令和7年03月17日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)
令和7年03月17日中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会(第1回定例会)の会議録

中野区議会中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会〔令和7年3月17日〕

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和7年3月17日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午前9時00分

 

○閉会  午前11時38分

 

○出席委員(14名)

 高橋 かずちか委員長

 羽鳥 だいすけ副委員長

 山内 あきひろ委員

 大沢 ひろゆき委員

 市川 しんたろう委員

 小林 ぜんいち委員

 立石 りお委員

 いさ 哲郎委員

 斉藤 ゆり委員

 杉山 司委員

 平山 英明委員

 久保 りか委員

 むとう 有子委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 企画部長 岩浅 英樹

 企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 大場 大輔

 企画部資産管理活用課長 半田 浩之

 総務部長 濵口 求

 総務部総務課長 永見 秀光

 文化・産業振興担当部長 高村 和哉

 区民部産業振興課長 国分 雄樹

 区民部文化振興・多文化共生推進課長 冨士縄 篤

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 早尾 尚也

 書記 梅田 絵里子

 

○委員長署名


審査日程

所管事項の報告

 1 鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施結果について(まちづくり計画課)

 2 旧洗心寮跡地活用方針について(野方以西担当)

 3 西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)について(野方以西担当)

 4 西武新宿線沿線まちづくり(新井薬師前駅周辺・沼袋駅周辺)の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 5 西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の進捗状況について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 6 中野二丁目土地区画整理事業の事業計画変更について(中野駅周辺地区担当)

 7 中野三丁目土地区画整理事業区域内の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)

 8 千光前通り沿道のまちづくりについて(中野駅周辺地区担当)

 9 その他

 (1)中野駅新北口駅前広場等の整備状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 (2)中野駅周辺におけるエリアマネジメントの社会実験等について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

○中間報告について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を開会いたします。

 

(午前9時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めたいと思います。

 本日は他の委員会が午後に予定されておりますので、進行に御協力いただきますように、よろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 先週に引き続きまして、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施結果についての報告を求めます。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 それでは、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施結果について御報告いたします。(資料2)

 こちらは昨年10月に実施しました鉄道上部空間活用に係る区民意向調査の結果について報告するものでございます。

 まず、1番、調査実施概要を御覧ください。調査の目的ですが、西武新宿線連続立体交差事業に伴い創出されます鉄道上部空間について、誰もが安心して歩ける歩行空間、適度なオープンスペース、にぎわい・交流、防災、環境への配慮などに考慮した空間づくりの検討を行う必要があると考え、鉄道上部空間の活用に関する意向を把握するために実施したものでございます。

 (2)から(5)まで、また、2番のアンケート結果につきましては、別紙で説明いたしますので、別紙を御確認いただけますでしょうか。別紙1の1ページ目、左側が実施概要なんですが、調査方法としましては、ウェブまたは紙の調査票による無記名アンケートです。

 調査期間が令和6年10月から11月、回答数としましては、合計606件いただきました。右側に回答者の属性を示してございます。回答者の属性につきましては、20代から70代まで幅広い年代の方から回答があり、8割を超える方から、ふだんから西武新宿線を日常的に利用しているという結果でございました。

 アンケートの結果の概要ですが、右下のほうを御覧ください。「鉄道地下化後の望ましい姿について」では、駅周辺ではにぎわいの空間、各駅の間の区間では歩きやすい通路を求める声が最も多くありました。また、「鉄道地下化後跡地で行いたいこと・イメージすること」では、駅周辺では日常的な買物、飲食を、各駅の間の区間では散歩、ジョギングを求める声がございました。

 裏面を御覧いただけますでしょうか。こちらが調査の結果の詳細となります。鉄道地下化後の望ましい姿について、また、鉄道地下化後跡地で行いたいこと・イメージすることについて、一番大きかった意見のところを着色しているところでございます。また、その右側には、自由意見をキーワードでカテゴリー化して集計するもの、また、自由意見を抜粋して記載してございますので、後ほど御覧ください。

 一番下になりますけども、こちらではテキストマイニングという手法を活用しまして、自由記述のキーワードを抽出してございます。青色が名詞、赤色が動詞で示しておりまして、大きい字で記載しているものほど頻出しているワードということで御理解いただければと思います。こちらを見ていただけますと、にぎわいだとか商業施設、くつろげる、歩けるだとか、そういうキーワードが多かったということが確認できるかと思います。

 表紙に戻っていただきまして、今後の予定でございます。来年度以降、上部空間活用に際しまして、鉄道事業者あるいは事業主体である東京都といった関係者との協議をしていきまして、中野区としての基本方針策定を目指していきたいというふうに考えているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。この上部空間が出来上がるのはまだしばらく先だとは思いますけれども、住民の方に浸透していくとか、つくり上げていくのには時間がかかるので、早くにスタートするということは大事なことなのかなと思って伺っております。

 一つお伺いしたいんですけども、上部空間の中で、公共的に行政が使えるのは15%程度という御報告は受けているんですけれども、そうはいっても、全体の上部空間の使い方についてということのアンケートだと思うんですけれども、このアンケートがどのように事業者と共有されて活用されるのかという点について教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらにつきましては、区民のニーズということでございますので、来年度以降、方針を策定する中で、鉄道事業者並びに事業主体である東京都ときちんと共有していければというふうに思ってございます。

 また、先ほど御指摘ありましたとおり、区として使える範囲というのは、鉄道事業に支障のない範囲で面積の15%というふうに決まっておりますが、大部分は鉄道事業者が利用する土地となってございますので、そういったところでこういった区民アンケートとかニーズというのを把握していただければというふうに思っています。

斉藤委員

 つまり、公共的に使えるところは15%という目安はあるけれども、そこが全部中野区が自由に使えるわけではないということでよろしいんですよね。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりで、15%の中で貸付条件とか鉄道事業者の条件とかございますので、そういったものを遵守した中での利用となると考えています。

斉藤委員

 ということは、このアンケートを鉄道事業者や東京都等と共有して、大まかな姿を調整して表していくものをつくっていくというイメージでよろしいでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 最終的な絵姿というのはどうなるか分からないですけども、基本的には委員のおっしゃるとおりのようなことを記載できればと思っています。

斉藤委員

 基本方針の中に中野区と書いてあるので、そこで少し疑問を持ったところなんですけれども、中野区の基本方針の策定だけれども、ここには東京都や鉄道事業者との調整が入っているという意味なんでしょうか。それとも東京都や鉄道事業者も別途何か考え方を持つということなんでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 基本的には、中野区としてこういった基本方針というのを策定していきたいという考えではございますが、何せあの土地は鉄道事業用地でございまして、区が勝手に使えると言うのはちょっと語弊がありますけども、そういう土地ではないものですから、まずは鉄道事業者と協議して、ある程度合意できる範囲で書ければというふうに考えています。

斉藤委員

 ということは、中野区の基本方針を策定する中に東京都や鉄道事業者と意見調整して共有したイメージがそこに含まれているということでよろしいんですよね。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

斉藤委員

 昨年の10月だったか、子どものアンケートについても御報告があったと思います。そこの設問が、大きな設問が公園と自転車駐輪場とかその他になっていて、その他がすごく多くて、たしか御報告の中で、その他の中に集合施設だったり、そういうことが含まれているよということだったんですけれども、今回のアンケートの結果の設問はそういうふうな仕切りになっていなくて、でも、とはいえ、にぎわいのところがとても多くて、それが子どものその他に合致すると思うんですけれども、子どものアンケートと今回のアンケートを分析するに当たって、きちんと調査結果を共有されているのか、両方共に分析されているのかというところについて教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 昨年度行いました子どものアンケートでは、委員がおっしゃるとおり、その他意見のところでは、結構、商業施設の具体的な名称だとか記載されていまして、あるいは体を動かせるような公園みたいな意見が多かったかと思います。もちろん子どもの意見並びに今回、大人の意見といいましょうか、区民全体の意見を踏まえまして、鉄道事業者と協議しながら進めていきたいというふうには考えているところでございます。

斉藤委員

 ぜひ子どものアンケートの部分と今回のアンケートの結果の部分はよく並べてみて、皆様の思いがきちんと伝わるように分析をした上で、東京都や鉄道事業者と共有していただきたいなというふうには思います。

 そのときにもお話ししたんですけれども、アンケートを取ったら、やっぱりその結果はどうだったのかなと区民のほうは思うわけですよ。だから、それをどこかで共有したり、方針が出るときなんですかね、意見交換をするような場を設けるつもりですとおっしゃっていたんですけれども、その辺についてのスケジュールを教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 来年度また改めてこういったアンケートなんかを基に、まちづくり団体、その他いろいろなことを情報共有しながら進めていきたいと考えていますけど、時期についてはまだ未定ですので、また改めて御報告できればと考えています。

斉藤委員

 時期というのは、基本方針の策定の前なのか後なのかという意味のスケジュールで教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 前に考えているところでございます。

斉藤委員

 中野駅の周りのときも、区としては出しているつもりでも、区民の方にはなかなか伝わらなかったり、区民の方によく分からないとかという御意見もあったりしますので、ぜひ双方のやり取りができるような形で、こちらの大切な上部空間、区民に資するものになるように取り組んでいただきたいというふうにお願いいたします。

久保委員

 参考のために、ウェブまたは紙の調査票の割合を教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらは寄せられた意見の9割以上がウェブからのアンケートでございました。

久保委員

 9割以上がということで、例えば紙でお渡しした、もともとこの地域の関係者の方なんかも、そこからウェブで投稿ができるようになっているというところも反映されているのかなと思うんですけれども、誰でもできるというウェブの部分と、あとはもともと関わりのある方たちにもお配りをしていると思うので、そこが十分に意見が吸い上げられていると思っていらっしゃるかどうか、教えてください。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおり、紙で配付した方々にも、紙の表紙のところにウェブのQRコードを貼りつけまして、そこからアクセスしていただけるようにしてございます。

 また、紙につきましては、町会とかに回覧等々をお願いしているところでございまして、あと区民活動センターに置いたりだとかという形でしているんですけど、配付数より、配付というか、なくなっている数といいますか、そういったところとアンケートの回答数が若干違いましたので、やはり皆さん、紙で配ったとしてもウェブで答えられる方もある程度いたのかなというふうには考えているところでございます。

久保委員

 ウェブで回答した方にはウェブで回答の結果を公表するということになるんだろうと思いますけれども、その辺の仕組みはどうなっていますか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 本委員会後といいましょうか、定例会後にまずはこの結果をホームページ等で記載して周知するとともに、今後必要に応じて、例えば町会だとか各まちづくり団体、そういったところに情報提供できればというふうに考えています。

久保委員

 地下化に伴い新たに創出される鉄道上部空間、誰もが安心して歩ける歩行空間、適度なオープンスペース、にぎわい・交流、防災、環境への配慮、景観形成などを考慮した空間づくりの実現に向けた検討を行っている、これは鉄道事業者、東京都で共有されている上部空間の活用の考え方と思っていいですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちらの記載につきましては、あくまでも現時点で区としてこういう空間が実現できるといいよねということでまとめてございますので、内容については当然共有していますけども、合意できているかと言われると、ちょっと疑問ではありますが、共有はしているところでございます。

久保委員

 にぎわいの空間というのが、駅周辺ではにぎわいの空間、また日常的な買物、飲食というものが要望が高いですね。これは多分、鉄道事業者が中心で進める部分なのかなと思います。こちらの最後のところでも、テキストマイニングのところでもにぎわいというのが大きく強調されている。なので、ここは鉄道事業者としっかり、区民ニーズとしてはこういうものが高いというところをお知らせした上で、今後の計画に反映させるというところが重要かと思いますけど、いかがですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりで、駅前のニーズとしましては、にぎわいだとか商業施設を求める声が多かったということは、裏返せば、それだけで少し寂しくなっているのかなという印象を持ってございます。一方で、鉄道事業者でもございますので、まずはそういった区民ニーズというものをきちっと共有しまして、区民が求めるものができますよう働きかけていきたいというふうに考えております。

久保委員

 こういったものというのは、中野区が公共的な空間として活用するのにはなかなか難しい部分だと思うんですね。15%が中野区ですけれども、鉄道事業者とか東京都が上部空間を活用する割合というのは決まっていますか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 基本的には、東京都と区と、いわゆる公共的な利用としまして15%ということになっていまして、残り85%は鉄道事業者が利用できるものというふうに認識しているところでございます。

