令和6年12月03日中野区議会厚生委員会(第4回定例会)
令和6年12月03日中野区議会厚生委員会(第4回定例会)の会議録

中野区議会厚生委員会〔令和6年12日〕

 

厚生委員会会議記録

 

○開会日 令和12

 

○場所  中野区議会第3委員会室

 

○開会  午後1時0

 

○閉会  午後43

 

○出席委員(8名)

 日野 たかし委員長

 広川 まさのり副委員長

 木村 広一委員

 井関 源二委員

 黒沢 ゆか委員

 間 ひとみ委員

 高橋 かずちか委員

 中村 延子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 地域支えあい推進部長、地域包括ケア推進担当部長 石井 大輔

 地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭

 地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 池内 明日香

 地域支えあい推進部中部地区担当課長 石橋 一彦

 地域支えあい推進部北部地区担当課長 阿部 正宏

 地域支えあい推進部南部地区担当課長 田邉 敏幸

 地域支えあい推進部鷺宮地区担当課長 中村 誠

 地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長 河村 陽子

 地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長 高橋 かほる

 地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長 河田 達彦

 地域支えあい推進部中部すこやか福祉センター担当課長、中部すこやか福祉センター所長 鈴木 宣広

 地域支えあい推進部北部すこやか福祉センター担当課長、北部すこやか福祉センター所長 荒井 弘巳

 地域支えあい推進部南部すこやか福祉センター担当課長、南部すこやか福祉センター所長 菅野 多身子

 地域支えあい推進部鷺宮すこやか福祉センター担当課長、鷺宮すこやか福祉センター所長 平田 祐子

 地域支えあい推進部介護保険課長 落合 麻理子

 健康福祉部長 杉本 兼太郎

 保健所長、健康福祉部地域医療連携担当課長事務取扱 水口 千寿

 健康福祉部福祉推進課長 細野 修一

 健康福祉部スポーツ振興課長 原 拓也

 健康福祉部障害福祉課長 鳥井 文哉

 健康福祉部障害福祉サービス担当課長 網野 和弥

 健康福祉部生活援護課長 葉山 義彦

 健康福祉部生活保護担当課長 村田 佳生

 健康福祉部保健企画課長 中村 志保合

 健康福祉部保健予防課長 宮下 奈緒

 健康福祉部生活衛生課長 只野 孝子

 

○事務局職員

 書記 金木 崇太

 書記 川辺 翔斗

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第93号議案 令和6年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 第96号議案 指定管理者の指定について

 第97号議案 指定管理者の指定について

 第98号議案 指定管理者の指定について

○所管事項の報告

 1 令和7年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(地域支えあい推進部、健康福祉部)

 2 昭和区民活動センター整備に係るスケジュール変更について(地域活動推進課)

 

委員長

 定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。

 お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、1日目は議案の審査、所管事項の報告を3番まで受け、2日目は残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は進行状況に応じて改めて御相談したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 また、審査は午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第93号議案、令和6年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、厚生委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

石井地域包括ケア推進担当部長

 それでは、地域支えあい推進部、厚生委員会審査関係分の補正予算につきまして御説明をいたします。

 初めに、一般会計の歳出につきまして御説明をいたします。お手元の議案書の20ページ、21ページをお開きください。

 6款地域支えあい推進費、1項地域支えあい推進費、2目地域包括ケア推進費、2在宅療養推進でございます。もの忘れ検診事業の見込み差による委託料につきまして、210万6,000円を増額いたします。

 続きまして9の在宅サービスでございます。高齢者補聴器購入費用助成につきまして、やはり見込み差によりまして1,093万5,000円を増額いたします。

 続きまして、2項介護保険費、1目介護保険費、1介護保険関係人件費等でございます。物価高騰に伴う介護サービス事業所に対する補助に係る経費といたしまして58万4,000円を増額いたします。

 続きまして、4の事業者育成支援でございます。物価高騰に伴う介護サービス事業所に対する補助といたしまして6,886万8,000円を増額いたします。

 次に、一般会計の歳入につきまして御説明いたします。議案書の12ページ、13ページをお開きください。

 まず、14款都支出金、2項都補助金、5目地域支えあい推進費補助金でございます。18節の認知症検診事業につきまして210万6,000円を増額いたします。また、22節高齢者聞こえのコミュニケーション支援事業につきまして454万5,000円を増額いたします。

 地域支えあい推進部の説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 それでは、健康福祉部所管分の補正予算につきまして御説明させていただきます。議案書の22、23ページを開きください。

 7款健康福祉費、1項健康福祉費、2目スポーツ振興費、2スポーツ環境整備、(1)スポーツ環境整備でございます。中野区立総合体育館空調設備(オートストレーナー)の改修工事に係る経費として200万円を増額するものでございます。

 ここで議案書30、31ページを御覧ください。一番下のところにございますように、この工事にかかる期間が2年間にわたることとなります。これに伴いまして302万6,000円を限度といたしました債務負担行為を設定いたします。

 以上、健康福祉部所管分の補足説明を終わらせていただきます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

中村委員

 まず、20ページ、21ページのもの忘れ検診のところから伺わせていただきます。今回見込み差というか、増額というところだったんですけれども、どれぐらい見込んでいて、要はその見込みよりも多くなってしまったのでプラスでということなんですけれども、そこのもうちょっと詳細を教えていただいてもよろしいでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 もの忘れ検診について、受診者数の見込みについて御説明いたします。令和6年度の当初の予算では220人の受診者数を見込んでおりましたが、今回補正では659人の受診の見込みということで増額をお願いしております。

中村委員

 令和5年12月に受診勧奨を行っているということを聞いているんですけれども、そこの影響が大きかったということで、受診がかなり増えているという状況なんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 中村委員おっしゃるとおりなんですけれども、昨年の令和5年度の検診の取組で勧奨通知を12月に対象者3,400人分発送したり、あと区報に掲載をして、まだ受けていない方の受診を勧奨したということがございまして、昨年令和5年12月からの受診者数が大幅に増えたということがございまして、そういったことがございまして、昨年度の予算編成で増えた状況を令和6年度の予算に反映が難しかったという状況でございます。

中村委員

 分かりました。この対象が70歳から75歳だと思うんですけれども、そこの受診率というところが今どうなっているのか教えていただいてもよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 もの忘れ検診の受診率につきましては、令和5年度、75歳のみの受診率でございますと、13.3%となってございます。70歳から74歳は希望制で受診をしていただいているところなんですが、そういった70歳から75歳の方を合わせますと2.6%というふうな数値となってございます。

中村委員

 ありがとうございます。当初見込んでいたよりも、大分受診率というところも高くなっているということなのかなというふうには思いますけれども、これは東京都の特定財源が入っていると思うんですけれども、これは何年から何年まで特定財源が来るものになっているのか確認させていただいてもよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 東京都の補助につきましては、認知症サポート検診事業というものなんですけれども、そちらは令和6年から令和10年までの補助事業となっております。

中村委員

 ということは、区としても来年度以降も引き続きこのもの忘れ検診については取り組んでいく、今回大幅に対象人数というか増額をしたところ、増えているところの見込みというかも反映した形で来年度以降は予算を組んでいくということでよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 おっしゃるとおりで、来年度は受診者数の見込みを反映させた形で予算を計上させていただきたいと考えております。

中村委員

 ありがとうございます。分かりました。

 次に、高齢者の補聴器購入費用助成のところなんですけれども、今年度からスタートしていて、8月からでしたか。やっているものだったと思うんですけれども、そこの詳細も教えていただいてもよろしいですか。見込み差のところの詳細も教えてください。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 高齢者の補聴器購入費用助成について、状況についてお答えいたします。

 8月から本事業がスタートいたしまして、申請者が8月、9月の2か月間で90人の交付を決定したというふうな状況でございます。予算としましては、今年度114名分を見込んでの予算計上であったというところで、もう既に始まっての2か月で3分の2以上、予算ということで助成を行うということが決まっているので、年度末までは予算としましては足りなくなるという状況がございまして、今回補正ということをお願いいたしました。

中村委員

 これで増額した分で何名分になるのか教えていただいてもいいですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 今回1,000万円ほど増額をお願いいたしまして、261人分というふうに計上しております。こちらは両耳が187人分、片耳の助成が74人分ということで、そういった内訳で261人分を計上してございます。

中村委員

 当初、予算を組む段階では、他区の状況等を鑑みて多分予算編成をしていたと思うんですけれども、何かうちとして、予想よりもはるかにというか、2.5倍ぐらいになっていると思うんですけれども、そこの理由としては、やっぱり両耳を、中野区の特色というか、これまで他自治体でやっていたのはほとんどが片耳だったかな。両耳は初めてだったかなと思うんですけれども、そこの部分がやっぱり大きいんですかね。そこの分析というのはされているんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 申請した方の分析で、書類の中でできる範囲のところではございますけれども、両耳申請の方が多い、7割されている。3割の方が片耳というふうな申請の状況となってございます。今回申請が多かったというところは、かなり事業が始まる前からお問合せが多く、事業が始まってから購入を決める方も多かったというふうな状況で、8月、9月はやはり申請数が多かったんですが、ここに来まして大体30件から35件の間で推移しているというふうな状況でございます。

中村委員

 分かりました。8月からスタートするというところで、そこまで待っていた方もいらっしゃったのかなというところは分かりました。これも東京都のお金が入ってきていると思うんですけれども、これについては、期限というのはあったんでしたっけ。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 こちらの補助は、高齢者聞こえのコミュニケーション支援事業という補助事業でございますが、特に現在のところは期限というのは示されていないという状況でございます。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。

 次に22ページ、23ページのスポーツ環境整備のところで伺います。今回、中野区立総合体育館の空調設備のところの改修工事ということで、この修繕が必要になった経緯を教えていただいてもよろしいですか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 こちらの対象の機器というのは、下水処理水に含まれる浮遊物などについて除去する装置でございまして、こちらの下水熱を使って空調の熱源にしているというところの設備の一部をつかさどるというか、一部の機器でございます。こちらのほうにつきましては、今年1月の管理者のほうに課している点検のほうでは特に異常は見られなかったということでございました。その後、4月頃に指定管理者のほうから、このオートストレーナーの部分と、このオートストレーナーにつながっている配管などのところで漏水が発見されたという報告がありまして、そこから施設課などとも連携しまして、支援を受けながら対処方法なども検討しまして、今回補正予算を提案させていただくというところに至ったところでございます。

中村委員

 4月に水漏れが分かって、今もう12月じゃないですか。もうちょっと早くこの件について対応ができなかったのかなというか、結局これは止まってしまうと、総合体育館の空調設備自体全てが止まってしまうということで、夏前に止まっていたら多分大変なことになっていたと思うんですけれども、そこはこのタイミングが最短だったんですか。そこがちょっと気になるところで、どういう状況でここまで、第4回定例会の補正予算まで来てしまったのかなというところが心配なんですけれども、そこはいかがでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 まず、先ほど申し上げました、同じつながっている配管のところにつきまして応急処置を行いまして、大きな水漏れなどにつきましては対処させていただき、そこから施設課とともに検討を始めまして、やはりこの下水処理水というのは、先ほど申し上げましたように、オートストレーナーというのはその一部でございまして、下水処理水が通る配管や機器というのはこれ以外にもあるということもありますから、そういったことへの影響なども調査といいますか、調べながら検討したということと、やはり下水処理水を使う機器というのは珍しいものではありますので、特殊な設備であるというところも含めまして検討に時間がかかってしまったというところがございます。

中村委員

 今回については致し方ないのかなというふうに思うんですけれども、何かもう少し早く判断をしていれば、例えば第3回定例会での補正予算で、もっと早い段階で修理ができていたのかなとか、やはり最悪の事態は避けられてはいますけれども、やはり夏前に2台あるうちのもう1台が故障してしまって全く動かなくなってしまうということになってしまったとすると、本当に総合体育館自体を夏場使えないような状況に陥っていた可能性もあるのかなというふうに思うので、特殊な機械というところもあるのかもしれないんですけれども、今後そういった修繕に関しても、緊急性についてはもうちょっと早く判断をしていく必要があったんじゃないかなというところをすごく感じるところなので、ぜひそこは施設課と一緒に今回のことを振り返っていただいて、今後改善につなげていっていただきたいなというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 こちらの点検の在り方ですとか運用の仕方、その辺りも含めまして修理後、まあ、修理をしている最中でもありますけれども、検証して改善できるところがなかったかということはしっかり検討いたしまして改善に努めていきたいというふうに考えております。

木村委員

 21ページですね。介護保険のほうで、前回ちょっと質疑をさせていただきまして、昨年度も同じような補正を組ませていただいたと。昨年度は東京都の補助も一部入っていて、たしか1億3,000万円ぐらいだったかなと思うんですけど、東京都の補助を抜いた場合、昨年度の下半期の介護事業者に対する補助というのが総額幾ら、中野区独自の補助金は総額幾らだったのか教えてください。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 令和5年度、区で実施いたしました物価高騰対策でございますけれども、予算額、東京都の下半期の実施が分かる前に第3回定例会で御提案申し上げまして、その後、都の補助が決定した部分を減額補正させていただきまして、最終的な予算額が1億3,612万7,000円の予算額でございました。その補助の実績でございますけれども、1億2,983万円余となってございます。

木村委員

 ということは、今回が6,900万円なので大体半額くらいということになるかと思うんですけども、この間確認したとおり、東京都の補助率をそのまま合わせてやったと思うんですが、半減というのは結構大きいと思うんですけども、その補助率を、要は半減した主な減のところというのはどういったところになりますか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 今回、前回もですけれども、区の補助金額、補助単価の決定につきましては、東京都の単価等を参考にしているところでございます。今年度、昨年度の予算等と比べまして大きく変わっている点が一つ、東京都の実施内容が今回下半期6か月分ということですので、区としても6か月分ということで積算をしております。また、補助の単価でございますけれども、令和6年度の物価高騰の状況ということで算出しておりまして、単価が上がっているものと減っているものがあるんですけれども、高熱費につきましては補助単価を上げてございまして、食材費については減っておりまして、燃料費については昨年度の半分、ほぼ12か月分が6か月分になってというところの金額でございます。

木村委員

 事業者にとっては大事な補助ですので、基本これは申請だと思うんですけども、先ほど決算も聞いたので、大分ほとんど100%に近い形で申請されたということでは、今年度もしっかり事業者のほうにあっせんというか、使っていただくようにやっていただければと思います。

 あともう一つが23ページ、さっきのオートストレーナーです。このオートストレーナーが通常の配管だと何年もつんですか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 明確なものというのは、中に流れる水のものによって変わってくるところはあるんですけれども、10年程度というふうに想定してございます。

木村委員

 今回は、体育館ができてから5年ぐらい。5年ぐらいもたなかったということですか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 委員御指摘のとおり、開設年月日というのは令和2年10月ということになってございますので、3年半から4年程度というところで故障が起きたというようなことではございます。

木村委員

 これは繰越しも含めて、大体500万円ぐらいかかると、1本。もう1本も多分同じような形で、あと1年もつかどうかそれはちょっと分からないんですけど、いずれにしてもこれだけ、通常だと10年もつのが半分もたないというところで、経費がかなりかかるような仕組みのものを使っているんですけども、これはもともとあそこに下水処理場があったからそれを活用するという話だったんですが、こういったいわゆる配管も含めて、なぜこのオートストレーナーを使ってやったのか。つまり、下水処理施設があるからこそ使わなきゃいけなかったのか。要は、経費的に合うのか合わないかというのは、ちょっとその辺の検証とかやっているのかどうか分からないんですけども、そこのまず、そもそも下水処理施設の中で、そういった下水を使わなければいけない配管にしなきゃいけなかったのかどうかを教えていただけますか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 まず、委員御指摘の予算についてでございますけれども、壊れてしまっている1台につきましては、予算の想定といたしましては工場へ外して持っていって、そこでオーバーホールといいまして、部品などの入替えもするというようなもので、今動いている部分につきましては劣化部分の部品、それを合わせて合計このお示ししている金額というような想定でございます。それで、中野水再生センターという下水処理施設の隣に総合体育館を建設するという、区の方針で建設することになったところでございますが、下水熱を利用した、全く同じ方式ではございませんけれども、下水熱を利用した熱源の施設というのは都内にもほかにもあるようなところでございまして、そういったこともありましたので、省エネルギー化につながるということもあって、この下水熱を利用した空調設備というのを導入している、そういった経緯がございます。

