平成24年10月04日中野区議会決算特別委員会厚生分科会 平成24年10月04日厚生分科会 中野区議会決算特別委員会厚生分科会〔平成24年10月4日〕

厚生分科会会議記録

○開会日 平成24年10月4日

○場所  中野区議会第3委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時54分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき主査
 甲田 ゆり子副主査
 石川 直行委員
 いでい 良輔委員
 白井 ひでふみ委員
 金子 洋委員
 大内 しんご委員
 佐伯 利昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸
 地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ
 地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、中部すこやか福祉センター所長 遠藤 由紀夫
 中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松原 弘宜
 中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 波多江 貴代美
 北部すこやか福祉センター所長 服部 敏信
 北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 大橋 雄治
 南部すこやか福祉センター所長 橋本 美文
 南部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松本 和也
 南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 杉本 兼太郎
 鷺宮すこやか福祉センター署長 村木 誠
 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 齋藤 真紀子
 鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 高橋 昭彦
 健康福祉部長 田中 政之
 保健所長 山川 博之
 健康福祉部副参事(福祉推進担当) 小田 史子
 健康福祉部参事(保健予防担当) 向山 晴子
 健康福祉部副参事(健康推進担当) 石濱 照子
 健康福祉部副参事(障害福祉担当) 永田 純一
 健康福祉部副参事(生活援護担当) 伊藤 政子
 健康福祉部副参事(学習スポーツ担当) 浅川 靖

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 鈴木 均

○主査署名

審査日程
○議案
 認定第1号 平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
 認定第3号 平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
 認定第5号 平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、ただいまから厚生分科会を開会します。

(午後1時00分)

 認定第1号、平成23年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)、認定第3号、平成23年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)、認定第5号、平成23年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 なお、審査はお手元に配付の審査日程(案)に沿って進め、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、昨日に引き続き、質疑を続行いたします。
 昨日の分科会の質疑の中で、4款の地域支えあい推進費、1項地域活動推進費、決算説明書で174から175ページのところであります。2目の地域活動推進費の中で答弁漏れがありましたので、答弁をお願いいたします。
遠藤地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)
 集会室受付業務委託に関しまして、違いがあるのかどうかということで、平成23年度と平成24年度の仕様書を確認いたしましたが、仕様書の内容につきましては変更点はございませんでした。この集会室の受付等の業務内容ですが、集会室の受付業務と施設管理業務でございます。平成23年度の契約に当たりましては初年度ということで、受付業務を中心に、派遣等の業務を行う業者を中心に入札に呼んだというところでございます。平成24年度につきましては、派遣業に加えまして施設管理を行う業者も入札に呼んだ。その点が異なっているということでございます。
主査
 いでい委員、よろしいですか。
いでい委員
 はい。
主査
 それでは、この項については質疑を終結いたします。
 次に、本日の質疑の分ですけれども、決算説明書370から375ページ、5項の生活援護費、1目生活援護費、事務事業名は生活援護関係人件費等、それから生活保護でございます。質疑はありませんか。
 佐伯委員
 すみません。ちょっと休憩してください。
主査
 分科会を休憩します。

(午後1時02分)

主査
 分科会を再開いたします。

(午後1時07分)

 それでは、改めまして決算説明書370から375ページ、5項の生活援護費、1目生活援護費について、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、質疑がなければ、進行いたします。
 決算説明書374ページから377ページ、5項の生活援護費、2目生活相談費、事務事業名では生活相談、それから貸付金になります。質疑はありませんか。
大内委員
 これのところの中国残留邦人等の支援というのは具体的にどういったことなんでしょうか。
伊藤健康福祉部副参事(生活援護担当)
 この事業につきましては、国の法律がございまして、中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律というものがございまして、これに基づきまして、基準といたしましては全く生活保護の基準と同じ要件で、保護対象者として生活保護をしているものでございます。
大内委員
 だから、中国残留邦人の方で中野区にお住まいの方ということでいいんですね。そうした場合、何人ぐらいいらっしゃるんですか。
伊藤健康福祉部副参事(生活援護担当)
 23年度は10世帯13人でございます。
大内委員
 中国残留邦人というのは、日本国籍はお持ちになっていないんですか。要は、わざわざ日本の生活保護費と別な枠で入っているでしょう。残留邦人というのは日本国籍を持っている方なんじゃないのかなと思うんだけれども、持っていない、特別に違うんですか。
伊藤健康福祉部副参事(生活援護担当)
 外国人でございます。
主査
 分科会を休憩します。

