中野区議会区民分科会〔令和6年9月27日〕
区民分科会会議記録
○開会日 令和6年9月27日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時19分
○出席委員(8名)
市川 しんたろう主査
細野 かよこ副主査
武井 まさき委員
武田 やよい委員
甲田 ゆり子委員
小宮山 たかし委員
石坂 わたる委員
酒井 たくや委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民部長、新区役所窓口サービス担当部長 高橋 昭彦
文化・産業振興担当部長 高村 和哉
区民部区民サービス課長、区民部新区役所窓口サービス担当課長 小堺 充
区民部戸籍住民課長 白井 亮
区民部税務課長 滝浪 亜未
区民部保険医療課長 宮脇 正治
区民部産業振興課長 網野 和弥
区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤
環境部長 浅川 靖
環境部環境課長 伊東 知秀
環境部ごみゼロ推進課長 鈴木 康正
清掃事務所長 秦 友洋
○事務局職員
書記 細井 翔太
書記 砂橋 琉斗
○主査署名
審査日程
○議題
認定第1号 令和5年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
認定第3号 令和5年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
認定第4号 令和5年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
主査
定足数に達しましたので、区民分科会を開会いたします。
(午後1時00分)
認定第1号、令和5年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分、認定第3号、令和5年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第4号、令和5年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを一括して議題に供します。
本日は分科会2日目となっており、本日で当分科会分担分の質疑は終わらせたいと考えておりますので、委員、理事者におかれましては御協力よろしくお願いいたします。
本日の審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、前回に引き続き、決算説明書226ページからでございます。226ページから227ページ、4款区民費、4項文化振興・多文化共生推進費、1目文化振興・多文化共生推進費、事務事業1、文化振興・多文化共生関係人件費等から始めます。質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
次に、決算説明書226ページから229ページ、事務事業2、文化振興・多文化共生推進、こちらについて質疑はございますか。
石坂委員
まず、施設予約システム機器使用料が79万5,726円から28万6,488円に減っていますが、こちらの理由を教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、リース期間満了になったものを再リースしたことによって、がくんとリース料が減っているというものでございます。
石坂委員
必要な機能が、能力などパフォーマンス的には大丈夫な状態で費用の圧縮が図れたという理解でよろしいでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、今、施設予約システムの更新というか、見直しも併せて考えているところですので、そういったところもありますので、新しいものに借り換えるのではなくて、そのまま再リースを選択したというところでございます。
武田委員
指定管理業務経費のことで伺いたいんですが、前年度決算と比べるとかなり金額が上がっているので、この内容、上がった要素というのを教えていただけますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
全部で四つほどありまして、一つは光熱水費の高騰に伴う増、それと二つ目が、ちょうど昨年度につきましては、野方区民ホールとなかのZEROの西館のほうで工事を行っておりました。休業した期間がございますので、休業補償等に関わる増というところでございます。三つ目としましては、公契約条例に伴う人件費の増になります。あと、四つ目は、昨年、全体としては文化芸術振興事業の拡充等に伴う増というところでございますけども、アトリエDONGURI、アトリエZEROですね。こちらのほうを開設しましたので、そちらの整備費用を積んだことが大きな増要因となっているところでございます。
武田委員
この中で、不用額も800万円ぐらい増えているんですけれども、この不用額の増というのはどこから来ているんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、光熱水費の戻入ですね。こちら概算でお渡ししているところがありますので、使わなかった光熱水費が戻ってきているという、そこが全てでございます。
武田委員
そうすると、経費として光熱水費が増えるだろうということを見込んでのせたけれども、意外と光熱水費は高くはならなかったということで、光熱水費分がほぼほぼ不用額のほうに増えていったという感じでよろしいんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
武田委員
公契約条例のほうを反映させていただいて人件費が上がっているというのはいいことだなと思うのですが、アトリエDONGURI――アトリエZEROとおっしゃったかな。途中からお名前が変わったんですかね、アトリエDONGURI。こちらのほうの実績みたいなものが見てとれるところがあまり、事業概要を見てもさらっと書いてあるだけだったので、アトリエDONGURIというものの中身と、あと、実際に今どういうふうな利用状況なのか教えていただけますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
まず、アトリエDONGURIですけども、こちらのまずアトリエDONGURIという名称につきましては、昨年度愛称の公募をいたしまして、もともとアトリエZEROということでスタートしたんですけども、愛称という形で公募をして、この愛称になったといったところでございます。
そして、今、こちらのアトリエDONGURIなんですけども、子どもが気軽に文化芸術に親しめるようにということで、ここでいろいろワークショップを体験したりですとか、あと、ここで絵を描いたりですとか、そういったことができるような空間になってございまして、利用人数等々を申し上げますと、令和5年度につきましては、6月に開設をしたところでございますが、全体で5,300人ほどの利用があったものでございます。こちら、ふだんはそこで絵を描いたりですとか、いろいろ体験できる場になっているんですけども、そこでイベント、ワークショップ等々も開いておりまして、あと、コンサートとかも開いているような空間になってございます。
武田委員
ここで、例えばなかのZEROですとか、歴史民俗資料館なんかもこの中でいいのかな。実際に建物が離れているというところの中で、文化とか芸術とかを振興させていくとか、アトリエを活用してもらうというようなところのために、何かしらもうちょっと来館者というか、利用者さんを増やすためのアプローチの方法とか、例えば庁舎の1階でやったものでまたつないでいくというようなことは何かお考えってありますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
今、委員おっしゃるとおりの取組は現在も進行中で行っておりまして、例えば今我々、今年度に入りまして、区役所1階がああいったワークショップをできるスペースだとか、イベントができるようなスペースができたわけですけども、そういったところの空間と、なかのZERO、あと、ほかの区有施設、あと、歴史民俗資料館も含めてですけども、面的に捉えまして、その中でいろいろ、施設的にも離れていて、それぞれの場所でやっているイベントですとかワークショップを体験することはなかなかできない場合もございますので、出張みたいな形で、歴史民俗資料館でやっているワークショップをなかのZEROのほうでやってみたりですとか、あと、逆に、歴史民俗資料館でやっているのを下のワークショップスペースでやってみたり、要するに、相互で連携しながら取組を進めていくということをしておりますので、そういった形で相互の来館者数ですとか、あと、文化芸術に対する興味・関心、こういったものを醸成していけるような取組を進めているところでございます。
武田委員
特に歴史民俗資料館というのは、チラシを見るとすごく面白そうなことをやっているなというのは感じるんですけれども、ただ、どうしても南側の人だと行きづらいかなというのがあるので、もうちょっと歴史民俗資料館の場所、存在であるとか、特にこれから中野サンプラザの企画展か何かがあるかなと。そういったものが、皆さんが行ってみようかなというふうに目に触れる機会というのを増やしていただければいいかなと思います。
あと、なかのZEROについては、建物が大分古いのでどうかなとは思うのですが、プラネタリウムもたしかあったなと、小学校のときに行ったなという記憶があって、プラネタリウムの活用というのも何かお考えってあるんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおり、西館の施設については、恐らく造られてから50年ぐらいたっている施設かなというふうなところでございますけども、プラネタリウムの活用につきましては、今、投影だけ行っているようなところになっておりまして、今後どういった活用ができるのか、そこについては検討していきたいなというふうに考えてございます。
武田委員
ぜひいろいろと活用していただいて、利用件数、利用人数だけじゃ見えないところで、もうちょっと皆さんが行ってみようかなと思うようなところというのを、近いところでつながっていくような形で、さらに利用が高まっていけばいいかなと思いますので、よろしくお願いします。
続けて、229ページの国際化推進の中で、「外国人のためのなかの生活ガイドブック」の印刷というのは、これは新庁舎移転ということもあるので、作成を見送るというようなお話だったかなと思うんですが、今年度、もう作成は終わっているのでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、今後、今のところ9月末から10月頭ぐらいにかけて納品がされる予定となっていまして、そこから配布開始を考えてございます。
武田委員
この中で、昨年もちょっとお尋ねをしたのですが、外国人の方の健診の受診率というのをもっと上げていきたいなというようなお話もあって、健診をやっているということであるとか、紹介みたいなものというのはその中に載っていますでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
昨年ですか、前回、委員のほうから御要望がありまして、区民健診の内容ですとか、それだけに限らず、新庁舎になりましたので、そこに対応するような、例えば外国人相談窓口なんかもできましたので、新庁舎に対応するような内容でアップデートしてございます。
武田委員
最後に1点だけ伺います。同じ国際化推進のところで、外国人住民向け相談会謝礼というのがあるんですが、これは相談会の回数と、あとは、謝礼をした対象の業種なのか人なのか、教えていただければ。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちら、外国人住民向け相談会ですけども、こちらは年度で1回行ってございます。こちらにつきましては、行政書士会中野支部にお願いをしてやってございまして、関わっている人数ですけど、大体10人にお願いする形で、この金額をお支払いしてやっていただいているというものでございます。
武田委員
ちょうど先日ですか、先週やっていらしたかなと思うんですけれども、ここでやはり行政書士の方に謝礼を支払っていらっしゃるというところでの参考というところでは、専門相談のときのを参考にぜひしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
小宮山委員
まず、プラネタリウムから伺います。プラネタリウム、多分、東日本では最高級の機械だと思うんですけども、あの機械、故障とかしたら直せない可能性もあるんじゃないかと思うんです。もし致命的な、直せないようなダメージを今後受けたとしたら、どうやって施設を展開していくのか教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
今プラネタリウムに入っております映写機というんですか、投影機につきましては、もう耐用年数が過ぎているもので、部品もなかなか手に入れるのは難しい状況というふうに指定管理者からは伺っております。ですので、その辺につきましては、メンテナンスをしっかりやるというのは重要なことですけども、それと同時に、そういうようなところで行って、それが止まってしまうということがありますと、ちょっとまたそこはどうしていくかというのを考えなければいけない状況かなというふうに考えてございます。
小宮山委員
将来、いつかどこかの時点で壊れる可能性というのはありますから、そうなったら区としてどう対応していくかというビジョンを持っておいてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
あそこの施設自体、あれを入れ替えるとなると、また施設自体もどうなのかというのがございますので、なかなかプラネタリウム単体で検討できるものでもないのかなというふうに思っておりますので、その辺を踏まえて、どうしていくのかというのは検討していかなければならないかなというふうに現状では考えてございます。
小宮山委員
別件です。棟方志功サミットについて伺います。今までの順番だと、そろそろ中野区に戻ってきてしまうんじゃないかと。ここに関わっている5都市のうち、中野区は恐らく最も関わりが薄い都市だと思うんです、作品も区としては所有していないし。また中野区に戻ってきてしまったら困るなと思うんですが、今後どうなっていくのか教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、今後また区民委員会のほうで詳しくは御報告をさせていただきたいというふうに思いますが、先日、9月の中旬に、南砺市のほうで棟方志功の集いというものが行われまして、そこで次回以降というか、今後どうしていくかという話合いが行われたところでございます。その中での話合いによりますと、今までは各自治体に回っていくというような、1年ごとでやっていくというようなサミットでしたが、それについては、南砺市のほうと青森市のほうで交互にというんですか、2年に1回ペースで行っていくというようなことで一応方向性が決まったというふうに伺っているところでございます。
小宮山委員
もう新しい作品は増えないわけですから、一度やったらもうその後ネタがだんだんなくなってくるものですから、そうやって縮小に向かっていったのはよかったなと思います。かつて、区長がもちろん行ったんでしょうけども、区長のほかに区民、区民の中でも肩書きのある、商工会議所とか、あるいは町会連合会とかの偉い人たちを連れてぞろぞろと行ったことがございました。それらの一度行った方の中で、まだ現役の方も多くいらっしゃいますし、また今後、区民をぞろぞろ連れていく意味がどれだけ、かつて行ったときもどれだけあったのかよく分からなかったですし、今後もそうやって区民をぞろぞろ連れていくようなことがあるかどうかというのもちょっと心配です。でも、それが例えば絵画展で賞を取った中学生を連れていくとか、そういうのだったら意味はあると思うんですけども、偉い区民を連れていくことにどれだけ意味があるのかなということは疑問に思っています。今後、今そこまで答えられるか分かりませんが、区民をぞろぞろ連れていく予定があるかどうか、分かったら教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
次回以降どういうふうな形でサミットに参加するかという形態につきましては、予算の中での話かなと思っていますけども、中野区としましては、より区民の方が棟方志功を知ることができるとか、触れるというか、かつて住んでいたんだよといったところを周知していくといったようなところに注力していくべきかなと思っていますので、行くというよりは、区内で、棟方志功に関連させて、中野区にゆかりのある人物の一人として紹介して、区民の方に、かつて住んでいた画家がいるんだよといったところを周知するような催しというか、いろいろ、歴史民俗資料館ですとかなかのZEROで行うイベントというか講座、そういったものができればいいのかなというふうに考えてございます。
小宮山委員
中野区にかつて住んでいた有名人なりアーティストなりというのは、棟方志功に限らず、例えば中原中也とか、あとほかに、すぐには名前が出てきませんけども、いろんな方がいらっしゃるわけで、棟方志功だけにそこまで注力しなくてもいいんじゃないかなという感想を個人的には思っております。それは個人の感想としまして、次の質問にします。
学び場ステーションとか、あるいは生涯学習の在り方というのが、考え直してもいいのではないかと総括質疑でも伺いましたけども、例えば地域活動推進課のほうで、ためまっぷなかのという情報発信の媒体を作りまして、これから情報発信に力を入れていこうとしている。ためまっぷじゃなくて、学び場ステーションにおいても、ちょっと類似性のあることを一部でやっていたりしている。学び場ステーションを見ても、中身が割とすかすかな感じもあるんですね。押しても何も開かないページが、私が何度指摘してもいまだに幾つもある。学び場ステーションなり生涯学習の在り方というのを見直していくべきじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
まず、学び場ステーションの運営なんですけども、こちらにつきましては、今、委員御紹介のとおり、内容について更新がされていないといいますか、なかなか見ることができないようなものについては整理をしていく必要があるのかなと思っています。なので、そこで最新の情報が見られて、区民の方がそこで最新の情報を得られるような、有益なサイトにしていきたいという方向性は持ってございます。さらに、学び場ステーションにつきましては、今後、文化芸術分野で言いますと、学校における部活動の地域移行化なんかも進んでいきますので、そういったところでは非常に有用なものというふうにこちらは捉えていますので、そういった形での活用ができるようにしていきたいというふうに思ってございます。
小宮山委員
確かに学び場ステーションの作りとかシステムというか、やっている内容はすばらしいんです。内容はすばらしいんだけど、中身がすかすかである。それを今後てこ入れしていかれるんでしょうけども、mixiを見れば分かると思うんですが、一度寂れてしまった情報サイトには、作りがすばらしくてもなかなか人は戻ってこないんですね。一度離れてしまった、見切りをつけられたものにはなかなか戻ってこない。なので、生半可なてこ入れでは、なかなかあそこに人は戻ってこないと思います。だから、本格的に力を入れて、まさに部活動の地域移行なんかにとっても大事だというのはもちろん理解しますし、そういったことで、しっかりと力を入れててこ入れをしていただきたいと思います。
次に、「ないせす」について伺いますけども、私、文化芸術行政に非常に強い関心を持っているんですが、「ないせす」を毎回発行されるたびに隅から隅まで読んでいるかというと、必ずしもそうじゃなかったりするんですね。本当は読むべきなんでしょうけども。恐らくこの中にいらっしゃる方でも、「ないせす」を発行されるたびに隅から隅まで読むという方はあまり多くないんじゃないかなという印象を、推測ですけども持っています。もちろん区のホームページには、電子版というか、区のホームページでも「ないせす」を見ることは可能なんですが、例えばあるイベントがあって、こんなイベントがあったんだと、どこで募集していたんだと後から遡って探してみると、実は「ないせす」で告知されていましたということが結構あったりするんですね。恐らく区民にとっても、そんなに紙の「ないせす」を隅から隅まで見る人は多くないようになっているんじゃないか。その辺りの利用の実態、区民にとってどれだけアピールされているかいないかというのを調べたことはないですかね。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
ちょっと即答はできないです。
小宮山委員
課長の記憶にはないということで理解いたしました。
「ないせす」の記事というのは一つひとつがとても小さな記事なので、ああいうのは例えばツイッター、Xで発信するのにとても適していると思うんです。なかのZEROがツイッター、Xをやっているのは承知していますけども、「ないせす」としても独自に、そういった小さなイベント情報をこつこつと発信していくような仕組みが、なかのZEROとはまた別にあってもいいんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
文化芸術、あそこには生涯学習、スポーツも入ってございますけども、そういったことの情報発信の方法につきましては、今、「ないせす」という大きい広報媒体がありますけども、情報発信については、区民の中でもいろいろ情報を得る媒体とか方法とかも今変わっている中で、それが有用なのかどうかというのは検証した上で、情報発信の在り方については考えていきたいかなというふうに思っています。
石坂委員
今し方、武田委員がプラネタリウムの質問をされて、一般の投影以外の活用については考えていなさそうな話がありましたけども、私、中野区の教育委員会が共催をしている東京工芸大学の地域向けの公開講座をよく受けに行くんですけども、受けに行っている流れの中で、最近大賞を頂くようになっている中で、今年度ですから、昨年度の話じゃないですけども、今年度、東京工芸大学のほうが、学生作品を中野区のプラネタリウムを使って上映したということがあったかと思います。プラネタリウムの活用というと、過去に渋谷区にあった五島プラネタリウム、こちらのほうが閉館した後の段階ですけども、そちらはデジタルエンターテインメント劇場として、ガンダムのアニメーションをプラネタリウムのスクリーンというか、上映のドームを使って流したりということもしていた例があったりします。中野区、今回、工芸大学は限定的なものですけども、特に本来のプラネタリウムのもちろん一般の星空の投影、それも重要ですので。ただ、そこって使われている日数が、毎日上映されているわけではない中で、上映されていない日に関して、様々なアニメーションであるとか、様々な学生の作品であるとか、芸術作品とかというものの投影用にも活用できるし、今年度実際するわけですから、その辺、何かしら考え方があるかなと思ったんですけど、いかがなんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
