令和6年11月12日中野区議会厚生委員会
令和6年11月12日中野区議会厚生委員会の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和6年1112日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和1112

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午前10時0

 

○閉会  午前11時12分

 

○出席委員(8名)

 日野 たかし委員長

 広川 まさのり副委員長

 木村 広一委員

 井関 源二委員

 黒沢 ゆか委員

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 中村 延子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長、地域包括ケア推進担当部長 石井 大輔

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 池内 明日香

 地域支えあい推進部中部地区担当課長 石橋 一彦

 地域支えあい推進部北部地区担当課長 阿部 正宏

 地域支えあい推進部南部地区担当課長 田邉 敏幸

 地域支えあい推進部鷺宮地区担当課長 中村 誠

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 河村 陽子

 地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長 高橋 かほる

 地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長 河田 達彦

 地域支えあい推進部中部すこやか福祉センター担当課長、中部すこやか福祉センター所長 鈴木 宣広

 地域支えあい推進部北部すこやか福祉センター担当課長、北部すこやか福祉センター所長 荒井 弘巳

 地域支えあい推進部南部すこやか福祉センター担当課長、南部すこやか福祉センター所長 菅野 多身子

 地域支えあい推進部鷺宮すこやか福祉センター担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 平田 祐子

 地域支えあい推進部介護保険課長 落合 麻理子

 健康福祉部長 杉本 兼太郎

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 水口 千寿

 健康福祉部福祉推進課長 細野 修一

 健康福祉部スポーツ振興課長 原 拓也

 健康福祉部障害福祉課長 鳥井 文哉

 健康福祉部障害福祉サービス担当課長 網野 和弥

 健康福祉部生活援護課長 葉山 義彦

 健康福祉部生活保護担当課長 村田 佳生

 健康福祉部保健企画課長 中村 志保合

 健康福祉部保健予防課長 宮下 奈緒

 健康福祉部生活衛生課長 只野 孝子

 

○事務局職員

 書記 金木 崇太

 書記 川辺 翔斗

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議題

 地域活動の推進について

 地域子育て支援及び地域保健福祉について

 介護保険及び高齢者支援について

 社会福祉について

 スポーツについて

 福祉事務所及び保健所について

 保健衛生について

○所管事項の報告

 1 物価高騰対策について(地域支えあい推進部)

 2 中野区再犯防止推進計画の進捗状況及び次期計画策定の方向性について(区民活動推進担当)

 3 区等を被告とする訴訟の提起について(生活保護担当)

 4 令和6年度外部評価の実施結果について(保健企画課)

 5 その他

 (1)中野区立総合体育館の空調設備(オートストレーナー)の工事について(スポーツ振興課)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は正午を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。

 議事に入る前に、お手元の資料(資料2)のとおり11月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。

 それでは、異動のありました参与について御紹介と御挨拶をお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 それでは、私からは、地域支えあい推進部の参与の異動につきまして御紹介いたします。

 南部すこやか福祉センター担当課長、南部すこやか福祉センター所長の菅野多身子でございます。

菅野地域支えあい推進部南部すこやか福祉センター担当課長、南部すこやか福祉センター所長

 菅野でございます。よろしくお願いいたします。

石井地域支えあい推進部長

 以上、地域支えあい推進部でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

杉本健康福祉部長

 続きまして、私からは、健康福祉部の参与の異動について御紹介いたします。

 障害福祉サービス担当課長の網野和弥でございます。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 網野でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

杉本健康福祉部長

 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございました。以上で、委員会参与の変更及び異動についてを終了します。

 それでは、議事に入ります。

 地域活動の推進について、地域子育て支援及び地域保健福祉について、介護保険及び高齢者支援について、社会福祉について、スポーツについて、福祉事務所及び保健所について、保健衛生についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、物価高騰対策についての報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 それでは、物価高騰対策について御報告いたします。(資料3)

 なお、本件は、区民委員会、建設委員会を除く各常任委員会におきまして、共通の資料により御報告をするものでございます。

 区では、長期化する物価高騰の影響により、経済的に厳しい状況に置かれた区民や区内事業者を支援するため、国や都の動向を踏まえ、この間実施してまいりました対策に加えて、さらなる対策を講じてまいりますので、その内容等について御報告をいたします。

 当委員会の所管事項といたしまして、地域支えあい推進部の事項を中心に御説明をいたします。

 初めに1、実施中又は実施済の対策についてでございます。

 こちらにつきましては、当委員会所管分はございません。

 続きまして、2、実施を検討中の対策についてでございます。

 こちらは都の9月の補正予算における物価高騰対策を踏まえまして、区において検討を行っている事業でございます。

 事業の概要といたしましては、おめくりいただきまして、2ページ目の上から三つ目の事業となりまして、介護サービス事業所物価高騰対策でございます。概要といたしましては、介護事業所に係る物価高騰の負担増に対する補助を行うものでございます。

 続きまして、3、その他についてでございます。

 国の物価高騰対策の詳細につきましては、現時点では示されておりませんが、随時情報収集を行うとともに、区民生活や経済状況等を注視し、時機を逸することなく必要な対策を行ってまいります。

 本件につきまして、御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

木村委員

 当委員会の所管の介護サービス事業所物価高騰対策ということですが、もう少し詳しい内容を教えていただけますか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 東京都のほうで、9月の補正予算で介護事業所向けの物価高騰対策が発表されました。それに伴いまして、昨年度、その前の年度と実施をいたしましたように、東京都の補助対象外となる介護サービス事業所につきまして、同種の事業所で同様な経費について補助を行うということを現在検討中でございます。

木村委員

 昨年も医療・介護のほうで、前回は下半期の分を東京都が含めていなかったので、中野区が一旦組んだという補正予算だったと思うんです。今回の分は中野区独自の対策ということかと思うんですけども、これは下半期の東京都の補正予算を組んだのを受けてという話なんですが、これは下半期の分なのか、通年の分なのか、これをちょっと一回確認させてください。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 東京都と同様、下半期分ということで考えてございます。

