令和6年12月06日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第4回定例会)の会議録 中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和6年12月6日〕
中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 令和6年12月6日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後6時42分
高橋 かずちか委員長 羽鳥 だいすけ副委員長 山内 あきひろ委員 黒沢 ゆか委員 市川 しんたろう委員 小林 ぜんいち委員 立石 りお委員 いさ 哲郎委員 杉山 司委員 平山 英明委員 久保 りか委員 むとう 有子委員 酒井 たくや委員
○欠席委員(1名) 斉藤 ゆり委員
○出席説明員 企画部長 岩浅 英樹 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 大場 大輔 総務部長 濵口 求 総務部総務課長 永見 秀光 文化・産業振興担当部長 高村 和哉 区民部産業振興課長 国分 雄樹 都市基盤部長 松前 友香子 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史 まちづくり推進部長 角 秀行 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司
○事務局職員 書記 早尾 尚也 書記 田村 優
○委員長署名 審査日程 ○議題 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について 中野駅周辺各地区の整備について 都市観光・地域振興の推進について 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について 連続立体交差事業の区間の延伸について 鉄道上部空間の活用・整備について 区内南北交通と新たな公共交通サービスについて 1 中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の検討状況について(資産管理活用課、中野駅新北口駅前エリア担当) 2 中野二丁目再開発権利床活用事業の事業実績等について(資産管理活用課) 3 白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画案、説明会の開 催について(都市計画課、野方以西担当) 4 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課) 5 西武新宿線(野方駅から井荻駅間)の連続立体交差化について(野方以西担当) 6 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当) 7 中野三丁目土地区画整理事業区域内の自転車駐車場について(中野駅周辺地区担当) 8 その他 (1)令和6年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の要請活動について(まちづくり計画課) ○その他
委員長 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
傍聴者、報道関係者の方から当委員会の様子を録音、写真撮影したいという旨の許可の願いがありましたので、御相談のため委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
報道関係者から写真撮影、録音の許可を求める申出がございました。これを許可するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。 傍聴者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に、撮影、録音したものを使用しないこと。また、休憩中の撮影、録音は認められておりませんので、休憩になりましたら止めていただくようにお願いをいたします。 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように進めます。 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力よろしくお願いをいたします。 それでは、議事に入ります。 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、区内南北交通と新たな公共交通サービスについてを一括して議題に供します。 次に、所管事項の報告を求めます。 初めに、1番、中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の検討状況についての報告を求めます。 それでは、中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業の検討状況について御報告をいたします。(資料2)本報告は、建設委員会との重複報告でございます。 1番、施設計画変更の方向性でございます。 (1)施行予定者からの提案ですが、施行予定者から示された施設計画変更の考え方につきましては、可能な限り当初提案、事業計画案の内容を継承し、課題点については改善を目指すものとなってございます。 中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画の拠点施設整備のコンセプトごとに施設計画変更の方向性をまとめております。 一つ目、中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等発信拠点の形成です。 多目的ホールにつきましては、規模と機能を維持し、駅前からの視認性の向上を図るものとしてございます。 それから、展望施設、エリアマネジメント施設、バンケット及び子どもの遊び場などが面する屋上広場につきましては、機能を維持するものとなってございます。 二つ目、公共公益性の向上につながる空間構成です。 歩行者ネットワークの構成、これは歩行者デッキのネットワークでございますが、それと広場の配置の明快性については維持するものとなってございます。 出会いの広場は、ピロティ空間の充実、開放性の改善を図るものとなっております。 三つ目、持続可能性を高める用途構成や機能でございます。 集いの広場やアトリウム空間に面して商業空間を配置。 それから、建物低層部の商業面積を増やすことなどにより、商業空間の充実を図るものとなってございます。 また、2階の公共駐輪場につきましては地下に配置をし、商業空間の連続性を確保するものとなっております。 バランスの取れた用途構成につきましては、昼間4:夜間4:交流2となっている用途面積割合につきまして、夜間を6割程度とする一方で、商業空間を充実させることで交流人口の増加を図るものとなっております。 具体的な施設計画の内容につきましては、3月を目途に作成をする「事業計画の見直し方針」の中で示す予定でございます。 (2)提案に対する区の見解でございます。施設計画変更の方向性につきましては、これまでお示しをしている施設整備のコンセプトや必要機能はおおむね満たされているものと考えております。また、建物配置や規模が変更となるため、都市計画の変更が必要となる可能性がございます。 2番、地権者負担への対処でございます。施行予定者から施行予定者脱退に係る遅延に伴う地権者負担、それから、認可申請の取下げに伴いスケジュールの遅延によって新たに生じる地権者負担、こちらの2点につきましては、11月25日に、施行予定者が対処することは困難な状況である旨回答がございました。あわせて、中野サンプラザの広場等につきまして、有償で借り受ける等、区民の憩いの場やにぎわい創出のために活用するという提案がございました。貸付けに係る諸条件につきましては、今後協議をしたいという申出がございました。これに対しまして、改めて区から強く申入れを行いまして、施行予定者から区の実質負担につきましては施行予定者として責任を持って対応するとの回答を得たものでございます。 3番、今後の進め方でございます。施設計画変更の方向性や地権者負担への対処を踏まえまして、事業計画の見直し方針の取りまとめに向けて、引き続き施行予定者と協議を進めてまいります。 4番、今後の予定でございます。令和7年3月には事業計画の見直し方針及び今後のスケジュールの報告というふうに進めていきたいと考えております。 御説明は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。 杉山委員 御報告ありがとうございます。まず、表の1番の施設計画変更の方向性とありますけども、これは新北口駅前エリア市街地再開発事業の工事費用が大幅にかさむ、900億円という数字が出ていますけども、大幅にかさむ見込みのために、事業予測が成り立たなくなって、そして、7月に出したばかりの事業認可を9月に取り下げる形となったので、中野区として「それはないんじゃない、施行予定者さん」ということで、提案時の内容をある程度踏襲した形で事業の見直しを行って、推進可能な事業に落とし込める方針を打ち出してほしいと施行予定者側に依頼をして、その提案が向こう側からされてきて、中野区としてそれを信じて、一旦はその施設計画変更の方向性を受け入れたので、それを報告しますという報告書の理解でよろしいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日の報告は施設計画変更の方向性ということで、今、施行予定者としてはこういったことを考えているというようなことで御報告をしているものでございまして、これに対しまして区としては、施設整備のコンセプトや必要機能はおおむね満たされているということで、本案をベースに引き続き協議を進めていきたいと考えているものでございます。 杉山委員 裏面の2には地権者の負担への対処とあり、その内容は、11月25日に施行予定者から、施行予定者側の理由で地権者負担、そして、スケジュールの遅延により新たに生じる地権者負担について、施行予定者が対処することは困難という回答があり、その後、いやいや、そんな回答は中野区として受け入れられないと強く申入れをして、施行予定者側から、区の実質負担については施行予定者として責任を持って対応するという回答を手に入れましたという内容のように取れますけども、それで理解、合っていますか。 半田企画部資産管理活用課長 委員お見込みのとおりでございます。 杉山委員 昨日の建設委員会で、施行予定者も呼ばれまして様々な質疑が行われたと思いますけども、権利変換をする前のものに係る経費負担などは、通常は行えないと発言されたように受け取れましたけども、中野区として、施行予定者との間には何となく温度差があるように感じております。今、報告では責任を持って対応するとありますけども、施行予定者側は責任を持って検討すると言っているの間違いじゃないでしょうか。それは検討をするのではなくて、対応するという回答を頂いたという報告になっていますが、それで合っていますか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの区の実質負担の部分については、まずは口頭のほうで御回答いただいているところでございますけれども、本報告資料を作成するに当たりまして、この表現につきましては施行予定者のほうとも確認を取っておりますので、責任を持って対応するということで施行予定者とも確認は取っているところでございます。 杉山委員 それであればよろしいと思うんですけども。2の報告の真ん中辺りに、報告として若干浮いている、程度の違うような内容が挟まれていると思うんですけども、サンプラザの広場について、有償で借り受けるなどでにぎわいの創出のために活用するという提案があったと書かれておりますけど、これは施行予定者側の新たな提案ということで間違いないですかね。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの部分につきましては、11月25日に前半部分と併せて文書で頂いているところでございますけれども、そのときに、委員からお話のあった、中野サンプラザの広場について有償で借り受ける等の提案が文書であったというものでございます。 委員長 質疑の途中ですけれども、ただいま傍聴の希望の方が15人を超えました。これを許可することについて御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 傍聴者の方に申し上げます。本日多数の方がお見えでございますので、席を譲り合って、また、傍聴規則にのっとって傍聴していただくようにお願いをいたします。 杉山委員 今のお話ですと、つまり、権利変換の前であっても、中野サンプラザの広場などを施行予定者が借りるので、それを施行予定者側の誠意として捉えてもらえませんかというようなふうにも読み取れます。そういうニュアンスというのは入っておりますか。 半田企画部資産管理活用課長 施行予定者のほうからは、まず文書として11月25日付、この報告資料にありますとおり、地権者負担の部分につきましては、まず困難であるということで一度御回答を頂いているところでございます。その後、ただ、併せて、この中野サンプラザの広場等について有償で借り受ける等についてお申出があったというもので、これはまた別の提案ということで区としては理解をしているところでございます。 杉山委員 ちなみにですけども、中野サンプラザは今まちづくり中野21が保有していると思うんですけども、これ、中野区がまちづくり中野21から取得しないと、簡単に貸出しなんかできないと思うんですけども、それともまちづくり中野21が直接どなたかに貸し出せるようなスキームってあるんですか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらのお申出につきましては、11月25日以降に、つい直近に頂いたものでございまして、具体的な貸付け、区が中野サンプラザ等について区の所有権を取得してから貸付けをするのか、あるいはまちづくり中野21が貸付けをするのか、そういったところにつきましては、現在、区のほうで検討中というところでございます。 杉山委員 どちらもできるということですか。それは簡単にできるということですか。 永見総務部総務課長 こういった活用の提案があったということで、本格的にこのような形で活用するに当たっては、やはり区のほうで何らか取得していくということが一定必要なのかなとは考えております。 杉山委員 なので、今の御答弁から察しますと、実際には中野サンプラザをまちづくり中野21から中野区が取得して、初めて貸出しの俎上に上がるといいますか、そのステップが踏めるということだと思いますので、これに関してはさらに、取得した後にも貸し出すためにはそれなりの理由が何か必要ではないかと思うんですけども、いかがですか。議会の議決とかも必要なのかなと思うんですけども、それはいかがですか。 半田企画部資産管理活用課長 公有財産の貸付けにつきましては、基本的には入札等で行っていくことになるかと思います。その辺りの手続等につきましては、今回のお申出を受けて、現在、区の中で検討しているというところでございます。 杉山委員 今お話がありましたけども、貸出しは施行予定者に随意契約で簡単に有償で貸せるというわけではないと思うんですけども、これはやっぱり、今お話がありましたけど、行政で実施するお話なので、通常だとより高く借りていただけるところを探すために入札にするべきだというふうには思うんですけども、このサンプラザ、もし取得した後に、施行予定者に随意契約で貸し出すことは何らかの形で可能なんでしょうか。 半田企画部資産管理活用課長 先ほど御答弁いたしましたとおり、基本的には入札等の貸付けが基本になりますけれども、一方で、例えばプロポーザルを行って、そこで行う事業等と併せて貸付料も御提案いただく、そういった方法とか、議員御指摘の随意契約等もあるところかというふうには承知をしているところでございます。その中でどういった方法が取り得るかということにつきましては、先ほども御答弁いたしましたとおり、現在、区のほうで検討しているところでございます。 杉山委員 つまり、今のお話だと結局、中野サンプラザの広場などを施行予定者に有償で貸し出すことに関しましても、いろんなステップを踏んで、時間もそれなりにかけないとできない。すぐには検討しても貸出しはできないという形になると思うんですけども、これはそういう理解でよろしいですか。 半田企画部資産管理活用課長 先ほど御答弁いたしましたとおり、現在、庁内のほうで調整しているところでございまして、どういった形で有効活用していけるかにつきましては、また区のほうで方針が固まり次第、区議会のほうにお示ししたいというふうに考えてございます。 杉山委員 今、中野区では、来年の3月の再提案の内容を待って、一番最後に書いてありますけど、そのまま現在の施行予定者で事業を進めてもらうのか否か決めると思うのですけども、もし施行予定者の再提案が区として到底受け入れられないような内容でしたらどうするのか、考えておりますでしょうか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 大きく分けまして、今、委員お話があったように、今の事業者と変更提案について、さらに実現に向けて取り組むというのが一つ。もう一つの選択としては、新たに事業者を募集するというところで、主には二つになるかと思っています。 杉山委員 今ちょっと部長からもお話がありましたけども、今からやっぱり最悪のシナリオというのを想定しておくべきだと思っております。要は、そのときにすぐに違うラインの事業というのを軌道修正する、プロポーザルを行う行わないとか、今のうちに別のシナリオを走らせておくべきだと考えております。 最後にしますけども、今後の予定に、来年3月に事業計画の見直し方針やスケジュールの報告とありますけども、その間も様々な事象が起きたり、問題もきっと発生したり、議会の考えなども参考にしたりするタイミングが絶対にあると思いますので、3月の報告を待たずに随時議会に報告する、相談するなど行ってほしいと思うのですが、いかがでしょうか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 この事業につきましては様々ステップがございますので、適宜御報告したいと思っております。 杉山委員 これに関しましては、3月を待たずしてその都度、本当にこれは大事な、大きな案件ですので、新たな軌道に乗せるためにも、今の軌道を継続するにも、ぜひとも相談事を怠らないで、都度連絡いただきたいと、御相談いただきたいと思っております。要望で結構です。 山内委員 報告ありがとうございます。今、御説明のところで、2ページ目、提案に対する区の見解というところなんですが、「これまでに示している施設整備のコンセプトや必要機能は概ね満たされている」とあります。「概ね満たされている」ということは、何が満たされていなくて、何が満たされているんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 方向性として本日議会に報告させていただいておりまして、大きく外れているところではない。これをベースに引き続き協議をしていくということでお示しをしておりまして、具体的にこの提案内容についての検証というのは引き続き行っていきたいと考えてございます。 山内委員 検証をこれから引き続き行っていきたいというところで、前回区長にも来ていただきまして、サンプラザのDNAを引き継いでいくんだ、そのためには強い態度で事業者に訴えていくというふうにありました。改めて確認ですけども、サンプラザのDNAを継承するために必要不可欠なものは何ですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日、施設整備のコンセプトというのを、改めてコンセプトごとに提案内容をまとめておりますけれども、中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等発信拠点の形成というようなところと、あと、これまで中野サンプラザの中にあった施設の機能、そういったところを継承していくというところというふうに認識してございます。 山内委員 そういったことで、「多目的ホールは規模と機能を維持し」とあります。ちょっと細かいことですけれども、その下の「エリアマネジメント施設、バンケット及び子どもの遊び場などが面する屋上広場は機能を維持する」。これ、面積は小さくなる、そういった理解でよろしいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日、資料では機能を維持するということで御説明をしておりまして、具体的な面積等はまだお示しをされてございませんので、また引き続き協議、また、方針が見え次第お示しをしたいと考えてございます。 山内委員 今までの質疑の中で私のほうから、子育て広場ができると。子どもたちが集える場所、ここが一丁目一番地に、そういった理解でいいですかと言ったら、おおむねそのとおりだみたいな回答を頂いたと思うんですが、じゃ、その機能は、DNAを引き継いでいないから面積を小さくするということですか。この子育て広場もきっちりと守っていくみたいな回答がほかの委員会ではあったかのように思うんですが、いかがですかね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 エリアマネジメント施設、バンケット及び子どもの遊び場、それが屋上広場の周りに配置をされるということで、これまでの事業計画でお示しをしておりましたので、その機能は維持をしていくということでございます。 山内委員 あと、持続可能性を高める用途構成や機能とあります。「バランスの取れた用途構成については、昼間4:夜間4:交流2となっている」というふうに書いています。これを夜間6割程度とするということは、バランスの取れた用途構成が崩れるといった理解でよろしいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 バランスの取れた用途構成につきましては、再整備事業計画では昼間人口、夜間人口、交流人口がバランスよく配置をされる用途構成を誘導しますということで、4対4対2につきましては事業者から提案があったものでございます。今回の方向性では住宅を6割ということで、これは事業成立性からの提案ということでございますけれども、一方で、商業空間を充実させる、交流人口の増加を図る、こういったことでバランスの取れた用途構成ということで、おおむねの方向性ということで認識をしてございまして、この方向性の中で引き続き協議をしていきたいと考えてございます。 山内委員 前回区長が来ていただいたときに、私のほうから質疑で、住宅を増やすようなことはないですよねというふうに聞きましたら、「たられば」は答えられないといった回答でした。心配したとおり住宅が増えてきたんですけれども、区として、今、事業者からの提案を受けてというふうに言いましたが、事業者からこういった提案を受けて、区は事業者に何というふうに回答したんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区としては、この提案を受けて、引き続き協議をしていきたいというふうに考えてございまして、本日の提案の方向性については、この案をベースに協議を進めていきたいと考えてございます。 山内委員 サンプラザのDNAを継承するという意味では、サンプラザはもともと住宅棟はございませんよね。ということは、住宅棟を増やすということは、サンプラザのDNAを継承よりも住宅を増やすことを優先させる、そういった理解でよろしいですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 サンプラザのDNAを継承するという視点もございますし、再整備事業計画ではバランスの取れた用途構成ということでお示しをしているので、新北口の将来像に向けて引き続き検討していくということでございます。 山内委員 強い態度というのが一体どういうものだったのかなというのがちょっと疑問なんですが。あと、細かい話ですが、バランスの取れた用途構成の上に、「2階の公共駐輪場は地下に配置し」というふうにあります。これ、たしか1月だったかな、3月だったかな。ちょっと記憶が定かじゃないんですが、2階に駐輪場を持ってくるということで、ちょっとそれは商業施設の連続性が取れないのではないか、地下に持ってこられないのかというふうなことを聞いたら、たしか地下だと階高が取れない、だからできないといったような回答だったと思うんですが、これ、地下に持ってくるように変わった理由は何ですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 2階に駐輪場があると、商業空間1階と3階が分断をされるというような御指摘も頂いておりましたので、そういったことを踏まえて、今後施設計画を検討していくに当たりましては、そこを改善していくというような提案でございます。 山内委員 今まではそういった改善をするというような答弁はなかったと思うんですが、今回急に出てきたんですけども、もともと中野区は議会の答弁があったから変えたというような理解でよろしいんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 議会からも御指摘を受けておりまして、また、今回の商業空間を充実させるという視点で、より魅力ある商業空間ということで提案を頂いているものと認識をしてございます。 山内委員 最初から考えられなかったんですね。最初からそういうふうに地下に持ってくるというふうに、商業一体化、我々のほうからも御提案しましたけども、最初からそういうふうに考えられなかったんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 当初の事業計画では、事業収支という点で、工事費の高騰という点で改善を図るということで、施設計画を見直してきておりました。その中で、地下に駐輪場を持っていくということになりますと、地下を掘削する面積が増えますので、そこの工事費が増えるということで、1階と2階の階高の少し中途半端な階高というところもありますので、そこに持ってきてはどうかということで当初の事業計画はできていたものでございます。 山内委員 地下に持ってくると工事費が高くなるから、2階のところに持ってきたんですよね。じゃあ、今回は、地下に持ってきたから工事費は上がるということですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 そこについては、商業空間の魅力充実を図った上で、地下の駐輪場、そこについては今後詳細、改善をすべく検討を行うというふうに聞いてございます。 山内委員 裏面、2ページ目のところの地権者負担への対応に移りますけれども、先ほど杉山委員からも話がありましたが、中野サンプラザの広場について、有償で借り受けたいというような事業者側からの提案があったということですが、事業者側からの提案で、中野区からは提案していない、そういった理解でよろしいですか。 半田企画部資産管理活用課長 本件につきましては、様々地権者負担に関する部分につきましては、施行予定者もこれまで協議をしてきているところでございますが、その経緯の中で今回、最終的に御提案のほうを頂いたというものでございます。 山内委員 ということは、ごめんなさい。もう一回確認ですよ。中野区は提案していないんですよね。借りてください、使ってくださいということは言っていないということでよろしいですね。 半田企画部資産管理活用課長 具体的に区として、サンプラザの有償借受けについて御提案をした、そういったものではございません。 山内委員 ちょっと聞いている話と違ったんですけども、部長、今の答弁で問題ないですか。間違いないですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 これまで施行予定者側には、今回の遅延に対して我々、その負担を求めてきたところです。その負担についていろいろ協議する中で、向こうのほうから提案があったというところでございます。 山内委員 じゃあ、事業者側から提案があって、中野区としては一旦は持ち帰って、提案を受けたわけではないんですよね。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回、この提案を具体化するということで御報告させていただいているところです。 山内委員 ということは、中野区としては事業者側からの提案を受ける、そういった報告と今御答弁いただきましたけれども、そうしてくると、なぜ事業者側に貸すことにしたんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、貸すことにということではなく、この提案を受けたと。この提案について今後さらに協議するというところでございます。 山内委員 では、提案を受けて、必ずしもこの事業者でなくてもいい、そういったことでよろしいんですよね。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほど資産管理活用課長からもお話がありましたが、あくまで今後、庁内も含めて検討するというところでございます。 山内委員 じゃあ、ということは、入札やプロポーザルや、当然そういったことも検討しているということでよろしいんですよね、確認ですけど。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 委員おっしゃるとおりです。 山内委員 個人的には、地権者負担、つまり、中野区のほうの負担が年間4億近くかかっているわけですから、これを貸した場合、どれだけの収入があるかあれなんですけども、年間貸した場合どれだけ収益を得られるかというのは分かるんですか。 半田企画部資産管理活用課長 区有財産につきましては、貸付けする場合に一定の算出式のほうを区で持ってございます。算出式につきましては、路線価等を参考に計算しているものでございますけれども、仮にですけれども、中野サンプラザの広場の部分を面積のほうから計算いたしますと、およそ年間で1億3,500万円程度になるというふうに見込んでいるところでございます。 山内委員 1億3,700万円ということは、およそ2億7,000万円ぐらい足りないということになります。ということは、2億7,000万円については区が負担するということなんですか。 半田企画部資産管理活用課長 申し訳ございません。まず、広場のほうの貸付料でございますけれども、年間で1億3,500万でございます。申し訳ございません。答弁のほう失礼いたしました。足りない部分でございますけれども、今お話をさせていただいたのは、あちらの広場部分でありますけれども、サンプラザのほうには駐車場等もございますので、そういったところも含めて、今後どの部分を幾らで貸し付けるかにつきましては、今後庁内のほうで検討していくということになるかと思います。 山内委員 貸し付ける、どこに、これからプロポーザルや入札で決めていくと思うんですけども、今、施行予定者が必ずしもそこに特化しているとは、私としては思えない。だから、プロポーザル方式や入札制度をきちんとやって、にぎわいをつくっていけばいいと思うんですが、中野区にも様々なお祭り、東北絆まつりやナカボンがございますね。これが駅前でやって、四季の森公園でやって、その中間をどういうふうにつなげていくかというのはいつも課題になって、今年もそれが課題になったと思うんですが、もし仮にこれを民間に貸し付けた場合、そういったところを必ずやってもらえるというようなことを契約書等に盛り込むということは考えているんですか、中野区のほうから。 半田企画部資産管理活用課長 先ほども御答弁いたしましたけれども、例えばプロポーザル等であれば、貸付料と併せて、そこで行う事業等の実施の提案等を求めるということも可能ですので、そういった手法につきましては、今、庁内のほうで検討しているというところでございます。 市川委員 区から提案をしていないというふうに言っていますけども、これって、2の裏面の地権者負担への対処と書いてあって、当初は実質負担はできないと事業者から言われたと。だけども、区から強く申入れを行ったことによって、この回答を得たと書いてありますよね。強く申し入れたって、何を申し入れたのか教えてください。 半田企画部資産管理活用課長 総務委員会のほうで副区長のほうからも御答弁をさせていただいておりますけれども、区としては、有償で借り受けてほしいと、そういう話ではなくて、区として、区の負担に対して何らかの負担をしていただきたいということで、施行予定者のほうに強く申し入れたというものでございます。その結果として、こういった形で施行予定者のほうから回答があったというものでございます。 