令和7年03月03日中野区議会予算特別委員会区民分科会
令和7年03月03日中野区議会予算特別委員会区民分科会の会議録

中野区議会区民分科会〔令和7年3月3日〕

 

区民分科会会議記録

 

○開会日 令和7年3月3日

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時38分

 

○出席委員(8名)

 市川 しんたろう主査

 細野 かよこ副主査

 武井 まさき委員

 武田 やよい委員

 甲田 ゆり子委員

 小宮山 たかし委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長、新区役所窓口サービス担当部長 高橋 昭彦

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 区民部区民サービス課長、区民部新区役所窓口サービス担当課長 小堺 充

 区民部戸籍住民課長 白井 亮

 区民部税務課長 滝浪 亜未

 区民部保険医療課長 宮脇 正治

 区民部産業振興課長 国分 雄樹

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 環境部長 浅川 靖

 環境部環境課長 伊東 知秀

 環境部ごみゼロ推進課長 鈴木康正

 清掃事務所長 秦 友洋

 

○事務局職員

 書記 細井 翔太

 書記 砂橋 琉斗

 

○主査署名


 

審査日程

○議案

 第7号議案 令和7年度中野区一般会計予算(分担分)

 第9号議案 令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)

 第10号議案 令和7年度中野区後期高齢者医療特別会計予算

 

主査

 定足数に達しましたので、区民分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 第7号議案、令和7年度中野区一般会計予算(分担分)、第9号議案、令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)及び第10号議案、令和7年度中野区後期高齢者医療特別会計予算を一括して議題に供します。

 本日は分科会2日目となっておりまして、本日で当分科会分担分の質疑を終わらせたいと考えておりますので、委員、理事者におかれましては御協力をよろしくお願いいたします。

 本日の審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、午後5時を目途に進め、午後3時頃休憩を取りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、保険医療課長から先週金曜日の答弁に関して答弁訂正の申出がありましたので、発言を許可いたします。

宮脇区民部保険医療課長

 区民分科会初日の武田委員からの質問に対し、答弁の訂正をさせていただきます。

 予算説明書補助資料171ページ、歳出、4款区民費、2項保険医療費、1目保険医療費、事務事業2、後期高齢者医療、事務事業名(1)後期高齢者医療におきまして、武田委員からの御質問に対し、保険医療課長から以下の答弁をいたしました。

 まず、マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が近くなると、国から該当者にその旨の案内が送られます。次に、その後、手続がなく、電子証明書の有効期限が切れてもマイナ保険証が使えなくなるまで3か月間の猶予がありますが、猶予期間中に電子証明書を取得しないと、マイナ保険証が使えなくなるとの案内を保険者から対象者に送付する。最後に、それでもなお電子証明書を取得していない方には、3か月が経過する前に資格確認書を保険者から送付する旨答弁をいたしました。この答弁のうち、マイナ保険証が使えなくなるとの案内を保険者から対象者に送る文書ですが、こちらについては送付する予定はございませんので、この点を訂正させていただきたいと思います。その他の説明内容については、訂正はありません。

 訂正の内容は以上でございます。

主査

 ただいまの訂正に関して質疑はございませんか。

武田委員

 1点だけ確認をさせてください。そうすると、まず、マイナンバーの電子証明の有効期限が近くなると、国から該当者にはその通知が行きます。保険者のほうから特に送るものはなくて、3か月の猶予期間も切れてしまった方には、3か月経過する前に自動的に資格確認書が送付されるという流れになると。例えば、3か月の猶予期間の間に、国のほうからもう一回、マイナンバーの担当のほうが期限が切れたけれども更新は終わっていませんよというような通知は行くんでしょうか。

白井区民部戸籍住民課長

 現状、そういうことはございません。

主査

 よろしいですか。他に御質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。なければ、進行いたします。

 それでは、前回に引き続き質疑を行わせていただきます。

 予算説明書補助資料179ページから180ページ、4款区民費の4項文化振興・多文化共生推進費、1目文化振興・多文化共生推進費、事務事業3、文化財から始めます。質疑はございますか。

武井委員

 山﨑家書院・茶室学術調査委託(新規)でついているのは、前回報告していただきましたけれども、ここの欄で聞いてよいのかあれなんですけれども、そのときに未登録文化財の調査をこれから始める方針だという説明を受けましたが、あれから時間がたちましたけれども、いつからやる目標とか、そういうのは動きがありましたでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 先日御報告させていただきました区内の文化財の把握等々につきましては、特に今年度予算のところでは、特段そのことでついているというのは、ここの山﨑家の書院の茶室の調査というだけですけれども、あちらに関しましては、我々の文化財を担当している学員等々がおりまして、そういった職員が日々まちに出ていく中でも把握しながら、そういった情報を集めていくということも一つ含まれていますので、そういったところで把握につきましては日々動いていると認識しているところでございます。

武井委員

 ぜひ進めていっていただけたらと思います。まだ7年後になりますけど、そろそろ数年後には動かないといけない中野の百年史に向けても必要だとは思っているんですけれども、そこら辺はどうお考えでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 百年史にそういった内容というものが直接関わってくるかどうかというのは、調査していった内容とかにもかかってくると思うんですけれども、100周年に関する必要なこと、歴史民俗資料館でもできることとかいろいろあると思いますので、そういったところについては、こちらでできることについて検討していきたいというふうに考えてございます。

武井委員

 分かりました。よろしくお願いいたします。あと、この下の旧中野刑務所正門移築の修復事業の公開見学会に係る経費がついていますけれども、この公開見学会はどのような感じで、何人くらい呼ぶ予定なのかを教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 現在、公開見学会のところなんですけれども、一応こちらは今、5万2,000円をつけているのは、一応工事現場というところになりますので、そこに入るためのヘルメットを借りたりすることの費用を見込んでいるところでございまして、現段階ですと、今年の7月頃が移築が実際動く時期というふうに言われているというか、そういう計画ですので、そういった時期に合わせて見学会を行うということを想定しております。

 ただ、工事を行いながらのことになりますので、期間につきましては、短い2日ぐらいを想定していまして、240名ぐらいの人数規模で実施できればなというところで今、事業計画としては考えているところでございます。

武井委員

 これは本当にかなり費用も時間もかかっていることなので、周知していろいろ区民の方に見ていただくことがよいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。また、移築工事はこれから始まるんですけれども、本当に慎重にやっていただいて、これ以上、経費、期間ともにかからないように努めていただきたいと思います。こちらは要望とさせていただきます。

主査

 見ていただくということが要望ですか。

武井委員

 はい。

主査

 分かりました。

武田委員

 180ページの歴史民俗資料館のほうで1点お伺いをしたいのですが、歴史民俗資料館の年間の行事の中で文化財ウォッチングがあると思うんですけれども、内容がすごくいい内容で、参加をしたいなという方が多い中で、やはりちょっと対象の人数とか、参加できる回数とか人数がちょっと少ないのかなというのがあって、地域の方からも、行きたかったんだけど、抽せんが外れちゃったんだよねというようなお声をいただくので、今の委託の状況で急に増やすというのはちょっと難しいかなとは思うんですが、回数を増やすであるとか、対象人数を増やしていくというようなことの御検討というのは可能なんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員は御案内の文化財ウォッチングですけれども、令和7年度につきましては2回、春先5月と、令和8年に入ってからの1月から3月あたりのところで一応予定していて、それぞれ内容は異なるものになるというふうに今のところ認識してございます。

 人数なんですけれども、今後1人でも多くの方が参加できるように、もちろんそういった工夫はどういうことができるかというところは検討していきたいと思いますけれども、その中で、いろいろ保険に加入したりというところがたしかあったというふうに記憶していますので、そういったところで可能であれば人数を増やすとかということも、どういったことができるかちょっと検討はしていきたいと思います。

武田委員

 本当に内容もすごくいい内容で、地域の歴史を知るというようなことであるとか、歩くというところに関してもすごく効果のあるものなのかなと思うので、ここはぜひ、例えば来年度すぐには無理でも、先々もうちょっと増やしていくというようなことを御検討いただければなと思います。

 あと、この文化財ウォッチングでまち中を歩くということが結構視点になっているようなものなのかなと思うんですけど、例えば先々、ナカペイのコミュニティポイントに結びつけていくとか、そういうようなお考えというのはあるんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 現状、具体的にそこを結びつけていくというところは今のところ考えていないというか、具体的な案は持ち合わせているものではありませんが、委員御案内のそういった視点も踏まえて、それぞれナカペイのことですとか、こちらの文化財のこと、それぞれがやっぱり結びついて相乗効果的に効果が増すようなことであれば、検討していきたいなというふうに考えてございます。

小宮山委員

 毎年、歴史民俗資料館について伺っているんですけれども、収蔵品を購入するための予算が例年だとゼロ円になっていると思います。今年もゼロ円でしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今年度でも、特に収蔵品のために何かお金を取っているということはございません。

小宮山委員

 収蔵品を購入するための予算がゼロ円で、今まで何の支障もなくきていらっしゃるんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 歴史民俗資料館に収蔵しているものは、それぞれ区民の方から御寄贈いただいたりですとか、そういったものを中心に収蔵しているといったところでして、特段そこで物を買い入れてこなかったから支障を来しているというところでは認識してございません。

小宮山委員

 困ってはいないということですけど、例えば中野区は棟方志功に以前はとてもたくさんお金をかけていたりしましたけど、その割に棟方志功の作品を区として収蔵は1点もどこにもしていないとか、お金さえあれば何とかなったんじゃないのかなと思うようなことがあったりします。なので、ゼロ円のまま本当にできるのかどうか疑問はあるんですが、逆に、ただで区民に提供していただいたりしているのであれば、それを助けるために、区民の皆さん、何か要らないお宝があったらお寄せくださいみたいな、そういう広報はどのような形でしているんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 特段ホームページでやっているということはありませんけれども、区民の方から御相談をいただいて受け入れたりといったところをしてございます。そういった受入れにつきまして広報していくかについては、ちょっと検討していきたいというふうに思います。

小宮山委員

 広報することによって収拾つかなくなるとか、そういうケースもあるのかとは思いますけれども、しかし、家にお宝があったとしても邪魔だから捨てちゃうとか、そうやってなくなってしまうものも世の中にはあると思います。なので、収蔵品を購入するために予算がゼロ円なのであれば、せめて収蔵品を増やすためのサポートを区としてやるべきではないかと思いますので、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 ちょっと繰り返しにもなりますが、収蔵品につきましては、収蔵庫の中に結構何万点というものが収蔵されていて、それを企画展ですとか、館蔵品展という形で区民に見てもらうような機会をつくっているところでございまして、また、委員が先ほどもちょっと御案内というか、質疑の中でございましたけれども、やはり集まってくるものはいっぱい集まってきてしまうという。まずはその寄贈を受けるかというよりも、御相談をいただいて、それがどういうものなのかというところを把握していくことが重要なのかなと思いますので、そういうきっかけになるような周知みたいなところは検討できればなというふうに思ってございます。

小宮山委員

 収蔵スペースの問題もあるんでしょうけれども、収蔵スペースも将来的にいつまでも余裕があるわけではないでしょうから、将来的な計画もぜひつくっていっていただきたいと思います。

 もう1点、それはいいとして、あとはホームページですね。歴史民俗資料館は民営化されてから非常に頑張っていると思いますが、ない収蔵品を使って手を替え品を替え、独特の切り口で頑張って運営をされていらっしゃると思いますけれども、それを周知するためのホームページが、区のホームページ内にちょっとしたページがあるだけで、専用のホームページがないのはとても残念だなと思っています。その点についてはいかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 歴史民俗資料館につきましては、一般的なそういう博物館というよりは、中野区の歴史や民俗といったところに関連したことを資料館の中で展示をしたりですとか、その研究の成果を出したりとか、そういったところで今、委託業者のほうでもいろいろ工夫をしてもらっているというふうな認識でございます。

 ホームページのお話なんですけれども、私のほうでもいろいろ他の自治体の同じような歴史民俗資料館ですとか、あと郷土資料館、そういった類いのところをいろいろ調べてみたところではありますけれども、委員おっしゃるとおり、個別のところもつくっているところはございますけれども、自治体の公式ホームページの中に民俗資料館のページを設けて、そこで周知をしているといったような例も見られるところで、私どもとしては、まずはそこにあるコンテンツを充実させていって、そこを見ればこういったところが載っているんだよといったところのホームページにたどり着けるような取組を併せてしていくことを今後やっていければなというふうに思ってございます。ですので、専用ホームページがあるなしにかかわらず、情報発信につきましては強化していきたいというふうな考えでございます。

小宮山委員

 先ほどの答弁にもあったように、区民の目には触れない収蔵品が倉庫の中に山ほどあるんでしょうから、そういった収蔵品こそ、ホームページで、デジタル資料館でどんどんと発信をしていけたほうが有効活用できていけるのかなと思いますので、ぜひ御検討をお願いします。要望です。

石坂委員

 何点か伺いますけど、まず最初に、179ページに東京都遺跡調査・研究発表会会場使用料というものがついていますけれども、こちらはどのようなものであるのか。あと、この発表というのは、どういった方々が、どういった自治体とかがするのか。中野区はこれまでどうだったのか教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらの東京都遺跡調査・研究発表会ですけれども、こちらは毎年、東京都教育委員会と持ち回りの自治体の主催におきまして、埋蔵文化財の理解と文化財等の考えの普及を目的として毎年開催されている発表会でございます。内容につきましては、近年、都内で発掘調査が行われた遺跡のうち、特に注目すべき遺跡の発表が行われているといったものでございまして、今年度は国立市で実施されて、来年度は中野区が持ち回りということになってございます。

 過去、中野区につきましては、調べたところによると何回か、平成の当初ぐらいに1度、中野区が会場になったといったところもございまして、そのときにも1回発表は行っているところで、その後というか、中野区が持ち回りの自治体になっていないときも、発表は数回行われているというようなところで把握しているところでございます。

石坂委員

 中野区が発表したのは、どういった埋蔵品の発表をしたのでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 抜粋になりますけれども、例えば広町遺跡のものですとか、あと、今の平和の森公園のところの住居跡というんですか、あそこの発掘の成果を発表したというふうに記録があります。

石坂委員

 せっかく重要な遺跡の調査などに基づいてやっているわけですので、そうした発表した内容ですとか、それをかみ砕いたものでもいいんですけれども、何らかの形で、それはオンラインでもいいですし、歴史民俗資料館の企画の一つでもいいんですけれども、やっぱり区民に対して還元していくというんですか、そうしてもらうということについても併せてできるといいと思うんですけど、いかがなんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃっているのは、この発表会だけではなくということですか。(「発表会で発表した内容について」と呼ぶ者あり)そちらにつきましても、恐らく区内で研究の成果というものがまとめられていれば、区のほうでそれは発信していけるものだというふうに認識してございますので、どのような発信ができるかどうかについて検討していきたいというふうに思います。

石坂委員

 区民にとってとても重要な財産でもありますので、ぜひお願いしたいと思います。

 それから、旧中野刑務所正門移築・修復等事業の中に入っている、一番最後の仮囲い装飾シート印刷というものがありますけれども、どういった内容の印刷をするんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらにつきましては今、旧中野刑務所正門とか、あと平和の森小学校の建設予定地のところが工事の仮囲いがされているというところでございまして、門が移築する位置の仮囲いの部分に、門に関する情報の発信ですとか、あと子どもたちの絵をそのシートに印刷をして、貼付するようなことを予定しているものでございます。

石坂委員

 中野区の中野刑務所の歴史ですとか、門の大切さについて知ってもらうようなものにしていただければと思いますし、あと、子どもの絵とありましたけど、これは何でもいいとするのか、あるいはそのテーマに沿ったような絵をお願いするのかとかはあるんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今、想定しているところでございますけれども、やはり野方地区の歴史みたいなところを学芸員から一定説明をして、その中でそれに基づいた絵みたいなところを想定していて、近隣の小学校ですとか、中学校の協力が得られればといったところで今検討しているところでございます。

石坂委員

 絵を描くということも、それを見てもらうのも重要ですし、絵を描くに当たって中野区の歴史を知ってもらうのも重要だと思いますので、ぜひそういう形で進めていっていただけたらなと思いますし、ぜひ学校のほうの協力もお願いしていただけたらなと思います。

