中野区議会建設委員会〔令和6年10月7日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和6年10月7日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時01分
○出席委員(8名)
南 かつひこ委員長
いのつめ 正太副委員長
斉藤 けいた委員
大沢 ひろゆき委員
白井 ひでふみ委員
いさ 哲郎委員
ひやま 隆委員
伊藤 正信委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 松前 友香子
都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史
都市基盤部道路管理課長 長沼 美春
都市基盤部道路建設課長 髙田 班
都市基盤部公園課長 村田 賢佑
都市基盤部建築課長 石原 千鶴
都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史
都市基盤部住宅課長 伊藤 廣昭
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史
まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一
まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔
まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広
まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝
まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、
まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司
○事務局職員
書記 梅田 絵里子
書記 早尾 尚也
○委員長署名
審査日程
○議案
第82号議案 中野区南台四丁目地区における建築物の制限に関する条例等の一部を改正する条例
第89号議案 令和6年度中野区一般会計補正予算(関係分)
○陳情
〔継続審査分〕
第5号陳情 区内鉄道各駅周辺に路上喫煙禁止地区の指定を求める陳情
○所管事項の報告
1 令和7年度国・都の施策及び予算に関する要望について(都市基盤部、まちづくり推進部)
2 中野区構造改革実行プログラムについて(都市基盤部、まちづくり推進部)
3 中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者候補者の選定について(公園課)
4 白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案、説明会の開催等について(公園課、野方以西担当)
5 「中野区集合住宅の建築及び管理に関する条例」の改正について(建築課)
6 耐震化促進事業の拡充について(建築課)
7 鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施について(まちづくり計画課)
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。
(午後1時00分)
本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を暫時休憩します。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時00分)
本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。
お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、1日目は議案の審査、陳情の審査、所管事項の報告の7番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は進行状況に応じて改めて御相談したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
次に、議案の審査についてですが、まず、第89号議案の審査につきましては、総務委員会へ意見の有無を申し送る都合上、初めに議題に供したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
また、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
初めに、議案の審査を行います。
第89号議案、令和6年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
それでは、本件について理事者の補足説明を求めます。
角まちづくり推進部長
それでは、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。
議案書の5ページをお開きください。歳出予算の10款まちづくり推進費につきまして、339億7,879万7,000円から9,377万3,000円を増額し、340億7,257万円とするものでございます。
まず、この補正予算のうち歳出から御説明いたします。恐れ入ります、22、23ページをお開きください。
初めに、1項まちづくり推進費、2目まちづくり事業の12節委託料につきまして、2,982万6,000円を増額するものでございます。これは、大和町まちづくりに関わる委託料のうち、優先整備路線の用地取得に係る業務委託について、業務数量の執行見込み差が生じたため事業費を増額するものでございます。
続きまして、3目中野駅周辺まちづくり費の18節負担金補助及び交付金につきまして、6,394万7,000円を増額するものでございます。これは、中野駅新北口歩行者通路整備工事に係る負担金につきまして、当初予算編成時にはUR都市機構に委託した四季の都市方面デッキに関わる、実施設計中で予算計上できなかった本体工事費について、実施設計が完了し、負担金額が特定されたことから、本体工事に係る複数年協定を締結する予定であり、令和6年度はこの本体工事に係る事務費を増額するものでございます。
次に、債務負担行為の補正でございます。恐れ入りますが、26ページ、27ページをお開きください。中野駅西口広場・デッキ整備工事(中野駅西側南北通路部分)につきましては、UR都市機構との協定に基づく工事施工において、建設資材の高騰、関係者協議に伴う施工方法の変更等により、令和7年度に係る負担金を増額するものでございます。このため令和7年度に3億4,838万円を限度額とする債務負担行為を新たに設定するものでございます。
続いて、中野駅新北口駅前広場整備のうちUR都市機構に委託する四季の都市方面デッキ整備につきましては、期間が4年度にまたがることから、区とUR都市機構の間で令和6年度から令和9年度の4年度にわたる施工協定を締結し、デッキ整備に着手する予定でございます。このため総事業費63億8,959万円のうち6,394万7,000円を令和6年度で補正し、残りの63億2,564万3,000円を限度額とする債務負担行為を設定するものでございます。
続きまして、中野駅新北口駅前広場整備のうち、東日本旅客鉄道株式会社に委託する中野駅新北口歩行者通路整備につきましては、協定締結時に積算中であった工事費が特定されたため、施工協定を変更するものでございます。このため令和7年度から8年度に設定した限度額の29億585万9,000円から50億7,199万7,000円を増額し、令和7年度から9年度を債務負担行為期間といたしました。額としては79億7,785万6,000円を限度額とする債務負担行為へ変更するものでございます。
次に、この補正予算の歳入の内容について御説明いたします。
ページをお戻りいただきまして、12、13ページをお開きください。
初めに、17款繰入金、第1項基金繰入金、8目まちづくり基金繰入金、1節まちづくり基金繰入金につきまして、9,200万円を増額するものでございます。これは、先ほど説明いたしました大和町まちづくりに関わる委託料の増額と、中野駅新北口歩行者通路整備工事に係る負担金の増額に伴うものでございます。
以上がまちづくり推進部所管分の補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
これより本件に対し、質疑を行います。質疑はありませんか。
白井委員
大和町のお話のほうは、まず予算が足りなくなっているという状況なので、これはいいかなと思います。事業が進行しているという話だと思うんだけども、問題は中野駅周辺のまちづくりについてです。いわゆる基盤整備の事業ではあるんですけども、あした、そもそも報告案件になっていますけども、区役所・サンプラザの再整備が、今年度既に事業執行のめどが立たないと。こんなお話が質疑の中で明らかになったところです。改めて御報告をと言っているんですけども、この報告を受ける前に何が言いたいかというと、確かに基盤整備事業は必要なんですけども、これ、区役所・サンプラザの整備がどうなるかというのがまだ分からないうちに、ある程度事業の整備をしなきゃならないのは分かっているんですけども、これをこのまま、はい、そうですかと通していいものかなというのが、ちょっと私が一番疑問なところなんです。最終的なところを言うと、いわゆる都市計画が現行設定されていますけども、これ、ここまで全部やる予定ですか。それとも、今年度の事業と、それから、来年度の債務負担行為も含めてという話なので、来年度まで担保しているという話になるんでしょうか。今年度、来年度の事業をどこまでやろうとしているのか。そもそもが都市計画決定している事業を、区は変更なくやる予定なのか。この二つ、まず確認させてください。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
中野駅新北口駅前広場の整備につきましては、現行の都市計画の基盤整備について継続をしていく考えでございます。区役所・サンプラザ地区の市街地再開発事業の影響につきましては、今後一切ないかと言われますと影響する部分もございますので、今後、特にデッキ整備完了後のバスロータリー等の地上部の整備につきましては、今後施工展開について再度検討が必要になってくる可能性がございますが、デッキにつきましては現行の計画のまま進行していく考えでございます。
白井委員
今のお話も非常に大事な話で、申し訳ないけども、本当は区側だとか区長がしっかりと説明をまずすべきお話だと思うんです。区役所・サンプラザをどうするのかという話と同時に、それと連動している駅と基盤整備をやっていくというこの話自体を、このまま都市計画のままやっていきますと平然とおっしゃっているんですけど、何が言いたいかというと、現行計画の都市基盤だけ、区画整理も含めて全部やってしまうと、取りあえず出来上がった地盤の上に後は建ててくださいと。もしくは、その上で、まだ事業がどうなるか分かりませんというところまでやりますよという話なんですよ。場合によっては、今の計画とはまた違う話になるかもしれません。施工者が替わる、もしくは特定業務代行者が替わるかもしれないというときに、同じ建物ができるというわけじゃないでしょう。むしろ変わる可能性のほうが高くなっている。事業費も莫大になっているわけで。にもかかわらず、今の基盤整備だけそのままでというのを軽々しく言っていいんですかというのと、その話は本来区がきっちりまず説明すべき話の大事なポイントじゃないですかと思うんですけど、いかがですかね。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
基盤整備ですけれども、区画整理事業で敷地を整序した上で、駅前広場を街路事業でつくっていくということでございまして、市街地再開発事業の基盤、敷地をつくることが前提の基盤の事業ということになります。その敷地をつくった上で、その中で再開発事業をということでございますので、この新北口の再開発の今後の事業計画の変更というのは、その敷地の中の部分で変更していくということになります。
白井委員
だから、今言ったみたいに、取りあえず区画だけつくって、あとは上に建物をのっけてくれという工事なんでしょうと言っているんですよ。それを、大事な話だから、本当は今後の方針として区長自身だとか区側がまず大前提として話すべきじゃないんですかと言っている。さも当然のように話をされても困るんですよ。違いますかね。基盤整備が必要なのは分かっているんですよ。だけど、上の建物をどうするかによっては、大いに変更もあり得るかもしれない。今も、例えばバスロータリーの設計にしても、いろいろ変遷があった上でようやくこの形になってきているわけですよ。さらには、ビルの真ん中を突き抜けるような形での道路整備もやると言っているんですよ。これ、なかなか珍しいパターンなんですよ。取りあえず基盤整備だけやってしまう、区画整理だけやってしまうとなると、場合によっては建物が分かれるかもしれません。だけど、道路の位置は変わりませんと言っているのと一緒なんですよ。出来上がったところにのっけてくださいというのでいいんですかと。今後まだどうするかすらも決まっていないのにという。さらに、この補正予算だけじゃなくて、取りあえず今年度分と来年度の債務負担行為が入っているので、来年度にかかる部分もなんですけども、それ以外じゃなくて、今後もいわゆる都市計画の決定まで変わらないといったら全然話が変わってくるんですよ。当面のという話と、今お話しした都市計画まで変わらないというところ、本当にそこは断定していいんですか。まだどうするか分からないわけでしょう。決まってからだったらいいと思うんですよ。そんな単純な話なんですかね。そこがものすごく疑問なんですけど。そんな大事な方針をぺらぺらとしゃべる話かなと私は思っているんですけど。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
新北口の基盤整備については、新北口駅前エリアに必要な機能ですとか、そういった交通環境も考慮した上で基盤の形というようなところを決めてきておりまして、それが再開発事業の前提になっているところでもございます。ですので、市街地再開発事業の見直しが発生するとしても、基盤の考え方というところは変わらないというふうに思いますし、再開発の敷地内においても、デッキのネットワークですとか、そういった地区施設の考え方というのは今後も変わらないというふうに考えております。
白井委員
あまり信用していないんですよね。「と思っています」と言われても。現段階では変わっていないでしょうけども。今までもこれで問題ありませんと言いながら、結局こうなっているわけなので、どこまでその言葉を信用しようかなと思いますよ。一番初めに、やっぱり区側としてしっかり襟を正して話をすべきじゃなかったですかね。この基盤整備事業についても必要じゃないと言っているわけじゃないんですよ。それは当然やらなきゃいけないでしょうし。ただし、都市計画の決定まで何の変更もなくやらせてもらいたいというのを平然と言われると、それは出来上がった基盤の上に建物をのっけてと言っているだけにしか聞こえませんよと。それは本当に正解ですかと。しかも、そんな大事な方針ですよと思うんですが、いかがですかね。もう一回聞きましょう。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず、新北口駅前につきましては、将来の新北口のまちを実現するために、市街地再開発事業と街路事業、それから区画整理事業、この三つの事業で実現していくということで考えているところです。今、委員からお話しいただきましたように、そのうちの市街地再開発事業の進捗について、今回、今年度中予定していた執行ができないという御報告をさせていただいたところです。これにつきましては、今できないことを直ちに御報告させていただいたんですが、今後どうするのか、また、将来、今の都市計画も含めて、また、今の事業計画も含めてどのような変更が必要になってくるのか、そこについては今協議検討している最中ですので、引き続き適宜報告させていただきながら進めていきたいということで考えております。