多分、委員御紹介の東京工芸大学のものについては、先日行われていたもので、結構評判が高かったということで伺っているところでございます。そうしたこともありますし、委員おっしゃっていたとおり、要するに、全てが全て投影に使っているわけではないということもありますので、いろいろあそこは使えるものなのかなと。いろいろ発表する場とか、そういったところが少ない中野区にあっては、あそこを一つの活用する場としては捉えているところです。ただ、今後あそこで、例えば音楽みたいなところもあそこで一緒にできないかどうかということも検討しているところでございますが、あそこは特に防音とか、そういう設備にもなっていないですので、そういったところが可能なのかどうかということを十分加味しながら、より魅力的なコンテンツがあそこでできると、よりプラネタリウムとしての効用というものも上がるのかなというふうに思っていますので、そういった形で検討していければというふうに考えてございます。
石坂委員
そういう形で考えていっていただけたらと思います。
すみません。私、国際化推進、ここだとさっき思っていなかったので、質問を漏らしてしまったので何点か伺いますけども。まず確認として、ウクライナの避難民に対する生活支援一時金支給事業費が全額今回残っていますけども、当該年度は執行はなかったという理解でよろしいでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
石坂委員
ただ、前年は5件の支給があったかと思います。令和4年度に支給を受けた人への継続的な支援などの状況はどのようになっていますでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
現在のところで、中野区内にいるウクライナの避難民の方、2世帯3名がいるという状況でございます。そうした方に対しましては、必要な情報提供、定期的に東京都からも情報が入ってきますので、そういったものに合わせて必要な情報提供は行っているところでございます。
石坂委員
引き続き、そのような方々が今後も困らない形で、数字としてはこういうふうな形で、決算書には出てきませんけども、続けていっていただけたらなと思います。
それから、外国人住民向け相談会謝礼について出ていますけども、今年度既に実施はされていますけども、外国人総合相談窓口とこちらの外国人住民向け相談会のほうの連携といいますか、場合によってはつなぐとか、つながれるというようなことが必要になってくるかと思いますが、その辺はどのようになっていますでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員御紹介のとおり、今年、既に9月24日、先日行われたところでございまして、そのときには一定相談会のほうに来てくださる方と、あと、2階のほうの結構来庁者が多いところもございましたので、そこからの案内みたいなところで来た方と、外国人相談窓口からも実際相談した方を下につなぐだとか、そういう案内だとか、そういったことをして今回連携を図ったところでございます。
石坂委員
臨時の機会ではありますけども、そうしたことができてよかったかなと思います。実際に来られた方の問題とかが改善されるですとか、相談によって適切な制度につながるといった成果が十分出ているという認識であるのが御担当の所感であるという理解でよろしいでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
外国人相談窓口と相談会、役割がちょっと異なってくるかなと。より専門、行政書士という専門家の方に当日相談ができるというところでのメリットがありますので、その場で解決をされて帰った方というのも、ちょっと今年度はまだ詳しいところを把握はしていないところでございますが、昨年度の事例から見ますと、その場でより専門的な相談をして、解決して帰っていかれた方がいるというふうに認識しておりますので、そういった意味では、存在意義というか、重要な機会だというふうに捉えてございます。
石坂委員
行政書士という専門性を生かしたことができて、とてもいい取組だと思います。先ほど武田委員もおっしゃっていましたけども、こうした専門家によるサポートというものが、区の職員ではできないことが多々できるところでありますので、やはりふだんの区役所の専門相談などのほうでも、しっかりと実績ですとか成果を見ながら予算付けをして、必要な相談員の方への支払いなどできるような形で考えていただければと思います。これは要望としておきます。
甲田委員
国際化推進のところで、ニュージーランド子ども交流事業がありましたけれども、令和5年度、主立ったことと、それから、成果についてちょっと教えていただければと思います。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
令和5年度につきましては、ニュージーランドからの受入れということで、10名の学生さんがこちらに見えました。区内ではいろいろ、各学校に行って学校の中で体験をするといったことと、あと、区内の施設ですとか、こちらでは歴史民俗資料館なんかに行ってもらって、そこで、昨日も紹介したかなと思うんですが、伝統文化の中で、江戸切子の体験をしていただいたりとか、そのほかに国会議事堂に行ったりだとか、あと、区内だけではない、川越市へ行ったりだとか、日本の文化とか生活に触れる、そういったことをして、最後にはお別れ会のようなことを行って、日本の学生、中野区公立中学校の生徒との交流を深めたというような実績があったものと認識してございます。
甲田委員
金額は340万円ぐらいですけれども、これというのは大体主に何に使われたのでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、こちらで移動するバスの借り上げですとか、ニュージーランドの代理人とかホストファミリーへの記念品ですとか、あと、そういった数々の体験会ですとか表敬訪問、こういったことをやっていただくための謝礼ですとか、それに対するお金ですね。あと、受入れ準備に関する人件費等々、そういったものがこの金額の中に含まれているものでございます。
甲田委員
一応確認をさせていただきました。しっかり継続してやっていただきたい事業だと思っていますので。また、今年度は向こうに訪問団派遣もされていると思いますが、それはちょっとまた――それはあれでしたっけ。もう報告されていましたよね。まだでしたっけ。次に報告になるんですかね。そのときにまた伺いますので。
それと、国際交流協会に対する補助というのが令和5年度4,900万円ほどです。内訳はここに書いてあるんですけども、年々増えてきていると思いますし、また、今年度の予算のときにも、国際交流協会の役割というのを、だんだんに時代も変わってきて、区の役割と整理をしていくというような話もあったと思います。日本語学習というのがすごく重要になってきていると思いますし、その辺で、また来年度どういう方向性で今考えていらっしゃるのかということを教えていただければと思います。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおり、見直しといいますか、役割のところで、今、中野区を取り巻く外国人の問題につきましては、人口が増えていてといったところで、日本語教育の需要というか、重要性が増しているものというふうに認識しております。その中で、国際交流協会が真に担っていかなければいけないところを整理しているところでございまして、そこは何なのかということで、一種、今、子どもに対する日本語教育に関しましては、学校と連携したり、あそこに多文化キッズコーディネーターというものを置きまして、ある種、そこにコーディネートするような方を置いて、いろいろ交通整理ができたりですとか、そういったところも行っているところでございますので、そういったところを中心としまして、国際交流協会の中で重視してやっていかなければならない部分と、例えばあそこで主催して行事をやっていたりするところにつきましては、一定見直しをかけて、ほかと一緒にやるとか、効果的なやり方を今検討しているところでございます。
甲田委員
町会・自治会とか、そういった地域の中でも、やはり防災だとか、いろいろ考えていくと、外国人とのコミュニケーションというところで、いろいろ課題があるねという話もたくさん出てきていまして。そういったことで、例えばやさしい日本語の研修だとかも、区の職員に対して国際交流協会がやっているんだと思いますけど、そういうのも一般にも広げていただくとか、そういったこともいろいろ考えていただきたいなと私は思っていますので。国際交流協会でできること、また、区がどうしてもやらなければならないこと、しっかり整理していただいて、これは拡充していくしかないと思いますので、ぜひしっかりとお願いしたいと思います。
小宮山委員
今、甲田委員も伺っていたニュージーランド子ども交流事業についてですけども、やっぱり甲田委員もおっしゃったように、コストパフォーマンスが――国際交流なので、国際交流という意義を考えると、そんなにコストパフォーマンスを気にしなくていいと思うんですが、しかし、10人の受入れに対して三百四十何万円かかっているというのは、1人当たり34万円かかっているというのはどうなのかなという気がしています。この事業についてより詳しい話を聞きたいんですが、例えばうちの子どもは区立中学生なんですけど、私も多分ホストファミリーになる資格があったのかなと思うんですが、そのお知らせを受け取った記憶はない。うちの娘は、ただ親に見せなかっただけかもしれませんけど。どこでどうやって募集しているのかなというのを区のホームページで検索したけど、どこで募集していますというのは出ていなかった。誰が申し込めますとか、そういうのは出てこなかったです。どうやって募集をかけて、どこの学校の誰がホストファミリーになっているのか、あるいは渡航費は誰が負担しているのかとか、そういった事業の全体の詳しいところを教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
まず、募集ですけども、こちらにつきましては、区のほうから国際交流協会に事務運営委託をしておりまして、国際交流協会が各対象となる学校を通じて募集をしているところでございます。どこの学校に何年生とかを対象にやっているのかというところですけども、こちら、南側の中学校と北部の中学校で分けて、要するに、交互に募集をかけているところでございまして、基本的には1年生、2年生を対象に募集をしているところでございます。ただ、南部と北部といいましても、受け入れる学校の体制等々もありますので、必ずしも南部だから全ての学校で募集がされているかというと、そうではなくて、その中でも手を挙げた学校が今そこで募集をしているというような現状でございます。渡航費等につきましては、基本的に自費負担というふうになってございます。
小宮山委員
分かりました。ホストファミリーとして受け入れた日本の家庭のお子さんがニュージーランドに行って、恐らく受け入れたニュージーランドのお子さんの家庭に行くという、そういう行って来いというシステムになっていると理解してよろしいんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
基本的にはそのとおりでございます。
小宮山委員
とてもよくできたシステムだと思います。ただ単によその知らない子を受け入れて、それだけで終わってしまうよりは、自分の子も向こうに行って、向こうでもてなされるんだったら、ギブ・アンド・テイクだから、うちも受け入れていいよという気持ちにもなりますし、とてもよくできたシステムだとは思うんですが、しかし、多額の税金が投入されている事業なわけですから、公平性とか平等性というものはきちんと確保できたほうがいいと思うんです。
今のお話を聞いていると、全ての中野区立中学校の中学生にチャンスがあるわけではなさそうですし、あるいは、外国のお子さんを1人自分の家庭に入れてお世話をいろいろとするわけですから、ある程度の環境が整った家庭でないと受け入れることはできないと思うんです。例えばうちなんかはリビングを含めて3部屋しかないので、よそのお子さんを受け入れる余裕なんかとてもない。共働きで奥さんが帰ってくるのは7時とか8時ですから、夕食もなかなか作れない。僕が作ったりはしますけども、僕が作れないときは子どもが勝手にインスタントラーメンとか食べて、そういう生活をしています。そういう家庭で、ニュージーランドのお子さんにインスタントラーメンでも作って食べておけとかなかなか言えないわけで、やはりそれを受け入れることができるのは、家がとても大きくて、夕食とかもちゃんとお世話をする心のゆとりとか、金銭のゆとりとか時間のゆとりがある方で、さらに自分の子どもも向こうへ行くわけで、その渡航費もある程度一定の金額がかかるわけですね。その渡航費も負担できるというのは、経済的にも裕福である。さらにコミュニケーションを取るわけですから、恐らく親もある程度一定の教育を受けた方で、恵まれた環境にいた親の方も多いんでないかと推測されます。
今、経済格差から派生して、体験格差ということも言われていまして、まさに今回のこれが体験格差を助長してしまうようなことにもなりかねないかなということを私はちょっと心配しています。だから、とてもよくできたシステムだとは思うんですが、例えばこれが学業優秀な、英語のテストでトップクラスの人だとか、あるいはスポーツでいい成績を取った人とか、あるいは生徒会で活躍した人とか、そういう誰にでも取りあえずチャンスはある、誰だって生徒会長になれるチャンスはないわけじゃないので、そういう誰にでも平等・公平なチャンスのある事業に変換というか、変更していけないかなと思うんですが、その点についていかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員も御紹介ありましたけども、募集のタイミングを含めましても、要は、手を挙げることができる子ども、そうではない子ども、南部・北部でやっていますので、そういったところの格差というか、タイミングの問題も一つあるかなと思っています。あと、やはり受入れとか、経済的な面とか、様々、いろいろ長年やってきて蓄積されて、今こういうシステムになっているんですけども、その中ではやはり、体験できなかったり、本当は参加したいんだけど、いろいろ事情で参加できないという、そういったことの格差も生まれているのかなといったところで、それは課題として把握しているところでございます。ですので、そこにつきましては、まだどういった形で、やはり基本的には向こうで受入れがないといけないといったところもございますので、相手先もある話だったりしますので、そこに関しては、そういったところ、向こうの事情も含めまして、そこを捉えまして、どういった形で体験を拡大していくようなことができるのかというのは検討していきたいというふうに思っています。
小宮山委員
あとは、バスを借り上げていろんなところへあちこち行くのにコストがとてもかかるようなんですが、これは旅行代理店とかは絡んでいるんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
ちょっと事業をどういった形でやっているのかというところにつきましては、詳細は把握していないところでございます。
小宮山委員
例えばはとバスのツアーみたいなものだったら、安い料金でいろんなところへあちこち行けたりしますから、そういったところの利用も、もしやっていないんだとしたら検討していただきたいと要望しておきます。
細野委員
私もまずはアトリエDONGURIについてお尋ねしたいんですけれども、昨年のたしか6月から始まった事業かと思いますが、これ、スタートしたところで、利用者の方の反応というのか、感想というのか、そういったところというのは把握されていらっしゃいますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、新しく整備したところでございまして、特に文化施設全体的には行っていますけども、ここにつきましては、利用者からどういった空間というか、どういったことが体験できたらいいかというような意見を聞いていくようにしてございます。その中で、やはり家とかでは体験できない、大きいものに絵を描いたりだとか、そういったところの需要があったりしますので、そういったところをできるように、そういったものの具材というか、絵を描く道具だとか、あと、座って描けるようにしてマットを引くだとか、そういう改善を逐次行っているようにしているところでございます。
細野委員
そうすると、利用者の方の意見なりを受けて、すぐに取り組めるところは取り組んでいるというような形で運営をしていってくださっているということですね。ありがとうございます。先ほど武田委員も質疑されていたんですが、利用者の人数って先ほど出ていましたっけ。ごめんなさい。聞いていなかったかな。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらにつきましては、6月からのオープンで、今年の3月までで5,330人という形になってございます。
細野委員
評価は難しいですけど、私としては、かなりの人がいらっしゃっているのかなという感想は持ちました。ありがとうございます。今後も利用者の方の声を拾いながら運営していっていただきたいと思います。
それから、別のことで伺いたいんですけれども、決算説明書の227ページに、指定管理業務経費というところで、もみじ山文化センター、野方区民ホール、なかの小劇場の執行額が出ております。229ページには不用額として、同じ指定管理業務経費等残ということで約2,800万円不用額が出ておりますけれども、この中身について、これは何なのか教えていただけますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
この不用額の中身なんですけども、光熱水費の戻入額といったところになります。
細野委員
そうすると、この3施設の光熱水費ということでよろしいですよね。そうしますと、この水光熱費なんですが、どういったときに不用額になる、戻ってくる、返還金になるというのか、基準は何でしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、概算払いで初めに払っているものなので、光熱水費分として向こうに概算でお支払いした分が使われなかったというときに、最後、精算して、それが戻ってきているといったところでございます。
細野委員
そうしますと、契約のときには大体概算で出したものが、実際にかかった料金が少なかった場合は戻ってくるということでよろしいですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
細野委員
そうしますと、昨日の酒井委員の質疑の中で、産業振興センターについては、不用額が出ていなくて、指定管理料金がそのまま執行額として執行されていたということだったんですけれども、産業振興センターの場合のこうした光熱水費というのは、指定管理料金の中に含まれているという理解でよろしいですか。
網野区民部産業振興課長
委員おっしゃるとおりです。
細野委員
そうしますと、同じ指定管理の形態を取っていても、光熱水費については指定管理料に含まれる場合と、そうではなくて、かかった料金で後で精算をするという、そういう区別というか、そういうものがあるということでよろしいですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
恐らくというか、両方とも指定管理料であります。ただ、金額の扱いの違いかなと。こちらのもみじ山文化センター含む文化施設につきましては、そういった形で概算でお渡しをして、使われなかった分は戻すというような協定を結んでいる。それに基づいて返還をしてもらっているという違いかなというふうに思います。
細野委員
そうすると、実際にはないかとは思うんですけれども、例えば産業振興センターのように指定管理料の中で含まれているということであれば、例えば電気料金を抑える努力を事業者がしたとしますと、その分、実際にかかった分の差額が利益になる場合もあるということだと思うんですけれども。後者のもみじ山文化センターとかということになりますと、電気料金が多くかかったとしても、結果的には、契約時よりもかかっていた場合は区が支払うということになりますよね、後で精算したときに。ということは、本当に実際にはそんなことはないかとは思いますけれども、仕組み上は、電気料金を安く抑える努力というのをしなくても、かかった分だけは区が払うというようなことになるのではないかと思うんですけれども、あくまで仕組みのことを申し上げているんですが、その辺りはどうなんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
全く努力しなくていいかどうかというのはあれですけども、要は、光熱水費ですので、節電であるとか節水だとか、日頃のそういったものは当然行っていくというところでは認識しているところでございます。
細野委員
実際にはそうかとは確かに思いますけれども、総務の決算特別委員会要求資料の104番が「主な施設の電気・水道料金の決算額及び使用量」ということで出ております。この電気料金に着目して見てみますと、ここに載っている施設のもみじ山文化センターを除いた、ほかの施設は全部下がっているんですね、2022年度と比べて。もみじ山文化センターだけが電気料金が上がっているという、こういう資料からこれが読み取れるんですけれども、なぜもみじ山文化センターだけが電気料金が上がったのかと。どういう理由でしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、もみじ山文化センターは電気料金の単価が上がったといったところで報告を受けているというか、把握しているところでございます。
細野委員
ただ、野方区民ホール、同じ指定管理者は下がっているんですよね。なので、同じ指定管理事業者なんですけれども、上がったところもあれば下がったところもある。これはどういうことなんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらにつきましては、施設によりまして契約している事業者が異なっているといったところで、その差が出ているという認識でございます。
細野委員
そうすると、これはいわゆる契約している電力会社がそれぞれの施設によって違うということなんですけれども、電力会社を選ぶというのは、指定管理者の方が決めるということでよろしいですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
細野委員
