令和6年10月11日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第3回定例会)
令和6年10月11日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第3回定例会)の会議録

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和6年10月11日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和6年10月11日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後6時19分

 

○出席委員(14名)

 高橋 かずちか委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 山内 あきひろ委員

 市川 しんたろう委員

 黒沢 ゆか委員

 小林 ぜんいち委員

 立石 りお委員

 いさ 哲郎委員

 斉藤 ゆり委員

 杉山 司委員

 平山 英明委員

 久保 りか委員

 むとう 有子委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 国分 雄樹

 企画部資産管理活用課長 半田 浩之

 総務部長 濵口 求

 総務部総務課長 永見 秀光

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 区民部産業振興課長 網野 和弥

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 早尾 尚也

 書記 梅田 絵里子

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺各地区の整備について

 都市観光・地域振興の推進について

 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

 区内南北交通と新たな公共交通サービスについて

所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の進捗状況について(資産管理活用課、中野駅新北口駅前エリア担当)

 2 白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案、説明会の開催等について(公園課、野方以西担当)

 3 鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施について(まちづくり計画課)

 4 中野五丁目商業エリアのまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり課)

 5 中野駅地区・新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 6 その他

 (1)新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 傍聴者、報道関係者の方々から当委員会の様子をビデオ撮影、写真撮影等をしたい旨の許可願いがございましたので、相談のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時01分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時02分)

 

 傍聴者、報道関係者からのビデオ撮影、写真撮影、録音の許可について求める申出については、これを許可するに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 傍聴者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に、撮影、録音したものを使用しないこと。また、休憩中の撮影、録音については認められておりませんので、休憩ということになりましたら、撮影、録音は止めてください。よろしくお願いをいたします。

 ただいま、傍聴の希望が15人を超えました。これを許可することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 傍聴者の方へお願いを申し上げます。本日、多数の方が傍聴にお見えになるということですので、席を譲り合って傍聴いただくようにお願いをいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、区内南北交通と新たな公共交通サービスについてを一括して議題に供します。

 次に、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の進捗状況についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の進捗状況について御報告をいたします。(資料2)本報告は、建設委員会との重複報告でございます。

 1番、これまでの経緯でございますが、本事業については、これまでに施行予定者が東京都に対し市街地再開発事業の施行認可の申請を行っておりました。その後、施行予定者から区に対して、急激な想定工事費の増加及び事業計画どおりの事業着手が困難な旨の報告がございました。

 このため、今年度に予定をしていた権利変換計画認可及び転出補償契約について来年度以降となる見込みでございまして、本事業のスケジュールについて見直しとなる見込みでございます。

 主な経緯でございますが、経緯については資料をお読み取りいただければと思います。

 なお、その後の進捗でございますが、施行認可申請を取り下げる方針で調整をしておりましたけれども、本日10月11日、施行予定者より区に、施行認可申請の取下げについて通知がございました。

 2番、事業着手できないことによる主な影響でございます。

 一つ目としまして、スケジュールの見直しでございますが、旧中野区役所高層棟及び中野サンプラザの解体スケジュールの見直し、維持管理費の負担、それから転出補償金が支払われないことによる起債の償還計画及び株式会社まちづくり中野21の借入金返済等の経営計画の再検討。

 二つ目としましては、事業計画の見直しに係る検討でございまして、現行の施設計画からの変更の検討、それからそれに伴う権利床活用への影響の検証というところでございます。

 三つ目としましては、中野駅周辺まちづくりへの影響としまして、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等及び新北口駅前広場の整備との施工調整が挙げられるところでございます。

 3番、区の協議状況と今後の対応でございます。

 区としましては、これまでに施行予定者に対し、本事業が事業着手できない場合の影響を考え、工事費等を精査し、既存施設の解体、権利変換計画認可へと事業を進めるよう強く要望してきたところでございます。

 今般、現在の事業計画での事業着手が困難になったということから、今後の事業計画の見直しに係る検討が必要となってございます。施設計画の見直しに当たりましては、区としては、中野四丁目新北口駅前地区における都市計画の内容、それからこれまでの施設計画におけるコンセプト及び拠点施設に必要な機能などを踏まえ、速やかに事業進捗について施行予定者と協議をしてまいります。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。スケジュール見直しということにつきまして、誰もがきっと驚きを感じたところなんだと思います。こちらの経緯につきまして、急激な想定工事費の増加というところで記載されておりますけれども、主な経緯のところで、9月2日、特定業務代行者の工事費想定額が大きく上昇している旨の連絡があったというふうにございます。こちらの代行者とは誰を指し、誰がいつ、どのように選定したのかお伺いします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 特定業務代行者といいますのは、野村不動産、施行予定者が選定をしたものでございまして、清水建設でございます。

斉藤委員

 こちらの事業者は、何をする役割を持っているんでしょう。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 特定業務代行方式、特定業務代行者というところですけれども、保留床処分に責任を負うことを前提に設計施工業務を代行する制度ということでございまして、民間事業者の持つ資金調達能力ですとか、専門的な知識、ノウハウ、保留床の処分能力等を活用する、そういったことで設けられた制度方式でございます。

斉藤委員

 先ほど、いつこちらの事業者を野村不動産側が選定したのかということを、もう一度お答えください。

半田企画部資産管理活用課長

 特定業務代行者の選定につきましては、施行予定者のほうから令和5年8月1日付で文書を頂いてございまして、令和5年7月31日付で清水建設と契約を締結したということで御報告を頂いているところでございます。

斉藤委員

 ありがとうございます。では、認可申請の前に選定がされたということなんだと思います。

 私もちょっと調べてみたんですけれども、施行者が行う保留床の取得の公募により、例えば処分先が確保できない場合は代行者が取得するとか、大変責任のあるような制度なんだなというふうに認識しているところでありまして、野村不動産とこちらの事業者さんとの民間の契約なんだなというふうに思っております。

 ということで、この認可申請をしたのが今年の7月2日ということでございますので、このときには、事業は予定どおり進めようという思いがあって申請されたんだと思いますけれども、その後になって、工事費想定額が大きく上昇したというふうな御報告があったということでございまして、そのようなとても責任のあるような特定業務代行者の役割であるにもかかわらず、少し納得できないかなというところは素人として思うところでございます。これは野村不動産側も区側も、そのことがこの間、把握できていなかったということなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可申請については、施行予定者間でそれまでの工事費の高騰等も含めて確認を取りながら、事業認可、施行認可の申請をしたというふうに聞いてございます。一方、その後に特定業務代行者から工事費の高騰ということでお話があって、そのことについては野村不動産、施行予定者からも適宜共有されておりましたけれども、その金額については9月2日に連絡があったということでございます。

斉藤委員

 大分前に選定がされていました。物価高騰も大分前から続いていて、危惧されているということはもう誰もが分かっていた。そんな中で、やっぱり情報共有だったり認識の甘さだったりということがあったのではないかというふうに思うんですけども、区の認識はいかがでしょう。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としましては、施行認可の申請に当たっても、事業者間での事業の成立性、そういったことを適宜確認をしてきたというふうに考えてございまして、そういった確認をしてきたにもかかわらず、施行予定者間、特定業務代行者からの見積りが想定外を超える金額であったというふうに施行予定者からは聞いてございます。

斉藤委員

 あくまでも民間事業者同士の契約であり、いろいろやり取りがあったということなんだなということは今お伺いしていて認識したところでございますけれども、そうは言っても、こんなに大きな事業でありまして、区にとっても大変な影響のあることでございますので、もう少し精査させて情報共有したほうがいいのではないかと思って聞いております。どのぐらいの頻度で、これは別の委員会でも多分やり取りあったと思うんですけれども、どのぐらいの頻度で区はこちらの事業者側とはやり取り、情報確認はしていたんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この間、事業計画を作成するに当たりましては、そういった事業の成立性、そういったことの確認であったり、施設計画の内容を詰めていく、そういった各項目の内容がございますけれども、少なくとも週2回を超えるような頻度で、施行予定者とは調整をしてきたところでございます。

斉藤委員

 結果的には、それではなかなか不十分だったのかなと、今となっては思うところではあります。例えば、こちらの事業の専門的な職員を置くとか、民間ではよくやるんですけれども、あちらの会社とこちらのほうと人材交流をして、籍を向こうに置いてもらってやり取りをするとか、仕事をして取り組んでいただくとか、そのぐらいのことをしてもいいぐらいの事業だったのではないかと思いますけれども、その辺はいかがでしょう。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 市街地再開発事業につきましては、そもそも民間のノウハウや資金を活用して事業を遂行するという性質のものですので、十分民間の今までの開発に関する経験なり不動産運用に関する知識なり、そういったのは十分活用されているというところでございます。

 仮にですけど、そういった派遣・出向というところの民間派遣というところもございますけど、やはりそれぞれの事業事業で課題は違ってまいりますので、一つの研修手法としてはあるかもしれないですけど、それについては直ちにそれが大きな効果を出すかというと、そうでもないんじゃないかなということは考えています。

斉藤委員

 そのお答えは、今となってはしようがないかなというふうには思うんですけれども、工事の内容ですね、これから先どうなっていくか分かりませんけれども、工事の内容についても、例えば材料による強度不足がないようにとか、使っている資材がきちんとされているかどうかとか、そういうところも事業者の責任なんですけれども、区としてもしっかりそこは見ていっていただきたいなというふうには思っているところです。これは私の意見としてお話をしておきます。

 次、現在の状況なんですけども、先ほど、施行認可申請は今の時点で取り下げるということで御報告がありました。そうなりますと、今度、区のほうにもいろいろな影響が及んでまいります。それについては、こちら事業着手できないことによる影響というところで羅列してございます。まず、旧庁舎やサンプラザの閉鎖、管理につきまして、すぐ解体が進まないということになってきますけれども、それについてはどのぐらいの費用を考えておかないといけないんでしょうか。一月当たりとか、そういうめどでお答えいただければと思います。

半田企画部資産管理活用課長

 旧庁舎、またサンプラザの引渡しが遅れることによって発生する区の維持管理費の負担金額でございますけれども、旧庁舎に関しましては1か月当たり大体200万円ほど、またサンプラザに関しましては、まちづくり中野21の固定資産税等もございますので、施設管理費ですとか固定資産税と合わせて、1か月当たり2,600万円程度、合わせて2,800万円程度を見込んでいるところでございます。

斉藤委員

 野村不動産、施行事業者とは協定は結んでいるわけであります。今回は、今質問、質疑してきたことからも分かりますように、民間事業者の事情ということがありまして、もし予定どおり事業が遂行できなかった場合、損害賠償請求などができるような、そういう協定内容にはなっていなかったんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 現在結んでいる基本協定の中で、委員御指摘のとおり、遅れた場合にそういった損害賠償ができるとか、そういった条項については盛り込まれてございません。

斉藤委員

 そもそも、この協定が割と紳士協定のような、お互いに頑張っていきましょうみたいな感じだったのかなというふうに思うんですけれども、そうは言っても、本当に予定外に出費をしなければならない、この閉鎖管理についての金額を今伺ったところですけれども、出てくるわけですから、これは先方に持っていただいてもいいのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 現時点で、今後のスケジュール等に、具体的なスケジュールはまた改めて今後精査が必要な時点ではございますけれども、今後、施行予定者側に求められるものにつきましては、今後庁内で検討、また弁護士等とも相談の上、必要に応じて施行予定者側には求めていきたいというふうに考えているところでございます。

斉藤委員

 そして、もう一方、区のほうは、転出補償金を一応400億円で見込んでいたというふうに思いますけれども、こちらについてはどうなりますでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 転出補償金でございますけれども、今御指摘の400億円につきましては、本年度、中野区のほうで約45億円ほど、まちづくり中野21で355億円ほどを見込んでいるところでございまして、こちらにつきましては、本年度中に入金される予定は今のところ立ってございません。

斉藤委員

 ということで、費用負担もかかる、そしてさらに見込んでいたお金も入らなくなるということになるんだと思います。区の新庁舎の建設につきましては、区は今、起債もいたしまして、幾らかの費用負担が発生していくわけですけれども、一方で、ちょっと話は変わりますけれども、こちらの転出のお金以外にも、新庁舎の建設について一般財源以外で入ってきたお金というのが、さきの総括質疑で河合委員の質疑の中でもあったと思うんですけれども、そういうお金があったかどうか確認させてください。

岩浅企画部長

 新区役所の整備に当たりましては、様々な国の補助金と、東京都のほうからの財政調整交付金の特別交付金を頂いているところでございます。

斉藤委員

 特別交付金が入ってきていた。これはおよそ幾らで、もともと予定していたお金だったんでしょうか。

岩浅企画部長

 金額につきましては、3年間になりますけれども、37億5,000万円余でございます。工事に関するものでございますので、一定程度は見込んでいたということになるかと思います。

斉藤委員

 一応見込んでいて、そのお金が充てられるのだろうということがあったということを今伺いました。そして、一方、大きな費用負担でもございますので、起債を出しております。116億円、これについての償還はいつを予定していて、これはどういう財源を予定していたんでしょうか。

岩浅企画部長

 116億円余の起債につきましては、2回に分けて返済することを想定しておりました。1回目は今年度の3月になりますけれども、元金約45億円と1年間の利息を、残りにつきましては、来年度、まちづくり中野21からの転出補償金とかを精査した後の配当金ということを見込んで、来年の7月に残りの分の返済を考えているところでございます。

斉藤委員

 そのお金につきましても、転出補償金のお話がありましたけれども、両方合わせて400億円の転出補償金をこちらの償還に考えていたというような財政で考えていたということでよろしいでしょうか。

岩浅企画部長

 今年度の予算化をしていただいております45億円余につきましては、転出補償金を充てることを考えでおりましたし、残りの分につきましても令和7年度予算になりますけれども、それを充て込むということで予算化をしようというふうに考えているものでございます。

斉藤委員

 ということは、そのお金が入らなくなりそうだという今の現状におきまして、どのように償還していくかについては、区として今お考えはどう思っていらっしゃるのか伺います。

岩浅企画部長

 今後のスケジュールがどうなるかにもよってくるかと思っておりますけれども、今年度の分45億円余につきましては予算化をさせていただいておりますので、予算を何かしらの変更をして対応していきたいというふうに考えてございます。来年度以降の分につきましては、来年度以降の予算の編成にも関わってまいりますので、それらを踏まえた上で改めて検討していきたいというふうに考えております。

斉藤委員

 何かしらのお金を考えていくというお答えでしたけれども、本当だったら少なくとも利息分ぐらいは先方に持っていただいてもいいのかなというふうには思ったりはするんですけれども、できるだけ今、区のほうのお金は財政調整基金の残高等もあるのかなというふうに思うんですけれども、今、工夫をしていくというふうなお話でしたけれども、具体的に今お答えできるのでしたら、どのような財源を考えているかということは、教えていただけるのでしたらお願いします。

岩浅企画部長

 予算を変える場合、議案での補正予算の審議をいただくことになりますので、この場でこれということは申し上げられないんですけども、今、財政調整基金というお話がございますけども、財政調整基金なのか、一般的には償還を遅らせるですとか、予定どおりやるのであれば何かしらの財源を充てなければいけないということになりますので、そちらを含めて検討しているというものでございます。

斉藤委員

 ちょっとお答えにくいことを伺ってしまいましたけれども、私ども思っているところは、区の財政に余裕があるのでしたら何か工夫をして、こちらについては償還をしまして、今いろんなことを考えていかなければなりません。具体的に基盤整備も含めた市街地再開発整備事業をどういうふうにこれから考えていかなければならないかという、とても大事なところにあるのだと思います。その中では、やはりお金のことに関しては、できるだけ区の今体力があるのでしたら早めに償還して、こちらについてはまず整理をして、進めていけたらいいのかなと思っておりますので、お話しして私の質問を取りあえず終わらせていただきます。

小林委員

 新北口駅前エリアのことでの、なかなか質問するのが重くなってしまうんですけども、先月9月19日の決算特別委員会の私の中野駅新北口駅前エリアのスケジュールの質問に対して、初めてそこで遅れていますという話が出てきました。それまでに3週間、21日間、工事費の高騰によると言われる理由によって、今後の進展がスケジュールどおりにいかなくなったということが区に伝えられ、区の中で検討が始まりました。そして、19日に何点か質問したところについて、今、様々やり取りがありましたけども、その辺についてもスケジュールのこと、それから区で今行っていること、それから先方とのやり取り、それから今後の様々な課題について聞いたところです。そして、それから約一月がたとうとしています。この一月間、まず進展のあったことは何でしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 こちらの主な経緯でいえば、9月13日に事業着手が困難な旨の連絡があったということで、その後、今年度の補助金に関する手続ですとか、そういったことを進めたり、また先ほどお話をしましたけれども、その後の施行予定者間の調整という中で施行認可の取消しという手続に入っていくと、そういったことを整理したというところでございます。

小林委員

 先ほどの御報告の中にもありましたし、今もありましたけれども、取下げがあったということは、具体的にどういったことを指すんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業は、施行認可されることで事業が始まって、その後、権利返還計画認可、それから事業に着工ということで進んでまいりますけれども、施行認可が取り下げるということは、また新しい事業計画をつくらないと、事業計画としてその事業が進んでいかないというようなことにはなります。

小林委員

 ということは、これは平たい言葉で言うと、白紙撤回という意味なんでしょうか、それとも中身を多少の変更で済むような話なんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 これまで新北口駅前エリア拠点施設整備については、この地区で実現していく機能ですとか、そういったことをこれまで区民、区議会にも御説明をしてきておりますので、こういったことは踏まえた上で、この事業計画を再構成するということで考えてございます。

小林委員

 都市計画で決まった内容については、おおむね都市計画そのものを全部変えるわけですよね。規模だとか、それから言い方を変えれば、先ほどもありましたけども、区長のお言葉で言うと、中野サンプラザのDNAを継承しながらも中野駅周辺の回遊性、にぎわいの交流に満ちたまちをつくっていくという事業コンセプトは変わらないと今おっしゃっているのかな、かもしれないけども、そのほかの規模だとか用途だとか、それからこの再開発事業、中身については変わってくる、そして都市計画も変わってくる、そういったことでいいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 まず、前提としまして、中野駅新北口の都市基盤というところについては、道路等、基盤の都市計画で決まってございますので、そこのところは変わることはございませんで、橋上駅舎、デッキ等の整備についてはこれまでどおり、都市計画、それから事業計画に基づいて進めていくということで考えてございます。

 一方、この市街地再開発事業のその敷地の中の計画につきましては、これまで様々御説明をしてきておりますけれども、そのコンセプト、必要な機能、そういったことは実現しつつ、どの程度の規模というか、施設の建物の変更になるのか、その辺りは全くこれからでございますけれども、事業者と協議をしながら、できるだけコンセプトを守りつつ、変えない方向で協議をしていきたいというふうに考えてございます。

小林委員

 当初、900%の容積率で1,800億円程度で計画をされていた。それが容積率を1,000%に変えて、最終的に今年の初めには2,630億円程度になってきた。そして、8月になって約プラス900から1,000億円程度の、当初の1,800億円から見れば3,600億円、つまり金額的な規模が倍になった。事業内容はそんなには大きく変わっていないかもしれませんけども、そういうふうに大きな変化になってきた。そして、この規模になってきたものをコンセプトを変えないで、分かりやすく言うと、例えば260メートルのビル、7,000人規模の多目的ホール、そしてホテルなどが建つのか、建たないのか、どのようになっていくんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施設計画の変更につきましては、本日の議会資料にも記載しましたけれども、コンセプト、必要な機能ということは踏まえて進めていきたいと考えてございますが、その具体的な内容については今後でございます。

小林委員

 そうすると、これまで長い年月を積み重ねて案が決まり、事業者が決まり、そして都市計画に基づいて都への申請も行われてきた。あとは、都の認可を待って、本来であればもう下りていて着工されるという段まで来ていた。実施設計が終わって、いよいよ地鎮祭を迎えて始まるよというその段に来て、住宅に例えれば、地鎮祭もやる段になったけれども、予定していた金額よりも大幅に大きくなってしまったので、建てることができない、しかしながら別棟はもう建てていて、中野区とすれば、中野区の入ってくる予定にしていた収入がなくなった、歳入がなくなったので、中野新庁舎についての課題は残る。

 このまちづくりだけに限って話をしていくと、新北口駅前エリアについては、この規模のものが建つか建たないかはこれからの検討ということになってくるのかなと。様々なこれまでのまちづくりの話、都市基盤の話、都市基盤とまちづくりは別だよ、都市基盤をしっかりやっていくけども、ここに建つまちづくりについてはまた別のものだよ、再開発についてはまた別のものだよということですけれども、そうすると、まちづくりを今後どのくらいの期間で、どういったスケジュールで次の方針を打ち出すことができるのでしょうか。

 つまり、さっき聞きましたけども、白紙撤回をする、どこまで戻していくのか、白紙にしていくのか、どの部分だけ残るのか、都市計画はどうするのか、都への申請はどのようにしていくのか、取り下げたということは、もう都への申請はなしになっているということだと思うので、そうすると、事業計画そのものは、思いは残っているけども、中身の設計図は全部まっさらだよ、白紙だよというふうに私は思うんですね。その辺をはっきりしてほしいと思っていますが、いかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今後の施設計画の変更の協議、検討でございますけれども、スタートは今お示しをしている事業計画だと思っておりますので、ここからどの程度の変更が必要で、どの程度手続がかかるのか、それは変更の幅にもよるところだと思いますので、その変更の幅によってもスケジュールは変わってくることかというふうに思っております。ですので、今どのぐらいの変更になるのかというところは今後ですので、見通せていないところですけれども、どのぐらいの変更になるのか、それと併せてスケジュールもお示しをしながら、今後進めていきたいと考えてございます。