木村委員

 上半期は、この対策はしていなかったということですか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 そうですね、下半期ということで考えてございます。東京都のほうで実施する介護事業所向けの物価高騰対策事業、こちらにつきまして、地域密着型サービス事業所と区内の事業所で対象外となる事業所がございますことから、同様の時期や同様の経費についてということで考えております。

木村委員

 参考に伺うんですけども、昨年度東京都がやった対策と、本年度これからの対策というのは、スキームとか額とかその違いはあるんですか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 スキームはほぼ同じでございまして、ただ、金額の単価のほうが物価高騰の割合に応じて見直されているということでございます。

木村委員

 東京都はそういった、昨年度とスキームは一緒だけど額が異なるということで、中野区は昨年、別に詳しく言うと補正予算の中身に入っちゃうんであれなんですけども、大体の、おおよそなんですが、昨年度と内容というのはスキームとか額というのはどういうふうに考えていますか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 東京都と同じような形で、金額や上昇率などを見込んで算定中でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、中野区再犯防止推進計画の進捗状況及び次期計画策定の方向性についての報告を求めます。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 中野区再犯防止推進計画の進捗状況及び次期計画策定の方向性について御報告いたします。(資料4)

 区では、令和2年5月に策定しました「中野区再犯防止推進計画」でございますが、「見守り、支えあい、立ち直りを応援するまち」を目指しまして、生きづらさを抱えた方が、孤立することなく、必要な支援が受けられる地域づくりということを進めてまいりました。

 令和5年度までの取組の進捗状況の確認と課題を整理し、次期策定の方向を定めたので報告をいたします。

 なお、第一次、初版ですね、作成させていただきましたのは、2020年度から2024年度の5年間というふうになってございます。第二次の計画に当たりましては、その後、2025年度から2029年度の5年の予定とさせていただいてございます。

 1、各取組の進捗状況及び課題でございます。

 詳細は別紙のとおりでございますが、各計画のほうに係る所管から具体的な取組内容、それから課題、そして今後の予定ということでこちらのほうを表にまとめてございます。こちらのほうは、お読み取りいただければと思います。

 2、課題整理でございます。

 上記1における課題を抽出するとともに、保護司等の関係者への聞き取りを行いまして、以下のとおり課題を整理いたしました。

 (1)概要でございますが、対象者、刑余者とも呼びますが、社会復帰するためには、第一に住居や就労といった生活基盤を築くことが不可欠でございます。また、個人の特性から保健福祉の行政サービス等の利用が必要になる対象者も少なくございません。しかしながら、行政サービス等の情報が行き届きにくいことや、地域社会の理解や受入れ体制が十分ではなく、結果的に社会的孤立となり再犯のリスクも高まっていくというものでございます。

 再犯防止に向けまして、行政サービス等の円滑な接続を行うために、保護観察中における保護司等との関係機関との連携を強化することに加え、更生保護活動の理解啓発や犯罪を生まない社会づくり、刑余者の立ち直りを見守り支える地域づくりを推進していく必要がございます。

 まず、(2)支援(行政サービス等)につきましては、こちら①、②、③ということで、それぞれ対象者に対して、それから保護者等支援者に対して、それから事業者に対してということで分けさせていただきました。

 特に①対象者に対してでございますが、高齢の方、障害の方、また何かの依存症の方、様々な特性に応じた支援が必要と考えてございます。また、相談窓口の分かりやすい周知、それから保護司等による保護観察終了後等の切れ目のない支援。また、②保護司等支援者に対しては、こちらも同様ですが、支援に係る制度や事業等の分かりやすい周知、それから情報共有が必要です。また、更生保護活動のしやすい環境整備、保護司等支援者と福祉関係部署等との関係性の構築が必要です。また、③事業者等については、協力事業者等が対象者について相談できるような窓口を明示する、それから、居住支援、就労支援に協力しやすい環境整備、こちらは制度構築等ということが必要でございます。

 次に、(3)地域づくりについてということで、こちらも対象者、それから保護司等支援者に対してということで分けさせていただきました。

 ①対象者に対しては、NPO等と連携をした居場所づくりの促進。それから②保護司等支援者に対しては、支援者間のネットワークを実働するために必要な情報の共有、また、保護司の孤立した活動環境の解消、支援者の担い手発掘や育成というものがございます。

 また、(4)更生保護活動の理解促進。民間企業等と協働した取組の仕掛けや更生保護活動の効果的な周知が挙げられます。

 また、刑余者というところでございますと、こちら言葉の注釈でございますけれども、刑罰を受けたことのある人、それから罪を犯して刑務所に入所し刑期を終えて出所した人や、刑期の3分の1を過して仮釈放になった人を指してございます。

 3、計画策定の方向性でございます。

 再犯防止推進法に基づきまして、国がまず平成29年12月に再犯防止推進計画を策定いたしました。都及び区におきましては、再犯防止計画の策定に関する努力義務の下、国に続きまして、それぞれ令和元年、令和2年に第一次再犯防止推進計画を策定し、その後、国は令和5年3月、都は令和6年3月に第二次計画を策定してございます。中野区におきましては、都の重点課題を基本としまして、第一次計画での課題を取り込むほか、必要と考える課題を取り入れ、第二次計画の策定を進めてまいります。

 それから、こちらですけれども、(1)都の重点課題としましては、①から⑥でございます。①就労・住居の確保、②保健医療・福祉サービスの利用の促進等、③非行の防止・学校と連携した修学支援等、④犯罪をした者等の特性に応じた効果的な指導・支援等、⑤民間協力者の活動の促進、広報・啓発活動の推進等、⑥再犯防止のための連携体制の強化等でございます。

 なお、東京都のほうの第一次の場合と第二次の比較でございますが、⑥再犯防止のための連携体制の強化とございますが、第一次の場合は、こちらが強化ではなく基盤整備というふうになってございます。

 (2)区独自の取組でございますが、まず①孤独・孤立対策と連動した取組の推進、それから、②民間事業者を取り込んだ新たな地域づくりとさせていただきたいと思っております。

