令和7年02月05日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会
令和7年02月05日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の会議録

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和7年2月5日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和7年2月5日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午前9時00分

 

○閉会  午前11時47分

 

○出席委員(13名)

 高橋 かずちか委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 山内 あきひろ委員

 黒沢 ゆか委員

 市川 しんたろう委員

 小林 ぜんいち委員

 立石 りお委員

 いさ 哲郎委員

 斉藤 ゆり委員

 杉山 司委員

 平山 英明委員

 むとう 有子委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(1名)

 久保 りか委員

 

○出席説明員

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部資産管理活用課長 半田 浩之

 総務部長 濵口 求

 総務部総務課長 永見 秀光

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 都市基盤部長 松前 友香子

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 早尾 尚也

 書記 梅田 絵里子

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について

 中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について

 中野駅周辺各地区の整備について

 都市観光・地域振興の推進について

 西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

 区内南北交通と新たな公共交通サービスについて

○要求資料の提出

 1 中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業における事業計画検討の民間事業者募集提案時から事業認可委申請時までの変更箇所について(資産管理活用課、中野駅新北口駅前エリア担当)

所管事項の報告

 1 中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の検討状況について(資産管理活用課、中野駅新北口駅前エリア担当)

 2 旧洗心寮跡地の区有地活用に関する意向調査の実施結果について(野方以西担当)

 3 西武新宿線沿線まちづくり整備方針の改定(素案)について(野方以西担当)

 4 上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査及び意見交換会の実

  施結果について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 5 中野駅新北口駅前広場等の整備状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 6 中野駅周辺エリアマネジメントの今後の方向性について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

 7 その他

  (1)白鷺二・三丁目地区地区計画等の進捗状況について(野方以西担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午前9時00分)

 

 報道関係者の方から当委員会の様子をビデオ撮影、写真撮影、録音したいという許可願いがございました。

 委員会を休憩いたします。

 

(午前9時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前9時01分)

 

 報道関係者からビデオ撮影、写真撮影、録音の許可を求める申出がありました。これを許可するに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 報道関係者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に、撮影、録音したものを使用しないこと。また、休憩中の撮影、録音は認められておりませんので、休憩になりましたら撮影、録音は止めてください。

 それでは、本日の審査の進め方について協議をしたいので、委員会を休憩いたします。

 

(午前9時02分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前9時02分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思います。御協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 中野駅新北口駅前エリアの再整備について、中野駅西側南北通路及び橋上駅舎等整備について、中野駅周辺各地区の整備について、都市観光・地域振興の推進について、西武新宿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備について、区内南北交通と新たな公共交通サービスについてを一括して議題に供します。

 初めに、要求資料の提出の1番(資料2)と所管事項の報告の1番(資料3)が関連しており、前回の委員会で一括して報告を受けておりますので、質疑に入りたいと思います。それでは、質疑はございませんか。

杉山委員

 先週ですかね、引き続きまして質疑を、私のほうは2周目ではないのでお許しくださいませ。

 まず、事業の再検討を野村不動産さんにされたと思いますけども、たしか昨年11月にされたかと思うんですけども、このビルのですね、この絵が出てきていますけど、ビル2棟の案というのは、それはいつ出てきたんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 建物が1棟から2棟になることについては、最初の協議というのは11月の中旬でございました。

杉山委員

 11月中旬。これは口頭とか打合せの中で出てきたお話で、この絵というのもそのときに出てきたんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 2棟ということで、当然、2棟になるという絵も頂いておりまして、それに基づいて協議を進めてきて、今に至っているというところでございます。

委員長

 ただいま傍聴の希望の方が15人を超えましたので、これを許可するに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 傍聴者の方にお願いを申し上げます。本日多くの方がお見えになっておりますので、席を譲り合っていただきますように、よろしくお願いいたします。

杉山委員

 この絵をですね、まず、絵が出てきたというお話だったんですけど、御担当が見たときに、これ、プロポーザルのときの次点の絵に何か似ているなとか、そういうふうには直感的に思いませんでしたか。思ったか思っていないか聞いております。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 当然、2棟ということですので、次点候補の案も2棟ということで、建物の形態としては類似しているというふうには認識をしましたけれども、そこからさらに詳細を確認してきたというところでございます。

杉山委員

 御担当として、そのときに、2棟はいいんだけども、1棟だったら、今回のお話の中で、野村不動産さんから外の特定業務代行者に発注されるときに、特定業務代行者の方の特許を外して検討することでコストが下がるんじゃないかとかというお話だったと思うんですけれども、じゃあ1棟でやったらどうなるのとか、話合いの中でそういう御意見というのは担当の中から出てはこなかったんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 従前案が1棟でございましたので、当然、1棟で再検討は進められないのか、そういった協議をいたしたところでございます。

杉山委員

 従前案が1棟だったので、1棟の案だと駄目だという考えなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 従前案が1棟でしたので、1棟で再検討というのはできないのかということで協議をいたしましたけれども、その結果として、より効率的に建物を造る、そういった点で2棟ということで提案を頂いたということでございます。

杉山委員

 コストを下げるとか、事業の内側に数字を入れてくるとか、そういうところの検討で2棟なったのは分かるんですけども、私たち、いろんな委員が質疑されていまして、ほかの案も考えなかったのかとか、1棟案も実は見たいんですよ、私たちもですね。そういうときに、御担当としてそういう判断をされたということなんですけども、じゃあ野村不動産さん側からツインタワーというか2棟にしますといったときのコストの面、あと特許の面とかがあると思うんですけど、ほかに何か2棟にしたメリットって聞いていませんか。ほかのメリット。今、特許が外れたというところしか何となく分かんないんですけども、ほかにメリットは聞いていないですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 やはり施工性をよくするという点で事業収支を改善してくる、そういったところでの提案だったというふうに認識をしてございます。

杉山委員

 これ例えば、2棟だから、大きなものを1個造るよりも、2棟だからスケジュールが短くなるかもしれないとか、それから、建物を違う施工で、業者でやることができるかもとか、そういうことはないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 2棟にすることで、工区を分けて別の業者さんが施工する、そういったところでのメリットというのはあるというふうに聞いてございます。

杉山委員

 それは聞いているんですね。分かりました。であれば、なおさらその方向性とかをやっぱりそのときに、今、もう2月に入っていますけども、11月の中旬にこの絵が出てきて、私たちが見たのはこの1月末のタイミングですけども、それまでにやっぱり様々な角度で見てもらいたかったなと、私としては思います。やっぱり駅前の一等地を造る中で、今、事業計画が物価高騰とかで事業が立ち行かなくなって再検討しているという中で、内側に数字を収めることに注力し過ぎていて、やっぱり駅前の一等地を区民の方々がある程度納得するような、わくわく感のあるものにしていくという観点からいくと、全然、今まだ情報として足りていない。ただ、所管としては、事業の内側に数字を入れることを一生懸命やられているということは分かるんですけども、やっぱりこのわくわく感を出していくためにはそういう切り口も、金額の内側に入れることよりも、区民の人たちが納得できるすばらしいもの、区民の役に立つもの、そういうところの切り口のほうが私は大事じゃないかなと思うんです。その辺、お考えはいかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 2棟の案が示された後に、それでそのまますぐに施工性という点で区として受け入れたということではなくて、この間、区としても、展望施設ですとか商業施設ですとか交流施設、そういった区民の方が利用するところのより充実、そういった点を踏まえて協議を進めてきた上で、今日に至っているというところでございます。

杉山委員

 やはり駅前の一等地に、今、中野区が事業予定者に託す、事業を託していくということもありますし、そこからもちろん権利床の問題、区民の権利の問題、様々あると思いますので、そこら辺、数字の内側にというところにとらわれ過ぎずに、ぜひ区民のための再開発というのを野村不動産なりと協議しながら進めていっていただきたいと、焦点はそこに当てていただきたいと強く強く要望はしておきます。要望で結構です。

平山委員

 すみません、前回さんざん質問したんですけど、私の追加ということではなくて、前回、うちの委員が手を挙げて、時間がなくて質問ができなかったということもありますので、その委員が尋ねたかったであろうことだけ伺わせていただきたいと思います。

 様々議論がありまして、ただ、区の考え方としては、この3月に事業計画の見直し方針と今後のスケジュールの御報告を頂くと。この見直し方針というのは、現行の協定に基づいて事業を継続していくのか否かという御判断もなされるということで、議論の中で、一つは、じゃあ新たに発生するこの地権者負担をどうするかというものもセットで考えなくちゃいけませんよねという話もありました。もう一つは、随分と形が変わってしまっているけども、これは果たして提案内容の継承と言えるのかどうかということについても、様々な議論がありました。その上で、他の委員から、第三者的な視点もというような質疑もあった中で、区としてはプロポーザルを行った。プロポーザルの条件にも、恐らく提案内容の継承のようなことというのは記載をされていたのではないかと思うんですが、要はこれだけ形が変わってしまっても、かつ、これは提案時のものが有効と言えるのかどうかという御判断というのは、どのようになさる御予定でいらっしゃるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 協定では、区が承諾をすることによって変更できるということになっておりまして、継承というのが前提になってございます。そこの継承についての考え方でございますが、再整備事業計画で示しているまちづくりのコンセプト、それから、拠点施設に求める機能が実現できているかどうか。それから、事業者選定時の提案書で施行予定者が目指していたものが踏襲されているかどうか。また、事業者選定時の他事業者と比較をして優れていると認められたものが継承されているかどうか。そういった点を踏まえて判断をしていきたい、継承という点について判断をしていきたいと考えてございます。

平山委員

 今のはまちづくりの御担当からのお考えですよね。プロポーザルをなされた御担当としてはどうなんですか。プロポーザルって、まちづくりでやったんでしたっけ。ああ、そうかそうか。じゃあ、まちづくりでやったから、まちづくりのそのままということですね。

 それで、今、おっしゃられたようなことが、結局、庁内で御判断をされる。庁内で、言ってしまえば、役所のほうで、これはオーケーだ、オーケーじゃないという御判断をされるというふうに受け止めていいですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、区としての判断、それを議会のほうにお示しして、それで最終的な決定をしていきたいということで考えております。

平山委員

 ということは、区としての判断を決める、それを議会に報告をする。議会はあくまで報告ですからね。区が決定されたものを議会がまかりならぬと言ったところで、区がどうされるかというのは、区側にしか選択ができないので。ということは、あくまでも、それは区の判断で決定をするということで間違いないですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 これは直接イコールではないんですけど、例えば、様々な事業計画等についても、案で議会のほうに報告して、議会の意見を踏まえて我々決定するというステップを取っておりますので、同様の進め方を考えております。

平山委員

 ということは、3月に出されるのは、見直し方針ではなくて、見直し方針案ということですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 区としてはこの方針でいきたいということを御報告する予定で考えております。

平山委員

 いやいや、案と方針って違うんですよ。これまでも我々、皆さんから御報告を受けていますけど、案というのは議論の余地があるんです。方針というのはこのようにいたしましたという御報告になるんですよ。要するに、区の決定事項なんですよ。改めて伺います。3月にお示しを頂けるのは、事業計画の見直し方針ですか、見直し方針案ですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在、区の今後の進め方に関する方針をまだ一度もお示ししていないので、3月が初めてになるんじゃないかなと思っています。その1回をもって、議会の意見を伺わずに、そのまま決定事項として3月に報告する考えはないということです。したがいまして、そういった意味では、反映させる場があるのであれば案だということであれば、案だと思います。

平山委員

 話が違ってくるじゃないですか。それは通らないですよ。だって、議論の中で、3月に決定するって何度もおっしゃっている。にもかかわらず、ここにも案、これまでの報告は案のときはちゃんと案って書かれていたんですよ。これ、委員会報告の資料ですから。案のときはちゃんと書かれていた。だけど、今の御答弁だと、いやいや、まだまだこれ1回で終わらせるつもりはないからというふうにおっしゃる。そんな進め方って、私、長く議員をやらせていただいていますけど、これまで経験したことがないんですよ。私は、私はというか、他の委員に代わって質問していると言っていますから、うちの会派としては、行政機関というのは許認可権を持っているわけなんですね。だからこそ、いわゆる競争であるとかそういったものに関して、役所が行う場合、民間とは違って、どこよりも公正で公平であらねばならないというふうに思っているんです。果たしてこの公正公平というものが、区の決定の段階において担保されるのかというと、私は難しいんじゃないかと思っているんです。先ほど来の御答弁でいくと、それを区が庁内の中で判断をされるということで、それはちょっといかがなものかというふうに思っているわけなんですが、でも、ここで見直し方針という形で御報告をされて、これをベースに質疑も続いてきたと思うんです。それを今になってね、いやいや、この1回で終わらせるつもりはありませんというのは、これ報告のやり直しぐらいの話なんじゃないかなと思うんですけど、改めて伺えますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 様々な計画策定を例に出せば、やはり、まず議会のほうの意見を頂いて、その後、区の中で必要な稟議決定を取って、それで決定となすという流れになります。今回、我々も3月の決定を目指して、今、取り組んでおりまして、当然、3月のその決定の前の議会の報告というのを、今、第1回定例会で予定していると、そういう流れでございます。

平山委員

 だから、それは、一般的に議会で報告される決定事項を一旦議会に上げて、議会に報告したことをもって決定とするというやり方なんですよ。そうなると、案とはまた違うわけなんですよね。3月の時点では、区は決定されていないんですか。3月の委員会報告の時点では、区の正式な意思決定はその後かもしれませんよ。だけど、庁内で、今、特別な組織までつくって、議論が活発になされているわけでしょう。その中で、区としての一定この方向でいくという決定はなされないものが出されるということですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、最終的な区としての方針決定、今、これを3月を目指して取り組んでいるというところは、先ほどお伝えしたとおりです。その決定に当たって、まずは区としての方針を議会でその前にお示しするというような流れを考えているという意味です。

平山委員

 議会に示していただいて、その後、方針決定をじゃあ正式にされるとしましょう。でも、案が取れているものですから、私はそうじゃないと思うんですけどね。後で委員長にも伺いたいと思うんですが。ということは、あまり変わらないんですよね。要は、もうその時点で、区としての考えはひとまず決定をされる。だから、その考えの決定に当たって、公平・公正性が担保されているか否かというのは、あくまで庁内でしか議論されないという理解でいいですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 庁内で議論して、方針を特定して、議会の意見も踏まえて、最終的に3月に決定するという流れを現在目指しているところです。