(午後1時10分)

主査
 分科会を再開します。

(午後1時13分)

 質疑はありませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行いたします。
 決算説明書378から383ページ、6項学習スポーツ費、1目生涯学習費、質疑はありませんか。
石川委員
 378ページの生涯学習調整執行額、東日本大震災に伴う云々ということで休業補償費が約1,000万計上されておりますけれども、これは3月分ということですが、実際には何日間なんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 実際に何日の分かということでございますが、ここには文化とスポーツ両方の指定管理者の施設が入っております。具体的に休業を伴う場合には3月14日から3月いっぱい、3月31日までの分でございます。
石川委員
 その文化・スポーツ施設の内訳と金額がわかれば教えていただけますか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 内訳でございます。まず、文化施設につきましては679万1,907円でございます。それから、体育館につきましては250万2,450円になっております。それから、運動施設につきましては66万5,441円でございます。
石川委員
 これは休業補償ということで、区のほうが文化・スポーツ施設の委託業者に対して、この期間休業してほしいという要請を行ったための補償費というふうにとらえていいんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 そのとおりでございます。
石川委員
 計画停電ということもあり、大変混乱をしていた時期だとは思うんですけれども、ただ、区が要請をしなかった場合、民間の委託業者の判断で自主的に閉めるか、もしくは区民の方に辞退を申し出るとか、そういったことがあったのではないかと思うんですけれども、区が要請というのはどの程度の効力といいますか、その辺のところを教えていただけますか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 指定管理者施設におきまして、そうはいっても区の施設でございますので、どういう場合に施設をあけるのか、あるいは休業するのかということは、基本協定に基づいて定まっております。その中で、自主的にというお話がございましたけれども、区の取り組みといたしまして、どの期間においてどの施設を閉めるということは区のほうから指示したものですので、それに基づいたものでございます。
石川委員
 この哲学堂と上高田の運動施設、66万円ほど補償していると思うんですけれども、これはいわゆる夜間のナイター設備に限ってということでよろしいんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 運動施設というお話でございました。運動施設は、3月14日より夜間の中止をしております。また、哲学堂には弓道場がございます。これにつきましては3月15日より全日の中止をしております。その分でございます。
石川委員
 要請ということではなくて、自粛というか、考えてほしいみたいな表現でのお話というのはできなかったんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 これは震災に伴います電力不足ということがございまして、区立施設におきまして節電を徹底するため、区で全庁的に対策を決めた中で、これについては、先ほど申しました期間におきましてその施設を閉じるとしたものでございまして、指定管理者側に最終的な判断のある要請とか、そういうものではございません。
石川委員
 その判断が間違っていたということを言うつもりはないんですが、ただ、半月で1,000万円ぐらい補償している。このときに、例えばナイター設備に関して言うと、区民の民意というか、品格というか、果たして通常どおり開業したとしても、区民の皆さんが自主的に自粛をしたというようなことがもしあったとすれば、それはすべてとは言いませんけれども、1,000万円ほどの支出、もしくは哲学堂、上高田の運動施設に限って言えば66万円が半分ぐらいにもしかしたらなったかもしれない。それを、区が要請して閉じたことによって、ある意味、区民の皆さんから批判は受けないけれども、ただ、その分1,000万というお金が出てしまっているということに関して、苦情をある程度甘んじて受ける覚悟があって、この1,000万を全額とは言いませんけど、例えば今年度からスポーツ施設の利用料の値上げだとかなっていますので、その辺のことをもう少し柔軟に考えられなかったのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 今回のように指定管理者が施設を管理するに当たってさまざまなリスクというものがあると思います。そのリスクというのはそれぞれいろいろありますが、こういう場合はこうだと、基本協定の中にリスク分担というのが決まっております。ただ、今回のような場合には、本協定に定めのない事項については甲乙協議の上定めるものとするというのに基づくものでありまして、両方の協議によって決めたものでございます。また、区民の方の自主的な意思に基づいて完全に節電ができ、閉めるということが現実的にあったかというと、これは不可能だったと思っております。