白井委員
どうして必要なのかというのは、それは基盤整備しないといけないんでしょうし、さらに言うと、これ、国庫補助の話もあるので、早々、やすやすと……とは思います。時間的な制約のことを言うと、例えば当初の基盤整備をやるときというのは、バス停の位置を徐々に徐々にずらしていくだとか、バスのロータリーの面を造るに当たって、まずは区役所の低層部を解体する。一旦ロータリーを移動させていくと。駅前が非常に過密な状態なので、玉突き玉突きで整備していって、少しずつずらしながら工事をしていくという状況になっていたわけです。その工事のスケジュールが過密であるがゆえに、例えばデッキを造る際の橋桁の部分なんていうのも、先行して補正予算を組んで、先に発注をかける形で何とか工期を短縮できるようにだとか、コストを抑えられるようにやってきたんですけど、もはや区役所・サンプラザの話が頓挫しそうなところまで行っているわけなので、そうすると、一つは時間的制約も本当にあるのかなと思いますし、一生懸命玉突きのような工事をする必要はないわけでしょう。競合する事業者がなくなっている状態になるので。にもかかわらず、計画は変わりませんと言われると、単純に言うと、もう少しゆったりやれないのかなと。玉突きのような工事だとか、半分ずつ整備していくようなやり方じゃなくて、一緒に整備できるようになるので、場合によってはこの予算も、当初のままですというのではなくて、コストカットもできるんじゃないかなと思うわけですよ。同じ計画を実行するにしても。だから、単純に区役所・サンプラザのやつが、こっち側の事業が先の見通しが立たなくなって、今後どうなるか分かりませんというやつなんですけど、一方で、こっち側の駅から直結する基盤整備の事業については何も変わりませんと言われたら、何で変わらないのと私は思うんですけど、いかがですかね。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今、委員からいただいたお話の中で、やはり当初は施工展開という意味では、市街地再開発事業と区画整理、それから街路事業が重複するということで、様々施工ヤードについての協議調整を図ったりということで、これまで施工のスケジュールを定めてきたというところです。一方で、今、委員からお話がございましたように、市街地再開発事業のスケジュールのほうが変更になるというところが特定されましたので、当然それを踏まえて今後施工展開については調整していくということになります。ただ一方で、この基盤を一定整備していかなきゃいけないということで、これまでも補正予算等でも御協力いただいたこのデッキの桁製作等につきましては、この駅舎の令和8年12月のオープン、ここに向けて間に合わせていきたいと。駅がより利用者にとって利便をしっかりと確保したものにしていきたいということで工程調整をさせていただいておりますので、施工手順については今後さらに変更というのが生じる可能性はございますが、施工するものについては令和8年12月に向けてしっかり取り組んでいきたいということで考えております。
白井委員
橋桁の部分のやつもそうなんですけど、結局先議でやったんですけど、区側は、この間の話だと既に情報が入っていたわけでしょう。協議が調っていないと。もはや厳しいぞと。にもかかわらず、我々は何も聞いていないわけですよ。一般質問のタイミングでは何も聞いていないし、先議でも通していると。出来上がったからと言うんですけど、我々からすると何も聞いていないから賛同しただけ。だまし討ちに近いと思っているから。情報提供がなさ過ぎる。分かりますか。協力したんじゃないよ。事前に話がなさ過ぎる。一般質問のタイミングでは今のところ変わりませんと。「今のところ」に含みがあり過ぎだよ。総括質疑だってごろっと変わると。これもそうじゃない。現段階では基盤整備は変わらんと。じゃあ、つながるんですか、サンプラザ・区役所。つながらないでしょう。その部分は変えざるを得ないんでしょう。個別具体的に、例えば今年度はここまでだとか、来年度はここまでだとか、取りあえずここまでは何とかとか、何かもう少し見える形にしてもらわないと。ヤードの調整とかになってくると、今の段階ではまだ話合いを進めなきゃならないタイミングだし、ほかの事業者にしてもちゃんと区側からの話が通っていないわけだから、何とも言えないのは分かるんですけど、「変わりません」という言葉が本当に信用できないんですよね。施行の5社のときも同じことを言っていたし、4社のときも同じことを言っていたし、それでこうなっているじゃないかよと。また変わりませんと言うのか。そもそもサンプラの議決のときもそうだったけど、終わってから話を聞いている。ずっと同じ状況。予算を通した後から話が出てくる。疑心暗鬼ですよ。じゃないですかね。もう少し、なぜ必要なのかだとか、どうして変わらないのかだとか説明してもらわないと、なるほどなと納得いかないんですよ。と私は思うんですけど、いかがですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
一部繰り返しとなりますが、今回、今、議会のほうに報告させていただいているのは、今年度中に当初予定していた歳入、また、事業についての歳出、着手、こちらのほうができない状況になったということを御報告させていただきました。我々としては、やはり事業計画どおりに進められるようにということで、今回の委員会でも御報告させていただきますけど、13日の段階までずっとその実現を目指して協議調整をしてきたというところでございます。したがいまして、御報告としては、それが実施できないと特定された後に速やかに御報告させていただいたというところでございます。あと、今回のデッキ等につきましては、まず市街地再開発事業と街路事業と区画整理でこの駅前整備を実現していくという中で、委員おっしゃるとおり、この市街地再開地事業については、今後変更の可能性が極めて高いというところは感じているところです。ただ、今の現段階としては、執行スケジュールについてできないという特定がされたところで、今後どのような変更が必要になってくるかというのは、協議調整の上、やっと議会のほうにお示しできる段階になると思いますので、それについてはその段階段階で適宜御報告していきたいということで考えております。
白井委員
速やかに情報提供があったなんて一言も思っていないからね。その上で、今後の展開、いつ話ができるんですか。いつ示せるんですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず、我々のほうで取り組んでいますのは、今このかかる事態について、今後どのように検討を進めるかというスケジュールを早く議会でお話しできるようにしたいということで考えております。残念ながら本定例会の中では、御報告のほうはちょっと厳しいかなというところでございます。
白井委員
今すぐにというのは難しいのは分かるんですけど、それはあしたの話にしますかね。そこまでいくと中野四丁目の話にどんどん突っ込んでいくことになるので。
まず、ちょっとお話を戻して、今、部長とお話ししたとおり、もう既に今定例会では示せないと。あしたの結論みたいなことを先に言われている状態ですけど、今後どうなるか分かりませんと。だけど、基盤整備事業は必要な事業なのでやりますと。必要な事業は分かるんだけども、ほぼ変更なくやりますと。これは今回の補正予算の話だけじゃないわけですよ。今年度のやつだとか来年度を見越してという。この当面の間のやつだけならまだ分かるんですけど、こっちの話は大きいんですよ。基盤整備事業は必要なのでそのままやりますと。基盤整備が出来上がったら、あと建物をここにのっけてくれという状況の施行をするしかなくなるので、それは本当に問題ないですかという話。
なので、一つは、もう少し具体的に言うと、例えば、今、駅舎から既に高低差のある2階部分から出てくると言っているんですけど、実際3階部分のところから出入口が出てきて、新北口の予定だったところに出てくるわけですよ。あのまま下に下りろというわけにはいかないでしょうから、デッキをつなげる必要があるんでしょう。囲町の工事が進捗しているので、少なくともこっち側の整備のほうはやっていく必要がある。じゃあ、今度四季の都市方面はといったときに、さあ、ここまで本当に必要なのかなと。まだ全然出来上がらないわけですよ。ロータリーの整備もというんだけど、ロータリーの整備も時間的制約なんてないわけでしょう。急いでやる必要もない。さらに言うと、サンプラザ・区役所とデッキでつないでいくというんですけど、まさにつなぎようがなくなるわけですよ。そう考えると、もう少し細かく、どこまでがまず絶対に必要で、どこから先は検証してもいいのかもしれないだとか、今回ついている予算はここまでの事業で、今年度はここまでなんだというところのスケジュール感だとか、変更が必要になるかもしれないというところをちょっと示してもらいたいなと思う。そうしないと、何となく本当にここまで整備してよかったのかなという話が後々出ることがないのかなと疑問符があります。
もう一方で、現行の予算がついていますけど、これ、両方考え方があるかなと思うんですよ。例えば、もはや時間的制約がなくなったので、あとは用地の場所の取り合いもする必要がなくなったので、広々と場所もヤードも含めて使えますよとなると、競合する事業者で、狭い場所で一気に同じ工事をやる必要がなくなるので、時間的制約がそのままコストに跳ね返ってきて安くならないかなという反面と、現下の物価高騰下の影響で国の補助金も入ってくる予定になっているので、これ、単純に、そんな簡単にひょいひょいずらせるものじゃないというのもよく分かっているんだよね。場合によっては、これ、外れになってしまうと、補助金の受け口がなくなってしまったりすると、コスト増の影響も出てくるだろうと思うんですよ。ただ、この辺になってくると財政的な見通しになってくるので、ちょっとうちの委員会としては無理かなと。これは総務委員会にお任せするしかないかなと思っているんですけど、少なくとも工事のスケジュール感だとかコスト面でのありようというのかな、スケジュールをきっちり詰めていくことによって抑えられるのか、いやいや、もう少しゆったり見たほうがコストを抑えられるのかというような見通しとか、この点ちょっと二つ教えていただけますか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
工事のコストにつきましては、今後の施工展開の調整によっては、コストが変わってくる可能性については今後検討してまいりたいと考えてございます。ヤードの取り合い等が少なくなってくると、施工に自由度が増してくるというところにつきましては、工事費に影響が出てくる可能性もございますので、その辺につきましては、今後なるべくコスト縮減に向けた検討も行いながら施工展開を考えていきたいと考えてございます。
白井委員
そうなるんだよね、やっぱり。そうなると、ちょっと話が飛んでしまうんですけど、旧区役所の低層階というのは急いで解体する必要があるんですか。いかがでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
区役所低層棟部分につきましては、四季の都市方面デッキ、いわゆる斜めに四季の都市方面のほうに延びていくデッキの施工、それから、仮設バス停の展開に合わせて必要な解体となってございます。
白井委員
だから、仮設のバス停、もはや幾らでもつくれると言ったら変ですけど、場所はたっぷりありますよ。わざわざデッキの整備も、四季の森に抜けていくと。これ、善は急げ、とにかく急げと造る必要はなくなってくるんですよね。じゃないですかね。どうでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
デッキの整備につきましては、囲町方面、それから、四季の都市方面につきましては、新しい改札の開業と併せてバリアフリー動線確保のために必要な事業となってございます。
白井委員
今の話だと、新区役所・サンプラザの一体整備じゃなくて、新しい改札ができるから必要なんですと言っているだけなんだよね。必ずしも必要なのかな。役所側としては、JR側に早く駅舎を造ってくださいよと、スケジュールを守ってくださいよと言ってきた手前、やっぱり時間たっぷりありますと今さら言えないのかもしれないですけど、何となく、区役所・サンプラザの再整備は今後どうなるか分かりませんし、まだ示せませんと。ほかの事業は変わりませんと。特にこの基盤整備についてはといったときに、中野駅の完成に合わせて造ると言われたら、そんなために造るデッキだったのかとなりませんか、今の話だと。下り口を最低限造らなきゃいけないのは分かるんですよ。何となく――何となくばかりであれなんですけど、そこまで確定的な物言いが今できるものなのかなと。我々のイメージは、連結するデッキの構想のイメージだったんですよね。まだその先はどうなるか分からんけど、出来上がってしまうと、これにつなげて建物を造ってくださいという。建物と駅をつなげるからという基盤整備だったんじゃないですかね。これが僕のイメージなんですよ。ニュアンスが伝わりますかね。もはやヤードの取り合いがなくなったので、工事の自由度を増したというやつなんでしょうけど、そうすると区役所・サンプラザの自由度というのは変わらないんですかね。出来上がったものに合わせてくれという制約がかかる。進めれば進めるほど制約がかかっていくということはないんですかね。基盤整備が必要なのは分かっているんですよ。そのままじゃどうしようもないので。そこが一番懸念するところです。お話を聞いているんですけど、何となくまだそうだなと思えないんですよね、僕自身は。それでも必要ですかね。確認させてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
新北口駅前エリアの再整備ですが、もともと駅、それから、デッキの整備と再開発の施設というところが同時期にできて、そこが接続するというような形で進んでおりました。また、その歩行者ネットワークというのは都市計画にも定め、地区計画にも歩行者ネットワークとして定めてきたところでございます。今回、基盤整備は進めていくということでございますけれども、そのネットワーク、都市基盤の考え方というのは変わりませんので、再開発のスケジュールが少し見直しになったとしても、今の基盤整備の考え方に合わせて整備をするというところは、そこは変えるということはないというふうに考えておりますので、再開発施設を今整備している基盤に接続する前提で、変更するとしても変更していくということになります。
白井委員
そこで説明されると余計いらっとくるんだよね。何でこんな状況になっているんだよと。そこで事業が頓挫しているから説明しなきゃいけなくなっているんだろうと思うし、例えば四季の森公園だとか、サンプラザにつながるほうだとか、囲町につながるほうだとか、うちが今新北口のいわゆるデッキ整備をしようとするときに、全面屋根を張って2階がフロアになるわけじゃないんですよ。それぞれの通路幅となっている。これは動向調査とかやったりしていて、例えば7,000人入るホールの予定で、その人数の重さにも耐えられるように歩行者幅を幾ら取ってだとかやってきたわけですよ。四季の森公園のやつにしても、駅からの利用者人数がどのぐらいだといって歩行者幅も取ってきているわけですよ。出来上がる建物が変わるんだから、歩行者幅が変わって当然じゃないのと。変わりませんと言われると、本当かと。今まで何と説明してきたんだよと。利用人数に応じてだとか、その重さにも耐えられるようにだとか、場合によってはその使用者に対しての滞留場所ができるようにと言ってきて、安全面も考慮していると言っているわけでしょう。だけど、変わりませんと言われたら、じゃあ、何にも変わらないのかよと。この先どういう事業展開になるかも分からないし、どんな建物ができるかも分からないけど変わりませんと言っているんですよ。じゃあ、今までどうやってこの道幅を決めてきたんですか。どうやってこの橋が重さに耐えられると決めてきたんですか。教えてください。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