木村委員

 省エネルギー化につながるにしても、経費がこれだけかかってくるというのを想定していたかどうかというところなんですけども、要はさっきの質問は、下水処理施設の中にこういった配管をするのであれば、それを使わなきゃいけなかったのかどうか。要は使わなくて、通常であれば10年ぐらいもつような配管でやっていたと思いますし、そもそも体育館ができたときにあそこの場所でやるからにはそういったものを利用しなきゃいけなかった条件があったのかどうか。それとも区が、今下水熱を利用するため、エコだからという、経費の考えなく、考えているかどうか分からないですけども、エコだからということでこういった選択をしたのかというところを伺っています。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 平成27年に平和の森公園の地区に総合体育館を建築するということがあった後、同じ平成27年に中野区のほうから、もう既にその時点で下水道局はそういった下水熱を利用した省エネの事業に取り組んでいたということもありましたので、中野区のほうでも隣に造るということでありますので、下水熱を利用した施設を造ることを一緒に検討しましょうというような依頼をした経緯がございます。

木村委員

 今回こういった短期間で壊れると多分想定していなかったと思うので、その辺の経費的なところはどうだったのかというのは、ちょっと検証はしたほうがいいかなというふうに思っています。

 あと、今回は体育館の空調の話なんですけども、ちょっと離れるかも、下水を使っているのは、あの周辺の設備はみんなそうなんですか。要は、平和の森公園のトイレとかいろんなところがあるんですけども、水を使っているのはほかにも使っているんですか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 こちらの中野水再生センターから熱源として下水処理水を活用させていただいているのは総合体育館だけでありまして、基本的に空調のための熱源のための水というような用途で使っているものでございまして、ほかのところの水に使っているということではございません。

木村委員

 いや、全然補正予算とは関係ないですけど、あそこの平和の森公園のトイレがずっと使えなくなっているので、何か関係があるのかなと思っただけなので、一応その確認です。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 今御心配いただいている平和の森公園のトイレの部分につきましては、体育館のほうから水を供給しているものでございますけれども、それは下水道とはつながってはいないところでございます。

井関委員

 同じく23ページ、体育館のオートストレーナーなんですけど、これはその下水熱を利用することによってCO削減というのはされているんでしょうか。もし御存じでしたら教えてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 御指摘のとおり、主なところでお示しできるというところにつきましてはCOの削減でございまして、これはあくまで東京都との共同事業ということで、都と検討した推計ではございますけれども、令和5年度においては、通常使われているような冷房機器より、これの推計でございますけれども、COを年間で21トン削減できたというような推計をしてございます。

広川委員

 21ページのところのもの忘れ検診のところなんですけれども、中野区は75歳の方には受診券を送って、70から74歳の方には、申し込んでくれたら受診券を送りますよという形でやっていると思うんですけれども、この対象をどうするかって、結構自治体によって様々というかばらばらだと思うんですね。僕はちょっと前に調べたことがあって、大田区では、今年度からもっと多くの高齢者の方に受けてもらおうということで、この対象を65歳から80歳に広げたんですね。目黒区では受診のタイミングを、67歳、70歳、73歳、76歳と段階的にやるような取組とか行われていて、中野区としてもこういった対象を広げていくようなことを今後検討していくことは考えられているのでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 もの忘れ検診の年齢の対象者につきましては、来年度に向けて検討委員会で検討しているところでございますが、拡大をする予定で進めているところでございます。

広川委員

 ぜひ対象を広げていただいて、そのほうがより区民の関心というのも高まると思いますので、お願いしたいと思います。

 このもの忘れ検診なんですけれども、受診してくださいねと言って医療機関に行ってお医者さんの説明を聞くと。それだけで完結するのかなと思っていたら、ホームページを見ると、判定結果によりお住まいの管轄の地域包括支援センターからお電話を差し上げますとあるんですね。これはどういうことなのかというのと実績等あれば教えてください。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 まず、実績のほうから。令和5年度の実績でございますが、昨年度473名の方が受診してくださいまして、最初の受診をしていただいたところで、認知機能テストや医師の診察の結果、2次検診ですね。専門医療機関に受診をしていただくというふうにお勧めした方が52名いらっしゃいます。その2次検診をお勧めされた方に、昨年度は地域包括ケア推進課の職員のほうから御連絡をしていたところでございますが、なかなか御連絡がつかなかったり、その後の2次検診を受診した後も次の認知症を進行させないようなそういった取組、通いの場などにつながることがなかなか難しいということがございまして、令和6年度から地域包括支援センターの御協力を得まして、そういった2次検診のお勧めをされた方に受診勧奨をしていただくとか、受診後の結果を確認していただくとか、そういったことをお願いしている状況でございます。

広川委員

 ホームページを見ると、電話を差し上げて、生活上のお困り事や今後の受診についてなどの御相談をするということなので、これはいい取組だとは思うんですけれども、逆にこれがネックになってしまわないかなと。場合によっては行政に知られてしまうというか、マークされてしまうんじゃないかとか、そういう何かハードルに感じてしまう方もいるんじゃないかなというところもあるので、その辺りもちょっといろいろ考えていってもらえたらなと思います。

 補聴器についても伺います。今回本当に多くの方が申し込まれているということで、非常に待たれていた施策だったのではないかと思います。その上で、片耳のみのケースの方の助成が23人から74人に増えるというところで、片耳のみで使うケースというのは色々理由はあると思うんですね。もともと左右で耳の聴力に差があって片耳だけ欲しいんだという方もいれば、まずは片耳で試してみて自分に合うかどうか。合ったら両耳やってみようという人もいるだろうし、もしくは両耳を購入する余裕がないという方もいらっしゃると思うんですよ。その辺りの実態把握というのはされているんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 片耳のみの申請者の方の理由につきましては、委員御指摘のとおり、経済的な理由でという方もいらっしゃるかなというふうには、こちらのほうも想定はしているところでございますが、こちらが今把握できる手段といたしましては、申請書類の中に医師の意見書を提出していただいておりますけれども、その中で医師の診察からは両耳が必要かどうかというところも精査をしていただいているところでございますが、その中で、やはり委員がおっしゃったように、それぞれの耳の聴力の差があるとか、あとは片耳が全く聞こえないという状況で補聴器をつけても改善しないという状況の方とか、そういったところの記載があるという方が読み取れる状況でございます。そういった経済的なことでどうかというところは、現在のところ実態としてはまだ把握し切れていないというところでございます。

広川委員

 私も会派で専門の認定補聴器専門店というところに行って話を聞いたりとかしてきたんですけれども、やはり基本的には補聴器は両耳が望ましいというようなこともおっしゃられていました。もし金銭的な理由で、経済的な理由で片耳しか選ばざるを得ないという、もしそういう状況があるのであれば、やっぱり今後の助成額とかそういうところも考えていかなきゃいけないと思いますので、ぜひその辺りも調査していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 そういった経済的な理由でというところでの助成額の兼ね合いというところは、今後いろいろ申請の状況を確認しまして研究していきたいと考えております。

高橋委員

 21ページの今の補聴器の件でちょっとお聞きしたいんですけど、これについて、当初の話は私ちょっと伺っていないんで、申し訳ないんですけど、基本的なところを伺いたいんですけど、お一人の補助額というのはどのぐらいになるんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 補助額につきましてお答えいたします。中野区の補聴器助成事業といたしましては、片耳4万5,000円まで、両耳、同時申請が可能でありますが、その場合、9万円までに設定してございます。

高橋委員

 御高齢の家庭に伺うと、補聴器が結構幾つかあって、何でこんなに幾つもあるのという話をいろいろしてみると、要はピンキリ、グレードがすごく幅があるというのと同時に、やってみて合う、合わないとか、あるいはスペックが良過ぎて、音を拾い過ぎて逆に雑音が入って調子悪くなっちゃうからというのとかあって、幾つか買い換えるという話があったんですよね。先ほど医師の診断云々というお話があったんですけども、区は補助をするというところなんでしょうけども、一般の区民の方がこれを利用しようとした場合に、より的確に、グレードもあるでしょうし、予算もあるでしょうし、その辺をきちっと区民の目線に立って、いろいろ相談に乗っていただくというのは、先ほど言った、指定した耳鼻科なり、そういう医療機関がヒアリングをしたり、区に申請書類を出すのに伴ってやる、そういうところでよりきめ細やかな対応をするというところでよろしいんですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 補聴器に関する御相談につきましては、委員がおっしゃるとおり、そういった専門の耳鼻科の先生に御相談をするという場合もありますし、あとは補聴器、今回の購入する店舗は認定補聴器技能者の方がいらっしゃる店舗ということに区のほうでさせていただいておりますが、そういった補聴器の専門であります認定補聴器技能者の方が、そういった音の調整などを細かく、本人の生活の状況とか聞こえの状態をいろいろ分析しまして、そういった補聴器の音の調節をするということとなっております。

高橋委員

 ごめんなさい、基本的なところですみませんけど、手順としては、まず医療機関に行って、いわゆる認定の資格を持っている方のいる補聴器の店舗に行って、相談を受けて、それで購入した後、区が書類とかをチェックした上で、適正だと思ったらそこに補助を出すという、これは補助は1回だけですよね。不具合だったりしたときに、再度購入したときというのは当然出ないんでしょうから、その辺はどうなんでしょうか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 申請の手順といたしましては、申請書を手に入れていただきまして、意見書を求めに受診していただく一方で、補聴器の店舗に行っていただきまして、購入をしたいというふうな、そういった機種を選んでいただきまして見積書を取っていただきまして、それも併せて申請書とこちら区のほうに出していただくような流れとなってございます。

 その後、もう一つ手順がございまして、そういった申請をしていただきまして、その要件が特に問題なければ交付決定をいたすという流れでございますけれども、購入していただいた後にそういった調整をしていただくというところを、購入してなかなか使えないという状況を防ぎたいということがございまして、そういった店舗でアフターフォローをある程度受けていただきまして、音の調整を、生活に合うように、装着当初はなかなか音が慣れないということで、音が大きく聞こえてしまったり、雑音が多かったりというふうな不具合があるということなんですが、そういったところを少しずつ調整していくというふうな作業があるということなんですが、そういったことを経ていただいて、そういったことが終了したということを、店舗の認定補聴器技能者の証明が入ったものを区のほうに提出していただきますと、補聴器の助成をするというふうな流れとなってございます。

 こちらの補聴器は2台までということで、1台ずつ申し込んだ場合は2回目の申請ということも想定はしてございます。

高橋委員

 2台というのは、片耳掛ける2の両耳ということですか。それとも両耳2回オーケーということですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 片耳を2回ということでございます。

高橋委員

 じゃあ、上限、お一人9万円ということですよね。もし、耳に聞こえづらくて補聴器ということを相談を受けたときに、もう一回聞きたいんですけど、まずお医者さんに行って、それで店舗へ行って、書類をいろいろ、必要な書類はそろえるとして、購入した後、区に申請してお金を補助していただくというところでよろしいんですか。

高橋地域支えあい推進部医療・介護連携推進担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

黒沢委員

 22ページのスポーツ振興費のところですけれども、まず、こちらの工事の完了時期、具体的にイメージがあれば教えてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 完了時期となりますと、5月頃ということを予定してございます。

黒沢委員

 5月でも結構最近暑いので、なるべく早くというふうに思って質問させていただきました。真夏と、あとデフリンピックもまだ少し暑さが残る時期になるんじゃないかと思うので、そこには確実に間に合わせたいなと。今一個動いているということですけれども、そちらがいつどうなるかというのも今分からない状態ですので、伺いました。5月頃という見込みをしっかり進めていただけたらというふうに思います。

 それから、今後のメンテナンスの方法ですとか、日頃の運用についての変更ですとか、そういったところは検討の予定はありますでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 まず、こちらにつきましては、工事と並行しながらになろうかとは思いますけれども、まず施設課のほうから設計事業者に意見を求めるですとか、そういった予定はしてございます。また、こちらにつきましては、中野水再生センターにある配管などと同じような素材を使っているということもありますので、可能な範囲で中野水再生センターのほうとも確認ができることにつきましてはしていきたいと考えております。通常の運転メンテナンスにつきましては、ちょうどこの後御審議いただくところにもちょっと関わってしまいますけれども、現場を管理する点検なども第一義的には行う指定管理者のほうとも調整・協議をしながら改善に努めていきたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、質疑を終結します。

 それでは、意見について伺います。第93号議案について意見はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、第93号議案について意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第93号議案の審査を終了します。

 次に、第96号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 それでは、第96号議案の指定管理者の指定について補足説明を行わさせていただきます。(資料2)

資料を御覧いただけますようにお願いいたします。

 まず、対象となる施設は、中野区立平和の森公園及び中野区立総合体育館でございます。指定期間は、令和7年4月1日から令和12年3月31日まででございます。このことにつきまして議決をお願いするものでございます。

 次に、候補者はなかのスポーツパークパートナーズでございまして、構成する法人はコナミスポーツ株式会社、大林ファシリティーズ株式会社でございまして、コナミスポーツ株式会社が代表者となっております。

 次に、候補者の運営理念でございます。「継承と発展」を理念といたしまして、事業の確実な継承、事業の更なる発展、安心・安全、快適な施設管理の実施を運営方針といたしまして、区の目標達成に貢献するとしてございます。

 次の4番は法人の沿革でございますので、こちらはお読み取りをお願いいたします。

 法人の運営実績でございます。構成している二つの法人の実績を記載してございます。実績につきましては、公の施設の近隣区、都内を中心に管理実績を掲載してございます。このように全国的に類似施設の管理運営に一定実績のある事業者と認識しております。

 御審議のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

中村委員

 前回第3回定例会のところで御説明というか、指定管理者の選定結果の御報告を頂いていて、その中でも伺ったんですけれども、また議案なので改めて伺わせていただきます。

 この事業者さんの提案内容が外3社来ていて、その中で一番よかったというところなんですけれども、提案内容をこれからの5年間でちゃんと履行していただくというところが非常に重要なのかなというふうに私たち考えているんですけれども、そこはどのように担保をしていくのかというところを改めて伺わせてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 まず、指定管理者に業務を履行させるということにつきましては、ほかの指定管理施設などでもそうですけども、基本協定というものを締結させていただきます。その基本協定につきましては、出されている提案書ですとか、私どものほうから課している募集要項、仕様書など、そういったものを遵守すると。遵守といいますか、確実に履行すると。そういったような内容が盛り込まれるものでございまして、まずはここを基本に基本協定の締結の作業にこれから入っていくというところでございます。

中村委員

 基本協定の中でというところなんですけれども、例えばですけども、この提案内容のところがなかなか履行がされなかったとかといった場合に、どういった区としての対応が見込まれるのかというところも伺わせてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 提案内容と申しましても様々なものがございます。先ほど申し上げましたように考え方を提案しているところもあれば、具体的にこういったことをやりますというものもございますので、項目別にまとめるとかということはなかなか難しいところではあるんですけれども、この基本協定までの協議の中で、おおむねこの提案についてはこれぐらいまでに行うという予定だということについて確認をしていきたいと思います。この先の4月までのところにつきましては、既に候補者のほうとは何度かやり取りをしておりまして、そこの計画も確認をしながら進めているところでございます。