そうしますと、例えば今回の場合のように、これは全体こういう資料一覧で見て分かることではあるんですけれども、例えば電気料金が上がっているなと思ったようなときには、もうちょっと安いところに切替えするですとか、そういったことというのは、それも指定管理者が自主的に行うという形になるんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
自主的にといいますか、昨今やっぱり電気代が燃料費との関係で上がっているというトレンドがございまして、そのような中にあっては、私ども区のほうでも光熱水費につきましては注視しながらしていったところでございますけども、基本的にそこを変えるかどうかという判断は、指定管理者のほうで行うといったところでございます。
細野委員
そうすると、この辺、値上がりの状況とかによっては、区とも協議しながら、切替えしていくとかというような話合いはされているという理解でよろしいですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらから概算で初め支払っている金額より多くなってしまうのかどうかといったところでの協議というか、情報の共有は逐一図っていたところでございます。
細野委員
そうしますと、やはり最初の概算のところというのをしっかりと積算していただきたいというところが必要になってくるのかなというふうに思います。今回、令和4年度から、2022年度から2023年度にかけてというところで、何か事業者のほうでは、電気料金について区に御相談があったとか、そういったことってありますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そういった光熱水費につきましては、やはり概算でお支払いをしていて、区が負担するといった側面上、予算が足りなくなったら予算化しなきゃいけないという状況がございますので、その辺の情報共有は逐次図っていたというところでございます。
細野委員
とにかくこれを見ると、もみじ山文化センターだけが電気料金が上がっているという結果が出ていますので、こうしたことを庁内の中でも例えば共有していただくという形で、しっかりと契約の前に積算をやっていただくようにお願いしたいと思います。これは要望です。
次に、別のところで、社会教育訪問学級について伺います。これ、2022年度はたしか4人で、回数も75回だったと思います。なので、2023年度は人数が6人、回数が104回というふうに増えているんですけれども、これは何か努力をされたという感じなんでしょうか、増やすための。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
人数につきましては、特段、広報を何か違った方法をやったとかということではないですけども、需要がそれだけちょっと増えたのかなといったところです。学習回数につきましては、人数が増えていますので、基本的に6月頃から講座を始めまして、月2回の6月から翌年の2月までの9回、だから、1人受けるとしたら最大18回受けられるわけですけども、そういったことで延べの回数は増えているといったところでございます。
細野委員
おとといかな、区のホームページを見ましたら、今年度分は定員が7名で、もういっぱいになりましたとたしかあったかと思うんですけれども、これって定員というのは毎回決められていましたっけ。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
予算の積算をやらないといけないので、7名ということで予算をつけている。それで7名ですということです。
細野委員
すみません。聞き方を間違えました。今までも7人でしたかというのを聞きたかったんですが。ごめんなさい。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
ここ最近は7名で。かなり前に遡りますと、多分もっと多かった時代もあったのかなという認識はありますけども、ここ最近は7名だというふうに思います。
細野委員
そうしますと、2022年度、2023年度は定員が7名だとすると、定員には至っていなかったということなのかなとは思うんですけども。先ほど課長のほうからも、この辺り、もう少し需要の掘り起こしみたいなお話もあったかと思うんですけれども、例えばメニューは今のままでいいのかとか、そういったことも含めて、これ、恐らくなんですけど、すごく爆発的に多いというわけではないかもしれないけれども、ただ、もう少しやりようによっては、必要とされている方がいるのではないかなというふうにも思えますので、今回は7人に対して7人ということだったと思いますけれども、その辺の需要の掘り起こしについてはぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
先ほど私、令和4年度が4名から、令和5年度にかけては6名に増えたというところで、特段工夫はしていないみたいな答弁をしてしまったんですけど、広報につきましてはいろいろ、各種団体ですとか訪問介護サービス事業者ですとか、そういったところに情報提供いたしまして、需要の掘り起こしというか、そういったことは図っているところでございますが、今後につきましても、例えば障害、特別支援学校ですとか、そういったところへも個別に伺うなど、いろいろ御意見も伺いながら、受講を希望しているような方がいるのかというのは把握をしながら、より申請者が増えるようにはしていきたいかなというふうに考えてございます。
細野委員
ぜひよろしくお願いいたします。
この項の最後のところの質問です。先ほど甲田委員からも出ていたんですけれども、国際交流協会についてなんですけれども、私も同じように、すごく役割というのは大事だなというふうに思う一方で、やはり事業の整理というんでしょうか、考え方の整理みたいなものというのはやっぱり必要なのかなというふうに思っています。それで、ちょっとここは確認をさせていただきたいんですが、まず現在、国際交流協会に区として委託している事業というのは幾つありますか、どんな事業かも含めて。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委託している事業は、中野・ウェリントン友好子ども交流事業、あと、職員向けのやさしい日本語研修、こちらの二つを委託しているものでございます。
細野委員
そうしますと、229ページには中野区国際交流協会に対する補助ということで、事業費も1,700万円近く挙がっているんですけれども、この中に区の補助事業も幾つかあるということですよね。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございまして、国際交流協会では大きく分けて、友好都市推進事業というものと市民交流事業というもの、あと、国際理解情報交流事業、広報調査事業、あと、内部管理的な事務、こういったものをやっているものでございますけども、その中でも、中学生に対する日本語の集中教室ですとか、あと、外国人相談、多言語サポート事業、あと、各ボランティアさんにお支払いするボランティア交通費なんかも区の補助から成り立っているものです。あと、ほかに市民交流事業としては、インターナショナルウイークですとか、国際交流フェスタ、日本語国際交流サロンというものを現在は行っているといったところでございます。
細野委員
メニューが多かったですね。ありがとうございます、お答えいただきまして。
最後の質問にしたいと思いますが、この補助事業については、事業を提案するというのはどちらなんでしょうか、区なのか国際交流協会なのか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
基本的には事業を行う主体といいますか、それは国際交流協会のほうという認識です。その中で、区のほうからこうやったらどうかといったところはすることはございますけども、基本的に企画を立てたりして実行するのは国際交流協会という理解で問題ないかなと思っています。
主査
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
次に、決算説明書230ページから233ページ、事務事業3、文化財について、質疑はございますか。
武井委員
旧中野刑務所正門基本設計、いろいろ経費が出ておりますが、こちら、初めからいろいろ経費が増えたりしたと思うんですけども、現状でもしトータルで幾らになったとか分かるのであれば教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
現状の見込みというか、いろいろ進んでいる中での現状ですけども、トータルで10億9,056万円余となってございます。
武井委員
それにプラスして移転先の土地取得費用ということでよろしいでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
武井委員
そして、今度は工事期間のことについてお伺いしたいんですけども、去年の第3回定例会のときに質問した際には、令和7年7月中に移転を終わらせるということで、工期が遅れる認識はないと御答弁いただきましたけども、現状でもこれは変わっていないでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらにつきましては、昨年度の段階で全ていろいろ、基本設計ですとか実施設計を行っている段階のものをそのままやっていくとなると、今の予定ですとそこで終わると。令和7年の7月で終わるというところで答弁しているものでございまして、現状につきましては、先日御報告はさせていただいておりますけども、1回工事を中断していたといったところがありますので、工事中断期間プラスアルファのところで、今、工事は後ろ倒しになるというようなことでございます。
武井委員
じゃあ、工期が後ろ倒しになるということなんですけども、地域の方の説明会とか、移転先の周辺の家の方とかに説明会を開いたりとか、そういった予定があったら教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらにつきましては、今後ポスティングですとか、あと、学校のほうの影響もございますので、そういったところへの説明のようなものは考えているところでございます。
武井委員
この件に関しまして、議会側への報告というのはいつ頃になるんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
先日、閉会中の委員会で口頭で報告しましたとおり、今定例会中に詳細を御報告させていただく予定になってございます。
武井委員
本当にだんだん期間が延びて、だんだん費用が伸びているという印象が強いので、平和の森小学校の工事のこともありますので、ここは本当にしっかりとやっていただきたいと思います。これは要望です。
主査
休憩します。
(午後2時07分)
主査
再開いたします。
(午後2時08分)
甲田委員
今ざっくり聞いていただいたんですが、一応令和5年度ということで、この数字の中身を確認させていただきたいと思うんですけど。まず、この令和5年度の中で、旧中野刑務所正門の移築・修復に関して、令和5年の3月に補正予算が行われましたけれども、令和8年度までの債務負担行為ということで、令和5年度は今ここにある分がかかっているということですけれども、この旧中野刑務所正門のまず基本設計・実施設計業務委託、今、令和5年度は2,250万円ですけども、全体としては基本設計・実施設計では幾らかかっているんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちら、令和4年度と令和5年度で実施している事業でございまして、実績としましては3,210万円でございます。
甲田委員
次の移築・修復工事、これには全体で幾らということになっていますか。令和6年の1月に契約議案が成立したと思いますけども、それのうち今、3億4,760万円が令和5年度ですけども、この金額について教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
全体につきましては8億8,671万円でございます。
甲田委員
8億8,000万円余ですけども、そのうち3億4,760万円が令和5年度、これは前払い金ということでよろしいんですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
甲田委員
すみません、順々に。次の移築・修復工事監理業務委託、これが全体幾らで令和5年1,790万円なのか教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
工事の監理業務委託ですけども、6,200万1,000円でございます。
甲田委員
6,200万円のうちですね。これも前払い金なのかなと思いますけれども。ということで、次の記録・保存業務、また、埋蔵文化財本格調査業務委託、これについても同じように教えていただけますか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
まず、記録・保存業務委託でございますけども、こちらが4,173万7,000円。本格調査業務ですけども、こちらが2,640万円でございます。
甲田委員
トータルで現在、先ほどの10億9,000万円余ということで、約11億円今かかっているという状況です。それで、先月の区民委員会で工事が止まっているという御報告がありまして、止まったことによってどのぐらいの影響が出るのかというのは、今の時点では分からないんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
恐らく項目としては、止まっていた分の人件費だとか、そういったところがまたさらに増になるだろうなということはありますけども、詳細についてはまだ今積算中でございます。
甲田委員
設計は、やり直しはしなくていいということなんですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
設計はやり直さなくて大丈夫でございます。
甲田委員
工事は再開されたという理解でよろしかったんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
甲田委員
2か月ほど止まっていた。普通に考えると、2か月止まっていたんだから、2か月遅れるのかなというふうにも思ってしまうところですけど、ただ、いろいろ工法とか変更するということもありましたので、もっとさらにかかるんだろうなと思うんですが。先日、総括質疑でどなたかの質問で、学校のほうが半年ぐらい遅れるというようなお話があったと思うんですが、こちらの移築工事のほうがどのぐらい遅れるかという話はまだなかったように思うんですけど、そこはいかがなんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらにつきましては、先ほどの答弁と重なる部分がございますが、一応2か月止まっていたので、それプラスアルファ、工法を変更する部分が加わって、それが後ろ倒しになるという、今はそういうことでございます。
甲田委員
じゃあ、2か月以上半年以内という、そういう意味なんですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
学校の多分開校の話だと思いますので、学校の開校は、学校のまた開校できるタイミングというのもあるので、それを含めての先日の答弁であったのかなというふうに認識しているところでございます。
甲田委員
修復工事の完了予定が令和7年の7月上旬だったのが、例えば半年ずれたとして、そうすると令和8年度中ぐらいとなったとしても、まだここで――修復工事があるんですね、その後。記録・保存業務というのがあるというふうになっていて、そこで帳尻合わせとかできそうな気がするんですけど、そういったことというのはまだはっきりしないんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
帳尻合わせというのは。(「記録・保存業務というのが……」と呼ぶ者あり)
主査
休憩します。
(午後2時16分)
主査
再開いたします。
(午後2時18分)
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
できないというふうに認識しております。
石坂委員
文化財に関して、まず、231ページの執行額のところに出ていますけども、モザイク壁画記録・保存業務委託というものがあります。これは旧庁舎にあった矢橋六郎の「武蔵野に想う」が、ドローンを活用した撮影などによってホームページに残されています。本来であればそのものを残せればよかったわけですけども、次善の策ではありつつもよかったかなと思うところではあります。今回の手法に関しては、やはり実物の保存が難しい中野区の文化財ですとか、歴史的な遺産を後世に伝えていくとても大切な手段であると思いますので、今後、他のものに関しても活用できるのかなと思いますけども、担当は今回の取組を通してどんな所感をお持ちでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
今回、デジタル保存という形でさせていただきましたけども、やはり大きさですとか、なかなか全部が全部そういう文化的価値があるものを残せないものもあるというふうに認識しているところで、そういった形でデジタルで保存することによって、それを活用していくというところでは、非常に今後、中野区における文化財というか、文化的価値があるものの保存ということと活用という意味では、より幅広にというか、応用が利くものだったのかなというふうに考えているところでございます。
石坂委員
ドローンも使われた動画などもあって、とてもよくおできになっていると思いますので、今後も様々な形で進めていっていただけたらなと思います。
それから、同じページのところのオンライン会議備品購入費はどのようなものに使ったんでしょうか、教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらの歴史民俗資料館で、会議とかオンラインでできるような集音マイクですとか、カメラですとか、そういったものを整備したものでございます。
石坂委員
こちらは内部での会議用なのか、あるいは、特に歴史民俗資料館って中野区の中でもどうしても北側のほうで、南側の学校などは気軽に行ける状況ではない中で、学校と結んで授業で活用するとか、そういうことなども活用が可能なものなのか教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおり、結構授業の中で、そこだけ歴史民俗資料館の方に解説してもらってというような需要もあるのかなと。なかなかあそこに行ってということだと、授業時間内に行けなかったりすることも考えられますので、そういった活用についても今後研究して、有用に活用していければいいのかなというふうに考えてございます。
石坂委員
ぜひそういう形で進めていただければと思います。また、授業の一部分だけそういう形で使うというのもすごくいいことですし、やはり子どもたちが調べ学習をするときなどに、収蔵品などについて、行かなくても見られるということはとても重要だと思います。やはり、すぐ来年度の予算でやれとかという話じゃないんですけど、長期的に徐々にやっていっていただければということではあるんですけども、収蔵品について、オンラインで検索して画像が見られるですとか、そういう形で子どもたちが調べ学習でするようなことなども、今後、まずはオンラインを活用した授業をやってみてからとなるのかもしれませんけども、様々学校でせっかくあるものを活用していってもらうためにできること、デジタル技術を使いながら進めていただければと思いますけども、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらについて、収蔵品のどんなのがあるのかというまずデータというか、そういうのはいろいろ情報発信していってもいいのかなと思っています。その上で、それについての問合せだったり、学校での活用みたいなところというのも検討できるのかなと、研究していけるのかなというふうに考えているところでございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
一旦休憩します。
(午後2時22分)
主査
再開いたします。
(午後2時24分)
次に進行いたします。
決算説明書232ページから235ページ、事務事業4、シティプロモーション、このうち事業メニュー1のシティプロモーションのみが区民分科会の分担分でございます。2のエリアマネジメントは所管外でございますので、1のシティプロモーションのみの質疑となります。質疑はございますか。
武井委員
これ、昨年開始した中野サンプラザ外壁プロジェクションマッピングの費用が出ていますけども、もう一度、今後このプロジェクションマッピングはどうするのかを教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
サンプラザのプロジェクションマッピングにつきましては、あれで一応終わったことです。ただ、プロジェクションマッピングのような、ああいう多くの人が同じような空間で集まってやるものにつきましては、今年の夏にチルナイトピクニックというところで、中野四季の森公園で、あそこのビルの壁に投影してアニメ映画を上映するというようなこともやっていましたので、そういったことにつきましては、今後もできれば継続してやっていければ。みんなが集まって各事業者も協力してやるようなものになっていますので、そういったところにつきましては、今後、まちづくりが進む中野駅の周辺については非常に有効といいますか、意味あるイベントだと考えてございますので、続けていければというところで検討しているところでございます。
武井委員
僕も本当に、大変にぎわっていい企画だったと思うんですけども、今年も、いろいろ残念ながら報道とかも出ていますけども、不本意ながら中野サンプラザがもう少し残るので、もう一回中野サンプラザのプロジェクションマッピングができるんじゃないかなと思って意見させていただくんですが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
ちょっとあそこの壁をまた使うというのは、区がもう関与していないというところもありますので、なかなか難しいというふうに認識しているところでございます。
武井委員
やっぱりあれですかね、別に中に入るじゃなくて、光を当てるというだけなので、物理的接触がない気もするんですけど、それでも難しいということでよろしいですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そういう、延期になるというあれもありますけども、一応あそこについては、さよならイベントということで終わったというふうに認識しています。それよりも、新たな需要を生んだり、にぎわいを生んだりするほうが有用かなというふうに考えているところでございます。
武井委員
