令和6年09月26日中野区議会決算特別委員会建設分科会
令和6年09月26日中野区議会決算特別委員会建設分科会の会議録
中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設分科会〔令和6年9月26日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 令和6年9月26日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時15分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ主査

 いのつめ 正太副主査

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長 長沼 美春

 都市基盤部道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 伊藤 廣昭

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 梅田 絵里子

 書記 早尾 尚也

 

○主査署名


 

審査日程

○議題

 認定第1号 令和5年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第5号 令和5年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、建設分科会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 認定第1号、令和5年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、令和5年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分を一括して議題に供します。

 初めに、審査の進め方と審査方法について協議したいと思いますので、分科会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 休憩中に協議したとおり、当分科会の審査の進め方は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、補足説明については総括説明を受けているため、これを省略することでよろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、3日間の割り振りですが、1日目は一般会計歳出の都市基盤費までを目途に審査を進め、2日目は一般会計歳出の残り、一般会計歳入、介護保険特別会計の審査を行い、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思います。

 また、審査の方法は、一般会計歳出については、決算説明書のページに従って事務事業ごとに質疑を行い、一般会計歳入については建設分科会分担分歳入決算説明書補助資料により一括して質疑を行い、介護保険特別会計については決算説明書により一括して質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、質疑に入りますが、関係人件費については、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給、職員旅費及び期末手当を除いた会計年度任用職員が当分科会の分担分になりますので、御承知おきください。

 また、質疑を行う際には、事務事業名、事業メニュー、資料のページ等を明らかにしてから質疑をお願いいたします。

 それでは、一般会計歳出について事務事業ごとに質疑を行います。

 初めに、決算説明書の234ページから235ページ、4款区民費、4項文化振興・多文化共生推進費、1目文化振興・多文化共生推進費、事務事業4、シティプロモーション、事業メニュー2、エリアマネジメントについて、質疑を行います。

 質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、決算説明書318ページから321ページ、6款地域支えあい推進費、1項款地域支えあい推進費、1目地域活動推進費、事務事業4区民活動推進のうち、事業メニュー2、公益活動推進について、質疑を行います。

 質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは次に、決算説明書444ページから445ページ、9款都市基盤日、1項都市基盤費、1目都市計画費、事務事業1都市基盤関係人件費等についての質疑を行います。

 質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、決算説明書444ページから445ページ、事務事業2都市計画管理について、質疑を行います。

 質疑はありませんか。

いさ委員

 手話通訳派遣の料金の残(未執行)となっています。これは昨年聞いたときにも、説明会で希望がなかったからそのまま残したんだということで、今年もそういうことでいいでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 手話通訳派遣料につきましては、8回分の手話通訳の派遣を予算化してございました。令和5年度におきましてもそういった希望がございませんでしたので、執行がなかったものでございます。

いさ委員

 今、今年と言いましたが、この年度のことですね。それで、希望がなかったということなんですけれども、そもそも手話通訳がつくんだということがきちんと知り渡っていたのか、周知していたのかというところでちょっと疑問があるといえばあるんですが、どんな方法で区民の皆さんにはこれが知らされていたでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 各種説明会、意見交換会等において手話通訳派遣は可能となってございます。区報やホームページなどで、それぞれの説明会を開催するときに必要な方は事前にお知らせくださいということで周知をしているところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、5番、決算説明書444ページから447ページ、事務事業3建築調整について、質疑を行います。

 質疑はありませんか。

いさ委員

 これは昨年も聞いているところです。議会での質疑でも、あっせんの調停の問題は実際に役に立っていないんじゃないかというところまで聞いていたと思います。前回お聞きしたときに、これに関わる調停委員会の定例会が開催しているというところで、この中身については、あっせんや調停が必要でないような場合であっても、そういうトラブルはあるから、そういう事例について情報を共有するんだということでお話しいただいていたと思います。その中身を聞いていなかったんですけれども、改めてここで言える範囲で具体的にどういうトラブルというような事例が報告されているのかというのはここで何か言えますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 定例会においてそういった事例共有といいますか、情報提供もさせていただいている中で、一般的に多いのが、やはり住宅街の中でマンションを建築される際に、周辺の住民の方が計画の概要についてちょっと事業者さんとうまく話ができていないですとか、そういう御不安の中で区役所のほうに御相談を寄せられている、そういったケースが多いのかなというふうに認識してございます。

いさ委員

 実際にそういうお話は僕も相談をいただいて、こんなことは聞いていないから始まり、いろいろなことを聞いているわけなんですけれども、トラブル事例というのは、過去にも定例会をやっていますけれど、どこかにアーカイブされて整理されているものなんでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 当然相談があったものにつきましては全て記録等を取ってございますので、いわゆる取りまとめて1冊の冊子にしているとか、そういう形ではございませんけれども、過去の事例全て確認することは可能となっております。

いさ委員

 そうしたトラブルそのものについて、区はどのように認識をしていますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 建設事業者さんも様々ある中で、周辺の住民の方々が御不安に思っている、そういったことが極力ないようにということで、区としましても、毎回事業者には常々近隣の住民の方としっかり会話をしてくださいということで周知をしているところでございます。当然、初めて例えば中野区内で事業を行う事業者ですとか、そういった方もいらっしゃる中で、我々区としては粘り強くしっかりと事業者のほうにはお話をさせていただきたい。今後も続けていきたいというふうに考えているところでございます。

いさ委員

 区としては、やれることはやっているんだというふうに思います。トラブルというか、住人から訴えがあれば、改めて事業者さんのところに行くということもされているというのは聞いているんですけれども、やっぱりこれが民民のことであるということですので、介入するといってもちょっと難しい部分があったり、結局は双方で話し合ってくださいというのが前提となっているというところでは、あっせん・調停の仕組みもまさにそれですよね。

 しかしながら、この間も私が指摘してきたのは、民民とはいっても、事業者と住民との間には傾斜があるんじゃないかと。つまり、法的にはつくることが認められていて、でも、それを止めるというわけにもいかないわけですね。住民の皆さんはそれを止められないけど、住民の皆さんが求めていることはとてもささやかなことだと思うんですよ。

 全部やめろと言っている人に出会ったことがないです。大体の人は、例えば工事をするのはしようがないけど、朝6時はやめてくれとか、せめてほこりが出ないようにしてくれとか。ということは、そういうことも結局指導があったとしても対応してくれない業者というのがいらっしゃるということだと思うんです。こういうことについてあっせんとか調停の仕組みも含めて機能していないということについて、区としてはどう考えているのか、お聞きしたいんですが。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区として機能していないという認識はまずございませんで、やはり、区のほうから事業者にトラブルが起きた際にはお願いといいますか、指導という形ではないんですけれども、しっかりお伝えをすることで機能している部分も当然あるというふうに考えております。そこはなかなか住民の皆様が望むレベルまで及んでいないというところについては、区としても残念な部分ではあるんですけれども、しっかりそういったことがないようにという思いは常々持ってございますので、できるところはしっかりやっていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 機能していないというのは僕の思いです。結局、互譲の精神といっても、互いに譲る格好にはなっていないと思うんですよ。とりわけ近年、僕が議員になってぐらいからのところだと思うんですけど、事業者がそういった住民の皆さんに十分に説明をしないケースであったり、また、求めがあっても騒音計すら設置してくれないケースが何度もあったので、それはちょっと指導というところからもう一歩踏み込んでほしいなという思いがありますが、区はやっぱりできることは限られているということだと思います。なので、これ自身はもうちょっと整理して何かの機会で議会で質疑をしたいと思うんですが、最後に、あっせんとか調停の根拠となっている法令が分かれば教えていただきたいんですが。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区が根拠としている法令はございますけれども、中野区中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づいて整理をしているところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、決算説明書446ページから447ページ、事務事業4都市計画について、質疑はありませんか。

ひやま委員

 事業メニュー、都市計画の景観計画のところで幾つかお聞きします。これは昨年全額たしか未執行だったと記憶しておりますけれども、今回不用額のところで幾つか出ています。この不用額の理由と、謝礼等は「等」とあるんですけど、この「等」の中身についても教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 景観計画策定に伴うアドバイザー謝礼につきまして、今回4万円の執行がまずございました。こちらはアドバイザーの謝礼ということで、2回分を執行してございます。

 残の部分で「等」でございます。こちらにつきましては、当初、景観計画策定までの作業を行う中で、必要に応じて住民説明会等を開催する考えでございました。その作業としては、令和5年度住民説明会を設定するまでには残念ながら至らなかったというところでございまして、そこで考えておりました説明会費用、内訳としましては、一時保育ですとか、手話、筆記、議事録作成ですね、そういった部分において、実際7回分の説明会を考えてございましたので、それが施行できなかった。そういったものでございます。

ひやま委員

 7回分の説明会を計画したんだけれども、そこに至らなかったというのは、当然物がまだそこに至るまでに至っていなかったということですよね。そうすると、令和5年、昨年度については、景観計画に関わるこれについては、何を議論してどういう進み方をされたんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和5年度におきましては、将来的に必要となるだろう景観計画素案の考え方を整理する。その中で、景観づくりの必要性の検討ですとか、区内各地区における景観形成方針の検討、併せて景観条例等を運用した場合の中身についての検討を進めたところでございます。

ひやま委員

 主要施策の成果の100ページのところに景観まちづくりの推進というところがあります。これを見ると、実施内容として、令和5年度については景観計画の検討が一つ目、それから二つ目に屋外広告物の考え方の検討というのもあります。屋外広告物の考え方の検討というのは、景観計画策定とは関係ないものですか。それとも関係あるものですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 屋外広告物の取扱いにつきましては、現状、東京都の条例に従って手続等必要なものは行っているところでございます。今後、景観計画をつくっていく際におきましては、屋外広告物は非常に大きな要素となりますので、それについても併せて屋外広告物、場合によっては区として広告物に対してどういった考え方を整理するかというところも一部検討を進めたというところでございます。

ひやま委員

 当初の区の景観の考え方については、景観の維持・保全、それから新たな魅力ある景観の創出、中野区への愛着と誇りの醸成というふうなテーマなんですね。この建設委員会でも様々御報告をいただいているところなんですけれども、目指すべきところと実際に今区が考えているところのギャップといいますか、中身はどういったものが出てくるのかというのが、現状私たちもなかなか見えてこないところがあって、今年度もそうなんですけれども、景観計画はどこから果たして今手をつけているのかとか、今後はどういう方向性なのかというのも、すみません、分からないところがあるので、そこについて補足で説明していただければと思います。

塚本都市基盤部都市計画課長

 様々ちょっと押し立ててしまって申し訳ないと考えてございます。景観につきましては、中野区としてのまちづくりを進めていく中で非常に重要なポイントになりますので、しっかりじっくり検討が必要になるというところです。まず区民の皆様に、議会の皆様にお示しする前提の部分でなかなか整理もうまく順調に進めていないというのが実態でございまして、現時点においてなかなか議会のほうにも御報告できる形までは及んでいないというのが実情でございます。

ひやま委員

 去年はアドバイザーが未執行で、令和5年度でやりますと。今回は、アドバイザーはやったんだけれども、今度は住民説明会をやろうとしていた。だけれども、これが実現できなかったところで、どんどんずれにずれ込んでいるというか、なかなか進み具合が心配なところではあるんですけれども、景観計画自体は、もちろん区がお考えになっているように、別にそれが要らないと言っているわけではなくて、ただ、やる上ではしっかりビジョンというか、考え方というのがないと、つくること自体が目的化してしまって、つくったはいいけれども、じゃ何なんだという話になってしまいますので、そこはしっかり議論を進めていただきたいというふうに要望しておきます。

 それから、GISのところも少しお聞きします。GISのそもそもの目的というのは、例えばホームページを通じて都市計画情報なんかを来庁しなくても御自宅で見られるようにしていくというのが一つの目玉だったと思います。実際動き始めて、現状はどうなっていますでしょうか。そこを教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 統合型のGISで公開しているデータは様々ございます。都市計画においては、それこそ用途地域ですとか、様々ほかの道路の種別でしたとか、そういったところも御利用いただける環境となりました。それが実際に昨年度、令和5年度から実装されたことを受けて、現状としては、やはりホームページを見た上でお問合せをいただくですとか、ホームページを見たんだけれどもということで、改めて来庁してより詳細な確認を求める。そういった区民の方、事業者の方、問合せの中身がちょっと変わってきたかなというところがございます。

ひやま委員

 それは、情報の中身についての説明を求められているのか。それとも、統合型GISを自宅で見るときの操作の仕方であったりとか、やり方がいまいちよく分からないという相談なのか、どういった問合せのほうが多いんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 利用方法に関する御質問はそれほど多くなくて、やはり今ホームページを見て、例えばここは何々地域、何々地区計画が立っている。それについてこういう条件が示されているけれども、具体的にはどうですかとか、そういったやり取りの質問が主なものでございます。

ひやま委員

 そうすると、これ自体は今走り始めて、そういった問合せということは、活用していく中で、今後はやっぱり自宅でこういった情報を入手できるようなところにシフトとしてはしていくような、そんなイメージですね。分かりました。

 あと、職員の体制についても気になるところなんですけれども、実際これが動き始めて、区の職員の中でもこれについてしっかりと対応できるというか、職員のスキルというか、そういうところを教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 お問合せに対する職員の受け答えに関しては、お伝えする情報自体は以前と現在も特に変わりがあるものではございませんので、大きく変わっているところではないんですが、やはり電話の問合せだけで完結してしまう場面も増えましたことから、やはり表現力といいますか、そういったところで職員は苦労しながらもスキルアップを図っている。そういうような状況かなというふうに認識しております。

斉藤委員

 私も景観計画のところで質疑させてください。数字のところはひやま委員がお伺いしたので、割愛させていただきます。まず、前回の12月の第4回定例会のときに中野区景観づくりの進め方について御報告があったかと思います。それと、予算のときも中野区の景観計画の進め方の方向性がなかなか見えないという質疑もあったかと思います。12月の定例会のときには、今年度の予定としては素案をつくるという御報告があったかと思いますが、今のやり取りの中では住民説明会が行われなかったというお話もあったかと思います。素案計画について今の現状を分かる範囲で教えていただいてもよろしいでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 素案の考え方、いわゆるたたき台のようなものは、当然これまで過去数年にわたって検討を進めてきているので、ある程度形は見えてくるのかなというふうには考えているところです。ただ、それについて、まさしくこれからたたき台ですのでたたいていく作業をまずしっかり庁内で行っていく必要がございまして、その作業もじっくり時間をかけていきたいというふうに考えております。

 先ほどひやま委員からもあったように、景観計画をつくることが目的としてしまうものではないというふうに改めて今考えておりますので、直接区民の安全ですとかに直結するものでもないので、ある程度、申し訳ございませんが、しっかり時間を頂戴したいなというところで今進めているところでございます。

斉藤委員

 今の御答弁を聞いてまず思ったのは、景観の考え方は、私が当選する前から議事録などを読ませていただくと、いろいろと話合いがある中でここに至っている部分もあるかと思います。前回の第4回定例会でも、令和6年度の目標、7年度の目標というのを御報告いただきました。ということは、今の御答弁だと、この計画は一旦白紙というか、見直されてもう一度考え直していくということなんでしょうか。何か先が見えないというか、計画はどこに行っちゃったのかなというふうにも聞こえてしまうんですが、その辺について再度お伺いいたします。

塚本都市基盤部都市計画課長

 白紙という考え方はまず持ってございません。ただ、申し訳ございません。時間がかかってしまって、皆様に大変御心配をおかけしてしまうのは重々分かっているところではございますが、先ほども申し上げたように拙速に練り上げるものではないと。日々まちづくりですとか区の環境も変わっていく中で、そういった部分を見極めた上でじっくり考えたいというのが今の考え方でございます。

斉藤委員

 これで終わりにしますが、じっくり考えることはもちろん悪いということを言いたいわけではなくて、ただ、ある程度の計画を持って進めないと、この計画はずるずる行ってしまうのかなという印象を正直受けますので、今定例会なのか、次回の定例会なのか分かりませんが、今、所管の考え方、進め方をどのように考えていくかということについては報告をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 先ほどもございましたが、なかなかしっかり議会のほうに議論といいますか、御意見を頂戴できるような形で今お示しするのはなかなか難しいかなというのが正直なところでございます。ですので、改めてそこの今申しつかった点につきましては、庁内でまず議論させていただきたいなと思っております。

大沢委員

 今のお二人の委員の方から大体中身が重複してしまったので、抜けていたところというか、私のほうで違う部分だけ二つほど確認したいんですけど、まず一つは統合型GISの構築のところなんですが、これは209万円の不用額が出ていて、落差が13万8,000円ということは、何かをやらなかったということを意味していると思うんですけど、何をやらなかったんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 今御指摘のところでございますが、新庁舎移転に向けたペーパーレス化(都市計画図書の電子化業務委託)経費、こちらは209万円の不用額でございます。こちらにつきましては、メインの部分はもともとあった都市計画図書、紙の文書を新庁舎移転に向けてまずデータ化をする、そういった作業でございます。