中村委員

 やっぱり提案内容がよかったからここが選ばれたというところに尽きると思うので、ぜひしっかりとその提案を履行していっていただくように、区としてしっかりと関与していただきたいなというふうに思いますので、そこはお願いをいたしたいと思います。

高橋委員

 御報告ありがとうございました。うちの会派もまさに同じところを非常に気にしていまして、まず提案でこのチームが指定管理になったというところで報告を受けましたけども、これについて特に、新たに指定管理になったというところで支持を得たということは、何か特筆するものがあったと思うんですよね。委員会でもいろんな議論はありましたけども、その特筆するところがきちっと担保されるかという話と、あとは通常の、体育館ですから、スポーツの展開に向かってきちっとできるのか、あるいは安全をどう担保するのかとか、その辺があると思うんですけど、その辺についての区の見識はどういうふうになっているんでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 第3回定例会のところでも御議論があったところかと思いますが、指定管理者の選定というところにつきましては、委員が各項目について採点をいたしまして、その合計点の平均点といったようなところで一番優れているところを決めるというところではございますが、主管課は評定というものは行わないところではございますが、結果を受けて主管課として評価しているところと申しますと、維持管理に関する能力を一定程度示せていること、それと教室などのスポーツ事業などに対して、区のほうでお子様向けに何種類とかそういったことを課しているわけですけども、それの対象ごとに分析をして、こういった事業をやっていくべきだということをきちんと示せていること。それと収支計画ですね。こちらのほうが、やはりただ単に委託料を逓減していくということだけじゃなくて、多くの利用者様にお越しいただいて一定の利用料金、参加料なども頂きながら、その収支で体育館の運営を発展させていくという姿勢が読み取れたところが大きかったのではないかというふうに考えてございます。

高橋委員

 当該物件ということじゃなくて、全国的にこういうスポーツクラブとか、今いろんな業態であったりする中で、結構ユーザーといいますか、利用者とのトラブルがあったりとか、行政との約束を履行しないということでのトラブルというような事案をよく聞いているものですから、今回その辺をきちっと、先ほども質問がありましたけれども、どう担保していくかというところが非常に大事だと思いますので、そういう目でチェックもしながら進めていただきたいと思うんですよね。

 今のは要望なんですけど、お聞きしたいのは、今お話しあった、選定するときの選定側の陣容というんですか。スポーツというのが今どんどん科学化されたり、どんどん多様化されていたりとか、あるいは安全面というのを考えたときに、委員がどういうメンバーでその選定をしたのかというのが非常に気になるところなんですけど、選定のメンバーというのはどういう形になっていたのかをもう一度教えてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 指定管理につきましては、区のほうで要綱などにおきまして選定委員会を設置するというようなことになってございます。基本的にその委員長は選定委員会を設置する部の長ということになりますので、健康福祉部長を委員長として5人の委員で委員会を設置して審査等を行ったものでございます。

高橋委員

 先ほども所管が最終的に決定をするという話、それは所管ですからよろしいかと思うんですけど、その5人の委員というのはどういう人たちなんですか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 先ほど申し上げましたとおり、スポーツ振興課並びに公園課につきましては入っていないんですけれども、スポーツや公園に関して一定の見識があるというふうに考えられる所管の部課長を委員として厳選したものでございます。

高橋委員

 職員の方々で選定委員会を立ち上げたということですか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 区の部長級、課長級の職員でございます。

高橋委員

 今まさにスポーツに、こういう当該事業に見識のある方をチョイスして、委員長は部長がやっていただくということなんですけど、先ほど申し上げたスポーツのありようも変わってくるし、安全面とか健康面とか、お子さんのスポーツ健全育成もあれば、高齢者のフレイル予防もあったりとか、あるいはここからどんどん、例えばデフリンピックとか、国際的なレベルのスポーツを引き込んでいくとか、そういうことを考えたときには、その職員さんが見識がないということとか、駄目とかいうことじゃなくて、やはりそういうオーソリティーというか、きちっと一般、そういう業界で識見のある人をきちっと、第三者的というか、専門的な立場でそういうメンバーに入れていくということは考えなかったんでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 多くの指定管理の中で、まずは部内に選定委員会を立ち上げてということではありますので、まずは一旦はと申しましょうか、区の原則に従って選定委員会を設置したというところでございます。

高橋委員

 私が申し上げた、いわゆる外部の専門的な知見のある方をそういう形でという、その考え方についての見解はどうでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 こういった事業者選定に関して、委員御指摘のような外部の有識者などを委員にしている他区の例というのもございますので、今後いろんな改善を考えていく中で、そういったことも一部考えていきながらやっていきたいというふうには思っております。

高橋委員

 最後にしますけど、とにかく全区民が注目する施設であるし、中野を代表する施設だとも思いますし、対外的にもアピールできるところだと思うので、ぜひそういう外部の専門的な知見のある方を入れるとか、そういう形で、よりスポーツ業界であったり、健康維持というために、もっともっと最先端の発想であったり視点が中野区政の事業部の展開に生かされるようにぜひ、今後取り組んでいただきたいし、この5年間のそういうチェックというのか、フォローというのか、中間の検証というのかも含めて、そういうところにもそういうのを反映させていただきたいと思うんですけど、その辺についてはいかがでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 今回選定に当たりましては、私どもとしても主管課として改善したい部分などにつきまして一定の提案を引き出せるような選定基準などにつきまして工夫はさせていただいたところでございますけれども、今後スポーツを発展させていくというところにつきましては、委員御指摘のような、様々な知見を活用しながらスポーツの振興に努めていきたいというふうに考えてございます。

井関委員

 コナミスポーツと大林ファシリティーズで、例えばこの事業、運営実績を見ると、トレーナーとか安全管理みたいなのはコナミスポーツ、あと用具の整備とか、そういうのはコナミスポーツで、警備とか施設の管理なんかは大林ファシリティーズがやるという、そういう分担なんでしょうか。それとも、もうここが結構ミックスで同じ業務を担当するんでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 おおむね委員御指摘のとおりというふうに考えてございまして、施設のソフト的な運営面につきましてはコナミスポーツ株式会社のほうが、ハード的な設備管理とか修繕ですとかそういったことにつきましては大林ファシリティーズのほうが担当するというふうな認識でございます。

井関委員

 今後体育館では、有料のスポーツイベントをやるような予定となっておりますが、そういうときは大林ファシリティーズのほうが警備とかを担当するというようなことでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 基本的に館の警備ですとか、そういったところにつきましては御指摘のとおりかと思います。ただ、様々なイベントですとか、現在やっている行事とかというのは、主催される方、予約を取っている方と申しましょうか、そういった方々との協力なども必要になってくるというふうに考えますので、大きなイベントとかそういうところにつきましては、主催者などとも調整というか、協議をしながら安全管理とか会場管理をしていくことになろうかというふうに考えております。

間委員

 高橋委員が伺っていた選定に当たっての委員等のことについて私も伺いたいんですけれども、この選定の委員の人数であったりとか、数年前の私の調査の中の話ですけれども、学識経験者だけではない外部の委員、地域の方を入れたりだとか、区によって選定委員の在り方という、人数も7人いるとか、そういったところもあるようなんですけれども、何かそれというのは、指定管理の選定というのは区で統一して、もうこういうふうに構成しますよというふうに、区全体で同じようにしていくものなのか。こういう指定管理の所管ごとに委員の内容を変えることができるのか、その辺について教えてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 中野区において指定管理の制度管理といいましょうか、そういったものは企画課が現在行っているところでございますけれども、そこで要綱ですとか指定管理者ガイドラインというものを定めてございます。委員御指摘のように、委員の完全な人数ですとか、外部の方というか、職員以外の方を入れるかどうかというのは、できる規定というふうに認識してございまして、それ以降のところにつきましては施設の特性ですとか所管の判断によって変わってくるという認識でございます。

間委員

 分かりました。工夫できる部分もあるというふうに捉えました。公平公正な在り方というところで点数をどのようにつけていくのかというところも含めて、考え方というのは変わっていってもいいのかな、改善していってもいいのかなという部分はあるかもしれないですけれども、これに関しては、区全体という話かと思いますので、伺わずにというところにしたいと思います。

 資料のほうに基本的に今やっているというところは、受け継ぎ、継承しながら発展していくということだと思うんですけれども、これまで区民の方の御意見とかをしっかりと聞いていく、やっぱりそこに懸念があった部分もあって、現在の指定管理の方は、意見交換会なんかも開いていたのかなというふうに思うんですけれども、そういった変わることへの不安だったりとかも含めて、区民の方の意見というのは、捉える機会というのは、今回の指定管理者の方もお考えいただいているということでよろしいでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 今、調整中のところ、議決を頂いてから対外的にといいましょうか、区民の方へのお知らせですとかということにつきましては、議決を頂いてからということにはなりますけれども、やはり継続的に行われている教室ですとか、そういったことに対する不安の声を頂いておるところでございますし、候補者のほうもそれは十分に認識しているところでございます。ある程度、話合いはしているところでございますけれども、今定例会で議決を頂いた後、3月までの間にそういった不安の解消に努めるということは候補者のほうも申しておりますので、区としても制度としてできる範囲の中でバックアップをしていきたいというふうに考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時05分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時05分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより第96号議案について採決を行います。

 お諮りします。第96号議案、指定管理者の指定についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか、

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第96号議案の審査を終了します。

 次に、第97号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 それでは、第97号議案、指定管理者の指定について補足説明をさせていただきます。(資料3)

 本議案の提案理由でございますが、中野区立かみさぎこぶし園の指定管理者を指定するに当たりまして議会の議決をお願いするものでございます。

 お手元の資料を御覧ください。指定管理の対象施設は、中野区立かみさぎこぶし園。

 指定管理期間は、令和7年4月1日から令和17年3月31日までの10年間でございます。

 候補者は、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会。

 法人の理念につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 次に、法人の沿革でございますが、平成17年の指定管理者制度の導入以来、継続して管理を行っている法人でございます。

 最後になりますが、法人の運営実績につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 以上で補足説明とさせていただきます。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

黒沢委員

 ありがとうございます。こちらかみさぎこぶし園は10年間ということで、かなり長い期間での指定となることから、取組内容というところが非常に大事になると思っております。今回引き続きということになりますけれども、今後の10年間というところで、特に力を入れていくところであったり、今後というところを見据えて事業者のほう、そして区のほうとして何かございますでしょうか。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 第3回定例会でも同じような御質問を頂いたところかなというのは思っていますけれども、事業者と意見交換をする中で、やはりここの施設も重度化、そして利用者の高齢化が非常に進んでいるところでございます。また、10年間を見据えると人材の育成、人材不足も昨今言われている中で、人材の育成が非常に重要になってくると。また、ケアラー支援でありますとか、そういったところを踏まえて虐待防止、その辺りも総合的に力を入れていかなくてはいけない10年になるのかなというふうに認識してございます。

黒沢委員

 課題というところが幾つもあったというところになるんですが、この辺りはどのように事業者の方に取り組んでいただけるかというところが肝になってくるかなと思うんですが、中野区の職員の方がなかなか現場というところに、こういった福祉施設においてはあまり行かれていないようなところもあると思うんですけれども、その辺りいろんな課題がある中で、どんな連携、どういうふうに具体的に連携をしながら進めていこうというふうに区としてお考えなのでしょうか。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 やはり今、現場を知らない職員というのは非常に増えてきている中でありますけれども、一方で障害福祉課のほうは、職員一人を生活介護事業所のほうに派遣をしながらノウハウ、蓄積をためているところでございます。また、この施設の現場をしっかり職員が見て、また短期的な実習なんかを取り入れながら、そういったノウハウを蓄積させていきながら、指定管理者のノウハウと連携しながら維持管理に努めていきたいというふうに考えてございます。

黒沢委員

 区外の施設ですとか、いろいろ生活介護施設を見てこられた職員さんたちがしっかりと中野区に還元をしていっていただけるということで期待できるなというふうにも思います。ぜひそういった課題解消に向けて積極的に取り組んでいただきたいなというふうに思います。

 この施設、18歳から60代ぐらいまで多分行けるような施設になっていまして、かなり、ここの施設に入ってからほかの施設に替わるという方はあまりいらっしゃらないというふうに伺っております。そうしますと、本来高校を卒業して専門学校や大学とかに進学するという方々もいる中で、選択肢がこちらのような施設になるという方々も多くいらっしゃるという中で、現在特別支援学校のほうではかなり支援技術も発展してきていて、ICTを使った機器で教育活動なんかも行われておりますが、そういった活動というのを引き続き生活介護のほうでも取り入れられるようなことというのは、今後考える予定はございますでしょうか。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 委員御案内のとおり、こちらの施設、特に特別支援学校から直接入られる方、非常に半数以上占めているのかなと。一度入ると入所施設に移るといった以外は、なかなかこちらの施設を替わるということはないといったような認識のとおりでございます。そうした中、一定数抜けた後に特別支援学校の方から毎年、今でいうと二、三名ほど入ってきている。そうした中で特別支援学校のほうは、今御案内がありましたけれども、ICT教育、GIGAスクール構想がさらに進んでございます。福祉施設に入るとなかなかその辺りが、表現としてあれですけど、少し物足りなさを感じているというところも一定声としては聞いているところでございます。こういったところを区単独で、そういったものを全て用意するというのはなかなか難しいところでございますが、東京都等と連携しながら、また近隣区との情報収集をしながら、よりよい形でサービスを提供できるように努めてまいりたいと、そういうふうに考えてございます。

黒沢委員

 やはり民間の事業者でも生活介護施設をやっているところはあるというところで、中野区として何を特徴として、区立ならではの意義というところをやっていけるかなと考えたときに、やはり重度でとか重度心身障害があって、なかなか一般の民間の施設では受入れがないような方々というところが特に必要な方というふうになってくることが多いと思うんですけど、そういった方々の過ごし方というところはしっかり支えられるように、区だけでは難しいかもしれないというお話がありましたけれども、しっかりとそこは進めていただきたく思います。東京都との連携というところについても、しっかりと東京都への要望もしていただきながら、しっかりと10年間進めていただきたいというふうに思います。

 要望になりますが、以上です。ありがとうございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、取扱い協議のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時13分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時14分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより第97号議案について採決を行います。

 お諮りします。第97号議案、指定管理者の指定についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第97号議案の審査を終了します。

 次に、第98号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。

 理事者の補足説明を求めます。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 それでは、第98号議案、指定管理者の指定について補足説明をさせていただきます。(資料4)

 本議案の提案理由でございますが、中野区立知的・発達等障害児通所支援施設の指定管理者を指定するに当たりまして議会の議決をお願いするものでございます。

 お手元の資料を御覧ください。指定管理の対象施設は、中野区立知的・発達等障害児通所支援施設。指定期間は令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間でございます。

 候補者は、特定非営利活動法人わかみやクラブ。法人の運営理念につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 次に、法人の沿革でございますが、平成26年の指定管理者制度の導入以来継続して管理を行っている法人でございます。

 最後になりますが、法人の運営実績につきましては、資料に記載のとおりでございます。

 以上で補足説明とさせていただきます。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、取扱い協議のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時16分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時16分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 これより第98号議案について採決を行います。

 お諮りします。第98号議案、指定管理者の指定についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第98号議案の審査を終了します。

 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。

 初めに1番、令和7年度予算で検討中の主な取り組み(案)について理事者の報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 それでは、令和7年度予算で検討中の主な取り組み(案)について御説明をいたします。(資料5)資料を御覧いただきたいと思います。

 こちらの取組は、令和7年度の予算編成で検討中の主な新規、拡充、推進や見直し事業につきまして現在の検討状況をお示しするものです。

 なお、当内容につきましては、本定例会の全常任委員会におきまして所管事項の報告をしております。

 区は、本年5月に新庁舎移転が完了いたしまして「つながる はじまる なかの」の理念を実現するための新たな拠点として動き始めたところであり、この流れを確固たるものとし、たゆまぬ業務改善をさらに加速していくことが必要と考えております。