 4、スケジュール(案)でございます。

 令和7年1月に第二次計画の素案、それから関係団体・区民との意見交換を行います。3月に第二次計画の案、それから案に係るパブリックコメント手続がございます。5月に第二次中野区再犯防止推進計画の策定というスケジュールになってございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。ちょっとお聞きしたかったんですけど、民生児童委員さんとか保護司さんとか、こういう地域の方々に協力していただいている方々の人材不足というか、そういうことがよく話題になっているんですけども、現状、保護司の方の充足度というか、あるいは地域の偏在度とか、その辺というのはどういう状況になっていますか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 保護司の数ですけれども、中野区では定数が108名となってございますが、現在91名でございます。こちらは、おおむね毎年、令和元年からちょっと記録をとっていますけれども、89名、88名、90名、91名、89名、91名ということで、大体同じ数字で変動はございません。

 ただ、課題としましては、やはり皆さん、民生児童委員さんもそうですけども、年齢が上がってきているということで、やはりある程度若い世代の方も担い手として必要だというふうになってございます。

 対策としましては、まだ今どちらかというと、民生児童委員さんの場合は推薦準備会だったり、推薦会だったり、地域から出していただくということがあるんですけれども、保護司さんの場合は、保護司さんが推薦して連れてきた方を会のほうで承認して、法務省のほうの委嘱を受けるというふうになってございますので、そういった場合、まだどなたがというところの当てがないエリアもございますので、そういったところもどうやって担い手を発掘していくかというところは課題でございます。

高橋委員

 地域の偏在は、特に定数108名で91名ということなので、特にこの地域だけが少ないとか活動に支障を来しているとか、そういう現場の声は特に聞いていないということでよろしいですか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 そのように、地域によって偏りがある等の課題というのは聞いてございません。

高橋委員

 保護司のこの活動、国によるところが大きいと思うんですけど、先日もニュースに出ていたように、保護司の方が対象者から危害を加えられてという大変不幸なことがあったと思うんですけどもね。この辺についての区として考えられる対策というか、その辺というのはどういうふうにお考えなんですか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 おっしゃるとおり、滋賀県大津のほうの保護司さんの殺害事件だったりというところが、とても今後の保護司さんの活動というところの安全確保に関してとても危惧されたところでございます。それを受けまして、保護司会の会長、それから保護司の方ともお話をしまして、中野区のほうの新庁舎のほうですね、4階のほうの相談室の場所を、安全確保ということで面接の場所として御利用の希望があれば使えるというふうにルールを定めまして、そこで今、必要に応じてお使いいただいています。また、それ以前にも区民活動センター等で空いている時間というところで、御要望があればお貸ししているというところです。

 なお、この事件を受けて、国のほうから一応保護司さんの活動の場所を整備するようにということで依頼の文書が来たところですが、その以前に中野区としては取組を始めたところでございます。

高橋委員

 新庁舎での4階という話、いいことだなと思うんですけど、プライバシーの確保とかその辺については、あるいは一般という言葉は適正なのかな、通常、区を利用している方との、例えば動線をあえて変えるのかとか、プライバシーを含めた形の考え方の中で、その辺の配慮というのは何かされているんでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 個室のブースになっていて、本当に個室なので上も声が抜けない状況で、対面して保護司さんと相談できる。それから、動線としても、今どちらかというとフロアでカードを持って待っていただくお客様の動線としては、ごしゃごしゃしたりとか混乱したりということはない状況でございます。

高橋委員

 分かりました。

 今のこの報告の中で、民間との連携であったり協働であったりというところが基本的な考え方にしても、促進の施策にしても、都の施策にしても、区の取組にしても、民間事業者というキーワードが入っているんですけども、これ、具体的にどのようなという、区としての展開の方向とか、あるいはこの新しい計画を盛り込む中で新たに進めることというのは、具体的にあれば教えていただきたいんですけども。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 現在、中野の南口だったりということで、新しい企業さん等が入られてきています。そういった中で、例えば就労支援というところで御協力いただくとすると、協力雇用主という形で協力いただけないかどうか、またそういったハードルがちょっと高いという場合は、やはりこういう再犯の防止だったり、犯罪の非行を生まない地域づくりだったりというところで、やはり社会を明るくする運動の一つとして参加いただくとかというところで、企業さんも地域で点在して、またそれが線になって面になってというところで、中野区全体として、企業さん、それから区民、それからみんなでつくっていくというところの見せ方をできればなというふうには考えているところです。

 ただ、そういった場合に企業様のほうにはある程度制度の、例えばですけど、居住の支援の整備だったりとか、就労の整備だったりというところは必要となってきますので、そこの部分について具体的なちょっと方策というところは、所管と話し合いながら具体的に詰めていければなというふうに思っております。

高橋委員

 民間の企業さんなり、事業者さんが取り組む場合のインセンティブみたいな、そういうところというのは国はあるのか、あるいは区として考えているのかとか、その辺はありますか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 就労だったり居住だったりというところ、私の立場でそこの部分を申し上げることはできないんですけれども、具体的に言うと、法務省のほうでいうと、協力雇用主に対して、例えば支援する金額がちょっと変わってきたりとか、何か月支援するとどうのという、そういう制度は既にあります。ただ、そういう制度の周知も含めて、それからそれで足りない部分で中野区として何かできるというところがございましたら、そこは所管のほうとお話をしていきたいなと思っております。

高橋委員

 更生をしたい、社会復帰をするという対象者の方々というのは、やっぱり一番は仕事だと思うんですよね、仕事と住まい。ですから、その辺は区としても他部署と連携を取りながらぜひ進めていただきたいという要望をしておきます。

 それと、民間の個別の事業者のお話が出たんですけど、中野には経済団体がありますよね。そういう経済団体との連携なり、依頼なり、啓発なりというか、そういう啓蒙なのかもしれないですけど、そういうところというのはあるんでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 もちろん、そういった既存の団体さんに関しましても、私どものほうから一緒に取り組んでいきたいというお話をさせていただきたいと思っております。