平山委員

 いや、議会の意見は議会の意見として、別に議会もそういうのを判断する専門機関ではないですし、なかなか議会の意見を聞いたら、それで議会も了承したからと。いや、そうじゃなくて、出されるもの自体に正当性があるかということが大事だと思うんですよ。いやいや、公平性、公正性が担保されたものでないものを出されたら困っちゃうわけですよ。それは庁内で議論をして、きちんと判断をして、公平・公正性も担保をしたというふうに客観的に見ても明らかに、我々も理解ができるような形で、この御報告を頂けるというふうに思っていいんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほど課長が申し上げたとおり、やはりこれまでの手続を踏まえた確認、それに対しての公平・公正性というところが、我々視点であるということを御報告させていただいたと思うんですけど、当然、それが確保されているという判断の下、進めていきたいという方針を示す考えでおります。

平山委員

 くどいようで申し訳ないんですけど、だから、それが確保されているかどうかというのは、庁内の判断で十分だとお考えになっているということですよね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 以前、区長のほうからも答弁させてもらったと思うんですけど、やはり第三者の意見を聞くとか、そういった必要性についても、今、検討しているところでございます。

平山委員

 いや、検討していて、もう第三者の意見を聞くも何も、だって、庁内の議論だけで方針が出てくるわけでしょう。第三者の意見はいつ聞くんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 聞き方、聞く時期についても併せて検討中です。

平山委員

 それが決まらないのに方針を決定されるんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 方針決定のスケジュールを踏まえて、そういった第三者の意見等を聞くのか聞かないのか、また、どうやって聞くのか、時期はいつなのかというのも含めて検討中です。

平山委員

 じゃあ、聞くのか聞かないかもまだ決まっていないということですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 聞く必要があるという認識の下、今、検討しているところです。

羽鳥委員

 ありがとうございます。先週からいろいろと議論がされていて、それでちょっと分からない点をお聞きしたいんですけれども、区議会が、もう既に昨年、財産処分を行っている下で、今後、計画の変更をする際に、議決などのところでどう関われるのか、何の議決で関われるのかというのをちょっと確認したいんですけども、いかがでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 本事業に関わる議決につきましては、直近で、昨年の第1回定例会のところで、財産の処分について議決いただいておりますけれども、手続的には同様の形になるかと思いますので、改めて事業計画をお示しした上で施行認可申請、その段階になって財産の処分について改めて議会のほうにお諮りするというような手続かというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 それは、昨年の議決というのは、今回変更されることになった計画に対しての財産処分の議決だから、別の計画に対しては、改めて区役所の土地・建物についての財産処分の議決が必要になるということなんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 昨年いただいた財産の処分の議決につきましては、都市再開発法に基づきまして、処分する建物の所在地ですとか床面積、また、処分価格は最低限度額ということでお示ししているところでございます。仮に、都市再開発法に基づいてこの最低限度額がこれ以上ということで処分するということになりましたら、基本的には今いただいている議決のところで内容的には同じということになりますけれども、ただ一方では、お示ししている事業の内容が、補足資料等が変わってまいりますので、その辺りの報告の仕方につきましては、事業が固まりましたら、改めて議会のほうにお示ししたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 それはもう法的に必要な手続ということですか。

半田企画部資産管理活用課長

 仮にですけれども、例えば、処分価格のほうが最低限度額より低かったりということになれば、当然、再議決のほうは必要になるというのは、法的に必要な続きとなります。

羽鳥委員

 それは、そういうことはあるんじゃないですか。それは、なるほど確かにそうでしょう。その処分価格が最低限度額を下回るなら、最低限度額を改めて定めるということで。でも、別にそれが、処分価格が上回っている、土地価格、地代とかが上がっていることによって、例えば、処分価格が上がったら、法的には別に必要ないんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 法的に申し上げますと、今いただいている議決の内容は先ほど申し上げたとおりですので、もし仮に、処分価格のほうが今いただいている4億5,000万円余以上ということであれば、議決のほうは必要ないということでございますけれども、一方で、先ほどの繰り返しになりますけれども、そのときは補足で御説明をさせていただいている内容がございまして、そういった事業の内容等が変わってくるところもございますので、そこにつきましては改めて議会のほうに御説明する必要があるかなというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 今、補足資料が変わるから御説明が必要ということをおっしゃったんですけども、報告と議決は全然違うわけです。すみません、処分価格が最低限度額を上回った場合、議決が本当に必要になるんですか。必要ないんじゃないですか。御説明だと必要ないように聞こえるんですけども、じゃあどういう場合に区議会が議決という形で意思を示す場が出てくるんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 先ほど申し上げましたとおり、今、都市再開発法に基づいて最低限度額の処分価格を決めておりますので、例えば、極端な話ですけれども、法律の根拠ですとか、処分価格が最低限度額を下回るとか、そういったことになれば、今現在の議決とは内容が異なってまいりますので、そのときには議決は必要になりますけれども、一方で、今いただいている議案の本文そのものは詳細については書かれてございませんので、4億5,000万円余以上の財産の処分ということであれば、法的にはこちらの処分が区としてできないというわけではございません。

羽鳥委員

 じゃあ、先週、議決とかで何か区議会の意思が示せるときがあるんだみたいなことを言っていたような気がしたんですけれども、そういうのは法的にはなさそうなのかなという気が、法的にはそういうのがなさそうだということを思いました。

 あと、ちょっと確認したいのが、結局、サンプラザの南側の広場についてなんですけれども、路線価を基に貸出しの賃料を算出すると1.3億円余りになると。それに対して、区は年間、今、4.6億円が新たな地権者負担として生じているということで、3億3,000万円が年間で差額で出てくるんですけども、区は、野村不動産さんに対して、そういう地権者負担がないようにいろいろと協議されているというようなお話だったんですけども、それでも先週のお話を聞いた限りでは、その3億3,000万円がどう埋められるのかというその枠組みがやっぱり分からなかったんですけれども、どういうふうにして区はその差を埋めるつもりなんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 まず、実質負担として、今、概算で試算しているものにつきましては、仮にでございますけれども、事業が3年程度遅れた場合ということで試算をしているところでございます。一方で、委員おっしゃるとおり、サンプラザ前広場につきましては、路線価で試算した場合には1億3,000万円余とありますけれども、その事業がどれだけ遅れるか、そういったことに関しましては、まだ事業計画、スケジュールが出ておりませんので、その辺りも含めて、実際にどういった形で実質負担を区としてなくしていくことができるのかにつきましては、区も検討していくようになりますけれども、ただ、今時点で施行予定者のほうに貸し付けることを決定したわけでもございませんので、その辺は総合的にこれから改めて庁内のほうで検討していきたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 貸し出すというふうになったら、そこはそこで公平な手続を取らないといけないということで、いろいろとお考えになっていることもあるだろうし、協議されていることもいろいろあると思うんですけれども、現時点ではちょっと、こうすれば公平な手段を取りつつ、3.3億円の差額を埋めて、地権者負担をなくすという手段があるわけではないということですね、今のところでは。

半田企画部資産管理活用課長

 今現在、区として決定したものではございませんけれども、当然、サンプラザの土地・建物の資産活用、また、駅前広場のにぎわい等も含めて、区としては、検討のほうは、今、進めているところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。最後にしますが、あと、区民への情報提供というところで、これも酒井委員が先週いろいろと質疑をされていたんですけれども、やっぱり区民と区長のタウンミーティングを実施されるという、私は、会派としては、区民への積極的な情報共有、そして情報提供というのは重要だというふうに言ってきましたので、それをやられるということは評価をしています。すごく大事なことだと思います。同時に、やっぱりタウンミーティングという形式がいいのかということと、30人という人数は、あまりにやっぱり少ないんじゃないのかということを、関心の高さから考えると、これは言わざるを得ないなと思います。やっぱり先週の御答弁でも、十分ではないというふうなことはおっしゃっていたかと思うんですが、十分ではないを、じゃあ十分にするために、別の機会、もっと回数を増やすだとか、もっと区民が疑問を投げかける場だとかをもっと増やしてほしい。この2月の規模についても増やしてほしいというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。

岩浅企画部長

 今、予定しています2月22日に実施する分につきましては、2月5日号の区報でもう募集をかけておりますので、その方法を今直ちに変更するというのはちょっと厳しいかなというふうに思っています。

 先週の質疑の中でも御答弁申し上げましたけども、区民の方に知っていただく方法というのはいろいろ取らなければいけないと思っておりまして、2月20日号の区報でも、もちろん内容について御説明をするような紙面を今作っている途中でございます。タウンミーティングの実施ですとか、区報を見て御意見を様々頂くことになるかと思っておりますので、それらを踏まえた上で、今後、必要なものがあれば、それは検討していきたいというふうに考えています。

羽鳥委員

 必要があればというより、必要なんですよね。区報を見て納得されるという、これも中野区は区報を全戸配布していますから、それで納得される方もいらっしゃると思うんですけども、自分で投げかけた質問に区が答えたということで納得されるという方も大勢いらっしゃるわけですよ。そうした点からは、やっぱり説明会、意見交換会というようなものがやっぱり必要かなと思います。

 その開催をするに当たって、これはちょっと平山委員の先ほどの質疑に関わるんですけども、これは、先週のやり取りを聞いた限りでは、3月にやられるのは、もう区が事業計画の方針を決めたものをやっぱり報告されるというふうに御答弁されていたと思うんですよ。その後に、報告というか説明会を区民向け、あるいは議会に対して説明されても、いや、もう決めましたからというふうになるんじゃないのというのが疑念としてあるんですよね。やっぱり区の方針として、3月にこういう方針案というか、決める時期というのがちょっと性急なんじゃないのかなということを、私もちょっと思います。区長は政策決定過程からの区民参加って言っているわけですから、やっぱりそれは過程のところで大きな変更があるわけですから、それは方針として野村不動産でいくのか、それとも区の実現したい中身とやっぱりちょっと合わないから、改めて公募をかけるのかなとか、そうした大きな変更なわけですから、その前のところで説明会であるだとか、議会への報告だとかということを、そういうスケジュールでやっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

岩浅企画部長

 区民の方の意見につきましては、今回、2月22日に、中野駅の周辺のというのを目的に実施いたしますけども、11月以降も、基本計画ですとか予算の関係ですとか様々意見を頂いて、駅周辺につきましても意見を頂いているところでございますので、そちらも含めて検討はしていきたいと思っています。それで、これでもう全て完全にできているかと言われると、なかなかそれは厳しいところもございますので、タウンミーティングは、今、予定しているのは1回でございますけれども、必要があれば、意見交換会ですとかそういったものについては検討はしていきたいと思っています。

羽鳥委員

 スケジュールのところで、決定的に区と議会の側で何か違う感じがするんですよね。今、企画部長や千田部長が御答弁された中身というのは、事業計画の見直し方針は決めましたけども、それは方針を決めた上でいろいろとお話を伺いますよと、そこでもんで最終的に方針として決めますよということをおっしゃっていると思うんですけれども、やっぱりこれまで1棟の超高層ビル案があって、それが頓挫をして、そして今回、高層と超高層の2棟にするという案になるという、その大きな変更があった。議会側としては、私もですけども、多分、ほかの委員の方も、そこの方針でそもそもいいのというところからちゃんと議論させてくださいよということを言っていると思うんですよね。そこを、いや、区はもうこの方針で決めましたから、それに基づいて、その区の方針の範囲内でいろいろと御意見を聞きますよというのだと、一つ手続が区のほうが先に進んじゃっているんじゃないのということ、そこにそごがあるんじゃないのかなと思うんですけども、いかがでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今現在取り組んでおりますのは、7月に事業認可申請をしたものの、それが事業の成立性という課題から取り下げて、事業計画の変更の必要が生じているというところです。したがいまして、我々、その認可申請した事業計画についての変更協議を行っているところで、先ほど杉山委員のほうからお話がありましたけど、当然、スタートは、そのときに示した事業計画、建物の施設計画についてもそうですけど、そこからの協議を成立性という視点の中で、今、進めているという最中です。

 この成立性については、先ほど課長が申しましたとおり、まずは成立性に課題があるので協議して、成立するかしないかというのがまずは第1ステップ。それからさらには、成立できる計画が、我々のまちづくり方針になり、あと、これまでの手続なり、もともとの提案に対する継承性なり、そういったのがちゃんと担保されて、協定に基づく変更協議として受けて、そのまま協定に基づいて進めていけるのかというところがまず第一判断されるというところで、今、取り組んでいるところでございますので、そこで我々、その中の選択肢の中で方針として、この事業計画の変更に関する方針が、我々としてはまずこうしていきたいということを特定して、議会に報告して、意見も踏まえて、それで決定していきたいというのを、現在、3月のスケジュールで取り組んでいるという流れですので、まずは、今、委員からお話がありましたけど、一方で、どうしても、区としてどうしたいのというのも一番にお示しする事項だと思いますので、区としてこうしたいということで御報告をさせていただきたいというふうには思っています。

高橋委員

 これから1定があって、予算議会があって、3月21日の議会の閉会予定というのがある中で、年度末にその方針を出すというのが、先ほどのお話の中で、議会の審議をきちっと反映させながら進めていくというところでの方針の報告ということなんだろうけど、それ物理的に間に合うのですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今現在、そういったスケジュールで取り組んでいきたいということで考えておりますけど、今現在検討中の状況の内容にもよりますけれど、それに応じて議会の意見等も様々あると思いますので、やはり必要に応じて、また進行スケジュールについては御相談したいなというところで思っています。ただ、我々、やはり早く区民にも議会にも区としてどうするんだという対応方針を示すのが我々の責務だと思っていますので、まずは3月にしっかりとした、もちろん全ての過程が整った上で、3月の方針決定を目指して、現段階では取り組んでいきたいということです。