 令和7年度は区民のための政策を推進し、実効性の向上を図るとともに、円安や物価の高騰により生じた社会不安から区民が安心して生活できる環境を充実させるため、区民生活に基盤を置いたサービスを展開することも重要であると考えております。

 令和7年度予算は、「にぎわうまち 広がる安心 「発展」と「充実」の未来につなげる予算」とするため、計画に基づく政策及び施設整備、社会の情勢を踏まえた区民生活を基軸とした取組につきまして重点を置き編成を進めてまいります。

 最初に1番、検討中の主な新規、拡充、推進及び見直し事業につきまして御説明をいたします。別紙の資料につきましては、検討中の主な取組項目を、基本構想において描く四つのまちの姿に分類し、これをさらに基本計画で示す政策ごとに区分しております。

 (1)人と人とがつながり、新たな活力が生み出されるまちへの取組につきましては、政策1から政策5の区分で16項目を掲げております。

 (2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちへの取組につきましては、政策6から政策10の区分で22項目。

 (3)誰もが生涯を通じて安心して自分らしく生きられるまちへの取組につきましては、政策11から政策15の区分で13項目。

 (4)安全・安心で住み続けたくなる持続可能なまちへの取組では、政策16から政策20の区分で22項目。また、区政運営等に関する取組としまして1項目、その他の取組といたしまして8項目、検討中の主な見直し事業として15項目を掲げております。

 それでは、当委員会の所管事項といたしまして、まず地域支えあい推進部の所管部分につきまして御説明をさせていただきます。

 別紙1ページでございます。中段辺り、政策2、地域愛と人のつながりを広げるの項番4、区民活動センターの整備、5、町会・自治会活動推進事業の拡充、6、区民活動センターへのフリーWi-Fi導入による地域活動の活性化、7、施設予約システムの再構築でございます。

 おめくりいただきまして、少し飛びまして4ページでございます。4ページの中段よりやや下、こちらは政策8、まち全体の子育ての力を高めるの16、妊娠・出産・子育てトータルケア事業の充実でございます。

 続きまして5ページ、政策11、人生100年時代を安心して過ごせる体制を構築するの1、鷺宮すこやか福祉センター等の整備、2、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)の導入、3、介護の仕事の魅力を発信する啓発事業。

 続きまして政策12、生涯現役で生き生きと活躍できる環境をつくる。4、高齢者会館の環境改善等。

 続きまして政策13、誰一人取り残されることのない支援体制を構築するの5、孤独・孤立対策、6、すこやか福祉センター保健福祉総合相談台帳の電子化でございます。

 おめくりいただきまして6ページ、政策14、誰もが自分らしく輝ける地域社会を形成するの8、もの忘れ検診の充実。

 続きまして政策15、生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくるの10、健幸ポイントを活用した健康づくり促進のための実証事業。11、後期高齢者における低栄養予防と口腔フレイル対策の充実でございます。

 また、少し飛びまして10ページでございます。10ページの中段よりやや下、こちらは検討中の主な見直し事業でございますが、こちらの9、区民公益活動に対する助成の枠組変更。10、自立支援医療勧奨通知の発送業務の廃止。

 地域支えあい推進部の所管項目につきましては以上でございます。

細野健康福祉部福祉推進課長

 それでは、私より健康福祉部の所管につきまして引き続き御説明させていただきます。

 検討中のものは、新規・拡充事業のうち、おめくりいただきまして同じように御覧いただきたいのですが、政策8が3ページの一番下から始まります。その次の4ページ、17、障害児通所支援事業所の開設準備に係る費用の補助。

 それから5ページ、政策13、誰一人取り残されることのない支援体制を構築するの7、江古田三丁目重度障害者グループホーム等整備事業。

 続けて6ページ、政策14、誰もが自分らしく輝ける地域社会を形成するの9、障害の理解促進・ふれあい交流事業。政策15、生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくるの12、デフリンピック気運醸成事業、13、聴力健診の導入。

 そして、おめくりいただきまして9ページでございます。9ページ、その他の取り組みのところの5、社会福祉会館室内空調設備等の改修でございます。

 そしてその下、2、検討中の主な見直し事業でございまして、次のページに11、福祉有償運送事業助成の廃止がございます。

 検討中の主な新規・拡充・推進及び見直し事業についての御説明は以上でございます。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りいただけますでしょうか。次に、検討中のその他の取り組みについて御説明させていただきます。

 中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の事業計画見直しに対応するため、基金の活用や起債計画の見直しを含めた対応を行い、持続可能な財政運営を堅持していく考えでございます。

 続きまして、区民からの意見募集について御説明させていただきます。検討中の主な新規・拡充・推進及び見直し事業を基に、区民と区長のタウンミーティングを12月19日(木曜日)及び20日(金曜日)の午後6時30分から区役所において開催する予定でございます。19日(木曜日)は子育て先進区と地域包括ケア体制をテーマに、20日(金曜日)は活力ある持続可能なまちと区政運営をテーマとして予定してございます。

 また、区ホームページ及び12月20日号の区報に掲載をさせていただいて、郵便、ファクス、メールによりまして、区民の皆様から御意見を頂きたいと考えております。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

間委員

 御報告ありがとうございます。ちょっと一つずつ気になったところを伺っていきたいなというふうに思います。

 まず、1ページ目の5、町会・自治会活動推進事業の拡充のところに関しては、質問というか、町会・自治会さんの活動の部分で、やはり継続的な実施のためのこういった助成金の見直しというところは議会のほうからも多く要望があった中で、こちら見直しをしていただくということは本当に重要なことだと思います。こちらに関しては助成金ということですけれども、その他、町会・自治会さんがどうやって世代交代していくかというところも含めて進めていただけることだと思いますので、こちらに関しては要望という形でお伝えしたいと思います。

 その次の6の区民活動センターへのフリーWi-Fi導入による地域活動の活性化というところについてなんですけれども、「ロビー及び集会室における」というふうに書いてあるのは、全館で使えるということとニュアンスが違うのか、ここについて教えていただけますでしょうか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 今の考え方の中では、全館で使えるような形で考えています。

間委員

 全館と書いていただいたほうが分かりやすいかなというふうには思いましたが、よかったです。常設型のフリーWi-Fiを整備するということですので、これまでこのほか、ずっと全館で使えるようにというのを求めてきた中で、まだ実施しませんという回答があった中で、来年度進めていただけるというのは非常にうれしいんですが、その代わりにといいますか、これまでポケットWi-Fiを配備してきたものに関しては廃止をするのか、それはそれで会議等にお使いいただくという別の枠でお考えなのか、そこについて伺いたいです。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 このフリーWi-Fiの話については、来年度の途中から整備をして導入する予定なので、それまでについてはポケットWi-Fiを使う。あと、昭和区民活動センターと鍋横区民活動センターについてはこれから施設の再整備をするので、そこについてはポケットWi-Fiを継続して使います。

間委員

 はい、分かりました。導入できるところからしっかりと導入をして切替えをしていくということですね。分かりました。

 このフリーWi-Fi、例えば庁内で使えるものってありましたっけ。今現在庁内で使えるもの、区民の方が使えるものってあったと思うんですけれども、ごめんなさい。教えてください。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 たしか一部エリアで使えるというふうに聞いてございます。

間委員

 そうですね。一部ですよね。1階のシェアノマ、あの辺で何か使えるものがあったかとは思うんですけれども、それは外のものを拾っているだけということですか。すみません。ちょっとはっきりさせたいなと。(「所管外なんだよ」と呼ぶ者あり)そうですね。すみません、何が言いたいかというと……。

委員長

 休憩します。

 

(午後2時30分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時31分)

 

間委員

 すみません。何で伺ったかといいますと、庁内で使えるフリーWi-Fiのほうが、回線数というところの理由もあったかもしれないんですけれども、非常に弱くてほとんど使えないというお声を聞いていまして、ちょっとごめんなさい。自分が実際にやれなかったので、体感というか、区民の方から聞いているということなんですけれども、この区民活動センターにはせっかくWi-Fiを用意しても、やっぱりこのWi-Fiはすごい大事なものだと思っているので、何か弱くて、「あそこに行ってもあまりつながらないし」と言って、若い子どもたちとかいろんなニーズがある中で応えられないと困るかなというふうに思うんですけれども、そこも配慮した上で入れていただけるということなのか伺います。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 設置に当たっては、一応調査をして専門業者を入れて東京都の事業の中でやっているのでお金はかかっていないんですけれども、調査をして設置をしていきます。何人までとかというところまではちょっと見ていないんですけども、区民活動センターなので非常時にも対応できるようにということも念頭に置きながらやっているので、一定程度は大丈夫だと思っています。

間委員

 新しくできる区民活動センターとか、大きい小さい様々ある中で、大きな区民活動センターというところもある中では、やはり全員がちゃんと使えるというところも考えながら導入をお願いしたいと思います。

 次に4ページ、後で中村委員のほうから質疑があるかと思うのであれなんですけれども、妊娠・出産・子育てトータルケア事業の充実のところでは、母子保健DXの推進というところに向けて体制づくりを行っていくということ自体は非常にいいことですし、こういった流れの中でこれまで、あれは2020年だからもう5年越しでようやく往復はがきが、ロゴフォームということで対応していただける。でも、そんなのそのときにできたじゃないかと思うようなことも、できない理由をたくさん並べられて、もう毎年毎年言いながら、何か「うーん」と言われながら進まなかったというところを、やっぱりやればできるはずなので、それはもうどんどん進めていっていただきたいなということを、ちょっと私から改めてお願いしたいところです。まだまだ、トータルケアの中でもDXの推進ができる部分はございますので、ぜひお願いしたいというところです。こちらに関しては質問しません。

 その下の障害児通所支援事業所の開設準備に係る費用の補助のところなんですけれども、こちらの中で、「開設準備に係る人件費等の費用を補助」というふうに書いてあるんですけれども、その人件費の補助というのは具体的にどういうことなのか御説明をお願いします。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 開設前人件費なんですけれども、こちら、例えば4月から認可を下ろしていただいて事業を開始しましたと。その後事業をスタートするんですけども、国・都からの給付費の振込が、その後やっぱり2か月ほど遅れて入ってくるわけなんですよね。その間の人件費をうまく回していくというのがなかなか難しい実態がございますので、そういったところを補填できればということで、東京都もそういったような事業構築しておりますので、その事業のスキームを使わせていただいて、今回新たに試してみたいなと、そういうふうに考えてございます。

間委員

 ありがとうございます。これまで区は、申請があって指定をするという役割がある中で、それ以上どのように事業者さんを支援していったらいいのかというところが、これまで議論もなされていなかった部分かなというふうに思います。しっかりと連携を果たしていくのがやっぱり必要なのかなとちょうど思っているところでもありましたので、解消に当たってしっかりと関わっていくということにもつながると思いますので、施設自体ではなくて、こういった人件費、確実に必要なものに対して、人件費というものに対しての支援というところは確かに重要かなというふうに思いましたので、ぜひその他の連携というところも含めて進めていただければと思います。

 その次、5ページのコミュニティソーシャルワーカーのところについてなんですけれども、これまでも、もちろんコミュニティソーシャルワーカーを導入するというところで、社会福祉協議会さんのお力を借りるということ自体は非常に重要なことだと思います。他の委員も含め、これまでも言われてきていることですけれども、社会福祉協議会さんにかかる負担がどんどん大きくなっていて、ちょっと大丈夫かなというところはあるんですけれども、やっぱり社会福祉協議会さんのお力を借りなきゃいけない、区としてお力を借りないとなかなかできないというところは解消していくというところにも、併せて改めて取り組んでいく必要があるのかなというふうに思うんですが、これまでも何度も伺ってきているんですけど、社会福祉協議会さんと人事交流というところも併せてしっかりと進めていくべきなんじゃないのかなと思っているんですが、その辺はどうなっているんでしょうか。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 社会福祉協議会のほうとの人事交流ということでお話をいただきましたけれども、現在CSWの配置に向けて社会福祉協議会と協議をしております。その中で、やはり今ご指摘いただいたような、それぞれの部署での情報の交換ですとか、人事交流みたいなものも含めて、今後検討が必要ではないかというような話は出ておりますので、今後そういったことも踏まえて検討していきたいと考えております。

間委員

 先ほども、何年もたって、このときできたのにみたいなことと重なるんですけれども、なるべく早く、こういうことをやったらいいよねと思われているのであれば、早めに進めていただけたらなというふうに思います。

 その次の介護の仕事の魅力を発信する啓発事業なんですけど、このパンフレットを作成するという部分について詳細を教えてください。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 御質問のパンフレットでございますけれども、こちらの内容につきましては、主に中高生向けに介護の仕事の魅力を御紹介するというようなことを想定いたしまして、介護の仕事の魅力を伝えるような漫画で簡単に御紹介する部分と、あと区内の介護事業所の方の職員のインタビューを行いまして、それを併せて掲載した冊子を作成するということを考えております。

間委員

 もちろん中高生の方に向けての発信というのは非常に重要なことだと思いますし、区民の方に向けても、介護の仕事というところで発信をしていくということ自体はどんどん進めていただきたいんですけれども、介護の仕事というところ以外にも、やっぱりしっかりと伝えていかなければならないのかなというところでは、自分が仕事に就くという、仕事ということだけではなくて、社会の中に高齢者の方がいて、そこで支えるお仕事をしていてというところが、そこの該当する方たちだけのことではなくて、自分たちもその社会の中の一員で、別にその仕事に就くことだけで関われるというわけではない。それ以外にも関わりがあって、お仕事としても関われてという、興味がなかったら関係ないみたいにならない工夫といいますか、言い方とか表現の仕方というところをちょっと工夫をしていただく必要があるのかなというふうに感じているんですけれども、他区でも作っている事例はあるかと思うので、何か工夫したい点などありましたら教えてください。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 御紹介の中では、まず介護の仕事ということだけではございませんで、高齢社会ですとか、年を取ると体が変化していくといったようなところから入りまして、そこの中で介護保険の制度や介護の仕事、また仕事につきましても様々な専門職種もございますので、そういったことも幅広く御紹介するということ、また、中学校のちょうど職業に関する学習をする時期などに合わせて学校で活用していただけるような形で、広く使っていただけるような工夫をしてまいりたいと考えております。

間委員

 中高生にとっても敷居が低いといいますか、身近に感じられるような書き方の工夫をぜひよろしくお願いします。

 あと、その下の孤独・孤立対策のところなんですけれども、孤独・孤立対策フォーラムというのはどういったものを想定しているのか教えてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらのフォーラムにつきましては現在検討中のところではございますが、もともとは地域包括ケアシンポジウムというものを毎年実施をしておりまして、様々な皆様に地域包括ケアというものを周知をさせていただいてきたかと思っております。そういった中で、地域包括ケアは一旦2025年までに体制整備をしたというふうには考えておりまして、これ以降、孤独・孤立というようなことについて取り組んでいくことをしっかりと区民の皆様等にお伝えしたいということで、シンポジウムをフォーラムという形にすることを考えてございます。

間委員

 そうしますと、その地域包括ケアのシンポジウムとは別でこちらもやる、単独で打ち出すのか、同じように走って両方とも行っていくという感じなのか、イメージを教えてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 これまで行っていた地域包括ケアシンポジウムを孤独・孤立のフォーラムに変更したいというふうに思っております。

