令和7年03月12日中野区議会区民委員会(第1回定例会)
令和7年03月12日中野区議会区民委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会区民委員会〔令和7年月1日〕

 

区民委員会会議記録

 

○開会日 令和7年12

 

○場所  中野区議会第2委員会室

 

○開会  午後1時00

 

○閉会  午後2時5

 

○出席委員(8名)

 市川 しんたろう委員長

 細野 かよこ副委員長

 武井 まさき委員

 武田 やよい委員

 甲田 ゆり子委員

 小宮山 たかし委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長、新区役所窓口サービス担当部長 高橋 昭彦

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 区民部区民サービス課長、区民部新区役所窓口サービス担当課長 小堺 充

 区民部戸籍住民課長 白井 亮

 区民部税務課長 滝浪 亜未

 区民部保険医療課長 宮脇 正治

 区民部産業振興課長 国分 雄樹

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 環境部長 浅川 靖

 環境部環境課長 伊東 知秀

 環境部ごみゼロ推進課長 鈴木 康正

 清掃事務所長 秦 友洋

 

○事務局職員

 書記 細井 翔太

 書記 砂橋 琉斗

 

○委員長署名


 

審査日程

○所管事項の報告

 1 次世代育成に資する文化・芸術の鑑賞・体験機会の充実策に係る事業展開について

(文化振興・多文化共生推進課)

 2 中野区役所1階貸出しスペースの運用の一部見直しについて(文化振興・多文化共生推進課)

 3 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(環境部)

 4 その他

 (1)生物多様性保全に向けた生き物調査(秋)の実施結果等について(環境課)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりに進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 傍聴者の方から当委員会の様子を録音したい旨の許可願がありましたので、御相談のため委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 傍聴者からビデオ撮影、写真撮影、録音の許可を求める申出について、これを許可することに当たって御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、そのように決定いたします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き所管事項の報告を受けたいと思います。

 まず初めに、1番、次世代育成に資する文化・芸術の鑑賞・体験機会の充実策に係る事業展開についての報告を求めます。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 それでは、次世代育成に資する文化・芸術鑑賞・体験機会の充実策に係る事業展開につきまして御報告いたします。(資料2)

 まず、1番、令和6年度の子ども育成文化・芸術事業認定制度(区公認制度)ですが、こちらにおけます事業の実施状況と令和7年度の募集でございます。

 (1)、本認定制度の事業の認定メリットですが、こちら、ア、イに記述していますとおり、こういった内容になっていますので、こちらにつきましてはお読み取りいただければと思います。

 (2)、今年度、令和6年度の認定事業の実施状況につきましては、4事業の募集がありまして、3事業を認定事業というふうにしたところでございまして、実施状況につきましては、こちらの表の1から3にありますとおり、三つの事業、一つ目がワイプロ・エンタメワークショップステージ、2番目がCo.山田うん子どもワークショップ、続きまして、3番、みんなで踊ろう!なかのZERO!!といったところで、このような事業の内容になっていまして、実施状況につきましては、2番、3番につきましては、もう事業が実施を終わっていまして、1番につきましては今実施中で、年度末にかけて事業が実施されているといった状況でございます。

 なお、これらの今年度の各認定事業の評価・検証につきましては、令和7年5月に実施する次年度のプレゼンテーション審査や認定事業、こちらの決定のタイミングに合わせまして実施する予定で考えてございます。

 (3)次年度の認定事業の募集でございます。

 まず、ア、次年度に向けた変更点といたしまして、今年度の実施状況、こちらを見ました改善点ですとか課題、こういったものを潰していくと、そういったところを改善していくといった視点に立ちまして、こちら、(ア)から(エ)に書いてございます内容につきまして変更を行います。

 まず、認定事業予定数ですけども、4事業に拡充いたします。

 続きまして、(イ)の事業実施会場の確保支援でございます。こちらにつきましては、文化施設のホール、大きい、小ホールですとか、そういった区民ホール、こちらにつきましては、予約がなかなか取りづらい状況であるといった御意見もありましたことから、事業実施の候補日といたしまして、もみじ山文化センター小ホール及び野方区民ホールを区のほうで数日間確保いたします。こちらは、団体や事業者は応募の際に、区で確保した会場で事業実施を計画に含めることもできることといたしまして、これらの施設利用料金は団体や事業者で負担することといたします。こちらにつきましては、特段、絶対に使わなければならないというものではなくて、こちらで確保したものも使えますよといったような、こちらからの発信という形になろうかと思います。

 (ウ)募集時期の変更です。募集時期を3か月程度早めまして、事業の実施可能期間を長くすることで、より幅広い事業を募集し、幅広い期間で体験の機会等々を提供できるといったような工夫を図ります。

 (エ)周知の工夫でございます。事業の募集に当たりましては、制度説明の動画作成や新たな周知先の開拓など、より一層の応募につながるよう努めていきたいというふうに考えてございます。

 次に、イの審査でございますが、こちらにつきましても(ア)(イ)、記載がありますけども、こちらにつきましても特に審査基準ですとか審査方法につきましては変更ございませんので、こちらをお読み取りいただければと思います。

 ウ、スケジュールでございますが、3月10日から募集を開始しておりまして、今週の土曜日、15日になりますが、認定制度説明会を開催いたします。そして、募集期間を設けた後、4月18日が募集期限、4月下旬に書類審査、プレゼンテーション審査を5月31日に予定しておりまして、6月上旬に認定事業を決定していきたいというふうに考えてございます。

 続きまして、3ページに移りまして、こちらの6月上旬の認定事業の決定から令和8年の3月末まで各認定事業の実施期間といたしまして、さらに、令和8年の4月から5月頃にかけて、各認定事業の評価・検証を行っていきたいというふうに考えてございます。

 続きまして、(4)その他でございますが、こちらの子どもの文化・芸術の鑑賞・体験機会の充実策におきまして、子どもの文化・芸術活動の活性化を図るために、施設利用料の減額という制度を新たに設けましたが、こちらの減額実績につきましては、令和6年の7月から令和7年1月までで17団体、139コマあったという状況でございました。こちらにつきましても、さらなる多くの団体ですとか、コマ数を使っていただけるように、周知等々努めていきたいというふうに考えてございます。

 続きまして、2番、令和6年度の中野区子ども・若者文化芸術振興基金を活用した事業の実施結果及び令和7年度の展開でございます。

 こちらにつきましては、今年度は2事業を行いまして、(1)にあります音楽の鑑賞・体験事業というものと、次ページの(2)アート体験事業という2事業を実施してきました。それぞれ、(1)の音楽鑑賞・体験事業につきましては1月13日に、アート体験事業につきましては1月11日に行っておりまして、音楽鑑賞・体験事業につきましては、イの事業内容のところにありますとおり、(ア)から(ウ)、1日で3か所でミニコンサートですとか楽器の体験、こういったものをそれぞれの各会場で行ってきたところでございます。こちらは事前申込みの抽せん制で行ってきたところですが、オの参加者数のところにありますとおり、軒並み、募集人数に対して多数の申込者があったということで、2会場におきましては、抽せんにより参加者を絞らせていただいた状況になります。

 続きまして、(2)のほうのアート体験事業、こちらにつきましては、事前申込み不要という形で行いまして、参加者数のほうが208名あったといったような状況でございました。

 (3)、これらの事業の令和6年度の評価ですが、両事業とも多くの参加希望がありました。また、参加者の満足度も非常に高く、子ども・若者の豊かな心を育む文化・芸術の鑑賞ですとか体験の機会の充実につながったというふうに評価してございます。

 (4)令和7年度の事業展開でございます。これらは子ども・若者文化芸術振興基金を使った事業でございますけども、ふるさと納税の使途におきましても多くの寄附が寄せられているといったこともありますので、こちらにつきましては、事業費の拡充とともに、事業の程度につきましても5事業程度に拡充して実施していきたいというふうに考えてございます。

 また、今年度の実施結果から、抽せんのために事業に参加できなかった者ですとか、会場に来て参加できなかったといったような区民、子どもたちもいるということも踏まえまして、今年度と同一ジャンルの事業の実施について検討していきたいと思います。

 また、令和7年の2月に、東京都と連携した事業といたしまして、音楽ワークショップというものを実施して、こちらがとても好評でした。こういったことですとか、各事業のところで募りましたアンケートにより人気の高かったミュージカルですとか、演劇、あと、伝統楽器を活用した事業の実施を検討し、総じて充実を図っていきたいというふうに考えてございます。

 最後に、3番、アーティストバンクの創設でございます。

 (1)アーティストバンクの概要でございます。目的といたしましては、中野区で活動するアーティストの情報を登録し、区のホームページで発信することで、アーティストの活動の場を広げるとともに、区民が文化・芸術に触れる機会を増やすといったことを目的とするものでございます。

 イ、登録の基準でございます。区が関わる事業に参画したアーティストの情報について、当該アーティストの同意を得て登録をして、発信していこうというふうにするものでございます。

 その登録に当たりまして、その前提となる事業の例ですけども、こちら、四つ掲げさせていただいておりますけども、シティプロモーション助成事業ですとか、子ども・若者文化芸術振興基金を活用した事業、子ども育成文化・芸術事業認定制度における認定事業、あとは文化施設の指定管理者における実施事業、こちらをそうした登録の候補といたしまして、登録するアーティストのほうを検討していければというふうに考えています。

 ウ、アーティストとイベント主催者等とのマッチングです。こちらは、登録アーティストとアーティストの活用を希望するイベント主催者とのマッチングにつきましては、区を経由して行うことといたします。

 エ、その他でございますが、ナカノバやシェアノマをはじめ、区有施設を利用したアーティストや団体など、区が把握している情報の登録とか発信の在り方につきましては、今後、引き続き検討していきたいというふうに考えてございます。

 (2)、アーティストバンクのスケジュールでございます。今年3月、登録候補のアーティストとの調整を行いまして、3月末以降、アーティストバンクホームページの公開ということで順次進めていくことを考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 たたいまの報告に対して質疑はございますか。

武井委員

 御報告ありがとうございます。一番初めの1番の令和6年度子ども育成文化・芸術事業認定制度のところで、(1)、(ウ)のところの次年度以降のインセンティブのところで、実施した事業が顕著な実績を上げたと認められた場合に減額上乗せがあるということなんですけども、これ、誰がどのように判断するのか教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらにつきましては、2ページ目のイの審査のところにございますが、こちら、次年度の認定事業の審査をこういった方法で行っていくんですが、この中で、審査方法のところにありますとおり、審査につきましては関連所管の管理職等で行って、また、有識者ですとか関係者などオブザーバーから参考意見をもらいまして、こういった内容を加味いたしまして、そういった事業、次年度以降のインセンティブを与える事業者がいれば、そこで決めていきたいというふうに考えているものでございます。