 当初予算化したときに想定していた紙の文書量がございましたけれども、それに対して、日々職員のほうでも適宜自前で要はデータ化作業をちょっとずつ行った結果、当初想定していたよりも文書量が圧縮できたというところで、設計額、起工額で約200万円ほど下げた形で発注をしたと。契約時においては落差もございましたので、このような不用額となっております。

主査

 今のは、新庁舎移転に向けてのペーパーレス化についての質問ということでよろしいですか。

大沢委員

 そうです。訂正させていただきます。すみません。失礼いたしました。ちょっと行を読み間違えまして、新庁舎移転に向けたペーパーレス化に関しての質問ということで、今のお答えで結構でございます。

 もう一つ、次は確認なんですけど、景観計画が先ほどからいろいろ出ているんですけれども、ここで落差以外にも400万円ぐらい、この2項目を合わせて、アドバイザーも合わせて出ているんですけど、そこが先ほど言った説明会が実施されなかった等によること、そういう理解で正しいですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和5年度予算につきましては、令和4年の予算策定をした時点においては、都市計画素案等まで、説明会開催までを想定していたところなんですが、実際には令和5年度においてはなかなかそこまで至らないというところで、委託においても内容を一部修正した上で委託を行いました。その際、説明会の開催費用のほか、東京都との協議費ですとか、それに伴う資料作成、あと景観計画素案に関する製本等、そういった費用を当初見込んでいたものは委託内容から外したというところでございます。

大沢委員

 今のような判断は、令和5年の何月頃にされたものですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 それは委託発注前でございますので、令和5年度当初でございます。

大沢委員

 そうすると、今回、決算特別委員会資料、総務56の不用額が1,000万円以上の事業一覧の中に掲載されている項目なんですけれども、都市計画のところが全体として1,130万6,000円ということで出ているもので、これはイコールだと思うんですが、年度の当初の段階で既にこれは不用になるということが分かっていたと思っていいんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 不用になる、そうですね。内容としては、内容を精査していたというところでございます。

大沢委員

 そうすると、なぜ補正予算で減額しなかったんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 減額補正するものにつきましては、財政課のほうの判断もありまして、所管としてはそういった判断は行っていなかったということでございます。減額補正をする対象となる事業につきましては、財政課のほうで全体を管理している中で判断をしているということでございますので、所管課としては、減額補正をするしないの判断は、こちらではしなかったというところであります。

大沢委員

 ちょっとごめんなさい。流れがよく分からなかったんですけど、これは減額補正しても大丈夫なものですよということは、所管課としては理解していたと。だけれども、そのときは、これは減額補正しましょうかと相談をすると。そうしたら、しなくていいですよと言われた。そんな感じのことを言っていますか。どういう流れですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 実際に減額補正をするときにおきましては、様々な事業がある中で、区全体の財政の状況等も鑑みた上で財政課のほうで判断をしてございますので、個別の事業を減額補正しましょうかですとか、そういった提案等を財政課のほうに所管のほうから行うというような仕組みにはなっていないものでございます。

大沢委員

 そうすると、所管課としてはこれは不用になることが分かっていたけれども、仕組みとして、主管課というか、財政課のほうで減額補正の必要性があるという判断をしてこなかったから残っている状態だと、そういうふうに思えばいいですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 そのような認識でございます。

大沢委員

 それでしたら、財政課のほうともよく相談していきたいと思います。ありがとうございます。

いさ委員

 景観計画のところなんですけど、逆に4万円執行した分というのは、どういう立場の人に対してどんなことで謝礼を出したのか、ちょっと教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 アドバイザーでございますが、いわゆる学識経験者、具体的には大学の先生のお二方に、そこまで進めてきた内容につきまして御意見をいただいた、そういった内容でございます。

いさ委員

 その2人の方のもうちょっと専門の部分は分かりますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 お二人は大学の教授といいますか、職員でございまして、具体的に言うと、都市計画審議会にも参加していただいているようなお二人にお話を伺ったところでございます。

いさ委員

 何の専門家なのかがちょっと気になったんです。

塚本都市基盤部都市計画課長

 失礼しました。お一人は建築が専門の方で、お一人はいわゆる都市計画の中での環境寄りといいますか、そういったところが御専門の先生でございます。

いさ委員

 景観計画の中には、観光だとかの視点もそうですけど、住民の景観を守るというような視点もあったかと思うんです。今のお二人目の方が都市の環境の専門の方がそこを担っているのかなと思うんですけれども、この計画を待たれている方も住民の中には結構いるんじゃないかと思っていて、先ほど取り上げた建築紛争のトラブルなんかについても、中野区は絶対高さ規制がないという中で建物が建ってしまうということでは、こうした景観計画に基づいて、そうした景観を守るための住宅の何らかの規制もあり得るということは僕も過去に聞いていて、そういうこともできるというのは聞いていた気がするんですね。なので、進行がもう少しスピードが上がったらいいのかなというふうに改めて思っているところです。そのことについては、区はどのように認識をされているでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まさしく今、委員御指摘の部分は、例えば建物の高さですとかそういったところも、やはりそれがいいとか悪いとか、なかなか一元的に決め切れない部分が難しいところなのかなというふうに今感じてございまして、先ほどあったように、まちづくりを進めていく中ですとか、区内の環境整備、そういったところをしっかり捉えながら、では景観とはどうあるべきかというところは、当然区民の方も御一緒に御意見をいただきながら、しっかりとつくっていきたいというところで考えてございます。

いさ委員

 そこについては、過去の質疑の中で、23区の過半数の区が、中高層の用途が住宅になっているところで17メートルの規制があるというのはお示しをしているので、それがないということ自身が建築紛争につながっていると僕は思っているんです。だから、どっちかをやらなきゃいけないんじゃないかなという気持ちでこれを聞いていました。

 もう一つ、統合型GISの構築に伴う電子データ化のことなんですけれども、他の委員も質疑していました。目標に対するデータ化というのは、この年度でどのくらい進んだものなんでしょうか。2割残っているということですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 GISデータの搭載業務でございますけれども、こちらにつきましては、現状でいわゆるお示しすべきデータは全て完了しております。ただ、日々更新が必要なものですとか、そういったものについては、今後も継続的に作業としては必要になるものというところでございます。

白井委員

 私も、まず都市計画の景観計画についてです。以前の御報告が、直近が先ほどありましたけど、令和5年の12月でよかったでしたっけ、議会報告というのは。まずここを確認させてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 そうです。昨年、令和5年の12月の第4回定例会で御報告をしております。

白井委員

 そのときだったかな、その前だったかな。まず、とにかく何をどうしたいのかというのがよく分からなくて、ふわっとし過ぎているというような表現をしたかなと思うんですけど、業務委託する前に区側としてまずどうしたいんですかと。景観計画もいろいろ区として定め方もあるんですよ。何をどうしたいのか分からなくて、そのまま誰かに委託しても、出来上がってくるものは何になるんですかという話をしたかなと思っていて、この金額をまず見ると、執行額が785万5,000円なんですよね。

 謝礼の話は分かりました。不用額も説明会が行わなかったから出ているということなんですけど、落差のほうのそもそもの執行が312万4,000円で、その他もろもろついてくるので600万円ぐらいなんですよ。半分弱ぐらいが残っている。事業者のほうにお願いしてという委託費用なんでしょうけれども。

 だから、当初予算がついていました。どうしたいのというところがはっきりしないまま、それも含めて業者にお願いするなんていうやり方はなくて、我々議会として予算を認めた限りは、成果物を出してくださいよという話になるので、昨年の報告のままでと言ったのもそうなんですけど、これでは、この報告の後もでしょうし、今年度の予算も1,000万円ぐらいついていますよね。さも何かギブアップみたいな話があったんですけど、じゃ、取りあえず予算がついていて、半分ぐらいの執行で、七、八百万円使いました。さらに今年度の令和6年度のほうでは1,000万円ぐらいついていますとなると、これ、何にどうしようとしているんですか。

 他の委員の質疑の中でも、条例だとか計画を定めることが目的だみたいな話があったんですけど、じゃ、何のためにやっているんですか。もっと区で何をしようかというところのコンセプトをしっかりして、その上で専門のアドバイザーだとかを絞り込んで、どういうものが必要なのかとやっていかないと、何にしようとか、何をどうしようというところまでさっぱり見えない上に、今のお話だと、この後出てくるんですか。決算のお話もそうなんですけど、既に今年度の予算についているのをどうするんですかと気になっている。

 何か特段の事情があってやや遅れていますだとか見直しているというなら分かるんですけど、だから、不用額というのは、説明会が行われなかったからだとか、なかなか刷新できなかったからじゃなくて、そもそも区としてどうするかというところが煮詰まっていないからこんなことになっているんじゃないんですか。それも年度をまたいで。

 先ほどひやま委員からありましたけど、さらに前年度の令和4年度のやつは全額未執行だったでしょう。そのときから要注意だという話はさせてもらっていたと思うんですよ。そもそも何で予算を組んだんだって。だから、執行率云々とか、その理由がどうこうの前にどうしたいのというところが見えなくて、これ、そもそもどうお考えになりますか。今、たくさん言いましたけど、まずは区としてどういうふうに最終的に御報告なさるおつもりですか。いかがですかね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区として今目指している部分はやはり景観計画、それに伴う景観条例、そういったものを整備していきたいというところは、基本計画でもお示しをしているところでございます。ただ、そこに至るまでのアプローチといいますか、道のりがなかなか今委員おっしゃったとおり見定め切れていないというのは、そのとおりかなというふうに思っております。どうしても時間を頂戴して申し訳ございませんとしか言えていないので、その点については大変反省する部分でありますけれども、やはり方向性を見極めていく作業をしていく中で、どうしてもいろんな価値観がある中で、なかなか一つの方向性に向き切れない。

 区としてですとか、まだ区民の皆様にもお諮りすらできていないところなんですけれども、そういったところが今ちょっと苦慮している状況でございます。こういった状況は私としても何とか打破したいなというふうに考えてございますので、頑張ってやりたいというところでございます。申し訳ありません。

白井委員

 そうすると、まず決算から言うと、700万円をかけて委託したやつは何が出てきたんですか。何をもらったんですか、我々区側として。委託したのは何をお願いして、出てきた成果物というのはどういうものなんですか。何の取りまとめをしてもらって資料が出てきたのか分からないですけれども、一方で、もう一つ、今年度は1,000万円。今、それを含めた上でどう使っていますか。この二つを教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 昨年度、令和5年度の成果としましては、いわゆる景観計画素案といいますか、たたき台、そういったもの自体は成果としてこしらえたところでございます。あわせて、景観づくりの必要性であったりですとか、条例運用をしていく際の考え方といったところも、一つのアイデアレベルにはなってしまいますが、整理はしたところが成果としてございます。

 今年度におきましては、そういった成果物を基にしっかり区としてそれをどう捉えて、どのように今後展開していこうかというところをしっかり検討していく。そういった作業を今年度はしていくところでございます。

白井委員

 いきなりたたき台がこの業務委託で出てきているんですか。区として何を狙うのかというのはまだ分からなくて、ふわっとしている状態でいきなりたた台がアドバイザーさんから出てきて、その出てきたやつを区としてこれでいいのかどうかと今精査しているというんですか。それもアドバイザーにお願いするの。どうですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 計画の素案、たたき台でございますけれども、それを基により検討を深めていく。そういった形で活用しているところでございます。アドバイザーにも当然今年度に引き続き御意見はいただきたいと思いますけれども、まずはアドバイザーにかける前に区として一定程度方向性を整理していきたいなというふうに今年度は考えているところでございます。

白井委員

 ちょっと決算から離れてしまって申し訳ないけど、今年度の1,000万円のお話というのは、出てきたたたき台をまたアドバイザーに精査をお願いしているの。1,000万円の使い道はどうなっていますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 アドバイザーへ確認をするというものが1,000万円の委託内容ではございませんで、今まで複数年いわゆる景観に関しては様々データを集めて、考え方を少しずつ整理してきたところでございますので、今年度におきましては、昨年度の成果品と全部併せて整理をすると同時に、より具体的な今後の方向性というところを見極めていく作業に委託として予算をつけていただいたというところでございます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後1時50分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時59分)

 

白井委員

 それでは、景観計画についてはしっかりまず区の考えというのをもう一度整理していただく必要があるかなと思います。

 同じように、統合型GISについてもお聞きしたいと思います。そもそもなんですけど、以前にもお聞きしたんですけど、統合型GISに関係して、うちの所管のところがGIS関連の予算がいっぱいついていて、これって予算か決算か何かの資料にありましたっけ。統合型GISは一体何の業務が一覧に入っているのかというのはありましたっけ。何か昔々あったような気もするんだけど、たしかそのときは事業名だけだったかな。

 GISの業務は複数年にまたがっていますよね。例えば、都市計画の予算というのはこの1年でやるだけになるのか、複数年かけてやるというのか、GISはGISで一遍束ねてもらって、そこにまたがる事業というのは何年かけてやっていって、トータル一体幾らなのかみたいな資料があると分かりやすいかなと思うんですよね。

 ばらばら過ぎてよく分からないと、一個一個減ったか増えたかみたいな話だけじゃなくて、これは一体全体でどうなっているんだというのと、複数年かけてやっていくようなシステムなのかなと思うんですけど、これってまず何年かけて全部で出来上がるものですか。全体掌握というのはどこになるんでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 GISそのもののいわゆる箱は、DX推進の中で全庁的にこれまで取り組んできたところでございます。いわゆるGISを導入するというところまでをゴールとすれば、既にゴールはしているのかなと。今後の作業としては、せっかくできたGISをより使いやすくしていく作業が引き続き必要となりますので、いつをもって完了というのはなかなか言いにくいというふうに捉えております。

 やはり集約した情報を一旦議会のほうにお示しするという点についても、全庁的な部分なので、当然都市基盤部、まちづくり推進部、その他区民部関係等、地域支えあい推進部とか、そういったところもやはりGISデータに載せているデータが様々ございますので、どういった形で集約してお示しできるのかは所管のほうとも相談してみたいと思いますけれども、なかなか現時点でこういったものですというのはお伝えしにくいのかなというふうに考えてございます。

白井委員

 確かにそうだよね。消火栓の位置はどこだというのがあったりするから、いろいろまたがり過ぎていて、そうすると、うちの資料じゃなくて総務委員会になっちゃうのかな。そんな資料は出ていましたっけ。今言われても分からないよね。情報政策等調査特別委員会のときに、そういえば、そこで見た資料かもしれないね。分かりました。

 そうしたら、どうしようかな。全体で難しければ、多分うちは相当またがっていると思うので、都市基盤部とまちづくり推進部だけでも、何年かけて出来上がるか。これは複数年かけてになりますか。令和5年度、6年度で終了ですか。この後、GIS関連の予算は出てきますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 現時点でGISに搭載できるデータというものは、ほぼ終了していると認識しております。日々紙資料で提出される資料ですとか図面等、そういったものはどんどんこれから更新をしていく。その他、新しいレイヤーといいますか、新しい階層を今後つくっていく可能性もありますので、なかなかそれは今想定できていないものも実際にはあるかなというふうに感じております。

 一部の整理としては、GISを運用開始してまだ公開まで至っていないものも一部あったかなというふうに思いますので、一旦そこは情報として整理をして改めてお示しできればなというふうに考えております。

白井委員

 そういえば、情報政策等調査特別委員会が設置されたことがあって、なるほど、あの委員会で示された資料かなと何となくふっと思い出してきました。ありがとうございます。

 ほかの所管にもまたがるところなので、もし可能であれば、もしくは、うちの所管のやつはほぼほぼ予算としては執行が終わっていて、新しい機能ということであれば、先ほどの資料だけでも大丈夫ですので、また教えていただければと思います。結構です。ありがとうございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行します。

 次に、決算説明書446ページから447ページ、事務事業5都市施設について、質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、決算説明書446ページから449ページ、2目道路管理費、事務事業1土木事業調整について、質疑はありませんか。

いさ委員

 449ページの3の水害等対策のところでお聞きをしたいんですけれども、桃園川幹線の水位情報光ファイバーケーブル引込工事。この件ですけれども、前回も聞いているんですけど、ほかの河川情報というのは区が管理をしていて、クラウド化をしている。ここについては東京都の管理で、東京都からデータをもらうということで間違いないですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、下水道局より桃園川幹線水位観測値の情報提供を受けるために引いているものでございます。

いさ委員

 情報提供を受けるということは、東京都下水道局が取得しているデータをもらうという意味ですよね。それで聞きたいのは、そういう話だったら、何でケーブル引込みをやっているのかなというのが分からなくて、ちょっとその辺りを説明いただきたいんですが。