本当に最近、中野区に対してネガティブな放送とか、そういうのが出ちゃっているので、これをちょっとしゃれを利かせて、ポジティブに返還できればと思ったので。費用に関しても、こんなにお金をかけるとまたネガティブなことが出ちゃうのかもしれないですけど、意見として、参考として聞いてください。
石坂委員
まず、こちらのところに関して、決算特別委員会資料の総務の11のところに「「中野区基本計画」における施策の成果指標のうち計画策定時から低下した指標及び関連する主な事業」がありまして、こちらの2ページ目のところで、SNSのインプレッション数が目標に定められていますが、2020年度の目標設定時の半分以下に下がってしまっていて、この数字は2025年の目標の5分の1程度になってしまっています。こちらの原因を教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、指標設定時は、事業委託をして行っていた関係もございまして、結構プレゼントキャンペーンなんかも打ちましてやっていて、とりわけ高いインプレッション数になっていたというところでございます。現状はいろいろ、昨年度の2023年度の数値ですけども、中野公式SNSにおける観光レポーターの記事のみのツイートに対するインプレッション数というところで計上していたので、その差が出ているのかなというところで認識しているところでございます。
石坂委員
計画策定時に、そのときが臨時的に高くなっているものだったというところを踏まえて目標設定をせずに来てしまった理由というのは何かあるんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
観光施策につきましては、設定した後でいろいろ見直しを図ってございますので、そのときはそういったところで、一つの指標として載せさせていただいていたという認識でございます。
石坂委員
そうしますと、現状を踏まえて、目標の設定をし直すとか、そういうことも必要かなと思うんですが、いかがお考えでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
今年度から「まるっと中野」のSNSを復活させまして、私のほうの課で記事を投稿できたりするように、いろいろこちらのほうでコントロールしやすい形で、記事の発信なんかにも強化を進めています。また、観光レポーターによる記事だけではなくて、イベント情報など幅広い観光に関する情報を発信するといったところで、インプレッションも伸びる。また、興味深い記事になるような形での工夫を行っているとともに、あわせて、観光協会ですとかエリアマネジメント協議会のSNSにおけるそういった発信についても、インプレッションの一つとしてカウントしていくというような形で考えているといったところでございます。
石坂委員
ぜひそういう形で考えていただけたらと思います。今、「まるっと中野」も出てきましたけども、中野区監査委員会のほうが作成している令和5年度中野区各会計歳入歳出決算審査意見書の89ページ、こちらのほうに無体財産権が載っかっています。こちらの中には著作権や商標権があるわけですけども、こちらの部署ですと、中野大好きナカノさんですとかクルトン中野はこちらの中に含まれている無体財産権ということになるんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員御認識のとおりでございます。
石坂委員
現状、ナカノさんのほうは今でも使えていますけども、クルトン中野のほうに関しまして、最近見る機会が減っているんですけども、現状どのようになっていますでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
クルトン中野のほうに関しましては、今、取り立てて使っているということがなくて。ただ、ぬいぐるみに関しましては、今、国際交流協会のほうに貸与しているといったところで、国際交流協会のほうのイベント等で使っていただいているという認識でございます。
石坂委員
そうしますと、国際交流協会のほうでは使っているけど、ほかの場所には出てきていないのかなというところではあります。先ほどもそういう形でということですけども、私、過去に購入したクルトン中野のLINEスタンプ、今でも日頃使っていまして、今や入手できないスタンプになってしまっていて、見た人から、これは買えないのかと言われてしまうこともあったりするんですね。国際交流協会で使われているということは、外国人の方に人気があるのかなということでもあると思うんです。中野大好きナカノさんを使っているシティプロモーションはシビックプライドという形で、割と区民向けにということになっている中で、一方、「まるっと中野」も復活してきている。まちめぐり博覧会もなくなってしまっていますけども、インバウンドとか観光などの面では、クルトン中野を活用していくですとか、それでも観光という観点では使えないということであれば、せっかくあるものなので、ほかの分野のほうに活用の幅を広げていくとかということも考えていくべきと考えますが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
現状、クルトン中野につきましては、積極的な活用というものは特にしていないところでございます。クルトン中野も、もともとなかのまちめぐり博といったところで、イメージキャラクターで作ったというところで認識しておりまして、活用につきまして、いろんなキャラクターが乱立してしまうというのもどうなのかなというのもありますので、そういったところも踏まえた上で、どうしていくのかというのは今後研究させていただければなというふうに思っています。
石坂委員
せっかく作ったキャラクターですし、国際交流協会で現に外国人の方から人気があるということも分かっていますので、そこは踏まえて考えていっていただけたらなと思います。
それから、ミューラルプロジェクト、これがこれまでこの分野でやっていましたけども、ミューラルプロジェクト自体は一旦終わっていますけども、今後、代替的なことですとか、ミューラルプロジェクトで得た知見とかをどうやって次に生かしていくのか、あれば教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員御案内のとおり、今年度からは事業者主体での壁画制作といったところを促していくということで、区としては、そういったところの事業者主体で行っていく壁画制作に対して後方支援をしていくというような形で考えています。それで、今後、さっき延期になるという話もありましたけども、この辺の中野駅の周辺のまちづくりというか、再開発が進んでいますので、そういったところも、工事中の工事の壁とかもアート創出の壁画の一つというふうに捉えまして、そういったところへの壁画制作を促していくとか、そういったところを後方支援として行ってまいりたいというふうに進めているところでございます。
石坂委員
まさに民間でやっていく、そこに協力していくということですけれども、しっかりと連携しながら、区がこれまでミューラルプロジェクトで得たものを次にちゃんと発展させて、生かしていくような形で進めていただけたらと思います。これは要望としておきます。
小宮山委員
プロジェクションマッピングについては、私、区民の公益活動に年間、1年で2,000万円しか使わない中野区が3日間で6,000万円も使うとは何事だということで、これに反対したいがために、この年度の予算案全体に反対をしたという経緯がございました。それは、公益活動に使っていないというのもよくないことで、公益活動に例えば2億円使っていたら、別にプロジェクションマッピングに6,000万円かけてもよかったと私は思っているんですけども。
その話はさておきまして、これ、結局6万9,000人が来たそうです。私が行ったときは初日の後半で、たまたま恐らく最も人が少ない時間帯だったと思うんですけど、私の目算で2,000人いるかいないか、いなかったぐらいかなと思っていました。警備員にも余裕が随分あるなと思って、多分警備員に余裕があったり、会場外のところで小さい、ちょっとしたミニイベントをやっているところも、スタッフが随分だぶついているなという印象を持ちまして、恐らく区が想定しているほどの人は来ていなかったのかなという印象を持ちました。この6万9,000人という人数の評価、あるいは事業全体の評価として、どんな評価をしていらっしゃるでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
プロジェクションマッピングの観覧者数ですけども、当初10万人とかというところも想定していたところでございますが、6万9,000人という数は、当日の天候ですとか、当初桜が咲いてとかというところを想定して時期を選んでといったところで、想定の観客というところはもうちょっと上で想定していたところではございますけども、最終日は雨も降ったりして、天候がちょっとよくない中でも、3日間通じて6万9,000人という人数が集まったといったところでは、それ自体はよかったかなというふうに評価しているところでございます。
また、あそこである種回遊が生まれています。ですので、経済効果としては非常にあったのかなと、あの周辺で生まれていたのかなというふうに思いますので。金額換算しても1億円以上の経済効果というのは生まれたのかなというところでこちらで見ているところでございますので、決してあのイベント自体無意味なものであったわけではなくて、回遊が生まれて、さらに中野サンプラザのノスタルジーといいますか、あったサンプラザに対してのさよならという意味も込めて、区内外の方から集まって、それらの人に対していいイベントができたのかなというところで評価しているところでございます。
小宮山委員
これだけの大きなイベントですから、何らかの報告書など内部ではまとめられているのかもしれませんけど、外部に対して公表するような何か資料作成などはしているのかいないのか、教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
そちらの報告ですけども、第2回定例会の区民委員会のほうで、産学官連携事業の実施状況等についてということで、その中で、中野サンプラザプロジェクションマッピングの事業の実施結果と評価といったところで公表していますので、こちらのほうで対外的に報告していると、公にしているといったところでございます。
武田委員
観光レポーターの原稿料のことについて伺いたいんですが、昨年は区民レポーターというお名前で、初年度だったということもあって、実際あまり実績としては振るわなかったと。そこで見直しを一定されるというお話は伺っていたんですが、具体的に見直した内容というのと、今回、金額的には3倍ぐらいになっているんですかね。実際の効果というところはどのように評価されているでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
旧名称区民レポーターといったところだったわけですけども、こちらは観光レポーターというところに変えまして、観光レポーター自身が取材先に行って、区民レポーターというとどういうことをやる方なのかなというところで、取材先でも分かりづらかったという面があったようなんですけども、そうではなくて、観光に関するレポーターなんだといったところで、そこで信頼関係、信頼感をつくっていく上で有用だったのかなというふうに考えてございます。
金額ですけども、原稿料がトータルで上がっているということですけども、こちら、区のほうに出していただいて載せた原稿の数が増えてございました。それがここに跳ね返っているというか、ここで結果として表れているものでございます。
武田委員
そうしますと、名称を変更したことによって、レポーターさんの目的がはっきりしたので、取材とかもしやすくなったという点であるとか、あとは、実際に投稿数が増えたということで、実績としては上がっていると。これは効果が出ていて、例えば今後また、今年度は観光レポーターさんが増えているとか、投稿数が増えているとか、今年度の状況というのはいかがなんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
先ほどの令和4年度から令和5年度に向けましても、観光レポーター数は増えてございます。ですので、そういったところも、総合的なところで原稿数が上がっているところでございまして、今年度につきましては――ちょっと今年度の区民レポーター数は今持っていないので、答弁保留でよろしいでしょうか。
主査
答弁保留で。
武田委員
そうしましたら、ちょっと別の項目で、昨年度の決算のときには観光施策検討会というのが入っていたんですが、これ自体は見直しをされて廃止をされたということでよろしいでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、中野区の今後の観光施策というものを検討を進めるために、中野区観光施策検討会を設けまして、この委員の謝礼ということになりまして、成果としましては、観光ビジョンの見直し・廃止、新たな観光施策方針を策定しましたので、令和4年度で役割を終えて、今年度には載ってきていないといったところでございます。
武田委員
そうしますと、今後は前1回策定された方針の下に実施をしていって、見直しや何かのときには、また同じような形でこういった検討会を設置されるのか、また違う形で検討されていくという御予定なのか、どういうふうな方向性なんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
今後、これはまだ始まったばかりというか、新しい方針が定められたばかりですので、まだ見直すことまでは考えてございませんけど、見直しのタイミングになって、どういうふうにしていくのかとか、どういった体制でやっていくのかにつきましては、そのときになったら検討かなというふうに考えてございます。
武田委員
もう1点伺いたいんですけれども、先ほど石坂委員も御質問をされていたSNSの閲覧者というところで、中野大好きナカノさんのSNS閲覧者数、フォロワー数は全体的に増えていらっしゃるようなんですけれども、閲覧の数というのがちょっと減っているなというふうに思っていて、この辺りは今後どういう展開をされるという御予定なんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちら、実績としまして、ナカノさんの閲覧者数を事業実績というところで掲げさせておりまして、昨年度よりはちょっと下がっているといったところかなと思っていますが、あくまでもインプレッション数だけではなくて、ナカノさんにつきましては、キャラクターを貸したりですとか、あと、区民参加型の交流会を設けたりも昨年度はしております。そんな中で、インプレッション数だけではなくて、ナカノさんを通じてまちのPR、シティプロモーションにつながっていくような形で活用していくといったところで考えているところでございます。
武田委員
そうしますと、全体的に実績として挙げているのはこれだけだけれども、様々な形で継続して使っていくというか、進めていく。現状をさらに進めていくという理解でよろしいでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
委員おっしゃるとおりでございます。
武田委員
すみません、もう1点だけ。ミューラルプロジェクトのことなんですけれども、先ほど小宮山委員の御質問のときの答弁の中で、実質的に区が直接やるというものではなくなっているけれども、例えば駅周辺の再開発での工事の壁画や何かにもというお話があったんですが、それは中野駅以外のところでも区内全域で、そういう御相談があったときには対応というのを考えられるものなのか、やはり壁画を見ていただくというところを考えたときに、ある程度地域というのは限定されて対応されるのか、どちらでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
工事ヤードだけに限らず、そういう民間でやりたいといったところがあれば、そこと例えば実際関わってもらう方とかというのをこちらのほうでマッチングさせたりですとかになっていくと思いますので、場所はそんなに限定はされないのかなというふうに思ってございます。
武田委員
そうしますと、ある程度中野駅周辺以外でも御相談は可能という感じで受け止めてよろしいんでしょうか。一定やはり見ていただくという効果というものをお持ちなのかなというのもあったので、その辺りのお考えを教えていただければ。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
あくまでも見ていただいて、それは区民の方に見ていただく。これまでも区で主導したときには、いろんなところに、話題性があるようなところにそういった壁画を施してきたという経緯はございます。なので、そういったやっぱり見ていただくということがないと、なかなか進められないのかなというふうには思いますけども、それをやってみたいといったときに、基本的には民間主導でやってもらって、それをバックアップするのが区の役割かなというふうに考えてございますので、その中で提案があれば、そこについては、どういったものをやるのかというのは聞ければなというふうに思ってございます。
主査
答弁保留、どうぞ。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
先ほどの答弁保留の関係で、観光レポーターの今年度の数ですけども、令和5年度につきましては17名だったもの、今年度につきましては23名にまた増えてございます。
主査
よろしいですか。
武田委員
はい。
甲田委員
新庁舎アールブリュット展示等企画・運営業務委託についてお聞きします。アールブリュット展示、新庁舎になってどういうことかが分かってきたわけですけど、展示等となっていますが、これは全体的にどういうものが含まれているんでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、新庁舎のアールブリュット展示、会議室に飾ってあったりするアールブリュットの壁画、絵画ですけども、そういったものの準備ですとか、あと、1階のパーゴラですとか、ああいったところの運営も入ってございますので、総合的に区役所の1階ですとか、例えば会議室の6階、こういったところをどうしていくかといったところの企画運営の中身になってございます。
甲田委員
じゃあ、会議室とパーゴラということですね。1階の展示の中で、パーゴラというのは木製のこういう、囲ってあるやつですよね。それ以外の部分はアールブリュットのものということですか。ちょっとよく分からないので。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
あと、1階でやっているワークショップの運営ですとか、そういったものも。ただ、こちらに入っているのは令和5年度のものでございますので、こちらにつきましては、令和5年度と令和6年度で債務負担で組んでいて、今年度も運営は、ワークショップを運営したりですとか、下での例えば新庁舎開庁イベントなんかもやっていましたので、そういったところの企画運営も全部含まれている。表現上は新庁舎アールブリュット展示等ということで、アールブリュットが前に出てきていますけども、そこはそういった中身も含まれているというところで等が入っているものでございます。
甲田委員
そうすると、今後、運営にかかってくる――継続的にワークショップとかやるんですかね。アールブリュットの展示料というのがあるのかちょっと分からないですけども、継続的にかかってくるのは大体どのぐらいの感覚なんでしょうか。これは今、初年度なので760万円ということだったんですけど。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらにつきましては、次年度、令和7年度に向けては一応自走に向けた形での今検討をしているところでございます。
甲田委員
ということは、もうこれに関しては、特に費用はかからずに運営できるということですか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
一応、前提は自走でやっていければというところで考えてございまして、今、1年間といいますか、新庁舎開庁から今まで、事業者がいろいろ企画運営していって、そういったノウハウもこちらに共有するようなことをしていますから、自走に向けてどういった形でできるのか。また、先ほど文化施設を面で捉えてという話もしましたけども、その中で、例えばですけども、歴史民俗資料館からこっちに出前というか、アウトリーチしてきてワークショップをやるだとか、あと、指定管理者でやっているような事業をこっちでプレみたいな形でやるとか、そういったことを組み合わせることによって、同じような効果といいますか、そういったことが1階の空間でできればなというふうに考えているものでございます。
甲田委員
分かりました。1階の空間を使って多様なワークショップ等をこれからいろいろ工夫してやっていくということで、この展示、私も強力に推し進めてきましたアールブリュットに関して、アールブリュットだけではないですけれども、様々ここから起草してというか、そういう形でやっていただいたのはとてもよかったかなと思っています。
今後、これはシティプロモーションの中に入れていただいたわけですけれども、アールブリュットというものに関して、中野区としてどういうふうに関わっていくかということについて何かあれば教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちら、シティプロモーションというところですけども、私のほうで文化芸術のほうも持っていますので、そこは一体的に見ていけるのかなというところで、アールブリュットもその中で見ていって。現状も指定管理者のほうでいろいろ企画展をやったりとか、そういったこともしていますので、アールブリュットをより広げていくというか、そういったものがより活発になっていければいいのかなといったところで進めていければなというふうに思っています。
甲田委員
アールブリュットって私はすごく中野区に合っているなと思っていまして、本当に多様性を受け入れるこの中野区にとても合った芸術かなと思っていて。間違ってはいけないのは、障害者の芸術でしょう、障害者が作った作品でしょうというだけで終わってしまうと、ちょっと違うというところで、障害の方が多いですけれども、そうではなくて、ありのままの生(き)の芸術というところ、その辺をしっかりとアピールしていただけると、もっともっと理解する人も増えて、これをきっかけに、会議室に壁画があることによって、本当に会議が和やかになるという、そういう効果もあるようですし、いろんな効果が出てくるかなと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。
石坂委員
