許可するに御異議ありませんか、

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 報道機関の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に録音したものを使用しないこと、また、休憩中の録音は認められていませんので、休憩になりましたら録音は止めてください。お願いを申し上げます。

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、道路の整備について、公園の整備について、交通環境の整備についてを議題に供します。

 所管事項の報告を求めます。

 初めに、1番、令和6年度(2024年度)第1回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和6年度第1回中野区都市計画審議会を開催いたしましたので、御報告いたします。(資料2)

 本審議会は本年7月31日、午前10時から区役所会議室にて開催いたしました。当日は諮問事項が2件、意見聴取が1件ございました。

 まず、諮問事項の1件目でございます。東京都市計画公園中野第2・2・38号上高田五丁目公園の追加について(中野区決定)でございます。こちらの内容につきましては、これまで当委員会においても御報告をしてまいりましたが、上高田五丁目において新たな都市計画公園を位置付けるものでございます。審議の結果、案のとおり了承されてございます。

 諮問事項の2点目、東京都市計画道路幹線街路補助線街路第76号線の変更について(東京都決定)でございます。こちらは補助線街路第76号線、いわゆる新青梅街道でございますが、こちらにつきまして、都市計画の線形を現道に合わせて変更すること、及び未指定であった車線数を2車線とすることの2点について、東京都より中野区に対して意見照会があったものでございます。審議会におきましては意見なしと確認をされてございます。

 意見聴取でございます。こちらは1件、白鷺二・三丁目地区の都市計画提案についてでございます。こちらは、東京都住宅供給公社より提出された都市計画提案について、中野区地区まちづくり条例第11条第4項に基づき、中野区都市計画審議会の意見を聴取したものでございます。審議会委員からは、公社住宅の建て替えに伴う周辺環境の変化に対する配慮、そして、周辺まちづくりとの連動に関する意見などが出され、これらの意見を勘案した上で今後の都市計画手続を進めていくよう確認をされてございます。なお、この白鷺二・三丁目地区の都市計画提案についてにつきましては、後ほどの所管事項の報告の5番においても改めて御報告をさせていただきます。

 それぞれの資料につきましては別途お読み取りいただければと存じます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

ひやま委員

 (2)の補助線街路第76号線のところなんですけど、これは前にも報告があったものです。それで、分かりやすいのは、参考資料1の裏面の黄色いところが恐らく該当部分になるのかなと思うんですが、要するに、これは、計画と実際に造った後のあれが違うよということだと思うんですけれども、こういうことというのは、まず、ケースとしてよくあるのかということと、それから、今回こういうふうになった原因というか、それは何だったのかということは分かったのでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 今回、こちらは都市計画の変更でございますけれども、今、委員から御紹介いただきましたように、添付資料の最後の「参考資料1」と書いてあるA3資料の裏面でございます。右肩に「参考資料2」となってございます。こちらを御覧いただくと分かりやすいかなと思います。新青梅街道で、中野区内において2か所変更箇所がございました。それぞれ2か所が示されてございますけれども、例えば、東側のほうの中野通りと新青梅街道の交差点部分です。哲学堂公園がある部分でございます。こちらについては、現行の都市計画線が、拡大図がございますけれども、現在の都市計画線がこの拡大図の点線の部分でございます。実際の現状、現在は都市計画道路としては整備済みの状況でございますが、現状は実線部分、そういった状況となってございます。東京都といたしましては、今回は、この都市計画線、点線の部分を現道に合わせた形に変更、計画線そのものを変更したい、そういった内容の都市計画変更の話でございます。もう1か所ある交差点部分についても同様の内容でございます。このようなケースはままあることなのかということでございますけれども、東京都のほうで、今般、こういった形で都市計画道路を、整備済みのものも含めて再度調査を行ってきたところ、何か所かこういう箇所が見られたということで、都市計画変更を行っていると。あまりしょっちゅうあるというものではないと思うんですが、幾つか事例としてはあるというふうに認識してございます。このような形になってしまった原因でございますけれども、実際にこちらの整備がされたのは、事業期間は昭和36年から昭和44年頃にかけて新青梅街道が整備をされたと。今回変更が必要となっている箇所は昭和40年頃に整備が完了したということでございまして、東京都としても、当時どういった経緯でこのような形で整備が行われたかというところに関しては、詳細については不明ということで話は聞いてございます。

ひやま委員

 そうすると、この点線の中の黄色い部分については、この間、扱いとしては民地という扱いですか。ここのところはどういう扱いになるのですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 それぞれの敷地の持分、そういったところの状況は私どもは分かりかねる部分ではございますが、恐らくは民間というか、私有地のような形状で使用されているであろうということで考えております。実際には、細かい境界確定等ですとか、そういったところは東京都のほうで詳細を把握してございますので、ちょっとこちらのほうでは分かりかねる部分でございます。

ひやま委員

 そうすると、要は、黄色いところは私有地のような扱いで、そこにずっとこの間計画線が残っちゃっていますというふうな、そういう扱いですね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 そうです。現状、ここに至るまでは、いわゆる都市計画線がかかった状態、都市計画の範囲の中で私有地のような形で使われているという、そういった状況であるというところでございます。

ひやま委員

 そうすると、これが、例えばずっと残っているとなると、どういうふうな影響が出てくるのですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 計画線が入っている部分でございますので、例えば、ここに建築物を建てるですとか、そういった行為が行われる際には、いわゆる都市計画法第53条であったり、第54条の許可等が必要になり、一定の制限がかかる、そういったところが想定されるところでございます。

ひやま委員

 そうすると、今回、今後については現道に合わせるということなんですね。分かりました。

白井委員

 ちょっと教えてもらいたいのですけど、今の地図の補助資料のものです。右上のほうの交差点のところで言うと、計画変更新線というのが実線で、計画変更廃止線というのが点線で書かれていて黄色なんですけど、これは、もともとは点線の部分のところで、新線で新しくということだから、これは、黄色い部分の交差点は増えたということでいいですか。減ったのか。どっちですか、これは。分かりづらくて。計画上は用地を収集する、譲ってもらう予定だった。だけど、実際は買い取れていないというか、現状は漏れている。これはどっちがどっちかですよね。左手のほうは逆になっていて、実線のほうが手前で、点線が上についているので、この黄色い部分というのは、要は、両方とも交差点の部分なので、交差点の部分は本当はもっと広く取る予定だったのだけども、実は、何だかよく分からないけども、めちゃくちゃ昔ですね。昭和36年から昭和44年の工事で、当時の状況はよく分からないですが、どっちかが広く取れていて、どっちかが狭いものになっているということだと思うんですけど、ここをちょっともう少し詳しく教えてもらえますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず、現状はいわゆる実線の状態で、民地といわゆる道路部分、実線の部分は現状の形になります。本来は、都市計画上は、この点線の部分まで下げて整備をする必要があったというのが計画線でございました。今回、その部分はほんの10センチぐらいということで聞いていますけれども、それほど大きな影響はないと。いわゆる東京都が定める基準等は既に現状で満たしているので、現状の形に都市計画線を変更すると。今、委員がおっしゃったように、交差点の面積としては計画よりは減るというような形になります。ただ、今後、ここの整備は、今の形で計画線どおりの状況の整備が出来上がっているという状況になりますので、今後、これについて、例えば用地買収が必要になるとか、そういったことはなくなるというところでございます。

白井委員

 これは、拡大して図面を作ってくれているので、数センチ、10センチ。要は、そうすると、計画上はもっと交差点を広く取る予定でしたと。ところが、出来上がってみると、足りなかったわけですよね。少ない。交差点が狭い状態になっているわけでしょう。普通に考えれば、安全面を考えて、この広さを広げているのだということでつくった計画なんですけど、図面上はぱっと見るとすごく大きく見えるのですが、本当にごくごく僅かな、数センチなんですよというレベルの話なのか。何というんでしょうか。実は結構数字が違うのですとなってくると、それはもはや安全上の問題とかに話にならないのですがという気がするんですよね。これはどのくらいずれていますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 詳細な寸法のところまではちょっと存じていないのですけども、東京都のほうから聞いている範囲では、今、委員が御指摘されたような、例えば安全性の部分ですとか、そういったいわゆる基準に関しては一切問題がないというところで聞いてございます。話の中では数センチ、10センチ程度ということで伺っているところでございます。

ひやま委員

 すみません。1点思い出しました。今の話と関連しますけれども、黄色いところというのは計画線ですよね。例えば、用地交渉なんかで、地権者の方と恐らく当時は交渉なり何なりがあったと思うんですが、実際、こうやってずれていますとなったときに、ただ、交渉の中では、恐らくここは当然道路用地としてなりますというふうな、当時は恐らく公園か何かがあったと思うんですけれども、実際はこういうふうになっていると。例えば、地権者の方が、いや、これは交渉の中で道路になると言っていたじゃないかと。こういうふうに今回変更するとなったときに、いや、ここも買ってくださいよと。当時の計画どおり、ここも、こっちに渡されても困りますとなったときというのは、ここも区なり都なりが取得する形になるのですか。そこはどうなるのでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 この線が残ったままの状況であれば、いわゆる都市計画の線がかかった状態ですので、いつかは事業をするという状況に残ってしまいます。今、委員がおっしゃったように、所有者の方が求めればというところもありますけれども、実際、ここの新青梅街道(補助線街路第76号線)に関しては、事業は完了しておりますので、東京都としては、今後また改めてここを事業化する考えは持っていないということですので、今の時点では買うとか、買わないとかというところには至らないということで認識をしてございます。

ひやま委員

 地権者の方とも当然話合いがきちんとついたということで、今回、こういった形になっているという理解でいいですよね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 東京都のほうでは、今年の3月、各地権者さんと個別に面談をしまして、こういった内容について都市計画の変更をすることの御説明をして、御了解を頂いているというふうに聞いております。

白井委員

 何度もすみません。一番気になるのは、工事が昭和36年から昭和44年の工事で、もはや原因がよく分からないということなんですけど、東京都がずれていると気づいたのはいつなんですか。そして、どうしてこのタイミングで都市計画変更で変更しなきゃならないのかということなんですけど、都のお話ではあるのですが、お聞き及びですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 東京都のほうでは、明確にこの箇所をいつ調査したのかというところは分からないのですけれども、都市計画道路の事業化の考え方を整理している中で、各都市計画道路の調査を行ってきたと。恐らくここ数年の間、長い期間をかけてやってきているというふうに聞いてございます。その中で確認をして、それぞれの都市計画道路の変更が必要な箇所については順次手続を進めてきているというところで、昨年度は中野区においても、環状6号線(山手通り)についても同様の、いわゆる都市計画線から現道に変更する、本来と同じような形への変更が山手通りにおいてもございまして、その際は、実際には品川区の箇所だったのですけれども、併せて中野区の車線数の変更という行為が必要になりましたので、都市計画変更をした、そういったケースがございます。今後も東京都のほうで、ほかの都市計画道路も含めて、基本的に手続を行っていくということで聞いてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、施設予約システム再構築に向けた進捗状況についての報告を求めます。

村田都市基盤部公園課長

 それでは、施設予約システム再構築に向けた進捗状況について御報告いたします。(資料3)

 本報告は、総務委員会を除く各常任委員会において、共通の資料により御報告するものでございます。

 まず、これまでの取組につきましては、(1)施設を所管する部署との手続や運用ルールについて統一化を図るべく、調整を進めてまいりました。

 (2)利用者アンケートの実施でございますが、本年3月に利用者アンケートを実施いたしまして、取りまとめ結果につきましては第2回定例会にて御報告させていただいております。

 (3)のシステム再構築に係る支援業務委託でございますが、今後、詳細なシステム設計に入っていくに当たり、仕様の策定について、業務委託により実施してきたところでございます。

 これらの取組を踏まえまして、「新たな施設予約・利用にかかる基本方針(案)」を別紙のとおり取りまとめました。別紙をお開きください。

 まず、1として、基本的な考え方をまとめました。

 (1)気軽に利用できる施設運営を確立するため、ルールの簡素化・明確化を図っていくこととしています。

 (2)どこにいても利用予約ができるよう、手続の利便性向上を図ってまいります。

 (3)空室を有効に活用できるようにすることで、区有施設の稼働率向上を図ってまいります。

 続きまして、主な取組でございますが、(1)対象施設を、これまでの文化・スポーツ施設などに加え、区民活動センターや高齢者会館なども含め拡大いたします。

 (2)団体登録につきましても、本人確認書類などをデータにて添付することにより、オンラインで手続が可能となります。

 (3)抽選・申込みの時期について、3グループに分類し、整理をいたしました。詳細につきましては、別添資料の裏面、「抽選・先着申込時期の考え方」の表を御確認ください。

 (4)使用料の支払いにつきましては、窓口払いも残しつつ、オンライン・キャッシュレス支払いが可能となります。

 (5)無断キャンセルにつきましては、その状況によって、例えば新規予約を一定期間停止するなど、何らかのペナルティの付与を検討していきます。

 (6)予約手続につきましては、電子化を進め、紙書類のやり取りが不要となるようにデジタル化を進めます。

 (7)デジタルディバイト対策といたしまして、システムによる予約手続がスムーズに行えるよう、入力を支援する体制を検討いたします。

 詳細につきましては別添資料をお読み取りいただきますようお願い申し上げます。

 続きまして、3、本基本方針の適用時期でございますが、新システムによる利用者団体登録を開始する予定の令和7年10月を予定してございます。

 最後に、4、実施スケジュールでございます。本年10月に本基本方針を決定いたしまして、11月に地域説明会を実施する予定でございます。並行いたしまして、システム設計に向けた設計事業者をプロポーザルにて決定していくため、事業者公募を行います。令和7年6月を目途に必要となる関係条例や規則などの改正を行い、各施設ごとで利用者向けのシステム操作説明会を十分に実施した上で、令和8年3月を目途に新システムの運用を開始していく予定となってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