長沼都市基盤部道路管理課長

 下水道局のほうで、桃園川幹線水位観測のための機械を設置しております。そちらのデータをいただくに当たりまして、クラウド化には対応していないため、線を区役所のほうに引き込んで、そちらのデータをいただいているというものでございます。

いさ委員

 すごい話を聞いちゃいましたよね。だって、東京都はデータを持っているんでしょう。ほかの方法でわざわざもう1本光ケーブルを引いてきて、そこからデータを吸い上げるというのはちょっと想像ができないんですけれど、何でそういうことになったのかも知りたいんですけど、東京都が持っているデータを何らかもらうという考えにはならないんですか。だって、この後、管理費もかかるでしょう。ちょっとお答えいただきたいんですけど。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらのデータにつきましては、リアルタイムで桃園川幹線の水位の情報をいただくというところで、過去のデータについていただくというものではなくて、今現在どれだけの水位かというところをいただくということで引いているものでございます。

いさ委員

 東京都はリアルタイムでデータを取っているんでしょう。それはどうなんですか。東京都はリアルタイムで取っていないんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 下水道局のほうでもリアルタイムでそちらのデータの活用はしているんですけれども、区のほうでも水防業務に活用するとともに、区民等への配信をするためにこちらの情報を利用しているというものでございます。

いさ委員

 何回聞いても分からないんですけど、下水道局が持っているデータをそのままリアルタイムで渡してもらうということはできないんですか。そっちのインフラにお金をかけるということはできなかったんでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、水位計のほうから直接区のほうに情報をいただいているものなので、こちらの方法によるものということで理解しております。

いさ委員

 直ちに間違いではないと思うんですけど、じゃ、DXって何なのというのを聞きたくなってしまうんです。物理的にケーブルを引いているんですよね。そこにインフラにお金もかかっているということでは、今後管理にもお金がかかってくるんでしょうし、ちょっと考え方をどこかで変える必要があるんじゃないかと思うんですけど、この点はどうなんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、下水道局と協議してこういった形で引込みをさせていただいておりますが、今後どういった形で情報提供をいただけるのかということについては協議をしていきたいと思っております。

いさ委員

 今、引いてしまったものを無駄にするわけにはいかないとも思うんですけど、こういうことがあるから部署ごとにDXの専門家が要るんだというのは、僕は過去にも質疑をしていると思うんです。これについては去年もうちょっと聞いておけばよかったなと反省をしますね。このやり方で本当にいいのかなというのは、ちょっと意見として述べておきます。

ひやま委員

 私は1点だけ。水害等対策のところで、執行額のところの三つ目、雪害時除雪等緊急対策業務委託(予備費充用分含む)と書いてあるんですが、中身を説明していただけますか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、中野区で雪害があった際に、中野土木防災協会さんと中野区造園緑化業協会さんと協定のほうを結んでおりまして、除雪であったりとか、街路樹やそういった倒木等の処理をお願いしているものでございます。

ひやま委員

 令和5年度は、中野区、当区は雪害があったんでしたっけ。

長沼都市基盤部道路管理課長

 令和5年度については、2月に1度ございました。

ひやま委員

 そうすると、このメニューは私、見たことがあるんですよ。中野区も雪が降って、毎年やっぱりこういうふうに出るものなんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては雪害ということで、必ずしも何回起きるということで前年度に予測できるものではないんですけれども、そういったことが発生したときには対応しているという形です。

ひやま委員

 先ほどの御答弁だと、樹木とか、倒木とかというふうにおっしゃっていたんですけど、それ以外、例えば除雪とか、区有施設の周りの雪かきというのかな、そういうものというのは入っているんでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 除雪作業であるとか、あとは融雪剤の散布など、そういったものをお願いしているものでございます。

斉藤委員

 私も桃園川のところなんですけど、1点だけにさせてください。執行額が今回200万円で、不用額は1,000万円ぐらいで、まさしく去年の決算特別委員会でいさ委員がこの質問されていて、そのときの御答弁として、旧庁舎から新庁舎へのケーブルを持っていくための費用だというお話がたしかあったと思うんです。今回この200万円の執行額で終わっているということは、ケーブルの新庁舎への引込工事は完了したということでよろしいでしょうか。

 もう一度、すみません。今、数字が間違っていたようなんですが、言いたいのは、工事自体が、桃園川の光ファイバーの引込工事が、新庁舎の移転のために去年の決算では費用がかかったというお話だったんですが、今年度予算にもこのように載っています。工事は終わったのかを改めてお伺いさせてください。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、令和5年度に終了しているというものでございます。

斉藤委員

 では、このケーブルの工事は終わったということですね。そのときに、たしかいさ委員が、それ以外の河川に関してはどうですかという質疑をしたときに、それ以外の河川はクラウド化を進めていきますと御答弁があったと思うんですが、クラウド化の部分に関しては、決算資料のどこの部分を見れば、クラウド化が進んでいるのか、またはクラウド化についてはどのような状況なのか、教えていただいてもよろしいでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらの新庁舎移転に伴う河川情報システム整備の桃園川幹線水位情報光ファイバーケーブル引込工事等というところで、こちらにつきましては、桃園川幹線水位情報光ファイバーケーブル引込工事として2,549万3,600円、「等」のところで河川監視カメラシステムクラウド化業務委託として4,798万4,200円が含まれているというものでございます。

斉藤委員

 もう一度確認なんですが、クラウド化の部分は「等」のところに含まれているということの認識でよろしかったですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

斉藤委員

 クラウド化に関しては、全て予定どおり令和5年度に終わったのか教えてください。

長沼都市基盤部道路管理課長

 令和5年度に終了してございます。

斉藤委員

 クラウド化について確認したいんです。クラウド化、あまり私も詳しくないんですが、よく河川状況をカメラで見ることができると思うんですが、そのことをクラウド化と指している認識でよろしいのか。クラウド化とは何ぞやというところを教えていただいてもよろしいでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 今までは、旧庁舎のほうにサーバー、システムを構築して、河川監視カメラであるとか、水位情報などを抽出していたものではあるんですけれども、クラウド化というところでサーバーを本庁舎とは別のところに置きまして、そちらを電子上でいただいて利用しているというものでございます。

大沢委員

 ここまででお二人の委員の方から大分出たので、差分のところであとお聞きしたいのが、そして最終的に不用額を見ると、落差69万6,300円となっていて、それを引いて1,000万円ちょっとですね。そのぐらいの金額が執行されなかったということになるんですけど、当初予定していて、何かやらなかったことが1,000万円相当ぐらいあるということなんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、桃園川幹線水位情報光ファイバーケーブルの引込工事に伴いまして、旧庁舎のところにありました既設のケーブルが、区のほうでもともと撤去する予定だったんですけれども、URさんの新北口駅前の再整備の関係で、こちらにつきまして、工事の進捗で区のほうではなくURのほうで撤去を行っていただけるということになったので、こちらの分が減額されているというものでございます。

大沢委員

 よく分かりました。そうすると、それが決まったのはいつですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 下水道局などとの協議もございましたので、決定したのは令和6年の2月頃になっております。

大沢委員

 そうすると、令和6年の2月まではこちらのほうで工事をするという想定で予算を持っていた、そういう理解で正しいですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 その少し前からではございますが、どういった形で工事を進めていくとかというところで協議をしていたというところでございます。

大沢委員

 令和6年の2月にそれが確定したので、それまでは、だから、区が自分で工事をするという可能性があると思って業務を行っていた。そういう理解で正しいですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 私も、水害対策の雪害のほうの話をお聞きしたいと思います。前ページの446ページの道路管理費のところ、予備費から充用343万7,000円となっていますよね。もともと予算としては積み上げていないということでいいんでしょうか。幾らか予算が積んでありますか。いかがでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、予算額として19万7,404円を計上していたというものでございます。

白井委員

 先ほどのお話だと、2月に1回ということは、雪の量とかにもよるんでしょうけど、大体年にあるかないか。もしくは、年間たしか回数が多かったときは、予備費も足りなくなって補正予算を組んだこともあったかなとか、後からだったかな、事後的に予算を組んだような思いもあったりするんですけど、ちなみに、1回除雪すると幾らぐらい予算はかかるようなものなんですか。近年上がっているでしょう、ざっくり言うと。

長沼都市基盤部道路管理課長

 雪害時の緊急対策業務といたしまして、昼の時間になりますが、こちらにつきましては8,478円ということでお願いしているものでございます。

白井委員

 先に結論から言うと、予算として一応19万7,000円を積んであるという話だったんですけど、こんな費用だとどう考えても足りないわけでしょう。いつからこういう形式になっているか分からないんですけど、年に1回雪が降るか降らないか分からないからというので、取りあえず科目存置に近いぐらいな金額で、もはや本当に雪が降ったらこの金額で除雪事業なんてできないわけで、だったら、初めからもう少し1回の動ける金額を積んでおくとかね。

 取りあえずどうなるか分からないので、科目だけ置いているんですというのがあれば、よくある1円でも変わらないわけなのに、何でこんな中途半端な金額だけ積んであるんだろうというのが疑問で、実態に即した近年のやつなら、1回分ぐらい大体このくらい積んでおこうかなとか、いやいや、あくまで予備費でいくんですというのであればなんですけど、あえて科目を置いてある割にはこの金額はいつからこんな話になっているのかなという疑問があって、もうちょっと今風な、現代的な金額に直して、どのくらい中野区が雪害で本当に出動しなければいけないのかというような費用積算があってもいいんじゃないかなと思うんですけど、いかがですかね。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、基本契約として単価だけを決めて契約しているものになっております。予算の計上につきましては、財政課のほうと相談しながら進めてまいりたいと思っております。

伊藤委員

 2番の橋梁拡幅のところで、神田川の本郷橋のところですね。本郷橋は完成されて、近隣の人たちはすごく便利になったということで喜んだりするんですけれども、これは令和元年度から5年度の期間ということで、この年度内にできたということでよろしいんでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 本郷橋につきましては、令和5年度末で完成をしております。こちらの残につきましては、橋台の拡幅工事の構造の変更によるものの残になっております。

伊藤委員

 それで、たしか3.8メートルから9.5メートルに拡幅されて、拡幅された部分というのはたしか区が管理するようになっているようなお話を聞いたんですけれども、どうでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 橋につきましては、表面管理として区のほうで管理はさせていただいているところなんですけれども、費用負担に関しまして、費用負担の割合は原則として幅員比により積算するということで、今回拡幅した部分の割合については、区のほうで負担をしているというものでございます。

伊藤委員

 橋自体は、この9.5メートル、管理はこれから区で行うんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらの橋の表面管理につきましては、区のほうで行っていくというものになります。

伊藤委員

 それと、神田川の整備はこれから西側のほうに進んでいくと思うんですけれども、本郷橋はちょうど第二中学校と本郷ふれあい公園の間の道路なんですけれども、中野通り、いわゆる寿橋という橋の計画はどのように区は情報を捉えていますか。分かりますか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 東京都のほうでそういった計画を進めているというお話はいただいておりますが、具体的な時期などについては、詳細についてはまだ把握しておりません。

伊藤委員

 大分神田川沿いの住宅の方も、結構買収というか、立ち退きされた家屋もありますし、残っている家屋もあるんですけれども、その辺の交渉がうまくいっていないのかなという気もいたします。ぜひ区のほうからも、中野通りの寿橋の改修というか、神田川の改修整備をなるべく早く急ぐように働きかけてはどうかなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 河川の改修などにつきましては東京都のほうの所管とはなりますが、区のほうでも情報共有を行いながら協力して進めていきたいと思っております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書448ページから449ページ、事務事業2道路占用について、質疑はありませんか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、進行いたします。

 次に、決算説明書450ページから451ページ、事務事業3道路監察について、質疑はありませんか。

ひやま委員

 事業メニュー2、地域美化、中野駅北口喫煙所清掃委託のところでお聞きをいたします。ここに書いてあるのは清掃委託というふうになっていますけれども、例えばそれ以外に係る維持管理とかはどこについているのか。もしくは、北口喫煙所に係るコストというのはここのみに計上されているのか。そこを教えてください。

長沼都市基盤部道路管理課長

 中野駅北口の喫煙所の維持費につきましては、清掃委託のみとなっております。

ひやま委員

 例えばこれが破損しちゃったりですとか、そういう場合というのはどこで対応しているんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、道路管理課のほうで修理をするような形になります。

ひやま委員

 そうすると、清掃も修繕も全て道路管理課のほうで対応されるということなんですね。

長沼都市基盤部道路管理課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

ひやま委員

 私、今回、本会議で一般質問させていただいて、受動喫煙というか、非常に分煙ができている状況ではないので、やはり対策が必要だということで、答弁としては蓋をしますというふうな御答弁だったんですけど、仮に今後そういった形になったときというのは、予算というか、お金はどこにつく形になりますか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらの改修費及び密閉型にした場合の経費などにつきましても、道路管理課のほうで予算することになります。

ひやま委員

 第2回定例会で路上喫煙に関わる陳情が審査をされて、そのときも様々建設委員会も議論があった。そのときに白井委員のほうからこれまでのいきさつについての解説もありましたけれども、要は、流れ流れてここに今行き着いているんですよね。要するに、蓋をするって、目的としてはやっぱり副流煙、要は受動喫煙防止なんですよ。それが地域美化というところに計上されるという違和感は、やっぱり私はおかしいんじゃないかなというふうに思っています。

 それについては、今後の考え方をきちんと他の部署とも連携をしながらやっていきますというふうなお話もありましたけれども、この喫煙所の取扱いについても、やっぱりここは整理する必要があるんじゃないかなというふうに思うんですが、その辺についてはいかがですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 たばこについての御意見が様々あることは理解をしております。今回、中野駅北口喫煙所につきましては路上喫煙禁止地区に入っておりまして、その中で喫煙所を設置することが望ましいということで置かせていただいているところです。ポイ捨て防止のために設置しているものではございますが、とはいえ、受動喫煙を全く配慮しなくていいのかということになると、やはりそういったものも一定程度必要ではないかというところもございますので、こちらについての取扱い、たばこについての今後につきましては、検討を続けていきたいと思っております。

ひやま委員

 難しいところだと思うんですよ。要するに、道路管理課でやっているところを、例えば保健所であったりとか、そちらのほうで監察するとなると、見え方によっては保健所で喫煙所をそもそもやるのかというふうな話もありました。ただ、一方で受動喫煙防止という、要するに副流煙から区民の皆さんをきちんとそこは守らなくちゃいけないんだから、保健所としては受動喫煙防止対策の中できちんと喫煙所をつくるんですというふうな考え方というか、一つそういうのもあると思うので、そこについてはどこがやっていくのかというのは、恐らく皆さんの中でもいろいろやられているんだろうとは思うんですが、やっぱり地域美化でやるというところの違和感はどうしても私は持っていますので、しっかりそこは検討していただければと思いますので、こちらは結構です。

いさ委員

 1の道路監察のところで、違反屋外広告物撤去回収処分作業委託のところなんですけれども、撤去枚数が出ていますよね。前年度と比較しても枚数がほぼ変わらない。前年度7,328枚ということで、前年度と変わらないというのは何でだろうなと思って、それをお聞きしたいんです。つまり、人数的な制限があって撤去し切れなくて毎回これぐらいなのか、どういうことなのかちょっと教えていただけませんか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 違反屋外広告物撤去等作業委託につきましては、月2回、区内全部を事業者のほうで回っていただいて撤去をしていただいているところです。その中できちんと撤去はしていただいているところですが、昨年度と大体同数であったというものでございます。

いさ委員

 同じぐらいの頻度の作業で回って、同じぐらいの枚数が撤去されているということですよね。だとすると、撤去し切れていないのかなというのもちょっと想像しながら聞いているんですが、改めて枚数が多いことにびっくりしますけど、違法なこういうものを置いている事業者はそんなにたくさんないと思うんですが、そういう事業者はつかんでいらっしゃらないんでしょうか。根本的にそういう事業者に対しても出すなというような法的な措置みたいなことをやっておけば、この回収作業をやらなくて済むんじゃないかなという気もして聞いているんですけど、そういったことはされてきたかどうか、いかがですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらの違反屋外広告物撤去処分というところなんですけれども、広告物としましてはやはり不動産関係の広告物が多いというところもございまして、東京都の宅地建物取引業協会さんのほうでも、違反屋外広告物の除却協力員として撤去の活動などもしていただいているところです。なかなか効果としては難しいところではありますが、平成30年度の数値でいいますと1万2,000件くらいというところで、少しずつではありますが効果は出ているということで理解しております。

いさ委員

 効果は出ていてほしいんですけれども、根本的にそういう広告を出す事業者が分かっているなら、出さないように何らかの手を打つことができないのかなということを聞いたつもりだったんですが、もう一度お願いします。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらの撤去をしていくというところも重要かと思いますが、そういった宅地建物取引業協会などとも連携しながら、こちらのほうを減らしていけるようにしていきたいと思っております。