市川委員 強く申し入れた中に、何らかの形で負担をしてほしいというふうに言ったわけですよね。ということは、有償で借りてもらうということは一切会話の中で、例えばサンプラザを有償で貸すので、それで貸付料を払ってもらって、そこの運営をしていただくのはどうですか、そういう話は一切出なかったんですね、その会議では。 半田企画部資産管理活用課長 先ほど申し上げましたのは、最終的には副区長のほうで施行予定者のほうと話をしておりますけれども、その場ではそういった話は一切ございません。ただ、その以前に、それまで様々協議をしている中で、施行予定者のほうからは、幾つかの選択肢については御提案はあったと。 市川委員 その場ではなかったけど、副区長が個別に話しているという話でしょう、今の話って。だから、どうなっていたのか分からないわけでしょう。副区長が事業者と会話の中で、そういう話が出た、出ていない、そういうことは確認していないんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 副区長と野村不動産の打合せの中には、私も常に同席しておりました。その中で、やはり我々一貫して求めてきたのは、今回のスケジュールの遅延に伴う新たな負担に対する対処、これに対する配慮措置が欲しいということを伝えてきたところです。その対処の方法として、いろいろ協議をしているというようなところの中で、いろいろ向こうも提案があったと。それに対して、ただ、それに対する充足する言葉がなかったので、我々としてはさらに強く、これじゃ足りないということで求めた結果、こうやって議会で報告できるような、責任を持って対処するというようなところを頂くような状態になったというところでございます。 市川委員 責任を持ってと言うんですけど、仮に、じゃあ、分かりました。先ほどの話の中で、事業者側から提案があったんでしょう、そういうふうに言うのであれば。あって、これからプロポーザルとかするかもしれません。いろんなプロセスを経た形で、仮に今の施行予定者が借り受けた場合、毎年、何億になるか分かりませんよ。先ほど1億3,500万円とか、いろいろ話が出てきましたけれども、具体的な金額が出てきて、3年なのか4年なのか5年なのか分からないけども、そこで積み上がっていった金額って、将来的に、また事業計画案がしっかりできて、収支計画ができて、工事費がいろいろ積算できて、その中に盛り込むことができるじゃないですか。別に施行予定者を疑っているわけじゃないですよ。そういうことだってできるわけでしょう。その金額をのみ込んだ形で事業計画ですと出してくることも可能でしょう。可能ですよね、実質。それって本当に責任ある負担なのかということが疑問なんですね。それについていかがなんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 こちら、まず、委員からお話があった事業のスキームとしてはおっしゃるとおりで、やはり着手前からかかった経費について積み上げて、建設仮勘定として床原価を出すというのが基本的な再開発の仕組みですので、考え方としてはおっしゃるとおりです。その中に、今回の取組、従前地権者に対する対処をどのように経理上対応するのかというところについては、現段階としてはまだ我々も協議はしていないというところでございます。 市川委員 でも、そのスキームはそのとおりだと今、部長はおっしゃっていただきましたけど、その責任――責任という表現が本当に正しいか分かりませんけども、そういう負担の在り方と。その負担の在り方によって、区はそれなりに評価をするよというようなことは昨日も言っていますよね。本当にそれで、そういう事業だから、それに組み込めば何となくそういう形になっていくだろうというようなことが、本当に責任のある負担の在り方だと思いますか。私は思わないんですよ。また別の、今こういう停滞したことによって、もちろん施行予定者だけの責任でもない、区の責任だけでもない、いろんなことの要因の中でこういう形になっているかもしれないけど、今、本来だったらスタートしていた事業が停滞をして、本来だったら2031年だったか、2030年とか、そういう時期に、ここにあらゆる機能を持ち込めたわけじゃないですか。それが遅れていく、もしかしたら実現しないかもしれない、大きな瀬戸際になっているわけですよね、中野駅周辺のまちづくりの本丸のところで。そういう停滞を生んでいることに対して、それが責任ある負担の在り方なのか、どう思いますか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回の中で、一番最初に施行予定者のほうから回答のあった部分の原則論、権利変換の期日をもって所有権が移転された以降については、施行者の負担となるという原則論が一つあると。それに対して、いやいや、我々は、実際示されたスケジュールから遅れているので、それに伴って新たな負担が発生しておりますと。それに関して負担を求めますというところを行っているのが、先ほど委員とお話しさせていただいたとおりです。今後これに対する対応をするに当たって、例えば再開発の中に従前地権者があれば、生活再建に対してどうするか、地上障害物が出れば、それに対する調査・対処というものをやはり行うという、様々必要なものを積み重ねて、事業費、さらに床原価というふうに反映されてきます。今回、こういった物価高騰というような社会情勢の中で、事業の計画を見直す必要が出たと。それに当たって、従前地権者に配慮するというのを事業全体の中で含んで対処するのか、それとも個別施行者として一部が担うのか、それについては協議というところで、私はいずれの方法も事業の性質としてはあるというふうに思います。 市川委員 じゃあ、地権者が従前の生活再建――生活再建という言葉が今回の地権者たちに正しいか分かりませんけども。じゃ、別の視点で聞きます。この事業は再開発事業と区画整理事業の一体施行ですよね。今、区画整理事業は、一般質問でもお伺いしましたけど、先行してスタートして、区役所の低層棟を壊していると。区画整理事業内の中で、税務署、昨日ももしかしたら話が出たかもしれませんけど、今、中野二丁目のほうに行っていただいていますよね。これが、区画整理事業が仮に完了しても帰ってくるところがないから、戻ってこられないじゃないですか。そこの賃料というのが発生していますよね。今、それは多分区画整理事業内で補償がされていて、それは今、中野区の一般財源対応にならないかもしれないけど、今後、仮にこの計画が3年、4年、5年と延びていった場合、仮にどこが施行したとしても延びていくじゃないですか。その間の賃料の費用負担とかってどうなっているんですか、確認させてください。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、原則論となりますけど、今、委員おっしゃるとおり、区画整理事業の中で従前権利を対応するというところで、今、仮事務所として、区画整理事業の中で対処しているというところでございます。したがいまして、今の仮事務所という形態が解消しない限りは、まず区画整理事業は終わらないというところになります。では、長い期間がかかるので、永遠に区画整理事業が終わらないのかといったら、当然そういうわけではなく、何かしら新たな対処が必要になると。新たな対処については様々なケースが想定されて、そのケースによって、誰がどう負担するかというのは大きく変わってきますので、まだ地権者が一番主体となる中で、様々な選択肢をここで仮に述べて、それで負担者を特定するというのは、そういう段階ではないと思いますので、ここでは控えさせていただきますけど、そういうような流れになります。 市川委員 いや、負担者が明らかにならないったって、具体的にもともとの計画のときよりは延びるのが確実なわけですから、当然費用負担が出るわけですよ。どこかしらが費用を負担しなきゃいけないんですよ。それを、今回、サンプラザの使い方とか、それを維持するお金だとか、税金も含めてですよ。そういうものに対してどうやって費用負担をしていくのかというふうに事業者と協議したわけですよね。これだって新たな費用負担じゃないですか。ここについては話していないんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、区画整理事業で、地権者と区画整理事業者の中で、現在の生活再建に伴う補償という形が形成されておりますので、その可能性について幾つか複数ある中で、我々のほうでも軽々に言うことはできないんですけど、今、委員おっしゃったお話については、その成立要件としては、あくまで一つの方策であって、区画整理事業が延びる。さらに、再開発事業に行くはずなのに、再開発事業が終わらない。じゃあ、再開発と区画整理というスキームの中だけで考えた場合はどうなるのかという1点だけで考えれば、影響はあるというところです。じゃあ、ほかの対応はないのかというときには、地権者である税務署との協議・選択の中では、全く違うスキームもあるというところですので、その仮のスキームについては、地権者を置き去りでここで話すというのは適当じゃないということでのお話でございます。 市川委員 いやいや、別のスキームの話を聞いているんじゃなくて、ほかにどんな手段があるんですかと聞いているんじゃなくて、今、この事業を進めている上で影響があるんじゃないかと聞いているんですよ。そういう意味ではあるんですよね。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、影響があるかないかということでは、もしこれがずっと長引けば、あるというところです。ただ、それに対する対処として、区にかかるのかと、もしくは再開発事業者に全部かかるのかといったら、かからないような手法もいっぱいあるということでございます。 市川委員 かからない手法というのは、多分、東京都を通じて国との調整をした上で、補償の対象を広げてもらってとかって話だと思うけど、それ、本当に言い切れますか。そのスキーム、じゃあ、先ほど最悪のシナリオとか最良のシナリオとかあったけど、今まで最悪のシナリオで進んでいるわけじゃないですか。だから、そういうシナリオにのっとって考えたら、これ、国や東京都が認めてくれなかった場合に、補償を受けられないでしょう。補償を受けられなかったら、それ、一般財源の対応になるんじゃないですか。そうしたら、区の負担になるんじゃないですか。確認です。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 補償を受けられなくなるというところでございますけど、まず今、区画整理事業の中で、従前建物を区画整理事業者が取得して、それに伴う補償を執行しているというところでございますので、それがなくなるときには当然、今の従前地権者たる税務署が新たな行き場を得る、そこに行くまでの補償という形になりますので、そこの行く道が変わるというところになります。繰り返し申し訳ございませんが、あくまで従前地権者である税務署の選択肢となってきますので、こうすればこうなるというのはなかなか軽々に言えるところではございませんので、そこのところは御了承いただければと思います。 市川委員 税務署というのは、事業を進めていく上でパートナーなわけですよね。これもいろいろな事業の中で協力を頂いているわけですよ、税務署のほうにも。行った先で、確かにそれは、今後、じゃあ、帰ってこられないとなったら、税務署の中でいろいろな議論があるかもしれませんよ。それをどういう選択をするか、それは税務署のほうで考えていただければいい。それは地権者たる権利者がしっかり権利を行使していけばいいと思います。だけど、危機というのは想定どおり来ないんだから。それが想定外なんですから。だって、実際、想定外のことばっかり起きているわけじゃないですか、こういう工事費のこともそうですけど。それで、先ほど杉山委員も山内委員も、そういうシナリオをちゃんと描いていますかということを聞いています。他の委員も一般質問の中で、あらゆる選択肢とか、そういうことを考えておくべきじゃないですかということも言っています。それに対して対応ができていないんじゃないかということを申し上げているんですよ。考える時間は、もちろん1か月で足りるか分かりませんよ、前回からの報告で。それは確かに時間はないかもしれない。だけど、そこは地権者が考えることですと言っていたら、事業は何も進まない。想定どおりにいかなかったら、その都度その都度止まっていくことになっちゃうじゃないですか。それじゃあいけないんじゃないかと思っているんですよ。どうですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今、委員の御指摘の部分で言えば、そういった影響については当然我々も認識しておりまして、それについては当事者たる国・都の認識も共有して、さらに、それに対する対処の検討というのは実施していくということでの考えはあって。ですから、それがどうなるかを何も考えていないかといったら、そんなことはなく、私のほうで言っているのは、どうなるんだという区への影響という中では、事業スキーム、地権者の選択によって変わるというところがあるので、その具体手法については申し上げられませんというお話をさせていただいたものであって、具体的にその影響については認識しておりますし、当事者と話すというところも行っているところでございます。 市川委員 分かりました。じゃあ、それは考えていないわけじゃないと。じゃあ、考えて、いろいろな手法があるんでしょう。それはまたその都度教えていただきましょう。 先ほど質問したのは、そういう負担が発生する可能性があるよねと。それが発生したとき、今回で言えば施行予定者ですけども、その協議の中で、そういう負担が出てきた場合の話はしているのか、していないのかを聞いています。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 区画整理に伴って、仮にですけど、もしそういった移転補償費について、区が単独で負わなきゃいけないような状況が万が一仮に起こったらどうするかというようなことで、今回、新たな負担として向こうに求めるような中に算定はしておりません。 市川委員 それって、仮に負担が生まれた場合、もちろん「たられば」全部答えられないとは思いますよ。だけど、現実として、区画整理事業だけ先行して進んで、再開発事業が停滞をして、そして、移転をまた、再度戻ってくることができない。計画どおりできないことは明白ですからね。それをどこかのタイミングで必ず、そういうことになったらどうするんだということを考えておかなきゃいけない。今から分かっていることじゃないですか、それって。今、もう既に分かっているでしょう。僕に分かっているんだから、千田さん、分かっているでしょう。だから、それに対して一切協議をしなかったというのは、もし区の負担になったら区民の税金ですよ、一般財源だから。それ、本当に責任ある対応だと言えますか、中野区として。それをずっと議会は言っていると思いますよ。例えば権利床の話も全部つながっていると思うけど。区民の財産ですよ。それで本当に責任ある対応だと思っていますか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 少し言い方が変わって申し訳ないんですけど、我々としては区の負担にならないように、そういうものが発生しないようにという手法について第一優先に考えているというところでございます。 市川委員 じゃあ、そういう手法というのは検討を進めていくわけですね、今後。それは報告を頂けるんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 新北口駅前の中で行われる事業展開の中で、そういった新たな取組、手法、整理というものが出れば、当然議会の中で報告させていただきたいと思います。 市川委員 分かりました。じゃあ、それはぜひ報告していただきたいと思います。 一応仮に、今、これは半田課長になるのか分かりませんけど、あそこの税務署のところの家賃というのは大体幾らぐらいなんですかね。一応金額のことを確認しておこうかなと思っています。大体幾らぐらいの家賃が毎月発生しているのかとか。区画整理事業内の話だから、中野駅周辺まちづくり課のほうですかね。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今、委員の御質問については、国ではありますけど、やはり個別地権者の補償費に触れる話ですので、これをこの場で発言していいかどうかは、本日の段階では確認できません。 市川委員 分かりました。権利の話ですから、そこは、じゃあ、聞かないでおきます。 あと、もう1個気になったんですけども、昨日建設委員会があって、野村不動産さんから2名取締役の方も来ていただいて、お忙しい中来ていただいて御対応いただいたと。それに対して感謝をしたいと思います。900億円の工費の上昇をしたということがあって、そのときに、900億円というところまでは予想できなかったと。今日だったかな、昨日だったか、読売新聞のほうにも出ていましたけど、政策金融公庫が調べたら、全国で施設の建て替えだったり、再開発の計画って、大体30%、3割ぐらいがストップか、もしくは延期になっていると。その代表例がサンプラザですと書いてありましたけども。それで、そういうことも社会の情勢的になかなか止められないものもあるので、コントロールできないこともあると思います。だけど、その質疑の中で、900億円は想像できなかったけども、もともと施設計画とか事業計画を出したときに、一定の工事費の上昇というのは加味して耐え得るような計画にしてあったと言っていたというのを聞いているんですけども、そういうふうに言っていませんでしたかね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施行認可申請時の事業計画につきましては、一定程度、今の社会情勢、工事費高騰というところは見込んでいたというふうに聞いてございます。 市川委員 一定の工事費の上昇のために取っておいたお金なのかもしれませんけども、これまで中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会で様々議論があった中で、例えば収支が合わないから、低層棟を1層なくしてレジデンスのほうに回したいとか、先ほどの駐輪場の話もそうですよ。あと、展望フロアの床は私たちちょっと、区のほうでお願いしますと言われたりとかということがありましたよね。要するに、今後の収支計画上の話ですけど、ありましたよね、そういう話。要するに、施行予定者が求められた、区のほうに頼んできたというか、これ、計画を変えたいと、収支が合わないからと、そういう話が幾つかあったと思うんですよね。そういうこと、要するに収支計画がかつかつだからできないと言っていたのに、実はバッファーがあったという話になっているわけじゃないですか、それって。それってどうなんですか。そういうものなんですか。工費のために取っておかなきゃいけないお金というのがあるんですか。素人なので教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 通常、再開発の事業計画をつくる場合には、その時点でかつかつの金額で事業収支をつくるということではなくて、やっぱり物価の変動というのもございますし、それを一定程度見込んだ上で事業計画をつくるというふうに聞いてございます。ただ、物価上昇等がその想定を超えた場合には、再開発の認可申請をした事業計画を変更していくですとか、そういったことで対応していくという、事業としてはそういうスキームでございます。 市川委員 ただ、それってやはり、これまで多くの質疑があったように、要するに、事業者のほうからこういうことでどうだろうかと提案を区のほうに受けたりとかして、じゃ、それでやりましょうと、そういうふうに続いてきたと思うんです、いろいろなことが、今言ったことだけではなくて。その中で、その分浮いたお金があるわけじゃないですか。分かりますか。要するに、商業フロアをなくしてレジデンスに回したことによって生まれた、もちろん収支がよくなったという効果が当然あったわけでしょう。そういう効果が生まれておきながら、区が要するに、比較的話の中では一方通行だったんだと思うんですよ。我々の収支計画がよくないからこれをお願いしますといったところで、そういうときに強い姿勢で話をしてこなかった。みんな多分そういう認識だと思うんです、中野区の対応が。それに対して、結局、ああいうふうにバッファーがあったというふうに言われてしまうと、ちょっと、じゃあ、あのときあれを言っていたのは何だったんだろうとか、そういうふうに僕は感じるんだけども、それは区としては何とも思っていないですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業収支を検証してくる中で、その中の工事費の割合ですとか、そういったところでなかなか収支が合わないというところで、じゃあ、プランの変更というようなことも提案を頂いたり、そういった中で、工事費のバッファー部分というところもきちんと説明としては聞いてございまして、そのバッファー部分が極端に少なくなるようなことも望ましい事業計画ではないというふうに思いますし、バッファー部分を一定程度保ちながら事業収支を改善してきたと、そういうふうに認識をしてございます。 市川委員 一定程度と今、課長、おっしゃられたじゃないですか。それって大体、今、僕がそういうものなんですかと聞いたときに、こういう事業スキームですとおっしゃいましたよね。一般的にそういうバッファーって、金額はそれぞれ事業によって違うと思いますけど、何%ぐらい積んでおくものなんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回、ここではなかなか数字を申し上げることは難しいんですけど、やはり建設事業の中では通常何%の計上を見込むと。さらには、今回の事象に当たっては特に物価高騰という局面なので、物価指数からこれだけの数字を見込むと。それにさらに上乗せした額を見込んでいますと。これが全体の事業費ですというようなことでの我々、今の物価高騰の状況に応じた事業計画の組み方として、民間事業者から考え方は提示して、それが妥当というふうに考えているところです。 市川委員 何%というのは、ここで具体的に何%と言わなくていいですよ。それはいろいろなことがあるだろうから。だけど、ほかの例えば他区で進んでいる事業とかあるじゃないですか。そういうところも物価高騰に苦しんでいるわけですよね、その事業自体も。その中で、他と比べてこれは適正だったということをちゃんと確認をして、そのバッファーを認めたということなんですか。認めたって、中野区が認めるものじゃないのかもしれないけど、容認というかな。一種の認めながら話を進めていたのか、それは確認しているのか、どっちですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、物価高騰の物価指数というのについて考慮すべきというのについては確認していますし、その根拠資料も、社会的に流通しているようなものからしっかりと検討されたものでしたので、それは認識しています。また、一般的な建設事業として、通常このぐらい見込むんだけど、今回はそういった事情なので、この率を見込みますというような、一般的に多い率というのについては、一般論としての妥当性も確認はしております。 市川委員 資料とかじゃなくて、ごめんなさい。ちょっと僕が聞き漏らしていたのかもしれませんけど、他の事業と比べて、中野区で行っている事業だけじゃなくて、他区でやっている事業とかと比べて、もちろん数%のずれとかは当然あると思いますよ、いろんなことがあるからね。だけど、大きく乖離がなかったとか、そういうことはちゃんと確認をして、この事業者と向き合っていたのかどうか教えてください。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 私も、すみません、説明の仕方が悪くて。やはりこういった建設事業を行うときには、このぐらいの、こういった料率を見込みながら資金計画を策定するという考え方がございまして、それについて標準的な考え方プラス、今の物価指数、物価高騰の局面において、それを考慮したというところで確認しているところです。さらに物価指数については、世間で示されているものを考慮して算定された数値というところも確認しております。 市川委員 分かりました。じゃあ、それは確認しているのであれば、仮に、今度またさらなる事業計画が出るとか、そういう案が出たときには、そういう確認もさらにしていただきたいと思います。 先ほど山内委員から、レジデンス、夜間の人口は6割になるというところで、バランスを欠いているんじゃないかという質疑をさせていただいたと思います。バランスを欠いたというのは、もともとのコンセプトから外れているというのは言わずもがななんですけど、これ、例えばそういうふうになると、人口というか、住む人というか、そういうのは当然増えますよね。もちろん投資物件になったりとかするかもしれないけど、いろいろな可能性がある中で、人口が増えると。そういうときに、中野駅周辺の生活インフラとか行政サービスというのが受け切れるんですかね。そういう調整ってしていますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回は施設計画変更の方向性ということで提案を受けておりますので、この提案を踏まえまして、今後詳細を詰めていく中で、都市基盤への影響ですとか、子育て環境への影響ですとか、そういったところは確認をしていきたいと考えてございます。 市川委員 もしその確認をしていく上で、他の所管の課といろいろ確認をするんだと思います。例えば学校とかね。病院はどうか分からないけど、いろんな確認をすると思います。道路の所管課とも確認をするでしょう。その中でいろいろ確認するときに、いや、それはちょっと厳しいよという話になったとき、どうするんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 その場合は、やはり駅周辺のまちに影響は大きいと思いますので、その結果を踏まえた修正、結果を踏まえた施設計画に修正をしていくことというふうに認識してございます。 市川委員 ということは、6割というのは、提案をまだ受けただけかもしれないけども、今後変わっていく可能性があるということですか、用途構成について。だって、6割じゃなきゃ多分収支の関係上事業が成立しないと思っているから、この用途構成になっているわけでしょう、きっと、施行予定者が提案してきているって。それを区の話ができるんですか。区が言って、課題があって、ちょっとこれは厳しいのでと言って変えられるものなんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 その点は、やはりまちづくりに大きく影響があるものであれば、当然修正を求めていくことになると思いますし、修正を求めるのであれば、それを前提にまた別の収支改善をしていただく、そういったことかと認識をしてございます。 市川委員 まちづくりの影響によって計画の変更があるだろうというふうにおっしゃいましたよね。これが最後に僕、申し上げたいんですけれども、もともとこのまちで実現したい機能は何だったのか。ここにどんなものを誘致したいのか。この間区長が来ていただいたときに質問したとき、サンプラザのDNAと。それをしっかり守っていきたいとおっしゃりました。それはそれで結構でしょう。僕も小さい頃からサンプラザの目の前に住んでいましたし、それは結構ですよ。だけど、DNAといっても、6割住宅になったら、それはDNAが残っているのかいささか疑問だというのがまず一つ。今後、用途構成のバランスが崩れていく。そして、コンセプト、もともと機能を誘致していたものとはちょっと違う形になってしまうかもしれない。そして、最初のプロポーザルの、プロポーザルというのはもちろん事業をしていく上での能力を問うていったプロポーザルであるというのは十分承知をしていますけども、これ、もう1者、もう1グループ提案していたグループだってあったわけですから、そういうものの実現ができていないのであればどうなのか、こういう視点だってあると思います。 そういうことから考えて、先ほど区長がサンプラザのDNAを残していくと言いましたけども、そのDNAすら守られていないんじゃないかと我々は思っていますよ。誰のことを見て、千田部長とか小幡課長がするべきことは、このまちをどういうふうにしていくかを考えるのであって、絶対この事業じゃなきゃ駄目だと、そういうことでやるのではないんだと思うんですよ。その機能をどうしていくかということをもう少し考えてもらいたいんですよね。本当にそれは最初の原点のときに自分たちが思い描いていた、100%思い描いていたとおりにならないかもしれないけど、思い描いていた機能が誘致できて、そういうことが本当にできていると胸を張って言えますか、小幡課長。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日、施設計画の変更の方向性ということでお示しをしております。この方向性を引き続き協議をしていく中で、もちろん新北口の将来像、再整備事業計画の実現というところ、どういうふうに案になっているか、それから、提案内容というところで、事業者から提案があったものについて、今後の見直し、変更というところが、そこが継承されているか。それと、公募の際に、次点候補との公平性、そういった点を踏まえて、今後の施設計画変更の協議の中で、また我々としても検証していきたいと考えてございます。 市川委員 公平性で考えていただく、そういうことは大変重要だと思いますよ。もともともう1者の、もう1グループが、もちろん紆余曲折あって、軽微な修正はあるでしょう、施設にも。当然あると思いますよ。だけど、大きく本当に変わってしまうような計画が出てきたときに、しっかり中野区として、いや、これは我々が求めていた機能を誘致できる施設じゃないということで、ちゃんと言ってもらいたいんですよ。そこの交渉、そういうところを本当に強く申し入れてもらいたいんですよ。こういう補償の話も大事だけど、このまちで何を実現するかと、もう少し強く申し入れていただきたいんですけど、その辺は千田部長、いかがですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 各種要件ございますけど、今、委員からお話がございましたように、大前提は今の再整備事業計画、これを実現することというところに尽きると思っております。我々、今回の提案につきましては、この事業計画の実現に向けて、その実現につなげられるということで、今後協議を深めるというふうに判断したところでございまして、もしそれがこの再整備事業計画の実現につながらないのであれば、当然その先には進めないということになります。 市川委員 分かりました。そういった先にどういうものがあるのか、しっかり検討していただきたいと思います。我々は、もう一度原点に立ち戻って、あらゆるものをしっかり議論し直して、しっかりこのまちに何が必要なのかを議論して、社会情勢も含めて何が合っているのか、もう一度考えるべきだと思っていますので、また、先ほど山内委員からもありましたけども、細やかな報告をしていただきたいと思います。これは要望で結構です。 久保委員 今いろんな御質疑を聞いていたら、気になることが増えてしまったんだけど、一番最初に確認したいことを聞きます。総務委員会や建設委員会での質疑を、私も別の委員会に所属をしているので、一切聞いていないので、もしかしたら同じことをお伺いすることになるかもしれません。900億円以上の事業費の高騰というのがそもそもの理由だったわけですよね、事業が停滞してしまったというのは。この事業費の高騰に関する詳細というのは、御説明は頂けるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 その詳細につきましては、前回の特別委員会で、施行予定者からの報告内容ということで御説明をしておりまして、これ以上の報告というのは受けていないところでございます。 久保委員 これ以上の報告は受けていない。それで区は納得しているということですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 様々社会情勢の変化というところもございますので、区としてはやむを得ないと認識をしてございます。 久保委員 様々社会情勢というくくりでいいんですか。様々社会情勢だけなんですか、本当に。そもそものこの事業で、見積りというのかな、こういうときって。事業費を積算というのが、そもそもちょっとずれていたりとかしたということはないんですか。そこがきちっと詳細に描けていなかったということはないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 この工事費につきましては、特定業務代行者から施行予定者に示された工事費というところで、あまりにも工事費の乖離があって事業に進めないということで、今回の取下げに至っているわけですけれども、その後に、施行予定者として第三者の建設コンサルタントに依頼をして、事業費を精査し、その精査した金額について特定業務代行者と協議をしたと。