令和7年02月28日中野区議会予算特別委員会総務分科会
令和7年02月28日中野区議会予算特別委員会総務分科会の会議録

中野区議会総務分科会令和728日〕

 

総務分科会会議記録

 

○開会日 令和728

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後100

 

○閉会  午後15

 

○出席委員(10名)

 杉山 司主査

 内野 大三郎副主査

 高橋 ちあき委員

 加藤 たくま委員

 小林 ぜんいち委員

 吉田 康一郎委員

 平山 英明委員

 浦野 さとみ委員

 山本 たかし委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 青山 敬一郎

 副区長 栗田 泰正

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部企画課長 中谷 博

 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 大場 大輔

 企画部資産管理活用課長 半田 浩之

 企画部財政課長 竹内 賢三

 企画部広聴・広報課長、企画部秘書担当課長 矢澤 岳

 総務部長 濵口 求

 防災危機管理担当部長 吉沢 健一

 DX推進室長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 永見 英光

 総務部物価高騰支援給付金担当課長、総務部防災危機管理課長 永井 亨忠

 総務部法務担当課長 尾関 信行

 総務部職員課長 中村 洋

 総務部人事政策・育成担当課長 松丸 晃大

 総務部施設課長 大須賀 亮

 総務部契約課長 原 太洋

 総務部防災担当課長 福嶋 和明

 総務部生活・交通安全担当課長 久保 貴

 総務部DX推進室デジタル政策課長、総務部DX推進室新区役所整備課長 瀬谷 泰祐

 総務部DX推進室デジタル基盤整備担当課長 保積 武範

 総務部DX推進室庁舎管理担当課長 増子 英宏

 会計室長 古本 正士

 選挙管理委員会事務局長 永田 純一

 監査事務局長 吉村 恒治

 

○事務局職員

 事務局長 堀越 恵美子

 事務局次長 林 健

 書記 森園 悠

 書記 堀井 翔平

 

○主査署名


審査日程

議題

 第7号議案 令和7年度中野区一般会計予算(分担分)

 第8号議案 令和7年度中野区用地特別会計予算

 第9号議案 令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)

 第11号議案 令和7年度中野区介護保険特別会計予算(分担分)

 

主査

 定足数に達しましたので、総務分科会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 第7号議案、令和7年度中野区一般会計予算(分担分)、第8号議案、令和7年度中野区用地特別会計予算、第9号議案、令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(分担分)及び第11号議案、令和7年度中野区介護保険特別会計予算(分担分)を一括して議題に供します。

 初めに、当分科会での審査の進め方を協議するため、分科会を休憩します。

 

(午後1時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時02分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当分科会における審査は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりとし、理事者からの補足説明については、全体会において総括説明を受けているため、省略することに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように確認します。

 次に、審査の進め方及び3日間の割り振りですが、本日は人件費を除く一般会計歳出分担分、次に、一般会計人件費分担分と給与費明細書についての質疑、2日目は一般会計歳入分担分、債務負担行為調書、特別区債現在高調書、一時借入金、歳出予算の流用、各特別会計についての質疑を行い、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように確認します。

 また、審査方法については、一般会計歳出は予算説明書の補助資料のページに従い事務事業ごとに、一般会計歳入は総務分科会分担分の歳入予算説明書補助資料のページに従い款ごとに、一般会計の職員人件費、用地特別会計、国民健康保険事業特別会計分担分、介護保険特別会計分担分はそれぞれ一括して質疑を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 次に、修正動議の審査方法ですが、原案の当該部分で修正動議の質疑を行うこと、また、質疑の順序は1順目まで原則大会派順とすることが確認されています。審査の進め方として原案の質疑を行った後に修正動議に関する質疑を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を入れたいと思いますので、御協力よろしくお願いします。

 それでは、質疑に入りますが、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等を明らかにして質疑をお願いします。

 初めに119ページ、1款議会費、1項議会費、1目議会費、事務事業1、議会について質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、124ページ、2款企画費、1項企画費、1目企画費、事務事業2、企画について質疑はございませんか。

加藤委員

 次期基本計画の策定(新規)ということですけども、再来年度に向けて次期基本計画、来年度策定されていくことと思いますけども、これは度々お伺いしているところでありますけれども、いろいろとKPIの設定をされるところでなかなか達成が難しいのではないかというような指標が散見されて、それが結果、基本計画がうまく遂行できていないという逆の結果になってしまうのではないかというところで、もっと真っ当な指標を入れるとか、もしくはそういった考え方自体を改めて、もう少し少ない指標にするかとか、いろいろやり方はあると思うんですけども、結果的にはどのような方向で進んでいくような感じなんでしょうか。

中谷企画部企画課長

 成果指標の設定に当たりましては、まず我々の取組の成果、アウトカムと、それからアウトプットとしての事業を実施した部分、それらがまず捕捉できるような成果指標ないし目標値を設定していきたい。その達成状況を見ることで、実際に基本構想の実現に向けて、どの程度進んでいるのかというのが区民にも分かりやすいようなものの設定に向けて、今見直し、検討を進めているところでございます。

加藤委員

 まだ見直し最中なんでしょうけど、どういったところに気をつけてやられているかとか、その辺、何か考え方があったら教えてください。

中谷企画部企画課長

 できるだけ外部要因に影響を受けないような、実際の取組の成果ができるだけ捕捉できる、ないしは取組の量が捕捉できるような指標、アウトカムないしアウトプットになってしまうと思うんですけれども、実際の成果が捕捉しやすいものを設定したいと考えています。

加藤委員

 確かに新型コロナウイルスが要因で数字が変わったみたいな、社会情勢の変化でも結果が全く変わってしまうみたいなのは除いていくのをできるだけまずは心がけるとか、そういったことなんですね、分かりました。

 あと、もう1個、SDGsの推進というところではありますけれども、なかなか形として見えてこないなというところで、いろいろ事業種のマッチングみたいなのもここに入るんですかね、そこら辺が、区のキャッチフレーズで「つながる はじまる なかの」で、「つながる」というところがまさにマッチングのところだと思うんですけど、そこら辺をこういうところからちゃんとやっていかないと、そのキャッチフレーズが遂行できていけないのかなという中では結構シンボリックな事業になると思っているんですけども、その辺どうやって進めていくのか教えてください。

中谷企画部企画課長

 パートナーとして登録していただいた企業や団体の方にお集まりいただいて交流会というのを開催してございます。その中でお互いの活動の取組をまず知るということと、それを知ったことで関心のある団体と連携した取組を進めたいかどうかという意向もアンケートで聞いているところです。実際その後、名刺交換とか交流があるので、そこで直接話し合われている場もあるんですけれども、それとは別に我々が間に入って、こういった方がこういう事業でこういった方と連携したいというところがあれば、そこもつなげるようなところに入ろうということをしているところです。

加藤委員

 でも、なかなかそうしたところで結果的にこういうのができたという報告も今のところ聞いていないですし、枠組みだけつくっても、結局そこに熱量を持って取り組める人がいないと、「地域に飛び出す公務員」でしたっけ、そういった形のが、何か形になっていないなというところが、職員のモチベーションがまず重要だったりするのかなとは思うんですけど、それは職員課の話になっちゃうのかもしれないですけども、そういったところが、枠組みだけあって、やっているポージングはいいけど、結果が伴っていないなというところを、どうやって事業をもっとよくしていくのかという、その辺についてお伺いします。

中谷企画部企画課長

 まずはモデルといいますか、成功事例を実際に生み出すことがまずはきっかけとしては大事かなと思っていまして、具体的な提案を受けている案もあります。具体的な団体の方からフードドライブに関して、ほかの団体と連携したいという御提案を受けて、その候補となる団体に幾つかお話を持ちかけて、つなげられないかというのを今取り組んでいるところです。それがもしうまくいけば、うまくいった連携の取組をまた交流会でほかの団体、パートナーの方にもお知らせして、さらに波及していくことを狙っていきたいと考えています。

小林委員

 先に今SDGsのところが出たので再確認をしたいんですけども、現在の中野区の基本構想をつくっていく中で、SDGsの考え方が必要ではないかということを当初に提案をさせていただきました。当初、区長をはじめ御担当の方にもしっかりと勉強をしていただくというところから始めていただいて、SDGsの物の考え方を中野区の中にも取り入れていただきました。今回SDGsの取組というのは、今の御答弁を聞いていると企業のマッチングですとか、企業がそれぞれ行っていることについて中野区がコンタクトしていくような、そんなイメージのお話でありました。今回SDGsの推進で、それが推進となっています。当初予算(案)の概要の中では普及啓発活動を推進していく、それから区民向けのSDGs講座を継続していく、それからイベントも実施をしていく、そして区職員のSDGsに対する意識も高めていくということであります。何が言いたいかというと、要は何をしたいのかという区の姿勢として、SDGsというものを捉えたときに中野区は何をする、何をしたい、どういう理念の下に、どういう方向で、姿勢で取り組むのか。区の姿勢ですね、誰かにやってもらうということではなくて、区の取組について確認をさせていただきます。

中谷企画部企画課長

 まずはやはりSDGsの取組は非常に幅広く、17のゴールがあって、一部の企業や団体が、もしくは区がやることで達成できるものではない、あらゆる区民であったり事業者が、一人ひとりが誠実にといいますか、向き合って日々の行動変容をしていくということが重要かなというふうに考えています。そういう意味では、職員向けの研修はもちろんですし、区民向けのイベントや普及啓発の事業を通じて、そうした皆さんの意識改革ないし行動変容を促していくというのが一番あるかなと思います。あとは、区の事業そのものがSDGsのゴールの達成に寄与する部分、もちろんたくさんありますので、それは明確にというか、SDGsのどの部分に貢献するというのを意識していたり、意識していなかったりすることもあろうかと思うので、そういう意味で基本計画の中できちんと、どの取組がどのゴールの達成に関連するのかというところを各所管がちゃんと意識して、分かった上で取組を進めていくような形にしていきたいと考えています。

小林委員

 ありがとうございます。基本計画の中にも各分野ごと、それからSDGsの取組の17の取組との関連性も全部突合された取組にはなっているんですけども、なかなか区の取組というのは表に出てこなくて、今おっしゃられたようなことがあるのかもしれないんですけどもという言い方になってしまうんですけども、どうしても企業の皆さんに手を挙げていただいた、そしてパートナーを組んでいただいた、そしてそれぞれの発表をしていただいたり、そういうことを区からはやっていますよという取組だけにしか見えなくて、今までの御報告もそうなんですけど、区の中でこういうことをやっていますよ、これを率先してやっていますよ、これを結びつけてやった結果こういうふうになりましたとか、こういうふうに今していて、その過程がこうですということがやっぱりないと、ただSDGsという言葉だけで中身がないというか、じゃ具体的にどういうふうにやっているの、どういう意識でやっているの、職員にちゃんと勉強会をしていますということではなくて、結果としてどうなのかというのを、進捗をきちっと図っていただきながら、そういう取組の姿勢をきちっと明確に日々の業務の中でも示していっていただきたいなというふうに思います。企業、団体も含めてそれぞれ取組をされていて、パートナーを組んでいるということで、すごく取組を活発にしていただいている団体もありますし、また、取り組み始めたばかりで、それをどういうふうに展開をしていったらいいのか分からない方もいらっしゃるので、その辺も併せて区の中で、区として、中野区として何をする、そしてもう一方の区内の事業者さん、団体、また個人もいると思いますし、教育現場での様々な取組も中野区はこれまでやってきていますし、先進的にされている小学校などもあるわけですから、そういうことときちっとリンクをしたようなものに展開をしていっていただかないと、推進というので立派になったのかなというふうに勘違いしやすいので、そこはきちっとやっていただきたいというふうに思いますけども、総体として捉えていかがでしょうか。

中谷企画部企画課長

 SDGsに関わる、そのゴールの達成に貢献する区の取組を力を入れて取り組んでいくに当たりまして、特に次の計画の中で、単にラベリングと言われないように、きちんとどの取組を進めることがどのゴールの達成に寄与するのかというのをすごく明示的にすることで、特に17と幅広くゴールがありますので、その中でどの部分が特に区として関与が大きくできるのかというところを分かる形にして推進していきたいなというふうに考えています。

小林委員

 お願いします。国連の取組だから月日が来ればそれで終わってしまうということではなくて、この考え方はやはり永続的にしていくことがすごく大事だというふうに思うのでお願いします。

 もう1点、次の外部評価の実施について伺いたいと思います。今年度の場合には新庁舎移転に伴う評価について、全庁的な評価について行っていくことを外部評価とするというふうにしていましたけども。令和7年度のこの外部評価の実施については何を行う予定にしているんでしょうか。

中谷企画部企画課長

 来年度の外部評価ないし行政評価の実施に当たりましては、大きく制度の見直しは考えてございません。企画部のほうで庁内で4から5事業、対象事業を選定して、そこに対して外部評価者の審査をしていただくことを想定してございます。

小林委員

 今の段階で4から5の事業、単体の事業ですよね、どういったものを想定しているのか。というのは、以前予算書の最初のところに、その年度の予算はこれとこれについて評価をしていきますよというふうにうたった年もありました。単年度、短い年度でしたけども。そのときは明確に、最初から事業を明確にして評価をするということがありました。去年の場合には、去年というか、この令和6年度については新庁舎全般についてということで一つうたわれていました。予算的にはそんなに大きくなっているわけではないんですけれども、4から5となると、じゃ具体的にはどういうふうにしていくの、先に言うのがいいのかどうか分かりませんけれども、この項目とこの項目、この事業部のこの事業だよというふうに言うことがいいかどうか分かりませんけれども、明確にその辺なっているんだったから、もう少し4から5の何について、どういう評価を外部評価として対象としていくのか、教えていただけますか。

中谷企画部企画課長

 対象事業の企画部の選定の基準としましては、まず新規・拡充で取り上げてから数年たって見直し、一定の期間を経過したことから見直しが必要となる事業ですとか、また、議会のこれまでの御質疑の中で検討や見直しが必要という御指摘を受けたような事業などを中心に候補を幾つかピックアップしまして、その中から企画部のほうで選んで、庁内で決定をしているところでございます。

小林委員

 外部評価というと、「しやすい」というと言い方がどうか分かりませんけれども、外部評価のしやすい事業であったり、それからしっかりと見直しをしていかなければいけないという、区側からそこに寄せていってしまうようなものになっていってしまったのでは全く意味がないというふうに思いますので、全体の中のバランスもあるでしょうし、それから評価対象となる事業についても、努力をしている結果こうなのかということも、そもそも内部評価の中でも当然あると思いますし、そういうところも含めてしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。やっぱり新庁舎の外部評価というのはすごく大事だというふうに思っているので、私はずっと旧庁舎時代から言ってきていますけれども、新庁舎に移転というか、してくる前のこと、そしてしてきてから、そしてこちらでの業務が始まってから、そこはすごく評価をきちっとしていかないと何となくいってしまうので、それはDXもそうですし、人事的なこともそうですし、そして業務全体にわたってもそうですし、区民の皆さんからいろんなお声も当然来ているわけですから、そういったことを含めて、外部評価というものにしっかりと取り組んでいってほしいなと、これは私の要望なんですけども、いかがでしょうか。

中谷企画部企画課長

 御意見は非常にそのとおりだと思うんですけども、非常に難しい面もありまして、つまり行政評価、PDCAサイクルを回して、その評価の結果を翌年度予算に反映させて区民の満足度を高めていくということが目的の制度ですので、1回で終わってしまうようなもの、次に継続していかないものというのはなじまない性質というのがあります。ただ、外部の一定の評価をする必要があるという御意見は確かにそのとおりかなと思うんですけれども、そういったPDCAサイクルを回していくという観点からすると、なかなか選定しがたい事業なのかなというふうには思います。つまり新庁舎の移転について外部評価者から、仮にですよ、何かあったとしても、それを次の予算編成に生かして見直したりするということにつなげることができないので、そういった意味でなかなか難しいかなと思っています。

小林委員

 これで終わろうと思ったんですが、つなげていくことができないというところが私には分からないので、何かというと例えば、ピンポイントになる話なのであまりするつもりはなかったんですけども、例えばですよ、様々なDXに係る機器の問題ですとか、窓口のことですとか、職員の在り方だとか、そういったことが全部かかってくるので、さっき言ったように職員にも関わってくる、DXにも関わってくる、区民の皆さんにも関わってくる、そういうことを言いたかったので、細かく言うと。そこまで言うつもりはなかったんだけど、そういったこともあるので、しっかりと評価をしていかないとなし崩し的にいってしまうことがあるので、しっかりと、内部評価はもちろんなんだけれども、外部評価というのはそういったことが必要なんじゃないですかということで、改めて要望をします。

森委員

 基本計画の話は総括質疑でもしたんですけど、ちょっと入り切らなかった部分で伺いたいんですが、人口の予測を出すじゃないですか。今の基本計画をつくったときと現状と、どのくらいずれていますか。

中谷企画部企画課長

 現行の推移との比較というのをそこまで、今そういう分析で見ていなかったので、ただ、大きく一定の年度までは上昇傾向があって、ある程度先まで行くと減少に転じてしまうと。ただ、中野区の場合、それほど大きなクリティカルな人口減少状態にはならないというのが今の推計状態です。

森委員

 それは多分そうだと思うんですけど、例えばこの間、第4回定例会の少子化対策・地域包括ケア調査特別委員会で資料を出していただいたのには、2040年の人口推計、国立社会保障・人口問題研究所が出しているやつを載せていただいていて、これだと2040年には高齢化率が23.5%になります、だから地域包括ケアを進めないといけませんと書いてあるんですよ。だけど現行の基本計画で見ると、2040年の高齢化率は27.6%に達しているわけです。この4年でこれだけ差が出ちゃって、伸び率で言うと半分ぐらいなんですね、高齢化率の進展具合が。だから地域包括ケアをやらなくていいですよという話には当然ならないんですけど、施策の方向性は変わらなくても量が変わってくるんですよ、高齢者の人数が変わると。量が変わると予算が変わるわけですよという意味で言うと、ここの人口推計というのはEBPMの基本の基本になるところだと私は思っているんです。だけども一方で、中野区だけじゃなくて、国立社会保障・人口問題研究所を含めいろんなところが人口推計を出しているけれども、なかなか当たらないというのが現状のところだとも思うんですが、何かもう一工夫できないかなと、いつもここを思っているんですが、次期の計画策定に向けて何かお考え等があればお聞かせください。

中谷企画部企画課長

 直近で出されている国立社会保障・人口問題研究所の人口推計が国立社会保障・人口問題研究所の職員からも聞いているんですけれども、今回当てにいっているという話もあったので、多分前回はそういう当てにいくというか、予測の精度を高めるよりも理論的な美しさで推計した部分があったということで、大分外しているというところもあって中野区独自の推計手法を用いたという経緯がありました。今回は国立社会保障・人口問題研究所も当てに来ているということなので、ただ、そこから推計の要因を分析して、中野区で補正したほうがいい部分は補正したような形で推計を行うといったことで今想定しています。

森委員

 ありがとうございます。コロナがあったのもなかなか難しい要因の一つだったかなと思っていて、都市部への人口流入が減るんじゃないかと言われていた時期だと思うんです、これをつくったときは。実際はあまりそこまでいかなかったとか、いろんな要素があると思うので、推計どおりにいっていないんだとすると、そこの要因も見つつ、どういう補正をかけていくのがいいのかなというのは考えていただければいいのかなと思っています。