小林委員

 中野区で、財政的には令和7年度の予算編成が今後行われていく時期になります。これはどこの自治体でもそうですけれども、そしておおむねは年内に予算編成をし、年明けには固めていくということになってくると思います。そうしたときに、今回、新北口駅前エリアでのまちづくりの歳入の見込みがない、そして事業計画も立たないという中で、中野区の来年度の予算編成にも大きく影響してくる今の時期だと思うんですね。

 そういった中で、いつまでかを区切って事業を進めていかなければならないんではないかというふうに思うんですけども、そういった予算編成を含めてどういった計画を行っていくのか。予算編成というのは、来年度の中野区の予算にもなります。起債があるからいい、それから今後の財政調整基金もあるからいいということだけではなくて、全体に関わってくる事業のことが今後発生してくるので、どんなスケジュールで物事を考えているのか、新北口駅前エリアの今後のまちづくりのやり方を考えているのかお伺いします。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話しのとおり、来年度の予算ですとかというところにも関連してくることかというふうに認識をしてございますので、次の11月の閉会中、それから12月の第4回定例会、そういったところで引き続き経緯を御説明をしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。

小林委員

 9月19日の総括質疑の折にも、区長には、今後どのように議会に対して説明をしていくのかということを伺いました。議会には情報の共有をしながら、今後の進展状況について共有を図って着実に進めていきたいという答弁がありました。

 こういった中で、今、第3回定例会、この間私が伺ってから一月たった間に、今日の報告の中に大きな答弁の進展はない。進展があったとすると、一つだけ、本日取り下げられた、そうした正式な回答があったということだけで、この一月間、区民の皆さんは本当に不安になるわけですよ。まちづくりが行われない、私たちのまちにどんな影響があるのか、そしてこの再開発が行われる、行われないによって、私たちの地域はどう変わるのか変わらないのか、そして中野の駅、玄関口、窓口、顔となる場所はどういうまちになっていくのか、それが今見えないということに対する不安もあります。

 そうした中で、最後に区長に、私が19日に区長答弁を求めてきましたけれども、区長は、まちづくりの今進展の遅れの状況だけを御説明しただけでした。物価高騰等による資材等の高騰によって、今回の計画、事業費が相当上がってきます。そして、そういった連絡を受けて今検討している。

 さっきも言いましたけれども、コンセプトは変えないで、できるだけ行っていきたい、議会とは協調性を図っていきたい、共有を図っていきたいということでありましたけれども、それ以降、区長のメッセージはないんですね。それから、常任委員会、これは建設委員会も総務委員会もそうですけれども、どうなるのか、どうなるのかということがなかなか見えてこない。さっきお伺いをしましたけども、スケジュールも含めて見えてこない。

 そういったところにすごく不安が残るわけですね、区民の皆さんが。お金はどうなってしまうんだろう。変なところにお金がたくさん使われるんではないんだろうか。私たちの税金はどうやってこのまちの中で生かされていくんだろうか。絵に描いた餅、すばらしい建物ができて、中野はこんなに変わっていくんだというふうに言われ続けて、見せ続けられて、想像をかき立てられ続けてきていて、あれっ、できないのという今状況にあるんですね。

 なので、しっかりとスケジュールを示していただきたいというのが1点、もう少し具体的なスケジュールを示していただきたいというのが1点、それは予算もかかるので。二つ目は、議会に対して今後どういったペースで報告をしていただけるのか。一月間何もなかった。また次の一月もありません。その一月もありませんというようなペースで報告を受けていたのでは、そちらの交渉もそうですし、議会に対する報告も、区長の言う情報の共有を図るということになっていかないというふうに考えるんですけども、どのようにお考えでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、スケジュールについてでございますが、こちらについては、現段階としては工事費高騰により事業計画の変更が必要な段階、さらには先ほど課長のほうからもお話ししたように、変更の範囲がどの程度に及ぶのかというのを特定するという段階でございますので、その特定に基づいて、今後スケジュールというものについてお示しできるように、早くそこに至りたいなということで考えております。また、議会への報告ですが、これはもちろん、議会の求めのほか、我々としても段階、段階のステップで開催のほうを要請して、適宜必要な報告を重ねていきたいということで考えております。

小林委員

 ありがとうございます。今後のことについて触れたいんですけれども、新たな建物のことを今後考えていかなければならないのかなというふうに思います。仮に260メートルで、住宅系、オフィス系、そして商業系というふうにある、それからホールがあるし、ホテルがある、それはどういったものの規模になるか分かりませんけども、そういったものであったときに、一番あってはならない方向というのが区への負担なんですね。

 例えば、今まで区で権利床として得ていた区への面積が、例えばホールはもう私たちは手に負えませんと、区で持ってください、ホールは区に任せますというように、区への床負担、そういったものが新たに発生してくるということは、区の負担が持ち出しになっていくわけですから、そういったことが一番大きな負担になっていくわけですね。

 つまり、経常経費にもつながっていきますし、中野区の予算全体にも関わってきますし、財政フレームにも関わってきますし、そして中野の今後の様々な施設計画、施設整備、事業計画にも関わっていくので、そういったことはできるだけ避けなければいけないと思うんですけども、その辺の交渉はどのように考えていらっしゃいますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今後の施設計画の変更の検討でございますが、やはりここの地区でのまちづくりを実現していかなければならないというところは変わってございませんので、ここの元になっている新北口の再整備事業計画、これを前提に検討も進めていくということになっていきます。そういうことでございますと、ホールについては民設民営ということで再整備事業計画に記載をしてございますので、その民設民営が前提になっていくということです。

 それから、権利床の活用につきましては、これまで区の権利床を活用してこういったことを実現していくということで、様々な説明をしてきてございますので、そこにできるだけ影響が及ばないように、施設の計画は変わるので影響はあるんでしょうけれども、できるだけ小幅になるように調整協議を進めていきたいと考えてございます。

小林委員

 そうした前提として、施行予定者、つまり野村不動産をグループとした方々が今、計画を様々されていますけれども、今後その方々が変更になることになるんでしょうか、それとも、その方々によってこの計画は変更されていくものなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在は、施行予定者各社と地権者で基本協定というものを結びまして、事業を進めているということでございます。その基本協定に基づいて、今後も引き続き進めていくことになりますので、本事業計画、変更が必要になるということであれば、施行予定者と変更の協議、検討を進めて、また事業認可申請に進んでいくということになります。

小林委員

 それは、この事業が1回取下げをしていますけれども、次の段階でこの事業者の方々にもこの事業を継続して進めていただけるということが前提となってくると思うんですけども、今回、先ほど言いましたけれども、事業費、特に工事費が前回、この1月初めの段階で、区の資料で示された約1,800億円がプラス1,000億円ということは2,800億円になるわけです。そういったことも考え合わせると、今の事業者さんの方々で行っていくのはなかなか大変なんではないのかなというふうに考えるんですけども、そういったことを含めてこの事業者さんたちの間では、今後続けていく意思というのか、予定はあるんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者の姿勢でございますけれども、現在、取下げということになってございますが、施行予定者、それから施行予定者の各社からは引き続き取り組みたいということでお話を頂いてございます。

小林委員

 最後にしますけれども、9月19日の質問以来、大きな進展がない中で、結局、やり取りしているのは同じことばかりなんですよね。どうなっていくのか、今検討しています。どうなっていくのか、これから検討します。そして、白紙撤回なのか、そうではない。やっていくのか、どこまでできるか分からない。区の負担については、先ほど注文をつけましたけれども、どういった区への新たな負担が生じてくるのかということも今後ということでありました。

 そういったことを考えると、しっかりとした区のメッセージというものが必要になってくるんじゃないのかな。しっかりしたメッセージというのは、きちっと今、分かっている範囲の中で、分かっている事柄について正確に伝えていく。すみませんけど、一月、二月たって、なかなか事が見えてこない、将来にわたっても、そういったことが一番区民の不安になるわけですよ。

 そういったことを早くしっかりと示していただきたい。駄目なら駄目、白紙撤回でまっさらからやりますということになるのか、立ち止まるのか。そして、今の規模のままで新たな施行者を見つけてやるのか。そしたら、金額がぐんと下がるのか、そういったことを早く示していただきたい。区は、一生懸命やっていると言うでしょうし、検討していると言うでしょうけれども、区民からしてみたら、何か月たって考えているんだよ、やっているんだよ、今後どうなるんだよということは、皆さんから異口同音に聞く言葉でもあります。

 そうしたことをしっかりと、区のメッセージとしても必要になってくると思います。この委員会だけでやり取りしていたら、議会で何かやっているというだけしか区民の皆さんは分かりませんし、そういったことについてしっかりと早い時期に、来年度予算に向けても含めて、事を示していっていただきたいと思います。最後にもう一度伺います。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員から御案内がありましたように、今回のこの事態につきまして、区民の方もいろいろ不安の声とかも我々にも寄せられているところです。早期に、必要な変更の範囲を特定して今後の取り組む方向性も早期に皆さんのほうにも報告しながら、区民にもしっかり発信して、今の問題について対応していきたいということで考えております。

小林委員

 さっきも言いましたけども、確認をしましたけれども、議会への報告、一月ごととは言わず、もっと短い時間も含めてお願いをしたいと思いますので、最後は要望します。

市川委員

 お伺いいたします。先ほど小林委員からもお話があったんですけど、1月に資料で1,800億円という数字が出ていたと思うんですね。今回、約920億円ぐらい、1,000億円弱ということで、工事費が増加すると。1月の資料のときに1,800億円というのが議会の審議会の資料として数字が出てきていたわけですね。1,800億円という数字は、何を見て議会の報告資料に入れたのか教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 工事費の1,800億円というところですけれども、事業計画をまとめるに当たって施行予定者のほうに事業収支について確認を行ってきているということでございまして、その事業収支成立の見込みというところで事業者に確認を行って、この資料として工事費1,800億円として記載してございます。

市川委員

 今回、900億円以上、1,000億円弱の工事費が増加したということが、この報告資料を見ると、報告があった、大きく上昇している旨の連絡があったということですね。区は、そういう事業を、いわゆる収支計画とか資金計画、いろいろ確認をして議会に報告をしてくださっているんだと思うんですけども、今回、金額はここ出ていませんけど、900億円という数字が一方答弁だったりとか、そういうものに出てきているかと思うんです、この間の総括質疑でもね。そういうのは何か資料にそういうものができているんですか。確認をいろいろしながらそういうものを報告しているとおっしゃっていましたけど、そういう確認はされていますか、今回のことについて。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回の工事費高騰の900億円を超えるというところですけれども、これについては事業費として完全に精査をされたものということではございませんで、これについては特定業務代行者から施行予定者に提示があったということで聞いてございますので、これについてはきちんと施行予定者側でも精査をされるものというふうに思っておりますので、そこの詳細までは我々としては検証してございません。

市川委員

 それは検証はぜひしていただきたいと思うんですよ。やはりこれまでも資金計画をいろいろ精査して、一回一回報告してくださっているんだと思うので、先ほど区民への発信だったりとかというお話がありましたけども、区民に説明する義務は区にあるわけですよね、区の財産を提供して再開発をするわけですから。そういうものはしっかり確認をして精査をして、どれぐらいの金額がかかって、本当に区としても確認したけども、こういう金額がかかっているよということは報告できるようにしていただきたいんですけど、そういう精査は今後ちゃんとしていただけるということで間違いないでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 繰り返しにはなりますが、こちらの特定業務代行者から提示をされた金額ということでございまして、施行予定者側でも精査をするというふうに言っておりますので、施行予定者側で精査をした上で、施行予定者から金額が提示をされ、それについては我々も確認をしていきたいというふうに考えてございます。

市川委員

 それはぜひしていただいて、その施行予定者、まだ認可できていないから施行予定者ですよね。施行予定者からそういう精査したものはどれぐらい出てくるかというのはもう聞いているんですか。どれぐらいで精査してくださいとか、おしり、期限を切ったりとかしてるんですか。今後予定するんだって、今答弁の中で、総括質疑でも、今後ちゃんと考えていきます、今後検討していきますとお話しされているわけですよね。それはいつまでにするのかということは、ちゃんと考えていらっしゃるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本工事費の精査については、施行予定者側に精査を求めておりまして、現時点でその精査結果というのは聞いてございません。

 ただ、一方で、この事業については今回、施設計画も含め見直しが検討ということになってございますので、見直し計画と併せて、また事業収支、総事業費についても確認をしていくものと考えてございます。

市川委員

 施設計画を見直しするんで、多分、相当時間がかかると思う、ある一定時間かかると思うんですよ。当然、先ほどお話があったけども、都市計画を含めていろいろ検討していかなきゃいけないし、周辺街区との調整とか、いろいろあると思うので、そういうことをいろいろ考えると当然時間がかかると思うんですけども、なるだけ早く施行予定者から、どれぐらいの資金が追加でかかる予定になったから、これも削らなきゃいけないとかということはしっかり考えておかなきゃいけないと思うので、期限というのはしっかり設けてもらいたいんですね。いつまでにやるっていかないと、先ほど資産管理活用課の課長さんからお答えいただいたように、毎月かかっていくお金、これからかかるわけなので、それは一刻も早くやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 あと、施行認可の取下げを本日行ったということでしたっけ。もう一度日付を確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者より、区に本日付で施行認可の取下げを行うという通知があったものでございます。

市川委員

 要するに、施行認可申請というのは簡単に言うと、いろんな施設の計画だったり、資金の計画だったり、都市計画だったり全てそろえて、はい、どうぞよろしくお願いしますと東京都に出すものですよね。それって7月に申請を出したわけじゃないですか。9月に大きく上昇している旨の連絡とあったわけですけど、普通、認可を出した直近に大体見積りとかって取って、本当に間違いないよね、今インフレ結構激しいけど、本当にこの金額でやれるよねって、7月2日現在の見積りは取ることができないかもしれないけど、直近で取るということがやっぱり重要になる、普通そういうことをすると思うんですけど、そういうことはされていなかったんですか、ちょっと分かるか分からないんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可申請に当たっても、区としてはこの事業計画で遂行できるかどうか、そういったことも確認をしてまいりましたし、施行予定者各社含め、この事業計画、資金計画で進めるということで、各社も決定をとって申請をしたものというふうに認識してございます。

市川委員

 2か月で900億円もインフレすると思えないんですよ、私。2か月で900億円も本当に上がるのかなと思うんです。ということは、もう少しある一定の期間をかけて、もともと予定していた数字から、本当にこれから精査をしていく数字だと思いますから、正確に900億円なのか、1,000億円なのか分からないかもしれないですけど、何百何十何億円という金額は、ちゃんと上がっていく過程があると思うんですね。いきなり株価の大暴落みたいなことは起きないわけですから、インフレというのはある程度こうやって上がっていくわけなんで、2か月でそんなにインフレしたと本当に思いますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可申請をしたのは7月でして、今、9月に工事費の高騰ということが分かったということでございますけれども、2,639億円という点につきましては、先ほど委員からもお話がありましたが、1月の時点でこの金額というのは公表しているというか、我々としても確認をして議会報告をさせていただいておりますので、この2,639億円というところで事業計画をつくりながら、一方で、一定程度の物価上昇というところは想定しながらも、事業者側で事業計画書をつくり申請をしてきたというふうに認識をしてございます。

 9月の特定業務代行者の見積りが、その物価上昇を一定程度想定していたものを大きく超えたということで、今の取下げに至っているというふうに施行事業者側からも聞いてございます。

市川委員

 ということは、1月から9月にかけて約900億円の上昇が見られたということになると思うんですね、今の御説明だと、だって、1月に1,800億円だったんだから。その中で今後、工事費が900億円上昇したということになると思うんです。ということは、7月の時点で大分インフレして、900億円まではいかなくても、ある一定の上昇があったんじゃないかと思うんですね。そういうことというのは、特定業務代行者も含めて、施行予定者も含めて、区も含めて確認できていなかったのかということだと思うんですよ。兆候は出ていたんじゃないか。そういうことを見て、本当に大丈夫なんですかと念押ししたのかどうかというのはすごい大事なことだと思うんですけど、どうですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 7月の時点で、大きな工事費の高騰というのは我々もちょっと承知はしておりませんで、1月から7月の申請に向けて、工事費の上昇というのは一定程度あるというようなところは認識をして、それも織り込んで事業認可申請をするというふうには聞いてございましたけれども、その以降の、9月の見積りが想定されている上昇を大きく上回ってきたということで、今の事態に至っているということでございます。

市川委員

 それって、東京都に申請をするわけじゃないですか、事業認可を得るために、施行認可を得るために。多少上昇しているのは織り込み済みでというお話があったんですけど、東京都もそこの上昇している分については、正確に定まっていなくても認可を出してくれるものなんですか、ちょっと確認なんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 工事費という点については、物価の高騰等によりまして日々動いているところだと思いますので、その認可申請時そのものの時点ということでなくても、一定程度織り込んだ計画でも認可申請はできるということでございます。

市川委員

 そこで気になるのは、東京都もある程度そういうことは織り込み済みというか、ある程度予測をしながら認可申請をしてくれるというところもあると分かりました。それはよく分かった。

 1のこれまでの経緯の中で、主な経緯のところで見てみると、施行者から都だったりとか、施行予定者から区だったりとかというのがあるんですけど、区と都のやり取りがないんですよ。

 そこで、区は、東京都もそういうことで上昇分は確かに大丈夫なんだろうということで、織り込み済みで認可してくれるかもしれないというのはあるかもしれないんですけど、本当に上昇しているという、結構、物価高騰とか、これは激しいですよという話は、1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月という段階で担当の課長もずっと思っていたと思うんですね、先ほど答弁されたように。その中で東京都さんのほうに、しっかり、これは本当に大丈夫なんですね、本当にこの金額で申請しても大丈夫なんですねと、担当者間同士のやり取りとかってこれはやってきたことはありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可申請については、施行予定者から都に申請するものですけれども、区に施行予定者から出していただいて、それを都に送付するというような形になってございます。認可申請事業計画については、申請するに当たって区として内容も確認しておりますし、その時点で、この工事費で本当に事業が進めていけるのかどうか、そういったことも確認をしながら申請をしてきたというところでございます。

市川委員

 今後、施行予定者から先ほどの話の中で、これから精査をしたということでもありますので、そういう東京都との調整も当然必要になってくると、都市計画の変更になるかもしれないわけですから。それをスムーズにやるためには東京都との調整も必要だと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。

 あと、これはもちろんサンプラザの話だけじゃなくて、我が会派からは、区長のまちづくりに対する姿勢というものについてはずっと問うてきたつもりでいるんです。先ほど小林委員からの、メッセージが発信されていないではないか、区民に対してのメッセージはどうなっているんだという御指摘があったというのは全く同感です、私も。

 これは正式なあれじゃないので分からないんですけど、区長は定例会見をふだん行っていると思うんですね。定例会見は企画部長の担当ですかね。定例記者会見を行っているんですが、大体一、二か月に1回ずつのペースでやっているかと思うんですけども、直近で会見したのはいつだか教えてください。

岩浅企画部長

 答弁保留でお願いします。

市川委員

 ぜひ確認をしていただいて、すぐ出るんであればそのまま続けますし、出ないんであればちょっと一旦ここで待たせていただきます。とにかく、最近、直近、このサンプラザの再開発の当該の問題が起きてから、記者会見は行っていないですよね。

岩浅企画部長

 この件に関しての記者会見は行っておりません。

市川委員

 10月9日に会見の予定をしていたけども、延期したというふうにちょっと聞いたことがあるんですけど、今まで最近、10月に記者会見を予定したことってありますか。

岩浅企画部長

 私ども、広聴・広報課を中心となって記者会見は予定はしておりません。

市川委員

 会見を予定していないというのは、まず10月9日は私がちょっと勘違いしていたのかもしれません。ただ、これだけ大きな話で、これはサンプラザの後の施設ができる、できないだけの話じゃなくて、先ほど斉藤委員からもお話があったけども、財政の話にも当然影響するし、周りの今後のいろんな計画にも影響するものですよね。それで、区民が非常に不安がって見ている方も多いと思うんですよ。もちろん、財政に対して心配している方がどれぐらいいるか分かりませんよ。だけど、サンプラザができない。どういうふうになってしまうんだろうか。あそこ、空き家になっちゃうんじゃないかとかね、いろんな心配する方がいっぱいいるわけですよ。

 それということに対して、もちろん先ほど来から、まちづくりの担当の課長さんが、これからの方針を定めてからいろいろ報告をしたい、今後も精査していきたいというお話があったんですけども、そういうことを待って、区長は、会見の場だったり、区民だったり、そういうものに発信する予定なんですか。

岩浅企画部長

 まず、先ほど答弁保留しました日付ですけれども、前回区長記者会見を行っているのが7月18日でございます。今月、記者会見を予定しておりまして、10月24日に記者会見の予定を組んでいるところでございます。

市川委員

 10月24日の定例記者会見の中で、記者の方が来たりとか、プレスの方が来たりして、サンプラザのことに対して質疑が出るかと思うんですね。それに対して、今、10月11日、あと13日の間に、施設計画も含めてこういうふうに方針を変換していきますということを言えるかどうかというのは、かなり厳しいんじゃないかなと思うんですけど、部長、ちなみにそれって、24日までにその方針を、方針を絶対に記者会見に出せという意味ではなくて、ある一定の説明で区民の皆さんに御理解をいただくということができるだけの日程のスパンだと思いますか、それって。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほど、現在どのような変更が必要になってくるか、それを特定するというのが一番の作業というところで考えておりまして、それについてはまず、その特定そのものが24日段階だと厳しいかなということでは考えております。また、一方で、現状起こっていることと、これによる区への影響、こういったものを発信できる段階になるかなということで思っております。