今質問になったアールブリュットのところで、令和5年度に企画したものが今、今年度は様々花開いてという形で展開しているわけですけども、先般、「描きたい、が止まらない」の上映会、これは展示じゃなくて上映という形でやったときに、副次的なあれなんでしょうけども、実際に作家の方が来られていて、お話させてもらったりなんかもできたんですけども。作品を展示するだけじゃなくて、やっぱりどういう人が作っていて、どういう思いを持っているのかということを肌で感じられることもとても重要だと思うので、そうした機会を今後もつくっていっていただきたいなと思いますけど、その辺いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
アールブリュットに限らず、文化芸術の分野では、やっぱり作家ですとか、作っている方が説明したり、そういった講演をしたりするというところで、どういう思いで作ったのかとか、そういったところも知っていただける機会になるのかなと思いますので、そういったところは文化芸術に携わる者として大切にしながら企画していければなと。要するに、作った作品だけじゃなくて、作り手の思いみたいなところも知れるような一つのものになればいいのかなというふうに考えてございます。
主査
休憩いたします。
(午後2時53分)
主査
再開いたします。
(午後2時53分)
細野委員
233ページのサンプラザ外壁プロジェクションマッピング・3Dマッピング業務委託について伺います。これ、執行額が約6,340万円というふうになっていますけれども、この財源、たしか特定財源も入っていたかなと思うんですけれども、構成を教えてください。構成というんですか、中身というか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちらは特定財源という形で、東京都の観光財団のほうから2,000万円の補助が入ってございます。それと、一般財源で組んでございますけども、大体6,400万円という全体の事業費のうち、2,000万円が観光財団による補助金で賄えるもの。あと、ふるさと納税でプロジェクションマッピングにということで、使途を決めた形でのふるさと納税を頂いた分を、大体これは3,500万円ぐらい入ってきていますので、基本的にはその金額全部でこの事業を賄えているという認識でございます。
細野委員
このプロジェクションマッピングなんですけれども、私、実は個人的には、想像していた以上に私の周りの方の評判がすごくよかったというか、結構御高齢の方がかなり喜ばれていたんですね。いろんなLINEグループがあるんですけれども、そこに御自分が撮られた動画が、これ、いいわよみたいな感じでいっぱい入ってくるというような状況があのときに続きまして、これって結構区民の方に喜ばれたんだなというのをすごく実感しました。先ほど、小宮山委員からは別の御意見もあったかとは思うんですけれども、効果については先ほどいろいろ課長のほうから言っていただいたかと思いますけれども。本当に中野サンプラザ、半世紀に及ぶ歴史を終えるに当たって、「中野サンプラザ」と言えば、私、田舎へ行っても「中野」と言っても分からないんだけど、「中野サンプラザのあるところ」と言うと、ああ、あそこねみたいな感じで、ちょっと直結している感じで、本当に中野にとって大事なランドマークでもあり、財産でもあったものの本当に最後を飾るに、すごくプレッシャーもあったかと思うんですけど、御担当の方々、どんなふうにしようかという。そういう意味では、本当に区民の方の反応を見ていて、とてもよかったんじゃないかなというふうに思います。
今お聞きすると、都の財団のお金とふるさと納税、昨年度のふるさと納税の受入れ実績の中でも、このプロジェクションマッピングに対する受入れが4,000万円余あって、非常に多かったというところもあって、本当に区のいわゆる持ち出しというのか、財源を抑えながらそれだけのことをやっていただいたのかなということで、非常によかったのではないかなという。すみません、感想になってしまいましたけれども。ということで、ありがとうございました。
主査
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、進行いたします。
そして、休憩に入らせていただきます。
(午後2時57分)
主査
再開いたします。
(午後3時19分)
続いて、款が変わります。6款地域支えあい推進費、1項地域支えあい推進費、1目地域活動推進費、決算説明書318ページから321ページ、事務事業4、区民活動推進です。このうち区民分科会の所管は、事業メニュー2、公益活動推進、区民公益活動に対する政策助成の活動領域3及び活動領域8が区民分科会の分担分でございます。こちらについて質疑はございますか。
石坂委員
令和5年度につきまして、実際、公益活動に対する助成制度に関しては9分野ありまして、九つ目の分野がシティプロモーション担当になる、魅力的な地域資源の発掘・発信のための活動となっていましたが、今回、決算上はこちらの分野がないようですが、その理由をまず教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
理由なんですけども、申請がなかったというところでございます。
石坂委員
恐らくシティプロモーションに関してはほかにも様々助成金などもある中で、申し込まれた方が選択した結果なのかなというところではあります。ただ、これまでの委員会でも報告があるように、シティプロモーションの助成が来年度以降またターゲットを絞っていくような話が出ている中で、幅広のものも残していくべきだと思う中で、この魅力的な地域資源の発掘・発信のための活動などに対する政策助成もしっかりと残しつつ、こうした形で使えますよということもしっかり出していくことが必要であると考えますが、いかがでしょうか。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
こちら、政策助成なんですけども、助成の条件に合致するような団体とか活動につきましては、広く申請していただけるように、今年度もこちらの、活動領域は異なりますけども、文化芸術のところとかでは、いろいろこういった助成も使えるのではないかといったところで関連団体のほうに案内したりしていますので、そういったところは同様に進めていければいいのかなというふうに考えてございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
進行いたします。
次に、8款環境費です。1項環境費、1目環境費、決算説明書428ページから429ページ、事務事業1、環境関係人件費等、こちらについて質疑ございますか。
石坂委員
超過勤務のところで伺っていきます。時間外勤務手当が人件費の中でも、環境部の人件費に関しては2年連続で減らすことができていますけど、これは何か取組があったのか、あるいは特にこれといったわけではなく、日々の積み重ねでこうなったのか教えてください。
伊東環境部環境課長
時間外勤務手当でございますが、年によりまして、人員体制ですとか業務の状況、新たな課題が発生したりとか、そういった様々な状況がございまして、その中でまた欠員が発生したり、次年度には欠員が補充されたり、そういった状況があります。そういった中でも、課の中、組織の中で応援体制を組むなり、事業の工夫をするということで、そういった状況はありますけども、結果として年々超過勤務は減ってきているというような状況でございます。
石坂委員
新庁舎に移って様々ある中で、超過勤務が増える部署もある中で減らせていることは、とても評価できるところだと思いますので、引き続きぜひ頑張っていただくとともに、出てきた時間をいかにほかのことに使えるのかなども今後考えていっていただければと思います。これは要望としておきます。
主査
要望ということで。
他に質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
進行いたします。
次に、同じく決算説明書428ページから429ページ、事務事業2、環境管理について、質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
進行いたします。
次に、さらに同じく428ページから429ページ、事務事業3、環境企画調整、こちらについて質疑はございますか。
石坂委員
脱炭素を進めていくというところがある中で、決算書のほうになりますけども、295ページのほうの物品として電気自動車の台数が掲載されています。CO2削減のためにとても重要な取組ではあって、環境部が全庁的に旗振り役をして取り組んでいるわけですけども、決算書295ページにある電気自動車の台数が、この一覧表を見ますと2台しか掲載されていないようなんですけども、実際恐らく2台ということはないと思うんですが、その理由を教えてください。
伊東環境部環境課長
決算書の295ページについては、会計室のほうで作成してございまして、庁内のシステムから各所管のほうで入力するものでございまして、その入力する際に、まず、車の種別とかがありまして、併せて、並列して電気自動車という項目があるんですけども、軽自動車で例えば電気自動車という選択ができないということで、聞いたところそういったことでございまして、この295ページについては2台ということでございますが、実際、令和5年度末で6台の電気自動車、EVがございます。この295ページの2台のほかにも、軽自動車というところでカウントされている中にEV、電気自動車の4台が含まれているというものでございます。
石坂委員
取組を進めていく上でやっぱり見える化がとても重要なので、会計室のほうに働きかけなどもして、書き方を分かりやすいように変えていただくなど検討いただければと思いますが、いかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
しっかりこの辺、見え方について会計室と調整したいと思います。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
進行いたします。
次に、決算説明書428ページから431ページ、事務事業4、環境・緑化推進について質疑はございますか。
武井委員
まず、なかのエコポイント事業、これ、終わったと思うんですけども、このエコポイント事業をメニューを残したままナカペイでやっていくとかいう想定は現在あるのでしょうか。
伊東環境部環境課長
まず、なかのエコポイント事業でございますが、ポイントの付与自体は昨年度末、令和5年度、今年3月31日までで終わっていますが、事業については、例えばポイントの交換、商品券等の交換については、来年度末まで、令和8年3月31日まで、ポイントがたまった方については区内商品券等に交換することができる、そういった事業でございますので、事業としては継続してございます。一方、令和8年度以降事業が終了しますので、今後、デジタル地域通貨との連携について検討していきたいというふうに考えているところでございます。
武井委員
次に、省エネルギー設備等設置補助金なんですけども、これ、数年前から始まっていると思うんですけど、その推移を教えてください。
伊東環境部環境課長
省エネ補助金の推移でございますが、決算特別委員会資料の区民の35を御覧いただければと思いますが、令和3年度に始めまして、まず蓄電システムを開始いたしました。続いて、4年度には高断熱窓と高断熱ドアを追加いたしまして、令和5年度には太陽光発電システムを追加いたしまして、今年度はさらに家庭用燃料電池システムと自然冷媒ヒートポンプ給湯器、こちらを追加したということでございます。
武井委員
だんだんこの助成申請も伸びてきているのかなというふうには見えます。ただ、やっぱり数字ですよね。どうしても費用もかかるものなので、助成件数というのは57件、105件、令和5年、66件となるんですけども、中野区の世帯数20万件から考えると、脱炭素、中野区としては2050年にゼロをうたっているのであると、やっぱりどうしても民生家庭部門の割合が大きい。それで、本当に必要だと思うんですけども、この件数って本当に割合からすると少ないと思うんですけども、今後、ビジョンというか、どうやって広めていこうというのはあるのでしょうか。
伊東環境部環境課長
確かに、補助の件数と中野区の世帯数については、かなり世帯数と件数、乖離があるということは認識してございますが、一方、中野区については集合住宅等もございまして、その中で、例えば太陽光発電システムについては、集合住宅については個々の世帯で設置することができない、そういった事情もございますが、ただ、例えば一戸建ての御家庭、そういったところには、今後順次設置をしていただいて、二酸化炭素排出、そういったことを目指していきたいということで、この事業については継続をして、推進をしていきたいというふうに考えてございます。
武井委員
家庭に設置するとか、そういったことを進めていくとなると、住宅課とか、所管がゼロカーボンを目指すにはいろいろ分かれていくと思うんですけども、これはやっぱりリーダーシップを取っていくのは環境部という認識でよろしいのでしょうか。
伊東環境部環境課長
委員の御指摘のとおりでございます。
武井委員
ぜひ目標に向かって頑張っていただきたいと思います。
あと、すみません。下の花と緑の祭典事業についてお伺いします。これ、2回令和5年は行って、入場者数1万1,774人となっているんですけども、どのようにカウントしたのか教えてください。
伊東環境部環境課長
この事業につきましては、職員が複数名従事してございまして、本部も設けてございますので、そこで職員が目視等で確認して、毎年カウントをしているというところでございます。
武井委員
目視でカウントをしたということですね。これ、僕も行ったんですけど、もうちょっと多いのかなという印象を受けたので、今お伺いしました。入場者数1万1,774人で、執行額202万5,000円ついているんですけど、人数の割には安くできているイベントなのかなと思うんですけど、もうちょっと上げて、やっぱり中野区、緑を頑張っているんだぞというのをアピールしてもいいのかなと思いました。これは要望です。
武田委員
武井委員も質問されていたエコポイントのことなんですけれども、前回もちょっと御質問させていただいて、新しいエコポイントはもう付与されないと。交換は来年度末までできるけれども、実際やはり500ポイントを下回っている場合、未満の場合は、そのまま何も活用することができないというところの中で、例えばナカペイに移行するという検討をされるのであれば、持ち続けていって転換することができるよとか、それができないのであれば、エコフェアのときに何か物と交換できるよとか、せっかくためていただいたんだけれども、500に満たなかったポイントというのをどういうふうに還元していくかという辺りについては御検討いただけたでしょうか。
伊東環境部環境課長
前回、第2回定例会のときに御議論させていただいたと思いますけれども、現在、ナカペイへの引継ぎについては、まだ検討というか、そこはちょっと考えてはございませんが、500ポイント未満の方については、やはりこれまでそういった環境行動に一生懸命取り組んできた方と、そういったことと認識してございますので、今、委員からもありましたように、環境イベントの際に来ていただいたときに、500ポイント未満でも何かしら、今、検討中でございますけれども、これまでの行動に報いるような、そういったものを感謝とともに交換、お配り、お渡ししたいというふうに考えているところでございます。
武田委員
御検討いただいてありがとうございます。ぜひ、エコフェアとか何か様々な事業をやるときに、そのこともちょっとお知らせをしていただけると、捨ててしまうのはもったいないと思っていた方たちというのも、またイベントに行ってみようかなというふうな動機付けにもなるかと思うので、広報も併せてやっていただきたいなと思います。
あと、全体的に、その後のエコチャレンジ事業とか子どもエコ講座事業、回数的には多分あまり変わりなくやられているんだとは思うんですけれども、参加人数が減っているというのは、何があったのかという辺りというのは分析されていますでしょうか。
伊東環境部環境課長
今、委員御紹介のありました例えばエコチャレンジのほうなんですが、それについては毎年、ここ数年については若干下がってきているという実態がございます。これの分析ですが、なかなか難しいんですが、今、紙の教材を使っておりまして、そこに記入をすると、チェックをするということになっていますので、今、そういった紙媒体というのがどうかということもございまして、小・中学校にお願いして、各学校のほうで学年などを指定していただいて行っているというものでございますので、例えば今、学校ではタブレットがもう一般的になっていますので、紙ベースではなくてタブレットを活用してそういったチャレンジ、環境行動を起こすようにできる、そういったことも検討して、利用する、チャレンジしていただくお子さんの数を増やしていきたいというふうに考えてございます。
武田委員
今の状況に合わせた形で、特にお子さんのうちから環境に関心を持っていただくということはすごく大事なことだと思いますし、やっぱりお子さんが学校とかで学んできたことを家庭に持っていくというところで、家庭でも行動を気をつけていこうということにつながっていくことにもなるかと思うので、ぜひそこは教育委員会ともうちょっと御相談をいただいて進めていただければと思います。
あと、地域環境アドバイザーの派遣というのが2年間続けて実績がないんですけれども、そもそも実績があったときも2回ぐらい、2件ぐらいだったかと。非常に少ないなと思っているんですが、これ自体は今後もこの形で継続されるのか、何かしらてこ入れをされる御予定はあるのか、いかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
地域環境アドバイザーにつきましては、確かにこの数年実績がほとんどないという状況になってございます。ある年でもたしか2件とか、そういった状況になってございます。広報の方法とか、そういった、どういうふうにやっていくか、工夫の方法もありますが、今後どうしていくかについては、今の地域アドバイザーの状況も含めまして、検討していきたいというふうに考えてございます。
武田委員
脱炭素ロードマップを作成されて、やはり区民の方、事業者も含めてですけど、区民の方の行動変容を促していくというようなところを掲げられているというところの中では、今やられているような様々な事業ですとか、環境について考えていただく機会というところについて、より実効性を高めるというか、実績を積めるような形の見直しをしていただきたいなというふうに思っています。
もう1点だけちょっと伺いたいのが、先ほど武井委員も御質問されていた省エネ設備のことなんですけれども、順々にメニューも増えていて、昨年度は補正を組んで対応されていると。今年度については、もう8月の時点で予算がいっぱいになってしまって、受付をちょっと中止されていると。改めて補正というところは、現時点ではお考えはないということだったんですけれども、要求資料の中の区民35で先ほど御説明いただいたところの数字を見ると、蓄電システムと太陽光発電システムについては、もともとの予算で想定をしていた件数をかなり上回る形で、特に太陽光発電システムのほうは倍ぐらいの応募があったと。それ以外のものについて、数字としてはまだそこまで行っていないんだけれども、結果的に予算総体で見ると、その二つのものが突出してきてしまったがために、全体の予算を使ってしまったということになるのかなと。そうすると、本当は部門ごとにというか、品目ごとの予算でということを考えていけば、ほかのものでまだ達していないものについては、やはり受付ができたほうがいいんではないかと。特にエネファームやエコキュートについては、新年度で初めてやられているというところもあるので、改めてここについては、今年度の補正、これを普及させていくというところも考えて、次年度送りということではないような形の御検討というのはしていただけないものかと思うのですが、いかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
委員の御指摘、確かに8月13日で受付を終了したということで、かなり想定よりも早く終わってしまったというふうに認識してございます。その後も例えば予算があったりとか、仮に補正を組んだ場合について、今年度から始まったエネファーム、エコキュート、もう少し伸びたんだろうと、そういったことも御指摘がありましたが、今のところ実績を見ると、予算に対して4分の1ぐらいとなってございますので、確かに予算が頭打ちになったので、申請したくてもできなかった人がいるというのは正直あるかなと思ってございますが、予算のとおり、そこまで行くかどうかというのはちょっと、想定としては行く見込みがないというふうに考えてございますので、今年度について直ちに補正を組むということは、現時点では考えていないというところでございます。
武田委員
できればやはり改めて再度検討はしていただきたいなというところは、高断熱窓ですとか、昨年も補正を組んで対応されているというところでは、上限が今年度想定されているものよりもやはり高いところで終わっていると。これって来年度の予算を積算するときの実績というところを考えても、頭打ちになったから終わりということではなくて、やはりこの後に何件ぐらいお問合せがあったのかと、お断りしている件数がどのぐらいあるのかということも踏まえて検討はしていただきたいなというふうに思っていますが、この辺りはいかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
今の委員の御指摘でございますけども、今、ちょうど来年度予算について検討しているところでございますので、来年度の実績ですとか、今年度申込みできなかった方に対しての対応等、そういったことも総合的に、補正を組むかどうかの判断も含めて、今、来年度予算を組む中で考えているというか、検討していきたいというふうに考えてございます。
武田委員
ここはちょっとしつこいようですが、改めてやはり今年度中の対応というのも考えていただきたいなと。ちなみに、8月で締め切りましたというところで、これ以降に今現在でお問合せが来たり、お断りしている件数というのは何件か把握されていますか。
伊東環境部環境課長
正確な数字は把握してございませんが、担当に確認したところ、ホームページで事業を終了してしまったというふうに広報してございますので、件数としてはそれほど上がってきていないというような状況でございます。
武田委員
諦めてしまったという方もいるんだろうなとは思うのですが、やはり積極的に進めていくという観点のところから見ると、改めて検討していただきたいなと思います。
あと、すみません。先ほど最後と言ったんですけど、もう1点だけ。緑化推進のところで、なかのみどりの貢献賞事業というのと、みどりの教室事業、それから、公園等の花壇の支援事業というのも、これもそれぞれ、応募される方であるとか参加される方であるとか、団体数がちょっと減少傾向だなと思うんですが、この辺りは何が要因なんでしょうか。
伊東環境部環境課長
今三つございましたが、まず、一番下の公園等花壇支援事業については、これは公園課のほうで団体登録がございまして、昨年度は25団体登録で、その中で支援が、例えば石灰が必要だとか、肥料が必要だとか、そういった手挙げで申請した数が12団体ということでございまして、令和4年度はもう少し多かったかなと思いますが、例えば令和4年度に肥料を申し込んでもらって、それがまだあるので令和5年度は申し込まなかった、そういった状況がありますので、これについては団体数が減っているということではないというふうに考えてございます。