久保委員

 上部空間なので、重量ですとか上部の構造物の規制がかなりかかってくるかと思うんですよ。区が公共的な空間として活用するというのは、そういった構造物をつくるということになると、かなり制約がかかってくると思うので、あまりそういうことは考えていらっしゃらないと思っていいですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 他地区の事例で見ますと、例えば高架の下ですと、保育園なんかをつくって運営しているという事例等もございます。ただ、一方で、今回、地下に鉄道施設があることから、委員おっしゃるとおり、荷重条件だとか、あるいは鉄道近接施工の困難性だとか、そういう条件がございますので、現時点でどこまで区が何をしたいかというのはまだ固まってはいませんけども、何か上に建てて、委員おっしゃるとおり、そこを貸してにぎわい施設にするというのは、公共的利用部分では難しいところもございますので、公共の用に資するようなもので、今後、例えば庁内意見等も踏まえながら、15%の中でそういうものを建てなきゃいけないというのであれば、いわゆる荷重上限だとかそういったものをきちんと勘案して考えていければというふうに考えています。

久保委員

 ちょっとすみ分けが必要なのかなと思っていて、荷重上限でいうところも踏まえてなんですけれども、歩きやすい通路とか散歩、ジョギングという、ここは大体同じようなものが求められているところで、そういうところの公共空間ということを区としては求めていく、また整備をしていくというのが通常考えられるようなことなのかなと。先ほど申し上げましたように、駅周辺でのにぎわいの空間を創出するというのは、鉄道事業者が中心となって行っていただく。それは荷重ということも考えますと、おのずと設置できる場所というのも限定されてくると思うんですよね。駅施設というのが地下にありますから、場合によっては、そこを考えると、上部の空間というのはかなり荷重がかけられる可能性もあるので、そういったことはもう分かっていると思うんですよ、西武鉄道のほうも東京都のほうも。ここではこういうことは可能であるけれども、この空間はこういうものを設置するのは難しいと。その辺のところをしっかり今回反映させながら、ここはこのぐらいの規模感というのがあると思うし、実際、多分、荷重という意味では出ていると思いますので、この程度の構造物なら設置可能という範囲が。そこもよく共有していただいた上で進めていく必要があるのかなと思いますけど、いかがですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 鉄道事業者が使用する分で、もしくは駅前とかで荷重条件がこのくらいで、あるいはそれに基づいてこのくらいの上のものが建てられるだとかという細かいところまでは、我々のところまでまだそういう情報が来ていないんですけども、まず我々としてきちんとニーズを取って、それをぶつけていって、協議の過程の中でそういったものが分かれば、お互い共有しながら進めていきたいというふうに思ってございます。

いさ委員

 今のお話でちょっと気になったんですけれども、上部空間の活用に当たって、こんなふうに使えたらいいねというお話と別に、基礎になっている地下の構造と強度のところには縛られることになると思うんですね。そうなったときに、例えば公園の遊具が欲しいみたいになったときには、強度上それはできませんみたいな話になってくるのか、そういうところも全く今は分からないということですかね。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現時点では未定ですが、個人的な感覚でいうと、公園の遊具程度のものであれば、そこまで縛られるものではないかなというふうには考えているところでございます。

いさ委員

 今、現に工事をやっているという関係では、もしかしたらどこかの段階で打診してみるとかということが要るんじゃないかとちょっと思ったんですが、あくまでこっちはこう思うのところでとどまっていると思うんですけれども、区民の意向が含まれるということでは、早い段階でこういうふうにあるということと、共同的な部分だと確認できるところは確認しておいたほうがいいんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 もちろん、どちらがどこまで使えるか、あるいはそこの上でどういったものを実現していきたいか、そういったものが出てくる過程においては、条件というのはきちんと整理していきたいというふうに考えています。

いさ委員

 あと、もう一つだけ。先ほど15%、85%の話が出てきました。これというのは、例えば個別具体の事業が始まったときに、それはそれで、そのときの事業の中身で事業の負担割合みたいなのが決まってくる、そこに15%に縛られるということではないということですよね。個別具体ですよね、事業費について。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 あくまでも事業費がこれからどうなるかというところとは別物かなというふうに考えています。

平山委員

 アンケートを見ますと、上の地下化後の跡地の姿についてというので、確かに歩きやすい歩道とにぎわいの空間というのが駅前とその間の空間の中で一番多いんですけど、駅と駅の間で見ると、歩きやすい歩道とほぼ同じぐらいで緑豊かな環境というのがあるんですよね。沼袋と野方の場合は288件に対して278件、新井薬師と沼袋の間では289件に対して261件、中井と新井薬師の間では299件に対して268件、これはどういうふうに分析されていますか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員御指摘のとおり、駅と駅との間では、当然歩きやすい通路というのがやっぱり多かったんですけども、それと同時に緑を求めるという声も多かったのも事実でございます。ですから、こういったアンケートを取るときに緑道的なものというのを想定された方も多いのかなというふうに認識しているところでございます。

平山委員

 テキストマイニングというので見ると、緑というのは、ここに一言出ているだけなんですね。区のほうで書かれている記述もあまり取り上げられているようにも見えないので、こういうのもちゃんと大事にしていただきたいなと思うんですけど、どうですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 右側に書いてある自由意見のところとテキストマイニングというところは、あくまでも自由意見、それを基に構成してございますので、その中で若干緑という記載が少なかったのかなというふうには思っているところでございます。

平山委員

 木陰とか緑を眺めて安らぎを感じるとかまあまああるんですけどね。ここはみどりの基本計画では新たな緑の軸になっていますよね。その面からいって、区として何かお考えはお持ちなんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 緑の軸に指定されているというところはございますけども、限られた空間の中で区民に求めるニーズというのは多々あるかと思います。その中で、例えばまとまった緑というのも、細長い空間の中で難しいことから、例えばスポット的な緑になるのかなといったところもございますが、あるいはオープンスペースだとか歩道だとか、そういうところで緑化として実現できるところについては考慮していければというふうに考えています。

平山委員

 何も緑ばっかりにしてくださいというふうに申し上げているわけではないんですけど、要は、昨今の気候を考えると、区民の皆さんが、ここにあるように、にぎわいだったりくつろげるという環境を求めていらっしゃる中で、木陰とか日陰部分の役割というのは大きいんじゃないかなと思うんですよ。

 ただ、先ほど来の話の中で、ある一定の荷重の規制があるということになってくると、高木を植えるというのは難しいんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 高木の種類と育ち方とかにもよると思うんですけども、すごく大きくなるようなものですと、地下にシールドじゃないですけれども、接道があるものですから、一定程度の規制はかかってくるかなというふうには考えているところでございます。

平山委員

 重ねて言いますけど、緑ばっかりにしてくださいと申し上げているわけではないんですけど、重要な要素だと思うので、よく研究していただいて、どういう育ちの木であればいいんだろうかと、この環境の中ではどういう緑化ができるんだろうかというのはよく研究していただいて、要は、安易に取りあえず緑比率を満たすために低木ばっかり脇に並ぶような形はちょっとなというふうに考えているものですから、ここにある区民の方が望まれる環境をつくっていくに当たって、緑化の果たす役割というのも非常に大きいんじゃないかなというふうに思いますので、よくよく研究していただいて調査していただきたいなと思いますけど、どうですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 例えば、先ほど申したように、オープンスペースだとかにぎわい、あるいはくつろげるという用途の中で緑が果たす役割というのも大きいかと思いますので、委員の御指摘のとおり、きちんと研究して、どういう配置が望ましいのか、どういう樹種ができるのかとか、そういう条件なんかも加味しながら考えていければと考えています。

羽鳥委員

 私も平山委員の質疑と重なるんですけれども、アンケートの結果報告の紙の裏面を見て、鉄道地下化後の跡地の姿や行いたいことをイメージすることという、こうした区民の方からの結果から考えて、区としてはどのように跡地活用をしていったらいいというふうにお考えでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 もちろんアンケートの結果というのは区民のニーズだと思っていますので、それがきちっと反映できればというふうに考えているところですけども、一方で、鉄道事業用地でございますし、その中で区が使える部分というのも限られてきますので、そこは鉄道事業者と事業者である東京都と話し合いながら、区民のニーズをきちっと反映してもらえるように協議できればというふうに考えています。

羽鳥委員

 先ほど久保委員や平山委員の質疑の中で過重の制限のお話なんかも出ていたんですけれども、特別委員会のほうで2年前か3年前に下北沢の駅の周辺を視察をさせていただいた際なんかには、世田谷区が小田急電鉄なんかと公共用地をどう使うかというところを話し合って、15%という割合でそのまま通路にしてしまうと、すごく細い道になってしまって、通路として非常に使いづらいということで、小田急電鉄と話し合って、公共用地の部分を通路にしつつ、それと一体的に、85%が鉄道会社用地なんだけれども、通路と同じような整備をしてもらうことによって、実質的に通路の幅を太くするみたいな、そうした使い方もされていたわけですね。区がどういった利用の仕方をしたいのかという哲学を持って、西武鉄道と、ここは西武鉄道の土地なんだけれども、区民のためにぜひ公共用地と一体的に使わせてもらえないかというふうな、こういった交渉なんかも必要じゃないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員の指摘のとおり、鉄道事業者が使う85%のところでも、例えば公共的利益に資するような使い方だとか、そういったものが少しでも実現できるように今後話していければと考えています。

羽鳥委員

 ぜひお願いします。やっぱり15%だけだと非常に狭くなってしまいますので、中野区がどういうまちをつくりたいのかという本気の取組、本気の交渉が必要だと思いますので、よろしくお願いいたします。

 まちづくりというところでは、また質問した中で申し訳ないんですけれども、多分あれは公共用地ではなくて、保育園とか宿泊施設だとか、あるいはまた、にぎわいのための店舗だとか、そうしたものもありました。あれは多分公共の用地ではないと思うんですけれども、地下化後の跡地をどう活用するのかという中で、全部、鉄道会社に、そこは鉄道会社の敷地だから自由にやってねというんじゃなくて、中野区として、駅周辺はにぎわいの施設をつくりたいでしょうけれども、駅と駅の間でどういう空間をつくっていくか。ものによっては例えば、それこそまだシールドマシンは入っていないわけですから、荷重制限とおっしゃるけれども、下北沢の例なんか見れば、2階建てのものぐらいは建てられるわけじゃないですか。どういうまちをつくりたいのかということも含めて、西武鉄道としっかり協議していく必要もあると思うんですけども、いかがでしょうか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 他地区の事例等も参考にしながら、鉄道事業者と今後、利用方法についてきちんと打合せしたり協議なりしていければと考えています。

むとう委員

 ちなみに、85%が事業者側ということなので、今の段階で西武鉄道側が跡地をどんなものにしたいというようなことの情報というか、考え方というのはお聞きになっていらっしゃるんですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 様々な場面で鉄道事業者とは話す機会というか、場があるんですけども、現時点でどういったものにしたいというような意向が出てきているわけではございません。

むとう委員

 でしたら、なおのこと、羽鳥委員の質疑と重複しますけれども、中野区としては、事前にアンケートを取って、区民のニーズがある程度把握できているわけですから、85%、15%の垣根を超えて、トータルな区民ニーズにかなう跡地の利用になるように、西武鉄道としっかり話し合ってください。西武鉄道がまだこういうものというのがないのだったら、ないうちにしっかりと話合いをお願いしたいと思います。

大沢委員

 昨年度、たしかお話があったかと思うんですけれども、今年度と来年度にかけて、上部空間の使い方や何かを地元の方々に意見をお聞きして、そして中野区としての案をまとめていくというお話が昨年度あったかと記憶しているんですけれども、ちょうど1年ぐらい前ですね。それは今どうなっているんでしたっけ。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こういったアンケートを基に、区としては作成を進めてございますが、内容としましては、鉄道事業者との合意といいますか、協議が必要でございますので、現在そういったものをしている段階でございます。

大沢委員

 なので、交渉の原案自体を今年度及び来年度に向けて、基本的には区の考え方として整理をしているところという理解をしているんですけど、それで正しいですか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 委員おっしゃるとおりでございますが、一方で、いろんな場面で御報告していますとおり、事業期間につきましては、これから精査だとか、あるいは必要に応じて国との調整とかございますので、そういったものも視野に入れながら、今後進めていければと考えています。