武井委員

 ありがとうございます。ということは、これはあれですか、担当の方が開催するときにちゃんと現場に行って、現場の雰囲気とかも見て判断するのか、それともプレゼンとかの最初に決めてしまうのか、そこがちょっと気になったのでお聞きしたんですけど。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 事業につきましてはもう終わってございますので、こちらにつきましては、我々の職員が取材に行ってございます。そちらでいろいろヒアリングをしたりですとか、あとまた、最終的に事業報告結果を事業を終わった後に頂きますので、そういったものの情報ですとか、そこでの評価、内容を加味して決めていくといったような手順になろうかと思います。

武井委員

 分かりました。ありがとうございます。これ、次の事業でも、こういった追加で減額があるとかをやる方が知っていれば、アーティストさんのやる気とか、そういうのにもつながると思うので、いいのかなと思いました。

 あと、今回の募集開始、3月10日からとなっていましたけども、これ、まだ2日しかたっていないんですけども、現状どんな感じでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 まだ現状、申込みとかを頂いているというところではございませんで、認定制度の説明会を3月15日に行います。これを開くに当たっては、いろいろ関連いたしますというか、これまでも御応募いただいたですとか、ほかのこういった文化・芸術関連で関わりがある団体ですとか、そういったところにこの事業の周知を行っていますので、まずはそこがリアクションがある初めかなというふうに思っています。

武井委員

 前回御報告いただいたときに募集要項が載っていたんですけども、今回は載っていないんですけども、今回も募集要項の内容は一緒だと認識してよろしいでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的には、募集要項というか、審査基準とかですかね。そっちがあったのかなというふうに記憶していますが、基本的には、募集要項につきましては、分かりづらかった内容とかは当然ブラッシュアップしながら、より伝わりやすい内容にしていくと同時に、審査基準につきましては、ここにありますとおり大きな変更は加えていませんので、その辺りにつきましては同様かなというふうに考えてございます。

武井委員

 前回の御報告のときの募集要件に、直近3か年に1年以上の中野区内で活動した実績というのがあったので、その辺り、もしかしたら、前回御報告のときに募集が4件しかなかったとたしか御報告だったと思うんですけど、こういうのをもうちょっと緩和したら増えるのかなと思って御質問したんですけども、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおり、今年度につきましては4件だったといったところでございまして、よりこの事業自体の認知度も高めていくということで、そういったところも改善していけるのかなと思っていまして、今後とも、より応募に資するような制度につきましては検討していきたいというふうに考えてございます。

武井委員

 ありがとうございます。ぜひ検討していってください。

 あと、次の2番の令和6年度の中野区子ども・若者文化芸術振興基金のところなんですけども、(2)のアートの体験事業の実施結果の事業名かべうち!!なんですけども、これ、本当にとても好評だったというお話を聞くんですけども、事前申込み不要で参加人数208人とありまして、こんなのがあったら行きたかったというようなお声を聞いたんですけども、どのような周知があったのか教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 区ホームページのほかに区報のほうで、あと、SNSでも発信をしていたかなというふうに記憶してございます。そういったような周知の仕方をしていたと。あと、チラシのほうも作りましたので、そういったところを区有施設なんかに置いてもらいまして周知をしていた状況でございます。

武井委員

 ありがとうございます。次回このようなことをやるときは、とてもいい企画だと思うので、もっと周知、期間とか工夫できるところがあればしていっていただきたいと思います。これは要望とします。

小宮山委員

 これまで中野区は、区が関わる文化・芸術のイベントというのもほとんど、全くと言っていいぐらいしていなかったんですが、ここ最近、指定管理者も頑張っていますし、こうしていろんな制度ができてきたことを喜ばしく思います。

 今回の報告についてですけども、例えば認定事業のうちの2番のコンテンポラリーダンス、ワークショップを4回実施して、延べ7名ということは、1回当たりの参加者が1人とか2人とか、そういうこともあったのかなと思います。あとは、ホームページを見ると、本当は全部で6回予定していたのに4回しか実際は開催されなかった。人数が非常に少なかったので取りやめたものもあったのかなと思いますが、そういった感じで、もうちょっと、区の認定事業ですから、多分、区の小・中学校全てにもチラシ配布とかも可能でしょうし、したのかしていないのか分かりませんけど、そういったバックアップをきちんとしたんでしょうけども、より今後よく考えていただきたいと思いました。

 これから質問ですけども、今回の報告に出てくるもののほとんどがダンスと、あとは音楽なんですね。会場使用料減免ということで、会場を使って行うプログラムというと、やっぱりダンスか音楽が中心になるのだとは思いますけども、あと1件、アトリエDONGURIでやったのは、これはダンスでもないし音楽でもないですけども、文化・芸術といった場合に、ダンスや音楽ばかりではないわけです。それが、今回のこの報告だと、ダンスや音楽が中心になってしまっているということについて、御担当としてはいかがお考えでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 まず、かべうち!!と音楽のところにつきましては、これは基金を活用した事業ですので、認定制度とはちょっと違うところです。

 委員御指摘のところでは、区の公認制度のほうでも、演技とかダンス、コンテンポラリーダンス、踊るようなものが多かったといったところでは、それについては課題かなというふうに認識しておりまして、こちらにつきましては、やはりここの周知の工夫といったところでも掲げさせていただいておりますけども、より幅広いジャンルの応募が集まるような周知の工夫を図って、区の公認制度を受けますと会場使用料が減額になる、こういったメリットがありますので、別にダンスとか音楽でなくても、例えば絵画とか、幅広い文化・芸術のジャンルで活用していただける制度かなというふうに考えていますので、そういったところの周知にはまず努めていきたいと思っています。

 さらに、基金を活用した事業といったところでは、今年度はまず、やはり実施初年度といったところもありましたので、あまり、ちょっと言葉は悪いかもしれないですが、冒険をしないで、過去それなりに反響があったような内容、これをやってきたといったところは確かにございます。しかし、来年度につきましては、こちらのアンケートなんかで人気が高かったミュージカルですとか演劇、あと、伝統楽器を使った事業、こういったものも検討していきたいというふうに考えていますので、そういったところで幅広い文化・芸術の体験機会、鑑賞の機会を提供していけるのではないかなというふうに考えているところでございます。

小宮山委員

 ダンスや音楽というのは不特定多数が参加しやすいですし、不特定多数に向けて行いやすい文化・芸術だと思います。一方で、例えば写真とか、絵画とかもそうだと思うんですが、なかなか不特定多数で一緒に何かやるというのはやりにくいものもあったりはしますが、こういう施設利用料減免という枠組みだけでは捉え切れない文化・芸術も世の中にはありますので、そういった辺りもなるべく広く対象にできるような何かを、私も何がいいのか分かりませんけれども、何かを今後考えていっていただければと要望しておきます。

武田委員

 まず、募集のスケジュールのほう、昨年御報告いただいたときにも、どうしても昨年は初年度ということで、事業の進捗が年度後半に偏ってしまうというところの改善はちょっとお願いしたところで、早急に改善をしていただいて、そこはすごくありがたいなと思います。

 今、小宮山委員がおっしゃったところで、私もやはり、文化・芸術って幅広く捉えていたときに、物を作ることであるとか、そういった辺りについてももうちょっと目が向くといいなと思っていて、来年度から伝統工芸のほうが所管が文化振興・多文化共生推進課のほうに替わられるということがあるかと思うんですけれども、その辺りで、伝統工芸の体験みたいなものとか、何か新しいことをお考えになっていることってありますか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 来年度、こちらのほうに所管が伝統工芸のほうが移ってくるということで、今やっているこういった文化・芸術の体験機会の拡充といったところの視点でも、何か有用な策といいますか、いろいろ施策が打っていけるんじゃないか、事業が打っていけるんじゃないかなというところでは考えているところではございますが、今、ちょっと具体的に検討しているところはないんですけども。昨年度で、その前で言いますと、ちょっと話はずれるかもしれないんですが、例えばウェリントンから子どもたちが来たときに、そういったところで伝統工芸を体験してもらったというふうな機会もつくって、実際好評だったというふうに聞いています。それは外国の方が来たときのおもてなしみたいなところもございましたけども、そういったところもございましたので、子どもという視点では、子どもですとか若者を対象にした伝統工芸に触れられる機会みたいなところは、どういうような形で連携していけるのか、具体的に検討していければというふうに思っております。

武田委員

 ぜひ御検討をお願いします。

 それともう一つが、シェアノマとかナカノバ、1階を御利用なさって、いろいろワークショップをやられている。アーティストバンクのところでどういった形で紹介をしていけるか、今後検討されていくというお話があったんですけれども、先日、シェアノマを使って、臨床美術士の方がワークショップをやられていたんですね。それにちょっと参加をしてみたんですけれども、もともと認知症の対応でというところで始まったものということではあったんですけれども、幅広い、発達に課題のあるお子さんたちにとってもすごくいいものであったりというようなこともありましたので、シェアノマとか、やはり1階をお使いになっているところのワークショップの中でも、こういった文化・芸術の体験であるとか振興というところで、協働していけるものがあれば取り入れていただきたいなと思うんですけれども、その辺りはどうでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらの検討しているアーティストバンクの中に盛り込んでいくかどうかというのは、ちょっと検討するというふうにしたとしても、1階のスペースを、シェアノマ含めてですけども、活用していろいろ事業展開を図ってくれる、公募のワークショップをやってもらう、それというのはやはり、区のほうでもどういったことで活動しているのかという知るきっかけにもなりますので、そういったところの公募のほうを活用して、子どもを対象としたものもやっていただいて、区との接点をつくって、どういったことが今後していけるか、協力していけるかといったところは、そういった、1階のスペースで展開している公募のワークショップの展開を見ながら検討していければというふうに考えてございます。

武田委員

 ぜひ、一緒にやっていただくというところを御検討いただければと。

 最後、アーティストバンクのところなんですけれども、これはなかのZEROのホームページとは別に、中野区のほうのホームページに多文化の担当として掲載をしていくという理解でよろしいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