市川委員

 全てのことを区長が話せるわけではないとは思うんですけども、やはり区民の皆さん、先ほど小林委員の総括質疑の中で9月18日、19日だったですかね、ということで考えれば、1か月の間、区長はメッセージを出さないということになるんですよ、区民に対してね。例えば、SNSで何か言っているわけでもないし、文書としてですよ、文字として出しているわけでもないし、何か録画でもいいから、動画でメッセージ出しているわけでもないし、1か月間そういう説明をしないという姿勢が僕はよくないと思うんですけど、部長、いかがなものですか。

岩浅企画部長

 委員おっしゃるとおり、10月の記者会見をやった場合には、当然、記者の方もいらっしゃいますので、そういう質問が出るということは想定しておりました。今の時点で、どこまで何が言えるか決まっておりませんので、その日程に近いところで各関係部で調整をした上で記者会見に臨むということは、各所管とも調整はしていたというものでございます。

市川委員

 調整していたということは当然そうだと思うんですよ。調整しないで区長は会見を開かないでしょうから。じゃなくて、1か月も、もちろんいろんな調整をして、適当なことは言えないから、ある一定時間を置くのは分かりますけど、1か月間もやはり何も音沙汰なしというのはあまりにも、いろんな、区民というのは、区の発表からではなくて、例えばテレビのニュースだったり、ヤフーニュースだったりとか、いわゆるネットだったり、テレビ番組だったり、そういうニュースでそういうことを初めて知るという方が非常に多いわけですね。そうすると、一応そのニュースを見てみると、事実が述べられていて、単純に工事費がこれだけ上がっているから今後の進展に暗雲が立ち込めるみたいな、そういうニュアンスで伝わっているわけですよ。

 ただ、今後、区長はどうしても、さっき答弁の中でもあったけども、いわゆる必要な機能、当該地区でちゃんと機能を確保していくという話をされておられたけども、担当の課長さんは。それは担当課の考え方なのか、それとも区の考え方なのかということがいろいろあると思うんですね。当然、区の考え方であるべきだと思いますよ。ここは確かに、今の現在の計画ではなかなか難しいけども、この地域で必要とされている機能はこれだけのものだから、これはちゃんと実現していくという考え方を区長がちゃんとメッセージを出すべきだと思いますが、いかがなものですか。

岩浅企画部長

 担当の課長が答弁しておりますので、区としての考え方を説明させていただいてきておりますので、区長がどのように今後発信していくかということにつきましては、改めて検討したいと思います。

市川委員

 一、二か月に1回やっていたものが、3か月空くというのは違和感があるわけですよ。なので、それはやはり区長の、本当にそのことに対して正面で向き合っているのかはなはだ疑問なので、区長のほうに、そういうふうに疑問だと思っている議員がいたというのをお伝えください。

 あと、先ほどお話しした、地区で実現していく機能を確保していくという話がありました。僕も、総括質疑のときに、事業の見直しとかということになると、どれだけ上げ下ろしがされちゃうんですかという話を聞いたことがあったと思うんですけど、施設でアリーナだったりとか、いろんな機能がくっついているじゃないですか。それは、やはりコンセプトというのは、サンプラザのDNAだというものをちゃんと継承していくというコンセプトがあるから、そういう機能だってあるし、バンケットの機能、いろいろ様々くっついていると思うんですね。

 そういうサンプラザのDNAをちゃんと継承していくというのは当然賛成なんですけども、施設として継承していくとなると、やはり民設民営というのがなかなか変えないんであれば、事業者が仮にどんな計画をつけてきてやったとしても、それがかなり足かせになるのは変わらないんじゃないかなとちょっと思うんですけど、この辺のコンセプトから見直すとなると、どれぐらいその期間が前戻りになることになるんですかね、教えていただいていいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今、令和6年10月ですけれども、再整備事業計画を策定したのは令和2年1月でございました。この間新型コロナということもあり、若干スケジュール、時間がかかったところもございますけれども、令和2年から今令和6年というところがこれまでの実績というところでございます。

市川委員

 それだけの期間が戻ってしまうのも大変危機的な状況なのかもしれないんですが、施設計画を変えるという時点で相当大きな変更だと思うんですよ、第一種市街地再開発事業にとってね。だけど、やはり実現可能性というのを今度高めていかないといけないというのは多分、本当に大事なことだと思うんですね。単にいい施設というのは当然当たり前なんだけども、やはりどれだけ実現の可能性があるのかとか、どれだけ資金計画がちゃんとできているのかということが今後大事になってきて、今後、物価高騰が本当に落ち着いて、物価がまたこれだけ下がっていくなんということはあり得ないと思うんで、今と一定、同じぐらいの金額がかかっているということは、同じスペックの建物を建てたら当然同じような工事費になるに決まっているんで、そうすると今の施行予定者も幾ら施設計画を変えても、それはなかなか資金計画上実現することは難しいということになる。

 そうすると、やはり施設の用途構成も含めて変えていかなきゃいけないんだろうという決断をいつかしなきゃいけない、こういうふうにあるのかもしれないんですね。ただ、それは施行予定者でするんではなくて、きっと中野区がそういう判断をしてくれないと、施行予定者というのはそういうコンセプトのもの、絵を描くことはできないと思うんですよ。ただ、このコンセプトで当該の施行予定者が選ばれた経緯というのがあると思うんですね。そのDNA、サンプラザをDNAとしてというコンセプトというのを逆になくした場合というのは、また協議するというか、施行予定者が前々では2グループいて、その中で選んだという経緯があったと思うんですけど、そこからやり直さなきゃいけなくなるんですか、そういうコンセプトから見直した場合は。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今、繰り返しになりますけど、この事業計画の変更が必要というところです。この変更の範囲によって、今後の取組というのは大きく変わってくるかなというところで認識しております。

 一方で、この中野駅周辺につきましては、やはりまちづくりの基本として、今、地区の現状の課題、それから目指すべきまちの目標、それを定めて実現に向けて取り組んでくるというのがまちづくりのステップでして、今回はそれを実現するための具体的な事業計画、そちらに変更が生じたということであって、我々これまで取り組んでまとめてきたまちの現状と課題、さらには目標というところには、現段階としては変更が必要ということでは考えていないところでございます。

市川委員

 ということは、課題とそういうものを解決するアプローチの方法が変わったという認識なんですね。そうなるために、やはりこういうことになってしまっていると。課題がどうのこうのではなくて、課題に変更が生じたんじゃなくて、アプローチ方法に変更が生じたんだというのは、ちょっとそれはどうかなと個人的には思っています。

 今後、まちづくりはあそこを放っておくわけには当然いかないんで、中野駅の目の前にある一等地でもありますし、そこの施設をどうやって完成させていくのか、今、中野駅周辺のまちづくり、本当にいろんな複数の事業が同時に進行していますけども、これどうやって本丸は、本丸と言っちゃいけないけども、最後の完成はあそこだと思うんですね。そこができて初めて一つの1回目のゴールだと思うので、そこをつくるために、やはり先ほど区長のお話もしましたけど、区長がどういう思いでどういうふうに発信をして、絶対ここは完成させるんだ、だからこういうふうにしていくんだというメッセージが求められていると思います。

 そういうことで考えるならば、東京都だったり国だったり、当然、これは補助金が必要な事業になりますので、この事業の算定の方法、この間総括質疑でそういう話がありましたけどね。そういうことだって、当然トップセールスしていかなきゃいけないと思うので、これ、西武新宿線とかと変わらないと思うんですよ。そういうことが求められているんで、何か区長を見ていると、人ごとに見えるような、これは僕の主観なんであまり申し上げられませんけども、そういうことが見受けられると、区民にそういう印象を与えることは当然あると思うので、そういうことはやはり気をつけていただきたいと思います。

 ぜひ発信の方法と、そして今後の事業の進捗具合、当然、先ほどから話があるように、議会への報告、区民と議会への報告は当然のことですから、ぜひしていただいて、そしてそこに対してどれだけ熱意があるのか、区長が、そして担当の皆さんが、そこをやはり見せていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

平山委員

 まず、今日初めて知らされた取下げということについて確認をさせてください。施行予定者側が都に対して取下げを申請して、もう認められたということになるんですかね。取り下げるという行為自体に、区は関与することはないんですか。要は、区が取り下げますよということに対して、いいですよとか、そういったことというのはないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可の取下げにつきましては、施行予定者が判断をして行うものでございます。

平山委員

 資料を見ると、9月3日の段階で施行認可に関する手続の一部保留について依頼があった。施行予定者から区にあったってあるんですよ。一部保留は区に依頼があるもので、取下げに関しては区に依頼がないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可申請そのものが、施行予定者が区に提出をした上で、それを都に進達するという形になってございますので、一時保留についても施行予定者から区にお話があり、区から東京都にお話をしたということでございます。

平山委員

 取下げについてはどうなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 取下げにつきましても、区に本日通知がございましたので、それをもって東京都に通知をいたします。

平山委員

 要するに、区を経由してやるということなんでしょう。そこの間で、いやいや、それはちょっと待ってくださいとかということはないんですか。もう先方から来たら、区は事務的に受け取って東京都に取消しの申請をする、そういうものなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 あくまでも施行予定者が判断するものでございまして、区としては施行予定者からいただいた内容を確認して都に進達をするものでございます。

平山委員

 それもどうかと思うんですけど。

 先ほど来、900億円というのがどうなのかという話の中で、まだ精査がされていないという答弁をされていましたよね。精査がされていない状態で取下げを決めるって、私は性急じゃないかなと思うんですよ。だって、実態が分かんないんでしょう。これから精査をする、だけど取り下げます。ちょっと順番が違うんじゃないかと思うんですけど、区はどうお考えなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 工事費の高騰というところについて、施行予定者からは、施行予定者間での想定を超えるものであったということでございまして、精査は今後行うというふうに聞いてございますけれども、これだけの乖離があると、このまま事業を進めることはできない、そういう判断があったというふうに聞いてございます。

平山委員

 どうして精査を行った後、やはり無理だということで取下げの申請をしようということにならないんですか。どうしてこの段階でないといけなかったんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 取下げについては、施行予定者の判断で行うものでございますので、この工事費高騰、900億円を超える金額というところで施行予定者として判断をしたというふうな認識でございます。一方で、区としては、この間引き続き予定どおり事業を進めてほしい、そういったことで施行予定者には話をしてきております。その工事費の精査をしながら予定どおり進めてほしいということでお話をしてきてございますけれども、施行予定者間で今回取下げという判断に至ったというところでございます。

平山委員

 保留なら分かりますよ。だけど、取り下げるということは、先ほどそちらがおっしゃっていたように、取り下げた後、再申請するためには、新しい事業計画にならないといけないわけでしょう。これまでと変えなきゃいけないんでしょう。取り下げるというのを認めた、いや、それは施行予定者がやるものですから、我々としては関与できないんですよとおっしゃいますけども、区は、じゃ、もう現行の事業計画どおりにはできないということを判断されたということになるんですよ。そうでしょう、違うんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員おっしゃるとおり、今、認可申請中だった事業計画では、そのまま事業に着手できないという判断を施行予定者がしたというところでございます。

平山委員

 施行予定者がしたんでしょうけど、区はそれに対して、事業計画どおりにできないんですよ、事業計画って施行予定者が勝手につくったものなんですか。これまで区と一緒につくり上げてきたものなんじゃないんですか。長い時間をかけて、ここにたどり着いたものなんじゃないんですか。それを申請あるいは取下げについては、施行予定者がやることですから我々としては関与できませんという姿勢っていかがかと思っているんですけど、これね、お尋ねするだけですけど、区は全く問題ないとお考えですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、こちらの資料にも記載させていただいておりますが、区としては、まずこの事業計画どおりに遂行する方法はないかということで、様々、短時間ではございますけど、協議してきたというところでございます。今回、事業者のほうから、施行予定者のほうから、やはりこの事業計画については変更が必要というところでございますので、我々としてもまずその変更の範囲がどこまでに及ぶのか、どの程度となるのかということを早期に特定して、再度このまちの目標を実現していくべく改めて進めていきたいということで考えております。

平山委員

 だから、事業者側にとってみれば、施行予定者側にとってみれば900億円というものが、果たして実態はどうなのかという精査をきちんとした上で、区側は区側で、このままでは難しいと施行予定者側が言っていると、じゃ、どこまでの事業の変更なら現行のコンセプトやそういった計画を守りながらできるのかというのをきちんと検証した上でお互い協議をして、やはりこれは取り下げるしかないなってなるんなら分かるんですよ。どうしてそういうプロセスを欠いた状態で、取り下げますということになったものに対して、また同じ答えしか返ってこないでしょうから、もうこれはお聞きをしませんけども、それはしようがないんですというふうにおっしゃるのがよく分からないですね。

 新しい事業計画になって、先ほど市川委員が話しされていましたけども、その前の質疑の答弁の中で、できるだけコンセプトを守りつつというお話をされていた。他方で、ここには、資料にはコンセプト及び拠点施設に必要な機能などを踏まえてと書いてある。ちょっと答弁とここに書いてあることが一致しているのかどうかというが分からないんですが、コンセプトは守るんですか。機能は守るんですか。踏まえるというのはどう読めばいいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 答弁の内容で少し誤解がありましたら申し訳ございません。資料に記載ございますとおり、コンセプトは踏まえということで、コンセプト、その必要な機能というのは実現をしていくということで考えてございます。

平山委員

 そこは変えないということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 コンセプトや必要な機能については、変えないということで考えてございます。

平山委員

 分かりました。それで大丈夫かなという気もするんですけれどね。

 先ほど来の質疑をお聞きしていると、区側は、新しい事業計画を練り直していかなきゃいけないとはいえ、やはり現行の施行予定者と今後も、この駅前の再開発について推進をしていくというような姿勢をお持ちだというふうに受け取れたんですけど、それはそうでいいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 これまで地権者、それから施行予定者で協定を結んで進めてきておりますので、引き続き協定にのっとって、施行予定者と事業計画の見直しの検討というところを進めていきたいと考えてございます。

平山委員

 先日の総務委員会でも言わせていただいたんですけども、本来、容積率を1回変えたというタイミングがあった。一般的な区の契約だと、事業者選定の事後にそういった事態が起きると、選定の正当性自体に影響を及ぼすから本来認めないんですよ、それかやり直すんですよ。さっきの市川委員とのやり取りを聞いていて、じゃ、アリーナをどうするか、何をどうするか云々かんぬんというときに、何かしら大がかりな変更が生じるような、まあ大がかりというものの捉え方がありますけども、これは本来であればスタート地点に戻らなきゃおかしいんですよ。そうしないと、競争の公平性を担保できないわけなんですよ。

 区にとってみれば、少しでも早くというのがあるから、今のままの体制でいくということが望ましいというふうにお考えなのかもしれませんけども、そういったこと、本来、公としての立場においての公平性の担保、公正性の担保という観点からどうなんだということも一度きちんと検証していただきたいと思いますけど、どうですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員からいただいたお話につきましては、やはり今後この事業を実現するための変更、その変更の内容とかレベルによって判断されるべきものということで考えております。

平山委員

 私はそうじゃないと思いますけどね。

 他方で、今の状態が、今の施行予定者が駄目だと言っているわけじゃないんですよ。ただ、何度も何度も、変更を区がのまざるを得ないような状況があったわけじゃないですか。1回前の定例会では何があったかというと、施行予定者から、グループから1社抜けるということになった。そのことを認めていただきたいということで、区のほうに話があった。そのとき、施行予定者側に、それを承諾するに当たって求めていることがありますよね。それは施行予定者の変更後においても、施行予定者側で確実に保留床を処分することで事業を推進し、スケジュールを遵守すること、これが一つ。二つ目は、施行予定者間の調整に起因した遅延に伴う新たな地権者負担が生じないよう施行予定者の責任において対処すること、これが二つ。もう一つ目が守られていないじゃないですか。このことについて、区はどういう認識なんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在、こちらのほうにつきましては取下げという形で、スケジュールどおりに進められないということを9月13日に受けてから、今、様々な調整、検討を図っているというところです。

 さらに、それに至った原因、先ほど7月に申請したものが9月になぜというところについても、当然、我々説明を求めておりますし、それをしっかりと確認した上で、前のときの遅れに対する負担なり、スケジュールを遵守するといった、そこの話についても合わせて確認していきたいということで考えております。

平山委員

 いやいや、確認するまでもなくスケジュールは遅れているんですよ。何を確認するんですか。これもいいんですかって、いやいや1社減ります、組合せが変わります、これをどうか御了承くださいと。分かりました、それについては条件がありますよといって、二つ出したわけじゃないですか。そのうちの一つが早くも守られていないという状況の中で、それはやむを得ないというんだったら、どれだけ寛大なんだろうと思っちゃうわけですよ。もっと厳しい言い方をすると、何の権限があってやっていらっしゃるんだろうと。我々、区民に代わって働いているわけじゃないですかと思ってしまうんですよ。

 気になるのはこの二つ目、もうほとんど施行予定者間の調整に起因した遅延、今回のこの事態も施行予定者間の調整に起因した遅延ですよ。遅延に伴う新たな地権者負担が生じないよう施行予定者の責任をおいて対処すること、これは守られると思っていいんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員からお話しございましたように、前回、ジョイントベンチャーの構成を変更する必要があると、それに伴って遅れるというのに対しては、我々当然、施行予定者間の調整による問題ということで、そのような条件も要望もつけさせていただいたというところです。

 今回につきましても、もともと7月に申請していたものが、このまま着手できないということについては、理由を確認した上で、やむを得ないものなのか、それとも施行予定者間の問題に起因するものなのか、それを特定する中で、しっかり区としての考えを向こうに示したいということで考えております。

平山委員

 この事態を施行予定者間の調整に起因するものだというふうにならないんだとしたら、びっくりしちゃいますよ。要は、何でこういうことを問うているかというと、もしかすると今年度中に補正予算を組まなきゃいけないかもしれない、来年度の予算にも大きく影響してくるかもしれない。そのことに対して、区はどういう覚悟を持っていらっしゃるんですか。区はどういう姿勢で交渉に臨まれるんですかということが我々は知りたいわけなんですよ。だったら、この出費もやむを得ないかもしれない。

 議会は、提案された予算を、議案を、ジャッジしなきゃいけないわけですから。だけど、いやいや、これがどっちの責任か分かりません。発生するお金も向こうに持ってもらうのか、区が持つのか分かりません。こんな状態が続いているんだとしたならば、我々は判断できないというか、前向きな判断はできないですよ。そういう話なんですよ。

 総務委員会でも言いましたけども、こういう約束をしているんだから、ここについては断固守ってくださいと。今後の話合いはそこからスタートですねというふうに、私としては交渉に入ってほしいぐらい。今年度だけじゃないですよ。来年度以降、年間4億円ぐらいかかっていく。延ばされるのは結構ですけど、それは負担をしてくださいと。ここに区民の血税を充てるわけにはいきませんと。その約束の下でやっていきましょうというんであれば、まだ少しは納得ができるんですけども、そこについても分かりません、いろんな変更をしたとしても、いや、それはスタートに戻るような話かどうかというのは変更の内容次第でございます、なんというお立場でいらっしゃると、なかなか難しいんですよね。

 この先をどうするんだということを決めていかなきゃいけないわけじゃないですか。それは本当に来年度予算にも関わってくることですし、今まさしく策定を始めようとしている施設整備計画や区の基本計画にも大きく関わってくるんですよ。だって、素案なんかつくれないですよ、この段階で。

 ひいては、基本構想に何て書いてありますか。基本構想に描くまちの姿が、本当にこの駅周辺の再開発ができなかったら実現できないですよ。というような話で、だから、区としてはやっぱり何としてもねということに当然なってくるわけなんですよ。

 でも、そのやり方がいろんなパターンが考えられる。もちろん、最悪のパターンだって想定しなきゃいけないかもしれない。いやいや、もう1回プロポーザルからやり直しましょうといってやり直したとしても、手が挙がんないかもしれない。仮に、施行予定者のほうが今の特定の事業者がなかなか見積りが高いので、そこを変えようとしても手が挙がるところがないかもしれないとかと、いろんな事態だって考えられるわけじゃないですか。

 そういうリスクをちゃんと一旦全員で共有をした上で、これからどうしようかということを考えていかなきゃいけないと思っているんです。だから、今までどおりに進めましょうというのは一番安易なやり方なんじゃないのかなと。いやいや、検討して検討して検討して様々なことをやった上で、やっぱり協定どおりにやっていきましょうというんであればあれですけど、この段階でそこは変わりません、だけども、数か月前に約束したことは履行されるかどうか分かりませんと言われちゃっても、我々はちょっと困っちゃうなというふうに思っています。

 だから、改めて申し上げますけども、少なくとも今後の交渉に当たって、先方と誠実に今後もやり取りを進めるためには、一度こちらがお願いしたことに対して先方の誠実な回答を求めてくださいよ。それで先方が出さないというんだったら、ちょっと考えなきゃいけないじゃないですか。そこはお願いできますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今、委員からお話しいただきましたとおり、今後、さらにこの事業が遅延するということで、区の様々な負担が想定されるというところでございます。その想定につきましては、やはり施行者が示した事業計画の中で我々様々な行政計画もつくっているというところもございますので、それを前提に、その影響について区が負担すべきものなのか、やむを得ないものなのか、それとも施行者に起因するものなのか、それはしっかりと特定しながら厳しく協議していきたいと思います。