 あと、180ページの歴史民俗資料館運営のところですけれども、先ほど小宮山委員のほうからも質問がありましたけれども、収蔵品に関して、私が過去に区民委員会の委員だったときに、収蔵品について結構収蔵するスペースがいっぱいになっていて、区民の方からお申し出いただいても断るようなケースもあるなんていう話も聞いたんですけど、その状況は今どうなっているのか分かれば教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今、委員御指摘の点ですけれども、例えばちょうどこの時期、おひな様展とかやっていますけれども、おひな様とかというのは区民から寄贈したいとか、これはどうでしょうかという御相談を結構お寄せいただくジャンルとしては多いというふうに認識していて、やっぱりそういうものですと物が同じものになりますので、お断りせざるを得ないようなケースがあるというふうに認識しているところでございます。

石坂委員

 そうしたときに、収納スペースも限られているので断らざるを得ないケースがあるという中で、もちろん申出をいただいたものが歴史的な意義がどれだけあるのかないのかというところは、物によってもあると思うんですけれども、そうした意義があるものであるとか、あるいは既に収蔵されているものでもだんだん経年劣化で駄目になってきてしまうものなどもある中で、それは収蔵できるものできないものも含めて、意義があるものに関してはデジタルで記録に残していくということも一つ考えられますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 デジタルというか、写真とかそういったところは今までもやってきているところですので、変わるところではございません。今年度も、一番顕著なものですと、例えば戦時中の防火用水槽なんかというのも寄贈を受けたりしていますので、全く受け入れていないということではなくて、今まで受け入れたものと内容がかぶっていなかったりですとか、歴史的に重要な意義があるようなものは受け入れているところですので、その辺りの現物とそうではないデジタルというものを併せ持って今後検討していく必要があるのか、受け入れていったり、記録に残していく必要があるのかなというところで認識しております。

石坂委員

 ぜひそうしていただければと思いますし、そうした流れの中でデジタル化するものもあれば、あとは先ほど小宮山委員からもありましたけど、今ある収蔵品についてもいきなり急に全部たくさんのものを画像とかを撮ってデジタル化しろというのは難しいかもしれませんけど、段階的に毎年何品かずつでもいいんですけど、そうやってしっかりやっていく。それについて、それこそ学校の子どもたちが中野区の地域について学ぶですとか、歴史について学ぶとか、そうしたときにオンライン上で検索すると、歴史民俗資料館のこういった収蔵品がある、その画像も見えるみたいな形のオンライン目録とか、データベースというんですかね、そうしたようなものを学校のニーズなどにも任せながら、場合によっては大人の調べ物にも使えると思いますので、そうした形なども考えていったほうがいいかと思うんですが、いかがお考えでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 いずれにしてもというか、歴史民俗資料館に関する情報発信はやはり充実させていく必要があるのかなというところで、これは充実させる必要性があるというふうにも認識しているところでございます。収蔵庫に収蔵されている収蔵品につきましてどんなものがあるのか示していくことは、資料館に来館いただく誘因にもなるのかなというふうに考えているところでございまして、システマティックに検索可能なところまで行けるかどうかというのは、今後の検討ですとか、いろいろ資源などを踏まえて検討していくことになろうかと思いますが、どのような形でそういった情報を含めて情報発信していけるかということは検討してまいりたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、同じく180ページ、事務事業4、シティプロモーションについて、質疑はございますか。

武井委員

 ふるさと納税事業委託費が去年と倍くらいになっていますが、この要因を教えていただきたいと思います。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらにつきましては、今年度の当初予算で約1億円のふるさと納税による寄附があるというふうに見込んで今年度の金額をつけたところでございまして、第4回定例会の補正予算のほうで、大体1億8,000万円ぐらいに上振れしても大丈夫なような形で補正予算を組んでいるところで、来年度につきましては約2億円ぐらい入ってくるものと見込んで、ここにある委託費を計上しているものでございます。ですので、倍額ぐらいになっているというところでございます。

武井委員

 分かりました。ふるさと納税事業のところで、こちらで聞いてもいいんですかね。ナカペイをするという話になっていましたが、これは今現状、どの程度までお考えが変わっていないか、進んでいるか教えていただきたいと思います。

国分区民部産業振興課長

 今定例会の区民委員会にて来年度のナカペイの事業を報告させていただく予定でおりますが、来年度、ナカペイのポイントを返礼品等にできるように今検討しているところでございます。

武井委員

 前回もペイペイがすごく調子よかったということなので、ぜひペイペイに代わってナカペイで区内産業を盛り上げていただけたらと思います。このナカペイ以外にも、年々、返礼品の数というのは順次増やしていっているのでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 ふるさと納税の返礼品ですけれども、こちらは、適宜事業者から提案があったものとか、こちらで開拓していくものを含めて、鋭意新商品といいますか、新しい返礼品の開発に今努めているところでございます。

甲田委員

 今のところで、1点。ペイペイ商品券はそのままやるということで考えているということでよろしいんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そのとおりでございます。

甲田委員

 ペイペイ商品券とナカペイをやったときに、大体どのぐらいの割合になるかという見込みというのは立てているものなんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今のところ、ペイペイ商品券につきましては、大体7割から8割ぐらいのところで推移しているところでございまして、そこがナカペイが入ってきてどういうふうに変わるか、その制度が変わってくるかというところについて、今ちょっとデータは持ち合わせていないところでございます。

甲田委員

 分かりました。ちょっと予測がまだつかないということですね。また何かそういった予測とか状況が分かりましたら、教えていただければと思います。

 1点、庁舎区民貸出しスペース管理経費1,344万4,000円が令和7年度はついていますが、令和6年度との違いを教えていただきたいんですが。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 区民貸出しスペースの管理経費の違いでございますけれども、こちらは、1階の今受付業務に係るとか、あと、スペースを管理していくための費用でございまして、計上している中身としては、ピアノの定期調律ですとか、あと、LINEで予約をしておりますので、そちらの決済手数料、あと、1階にいる受付の委託経費ですとか、来年に関しましては、スピーカーを新たに、備品を入れて設備の充実を図っていくようなところもありますので、そういった経費が増になっているところでございまして、あと、委託期間につきましても、今年度につきましては、庁舎が移ってきたのが5月で、こちらの貸出しの業務が始まったのが7月ということからなっていますので、その辺り、来年度に関しましては1年間委託できるような経費も積んでいるところでございます。

甲田委員

 庁舎貸出しスペースのメインは受付業務なんですか。管理経費という中で言うと、先ほどLINE予約の決済手数料、ピアノの調律とかというのもありましたけれども、メインは受付業務ということでよろしいんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 金額ベースで言いますと、やはり受付業務のところが一番大きなところでございます。

甲田委員

 分かりました。それ以外は、受付のやり方等を含めて何も特に今年度と変わらないという理解でよろしいんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今年度は1年になっていないですけれども、一定運用してみて、先ほどスピーカーを購入してといったところがありますけれども、そういう備品を新たに入れて設備の充実を図っていくことですとか、あと、ピアノですとか、あの中にある消耗品ですとか、そういった消耗品の補修費用なんかを新たに計上しているというところはございます。

甲田委員

 分かりました。一応中でやっぱり内訳があると思うんですけれども、何割ぐらいが受付業務で、先ほどの音響設備の改修とかそういうのは何割ぐらいなのか。ちょっとイメージがつかないんですけれども、その辺、ざっくりでいいんですけど教えていただけたらと思います。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらに1,300万円ですか、金額がたしかついていると思うんですけれども、このうち900万円ぐらいが大体管理運営委託業務に資する委託料といったところになります。そのほか、先ほどの音響設備を購入したり、備品を購入したりという経費がばらばら入っているといったところの割合になります。

武田委員

 昨年度との予算の比較で確認をさせていただきたいんですけれども、昨年度の中でシティプロモーションの事業助成というのは、基金のほうの運用が確定してきたら、そちらのほうに移していくので、シティプロモーションとしての事業助成というのは統合していくと。それともう1点が、新庁舎1階の運営については今年度は委託事業ということで、運営の方法を学ぶ中で来年度については直営でやられるということで、二つとも予算として落ちていて、予定どおり実行されるということでよろしいんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 まず一つ目のシティプロモーション事業助成につきましては、従前から委員会報告等々させていただいていると思いますけれども、こちらにつきましては、文化振興のほうで行っている文化の充実策のほうの認定事業に統合させるという形で、こちらからの経費としては皆減になっているものでございます。

 もう1点の1階での事業展開につきましては、基本自走するといったところでずっと検討を進めてきておりまして、来年度に向けましては、基本自走でやっていくんですけれども、指定管理者が行っているアウトリーチ事業の1事業に位置付けて、1階でやってもらう事業も位置付けをして、そちらのほうで事業展開をするといったようなところで経費を考えているところでございます。

武田委員

 あともう1点が、直接この中の予算でということではないんですけれども、昨年、観光事業の見直しで観光認定事業を見直したりということをされているかと思うんですけれども、こちらも地域の方から御意見、御要望みたいなものがあって、自分たちでまちの中の史跡みたいなものであったりとか、まち巡りみたいな、イメージしやすいものだと七福神巡りみたいなものを企画したいなといったときに、自分たちの地域の中にどういった資源があるんだよということを調べられたり、まとまっていて分かったりするようなものがあるといいなというようなお話をちょっといただいたんですね。

 地域の中の眠っている資源を発掘して、それを地域の皆さんが独自で何か企画したりするときに、分かりやすく見ることができるような情報のまとめ方というか、何かそこを見れば確認できるよというようなものは今現在ありますでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今委員御案内のそういった地域の資源が一つ見られるようなものとしましては、私どもで発行しているものですと、今、観光ガイドマップ「びじっと中野」が一つあるかなというふうに考えられます。昨年来というか、御報告をさせていただいている中では、認定観光資源を見直しをして、情報発信についても整理をしていくといったところで昨年来から御案内をしてございますけれども、どういった情報発信ができるのかといったところにつきましては検討していければなというふうに思ってございます。

武田委員

 本当に地域の方たちが自分たちのまちをを歩いてもらうために何か企画できないかなというときに参考になるようなもの、見やすいようなものができたらすごく助かるなと思うので、ぜひ御検討をお願いします。

石坂委員

 例年、ここの場所にアール・ブリュット関係の予算が、令和6年度予算等を見たときについていたかと思うんですけれども、令和7年度はこちらには見えなくなりますけれども、ほかのところに移ったりとか、潜ったりとかしているということなのか。実際来年度はどういうふうにされる予定なのかあれば、教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今年度、令和6年度予算のほうで載っていた新庁舎アール・ブリュット展示等企画運営委託につきましては、新庁舎開庁を経緯として、ナカノバでのイベントですとか、シェアノマでのワークショップ、ミーティングルームとか会議室での壁面のアート絵の施しですとか、そういったところを総合的に委託する費用としてつけているものでございまして、これらの中でアール・ブリュットをテーマとして取り扱ったところでございます。

 令和7年度につきましては、1階のパーゴラですとか、シェアノマでの企画というのは、区民投稿の公募といったもののほか、行政による企画を中心として、そういったところを利活用して行う企画を考えてございますが、アール・ブリュット関連につきましては、1月の区民委員会でも御報告しましたけれども、路上変圧器を活用した行政情報の発信の中でそれを取り扱うものと考えているものですとか、あと、なかのZEROでの企画として検討をしているところでございます。

石坂委員

 ここに予算として見えなくなりましたし、形も変わっているようですけれども、しっかりと広めていっていただけたらなと思うところです。

 それと、ナカノミライプロジェクトによるプロモーションのところが、対前年比は令和6年度と比べてほぼ半減しているんですけど、こちらのほうの理由と、来年度、令和7年度の内容について教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらにつきましては、令和6年度から令和7年度に向けては、大体300万円ぐらいが減になっているかなと思いますが、今後3月末に発行予定をしております中野本の発行に係る経費が、令和6年度予算の中では含まれてございましたので、そちらが減になっているものでございます。そのほかは、こちらの費用につきましては、ワークショップの講師ですとか、またショートフィルムコンテストに係る経費を計上しておりまして、中野本以外のところでは特段内容としては変わるところはございません。

石坂委員

 そうしたものを展開していくということがある中で、一般質問等でも触れています「令和7年度の地方財政の見通し・予算編成上の留意事項等」という総務省が出しているものに関して、この中で広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律の一部を改正する法律というものが令和6年11月に施行されていることを踏まえて、情報発信や地域生活の確保等の地域居住関係人口に係る取組に関する経費という形で、特に主に地方のほうになるわけですけれども、地方交付税交付金交付自治体に対する新たな交付税措置を国は講じていくとあります。恐らくこれというのは、中野区はまたふるさと納税と同じく持っていかれてしまう側、税収減になる可能性というのもあり得る動きなのかなと思うところです。

 そうした中でも、中野区とほかと2地域居住するという場合に、選んでもらって中野区のほうにぜひベースを置いてもらう。そのためにも中野区に愛着を持ってもらうとか、中野区のここはいいねということをより知ってもらうとか、そうしたことがより流出が少なくできるというところにもつながっていくかと思いますが、そうした観点からもやはりしっかりと中野区に愛着を持ってもらうということをより転換していくべきと考えますけど、いかがお考えでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今、委員から御指摘というか、御案内があった内容につきましては、区外の自治体に中野区の住民だった人が転居しても、中野区を応援してもらえるようなシティプライドであったり、郷土愛とか、そういったシティプロモーションを展開していくことが重要なのかなというふうに考えられます。そうした応援ですね、中野区を応援してくれる後押しになるような返礼品の開発を今後もさらにそういうのを進めていったりですとか、今後、ふるさと納税の使い道のメニューなんかにつきましても、中野区の今重点プロジェクトだったり、そういったところに見直しを行うようなことも考えてございますので、そういったところを多角的なところで対応していけるのかなというふうに考えているところでございます。

石坂委員

 ぜひそういうことも進めていただきたいと思いつつ、ただ、中野区から転出してもという話がありましたけど、中野区に愛着を持って転出してもらわないというのも重要ですので、その辺も踏まえて考えていただけるということでいいですね。一応確認させていただきます。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 もちろん転出するよりは中野区にとどまってというか、住み続けていただいたほうがいいというふうに考えますので、もちろんそれは前提の下、ただ、今の2拠点地域とかですとそういったところを。ふるさと納税という話になりますと、やはりそこから中野区民というよりは区外の方からの納税というところもありますので、そういったところを踏まえて考えていければというふうに思います。

石坂委員

 そのほうがいいという話も出ましたので、やっぱり中野区に愛着を持ってもらい、中野区とどこかと2拠点で生活する場合、中野区にベースを置き続けてもらう、中野区に住み続けてもらうということについてしっかりと進めていくように、そこはしっかりと区外の人へのアプローチだけでなく、区内に住み続けてもらうような愛着を持ってもらう方法も考えていただければと思います。これは要望としておきます。

小宮山委員

 フィルムコミッションに関してはこちらの所管でよろしいのかと思いますけれども、予算としてはどの辺りに含まれていらっしゃるでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 フィルムコミッションについて特に予算化をそこで考えている、ここに計上しているものはございません。

小宮山委員

 フィルムコミッションというのは、言うまでもなく、シティプロモーションに非常に大きな貢献をする事業であると私は考えておりまして、先進的な自治体を見ますと、専従の職員がいて、専従の事務所を持っているところもあるかもしれないし、いろんなデータベースを持っていたり、いろんな人脈を持っていたり、ネットワークを持っていたりと、そういったことがされていますが、中野区の場合、あまりそういうことがされていなくて、個人ベースの人脈なり、つてなりをたどって何とかしているという状況であるようです。ぜひそこも拡充していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 現状、中野区におきましても、そういったフィルムコミッションの御相談があったときには、そこに関連する団体ですとか、施設ですとか、そういったところに情報を流して、そちらの御協力を得るような取組はしているところでございます。一方で、区有施設等の活用等々も今後、一定積極的に受け入れるといいますか、受け入れやすいような制度にしていく必要があるかなというふうに考えてございますので、そのような見直しにつきましても今後行っていきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、258ページ、8款環境費、1項環境費、1目環境費、事務事業1、環境関係人件費等、こちらについて質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続いて、同じく258ページ、事務事業2、環境管理、こちらについて質疑はございますか。

武田委員

 今年度は予算がついていないんですけど、マイボトル用給水器の設置業務のことについて伺いたいんですけれども、実際これのランニングといいますか、運用の補修点検については基本的に庁舎管理のほうというふうに去年伺っているかと思うんですけれども、ただ、実際にこれについてどの程度の効果が出ていて、どの程度の利用状況なのかというのは、環境マネジメントの視点からもやはり環境課が把握しておくべきだと思うのでお伺いしたいのですが、フロアごとの利用件数などは把握されていますでしょうか。