高橋委員

 拙速に進めることはなしにしてもらって、きちっと手順を踏んで、議会の了解を得ながら進めていってもらわないと、今まで長い年月をかけてきたものが、ここで頓挫をした中で、計画変更という中で急に変わって、急ぐ必要がどこにあるのかというのも議論としてあるだろうから、先ほどの平山委員のお話なんかでもいろいろ出ていたし、羽鳥委員の話でも出ていたけども、スケジュール感も含めてだけども、3月に方針というところが、どこまでオーソライズした上で区の考えが反映されるのかというのはやっぱり考えないと。前から私が申し上げているように、第1ステップ、第2ステップ、第3ステップがあって、遅延によるペナルティーの支払いの了解と、あと、施設用途構成の変更という、12月末までと示されたやつの、今、審議をしているんだろうけど、そこの審議が一番大事であって、そこを丁寧に時間をかけてきちっとやらないと、いろんなパターンがあったらそれを示していただかないとという意見も前回出ていますし、その辺をやらないで拙速に3月というのはどうかなと思うんですけど、その辺はどうですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、委員長からお話がございましたとおり、我々も、委員会への報告、それから区民への説明というところは、当然、今後の方針を決定するに当たっては重要なステップだということで認識しておりますし、そういった手続を踏むべく、今、スケジュールを組んで、施行予定者と様々協議を重ねているところです。また、この協議の内容によっても、また、議会から頂く御意見によっても、また新たに必要なステップ等が発生すれば、またそれについては御相談させていただきたいと思いますし、我々としては、まず何とか最短で今の状況について道筋を明らかにすべく取り組ませていただきますが、当然、それはスケジュールありきで必要なものを省くのではなく、しっかりとそれは御相談できるものだと思っておりますので、そこは相談させていただきながら、必要なステップを踏んで、早く特定したいなというふうには思っております。

高橋委員

 最後、要望にしておきますけどね、最短でお示しいただくのは必要だと思うんですよ。だけど、そこの後の審議とか意見の議論というものは時間をかけてもらわないと。100年に1度のプロジェクトなんでしょう、これ。だから、そこで今、1か月、2か月、3月年度末というのがどういう趣旨でのキーデートか分からないけど、そこはじっくりと議会の意見をぜひ反映できるようにお願いしたいということは要望しておきます。

むとう委員

 前回も様々意見は言わせていただいたんですけれども、今、今日のやり取りを伺っていても、はっきりと分かりやすく答えていただきたいんですけれども、議決の部分なんですけれども、これからこの計画がどういうふうに変わっていくのかという部分において、計画の見直しについては議会の議決が全く要りませんよね。区のほうで決定できるわけですよね。その際に、議会が関われるのは、財産処分の議決という形というふうに理解しているんですけれども、それも、昨年12月で一旦財産処分の議決は行われておりますので、私は反対をしておりますけれども、つまり、先ほどの御説明だと、最低価格が下回らない限り、その財産処分の議決もないということですから、議会が判断を示すというチャンスは、もしかしたら、今後、何もないかもしれないということなんでしょうか。そこをはっきりと分かりやすく答えてください。

岩浅企画部長

 議決という面では、先ほど課長が答弁申し上げましたとおり、場所と建物の面積と金額で議決を頂いておりますので、そこが何も変わらないといいますか、金額が超えていれば議決としては有効ということになりますので、あれを改めてということはないです。それで、例えば、計画が変わった場合ですとか、何かが移った場合には、改めて議決が必要になる可能性はもちろんあります。

 あと、昨年の議決を頂く場面でもお話をしてきたんですけども、権利変換が当然なってきますので、そこで、一応、目安としてはこれまでもお示しをさせていただいてきておりまして、そこについて議決ということではないですけれども、報告をさせていただかないと権利変換はできていかないというのがありますので、床に関してもあるかと思っています。今回、今の現状では計画は変わっていますので、そこでまた様々御意見を頂くことというのは、当然、出てくるというふうには考えています。議決としては、あれが有効は、期間がたったとしても有効なものであるのは間違いないです。

むとう委員

 ということは、これから様々具体的な図面ができてきた段階で、面積が変わったり、処分価格が変わったりすれば、議決ということに、財産処分の議決が生じてくるわけだけれども、それがなければないよということでいいんですね。

岩浅企画部長

 議決としてはないです。

むとう委員

 それから、もう一点確認したいんですけれども、先ほど来、やり取りを聞いていて、3月の事業計画見直し方針というのは、見直し方針、決定した見直し方針が3月に示されるということになるということですね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほど平山委員のときにお話しさせていただいたとおりになりますが、まず、3月に方針を区として決定したいと。決定するに当たっては、その前に議会にも報告して、その意見も踏まえて決定したいということでございます。

むとう委員

 その前というのは第1回定例会のことを指しているかと思うんですけれども、第1回定例会のところでは、事業計画の見直し方針案というのが示されるという理解でいいんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 通常、計画とかそういったものの策定に当たって、計画案としてお出しするというところでございますけど、今回、ステップとしては、当然、方針ではございますけど、区としてはこう進めていきたいという方針を議会にお示しして、その意見を踏まえて区として方針を決定するというような流れでございます。

むとう委員

 案とは言わないということで、見直し方針の決定過程の考え方が示されるということなんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 決定手続の流れでございますので、一つの過程でいえば、例えば、委員会に報告して、区としてはこういうふうに進めていきたいということで事業計画の変更方針をお示しして、それで皆さんもそうだねと言っていただければ、そのまま我々としては、起案して、稟議に諮って決定するというような流れです。

むとう委員

 では、決定前の方針が第1回定例会で示されるということでいいんですね。はっきりと答えてくれる。ぐじゃぐじゃおっしゃらないで。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 端的に言っているつもりなんですけど、決定するのは稟議で決定するということで、それが3月です。その前に議会に説明すると。それで、反映すべき意見は反映するということでございます。

むとう委員

 それで、議会に示して、意見を聞いて、反映してということを何度も繰り返しおっしゃってくださってはいるんですけれども、例えばですよ、そこがまずもって信頼できないのは、12月6日の段階で、夜間人口、つまり分譲マンションを6割にしますというような検討状況が示されたときに、多くの議員が、分譲マンションの部分を6割にすることに対して疑問を呈していましたよね。それはすばらしい案だと言った議員は一人もいなかったと私は認識しているんですけれども、それ一つ取っても、12月の段階で疑問視されていたにもかかわらず、今回、1月30日に示された施設配置イメージでは、住宅棟が60%のまま示されていますよね。ですから、議会で意見を言っても、次に出てくるものにちっとも反映されていないじゃないというのが私の思いなんですよ。本当に形だけ委員会に、あくまでも報告だからね、報告を受けて、議員がいろいろ意見を言って、それを計画に反映させるかどうかはそちらの考え一つなわけですよね。あれだけ多くの議員が問題視していたにもかかわらず、全くその意見を踏まえない、今回、イメージ図が出てきていることについては、どういうことなんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今、用途構成として住宅が増えるという方向性について御報告されて、様々御意見を頂戴して、現在、協議の中間報告的なところで御報告させていただいているところですけど、まず、そこの例示についてお答えすれば、当然、委員会のほうから、住宅が増えるということでの懸念も頂戴していまして、住宅が増えることのじゃあどこに懸念があるのかというと、例えば、そのうちの懸念の一つでいえば、住宅ばかりになったらまちのにぎわいに寄与しないんじゃないかというようなお話があったり、そういったものであれば、じゃあそこの御懸念に対してどう応えられるのかというようなところが、我々も今、協議検討して応えられるものなのかというのは確認しているというところです。また、住宅が駅前にぼんとあることで、景観上課題があるんじゃないかということであれば、その景観上についての対応というのはどうなのかというようなことで、議会の意見を踏まえながら、3月の報告に向けていろいろ協議検討して、必要な対応をしているというところでございます。

むとう委員

 協議検討なんだけれども、様々前回も言いましたけれどもね、イメージ図が1個しかないんですよ。イメージが乏しいのよ、はっきり言って。前回も言いましたけどね、桃園第二小学校の建て替え問題に至っては、人工芝ではなくて土にしてという陳情も出たということもあって、前回の改善検討委員会の中では8案も示されているのよ。そのことからしたら、桃園第二小学校の建て替えよりも、もっともっとこれ大きな規模の市街地再開発事業なわけですよ。にもかかわらず、イメージ図が1個しか出てこない。住宅棟についても懸念が出ていた。そのために商業エリアというのがじゃあ増えるのかなと思いきや、別段増えていない。これ、だって、商業という部分は2ということで、何がこれまでと変わったかといったら、住宅に取られた2でオフィスが減って、商業のところは変わっていないじゃないですか。だから、全然変わっていないんだよね。

 そういう意味では、このイメージ図というのは、先ほど他の委員のやり取りの中で、11月の中旬に示されたものだということですから、11月の中旬に野村不動産さんのほうから頂いて、それをそのまま出しているわけじゃないですか。その後、協議したり、区のほうで検討したんだとするならば、イメージ図が1個だけというのはおかしくないですか。もっともっとイメージを膨らませて何パターンも出していただかないと、何かこれありきというふうに見えてしまう。それで、12月、もう本当はこのイメージ図が出ていたにもかかわらず、小出しに出している。住宅が6割に増えますよと言葉だけ言った。そのときに、このイメージ図はもうあったにもかかわらず、出さない。それで、今回出てきたイメージ図は、そのときのまま。その後、12月の議会での意見等を踏まえれば、さらなるイメージ図というのが出てきてもいいはずでしょう。全然変わっていないのはどうしてなんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 市街地再開発事業につきましては、その施設のほとんどをデベロッパーと民間が最終的には所有するという形になります。それから分譲とか販売とかがされて、また民間で所有形態が変わっていくというものです。したがいまして、今回、ここの事業につきましては、まず今の変更が必要な事態を受けて、施行予定者としてこう変更したいという提案を受けて我々は協議しているという、そういう性格のものです。したがいまして、区が管理する学校の校庭の変更案、芝生がいいのか、人工芝がいいのか、それとも土がいいのかとか、A案、B案、C案を掲げて、それから区民の意見を聞くというものとは若干性質が違うというところでございます。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午前9時57分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前9時57分)

 

むとう委員

 確かに区が直接、100%の責任でやるべきものではないかもしれない。だけど、区民にとって大事な中野駅前の一等地、土地を手放すんですよね。市街地再開発事業というのは、権利を新たな床でもらうというのが基本だから、土地の権利を手放して、新しくできたビルの床でもらうと、権利をもらうという手法なわけで、本当に貴重な土地を手放すということをもうちょっと区は真剣に考えていただきたいと思うんですよね。

 今のところ900億円の建設費の上振れがあるということで、このままではできないよということでの見直しが進んでいる中で、事業者の提案だけを待っている。確かに施行予定者が責任を持ってやるべき、今の開発の手法だとそういう形になっていますけれども、区としては、事と次第によっては、手法そのものも見直すことになるかもしれないというような御答弁もかつてありましたよね、昨年のうちにね。だから、区として、今、どうしてほしいとか、こうしてほしいみたいな、区としての考え方をしっかりと打ち出した、持った上で、施行予定者と考えを深めていく必要があると思うんだけれども、これまでずっとこの開発については、本当に区は受け身で、施行予定者の提案をただひたすら待ち続けて、それを全部承諾して、変更してきたといって、今の現状に至っているというふうに私には見えるんですよね。

 だから、もう少し区だって、区の土地をなくすというのは変だけど、権利を変えてまでやろうとしている市街地再開発事業であるならば、区は区として、しっかりと区民や議会の意見を聞いて、こうしたいねというようなイメージなり考え方なりをしっかり持った上で、施行予定者と議論を進めているのでしょうか。そこがすごく見えてこなくて、協議しています、協議していますとおっしゃるんだけれども、ちっとも何か区で独自に考えというものが全くないまま、施行予定者のプランが出てくるのをひたすら待ち続けて、出てきたら、これでおおむね合っていますねみたいないい加減な判断をして、ずっとずっと流されてきて、今に至っているというふうにしか私には見えないんですけれども、その点は、区はしっかりとこれまでやってきたけど今に至っているということだとするならば、区自身にも全く力がないのね、考えがないのねというふうに思えてしまうんですけれども、どういうふうに、今、私が指摘した点については、そうではないというのであれば、もう一度、分かりやすく端的に教えてください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 端的に申し上げれば、全く違います。我々としては、再整備事業計画の実現に向けて、当然、必要な協議を果たしているということでございます。前回7月に認可申請した事業計画も、当然、事業者から漫然と提出されたものではなく、我々はその実現に向けて必要な協議を重ね、それでまとめ上げて、区としても、区議会にも御理解いただき、それから区民のためにもなるだろうということでまとめ上げて、御報告して、必要な反映をさせて、それで認可申請できる事業計画にまとめ上げたというところでございます。したがいまして、今回の計画についても、今現在協議中で、出せるものが乏しくて申し訳ないところでございますけど、我々、当然、区としてこれならというものをまとめ上げて、必要な協議を重ねて、しっかりと進めていきたいというふうに考えております。

むとう委員

 そうすると、これならというところでまとめ上げて出されているのが、今、示されている施設配置イメージなんですか。これが十分検討してまとめ上げた、今の段階では到達点はこれということなんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 繰り返しになりますが、協議の過程として出せる資料をお出ししているというところでございます。その中で、現在の方向性として、形態に対して大きな変更が生じるということで、中間過程で詳細な図面は出せませんが、現在、イメージ図というかポンチ絵として出させていただいているというところでございます。

むとう委員

 何か全然噛み合わなくて、水かけ論になってしまうんだけれども、だとするならば、これまでにただの一度も区はこう考えていますという報告はなかったよね。常に野村不動産さん、施行予定者さんと協議した結果はこれですというふうな形では示されてきていますけれども、区としては野村不動産さん側にこういう提案をしていますというような報告って、私はこれまで一度も聞いた覚えがないんですが、そういう報告ってなされてきましたか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 委員会への報告の理解の部分もありますが、我々としては、例えば、施行予定者からの提案があって、それでは再整備計画の実現につながらないと思うものは、当然、我々は駄目だと思っているので報告はしないですし、当然、協議して、改善されて、それでこれだったら再整備計画の実現に寄与するというところで、区の考えとして進めていきたいと、事業者からこういう提案がありましたというのを御報告させていただいている次第で、当然、報告の前には、様々我々としてはここのところが重要だとか、そういった再整備計画の実現の視点から協議を重ねて、その結果として御報告をしているというところです。