これまで都市基盤施設、それから、再開発施設を決定してくるに当たりまして、再開発計画の進捗というところに合わせて都市基盤の考え方等も整理をして、都市計画を決定してきたということでございます。その都市計画の考え方というのは、新北口の駅前の在り方、都市計画としてここに必要な計画ということで定めてきておりますので、今後計画が見直しになるとしても、その都市計画を前提にして見直していくということになります。
白井委員
話がかみ合わない。利用人数から計算したんじゃないんですか。委員会の中でも、質疑の中でもそうだけど、資料を提示されたんですよ。おおよそこの人数がどのくらい通るだとか、その前提で道幅は幾ら必要だと言ってきたわけじゃないですか。違いますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
施設計画に応じて通行人数等を想定して、その範囲で都市計画として決定してきてございますので、これから事業の見直しをしていくに当たっても、施設の通行の前提といいますか、そういったところは大きく変わらないというふうに考えてございます。
白井委員
じゃあ、どんな建物ができるのか教えてくださいよ。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
施設計画については見直しという方向性で、まだこれから事業者の提案というところでございますので、現在こういう計画のところはお示しできませんけれども、これまでお示しをしてきた計画、そのコンセプトであったり、この施設に必要な機能であったりというところは前提にして見直していくものと考えてございます。
白井委員
示せないのに変わらないと言われてもさっぱり分からない。そこが一番さっきから引っかかっている。いいんですか、このままで。何となく基盤整備は基盤整備、別口だから、ここはそのまま走り抜けますと。区役所・サンプラザは今後まだどうなるか分からない。それも示せませんと。駅はどんどんそのまま出来上がっていくので、これに合わせて基盤整備だけはとにかくやりたいんですと。出来上がる建物は何ができるか分からないし、今後どうなるかも分からないけども、基盤整備は変わりませんという話をしきりとやられているだけなんだよね。じゃあ、示してよとなりませんか、普通。もともとは、区役所・サンプラザはこういう施設が出来上がりますと。利用人数もこうですと。大体それに合わせてこのぐらいの道幅が必要だし、デッキ整備も必要なんですというのを我々は聞いてきた。駅の利用に対しても、それがあまりにも直接的に中野駅に近過ぎるから、滞留場所もつくらないともう人が大混雑になると。逆に言うと、中野五丁目側へ抜けられるようにしないとこれも厳しいだろうと言ってきたわけですよ。今もうこんなの全部飛んでしまっているじゃないですか。何で変わらないと言い切れるんですか。そこが理解できないんですけど、いかがですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
施設計画の見直しの検討が必要になっているといっても、フリーハンドで全て検討できるわけではありません。都市基盤に必要な機能として、新北口の道路の形態であったり、広場の位置であったりというところは整理をしてきておりますし、それに必要な歩行者デッキのネットワークというところも地区計画の地区施設で整理をしてきてございます。ですので、そこのところは前提にした上での見直しということになりますので、そこは変わるということはございません。
白井委員
今の言い方は、フリーハンドで検討できるわけじゃないと言っているんですけど、本当にそうですか。白紙に戻せば多分フリーハンドができるんですよ。今の都市計画決定だって変更しますと言えばそうでしょう。ただ、区側が、そうはいかないので、ちょっとずつどこまで戻せるかなとやっているんじゃないんですか。これ、あした議論しようと思っていたけど。要は、もうコンペから始まって、事業者が決定してここまで来ている。これ、ゼロに戻すなんていったらものすごく大変なことになるんですよ。どこまでだったら戻せるかなとやっているんでしょう。それは区の考えじゃないんですか。フリーハンドでできるわけじゃありませんと言っているんですけど、それはあなたの考えじゃないんですか。違う。どうしてもそれを守らなきゃいけないという話になりますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
建物を造る際には、敷地があって、それに基づいて施設の計画をつくるというふうに思いますので、敷地のところは基盤の都市計画で決まっているところでございますので、それを前提にした見直しということになると考えてございます。
白井委員
だから、先に敷地の、区画も含めてこのままでいいのかという話をしているんですよ。絶対ベストなのか、今の形が。駅前の形として、ロータリーも含めて、デッキの形としても。これからどんな状況になるかも分からない可能性があるにもかかわらず、常識的に考えたら普通なかなかやらないでしょう、そんなの。出来上がった駅前の区画で、ここに建物を建ててと言っているんじゃないんですよ。千田中野駅周辺まちづくり担当部長
すみません、幾つか補足させていただければ、まず、今デッキのお話が特に多かったと思うんですけど、やはりこの基盤整備については、中野駅の新北口について、将来このまちをどう実現していくかという中で、具体的に計画を定めて、その計画を実現する事業手法として、街路事業、区画整理事業、それから、再開発事業というところを運用して実現するというところでございます。なお、委員から繰り返し御質問のあったデッキの幅とか、そういったのはどうなのかというところですけど、現在基盤として歩行者動線で考えているのは、現在も駅からの人流が目に見えてあるように、やはり方向別として四季の都市に行く人流、それから、囲町のほうに行く。これは、再開発ができた後の将来推計も入れた中での人流、そちらのほうについては、やはり今の人流を踏まえて実現していくということで、令和8年12月までに整備したいというお話をさせていただいている斜めデッキを含めて、これについての基盤については大きな変更はないということで考えているところです。ただ一方で、今回、スケジュールも含めた見直しが必要になってくる再開発事業のエリア、また、再開発事業で整備する施設、こちらについては、場合によってはそこからの発生交通量というのも変わるケースもございますので、そこは踏まえて適切に対応していくというような流れになっていくと思っております。
白井委員
今のお話だったら納得できる。そこを強制的に変わりませんと言われると、何で変わらないんだよとなるんじゃないですかね。いずれにしろ、ちょっと正直言うとすっきりしなさ過ぎる。今までの一連の流れの中で。後から後からの、後手後手の説明で非常に遺憾です。腹立たしい思いでずっと聞いているのが続いている、この委員会で。基盤整備は、繰り返しになるんですけど、やっぱり必要なのはよく分かるんですよ。分かるんですけど、変更しなきゃならないこともおのずと出てくるでしょう。場合によっては、十分事業のスケジュールだとか、コスト面だとか、大いに見直しできることがあるのかもしれないなと思うわけですよ。そうすると、急いで「はい」と……。今定例会、区役所・サンプラザの事業執行はもはや難しいですと言われて、だけど、基盤整備は変わらないのでそのままやりますと言われると、はい、そうですかとはなかなか言い難いかなと私は思います。必要なのは分かった上で。そこはきちっと、やっぱり今の話じゃないですけど、囲町の整備も入るし、四季の都市のやつを急いでやるかどうかは分かりませんけど、ある程度整備しないといけないのは分かった上でなんですけど、もうちょっとより財政的に貢献できるような形、少なくとも権利床の変換ができなくなってくるだとか、そこの見通しが立たないとなると、一気に財政的に苦しい状況に陥るので、少なくともここでコストが抑えられるんだったら、その工夫だとかも大いにあるのかなと思うので、今すぐは出ないんでしょうけども、ぜひぜひここは検討していただきたい課題かなと思います。さっき答弁いただいているところではあるんですけど、もう一回お願いできますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回、中野駅新北口につきましては、様々な事業で将来のまちを実現していくというスキームでございます。そういった中で、今回、その大きな事業である市街地再開発事業がスケジュールを含めて変更になったというところでございますので、この変更を受けて他の関連事業、他の連携事業について必要な調整、こちらのほうをしっかり図っていきながら、また、いろいろ新たに施工展開等についても提供できる部分があれば、そこもうまく活用しながら、より効果的・効率的な基盤整備に努めてまいりたいと考えております。
ひやま委員
すみません、本当はあした聞く予定だったんですけど、ちょっと今のやり取りで部分的に確認しなくてはと思っています。先ほど、フリーハンドでこの市街地再開発事業についてはできるものではないのですというふうなお話もありましたけれども、一般論ではそのようなことかもしれない。ただ、普通に考えればそうかもしれないんですが、この間普通では考えられないようなことが起きているので、だから本当にそれは大丈夫なのかと、私もすごくそこは疑問に思ったところなんです。それで、先ほど担当さん、部長さんと課長さんの間で、なかなか温度というか、おっしゃっていることにかなり温度差というか、差があるなというふうに私自身ちょっと思っているところであります。要は、私自身も、先ほどこの通行の、例えばデッキの幅とか、あくまでも通行の前提となるのはこの施設計画に応じてというふうな御発言があったんですけれども、ただ、その施設計画に応じても、ちょっとこれ、白井委員をなぞるようになってしまいますけど、施設計画の前提そのものが今ない以上、何でそこを変わりませんというふうに先ほどの御答弁で言っているのかなというのが、やっぱりどうしても今のやり取りを聞いていても分からない。だったら、やっぱりおっしゃるように、必要なところはもう先にやって、基盤整備は当然進めていっていいと思うんだけれども、全体としてそれを今のまま進めていくということに対して、僕はどうしても答弁が腑に落ちなくて、そこについて僕からももう一回ちょっと質問させていただきたいんですが、それについてお答えできますか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
先ほどのやり取りも含めてですけれども、現在どういうふうな施設計画になるのかというのをお示ししている状況ではないので、様々、それぞれの頭の中で想像している中でそれぞれ受け答えをしていることになっているので、ちょっと相違が生じているのかなというふうに思っております。ただ、我々としては、都市計画でこれまで決定して、この新北口駅前の基盤の在り方を決定してきておりますし、再開発施設に必要な機能、コンセプトというところも御説明してきておりますので、それを踏まえた施設計画の変更というふうに考えてございます。それを踏まえた上での変更というところで、どういう変更になるかはこれからですけれども、できるだけ大きな変更がないように進めていきたいというふうには考えているところでございます。
ひやま委員
それで、今回の計画自体が、いろんなパズルが同時進行で進んでいるじゃないですか。その中の大きなパズルの市街地再開発事業がこういう形になったときに、やっぱりそれ以外のところの、じゃあ、もう計画を変えずにどんどん進んでいったときのこの副作用というのは、先ほど交通広場というふうな担当さんからのお答えがあったんですけども、本当にそれだけですか。要するに、それ以外のところをどんどん進めていった結果、例えば、さっきのやり取りと重なってしまいますけれども、それ自体が今後の市街地再開発事業の、例えば施設計画を縛ってしまったり、いたずらにそこにコストがかかってしまったり、かなりいびつな形になってしまったり、そういうような副作用とかというのは考えられないですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
中野駅周辺のまちづくりですが、各地区の再開発、それから基盤整備事業、駅前広場の整備事業、それぞれ進んできておりまして、それぞれ整合を図るような形で進めてきてございます。ですので、新北口が今回スケジュールの見直しになるところで、その接続部分というところは、影響するところはございますけれども、それがイコールほかの事業にダイレクトに影響していくということではないというふうに考えてございまして、ほかの事業はほかの事業で進んでいるところがございますので、駅前広場も広場の設計であったり、デッキの設計であったりというところが進んでございますので、そういった進んでいるところは前提にした上で、新北口も見直すのであれば見直すということになるというふうに考えてございます。
ひやま委員
ちょっとシンプルにお聞きしたいんですが、囲町とか、あるいは四季の都市とかに下ろすところというのは、そこは交通動線とか、先ほどの、今の混雑した北口の状況を見れば、一刻も早くそこについては、私自身もそこは進めていっていいと思うんですが、市街地再開発事業の接続する部分について、ここを急ぐ理由というのは何ですか。シンプルにお聞きしたいんですが。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
接続する部分というのは、具体的には区側で公共基盤として整備をする部分と、再開発側からお迎えに来て接続していく部分というのがあります。公共部分についても、もう設計が進んでございますし、前提に進んできたところもございますので、そこの部分はつくるということで、そこに接続する施設側がここの変更をしていくことになりますけれども、そこの接続というところについては、もう前提として再開発側で施設計画の変更を考えていくということになるというふうに思います。
大沢委員
すみません、私もあしたにしようと思っていたんですけど、今のお話を聞いてだんだん分からなくなってきたんですけど、今回、基盤整備しますと。その基盤整備をする部分というのは、当然人流であったり、どこにどういう建物があって、どのぐらいの人が行くかとか、そういうことを考えながら設計をしていくということにある程度なるんだろうなというふうに思うんですけど、そこの根底のところが確定していない中で、その部分まで本当に今回進めようとしているのかどうかというところをちょっと教えていただけますか。
小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長
新北口の基盤施設、駅前広場ですとかデッキの施設というところを考えるに当たっては、中野駅周辺の様々な市街地再開発事業ですとか建て替え、そういったところでどのぐらいこれから交通量が増えて、どのぐらい人が増えて、どのぐらいの歩行者がというところを想定して、デッキの施設であったり、交通広場の施設の広さですとか幅員というようなところを決めてございます。それは、言ってみれば上限といいますか、それぞれの施設計画がマックスでこれぐらい増えるだろうということを前提に計画をしてございますので、そのマックス、想定した範囲の中の計画であれば、変わっても特にそこの基盤のところが変わるということはございません。
大沢委員
分かりました。そうすると、今の話はこう聞こえたんですけど、要は、今の中野サンプラザシティの構想がまずありますと。その構想をベースとして人流なんかも考えていますと。今後もし見直しが生じたとしても、それを上回るようなことは恐らくないだろうから、そのサイズでまずはつくるように走りますと。そういうふうに聞こえたんですけど、そういう意味ですか。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そこは、委員お話しのとおりで、今の施設計画、そこが前提になった上での見直しということでございます。
大沢委員