特定業務代行者からその回答を得て、特定業務代行者からの回答では、工事費の大幅な減額は難しいことが分かったということで報告を受けておりまして、施行予定者側もきちんと検証したものというふうに認識をしてございます。 久保委員 今回こういうものが出てきたということは、900億円以上の事業費の部分を埋められるというか、削れるというか、そういうことを示唆しているわけですよね。何によってこれは、この900億円というのを抑えることができているんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 前回の事業計画というのは、これまでお示しをした認可申請時の施設計画に基づく収支計画、工事費になってございまして、今後施設計画を見直していくということになりますと、これまでの工事費が前提になるものというところではございませんので、それは単純に比較するものではないというふうに考えております。今回の施設計画変更の方向性ですけれども、昨日の建設委員会でも施行予定者からお話もございましたが、住宅を増やすというところで収支の成立性を図るというところと、施設計画の方向性というところで、より工事の施工性のしやすい建物にする。そういった点での事業収支の成立性という方向で考えているものと認識をしてございます。 久保委員 住宅を増やすことはちょっと後で伺いますけれども、施工方法を変えるというのは具体的にはどんなことですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これにつきましても、昨日建設委員会の中で野村不動産から御説明があった部分でございますけれども、これまでの施設計画というのは、特定業務代行者、清水建設の特許を使ったような建物であったということでございまして、特定業務代行者については変更についても検討するということでございますが、そういった変更をした場合に、よりスーパーゼネコンでなくても建てられるような施設の計画にする。そういったところで施工性を高めるというふうに聞いてございます。 久保委員 清水建設の特許って何ですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 免震の機能というふうに聞いてございます。 久保委員 免震の機能を変えるんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 清水建設の特許を使った免震ということでございましたので、施工性を上げるという先ほどの説明のとおり進めるのであれば、その特許を使わないような施設にする。免震というのは様々なやり方があると思いますので、より一般的にするものというふうに認識をしてございます。 久保委員 より一般的にする。だけど、免震の機能というのが、プロポーザルのところでも非常に得点の高いところだったんじゃないんですか。そういうことはない。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 プロポーザルの中では免震の機能というのも評価をされておりましたので、そのプロポーザルの内容も踏まえて、引き続きどういう免震にするのか、それについても施行予定者と協議を進めてまいりたいと考えてございます。 久保委員 そこってすごく重要な気がしているんだけれども、コンセプトに基づく施設計画変更の方向性のところの下の段に、白丸のところにそういうことがないじゃないですか、変わるところ。これはイメージとして、ここは重要だから残しますよみたいなことで出ているところなんだけれども、実際にはこれは、どういう形で残すかということは一切書かれていないわけですよね。構造自体が免震の機能を変えるというのは非常に重要なことであるので、そこを変えることによって大幅に、いわゆる建物、建築物の状況自体が変わるということはないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今回は施設計画変更の方向性ということで、施設の機能ですとか、そういった点でまとめてございまして、まだ方向性で、具体的な協議はこれからでございますので、その中で具体的な施設の建物配置、規模、そういったところは今後お示しをしていきたいと考えてございます。 久保委員 状況によっては、具体的な建物配置、規模というものが出てきたときには、それは今まで示されてきたものとは大幅に違うよと。前回もお伺いをしましたけれども、区が示してきた整備方針にのっとっているかどうかというところの、一定のルールにのっとっていくということが重要で、そこがずれていく可能性があるということですよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日の内容では、施設整備のコンセプトですとか必要機能については、おおむね満たされているものというふうに考えてございまして、引き続き、建物の配置、そういったところに関する影響については、協議の中でまた検証していきたいというふうに考えてございます。 久保委員 建物の配置、規模については、まだ詳細のところが出てきていないということですよね。先ほど、どこで900億を埋めるのかという話で、夜間を6割という話、要するにレジデンス機能ですよね。商業面積は増やすということは、ここで言っているところの昼間4:夜間4:交流2が昼間1:夜間6:交流3となるということですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 夜間を6割程度というふうにお示しをしておりまして、商業空間は充実というふうに聞いてございますので、それ以上の細かい構成につきましては、また今後お示しをしていきたいと考えてございます。 久保委員 でも、少なくともそういうバランスは変わるんですよね。だって、商業機能の面積を増やすんでしょう。だから、2じゃなくなるんですよね。なおかつ、いわゆる昼間のオフィスを減らすんですよね。だから、これを、例えばひょっとしたら2.5と6と2.5みたいなことなのかもしれないですけれども、いずれによってもそのぐらいにバランスが変わってくるということですよね。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 4対4対2ということで、夜間が6割ということで、確かにお話のとおり、交流については商業空間が増える方向ですし、オフィスについては減る方向、少数点以下がどうということはございますけれども、今後の協議の中でまたその数字については検証し、お示しをしたいと考えてございます。 久保委員 それって、もともとの整備方針からもずれていっているんじゃないかなと思います。ごめんなさい。私、2.5と6と2.5と言ったので、11になっちゃいましたね。失礼しました。だから、そこは全然また変わってくるから、やっぱり1.5と6とみたいな感じなのかな、そこは。変わってくる。いずれにしても、非常に昼間のオフィス機能というのは減っていくということは間違いないなというふうに思います。 それで、「来年3月を目途として作成する「事業計画の見直し方針」の中で示す」って、これは区が示すものですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業計画は施行予定者が見直していきまして、その事業計画について当然地権者にも説明があり、地権者としても確認をした上で、この事業計画の見直し方針という形で示されるものと認識をしてございます。 久保委員 だから、施行予定者からも、これから詳細のところが出てくるということですよね。それで、3月にはとなっているので、その前の段階、施行予定者から示される、それはいつなんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 現在は、3月に事業計画の見直し方針とスケジュールをお示しするということで協議を進めておりまして、それまでの段階も御説明できるような内容が固まりましたら、また区議会には御説明をしたいというふうに考えてございます。 久保委員 なので、それまでには当然のことながら、先ほどの建物の規模だったり配置だったりというところも含めたものが出てこなきゃいけないじゃないですか。それはいつですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 配置につきましては、見直し方針の中でお示しをしたいというふうに考えてございます。3月の中でお示しをしたいと考えてございますけれども、それまでの協議の中で考え方、そういったところをお示しできるようであれば、また早めに御説明をしたいというふうに考えてございます。 久保委員 私、ちょっと、おおむね満たされていると言っていることの意味が全く分からないんですけど、今聞いている御説明によると。何をもって満たされているとおっしゃっているのかが分からない。ここに書かれていること以外に詳細な当然報告といいますか、そういうものが示されているので、そこに書かれていることにあるのかもしれませんけれども、イメージだけが先行する言葉しかここにはないので、具体的に本当にそれが建物の中でどういう配置で、どのように設置されるのかということは全然想像がつかないところです。 事業計画の見直し方針って区がつくるわけですよね。区がつくるということは、その手前の段階で施行予定者のほうから説明を受ける。この事業をよしとするかどうするかというところで、区がそれを受け入れなければ、次の段階には進まないんじゃないかなと思っていたわけですよ。だって、そうでしょう。事業計画の見直し方針を示す必要がないでしょう。これではとても受け難いねという、もともとの拠点整備の在り方に基づいてできていないことであれば、もうここの施行予定者にやっていただくことはできなくなるわけだから。なので、今おっしゃっていたことのスケジュールの意味が分からないんですよね。そういうことはもうないんですか、可能性として。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほどのほかの委員のほうからの御質問の中で、選択肢はあるのかということで、大きく二つ選択肢があるというお話をさせていただきました。当然、区としてこの事業計画の変更方針でいきたいというときに、もう一つの選択肢であれば、新たな手続の中でこういった計画策定をしというようなものになるでしょうし、今回のハードルとしては、我々といたしましては十分再整備計画を実現できる計画の見込みがあるので、さらに3月に向けて協議を深めるという判断をさせていただいたので、その過程の中での次の区の判断の中では、当然お示しするものは違ってくるということは想定しております。 久保委員 これだけのことで私たちは判断できないけど、区が見ている詳細なものの中では見込みがあると思われたんですね。私が今心配をしているような、免震機能を変えてしまう。それがどういう事業で免震機能をちゃんと担保できるかというところもまだ見えていない。それによって建物や施設の配置も変わってくる可能性がある。それなのに見込みがあるんですね。そういう判断をされたんですね。なぜですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、こちらの再整備計画を実現するためにというところでございますけれども、そのための事業手法として、高度利用地区の活用であったり、市街地再開発事業の都市計画の活用であったりというものを運用する予定にしています。その中で、当然実現するものとして、そういった制度活用の中で空地を導いたり、さらに公共的なものとして、区が所有するデッキ、それがさらには再開発事業で整備される施設と連続して、その先に行く公益性が整備されるというようなもの。そういった制度の中で創出しようとしてきているものが確実にできるのか。あと、もう一つの視点としては、再開発以外に、ここのところが拠点地区というところになりますので、施設計画の中で、例えばホールであったり、例えば展望機能であったり、子育ての支援施設であったり、そういったものが、今回一度お示しした事業計画で目指したものがちゃんと実現できるのかというところで、これは実現に向けて協議できるというようなことで判断をしたというところでございます。 久保委員 だったら、やっぱり議会のほうにも3月を前に、どのような提案でそれを認めるというふうに至ったのかという途中経過もお見せいただきたいと思うけど、どうですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回提案いただいている変更提案につきましては、今後の方向性によっては、なかなか対外的に示すのも難しいかなというケースもございます。そういったのも含めながら、どのように議会の中で報告していくのかということを考えたいというふうに思っています。少し分かりづらいので、もう少し具体的に、言葉を選ばずに言えば、仮に、本当の仮にですけど、今後新たに事業者を募集するとなったときに、ここで1者だけ考えている計画が表に流出しちゃっていいのかとか、そういったことも我々視野に入れながら、今後議会での報告については考えているというところでございます。 久保委員 すごく今の仮にの話が飛んでいたので、ちょっと私は。私が言ったのは、今の施行予定者から示されているものがもう少し具体的なものになってきた段階ね。だって、ここには、それを前提として事業計画の見直し方針となっているわけだから、少なくともそのベースとなるものというのが、お示しをもう一度議会にもしていただく必要がありますよねということで、それをもって区は判断をなさるんでしょう、これから。その段階をちゃんと見せてほしいということを申し上げているので、一足飛びに次の段に行く話ではないんですよ、今伺いたかったのは。そこの段階はどうですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 説明が悪くて申し訳ございません。今後3月に向けて取り組む事業計画の変更方針、これを現施行予定者の提案を受けて協議を深め、これでいくぞとなれば、当然これでいくぞとなったその理由を御説明するというのは考えております。 久保委員 ぜひ、3月のそれは前に示していただかないと、3月にそれが出るかどうかというところに関わってきます。 地権者負担への対処について教えていただきたいんですけれども、取下げに伴い生じたスケジュールの遅延により新たに生ずる地権者負担を御説明願います。 半田企画部資産管理活用課長 新たに生じる地権者負担でございますけれども、例えば旧庁舎ですとかサンプラザの施設管理費、また、まちづくり中野21の固定資産税、また、区債の償還が遅れることに伴って発生する利息負担、そういったものを想定しているところでございます。 久保委員 これらについては、施行予定者が対処することは困難な状況であるという回答があって、併せて、中野サンプラザの広場等について、有償で借り受ける等、区民の憩いの場やにぎわい創出のために活用する旨の提案があったということで、これ、別々のものですよね。有償で借り受けてにぎわい創出をするということによって地権者負担を担保するということとは別の話ですよね。 半田企画部資産管理活用課長 施行予定者のほうからは、地権者負担の対応が難しいということと併せて、一方で、施行予定者のほうは、これまで長年にわたりまして地元団体ですとか企業等との関係を構築して、様々イベント等も行ってきていただいたと、そういう経緯もございますので、その実績を生かして、中野サンプラザの広場等について有償で借り受ける等の、そういった御提案を頂いたというものでございます。 久保委員 区の実質負担については、施行予定者として責任を持って対応すると言っている内容と、それは別ですよねということをお聞きしているんですけど。 半田企画部資産管理活用課長 まず、11月25日の段階では、地権者の負担については対応が難しいということで回答があったところでございます。それを受けて、改めて区から強く申入れを行ったところ、実質負担については施行予定者として責任を持って対応するという回答を頂いているところでございまして、その以前にサンプラザの活用については御回答いただいているところでございますので、それと地権者負担のところは直接はつながらないというふうに考えているところでございます。 久保委員 だから、サンプラザのにぎわい創出として活用するということが一方であって、区の実質負担について施行予定者が責任を持つということもあるということですよね。この区の実質負担について、施行予定者として責任を持つ対応というのはどのようなことですか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの区の実質負担について責任を持って対応する、この対応の内容につきましては、今現在、施行予定者のほうと協議をしているところでございます。 久保委員 それで、これって先ほど、所有権の移転前ではあるんだけれども、このことを区が求めているということが言われておりました。本来であれば移転前であるので、区は所有者として所有権が移転していないんだから、そこまでのことを求める権利がないにもかかわらず求めているということなんでしょうか、それは。どういうことですか。 半田企画部資産管理活用課長 今現在、サンプラザの敷地及び建物につきましてはまちづくり中野21の所管になってございますので、直接貸付け等で区の負担をまちづくり中野21の収入にするということは、技術的に難しいというところの前提は承知しているところでございます。一方で、まちづくり中野21の解散のスケジュールもありますので、今後、基本的には区のほうから貸付けを行うことを基本線として、様々な可能性について今検討しているところでございます。 久保委員 それで、区のまちづくり中野21の取得についてなんですけれども、その取得のスケジュールと手続方法を教えてください。 永見総務部総務課長 まだ現時点で区が取得するという方針を定めたわけではございませんので、そういった方針、スケジュールも含めて検討中ということでございます。 久保委員 じゃあ、取得をするかどうかはまだ決定をしていないんですね。取得をせずにこのまま進むということがあり得るんですか。 永見総務部総務課長 今こういった提案も受けているという状況の中で、庁内で様々な形で、どのような方法を取っていくのかというところを調整しながら検討しているところでございます。 久保委員 だから、取得の方向に進めているということだと思います。 それで、先ほど来伺っている、本当にこの施行予定者が変更になるのかどうなるのか、今後の示していただける計画というのはどうなるのかというのが一方であって、地権者負担への対応というのが一方であって、これって別々のこととして考えていいんですよね。地権者への負担を応じてくれているから、だから、新しい計画を示されたら、今の施行予定者とそのままいきますよということではなくて、これ、別々のことと考えていいんですよね。 岩浅企画部長 今回御報告させていただいております、2点ございますけれども、事業計画から言うと、再開発の計画は計画で、区が求めるものをきちっとやっていただかなければいけないというのが一つ。あと、地権者の新たに発生する負担に対してきちんと責任ある対応を取っていただきたいというのがありますので、両方、地権者のほうの対応が終わったから再開発はこのままやりますよというふうに決めているものではございません。 平山委員 総務委員会でも何点か伺ったんですけど、総務委員会に係るような部分も、今日まちづくり推進部の方もいらっしゃるので、少し重ねて伺いたいと思います。先ほど来出ています、地権者負担に対する施行予定者側の対応、区の実質負担については施行予定者として責任を持って対応するという対応なんですが、これ、先方から提案があった内容について、区として、なるほどと。じゃあ、その方向で協議を進めようということになっているのか。まだあくまで提案を見て、その先どうするかということについては全く白紙の状態なのか。どちらなんですか。 岩浅企画部長 大きな2番に書いてありますように、最初は、対応は困難だと回答がありました。その後に、併せてということで、有償で借り受けるというお話がございました。それでは十分ではないと。地権者に対する新たな負担に対しての対応は十分ではないということで、申入れを行った結果、最後の2行に書いてありますけれども、区の実質負担については責任を持って対応するということを回答いただいたということでございまして、そのやり方ですとか、どういうふうにやっていくか、具体的な内容については今、調整をこれから行っていくというところでございます。 平山委員 じゃあ、今、久保委員の質問とも重なるかと思うんですが、それは、サンプラザの広場等を借り受けて、その借受料をもって新たな負担に対する対応とするということでは決してないということでいいですか。 岩浅企画部長 どこまでの範囲で新たな負担として区が求めていくかというのは当然ございますし、先ほど総務課のほうでお答えしましたけれども、サンプラザの土地を区のほうに持ってくるというのは、いつ、どのようにやるかというのが決まっているものではございませんので、全てがまとまった段階で、これでいこうというふうに決まっているものではないということでございます。 平山委員 いやいや、方向性の話での区の見解を聞いているんです。じゃあ、要するに、今の御答弁でいくと、実質負担については責任を持って対応するというふうに言葉としてはおっしゃっていただいたけども、実質負担なるものについては全くの未定だと、こういうふうに捉えていいですか。 岩浅企画部長 申し訳ございません。これまでも、議会の答弁でも、管理費ですとか、そういったものがかかるということはお伝えしてきておりますので、それは当然、施行予定者についても承知をしている上でございます。それが今後何年かかるかというのはまだ計画が出てきていない状況ですので、分からないという状況なので、具体的にこうしますというのは今申し上げられませんけれども、それらも含めて、今後新たに発生する分については対応しますという回答を頂いておりますけれども、具体的にどうするかというのはこれから調整をしていかないと決まらないということでお答えをしたものでございます。 平山委員 例えばそれは、先ほどから申し上げているとおり、中野サンプラザの広場等を貸付け、借りますよという提案もあったと。いやいや、別にその提案によらなくとも、実質負担については何らかの形で対応していただけると思っていいですか。 岩浅企画部長 貸付けによってお金を入れていただくということに限定しているということでは考えておりません。 平山委員 となると、全く白紙に近いじゃないですか。だって、何の担保も取れていないんですよ。言葉だけが担保ですよ。じゃあ、一文もらったんですか、先方から。 岩浅企画部長 文書では頂いておりません。3月に向けて、計画も含めてですけれども、調整を進めていくということになっております。それについては、総務委員会でも御答弁させていただきましたけども、どこまでの負担を求めるかにつきましても、区だけの考えではなくて、議会の皆さんにも御説明をして、御意見を頂いた上で判断をしていきたいというふうに答弁させていただいておりますけども、そういったものを3月に向けてきちんと段取りを踏んでやっていきたいということでございます。 平山委員 何でしつこく聞いているかというと、この御報告の文書というのは今までにないような不思議なつくりになっていて、要は、地権者対応の負担って、最終的な施行予定者からの回答を載せるのが一般的なんですよ。何でこんな丁寧に、最初は施行予定者は無理だと言ったんですけど、我々が強く申し入れて、そこは責任を持ってやるという、頑張りましたみたいなことが書いてあるわけなんですよ。これ、必要ないじゃないですか。最終的に先方が何を言ったんですかというのをここに記すべきなんですよ。そうしないと、最後に書いてある「区の実質負担については」のところが何を指すのかというのが、これではさっぱり分からないんですね。ただ、今の御答弁で、そこについてはなかなかまだ決まり切っていないということが分かりました。 そこを確認した上で、前回の委員会で区長がいらっしゃったときに、多くの委員から、まず新たに発生する地権者負担について、施行予定者側にきちんと対応をさせてくれと。そこが明確になるまでは次に進むべきではないというような質問も多々あったと思うんです。一般質問でもあったと思うんです。これに対して区長も、強い姿勢で臨んでいくということはおっしゃっていましたけども、同じような立場でいらっしゃったんじゃないかと思うんですけど、それは違うんですか。 半田企画部資産管理活用課長 区といたしましては当然、区長から御答弁いたしておりますとおり、地権者負担への対処も含めて、施行予定者に対して強い態度で臨んでいくということで考えているところでございます。 平山委員 強い態度で臨んだ結果、区の実質負担については、施行予定者として責任を持って対応するという回答を得たというところで現状は止まっていて、中身は金額も何も、手法も全く決まっていませんということじゃないですか。これで前に進んだと言えるんですか。文書にもなっておりませんと。先方からそういう回答があっただけですと。これで前に進んだと言えるんですか。 半田企画部資産管理活用課長 本件につきましては、区としても議会側のほうには丁寧に御説明をしていきたいと考えているところでございます。2番の資料のほうでございますけれども、前半部につきましては、まず、11月25日付で頂いた文書について改めて御報告させていただいた上で、その後の経過につきましても、今ここの資料としてまとめて御報告をさせていただいてございます。委員おっしゃるとおり、今の段階で具体的に数字が幾つということは申し上げられませんけれども、この方向で区としても施行予定者と協議して、また、内容が固まりましたら改めて御報告したいというふうに考えてございます。 平山委員 具体的でないのによくのみましたね。問題なのは、ここは具体的でない状態で止まっている。だけども、いわゆる事業計画に関わる部分というか、施設計画の変更について一定のものを示されましたよね、施行予定者側が。これについては、おおむね満たされた状態だということで受け入れていらっしゃるんですよ。いやいや、負担のほうの対応がどうなんですかということをはっきりさせることが先なんじゃないんですか。そこが止まっておいて、いやいや、でも、施設の必要機能等々がおおむね満たされているので、こっちのほうを先に進めていきましょうって。我々は、今もセットでとおっしゃっていたけども、セットでちゃんとやっていくべきだし、むしろ先にここをはっきりさせていただかないと、互いの信頼関係に関わる問題じゃないですか。それは、区と施行予定者だけではなくて、我々は区民の代表ですから、議会と区、議会と施行予定者、この信頼関係だってあるわけですよ。我々だって区民の代表として臨んでいる限り、信頼ができないところに任せていただきたくないと思っていますよ。 そういう意味で、まずはここからスタートじゃないですかというのを何度も申し上げたと思うんですけど、どうしてここは、実質負担については責任を持って対応するという言葉をもらっただけで了とされていて、もう一つのほうは、具体的な提示があったものに対しておおむね満たされているという判断までなされているという、踏み込んでいらっしゃる、こういうことになるんですか。 岩浅企画部長 まず、施設整備のほうについては方向性を示していただいておりまして、これから具体的に詰めていきましょうという時点に来ております。地権者の負担の対応につきましても、責任を持って施行予定者が対応しますというところまでは頂いておりまして、それについてこれから具体的に詰めていきましょうという話になっておりますので。計画のほうだけは先に進んでいるということではなくて、両方を同時進行で進めていくということで考えているものでございます。 平山委員 違いますよ。負担についても方向性を示していただかないと。だって、そうでしょう。施設計画のほうは方向性を示された。負担については方向性まで示されていないんですよ。責任を持って対処するだけなんですよ、先ほど来の御答弁からいくと。だから、全然こっちのほうが前に進んでいない状態だと思うわけです。多分、同じやり取りが続くと思うので。 心配をしているのは、これ、総務委員会でもちょっと申し上げましたけども、先ほど来の話を聞いていると、仮に中野サンプラザの広場を使って、そこを施行予定者側が、どこになるか分かりませんけども、借り受けて、それに対して一定の賃料を払います。それを負担に充てますというふうになったときに、さっき山内委員が資産価値を聞かれて、1.何億円で、まだ2億ちょっと足りませんねと話をされていた。今、あそこの維持管理経費、固定資産税も入れておおむね3億円です。もう1億円は、本来であれば開発者協力金ということで入ってくる予定であったお金。これが今入ってきていませんから、区役所の借金を払えない。これの利息が1億円。合わせて4億円と私は理解しておりますね。私は、最低でもこの4億円というのが実質的な負担の額だろうと思っているんです。だけども、先ほど来のお話を聞いていると、あるいは今定例会での区の答弁を聞いていると、総務委員会でも報告があったんですよ。まず最初の返さなきゃいけない部分、区役所の起債の部分、これについては年度末に何とか対応したいと。この方向性は、私は反対ではないんです。無駄な利息を払う必要はないから。だけど、施行予定者が払ってくれるんだったら、別に区の負担はないわけじゃないですか。 もう一つ、先ほど来から気になるのが、サンプラザに関して今まちづくり中野21が持っていますと。どうも聞いていると、もしサンプラザを貸し出すということになれば、これを早く区が取得するということになる、まちづくり中野21を解散してね。これ、100億円じゃ利かない額ですよ。それを一時的に区が出すということになったら、中野区の財政調整基金は枯渇をします。財政規律が維持できない、そういう状態になってしまう。歳入が上振れをしているからまだいいけども、このまま続くとかいう状況って見えないわけじゃないですか。そういう財政運営上のリスクをしょってまで貸し出すためにやる必要はないと思っているんですね。だから、このタイミングは慎重であるべきだと思っているんですよ。だけど、もしそこまで区が考えていたとしたら、固定資産税分を引くと、あれっ、山内委員が言っていた額と割と近くなってくるなということになるわけなんです。私は、これは最悪のシナリオだと思うんですね。今後の経済状況によっては、区政が立ち行かなくなるリスクを負ってまでというような対応だと思うので、仮に施行予定者側の実質負担という協議になったときに、そこまでの配慮はする必要は一切ないと思っているんですけど、どう思われますか。 岩浅企画部長 まず、まちづくり中野21のほうの、もともとであれば三百数十億円の転出補償金が入って、それで清算に向けて進んでいく予定でおりました。それについては法人税等もかかっているということで、100億円程度かかるというお話がございました。今、一般質問の御答弁でもお答えしておりますけれども、様々な方法を考えておりますので、まちづくり中野21を区のほうに持ってくるということも検討は進めているところでございます。そのやり方について、どのような方法があるのか。350億円の所得があったものに対する税金になってきますので、区が300億円を払うことはできませんので、どういった方法でどのぐらいの費用がかかるかというのは、それを踏まえた上で区として判断する必要があると思っておりますので。今のまちづくり中野21を、サンプラザの建物・土地を区のほうに移転するという方法も検討はしておりますけども、それは当然、区の財政も踏まえた上で、取れる方法かどうかというのを考えた上で、最終的な判断はしていく必要があるというふうに考えております。 平山委員 何を言っているかというと、施行予定者側との実質負担なるものについての詳細が固まるまで、そんなことは検討する必要がないということなんですよ。そんなことというのは、サンプラを早期に区で所有するようにするとか。だって、それは施行予定者側の負担を軽くすることにしかならないんですから。 もう一つ心配なのが、昨日、私も総務委員会だったので、あまり傍聴というのができなかったんですが、そのやり取りの中で、今回ここに載っているサンプラザ広場等の有償での借受けについて、これは全くの施行予定者側からの、昨日は野村不動産さんでしたから、野村不動産さん側からの提案ですかというのを委員が質問しておりました。その際に、そうだとはおっしゃらずに、いやいや、それは区との話合いの中で、区からもそういう発言もありましたとおっしゃっていたんですよ。仮にそんなことになっていたら、まさかその話の中で、いやいや、サンプラザをこうやったら、実質的には2億円も行かない負担で済むんですよみたいなことになって、それで野村不動産さんがそれだったらいけるなということになっていたら、これはとんでもない話だと思うわけなんですよ。