むとう委員

 だとするならば、しっかりとやってくださっていたというんだったらば、なお何でこんな事態に陥っているのよという疑問も湧いてくるんですよね。しっかりと区は懸念点を施行予定者さんにぶつけて、改善をしてきたとおっしゃるのであれば、本当にそうだとするならば、こんな事態を招いているというのは、施行予定者さんだけの責任ではなくて、区も大いに責任があると思って受け止めているのでしょうか。そこはどう考えていますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、この事態に至っているのは、事業計画の建設コスト等を中心とした成立性に課題があるので見直しが必要というところです。市街地再開発事業の特徴といたしましては、やはりこの民間のノウハウ、資金を活用して、それぞれの専門のところ、例えば、建設業界の専門家、それから不動産業界の専門家、そういったところが集結して施行予定者として取り組んでいるというところでございますので、そういう中で事業に対する体制は構築されているところですけど、残念ながら今回については、著しい物価高騰等の理由で、どうしても事業計画の変更が必要になったというようなことで、今の事態に至っているということです。

 区の責任でございますけど、やはり遅延に伴って様々な負担が生じておりますので、我々はそれを何とか回避しなければいけない立場だというところで、回避できないで現在の状況に至っていることについては責任を感じているところです。

むとう委員

 2021年1月6日に、このプロポーザルの結果を踏まえて、民間事業者審査委員会が委員長名で審査の講評というペーパーを出されているんですけれども、それを改めて見ますと、評価点のところで次点候補者の点数が上回っていたのが、まさに施設計画という点と事業推進計画という項目が、今、まさにここが欠けていたからこの事態に陥っている部分が、実は次点候補者の点数がこの2点、上回っているんですね。それで、今後、さらなる検討を求めますというところで、施行予定者になった野村不動産さんに対して、事業の推進計画における資金計画の確実性をしっかりと、これからさらなる検討すべきだということも言っているんですよね。だから、最初から、今のこの事態に陥る伏線があったというか、その点が甘いよということがこの時点でも言われていたんだなというふうに、私は改めてこのときの委員会の講評を見てまた思ったところなんだけれども、施行予定者が野村不動産さんに決まって、今言ったように、今後さらなる検討が必要だよと言われている事業の推進計画における資金計画の確実性ということがこの時点で言われていて、それが2021年ですからね、この間、今日に至るまで、その部分において区はどういう協議を重ねてきていたんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 審査委員会の講評で指摘をされておりますので、当然、事業者側もその講評を踏まえて、これまで検討してきております。我々もその点を踏まえまして、それぞれ検討の各段階でその事業の成立性、そういったところは、各段階において細かく確認をしてきたという認識でございます。

むとう委員

 細かく確認してきても、この事態。施行予定者さんが言ってきたのは、常に建設費をどんどん上げてきたということだけであって、資金計画の確実性というのは、建設費をどんどん上げてきただけのようにしか私には見えません。

 話を変えますけれども、先ほど来、他の委員からも質疑がありましたけれども、2月22日の区民と区長のタウンミーティングの実施なんですけれども、その後については、必要があれば追加でやりますよみたいな御答弁がありましたけれども、必要があるかないかを決めるのは区なんでしょうか。これは、区民がやっぱりこれでは駄目だということであれば、もっともっと意見交換会の場を設けるべきだと私は思います。

 それで、3月には、事業計画の見直し方針を決定したいわけですよね。決定してからでは遅いんですよ、前回も言いましたけれども。もう今日は2月5日ですよね。2月22日にまずタウンミーティングをやったとして、それから3月に見直し方針を決定するまでの間というのは、本当に期間が短いの。この短い期間の中で、絶対に区民の意見を聞いていただきたいんですよね。誰のための、何のための市街地再開発事業なのかといったらば、主役は区民のためにでなければいけないはずなんですよ。全然、区民の意見、このタウンミーティングも、前回の説明だと、これまでの現状説明に力を入れるみたいなお話だったかと思うんですけれども、それだけでは困るんですよ。たった、これ、タウンミーティングは1時間半ぐらいの予定ですけれども、その中で現状をつぶさに知った区民がしっかりと意見を言うという、ここで意見を聞かないと、事業計画見直し方針を3月に決定するまでの間に、区民の意見を聞く場がないじゃないですか。この短いタウンミーティングの設定はそうだから、もう区報に載せちゃっているから、これは変更できないならやっていただいて、その後、確実に、現状説明だけにとどまらず、区民の意見を聞く。事業の見直し方針を決定する前に、区民の意見を聞く。私がまちを歩いていても、いろいろ区民の方から言われることは、サンプラザを残したらこの際いいんじゃないのとか、もう市街地再開発事業で権利返還方式はやめて、私が、何人かの議員がずっと前から言っている定期借地というのがやっぱりいいんじゃないのという意見とか、様々見直しの方針に関わる部分で、いろんな意見を聞けているんですよ。区も直接、やっぱり決定する前に聞いていただかないと意味がないですよ。

 それで、なおかつ11月のタウンミーティングの場で、区長は、サンプラザを残してという多くの区民の意見に対して、そのままサンプラザを残して使うとするとやっぱりメンテナンスに相当お金がかかるということで、そのメンテナンス費用についても調査するみたいなことを、タウンミーティングで区長はおっしゃっているんですよね。そのことが新聞の記事にもなって、一般紙の新聞の記事にもなっていました。今まさに、サンプラザもこの際残すというのも一つの方法だねという意見が割と私の周りでは多く聞かれていますのでね、だとするならば、方針を決める前にですよ、これも本当は、もしメンテナンスで残したとするとおおよそこれぐらいの費用がかかるんですよみたいなこともしっかりと、方針を決定する前に示すべきだと私は思うんですよね。区民に考える材料、資料をしっかりと示していただいた上で、しっかりと区民の意見を聞くという姿勢を区に持ってほしいと思うんです。

 だから、方針を決定してから意見を聞くというのは意味がないですよ。本当に、一旦区が、これまでもそうです、方針決定して覆ることなんかないんだもん。区は、一回決めたことはかたくなにずっと突き進むんですもの。だから、決める前に聞かなければ意味がないんです。ですから、委員長のほうからも御意見としてありましたけれども、3月に慌てて方針決定する必要は私はない、十分に区民の意見も聞く、データも示す、その上で決定をしていただきたいと思うんです。だから、何も3月に見直し方針を決定する必要はないと。ここで急ぐ必要は全くない。十分タウンミーティングを2月22日に行った後、それから意見交換という、区民の意見を聞くという場、意見を交換し合うという場を何回かしっかりと設定した上で決定をする。だから、3月の決定はどう考えたって無理ではないですか。慌ててやる必要はないですよね。どうでしょうか。

 区民の意見を聞くということの場を設けるということについてと、それから、サンプラザを残した場合にどれだけメンテナンスにお金がかかるのかというのを区民に示すといったことはいつ示されるのか、それで、3月の見直し方針の決定を伸ばす必要があるのではないかという3点について、お答えください。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、前提のところが、若干説明が足りなくて申し訳ございません。これまで再三お話ししていますが、今現在、我々が行っているのは、7月に認可申請した事業計画が、変更が必要な状態になっているということで、協定に基づいて施行予定者と変更の協議をしているという段階でございます。したがいまして、今回の報告につきましても、その協議の内容を中間段階として3月に向けて御報告させていただいているという性格でございますので、その過程の中で、協定に基づく協議をしている中で、他の事業手法やサンプラザをもう一度オープンしたらどうなるのかというのを区民に問うという段階ではないと思います。

むとう委員

 では、施行予定者との協定に基づく協議が最終的にこうなりましたということの報告が3月で、それをもってして、そのとおりにやるかどうかは分からないと思っていていいんですね。それは、あくまでも施行予定者とのこれまでの協定に基づく最終的な、この施行予定者との協議はここでこういう結果でしたという報告ということなんですね。それをもってして、今後どうするかというのは、この施行予定者と続けて協定どおりやっていくのか、ここでもう一度プロポーザルをゼロからやるのかとか、じゃあ市街地再開発事業という手法ではなくて、定期借地とか様々区が直接やるとか、いろんな手法をもう一度ゼロから考えるかどうかというのは、この今の施行予定者との協議の結果次第で変わり得ると思っていていいんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 変わり得るというか、今まさに協定に基づいて協議していて、そのまま変更として継続されるのか、それとも他の選択が必要なのか、今、それを協議検討しているところでございます。

むとう委員

 じゃあ、他の手法が必要かどうかというところも含めて、今、この施行予定者との協定を打ち切るのかということも含めて、今が検討中なんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今の協議している方向性によって、様々な選択肢が生まれてくる場合もありますし、そうじゃない場合もありますし、現在、協議の過程というところでございます。

むとう委員

 では、3月の見直し方針決定というのは、何を決定するんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 これも繰り返し申し訳ないんですけど、7月に認可申請した事業計画の変更に取り組んでいる、その協議の結果を踏まえて方針を示すということでございます。

むとう委員

 だから、それは、要するに全てここで決めちゃうということでしょう。だって、今の施行予定者との協議がまとまれば、区はこれで行くんだってなっちゃうんでしょう。他の手法を考える必要がないと思えば、ないというので、このまま進めるという決定をしちゃうんでしょう。違うんですか。決定しちゃうんでしょう。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今の変更協議の方向性の一つは、今、委員がおっしゃったような、今の協定に基づく取組がそのまま継続されるというところが一つの選択肢です。

むとう委員

 だから、要するに、ここですごい決まっちゃうわけよ。このままこの手法で突き進むのか、だから、ツインタワーになるのかは分かりませんけれども、今、ここで示しているわけだから、それで、1案しかないわけだから、このプランでほぼ行くんでしょうよ。この一つの案だけで、これで決めるというふうになっちゃうわけじゃないですか。じゃあ、どこで区民が意見を言えばいいの。これ嫌だよ、マンション60%は嫌だよ、ツインタワーどうなのよとか、もっと小さいのでいいよ、サンプラザを残してよ、区の土地の権利は手放さないでよとか、いろいろ意見が出ても、それを後から言ったって、もう全然駄目でしょう。区は、今の施行予定者ともうこういうふうに方針を決めましたから、そういうことはもう、今、これから検討の俎上にはのりませんよで終わりでしょう。違うんですか。それを、その後、区民から意見が出てきたときに、方針を変えるなんていう可能性はゼロでしょう。あるんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 若干、堂々巡りの感があって申し訳ないんですが、我々としてはやはり協定を締結して、パートナーを組んで、今の事態に対して対応していますので、7月に認可申請して、本来、この事業の着手を目指すというところが、事業計画の変更が物価高騰等の影響で必要が生じていると。それに伴う協議をしていると。その協議の結果、幾つかの選択肢が生まれてくるということで、それについての区の考えをしっかりと3月に示すべく、今、協議調整をしているというところでございますので、委員が幾つかお話ししたものは全て、そのいずれかの選択肢の中では生まれてくる可能性もあるもので、ただ、それを今、協定を結んでパートナーを組んで協議している最中に、全く違う方向性についての可能性をここで論じるのは妥当ではないと思うので、それは控えさせていただきます。

むとう委員

 ここに書いてある事業計画見直し方針という、「方針」というのが何なのかというのがはっきりしないので水かけ論になってしまうんだけれども、やっぱり様々なことを決めてしまう前に、しっかりと区民の意見を聞くということが大事なんですよ。区民の皆様の税金を頂いて、区政は運営されています。区民の本当に生活が豊かにならなければ意味がないんですよ、まちづくりも。そこの原点を忘れないでいただきたいと思いますけれども、また、答えてくれていないサンプラザを残した場合のメンテナンスにかかる費用については、いつどういう形で示されるんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 サンプラザが、今、長期休館して、それで再稼働するためには多くの経費がかかるというのは、かつて区長のほうからもお答えしているところで、100億円近いお金が再稼働のためにはかかるということで発言はさせていただいていると思います。

むとう委員

 昨年11月のタウンミーティングで、区民に対して、ちゃんと調査するみたいなことをおっしゃったと、私はその場にいないんですけれども、おっしゃっているようなんですよ。それは、まだ議事録が出てきていないので、上がっていないので、確認できないんですけれども、新聞記事にもなっていましたし、それから広報のほうにも、私、確認していますけれども、おっしゃっていたかと思うんですけれども、それはどうなったんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、事業の遅延が見込まれますので、これに関して、従前資産の活用はどうするんだというのが議論になっておりますので、その中で必要に応じて行うべきものと考えています。

むとう委員

 必要に応じて行うべきものって、重宝なね、便利な言葉だよね。必要じゃないと区が思えば、やらないということでしょう。でも、タウンミーティングで区長が答えたというふうに聞いているんだけれど、それは私の認識の間違いですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今後、活用等をどうするかというのにも関わっているものとしての理解ですけど、やはり従前資産、これをバリケードで囲ったままではなくて、活用できるのかできないのか、そういう検討が必要ということで、まずは駅前の広場だけでも活用しようということで、今、様々御提案させていただいているところで、そうやって進めていくものだと思っています。

むとう委員

 そんなこと、私、聞いていなくて、サンプラザを残した場合のメンテナンス、あれを生かして、活用した場合に、どれぐらいのメンテナンス費用がかかるのかということについて、きちんと調査をして示すみたいなことをタウンミーティングでおっしゃったように聞いていますが、それは私の認識が間違っているんでしょうか。それはなさらないんでしょうか。担当者としては、区長から、そういう報告は上がっていないんでしょうか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 現在のこの中野サンプラザをビルとして再稼働させるためには、100億円以上かかるというようなことを区長から述べさせていただいていると思うんですけど、じゃあ具体的にどういう工事が必要で、100億円以上、じゃあ実際幾らなのかというような詳細調査をするということは、やはり、今、このサンプラザを含めてまちづくりを進めるということの前提で考えている中では、当然、それを100億円以上かけて再利用できるような検討をということはしていないところです。