そうすると、場合によって、中野サンプラザシティですか、そこの部分の計画の見直しが今後生じないとは限らないという状況なのかなというふうに理解するんですけど、その場合においては、ある意味、もしかするとトゥーマッチな部分というか、少し過剰になってしまうとか、そういうリスクはあるというふうに考えたほうがいいですかね。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そこは、今の想定の人流ですとか交通というところを想定して都市計画が決定してきてございますので、その範囲で計画をしていくということになります。
大沢委員
くどいようですけど、そうすると、今の中野サンプラザシティとして今まで構想してきたもの、それがそのまま出来上がるという前提の中で、今回まずはこの基盤整備をしますと、そういう理解で正しいということですよね。
小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今の新北口の規模、そういったことをちゃんと、それでも問題ないという基盤で今計画をされているので、その問題ないという基盤が許容できる施設の範囲で計画をするというか、そういうような見直しになるということでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で質疑を終結します。
意見について伺います。第89号議案について意見はありませんか。
委員会を休憩します。
(午後1時55分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時58分)
お諮りします。休憩中に協議したとおり、第89号議案、令和6年度中野区一般会計補正予算(関係分)を本日のところ保留とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第89号議案についての本日の審査を終了します。
次に、第82号議案、中野区南台四丁目地区における建築物の制限に関する条例等の一部を改正する条例を議題に供します。
理事者の補足説明を求めます。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それでは、第82号議案、中野区南台四丁目地区における建築物の制限に関する条例等の一部を改正する条例について補足説明いたします。(資料2)
なお、本条例の改正の対象となる条例は、中野区南台四丁目地区、中野区平和の森公園周辺地区、中野区南台一・二丁目地区、中野区大和町中央通り沿道地区、また、中野区沼袋区画街路第4号線沿道地区及び中野区弥生町三丁目周辺地区の建築物の制限に関する各条例でございます。これらの条例は、主に木造住宅密集地域の改善など防災まちづくりの視点に立った条例でございます。
1、改正の主な理由でございます。これら条例の改正の理由は、建築物の最低敷地面積の例外規定を定める条文が各条例で統一性がなかったことから、これを「許可」すると統一的な表記にしたものでございます。また、建築基準法第53条の2にも建築物の敷地面積の最低限度が示されてございますが、こちらの規定の適用を受けたときは、条例の規定は適用除外とする旨を整理したものでございます。その他、法務担当と調整し、若干の文言修正や条文の項ずれ等の整理を行ってございます。これらにつきましては、区民や専門家等の窓口の問合せ等の対応を含む円滑な防災まちづくり事務の推進に向け、今般改正をお願いする次第でございます。
2、改正条例案の新旧対照表でございます。こちらにつきましては、別紙、新旧対照表のとおりでございますので、詳細は後ほど御参照願います。
また、参考といたしまして、建築基準法第53条の2の条文の抜粋を掲載してございます。
補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取扱協議のため委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時03分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結します。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
これより第82号議案について採決を行います。
お諮りします。第82号議案、中野区南台四丁目地区における建築物の制限に関する条例等の一部を改正する条例を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第82号議案の審査を終了いたします。
次に、陳情の審査を行います。
第5号陳情、区内鉄道各駅周辺に路上喫煙禁止地区の指定を求める陳情を議題に供します。
委員会を休憩します。
(午後2時05分)
委員長
委員会を再開します。
(午後2時08分)
お諮りします。第5号陳情は、本日のところ保留とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第5号陳情についての本日の審査を終了します。
次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
初めに、1番、令和7年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。
塚本都市基盤部都市計画課長
それでは、令和7年度国・都の施策及び予算に関する要望につきまして御報告いたします。(資料3)
特別区長会から、まず国の各関係省庁に対しまして7月30日から要望を行ってございます。また、東京都に対しましては8月20日に要望を行ったところでございます。
それでは、まず初めに、国に対する要望でございます。別紙の令和7年度国の施策及び予算に関する要望書、こちらを御覧ください。
まず、表紙から2枚おめくりいただきまして、目次のページを御覧いただきたいと思います。こちら、記載のとおり21項目要望してございます。このうち当委員会の所管分につきましては、13番から18番まででございます。
このうち、まず都市基盤部関連分から御説明をいたします。
初めに、23ページを御覧ください。13番、受動喫煙対策の推進でございます。内容は昨年度と同様でございますが、文中に「区民より路上での受動喫煙被害を訴える声があがっていることから」との文言が加筆されてございます。
続きまして、24ページでございます。14番、交通システムの整備促進でございます。この中で当委員会関連分につきましては、(1)交通政策審議会答申に位置付けられた路線の早期実現でございます。内容は昨年度とおおむね同様でございますが、延伸要望の範囲などについてが一部変更となってございます。
続いて、26ページをお開きください。15番の都市計画道路等の整備促進でございます。このうち都市基盤部関連分といたしましては、(1)都市計画道路の整備促進、こちらにおきましては、昨年度と同様に、安定的かつ十分な財源の確保、特別区の都市再生の観点からも都市計画道路の早期整備に必要な財源措置について要望してございます。(3)の東京外かく環状道路等の整備促進、こちらにつきましても昨年度と同様の内容で要望をしてございます。
続いて、27ページでございます。16番、都市インフラの改善でございます。ここでは、全ての項目が当委員会の関連分となってございます。このうち(3)社会資本整備総合交付金の十分な財源措置におきましては、昨年度に引き続き市街地再開発事業等による安全で安心なまちづくりを進めるため、社会資本整備総合交付金の十分な財政措置を要望してございます。また、(4)電線類の地中化の促進の文中におきまして、「自治体への財政面での支援拡充及び新工法の開発など都市部の道路条件に沿った技術支援を行うこと」、こういった文言が昨年度から表現の変更として加わってございます。その他の項目につきましては、おおむね昨年度と同様の内容となってございます。
続いて、29ページ、17番、都市緑地の保全の推進でございます。こちらにつきましては、今年度よりの新規要望項目となってございます。(1)自治体による緑地買取への対応につきましては、生産緑地などの自治体による買取りに対する財政措置についての要望です。また、(2)緑地所有者への対応においては、市民緑地維持のため税制度等についての要望となってございます。
続いて、30ページでございます。18番、災害対策の充実です。(2)の防災対策の推進におきまして、文中で新たに「避難所備品や感震ブレーカー設置促進等、防災対策の推進に必要な法改正や財政措置を講じること」、こういった文言が追加されてございます。また、(3)住宅密集市街地への対応では、昨年度と同様に老朽木造住宅建て替え制度の対象範囲拡大など、住宅密集市街地の防災性と安全性を向上させるための各種対応について要望してございます。また、(4)大規模水害への対応策の強化につきましては、昨年度と同様の内容となってございます。
国に対する要望のうち、都市基盤部関連分は以上となります。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは、続きまして、国に対する要望のうち、まちづくり推進部関連分につきまして御報告いたします。
資料、お戻りいただきまして26ページをお開きください。15番、都市計画道路等の整備促進です。(1)の都市計画道路の整備促進につきましては、都市計画課長から御説明いたしましたので省略いたします。(2)連続立体交差事業の予算の拡大、こちらにつきましては、開かずの踏切を早期に解消するため、整備促進に向け必要な財源措置を講ずることを要望してございます。
続きまして、27ページの16番、都市インフラの改善、(3)社会資本整備総合交付金の十分な措置、また、30ページの18番、災害対策の充実のうち、(3)住宅密集市街地への対応につきましても、都市計画課長から御説明いたしましたので省略いたします。
国に対する要望のうち、まちづくり推進部関連分につきましては以上でございます。
塚本都市基盤部都市計画課長
では、続きまして、東京都に対する要望について、都市基盤部の関連分を御説明いたします。
別紙、令和7年度東京都の施策及び予算に関する要望書を御覧ください。
初めに、4ページをお開きいただければと思います。こちらの3番、都区の役割分担等に関する協議の実施、このうち(2)用途地域等都市計画決定権限の移譲等に関する協議の実施でございます。こちらは昨年度と同様に、現在東京都が行っております用途地域等都市計画決定の権限の移譲等につきまして、都区間で協議等の場を設定することについて要望をしてございます。
続いて、18ページでございます。こちら、13番、受動喫煙対策の推進でございます。こちらでは、(1)喫煙所設置等の推進及び支援の拡充につきましては昨年度と同様となってございます。また、(2)都有地の活用等の推進につきましては、文中に「無償貸与を行うなどの支援をすること」との文言が追加されてございます。
続いて、19ページの14番、交通システムの整備促進でございます。(1)鉄道網の整備につきましては、内容は昨年度とおおむね同様でございますが、延伸要望の範囲などが一部変更となってございます。(2)地域公共交通に関する補助の拡充につきましては、文中に「行政界をまたぐ交通不便地域等への広域的な地域交通の導入を検討すること」、こういった文言が追加となってございます。
次に、21ページでございます。15番、都市計画道路等の整備促進、こちらでは(1)都市計画道路の整備推進につきまして、都施行の優先整備路線の整備推進や事業認可時点における都市計画道路区域を前面道路扱いとすることなど、沿道地権者の建て替え支援策の推進について要望をしてございます。(3)東京外かく環状道路等の整備促進につきましても、昨年度と同様の内容で要望してございます。
23ページでございます。16番、都市インフラの改善でございます。こちらは、(1)から(3)まで昨年度と同様の要望内容となってございます。
続いて、24ページ、17番、災害対策の充実でございます。都市基盤部関連分といたしまして、(1)土砂災害防止対策の推進、こちら、昨年度とおおむね同様でございます。(3)住宅の防災対策の推進では、文中に「家具等の転倒・落下防止対策や感震ブレーカー設置促進のための財政措置を講じること」との文言が昨年度の内容から追加となってございます。その他、(6)、(7)、(8)、こちら、昨年度とおおむね同様の要望となってございます。
次に、28ページでございます。18番の都市緑地の保全の推進、こちらは新規の要望項目でございます。内容につきましては資料記載のとおりとなってございます。
最後、29ページ、19番、都市河川等の環境の改善につきましても新規の要望項目となってございます。都市河川等の水質改善への取組促進、下水貯留施設の建設促進について要望しているものでございます。
都に対する要望のうち、都市基盤部関連分は以上でございます。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは、続きまして、東京都に対する要望のうち、まちづくり推進部関連分について御報告いたします。
資料を戻っていただきまして、21ページをお開きください。15番、都市計画道路等の整備促進のうち、(1)都市計画道路の整備促進につきましては、先ほど都市計画課長から説明いたしましたので省略いたします。(2)の連続立体交差事業の促進につきましては、抜本的な踏切対策である連続立体交差事業を計画的かつ確実に促進するよう、必要な財源の確保、都施行路線の早期完成と事業準備区間の速やかな事業化などを要望してございます。(4)都市計画道路予定地の暫定活用につきましては、新規要望でございます。都市計画道路予定地として取得した用地において、地域要望などを踏まえ、にぎわい維持等を目的とした暫定活用を行うことを要望してございます。
24ページをお開きください。17番、災害対策の充実、(5)木造密集地域対策の一層の充実につきましては、木造住宅密集地域の防災性向上を図るため、局所的に密集度の高い街区において、都の防災都市づくり推進計画で定める整備地域に含めるとともに、不燃化特区制度と同等の支援となるよう制度の拡充を図ることなどを要望してございます。
以上、東京都に対する要望のうち、まちづくり推進部関連分の報告でございます。
令和7年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
いさ委員
東京都のほうですけれども、今の25ページのところですかね、災害対策の中の排水施設に係るところ。これで見ると、今の東京都の目標に従って時間75ミリ対応で求めているみたいなんですけど、これはどんな話になっているのか。今、ついこの間の8月末の新宿駅の内水氾濫でも、ものすごい勢いの水が吹き上がって、マンホールの蓋が飛んでいくというようなことが報道されたわけです。中野駅もガード下で何回かそれをやっていると。この内水氾濫を防ぐに当たって、時間75ミリ対応では足りていないと思うんですけれども、こういう求め方でいいのかどうか、ちょっと担当さんの認識を伺いたいんですが。
長沼都市基盤部道路管理課長
下水道施設の管理に関しましては、下水道局の担当になろうかとは思うんですけれども、下水道のほうとしましても、第二桃園川幹線など下水道施設の強化に努めているということでお話はお伺いしています。
いさ委員
それは、事実として話は聞いているんだと思うけど、現実に内水氾濫が起きていて、かつ、温暖化だけじゃなくてヒートアイランドで豪雨災害が増えてという中で、あれだけのことが起きているわけですよ。ちょっとこの求め方ではとても現実に見合わないんじゃないかなということだと思うんですけれど、それは言えないということであれば、こちらからの意見としておきたいです。時間75ミリ対応も結構計画の先にあるわけでしょう。ちょっと現実の災害に追いついていないということでは、この求め方では駄目なんじゃないかなと思います。
もう一つ、国のほうもそうなんですけれども、それを防ぐに当たって、地球温暖化対策じゃなくてヒートアイランド対策が必要だというのはこの間も求めてきました。国のほうには樹木の保全というのが入っているんですけど、積極的に増やす仕組みがない。東京都のほうには、同じですよね、保全となっていて、増やす仕組みもなければ、ヒートアイランド対策もないということで、そこと連動している話だということなんです。これは、区長会では話題にならないものなんですかね。区民の関心がこれだけ高まっていることについて、何も出てこないのはむしろ違和感があるんですけど、いかがでしょうか。