石川委員
 これはお答えできるのかどうかちょっとわからないんですが、4月以降も当然閉めていると思うんですが、4月の休業補償費というのはお答えできるんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 3月の分につきましては、その額が確定するのは年度が変わった23年度になってしまっておりますので、このような項目を立てて別途補償しているものでございます。23年度の4月に入ってからの分につきましては、確かに休業またそれに基づく補償的な行為は行ったわけでございますが、これは23年度の正規の指定管理料のほうに含めております。
石川委員
 すみません。含めておるというか、実際に休業されたその休業補償という項目で払われているのではないかと思うんです。決算の分科会なので、24年4月以降のことを聞いていいのかよくわからないんですが、休業補償が発生しているとしたら、どうなんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 失礼しました。私、先ほど24年と申し上げたかもしれませんが、それは23年の間違いでございます。その上で、23年度の指定管理の費用の中にこの23年度中に行われた休業補償分を含めております。
石川委員
 すみません。23年度3月の半月分は995万幾らの休業補償を行っておりますよね。ですから、23年4月分も当然休業補償として支払われると思うんですが、その項目というか、金額がわかっていれば教えていただきたいんです。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 23年度は実際に指定管理料のほうに含まれているわけです。その具体的な金額でございますが、まず総額では、23年中の休業は、4月の休業分と夏季におきまして節電対策で休止した部分がございます。このうちの4月の休業分は文化、体育館、運動施設合わせまして296万4,558円でございます。それから、夏季の節電対策につきましては134万2,251円でございます。この部分がどこに盛り込まれているかと申しますと、それぞれの生涯学習とスポーツのほうに分かれまして、その中での指定管理料の中に含まれてございます。
石川委員
 そうすると、3月が半月で約1,000万、4月が300万円ということで、それは休業の期間を短くしたとか、対象を少し緩めたとか、そういう認識でよろしいんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 基本的にはその期間によるものでございます。
大内委員
 ここの生涯学習調整の東日本大震災に伴う文化・スポーツ施設の利用休止に係る休業補償で約1,000万、これは補正を組んだのでしたか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 3月分の休業補償につきましては23年2定で補正をしております。
大内委員
 あと、その3の生涯学習情報提供なんですけれども、ぱっと見ると執行率99.7%と書いてあるんだけれども、当初予算は全然違うでしょう。当初予算は1億1,800万円かな。7,700万円になっているから執行率が非常に高く見えるんですけれども、よく見ていくと、ないせすネットのシステム開発費を当初6,500万あたりで見込んでいるけれども、3,300万円、約半額におさまっている。また、ないせすネットの機器購入費も1,600万ほど組んでいるけれども、実際540万円ほどしか予算を執行していないんです。これはどういうことでしょう。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 主たるところは、最初に予算を組んだときは、全部サーバーを持つという形で重いもので考えていたわけなんですが、その後、クラウドシステムという形で、サーバーが区にない形での構築ができることになりましたので、その意味で金額を減少することができたということでございます。
大内委員
 それは本来、予算をつくるときに、半分でできるものをなぜ最初から考えなかったんだと。安い値段で同じものができるからそれにこしたことはないんだけれども、当初見積もりをつくったときはどういう見積もりを出したんだと。これだけ見たらわからないけれども、予算書と比べるとそういうふうに見えるんですよ。だから、その辺はもうちょっときっちりやらないといけないと思いますけれども、それは結構です。