大沢委員

 とはいえ、先ほど来の質疑にもあるとおり、区としての方針を決めていくという意味合いにおいては、今年度と来年度、この2年間をかけて基本的な形を区民の意見も聞きながらつくっていく、そこは変わっていないということにいいんですよね。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 そのつもりではおりますが、先ほど申し上げたとおりの協議だとか話合いだとか、そういったものを踏まえて、どこまで出せるかというのは考えてまいりたいと思います。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、2番、旧洗心寮跡地活用方針についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、旧洗心寮跡地活用方針について御報告いたします。(資料3)

 本報告は建設委員会との重複報告です。

 まず、1、背景です。区は、補助第227号線の道路用地をはじめとしたまちづくりに資することを目的として、令和3年度に旧洗心寮跡地を取得いたしました。本活用方針は、周辺地域のまちづくりにおける現状と課題や、昨年秋に実施しました地域住民の意向調査などを踏まえ、本跡地の活用の方向性を定めたものでございます。

 次に、2、旧洗心寮の概要です。跡地の所在地や面積などについては、表にお示ししているとおりです。

 次に、3、活用方針です。四つございます。一つ目は補助第227号線の道路用地です。跡地の一部が補助第227号線の都市計画区域に含まれることから、将来の道路用地として確保していきます。

 二つ目は、補助第227号線などの事業用代替地です。補助第227号線などの道路整備に当たっては、地域の方から道路用地を取得させていただきます。このため、地域の方のスムーズな移転を支援するため、跡地の一部を事業に伴い移転が必要な方の移転先の候補地として確保していきます。

 三つ目は公園・広場です。みどりの憩いを感じられる憩いの場となり、災害時には防災活動の場として利用できる防災資材倉庫や防火水槽などの防災機能を備えた公園・広場を確保していきます。

 四つ目は、その他施設です。地域の利便性の向上やニーズを踏まえ、既存のバス停や新たなシェアサイクルポートの設置などについて、今後検討してまいります。

 次に、4、埋蔵文化財の調査です。別紙を御覧ください。当該地は、埋蔵文化財の包蔵地に指定されていることから、建物解体工事に先立ち、令和6年12月から赤枠の範囲において試掘調査を行いました。その結果、埋蔵文化財が確認されたことから、今後、埋蔵文化財について適切に保存・保護を行うため、本調査を実施いたします。

 最後に、5、今後の予定です。今後、本活用方針を踏まえ、建物の解体工事、埋蔵文化財の本調査などを行いながら、引き続き本跡地の活用に向けて取り組んでまいります。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告について、質疑はございますか。

平山委員

 活用方針についてということで、その他も含めると四つ活用方針を書かれていて、一つ、道路用地は、当然道路用地なんでしょう。もう一つは、補助227号線の事業用代替地として、3番目が公園・広場としてということで書かれていらっしゃいますが、代替地としては、どれぐらいのボリュームを考えていらっしゃるんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 現時点では、まだ詳細には決まってございません。

平山委員

 よく地域の声も聞いていただいてということと、いつだったかな、ここを取得してほしいということを議会で質問もしたことがあるんです。何でかというと、補助227号線の南側、大和町部分ですね。代替地がない状態での道路拡幅というのは、非常に住民の方が御苦労されたということもあったわけなんです。ただ、しかし、あそこは都施行なので、都営住宅への入居というもののハードルもかなり下がるんですね。要は、御高齢の方がいらっしゃったりすると、今から土地を交換して、そこに新しく家を建てるということに対して二の足を踏まれる方もいらっしゃるんですよ。だから、当時はイメージとしては代替地プラスアルファの、そういった方々がお入りになることができるような共同住宅のようなものもここにできればいいなということも質問させていただきました。ただ、災害危険度が途中からぐんぐん高くなってきたということもあって、防災力も強化をしなきゃいけないということと、若宮一丁目と二丁目というのは大きな公園が基本的には一つもありませんから、地域の方から、憩いの場としても、防災機能を持つという意味からも、公園的な要素を求められるというのも一定理解はできるというふうに思ってはいます。だけど、そうはいっても、あそこの事業を沿道の方に御協力していただくに当たって、なるべく住民の方が御負担にならない、御苦労されないようなことを一つ最優先に考えていただいて、ここの具体的な活用を検討していただきたいと思いますけど、どうですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員お話のとおり、補助227号線につきましては、事業用代替地を求める声というのは一定程度ございますので、そういった意見にも配慮しながら、また、地域の課題は防災というところがございますので、この四つの方向性をお示ししておりますが、この四つの方向性を具体化していきたいというふうに考えてございます。

平山委員

 その上で、新しく公園を造る機会というのはなかなかないので、そのたびにそこにドッグランも入らないだろうかといつも思うんですけど、ここはさすがに住宅の真ん中なので、ここでワンちゃんたちが自由に走り回ると、近隣の方からなかなか賛同を得にくいのかなと思うので、ここは違うかなと思いながら、防災機能を備えた公園の整備をされるわけじゃないですか。ぜひ最先端の防災公園だなと言われるような、そういったものを目指してやっていただきたいなと。要は、かまどベンチを置きました、何を置きましたとか、ここに書いてあるものだけではなくて、せっかく新しく造るわけなので、防災機能の中でも、地域の人に本当に安心していただけるような最先端の技術のようなものも取り組む努力もしていただきたいなと思いますけど、どうですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員御指摘のとおり、非常に防災の危険度が高い地域でございますので、単純に公園・広場とするだけではなく、公園課、あと防災危機管理課としっかり連携を図りながら整備を進めてまいりたいと考えてございます。

久保委員

 事業用代替地のことで、今、ボリュームは特に決まっていないんだというお話だったんですけれども、ここは第1種低層住居専用地域ですが、補助227号線の沿道沿いというのは当然変わってきますよね、建蔽率、容積率は。そうなったときには、今、代替地で戸建て住宅みたいなものより集合住宅のほうが入りやすいのではないかというお話もあったんですけれども、そのボリュームというのを考えると、当然、住宅部分、建物部分というのは、沿道沿いに持ってくるというふうに考えるべきなのかなと思うんですが、そういうことも何もまだ決まっていないですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 まだ決まってございません。

久保委員

 ということは、2,330平米の活用方の割合ですとかそういうことも決まっていないし、建物を建てるとしたらどちら側に寄せるとか、そういうことも決まっていないんですか。当然、要件がいいほうに建てたほうが価値も上がるのでいいのではないかなと思うわけですけれど、そこも何も考えていないんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 レイアウトにつきましては、来年度以降、本格的に検討することとしてございまして、ざっくりとしたレイアウトについては今年度検討しておりますが、具体的には来年度以降というふうに考えてございます。

久保委員

 事業用代替地で、これもどのくらい必要かということが検討されていないのだと思うんですけれども、補助227号線をはじめとした都市計画事業等の早期整備を推進するため、事業に伴い移転が必要な方となっていますよね。これは補助227号線の延伸のどこからどこまでのエリアの方を指していて、該当する世帯というか、何件ぐらいなのか、教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回こちらに書いている補助第227号線で対象にしている方は、妙正寺川よりも北側、新青梅街道よりも南側の方を対象にしてございます。今年度、アンケート調査を200名程度の方に意向調査を取って、100件程度の方から返信がございまして、そのうち代替地に関する意見としては、10件程度意見をいただいたというところでございます。

久保委員

 妙正寺川の北側で新青梅街道の南側というのは、ものすごい距離があって、新青梅街道に近い方はまだあまりぴんときていない方も多いと思うので、直近の若宮で洗心寮の近くの方たちのほうが、きっと自分たちはこの代替地が必要になるんだなという認識がおありなのだと思うので、そういう回答率なのかなと思うんですよ。だけど、先を見越すと、これだけの規模の土地が今後出てくるかというと、なかなか難しいことになってくるので、今の10件だけが対象と考えないほうがいいと思うんですけれども、その辺はどうですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 先ほども申し上げたとおり、200件程度の方を対象にアンケートを取りまして、100件程度の方から回答が返ってきているというところですので、回答自体も半分というところがございます。

 また、具体的に今後測量など行いまして、そうすると、残りの土地の面積なども決まってまいりますし、あとは補償費なども決まってまいりますので、地権者の方もその辺を総合的に判断をして移転していくという形になりますので、具体的には事業化をする段階で改めて詳細なヒアリングなどをしながら、しっかり対応していきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 西武新宿線のこともあるので、事業化といってもなかなか難しくて、洗心寮の跡地の活用というのが、それらが進むのと同時進行ではなく、洗心寮のほうが先にきっと活用方が決まっていくと思うんですよね。なので、そこら辺のところも、先を見越したことを区としても検討していかなければいけないと思います。そういう考え方を持って活用方も考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

羽鳥委員

 その他の施設のところでちょっとお伺いしたいんですけれども、シェアサイクルポートを設置することは、私、全然問題ない、いいと思っているんですけれども、同時にこの間、区内でたくさんシェアサイクルポートが増殖しているのを見ると、何だ自転車を置ける場所というのは、こんなに設置できるんだと思うんですね。何というか、お金を出して自転車を借りる人だけの利便性がよくなっていくようで、例えばこういうシェアサイクルポートを設置するなら、自分の自転車で利用できるような時間制の駐輪スペースだとか、そういうものだって設置してもいいんじゃないのかなと思うんですけれども、いかがですか。

宮澤都市基盤部交通政策担当課長

 ここに書いてあるのはあくまで例示だと思っていまして、今回、活用する洗心寮跡地というところに交通機能、そういったものが必要じゃないかということで、当所管からもこういった意見、調整をさせていただいているところでございます。

羽鳥委員

 自転車駐輪場は時間制だと民間のものになると思うんですけれども、設置するとなると、ひょっとしたら、区の自転車駐車場整備計画とかとはまた全然違うものになるのかもしれないんですけれども、中野区みたいに、特に西武新宿線沿線から中野駅のほうとかに行くと、基本的には自家用車とかバスとか公共交通機関よりも自転車のほうが断然便利なんですよね。今後の社会の姿を考えたときにも、より身近な移動手段ということで、自転車というのはもっとしっかり位置付けられるべきだと思いますし、そうしたときに、せっかく活用できる用地ができるというときなんかには、自分の自転車を使いやすいようにするにはどうしたらいいのかという、そうした視点を持って、いろんな施設の整備なんか、また、民間事業者と協議なんかを行ってしていってほしいと思いますが、いかがですか。

宮澤都市基盤部交通政策担当課長

 すみません。先ほどの補足にもなりますけども、現在、民間事業者と協力して、駐車枠のシェアリングというか、そういったサービスについても、放置自転車対策として進めているところでございます。そこについても協定を組みながら、小さなスペースに駐輪スペースを設けられるような施策も今進めてございますので、そういったものと地域のニーズ、放置が多いだとか駐輪ニーズが高いだとか、そういったものも事業者と共有しながら、必要があればそういったところに設けていくということも考えていきたいと思っています。

斉藤委員

 すみません、1点だけ。埋蔵文化財の調査についての御報告があるんですけれども、調査はどのぐらいかかる予定なんでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 現在の予定としましては、約1年程度ではないかというふうには考えてございます。

斉藤委員

 じゃ、結構な量だということなんですね。ここは所管じゃないんですけれども、ぜひ近くに学校もございますので、子どもたちに見学させてあげるとか、ちょっと情報提供をするとか、そういうこともしていただけるといいのかなというふうに思うので、これは要望だけにしておきます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)についての報告を求めます。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)について御報告いたします。(資料4)

 本報告は建設委員会との重複報告です。

 1月の当委員会において、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(素案)について区民との意見交換会、オープンハウスを実施する旨を御報告させていただきました。この意見交換会で出されました意見などを踏まえ、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(案)を取りまとめましたので、御報告いたします。

 まず、1、意見交換会の実施結果です。意見交換会は計3回実施いたしました。実施結果については、表のとおりです。また、意見交換会で寄せられた主な意見は別紙にまとめていますので、別紙1を御覧ください。

 3駅に共通する意見としましては、駐輪スペースが足りない、魅力を感じる買物の場があまりない、各駅とも利用することがあり、東西間アクセスがしやすくなるのはよい、3駅周辺が協力してエリア全体のまちづくりの方向で検討されることは大変好ましいと思います、ウォーカブルという言葉の意味が分からなかった、どの年代にも分かりやすい言葉で説明してほしいと思いましたなどの意見がございました。

 また、鷺ノ宮駅周辺地区では、駅前にバスやタクシー、送迎できるロータリーの設置は必須、中杉通りが広くなった際には、旧中杉通りはぜひ緑の広がる遊歩道にしてほしい、3駅を一体として東西道路の整備は示されましたが、広域避難場所へ続く道路の整備は必要などの意見がございました。