ひやま委員

 1点だけちょっと気になるところがあります。案のところの後ろのところ、ペナルティの統一化のところなんですけれども、これは、今おっしゃっていたことは、ここの活字で見ると、「全ての施設で直前のキャンセルにかかる」と書いてあるのですが、今の御説明でたしか「無断」というワードが出たと思うんですけれども、「直前のキャンセル」、これをもう少し詳しく、どういう定義というか、そこを詳しく教えてください。

村田都市基盤部公園課長

 定義はなかなか難しい部分があるのですけども、例えば、無断キャンセルの場合は一定期間の予約を制限するとか、あと、直前期のキャンセルは利用料を返還しないとか、ペナルティの内容が若干異なるのかなと。そういったところの運用を検討しているといったところでございます。

ひやま委員

 ありがとうございます。

 当委員会の所管で言うと、本五ふれあい公園であったり、白鷺せせらぎ公園とか、平和の森公園多目的広場とか、この辺が多分該当すると思うんですが、今まではこれはどういう扱いだったのですか。

村田都市基盤部公園課長

 多目的運動広場のペナルティですけども、これまで、現状でございますが、例えば、平和の森公園に関しましては、指定管理者さんが入っているといったところもございまして、3日前までにキャンセル連絡がない場合は利用料の返還をしていないと。また、支払いがないままキャンセルの場合は、後日キャンセル分の利用料を徴収するとか、そういったことをやってございます。平和の森公園以外の3施設に関しましては、指定管理者が入っていない関係もありますので、10日前までにキャンセルの連絡がない場合は返還しないと、そういったことをやってございます。

ひやま委員

 そうすると、うちの所管でも、そこについては結構違っていたというか、ばらばらだったということですね。分かりました。

 とはいえ、例えば、今回のような台風とか、あるいはコロナであったり、感染症とか、キャンセルする理由というものも恐らく様々あると思うんですよ。この辺は今回、どう考慮されるのか、それとも、そういったものにかかわらずこういうふうにやらなきゃいけないのか、そこについてはどうなっていますか。

村田都市基盤部公園課長

 今現在も、例えば天候によるものとかですと、先ほど申し上げた日数より後でも、例えば当日とかでも、理由としては認めていますので、還付をしているといったところがございます。新システムになりましても、施設による部分はあるかもしれないですけども、基本的にはそういったところ、天候とか、事情によってはそういう還付ができるとか、いわゆるペナルティを課さないとか、そういったところは併せて検討していただいているものと思っております。

ひやま委員

 そうすると、今回、こうやって予約システムをやるのだけれども、ただ、そういったいろんな事情が要はあるわけじゃないですか、キャンセルとかをするときは。恐らく、システムでもシステム上のキャンセルということはできると思うんですけど、ただ、例えば、それこそ台風とか、直前のキャンセルとかになってくると、事業者側というか、予約を受ける側も、どういう事情なのかというのは、なかなかシステム上だけでは分からないところがあると思うんですが、その辺は、恐らく電話であったりとか、直接お会いしたりとか、そういうふうな形に多分なってくるのかなというふうに思うんですが、その点はどうなんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 詳細については、またこれからの検討の部分はございますけれども、例えば、今であれば、台風とか、大雨であるとかで多目的運動場が使えないといったことであれば、その理由を伝えていただいております。もちろん、我々もそういう状況であることは把握しておりますので、その辺については、確認ができるものについて還付しております。やはり内容によるかと思うんですけど、確認をして、どうシステムをいじるかということはありますが、対応していくのかなと思っております。

いさ委員

 ここの所管の中で聞きたいことにお答えいただけるのかはちょっとなかなか難しいなと思いながら聞きますけれども、オンライン化をするに当たって、要件定義を事業者さんに任せているという話を聞いたのですが、そのことなんですが、答えられるのかな。本来、窓口での利用だとかの実態というのは、担当さんであったり、区の側が把握していて、その中で要件定義というものは出てくるのだと思うんですけれども、事業者さん、第三者が入ってきて、どうやって区民の利用であったり、合理化というものを進めていくのかという姿が見えないのですが、何か、分かる範囲で教えていただけませんか。

村田都市基盤部公園課長

 事業者さんを入れて要件定義はしているのですけども、作業というか、取りまとめというか、あと、専門的な知識を用いたところの御提案とか、そういうものはありますが、あくまでも使用しているのは区でありますので、例えば、多目的運動場を持っている公園課の職員、また、ほかの施設の職員、各所管の職員と、様々な所管がありますので、集まって話合いをして、実態をお伝えしたりとか、そういったことをしていますので、事業者さんに完全に任せているというよりも、しっかりとそこら辺の実態を踏まえたところを整理していただいて、要件定義をしているといったところでございます。

いさ委員

 どこまでどうなのかなと思いながら聞いていましたけど、これまでもこの質疑はやってきているのですが、結局、登録をするにしろ、その後の申請をするにしろ、複数の書類を書かなきゃいけなくて、その中に複数の重なる項目があって、これは、システム化を将来目指しているのだったら、その中で紙を先に整理しながらやったらいいのではないかという話をしていたのですけれど、そういう様子もなかったわけなんです。そうなると、そういう問題意識は皆さんで共有されていたのか、それが業者さんにどう伝わっているのかというところもなかなか見えなくて、出来上がったものが、区民の皆さんから、前と変わらないみたいな話にならないと思うんだけれども、ちゃんと、今までどこが不便で、これはおかしいよねみたいなことがどこまでどう反映されているのかがちょっと分からないなという印象なんです。出来上がってみないと何とも言えないですけれど、すごく不安があります。今までも、こんなに不便じゃないかといういろんな声を聞いたことを伝えてきたけど、変わってこなかったので、不安があります。

 これ以上突っ込んでもあれなので。表書きのところに「ルールの簡素化・明確化」ということがあります。これも、複数の施設、例えば、ここではない所管ですけど、区民活動センターであっても、場所場所で細かいルールがちょっと違ったりするわけなんですよ。変な話、登録団体の名前も、こうしてくださいみたいなところもあれば、自由に書けるところもあるし、貸出しなんかについても柔軟なところもあったりする。それがどうやってまとまっていくのかということもどんな話合いがされているのか、ちょっと見えなかったりするのです。そういう話をどこかでちょっと、話合いのプロセスみたいなものを知りたいなと思うんですけど、今さらそんな報告というものはちょっと考えられないものですか。

村田都市基盤部公園課長

 所管外の施設の詳細については、その所管の中で話し合われていることもありますし、ちょっと分かり切らない部分があるのですけれども、基本的には、例えばルールの簡素化・明確化とか、いわゆるそういったところがありますが、「別添資料②」と書いてある一番後ろのページです。こういったグループに①、②、③と分けて、そのグループの中では、統一的に3か月前から抽選ができるとか、そういったところは整理をしていくということです。先ほどのペナルティの話もありますけど、ある程度そろえられるようにしたいといったところがございます。それに当たって、施設ごとに話し合う内容も若干異なる部分はあるのですけど、共通すべきところについては各所管が集まって話合いをしたりしているといったところです。また、利用団体の登録とかもなるべく、今であれば、例えば、区役所に来ていただいて登録をしなきゃいけないとかがあるのですけども、そのデータを送っていただくとか。もちろん、個人情報というか、団体としての確認はしなきゃいけないので、それを全部なしにできますとか、そういうことではないですけども、データ上でやり取りができるとか、そういう意味では利便性は向上するのかなと思っております。御報告をどうするのかといったところは、他の所管との調整もありますので、ちょっとここでは明確にはお答えできませんけれども、必要な報告については、今回も含め、していきたいと思っております。

いさ委員

 あまりここでできる話もないなと思いながら、すみません、いろいろ答えていただいて。またの機会に聞きたいこともたくさんあって、そっちでしようと思うんですけど、一つだけ。

 いざカットオーバーした後に、ここが使いにくいだとか、いろんな声が上がってくるのではないかと思うんです。こうしてくれとか、このほうがいいとか、こうならないかとか。そういうことというのは、スケジュールの中に、変えていく、改善していくだとか、声を反映させていく期間みたいなものは盛り込まれているのかどうか。それとも、できてしまったら、もうおしまいです、ここから変えるなら別料金ですみたいな契約になっているのか。これもここで聞けないのかな。答えられる範囲でお願いします。

村田都市基盤部公園課長

 今現在はあくまでも要件定義をしたといったところまででございますので、実際のシステムの構築そのものは、実施スケジュールの中に書いてございますけれども、令和7年1月以降に基本設計着手、詳細設計着手といったところになりますので、その基本設計、実施設計をやるところが、まさしく新しいシステムを開発している会社になりますので、どこの会社がいわゆるプロポーザルとか、そういったところで選定していくと思うんですが、選ばれるかによって、若干システムの内容もやっぱり異なってまいりますので、その中でできるものとできないものというのは分かってくると思うんですね。その中で、あまり細かくカスタマイズをするといったところは考えていないのですけれども、できるところは反映して、できないところは御理解いただいてといったところになるかと思いますので、今後、そういった事業者等が決まっていく段階で、何ができてといったところが明らかになっていくのかなと思っております。

大沢委員

 本件は昨年の第2回定例会というところで質問させていただいて、ずっと気にしていた部分なんですけど、私たちは1か所だけに係ることなんですが、1ページのところの主な取組の(2)です。一番大事だと思っていたことをやると書いてくれているので安心しているのですけど、これは、読み方として、「施設予約システムで申請項目を入力し、本人確認書類のデータを添付することにより、登録手続が完了できます」と。その登録手続が完了すれば、そこに登録したことによって発行される一つのIDで、ここで統合される80の全ての利用登録が可能になりますと、そういう読み方をしたのですけど、それで正しいですか。

村田都市基盤部公園課長

 委員がおっしゃるとおり、基本は、まず、使用したい施設での登録をするかと思うんですけど、そのIDでほかの施設も利用等ができるようになるといったところでございます。

大沢委員

 そうすると、これは必然的に、カテゴリーを問わず、80の設備のどこかに登録を、今まではばらばらにしていたけれども、それの統合された、何というか、フォーマットと言ったら、言い方が正しいかどうかなんですが、とにかく、中野区の施設に関しては、これとこれとこれとこれとこれが申請項目ですよということが全てにおいて統一される。そうしないと、使い回せないから。その上で、そこに本人確認書類として添付するものはこれですよということも統一される、そういう理解ですよね。

村田都市基盤部公園課長

 まず、登録する施設によって利用人数が変わりますので、最初に登録する施設のルールというか、登録の際の個人情報の点とか、そういったところはやっていただきます。その後、違う施設を使うというときには、一般、全開放とか、そういったいわゆる優先的に使える施設ではないところを使うわけなので、そこまで細かくは。人数要件とか、そういうものもなく使えるといったところでございます。

大沢委員

 すみません、ちょっと私が勘違いしていたところがあったような気がしたのですが、そうすると、利用登録をまずします。そうすると、利用した登録施設に関しては、最後のページの申込みのカテゴリーでいうところの、これとかは優先なのか、それとも一般なのかによって異なってくるかと思うんですけど、第1回抽選ないし第2回抽選の権利を得ることになります。私が思っていたのは、その次のカテゴリーにある「先着」というところがあるじゃないですか。そこにおいて、ほかの施設においても使えるようになるのだというふうに理解していたのですけど、その右側の全開放という、今まで何も登録していなかった人が使えるというふうなカテゴリーになっている。これは大分違ってくると思うんですけど、それはどっちですか。

村田都市基盤部公園課長

 最後のページの表にある「先着」は、あくまでもそのグループというか、登録した施設の優先団体です。例えば、公園の多目的運動場の中でも、優先団体と一般団体というのは分かれます。これは最初の登録の時点でも異なります。何が違うかというと、いわゆる区民と在勤、在学とか、そういう方だけで登録しているのと、それ以外の方が含まれているという。それ以外の方が含まれているのが、ここに書いている一般団体という枠になります。なので、例えば、多目的運動場で登録していただいている方が違うところの施設を使うということになりますと、それは全開放のほうでの使用になるといったところで認識しているところでございます。

大沢委員

 そこをちょっともう一回よく確認しておいてほしいのですけど、そこは今まで議論していたイメージとは違うなというふうに思っています。なぜならば、この丸にも書いてあるように、施設予約システムで登録した一つのIDで、複数の施設の登録手続や利用ができるようにしますというふうに明記されているかと思います。

 最後のページをもう一度見ていただくと、この意味合いというのは、上の新たな手続の3ポツ目です。利用直前期には、登録手続を行った施設以外の施設についても、空きがあれば予約できる「全開放」を導入しますというふうにあります。そこで、一つの施設を登録します。その登録をすると、これまではどうだったかというと、ほかのところも全部登録をしていかないと、実際には利用ができなかった。利用ができなかったのは、どういう利用ができなかったかというと、先着で利用するときの利用ができなかったということが一つの問題だったというふうに思っているのですが、そこの部分は解消されないということなんですか。言っている意味は分かりますか。