昨日野村不動産さんがおっしゃっていた、そのような発言もあったということについて、交渉された方から具体的に、どういうことを区からは御説明をされたり、お話をされたりなさったのかというのを伺いたいんですけど。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほど別の委員の方との答弁の繰り返しになりますけど、やはり今回の遅延に伴う負担というのは大きな問題で、これについては我々中野駅周辺まちづくり課と、あと、企画部とで、さんざん打合せを進めているところでございます。その中で、ストレートに、我々これだけ想定外の支出が出る、これについて負担してほしいというところを皮切りに、向こうのほうからは、それをそのまま賠償の責任として負うというのは、やはり再開発法上の規定とか、一般の事業の中からは、それを負担はできないという回答を頂きながら、そうはいっても、やはりまちづくりを進めるパートナーとして、現にスケジュールの遅延に伴って我々はこれだけ新たな負担が出ていると。何かしら負担をする方法はないかということで様々協議させていただいていて、今回このサンプラザの活用につきましては、今我々抱えている課題として、従前資産、サンプラザもまちづくり中野21ですけど、区の資産に準じるものとして考えたときに、今ここが遅延によって使えない状態になっていると。使えないにもかかわらず、経費が流出する状態になっていると。この課題について何とか解消できないかという話の中で、これについて今、駅前についてのにぎわいとか、まちに人を呼べるような、そんな活用をできたらどうだという活用についての視点。あと、財産価値に見合うような、相応の有償で借りるというようなお話があって、それについては、今の財産の課題について対応できるべきものとして、我々としては今後協議を進めたいということでこれについても考えているところです。 平山委員 もうほかにも質問したい方がたくさんいらっしゃるでしょうから、これで終わりますけども。所管としても、できるならば、この事業を限りなく当初スケジュールに近い形で進めたい。当初より思い描くような形で完成をさせて、新しい100年先の中野のシンボルをつくりたいと思って頑張っていらっしゃるとは思うんです。ただ、先ほどのような懸念もあって、そこはそういったことが絶対ないようにしていただきたいということと、議会にも適時適切に情報提供いただきたいということと、総務委員会でも申し上げましたけども、目先のいわゆる地権者負担をどうするかということに目がくらんでしまって、100年先のまちの姿を見失うようなことが絶対ないようにしていただきたいなということをお願いしまして、終わります。 立石委員 まず、1ページ目の施設計画変更の方向性の中で、「課題点については改善を目指すものとなっている」というふうになっているんですけど、ここで指す課題点とは具体的に何でしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日お示しをしている方向性の中で言えば、出会いの広場のところの開放性、ピロティ空間を充実していくですとか、商業空間の低層部の充実ですとか、2階の公共駐輪場の配置、そういったところがこれまでの事業計画上の課題であったというところで、ここについては改善をしていくということで提案を受けてございます。 立石委員 今、部分的な具体的なお話があったんですけども、今回この御報告を頂いている経緯として、まず、建設コストが900億円上がって、資金計画が成り立たないですよということで、スケジュールが止まっていて御報告いただいているわけですよね。課題点というのは、資金計画に伴う施設の部分なんじゃないかなと思っているんですけども、そういった認識は間違っていますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施設計画という点でちょっと御説明をしましたが、資金計画という点では当然、それを成り立たせるべく事業計画変更をしていくというような認識でございまして、そのための施設計画変更というところです。直接書かれていないところは分かりにくかったというふうに思いますけれども、そこについては、住宅の増というところで成立性を高めるというところであったり、配置の増というところで施工性を高める。そういったところで事業計画上は成り立たせるように進めていくというような方向性でございます。 立石委員 住宅を増やすというようなお話がありましたけれども、やはり今回報告いただいている経緯として、施設計画の方向性というところで、まだ具体的に示すのは限界はあると思うんですけども、住宅を増やすことによって資金計画が成り立つのか。報道とか見ていますと、住宅よりもオフィスの建設コストが実は高くてみたいなのも出ていましたけども、本来そういったものも御丁寧に御報告いただく必要があったんじゃないですか。根拠が、住宅を増やすことによって資金計画が成り立つとかって、これだけ見ていると分からないですけど。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 方向性ということで、住宅を6割程度とする。それで成立性を高めるということで説明を施行予定者から提案として受けておりまして、収支改善と併せた具体的な説明、そこについてはまた今後御説明をしていきたいと考えてございます。 立石委員 先ほど久保委員から、建設コストの精査というところで、区としてはやらないんですかという趣旨の質問があって、あまりやるというような答弁に聞こえなかったんですが、私は前回、前々回も、精査を区としてやらないと、今度、施設計画の変更をしても、資金計画が成り立つのか分からないじゃないですかということで、区としての精査を求めてきましたよね。それで、2回とも結構前向きな答弁を頂いたような認識で、いつか出てくるんだろうなと思っているんですけれども、実際区として精査は行わないのか、行っても出さないのか、行って今後出していくのか、どれですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまでの事業計画上の工事費ですとか、事業収支の精査という点では、前回の委員会で御報告をしたところで施行予定者からは報告を受けておりまして、これから事業計画をつくっていく中で、これまでの収支とは別のまた新しい収支をつくっていくことになりますので、これからの事業収支の計画をつくっていく中では、これまでの経緯も踏まえまして、細かく確認をしていきながら、御説明をしていきながら進めていきたいと考えてございます。 立石委員 前回の御報告だと不十分だと言っているんですよ。前回、専門業者の繁忙でコストが上がっているというような趣旨ですよね。住宅を増やしても、また繁忙でコストが上がったら成り立たないじゃないですか、その報告だけだと。もう少し具体的な、どういう増加要因とかがないと、区として判断できないですよね。その点についてはどうお考えですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 これは前回も委員のほうからいろいろ御指摘を頂戴しているところでございますけど、やはり民間活力を導入して行う市街地整備という性格の中で、今の特に物価高騰とかの難しい局面の中では、そういった専門家たるディベロッパーなり、建設業者なりの集合体であるジョイントベンチャーの中で、しっかりと事業計画、その中の資金計画が立案されて前に進めるというところで、我々はその必要な確認行為をステップ、ステップで、例えば都市計画決定の段階でも行いましたし、事業認可の段階でも行ったというところで、我々としても、向こうにどのような確認をしたんですか、どう見込んだんですかというようなことはこれまでもやってまいりました。ただ、今回、今のような結果に至っておりますので、その確認手法について、さらに我々のほうでどう求めるかというところは検討していきたいというところで考えているところです。ただ、どうしても一方で、例えば我々のほうで、向こうが出した建築コストが2,000億円で出てきたとしたら、様々公共建築コストの人工の単価でいったらこうなるとか、そういうのを照らし合わせながらやるものではないので、そこはやはり専門家たる、特に役割の中でも施行者というところが責任を持って担う部分ですので、そちらは任せていきたいというふうに思っております。 立石委員 これまで節目、節目で確認をしてきたと。事業計画から基本設計になったら900億円上がっちゃったという状態で、今までと同じやり方だったら、また実際足りなくなっちゃったとなりかねないわけじゃないですか。そこの工夫をどうするんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 すみません。1点ここで補足させていただきたいんですが、900億円については、昨日の野村不動産の参考人招致の際も発言があったんですけど、これにつきましては、あくまで事業計画の中で資金計画を定めたところ、特定業務代行者から900億円乖離する数字が示されたというものであって、野村不動産等のジョイントベンチャー、施行者がその金額を妥当とみなしたわけじゃないということで、再度しっかり第三者の設計会社等の積算も踏まえたものを根拠に協議を行ったと。協議を行ったんですけど、その大きな乖離を埋められず、今回取下げになったという経緯でございますので。事業計画については、例えば一つの例かもしれないですけど、今回、特定業務代行者が示したら900億円乖離していたと。別のところが示していたら、また別の数字でひょっとしたら近づくのかもしれない。そういったような状況下の中で、もう一回、施行体制も含めて、資金計画について今検討しているというのが現在の段階というところでございます。 立石委員 そうしましたら、清水建設が出してきた見積りと第三者の建設コンサルトが出してきた見積りが違ったと。だけど、実際、じゃあ、施工するとなったら、そこは現実的に難しいんじゃないかという話になったということだと思うんですけど。じゃあ、何でそれが難しくなったのかというと、それこそ特許とか、そういうところにかかってきて、特定業務代行者さんの示している特許の工法がなじまないんじゃないかとか、そういうところも見えてくるわけですよね。前回御報告いただいた内容だと、そこまでの経緯は書いていないですよね。やはりそういうことを細かく誠実に示していただきたいと言っているんです。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今、委員のお話にございましたように、当然900億円というところの乖離額について、これは施行者もそういった第三者のコンサルタントのほうを使って、実際物価高騰分ももともと見込んでいたという話はさっきさせていただいたと思うんですけど、そういったのも踏まえた中で、じゃあ、幾らだったら妥当なのかということをやっぱり施行予定者のほうでもしっかり持って、その金額で、施工に関して特定業務代行者と工事金額についての協議をしたと。協議をしたけど、折り合わなかったというところが現在の段階ということで、我々報告を受けて認識しております。それの対応策として、昨日もあったんですけど、一つは建物の例えば特許であったり、超高層であったりというところに、昨日の回答でも、かなりゼネラルコントラクターが限定されると。そういったところを、施設計画を変更することで様々競争原理も働いたり、建築の効率性のよさからもコストが下がったりというのが見込めるとか、そういったところの取組を今行っているというところでございますので、我々としてはこれまでどおり、施行者に対して、しっかりと事業計画、資金計画について示しを求めて、確認をして、さらにはそういった背景のところも今後は踏み込みながら、今度の成立性は大丈夫なのかというところはしっかり確認して、あと、議会のほうにもそういった、かなり細かい話になってしまうんですけど、こういった確認もさせていただきましたというのも報告したいと思います。 立石委員 よろしくお願いします。当然そういった確認はされていると思うんですけど、報告とかやり取りをしていると、全くしていないような感じを受けますので、内容も含めて御報告をお願いします。 前回の委員会で、12月の時点で、施設計画の方向性ということで、できれば建物やホールの高さなども示して、都市計画の変更についても示していきたいというような趣旨の御答弁があったと思いますが、今回、想定よりも遅れているのかなと。ただ、施設計画の方向性を示すと、漠然とした内容になっているので、区としてはおおむねよしとしているとありますけれども、実際、想定よりも内容は遅れているという認識ですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施設計画の変更の方向性というところで、この期間でおおむね機能ですとか、そういったところはお示しをできているというふうに考えてございますので、ほぼ予定どおり進んでいるのかなというふうに思っているところです。今後、3月の方針に向けて、具体的な建物配置ですとか、規模ですとかというところを御説明したいというふうに考えてございますし、先ほどと繰り返しになりますが、できるだけこの辺りもまとまり次第御説明をしたいというふうに考えてございます。 立石委員 それと、3月の時点で、前回確認したら、施行認可申請、権利変換計画、転出補償契約の時期、スケジュールを示すというようなお答えがあったと思います。ある程度スケジュール感、どこまでに何を決めていくかという道しるべとして、もう少し具体的なスケジュールの内容を3月までにどこまで示すお考えなのか、改めて確認させてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 具体的に施設計画の方針ができれば、その規模感、それから、都市計画への影響ですとか、そういったことも見定められるというふうに思いますので、それ以降の施設計画の詳細検討ですとか、都市計画の変更が必要であれば都市計画変更の手続の期間ですとか、その後の施行認可申請、それから権利変換計画認可、それから事業着手、建築工事着手、そういったところはお示しできると考えてございます。 立石委員 今回、施設計画の変更の方向性ということで出てきて、他の委員からも、住宅が6割となることが当初想定した内容と違うことと、中野区の都市のインフラとして本当に大丈夫なのかということであったり、にぎわいの機能、中野サンプラザのDNA、本当に継承されているのかというお話があって、私もそこは心配な点があります。しかし、資金計画を成り立たせる上でということで、区としてはこの内容を受けて、恐らくこのまま進んでいくんだと思うんですよ。再三申し上げても、そこの割合ですとかも区としては今のところ変えるつもりはないのかなというふうに考えているんですけども、しっかり、先ほど申し上げた資金計画の妥当性というところに関しては、しつこいぐらいに確認をいただきますようお願いいたします。 それと、先ほど平山委員も触れていた地権者負担への対処というところで、まちづくり中野21を移転することによって清算をして、そのために多額の費用がかかってくる。それがもしかしたら100億円程度になってくるかもしれないという話になれば、やはり目先の負担金を相殺するためにそのような、もともと転出補償金が入ってきてからこれを清算する予定だったので、そういったことになってしまうとおかしなことになるかなと思っております。 ここの文章を読むと、事業者側から貸付けに関わる諸条件について今後協議したいという申出があったと。これに対して強く区から申入れを行い、施行予定者から区の実質負担については責任を持って施行者として対応するという回答があったとありますけれども、これは、貸付けが仮にそういった理由でできない場合においても、事業者の責任を持って対応するというふうに認識していいですか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの11月25日付の文書では、こちらの資料にございますとおり、地権者負担については対応が困難な状況であるという旨をまず御回答を頂いているところでございます。これを受けて、区といたしましては、実質負担について改めて、責任を持って対応していただきたいということで申し入れたということでございまして、貸付けの部分につきましては、施行予定者のほうから御提案のほうは今頂いているところでございまして、詳細については今後検討ではございますけれども、区としてはまず、実質負担については、借受けとはまた別に、施行予定者としての責任ある対応を求めていきたいというものでございます。 立石委員 協議したいと申入れがあったということで、まだ協議していないわけですよね。この状況で、施行予定者はしっかり責任を持って対応するというふうにおっしゃっているので、協議していないけれども、そこは責任を持って対応するということなので、貸付けが必ずしもできなくても対応いただけるという認識でいいですか。 岩浅企画部長 資料が分かりにくくて申し訳ございません。協議したい申出があったところまで25日の回答になります。それは十分ではないということ、負担に対応すると言っていないじゃないかということで申入れをして、責任を持って対応するという回答を頂いたというところになりますので。協議したいというのは前の段階といいますか。当然協議をこれからするんですけども、具体的に決まっておりませんので、協議を進めてまいるんですけれども、下2行が追加というか、最終的にここまで今来ているという状況だということで資料を作らせていただいています。すみません。 立石委員 今の御答弁だと、これから協議していくんですよね。協議していない状況だけど、この回答があったんですよね。 岩浅企画部長 協議はしています。地権者負担への対応が、25日付の文書では十分ではないということで強く申入れをして、やりますよという回答を頂いたということになります。先ほども答弁しましたように、どの項目に対して負担していただくかというのは、これから調整をするというところになります。 立石委員 すみません、紛らわしくて。要望で終わります。先ほど申し上げたように、区の財政負担等もあって、貸付けができない可能性もありますが、当然それとは別に、事業者側に負担についてもしっかり協議を続けていただきたいと思います。 委員長 時刻、3時を過ぎましたので、ここで休憩を入れたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 それでは、委員会を休憩いたします。
(午後3時05分)
委員長 委員会を再開いたします。休憩前に引き続きまして審議を続行いたします。
(午後3時25分)
酒井委員 地権者負担への対応というのが、それぞれの各委員から質疑があったかと思います。やはり、前回も私、申し上げたんですけれども、新たな地権者負担への対応をしっかりとやらなければ、次のステージに進めないというふうなことを申し上げました。今日も皆さんからそういったところの質疑があったかと思いますので、その辺りはしっかりと施行予定者と詰めていただいて、御報告いただきたいと思いますが、まず1点お聞かせください。 岩浅企画部長 これから具体的な方法について調整する必要があると思っておりますので、3月に向けまして、きちんと調整した上で、議会のほうにもお示しをしていきたいと思います。 酒井委員 それはしっかりやっていただきたいと思います。 それで、僕は、(2)番の提案に対する区の見解のことに絞ってお尋ねしたいと思います。そもそもこの新北口駅前エリアに関しましては、平成27年に区役所・サンプラザ地区再整備実施方針、これを策定するに当たって、野村不動産のグループと三菱地所のグループを選ばれましたね。再整備実施方針の策定に当たって助言を得てきた。その後に、平成28年に再整備事業計画、これを作成するに当たって助言を得るために、野村不動産のグループのみを選定されたんですね。今までは2者で事業パートナーみたいな感じでやっておったのが、事業協力者という形で、1者のみ事業整備計画をつくるに当たって助言を得ていた。こういったことを無償で行っていただくに当たって、公正なプロポーザルができるのかというのは何度も申し上げてきましたし、議会からそのような声があったかと思います。それで、令和3年の1月にプロポーザルが行われまして、野村不動産を代表とする企業が選ばれました。ちなみに、200点満点で、次点とは12点差でしたね。それで、そのプロポーザルにおいても、本来ならば提案内容で判断しなければならないのに、施行能力を見るというふうな審査の仕方を行いました。そういう中で、提案内容、どうなるんだということを確認してきた中では、提案内容の継承というところ、そこが大切なんだとおっしゃっていました。 今回、バランスの取れた用途構成のところが、もともと昼間・夜間・交流と4対4対2だったのが、夜間のところを6とするとなっています。そうなると、もう提案内容の継承というのは崩れているんじゃないんですか。まずお聞かせください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 提案の内容としましては、4対4対2という用途構成で提案をされてございました。本日の施設計画変更の方向性というところでは、事業収支、そういった成立性というところから住宅の用途を増やすというところであったり、それから、商業空間の充実ということで交流人口を図る、こういったところで事業者から提案を頂いているということで、これについては今後引き続き、この用途構成がバランスがよいものなのかどうか、それについては区としても検証していきたいと考えてございます。 酒井委員 いや、バランスがいいというか、区としては4対4対2、これをやっぱり外れちゃ駄目なんだと過去に明確に答弁されているんですよ。そういう中で、夜間人口が6となるのをバランスがいいか今後検証していくって、何を検証するんですか。要するに、区としては、募集要項の際にはバランスのある人口構成にしてくださいよ、事業者から4対4対2でいくんだ、これに関しては必ず守ってもらうんだとずっと言っていたんですよ。守れていますか、提案内容の継承。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区としては、再整備事業計画の中で、用途構成については昼間人口、夜間人口、交流人口、バランスよく配置ということで募集をしておりまして、施行予定者からは4対4対2ということで提案があったと。今回の用途構成については、住宅が増えていくというところですけれども、それが再整備事業計画の中でのバランスが取れたというところと考え方として合致するのかどうか、また、それが4対4対2というところで示されておりましたけれども、そこへの影響がどうなのか、それも含めて検証していきたいと考えてございます。 酒井委員 いや、4対4対2で、この人口バランスは守ってもらうんだとお答えになっているんですよ。区として今回、夜間を6割にするというふうな報告を受けて、はい、それでいいですよと今報告しているわけでしょう。じゃ、今までの答弁は何だったんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 これまでバランスのいい用途構成ということで提案いただいたものからの変更になるというところでございます。その変更の影響についても、先ほど課長が申したように、今後検討して確認していくというところですけど、例えば今回、検討の方向性の一つの事例として、オフィスが減るということになれば、当然まちに来る人が減ると。それに当たっては、商業を充実させることで、来街者、それによるにぎわいというのを確保していこうというようなのも提案されていますので、そういったことを、影響について様々どういった対処、配慮というのがなされるのかというのも含めて確認して、そのバランスのいいというところについて確認したいということで考えているところです。 酒井委員 違うんですよ。だから、昼間が減りますから、来街者を増やすとおっしゃっているでしょう。けど、そもそもこれは人口比で見ていますか、この4対4対2は。面積案分じゃないんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 4対4対2については構成面積比という形になっております。また、今、我々の現在のところで、おおむね今後協議していくに値すると判断しているところについては、4対4対2が完全に変更になることは認めないというような考え方ではなく、やはりもともと再整備計画につきましては、バランスのいい用途構成ということですので、その4対4対2からの変更に対する影響、配慮というものがいかなるものなのか、先ほどの来街者への対応なり、そういったものがどうかというところで最終的に判断したいというふうに思っております。 酒井委員 じゃあ、そもそも事業者を募集する際に、バランスのある人口構成と、区としてしっかりしたものを持って募集しておかなきゃならなかったんじゃないんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 4対4対2というものは、今回も事業者提案であって、募集のときの条件というところではなかったというところがございます。それについて、それぞれの提案を受けながら、やはり施設の内容等に応じて、またバランスのよさというのもあると思いますので、そういった中では、計画と連動しながらバランスのよさというのを考えていきたいなというふうに思います。 酒井委員 違うんです。募集時に区としての人口のバランスあるものというものを考えておけば、今回みたいにそういう考えが変わった際に、じゃあ、どういうふうな形でカバーできるんだろうとかというのがあろうかと思うんですよ。けど、それがなく、しかも面積案分でやってきていて、議会答弁では4対4対2、これは堅持してもらわなければならない。受け入れられませんまで答えているんですよ。僕は、提案内容が揺らいでいるんじゃないかというふうに思っています。それから、当初提案も、バンケットであったり、展望施設も、本来ならば事業者が行う予定だったのをやらない。これも提案内容、どうかと思いますよ。 それで、その提案内容の中でちょっと教えていただきたいんですけれども、今回、事業が物価高騰によって、様々な理由で止まっているような状況です。こういうリスク対応に関しては、提案時にどのようになされていましたか、事業者は。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 事業者提案では、事業リスクに的確に対応する。長期にわたって事業を確実に実施をするということで、事業者グループ、年1.7兆円の開発事業実績を踏まえて、的確にリスク管理をしていく。そういった提案になってございました。 酒井委員 スケジュールに関してはどのように言っていますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 スケジュールに関しましては、再整備事業計画の事業期間を遵守すると。2028年度末までの竣工を確実に実現すると。さらなる事業期間の短縮実現に向けては検討していくと、そういった内容になってございました。 酒井委員 事業へのリスクに関しては、1.7兆円のグループ会社でやりますよと。じゃあ、900億円上振れした分、やってくださいよ、のみ込んでくださいよと思っちゃいますよ。それから、スケジュールに関しても、短縮するまで言っておったわけなんですね。 それで、もう1点お尋ねしたいんですけれども、先ほど、特定業務代行者ですか、清水建設さんの特許があるというふうなことだったと思うんですけれども、令和3年1月に野村不動産をグループとする事業者が選定されたわけなんですけれども、その際の重点評価項目のウ、環境性向上と防災性強化、ここに最大級の耐震性能、災害時にも自立可能な施設とあるんですよ。最大級の耐震性能というのは、まさに清水建設さんの免震の技術じゃないんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 そこの内容がどこを具体的に指しているのかというのはちょっと今確認できませんけれども、そういう提案でございました。 酒井委員 これ、提案内容の中に最大級の耐震性能とうたっているんですよ。そこで評価を高く受けているんですよ。今回、提案内容はおおむね守られているって、確認されていないということですか、これ。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日は施設計画変更、施設の機能ですとか、そういった内容の方向性というところで御説明をしておりまして、そこまで具体的な内容については現在は確認をしてございません。 酒井委員 けど、やっぱり僕は確認すべきだと思いますよ。区としては、提案内容で選んだんじゃないから、提案内容の継承が大切なんだと、これまでずっとおっしゃっていたんだったらば、今回このような形で、様々機能を維持するだとか、変更するだとかありますけれども、じゃあ、重点項目のところは変わっていないのかだとかは、やっぱり確認すべきだと思うんです。 あわせて、環境のところではZEBを目指すと書いているんですね。その考えは今回も変わっていませんか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これまでお示しをした事業計画の中では、目指すという視点になってございました。今回の変更の方向性の中では、そこまでは現在は確認できておりません。 酒井委員 これも重点項目で、それによって高得点を得られていると思うんですよ。だから、そういうのも確認するのが大切だろうなと思いますし、ちょっと戻っちゃって申し訳ないんですけど、最大級の耐震性能というのは、特定業務代行者、清水建設さんの免震の機能だと思うんですけれども、これがなくなっちゃうと、もう提案内容から僕は外れるんじゃないのかなと思うんですけれども、いかがですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区としては提案内容の継承ということで御説明をしてきておりますので、今後の施設計画変更、これを協議、詰めていく中で、提案内容についても確認をしていきたいと考えてございます。 酒井委員 ただ、ちょっとまた戻っちゃって申し訳ないんですけれども、じゃあ、おおむね満たされているというのはどういうところで御判断されたんですか、提案内容が。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 これも本報告の(2)番のところになりますが、施設整備のコンセプトですとか必要な機能、こういったところについてはおおむね満たされているということで考えてございます。 酒井委員 僕は満たされていないんじゃないのかなと思います。 それから、都市計画の変更が必要となる可能性があると。もうここまで来ちゃうと、本当に提案内容から大きく変わっているんじゃないのかなと思うんですけれども、そんなことありませんか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 都市計画の内容の変更については、今、変更が必要となる可能性があるということで、配置ですとか規模というところで、再開発の都市計画への影響というところを見定めていきたいと考えてございます。 酒井委員 都市計画の変更があった場合、提案内容から大きく変わりませんかとお尋ねしているんです。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 その点についても、都市計画の変更内容と併せて確認をしていきたいと考えてございます。 酒井委員 いや、都市計画の変更ですよ、提案内容から。厳しいんじゃないのかなと思うところです。 先ほど来申し上げました提案内容の中で、リスク管理のところ、金目のところ、それからスケジュール、環境の問題、それから防災機能の問題、それからまた、当時は展望施設、当初やりますと言って、やりません。バンケットもそうです。そうなると、公正公平なプロポーザルが行われたのかなというところはやっぱり気になるわけなんですよ。結果ここまで変えていいんだったら、もう何でもありになっちゃうじゃないですか。ですから、よっぽど、3月に案を示されるんですけれども、それはもうやっぱり我々みんなが納得できて、夢のあるようないいものを示していただかないと、もう厳しいと思いますよ、本当に。提案内容がここまで変わっている。けど、やり切るんだ、ピンチをチャンスに変えるんだというふうな発想がなければ、僕は厳しいと思います。 あわせて、区が本来やるべきものではなかった展望施設であったりだとか、それからバンケット、今回、大きく計画を変更すると。こういったところものみ込んでもらうような、改めて強い姿勢で臨むべきではないかなと思いますが、いかがですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回変更に伴って、様々協議時の内容、再度協議する場面が生まれてくると思いますので、今、委員から頂いたようなお話について、しっかり我々としても強い姿勢で臨んでいきたいというふうに考えております。 