伊藤委員

 先ほどのひやま委員の蓋つきの喫煙所のことなんですけれども、まさに当委員会に陳情が出ていて、今保留にされていて、いろんな各区の取組、補助制度なども要求させていただいていますけれども、喫煙所はこんなに清掃にお金がかかっているんだなということと、そんなにマナーは悪くはないんでしょうけれども、私もあそこを通るんですが、やっぱり臭いとかが結構したり、汚かったりするんですけれども、JTからも恐らくいろんな意見が出ていると思うんですけど、その辺はどのように担当は聞いていますでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 中野駅北口喫煙所に関しましては、やはり区民の皆様からも、煙の問題であるとか様々御意見があるということは理解しております。こちらのほうの密閉式で煙を閉じ込めるというところで、JTとも協力しながらどういった形でできるのか等々、検討を進めているところでございます。

伊藤委員

 かなりの利用者がいるかと思うんですけれども、その辺はやっぱり今、ひやま委員からもお話があったように、受動喫煙というか、副流煙ですか、そういうのもあったり、また、これは地域美化ということで環境にも関わってくるところだし、前にも言いましたけど、区としてポイ捨て条例ということで道路管理課が担当しているんですけれども、やっぱり健康福祉部、また環境部、様々な分野で窓口を一つにして、早めに喫煙対策はしていただきたいなと思うんですけれども、その辺いかがですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 たばこにつきましては、様々な側面があると思います。区の中でも様々関係部署が関わってくることと思いますが、連携して検討を進めてまいりまして、何かしらの方針としてお伝えさせていただければと考えております。

伊藤委員

 ぜひお願いをしたいと思います。それから、決算でちょっとあれなんですけれども、今年度の予算で四季の森公園にトレーラーハウスが設置されて、たしか7月からですね。あの維持管理というか、清掃も結構経費がかかっているんだと思うんですけれども、来年度には四季の森公園のトレーラーハウス清掃委託ということで同じくここに載るわけですよね。今はまだ、7月から始まって9月ですから、3か月たとうとしているわけですけれども、予算で清掃委託も入っていましたっけ、その辺お分かりでしたら教えてください。

長沼都市基盤部道路管理課長

 トレーラーハウスの清掃委託等経費につきましては、令和6年度予算に計上してございます。

伊藤委員

 設置と清掃委託を一緒にされているということは、やっぱり清掃はこれぐらいかかるということですか、この北口の件と一緒に。どうでしょうか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 トレーラーハウスにつきましては、中野駅北口喫煙所の灰皿などの清掃のほかに、空気清掃機の清掃など様々かかってくる維持費がございますので、これ以外にもかかってくる経費はある予定になっております。

伊藤委員

 ちなみに、あれは予算額は幾らでしたっけ。手元にないもので、申し訳ないですけれども。

長沼都市基盤部道路管理課長

 トレーラーハウス型喫煙所につきましては、導入経費、維持費を含めまして、約2,000万円を計上してございます。

伊藤委員

 そうすると、やっぱり清掃委託費もかなりかかってくるわけですよね。その辺は、設置というか、今言った空気清浄機の清掃だとかは、2,000万円のうちどのくらいかかるわけですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、清掃委託のほか電気代などもありますが、全て含めまして、約1,000万円ほどを計上してございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、決算説明書450ページから451ページ、事務事業4道路境界について、質疑はありませんか。

白井委員

 道路管理情報のところ、GISについてお話をお聞きしたいと思うんですけれども、このGISの部分というのは、いわゆる基準点は含まれているところになりますか。合っているかな。道路境界のところなので、ここのGISはこの項目でいいですか。合っていますか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 道路境界の道路管理情報の統合型GIS搭載業務委託というところでお答えさせていただきます。こちらについては統合型GISのほうに、中野区のほうで例えば境界確定などの文書として保存してある図面などを電子化いたしまして、GISにひもづけて運用するものということになっております。

白井委員

 測量業界からのお話で、そのままなんですけれども、いわゆるこの統合型GIS全体のシステムというのをつくっておられて、一件一件測量を行いますと。民間の測量業者がそのデータをアップしてというので、いわゆる基準点の測量に基づいた測量データというのをアップする際に、大本のシステムをつくった事業者のそこにアップをしますと。単に自分が情報をアップするだけじゃなくて、元のデータのシステムのほうに不具合がないかどうかまでチェックをして、その事業者のいわゆるシステム運用の入札を求めるというところから、これをいわゆる入札の項目を改めてほしいという御要望があったんです。

 何が言いたいかというと、元のデータのシステムに不備があるかどうかまでの要件を区が課してしまうと、それはもはや測量業界は関係なくて、システム運用ができるところでしか応札できないという。ずばりベンダーロックインになってしまうというところから、今後要件を見直していかないと、つまり、つくったところしかそのシステムが本当に不具合があるかなんて誰もチェックできませんよとなってしまうので、あくまでもデータのアップはデータのアップとして事業者を募集するというふうにしていけば、様々な事業者が参入できるようになってくるだろうし、恐らく相当コストカットができるんじゃないかと思うんです。ベンダーロックインとは逆に。

 システムの運用はシステムの運用なので、そこは統合型GISで大本のところでやってもらって、基準点のアップデータは分けて、しっかり入札を切り分けていくというやり方にすれば、根本的なコストカットの部分ができるだろうし、将来にわたってもこの事業者しかできないような仕組みなんていうことは、区が要件を変更すればできるだろう。こんな御提案があって、それはそれですばらしいお話。こんな感じなんですけれども、このお話、要望書が届いていると思うんですけれども、どうお考えになりますか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、様々委託の関係の業務があろうかと思います。それぞれに応じて業務内容が違いますので、一概に必ずこういったことができるということのお答えはできませんが、業務ごとにそれぞれ費用対効果など、そういったことができるかどうか検討させていただいて、適切な契約をしていきたいと考えております。

白井委員

 ぜひお願いいたします。ちなみに、これは複数年契約とかとなっていますか。応札業務というのかな。測量のデータを入力する業務というもの。システムは恐らく複数年で組んであるかと思うんですけれども、運用していく側というのは今分かりますか。分からなければ結構なんですけれども、次の応札のタイミングまでにはしっかり条件を整理していただいて、費用面も今後しっかり監督してもらえるように、どうやったらコストカットしていけるのかというところも見渡した上で御判断いただければと思います。契約期間が分からなければ、最後のところだけで結構ですから。

長沼都市基盤部道路管理課長

 今年度の契約の中で複数年度ということは記憶しておりませんが、契約につきましては、費用対効果等を含めまして適切な契約に努めてまいりたいと思います。

伊藤委員

 地籍調査で伺いたいんですけれども、これは総括質疑でも他の委員が質疑されていましたけれども、大分年月がかかるということなんですけど、令和5年度の進捗状況というのはどこまでされているのか伺います。

長沼都市基盤部道路管理課長

 令和5年度末で上高田三丁目地区が完了いたしまして、区内の15町丁が完了しております。実施面積としては2.51平方キロメートルで、進捗率は約16%となっております。

伊藤委員

 令和4年度で上高田四丁目まで進んでいて、2.4キロメートルですか。1.5%か。そうすると、令和5年度単年度で何%というのは分かりますか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 すみません。訂正させていただきます。令和6年度で上高田三丁目が終了することになります。進捗は、令和6年度末で15町丁、2.51平方キロメートルになりまして、こちらの地籍調査につきましては、2か年で1町丁を実施しているものでございます。

伊藤委員

 2か年で1町丁。そうすると、上高田三丁目は2年かけてやったということですか。そういうことになるんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 令和4年度末までに上高田四丁目地区が完了し、令和5年度、6年度で上高田の三丁目地区を行うというところでやっております。

伊藤委員

 そうすると、令和6年度は、今現在も上高田三丁目はやっているわけですよね。地籍調査は続いているということで、令和6年度、来年の3月までにはこの進捗率が2.51%になるわけですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 令和6年度末で15町丁が完了しまして、2.51平方キロメートル、進捗率としては16%を予定しております。

伊藤委員

 分かりました。2.51平方キロメートルで、今まで16%と。中野区全体の16%は今年度、令和6年度で進捗するということで、総括質疑でも伺っていたように、全部終わるまで70年かかるということですよね。これはやっぱり早めることというのはできないんでしょうかね。どうなんですか。

長沼都市基盤部道路管理課長

 地籍調査につきましては、計測のほかに区民の方に立会いをお願いして境界を確定するという作業があるので、なかなか時間がかかる作業となっております。国や都の方針、また他区の状況などを鑑みながら、どういったことが効果的に進めていけるかというところで検討を進めていきたいと考えております。

伊藤委員

 1丁目を2年と言いますけれども、1年にしたら、それでも30年かかっちゃうと。その間に災害が起きないわけじゃないですから、この30年に70%くらいかかってくるとかという話で、本当にいろいろとあると思うんですけれども、有効的なことも考えて進捗を進めていただければなと思います。要望です。

白井委員

 私も、もう一つ、地籍調査について。気になってちょっと地籍調査を私も調べてみたんですよね。多分昨年のデータのアップでいいと思うんですけど、全国的には53%ぐらい実は達成していて、全国そんなに高いんだったら、東京はどうなんだろう。東京は全体で25%ぐらいで、今のを聞いていると、中野区は令和6年度のタイミングでも16%というから、やっぱり23区は低いのかなと思うんです。

 それで、聞きたいのは、予算的な話になるので恐縮なんですけど、財源構成で言うと、特定財源が入っていないうちの都市計画の事業はほぼほぼ少なくて、さっきあった地域美化というところと、この地籍調査というのと、あと私道助成ぐらいしかなくて、あとはみんな特定財源が入っています。ところが、地籍調査は、僕の記憶だと全国的には補助が入っていたんじゃないかなと思ったんですけど、23区は駄目という話なんですか。それとも東京は入らないというお話ですか。

 国から補助金が本来申請して出ていたんじゃないかなと思ったんですけど、一般的に、今、伊藤委員からあったとおり、地籍調査はなかなか進まなくて、一つは、やっぱり境界を確定しなきゃいけないので、合意形成に時間とお金もかかるという話なんです。もう一方で、国のほうは了承をもらうのに対して助成をしようという動きがあったような気がするんですけど、東京都とか23区は対象外になっていますか。分かりますか。いかがでしょう。

長沼都市基盤部道路管理課長

 こちらにつきましては、令和2年に地籍調査の調査手法につきまして、街区境界調査というものが新しく位置付けられたところでございます。当初、こちらの手法でないと補助金が出ないというところで、中野のほうでは官民境界等先行調査を実施していたので、当初の予算としてはこちらは計上していなかったところでございますが、補正予算のほうで国費の補助として歳入を計上させていただいておりますので、令和5年度決算では歳入として入っているというものでございます。

白井委員

 なるほど。分かりました。ありがとうございます。結構です。要は、今後はだから使えるということでいいですよね。補助金の活用を見直したので。ただ、今の話だと、全部じゃないということでいいですか、理解として。

長沼都市基盤部道路管理課長

 官民境界等先行調査につきましては、令和5年度時点で着手していたものについて、今年度分までについては対象にはなりますが、令和7年度以降につきましては、官民境界等先行調査につきましては対象外となっております。

主査

分科会を休憩します。

 

(午後2時54分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後2時55分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、決算説明書452ページから455ページ、3目道路建設費、事務事業1道路維持について、質疑はありませんか。

いさ委員

 453ページの河川溝渠維持委託のところでお聞きをいたします。河川溝渠となっている対象についてなんですけれども、何か所、どことどこがこの対象になっているのか、お示しいただきたいんですが。

髙田都市基盤部道路建設課長

 対象の河川ですけれども、神田川、妙正寺川、江古田川になっております。

いさ委員

 すると、過去に暗渠になっているような小さい河川みたいなところは、対象になっていないということでよろしいでしょうか。確認です。

髙田都市基盤部道路建設課長

 対象にはなっておりません。

いさ委員

 そうした元河川だった場所というのは、一般的な下水として扱われるというようなことでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 一般的な下水なのか、雨水ます等があれば、雨水の清掃ということで清掃のほうで対応しております。

斉藤委員

 私、交通安全施設整備工事のところをお伺いさせてください。執行額はもちろん上がってはいるんですが、昨年の決算資料と見比べると、かなり進んでいるんですよね。区画線標示もかなり進んでいますし、文、T、十字マークも去年9か所が令和5年度は41か所、自転車ストップマーク、令和4年度2か所だったのは令和5年度13か所と。

 いいことだと私は思っているんですが、突然こんなに数が増えた理由というか、それってここまで一気に、本当に全てにおいて倍以上進んでいるように数字だけ見ると見えるんですが、何か要因とか原因はあったんでしょうか。例えば区民の皆さんから声がすごく多かったなど、何かあれば教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 もちろん区民の方からの陳情も多かったですし、警察からの要望で白線を引いたりとか、そういった要望が多かったとは感じております。

斉藤委員

 いろんなところから要望で実施したということですが、逆に、今まではそういう要望がなかったのか。要望はあったんですけど、区としてなかなか取り組んでこなかったのかという部分がもし分かれば教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 取り組んでこなかったわけではありませんが、もちろん予算がありますので、優先順位を決めながら対応してきたというような状況はあります。

斉藤委員

 いろんな事故がある中でこういうふうに積極的に、子どもからお年寄りまで、分かりやすい交通安全の整備というのは重要だと思いますので、本当に令和4年年度と5年年度でこんなに差があるのに正直ちょっと驚いた部分もあったので、引き続きこのように取り組んでいただきたいと思います。

伊藤委員

 453ページで、江古田の森公園河川水流入後清掃委託、これは予備費を充用されておりますが、予算以上に清掃委託がかかったということで、1,400万円ですけど、1回掃除すると400万以上かかるとかと前に伺ったことがあるんですけれども、実際何回流入されたんですかね。

髙田都市基盤部道路建設課長

 令和5年度におきましては、2回流入してございます。

伊藤委員

 2回で1,400万円ですか。そうすると、当初私が聞いていた、1回清掃すると400万ぐらいはかかるだろうと言ったんですけれども、700万ぐらいかかっているということですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 消毒から、ダスト舗装の入替えから全てフルでやってしまうと、1回に700万円ほどかかっているのが現状でございます。

伊藤委員

 これは区だけの経費ですか。それとも、東京都からとかは清掃委託は来ないんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 都のほうからお金は入ってきております。

伊藤委員

 何割とか、その辺は。

髙田都市基盤部道路建設課長

 全額都費という形で入ってきます。

伊藤委員

 全額都費というのは、そうすると、以前清掃している間にまた入ったということもあったんですよね。これだけ経費がかかるとなれば、この公園の仕組みをもうちょっと整理して、1回清掃すると同じなのかな、そういった工夫とかはされたことがないんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 確かに今年度はかなりの回数が入っておりますし、今後どういう形で、気候ですのでなかなか予想は難しいですけれども、どういった対処の方法があるのかというのは、公園課と話し合いながら進めていければと思っています。

伊藤委員

 ここをこういう河川の流入にしないでおくと、江古田川ですよね、そうすると、やっぱり氾濫が起きる可能性はあるんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 やはり流入しないと、そのためにあるわけですから、下流のほうで河川の事故等につながる可能性はあると考えております。

伊藤委員

 分かりました。令和6年度は、今9月ですけれども、何回入りましたか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 7回入っております。

主査

 分科会を休憩いたします。

 

(午後3時04分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後3時25分)

 

 休憩前に引き続き、3目道路建設費、事務事業1道路維持について質疑はありませんか。

白井委員

 私も、江古田の森の河川水流入後清掃委託について、そのまま伊藤委員の話の続きをさせていただきたいと思います。先ほどの質疑だと、1回大体700万円ぐらいかかりますよというお話でした。これも同じく450ページを見ると予備費から充用と書いてあって、これは1,427万8,000円になっているんですよね。この金額で言うと、やっぱりこれもあらかじめ予算として幾らか積まれている金額があるんだと思いますけれども、当初予算では幾ら積まれていますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 当初予算ですと、すみません。予算はあれですけれども、準備工として実際支払っている金額が5万7,530円を使っています。予算としては8万円ほど積んでいるという状況です。

白井委員

 先ほどのときにも言いましたけれども、要はこっちのほうが金額がでかいのと、さらに、先ほど伊藤委員からもありましたけれども、既に今年だけでもかなりのゲリラ豪雨の中で、清掃が終わらずのタイミングで次の水が入ってくるという状況にもなっています。となると、費用全体の見方として、もはや予備費の流用というレベルの話じゃないんだろうという感じなので、当初予算からどのくらい積むのかという考え方もあっていいのかなというのと、もう一つは、究極的にはあのままで本当にいいのかなというお話に結びつくのかと思っています。