村田都市基盤部公園課長

 多目的運動場で話をいたしますけれども、まず、今回、抽選というのが2回行われることになります。第1回抽選はいわゆる優先団体が対象のもので、3か月前に行うと。第2回抽選は、優先団体だけではなくて、一般団体も対象として行うことができると。その日にちもありますけれども。先着については、抽選を行った結果、それでも空いているところについて、先着で優先団体、一般団体を対象として登録することができるといったところで、全開放というのは、例えば、グループ①の団体登録をしている方が多目的運動場を使うための利用をするのは、全開放の1か月前の月といったところになるものと考えてございます。

大沢委員

 すみません、ここでそれこそ聞く話ではなくなってきたのかもしれないですけど、もしかしたら、施設による運用によって違うような気が何となくしてきましたということで、どういうことかというと、ちょっと違う例を出してしまって恐縮なんですが、僕がよく使うのは区民活動センターです。区民活動センターで、それでは、抽選とかに参加して予約しましょうとか、素人の一般団体として、空きがあったときにすぐ登録できるようにしようとしたときに、今どうしているかというと、15の区民活動センター全部に登録しているんですね。それで、団体名を登録して、そして、やらないとできないということが今までありました。区内でもいろんな活動団体があって、たくさんの地域で活動をしているようなところというのは同じようなことをしなければいけなくて、それで、抽選日は同じ日に設定されるから、だから、1回しか抽選に、必然的になかなか参加できないよという中で、その後で先着のところをほかのところでは取りに行くみたいな、そんなことに実際の運用がなっていましたというところがあって、そこがある程度簡素化されるのかなということを期待していたのですけど、今の話を聞くと、それはある意味簡素化されませんというか。オンラインになる分だけ、登録を15個全部、各団体一個一個に登録するみたいなことをすればできるのかもしれないですが、そもそも、それが認められるのかどうかもちょっとよく分からないということです。逆に、質問すると、オンラインで登録するときには、登録手続は、一つの団体が、例えば80個全部の施設に対して登録をするということはしてもいいのですか。

村田都市基盤部公園課長

 いろいろお話があったので、少しずつのお話になりますけれども、まず、他の所管になりますが、区民活動センターの登録であれば、1回の登録で全ての予約ができるようになるといったところを想定しているというふうに聞いてございます。ただ、詳細についてはまたこれからの部分はありますけれども。優先、一般の利用の登録につきましては一つのアカウントで可能になるのですが、ただ、使うための条件を団体が満たしていないといった場合には優先、先着の権限は与えられないとか、優先、先着の条件は施設によって異なってくるので、その点については各所管によって審査を実施するとか、一つのアカウントに対しまして各所管が審査をして、使える施設を登録すると、そういうイメージで今のところは考えてございまして、詳細については、また今後の検討の部分もございますけれども、今、委員がおっしゃったようなところも含めて、また中で話し合っていきたいと思っております。

大沢委員

 そうすると、端的に言うと、やっぱり登録は基本的には1本ですというふうに思っていたほうがいいと。カテゴリーによってというか、例えば、そちらで所管されている施設の場合は、それ以外の施設は全開放の時期になるのかもしれないけど、さっきの区民活動センターというカテゴリーの中で言うと、一つの区民活動センターに登録しておけば、残り全てが先着の段階になるんですかね。その段階から登録できたりとか、それは、もしかしたら施設によって少し違うのだというふうに理解していたほうがいいですよね。

村田都市基盤部公園課長

 はい、そのようなところかなと思っております。また、詳細につきましては、今後の検討も含めて、進んでまいりましたら御報告できればと思っております。

大沢委員

 区民が使用するときも、非常に分かりやすく説明してあげないと、分からなくなっちゃうなという気がしたので、今のポイントですね。登録は、まず、1本化なら1本化で、1個でやるのですと。施設によってこういうふうに違うんですよと。ここから参加できるタイミングはこの施設なんですよとかということはどうも違うみたいなので、それをちょっと分かりやすく整理して、1度僕らにも説明をしていただいた上で、区民の皆さんにも説明をする、そういうふうにしていただければなと思います。

白井委員

 一旦休憩してもらっていいですか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時51分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時53分)

 

白井委員

 先ほど、キャンセル、ペナルティのルールの統一化という話があったのですけども、要するに、利用目的が異なる施設であったとしても、全部同じルールでキャンセル、ペナルティを課しますよというお話ですよね。同じように、では、借りるときも、例えば、一度に予約できる数だとか、施設の借りる条件も統一になりますか。気になっているのは、要するに、利用目的が異なる施設で、ペナルティも一緒、借りるルールも一緒と、そこまで全部統一にしてしまって大丈夫なのかなと思うんですけど。

 一方で、何でこんなことの話をしているかというと、次に先に答えを言っちゃいます。先ほどのペナルティ、例えば無断で利用しませんでしたといった場合は、一定期間の利用停止だとか、直前の利用停止の場合は利用料返還しませんとあったのですけども、一方、利用団体によっては減免規定もあって、そもそも利用料金を払っていなかったりするんだよね、そもそも。だから、ペナルティの課しようがなかったりする場合もある。ということは、それを逆手に取って、たくさんいろんな施設を予約してしまえということができると、これは統一したほうがいいのだけど、果たしてそれはいいかなということがあったりすると思うので、減免もある団体もあるので、それらに対しての利用がやっぱり一般的なルールを超えているのではないかというときには、特段注意をするような、こういうルールの設定みたいなものがあってもいいのではないかと。統一すると分かりやすいのだけど、あえてそれ以外にもちょっと処理するような問題点を定義できるようなルールづくりがあってもいいのかなと思うんですが、いかがですか。

村田都市基盤部公園課長

 まさしく委員がおっしゃるとおりで、お金を返す、返さないという話だけだと、免除の団体とか、そういう不正のことが生じ得るといったところもございます。先ほど、一定期間の予約を制限するとか、利用料を返還しないとかという話もさせていただきましたけれども、不正な利用があった場合には、例えば期間を設けて、利用をそもそも制限するとか、システム上そういうふうに指定すると、施設をそもそも使えなくなってしまうというペナルティは結構大きなものだと思いますので、そういったところも含めて対応を検討していきたいと思っております。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後1時55分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時58分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、平和の森公園犬の広場の拡張についての報告を求めます。

村田都市基盤部公園課長

 それでは、平和の森公園犬の広場の拡張について御報告いたします。(資料4)

 平和の森公園には現在、小型犬用、大型犬用の犬の広場を1か所ずつ設置しておりますが、広場内には災害用トイレが埋設されているため、特に小型犬用におきまして雨天後の水はけが悪く、これまで排水性を高める工事を行ってきたところでございますが、解消が困難な状況となってございます。小型犬用が利用できないことによって、大型犬用に小型犬と大型犬が混在し、トラブルにつながるなどの事例が増加しているといったところでございます。この状況を改善するため、犬の広場を拡張いたします。拡張後は現在と同様の運用ルールを想定しておりますが、利用者や周辺住民等から意見があった場合には、状況に応じて柔軟に対応していきたいと考えてございます。

 それでは、本拡張の内容について御説明いたします。

 1、拡張概要でございます。図の右側が北方向になりますが、大型犬用の北側に小型犬用のエリアを整備いたします。おおよその面積は図に記載のとおりでございます。

 2、現在の運用ルール概要でございます。入場時の制限といたしましては、疾患のある犬、ほえ続ける犬、かみ癖等で他の犬に迷惑をかける犬、また、犬だけの入場や訓練としての利用などを不可としてございます。また、ふんやごみの持ち帰りをしていただくほか、1年中、24時間開放、利用に際しての登録制度はないといったところでございます。

 3、周知等でございます。今後、地元町会への周知と、現地掲示、近隣へのお知らせ配布、中野区ホームページへの掲載などにより周知を行ってまいります。

 4、今後の予定でございます。9月から10月頃に周知等を行いまして、発注手続を踏まえて、令和7年1月から2月頃に工事を行い、3月頃に拡張部分の利用開始を見込んでございます。なお、詳細は現時点では未定でございますが、工事期間中は既設の犬の広場が利用できない期間が生じる可能性がございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか、

ひやま委員

 御報告ありがとうございました。

 いつかは質問をしようと思っていたのですけど、今回、改めてこうやって報告がありましたので、聞かせていただきます。

 まず、あそこの平和の森公園の既存の小型犬のドッグランのところなんですが、水はけが悪いということは私も認識しております。「これまで排水性を高める工事を行ってきたが」というふうにあるのですが、例えば、どういう工夫というか、どういう工事を行ってきたのかということをお聞きしたいです。まず、そこをお聞きします。

村田都市基盤部公園課長

 簡単に御説明させていただきますと、地中に浸透管を設置するといったことによって浸透機能と排水機能を向上させるといったような工事を実施してきたところでございます。

ひやま委員

 例えば、今、砂でやっていますよね。砂も結構軟らかめというか、何と言ったらいいのでしょうか。雨が結構降ると、すぐに流れてしまうような素材なんですよね。ああいうものも、例えば、それこそ人工芝であったり、最近だと、公園だと、チップ材、チップのような、ああいう素材なんかも最近よく公園なんかでやっているのですが、材質を変えるとか、そういう取組とか検討というのはこれまでなされたのですか。

村田都市基盤部公園課長

 詳細に検討しているといったところはないですけれども、ほかの事例というものも調べたり、参考にはしております。例えばチップ材とかですと、ふんが分かりにくくなるとか、いろいろあると思うんですね。一応、砂が流れてしまうというのは、あそこ特有の現象だと思いますので、そういうこと以外において、今の方法というか、状態が特段悪いかというと、そうでもないと思っておりますので、基本的にはああいう形のままなのかなと思っております。

ひやま委員

 これは、現状の大型犬用のところと小型犬用のところの材質というのは、あれは多分違うと思うんですけど、小型犬のところは、下に防災用のトイレが埋設されているから、ちょっと柔らかい材質の砂でやっているのですか。それは一緒ですか。

村田都市基盤部公園課長

 まず、ちょっと絵を見ていただきたいのですけども、小型犬用も大型犬用も地下には埋設されています。基本的には一緒の材質でございますけれども、埋設されてはいても、大型犬のほうはそれほど問題になっていないといったところで、小型犬のほうがやっぱり条件的にあまりよくないのか、なかなかそういう、ぐちゃぐちゃとなっちゃうようなところがありますので、そこについては場所的な問題があるのかなと思っています。

ひやま委員

 なので、ここが今回拡張されるにしても、小型犬用のコンディション、雨が降った後のあれは、このままでいいのかなというところがありまして、材質もそうなんですけれども、条件も、何であそこまで大型犬に比べてぐちゃぐちゃになるのかは、私も実はよく分からないところがあって、担当さんが今お答えになったとおりで、もう少し、拡張された後も、この辺の工夫というのかな。検討というのはぜひやっていただきたいなというふうに思います。

 あと、ドッグランが今回こうやって拡張されますけれども、中野区内ではドッグランというのはほかにありますか。

村田都市基盤部公園課長

 中野区がやっているドッグランというのは平和の森公園だけでございます。

ひやま委員

 民間はありますか。

村田都市基盤部公園課長

 すみません、民間については把握してございません。

ひやま委員

 恐らくここぐらいしかないと思うんですね。ここと、あと、うちの地域で言うと、隣の新宿区になっちゃいますけれども、落合公園のところに結構大きめのドッグランがあって、そこを使う区民の方が多いのですが、ただ、地域によって、ドッグランが欲しいというのは、やっぱり区民の全体のニーズとしては恐らくあると思うんですね。ただ、現状はここしかなくて、地域偏在というか、例えば南の方であったり、あるいは、上鷺宮のほうでそういうドッグランが欲しいというような要望がやっぱりあるというふうに聞いています。今、現状、中野区として、ドッグランの配置の考え方というか、今後の公園整備を含めて、何かお考えというのはあるでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 ドッグランそのものが具体的にどのくらい必要なのかとか、そこまでは詳細にはないのですけれども、各地域に、4圏域とかに分けて、欲しいといったような声は把握しているところでございます。ただ、ドッグランに関しましては、欲しいという方がいらっしゃるのは承知しているのですけれども、あくまで既存の公園は、今の使い方がいいと思われている方ももちろんいらっしゃいますし、ドッグランを整備するのであれば、じゃあ、こういうものが欲しいという、やはり、こうやって、結構、人によって考えが異なる部分がございます。ほかのところで計画を立てたからといって造れるかというのは、既存の公園の中ではなかなか課題が多いのかなと思っております。その他の土地があれば、それはそれで考えられる部分はあるかと思うんですけども、やはり、犬の騒音、鳴き声の話ですとか、いわゆる住宅街の中で造れるかというと、空いている土地があったとしても難しいと。なので、なかなか整備に至るには課題というか、そういったところはたくさんあるのかなと思っております。