平山委員

 あらかじめ言っておきますけど、こう約束している以上、私は、恐らく議会の多数は施行予定者側に起因するものだと思っていますから、そこはそれぐらいのつもりでやっていただきたいなと思います。その上で、何に重きを置いていくかですから、スケジュールなのか、何なのか、そこもよくよく考えていただきたい。

 最後にしますけど、先ほど来の話の中でお話を聞いていると、新しい事業計画ということになると、どうもおおむね3年程度は時間がかかりそうだなというふうに聞こえたんですが、そう捉えていいですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今現在、お時間を頂戴していて申し訳ないところなんですが、まずは、この事業計画、その中の施設計画等の変更の範囲・レベルがどの程度なのかというところで、今後要する時間は変わってくると思っております。早期に、皆さんに今回の事態がどの程度の時間で解消できるのか、また新たなスケジュールを示せるのか、そこのところは早期に協議して、またこちらの特別委員会にも御報告させていただきたいと思います。

平山委員

 何でお聞きしたのかというと、それでもある一定程度の時間はかかるんでしょうが、何でお聞きしたのかというと、やっぱり御担当としては、これまでの取組があるから、どちらかというとスケジュールを重視しようというふうに考えが向きがちだと思うんです。それは仕事をする上でそういうお考えになるというのは私は当然のことだろうと思うし、だけども、果たしてそうなのか、これから100年先のまちをつくっていくに当たって、3年遅れようが、5年遅れようがいいものをつくった方がいいのか、どうなのかということも含めて、しっかりと協議をしてもらいたいと思っているんです。

 その上で、我々のもとに検討結果を、途中経過で構わないから適時で御報告を頂きたいと思っているんですけども、とにかくスケジュールだけに目を奪われることがなくて、今、現状が変わっちゃったわけですから、この中でどう最善を尽くしていくのか、区民にとって、中野区にとって、これからの中野の未来にとって、どうよりよいものをつくっていくのかということを、知恵を絞って頑張ってやっていただきたいなと思っていますけど、どうですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員からいただいたお話のとおり、我々も、中野駅周辺のこのまちの目標、これを実現していくというところは変わりませんし、さらにここの中で整備していく機能、こちらのほうもやはり必要と定めてまちづくりに取り組んでおりますので、今委員からいただいたような視点を大事にしながら、しっかりどのような変更で具体的な事業計画が立案できるのかというところで、また御報告していきたいと思います。

いさ委員

 この報告は、火曜日の建設委員会にも出されていて、私そこでも質疑をしていたんですが、今のやり取りを聞いていて改めて聞きたくなりましたので、ちょっと手を挙げました。小幡課長は、先ほど7月の施行認可申請の時点で、事業費の上昇を想定していなかったというふうにおっしゃっていました。ちょっと1回確認です。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 先ほどの繰り返しになるところがございますけれども、令和6年1月に本事業費2,639億円といった事業計画、事業収支というところで出しておりまして、そこから物価の高騰というところは、事業者側からは一定程度見込んだ計画であるというふうに認識をしてございます。なので、物価の高騰を認識していなかったということではなくて、物価の高騰をあらかじめ織り込んだ2,639億円であったという認識でございました。

いさ委員

 やっぱり事業費の上昇というのは想定してなかったということですよね。盛り込んであったから、それ以上はなかったということなんでしょう、その時点で。確認ですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 一定程度事業費が高騰することを前提にして、この金額で事業収支を組んでいたということでございます。

いさ委員

 今聞いているのは、その900億円に上がったじゃないですか。そういう上昇があるということは、この時点では分からなかったということなんでしょう。そのことを確認したと思うんですけど、建設委員会でも聞いていますけれども、6月の時点でこの委員会の中でもヒューリックさんが抜けるという報告があって、そのときの理由というのが保留床処分金の調整がつかなかったと、協議が困難な状況となったということで、ヒューリックさんが抜けると。

 でも、実際に、事業者間で保留床処分金について協議が整わないと報告されているのは、7月時点ですよね。ということは、それ以前に、これらの情報は分かっていたということだと思うんですけれども、ここについて、この時点でこれはどういうことだということで、事業者さんから何か確認をできることがあったんじゃないかということで私聞きました。7月時点で予測ができなかったとおっしゃったけど、この4月時点でこういう報告がされているわけなんです。このときには、そのことは考えていなかったということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 総事業費の2,639億円については1月に公表しておりますけれども、そこから一定程度、社会情勢として物価の上昇は続いているということで、それはあらかじめ一定程度想定した事業収支ということで2,639億円と計画をしているというふうに聞いてございます。なので、7月の段階では2,639億円という事業計画で進められるということで説明を受けておりますし、我々もそう認識をしてございます。

 ただ、一方で、既に御説明のとおり、8月末に特定業務代行者から工事費想定額が大きく上昇、その金額が出てきて、9月になってそれが900億円を超えるということで我々も報告を受けておりますので、7月の段階でその900億円を超えるという金額は承知をしてございません。

いさ委員

 900億円を超えるかどうか、具体的な金額ではなくて事業費が大きく上振れするんではないかということがこの時点で想定できなかったのかなということで聞いていたつもりです。この時点で、もう一度確認ですけれども、調整がつかなかったわけですよね、保留床処分金。これは事業費の中では大きな収入の割合を占めるもので、これが参加の事業者にとっては参加組合員分担金ということで拠出する金額ということで現れる。このときにヒューリックさんが、今まで提示された同じ金額では見合わなくなったのか、それとも、このときに参加組合員分担金が大きく上昇したから合わないと思って抜けたのかでは全然違いますよねということを聞いているんです。

 ですから、このときに何かおかしいぞということで、事業者にもう少し突っ込むことができたんじゃないかなということを聞いていたんですが、7月時点でもそのことは想定していないとなると、このときに何をしていたのかなというのが改めて気になるわけなんです。この時点で本当に大丈夫ですよねのような確認ですよね、事業費がどうなっているのかみたいなことを確認できたんじゃありませんか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 もともと、施行予定者間5社で協議をして事業計画をつくってきたというところで、そこで事業収支も組まれていたというふうに認識をしてございます。一方で、本年3月以降6月までの間に、1社が抜けるということで調整があったというふうに聞いておりますけれども、その1社が抜けても保留床処分金の負担、そういったところの協議は整っているというふうに聞いてございますので、残りの4社で本事業計画でやっていけるものというふうに報告を受けておりますし、区としてもそういう認識でございます。

いさ委員

 でも、現実はそうならなかったわけですよね。そのときにこういう予兆があったんじゃないのかということをさっきから僕は聞いているわけなんです。しかも、6月のときには、一緒に出された画像が、建設計画の画像そのものもちょこちょこ変わっていて、じゃ、事業計画の中身も変わっているじゃないかということでやり取りがあったと思うんです。それでもまだこれで大丈夫だという認識だったのかということなんですよ、お聞きしたいのは。どうでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 私のほうからも、少し繰り返しになりますが、そもそも、この事業計画につきましては、それぞれのステップステップの中で成立性を確認するというのが重要な要素で、それにつきましては先ほど委員おっしゃっているジョイントベンチャーが5社から4社になる段階はどうだったのかというところですけど、そこはまさに今後の物価スライド等も想定しながら支出額を整理して、それが大きくなった分、事業の成立性を確認するために、最大の収入である保留床処分金、こちらについてジョイントベンチャー間の中で協議が行われたと。その保留床処分金についての金額の合意調整という中で1社が下りて、ただほかの4社としてはその価格でしっかり事業として進めたいということでまとめて、改めて認可申請が提出されたというところでございます。

 そういった意味では、先ほど課長が繰り返し申し上げていますように、しっかりと物価スライドも踏まえた中で支出について推定して、さらには収入に関してもそれぞれのジョイントベンチャー間で最大収入である保留床処分金を確認して、その上で成立性を精査した上で申請がなされたというところが7月というところでございます。それが今回の事態に至ったのは、様々な物価上昇等の推定、それを大きく超えたというところが今回の原因というところでございます。

いさ委員

 その時点ではその判断だったかもしれない。ところが、事業費が900億円上振れするという今のこの現状を受けて翻るに、このときの判断がどうだったのかなということで聞いているということなんです、改めて。だから、そのときその判断をしたんですということではないんだと思うんです。これはちょっと言っておきたい。

 じゃ、この先どうするのかというと、事業者さんとの関係でそういう関係のままでいいのか。区として、事業者さんにもうちょっと踏み込んで言ったりということが必要じゃないかということもお聞きをしておきたいんですけど、いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、先ほどほかの委員の方からの御質問にもお答えしましたが、7月の認可申請から審査期間中になぜこのような事態になったのかということは、まずしっかりと我々としても理由を確認していくというところでございます。また、再度、当然ながら常に事業計画を見直すときには、事業の成立性というところが確認する必要がございますので、これまでもそうですけど、今後も引き続きその成立性を確認して進めていきたいというふうに思っております。

いさ委員

 今までもそれはやっていたんじゃないかなと思うんですけど、だがしかし、こういう事態になっているわけですから、それは事業者さんとの関係の在り方も含めて、この事業の推進に当たって中野区がどういう態度で臨むのかというところは、皆さん先ほどからおっしゃっているんですけど、やっぱり問われるのはそこだということだと思います。

 この区の事業に、大きくほかのところにも関わってくるお金のところの問題も出てくるわけですから、これは区としても、この事業の在り方についての見直し、皆さんがどう関わっていくかというところも含めて、それは見直しが必要なんじゃないかということで、意見として述べておきます。

杉山委員

 各委員が様々質問されています。厳しい意見もあります。平山委員もおっしゃっていましたけども、どこまでこの計画は、今、例えば施行予定者がこの金額でこの規模の開発だと割に合わない、うまくいかない、いろいろなことをおっしゃって、例えば最悪、業者がお手上げですと自分たちから言ったときに、中野区はどこまで遡れるんですか。これに関しては多分、都市計画決定が幾つかされていて、さらにその先には中野サンプラザ、もう一回やろうみたいな話とかって、どこまで遡れるのか。今、都市計画決定2回やっていると思うんですが、それはいつといつで、内容を教えてもらっていいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 都市計画については、まず平成31年、令和元年3月に基盤の都市計画決定を行っておりまして、都市計画道路、それから都市計画駐車場、区画整理事業、それから地区計画、こういった内容を決定してございまして、街区の道路の形状ですとか、あと土地の入替えを区画整理で行うとか、地区計画でこの再開発地区の中の動線の考え方、こういったところを決定してきたものでございます。

 それ以降、事業者募集をし、事業者が決定をし、今度は施設計画を詰めていく中で、施設計画の全体が見えてきた中で、再開発ですとか高度利用地区、それから地区計画の地区施設、そういった計画を決定してきておりまして、2回都市計画をやってきているということでございます。

杉山委員

 令和元年と令和5年と言いましたよね。令和5年11月の市街地再開発関係、これっていわゆるその前の2019年、令和元年3月の街区関係に関しては、たしか補助第223号、222号とか224号が全部一緒になって223号になって、いわゆる新北口エリアの街区がこういう道路形状とか形が決まるという内容だったと思うんですよ。その後、令和5年には、市街地再開発、そこに建物が建つ、何となくこういう形状で建ちますよみたいな、そういう内容だと思うんですけど、最悪この市街地再開発関係もやっぱり変更しますとか、取り消しますとか、それってできるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 市街地再開発事業の都市計画でございますけれども、その地区の中の再開発施設の検討に合わせて、高さですとか、道路からの壁面後退の位置ですとか、それぞれの地区の中での高さというようなところを決めてきているということでございます。

 都市計画で決定してございますので、その都市計画に基づいて進めたい、施設計画の変更を検討していきたいというふうに考えてございますけれども、施設計画、それがそのボリュームというところに影響するようなものであれば、市街地再開発事業の都市計画というところも再検討ということは場合によってはあるというふうには考えてございます。

杉山委員

 これに関しては、内容によってはとか、状況によっては再検討できるということですけども、その前の令和元年の街区、この都市計画決定は変えられるのか、変えられないのか、それも教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 街区の都市計画決定については、駅前広場であったり、そこのデッキというようなところを決定をしてございまして、その事業は既に進捗をしてきてございますので、それについては、本決定のまま進めていくということで考えてございます。

杉山委員

 ということは、いろいろある中で、もしいろんなことを決めて進めてきた中で、お金のことはちょっと棚に置いておいて、遡って考えなければいけなくなった、どこまで遡れるかといったら、この街区の都市計画決定の後までは、中野区としてはそこから再検討をするといっても何とかできるということですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 やはり今、新北口につきましては、まちをどうしていくかというところで、具体的に実現に向けて街路事業であったり、区画整理事業であったり、再開発事業であったり、そういった様々な市街地整備手法を導入して実現していくというところで取り組んできているところです。それは、やはり目指すまちを実現する、求める必要な広場とかの機能を創出する、そういったところによるもので、それについては先ほど課長がお話しさせていただいたように、広場デッキについては現段階必要なものをそちらの事業で整備していくと。

 残念ながら、今回、市街地再開発事業については、それを実現するための事業計画に一部見直しが必要になっているという状況でございますので、その見直しのレベル、範囲、それによってどのようなステップで再度変更を進めていくかというところが判断されるものと思っております。

杉山委員

 今の計画で行けるのが一番いいでしょうし、微修正で行けるのが一番いいでしょうし、でも、大きな再開発、中野の100年に一度と言われているもの、これに関して最悪の事態も裏で受け入れて、そのときにどうするのかというのは、やっぱり並行的に考えておきつつ、今ある問題を解決していくということが必要だと思うんですよ。

 なので、今確認したのは、最悪、街区の令和元年の都市計画決定は覆らないけども、その後ならというところは、よくよく皆さんのほうで水面下で考えておく必要があるのかなと思いますが、いかがですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 若干すみません。先ほどの説明の仕方が悪かったかもしれないんですけど、まずはこの新北口の中で必要な広場とか新しい道路とか、そういったものについては、この必要性については当然変わっておりませんので、今の街路事業、区画整理事業で整備していくというところでございます。

 一方で、再開発事業については、変更が生じたというところで、事業計画の変更が必要な段階となっておりますけど、やはり市街地再開発事業の中で考えるのはもちろんのこと、様々なケースを想定しながら同時進行で考えていきたいというふうに思っております。

杉山委員

 やっぱり考え方はいろんなシチュエーションを考えて、パラレルで動かしておくというのが大事だと思うので、それもぜひとも今でも遅くないので考えていただきたいと要望にしておきます。

 それから、これ、一般質問でも何度も言っていますけども、現サンプラザがなくなってから新しいサンプラザシティができるまでの経済というのは大きく沈んでいる、中野駅周辺に関してはですね。今回、この新しい中野サンプラザシティができて、7,000人ホールができて、経済が動き出すまでの時間が、今の平山委員のお話から3年ぐらい遅れるかもしれない。何年間か遅れていっちゃうかもしれないというお話なんですけども、そこら辺は中野区としても、経済側もちゃんと考えておかなきゃ、訴訟云々じゃなくて、遅れる分だけもうけも下がるんですよ。

 サンプラザって特別な建物であって、お客さんは毎日違う。それに関する経済というのはひもづいて動いていく。特別な人たちが日替わりで中野駅に降りて経済が動いていくというものなので、そういう意味では、ちょっと険しい顔をしていらっしゃいますけども、経済の担当にぜひ、もし遅れるんであれば、さらに中野の経済を考えていただきたいと思うんですけども、一つだけ要望してお聞きします。

網野区民部産業振興課長

 今ありました、また御議論の中でもありましたけれども、この新しいサンプラザの話ですけれども、その時期、そういったところはしっかり見ていく認識であるとしても、区としても考えておりますけども、その間のにぎわい形成でありましたりとか、来街者、そして区としても、商店街、にぎわい形成もあります。そういったところもしっかりまちの経済を活性化できるように、区としても取組をしっかり進めていきたい、考えていきたいというふうに考えております。

杉山委員

 というように、この中野のシンボルが遅延していくことで、いろんなところに影響が出ちゃうんですよ、税金とかもそうだし、こういう経済も。なので、本当に中野区としては気概を持ってというか、しっかりと軸を持って、ぶれずにこの事業を推進していただきたい、これも強く要望しておきます。

委員長

 委員会を休憩いたします。

 

(午後2時57分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

久保委員

 取下げのことをちょっと教えていただきたいと思います。今までこの取下げの手続というのが私は記憶がなくて、どういう手順を踏んでいくものなのか教えていただけますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行認可の申請取下げの流れということになりますけれども、施行予定者が判断をして申請取下げをするということでございまして、区としては、地権者としては取り下げるということは通知というか聞いてございますし、具体的な手続としては、施行予定者から区を経由して都に申請取下げをするということになります。

久保委員

 この取下げをすると直ちに受理されるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 受理された後に、認可権者である東京都が取下げの手続に入っていくということでございます。

久保委員

 ということは、今日、取下げの手続に入った。だから、認可権者の東京都がまだ取下げの手続には入っていないという段階ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本日、区に取下げの旨通知がございましたので、区としても本日付で東京都に通知をするということで考えてございます。

久保委員

 考えている。通知します。まだ通知していない。通知したらどうなるかというのが、さっき東京都のほうが認可権者としてのという話になったんだけど、だからまだその段階じゃないということですね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区として、取下げの通知が施行予定者からございましたので、東京都には通知をいたします。本日、東京都は通知を受けて速やかに取下げの手続に入っていくということになります。

久保委員

 入っていくんですね。じゃ、もう出したら、それはすぐ認可権者としては取り下げるよということなんですよね。だから、認可が下りる今ぎりぎりのタイミングで、認可が下りちゃったらそれは大変なので、だから今取り下げる、そういうタイミングということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 想定工事費の高騰というところで、本事業計画での事業収支というところと大きく乖離をしている。事業計画として、この事業計画では進捗できないということで取下げをするということでございます。

久保委員

 それは取下げ理由ですよね。だから、取り下げるのに認可が下りたら取下げできないわけですよね。申請段階だから取下げするんですよね。だから、そんなタイミングというのがあるじゃないですか。認可が下りるぎりぎりのタイミング、そういうことですか、今って。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 認可申請をした後に、9月の中旬にも認可をされるというような予定であったと。一方で、9月3日に保留について施行予定者から区、都に保留の手続を依頼してございまして、その保留となった状態から本日付で取下げの通知をするということでございます。

久保委員

 保留になっていますということも東京都には行っているわけですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 保留についても、東京都にその旨が伝わってございます。

久保委員

 だから、9月13日の時点では、もう既に取下げをしようという方向で協議が始まっていたということですよね。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 9月13日の時点では保留ということで、取り下げるかどうかというのはまだ検討段階でございました。

久保委員

 取下げの理由というものは、何かきちっと明記しなければいけないのですか。先ほど来おっしゃっているようなことを、例えばこういったことにより取り下げますというようなことを東京都には提出をするんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 これまで御報告しているように、工事費の想定額の高騰ということで本事業計画について見直しが必要になっていると、そういうことで取下げをするということで聞いてございます。

久保委員

 聞いてございますじゃなくて、取下げをこれから区が東京都に申し出ると、さっき言ったじゃないですか。だから、そこにはこういう事情によって取り下げますという理由をきちんと明記するんじゃないんですか。聞いていますじゃなくて、区がそういうふうに提出されるんじゃないんですかということを確認しています。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区に、本日付で通知がございまして、そこには御説明しているように工事費の高騰ですとか、そういった理由でということが記載をしてございまして、ちょっと今その原文は手元にはございませんけれども、その通知を基に、通知の理由を付記した上で東京都に通知をするということでございます。

久保委員

 その理由を付記するわけですよね。だから、やっぱりその段階でそれは事業者のほうから出されてきた通知文かもしれないけれども、区の手が入るわけじゃないですか。違うんですか。だって、13日の段階から保留になっていて止まっていたわけじゃないわけですよね。ずっとその保留でその後どうなるかということを、何も区とも協議をしなかったわけではないわけじゃないですか。今日の段階で通知文が来た。この通知文が来るということは、区はあらかじめ分かっていたということですよね。認可が下りる前には、取り下げないといけないわけだから。そういう認識だったかどうかということを聞いているんです。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 13日の段階では、取り下げるかどうかは事業者側として検討しているというふうに聞いてございまして、本日取下げの通知があったということでございますけれども、近々10月に入って以降は、取下げの方針で調整をしているということは事業者からは聞いてございました。

久保委員

 事業者から聞いていたというか、だから先ほど来、あまりにも区が無責任じゃないのと言われているのは、じゃ、区は何も物を申さないのか、事業者が言ったら事業者ができませんと言ったら、その通知をそのまま東京都に流すような感じなのかというところで、じゃ、どういうふうに区の立場というのはあるのかというところが、非常に私は、それはもう事業者がやっていることなのでと言っているように聞こえるわけですよ。本当にそれでいいんですかという思いで、今尋ねているわけです。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらのほうの本日の報告資料にも記載させていただいているとおり、今回、工事費の乖離があるということで我々のほうに話があってから、現事業計画で何とかそれを中心に進められないかという協議をずっとやってきたと。ただ、一方で、この認可申請に関するものは行政手続でございますので、最後申請者が判断した場合は、それは手続として区を経由して提出されるべきものという段階になっているというところでございます。