武田委員

 そうしましたら、やはり中野区としてアーティストバンクということでお名前を登録するという以上、区の責任というのがどうしても出てくるかと思いますので、登録に当たっては一定慎重な基準を設けていただきたいと思うんですが、その辺りいかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 私どもといたしましても、今回、アーティストバンクというもの、中野区にそういったものは今まで、初の試みというのもございますので、まずは区のほうとしても、そういったものを発信していく以上、やはりそこでの責任といいますか、あれも生じてきますので、慎重にしていく上で、区に関わった事業で携わったアーティストの情報を発信していくといったところを考えたところでございますので、委員おっしゃったとおり、どういった内容でやっていくかというのは慎重にといいますか、ちゃんと検討して、登録をして発信していければというふうに考えてございます。

甲田委員

 少し確認をさせていただきたいところを。まず、2ページの、この認定事業は4事業に拡充をすることで、ホール等の予約が取りづらい状況があることから、数日間区が確保するということなんですけども、これは1団体当たり例えば数日確保するのか、どのぐらいの規模を先に確保しておくというイメージなんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そんなに複数の日程というのはできないので、ちょっと今、具体的な日数はここに資料を持ち合わせていないのであれですけども、そんなに多くの日程ではないです。例えば応募の段階でそれがバッティングしてしまって、実際認定を受けた人が両方とも使いたいとかといった場合には、両団体同士で調整するような形になろうかというふうに考えてございます。

甲田委員

 じゃあ、全体で数日間というようなイメージですね。分かりました。あまり確保をすごいしてあって、ほかの区民の方が使えないということもあるのかなと思ったので、ちょっと確認をさせていただきました。応募が多くなるようにこれから工夫していくということですので、そこは分かりました。

 それと、2番の中野区子ども・若者文化芸術振興基金のほうの事業ですけれども、今、ふるさと納税の基金というのはどのぐらい今年度集まっているのかというのは、今分かる範囲で教えていただけますか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 1月末での数値になりますが、大体1,500万円ぐらいがこちらの子どもの文化・芸術に使用してほしいというような使途で入ってきてございます。

甲田委員

 ありがとうございます。結構集まっているということですけれども。この事業、二つ今年度やりましたけど、ふるさと納税を充ててやるというイメージですよね。大体でいいんですけど、金額の規模、経費、かかる規模というのはどのぐらいなものなんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今年度ですと、一応事業費として100万円を計上してございました。次年度は、それを拡張して600万円弱というような数字を令和7年度予算に計上しているというところでございます。

甲田委員

 今年度は2事業で100万円ぐらいということですね。次年度、令和7年度、5事業程度に拡充をするということで、多分今回の2事業はすごく人気だったので、それは含めてということだと思うんですけれども、倍以上に拡大していくということなんですが。全体的にすばらしい、人気の事業をやっていただいているので、各事業に対して特にないんですけども、ただ、やっぱり、結構区がこれをやりましょうという感じで決め打ちをしているような感じもあるので、例えば企画提案の公募とか、そういったことをやるような考えというのは全くないんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 企画提案というか、こちらがこういうのをやってほしいというところで、大枠があって、どういうふうにやっていけるのかといったところでは、そういったところもできるのかなと思っているところですが、やはりいろいろ、今、現状、すぐそれができるかというのはちょっとあれですけど、そういったことでできるかどうかというのは、今後とも検討していければなというふうに思ってございます。

甲田委員

 区内の会場を使って人を集めてやるというものだと、なかなか大変なことなので難しいのかなと思うんですけど、やはりこういったものだけが文化・芸術ではないとなると、区内でやっていないようなものでも体験させてあげるというような企画もあってもいいのかな。区外でどこかでやっている演劇を見に行くとか、分からないですけど、例えばですけど、そういった企画が今後あってもいいのかなと。これだけの皆さんが文化・芸術に触れさせてあげたいという思いで寄附してくださったお金を使っていく使い方としては、そういうのもあってもいいのかなというふうに思いますので、ちょっとまたいろいろ検討していただきたいと思っています。

 最後、3番のアーティストバンクのところですけども、これも今、文化振興・多文化共生推進課でやるということなので、この基準になる事業がシティプロモーションとか、子ども・若者文化芸術、この基金を活用した事業とか、そういったものに参画したアーティストというふうな形になっていますが、一般的にアーティストバンクというと、広く公募をしてやるものもあると思うんですね。そこをそうしなかった理由についてまず教えていただきたいです。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 まず、中野区としても初めての取組というところがございまして、やはり今回、区のほうで実施してよかった事業、そういったところに関わったアーティストさんですとか団体、こういったものを区民の方々に幅広く情報発信をして、さらにそれが区民の文化・芸術に触れる機会の増進につながればいいということを目的としまして進めたところでして、なかなか、自治体によってはそうした、フリーでというか、登録基準は設けるんですけども、それで基準に合致していればすぐ登録をしてやるといったところもやっているところもございますけども、やはりそれよりも、中身の濃い情報発信ができるという意味では、区が関わったアーティスト、こういったものの情報発信をまずしていくことが大切なんだろうといったところで、こういう形に仕立てたものでございます。

甲田委員

 それは一つの考え方なのかもしれないんですが、まずはというふうにおっしゃるので、その後展開があるのかもしれないんですけれども。ただ、やはりいろんな方が文化・芸術をやっている中で、中身の濃いものってまだまだあると思うんですね。私たちが知らないようなもので本当にすばらしいものもあると思いますので、やっぱり行政がやるという中で、その辺の公平性みたいなところも加味すると、広く公募したほうが私はいいんじゃないかなというふうに思ってしまうんですけれども。多分そういうふうに思う方も多いのではないかなと思うんですが、その辺説明はどういうふうにされるんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 幅広くそういった情報を掲載できる場としましては、現在、名称はあれですが、学び場ステーションというところがございます。こちらの紹介も含めまして、こちらの情報発信ですとか、使われ方につきましては、ちょっと改善していく必要があるというところで認識しておりますので、そちらの改善と併せて、そちらの利用も促していきたいというふうに、そういうような説明をしていきたいというふうに考えてございます。

甲田委員

 文化・芸術に携わられる方々から誤解を生まないようなというか、いろんな意見が多分出てくるでしょうから、そういうふうにするのであれば、単なるアーティストバンクですというふうに言わずに、何か要件があるんだということがうまく説明できるようなタイトルにしたほうが私はいいのではないかなと思っていますが、見解を伺います。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今回、こちらに登録しようとしている事業例でありましたけども、子ども・若者を対象とした事業で、区の事業に携わった団体ですとかアーティストが多いのかなというふうに認識しておりまして、そういったところを、中野の子どもたちにこういうものを提供したんだよみたいなところを併せて情報発信していくことで、そういった誤解を生まないような広報に努めていければというふうに思ってございます。

小宮山委員

 甲田委員と同じような質問にはなるんですが、このアーティストバンクの目的というのは何なのかというと、区民や区内で活動する人たちがその情報を見て、こんなすばらしい人がいるんだったらその方にお願いしたいと、そういったことで区内の文化・芸術が発展していくことを目的としているのかなと思います。あとは、アーティストさんの宣伝にもなるでしょうし。今回は区が関わったアーティストさんを載せていくということで、だから、例えば私なんかも区内で写真をやっていますけども、私は区と仕事をしたことはないですから、区内のアーティストですが、ここには登録される資格はないということになります。

 私の話は置いておいて、中野区がお仕事をお願いするアーティストさんの場合、時と場合によっては100万円ぐらいお支払いしてコンサートをやっていただいたりしているわけですよ。区が関わっているわけですから、資金もある程度はありますし、場所も確保しやすいですし。じゃ、民間の例えば一商店街がこのアーティストバンクを見て、何を参考にできるかなというと、あまり参考にはしにくいかなと思うんです。なので、やはり見た人が参考にしやすいページづくりを意識していただきたい。その方にお仕事をお願いするには、公益的なボランティアベースでの活動も引き受けてくださる方なのかどうか、あるいはそれなりの相場で引き受けてくださる方なのかとか、そういったことが可視化されていると、頼むほうもお仕事をお願いしやすいと思うんですが、活用されやすいアーティストバンクになっていく。

 さらに、さっき、音楽とダンスばっかりじゃないかと言いましたけども、そのうちここのアーティストバンクもミュージシャンとダンサーばっかりになっていっちゃうような気もしないでもないんです。なので、やはり裾野を広げていくということも大事である。

 だから、質問としては、区が関わるアーティストだけだと、なかなか活用されにくいのではないか。その1点についてお答えをお願いします。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 やはり区がお金を払ってお願いをしているといった背景というか、プロフェッショナルで活動しているということがありますので、それなりの活動に対するお金もかかりますし、謝礼というんですか、そういったものも当然かかってくるものだというふうに認識してございます。そういったところだけではなくて、公益的なところにも協力いただけるのかどうかといったところは、個々のアーティストさんによっても考え方とか、いろいろ異なるところではございますので、どういった形で情報発信していけるのか、内容を含めてそういったところも精査していきたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 お金を払ってイベントをやるんだったら、別に電通とかにお願いすれば。電通は大きいから大変ですけど、プロダクションとかにお願いしたり、いろんなホームページを見てアーティストを探せば、お金を払えばやってくれる人は世の中にごまんといるので、中野区ならではの活動をしてくださる方なのかどうかというところが可視化されるようなページにぜひ作っていただきたいと要望しておきます。

酒井委員

 こういう文化・芸術の基金をつくって、事業認定も行って、それからまた、1コマ空いておれば減額で活用、たくさんの方に子どものために使っていただくというのは非常にすばらしい取組で、中野区でもこうした文化・芸術を支援する活動が広まっていっているんだなと大変歓迎しているところです。

 ただ、認定事業のところが、ちょっとあまりにも人数が少ないようにも見えるんですよ。じゃあ、1番のワイプロ・エンタメワークショップステージ、こちらは今、現状何名ぐらいなのか。2番は7名なんですよね、4回で。3番は8回で15名って。じゃあ、区が最初思い描いていたのと、これはちょっと乖離があるのか。その点、ちょっと2点教えてください。1番の今の現状の参加者と、この参加人数に対してどういうふうに考えていらっしゃるのか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 1番の、こちら今、実施途中ですけども、今聞いているところですと、5名の方が参加しているというふうに情報をつかんでいるところでございます。参加人数につきましては、全般的に軒並みちょっと少ないかなといったところでは思っているところではございます。しかし、やはりそれを一つひとつワークショップ形式で教えていく場合にも、それぞれのキャパシティーみたいなところもございますので、なかなか一概に全部が少ないといったところには見えないところでございますけど、やはり情報発信ですとか、今後の広がりを考えていくと、より多くの子どもたちにそういったものを体験してもらいたい、もともとこういったところでスタートしてございますので、そこが十分盛り込まれるように募集を図って、周知していきたいというふうに考えているところでございます。