 それから、加藤委員から目標の持ち方の話があって、それから小林委員もSDGsの話されていて、次の基本計画は2030年度が最終年度になります。これはSDGsの目標期限です。ぴったり合うんですよ。そうすると、個々の施策として自分たちがやったことがどのくらい成果があるかというのをちゃんと測れる指標にするというのは一つの考え方だと思います。一方で、SDGsは国際的な取組で、我々の共通の目標で、達成すべきゴールというのが明確にあるわけですね。そこに向けて区として何ができるかというのは、ここは現実的な目標を掲げるというだけじゃなくて、ちゃんとこのゴールが2030年に達成しなければいけないという前提の目標を物によっては立てないといけないかもしれないというふうに思っているんですが、その辺りのお考えをお聞かせください。

中谷企画部企画課長

 確かに単純に区ができることを、ただアウトプット的にこれだけやりますというだけを掲げるのではなくて、実際にアウトカムとして、どういった状態まで成果として高められるのかというところも見据えた形で成果指標と目標値の設定ができるように検討のほうを努めてまいりたいと思います。

森委員

 ありがとうございます。ぜひSDGsウォッシュにならないようにというのはずっと言ってきていますけれども、お願いをしたいと思います。その前段で、これまでの成果の御報告も多分どこかのタイミングで頂くと思うんですけれども、個々の政策だけじゃなくて、SDGsの達成状況に向けてみたいなところもできれば併せて見せていただきたいなと思っているんですが、いかがでしょうか。

中谷企画部企画課長

 まず計画期間中ではあるので、令和6年度までの実施状況、達成状況を来年度の早い段階で、次の基本計画の骨子等を報告する前の段階でお示ししたいなとは考えております。その中でそうしたSDGsの取組についても分かりやすいような形でお示しできればなと考えていますので、検討を進めてまいります。

浦野委員

 まず(1)の政策の企画・調整の中の指定管理者施設労働環境調査委託のところで伺いたいんですけれども、今年度と予算としてはそんなに大きく変わっていないので、これも大体通例で5施設前後かなと思うんですけども、新年度のところでやる予定の施設数のところをまず確認させてください。

中谷企画部企画課長

 例年と同様に5施設程度の想定でございます。

浦野委員

 調査の中身もこれまでと同様のものということでいいのか、主な中身のところだけ簡単に伺っていいですか。項目が幾つかあると思うんですけども。

中谷企画部企画課長

 調査項目としましては例年と同様、労働環境に関する内容で、評価項目としては雇用契約と協定など、それから安全衛生関係、労働時間、給与、各種保険の加入手続でございます。

浦野委員

 今御説明いただいた中で、調査の項目のところがかなり公契約の部分と、いろいろ労働時間とか関わる部分があると思うんですけれども、今この調査に関しての契約課との何か関わりというのはあるんでしょうか。

中谷企画部企画課長

 特に具体的な契約とのやり取りというのは特にございません。ただ、そこに影響するほどの重大な指摘なども特にないので、そういう意味では、これまではやってきてはございません。

浦野委員

 毎年第1回定例会のときに、常任委員会のところで年度の報告をされているので、例えば去年のところとかで見ると、労働時間の適正管理だったりとか、あと有給休暇の定めのところとか、いろいろ指摘もされていて、そもそも雇用契約書の中に従事する業務の内容が示されていないとか、結構基本的なところで指摘を受けている年度というのもあるかと思うんですね。そうすると、今の区の公契約条例では最低限度のところとかもあると思うんですけど、ただ、中身的には関わる部分というのはあるのかなというふうには思っていて、当然、先ほどの御答弁だと今までそこまでの重大なものではなかったってあるんですけど、中身によっては何らか連携していく必要もあるのかなというふうには思うんですけれども、その辺りというのはいかがでしょうか。

中谷企画部企画課長

 実際、今後特に改善を要するとして御指摘があった部分については、内容をよく事前に精査をして、必要に応じて契約課の職員とも連携して対応していきたいと考えています。

浦野委員

 本会議でちょっと取り上げさせていただきましたけど、直接的にはここの対象の施設ではなかったんですけれども、区の障害者福祉事業団、ニコニコ事業団の中で委託している事業の中で、実際雇用契約書がなかったりとか有給休暇がなかったりとか、あと実際労働をしているのに賃金が払われていないという実態があって、やっぱりそれはゆゆしき事態だと思っているんです。全ての、本当にいろんな指定管理事業であったり、いろんな委託業務がある中で、やっぱり所管課だけじゃなくて、ほかの契約をしている部署がそういう視点を持って関わっていかないと、なかなかそれは契約課や企画課のところだけでということにもならないと思うので、せっかく公契約条例ができた中で、それを区全体にきちんと認識させていくということは非常に大事だと思うので、今の時点ではということでしたけど、場合によってはそういう連携も、ここの中においてもしていくことも一つ可能性としてはあるのかなとは思うので、それは要望しておきたいと思います。

 もう1点、(2)の債権管理・未収金対策のところで、これも毎回取り上げて、なかなか進みがないので、非常に気持ちとしてはやきもきするんですけれども、予算上では研修費と事務費ということなんですけれども、研修の中身はここも通年どおりということなのか、何か新たな取組があるのか、まず確認をさせてください。

中谷企画部企画課長

 研修の内容は今まさに検討を進めているところではあるんですが、来年度は、今考えているのは国民健康保険や税の職員については債権管理実務も大分こなしていますし、詳しい職員等も一定程度いて、研修のメニュー等も充実しているので、それ以外のむしろ小さい債権であったりとか、少ない未収金とかを抱えているところの職員の底上げをしたいなと考えていまして、そういったところの職員を対象として、基礎的な内容から専門的な部分まで含めた内容の研修を実施したいなというふうに今考えているところです。

浦野委員

 逆に例年どおりというお答えじゃなくて、今ちょっと中身を精査していて、今御答弁あったようなところで、全体の底上げというところで御答弁があったのはよかったなと思うんですけれども、ここって予算額としてはそんなに大きな額ではないですけど、ただ、やっぱりすごく大事なところだと思っています。総括質疑で武田委員のほうからも少し確認をさせていただきましたけど、くらしサポートからの、そこで債権の相談があったときの相談の件数を全体としては把握していないという御答弁があったんです。そういうのもどのように把握していくかというのはあると思うんですけれども、今後区の全体の債権管理を考えていく上では、どう連携していくのかという在り方を考えたときに、それぞれの窓口で受けている相談というのは何らか把握をしていって、どういう体制やサポートが必要なのかというところは、そこなしには検討していくというのは難しいと思うので、そこはぜひ現時点では把握していないけれども、把握していく何らかの努力であったり、今後のところに向けてはぜひ進めていってほしいなと思うんですけれども、その点改めて伺います。

中谷企画部企画課長

 生活再建や生活の支援を行っていく部署の取組と、それから納付相談を受けるような債権管理の所管との連携が適切に行われて、相談者の立場に立ったサポートであったり、対応ができるように努めていきたいと考えています。

浦野委員

 それはぜひお願いしたいんですけど、そのやり取りの中で各所管でやっているものは適切にやっていると思いますというか、管理していますという御答弁だったんですけど、ただ、実態が分からないわけだから、それが適切かどうかというのも判断できないと思うんです。当然そうであってほしいとは思いますけれども、そこは把握なしには、それが十分だったのか不十分だったのかというところもあるので、そこはぜひお願いしたいと思います。本当に長年かけて、1年かけてやって、メリット・デメリットは整理をされていて、しかも重点プロジェクトに位置付けて推進・強化までうたったものが進んでいないというところでは、全く進んでいないわけではないですけれども、区が当初やろうとしていた中身では進んでいないというところがあるので、ぜひそこは本当に生活再建型の債権管理という視点のところで、質疑の中で組織の在り方のところも、来年度基本計画検討の組織の在り方の中でも当然そこも関わってくるところだと思うので、ぜひその把握とそれを踏まえた体制というところで改めてお願いしたいと思いますけれども、最後に伺います。

中谷企画部企画課長

 令和8年度の組織に向けて、来年度基本計画の策定から、その実行を効率的・効果的にできる組織の体制まで検討を進めていくところですので、その中で福祉的な観点から、債権管理の観点から、それらも網羅的にあるべき組織の在り方について検討を進めていきたいと考えています。

平山委員

 124ページの主要施策の成果作成、これが20万円から10万円になりましたよね。これはどうしてですか。

中谷企画部企画課長

 庁内の印刷経費を削減しているものでございます。

平山委員

 具体的には。

中谷企画部企画課長

 すみません、削減した冊数が今ぱっと出なくて、議会資料としてお配りする部分と意見交換会やパブリック・コメントで区民向けに提供する部分は残しつつ、庁内の職員向けの部分につきましては電子で対応するということで削減しているものでございます。

平山委員

 一つは、いわゆる事業改善をされる部署が率先してこういうことをやられているというのはすばらしいなということと、今ペーパーレスってDX推進室でやっているんでしたっけ、引き続き。ペーパーレスの推進は。どこが中心でやっているんでしたっけ。

瀬谷総務部DX推進室新区役所整備課長

 新庁舎移転に伴うペーパーレスについては新庁舎整備課のほうで行っております。

平山委員

 今もですか。もうそれは終了したんですか。ペーパーレス自体の取組というのはもうないんですか。

滝瀬DX推進室長

 今御答弁させていただいたんですが、新庁舎移転に伴うペーパーレス推進事業というのを令和2年度から本部を設置して、方針を定めて取り組んできたところでございます。成果としては約65%の組織文書を削減できた等があるんですが、今年度移転した後の現在の取組等については、今後の方針も含めてどのようにするかを検討しているところでございます。

平山委員

 移転後もいろんな、これが一つの文化として定着をしてきて、いろいろ取組をされていらっしゃるわけじゃないですか。多分この令和7年度の予算を見ただけでも、令和6年度と、あるいは令和5年度と比して成果が出ているはずなんですよ。今だって10万円削減できましたという、だからそういったものって、もし今後取り組まれるのであれば、よくよく調査をしていただいて、何万枚削減できましたとか、どれぐらい高さが低くなりましたというよりも、例えばこのことにより、コピー用紙の使用枚数が、購入枚数がこれだけ減りましたとか、印刷経費がこれだけ減りましたとか、そういう具体的なものが少し積み上がってくると、次のペーパーレスのステップに向けて進みやすいのかなと思ったので伺ったんですけど、どうでしょう。

滝瀬DX推進室長

 いろんな尺度とか枚数とかというのは御案内のとおりでございますが、そういったことを含めて、ちょっと検討していきたいと思います。

平山委員

 ありがとうございます。

 私も基本計画のことを伺わせていただいて、あんまりやり取りする時間がなくて申し訳ない限りなんですが、あのときに基本計画と実施計画、2層構造でいったらどうだと。細かいことは実施計画に載せて、いわゆる基本計画は5年間見直さない、だけども社会状況の変化によって様々な見直しを行うのは実施計画だけにしたらどうかという御質問をしたんですけど、なかなかそれは難しいという御答弁だったんですね。今の当区の目標体系の在り方とか様々そういうことから簡単ではないんだろうと思うんですけど、以前、現在の基本計画があって後期の政策が薄いと、あるいは重点プロジェクトごとのいわゆるアクションプランがないと、もろもろのことを申し上げて、必ずしも基本計画の改定というよりは、こういうアクションプランみたいなものをつくられたらどうだということを御質問させていただいたんですね。そしたら実施計画なんていう立派なものができてしまって、こんな分厚いものは私は望んでいなかったわけなんですよ。しかも、この実施計画に何が書かれているかというと、また10年間の財政フレームが書いてあるんですよ。それだと、ほぼ基本計画とイコールなわけじゃないですか。じゃ基本計画の改定と何が違ったんですかということになってしまう。ただ、あのときはきちんとした手続を取られたんでね。基本計画というのは、改定にはやっぱり一定の手続が必要になるわけなんですよ。

 これも質問で出しましたけど、道路舗装維持管理計画というのが今中野区にあるんですね。計画と言いながら、ここに何が書いてあるかって、5年間の計画が書いてあるんですけど、書いてあることはただ一つ、毎年1万8,000平米、金額にして4億円分の路面舗装をしていきますということしか書いていないんですよ。どこの道路をどうしていくということは書いていないんですよ。基本計画って、私個人的にはそういったほうがいいのかなと思っているわけなんです。細かいことはアクションプランみたいな形にして施策を書いていくということの構成のほうが、これだけ時代の変化が速いと区の動きが遅くなってもいけないんでと思って申し上げたつもりなんですけど、ただ、現状もよく分かりますが、場合によっては目標体系の在り方を再検討するというのも一つかなとも思うんです。要は現行の基本計画って、前の区政の基本計画にやっぱりよっているわけなんですよ。基本構想だって何で10年じゃなきゃいけないんですか、そんなこと自治基本条例にどこにも書いていないじゃないですかという、やっぱり基本構想は10年にしちゃった。基本計画は同じような構成にしちゃった。ここもそろそろ変えていくというか、見直していかないと、当時とも時代も変わっていますし、やっぱりうちの区がついていけなくなっちゃうんじゃないかということを心配するわけなんですよ。かといって、目標体系を見直すというのはすごく重い話なので、そんなことは求めませんけど、そういうふうな検討もぜひ課内で積極的に行っていただきたいなと思いますけど、どうですか。

中谷企画部企画課長

 現在の基本構想が令和3年に改定をして、10年後の将来像を描いたもので、10年間のスパン、現在の基本計画はその前半の5年間を定めた計画なので、今回の基本計画の改定に当たっては、現行の基本構想とひも付けのある政策体系があるので、大きな構成の見直しはできないかなと考えているんですけれども、ただ、基本計画が令和12年度末までなので、それより早いタイミングで基本構想自体の改定も適切な時期に行っていかなければならない、その中では、そもそもの基本構想の在り方、どこまで先を描くのか、それを実現するための基本計画にどういった粒度の内容を定めるのか、さらには構造を変えて2段構えにするのかといったところも含めて、そのときには検討していきたいと考えています。

平山委員

 以前の計画は、以前というのは10か年計画のときには施設配置計画の要素も非常に強かったわけじゃないですか。でも、今そこは変わってきている、そこは施設整備計画というのを別につくられて変わってはきているんですけども、基本計画とかというのをつくる意味合いのものは計画的に、自治基本条例にあるように行政運営を進めていかなきゃいけないというところもあるんですけど、やっぱり住民の方々に自分が住んでいる間にどういうふうな区政の形になっていくんだというのを示していかなきゃいけないということも当然ある。その最低限のラインというのはどこなんだというのをちゃんと議論していただいて、全部見せたらいいというわけでもないし、事業を全部書いてしまうと、それに縛られちゃって、新しい予算をつけるときに、いや、基本計画に載っていませんからねということになってしまうのも、それもおかしいような気もしますし、そこは機動的に区政運営ができるように、自分たちを縛るようなことがないようにしていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。

山本委員

 指定管理者施設労働環境調査委託についてお伺いしたいんですけど、去年も聞いておりますので、同じところを伺うんですけれども、この事業を委託している社会保険労務士会の皆さんにやっていただいて、改善点とか指導していただいて、それを区はどう改善されたかというもののフィードバックをなかなか社会保険労務士会の皆さんに渡っていなくて、それはなかなか、頂けると今後の展開にもつながっていくし、職員のやる気というか。いろいろあるので、やっていただけないかということで、前企画課長からはやっていきますという御答弁があったんですけど、やられたんですか。確認です。

中谷企画部企画課長

 そうしたフィードバックをしていくということにつきましては、実際の後追い調査を実施していますので、入手した情報を社会保険労務士の方々にも提供していきたいと考えています。

山本委員

 提供していきたいではなくて、去年の時点でやっていくということだったんですけど、今年度まだ少しありますけど、お渡しはまだされていない、こういう状況ですか。

中谷企画部企画課長

 すみません、今年度はまだ上がってきたところなので、それを3月末までに提供したいと考えています。

山本委員

 ありがとうございます。もうこの質問を来年はしたくなかったので、ぜひよろしくお願いいたします。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、125ページから126ページ、事務事業3、平和・人権・男女共同参画について質疑はございませんか。

平山委員

 126のユニバーサルデザイン推進のところで、障害者用の自動販売機というのがあるというふうに伺ったんですが、それは新庁舎の中にはあるんですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 新庁舎には障害者用の自販機はございません。

平山委員

 導入については検討されなかったんですか。

中谷企画部企画課長

 ユニバーサルデザインに対応した自動販売機も各施設に導入を推進していこうと今検討しているところでして、入札のタイミングがあるので、その都度、施設所管部署とも調整をして、少なくとも各施設1台は入れられるように取組を進めていくということで、今検討と調整を進めているところでございます。

平山委員

 やっぱり一番の区の、多くの区民の方がお集まりになる施設ですし、区の姿勢が一番体現されるべき施設なわけじゃないですか、この新庁舎というのは。だから、そこは急ぎ導入の検討を図っていただきたいと思いますけど、どうですか。

中谷企画部企画課長

 次の入札のタイミングで間に合うように調整を進めていきたいと考えています。

森委員

 ユニバーサルデザインの関係でまず伺いたいと思います。ユニバーサルデザイン推進についている事業はこの126ページにあるところなんですが、269ページを見ると中野区バリアフリー基本構想改定業務委託が予算化されています。都市基盤部の事業で、しかも委託だから、実際に手を動かすのは委託事業者さんなわけですよね。というときに、ユニバーサルデザインの担当さん、企画部はここに何か関わりが持っていけるのかどうか、どういう想定でいらっしゃるのか教えてください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 まずバリアフリーとユニバーサルデザイン、どちらが優劣があるかというものではございません。バリアフリーについては障害者や高齢者の方がいわゆる障壁を取り払っていくという考え方、ユニバーサルデザインについては障害、高齢、どなたでも、誰にもかかわらず暮らしやすい生活をつくっていくという観点では同じようなものというふうなところがございます。当然バリアフリーの基本構想に関して、私のほうも会議体に出席をしているという状況でございますので、当然一緒に考えていく、セットのものだと考えております。

森委員

 ありがとうございます。庁内ならともかく、これは委託なので、どこまで関われるかなと思ったんですが、関わっていく、会議等は出ていっていただけるということで少し安心をしました。

 1ページ戻りまして、平和事業のほうなんですが、一般質問でも取り上げて、他の委員からも幾つかありましたけれども、戦後80年の節目でもあって、いろいろ積極的な展開も考えていただいているかと思うんですが、予算としては減っているのがどういう要素なのか。去年が特別何かあったのか辺りを含めて教えてください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 平和啓発事業につきまして、今年度より42万円が減になっているという状況でございます。こちらに関しましては、平和啓発の事業の映画の賃借料と、あと中野平和マップの作成費用が減となっている状況でございます。

森委員

 そうすると、平和首長会議のロゴマークを使ってどうとか、ナカノバを使ってとかという御答弁も頂いているんですが、それは大きく予算をかけるということではないけれども、広く区民の方に御参加を頂いたりして啓発事業を進めていくという、こういう考え方でいいんでしょうか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 一般質問等でもお答えさせていただいた件でございますけれども、こちら戦後80年ということで、中野区役所の1階のほうを使いまして、終戦記念日に合わせて展示のほうを行う予定でおります。こちらにつきましては、今資料室にございますパネルであったり、これまで出せなかったものもございますし、先ほど委員御指摘のような平和首長会議のロゴマークというものもございます。また、平和首長会議のほうでも、戦後80年ということで素材というものをプリントして構わないというふうなことでございますので、そちらのほうも併記しながら展示をしていきたいと考えております。