むとう委員

 タウンミーティングでそう言ったっていうんだけど、違うの。そのときのタウンミーティングに出ていた人はいないの。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 タウンミーティングでは、サンプラザを再稼働するという方針を決めた場合に試算をするという発言があったというふうに聞いてございます。

むとう委員

 私は、決めた場合にとは聞いていないんだけど、はっきりそれは、私は、まだ議事録が上がっていないんですよ、昨日の段階で。だから見られないんだけども、それは議事録等があって、区は確認していることですか。サンプラザを残すって決めた場合には試算すると言ったんですか。逆にね、決めた場合に試算されても困るんだよね。すごく、建てるよりお金がかかっちゃうんだったらば、残してもしようがないから、決めた場合に試算なんかされたって、そんなの後の祭りだよね。決める前に試算しなきゃ意味ないよね。そこに出ていた区民の方からは、残してほしいという意見の中で、じゃあ裏を返せば、そんなにサンプラザを残してほしいと言われたって、こんなにメンテナンスにお金がかかるから、区民の皆さんに諦めてほしいなという意図でおっしゃったんじゃないかなって私は想像しますけれども、決める前に試算するようなニュアンスで区民には伝わっていますし、新聞記事にもそのように書かれていましたが、違うんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 あくまでも方向性を決めた場合にということかというふうに思います。ただ一方で、その後の記者会見の中で、100億円以上の費用がかかるということで、今のところ再利用する予定はありませんという御説明はしております。

むとう委員

 タウンミーティングの中でも、サンプラザを残す場合には試算するって、そこは、そういうふうに言ったというのは確実ですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 我々所管部署としてはそう認識しており、また、実際に再稼働に向けたら幾らかというような詳細の工事内容とか、そういった検討はしていないというところです。

むとう委員

 していないという現実は分かったんだけど、タウンミーティングで正しくは何と言ったのかなって、そこを確認したかったんだけど、確認はできないということですよね。分かりました。じゃあ、もうそれは水かけ論なので、仕方ないと思いますけれども、これだけ区民の方の残したらという意見もある中で、やっぱりどれだけかかるのかというのは、様々方針を決定する前に示していただかないと、区民は納得できないし、私も納得できないということは伝えておきます。

 それから、2月22日だけではなくて、しっかりと区民の意見を聞く場を必要があればって、それは必要があるかないかは区が判断するので、それは判断が違いますよ。必要です。ですから、2月22日のタウンミーティング以後、きちんと区民の意見を聞くという場、聞いて意見交換をするという場を設定すべきだと思うんですけれども、どうですか。設定してはいただけないですか。するかしないかだけお答えください。

岩浅企画部長

 今の委員の御意見も踏まえて判断していきたいと考えています。

むとう委員

 じゃあ、私の意見を踏まえてくださいね。してくださいね。強く要望しておきます。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、それでは、要求資料の提出と1番の中野駅新北口駅前エリアにおける市街地再開発事業の検討状況についての質疑を終了いたします。

 次に、2番、旧洗心寮跡地の区有地活用に関する意向調査の実施結果についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、旧洗心寮跡地の区有地活用に関する意向調査の実施結果について御報告いたします。(資料4)本報告は、1月29日の建設委員会との重複報告でございます。

 過年度、区がまちづくり用地として取得しました旧洗心寮跡地について、補助第227号線の権利者や近隣住民のニーズを把握するため意向調査を実施しましたので、その結果について御報告いたします。

 まず、1、アンケート調査の実施結果です。今回、旧洗心寮跡地にも含まれる補助第227号線について、妙正寺川以北の事業区域に係る土地・建物所有者228名を対象にアンケート調査を実施しました。アンケートの回答は郵送と電子で行い、118名の方から回答を頂きました。実施結果については、オープンハウスの実施結果と併せて御説明いたします。

 次に、2、オープンハウスの実施結果です。補助第227号線の事業区域に係る土地・建物所有者228名と旧洗心寮から半径250メートル以内の居住者を対象にチラシを配布し、オープンハウスを実施いたしました。令和6年9月13日と21日の2日間で開催し、74名の方に御参加いただき、55名の方からオープンハウスの内容について御意見を頂きました。

 アンケート調査とオープンハウスで頂いた御意見については、別紙を御覧ください。(1)では、旧洗心寮の跡地活用で求められる必要な機能に関する項目別の意見数を表にまとめています。また、(2)では、オープンハウスで頂いた必要な機能に関する項目ごととの主な意見を記載しております。後ほどお読み取りいただければと思います。今回のアンケート、オープンハウスともに、防災機能や広場・公園についての意見が多く寄せられたところでございます。

 それでは、表紙にお戻りください。これまで御説明しました地域の方からの御意見などを踏まえ、今後、旧洗心寮の跡地に求められる機能として、地域の防災性や住環境の向上に寄与する公園や広場、また、補助第227号線の整備により移転が必要となる地権者への代替地を軸にしながら検討を進めていきたいというふうに考えてございます。

 最後に、4、今後の予定です。今後、本年3月には、跡地活用の方針の策定を予定しており、令和7年度以降、旧洗心寮の解体工事に着手していきたいと考えてございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

平山委員

 すみません、2点だけ。まず、もともとこの洗心寮の用地を取得をしたことの大きな目的の一つは、補助第227号線のいわゆる北側部分の整備があるからということもあったかと思うんです。少しアンケートの意見の中にもありますけど、洗心寮をどうするということも大事なんですけど、補助第227号線の川北橋から先は、いまだに地域の住民の皆様に一旦やると言ってからの情報がいっていないんですよ。地域の方はそこのほうが不安に思っていらっしゃるんですけど、そのことについてはどう認識されていますか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 地域の方からは、オープンハウスにおいても、補助第227号線の事業開始時期について御質問を承ったところです。区としましては、第四次優先整備路線にも入っている区間になりますので、早期事業化を考えているところではありますが、他の路線の進捗状況も踏まえながら、適切にそこは判断してまいりたいというふうに考えてございます。

平山委員

 そういう地域の皆さんの不安があるということは認識された上で、本来セットでやるべき話なので、進めていただければということと、一方で、防災機能を求める声が非常に強く出てきていると。それは、この取得の前後ぐらいから、急に若宮の地域が災害危険度が高い地域になってしまって、あの地域というのは、北側は線路、南側は川に囲まれて、その一帯に広場がないんですね。だから、地域の方々がそういったものを求められるというお声もよく分かるので、ここもよくよく御要望を聞いていただきたいと思うんですが、ただ、先ほどセットというふうに申し上げましたけども、やっぱり補助第227号線の大和町部分で、一番苦労したし、一番悲痛なお声を聞いたのは、ここを出ていかなきゃいけなくなるのがつらいという話なんですよ。だから、代替地としての活用をこの当該地については真剣に考えてほしいということは何度も申し上げてきたんですけども、だから、一定そこだけはきちんと確保できるように検討いただきたいなと思っていますけど、どうですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員お話のとおり、補助第227号線については、今後、事業化に当たりまして、地域の方には丁寧に対応していきたいと考えてございます。

平山委員

 いや、そうじゃなくて、代替地としての活用がね、要は補助第227号線の、要するに川北橋から北の部分というのが、なかなかスケジュールが決まらないわけじゃないですか。先に洗心寮の云々という計画を立てていくときに、代替地といっても、まだいつの話なんですかということになってしまって、ちょっと当該の線にかかっている方々以外にとってみれば、そんなに大事な話じゃないわけなんですよ。だけど、都市計画線にかかっていらっしゃる方々にとってみれば深刻な話なので、この代替地というものについてきちんと確保できるように御検討いただきたいという質問だったんですけど。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回お話しさせていただいたとおり、求められる機能ということで、代替地ということも明記させていただいてございますので、そちらについてはしっかり検討していきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 この土地を買うときに、やはり補助第227号線の拡幅ということでの代替地ということで、買うときの理由に上がっていたかと思うので、ここには土地・建物所有者が228名と書いてありますけれども、この洗心寮跡地の広さって、私、よく分かっていないんですけれども、例えば228人の方がこっちに移りたいとなったときに、228人のうちのどれぐらいの、まあ全員が全員希望しないと思いますけれども、代替地として使える広さなんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 具体的に何人入りますといった試算はしてございませんが、今回、アンケート調査を取った中で、別紙のほうにも記載させていただきましたが、118名の方から回答いただきまして、代替地に関する意見を頂いたのが10名程度ということで、全ての皆さんが代替地を希望されるということではないということも、今回、分かったのかなというふうには認識してございます。先ほど平山委員のほうからも御指摘いただいたように、代替地についてはしっかり検討していきたいというふうに考えてございます。

むとう委員

 私もその点が一番心配なんだけれども、アンケートの聞き方として、もし拡幅で引っ越さなければいけない場合に、ここの土地を代替地として使う希望がありますか、ありませんかという聞き方をしているんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 アンケートについては、アンケートの性質上、なかなかちょっと明確なことはお答えできないことになりますが、こちらの聞き方としては、代替地を希望されますかという聞き方はさせていただきました。

むとう委員

 ずばりそういうふうに聞いていただいて、お答えになったのが10件ということだったのなら、ちょっと安心しましたけれども、そこはしっかりと、でも、228件のうち、答えてくれたのは半分ぐらいということですか。そうでしたよね。だから、半分ですから、その他の方の御意見というのは、まだちゃんとは分かっていないということですよね。アンケートに答えてくださらなかった方に対しては、今後、そのまま自主的にアンケートに答えてくれなかったからもう知らないよという状況なんでしょうか。再度、丁寧に聞くおつもりはあるんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 現時点で、引き続きのアンケートをどのようにするかというのは決定してございませんが、比較的、228名の方に、今回、アンケート調査を配布させていただいて、118名という半分を超える方から御回答があったのは、アンケートとしては、回収率としては非常に高いのかなというふうに考えています。今後、その他の方への意向の確認については検討していきたいというふうには考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、3番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針の改定(素案)についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、西武新宿線沿線まちづくり整備方針の改定について御報告いたします。(資料5)本報告は、1月29日の建設委員会との重複報告でございます。

 これまで、中野区では、令和2年4月に西武新宿線沿線まちづくり整備方針、鷺ノ宮駅周辺地区編、都立家政駅周辺地区編、令和4年2月に野方駅周辺地区編を策定しました。今般、近年のまちづくりの動向や社会情勢の変化などを踏まえ、既存のまちづくり整備方針の改定に向け、整備方針の素案を取りまとめたので御報告いたします。

 まず、1、整備方針です。鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅の各駅の整備方針について、それぞれ別紙1から3として資料を添付しています。これから、各駅で共通する部分や個別の内容について、特徴的なものに絞りながら御説明をいたします。また、説明に当たり、ページ数で御説明します。少し分かりづらく申し訳ありませんが、各ページの右下、左下を見ながら御確認いただければと思います。

 まず、別紙1、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)を御覧ください。今回の改定の主なポイントとして5点ほどございます。

 まず、1点目、近年のまちづくりの動向についてです。3ページから5ページを御覧ください。近年の社会情勢の変化を踏まえ、駅前には多様な機能が求められており、周辺街区と連続した駅まち空間の再構築が必要ということ。次に、新しい都市政策として、デジタル化の急速な進展などによる生活様式の変化によって、鉄道沿線のまちづくりの考え方が変化しているということ。また、環境への配慮として、ゼロカーボン、脱炭素などといった視点も踏まえ、まちづくりを進めていくことについて記載してございます。

 2点目は、3駅周辺地区の現状と課題を踏まえたまちづくりの考え方です。18ページから20ページを御覧ください。現在検討している鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅については、3駅の特徴でもある駅間の近さを生かしたまちづくりを進めていくということ。また、南北方向に比べ東西の道路が少なく、連続した空間が必要ではないかということ。また、妙正寺川の動線を生かした、回遊性を持ったまちづくりが必要ではないかということ。こういった観点から、20ページに示す3駅一体となったまちづくりを目指すとした視点を追加してございます。ここまでが3駅で共通する内容となります。

 3点目は、各駅前周辺のエリア区分の設定です。25、26ページを御覧ください。今回の改定では、先ほど御説明しました3駅を結ぶ新たな軸を形成するエリアとして、ピンク色の鉄道沿線エリアを設定しています。また、駅直近においては、交通結節点としての機能に加え、人が交わり交流するエリアとして駅前交流・交通結接エリアなどを設定しています。

 4点目は、各駅の施策です。27ページから36ページを御覧ください。ここでは道路・交通機能の向上、にぎわい・交流拠点の形成など四つの分野に分け、施策を整理しています。

 まず、道路・交通機能の向上では、(2)、②として、交通利便性の向上や回遊性、3駅が連携したまちづくりを推進するための東西道路の整備について記載し、また、(3)として、駅前広場を整備するなど交通結節点を創出してまいります。

 次に、にぎわい・交流拠点の形成では、(2)、①から③として、補助第133号線の整備に合わせた土地利用の誘導や、鷺宮小学校の跡地活用の検討と周辺基盤整備の推進など、既存の区有施設を含む周辺エリアとの一体的なまちづくりについて記載しています。

 次に、防災性の向上では、(5)として、公社鷺宮西住宅の建て替えに合わせた広域避難場所の機能強化及び再整備について記載しています。

 次に、良好な住環境の形成では、(4)として、再生可能エネルギーの導入やSDGsの取組の推進について記載しています。

 5点目に、鷺ノ宮駅周辺地区編の最後としまして、各分野の施策の概略スケジュールを示しています。西部新宿線の連続立体交差事業に関連のあるものと地区全体に関わるものの大きく二つに分けており、短いものが主に連立事業と関連して進めていくものとなります。

 続きまして、別紙2の都立家政駅周辺地区編を御覧ください。先ほど御説明しましたように、近年のまちづくりの動向と3駅周辺地区の現状と課題を踏まえたまちづくりの考え方は共通となりますので、割愛させていただきます。

 まず、都立家政駅周辺のエリア区分の設定については、25ページ、26ページを御覧ください。今回の改定では、将来も既存の駅前広場の位置は変えず、駅周辺のまちづくりを進めていくという観点から、駅前交流・交通結節エリアを駅直近に設定しています。