 あと、機器購入費も当初1,600万円組んでいるけれども、実際使っているのは540万円、これは何で3分の1になったんですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 これについても、当初見込んだときよりも安い金額でできたということで、これは減額補正を組んでいるところでございます。
大内委員
 だから、減額補正をやっているから99.7%で、もしこれを当初予算どおりやっていたら執行率六十四、五%しかない。減額をやっているから、何となくちゃんとやっているかなと見えるんだけれども、結果的に安い金額で抑えているから半分褒める。半分よくやりましたねと言うけれども、半分、当初の予算見積もりのときどういうやり方をしたんだと言われるから、今後気をつけてください。それ以上は結構です。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行いたします。
 決算説明書384ページから393ページ、6項学習スポーツ費、2目のスポーツ費について、質疑はありませんか。
佐伯委員
 もうネットの予約の話はしません。
 391ページの校庭開放のところで、校庭開放に使っている校庭に使う石灰については、スポーツ担当のほうからお金が出ているのでしょうか。出ているとしたら、どのくらい出ているんでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 石灰等ということで85万8,000円余でございますが、石灰だけの金額はわかりません。ちょっと保留にさせてください。
佐伯委員
 それはいいです。
 この石灰について、9月20日に行われた副校長会でいろいろお話が出たと思いますけれども、どういうお話が出たか、ちょっと教えてください。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 申しわけないです。ちょっとお待ちください。
主査
 ちょっと調べてみないとわからないと。
佐伯委員
 結局、石灰が非常に足りなくなる、消耗が激しいということで副校長のほうからお話が出たと思います。その副校長会でわかったことが、学習スポーツのほうから石灰が出ているということを知らない副校長先生がいた。だから、もらえる学校はもらっていた。副校長先生がかわったりして、もらえることを知らない学校は請求をしていなかったということで、だんだん請求しない学校がふえてきたので、予算をどんどん減らしてきちゃった。ここへ来て副校長会のほうで、いやいや、こんなに石灰が減って大変だということで副校長会を開いたら、そういう現状だということがわかったわけですよね。今八十何万と言いましたけれども、恐らく石灰にかけているお金というのは一けただと思います。10万いっていないと思います。今度はどうしようかと。こういう状況ではしようがない。今度は利用者に石灰代を出してもらおうじゃないかという話になったというので、問題が幾つもありますよね。知っている副校長と知らない副校長がいたということで、通常それまでは前任、前々任の方なんかにお話をすると、石灰、どうですかと言って、10袋ぐらいまとめて学校に入れたこともあると。普通、請求が来なければ、「大丈夫ですか」というのはスポーツ担当のお仕事だと思うんですけれども、それもないから学校は全然請求もしないで来た。その間にどんどん予算を削っちゃって、予算がなくなったから今度は利用者の負担だというのは、ちょっと理屈としておかしいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 今までは申し出のある学校にしかなかなか配付していなかったという事実がございまして、それは公平性から見てどうかということで、そのとおりだと思いますので、今後とも公平な配付を実際に参加している連盟とも協議をしながら今検討しているところでございます。年度当初の副校長会等に石灰を配付ということも、いろいろさまざま伝える中に入っているのでございますが、確かに徹底していないというのはそのとおりでございますので、そこは不公平がないように今後徹底していきたいと思っております。
佐伯委員
 ですから、これは決算ですから、来年度予算についてはしっかりその辺を見ていただきたいのと、利用者の負担を全面に云々という話もおっしゃって、結局、皆さんが集まる機会がなくなっちゃったから各チームに話をする場所もない。その中で、この間も総括で言ったように、ああやって抽せんをやって、27ある枠の17もとっちゃうチームがある。一方で三つしかとれない。これはみんな公平に石灰代を負担させていいのかという話ももろもろ出てくるわけです。そういったことも考えて、もとの学校開放、校庭開放というのはある意味、中野区ですごく先進的な取り組みだったと思いますし、ほかの区に誇れることだと思います。その中で、中野は石灰代を利用者に負担させているんだと。じゃ、どうやっていいかわからないから、利用団体に石灰を担いでこいよという話にもならないでしょうから、その辺はしっかりともう1回考えて、きょうはこれだけにしますけれども、石灰のことについてはしっかりとお考えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 先ほども申しましたように、公平な使い方でありますとか、以前お話もありましたけれども、利用の中で地域でうまく話をするとか、そういうことを連盟とも協議しながら詰めておりますので、その中でそのことにつきましても1項目ということで十分考えたいと思っております。