高橋委員

 ぜひ再チャレンジというか、復活できるそういう環境づくりでいる経済団体とも連携を取って具体的に進めていただきたいと思いますので、これは要望にしておきます。

間委員

 御報告ありがとうございます。まず、他の自治体に先駆けて策定された中野区再犯防止推進計画ということなんですけれども、そもそも今の、現行のものの策定に当たって、この計画が特徴のあるものだというふうに聞いているんですけれども、まず、そこをどのような特徴を持って計画を策定し、取り組まれてきたのかというところについて御説明をお願いします。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 中野区のほうの特徴としましては、第一次の計画にもございます地域包括ケア体制というところを掲げまして、福祉、それから福祉を基盤として地域でいろんな関係者とというところをうたってございます。そういったところが中野の特徴の一つかなというふうには考えてございます。

間委員

 地域包括ケアの体制の中で、犯罪を犯してしまった人も一人のお困り事を抱えている人と捉えて、区として支援をしてきたということかと思います。他の自治体ではそこにフォーカス、犯罪を犯してしまった方という視点でフォーカスして、全然違う部署で取組を行っていたりする中で、うちの特徴として本当に誇れるものなんじゃないのかなというふうに感じました。

 ほかにも犯罪被害者等支援条例というものが区としてもあったり、こうやって計画が両方できている。犯罪を犯してしまった人も、犯罪に遭われてしまった方も、全て支援をしていくということが整っているという状況ではあると思うんですけれども、今後、この計画第二次というところでつくっていかれるということだと思うんですが、こういった犯罪被害者というところの支援というのも一緒に考えていくということなのかなというふうに思います。ここの連携というところはまだまだ課題もあるかなというふうには思うんですけれども、そこのところはどのように捉えていらっしゃるんでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 委員おっしゃるとおり、まさに犯罪の被害に遭われた方というところももちろん併せて、再犯の防止推進のほうを考えていかないと、こちら区民の方だったり周りの方にも御納得いただけないというところもあると思います。やはりそういった両面の取組をどういうふうにして協働でやっていくかというところについては、これからどういった形でできるかというところをお話、詰めさせていただければなと思っております。

間委員

 これから計画策定に向けてつくっていくというところですので、今細かいところでお話しいただくという段階ではないと思うんですけれども、そこも併せての御検討をよろしくお願いします。

 こちらの報告資料のほうで課題については書かれてはいるんですけれども、大きく言うと、第一次と第二次というところでやはりフェーズも変わってくるのかなというふうに思います。区としてどういったことを前に進めようというふうに考えているのかという聞き方をしたいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 先ほど報告させていただきました3の計画策定の方向性というところの、(2)の区独自の取組で掲げさせてございますけれども、こちら孤独・孤立対策と連動したというところでいうと、やはり孤独・孤立対策のほうの推進の中には刑余者も対象者ということで掲げられてございます。

 そういったところの現在の対策と連動したというところでは、孤独・孤立対策、地域包括ケアのほうで今取り組んでいるところでございますけれども、そちらの例えばシンポジウムだったりとか、推進会議の場所だったり、それからパートナーシップ協定の事業者さんへの呼びかけだったりというところで、ともに再犯防止という側面で押すだけではなく、孤独・孤立というところのケアをしていけたらと思っています。

 また、先ほど高橋委員からもお話がありました民間事業者を取り込んだ取組というところでいいますと、やはり中野に新たな企業さんも入ってこられますし、あと中野にはそもそも存在される既存の民間の団体さんもございますので、そういった団体さんとのネットワークを強化して全体として取り組んでいけたらというふうに思っております。

間委員

 今お話にありました民間の事業者さんとの協働・協力関係というところですけれども、先ほど高橋委員のほうからインセンティブというお話もありましたが、そこに加えて、相手にボールを投げるのではなくて、やはり民間の事業者さんをしっかりと伴走支援をしていくという体制を整えていくということも、今回の計画の中でもしっかりと示していくということも必要なのかなというふうに思うんですけれども、その辺のお考えいかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 先ほど、協力は雇用主という話をさせていただきましたが、やはり例えば雇用している間にインセンティブというところで、そういったものだけじゃなくやはり福祉のサービスとして中野区としての相談窓口がここだとか、相談されるケースによって、こういったところに相談した方がいいというような、例えばフローだったりとか連絡先一覧だったりとかというところのマニュアル的なものも整備できたらというふうに考えます。

間委員

 別紙のほうで少しお伺いをしていきたいんですけれども、この中に薬物依存者の回復を支援する取組というふうに打ち出されていて、ここは非常に重要なことですし、これは子どもたちに向けてというところでも広く対象を設けて取り組んでいかなければならない大切なことだとは思います。この7ページの(3)のところに、進捗状況が未着手というふうになっているものがございますけれども、さらに未着手の後、(検討していない)というふうになっています。これに関しては、行っていかないというか、今後のことについて教えてください。

平田地域支えあい推進部鷺宮すこやか福祉センター担当課長

 こちらにつきましては、国のガイドラインに沿った会議体ですとか、それから薬物依存に特化した情報共有の場というのがまだ検討できていない状況でございます。ただ、実際に、すこやか福祉センターで例えば養育支援ですとか、それから発達支援の中で対象となる保護者の方が薬物依存をお持ちであったということで、保護司の方と連携して支援に当たっているというそういった状況はございます。ですので、このガイドラインの取組について、まだ着手できていないという、そういう状況でございます。

間委員

 言葉尻で捉えると未着手というふうにはなるけれども、できることは現場のほうでしていただいているということですね。承知しました、ありがとうございます。

 ちょっと資料の書き方は難しいところではあるとは思うんですけれども、しっかりとやっていただいていることが分かったりだとか、計画が次に進んでいくに当たってステップアップしていくことも大切ですので、ちょっとその書き方だったりとかも工夫していただきながらということを求めたいと思います。