酒井委員

 より多くの子どもたちにこういった事業に関わってほしい。だから、公金を投入して減額しているんですよね。一方、冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長は今、ワークショップだから限界があるとおっしゃられたんですよ。たくさんの子どもたちに体験してもらいたいけれども、ワークショップだったらば限界があると。そのとおりだと思うんですよね。走り出した事業ですから、今後こういう形がいいのかであったりだとか、どういう事業がいいのかであったりとかは、やっぱり進めていきながらね。けど、この事業は大切なことですから、どうあるべきかというのは考えていただきたいと思います。この間、議論の中でも、やっぱり所得の少ない家庭のお子さんほど文化に触れる機会がなかなか少なかったりだとか、こういう会のやり方だと一部の方しか参加できない中で、じゃあ、学校に出張る形が一番いいんじゃないかだとか、保育園に行くだとか、いろんなことは各委員の皆さんが提案されたので、やっていきながらいろいろ改善していっていただければなというふうに思っております。

 それで、まず、3番のところからなんですけど、みんなで踊ろう!なかのZERO!!と、これ、8回で15名参加しているんですけれども、この主催者はふだんダンスのレッスンなんかもやっているんだろうと思うんですよ。そこに参加している子どもたちじゃない子が15名参加した、こういう理解でいいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 そこがやっぱり大切だと思います。その団体のためだけの活動じゃなくて、そうじゃないお子さんが参加して、初めてダンスに触れて、いろいろ感じるものがあるというのがすばらしいと思いますので。

 それで、1番のところ、ワイプロ・エンタメワークショップステージというのをちょっと区の募集要項のところで拝見すると、出演参加費5,000円なんか書いているんですけれども、これはそういう理解でいいんですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 はい、そのような理解で。

酒井委員

 参加している5名のお子さんが5,000円払って参加する、そういう理解でいいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的には、そのお金を払って参加しているといったところで認識しているところでございます。

酒井委員

 減額をして広く子どもに参加してもらおう。それから、特にこの間の議論では、先ほども申し上げましたけど、所得の少ない家庭ほど文化に触れる機会が少ない中で、こういう事業は大切だねという中で、割引して、5,000円払ってもらって参加してもらうんですか。そういうことでいい。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございまして、もともとこちら、当初の計画でもっと高い金額を設定されていたところでございます。しかし、こういった認定事業を活用した事業といったところで、そういったところを改善できないかといったようなところの中で、5,000円という金額になったというところで認識しているところでございます。

酒井委員

 いや、こういうのは改められたほうがいいんじゃないですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そういったレッスン料ですとか参加費というのは、やはりそれぞれ必要になってくるものというふうに認識しておりまして、減額をしたから、じゃあ、全部それがただになるといったところではないのかなというふうに思っておりますので、その適正な額が幾らか。ただ、ちょっとここには表現し切れていないですけども、いろんなワークショップの形式がこの中にはございまして、殺陣ですとか、いろんなアクションですとか、そういったものが体験できる内容になってございますので、そういう中で、この認定制度といったところも使って5,000円という金額になっているというところで理解しておりますので、こちらについては適正な金額なのかなというふうに捉えているところでございます。

酒井委員

 それで、こちら、何度かワークショップを開いていって、ダンスだ殺陣だ演劇だ、やるんでしょう。最終日に、令和7年3月31日に発表会があって、これは大人2,500円、中学生1,000円、小学生500円取るんですよ。僕、ちょっと心配なのは、5名の子どもたちが参加して、自分たちの団体のための発表会になっちゃって、そこに割引しているんじゃないのとなるとよくないと思うんですよ。けど、ちょっと見ていると、そういうきらいがあるんじゃないのかなと思うんですけれども、いかがですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 参加人数と比べたときに、そういった発表会の規模、そういったところを考えたところでは、そういうふうに、委員おっしゃられるとおりの御指摘もあろうかなというふうに捉えているところでございます。ですので、そういったところを一つひとつ、今年度実施してきた内容を踏まえまして、来年度の認定事業の決定におきましては、そういったところも配慮しながら決定していければというふうに考えてございます。

酒井委員

 これ、1番、2番、3番、それぞれどういう活動をしているのか細かく分かりませんけれども、やっぱりその方々が、ただ自分たちが発表するためだけに減額するようになってはならないと思うんですよ。じゃあ、この子どもたちは、完全に関係者で入っているかどうかまで僕、分かりませんから。けど、その辺りは、やっぱりせっかくいい制度が逆に活用されて、こういうふうな子どもというところのカテゴリーがあれば安価で借りられるんだとなってはならないと思うので、その点は十分に注意していただきたいと思いますが、いかがですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員御指摘の点も踏まえまして、今後、よりよい認定制度としていければというふうに考えてございます。

酒井委員

 3ページの(4)のその他で、施設利用料金の減額実績は17団体、139コマあった。かなり活用していただいたのかなというふうに思っているんですけど、これ、たしか、団体として登録して、18歳未満の方が7割以上でなければならなかったと思うんですけれども、そういう理解でいいのかと、この減額の仕組みを簡単に教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 ここにあります子どもの文化・芸術活動を活性化するための施設利用料の減額ですけども、区立学校による減免ですとか、学校の部活動による利用、あと、18歳未満の登録ですとか、そういった区分を設けまして、施設が空いているところのよりよい利活用といったところも見込めますので始めた制度でございます。利用区分によりまして、減額率を5割から9割まで設定しまして、施設利用料の減額を図っているものでございます。

酒井委員

 先に予約をして、空いているスペースがあれば減額しますよというふうな理解でよろしかったですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そういう理解で間違いございません。

酒井委員

 学校であったり、部活であったり、それから、子どもが7割以上の登録をしている団体。じゃあ、その7割以上登録している団体の利用は何コマぐらいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 こちらにつきましては、使用コマ数でいきますと、これは、今年の1月末までの実績でございますけども、19コマの利用がございました。

酒井委員

 登録の入り口で子どもたちをたくさん集めて、名前だけで登録すると7割以上になっていて、実際に活用すると、ほとんど子どもがいなかったとかというのは、確認は取れるんですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるような懸念もございますので、そういった登録と、あと、日々の運用、そういったところでの確認というものは厳格にやるようにしてございますので、基本的に委員御指摘のような、我々も当初懸念していたようなことはないというふうに認識してございます。

酒井委員

 ないというふうにというのは、それぞれの先ほど19コマ全て確認している、そういう理解でいいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 予約が入った時点で指定管理者のほうで確認をして、それをちゃんと減額しているという認識でございます。

酒井委員

 予約が入った時点では、団体の名簿だけでしか確認できないんですよ。実際にそのときに活用しているのが、子どもたちがほとんどで、子どもたちのために活用しているかというのが大事でしょう。予約じゃないでしょう。予約の後に、現場で活用される際に確認しています、そういうことでよろしいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

酒井委員

 最後にします。どうあれ、先ほどちょっとお尋ねした件とこちらに関しましても、せっかく子どもたちのために公金を投入して新しい取組でやっていく中で、やりようによってはそれをうまく活用すると、本来の趣旨に沿わないようなことも出てくる可能性があると思うので、その分十分に注意して、これからよりよいものをつくっていただきたいと思います。答弁は結構です。

石坂委員

 最初に、今回の1ページ目の1点目の事業認定のところ、事業認定の中の(ウ)の中で、次年度、その事業内容が同様と認められて、なおかつ、事業が顕著な実績を上げている場合は、減額率を20%(上限20万円)を上乗せするとありますけど、これは要は、優の場合であれば100%なので、無償になるという理解でいいんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そのようなことでなくて、優が基本的には最上位といったところになります。

石坂委員

 優の場合、さらに20%上乗せというのはどういう意味になるんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的には現状優が最上位なので、こちらについてはそのままといったようなところになるという認識でございます。

石坂委員

 そうしますと、この減額率20%上乗せになる対象というのはどういうところになるものなんでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的には今、良の認定区分となっているようなところが対象になるといったところでございます。

石坂委員

 そうすると、優の場合は上限80%は変わらないけども、良のものであれば、次年度また申請をして、顕著に実績が上がっているけれども、優には至らないよというところが、その中間70%になるという理解でいいでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 そうですね。利用料金の減額率が20%、上限で70万円になりますけど、こういった割り振り、インセンティブになるといったところでございます。

石坂委員

 今、ほかの委員からどやどやっと声がしましたけども、書き方がちょっとこれだと分かりにくいので、今後、報告の際に書き方を工夫していただきたいところだなと思いました。それは要望としておきます。

 先ほど酒井委員のほうから、(2)の中の三つの事業がある中での参加費のところで、高いんじゃないか、どうなのかという話が出たりしていました。これで、取る取らないはあると思うんですけども、先日、他の会派の議員と長野市に視察に行ってきた際に、長野市で、みらいハッ!ケンプロジェクトという形で、市内小・中学生の皆さんを対象に、スポーツや文化・芸術、自然体験、民間の各種教室などに利用できる電子ポイントの配布をやっているんですね。それこそナカペイ、昨日報告もありましたけども、そうした形で、子どもに対して使途を定めた形でポイント付与をして、そのポイントをこうした機会にも使えるような形とかというのも今後考え得るんじゃないかと思うんですね。部署をまたがりますけど、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 端的に言って、ナカペイの今後文化・芸術活動ですとか、次世代の育成に資するところの活用ですけども、そちらにつきましては、具体的にどういったところでそういうのが活用できるかというところは、検討していきたいというふうに考えてございます。

 申し訳ございません。答弁訂正をさせていただきます。先ほどインセンティブのところで、委員からちょっと分かりづらいという御指摘もあったんですけども、私のほうで認識が間違ってございまして、80%でもインセンティブが20%ある。要するに、優の認定区分であっても、顕著な実績を上げたところに関しては20%のプラスのインセンティブがございますので、100%。金額についても100万円が上限となるといったところで、答弁訂正をさせていただきます。申し訳ございませんでした。