酒井委員 もう僕としては提案内容の継承がなっていないと思いますけれども、やっぱりこういったものを受けるのであるならば、何でもかんでも言われたまま受けるんじゃなくて、そこはしっかりと、採算性が悪いと言われている施設を区が持つことになったわけですから、そういったところもまたしっかりと話していただきたいと思います。取りあえず結構です。 久保委員 すみません。さっきちょっと確認しそびれちゃって。都市計画の変更のことなんですけど、建物配置や規模が変更となるためと明確に書かれていて、建物配置や規模のこと、先ほどお伺いしたら、明確な御答弁がなかったんですよね。だから、きっと聞いても駄目だなと思っているんだけど、ここ、変更となるとなっています。都市計画の変更が必要となる可能性があるというところで、この後に中野駅新北口駅前地区における基盤整備の御報告があるんですが、基盤に関わるような都市計画の変更が必要となる可能性はあるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 こちらの報告の部分ですけれども、今回の施設計画変更の方向性というところで、施工性という点で、建物配置ですとか、規模ですとかというところが変更となる見込みということでお話をしました。それに伴って、都市計画の変更が必要となる可能性があるというところでございますけれども、これはあくまでも新北口の再開発の敷地の中での施設計画の変更でございますので、基盤のところに都市計画の変更が必要になる、そういったことではございません。 久保委員 補助線街路第223号線でいいのかな。いわゆる貫通通路と言われていたところがあります。それは影響ないんですね、じゃあ。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 そこにつきましては、駅前広場への動線ということで必要な動線ですので、変更はございません。 黒沢委員 まず、今回の施行認可申請時の資金計画を考える上で、物価高騰指数なども考慮したものの、はるかに上回る金額提示が特定業務代行者からあったということが想定外の課題ということで、このような事態を招いたというふうに私は理解しているんですけれども、相違ないでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施行認可申請時の事業計画による工事費につきまして、その後の基本設計が終わり、特定業務代行者からの見積りが出てきた。その金額について、工事費の高騰の影響を受けて、想定以上に高騰していた。そういったことから現在に至っているものでございます。 黒沢委員 その大きな金額となってしまった理由としては、構造上特許技術が必要で、対応できるところが少ないというところが大きな原因にもなっていて、そして、実際に現場をやってくれる事業者も繁忙期と重なってしまったというような経緯もあると聞き及んでいるんですけれども、そういった理由と、今回のマンションを増やすということの何の因果関係があるのかというところが、ちょっと私の中で、今回の課題に対して解消する方法として、マンションを増やすという、この因果関係について改めて説明を頂きたいと思うんですけれども、どのような説明を受けているのかというところをもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 工事費高騰の原因というところでは、物価の高騰ですとか、工事費の高騰というところと、専門業者の繁忙期や2024年問題というところで報告を受けているところでございます。そういった要因を踏まえまして、改めて工事費の削減というか、事業収支の成立性というところを検証、計画していくわけなんですけれども、それに当たっては、住宅を増やすということによって、その成立性を高める。より床負担力の高い住宅を増やすというところで収入を確保していくという点だと思いますし、それから、施工業者の特許ですとか、そういったところについては、限定的な施工者の建物技術、それから、設備業者というところでは、なかなか業者選定というところも厳しいところもございますので、より一般的な施工者で建築ができるような、そういった施工性のよさという点で、競争原理も働かせた上で施工費を抑えていく、そんなふうに聞いているところでございます。 黒沢委員 免震のレベルを維持しつつ、種類を変えることによって、特定業務代行者が増えるだろうというところだと思うんですけれども、そこだけでは成り立たない。足し算で、マンションというところも手をつけないと成り立たないという計算をされているということでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 現在はまだ施設計画変更の方向性という段階ですけれども、今説明を受けているところでは、住宅の増というところと施工性の効率性のよさ、そういった点で説明を受けているところでございます。 黒沢委員 昨日の建設委員会を傍聴していましたけれども、説明の中で、やはり特定業務代行者のはるかに上回る、予想外のことだったんだというふうに聞こえてきていた中で、そこの課題を解消しても成り立たなくて、マンションを増やさなきゃいけないですというのは、ちょっとロジックとして私の中で納得感があまりなかったので、伺わせていただきました。実際に新たな提案という中で、マンションを増やさない場合どうなったのかと、比較検討はぜひしていただきたいというふうに思います。免震の種類を変えたということによって、新たな参入者が出てくる、競争原理が出てくるわけなので、当然金額は変わってくると私は思うんですけれども、そういった比較検討というのはなさらないでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 今後事業計画を詰めていく中で、当然資金計画ですとか、工事費についても確認をしていくことになるというふうに考えておりますので、その中で、どういった要素で改善が図られてきたのか、そういったことは確認をしていきたいと考えてございます。 黒沢委員 ぜひ、そこの経緯というものの説明を3月の時点でしていただきたいというふうに思います。 この資料の裏面というか、2番、地権者負担への対応というところなんですけれども、実際に、内容が大分ふわっとしている内容になっていると思うのですが、責任を持って対応するの責任の認識というところが、多分事業者さんのほうもあまり詳しく、何を求められているか、具体的には金額ですよね。金額というところが多分ふわっとしている。実際に区は出されていないんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、区が求めている対応というところは、どういう説明を具体的にされているんでしょうか。 半田企画部資産管理活用課長 これまでも御答弁させていただいていますとおり、区といたしましては、今回の遅れに伴いまして、例えば施設の管理費ですとかまちづくり中野21の固定資産税、また、区債に係る利息等が新たに発生しているというふうに認識をしているところでございます。今現在、施行予定者のほうからは責任を持って対応するという回答を頂いておりますけれども、具体的な内容、金額等につきましては、今後施行予定者のほうと協議をしていきたいというふうに考えてございます。 黒沢委員 なかなか、責任を持つには具体的な内容を知らないと、やりますとかというのは言えないことだと思うので、もう少し詳しく議論をこれからなさっていくということを先ほど答弁など伺っていて分かったので、ぜひもうちょっと、強く申入れといっても何をというところが具体的じゃないと、なかなか相手も対応が難しいのかなというふうに思いますので、考えていただきたいと思います。 ちなみに、施行予定者が対処することは困難な状況であるというふうな御回答をされたというところで、区も、法務的にもどうなのかいろいろ検討しますなんていうお答えもこれまで頂いていました。その点について、現在、区はどのように考えていますでしょうか。 半田企画部資産管理活用課長 具体的に施行予定者のほうに求めていけるものにつきましては、庁内のほうで検討しているとともに、また、弁護士等とも相談して、具体的な内容については今検討してございます。また、詳細につきましては、また改めて区議会のほうには御報告したいというふうに考えてございます。 黒沢委員 そこがやっぱり肝というか、はっきりする部分が分かるというところも強く申し入れられる一つの武器というところにもなってくると思いますので、ぜひ検討いただきたいと思います。 最後に、補助金の考え方について教えていただきたいんですけれども、これまで一貫して430億円だったと思うんですが、補助金について区は求めるということを伺ってきました。今回、もし計画が、マンションの比率とかが変わってきたりした際にも、この補助金というのは変わらずに頂けるというようなお考えというのはあるんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 補助金につきましては、再開発事業の公共性というところを踏まえて、要綱に基づいて補助金が充当されるというものでございますので、改めて、変更の施設計画をつくっていく中で、公共性、また、補助金の要綱を鑑みながら、また補助金の考え方についても整理をしていくということになります。 黒沢委員 とにかく補助金、これからいろんなものに要素を増やしていくという、補助金の種類もいろいろ活用していくというような話もこれまで出ていましたので、内容が変わるとするならば、そういった部分をしっかり抜け目なく要望、調査、どういうものが使えるのか、新たに入りのほうもしっかりと検討していただきたいというふうに思います。要望です。 むとう委員 連日、総務委員会、建設委員会でもこの報告があり、議論されたというふうに聞き及んでいます。私も子ども文教委員会だったもので、ほぼ傍聴できていないので、中身は漏れ聞こえてくることしか分かっていないので、既に議論が尽くされた部分も多いかとは思いますけれども、改めてお尋ねさせていただきたいというふうに思います。 これ、本当に今回の報告も受けて、何のために市街地再開発事業をするのか、誰のための再開発事業なのかというところが、どんどん区民が不在になってきていて、建設するために、建物を造るために市街地再開発事業に邁進しているという姿にしか見えないんですよ。もともと住んでいる中野区民の皆様が、本当に生活がさらに豊かになるようにとか、そういう、区民のために開発するんだという、その視点がどんどん薄れていって、区民不在、区民のことはどうでもいい、区はとにかく造るんだというところに邁進しているように見えてならないんです。これ、誰のために、何のために市街地再開発事業ってそもそも行っているんですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 新北口駅前エリアの再整備に当たりましては、再整備事業計画という、ここのまちの将来像を区民の方々にも御意見を伺いながらつくってきまして、これを実現するためということで進めてきているところでございます。今回の施設計画変更に当たりましても、このコンセプトについて、これが実現できるかどうか、そういったことを確認しながら進めているところでございます。 むとう委員 そもそも誰のためにやっている開発なんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 大原則としては住民福祉の向上でございます。 むとう委員 そうなんですよ。もともと住んでいる区民の方々の住民の福祉の向上、本当に豊かになるようにという、その視点って、これ、ありますか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほど課長が申し上げましたとおり、その理念の下で再整備事業計画を区民参加の中で取り組んできて、それを実現するための事業手法として市街地再開発事業を導入するという流れでございます。 むとう委員 区民参加で本当に行われてきたんでしょうかね。一部の区民の方は参加していたかと思いますけれども、なかなか参加する機会のなかった多くの区民が、今のこの中野の再開発、無理くり進めようとしているこの事態に対して、これ、すばらしい、このままやってよという声って、私の周りではほとんど聞けないんですね。これを契機に大幅に見直したほうがいいんじゃないのという声のほうが、私の周りでは大きく聞こえてきていて、今回示されたこれからの考え方、見直し方向についても、これでいいなんて――ここのところ新聞、テレビの方の取材もあって、新聞などで報道されているので、多くの区民の方が知っていることなんですけれども、雑駁ながら。それを見ると、やはり皆さんが問題にしておりましたけれども、夜間を6割――夜間6割という書き方が非常に分かりにくいんだけれども、つまり、分譲マンションの部分が半分以上に増えちゃうよというふうに新聞では分かりやすく書いてくださっているので、それを見た区民の方は、中野区民の皆さんの駅前の一等地を分譲マンションにしちゃうのかという反応ですよ。そんなこと、区がやっていいのかと。多くの区民の方の率直な感想だと思いますよ。本当に、一度手放したら手に戻すことができないマンションですよ、土地ですよ。 今、本当に日本でマンションが造られて、60年、70年を迎えているマンション、なかなか建て替えができなくて四苦八苦している現状を今、私たち知っているんですよ。中野といえばブロードウェイなわけですけれども、あのブロードウェイでさえ地権者が多くて、耐震もなかなか不安な点があるんだけれども、建て替えができないという状況を私たち区民は知っているんですよ。ですから、本当に駅前、中野駅がこれから60年、70年先にあるのかないのか分かりませんけれども、中野駅前にどうしようもない巨大なマンションが残って、古くなって建て替えもできなくてというのがどーんと造られてしまったら、これ、大変なことになるんじゃないかというふうに多くの区民の方が思っています。 私はこの場でもこれまでも言ってきましたけれども、今これを造ればいいだけでは済まないと。未来を考えてよということを再三言ってまいりました。60年先、70年先、どういうまちを未来の中野の人たちに残していくのか、どういうまちづくりを進めていくべきなのかというところも視野に入れた開発事業にしてほしいということを再三言ってまいりました。今回、今の時点で見直しの方針というのが示されましたけれども、この見直しは到底のめませんよね。さらに悪化していませんか。分譲マンションをそんなに増やしてどうするんですか。これ、この2日間漏れ聞こえてくるほかの議員の方の質問、今日のこの場でもそうですけれども、6割マンションにすることを歓迎している議員の意見ってないですよね。この見直し方針、いいよねと、ここにいる議員、誰一人言っていないよね。それにもかかわらず、区はおおむね満たされているものと考えて、この見直し方針に基づいて協議を進めていくというふうに言われると、とんでもないというふうに私は思うんですけれども。これだけいろんな議員がこの見直し方向について疑問を呈しているのに、中野区としては議員の皆さんの意見に耳も貸さず、この見直し方針どおり施行予定者と協議を進めていくんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、区民から寄せられている声につきましては、やはり今、このサンプラザの開発がどうなるんだというところで、不安の声を多く寄せられております。こちらにつきましては、区長からも強く命じられておりますが、今の状況、これからの方策、そういったのをしっかり発信することということで、我々としてもそれに取り組んでいきたいということで考えております。また、その際には、今後のやはり新北口のまちづくりの将来像の魅力も併せて発信していきたいというふうに考えております。 それから、将来の建築物に関する建て替えの課題でございますが、これは今回の新北口の再開発だけではなくて、やはり全国的な課題でございますので、その対策として、例えば円滑化法なり様々な制度も導入されておりますので、これについては、総合的にこういった対策について取り組むべきものというふうに考えているところでございます。 あと、区民の皆さんからも寄せられている住宅系が増えるという話についての御意見でございますけど、我々、今回の一定満たされているという判断をさせていただいたのは、住宅が増えてオフィスが減る、オフィスが減ることによって来街者が減る、それについての例えば対応策として、商業の充実、そういった用途が変わることに対する対策も一定示されているというところで、今後さらに協議を深めていこうというところで考えているところです。皆さんが、住宅ができるというところの不安要素を特にどこに感じているのかを今後も伺いながら、それに対してもしっかりと対応とか配慮とか行っていきたいというふうに考えております。 むとう委員 私も含めて、新聞記事を読まれた多くの区民の方が、中野区の区民の財産である一等地にマンションなのかという率直な感想、これはどこに不安を持っているか、区は全く想像できないんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 住宅系の不安というところでございますけど、まず、先ほどお話しさせてもらいましたように、今回の方向性の中でお示ししているように、今回の再開発事業で整備する、そこの目標に当たっては再整備計画の実現というところがございますので、こちらについては今後協議していく十分土台がある提案だろうということで考えているところで、懸念事項等については、そういった意見も寄せられておりますので、今後、具体的な対処方針については3月に向けて行っていきたいということでございます。 むとう委員 これだけいろんな委員会で議員が質問しました。だけど、区は、今示されているこの計画の見直し方針に基づいて協議を進める。今、施行予定者から示されている見直し方針と違ったものは一切考えないということなんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回提案いただいたもの、これが施設計画の変更の方向性ということで頂きましたので、これをベースに協議を深めて、計画をさらに協議を深めていくということで考えているところです。 むとう委員 これまでの今定例会における一般質問の中でも様々な指摘があった中で、市街地再開発事業そのものの、これだけの手法ではなくて、いろんな手法についても考えていくような答弁をされていたかと思うんですけれども、その答弁はもう今なくなっちゃったんですか。これでいく。これだけ。狭い、これまで様々計画を出していて、うまくいかなくて暗礁に乗り上げている施行予定者が出してきた、このプランだけでいくんですか。区は、もうちょっといろんな手法で考えてみるということは全くされないんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 現在、こちらのまちづくりにつきましては、協定を結んで、施行予定者と都市計画も定め、その実現に向けて取り組んでいるというところでございます。したがいまして、現在我々としては、その中で、今回、事業計画の変更というところが必要な状況になっておりますので、それに当たってどのような方策で取り組むのがいいかというところで、一つの選択肢としては、今回の変更提案を受けて、それが採用できるのかどうか、もう一つは違う方法で何かしら考えていくのか。これまで我々のほうで、区側のほうで答弁した様々な可能性というものについては、やはり、例えば仮に公募をやると。公募をやってもう一度ゼロからやりましょうということになったときには、様々な手法の検討が必要になるということでは考えておりますし、その際はそう取り組むことになると思っております。 むとう委員 ということは、今示されているこの見直しを基に、もう少し協議をしてみる。でも、どこかで見切りをつけて、これは駄目だという判断をしたらば、改めてあらゆる手法を考えるということも当然視野の中にはあるんだというふうに思っていていいですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 繰り返しになりますが、現在再整備計画を実現できるものということで、3月に向けてさらに協議を行うということで今回御報告させていただいているところです。これが仮に3月の検討の中で再整備計画を実現できないということになれば、当然別の手法を模索することになりますし、その際には様々な市街地整備手法なり、そういった検討が必要になるということを認識しているというところでございます。 むとう委員 双方向ではできないんですか。つまり、これはこれで、これまでやってきた施行予定者の責任で、もうちょっとしっかりしたものを見直してというのは、それはそれでありだというふうには思うんだけれども、それはそれで、これでいけるかどうか分からない中で、区として腹案としてつくっておくという検討というのはしないんですか。そういう能力もないから、はなから投げているということなんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 当然我々、将来の可能性については、いろいろな場合を想定しながら検証しているというところでございます。ただ、一方で、今回の事業者の提案がA、それから、別の事業手法がB、それをやったときはどんなものになるのか、また、C案という、この三つを並列に並べて、どれを採択するかというような進め方は考えていないというところでございます。あくまで、まずは今の変更提案が受け入れられるものなのか、再整備計画を実現できるものなのか、できるものであれば、それについて協議を深めたいということで現在で、次は3月の段階で、この事業を進めることで実現できるとなれば、そちらに進みますし、それが再整備計画を実現できないというものになった際には、別の事業手法を模索するという形になるということでございます。 むとう委員 とても残念ですね。本当にこれを契機に、あらゆる方向から手法も含めて検討するやのような御答弁をされていましたから、もう少しいい腹案でも持っているのかなと思いきや、全くない。また相変わらず民間の企業、施行予定者に対しておんぶにだっこ状態というのをまだ続けるのかというところで、すごく失望を私はしています。 それと、この内容についてちょっとお尋ねしますけれども、皆さんも質問されていましたが、1ページ目の1の(1)の課題点についてというのは、やはり900億円だったかと思うんですけれども、これ、先ほどの答弁だと、前回900億円ということが出てきたときに、それって本当にこの数字が妥当なのかどうか、区がきちんと調査したほうがいいのではないかということを言ったらば、それはしないと。施行予定者が第三者に頼んでやっているので、これは正しいんです、やる必要ないんですということをおっしゃっていたかと思うんですけれども、先ほどどなたかの御答弁の中で、私、聞き逃していたら申し訳ないんだけど、これ、実は乖離があったらしいみたいな。野村不動産さんが第三者機関に調査をしてもらったらば、何だか900億円ではなくて、乖離があったらしいみたいな御答弁があったんですけれども、じゃあ、900億円ということですごく右往左往したことは無駄だったんですね。一体これ、どれぐらいの乖離があったんですか。その報告というか、乖離があったということを区が知ったのはいつなんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 昨日、建設委員会の中で、参考人として野村不動産が呼ばれて質疑を受けた中に、900億円、それが特定業務代行者から示されて、施行予定者らで想定していた金額、事業計画として織り込んでいたものと乖離があったという話と、併せて、その乖離額については民間事業者としてお答えできないというお話がございました。 むとう委員 ということは、昨日まで区も報告を受けていなかったんですか。議会に対して、前回の特別委員会で900億円も上振れしちゃったということをおっしゃっていて、区は独自に私は調べたほうがいいんじゃないかと言ったけれど、調べる必要はない、野村不動産さんのほうできちんと第三者機関に調査してくれているんだから、この数字で間違いないんだみたいな感じで御説明していたじゃないですか。だから、野村不動産さんが第三者機関に調査しているところまでは知っていたはずですよね、随分前に。調査していただいた結果、聞かないでいたんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 我々やはり、業務で知り得るもの、そういったものは様々情報がございますし、あと、一方で、行政としての役割の中から、議会に諮るべき事項というものと、そういったのを踏まえながら業務を進めているところでございまして、先ほどお話しさせていただいたように、民間事業者の責任と役割で行う業務の範疇の中で、当然向こうはそういった乖離を確認した。乖離があった。それについて協議した。だけど、それが調整がつかなかったので取下げとなったと。だけど、その額については公表できませんというお話だったので、当然我々としては同じ発言をするというところになります。 むとう委員 だったら、やっぱりその数字をうのみにしないで、区も調査したらよかったじゃないですか。こうやって民間任せに仕切っているところが駄目なのよ。だから、また同じことになるわよ、どこかで。民間企業のノウハウを活用しての市街地再開発事業だって分かる。だけど、民間事業のノウハウを生かすも殺すも区次第ですよ。区がちゃんと調査して、900億円、違うじゃないかと、その数字を持っていたら、もうちょっと違う交渉にもなったんじゃないんですか。これからもずっと野村不動産さんの言うとおり、全部数字も真に受けて進んでいくんですか。区がやるべきことじゃない、区の責任じゃないと言って、野村不動産さんからの提案を全部うのみにして、右から左に、はい、はい、よし、よしということになっていくんですか、これからも。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 再三の繰り返しになりますけど、市街地再開発事業につきましては、やはり民間の責任で行うもの、また、行政の責任で行うもの、様々ございます。そういった中で、官民連携で市街地整備を進めるというのが基本的な再開発事業でございますので、我々としては行政の役割を全うすること、これが役割ですし、それから、民間事業者にはこういったところをしっかり責任を持ってやってもらうこと、そこを我々も求めることも行政の役割ですから、しっかりやっていきたいと。 あとは、委員の御発言の中で若干懸念するのは、やはり我々、例えば区も様々公共工事を発注いたします。発注する際には当然、様々な公共基準に基づいた算定を行いますし、それによって、あとは、不調になってなかなか契約できないということになれば、契約手法から何から我々も工夫しながら、1回不調になって2回不調になって1年遅れるということがないように、様々取組を重ねるというのは、これは行政発注の事業については当然そういうふうになります。 一方で、今回再開発事業では、それはむしろ民間が行う役割ですので、我々が向こうが判定している金額について行政チェックをして、それについてちょっと高いんじゃないですかとかいうところは我々の役割ではなく、しっかりとこのような事態にならないように精査しているんですかというようなところと、責任を持って契約体制は整えているんですかというところを向こうに求めること、それが再開発事業における行政の役割というところになります。 むとう委員 じゃあ、区がノウハウを持っているのね。だったら、ちゃんとそれなりに確認していかないと。だって、行政の大きな役割は区民の財産を守ることなんじゃないんですか。区民の財産に損失があったらいけないんじゃないんですか。そういう視点で考えれば、やはり区としてもできる限り、今おっしゃったような能力を区が本当にお持ちならば、きちんと確認をしていくということが、区民の財産を守るという本質だと私は思いますので。市街地再開発事業という手法が、区が確認しなくていいんだよ、民間にやってもらうことなんだよと言うんだったら、なおのこと、市街地再開発事業をやめたほうがいいんじゃないですか。違う手法でやるべきじゃないですか。じゃなかったら、区民の財産を守れないじゃないですか。そういうふうには考えませんか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今回、我々行政の役割として、ステップ、ステップで事業計画、資金計画についても確認する立場にあるというところでございます。その策定の責任については、当然民間主体のところで担うべき部分ですから、それについては向こうに作成しながら責任を持って対処してもらうというところですが、今回我々チェックする、そういったステップ、ステップで確認するものとして、これまでの従来の場面での確認をしてきたんですが、今のような結果になってしまったので、さらなる工夫というのは今後考えていきたいというところがございますし、あと、区民の負担というところでございますけど、そういった意味では区として、そういった意味合いの認識から、新たな負担について区が負わないで済むような方策、それを考えているというところでございます。 むとう委員 では、今、区民への新たな負担が発生しないように考えているということでしたので、裏面の2のところの地権者負担への対処のところについてお尋ねしたいんですけれども、この本当に書き方がよく分からなくて、先ほどの立石委員の質問で分かったんですが、11月25日というのは、本当に下の2行を抜かして、「協議したいという申し出があった」までが11月25日ということでよろしかったですね。 半田企画部資産管理活用課長 委員お見込みのとおりでございます。 むとう委員 そうすると、下の次行、「「区の実質負担については、施行予定者として責任をもって対応する。」との回答を得た」というのはいつなんですか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらにつきましては、11月29日に口頭で回答のほうを頂いてございます。 むとう委員 先ほど他の議員もおっしゃっていましたけれども、口頭の口約束のみしか今のところ得ていないということでよろしいですか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらにつきましては、今現在口頭で頂いているところでございまして、ただ、先般も御答弁申し上げましたけれども、今回の委員会報告資料を作るに当たりまして、「区の実質負担については、施行予定者として責任をもって対応する」、この一文につきましては、一応施行予定者のほうとは協議の上、今回御報告のほうをさせていただいているものでございます。 むとう委員 それで、区は、「取り下げに伴い生じたスケジュールの遅延により新たに生じる地権者負担について施行予定者が対処することは困難な状況である旨、回答があった」と書いてあるから、11月25日よりも前に地権者負担について対応することを求めたわけですよね。11月25日よりも前に求めたのはいつだったのか。その際に、新たに生じる地権者負担についての額の提示はしていたんでしょうか。 半田企画部資産管理活用課長 区といたしましては、11月6日付で文書のほうを発出しておりまして、事業計画の見直しのための再検討に伴う確認事項についてということで、この地権者負担の部分について文書のほうで確認をしているところでございます。内容につきましては、金額等につきましては、明示のほうはしてございません。 むとう委員 そうすると、金額も分からないまま、施行予定者は困難だというふうに言ったということは、もともと金額ではなくて、スケジュールの遅延によって生じた地権者負担については施行予定者が対処するべきものではないという判断を下したということなんでしょうか。金額を提示していないから、この金額には応じられないよということではないわけですから、つまり、施行予定者の責任でスケジュールが遅延して、それで生じたお金というのは、施行予定者は払わなくてもいいよというのが市街地再開発事業の仕組みなんですか。 半田企画部資産管理活用課長 本事業につきましては、地権者と施行予定者のほうで協定書を締結して進めてきているところでございます。協定書の内容を基に、施行予定者としては、こちらに書いてございます「施行予定者脱退に係る施行予定者間の調整に起因して発生した遅延に伴う地権者負担」、また、「施行認可申請の取り下げに伴い生じたスケジュールの遅延により新たに生じる地権者負担」、こちらの2点につきましては、施行予定者として対応することは困難であるということで、文書で回答を頂いたというものでございます。 むとう委員 たしか以前に説明を受けたときに、何か協議に応じるみたいな、別途協議するんでしたっけ、そういう契約内容になっていませんでしたか。 半田企画部資産管理活用課長 負担について明示されているものというのは、協定書の中で、こういった今回のような状況で、すぐに負担を求められるという一文のほうはございません。 むとう委員 それで、前回のときに、契約内容の契約書の書き方にも問題があったというふうに、区の落ち度であったということも指摘させていただきましたけれども、弁護士にしっかりと相談するというふうにおっしゃっていて、先ほどの黒沢委員の質疑の中でもそれが触れられていましたけれども、まだのんきに弁護士と相談中なんですか。