森委員

 いろいろ考えていただいていることが分かって安心しました。ありがとうございます。

 その下の平和資料展示室運営経費5万円というのがついていて、毎年ついているんですが、これはどういうところで使っているんでしょうか。前にむとう委員が、あそこの色鉛筆がボロボロでという質問をされていて、たまたま私、その質問があった週末に行ったら、やっぱりボロボロで、その次の週か翌週だったか忘れましたけど、言ったから、きれいになっていたんですけど、何かそういうのも含めて、ここでやっていただいているのかとか、その辺を教えてください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 こちらの平和展示資料室に関しますのは運営費ということで、委員御指摘のように消耗品等も含まれております。また、パネル等を作成する場合についても、そちらのほうの費用になっております。今年度と比べますと、費用は変わっておりませんが、当然展示のものとかでございましたら寄贈のものであったりとか、そういったものを随時、状況に合わせて展示をしていくという状況でございます。

森委員

 これは平和資料展示室と書いてありますけど、要するに体育館の中じゃないですか。体育館の指定管理者がいらっしゃって、その中でやっていただいているということでいいんですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 中野総合体育館の指定管理者のほうに仕様書の中で点検をしていただくという形になります。実際そこにかかる消耗品等につきましては、先ほどお話ししたようにこちらのほうで、所管で賄っているところでございます。

高橋委員

 今の平和事業に関連して、お伺いしたいんですけど、平和の旅事業経費、この内容は、去年と同じなのか、教えていただければと思います。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 平和の旅につきましては、今年度が161万5,000円、来年度につきましては161万3,000円ということで、ほとんど変わらないという状況でございまして、こちら事業のほうは委託費のほうになります。内容については変わりません。

高橋委員

 変わりませんということは全然何も考えないで全く同じでいいんだって安易に考えてくれちゃっているのかなというふうに思っちゃうんですけど、もう少し、昨年の中身を見ながらも、今年はどういうふうにしたらいいのかなという、そういう検討とかはしないわけでしたの。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 言葉のほうが足らずに申し訳ございません。変えないというより、こちらにつきましては平和に関して、中学生、特に2年生なんですけれども、何を感じてもらうかというところは、これまでとずっと一緒というところではございます。中身につきましても、今年度を踏まえた上で来年度も同じところに行くのがいいのか、また違ったものがあるのか、実際に日にちによってはそれができないとか、タイムスケジュールが組めないという状況もございますので、そこはいろいろ考えながら検討を進めているところでございます。

高橋委員

 せっかく考えてくださった事業ですから、毎年毎年よいものにつくり上げていってほしいなというふうに思いますので、これは要望としておきます。

 もう1点だけ、ユニバーサルデザインの件なんですけど、私自身が感じ取ったことなんですけど、せっかくきれいな新庁舎の駐車場が、障害者用のスペースがすごく少ないんですよ。私は議会用の駐車場に入れさせてもらっているんですけれども、もう少し考えて、議会だって、自分自身が感じ取ったことだから言っちゃっていいかどうかと思っちゃったんですけど、障害者用ってないわけですよね。そうすると、議員じゃなくても、関係者が来たときに、そういうスペースがないと、どこへ止めていいのかなって、せっかく新しい庁舎を造ったのにって思われないかなという心配があって、今日聞いてみようかなと思っていたんですけど、今後どういうふうにお考えになってくださっているのかなということをお伺いします。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 障害者用の駐車場については、北側の緊急車両スペースでもともとつくっていたんですけれども、そちらを車椅子だとかのタクシーの寄せ場だとか、車の送迎だとかにお使いいただくように整備したところでございます。

高橋委員

 車寄せとか、そういうところは理解しているんですけども、どうしても健常者ばかりじゃない可能性だってあるじゃないですか。そうすると、もうちょっとスペースを取っておいたほうがよかったんじゃないのかなというふうに実感として感じているわけですよ。だから、こういう、せっかくアドバイザー会議があったりとかするわけだから、そういうところで意見を聞いてみたりしてほしいなと思いますけど、どうですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 区役所ではいろんな御意見を聞きまして整備したところでございますが、今後も意見を聞いて改善を続けていきたいと考えております。

小林委員

 126ページの男女共同参画についてお伺いをします。男女共同参画センターSNS相談の運営ということで、新規で今回事業メニューに入っています。オンラインで相談を開設して、気軽に相談をしていただくということと聞いています。まずこれは特定財源、国や都の補助金などが入っているんでしょうか。中野区独自のものでしょうか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 国の補助金を予定しておりまして、経費の2分の1を予定しております。

小林委員

 国のと言ったの。国で2分の1、もう一回、ごめんなさい。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 国庫補助金でございます。

小林委員

 分かりました。SNSの相談であると東京都もやっていますよね。それとの関係は、全く別なものなのか、内容的に。それから東京都は東京都でやっているもの、中野区は中野区でやるもの、国庫補助金が入っているのであれば、その関係について確認させてください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 東京都のものとは別のものというふうになっております。

小林委員

 別のものというのは、どういうふうに違いますかね、中野区で行うものについて言うと。東京都と何が中野区は違うのか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 実際に相談をする事業者がまず違うというところが一つございます。当然こちらのSNS相談につきましては、今回女性相談だけでなく、男性であったり、性別等関係なく行うというようなものですので、東京都とは全く違う形で行っていくものでございます。

小林委員

 今、女性相談だけではないということがありました。そうすると、今まで女性相談を旧庁舎のときは3階で行っていたりしていました。その女性相談との連携というんですかね、今度新しくSNSで行われる場合には、それとはまた別なものになるのか、女性相談もここに含まれてくるのか、どうなりますか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 SNS相談の中で女性相談があったときに、その相談の中身によって、区の現在あります女性相談につなげたほうがいいものなのか、もしくはSNS相談で解決できるものはそのまま解決するかというところではございますので、相談の内容によって連携するものもあるというところでございます。

小林委員

 そうすると、もう1点、女性相談に関わって、生活保護への相談に行かれるようなケースも女性相談の中にはあるじゃないですか。そういったものも同じように、一旦はSNS相談で受けるけれども、女性相談に行ったり、生活保護の相談に行ったりとか、その連携というんですかね、女性相談と生活保護の連携というか、そういったこともSNSで受ける相談の中に許容されてくるものなんですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 このSNS相談につきましては、委託のほうで行う予定でございますけれども、その事業者に対しまして、このような相談のときにはどういうふうにつなげるのか、区に対してはこういった施設が、こういった所管があるというところは確認をしていきながら相談業務に当たっていただきたいと考えております。

小林委員

 そうすると、SNS相談なので緊急性の高いものも当然出てきますよね。ちなみに時間は何時から何時まで受付けを行うんですか。24時間なのか、深夜帯もあるのか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 相談対応日時につきましては、月曜日、木曜日、日曜日の午後3時、15時から夜9時、21時までとなっております。

小林委員

 21時というと役所との連携は取りにくい時間ですよね、一般的にはね。緊急性の高いような内容も当然出てくるわけで、そうしたときに、緊急性の高いようなものというのはその場で解決ができるのかどうか、そして次の日になってしまうのか、そしてその連携はどういうふうに取られていく仕組みになっているんですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 詳細についてはこれから事業者のほうと詰めるところではございますけれども、ほかの自治体でやっている例としましては、当然緊急性が高ければ、そこの事業者のほうから警察であったり、シェルター、あと場合によっては児童相談所等に直接、所管を通さないで連絡をしていただくというスキームでやっておりますので、当区としましてもそのような方向で考えていきたいと思っております。

小林委員

 ありがとうございます。今おっしゃられたようにシェルターを求めるような場合というのも当然出てくると思うんですよね、女性相談というと特に。そうしたときに対応が遅くなると、一刻を争うようなケースもあるのかなというふうに思うので、しかも夜の時間帯であるとそういったこともあると思うので、すごく大事な相談体制にもなると思います。これはどういったようなところに、先ほど委託という話がありました、委託をされていくのか。専門的な知識というか、団体なのか、例えば区内の団体なのか、そういう団体の様子は、どんなところに委託をしていく予定ですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 実際に今回の女性相談だけでなく、男性であったり、性被害、今回総括質疑でもお答えさせていただきましたが、様々な相談内容があります。そういったものを行っている事業者、多くはないんですけれども、実際にあるというところでございます。そこに携わるいわゆるスタッフの方に関しましても、臨床心理士であったり、そのような被害に遭われた方の支援を行っているというようなことも聞いておりますので、それにつきましては仕様書の中で、どういった相談があるよということを伝えていきながら、その事業者にやっていただきたいというふうに考えております。

小林委員

 最後に1点、開設をするときには男女共同参画センターSNS相談というような名前になるのか、いわゆるネーミングになるのか、区民が何か相談したいなと思うときに、どんな事業名になるのか、難しい言葉ではないネーミングになるのか、もし考えているところがあればお聞かせください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 昨年の第4回定例会の総務委員会でも御報告をさせていただきました。今回この男女共同参画センターSNS相談となると堅苦しい名前ということでございまして、仮称ではございますが、なかのつながるハートLINEというような名称で考えております。こちらにつきましては、相談をされた場合、相談者がどこかにつながっているというようなところと、実際にそこだけで解決する場合もあるんですけれども、次の施設とか相談機関につなげるというところも含めて、なかのつながるハートLINEというところで進めていきたいと考えております。

小林委員

 分かりました。分かりやすい言葉が大事だと思いますし、それから、そこに安心してつながっていく方々がいらっしゃることがすごく大事だというふうに思います。

 もう1点、今女性のことで支援をしてくださっている、委託されているたしか団体があったと思うんですけども、そことの関係がどうなるか分かりますか。女性のスペース結というのがあったじゃないですか。そことの関係が、これまでやってきた事業と新しく始まるSNSの相談との関係で、これまでの方々がなくなってしまうのか、そこはそこでありながら新しく受けるのか。相談の内容によっては重複してくるようなものもあるかと思います。そういったことの関係についてはどのようにお考えですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 女性のスペース結さんの件でございますけれども、こちらに関しましてはこれまでどおりというところでございます。このSNS相談につきましては、いわゆる相談の支援のツールを一つ増やすというところではございますので、当然相談の中身によっては女性のスペース結さんのほうにつながっていくというものもございます。女性のスペース結さんに関しましては、中野区で女性支援を行っている団体というところではございますので、今後、参画センターを拠点というふうになった場合には、どのような形で一緒に連携できるのか、あと、どういったところを支援していくのかというところも一緒に考えていきたいと考えております。

小林委員

 分かりました。せっかくこれまでやってきていただいて、いろんなノウハウも当然お持ちでしょうし、オンラインで受けるということは、産振振興センターで受けるんでしたっけ、そうじゃないですよね、場所が変わるわけではないですよね、SNSだからね。そうすると、女性のスペース結さんのほうがこれまでの役所でやるのか、また移っていくのか、男女共同参画センターが産業振興センターのほうに移っていくと、そんなこともちょっと考えたものですから、しっかりと分かりやすい仕組みの中で、お互いに、先ほどおっしゃられたように重複するところもあるのか分からないんですけれども、相談を受けた方がしっかりとつながっていくということが一番大事なので、それはこっちですよ、あっちですよということもなく、それから緊急性の高いものもしっかりと結びついていく、支援につながっていく、特にシェルターに関わっては、やっぱり一刻を争う方々もいらっしゃるわけなので、そういったところへしっかりと支援が、区の支援がしっかりと行き届くように、目配せができるような体制をとっていただきたいと思います。これは要望しておきます。

吉田委員

 まず一つは人権関係の取組、幾つか事業がありますけれども、例えばLGBT、Qまで言う人もいますけども、前にも質疑をしましたが、このQという言葉、クィアということがありますけど、この中には、今日は男、明日は女、あさっては男と、その日によって性を変えますということも認めなさいという人たちがいるんですね。こういうことについて、それは正しいことで、疑問視することは差別だと、このような主張をする人たちがいたんですが、それが一番強硬に行われていたアメリカでは、大統領選挙でそういうことはアメリカ政府は認めないんだという人が大統領になって、そのように大きく政策が転換をしました。とにかくこの問題は一方的な主張が、どちらが正しい、どれが正しくないと、こういうことを簡単に自治体が認定したりできるような状況じゃないわけでありまして、一方の主張が正しいかのように間違っても区は取り扱ってはいけないと、このように思っています。

 つい最近も我が国において、あるトランスジェンダー団体の共同代表という人が逮捕されて、辞めて元共同代表として報道されていますけども、過激な活動家の方が地方公共団体の事業に、例えば講師とか、あるいは協賛とか、そういう活動をすることによって過激な主張が自治体の公認を得ているんだというような、実際の自治体での講演などではあまり過激な部分は出さないで、しかし、どこそこで講演をしている、あるいはどこかの委員になっている人が別の場所で過激な主張をして、それは当該自治体のお墨付きを得ているんだというようなすり替えをする活動をするという人が逮捕された。この案件の場合は児童への強制わいせつだったんですけれども、というようなことが、中野区が巻き込まれないようにしなきゃいけないと。だから、いろいろな人権活動について、中野区が何かを啓発・普及をするというときに、ちゃんときちんと穏当な範囲で活動されている方、区が協力することでは穏当なことを言っているけど、よそでは過激なことを言う人、ちゃんと調べて、あまり過激な人に巻き込まれないようにしなければいけないという認識をお持ちですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 ただいま委員の御指摘がありました件につきましては、第4回の定例会の中で、総務委員会の中で、女性支援というところで、そのような団体に関してどうしていくのかというようなところの質問もあったところでございます。その際に、当然事業を支援していただくという立場ではございますけれども、どのような活動をしているのかというところにつきましては、きちんとこちらも注視していきたいというふうなところでお答えさせていただきました。今回につきましても、同じような回答にはなると思いますけれども、区のほうとしましても、それぞれの団体が区に対してだけでなく、実際にどういう活動をしているのかというところは改めて注視していきたいと思っております。

吉田委員

 こういう問題については、実は私のほうにいっぱい情報提供が来るものですから、それも御協力させていただきたいと思います。

 もう一つ、平和事業につきまして、例えば今般も石破首相が我が国は日米同盟の核抑止力によって防衛の基盤を成しているということを国会で答弁をしたりしています。この問題についても理想論、あるいは非現実的な考え方に自治体が傾倒してしまって、実際に国民・区民を守れないような主張や活動に区がお墨付きを与えると、こういうこともあってはならなくて、理想と現実の狭間できちんと国民・区民を守らなければいけない、こういうことから逸脱をしたような事業について区が関与したり、それを是認しているかのように思われてはならない。それもバランスよく考えなきゃいけない。ある大きな政党の元代表という人がロシアのウクライナ侵略に関して、プーチンが出ていくまでウクライナの人は全員逃げればいいんだというような訳の分からない発言をして、要するに抵抗してはいけないんだというような主張をして炎上したことがありました。

 戦後80年ということで、他の委員の方からもいろいろ質疑がありましたけれども、80年前に我が国が置かれた特殊な歴史的な側面において行われたことで、今新しい状況の中で、平和について、あるいは平和の維持、あるいは平和の増進ということについて考えなければいけないこと、実は時代とか技術の格差によって、昔の考え方をそのまま今振り回せばいいという状況ではないということも含めて、最新の事例も含めた、我が国だけではなくて世界の状況をきちんと、それに立脚した平和についての認識、そういうものでこの事業は中野区としても行わなければいけないと、こういう認識でよろしいですか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 平和事業に関しましては、当然戦後80年ということで、戦争の悲惨さというところを語り継いでいく、つないでいく機会というのが減っているというふうな話でございますけれども、今回のこちらで行っています平和の旅につきましても、中学生が戦争の悲惨さを知るだけでなく、自分たちがそこで何を考えて平和をつないでいくのか、中学生が次の世代に何を伝えていくのか、それは戦争の悲惨さだけでなく、平和であることはどういうことなのかというところを認識していただいて、そこをつないでいく、そのような事業のほうを展開しております。平和事業に関しましては様々、現在各世界でいろいろなことが起こっておりますが、どのようなものが正しいのかということも踏まえて当然事業というものは組み立てていきたいと考えております。

浦野委員

 私も平和事業のところで、125ページ、伺います。区長の所信表明の中で戦後80年のところに触れられて、区長としても強い意思を持って発信していくということが示されたのはすごく大事だったなと思っております。その中で、先ほど森委員からもありましたけど、予算上は減額になっていたので、私もそこの表明との関係では、どうして減額なのかなというのはあったんですけど、先ほどの御答弁の中で、理由としては承知をしました。ただ、ここも先ほどの債権管理のあれじゃないですけど、予算だけで見えないところで、でも、どのように平和の集いであったりとか展示を工夫していくのかというのは、特に今年のところは80年という節目の中でも一つ問われていくと思いますので、これも一般質問の中で伺って、庁舎の1階を広く活用してという、今年はそれを考えているというようなことがあったんですけど、今具体的に検討されている中身で、今の時点で御紹介できるものがあったら伺いたいと思います。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 現在、予定ではございますけれども、先ほどの答弁と重なる点ではございますけれども、広島・長崎の原爆祈念の写真展というようなところを予定しております。中身に関しましては、現在区のほうで保管しているものをできるだけ多く出していくというようなことと、あと、先ほどお話しさせていただいた平和首長会議のほうでも資料のほうを提供して構わないということでございますので、そちらのほうも併せて展示を予定しております。

浦野委員

 去年、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞も受賞されて、そういう意味では世界的にもすごく注目をされているかと思います。ノーベル平和賞に関連しての展示とかというのは、何か今検討されていることというのはあるんでしょうか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 現在のところ、ノーベル平和賞に関してというところでは予定はしておりませんが、どのような形でできるのかというところも含めて考えていきたいと思っております。また、平和資料展示室につきましては、実際にこちら平和祈念公園の原爆の子の像のモデルとなった佐々木禎子さんが折った折り紙のステンレス製の複製品についても頂いておりまして、そちらのほうも飾っているという状況でございます。

浦野委員

 ノーベル平和賞のところは検討していただきたいなと思います。広くどう伝えるかというところでは、若い方も含めて多くの方にということも答弁の中であったかと思います。私はこの間、あそこの1階のナカノバ、いろんな使い方をされてすごく、それを目当てに来た方でない方でも、違う用事で来庁された方でも、ここでやっているなということで、流れで足を運ばれるという意味では、やっぱりあそこを使ってやるというのは一つすごい大事だと思っているんですけど、先日小学校PTA連合会の方たちがあそこで2日間イベントをされていて、ほかのイベントに比べると、小学校PTA連合会の方たちが非常に頑張られたのもあって、若い方たち、お子さんたちを連れてという方がすごい多かったなというふうに思うんですね。そういう意味では、区長も御答弁されていた、そういう幅広い世代の方にというところでは、今までと違う方のところにリーチするという意味ではすごく重要だったなというふうに思ったので、周知の方法とかでも何か工夫できる点というのは、一つ参考にしながらできることもあるんじゃないかなと思うんですけれども、その点は今どのようにお考えでしょうか。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 例年こちら終戦記念日の近くにパネル展示のほうもしているところではございますけれども、それに関しましては区のホームページ等で、あと区報で周知しているところではございますが、引き続きやっていくということと、そこに関しましては、決まった期間だけでなく、前段から定期的に周知をしていくという方法であったり、当然若い人たちに向けて、関心のない人たちも含めてというところでは、関係所管のほうにこのような形があるよというところで周知して、これからは周知の方法については検討していきたいと考えております。