石坂委員

 先に戻らせていただいて、インセンティブのところですね。100%になるというところですけども、そうしますと、団体が無料で場所が使えるようになると。無料であれば、もちろん100万円という上限はありつつも、場所を取れるだけ取ろうということも起こりやすくなるというところでもあるのかなと思います。もちろんそれが効果があればいいわけですけども、その効果はちゃんと確認しなきゃいけないところでもありますし、あと、実際にこれ、今3団体やっていますけども、そうした団体が現状かなり、上限金額目いっぱいまで会場を使われている状態であるのでこれが必要なのか、あるいはお金がかかってしまうということがあるので、最終的な本番とかは使うけども、練習のときには使いづらいから無料で使えるようにしてほしいとかというのがあってのことなのかどうか、あれば教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 このインセンティブの制度自体は、特に具体的な団体を想定してのものではなくて、当初からインセンティブがあったほうが、より次年度とか継続的な事業展開のときにそれが活用されるというか、より広がりが出ていくだろうといったところで、こういうインセンティブ制度を設けているところでございます。

石坂委員

 そうした際に、ただ、100%ですとかなり、だったら使おうということでいいものであればいいけども、ただ、必要以上に取られてしまうということも生じると、先ほど他の委員からもありましたけども、ほかの団体が取りづらくなってしまうとかということが起こり得ないとも限らないので、その辺は利用状況などもしっかり見ながら、本当にそれでいいのかどうかというのは検証はしっかりとやりながら進めていただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的には、会場につきましては自分たちで押さえるのが原則ですので、そういう委員御懸念のことはないのかなというふうに考えてございます。今回、押さえづらいから、こちらである一部日程を確保したというのは、そことの絡みではなくて、まだちょっと、この事業自体もスタートしたのが2年度目というところになりますので、なかなか、こういう事業があって、じゃあ、こういう事業をやろうというようなつながりになりにくい。初め、それでこの事業を知って、じゃあ、施設を押さえようとしても、大ホールですとか小ホールですとか、大きいところに関しましては早くから始まってしまいますので、なかなか取れないといったようなところがございますので、来年度からの改善点のところで、そういった区のほうで一定押さえるという制度を設けたと。制度というか、仕組みというんですかね。ところを枠を設けたといった認識でございます。

石坂委員

 分かりました。ただ、その辺はしっかりと様子を見ながらやっていっていただきたいなと思うところですし、私どももそこは今後様子を、この委員会にいるかどうかあれですけども、見守っていきたいなと思うところです。

 それから、さっきの途中だったところにまた行く形になっちゃいますけども、先ほど、長野市のみらいハッ!ケンプロジェクトの話に触れさせていただいて、対象を絞ったポイント付与という話をしましたけども、これは技術的に、産業振興課のほうに伺いますけども、例えばナカペイとかで、子どもを対象に絞ってとか、あるいは使えるところをこうした子どもの文化関係に絞ったような、民間のポイントの限定ポイントとかありますけども、そういうようなことはできるのかどうか教えてください。

国分区民部産業振興課長

 ナカペイの技術的には可能でございます。

石坂委員

 ぜひ今後、子どもの文化に関しても何かできることがあるんじゃないかと思いますので、検討をしていっていただきたいなと思うところです。

 あと、5ページ目のアーティストバンクのところで伺っていきますけども、こちら、先ほど他の委員からも質問が出ていますけども、現状で何人ぐらいの登録を目標にまずされていくのか教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 ちょっとまだ、具体的にどのぐらいの人数が登録できるかというところまでは精査しているところでございますけども、順次公開していくことで、まず、当初は10から20ぐらいの間で、まずはこういったところで登録ができればと。今後、よりそれが増えていくようなイメージをしているところでございます。

石坂委員

 10人から20人ぐらい登録されるというところの中で、スケジュールのほうで、令和7年の3月末以降にアーティストバンクホームページの公開とありますけども、こちら、ホームページのほうは区の職員が作るのか、あるいはどこかに委託か何かで作ってもらうようなイメージなのか、教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 区の職員のほうで作っていくことを予定しています。

石坂委員

 区の職員のほうで作られるという場合ですと、特に最初10人、20人なので、人数は多くないところでしょうけども、今後やっていく中で、例えばこうしたアーティストについて抽出して検索したいだとか、そういうことなども出てくると思うんですけども、その辺の部分というのも技術的にできるという理解で大丈夫でしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 基本的にはジャンルを、例えば音楽ですとか、美術ですとか、演劇ですとか、舞踊ですとか、そういうジャンルごとにそれを構築というか、作っていくことを想定していますので、そういう検索というんですか、探し方も可能なのかなというふうに考えてございます。

石坂委員

 分かりました。

 それから、事業の例としてシティプロモーション助成事業ですとか、子ども・若者文化芸術振興基金を活用した事業、子ども育成文化・芸術事業認定制度における認定事業、文化施設指定管理者の実施事業という形で、区が関わる事業といっても、この書き方だと限られているのかなというところがあります。そうした中で、先ほど他の委員からもありましたけども、どこまでそこの中でお金を支払いしてできるのかということなどもあるというお話も伺いました。このアーティストバンクの中で出るか、また別で出るかはあれですけども、区内のこれから伸びそうなアーティストであるとか、そうした方について支援をしていくということも、この中で難しいのであれば別途という形で、逆に言うと、この三つ報告がありましたけど、そこの中に満足せずにやっていくことも必要と思いますけど、その辺っていかがお考えでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 伸びている伸びていないとかといったところも、これからアーティストとして成長していく過程の方への支援というところでございますけども、そういったところにつきましても、例えば公認制度を使っていただくことも可能だというふうに考えてございますし、あと、例えば、先ほどもちょっと答えさせていただきましたけども、学び場ステーションとかに登録をして広く活用を求めたりですとか、あと、私どもが同じ所管でやってございますけども、シェアノマを使ったワークショップとか、そういったところでは非常に活動できる場というものの提供はあろうかと思いますので、そういったところをお知らせというか、使ってもらうように宣伝を促していければいいのかなというふうに考えているところでございます。

石坂委員

 ぜひ、今あるものの活用もそうですけども、今後新たにこんな方法もあるんじゃないかということなども探っていっていただければと思います。これは要望としておきます。

甲田委員

 1個だけ確認させていただきたいんですけど、この認定事業に参加する参加者は、区民、区内の子どもたちということになっているんですよね。そこを確認させていただきたい。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

甲田委員

 それは、確認は取れているんですか。参加者の名簿とか、そういったものが入手できている、把握できているということで理解してよろしいですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 一人ひとりそういうものをもらっているわけではございませんが、まず、認定事業の募集の段階で、そういう事業ですよといったところを、事業者というか、事業をやってもらうアーティストさん、団体に周知しているところと、あと、最終的に事業報告等々をもらいますので、その中で把握していくような格好になろうかというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区役所1階貸出しスペースの運用の一部見直しについての報告を求めます。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 中野区役所の1階貸出しスペースの運用の一部見直しにつきまして御報告をさせていただきます。(資料3)

 中野区役所の1階の貸出しスペースにつきましては、区民等の認知度が高まりまして、各スペースの利用が増えているところであります。屋内イベントスペースのナカノバと屋外イベントスペースのナカノのソトニワ、こちらにつきましては、一体に利用したいという声の要望ですとか、ナカノのソトニワにつきましては、献血など公益性の高い事業については施設使用料の減額や免除が求められていたといったところでございます。

 こういったことを踏まえまして、イベントの魅力向上ですとか、にぎわい創出、公益性の高い事業による利用促進という視点から検討いたしまして、このたび、その運用を一部見直すこととしましたので、報告するものでございます。

 まず、1番といたしまして、ナカノバの西側スライディングウォールの開閉についてでございます。現在、ナカノバとナカノのソトニワを隔てる西側のスライディングウォールの開閉につきましては、管理ですとか、人員体制、安全確保の観点から、中野区が主催あるいは共催する事業に限り可能としているところでございます。

 今後は、より一層中野四季の都市(まち)地区のにぎわいの創出に資するよう、開放要件を全て満たす場合には、中野が主催あるいは共催する事業以外においても、西側のスライディングウォールの開放を可能とするようなことで運用していきたいといったところで考えているところでございます。

 (1)の開放の要件の案でございます。

 まずはこちら、ナカノバとナカノのソトニワを一体的に使用すること。

 あと、次に、4月、5月、6月、10月、11月、基本的には冷暖房が常時入っていない時期に限定するといったところでございます。

 続きまして、時間帯につきましては、午前9時から午後4時までの間の開放であること。

 続きまして、使用日の原則1か月前に開放の申出があること。

 またさらに、開放の予定時間帯について、降雨など荒天の予報がある場合につきましては、事業開始当初から開放できないことがあることをイベント主催者側で了承すること。

 また、開放時間、閉鎖時間が確定しており、その時間以外での開放・閉鎖は原則としてできないことを了承すること。

 開放中に降雨・強風などがあった場合、急遽閉鎖する場合があること。

 閉鎖作業時においては、現場係員の指示に従って、安全管理ですとか閉鎖の補助、こういったものを行うこと。

 また、もし急に一体的に使えなくなった場合におけます、閉鎖時におけますレイアウトを事前に提出すること。

 これらを要件といたしまして、そういった一体的な利用を認めていきたいというふうに考えてございます。

 (2)当運用の開始ですが、令和7年5月1日以降の使用からこれらを認めていきたいというふうに考えてございます。

 (3)運用の見直しですが、こちらにつきましては、令和7年度の利用実態ですとか利用実績、こういったものを踏まえまして、要件のさらなる見直しを検討するといったところで、さらなる改善というか、利用促進に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 続きまして、2のナカノのソトニワ等の施設使用料の減額・免除についてでございます。

 (1)基本的な考え方等でございます。

 ナカノのソトニワは公開空地でありまして、東京のしゃれた街並みづくり推進条例に基づく、まちづくり団体登録制度を活用したにぎわい創出の活動ということで実施しておりまして、その利用に当たっては一定の制約があること。

 さらに、ナカノのソトニワの使用については、区役所敷地の一部の使用という性格上、必然的に公益性を有するものとなりますが、単に公益性がある事業というだけではなくて、より公益性の高い事業に限定して、そうした施設の使用料の減額ですとか免除を認めていくことが望ましいこと。

 さらに、近隣には民間施設のイベントスペースですとかホール、会議室等がございまして、それらについて貸出事業が行われていること。

 さらに、ナカノのソトニワの使用時には、ナカノのナカニワですとか四季の森公園などを含め一体とした使用も考えられることから、ナカノのソトニワとナカノバの一体使用時においては、双方の施設使用料の減額・免除を認めていくことが望ましいのではないかということ。