間委員

 分かりました。地域包括ケアのシンポジウム自体は、非常にいろんな事例を学べるという認識があって、やっぱり気づきも多いものでしたので、非常に興味を持って参加をしていたんですけれども、やはり課題としては、本当に興味がある人のみが参加をしてきたというところにもあるのかなというふうにも思います。この孤独・孤立対策フォーラムを開催していくに当たっては、やはり敷居を下げるというところが結構大きなハードルでもあるのかなというふうに思うんですけれども、何か工夫とかお考えがあれば教えてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 ただいまお話しいただいたように、どうしても活動が広がらないというような課題はあったというふうに思っております。今年度私どものほうで、内閣府の孤独・孤立対策のプラットフォームのモデル事業に手挙げをさせていただいていて、それは今年度の委員会報告もさせていただいたところなんですけれども、そういったものを活用しながら、今年度も実は2月にフォーラムは開催したいというふうに思っています。これまでの取組と大きく違うところとしましては、地域包括ケア推進パートナーシップ協定の事業者様にも参画をいただいて、より幅広い取組ですとか、また今までどうしても高齢者寄りだったところを、もう少し若い世代をターゲットに実施をしたいというふうに考えているところでございます。

間委員

 地域包括ケアのパートナーシップの部分では、これまでの健幸どまんなか市も、これまでなかった皆さんの興味を引きつけるといいますか、魅力ある事業としてうまく動いているなというふうな印象ですので、そういった形で、一部の方というよりは、民間の力も借りながら大きな発展を見せられるのかなとイメージが浮かび、期待をしたところです。ぜひ頑張っていただきたいなと思います。

 その次の6ページの障害の理解促進・ふれあい交流事業の内容は、どういったものをお考えなのか伺います。

鳥井健康福祉部障害福祉課長

 こちらの事業の内容の想定でございますが、実施主体は中野区障害者福祉事業団、こちらの実施主体の中で、補助事業ということで考えているところでございます。

 内容でございますが、書いてございますとおり、障害のある人とない人の交流事業ということで、来年度の今回は小学生の親子向けの事業ということで考えてございます。具体的に、現在のニコニコ事業団との調整状況的には、時期的には来年の夏休み頃の期間に実施をしたいということで、場所は庁舎1階のシェアノマ等を考えてございます。

 内容的には、一つはワークショップなんですけれども、区内の障害福祉の作業所がございまして様々な製品を作っていらっしゃって、1階の福祉売店その他で販売をしているわけですけども、実際に作っていらっしゃる利用者の方々においでいただきまして、小・中学生の親子と一緒に、例えば革細工といったものを一緒に作っていただいて触れ合い、また作品につきましては、例えば自由研究のものとしてお持ち帰りいただけるような、そういったものを一つ考えているところでございます。

 もう一つにつきましては、盲導犬の体験事業ということで、実際に盲導犬に来ていただいてデモンストレーションや、またアイマスクをつけての体験学習といったものが現時点での調整している内容でございます。

間委員

 ありがとうございます。まず一つ、すごくいい発想だなというふうに思います。障害のことを知ろうと思ってイベントに参加するってなかなか難しいなと思う中で、目的がそこにある自由研究のものをついでに作れちゃうみたいな発想というのは、やはりイベントに参加する側としては、何かを得たいとか、成果物が欲しいとか、得をするみたいなところがあってこそ参加をすると思うので、そういったところもしっかりと考えた上での、本当にすばらしい企画だなというふうに感じました。ありがとうございます。

 盲導犬に来ていただくというか、お連れして目隠しをしてというところなんですけれども、そういったところに、盲導犬というところもそうですし、視覚の障害のある方を、やはり何か道端で見かけたときにお声がけができるとかというところにもしっかりとつなげていくということを併せてやっていただきたいなというふうに感じました。先日桃花小学校のほうで行われた総合防災訓練のほうで視覚障害者の方がいらっしゃって、私もですし、近くにいた小学生なんかも一緒にガイドをするという体験をさせていただいて、やはりそういった小さな体験がその後まちの中でも、優しい気持ちを持ってとか、話しかけて大丈夫かなみたいなところを乗り越えて接するという、優しいまちに小さなことから広がっていくと思うので、やはり障害の理解促進という部分に関しては、そういった種まきをしっかりとできるような事業の構築の仕方をしていただきたいんですが、いかがでしょうか。

鳥井健康福祉部障害福祉課長

 今回は今申し上げたような内容でニコニコ事業団と調整しているところでございます。その中には盲導犬の部分もございますので、今委員御提案のような内容も非常に重要なことだと思ってございますので、今回、来年度できないかということにつきましてはニコニコ事業団に伝えまして、また今回はこういった内容でございますけれども、その次の年度以降も継続的に様々な障害の内容、種類もございますし、場所につきましても区役所1階だけではなく様々な会場もあり得るかと思ってございますので、今後様々発展していける事業かと思ってございますので、そういった中でも検討させていただければと思ってございます。

間委員

 ありがとうございます。すみません、ちょっと気になった点を伺いたいんですけれども、9ページの社会福祉会館の空調設備等の改修のところが新規であるんですけど、新規で載せるレベル感が何かよく分からないなと思いまして、換気設備等の改修というところも載せるべきなんでしょうか。

細野健康福祉部福祉推進課長

 新規事業ということで、区として必要と考える取組なのでここに掲げさせていただきました。

杉本健康福祉部長

 若干補足をしますと、この施設改修に伴いまして現行の施設利用者の方に影響が及ぶと。また、多額の工事費用がかかるというような見込みもございますので、そうした観点から新規事業として掲出しているものでございます。

間委員

 分かりました。文字だけ見るとちょっと小さな規模のものなのかなと想定したんですけれども、そういった理由があるということで承知しました。明確な基準がないと思うので、御判断かなというところです。

 あと10ページの廃止する事業というところなんですけれども、福祉有償運送事業助成の廃止、この事業自体を、恥ずかしながら知らなかったんですけれども、一体どういう事業なのか教えてください。

細野健康福祉部福祉推進課長

 福祉有償運送というのは、NPO法人や社会福祉法人が障害をお持ちの方やご高齢の方が一人で公共交通機関を利用することが困難な方を対象に行う有償サービスということです。こちらを行うためには、道路運送法に基づく国への登録が必要という制度でございまして、その国の登録に当たっては、車両の要件とか、人の要件とかあるんですけれども、自治体が運営する運営協議会での合意が必要という要件もございます。そういった要件を踏まえまして、登録された団体が中野区内で活動するに当たって費用を助成する、こういった仕組みでございます。

 今回こちらに掲げさせていただいたのは、平成29年度を最後に区内で活動実績のある登録団体がなく、助成の申請もなく、事業効果が認められないことから、福祉有償運送事業助成を廃止するということを提案させていただいたというところでございます。

間委員

 まず、この事業は中野区だけでやっている事業なんでしょうか。

細野健康福祉部福祉推進課長

 中野区だけということではなく、中野でも営業する方がいるときに、こちらでも登録をいただくというものなので、中野区内だけに限ったものではございません。

間委員

 そうしますと、中野区では平成29年を最後に事業者の登録もなく、利用者もなかったということですけれども、他区では利用されている方とか、事業者の登録だったりとか、どういう状況なんでしょうか。

細野健康福祉部福祉推進課長

 手元で調べたところによりますと、23区内で登録団体数は全部で44の団体さんが登録をされております。助成制度につきましては、現時点では中野区も助成制度ありというふうにカウントをした上で、23区中6区が助成の制度を持っているという、そういった状況でございます。また、その金額についても様々、区によっての考え方があってという、そんな状況でございます。

間委員

 登録されている団体がいらっしゃらないということは、周知にもつながらないということもあると思うんですけれども、今まで活用もされずに事業として残っちゃっていた。今回それで廃止することにしたと。何で今廃止するのかなというところが非常に気になるのと、区としては、聞くと同行していただけるというところでは、お困りの方に対してかなりいい事業だったんじゃないのかなというふうには思うんですけれども、どのように捉えて廃止をするというふうな判断になったのかなというところを教えてください。

細野健康福祉部福祉推進課長

 この制度から見ると、この制度自体の利用がないのでこの事業の効果がないことから廃止をするという考え方です。移動についてお困りの方がどのようにされているのかということにつきましては、こちらは恐らく福祉タクシー等を活用されて移動されているものかなというふうに考えます。こちらの利用したいという区民の方々にとっては選択肢が多いほうがいいというのは、それはそのとおりかと思いますが、事業者としてのスキームが成り立たない形では運営を始められないということもあって、そういったことで中野区で登録がないのかなということも考えているところなので、現時点ではこの制度を活用した事業運営をする事業者がないことから、このたびこの助成制度については廃止をさせていただきたいという考え方でございます。

間委員

 新たな事業を様々、議員のほうからもお願いをしてきていろいろやってきていただいている中では、廃止をしなければいけない、取捨選択をしなければいけないというのはあるので、実績がないから廃止するということ自体はやむを得ないのかもしれないんですけれども、これまで近隣区でも、もし登録されている団体さんがあるのであれば、じゃあ中野区でもやってくださいとかお声がけをしたりとか、そもそも事業者の登録というところに対する努力とかもできたのかなと思うし、使われていないから何となく放置といいますか、受け身で、結論、当然利用者もいなくて廃止というのは、何となく寂しいなと思いますし、もちろん私も福祉タクシーというふうに思いましたので、そちらだけで十分だということであればいいんですけれども、先ほど6区で活用されているというふうにおっしゃったと思うので、何かちょっとそこの部分が釈然としないかなというところはございます。一番大事なのは、必要とする方がしっかりと移動ができる状況が担保されているということなので、しっかりとそこは、福祉タクシーを利用されている方にもちょっとお声を聞いた上で、団体さんでもいいんですけれども、お声を聞いた上で廃止というところでしっかりと確認をして、廃止をするならするというふうにしていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。

細野健康福祉部福祉推進課長

 こちらなんですけれども、助成制度がない状態でかつ登録をされているという自治体もあります。例えば、近隣の板橋区、練馬区については、助成制度はありませんが、登録自体はされているということもございます。このたび、この助成制度が現時点でも利用はされていないということもありますので、仮に今後登録をということになって助成制度がなかったとしても、運営しようという意欲のある場合については運営をしていただけるものというふうに思いますので、御心配されるような非常に不便な状況というのは起きにくいのかなというふうに考えてございます。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後3時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

 他に質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。幾つかお聞きします。

 1ページの政策2の5のところの町会・自治会活動の充実。これは先ほども御意見がありましたけど、私も委員会で質疑した小規模町会のサポートというのが出ているというところで、非常によろしいかなと思ったんですけど、ちょっとお聞きしたいのは、近年の町会の組織としての高齢化、弱体化というか、そこというのは各地域でいろいろ問題がある中で、地域のいろんな行事ができなくなったりとか、そういうところも幾つか聞こえてきているところなんですけども、この組織、高齢化対策というか、それは町会が頑張ることではあるにしても、区として何かそういう新しい若い世代を取り込むような、あるいは新しいニューカマーの住民を引き入れるような、そうはいっても町会の姿勢というかが一番だと思うんですけど、その辺をどのように今後していくかというのが大きな課題だと思うんですよ。町会の人たちにしてみると、日頃の通年の行事をこなしていくのが精いっぱいというところもある中で、何かその辺の新しい視点であったりサジェスチョンであったり取組だったりというのは何かあるのか教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 後継者不足であったりとか人材不足というものに関しましては、区としても重点的に町会の支援をしないといけないと思っておりまして、まずは加入促進助成ということで、そういった助成金の金額を上げるという試みをやっております。今回も、今委員のほうがおっしゃっていただきましたように、来年度に向けましては小規模町会への助成のほうを拡充したいというふうに思っております。小規模町会は、やはり全体的な規模が小さいということで、使える予算額がそもそも少な過ぎて、いろんな新しい取組もできないというような話も聞いておりますので、その辺に対しての対応を考えております。

 あとは、今年の初めに、中野区つながり広場という名称で、各町会さん、自治会さんのいろんな新たな取組、こういったものをいわゆる好事例を共有するような機会を設けました。そこにおきまして、かなりためになったというお声も頂いておりますので、これも来年2月に2回目ということで開かせていただいて、いろいろな町会さんのほうで工夫されて新たな試みをやっていらっしゃったりしますので、そういったものを参考にしていただいて、そういった好事例を横展開していただくというようなものも一つかなと思っております。

 あとは、区民活動センターを中心としまして、地域団体の支援という形でいろんな形で町会様の支援のほうもこれまでと同様に進めてまいりたいと考えております。

高橋委員

 ありがとうございます。いわゆる好事例を共有化していくという中で、その辺もぜひ教えていただきたいと思いますので、私も勉強したいので、よろしくお願いします。

 それと町会自身がもう日程、行事をやれと、何か行事がないかと私申し上げましたけど、その行事の日程的にも物理的に目いっぱいで、なかなか既存の行事をこなすだけで精いっぱいというところはあるにしても、やはり今言ったそういう好事例の共有化とかをぜひ水平展開していただきたいのと、やっぱり全世代共通でとなると、防災とか、あるいは子育て支援でやれば親子さんが来るとか、あるいは小さなお子さんのイベントを組めばパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃんが来るとか、そういう形のもあると思うので、そこは何もこの所管だけでやり切れという話じゃなくて、そういう視点はちょっといつも持っておいていただきたいなというのと、あと今後ナカペイというか、あるいは健幸ポイントだったりとかいろいろ、これからの新しいそういうデジタルを活用した取組の中でインセンティブにつながるような、あるいはポイントを付与するような形で新しい世代を積極的に取り込んでいくというか、まあ、言うのは簡単なんだけども、実際は受け入れる町会側の発想というか思想を変えないと、なかなか新しい人が1回来ても続かなかったり等あると思うので、その辺はトータルで長い目で見て対応していただきたいと思いますけど、その辺はいかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今おっしゃいましたように、いろいろ新たな取組というものも必要だと考えておりまして、例えば東京都のほうでの町会・自治会さん公式LINEの講座というようなものも活用がありますので、そういったものの御紹介もしておりますし、コミュニティポイントに関しましては今後ですけれども、他の自治体では町会様にもっと活用していただいているような事例もあると聞いておりますので、その辺も研究させていただいて、そういった新たなツールを使っていただく中心に恐らく若い方がなっているので、そういうツールを通じて若い方に町会・自治活動にも関わっていただくと、そういうようなことができればいいなと考えておりますので、いろいろ今後検討してまいりたいと考えております。

高橋委員

 よろしくお願いいたします。あと1ページとか5ページに区民活動センターの整備であったり、鷺宮という形ですこやか福祉センターの整備とかあるんですけども、基本的なところなんですけど、区民活動センター、すこやか福祉センターもそうですけど、例えば区民活動センターの整備、新規でといったときに、所管として必要な最低のスペックというか、施設構成であったりとか、そういうのはもうきちっとデータというか、所管できちっとその辺はまず押さえているんですよね。建設計画を立ち上げていこうとしたときに、その辺は必ず取り組むべきもの、あるいはスペックであったり間取りであったり、そういうようなところとか、そういうのは当然持っていらっしゃるということでいいですよね。まず確認したいんですけど。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 スペックといいますか、具体的に何平米というものについてはございませんけれども、例えば集会室と地域自治の拠点施設でございますので、地域の皆様が活動に使える集会室でありますとか、地域活動団体のための地域活動室でありますとか、一定のロビーでありますとか、そういった住民の方が活動して交流できるような場所というのが、まずは基本の施設として必要だと考えてございます。広さとかそういった個別のものに関しましては、なかなかその地域ごとの施設でございますので、そこに限られた土地の条件でありますとか建築条件、こういったものに左右される部分がございませんので、なかなか統一的なものというのは難しいかと思いますけれども、そういったお話というのはこれまでも頂いておりますので、区民活動センターとしての標準なスペック、こういったものが考えられるのかどうかを含めて検討してまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 いわゆる標準施設構成であったり、標準スペックというのは、あえて今からでもきちっと持っておいたほうがいいと思うんですよ。というのは、冒頭のところに、あえて検討中の取組の中でサンプラザ開発の事業見直しに対応という話があって、これから財政的にもどんどん厳しくなっていくと。施設の担当であったり、いわゆる区有施設整備となると所管は違うんでしょうけども、そうなったときにどうしても予算の圧縮というようなところとか、制限が出ざるを得なくなっていくという中で、今課長おっしゃったように、地域事情によって入れるべきものが変わってくるでしょうし、あるいは地域の建築計画的な用途容積で当然制限もあったりとかする中で、結局区民の必要なものがどれだけあるのかとか、あるいは建設や資材高騰でなかなかコストが上がっていくとなったときには、やはりコスト圧縮を考えざるを得ないとなったときに、きちっと事前にそういうものを所管として持っていかないと、その場その場で交渉の中で揺れ動いて中途半端なものが出来上がっちゃうとか、そういうことがないようにしていただきたいと思いますので、その辺についてお考えをもう一度確認します。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 頂いた御意見を受けまして、その辺のことを含めて検討してまいりたいと思います。