伊東環境部環境課長

 すみません。遅くなりました。給水器でございますが、昨年7月に、正確には7月10日から利用できるようにしてございまして、毎月件数をカウントしてございまして、今、3月になりましたけれども、今、手元に1月末現在の各フロアごとの数値は持ってございまして、1階につきましては、区民の方が主に利用するということでございますが、約2万1,000回です。2階が約2万7,000万回、3階が約4万2,000回、4階が約3万、5階を飛ばしまして、6階が約7,000回、7階が約2万7,000回、8階が約3万3,000回、9階が約2万8,000回、10階が約6,000回弱ということでございまして、合計で22万4,000回ほどとなってございます。

武田委員

 ありがとうございます。在籍している職員の人数とかによってちょっと違いがあるのかな。10階はここなので、利用が少ないなというのは分かるんですけど、1階の利用自体についてはどうなんでしょう。区民の方に使っていただくという観点で、2万1,000回というのはちょっと少ないんじゃないかなと思うのですけど、その辺りは何か検証とかされていますでしょうか。

伊東環境部環境課長

 1階の区民の方の利用の給水器でございますが、場所がちょっと奥まったところにございまして、手前に自動的に水が出る、直接飲むことができるところがありますので、そこで済ませて、奥に気づかないとか、そういったことがございますので、今後、場所的には奥まったところは致し方ございませんが、区民の方への周知、あと庁舎内での周知、これはサインの関係がありますので、これは庁舎管理とも連携しながら、来庁された方がここに給水器があるということを周知していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 区民の方への周知というところは、昨年の答弁だとロビーから見えるところに置きますというようなお話だったんですけれども、どう考えても構造上そこで見えるということは、あの構造上の欠点はどうしようもないので、いかにお伝えできるかというところ。あと、マイボトルの給水器を置いているほかの区なんかですとホームページにも結構記載があるので、その辺りもちょっと工夫をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょう。

伊東環境部環境課長

 区のホームページでございますが、全く載せていないということではなくて、EMSのところから区内のそういった給水器の一覧を掲載してございますが、いかんせん、ほかの自治体と比べて分かりにくい点がございますので、これはしっかり区民の方に庁舎にあるということを工夫して周知していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 あと1点だけ。マイボトルを使っての効果というところは、利用の件数が今後も伸びていくというところでも測れるかなと思うんですけれども、そもそもペットボトルは事業者の回収になってしまうので、正確な数字が出ないというようなお話はあったかと思うんですけれども、やっぱり何らかの効果を測定する方法というのをきちんと持っておくべきだと思うんですが、これについてはどういった効果の測定の方法をお考えなんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 これはなかなか難しい問題でございまして、今回給水器を設置して、今までペットボトルを購入した方が、給水器ができたので、マイボトルを買って給水しようという方もいらっしゃる一方、引き続き使うという職員も何名かおります。あと、今までペットボトルは使っていないんだけれども、給水器ができたので、この際使おうと。様々いろんなケースがございますので、その辺の検証は、あと庁舎管理とも連携しながら、どういった形で効果があるかについては工夫していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 やはり1点は経費もかかっているというところもありますので、職員の中での使い方についての効果の検証というのは引き続き検討していただきたいと思います。

石坂委員

 ここのところで、区有施設の温室効果ガス排出量算定等支援委託等という形でありますけれども、こちらにつきまして、今回行う調査、あるいはこれまで、今後も含めて経年的な変化なども踏まえながら、実際どの施設がうまく取り組めているのかということを改めて確認して、その手法についてほかの施設にも共有しながら、全体を削減していくというようなことも必要と思いますけれども、そういうことも含めてやられる予定なのかどうか教えてください。

伊東環境部環境課長

 区有施設の温室効果ガスの算定支援業務でございますが、この算定に使用するデータについては、各施設の電気の使用量でしたり、ガスの使用量、あと庁用車の燃料となりますので、今年度からEMSの運用につきまして、職員一人ひとりの行動に着目しまして、職員10のエコガスの取組を開始したところでございまして、これまでは組織という着目でしたけれども、今年度からは職員一人ひとりが取組を徹底することで、省エネの徹底、エネルギー消費量の削減、そういったことによって二酸化炭素排出量の削減に向け、各施設において取り組んでいるところでございますので、引き続き一人ひとりがしっかりこういったデータも活用しながら削減に取り組む、そういったことを継続していきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 続いて、259ページ、事務事業3、環境企画調整、こちらについて質疑はございますか。

武田委員

 まず、脱炭素ロードマップの進捗管理の方法についてお伺いをしたいのですが、環境企画調整のほうの事務事業の中の業務ということでよろしいですか。

伊東環境部環境課長

 そのとおりでございます。

武田委員

 総括質疑のほうでも伺ったんですけれども、例えばまちづくりの大きなものについても、脱炭素ロードマップの計画の中にのせて進捗の管理を図っていくと。そうすると、1年間どうでしたかということを確認して、書類でこうなっていますという報告をして、それで削減効果ができたというような単純なものではいかないかなというふうに思っているんですけれども、その辺り、具体的に方針ごとに違う形で進捗の管理をされるのかとか、どういうふうな形で検証されるのかというのを今お考えのところを伺いたいんですが。

伊東環境部環境課長

 脱炭素ロードマップで取組を様々載せてございます。その中で、二酸化炭素排出量削減の見込みが出せるものについてはしっかり出していただいて、それをさらに年次落としできるものは、先般策定しましたロードマップに落としたところでございますので、まずは1年間しっかり各所管のほうで計画的に取り組んでいただいて、今年度スタートになりましたので、来年度進捗管理をしっかり行って、一旦の目標は2030年度でございますので、それに向けて各年度どこができたのかできなかったのか、そういったことも検証して、できているところであれば、それをさらに推進、できなかったところであれば、所管課と一緒に分析しながら、では次年度以降どうしていくのか、そういったことで2030年度、2013年度比で46%削減ということを区全体で目指していくということを考えてございます。

武田委員

 そうすると、やり方としては、前年度にどのぐらいの事業をやったかというようなことの実績報告を受けて、それを翌年度に確認をしていくということでしょうか。

伊東環境部環境課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

武田委員

 そうしますと、どうしても予算なんかもそうなんですけれども、全部前年度の結果が出て、チェックをして、次に反映させてくださいというところの開始がいつになるかということによっては、1年間空いてその先の年度から対応しますよということになってしまうんじゃないかなと思うんですね。そうすると、常にすぐ翌年度であったり、その当該年度に反映させる対応ということに結びつけていくのが難しいんじゃないかなと思うんですけれども、その辺りは何か、もうちょっと短いスパンで確認をしていくとかというようなお考えはないでしょうか。

伊東環境部環境課長

 その辺がかなりなかなか難しいところではございますが、例えば年度途中において所管のほうと進捗といったことも聞き取りを行う中で、できる範囲で、あと、環境関連施策調整会議がございますので、そこでも全庁的に各事業課の取組がどうなっているか、そういったことも活用しながら進捗管理をしていきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 確実にやはり実現に向けて動かしていただきたいと思うんですね。特に総括質疑のときにも要望はしたんですけれども、どうしても気候に関する見地、専門的な知見のある方が入っていかないと、本当に今のやり方で達成できているのかであるとか、どこに課題があって、何を改善していく必要があるのかということは見切れないのではないかと。

 そもそも脱炭素ロードマップを委託でつくられているというところからすると、やはり御自分たちの手でつくっていないものについて効果をどのように測っていくのかというのは、非常に課題が大きいんじゃないかなと思うんですが、その辺りで専門的な方の知見をいただくというようなお考えはないでしょうか。

伊東環境部環境課長

 たしかに脱炭素ロードマップについては、やはりかなり専門的な知見が必要なので、職員でつくるということはなかなか難しかったので委託をしたということでございますが、各事業所管の進捗については、先ほども少し話をしましたが、各所管でしっかり事業の計画などが練られておりますので、それをしっかり所管のほうでやっていただくということが第一義的でございますので、その辺、専門家が入らなくてはできないということではないのかなというふうに考えてございます。

武田委員

 そもそも脱炭素ロードマップの目標とする数字の出し方について、職員の方は把握されているんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 ロードマップを作成する段階で当然各所管とは担当者も含めまして話を、こういった観点でこういう排出量の見込みになるということは、しっかり連携しながらつくったというものでございます。

武田委員

 排出量の見込みの結果の数字がどうかということではなくて、この排出量にしていくためにどういうことをしていかなければいけないのかということについて、具体的に理解をされて進められたということでいいですか。

伊東環境部環境課長

 当然、各事業で発生する二酸化炭素排出量については、専門家の知見を借りながら計画見込量を出していきましたが、その辺はしっかり各所管の担当も認識しながら行ってきたというふうに考えてございます。

武田委員

 そうしましたら、作成のときには専門家の知見を入れてつくったと。ただ、実際に進めていくに当たっては、専門家の知見をもとにした中身については、職員の方が把握をして実際進めていけるという理解でよろしいんですか。

伊東環境部環境課長

 一部繰り返しになりますけれども、まず大本が各所管のほうで、例えば公園灯のLED化とか、そういった事業計画がございますので、そこで1灯当たりどれくらい削減できるか、そういったデータを示しながら、あとそのほかにもいろんな事業がございますが、そういったことを各所管と話をしながら作成してございますので、その辺の認識は各所管とも持っているというふうに考えてございます。

武田委員

 LED一つつくると、このぐらい落ちますよというところで、公園の街路灯や何かを換えていくというところは、数で計算できるのかなとは思うんですけれども、例えばまちづくりにおいてどういったつくりにしていけばとか、路面をどのぐらいのものにしていけばとか、みどりをどのぐらい増やしていったら落ちる、このまちづくりに対してはどういったことがどこまで必要だということを本当に確認ができて進められていくのかというと、私はちょっと疑問が残ります。

 最低限まちづくり関係のものの大きな数字を落としていくというところについては、やはり専門的な知見を持っている方が、進捗の管理であるとか、そこに対する助言というものをいただくような形を取っていかないと進められないんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょう。

伊東環境部環境課長

 繰り返しになりますけれども、進捗管理はあくまでも職員、区のほうで行うということを考えてございますが、他の自治体の事例も研究しながら、他のところではどういった取組が行われているか、そういったことも研究してみたいというふうに考えてございます。

武田委員

 本当にこの数字を実現させていくためにどういったことが必要かというところで進めていただきたいと思います。要望でございます。

細野委員

 意見交換会に伴う一時保育謝礼等なんですけれども、この意見交換会というのは、何の意見交換会ですか。

伊東環境部環境課長

 こちらは、次期の環境基本計画策定に向けて今、環境審議会で様々御議論いただきまして、この夏に答申をいただける予定になってございまして、答申いただいた後、区としまして素案を策定いたします。その素案に係る意見交換会の経費となってございます。

細野委員

 そうすると、予算関係の中には環境基本計画の改定というのがどこにも出てはこないんですけれども、現在、第4次というところで、現在の環境基本計画は印刷された、製本された冊子になっていたかと思います。あと、たしか概要版もありましたですよね。というのがあったかと思うんですけれども、次の計画のときには製本するとか、そういった計画というのはないんですか。

伊東環境部環境課長

 ペーパーレスということもございますが、一定程度関係機関、図書館とかそういったところに配架するための部数については印刷を考えてございまして、それは令和8年度予算で検討してございます。今までみたいに何百部作るという形では、ペーパーレスということもありますので、まずはホームページに掲載していただいて、必要な部数を印刷するということでございまして、今、令和8年度予算でという話をしましたけれども、部数についてはまだこれから要検討ということでございます。

細野委員

 そうすると、部数はともかくとして、今までと同じような形で印刷はされて、図書館であるとか、区民活動センターとか、いろんなところで見られるようにはしていただけるということですか。

伊東環境部環境課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

細野委員

 この次の環境基本計画の年度は、来年度からということで来年度予算に入るということですか――来年度じゃないですね。再来年度になるのか。すみません。

伊東環境部環境課長

 現行の第4次中野区環境基本計画が令和7年度までなので、令和8年度からの計画ということで進めてございます。

細野委員

 分かりました。ありがとうございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 進行いたします。

 次に、同じく259ページ、事務事業4、環境・緑化推進、こちらについて質疑はございますか。

武井委員

 省エネ設備等設置補助で蓄電システムで2,000万円ついていますけれども、これは件数とか、補助金とかの額が分かったら教えてください。

伊東環境部環境課長

 委員お尋ねの蓄電システムに関しましては、補助の金額が1件10万円でございまして、来年度200件を想定してございますので、合計で2,000万円というような算定でございます。

武井委員

 分かりました。こちらは、我が会派の幹事長、加藤議員もおっしゃっていましたが、東京都などの助成金が今年度は終了しましたが、あちらはいろいろワット数で幾らとか複雑なんですけど、200万円ぐらい入るものもあって、併用もできるということなので、中野区に蓄電システムの補助金が10万円あるからというのが、インセンティブになるのがちょっと難しいのではないかというふうに考えるんですけれども、それはいかが考えますか。

伊東環境部環境課長

 たしかに金額を比較するとかなり離れておりますが、やはり設置される方については、東京都の補助と中野区の補助、両方とも併用が可能ですので、そういった意味では、金額は小さいですけれども、区としては、区民の方にこういった省エネ設備のインセンティブを与えて、より多くの設備を設置していただいて二酸化炭素排出削減に寄与していただく、そういったことを考えているというものでございます。

武井委員

 例えば2,000万円の限られた枠の中でも、抽せん方式で何人かに1人は多く、3倍もらえるとか、そういった工夫とかもあってもいいのかもしれませんので、それは要望としておきます。

 あと、この下の保護指定樹木等樹木医診断、これは去年から始まったと思うんですけれども、今回の実績、何件調べて、木の状態がどうだったかなど、分かれば教えてください。

伊東環境部環境課長

 保護指定樹木等樹木医診断でございますが、今年度、令和6年度からの事業でございまして、この目的でございますが、保護樹林等の適正な維持管理の支援を目的としまして、今年度から5か年計画で実施するというものでございます。5か年で約400本の診断を想定してございまして、1年では大体80本ということでございます。今年度は既に終了してございまして、73本の樹木を診断いたしまして、この結果が、総合判定というものでございまして、4段階ございました。AとB1、B2、C。Aというのが健全か、健全に近い。B1というのが注意すべき被害が見られる。B2というのが著しい被害が見られる。Cというのは不健全ということでございまして、このCが全体の73本の中の15本あったというような結果が出てございます。

武井委員

 Cという不健全なものというのは、木なので改善していくには、伐採なども検討していかないと、放っておいたら危ないのかなと思うんですけれども、そういった認識でよろしいのでしょうか。

伊東環境部環境課長

 委員おっしゃるとおり、Cの不健全についてはやはり伐採相当ということでございまして、既に所有者の方の中には、そういった診断が出たら直ちに自ら伐採をしていただいたという事例もございまして、Cについては、伐採を速やかにしていただくということが今後の危険防止につながるかなというふうに考えてございます。

武井委員

 指定されているので多分古い木だと思うんですけれども、例えば神社とか、お寺とか、不特定多数が出入りするところで、Cとか伐採しなきゃいけないとなると、費用があってやってくれるところはいいんですけれども、費用的にやっぱり厳しいとなると、今後そういったことに対して助成もつけるなどの想定はされているのでしょうか。

伊東環境部環境課長

 現在、保護指定樹木ですとか、あと樹林もございますが、年間管理費相当ということで、樹木については1本1万円とか、樹林についても面積当たり数万円、年間補助しているというところでございます。委員お尋ねの伐採の費用につきましては、やはり所有者の方が第一義的にそういった費用を負担するべきものかなというふうに考えてございます。ちなみに、23区調べた限りでは、管理費用を数万円、そういったものは中野区と同様に支給しているところが多かったということでございますが、お尋ねのそういった伐採の費用について補助しているというところは、調べた限りでは23区内ではなかったというものでございます。ただ、委員御指摘の懸念材料はありますので、引き続きそれ以外の自治体の事例なども研究してみたいというふうに考えてございます。

武井委員

 本当に大きな木の枝とかが、例えば道路で折れたら人に危ないとかということがないように、そういったことも考えて、しっかり助成の面も将来的には考えていっていただけたらと思います。

 あと、すみません。一つ。下の花と緑の祭典がありますが、今年は何人くらい来たとか、分かったら教えてください。

伊東環境部環境課長

 花と緑の祭典でございますが、毎年春、5月と秋、10月、年2回行ってございまして、今年は春が7,700人、秋が5,940人ということで、合計で1万3,640人の来場者があったというところでございます。

小宮山委員

 カーボン・オフセット事業について伺います。群馬県みなかみ町の植林に出している予算は恐らく45万円程度かなと思います。もう1件、福島県喜多方市のほうでJクレジットが買っているお金はどのくらいでしょうか。