 また、都立家政駅周辺地区では、西武新宿線各駅にタクシー乗場がないのは不便だが、都立家政商店街の歩行者天国は安心して買物ができるので、タクシーなどが通るのも困る、補助第227号線の重要性は理解しますが、整備対象地居住者への補償は十分に行っていただきたいなどの意見がございました。

 また、野方駅周辺地区では、野方は生活道路が狭く、開かずの踏切の問題もあり、昔から子どもの踏切事故は度々ありました、早急にお願いします、沼袋第4号踏切の代替施設はぜひ整備していただきたいです、自動車が3号踏切に迂回すると道路が狭いので、やや心配ですなどの意見がございました。

 それでは、表紙にお戻りください。こうした御意見などを踏まえまして、今回お示しした整備方針の案について、素案から変更した箇所を2、まちづくり整備方針(素案)からの主な変更箇所に記載してございます。

 また、この変更箇所を踏まえた整備方針について、3、整備方針の別紙に以下のようにまとめましたので、そちらも御覧いただければと思います。

 まず、鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅の各駅で共通する変更点が2点ございます。説明上、鷺ノ宮駅周辺地区編を使って御説明しますので、お手元に別紙2の鷺ノ宮駅周辺地区編を御用意ください。

 まず一つ目です。ウォーカブルなまちづくりについてです。4ページ目下段を御覧ください。(3)ウォーカブルなまちづくりとして、文章と図を用いて記載を追加いたしました。

 次に、25ページを御覧ください。(3)鉄道沿線エリアの記載について、活用の検討については、鉄道事業者などと連携して取り組む旨を追加いたしました。

 次に、鷺ノ宮駅周辺地区編についての変更ですが、次の26ページを御覧ください。広域避難場所へつながる道路として、エリア区分図において、鷺ノ宮駅から西側、図面中央の中杉通りから左側に3駅連携動線の青い点線矢印を追加いたしました。

 素案からの主な変更箇所は以上となります。

 また、今回の各駅の整備方針の案では、表紙と裏表紙にイラストと絵を追加しています。表紙のイラストは、今回の整備方針のコンセプトでもあります3駅が連携したまちづくりをイメージしまして、3駅の整備方針を横に並べて見ていただきますと、イラストがつながるデザインとしてございます。

 また、各駅の裏表紙には、地域の方がこの整備方針に親しみを感じていただけるよう、地域の中学校に通う生徒の方に書いていただいた絵を掲載してございます。御覧いただければと思います。

 最後に、4、今後の予定です。今回御報告した案について、パブリックコメントを3月21日から実施しまして、4月に整備方針の改定を予定してございます。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

斉藤委員

 もう案のところまで来ておりますので、簡単に3点だけ伺います。

 この意見の中に3駅でのにぎわい創出など、住民から希望が出ていないようなことをいきなり言い出すのはおかしいという御意見があって、これはお一方の御意見かもしれませんけれども、もともとこの発案というのはどこから出たものなんでしたっけ。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 地域の方と意見交換を行う中で出てきたものでございます。

斉藤委員

 出ていらした方からも伺ったんですけれども、すごく議論が深まったというような感じではなかったようだったので、議事録を確認していないので、その方の印象だったのかもしれませんけれども、ただ、住んでいる者、身としては、この3駅というのは、この用途だとこの駅に行くとかというので、この3駅、自由に使っています。また、それなのにもかかわらず、東西の道路がうまく接続していないというところもあります。だから、その課題というのは、住んでいる身としてはあるので、まちづくり検討会のメンバー以外の方、住民の方にも分かるようにこの先進めていかれたいなと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょう。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 別紙1の鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅に共通する事項の9番目ですが、下から二つ目にもございますが、今後もこのような区民への情報共有や意見募集を図りながら進めてほしい、このような機会をありがとうございましたという御意見もいただいてございますので、こういった意見も参考にして、情報提供については、引き続きやってまいりたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 それから、二つ目が、この地域、学校の再編もあって、そのほか区有施設も幾つかあって、まだ区の区有施設整備計画がきちんと決められていない中、書きにくかったとは思うんですけれども、恐らく33ページのところになると思いますけれども、(4)で区有施設の改修等やというところで創出される空間というところに当たると思うんですけれども、ここに関係してくる区有施設というのは、鷺ノ宮駅周辺地区編のものを見ています。29ページに旧鷺宮小学校の跡地については区域施設整備計画で区の方針が決められているので書いてあるけれども、33ページのところには単なる区有施設と書いてあって、この地域に本当にたくさん区有施設がある中、そこについての記載がないんですね。例えばということで挙げると、どういうところがあるのか、教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 例えばでいきますと、旧鷺宮すこやか福祉センターであるとか、旧北部教育相談室、あとは西中野小学校などがございます。

斉藤委員

 あと、西中野保育園もあると思うんですね。そういう小さいところも含めて、特に大きいところとしては、西中野小学校の跡地というのは、にぎわいの拠点、また良好な住環境の形成というところでは、とても大きなポイントになるんですね。でも、全くここの中で議論されていないし、住民からは要望も出ていると聞いていますけれども、示されていない。特に大きい西中野小学校跡地については、その文言を書くべきではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 西中野小学校につきましては、33ページのところの区有施設の改修などに含まれてございまして、ここに列挙してございます機能などについて検討してまいりたいというふうに考えてございます。

斉藤委員

 これを見た区民の方が、自分のまちがどうなっていくのかが分かりやすく示されるというのが整備方針を策定する意味なので、そこら辺のところは、例えばというようなところで入れていただきたいなというふうには思っております。

 3点目が、しつこくてすみません。前もお話しした三つの整備方針を共有する図なんですけれども、第6章の今後のまちづくりの進め方、鷺宮でいえば37ページの図なんですけれども、ここの矢印が三角になっているんですけど、これはここで一応事業が終わるという意味でよろしいんですか。確認させてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 三角の矢印につきましては、この辺りで事業が収束していくということでイメージをしてございます。

斉藤委員

 ですから、西武新宿線の連続立体交差事業がまちづくりに大きな影響を与えるわけなんです。だから、ここで終わって、相対的にこういうふうにまちづくりが進んでいくという、そういう時間軸を示していると思うんですが、矢印だとどこまで進んでいくのかなというイメージを私は感じてしまっています。ですので、今からほかの方の意見もないので、このままになっていると思うんですけれども、ここで終わるということが分かるような表記をちょっと考えていただきたいなと思うんですけど、いかがでしょう。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 明確に長期のスケジュールのものも含まれてございますので、委員御指摘の点については、今後引き続き検討していきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 御紹介があったかもしれないんですけれども、3編とも裏側に明和中学校と緑野中学校の美術部の生徒の絵があって、すてきだなと思いました。こういうところが地域の思いというのが反映されているのかなと思うので、ぜひ配付をするときにはそういうところもちょっと御紹介いただけたらなと思います。

 それで、26ページ、鷺ノ宮駅周辺のところの鷺ノ宮駅以西の3駅連携動線を追加となっているんですけど、どこにどういうふうに追加されているのですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 素案では、右から中杉通りまで青い矢印の点線がございましたが、26ページの修正事項でございますが、鷺ノ宮駅の右側から左側に青い点線矢印が延びてございますが、素案では右の矢印から中杉通りまで青い点線の矢印が記載しておりましたが、それを変更しまして、左側に延びる形で青い点線矢印を変更したというところでございます。

久保委員

 それで、3駅連携動線というのは、野方にも都立家政にも入っていて、鷺ノ宮駅以西の3駅連携動線を追加になっているじゃないですか。全然分からないと思うんですよ。3駅連携動線というのが中杉通りより以西までただ矢印が延びたという印象で、もともとの3駅連携動線であっても、中杉通りで止まっているというのはすごくおかしい話で、区がこれから進めていくのは鷺ノ宮駅の西側も当然のことなので、鷺ノ宮駅以西の3駅というのは、杉並区の下井草だったり、井荻までの区間でしょう。だから、そこは全然反映されているとは思えないわけですよ、これでは。だから以西のことも入れているのだったら、もうちょっと分かるようにしていただいたほうがいいなと思いました。

 ウォーカブルという言葉を入れたというところでの素朴な疑問なんですけれど、29ページの居心地のよい空間の創出のところで、「ウォーカブルで地域住民等の活動や地域行事、遊びの空間等の新たなにぎわいの場を形成」となっていますよね。ここに「鉄道の立体交差化に伴い創出させる空間等を活用しながら」となっているから、さっき鉄道上部空間の説明がありました。今回こういうふうに書かれちゃうと、鉄道立体交差化が例えば高架だったとしたら、高架の下の部分が創出される空間になるから、そこを活用するというふうに見えちゃうんですよ。でも、私はもっと面的な形で、以前からも中杉通りの補助133号線ができたときに、旧中杉通りとなったところは歩行者優先道を設けたりということも言っているわけだし、妙正寺川沿いも整備されて、そこは歩きたくなる空間として今後も整備されていくと思うので、ちょっとこれだと、鉄道高架下や上部空間を活用しますみたいに捉えられちゃうので、もっと面的に捉えて、ウォーカブルなまちづくり、歩きやすいというか、歩いて暮らせるまちづくりを推奨するという意味合いにすべきなんじゃないかなと思うんですけど、それはどうですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 まだ計画段階でございますので、具体的にその辺、まだ記載できていないんですけれども、地域の回遊性というところはしっかり目指していきたいというふうに考えてございますので、計画の具体化に合わせてしっかり検討していきたいというふうに考えてございます。

久保委員

 だから、「空間等」となっているんだけれど、「鉄道立体交差化に伴い創出される」ではなくて、少なくとも沿線のまちづくりで区は整備方針を設けているわけだから、どちらかというと、そこではないと思うんですよ。鉄道立体交差化で創出される空間ではないと思うんですよ。だから、ここはちょっと考えていただきたいなと思いますけれど、いかがですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 まだざっくりではございますが、20ページのほうに今回3駅が一体となったまちづくりということでコンセプトを掲載してございますが、委員御指摘のところについては、二つ目のポツのところかなというふうに考えてございまして、3駅の特徴である駅間の近さや妙正寺川などの動線を生かし、それぞれの個性がつながることで、回遊性を持った暮らしやすく居心地のいいまちを目指しますということで、3駅連携、つながるまちづくりということでしっかり取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 素案のときにも触れたし、総括質疑でも触れたんですけれども、まちづくり整備方針で目標とするまちの将来像というところに西武新宿線のことが一切書かれていない。高架になるのか、地下になるのかということが書かれていないことによって、将来どういうまちの姿になるのかというのが非常に分かりづらいと思います。

 総括質疑のときに西武池袋線の高架化した中村橋駅の東西の動線の写真と、下北沢駅の周辺のところの地下化した後の動線の写真を提示して、全然まちの姿が違うのに同じ課題が解決されるとみなすのは無理じゃないのかというような話をしました。ちょっと聞いてくれるのかなと思ったけれども、案では変更も何もないということなんですけれども、どうして高架のときにはこういうまちの姿になるよ、地下のときにはこういうまちの姿になるよということを提示してくれないんですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 基本的には、高架であれ、地下であれ、まちづくりの考え方については変わりはないというふうに考えているからでございます。

羽鳥委員

 写真を見せても、そうやってまちの姿が全然違うのを見せても、そういうお答えというのは非常に残念です。

 3駅が一体となったまちづくりというのは、私は別にいいんですけれども、そうしたときに東西道路なのはなぜなのかというのは、別に3駅が一体となったまちづくりのために動線があるのは私は別にいいと思うんですけども、道路なのはどうしてなんでしょう。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回、野方駅、都立家政駅、鷺ノ宮駅の3駅の特徴であります駅間の近さであるとか、それぞれの特性がつながることで、回遊性を持った暮らしやすい、居心地のいいまちを目指すといったコンセプトを考えてございます。今回、回遊性を高めるということで東西道路を提案しているところでございます。また、地域の方からもオープンハウスなどで意見をいただいたところ、先ほども御報告したとおり、各駅とも利用することがあり、東西間の行き来がしやすくなるのはよいと思いますなどの御意見をいただいているところから、東西道路というものを検討しているというところでございます。