 伊藤委員からも、あの場所はどうしても必要なんですかというお話があったんですけど、あの場で対策を取るのか、あそこは入れないようにして、他の場所で何の対策ができるのかとかというようなところまで考えていただいても、もはやいいのかなと思います。既に今年で6回ということは、満額払っているわけではないんでしょうけれども、なかなかな金額なんですよね。

 これを毎年毎年積み上げていくと、抜本的な調節池の対策の費用にまでとは言わないですけど、それぐらいあってもいいのかなというのと、東京の下水の雨水ますとの関係は、一定量を超えると全部流れ込んでいくという状況になっているので、汚水もそうですけれども、それが全部公園の中に入ってくる。しかも、この場所は子どもたちの遊具が置いてある場所で、この場所自体も果たしていいのかなという疑問にもなります。

 なので、一つは、急にはできないでしょうけれども、来年度に向けて予算の積算をどうするか。それから、今後のことを考えて、レアケースで雪が滅多に降らないものを降るか降らないかじゃなくて、今後あり得るという状態になったときに、江古田のこの場所の抜本的対策というのも考えていく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、この2点お伺いします。

髙田都市基盤部道路建設課長

 まず、予算に関しては、なかなかやはり天候などで予想がつかないということもあります。ですので、予備費対応という形で今のところは考えさせていただいております。今後については、委員おっしゃるとおり、下水道局の容量の関係もありますので、下水道局に引き続き要望をしていければと思っております。

白井委員

 上の段に一つ戻って、道路舗装路面下空洞調査委託についてお話を聞きたいと思います。決算額で言うと3,278万円の執行となっているんですけれども、そもそも、ちょっと教えてもらいたいんですけど、先日の23区内の中で突然道路に穴が開いたというところから通報を受けてというので慌てて路面調査が行われたと、こんな報道があったところです。見た瞬間に中野区は大丈夫かなということから気になったところなんですけれども、路面の空洞調査というのは中野区はどんな状況の調査をやられているのでしょうか、教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらのほうは、令和1年度から令和5年度にかけて、中野区が管理している道路に関してエリアを五つに分けて、5年かけてレーダー探査車で空洞の調査を行ってございます。

白井委員

 これはあくまでも区道だけ、区管轄道路になりますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 区が管理している道を空洞調査を行っております。

白井委員

 5年かけて、そうすると、区の管理している道路はこれで一応全部終わったということですよね。ちなみに、空洞の結果とかというのはどんな状況なんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 すみません。今、全体の結果は出ていなくて、令和5年度に限った空洞調査に関しては、空洞発見箇所を151か所確認しております。

白井委員

 1年間だけで151か所ということは、そうすると、この5倍ぐらいというイメージになるんですか。ざっくりの言い方なんですけれども、当然放置じゃないと思うので、発見した都度都度対策を取られていると思うんですけれども、空洞の調査は、この間も報道があったんですけれども、なかなか難しくて、一体どこまでこの空洞が続いているんだというところから対応が難しいとも聞くんですけど、現在、区はどんな対応を取られていますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 151か所あるんですけれども、早急に復旧、試掘等を行なくちゃいけないのは80か所、区が対応しなくちゃいけないのが29か所、それは今年度工事のほうを行っています。その他51か所に関しては、下水道の関係とか、水道の関係等ほかの原因もありますので、専用機器調査のほうで対処しているというような状況としてはあります。

白井委員

 そうすると、令和元年からやってきている調査であるので、毎年空洞調査をやって、原因はいろいろあるでしょう。下水の関係もあるから、その所管にお願いするところもあるんですけれども、取りあえず令和5年度も含めて全て対応は打ってきたということでいいんですかね。

髙田都市基盤部道路建設課長

 令和5年度をもって、空洞調査のほうは一応全域行っています。ただ、今までの空洞調査で当然経過観察となっている空洞もあります。そういった空洞を今後また空洞調査を行いながら、経過観察、状況観察をして、またその空洞が大きくなっていれば、当然補修等を行っていくという対応をしていきたいと考えております。

白井委員

 そうすると、他区の事例ではありますけど、中野区ではああいう事例が起こることはないと。大丈夫と。ただ、経過観察があるので、今後様子を見ていくということになると、何年か後にもう一回やるとか、そんな形になるんですか。計画のスパンみたいなのがあれば教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 令和6年度、今年度も予算をつけさせていただいて、調査のほうを進めているような状況です。

白井委員

 それは、いわゆる経過観察の部分を見るのか、また中野区内の区の管轄道路を5分割して、5年ごとに見ていくというローテーションということですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 今度は経過観察になりますので、路線を絞って、例えば主幹道路とか、バス通りといったものは5年に1回見たりとか、前回の空洞の状況等を鑑みながら、同じような委託の内容を絞りながらやっていきたいと考えております。

白井委員

 そうすると、全体を見渡して、ちょっと経過観察だとか、要注意だなというところを絞って今年度はチェックをしていくと。逆に、ほかのところは問題ないよと言われたところは、次はいつになるか分からないですけれども、そのときのタイミングを見てと、こんな感じなんですかね。ありがとうございます。

 それから、下のところ、今度は下水道施設更新事業についてです。執行額と予算を見比べると、いわゆる区の管理道路の下水道の更新事業だと思うんですけれども、全体としてどのくらいのキロ数があるのか。昨年度、この更新というのはどのくらい行ったものなのかというのを教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 昨年度は、区が管理している認定外道路とかで下水道局が管理していないものがあるんですけれども、それがどういった状況によるのかを調査する費用が、下水道施設更新計画策定委託という形になります。

 工事におきましては、令和4年、令和5年で行いました中野五丁目に下水道施設が陥没をしてしまって、緊急工事を行ったというものが令和5年度完成しましたので、工事の完成といえば、それが1件完成しております。

白井委員

 そうすると、私の理解があれなのかな。区全体というのは全部で377キロメートルぐらいあるのかな。いわゆる下水道の施設。それを順次更新しているんじゃなくて、特段の中野五丁目の事例はよく分かります。某箇所でどかっと大穴が開いたというやつですよね。その設計委託費用だけですか。順次区の管轄を更新しているだとか、チェックをしているということじゃなくてですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらのほうは、区道全域ではなく、区道に関しては下水道局が管理していただいているので、下水道局のほうで対応する。下水道局が管理していないもので区が管理している道がありますので、そういったものの下水道管の調査を行い、劣化具合を調査したというのがこの計画策定委託です。その中から、令和5年度は1本の路線ですけれども、設計委託を出して、今後工事をしていくという段取りになっています。

白井委員

 そうすると、いわゆる下水道局の管理じゃなくて、区が管理しているところの調査を行ったというんですけれども、今回やった工事が全部じゃないわけだから、あとどのくらい残っているものですか。いわゆる調査して区が下水道局じゃなくて管理をしている下水管の全容、それから、その修繕は必要なのかな。まずはどのくらい管理しているものになるんですか。区が直接管理している下水管というのかな。

髙田都市基盤部道路建設課長

 延長は分からないので、すみません。資料を調べなくてはいけないんですが、区内で33か所、区が管理しているものがあります。

白井委員

 分かりました。ありがとうございます。

髙田都市基盤部道路建設課長

 答弁訂正させていただきます。39か所です。

白井委員

 それでは、次に項目を変えまして、LED街路灯の交換工事についてです。1億9,900万円余の執行額がついているんですけれども、中野区内の街路灯はおおむね約1万6,000基ぐらいあります。10年を経過したところで順次交換していくとなっているんですけれども、特に5年間で交換してきて、近年の一番新しいものに関してはかなり品質もよくなって長年使えるようになっていると、こんな話も聞きます。ちなみに、令和5年の執行額というのは、全体の何基ぐらい交換したものになるんでしょうか、教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 令和5年度で実施施行しましたのが1,739基になります。

白井委員

 2,000基に届かなくて、このぐらい金額がかかるんですね。なかなかいい金額だなという感想ですかね。ちょっとびっくりしました。もっと行っているのかなと思ったら、1万6,000基換えるとなると、えっという金額になりそうで、一番初めに換えたときは国の補助金を取れるようにという仕組みを提案して、初め東京都の補助金を活用する予定だったものをその補助金を返した上で国のを取りなさいというので大幅に、全国の自治体でこんな大風呂敷を広げた自治体はないというところから、区内の街路灯を全部交換してしまおうと提案したところで、SDGsの先走りといいますか、先駆的な取組だったなと思うんですけど、今回は全部一般財源を投入しなきゃならないし、補助金が入らないのでなかなかな金額になっていくんだなと改めて確認したところです。

 それで、ちょっと気になったのが、二つぐらい下のところに中野駅北口広場昇降機設備保守点検委託と書いてあるんですけど、中野駅の北口に昇降機ってどこにありましたっけとちょっと気になって、分かれば教えていただきたいんですけど。

髙田都市基盤部道路建設課長

 中野駅北口広場にエレベーター、エスカレーターがありますので、それは昇降機と言っています。

白井委員

 駅の中のやつですか。駅じゃなくて……。

髙田都市基盤部道路建設課長

 広場のほうで、東西連絡路に渡っていく。エスカルロードのところです。

白井委員

 よく分かりました。見落としました。一瞬中野駅の中にそんな区が負担しなきゃならないものがあるのかなと思ったんですけど、了解です。ありがとうございます。

いさ委員

 僕も、453ページの道路舗装路面下空洞調査委託のことなんですけれども、最初に確認です。151か所発見というのは2023年度のみの数字ですか。全体ではどのぐらい発見されたのか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 今、151か所と申し上げたのは令和5年度の箇所数になります。

いさ委員

 失礼しました。ちょっと聞き漏らしました。全体は分からないということですね。それで、2019年だったと思うんですけれども、打越公園と保育園とその前にあるマンションがぎゅっと集まったところ、3か所で同時に工事があって、その工事車両がいずれも同じ経路を通るということで、そのことで聞いているんです。これは大丈夫なのかと。その後、車両が通ったところで大穴が開いたということがありました。

 穴が開いている箇所が分かっているとなると、建設計画などで重量のある工事車両が通るというケースに、そうした危険が予測されるということはあるんじゃないかと思うんですが、そうした建設計画との兼ね合いで事前に事業者と何か協議をするか、もしくは地元に何か発信するかみたいなこと、事前にそうした備えるみたいなことはこの調査をもってできないものなのか。いかがでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらの調査のほうで近隣の方に何かお知らせするということは考えておりません。

いさ委員

 外に向けて広く出す情報ではないと思うんですけれども、少なくとも至近の住民については、何か危険性みたいなのがあってもいいんじゃないかなと思うんですが、それ以上に、工事に関わって車両が通るということについては、明らかに穴が開きそうだというところに重量物が通ってくる。何トンもの工事車両が通るということになれば、それなりのリスクがあると思うので、そこについてはいかがでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 まず、危険度が高い部分に関しては、すぐに補修等道路の工事を行っておりますので、特に重量規制等で、特殊車両が通るということであれば、それは道路管理課のほうに申請を出すことになりますので、そこでそういったことはお伝えすることができるのかなと思います。

いさ委員

 かつてそういうことをしたことはありますか。つまり、過去の調査の中でここは危なそうだといって何かそれを指摘して、計画になっている車両の通行路を変えてもらうとか、そんなことは過去にありますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 そういったことはありません。危ないということであれば、道路の管理として問題がありますので、補修してきちんとした状態に戻しております。

いさ委員

 とはいえ、補修の計画も直ちにやれるのかどうか分かりませんし、計画的にやっているんですよね。工事計画との関わりでどうしても間に合わなそうだなんていうケースがあるんじゃないかと思うんですけれど、しつこいようですけれども、もしそういうものがあったら、例えば車両の進行の通路の計画になっているところを変えてもらうだとか、そういったことは必要になってくるんじゃないでしょうか。もう一度伺います。

髙田都市基盤部道路建設課長

 建設工事で仮に特殊車両が通る場合は道路管理課のほうに届出が必要ですので、そういったところで道路に対して重量規制などどういった対応をするべきかとか、そういったのは指導していると考えております。

いさ委員

 最後にします。そうは言うけど、本町六丁目の工事計画があったところ、私道の細いところ、そこは私道ですけれども、13トンの車両に加えて5トンの重量物を乗っけてやってくるというところまで住民が調べて、これは大丈夫かというような話があったわけなんです。こういうことというのは事前に察知して、危険を回避する必要があるのではないかと僕は思います。これ以上は結構です。そういうふうに活用していただきたいということを要望しておきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行します。

 次に、決算説明書454ページから455ページ、事務事業2、狭あい道路整備について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。それでは進行いたします。

 次に、決算説明書454ページから457ページ、事務事業3、道路整備について、質疑はありませんか。

大沢委員

 まず、3の1の道路整備のところの中で、橋梁長寿命化修繕工事というところで不用額として2,100万円出ていて、これが落差として170万円ということは、約2,000万円相当ぐらい何か計画をしていたけれども、やらなかった工事というのがあるように思えるんですが、それは何でしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 橋梁工事に関してはやらなかったわけではなくて、橋梁の補修方法を工事の詳細設計のほうで見直した結果、工事の内容を変更したという関係で金額が減っております。

大沢委員

 そうすると、これは結構大きいですよね。2,000万円。だから、一定の時点で既にこのぐらい、いいことだと思うんですけど、やり方を見直すことによって安くなるということが見えていた。それはいつ頃から分かっていたことなんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらのほうの入札の時期が10月ですので、10月には分かっておりました。

大沢委員

 繰り返しになるので、ここは財政課とまた別途よく話をしてみたいと思います。

 続いて、同じく道路補修工事費なんですけれども、ここも全体で3,500万円ぐらいのうち、落差170万円ということで、結構なお金ですよね。3,300万円ぐらい、実際にやらなかったのか、それとも何か見直しがあったのかは分からないですけれども、出ているように見えるんですが、これはどういうなるんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらの工事は、令和4年度から令和5年度にかけて工事をしているのと、令和5年度から令和6年度にかけて工事をしているのがあるんですけれども、最終的に令和4年度から令和5年度で工事をしていたものの、どうしても現場の状況によって工事ができなかった部分、または占用業者が工事をしてしまった部分とかがありますので、そういった近隣の状況によって工事のほうが不足というか、残ったという部分はあります。

大沢委員

 そうすると、今、主な理由は令和4年度から令和5年度にまたがる工事によるというふうに聞こえたんですけれども、その理解で正しいんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 主にということで、当然令和5年度から令和6年度の発注も令和5年度発注時に影響を見直したり等していますので、そういったところでも精査して減額をしているという部分もあります。

大沢委員

 そうすると、令和5年度、割と早めの時期にはここで使わないで済むだろうというお金がある程度は見えてきていたという理解をしましたけれども、正しいでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 令和5年度に発注の部分も、令和5年度分は出来高払いといってそこで1回精算をしなくちゃいけないので、そこで工事中に近隣の状況が変わり、工事の内容も変わってきます。そういったところの対応もありますので、早めに残が分かっている場合でも精算のために、そこは財政課との調整にはなりますが、そういった理由もあると考えています。

大沢委員

 分かりました。そこはまた財政課とも話してみます。同じく今度は4行下のところに河川管理施設修繕工事費の残、これは219万円ですか。ここは落差19万円という形になっているんですが、これも何かをやらなかったような形なんですかね。

髙田都市基盤部道路建設課長

 河川管理の修繕工事で修繕の内容を変えたわけではなくて、やり方を、仮設の状況とかそういったものを見直したので、その分残が出たということです。

大沢委員

 分かりました。あと二つだけ、ごめんなさい。その少し下に新区役所整備に伴うけやき通りのユニバーサルデザイン化事業費というのがあって、上のほうを見ると、新区役所整備に伴うけやき通りユニバーサルデザイン化ということで6,500万円ぐらい行われていて、それで落差40万円で540万円残っているということは500万円ぐらい、そんなに小さくないお金のような気がするんですけれども、何かユニバーサルデザイン化の中でやらなかった部分であるとか、想定と違う部分があったんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 けやき通りのユニバーサルデザイン工事においては、その年に設計等も行っておりまして、大枠で予算は取らせていただいて、けやき通りの設計をしながら工事費を精査した結果、残が出たというところになります。やらなかった部分があるというわけではありません。

大沢委員

 分かりました。そうすると、これは大体新区役所ということになると今年度の頭ということですから、昨年度のかなりそれなりに早い時点でこのぐらいの費用だろうということが見えてはいたと思っていいんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらの工事は、令和5年度から令和6年度の債務負担の工事になっております。

大沢委員

 最後にします。中野駅周辺まちづくりに係るバリアフリー改良詳細設計負担金残(未執行)となっているんですけど、この部分の意味合いとその後の扱いですね。令和6年度になってどのような形にしているのか教えてください。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらは当初、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業の関係で、旧庁舎の北側の区道と西側のけやき通りについての舗装工事の設計は、道路の中心までを新北再開発に伴う復旧範囲として事業者であるURさんのほうの負担で行い、残りの半幅分は劣化による補修が必要と考えたため、区が負担して行う予定でした。その後、設計を進める中で、再開発による道路全幅での設計が必要となりましたので、URの負担で設計を行うことになったため、未執行となっております。