浦野委員

 この新庁舎を開設してからいろんな取組をされる中で、それぞれのイベント目的で来られる方というのはもちろんあれなんですけれども、いろんな取組の中で、少しでも幅広い世代にというところで、いろんな周知の方法も可能性としては検討できるのかなと思いましたので、これからというところでは、これまでイベントを開催した方々の状況なども伺ったりしながら、生かせるところは生かしていっていただきたいなというふうに、これは要望しておきます。

 もう1点、126ページの男女共同参画のところで、先ほど小林委員からもあったところなんですけれども、これは総括質疑でも他の委員からもあって、昨年の第4回定例会で報告されたときにも、具体には6月スタートを今予定していて、中身についてはそれまでに詰めていくということだったんですけども、やっぱりここも周知と連携、相談の中身による連携というところが、大きく二つが肝になってくるかなというふうに思うんですけれども、第4回定例会のときの資料を見るとLINE相談等というふうになっているんですけども、現在ではLINEを活用するということが想定されているのか、ほかの手法も、ほかのSNSもあるのか、そこを確認させてください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 LINEで考えております。

浦野委員

 LINEとなると、区のいろいろなお知らせも区の公式LINEとかで発信していると思うんですけども、そこに何か一体化させていくのか、別のLINEを設けるのか、そことの関わりと考えのところを教えてください。

大場企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長

 区のLINEとは別のものとして相談を行っていくというものでございます。ただ、区のLINEのほうにも、このようなLINE相談をやっているというところの周知はしていきたいというふうに考えております。

浦野委員

 区のLINE、いろんな情報がそこに集約されているので、どうしても埋もれていくというか、なかなかそれを見つけ出していくというのは、また別の工夫が必要かなと思うので、まずはいろいろ、時間帯の問題とか曜日の問題はあるにしても、区が一つのチャンネルを増やして、窓口を増やしていくということ自体は大事だと思うので、せっかくつくる窓口を知ってもらって、そこでも一人でも困った方につなげていくということが一番大事だと思っていますので、そこの周知の方法のところも、いろんな区のほかのSNSでも発信していく、しかもそれを繰り返しやっていくということも大事だと思うので、そこはぜひ検討していただきたいということ、これは要望しておきたいと思います。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、127ページから128ページ、2目資産管理活用費、事務事業1、子ども教育部・教育委員会事務局所管のものを除く資産管理活用について質疑はございませんか。

平山委員

 二つ、まず127ページの用地・管財のところで、建物賃借料等というのが中野四丁目と中野二丁目、ありますよね。昨年は施設マネジメントのところに入っていたじゃないですか。これが用地・管財のほうに移ったのはどうしてですか。

半田企画部資産管理活用課長

 まず、施設マネジメントにつきましては普通財産の有効活用に係る検討等の予算を計上しているところでございます。また、用地・管財につきましては普通財産の維持管理費等に係る予算を計上しているところでございますけれども、中野四丁目・二丁目につきましては、令和6年度中に活用の方向性が固まったことから、令和7年度以降は他の普通財産と同様に用地・管財のほうに移し替えたというものでございます。

平山委員

 そういうことですね、分かりました。

 もう一つ、128ページの施設マネジメントのところで、区有地等利活用事業等というところで、583万5,000円ですかね、去年と比べるとぐっと予算額が上がっていますよね。これは具体的にどういう内容ですか。

半田企画部資産管理活用課長

 こちらにつきましては、旧本町図書館の測量費につきまして令和7年度予算に計上しているところから金額のほうが増となっているものでございます。

平山委員

 じゃ本町図書館の分がほとんどということですね、旧本町図書館の分がね。細かいことでごめんなさい、「区有地等利活用事業」というのが去年の表記なんですよ。今年の表記は、さらに「区有地等利活用事業等」と書いてある。だから、何か区有地等利活用事業以外にも入って膨らんだのかなと思ったんですけど、そうではないんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 内容につきましては昨年度と、先ほど申し上げました旧本町図書館以外につきましては同様のものを計上しているところでございます。「等」のところの表現でございますけれども、測量費につきましては、活用方針の検討の前提として、まずは測量ということで今回計上してございますので、今回「等」というものを追記したというものでございます。

平山委員

 そうなると測量が一番大きいわけでしょう、予算的に。さっきのお話だと。逆転するじゃないですか。「測量等」になる方が本来正しいのかなと思っちゃったりもするんですけど。いいんですけどね。本来は大きな予算のものが見えやすくなることのほうが望ましいのかなと思ったので、「等」とつけたのは測量の部分があったのでとおっしゃったので、あえて申し上げさせていただきましたけど、それだけです。

森委員

 庁有車管理のところでお伺いをしたいんですが、むとう委員が昨日の総括質疑で、区長車から入って庁有車の話をされていて、あれを聞いていて、もはや懐かしい感じがするんですけど、かつて国で事業仕分というのをやっていて、そのときにも国の公用車のありようというのが議論になっていたんですね。公用車運用の見直しについてという当時の副総理名で多分文書が出ていたんですけど、当時言われていたのは割と単純な話で、使える人を制限しましょうというのと、送迎のうち、送りは抑制しましょうというのと、あとは職員間の共用に資する等、配車の効率化を図るものとするぐらいだったんですが、最近アプリとかでいろいろ効率化をしているような例がいっぱいあるみたいで、場合によっては公用車を平日は役所で使うんだけど、土・日は、あるいは祝日はカーシェアで市民に貸し出すみたいなことまでやっている自治体があるみたいなんですよ、今。これは車の共有化ですからGXの補助金が出たりなんていう例もあるみたいで、そういったところというのは、公用車の管理って少し大きな視点で見直しができるんじゃないかなというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 庁有車につきましては、現在各課で持っている専用車と、あと企画部のほうで管理をしている貸出車のほうがございます。先般御答弁のほうも差し上げてございますけれども、まず庁有車全体の稼働率等を把握することが大事だと思いまして、それを踏まえて、今後庁有車の在り方につきましては改めて庁内で検討していきたいと考えてございます。

森委員

 そうなんですよ、その現状を把握するというのを今どうやってやっているんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 まず貸出車ですね、企画部で管理しているものにつきましては、今現在ほかの会議室等と同様に、庁内のシステム、Outlook等で管理をしてございまして、各課が予約をしているというところになってございます。各課の専用車につきましては各部で管理しているものでございますので、それぞれの方法で管理をしているというところでございます。

森委員

 まずそこをちゃんと集約できるような仕組みが必要だと思っていて、そういうシステムがあるみたいなので、まずはそういうことから考えていただいて、何で各課に分かれているのかなというのが不思議なんですけど、基本的にはやっぱり一元管理をして、その中で効率化を図っていくというのがいいんじゃないかなと思っています。改めて、もう一言御答弁をお願いします。

半田企画部資産管理活用課長

 各課の専用車につきましては、使用業務を指定して、専ら業務のために運行するものということで、各部のほうで必要と判断して公認をしているものでございます。当然適正に管理をされているというふうに企画部としては認識しているところでございますけれども、ただ、御提案等も頂いておりますので、改めて稼働率等につきましては、今後把握のほうはしていきたいというふうに考えてございます。

山本委員

 先ほどの建物賃借料のところなんですけど、昨年と比べると700万円ぐらい減になっているんですけど、これは何か理由があるんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 こちらの建物の賃借料のほうでは、中野セントラルパークと、あと中野二丁目の賃借料のほうがございます。二丁目のほうの管理費の負担金のほうがございます。こちらの負担金のほうでございますけれども、昨年度の予算編成の段階ではまだ金額が確定していなかったため、若干昨年度の金額が大きくなっておりますけれども、来年度予算につきましては今確定した金額で計上しているため、結果として減となったということでございます。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、129ページ、3目財政費、事務事業1、財政につきまして質疑はございませんか。

平山委員

 これは何年だったかな、中野区新公会計改革基本方針というのを定めましたよね。ロードマップ、あるじゃないですか。順調に進んでいますか。

竹内企画部財政課長

 新公会計につきましては、現在財政白書等に反映するようにして、財政運営の考え方にも新公会計、減価償却のほうを取り入れた基金の積立て方を活用していますので、ロードマップのとおりとはいっていないところがありますけれども、着実に新公会計のほうを財政のほうに取り入れているとは考えてございます。

平山委員

 じゃ具体的にいきましょう。有効活用モデルの確立が平成33年度まで、だから令和で言うと令和2年か3年になるのかな、確立をされているはずなんですが、できているんですか。

竹内企画部財政課長

 当時の考え方に沿った形というのはなかなか難しいところでございますが、財政運営の考え方を令和5年度に作成したときに、減価償却費に基づいた基金活用というものをベースにこちらのほうを作成していますので、そういったところを今後もしっかりと活用していきたいかなと考えてございます。

平山委員

 新公会計の活用ってそんな小さな話じゃないはずなんですよ。例えばそれぞれの行政評価への活用があったりとか、事業別・施設別のコスト分析実施だったりとか、細かいことをやりながら、それをどう生かしていこうかということを真剣に考えていきましょうというのがこの有効活用モデルだったと思うんですよ。だから、先ほどの御答弁だと、取りあえず新しい財政運営の考え方のときには新公会計の活用を図っているから、それをもって有効活用のモデルの確立とするのはちょっと乱暴かなという気はしているんですけども、有効活用モデルの確立というのはもうやられないんですか。目指さないんですか。

竹内企画部財政課長

 新公会計の活用につきましては、令和5年度に特別区長会事務局調査研究機構のほうで、23区のほうで事例等の研究をしたところがございます。その中で他区の事例とかも勘案したところ、中野区でも活用の事例を出していたところですが、他区のところを見るとなかなか実績のほうが上がらなかった。なので様々、例えばほかの区でも基金の積立て方に公会計を取り入れるとか、そういった事例も少し出てきているところがありまので、そういったところは引き続き研究をしていきながら、新公会計のさらなる活用というのを中野区としても進めていきたいかなと考えてございます。

平山委員

 そんなふうな御答弁になっちゃうと、本当によかったのは固定資産台帳を整備して、この新公会計の導入に当たってのもろもろのデータ整備のところまでだったのかなという気がしちゃうんですよね。取りあえず当区としては、現状他区の様子とかを見ながら、特段新公会計を有効活用していこうということに対して力を入れていくということはないということですね。

竹内企画部財政課長

 先ほど申し上げました調査研究機構のほうでも、まず活用に向けたステップというところがステップ1、ステップ2、ステップ3という形でございまして、進めていくステップ3で活用範囲の拡張という形で、そういった公共施設マネジメントで活用したりとか、あとは委員御指摘の行政評価に取り入れたりとか、そういったところが最終的な目的であったりとかといったところがあるので、まず段階的に広げていくところが有効であるということは、この提案の中にも掲げられているところがございます。ゴールというところをしっかりと見定めながら、何ができるかというのは各年ごとにしっかりと取り組んでいきながら、さらなる活用について模索していきたいと考えてございます。

平山委員

 少なくとも財政課の所掌事項に入れていらっしゃるわけですから、公会計改革の推進というものを。だから、それをやっぱり目に見える形で進めていただきたいなと思うんですよ。そうじゃなかったら取っちゃえばいいぐらいに思っていますので、よろしくお願いします。

森委員

 中村委員の総括質疑もそうですけど、何人かの質疑の中で財政運営の考え方を変えられるという話が出ていて、昨日の立石委員の質問のところで、うんと思ったのが令和8年度予算案から新しい考え方で編成をしていくかのような御答弁があったんですが、まず事実を確認させてください。

竹内企画部財政課長

 基金活用、積立てとかそういったところの考え方に基づく財政運営の考え方の整理ですね、そういったことは次期の基本計画や区有施設整備計画の策定スケジュールと合わせていくことを考えているところでございまして、令和8年度の予算編成から適用していきたいという考えは現在あるというところでございます。

森委員

 基本計画は来年度いっぱいを使って新しいのをつくればいいんですよ。それから新しい計画年度に入っていくでいいんですけど、財政運営の考え方を変えるということは、9月の頭には予算編成方針が出ますよね。予算編成方針をつくるには財政運営の考え方に従ってつくらないといけないですよね。と考えると、かなり時間がないと思うんです。当然、間に議会報告をしていただかないといけない案件だと思うので、ちょっと大丈夫かなと思っているんですが、いかがでしょうか。

竹内企画部財政課長

 議会への報告スケジュールというのは、なるべく早くと考えているところでございまして、今回、財政運営の考え方、財政規律でございますので、こういったことは長期的な視点で策定されているものが望ましいとは考えておりますので、今回考えるのは物価高騰に適していないような基金の積立て方、基金の考え方というところがあると思いますので、そこの数字をどうするかとか、そういったような形の改善というところを考えているので、大幅に変えるようなことは今のところは考えていないところでございます。

森委員

 そこのイメージがあまり共有できていなかったんだと思うんですけど、要するにおっしゃっていただいたとおり財政運営の考え方なんて、ころころ変わるものじゃなくて、まして財政課長が変わるたびに手が入るみたいなのはよろしくないと思っているんです。他方で、これはどうなのという指摘はうちの会派からもさせていただいていますし、他の委員さんからも様々出ているところなので、そういうのを受けて、あるいは今あったインフレの状況等なんかも勘案をして、マイナーアップデートみたいなイメージということでいいですかね。

竹内企画部財政課長

 委員御指摘のとおり、物価高騰になかなか差異が出ているというところもあったりとかしますので、そういったところを更新するという形で考えておりまして、議会に対しても丁寧な説明に努めていきたいと考えているところでございます。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、130ページから131ページ、4目広聴・広報費、事務事業1、広聴・広報につきまして質疑はございませんか。

加藤委員

 全然予算と関係なくなっちゃうか分かんないですけど、最近新聞ってウェブにしか載っていないとかありますよね、新聞社の記事の中で。そういうのもちゃんと整理されているのかなみたいな、ちょっと気になったので状況を教えてほしい。

矢澤企画部広聴・広報課長

 各社におきまして、大体一般的な傾向としましてウェブ版のほうが先に掲載されまして、その情報を基に例えば次の翌朝の朝刊に掲載されるという傾向が多いですね。我々としましては、新聞購読を取っていまして、いわゆる主要6社かな、取っていまして、その情報を基にうちの職員が毎朝、関係のある情報を拾って、それを関係がある所管に提供しているということを現在行っているところでございます。

山本委員

 ホームページ、LINE運用支援ツール利用料のところで、去年までは上がっていたんですけど、今年ぐっと金額が下がっているんですけれども、これは何か効率的になったとか、何かそういった、ちょっと要因を教えていただけますか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 こちらにつきましては、2023年7月よりLINEの運用支援活用ツールを使って行政手続のオンライン化ですとか、あるいは行政情報のピンポイントの発信ということを行ってまいりまして、今現状分析をしている中で、やはり行政手続のオンライン化、具体的に特に保育園の一時保育予約、もともと本年度まで私立保育園の一時保育予約用にもアカウント代として積んでいたところではあるんですけれども、そこはどうしても所管との調整で、なかなかLINEを使った形の行政手続は厳しいという見込みから、そこのアカウント代を減らしたことによる予算額の減少を見込んでいるところでございます。

吉田委員

 この間も例の中野サンプラザの部分で、区民からの意見を集めるところにタウンミーティングを使ったという事例があって、しかし、当日参加された方からの御報告の内容を見ると、グループディスカッションということを区の側がやろうとしたので、グループディスカッションじゃなくて、区長とのタウンミーティングは区長と区民がやり取りをしたいんだという要望が非常に出たと。しかし結局、時間を延長したけどグループディスカッションをしたということなんですが、一般論として区民と区長のタウンミーティングの内容として、区民が区長と対話するために区は設定するべきであって、区民同士のグループディスカッションの場というものを区長とのタウンミーティングと称するのはいかがなものかと思うんですが、この件について区はどういうふうに考えているんですかね。

矢澤企画部広聴・広報課長

 タウンミーティングにつきましては、昨今の総括質疑でも答弁させていただきましたが、特に区として根拠規定はございません。その中で、区長が区民に対して重要と思われる取組等につきまして区民と対話の場を設定したいと。その対話を設定するに当たりまして、効果的な方法はないかということで、一問一答形式よりもより広く区民の声を拾い上げられるグループディスカッション形式がいいんじゃないかということに基づきまして、これまで区民と区長のタウンミーティングにつきましてはグループディスカッション形式という手法を用いて実施しているところでございます。

吉田委員

 これまでそういうつもりでやったのは分かりましたが、実際にそれが区民の求めるところではなかったいう区民からの認識が多数示されたという認識はありますか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 実際2月22日の場でも当初、委員御案内のとおりグループディスカッション形式で進めようとしたら、もっと丁寧な説明が欲しいということで、区から丁寧に説明する、それに基づく一問一答形式ということを取ってからグループディスカッション形式に入らせていただきました。今後、区長をはじめ、そういった区民説明会の在り方につきましては、確かにタウンミーティングにこだわりますとグループディスカッション形式ですけれども、区民説明会の在り方につきましては、所管の判断にもよりますけれども、その時々に応じた形での形式ということを我々としましても促していきたいというふうに思っております。

吉田委員

 今最後のところが、結局今後どうするのかよく分からなかったんですけど、区民と区長のタウンミーティングということであれば、やはり区長と区民がやり取りをできる場というものをベースとして、グループディスカッションみたいなものはちゃんと別のものとして区民にはお知らせをして開催するように、両方とも区長とのタウンミーティングですと言って、でも中身はやってみたら、半分以上はグループディスカッションでしたみたいな、これは区としてきちんとした説明をしていない、区民に、こういうものなら時間をとって出たいけど、こういうものだったら、せっかくほかの予定をキャンセルして用意したのに、何か逃げられたような気がするみたいに思われるのは区としても本意じゃないでしょうから、やり方を変えるべきだと思うんですけど、いかがですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 委員御案内のとおり、案件に応じてタウンミーティングとしてなじむもの、それから区民説明会として所管がやったほうがなじむべきもの、それぞれあるかなというふうに思いますので、その辺り、その時々に応じて、場合によっては区民説明会に区長が参加して一問一答形式ということも当然あるかなとは思います。ですので、その時々に応じて、何が何でも区長が参加するからタウンミーティングというわけではなくて、区民説明会の中でも区長が参加するとか、そういった柔軟な対応を今後心がけていきたいというふうには思っております。

吉田委員

 事前にきちんとこういうことをやるんですというお知らせが大事だと思うんですね。事前の説明をきちんとするのかどうか、再確認させてください。

矢澤企画部広聴・広報課長

 事前の周知につきましても区報、ホームページ、SNS等を通じまして、どんなやり方でやるのかにつきましても、きっちり誤解がないように周知を今後していきたいというふうに思っています。