羽鳥委員

 先ほどの報告、鉄道上部空間活用に係る意向調査の実施経過のアンケートのところで、鉄道地下化後の跡地の姿というところのアンケート、先ほど他の委員も触れていましたけれども、駅間では歩きやすい通路を求める声が一番多く、それとほぼ同じくらい緑豊かな環境を求める声が多いところから見ても、区民が求めているのは道路なんじゃなくて、通路であって、歩きやすい空間があることを求めているんじゃないでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 繰り返しになりますが、別紙1を御覧いただければと思いますが、東西間のアクセス道路は交通不便であるから、ある程度理解しますが、3駅のにぎわい創出などについては、こちらの御意見をいただいているところでございます。

羽鳥委員

 実際にまちづくり整備方針を決めるときに、どういうまちがいいですかというふうにアンケートを取ってみたら、同じような回答が出てくるんじゃないのかなと思うんですよ。こういうアンケートだって、今の段階からやったほうがいいんじゃないですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回オープンハウスを実施した結果がこちらの結果になってございます。地域の方からの御意見をここに記載しているということで御理解いただければと思います。

羽鳥委員

 それだと具体的に将来のまちの姿がどういうふうになるか分からないから、区民が将来こういうまちになるんだと想像しながら回答するというのができないんじゃないですか。もうちょっと具体的に聞いたほうがいいんじゃないですかという、そういう趣旨の質問なんですけれども、まちの姿と合わせたアンケートをしっかり取るべきなんじゃないでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 中井駅、野方駅については、事業の実施段階が、用地取得が99%というところもございますし、事業の進展があった中で、具体的な時点になってアンケート調査を実施しているというものだと理解してございます。

 今回、野方以西の区間については、まだ構造形式が決まっていない中でまちづくりを考える上で、こういった案を区から提示しまして、地域の方の意見を聞いた段階というところで、各段階、段階に応じてヒアリングをしていくというふうに考えてございます。

羽鳥委員

 例えば、横浜の鶴ヶ峰駅付近の連続立体交差の事業なんかでは、北口のまちづくり構想というのを策定しているんですね。そこを見てみますと、相模鉄道の地下化ということが書かれていて、それで駅周辺のまちをどうつくるか、ゾーニング分けするかということも書かれているわけです。やっぱりそういうのが書いていないと、まちの人が構想をつくるときに、鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅の周辺がどういうふうになるのだろうかというのが想像しにくいんじゃないかと思います。

 横浜市の場合は、地下方式でいくよというのを決めた後にまちづくり構想をつくっているというのがあるので、そういうふうにしているのかもしれないですけれども、構造形式を決める前の段階に整備方針を決めていくということ自身は、時期の問題としてはいいと思うんです。でも、構造形式が決まっていないからこそ、高架はどうなるのか、地下はどうなるのかということを両方併記しておかないと、まちの姿がどうなるのかというのは、整備方針をつくるときにまちの人たちが分からないじゃないですか。やっぱり両方入れるべきなんじゃないですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 地域のまちづくり検討会の方とも意見交換する中で、高架、地下の連続立体交差事業の構造形式にかかわらず、まちづくりの方向性について検討したものが今回のこちらの案でございまして、特に構造形式によって、現段階において大きなまちづくりの方向性は変わらないというふうに考えてございますので、現時点で構造形式を明確にしたまちづくりの整備方針を考える予定はございません。

山内委員

 どこのタイミングで聞こうかなと思っていたのですが、ここがいろいろと多かったのでございますが、まずオープンハウスの実施結果で参加者がここに書かれていますが、担当課長として、この数はどのように分析されていますか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 たしか前回の整備方針の改定のときには、意見交換会という説明会方式の意見交換を実施しまして、確か3駅で100名を切っていたかと思います。今回、オープンハウスを実施しまして、200名程度御参加いただいていますので、それよりは多くの意見をいただけることができたのかなというふうには考えてございます。

山内委員

 この参考資料の中で、小学生の意見を聞いて、授業の一環としてやったということで、それは大変すばらしいことかなと思うんですが、中学校や高校、そういったところではどういった意見を聞いて、どのようにまとめているか、伺ってよろしいでしょうか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 大変申し訳ないですが、今回は小学校に出前授業を実施してございまして、中学校、高校には今回出前授業を実施してございません。

山内委員

 先ほど久保委員もおっしゃっていましたが、裏に中学生の描いた絵がありますけれども、この絵だけを提供してもらって、特に意見とかは聞いていないということでよろしいですか。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 委員お話のとおりでございます。

山内委員

 こういったまちづくりに関して、私はまちづくりというのはそんなに明るくはないんですが、ただ、私は議員になる前、東中野、山手通りが広がるだったりとか、西口の開発であったりとか、そういった中で、知らぬ間にいろんなものが進んでいって、何で知らない間にこうやってまちはどんどん変わっていくのかなというのがありました。ただ、その中で、非常に多く、行政としては区民にいろいろ知らせてやっているんですが、特に西武新宿線の地域によりますと、今、この中に書いてありますとおり、生産年齢人口、つまり若い人が非常に多く住んでいらっしゃる。そういった方々の意見を中心に、どのように取っているか、どんな工夫をしているか、もしありましたら、教えてください。

桑原まちづくり推進部野方以西担当課長

 今回、出前事業をしたのも一つの工夫かなというふうには考えてございます。オープンハウスを実施したときにもこういう方がいらっしゃいまして、今回、野方駅から下井草駅まで歩いたんですと、その方は保護者の方で中学生、小学生のお子さんの2人を連れて歩いたんですということで、今回のオープンハウスを契機に、そこを歩いてみて、実際、オープンハウスに来場されて、御意見も記載して帰られていきました。なので、こういったオープンハウスがきっかけとなって、まちづくりに興味を持っていただくということは、今、委員御指摘のあった多世代の方に興味や関心を持っていただくということにつながりますので、1組、2組かもしれませんが、そういった小さいものを大きく波及していくということが重要かと考えてございます。

山内委員

 最後は要望とさせていただきますが、今後、例えば妊婦の方であったり園児を連れていく方、あとは高齢者と一緒に歩く方、それぞれの視点でまちづくりというものがこういうふうになってほしいというのがあると思います。これは似ているようで微妙な違いがあると思いますので、ぜひ全世代から取れるような方法を模索してやっていただければと思います。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、西武新宿線沿線まちづくり(新井薬師前駅周辺・沼袋駅周辺)の進捗状況についての報告を求めます。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、西武新宿線沿線まちづくり(新井薬師前駅周辺・沼袋駅周辺)の進捗状況について御報告いたします。(資料5)

 なお、本報告は建設委員会との重複報告となります。

 初めに、1番、新井薬師前駅周辺のまちづくりについては、連立事業を契機に、新たなにぎわいの創出、交通基盤の強化、防災性の向上と交流拠点の形成を進めてございます。具体的な取組は図に示しますとおり、区画街路3号線の整備による交通広場整備に加え、駅南側については(2)に記載のとおり、再開発協議会が市街地再開発事業の検討を進めており、③今年度の到達点としては、協議会として令和6年度に事業協力者を選定し、令和7年度に再開発準備組合の設立を目指しているところでございます。

 また、駅北側については、(3)に記載のとおり、駅前のまちなみ形成や商店街のにぎわい創出、住環境の向上を目指し、地元町会・商店街、権利者によるまちづくり検討会において、地区計画等によるまちづくりの検討を進めているところでございます。

 ③今年度の到達点としましては、当検討会による「新井薬師前駅北側街区まちづくり方針」を策定いたしました。詳細について、別紙1にて御説明いたします。別紙1を御覧ください。

 別紙1の1ページ目の大きい4番、まちの将来像としまして、安心して暮らせる安全なまち、便利で魅力的な交流拠点の形成、回遊促進によるにぎわいづくりの三つの柱を掲げまして、裏面に記載のとおり、それぞれのエリアにおいて方針と主な取組としてまとめてございます。

 概略としましては、哲学堂や新井薬師梅照院方面をつなぐ哲学堂通りエリア、上高田・早稲田通り方面をつなぐ上高田中通りエリア、そして鉄道地下化により新たに駅前となる駅隣接エリアの三つの軸を定め、壁面後退による歩行空間の確保、にぎわいの連続創出を目指します。また、鉄道地下化による上部空間については、交通広場と連担して広場空間の整備や、鉄道用地エリアとして南側の再開発事業との連続による南北が一体となったにぎわいを目指します。

 かがみ資料にお戻りいただきまして、(4)今後の予定でございますが、先ほど御説明した地元検討会等の意向を踏まえまして、区として令和7年度に駅北側及び南側街区を一体としたまちづくり方針を検討し、その後の地区計画等の都市計画につなげていく予定でございます。

 続きまして、2番、沼袋駅周辺のまちづくりについては、西武新宿線沿線まちづくり推進プランに加え、区画街路第4号線沿道の地区計画に基づき、生活拠点の形成を進めているところでございます。

 具体的な取組としては、駅北側において、(2)に記載のとおり、沼袋駅の新たなにぎわい拠点空間の形成と、区画街路4号線沿道の商店街の連続性に配慮したまちづくりを目指し、まちづくり勉強会において検討を進めているところでございます。

 ③今年度の到達点としましては、当勉強会によるまちづくり方針の検討、令和7年度に同まちづくり方針の策定を目指しているというところでございます。

 検討状況の詳細について、別紙2にて御説明をいたします。別紙2を御覧ください。

 別紙2の1ページ目左下に示しますとおり、検討体制として、駅前拠点空間として地区全体エリアの方向性を検討する従来の勉強会、こちらは赤点線になっていますが、──に加えまして、再開発事業の具体的な検討を行い、事業化を推進する組織として、権利者による再開発検討会、こちらは水色になりますけれども、──を新たに立ち上げ、双方が連携して進めることとしてございます。地区全体を検討する本勉強会では、将来像を実現するための具体的なまちづくり方針を検討し、地区整備計画の策定、変更に反映することを目的としてございます。

 具体的には、別紙の裏面に記載のとおり、まちの将来像の実現に向けて課題を踏まえ、にぎわい創出、生活環境整備、地域らしさの活用の3点から整理をしております。令和7年度は、検討対象のイメージを視点に検討を進め、権利者アンケート等により意向を把握しながら、本勉強会による沼袋駅北側街区まちづくり方針を策定してまいります。

 かがみ資料にお戻りいただきまして、最後に3番、西武新宿線沿線まちづくりにおける公共的空間の整備の検討でございますが、西武新宿線沿線の顔となる新井薬師前駅及び沼袋駅周辺において、連続立体交差化を契機に、公共用地(街路・交通広場)と民間用地(鉄道上部空間(駅部)・拠点整備)が一体となった駅前空間の形成を図るため、令和7年度に必要機能の抽出及び配置、整備に係る基本計画を検討してまいります。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

市川委員

 お伺いさせていただきます。

 南側の街区で再開発の準備組合を、今後設立を目指していくということでございますけども、当該地域というのは用途が二つに分かれていると思うんです。たしか近商と商業と二つあると思うんですよ。これは用途ミックスの再開発、例えば弥生町で防災の再開発であったと思うんですけど、そういうことを目指していますか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 おっしゃるとおり、現段階では用途がミックスといいますか、二つの用途があるというところでございまして、今後の都市計画の中で、そのままでいくのか、用途地域の変更等も含めて東京都と協議していきたいというふうに考えてございます。

市川委員

 準備組合ができれば、次は都市計画決定に向けて、都市計画の準備、素案からつくっていくということの流れだとは思うんですけども、今後、まちの中の皆さんと相談をして、組合員の皆さんと相談して、そして事業者と相談してということだと思います。

 まちの将来像のイメージというふうに見ていますと、紫色というんですか、パープルの新たな歩行動線とございます。これはまさに市街地再開発事業の検討区域も真ん中を通っているわけでございますけど、これというのは、いわゆる新たな都市計画施設みたいなことのイメージで、新たな街路が設定されるというイメージなんでしょうか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 このまちづくり方針が現段階では検討会のほうの御意見というところで、今後この内容を踏まえまして、区としてこれを踏まえた形での行政計画として方針を定めていくという位置付けのものではございますけれども、おっしゃるとおり地元の方からも、昔は通れたよみたいな話もあって、ある程度、東西に長い街区がつながる中で、1か所ぐらい縦に抜けられる動線というのが必要ではないかというような御意見を踏まえまして、こういう方針として取りまとめているというところでございます。

 ですので、今後、行政として例えば地区計画とかに位置付けていくときに、どういう位置付けにできるかと、それを道路にするのか敷地内通路にするのかとか、そういうところも含めて、こういう考え方が北側と上部空間、また南側にというところをどういうふうにできるかということを検討しながら進めていきたいというふうに考えております。