久保委員

 私、ずっと皆さんの質疑を聞いていて、今もうすごい疑っちゃっているわけですよ。認可が下りる前に取下げをしよう、その方向で動いていたんじゃないか。申請手続もそもそも、このスケジュール遅れるということでなっていて、4月の時点でもやっぱり報告があって、多分ヒューリックが抜ける、抜けないの時期だったと思いますけれども、物価高騰のことを理由にということでスケジュールのことを言われていたんですよね。6月の報告でもスケジュールの遅れというところがあって、7月にすぐに申請していますよね。でも、実際のところは、ずっと1月の状況のままじゃないということは、4月の報告を受けても6月の報告を受けても分かるわけだから、だから、その申請ということ自体が、そもそも何か無理があったところを押し切ったのかなみたいに見えたりしているわけですけど、そうじゃないですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 申請に当たっては、施行予定者、それから施行予定者間各社に本事業計画で事業進捗できるかどうか、そういったところも確認をしてきておりますので、本事業計画で推進できるものと区も認識をして、申請を施行予定者が行ったということでございます。

久保委員

 あくまでも7月の申請の時点では、区はこういうことを想定していなくてスムーズに認可申請が行ける、そして認可が下りる、そういうふうに思っていたけれども、9月になって事態が変わった。とても区が、考えが及ばないようなところにあった。そんなふうに本当に思っていらっしゃるんですか。本当ですか、それ。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としては、7月の認可申請時には本事業計画で推進できるというふうに認識をしてございましたし、予定どおりスケジュールについても、今年度、権利変換計画認可に進む見込みで、当然ながら進めてきたところでございます。

 一方で、本報告に記載のとおり、9月の頭に想定工事費が大きく上昇しているということから、今回の事態に至っているということでございます。

久保委員

 7月の時点では、こんなに大きくなるよということは一切知らされていなかった。事業者も、そういうふうには認識をしていなかった、そういうことですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 認可申請を行ったジョイントベンチャーは、不動産運用なり大規模開発、そういったものにノウハウのある企業体でございますので、そちらが当然実施できるというところで、事業計画を確認して申請されたものというふうに思っておりますので、我々としてはこの認可が下りた暁には、予定どおりに事業に着手されるものということを思っていたのが7月でございます。

久保委員

 そういう経験がある大きな事業者が、そういうふうに言っているんだから大丈夫なんだと、そういうふうに思っていた。言われた提案を丸のみしていた。とても私は、間抜けに聞こえてしまって、表現がごめんなさい、適切じゃなかったら申し訳ないんですけれども、本当にそれでよかったのかな。もう少し区としてのチェック機能というのは働かなかったのかなと思うんですが、そういうチェック機能は区はないんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回の事業の認可申請につきましては、区を代行して申請したのではなく、あくまで施行予定者らが自らの企業の責任と負担で申請したというところでございますので、それについて我々は、行政手続のそれぞれの段階、施行認可の段階で成立性であったり、都市計画なり何なりとの計画の整合であったり、地権者の合意状況なり、そういったものを判断して適正となれば、当然、我々としてはその事業の推進を支援するというような性格のものでございます。

久保委員

 だから、そういう事態が事業者側からはこの7月の申請の時点で、物価高騰によって大きな影響を受けるかもしれないと、そういう不安の声というのは一切届いていなかったということですか。4月にも6月にもそういう報告があったなと思っていたので、それは全部解消された。6月にそういう報告はあったけれども、全て解消されて7月にはめでたく申請となりましたと、そういうふうに区は認識していたということですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 当然、現在の情勢でございますから、今後、物価高騰が続くというような懸念事項があるのは、我々も含め皆認識しているというところです。ただ、やはり責任を負うべき申請という形で、事業に着手して責任を負うべき者たちは、しっかりとそれが実施できると判断して出したものということで、我々も考えているところでございます。

久保委員

 区の責任はないと今おっしゃっているんですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 区の責任というところでございますけど、いろんな形で区はこの事業に関わっているところですが、認可申請できることが妥当な段階だったのかというようなこと、今回取下げに至ったこと、それに伴う行政手続の中で区の責任というのがあったかというと、我々としては、必要な行政の確認もしてきたというところでございますので、ないと思っております。

久保委員

 ないと思っていらっしゃるんだから、ないんですね。今後ろから「えーっ」というお声があって、そうなんですねって、ちょっと残念な思いもあるけれども、要するに、手続上の中で、区が関与はしていないのでとおっしゃっているように思うわけです。でも、区が関与していないから、行政手続として、要は右から左に流すような形で申請だって、申請だって同じですよね、取下げだって、そういうふうに区のほうに通知が来て、それを都に出すのは区ですよね。だから、同じ手順を踏んでいるんですよね、申請も。その時点で報告もありましたし、こういうものを出しますよということは分かっているわけじゃないですか。だから、そこの時点では、全く今予測もしていなかったような事態が起きた。そんなふうにおっしゃられると、区のチェック機能は本当にどうなっているんだろうか、大丈夫なんだろうかという不安が私は増してきましたが、多分、同じ答弁を繰り返されるだけなのでお聞きはいたしません。

 さっき、事業者選定をやり直すか否かという話がありました。変更ですとか、内容において判断するべきものがあったらということだったんですけど、例えば何が変更になったら事業者選定をやり直すんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業者選定の際に事業者から提案を受けておりまして、その提案内容について実現をすべく、これまで事業計画をつくってきたと。その提案内容の継承ということもございますので、そういった継承項目を踏まえて、今後の施設計画の変更もきちんと検討していく。そこに該当するかどうか、そういったところが判断基準になるかと考えてございます。

久保委員

 具体的に何をもってそういう判断基準になるかというのを聞きたいんですよ。提案内容のここの部分、これが今のままの事業計画では、ここの部分を見直さなければこれはもうとてもできない。例えば、アリーナは無理ですとか、先ほどの高層階の話もありますけれども、こういったところが無理ですというようなところがあった場合には、これは事業者選定をやり直すかどうか。事業計画のどこの部分が一番ウエートを占めているのか、何が判断基準になるのか教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 まず、事業者募集の前提となった再整備事業計画というのがございまして、ここには民設民営のホールの設置ですとか、バランスの取れた用途構成ですとか、そういった項目がございます。それにのっとって事業者募集を行ってきたということですので、この再整備事業計画の内容というのは、計画自体を変えない限り、ここの将来像としてあるものというふうに認識をしてございます。ですので、そこの部分を変更するということはないというふうに考えてございます。

 一方で、それに基づいて提案があった、その提案の事項として事業者側から示されたものは、その提案の際に審査の対象となったものでございますので、提案内容を継承していただく。その継承というところを見定めていくということになりますけれども、具体的にどの項目がどうというところは、今後の変更とともに検証していきたいと考えてございます。

久保委員

 具体的に聞きたいと思っていたのは、提案内容の中に、既にもう事業者がやらないで区がやるということになったものがあるじゃないですか。そういうことが今までお認めになられてきていたわけだから、だから明確にしていただきたいんですよ、ここは。今、ホールとか、バランスのよい事業の在り方とかということがあって、そこは変えないと。絶対変えないわけですよね。そこは変えないんですよね、事業計画を見直しても。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本事業の施設計画見直しという点では、その前提となる再整備事業計画は変更するということはございません。ただ一方で、変更内容が大幅にまちづくりとして変えないといけない、そういったことで再整備事業計画の内容に踏み込むようなことがあれば、再整備事業計画の策定のし直しからということにはなりますが、そこについては再整備事業計画を前提にということで考えてございます。

久保委員

 だから、それが何ということをずっと、再整備事業計画といったって幅が広いわけで、どこの部分を区は言っていらっしゃるのかなというところで伺っているところです。いずれにしても、今のお話だと事業計画も見直す可能性があり、なおかつ、そうなってきたときには事業者選定まで遡るような可能性もあるというところも示唆されていると。そこは絶対にあり得ない話ではないということですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほどもほかの委員のときにお答えしましたが、まずは今回の事業計画を取り下げるということになりましたので、この事業計画がどのような変更を必要とするのか、その内容によって我々は判断するということでございますので、まず第一歩は、事業者のほうからの変更提案というところだと考えております。

久保委員

 その変更提案はいつあるのですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 申し訳ございません。現在の段階としては、いつということを施行予定者と共有できていない段階でございます。

久保委員

 最低でもいつまでにやらねばならないことだと部長は認識されていますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今後、特別委員会等の閉会中等も開催をお願いしながら、それぞれの必要ステップの中で何をお示しできるかということで一緒に考えていきたいというところでございます。ただ、現在それを時間としてこのときここまでというところは、我々としては今特定してお伝えすることはできない段階でございます。申し訳ございません。

久保委員

 ということは、例えば年度をまたぐようなことにもなりかねないということなんでしょうか。先ほども十分な協議が必要じゃないかということがあったので、ということは、年次に追われるというか、スケジュール重視ではなくて、しっかり協議を行っていく。いつまでということは今の段階では決めていない。最長ではいつまでというのはそのぐらいのことは考えていらっしゃると思うんだけど、そこはどうですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、私の認識としまして、まず第一歩は、今のこの事業計画の変更が必要という話について皆さんからも様々厳しい御意見を頂戴しているところですので、それをいつお伝えできるのか、いつ話せるのかというところですので、それを示せる時期がいつ頃ですというのを答えるのが第一歩かなということで考えてございます。

 一方で、事業計画変更に当たって、今の現状でございますけど、やはり大きな課題としては、そもそも想定していたこの転出補償金、これがいつ入るんだというようなところ、あとサンプラザと旧庁舎、この保有管理の問題もございます。それから、これが長期にわたり存置するということについても、やはりまちづくり的な問題もあると。それについてはやはり期間というのが重要な要素になると思っておりますので、それについては我々とにかくしっかりと早く皆さんにお伝えしながら、区の考えもお示しして御意見も頂戴しながら進めたいということで考えております。

立石委員

 これまでの経緯のところで、9月2日に特定業務代行者の工事費想定額が大きく上昇したということで、先ほど見積金額から900億円程度上昇しているというお話があったと思うんですけれども、1月の時点で総事業費2,639億円で、工事費はその中に含まれていると思うんですけども、1月の時点と9月の時点の金額の見積りですよね、これは例えば、今設計も進めていると思うんですが、ある程度同じ精度の状況で取った見積りという認識でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 1月の時点の総事業費、工事費の想定というのは、事業者側で事業計画を組みながら想定をしてきたというようなところでございますけれども、一方で、この9月の段階の工事費想定額というところにつきましては、基本設計を踏まえて特定業務代行者が見積もったものというふうに聞いてございます。

立石委員

 そうしますと、事業計画と基本設計というところで精度が変わっていると思うんですよね。なので、今まで御説明を受けてきた単なる物価高騰という要因ではなくて、実際に設計を進めていく中で具体的な工事費が見えてきて、そしたら思ったよりも工事費がかかってくるというようなことになると思うんですが、その認識でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話しのとおり、精度が変わっているところはございますけれども、再度基本設計を踏まえて見積もっていく中で、その物価高騰分もそこに含まれてきたもの、それが金額として出てきたということで聞いてございます。

立石委員

 区の事業でほかの小・中学校であるとか、具体的に基本計画よりも設計に入っていった方が予定よりも実際予算がかかるということは往々にしてありますので、こちらについても同様のケースだと思うんですけどもね。場合によっては、実施計画というところでさらに具体的に設計が進んでいく中で、想定よりも金額がかかってくるというようなことも当然あり得るんだろうなというふうに思います。

 1月の定例会でしたか、委員会の中で、たしかその前から報告があったと思いますが、工事費が250億円増加することで、一旦立ち止まって、例えば具体的には、商業のエリアを一フロア減らしたり、施設計画に影響があるような変更をして、その250億円分は補えるということで、また事業が進んでいたという認識だと思うんですけども、その際の変更内容ですとか、ちょっと確認させていただいていいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 令和4年12月に2,250億円総事業費という報告をさせていただいておりまして、その後に、委員お話しのとおり、250億円ほど上振れする見込みということで御説明をしているかと思います。その中で、施設計画についても、商業施設ですとかそういったところを一部変更してきたというふうに認識をしてございますが、ちょっと今手元にその時点でどこがという細かい資料を持ち合わせてございません。

立石委員

 1月の時点で立ち止まって、施設計画も一部見直して250億円分捻出をしたとありますけれども、今回、900億円程度ですよね。なので、私はちょっとその施設計画の見直しだけで本当にこの金額が賄えるのかと。先ほど、再整備事業計画の見直しをまだ考えていないというお話でしたけども、実際1月の段階でそこまでしか賄えなかったわけですよね。

 なので、再整備事業計画においても再検討が必要なんじゃないかなというふうに思っているんですが、一度そういった見直しをされているので、現実的に御担当は、どの程度本当に施設計画の見直しだけで捻出できるかという現実的な数字なんかも見えているんじゃないかと思うんですけれども、現状の御認識を聞かせてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 これまでの工事費の高騰に対する対応というところについては、現状の規模の中で用途の構成を変えるですとか、そういった工夫で保留床処分金を上げたり、工事費を下げたりということで対応してきたというふうに認識をしてございます。

 一方、今回の900億円を超えるという総事業費について、これは特定業務代行者の見積りであるので、これはまた金額については精査をされるというふうに思ってございますけれども、これが一定程度減ってきたとしてもかなり大きな金額であるので、今、事業者からは施設計画の検討も必要になっているということでお話を受けております。その建物の規模の中の用途構成の変更とかでは賄えないということで、この施設計画の変更の検討が必要になっているということで認識をしてございます。

立石委員

 特定業務代行者の見積りによって900億円増、それがこれから精査を行っていくということですので、その精査を行っていく過程で、仮に設計ですとか、この設計者が施行する仕組みになっているわけですよね、この仕組みは。なので、場合によっては、その手法であるのか、特定業務代行者、事業者の見直しなんかも、例えば精査をした結果、設計だったり、見積りにまだ改善点があるんじゃないかとかいう判断になった場合は、そこの見直しなんかも可能性としては出てくるわけですけれども、それを決めるのは区ですか、施行予定者ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 特定業務代行者、設計施工者を選定しているのは施行予定者でございますので、施行予定者が決定するものでございます。

立石委員

 先ほどの市川委員の答弁の中で、区は精査に関わっていないというような、やらないというような答弁に聞こえたんですけれども、この精査に関して区はどのように関与するつもりなのか確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業費の精査については、特定業務代行者から出た見積りに対して施行予定者が精査をするものというふうに認識をしてございますが、その施行予定者での精査結果というのは、区も確認をしていきたいと考えてございます。

立石委員

 確認という受け身じゃなくて、積極的に主体的に関わっていただきたいと思っているんです。といいますのは、当然、区が予定していた、いろいろ他の委員からもありましたけど、ホールであったり、展望フロアであったり、あるいは権利床であったり、どういった部分が実際に想定よりも事業費がかかっているのか。そういった数字の、お金、お金ばっかり言って恐縮ですけどね。既存の再整備事業計画に基づいてやろうとしたら、じゃ、現実的にどの部分を工夫すれば予定の事業費に収まるのかというところで、当然その数字というのは認識しないといけないと思いますし、区としても絶対この部分は残していくんだというところに関しては、より多分、精緻な精査というものが必要になってくると思うんですよ。やり方を変えた場合に、どういう形であれば予算を抑えて、区が実現した機能を担保できるのか。そういった上で、より主体的にその精査に加わっていく必要があるんじゃないかと思うんですが、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 確認という言葉で御説明をしましたけれども、確認というのは金額をそっくりそのまま見て確認をするということではなくて、例えば建築費、設備費、電気工事費、どこにお金がかかっているのかとか、建築費についてその内訳はどういうふうになっているのか、そういったことはきちんと区としても確認をしていきたいと考えてございます。

立石委員

 そして、施設計画の変更であったり、場合によっては再整備事業計画の変更であったり、そういったことをする場合は、当然、議会にも御報告いただけるわけですよね。その際に、やはり精査の数字というのが一つの私たちの判断材料にもなると思っています。そういった内容も議会でお示しいただけるという認識でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 今回の総事業費の特定業務代行者の想定工事費というところについては、一定程度精査はしますけれども、これについては、もし事業計画、施設計画が変わってしまえば、またこの見積りも変わってくるものだと思いますので、施設計画の変更、その各段階でその施設計画と合わせた見積りの確認というのはしていきたいというふうに思っておりますし、その施設計画と合わせて、当然、事業費も合わせて、その検討状況を区議会には御説明していきたいと思っております。

黒沢委員

 ほかの委員の方々の説明も受けてのことなんですけれども、なぜ900億円上がったのかという経緯などもまだまだ具体的ではなくて、内容についても納得するというところはまだまだ難しいという状況だと思っております。

 今、立石委員からもお話がありましたけれども、やはりこの900億円の上昇の妥当性というのを、区がこれからきちんと細部まで確認をされるというところ、精査に値するような部分まで確認されるということなんですけれども、どれくらいのスケジュール感をイメージされているのか教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 若干繰り返しになりますが、この事業費については今の事業計画に資するものなので、一定程度、今の事業計画の検証という意味で精査はしたいというふうに思っております。この精査については、我々も一刻も早く精査をしたいというふうに思っておりますので、事業者に求めているところでございます。一方で、施設計画の変更と合わせて、また事業費というところはお示しをしていきたいと考えてございます。

黒沢委員

 一刻も早くというところで、あまり具体的なスケジュールというのが出てこなかったんですが、これまでの1か月間でこういった大きな金額が出てきたというところで、当然、追及、もし私であれば事業者まで何回も足を運んで、どういうことなんですかというところまで伺うような、何回も何回も確認したいというふうに思うぐらいのことなんですけれども、これまでこの1か月間ではこの900億円増の部分というところで、どんなお話をされてきているのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 この工事費については、詳細な説明を求めているところですけれども、現時点で説明いただいているという状況ではございません。

黒沢委員

 そんな状態ですごく心配ですね。現状900億円増になりましたということは、事業者側はその数字を持っているというふうに思いますので、そこは区としてももう少しこの1か月間の間で何らかの情報を得るところまでは行っていただきたいというふうに思いましたので、今後のスケジュールというところも、一刻も早くという言葉をちょっと信頼していいのかなと少し不安になってしまう部分もあるので、ぜひそこはもう少し気を引き締めていただけたらというふうに思います。

 検証するに当たってなんですけれども、単純にこちらの計画を見るだけでは、なかなか妥当性というのははかれないというふうに思うんですが、ほかで同じような時期に、同じような事業規模で何か事業をやっているところだとかに調査をして、どれぐらいの上昇があるのかですとか、どういうふうに妥当性などを検証していくのかというところはどうお考えでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 こちらにつきましては、まず900億円の乖離が生じたということについてしっかりと説明を求めていくと。その中で、その900億円が開いている妥当性については、当然この施行予定者らが我々のほうに示すべきものということで考えております。

 また、今回、事業として施行予定者のほうで今行っているものは、まずは特定業務代行者から当該事業計画、基本設計に基づく工事費がこの金額ですというのが示され、それについて今、施行予定者らがその妥当性について特定業務代行者と協議、確認している段階ですので、それが一定整理された段階で我々にもしっかり理由が示されるものということで考えております。

黒沢委員

 整理されたらどれぐらいの時間で整理できるので、どれぐらいで中野区さんにお示しできますというようなところまでは、しっかりお約束できるはずだなというふうに思うんですけれども、また先ほど私の質問した趣旨としては、この事業だけじゃなく、ほかの東京の再開発が起きている中でもそういった上昇が見られるのかですとか、そうした目線での調査もしっかりと行っていただきたいという意味でもありましたが、いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回の事業費の乖離の原因を示すときに、当然、昨今の他の建設工事がどういう状況なのかとか、そういうのを照らした中で我々に説明されるべきものということで考えております。

黒沢委員

 ぜひその目線でもチェックをしていただき、議会への報告もお願いできたらというふうに思います。お願いをいたします。

 また、今回の一時保留に伴って、区の財政上の影響というところがあるだろうという状況になっていると思います。協定では、損害賠償については含まれていないということでしたが、遅延に伴う損害賠償請求ができるような契約書類は現在ないということで、確認なんですけど、させてください。

半田企画部資産管理活用課長

 現時点で締結している協定書につきましては、そういった今回のような遅延に基づく損害賠償に係る規定については明記はされてございません。

黒沢委員

 先ほど平山委員の質疑でもありましたけれども、施行予定者変更を承諾するに当たって、お約束した事項、スケジュールを遵守することということで約束されているようなんですけども、これはどういった形での約束になるんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 施行予定者から1社脱退するというときに、区のほうから施行予定者の脱退について承諾をしているところでございます。こちらの承諾に当たって、そのときにこちらとしてお出ししているのが、一つがスケジュールの遵守、また施行予定者間の調整に起因した遅延に伴う新たな地権者負担、こちらについては施行予定者の責任において対処することということで、こちらを前提とした上でこの承諾を出しているというものでございます。

黒沢委員

 それは口頭の約束で、例えば議事録に残っているですとか、契約書でないのか、何なのか、覚書なのか、それはどういった形でのお約束なのかというところを聞いております。

半田企画部資産管理活用課長

 施行予定者の脱退につきましては、文書のほうで同意の依頼が来ておりまして、そちらに対して中野区のほうから文書で承諾をしております。その承諾の中で、先ほど申し上げた内容を記載していたというものでございます。

黒沢委員

 では、可能性としてはそういった同意書というんですかね、そういったものが損害賠償請求などに使える可能性というところも含めて、弁護士さんとかには相談をされているんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 先ほど御答弁いたしましたとおり、施行予定者間の調整に起因した遅延に伴う新たな地権者負担については生じないようにということで、それを前提として承諾をしているものでございますけれども、今回、工事費の想定外の高騰ということで、事業のほうが遅れるということで来ているものでございまして、その辺り、どういったものを根拠に損害賠償ができるのかにつきましては、今現在、弁護士とも相談中でございまして、また引き続き弁護士とも相談の上、改めて区としての姿勢を決めていきたいというふうに考えてございます。