伊東環境部環境課長

 福島県喜多方市からのカーボン・オフセットクレジットについては70トン分購入しまして、70万円でございます。

小宮山委員

 そのほかはどこに使われているんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 カーボン・オフセット事業の約200万円でございますが、今言ったJクレジットの購入70万円と、これはみなかみ町でございますが、こちらの森林整備が約50万円ほどとなってございまして、あと、環境交流ツアーで区民の方が植樹を行う費用も計上してございまして――失礼しました。森林整備については、植栽の管理とツアーの植樹で約50万円ほどとなっているというものでございます。

小宮山委員

 カーボン・オフセットについて見直しの動きがいろいろと出ています。特に欧州議会では、安易なカーボン・オフセットをしている企業が、その製品をエコですとうたうようなことはしてはいけないということを議決するようなことも出ています。「カーボン・オフセット 欧州」というふうに検索をすると、大半がカーボン・オフセットに対して批判的な見直しをしようという、そういったニュースがずらずらと出てきます。つまり、アマゾンで植樹をすれば、ヨーロッパの工場で工業製品をつくって、煙をもくもく出してもいいかといえば、そうじゃないでしょう。そういう話が欧州のほうで今、議論が出ているようです。

 中野区もやっぱり同じで、みなかみ町で植林したり、喜多方市で間伐をするのにお金を出したりすれば、中野区で何をやってもいいでしょうと、そういう話じゃないと思うんですよ。だから、カーボン・オフセット事業というのは、いきなり自治体との関係を切るわけにはいかないでしょうけれども、徐々に縮小していくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 温暖化対策につきましては、中野区域内で最大限に区が率先してできること、あと区民、事業者にお願いしてやっていただくと、そういったことを最大限取り組んだ中で、区内でできないことについても、温暖化というのは地球規模で行われているものでございますので、温暖化に役立つということで、カーボン・オフセットは一定程度役割を担っているというふうに考えてございますので、規模の縮小とか拡大、そういったことも課題がありますけれども、こちらについては必要な取組だということの認識は変わりませんので、引き続き実施していくということには変わりはございません。

小宮山委員

 中野区内で最大限の努力をしているかといえば、必ずしもそうじゃないと思うんですよ。公園に行っても花一本も咲いていないような公園がいっぱいありますし、街路樹だってツツジばかりであまり面白くないですし、みどりを増やすための努力を最大限やっているとは思えないので、重ねてカーボン・オフセットは見直しをして、その分を区内に振り向けていくように重ねて要望しておきます。

 次の質問に参ります。なかのみどりの貢献賞については、花と緑の祭典等の中に含まれているのかどうか教えてください。

伊東環境部環境課長

 なかのみどりの貢献賞でございますが、花と緑の祭典等の中に含まれてございます。

小宮山委員

 これも毎年言っていますけど、なかのみどりの貢献賞も、応募者が1桁のことが多かったり、部門賞を五つぐらい用意してあるのに、参加応募者が3人しかいなかったりと、そんな年もあったりして、数字は正確じゃないですけれども、そういう部門賞の数よりも応募者の数が少ないようなことが過去にあったり、あるいは匿名希望の個人の庭を表彰した年もあったりして、匿名希望の個人の庭を表彰することに一体何の意味や効果があるのかさっぱり分からない。

 そういうことをしている賞ですからてこれを、どこにあるかも分からないようなものを表彰している。ぜひ花とみどりの貢献賞は見直しをする。完全にやめるか、あるいは拡充をするか、どっちかちゃんとやっていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 まず、なかのみどりの貢献賞は、委員御指摘のとおり、参加される方が少ないという課題がございますので、こちらについては、今、結果等については区ホームページにしか掲載してございませんので、これも以前委員御紹介があったと思うんですけれども、例えばガード下ギャラリーで展示をするとか、あと、新庁舎になりましたので、1階の中庭でパネル展を掲示したりとか、より多くの区民の方がこの事業を認知していただいて、より多くの方が参加・公募して、それが区内でのみどりを多く普及啓発できたらというふうに考えてございますので、引き続き工夫してまいりたいと考えてございます。

小宮山委員

 よろしくお願いします。別件で区民生き物観察会、これはどんなことを想定していらっしゃいますか。

伊東環境部環境課長

 こちらは来年度の新規事業でございますが、今年度、生き物調査を委託で始めてございまして、その委託の中で小学生の子どもさんを対象とした観察会を行ったところでございますが、来年度は、お子さんに限らず、お子さんから学生、あと大人の方に広く参加していただく、そういった形で対象を広げて実施をしたいというふうに考えているものでございます。

小宮山委員

 恐らく生き物観察会は今年度もやったんですか。今年度の参加者はどのくらいでしたでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今年度は、昨年の10月12日(土曜日)に江古田の森公園で行いまして、対象が小学生でございますが、保護者も参加してございまして、午前中に1回、2回に分けまして、親も含めまして39名の参加があったというものでございます。

小宮山委員

 やっぱりリアルなイベント開催だと、二、三十人集まればいいほうかなと思います。やり方によっては、例えばインターネットで中野区の昆虫を見つけたら写真に撮って送ってねとか、そういったやり方にしたり、あるいは送ってもらった写真を区でカードをつくって、カード化して渡してあげたり、そのカード10枚集めれば昆虫博士の称号を与えたりとか、そういったゲーム的な、射幸心をあおるようなやり方も今後できるのかなと思います。より多くの人が参加できるように、オンライン上での取組も検討されてはいかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 来年度は、実際に公園に行って、そこで動植物に触れ合うということを行いますが、委員御提案のあった件につきましては、他の自治体でも様々な取組がございますので、例えば区民の方からこういった生き物がいたということを投稿してもらって、それを区のほうにデータ化する。そういった取組もありますので、来年度はこういった形で行いますが、さらに多くの区民の方に普及啓発できるような方策は検討していきたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 今は、小学生でもスマホを持って、カメラを持ち歩いているような時代ですので、そういった写真を撮って、あとは、中野区はこれまで公式な調査を一回もしていないわけですから、誰でも第一発見者になれる可能性はあるわけですから、君が中野区のオニヤンマの第一発見者だとか、そういった称号を与えてあげれば小学生も喜ぶと思いますので、そういった小学生が喜ぶような取組をしていただきたいと要望しておきます。

甲田委員

 なかのエコフェア事業についてですけれども、令和6年度と比べると、80万円ほど増になっているんですけれども、これはどういった取組を増やしていくおつもりなんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 エコフェアにつきましては、基本的に今年度と来年度、場所も規模も同等と考えてございますが、会場等設置の費用が、ここの物価高等で人件費や資材等高騰がございまして、これぐらい見積りを取ったところが上がってしまったというような内容でございますので、やる規模については同等というふうに考えてございます。

甲田委員

 これというのは、会場設営費がほぼこの金額なんですか。

伊東環境部環境課長

 来年度は430万円ほどでございますが、会場設営等の委託費が、会場設営ですとか、あと様々ございますけれども、それが40万円近く上がっているというような中身でございます。あと、それ以外に、エコバッグについて前回購入した分がほぼはけてしまいましたので、これは令和5年度につくって、今年度はつくってございませんので、エコバッグが約50万円弱という形でございまして、そういった増を含めますと、これぐらいの80万円ほど増ということでございます。

甲田委員

 すみません。ちょっとよく分からないんですけれども、お聞きしたかったのは、会場のテントを張ったりとかして、ブースをつくったりという設営費以外に、何か業者にお支払いしなきゃいけないものとか、そういうのがあるんですか。

伊東環境部環境課長

 大きくは今言った業務委託費ということで、会場設営等ということと、あとはさっき言った事務費ということで、事務費の中に約50万円ほどエコバッグを作成するということでございまして、それ以外に事業者等に支払うというのは、いろいろ水素バスの運行委託とか、体験イベントの運営委託とかございますけれども、そういったもろもろの金額が業務委託費の合計ということでございます。

甲田委員

 年々いろいろ充実してきていまして、来場者数も増えているのではないかなと思います。ほかのいろんなイベントとも重なっていて、来場者数はカウントされているのかなと思うんですけど、ホームページになかのエコフェア2024の事業の記録というのが載っていまして、これは行けなかった方も見られるよいものだなと思うんですけれども、ここに来場者数3,740名と書いてありまして、そんなに多く来たのかなというのはちょっと分からないんですけれども、どういったものが人気で、各ブースにどのぐらいの人が参加したのかというふうに、いろいろ把握とかというのはしているものなんでしょうか。細かく聞きませんけれども、把握して、今回はどのブースが人気だったとか、いろいろ分析されているのだと思うんですけれども、そういった一つひとつの取組についていろんな分析とか把握とかされて、また次につなげていくみたいなことをされているということでよろしいんですかね。

伊東環境部環境課長

 それぞれのブースごとの参加者数については、特段区のほうで把握はしてございませんが、ただ、ブース、団体によってはどれぐらい来たということで区のほうにお知らせいただいたところもございますので、今回、たまたまほかのイベント等も重なりまして、来場者数は過去最高の人数になりましたけれども、今言ったように、そういったイベントでどういった団体の内容が好評だったか、そういったことも今後検証するための工夫はしていきたいというふうに考えてございます。

甲田委員

 せっかくこれだけの金額をかけてやっているし、内容もとてもいいので、ブースごとの参加数がどのぐらいだったのかとか、そういうのはちゃんと音頭を取れば把握できていくと思いますので、ぜひ振り返りながらできるように、そういったことはやっていただきたいなと思っていまして、前にも言いましたけれども、デコ活コンテストとか、そういう表彰式とかも、やっぱり参加者がなかなか少ないのではないかなと思いますので、いろんな団体とか、子どもの団体とか、学校とか、そういったところにも呼びかけて、来ていただいた方の感想をどこかで発表するとか、健康もそうですけど、無関心層に、環境問題というのが無関心な人たちに働きかけていく一つのすごいきっかけだなと思いますので、展開できるような取組をぜひここから先また考えていただきたいなと思いますけれども、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今、委員おっしゃったことは本当に大事なことでございまして、いろんなイベントに環境に関心のある方はもともと御参加いただけるんですけれども、やはりふだんそういったことを関心が薄い方にどう届けるか、そういったことが非常に必要ですね。届けた後もしっかり行動変容につなげる。そういったことが区としては必要でございますので、そういったことができるように様々工夫をしてまいりたいというふうに考えてございます。

武田委員

 今、甲田委員がおっしゃったことは本当にそのとおりだなと。無関心な方といいますか、あまり気にされていない方にどれだけアプローチをしていって、行動変容につなげられるかということがすごく大事だと思いますので、そこは本当に積極的に取り組んでいただきたいなというように思います。その取組の一つになるのかなとは思うのですが、区民学習会が新規で挙げられているんですけど、具体的にどういった内容なのか教えていただけますか。

伊東環境部環境課長

 脱炭素に関する区民学習会の新規事業でございますが、繰り返しになりますけれども、各委員おっしゃるとおり、より多くの区民に温暖化問題について単に知識として知ってもらうだけではなくて、他人事ではなく自分ごととして捉えてもらって、さらに具体的な行動に結びつけるということを目的として実施するものでございます。

 開催方法は年2回、これは連続したコースで、同じ方に1回、2回連続して参加していただくということでございます。募集は30名程度ということでございます。内容については様々、脱炭素、温暖化、気候変動問題に関わる専門家などを講師に招いて、今想定しているのが、まずは講義方式で区民の方に学習していただく。また、講義のみではなくて、参加者同士が温暖化問題について課題認識であったり、自分ならこう解決するとか、そういった話合いができるワークショップなども検討していきたいというふうに考えてございます。扱うテーマについては今後の検討でございます。

武田委員

 ぜひ座学とワークショップの学習会というものを大きく広げていただいて、やはり前回も求めている気候区民会議というところまで結びつけていただきたいなと思っています。23区だと杉並区と世田谷区がやられていますし、江戸川区が2022年に実施されていると。希望する人が参加をするよというだけではなくて、無作為で参加をして、自分ごととして関わってもらうということが非常に大事だと思っていますので、その辺りについてはどういう展望をお持ちか伺いたいんですが。

伊東環境部環境課長

 いわゆる気候市民会議でございますが、やはり無作為抽出で参加者を募るということがキーになるのかなと。そこで、ふだん関心がない方も、全員が全員来ていただくかどうかは別ですけれども、どうですかということでお声かけをして、そういった方が参加するというところが非常に大きなところというふうに考えてございますが、まずは来年度、先ほど言いました形で実施をして、令和8年度以降、その回数を増やすのか、人数を増やすのか、やり方をどうするのか、そういったことは来年度実施する中で検討していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 再来年度の実施においては、かなり発展をさせるというところで取り組んでいただきたいなというふうに思っています。やはり気候の問題は、温暖化と言われていたところから気候危機になって、既に国連のグテーレス事務総長なんかも気候崩壊という言葉まで使い始めているというぐらい危機的な状況だというところがあります。それと、世界的には若者の気候訴訟というのが起きているんですけれども、日本でも昨年8月に若者気候訴訟というのが起きたということは御存じでしょうか。

伊東環境部環境課長

 申し訳ございません。それについては、ちょっと認識は持ってございませんでした。

武田委員

 昨年の8月6日に全国の若者16人が、これ以上火力発電などを重視していくと、自分たちの生活ができなくなってくると。明日を生きるための若者の気候訴訟ということで、この気候変動を止めないと、自分たち次の世代が明日を生きていくことができないという思いを込めて訴えを起こしたということが始まっているんですね。これは世界だけではなくて、進んでいるヨーロッパだけではなくて、日本でも既にそういう動きが起きているということは十分に受け止めていただきたいというのと、区がやっている若者会議の中でも、環境問題に関しての検討をされたグループがあったかと思うんですけれども、その内容は把握されていますか。

伊東環境部環境課長

 今回、なかのエコフェアでブースを出していただいて、そこでこれまで検討したものをいろいろ区民の方に披露したということです。詳細な中身までは、すみません、ちょっと手持ちにないのであれですけれども、そういったことで問題意識を持っていただいて、気候変動問題について若者が取組を始めている。そういったことは認識をしているところでございます。

武田委員

 同じ区の中で実施をされていて、若者会議のところで提言もしていらっしゃるかと思いますので、その内容も踏まえた形で、ぜひ学習会であるとか、気候区民会議というところに向けて検討していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょう。

伊東環境部環境課長

 若者会議の発表会の中でいろんな提言がございましたので、それは実現できるものは実現して、そういった若者と一緒にいろいろ考えていける、そういったことを行っていきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 公園等花壇支援事業のところで伺います。令和7年度は40万円予算がついていますが、令和6年度は46万1,000円ついていて、令和5年度に関しては50万円がついていたかと思います。年々減ってしまっている感じですけど、これは理由として何かあれば教えてください。

伊東環境部環境課長

 公園等花壇支援事業でございますが、公園課のほうで認定している団体への環境課としては支援を行っていると。物資、花の苗とか、そういったものでございますが、これについては実績見合いで予算については精査をしたものでございます。

石坂委員

 実績見合いということで、了解しました。区内団体でという話でしたけれども、ちょうどまさに昨日伺ったような感じなんですけれども、公園等で花壇を整備されている方から、植えた花とか、育ってきた花が、あるいはやっと花が咲いたものが、結構盗難に遭ってしまうという話を聞いたりしました。そこの公園だけなのかもしれないし、ほかでもあるかもしれないんですけれども、その辺り、せっかく緑化したものが切り取られてしまうとか、盗まれてしまうとかという話は、担当のほうに耳に入っていたりとかというのはしますでしょうか。

伊東環境部環境課長

 この認定団体の活動が区立公園等花壇になりますので、直接は公園課のほうにそういった事案の報告があると思います。担当レベルではあるのかなと思うんですけれども、すみません、私のほうにはちょっと情報はございません。

石坂委員

 せっかくこうして緑化を進めていくところで協力してくださっている方々の努力が徒労に終わってしまうというか、気持ちもなえてしまいかねないことでもありますし、公園等に限らず、本当に中野区のみどりというのは貴重なものですので、むやみやたらに自分のものでもない木とか花を切り取るとか盗んでしまうようなことは、その被害を減らしていくということも重要ですので、これは部署もまたがってしまうところではありますが、連携してやっていただければと思うところなので、そうしたことがないように、区民の団体の方から相談があった際には注意喚起を促すとか、何かしらの対策を考えていくようなことなども、両部署で連携しながら進めていっていただけたらと思いますけど、その辺いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 直接的には公園というふうにお話ししましたが、やはり環境部環境課としてもそういった活動に物資等を支援してございますので、常にそういった動向については、公園課とも連携しながら注視していきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、260ページ、事務事業5、環境公害でございますが、(2)の環境美化は環境部の所管ではございません。(1)の環境公害のみの質疑をお願いいたします。