大沢委員

 分かりました。では、未執行ということで、その後、特に区のほうで何か必要になるということではなくて、完全にUR側のほうの事業になったという理解でよろしいですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 設計においては、URのほうで進めてもらうということになります。

いさ委員

 455ページの囲桃園跨線橋等塗膜調査委託というところなんですけれど、この調査をする目的にも絡んでなんですけど、そもそも跨線橋はこの先どうなっていくのか。つまり、これからも残すという前提で調査をしたのか、ちょっとこの辺りが知りたいんですけれども。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらの委託のほうは、今後、跨線橋に関してメンテナンスをしていく上でPCBの調査を行っていかなくてはいけないので、そういったことの委託になります。

いさ委員

 基本的には維持していく中でということですね。そうしたら、塗膜だけの調査だったのは何でかなというところ、つまり、強度だとかということは調査になっていないわけですよね。その辺りのことについて。

髙田都市基盤部道路建設課長

 まず、補修の設計委託を今後出していくんですけれども、それの前提でPCBが入っているかどうかが必要になったので、PCB調査を先に行ったということでございます。

白井委員

 新区役所整備に伴うけやき通りユニバーサルデザイン化の設計委託と工事についてお話を聞きたいんですけど、個人的に思っていることがあって、1階の区役所は、それこそ交差点に向けて斜めに出入口が取ってある。一方で、交差点のところだけは人が出入りするので、いわゆるポールとかが置けなくて、横断歩道を渡ったぐらいから手すりが配置されている。

 気になるのは、本来は道路交通法で言うと、交差点から5メートルは駐車しちゃいけないんだよね。今の状況だとどうしているかというと、みんな区役所の出入口の1階に近いところだから、取りあえず横断歩道の中にはさすがに止める人はいないんだけど、すぐ横に止めるという状態になっていてね。

 何が言いたいかというと、高齢者の方がタクシーとかで来たときに、乗り降りの場所はどこになっているかというと、ほぼほぼ交差点から近距離になっているという状態になっていて、だけど、そこにはもはや手すりが打ってあって、戻らなきゃ入口のほうまで来られない。ただし、みんなその戻る距離を短くしたいから、ほぼほぼ横断歩道の近い位置にという状況になっている。

 今の手すりの打ち方というのは、道路の管轄で言うと警察のほうの話なのかなと思ったんだけど、ユニバーサルデザインというのが気になって、あのデザインの在り方とか手すりの打ち方は、区のわざわざ設計で施工したものなのかというところからちょっと気になったんだけど、あの横断歩道の出入口の在り方だとか、タクシーに乗ってこられた高齢者の方々の出入りを考えたときに適切かなと個人的に思うんですけど、どうですかね。

髙田都市基盤部道路建設課長

 委員がおっしゃっているのはガードレールのお話ですか。あくまで道路建設課としては、手すりではなくてガードレールという目的で設置をしておりますので、すみません、そこの交差点の在り方について答弁はできかねます。

白井委員

 手すりという言い方が悪かった。ガードレールで結構です。あのガードレールも区のデザインですか。あくまでもあれを設置したのは警察が必要だからと設置をしていることになりますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 交差点の在り方ですので、警察と協議した結果、ああいった形になっているかと思います。

白井委員

 一つは、今言ったみたいに交差点の斜めに行くのに1階の出入口。そこだけは回避して、横断歩道の先からガードパイプがセットしてある。だけど、結局利用する人たちは、ほぼほぼ交差点の位置に近いところに車を止めるよねというから、ちょっとよく見ておいていただいて、利用している人たちの安全面を考えると、もうちょっと工夫の余地があるのかなと個人的には思っています。

 今、結論というか、この場で答えてというのではないので、警察と協議をしてこれだというのであれば、実際に使っている人たちの声を聞くと、やっぱり降りるときに戻らなきゃいけない。あれはもっと交差点から離れたところに車を止めなさいというと、より不便になると思うのね。

 なので、一方で安全面を考えると、いわゆるガードレールはぎりぎりまであったほうがいいんだろうけれども、もう少し工夫の余地はあるのかなと個人的には思います。あくまでも僕が思っているだけなので、これが正解かどうかというところなんですけれども、一応聞いておいてもらえればなと思います。結構です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、決算説明書456ページから457ページ、事務事業4無電柱化推進・新設道路整備について、質疑はありませんか。

いさ委員

 前回同じ場所で聞いたときに、無電柱化率は前年度0.7%というふうに報告があったと思うんですが、現状はどれぐらい進んでいるでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 現状も今0.7%です。

いさ委員

 進んでいない。いろいろ技術的な難しい面もあるというような話も過去にあったと思いますが、区はこの点はどう認識されているでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 まずは、弥生町には今、1号、2号、7号と進めておりますので、今後、弥生町のほうで何路線か進める予定ではおります。それを着実に進めて技術力を高めて、今後の路線選定に生かしていければと思っております。

いさ委員

 無電柱化なんですけれども、国土交通省もやれということで、推進する立場でいるわけですよね。それで、国交省がどう言っているかというと、防災ということと、安全性・快適性ということと、景観・観光という3点で言っているんですけれども、この中で言うと、安全性とか防災という関わりでいったら、電柱を管理している事業者のところにも協力を得てもいいんじゃないかなと思うんですけれども、国とか東京都でそういう議論はかつてされているかどうか分かりますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 もちろん東京電力、その他電力会社、NTTとかと協力体制を築いて無電柱化は進めていっておりますし、国のほうもそういった考えであるとは思っております。

いさ委員

 もちろん協力なしにはできないと思うんですけど、僕が言っているのは費用面ですね。自治体が全額出してやらなきゃいけない事業なのかなというのはちょっと疑問があって、例えば事業者のほうにもうちょっと協力を依頼するだとか、また、自治体として国や東京都に予算措置をしてもらうということを求めてもいいんじゃないかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 もちろん費用面もそうだと思いますが、既存の東京電力さんが持っているストックというか、支柱物を利用して無電柱化を進めたりとかといったところをしていますし、電線管理者には建設負担金として徴収していたりしますので、今後、東京都とも、補助金等の関係もありますので、要望しながら進めていければと思います。

大沢委員

 ここは1か所だけなんですけれども、弥生町三丁目避難道路2号、引連(通信)工事負担金のところが、ここだけ妙に執行が低いというか、3分の2程度になっているということなんですが、これは何か工事が遅れていたりとか、そういうことが起きているんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 こちらはNTTの工事になるんですけれども、引き込む予定をしていた家に引込管を引く予定がなくなったりした結果、ガスとか水道とかの占用企業者のほうで道路舗装工事を行う部分が増えたりとか、そういった部分で舗装工事がなくなって、負担金が減ったというところでございます。

大沢委員

 そうすると、例えば家がなくなって引込みが不要になったりとか、もしくはほかの工事と同時工事をすることになったからお金がかからなかったりとか、そういうところがメインであって、基本的にはやりたいと思っていたエリアに関しては予定どおり進捗したけれどもお金が残っていた、そういう理解でいいですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 引き込む予定だった家が白紙になったりとか、後ほど舗装工事はやるんですけれども、同時期に占用企業者が工事に入って仮復旧までしてしまったので、舗装工事がなくなりました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行します。

 次に、決算説明書456ページから461ページ、4目公園費、事務事業1、公園維持・管理について、質疑はありませんか。

ひやま委員

 459ページの公園巡回警備委託等、ここをざっくり中身を教えてください。

村田都市基盤部公園課長

 公園巡回警備でございますけれども、指定管理とかそういうところを除く公園の巡回を毎日のように実施しているところでございます。内容としましては、2人1組で回っておりまして、夜間の夕方の5時半から翌朝の8時半までに関しては毎日、昼間に関しましては、朝の8時半から夕方6時半までで週に4日、土日プラス平日2日といったところで順次回っているといった業務が主なものでございます。

ひやま委員

 そうすると、夜間は毎日、5時から8時半で、平日は週4、2人1組でということは、中野区内の公園で指定管理を除くと150か所ぐらいあるんですか。160か所ぐらいですね。そうすると、中野区では、夜間、それから昼間を合わせると、大体1週間で一巡してパトロールしているような、そんなイメージですか。

村田都市基盤部公園課長

 小さい公園に関して高頻度で回るというところまではなかなかできない部分があります。なので、どちらかというと、大きい公園は頻度が大きくて、1週間で全部を回れるというところではないんですけれども、ちょっと時間はかかりますけれども、なるべく全部の公園を見て回るといったところでやっております。

ひやま委員

 巡回というか、警備の主眼にあるのは何ですか。例えば公園の様々な問題がありますよね。喫煙の問題であったり、あるいはさきの決算特別委員会でも質問があったように、ハトの餌やりであったりですとか、あるいはよからぬ行為であったりとか、いろいろあると思うんですが、これは何が主眼にあるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 公園では様々な行為が行われておりまして、委員おっしゃるとおり、たばこは基本的には禁煙なんですけれども、やっぱり吸ってしまう方がいらっしゃいます。そういった意味では、喫煙者への「ここは禁煙なので吸わないでください」というところの指導であったりとか、あとは、ハトの餌やりとかを見かければ当然やめてくださいという話もありますし、ちょっと危険なボール遊びをやっていたりとかそういったときには、ちょっとここでは控えてくださいとか、そういう様々なことに対して対応しているといったところでございます。

ひやま委員

 これだけの頻度で巡回されているので、恐らくいろんなケースというか、トラブルに遭遇するのもあると思うんですね。令和5年度については、巡回の結果、当然報告とかが上がってきますよね。こういうことがありましたと。公園の中の問題であったりですとか、トラブルであったりですとか、そういう何か区への報告はありましたか。

村田都市基盤部公園課長

 今、ちょっと詳細には手持ちがないのでお答えできませんけれども、報告は常に受けておりまして、たばこの話は先ほども申し上げたところなんですが、様々なことについて対応していただいたという実績、それに対して相手の方がどういう御対応をいただけたかとか、そういうところも含めて回答をいただいているといったところでございます。

ひやま委員

 特に、いろいろな公園が当然区内にもありますけれども、例えばたばこを朝の通勤の時間帯ですとか、帰りの時間帯ですとか、私の地域でも、地域の人から「たばこうえん」と言われている公園があるんですよ。たばこを吸う人が朝と、それから帰宅するときに絶対たまっているという公園があって、でも、地域の人からも、あそこはたばこうえん、たばこうえんとなっているんですけど、そういう特定の公園なんか、例えば地域の皆さんの声とか、巡回の優先度というか、ここを重点的にというふうに要望があったときは、それに対して巡回というのは応えていただいたりするんですか。

村田都市基盤部公園課長

 やはり通常回っているだけだと分かり切らない部分がありますので、そういったお声があれば、その時間帯に何が行われているかということはより詳しく分かりますので、そういった時間帯と場所をターゲットに回ってみるシフトに変えるとか、そういったことは対応しておりますので、いろいろな意見を聞きながら柔軟にやっていきたいと思います。

ひやま委員

 そこは個別に相談させていただきます。それから、やっぱり気になるのが、公園の中で生活されている路上生活者の方が区内でもいるかと思います。巡回のときにそういった方々を見つけたときというのは、どういう対応されているのかなというのがちょっと気になるところでして、路上生活者の方はいろんなケースがあると思います。住まいは権利というふうな考え方もありますけれども、支援につなげていくような網が多ければ多いほど、やっぱりそこは支援につながりやすいので、こういったときにどういう対応をされているのかなというのが気になって、そこをちょっとお伺いします。

村田都市基盤部公園課長

 路上生活者といったところで言いますと、どちらかというと、この警備委託で対応するというよりも、区の職員が生活援護とかそういった部署と協力し合いながら、話合いをしながら対応をいろいろ考えたりしておりまして、直接職員が行って現場でその方と話し合ったりとか、そういうやり方で進めているといったところでございます。

ひやま委員

 そこはしっかりつなげていただきたいと思います。当然いろんな事情がありますので、なかなか支援につながらなかったりですとか、私の近所の公園でも暮らしている方がいらっしゃって、いろんな各所管にも相談しているんですが、なかなかちょっと難しいケースもありますので、そこはしっかり連携を取って対応していただきたいというふうに思います。これは要望で結構です。

斉藤委員

 私は、公園樹木整枝剪定委託のところをお伺いさせてください。金額のところですね。執行額と不用額の部分なんですが、特に不用額は、令和4年度決算と令和5年度決算を見比べてみました。両方不用額、落差なんですが、2年度にわたり約780万円が不用額として決算書に示されているんですが、2年連続このような状況が起きてしまった理由について教えていただいてもよろしいでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 公園樹木整枝剪定委託でございますけれども、基本的には単価契約となりまして、例えば樹種というんですか、木の太さとか、どういう高さだとか、そういったところをやるのには単価で幾らでというところの入札をかけてやっているところでございます。それが結果的に、入札をかけた結果、落差として同じような金額であったというところかなと思っております。

斉藤委員

 本数とか太さとかによって違うという今お話があったと思うんですが、令和4年度、令和5年度の決算書の本数。令和4年度が2,978本、令和5年度は3,001本、さほど木の数が大きく変化したりということは、令和4年度と5年度の2年間で比べていたらないような気がするんですね。そこでこのように不用額が発生してしまったということは、多分予測、見たてがちょっと甘いのかなとも思うことができるかと思うんですが、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 落差の部分については、いわゆる契約手続をして入札していただいた結果、落ちた金額になりますので、やらないというふうな部分ではなくて、入札の結果下がったというところでございます。本数に関しましては3,001本と、昨年は2,978本といったところでございますけれども、整枝剪定に関しましては、枝が伸び過ぎてしまっているとか、そういったところを順次見ていったりとかしながらやらなければいけないという樹木に対してやっておりますので、不必要にやることもありませんし、必要なところに関してやらせていただいているといったところでございます。

斉藤委員

 入札の部分、契約の部分で変わってくるということなんですね。分かりました。

 もう1点聞かせてください。同じく公園樹木伐採業務委託なんですが、委託先から何本を、令和5年度木が伐採されたか、もし御存じであれば教えていただいてもよろしいですか。

村田都市基盤部公園課長

 公園樹木伐採業務委託の中で、伐採を令和5年度した本数は36本でございます。

斉藤委員

 これは、樹木診断を行って36本なのか。何か公園の建て替えだったりとか、遊具の移設とかによって伐採されたか、理由があれば教えていただいてもよろしいですか。

村田都市基盤部公園課長

 令和5年度に関しましては、カシノナガキクイムシという、いわゆるナラ枯れを起こしてしまう虫が全国的にはやってしまったといったところです。中野区におきましても、ナラ枯れが急に枯れて倒木の危険性があるということで予算を組ませていただいて対応してきたところでございますけれども、実際ナラ枯れを起こす樹種に関して全体的に調査をした結果、ナラ枯れになってしまっているといったものが三十数本あったといったところで伐採をしたので、昨年調査をして伐採しなければいけないというものに対して実施したといったところでございます。

いさ委員

 459ページ、街路樹植樹帯管理委託等についてお聞きしますけど、これは区道が対象になっていると思うんですけれども、何人がどのぐらいで動いているかというのを教えていただけますか。

村田都市基盤部公園課長

 何人がどれくらいでというか、区の北側と南側でいわゆる2委託をしてございます。その二つの業者で区の北側と南側でそれぞれ管理をしているところなんですけれども、何人でというのは、どこをどのぐらいやるかによって変わってくるので何とも言えないんですけれども、そういう北側と南側に分けてやっているといったところでございます。

いさ委員

 どのぐらいのペースでやっているのかが知りたかったんですけれど、あまりそういう数字は持っていらっしゃらないということかなと思いましたが、対象となっている街路樹の本数というのは把握があるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 基本的に街路樹の高木的なものになってしまいますけれども、約2,700本ぐらいかというところです。

いさ委員

 では、これはいいです。下のほうです。公園施設等情報の統合型GIS搭載業務委託とあります。統合型GISというのは、建設に関わる事業者であったりとかが、道路面だとか、標識だとか、そういう情報を得るために使うものだと僕は理解しているんですけれども、公園施設の情報というのは、どういう人たちが使うということを想定しているのでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 統合型GISが全庁的に入ったところでございますけれども、例えば中野区のホームページを見ていただくと、中野データマップというものが見られるようになっておりまして、そこには公園マップであるとか、トイレマップといったところで区民の方が調べることができる。公園の場所とか、そこに遊具はこういうのがありますとか、簡単な情報が見られるようになってございます。あとは、公園の管理をするということでGISの情報を内部的には入れ込んでいたりしますので、内部管理のためにも使うというところでございます。