ひやま委員

 そこは少し、いろいろと今後の計画もある中で、地域のそういった、どこにドッグランを配置するとか、しないとかというようなところは、引き続き検討していただきたいというふうに思っております。今後の予定の中で、この工事期間中はドッグランが利用できない期間もあるというふうになっていて、そうすると、中野区ではここが恐らく唯一のドッグランだと思うんですけども、中野区内でドッグランがなくなってしまうということになりますので、やっぱり、利用者の方とかに非常に不便な思いをさせてしまうようなところもありますので、ぜひ配置の考え方についてはよくよく検討していただきたいというふうに思います。

白井委員

 私は、逆にたくさん御要望を頂いて、それこそこの工事のお願いを何度もしてきた立場なので、まずは、これまで御対応いただいたことに感謝かなと思っております。

 犬のお散歩グループはすごくて、四六時中使っておられるので、お散歩の横の連携もすごいんですね、お友達同士のという。私がここでお願いした初め、大雨で水が流れて、同じように土砂が持っていかれてしまって、災害用トイレなんですが、ものすごくせり出してしまって、もはやつまずくというレベルではなくて、障害レベル。それを受けて、職員の方が行っていただいて、土をまず入れていただいて。この状況をお散歩をしている人が見ていて、そうすると、ムービーで撮って、今、職員の方が来ましたとか、今、土を入れていただいていますということが私のほうに届いたりなんかして、それでもやっぱり雨が降ると流れて、改善策にならなくて、またこういう状況なんですよと言ったら、今度は抜本的に、流れてしまうのでということで、浸透機能というものを下から掘り返してもらって、それも、チェックしているときに、今、職員の方が来ています、今、工事をやっていますというのをムービーで撮られて、それがまた私のほうに送られてくるので、改めてお散歩グループの横の連携というのはすごいなと思いながらなんですけど、その方々が一個一個対応していただいている職員の方々に感謝をされていたので、ちょっと代わりにお話をさせていただきたいと思います。それでもやっぱりなかなか難しくて、この拡張場所を造っていただけることになりました。なかなか、ここまでやっていただいて、もったいないなと思うんですけども、小型犬用のものというのは、雨の日は、もうこの後は使えないようになってしまいますか。どのような運用になるのでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 今回、拡張をいたしますけれども、既存の小型犬用の部分が使えなくなるといったことはなくて、引き続き同様に使っていただけるものと考えてございます。

白井委員

 拡張場所については、大型犬、小型犬はどのような使い方になるのでしょうか、

村田都市基盤部公園課長

 拡張場所につきましては小型犬用といったところで考えてございます。理由は、先ほどお伝えしたとおりでございますけれども、やはり小型犬用の部分が使えなくて、大型犬用のところに小型犬が入ってしまうといったところのトラブルを結構数多く聞いてございます。大型犬は、今、280平米と書いてありますが、やっぱりそれなりに大きい場所でないとなかなかといったところもありまして、今回拡張するのも130平米と、既存の小型犬とほぼ同等の面積になりますので、そういった意味で、小型犬用といったところの運用で考えてございます。

白井委員

 ありがとうございます。

 気になるのは、前段の最後の2行のところで、「拡張後は現在と同様の運用ルールを想定するが、利用者や周辺住民等から意見があった場合には、状況に応じて柔軟に対応していくものとする」と書いてあります。2の下のところに、現状は1年中、24時間の開放となっていて、利用に際しての登録制度もない状態です。そういう意味では非常に使いやすいということなんですけども、これは、拡張用地ができたからルールががらっと変わるわけではないとは思うんですが、現状、クレームなどの声が届いているということでしょうか。確認させてください。

村田都市基盤部公園課長

 ものすごく多いわけではないですけれども、例えば、早朝とか夜間の犬の鳴き声に対しまして、近隣のお住まいの方からちょっと苦情というか、聞いているところがございます。あと、時間帯は分かりませんけど、夜間に連れて来られている方の犬のふんの始末といったところもあって、朝来た方からすると、そういうものが残っちゃっているといったところは話として聞いてございます。

白井委員

 さっきのお散歩グループも、やっぱりルールを守らない方がいて、掃除をして帰ってくるという人のお話も聞いているところです。この方々から言うと、やっぱりこの場所がなくなってしまうと本当に大変なので、ルールに反した利用に関しては厳しく取り締まっていく必要があるかなと思いますし、決して施設が使えなくなってしまうことがないように、本当は中野区内にも第2、第3のドッグランが設置できるようにと望むところです。整備ももちろんありがたいところではあるのですけども、ルール設定についても、決して地域の方々から反感を買ってしまって、この施設が利用不可となるようなことがないようにと思いますし、実際に利用している方々は、善意で使っている方々がたくさんいるのです。同じように、ルールを守らない方と一緒くたにされてしまうとかわいそうな方々もいるので、この点は区側としても、サポートという意味で、しっかりルール設定についても考えていただきたいと思います。先ほど答弁を頂いたので、最後に要望で結構です。

斉藤委員

 私もこれは一般質問でもさせていただきました。ありがとうございます。

 私は2点質問させてください。

 拡張場所にもともとあった健康遊具ですが、そちらに関してはどこに移設になったのかを、1点目、教えてください。

 2点目ですが、拡張場所に関して、例えば、飼い主の方用のベンチであったり、犬の水道など、そのような施設というか、そういった器具の取付けなどは想定されるか、2点教えてください。

村田都市基盤部公園課長

 今ある健康遊具につきましては、もう少し西側のほうに健康遊具が置いてあるエリアがありますので、そういったところに移設をしていくといったところです。

 この図の中にも四つぐらいベンチが、見にくいですけど、ございます。二つは移設しようと思っていますけども、二つは残そうかなといったことで考えてございます。水とか、そこまでの工事は、今回は想定しておりません。あくまでも拡張をするといったことを第一優先として行っていくといったところでございます。

大沢委員

 私からは、2点ほどなんですけれども、まず、1点目。先ほどちょっと、近隣からというお話が出たかと思うんですが、以前ちょっと御相談したように、やはり、近くに住まわれている方からは、何であの場所なのかというふうな声が幾つか上がってきて、私のところに陳情でも来ているというふうなところです。公園内のもう少し住宅から離れた場所にできないのかというふうな声は実際に上がってきているのですけれども、場所的にはここしか無理なのかというところを確認させてください。

村田都市基盤部公園課長

 平和の森公園は広いので、ほかの場所があるのではないかといったところもあるかと思うんですけれども、やはり、草木広場側のほう、あそこは、地域の方との話合いの結果、そもそも犬を連れて歩くことができないエリアになってございますし、そういったことから、ああいったところに設けることはできないかなと思います。そのほかのところも、水施設とか、いわゆる多目的運動場とか、ちょっと木々が植わっているとか、適切なところは見当たらないかなといったところで、今回、この場所でないと、ちょっとなかなか難しいかなと思っております。

大沢委員

 分かりました。基本的に住民からやはりそういう声も上がっているということを御認識いただいているから回答を頂いているのだと思うので、あれなんですけれどもということです。

 あと、もう一つは、これは所管としては違うということは伺っているのですけれども、実際に利用されている方からの要望として上がってきているのは、犬を連れて集まるような場所があると。その後、今度、仲間内でちょっとゆっくりしたいよねみたいなときに、あそこに体育館がすぐ横にあるじゃないですか。体育館のカフェの外のところはオープンスペースになっていて、それでカフェとつながっているというふうなところがあるので、あそこに何とか犬を連れて入れてくれないか、そういう声は実は上がってきていたりします。今、どうもスポーツ振興課のほうの担当だということで、そちらにお願いはしているところなんですけれども、公園としても、ある意味利用の仕方として一体性があるというふうに思うので、ちょっと何かお考えがあれば伺いたいと思います。

村田都市基盤部公園課長

 カフェの外の部分の敷地の中については、おっしゃるとおり、スポーツ振興課が所管しておりますけれども、そこに至るまでの道というか、場所、先ほども申し上げましたが、いわゆる草木広場があるところにつきましては、当初、いわゆる犬の広場を整備するときに、地域の方、いわゆる町会さんとか、そういったところとの話合いの中で、そもそも、あちら側の草木があるようなエリアは、犬を連れて入るのを禁止するといったところで決められてございます。今、それをなしにするというのはなかなか難しいかなと思っておりますので、そういった意味でも、公園としても課題は多いかなというふうに思っております。

大沢委員

 分かりました。そうすると、行く途中に、結局、一緒に連れて行くということになると、その場所を必然的に取ってしまうだろうからという意味で、懸念があると、そういうことで理解いたしました。どうもありがとうございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。(資料5)

 お手元の報告資料を御覧ください。本報告は、新たな公共交通サービスの導入に関して、令和5年度実証運行の検証及び評価を行うとともに、今後の取組について、中野区交通政策推進協議会における関係者協議を踏まえ取りまとめたので、その内容について報告するものでございます。

 なお、本報告は、本日午前中に開催された中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 1、経緯でございます。経緯については記載のとおりでございますが、令和6年3月31日で令和5年度の実証運行としては終了し、4月1日より運行を継続しているところでございます。

 続きまして、2、令和5年度実証運行の検証及び評価でございます。

 お手数ではございますが、別紙を御覧ください。

 初めに、1、運行計画・実績についてでございます。令和5年度の合計利用者数は、約6か月の運行期間で合計7,909人、1便当たりの平均乗車数は3.8人でございました。なお、参考までに令和6年度の実績も記載しており、約2か月半の運行期間で合計4,905人、1便当たりの平均乗車数は5.9人となっております。

 次に、2、実証運行の検証でございます。

 初めに、運行時間帯・便数・停留所位置に関してでございます。青と赤の棒グラフで示しておりますのは、平日、土休日の時間帯別の平均利用者数をそれぞれ示しており、土休日の8時台と18時台の利用者は少ないですが、それ以外はどの時間帯も利用されており、顕著な利用傾向は見られない状況です。また、緑の棒グラフでは停留所別・時間帯別の平均利用者数を示しており、01白鷺せせらぎ公園の停留所は午前中の利用が多く、08高円寺駅北口の停留所は昼以降の利用が多い傾向となってございます。その他、紙面左下の円グラフでは運行時間帯と停留所位置の満足度を示しておりますが、運行時間帯については、不満・やや不満が半数以上、自由意見では、早朝や夜の時間帯での運行の要望がありました。一方、停留所位置については、満足・やや満足が半数以上を占めていたものの、洗心寮跡などの片側にしか設置できていない停留所の設置要望がある状況です。まとめについては紙面右下にまとめてありますので、お読み取りいただければと存じます。

 別紙の裏面を御覧ください。続いて、運賃・割引に関してでございます。令和5年度中の高齢者割引証発行状況、利用者アンケート結果、月別の高齢者割引利用者数は記載のとおりとなっており、まとめとしましては、運賃に関する不満割合は低く、利用者の理解を得られる金額設定だと考えております。また、割引に関しては、利用者全体と比較して満足度は高く、割引による利用者は着実に増加している状況です。

 続いて、運行に伴う効果に関してでございます。各停留所の路線バスへの乗換え割合については、利用者アンケート回答者の2割程度が路線バスとの組合せで利用したと回答しており、ラストワンマイルの交通としての効果を一定程度確認できました。また、実証運行に関する主な効果を地域住民アンケートで集計しておりますが、移動が便利になり住みやすさが向上に続き、買物などで外出の機会の増加や、身体を動かす機会の増加に関する回答が多い結果となりました。

 続いて、安全性に関してでございます。令和5年度は、若宮二丁目の道路上で運行車両側面と道路標識が接触した事故が1件ございました。なお、事故発生後に、再発防止のため、運行事業者である関東バス社内にて安全教育の徹底と交通管理者である警視庁との情報共有を実施しております。

 次に、紙面右側に移りまして、3、実証運行の評価でございます。令和5年度と令和6年6月までの収支等をグラフで示しております。青い折れ線が仮想収支、オレンジ色の折れ線が実質収支、グレーの棒グラフが高齢者割引証発行累計となっております。令和6年3月時点で令和5年度収支目標(下限値)の40%に到達し、令和6年度も運行継続という評価をしております。なお、現在は50%に近づいている状況となってございます。

 最後に、4、今後の課題でございます。

 収支率に関しては、令和7年9月までの収支率の目標を立てて実証運行を行ってございますが、図の下に記載している、時間帯によって利用方向は変化し、常時満員は困難であることなどの3点を踏まえ、実証運行3年目に向け、さらに利用者を増やし、収支率を向上させる必要があります。

 また、直近の課題として、満員通過というものが令和6年3月以降に増えてきており、乗り残し防止が必要となってございます。

 お手数ではございますが、報告資料にお戻りください。

 3、今後の取組についてでございます。

 一つ目として、より一層の収支率向上に向け、令和5年度の実績、今後の状況を踏まえながら、運行時間帯、便数、停留所等について継続的に検討を進めてまいります。

 二つ目として、満員時の乗り残しを防止するため、車内に乗降センサーを設置し、ウェブの地図上に車両の走行位置と混雑情報を表示し、利用者に提供を行ってまいります。

 4、今後のスケジュールについてでございます。記載のとおり、今後は各種調査・評価を適切に行い、令和7年3月31日まで令和6年度の実証運行を継続してまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