 質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、261ページ、2目ごみゼロ推進費、事務事業1、ごみ減量推進、こちらについて質疑はございますか。

武井委員

 ごみ減量推進のための3R普及啓発経費がありますけれども、この間の報告でごみ分別アプリのネパール語・ベトナム語に対応するとあったんですけど、その経費がここに入っているという認識でよろしいのでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 外国人のアプリの2か国語を拡張した部分につきましては、この部分に入ってございます。

武井委員

 このごみ分別アプリを私も入れてすごく利用して、とてもいいものだと思うんですけれども、近年のダウンロード数とか、そういうのが分かれば教えてください。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 令和6年度につきましては、日本語版が7,912件、外国語版が942件、計8,854件になります。こちらにつきましては1月現在の数字になりますので、御承知おきいただければと思います。

武井委員

 今日、下でも外国人の方のための引っ越し相談みたいなのを事前にやっていたんですけど、そこでごみの分別の多言語のものを置いてあったんですけれども、そこで聞いたら、御自由に持っていってくださいという形だったんですけど、ああいうのは本当にあそこで御自由じゃなくて持っていってもらったほうがいいのかなと認識していますし、あそこにもアプリのQRコードがあったんですけど、もうちょっと分かりやすいようにして、お金を結構かけていますので啓発していっていいのかなと思うんですけど、いかがでしょうか。

白井区民部戸籍住民課長

 今、委員御案内なのは、本日、繁忙期の対応に向けてプレ的に開設をしております外国人の引っ越し等サポート窓口ということで、本日初めて開設をしたものです。委員からの意見等も踏まえまして、本番の開設は3月17日からと考えてございますので、様々な改善を図っていきたいと思います。

小宮山委員

 昨年度、リサイクル展示室等をリニューアルしまして、私も行ってみたんですが、一度行けば十分かなという感じがしました。居心地のいい空間であれば、近くに小学校もありますし、小学生のたまり場になったりするんでしょうけれども、これまでの利用状況で小学生がたくさん来ているとか、利用状況はどんな具合でしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 リサイクル展示室につきましては、リニューアル後につきましては職員が常駐をしていない関係で、人数については把握していないところでございます。ただ、子どもの方が来ていただいて、親御さんと一緒に学習していただく様子とかというのは何点か見られるところでございます。

小宮山委員

 さっきも言いましたけど、あまり別に何度も行きたくなるような感じは私は個人的にはしませんでした。あそこで、まだ使える粗大ごみを月に20点展示しています。これはどういった目的でされているんでしたっけ。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、粗大ごみの中から使えるようなリユースの家具等を展示することによって、まだまだ使えるですとか、そういうリユースの啓発のための事業として実施しているところでございます。

小宮山委員

 昭和時代とかは物流も悪かったし、リサイクル品をうまく使っていくという意識とか、場所とか、機会というのはなかなかなかったんですけれども、今、ヤフーオークションでありますとか、メルカリだとか、誰かの要らないものを手に入れて自分が活用していく、そういう文化とか習慣は既に根付いていると思うんですよね。

 あるいは、道を歩いていれば粗大ごみが落ちていたりして、この粗大ごみはまだ使えるから、持って帰りたいなと思うことが私も時々やります。さすがに区議会議員なので持って帰りませんけど、区議会議員じゃなかったら持って帰っていたかもしれない。そういったことがありますので、あえてあそこで月20点ばかりを展示することに一体どれだけの啓発効果があるのかなと思うわけです。

 よその自治体、近隣区のほとんど全ての自治体ではリサイクル拠点を持っていまして、そこでは売買とかをしていたりするわけですね。私も、豊島区以外はほとんど全ての近隣区を見て回りましたが、うまくいっているところといっていないところがありますけれども、売買をすることによって区が直接リサイクルに関わるということができる。それによってごみのリユースができていくということをやっているわけですが、中野区の場合はそうじゃないですよね。ただ見せているだけなんですよね。

 だから、その辺りの取組も、もちろん中野区は場所もないという大きな問題がありますけれども、旧あさひ保育園なんかも5年ぐらい空きっ放しなわけですから、場所が本当にないかというと、本当にないというわけではないんです。なので、中野区でも他区でやっているような取組を推進していくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 リユース家具につきましては、他自治体でもやっているとおり、民間企業の活用というのがとても大事になってくるのかなと思いますので、今後引き続き検討していきたいなというふうに考えてございます。

武田委員

 今の小宮山委員の質問に関連して、ちょっと私の勘違いだったら確認をしたいなと思ったんですけど、リサイクル展示室をシルバー人材センターへの委託から直営に切り替えるというお話で整理をされたんじゃないのかなというふうに思っていたんですけれども、今のお話だと、どなたもいらっしゃらないというふうにおっしゃったかと思うんですが、全く1階には誰もいない状態だということなんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 10月にリサイクル展示室を展開してから3月31日までにつきましては、今、下に常駐している職員はいない状態でございます。4月以降、職員をつける予定になってございます。

武田委員

 常駐している方がいなくて、いらした方はどういうふうにされているんですかね。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 2階に職員がございますので、呼出しのベルを鳴らして呼んでいただくという形で対応しているところでございます。

武田委員

 4月からはちゃんと1階にいます。それは職員の方がいますということで、この間、10月から半年間いない理由というのは何なんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 その委託の経費がついていない関係でございまして、対応については2階の窓口で対応するという形を取らせていただいている状態でございます。

武田委員

 その説明があったときに、委託はやめて直営でやるよというふうなお話だったので、当然その時点から直営でどなたかがいるのかなというふうに思っていたんですけれども、そうではなくて、同じ状況で4月から職員がつくというのは、何かしら人数が増えるということなのか、何かを変えるということなのか、どちらなんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 やはり3Rの啓発事業はとても大事だと考えてございまして、10月から展示を拡充したりして、啓発の機会の場を増やしてございます。そこに説明できる職員がいたほうがより有効だろうというところもございまして、また、受付業務とかも1階でできたほうが効果的で、区民の利便性を高めるというふうに考えてございますので、4月以降、会計年度任用職員をつけるようにさせていただいているところでございます。

武田委員

 ということは、4月以降、結局会計年度の方を採用するので対応をすると。今は人が委託。あのときの御説明が、たしか委託をやめて直営にしますとおっしゃったので、多分全部直営で賄われるんだろうというように思っていたんだと思うんですけれども、実際は人がいなくて無人の空間でやられていて、会計年度任用職員の方を4月につけるので、4月からじゃないと1階には人がいませんよという状況と。ちょっと防犯的にもどうなのかなと思うんですけれども、その辺りいかがなんでしょう。

浅川環境部長

 ちょっと御説明が不足していて申し訳なかったんですけど、確かにあの構造からいたしますと、1階にリサイクル展示室がございます。2階にごみゼロ推進課がございますが、委員も御承知のとおり、吹き抜けになっておりますので、委託はやめていなくなったというよりも、2階からは見える状態で対応させていただいておりました。

 ただ、その前にある小宮山委員の御質問の中で、そういう体制だったので人数までは数えていないということでございます。ただ、今年の下半期の対応の仕方が、先ほど課長が申し上げましたとおり、防犯的なところも含めましてですけれども、啓発的なところも含めてちょっと薄いなということでございますので、会計年度任用職員も含めまして職員の体制を拡充して、リサイクル展示室にも目が行き届くように、より啓発効果が高くなることで拡充するということがこの中にも入ってきているということでございます。

武田委員

 4月からも同じ状態が続くということではないので、ぜひそれは進めていただきたいと思います。そのほかに3Rの啓発経費の中で具体的に取り組まれる内容で何かしら新しいことというのはあるんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 来年度から3Rの啓発としまして、来てもらうリサイクル展示室の啓発と、地域に飛び出すということで出前講座等で使える啓発、そしてその他ということで、デジタルの取組を取り組んでいるという御説明を以前の委員会でも報告させていただきました。まず、来てもらう取組としましては、啓発資材、パネル等を随時つくっていくというところになります。また、行ってというところでも、啓発資材で配布できるようなものですとか、出前講座で流せる映像みたいなところをつくって流そうというふうな経費が入ってございます。その他の取組としまして、ごみ分別アプリの外国語の翻訳、回収委託等が入っています。

 あと1点伝え忘れたんですけれども、リサイクル展示室につきましては、ペットボトルの自動回収機の運用の経費をのせまして、リサイクル展示室の1階のほうでペットボトル回収機を使えるような経費も含まれてございます。

武田委員

 急に来年度の予算にということでもないんですけれども、総括質疑のところで取り上げさせてもらった地域循環型のコンポストの導入に向けての検討ですとか、あと、これは従前会派の羽鳥議員なんかも質問させていただいたかと思うんですけれども、リユース食器を使っていくということについても、例えばリユース食器は様々な課題もあるというところで、大体今、それぞれの自治体でやられているのがイベントのときに貸し出しますよということはやっていらっしゃると。

 確かに地域の方たちも、新型コロナが落ち着いて、盆踊りであるとか、お祭りが増えてきた関係で、やはり入れ物のごみが大量になってしまうということも大変なんだというようなこともおっしゃっていたので、そういうイベントでリユース食器を使えるというようなこととかの御検討というのはしていただきたいんですけど、いかがでしょう。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 リユース食器につきましては、いろいろな課題があると認識してございまして、他の自治体の実績等々を研究しながら、今後の行く末を見ていきたいなというふうに考えています。

武田委員

 環境系のことは様々どんどん進歩しているかというふうに思いますので、ぜひ検討していただきたいなと。検討していただきたいところで2点検討していただきたいと思っているものがあるんですけれども、1点は、ごみ減量啓発冊子等の作成ということで、小学校4年生を対象にした冊子を作成して配布されていると。ちょっとこれ、中を見たんですけど、ものすごく文字の量が多いんですよね。文字量が多い上にルビを振ってあるのでさらに文字の量が多くて、小学校の4年生の生徒さんたちが見て中身を分かって取り組めるのかということはちょっと検討いただきたいと思うんですが、いかがでしょう。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、小学校4年生の全校に配布しているところでございます。こちらの内容を基に実際に挑戦してもらって、ごみ減量のことを学んでいただくものとして活用していただいているところです。委員おっしゃるとおり、今後引き続き分かりやすさとか、見やすさとか、そういうところについては追求していきたいなというふうに考えてございます。

武田委員

 特にこれを使っている生徒さんたち、お子さんたちがどういうふうに思っているかということであるとか、今、学校教育なんかだとタブレットでいろいろ授業を受けたりとかしているところも含めて、何かしらの指導室なんかともちょっと御相談をいただきながら、改善を進めていただきたいと思うんですけど、いかがでしょう。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、学校等関係機関と協力しながら、相談に乗りながら検討していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 最後に1点。大都市減量化・資源化共同キャンペーン事業負担金というのがあるんですけれども、ホームページを見ると、政令指定都市と23区が共同でキャンペーンをしますよというふうにあって、ホームページとかを見たときに、特別区の中でとか23区で、中野区でもこういうのをやっていますよというのがちょっと出てこないんですよね。政令指定都市のところは結構出てくるんですけれども、これ自体の意図としては、大都市とか23区みたいに大量にいろいろなものを出すところが減量の対応をしていくということについて、積極的に取り組んでいるというPRだとは思うんですけど、この辺りの啓発っていかがなんでしょう。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきまして、中野区として特別、大都市の減量化・資源化共同キャンペーン等の事業について広報してはいないところであります。その理由としましては、キャンペーンの期間が10月ということがありまして、3R推進月間とかぶっているというところがございまして、そちらの中に包含されてしまっているというふうに認識している状態になってございます。

武田委員

 であれば、3Rの推進月間の中でこういったことをやはり全国的にも取り組んでいるんだよということは出していく必要があるんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょう。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 その点につきましては、3R推進月間の啓発の中で検討していきたいと考えてございます。

甲田委員

 食品ロス削減推進事業なんですけれども、これもちょっとだけ費用が増えているようですけれども、中身をどういったことをされるのか教えていただきたいんですが。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 食品ロス削減推進事業につきましては、新渡戸文化短期大学との連携事業ですとか、食品ロスの削減協力店の登録事業ですとか、あとフードドライブの事業をやる予定になってございます。

甲田委員

 食品ロス削減協力店の登録事業は今どういう状況か、少し御説明いただきたいんですが。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 1月現在で協力店の店舗数につきましては、274店になってございます。

甲田委員

 それは増えているんですか、減っているんですか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 すみません。減っている状態になってございます。

甲田委員

 それは、どういう理由で減ってしまっているんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 飲食店のほうで廃業が多くなってございまして、減っているという状況になってございます。新規のところにちょっとまだお声がけができていない状態ですので、こちらについては積極的にやっていきたいというふうに考えてございます。

甲田委員

 ぜひ積極的にやっていただきたいんですけど、どういうふうに取り組んでいく予定ですか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 新規のお店につきましては、保健所と連携しまして、保健所からデータをもらうような形で、そこの店舗に通知を出す等々の工夫をさせていただこうというふうに考えてございます。

甲田委員

 通知を出すというと結構何百単位で、それは郵送で通知を出すということでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 ちょっと精査をさせていただくんですけれども、何店舗かの店舗に郵送で通知させていただこうというふうに考えてございます。

甲田委員

 いろんなお声をいただくんですけれども、飲食店に皆さん行かれますけど、女性なんかはすごく多くて食べられないという、やっぱり小盛りのサービスとか、持って帰れるサービスがあったほうがいいというふうにリアルにおっしゃる方が結構いますし、本当にもったいないなと思いますので、こういうものを展開していくのはすごく大事なことなんですが、ホームページももう少し広報の努力をされたほうがいいんじゃないかなと。

 ぱくぱくパートナーズがどういうものかというものがちょっとぱっと出てこない。「ぱくぱくパートナーズとは」というページの中にはその項目が出てこないんですね。食品ロス削減協力店(ぱくぱくパートナーズ)を募集中というところには、どういう要件かというのは出てくるんですけれども、これだと、やっぱりお店を利用するほうは何のことか全然分からないというところもありますし、もう少し中野区としても、せっかくやっているのでその辺の周知というのも努力されたほうがいいのではないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 ホームページの掲載につきましては、しっかり分かりやすいような工夫をさせていただきたいと考えてございます。また、先ほど委員がおっしゃっておりました持ち帰りにつきましても、国からガイドライン等を示されてきましたので、それに基づいて周知等々を徹底して、事業者のほうへの普及啓発も努めていきたいというふうに考えてございます。

主査

 一旦休憩いたします。

 

(午後2時58分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後3時18分)

 

 休憩前に引き続き、事務事業1、ごみ減量推進について、質疑を行います。質疑はございますか。

石坂委員

 この箇所について、当初予算(案)の概要の39ページで2項目伺います。1項目めが4項目めのごみ減量推進のための3R普及啓発の拡充、この中の最後の1行のところで、「ごみ分別アプリの更なる多言語化(ベトナム語・ネパール語)を図り、周知徹底をします」とありますけれども、これは様々な部署に先駆けて、中野区に住んでいる外国人の方が増えてきたところの対応はとてもいいと思うんですけれども、こちらのネパール語、ベトナム語について、どういったニーズの把握をされて今回これをやるのかということについてあれば、教えてください。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 ベトナム語とネパール語につきましては、利用される外国の方、利用者の方がとても多いと認識させていただいています。また、分別のパンフレットにつきまして5か国語で作成しているところもございますので、アプリにつきましても、これに合わせて5か国語にしたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 こちらのほうは、もし分かればですけど、多言語化するに当たって経費的なものはかかったりとかしたんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 多言語化するに当たっての経費につきましては、先ほど説明させていただきましたごみ減量推進のための3Rの普及啓発の経費のほうに入ってございます。

石坂委員

 いい取組ですので、しっかりと進めていっていただけたらなと思います。

 それから、6項目めのところにあります森林環境譲与税の活用というところで2,085万8,000円がついています。こちらの分野ですと、リサイクル展示室がここに当たると思うんですけれども、リサイクル展示室で森林環境譲与税をどのようなもので活用するのか教えてください。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、リサイクル展示内で塗り絵やペーパークラフトなど子どもが工作できるスペースがございますので、そこの机として活用したいというふうに考えてございます。