いさ委員

 区民が知りたい今のような情報も、統合型GISの中でデータベースを共有しているというイメージということですか。

村田都市基盤部公園課長

 区の職員が見られる情報と、一般の方が見られる情報は若干違う部分がありますけれども、基本的に例えばどこの公園に何の遊具があるのかということを知りたいということは、多分一般の方も必要だと思いますので、トイレがあるとか、そういったところに関しては、トイレマップとか、公園マップという形で示せるようにしているといったところです。データとしては同じなのかもしれないんですけれども、外部に出すか出さないかという判断はある程度はというところでございます。

伊藤委員

 さっきの斉藤委員の質疑と同様、伐採と剪定について伺いたいんですけれども、調べると、高さ3メートル以下は、例えば1本当たり、伐採をすると、3メートルぐらいは3,000円から5,000円とか、5メートルまでは8,000円から1万円、それ以上になると2万円ぐらいで伐採。これは伐採だけの料金なのか分かりませんけれども、さっきの本数とこれを計算すると、1本13万ぐらいかかってくるわけですよね。長さ、高さというのかな、松だとか、ケヤキだとか、杉だとか、いろいろ種類によっても違いますでしょうけど、これはやっぱり一般に考える伐採、また剪定と単価が全然違うので、その辺どうなんでしょうかね。

村田都市基盤部公園課長

 公園樹木伐採業務委託のところだと思いますけれども、今回、主に伐採しているのが江古田の森公園になります。江古田の森公園の斜面地にあるとか、あとは樹木が密集しているエリアで、いわゆる施工条件が厳しいところの結構高木なものが対象なので、ちょっと一般にある単価よりも高いというところはなってしまうかなと思います。

伊藤委員

 先ほどの江古田の森公園の流入のあれじゃないんだけど、結構そういった意味ではあの辺は管理費がかかっているんだなと思っています。分かりました。

 あと、公園の清掃除草委託、やっぱりこれも大きな金額ですよね。2億3,000万円かかっております。この辺の内容を教えていただけますか。どのくらいの公園でどういうふうにやっているのか分かりますか。

村田都市基盤部公園課長

 こちらも区内全部の公園、指定管理とかを除く部分になりますけれども、内容といたしましては、いわゆる清掃とか除草と、あと一般廃棄物処理といったところで、区の北部と南部に分けた委託を大きくは2本出しております。そのほかにいわゆるシルバー人材センターとか、障害者福祉事業団とか、簡易的な清掃ができるところに関しましては、そういったところにもお願いをしているといったところです。

 そのほか、いわゆる公園環境保全応急対応業務といったところがそこそこ大きい業務になりますけれども、各公園を順次回って、ガラスがちょっと落ちていたとか、そういったところを回りながらきれいにしていただくとか、あとは清掃とはならない部分もありますけれども、例えばトイレの水がちょっと詰まっているから対応するとか、ちょっと下枯れ枝があるので切るとか、そういうもろもろやっていただいているものがございます。

 あとは、虫とかがついてしまったときには病虫害防除委託というものをやっているのと、あとは家電リサイクルと放置自転車処分といったところで、いわゆる公園内にいろいろ捨てられてしまうものがありますので、そういったところの対応をしていると。そういったもろもろを含めまして、この金額になっているといったところでございます。

伊藤委員

 指定管理を除く公園がさっき160ぐらいというんですけれども、恐らく定期的に見回れておやりになっていると思いますけれども、例えば地域からこの公園はちょっとこうだよという意見なんかもあろうかと思うんですけれども、そのようなことを受けてやられるということもあるんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 公園は様々いろんな意見をいただきますので、先ほど申し上げた公園環境保全応急対応業務といういろいろやっていただける業務があるんですけれども、こういったところを活用して迅速に対応するとか、そういったことは常日頃やっているところでございます。

大沢委員

 いろんな契約があるかと思うんですけど、先ほどの剪定の契約であったりとか、街路樹の契約であったりとか、いろんな契約があるかと思うんですけど、この契約は大体年度で言うといつの時期に結ばれて、どのぐらいの対象期間ということになっているんですか。

村田都市基盤部公園課長

 たくさんあるので何とも言えないんですけれども、例えば公園の樹木の整枝・剪定とか、伐採とか、いわゆるいつ何が起こるか分からないものの対応をしなければいけないこととか、あと清掃とか、そういったものは、4月1日の年度当初から年度末までといったところになります。警備とかも同じですね。あと、それ以外の例えばちょっとした工事をやらなきゃいけないとかというのは、そういうやらなければいけないときに契約をしてやっているといったところでございます。

大沢委員

 先ほどの斉藤委員の質疑にも関係するんですけれども、契約を締結した段階で落差が分かると思っていいんですか。それとも、年度が終わらないと落差が分からない。どちらのつくりになっていますか。

村田都市基盤部公園課長

 基本的には、単価契約なのか、総価契約なのかといろいろ契約の方式はありますけれども、落差が分かるのは契約の入札行為が行われたときに分かるといったところでございます。

大沢委員

 そうすると、大体この項目だけで落差が2,000万円弱ぐらいざっくりで言えばあると思うんですけど、それの多くは4月の段階で2,000万円ぐらいは予算を使わなくて済むなということがある程度見えている、そういうふうに思っていいんですか。

村田都市基盤部公園課長

 ちょっと計算しないと分からないんですけれども、年度当初で分かる部分はあります。ただ、単価契約ですと、いわゆる数量が、年度途中でやる量が分からないから単価契約になっている部分もありますので、決算として最終的にどれくらいになるかというのは、最終的な年度末にならないと分からないかなと思います。

大沢委員

 具体的に言うと、公園樹木剪定のところで800万円ぐらいあって、街路樹のところで300万円ぐらいあって、その後ろの公園の清掃関係等で700万円ぐらいあるという、ざっくりそんな感じだと思うんですけれども、この辺りはおおむね契約を結んだ段階で想定する単価で恐らく積算をして予算を組んでいるんだろうから、そこと実際に契約した単価との差分でおおむね落差がこのぐらい、うまく契約できたなみたいなことは分かる、そんな理解で正しいんですか。

村田都市基盤部公園課長

 うまく契約できたというのが何か分からないんですけれども、予算の中で確実に執行というか、実行できるといったところは分かるかなと思います。

主査

他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、決算説明書460ページから463ページ、事務事業2公園整備について、質疑はありませんか。

斉藤委員

 トイレの改修工事について伺わせてください。私の近くは本一公園があって、あそこのトイレはユニバーサルですごくきれいないいトイレなんですね。ただ、住宅地の中にあって、公園のトイレの考え方をどう考えるかというところもあるんですけれども、今回、三つの公園と一つの運動広場の公園の工事または工事実施設計の委託が決算書に書かれているかと思うんですが、トイレの改修工事などの優先順位とか考え方がありましたら、教えていただいてもよろしいでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 ここに書いております実際に整備をしたトイレに関しましては、鷺宮運動広場のトイレと武蔵台公園のトイレといったところでございますけれども、基本的な考え方といたしましては、いわゆるバリアフリー基本構想とかにあるような、駅から500メートル圏内にある公園で、かつすごく古い、昭和時代につくっているようなトイレもありますので、そういったところを勘案しながら選んでいるといったところでございます。

 武蔵台公園に関しましては新設のトイレになりますので、それとはちょっと考え方がずれるんですけれども、もともと児童館があったりとかして、いわゆるトイレをすることができたといったところなんですけれども、児童館がなくなってしまってトイレがなくなってしまったというところがあるので、地域もトイレが欲しいという声もあったので、今回新設ということでやったというところでございます。

斉藤委員

 決算なので、これで終わりにしたいと思うんですが、最後の武蔵台公園のところは住民の地域の声があったということなんですが、基本的にはどちらかというと、区が選定する。先ほどの駅からのことだったりとか、あとは古くなったトイレの考え方であって、どちらかといえば、地域の住民がここのトイレを改修してほしい、ユニバーサルにしてほしいというよりは、区が主導的に動いていくという感覚でよろしいですか。

村田都市基盤部公園課長

 地域の声を聞いてできればいいんですけれども、どのトイレもやってほしいとなると思います。そうするとなかなかやり切れない部分がありますので、もともとの考えのいわゆるエリア的な考えと、古さと、そこら辺を勘案しながら区のほうで進めているといったところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、決算説明書462ページから463ページ、5目建設費、事務事業1、建築行政について、質疑はありませんか。

いさ委員

 低炭素建築物認定のところなんですけれども、今年度22件で、前年度75件あるんですね。環境の問題を進めなきゃいけないとなっている中で、ちょっとペースが落ちているように見えるんですが、この点についてどう認識なさっているか、お答えいただけますでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 こちらの低炭素建築物認定につきましては、都市の低炭素化の促進に関する法律が施行されまして、それに基づき、低炭素のための措置が講じられた建物について新築する方が認定書を出しまして、その認定を受けた建築物については、税制上の優遇、また容積率の緩和等を受けることができるというものの制度になっております。

 ですので、申請者の方、建物を建てる方が、低炭素といったところの措置をやられた場合に対して認定をされるというものでありますので、当方のほうから何かこちらで出してくださいというものではなくて、あくまでも申請主義になっているところでございます。

いさ委員

 環境面から聞こうとすると、ちょっとここではなくなってしまうので難しいかなと思うんですが、とても気になります。本来は推進すべきものじゃないかなという気持ちで聞いてみました。お答えは難しいですよね。なので、他部署ともよく話し合って進めていただきたいなと要望にしておきます。

白井委員

 建築確認申請についてお伺いしたいんですけれども、ここでは実績が27件になっています。民間のほうはもはやはるかに多いかと思うんですけれども、中野区内全体でどのくらい確認申請が出ていて、そのうち中野区は27件でどのくらいの割合になっているのか教えてください。

石原都市基盤部建築課長

 令和5年度ですけれども、民間のほうの建築確認申請につきましては919件でございました。

白井委員

 民間のほうがはるかに増えているんですけど、一昔前は全部お役所だったんですよね。もはやほとんどなくなっている状態なんですけど、ちょっと言い方がえげつないかもしれないですけど、全部民間に促したら、システムとか、運用とかなくなりますか。全部中野区として受けませんなんていうことが成り立つんですか。

石原都市基盤部建築課長

 区のほうの申請につきましては、計画通知といったところも区で受けるものになりますし、民間の方でもやはり区役所のほうに出したいという方もいらっしゃいますので、確かに委員おっしゃるとおり、今、中野区に限らず、ほぼほぼが民間申請ということになっておりますけれども、やはり区としてそういったところの申請業務はないわけではございませんので、やはり必要なのかなというふうには思っています。

白井委員

 そうなんでしょうね。恐らく全国の自治体で中野区だけやりませんといったら、えっという話になるんでしょうけど、ただ、こういう言い方になるんですよ。27件のためにこのシステムの業務委託を持ち続けなきゃいけないのかとかね。それだけじゃないんでしょうけれども、何となくこれって細々と置いておくというふうな位置付けにしかなりようがないのかなと抜本的に思うんですけれども、どんなものですかね。

石原都市基盤部建築課長

 委員おっしゃられています建築確認システムの導入のほうのお話かと思うんですけれども、こちらは、確認申請に限らず、行政のほうでやるべきものとして、建築確認台帳の整備であるとか、建築計画概要書の閲覧、そういったところの業務をやっておりまして、そちらをデータ化することによって、業務の効率化であるとかを図っていくというところですので、単純に確認申請というところは行政の手続にはなりますけれども、データシステムの中ではそれ以外の業務というところも含まれているものでございます。

白井委員

 今ちょっと逆説的な言い方をしたんですけれども、役所のほうがいいという人もいると言うんですけど、要するにレアケースな言い方なんですよね。圧倒的にそうじゃないところに流れているときは、よく聞くのは、民間のほうが早いんです、役所にお願いするとすごく時間がかかるんですとかというので、もはや民間にお願いしたほうがいいんですという声も聞くんですよ。

 民間のほうじゃなくて役所にお願いしていますという声はあまり聞かなくて、逆に言うと、頑張ると手数料が入るんですよね。だから、役所って実績を出していますけど、頑張った数字になるんですか。取りあえず件数だけあらわにしていますが、一生懸命民間に流れてしまっているのを役所側に申請してもらえるようにという努力はするものですか。民間に流れてもいいかなという、こんな感じになっているんでしょうかね。どうでしょう。

石原都市基盤部建築課長

 やはり区のほうでも、区に建てていただく建物になりますので、申請していただくようにお話のほうはしているところでございます。ただ、実績として、やはり小規模な木造住宅といったところが今現状としては多いと思います。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行します。

 次に、決算説明書462ページから467ページ、事務事業2、建築安全・安心について、質疑はありませんか。

伊藤委員

 決算説明書で言うと465ページなんですけれども、これは前回も耐震化助成制度の報告がありましたけれども、実績がこのようになっています。例のブロック塀の撤去工事に助成が令和5年度は32件ありました。これまで、この助成制度ができてからブロック塀の撤去の工事は何年ぐらいやったんでしょうか、教えてください。

石原都市基盤部建築課長

 令和元年度にブロック塀の調査を行いまして、そのときに著しく危険なブロックというところで約1,700か所あったところでございます。そちらのほうは、今現在におきましては、そちらが約1,400件に減少しておりまして、300件ほど撤去等により減少しているところでございます。

伊藤委員

 今、著しく危険なのは当初1,700か所ですか。それは調べたんですよね。助成制度を使う前に、たしか前も申し上げたように、大阪で地震があったときに、朝、通学されていたお子さんが、小学校のブロック塀じゃない、塀だよね、塀で下敷きになって、本当に悲惨な事故だったんですけれども、事故というか、災害ですよね。それによって全国的にブロック塀の見直しをされるということで、この制度は令和元年度から導入されて、今まで300件あったんですけれども、この助成制度を使われた実績というのはこれまで何件あるのかを伺いたいんですけど。

石原都市基盤部建築課長

 本助成制度を使ったものについては89件でございます。

伊藤委員

 そうすると、300件減ったんですけれども、そのうち89件は助成制度を使った。あとほかの、この制度を使われていないということは、何かしら建て替えだとか、改築だとか、改修だとか、そういうことをされたということでしょうかね。

石原都市基盤部建築課長

 やはり建て替え等に伴ってブロック塀等も改修されるというところは大きいかなと思います。あとは、うちのほうのブロック塀の助成を使う場合については、例えば2項道路とかの場合についてはセットバックが必要になってきますので、そうなってくると、今ある建物があるとなかなかセットバックまでできない。そういったところについては、なかなか助成制度というところが要件から外れてしまって使えないというところはございます。

伊藤委員

 まだ1,400件あるということで、ブロック塀の危険な箇所は、達成率と言ったらいいんでしょうか、計算すると20%にまだ行っていないようになっていますよね。今後、区内の危険なブロック塀を一件でも減らすためには、やっぱり区の取組とか、促進の仕方だとか、そういうのをきちんともう一度見直して働きかけていただくほうがいいのかなと思っていますけれども、その辺どのように考えますでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 区のほうでも、調査以降に、著しく危険であるとか、また危険と判定したものにつきましては、ポスティング、郵送等によって啓発、また指導啓発等を行ってきております。そちらにつきましても引き続き区が行うことによって、指導啓発によってブロック塀の解消をしていただくよう努めていきたいと思っております。

伊藤委員

 年1回でしょうかね、6月か4月にチラシが入っていますよね。木造の耐震化とか、いろんなこういう助成制度がありますよというものを、私も毎年取ってあるんですが、そういうのも広めたり、また区報にも載せたり、そういう工夫もしてはいかがかと思いますけど、どうでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 区のほうでも、耐震化促進事業のお知らせというものを例年8月ぐらいに全住戸の方にお配りしています。その中では、委員おっしゃるとおり、ブロック塀の撤去工事助成についても記載させていただいておりまして、そういった情報を広く区民の方に伝えるような工夫というところはしていきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、決算説明書466ページから467ページ、6目交通政策費、事務事業1、交通政策について、質疑はありませんか。

大沢委員

 地域公共交通サービス実証運行事業に関する補助金のところです。これは、例の鷺宮から高円寺のほうに行っているバスの運行に関する補助金のところだと思うんですけれども、これは執行が6割ぐらいになっているというか、不用額が400万円ぐらいになっていて、執行が600万円ぐらいという形になっているんですけれども、これは何か理由がありますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和4年度に実施した実証運行でございますけれども、こちらは2台運行で30分間隔で初めはやっておりました。令和5年度予算を積算した段階では、5年度についても2台運行、30分間隔というのをベースに1年間積算してございました。その後、令和5年度の当初に一旦休止して、運行計画自体の見直しを行いました。それによって2台運行を1台運行にして、また、時間の間隔も1時間程度に延びたことによって運行経費が半分程度まで削減され、さらに、当時7月再開見込みをしていたんですけれども、9月に再開がまた2か月程度遅れたというところで、この金額が余って残となってございます。