 薬物依存症というところで大切なんですけれども、そのほかにもギャンブルの依存防止だったりとか、性犯罪の防止だったりとかというところも取り組んでいく必要はあるのかなというふうには感じたんですけれども、それは、その第一次から第二次に変わっていく中で、新たに取組を拡充していったりするというお考えはあるんでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 やはりそれぞれ特徴というか特性に合ったというところでいうと、そういった具体的な取組も必要かなと思っておりますので、どこまで盛り込めるかというところはまだ調査していませんけれども、そこも入れ込めるように検討していきたいと思っております。

間委員

 法務省が息の長い支援という表現もされていますけれども、支援するに当たって、いつまで犯罪を犯してしまった方というふうに取り扱っていくのかというところの線引きも難しい部分だなというふうに思うんですけれども、その辺は何かお考えはあるんでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 まさにそこがとても難しいところで、犯罪をされても更生をしてというところのやはり御努力もあると思いますし、そういったところに導けるように更生活動をしていくというところもございます。ただ、福祉的な要素で支援が必要な方に関しましては、犯罪を犯した有無に関わらず、やはり支援は必要なところまでしていくべきだと思っておりますので、どこで終わりというところはなかなか決めづらいかなというふうには思っております。

間委員

 おっしゃるとおり、線引きをするというのは非常に難しいところではあるんですけれども、最初冒頭にお話しいただいた地域包括ケアの中でというところで、本当に切れ目のない支援ができるという体制ではあるという意味では、質問しといて何なんですけれども、線引きというよりは、しっかりと必要であれば支援をしていくということなんだと思います。ありがとうございます。

 ちょっと細かいんですけど、この資料の中にも、社会を明るくする運動についての明記が幾つかございます。他の自治体でも社会を明るくする運動のイベントだったりとか、活発に行ってはいるんですけれども、どうしても関わっている方々中心のイベントになりがちだったりとかというところが課題なのかなというふうに思います。地域の方も特定の方のお話だというふうに思うのではなくて、やはりみんなでつながり合って支え合って暮らしていこうというふうに思っていただく中では、こういった周知啓発というところ、イベント等もちょっとやり方に対しても工夫をしていく必要もあるんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 お話しの社会を明るくする運動は7月に毎年行っているものなんですけれども、やはりそういった運動が本来どういう意味なのかというところをきちんとお伝えしていかなくてはいけないという。更生活動だったりというところ、地域でやはり皆さんでやっていきましょうという団結の場だと思いますので、そういったところをきちんとできるように、例えば先ほどお話しした民間の企業さんだったりというところも加えながら、保護司さんだけではなくて、行政ももちろん地域の皆さんも一緒に取り組めるような、そういった機関にできるような運動に仕立てていきたいというふうな考えで、どうやったら効果的に周知できるかというところも課題だと思っておりますので、そこは次年度以降の計画にも盛り込んで実施していきたいなと思っております。

間委員

 簡単にぱっと変えられるものではないのかもしれないですけれども、歴史がある中では工夫をしていっていただいて、社会をみんなで明るくしていくんだというふうに思っていただけるようにしていただければと思います。

 ごめんなさい、細かいところあと2点伺います。

 8ページと9ページにあるんですけれども、8ページのほうは(1)の上から2番目、9ページは(2)、一番上のところの「課題」として書いてあるのが、「現時点までで、犯罪をした少年や若年者への支援に関する個別ケース事例はない」というふうになっております。これはどういったことなのか教えていただきたいのと、ここに関する課題があるのか、支援ができていないということなのか、ちょっと分からなかったので教えてください。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 すみません、内容を詳しくはちょっとごめんなさい、私のほうも理解していないんですけれども、ただ、個別に値する事例というところが、まだこの調査をした時点ではないというふうなことですが、ただ、フラグを立てていないというか、犯罪というところの切り口ではないのかもしれないんですが、実際には子ども・若者支援だったりというところへの相談というところは実際にはやっているというところですので、ちょっとここについてももうちょっと深掘りをしてヒアリングしてみたいなとは思っております。

間委員

 すみません。南部すこやか福祉センター所長、もしお詳しいか、御存じ……。(「所管外」と呼ぶ者あり。)ああ、所管外になりますかね。そうか、分かりました。今後のところで検討いただければと思います。

 最後にすみません、1点、ちょっと気になったのが、5ページの(1)、上から2番目のところの中、これごめんなさい、所管が企画課となってはいるんですけれども、この中に「妊娠・育児の悩みなど心の問題が女性の犯罪や非行の背景にある場合があるとし」というふうにあって、妊娠や育児の悩みというところでいえば、すこやか福祉センターのほうがしっかりとそこを捉えて支援をしているのかなと思っていて、という中では具体的な取組の内容がDVの防止というところにすごくフォーカスをしているというところが非常に気になったんですけれども、こういったところというのも改善を求めたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 そうですね。おっしゃるとおり、実際に相談を受けて対応しているというのはすこやか福祉センターだったりという、福祉の窓口だと思います。計画をつくったりというところでは企画課がやっておりますので、連名にする等で、ちょっと改善をしていきたいなというふうに思います。

黒沢委員

 全体を通して、すごく充実した内容になったというふうに思っております。特に、事業者等というところがかなり増えたというところは評価しております。現在、2023年の特殊詐欺件数というのが過去15年で最悪という状況で、捕まっている若者というのが非常に今増加していると。そういった方々がどういった就職先を今希望しているかというと、やはりIT企業とかそういったところが希望として多くなってきていて、国家資格なども取れるというようなIT関係の資格を取って出てくるという方々も増えてきていると聞いております。

 そういったIT企業さんからも御相談もいただいておりまして、企業も採用しやすいという、そういった資格があるという面で、というふうに思っているが、しかしながら、保護司さんの支援が途切れた後というところで、様々企業での対応が非常に増えてしまっていて、一つひとつ困っていることがあると伺っております。やはり住居の面、就労の面というところになりますが、住居の確保、どっちが先かというと、住居がなければ就職がなかなかできないというところもあって、やはり問合せの際には寮があると書いてあるけれども、入れるのかとか、そういったところから話が始まることも多いということで、一方で、生活保護を最初から受けてしまうと就労というところとはつながらなく、まず生活保護を受けて基盤を整えてから就職活動という流れになってしまうというようなお話も伺っております。