石坂委員

 特に今回、森林環境譲与税の活用の中で環境部で使えるのはこちらだけというところもある中ですので、単に椅子を置いて使ってもらうだけでなくて、それをしっかりとより環境にいいもの、行動につなげていくというような形で、それを森林環境譲与税で使っていることであるとか、こうした取組の一環なんだということが分かるような伝え方というものも必要になると思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらについては、しっかりと補助金を活用しているということが分かるように設置していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 1点だけ。先ほど甲田委員が聞いていらしたぱくぱくパートナーズのお話のときに、飲食店で新しい事業者には通知お手紙とホームページということだったんですけれども、例えばなんですけど、産業振興課がナカペイの登録店を増やしていただくときは、多分直接その店舗に伺って営業をかけていたんじゃないかなと思うんですね。そういうことをして、区の姿勢として積極的に取り組んでいく必要があるんだということをやっぱり訴えかけていかないと、なかなか入っていかないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺り、例えば産業振興課のほうと連携して一緒にやられるとか、何か御検討はされていますか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 委員おっしゃるとおり、やはり現場に行って直接商店の方ですとか、個人事業者の方とお話しできる機会というところはとても大事なことかなと思います。新規のお店で1階のナカノヤさんですとか、丸井ですとか、そういうところにつきましては、こちらも積極的にちょっと働きかけをしてきた部分もございます。ただ、どうしても全部のお店に行くというのはとても大変なところがございますので、その点については、産業振興課とも連携できるところを確認しながら検討していきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 ナカペイを登録するときというのは、区内で幾つの店舗で目標を持つというところの中でかなりチームをつくって回られて、目標値をかなり超える形で協力をしてもらうということができているかと思うので、そこはやはり区の本気度というのを見てもらうためにも、姿を見せることはすごく必要だと思いますので、ぜひ前向きに検討をお願いします。

酒井委員

 東京二十三区清掃一部事務組合の分担金のところで、当区は10億8,000万円余を今、分担金を払っていますよと。これ、年々増加傾向にあるわけなんですよね。今現状、清掃工場の建て替え更新が控えている中で、今後ますます分担金に跳ね返ってくると思うんですけれども、23区のごみの処理に関しましては、一般廃棄物処理基本計画が本来だったらば今年度の秋口に――秋口じゃないかな。今頃かな、改定される予定だったと思うんですけれども、現状どうなっているかというのはこちらでお答えできますか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 清掃一部事務組合の一般廃棄物処理基本計画につきましては、1年延期しているという状況を聞いてございます。

酒井委員

 それはどこで議論するんですか。一般廃棄物処理基本計画を練り上げていくのは。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 区長会というふうに認識してございます。

酒井委員

 収集運搬は特別区でやっていますから、区長会の中で、ごみの量に関しての一般廃棄物処理基本計画をやっているんだろうと思うんですけれども、一つの考えの中で、ごみの減量のために今回一般廃棄物処理基本計画を1年後倒しにしたんですけれども、ごみを減量するための方策の一つとして、有料化というのが今出てきているんです。そのことに関してというのは今分かるところはありますか。なければないでいいんですけど。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、まだ検討をしているというところで、やるかやらないかどうかも含めて、これから検討していくという状況でございます。

酒井委員

 当然そのとおりなんですよ。ごみの有料化なんか非常にデリケートなことなので。他方、有料化をしても、その初年度だけ減って、その後というのはそんなに減っていかないんですよね。一方、一般廃棄物処理基本計画というのは向こう15年間の財政フレームもセットで示されるもので、それがあることによって清掃工場をどうしていこうかというのが明らかになってくるんですよ。

 現場サイドとしても、一般廃棄物処理基本計画が1年遅れているんですけど、もうこれを遅らせないような、今後のごみ処理どうするかというのをやっぱり現場からもしっかり声を出していただきたいと思うんですが、いかがですか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 清掃事業につきましては、安定性と収集の維持というのはとても大事だと思っております。それに伴って、一般廃棄物処理基本計画というのはそれの肝になるものだとこちらも認識してございますので、それについてはできる限り早急に計画ができるように協力してまいりたいというふうに考えてございます。

主査

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、同じく261ページ、事務事業2、資源回収推進について、質疑はございますか。

酒井委員

 先ほどは一般廃棄物処理基本計画に関連する23区の収集運搬、それから今後の控える清掃工場の建て替え等々についてお尋ねしたところなんですけれども、リチウム電池に起因する清掃工場の事故が最近幾つかありますね。その点はどのように把握されているのか、簡潔に教えてください。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、23区に関わるところでありますと、中防の粗大ごみの処理施設での火災案件があったというふうに承知しております。

酒井委員

 中防の粗大ごみの施設ですよね。破砕施設が、リチウムイオン電池の火災が起こって何か月間か停止をして、その修繕の費用に3億円程度かかったんですね。一方、今、埼玉県の川口市でも、リチウムイオン電池が原因で清掃工場が火災になって、今止まっている状況です。そのごみを23区が受け入れているような状況なんですよね。川口市の清掃工場の修繕する関連経費、関連する経費は50億円と言われているんですよ。こんな小さなリチウムイオン電池が原因で50億円まで、それで他区の清掃工場にも影響を与える。先ほど安定的な収集・運搬、それから中間処理というのは、ごみに関しては一番大切なんですよ。

 そういう中で、リチウムイオン電池の収集に関して、やっぱりかなり周知であったりだとか、今まで以上に取り組んでいかなきゃならないと思っているんですよ。それに関しては、事務事業2の資源回収推進の中でどこに入っているのか。それと、今までと同じでは僕は駄目だと思うんですよ。それについてはどのようにお考えか教えてください。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 資源の回収の普及啓発の費用につきましては、ごみ減量推進の1個前の事務事業に入れさせていただいているところでございます。こちらにつきましても、今年の9月に東京都のほうからもリチウムイオン電池の注意喚起をしてくれというふうなことで連携をしてきたこともございます。来年度以降もリチウムイオン電池の廃棄の仕方について、普及啓発をしっかりしていきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 すみません。一つ前のところだったんですね。他方、ちょっと資源回収というところもあって、当区では庁舎と、それからリサイクル展示室のほうで収集しているので、資源回収のところでもちょっとお尋ねするんですけど、先ほど東京都から言われてやりますというようなことをおっしゃっていたんですけど、そうじゃなくて、中間処理をやっているのは特別区なんですから、東京二十三区清掃一部事務組合なんですから、もっと主体的に自分たちからやっていかなきゃ、清掃工場が止まっちゃったら、大変な金額と、もしかするとごみが燃やせなくなっちゃうかも分からない中で、今までのやり方じゃ駄目なんですよ。例えば、今の段階で来年度は区報で特集を組みますとか、いろんな方法で広報していくんですと答えてくださいよ。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 リチウムイオン電池の事故につきましては、非常に重大な事故を起こすと考えてございますので、積極的に周知させていただきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 まず最初に、令和6年度予算にありました新庁舎ロビー用のリサイクルボックスの購入について、購入はもちろん1回で済むわけですけれども、令和7年度は設置済みのものに対する回収のコストなどについては掲載されていませんけれども、こちらの理由を教えてください。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 区役所の1階のリサイクルステーションの回収につきましては、乾電池・蛍光管拠点回収ですとか、使用済み小型家電の拠点回収というところに含まれて経費が算出されているものでございます。

石坂委員

 今まさに酒井委員のほうでリチウムイオン電池の話がありました。過去は、中野区はリチウムイオン電池はたしか販売店にお持ちくださいというか、そういう形だったものが、リサイクル回収ボックスのほうでリチウムイオン電池のほうも回収が始まったというところで、それまでは自分も中野区内でそもそもどこに捨てればいいんだろうというのが疑問だったものが、ちゃんとこういうところで回収できるようになったのねということを、そのボックスを見て気づいたということがありましたけれども、やはりリチウムイオン電池について、そうしたものが始まったときはあまり周知がされていなかった感じがするので、どこに出せるのかということを含めた周知もちょっと強化すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 リチウムイオン電池の回収につきましては、中野区役所の1階のリサイクルステーションとリサイクル展示室のほうでさせていただいていて、やはりより周知をしてしっかり回収して、資源化していくことが重要だと考えてございますので、より積極的に周知していきたいと考えてございます。

石坂委員

 この回収拠点は、もうちょっと増やすとかということは難しいんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 今現状ですとなかなか難しいところがありますので、今後、引き続きちょっと検討させていただきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 ぜひお願いします。やっぱり身近なところで出せるということが、ここに出せばいいのねということになりますし、普通のごみに混ぜちゃいけないのねということにもなりますし、あとは、よくないことですけれども、出しちゃいけないと分かりながら、ほかに捨てる場所もないしということで、半ば悪意、半ばという感じでそういう形で出されてしまうことの防止にもなると思いますので、しっかりと考えていっていただければなと思います。

 それと、資源プラスチックについて、今年度、令和6年度から容器リサイクルの容リプラスチックだけじゃなくて、製品プラスチックのほうの回収も始まりました。資源プラスチックのうち、容器リサイクルプラスチックと製品プラスチックの内訳は現状どのくらいか分かりますでしょうか。

秦清掃事務所長

 令和6年度から製品プラスチックとプラスチック製容器包装を一緒に回収するということになっているんですけれども、それぞれ分別して回収しているわけではございませんので、正確な数値のほうは把握してございません。ただし、プラスチックに関わる資源循環の促進等に関する法律32条に基づいて、資源プラスチックの再商品化委託をさせていただいております。その中で容器リサイクルプラと製品プラスチックの比率を調査しておりまして、令和6年12月14日のベール検査では、容器リサイクルプラスチックが約90%、製品プラスチックが約10%と評価されております。

石坂委員

 容器リサイクルプラスチックは長年やってきたことがあるので多いのはまだ分かるんですが、製品プラスチックのほうがもうちょっと増えてくる余地があるのかなというふうに思いますし、もしそれが資源化されていないのであれば、資源化されるように働きかけももっともっと必要だなと思うところではあります。ただ、どうしても容器リサイクルプラスチックの場合って、表示を見ると「あ、これは」と思えるんですが、なかなか製品プラスチックの場合はそういった表示がそもそも製品についていなかったりもする中ではありますので、これはリサイクルできる製品プラスチックなのか、混ざり物があって使えないのかというところの難しさもあるのかなと思うところもあります。

 こうした資源プラスチックにおいて、リサイクルできないものが混在してしまっている比率について、容器リサイクルプラスチックの場合と製品プラスチックについて差があったりとかするのかどうか。分かればあれですし、もし肌感覚でも何かしらあれば、教えていただけますでしょうか。

秦清掃事務所長

 具体的にどれぐらいかというのは正直言って分からないところではあるんですけれども、資源プラスチックの中での残渣とかを見ると、大体ほぼ同じような10%ぐらいが残渣として残っているというところを考えると、推定としては同じような感じで残っているのかなというふうには推測されます。

酒井委員

 石坂委員に関連して。リチウムイオン電池の回収場所を増やしてはと。現状難しいですとおっしゃっていたんですけど、どうして難しいんですか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 回収するボックスの配置ですとか、回るルートの確立ですとか、そういうところで難しいということでございます。

酒井委員

 川口市でリチウムイオン電池に起因をして修理費が50億円ですよ。それで、箱の置く場所がない、回収がどうしようじゃなくて、こういうのって、例えば区民活動センターを拠点にして、今こういうことが起こっているんです、町会の皆さん、協力してくださいと言ってやるのが筋なんじゃないですか。できませんか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 拠点を設けていく重要性については理解してございますので、今後引き続き検討させていただきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、262ページ、事務事業3、清掃事業、こちらについて質疑はございますか。

武井委員

 ごみの集積所監視カメラ設置委託等で費用がついていますけれども、要求資料区民34で書いてある、10台を回しているという認識でよろしいのでしょうか。

秦清掃事務所長

 委員の認識のとおりでございます。

武井委員

 この資料を見ますと、全部の箇所で改善が見られたというふうになっているんですけれども、どういった検証をしているのか教えてください。

秦清掃事務所長

 おおむね大体6か月間、監視カメラをつけさせていただいております。大体ある程度荒れているというか、ちょっといろいろ分別されていないというところを中心的に張っております。その期間に関しましては、少なくともかなり改善が見られているということで認識しております。その後に関しましても、一定期間は恐らくそうなりますし、場所にもよるんですけれども、やはりなかなか人目につかないですとか、そういうところになってしまうと、場合によってはまた乱れてしまうところもあります。

 ただし、我々は、指導班というのを持ちまして、そこが必ず集中的に回ったりだとかして、分別のシールを貼ったりだとかそういうところもやっていますし、もしそれでもなかなか直らないということになれば、また復活して監視カメラをつけるだとか、あとは、本当に究極の選択としましては、やはり廃止・分散ですね。どうしてももうできないとなると、地域の方の合意は必要になるんですけれども、廃止・分散のほうもいろいろ検討していくとかということで対処をさせていただいております。

武井委員

 これは、私の住んでいるところの集積所のところにもつけていただいて、あったのは認識しているんですけれども、本当にそこの集積所はすごく散らかっていたので、カメラがついていてよかったなと思ったんですけど、そのカメラがついていることに気づくのに少し時間がかかったので、ついているのであれば、本当にもっと大げさにカメラがついていますとか、もしくは、中野区には罰則はないですけど、ポイ捨て条例などそういう条例もありますみたいに、大々的にごみを捨てる人の目線でアピールできたほうがいいのではと思うんですが、いかがでしょうか。

秦清掃事務所長

 委員のおっしゃるとおりだとは思います。ただ、場所によっては地域の方のごみ捨場ですので、その辺のところで貼っていいのかどうかというところもございますので、そこは検討しながらというところになるとは思います。

武井委員

 これは今10台でずっと回しているんですけど、やっぱり費用的に増やすということは難しいんですか。増えれば単純にいいのかなと思います。

秦清掃事務所長

 まず23区で言いますと、どちらかというと、逆に増やすというよりは維持か、もしくは減らすという方向になっています。あくまでも監視カメラは、どちらかというと抑止効果は非常に高いんですけれども、警察等も含めてですけれども、実際何か持ち去りだとか、犯罪だとか、そういったことがない限り、基本的には監視カメラを何かするということはございませんので、その辺の維持経費ですとか、交換するのにもお金がかかりますので、その辺は今のところは考えてございません。

武井委員

 例えば私の住んでいる商店街だと、商店街の道路のところに監視カメラが商店街がつけたものがあったりするんですよね。ちょうどごみ捨場が画角に入っていたりすれば、そこのごみ捨場にもしカメラがありますよとかアピールできれば、同じような効果があるとは思うので、最近は町会でつけた監視カメラとかもありますし、商店街も結構だんだんつけているところが多いと思うんですけれども、そういったところと協力して、そういったものもごみの監視カメラとして利用するのも一つの手法かなと思うんですけれども、そこはいかがでしょうか。

秦清掃事務所長

 まさに委員のおっしゃるとおりで、そういった形で協働できたら一番いいかなというふうには考えております。

主査

 休憩します。

 

(午後3時41分)

 

主査

 再開します。

 

(午後3時41分)

 

秦清掃事務所長

 先ほど私が申し上げました監視カメラの件で、抑止効果があるんですけれども見ることがないというふうに申し上げたんですが、ではなくて、必要に応じては見ることは当然ございます。

甲田委員

 清掃車雇上げ、労働者派遣等というところで伺います。昨年来、我が会派のほうからも、この雇い上げの契約の単価をしっかり引き上げていただきたい。物価高騰とか人件費等の引上げもありますので、契約単価の算出方法が中野区は独自というか、前年度の単価で計算したもので行ってきたということで、それを令和7年度からは変更をしていただきたいということでたしか要望していたと思うんですね。その辺きちんと変えていただいたのかどうか。また、今後どういうふうに事業者のほうとやり取りをしていくことになったのか。その辺、御説明いただけますか。(「休憩してください」と呼ぶ者あり)

主査

 休憩いたします。

 

(午後3時43分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後3時44分)

 

 清掃事業について、他に質疑ございますか。

石坂委員

 こちらの部分について、中野区各会計予算説明書のほうで伺いますけれども、168ページのところで債務負担行為調書(継続分)という形で、清掃車の購入として4,072万円が計上されて、現年度がなっていて、それで令和6年度はゼロで、令和7年度が、3月比では令和6年度で買った分、令和7年度で精算するという形になっていて、さらに、債務負担行為の新規分のほうに清掃車の購入がやはり入っていて、令和7年度から令和8年度という形で、これも令和7年度に購入したものを令和8年度に支払いが生じるという形で出ているんだと思われますけれども、まず先に、それぞれの購入する清掃車の台数を教えてください。

秦清掃事務所長

 令和6年度に契約させていただきまして、令和7年度にお支払いする債務負担行為に関しましても3台でございます。また、同じく令和7年度に契約しまして、令和8年度にお支払いするのも3台でございます。