いでい委員
 384ページ、地域スポーツクラブについて伺います。昨年、23年度決算ということで、ことし3月二十何日にキックオフイベントというのをやりましたよね。それは本当に23年度に行うということで、最後の最後ぎりぎりで行ったということで、この23年度の決算にのせるのはどうかと思っていますけれども、今の状況はどうなっているか。そのときの状況と今と比較してどうですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 委員のおっしゃいましたところは、モデル事業のキックオフイベントというところでございます。24年度に入りまして、団体参加型モデル事業、それから健康・スポーツ教室型モデル事業という形でさまざまなモデル事業を行っているところでございます。現在、団体参加型というのは、仲町の跡施設を使いまして、グラウンド部分、それから屋内体育館部分を実際に球技等の団体に使っていただいているところでございます。登録している団体は現在累計で14団体の方に使っていただいております。4月は特に使っていただくところがなかったんですが、例えば体育館で申しますと、5月は4つの枠、6月は12枠、7月は9枠、8月が7枠、9月5枠というふうに使っていただいております。また、屋外運動広場につきましても、5月に6枠、6月13枠、7月は16枠、8月6枠、9月が8枠ということで、夏休み、皆さんの生活リズムが変わっているということで若干下がってきておりますが、活用していただいています。その中でアンケート調査等も行っておりますけれども、アンケートにつきましては、活用してみて楽しかった、思ったよりもきれいな施設で使い勝手がよかったという内容の声をいただいております。また、7月からはこうした、いわゆる場所を利用して球技をやっていただくというだけではなくて、教室事業も行っております。初心者フットサル教室、これはデルソーレ中野、地元のフットサル団体によって小学生に指導していただいたものでございまして、これは4回物でそれぞれ15名、20名、14名、18名の参加がございました。これについても、大変楽しかった、親切に教えてもらってよかったというような反応がございました。バランス体操教室というのをその後8月から行いまして、これは多少人数が少なかったのですけれども、合わせて7名の参加がございました。それから、9月に入りましてヨガ教室を行いました。これにつきましては、人数が4回で10名、11名、12名、11名ということでございます。おおむねアンケート調査の満足度としても、またこのような教室があったらやりたいということがございました。
いでい委員
 今、浅川副参事のほうからは、皆さん活用していただいて満足度も高いということでしたけれども、稼働率と考えたときにはいかがですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 稼働率、実際に使われる枠数からすると、まだ使っていないところが多いかと思っております。ただ、いろいろなアンケート等の分析をしてみましても、今までもスポーツ団体としてできている団体は、実際に皆さんが集まって、この時間はあいているという場合には、例えば中野体育館であったり運動施設であったりというところを使っている実態があります。それから、学校開放を使っているという実態もあります。ということでありますので、一つここに新しい場所ができたよといっても、限られた時間等の中でうまくぴたっとおさまる。施設ができて、自分たちもその時間にあいているからやるというのはなかなかマッチングが難しいところがございます。今後は、地域スポーツクラブの本来の趣旨が、今までやっていなかった方々にも少しずつ体を動かす楽しみを知っていただき、そこから顔つなぎ合いというんでしょうか、だったら運動をやってみようかということでチームも出てくるということも考えておりますので、今後、モデル事業を行いながら需要を喚起していきたいと思っております。
いでい委員