伊藤委員

 地域公共交通ということでいつも御報告を頂いて、乗ってみなきゃ分からないなと思って、実は私は先週の土曜日、24日に乗ってみたのです。私は南側に住んでいる人間なんですけど、なかなか大和町、若宮、白鷺の地域というのはほとんど、よっぽどの事情がなければ行かないのですが、中野区役所まで自転車で来て、それから、高円寺まで電車で行って、高円寺から乗ってみたんですね。あれは、土曜日だから、10時17分だったかな。最初は、改札を降りて、北口へ行って、分からないんですよね、バス停がどこか。この地図を見ると、商店街の入り口というふうに捉えて、そっちへ行ったら、あれは王子駅行きのバスで、ぐるっと見たら、まだバスはいなかったのですけども、5分ぐらい前になったら、一番乗り場ですかね、そこにバスが来ました。それで、乗ってみたら、10時17分に出発したのですけど、正直に言って、私、1人でしたね。10人乗りで、後ろのほうに乗って、17分に出発して、環状七号線に出て、今度は早稲田通りに行って、それから大和町の中央通り。誰かが乗ってくるのかなと思ったら、結局誰も乗ってこない。私、1人が15分かかって白鷺せせらぎ公園に着きました。乗り心地もまあまあよかったし、初めて乗って、いいのではないかと思っていました。それで、白鷺せせらぎ公園から3名ぐらいの方が、11時ぐらいの出発かな、高齢者の方が乗ってこられて、私はそこで降りて、歩いて帰ったのですが、本当は往復をすればよかったのでしょうけども、土曜日で、利用者も少ないであろうと思っているのですが、年々増えていると。これは、令和5年度は9月から3月までの7,900人、それから、令和6年度は2か月半で4,900人も利用されているということで、徐々に増えているのだろうと思うんですけども、やっぱり、まだ地域に対しての周知が私は足りないのではないかなと思っているのですが、その辺はどのように考えていますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 委員御指摘のとおり、周知については、我々もビラだとか掲示だとかはやってきているのですけども、この実証運行を通じて感じているところは、周知は、我々も努力を最大限しなきゃいけないと思っておりますが、地域の方にやっぱり協力いただかないと、なかなか伝わらないなということを感じていまして、先日行った勉強会の中でも、地域の方からは、やっぱり口コミが大事だよねといったところで、口コミをどんどん我々でやっていく必要があるよねというところで、それをやっていただいた後ですかね。昨年度の終わりぐらいから伸びてきたのは、そういったことをやっていただけていたので伸びてきたのだなと感じていますので、やっぱり、地域と我々、区とで協力しながらこうしたことを育てるみたいな形でやらないと、なかなか難しいかなと感じています。

伊藤委員

 実証運行ですから、本格的になると、周知をまだ徹底していただきたいので、例えば、この地域にビラをまくとか。この辺は恐らく高齢者も多いのでしょうね。ぜひ周知の徹底はしていただきたい。

 あと、利用者のアンケートでいろいろ満足度が書かれておりますけども、これを一つひとつ聞いていたらなかなか大変なことだと思うんですが、例えば、路線をもうちょっと変えるとか。前にも聞いたことがあるのかな。野方駅のほうにもちょっと延伸するとか、都立家政駅のほうに。やっぱり、駅のほうに向かう路線なんかも必要かなと思うんですけども、その辺の考えというのはどのように考えているでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 以前にもお答えしたかもしれないですけども、駅と駅をつなぐというのは大事なことかと思っています。野方駅であるとか、都立家政駅をつなぐことの検討をやめているわけではないですが、そもそも、今回、路線を1本に絞って運行している中で、やはり、利用者数が多くなってこないと、なかなかそういった拡張というか、拡大みたいなことは難しいなというところで、当然、利用者が増えてきて、そういったニーズを満たせるようなルートが設定できれば、そういったところも含めて、運行時間帯だとか、ルートの拡大だとかも、いつになるかは分からないですけども、検討は続けていきたいと思います。

伊藤委員

 これも、地域の皆さんの声を聞いて、一々それに答えるというのはなかなか難しいでしょうけども、例えば、令和6年度は3月31日で終了ということですよね。ということは、1年間やられる。令和5年度は9月からやって、3月までの半年でした。それで、これから地域住民のアンケートを取るわけですけども、これはどのようにして地域住民から。利用者だけではなくて、地域の方の利用されていない方からもアンケートを取るということなんですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 今後のスケジュールに書いてございますが、地域住民アンケートというのは、この地域全体から2,000世帯ほどを無作為で抽出した上で、郵送でのアンケート調査を考えております。それとは別に、現在、もう既にやっている部分もあるのですけど、実際に乗車された方にアンケート調査票を手渡しで渡して回収する利用者アンケートと、あと、乗り降りを計るOD調査といったものをやっていく予定でございます。

伊藤委員

 ぜひ進めていただきたい。

 先日、バス会社の方と懇談をする機会がありまして、なかなかやっぱり、バス会社の事業者だけではこういった公共交通の運行というのは難しいのだと正直に言っていました。いろんな行政の手助けがなければできないことでありますので、こういった交通困難の地域の方々の足をやっぱりどんどん、移動の手段を確保するためには、行政、さらに事業者、または区民の皆さんの理解が必要だということも言っていました。

 こんなことも言っていました。武蔵野市のムーバス、この話をされていました。前の前の市長さんが、高齢者の足を確保するためにムーバスをね。やっぱり、高齢者は街に出て買物をして、元気に生活をして、それで生涯を閉じる、それが一番いいのだということで、買物の消費と健康のために外へ出るということで、今は8路線あるらしいですね、ムーバスが。武蔵野市はこういった地域の公共交通が本当に成功した例だと思っています。そんな例もあるので、中野区も、交通困難な、公共交通が行き届いていない地域に、こういったことで区民のサービスの利便性を高めるために、やっぱりいろんな意見を聞いてやっていただきたいなと。事業者も大変ですよね。その話を聞いて、やっぱり行政の力がなきゃできないということをはっきり言っていました。そんなことで、これは、実証実験が終わっても、今後どうするかはあれなんですけども、今後、補助金がなくてもどういうことで進めていくのか、その辺の何か計画があったら教えていただければありがたいですが、いかがでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 先ほど御説明したとおり、補助金の期間というのは令和7年9月頃までといったところで考えてございますが、その後については、まさに今年度は検討しているところでございます。先ほど委員がおっしゃいましたとおり、外出のその他の主な効果みたいなところで、買物などで外出の機会が増加するとか、身体を動かす機会が増加する、こういったところで、これはあくまでこういった効果があるのではないかと思う、思わないという部分なんですけども、実際に乗られている方の高齢者の分布状況、そういったものを一定評価するような形で今、検討を進めておりまして、公共交通としての成立性と併せて、そういった部分の評価なんかができないかというところを検討しているところでございます。

大沢委員

 伊藤委員が乗られていると聞いて、本当に尊敬の思いでございます。

 私はよく、自分のエリアだということもあって、大和町中央通り、あそこのところを自転車で走っていると、結構しょっちゅう前から遭遇する感じがあって、それで、最近見ていると、人が乗っている様子というものが大分増えてきているよなという気がしていて、それで、すごく努力されていることが少しずつ実ってきているのだなというふうに思うんですけど、やっぱり一番心配なのは、収支率ということをずっと突き詰めて、100%に持っていきましょう、10割にしましょうというふうにやっていくと、これだけやってきても、なかなかそこまでの数字に行くというのは難しいのかなというふうに率直に言って思います。そんな中で、都からの補助金を基にしてやっていると思うんですけど、令和7年の一定時期で切れちゃうみたいなことがあったときに、それで、これがなくなる、そして、結局何もなかった状態になったら非常に困るなというふうに思っていますというところなんですが、前回の定例会で、私が上高田四丁目の話で区長に質疑をした際に、区長の話から出ていることとして、今実施をしている若宮、大和町の実証実験の実績等から、公共交通がない地域に対する区の考え方を整理していくというふうな御発言を頂いていて、そういう意味でもこれは非常に重要なプロジェクトだなというふうに思っているのですけど、この中で、今後のスケジュールの中で、その辺までが見えてこないというところがあるのですが、区全体の公共交通の在り方に関する考え方に、例えば、今回のバス運行を通じてこういうことを導入していきたいと思っているとか、そういう検証をしていくということはどんなスケジュールで考えられているでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まさに委員から御指摘いただいた件につきましては、今年度、内部で検討を進めているところでございます。一定、考え方というか、案ができた段階で本委員会で御報告をしたいと思っているのですが、時期については、今、明確にこの時期に出せるというところまでには至っていないところでありますが、少なくとも今年度中には一度御報告をさせていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、白鷺二・三丁目地区の都市計画提案についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、白鷺二・三丁目地区の都市計画提案について御報告いたします。(資料6)

 本報告は本日午前中に開催された中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複項目でございます。

 令和6年6月、中野区地区まちづくり条例に基づき、東京都住宅供給公社から都市計画提案の提出があり、区では、提案内容が条例に規定する基準に適用すること、また、先月開催した中野区都市計画審議会での意見聴取と結果を踏まえ、提案を踏まえた都市計画の決定または変更の必要があると判断し、今後、必要な都市計画手続を行うこととしましたので、御報告いたします。

 まず、1、都市計画提案の内容についてです。こちらの別紙については、6月の本委員会で報告した内容と重複いたしますので、説明は省略いたします。後ほどお読み取りください。

 次に、2、都市計画提案に係る区の見解についてです。本提案は、住宅の建て替えに伴い、当該地区の行政計画や現状と課題を踏まえ、道路、公園及び広場等を整備することで広域避難場所の機能強化を図るとともに、周辺の街と調和した緑豊かな市街地を形成するものであることから、提案内容を踏まえた都市計画の決定または変更することが適当と考え、今後、必要な都市計画手続を行うことといたしました。

 次に、3、今後の予定です。令和6年9月に都市計画の原案に関する説明会を開催、11月に中野区都市計画審議会に報告、12月に都市計画の案に関する説明会を開催いたします。そして、令和7年1月以降に都市計画審議会へ諮問し、都市計画の告示を目指します。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、若宮一丁目四番地内(洗心寮跡地)の区有地活用に関する意向調査の実施についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、若宮一丁目四番地内(洗心寮跡地)の区有地活用に関する意向調査の実施について御報告いたします。(資料7)

 本報告は、本日午前中に開催された中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 区は令和3年に、補助第227号線整備などのまちづくりに資する目的で、日本銀行から若宮一丁目四番地内の洗心寮跡地を取得いたしました。本区有地の活用に当たっては、区が整備を予定している補助第227号線の道路用地をはじめ、若宮地域の防災性の向上や緑の創出のためのオープンスペースの確保など、地域の課題やニーズについて検討することとしており、今回、本区有地の活用に関する地域住民のニーズを把握することを目的として意向調査を実施いたします。

 まず、1、意向調査の概要です。

 (1)アンケート調査につきましては、9月上旬に区が整備を予定している妙正寺川から新青梅街道までの補助第227号線の事業区域に係る土地・建物所有者を対象に実施いたします。

 (2)オープンハウス開催につきましては、補助第227号線の事業区域に係る土地・建物所有者のほか、本区有地から半径約250メートル以内の居住者などを対象として、9月13日(金曜日)、21日(土曜日)、場所は大和区民活動センターで開催いたします。周知方法は、郵送及びポスティングのほか、区報、ホームページなどで周知を行ってございます。

 最後に、2、今後の予定です。令和6年9月にアンケートとオープンハウスを実施いたしまして、12月に意向調査の取りまとめ、翌年1月に跡地活用方針の策定を目指します。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、区を相手方とする調停の申立て及び調停事件の終了についての報告を求めます。

田中まちづくり推進部街路用地担当課長

 東京都市計画道路事業区画街路中野区画街路第4号線に関しまして、区を相手方とする調停の申立て及び調停事件の終了について御報告いたします。(資料8)

 なお、本報告は、明日8月30日に予定しております総務委員会との重複報告になります。

 事件名は損害賠償請求事件、申立人は医療法人社団三優会です。

 事件の経過は、令和6年5月30日に東京簡易裁判所に民事調停の申立てがあり、同年6月20日に相手方である区に送達があったものです。

 事案の概要についてですが、本件は、申立人が、中野区が施行者である東京都市計画道路事業区画街路中野区画街路第4号線に関し、速やかに申立人との間で補償契約を締結し、補償金を支払う必要がある旨を主張し、2,719万円の支払いを求めるものです。

 申立ての趣旨及び紛争の要点についてです。

 まず、申立ての趣旨は、繰り返しになりますが、相手方中野区は申立人に対し2,719万円を支払えというものです。

 続けて、申立人が主張する紛争の要点ですが、―――(発言取り消し)―――速やかに申立人と相手方中野区との間で補償契約を締結し、契約どおりの補償金を支払ってもらう必要があるというものです。

 第1回調停は令和6年8月20日に東京簡易裁判所墨田庁舎で行いましたが、不成立により調停は終了いたしました。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

ひやま委員

 休憩にしていただいていいですか。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時46分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時47分)

 

 他に質疑はありませんか。

白井委員

 私も休憩にしてもらっていいですか。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時48分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時33分)

 