まだ相談は完了していないんですか、あれから随分たちますが。 半田企画部資産管理活用課長 区として今後施行予定者のほうに求めていくものにつきましては、現在、弁護士への相談も含めて検討しているところでございます。 むとう委員 どうしてさっさとやらないの。だって、もらえそうもないということが分かった段階で、すぐどうして動かないの。基本的に、遅延によって生じる地権者の負担って、ほかの議員の方から約4億円みたいなことが言われておりますが、実質、正確な金額は幾らなんですか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの負担につきましては、これまで申し上げているとおり、施設の管理費、また、まちづくり中野21の固定資産税やサンプラザの管理費、また、区債に係る利息負担等で4億円余というふうに、年間ですとそのくらいの金額になるということでございます。ただ、具体的な金額につきましては、当初予定していたスケジュール、令和7年の1月末に権利変換が終わったときのスケジュールとの差、その違いでどれだけの差額が発生するかにつきましては、今、庁内のほうで検討しているところでございまして、詳細な金額につきましては、また改めてお示ししたいというふうに考えてございます。 むとう委員 4億円余なんですね。最後の2行のところで、施行予定者から、実質負担については責任を持って対応する――実質負担というのは何を意味しているんですか。 半田企画部資産管理活用課長 基本的には、先ほど申し上げました区の施設管理費ですとか、そういったものになるかと思いますけれども、この内容については、今、区のほうでも調整をしているところでございまして、改めて施行予定者のほうと協議をしたいというふうに考えてございます。 むとう委員 区としては、4億円余をきちんと払ってもらおうというつもりはあるということですか。 半田企画部資産管理活用課長 この4億円余というのが発生しているというのは事実でございますので、そこをどういった形で求めることができるのかについて、今、庁内で検討をしているというところでございます。 むとう委員 そうすると、基本的に求めるのは実質負担ですから、4億円余ということになるのかならないのかというところを検討中ということなわけですね。でも、実質、いろんな遅延に伴って、先ほど来メニューを言ってくれて、合計すると4億円余が実質負担なわけですから、4億円を求めていただきたいと思うんですが、それは分からないんですか。おまけしてあげちゃうんですか。 半田企画部資産管理活用課長 4億円余というのは、例えば施設の管理費につきましては12か月、1年間で旧庁舎、またサンプラザの維持費ということで、そういったことも含まれているところでございます。実際に発生している実質負担につきましては、それが何か月等になるかということも含めて試算する必要があるかと思っておりますので、実際の金額、あくまで4億円というのは1年間で想定しているものでございますので、その辺について、詳細について今検討しているというものでございます。 むとう委員 ということは、1年以上延びそうですから、4億円以上を実質負担ということでしっかりと、実際に遅延によって負担せざるを得なくなってしまった金額というのは、きっちりと責任を取ってもらうために請求していただきたいというふうに思います。 「併せて」のところ、先ほど来議論になっていますけれども、「中野サンプラザの広場等について」――「等」というのは駐輪場とかということなんでしょうか。中野サンプラザの広場等について、有償で借り受けるという申出があったということですけれども、「広場等」の「等」は何を含めているんでしょうか。これ、お外の部分だけなんでしょうか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの「中野サンプラザの広場等」の「等」の表現につきましては、施行予定者から頂いている文書に記載されていたものでございます。この内容につきましては、今現在協議中というところでございます。 むとう委員 これも協議中なんですか。申出が11月25日にあって、サンプラザのどこを借りたいと言っているのかということも、まだそこすら明らかになっていない中で、区は貸せるのか貸せないのかということを、どこを借りたいのかも分からないのに、貸せるか貸せないかというのを協議しているんですか。 半田企画部資産管理活用課長 いつからどの部分を幾らでというところにつきまして、今、施行予定者のほうと協議をしているところでございまして、それを総合的に判断して、どういった形で貸付けを行うことができるのか、そういった手法も含めて検討した上で、改めて議会のほうにお示ししたいというふうに考えてございます。 むとう委員 ここでしっかり確認したいんですが、サンプラザの広場等について有償で借り受けてあげるから、実質負担についてはおまけしてよねと言っているような申出に聞こえるんですが、そうではないんですか。 半田企画部資産管理活用課長 貸付けするかどうか、また、貸付料は幾らか等の諸条件につきましては、今後協議ということになりますけれども、区といたしましては、まずは区の実質負担について、施行予定者として責任を持って対応していただけるとの回答を頂いておりますので、その区の実質負担がないように、その部分は具体的に幾らなのか、それをどういった形で負担していただくのか、そういったところについて、今後施行予定者と協議をしていきたいというふうに考えてございます。 むとう委員 ということは、実質負担したくないから、その分有償で借りてあげるよというのと、取引ではないというふうに思っていいんですか。実質負担について責任を持って対応してもらう。だから、遅延に伴って様々発生するお金についてはきちんと払ってもらう。それはそれで、サンプラザを使わないで、にぎわいも創出できなくているから、申し訳ないからにぎわい創出もするよ、だから、そこを貸してよというのは別腹と思っていいんですか。 半田企画部資産管理活用課長 まず、11月25日の段階で施行予定者のほうからは、サンプラザの広場等の借受けに係る御提案のほうを頂いているところでございます。ただ、区といたしましては、それでは区の実質負担について対応していただけるという内容ではなかったため、その文書を頂いた後に、改めて区から強く申入れを行って、責任を持って対応していただけるという回答を頂いているところでございまして、サンプラザの広場を借りていただけるからそれで済むとか、そういった話ではございません。 むとう委員 それで済む話ではないということでよろしいんですね。つまり、サンプラザが貸せるか貸せないかも分からない、手法も分からないんだけれども、もし仮に貸せるようになって、貸したとして、貸すための賃料をもらったとしても、それはそれで、実質負担についてはそれはそれでしっかりもらうということでよろしいですね。 半田企画部資産管理活用課長 まず、区の実質の負担について、まず幾らか区として試算をした上で、それをどういった形で負担していただくのか、また、サンプラザの広場について、どういった形で貸付けができるのか、そういったことを今全て検討しているところでございまして、詳細につきましては、整理ができ次第、区議会のほうにお示ししたいというふうに考えてございます。 むとう委員 はっきり分かるように言ってほしいんですけれども。だから、サンプラザを、どうなるか分かりません。貸さないことになるかもしれません。貸さなければ貸さなかったで、しっかりと実質負担をもらう。もし貸したとしても、それはそれの賃料なんだから、それを実質負担のところから相殺してあげるなんてことはしないんでしょうね。そこをはっきりしてほしいんです。別腹なのか。これ、一緒くたに考えているのか。つまり、施行予定者は、賃料で払ってあげるから、実質負担についてはおまけしてよというように私には読めちゃうんだけど、そこはそうじゃないんでしょうか。そこをはっきりと答えてほしい。 岩浅企画部長 委員御指摘のとおり、最初の頂いた回答については、はっきりしていないというのがありました。それでは十分ではないということで、区で申入れをしまして、施行予定者から対応しますという回答を頂いておりますので。対応の仕方については今後調整していくことになりますので、今の時点で負担については負担、地代は地代で分けて区としてもらうことにしますというふうに明確にお答えするのは難しい。どういった形で負担をしていただくかについて、今後の調整というものでございます。 むとう委員 ということは、貸してあげる、地代は地代でもらいます、実質負担は負担でもらいますということではないと。実質負担について責任を持って対応すると言っているけれども、この実質負担は、賃貸料をもってして払うということも区は認めるということなんですか。 岩浅企画部長 今の時点で認めるとか認めないとか、具体的に決まっていない段階で、認める認めないとお答えできないんですけれども、実質負担についてはきちんと支払っていただくことで、相手と調整を進めていくということでございます。 むとう委員 では、サンプラザを貸すか貸さないかは置いておいて、しっかりと実質負担については責任を取ってもらえるように、少なくともそこは最大限努力をしていただきたいということを要望しておきます。 それから、繰り返しになりますけれども、今回の事業計画見直しの方針というのは、私はとても承服できるものではないということを言っておきます。 いさ委員 私のほうからも最初に、今、ほかの委員等からもたくさん出ていました、区財政に影響が出ないように、そして、区民生活に影響が出ないようにしていただきたいということを、要望を改めてしておきます。 それで、お聞きしたいのは、今、この事態がどうして起きているかということの主要な原因が物価高騰であるということだと思うんですが、物価高騰に対する区の認識というものをちょっと聞いておきたいなというふうに思います。昨日建設委員会のほうでやり取りさせていただいた中では、結局、特定事業代行者である清水建設さんがサブ・コントラクターさんたちに見積りを取って、それが8月末であったと。それが想定よりも物価高騰の影響、見積りの金額の膨らみ方が大きかったという報告を頂いているところです。実際には7月時点で認可申請を出していて、見積りを取る期間と2か月弱ぐらいタイムラグがある。その中においてこれが発生したということだったということで整理できたわけなんですが、こうした事業を進める上で、そうした申請時点と見積りを取る時点でのタイムラグが発生しますよねということで、昨日は野村不動産さんにもお聞きをしていました。改めて、区のほうにこうした時間差が出ることによってさらに影響が出るかもしれない、この先の物価高騰もどうなるか分からないという中で、このことを区はどう考えるかということについてちょっとお聞きをしたいと思います。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施行予定者からは進め方について説明を受けておりまして、こういう進め方であるけれども、認可申請時には事業計画でやり切ることができる、そういった見込みであるということで申請をするというふうに聞いてございましたので、区としてもそういう認識でございました。 いさ委員 それは事業者さんに確認を取ったことだと思うんですが、区側としては物価高騰の成り行きというのをどういうふうに見ているのかというのが気になるということなんですね。例えば10月時点で庶民生活といえば、食料品だけで2,911品目、過去最高の値上げがあって、近隣のお店を回っている感じで言うと、その影響が出たのは多分1か月後ぐらいだったと思います。11月ぐらいに飲食店を回ってみたら、軒並みみんな値上げをしていると。これが食料品以外のところでうわっと起きていると。今のニュースを見ていると、年明けにもさらにそれを上回る値上げが襲ってくるという報道もあるわけなんですね。不安材料というのはすごくたくさんあって、まだウクライナ戦争も続いたりということですよね。この先、見えない。下がっていくということも言えないし、上がっていくにしてもどれぐらいか分からないという中で、じゃあ、そのタイムラグというのがいよいよ致命的になるんじゃないかなというふうにも私はちょっと考えているんですね。それについてはどういった手法で工夫をするかというのも、来年の3月の時点、この時点でお示ししますということで頂いてはいました、お答えとして。ただ、それは事業者さんのお話。区側がこの物価高騰の中でこの事業がどう成り立っていくのかというのをどう見ているのかというのを、改めてちょっとお聞きしたいんですが。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 物価高騰の影響につきましては様々要因があって、正直言って、具体的に見通せるところはございません。そういったことを踏まえながら、事業計画の見直し方針をつくっていくことになりますので、各段階、各段階で適時適切に確認をしていくことかなというふうに考えてございます。 小林委員 時間的にも大分押してきていて、皆さんそれぞれ聞かれているので、できるだけ重複しないようにお聞きをしたいと思います。まず、新北口駅前エリアの区の立場をお聞きしたいと思います。区はどういう立場でいらっしゃいますでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 区としては、新北口駅前エリアのまちづくりを進めるという立場では、私たち中野駅周辺まちづくり課のほうでございますけれども、そこにつきましては、この新北口駅前エリア、区役所と中野サンプラザの再整備というところで、新北口の将来像を実現していく、そういった立場での事業を進めているところでございます。また一方で、新北口につきましては、旧中野区役所、中野サンプラザという区の権利というところもございますので、区の地権者としても参画。そういったことを、地権者の立場、それから、まちづくりの立場でこのまちづくりを実現していくと、そういうふうに認識をしてございます。 小林委員 当該まちづくり用地、市街地再開発事業の用地というか、土地区画整理事業の用地というか、ここは地権者はどなたがいらっしゃいますでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 市街地再開発事業の地権者としましては区、それからまちづくり中野21、それから東京都、それから、区画整理で税務署の敷地が換地をされるということでございますので国、それから、土地開発公社というところでございます。 小林委員 この事業の遅れについて、財務省ですとか東京都などはどのような今御判断をされているんでしょうか。また、この内容について当然聞かれていると思いますけれども、どういう態度を示されているんでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 現在の状況につきましては地権者とも共有をしてございまして、直接お話をさせていただいているところでございます。各地権者それぞれお考えがございますけれども、速やかに事業を進めてほしい、そういった意見もございますし、地権者への影響、そういったところを最低限にしてほしい、そういった御意見も頂いているところでございます。 小林委員 なぜお聞きしたかというと、先ほど、市街地再開発事業については民間の行う事業であると。それはごもっともだと思います。ただ、地権者がいるわけですよね。区は一方で地権者の立場も持っている。簡単な話をすると、家を建てるときに、誰かが建ててくれると。そのときに、土地は私の土地ですよと。建ててくれますよと。幾らになるか分からない。500万円ぐらいかなと思ったら5,000万円ですというふうに言われちゃったら、ちょっと待ってくださいよと、地権者としてはそう言いますよね。幾らで建てられるか分からなかった。物価高騰で、五、六百万円だと思っていたんですけども、5,000万円になっちゃいましたみたいな話が今起こっている。ものすごく今、簡単な話としてしました。 以前からも言っていますけれども、区の中野駅周辺まちづくり課のほうでは、この事業をどのようにしていったらいいかという、そういう立場にある。事業手法についてだとかあります。ただ、一方では区は地権者である。地権者であったら、この内容について、少なくても事業費、それから施工費についても、しっかりと精査をしなければならない立場にはないんでしょうか、伺います。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今、委員のほうから分かりやすい例示を頂いたので、今回のケースで言いますと、例えば区が土地所有者で施主であれば、建設業者から突然予想外の金額を施主である区に示されたというケースになります。今回のケースではむしろ、等価交換事業として従前財産をこのようにしたいと。例えば1階の商業部分と住宅何戸、こんな形で財産についての変換を図りたいと。一緒にやりませんかというのが等価交換事業ですが、財産の扱いという1点だけで見れば、むしろ後者に近いというところになります。その際については、当然、従前資産評価は幾らなのか、従後の資産価値は幾らなのか、それに見合ったものを我々頂けるのかという視点で協議することになると思います。 小林委員 地権者の方は御答弁ありませんか。 半田企画部資産管理活用課長 地権者といたしましては当然、今現在、先ほど部長からも御答弁したとおり、事業が止まっている中で、今後の活用につきましては早急に対応していただくように、施行予定者とは今後協議していくという立場にあるかなというふうに考えてございます。 小林委員 いや、一般論を聞いているんじゃないんです。これだけの金額の差が出てきているわけですよ。当初、容積率900%で、事業費1,810億円、そのとき17%の300億円の補助金だったんですよ。それが令和4年12月、そのときには事業費が2,250億円に変わっているわけですよ。900%が1,000%になっているし、そして、そのときの事業費、補助金というのは19%の430億円になっているんです。それが令和6年4月には2,639億円、それに対して16.3%の430億円が補助金なんですよ。今回これが、仮に900億円とすれば、2,600に900足すと3,700、簡単に言えば1,800億円が3,700億円、倍になるわけですよ。補助金の率も変わってきたとすれば、それ相応に変わってくるという中で、事業者、事業者でいいかもしれないけど、地権者がどういう、国や財務省、それから東京都、区はその変化の中できちっと精査していかないんですか。言われるままで、上がります、変更します。そういう立場で区は地権者として物を見ているんですか。東京都や財務省は全くそれと同じ考え方なんですか、伺います。 岩浅企画部長 地権者は区でございますので、企画部が地権者で、まちづくり推進部は事業を推進する立場というのではなくて、区全体で地権者でございますので、事業を推進する立場もございますし、区の資産を活用していくというのも区全体で取り組んでいるという内容でございます。 小林委員 それは分かりますよ。分かった上で言っているんです。だって、まちづくりの人たちは地権者だと言ったところで、まちづくりの手法が、一種技術的なことがきちっと行われているかということを確認するのがまちづくりの部隊じゃないですか。だけど、もう一方で、企画部でやっている、企画部の中できちっともう一つ精査をしていくというのは当たり前ではないんですか。そこをきちっとしたほうがいいということで聞いているんです。じゃあ、財務省、東京都は、まちづくりの部隊がありません。ただ言われるままに、そうなんですか、値段が上がったんですか、分かりました、倍になっちゃったんですか、分かりました、そういうふうに言っているんですか、財務省や東京都は。そういうことですか。中野区が地権者としてまちづくりの部隊と一緒にやってくれているから、全部それで安心ですよと言ってやっているんですか。そういうことでいいんでしょうか。財務省や東京都はどの部署で何と言っているんですか、この件について。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 まず、国・都の話でございますけど、こちらにつきましては、今回の今の状況について、我々の区と国と都での打合せというのを何度か設けております。その中で、やはり今皆さん、従前地権者として、今後事業計画が変わるのであれば従前資産の評価はどうなるのか、また、施設計画が変わるのであれば従後資産はどうなるのか、それについてはいつ頃見渡せるのかと、そういった意味での皆さんの声も頂いておりますので、今後、事業計画、施設計画、変更を進めていくときには、そういった皆さんの声にも応えていくということで考えておるところでございます。 小林委員 どの部署で何と言っているかを聞いています。これまでの経過もあります。さっき、1,800億円と3,700億円の例を出しました。それについて何と言っているのか。困ったことだね、今後、じゃあ、ちゃんとやってねと、そういうことを聞いているんじゃないんです。それをきちっとお答えください。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 東京都ですと財務局、それから、国のほうですと財務省、さらにはそこの財産を具体的に活用する部署、これについてはここでの発言は控えさせていただきますが、そういった財産管理部署、運用部署、そちらのほうと確認しているところでございます。 小林委員 そこが何と言っているんですかと聞いているんです。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 事業計画の変更に伴って従前資産評価はどうなるのか、従後資産はどうなるのか、そういったところを財産所有者、将来施設を運用する者として、それを早く確認したいという声を頂いているというふうに先ほど申し上げたとおりでございます。 小林委員 そこを聞いているんじゃないと言っているでしょう。分かっていないよね。これだけの変化があるところで、何にも疑問を持たないんですか、国や東京都は。財務省、言われるままに早くやってくださいね、次の計画を出してくださいね、本当にそう言っているんですか。じゃ、確認させていただきます。この質問は多分やったとしてもそこで終わると思うので。本当にそういうふうな言い方をしているんだということを今確認させてもらいました。訂正がないから。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 従前財産を所有して、従後資産を所有する計画である国・都から、先ほど私が申したような声を寄せられておりますので、これについては当然、施行予定者のほうから適切に対応するように指導しておりますし、我々財産を所有する区としても同様に求めているというところでございます。 小林委員 いや、そんな簡単に分かりましたというような話じゃないですよね。国や東京都が今後のことについて求めていますって、そんな簡単なんですかね。中野区議会でこれだけ問題になって、これだけ大きくなって、新聞紙上に毎週のように載っているんですよ。テレビの報道もありますよ。マスコミがこれだけ注目している。国や東京都が、そうですかと、次の計画を出してくださいなんていうことがありますかね。よっぽど考えられません。 話を変えます。事業者さんから提案をされたときに、2年前ですかね、提案をされました。そして、それを中野区も受けて、先ほど言いましたけども、900%で行ってきた。1,810億円で行ってきた。それ以降の変更項目、たくさんあると思います。例えばレジデンスの割合が、当初の、最初のプロポーザルのときに決定したときの割合から今日に至るまでの変化があると思います。それから、駐輪場の配置等も変わっています。それから、オフィスの階層も変わってきています。それから、そのほかに階数も変わってきています。容積率も当然変わってきています。そういったものがどれだけあるのか示していただきたいと思います、細かく。これは資料要求をしたいと思います。どれだけ変化してきているのか。つまり、プロポーザルで当選されたときのものが、今これだけ変わってきているにもかかわらず、この事業者さんが行っていく立場にあるのかないのか、きちっとしていただきたい。プロポーザルで通ったときの案と今の案の違いです。全て出してもらいたいと思います。指摘されていることもたくさんあります。資金計画も当然あります。そういったことを全て出していただきたいと思いますけども、これは資料要求をしたいと思いますけど、いかがでしょうか。 委員長 委員会を休憩します。
(午後4時50分)
委員長 では、委員会を再開します。
(午後4時54分)
ただいま小林委員から、当プロジェクトに係る当初提案から現在に至るまでの施設計画を含めた形での変更についての内容、その具体的な内容と経緯についての資料要求が出ましたので、次回の委員会時に準備をしていただくということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長 内容について、あるいは資料の仕立てについては、当該小林委員と正副委員長と理事者の間で打合せをさせていただくということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長 では、そのように決めたいと思います。 小林委員 また別角度から伺います。今後の進め方について、施設計画変更などについて今後協議を進めていって、令和7年3月に見直し方針とスケジュールをまた報告してくださるというふうにあります。その中で、それを踏まえた上で、新聞報道によりますと、昨日行われた建設委員会の中で施行予定者さんが、設備の観点でオフィスのほうが住宅よりも費用が高い。今ある4対4の割合でレジデンスとオフィスを設けている。そのレジデンスを少し増やしたほうがいいと。その増やす理由に、設備の観点で、がらーんとしたオフィスのほうが、細かく区切った住宅よりも、設備の面で費用が高い。オフィスのほうが高い。なので、事業の成功率を上げるためにオフィスを増やすんだということが新聞に載っていました。これについて区はどのようにお考えですか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 オフィスの施設整備費が高いということで、オフィスを減らすという方向だというふうに認識をしてございます。 小林委員 今、私は、がらーんとしたという言い方をしましたけれども、ワンフロアで中にはテナントさんがそれぞれ設備をするものもあります。内装も当然します。本当に体育館のようにがらーんとした、そのオフィスを造るよりも、レジデンスを造るほうが安いということですね。ごめんなさい。レジデンスを造るほうで。設備の観点でオフィスのほうが費用が高いから、レジデンスにするんだと。小割りにするレジデンス、設備の面というふうに言っているので、総工事費からしたらどうなのかと。つまり、総事業費としてどうなるのか。総事業費が上がれば、その分資金計画が大きく変わってくるじゃないですか。私は、がらーんとしたオフィスのほうが安いと。ワンフロア、何もないんだから。笑いながら聞いている人がいますけども、どうなんでしょうか、伺います。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 すみません。私も昨日初めて聞いたお話ですので、そこの事実確認、また、今後の事業計画をつくっていく中で確認をしていきたいというふうに思います。 小林委員 理事者の中に、今、不謹慎にも笑っている方がいたので、これは厳重注意を委員長、していただきたいと思います。これだけ真面目に何時間もやっている質疑の中で、笑いがあるってどういうことですか。笑いがあるって何ですか。どんな立場で聞いているんですか。笑った人、笑った意味を教えてください。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 私のほうで少しそれが漏れたことについてはおわびいたします。申し訳ございませんでした。 なお、再開発事業の特性として、建設等の専門家のほうが参考人として呼ばれて出た発言ですので、それについて逆だということを我々としてはなかなか判断はできないというところでございます。 小林委員 逆だという判断ができないんだったら、まして今、笑う必要ないじゃないですか。そこをきちっと裏を取らないんですか。なぜ取らなくてそういうことを発言するんですか。笑った部長がそういう発言をするんですか。なぜするんですか。なぜ裏を取らないんですか。平米当たりの単価はどうなんですか。上がるんですか、下がるんですか。笑ったということは、小林の言っていることが稚拙で不認識だと、そういう意味でしょう。そうなんですか。本当にそういうふうに考えているということですね。しっかりこれ、議事録に残させていただきますよ。普通はレジデンス、安くないですよ。オフィスのほうがどれだけ安いか。総合、トータルの話ですよ。1戸の話じゃないですよ。ワンフロア全部含めて。設備って、地下から地上から最上階まで言っています。そういったことを含めての話ですよ。だから聞いているんです。笑い話じゃないんです。不謹慎にもほどがある。本当に守られますかね、区民の財産を扱っているということについて。総務委員会のほうで私は言いましたけども、あまりにも机上でやり過ぎている。区民の心がどこにも入っていない。区民の思いがない。机上だったらこんなこと幾らでもできると、そういうことを言いましたけれども、そのとおりなんですよ。先ほどもそういう話がありましたけれども。 その上で、話を変えます。1面の施設計画の変更の方向性について、ずらずらっと、維持をしていくとか、充実・改善を図るという言葉がありますけれども、ホールについてはどのように今後の方向性を考えているか教えてください。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 多目的ホールにつきましては、最大収容人員7,000人ということで提案を頂いておりまして、その提案の内容については、機能・規模を維持するということで聞いてございます。 小林委員 それは事業の採算性も含めて、資金計画も含めて、7,000人規模のホールを事業者さんがしっかりと自分たちの手で運営をしていくという意味でしょうか。ただ造るという意味でしょうか。どちらでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 当エリアの多目的ホールについては、民設民営ということで募集をしておりますので、そこのところの前提は変わっていないものというふうに認識をしてございますし、提案の内容というところもそういう内容でございましたので、同様の認識で今回も示されているというふうに考えてございます。 小林委員 ここ、大事なので。切り離すことが一番簡単なところはホテルとホールですよね。規模的に小さいもの、しかも運用効率の悪いものですから。 その上で、もう1点。先ほどもあったかと思いますけど、裏面の(2)、「建物配置や規模が変更となるため」と言い切っています。ということは、都市計画のほうも既に変わる。都市計画が変わる範囲はどの範囲になりますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 施設計画を変更していくというところですので、建物配置や規模は変更となるものということでございます。ただ、一方で、その詳細については今後詰めていくということになりますので、都市計画としましては、例えば市街地再開発事業では高さの限度ですとか、住宅建設の目標、それから、地区計画では地区施設の配置や規模、こういったことを定めているので、こういった項目について変わる可能性があるというものでございます。 委員長 小林委員、ちょっと1回休憩を入れていいですか。 委員会を休憩します。
(午後5時03分)
委員長 委員会を再開します。
(午後5時04分)