高橋委員

 質問じゃないんですけど、余計なお世話かもしれないけど、ネーミングを考えたほうがいいと思うのね。区民と区長のタウンミーティングになっているから、話ができるんだって私だったら思いますよ。だからネーミングをもっと分かりやすいというか、勘違いされないようなものを考え直したらどうかなと思いますけど、いかがですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 実はネーミングにつきましては、以前は、前区政におきましては対話集会という形でとっていたと思います。実は区民と区長のタウンミーティングにつきましては、私が担当者時代に、企画部にいたときに私が名付けたものでございまして、そのときの趣旨で、いわゆるグループディスカッション形式がなじむので、対話集会というよりはそういった、区民とのミーティングを含めて、ディスカッションを含めて、よりよい中野をつくっていこうという趣旨の下、やってきたものでございますので、ネーミングにつきましては、そういったことで御理解いただければと思います。

高橋委員

 要望としておきます。

加藤委員

 この前、タウンミーティングで開催通知をランダムで何人かに送って呼んでいるというのを初めて知ったんですけど、その辺どうやっているのか教えてもらっていいですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 タウンミーティングにより広く多くの区民が参加していただくために、いわゆる無作為抽出ということで、大体400通ほど区内全域の方に分けて郵送、案内を届けているという趣旨でございます。

加藤委員

 予算の増額のところは、郵送料を増やしているためなんですか。一時保育謝礼が増えているからなんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 こちらにつきましては、予算を増やしている理由としましては、回数を増やしたことによって委員おっしゃったように郵送料と一時保育謝礼が増えていることと、あとは、より広く区民に周知するために、いわゆるポスター掲示委託、区のお知らせ板に貼るための委託料、こちらが大幅に伸びていることをもって来年度予算を増額しているところでございます。

加藤委員

 開催回数は令和6年と令和7年でどう違うんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 回数で言うと3回ほど増やしているところでございまして、今年度が12回で、来年度が15回を想定しているところでございます。

加藤委員

 そうすると、予算の増がポスターにかなり寄っているということですか。だから、また「等」に入れちゃっていいのかという話になるんですけど、ポスターは幾らぐらいなんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 ポスター掲示委託だけで51万2,000円ほど増やしているところでございます。

平山委員

 今の無作為抽出のところだけ教えてください。無作為抽出といっても、例えばタウンミーティングごとにテーマがあるじゃないですか。そのテーマに応じて、ある程度こういう人たちという形のところから無作為抽出なんですか。それとも完全に無作為抽出なんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 区役所で行われる場合におきましては完全に無作為抽出の場合が多いです。ただ、エリア、例えば北部で行われるときにつきましては、そこは絞って、北部エリアに絞った形での抽出とかということも行っているところでございます。

小林委員

 タウンミーティングのことでいろんな話が出てくるので、来年度、令和7年度は15回にします、令和6年度は12回でした。令和5年度、4年度は何回やってきたんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 少しお時間を頂いてよろしいですか。

主査

 答弁保留ですね。

小林委員

 令和7年度は3回増やす、その理由は何からですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 昨日の総括質疑でもありましたけれども、次期中野区基本計画と次期区有施設整備計画によるものでございます。

小林委員

 さっき過去の回数を聞いたのは、前回の区有施設整備計画や基本計画などを改定するときに、どういった状況だったのかなということを知りたいんですね。要するに、そのときもそういう回数をやっていて、今回もそういう回数にしていくのか。過去はやらなかったけど今回行うのか。そういった意味で回数を増やすという理由、おおむね12回というと月に1回じゃないですか。回数を増やすということは、私たちで言うと議会日程があるわけで、そういった中で入れ込んでいくと結構キツキツなのかなって。月に2回しなければならない月が複数回出てくる。例えば年末年始とか、夏だとかというのは2回もできないと思うんですけども、そういった中で増やしていくということについて、過去と比較してどうなのかということと、それから今回増やすということで、効果がどういったところをきちっと得ることができるのかということで知りたいので、時間かかるのかどうか、聞きたいので。

矢澤企画部広聴・広報課長

 失礼しました、先ほどの答弁保留の件で、過去、令和4年度の開催回数でございますけど、令和4年度ですと21回、令和5年度ですと11回でございます。

小林委員

 令和4年度で21回、月に2回平均ぐらいしていると。令和4年って何があった年でしたっけ。

矢澤企画部広聴・広報課長

 令和4年度ですと文化芸術振興基本方針のための団体ヒアリングですとか、あと高齢者会館に区長のほうで意見を聞くという場がありましたので回数が増えているというところでございます。

小林委員

 21回が急に11回に半減して、波があるというのは、その年々によって、時々によって課題が違うとは思うんですけども、その辺の決めるのはどこで決めるんですか。広聴・広報課で決めているのか、区長の思いで決めているのか、もしくは何かその時々の、例えば今回、先週行われたタウンミーティングなんかで言うと、時間もオーバーしなければいけない、人数も少ないのではないか、様々な御意見もあって、そして、なおかつやってほしいという要望も区民の皆さんからあったりしている。そういったことを鑑みたときに、どういう決め方をしているのか、また決めるのか、教えていただけますか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 年間計画としましては私どものほうで、どんなテーマがいいのか、それからどんな時期がいいのかというところをまず決めます。一方で、先日行いました、22日のタウンミーティングのように区長からの意向の下、急遽タウンミーティングを開催するということもたまにあるところでございます。

主査

 15時になっておりますので、委員会を休憩します。

 

(午後3時01分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

 休憩前に引き続き質疑を行いますが、質疑はございませんか。

森委員

 さっきのタウンミーティングの無作為抽出の話なんですけど、うちはいわゆる丸ノ内線沿いと言われるところに住んでいるんですけど、子どもの習い事で毎週末のように平和の森公園とか哲学堂公園に行きます。そうすると、やっぱり西武線のところは影響を受けるわけですね。高齢の方だって、お孫さんが生まれて子育て支援に興味があるかもしれない。若い人なんだけど、祖父母の介護で介護、医療、地域包括ケア、興味あるかもしれないと考えると、制約を、一定ターゲットを絞るというのは分からなくもない反面、いわゆるアンコンシャスバイアスが入りがちなところかなという、なかなか非常に難しい話だなと思って聞いていました。これは感想です、皆さんの議論を聞いていての。

 質問は全然違う話です。なかのEYEがなくなって、LINEで道路とか公園の破損の情報を集めて、区民の皆さんから頂いて対応するという仕組みにしたかと思うんですが、この利用状況について教えてください。

矢澤企画部広聴・広報課長

 LINEを使った通報システム、こちらにつきましては昨年3月末からなかのEYEに変わる形で運用させていただいておりますが、令和6年度の1月31日までの実績ですと528件でございまして、令和5年度が極端に多くて、757件で多かったんですが、令和4年度が570件、令和3年度が520件ですので、1月末現在で528件ですと、そこそこ使われて、皆さんに周知されて使われているのかなという認識でございます。

森委員

 ありがとうございます。使いやすいツールでというところもあると思うんですけど、今さらなんですけど、区民の使う人はLINEになったわけじゃないですか。受けた側の皆さんのほうの対応というのは何か変わっているんですか。これまで同様なんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 対応につきましては、なかのEYEと引き続き同様の仕組みで使っているものと認識してございまして、実際にLINEを、通報システムを使ってどうなったかという確認状況もLINEのほうで行っておりますので、そこは引き続き変わらず使われているものかなというふうに思ってございます。

浦野委員

 重複しないところで2点伺います。まずホームページのところなんですけれども、たしか決算の分科会だったかと思うんですけれども、ホームページをリニューアルして、視覚障害者の方への対応のところで、文字の読み上げ機能がついているかと思います。そのときにPDFの読み上げだったりとか、あと画像の認識のところで、ちょっと改善できないかということをお尋ねさせていただいて、区で各課のところではやっているけど、まだ統一的にできていない、たしか昨日総括質疑でも一部あったかと思うんですけれども、今の状況について、もう一度確認をさせてください。

矢澤企画部広聴・広報課長

 昨日の総括質疑のやり取りでもございましたが、こういった読み上げ機能、いわゆるウェブアクセシビリティを担保することは区民にとって当然必要なわけでございまして、そのルール化につきましては毎年、年度を変わるごとに私どものほうでホームページ操作研修、あるいは情報発信に関する研修を行っていまして、その中で改めてホームページを実際に利用される職員ですとか、申し込んだ方々に対しましてもウェブアクセシビリティをきちんとするように、やはりルール化することをその研修をもって今検討しているところでございますし、また、その研修だけではなくて、広く区職員にお知らせできるような形で今検討を進めているところでございます。

浦野委員

 これも私も視覚障害者の方に伺ったんですけど、例えばチラシを載せたときに、それをテキスト化するだけではなくて、情報がちゃんと読みやすいように整理をされているということも、チラシだとデザイン的に散りばめられると思うんですけど、視覚障害の方が読んだときにきちんと順を追って情報が得られるという、そういうまとまった形での掲載も大事だと思うんですけど、その辺も年度ごとのルールの運用の中できちんと定めていただけるのか、確認をさせてください。

矢澤企画部広聴・広報課長

 そういった視覚障害に対応する形でもきちんと、誰にとっても読みやすい、分かりやすい、ただ単にチラシを載せてホームページに掲載するということですと、なかなか伝わる広報とは言えないかなと思いますので、そういったユニバーサルデザインに配慮した形での発信ということは引き続き心がけていきますし、職員に対しても研修等を通じて周知していきたいというふうに思ってございます。

浦野委員

 お願いいたします。

 関連してなんですけれども、例えばですけど、Xとかでチラシを載せたり、画像、写真を載せたりするときに、今ALTという機能がついているかと思います。その画像がどういうものなのかという説明ができる。今の区のXを見ていると、それがついていないのかなと思うんですけれども、そこのところでの今後の改善というのか、もちろん今御答弁があったホームページのところでというのは、それはそれできちんとやっていただくと同時に、他のSNSのところでの、今のツールの中で使える機能で視覚障害の方への対応というところもできていく部分ってあるのかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 委員御案内のありましたXですとか、あるいは区の広報、SNS媒体ですとLINEですとか、YouTubeもございます。例えばYouTubeですと、文字を載せるとかといったこともやってございますが、委員御案内のありましたように、そういったSNSの媒体におきましても、より広く、誰にとっても読みやすいような工夫というのは今後心がけていこうかなということでございます。

浦野委員

 心がけるというか、実際に使えるものは使ってほしいし、機能としてあるものですから、そこはぜひお願いしたいなというふうに要望します。

 もう1点、今Xが出たのでXの例示でいきますけど、区のXの中で、例えば各所管のイベントの案内だったりとか、区としてこういうのを今やっているので、どうぞ区役所に来てくださいとか、それぞれ所管が担当しているものを載せるじゃないですか。基本それって所管がつくって、広聴・広報課に決裁をしてやるという方法でいいのか、その流れというのか、例えば子ども教育部がやっているもの、健康福祉部がやっているもの、その流れを確認のために教えていただいていいですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 Xでの情報発信ですと、広聴・広報課のほうで頂いた、所管のほうでこういうふうに推進したいので上げてほしいというチラシなり何なりを頂いて、私どものほうで文章をつくって上げているところでございます。なので所管は、そこはタッチはしてございません。

浦野委員

 そうしますと画像、チラシとかを上げるときに、それが何のチラシなのか、中身が何なのかというのは機能として使えますので、ぜひそこをお願いしたいと思います。

 もう1点、今のに関連して、所管がこれをやってほしいとなったときに、やるタイミング、例えばイベントが来週の土・日にあるというものをどのタイミングで上げるのか、その週の週始めなのか、2週間くらい前なのか、そういう回数とか上げるタイミングというのは、何かそれはルール化みたいなのはあるんでしょうか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 基本的にイベントの1週間前、遅くともおっしゃるとおり例えば土・日にあるのであれば週始めに上げることが一般的には多いかなという認識でございます。

浦野委員

 例えば回数は、週始めか、少し前に上げるとなったときに、2回上げるとか3回上げるとか、1回だけなのかとか、回数の制限みたいなのってあるんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 基本的には、イベントであれば1回を原則として上げているところでございますが、例えば中には申込制のものをとっているイベントがございまして、申込みがあまりに少ないといったことでしたら、そういったことも所管から寄せられるところでございますので、そういった場合につきましては例外的に2回なり3回なり上げる工夫はしてございます。

浦野委員

 例えば所管から何回してほしいとかというのではなくて、広聴・広報課のほうでそれは回数も含めて判断しているということになるんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 おっしゃるとおりでございまして、仮に所管から上げてほしいという声がありましても、私どもの判断で1回だけの掲載とさせていただくことも中にはございます。

浦野委員

 例えばそれは職員さんの体制の問題で、繰り返しやるのはちょっと難しいので1回とかってなっているのか、それは体制上の問題ということもあるんですか。

矢澤企画部広聴・広報課長

 体制上の問題というよりか、出すイベントの中身でございます。例えば、この情報をXで流すことが果たして、何回も流すことになじむのかとか、そういったことは実際にインプレッション数ですとか、いいね数ですとか、そういったことを分析しながら発信しているところでございます。

浦野委員

 先ほどの例えば今度やる平和の展示会、展示であっても、広くやるっていったときに、どうしても情報って埋もれていくので、なかなか1回だけでリーチできるってあまりないと思うんですよね。繰り返しやることで目につく頻度が増えていくということがあったりとか、あと生活保護の申請の年末年始、例えば庁舎が閉まるので早めに相談に来てくださいとか、そういうのも例えば自治体によっては繰り返し意識的に発信しているようなところもあるので、発信する相手に届けたいというときに、1回やって終わりということではなくて、広く呼びかける、見てもらえる、リーチできるようにするという意味では、発信の回数であったりとかというのも何か工夫できるところがあるのかなというふうには思っているので、今やり取りさせていただく中では、特に制限があるということでもないように思ったので、それは所管課との調整にもなると思いますし、それだけに付きっきりでということも当然ならないので、他の業務と並行してということにはなるんですけど、区としては何か説明会をやる、じゃタウンミーティングをやるときも、なるべく来てほしいと思って当然発信していただいていると思うので、イベントも広く周知するという意味では、繰り返しということも一つ大事かなとは思うので、イベントの性質というお話もありましたけれども、特段制約がないのであれば、そこは何か工夫できる余地はあるのかなというふうには今やり取りさせていただいて思ったんですけれども、最後、その点の御認識というか、教えていただければと思います。

矢澤企画部広聴・広報課長

 委員御案内のとおり、SNSでの発信における回数、この部分につきましては、いわゆる慣例にとらわれずに、当然そのイベントの性質も、事業の性質もあるんですが、慣例にとらわれずに情報発信することが望ましいというふうに判断する場合もありますので、その辺りは今後適切に、どういった形での回数が望ましいのかについては検討事項とさせていただきたいというふうに思ってございます。

浦野委員

 例えば、今度6月からやるさっきの男女のSNSの相談であったりとか、区として例えばおくやみ窓口とか、外国人相談とか、新たにいろいろ窓口を設けながら今取り組んでいることもあると思うので、それがあるということを広く知ってもらうということはすごい大事ですし、区の取組をより効果的にしていくという側面もあると思うので、ぜひ今後御検討いただきながら、所管とも相談しながらやっていただきたいということで、最後は要望しておきたいと思います。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、138ページ、3款総務費、1項総務費、1目総務費、事務事業2、総務につきまして質疑はございませんか。

森委員

 東北絆まつりの負担金増の中身を教えてください。

永見総務部総務課長

 こちらの一つは物価高騰によりまして会場設営費であったりとか什器、そういったものが高騰していることが一つ、それからこちらも物価高騰が関連するんですけれども、青森市のほうからねぶたを運搬していただいている関係で、そちらの経費もかなり上昇していることでございますとか、旧庁舎や中野サンプラザ前を使っていたものが中野四季の森イベントエリアに移転、場所が変わったことによりまして、新たな電気設置の工事であったりとか、警備員の人数の増であったりとか、そういったところが見込まれるということで、それらもろもろ含めますと、今回負担金増となっている290万円余よりも多く、400万円以上も増えてしまうところはあるんですが、歳入として、こちらまだ実行委員会のほうで御検討いただく内容だと思うんですけれども、出店料の見直しとか、そういったところについても見込んで、収入の増というところは努力をしていきたいというふうに考えております。

森委員

 先回りして御答弁いただいてありがとうございます。そっち聞こうと思ったんですけど。1点気になるのが中野四季の森公園のイベントスペースの工事が必要、それを教えてください。

永見総務部総務課長

 これまで旧庁舎の前でやっていたブースなどにつきましては、電気を敷くに当たって庁舎の電源を引っ張ってくるということができたというところはあるんですけれども、中野四季の森公園でやるに当たっては、それとは別に公園の電源から引いてくるというところで、少し違う、これまでとは違う工事が必要だというところがあるので、そちらで数十万円程度、金額が増しているというところでございます。

森委員

 その予算はここには入っていない、公園課のほうに入っているんですか。

永見総務部総務課長

 こちらのほうに入ってございます。

森委員

 それはこのイベントだけで使うんですか。公園の設備として使えるようになるんじゃないですか。

永見総務部総務課長

 公園のほうに配線が引かれているんですけれども、それを実際に電気として、線として引っ張ってきて各ブースに引っ張ったりとか、そういったところに経費が必要ということで、このイベントのためにそういう経費がかかってしまうということでございます。

森委員

 そしたら公園そのものの工事ではなくて、公園に敷設されている電気系統を各店舗に引っ張るために必要な予算がこの中に入っているということでいいですね。

永見総務部総務課長

 そのとおりでございます。

森委員

 ありがとうございます。それはこのイベントでしか使えないんですか。要するにいろんなイベントをやるじゃないですか、イベントスペースなので。そういうときには開放できないんですか、その電源というのは。

永見総務部総務課長

 ほかのイベントでも、そういった配線をすれば使えるとは思います。

森委員

 今、公園管理は直営じゃなくなっていますよね。PFIでやっているんでしたっけ。というときに、それはどこに言えばいいんですか。役所に言えば使わせてもらえるんですか。

永見総務部総務課長

 設置するに当たっては、指定管理者に当然お話はするんですけれども、配線をする事業者のほうに依頼をしまして、公園の電気の設備から引っ張ってくるような工事をしてもらうということです。

森委員

 実務的にどういう手続を取るかじゃなくて、そういうものが使えるということが知らないと、使おうという発想にも当然ならないわけですよ。というところを気にしているんです。今回、さっき浦野委員から触れていただきましたけど、所属団体で区役所で大きいイベントをやりましたけど、お借りして、どこに何があるとか、全部はやっぱり分かんないですよ。やってみて、こういうものが欲しいなといって相談して、使える、使えないとかという調整が発生するときに、そもそもそういうものがあるんだと知らないと使えないわけですよね。というところを今後どうしていくのかなというのが気になるんですけど、これは公園課の範囲ですかね。という御意見があったということをお伝えいただければと思います。

 もう1点、視察旅費がついていますが、これは誰がどこに、いつ、何回行く予算でしょうか。

永見総務部総務課長

 具体的な視察先につきましては、まだこれからというところではあるんですけれども、東北絆まつりでありますとか、東北の自治体のほうに3か所程度訪問することを想定してございます。昨年、実際に視察に行った方としては、区長、議長、総務部長、区議会事務局長であったりとか、東北絆まつりの担当部長、担当課長などが昨年は行ったという実績がございます。

森委員

 昨年の予算説明補助資料には項目がなくて、今年はついているなと思って聞いているんですけど、そこはどうなっているんでしょうか。

永見総務部総務課長

 昨年は事務費という形で、視察旅費、また職員の時間外手当ということで、その中に含まれていたというものなんですけれども、今回分かりやすく見ていただくために、このような形で明記をしたというものでございます。