 次に、都立家政駅の分野別の施策についてです。27ページから36ページを御覧ください。

 道路・交通機能の向上では、(2)、①として、補助第227号線の妙正寺川以北の整備について記載しています。

 次に、にぎわい・交流拠点の形成では、(2)として、補助第227号線の整備に合わせた土地利用の誘導について記載しています。

 次に、防災性能向上では、(6)、②に、防災拠点の形成として、旧洗心寮の跡地活用について記載しています。

 次に、良好な住環境の形成では、(2)として、旧洗心寮の跡地活用を契機とした公園や広場の整備について記載しています。

 続きまして、別紙3の野方駅周辺地区編を御覧ください。

 野方駅前周辺のエリア区分の設定については、25ページ、26ページを御覧ください。今回の改定では、北原通りと環状7号線の間の地区において、駅前交流・交通結節エリアを駅直近に設定しています。

 次に、野方駅の分野別の施策についてです。27ページから36ページを御覧ください。

 道路・交通機能の向上では、(2)、②として、連立事業により廃止される沼袋4号踏切について、斜路付き階段の整備について記載しています。後ほど詳細について御説明いたします。

 次に、にぎわい・交流拠点の形成では、(2)として、将来も既存の駅前の歩行者広場付近において、多目的に活用できるにぎわい空間を創出するため、駅前広場を整備し、周辺施設と連続性のある駅前拠点の形成について記載しています。

 次に、先ほど御説明しました沼袋第4号踏切の横断路について御説明いたします。別紙4を御覧ください。沼袋第4号踏切は、西武新宿線(中井駅から野方駅間)が地下化されることに伴い、廃止されます。踏切の廃止後、車両は沼袋第3号踏切に迂回することとなりますが、歩行者及び自転車は新たに代替施設を整備することで鉄道の上を横断することができるよう検討しています。

 次に、2ページを御覧ください。区では、平成28年11月に、沼袋第4号踏切を横断する歩行者・自転車の利用者を調査しています。本調査から、自転車利用者が多いこと、また、高齢者、車椅子などの交通弱者の方が含まれていることが分かります。

 次に、構造別の代替施設案です。表を御覧ください。階段、斜路付き階段、斜路と階段、エレベーターと階段の四つの案を比較してございます。各構造の特徴として、階段、斜路付き階段、斜路、いわゆるスロープに移行するにつれて、勾配が緩くなることから、上下移動がしやすくなる反面、延長が長くなるという特徴があります。また、エレベーターの設置については、機械設備が必要となることからの警備や防犯対策などが必要となります。以上の観点を総合的に比較した場合、区では、斜路付き階段が最適な代替施設案と考えており、今後、延長、高さ、幅員などの詳細について、引き続き関係機関と協議しながら検討を行っていきたいというふうに考えてございます。

 最後に、表紙に戻っていただき、2、意見交換会(オープンハウス形式(パネル展示))の開催についてでございます。今回作成した整備方針について広く区民の皆様に意見を伺うため、オープンハウス形式の意見交換会を開催いたします。開催の時間や場所は資料に記載のとおりでございます。

 最後に、今後の予定です。今回開催するオープンハウスで頂いた意見を踏まえ、本年3月に整備方針(案)を取りまとめ、その後、パブリックコメントを実施しまして、4月に整備方針の改定を予定しています。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。3駅を一体としての連携したまちづくりという観点がより入りまして、それはこれから大変期待するところであります。細かいところをお話しすると時間もありますので、申し上げたいことを2点だけお話ししたいと思います。

 まず、鷺ノ宮駅周辺地区編のところの29ページなんですけれども、鷺宮小学校の跡地活用のところの、だから、(2)の③「基盤整備を推進するとともに、既存の区有施設を含む周辺エリアとの一体的なまちづくりに取り組みます。」とありますけれども、基盤整備というのは具体的に何を指すのでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 基盤整備については、具体的にまだこれをやる、あれをやるということは決まってございませんが、ある一定街区の開発を行うことになりますので、一定程度の基盤整備が必要というふうには考えてございます。

斉藤委員

 これ、アクセス性をと書いてありますけれども、もう一つの観点として、この鷺宮小学校の跡地は、複合施設を整備するということで、建物を建て替えるというふうに計画されていると思うんですけども、それで間違いないですか。

半田企画部資産管理活用課長

 鷺宮小学校跡地につきましては、委員おっしゃるとおり複合施設を整備する予定でございます。

斉藤委員

 となると、ここは公道と接しているところが、接道しているところが東側1か所しかなくて、その整備のために道路の整備が必要ではないかということを言われていたと思いますけども、いかがでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 そういった御要望とかがあるのは承知をしてございます。

斉藤委員

 御要望なんですか。それは必要ではないんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 こちらの素案のほうにもありますとおり、区としてはそういった御要望を踏まえて、基盤整備について、今、検討のほうを進めているところでございます。

斉藤委員

 施設整備について道路の設置が必要ではない、必ずしも必要ではないということでよろしいんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 こちらの素案にありますとおり、当然、鷺宮小学校跡地へのアクセス性の向上につきましては必要だというふうに考えてございます。それで、具体的な内容につきまして検討を進めているというところでございます。

斉藤委員

 すみません。何が申し上げたいかといいますと、この素案について、まだ素案ですし、これから検討しなければならないこともあるんでしょうけれども、これ、区民の方も見るわけですよ。アクセス性のための基盤整備といって、何のことを言っているのか全く、多分、区民の方は理解ができないと思うんですね。恐らく、具体的には道路などを考えていくということだと思うので、そういうやっぱり言葉を入れていただきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 大変申し訳ないんですが、現段階では明確に決まってございませんので、具体的にこれを整備する、あれを整備するというのは、少し時期が早いのかなというふうに考えてございます。ですので、具体的に跡地の利用の仕方、建物の配置等々が決まった段階で、その目的に合わせて道路などを整備していく必要があると考えてございますので、そういったことが決まった段階で、具体的に記載なり説明をしていくものと考えてございます。

斉藤委員

 それが、この整備方針を改定していくということなのだと私は思っていたんですね。そういうことを決めていく中のスケジュールの中で、この道路を造っていくということも定めていくというのがこの改定だと私は認識していたので、どうもじゃあ違うということなんですね。分かりました。

 もう一つの観点として、この三つの整備方針に共通している、37ページの第6章、今後のまちづくりの進め方のところなんですけれども、施策のところの矢印がずれているんですね。これは、時間軸が異なっているということでよろしいんでしょうか。これ、三つの整備方針共通のレイアウトとかデザインになっていて、中身は違うんですけれども。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回、短いものと長いものにつきましては、大まかなところでいきますと、連続立体交差事業に関連する事業については短い矢印、あと、それとは全く関係ないということではございませんが、それとは並行して考えていくべきものについては長めの矢印というふうに考えて、整理してございます。

斉藤委員

 施策の長さだったら、スタートがずれているというところが、やっぱりスタートの時期が違うということなのかなとこれを見ると思うんですけれども。そうですよね、きっと。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 すみません、私が長い短いとちょっと表現してしまったので申し訳ないですが、委員お話のとおり、今、取り組んでいくものについては、例えば、補助第133号線の整備に合わせた土地利用の誘導であるとか、鷺宮小学校の土地活用の話であるとか、そういったことについては連続立体交差事業とは少し関係がないといいますか、その辺は薄いものですので、それについてはしっかり取り組んでいくということで、矢印については今現時点から引いてあるというところでございます。

斉藤委員

 そういう御説明を伺わないと分からない、これを手にした方がもう少しイメージしやすい、分かりやすくなるような表現をお願いしたいと思います。何で今、この2点を申し上げたかといいますと、これを手に取った区民の方が、やっぱりまちづくりというのは区民の目線で、そのまちの課題を一つひとつ理解しながら解決していくという過程がとっても大事なはずなんですけれども、まだ決まっていないから分からないとか、例えば道路とかと書いたっていいと思うんですよ。そういう区民の目線になった分かりやすい表記と工夫をぜひしていただきたいということで、今、この2点だけ申し上げましたけれども、細かいことはまだいろいろ申し上げたいこともあるので、それは個別にお願いしようかと思っておりますけれども、区民の目線に沿った、下りた、そうした表記とレイアウト等内容にしてほしいということを強く要望しておきたいと思いますが、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員お話のとおりだと思いますので、改善すべきところは改善していきたいというふうに考えてございます。

黒沢委員

 すみません、1点だけ。沼袋第4号踏切の代替施設の整備について、別紙4のところで、ちょっと分からないので教えていただきたいんですけれども、この裏面のところの②に赤い四角で囲ってあるものを採用していこうという御報告でしたでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員お話のとおりです。

黒沢委員

 利用者特性への配慮「△」となっている点の、その課題に対してのアプローチというのが、ちょっとお話がなかったように思うんですけれども、この点いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 斜路付き階段で車椅子の方への対応が難しいということで、今回「△」ということにさせていただいています。それに向けたアプローチというのは、正直、ちょっと難しいのかなというふうには考えてございます。

黒沢委員

 現状、車椅子の方1名ということにはなってはいるんですけれども、これを設置するのが、車椅子の方が通るようなものを造るというのは、もうどうやっても難しいという検証がなされたということなんでしょうか。この辺り、どういった考えでそうなったのか教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 現状は、沼袋第4号踏切付近において用地が十分にあるとか、そういった部分がなかなかないものですから、なかなか対応というのが難しいところなのかなというふうには考えてございます。

黒沢委員

 用地の面積が少ないため、車椅子の方に対応できるような斜路付き階段のようなものですとか、そういったものは設置できないということになったということなんですが、では、車においては、第3号踏切で迂回することになるだろうということなんですが、この車椅子の方がどういった道筋を、どういうところを通るんだろうかとか、そういったところというのは想像とかはされていますでしょうか。

角まちづくり推進部長

 ちょっと調査が古いんですけども、この平成28年のときには、車椅子の方1名がこの踏切、平日ですけども、通過したということで、どこから来てどこまで行ったかというところについてデータがなかったんですけども、こちら、近隣のそういった障害者の方の施設であるとか、そういった方については、今後、この斜路付き階段というところで、また改めて情報提供しながら御意見を頂いて、そういった車椅子の方がいたら具体的にどうなるのかというところのお話については御意見を頂こうかなというふうに思っていますが、先ほど課長のほうから説明させていただいたとおり、様々用地の関係だとか、あとは周辺道路の幅の関係とかもありますので、必要な施設だとしても、それを現状に当てはめると、なかなか制限のほうが大きいということで、今回、この△印はついているんですけれども、斜路付きの階段というところが区としては現実的にはできるのではないかということで、今後、説明していきたいというふうに考えてございます。

黒沢委員

 データも少し古いデータというところもありますし、医療的ケア児の支援法とかもできて、自治体の責務とかにもいろいろ増えたこともあると思います。やはり、ここが通れなくなるという方がこれから出てくる可能性もあるという中で、そういった方々が通るであろう道というのは、もし区道とかで想像がされるのであれば、そういった道の歩道ですとか、そういったところもチェックをした上で、実施のほうを進めていただきたいなというふうに思います。この周辺、かなり障害者施設も多いので、ぜひお話をしっかりとした上で進めていかないと、できた後に通れなくなったではないかというようなお話が出てくることも想像されますので、ぜひ丁寧に調整をしていただきたいと思います。要望です。

羽鳥委員

 何点かお聞きしたいと思います。最初に、今回、まちづくり整備方針の改定ということで、新たに加えられた概念として鉄道沿線エリアというのがあって、野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅の3駅を結ぶ新たな軸を形成するエリアというのが加えられているんですけども、これはどういった意図で加えられたんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 こちらについては先ほども御説明しましたとおり、鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅については近隣の駅の駅間と比べまして非常に近いことが挙げられます。その特性を生かして、3駅を一体として、連携して整備していく必要があるのではないかということで、こういった概念を今回新たに追加してございます。

羽鳥委員

 私、鷺宮に住んでいますけども、日常的に鷺ノ宮駅周辺の人が、じゃあ都立家政駅とか野方駅とかに行くかといったら行かないですし、都立家政駅の人は別に野方駅と鷺ノ宮駅に行かないですし、野方駅の人は都立家政駅と鷺ノ宮駅に行かないですよ。スーパーや商店街がそれぞれの駅前とかにあって、そこでそれぞれににぎわいをつくっていて、そこで日常の生活は完結していると思っています。そうした中でどうして、近いから軸を結ぶという、その考えがよく分からないんですけども、なぜこの軸を形成するというふうになったんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 これまで、令和5年度から、地域の方々と検討会の中で、いろんな意見交換をさせていただきました。委員のお話も一つかと思いますが、地域の町会の方からとか商店街の方からは、そういった各駅で逆に取組がとどまっているという意見も頂いているところです。地域の方にとってみれば、逆に言うと、都立家政駅から鷺ノ宮駅に行く、野方には居酒屋とかに飲みに行くとか、いろいろ地域の方の皆さんの御意見がございまして、それを伺ったところでございます。そういった方の御意見を伺いながら、また、学識経験者の意見も聞きながら、3駅を連携しながら、せっかくこれだけ近い駅があるんだから、逆に連携するという観点も入れたらどうかということで、今回、こういった御提案に至ったというところでございます。

羽鳥委員

 現状では、私は、日常的には歩き、歩行や自転車によって移動して、こっちの区の中野駅の周辺まで来ているわけですけども、自転車とかで移動していても、道もぐねぐねしていますけれどもありますし、あまり横の移動というところで困難を感じたことがないんですけども、この軸というのはどういうふうに形成するおつもりなんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 基本的には、この点線で示します東西の道路を整備するということで検討を考えてございます。

羽鳥委員

 いや、だから、東西の道路を形成するといいますけど、現状で道路とかは線路には完全には沿っていないですけれども、自転車とか歩行とかでは、そう大変じゃないような移動軸はあると思うんですけども、それで軸を形成するとなると、やっぱり自動車交通とかを想定されているということなんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 東西道路ですので、車両の通行も考えられます。