市川委員

 分かりました。ぜひ検討を進めていただいて、回遊性が当然高まると思いますので、よろしくお願いいたします。

 あと、これは再開発の準備組合の設立ということでございますけど、まだまだ再開発を進めていくのであれば、プロセスはまだまだ長い。4分の1ぐらいかな、プロセスでいうと。まだ全然進んでいないわけでございます。

 一方で、隣の交通広場に関しては、西武新宿線の連続立体交差事業が遅れているとはいえ、先行して進んでいる事業だということで、この間、総括質疑のときにもお話が他の委員からございましたけども、順調に進んでいて、先行して進んでいると。一方で、そこが進み過ぎていて、それはいいことだと思います。ただ、再開発との時間的なギャップは今後生まれてくるだろうと。せっかく交通広場はできたけども、横は更地ですとかずっと工事現場ですとかという状況になっていく可能性もあると思うんですよ。ここの時間的なギャップを埋めていく必要は当然あるんだろうと思っているんです。

 単純に再開発を急げということではなくて、当然、地権者との合意形成が必要だと思いますので、これは丁寧にやるべきだとは思いますけども、ここのスピード感は重要だと思いますけど、いかがですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 おっしゃるとおり、交通広場につきましては街路事業で、区の事業として土地取得を進めているというところでございまして、一方、再開発事業のほうは権利変換というところになりますので、ここにまたがった権利者もいらっしゃいますので、そういう方とも連携しながら、取得するところはなるべく早めにというのもあるんですけれども、再開発事業の方もちゃんと連携を取りながら、権利者の意向を把握しながら進めていくということが大事かなというふうに思っております。

市川委員

 まだまだこれからだと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 あと、歩行動線、街路事業の話を今、課長がされましたけども、先ほど上部空間のところで伺えばよかったのかもしれないんですけど、いわゆる区として上部空間の基本方針を定めていくと、こういうものが求められていると、そういう話がございましたよね。にぎわいとかそういったものがあって、確かにあそこら辺は沿線のまちづくりを進めていく上で、多くの飲食店が閉店してしまったと。飲食店の数が少ないよという方は地元で非常に多いんですよね。こういったものを整備していかなきゃいけないだろうと、先ほど近江課長のお話のときにもありましたけども、例えば街路事業で通すと、西武鉄道が本来事業用地として持っているところも接道要件を満たすことになるじゃないですか。そうすると、接道を満たすと、これはもちろん事業者に与しろという意味ではないですよ。ただ、例えば西武鉄道が何か整備するときに接道要件が満たされると、テナントの価値が上がるじゃないですか。そういうことを踏まえてやっていくと、西武鉄道と中野区の交渉が円滑というか、区じゃないとできないことがあるじゃないですか。行政じゃないと、街路事業というのはできないわけだから、そういう事業と組み合わせていくと、上部空間の活用の仕方、先ほど羽鳥委員からもありましたけども、区としてはこういう方針でやってほしい、事業者としてもこういうことをやってほしいというのがあると思うので、そういうことを探す必要があると思うんですけど、これはいかがですかね。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 おっしゃるとおり、上部空間を含めまして、北側のまちづくり、南側のまちづくりというところで、一体的にどうしていくのかということを考えつつ、その中で区ができる、例えば道路付けをよくするとか、それに合わせて西武鉄道側では民間の取組としてやれることをやっていくということで、そこは連携しながら、一方、そういうことをやることで、少し交渉材料としても使いながらというところも考えながら、目指すべきまちづくりを一体的に一緒につくっていくということが大事かなというふうに思っております。

市川委員

 これは沼袋駅も同様だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 最後に、沼袋駅の北側の地区のことで伺いますけども、こちらも東側の地区については再開事業を含めて引き続きまちづくりの機運醸成を図ると書かれています。再開発というのは、地域の方と話の中で出てきた、要するに勉強会の中で出てきた話なのか、それとも区として提案されている話なのか、どちらでしょうか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 当初は、この位置付けとしまして、もちろん再開発事業だけを目指すということではないんですけれども、ある程度共同化をしながら駅前の顔をつくっていくというところで、区のほうがある程度勉強会の中でもそういうネタを出しながらというところになっておりますけれども、今回立ち上がった水色の街区につきましては、地域の方々が検討会の会長もしくは副会長となられてというところで、自走といいますか、自らのところで検討を始めているというところになってございます。

市川委員

 再開発をまさにこれから準備というか検討し始めようということは、私たちとしては歓迎するところだと思います。ただ、再開発というものがミスリードされて、いいことばかり言われていて、結果、蓋を開けたら違ったよとか、そういうことで、結局、後で本組設立のときにトラブルになってとか、いろいろあると思うんですよ。たしかまちづくりのほうで勉強会とか協議会とか、まちづくりの組織体に対して予算を充てて勉強する、促進するみたいな、そういう予算がついているかと思うんですけど、こういう団体にさらに、例えば目で見て分かりやすい図をコンサルタントにつくってもらうとかでは、そういった支援の方策というのはいろいろあると思うんですけど、この辺は予算を使われたりしないですかね。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今見ていただいている別紙2の左下のほうですけれども、区としましては、引き続き外枠の赤い点線というところは、まちづくりとして予算も取りまして進めていくというところですので、その中でミスリードが起きないように、そもそもまちづくりというところを考えていくというところで予算を取りつつ、検討を進めていきたいなというふうに思っております。

 その中で、水色のところはより再開発に特化した、例えば権利変換の考え方ですとか試算がどうなるかというところは、より具体的なところとして検討していくんですが、元となるまちづくりというところは、引き続き区が先導していくということになってございます。

市川委員

 分かりました。

大沢委員

 新井薬師前駅のところでちょっと確認させていただきたいんですけど、今ちょうど協同ビルの解体に着手する、令和8年3月までかけて解体する、こんな情報が来ているかと思うんですけれども、今でも御存じのように、駅前は真っ暗だというところがあって、これはほかの委員会でも度々指摘しているところなんですけど、駅前の地中化までの期間、このまま、あの暗い状態で、しかも地中化用の資材置場としてずっと置いておくというのは非常にまずいなというふうに思っているんですね。しかも、その期間もいつまでになるかというのを協議中だというふうな情報もあるんですけれども、この部分は恐らく1年以上御指摘しているところかと思うんですけど、何か考えというのはあるんですか。この部分を部分的に使うとかいろいろお話だけはこういうところであるんですけど、何か計画を示してほしいんですけど。

山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長

 事業用地の今後の活用については、現在検討を進めているところなので、計画等がありましたら、速やかに情報提供を図りたいと考えております。

大沢委員

 その答えがずっと続いてはいるんですけど、今回、解体がもう既に確定して、そして来年度、令和8年の3月までに解体しますということになって、そうすると、次のフェーズに入って、そこは今度は資材置場として西武鉄道に基本的には提供されていく、そんな流れになるかと思うんですけど、それで正しいですか。

山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長

 委員おっしゃるとおり、協同ビル解体後につきましては、協同ビル解体後の跡地については西武鉄道に工事ヤードとしてお貸しする予定となっております。

大沢委員

 それで完全に工事ヤードとして全ての場所をお貸しするようになってしまうと、暗いままの状態がずっと続く、夜になると真っ暗で資材が置いてある、そんな状態が続くということなので、一部でも有効活用できないかというふうなお話をさせていただいていて、それは考えますとずっと言っていただいているとは思っているんですけど、そういうところの計画が実際に出てくるのはいつなんですかというところです。もう来年度から実際に解体が終わって、次のフェーズに入るんですけど、その時点では計画ができていて、そして、その計画に沿って行動されないといけない、本当にぎりぎりの時期になっていると思うんですけど、それはどんな感じで考えていますかということなんです。

山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長

 あくまでも今、工事ヤードとしてお貸しするのは協同ビル解体後の跡地になりまして、その東側の事業用地につきましては、今のところ、にぎわい等に資することに使えないかということで、西武鉄道と協議を進めておりますので、協議がまとまり次第、御報告できればと考えております。

大沢委員

 分かりました。具体的に話を進めているということが理解できましたので、そうしましたら、計画ができ次第、できるだけ早い時期に示していただけることが近隣住民の安心にもつながるかと思いますので、よろしくお願いします。こちらは要望で結構です。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 次に、5番、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の進捗状況についての報告を求めます。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の進捗状況について御報告をいたします。(資料6)

 なお、本報告は建設委員会との重複報告となります。

 初めに、本事業は東京都が事業主体となり、鉄道事業者、中野区が連携して、西武新宿線の中井駅付近から野方駅付近までの約2.4キロについて鉄道を地下化し、道路と鉄道を連続的に立体交差化するものでございます。

 当事業の進捗状況について御報告をいたします。

 連立事業の各諸元につきましては、以下記載のとおりとなっておりますので、後ほどお読み取りください。

 大きい5番、事業の進捗でございますが、(1)用地取得率は令和7年度1月末現在で約99%となってございます。

 (2)施工状況につきましては、令和7年1月現在の主なものについて御紹介いたします。別紙を御覧ください。

 工事施工に当たっては、断面図に示すとおり、事業区間について、取付部──こちらは地下から地表への移行区間でございます──、新井薬師駅前、沼袋駅の各駅部、一般部──こちらはシールド区間になります──の工区に分けまして工事を進めているところでございます。

 工事進捗については、資料中段の施工順序と現在の工事進捗に示すとおり、取付部では施工順序の5段階目となる土壌の掘削・駆体構築を実施しており、沼袋・新井薬師前の各駅部では4段階目となる掘削工事等を進めております。また、一般部──こちらはシールド区間でございますが──につきましては、シールドマシンによる掘削工事に向けて、妙正寺川を横断する地下部分など地盤改良等の準備工事を進めているというところでございます。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告について、質疑はございますか。

羽鳥委員

 一つだけ。用地取得率99%ということで、結局、買収の対象というのは何件だったんでしたっけ。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 東京都の事業になりまして、ちょっと今、手元に詳細なデータはございません。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、6番、中野二丁目土地区画整理事業の事業計画変更についての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野二丁目土地区画整理事業計画変更について御報告いたします。本報告は建設委員会との重複報告となります。(資料7)

 1番、事業計画変更についてです。現在、中野二丁目土地区画整理事業は、中野駅南口駅前広場の拡張整備等を実施しております。今般、中野二丁目土地区画整理組合は、令和6年1月22日付で中野区長の変更認可を受けた事業計画について、権利者、関係機関等との協議・調整の下、資金計画及び工事工程の精査により事業計画を変更いたします。

 (1)事業計画の変更についてです。支出金は98億円から111億7,300万円に変更し、13億7,300万円の増となります。主な変更理由は、工事費上昇等の対応及び関係機関協議による工事費等の見直しを図るためです。変更項目は下表のとおりです。

 公共施設築造費については、主に駅前広場拡張工事の実施設計を踏まえた関係機関との協議の結果、仕様の変更や施工方法の見直しが生じたことから、5億4,000万円の増となります。

 収入のほうを御覧ください。収入金は支出金と同様、98億円から111億7,300万円に変更し、13億7,300万円の増となります。主な変更理由は、支出金増に伴う増で、補助金が7億3,200万円の増、東京都から組合への直接補助金が3億4,000万円増、保留床処分金が2億9,000万円増となっております。

 (2)事業期間の変更についてです。工事工程の精査により、事業施行期間の完了を令和8年3月末から令和11年3月末に変更いたします。

 恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。グレーの棒線が現在の工程、赤の棒線が変更工程を表しています。工程遅延は主に2か所ございます。1か所目は、緑の点線で囲まれた部分を御覧ください。雨水貯留槽設置部分に地下支障物が出てきたために、ステップ2の地下埋設物設置の工程が3か月遅れました。また、当初、円形植栽帯と防火水槽の撤去を同時に実施する予定でしたが、防火水槽の撤去工法の見直しに伴い、別々の撤去が必要になったことから、2か月遅れます。

 2か所目は、茶色の点線で囲まれた部分を御覧ください。これはバス事業者との協議で施工方法を見直すもので、ステップ4の工程を3段階に分けて行うことで8か月の遅延、また、防火水槽の設置時期の見直しに伴い、4か月の遅延が生じます。

 恐れ入りますが、別紙1の2ページ、ステップ④-1を御覧ください。南側のバス乗車場③を一旦仮設交番の横に移動することで施工箇所を開け、工事し、ステップ5で工事完了後、バス乗車場③を元に戻します。