塚本都市基盤部都市計画課長
今回、国及び都に対して新たな新規要求の中で一部関連する部分としまして、例えば国への要望の中で29ページでございます。都市緑地の保全の推進。まさしく都市部におきましても、緑地保全の重要性というところは認識しているところでございますので、ここで挙げているような要望をうまく実現していく中で緑地の保全を図っていきたいと。東京都に対しても同様に、新たに要望を出している。そういったところでございます。
いさ委員
ここでやり取りしてもちょっとあれなので、これでやめておきますけれども、保全では足りないということはこの間も指摘してきたとおりで、木を増やす仕組みがない限り、これはどんどん広がっていくわけで、データ、グラフだったり、そういうものもお示しをしていたと思うんです、総括質疑の中で。これ、どうするかというところで、誰が責任を負うのかということだと思うんですよ。もう区長会が真っ先に国や東京に対して求めなきゃいけないというふうに思うんです。そこに行くためにも、中野区なりの立場や認識というのも必要になってくると思うので、ちょっと事実の認識と議論が足りないんじゃないかなと改めて思います。意見で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、2番、中野区構造改革実行プログラムについての報告を求めます。
塚本都市基盤部都市計画課長
中野区構造改革実行プログラムについて御報告いたします。(資料4)
本報告は、全ての常任委員会におきまして共通の資料により御報告するものでございます。
初めに、かがみ文を御覧ください。区では、令和3年度に中野区構造改革実行プログラムを策定し、財政的な非常事態に対処するとともに、新たな行政需要に応じた効率的かつ効果的なサービス展開を図るため、行財政の構造的な改革を集中的に進め、持続可能な区政運営を目指す取組を進めてまいりました。令和5年度をもちまして構造改革実行プログラムの計画期間が終了したことから、取組結果等について御報告をするものでございます。
まず、1番、構造改革実行プログラムの取組結果でございます。
(1)基本指標につきまして、こちら、別紙1を併せて御覧いただければと存じます。六つの指標のうち、基本指標1の行政コスト対税収等比率、そして、基本指標6の総労働時間については、目標達成には至りませんでした。他の4指標につきましては目標を達成してございます。
続いて、かがみ文の(2)でございます。ビルド・アンド・スクラップ等につきましては、こちらは別紙2を併せて御覧いただければと存じます。構造改革実行プログラム策定後の令和4年度及び令和5年度予算編成における経費削減の結果、令和4年度は約6,800万円、令和5年度につきましては約5,200万円の一般財源の充当経費を削減いたしました。
続いて、(3)でございます。戦略ごとの財政効果でございます。こちらは別紙3でございます。令和4年度の財政効果といたしましては2億2,000万円余、令和5年度の財政効果といたしましては1億1,000万円余となってございます。
では、ここでかがみ文に改めてお戻りいただきまして、2番、取組結果を踏まえた総括についてでございます。達成できなかった指標のうち、基本指標1の行政コスト対税収等比率につきましては、純行政コスト及び財源、こちら、双方に伸びが見られる中で、純行政コストの伸びが財源の伸びを上回ったことによりまして、対前年度比改善の目標の達成には至らなかったものと捉えてございます。基本指標6の総労働時間につきましては、児童相談所や生活援護ケースワーカー等の職員数の増加による影響が大きく、時間数が増加したものでございます。一方、他の四つの指標につきましては目標を達成してございます。こういった要因といたしましては、当初想定しておりました歳入一般財源の減少が思ったほど見られなかったことが大きく影響しているものと考えられますが、ビルド・アンド・スクラップや個別プログラムに基づく取組の推進並びに経常経費の抑制を図ったことも一定の効果があったものと考えております。
以上から、計画期間中に財政状況の悪化はございませんでしたが、構造改革実行プログラムに基づく取組によりまして、基本指標に係る目標はおおむね達成し、安定的な財政運営を行っているものでございます。このことは、この間実施してまいりました新型コロナウイルス感染症対策や物価高騰対策を講じるための機動的な財政出動にも寄与しているものと考えてございます。また、各戦略の個別プログラムをはじめとした区民サービスの向上や事務事業の効率化等を図る視点での取組につきましては、効率的かつ効果的なサービス展開及び持続可能な区政運営のために推進すべき取組であったというふうに捉えてございます。計画期間中に実施したこれらの取組につきましては、今後につなぎ発展させてまいります。
かがみ文の3番、今後の取組でございます。(1)各戦略における個別プログラムにつきまして、こちらは別紙4でございます。ここでは全庁的な取組のほか、当委員会に関連するものといたしましては、別紙4の4ページにございますけれども、Ⅲ-9番、区立公園の施設配置・管理の検討でございます。こちらにつきましては、民間活力を導入した公園の管理・運営手法等の検討や公園再整備計画の策定を位置付けてございまして、こちらの取組に関しましては完了してございます。
それでは、かがみ文にお戻りください。(2)の業務改善等の取組についてでございます。構造改革実行プログラムによる業務改善やサービス改善の視点からの取組につきましては、引き続き区政運営における政策マネジメントの一環として取り組むこととしてございます。また、今後は区役所新庁舎への移転が完了したことを踏まえまして、さらなる業務改善や事業見直し、DXの推進を効率的かつ効果的に推進していくための仕組みや組織について検討をしてまいります。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
いさ委員
聞けるのが今のⅢ-9だけということで、ちょっと何ともなんですけど、このサウンディングそのものも終了したものの、どういう評価でいるのかちょっと気になります。というのは、サウンディングを始めるときには、事業者の委託なりに直接関わるものではないという説明があったけれども、実態はそうじゃなかったということがあったと思うんですよ。こういうやり方でよかったのかなというところも含めて、区がどう考えているのかというのはちょっと気になるんですけれども、ちょっと認識を伺ってもいいですか。
村田都市基盤部公園課長
今の御質問は、別紙4の4ページのところかと思います。平和の森公園につきましては、当初サウンディング型市場調査と、そういったことも行いながら、今回指定管理といったものを導入したところでございます。あの公園につきまして、今現在指定管理を始めて2年目となっているところでございますけれども、いろんな事業者さんとか、そういったところに管理の在り方とか、そういったことの話も聞きながら、また、指定管理を入れる前には一般の利用者の方のアンケート等も行いながら今の形になってございます。今後につきましては、今、指定管理はやっているところですが、今後どういった管理の方法がいいのかといったところはまた検討して、その段階でまた御報告をしながら、よりよい管理の在り方については検討していきたいと思っております。
いさ委員
管理そのものというか、サウンディングの在り方そのものについて聞いたつもりだったんですけれども、あまりそこは検討されなかったということなのかなと受け取りました。なので、これ自体もう結構なんですけど、ちょっと意見だけ言わせてほしいんですけど、聞けないから。ここも関わる、全てのところに関わることなので、頭で報告された総労働時間を達成できなかったというところはちょっと気になっていて、これの原因分析というのはどうなっているかということとともに、個人的な思いとしては、これが単純な人員削減につながるということにはなってほしくないなと。経費を削減するためにもっと人を切ろうじゃなくて、総労働時間を達成できなかったというならば、やっぱりそこに人を充てなきゃいけないという話だったんじゃないのかというふうに思うんです。昨今、どうやって人を削減するのかみたいな話が多くなっているので、とても気になっています。必要なところには人を充てるべきだろうと。だとすれば、人員削減をする、総労働時間を減らすという目標をどういうふうに捉えるのかというのは、そういう枠内で捉えるべきじゃないのか。1人当たりの労働時間がどうあるべきとか、そういう中で捉えるべきことじゃないかなと思っていて、ちょっとここについては思うところがあり、単純に考えないでほしいなと。皆さん自身の働き方を守らなくてはいけないわけですから、それは意見としておきます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、3番、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者候補者の選定についての報告を求めます。
村田都市基盤部公園課長
それでは、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館の指定管理者候補者の選定につきまして、当該施設の現行の指定管理期間が令和7年3月末をもって満了し、令和7年度からの新たな指定管理者候補者の選定を行ったので御報告をいたします。(資料5)
本報告は、厚生委員会との共通の資料により御報告するものでございます。
1、指定管理者候補者選定までの経過でございます。本年6月に公募の公告を開始し、9月にかけて書類審査及びヒアリング審査実施などを行ってまいりました。
2、応募状況でございますが、3事業体からの応募がございました。
3、選定方法でございます。庁内に設置した中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館指定管理者選定委員会におきまして、提案書類の審査及びヒアリングを行った上で、指定管理者としての適正を審査し、指定管理者候補者を決定いたしました。
4、選定結果でございます。共同事業体名はなかのスポーツパークパートナーズ、代表企業名はコナミスポーツ株式会社、構成企業名は大林ファシリティーズ株式会社でございます。
5、指定管理者の指定期間でございます。令和7年4月1日から令和12年3月31日まででございます。
6、今後の予定でございます。令和6年第4回定例会に指定管理者の指定に関する議案を提出いたします。その後、令和7年4月1日からの開始という予定でございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
斉藤委員
報告ありがとうございます。今回、新しく指定管理者が替わるかと思います。当所管は平和の森公園だと思うんですが、私は過去に定例会で総合体育館の、区民の皆さんからの要望・意見なども聞いて質疑してまいりました。今回、指定管理者が替わるので、今までの指定管理者のところにいろんな意見や要望など来ているかと思いますが、その辺の引継ぎなどに関しては区としてどのように行っていくか教えてください。
村田都市基盤部公園課長
まだ実際には、議決をいただいて決定をするといったところでございます。その後に関しましては、現事業者と次期事業者と顔合わせをしながら、引き継ぐ内容をちゃんと顔を合わせて進めていくというところでございます。
斉藤委員
本当にせっかく指定管理が入るので、ぜひ区も中に入りながら、その辺の要望・意向をきちんと新たな指定管理者にもお伝えしていただければと思います。要望でお願いします。
大沢委員
こちら、中野区立総合体育館のカフェというか、あそこに対する要望で、結構区民の方とかから挙がってきているものとして、アルコールみたいなものも出してほしいんだみたいな要望というのが結構挙がってきていたり、あとは、あの場所は、今、例えば豊島区とかだとPark-PFI方式を取っていて、南池袋の公園とかだとカフェみたいなところを誘致して、それでそこに出店させるみたいな、そんな試みも公園の中でなされていたりとか、そういうことがあります。平和の森公園の辺りは、いわゆるお店とかがすごく少ないというか、例えばドッグランとかあったりするんだけど、ドッグランに行った後に、前もちょっとお話し、質疑したことがあったと思うんですけど、その後ちょっと休憩したりとか、そういう場所があまりないというふうな意見もあったりしますので、今回の指定管理者との話の中でその辺り、例えば憩うスペースであるとか、そういうところも含めて少し御相談をいただければなというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。
村田都市基盤部公園課長
カフェの中身というか運営ですかね、そこら辺についても、指定管理者が替わりますので幾らか変わる部分があるのかなと思います。もしくは、同じような業態で続けるのかというのは今後の協議次第かなと思います。アルコールに関しましても、特に公園、私は所管が公園なので公園ということでお答えさせていただきますけども、公園そのものはアルコールを飲んではいけないということが決まっているわけではないので、そこについては適度にそういったものをやっていただける分には構わないのかなと思っております。Park-PFIとかは、いわゆる公園施設を新たに変えたり、そういったときに新たなカフェを作って、そこでまたもうけていただいた分を区に還元してと。そういったところで新たな公園の改修等やっていく手法かと思いますけれども、ちょっと今現在はその手法で何かをするというところはございませんけれども、いずれにしてもカフェの使い方については意見をいろいろ伺っていますので、そこら辺は今後協議の中で指定管理者としても考えていく部分かなというふうに思っております。
大沢委員
承知しました。区としてもぜひ、先ほどの斉藤委員ともある意味かぶっているのかもしれないですけれども、そういう要望のサポート、そういうのがかつて区民から来ているよとか、そういうことはサポートして、新しい指定管理者の耳に入れてあげるようにしていただければと思います。よろしくお願いします。要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、4番、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案、説明会の開催等についての報告を求めます。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
それでは、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案、説明会の開催等について御報告いたします。(資料6)
なお、本報告は、10月11日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。
これまで本地区計画については、本年6月に東京都住宅供給公社から都市計画提案を受け、提案内容について本委員会で御説明させていただき、その後、前回8月の本委員会においては、区の条例に基づき中野区都市計画審議会に意見聴取し、今後都市計画手続を進めていくと御説明させていただいたところでございます。今回は、その後に作成しました白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案と説明会の開催結果、今後の予定について御報告するものでございます。
まず、1、都市計画原案についてです。1枚おめくりいただきまして、右上に「別紙1」と記載している資料を御覧ください。
始めに、今回の地区計画を定める位置を示した総括図、それ以降の9ページが詳細な計画内容や地区施設の計画位置などを示した地区計画の図書となります。前回、前々回の委員会に報告させていただいた本地区の四つの目標、土地利用の方針、道路や公園広場などの地区施設、また、建築物の容積率や建蔽率などの建築物などの整備の方針、既存の一団地の住宅施設の廃止の内容について、大きな変更点はございませんので、説明は割愛させていただきます。後ほどお読み取りください。