羽鳥委員

 その場合、この地域とかだと、結構一方通行なんかも多くて、通過交通がそんなにないんですよ。それによって歩行者とか自転車とかが私は安全に移動できる空間があるんじゃないのかなと思っていて、そこを東西道路整備となったら通過交通の増加も懸念されますし、これから先、車を増やそうというような、そういう整備の考えはちょっとどうなのかなというふうにも思うんですよね。災害活動のために、安全に消防車なんかが通行できるような幅の道路は必要だと思います。ただ、現状でも歩行とか自転車とかにはそう不自由ない軸があるのに、軸を形成するというのは、ちょっと自動車に偏り過ぎた考えをしているんじゃないのかなと思いますが、いかがですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 あくまで通過交通を通すために、今回道路を整備するというところは、あまり概念としては持ってございません。今、委員お話があったように、この辺は、一方通行が多く、通れる道が限定されていて、逆に言うと新青梅街道、早稲田通りの渋滞を回避して、抜け道として使っている方が多いということも地域の方から意見を聞いているところでございます。ですので、そういった意見を聞きながら、歩道と車道、車を分離するといった構造も必要ではないかといった意見を聞いてございますので、そういった意見も踏まえながら、今回、こういった提案をさせていただいたというところでございます。まだ様々意見がございますので、しっかりオープンハウスなどでも意見を聞きながら、計画を具体化していきたいというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 今おっしゃったように、抜け道で使われているという意見もあると。じゃあ、何で東西道路、動線を造るというふうになるんですか。ますます増えるじゃないですか、通過交通が。そんなふうに整備したら。どういう考えでそういうふうに至ったのかなというのが気になります。率直に言って、私は、区が効果が最適というふうな連続立体交差事業の方針を持っているから、それを正当化するために、この鉄道沿線エリアという軸をわざわざ新たにつくったんじゃないのかなというふうなことを思っているわけですよ。これがあるから、高架で北側の部分に東西の動線が必要ですね、地域の人から望まれていますね、そういうふうに誘導するために、そう感じざるを得ません。それは私の思いですので、ちょっと答弁はいいです。

 もう一つお聞きしたいのが、今回やっぱり新たに入れられたこととして、駅まち空間というのが入っているんですよね。「駅、駅前広場、自由通路といった交通結接機能に関する施設を個々に考えるのではなく、周辺街区と連続する「駅まち空間」として一体的に捉え」というふうな記述になっています。これはどういう考えなのかなというので、どういう考えに基づいてこういう方針というか記述ができてきているのでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 こちらに記載しているとおりでございまして、今までは、駅は駅、まちはまちということで、施設を分離して考えていたというところですが、今回、駅とまちを一体的に考えて、そこの分け目をなくす形で、駅前広場も皆さんが使えるような広場であったりとか、そういうものをしっかり整備していきたいというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 こういうふうな考えを取ることによって、例えば地域の、せっかく連続立体交差事業とかをやった後とかに、駅前広場を整備したという後なんかに、結構駅前広場の大きさが大きくて、何か逆に閑散としているようなところなんかも見に行ったこともあります。せっかくやったのに、ちょっと寂しいなというふうな感じがするわけですよ。だから、そういう、この駅まち空間という考え方によって、例えば、鷺ノ宮駅なんかは、阿佐ヶ谷駅と練馬駅、また、中村橋駅と結ぶ関東バスのバス路線なんかがかなり走っていますから、それなりにさばくための容量が必要になってきますよね。そうなると、駅前広場が例えば大きくなってしまって、ちょっと日中なんかは寂しいような、何かそういうような感じになっちゃわないだろうかということもちょっと懸念をするんですけども、この駅まち空間という考えによって、例えば、そういう過大な駅前広場にしないようにするだとか、そういう考えとかは生まれ得るんですか。そういうことではない。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 駅まち空間という概念を持ったからといって、駅前広場の規模が縮小されるというものではございません。

羽鳥委員

 分かりました。あと、都立家政駅の駅前交流・交通結接エリアというところには、野方駅と鷺ノ宮駅にはある「バス」の文言がないんですけれども、これは都立家政駅のところでは、バスということは想定していないということでいいんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 現状においてバスの停留所があるわけではないので、現時点では想定はしてございません。

羽鳥委員

 これは、地域からも求めがないということなんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 私が記憶している限りは、バスの広場を整備してほしいといった方はいなかったかと思いますが、ちょっと全てを把握しているわけではないので。すみません。

羽鳥委員

 分かりました。あと、沼袋第4号踏切についてちょっとお尋ねをしたいのですが、有効幅員を見ますと1.8メートルから2.1メートルとなっています。これは、幅としては結構狭いんじゃないのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 斜路付き階段の基準でいきますと、写真に提示してあるとおり、大体、歩行者、自転車、歩行者ということで、60センチメートル、60センチメートル、60センチメートルの1.8メートルが、一応、標準構造としては基準上あります。

羽鳥委員

 車椅子のJIS規格だと、全幅、幅が70センチメートル以下というのが基準になっているんですけども、今おっしゃった60センチメートル、60センチメートル、60センチメートルだとその幅を超えるんですけども、そういったときに、この有効幅員だと、適切じゃないものになるんじゃないんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員御指摘のとおりで、先ほどお答えしたように、黒沢委員にお話ししたように、②の分では、車椅子への対応は難しいというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 野方駅とかでは、交通結接広場をつくるために、すごく大きいところの立ち退きが実際には必要になると思うんですけれども、それなのに、こっちのこの斜路付き階段じゃなくて、エレベーターと階段のところでは、それよりはるかに少ない、それは特定の家になってしまいますけれども、実際立ち退きになってしまうのか分からないですけれども、今からこのエレベーター、階段はもう無理で、斜路付き階段にするというのは、ちょっと早急に過ぎる判断なんじゃないのかなと思うんですけども、いかがですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 区としましては、こちらに記載のとおり、利用者特性、あとは事業用地の確保、安全性の確保というところを総合的に判断し、現在の案として御提示しているところでございます。

羽鳥委員

 中野区バリアフリー基本構想では、道路について、車椅子だとかベビーカーだとかに配慮する、そういうような整備をするというふうに定めているんじゃないんですか。これは、この有効幅員の斜路付き階段だとちょっと配慮が足りていないと思うんですけども、いかがですか。

角まちづくり推進部長

 すみません、バリアフリー構想につきましては、主に交通結接点としての駅前周辺とか、そういったところを優先的に整備していくということで、具体の計画をしているというところでございまして、なかなかそれ、全てのこういった交差点とか歩道に対してというところでは、なかなか確保の方針というところまでは至っていないという状況がございます。委員おっしゃるとおり、車椅子の方はどうするんだということなんですけども、先ほど課長のほうからも御説明させていただいたとおり、周辺道路の幅だとか、あとは、先ほど委員のほうからもありましたけども、用地の買収云々ということもありますので、現状、エレベーターについては、防犯だとか夜間の運営というところ、それから、そもそも設置についての課題があるというところで、現在、斜路付きの階段ということで、区のほうで、今後、説明していきたいというふうには考えてございます。

羽鳥委員

 やっぱりバリアフリー、ノーマライゼーションみたいな、そういう考えとかからすると、そういう障害があることによって移動について不便を強いられるだとか、そういったものは極力やっぱり排除しなくちゃいけないというところの考えがあると思うんですね。そういったときに、実際にはこうなってしまうと、この資料に載っている斜路付き階段の事例を見ても、ここを車椅子で通るとかって危なくて無理だと思います。実際には、沼袋第3号踏切か、あるいは野方駅のほうまで回らないと移動できないですよ。かなりの不便をね、ただでさえ大変な人に、またさらなる不便をやっぱり強いてしまうんじゃないのかなということで、これはちょっと結構問題があるんじゃないのかなと思います。

 東急目黒線なんかでは、洗足-西小山駅間では、斜路付き階段プラスエレベーターを整備しているとか、いろいろ条件は、それは違いますけれども、もう20年以上前の連続立体交差事業でこういうふうに整備しているところもあるわけですから、ちょっとこの方針については考え直してほしいと思います。ぜひとも再考を求めます。これは要望です。

斉藤委員

 すみません、1点だけ確認させてください。この3駅につきましては、区民活動センターの担当区域が全部網羅されておりますし、あと、駅が近いだけに、また、それぞれの駅に特徴があることから、徒歩でも、また、自転車でも、鷺ノ宮駅の人は野方駅に行くし、例えば、都立家政駅の人は鷺ノ宮駅に行くしというような交流があるところで、そういう意味から、3駅が一体となったまちづくりという観点は、とても私はいいなと思って拝見していました。

 その中で、各駅周辺のまちづくり検討会がそれぞれありますけれども、この3駅が一体となったまちづくりという観点からの御意見もそこの検討会から頂いたのか、または、3駅の検討会が一緒になって、この3駅一体となったまちづくりについての議論をしたのか、その点だけ、それが反映されているのかを確認させてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 たしか野方駅の検討会の方と意見交換をしたときに、この3駅の一体の考え方というのは面白い考え方だよねといった御意見を頂いたと私は記憶してございます。それで、鷺ノ宮駅、都立家政駅についても、この3駅一体ということについては御説明させていただいていて、今後、この整備方針策定以降、連携しながらというようなお話も意見交換の一つとしてはあったかというふうには記憶してございます。

斉藤委員

 しっかり、この検討会の中で、3駅一体というところの観点からの議論は進めていただいているということで、じゃあよろしいということで、確認させていただきました。

平山委員

 すみません、沼袋第4号踏切のところで、我々もずっと南議員が中心になって、いわゆる歩行者、自転車だけではなくて、障害をお持ちの方や高齢の方も通行できるようなということを求め続けてきて、区も、それに対して、しっかりとそこも含めて検討していくという御答弁を頂き続けてはいるんですよ。それで、今回、分かりやすく図で示していただいて、なかなか困難な状況がある。だけど、やり取りを聞いていると、困難な状況があるから申し訳ありませんとしか聞こえないんですね。そもそもユニバーサルデザインであるとかバリアフリーというのは、その当該ポイントだけの話ではないんですよ。面で考えて、障害をお持ちの方や御高齢の方が御不自由がないようなことをきちんとやっていくというのが大事なことであって、黒沢委員もおっしゃっていたとおりだと思うんですよ。ただ、そこのところはあんまり積極的な御答弁が、エレベーターをつけると用地買収が必要になって警備も必要になりますからごめんなさいにしか聞こえないんですよね。それは、ユニバーサルデザイン推進条例を定めた区の姿勢としてはいかがかというふうに思うんですが、どうですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 野方地区については、中野区のバリアフリー基本構想でも重点整備地区に位置付けられてございます。その中でも様々な取組があります。放置自転車対策の強化であるとか、自転車ルールのマナーに関する広報活動の実施であるとか、あとは、路側帯のカラー化などですね、いろんな対策をしていくエリアにはなってございます。全てではないですが、そういった対策については、野方駅周辺地区については整備されているところもあるか思います。

 ただ、沼袋第4号踏切につきましては、いろんな事業条件等々がありますので、そういった中で何ができるのかというところを考えさせていただいた結果、こういった斜路付き階段ということを御提案させていただいてございます。斜路付き階段につきましては、普通の階段に比べ、今回、踏切を利用する方の高齢者、120人程度ですね、平日、休日問わずいらっしゃいますので、そういった方に配慮するためには、通常の階段、1対2の勾配の階段よりは、1対4の斜路付き階段というほうが、高齢者の方にとっては蹴上げが低くなりますので上りやすいとかですね、そういったことが可能になるのかなというふうには考えてございます。なので、斜路付き階段ということで、今回、提案はさせていただいていますが、確かに委員お話のとおり、車椅子の方がなかなか通行ができないというところはあるんですが、総合的に比較検討した結果、こういった判断をさせていただいているというところになります。

平山委員

 そうじゃないんですよ、伺っているのは。いやいや、こういう規格でしか現状のところ難しいかもしれない。じゃあ、通れない方はごめんなさいなんですか。そうじゃないでしょう。どうすればそういった方の移動も支障を少なくすることができるかということも、範囲を広げて考えていかなきゃいけないんじゃないですかと言っているんですよ。でも、今もそういう御答弁は頂けないので、そこはちゃんと考えてほしいなと思うんですけど、そうじゃなかったら、そもそもバリアフリーだとかユニバーサルデザインというのは、少数の方であろうが人数が多いかは関係ないわけなんですよ。どんな特性の方もという話なんで。今のを聞いている限りは、とてもじゃないけど、こんな形でやりますっていうことは、ああそうですかというふうには言えないですよ。全体を考えて、そこの1本で難しいのであれば、何の方法があるのかっていうものを真剣に考えて、それで、全ての区民の方に対してきちんと御説明ができるような進め方をしていただきたいと思いますけど、どうですか。

角まちづくり推進部長

 今、課長のほうから御答弁いただきました。ちょっと追加でお話をさせていただきますと、先ほども、黒沢委員のところでも御説明したんですけども、そういった方々は物理的にこうなりますというのを踏まえて、じゃあどういうふうにしたらより通りやすくなるのかとか、どういった御要望があるのかというのを聞いて、周辺の方にはそういった利用者の方もいるというのをまず周知してもらって、お互いにどういうふうにしたらより円滑に進めていけるのかなとかも含めて、まずは当事者の方々から御意見を頂いて、要望を伺いながら、そこのエリアでできるという策について、現実的に実行できるような、そういったことをこの整備については併せて進めていきたいというふうに考えてございます。

 あとは、周辺の道路の話も出たので、迂回するところについてもどういった配慮が必要なのかというのを具体的に聞いて、ハード的に整備ができるものであれば、当然、そういったものを踏まえて整備を進めていくということで考えていきたいと思います。

むとう委員

 毎回お尋ねしているかと思いますけれども、今回のこの整備方針についても、素案ですけれども、一番重要な西武新宿線そのものがどうなるのかっていう、地下になるのか、このままなのか、高架になるのかということは全く考えないまちづくり整備方針ということでよろしいんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員のほうからは過年度もそういった御指摘を頂いているということは認識をしてございますが、今回、別に高架であるとか地下であるとか、そういった構造形式によらず、まちとして解決していくべき課題や取組があるということで、その方向性について記載しているものでございますので、今回、鉄道の構造形式によらず計画を策定しているというものでございます。