高橋委員

 それから区民活動センターとか、先ほどのすこやか福祉センターの整備の中で、最後にしますけど、ユニバーサルデザインの思想というのをきちっと所管が持っていらっしゃるのかが非常に心配なんですけど、バリアフリーは当たり前として、それを先に、その建築計画の企画段階からきちっとそういう思想を取り入れていくというユニバーサルデザインの考え方はどう反映するのか、お考えを教えてください。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 ユニバーサルデザインに関しましては、区の内部でいろいろ考えて可能な限り反映しているつもりでございますけども、今、企画部のほうでユニバーサルデザインに関しての考え方をまとめておりますので、それに試行的な形になりますけども、これも後で御報告いたします鍋横区民活動センターなどにつきましては、一定程度まで検討は進んでおりますけども、来年のどこかの段階でユニバーサルデザインのこれからの新たな考え方を、先取りといいますか、そういった専門家の方にお示しして意見を伺う機会を持つ方向で、内部で調整しているところでございます。

高橋委員

 今、企画部で考えている考え方がというのは、今まで報告されているUDの基本構想だったりとか、その辺の改定版とかそういうのじゃなくて、部局内、庁舎内で展開する中で新たな庁内的な企画のUDに関する指針が出たということなんですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今企画部のほうで検討されているユニバーサルデザイン導入ガイドライン、こちらは、今年度中にまとまるというようなことを聞いておりますので、それの施行はまだですけども、それに先行するといいますか、試行的な形での今回の鍋横区民活動センターに関しての御意見を有識者の方にお伺いするというような機会を設けさせていただきたいということで考えているというところでございます。

高橋委員

 ぜひ企画段階の最初のところにUDの思想を入れてもらうということと、事前のちゃんとしたチェックと事後のチェックで検証してスパイラルアップというのは、これが大原則ですので、一番分かりやすい例で言うと、この新庁舎のUDがいかに徹底されていないかという、UDの識見のある方々からは赤点をもらっていて、私も再三質問しているんだけど、ゼロ回答をずっと頂き続けているというのがあるわけで、ブラックジョークのような展開だと思うんですよ。区長もUDを展開するとこけら落としで言っておきながら、全然安全配慮も行き届いていないというところを考えたときに、そういうことが二度と起こらないにしていただきたいので、ぜひそこはきちっとやっていただきたいと。これは強く要望しておきますので、よろしくお願いします。そういう方向も、また計画を進める前に、こういう委員会報告できちっと、そういう取組や視点をぜひ委員会にもお示しいただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今申し上げましたユニバーサルデザイン導入ガイドラインが策定された際には、新たな区民施設の建設に当たりましては、それにのっとった形でやってまいりますし、先ほど申しましたように、現状におきましては策定前でございますけども、それの考え方にのっとって現時点でできることを少しでもやってまいりたいと考えてございます。

高橋委員

 ぜひよろしくお願いします。この高齢者会館も含めてぜひお願いいたします。

 それと、もう最後にしますけど、6ページのところの健幸ポイントの活用というくだりがありますけど、先ほど申し上げた町会活動の活性化も含めて、スマートウェルネスシティとか、あるいはナカペイのポイントというものをうまく関連づけて、とにかくきちっと施策がもっともっと活性化するように、あるいは区民の方々に興味を持っていただけるように、そういうふうに取り組んでいただきたいと思いますけど、その辺の全体的な連携を所管としてはどう考えるか教えてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 今お話を頂きました健幸ポイントを活用した健康づくり促進のための実証実験につきましては、第3回定例会の厚生委員会で御報告をさせていただいたものになっておりまして、現在ナカペイについての連携の仕方等を検討しているところでございます。また、区民の皆様に興味を持っていただけるというようなことにつきましては、なるべく健康に無関心な方にも働きかけていきたいというふうに思っているところでございます。

高橋委員

 その辺、力量が問われると思いますし、発想力というか、結局、世代を超えてそこを中野の施策として展開していくいいチャンスだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

黒沢委員

 まず、4ページの16項目目なんですけれども、こちらぜひ進めていただきたいというのと、確認なんですが、すこやか福祉センターの事業と委託関係、委託されている事業関係も全部含めてこういった体制づくりをしていただけるということでよろしいでしょうか。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 今回、拡充とさせていただいておりますのが、産後ケア事業のさらなる拡充ということで、アウトリーチの自己負担額の減額ですとか、産後ケア事業、産後家事・育児支援事業の委託料の増加ですとか、そういった部分が拡充という形で検討しているところでございます。

黒沢委員

 ということは、ほかの以前の議会とかでは、やはりすこやか福祉センターの取組事業というのはなかなかDXするのは難しいんだというようなお話もどこかであったと思っていて、一部の産後ケアに関することなどが拡充になるというイメージですか。認識が違っていますでしょうか。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 産後ケア事業のうち、アウトリーチの自己負担額の減額というところと、あとショートステイを委託している事業者への実施の補助というのが今回新規で入ってきているというところでございます。

黒沢委員

 ぜひそこは拡充をというふうに思うんですけれども、妊娠・出産・子育てのトータルケア事業というふうになっているので、妊娠期から、私もこの間往復はがきを初めて人生で買いましたけれども、まだそういった状況なんですね。これを見た方が、やっぱりDXで済むんだって期待すると思うんですよね。そのときに、一部というのもすごくありがたい。少しずつ段階を経て、最終的に全体的によくなっていけばなという方向性であればすごくいいなと思うんですけれども、これで終わらずにさらに広げていくというようなお考えがあるのか教えてください。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 DXについての御質問かと思いますけれども、DXについては、国のほうで基本的な機能として母子手帳ですとか成長の管理記録ですとか、そういったところを基本機能として入れるようにというところでありまして、その他付随の機能として今お話があったような申込みの機能ですとかそういったところも検討ができるような内容になっておりますので、なるべく皆さんが使いやすいような事業として今後も検討を続けていきたいと思います。

黒沢委員

 ぜひお願いいたします。次の17のほうなんですけれども、こちら私も、これまで議会で何度も取り上げさせていただいてきたので、すごく、やっとというところでうれしいと思ったのですが、確認なんですけれども、これは東京都の障害児支援体制整備促進事業を使うということなのか、他区では独自の財源でやっているというところもあったんですが、そこを確認させてください。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 委員、前に御案内ありました東京都の事業のほうを活用したいというふうに考えてございます。

黒川委員

 その要綱の中ですと、放課後等デイサービス事業所以外にも児童発達支援の事業所にも同じような補助になっている要綱なんですけれども、こちらの文章のほうには放課後等デイサービス事業所しか入っていないというところが気になっているんですけれども、ここはいかがでしょうか。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 今回、区として非常に課題だと思っているのが2項目ございまして、今ずっと御案内があります重症心身障害児を受け入れる放課後等デイサービス事業所の数が非常に少ないというところと、もう1点、あとこちらに記載させていただいているのが、保育所等訪問支援、こちらも区内に非常に少ない。受給決定が一定ある一方、実施できる事業所が少ないというところを課題として認識しているところでございます。

 最後に、御案内のありました児童発達支援につきましては、今20事業所ほど事業者数としてはあるというところで、優先度から考えると、前二つの事業のほうが優先的に進めていくべきというふうに総合的に判断しまして、このような形で整理しているところでございます。

黒沢委員

 放課後等デイサービスが併設型で児童発達支援と一緒にやっているようなところとかもあったりするので、その辺り調査していただいたらどうかなというふうにも思っておりましたが、まずは、この枠組みをマックスで使われるということですと、1施設当たり300万円の基準で放課後等デイサービスを、例えばほかと併設していたとしても使えるというような認識でよろしい……。具体的な金額はあれですね。東京都の要綱に沿って基本的には考えるということでよろしいでしょうか。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 予算審議前ですので細かな金額は控えさせていただきますけれども、委員御案内のとおり、そういった事業を活用したいというふうに考えてございます。

黒沢委員

 分かりました。ありがとうございます。

 5ページの政策11の3で、介護の仕事の魅力を発信する啓発事業のところなんですが、中高生向けというふうに先ほどの質疑の中で伺いました。中高生の方ですと、アルバイトなどで大学生とかでもこういった業界のお仕事に携わる機会があるというふうに思っておりまして、ぜひ、将来の大学、専門学校卒業後の話だけじゃなくて、目の前のアルバイトというところにおいても展開できるような情報が記載できたらなというふうに思いました。今、包括連携しているスケッターさんなんかも結構学生さんのほうにもしっかりとリーチできているというお話もあるので、ぜひそういった情報も掲載してはいかがかなと思うんですが、いかがでしょうか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 こちらの冊子につきましては、先ほども御説明いたしましたように、高齢社会ですとか介護の仕事ですとか、そういった内容を伝える漫画ということで既定のものがございます。また、事業所のインタビューというのを予定しておりますので、そこの中で実際のお仕事の様子とかを伝えるといったようなところを目的としてございまして、直接アルバイトですとか、今どこかで働いてといったようなところにつなげるような内容というのは想定してございません。

黒沢委員

 じゃあ、時期的にはどのタイミングで、中高生が働くということを解像度的には高くすると、今イメージが湧かなくなってしまったんですけど、中高生の方がそれを手に取って介護現場で働くとはというものを見た上で、どういうプロセスで働くということをイメージされていらっしゃるんでしょうか。

落合地域支えあい推進部介護保険課長

 まず、このパンフレットにつきましては、主に中高生に向けたというところで漫画などが分かりやすく記載されているといったようなものでございまして、配布等については中高生だけではなくて、近隣の大学ですとか区立の施設等でも配布を検討しているところでございます。

 実際にそこの中高生向けの働きかけというところでは、直接的に今介護の仕事に就きましょうといったことよりは、まず中学生などでキャリア教育などを学ぶ時期に、そこの選択肢の一つとして介護の仕事というのもあるよというのを一つまず知ってもらうということで、その後、専門学校ですとか、高校ですとか大学とかといったようなところを考える際に、一つの選択肢として考えてもらえるようなということで、少し将来的なことといいますか、長期的な目線での啓発を考えております。

黒沢委員

 お考えになっていることは受け止めましたということではあるんですけれども、アクションにつながるようなものというのも、ぜひ情報提供につながっていったらいいなというふうに思います。現在、中野区のユーチューブとかでも既に事業者さんのインタビューの中でスケッターさんのことが紹介されていたりというのも拝見いたしまして、そういったものもこの啓発につながる部分もあるのかなとも思いますので、そういったチャンネルにつながるとか、さらに興味を持った学生さんが深められるようなところにも少し情報提供があればなというふうに思いますので、ぜひ御検討いただけたらと思います。

 次の政策12の4なんですけれども、こちらも念願のといいますか、高齢者会館においては、ずっと地域の方々から調理室が使えないのかという話を私も伺ってきました。やっとということなんですけれども、実際に場所の問題というところで、もし計画で今お話しできる部分があれば、どこにどういうふうに調理室を造るのかというところをお教えください。

荒井地域支えあい推進部北部すこやか福祉センター担当課長

 今想定しておりますのは、実際事務室の中に調理器具等がございますけれども、そこと隣接する脱衣室とか浴室ですね。ここを交換するみたいな、そういった形のことを想定しております。

黒沢委員

 そうですね。そこが今、本当に物置みたいに恐らくなっているところで、昔高齢者会館ができた頃に、浴室みたいなものを造るという計画で、今も浴室が残っているという状態の施設が多分、東山以外にももしかしたらあるのかもしれないんですけれども、恐らくそこを今指されていると思うんですが、浴室については今後はどうされていくとかということは、お考えはあるんでしょうか。

荒井地域支えあい推進部北部すこやか福祉センター担当課長

 現在のところ、浴室を設置するという考え方はございません。

黒沢委員

 設置するではなく、されているものについて、ずっとそのままになってきているものについて、今回のこのキッチンを造るというところにおいて改修をされるのかというところです。

荒井地域支えあい推進部北部すこやか福祉センター担当課長

 今浴室のほうに事務室を設置するという形になりますので、浴室はなくなるというふうな形でございます。

黒沢委員

 実際の利用実態に合わせてリフォームされるということで大変よい方向だというふうに受け止めました。ぜひ進めていただきたいというふうに思います。

 最後なんですけれども、6ページ目の12、デフリンピック気運醸成事業というところで、こちらもようやくというところでありがとうございます。こちらイベントを通してということなんですけれども、まずオリパラのとき、東京2020のときは公募型でたしか10万円か20万円ぐらいの助成金みたいな形で、10分の10とかで一般の助成金を区民の団体の皆さんにお支払いするみたいな形のイベント方式などもあったと思うんですが、今回はどういった形式の、区が実施するのか、公募型なのか、その辺りを教えてください。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 ここで記載させていただいている検討中のものというのは、区が委託なども含めてではありますけれども、実施するというものを想定してございます。

黒沢委員

 区が中心となってイベントをつくり、それに対して委託などを含めて検討するということですね。分かりました。

 最後の確認なんですけれども、この中で、言語が異なる聴覚障害のある方々に向けた新たなデジタル機器みたいなものを今、ちょっと所管が違うかもしれないんですけれども、区役所内で展開されている、展開というか実験されているのかということをどこかの質問で伺ったんですが、そういったことも引き続き行われるんでしょうか。

原健康福祉部スポーツ振興課長

 デフリンピックの大会という意味で、そういったデジタル機器を普及していくというような考え方があるというふうには東京都などから伺っておりますけれども、区の取組としては所管外でございます。

黒沢委員

 はい、分かりました。所管外ということでほかのところで確認していきたいと思います。

 最後と言ったんですけども、ちょっと1点気になるところで、子ども教育部の担当にはなっているんですけど、子どもショートステイ事業というものがこれから、レスパイトできるようにショートステイ実施場所を増やすというふうになっていて、また、ひとり親とか経済的困窮者等が継続して利用できるようにという文言もあるんですけれども、障害児の方って結構、こういった子ども関係の事業から取り残されがちで、自分たちは使えないというふうにおっしゃっていて、それは障害福祉課ですとかそういった話をいつもされてしまうという話も伺っているんですけれども、こういった事業を拡充するということに対して、障害福祉課としてはどのように受け止めているというか、どのように行動していこうとかということはお考えだったりするんでしょうか。

網野健康福祉部障害福祉サービス担当課長

 一定、障害のある方もない方も、そういった親のレスパイト等様々な理由があり、一時そういったような休息というような形であるのかな、ショートステイみたいな形があるのかなというふうには捉えております。もちろん障害のあるお子さんの親に関しても、ショートステイ需要というのは一定あると。ただ、難しいのが、例えば医療的ケアが必要な方でありましたりとかというのは、なかなかそう、いつもやっている、そういった看護されている方の看護が必要であったりとか、非常にセンシティブで難しいところがあるので、ニーズはありつつも、なかなか需要に応えていけないというところがあるところではございます。ただ一方で、区としても必要性は捉えておりますので、今後そういった方を受け入れやすいような環境整備というのをしっかり検討していきたいというふうには常々考えているところでございます。