石坂委員

 ちなみに、清掃車は全部で何台あるんでしたっけ。

秦清掃事務所長

 清掃車自体は9台で、プラス1台がスケルトン車でございます。

石坂委員

 そうしますと、9台のうち3台、3台という形で買い替えるということですけれども、残り買い替えない分が3台あるわけですけれども、これというのは、どのタイミングで買い替えるとかというのは現段階で決まっているんでしょうか。

秦清掃事務所長

 まだ先のことはあれなんですけれども、庁有車の買換え基準というのがございまして、大体7年以上、かつ、ディーゼル車であると20万キロ以上走っているというのが買換え基準になります。これを毎年同じような段階でやっていくとなると、今度、令和9年度にまた契約をさせていただいて、また3台ということが今のところ想定はされております。

石坂委員

 経年度分と新規分とで若干金額が変わっていますけど、恐らくこれは物価の違い程度の差かなと思いますけれども、基本的に先ほども話が出ましたディーゼル車を買い換えていくわけですけれども、まだまだ清掃車に関してはディーゼルが多いようですが、今後、小型の電気の清掃車でいいものが出てきた際には、あるいはハイブリッドでもいいですけれども、そうしたものなど、より環境に優しいものが出てきた際には、同じものだけじゃなくてそうしたものも検討していくべきと思いますけど、いかがお考えでしょうか。

秦清掃事務所長

 委員の御指摘のとおり、現段階ではなかなかまだ電気自動車というのは開発のほうが難しいので難しいんですが、将来的にそういった値段のところも含め、あとCOの排出等も考えまして、電気自動車等も検討していきたいと考えております。

石坂委員

 ぜひそのような形でお願いします。それから、要求資料総務78の令和6年度中野区改善運動(ОneUp↑チャレンジ)の各課・事業所の取組一覧の中で、清掃事務所のほうでごみの排出マナー向上の取組というものが挙がっていますけれども、これの内容と成果を教えていただけますでしょうか。

秦清掃事務所長

 まず、内容に関しましては、転居の多い集合住宅とか管理会社等と協力してリーフレットを配布するなど、ごみ出しのルールの理解と協力をお願いするというような内容と、放置されたごみを調べて排出者を特定して、分別方法やごみ出しルールを説明するという内容と、最後に3Rの推進及び理解を深めてもらうために、保育園、小学校、地域活動の拠点などへ出向いて環境学習を行うということを紹介させていただきました。

石坂委員

 それに関して、ほかの部署と比べていい取組だという形で評価を受けたりだとか、上のほうの発表会みたいなものに出したという話も聞くところですけど、その辺を教えていただけますでしょうか。

秦清掃事務所長

 まず、こちらのほうを紹介させていただいたんですけれども、特に工夫した点としましては、演技というか、安全作業というのところで、靴とか、そういったものをハンマーを使ったりしてインパクトを与えるようなところで非常に見える化されたというところで、最後、区の中のОneUp↑チャレンジの投票で1位を獲得させていただきまして、全国大会へ、所沢市だったんですが、そちらのほうにも出場させていただきました。また、所沢市でも同じような発表をさせていただいたんですけれども、その際もエンジン全開賞ということで、やっぱりアピール、非常に皆さんに心に残ったということでさせていただきました。

 これをやった結果、やっぱり清掃事業は2面ありまして、ある職員からは、あまり目立つと、清掃の事業は、やっぱり世の中よくないんだなということもあるんですけれども、地道に毎日一生懸命やっている、清掃業務に従事している職員の苦労だとかを知っていただいたことによって、ごみ出しのマナーとかそういったもの、今はもちろん小学校とか、幼稚園とか保育園のほうに出前出張しているんですけれども、こういった取組の一つひとつが今回評価されたんだなというふうに私は考えております。

石坂委員

 こうしたいい取組をしっかりと続けていただくのもそうですし、ほかの部署にも、部署によって取り組んでいる中身は違うわけですけれども、どういうふうにするとよりいいのかということの発信にもつながりますし、それこそ機会があれば区民の方にも知ってもらうと、こんな努力されているんだなということにもつながってきますので、様々な場所で、地味な部署と思われがちですけれども、しっかりすごく地道にやっている部署で頑張っているということも発信していっていただければなと思います。これは要望としておきます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 進行いたします。

 次に、292ページ、12款諸支出金、1項積立金、1目積立金、事務事業3、特定目的基金積立金のうち、(8)環境基金積立金、(9)新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金積立金、(10)子ども・若者文化芸術振興基金積立金、こちらについて質疑はございますか。

石坂委員

 環境基金積立金の中で、森林環境譲与税分とそれ以外分の内訳が分かれば教えてください。

伊東環境部環境課長

 森林環境譲与税分が2,085万8,000円でございます。

主査

 すぐ出ますか。

伊東環境部環境課長

 すみません。ちょっと確認しますので、答弁保留をお願いいたします。

主査

 石坂委員、何かほかにございますか。

石坂委員

 ありません。

主査

 他にございますか。環境課長、どれくらいで出ますか。

伊東環境部環境課長

 すみません。5分ぐらいで。

主査

 休憩します。

 

(午後3時52分)

 

主査

 再開いたします。

 

(午後3時53分)

 

伊東環境部環境課長

 大変失礼しました。4,471万8,000円の内訳でございますが、森林環境譲与税からの積立金が4,100万円、それと、ふるさと納税からの積立てが310万5,000円、それと寄付金からの積立てが41万円、あと基金利子の積立てが20万3,740円となってございます。大変失礼しました。

石坂委員

 そうすると、恐らく森林環境譲与税として入ってくる分は、全部が一旦積まれている形になるのかなというところでありますけれども、環境基金に積むという考え方が、入ってくる分をなかなかすぐに使い切れないということもある中で、一旦基金に積むというところが事の発端だったというふうに記憶をしております。

 そう考えますと、やはりなかなか毎年森林環境譲与税で入ってきた分はすぐには使い切れていないという。要は、基金の中で森林環境譲与税で入ってくる分のストックのほうが増え続けてしまっているというような状況にあるという理解でいいのかどうか、教えてください。

伊東環境部環境課長

 森林環境譲与税でございますが、大体毎年4,000万円ほど入ってきてございます。それで、来年度の森林環境譲与税とか、いわゆるそういった活用する事業その他については4,000万円ほどございますが、一方、東京都の補助金、多摩産材の補助金も1自治体当たり上限3,000万円で、事業費の2分の1以上を活用することになってございますので、来年度については4,000万円の事業費のうち半分を森林環境譲与税、半分を多摩産材の補助金ということで、来年度は2,000万円ほどまた基金のほうに積み立てるというようなことで想定しているものでございます。

石坂委員

 森林環境譲与税で入ってくるものはほかの用途では使えないものであるので、そこはしっかりと用途に合ったもので使っていく。その際に、もちろん無駄遣いすればいいと言うつもりはないんですけれども、ただ、本来はため込まずに使っていくものであることかなと思うところでもありますし、それこそ、逆にストックした上でより大きなものを購入するんだとか、木材を全部使った施設を造るんだとかという考え方があるなら、それはそれでともかくですけど、その辺の考え方とかを整理しながら適切に使っていくということを改めて考えていくことも、今すぐじゃなくても時間をかけて考えていくことも必要であると思うんですけど、その辺はいかがお考えでしょうか。

伊東環境部環境課長

 森林環境譲与税につきましては、まず区のほうで木材利用推進方針を令和元年10月に策定しまして、木材利用を推進しているところでございます。それについては森林環境譲与税を活用するということ。さらに、活用においては、施設の新築・改築、あとは既存施設への備品の設置等、あと普及啓発ということで、また、活用する施設については、子どもが利用する施設、地域住民に向けた施設、そういったことを視野に入れて、活用できるものはきちんと所管と連携しながらしっかり活用していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 そういった働きかけが重要だと思いますので、それぞれの活用先の部署がどう判断するかもあるんでしょうけれども、ただ、もっともっと活用してくださいねということを伝えていくべき状況なのかなと思いますけど、その辺は、要は、今までどおりじゃなくて、さらにこれだけあるので使ってください、それでちゃんと活用したものを展開してくださいということを伝えていくことが必要と思いますが、いかがお考えでしょうか。

伊東環境部環境課長

 既に来年度についての使途は決まっているところではございますが、年度途中においても活用が見込まれる事業等があった場合には、連携して積極的な活用を促すこととしてございます。また、財政課とも連携をしまして、ある所管の備品の購入など、そういった情報も把握をしながら、活用が見込まれる事業等の情報を把握して、環境部環境課として積極的に各事業所管に働きかけて、積極的な活用を促していきたいというふうに考えてございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、一般会計の歳入に入ります。

 区民分科会分担分の歳入予算説明書補助資料にて一括して質疑を行います。質疑はございますか。武田委員

 補助資料の抜粋のほうの1ページの特別区民税の現年分積算の考え方だけ確認をさせてください。7次補正で17億4,000万円という増額の補正があって、主には株式の譲渡、その中で大きかったのは株式譲渡と土地の売買ということだったと思うんですけれども、今回の積算に当たっては、流動性の高い部分は除いた形で、純粋に全体的な世帯の納付義務者の数の増加というところと、1世帯当たりの所得が増えているというところでの積算にとどまっているという理解でよろしいでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 委員おっしゃるとおり、やはり分離のところにつきましては流動性が高く、なかなかそこは今回補正した額を見込むというところが難しいので、納税義務者の増と1人当たりの所得の増というところを見込んでいるものでございます。

武田委員

 そうしますと、やはり同じような減少が続いた場合については、補正で上がってくる可能性があるという受け止めでいいですか。

滝浪区民部税務課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

武田委員

 手数料のところで1点伺いたいのですが、手数料が抜粋の資料だと5ページですね。区民手数料の諸証明のところでなんですけれども、今回10円にされるところは、決定自体が直近だったので、これが予算に反映されていないところは仕方ないのかなと思うところなんですけれども、前年度と本年度では諸証明の収入見込みというのが横ばいになっています。今までの傾向として、窓口交付よりコンビニ交付のほうが一定程度伸びてきたという経緯と、コンビニ交付を推奨するためのいろいろ手だてを取ってきたというところの中で、横引きにした理由というのを教えていただけますか。

白井区民部戸籍住民課長

 諸証明の手数料の決算額等が今委員から御案内がありましたが、マイナンバーカードの普及によるコンビニ交付の普及などがあり、令和3年度から令和5年度にかけまして、3年間で有料証明分に対するコンビニ交付の利用割合17.7%から令和5年度決算で33.2%に伸びている現状がございます。

 一方で、手数料の決算額としましては、3年間連続で1億5,900万円台で推移するなど、あまり変化が見られない状況でございます。コンビニ交付の利用割合が伸びることで、手数料の収入が単価で1件当たり100円下がる一方で、手数料の高い戸籍謄本等の写しの請求が令和3年度から5年度までの3年間で約1万4,000件伸びていることなどが要因と考えてございます。

 これらの状況を踏まえまして、令和6年度の予算編成時に当たりまして、これまでおおむね1億6,900万円台としていました手数料の予算額を1億5,800万円に見直した経緯がございます。令和7年度予算編成に当たりましても、令和6年度の諸証明の手数料決算見込額を推計した際におきまして1億5,700万円と推計してございまして、令和6年度の予算額と同額での予算を編成したものでございます。

武田委員

 そうすると、コンビニ交付が増えているというところの減少の中で、コンビニ交付で対応できるものについては若干手数料が落ちているけれども、特に広域交付などで単価の高い戸籍の取得が可能になっているという中で、今のところ横ばいでとんとんだという受け止めでいいですか。

白井区民部戸籍住民課長

 中野区の戸籍の広域交付の状況ですが、令和6年3月に始まりまして、既に2万件以上の御利用がございます。こういったところが、歳入の手数料がコンビニの普及に伴っても落ちてこない要因であると考えてございます。

石坂委員

 補助資料のほうの14ページ、16款1項1目寄付金の中の寄付金、ふるさと納税推進事業という形で、寄付金としてはふるさと納税として2億700万円を見込んでいるというところです。先般、他の自治体の議員の方で、ふるさと納税で地元で取れる宝石を出しているところは、12月だけで年末の駆け込みで3億円以上あったとかという話も聞く中で、なかなかやっぱり中野区は厳しいなというところではありますけれども、それでも何とか頑張って2億7,000万円を目指そうというところではあるんだと思うんですけれども、これがなされる結果、要はこれによってふるさと納税が入ってくる分、それ以外に出てくる分があるわけですけれども、出入りの結果、流入はまずないと思うので、流出額が差引きどのぐらいになるのか、もし分かれば教えていただけますでしょうか。

滝浪区民部税務課長

 流出額として、令和7年度の予算額としては30億8,000万円となりますので、これが差き引きしていただいての金額となります。

石坂委員

 28億円前後出てしまうというところではあるので、もちろんシティプロモーションを頑張ってもらうとともに、やはりこの制度の問題について、国に対して働きかけも継続的に行っていただければというふうに要望をしておきます。

 それからあと、10ページのほうですね。14款都支出金のところです。14款2項3目の2節農業のところで、東京産農産物消費拡大支援事業補助という形でついています。今年度、令和6年度に区役所1階のほうで中野産の野菜の販売がなされて、私も買いに行ったりもしました。もちろん中野区で限られている中ではあるわけですけれども、私が子どもの頃育った稲城市のほうでは、学校給食は地元に取れた野菜を使うなんていうことをやっていたりもしました。もちろん中野区の給食を全部それで賄うとかというのは当然難しいと思うんですけれども、それでも、学校だとか、保育園だとか、食べ物を区の施設で提供するような場所に対して、やはり中野産の野菜を一定使ってもらう。何かの機会のときに使ってもらうですとか、そのときに併せて中野産の野菜を使っているんだよとPRをしていただくとか、そうしたようなことなども考えながら知ってもらうということが重要だと思うんですが、その辺いかがでしょうか。

国分区民部産業振興課長

 委員御案内のとおり、今年度は、中野区内と、あとは杉並区ともちょっと協力して、杉並区内の農家の方の野菜を区役所1階で販売する即売会を開催したところでございます。そうして知っていただく機会は、農業のPRとかも含めて重要な取組だと思っておりまして、産業振興方針などでも都市型農業の保全・振興などをやっていくということで掲げておりますので、今後も引き続きそうした機会を捉えてやっていきたいと考えております。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、一般会計歳入分担分についての質疑を終了いたします。

 次に、国民健康保険事業特別会計について、一括して質疑を行います。

 説明書補助資料の299ページから323ページでございます。なお、次のものは当分科会の所管外となりますので、御承知おきください。まず、歳入のうち305ページ、4款都支出金、1目保険給付費等交付金のうち健康福祉部所管のもの、307ページ、6款繰越金、1目繰越金のうち、1節特定健診・保健指導繰越金、2節その他繰越金のうち健康福祉部所管のもの、309ページ、7款諸収入、4目給付金、次に、歳出のうち、312ページ、1款国保運営費、1目制度運営費、事務事業1、国保運営関係人件費のうち健康福祉部所管のもの、321ページ、4款保健事業費、322ページ、5款諸支出金、1目一般被保険者保険料還付金等のうち健康福祉部の所管のもの、以上が当分科会の所管外となりますので御注意ください。

 質疑はございますか。

武田委員

 主には300ページで、国民健康保険料全体のことについて伺いたいと思います。7次補正でも低額の方たちの増額補正があったかと思うんですけれども、来年度については、一応健康保険料は全体で下がるという金額でよかったでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 来年度の健康保険料ですが、令和6年度と令和7年度を比べますと5,054万4,000円、額では上がります。

武田委員

 額では上がるというのは、実際に支払う保険料自体は、払う方にとっては全体的に上がるということですか。

宮脇区民部保険医療課長

 1人当たりの保険料で換算いたしますと、逆に下がります。

武田委員

 下がるということはいいことだなとは思うんですけれども、そもそも国民健康保険財政自体、改めて確認をしたいと思うんですけれども、先日2月17日に行われた国民健康保険の運営協議会の中で、保険料の減額世帯というのがずっと増加傾向であると。昨年も増えている。64.6%が減額世帯だという数字があったんですけれども、この傾向は来年度も続くというような見込みでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 令和5年度、委員御案内のとおり、64.6%の方が減額世帯でございました。こちらの来年度以降の見通しなんですけれども、過去の数年の動きなども見ていますと、減額世帯は増えている状況です。そういったところから、来年度以降も横ばい、もしくは増えるというような傾向というのが続いていくのかなというふうに考えているところではございます。

武田委員

 その中では、7次補正のときにもお話があった一番減額率の高い7割減額の方、同じ資料で、減額している世帯の中の47.8%が7割というふうな資料だったかと思うんですけれども、その傾向も変わらないということでよろしいですか。