次に、右上に「別紙2」と記載してございます都市計画公園白鷺公園に関する資料を御覧ください。こちらは都市計画公園白鷺公園の都市計画変更の内容となります。今回の計画変更の概要としましては、区域と面積の変更です。先ほど御説明しました地区計画に含まれる白鷺公園の外周に配置される地区施設の区画道路の整備に伴いまして、都市計画公園と位置が重複することから都市計画公園の区域を一部変更します。また、本地区において今回の地区計画で整備する広場と併せ、既存の白鷺公園の機能を確保しながら、地区全体の防災機能の向上を図るため公園区域を一部追加することとしました。
以上が今回の都市計画原案の御説明となります。
また、本内容について令和6年8月30日から9月7日まで縦覧手続を行った結果、意見書の提出はございませんでした。
次に、2、説明会の開催結果についてです。本年9月5日と7日の2日間にかけて説明会を開催いたしました。説明会でいただいた主な意見は別紙3を御覧ください。主に都市計画の手続、地区施設など地区周辺の都市基盤整備、その他、鷺宮西住宅の建て替え工事の時期や期間などについて御意見・御質問をいただきました。後ほどお読み取りください。
最後に、表紙にお戻りください。3、今後の予定についてです。本年11月、本日と同様の報告を都市計画審議会にも御報告いたします。その後、都市計画案に関する説明会を開催し、令和7年に都市計画審議会に諮問し、都市計画の告示を行う予定でございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
いさ委員
この意見を伺ったものが別紙3に出ているということですよね。その中に、区民の意見をきちんと反映してほしいと3番のところにあります。これに対する答えが、皆様の意見を伺っていくということで、意見は聞きますという答えになっているんですね。これは、この説明会の中でこのように答えたということでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
委員御指摘のとおりです。
いさ委員
だとすると、聞いたことに対する答えではないのかなと私は思うんですけど、いかがでしょうか。つまり、この方は、意見をきちんと反映させてほしいと言っているわけです。聞く場所は確かにこの聞く場所なんだけれど、「伺います」だと答えになっていないですよね。この話はこれまでも、ほかのまちづくりなんかのところでも共通してテーマになってきたことなんじゃないかと思うんですね。この答えでこの方は納得されたかどうか分かりませんけれど、こういうお答えはないんじゃないかなと思うんですけれど、いかがですか。分かりますか。反映してほしいと言っているけど、伺いますという答えになっているんですよ。これはちょっとかみ合っていないんじゃないかなと思うんですけど、ちょっと認識を伺いたいです。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
説明会のほうでは、公園をもう少し拡充してほしいであるとか、既存の樹木を残してほしい、そういった様々な御意見をいただいたところでございまして、そちらについては地区計画にも反映しているというふうには考えてございます。
いさ委員
それは、この場ではそのようにお答えになったんでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
今回の資料につきましては概要をまとめているものでございまして、当日の説明会ではそのように申し上げたつもりでございます。
いさ委員
質問された方はそれで納得されていたんでしょうかね。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
すみません、納得しているかどうかは、私個人では判断できません。
いさ委員
つまり、そこでコミュニケーションがちゃんと成り立ったのかも含めてなんですけれども、だとしたらここにもそういうふうに書いてほしいなというふうに思います。かみ合った答えになっていないというのはすごく気になります。少なくともこれは事業者側から提案があったわけなんでしょう。そういうやり方でやっているから、いつものやり方と違うと思うんですよ。丁寧にやらなくてはいけないと思うんです。この間の質疑の中でも少し気になることもあったし、改めて地域住民やそこに住んでいる人たちとのやり取りというのは、ちょっと敏感になってほしいなと思います。意見です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、5番、「中野区集合住宅の建築及び管理に関する条例」の改正についての報告を求めます。
石原都市基盤部建築課長
それでは、「中野区集合住宅の建築及び管理に関する条例」の改正について御説明いたします。(資料7)
1、条例の改正の背景でございます。集合住宅条例では、集合住宅の維持向上、周辺環境への影響の配慮、家族世帯を対象にした住宅の供給促進を図ることを目的としてございます。このうち家族世帯を対象とした住宅の供給を図るため、ファミリータイプ住戸の附置義務を設けております。また、環境負荷の低減に配慮した集合住宅や高齢者等の居住に必要な配慮をした集合住宅等に対して、ファミリータイプ住戸の附置義務を緩和する規定や除外する規定を設けております。令和7年4月より緩和規定の一部である省エネルギー基準への適合が省エネ法改正により義務化されることや、除外規定による住戸の利用実態等を踏まえ、条例の目的である家族世帯を対象とした住宅の供給や多様な世代が暮らせるまちづくりの実現のため、附置義務の緩和及び除外規定の見直しを行うものでございます。
なお、今回の改正に関する条例及び施行規則の条文を別紙に記載しておりますので、適宜御覧ください。
2、条例改正の考え方でございます。対象となる建築物は、階数が3以上で住戸の数が12戸以上の特定集合住宅でございます。
初めに、(2)緩和規定の改正について御説明いたします。緩和基準を「太陽光発電設備の設置かつ敷地緑化率30%以上確保」に改めます。理由といたしまして、現行の緩和規定では、環境負荷低減に配慮した集合住宅として、省エネ法の基準に適合し、かつ、太陽光発電設備等の設置または敷地緑化率30%以上確保した場合に附置義務基準を緩和できることとしております。このうち令和7年4月より省エネ基準が義務化されることから、太陽光発電設備の設置及び敷地緑化率のどちらも満たす住宅について緩和を適用することといたします。
続きまして、除外規定の改正でございます。除外規定は、高齢者が円滑に入居できるよう配慮した特定集合住宅については引き続き適用するものとし、高齢者もしくは障害者の居住に必要な配慮をした特定集合住宅については適用しないとするものでございます。現行の除外規定では、高齢者が円滑に入居できる配慮をした集合住宅として、いわゆるサービス付高齢者向け住宅として登録されたもの、または、高齢者等の居住に必要な配慮をした集合住宅とすることで、ファミリータイプ住戸の附置義務を適用しないとしています。このうち高齢者等の居住に必要な配慮をした住宅については、その利用実態を確認するため、除外規定を適用した集合住宅を対象にアンケート調査を行いましたが、高齢者等の居住が確認できたのは1住戸のみでございました。このことから、バリアフリーに配慮した住宅の普及については、ファミリー住戸附置義務の除外規定によるものではなく、手すりの設置等を義務化することで促進し、高齢者等の居住に必要な配慮をした集合住宅に対する除外規定は適用しないものといたします。なお、高齢者が円滑に入居できる配慮をした集合住宅については、引き続き除外対象といたします。
続きまして、バリアフリーに配慮した住戸の設置を義務化でございます。高齢者もしくは障害者の居住に配慮した集合住宅供給のため、バリアフリーに配慮した住宅の設置を新たに義務化いたします。バリアフリーに配慮した住宅の普及促進のため、一部の住戸については手すりの設置や床の段差解消等の対応がなされた、バリアフリーに配慮した住宅とすること、こちらを義務化していくものでございます。
3番、区民・関係団体との意見交換会の実施予定です。こちらは、記載のとおりの日時におきまして意見交換会を実施する予定でございます。
4番、今後の予定でございます。令和6年11月に意見交換会を行いまして、令和7年3月、第1回定例会の建設委員会にて、意見交換会の結果、また、改正案に盛り込むべき事項等を御報告いたします。その後、令和7年4月にパブリック・コメントの手続を行いまして、令和7年6月、第2回定例会におきまして、パブリック・コメントの結果の報告及び条例改正案の提出のほうを行います。
御説明は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
いさ委員
この問題を僕が質疑をしたのは今から7年前、2017年9月の第3回定例会だったんですね。そのときにもこういう事態があって、特に(3)と(4)ですよね。こういう条件があればワンルームをつくれるとみなすというみなし規定となっていて、これが抜け穴となってワンルームマンションが建てられていると。こういう実態についてということで質疑をしていたわけで、やっとこれができたということについては評価をしたいと思う一方、何で7年間もかかったのかなという気持ちがあります。僕、そのときにも、新宿区なんかはちゃんと附置義務があるじゃないかということだとか、実際にワンルームマンションが増えているということ、それから、こういうバリアフリーだとかの施設については、建築確認申請のときにはそれでよかったけど、じゃあ、その後確認するのかと言ったらしていないということもそのとき分かって、指摘をしていたと思うんです。今になってアンケートを取ったら1住宅だったと言われても、それは7年前に言ったじゃないかという気持ちがあって、評価はするけれども、そこだけはどうしても聞きたいんです。なぜ7年かかったのかお答えいただけませんか。
石原都市基盤部建築課長
こちらの除外規定につきましては、条例制定から約13年ぐらい今たっているところでございます。当初のときは、こちらのほうの高齢者もしくは障害者の居住に必要な配慮をした特定集合住宅、いわゆる品確法の高齢者対策等級5というところで、そういったところの住宅を設けた場合については適用しないというものでございました。当初のときはあまりこちらを使われるものではなかったんですけれども、やはり昨今そういったところを使いましてワンルームタイプの住戸を全て設ける、そういったところの事例が増えていくところもありましたので、今回、条例改正の見直しに伴いまして実態調査を行った次第でございます。先ほど来申し上げましたとおり、こちら、実態調査を行いまして、有効回答は大体4割、40%ぐらいだったんですけれども、その中の約300住戸の回答があった中で、今回、高齢者の方が住まわれているものが1戸しかなかったというところから、今回こちらのほうの除外規定の見直しを行うことにしたものでございます。
いさ委員
ワンルームが増えてきたというのは昨今ではないということは、ちょっと重ねて申し上げたいんです。僕が質疑で取り上げたときにはもうそういう話がたくさん出ていて、そのときに同時にマンション建設の紛争なんかにも関わることが多くて、何でこんなことになっているんだということで、いろいろ調べた中でそれが分かったと。だから、7年前の時点では、中野区ではこの規定を設けてワンルームを建てられるというのは、事業者さんの中では当たり前になっていたんじゃないかというところまで私は指摘したんですね。翌年の第4回定例会でも同じことを聞いているんですけど、そのときもそういうことはないと。抜け穴になっているわけじゃないみたいな区の認識だった。結局、調べていなかったんじゃないかなと単純に思うんです。なので、やったことは評価したいんですけれども、一方で、私たち、なぜ場所場所に議員がいるかといえば、その地域の実情を見て、地域の皆さんから声を聞いて、いろいろ調べて質疑をしているわけで、それにもう少し真摯に向き合ってほしいなと。あの時点でできたことじゃないかと。改めてそれだけは指摘をしたいなと思います。もう既にワンルームマンションはたくさん建っています。調べる気があれば、僕はできたというふうに思っています。なので、これは進めてほしいと思うのですけれど、もうちょっとこちらで取り上げていることに対して受け止めてほしいなという気持ちがあります。これは答えにくいでしょうから要望で結構です。
委員長
それでは、3時になりますので、質疑の途中ですけど、ここで委員会を休憩いたします。
(午後2時59分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時20分)
休憩前に引き続き、質疑を続行いたします。
白井委員
いわゆる附置義務の緩和を行う要件というのがあって、まずその条件というのが3階以上で12戸以上の集合住宅が該当すると。これは、いわゆる小さいワンルームマンションがたくさん増え過ぎないように、本当は縛りをかけていく。ただし、一定の要件を満たせばその附置義務というのは緩くなって、適用除外だとか緩和できますよという要件が付されると。ちょっと走ってきたので息が上がっていますけど。一つは、いわゆる環境配慮型で、今回の省エネの基準に対して適合というので、それに合わせて今回は条例も整備していくという話だったと思うんですけども、要は、先ほどいさ委員からもありましたけど、もともとは、例えば高齢者の方が住みやすいようなサービス付き高齢者向け住宅だとか、さらには、今回新しくバリアフリーの義務化というのも併せてあるんですけど、これは、抜本的なことを言うと、必ずしも高齢者が住めとか、バリアフリーを必要としている、例えば障害がある人だとか、介護が必要な方だとかを住まわせなければならないとかというふうにはなっていないですよね。だから、取りあえずつくっておけば、後は誰が住もうが問題ないという条例だったから、結局アンケートを取ったら高齢者が住んでいないとなるわけでしょう。
そうなると、もう一歩進めたくなると思うんですよ。これ、ハード面の話だから、高齢者の方が住めるようにあめとむちの用意の仕方というのがあって、逆に言うと、ここに住宅ストックがあるわけですよね。段差の少ない住宅も増えてくるだろうし、手すりもつけられるだろうし、もともとサービス付き高齢者住宅というのがあるわけで、その施設のストックが増えていって、ここに本当に高齢者の方に住んでもらうだとか、介護が必要な方に住んでもらうように、要件を満たせば一定の助成なり補助をするだとか。逆に言うと、いやいや、単純に一般の若い人が住んでいるだけですよといった場合は、ペナルティーといいますか、インセンティブ、ちょっとそこは受けられませんよというような施策のハード・ソフトを合わせれば、これ、実態的に住み替えの支援だとか、これ、ずっとお話ししていますけど、いわゆる高齢者で行き場所がない人たちの住宅ストックがつくれるんじゃないかと思うんですよね。あくまでも今回はエネルギー法の改正に当たってというところと、新しくバリアフリーの観点も足してというやつなんですけど、逆に言うと、これ、たくさん戸数があるわけですよね。この戸数を生かせるような方策というのをハード・ソフト合わせて整備していけば、区としての支援策というのはできるんじゃないかと思って僕は聞いていたんですけど、いかがでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
委員おっしゃるとおり、まさにこの集合住宅条例のほうで高齢者の、要はバリアフリーに配慮した住宅のストックを増やしていくということで、今建築のほうでやっているところでございます。ただ一方で、やはり住宅を造っても使われなければ、そちらのほうは意味がありませんので、やはり住宅施策であるとか、あとは高齢者福祉、そういったところとやはり情報共有、連携しながら、おっしゃるとおりハードとソフト、そういったところの連携は考えていく必要があるかなというふうに考えております。
白井委員