小林委員 都市計画の変更について今聞いていましたので、そこで確認をします。都市計画の今回範囲というのは非常に広い範囲があります。中野駅北口、今、バス停のところ、以前の清掃車庫のところもありました。そして、税務署からNTTのビル、そして区役所、サンプラザ、間の道路などがありました。あの一角全部ですね。配置そのほか規模等が変わってくるという中で、まず、貫通道路と言ったらいいんでしょうか、それの位置についても、それから、バス停、ロータリー等についての位置も、そこも変更になってくる可能性がありますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 先ほどの答弁とちょっと重複するところはございますが、施設計画の変更の方向性ということで、この新北口駅前エリアの再開発事業の敷地の中での計画変更ということですので、この敷地に関わる都市計画ということになります。ですので、駅前広場ですとか、そういったところの変更というところには、可能性というところはございません。ただ、一方で、立体道路というところは確かに敷地と道路が重複をしてございますが、こちらも基盤整備という点での道路として決定をしているところがございますので、ここについても変更となる可能性はございません。 小林委員 そうすると、もう一方、今回選ばれている評価項目の中に、防災性などについての項目もありました。それから、にぎわいの視点についてもありました。そういったことについては、一定程度改善を図るとか維持をしていくという中で、特に変更がないという考え方でよろしいでしょうか。つまり、防災性について、例えば避難人数だとか、それから商業空間、それから中野通りに関わるにぎわい、一番最初のプロポーザルを行ったときの審査の先生のほうからは、にぎわいについて劣っているので、そこは改善する項目になっているということが指摘をされていました。これ、前段階での案については大分改善はされてきていると思うんですけども、大きく変わってくるということになってくると、つまり、配置も変わってくるということになると、高さを含めて規模だとか、それから道路との関係、それから北もそうなんですけども、そういったものも大きく変わってくる可能性があるので、配置も変わってくるということがあるので、その辺の確認をさせていただきます。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 本日は施設計画変更の方向性ということで、施設整備のコンセプトですとか必要機能、こういったことが満たされているかどうか、そういった視点で資料をお作りしております。詳細、この変更の方向性に基づいてこれから詰めていくことになりますので、その詳細を詰めていく協議をしていく中で、改めてこれまでの提案内容についての確認、それから防災性の確認、にぎわいについての確認、そういったところは区としてもきちんと確認をしていきたいと考えてございます。 小林委員 最後に1点聞きます。前回の都市計画変更を行ったときの都市計画決定までの時間、どのくらいかかりましたでしょうか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 ちょっと具体的に何月から何月とすぐは出ないんですが、半年を超えるような期間ではあったかと思います。 小林委員 半年ということは、最低でも、今日の資料には「建物配置や規模が変更となるため、都市計画の変更が必要となる可能性」――可能性なので、どれだけの変更になるのか。また、内容によって時間がかかる。また、内容によって時間がかからないということもあるのかもしれませんけれども、内容の量よりは変更そのものということでも既に時間はかかるということが、どちらにしても同じ時間はかかってくると思うので、相当な遅れがこれを見ただけでも分かるのかなというふうに思います。 よって、計画が当初から大きく変わってきている。1,800億円から3,700億円。分からないですね。900億円が500億円なのかもしれないけれども、大きく変わってきている。倍に変わってきている。そして、ここに来て大きく見直しをしなければならない。それは資金の面も補助金の面も、そしてスケジュールの面もということで変わってきている。それで、今後についてはまだ見通しがなかなか立っていないと施行予定者さんは言っている、区との協議の間で。今後協議をしていくということで、なかなかこれまで多くの時間をかけてきていた中でも見えてこない、解決の糸口が見えないところがすごく多い。区は地権者でもあり、まちづくりの計画を事業として行っていく行政側の立場でもあるというところで、二つの立場があるんだけれども、そこがしっかりと立場が行われているかどうかも、私には見えなかった。国や東京都も、その曖昧な答えでよしとしているのか、そこも甚だ疑問に思いました。 様々報道が今、先に世の中には多く流布していて、区民の皆さんは、どうなるの、私の住んでいるまちは変わるの変わらないの、中野駅前に巨大な廃墟が、巨大な空き家が残ったままの中野のまちになるんですかという思いをされています。計画が遅れるということはそういうことなので。それを誰の責任で、どういうふうに解決していくのか。また、それをどこに責任の所在を求めるのか。協定書はお互い両成敗ですよという簡単な話ではないと。区民にとっては大きな財産の損失になるので、生命の、暮らしの、日々の生活が失われることになります。だって、税金がかかっているんだから。私たちの懐は痛くありませんという話ではありません。区民の税金が確実に使われているんです、この事業、仕事に。そこを十二分に――十二分じゃないですね。二十、三十、四十分に念頭に置いていただいて、様々計画を確認し、進めるのか、後退するのか、立ち止まるのか、大きく転換するのか、しっかりと行っていただきたいと思います。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 先ほど小林委員から御質問がありました、都市計画決定にどのぐらい要したかというところですけれども、当初、令和4年の12月に素案の説明会を行ってから、令和5年の7月ぐらいに決定をする見込みで進めておりました。なので、ここだと半年強というところなんですけれども、ただ、一方で、事業収支の成立性というところを確認するということで、都市計画決定を若干延ばしたところがございまして、実際に決定したのは令和5年の11月というところでしたので、素案から今回の決定までということになりますと、1年弱かかっているということになります。 杉山委員 ちょっと本質からずれちゃうかもしれないですけども、先ほど酒井委員から話されておりましたけども、選考の、要は施行能力を見た結果、今回の候補2者いて、審査結果で野村不動産さんを代表事業者とした施行業者が選定されたと。これ、誰も触れなかったんですけど、そうそうたる大学の教授6人の方々が選んでいるんです、審査員が。令和3年1月に決めたわけです。これに関して、選んだ者としての責任を中野区として、今こういう状況ですよということは、その選定された方々にちょっとでもアプローチしたり、お話したりしているんですか。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 今、委員から御質問いただきましたが、現段階としてはそのようなことは行っていないのですが、選定に関わっていただいたので、今後、情報共有してみたいと思います。 杉山委員 私も、選んだ責任を追及するわけじゃなくて、今後の中野区のプロポーザルだったり、それから、その人、いわゆる大学教授の方々の今後の振る舞い方とかも、そういうのも含めて、1回、ワンクッション私は置いたほうがいい、通っていったほうがいいと思っているので、私も聞いてみたいので、ぜひ御意見を聞いていただきたいと思うんです。要望で結構です。 市川委員 1点だけ。最後にちょっと教えていただきたいんですけども、先ほど僕が質問したときに、最後に、この事業を前に進めていくということが、非常に重きを置いているように聞こえているんですね。様々な委員から御指摘があって、この間は区長にもこの委員会に出席をしていただいて、強い姿勢で事業者と対峙をして、しっかり求めるものを求めていく、こういうことが話がありました。今、まだ協議をしている過程の中なので、何一つ確定している事項はないということだと思います。ただ、事業を推進していくということだけではなくて、先ほどもお話がありましたけど、50年後、100年後の中野区に本当に必要なのかとか、どういう機能を残していきたいのか、こういう観点が一番前にあって事業を構築していく必要があると僕は思うんですね。そういうことを最重要に考えて今後この事業に向かっていくということでよろしいのか、最後に確認させてください。 千田中野駅周辺まちづくり担当部長 先ほどお話しさせていただいたとおり、現在は再整備計画の実現に向けて我々全力で取り組むというところで進んでいるところです。その再整備計画の実現に当たっては、今、施行予定者とさらに深めて協議をできるだろうという提案を頂いたところです。今後、3月の段階でまた判断が出るところでございますけど、その際に、新しく事業計画の変更方針をお示しして進むのか、それとも違う形の検討が必要になるのか、違う形の検討が必要になったときは、今、委員から頂いたお話は重要な要素になってくるということは認識しております。 羽鳥委員 先ほど酒井委員が少し述べていたことと関連するんですけれども、今回、建物配置や規模が変更となるため、都市計画まで変更が必要となる可能性があるということで、最初の当初提案のところからも本当に大きな変更になっているわけです。事業計画自身も変更ということで、本当に最初の提案とは全く違うものが出てくるのかなというふうに思います。そういう中で、それは、じゃあ、事業者から変更するような、そういう事態じゃないのかということを私も思うんですね。区は3月、年度内をめどに事業計画見直し方針を野村不動産から提案を受けると思うんですけども、私は、ここまで変更が必要というふうになるなら、やっぱり公平性の観点からも、多くの事業者に参加してもらうような、そういうことだって検討が必要じゃないかなと思うんですけども、区としては、野村不動産にまず出してもらうというふうに考えているのはなぜなのかというのをちょっとお答えいただけますか。 小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 現在は施行予定者と協定を結んで事業を進めてきているというところでございますので、一義的にはその協定に基づいて進めていくというところでございます。本日の施設計画変更の方向性というところを踏まえまして、引き続き協議を進めてまいりますが、様々御意見も頂いておりますので、提案内容の継承という点であったり、公募の公平性という点であったり、そういった点も確認をしながら進めていきたいというふうに考えてございます。 委員長 他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 委員会を休憩します。
(午後5時18分)
委員長 委員会を再開いたします。
(午後5時29分)
時刻もかなり押しておりますので、進行に御協力をよろしくお願いいたします。 それでは、2番、中野二丁目再開発権利床活用事業の事業実績等についての報告を求めます。 半田企画部資産管理活用課長 それでは、中野二丁目再開発権利床活用事業の事業実績等につきまして御報告いたします。(資料3)なお、本件につきましては、総務委員会においても報告した案件でございます。 1番、事業実績等についてでございますけれども、登録団体数、コミュニティボックス使用実績、イベント実績につきまして、別添に添付してございますので、後ほど御覧いただければというふうに思います。 2番、コミュニティボックスの試行的開放でございます。コミュニティボックスの一般開放につきましては、これまで施設管理上の懸念があることから実施しておりませんでしたけれども、これまでの運営状況を踏まえまして、対象者及び時間等を限定の上、試行的開放を行います。開放の概要につきましては、資料をお読み取りいただければと思います。 引き続きまして、3番、情報発信でございます。利用者への情報発信の一環として、これまでアールブリュット作品の展示を行っておりましたけれども、今後はサークル活動の作品展示等を予定してございます。また、区や地域の魅力を発信するため、デジタルサイネージの導入ですとか、SNSの活用を検討してございます。 最後に、4番、貸付料でございます。募集要項における提案に関する条件及び現在の貸付料につきましては、資料(1)(2)の記載のとおりでございます。 事業者との契約書では、賃料の改定は行わないことになってございますけれども、募集要項における提案に関する条件等も踏まえまして、改めて事業者と調整した結果が(3)となります。 ①、契約日から5年間は現行と同額とすること。 また、②、不動産鑑定士による改定継続賃料調査を行うとともに、周辺公示地価の上昇率等を考慮の上、賃貸借契約を締結した経緯、借地借家法第32条及び継続賃料の考え方等を総合的に勘案いたしまして、事業者と協議するものといたしました。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。 立石委員 まとめて聞きますね。ここのもともと安くしている、これは区の施策に貢献する情報発信拠点というコンセプトだと思うんですけど、改めて区のコンセプトの確認と、半年間やって検証、その内容を満たしているのか、区の見解を伺います。 半田企画部資産管理活用課長 本事業につきましては、資料の冒頭にありますとおり、まずは誰もが無償で利用できるフリースペースの提供、また、区や地域の魅力を発信することを目的として開始をしたものでございます。 前段の誰もが無償で利用できるフリースペースというところでございますけれども、今現在は施設の管理上課題があることから、無償で開放はできていないところでございますけれども、段階的に事業者のほうに取り組んでいただいているところでございまして、今後も引き続き、一般開放を拡大していきたいというふうに考えているところでございます。 また、区や地域の魅力の発信につきましては、情報発信のところにございますけれども、まだまだ不足しているところもございますので、今後事業者と協議して、また事業実績が上がっていくように、区と事業者と協力して進めていきたいと考えているところでございます。 立石委員 時間がないので端的に御答弁いただきたいんですけども、私はこれ、全く評価できていないと思っています。裏の今の月額、これ、今、金額、近傍価格で相場で貸した場合って幾らなのかということと、5年間という理由、そちらについて教えてください。 半田企画部資産管理活用課長 こちらにつきましては、近隣の相場ということで、まず、今、こちらの床なんですけれども、平米当たりが5,200円余で貸し付けているところでございまして、近隣相場につきましては、令和4年4月1日時点でございますけれども、このときの近隣相場が5,590円でございますので、大きくは違わないというのが区の見解でございます。 こちらの5年間でございますけれども、まずは先ほど申し上げましたとおり、今現在の契約につきましては10年間、貸付料は変更しないということで契約書を結んでいるところでございます。ただ、一方で、区議会での御意見も踏まえまして、改めて事業者と協議した結果でございますけれども、今、他の普通財産の貸付け等も参考にしながら、まずは5年間は同額とした上で、その後の賃料につきましては改めて協議をさせていただくということで、事業者とお話をしたところでございます。 立石委員 金額のところはあまり変わらないということですけど、減免の考え方とかも適用されているはずなので、ちょっとそれはどうかなと思うんですけれども。この半年間、あまり改善されていないようなので、10年後、解約に向けても検討したほうがいいんじゃないかとは思っています。 それと、イベント実績というのがあるんですけれども、7か月で9回しか行われていない。これ、非常に少ないですよね。コミュニティボックスについてはAからDまであって、3か月前から14日前、あるいは当日利用できるようになっていて、何で14日間という区切りがあるのかといったら、イベントの告知で使えなくなるかもしれないからというお話でしたけど、これしか開催していないんだったら、もっと直前まで、それこそ1か月以内にイベントが入っていないと分かっていれば貸し出せると思うんですよね。ここの件数、今、件数だけ書かれていますけれども、それぞれコミュニティボックスAからDまで月フルで稼働した場合って何件使えるのか、稼働率を教えてください。 半田企画部資産管理活用課長 コミュニティボックスにつきましては、委員おっしゃるとおり4部屋ございまして、時間帯が朝・昼・夜と三つございます。1日当たりですので12コマあるんですけれども、そちらが仮に30人いたといたしますと360コマということになりますので、その中で、例えば10月ですと44件しか使われていないという状況になっているところでございます。イベントにつきましては、委員おっしゃるとおり、まだ回数のほうがなかなか伸びていないところがありますので、そこについては今も事業者のほうには改善を求めているところでございます。 立石委員 だから、稼働率、月によっては10%行ったり、ほとんどそれ以下みたいな状況じゃないですか。もともとここ、使われていない時間帯を区民に開放するという話であるので、そもそも稼働率を上げるために、さっきみたいに、予約できる日数を14日前というところから、もう少し直前まで利用できるように改善を求めます。 それと、新しくこれから高校生、学生に開放するものに関しても、もともと情報発信拠点ということで、一般の区民の方も自由に使っていただくことを想定したはずで、このタイミングでこの対象に絞ってというのはちょっとどうかなと思っています。なので、今後この試行をやった上で、どういうふうに展開していくのか、その展望を聞かせてください。 半田企画部資産管理活用課長 事業者のほうとは定期的に打合せのほうは行っておりまして、こちらの試行的開放につきましても、実績を見ながら、また要望も踏まえまして、拡大していく方向で事業者のほうとは調整をしていきたいと思います。また、対象につきましても、今は小学生から高校生ですとか、学生サークル等で限定しているところでございますけれども、こちらの拡大につきましても併せて協議をしていきたいというふうに考えてございます。 立石委員 今申し上げたもの全て、改善に取り組んでいただけない場合は、早期解約というものも区としても本気で考えていただきたいと思いますが、いかがですか。 半田企画部資産管理活用課長 今現在、事業者のほうとは協議のほうをしていただいて、こういった御報告の形ではございますけれども、事業の改善については取り組んでいただいているところでございます。今後も引き続き、改善のほうに取り組んでいただくということで区としては考えてございまして、現時点では契約の解除等は考えてはございません。 いさ委員 このお話って、もともと今の報告の中を見ても明らかなように、「誰もが無償で利用できるフリースペースの提供及び区や地域の魅力を発信すること」ということで、最初からボタンの掛け違いがあったんじゃないかなと。区が目指すものと事業者さんのやりたいことというのはちょっと違っていたんじゃないかなと、改めて思わざるを得ないかなと思っています。ここに出ています試行ですけれども、予約が入っていないボックスを事業者が指定するということです。一方、事業者は予約はできるだけ埋めたいということになりますから、事業がうまくいけばいくほど空きスペースができないという格好になっているんじゃないかと思うんですが、この点はいかがお考えですか。 半田企画部資産管理活用課長 今現在、実績につきましては、先ほど申し上げましたとおり、10月で44件とかかなり少ない状況になっておりますので、部屋のほうは確保できる見込みだということで事業者のほうが考えているところでございますけれども、委員おっしゃるとおり、当然、利用率については上げていく必要がございますので、そういった中では、運用方法の変更というのはあるのかなというふうに考えているところでございます。 いさ委員 もう一度確認します。事業者の事業がうまくいけばいくほどフリースペースがなくなっていくという格好になっているので、こういうことでいいのかなというお話です。 加えて、小学生から高校生までの自習のスペースで17時までというのはちょっとないかなと思うんですけど、使い勝手の面ではどうお考えですか。 半田企画部資産管理活用課長 小学生から高校生の自習スペースにつきましては、まずは夕方までの放課後の学習スペースとしてということで、今17時までを想定しているところでございますけれども、夜間につきましては、例えば高校生だけですとか、そういったことについては、利用状況を見ながら検討していきたいというふうに御回答は頂いているところでございます。 いさ委員 ちなみに、これ、まだ試行ですから、この先どういう使い方をしていくというのはこれから話が出てくるんだと思うんですけれども、対象が小学生から高校生、また大学生ですかね、ゼミ活動も含めて。こういうところにどうやって周知をしていくのでしょうか。 半田企画部資産管理活用課長 こちらの事業につきましては、ホームページ、またSNS等のアカウントを持っているところでございますので、まずはそういったところでの広報が最初になるかと思います。また、区の中で庁内的に共有して、もしそういった宣伝できる場所があれば、積極的に区としても広報のほうはしていきたいというふうに考えてございます。 いさ委員 このコミュニティスペースができるときに、中野区の広報係のXのアカウントがこれをツイートしているんですけれども、リツイートが15、「いいね」が26です。これで拡散がどうなっているのかというのは言わずもがなという話だと思うんですけれど、もしこれを本当に告知したい、知らせたいのであれば、やっぱりやり方も見直さなきゃいけないんじゃないかと思うんですけど、そういうところも含めてまるっと、この事業そのものがどういうものなのかというのは、どこかで中間的な総括みたいなものは必要になってくるんじゃないかということと、これ、10年契約で本当によかったのかなというのも改めてこの場で申し上げておきたいなと思います。この先の契約の在り方については、先ほど立石委員からもありました、ちょっと見直しというのはどこかで必要になってくるんじゃないかなと僕も思っています。地域がどうやって使うかというところも、この先ではちょっと検討も分からないですし、この事業の在り方そのものというのをどこかで見直すということは考えられませんか。 半田企画部資産管理活用課長 事業の在り方につきましては、適宜事業者とも協議を行っているところでございます。改善につきましては、引き続き事業者のほうとは協議をさせていただきたいというふうに考えてございます。 委員長 他に質疑はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、3番、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画案、説明会の開催についての報告を求めます。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 それでは、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)等の都市計画案、説明会の開催について御報告いたします。(資料4)なお、本報告は12月3日の建設委員会との重複報告でございます。 これまで本地区計画については、本年6月に東京都住宅供給公社から都市計画提案を受け、中野区都市計画審議会への意見聴取、地域住民への都市計画原案説明会など必要な手続を進めてまいりました。今回、白鷺二・三丁目地区地区計画、白鷺公園(区立鷺宮運動広場)、鷺宮西住宅一団地の住宅施設の都市計画案と説明会の開催予定など、今後の予定について御報告いたします。 まず、1、都市計画案についてです。右上に別紙1と記載している資料を御覧ください。始めに、今回の地区計画を定める位置を示した総括図、2ページ目以降が詳細な計画内容や地区施設の計画位置などを示した地区計画の図書となります。 前回の本委員会に報告させていただいた都市計画原案からの主な変更点としましては、先月開催しました都市計画審議会におきまして、別紙1の2ページ目でございます。地区計画の目標のうちの下から2行目、本地区の周辺のまちとの調和について、周辺のまちについて具体的な表現が必要との意見を頂いたことから、「周辺のまちと調和」を「低層住宅を中心とした住宅地と調和」に記載を変更いたしました。加えまして、同じページの下から8行目、みどり豊かな市街地を形成するといった観点から、「良質な住宅供給やみどりの保全」の「みどりの保全」という記載などを追加修正してございます。 次に、右上に別紙2と記載している都市計画公園、白鷺公園に関する資料を御覧ください。こちらは前回の本委員会に報告させていただいた都市計画原案から変更はございません。計画の変更の概要としましては、区域と面積の変更となります。 次に、右上に別紙3と記載している鷺宮西住宅一団地の住宅施設に関する資料を御覧ください。こちらは、今回の地区計画の決定に伴い廃止となる既存の都市計画となります。 次に、2、説明会の開催についてです。今月14日と17日の2日間、都市計画案の説明会を開催し、12月16日から来年1月8日にかけて、縦覧と都市計画案に関する意見を伺うこととしてございます。 最後に、3、今後の予定についてです。来年1月、都市計画審議会に諮問し、その結果にもよりますが、翌月の2月に都市計画変更の告示を行う予定でございます。 御報告は以上です。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。 久保委員 時間もないので端的に。東京都のほうでも、防災性の高い市街地の形成というようなことでここのエリアのことを進めております。その中では、妙正寺川の上流の調節池のこともありまして、調節池というのは、別紙1でいうところの一番最後の都市計画公園の下のところに入ってくるのではないかと思われます。この調節池についてなんですけれども、どれだけの調節機能があるのかというようなところは、東京都のほうから報告を受けているでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 東京都のほうからは約6万8,000立米程度の調節池を整備すると聞いてございます。 久保委員 6万8,000立米といいますと、今ある鷺宮調節池の約倍がそこには水がためられるという機能になっているかと思います。この都市計画公園なんですけれども、広場1号と都市計画公園を合わせますと、1.2ヘクタールと0.39ヘクタールということなので1.59ヘクタールというような、かなり広域な公園になってまいります。この都市計画公園については、これは区が行う区立公園というふうに位置付けとして今後なっていくのか、東京都が整備をするのか、どちらなのか教えてください。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 こちらの公園につきましては、地下調節池整備後も区で管理していくものということで考えてございます。 久保委員 いわゆる蓋かけをして上部を公園にするという手法で白鷺せせらぎ公園は行われました。その際には、地下調節池については東京都が行い、上部空間については中野区が整備をするという手法でありましたが、その点についてはどうなるでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 今回につきましては、都が調節池の地下の整備をしまして、区が上部の公園の整備をする予定です。基本的には、整備の費用の負担につきましては都のほうで費用負担をしますが、機能向上をするようなものにつきましては区のほうで負担するというところもありますが、今後、詳細については検討していきたいというふうに考えてございます。 久保委員 防災機能を有する公園ということが期待をされているところで、隣にはスポーツ・コミュニティプラザということで、避難所の位置付けというものもございます。そういった点からも、十分な防災機能についても、これ、多分、上部については区で行っていくところと思いますけれども、その辺のところもしっかり検討しなければいけないかと思いますが、いかがでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 こちらにつきましては、JKKからの都市計画提案の中でもありますが、広域防災拠点というふうに指定されておりますので、JKKと中野区ということで連携しながら、広域防災拠点の機能、地域の防災性の向上に資するものとして整備を進めてまいりたいというふうに考えてございます。 久保委員 別紙2のほうは変更がないということでございましたけれども、別紙2のところの今回削除区域についてお伺いをいたします。黄色の今回削除区域というところは何を意味しているのか、教えてください。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 こちらにつきましては、地区計画のほうで地区施設の区画道路約6メートルを整備する予定でございまして、その部分が公園区域から外れるということで、公園区域を削除するといった内容でございます。 久保委員 今般の子ども文教委員会におきまして、鷺の杜小学校への歩道橋の設置ということで、かねてから私は、ここの位置から小学校の校庭内にという提案をしていたところでございますが、その方向で進んでいるという報告がございました。そういった意味からも、ここが道路ということで今後も確保されているということでありますので、通学路及び歩道橋を設置するのに十分に足るスペースというふうに考えてよいのでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 この区画道路とコミュニティプラザの部分が今、通学路の検討箇所ということで検討しているというところでございます。道路内に通学路の横断歩道橋を設置することはできませんので、基本的にはスポーツ・コミュニティプラザ側の一部を使いまして、そういった通学路を安全に通行できる施設を整備する予定でございますが、今現在検討している途中でございますので、今後そういった形で検討を具体的にまた進めていきたいというふうに考えてございます。 羽鳥委員 変更点についてなんですけれども、地区計画の目標のところで、「周辺の低層住宅を中心とした住宅地と調和した」というふうに、低層住宅というのが入ったということは非常に大事で、よかったかなと思います。地域ではやっぱり高層の住宅になることによる住環境の悪化ということに懸念がありますので、こうした文言は大事かなと思います。 あとは、みどりの保全ということも、私も都市計画審議会の委員として適切な樹木の保全などを求めたところですので、こうした文言が入ったのはよかったと思うんですけども、地区計画の目標のところには入っているんですけれども、地区施設の整備の方針のところには、例えば「みどり豊かな市街地を形成するため緑地を整備する」とか、その他当該地区の整備、開発及び保全に関する方針というところで、「みどり豊かな歩行者空間の形成のため、歩道状空地、歩行者通路及び通路沿いでは、緑化の推進に努める」となっていまして、緑化の推進に努めるとなっているのは大事なんですけども、やっぱり豊かなみどり環境を維持・発展させていっていただきたいなというふうに思っておりますので、こうしたところにも「適切なみどりの保全」などを入れて、今あるみどりを生かせるような、そうした計画にしていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 JKKからの都市計画提案におきましても、樹木の保全ということはキーワードになっておりますし、事業としても保全をしていくということで、地域の方にも御説明させていただいているところです。ですので、今後も樹木の保全というところはしっかりやっていきたいなというふうには考えてございます。 羽鳥委員 あと、区画道路についてなんですけれども、特に区画道路の1号なんかでは、鷺宮スポーツ・コミュニティプラザの近接するところに通ったり、また、現行の鷺宮西住宅の1号棟、2号棟に近いところを通るということで、ここにも豊かなみどり環境、住宅があるという中で、例えば道路の配置の仕方についても、この道路配置を見ると、一直線、必要なところではカーブをするんですけれども、基本的にはなるべく直線的にやるというような配置になっているかと思うんですけども。例えばここだって周りは住宅なわけですから、例えばスピードをあまり車が出さないようにするために、必要な幅は確保しつつも適度にカーブを入れるだとか、あるいはみどりを避ける、樹木がなるべく伐採されないような形で道路を配置するだとか、そうしたことも考えられるんじゃないのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 建物の配置計画等々ございますので、そこは双方のバランスを取りながら今後具体的に検討していきたいというふうに考えてございます。 委員長 他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、4番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。 宮澤都市基盤部交通政策課長 それでは、新たな公共交通サービスの導入について御報告申し上げます。(資料5) お手元の報告資料を御覧ください。 本報告は、新たな公共交通サービスの導入に関して、令和6年度実証運行の利用実績等を踏まえ、中間評価をまとめたので報告するものでございます。なお、本報告は建設委員会との重複報告でございます。 1、経緯でございます。実証運行に関するこれまでの経緯については記載のとおりでございます。直近では、令和6年10月17日に開催した中野区交通政策推進協議会において、令和6年度の実証運行に関する中間評価について協議しており、この協議結果も踏まえ、本委員会で今後の運行について報告するものでございます。 