あと、1点目、2点目、みどりの貢献賞ですとかについては、確かに多い年でも10数件とか、少ない年ですと今回の1桁というふうに思ってございます。周知方法ですとか、そういったことを今後、これまでの課題も含めまして、どうやったらいろんな方に応募していただけるか、引き続き検討していきたいというふうに考えています。
また、みどりの教室につきましても、過去調べたところ、定員をオーバーして倍率が何倍となった年もある一方、たしかこの年は定員50名のところ40名ということで、倍率が1倍を切ったということがございますので、この辺ちょっと要因を分析して、今後多くの方が応募して、定員を満たせるような形で事業を運営していきたいと考えてございます。
武田委員
特に環境系の事業であったりすると、森林環境譲与税を充当できるものというのも、メニューとしては幅広く組めるのではないかなと思いますので、そちらの活用ということもちょっと視野に入れて、さらに脱炭素ロードマップの中の区民、それから、事業者の行動変容というところをやはりつなげていけるような形で、積極的な展開をしていただければと思いますので、ぜひそこはよろしくお願いします。要望で。
小宮山委員
今のなかのみどりの貢献賞ですけども、私の手元にある資料だと、平成24年にスタートしまして、その初年度だけは23件の応募があった。以下、令和2年度にかけて飛び飛びで資料があるんですが、応募件数が5件、6件、4件、3件、3件と。令和4年度だけは15件ぐらい応募があったようですが、また令和5年度は7件になっている。平均すると5件前後しか応募がないようなこの賞を、賞の受賞者も、受賞者の中には匿名希望の受賞者もいるし、あとは、個人のお庭を受賞対象としている年もあります。中野区でガーデニングができるような、ある程度の面積のお庭を持っている方というのは、それだけでも恵まれた方で、そういった方に賞を与えてもっと頑張ってくださいねとか言ったところで、個人の趣味ですから、中野区が表彰しようとしまいと、その方は多分頑張ってやると思うんですよ。受賞者、応募者の少なさを見て、この賞の在り方を考え直すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
今、委員の御指摘もございますが、昨今、個人宅の庭の御応募が多いということは確かでございます。ガーデニングを一生懸命やっていただいて、そういった草花を育てて、そういった方が御自分の庭の状況を応募している。そういったことは確かでございますが、一方、ガーデニングであっても、御自宅の前を通る区民の方が、こんなにすばらしい花があるとか、そういった憩いの空間にもなりますので、そういったガーデニングを個人でやっているということはありますけども、中野区の中で、個人宅ではありますけども、花とか動植物、そういったことを広めていく。それをまたホームページにも、こういった状況で、すばらしいガーデニング等、草花を育てていただいている、そういったことを紹介することによって、区民の方にもそういった意識を啓発して、じゃあ、自分でもやってみようかしらとか、そういった効果もございますので。件数の少ないことについてはしっかり検証して、増やす努力はしていきますが、この事業については今後も継続していきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
じゃあ、その受賞した個人のお庭に私が行って、外からじろじろ眺めて、ここが受賞した庭なんだと5分、10分眺めていてもいいのかどうかという話ですよね。恐らく行ったら不審者として通報される可能性とかもあるんじゃないかと思うんです。だから、個人の庭が一般開放されているなら別にいいんですけども、そういうお庭はまずないでしょうから。そういった個人の庭を表彰することの在り方というのは引き続き考えていただければと思います。
その下の下の公園等花壇支援事業、これ、何年か前からいろんな肥料とか花の苗とかが区から支給されるようになりまして、団体数がもうちょっと増えてもいいのかなと思ったら、なかなか意外と増えないようでして。練馬区ですと、公園等の花壇を支援していますというパンフレットを作って、そのパンフレットの中に書いてあることで、区が特に力を入れている支援の一つにメンバー募集などの広報活動があります。花壇に設置するメンバー募集の看板制作や、区報での花壇事業の紹介など、様々な手法を組み合わせて花壇事業や各団体をPRしています。また、区のホームページにも団体の一覧のほか、団体が運営するホームページやSNSを紹介していますと。物の支援だけでない、いろんなサポートを区がしているようなんです。特に区報に掲載した後は、花壇のボランティアを希望する方から多数の反響があるというふうになっている。だから、物を渡すだけで終わりではなくて、そのほかの側面支援もいろいろと区がサポートしていくべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
この公園等の花壇支援事業でございますが、元は公園課のほうでこういった団体の登録を、区立公園等のそういった活動をしている団体でございますので、まず、公園課のほうで登録をしてございます。環境課のほうで緑化という施策を持ってございますので、今回こういった事業を持ってございますので。今、委員紹介の練馬区の事例などにつきましては、たまたま中野区では公園課と環境課ということで、所管をそれぞれ分けて登録団体等を支援する。そういったところが分かれてしまってございますので、これは庁内で連携をして、そういったことが可能かどうかも含めてやっていきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
じゃあ、その辺りうまく、よろしくお願いします。
今申し上げたように、中野区は緑化推進の施策が十分とは言えない中で、カーボン・オフセットというものをやっております。今、特に欧米とか欧州、ヨーロッパが中心でしょうけども、見せかけだけの環境行動というのはグリーンウオッシュというふうに言われて批判されているわけで、このカーボン・オフセットというのも、見せかけだけの環境行動、グリーンウオッシュじゃないかという批判をされ始めています。現に、グッチとかネスレといった大企業がカーボン・オフセットから手を引いたりと、そういった事例もあるようです。
中野区がやっているこれも、私、区議会議員を12年ぐらいやっていまして、みなかみ町の現地に個人で行こうとしたら、遭難しかけて行けなくなりまして、区民委員会にもう3年ぐらいいますので、視察の行き先はないですかと言われるたびに、みなかみ町に行きたいですと言っているんだけど、なかなか実現もしない。だから、私、12年もやっていて、現地に行って本当に木が植えられているのかいないのかも分からないんですよ。そういったものに中野区は毎年毎年お金をかけている。来た方からもオフセット・クレジットを毎年毎年買い続けている。これが、中野区内での緑化推進もろくにきちんとやっていない中で、よその緑化推進をやっていくことが、本当に何のためにやっているのかなというのを非常に疑問に思うわけです。ですから、これも見直してはいかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
今、委員に様々御指摘いただいたところではございますが、現在、群馬県のみなかみ町に中野の森ということ、あと、喜多方市のほうでもそういった取組を行っているというところでございます。中野区の中でなかなか広い土地、森林と、そういったことがございませんので、緑化を推進しながらも、CO2削減の取組については中野区以外のところで行うオフセット・クレジット、これについてはいろいろ御指摘はあろうかと思いますけども、今後も継続していきたいというふうに考えてございます。
小宮山委員
所管は違いますけども、中野区の公園に行くと、区民団体が整備している花壇以外には花が咲いていないんですね、全く。区の公園課として花を、一年草を植えるという行為を全くしていない。中野区の公園ほど花がない区は、区民が整備している花壇を除いて、なかなかないんじゃないかなと思っています。その中野区でまだまだできることはあるはずなので、もうちょっと頑張っていただきたいと要望しておきます。
石坂委員
またとなりますけども、決算特別委員会資料の総務の11の数値の変化のところの中で、この部分は14ページですね。みどりの豊かさに対する区民の満足度というのが成果指標になっていますが、これは開始されたところと現状と目標を並べたときに、目標のほうに向かわずにむしろ低下をしてしまっていますけども、理由ですとか、これまでの推移などを教えてください。
伊東環境部環境課長
今、委員のありました総務11のところでございます。みどりの豊かさに対する区民の満足度、指標でございますが、目標値が68.1%に対しまして、現状値、2023年度が62.8%ということで、かなり乖離があるということでございますが、経過をちょっと申し上げますと、昨年度の段階で、これは2022年度の実績でございますが、65.4%ございまして、そのとき、昨年度までは2025年度の目標が、これは昨年度変えて68.1%になってございますが、変える前は64.3%ですので、2022年度をもう一回繰り返しますと、実績が65.4%で、当初の2025年の目標が64.3%でございますので、昨年度、その2025年度の目標を一旦上回りました。そういったことから、昨年度、2025年度の目標値を現在の記載のように68.1%、こちらに上げたところでございます。ところが、その翌実績として2023年度につきましては、前年度よりも下がってしまって、現在の記載のように62.8%となってございまして、目標値を上げたにもかかわらず、前年度実績が下がって、こういった乖離が生じたというところでございます。
石坂委員
前年に目標を達成したところで、さらに目標を引き上げてチャレンジしようということ自体の意識はすごく評価ができるところではあります。ただ、この指標はなかなか難しい部分もあるのかなということを感じるところでもあります。恐らく緑化って、航空写真を撮らないと何年かに1回しか評価ができなくなってしまうというところがある中で、こうした成果指標にせざるを得ない部分もあるかと思うんですけども、どうしても役所の窓口に来た人の満足度と違って、区民ごとに目にする緑が違いますし、また、区民の出入りもあれば、どうしても主観が絡む部分ですので、変わってしまうというところがあるのかなと思います。ただ、一方で、これというのが、単に緑の量が多い少ないだけじゃなくて、日頃区民が活動するとか、あるいは、区が提供するものの中で緑をどれだけ目にするのかということなんかも関係してくることになってくるのかな、それは担当が意図していようがなかろうがというところがある中で。
そうした中で、その上で伺いますけども、どの議員からも質問が出ていますけども、なかのみどりの貢献賞、応募数は大変減ってはいるところでありますけども、私、何よりももったいないなと思うのが、花と緑の祭典の会場に行くと見られるんですけども、これが日頃多くの区民の目に留まらないというんですかね。意識があってイベントに来た人の目には留まる。ただ、意識がない方の目には留まりづらいというところがある中で、新区役所の庁舎の中ですとか、あるいは目につきやすい中野駅のガード下のギャラリーですとか、そうしたところでより多くの人に知ってもらう。知ってもらった結果、中野区にこんな緑があるんだなと認識をしてもらうということでも、緑の豊かさに対する意識って変わっていきますし、それをまねしてみようと思う方がいれば、また緑が実際に増えていく。そうやって人の目に留まれば、こうやって評価してもらえるんだったら自分も応募してみようかなとなるので、応募数も上がっていくということになると思うんですね。みどりの貢献賞、ただ貢献賞を表彰した、終わりというだけじゃなくて、表彰したものについて多くの方に知ってもらう、認識してもらうということがとても重要だと思うんです。その辺っていかがお考えでしょうか。
伊東環境部環境課長
なかのみどりの貢献賞でございますが、現在、ホームページでしか紹介してございませんので、さらに多くの方が見ることができるように、今、委員の御提案にもありましたことも踏まえまして、工夫をしてまいりたいというふうに考えてございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
進行いたします。
次に、決算説明書430ページから433ページ、事務事業5、環境公害、こちらについて質疑はございますか。
石坂委員
歳入歳出決算書のほうの物品の欄との関係で伺っていきます。物品の欄自体は291ページが始まっているところですね。295ページまでありますけども。恐らくこれ、令和4年度に購入をしたアスベストアナライザー、それは金額はするものなので、こちらの物品の中に入っていそうなのが、入っているのが見当たらないというので、ここはどういうふうになっているのかということと、あわせて、前年度購入したものを令和5年度どう活用したのか教えてください。
伊東環境部環境課長
こちら、アスベストアナライザーにつきましては、令和4年度に1台購入してございまして、決算書の294ページですかね。こちらの、直接アスベストアナライザーというふうに記載してございませんが、分類としましては分光分析装置ということで載ってございます。この使い方でございますが、解体工事の申請に基づきまして、アスベストの含有状況によりまして、含有が懸念される建材に分析光を照射することによって、職員が現地に行きまして、そういった照射をして、含有の有無を判定するというふうに使っているというものでございます。
石坂委員
高額なものなので、しっかりと活用されているということで安心しましたが、やはり活用しているということがもっと分かりやすくなるといいのかなと思うとともに、こっちの物品一覧のほうは、アナライザー以外にも分光分析装置って様々あるかもしれないので、そうなると、前年の、もう過ぎちゃった令和4年度の決算の説明書なりなんなりのほうに、アスベストアナライザーというのは物品の一覧のほうになると分光分析装置としてカウントされるんだなということが分かるような形の表記の仕方など今後検討いただければなと思いますけども、いかがでしょうか。
伊東環境部環境課長
この記載については環境課独自で決定できませんので、関係所管と連携して、より分かりやすいような表記にできるかどうかについて調整したいというふうに考えてございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしければ、進行いたします。
次に、2目ごみゼロ推進費です。決算説明書432ページから435ページ、事務事業1、ごみ減量推進、こちらについて質疑はございますか。
武井委員
プラスチック製品の資源化に伴う広報についてお伺いします。4月から製品プラスチックを回収することになりましたけれども、これも広報はうまくいっていて、製品プラスチックが多く集まっているかどうか分かれば教えてください。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
製品プラスチックの広報につきましては、前年度にパンフレットのほうを全戸配布するなど、区民周知に努めてきたところでございます。プラスチックの収集につきましても、成果としましては、見込みより少し減ってはいますけども、順調に収集できていると認識しております。
武井委員
ぜひ、製品プラスチックを回収してリサイクルするのはいいことだと思うので、どんどん広報していただきたいと思います。
そして、下のごみ分別チャットボット運用委託700万円というのは、これはあれですかね、公式LINEの中のごみ分別のところのチャットボットのことを指しているのでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
チャットボットにつきましては、LINEの中にあるチャットボットになっております。
武井委員
これ、運用実績というか、何件検索されたとか、そういうデータってあったら教えてください。
主査
休憩します。
(午後4時04分)
主査
再開します。
(午後4時04分)
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
利用実績につきましては、令和5年度で総数3万9,587人利用しておりまして、トーク数としては9,238人になっております。
武井委員
私も利用したんですけど、この件数に関して費用がかかっているのかなという印象があったので、これ、改善していただけたらなと、もったいないなというのを感じました。
あと、製品プラスチックの分別の広報なんですけども、そもそも普通の製品プラスチックの前のプラスチックの分別、資源回収のこと自体、分かっていない方とかも多いので、そういうのも併せて、新しくじゃなくて、今までのやつもどんどん広報していっていただきたいと思います。これは要望です。
武田委員
今、武井委員が御質問されたごみ分別のチャットボットの運用委託なんですけど、確かにこれ、726万円という経費がかかっていて、昨年伺ったときも、外国語の対応はできていなくて、難しいというお話だったかと思います。一方で、去年の答弁では、アプリのほうで外国語の対応ができるので、そちらをというようなお話があったんですが、これについては、やはりこれだけ中野区は外国人の方が多くお住まいになっているという中で、このチャットボットの中での外国語対応とか、今後の展開はどのようにお考えなんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
チャットボットにつきましては、現在、外国語の対応ができていない状況になっております。チャットボットにつきましては、今後区民部で導入予定のチャットボットに統合するなどの検討を進めておりまして、そちらのほうは外国語の対応もするということになってございますので、今後そういう方向で考えていきたいと考えてございます。
武田委員
ぜひ一緒にできるものであれば一緒にしていただいて、それもやはり外国語対応ということを基本的には目線に入れてやっていただければと思います。
435ページの内容でお伺いしたいんですが、フードドライブ事業、食品ロス削減店もそうなんですけれども、昨年度実績から比べると、フードドライブの利用者が減っていると。この減っていることについてはどのような状況というふうにお考えでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
フードドライブの利用実績が減っているというところのこちらの捉えなんですけれども、フードドライブにつきましては、コロナ禍の配布物品が令和4年度に多く持ち込まれていたのかなというふうに担当の中では認識してございまして、令和5年度は一定程度それが落ち着いて、フードドライブの件数が落ち着いたのではないかなというふうに捉えております。
武田委員
そうすると、今年度の状況と比べるといかがなんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
今年度は手持ちで資料を持っていないので。状況については、特に多くもらってきているという状況にはありません。
武田委員
フードドライブ事業であるとか食品ロスの削減というのも、やはり区としては進めていくというふうに掲げていらっしゃるものかと思いますので、そこについては本当に、新型コロナのときに配布された物品が余ったということでの取扱量が増えていただけだったのかどうかというところを改めてきちんと検討していただきたいなと思います。
それから、「ごみのん通信」なんですけれども、昨年度から電子に切り替えるということで、令和4年度決算までは4,000部というところで数字が挙がっていて、経費がかかっていらしたんですけれど、4,000部、例えば区民活動センターとか公共施設に置かれていたんだと思うんですが、電子に切り替えるというところでは、どういった形の配信方法にされているんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
電子に替えまして、区のホームページに掲載するような形で配信しております。
武田委員
ホームページに載せているということは、わざわざそれを見に行かないと見ることはできないということになったということでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
はい、そのとおりでございます。
武田委員
比較的やはり多くの方たちの目に留まっていただくということが大事なものなのではないかと思うのですが、そういう意味では、それまで紙であったとしても目に見える形、区役所だけではなくて近いところに置いてあったというものが、それがなくなってホームページだけに集約されているというのは、「ごみのん通信」自体はちょっと、電子にされたとはいえ後退をしているのではないかと思うんですが、例えば積極的にSNSを使って発信をされるとか、そういうようなことは御検討されていないでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
「ごみのん通信」に関しましては、ペーパーレスの考え方も大事だと考えているんですけれども、紙の有用性も一定程度あるのかなというふうに思ってございます。「ごみのん通信」各号を印刷するのではなくて、「ごみのん通信」のホームページを案内する二次元コードとかを啓発のチラシに盛り込むなど、そういう形で「ごみのん通信」をホームページに御案内するとかというのを今後検討していきたいというふうに考えてございます。またあわせて、SNSでの発信についても考えていきたいと思ってございます。
武田委員
やはりいろんな方の目に触れていただいてPRをしていくというところは、いろんな意味で大事なことだと思いますので、そこはぜひ積極的にやっていただきたいなというふうに思います。
あと、ごみ減量出前講座というのも、実施回数としてはほぼ変わらないんですけれども、参加者数というのが前年度、前々年度と比べるとやはり大幅に落ちているのかなと思うのですが、この辺りは理由とかってお分かりになりますか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
講座の参加者が減った理由なんですけれども、エコフェア等の大規模のイベントの人数が減ったことのほか、小学校で開催していたものが開催されなくなったというところで、人数が減少していると確認しています。
武田委員
エコフェアでのというところは、エコフェア自体の参加人数の増減というのもあるのかなと思うんですが、小学校で開催されなくなったというのはどういうことでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
講座を小学校の方から申込みがあるんですけれども、それが令和5年度にはなかったということになります。
武田委員