ぜひやってもらいたい。逆に言うと、オーナーさんに高齢者の方が住んでもいいように、了承してもらえませんかだとか、そういうのを今1件1件説得してというやつなんですけど、これ、つくるときに、既にインセンティブの与え方があるんだと思うんですよ。例えば、言い方は悪いですけど、この除外規定でサービス付き高齢者向け住宅の住宅だとか、バリアフリーはこれからなんでしょうけども、これ、何年間続けてきて、既に何戸の申請がありますか。要は、本来高齢者の方向けだとか、介護が必要な方向けの住戸というふうな意味で、緩和規定で建てられている建物なわけですよね。絶対住まなきゃ駄目といったらなかなかハードルが高いかもしれないですけど、一定規模のストックの活用の仕方というのはあるんだろうなと思うんですね。もしくは新規の、これから造るに当たってはだとか、ぜひ本当に早めに手を打ってもらって、ここに差をつけていくというところが大きいかなと思うんですけど、まず、住宅ストックとしては幾らぐらいありますか。
石原都市基盤部建築課長
今、現行の除外規定によりまして、高齢者の、要はバリアフリー住宅、そちらの除外規定をつくったものに関しましては114件あります。(「もう一つのほうは」と呼ぶ者あり)サービス付き高齢者住宅につきましては2件でございます。
白井委員
そうすると、バリアフリーのやつで114件あるということは、これがそのまま、例えば手すりをつけたりできるように壁の裏側に柱が入れてあったりだとか、床面も手すりが設けられるように補強してある物件ということですよね。段差も少なくてと。アンケートを取ったら、さっき300戸とおっしゃったかな。全体の4割とおっしゃいましたっけ。そうすると、残り6割はまだどうなっているか分からないという話なんでしょうけど、たった1件だけという事例ですよね。もったいない。せっかくハードでこういうのを設けてきているわけなので、逆手に取って、ワンルーム規制、抜けられるというのであれば、それを一つの方策として高齢者が住めるような支援策。実際に建てたときのチェックだけじゃなくて、後も住み続けておられるかどうかも含めて、支援策をぜひ検討してもらいたいと思います。住宅課の範疇は超えてしまうかもしれないですけど、ある意味ちょっと福祉的な観点がかなり強くなると思います。だけど、住めない人たちはたくさんいます。お部屋を借りられない人たちがたくさんいます。なかなか中野区、人気が高くて、嫌な言い方ですけど、高齢者の方に貸さなくてもお部屋が埋まってしまう。だから、非常に効率のいいところへというふうに、どうしてもそろばん勘定で弾いてしまうところがあります。ならば、高齢者の方が住んでもいいよとか、介護の必要な方が住んでもいいよといったときに、インセンティブが働くようなソフト面からの支援だとか、福祉的な支援というところを合わせてもらえると、中野区としての、いわゆる強力な住み替え支援とか住宅ストックになると思いますので、重ねてになりますけど、ぜひお願いしたいと思います。改めて御答弁お願いします。
石原都市基盤部建築課長
やはりせっかく高齢者向けの住宅を造っても、先ほどの繰り返しになりますけども、使われていないというところはやはりもったいないところではございます。区のほうの住宅施策、また、福祉のほうと連携をしながら、ソフトとハード、こちらのほうを両輪でやっていけるよう考えていきたいと思います。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、6番、耐震化促進事業の拡充についての報告を求めます。
石原都市基盤部建築課長
それでは、耐震化促進事業の拡充について御報告いたします。(資料8)
区は、旧耐震基準の木造住宅に対して耐震診断や耐震補強工事助成を行っております。この耐震補強工事助成等の対象となる建築物を新耐震基準の木造住宅まで拡充し、さらなる木造住宅の耐震化を促進してまいります。
1、実施理由でございます。熊本地震や能登半島地震におきまして、新耐震基準の木造住宅の一部に倒壊等の被害が見られたことから、新耐震基準木造住宅まで助成の範囲を拡充することで耐震化を促進し、災害に強い安全なまちづくりを推進していきます。
2番、拡充内容について御説明いたします。対象地域は区内全域でございます。新たに対象とする建築物は、昭和56年6月1日から平成12年5月31日までに着工した木造住宅でございます。
続きまして、拡充する促進事業でございます。一つ目は木造住宅耐震診断助成です。新耐震基準木造住宅の耐震診断は、原則一般耐震診断のみとなり、区が診断士を派遣します。また、耐震診断助成には耐震改修設計を含むものでございます。補足といたしまして、旧耐震基準木造住宅につきましては、区のほうでは一般診断の前に簡易耐震診断を実施しているところでございます。国の技術的助言を受けまして、旧耐震基準の簡易診断時に除却工事助成を選択することが明確な場合については、簡易耐震診断のみ実施することといたしました。二つ目が木造住宅耐震補強工事助成です。現行の耐震補強工事助成を新耐震基準木造住宅についても対象とするものでございまして、助成内容は耐震補強及び防火改修工事に要する費用でございます。
3番、今後の予定です。令和6年10月に耐震診断事業実施要綱を改正いたしまして、ホームページ等により周知を図ってまいります。11月から耐震補強工事助成の相談受付を開始いたしまして、12月から耐震診断助成受付開始をしたいと考えております。耐震補強工事助成の実施につきましては、令和7年4月からを予定しているところでございます。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひやま委員
御報告ありがとうございます。今回新たに拡充されるのが、昭和56年から、いわゆるグレーゾーンと言われるところだと思います。これについてはこれまでも質疑させていただいている中で、東京都の動向なんかも注視しながらというふうな御答弁があったんですが、今回こういうふうにされるというきっかけといいますか、背景といいますか、東京都の動向なんかもあると思いますけれども、そこについて教えていただけますか、まず。
石原都市基盤部建築課長
東京都のほうにつきましても、令和5年度から戸建て住宅等耐震化事業制度要綱に新耐震木造住宅を追記しているところでございます。また、昨今の、今年発生いたしました能登半島地震におきましても、やはり新耐震についての被害があったというところから、やはり区としてもこちらのほうはやっていく必要性があるだろうということで検討を進めてまいりまして、今回やることにしたものでございます。
ひやま委員
今回新たに対象となる建築物が実際何件あるのかというところ。それから、このグレーゾーンの実際、現状の耐震化の現状といいますか、区内の、それについても教えてもらえますか。
石原都市基盤部建築課長
実際、今、区内で対象となるものは、戸建て住宅以外に共同住宅等も含めまして約1万3,300棟でございます。また、現在、新耐震木造住宅の耐震性につきましてはまだ実績等がありませんので、今後耐震診断をやっていくことによって、そういった実情であるとか、そういったデータのほうは蓄積していくことになるかというふうに考えております。
ひやま委員
分かりました。それで、要は旧耐震と違って、今回は一般の診断のみというところなんですけれども、これまで簡易があって、一般があって、今回のところは一般のみというのは、これはどう捉えればいいのか。要するに、もう旧耐震の場合は、簡易というのはあくまでも目視といいますか、簡易ですよね、文字どおり。だけれども、今回新耐震の場合というのは、やっぱり簡易では分からないがゆえに、簡易というのがないと。こういうざっくり理解でよろしいですかね。
石原都市基盤部建築課長
委員おっしゃるとおり、旧耐震につきましては、外面から耐震性というところを判断することができるんですけども、新耐震につきましては、例えば基礎であるとか、あとは接合部の金物であるとか、要は見えない部分になりますので、こちらのほうは一般耐震診断でやるということです。
ひやま委員
分かりました。それで、その条件なんですけど、やっぱり今の旧耐震のところも、実際耐震助成を今やっていますけど、なかなか実績なんかも、担当さんから御報告いただいたのを拝見しても、もう少し欲しいかなというところなんですが、その条件として、もう少し要件緩和であったりとか、そういったところもこれまで求めてきたところでありますが、今回この新たに実施されるところについてはどうなっていますでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
今回の工事につきましては、要件といたしましては、耐震補強工事、また、防火改修、こちらの工事も要件としております。これまで御答弁させていただきましたとおり、中野区内は木造密集地域等が多いというところがありまして、あわせて、やはり不燃化というところを進めていく必要があるのかなというふうに思っております。ですので、こちらの要件は引き続きやっていきたいところではありますが、例えば助成の内容であるとか、そういったところは適宜見直し等、考えていきたいというふうに思ってございます。
ひやま委員
せっかく始められるので、やっぱりきちんとそういった利用率なんかもしっかり伸びていくような形でやっていただきたいのと、あともう一個、すみません、これ、分からなかったので教えてください。補足のところで、旧耐震のところについては簡易を実施していますよと。「なお、国の技術的助言を受け」以下のところなんですけれども、要するにこれまでは、明確に除却を選択する場合であっても、これまでは簡易もやらなくてはいけませんよだったのが、今回の技術的助言というのは、ここをもう少し解説していただけますか。
石原都市基盤部建築課長
こちらにつきましては、本年の能登半島地震を受けまして、国のほうも通常であれば、耐震性を判断するというところで一般耐震診断まで求めていたところではあるんですけども、各行政庁のほうで簡易に相当するものでよいというような技術的助言がありましたので、中野区のほうでは簡易耐震診断をやっておりますので、そちらを行った上で助成をするというものでございます。
伊藤委員
ほとんどひやま委員が質疑されていたのであれですけども、対象とする建築物は、先ほど共同住宅を含めて1万3,300戸ということでお答えになったんですけども、その内訳、共同住宅と一戸建てというか、そういう細かいところまで分かりますか。
石原都市基盤部建築課長
内訳ですが、約というところで、戸建て住宅が約1万1,000棟、長屋のほうが約450棟、共同住宅のほうが約1,600棟でございます。
伊藤委員
昭和56年というと、大体築40年以上。43年か、一番古いので。その辺、昭和時代に建物を建てられたのはやっぱりグレーゾーンになっているのかなと思いますけれども、今回、能登半島地震でも、この新耐震でもやっぱり被害があったということで、たしかその当時、予算内示の時期だったのかな、令和6年度の。その当時、私、内示のときにちょっと聞いたのは、問合せ。ちょうど1月1日にあって、区にも、倒壊のおそれがある、旧耐震になるのかな、ほとんどは、問合せがあったと思うんですけども、結構あったという話を聞いた。そのようなデータというのは持っていないですか。どうですか。
石原都市基盤部建築課長
能登半島地震を受けまして、それほど大きな反響があったものではありませんが、こちらのほうの耐震補強ではなく、例えば家具転倒とか、そういったところについてはやはり多くなっているというところでございます。
伊藤委員
分かりました。それで、これ、一般耐震診断はもちろん無料ですよね。その辺どうですか。
石原都市基盤部建築課長
耐震診断につきましては全額区のほうで補助を行います。
伊藤委員
補強工事助成というのは、やっぱり旧耐震と一緒なんですか。2分の1で上限が150万円となっていると思いますが、その辺はどうなんでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
こちらにつきましては、現在の補強工事助成の中と同等になりますので、助成率2分の1、限度額が150万円でございます。
伊藤委員
ありがとうございます。それで、今現在、令和5年度で耐震化率はたしか92.2%。令和8年度末までには100%にするという目標があると思うんですけども、この新耐震基準木造住宅もこの中に含まれているんですか。どうなんですか。
石原都市基盤部建築課長
現在の耐震改修促進計画のほうでは旧耐震基準の木造住宅を対象としておりますので、新耐震のほうは含まれてございません。
伊藤委員
そうすると、この1万3,300棟の中に、大体ざっくりでいいんですけども、どのぐらいのパーセントで耐震化が低いというんでしょうかね、耐震化を達成していないというのは、大体でいいですけど、どのぐらいあるんでしょうかね。
石原都市基盤部建築課長
先ほど来のひやま委員への答弁とも重なりますけれども、まだ他区のほうでも実績というものがなくて、どれくらい新耐震のところで耐震化があるかというところは分かっておりません。中野区内のほうでもそういったデータがございませんので、今後耐震診断を行いまして、そういったデータの蓄積というところを行っていきたいと思っております。
大沢委員
今のお二人の質問で大分出てきたので、そこに出てこなかったことだけ少し確認をさせていただきます。これは、私のほうで予算総括とか第2回の定例会とかでずっとお願いしてきたことなんですけど、これで23区中、中野区は20番目に実施を実現するということになるという理解で正しいですか。
石原都市基盤部建築課長
委員おっしゃるとおりでございます。
大沢委員
そういう意味では、決してスピード的にはあまり褒められたものではなかったなというふうに思います。さらに、この実施理由の中で、この能登の地震の話というのが出ているんですけれども、この予算要望を受けた団体の人と話をしたときに、能登ではこのグレーゾーンの住宅のうちの5割ぐらい実はやられているんだみたいな話が雑談で出たりしたんですね。そのようなことというのは、建設に実際携わっている業界の方々は、例えば能登でどのぐらいやられたとか、熊本でどのぐらいやられたという実例をある程度お持ちだと思うので、先ほど、どのぐらいの比率か分からないというのを伊藤委員の質問に対してされていましたけれども、過去の地震の事例でこの辺をちゃんと、どのぐらいリスクがあるようなものなのかというのは把握すべきだと思うんですけど、いかがでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
こちら、先ほどの新震耐につきましては、能登とかというところではなく、他区でも既に先行しているところにつきましてはヒアリング等を行いまして、どれくらいあったかというところで聞いているところではありますが、耐震性はあまりないというお話もございました。先ほど区のほうで、例えば中野区内でどれくらいの実績があるかというところでありますと、やはりそちらのほうにつきましては、今後耐震診断をやっていく中で考えていく必要があるのかなと。また、熊本地震等での被害状況につきましては、倒壊8.7%、軽微が70.9%というところで、そういったところの状況は出ておりますので、中野区においてもそういったところを踏まえまして診断をしっかりやっていきたいと思っております。
大沢委員
すみません、今のお答えの中で、耐震があまりないというところのかかり具合の、ごめんなさい、どういう意味なのか、ちょっと今理解できなかったので、もう一度そこだけ教えていただけますか。
石原都市基盤部建築課長
他区のほうで既に耐震診断をやっているところにつきましては、耐震性自体がない、あまりなかったというデータが出ているので、耐震性がないような建物が多かったというふうに聞いてございます。
大沢委員
あともう一つ、建設の業界の人たちとこの件についてディスカッションするときに出てくるのが、今までの旧基準の場合だと、上限150万円というのがあって、そこで自己負担額がどうしても、結構根本的に直さなくてはいけない事例が多いからということを言っていて、このグレーゾーンに関しては、これ、他区でいろいろ経験もされているということもあって、比較的、例えば筋交いが全然ないとか、そういうものではないから、実はこの助成であってもかなり使えて、前に進む可能性があるんだみたいな話があるんですけど、その辺どういうふうに思われますか。
石原都市基盤部建築課長