 3ページ目を御覧ください。ステップ④-2を御覧ください。このステップでは、バス乗車場④を仮設交番の横に移動し、施工箇所を空け、工事し、ステップ④-3でバス乗車場④を戻し、ステップ4が完了いたします。この1台1台バス乗車場を移し、工事し戻すという工程の見直しに伴い、8か月の遅延となります。加えて、ステップ④完了後、ステップ④-3のバス待機場の辺りに防火水槽の設置を行うこととなり、防火水槽の設置後でないとステップ6に着手できないことから、4か月遅延となります。

 恐れ入りますが、かがみ面の裏面を御覧ください。今後の予定についてです。令和7年3月に事業計画変更の申請、同月に事業計画変更認可、令和10年3月に中野駅南口駅前広場の整備完了、令和11年3月に事業完了となります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

杉山委員

 まず、今回、事業期間の変更で、一番下のほうを見ると3年延びているようには見えるけども、事業として3年延びている、お金のやり取りとか含めて、土地のやり取りとか含めてだと思うんですけども、別紙1にあるように、最終的に仮設交番の撤去までは令和8年の3月を予定していたわけですけれども、これは令和9年度の3月ということで、区民から見た目は、工事は1年遅れる、そういう感じですかね。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 駅前の広場の拡張工事につきましては、委員おっしゃるとおり、令和8年度末から令和9年度末の1年遅れるということでございます。

杉山委員

 丁寧にロータリーを止めないで、ずっとやっていただいてきたと思うんですけど、今回防火水槽というか、地下貯水池なんか出てきたということで、それは仕方ないんですけども、今回いろいろバスの場所を考えていただいて、止めずにやっていただけるということで大変感謝はしております。

 別紙1のステップ5の図に、今、タクシー乗車場、バス降車場があるんですけども、ここは駅前が1メートルか拡張していると思うんですけれども、幅はどのぐらいか分かりますか。この拡張の幅。1メートル弱だったと思うんですけども。正確な幅は分からないかもしれないですけども、この幅が開いたときにも、通勤・通学とか人の動線に対しての工事ヤード的なものは発生しないで、1メーターぐらいの歩道の拡張というのはできるんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるのは、恐らくバスの乗車の南側のところだと思うんですけれども、こちらにつきましては、夜間工事を想定しておりまして、こちらについて街渠の部分を工事し直すというところで、ここの部分については施工帯を設ける必要があるということで、一時、歩行者の動線には影響が出てくるものでございます。

杉山委員

 あと、別紙1のステップ⑦のところで、これは横断歩道の位置をレンガ坂の前に持ってくるステップだと思うんですけども、以前も一般質問で言ったのか忘れましたけど、ステップ⑦と書いてある文字ぐらいのところから、要は、線路沿いから、上から右折してきて中野通りに入る、これは今もそういう運用になっていると思うんですけども、この運用というのは、図を見る限り、中央分離帯みたいなのがあるっぽく見えていますけども、今、交渉というのはどうなっていますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 中野三丁目から中野通りに入ってくる部分の交通規制については、地元の方からも現状の交通規制を維持してほしいという御意見があることは認識しております。したがいまして、中野区のほうも現状の交通規制を維持できないかというところで警視庁と協議を行っておりまして、今のところ協議中というところでございます。

杉山委員

 その部分は現状維持をぜひ守っていただきたいというのと、それから、レンガ坂のところも、実は西口改札は2026年の12月に完成する、それに伴って、レンガ坂から降りてきた人たちがここから渡れるようにという形で考えられていたものが1年ずれるということになっていると思うんですけども、そこら辺の地域の理解とかそういうのというのは、区としてはもらっている感じなんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましては、地域の方に詳しく説明しているというよりは、今後工事の全体の工程について周知を図ってまいりたいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、7番、中野三丁目土地区画整理事業区域内の進捗状況についての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野三丁目土地区画整理事業区域内の進捗状況について御報告いたします。(資料8)本報告は建設委員会との重複報告となります。

 1番、中野駅桃園広場についてです。中野駅桃園広場について、これまでいただいた意見を反映し、別紙1のとおり計画がまとまったので、御報告をいたします。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。

 中野駅桃園広場の整備計画のこれまでの経過を記しております。左列が整備方針、中列が修景整備計画案、右列が修景整備計画となります。

 これまで三つの項目について検討してまいりました。青色の歩きやすい安全・快適に移動できる動線、黄色の周辺と調和した居心地のいいたまり空間、緑色の地域の歴史資源の継承です。

 恐れ入りますが、1ページおめくりください。青色の歩きやすく安全・快適に移動できる動線については、透水性が高い段差抑制型舗装ブロックを設置します。また、エレベーターやエスカレーターへの歩行者空間を配慮して、地上機器などを設置します。

 黄色の周辺と調和した居心地のいいたまり空間については、デッキ中段にイベントスペースが見下ろせる広場の空間を設けます。また、イベントスペースを確保するとともに、周辺との調和に配慮した暖色系舗装材やレンガ材を使用します。

 緑色の地域歴史資源の継承については、実がつかない桃の木を2本配置し、多様なイベントにも対応できるよう移動式プランターを設置します。

 3ページ目以降のパースは、後ほど御覧いただければと存じます。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。2、拠点施設についてです。拠点施設の計画について、独立行政法人都市再生機構から別紙2のとおり区へ提示があったので御報告します。

 恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。拠点施設の計画のこれまでの経過を記しております。左列が中野区の要望事項、中列が要望を反映した基本計画、一番右の列が基本計画で区の要望事項を具体的に反映した計画となっております。これまで多くの三つの項目について要望してまいりました。オレンジ色のにぎわい創出、ピンク色の防災、緑色のみどり・歴史継承です。

 恐れ入りますが、1ページおめくりください。ページ左側、1階平面図を御覧ください。オレンジ色のにぎわい創出については、敷地の東側の店舗前のオープンスペースに座り場を設けることで、グランドレベルのにぎわいを創出します。また、地域交流イベント等が開催できる公開空地を配置します。

 2階平面図を御覧ください。2階には大型区画の店舗を配置することで、希少性のある業種業態・店舗機能を誘導する計画としています。

 ピンク色の防災については、敷地東側に災害時に利用できるかまどベンチを配置し、敷地北西側にかまどベンチとは反対方向の北西側にマンホールトイレを設置することを想定しております。

 緑色のみどり・歴史継承については、敷地東側に桃丘小学校の歴史を象徴する同校の石碑の設置を想定しております。

 また、緑については、地上部に加え、2階・3階にも配置することで、地域の緑化・景観向上へ貢献する計画としております。

 1枚おめくりください。立面構成ですが、1階から3階を商業施設、4階から14階が住宅となっております。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。今後の予定についてです。桃園広場は、令和8年1月に工事着工し、同年12月に工事完了、供用開始を予定しております。

 拠点施設は、令和7年3月に任意の設計説明会を開催し、6月に条例に基づく説明会を開催、8月に実施設計の完了、10月に工事説明会を開催するというふうに聞いております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について、質疑はございませんか。

杉山委員

 やっと出てきた感じ、幾つかあります。

 まず、中野駅、桃園広場、名前も公募していただいて決まった広場ですけども、まずURが出してきているこの絵はいいんだけども、人の縮尺がちょっと違うんですよ。いつも思うんだけど、ちょっと大きく見える。でも、本当は人の縮尺、倍ぐらいあるんじゃないかなと何となく思っているんですけど、それは置いておきます。

 別紙1の西口改札から北側と南側に改札を出ていくわけじゃないですか。こっち側は、言葉は悪いですけど、新南口っぽい場所の方角だと思うんですけども、地域の人たちがいろいろ言っていると、JRが決めることだけども、ぜひ桃園口という名前にしていただきたいと地域の方々がおっしゃっていますので、JRに今言っておかないと、新南口とか新北口みたいな変な名前になると嫌だなと思っていますので、ぜひとも頭に入れおいていただきたい。

 それから、別紙1の桃園広場の左側に止まれと書いてあるところがあると思うんですけども、これはもともと1889年に中野駅ができたときの駅はこの辺にあったと言われています。上のところが坂になっていて、スピードを出してくる人たちも多いですので、ここから人がどんどん増えてきたときに、レンガのほうはいいんですけど、桃園通りの止まれ部分というのは、車と人がぶつかったり危険な場所にもなるかもしれませんので、ここの止まれぐらいのところは、何かしら、カラー舗装、桃色なのか赤なのか分からないですけども、カラー舗装とかを検討いただきたいと思うんですが、いかがですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましては、北側の道路の交通の視野の部分も危険というところと、今後、桃園広場に向かう歩行者も増えるというところから、委員の御指摘の止まれの部分、こちらについてもカラー舗装で注意喚起できるかできないか、できるような形で今後警察と協議を進めていきたいというふうに考えております。

杉山委員

 それから、別紙1の4ページと書いてあるところですかね。これも前に一般質問でも結構言わせていただいたんですけど、階段の下に当たる部分が、この絵でもそうなんですけど、影になってかなり暗くなる。にぎわいの裏側に影ができてしまうというのもあるので、こういうところにどういう光を当てていくのかとか、あと、速度を落とせと書いてある北側はのり面になっていて、土地区画整理事業だとのり面の計画は入っていませんよね。そこら辺というのは、今、中野区としてはどう考えているんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらがデッキの下ということで、暗くなるというところは認識しております。

 今、4ページの部分に高い街路灯を設置していることに加えまして、デッキの天井といいますか、そちらにも照明を設置する予定になっておりまして、基本的には道路ですので、暗くなったのを感知したら照明がつくというような計画で、今進めているところでございます。

杉山委員

 次に、別紙2の中野三丁目の拠点施設、やっと絵が出てきたなと思ってはいますけども、もともとUR都市機構が土地区画整理事業を受けて、本当は拠点施設の土地は売ろうと思っていたけども、売らずに、事業主としてURがこれを出してきている感じですか。確認です。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 UR都市機構と拠点施設というところで共同事業者がおりまして、共同事業ということでURと共同事業者と一緒に提出されているというところでございます。

杉山委員

 今、駐車場が土地の真ん中というか、変な形に分かれていて、URと元々の地権者、ちょっと忘れちゃいましたけども、もう一社あると思うんですけども、共同事業としてこれを行うということなんですよね。

 一つ気になっているのは、真ん中に駐車場があって、北側に自動車とバイクの出入口があるんですね。この拠点施設の南側も道路を整備しているんですよ。安全な裏側の道路を動線として使わずに、結構人通りの多い線路側の自動車、バイク等の出入口をつくったところというのは、何か意図的なものとか配慮みたいなものというのがもしあれば教えてください。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 北側に自動車とバイク等の出入口を設ける理由についてですけども、南側のほうは第一種中高層住居専用地域ということで、基本的に住宅の多い住居系というところで、こちらに自動車、バイク等が出入りすることというのは、住環境についてはあまりふさわしくないというところで、北側の線路沿いのところにバイク出入口を設けているというふうに聞いております。

杉山委員

 分かりました。

 地域の要望であったかまどベンチとか、マンホールトイレとか、空地とかをつくっていただくということで結構盛り込んでいただいて、地域の方々は感謝していると思いますけども、この場所の施工が大分遅れてのスタートになっていますので、ただ、スケジュール的には、西口改札ができるぐらいにはできるのかな。事業の進捗そのものはこのスケジュールどおりに進めていただければと思いますので、あとは課長にも地域に来ていただいて、ぜひ地域の話も聞いていただきたいと思っています。要望で結構です。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午前11時06分)

 

委員長

 再開します。

 

(午前11時06分)

 

 他に質疑はございますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了します。

 次に、8番、千光前通り沿道のまちづくりについての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、千光前通り沿道のまちづくりについて御報告いたします。(資料9)

 千光前通り沿道では、中野区都市計画マスタープランにおいて、安全で快適な歩行者空間を確保するとともに、にぎわいのある商業地域の形成を図ることとしています。これらの達成に向け、これまで区は、千光前通り沿道権利者を対象に意見交換会を実施してきました。

 令和6年度に実施した沿道権利者を対象とした意見交換会、沿道テナントを対象としたヒアリング調査及び来街者を対象としたインタビュー調査について、以下のとおり報告いたします。

 図1を御覧ください。意見交換会の対象範囲は、緑色に着色した千光前通り沿道から20メートルの範囲に土地・建物を所有する方、沿道テナントヒアリングは千光前通り沿道のテナントの方を対象としています。また、来街者は水色の丸の箇所で実施しております。

 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。意見交換会についてです。本年度は、これまでの意見交換会で出された地区の課題を解決し、千光前通り沿道のあるべきまちの将来像について意見交換を行いました。