それは例えば教育委員会とお話をして、今年度は違うことをやるからないよということだったのか。やはり環境の話というのはとても大事なことなので、毎年必ず定期的に何校かをやりたいよというような、そういったお話合いというのはされていないんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
現在、出前講座に関しては、教育委員会のほうに働きかけるとかという活動はしていない状況になっています。
武田委員
それはぜひ働きかけをやっていただきたいと思います。やはりお子さんのうちからとか、学校の中では給食とかもありますし、そういったことを積極的にやっていくということはとても大事なことだと思いますので。申請が来たからやるよという形ではなくて、出かけていってやってということが本当に必要なことだと思いますので、教育委員会とはぜひお話合いをしていただいて、取り込んでいただくようにしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
教育委員会の連携につきましては、これからどのようにできるかという、出前講座という形の在り方とは別に、清掃事務所のほうでも環境学習という形で、スケルトンカーでやっていたりすることが結構人気としてそちらもありますので、どちらがいいかというところもございますので、しっかりと連携しながら確認を図っていきたいなと思ってございます。
武田委員
確かにスケルトンカーも人気で、あの講座というものと併せて、やはりごみを減らしていくというところをどういうふうに考えてもらうのかというのは大事なことだと思うので、ぜひ中身を充実させる形で検討していただきたいなというふうに思います。
それと、すみません。ちょっと1点、直接決算の数字とは関係ないんですけれども、例えば東中野の区民活動センターなんかですと、携帯用のコンポストって、このぐらいのランチバッグぐらいのものに、それぞれ家庭に持ち帰って生ごみとかを入れて、区民活動センターのほうに置いてあるコンポストのほうで堆肥を作って、それを区民活動センターのお祭りのときなんかに、花壇のほうに堆肥として入れて植物を育てるというようなことを始められているんですね。そういった地域の活動との連携ですとか、そういったことを取り入れていくというようなことというのは何か進めていらっしゃるでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
地域のイベント等でごみの削減の普及啓発というのができる機会があればありがたいと考えてございますけれども、どのような形で協力できるかというところで、啓発でパネル展示ですとか、そういう形での御協力はできると思うんですけれども、地域団体の方と、声を聞きながら、有効な取組について確認していきたいというふうに思ってございます。
武田委員
ぜひ様々なところと連携をしていただいて、事業を進めていただければなと思います。
パネル展というお話があったんですが、昨年度の決算ですと、ごみ減量パネル展というのが実績として大きく記載されていたんですが、今年度の決算書には記載がないんですが、これは、事業をやったけれども実績として記載をしていないのか、それとも事業自体を昨年度は実施されなかったのか、どちらでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
パネル展につきましては、令和5年度はプラスチックの資源化の取組に注力したため、パネル展の実施はできなかったという状況にございます。
武田委員
これは今年度はおやりになっているということでよろしいんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
今年度につきましては、10月の3R推進月間で区役所のほうで実施を予定してございまして、また、12月と1月頃に、空いていれば駅前のほうとかでも実施していこうというふうに予定を考えているところでございます。
武田委員
ぜひ様々な場面で積極的に活動していただきたいなというふうに思います。
最後に1点だけ。一般質問のほうで羽鳥議員が取り上げたリユース食器についてなんですけれども、なかなかキッチンカーとかでは採算が取れないというところもあって、普及していないということだったんですけれども、環境省のほうでは地方公共団体向けのリユース食器の普及啓発資料というのを作っていると。その中で、地方公共団体ができるリユース食器を広げていくということについての様々な内容が載っているかと思うんですけれども、その辺り、区としては取組は今どのようにお考えでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
リユース事業につきましては、2月に中野セントラルパークで実証実験をしたところでございますけれども、その後、コスト等々の面でなかなか次回の実証実験が進んでいないという状況でございます。引き続き、リユース食器の活用状況については、他区とかの状況を確認しながら、有効なリユース事業について検討していきたいと考えてございます。
武田委員
リユース食器、例えばイベントで実施するときに自治体が補助しますよというようなことは、23区内でも幾つかの自治体で見られていますので、いろいろお調べをいただいて、確かにリユース食器、コストのほうがかかるということはあるんですが、環境をよくしていくというところの中で、経費がかかったとしても、積極的に推進していくというところを区の姿勢として見せていただきたいなと思いますので、積極的な取組をお願いしたいと思います。要望にします。
甲田委員
1点だけ、すみません。食品ロス削減協力店登録事業が、令和4年度より令和5年度は店舗数が減っているんですけれども、それはなぜか教えていただけますか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
こちらにつきましては、廃業等の自然減となってございます。
甲田委員
お店の閉店というのは結構あると思うんですけど、店舗を広げていくための努力というのは、毎年何かされていることはあるんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
今年度につきましては、食品ロスの削減協力店の方にアンケートを取るような形で、何が有効かというのを確認したりですとか、また、啓発のグッズを配る等の活動をしてございます。
甲田委員
ぜひ、せっかくこういった登録というのがあって、何年か前に始めたことなので、だんだん薄れていって、そういうのがあるんだと、新しく店舗を構えた方なんかは知らないということもあると思いますので、啓発だけはしっかりやっていただいて、毎年減らないような形でぜひ進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
石坂委員
監査の審査意見書のほうの54ページのところで伺っていきます。まさに今この時間、同時に東京二十三区清掃一部事務組合議会定例会が開催されていて、酒井議長が今まさに公務で欠席されているわけですけども、監査意見書のほうで、東京二十三区清掃一部事務組合分担金の増により、ごみ減量推進が1億4,024万3,000円の増になっているということが書かれています。この分担金の増の原因が分かれば教えてください。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
こちらにつきましては、物価高騰や労務単価の上昇が続く中、多くの清掃工場が建て替え、更新時期を順次迎えてございます。施設の老朽化に対応するため、工事の運営費等高止まりの見込みとなってございます。これらの状況を踏まえて、今後の予算規模が増大が見込まれるということで、これに沿って分担金が上がっているという状況にございます。
石坂委員
特に物価が上がる中で、清掃工場の老朽化が進んでいてというところがある中で、今後も建て替えなども必要になると思われる中で、この分担金というのは今後も上がっていくことが見込まれるのか、あるいはそれを見越して上がったので、これ以上上がらないだろうというところなのか、担当の課の考え方はいかがでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
こちらにつきましては、上昇傾向にあるというふうに認識してございます。
石坂委員
区財政が厳しい中でそれが上昇していく中で、また様々、中野駅北口の問題も先般から挙がっていますけども、やはりこうしたところが増えてくるということも、財政の施策を組む上でとても重要なところですので、部署間でしっかりと連携しながら確保に努めていただければと思いますし、また一方で、中野区単独でどうこうできるものじゃないですけども、清掃一部事務組合のほうの経費を効率化させていって、区のほうの分担金の負担を少しでも減らしてもらうような働きかけなども必要と思いますが、いかがお考えでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
ちょっと聞き取れなかったので、もう一度。
石坂委員
すみません。脳梗塞の後遺症で滑舌が悪くなっていて申し訳ないんですけども。今後もこの清掃工場の老朽化などが進む中で、どんどんと区に負担が求められていくということが考えられていく中で、やはり区のほうでも努力して財源を確保することが重要ですけども、清掃一部事務組合のほうでも、効率的な業務を進めてもらうですとか、清掃工場も建て替えは必要なことですけども、そこの費用を少しでも圧縮してもらうようなことがやっぱり必要になってくると思うんですね。そこに対して、中野区単独でどうこうということじゃないでしょうけど、ただ、中野区も構成している一員なので、そこは清掃一部事務組合に対して、効率的な事業を進めてもらうような働きかけなどが必要かなと思いますが、担当はいかがお考えでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
そちらにつきましては、区長会を通じまして清掃一部事務組合のほうに働きかけを行っているという状況にございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
次に、決算説明書434ページから439ページ、事務事業2、資源回収推進について質疑はございますか。
石坂委員
こちらの中の事業の実績のところを見ていきますと、同じペットボトルの回収の中でも、集積所での回収が増えて、自動回収機による回収が減っていますけど、これは原因はあるんでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
こちらにつきましては、ペットボトルの自動回収機につきましては集積所のほうの回収が近くに多くございまして、そちらの排出が増えているものと思ってございます。また、民間施設での回収機の設置が進んでいることもございまして、回収量が減少しているのではないかと考えているところでございます。
石坂委員
そういう形で様々な場所が増えていることで減っているということであれば、それはそれでよいのかなと思うところではあります。やはりペットボトルの回収をしっかりとモチベーション高く続けていく上で、システム的なことでなかなか簡単にいくことではないと思いつつですけども、将来的に可能性が少しでもあれば、今後ナカペイとかも進む中で、ペットボトルの破砕回収機のポイントとかを移行できるような方法なども、今すぐやれということじゃないですけども、やはり長期的には検討していっていただけたらと思いますが、いかがお考えでしょうか。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
ナカペイとのペットボトル回収機の連携につきましては、事業者に確認したところ、なかなか難しいという状況を確認してございます。今後、引き続き、そういう連携ができないかどうかというところを踏まえて確認していきたいと考えてございます。
石坂委員
ナカペイのほうの御担当としての御所見はいかがでしょうか。
網野区民部産業振興課長
今、御議論いただきましたように、ペットボトルの回収等々、様々環境活動、エコポイントなんていう話もございました。そういったことを区として非常に大切なものだなというふうに認識しておりますので、システム連携という形にするのか、ある意味ポイント付与という形にするのか、いろんな方法があると思いますので、しっかり環境部と連携しながら検討を進めていって、区民の方にとってよりよい方法を提供していきたいというふうに考えてございます。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
先ほど武井議員の質問の中のLINEとの連携について、チャットのほうであったと思いますけれども、LINEとは連携していないというところで答弁修正させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
主査
チャットボットの話でしょうか。
1回休憩します。
(午後4時26分)
主査
再開いたします。
(午後4時26分)
では、進行いたします。
続いて、決算説明書438ページから443ページ、事務事業3、清掃事業について質疑はございますか。
武田委員
すみません、1点だけ。ごみの適正排出啓発のところで、集積所の看板購入とあるのですが、この集積所の看板って今、外国語併記のものになっているか、日本語だけ、外国語だけという形になっているか、今回購入されているものというのはどういったものでしょうか。
秦清掃事務所長
今、こちらのほうにもございますが、日本語と英語の併記になってございます。
武田委員
地域の方からやはりごみ捨てのマナーがというお話をよく伺うんですけれども、英語以外のものというのはありますか。
秦清掃事務所長
現在のところ、看板としては英語表記のみでございます。
武田委員
中野区内にお住まいになっている方、特に地域別に様々な国籍の方が、この地域はこの国の方が多いよというのが割と傾向として見えているかと思うんですけれども、その地域用にその国の方の言語に合ったような表記というのは何か対策っておありでしょうか。
秦清掃事務所長
どうしても看板に関しましては、記載事項もかなり多いですし、ごちゃごちゃしてしまうというところもありますので、あと、環境省のガイドラインでも原則英語、あとは努力義務ということになっていますので、現在のところはそれで考えておりません。ただ、こちらの看板のほうから飛ぶことによって、4か国語には対応しているということで、アプリがありまして、そちらには対応しているということでございます。
武田委員
それは、表示板のほうにQRコードがついているということでよろしいですか。
秦清掃事務所長
さようでございます。
武田委員
QRコードでわざわざ読む方というのがどのぐらいいるのかなというのもあるので、やはり目の前に、この曜日は出しちゃいけないよということが分かりやすいもの、特に、割とこの地域はこの国の方が多いよというのは傾向としてあるかと思うので、集積所に即した対応を御検討いただければと思うんですが、いかがでしょうか。
秦清掃事務所長
看板のほうに関しましては、スペース等もありますし、いろいろ検討しなきゃいけないことがあるので、研究させていただくことになると思いますけれども、あとはチラシ等に関しましても、そういったものが対応できるかどうかというのは今後検討していきたいと思っております。
武井委員
集積所の監視カメラについてお伺いしたいんですけども、これ、今、現状、中野区で何台あるんでしょうか。
秦清掃事務所長
現在10台でございます。
武井委員
これ、かなり集積所の監視カメラ、効果があるとは思うんですけども、今後増やす予定とかはないんでしょうか。
秦清掃事務所長
現在のところは増やす予定はございません。
武井委員
これ、本当に民間で個人的につけている方とかもすごく多くて、効果があると思うので。また、集積所にカメラを増やさないのであれば、例えばまちの防犯カメラが集積所を見ているのとかがあったら、そこを調べて対応していただけるとか、そういった複合的な対応をしていただければと思います。これは要望です。
石坂委員
ごみの排出量の関係で伺っていきますけども、主要施策の成果の99ページのところで、区民1人当たりのごみ排出量が、令和3年度が468キログラム、令和4年度が454キログラム、そして、令和5年度実績が435キログラムで、令和5年度計画の449キログラムを下回っていて、この達成されているのはとてもいいことだと思いますが、特にコロナ禍があった中で、在宅勤務の方が増えるということもある中でのごみの排出などが増えたりだとか、また、新型コロナが一定5類になったことで在宅勤務の方が減っていますが、それでもまだ在宅勤務の方がいらっしゃるという中で、区民1人当たりのごみ排出量、この期間だけですと新型コロナ前と比較はできないんですけども、新型コロナ前と比べてこの量は減っているのか、あるいはそれと比べると増えてしまっているのか教えてください。
鈴木環境部ごみゼロ推進課長
区民の1日当たりの1人当たりのごみの排出量につきましては、コロナ禍、令和2年の4月に緊急事態宣言がありましたので、令和元年の数字から御説明させていただきますと、令和元年460キログラム、令和2年が477キログラムと上がりまして、令和3年468キログラム、令和4年が454キログラム、令和5年が435キログラムとなってございまして、新型コロナ前よりも減少しているということになります。
武田委員
もう1点だけ伺います。収集作業、酷暑の中で大変だというところの中では、昨年も実際にお仕事をされる方たちの熱中症対策については、例えば作業服について何らかの、ファンつきのベストだったりとか、いろいろ導入をされたほうがよいのではないかというお話をさせていただいて、試行的に使用はされているということがあったんですが、試行されて実施されていたものの結果というのは今どういう感じなんでしょうか。
秦清掃事務所長
今、一応結果のほうをある程度取りまとめている状況でございます。
武田委員
状況によっては、ちょっと値段が高くても効果の高いものとか、作業の邪魔にならないものを選んでいただく必要があるかなと思いますので、そこはやはり積極的に予算を要望していただいて、つけていただいたほうがいいなと思っているんですが、その辺りは今後の展開ってどうなるんでしょうか。
秦清掃事務所長
アンケート結果も踏まえましてなんですけれども、かなりやはり人数が多いものですから、いろんな意見がございます。その辺もいろいろ踏まえながら検討していきたいと考えております。
武田委員
やはりこの暑さって当分続くんだろうと。今のところあまり下がる見込みもないというところの中では、作業時間を短くするであるとか、そういった対策が必要なのかなと。そのときの人員的な対応というのはどういうふうにされているんでしょうか。
秦清掃事務所長
今現在、夏季対策としまして、ダブル作業というのからシングル作業と申しまして、人員に余りがある場合等なんですけれども、そういったことで夏季も対応させていただいております。その際、さらに足りない場合等で、夏季であればプラス5人で、人材派遣の方もこちらのほうで雇用させていただいていますので、対応できる範囲であれば、そういった作業を変えているということも実施しております。
武田委員
その辺りについてもやはり安全というか、生命が第一だと思いますので、無理なスケジュールとかにならないような形で、十分配慮をした人員体制というのは取っていただきたいなと思います。その中で、先日、団体要望のお話の中でも、当日アルバイトの方なんかで、かなり外国籍の方に来ていただくことが増えたというお話を聞いています。その辺りのコミュニケーションの取り方なんかで、何か工夫をされている点とか、こういったものが必要だということはありますか。
秦清掃事務所長
現在、清掃事務所でも、派遣職員の中にはネパール国籍等、多国籍の方もいらっしゃいます。ある程度日本語学校とか、そういうところの方が多いので、日本語が通じるというのもございますし、一緒に日本語の堪能な方もいらっしゃいますので、そこでコミュニケーションは図れていると考えております。
武田委員
やはり清掃事業って本当に公衆衛生に直結する大事なお仕事だと思いますので、分別の仕方なんかがきちんとできていないということに対しても、やはり派遣の方についても研修や何かというのは保障されていかないといけないんだろうなと思いますし、また、コミュニケーションのところでの必要な器材があるのであれば、それもやはり予算措置をされて、事業が安定して運営できるような形の体制を取られたほうがいいんではないかと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか。
秦清掃事務所長
今後、そういったような状況も踏まえながら検討していきたいと考えております。
甲田委員
439ページの使用済み注射針回収事業、これの容器購入の単価と本数の実績をお願いします。
秦清掃事務所長
容器の購入の単価は110円でございます。令和5年度、4,640本を確保させていただきました。
甲田委員
昨年も質問させていただいたんですが、容器を購入して薬剤師会に渡していると。それで、あと、焼却分の補助をしているということなんですけど、昨年もちょっと言わせていただいたんですが、注射針一体型の処理費用についても、今、かなりそういったものも出てきているということなんですが、それに対しては何か検討されていますか。
秦清掃事務所長
基本的にはあくまでも使用済みの注射針の回収ということで、処理費用の半額を補助させていただいているということでございます。今後は動向を見ながら、鋭意必要に応じて検討させていただきたいと考えております。
甲田委員
実際には処理しているものの中にそういったものもあるということですので、またぜひこれは検討していただきたいと思いますので、要望しておきます。
主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
次に、12款諸支出金、1項積立金、1目積立金、決算説明書484ページから485ページ、事務事業3、特定目的基金積立金、このうち事業メニュー8、環境基金積立金及び事業メニュー9、新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金積立金が区民分科会の分担分でございますので、御承知おきください。質疑はございますか。
石坂委員
環境基金積立金のところで伺いますけども、こちらのところで、森林環境譲与税分がこのうちのどれだけを占めているのかということと、その結果、基金の積立総額の中での森林環境譲与税分とそれ以外分、金額はどうなっているのか教えていただけますでしょうか。
伊東環境部環境課長
この積立金のうち、森林環境譲与税分につきましては、令和5年度分が3,723万2,000円、令和4年度の決算剰余金が323万2,000円、合計で4,046万4,000円となってございます。
石坂委員
森林環境譲与税分、使うようになってきているところでありますけども、今後、森林環境譲与税分のところが、いろんな形で使っていく中で、基金の中からは減らしていくところを増やしていくのか、あるいはそれ以外のことを考えていらっしゃるのか教えてください。