 現在伺いたいのが、就労しましたと、家もどうにかありますという状況だった場合ですけれども、保護司から区の相談窓口につなぐということが特に行われず今は終わっていっていると。本当に途切れていると思っていて、例えばつなぐ先、子ども・若者支援センターであったり、すこやか福祉センターであったりとかがあると思うんですけれども、そういった橋渡しみたいなものを保護司のほうに依頼していったり、法務局の担当者に区のほうからこういった支援ツールを保護司さんに共有させていただいていいですかというような働きかけというのを行っていっていただけるのかという点をお聞かせください。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 こちら、資料のほうの2、課題整理というところの(2)の支援についてで、①対象者に対してというところでは、「保護司等による保護観察終了後等の切れ目のない支援」だったり、あとは②保護司等支援者に対してということでは、「保護司等支援者と福祉関係部署等との関係性の構築」ということで、次期のほうでは盛り込んでいきたいというふうに話を書いてございますけれども、おっしゃるとおり、保護司さんから手が離れたときとか、あと、そういった場合にどうやって支援を見守るというか、切れ目がないのかなというところもきちんとつなげるように、面談をされている間に行政につないでいただいて、一緒に面談ができるとかという体制も考えていきたいと思っておりますが、ただ、保護司さんのほうのそれはお考えもございますので、そこはケース・バイ・ケースかなとは考えておりますが、そういった切れ目のない支援ができるような形というのは取っていく必要があると考えてございます。

黒沢委員

 そうですね。保護司のほうも期限があって、終わってからも心配だなという気持ちをずっと持っている方々も多い中で、たまに連絡が来たよなんという話もあるわけなんですが、そこで例えば区の方であったりとか、そういった支援者といい形で本人との関係づくりができたというところまで見届けられたら、多分、安心してやっていってくれているだろうというふうに、安心して保護司も過ごせるというふうに思うので、この辺りは本当に御本人の状態次第ですけれども、そういうふうにもできるんだということを保護司のほうにも伝えていただきたいというふうに思います。

 次に、就労の継続の部分になってくるんですけれども、障害福祉だと中野区でも就労支援とか就労移行支援とかそういったものがありますけれども、こういった方々に対しては、就労に対する支援という継続的な支援、第三者の支援というものは制度上はないんじゃないかなというふうに思っております。都のほうで、NPOさんのほうで半年とかそういったところでやってくれるところはあるそうなんですが、1年とか2年とか、その後の継続というところはない状況にあります。子ども・若者支援センターであったり、すこやか福祉センターでそういった相談はできると思うんですけど、やはり就労に当たっての相談となるとちょっとまた違うというか、専門性というところも異なってくると思っていて、就労面での御相談みたいなところは、どういったところを今後想定したいというふうに考えられていますでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 ちょっと今年度ですけども、実は東京都の就労支援事業者機構というところに研修をお願いしまして、就労の実態、それからハローワークへのつなぎだったりというのをされている方なんですけども、やはり定着支援ということもされています。そういったところと、NPOさんですけども、協力を頂きながらどういったことができるかという、まず、そこから探っていきたいなというふうに考えていまして、やはりそういった機構さんも該当する方がそっぽ向いてしまえば、それ以上強制的に何もできないというお話もございますので、なるべく寄り添った形でどういうふうなことができるかというところ、まさに研究かなというふうには思っております。

黒沢委員

 ぜひ形にしていただきたいというふうに思います。企業さんのほうからも、例えば区の方と定期面談をしようねとか、保護司さんとか支援員さんと面談をしようねというような形で採用をするとかというふうにすると、本人も企業も安心。そういった生活という面で不安定な中で働くほうをいろいろ教えてあげたいのに、出所してきてお金一つないです、スーツもないですみたいな状況で内定していますみたいな方を、企業が一生懸命NPOの情報を調べてスーツを貸してくれるようなところを探したりとかされているというお話も伺っていますので、そういった面で生活援護課にも伺いたいんですけれども、身一つで出てきました、就職は決まっていますという中で、本当に今お金が困っていたり、スーツがないというような、そういう一時的な物品だったり金銭の支援というところは、どういった御相談というところで受けられるのでしょうか。

葉山健康福祉部生活援護課長

 そういった方が生活に当面お困りになっているということで御相談いただく際には、その方の状況を伺いながら、必要であれば生活保護を受給していただいて、就労の支援であるとか、あるいは就労の仕事を探すためにそういった携帯電話であったりスーツであったり、そういった部分についても支援する仕組みができておりますので、そういった形で支援をしているところでございます。

黒沢委員

 そういった意味では、生活援護課との連携というところが、今これ全部見られていないんですが、あるのかどうかというところも一つ確認させていただきたくて、何かどうしても生活保護を受けること、若者は何となくすごくハードルがあると思っている方も多いというふうに企業さんからも伺っていまして、そういった一時的な支援とかそういった形で受けられるんだよというような情報提供も企業さんのほうにもしていただきたいなというふうに思っているんですが、その辺りはいかがでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 そういった例えばスーツだったりとか、就職をするに当たっての準備だったりというところの支援もしているということは、やはり生活援護のほうの取組も含めて、何かお見せできるような形にしていきたいなと思います。

井関委員

 すみません、ちょっと基本的なところを教えてください。一般的に、性犯罪や薬物の犯罪などは再犯率が高いと言われていますが、この刑余者という言葉も私初めて知ったんですが、刑余者全体としても再犯率というのは高いのでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 検挙率、検挙数というのが若干下がってきてはいるものの、やはりその中でも再犯をされるという方が今50%ほどということで、そこはもう横ばいというか変わらないというふうに全国的に統計が出てございます。