田中まちづくり推進部街路用地担当課長

 先ほど御報告しました7番の区を相手方とする調停の申立て及び調停事件の終了について、発言の一部を取り消させていただきたいと思います。

委員長

 お諮りします。街路用地担当課長より、この調停の申立て及び調停事件の終了についての発言がありましたが、その一部を取り消したい旨の申出がありました。この取消しを許可することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、街路用地担当課長の発言の取消しの申出を許可することに決します。それで、今回のこの調停の申立て及び調停事件の終了についての所管事項の報告は一旦保留といたします。その後、最後にまた報告をしていただく形になります。

 それでは、次の所管事項の報告に入ります。

 次に、8番、大和町地区防災まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。

安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 それでは、大和町地区防災まちづくりの進捗状況について御報告いたします。(資料9)

 本報告は、危機管理対策等調査特別委員会との重複報告でございます。

 1、主な経緯等でございます。大和町地区につきましては、東京都の不燃化特区に指定され、地区の不燃化等を推進しているところでございます。また、大和町中央通り(補助第227号線)に関しましては、東京都の道路拡幅整備により延焼遮断帯等の形成に向けた事業が進んでおり、現在、用地取得率は約9割に達しているところと東京都より聞いてございます。また、区では平成30年に地元意向を踏まえた大和町防災まちづくり計画を定め、地区の防災まちづくりの基本ルールとともに、避難道路ネットワーク16本を位置付けてございます。そのうち、特に重要な路線である避難道路1号及び2号につきましては優先整備路線に指定し、区施行による道路用地買収による拡幅整備を積極的に進めているところでございます。今後、さらに大和町地区全体の防災まちづくりを進めるため、本年3月に当委員会で御報告を行ってございますが、優先整備路線以外の避難道路につきまして、効果的、集中的な整備推進及び地区の防災性を確保しつつ、地元負担の軽減を考慮した整備を進めることとし、地区計画の導入に向けた検討を進めているところでございます。今般は、本地区の防災まちづくりの進捗状況とともに、今後のまちづくりの進め方について御報告するものでございます。

 2、現在のまちづくりの進捗状況でございます。

 地区の不燃領域率でございますが、令和5年度末で約52.5%でございます。ちなみに、約10年前の平成26年不燃化特区導入時は約42.7%で、約10%上昇してございます。

 次に、目標でございます。令和7年度末までに60.6%以上を目標としてございます。

 次に、優先整備路線となる避難道路1号、2号の用地取得率でございます。現在、約17%でございます。

 3、大和町地区防災まちづくりの検討及び進め方でございます。

 (1)避難道路整備の考え方でございます。

 恐れ入りますが、別紙の地図を御参照願います。こちらでは、本年3月に当委員会で御報告いたしました避難道路ネットワークの考え方を示してございます。本地区では、図に示すとおり16本の避難道路があり、優先整備路線は避難道路1号、2号で、既に道路拡幅事業を実施してございます。次に重要な路線としましては、地区の西側の消防活動困難区域が広がるエリア内の路線である避難道路3号及び4号が対象となります。赤色でお示ししているとおりでございます。両避難道路につきましては、区としては、建て替え時にセットバックをしてもらい、拡幅用地を取得して、6メートルの幅員の道路として拡幅することを現在検討してございます。これらにつきましては、道路拡幅を伴うことから、今年度に沿道権利者の意向を把握するためアンケート調査を予定してございます。他の避難道路につきましては、比較的高幅員の5.45メートル道路、いわゆる三間道路につきましては、現道幅員を生かし、壁面の位置の後退による道路拡幅空間の確保を検討しており、その他の避難道路、9号から16号の路線につきましては、幅員4メートルとして、それぞれ沿道権利者の建て替えに併せ狭隘道路の拡幅整備を行う路線として考えてございます。

 (2)地区計画による規制誘導の考え方でございます。

 こちらでは、本地区の防災まちづくり計画に基づき、弥生町三丁目周辺地区や南台地区、平和の森公園周辺地区と同様の規制誘導を考えてございます。具体的には、建築敷地面積の最低限度や、隣地境界線からの外壁後退、商業系地域での建築物の用途の制限、また、垣、柵の制限などでございます。

 また、避難道路ネットワークにつきましては、地区施設道路に位置付け、幅員及び沿道の壁面後退等の検討を進めることとしてございます。

 次に、地元意向等の把握でございます。拡幅が伴う避難道路3号及び4号の沿道権利者(約300件)につきましては、本年9月から10月にアンケート調査を実施し、意見交換会を11月から12月に予定してございます。

 5、今後の予定でございます。本地区は地区計画がベースとなる避難道路整備及び地区計画による規制誘導の考え方の整理、大和町まちづくりの会への情報提供、避難道路3号及び4号沿道権利者へのアンケート調査及び意見交換会を実施していく予定でございます。令和7年度は大和町地区全体の地区計画等の素案の検討、令和8年度は地区計画等決定を目指していきたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

いさ委員

 以前にも報告を頂いていたと思うんですが、この計画そのものは全体的にはちょっと長めのスパンの計画になっていたと思うんです。そういう中で、地元意向の把握というのはとても大事なんですけれども、10年スパンとかで事業を進めていると、地権者なりが入れ替わっていく可能性が出てくると思うんです。なので、ある程度は定期的にといいますか、情報の提供が必要になってくるのではないかと思うんですが、意見交換ですとか、意見聴取ですとか、そういうことはどのようにお考えでしょうか。

安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 委員がおっしゃるとおり、まちづくりの情報提供は非常に重要と考えてございます。定期的な年2回から年3回程度のまちづくりの会への報告とともに、全戸にまちづくりニュースで進捗状況をお知らせしてございます。また、今回、避難道路のアンケートを取るに当たりましても、最新の登記を取るなり、権利者把握に努めてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 避難道路3号と4号の整備ができた暁には、不燃化領域率は何%ぐらいになる予定ですか。

安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 不燃化率は具体的に把握してございませんが、ここが整備されたことによりまして、ここのエリアに広く広がっている消防活動困難区域、これが解消されることになります。

白井委員

 全体としては、まだ今のところ、この二つぐらいの路線が出来上がるとこのくらいまで上がりますよという把握は難しいですか。概算でこのくらいまで行きそうだということは。

安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 避難道路は、実際に道路線形を決める中でどれだけの建物が当たるかとか、そういった測量を全て新たにしていく必要がありまして、現段階では建物がどれぐらいかということがちょっと見えない状況ですので、そういったものと建て替えの更新率というのはまだここでは把握していませんので、今後になります。

白井委員

 エリアが大和町の防災まちづくりなんですけども、白鷺せせらぎ公園の手前まで、この避難道路4号がつながる形になるのですよね。この路線の引き方で言うと、本当は、何というんでしょうか、ちょっとエリアが飛んでしまうかもしれないですけど、単純に白鷺せせらぎ公園までつながったほうが、避難エリアというか、避難地域までの道路の整備がスムーズにいくのだろうと思うんですが、もうちょっとつなげられるような仕組みがあってもいいかなと思うんですが、いかがでしょうか。

安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 委員御指摘のとおり、エリアは外になってしまうのですけども、都営団地とか、河川管理用通路がございまして、そこで、実際に広域避難場所への避難経路として、そこの道路を広げていくことや、そこの道路の扱いですね。避難経路として機能を持たせるように、現在、関係機関と調整をしてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料10)

 本報告は、本日午前中に行われました中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ及び駅前広場等の基盤施設については、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により、今年度から随時工事に着手しています。今回、これらの整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。

 初めに、1、ペデストリアンデッキ等の協定事業についてですが、協定事業範囲図を御覧ください。新北口駅前広場のペデストリアンデッキについては、三つの区間に分けて工事を進めていきます。図で緑色に着色したJR東日本との協定事業で工事を施行するペデストリアンデッキのうち、桁製作や基礎工事の一部につきましては、7月3日に協定を締結し、工事に着手しております。後続となる本体工事等につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。工事の着手に伴い、NTTドコモ中野ビルの南側にあります自動二輪車駐車場は9月末で閉鎖いたします。また、四季の都市方面デッキ等の駅前広場の工事につきましては、実施設計に引き続き、UR都市機構へ工事の施行を協定に基づき委託する予定でございます。このうち、図の濃い紫色の四季の都市方面デッキに関する協定につきましては10月を目途に締結する予定でございます。

 2ページ目を御覧ください。2、現北口バスロータリー内のバス停の再配置についてでございます。ペデストリアンデッキ整備のうち、仮設バス停と東西連絡路をつなぐ仮設通路に近接する下部工は、仮設通路を整備する前に整備する必要がございます。このため、仮設バス停の整備に先立ちまして、現北口バスロータリー内の⑩番と⑪番のバス停、2か所につきまして、旧区役所庁舎、それから、中野サンプラザの前の道路に一旦再配置をいたします。施行展開図下側のバス再配置案を御覧ください。10月より工事に着手し、令和7年1月より乗り場の配置変更を行います。具体的には、⑩番バス乗り場の野方駅行きにつきましては中野サンプラザ南側のの位置、⑪番乗り場のうち阿佐ヶ谷方面につきましてはの位置、練馬駅行きにつきましてはの位置に配置する予定でございます。また、北口バスロータリー南側の歩行者動線も本整備に基づき順次閉鎖をしていく予定でございます。

 3ページ目を御覧ください。3、仮設バス停についてですが、旧区役所低層棟跡地に整備する仮設バス停は令和7年度に運用開始する予定でございます。旧区役所低層棟の解体は、土地区画整備事業施行者のUR都市機構が8月より工事に着手し、令和7年2月に完了する予定でございます。その後、仮設バス停の整備に移行していきます。

 4、工事用仮囲いを用いたイメージアップについてでございます。中野駅周辺の工事のイメージアップやエリアマネジメントに資する工事期間中のにぎわい創出の一環として、工事現場の仮囲い装飾等の活用を実施していく予定でございます。

 5、今後の予定でございます。こちらにつきましては、これまでの報告と変わっているところはございません。令和11年度の中野駅新北口交通広場全体の供用開始を目指して工事を進めていきたいと考えてございます。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

ひやま委員

 2ページ目の仮設のバス停のところなんですけれども、これは、のところについて、今回、⑩番乗り場のところをに持ってくるというところと、あと、には阿佐ヶ谷方面かな、これを⑪番から一部持ってくるということなんですが、ここのの今の位置は、たしか八成小学校、あそこに行くバス停もたしか今、1個ありますよね。あと、あそこの部分は結構、何台かは分からないが、バスが何台か止まっているように記憶しているんですよ。それは、今回、このバス停をそちらに移設されるときというのは、そこの整理ということはされていますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員御指摘のとおり、今、の位置につきましては、現在、③番乗り場になっているところでございます。あと、この周辺には、乗り場と、それから、降車専用で、降車場というところもありまして、降車のところではバスの乗客を一旦降ろして、そこでしばらく待機しているという状況も見受けられると思います。今回、という形で表記をしておりますけれども、この位置に移行することについて、これから関東バスのほうで調整をいたしまして、今の③番の位置、それから、降車の位置等について、さらなる調整を進めていこうというところでございます。

ひやま委員

 では、そこはこれからまた調整ということになると。分かりました。

 あと1個、気になるのは、現状の⑩番、⑪番から出ていくと、ここから出て、旧区役所とNTTのあそこを通って野方のほうに向かっていくバスだと思うんですが、今回、になると、今度は、中野通りを左折して、もう一度次の信号を左折して、こう行くような形に恐らくなるのかなと思うんですが、それで合っていますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 はい、委員のおっしゃるとおりでございます。運行方向が変わってくるというところですので、旧区役所、サンプラザの周りを回った形で運行する予定でございます。

ひやま委員

 そうすると、バスのダイヤというか、発車時刻とかの様々なダイヤというのは、恐らく変わっていく感じになるのですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 はい、委員のおっしゃるとおりで、今、バス事業者のほうでバスの運行スケジュール等についても調整をしていくというところでございます。

ひやま委員

 分かりました。

 それから、4番の工事用仮囲いを用いたイメージアップのところなんですけれども、工事期間中のにぎわいの創出として、エリアマネジメントに資するという表記があるのですが、これを詳しく教えてください。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、まずは、工事用の仮囲いでございますので、工事のイメージアップにつながるような装飾等が一番に考えられるというところでございます。具体的には、今、既に仮囲いを設置しております南北自由通路等の工事のところで、一番駅に近いところでまず実験的にやってみて、周りの反響とか、どれぐらい皆さんが見ているのかというところを調査しながら、次に、違う場所でも広げていこうということで考えてございます。また、エリアマネジメントというところなんですけども、にぎわい創出につながるような仮囲い装飾、仮囲いアートみたいなものにつなげていければということで考えてございます。

ひやま委員

 分かりました。

 仮囲いアートも、それは一つの考え方だと思うんですけど、ただ、これは、よくよく考えると、仮囲いをしているところは駅前の一等地なんですよね。それが、今後、中野駅周辺ではいろいろなところで仮囲いができてくるわけじゃないですか。そうすると、駅前の一等地で、しかも人の動線もある。例えば、企業の広告とか、そういう媒体としてここを使う、活用するとなると、結構ニーズがあるような気がするのです。それについては、仮囲いの取扱いというのは、現状、どういうふうなルールになっているかは分からないですけれども、例えば、事業者と協定なり、契約をするなり、ここの仮囲いの扱いというのは、現状、どういうふうになっているのか、ちょっと教えてください。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 工事用の仮囲いにつきましては、基本的には工事を実施している会社というか、事業者のものでございまして、その設置、管理につきましても工事事業者の管理という形になります。一方で、その仮囲いが道路空間に出ているということであれば、区の道路占用係のほうに設置許可を求めて、限られた範囲で設置をしていくというような形になります。また、完全に民地内に設置するという仮囲いもございますし、その辺につきましては様々なケースが考えられますので、今後の展開についても、それぞれの事業者との調整の中で仮囲い装飾を実施できればというふうに考えてございます。