黒沢委員

 ということは、先ほどおっしゃっていた900億円の増えた部分の精査というのが非常に大事になってくるというところでもあると思いますので、ちょっとひもづいてくる部分だなというのと、これからもできるだけ契約書とか覚書とかそういった形をしっかりと取っていただきながら、これからもいろんなことが生じると思うので、ぜひ取っていただきたいというふうに思います。

 今後のことについてなんですけれども、金銭面の影響もそうですが、事業着手困難となっているかも含めて、駅前の活気というところが損なわれないように、善後策の早期調整だったり、説明が直ちに必要だというふうに我が会派としても考えております。

 見直しを進めていくということですけれども、区としては一貫してこれまでのコンセプト、そして拠点施設に必要な機能を踏まえて事業を進めてほしいと求めているところだと思うんですけれども、現在は施行予定者からの説明を待っているという状況でよろしいんですかね。スケジュールというのは、提示されているのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施設計画の見直しの検討が必要になっているということでございまして、どういった施設計画の見直しが必要なのか、また、それがどのぐらいスケジュールに影響するのか、それを今、施行予定者に求めているところでございます。

黒沢委員

 求めているというところで、回答を待っているということになると思うんですけれども、やっぱりずるずるとスケジュールが延びていってしまうのが非常に心配になるので、この部分についてもどれぐらいのスケジュールで施行予定者からしっかりお話があるのかというのも約束をしていただきたいというふうに思いますけれども、その辺りはいかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本日時点では、施行予定者に求めているということなんですけれども、先ほど来の質疑の中で、来年度予算への影響、そういったこともございましたので、11月の閉会中、12月の第4回定例会、そういった各段階を踏まえて御説明をしていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 ほとんど多くの議員の方が質疑をされた後なので、重複する部分もありますけれども、改めて私からもお尋ねさせていただきたいと思っています。

 そもそも今のような事態になってしまった、この原因というのはどこにあるんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 施行認可申請を行ったところでございますが、その中に付された事業計画のうち、資金計画の中で設定した工事費、ここについてが施行予定者と特定業務代行者の中で乖離があったというところだと思っております。

むとう委員

 もう少し広い意味で、この事業を捉えていただきたいというふうに思っているんです、原因もですね。そもそも、市街地再開発事業を権利返還方式でずっと進めてきて、随所で私は、民間任せでいいのかと、ほかの議員の方からもありましたけれども、民間任せで区が、本当に全部民間からの変更、これまで多々あった中でも唯々諾々とオーケーをしてきて、きちんと検証もせずに民間主導でのこの市街地再開発事業の進め方、これってこのまま進めていいのかというのは、事あるごとに言わせていただいたと思うんです。この事業そのもののこれまで進めてきた在り方に原因があったんではないかというふうに私は思っているんですけれども、そういう視点というのを区は持ってはいないんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、取り組んでおります第一種市街地再開発事業につきましては、一般の民間開発とは違って、都市再開発法に基づいて行われるというところでございます。都市再開発法という中で、様々な行政手続があり、また様々な計画の内容から、さらにそこで実現する成果なり、事業の資金計画なり何なりの内容なり、そういったのも公にして確認しながら進めるというところでございますので、そういった意味では、民間任せというよりは、民間活力を活用した市街地整備ということで認識しているところでございます。

むとう委員

 民間の活力を活用する。でも、その活用するという部分で、区がやはりしっかりと関与して民間の力をどういうふうに生かしていくのか、殺していくのかという、やはりそういった技能や手法がない限り駄目なんじゃないんですか。その辺の反省というのはないんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今現在、委員からお話しあったように、様々な事業計画、施設計画、さらにそれの地域貢献、さらには施行認可申請という中での事業計画の策定、様々行政として関わってくるものがございます。我々としては、今回の施行認可申請の中に付された事業計画では、行政としてしっかり関わって、整備効果の高いものをまとめて申請されたということを考えているところでございます。ただ、それが今回、認可申請の審査期間中のほうで取下げという事態になったということについては、まずはしっかりと理由を聞くことから、確認することから始めたいというふうに思っております。

むとう委員

 市街地再開発事業というのは、本当に多分、景気のいいときにはうまくいく要素もあったんじゃないかというふうには思うんですけれども、開発主体側の開発が有利になるように、進めやすいようにできているものであって、なかなかやはり景気の変動であるとか、そういうリスクが生じたときには、それを修復できる力を持っている事業スキームなのかというところがすごい懸念材料として私はあるんですけれども、そういうふうに区は思っていないんでしょうか。この事業そのもの、何かリスクがあっても、それを乗り越えられるだけの事業の在り方というものを考えていないと、何かで滞ったら、特に中野の場合は、この事業が滞ったらば転出補償金が出なくなるということで、区役所を造った建設費も払えなくなってしまうと。こういった玉突き計画というのを区がそもそも考えたところに、この事業計画の間違いがあったんじゃないかというふうに私は思っているんですけれども、区はそういう認識はないんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、市街地再開発事業のお話についてお答えすれば、今委員からお話しあったとおり、この再開発事業の特性といたしましては、この事業を成立させるための最大の収入源は保留床処分金という形になりますので、つくられて、幾らで売れて幾らの収入が入るかというのは、当然、社会情勢の影響を大きく受けるということは認識しているところでございます。

 一方、そういった影響をこの事業の中でどのように判断して進めていくかというところで、この第一種市街地再開発事業というのは、施行者が例えば不動産運用、そういったところのたけている企業が参入したり、また規模開発のノウハウを持っているところが参入したり、そこがしっかりと事業計画をまとめて申請するという仕組みでございますので、そういった社会情勢に向けても対応できるような仕組みが再開発事業かなということで考えているところでございます。

むとう委員

 社会情勢に大きく影響される事業であったわけですよね。だから、このような現状になってしまった。このような現状を回避するためには、本当に今まで、先ほど聞いていて思わず、「えーっ」なんて大きな声を出してしまったんですけれども、区の責任はないなんというふうに言い切っているわけですので、そういった区の姿勢というのも大きな問題があるのではないんですか。区民の財産を処分するんですからね。それで区の責任はないなんて言って、本当に民間事業者に任せ切っていて、今のような現状になっているというところを、区はしっかりとまずは反省していただかないと困るなというふうに思っているんですけれども、そういうお気持ちにはならないんですか。強気で、区に責任はないなんて言われちゃうと、何言っているのよというふうに怒りが湧いてくるんですけれども、区は責任ないという認識のまま進むんですか、この事業は。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほど、私のほうでお話しさせていただいたのは、今回の施行認可申請がされて、それが取り下げるというところに至ったということにおける行政手続の中で、区の責任はというところで、ないと判断しているというお話でございまして、今、このまちづくりを実現するために様々な事業手法を導入しているところですけど、それについては、まず、今回このような事態に至っているところの報告を受けながら、検証する必要があるとは思っております。

むとう委員

 ということは、施行認可申請が取り下げられた事態に陥ったこのことについてだけは、区には責任がない。でも、これまでこの事業を進めてきた区に責任はあるというふうに思っていていいんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、施行認可申請が取り下げられて進められなくなったと、変更が必要になったというところでございますので、様々この中で、街路事業であったり、区画整理事業であったり、再開発事業であったり、そういった市街地整備手法が導入されているところですけど、今回取り下げたその理由をしっかりと確認する中で、そういった市街地整備手法の選定、活用が妥当だったのかというのは、改めて我々としても確認したいということで考えております。

むとう委員

 現時点で確認はしていない。だから、まだ反省するには至っていない。区の責任は、まだないんだというふうに思っていらっしゃるんですか、この期に及んでも。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、様々、区として負うべき課題が生じているところでございますので、まずはそれを生み出した原因についてしっかり確認した上で、またその影響についてどうだったのかということについても考察したいということは考えております。

むとう委員

 ちゃんと責任感を持って事業を進めてほしいと思うんですよ。ですから、どんな場面でも区の責任はないなんて言ってほしくないですよね。そこはしっかりと心を入れ替えて、今後進めていただきたい、この事業の対処をしてほしいというふうに私は強く思いますので、そこは念を押して言っておきます。

 それで、特定業務代行者清水建設さんに施行予定者が決定したのは、昨年の8月だったんでしたか、そこを確認させてください。

半田企画部資産管理活用課長

 特定業務代行者の選定の報告を8月1日付で受けておりまして、清水建設と契約したのは、令和5年の7月31日付で契約をしたというふうに報告を受けてございます。

むとう委員

 それで多分、第1回定例会の定例会のときに、3月期で、清水建設さんが株式上場して以来初めて赤字決算になるということが公表されていたかと思うんですけれども、そのことを私は、財産処分の議案に対する反対討論の中でも触れました。区はその辺りの情報はきっと得ていたはずだと思うんですけれども、そこでちょっと危惧するとか、大丈夫かなとか、ちゃんと区なりに調査するだとか、そういう動きはあったんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 報道等につきましては、区のほうでも承知はしているところでございます。議案のお願いにつきましては、施行予定者のほうから事業のほうを責任を持って進めるということでお話を頂いておりまして、議案を第1回定例会でお願いしたというところでございます。

むとう委員

 区は、清水建設さんで大丈夫って、そこに対する不安とか、施行予定者に対して話し合うとか、そういうことはなかったんでしょうか。それも民間同士のことなので、区は任せているということで一切口を挟まなかったんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 特定業務代行者については、施行予定者が選定をしたものでございますので、施行予定者のほうでこの計画で事業を進めるということで確認をしてきておりますので、その点については、施行予定者の意思として進めていく、そういうふうに区としては認識してございます。

むとう委員

 施行予定者の意思として進めていくのは当然なんですけれども、本当にここで、360億円でしたっけ、ちょっと数字定かではありませんけれども、かなりの巨額の赤字決算だったわけですよね。それで、そういう業者に任せておいて本当にできるのかという、そこの疑念というか、それも区が主体的に関わらなくて民間任せだからどこ吹く風ということで、ちっとも受け止めていなかったんではないかと思うんです。普通に考えたら、自分が自分の家を建てようかなと思ったときに、どこに建ててもらおうかと考えたときに、大赤字を抱えている業者は避けるのが普通ではないですか。そういう感覚というのを区は持ってはいなかったんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としては、施行予定者にきちんとこの事業が進められるかどうか、そういったことは確認をしてきております。特定業務代行者については、施行予定者が選定をしたものでございますので、施行予定者が確認をしているというふうに今認識をしてございます。

むとう委員

 本来であれば、区がもう少し主体的に、私はきちんと一歩一歩確認をしていかないとやっぱり駄目なんじゃないかなというふうに思います。すごく区の無責任な体質というのをこの間ずっと私は感じていて、不安材料がどんどん大きくなっていました。このすばらしい計画が、すばらしいと嫌味を込めて言っているんですけれども、出来上がった暁には年間9億円の収支があるなんていう、展望室にも30万から40万人の人が訪れるだとか、事務所床も9割ぐらいは埋まっているだとか、すごくばら色の数字を提示されて、区は、それを本当に、施行予定者からそういう提示がされて疑問も持たずに進んできたと思うんです。

 そのときも、こういうばら色を描き過ぎていて、この数字を真に受けていいのかということも、これ私だけじゃなくて多くの議員の方からも疑問の声があったかと思うんですけれども、それに対しても、区はどこ吹く風。区がすごい信頼している施行予定者がこういう数字を出しているんだから、これに間違いないというふうに思って進めてきた事業でもありますよね。

 そういう中で、今年の6月に1社が抜けましたよね。1社が抜けたのは、すごく賢い業者だったと思うんですけれども、このまま突き進んで泥舟に乗るのは嫌だと多分思ったのではないかと私は思います。1社抜けたときに、やはりここでも区は慎重に考えるべきでしたよ。そこも考えないで、これもどこ吹く風。民民のことだから、きちんと施行予定者がやってくれると言っているから大丈夫なんだというふうにおっしゃっていたけれども、こういう一つひとつ振り返ってみたって、区がきちんと自分たち自身で検証しないということで、今の事態を招いていると私は思うんです。区はそういった反省というのは現時点でも全くないんですか。施行予定者が言ってきたことなんだから、それを区はちゃんと信じてきたんですから、区には全く責任ありませんよって、今でもそう思っていらっしゃるんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 繰り返しになりますが、市街地再開発事業における施行認可申請というのも大きなステップでございますが、それにつきましても民間の施行予定者の責任と負担の中で申請されたものと。その申請の内容に付されたのが事業計画というところでございますので、今回の事態について、やはり民間が責任として負うもの、行政が負うもの様々あるところでございますけど、少なくともどうしても役割の違いなり、立場の違いというところで、例えば区で発注する建設工事であれば、当然、区がその設計に詳細まで関わって区の責任で発注するというところでございますが、こちらについては第一種市街地再開発事業というところでございますので、施行者が行うというところでございます。

 我々行政の責任としては、都市計画事業として、また都市再開発法に基づいて行われる事業として、行政の役割を全うするというのが責任でございまして、それを民間についてもしっかりやってきたと思いますし、我々行政もしっかりやっているというところで、ただ、今回の事態に至ったのはやはり原因があるので、そこをまずはしっかり特定することから入りたいというところで、考察した結果は、また議会のほうにも報告したいと思います。

むとう委員

 民間が負うべき責任もあるとおっしゃいましたけれども、民間が負うべき責任、この事業において民間がこの時点で負うべき責任というのは何なんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在の段階としては、認可申請が取り下げられたというところでございます。認可申請段階におきましては、認可を受けた事業を遅滞なくスケジュールどおりに遂行していくというのが民間の役割でございましたし、今回取り下げたということになれば、これは協定に基づき、今後どうするんだというのを我々と早く協議して示してもらうというのが責任だと思っております。

むとう委員

 基本協定に基づきということですけれども、他の議員の質疑の中で、基本協定の中で罰則規定はなさそうな感じなんですけれども、じゃ、もう取り消しました、施行認可申請をもう今日で取り消しちゃうわけですから、責任なくなりますよね。これが認可が下りていれば、そのとおりやらなければいけないという責任があったかもしれませんけれども、取り消しちゃうんですもの、何か責任あるんですか。

 その協定の中で何か、じゃ、これ、私が勝手な見方をすれば、施行予定者1社が抜けた時点で、本当は他の4社残ったところも抜けたかったんじゃないかな、降りたかったんじゃないかなと私は想像するんですよね。結局、ここまで抜けるわけにもいかず、取りあえず申請はしてみた。だけど、やっぱり無理だわということで、申請を今日取り下げちゃう。取り下げたらもう責任はない。じゃ、もう残っている4社、施行予定者もやっぱりやめます、抜けますと言ってもいいんですか、それも成立するんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、今、委員おっしゃるとおり、今回、施行認可申請を取り下げたというところですので、提出時の認可申請に添付された事業計画をスケジュールどおりに遂行というのは、できなくなっているという状況です。一方、協定につきましては推進協定ですので、じゃ、どうするんだというところを早く示す責任が施行予定者にはあるということで考えております。

 また、1社抜けたときのお話でございますが、やはりそこは我々は、消極的な賛同なのかどうかというのも含めてヒアリングも実施いたしました。ヒアリングを実施した上で、4社としてしっかりやっていくということでの意思を確認し、今回、施行認可申請というところまでまとめ上げたものということで考えておりますので、委員のお話は当たらないかなというふうに思っております。

むとう委員

 私は話合いの席にもいませんからね。そこは本当に私の勝手な憶測でしかないことはそうなんですけれども、それで、基本協定で今後どうするかというところを考えるのが、協議するのが基本協定の中にあるということなんですけれども、いろいろ考えた結果、この事業はできませんよ、もっともっとお金がまだまだこれからもかかっちゃうかもしれませんから、もうやめますということで、施行予定者が抜けますということもそれはオーケーなんでしょうか。何か違約金とか、何にもないまま抜けることも可能なんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 協定の解除につきましては、現行の協定上、甲乙協議の上、かつ合意した上で本協定を解除することができるとなってございまして、その中に幾つか例示のほうがございます。今後、協定が解除できる状況になるのかにつきましては、双方の意見等もあるかと思いますので、お互い弁護士等にも相談の上で協議をしていくことになるのかなというふうに考えているところでございます。

むとう委員

 では、協議した結果、抜けることも可能。その際には、今、結んでいる協定の中では違約金もなく、このまま話合いさえすれば抜けることは可能ということでよろしいですか。

半田企画部資産管理活用課長

 先ほど御答弁の中で、今の協定書上、事業の遅れに係る損害賠償について明記はされておりませんということで御答弁を申し上げているところでございます。ただ、協定のほうには書いてはございませんけれども、施行予定者の責任で区のほうに生じた負担につきましては、様々解釈はあるかと思いますので、その辺りについては、今後、弁護士との協議の上で、請求できるものについては請求をしていきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 では、遅れが生じたことによりかかったお金は、これから話合いの中で、もしかしたら幾らかもらうことができるかもしれないけれども、もらえないかもしれない要素もあるということですか。

半田企画部資産管理活用課長

 具体的にどういったものが対象になるかにつきましては、今後検討ということになるかと思いますので、委員おっしゃるとおり、請求できることもあれば、できないこともあるかというふうには考えているところでございます。

むとう委員

 その基本協定を見ていないので分からないんですけれども、こういった最悪の事態を想定しての協定書にはなっていないんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 先ほどの御答弁の繰り返しになりますけれども、協定の解除によって生じる負担、損害賠償、そういったものについては明記のほうはされてございません。

むとう委員

 それは、市街地再開発事業における基本協定の在り方はそういうものなんですか。これは、中野区だけがその協定の中に盛り込んでいなかったということなんですか、どちらなんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 協定の締結に際しましては、リーガルチェック等も行っているところでございます。各自治体とか施行予定者の中で様々形はあるかと思いますけれども、区といたしましては、ある程度一般的なものでということで、今回、協定を締結したというふうに理解をしているところでございます。

むとう委員

 中野区はかつて、契約書で大失敗をしていた経過もあって、中野区の中に法務担当の弁護士さんをお雇いになっていますよね。きちんとチェックしてもらったにもかかわらず、最悪の事態を想定した協定書にはなっていないということなんですね。

半田企画部資産管理活用課長

 先ほどの御答弁の繰り返しになりますけれども、協定の解除に係る損害賠償についての明記はされていないという協定書になっているというものでございます。

むとう委員

 なぜ明記しなかったんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 こちらも先ほどの繰り返しで恐縮でございますけれども、リーガルチェック等も行って弁護士とも相談の上、今回の協定書になっているというものでございます。

むとう委員

 相談したのに、どうしてきちんと明記しなかったんですか。やはりこういう大きな事業は、最悪も考えた上での、こういう協定書とか契約書ってすごく大事な基本の要素ではないですか。何で、中野区の法務担当の方は、最悪の事態まで、まさか大手の企業さんが途中でさじを投げるなんてことはないと、景気の変動も大したことないと甘く見てうまくいくだろうということで、最悪の事態というのを全然想定しない協定書になっているということなんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 協定書上、損害賠償の状況については先ほども御答弁しているとおり、基本的には甲乙協議の上協定が解除できる、ただ、損害賠償については明記のほうはされてはいないというところでございます。ただ、内容につきましては、最悪の場合という表現でございますけれども、仮に例えば施行予定者側が責めを負うべき合理的な理由があると認められる場合には、損害賠償については別途協議できるという表現にはございまして、ただ、別途協議できるその内容については明記はされていないというものでございます。

むとう委員

 別途協議はできるとか、協議をしても逃れることもできるということになりませんか。

半田企画部資産管理活用課長

 協定書の解釈につきましては、弁護士等の見解等もあるかと思いますので、具体的な項目等につきましては、それぞれ検討、協議することになるのかなというふうに考えてございます。

むとう委員

 もう今から協定書を結び直すということもできませんので致し方ないんですけれども、やはり本当に最悪の事態、こんな大きな事業が滞りなくうまくいくということのほうが逆に珍しいことであって、なかなかいろんなところでつまずきは起こり得るわけですから、最悪な事態も想定をして、しっかりと今後は、契約書の在り方というのも、リーガルチェックも1人の弁護士では駄目ですね。数人による、大きな事業についてはしっかりと行う契約書を、今後はつくるようにしていただきたいというふうに、それは要望しておきます。

 これもかつての中野区のタイケン学園でしたっけ、あそこの契約書でも定期借地権だったのに、その期間が書いてないとかという、基本的な契約書の書式になっていなくて、中野区は大損していますよね。そういう反省がちっとも見えないというところが、私は全く納得できません。

 それから、他の委員からも質疑がありましたけれども、今日、認可の取消しの申出があったと。それを区は、これから東京都のほうに進達するということなわけですけれども、そこも事務的に区は、それが区の仕事だからじゃなくて、区もこの事業に関わっているわけですからね。この取消しの理由が900億円の上昇分ということであるならば、900億円の検証についてはきちんと施行予定者から、今の段階で説明も聞いていないし、区は検証もしていないと。説明ぐらい聞いてはどうなんですか。これが滞っていて、一時保留にするという依頼があった9月3日、それから今日まで日にちがあるわけですよね。その間に、どうして施行予定者から説明すら受けていないというのは、全く理解できないんですけれども、どうしてそれで平気でいられるんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほどから複数の委員からお話しいただいたときにも申し上げましたが、我々としても認可申請して、それが審査期間中になぜこのような状況になったのかと、このような乖離が確認されたのかということについては、早期の説明を求めているというところでございます。