井関委員

 こういった孤立化をさせない取組を行うことによって、再犯率は一応下がるということなんでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 孤立化を防ぐことで、そこに直接リーチできるかというところはまだちょっと何とも、検証も何もしていないんですけれども、ただ、やはり孤独・孤立から犯罪を犯してしまうという方のケースというのが多いというふうに言われてございますので、そういったところを防ぐというところは、孤独・孤立対策というところは効果的と思ってございます。

木村委員

 先ほどの質疑で、いわゆる犯罪をした少年・若年者への支援に関する個別ケース事例はないとあったと思うんですけど、逆に若者というか子どもじゃない、いわゆる刑余者に対して、令和2年に今回、再犯防止推進計画ができたと思うんですけど、それ以降でそういった支援があったケースがあったのかなかったのか、区として、それ教えていただけますか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 すみません。うちのほうの所管としては、そこの取りまとめと、どれぐらい件数があったかというところは把握していないところでございます。

委員長

 休憩します。

 

(午前10時52分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時55分)

 

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、区等を被告とする訴訟の提起についての報告を求めます。

村田健康福祉部生活保護担当課長

 それでは、区等を被告とする訴訟の提起について御報告いたします。(資料5)

 本件につきましては、閉会中、総務委員会におきましても御報告してございます。

 事件名は、保護開始決定処分取消等請求事件。

 当事者は、原告中野区民、被告中野区外1名でございます。

 事案の概要につきましては、4にありますとおり、原告が、中野区福祉事務所長から生活保護法に基づく保護開始決定処分を受けたところ、住宅扶助について、原告の状態は特別基準額の要件に当てはまるなどと主張し、本件処分の取消し等を求めるものです。

 原告の請求の趣旨につきましては、5に記載のとおりでございますので、お読み取りいただければと存じます。

 私からの御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、令和6年度外部評価の実施結果についての報告を求めます。

中村健康福祉部保健企画課長

 それでは、令和6年度外部評価の実施結果につきまして御報告いたします。(資料6)

 本件につきましては、総務委員会、各所管部の属する委員会でも報告をさせていただいております。

 まず、外部評価の実施概要ですが、政策的な見地から見直しや改善を要する事業等として企画部が選定した四つの事業について、内部評価を経て、有識者と公募区民で構成する外部評価者による評価を実施いたしました。実施に当たっては、外部評価者によるヒアリングを公開で実施するとともに、傍聴した区民等の外部評価モニターから意見を聴取し、外部評価者はその意見を踏まえて評価を行いました。

 外部評価者は(1)に記載の4名で、外部評価対象事業は(2)に記載した4事業でございます。次のページの(3)は、外部評価実施経過でございます。公開ヒアリングは8月19日に実施いたしました。評価方法は(4)に記載の6区分で、外部評価者がそれぞれの視点で今後の事業の方向性について評価しております。

 評価結果につきましては、別紙にまとめておりますので、別紙を御覧ください。

 当委員会の所管事項の内容につきまして御説明いたします。

 別紙資料の5ページを御覧ください。

 対象事業は、乳がん検診事業でございます。

 まず、外部評価者4人のそれぞれの評価内容を記載しておりまして、今後の事業の方向性とその理由、その他の意見をまとめております。

 6ページには、外部評価モニターの主な意見と外部評価結果を踏まえた検討内容等を記載しております。6ページの一番下段のところを御覧いただければと思います。外部評価結果を踏まえた事業所管部の検討内容等でございます。

 受診しやすい環境の整備に向けて、近隣自治体を含めた検査実施医療機関や検診車の活用による、さらなる受診機会の確保を検討していく予定でございます。10月のピンクリボン月間等に合わせた普及啓発を継続するほか、年代や地域別の受診率の分析や、他自治体の効果的取組などを研究し、周知広報の充実強化を図ってまいります。

 内部評価結果では継続の予定でございましたが、外部評価者からの意見を踏まえ、次年度予算では検診車の受託事業者を追加し、検診車の実施回数を増やすことにより事業の方向性を改善(拡充)に変更いたします。

 最初の資料にお戻りください。

 3、今後の予定でございますが、外部評価を含む行政評価の結果を踏まえまして令和7年度予算の編成作業を進めてまいります。また、外部評価の結果につきましては、区ホームページで公表いたします。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

中村委員

 御報告ありがとうございます。決算のところでも伺ったのであまり細かいところには入らないつもりではあるんですけれども、今回、外部評価の実施結果というところで、以前、決算特別委員会には内部評価のところで出していただいていて、内部評価結果というところでは見させていただいていて、今回、外部評価委員の皆さんからの意見として、こうやってまとめられたというところでの御報告だと思います。

 これ、多分、所管ではないので外部評価の所管のほうに言わなきゃいけないことになると思うんですけれども、この(3)のところの裏面の外部評価実施経過というところで、公開ヒアリングが8月19日に行われていて、ホームページを見ると外部評価のモニターからの意見募集のところが、8月27日まで募集をしているので、その期間があるというところも分かってはいるんですけれども、評価決定が9月26日というのが結構遅いなというように感じていて、以前、大分昔ですけど、外部評価のところも一緒に決算のところで見せていただいていたりしたこともあったんじゃないかなと思っていて、そこで合わせて見せていただくことも、決算の審査においては必要なんじゃないかなというふうに感じる部分もあるんですけれども、そこら辺はここの所管で聞けないですよね。という意見があったということを所管に伝えていただきたいなというふうに思いますが、いかがですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 委員からの御意見につきましては、所管課にお伝えしたいと思います。

中村委員

 ぜひお願いいたします。

 この具体的な外部評価の乳がん検診のところでいうと、今回、一昨年度に比べて検診車のところを増やしたところで受診率が上がったというところで、内部評価のところでも見させていただいているんですけれども、今回、外部評価結果を踏まえた事業所管部の検討内容等というところで、近隣自治体を含めた検査実施医療機関や検診車の活用により、さらなる受診機会の確保を検討していくというところで記載があります。