黒沢委員

 多分こういったショートステイを拡充しましたというような広報も中野区がしていくだろうなというふうに思ったときに、やっぱり障害児の御家庭にとっては、また関係のない話だなというふうに思う方もいらっしゃるというところが伺うところですので、ぜひ区として現状を素直に受け止めながら、今後拡充に向けて取り組んでいますという姿勢ですとかをもっと出していっていただけたらというふうに思いますし、早く解消できるように、できることから進めていっていただきたいというふうに思います。これは要望になります。

井関委員

 別紙1の1ページ目のまず政策2の6、区民活動センターへのフリーWi-Fi導入。これは、フリーWi-Fiじゃなくて、正しくはセキュリティのかかったWi-Fiを無料で共有するということですよね。確認させてください。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 セキュリティも当然意識しながらやっているので、その言葉が正しいか分からないんですけども、同じような理念も含めて整備していくということでございます。

井関委員

 本来フリーWi-Fiというのは、駅とかで通信業者が提供しているパスワードのかかっていないものになりまして、恐らくSSIDとパスワードを共有するということになると思いますし、そうしないとちょっとセキュリティ上まずいと思いますので、そこはフリーWi-FiではなくWi-Fiの無償提供という文言が正しいのではないかと思います。

 そして10ページの9、区民公益活動に対する助成の枠組変更で見直しということですが、これは所管が変わるということですか。ちょっとこれ、もう少し詳しく説明していただけますでしょうか。

池内地域支えあい推進部区民活動推進担当課長

 公益活動の政策助成としまして、今まで地区まつり、青少年育成地区委員会というふうにありましたけれども、この所管が変わるというところでいえば、青少年育成地区委員会の部分に関しましては育成活動推進課のほうが今現在ある助成制度の内容変更により変えていくというものですので、政策助成からは外れますけれども、もっと所管のほうの支援が的確に受けられるという形になります。

中村委員

 御報告ありがとうございます。端的に幾つか聞きます。

 まず4ページの妊娠・出産・子育てトータルケア事業のところなんですけど、すみません、改めておさらいをさせてください。この中に三つあって、産後ケア事業のさらなる充実というのが一つ、相談支援事業における質の向上というのが二つ目、母子保健DXの推進に向けた体制づくりというのが三つ目だと思うんですけれども、その一つ目の産後ケア事業のさらなる充実の中に、さっき御答弁の中で、アウトリーチの自己負担額の減額と産後家事・育児支援の拡充とおっしゃったのかな。ちょっとそこが確認を取りたいですというところと、あとショートステイの事業所に対する委託料のところが変わるというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、その三つでいいのか。もう少しほかにもあるのかちょっと教えてください。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 産後ケアのところの拡充といたしましては、今お話しいただいたアウトリーチの利用者の負担額の減額というところと、産後ケア事業の委託料の増額というところを検討しているものと、あとショートステイの委託の補助を実施するという3点になります。

中村委員

 アウトリーチの自己負担額を軽減と産後ケア事業所の委託料の増額とショートステイ事業所に対する助成。分かりました。了解です。その三つ、3点というので分かりました。了解いたしました。

 相談支援事業における質の向上というのは、これまで言われている、かんがるー面接の事業者との意思の疎通をもっときちっと取っていって、ちゃんと産後ケア全体の事業を理解していただくとかというところの話ですか。そこも確認させてください。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 相談支援事業における質の向上としまして、今お話しいただきましたかんがるー面接の委託事業者への研修みたいなものの実施ですとか、あと現場の保健師の研修なども考えているところでございます。

中村委員

 分かりました。研修実施をして、より中野区の産後ケア事業について理解を深めていただいて、しっかり、妊婦面接をする際には御説明をいただけるような形にするということですね。はい、分かりました。

 その後の母子保健DXの推進に向けた体制づくりというのが、すごい何かちょっと回りくどいなというふうに思ったんですけれども、これは母子保健DXって、これまでの答弁でも、令和9年度に向けてというふうにおっしゃっていたかと思うんですけれども、来年度は実際に具体的に何を行うのか教えてください。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 来年度、国のほうで令和9年度をめどに全国展開を目指しているこの母子保健DXについて、産前産後サポート事業を含む母子保健事業の業務の整理ですとか、業務機能要件の定義ですとか、あとシステム調達や運用計画の策定などを来年度検討していきたいと考えております。

中村委員

 業務の整理というのは、要はその母子保健DXにのせていけるものなのかを精査するために整理をしていくということでしょうか、

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

中村委員

 分かりました。それで、本題なんですけど、令和9年度までかかっちゃうわけですよね。という中で、やっぱり今の妊婦さんとか産婦さんとかというところが不自由をしていて、なかなか申込みが不自由なところがあるという中で、やっぱり令和9年度までまだあと3年もある中で、その前段階でやっていかなきゃいけない部分というのもあると思っています。先日ロゴフォームに往復はがきから切り替えるという話もありましたけれども、そういった部分、それだけじゃなくて、産後ケアのいろんな事業所で違うところを一括して申し込めるような仕組みだったりとか、そういったところに対して検討というのは来年度行っていただけないものなのか。要は、令和9年度まで待てと言われるのは結構つらいなと思っている中で、できるところからやっていっていただきたいなというふうに思っているんですけれども、そこら辺はいかがお考えなんでしょうか。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 令和9年度までの間、それまでの間も利用上改善できるようなところは適宜改善していきたいと考えておりますので、その辺の検討も来年度していきたいと考えております。

中村委員

 ちなみに、さっき言っていた、これは実際に、具体的に言うと、こんにちは赤ちゃん学級、両親学級の申込みが今往復はがきで、それは来年度改善されるものなんですか、ロゴフォームに。いや、今年のかんがるーブックには往復はがきと書いてありました。なので、新しく発行されたものには往復はがきと書いてあって、まだ往復はがきって書いてあるってこの間思ったんですけど、それは来年度も改善されないのでしょうか。

河田地域支えあい推進部すこやか福祉センター調整担当課長

 もう一度事業の流れですとかを見直しまして、ロゴフォームに改善できるものは適宜改善していきたいと考えております。

中村委員

 ぜひそこは、年度の途中でもやっていけるものはぜひやっていってほしいなと思いますし、かんがるーブックも何か間違いがあって1個修正がテープで貼ってあったのとかもありましたけど、そういうこともできると思うので、ぜひできることはすぐやってほしいなというふうに思っていますので、よろしくお願いします。

 次に5ページのすこやか福祉センター保健福祉総合相談台帳の電子化というのがあるんですけれども、ちょっとこれ「ケースワーク記録を電子化することにより」と書いてあって電子化されていなかったのという衝撃なんですけれども、ちょっとここについて御説明をいただいてもよろしいですか。

平田地域支えあい推進部鷺宮すこやか福祉センター担当課長

 委員御指摘のとおり、今、すこやか福祉センターで保健師が総合相談の中で行っている主に精神に係る台帳でございますが、ほぼ手書きでございます。それで、一部分ワープロ機能等を使って作っているものもございますが、内容としてはデータ化されていないという意味で、手書きと同列という状況でございます。そういったことがございますので、過去の記録ですとか、それからいろいろな関係機関との調整に当たって、電子化されていないことにより検索機能も使えていないといった状況がございます。そういったことがございますので、来年度、そういった台帳のまず電子化を行い、その後、後年度、来年度以降には統計等も取れるような形で整備してまいりたいと考えてございます。

中村委員

 いや、何かこれ、見てすごい不安になったんですよ。というのは、昨年度に出していただいた地域包括支援センターの業務の電子化というところもあったと思うんです。まさかすこやか福祉センターが電子化されていないなんて思っていないから、そのときにそういう質問もしていないんですけど、今回これが出てきて、ほかの業務でも電子化されていないものがあると思っていていいんですか。いや、何か、そこを全部精査したほうがいいと思うんですよ。本当にできるものは全て電子化をしていくという、何だろう、どうしたらいいんだろうと思って、これ。何かちょっとびっくりで、やっぱり精査してしっかりと電子化をして業務の効率を上げていくこともそうですし、データ収集もそうですし、できることができていないんじゃないかなというふうに不安に感じました。なので、このケースワーク記録の電子化だけじゃなくて、ほかにももしすこやか福祉センターの業務の中で電子化されていないものがあるんだとするならば、そこをまず精査を来年度していくべきだと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。どなたがお答えになるのかな。

平田地域支えあい推進部鷺宮すこやか福祉センター担当課長

 委員御指摘のとおり、ほかの業務においてもエクセル管理の台帳等がまだ存在します。そういったものにつきましても、まず保健師の台帳の電子化を行い、そのノウハウを用いて横展開をして電子化を広めていきたいと考えております。

石井地域包括ケア推進担当部長

 すこやか福祉センターの全部が電子化されていないというわけではなくて、もちろん母子保健ですとか、そういったものは既にシステムが入っていますし、福祉系のシステムがあったり、あるいは見守りの要支援者の関係もシステム化されてはいますので、大部分がされてはおりますけれども、やはり精神保健ですとか、あるいはほかにもまだ幾つかありますけれども、手書きでやっている部分はまだ結構あるんですね。やはりその辺りでの情報共有がうまくいかなかったり、あるいはそれによって他機関との連携とかもなかなかスムーズにいかない部分ですとか、そんなこともございます。この間、そういった実態をとにかく挙げていこうということで、昨年度には部内でPTを設置しまして、まずそこのシステムPTの中で課題を洗い出しました。取り組んでいくということでまずできたのが、この精神保健のところから入っていくのはあるんですが、これをまたさらに横展開できればいいかなと思っていますし、アウトリーチもそうなんですが、アウトリーチもやはり手書きの部分が多かった。手書きというか、エクセルではやっていますけれども、そんな状況ですので、そういったものも含めて、今回の導入を機に他の業務についても電子化を図っていきたいと考えております。

中村委員

 昨年度PTの中で、その精査はしているということなんですね。分かりました。ぜひそこは、残ったものについても順次やっていっていただくように強く要望をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、ちょっと分からなかったので教えていただきたいんですけれども、6ページの政策15の11、後期高齢者における低栄養予防と口腔フレイル対策の充実ということで、拡充となっているんですけれども、ここの事業について教えてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらにつきましては、長寿健診等のデータのほうを分析させていただいておりまして、昨年度からモデル事業として小規模に開始をしております。今年度からハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチということで展開をしておりまして、ハイリスクに関しては今年度から委託で開始をしております。夏ぐらいから分析をした結果、100名程度の方に通知を送らせていただいて、低栄養をテーマに20名程度の方に現在プログラムのほうを受けていただいているという状況でございます。一方、ポピュレーションアプローチにつきましては、すこやか福祉センターのほうの保健師等に協力をいただいて今事業を実施しているところでございます。こちらを来年度、新たにポピュレーションアプローチについても、歯科衛生士さんですとか、あとは栄養士さんに関わっていただいて、通いの場で御相談を受けたりとか、評価をするというような中身で実施をしたいと考えてございます。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。来年度やる部分について、ポピュレーションというところなので、対象は相当広くなるのかなというふうに思うんですけれども、対象者というのは後期高齢者におけるというところなので、75歳以上なんですけれども、具体的に、長寿健診のところのデータなので長寿健診を受けている後期高齢者というところなのかなと思うんですけど、そこはどういった対象者になるのか、もう少し詳しく教えてください。

河村地域支えあい推進部地域包括ケア推進課長

 こちらポピュレーションアプローチのほうは、基本的に通いの場、高齢者会館等の介護予防事業等に御参加いただいている方に受けていただこうかというふうに思っております。現在も様々、健康に関わるプログラムに御参加いただいているんですけれども、やっぱり低栄養という辺りはフレイルにもつながりますし、お口についても歯科衛生士さんの介入によって、かなり摂食、嚥下を向上させるというような効果もあると思いますので、そういったことのアプローチも含めて開始をしたいというふうに思っております。

中村委員

 分かりました。ありがとうございます。

 その次に、その下の13の聴力健診の導入について、これは多分今まで説明を受けていない気がするんですけれども、この事業について教えてください。

中村健康福祉部保健企画課長

 聴力検査の導入でございますけれども、先ほど御報告がありました聴力、補聴器の補助事業と連動もさせたいと思っているんですけれども、陳情の採択がありまして、それを通ったというところで今年度検討を進めているものでございます。今、医師会の先生方、専門医の先生方も含めて検討を進めまして、まず65歳以降の方につきましては、加齢に伴う聴力の低下が始まってくる年齢、65歳以上になるとそういった軽度難聴の方が増えてくるというところで、まずは65歳の方を対象に聴力検査を行うというところを今健診として考えてございます。健診の実施でございますが、それをPRすることができますので、まず聴力検査が必要だというところと、65歳の方が耳鼻科のかかりつけの先生を持っていただくことで継続的に聴力の御相談ができるというところも狙って事業を開始しようというふうに思ってございます。

中村委員

 分かりました。対象が65歳の方ということなんですけれども、それは65歳の方にお知らせをお送りして受けていただく形になるのか、広く広報だけして申し込んでいただく形になるのか、そこはいかがお考えですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 65歳の方全員に送付をする予定でございます。

 それから、先ほど言っていませんでしたけれども、長寿健診の健診項目の中に問診を入れまして、そこでも気づきというふうに思っておりますので、その両方で実施したいというふうに考えてございます。

中村委員

 はい、分かりました。ありがとうございます。

 表紙のところで、区民からの意見募集というところにあるんですけれども、これは多分毎年言っていて、ここの所管ではないことは重々分かっているんですけど、「区報12月20日号及びホームページに掲載し」とあるんですけれども、ホームページの掲載はいつ頃になるかというのは聞いていますでしょうか。20日号と同時ぐらいになるのか、そこら辺は所管から聞いていますでしょうか。聞いていないかな。いつも、やっぱりこの期間がすごく短くて、どうしても年末年始にかけてで皆さんお忙しい中で意見を頂くというのが、なかなかすごく難しいんじゃないかなと思っていて、なるべく早く、これは所管に伝えていただければというふうに思うんですけれども、もう委員会報告しているので、直後ぐらいに載せるぐらいの形でもいいのかなというふうに思っていて、ぜひそこは長い時間意見募集をしていただければうれしいなというふうに思っていますので、そこは所管にお伝えをいただきたいなというふうに思います。

 あと確認なんですけれども、これは毎年聞いていて、裏面の区民と区長のタウンミーティングを2日間取ってあって、ちょっと残念だなと思うのが、両方とも夜間というのがすごく残念だなと思っています。できれば週末の日中とかというのを1日入れていただけると、いろんな世代、いろんな方々が参加できるなというふうに思っているので、それはまた今後検討の材料にしていただきたいと、また所管に伝えていただきたいんですけれども。テーマは分けていて、1日目が子育て先進区と地域包括ケア体制というところで、2日目が活力ある持続可能なまちと区政運営ということで、多分これは昨年度も一昨年度も同じようなやり方をやっていらっしゃったかなというふうに記憶しているんですけれども、これは区長とあと部長がたしか出ていたかと思うんですけれども、これは子育て先進区と地域包括ケア体制のところは、イメージとしてはこの厚生委員会の部長級とあと子ども文教委員会の部長級、特別職が出るというイメージでいいんですか。活力ある持続可能なまち、区政運営のところは、総務、区民、建設の部長級、特別職が出るという認識でいいんでしょうか。

石井地域支えあい推進部長

 今御案内あったとおり、タウンミーティングですけれども、御案内のとおりの感じです。子ども文教委員会と厚生委員会の理事者が出るようなイメージが1日目で、2日目が御案内のとおりとなっております。

 すみません、先ほどの中で、ホームページにいつ出るのかということもございましたけれども、今のところ5日にはホームページに公表するという方向で調整しているようでございます。この間も、やはりできるだけ早くに区民の方にお伝えしたいというのはございましたけれども、ホームページだけでも、区報の発行は20日号になりますけれども、ホームページについては5日から公表ということで準備をしているということでございます。