森委員

 分かりました。時間外手当も同じなんですね、今の答弁だと。それぞれ金額は、前年度比で言うとどうなっていますか。

永見総務部総務課長

 まず時間外手当でございますけれども、前年が149万3,000円だったところが47万円ほど増加しているということで、こちらにつきましては、これまで総務部の職員を中心として体制を組んでいたんですけれども、ほかの部の職員にも兼務を拡大するということを取り組みまして、その分の手当が増加しているというものでございます。東北自治体への視察等旅費につきましては昨年度と同額でございます。

加藤委員

 総務管理事務の中野サンプラザ南側広場開放事業経費について伺います。まずこれはいつからやる予定なんですか。

永見総務部総務課長

 4月から開放するということで考えてございます。準備ができ次第、開放したいと思っております。

加藤委員

 一方、まちづくり中野21から中野区に何かしの形で土地・建物を年度内に移すと言っていましたけど、所有者が変わっていく中で、その辺の事務手続は問題ないのかなというところなんですが。

永見総務部総務課長

 こちらにつきましては、区のほうに移転するということを検討しているわけですけれども、それまでの間についてはオープンスペースとして開放して、警備であったり清掃を行うということで、秋頃の移転を想定してはいるんですけれども、その辺りをめどに切り替わっていくというようなイメージを持っております。

加藤委員

 この経費の中には、まちづくり中野21に対して賃借料を払うという金額は全く入っていないということでいいんですか。

永見総務部総務課長

 無償でお借りするという考えでございます。

加藤委員

 分かりました。いろいろとこのスペースの運用などは野村不動産にお願いしたいというような趣旨の報告が1月29日、30日の当該委員会であったわけですけども、その辺りに対しては、野村不動産に対してやるというのはえこひいきというか、公共性・公平性が担保されていないというような話が委員から出てきたわけですけども、その後の検討についてはどうなったのか、お伺いします。

半田企画部資産管理活用課長

 貸付けにつきまして、現在こちらの総務費についているものはまちづくり中野21が持っている段で区として開放をするというものでございますけれども、その後、仮に区が中野サンプラザの土地・建物等を受けた、土地・建物が移転した場合に、そのときの貸付けでございますけれども、こちらについては、今現在の施行予定者に貸し付けるというふうに決まっているものではございませんで、貸付けする場合に当たっては公平性・透明性を確保して、どのように貸し付けるかについて引き続き検討しているところでございます。

加藤委員

 所管は資産管理活用課になるということ、総務課じゃなかったということですね。

永見総務部総務課長

 移転するまでの間、まちづくり中野21から借り受けてオープンスペースにするという部分については総務課所管になろうかと思いますけれども、移転を検討しておりますので、その後のお話というところで今切り分けをしているというところでございます。

加藤委員

 所有が区になると資産管理活用課が管理するけど、まちづくり中野21が持っている間は総務課が役所の中においては担当ということでよろしいですか。

永見総務部総務課長

 まちづくり中野21が持っている間は総務課が所管ということで、その後については、用途に応じて資産管理活用課なのか、まちづくりの部署なのかというところで考えることになるのかなと考えております。

加藤委員

 話は戻りますけど、公共性・公平性を担保するというところは厳密にやっていくということでしたけど、そうすると1月29・30日で報告されたような話は変わった、あのような文言だとそういうふうにしか捉えようがなかったわけですけど、考え方が変わったということでいいんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 報告のときには確かに文章上、施行予定者のほうからはそういった申出のほうがあったということでは御報告させていただいておりまして、このため中野サンプラザ広場等の貸付けについて検討するということで御報告させていただいております。ただ、内容といたしましては、広場の貸付けにつきましては、決して施行予定者への貸付けを前提に今検討しているわけではございませんで、区としては、繰り返しになりますけれども、公平性とか透明性を確保した上での貸付けについて今検討をしているというところでございます。

加藤委員

 話をもっと遡っちゃうと、11月の段階で野村不動産に、貸付けの提案は区側からあったという話だったって聞いていますけど、そうするとえこひいきのために区側が努力しているような話が出ていたわけですけども、本当にそれが守られるのかなということです。

半田企画部資産管理活用課長

 まず地権者負担への対処ということで、施行予定者のほうからは、対応についてはまずは困難である旨、回答を頂いたということでございますけれども、ただ、改めて区のほうから強く申入れを行ったところ、実質負担については施行予定者として責任を持って対応するというのは御回答を頂いておりまして、その結果として文書等で頂いたのが先ほどあったその御提案、中野サンプラザを借り受けるという御提案を頂いたというところでございます。ですので、区からそういった形で、施行予定者のほうに借り受けてほしいということで求めたものでございませんで、あくまで区といたしましては、実質負担について責任を持って対応していただきたいということでの申入れを行ってきたというものでございます。

加藤委員

 実質負担のところと貸し出すことという話は別々なんですか、セットなんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 あくまで区といたしましては、実質負担のほうへの対応をお願いしてきたところでございます。それに対して、まずは施行予定者のほうから、それに対応するのは難しいということで御回答いただいているところでございますけれども、その後、借受けについて御提案があったというものでございまして、それも踏まえて区として今貸付けについて検討をしているというところでございます。

加藤委員

 じゃ話はセットということですよね。そこで場所を貸すのと実質負担のところが話セットになっているということは、結局広場を貸すこと自体を考えたら野村不動産じゃなきゃいけない理由は全くないわけですよ。ほかのイベント事業者とかが借りたいと言えば、同じ条件の中で、プロポーザルか何かで手挙げしてもらったら、ほかが取ったっておかしくないような状況になるわけで、話がセットになってということは、貸し出すことと実質負担するところは別々で切り分けなきゃいけないのに、でも、話は何回聞いても、いつもセットなんですよ。どうやっていくのかなというのが全然分からないんです。

半田企画部資産管理活用課長

 実質負担のところと、あと貸付けのところを、どちらも施行予定者のほうで決まっているという意味でのセットということではございませんで、貸付けにつきましては、プロポーザル等も含めて公平性とか透明性を確保して貸付先を選定していくことで検討してございまして、決して今の施行予定者のほうに貸し付けるということで、そういった方針で区として進めているものではございません。

加藤委員

 よしんばプロポーザルをやって、野村不動産じゃないところが取ったとした場合、野村不動産が実質の負担をするという方法はほかに何があるんですか。寄附とかしてくれるんですか、中野区に、足りない分をそのまま。そういうことまで考えてあるんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 仮定の話になりますけれども、貸付先については、まずはプロポーザル等を含めた公平性のある手段で考えてございますので、貸付先が決まった後、施行予定者に求めるべき実質負担の分について、どういった形で対応していただくかについては、また改めて検討することになるのかなというふうに考えてございます。

加藤委員

 話が別々なはずなのに、やっぱりつながっていて、取れなかったらそのとき考えるって、何を言っているか分からない。そこに公共性はないですよね。一般質問でも言いましたけど、ここのところは、社会情勢で悪化した問題よりも、区が公共性がない物の考え方をしているということのほうがよっぽど重大な問題になっているんじゃないかと私は思っているんですけど、大丈夫ですか。

岩浅企画部長

 もう一度、最初から順番にお話をしますと、新たな負担が発生をした、事業が遅れることによって管理費等が新たに発生することが分かった。それに対して対応してほしい、いただきたいということを野村不動産のほうに申入れをした。それに対して、損害賠償という形での対応は難しいという回答がありました。それは難しいけれども、土地を借り入れて、まちのにぎわいに資するような、土地を借りて賃料を払うということで、その対応、区が新たに発生した負担に対して対応したいというような回答を頂いた、それは責任を持ってやりたいという回答を頂きました。区はそれを受けた段階で、委員おっしゃるとおり、貸付けだと透明性・公平性というのが必要になってまいりますので、野村不動産ありきでの貸付けを決定することは難しいという判断をしておりますので、中野サンプラザの土地を貸す場合にはプロポーザル等を含めまして広く公募をかけて貸付けをする必要があるだろうというふうに考えています。それをやりたいと思っています。そうなった場合に、野村不動産が落札しなかった場合があります。その場合には損害賠償は難しいと思っておりますし、根拠もなかなか難しいところがあると思っています。区としては、事業が遅れたことによって、あの土地を何も活用できていない状態で新たな負担が発生しておりますので、事業が遅れたことによってあの土地から新たな収入が得られるのであれば、そこは新たな負担と新たな収入で相殺をしていくべきだというふうに考えておりますので、野村不動産以外が落札した場合に、新たに損害賠償を野村不動産に対してできるかというのはなかなか厳しいかなというふうに思っています。そこは協定の問題もございますので、弁護士との相談にもなりますけれども、かなり難しいかなと思っています。ただ、区としては新たな負担に対しては新たな収入によって対応ができるというふうに考えているところでございます。

加藤委員

 野村不動産が取るのありきでというのは、例えば年間4億円ぐらい負担がかかる、当初の話で、いろいろその後、固定産税とか変わってくるかもしれない、ただ、その前提で話した場合に、野村不動産以外がもし取った場合に、4億円の賃料を払ってくれるのかって話になったら、それはないですよね。払ってもらうぐらいの条件でプロポーザルをかけるんですか。

岩浅企画部長

 イメージとしては、貸付けをする場合には最低の限度額をつける必要があると思っておりますので、プロポーザルの場合ですと金額ですよね、幾らで借り受けますよという金額と内容だと思っていますので、その中で判断はしていきたいと。当然、両方の点数を見て決定はしていくんだろうなというふうには思っています。今、事業計画的には3年ぐらいは多分このまま順調にいっても遅れると思っておりますので、その間に新たに区が発生する負担について野村不動産に提示をして、それについては対応しますというふうに回答に頂いておりますので、最低それは野村不動産としては、手を挙げてくる場合にはそれは支払うということで提案が出てくるというふうに考えております。

加藤委員

 だって市場価格で土地の値段というか、貸出しの値段って決まるんじゃないんですか。入札で、最低の金額を決める際には、何かの標準価格を決定する際に相場の価格みたいに決めるけど、でも言っているのは、中野サンプラザの開発、中野駅新北口駅前エリアの開発が遅れてしまったから年間4億円って、全く市場価格と関係ない値段が最低限度額に設定される要因になるという、全く意味が分からないプロポーザルになってくるんじゃないですか、それって。

岩浅企画部長

 今後の中野サンプラザをどうしていくかというのもあるかと思っています。固定資産税が今現在かかっている状態になりますけれども、区に移管ができた場合には固定資産税もかかってこなくなりますので、2億数千万円というお金は必要なくなってきますので、トータルで3年程度遅れた場合に、現状なり今後の対応を踏まえて、このぐらいの負担が出てくるというのがありますので、それに合わせた形で、合わせた形というか、最低限度額は相場といいますか、路線価等を使って区として通常どおり算定いたしますので、それを最低基準に募集をかけて、使途ですとか金額がどのぐらいので提案が出てくるかというのを踏まえて貸付先を判断していくというものでございます。

加藤委員

 結局、高く値段を入れてくれることを期待して、そういうプロポーザルをやるということになるということですか。野村不動産ができるだけ高い値段で入れてくれることを願って、そういうプロポーザルをやるということですか。

岩浅企画部長

 価格と提案の内容になると思っています。

加藤委員

 それは分かりました。もし野村不動産が取れなかった場合はどうするのかが全く今のところ考えられていないということですか。

岩浅企画部長

 野村不動産が取れなかった場合に、さらにどう求めていくかということですよね。それは現時点で、法律相談とかの中では難しいというふうに今言われておりますけれども、最終的にどうするかというのは現時点では決まっていないところでございます。

平山委員

 同じところも聞きますけど、その前に森委員と同じところで視察旅費なんですが130万円、130万円ってなかなかの額ですよね。1人10万円かけたって13人分、でも東北往復ぐらいだったら恐らく1人5万円ぐらいじゃないかと思うんですよ、宿泊も兼ねて。これって具体的に、去年と同じということなんですが、去年の内容をもう少し具体的に130万円の内訳を教えていただけますか。

永見総務部総務課長

 昨年は実際に予算化した金額は同額でございますけれども、実績として使った金額としては101万円程度でございまして、まず行き先といたしましては、東北絆まつり、青森市、こちらの視察に1泊で4名で行ってございます。こちらの金額が全部で16万円程度でございまして、それからもう一つが盛岡市と秋田市のほうに、こちらは6名で2泊で視察を行ってございまして、こちらは大体46万円程度、それから最後に黒石市、青森市、こちらの視察について、こちらは1泊で行ってございまして、5名で行っておりまして、38万円程度ということでございました。

平山委員

 青森市は2回行っているんですね。盛岡市は2泊している。分かりました。豪華ツアーだなと。そんなこと言っちゃあれだけど。

 さっきの中野サンプラザの南側広場の開放事業を聞いていて、すみません、私も何をやるんだろうと思ってはいたんですけど、ということは要するに4月から開放するんだけど、まちづくり中野21から取得をして区のものとなって、区の資産となるまでの間はただ開放しているだけで、特に貸出しとかは行わないということなんですか。

永見総務部総務課長

 その辺りについて、今後もう少し検討していこうと思ってはいるんですけれども、区民の声なども伺って、いわゆる事業者で募集して貸出しということはもちろん行いませんけれども、何か単発でということについては、今後そんなことも区民の声なども把握した上で考えていきたいと思っております。

平山委員

 それこそ区民の声って、どこまで聞くんですか。言ってきた人だけの声を聞くんですかってなっちゃうじゃないですか。ルールもないんでしょう。何で予算化したんですか。後でもいいじゃないですか、そういうのをちゃんと決めてからでもって思うぐらいの予算なんですよ。何かしら正式な入札、プロポをやって、正式な運用を完全に民間に任せるまでは、区として少し独自でやるのかなと思っていたら、先ほど来聞いていると、何も決まっていないのかなと思ったら何も決まっていないと。別にこの予算が駄目だというわけじゃないですけども、ただ広場をオープンするためにですよ、言ってしまえば、お金をかける、何百万円かのお金がかかるわけですよ。そこまでのことを区民が本当に望んでいるんですかね。だって、ただの広場ですよ。時計は動くんですか。

永見総務部総務課長

 時計についての経費は特にございませんので、駅前の貴重な土地について、閉鎖しているだけではなくて、オープンにすることによって区民の方に親しんでいただくというのが主な趣旨でございます。

平山委員

 あの時計って名物だったわけじゃないですか。子どもも回って変わっていくと喜んで、時計も動かない、広場だけを開放する。もうちょっとよく考えたほうがよかったし、もうちょっと考えてほしいんですよ。何を危惧しているかというと、本当に区に直接言えるような声の大きい人だけが活用する場になることを恐れているんですよ。そこに一体どういうルールで貸し出されるんだろう、一体幾らで貸し出されるんだろう、その後の運用とは全然違う金額だったらどうしよう、それが税金を使って広く区民に公平にサービスを行うということとは大きくかけ離れるんじゃないかということを懸念するんですよ。だから、これについては細かく御報告を頂きたいなと。運用のやり方とか、そういったものが決まったら。だって少なくとも、本当だったら今度の常任委員会で、こういうふうに予算が通ったんだからこういうふうに使いますということぐらい報告しなきゃいけないけど、今の状態では現状無理じゃないですか。でも、せっかく予算をつけて、せっかく税を投入して広場を開放するんですから、より多くの区民の方々に、あそこが開放されてよかったなと思っていただけるような利用の在り方を一生懸命考えていただきたいなと思いますけど、どうですか。

永見総務部総務課長

 今後、開放してどのように使っていくかということについては検討したいと思います。

吉田委員

 知っている人は知っているのかもしれない、僕は何も知らないので聞きますが、この1,853万7,000円の使途の内訳を教えてください。

永見総務部総務課長

 これから入札にも関わることなので詳細はあれなんですけれども、主に警備委託のほうの金額が8割弱程度でございまして、それ以外が清掃委託ということでございます。

吉田委員

 警備委託にかかるのが1,800万円の8割ぐらいで、残りが全部清掃委託なんですか。多分南側の広場を開放するというと、中野サンプラザの入り口、内部に入り口の扉がばーっと並んでいて、そこに例えばここからは入れません、中は使わないでしょうから入れないようにするとか、あるいは端っこには自動販売機とかいろいろあったと思うんですけど、どこまで使えるようにするのかとか、あるいは先ほど時計の話もありましたけど、電気だとか何とかっていうのは今は止めちゃっているから使えないという答弁を前に頂いたと思うんですけど、どこまで中を使えるようにするのかしないのかとか、その辺、今決まっていることはあるんですか。

永見総務部総務課長

 現在は敷地全体を柵で覆っているという状況ですけれども、開放する際には建物の前まで柵のほうを移動するということをして、広場が使えるような状況にするということで考えておりまして、基本的にはオープンにするということで警備と清掃を行うという、そういった取組でございます。

吉田委員

 自動販売機、前ありましたよね。あれは今もう死んじゃっているのかな、撤去しちゃったのかな。ああいうものはまた復活したりするんですか。どういうことなんですかね。

永見総務部総務課長

 自動販売機を改めて使用するという考えはございません。

吉田委員

 中にトイレがありましたけども、中のトイレも使えないということですかね。

永見総務部総務課長

 建物の中に入れるような形にはしないという考えでございます。

吉田委員

 大体概要が分かったんですが、1,800万円の8割だから1,500万円ぐらい、警備はどうしてもそんなにかかりますかねってちょっと不思議なんですが。

永見総務部総務課長

 警備については、実際に中野サンプラザが稼働していた時期にも警備は行っていたということなんですけれども、やはり365日で、夜間で1時間に1回巡回するというようなところで、かなり人件費を要するというところで、一定の経費がかかるものと考えております。

吉田委員

 警備というのは建物の中の警備なんですか。じゃなくて南側広場の警備なんですか。

永見総務部総務課長

 巡回警備ということで、建物の中ではなく外を見回るということでございます。

吉田委員

 それだったら例えばいろんな公園とかも、夜間警備してそれだけのお金がかかったりしているんですか。

永見総務部総務課長

 公園のほうは所管外になりますけれども、こちらについては見積りを警備会社のほうに取らせていただいて予算化したというものでございます。

吉田委員

 それでしたら、体裁はともかく、南側広場のところを今みたいな不細工な壁じゃなくて、もちろん体裁よく、昼間は開放して夜は入れないようにするような形にすれば、夜間の警備って必要ないんじゃないかとも思うんですが、本当に今の夜じゅう回らなきゃいけないということに1,500万ぐらいかけなきゃいけないのかが、いまだにちょっと得心がいかないんですが。

永見総務部総務課長

 いわゆる広場を開放するに当たりましては、やはりその場所において近隣に迷惑がかかるような行為でございますとか、そういったところについて、そういったことが起こらないような対策というのはしていく必要があるとは思いますので、そういった趣旨で警備というものは必要かなというところで考えております。

吉田委員

 おまわりさんに巡回してもらえばいいんじゃないですか。

濵口総務部長

 中野サンプラザ南側広場の管理についてですけれども、前提として今所有がまちづくり中野21のものになっております。先ほど課長が答弁したとおり、それを無償でお借りして、我々のほうが広場を開放するということで今回予算を積んでいるということがございますので、借りている期間、区としての責任が当然生じますので、以前でしたら中野サンプラザが運営をしておりましたので、日中ですとか夜間の警備については中野サンプラザ、まちづくり中野21のほうで管理をしていたということがございます。ただ、今回はそういったことで、我々のほうで責任を持ってお借りをするということで、きちっと夜間についても見る目を配置するということで、こういう予算を計上したものでございます。