今現在の旧耐震基準につきましては、耐震補強に合わせて防火改修をやることが結構負担となっているところかなというふうに思っております。新耐震基準につきましては、耐震性はあるという前提の下、ただ一方で改修が必要だというところなので、委員おっしゃるとおり、旧耐震ほどには費用はかからないかなというふうには思っております。
大沢委員
そうだとすると、せっかくこの制度を入れたんだとすると、この周知方法、先ほど対象はほぼほぼ1万3,300棟ということで、約とはいえ把握されているということなので、非常に周知は、この分野に関しては毎年投げ込みをされていて、しっかりされているとは思うんですけど、今回新たにやるに当たって、この間ちょっとやったばかりというのはあるんですけど――ですよね。今回これ、追加になりましたよということをしっかりと周知をしていただくようなこと、投げ込みを含めて、そういうことを考えていただければなと思うんですけど、いかがでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
やはりこちらのほうの周知はしっかりやる必要があるかなと思っております。区のほうでは、毎年全住戸に対して耐震事業についてのお知らせのチラシを配っているところでありますので、そちらのほうでやはりしっかりと伝えていくとともに、ホームページや、あとはパンフレットとチラシ等を活用して、やはりこういったことを区として取り組んでいくんだということが皆様に伝わるような工夫はしていきたいと思っております。
大沢委員
ごめんなさい、今年度というと、割と最近それを投げ込まれたばかりのような気がしていて、私が言いたかったのは、12月から受付開始をするんだよとか、そういうことを含めた周知を年度内に、重なりになってしまうけどもやることはできませんか、あの紙ベースの周知をと。そういう意味です。
石原都市基盤部建築課長
周知方法につきましては、すみません、予算等の関係もありますので、投げ込みができるかどうかというところもあると思うんですけども、こちらはしっかり周知をしていきたいというふうに思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、7番、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施についての報告を求めます。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは、私から、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施について報告いたします。(資料9)
本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。
資料を御覧ください。西武新宿線(中井駅~野方駅間)の連続立体交差事業により新しく創出される鉄道上部空間の活用方法につきましては、地域特性を生かしたまちづくりへの寄与等が求められると考えています。しかしながら、鉄道上部空間は鉄道事業用地であることから、東京都や鉄道事業者などの関係者との調整を図りながら検討していく必要がございます。今般、中野区としての鉄道上部空間の活用に係る基本方針骨子案を作成していくことにしておりまして、そのために鉄道上部空間に関する意向を把握することを目的とし、下記のとおりアンケート調査を実施したいと考えてございます。
まず1番、沿線住民等への意向調査ですが、調査対象は区民でございます。調査期間は本年10月中旬から11月初旬。調査方法につきましては、基本はWebフォームによる無記名アンケートですが、希望者には紙による無記名アンケートにも対応してまいりたいと考えてございます。主な調査内容につきましては、西武新宿線地下化後の上部空間活用方法等でございまして、本調査の周知方法につきましては、区報、ホームページ、SNSへの掲載等にて行いたいと考えてございます。
2番、昨年度に実施しました子どもアンケート調査結果でございます。別紙を御覧いただけますでしょうか。区では昨年度、鉄道上部空間活用について西武新宿線沿線の子どもたちの意見も反映させたいと考えまして、地下化後の跡地に何が欲しいか、沿線の子どもたちを対象にアンケートを実施しました。対象は、中井駅から野方駅間の児童館、学童クラブ等の各施設にアンケート用紙を配布し、回答を募りました。アンケート期間につきましては、令和6年2月13日から3月15日までの約1か月間。その期間で503件の回答があったところでございます。結果でございますが、公園とみどりのある歩道が欲しいといった意見が多く寄せられました。また、その他の意見も多数寄せられてございます。子どもの意見の多くは、具体的なお店の名前等を回答しているものが多かったため、その内容につきましては差し控えますが、レストランやカフェ、ショッピングモールなどの商業施設、または、広場や運動場などの運動施設に分類される意見がほとんどでございました。なお、回答の詳細につきましては、グラフと吹き出し等で示すとおりでございますので、後ほど御覧いただければと思います。
3番、今後の予定です。今年度、当意向調査を踏まえまして、(仮称)中野区鉄道上部空間活用基本方針骨子を作成し、令和7年度以降に東京都や鉄道事業者などの関係者との協議、また、基本方針の策定につなげてまいりたいと考えてございます。
報告につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
いさ委員
お聞きしたいのは、まず調査期間についてなんですけれども、これ、Webフォームも使うし、紙も使うということで、周知についてはいろんな方法が取られるという中なんですが、周知といっても時間がかかるんじゃないかと思うんですよ。それで、調査期間、アンケートを取る期間というのはちょっと短いような気がするんです。とりわけ地域の皆さん、ちょっと年齢が高い方なんかだと、なかなか情報が入ってこないということもあって、後になってそれは知らなかったなんてならないように、告知も十分にしなくてはいけないわけですから、期間というのはもう少し長く取るというわけにはいかないものなんでしょうか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
アンケートの期間につきましては記載のとおりでございまして、約2週間ないし3週間程度というふうになってございますが、期間につきましては長ければいいというようなものでもなくて、やっぱりどうしてもアンケートの特性上、結構最初にわっと回答が来ることが多くございますので、そんな長くてもどうかなというふうに考えてございます。一方で、周知につきまして、こちらにも、先ほどの御説明というより資料にはお書きしたんですけども、西武新宿線を利用する方々のほうが多分興味・関心があるというふうに思っておりますので、沿線の各町会等にきちっと説明の上、周知して、紙なんかも配布しながら周知に努めていきたいというふうに考えてございます。なお、例えば紙アンケートで、それがちょっと期間を過ぎて届いたとしても、それはそれできちっと受け付けていこうかなというふうに考えておりますので、多くの方々から回答を得ていくような努力はしていきたいというふうに考えてございます。
いさ委員
一番肝心なのは、とにかくたくさんの人に知れ渡って、たくさんの人から意見が出てくるということだと思うんです。なので、そこは本当に努めてやってほしいなと思うんですけれども、紙のアンケート、これ、町会と希望者となっています。例えば、区民活動センターだとかに置いたりするということもあるんでしょうかね。区民はそこにはアクセスしやすいと思うんですけど。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
現時点では、区民活動センターに紙資料を配布して周知するということは考えていませんでしたけども、委員の御指摘のことも踏まえまして、区民活動センター側ともちょっと協議したり、そういうことは検討していきたいというふうに考えてございます。
いさ委員
一編に聞けばよかった。同様に、区のお知らせ版のところにアンケートをやっていますというのを出しておくとか、あと、鉄道事業者そのものに、駅のところにちょっと置いておくみたいな協力というのは得られるのかどうか、これ、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
今、委員がおっしゃった中野区の掲示板への掲示、もしくは駅への配布、そういうことも少し検討してまいりたいと思いますが、いずれにしても少し時間がかかるかもしれないので、そこは検討させていただければと思います。
いさ委員
あと1点だけ、ごめんなさい、区報はいつ号に載る予定ですか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
区報につきましては、10月20日号の区報に掲載される予定でございます。
大沢委員
すみません、この3番の今後の予定のところで少し確認をさせていただきたい。プロセスの確認なんですけど、今、沿線住民及び区内住民への意向調査をして、その上で骨子をつくるというプロセスなんだなというふうに思っていて、その骨子の中身というのは大体どんな感じなのかというのは、次のページにあるようなアンケートの調査結果のように、こういうものが欲しいですよと、ある程度漠然としたものを何となく骨子としてつくろうとしている。そんな感じなんですかね。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
まず、こちらにつきましては、中野区として最終的に鉄道上部空間活用基本方針というのを作成する予定でございます。本年はアンケート等々の結果を踏まえまして、その骨子までということになってございますが、最終的には中野区としての上部空間活用に係る考え方などをまとめたものということで考えてございまして、例えば上部空間の利用のコンセプトだとか、そういったものを区民ニーズを踏まえた形で、活用方法を案としてまとめていきたいというふうに考えてございます。
大沢委員
そうすると、これは、今後の予定のところで鉄道上部空間の骨子をつくって、その上で関係者と協議をして、それで基本計画をつくるというふうに、順番としてはちょっと読んでしまったんですけど、そうじゃなくて、骨子をつくって、基本方針まで区と住民との間でつくって、それに基づいて事業者と協議をする、そんなプロセスを考えていると。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
鉄道上部空間につきましては、鉄道の事業用地ということでありますので、やはり事業主体である東京都や鉄道事業者との協議が必要になってございます。まずは区民の意見を踏まえまして骨子案をつくりまして、次のステップである活用方針の作成につきましては、当然区民の意見を聞くということと同時に、鉄道事業者や東京都と意見交換あるいは協議、それを並行しながら進めたいというふうに考えてございます。
大沢委員
そうすると、ここに書いてある令和7年度以降というところがちょっと気になるんですけど、令和7年度中に基本方針をつくりますと、以前、二、三回前の委員会でたしか言っていたというふうに記憶しているんですけれども、この基本方針は令和7年度中にできると思っておいていいんでしたっけ。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
現時点ではそのように考えてございますが、少し、連続立体交差事業について残る期間が3年を切っていることから、現在、東京都並びに西武鉄道で今後の事業工程について精査を行っているといったような報告もございますので、そういった動向を注視しながら進めてまいりたいと考えてございます。
白井委員
まず、前提なんですけども、いわゆる区の持分ではなくて、この上空部の活用というのは西武鉄道の持分100%の活用のアンケートということでよろしいでしょうか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
現時点ではそのように考えてございます。
白井委員
大事なところだと思っているので、単純に区の持分が15%でしたっけ。正直言うと、本当に限られたものになってしまうので、あくまでもその地域に必要なものをどこまで交渉できるかというところが大きいかなと思います。道路が通って駐輪場をつくったら、もうほぼほぼ残らないような話になってしまいかねないので、西武鉄道にも協力いただくという姿勢で交渉に臨んでいただければと思います。
気になったのが子どもアンケートの調査結果なんですけども、個人的にはきれい過ぎるなと。公園とみどりのある歩道と自転車駐車場という、何か大人の現実味のある答えがそのまま並んでいるような気がして。となると、一体どんなアンケートの項目で調査をしたのかなというのが気になるんですけども、ここを見ると、中井から野方区間の児童館や学童クラブ、キッズ・プラザの子どもたち503人から回答をもらったというんですけど、これ、項目的にどんなアンケートで子どもたちにアンケートしましたか。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらの子ども向けアンケートにつきましては、今回区民向けに実施する意向調査とは違いまして、少し限定的に用途を絞った形で聞いてございます。その中の選択肢が、委員おっしゃったように、例えば公園だったり、みどりの歩道だったり、駐輪場ということと、あとは自由意見、それをちょっと選択してもらいながら、自由意見の中で様々な意見を聞いたという形でございます。
白井委員
何か誘導アンケートのように聞こえなくもないんですよね。そうすると、公園とみどりのある歩道と自転車駐車場、それは並ぶわなという。それ以外に自由に書いてもらったのがその他で、そこは個別のお店がいっぱい出てくるので出せないといったら、それは全部その他に子どもたちの意見が集約されているんじゃないのかという。今の答えを聞いていると何となく、ほとんど笑いが漏れてくるような感じのお話だったんですけど。ちなみにお店は、個別のお店が多いんでしょうけど、どんな類いのお店が多かったんでしょうか。子どもたちの意見として、公園と歩道と駐輪場以外に、子どもたちは何が欲しいと言っていたのかなというのを聞きたいんですけど。
近江まちづくり推進部まちづくり計画課長
具体的なお店の名前はちょっと差し控えさせていただきますけども、やはりレストランやカフェなどの飲食施設のようなものから、服飾あるいは雑貨、そういったもののショッピングモールなど、そういった商業施設的なところがあったり、もしくは、そういった商業施設以外で多くあったのが、先ほど申し上げましたとおり、例えば広場だとか運動場だとか、そういう運動施設、ちょっとした運動ができるものから大規模な運動ができるものまで、そういった様々な意見が寄せられたという認識でございます。
白井委員
そうすると、やっぱりお店の個別の名称が並んでいて、運動施設も含めてその他になっているから、その他をもう少し割ってあげたほうが子どもたちの意見が見えるんじゃないですかね。何となく役所が用意した三つの回答のところに集約されているように見えるんですけど、非常に出来過ぎた回答かなと思うので、もう少し子どもたちの意見が見えるような形でもいいかなと思います。感想にしておきますかね。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
この後の進め方について協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後4時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午後4時00分)
本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
次回の委員会は、明日10月8日(火曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。
以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。
(午後4時01分)