中村委員

 ちなみに、ごめんなさい、公表は5日で、意見募集も同時になるんですか。そこは分からない。いや、何かやっぱり、意見募集の期間が長いといいなと思っていて、見られる期間が長いのももちろんなんですけど、意見募集ができる期間も長いととてもいいなと思っているんですけども、そこはいかがでしょうか。

石井地域支えあい推進部長

 いつからかというのはあれですけど、基本的には、公表すれば、御意見がもしあれば受け止めますでしょうし、期限については、区報の中でも期限を設けるかと思いますので、そこまでは、御意見として承りたいと考えております。

杉本健康福祉部長

 かがみ文、1枚目の下段にございますように、意見募集は1月6日までということでございます。

木村委員

 もう大体話が出たので、細かいところちょっと二、三点だけ伺います。

 1ページ目の先ほどWi-Fiの話が出ていましたが、ちょっと先ほどの答弁の中で、何か費用がかからないようなことを言っていたと思うんですけど、この財源というのはどういうふうになっているんですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 先ほど申したのは調査、どこにWi-Fiを設置したら拾えるのかという調査が、東京都のほうでその事業がありましたので、それを使わせていただいたと。実際の整備については、今、東京都の補助金を使うような形で考えているところでございます。

木村委員

 このフリーWi-Fiが区民活動センターに設置ということなんですけども、ほかのすこやか福祉センターとか高齢者会館とか、そういったところも本当はつけたほうがいいんでしょうけども、そこは考えていなかったんですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 一番大きな計画の中に地域情報化推進計画がありまして、そこの出先機関にWi-Fiを設置しましょうというのが現の計画の中にあって、その中でまず区民活動センターから始めていきたいと。すこやか福祉センターとかほかの施設については順次これから検討していきたいというふうに考えてございます。

木村委員

 地域情報化推進計画の中では、区民活動センターはモバイルルータを貸出しということでやると。区有施設におけるオンラインの環境の拡充を令和7年度まで推進すると書いていますので、決して区民活動センターだけではなく、当然すこやか福祉センターとか高齢者会館、本来は含めるか含めないか分からないんですけども、区民活動センターだけとは書いていないんですよ。そういった意味では、今後この地域情報化推進計画、これからまた策定し直すんですけども、そこのほかの施設は、また計画的にWi-Fiの設置は進めていくのかどうか、そこを教えていただけますか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 細かくはちょっと所管外になってしまうんですが、情報政策とも話をしている中で、これから地域情報化推進計画をつくり直す中で具体的にしていきたいというふうには考えているというふうに聞いています。

石井地域支えあい推進部長

 今後もやはり地域の施設で必要な部分については、Wi-Fiの整備なども進めていきたいというふうには思っております。実際の施設の利用のされ方、それによって変わってくるかなと思っておりますけれども、今後、施設予約システムも導入し、例えば高齢社会館でも集会室の利用なんかもされると。そのときに、やはりそのWi-Fiが必要であるということが確認されれば、やはりそういったところでの整備ということも考えていく必要があるかなというふうに思っております。

 一方で、例えば、すこやか福祉センターですと、あまり集会的な利用が少ない部分がございます。一方で、事業の中での例えばオンラインでの事業展開ですとか、そういったことも考えられるかなと思っておりますので、様々Wi-Fiの活用ということでは検討を進めていきたいと考えております。

木村委員

 今お話があったオンラインのキャッシュレスに関しては、区民活動センターに関してはここで、その下に書いてあるかな。下で進めていくというところなんですけど、これはここに区民活動センターとは書いていないんですが、ここで進めるのは、所管でいくと区民活動センターだけということですか、来年度は。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 今回、施設予約システムを導入する施設でキャッシュレスの対応ができるような形を考えているというものでございます。

木村委員

 だから、そこを具体的に、この所管ですとどこになりますか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 区民活動センターは地域活動推進課、高齢者会館は地域包括ケア……

木村委員

 キャッシュレスをこの所管のどこの施設でやるかという話なんで、区民活動センターだけなら区民活動センターだけでオーケー。

委員長

 1回休憩します。

 

(午後4時24分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時24分)

 

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 この所管でいうと、区民活動センターと高齢者会館と中部すこやか福祉センター、それから体育館等のスポーツ施設になります。

木村委員

 要は、さっき部長がお答えしたとおり、キャッシュレスをやるんであれば、そこにWi-Fiがついてなきゃいけないという話を今されていたじゃないですか。だから、区民活動センターだけじゃなくて、高齢者会館とか健康スポーツセンター、まあ、中部すこやか福祉センターは分からないですけども、その辺のWi-Fiはつけないんですかと。このキャッシュレスを進めるに当たって、本来は同時並行でやったほうがいいんじゃないですかというところなんです。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 厳密に言うと、この予約システムとWi-Fiはセットじゃないです。リンクはしていないというか。ただ、利用者がその場に来てスマホを使う場合があるので、そういった場合にあったら便利だよねということなので、これとはイコールではないので設置しないということです。

木村委員

 それを踏まえた上で、できればWi-Fiの設置をどんどん進めていただければと思うんですけども。

 あともう一つ、ここの7に「本人認証システム」って書いているんですけど、これがよく分からないんですけど、どういった意味ですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 こちらは最初の団体の登録のときに、一応本人認証を一部、本人かどうかという確認、区民かどうかというところも確認するようなシステムを入れますので、それについて、また最初の段階ということです。

木村委員

 それはどういった確認方法、つまり、確認方法はいろいろあるじゃない。顔もあるし、マイナンバーもあるし、指紋もあるし、いろんな方法があると思うんですけど、それはどういう方法ですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 現在考えているのは、免許証とかマイナンバーとかそういったもので確認するような形。マイナンバーだけにこだわっているわけではなくて、本人が確認できるものという形で今考えているところでございます。

木村委員

 じゃあ、システムというよりも、要は免許証であればそれを見せるだけ、番号を控えるだけというアナログな確認方法なのか。画面を撮るのか分からないんですけど、マイナンバーなら何となくイメージはつくんですけど、マイナンバーを持っていない人に対してどういった本人認証をするのかというところがちょっと見えていないんですけども、どうですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 いきなりこれを読み取ってそうだというもののシステムではなくて、画像を読み込んで、それで確認すると。それでオーケーかどうか後で判断すると。何か書き込むわけではないんですけども(「スキャンするということですか」と呼ぶ者あり)はい、スキャンしながら、そういうことも考えているところでございます。

木村委員

 要は、団体登録なんで、当然団体に登録する人、まあ、全てとは言わないんですけど、基本、受付に来る人というイメージなのかどうか分からないんですけど、それを本人認証をしたデータで受付でそれを確認する何か機器をつけるんですか。「OA機器」と書いてあるんですけど、そういう流れなんですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 何人確認するかというのは、ちょっとその施設ごとに変わるんですけども、そういうのを読み込む。来なくてもできますし、スマホで撮ってそれを送ると、そういったシステムをつくってもらってやるというような形を今考えています。それは、どういうふうにやるかは、またこれからの提案によってちょっと変わってきますけども。

木村委員

 特に提案はないんですけども、でも、その場に来なくて何かオンラインで承認できるといっても、ちょっとやり方がどうなのかなということは思いました。

 あとは、ここに書いてある「利用者・管理者用のOA機器」というのは、これはどういったものですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 本人が家にいても登録とか申請とかできるんですけども、その場に来てタブレットとかで、特に高齢者の方とか使いにくいので、ここに入力してもらってというような、そういった、今でもスポーツ施設とかありますけれども、端末が、それの代用するようなものとして一応設置することを考えています。

木村委員

 ちょっとよく分からなかった。施設予約システムとこのOA機器というのは全く別なものですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 システムはネットワークです。この機器というのは物理的なものというところで、区民活動センターなりスポーツ施設なりに置いていく、窓口に置いておくものということです。

木村委員

 ちょっと具体的に見てみないとイメージがつかない。分かりました。ちなみに、今言った本人認証システムとOA機器というのは、何か都の助成金とか活用できるものがあるんですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 これについては、補助金の対象になるかどうかはちょっとこれから、対象になるかどうかというのはあります。

木村委員

 細かいところですけど、このキャッシュレスにはナカペイも入るんですか。

石橋地域支えあい推進部中部地区担当課長

 はい、利用できるように考えています。

木村委員

 じゃあ、ここはこれで。あと最後1点だけ。6ページの聴力検査、先ほど質疑がありましたけど、これは自己負担はあるんですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 一部自己負担をお願いしようというふうに思っております。

木村委員

 もう少し詳しく。どういった方が自己負担が発生して、どういった方が自己負担が発生しないのか。

中村健康福祉部保健企画課長

 非課税の方については自己負担は求めませんけれども、1割程度、400円程度の自己負担をお願いしようというふうに今検討中です。

木村委員

 先ほど65歳の方に勧奨の連絡をするというか、65歳ってどれくらいいらっしゃるんですか。要は、この対象というのが、希望すれば全員受けられるのかどうかとか、その辺のレベル感というのがちょっと分からないんですけど、どうですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 65歳の方ですけれども、3,200人ほどの方がおります。それで全員、その年度の対象の方については皆さんお送りするつもりですので、その方については皆さん健診が受けられるというふうに今検討してございます。

木村委員

 最後にします。これは先ほど話があったとおり、補聴器の補助にしっかりと連携できるようにぜひしていただければと思うんですが、これは補聴器も都の補助を活用しているんですけど、これの聴力検査も都の補助があるということでよろしいですか。

中村健康福祉部保健企画課長

 都の補助はございませんので、区の一般財源として実施を今検討してございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に2番、昭和区民活動センター整備に係るスケジュール変更についての報告を求めます。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 昭和区民活動センター整備に係るスケジュール変更について御報告をいたします。(資料6)

 1番、変更の理由についてでございます。建替整備を予定しております昭和区民活動センターは、現在、仮施設(温暖化対策推進オフィス跡施設)において業務を行っております。

 本年10月に現施設の解体及び新施設の建設工事に係る入札を行いましたが、不調となりました。このため建設費を積算し直すことになりまして、そのために要する期間を考慮した結果、当初の整備スケジュールを変更する必要が生じました。

 これに伴いまして、仮施設における業務終了後に同所で開設を予定しておりますすこやか福祉センター等の整備スケジュールも変更となります。

 2番、整備スケジュールについてでございます。まず、下の段の参考、当初計画のほうをお読みいただければと思いますけども、当初は来年1月から令和8年9月まで解体・建築工事を行う予定でございました。これが、上にありますように、令和7年8月に工事に着手いたしまして、令和9年5月に終了ということになりまして、それぞれ開設時期も令和8年12月が令和9年8月頃開設と。それに伴いましてすこやか福祉センターの開設も遅れていくということでございます。

 3番、今後の予定でございます。12月、今月から地域のほうの説明に入りまして、令和7年、来年8月から現施設の解体と建築工事、こちらを令和9年度まで行いまして、令和9年度中に開設の予定でございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

高橋委員

 報告ありがとうございました。建設費を積算し直すことになった、その不調になった原因がもうちょっと具体的にありますか。単にコストというか、職人の問題なのかとか、物理的な問題なのか。それとも、あそこは割と高低差とかありますよね。その辺での設計がきつくて、それで設計を一部いじるのかとか、それに伴う建設積算見直しなのかとか、その辺をもうちょっと詳しく教えてもらえますか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 本工事は施設課のほうに当課から執行委任をして行っているものでございますけれども、施設課によりまして入札参加者にヒアリングを行いました。それの内容についてお伝えいたしますと、本来、工事入札予定額は起工時点での工事の設計単価でありますとか市場価格、見積り価格等に算定いたしますけども、入札参加者は、来年度以降の資機材のコスト、人件費の上昇見込み、こういったものを含めて入札額を算定したということで、実際の予算の建設費に見合わなくなったというのがまず1点。

 二つ目といたしまして、今委員のお話がありましたけども、本件の敷地が狭く、土地の道路付けもよくないということで、作業効率があまりよくないと。また、搬出用の道路の幅員も狭い。車両の時間制限もある。こういったこと、いろんな不確定要素があるということを入札参加者のほうで考慮して上乗せをした金額を算定していたというのが2点目でございます。

 3番目といたしましては、工期なんですけれども、工期につきましても、区としましては適正な工期で算定してございますけども、入札参加者は、今申し上げましたようないろんな不確定要素を踏まえて、遅延した場合も考えて上乗せをしたというようなことを、こちらに関しましては、施設課による入札者へのヒアリング結果といたしまして、今の三つが不調となった原因ではないかと推察されるところでございます。

高橋委員

 分かりました。そうすると、その辺を加味した、物理的に施工ができる、できないというよりも、いわゆる不確定要素とコスト上昇に見合った形での、ということは区の想定の予算というか、その辺も少し上積みした形でこの形に対応せざるを得ないという、そこの調整で数か月遅れるということでよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

中村委員

 御報告ありがとうございます。ちょっと今のところと重なるんですけれども、今回なかなか不調でスケジュールが遅れてしまうというところは、今後なかなか、近年のというか、ここ最近の物価高の上昇だったり、人件費の上昇だったり、あとは人手不足というところも出てきているのかなというふうには思うんですけれども、なかなかその上昇率というところで、都の基準があるので、そこを加味した上で区としても金額は算出しているはずではあるんですけれども、なかなかそれがうまくかみ合わないといったらあれなんですけれども、今回の件については不調となってしまったという結果ではあるんですけれども、金額の妥当性というところは、やっぱり区として都の基準に準じているという部分がまず大前提であって、そこを上昇率のところも含めて換算をしていかなきゃいけないという部分もあるのかもしれないですけれども、そこはやっぱり基準をはるかに上回るような金額を提示するということはあってはならないと思っていますし、事業者さんの言っていることを全てうのみにするということではなくて、区としての考え方というのはちゃんと整理していくべきだと思っています。

 一方で、また不調になってしまうとそのスケジュールに影響が出てしまうというところもあるので、そこはしっかりと手を挙げていただける事業者さんが出てくるような調整も必要なのかなというふうには思っているところなので、なかなか難しい部分ではあると思うんですけれども、今後この建設費を積算し直すことだけでいいのかは、ちょっと分からないんですが、私一般質問でも期間の平準化といったところも質問はさせていただいていて、そういった建設会社さんたちの繁忙期に重なってしまったりとかすると、やっぱりそこの人手不足のところが出てきてしまったりとかというところもあるので、そこの調整も必要になってくるのかなというふうに思うんですけれども、今回スケジュール変更ということでこうやって出していただいているんですけれども、やっぱりまた次回不調になってしまうリスクというものもあるわけじゃないですか。そこは避けなければいけないというふうには思うんですけれども、どう質問していいかなかなか難しいんですけれども、そこは一定、次の入札では、これはやってみないと分からない部分もあるんですが、クリアできる方向だというふうに区としては考えていると捉えてよろしいですか。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 今回施設課のほうで改めて積算をし直しておりますけども、その際の考え方といたしましては、入札者へのヒアリングを踏まえまして、改めて工事価格の精査が必要であるかどうかをまず検討いたしまして、その上で積算基準の規定に基づきまして再起工、これは3月の時点での工事設計単価への入替え、または見積り価格の再精査、こうしたものをした上で、適正な工事予定価格を算定する予定であるというふうに聞いてございます。

中村委員

 もちろんヒアリングでそのまま全てをうのみにするというわけではないとは思っているんですけれども、しっかりとそこは公正な価格帯で再入札をするという理解をしていてよろしいですよね。

高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長

 はい、そのように考えていただいて結構でございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 委員会を休憩します。

 

(午後4時43分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時43分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は、明日12月4日(水曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。

 

(午後4時43分)