 これらの点を踏まえまして、ナカノのソトニワと、ナカノのソトニワとナカノバの一体使用時における使用料の減額・免除の基準について定めるものでございます。

 (2)が施設使用料の減額・免除の基準(案)でございます。

 主体と目的のところにありますとおり、こちら、国・地方公共団体その他公共団体、区が財政援助している団体、社会福祉法人、その他公共的団体、これらにつきましては、区の事務事業と関連のあるですとか、直接関連のある事業、こういったものを実施する場合におきまして、基本的には減額ですとか免除をできるものとしているところでございまして、その下、一番下のところになりますが、不特定かつ多数の者の利益増進に著しく寄与することを目的として無償で参加可能な行事、こういったものを行う場合につきましては、使用料の免除といった形で、減額・免除の基準を設定したところでございます。

 例えばこちらにありますとおり、そういったところでの事業の内容でございますけども、献血事業などの慈善活動ですとか、普及・啓発週間など行政施策を集中して推進ですとか啓発する行事、防災訓練、交通安全教室等、名称は問わず区民等不特定多数の者にその利益が還元されるような行事につきましては、ここに当たることとして、免除を認めていくような基準となってございます。

 枠の欄外になりますけども、適用除外といたしまして、これらにつきましては、専ら各項目に該当する行事のために使用する場合のみこの基準を適用いたしまして、主たる行事の中で付随的にここにあるような行事ですとか事業を行う場合につきましては、当該基準は適用しないといったところで考えているところでございます。

 さらに、不特定かつ多数の者の利益を増進するといったところで寄与するというような行事ということで示されているものであっても、内容を見ると、実質的に業界団体の販売促進ですとか共同宣伝、団体自体の宣伝など、こういった団体の利益増進に寄与するような行事のために使用すると判断できるときは、基準を適用しないといったところで考えているところでございます。

 (3)適用年月日でございますが、令和7年4月以降の使用に係る使用許可から適用していきたいというところで、現時点において考えているところでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に質疑はございますか。

小宮山委員

 2番の使用料の減額・免除ですけども、例えば今年度ですと、東京青年会議所の皆さんがスポーツカーを呼んだりとか、あるいは小学校PTA連合会の皆さんが雪遊びをあそこで催したり、それぞれ無料のイベントを行いました。それぞれ素性のしっかりとした公益的な活動をする団体ですし、ですから、不特定かつ多数の者の利益の増進に著しく寄与することを目的として、無償で参加可能な行事を皆さん手弁当で、時として自腹を切ったこともあるかもしれないし、無償でやっていただいたわけですが、そういった方々のイベントももちろん減額率100%になると考えてよろしいでしょうか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 個々の事業の内容につきまして、ここでちょっと判断はできませんので答えられませんけども、その内容がここに当たるということであれば、ここの俎上に上がってくるのかなというふうに考えてございます。

小宮山委員

 個々の事業に答えられないと言いますけど、実際に今年度行われた事業ですから、そこは来年度も全く同じ事業をやる可能性もありますし、そこはぜひ答えていただきたいところなんですが、答えられませんか。

高村文化・産業振興担当部長

 この基本的な考え方にもお示ししたんですけれども、ここはいわゆる公開空地でして、東京のしゃれた街並みづくり推進条例に基づく団体登録をして実際に使っているような場所であります。さらに、民間の施設が周辺にありますので、基本的には有料でという考え方です。ですので、今回の使用料の減額・免除の考え方も、当然公有財産の使用料とか貸付料の減額・免除の考え方に準じた形で示していまして、最後のところだけ、今、小宮山委員から御案内のあったところを実質上示しているようなところであります。ですので、献血事業ですとか、それから、やっぱり交通安全教室のようなものでない限りは、なかなか100%の減額というのは難しいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 しかし、小学校PTA連合会の皆さんもお金がそんなにあるわけじゃないでしょうに、一生懸命やっていらして、それに対して、もちろん東京青年会議所の皆さんも、お金はあったかもしれないですけども、一生懸命やっていらした。そういった皆さんの公益的な、世のため人のために奉仕しようという、明らかに世のため人のためにやっていることですよ。自分のポケットに何か入れるわけじゃなく、世のため人のためにやっている区民の皆さんに、やはり区としてもバックアップするような体制をつくっていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

高村文化・産業振興担当部長

 繰り返しになりますけれども、先ほどお話ししたとおり、公開空地ということや周辺ということもあります。当然区有施設を使ってやる事業ですから、公益性はあるものだと認識しております。別建てで例えばそういった事業に対しての支援というのは考えられますが、使用料の減免というのはある意味厳格に行う必要があると思っておりますので、そういった理解をしていただければと思います。

武井委員

 スライディングウォールの開閉について今回案が出ていましたけども、4月、5月、エアコンを基本的に使わない期間、そして、時間も午前9時とか午後4時とかあるんですけども、これ、やってみて、実績を見て、期間を延ばすとか、そういったお考えは今あるのかないのか教えてください。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 今のところでどれぐらいの申請というか、実際使いたいというところがあるかも関わってくるかと思います。ただ、季節につきましては、やはり常時冷房だとか暖房が入っている時期にあそこを開けてしまって、そういった冷暖房が全部抜けてしまう、その効果がなくなってしまうというようなことは、ちょっとなかなか難しいかなと思っています。時間につきましても、午前9時から午後4時というふうに設定させていただいたのは、やはり閉めたり開けたりする時間も必要ということもございますので、一定余裕を持った時間帯で設定しているところでございますが、今後、実際使った団体ですとか、今後使ってみて、またさらに時間を見直したらいいかどうかという検討というのはあるのかなというふうに考えているところでございます。

武井委員

 ぜひ、ここ、スライディングウォールを開けた事業を楽しみにしていますので、いろんな検討をしていっていただけたらなと思います。

 あと、裏面の減額・免除の基準のさっき御説明がありましたけども、減額される事業は、さっきみたいに公益性が高いものだったんですけども、金額は減額されるんですが、場所を取るとき、予約するときなども優遇とかはされるんですか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 予約時の優遇とかは特にはないです。普通に予約をしてもらって、やる内容、事業の内容がどうかといったところで、減額になるのか免除になるのかというような判断になろうかというふうに考えてございます。

武井委員

 分かりました。ありがとうございます。こういった場所を取る団体さんに、やっぱり結構埋まっていて取りづらかったというのを聞いたので、そういったことが公平性が保たれるなら、いろんな方に使ってもらえてよかったなとは思いますので、よろしくお願いいたします。

武田委員

 直接この基準のことということではないんですけれども、当然この減額や何かをされるときには審査もあるかとは思うんですけれども、一つ、貸出し時のルールというところで、当日だけではなくて、事前の設営、それから終わった後の撤収、特に撤収の辺りはやはりきちんとしておかないと、次に借りる団体に迷惑がかかったりとか、いろんなことが起きるかなというふうに思うんですけど、その辺りは何か変更とか、許可されるとか、お考えはありますか。

冨士縄区民部文化振興・多文化共生推進課長

 あちらの1階のスペースにつきましては、令和6年の7月から利用が順次始まっていまして、様々イベントで使われているといったところで、日々、いろいろ確認、事前の確認事項ですとか、そういったところにつきましては改善をしながら、そういった使用団体に伝えるといったようなところで努めているところでございます。さらに、今回こういった使用料の減免という制度も設けますと、さらにそういったところの使用というのが活性化されていくのかなというところは考えられますので、そういったところも含めて、日々やはり、やってみて分かるといったところもございますので、そこはそういったところを課題を潰していくような形で、使用団体のほうにも伝えていければというふうに考えてございます。

武田委員

 当然、期間が何日になるのかということで使用料が変わってきたり、減額の部分もそうなんですけども、当然かかってくると思いますし、やはり設営から撤収までが借りる期間なんだというところで、そこの中できちんと収めるということは徹底をしていただきたいと思います。要望で。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、本報告について終了いたします。

 次に、3番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。

伊東環境部環境課長

 それでは、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について御報告いたします。(資料4)

 令和3年第16号陳情、2030年における中野区のCO削減目標の早期達成とさらなる削減努力につきましては、同年の第3回定例会におきまして採択されたところでございます。

 まず、陳情の趣旨として、1点目は、現行の第4次中野区環境基本計画に定める2030年のCO排出量削減目標の早期達成とさらなる削減を求めるというもので、これに対する処理状況につきましては、環境基本計画に定めましたアクションプログラム及び昨年6月に作成しました中野区脱炭素ロードマップの取組を着実に推進していくということでございます。

 陳情の2点目の趣旨でございます。現行の第3次中野区地球温暖化対策地方公共団体実行計画(事務事業編)における2030年度の中野区区有施設のCO削減目標の早期達成とさらなる削減を求めるというもので、これに対する処理状況につきましては、まず、令和4年度につきましては、低圧電力施設の再生可能エネルギー100%電力への切替えを進めまして、令和5年度には脱炭素社会の実現に向けた区有施設整備方針を策定するなど、区有施設のCO排出削減に向け、温暖化対策実行計画(事務事業編)を着実に推進していくということでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

武田委員

 今の2点のほう、特に脱炭素ロードマップというのは昨年の6月からというところがあるので、まだ実績というところでの確認はできていないんだと思うんですけれども、2番目のほうで、第3次の中野区地球温暖化対策地方公共団体実行計画というところでは、特にこれまで御報告というのがなかったかと思うんですけれども、これは計画どおりに着実に進んでいるという確認はどのようにすればいいんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 2番の事務事業編につきましては、報告はこの間なかったと思います。まず、実績につきましてこの場で御報告いたしますと、事務事業編につきましては、直近のデータが2023年度、令和5年度の実績が出てございます。2023年度の実績としましては、2013年度比で27%減少しているというところでございまして、こちらは若干年度によって増減はありますが、この間の削減率を年度毎年大体2.7%、2013年度から達成してきてございまして、これを着実に推進していくと、2030年度に46%削減というような見込みを立てているということでございます。

武田委員

 2030年度でマイナス46%というのが目標かと思うんですね。今、マイナス27%で、残り、2030年度までにあと7年で達成できる状況なのか、達成できないので何かをしなければいけないのかという辺りは、どのように御判断されているんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 一部ちょっと重なりますが、2013年度から2023年度までの削減率、これを毎年着実に達成すれば46%達成できるんですが、この数年、実は若干削減が鈍化していたり、年度によっては増えてしまったりとかありますので、直近の状況からするとかなり厳しい状況がございますので、こちらについては、区の区有施設で再エネの利用ですとか、あと、庁有車のEV化とか、その他取組をさらに加速させていかなければ、目標はなかなか厳しいのかなというふうに認識してございますので、そういった取組を加速させていきたいというふうに考えてございます。