吉田委員

 やっぱりまだ分からないので、一応ここまでにしますが、なかなか理解できないなと思っています。

森委員

 この中野サンプラザの南側の話ですけど、来年度まずまちづくり中野21から借りて区が開放する期間がありますと。まちづくり中野21から買い取って区が開放する期間があります。それから買い取った後に公募の手続をして、どこかのタイミングで民間による管理運営が始まる。1年間で3フェーズに分かれるという計画なんですか。

永見総務部総務課長

 まちづくり中野21から借りて開放する期間につきましては、移転が秋頃に行えた場合には、それまでの間ということになろうかと思います。その運用につきましては検討というところではございますけれども、その後、事業者を募集する場合には一定の期間を要すると思いますので、その間がありまして、さらに事業者による運用というような、事業者の運用がいつになるのか、ちょっと分からない部分もありますけれども、そういったステップになるのかなとは考えております。

森委員

 そうすると、1年間貸し出しますといっても実際に来年度1年で見たときに、貸し出せる期間というのは、今の話だと多分2か月とか3か月とかになるんじゃないかなと思うんですけど、そういうイメージでいいですか。

永見総務部総務課長

 まちづくり中野21から借り受けた状態で貸付けするという期間につきましては、三、四か月とか、そのぐらいにはなるのかなとは思っております。

森委員

 さっき、ぽろっと秋頃という話がありましたけど、区が取得するといったって、ここだけ取得するわけじゃないじゃないですか。中野サンプラザ全体を取得するわけで、結構大きな話で、そこのプロセスをどうやって進めるのかというのも気になっているんです、お金のやり繰りも含めて。その辺りをどのようにお考えになっているのかお聞かせください。

永見総務部総務課長

 取得後の運用について、現時点でまだ具体的な検討が行われている状態ではないと思いますので、その辺り円滑に接続していけるように関係部署間で協議をしていきたいと考えております。

森委員

 じゃなくて、まちづくり中野21が持っている資産をまるっと区に移すわけですよね。そこには土地があって建物もあるし、あるいはまちづくり中野21の借入金だってあるわけですよ。彼らの借金だってあるわけで、ここをきれいにしないといけないと思うんですが、その辺りをどうやっていくのかというところを伺っているんです。

永見総務部総務課長

 今委員御指摘のとおり仮入金等もございますので、その辺りについては、区のほうで追加出資をするということも検討しておりまして、そういったプロセスを経た上で、現状寄附による移転を受けるというような手続を進めていく考えでございます。

森委員

 そういう手続が必要で、金額も大きいので、秋頃まではかかっちゃうということなのかなと思います。それで貸し付けるところが今南側の広場だけじゃないですか。これが仮に10年、再開発が動きません、工事には着手できませんとなったときに、今の中野サンプラザを除却して、もう少し広く貸せれば、もっと歳入として入ってくるわけですよというのもあって、だけど、今の建物というのは市街地再開発事業の中では評価額もあるでしょう、設定されているでしょうということを総括質疑のときに伺って、資産価値は幾らですかと聞いたら、354億円という答弁が返ってきて、あれは多分全体の資産価値の話、要するに土地も含めての価値だと思うんですけど、要するに建物の除却をする、しないの話をあのときしていたので、建物の評価額というのが知りたいんですけど、それは今どうなっているんですか。

永見総務部総務課長

 おっしゃるとおり土地・建物合わせて354億というところでございまして、建物のみですと約69億円でございます。

森委員

 ということで結構な金額なので、簡単に壊すというと、解体費がかかるというだけじゃなくて、今の資産価値が設定されているものも失うことになるので、なかなか難しいなとは思っているんですが、結局じゃいつ着手できるんですかというところとの見合いになっていくんだと思うんですよ。というところをもう間もなく、3月には今の協定をどうするかというところを判断されるということなので、その後の議論になるとは思うんですけれども、その解体の手法もいろいろあるじゃないかという話もしましたけど、サンプラはしばらく、次の事業者が決まって工事が行われるまで、このままにするのかどうかみたいなところというのは、どういうスケジュールで決まっていくイメージなんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 委員おっしゃるとおり本定例会におきまして、今後の見直しの方針のほうを区として出す予定でございますけれども、その中で事業のスケジュールにつきましては、その方針も踏まえて今後組んでいくことになるかと思います。ただ、所管はまちづくり推進部のほうになりますけれども、具体的なスケジュールについては今現在まだ区としてお示しできるものはございませんで、それにつきましては整理でき次第、改めて議会のほうにお示ししたいと考えてございます。

小林委員

 サンプラで申し訳ないんですけども、このサンプラザの南側開放ですけども、吉田委員じゃないですけど、私も全然イメージができていないんですね。先ほどのお話では、いずれにしても一旦サンプラザの南側の広場を中野区が借り受けますと。所有者から借りますと。そこを開放するので、警備で千数百万の警備費がかかりますと。それは警備員さんが巡回をしていただく金額だということがありました。警備員さんが巡回って、いろんな方法があると思うんですけど、例えば今どきで言えば、それこそ防犯カメラを一つつければ24時間警備ができるわけで、人がわざわざ行かなくてもですね。そういった方法もありますし、それは解体する予定の建物に多少の機器を、多少って数台の機器を取り付けたところで、そんなに影響するものでもないですし、そこに新たに電気を引いたとしても、そんなにするものではないとなると、少なくともこの10分の1ぐらいの、10分の1もかかるわけない、180万もかかるわけないと思うので、できてしまうのではないかということが一つ。というようなこともあると思うんですけども、いろんな警備の仕方というのは想定された上で、多分人が回ってやる警備になると思うんですけども、そういうことなんでしょうかね。要するに、いろんな手法を考えた中で人が巡回警備をする、それを選んだということですか、まず。

永見総務部総務課長

 夜間警備ということで、実際にその場所で迷惑になるような行為が発生したりとか、そういったところがもし発生した場合には、直接注意をするということが必要になってくるのかなというふうに考えておりまして、そういった意味ではやはり人が巡回して警備をしていただく必要があるかなと考えております。

小林委員

 さっき言ったように、今どきの警備保障会社も、1時間も2時間もたって来るところはどこもないわけで、迷惑行為があれば早々な時間に比較的来るというようなケースが非常に多いと私は思っています。私が契約しているような警備会社でも、そういうふうな短時間の間に移動されるというふうにも聞いていますけれども、そういったこともあります。さっき言ったように、24時間防犯カメラというか、監視カメラというか、何か分かりませんけども、そういったもので行えば相当な警備力もつくし、それから周知としても、警備中というようなことの表示もできているわけでありますので、むしろ人がいるかいないか、中野サンプラザ時代については私は分かりませんけれども、どのくらいの巡回をしていたのか分かりませんけれども、泊り込みでするというふうなことになると、どこか宿泊施設も必要なわけでしょうし、そこにただ何かボックスを一つ、昔の電話ボックスを置いているというわけでもないでしょうから、そういったことも考えると非常に無駄なものなのかなというふうに思います。なので、警備の手法というものをもっと変えて行うということが、遠隔操作でもできるわけですから、そういったことをもっと工夫したほうがいいのではないのかなというふうに思うんですけれども、予算は組んでいるでしょうけども、そういった余地は全くないんですか。

永見総務部総務課長

 この予算の見積りを取って、先ほど申し上げたような形態での警備ということで行っていただくということで考えてございます。実際に人が巡回をすることによりまして、巡回をされている場所なんだということで、なかなかそういった迷惑行為などがしづらくなるというような効果もあるのではないかというふうに思いますし、直接注意をするというところもございますので、そういった夜間に関しては、まちづくり中野21からお借りをしている施設というところで、しっかりした警備を行っていくということでこのような形で考えているところでございます。

小林委員

 いやいや、今の話を聞いたらもっと言いたくなっちゃいましたよ。今中野区内で防犯カメラがいっぱいついています。その防犯カメラによる犯罪に係る検挙率って非常に高いんですよ。しかも今の防犯カメラって非常に性能もいいんですよ。24時間監視していることによって、もっと抑止力って高まるんですよ。高まっているんですよ、実際に。そういったことを考えると、人が24時間の中で巡回警備するなんていうのは、前世代的というか、何十年前の警備の仕方をしているのというふうに思ってしまいます。それが1点目。それはもう要望で言います。非常におかしいと思う、その警備の仕方は。人の目って、防犯カメラのほうがもっと抑止力が高いですよ。24時間、警備会社に委託したほうが全然いいですよ。人が回っているなんていうふうな時代でないですよ。それが1点。

 それから、警備とは話が変わります。今の中野サンプラザ南側広場については、例えば草が生い茂っていたり、それから石の段差ができていたり、非常に不具合な設備的な面があります。その改修などはこの費用の中には入っているんですか伺います。

永見総務部総務課長

 清掃委託ということで週3回ごみの清掃も行うことでございますとか、1回除草を行うということもやっていただくというところは想定をしてございます。

小林委員

 聞き方が悪かったかもしれません。安全上、不具合な部分が床面にありますけれども、その補修、修復、改修は行うんですか、行わないんですか。

永見総務部総務課長

 まちづくり中野21からお借りをする期間については、そんなに長期間お借りをするという想定ではございませんので、その期間においてそういったことを行う予定はございません。

小林委員

 ということは、段差ができていて、借りたところで事故が起こりました、つまりけが人が出ましたとなったら、それは借りている中野区の責任ということで中野区の損害賠償の対象になる、そういったことでよろしいですか。

永見総務部総務課長

 そういったことが発生しないように職員も確認するなど、そういったような形で対応していきたいなと考えております。

小林委員

 段差がありますよ。行ってみてくださいよ。毎日通っていらっしゃると思いますけれども、平らではありません。中野サンプラザが毎日使われていたときとは違って、石の段差ができています。そこでつまずく可能性、すごく高いと私は思います。本当に。雪が降れば当然雪が積もるでしょう。それはその警備の方々が掃除するかどうか分かりませんけれども、そういったものも清掃の中に含まれているかどうか分かりませんけれども、少なくても今段差のあるようなところでつまずいて、けがをされるということだって考えられるわけですよ。そういったことに対して、借りるということは責任も全部中野区で受けるということになるわけですから、そういった補償もきちっと対象になってくると、私は賃貸契約についてはどういうふうにされるか分かりませんけれども、またそういう専門家ではありませんから分かりませんけれども、そういったことまできちっと踏まえた上でなければならないというふうに思うんですけれども、そういった面についてもう一回聞きます。

濵口総務部長

 御指摘の段差ですとか不具合といったところは、今フェンスの中の様子も我々十分に把握できているわけではございませんので、これから賃貸の借り受けるという契約を進める中で、まちづくり中野21ともいろいろ協議をさせていただきながら、当然ですけど安全に開放するということが区としての責任が問われますので、そういったところについても確実な開放ができるように心がけてまいりたいと考えてございます。

小林委員

 その上で聞きます。一旦閉まってしまったところを借りることになるんですけども、そうすると車椅子の方々だったりとか、階段があって高さがあります。手すりだとか、そういったものについては現況のあるものの中でやっていくという、既存建物としての法律でいいんですか。それとも新たに、そこは借りるのに当たって中野区が工夫をするんですか。つまりスロープを設けて車椅子の方々も上に行けるように、もしくは手すりをつけてきちっと、法律がありますから、そういったことに準拠した施設にしていって借りるんですか。それとも、今のまま、ただ単にオープンにするわけですか。

濵口総務部長

 想定としては現状の開放ということをベースに考えてございました。ただ、先ほど申し上げたとおり、安全面に何らかの危険性が高いですとか、今御指摘いただいたような、そういうスロープなりの何らかの対応が必要かどうかということは少し状況を確認させていただきながら、今の予算の中にそういったものを積んでいるわけではございませんので、その必要性が生じた場合にはまた別途対応を考えたいと思います。

小林委員

 先ほどユニバーサルデザインのところでも話がありました。区でこの南側の広場を開放する事業として行うのであれば、そういったことも当然影響してくるのではないのかな、さっき言った安全面も影響してくるのではないのかな、区できちっと責任を持って、つまり事件・事故が起こったときのことも含めて、そういったことをきちっと対応していくのかということもなくて、ただ、この1,850万円余の中で、今後のことも決まっていない、運営の仕方も決まっていない、ただ、これだけの予算がかかるからって、非常に安易な見積りの仕方をしているようにしか見えないんですよね、今話をいろいろ聞いていくと。もう少し中身があるものだというふうに私は思っていたので、皆さんのこの開放事業に関わる内訳の話を聞いていても、そんなにざっくりとした見積りの仕方を、積算の仕方をしているのというふうにしか思えないんですよ。安全面についても考えていない。開放する期間についてどんなふうにしていくのかも決まっていない。具体的なやり方も決まっていない。警備の仕方も人だったらいいって。人だったらいいということが優先されていて、もっといろんなやり方があるのではないかということについての検討もされていない。そしてユニバーサルデザインの、中野区の事業としてこれで本当にいいのかどうかって、そこも検討されていない。非常に浅はかな見積りにしか見えないんですよ。予算設定にしか。こんなのを平気でやるのかなという。責任はどこに所在があるのかな、区で貸すので区ですと言うけど、その区は何も考えていないというような積算の仕方を予算として計上するのは本当にいかがかなと。中野駅新北口駅前エリアに関わる様々な課題のある中で、もっと真剣に取り込まなければならない、開放するのであればですね。しかもこれだけの、1,800万を超える税金を投入して開放って、そこでは利益は生まれないわけですから、どうなのかなと。今日ここに臨むまでは、しっかりしているんだろうなというふうに思っていて、話を聞けば聞くほど、全く理解のできない予算の組立てをされているんだなということしか思えない内容だなと改めて私は感じました。区側としていかがですか。

濵口総務部長

 中野サンプラザの南側広場につきましては、現状フェンスで囲われておりまして、見た目も、それから以前ですと通ることもできた広場のスペースを早期に開放して、区民の方が行き交うような、そういった利用に供するということで予算化をさせていただきました。ただ、委員から御指摘いただいたとおり、どういった開放が見込めるかといったところについては、まだこれからの課題でもございますので、今日御指摘いただいたことも踏まえて、4月以降に向けてしっかりと協議をしてまいりたいと考えてございます。

吉田委員

 思い出したので追加で言います。さっきもやもやしていたことの理由が、前にこの場でお聞きしたとき、要するに機械警備は駄目なんですかと聞いたんですよ。そうしたら機械警備は駄目だと。理由は電気が止まっているからと、こういうふうに言ったわけですよ。そうお答えになったんですね。私がそれを聞いたときに、旧区役所も泥棒が入ったり、2回入りましたよねとか、そういうことがあるから、そういうことを防ぐための警備かと思って当時は納得をしたんですけど、今お聞きしたら中の警備はしないと。外側だけの警備なんだと。中は閉鎖するんだと。こういう御答弁なわけですよね。であれば機械警備でいいんですよ。電気がないといっても、周りにも街路灯があるわけで、私もいろいろ盆踊りとか桜祭りの実行委員もやっていますから、特別に頼めば外に電源ってつくってくれるわけですよね。電源を新たに道路際に設置してもらうのに、そんな幾らもかかりません。そこから電気を引いたら監視カメラは幾らでも配置できるんですね。人間による警備というのは必要なくて、今、小林委員もおっしゃったとおり機械警備で、何かがあったときには警備員に臨場してもらうと。この体制で十分できて、費用はとても、この1,500万円ぐらいよりは安く済むと思うんです。このお金がもっと、今おっしゃったように現地のケアとか、あるいはほかのことにも使える、融通の利くお金であれば、これぐらいの経費が必要かもしれないんだけど、今の御説明は単純に警備と清掃の費用だけというので、それだったらこれだけ必要ありませんねと。ほかのことにもいろいろ、イベントをするから電気も使えるように、あるいは水も使えるようにという、何かあるのであればこれぐらいの金額はかかるかなと思うんですが、今の御説明だと納得できませんねと思いますが、御答弁があれば。

永見総務部総務課長

 こちらにつきましては、実際に人に回っていただくことによりまして一定のそういった迷惑行為の抑止効果でございますとか、実際に注意をするというところで、やはりある程度人に回っていただく必要があるのかなというふうに考えております。そういった御指摘も踏まえて、しっかり安全管理に努めていきたいと考えております。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、139ページ、事務事業3、文書・情報公開につきまして質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します

 次に、140ページ、事務事業4、法務・法制につきまして質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します

 同じく140ページ、事務事業5、統計につきまして質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します

 同じく140ページ、事務事業6、低所得世帯支援給付金につきまして質疑はございませんか。

森委員

 この定額減税補足給付の不足額給付という、事業の概要を教えてください。

永井総務部物価高騰支援給付金担当課長

 こちらの定額減税補足給付(調整給付)の不足額給付の内容につきましては、令和6年度に実施しております調整給付、こちらのほうで不足額が生じた場合に追加で給付を行っているものでございます。また、税制度、世帯状況によって定額減税給付金の対象とならない人を救済するといったところで給付するものでございます。

森委員

 時間外手当も入っていますけど、いつもこの給付金って結構な事務量になるんだと思うんですけど、これは不足分だから、そうでもないのか。人の稼働がどのくらいかかるとか、その辺を教えていただけますか。

永井総務部物価高騰支援給付金担当課長

 こちらの時間外手当につきましては、給付金の作業を進めていく中で、給付金の対象者に発送するまでのところが主にかかってくる時間になりまして、こちらのほうに掲載しているのは臨時交付金の対象になるということで、事業費に合わせて載せております。

森委員

 お金はいいって、よくはないんですけど、それよりも人の稼働がここにどれだけ取られるんですかというのを心配しているんです。その点いかがでしょうか。

永井総務部物価高騰支援給付金担当課長

 こちらの職員の稼働につきましては、準備等でこちらのほうで一定程度かかっているということになります。

森委員

 一定は当然かかるんですけど、何月から何月までの間、このくらいの人数が、どのくらいの職種の人が必要ですみたいなのはないんですか。

永井総務部物価高騰支援給付金担当課長

 時期については、まだ国のほうが、基準日というものをまだ示していない状況がございまして分からない部分があるんですが、大体準備に当たっては2か月程度かかりまして、人数につきましては、職員は4名程度でこれまで稼働してきております。あと、今回調整給付、奨学給付ということで、税情報にかかる部分が関わっておりますので、税務課とも連携しまして、こちらのほうは作業のほうは進めていくところでございます。

主査

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行します。

 次に、141ページ、事務事業7、庁舎管理につきまして質疑はございませんか。

山本委員

 庁舎管理の費用で前年度8億1,500万円から今年度6億1,300万円、大幅に下がっているんですけれども、何か新庁舎になったから効率的なことになったとか、そういう背景について教えていただけますか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 庁舎管理の減額になっている理由なんですけれども、まず光熱水費が減ってございます。次は庁外施設への内線電話を廃止いたしまして、主にその二つが大きく減額の原因となってございます。