宮脇区民部保険医療課長

 委員御案内のとおり、7割減額の方の伸びなんですけれども、47.8%が令和5年度の数字でした。こちらは世帯の7割減額の方が占める割合ですけれども、令和4年度43.9%だったんですね。このような形で7割減額の方が伸びておりますので、こういった傾向は一定程度は続いていくものかなというふうに考えます。

武田委員

 一方で所得割の賦課世帯数というのは減少傾向にあるというのが、同じ日にお話があったかと。2022年と2023年の比較で3%ぐらい減っているんですけれども、所得割世帯というのは、昨年はまた社会保険適用が増えたところの中で、所得割がかかってくる世帯の割合というのもまた減少傾向ということでよろしいんでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 所得割の方の賦課の総額を見ていきますと、所得自体は全体で賦課額が令和6年度は上がっております。そういったところから、令和7年度について、所得割の額が所得の推移によって上がっていくのかどうかというところにつきましては予測が困難ではありますが、今の局面では上がっていく状況かなというふうに思います。

 ただ、社会保険適用拡大というお話もございました。確かに社会保険適用拡大で所得のある層が社会保険のほうに抜けていくということも考え合わせますと、所得のある層が抜けていきますので、そこは減少の作用をしますので、その辺りも併せ持たせますと、予測として所得割の額が増えるかどうかというところは、正確なところはちょっと推計ができないというような状況でございます。

武田委員

 最後に1点だけ伺います。このときの資料で、保険料の収入率と調定額、収入額の資料もあったんですけれども、それを見ていると、調定額自体がそもそも下がっていると。なので、収入率が上がっていっても、そもそも調定額が下がっているということは、ある程度の保険料負担をできる方たちが減っているので、収入率を上げていったところで、保険料が納められる額というのが全体的に下がっているというのが、ここ二、三年の傾向ではちょっと見えているのかなと思うんですけれども、今年度決算見込みであるとか、来年度に向けて、その状況というのはどういう状況かお分かりになりますか。

宮脇区民部保険医療課長

 ここ数年の予測というのは難しいところです。調定額は確かに増減を繰り返すような形になります。若干減っているという資料もありましたので、そういった傾向が続くかもしれないんですけれども、先ほども申し上げたとおり、保険料の所得割の賦課額自体は令和6年度も増えておりますので、そこを踏まえると調定額が増えるという傾向があるかなと思います。併せ持って、収入率も少し多めに計上しておるところからすると、保険料の総額自体は、調定額、来年度以降も保険料の上昇分も合わせますと増えていくのではないかというふうに思っております。

武田委員

 そうしますと、全体的な所得も上がっていると。ただ、社会保険の適用で抜けている層の影響というのは若干あるかもしれないけれども、調定額を含めて上がっていくんだけれども、一方で7割減額世帯についても増えているという状況だという理解でよろしいですか。

宮脇区民部保険医療課長

 委員御案内のとおり、7割減額のほうはむしろ逆に増えているというところになりますので、そういった御理解でよろしいかと思います。

石坂委員

 まず、300ページの1款1項1目に関連するところですけれども、資料で言うと、予特資料区民の15のほうで、加入者数が令和2年から令和5年に関しては3月31日現在毎年減ってきていましたが、これが令和5年度の7万1,108人から令和6年度の3月末日では7万1,253人に若干増える見込みとなっていますけれども、これはどういった要因があるのか、分かれば教えてください。

宮脇区民部保険医療課長

 こちらは、令和4年度から令和5年度にかけて7万1,108人、294人減っています。この影響なんですけれども、令和3年度から令和4年度にかけてまでずっと減ってきていたのは、新型コロナで国民健康保険の加入者の方が減っていくというような状況がありましたが、令和5年度から令和6年度にかけて逆に増加に転じているというところで、新型コロナの収束による外国人の増加が影響していると。いずれも新型コロナ関連の影響による増減だというふうに分析しております。

石坂委員

 同じ表の中で、収納率のほうも令和6年度に関して現年分は微増で、過去5年間では最もよい収納率で、また滞納繰越分に関して、これも過去5年で一番いい状態で、特に滞納繰越分に関して、令和5年度が滞納繰越分の収納率が15.5%だったものが、令和6年度19.3%に増えています。4%上がっているのは結構伸びたかなというところでありますけれども、何かしら工夫されたのかどうか教えてください。

宮脇区民部保険医療課長

 令和5年度に滞納繰越分15.5%ということで一度落ち込んでしまいましたが、令和6年度に上がった主な原因といたしましては、令和5年度の途中から催告センターの稼働をいたしまして、現年分優先の収納を加速いたしました。そういった傾向もありまして、滞納繰越分のほうに回っていく額が減っていくというところが一つあります。あわせまして、そういった催告センターの稼働をしている一方で、職員のほうが滞納処分に注力をすると。このような形に組替えが進んでおりますので、職員による滞納繰越分への処理の対応というのも進んできたと、そういったところが影響しての上昇かなというふうに分析しております。

石坂委員

 そうしますと、職員が動いている部分があるという話がある中で、職員が働きかけをしていく中で、払えるのに払っていない人と、払えなくて払えない人の見極めによって、場合によってはほかのところにつなぐとかも含めながら、そうした動きなども進んでいっている状況であるという認識で大丈夫でしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 払える方と払えない方というのは、窓口や電話などで丁寧に聞き取りをしているところです。当然、払える方に関しては財産調査をしっかりとやっていく中で、生活状況ももちろん勘案しながらですけれども、差し押さえることのできるような財産が見つかった場合、確実に押さえられるような処分のほうに注力して成果を上げていくということをやっているところでございます。

石坂委員

 払えるのに払っていない人にはそういうのをされているところですけれども、払える状況にない人に関してもちゃんとアプローチができている。要は、場合によっては必要なところにつなぐということも含めてできているという理解でよいでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 委員の御認識のとおりでございます。

石坂委員

 しっかりとやっていっていただきたいなと思います。先ほど質問したときに、外国人の方の加入が増えているというところではありましたけれども、それに関連をする中で、外国人の方に関して、転入する際に必要な方は国民健康保険に入っていただく形になりますけれども、恐らく312ページの1款1項1目、事務事業2にあります広報に特にかかっていると思うんですけれども、外国人の新たに国民健康保険に入るべき方に対して、外国語での情報提供とか、加入のサポートなどもできる状況になっているのかどうか教えてください。

宮脇区民部保険医療課長

 外国人の方に対しては、制度の説明や加入に際しての御案内をできるだけ充実していかなければならないと思っています。例えば東京都が作成する外国人向けの資料、閲覧できるQRコードを国民健康保険ガイドの表紙や区の独自の外国語の表記チラシに記載をしております。そういった記載物を区役所の国民健康保険窓口、地域事務所等に配布いたしまして、制度の説明を行っているところです。

石坂委員

 外国籍の方も入って支えてもらう側にもなってもらうということも必要だと思いますので、ぜひしっかりと進めていただけたらなと思います。

 あとそれから、316ページのほうの2款1項2目、事務事業1の高額療養費ですけれども、国が制度の見直しで2025年8月から上限額を引き上げるという話も、まだ確定していないようですけれども出てきています。そうした結果、国民健康保険の予算のほうにも影響が出てくることがありそうなのかどうなのか、分かれば教えていただけますでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 国民健康保険財政のほうの影響なんですけれども、正確なところは今の時点では分かりかねます。ただ、一般的な影響で言われているところなんですけれども、例えばレセプト1件当たり国民健康保険財政は高額医療費ということで国から支援金が出てきますけれども、こちらの1件当たり80万円を90万円に引き上げるというような仕組みになっております。1件当たり90万円に引き上がるということは、今まで80万円以上なら出ていた公費が90万円にならないと出なくなるというところですので、その分は公費の負担がなくなりますので、納付金が逆に増えるというような仕組みになってございます。

石坂委員

 混乱がない形でやっていっていただければなと思いますし、そこの仕組みの見極めは、まだ確定していないということですので、しっかりやっていっていただけたらなと思うところです。

 あとは、318ページのところで、2款1項7目の傷病手当金のところで伺います。傷病手当金に関しましては、給与等の支払いを受けている被保険者が新型コロナウイルスに感染した、または感染を疑われた場合に、その療養のために勤務できなかった期間について支給されるというものであると認識されています。これは、令和5年5月8日、5類移行前日までの期間という形にここでも書かれております。

 区議会では過去に、1名反対がありましたが、圧倒的多数の賛成多数で、国に対して、フリーランスや自営業者などの個人事業主が、個人事業の部分において傷病手当金の対象にならない問題について、その問題を解消するように国に対する意見書を可決させています。そこでは、医療保険においては、仕事を休んで医療にかかる機会の不均衡等について、被用者とそれ以外の一般国民等を問わず生命尊重の本義に徹し、普遍化を図らなければなりませんと述べています。感染拡大をさせないように、コロナ禍において新型コロナウイルスに感染した人や感染したかもしれない人が仕事を休むということは、感染拡大を防ぐ上でもとても重要なことでしたし、それは公益的にかなうということでもあったかと思います。

 そういった状況にもありながら不均衡が放置され続けて、多くの感染者の方が時効によって今はもう切り捨てられようとしている状況になっています。感染を防ぐために病を隠して仕事をし続けるのではなくて、仕事を休んでくれたフリーランスや自営業者の方などの協力に報いるという考え方がなぜできないのかというところについて、何かしら考えがあればお答えいただけますでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 中野区では、傷病手当金の支給について、国の制度設計におきますと、勤務先から給与などの支払いを受けている方が傷病手当金の対象になっています。自営業、それから個人で事業を行うような方については、給与等の支払いを受けていることではなく、この制度での対象ではないと。そうなってくると、財政支援の対象にもならない。このため、個人事業主の方々の支給はしていないと、そのような状況でございます。

石坂委員

 国のほうはという話ではありますけれども、中野区の過去の予算決算、コロナ禍のときのを改めて見返してきましても、予算で確保した分を決算で、要は現状で被用者のみの部分ですので、そこに関してかなり残額が出ていたなというふうに思います。区がその気になれば、十分これまでの傷病手当金の中で区が負担する部分で、自営業者の自営の部分に関しても支援が本当はできたんじゃないのかなとすごく思うところであります。

 でも、ぎりぎりのタイミングというところもあり、恐らく新規の方もなかなかいない状況かなと思うところではありますけれども、ただ、本当に財源がパンクすることもないだろうという状況の中で、区の判断で対処を本当にしなかったことがよいのかどうなのか。本当を言えば私はすべきだなと思うところではありますけれども、区独自でやるという判断がやはり難しかったという判断だということなんでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 既に令和5年5月8日に5類のほうに移行しているというような状況でございまして、委員お見込みのとおり、既に新規の方はいらっしゃらない。そういった中で、その方々の申請というのも少なくなっておりまして、令和6年度におきましては、令和7年2月の時点で決算の見込みでも5件くらい、令和7年度におきましても、時効がちょうど令和7年の5月に満了してしまうといったところから考えると、非常に対象も少ないところかなというふうに考えてございます。そういったところも踏まえまして、このような予算を今回減額して組ませていただいたということでございます。改めてどなたか対象を広げるというようなところについては考えてございませんというところです。

石坂委員

 私がそのときの意見書の提案者代表をさせてもらったということもあり、納得ができないところでもあり、これまで同様、この特会に関しては賛成できないなと思うところではあります。特に今回は、この年度の予算で終わってしまう話ではありますけれども、ただ、新型コロナウイルスは本当に突発的に発生してきた感染症であり、今後、また新たな感染症というものが出てくる可能性というのもないはずがないというんですか、そういうものであろうと思います。

 やはり今後同じような感染症が出てきた際に、そのときにも自営業者の自営の部分が切り捨てられ続けるということはやはり避けてほしいと思いますので、その部分に関して本当にこれで終わったと考えずに、どうすれば感染症に対して何ができるのかということは考え続けていただきたいなと思っておりますので、これは要望としておきます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、国民健康保険事業特別会計についての質疑を終了いたします。

 次に、後期高齢者医療特別会計について一括して質疑を行います。

 予算説明書補助資料324ページから329ページでございます。質疑はございますか。

石坂委員

 3款1項1目、事務事業1の還付金のところで伺います。徴収するときに関して、支払っていただけない方に関して様々な形で繰り返し繰り返しアプローチをしているという現状があるかと思いますけれども、還付金に関して、やはり取るときは取るけど、返すときは積極的じゃないというのも困ってしまいますので、着実に行うために、電話、郵便、訪問、様々方法があると思いますけれども、行う方法を増やしていくということも考えていくべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 委員おっしゃるとおり、徴収と同様にしっかり還付金の未返還分については当然積極的に返していく取組が必要だと考えます。実際には窓口の対応や問合せの対応のときに未申請があることを確認いたしまして、そういった方にはその都度その都度勧奨しているという状況でございます。

石坂委員

 そういった区のほうで気づいたときにその場で窓口でお伝えするというお話ですけれども、やはり自分がもらえるということに気づいていないままに放置されてしまっている人というのがかなりいるという認識でよいでしょうか。

宮脇区民部保険医療課長

 還付の発生を把握できた方に対しては、お手紙を送るということをやるわけなんですけれども、今かなりいるかどうかというお尋ねだったんですが、90%以上の方が還付に応じていってくれているというのが状況でございまして、直近4年平均91.4%になっています。どうしても100%までは行きませんけれども、高めで推移できているなというふうに考えてございます。

石坂委員

 窓口に来るまで知らなかったという方がいらっしゃる状況ですので、9割超の方が受け取っていらっしゃる。10%弱の方が受け取っていないという状況に関して、やはり窓口で気づく方もいるということを考えて、知らないままにいらっしゃるという方も一定数はいる。そこに対するアプローチの仕方というものが、それこそ今、還付金詐欺などもある中で、そこの難しさもあるとは思うんですけれども、ただ、適切な還付金であるということを、しっかりと安心して受け取ろうという形で認識してもらえるような形の工夫は重ねていっていただきたいと思います。これは要望としておきます。

主査

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、後期高齢者医療特別会計についての質疑を終了いたします。

 以上で当分科会の分担分についての質疑は全て終了いたしましたが、全体を通して質疑漏れがございましたら、どうぞ。

甲田委員

 申し訳ありません。先ほど漏れてしまいました。261ページの資源回収のところで、それで、そこのペットボトル等の回収事業ですけれども、前年度の契約単価を参考に翌年度の契約単価を算出していたという実態がありました。令和7年度からそれを改善するという方向を示していたかと思いますけれども、その辺はどのようになったのか、御説明いただけますでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、ペットボトルの回収経費ですとか、プラスチックの経費につきまして、前年度単価を用いて事業者の方と契約していたところですけれども、今般、環境省ですとか東京都から、一般廃棄物処理業務の労務費の適切な単価転嫁の価格交渉に関する指針等も出されるところがございまして、それを基に業者と協議させていただきまして、来年度の参考単価を用いて労務については契約することとしております。

甲田委員

 適切な価格交渉に関する指針がもう出されたんですか。いつ付けで出されたのか、ちょっと分かっていないんですが。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 こちらにつきましては、令和6年9月30日に環境省から出されていまして、それに続いて東京都のほうから令和6年10月11日に通知されているものでございます。

甲田委員

 ありがとうございます。通知のほうは把握していたんですけれども、この通知には、今後も受注者が、労務費上昇の理由の説明、根拠資料を示して受注者に求める場合は、そのプロセスに関してしっかり経済の実態が反映されるように、その根拠や合理的な理由を説明することがあれば、きちんとそれを反映するというようなことも書かれているかと思うんですけれども、今後もそういったことできちんと事業者とのやり取りというのは行われるということでよろしいんでしょうか。

鈴木環境部ごみゼロ推進課長

 この通知の出された意味としては、やはり低額な金額で契約してしまいますと、不法投棄ですとか、不適切な処理がされるというところが懸念されるのかなと思ってございまして、やはり清掃事業については、何回も申し上げているとおり、着実に収集して適正に回収する等々の事業の継続性が大事だと考えてございます。来年度以降については同様の予算になるかどうかはあれですけれども、来年度予算につきましてはこういう形で積算をしているところでございます。

主査

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、以上で当分科会分担分の質疑を終結したいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、質疑を終結いたします。

 次に、意見についてですが、意見がある場合は明日、3月4日(火曜日)正午までに対象となる議案の番号及び会派名または氏名を明記の上、文書で事務局へ提出するようお願いいたします。

 以上で本日予定していた日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 では、次回の区民分科会は、明日3月4日(火曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の区民分科会を散会いたします。

 

(午後4時38分)