伊東環境部環境課長
毎年度、森林環境譲与税が区のほうに入ってございますので、それを超えた額の支出がある場合については、この基金から取崩しをして使うということで考えてございます。
石坂委員
過去に、どう使うかなかなか決まらない中で、積みますみたいな時期もあったので、その辺りもしっかりと踏まえながら、無駄に使うことはしてほしくはないですけども、ちゃんと適宜適切な形で使っていっていただければと思います。これを要望としておきます。
甲田委員
寄付金のところで、ふるさと納税寄付金3,007件ということですけども、この中で、寄付金の返礼品としてPayPay商品券があると思うんですけれども、それ……。これ、駄目。
主査
休憩します。
(午後4時41分)
主査
分科会を再開いたします。
(午後4時42分)
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、一般会計歳出分担分についての質疑を終了いたします。
次に、一般会計の歳入に入ります。
区民分科会分担分の歳入決算説明書の補助資料により一括して質疑を行います。質疑はございますか。
甲田委員
ふるさと納税寄付金が今回3,007件あったということですけれども、この中で、返礼品としてPayPay商品券があると思うんですが、このうち、PayPay商品券の返礼品を受け取った件数と割合を教えてください。
冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長
返礼品ですが、金額ベースで言いますと大体85%で、件数で言いますと約78%というような状況です。
甲田委員
ほとんどがPayPay商品券を返礼品としてふるさと納税をされたということが分かりました。ずっと分かっていることだと思いますけれども、区外の方からやはりふるさと納税をされる、すごくこれがやっぱり有効なんだなということも分かりましたので、今後のナカペイの運用にもしっかり生かしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
網野区民部産業振興課長
ナカペイの返礼品、そちらも区としては検討しているところでございます。
石坂委員
こちらの抜き刷り冊子のほうの9ページ、10ページのところ、13款国庫支出金、2項国庫補助金のうちの3目区民費補助金、この中の社会保障・税番号制度システム整備費補助金、二つありまして、一つ目がマイナンバーカードへの氏名のローマ字表記の方に係るもので、もう1件のほうが戸籍に氏名の振り仮名を追加するための部分ですね。これ、いずれも満額翌年度に繰越しとなってしまっていますけども、ただ、お金は少なくとも恐らく検討は進めていたかと思います。以前、私、質問しましたけども、いわゆるキラキラネームの方や、トランスジェンダーで親がつけた名前と振り仮名を変えている方などが混乱がないような形でお願いしたいということは質問してきましたが、そこに関して何かしら対策など検討は進めていただけているのかどうか教えてください。
白井区民部戸籍住民課長
今、委員御指摘のとおり、戸籍の振り仮名の付与に関することに関しまして、令和5年度につきましては、歳入歳出ともに執行はございません。全額繰越明許費とさせていただいてございます。一方で、今、委員から御指摘もありましたように、令和7年度5月の開始に向けまして、様々課題があることは認識してございます。令和5年度から今年度にかけまして、法務省等々の発出の資料等も含めまして、研究を進めているというところでございます。
石坂委員
引き続き、しっかりと混乱がないように研究して、そのときを迎えていただけたらなと思います。
それから、歳入のほうに入っていそうで入っていなかったものなので伺いたいんですけども、中野区財政白書のほうの25ページで、歳計外現金残高というところがあります。この中に、公的個人認証の55万3,000円、あと、個人番号カード再発行手数料221万4,000円が掲載されています。これって区のほうで受け付けて手続をして、それで国のほうの手続を経てなので、区のほうも国のほうも様々業務が発生するわけですけども、これに関しては、区のほうには手数料は全く入らないものということなんでしょうか。
白井区民部戸籍住民課長
歳計外現金となってございまして、こちらは地方公共団体情報システム機構のほうに入るお金となりますので、区のほうに手数料としての収入はございません。
石坂委員
これに関しては、一括して事務を遂行するための費用が国から出ているとはいえ、特に再発行とかというのはないにこしたことはないものですけども、実際これだけ発生しているわけなので、やはりそこに関して国に対して、そうした事業分なども区にちゃんと入るような形での国への働きかけなども必要と考えますが、いかがでしょうか。
白井区民部戸籍住民課長
マイナンバーカード交付事務につきましては、委員御指摘のような考え方もあろうかと思いますが、一方で、当該事務につきましては、事務費補助金等で10分の10として国費として支給されるなど、かなり手厚い国からの補助金を受けているという認識もございます。現在、何かしら国への要望といったことは考えてございませんが、今後こういった状況が変わるような場合には、委員からの御指摘も踏まえた検討は行っていきたいというふうに考えております。
石坂委員
推移など見ながら、過大な負担が生じそうになった場合は、ぜひそういうふうに考えていっていただければと思います。これは要望としておきます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
質疑がなければ、一般会計歳入分担分についての質疑を終了いたします。
次に、国民健康保険事業特別会計について一括して審査を行います。決算説明書の505ページから551ページになります。
なお、次のものは当分科会の所管外となりますので御承知おきください。まず、歳入のうち514ページから515ページ、4款都支出金、1目保険給付費等交付金のうち健康福祉部所管のもの、516ページから517ページ、6款繰越金、1目繰越金のうち、2節その他繰越金のうち健康福祉部所管のもの、3節特定健診・保健指導繰越金、520ページから521ページ、7款諸収入、3項雑入、6目納付金。次に、歳出のうち528ページから529ページ、1款国保運営費、1項国保運営費、1目制度運営費、事務事業1、国保運営関係人件費等のうち健康福祉部所管のもの、546ページから549ページ、4款保健事業費、550ページから551ページ、5款諸支出金、1項償還金及び還付金、1目一般被保険者保険料還付金等のうち健康福祉部所管のもの。以上が当分科会の所管外となります。
それでは、質疑はございますか。
甲田委員
すみません。もしかしたら一部所管外なんですけども、515ページの都支出金、1項都補助金の保険者努力支援制度分、これは総括質疑で質問をしまして、一部保健企画課だということが分かったんですが、全体の中では国民健康保険のほうが金額が多いということも分かりました。なので、その辺の全体感を含め、国民健康保険のほうではどういうものが保険者努力支援分として入っているのかということ、主なもので構いませんが、概要を教えてください。
宮脇区民部保険医療課長
保険者努力支援制度の概要ですね。規模感等を含めてということになりますけれども、令和5年度、保険医療課のほうで7,326万5,000円、こちらを収入済みとしております。制度の概要といたしましては、これは全国で行われている取組で、平成30年度の国民健康保険制度改正によって新設された仕組みになっております。各保険者が競い合いまして、取組の成果を努力という形で還元していくと、このような仕組みになっております。項目といたしまして、共通指標、固有指標というのに分かれております。共通指標というものがあって、先ほど委員がおっしゃられました特定健診、がん検診、重複・多剤だとか、そういった健康推進のほうの取組、保健企画課の取組になります。固有指標というところに保険医療課のほうの所管の項目が幾つかございます。保険料の収納率がこれだけ上がりましたとか、医療費通知の取組の中に網羅された項目がちゃんと載っているかだとか、それから、第三者求償の仕組みといいまして、交通事故の方が主なんですけれども、そういった方が、事故が起きたときには保険者が負担するわけではないので、ちゃんと求償をするための広報をしっかりと打っているか、それから、資格確認をしっかりやる仕組みがあるが、ちゃんと活用しているか、こういったことを取組の評価の項目として算定されているものでございます。
甲田委員
個人というか、区民が健康推進という形で努力するものに関しては、結構保健企画課のほうのデータヘルスの関係で、保健企画課なんですが、それは1,350万円で、今お答えいただいたように、国民健康保険のほうでは7,326万円がこの歳入に入っているということですので、やはり大半はこちらになっている。でも、こちらは保険者が努力する分ということだと思います。どちらにしても、やっぱり健康推進ということをやっていく中で、医療費の適正化とか、そういったものも含めて、努力した分入ってくる。ただ、上限があって案分されて、入ってくるようで入ってこない部分もあるので、なかなか難しいんだと思いますけれども、でも、取れるものはやっぱり取ったほうがいいと思いますので。ぜひこの辺はまた全庁的に、区民の健康という部分にもかなり、この保険者努力支援制度の点数が高いところはやっぱり健康寿命も長いというふうに言われているようですので、ぜひその辺はいろいろと検討していただきたいと思っているのですが、いかがでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
今、委員のおっしゃられました健康推進の取組、メインは保健企画課のほうでやっていただくものです。ただ、金額的に大きいというところ、御指摘のとおりです。そういった部分につきまして、保険者としての取組が一定程度寄与する部分がございますので、ここにつきましては、国民健康保険の財政の健全な運営のためにもしっかり力を入れてまいりたいと思います。
石坂委員
決算説明書ですと551ページ、5款1項1目、事務事業1の一般被保険者保険料過誤納還付金のところで伺っていきます。これに関して、監査委員のほうの審査意見書の65ページに還付未済額の推移が出ています。33ページのほうは一般会計が出ていて、そこと比較すると、一般会計は全体で19%還付未済金が当該年度増えてしまっている。これに対して、区民部所管の中の区民税関係が減っているのはとてもいいことですし、また、65ページのほうの国民健康保険事業特別会計の還付金、これが令和3年度から令和4年度は増えていたものが、令和4年度から令和5年度に至っては減らすことができた。特にこれって今、還付金に関しては、区から来たものでも還付金って本当なのかみたいなふうに疑う方も多かったりする難しい時代ではありますけども、取り過ぎてしまったものはしっかりと返せているということは評価したいと思いますが、これは何か理由があって未済額を減らすことができたのか教えてください。
宮脇区民部保険医療課長
還付未済金については、確かに増加分2,000万円程度ということになります。こちらは、地道な取組といいますか、丁寧な御案内、そういったものが効果を生み出しているものというふうに考えております。
石坂委員
地道な積み重ねということですけども、しっかりと区民の方が安心して、また、確実に還付金を受け取るような形で進めていっていただけたらなと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
それから、関連して、総務の3、決算特別委員会資料ですね。こちらのほうで、「性別記載欄のある申請書・証明書等のうち見直し可能なもの及び見直しの実施状況一覧」の中で、見直し可能ですけど、いまだ見直しがされていないものの一つとして、国民健康保険被保険者証等再交付申請書、これが性別欄の記載を外せるけども外していないものとして挙がっています。特にマイナ保険証になっていく中で、書式などで大きく変わっていく、仕組みも大きく変わっていくタイミングではありますけども、この性別の記入欄に関しては今後どうしていくべきなのか、私としてはやはり外すべきだと考えますが、所管のほうはいかがお考えでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
現在、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険で共通に使用している再交付申請書というのがございまして、こちら、12月2日の証の廃止とともに、国保は独立した新たな資格確認書、資格情報のお知らせ、こういったものに変更されるわけですが、その再交付の申請書を作成するに当たりまして、性別表記は廃止してまいりたいというふうに思っております。
石坂委員
ぜひそういうふうに進めればと思いますけど、今、後期高齢者医療とかと一緒だったものから外れるということですが、残る後期高齢者医療のほうとかの性別欄というのはどうなるんでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
後期高齢者医療についても様式が変更されるという形になりますから、こちらについてはどうなっていくのか、こちらはまだ広域連合との関係がございますので、今の段階では未確定ということです。
石坂委員
中野区も広域連合を構成している一員でもありますので、ぜひ、そちらのほうに性別欄の記載について見直しのほうを働きかけていただければと思いますけど、いかがでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
性別欄の廃止、こちらは時代の流れかなというふうに認識をしております。個別の働きかけまで行うかどうかは、かなり細かなことですので、即答はちょっとできないかなというところでございます。
石坂委員
言うことはできると思いますので、ぜひ前向きに、困っている区民の方が実際いらっしゃる。また、特に中野区はLGBT関係の仕組みを様々進めている区ですので、ぜひ率先して働きかけていただければと思います。これは要望としておきます。
武田委員
533ページの滞納整理のところで伺います。財産調査件数が1万1,069件となっていて、この財産調査というのは国民健康保険単独でやられているものでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
財産調査は国民健康保険単独ではなくて、後期高齢者医療特別会計のほうでの財産調査も国民健康保険で含めてやっていると、そんなような形になっております。
武田委員
そうすると、2料で今はやっていると。これは、介護保険料についても今後は含めてやっていく予定ということでよろしいんでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
介護保険につきましても、今後、財産調査の対象に含めていく方向で検討していると、そのような状況です。
武田委員
その下の滞納処分件数というところで、交付要求も含め903件とあって、要求資料の区民18ですと、2023年度、差押え等の件数というのは643件というふうになっているんですが、それ以外の滞納処分というのは具体的にどういったことがあるんでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
滞納処分の別のものとしまして、執行停止がございます。
武田委員
そうすると、執行停止の件数というのは200件ちょっと、260件ぐらいになるのかなと思うんですけれども、これまで執行停止件数全体の数というのが、桁がちょっと違うような気がするんですが、その辺りの差異は何なんでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
答弁保留をさせてください。
主査
答弁保留。続けますか。
武田委員
すみません。今までの執行停止の件数というのが多分8,000件とか1万件とかという数字になっていて、そうすると、これは財産調査をした結果、執行停止というふうにしたものが二百何件だったということなのかどうかというところをその次にちょっと確認をしたかったというのが1点と、財産調査をした結果で、滞納処分に結びついた件数というのに大きな乖離があるんですけど、その調査をした結果、滞納処分をしなかった方たちというのはどういう状況なのかというのを併せて伺いたいんですが。
主査
答弁保留が返ってきてからにしますか。
じゃあ、一旦、他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
答弁保留がございますので、こちら終結せずに、一旦次の後期高齢者医療特別会計について一括して審査を行わせていただきたいと思います。決算説明書553ページから571ページ、質疑はございますか。
石坂委員
559ページのところで伺います。歳入の1款後期高齢者医療保険料、1項後期高齢者医療保険料、1目後期高齢者医療保険料、3節後期高齢者医療保険料滞納繰越分のところで伺います。令和3年度から対調定収入率が39.5%、36.6%、33.7%と低下をしています。これというのは、年金所得者の方が年金の金額が少なくなってしまっていることによって、普通徴収の人が増えてしまって、それによって対調定収入率が下がってしまっているという理解でよいのでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
こちらは、年金特別徴収の方の割合が減っていること、こちらが一つ大きな理由になってございます。
石坂委員
特別徴収の方が減って、普通徴収の方が増えているということですけども、生活が苦しい高齢者の方が増えているという状況の中で、やはりほかのところでもさんざん繰り返して言ってしまっていることではありますけども、この場合にも減免の相談に丁寧に応じていただき、そして、中野くらしサポートや生活保護などのほうにつないでいくことがとても重要であると考えますけども、その辺り担当はいかがお考えでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
中野くらしサポートももちろんですけれども、法テラスなど、必要な支援をしていただける窓口のほう、こちらを適切に御案内していく必要があると考えてございます。
石坂委員
法テラスなども今挙がってきましたけども、実際につないでいらっしゃるということで理解して大丈夫ですね。
宮脇区民部保険医療課長
はい、つないでいるということで結構です。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、後期高齢者医療特別会計についての質疑を終了します。
一旦休憩します。
(午後5時05分)
主査
分科会を再開いたします。
(午後5時14分)
答弁保留が整ったということでございますので、保険医療課長、お願いします。
宮脇区民部保険医療課長
先ほどの答弁保留の件です。903件の滞納処分件数、それに対して643件の差押えがありますと。その差異について、まず、執行停止という私の御説明なんですが、そこは誤りでしたので、これを訂正させてください。これが一つ目です。
もう一つなんですけれども、執行停止ではなくて、この差異は何かというところになりますが、これは差押えの予告を送る、それから、催告書を送るなどをしまして、その結果、自主納付に至った方、こちらについてもカウントをするというようなルールになってございますので、その数字がここに乗っかっていると、こういう状況になってございます。
武田委員
そうすると、903件と643件の差は執行停止ではないとすると、1万1,069件から903件の差が執行停止の件数という理解でよろしいですか。
宮脇区民部保険医療課長
1万1,069件から903件の差、これがおおむね執行停止の件数ということです。
ごめんなさい。ちょっと訂正をさせていただきます。1万1,069件と903件との差の話ですけれども、失礼いたしました。1人の人に対して調査をしてまいりますと、財産が見つかる件数というのが非常に少ない。大体7%くらいしか見つからないという状況です。見つかった対象者のうち、差押えに至るというような方だったり、先ほどの自主納付のほうに移ると、そういったような方がいると、そういうことになります。ですから、調査した件数が必ずしもみんな処分に結びついているということではないということですね。
武田委員
基本的にそうすると、1万1,069件のうち903件が滞納処分で、財産が見つかったというところがおおむね7%というところについては、大体調査をかけると9割以上の方というのは財産が見つからなくて、支払い能力がないよという判断をされたと。そのうち何割かは分からないですけれども、執行停止のほうに移行していく件数が多いよという理解でよろしいですか。
宮脇区民部保険医療課長
委員の御理解で結構です。
武田委員
先ほど財産調査、後期高齢者医療のほうも一緒にやられているということだったんですけれども、ここで財産調査をした結果というのは、後期高齢者医療のほうとも共有はされているということでよろしいんでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
後期高齢者医療のほうにも共有をしてございます。
武田委員
できればやはり、1回の調査で判明をしたと、特に執行停止をかけなければいけないような状況だよという方たちについての情報というのは、なるべく共有をしていただいて、督促があちらからもこちらからも行かないような形というのはやはり考えていっていただきたいなと思うんですが、その辺りはいかがでしょうか。
宮脇区民部保険医療課長
執行停止の情報につきましても、できる限り共有を進めてまいりたいと思います。
主査
他に国民健康保険事業特別会計について質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、国民健康保険事業特別会計についての質疑を終了いたします。
後期高齢者医療特別会計についての質疑を終了いたしましたので、当分科会分担分についての質疑は全て終了したこととなりますが、全体を通して質疑漏れはございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分、認定第3号の当分科会分担分及び認定第4号の質疑を終結したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議ありませんので、質疑を終結いたします。
次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、9月30日(月曜日)の正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。
以上で本日予定していた日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、次回の区民分科会は9月30日(月曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
以上で本日の区民分科会を散会いたします。
(午後5時19分)