加藤委員

 そうじゃなくて、もともと新庁舎に行ったときに光熱費とか清掃委託を、床面積を1.4倍でしたっけ――を乗じただけの金額を昨年度予算ではのっけていたから、今年度実際にやったらこのぐらいになるんじゃないかとディスカウントされているんじゃないんですか。ディスカウントというか、使用見合いに変えたということなんじゃないですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 こちらは単純に掛けたわけではなく、実績を含めて積算してございます。特に水道料金が実際安くなっておりまして、その実績値に合わせて計上してございます。

加藤委員

 令和5年度で旧庁舎の光熱水費と公共料金は1億6,200万円、昨年度予算が2億1,300幾らって見込んでいた。結果的には光熱水費が1億9,200万円だから、旧庁舎より3,000万円ぐらい増えているということでいいんですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 少しお時間を頂きます。すみません。

主査

 答弁保留ですね。

加藤委員

 計算しておいてもらいたいんですけど、どこかの機会でこの庁舎になってこれがよくなったみたいなのが報告であったと思うんですけど、新庁舎に行ったら光熱水費が上がっちゃいましたというのがよかったのかという話なんですよ、結局。上がりざるを得ないんですけど、環境性能抜群ですとか言っていたのに、いろいろ金額ベースで上がってしまっていて、売り物としていたものが金額ベースで上がっているというのがいかがなもんかなって。清掃のところも面積が増えちゃっているし、もともと各所管で掃除していたのを全部、夜間、ルンバ的なのも使っているんでしょうけど、それで結局上がっちゃったというふうに聞いていますし、新庁舎になって、その辺のランニングコストは上がってしまっているという認識でいいんですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 先ほど答弁保留した旧庁舎からの増なんですけれども、おっしゃるとおり約3,000万円ぐらい増になってございます。次に金額の、光熱費が上がっている件に関しては、面積比でいきますと、その基準で考えております、まず基準を当初1.7倍の床面積ということで、その基準からは安くなっております。あと、ZEB Readyを達成して、それを検証しながら今動かしているところなんですけれども、ほぼ達成の見込みも立っておりまして、旧庁舎よりかは、やはり面積も増えたり、設備も多くなったりして増えているんですけれども、床面積だとか、そういった同等の建物と比べると安くなっているというふうには認識してございます。

加藤委員

 面積が増えちゃえば、ある程度増えちゃうものもあるんでしょうけど、旧庁舎もボロボロとはいえ、照明とかがそれなりに工夫されていて、見た目ほど電気がかかっていなかったのかもしれないですけど、新庁舎に来たから、すごい環境性能が上がったというのを売るのはなかなか厳しい状況の中で、いろいろ分析をちゃんとしていただいて、働き方改革とか、いろいろ新庁舎に移って報告されていましたけども、改めてちゃんと見て、もう少しやれることがあるのかなとかを見て、実際は思ったほどの成果が出ていないなという感じがあるので、何か工夫できるところがあるのかなというのを今一度見直してもらって、あと結局、予算としては実績見合いと言いながら、1年はまだ使い切っていないから本当は違うのかもしれないし、よくよく御検討というか、調査・研究をお願いします。要望です。

吉田委員

 地下1階の駐輪場はここで聞いていいんですか。大丈夫ですか。新庁舎の。

主査

 大丈夫です。

吉田委員

 じゃ聞きます。私は議会運営委員会のメンバーでもないし、役職もついていない、平の議員なので、議会がある日でも大体最後のほうに来ることが多いんですね。そうしますと、今日もそうなんですけど、結局議員用の自転車置き場というのは満杯で入れられないんですよ。ラインが引かれているところは満杯で入れないから、しようがない、通路みたいなところに寄せておくんですけど、何か悪いことをしているような、ルールを守っていないような気にさせられるんですけど、もともとキャパシティどおり、議員の必要な数だけ自転車の置き場が指定してもらっていないのでこういうことが起きるんですが、新年度、ほかの方もそういうことが議員以外でもあるのか分かりませんけど、きれいにはなったけど、機能としてちゃんと十分でなっていない、新年度ちゃんとここに置けというところにちゃんと置けるようにしていただきたいんですけど、答弁をお願いします。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 議員の皆様は地下1階の駐輪場に入った一番奥の左側に配置してございます。限られたスペースで止めなければいけないので、ちょっと狭いところがあると思いますが、今後検討していきたいと考えております。

平山委員

 141ページの下段の庁舎維持補修工事というのは、これは具体的に中身は何になりますか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 庁舎を維持するために行う工事費になります。

平山委員

 それは一定程度、毎年度取らなきゃいけないというものですか。何か目的が、具体的なこの箇所のこういう工事というものではないんですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 平米で割り当てる単位費用というのがございまして、そちらで割り当てられた建物を維持するための費用になりまして、用途については特に決まっておらず、運営していく上で故障したものだとか追加したもの、必要なものだとかの工事費に充てるものでございます。

平山委員

 それはどの施設も一律なんですか。

竹内企画部財政課長

 一定の測定単位というか、単位に基づいて掛け合わせるというような単価が決まってございます。

平山委員

 単純な疑問で、ぴかぴかの新築じゃないですか、まだ1年たっていない。そういったところと、そうでない施設って同じ掛け率なんですかというのが気になるんですよ。(「ちょっとお時間をください」と呼ぶ者あり)分かりました。そこはそこで。

 まだ1年たっていないじゃないですか。これ、瑕疵担保責任ってどこまであるんですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 竣工後、電気と機械については1年で、建築については2年でございます。

平山委員

 限りなくそこでがっつりやってもらったほうがと思っているんですけど、それはそれとして、こんなに使うのかなと思って、単純に思っただけです。

 もう一つ、後でこちらは答弁が返ってきますから、そのときにまた聞くかもしれないですけど、総括質疑でむとう委員がおっしゃっていた外の駐輪場の屋根の件、これがどうしても中野四季の森関連での協定なのかな、結んでいますと。景観とか何とかそういったものに関することでしょうと。だから基本的な建築物以外に増築みたいなものはしませんみたいなものなのかなという気はするんです。駐輪場もなるべく地下に設けるというようなことになっていたみたいな話もされていた。だけど、区民の利便性を考えて上に持ってきましたということですよね。だけど屋根がつけられない、協定にという、ここがどうしてもつながらないんですよ。何が、具体的にどういう行為があるから駄目だということなんですか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 覚書に地下に設置する等、人の視点に配慮ということを鑑みまして、利用勝手が地下では不便なので地上に持っていったということで、屋根は自転車の一部とみなしまして設置したようでございます。

平山委員

 ごめんなさい、後段、人の目は分かりました、人の目があるからということですよね。でも、あの通りって中野四季の森公園の外に向いているから人の目は大丈夫なんじゃないかと思うんですよ。だからそこはクリアできるんじゃないかとは思うんですよ、多少強引にね。その後が分からなかったんですよ、また。屋根は自転車とみなしって聞こえた。もう一回そこを答えていただけますか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 当時の覚書から人の視線に配慮するものということで、駐輪場を地上に持っていったということでございます。そういった覚書に従って新庁舎を建設したものでございます。

平山委員

 ごめんなさい、あまり長くやると、覚書に従ったら地下に持っていかなきゃいけないんでしょう。違うんですか。覚書に従って地上に持ってきたんですか。今、覚書に従って地上に持ってきましたとおっしゃったんですよ。その前の話では、覚書に従ったら地下に持っていかなきゃいけない、だけど区民の利便性を考えて地上にしましたとお答えになったと思ったんですよ。ゆっくりでいいんですけど、そこはどうでもいいんだけど、屋根のところが知りたいんですよ。屋根をどうしてつけられないのかという納得できる理由を教えてほしいんですよ。

濵口総務部長

 駐輪場の屋根の件でございますけれども、庁舎管理担当課長が答弁いたしましたとおり覚書を結んでおります。覚書の中には駐輪場、そういった施設については地下等、人の視線に配慮するというような条文がございまして、本来であれば地下が望ましい。ただ、我々としては区民の利便性ということを考えまして地上ということで設置をいたしました。その際、覚書にありますとおり視線、委員御指摘の景観といったところの配慮といったところを一定考えざるを得ないというところがございましたので、屋根については、そういった意味では少し設置が難しいというふうに判断をいたしまして、今設置をしていないというところでございます。

平山委員

 そこが分かんないんですよ。屋根を設けることがどうして視線につながるのかというのが分かんないんですよ。一体的なデザインで、緑がみたいな感じにされているじゃないですか。同じような感じに持っていけば、そんなにジロジロ人が見るということはないと思うし、そこがポーンって飛んじゃうんですよ。もう一回お願いします。

濵口総務部長

 確かに屋根があることが直接的に景観を損ねるということかどうかというところは、いろいろ御意見はあろうかと思いますけれども、区といたしましては整備する段階で、屋根の圧迫感ですとか、建物の一部と見えるような、そういったところへの配慮ということで、駐輪場の開放的な、そういった仕様にしようという判断で屋根の設置はしなかったというところでございます。

平山委員

 今ので何となく、8割方分かりました。当初はそういうふうに考えてそうやったと。でも、実際使っていらっしゃる区民の方々から、屋根がないことによってなかなかしんどい思いをしているというお声が寄せられている。じゃこれは、要するに僕はできない規定だと思っていたら、そうじゃなかったというのが分かったのでよかったんですけど、これは改善の余地はあると思っていいですか。

濵口総務部長

 覚書を交わしているということもございますので、区民の方のそういった御要望とかを踏まえて、覚書の変更ということがまず手続としては必要になります。あと、実際に屋根をつけるということになったときに、構造上どういった費用ですとか、設置が可能かどうかというところも含めて調査は必要だとは思っておりますけれども、委員の御指摘のとおり、できないということではありませんので、そこは少し検討する段階には入ることはできるかなというふうに考えてございます。

平山委員

 これで最後にします。私が聞く限り、私は建築の専門家でも何でもないので、先ほどから聞いていた覚書の内容に照らして、区がそれでも区民の利便性のためにと上に持ってこられた。ここにプラスアルファして屋根を、屋根も構造物になるかどうかという、いろいろな問題があるんでしょうけど、屋根をつけるという行為が、この屋根をつけた途端、覚書に違反するとは思えないんですよ。だから覚書の変更までいかないんじゃないかと思うんですよ。なので頑張っていただきたいなというお願いですので、よろしく御検討ください。

主査

 財政課長、答弁保留について回答できますか。

竹内企画部財政課長

 失礼いたしました。維持補修につきましてでございますが、こちらのほうは単価のほうを令和4年度までに開設した施設と令和5年度に大規模改修した施設で変えてございまして、令和4年度までに開設したのは平米当たり710円以下、令和5年度のほうは360円以内という形で、そのようにして新築とか、そういったことに近いものはそちらの単価が下がったというような形でなってございます。

平山委員

 ちゃんとやっていらっしゃるわけですね。安心しました。

森委員

 さっきの駐輪場の件、平山委員の質疑で大体分かったんですけど、学校のプール、今ものすごい暑いので、ひさしをつけてくださいという要望がいっぱいあるんですよ。学校施設と相談をすると、建築物になっちゃうとか、工作物なら造れるとかというので、いろいろ難しい面が出てきているという例があるので、さっきの話だと、そういう話ではなくて、覚書のところをどう理解するか、区民の声に対してどう対応するかの話であって、建築基準法上の工作物がどう、建築物がどうとかという話は関係がないと思っていいんですか。それとも、つくり方によってはそこも課題が出てくるんですか。

濵口総務部長

 ちょっと説明が十分ではなかったと思いますけれども、覚書のそういったこともございますが、どういった構造上の規制ですとか、法的なそういったことをクリアする必要があるかということと、実際につけるとなったときに設置がどう可能かどうかというところで、ちょっと調べないと分からないということでございます。

森委員

 現状は覚書があるから造らないという判断をしました。今度じゃ造るとなったらなったで、そういう課題も出てくる可能性があるというような状況ということでよろしいですか。

濵口総務部長

 そのとおりでございます。

森委員

 よく分かりました。ありがとうございます。

 それから、さっき庁舎管理担当課長の答弁の中でさらっとすごい話が出ていたなと思ったのは、ZEBの話が確認しながら進めていて、ほぼ達成見込みってぽろっとおっしゃったような気がするんですけど、もうちょっと説明していただけますか。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 設計時に認証したZEB Readyなんですけれども、運用してから検証を今重ねているところで、実際1年動かさないとちゃんとお出しできるようなデータではないんですけれども、途中でその場でその場で検証をしているところで、今現在は順調に達成しているという状況でございます。

森委員

 そうすると、まとまったものはやっぱり1年たたないと何とも言えない部分もあるということだと、2定ぐらいには出てくるんですか。それとも、まとめ、いろいろな作業があって第3回定例会ぐらいになっちゃうとか、要するに議会にせっかくZEB Ready認証、都内初とやったのの結果がどうなったかって御報告いただきたいなと思っているんですが、その時期についてどうなるか、見込みを教えてください。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 委員の御指摘の報告なんですが、第2回定例会はどうしても間に合わなくて、5月7日に開庁しまして、5月の測定もありますので、その後になりますと第3回定例会以降になると考えております。

小林委員

 単純に聞きたいんですけれども、庁舎管理の中で一番上にあります庁舎警備・清掃・設備保守委託及びってあるので、この「及び」までの前の、本庁舎というのは今の新庁舎でいいですよね、新庁舎の委託料と、その次にある、「及び」から以降の旧庁舎、今はもう閉鎖されて解体が始まって、一部解体が始まっているその建物の防犯対策強化、二つに分けて教えてもらうことはできますか。というのは、これは推進となっているので、推進がどっちにかかるのかも分からないんですけれども、教えてもらいたいんです。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 本庁舎警備・清掃・設備保守は今年も行っている委託になっていまして、推進の対象というのは旧庁舎建物防犯対策強化ということでございます。

小林委員

 その内訳を教えてもらいたいんです。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 防犯対策強化については、入札前なので詳しくは控えますが、巡回警備を考えておりまして、約1,900万円ほどを考えております。

小林委員

 約2,000万円として、3億1,000万円ぐらいが新庁舎の保守委託、そんなイメージですかね。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

小林委員

 ということは、旧庁舎のほうについては警備・防犯対策の強化をされたということで、本来は、強化を推進した、強化を高めましたということで先ほども出ていましたけど、事件もあったりしたということが根本なのかなというふうに思うんですけども、これは本当に区として行わなくちゃいけないものなのか、中野区として強化を。私、分からないから聞くんですけどね、区として行わなくちゃいけないものなのか。今あそこを、解体を請け負っている方がしなくちゃいけないものなのか。もしくは、もっとまちづくりとして請け負っているところがしなくちゃいけないものなのか。誰がするものなのかということで、今のところ中野区でするということになっているんですけども、中野区でしなければならない理由というのは何なんでしょうか。

半田企画部資産管理活用課長

 市街地再開発事業と、また区画整理事業のほうで中野駅新北口駅前エリアにつきましては今事業を進めているところでございますけれども、施行認可申請のほうを今はしていない状況になりますので、旧庁舎につきましては区としてまだ管理する義務がございますので、旧庁舎については、防犯対策も含めて対策については区として今後も引き続きやっていく必要があるというものでございます。

小林委員

 しかも強化をしなくちゃいけないというのは、事故があったから、事故というか、犯罪があったから強化をするということなんでしょうけども、それも区が行わなくちゃいけないものなんですかね。つまり今まで想定していた警備が弱かったから、事件が起こってしまったから強化を中野区でしなくちゃいけないということなんですかね、推進ということは。つまり強化をしなくちゃいけないんですかね。ということは、そもそも想定が甘かったということになるわけで、そういう積算の仕方なんですかね。言っていること、分かりますか。事故が起こらなかったら強化する必要はなかった、推進する必要はなかった。けれども、事件が起こったから追加してやらなくちゃいけなくなった。また、それはしなくちゃいけないのか、中野区にその義務があるのかについて聞きたいんですけど。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 盗難があったことは事実でございますが、やはり対策というのは講じていかなければいけないと判断しまして、巡回の警備を計上しておりまして、その都度対策は講じておりましたが、さらに対策が必要だと判断しまして、巡回回数を増やすということで対策をしてございます。

小林委員

 本来なくてよかったものをプラスしているわけで、ここで話して所管外と言われてしまうか分かりませんけども、旧庁舎と中野サンプラザの間も今道路を閉鎖しています。そして東側にあった門の出入口についても全て通れないように、フェンスでまず閉鎖をされていて、かつ仮囲いについても、ドアについても高くしたり、それから溶接もしてしまって開け閉めができなくなってしまったりしています。そういったのは区の委託事業になっているんですか。つまり解体は中野区で解体をしているから、この警備も中野区で追加しなくちゃいけないというものなんですか。

半田企画部資産管理活用課長

 中野駅新北口駅前エリアの一帯の区画整理の基盤整備の部分と、あと再開発事業の部分の詳細につきましては、所管は建設委員会のほうになります。ただ、旧庁舎の部分につきましては、区として所有者責任がございますので、そこについては適切に対応するということで今回の予算を計上しているというものでございます。

小林委員

 やっぱり分かんないんですよ。再開発事業で行っている解体のものであれば、そこがきちっと管理をする主体なんじゃないのかなと。庁舎だから区がそこに防犯対策強化をするという、そこが私にはなかなか理解ができていないところなんです。建物はまだ中野区の施設であって、そこに解体事業を行っているのは市街地再開発事業で行っている、警備については中野区で強化の費用を負担しなくちゃいけない、そこが私には分かっていないんです。

主査

 分科会を休憩いたします。

 

(午後5時06分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時08分)

 

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 旧庁舎の高層棟部分については中野区のほうで管理しておりますので、そちらに対する巡回警備というのも中野区で計上しているものでございます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後5時09分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時10分)

 

吉田委員

 短く、例のむとう委員が質問した駐輪場の屋根の件ですけど、要するに硬い屋根をつける必要はなくて、キャンパス地、テントみたいなのを巻き取り式で、晴れているとき、日差しが強いときとか雨のときとかだけ延ばせるようにするだけだったら多分硬い構造物って認識されないと思いますし、そういうところには今のスローガンで「はじまる つながる なかの」とか書いておいてやるということであれば、見た目もそんなに悪くならないと思うので、それも検討してください。見解を伺います。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 屋根については、どうやってできるのか、どんな課題があるのか、まだ整理できておりませんので、委員の御指摘の御意見も踏まえて今後研究してまいります。

浦野委員

 1点だけ、マイボトル用の給水器について伺いたいんですけれども、今庁舎に何台あるのかという点と、あと、その利用状況がどうなっているのかということを伺いたいと思います。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 ちょっとお時間を頂きます。すみません。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後5時12分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時12分)

 

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 台数は9台でございます。利用状況については今調べてございます。

浦野委員

 設置をして実際利用状況がどうなのかというのと、設置した目的として、去年の予算のところでは、環境のところで設置の費用としてはついていると思うんですけど、設置が終わった段階では、管理としては庁舎管理になっていると思うので、実際その効果としてどういうものがあるのかというところの検証のところを伺いたかったんですけれども。

増子総務部DX推進室庁舎管理担当課長

 今調べてございますので、すみません、お時間を頂きます。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午後5時14分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後5時14分)

 

 1件答弁保留がありますが、本日の審査はここまでとして、残りは次回、質疑を行うことに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定していた日程は終了しますが、委員、理事者から発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、次回の総務分科会は、3月3日(月曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の総務分科会を散会します。

 

(午後5時15分)