ひやま委員

 そうすると、一定、区の裁量でできるというのは、区としてそこをどういうふうに活用するのかというのは、そういった意味では、今おっしゃったような、例えば区道のほうに出ているところとか、その辺についてはかなり柔軟にやっていけるという、そんなイメージでいいですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現場の仮囲いですので、基本的には安全対策のためにつけている、あるいは防音対策のためにつけているというところでございますので、各工事事業者との調整になってくるかなというところで、なかなか自由に使えるという面ではないですけれども、なるべくこれを活用して、今後の中野駅周辺のにぎわい創出につなげていければという形で考えてございます。

ひやま委員

 あとはもういいと思いますけれども、例えば、区としての、それこそ様々な情報であったりですとか、そういったものに、この一等地ですので、人の流れもあるので、よくそこは工夫していただいて活用していただくように、是非要望させてください。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、10番、中野二丁目土地区画整理事業の進捗状況についての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野二丁目土地区画整理事業の進捗状況について御報告いたします。(資料11)

 本報告は、本日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告となります。

 1、南口駅前広場拡張工事の施工展開についてです。南口駅前広場拡張工事を令和6年6月から着手して進めております。今般、バス利用者への動線変更が伴う工事に入ることから、説明会を行います。

 恐れ入りますが、別添資料を御覧ください。

 計画の工程は、本年第1回定例会の建設委員会で御報告させていただいたものと変更はありません。

 STEP③、駅前広場造成の欄を御覧ください。バス乗車場②が本年11月頃に移設されることに伴い、移設説明会を10月に開催いたします。

 恐れ入りますが、1ページおめくりください。赤枠の図は前回の報告から変更となったものとなります。STEP①の変更点は、令和6年6月頃から8月頃となりました。また、タクシー待機場が資材置場の西側の予定でしたが、東側に変更となりました。

 STEP②を御覧ください。このSTEPで、バス乗車場②が西側に移設してまいります。前回からの変更点は、令和6年12月頃から11月頃になりました。また、バス待機場が資材置場の西側の予定でしたが、東側に変更となりました。

 STEP①、STEP②の位置の変更は、資材置場西側の空間を大きく取るためです。

 恐れ入りますが、1ページおめくりください。STEP③の変更点は、STEP②の変更により、バス待機場が資材置場の西側の予定でしたが、東側に変更となります。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。

 2、説明会についてです。日時ですが、令和6年10月3日(木曜日)19時からと、令和6年10月6日(日曜日)10時を予定しております。場所は産業振興センターです。周知方法としては、区広報、あと、区ホームページ等と考えております。

 3、今後の予定です。令和6年度に駅前広場整備の工事に着手し、令和7年度は駅前広場整備の工事中、そして、令和8年度に駅前広場整備の工事完了、令和9年度に土地区画整理事業の完了を予定しております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

ひやま委員

 すみません、1点だけ教えてください。

 別紙の施工展開図、これを拝見すると、現状、バス待機場は、STEP⑤までは1か所というか、この一つで、STEP⑥からはバス待機場になっているところが二つになって、STEP⑦からは3か所になっているんですよね。これは、現状、どこかほかのところからバスのあれが来る。要するに、本来であればこれは3台必要なんだけれども、現状はどこかに置いて、ここに持ってきている、そういう理解でいいですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 はい、委員御指摘のとおりでございます。

ひやま委員

 どこに置いているのですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現状は、今の駅前広場の中の空いた空間に待機しているということになります。

ひやま委員

 だって、今、これで見ると、バス待機場は1か所ですよね。空いているところに置くというのは、ちょっと分からないです。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 実際には、資材置場等の安全鋼板等を囲っているところ以外で、バスの車両の動線に交錯しないところで待機しているというところでございます。

ひやま委員

 そうすると、バス待機場と書いてある、今、この緑の印がある、ここ以外でも、現状はバスが待機しているんですよと、そういう理解でいいですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 はい、そのような運用状況になっております。

ひやま委員

 でも、それはどうなのか。バス待機場はここですよと。ほかのバスの待機するところについては、その都度その都度というか、そこに置いていると。安全対策上、それはいいのですか。大丈夫なんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 バス待機場は、緑の部分も有効活用しながら、バスの停車位置を融通しながら安全上確保に努めて、今、運用しているというところでございます。

ひやま委員

 そうすると、それは、今までもずっとそういうふうな形でやってこられたのですか。要するに、今までもバス待機場は三つはなかったのだけれども、その都度その都度ほかのところで、ちょっと様子を見ながら、ここだったらというところで、そうやってきたということですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 その状況に応じて、安全な場所に停車して待機しているといった運用をしてまいりました。

斉藤委員

 本格的に、先ほどの北口も含めて、南口もバス乗車場が変更してくるかと思うんですが、改めて確認させていただきたいのは、南口のSTEP②です。11月から、これは多分渋谷駅方面のバスだと思うんですが、その乗車場が移動ということなんですが、区民であったり、利用者に対してどのような周知方法をしていくのかを教えていただいてもよろしいでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まず、説明会への周知なんですけども、区ホームページや広報のほかに、バス事業者とこれから協議しながら、バスのアナウンス、または、停車場の中に説明会の周知をするとともに、実際に位置が変更になるというところの案内については、現地に大きな移設の地図なんかも掲示するような形で、混乱が生じないように、バス事業者と協議しながら周知していきたいというふうに考えております。

斉藤委員

 今、南口に、多分バス会社の方ですかね。人がいらっしゃるかと思うんですが、そういうふうに、バス会社の方なのか、誰かを配置して御案内するなど、そういう活用などのお考えは今、あるのでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 その辺については、今後、バス事業者とどういった対応ができるかも含めて検討してまいりたいと思います。

斉藤委員

 やはり、バスを利用する方は多いと思いますので、分かりやすい御案内というものを、北口、南口を含めて、今後考えていってほしいなと思いますので、最後に要望で終わらせていただきます。

大沢委員

 施工展開図のところで、STEP①からSTEP②に行くところで、バス乗車場②と待機場を入れ替えていますよね。この入れ替えている理由は、バス待機場の横のところに人が並ぶスペースが取れない。要は、その分だけ工事スペースが増えるからと、そんな理由ですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 はい、委員御指摘のとおりでございます。

大沢委員

 そうすると、今度は、バス乗車場②のほうを見ると、そこの横のところに、今度は人が並ぶスペースとおぼしきところが広場側に出っ張ってきているように見えるのですけど、それはそういうことですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、仮設の交番がございまして、ここに寄せてしまうと、委員御指摘のとおり、待機できる場所がないということで、ここのスペースを造っているというところでございます。

大沢委員

 そうすると、結局、何というんですかね。工事のために必要なスペースによって、まず、少し広場側のほうが減っている。さらに、今度は、人が並ぶスペースを造るために広場側に食い込んでいるということになってきて、同じく、3台が待機しないと本来はいけないような運用をしなきゃいけないということで、全体の運用が相当厳しくなるような気もするのですけど、これは、京王バスの運転士さんなのかな、バス会社の判断として、それでも3台が運用することに、特に、待機が本来3台必要なスペースの確保は実際にはできるんですよと、その点は確証が取れているのでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらのSTEPの展開図については、バス事業者との協議の上、御提示させていただいているものでございます。

大沢委員

 そうすると、だから、STEP③以降に関しては、また元々の状態にだんだん戻っていく。スペースが広くなっていくのですけど、全体の広場のスペース、そこが一番狭い状態になるSTEP②の段階においても、特に今の運用、今の待機場所、それが、ほかの車の動線を考慮しても安全性は確保できる、そういうことで大丈夫でしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御指摘のとおり、STEP②は大分狭いのですけれども、前回ですと、バス待機場がバス乗車場②の資材置場の西側に、前の段階では計画にあったのですが、資材置場とバス乗車場②の間の空間も確保できるように、バス待機場を東側に移していると。そういった中で、この空間を有効活用するためにバス待機場を移動させていて、これについてバス事業者と協議をして、結果、このような形に変更したということになります。

大沢委員

 ここは車の動線を含めて非常に混雑する場所だということは御存じだと思いますので、ぜひ安全確保を。バス事業者さんはもちろんそうなんでしょうけれども、民間の方々の車や何かも含めて安全確保に努めていただければと思います。これは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、11番、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況及び換地処分についての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況及び換地処分について御報告いたします。(資料12)

 1、拠点施設の進捗状況についてです。平成27年3月に区とUR都市機構は中野三丁目地区の整備に関する事業実施協定を締結し、同年4月に旧桃丘小学校の土地をURに売却しました。その後、URは旧桃丘小学校の土地を活用し、拠点施設の整備に関する検討を行ってきました。このたび、URから拠点施設に関わる基本計画(案)の提示があったので、御報告いたします。

 恐れ入りますが、別紙を御覧ください。

 別紙左側の区の要望事項についてです。この要望事項は、上位計画で描く中野三丁目地区の将来像、地域の意向、拠点施設整備・運営に係る事業性等を考慮した上で要望したものです。オレンジ色に着色したにぎわい創出、ピンク色に着色した防災、緑色に着色したみどり・歴史継承の3種類の要望をURへ行っているところです。にぎわい創出では、記載のとおり、滞在できる商業機能の誘導や、希少性のある業種業態・店舗機能の誘導、地域交流イベント等が開催可能な空地の確保となります。防災では、地域の防災機能強化に資する施設の整備、みどり・歴史継承では、緑化・景観向上への貢献、桃丘小学校跡地の標記による地域の歴史継承となります。

 これらの要望に対し、ページ右側に記載した基本計画(案)として、以下のとおり反映しております。にぎわい創出では、①店舗等と接続したオープンスペースを確保することで、グランドレベルのにぎわいを創出してまいります。②拠点施設にふさわしいテナントリーシングに尽力、③地域交流イベント等が開催できる公開空地の確保、地域住民や来外者が訪れ滞在できる商業機能の誘導でございます。防災では、④災害時に利用できるかまどベンチやマンホールトイレの整備、みどり・歴史継承では、立体的な緑化や、桃丘小跡地として、歴史を象徴する同校の石碑等を設置となります。これらの詳細については次ページ以降となります。

 恐れ入りますが、2ページを御覧ください。にぎわい創出への反映についてです。ページ左側の平面図を御覧ください。1階の東側と西側にカフェ等の飲食や物販等の商業等を配置し、南東側に地域交流イベント等が開催できる約100平方メートルの公開空地を配置する計画としています。また、商業等と接続する幅員3メートル程度の歩道上空地を設ける計画としています。イメージとしてはページ右側のとおりとなります。

 恐れ入りますが、3ページを御覧ください。防災への反映についてです。歩道上空地においてかまどベンチ及びマンホールトイレを整備し、公開空地は地域の防災イベント等にも活用できるように考えており、地域の防災性向上に貢献する計画としております。

 恐れ入りますが、4ページを御覧ください。みどり・歴史継承についてです。立体的な緑化により、敷地内のオープンスペースと低層部の商業(飲食・物販)等の魅力を向上するとともに、桃丘小学校跡地として、歴史を象徴する同校の石碑等を設置する計画としております。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。

 2、公共駐輪場についてです。

 (1)設置場所です。これまで区は、公共駐輪場について拠点施設内での整備を前提に検討してまいりました。事業の進捗に伴い、地区内権利者の土地取得先が想定と異なったため、拠点施設外の設置も可能となりました。公共駐輪場を下の図面に示す黄色で着色した拠点施設外に設置したほうが、区民サービス及び施設管理についても拠点施設内に比べ効果的であることから、拠点施設外に設置します。

 (2)拠点施設内外の比較についてです。比較しやすいように、前提条件を駐輪台数500台、内訳としまして、平置き50台、2段ラック450台として概算費用を算出しております。また、比較として良と見られるものをオレンジ色で着色しています。動線交錯については、拠点施設外の場合、にぎわい施設利用者と自転車の動線交錯はなくなります。設置階については、拠点施設外では地上1階に駐輪可能となり、区民の利用勝手が向上します。所有形態については、拠点施設外の場合、単独所有となり、修繕工事などの際に他権利者との調整が不要となります。転用及び財産処分については、将来の駐輪事業に変更が伴った場合などの際、駐輪場以外の選択肢が増えることになります。概算費用については、土地は不動産鑑定前であり、整備費も近年の工事費の変動が著しいため、概算額であり、参考とさせていただいております。なお、拠点施設外に自転車駐輪場を設置の際は、建築基準法に基づく用途許可が必要となります。

 3、今後の予定です。拠点施設については、本年中に基本計画を固め、令和7年に実施設計を行います。令和8年度以降に工事着工の予定と聞いております。公共駐輪場については、令和6年9月から整備・運営方法の検討を行い、令和8年の開設予定となっております。