大沢委員

 分かりました。これはいい試みだとずっと思っているところなので、しっかりと継続していただければと思います。ありがとうございました。

伊藤委員

 私も、交通サービス実証運行事業のことで伺いますが、総括質疑でも我が会派の委員がちょっと勘違いされるような質問をされていたので、僕も決してそういうことではないと。歩かせない方法だなんていう誤解を招いたような話をしたんですが、あれはニュアンスが違っていたらしくて申し訳ないなと思っていますけれども、私どもは、交通困難な地域においては実証実験を提案したこともありますし、私自身も、この間実際に乗ってみて必要性を感じました。

 今年度もやられておりますし、大分乗車率も上がってきているということで評価をしておりますけれども、これは決算ですけれども、今年度はどのぐらい予算を、補助金というのかな、入っていますでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和6年度の予算につきましては、1,100万円程度予算としては上げてございます。

伊藤委員

 これ、期間は一緒ですかね。そういうことになりますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 令和6年度予算につきましては、令和6年度当初から1年分積ませていただいてございまして、12か月分でございます。

伊藤委員

 今後、この事業は、実績と費用対効果というのもあるんでしょうけれども、やっぱり交通困難な地域においては、そういった公共交通を使ってやっぱり外に出てもらう。この間も申し上げましたけれども、武蔵野市なんかはコミュニティバスがすごく先行されて、8路線あると。前々市長さんが提案されて、高齢者が外へ出てもらって、買物をしてもらうという有効な手だてだということでやっておりますし、中野区も、こういった方の利用を促すためにもこれからも取り組んでいただきたいなと思っていますが、いかがでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 交通困難な区域というか、今回は若宮、大和町で実証運行をさせていただいてございますが、一方で、公共交通で出かけるという意味ですけれども、既存の路線バスだとか、タクシーだとか、鉄道だとか、そういった交通をまずは維持していきながら、それでも足りない部分で必要があれば、こういったところを検討できる仕組みみたいなところをしっかりと考えていきたいと思います。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書466ページから469ページ、事務事業2自転車対策について、質疑はありませんか。

ひやま委員

 放置自転車のところでお聞きしたいと思います。主要施策の評価のところを拝見すると、放置自転車の台数自体は、令和4年度と比較して減少しておりというふうに記載されております。それで、決算特別委員会の要求資料なんかを拝見すると、確かに撤去台数はどんどん減少しているんですね。他方で、撤去の回数は増えているんですよね。お聞きしたかったのは、撤去台数とか撤去回数なんかはここにあるんですけれども、経年で見たときに、放置自転車というのはやっぱりどんどん減っていっているんですか。それとも、撤去の回数が増えたから放置自転車は減っていっているのか。すみません。そこの相関が分からなくて、解説していただけますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 10年前の当時から比べると、確実に放置自転車のほうは減っているという評価をしております。ただ、近年、4、5年程度の間ではなかなかゼロのほうに減っていくというよりかは若干横ばいというか、横ばいながら微減しているような状況です。撤去の回数を当然増やせば、警告というか、啓発の効果は出るというところで、回数自体は極力落とさないように努めているところでございます。今現状で撤去の台数自体が落ち込んだというのは、新型コロナの令和2年、3年といった影響は出ましたが、若干4年ぐらいで放置というか、外に出かける方も増えたので、それで増えてしまっているというところかなという評価で、現状はなかなか減っていかないというか、横ばいな状態が続いているのかなという評価でございます。

ひやま委員

 分かりました。それから、放置自転車のそもそもの考え方というか、定義を教えていただきたいんです。例えば中野駅周辺で、どことは言いませんよ、銀行があります。銀行の周りにずらーっと自転車が並んでいて、そこの下には「ここは放置自転車禁止区域ですよ」という中野区のステッカーが道路に貼ってあるところにずらーっと並んでいるんですよ。あの自転車というのも、当然一時的なそこの駐輪であったとしても、これは放置自転車という定義に当てはまりますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 条例上の定義としては、一時的な駐車であっても、乗っておられる方が離れていて、そこに警告のものがあれば、放置という扱いにしております。

ひやま委員

 でも、事実上そういうところは、駅前の銀行以外にも幾つか散見されるじゃないですか。この駅周辺のところは、ここは止めちゃ駄目ですよという中野区の警告の看板とか、ステッカーがあったとしても、事実上そこが一時的にでもずらずらずらっと自転車が止まっちゃっているようなところ。これって、恐らく中野通りの駅周辺の荷さばき車両と構造が似ていて、事実上そういうふうになっちゃっているところを黙認というか、事実上そうなっちゃっているというところで、ただ、あれも、じゃどうしたらいいんだろうという。

 駅前の銀行のところだってずらずらずらっと並んでいて、皆さんが一時的にあそこに止めて、銀行を利用して、帰ってきてすぐぴっと行っちゃうわけじゃないですか。それを取り締まる。それも放置自転車なので、当然それは規制の対象にはなるんだろうけれども、逆にそういう人たちをどこに今度は誘導するのかといったら、駐輪場はここですよ、すごく遠いわけじゃないですか。あそこから一番近いところは恐らく囲町とか、あの辺になるわけですよね。あそこは、しかも一時的な利用というのはたしかできないですよね。

 となると、じゃ、どこに置くんだろう。ブロードウェイのあそこの裏のところですか。すごく遠いですよね。そうすると、例えば、御高齢のお年寄りの方とかもよく銀行を使いに自転車で来られている方もいますし、どうやったらいいのかなと、私もあそこを通りながらいつも考えるんですが、お考えはありますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まず、そもそも論からいいますと、店舗とか、そういった商業施設なんかは、原則論でございますが、やはり集客施設を持つ方が駐輪場を用意していただいて、そこへ止めていただくというのが原則論だと思っております。ただ、一方で、現状そういった状況、駐輪場がないようなお店とか、銀行だとか、そういったところに実際に止めているものについては撤去をしながらも、1日利用の駐輪場もございますので、そちらのほうに案内するというのが現状の対応にはなってございます。

 これまでもこの委員会でも報告してございますが、自転車の利活用計画なんかにも、空いた小規模な店舗が集積したようなまちの中ではなかなかまとまった駐輪場をつくれないので、そこの部分としては民間の駐輪場や商店街と協力しながら、一時駐輪できる場所を少しでもつくっていくことが、そういったものの改善につながるんじゃないかと思っておりまして、そこの部分は少し、既に民間の事業者と協定を組んでいますけれども、そういった取組を少しずつ進めていくことで解決していきたいなというふうに考えております。

伊藤委員

 同じく放置自転車は、今、ほかの委員からるる質問があったところで、四季の森公園も中野駅周辺になるわけですか。どうでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 中野駅周辺の施設になります。

伊藤委員

 だから、放置自転車は結構多いというか、放置なのか、置いていくのか。結局、向かいに自転車駐輪場があるのに、駐輪場を使わずに結構多いらしいんですよね。その辺は御存じでしょうか。公園課になるのかな。公園の中。

村田都市基盤部公園課長

 公園の中に駐輪されてしまうといったところは把握してございます。対応しなければいけないと思っておりますので、今、撤去できる方法については、交通政策課とも協力をしながら考えているところでございますので、今現在、駐輪場があるといったところは案内はしているところでございますけれども、それを知っていても放置してしまう方はいらっしゃいますので、そこは厳正に対処していきたいというふうに思っております。

伊藤委員

 もちろん公園の中であっても見回って、ここは違法ですよとステッカーか何かを貼るわけですよね。それで公園の中でも撤去もできるんでしょう。どうなんですか。

村田都市基盤部公園課長

 今現在も放置自転車の札を貼ったりはしてございます。ただ、道路上と違いまして、いわゆる公園利用者が自転車を置いているというパターンもありますので、即時撤去は結構難しいかなと思っております。なので、常習性のある自転車というものを、防犯登録番号とかそういったところで控えて、常習性のあるものに関して情報を共有しながら、撤去できるという仕組みを今考えているところでございます。

伊藤委員

 それで、セントラルパークサウスの建物のところを歩いていくと、スピーカーでアナウンスしていますよね。ここは自転車を止めてはいけませんとかって。それは公園課のほうでやっているんですか。

村田都市基盤部公園課長

 公園課というよりも、セントラルパークのほうの管理者、東京建物がアナウンスをしているところでございます。

伊藤委員

 四季の森公園の中に放置自転車が結構あるという話を聞いていたものですから、あとバイクですよね。バイクも多いので、その辺の対策を、先ほども言いましたけれども、ぜひ早急にしていただきたいなと思いますけれども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 四季の森公園を快適に使えるように、そこら辺は早急に対応していきたいというふうに思っております。

主査

 5時を過ぎましたので、これからの運営について協議したいので、委員会を暫時休憩します。

 

(午後5時03分)

 

主査

 それでは、分科会を再開いたします。

 

(午後5時04分)

 

 休憩中に御協議しましたように、本日は自転車対策まで終わらせたいと思いますので、進行の御協力をよろしくお願いします。

 それでは、他に質疑はありませんか。

いさ委員

 総括質疑でも聞いているので、手短にしたいと思います。撤去台数、自転車の放置自転車のことですね。これは確かに10年前と比べると減っていますけど、この3年ぐらいの推移を見ていれば、高止まりだと僕は判断をしています。撤去の話がさっきから出ていますけど、これって要望があるから、ニーズがあるからそこに止めているのであって、そこに駐輪場がないことそのものが問題だろうというふうに捉え直すべきじゃないかなというふうに思っています。

 前から言っていますけれども、自転車を使わざるを得ない人というのがいるわけで、駅前の空間がそういう自転車利用者を拒絶するという格好になっているわけなんですよ。本当にこの声はたくさんいろんなところから入ってくるので、あまり軽く考えないでほしいなという思いで何度も何度もこのことを質疑しているところです。

 総括質疑の中で聞いたことの一つが、今、再開発をやっている中野駅の新北口とか、工事が進むに従って工事ヤードが変わっていく。その時々に出る空地みたいなところも、短期間でも駐輪場として使えないかということを聞いて、現実的には難しいよねという答弁だったと思っているんです。そこでお聞きしたというか、こちらから言うだけになって聞いていなかったことがあるので、それだけ聞きたいと思います。

 中野駅周辺自転車駐車場整備計画は2022年の3月に改定されていて、この17ページのところに自転車駐車場が整備されるまでの対応ということでいろんなことが書いてある。「今後、中野駅周辺のまちづくりが進み、現状の自転車駐車場の移転等が必要となった場合は、再整備される自転車駐車場が供用されるまでの間、自転車利用者の利便性及び安全性に配慮して、中野駅周辺の放置自転車が増加しないよう、まちづくり各事業者と協力し、仮整備を行い対応していく」となっている。これは、そのように行われているのかどうか。行われていないとしたら、この先、この事業者と協議をしてやっていくのかどうか。この点について伺います。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 これまで中野駅周辺にございました自転車駐車場につきましては、工事の進捗等に合わせて移転や仮設備、仮整備を行って、順次やってきているというふうに認識しております。

いさ委員

 という認識のところから改めないと、この問題は解決できないなというふうに思います。違法駐輪があるから撤去するんだという考え方も含めて、それはちょっと誤っていると僕は思います。「北風と太陽」の北風の話ですよね。どんどん北風を強くすれば、どんどんみんな洋服を着ていくわけですよ。それじゃ駄目だと思います。

 お子さんの送り迎えがあって、自転車に乗らなきゃいけない人がいます。買物のために駅前に出てくる人がいます。歩けないけど自転車なら乗れるという高齢者もいます。日常生活をそうやって自転車を使っている人が、駅前の空間は使えないというのが今の状況で、その声が大きくなっているということなので、これは担当課だけじゃなくて、もうちょっと捉え方をしっかり大きくしてほしい。改善すべき課題としてほしいと思っています。

 根本は、前の区長の時代に自転車を減らすという話があった。そこからの間違いだったと思っています。本来はまちづくりの中で解決すべき課題だったと思っています。なので、これは早急に政策そのものを大きく転換してほしいということで、誰とは言いません、本当は全区的に、全庁的に対応すべき話だと思うので、要望としておきます。

斉藤委員

 私も手短に行きます。私は、シェアサイクルに絡めて質問させてください。シェアサイクルに関しては、私はすごく推進してきました。ただ、一方で、今、利用者のマナーやルール、本当に悩ましい部分もたくさんあるのが現状です。要求資料建設23を見ても、特にLuupですね、ポートの数。7月末現在で334か所。皆さんも、肌感で今、Luupの数の多さを感じているかと思います。

 シェアサイクルの自転車は、乗っている時間によって料金が変わってくるので、なかなか放置自転車ということはないとは思う一方で、先ほどひやま委員の質問でもあったように、一時的な放置自転車、一時的に自転車を置くということを考えたら、放置自転車もあり得ると思うんですが、今回、令和5年度の事業実績の中に、シェアサイクルの放置自転車は数としては出ていたかどうかを教えていただいてもよろしいですか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 撤去した自転車の台数の中にシェアサイクルもカウントはされています。手持ちに台数そのものは持っていないんですけれども、たまにですけど、シェアサイクルも撤去することもございます。

斉藤委員

 今、台数は分からないということなので、もし分かれば後日で構わないので教えてください。また、シェアサイクルを撤去した場合の流れというか、それは事業者に連絡するということでよろしいでしょうか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 まずは、車体の番号から事業者に連絡して、事業者が引き取った上で、あとは利用者と事業者の間でやり取りをするというような形になります。

斉藤委員

 本当にシェアサイクルの問題は、これから推進していく一方で、放置自転車は少ないかなと思っていたんですが、このような現状があるということも今ちょっと分かったので、今後、シェアサイクルの問題に関しても、放置自転車対策をひとつ区としても考えていかなければいけない課題だと思って、質疑を終わります。

大沢委員

 私は、先ほどの伊藤委員がおっしゃっていた四季の森公園のところで気になる部分が一つあるので、質疑はそこだけさせてください。以前御相談したことがあって、すぐ対応していただいて感謝しているんですけど、あそこの入口のところは駐輪できないようにされたじゃないですか。

 そこで、今度は公園利用者にとって、コンビニから向こうに行くというか、公園本体に行くところが塞がれていて、すごく回らなきゃいけなくて大変というふうな声が、公園利用者だったり、ベビーカーの方から寄せられたというところがあって、すぐ御相談したら、そこに通路をつくっていただいたので、そこは感謝しているんですけど、それって横側にも同じようなことが、やはり並行して通る部分にも同じようなことが言えて、あそこは駐輪禁止だよということでしっかりと告知していってポールやコーンを立てるというのは、それはそれで賛成は賛成なんですけれども、そこのやり方というか、通行というか、公園の利用者の利便性を損なわないようにというところを強く要望しておりまして、その辺のお考えをお聞かせいただければと思います。

村田都市基盤部公園課長

 実際にカラーコーンとバーで囲いをつくったところでございますけれども、ちょっと範囲が広かったり、真ん中を通行できないといったところが生じてしまったかなと思います。しっかりと放置自転車がない快適な環境をつくっていかなければいけない一方で、そこのやり方については適度なやり方というものがあると思いますので、今回の件を参考にこれからもしながら、適切に対応していきたいと思っております。

白井委員

 今の自転車の四季の森公園の件、僕は逆に異様だと思っていて、先週、土曜日に役所に来たんですよ。それで、いわゆるコンビニ側のところにまずコーンが置いてあって、そのさらに内側に自転車を止めるというところからの枠で仕切られていて、自転車を止められませんというアナウンスがしきりとずっと流れているんですけど、今どこに止めているかというと、今度はF字通路側に並んでいますよ。トイレの側にずらーっと。だから、囲われた側のコーンがあって、さらにその内側に囲われたコーンがあって、今度はトイレ側にずらーっと1列並んでいる。どうしますか。どんどんコーンを増やしていく。変な話になるんですよ。

 だから、対応するんじゃなくて、どうするのかというところを本当にやらないといけないし、しかも、区役所側の駐輪場は空いているんですよ。止められませんというだけじゃなくて、アナウンスするんだったらアナウンスしなきゃいけないだろうし、だから、もうちょっと考えないと、あれは異様ですよ。人がいればいいんだけど、誰もいないから、何が起こっているかといったら、コーンだけが残っていて、アナウンスが流れて、その反対側はずらーっと自転車が並んでいる。1台や2台なんかじゃないという状況でした。

 なので、ちょっともう一回よく見ていただいて、こうなるんだなという認識を持っていただかないと、今のやり方だとどんどんコーンが増えていくというふうにしかならないかなと思うので、御対応を。即答できないと思う。なかなか難しいので、ぜひぜひ現状を掌握していただきたいと思います。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、以上で自転車対策については終了いたします。

 先ほど休憩中に協議させていただいたとおり、本日の審査はこれをもって終了し、住宅政策から残りは次回の質疑を行うことに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 それでは、以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次回の建設分科会は、9月27日(金曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の建設分科会を散会します。

 

(午後5時15分)