むとう委員

 まあ、西武新宿線沿線のまちづくり整備方針ですから、どう考えても西武新宿線そのものがどうなるかということがまちづくり整備に大きな影響があると私は以前から言っているんだけども、区は、全く線路がどうなろうとそれは全然関係なく置いておいて、まちづくりはまちづくりでやっていくんですという姿勢をずっと貫いているんですけれども、そこに矛盾は感じませんか、やっていて。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 繰り返しになりますが、基本的には鉄道の立体化の構造形式によらず、解決していくべき課題を抽出し、その解決に向けた取組、方向性を記載してございますので、大きな矛盾としては感じてございません。

むとう委員

 じゃあ、もしこれがどうなるかということが分かったら、またこの整備方針は改定とかをされることにはならないんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 必要に応じて、地域の方からそういった御意見などがあれば、改定は考える必要があるかもしれませんが、現時点においては考えてございません。

むとう委員

 毎回水かけ論なんだけど、どう考えたって線路がどうなるかということで、まちの様相は大きく変わりますよ。そこに矛盾を感じないで仕事を進めている皆さんに、すごく私は違和感を持っているということを伝えておきます。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、4番、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査及び意見交換会の実施結果についての報告を求めます。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査及び意見交換会の実施結果について御報告をいたします。(資料6)なお、本報告は、建設委員会との重複報告となります。

 初めに、1、主な経緯等でございますが、本地区は、地域危険度が高く、災害時に甚大な被害が想定される地区でございます。令和4年8月に地域住民からの提案を受けまして、令和6年3月に防災まちづくり方針を策定、この方針に基づき補助第220号線(Ⅱ期)の道路拡幅整備を契機に、防災まちづくりの推進を予定してございます。

 今般、建て替えに合わせて拡幅整備を計画する避難路の沿道地権者に対し意向調査及び意見交換会を実施したため、結果について報告するものでございます。

 続きまして、2番、(1)意向調査の結果でございます。令和6年7月から8月にかけまして、拡幅計画路線沿道の地権者を対象にアンケート調査を実施し、回収率は33%でございました。

 次に、(2)意見交換会につきましては、令和6年12月2日と8日に実施しまして、合計43名に参加いただきました。それぞれの詳細につきましては別紙2で御説明をいたします。

 初めに、別紙1、アンケート調査結果をお開きください。

 まず、調査対象につきましては、1、アンケートの概要に示しますとおり、防災上重要な路線のうち、消防活動困難区域解消のため幅員6メートルに拡幅を計画する3本の路線を対象としてございます。

 要旨としましては、2ページ目、裏面になりますけれども、4、防災上重要な路線の整備につきまして、道路拡幅について約6割の方が支持をしておりまして、一方、15%の方は、拡幅の必要はないとの御意見でございました。その他の意見としましては、費用負担や高齢化など個々の事情に配慮し、丁寧に進めることが求められてございます。また、4の問2、拡幅整備の考え方につきましては、建て替えに合わせて道路を拡幅する部分を区が買い取るのであれば協力できるという意見が最も多く、約4割を占めまして、一方、その他の意見としまして、狭小住宅のために建て替えが困難ですとか、負担が増えるのであれば協力は難しいとの意見がございました。

 続きまして、別紙2において、意見交換会の実施結果についてまとめてございます。

 要旨としましては、3、主な意見としまして、アンケートだけでは理解が不足するものを中心に、①で道路拡幅の必要性ですとか、②無電柱化の有効性、また、③として資産の取扱い、④の事業スケジュール等の御質問ですとか、加えて⑤のほうで、その他として、通学路や保育園の近くにおける速度制限などの対策の必要性についての意見がございました。

 かがみ資料にお戻りいただきまして、最後に、3番、今後の予定でございます。令和6年度に地区計画等素案の検討、令和7年度に都市防災不燃化促進事業等の補助事業の導入の検討を行いながら、地区計画等の素案説明を実施しまして、令和8年度に都市計画手続及び決定を予定してございます。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

山内委員

 すみません、1点だけ伺います。確認なんですけれども、こちらのほうの意見聴取、区民との意見交換というふうにあるんですが、これ白桜小学校のほうも少し絡んでいまして、白桜小学校に通うのは東中野地区の方々も通うというのと、東中野四丁目の一部が白桜小学校のほうを避難場所に指定されております。東中野地域の方の意見は聞かないということですかね。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今回、まずは拡幅の対象となる3路線というところで、より権利関係が影響するというところの方々のまずは意向把握というところになりまして、今後、このまちづくりを、地区計画等を進めていくに当たっては、周辺の方々にも広くこういう形でという声は聞いていくことになりますけれども、まずはこの拡幅路線としてどうかというところの把握をするというところが、今回の趣旨でございます。

いさ委員

 すみません、今の意見交換会のお話なんですけど、この地域、参加されたのが12名と31名ということなんですけれども、もう少し広い範囲で意見を聞いたりということは必要じゃないかと思うんですけど、この先のことについてはどうお考えですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今後の進め方につきましては、特に別紙2のほうの裏面になりますけれども、今後の予定というところで、ポンチ絵といいますか、フローを書かせていただいております。ちょっと説明としては重複するところなんですけれども、今回、行わせていただいたのが、この表の中の2段目の検討対象ABC路線整備というところの令和6年度の意見交換会というところでございまして、今回頂いた意見も踏まえつつ、来年度に、同じ方々にもう一回説明をしていくということと併せまして、1個上の段の地区計画等のルールというところで、これは地域の方、広い範囲に対して御説明していくというふうに予定としては考えております。

 御指摘のとおり、この地区計画の範囲だけでいいのかとかというところはございますので、防災まちづくりということをやはり広い方々と広域に、燃え広がるということであれば地域の方だけではないというふうに思いますので、少し広い範囲とか、また、地域の防災まちづくりの会とか、そういう地域の団体等も含めて意識共有しながら進めていきたいというふうに思っております。

いさ委員

 ぜひお願いをしたいんですが、この地域を回って、こういうことが進み始めているよというお話を何件かのお宅にしているんですけど、やっぱり知られていないんですよね。この地域で長くいろいろな御相談を頂いている中では、防災上の課題ってほかにもあるんですよ。拡幅した道路でセットバックしたけど、電柱が残っている場所がたくさんあるだとか、しかも隅切りの角に残っている場所もあるし、並行して残っていて軽車両も入れないような場所もあったと。そういう中では、この幅員4メートル未満、2項道路の問題なんかも問題意識を持っている方もいらっしゃって、こういう意見ってたくさん出てくると思うんです。それと、道路が広がるのは、防災上にはとてもいいことだと思うんですけれども、車の流入によってどうなっていくのかという不安がある方もいらっしゃるので、きちんと地域に対して知らせていきながら、合意を取りながら、丁寧にやっていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 まさに御指摘のとおり、無電柱化が必要ではないかとか、その辺りの意見も頂いておりますし、そもそもこのまちづくりという長期スパンの話と、あとは、災害が起きたときの避難等をどうするのかとかという、短期というのかというところの対応というところも含めて、いわゆるソフトのまちづくりとかも含めて御意見を頂いておりますので、そこは、防災まちづくりもそうですし、防災危機管理というところの視点も踏まえて、地域の方と丁寧にやり取りをしながら進めていきたいというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、中野駅新北口駅前広場等の整備状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前広場等の整備状況について、資料を基に御報告いたします。(資料7)本報告は、建設委員会で報告したものでございます。

 中野駅新北口駅前広場及びペデストリアンデッキ等の基盤施設につきましては、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により、今年度から、随時、工事に着手しています。今回、これらの整備状況について御報告をいたします。

 初めに、1、エントランスデッキに接続する仮設階段についてですが、新北口駅前の各事業の進捗状況を踏まえ、橋上駅舎やペデストリアンデッキ等の供用開始後の中野五丁目方面や仮設バス停へのアクセス性や、駅周辺の回遊性の向上を目的に、中野駅西口改札西側南北通路・ペデストリアンデッキレベルと新北口交通広場・東西連絡路のレベルをつなぐ仮設階段の整備をいたします。なお、バリアフリー動線につきましては、JRの駐車場棟やエントランスデッキ脇に整備されるエレベーターによって確保されます。

 次に、2、自動二輪駐車場の確保についてですが、NTTドコモ中野ビルの南側にあります自動二輪駐車場につきましては、ペデストリアンデッキ工事に伴いまして、令和6年9月末で閉鎖したところでございます。この自動二輪駐車場の閉鎖対応といたしまして、現区役所の庁舎の地下駐車場内に11台分を増設いたします。今後も引き続き、工事期間中の駅周辺の自動二輪駐車場の確保に向けて調整を進めていきたいと考えてございます。

 裏面を御覧ください。3、今後の予定ですが、令和7年度は、旧区役所低層棟や旧中野税務署の解体が完了し、仮設バス停の整備と運用を開始いたします。また、旧中野税務署跡地のインフラ移設工事に着手いたします。令和8年度は、中野駅西口改札の開業、ペデストリアンデッキ工事につきましては、四季の都市方面のデッキの一番四季の都市側の階段、エスカレーター、エレベーター等の一部を除きまして完了し、供用を開始いたします。中野駅新北口駅前広場全体の供用開始は令和11年度を予定しています。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。

平山委員

 すみません、1点だけ。ここの仮設階段を造りますよと。そもそも、新北口エリアの工事までの間にデッキがつながるまでの仮設という意味ですよね、本来は。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの仮設階段につきましては、令和8年末に、改札等新しいペデストリアンデッキができた際に、その高さと、その一つ下の高さである東西連絡路ですとか仮設バス停に行くための動線として整備をするものでございまして、期間としましては、新たなバスロータリーが完成するまでの間、供用をしたいと考えてございます。

平山委員

 その上で、まだスケジュールが、先が見通せない状況があるわけじゃないですか。もしかしたら、10年とかそういうことになることだってあり得るかもしれない。そういうことを考えても大丈夫な仮設の構造にはなっているんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの仮設階段につきましては、仮設の供用が長期にわたるということも想定した仕様で建設したいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、中野駅周辺エリアマネジメントの今後の方向性についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、中野駅周辺エリアマネジメントの今後の方向性について、資料を基に御報告いたします。(資料8)本報告は、建設委員会においても報告をいたしましたものでございます。

 中野駅周辺エリアマネジメントにつきましては、令和4年4月に中野駅周辺エリアマネジメント協議会を設立し、区は、協議会の事務局運営を支援し、スタートアップ時の牽引役を担ってまいりました。来年度以降の中野駅周辺エリアマネジメントの方向性と区の役割について御報告をするものでございます。

 1、今後の方向性と課題についてでございます。エリアマネジメントは、民間が主体に活動することを踏まえ、スタートアップ以降は区から民間事業者等へ担い手を移行していくということを想定してございました。現状では、まだ組織づくりが成熟しておらず、持続的に活動を展開していくところまでは至っていない状況であると考えています。また、組織体制としては、エリアマネジメント活動を行う組織づくりを担うエリアプラットフォームと具体的な事業や活動を支える組織の二つの体制による推進が有効であり、他の地区でも効果を上げております。2ページの今後の方向性のイメージに示しますとおり、区によるスタートアップ支援から移行への連携期間といたしまして、エリアマネジメントの活動に必要な財源、事業収入が見込まれるまでの機関も行政による伴走型の支援が必要であると考えてございます。

 2、新たな推進体制ですが、2ページの下の図で示しております組織体制のイメージのように、二つの組織体制を考えております。

 初めに、(1)エリアプラットフォームについてです。既存のエリアマネジメント協議会は、区と中野駅周辺の各地区の代表者等の構成員で、限られたメンバーで構成されてございますが、エリアプラットフォームはもう少し広くオープンな組織として、様々なプレーヤーが会員となります。

 (2)事業推進主体(法人)につきましては、一般社団法人を想定してございます。エリアプラットフォームの事務局運営や各種事業・活動を実行する役割を担います。

 3ページを御覧ください。エリアプラットフォームと事業推進主体のそれぞれの役割等について整理をしております。

 次に、3、新たな推進体制への伴走型による移行の効果でございますが、エリアマネジメント活動に携わるプレーヤーの人材育成や意識の醸成の促進につながることや、区による伴走型の連携により、官民連携による推進体制を維持しながら段階的に移行することで、目指すべき方向性やスタートアップ時の取組を継承したエリアマネジメント活動が実施されるということが大きいと考えてございます。

 そして、官民連携により、民間と区の双方の強みを生かしたエリアマネジメント活動が推進されるとともに、まちなかウォーカブル区域での民地部分と街路等の公共空間との一体的な活用といった、まさに官民連携のまちづくりにつなげていけると考えてございます。

 4ページを御覧ください。4、区の役割ですが、官民連携による活動推進の視点から、引き続き推進体制に関与していくことといたします。令和7年度は、協議会の運営支援とエリアプラットフォーム及び事業推進主体の設立支援などを行います。支援に当たっては、コンサルタントへの委託を予定しています。令和8年度以降は、エリアプラットフォームに会員として参画すること、事業推進主体とともに事務局運営に携わります。将来的な活動財源といたしましては、エリアプラットフォームにつきましては会費収入を想定しておりまして、事業推進主体は主に広告事業による広告収入や空間活用による収益を見込んでおります。ただ、広告事業につきましては、中野駅西側南北通路等に設置するエリアマネジメント広告を主な財源と考えてございます。事業収入が見込まれる令和9年度までを目途に、区は初動期支援を行っていく予定でございます。

 5、今後の予定ですが、令和7年度はエリアプラットフォーム及び事業推進主体の設立、令和8年度はエリアプラットフォームによる活動を開始し、令和9年度は事業推進主体による事業の開始を予定しています。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、その他で、理事者から何か報告はございますか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 これまで本委員会でも御説明させていただきました公社鷺宮西住宅の建て替えなどに向けた、白鷺二・三丁目地区地区計画及び白鷺公園(区立鷺宮運動広場)などの都市計画手続の進捗状況について、口頭にて御報告いたします。

 先月28日、本件に関する都市計画審議会が開催されまして、本件について諮問を行いました。その結果、原案のとおり可決されましたので御報告いたします。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告について質疑はございますか。よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了します。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午前11時46分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午前11時46分)

 

 次回の委員会は第1回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午前11時47分)