武田委員

 その上でというところから見ると、来年度の予算ですと、さほど大きな変化はないのかなと、事業の中に、思うんですけれども、実際にこの部分で達成できていなくて、以前よりは数字が若干滞っているというところの中で、来年度の状況があって、そこは、滞っているところの部分をさらに加速させていくためには、再来年度の部分で何か力を入れていくとか、来年度途中から何かをされるということは御予定されていますか。

伊東環境部環境課長

 来年度に限らず、2030年度までに、先ほど言いましたように、区有施設の再エネ100%電力への切替えとか、あと、これも繰り返しになりますけども、庁有車のEV化ですとか、そういったことをさらに推進していく、そういったことが必要かなというふうに考えてございます。

石坂委員

 御報告いただいた中で、陳情の趣旨のほうが次期中野区環境基本計画を基に書かれていて、処理状況のほうが、脱炭素ロードマップですとか、あるいは脱炭素社会の実現に向けた区有施設整備方針のほうだったりするので、そこの数字、私、頭に入っていないところではあるんですけども、処理状況のほうとしては、今、武田委員から質問があったように課題はありつつも、着実に推進していくという言葉が並んでいます。これを進めていくことが、次期中野区環境基本計画における2030年度のCO削減目標の単なる達成ではなくて、早期達成とさらなる削減を求める形になっているんですけど、それは実現されることになるのかどうか教えてください。

伊東環境部環境課長

 国も先般、2035年度の目標、そういったことを閣議決定したというところでございまして、国もまずは2030年度までに46%、さらに高みをということがございますが、現在、現行の計画では46%の削減を目指しているところでございまして、次期の環境基本計画は、今、ちょうど審議会の審議が終わったところで、この夏、8月頃に答申を頂ける予定でございまして、それを受けて、区として素案を策定していくということになりますので、そこで2030年度の目標について、まずは46%がベースにございますが、それ以降どうするかについては、計画策定の中で検討していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 その計画を策定される際には、陳情及び陳情者の意向もそうですし、それは議会で議決をさせていることであるわけなので、早期達成とさらなる削減を求めるということが求められているということは認識の上で、次期の計画では数値も設定されるという認識でよろしいでしょうか。

伊東環境部環境課長

 区としましては、陳情の趣旨を踏まえて、可能な限り目標数値を設定していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 可能な限りということですけれども、陳情で議決しているものですので、重く受け止めていただきたいなと思うところです。

 あと、CO削減のほうが鈍化しているなんて話もありました。様々、低電圧電力施設の再生可能エネルギーを導入していただいたりですとか、頑張っていただいていることも分かるところではあるんですけども、ただ、昨今、これは環境課だけの責任じゃないんですけども、気になっているのが、新庁舎に移った結果、階段とエレベーターの配置なども変わった中で、以前だと、旧庁舎のときは2アップ3ダウンでしたっけ、職員が近いフロアでは歩いていくというところが、割と皆さんが以前に比べて気軽に、近いフロアでもエレベーターに乗られているなというふうに見ていて感じることですとか、あるいは、場合によっては区民の方にも協力いただくなどの形で、近いフロアの移動は階段の利用を促していくとか、そうしたことも必要だと思うんですが、いかがお考えでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今、委員御指摘のエレベーター利用、エレベーターはかなりエネルギーを使いますので、今年度EMSを運用する中で、来年度につきましては、新たな目標ということで、エレベーターの利用を自粛というんですか、極力階段を使うようにという形で、EMSの中で運用を徹底を図っているということで、職員一人ひとりの行動変容を促していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 ぜひそうしていただくとともに、区民の方にも分かりやすい形で、区民の方は強制できないですけども、極力御協力いただくような形の発信もしていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 区民の方の利用につきましては、様々な方もいらっしゃいますので、そういったことも配慮しながら、区、区民、事業者が力を合わせてCO排出削減ということがございますので、こちらもできる範囲で周知を図っていきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 僕、あまり環境の質問ってしたことないんですけれども、地球温暖化対策地方公共団体実行計画、これ、法定で定めなきゃならないという理解でいいですか。

伊東環境部環境課長

 そのとおりでございます。

酒井委員

 それで、様々取組があるんですけれども、大体こういうのって皆さん、策定して、なかなかそれを実際にやっているのかというのは非常に気になるところで、行動変容を求めていくというようなことをおっしゃっていますけど、だったらば、新庁舎へ行く前からできると思うんですよね、僕。今後の46%減ですか、比較して。じゃ、それが今厳しいというんだったらば、しっかり取り組んでいくことが重要だと思うんですよ。様々取り組まなきゃならないことが書かれていますが、守られていますか。

伊東環境部環境課長

 こちらに記載した様々方針等を立てまして、それぞれの所管などで着実に推進しているというところでございますので、引き続き、その運用をしっかり徹底して、区全体でCO削減に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 各所管でやっているということなんですけど、じゃあ、環境課のほうから各所管にそういった通知みたいなのを出しているんですか。

伊東環境部環境課長

 まず、年間通して年度の初めに、先ほどありましたように、環境目標ということで庁内に周知をさせていただいて、それで、年間の実施の状況を踏まえまして、達成ができていないようなところについては、環境部環境課のほうで監査をしまして、個別職場についてしっかり指摘をさせていただいて、さらなる改善を求める、そういったことで着実に推進しているというような内容でございます。

酒井委員

 一応庁内に通知を出して、状況というのは確認しているということでしょう。幾つか見ると、取組がいろいろあって、じゃあ、これが全てできているのかなというと、なかなかできていない部分もあるのかなというふうに感じたりもするところなんですけども、例えば研修というのをやっているんですか。

伊東環境部環境課長

 各職場にEMSの推進員がいますので、その研修を行うほか、先ほど言いましたように、全庁向けに、全庁ポータルにそういった目標ですとか、様々な書類を掲示して、職員一人ひとりが日常的に確認できる、そういった体制も取っているというところでございます。

酒井委員

 じゃあ、今年度、研修というのはどれぐらいあったんですか、実績は。

伊東環境部環境課長

 各職場からのEMSの推進員につきましては、年間1回実施しているというところでございます。

酒井委員

 そのEMSの推進員さんの研修が、この職員に対する研修等と記述されているものに当たるんですか。

伊東環境部環境課長

 そのような認識でございます。

酒井委員

 ほかにも幾つかあって、ちょっと気になるところもあったり、あと、木材の活用をしようという記述もあって、実はこの木材の活用に関しては、我々議会から、森林環境譲与税についてはもっと活用して、区内の公共施設に木のぬくもりのあるものを入れてくれと何度も言っているのに、なかなか皆さんが考え方を変えられなかったところもあるんですよ。けど、書いているんだったらば、やっぱり皆さんが積極的にこういう取組の下やっていただきたいなというのは思います。やっぱり法定のものをつくって、仏作って魂入れずと言っちゃうと失礼になっちゃうので、そこまで言いませんけれども、書いているんだったらば改めてチェックしていただいて、厳しい目標かも分かりませんけれども、今日こうやって報告してくださったのでありますので、じゃあ、何が足りないんだろう、どういうふうに強化していかなきゃ残りの数年でやっていかなきゃならないんだろうというのは取り組んでいただければと思います。

細野委員

 すみません。1点だけちょっと確認をさせてください。②のほうなんですけれども、低圧電力施設の再生可能エネルギー100%ということなんですが、これは区有施設全体で見ると何割と言えばいいのかしら。どれくらいになるんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 全部で最新のデータで181施設がございまして、再エネへの切替えが141施設、残りの40施設がまだ未切替えとなってございます。

細野委員

 そうしますと、残りの40施設については、どのように再エネ化を進めていくというふうになっていますか。

伊東環境部環境課長

 この40施設でございますが、なかなか切替えが難しいのが、指定管理施設であったりとか、あと、貸付施設でございますので、なかなか直接切替えというのを区のほうから指示するというのが難しい状況ではございますが、指定管理の切替えのときとかは所管と連携して、指定管理者が再エネ電力を、本当に使えばお得ですので、切り替えるということを情報提供しながら進めていきたいというふうに考えてございます。

細野委員

 ぜひ、切替えのときは多分チャンスといいますか、いい機会だと思いますので、やっぱりそこのところをちょっと強力にというか、進めていっていただいて、この比率を上げていただくようにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、その他で何か報告ございますか。

伊東環境部環境課長

 それでは、生物多様性保全に向けた生き物調査(秋)の実施結果等につきまして、口頭により報告をいたします。

 本件、昨年の第2回定例会におきまして、生物多様性保全に向けた生き物調査を実施する旨の御報告をさせていただいたところでございます。なお、本事業は、債務負担行為によりまして、令和6年度と令和7年度にかけて実施しているものでございまして、令和6年度は昨年の秋に調査を実施しまして、令和7年度、来年度はこの春に調査を行うこととしてございます。ということで、今回は事業の途中経過という趣旨で、昨年の秋に実施しました調査の概要を口頭により御報告するものでございます。

 調査は、令和6年9月に実施をいたしました。

 場所は、公園が江古田の森公園など4か所、河川は神田川、妙正寺川の2か所、そして、区有施設は学校の3か所でございます。

 調査結果でございますが、例えば江古田の森公園では、植物が264種、昆虫類は126種、その他水生生物、鳥類、爬虫類がそれぞれ数種確認されました。また、妙正寺川では植物が47種、昆虫類は13種、水生生物が5種。そして、上鷺宮小学校では植物が183種、昆虫類が53種、水生生物、哺乳類、鳥類、爬虫類がそれぞれ数種など、それぞれの場所で多種多様な動植物が区内に生育・生息していることが分かりました。

 また、環境省や東京都が指定している希少種につきましても、全体で今回、植物が5種、昆虫類が2種、水生生物は4種、鳥類は2種、そして、爬虫類は3種確認することができました。

 また、本事業では、お子さん、子どもを対象としました生き物観察会を10月12日の土曜日に江古田の森公園で実施いたしまして、小学生19名とその親20名の合計39名の参加がございました。また、小学生を対象とした実施後のアンケートでは、全員が生き物に関心を持つことができたという回答結果でございました。

 次の春の調査は、秋の調査と同じ場所におきまして、4月に実施する予定としてございます。そして、8月頃には全体の調査結果がまとまる予定となってございまして、区内の動植物の生育・生息状況を盛り込んだ区民向けのガイドブックを作成しまして、生物多様性の大切さについて区民に周知啓発を行っていきたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