続きまして、2、利用実績、収支状況、中間評価等でございます。まず、評価結果についてでございます。記載していますとおり、令和6年9月までの収支率は9月時点の目標としていた基準値の50%を超えているため、評価フローに従いまして、令和7年9月まで実証運行を継続したいと考えております。なお、詳細な利用実績、収支状況、収支率を検証した中間評価結果については、別紙1に取りまとめておりますので、後ほどお読み取りいただければと存じます。 続きまして、3、令和7年10月以降についてでございます。実証運行の期間につきましては、東京都の補助金が活用可能な3年間、当初の運行を開始した令和4年10月から3年目となる令和7年9月までと想定しておりました。このため、令和7年10月以降について、記載の3点を踏まえ、運行の継続に向けた検討を進めていきたいと考えております。 一つ目として、地域の積極的な利用による利用者数の順調な増加、それに伴う地域の移動手段としての定着、今後の利用状況といった部分。 二つ目として、事業の採算性を見極めつつ、地域、運行事業者、区、それぞれの役割等に関すること。 また、三つ目として、本事業が提供する区民サービスと、他の施策を講じた場合との比較結果、いわゆるクロスセクター効果と言われるものも参考にしていきたいと考えております。 お手数ではございますが、別紙2を御覧ください。 別紙2は、本事業に関してクロスセクター効果を検証した結果の概要をお示ししております。クロスセクター効果とは、地域公共交通を代替するのに追加的に必要となる多様な行政部門の分野別代替費用と、運行に対して行政が負担している財政支出を比較することにより把握することができる、地域公共交通の多面的な効果のことを言います。端的に申しますと、区の実証運行を実施していない場合に必要となる多様な行政部門の施策の費用を試算したものでございます。算出に関する詳細につきましては割愛させていただきますが、現在の実証運行に必要な支出を1,000万円とした場合、実証運行を廃止し、別の施策として通勤・通学・通院のためのタクシー券の配布、買物のための移動販売を実施すると、試算上は1,350万円となり、350万円のクロスセクター効果があるというものです。 お手数ではございますが、報告資料にお戻りください。 最後に、4、今後のスケジュールについてでございます。記載のとおり、本報告内容について、令和7年1月頃に中野区交通政策推進協議会において関係者協議を行った上で、4月から令和7年度実証運行を開始したいと考えております。また、6月頃に今年度の実証運行について評価を行う予定でございます。 御報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、5番、西武新宿線(野方駅から井荻駅間)の連続立体交差化についての報告を求めます。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 それでは、西武新宿線(野方駅から井荻駅間)の連続立体交差化について御報告いたします。(資料6)なお、本報告は12月3日の建設委員会との重複報告でございます。 まず、1、これまでの経過についてです。東京都は、中井駅から野方駅間について連続立体交差事業に着手し、また、野方駅から井荻駅付近について、国から着工準備採択を受け検討を進めており、過年度に実施した都の調査においては、野方駅直近の野方第1号踏切は残存することとしてございます。 次に、2、今年度の取組についてです。区は令和6年度、野方駅から井荻駅付近について、早期に計画の具体化を図るため、8月に西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会を開催し、区として、野方第1号踏切除却を含めた鉄道の立体化について積極的に取り組んでいく旨を決議し、同日に都へ要請いたしました。 また、10月には、都知事との意見交換会において、区長自らが東京都へ西武新宿線の野方以西の区間についての早期事業化や野方1号踏切の除却について要望し、都からは、様々な課題はあるが、解決に向けて意見交換を行い、鉄道事業者とも連携し、事業化に向けて取り組むと回答があったところです。 こうした中、今般、野方第1号踏切の除却に向けて、都からの協力も受けながら、10月に中野区と西武鉄道株式会社は協定を締結いたしました。協定の内容としましては、野方第1号踏切の除却に向けての検討の具体化を図ることを目的としており、主な調査内容としましては、野方1号踏切を含めた鉄道の線形やその施工方法の検討。期間は令和7年8月まで、調査費用は約1,400万円を予定してございます。 最後に、詳細は後ほどまちづくり計画課長から口頭報告がありますが、11月、12月には西武鉄道株式会社、国土交通省に対し連続立体交差化に関する要請活動を行いました。 今後も引き続き、東京都及び西武鉄道株式会社と連携・協力しながら、野方第1号踏切の除却を含めた野方駅から井荻駅付近の鉄道の連続立体交差化について取り組んでまいります。 報告は以上です。 委員長 ただいまの報告について質疑はございますか。 平山委員 時間がないので1点だけ。前進をさせていただいているようで感謝をいたしますし、区長も自ら積極的に動いていただいているということで、大変うれしく思っています。 1問だけど、二つ。やっぱり東京都が残存するというふうに一度は示しているということは、なかなか重たいことなんですよね。ここを突破していかなきゃいけないので、やっぱり中野区選出の都議会議員さんとしっかりとコミュニケーションを図りながら、東京都との交渉をどうまた進めていくかということを積極的に行っていただきたいというのと併せて、東京都のほうと交渉を進める中で、東京都だけじゃないかもしれないですけど、じゃあ、中野区さんがそこまでおっしゃるのであれば、費用負担についてみたいな話が将来的に出てくる可能性もあるわけですよね。区が本気で進めるというのであれば、やっぱりそういう覚悟や腹づもりも持った上で東京都との交渉にも臨んでいただきたいと思っていますけど、どうですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 これまでも都議会の議員方、高倉議員であるとか西沢議員、あとは荒木議員等の方の御支援も頂きながら、東京都への要請活動をはじめ、国土交通大臣にも要望をしてきたところでございます。もちろんここにいらっしゃる区議会の皆様の御協力も頂きながらここまで前進してきたというところで、引き続きそこについては、様々な皆様の力を頂きながら、より一層推進してまいりたいというふうに考えてございます。 もう1点目、費用負担につきましては、先ほども御説明したとおり、東京都は残すということで、野方1号踏切については議会でも御説明しているという状況でございます。一方で、区としましては、まちづくりを進める上での生命線ということで、区長もそういった認識を持ってございますので、その分、費用負担というところも今後出てくるかもしれませんというところはあります。今後、除却に向けてあらゆる可能性を検討しながら、引き続き検討してまいりたいというふうに考えてございます。 羽鳥委員 野方1号踏切除却に向けた検討ということで、具体的にどのような中身で検討するのでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 具体的には、野方1号踏切除却を含めた鉄道の平面線形及び縦断勾配などの検討、あとは、環状七号線との交差部などの施工方法が難しいところがございますので、そういった検討などを進めてまいる予定です。 羽鳥委員 この検討をして、どれくらいの例えば設計などで実際にやるとしたら費用がかかるのかというような、こういった費用、どれくらいお金がかかるのかということについても一定示すんでしょうか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 今回の西武鉄道株式会社にお願いをする協定の中では、そういった検討はしない予定となってございます。 羽鳥委員 あくまで技術的にどうできるかというような、そうした検討ということですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 委員お話しのとおりです。 羽鳥委員 あと、立体化の方式なんですけれども、以前、私も予算特別委員会の総括質疑で取り上げさせていただきましたが、中野区が野方駅を南西方向に高架化で移動することによって、野方1号踏切が除却できるのではないかという検討をやっていることを取り上げましたが、今回の協定に基づく野方1号踏切除却の技術的な方策の検討というのは、この区の検討が基になっているんですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 今回の協定の内容につきましては、中野区としては高架化が優位というふうに考えてございますので、高架化の計画の具体化を図ることとしてございます。 羽鳥委員 地下化のところでは検討は全くしないんですか。 桑原まちづくり推進部野方以西担当課長 今回の西武鉄道との協定においては、地下化の検討を行う予定はございません。 羽鳥委員 再三述べていることですけれども、今は高架化で検討するということなんですが、実際に高架化にしたときに、じゃあ、立ち退きがどうなるのかということや、地域の周辺環境にとってどうだったのかということなんかを考えますと、本当にこれが早期実現にとっていいのかどうかというのは、慎重なやっぱり検討が私は必要だと思います。都市計画決定はできたけれども、実際にはできなかったという事態にもなりかねないわけですから、ぜひとも地下化の検討をやっていただきたいと、そのことは申し上げておきたい。要望をしておきます。 委員長 他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、6番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料7)本報告は建設委員会で報告したものでございます。 中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ及び駅前広場等の基盤整備について、現在の進捗状況について御報告いたします。 初めに、1番、歩行者動線変更の検討状況についてですが、(1)仮設通路について、本年第1回定例会の報告では、中野四丁目新北口駅前地区の市街地再開発事業の進捗に伴いまして、東西連絡路と旧区役所の間を斜めに結んでいるスロープ状の道路につきましては、市街地再開発事業の事業区域となることから、仮設通路に切り替える予定で、令和7年1月頃から工事に着手することを予定しておりましたが、事業計画の変更に伴いまして、仮設通路の整備を取りやめ、現在のスロープを供用を継続いたします。 2ページを御覧ください。 (2)エントランスデッキに接続する仮設階段について、令和8年末頃の橋上駅舎やペデストリアンデッキ等の供用開始時におきまして、中野駅の新しい西口改札、西側南北通路、ペデストリアンデッキの高さと新北口交通広場、東西連絡路の高さをつなぐ仮設階段の整備を検討いたします。JRの駐車場棟やエントランスデッキの脇に整備されるエレベーターによりまして、バリアフリーの動線については確保されますが、新しい改札を出て中野五丁目方面や仮設バス停へのアクセス性の向上や、駅周辺の回遊性の向上を目的に設置を検討するものでございます。 2、中野駅新北口駅前エリアの緑化方針についてでございます。別紙に中野駅新北口駅前エリアの緑化方針をまとめてございますので、別紙を御覧ください。 上段の部分に、当エリアの緑化のコンセプトをまとめております。 左側の1、緑化の現状・上位計画のところに現状についてまとめてございます。 (1)では、エリア内のみどりの現状として、対象エリアの範囲を赤線で示した範囲でございます。こちらに高木として、本数が130本、緑化面積として約1,100平方メートル、緑化率としては現在約2.1%といった事業着手前の状況を示してございます。 (2)に上位計画の一覧、それから、(3)で当エリアの緑化に係る位置付けをまとめてございます。 右側に行きまして、2番の緑化の推進として、(1)で緑化の考え方、(2)で当エリアの緑量、それから、(3)で当エリアの緑化配置をまとめてございます。 (2)に記載のとおり、現状、樹木の存置・移植・事業による新植についてまとめてございまして、これにより面積ベースで約6倍の緑量の創出を目指していきます。 右側の下側の3番の既存樹木の利活用についてでございますが、(1)では現状樹木の基本的な考え方、それから、利活用のフローをまとめてございます。現状の樹木は可能な限り活用いたしまして、第1に現位置での保存、それから第2に、移植可能な樹木は移植をすると。それから第3に、やむを得ず伐採する樹木は材として利用することを基本的な考え方としています。 (2)では、樹木の移植として、高木130本の樹木診断をいたしまして、移植診断結果では移植可もしくは条件つき移植可と診断された37本を対象に、移植の検討を進めていきます。移植につきましては、街路事業、土地区画整理事業、市街地再開発事業の各事業により行うことになります。 (3)では、やむを得ず伐採となる樹木については材として活用することをまとめてございます。 恐れ入りますが、初めの紙の2ページ目にお戻りいただければと思います。 3番、旧区役所低層棟の解体工事についてですが、旧区役所低層棟の解体工事で、建材からPCB(ポリ塩化ビフェニル)が含有していることが確認されました。PCB含有物の除却・処分につきましては、特別措置法に基づく対応が必要となります。このため、旧区役所低層棟の解体工事の完了時期が令和7年2月から5月頃に変更となります。なお、仮設バス停の供用には、これまでの予定から変更はございません。 3ページを御覧ください。4、今後の予定でございます。令和7年度は旧区役所低層棟や旧中野税務署の解体が完了し、仮設バス停の整備と運用を開始いたします。また、旧中野税務署跡地のインフラ移設工事に着手をいたします。令和8年度は中野駅西側改札の開業、ペデストリアンデッキの工事につきましては、四季の都市(まち)方面のデッキの一番四季の都市(まち)側の階段、エスカレーター、エレベーターの一部を除きまして完了し、供用を開始いたします。中野駅新北口交通広場全体の供用開始は令和11年度を予定しております。 本報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告について質疑はございますか。 小林委員 2点だけ伺います。デッキの件ですけれども、新たな西口ができて、一つは旧中野税務署方面へ向かうデッキがあります。そこについて1点目、デッキの先の階段、エレベーターについては、さっき、最後おっしゃられていたのを聞き漏らしているんですけども、いつ頃どういうふうに完成するのか確認をさせてください。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 一番先端側といいますか、四季の都市(まち)側の階段、それから、エスカレーターにつきましては、道路の付け替え工事等の施工が終わってからの施工になりますので、デッキが整備されてから1年もしくは2年後になろうかと考えてございます。一方で、この一番先のところにエレベーターを設置する予定になっているんですが、エレベーターにつきましては、令和9年度頃には完成する予定でございます。 小林委員 そうすると、旧中野税務署方面に向かうデッキができますよ、デッキそのものはできました。完成したときには、まだ通路の付け替えが終わっていない。まだそのまま残っているから、そこから行ったら下りられない。デッキが完成してすぐに階段やエレベーターがつくんじゃなくて、デッキが完成しても、そこから下りることができるのかできないのか確認できないので、そこをお願いします。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 NTTドコモビルと現在の税務署の間の辺りに仮設の階段を整備いたしまして、そこから下りられるようになります。 小林委員 よく分かりました。デッキができた先、行き止まりになって、また戻ってこなくちゃいけないのかなというイメージを抱いたので聞きました。 もう1点、西口改札から出て、エントランスデッキ工事という、どう言ったらいいんでしょうかね、仮設階段の整備検討箇所というふうにあって、これは要望していたことだったので、すごくよく思いました。なぜならば、現在の北口改札を出て、もしくは中野五丁目側から東西連絡路を渡っていったときに、新西口改札に全く行けないんですよね。レベルが、この間も聞きましたけども、全くワンフロア分違うというんですかね。ということがあったので、そこは要望していて、検討していただいているということで、よかったと思います。エレベーターや階段が設けられるのはどのくらいの時期になりますか。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 まず、JRの駐車場棟のエレベーターに関しましては、新改札ができるものと合わせて運用を開始できるというふうに考えてございますので、バリアフリー上の動線については、これで中野通り、それから東西連絡路の高さ、それと新しい改札、デッキの高さのところにつきましては、バリアフリーのところは問題なく整備がされます。現在検討している仮設階段につきましては、今、東西連絡路側の東側に向けて整備をするか、それとも再開発側の北側に向けて整備するかについて、施工展開上あるいはその後の整備に合わせて、どちらが有利であるかというところについて今検討しているところでございます。いずれにしましても、JRの駐車場棟の整備が終わってからの整備になりますので、新しい改札ができたと同時というのはなかなか難しいかなと思っておりますが、なるべく早い段階で仮設階段の設置に行ければと考えてございます。 久保委員 西口改札から出て、車椅子の場合なんですけれども、中野五丁目側に行く場合はどういった動線になるでしょうか。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 新しい改札を出て中野五丁目側に行くバリアフリー動線としましては、JRの駐車場棟を使って東西連絡路の高さまで行って、東西連絡路を渡ったところで東西連絡路に設置してあるエレベーターを使用する方法と、それから、JRの駐車場棟で中野通りの高さまで下りて、平面的に渡っていくという二つの方法がございます。ただし、中野通りを今、現北口を出て横断歩道があると思うんですが、こちらの横断歩道につきましては、将来的にはなくなる予定でございますので、将来的には東西連絡路を渡っていただくような形になろうかと思います。 久保委員 分かりました。要するに、駅ビルの中のエレベーターが中野通りの高さと同じところまで移動ができるというところだと思うんですけれど、これは時間の規制ですとかあるんでしょうか。JRが利用できている時間帯は利用できるものなのかどうか、教えてください。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 こちらはJRの建物内を通っていくことになるのですが、現在、JRと駅ビルが閉鎖している時間帯についても利用できるように調整をしているところでございます。 平山委員 うちの会派ばかりで申し訳ないんですが、1問だけ。当該エリアの計画的なみどりの整備って非常に重要だと思っていて、緑化の方針をつくってくださいということをまさに何度も申し上げてきて、今回つくっていただいたことには大変うれしく思っています。 その上で、一つだけ。別紙の3、現状樹木の利活用の(3)伐採した樹木の活用ということで、「やむを得ず伐採する樹木については、材として活用を図る」とあるじゃないですか。これ、すばらしいことだなと思うんですけど、これまで区は、具体的にこういった取組というのはされていないですよね。今回やろうというふうになった経緯はどういうものなんですか。コンパクトにお答えいただきたいんですけど。 井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 昨今の樹木に対する社会的な考え方等を考慮いたしまして、今回は、伐採した樹木を積極的に活用していこうということで提案をしているところでございます。樹木につきましては、伐採してすぐに材として活用するというのはなかなか困難で、一旦乾燥工程をして、材料にして使っていくということで、一旦は伐採するんですが、エリア内のベンチとか、建物施設内での活用につなげていけるといいかなというふうに考えてございます。 平山委員 いや、本当にすばらしいなと思って。コストはかかるんでしょうけど、だから、全部が全部こういうふうにというわけにはいかないんでしょうけど、本当に再開発が進む。ちょっと止まっちゃっていますけどね。中野駅前の樹木をこういうふうにというのは、非常にいい事例にもなるし、未来に残すものにもなるんだというふうに思いますので。また、先になりますけど、議会にも分かるようにしていただければと思いますので、よろしくお願いします。 委員長 他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、7番、中野三丁目土地区画整理事業区域内の自転車駐車場についての報告を求めます。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 それでは、中野三丁目土地区画整理事業区域内の自転車駐車場の整備・運営方法の検討状況について御報告いたします。(資料8) 1番、自転車駐車場の整備・運営方法の検討状況についてです。中野三丁目に新たに設置する自転車駐車場については、拠点施設外にて整備することとし、令和6年8月29日、本委員会にても報告させていただいているところでございます。このため、地区計画等の各種計画で拠点施設に自転車駐車場を整備すると記載があることから、変更手続を今後行ってまいります。 また、管理運営手法については、別紙の記載のとおり、複数案による比較を行った結果、区としましては、民間活用が総合的に優位な手法であると判断いたします。 一方、自転車駐車場のみの整備・運営は民間事業としての採算性が低いことから、多くの実績を有する事業者は公益財団法人自転車駐車場整備センターのみとなるため、今後は整備センターと協議・調整を行い、必要となる手続を進めてまいります。 恐れ入りますが、別紙を御覧ください。 複数案の検討に当たっての前提条件は、上表に記載のとおりでございます。 A案からC案までの3案について、利便性、費用面の観点で評価をしております。利便性では、C案は時間利用の対応も可能となるとともに、ウェブ申請やキャッシュレス決済などにも柔軟に対応でき、評価は優位と判断しています。費用面では、C案は区の負担が整備費用の一部のみとなり、他の案に比べ負担が一番少なくなります。これらの観点から、総合的にC案が優位な手法であると判断しております。 恐れ入りますが、鏡文にお戻りください。 今後の予定です。令和6年12月に区は整備センターに事業要請を行い、令和7年4月に整備センターとの協定締結を予定です。令和7年12月頃に都市計画審議会で地区計画等の審議をしていただいて、令和8年12月の開設予定を見込んでおります。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。 杉山委員 ありがとうございます。今回、もともと拠点施設の地下に自転車駐車場を整備する予定だったんだけども、隣に土地を取得して、その場所はそもそも第一種中高層住居専用地域だけども、そこに自転車駐車場を建てる、民間が運用するほうがいいんじゃないか、公益財団法人の自転車駐車場整備センターさんがいいんじゃないかということなんですよね、報告的には。もともと拠点施設の地下って、自転車駐車場はなくなるけども、地下はできるんですか。そこだけ確認。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 拠点施設を計画しているUR都市機構からは、地下はできるというふうに聞いております。 杉山委員 ありがとうございます。前、一般質問でも聞きましたけども、用途地域が違うところに駐輪場、自転車駐車場を建てるときに、特例措置というのを使うというお話だったんですけども、今回、公益財団法人自転車駐車場整備センターさんなんですけど、これ、特例措置なので、自転車駐車場だけじゃなくて、小さなカフェとかの併設って難しいんですか。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 こちらについては、委員おっしゃるように、第一種中高層住居専用地域ということで、後背地が住宅地になっておりますので、今回のこのエリアについては店舗等は計画しておらず、駐輪場のみの運営というふうに考えておるところでございます。 小林委員 何点か確認だけさせてください。拠点施設の中に駐輪場を設けることを計画していたことを取りやめた。取りやめたということは、拠点施設のほうの建設計画、施設計画、そもそも変わってきますよね、その面積が施設のほうにまた入るわけだから、駐輪場はなくて。この計画については、都市計画の変更はまずあるのかないのか。そして、その施設が駐輪場がなくなったことによって、何か不利益になるのかならないのか。その2点を確認させてください。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 拠点施設から駐輪場がなくなったことによる都市計画の変更につきましては、拠点施設に駐輪場を整備するという方針が書かれておりますので、これについては都市計画の変更は必要だというふうに認識しております。 区の整備する駐輪場が拠点施設からなくなったことによる拠点施設の不利益というところなんですけれども、こちらについては逆に、駐輪場の出入口が地下に必要になったところの部分について、それが逆になくなるというところでいくと、歩道状空地の動線の交錯等がなくなるので、拠点施設としての設計は自由度が高まるというふうに認識しております。 小林委員 もう1点、新たに今度屋外に整備される駐輪場、自転車置場というのは、当敷地からは外れた、多分想定するところによると、敷地からすると、単純に道路を挟んで南側なのかなと。そうすると、低層住居が建ち並んでいる地域に隣接をして駐輪場ができる。そうすると、音の問題ですとか、人の通る交通量、自転車の交通量、それから、それが集中してこの駐輪場に向かってくる。駐輪場の台数というのは前回と変わっていないんでしょうから、そうすると、近隣住民に関わることと、それから都市計画上、それから、用途地域の変更などはあるのかないのか、その2点伺います。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 こちらについては、やはり駐輪場が住居地域にできるというところで、北側が、拠点施設側は商業地域ですので、駐輪場の出入口は基本的に北側から設けるというところで、住民の皆様に、住民というか、住宅地側のほうに被害というか、影響が出ないような形で計画をしているというところです。 それと、用途地域は、今のまま第一種中高層住居専用地域の変更は考えておりません。 小林委員 もう1点。相応のボリュームの駐輪場になると思うんですね、2階建てなのか3階建てなのか、おおむね2階建てぐらいなのかなというふうに思うんですけども。それができるのが令和8年12月頃オープンという意味合いでいいんでしょうか。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 JRの西口改札に合わせて駐輪場を開設するというところで、段取りをしているというところでございます。 小林委員 最後、もう1点。拠点施設側のほうが今、駐車場になっていますけども、コインパーキング。それは、当初1年ぐらいの計画だったと思うんですけれども、今、延長しているんですかね。延長しているとすると、いつまで延長するのか。拠点施設の着手が遅れていると思うので、そこの確認をさせてください。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 URが今駐車場として貸し付けている契約としましては1年契約で、特に両者申出がなければ自動更新というふうに伺っておりまして、今、現時点では令和7年11月末まで自動更新されているというところでございます。一方、拠点施設の建築計画に応じまして、契約内容としまして、UR側のほうが契約解除については2か月前に申し出れば、1年間の契約よりも前に契約解除できるという規定になっているところでありますので、拠点施設が逆に令和7年11月末よりも早く着工するというようなことになった場合については、URはその2か月前に契約解除を申し出るというような契約内容になっていると聞いております。 小林委員 最後に、駐輪場とコインパーキングの計画については、近隣の方々にはどのような周知をしているのか、されるのか、どのような状況になっていますか。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 こちらの中野三丁目土地区画整理事業の権利者の方には、既に情報としては会議の中で周知しているところでございます。今後、駐車場の整備センターと実際に建物の計画や配置等を検討した中で、都市計画の手続の前には近隣の方に説明してまいりたいというふうに考えております。 いさ委員 すみません。建設委員会で聞き漏らしたことがありました。8月29日の委員会の報告で、このときの計画では駐輪台数が500台、平置き50台、2段ラック450台となっています。この点で変更ってありますか。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 今現在は約500台以上というところなんですけども、今後、整備センターと実際の費用面についてこれから協議していくというところで、多少というか、その変動はあるというふうに考えております。 いさ委員 今回の報告では平置きを最大限確保となっています。この点は今もまだ出せるような感じのものはないですか。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 まだ具体的な施設計画の提示を受けておりませんので、平置きが今現在どのぐらい確保できるかというところはまだ未定というところでございます。 いさ委員 最後です。この駐輪台数については、一時駐輪と定期等の考え方というのはどうなっていますか。 大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 こちらの定期利用と一時利用についても、まだ割合については未定というところでございます。 委員長 他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で本報告について終了します。 次に、8番、その他で理事者から何か報告はございますか。 近江まちづくり推進部まちづくり計画課長 それでは、私から、令和6年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の要請活動について、口頭にて報告いたします。本報告は建設委員会との重複報告です。 本年8月26日に決起大会を開催し、同日、東京都に対する要請活動を行いましたが、その後、11月21日に西武鉄道株式会社、12月2日に国土交通省に対して要請活動を行いました。当日は決起大会にて決議した決議文をお渡しし、開かずの踏切解消に向けまして、現認可区間である中井駅─野方駅間の一層の工事の推進と、着工準備採択を受けている野方以西の連続立体交差化の早期実現などの要請を行ってございます。 報告は以上でございます。 委員長 ただいまの報告に対して質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 以上で本報告について終了します。 他に報告はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 委員会を休憩します。
(午後6時34分)
委員長 委員会を再開します。
(午後6時38分)
以上で所管事項の報告を終了します。 次に、審査日程のその他に入ります。 委員会を暫時休憩します。
(午後6時38分)
委員長 委員会を再開します。
(午後6時41分)
休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は1月14日(火曜日)午前9時から開会することとし、駅前直近のアリーナと近接商業施設等によるにぎわいの創出についての視察を行うことに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 また、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長 なければ、以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後6時42分) |