むとう委員

 求めているのに実現できなくて、それでもいいの。区は、これまでそうですよね。1社抜けたときもそう、求めている。求めているだけ、求めて終わり、言い訳のように。求めるだけでいいんですか。求めて、何で説明させないのよ。全く理解できないんですけど。どうして日にちがあったのに、求めて終わって平気でいられるの。求めたなら、説明受けたらいいじゃない。何で応じてくれないんですか。応じてくれないんだったら、押しかけたらいいじゃないですか。聞きに行ったらいいじゃないですか。どうして平気でいられるんですか。求めるだけで終わりって、何なのそれ。そういう姿勢だから、事業がうまくいかないんじゃないんですか。どう思っています。何で、必要だと思って求めているのに、今日まで、この期に及ぶまで説明すら受けてないんですか。どうして、どうしてだか答えてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 これも先ほどからお話しさせていただいているとおり、まず、今の現段階は何かといったら、工事費が示された。基本設計に基づく工事費が示された。それが想定より大きく乖離している。その乖離の原因について、特定業務代行者と施行予定者、その中で確認と調整を行っているという作業ですので、今まさに施行予定者もなぜというのを問うているところだと思いますので、当然、それを整理された段階で我々に示されるものというふうに考えておりますし、我々も、こうやって議会でそこの乖離の原因は何だと言われるのは当然思っておりましたし、早くお示ししたいという気持ちもしっかりと伝えるところでございます。早く確認して、早く皆さんにもお伝えしたいと思います。

むとう委員

 区は、こういう状況を生み出しても、この施行予定者と特定業務代行者、このメンバーでこの市街地再開発事業をこれからも進めていきたいと、まだ思っているんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在、まずそこの原因の確認、それから併せて、どの程度の変更が必要なのかというような特定をするための協議が深められていくというところでございます。その中で判断するべきものと思っております。

むとう委員

 他の議員からも質疑がありましたけれども、いつまでにそれができるのかということもすごく大事で、事を急ぐ必要もないかもしれませんけれども、いつまでもずるずると今までのように唯々諾々と流れていくというような進め方はやめていただかなければいけないというふうに思っています。でも、どこかの時点で、この事業そのものを見直した方がいいのではないでしょうか。市街地再開発事業の落とし穴ですよ。いろんなところでこういう事態が生じているというふうにも聞いています。この際、この事業の在り方をもう一度検証し、見直して反省もし、どこに原因があったのかということをしっかりと謙虚に調査をした上で、やはり私は、定期借地権という在り方での開発を考えていただきたいというふうに思っていますので、ここで改めて言わせていただいておきます。

酒井委員

 2点だけ。先ほど黒沢委員の質疑の中で、今回、事業が遅れるという中で、旧区役所庁舎及び中野サンプラザが管理費がかかりますね、それが年間約3,400万円余。そちらに関しましては、ヒューリックが施行予定者から抜ける際の覚書というのがありますよというお話があって、それに当たるのか当たらないのかというところで、資産管理活用課が施行予定者間の調整に起因した遅延かどうかも含めて考えるとおっしゃっていたんですけれども、それでよろしかったですか。

半田企画部資産管理活用課長

 委員お見込みのとおりでございます。

酒井委員

 これ、施行予定者間じゃなくて、施行予定者の責任で遅れているわけじゃないですか。だったらば、このような負担というのは確実に求めていくという区の姿勢が大切だと思うんですよ。その辺、どのようにお考えですか。

半田企画部資産管理活用課長

 区といたしましては、当然、求めるべきものについては求めていきたいというふうに考えてございます。ただ、実際どういったものが求められるのかにつきましては、今後、弁護士とも協議の上、検討していきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 長くやりたくないんですけど。ヒューリックさんが抜けたときに、施行予定者間の調整に起因した遅延に伴う新たな負担に関しては、当然求めますよと言っているわけじゃないですか。今回、施行予定者が清水さんとのやり取りの中で遅延になったと。じゃ、当然、これ求めていくものでしょう。求めていくものは求めていく。求めるんでしょう。それだけちょっと確認させてください。

半田企画部資産管理活用課長

 先ほどの御答弁の繰り返しになりますけれども、今後、弁護士との協議の上、求めるべきものについては求めていきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 この文書の中に、施行予定者の責任において対処することって書いているんですよ。それ、文書のやり取りしたんでしょう。じゃ、向こうの負担になるんじゃないんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 委員御指摘のとおり、区といたしましては、施行予定者から1社が抜けるときに、施行予定者間の調整に起因した遅延に伴う新たな地権者負担、こちらについては施行予定者の責任において対処することということで求めているものでございます。具体的に、この条項にどの部分が当たるかにつきましては、今後、弁護士とも御相談の上、区として求めるものについては強い姿勢で求めていきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 施行予定者と特定業務代行者間の調整は、施行予定者間の調整ではないからだということですか。

半田企画部資産管理活用課長

 今回の取下げの理由につきましては、想定外の急激な工事費の増によりということで、施行予定者のほうからは聞いているところでございます。想定外の急激な工事費の増というのが、施行予定者間の調整に起因した遅延、これと同じとみなせるかどうかにつきましては、今後、弁護士のほうとも協議をしていきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 工事費の増によって調整しているわけじゃないですか。それによって遅延しているわけなんですから、何を言いたいかと言いますと、強い姿勢で臨んでいただきたいと思ってお尋ねしているんですよ。ですから、その辺しっかりお願いいたします。

 次にまいりますが、これ最後1点なんですけれども、これまでの経緯を思い返しますと、平成28年に野村さんを代表とする事業協力者として選定して、無償で協力を得ておったんでしたよね、たしか。そういう中で進んできて、事業者選定において、野村さんを代表とするグループをお選びになった。その際に、審査委員会からは、資金計画の確実性というのが指摘されておりまして、議会からその点は大丈夫なのかというのがかなり指摘されてきたんだと思っています。

 資金計画の確実性というのをどう守っていただくんだという中で、事業計画をしっかりと守っていただくのと、提案された内容を継承していくこと、これが重要なんだということをこの間ずっと担当さんは説明されてきたんだと思います。これまで施行予定者が提案された内容から、変わったものはどういったものがありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 提案のところから今の事業計画、施設計画で変わってきたところとしまして、当初提案時には、最上階には屋外テラスということで事業者が設けるという予定で提案をしてきておりましたが、現在は、区の権利床で展望フロアということになっております。また、賃貸レジデンスという提案がございましたが、現在は、全て分譲という形になってございます。また、商業施設については、途中の検討の中で一部減ということになってきてございます。また、バンケットについては、当初は比較的小さい規模で事業者側でというような提案でございましたけれども、今は権利床でやっていくというふうなことになってございます。主なものとしてはそういったことがございます。

酒井委員

 あと、外側のデザインであったり、都市計画駐車場もあったかと思うんですけど、その点も簡単に教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 デザインにつきましては、当初はダイナミックなグリッドのフレームになっておりましたが、現在はそこは変更になってございます。また、当初の段階では高層棟のコーナー部に緑化があったり、そういったところも変更になってございます。都市計画駐車場については、当初、事業者側で設けるということでございましたけれども、あそこの所有については、現在の計画では、区になっていくというようなことで計画を進めてございます。

酒井委員

 これまでも物価高騰によって、総事業費が増となった中で様々変更があったんですよね。提案内容の継承とおっしゃるんですけど、もうここまで変わってきているんです。今回、900億円増になって、区は、提案内容の継承ができなければ再選定しなければならないって、これまでおっしゃっているんですよ。じゃ、これ900億円の上振れをここまで変えてきて、今後どこまで対応するのか。僕はもうこれは、なかなか受け入れられないんじゃないのかなとも思っているんですよ。それと、施行予定者と特定業務代行者間の間のお話で、しっかりそこは詰めてもらってくださいよ。そういう考えでいいですか、まずは。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 特定業務代行者と施行予定者の中では、施行予定者が選定をしたものではございますけれども、今回のように事業費に大きく影響してきているところもございますので、特定業務代行者、施行者間のやり取りについてもきちんと確認をしてまいりたいと考えてございます。

酒井委員

 もう最後にします。それで、この間、かなり区としては何とか事業を成り立たせようという中で、大変に譲るといいますか、歩み寄ってきたところがあると思うんです。けど、僕は、これ以上難しいのかなと思っています。

 そういう中で、先ほどホールのことであったり、人口のバランス4対4対2でしたかね、昼間・夜間・交流の。それ以外のところで、区がもう少し具体的に、さっき質問もあったと思いますけれども、これ以上は絶対譲れないんだ、ここだったらばだとか、そういったものを僕は示していただきたいと思うんです。それと合わせて、今、施行予定者が特定業務代行者との話合いがされているでしょう。けど、1か月たって今回報告ないんですよ。じゃ、次、閉会中にやりますよとおっしゃっていましたけれども、報告できますか、その辺り。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員からのお話もあった件につきましても、しっかり施行予定者に申し上げているところですし、本日もどうなるんだという中で、時間軸を示せないことはとても恐縮しているところでございます。早くそこをお示しさせていただき、早期の場で、次こういうような時間軸で進めていきたいというようなことを報告できるように努めてまいりたいと思います。

羽鳥委員

 今後、改められるであろう事業計画に関わってお尋ねをしたいんですけれども、これまで建設費や総事業費の中で、権利床の活用というところで、運用想定収支などを出されていたかと思うんです。それで、去年の議論のときなんかでは、事務所床が坪当たりだったか平米当たりだったか、ちょっとそれは忘れてしまいましたが、大体このぐらいの賃料ですよとかというのでお話しあったかと思うんですけれども、ちょっとその金額は今出せますか。

半田企画部資産管理活用課長

 本年の第1回定例会の本特別委員会のほうでもお示ししておりますけれども、区の権利床の年間想定収支といたしましては、6億9,400万円程度を見込んでいるということでお出しをしているところでございます。

羽鳥委員

 事務所床って、どのくらいの単価で見積もっていましたっけ。

半田企画部資産管理活用課長

 ちょっと今、単価はすぐにあれなんですけれども、事務所床につきましては、面積として1万平米ほどを想定してございまして、年間想定収支で6億6,400万円を見込んでございます。

羽鳥委員

 その議論のときに、結構それは近隣の相場と大体同じぐらいなんだみたいな議論をしていた気がしたんですけれども、どうでしたか。

半田企画部資産管理活用課長

 近隣等を参考に、こちらの数字を算定しているものでございます。

羽鳥委員

 今回工事費が1.5倍に上がるもとで、総事業費も膨らむもとで、近隣相場の単価から考えてもかなり高い賃料を、権利床だけじゃないですけれども、単価として設定しないと事業が成り立たなくなるんじゃないのかなと思うんですけども、いかがですか。

半田企画部資産管理活用課長

 現在、工事費の急騰を踏まえて、施設計画の見直しも含めて検討をしているところでございます。権利床の運用につきましては、そういった検討も踏まえた上で、改めて数字については特別委員会にお示ししたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 先ほど、むとう委員が少し言っていましたけど、事務所床は95%入るという想定で運用想定収支が組まれているわけですよね。それは、近隣相場を見越してそういった単価を設定して、それで95%事務所床に入ってくれるんだとなっているんですけども、これは総事業費が膨らんだら、95%入るというのが成り立たなくなっちゃうんじゃないのかなと心配するんですけども、いかがですか。

半田企画部資産管理活用課長

 事務所床の収支につきましては、委員おっしゃるとおり、稼働率は95%で見込んでいるところでございます。その辺が適切かどうかにつきまして、今後、もし事業費が変わってくると、改めて見直しの上、先ほど申し上げたとおり、特別委員会にお示ししたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 今ちょっと示せないということなので、それは報告を待ちたいと思います。

 あと、市川委員の質疑との関わりで、私もすごく気になったのが、拠点施設との関わりの中で民設民営のホールは変えないとか、いろいろと固定されているものがあるわけですよね。ホールとか例えば展望施設とかバンケットって、分譲のマンションとか、事務所床よりも費用対効果というか、収益率が一般的に言えば低くなると思うんですけども、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それぞれの床で単価が違うというふうに思いますけれども、一般的には委員の認識のとおりかと思います。

羽鳥委員

 それで、このビルの大きさなんですけども、事業計画では31万平米くらいですよ、延べ面積。容積率もこれ以上上げられないとなると、床面積的にこれ以上大きいものはもうつくれないんですよね。小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 容積率としては1,000%で計画をしてございますので、その容積率以上はつくれません。

羽鳥委員

 そうすると、総事業費が上がるもとで、区は民設民営のホールも残してもらいます、展望フロアも残してもらいますと考えているのか、ちょっと分からないですけど、残してもらいます、バンケットも残してもらいますという中で、どうやって事業としての収支を成り立たせよう、どうやれば成り立つのかなと区は考えていらっしゃるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施設計画の変更の検討についてはこれからですし、今、事業者に提案を求めているところですので、またそれを踏まえて御説明したいと考えてございます。

羽鳥委員

 例えば、そういう中で、市街地再開発事業の中じゃなくて、例えばホールを切り分けてしまうとか、そういったことはあり得るんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、現在の事業計画をどのような変更をするのかという提案を受けるというところでございまして、その提案の根源というのは、最大の支出である工事費をいかに縮減するような方法を提案するか、また収入として保留床処分金というのが最大を占めますが、それをいかに高めるかというところを踏まえて変更提案がされるものだというふうに思っています。また、その変更提案が我々が進めるこのまちづくりと整合するのかというところが、また我々としての判断になってまいりますので、そういった協議の過程については、適宜こちらのほうで御報告させていただきたいと思います。

羽鳥委員

 区がどこまで譲って、どこまで譲らないのかなというのがちょっと分からないなと思ったから、お聞きをしたんです。再開発事業を成り立たせるために、収益率というのかな、事業採算効率が高いであろう分譲とか、事務所床だけに再開発ビルをしてしまって、例えばホールとかは、この地区全体で賄えばいいやと。再開発事業からは切り離してホールは別にするよみたいなことまで言い出すんじゃなかろうかというふうに思ったんですけども、そういったことまで考えていらっしゃいますか、それは今言えますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 先ほども申しましたが、新北口は再整備事業計画というのをつくってございますので、その中にホールであったり、バランスのよい用途構成というところがございますので、それを踏まえて、この地区で考えていくということと考えてございます。

羽鳥委員

 場合によっては、本当に全部戻っちゃうような話なんですけども、こんなに事業費が上がるって見積もられている中で、どうやって事業を成り立たせるんだろうというのがやっぱり分からないので、そういう中で、事業者からそういう提案もされてしまうのではないかなと。そして、その中で、区は、その再開発事業を成り立たせるために、例えばホールは、その地区の中で区がつくりましょうみたいなことになったりしないだろうかということを気にしているわけです。そうした提案をしたときに、区はのむのかと、それも今後の相談で、それは絶対ないんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まずは、どのような提案がされるかと、その変更の範囲がどこかというところを我々受けるのが最初だと思っております。その中で、今、委員のお話しのような仮の仮の話があったときは、やはりその段階で我々も、こちらに御報告させていただきますし、今の段階で、当たり前のように、これは駄目よとか、これはいいですよというような与条件をこちらから示すものではないと思っています。

市川委員

 先ほど冒頭の質問の中で、週に何回、これまで施行予定者と協議をしているかという御質問があって、週2回というふうに御答弁されていたと思うんですけど、ちょっと確認させていただいていいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 毎週のように定例の会をやっておりまして、定例の打合せをやってございまして、必要に応じて建物の計画の詳細を詰めなきゃいけない、そういったところは、週1回を超えるような形で打合せをしてございます。

市川委員

 ということは、今後、施設計画なのか、先ほどから話が出ているコンセプトの話もいろいろ出ていますけども、今後どうやって事業を進めていくのか、事業進捗についてしていくのかということも、当然、協議をしていくわけですよね。当然、ペースというのは今までも当然、事業規模だったり場所だったりと考えたら、中野区におけるプロジェクトの中で本当に大きいものですから、相当比重かかってやっていたんですけども、この状況下ではさらに多分、ペースというのが上がるのかもしれないんですけど、今後、この後1週間、2週間、3週間、また閉会中に審査があるかもしれませんけども、そういうところに向けて、そういう審議とか協議する機会というのはどれぐらい持つ予定でいますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 やはり協議・調整・打合せというのは、その事案に対して設定されるもので、今の段階でどのぐらいというところはなかなか設定できないところですけど、ただ今回、施行認可申請に向けたこの佳境のときでは、施設計画についてであったり、様々な事業計画であったりというところの中で、我々課長、部長レベルでも週一、二回ぐらいの定例で行っていましたし、係員に至ってはもう毎日のように打合せを行っているというような状況でございましたので、今後、今、委員からお話しになった今後の数週間という段階は、当然その中の一番の繁忙期レベルに相当するんじゃないかということでは考えているところでございます。

市川委員

 ということであれば、例えばこの報告資料の中にあるように、2か月あって予定が大きく変わってしまったと。今後もしかしたら、相手のある話ですし、区の中でどういう考え方をするかということも当然あるし、1週間、2週間で大きく話が変わっていくことも当然あり得るということだと思うんですね。

 そこで、正副委員長にお願いをしたいんですけども、今後、閉会中審査も多分されるでしょう。以前、この期の特別委員会ではなかったんですけど、前の特別委員会のときには、例えば新型コロナのときに、まちづくりどうするのかとか、そういう話をするときに、当時、国交省から来ていただいた横山副区長に出席していただいてお話を聞いたりとか、はたまたはるか、僕がまだ議員になる前ですけども、サンプラザを購入するというときには、田中大輔区長になぜサンプラザを購入するのかとか、そういうことを特別委員会に来ていただいて、いろいろ話をしたという経緯があったというのは聞いています。

 なので、ここに区長、今日できるかどうか分かりませんけども、そういう閉会中審査というところに対して、例えばサンプラザのDNAを残すのかどうかという大変大きな争点だと思うんですね。こういうことを一緒に議論していくために、この委員会に区長と、例えば事務方トップ方の副区長ともに出席をしていただきたいと思いますので、正副委員長におかれましては、それをもんでいただけないかと思うんですが、いかがでしょうか。

委員長

 ただいま市川委員から出されました出席要求についてということでございますので、一旦休憩をして御協議をいただきたいと思います。

 

(午後4時58分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時18分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、本件の審査の都合上、当委員会に区長、副区長に出席いただいてお話を頂くということで進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 時期については、閉会中審査を今後協議して決めていきますので、その中で検討したいと思いますが、進捗状況によって場合によっては、またいつに行うかということは、正副委員長にお任せいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように進めます。

 その他、質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、5時ちょっと過ぎてしまいましたので、1回ここで休憩いたします。

 

(午後5時21分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時35分)

 

 次に、2番、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案、説明会の開催等についての説明を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案、説明会の開催等について御報告いたします。(資料3)なお、本報告は、10月7日の建設委員会との重複報告でございます。

 これまで本地区計画につきましては、本年6月に東京都住宅供給公社から都市計画提案を受けまして、提案内容について本委員会で御説明させていただき、その後、前回8月の本委員会においては、区の条例に基づき中野区都市計画審議会に意見聴取し、今後、都市計画手続を進めていくと御説明させていただいたところでございます。

 今回は、その後に作成しました白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画原案と説明会の開催結果、今後の予定について御報告するものでございます。

 まず、1、都市計画原案についてです。1枚おめくりいただきまして、右上に別紙1と記載している資料を御覧ください。

 始めに、今回の地区計画を定める位置を示した総括図、それ以降の9ページが詳細な計画内容や地区施設の計画位置などを示した地区計画の図書となります。前回、前々回の委員会に報告させていただいた本地区の四つの目標、土地利用の方針、道路や公園広場などの地区施設、また建築物の容積率や建蔽率などの建築物などの整備の方針、既存の1団地の住宅施設の廃止の内容について大きな変更点はございませんので、説明は割愛させていただきます。後ほどお読み取りください。

 次に、右上に別紙2と記載してございます都市計画公園・白鷺公園に関する資料を御覧ください。こちらは、都市計画公園・白鷺公園の都市計画変更の内容となります。

 今回の計画変更の概要としましては、区域と面積の変更となります。先ほど御説明しました地区計画に含まれる白鷺公園の外周に配置されます地区施設の区画道路の整備に伴いまして、都市計画公園と位置が重複することから、都市計画公園の区域を一部変更いたします。また、本地区において今回の地区計画で整備する広場と合わせ、既存の白鷺公園の機能を確保しながら地区全体の防災機能の向上を図るため、公園区域を一部追加することといたしました。

 以上が、今回の都市計画原案の御説明となります。また、本内容につきまして、令和6年8月30日から9月7日まで縦覧手続を行った結果、意見書の提出はございませんでした。

 次に、2、説明会の開催結果についてです。本年9月5日と7日の2日間にかけまして説明会を開催いたしました。説明会でいただいた主な御意見は、別紙3を御覧ください。主に、都市計画の手続、地区施設等、地区周辺の都市基盤整備、その他、鷺宮西住宅の建て替え工事の時期や期間などについて御意見、御質問を頂きました。後ほどお読み取りください。

 最後に、表紙にお戻りください。

 3、今後の予定です。本年11月、本日と同様の報告を都市計画審議会にも報告いたします。その後、都市計画案に関する説明会を開催し、令和7年に都市計画審議会に諮問し、都市計画の告示を行う予定でございます。

 御報告は以上となります。

 

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施についての報告を求めます。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施について報告いたします。(資料4)本報告は、建設委員会との重複報告でございます。

 西武新宿線の連続立体交差事業により新しく創出される鉄道上部空間の活用方法につきましては、地域特性を生かしたまちづくりの寄与等が求められていると考えてございます。今般、中野区としての鉄道上部空間の活用に係る基本方針骨子案を作成していくことにしており、そのため、鉄道上部空間に関する意向を把握することを目的とし、下記のとおりアンケート調査を実施いたします。