石坂委員

 希少種が幾つか見つかったということですけど、それぞれ数種ですので、具体的にどんな希少種があったのか教えていただけますでしょうか。

伊東環境部環境課長

 例えばでございますけども、鳥類ではカワセミ、水生生物ではドジョウ、昆虫類ではホソミオツネントンボ、爬虫類ではヒガシニホントカゲ、植物ではハンゲショウ、こういった希少種が確認されました。

石坂委員

 そうした希少種がいたということですけども、やっぱりそれってとても重要な部分でもあるので、本当はこれって、今、例えばでメモを取りましたけども、希少種に関して少なくとも全種ちゃんと報告を紙で欲しかったなと思うところなんですけれども、今後の報告のやり方としてどうなんでしょうか。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時43分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時44分)

 

伊東環境部環境課長

 今回、あくまでも途中経過ということでございまして、口頭報告でございましたが、これからこの春の調査、それを行いますと、全体の区内の、調査場所は限られてしまいますが、全体の動植物の生育・生息状況が確認できますので、次回はその調査結果についてはしっかり書面で報告したいというふうに考えてございます。

石坂委員

 特にカワセミとかドジョウとか、そうしたものがいるという状況の中で、もちろんほかのものもですけども、今後、もう一回調査が春にあるということではありますけど、いるということが明らかになっているものであるので、そうしたものが逆にこの中野区でちゃんと生息し続けてもらうために何が必要かというところも考えていらっしゃるんでしょうか。

伊東環境部環境課長

 まさに委員御指摘のところは重要なポイントでございまして、今回、希少種が発見されましたので、まずはそういったところを、希少種が生息・生育している環境、これを守ることが大事でございますので、それを区民の方にしっかり、こういった区内には動植物がいる、こういった希少種がいるということを、先ほど言ったガイドブックで周知をさせていただいて、そういった動植物の環境を守りましょうと、そういったことをまずは周知啓発していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 そこにあと、区のほうで、公園であるとか学校であるとかと、様々な整備もする機会もあるわけですけども、そうしたときにも、そうした生き物が守られるようなとか、あるいはそうした生き物が増えていくようなことも配慮しながら行っていくという認識でいいのかどうかも教えてください。

伊東環境部環境課長

 今後、いろいろな施設の整備ですとか、まちの開発とか、そういったこともあろうかと思いますので、そういった場合については、関係所管と連携しまして様々検討していきたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 あわせて、区民の方が、これはふだんから当然やっちゃいけないことではあると認識はあるんでしょうけど、なされてしまうのが、外来生物、かわいそうだから放たれてしまう、飼っていたものをとかということも、やっぱり防いでいかないと影響が出てきてしまうので、その辺は、ここにこういう生き物がいてということを周知していくときに併せて、変なというか、外来の生物、動植物をそういうところにまいてしまわないというんですかね。そういうことがないような形のものも併せて発信していただきたいと思いますけど、そこはいかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今、委員御指摘のように、今回、特定の外来生物も、例えばアメリカザリガニとか、そういったものも確認されてございますので、区民向けのガイドブックを作成するときには、こういった外来生物の危険性とか、持ち込まない、捨てない、そういったことも併せて周知啓発していきたいというふうに考えてございます。

小宮山委員

 以前もこの委員会で御紹介したことがあると思うんですけども、中野区に古茶武男さんという昆虫の研究者の方がいらっしゃいまして、「中野区の昆虫」という本を自費出版していらっしゃいます。124ページの本で、厚さ1センチぐらいあって、その中には888種の昆虫が紹介されている。発行された年は恐らく2015年以降のもので、それ以前の過去10年ぐらい、古茶さんが区内のあちこちで研究されて発見された昆虫が888種載っています。今、既に別の研究者の方が関わっていらっしゃるんでしょうから、その方と古茶さんをどううまくマッチングしていいのか、ちょっと私も分かりませんけど、ぜひ、古茶さんの力もお借りして、よりよい調査にしていただきたいと今からでも思うんです。以前、中野区の教育委員会に、古茶武男さんの自費出版された本は、中野区の図書館に3冊しかないんです。この本を全小・中学校に導入すべきじゃないかと教育委員会にお願いしたところ、値段の定価が書いていない本ですから、定価の書いていない本は区として購入するわけにはいきませんと言って断られたこともありまして。そんなこともあったんですけども、ぜひ古茶さんの研究の成果も、区の報告に何とかうまい形で連携をしていただけないものかと思いますが、いかがでしょうか。

伊東環境部環境課長

 今、委員御紹介の研究者の方との連携につきましては、今後どういった形で連携・協力できるか、考えていきたいというふうに思ってございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の文書(資料5)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決するに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後2時50分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時51分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は4月25日(金曜日)午後1時からとさせていただきまして、急を要する案件が生じた場合には、正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

武田委員

 すみません。ちょっとこれは環境部のほうに伺いたいんですけれども、あまりにも報告事項が少な過ぎるというふうに思っています。環境部のほうで委員会報告をする基準というのはどういった基準なんでしょうか。

浅川環境部長

 特に明確な基準というものを持っているわけではございません。

武田委員

 同じ委員会の中で、区民部と比べてあまりにも本当に報告事項が少ないと思うんですね。区民部のほうは、丁寧に事業を行う前に報告があると。行った後も実績の報告があります。特に来年度、予算編成の中で主な取組に載せている事業については、来年度どうやるかということは、基本的には御報告を頂くべきなのではないかと思うんですけど、その辺りいかがでしょうか。

浅川環境部長

 確かに、当部の報告案件数は少ないと思っております。これは全体的な所掌の範囲ということもあるかと思いますけれども、いずれにしても、脱炭素をはじめといたしまして、3Rの普及とか、庁内にかかわらず、区内の区民の方、事業者の方にも広く普及させていかなくてはいけないということについては、まだまだ力が足りていない部分があると思っておりますので、その中の一環で、区民委員会をはじめまして、議会に対して報告して、御協力も仰ぐと。御批判も頂きながら一緒に進めていくということについては、今後、適切な報告を積極的にしていきたいと思っているところでございます。

武田委員

 少なくともやはり、第5次の環境基本計画を策定すると。夏には素案が出てくるというところで御報告があったのは、昨年、審議会を立ち上げますという御報告で、その中で計画を策定しますということだけだったんですね。その中の検討項目がどうで、今どういう課題があって、そこについてどういう御意見が出ているかというところが全くない中で、最終的に、ほとんど手が加えられない形で素案だけ出てきたというところでも、やはり意見の反映ですとか、修正をしていただきたいということが届かないんじゃないかと思います。

 それと、省エネ設備の補助についても、実際にこれまでは毎年度、品目を加えられるたびに報告いただいているわけですよ、第1回定例会で。品目は変わらないにしても、金額を上げるということは台数を変えるということですし、加えて、申込みの方法を変えるというふうにおっしゃっているわけですから、そこについては第2回定例会で7月以降という話ではないかと思いますので、そこについても本来は報告があるべきであっただろうというふうに思っています。

 加えて、新しい調査の委託もありますし、脱炭素に関する区民学習会についても新規事業です。3Rの普及啓発についても、拡充という事業として主な取組に挙げていらっしゃるんですから、やはりそこは具体的な中身を、予算分科会の1行の審査ではないところでやはり上げていくべきだっただろうと思います。

 一般廃棄物の処理基本計画というのも、前回の第3次計画のときにはきちんと第1回定例会で御報告があるんですね。どういう中身を加えていくのか、この計画をつくるに当たって、今年度はごみの排出量の調査をされているかと思うんですけれども、それを踏まえてどういうことをやっていくべきだったかというのは、やはり御報告があって、次の年度に何をやっていくのかということがあって、その中で審査をしていく、意見を伝えていくということが必要だと思います。今の形ですと、最終的に出来上がったところでの素案が出てきて、そこに対してこういうふうになっていますということだけになってしまうので、本当にどこで議会の意見を反映させていただけるのかというところが全く分からないんですけれども、今後そこについてはぜひ改めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

浅川環境部長

 今、様々御指摘を頂きました。全体的に、今後、議会への情報提供をより積極的に、より細かくやっていきたいと思っております。ただ、それらを一番総合しているところが環境基本計画だと思いますけれども、これにつきましては、今、環境審議会のほうで区長が諮問いたしまして、それに対して検討いただいて、まだ答申ができてきていないところでございますので、これについては答申を待ってからというふうにさせていただきたいと思っております。

武田委員

 他の計画でも答申をしていて、途中経過というのは何らかの形で御報告があるものだと思いますので、やはりそこが差し障りのない範囲で経過の報告というのは頂けるのではないかなと思っています。

 それと、報告を紙でという形にこだわっているわけではなくて、委員会の資料というのは公開されるわけですよね。ホームページで公開されることによって、区民の方たちもそれを見ることができるわけです。区がどういうことをやっているのか、どういう審議をしているのかということをきちんとお伝えするためにも、やはりきちんとした報告を頂くべきだと思いますが、いかがでしょうか。

浅川環境部長

 御期待に沿えるような報告をしていきたいと思っておりますし、また、議会への報告だけではなくて、一般的な区民に対する、これから様々、もっともっと協力していただきたいところもございますので、そういうところの一般的な周知もまだ足りていないと思っておりますので、そういう形で、我々が取り組もうとしていること、あるいは取り組んでいただきたいことがはっきり分かるようにしていきたいと思っております。

石坂委員

 新たなものを始めるときもそうですけども、既存の計画で進めていくですとか、あるいはやった事業の中でこういった成果があって、これだけCOが減ったんですよというものも、定期的に委員会で教えていただきたいなということもありますし、先般の予算の審議のときにOneUp↑チャレンジ(ワンナップチャレンジ)のことも触れましたけども、こんないいことをやっていたんだというのも、総務の分科会の資料まで見て気づいたような感じで、そういったことなども、こういった取組をやって成果を得ているんだということをやはり委員会のほうに報告いただくと、これだけ頑張っているんだなということが分かることにもなりますので、ぜひそういうこともしていただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。

浅川環境部長

 委員が、この間の討議、そのときにOneUp↑チャレンジでいい成績を収めたということを初めて紹介できたと。これは区全体の取組でもありますので、ここだけで報告するのはどうかなというところもあったわけなんですけども、積極的に努めていきたいと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、お疲れさまでした。以上で本日の区民委員会を散会いたします。

 

(午後2時58分)