 実施結果の概要です。本年度の意見交換会は2回実施しました。日時、場所等については下表のとおりです。

 なお、第2回の意見交換会の前にテナントの方及び来街者の方のヒアリングを行っております。

 (2)意見交換会で出された主な意見です。表を御覧ください。第1回、当地区の将来像について、1ポツ目のなかのZEROのイベントへの参加者に滞在してもらえるようなまちを目指すことができればよいという御意見をいただきました。

 次に、当地区の目指すべき方向性などについて、まちなかウォーカブル区域に指定されたことで、様々な取組を進めることができるため、当地区にとってはいいことだと思うというような御意見をいただいております。

 第2回のところを御覧ください。地区の状況を把握する調査結果の紹介についてということで、なかのZERO等の近隣施設と連携した取組ができればにぎわいを創出することができると考えるという御意見を頂戴しています。

 今後のまちづくりの進め方についてです。協議会の区域については、千光前通り沿道20メートルを対象区域とするのがいい、にぎわいづくりの検討はソフト、ハード両面の取組内容を明確にし、それぞれの時間軸を整理するとよいというような御意見を頂戴したところでございます。

 恐れ入りますが、3ページを御覧ください。2、沿道テナントヒアリングの調査についてです。(1)ヒアリング調査結果の概要です。調査目的は、千光前通り沿道におけるまちづくり検討の一環として、沿道テナントを対象に、店舗の実態や課題等を把握するためです。調査対象は下表のとおりです。

 (2)調査結果です。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。店舗についての営業の設問では、設問1の営業年数は、20年以上が約6割を占め、長く営業されている店舗が多く、設問2の従業員数は、5人未満が約6割を占め、比較的小さい店舗が多くなっております。

 ページ右下の地域との連携状況についての設問1の商店会等のイベントへの関わりでは、「積極的に参加したい」及び「都合が合えば参加したい」の合計が5割以上を占めております。

 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。ページ左側を御覧ください。千光前通り沿道のまちづくりについての設問としては、設問1の「千光前通りのいいところ」では、「静かで落ち着きのある居住環境が広がっている」が約2割、設問2の「千光前通りの気になるところ」では、「歩行者空間が狭く歩きにくい」が約4割といった、これまで意見交換会で出された意見と同様でした。また、設問3の「今後の千光前通りについて」では、「地区外から人が訪れるようなにぎわいや活気のあるまち」が約4割となっております。

 ページ右側を御覧ください。「千光前通りでチャレンジしてみたい」との設問については、統一的なイルミネーションや道路空間を活用したイベントの開催などの回答がありました。

 恐れ入りますが、かがみ文3ページを御覧ください。来街者インタビュー調査についてです。(1)インタビュー調査結果の概要です。調査目的は、千光前通り沿道におけるまちづくり検討の一環として、来街者を対象に来街目的やまちの印象などを把握するため、調査対象は下表のとおりとなります。

 (2)調査結果です。恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。来訪手段、目的等について、設問2の来訪目的では、単純集計では「なかのZERO」が約6割を占めて、一方、大ホール利用者を除く集計では「中央図書館」が5割を占めています。

 設問5の「この後の予定」では、千光前通りに滞在する割合は、単純集計の合計及び大ホール利用者を除く集計の合計、それぞれ見ても約2割となっております。

 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。ページ左側を御覧ください。設問1の「千光前通りのいいところ」では「緑が豊かでもみじ山公園の憩いの場所があるところ」が約2割、設問2の「千光前通りの気になるところ」では、「歩道が狭く歩きにくい」が約3割といった、これまで意見交換会で出された意見と同様でした。

 ページ右側を御覧ください。設問3の「千光前通りにあるといいもの」については、「歩行者天国など歩きやすい空間が整っている」が約2割、また、「利用しやすい、滞在しやすいお店が充実している」を合計すると約3割でした。テナントや来街者のヒアリングの結果、課題として歩道が狭く歩きにくいといった意見は共通していました。また、来街者は千光前通りの滞在者が少ないこと、テナントはにぎわいや活気のあるまちを希望しており、商店会のイベントに参加したいという方がいることが分かり、今後のまちづくり検討における貴重な御意見をいただいたと認識しております。

 恐れ入りますが、かがみ文にお戻りください。今後の予定です。令和7年度にまちづくり協議会を設立し、協議会としてまちづくり基本方針の検討・取りまとめを行う予定としております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について、質疑はございますか。

いさ委員

 今回、この報告の中で新たに来街者のインタビューをやったというところがあるのは、この点はいいなと改めて思います。この場所は、地権者と商店だけではなくて使う人たちがいらっしゃるので、その人たちのアンケートというのはすごく大事だったと思います。この場所でやったので、どうしても図書館とかなかのZEROを使う人たちが多くなったんだろうなとは想像しますが、このインタビューの調査結果についてというところでちょっとお聞きしたいんですね。僕がずっと言っているのは、駅周辺で自転車の利用がとてもしづらいという話、この場所の来訪手段、目的等について、どのような移動手段で来訪したのかというところで、電車、バス、徒歩、その他となっています。これは選択肢がその四つになっていたということですか。最初の設問がそのようになったということですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらについては、その他という項目で実際にヒアリングを行って、その他の交通手段というのを集計しているというところでございます。

いさ委員

 近隣住民の皆さんの中の移動の手段としては、自転車は少なくないんです。この選択肢の中に自転車を入れるべきだったんじゃないかなと思うんです。その他でくくっちゃうと、見えなくなると思うんですよ。その他の主な意見のところに自転車だのバイクだの出てくるんです。やっぱりこのアンケートの取り方はちょっと違うんじゃないかなと思うんです。もし今後やるようなことであれば、ほかのところも含めてですけれども、自転車を使っている人がいるというのは意識してほしいなというふうに思うんです。

 この地域で自転車を使おうと思うと、それはそれで危ないと僕は思っています。南口の広場から東側に千光前通りを上っていくというのが一方通行、車の一方通行ですよね。しかし、自転車のピクトグラムは、上り、下り、両方に書いてあるわけなんです。そうすると、東側から広場に下っていく方向で自転車に乗ると、正面から車が来るわけなんです。結構狭い道なので、非常に怖いです。そうすると、自転車はどうするかというと、歩道の側に行きます。これが混み合いの一つの原因にもなろうかと思うんです。あそこの歩道はそこまで言うほど狭くない場所もあると思うんですけど、そういう自転車があればやっぱり危険になってくる。

 もっと言うと、南口広場から東へ上っていく方向でも、車が後ろから来る状況というのは怖いです、狭いから。その人たちも一部は恐らく右側の歩道を使っているんだと思うんです。なかのZEROホールを使う人たちが多くなれば、歩行者も多くなるから、錯綜になるというようなことだろうと思うんです。

 そういう交通の実態がこのアンケートでは見えないということを私は言いたいんです。なので、この一帯のまちづくりの中で拡幅というのも含まれていたと思うんですが、自転車がどう使われているかということと、自転車の通行をどう考えるかというところを改めて織り込んでほしいんですが、いかがでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましては、歩行者の調査は取っているんですけども、実際、自転車の調査については、詳細取っておりませんので、今後まちづくりの手法とかいろいろ考えていくに当たりまして、自転車の利用と、東側から西に向かっていくのか、そういった実態の利用については調査したいというふうに考えております。

いさ委員

 ぜひお願いします。この駅周辺まちづくりの中でも僕はずっと言っていて、自転車の利用があるから駐輪場が足りない人といろいろ言っているんですけれど、そこは歩行者を中心の場所なんだと皆さんがおっしゃっているんです。それが現実の区民の皆さんの暮らしとはかみ合っていないんです。なので、今の広場とか本当はそっちもやってほしいんだけど、そっちでなかなか伝わらないということであれば、そこに接続するこの部分についてはカバーしてほしいなという気持ちがあって言っています。僕は近隣住民でもあります。だから、利用の実態を見ているので、ぜひきちんと調べて対策を取っていただきたいと思います。要望で結構です。

山内委員

 先ほどのいさ委員のお話もあるとおり、自転車が非常に多いという地域と、あと、スポーツ施設がございますので、子どもを連れた保護者の方も自転車で通行しているということで、その辺も御考慮いただきたいと思うんですが、先ほどちょっと伺ったんですが、2ページ目で意見交換会のところで人数が3人、5人と非常に少ないのですが、この辺はどのように考えていらっしゃいますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員御指摘のとおり、参加人数としては非常に少ないというところで、多くの方に参加していただきたいと思っているところです。

 中野区としましては、実態の権利者の半分は地区外に住んでいらっしゃるというところで、地区内に住んでいらっしゃる方は約半数いるというところです。比較的、まちづくりについて進行度合いというのがなかなか遅くなっているというところで、権利者の方も場合によってまちづくりを静観しているというところで参加人数が少ないのかなというふうに分析しておりまして、今後、協議会を設立して方針をつくるといったところで、まちづくりに対する深度が深まれば、参加者人数も増えてくるのかなというふうなところで考えております。

山内委員

 これから深度を深めていくという話ですけれども、そうしますと、今後の話として、3ページ目のところ、今後の予定でまちづくり協議会の設立・運営とありますが、これは今お答えになっていただいた方が非常に少ないんですが、こちらのまちづくり協議会のほうの人数というのは大体どれくらいを想定されているんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 まず、まちづくり協議会の会員といたしましては、権利者の意見交換会でも出てきた、まちづくりの沿道20メートルの土地・建物を所有する方を協議会の会員といたしまして、5名程度を役員というふうな形で考えているところでございます。

山内委員

 感覚的には非常に少ないのかなと思うんですが、対象者が非常に縛りが厳しいので、そういった人数になるかと思うんですが、こういったまちづくり協議会というのは、このぐらいの人数でやるものなんですか。ちょっと僕は知識があまりないので、教えていただきたいんですが。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 権利者としましては130名程度いらっしゃって、その方が基本、会員になるという中で、その後、協議会の会長や副会長、その後、役員という形で5名程度が協議会の主となって進めていくというところが一般的かなと考えているところでございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、9番、その他で理事者から何か報告はございますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺地区・基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前広場等の整備状況について口頭にて御報告いたします。本報告は建設委員会との重複報告になります。

 旧区役所低層棟の解体工事におきまして、建屋の解体に先立ちまして、地下部分を一旦埋め戻す必要がございます。今般、土とセメントを混ぜた流動化処理土、埋め戻しの材料が入手できず、解体工事に時間を要することが判明いたしました。現在、このことにつきまして、工程・工法の見直しを行っているところでございます。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について、質疑はございますか。

むとう委員

 埋め戻す材料が入手できないという、その原因は何なんですか。

委員長

 休憩いたします。

 

(午前11時24分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午前11時26分)

 

井上まちづくり推進部中野駅周辺地区・基盤整備担当課長

 埋め戻しに必要な材料につきましては、土とセメントを混ぜた特殊な材料を使っておりまして、それの入手が困難になっているという状況でございます。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、中野駅周辺におけるエリアマネジメントの社会実験等につきまして、口頭にて御報告いたします。本報告は建設委員会との重複報告になります。

 中野駅周辺エリアマネジメント協議会では、実験的アクションとして、先行的に実施する企画を2件予定してございます。

 1件目につきましては、3月18日(火曜日)15時から18時、中野区役所1階ナカノバにて中野駅周辺エリアマネジメントセミナー&ワークショップを開催いたします。

 内容は2部構成で、前半のセミナーでは、日本大学准教授の泉山塁威先生による講演とパネルディスカッション、後半は参加者によるワークショップを実施いたします。

 2件目は、3月22日(土曜日)、23日(日曜日)にエリアマネジメントイベントとして昨年に引き続き、「好き」を交換するカプセルぽんと、今年度は地面に水でお絵描きできるスポットを実施いたします。

 会場は、ナカノサウステラの中野駅南口駅前広場側の公開空地となる部分と現中野駅北口駅前広場で実施をいたします。

 なお、二丁目の丘の上のひろばのほうでは、中野二丁目地区市街地再開発組合がナカノサウステラ1周年記念イベントを同時開催予定で、その相乗効果、回遊性などについても確認していきたいと考えてございます。

 本報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、当委員会の中間報告について御相談したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午前11時28分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前11時29分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会最終日の本会議において、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の中間報告を行うことに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午前11時29分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前11時38分)

 

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は4月28日(月曜日)の午前9時から行うこととし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会を散会いたします。

 

(午前11時38分)