 ただ、内部評価のところでも、検診車の検診回数の追加を行い受診しやすい環境整備に努めるというふうにあって、そこからそこまで変わってないのかなと思っているんですけども、それは近隣自治体のところの医療機関を含めるというところで、この改善(拡充)にするというところなんですかね。それとも、あまりそこまで、前回継続としていたところからそこまで変わっているようには思わないんですけれども、前回も継続としていたけれども、中身としては拡充していくというような内容だったというふうに認識しているんですが、そこはどういう判断だったのか教えてください。

中村健康福祉部保健企画課長

 内部評価のときにもできる限りの回数増を検討していたんですけれども、今回、拡充としましたのは、検診車の事業所自体を別の事業者を開拓いたしまして、その事業者のところで数をもう少し多めに増やそうというふうに思っています。特に、駆け込みの需要の1月、2月に受診される方についてぜひ受けていただきたい、マンモグラフィーを受けていただきたいと思いますので、そこを重点的に増やすというところで拡充としております。

中村委員

 ありがとうございます。やはり内部評価のところで、年度末に集中することにより受診機会を逸することのないよう早期の受診勧奨と合わせてと書いてあって、そこではなくて、やっぱり年度末に皆さんが受けたい時期に受けられる体制というほうが重要なんじゃないかなというふうに思っていたので、そこを拡充していただけるということなんですね。分かりました、よく分かりました。

 最後に、これ外部評価の委員の方からも指摘があるんですけど、これも所管課に言うことではないんですけれども、乳がん検診みたいな国の事業を外部評価の対象にするのが若干違和感があって、もちろんその中身について充実をしていくために対象にするというのは一つのやり方だとは思うんですけれども、4事業しか選ばないのにもかかわらず、国で進めているような事業を選ぶのではなくて、やっぱり区としての独自の事業をやっていくべきじゃないかなというふうに思いますし、例えばですけど、乳がん検診なんかは本当は今、国ではマンモグラフィーというところでやっていますけれども、本来はエコーとの併用のほうが効果としてはあるわけなんです。だけれども、今、国のリソースとしてエコーの技術を持っていらっしゃる技術者の方が非常に少なくて、そういう体制を取れないからこそ、そこにまで検診の中身の充実というところには及んでいないんだけれども、例えばそれをやるべきだとか、分からないですけどね、そういう中身のところで及ぶのであれば、それはひとつ必要なことなのかとは思うんですけれども、なかなか検診の中身を変えていくことということ自体も難しい中で、これを外部評価の、それも200近くある事業の中の4事業しか選ばれないものの一つに選ぶということ自体が何かなというところはあるので、ぜひそこも併せて所管課に伝えていただきたいなというふうに思いますので、それは要望とさせていただきます。

杉本健康福祉部長

 先ほど、検診車のくだりについて課長から答弁申し上げましたが、その点につきましての若干補足をいたします。

 この検診車での検診の実施というようなものが、いろんな事業者さんに当たっているところなんですが、どうしても各事業者からしますと、年度の前半の時期というのが様々職場で実施をしている職場の検診、これと時期が重複してしまって、なかなか早期のタイミングでの乳がん検診、区の検診への御協力というのがいただきづらいような環境にございましたので、年度末の駆け込みの時期と合わせまして、早期の検診の実施についても取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

黒沢委員

 すみません、1点だけ。その検診車の実施時期というところで、1月、2月など駆け込みがというところがあったと思うんですけれども、私も親族に乳がんの人がいて、30歳から受けているんですけれど、自費で受けているわけなんですけれども、たまたまかもしれませんが、私のたまたま行っている病院は、1か月前ぐらいにエコーとかだと専門医が月に、呼ばないと来ないのでということで、1か月前から予約をして、その日に備えるみたいなことをやったりしています。マンモグラフィーも、併せてエコーとマンモグラフィーで見られるものが違うとかというところで併せてやったり、両方やれなかったら片方やったりとかということをやっているんですが、もし中野で中心部、皆さん中心部にはよく来ているというところがあるので、イベントとか区民の方がいっぱい集まるイベント、東北のお祭りもありますし、にぎわいフェスタなどもありますし、そういった集まるだろうというようなお祭りに合わせて、こういった検診車を置いていただくと、そこで自分が頑張って、検査は痛かったりする場合もあるので、そういったものを頑張った後に、少し御褒美というか、楽しんで帰ろうぐらいの気軽な気持ちで受けられるような取組というのもすごい大事なんじゃないかなというふうに、気が重く、1か月後だなと思うんじゃなくて、イベントで毎回やろうというふうに習慣になっていくというのもあると思うので、ぜひそういった面白い取組みたいなものも考えてみていただけたらと思うんですが、いかがでしょうか。

中村健康福祉部保健企画課長

 委員御指摘のとおり、ふらりとできるだけ受ける階段というか、それをフラットにして受けやすい工夫ということについては検討したいと思います。御提案ありましたイベント等のところに検診車が来てという考え方もあると思いますし、できるだけ、場所が固定されていますので、新たな場所でなかなか駐車をするというところが難しかったりはするんですけれども、新しい場所も開拓をして、できるだけ利便性がよくて、受けやすいという環境については検討したいというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、その他で何か報告はありますか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 私から、中野区立総合体育館の空調設備(オートストレーナー)の工事について御報告いたします。

 中野区立総合体育館のメインアリーナやサブアリーナの下水熱を利用した冷暖房設備における下水処理水中の浮遊物を除去する装置であるオートストレーナー2台のうち1台が故障しているところでございます。この機器は、本来、交互に運転することとしておりますが、現在、やむを得ず単独で運転してございます。もし運転中の1台も故障いたしますと、冷暖房設備を使用することができなくなることから、早急に修理のための工事を行う必要がございます。

 今後の予定としましては、令和6年第4回定例会におきまして、この工事についての補正予算案を提出させていただく予定でございます。なお、工事中は休館などは行わず、通常どおりの施設利用ができるよう調整しているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午前11時12分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前11時12分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。

 

(午前11時12分)