 1、沿線住民への意向調査ですが、調査対象は区民。調査期間は本年10月中旬から11月初旬までとなります。調査方法ですが、基本はウェブフォームによる無記名アンケートですが、希望者には紙による無記名アンケートにも対応してまいります。主な調査内容は、西武新宿線地下化後の上部空間活用方法等でございまして、本調査の周知方法は、区報、ホームページ、SNSの掲載にて行います。

 2番、昨年度に実施しました子どもアンケートの調査結果でございます。別紙を御覧ください。

 区では昨年度、鉄道上部空間活用について、西武新宿線沿線の子どもたちの意見も反映させたいと考えまして「地下化後の跡地に何が欲しいか」、沿線の子どもたちを対象にアンケートを実施いたしました。対象は、中井駅から野方駅までの間の児童館、学童クラブ等の各施設にアンケート用紙を配布し、回答を募ったものでございます。アンケート期間は、令和6年2月13日から3月15日までの1か月間で、500件ほどの回答がありました。

 結果でございますが、「公園」と「みどりのある歩道」が欲しいという意見が多く寄せられました。また、「その他」の意見も多数寄せられましたが、その内容については、レストランやカフェ、ショッピングモールなどの商業施設、または広場や運動場などの運動施設に分類される意見がほとんどでございました。回答の詳細については、グラフ等で示してございますので、後ほど御覧ください。

 今後の予定です。今年度、当意向調査を踏まえまして、(仮称)中野区鉄道上部空間活用基本方針骨子を作成し、令和7年度以降の東京都や鉄道事業者などの関係者との協議を踏まえまして、基本方針等作成につなげてまいります。

 報告は以上でございます。

 

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

斉藤委員

 ありがとうございます。今回のアンケートは一方向なんですけど、終わった後で結構なんですけれども、地域と区との双方向の意見が交換できるような機会をぜひ設けていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員のおっしゃったような意見交換会につきましては、本意向調査並びに基本方針の作成を踏まえまして、またしかるべき時期に対応してまいりたいと考えております。

斉藤委員

 この駅周辺を使っていらっしゃる方にぜひたくさんお答えいただきたいので、西武鉄道の駅にポスターを貼るなど御協力をお願いしたいと思うんですけれども、そういう計画は、予定はないかどうか伺います。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの情報提供範囲につきましては、区報、ホームページ、SNS、まあXですね、そちらのほうの周知を図る一方で、沿線の各町会に、特に西武新宿線沿線の各町会にアンケートの依頼等々行っているところでございます。また、建設委員会等の意見も踏まえまして、沿線の区民活動センターに資料を置いたりだとか、あるいは駅での掲示、そちらのほうにも努めてまいりたいと考えているところでございます。

むとう委員

 この円グラフで、「その他」が非常に多いんですけれども、「その他」はレストランとかカフェとかという御説明がありましたけれども、そうであるならば、レストランやカフェと書いてくれればいいんですけれども、それ以外にもあるから「その他」なんでしょうか。「その他」がこんなに多いと、「その他」は一体何なのって、多いものを書いていただきたいと思います。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの記載内容なんですけども、具体的にお店の名前、個別具体名が記されているものが非常に多くございましたので、さすがにお店の個別名称を記載するというのも難しかったので、このような記載にしてございます。ちょっと休憩を挟んでいただいていいですか。

 

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後5時43分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時44分)

 

むとう委員

 お店屋さんのお名前は書く必要はないかと思いますけれども、そのお店屋さんが衣服店とか飲食店とか、そういう分類はできるかと思うので、そういう形で書いていただいたほうが分かりよいかなというふうに思いました。

 それから、調査方法ですが、希望者等に配布と書いてあるんですが、希望者というのはどうやって配布してもらえるんでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 紙資料の配布の件だと思いますが、こちらにつきましては、連絡していただいた方々とか、そういう方々から希望があれば配布したりだとか、あるいは先ほど申し上げたとおり、区民活動センター等にもアンケート用紙そのものを配布したりだとか、あとは先ほど申し上げるのを忘れましたけども、まちづくり検討団体等もございますので、そういったところにはきちんと紙配布して周知を図ったり、あるいは期成同盟の各団体、そういったところにも周知を図って、なるべく多くの方の御意見を頂ければというふうに考えているところでございます。

平山委員

 昨年に実施した子どもアンケートとあるんですけど、これは御報告いただいていましたっけ、アンケートの実施について。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらのアンケートにつきましては、未来の中野を担う子どもたちに対して、地下化後の跡地に関しまして興味や関心、期待感を持っていただければという思いで実施したものでございますが、議会への事前の段階の報告につきましては、できていなかったものと認識してございますので、今後、議会への報告につきましては、きちんと気をつけてまいりたいと考えてございます。

平山委員

 いや、気をつけるじゃなくて、どうしてしなかったんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらについては、期成同盟の中でのアンケートを行っていくというもので周知して、またPTAとかにも情報提供等はしてございますが、ちょっとすみません、そちらについては失念しておりましたということで、御理解いただければと思います。

平山委員

 失念していましたと、とんでもない話ですよ。笑ってする話じゃないんじゃないですか、議会報告を。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 その辺については、大変失礼しましたと思ってございます。

平山委員

 それで、子どもアンケートを見ると、「公園」、「みどりのある歩道」、「自転車置場」と「その他」になっているんですけど、これはそういう設問なんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員のおっしゃるとおり、かなり限定した形で設問をつくってございます。

平山委員

 実施をした子どもアンケートと、これから実施をする意向調査、この違いは何なんですか。対象だけじゃなくて、扱いの違い。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 扱いの違いというより、前回実施した子どもアンケートと今回のアンケートを一緒にまとめまして、御報告の中で申し上げました基本方針の骨子案に反映させていきたいと考えてございます。

平山委員

 ということであれば、余計にちゃんと報告をしながら、そのステップを踏んでやられているのかよく分からないんですよ。まず子どもをやってみて、次はそうじゃなくてやってみようという、ばらばら感も感じるし、そうじゃなくて、そもそも子どもからスタートしてなのか、そうじゃなかったら、同じ時期にやってもいいわけですから。

 これは大人にという言い方はよくないのかもしれませんけど、これもある程度設問の答えの項目みたいなものはあった上で、「その他」みたいなイメージをしておけばいいんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回のアンケートの中身につきましては、別紙資料の中にあるとおり、駅間と駅前で求められる機能は違ってくると思ってございますので、まずは駅間と駅間で求められるどういう姿になるのかというのを聞いた上で、あるいはその駅間に対してどのような行動、活動をしたいのかということを聞くことにしてございます。子どもアンケートの場合は、そういう書き方をすると少し難しいことになる可能性もございますので、少し限定した書き方ということでさせていただきました。

平山委員

 要は、さっき特定の名称のところがありましたとかということをおっしゃっていて、次のアンケートを実施するに当たって、区民の皆さんが何を求めたいかということで、要は、実現可能、不可能という話ではなく、あくまでも、こういった新しく生まれる空間に対して、沿線の方がどんなことをお考えなのかということを純粋に知りたいのか、それとも将来ここを整備していくに当たって、やはりより具体的な求められるものを知りたいのかということによっても、アンケートの取り方が違ってくるじゃないですか。それはどちらなんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 基本的に、鉄道上部空間につきましては、鉄道用地ということになりますので、鉄道事業に支障のない範囲でといったような条件はございます。ただ、一方で、そういう条件とかを大きく記載しますと、区民の皆さんの意見を聞くときに、それが与条件みたいな形で捉えられて、少し考えが狭くなってもいけないというふうに考えているところから、まずは今回、鉄道上部空間全体におきまして、どういうことが求められるかというのを聞いていこうという考えでございます。

羽鳥委員

 この調査方法についてなんですけれども、ウェブフォームによる無記名アンケートが主であるとは思うんですが、周知が全然足りないんじゃないのかなと思って、例えばアンケートに誘導のQRコードを記した紙を地域に配布するなど、上部空間活用についての周知啓発も兼ねて、地域にアンケートの呼びかけをした方がよろしいかと思うんですけども、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先ほども答弁したとおりになりますけども、基本的には区報にも掲載しますし、ホームページにも掲載してまいります。また、SNSのX、中野区の公式Xと若者情報発信アカウント、そちらを区報にも掲載してまいりますし、区民活動センターに配布したりとか、様々な形で情報の周知などを図っていきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 その方法でどれだけの人に周知されるか。区民活動センターは、若い人は用がなければ普通は行かないですよ。区報だって開かないですよ。ホームページだって、そんなに毎日チェックしているわけじゃない。SNSだって、せいぜい1回周知するだけじゃないですか。そういう中で、本当にそれが周知されるとお思いですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 繰り返しになりますけども、様々な媒体を使って様々な方に周知していただけるように、また駅に貼ったりだとか、そういうこともしながら周知に努めてまいりたいと考えています。

羽鳥委員

 例えば、若宮・大和町で実施している地域交通の実証運行では、住民アンケートをやっているわけです。例えば、それはどれくらい地域に配布しているんですか。住民アンケートはどのくらい配布していますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 地域住民アンケートにつきましては、2,000部ほど配布しております。

羽鳥委員

 実証運行でそれぐらい普及啓発も兼ねて、そうやって配布しているわけですよ。上部空間活用は、本当に地域の人のこれからにとって物すごい大きな影響を与えるわけで、そういう点で、始まりのアンケートなわけですよ。そういう中で、2,000部くらい配ったらどうかなと思うんですけども、いかがですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 一方で、区報は全戸配布となっていますから、そういう意味では情報提供を図られるのかなと思っておりますし、その他様々な媒体とかを駆使しながら情報提供に努めてまいりたいと思っています。

羽鳥委員

 区報を開かないと見ないんじゃないですか。その紙で届くというのが重要なわけですよ。そうじゃないとみんな気づかないですよ。そういう問題意識が全然足りないんじゃないのかなと思いますので、ぜひとも配っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野五丁目商業エリアのまちづくりについての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 それでは、中野五丁目商業エリアのまちづくりについて御報告をいたします。(資料5)

 中野五丁目地区は、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3」におきまして、「安心して楽しめるにぎわい空間」を地区の目指すべき姿としているところでございますが、令和5年6月には、「中野五丁目商業エリアまちづくり基本方針」を策定してきたというところでございまして、これに基づきまして、現在はこの三番街沿道を優先してまちづくりを進めていくということで取り組んできているところでございます。そうした状況についての御報告でございます。

 1番、まちづくり勉強会について、2番、まちづくりの状況について、この辺りは別紙のほうに、今後まちづくりニュースとして発行する予定の別紙に取りまとめておりますので、別紙のほうで御説明をさせていただきます。

 まず、「三番街沿道まちづくり勉強会」の概要でございますが、勉強会の範囲・対象者としましては、三番街に面する敷地の土地・建物所有者を対象としてございます。勉強会の目的としましては、まちづくり基本方針で掲げております、広域避難場所である中野四丁目への避難経路(防災軸)の確保。また、中野四丁目と五丁目をつなぐ歩行者デッキ等による行き来がしやすい回遊動線の整備、こうしたところを目標に掲げまして、まちづくりルールの検討を行っているというところでございます。

 令和5年度には、第1回・第2回、地権者対象に勉強会を開催してございまして、そこが左の下でございますけれども、主な勉強内容としましては、緊急車両も通りやすい空間ということで、建物のセットバック、壁面後退等を意識した勉強というところ。それから二つ目としては、さらなるにぎわいにつながるストリートという点で壁面後退したところの活用のルール、そういったところに関する勉強内容。それから、三つ目としましては、回遊性を高める歩行者ネットワークの形成ということで、中野四丁目と五丁目をデッキでつながるということもございますので、そこの回遊性の在り方について、こういったことを勉強してきたところでございます。

 令和6年度でございますけれども、令和5年度の勉強会、日にちを限定した勉強会では出席者も限られているところもございましたので、地権者を対象に個別訪問を行ってきてございます。個別訪問を行ってきた主な御意見というところが右下のところになっておりまして、「建て替えのルールのメリットを理解すれば賛同する方はいらっしゃるのではないか」とか、「防災性も高め建て替えのルールができるといいんじゃないか」とか、一方で、「情報だけあればいい」とか、そういった御意見もあったところでございます。

 こういった勉強会、それから個別訪問、こういったことを今後も引き続き実施をしていきたいというふうに考えてございまして、今後の予定としましては、勉強会の実施を踏まえまして、令和7年度以降に地区計画として取りまとめていきたいというふうに考えてございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

いさ委員

 基本的な考え方については、何かこちらで拳を振り上げて反対するようなことではないなと思っているんですけれども、気になるのはこのセットバックのところです。今の建物の状況からいくと、あそこは結構細い道であったと思うので、広げる必要はもちろんあるのかなと思いつつも、建物の老朽化と地権者との関係、セットバックそのものがどれぐらいの期間で完了していくものなのかというめどといいますか、そういうものってどんなスパンで考えていらっしゃるでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 どのぐらいのセットバックですとか、そういったところについても住民の方と意見交換をしながら定めていきたいというふうに思ってございまして、こちらは用地買収等をして広げていくというよりは、地区計画のルールに沿って建て替えの際にセットバックをしていただく、そういったルールを念頭に検討しているところでございます。

いさ委員

 ごめんなさい、分かりにくい言い方をしたかもしれません。そのセットバックをする時間軸です。そのスパンのお話です。一定土地の取得とか建て替えって時間かかるじゃないですか。それでどのぐらいと見込んでいるかみたいなことです。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 具体的にといいますか、それぞれの建て替えに伴ってのセットバックのルールということで考えてございますので、その建て替えのサイクルの中で、実現をしていくということかなというふうに思っております。

いさ委員

 必要なことだと思いつつも、こういう商店街というまち並みの中ですから、一定凸凹したりということが出てくる中で、にぎわいとか連続性というのはどうやってつくっていくのかというのは、また別の課題が出てくるのかなというふうに思っているんですけれども、なかなかこういうことって、皆さん、地権者お一人お一人は、自分がこうしたいとあったとしても、全体の中でこんなふうに変わっていくというところのイメージというのは、そこまで湧くのかなという思いがあって、中野区としてはそれはどのように考えているのか、ちょっとお聞きしたいんですけれど。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 まちづくりの検討に当たっては、地域の方と十分に理解していただいて、合意形成を図って進めていくものというふうに認識をしてございますので、セットバックした空間の在り方、そういったイメージ、過去の事例、そういったことも十分に共有しながらまちづくりを進めていきたいと考えてございます。

むとう委員

 この三番街というところは、建物の所有者、地権者数はどれぐらいなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 対象の数というのは土地・建物の権利者でございまして、56名でございます。

むとう委員

 56人もいらして、それを考えると、勉強会の参加者は残念ながら少ない感じですかね。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 実際にこちらに住まわれていない方もいらっしゃるというようなこともあって、日時を指定した勉強会では、ちょっとこのぐらいの人数になっているのかなというふうに思っておりますので、それを踏まえまして、今年度、個別訪問というところを実施してきたというところでございます。

むとう委員

 この56名のうち、あそこに住んでいらっしゃる方というのはどれぐらいなんですか。半分ぐらいは住んでいらっしゃるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 すみません。ちょっと今、手元にその数字はございません。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、中野駅地区・新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅地区・新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料6)本報告は、建設委員会で報告したものでございます。

 中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ及び駅前広場等の基盤整備につきましては、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により今年度から随時工事に着手しています。また、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等の基盤施設につきましても、JR東日本、UR都市機構への委託により工事を進めているところです。今回、これらの整備に向けた現在の進捗状況について御報告いたします。

 初めに、1、道路の一部閉鎖についてでございます。中野駅新北口駅前地区では、道路等の閉鎖により作業ヤードを確保しながら工事を進めていきます。下の図を御覧ください。ペデストリアンデッキの整備に伴いまして、現北口バスロータリー南側の歩道の閉鎖につきましては、10月15日を予定しています。また、旧区役所低層棟の解体及びその後の仮設バス停の整備に伴いまして、旧中野区役所と中野サンプラザの間の道路の車道部、それから旧区役所側の歩道についても閉鎖を予定してございます。

 2ページを御覧ください。2、中野駅西側南北通路・橋上駅舎及び西口デッキの整備状況についてです。全体としましては、航空写真にありますように工事が進捗している状況でございます。

 (1)中野駅西側南北通路・橋上駅舎等の整備状況につきましては、令和8年末の供用開始に向けて整備を進めている状況でございます。

 3ページを御覧ください。左側①のところが、南北通路を桃園広場側から北側を見た状況の写真でございます。床のスラブコンクリートが出来上がっている状況でございます。右側②の写真でございますが、西口改札設置予定箇所の付近の状況写真でございます。写真の奥側が改札の中という形でございます。

 (2)中野駅西口デッキの整備状況についてですが、下の図のとおり、西口デッキにつきましては、土地区画整理事業と中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業の二つの事業で工事を進めています。

 4ページを御覧ください。左側①の写真が西口デッキを桃園広場側から北側を見た状況の写真でございます。階段桁の仮設が完了している状況でございます。右側②につきましては、階段部の状況写真でございます。

 3ページの本文にお戻りいただきまして、この工事の施工に伴いまして、令和5年4月に工事の施工に関する全体協定を締結して、令和7年までの事業として実施しているところでございますが、現在、建設資材の物価高騰や関係者協議に伴う施工方法の変更等により、令和6年10月を目途に協定内容を変更した協定を締結する予定でございます。

 最後に、今後の予定でございますが、これまでの報告から変更点はございません。しかしながら、新北口駅前地区の施工展開について、これまで区、UR都市機構、JR東日本、市街地再開発事業の施行予定者と調整を進めてきたところでございますが、今後、見直し、再検討が必要な部分が生じた際には、工事費の縮減を含めて検討していきたいと考えてございます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

杉山委員

 時間がないので。中野駅西側南北通路・橋上駅舎、西口デッキという言葉に違和感がずっとあるので、これは直してほしいです、これはもう質問しないので。反対側は、新北口と言っています。こっちは西口と言っているので、何とか変えてほしい。これは要望しておきます。

 3ページの2の(2)、言いたくないけど、西口デッキが、変更協定って、内容は、物価高騰と関係者協議に伴う施工方法の変更と書いてあるんだけども、これは何ですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 関係者協議に伴う施工方法の変更等の内容でございますが、こちらにつきましては、警視庁、JR東日本との協議の中で、昼間工事を予定していたところが夜間施工に変わったというところが大きな変更点でございます。

杉山委員

 昼間やるものが夜になる、それとも昼間やるものが昼間と夜になる、どっちですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員の御指摘のとおり、両方のところがございます。

杉山委員

 そうすると、工事ボリュームが夜間もやらないと間に合わないということですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらは道路上の施工等がございましたことと、それからJRの鉄道に近接しているというところの状況から、昼間ではなく夜間の施工に変更しなければならないというところが生じたものでございます。

杉山委員

 最初から夜間も設計時に入れていなかったというのは、ちょっと疑問はありますけども、これって近隣の人たちには言っていますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 工事内容につきましては、土地区画整理事業と合わせて、近隣の方への周知等も図っておりますし、今後もそういった週間工事内容等も掲示しながら進めていきたいと考えてございます。

杉山委員

 夜間って時間帯とか決まっているんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの夜間工事につきましては、道路部分とそれから鉄道近接部分がございますので、鉄道の運行が終わってから、き電停止が終わってからというところの工事が主になってございます。

杉山委員

 突然夜間やるとなると、近隣、ここは住宅街なんで、もちろん商店街もありますが、住宅とかマンションもたくさんある中で、中野区としては、突然夜間もやり始めたら近隣もびっくりするので、本当に周知徹底して、よく理解いただく必要があると思うので、よろしくお願いします。

久保委員

 もしかしたら以前に御報告いただいていて聞き漏らしているのかもしれないんですけれども、新北口のペデストリアンデッキのJR東日本との協定と、UR都市機構との協定というのを、今日は特に報告はないんですが、以前に報告いただいたときに、10月というようなことがあったかと思うんです。そこはどうなっているのか教えてください。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 新北口駅前広場のペデストリアンデッキにつきましては、JR東日本に委託をする部分と、それからUR都市機構に委託する部分、両方ございますが、JR東日本に委託する部分につきましては、前回御報告したとおり協定締結をいたしまして、今回、10月に協定変更を予定してございます。それから、UR都市機構へ委託をする予定の部分につきましても、10月に協定締結をする予定になってございます。

久保委員

 それは変更なしですか。6月を目途に先行して協定を締結というふうになっていたと思いますが、それが10月になったのでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 JR東日本に委託をするエントランスデッキ、それから囲町方面デッキの部分につきましては、6月の予定が7月の初旬に締結をいたしております。この部分につきましては、先行して鋼鉄製の橋桁の製作についての協定締結でございまして、本体工事のほうにつきましては、10月に協定を変更して締結するというところで予定してございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に6番、その他で理事者から何か報告はございますか。

宮澤都市基盤部交通政策課長

 それでは、新たな公共交通サービスの導入について口頭にて御報告いたします。本報告は、建設委員会との重複報告でございます。

 現在、若宮・大和町地区で実施している実証運行の利用促進の一環として、10月27日に大和区民活動センターで開催される大和地区まつりにてチラシ配布等の啓発活動を行います。また、これと合わせまして、公共交通利用の意識啓発、いわゆるモビリティマネジメントの試験的な取組として、公共交通すごろくの実施を予定しております。なお、実施に当たっては、地域内の各町会、自治会等の団体から構成されている地域交通勉強会のメンバーと交通政策課職員、バス事業者が共同して行う予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後6時13分)

 

委員長

 それでは委員会を再開します。

 

(午後6時19分)

 

 休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は11月11日月曜日の午前10時に行うこととし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後6時19分)