 4、換地処分についてです。

 (1)経緯についてです。当該事業の主たる目的である西口広場整備のために、地区内地権者19名中18名の地権者の方には移転等の協力を頂いているところです。協力を頂いている移転地権者とは平成29年より補償契約を締結し、中断移転の協力を得ています。なお、事業期間が延びていることもあり、最長6年の長期間中断移転となっている状況です。協力地権者の仮換地は、令和5年度までに全て使用収益を開始済みです。現在、地権者による土地活用、戻り入居等が進んでおり、協力地権者からは令和7年度末換地処分(その後の区画整理登記)を強く求められています。

 (2)課題についてです。土地区画整理法上、全員の仮換地指定及び原則道路等工事完了をもって、換地処分が可能となります。未同意者1名1件の同意・移転が行われないことにより、換地処分を行うことができないことになります。したがいまして、換地処分が行われないことにより、土地所有権登記がなされないこととなります。このことにより、協力地権者は、換地処分及び区画整理登記がされていない状況について、非常に不満、不安、余計な労力が必要であるとの声が上がっているところでございます。

 (3)対応策についてです。換地処分ができるように、全員の仮換地指定が完了している地区を工区設定いたします。仮換地指定が完了していない地区については、事業の必要性等について、引き続き未同意地権者に交渉を続け、理解を求めてまいります。

 最後に、(4)今後の予定についてです。令和7年5月に工区設定による事業計画変更の申請をし、令和7年9月に事業計画変更の認可を予定しております。令和8年3月に先行した地区での換地処分を終え、令和10年度に残っている工区の換地処分、そして事業完了という予定でおります。未同意地権者から早期に同意が得られれば、換地処分も予定より早く行ってまいります。一方、未同意地権者の同意が得られなければ、今後、直接施行の検討も行うこととなります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

いさ委員

 午前中に聞かなかったことを聞こうと思います。

 別紙のところでにぎわい創出というふうにあるのですけれども、まず、確認ですが、どんな施設といいますか、事業者をここに入れるかは、判断するのはURさんですよね。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらは、URと、あと、ここの土地を取得した地区内の権利者の共同事業でやっておりまして、そこでどういったテナントを入れるかということを検討しているというところになります。

いさ委員

 中野区は、そこにこういうものを入れてほしいとお願いする立場ということなんですか、ここに書いてあるにぎわい創出は。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、中野区としては共生的な要望事項ということで、URに対してにぎわい創出に資するテナントを入れるように要望しているところになります。

いさ委員

 お願いレベルなので、実際にはそうはならないかもしれないということですよね。例えば、クリニック、診療所、薬局のようなところがわあっと入っていくということもあり得るのではないかと思うんですが、見通しみたいなものはどうなっていますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 現時点で、基本計画(案)への反映というところでも、拠点施設にふさわしいテナントリーシングに尽力ということで、中野区の要望をできる限りかなえるようなことで、今後、UR都市機構と区で調整して、要望をかなえてもらえるようにやっていこうというふうに考えております。

いさ委員

 どこの話をしているかは分かると思うんですけれども、区は少なくともにぎわい創出という看板を立てているわけですよね。その中で、実際にどうなるかというと、見通しは立っていないという話だと受け取らざるを得ないと思うんです。だって、新しい再開発ビルに入れるだけの資金力があるところがどこかという話になってくるわけですよね。実際には、今、この不景気の中で、飲食も大変だということでは、入れるところはすごく限られるし、いないかもしれないという中では、改めて、これをずっとにぎわい創出と言ってきたことについてはどういうふうに考えているのかなという思いがあります。私たちの会派としてはにぎわい創出について肯定する立場ではありませんが、少なくとも区は、駅前にこうした拠点施設を建てて、にぎわいを創出するということを長らく言ってきたわけですよね。そうならないとしたら、それに期待した区民の皆さんはどうなるかということもあるのではないかと思うんです。そういう声があるから、今、ここで言っているわけなんですけれど。実際に、この今の計画図にあるお隣、東側のビルがもうそうなっていると。この間見てきたら、見えます。これはお願いレベル以上のことはできないということで確認しておきたいのですが、いいですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御指摘のように、要望という形になります。これの実現のために、区のほうも最大限、UR都市機構と、誘致に対して区の要望をかなえてもらうように努力してまいります。

いさ委員

 これで最後にしますが、結局、これはここだけの話ではなくて、全体に関わる話だと思うんですよ。ほかの区画も含めて、駅周辺のまちづくりそのものがにぎわいを創出するのだとずっと中野区はおっしゃってきたけれども、じゃあ、そうなっているのか、本当にそうなるのかということが問われているのだというふうに思うんです。もしそうならないのだとしたら、看板の立て方そのものがどうだったということや、言ってみれば、できないことをできると言ってきたのではないかというようなことと取られかねないのではないかと僕は思っています。

 それで、次なんですけど、報告資料のところの課題についてというところなんですが、改めて、これは、この1名の方の同意が得られないということで、この周辺を切り離すという計画になっているということでよろしいでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 土地区画整理事業の区域内から切り離すということではないですけど、土地区画整理事業の区域の中で工区を分割して区画整理事業を実現していくというものでございます。

いさ委員

 つまり、その区画だけはちょっと遅らせて、ほかで進めていくということでいいですよね。

 改めてなんですけど、同意が得られないお話というのは、長らくここに限らずあったと思うんです。この地域の区画だけでも反対している方はほかにも今までいましたし、ほかの区画についても、本当に合意が取れているのかという質疑をこの間やってきたと思うんですけど、この中野三丁目の地域についても、私が議員になる前の町会の説明会に参加していて、その頃から、町会の皆さん、地域の皆さんの不信の声というものは相当あったのだと思うんですよ。その積み重ねの結果の上にこれがあるのではないかと思っているのです。ちょっと認識をお聞きしたいのですけれども。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、区画整理を含めまして、まちづくりにつきましては、やはり、地域の現状と課題、それを地域と共有しながら、どのように新しいまちに更新していくかというところで、地域と協働して進めるということが基本になります。今回のここの区画整理事業についても、やはり従前、今のままがいいという方がいらっしゃったところもあると思うんですが、そういった中で、地域の方たちとまちづくりを進める中で、課題を共有して、まちの目標を共有して、今や、18人の方はもう仮換地の中で生活再建が進んできているというような状況です。そういった中で、残念ながら、まだ1名の方から御同意を頂けないというところですが、今回の工区分けにつきましては、これまで想定してきている区画整理事業の全体の工期内で、事業期間内でこれを施行するということで、その中でも、18名の方に円滑に新たな生活再建、そちらのほうをスタートしていただくという手続を踏むために工区分けをしているというところでございまして、今回、まだ同意を頂けない方についても、むしろ2年強の話合いの時間をさらに設けているという要素もございますので、ぜひ御理解いただきたいと思います。

いさ委員

 そうした努力もされてきたということは、もちろんそうだと思うんですが、私が申し上げているのは、長い時間をかけての多くの方との話合いの中で、その話合いがどうなっていたかということなんです。区が言ったのか、ディベロッパーが言ったのかは分かりませんが、かなり乱暴で強引な言葉をかけられたという方も1人や2人ではありません、実際に。なので、そのことはゆめゆめ忘れないでおいていただきたいということとともに、今、駅前の再開発がここに限らず進んでいくという中では、住民合意というものをどう考えるのかということは常に頭に置いておいてほしいというふうに、改めて要望としておきます。一番大事なのは、今はもう進んでいるわけですから、その後できてくる公開空地だとか、区が持っている土地だとかということの使い方について、近隣の皆さんの理解を得て、できるだけ皆さんが使えるようにする、そういう努力をしていくことだというふうに思います。今までの積み重ねがあるわけですから、そこは真摯に受け止めていただいてやっていただきたいなと、要望としておきます。

大沢委員

 私は、換地処分のところで、19名中18名が賛成していますよと。18名の方が今、ある意味ちょっと困っているという状況で、せっかく賛成したのにというところが非常に気になって聞こえました。そこの中で、工区設定という言葉が出てきて、ここのところでちょっと確認したいのですけど、ここで言う地区は、例えば、19人いますと。19人のうち、ある1人の方の地区を別の地区として設定し直して、そして、残り18人の地区、幾つかに分けるのかもしれないですけど、それを別の地区として設定し直して、18人の方には先に換地処分を行える環境を整えて、残り1人の方はそのままその場所にとどまって交渉を続ける、そんな意味なんですか。要は、その1人のために、18人のほかの方まで地区設定の中で巻き込まれてしまうような、そんなことはあるのですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御指摘のお話のように、18名の方が全員入るような工区を設定して、残りの1人、細かい、いろいろあるのですけれども、基本的には、未同意の方の部分だけを切り抜いて、工区を別で設定すると。未同意者と、あと、UR都市機構が地権者として残している、その辺を含んだところでの工区設定をしているということでございます。

大沢委員

 分かりました。

 その上で、その全体のことを先行地区というふうに呼んでいるから、今、その18人の方々は、少なくとも令和8年3月の段階ではちゃんと換地が終わって、それで再設定ができると。そこまではこれで担保額としてはできますと。その上で交渉をするのだけれども、交渉がうまくまとまらずにそのままということになった場合には直接施行ということで、換地をせずに、そのままいていただいた状態で進める、そんな形を考えていると、そういうことですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 実際に御同意を頂けない場合については、通知をもって直接建物を除却とか、そういったことが行われるというものでございます。

大沢委員

 だから、それを令和10年度にはやって、その上で事業完了に持っていきますと、そういう意味ですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、区画整理のエリアの中で、残念ながら未同意の方が1名いらっしゃいますけど、今後の協議の進捗次第で選択肢が変わってくるというふうに思っておりますので、そこはまた適宜適切な事業施行の選択をしたいというふうに思っております。

大沢委員

 そこは理解して質問しているつもりなんですけれども、事業完了については、いずれにせよ、一番遅くても令和10年度中には終わらせますよという、そのスケジュールが示されているという理解で正しいでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 はい、現在の目標としてはそちらを定めています。

大沢委員

 あくまでも目標ということですか、そこも。だから、そこまでには事業完了をさせたいですということであって、そこはまだ、今後の交渉によってずれる可能性はありますよと、そういうことなんですか。前倒しをされるのだったら、それはもちろん、換地に応じるというふうなところになればできるでしょうけど。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、第1工区、第2工区に分けることで、仮換地状態が長く続くというところは避けられるのですが、一方で、区画整理事業としては全体で1ですので、やはり、そこは完了しないと、先ほどの18名の方に、組合の完了という最後の生産行為が終わるまでというところで考えますと、まだそういった影響が係ってくると。そういった意味では、やはり、地域の方にも示した事業期間内で終わらせるということが第一目標になりますけど、一方で、未同意の方との生活再建の協議状況、こちらも重要になりますので、そこは慎重に適切な判断をしたいというふうに思っています。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、先ほど保留しました7番、区を相手方とする調停の申立て及び調停事件の終了についての報告事項に入ります。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時33分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時34分)

 

 質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、12番、その他で理事者から何か報告はありますか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、私から、令和6年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会及び要請活動について、口頭にて御報告申し上げます。

 本報告は、本日午前中の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 今週8月26日(月曜日)、野方区民ホール、野方WIZにて開催いたしました本決起大会につきましては177名の方の参加を頂きました。区議会の皆様をはじめ、多くの皆様の協力の下、大会決議を採択することができました。区議会の皆様には多大なる御協力を頂きまして、この場を借りて御礼を申し上げます。

 また、当日ですが、決起大会終了後、東京都に対して要請活動を行いました。期成同盟の会長、区長、議長、また、中野区選出の都議会議員の同席の下、東京都議会に対しまして決議文を直接お渡しし、開かずの踏切解消に向けて、西武新宿線の中井駅から野方駅間の一層の工事の推進及び着工準備採択を受けている野方以西の連立事業の早期事業化に向け要請活動を行いましたので、併せて報告いたします。

 今後は国、西武鉄道株式会社への要請活動を進めたいと存じます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 それでは、弥生町二丁目19番地区防災街区整備事業の進捗状況について、口頭で報告いたします。

 本報告は、危機管理対策等調査特別委員会との重複報告でございます。

 弥生町二丁目19番地区防災街区整備事業につきましては、区は昨年8月に、地区の延焼防止及び避難所の機能確保を図るため、防災街区整備地区及び防災街区整備事業の都市計画を決定し、当地区の事業推進に向けて手続を進めているところでございます。本事業につきましては、準備組合からこの4月に組合設立認可の申請を東京都に行ったところ、本年8月6日付で認可を受けましたので、御報告するものでございます。

 今後は、組合による権利変換及び工事着手に向け、手続を進めてまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、私から、中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の進捗状況について、口頭で御報告をいたします。

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告です。

 本件市街地再開発事業の施行認可申請につきましては、前回の委員会報告のとおり、各地権者が事業計画に同意をしまして、7月の初めに施行予定者が東京都に認可申請を行ったことを口頭をもって御報告いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか、

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、地方都市行政視察について御協議いただきたいので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時38分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時40分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり。当委員会の今年度の地方都市行政視察は、福井県福井市のほこみち(歩行者利便増進道路制度)の取組についてと、富山県富山市の富山駅周辺整備事業の概要とし、日程は10月31日(木曜日)から11月1日(金曜日)の2日間としたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で地方都市行政視察について終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後4時41分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時41分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時42分)