 そうなると、昨年度無理やりというか、ぎりぎりキックオフイベントということでスタートさせて、今年度やっていますよね。完全に来年度予算に向けて事業見直しの対象に思い切り当てはまるんじゃないかなと今から心配はしています。もう一つ、考え方としては、ほかの施設はそうなんですけれども、施設使用料の関係で、ほかのところもいろいろなことがあって50円上げたり100円上げたり、皆さん使っている団体の人たちは血の出るような努力をして御理解をいただいてやらせてもらっていますけれども、今度この地域スポーツクラブを使うことに当たっての施設使用料の考え方なんていうことが議論の俎上にのってきたときには、その議論にたえられるかどうかというのだけお考えをお聞かせください。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 平成26年度に本格的に地域スポーツクラブとして稼働するというときのスキームづくり、運営の内容づくりを、今モデル事業をやりながら検討しているところでございます。そういった使用料のあり方等も含めまして、その中で検証していきたいと思っております。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行いたします。
 決算説明書392ページから395ページ、6項の学習スポーツ費、3目文化財費です。
大内委員
 ここでまた予算書のほうでは収蔵資料管理台帳データベース化委託等(雇用)と書いてあるんですけれども、これはどの部分で執行されているんですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 これは都の緊急雇用を10分の10使いまして、資料館に収蔵している資料を電子化、データベース化するものでございます。
大内委員
 だから、決算書で見ると、どの部分がその執行額というかな、項目になっているんですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 393ページの下の段のちょうど真ん中あたりに歴史民俗資料館所蔵資料管理システム作成委託、ここの部分でございます。
大内委員
 そうすると、予算のときには収蔵資料管理台帳データベース化委託等(雇用)と書いてあって、執行になると歴史民俗資料館所蔵資料管理システム作成委託、同じことにしても何で文章が違ってきちゃうの。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 今、契約名なのかどうなのか、ちょっと判然としないところがございますが、なるべく一致させられるものにつきましては表現のほうで一致させていたほうがいいという認識は持ってございます。なぜこの文言がこうなったかということについて、申しわけございません、この場ではわかりません。
大内委員
 これはここに限ったことではなくて、予算書と見比べるときに、多分これは同じなんだろうと予測はつくのだけれども、聞かないと、ひょっとしたら全然違う仕様で予算を使ってしまっているんじゃないのかなというふうに思われる節もあるんですよ。だから、そもそも予算で出したときの言い方がいいかげんだったのかという話になっちゃうのね。それはそこだけじゃなくて全体的な話になるから委員長から言ってもらいたいんだけれども、なるべく合わせてもらわないと、全般的に見て、本当に仕方ない場合はあるにしても、わざわざ変えなければいけないという理由がなければ、一発で見てわかるように表現してくれないと見比べができないので、それはお願いしておきます。
 それと、その上の哲学堂指定管理者講演・講座で11万円という予算額で、決算のところを見ると、もっと知りたい哲学堂上級編講座の事業運営委託1回1日間、参加12名で11万円出ている。多分これは同じことだと思うんだけれども、予算のときに質疑していても、これをやっているとは思えないんだよね。このための予算だったんですか。あまり詳しく書いてしまうとそういうふうに見えてきちゃうんだけど、1回でこういった事業委託で、10分の10出ているとか出ていないとか、そんなことはどうでもいい話で、ちゃんと税金なんだから、1回11万円というのは何をやったんですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 もっと知りたい哲学堂ということで、哲学堂をよりよく知ってもらうために、学識経験をお持ちの方を講師に呼びまして講演をしたというものでございます。
大内委員
 その講師の方は、1日何時間やったか知らないけれども、1回だけで11万円の講師料を払ったということですか。例えばペーパーだとか、いろいろなものを出したとか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 費用のかかり方の明細については保留させていただきます。
大内委員
 そんな難しい話じゃないよ、これ。
 もう一つあるのは歴史民俗資料館の運営のほうだけれども、予算では使用料、保険料という欄なんだけれども、執行では出ていない。使わなかったということなんですか。不用額にも出ていないんです。当初予算では(2)歴史民俗資料館管理運営のほうで、使用料また保険料が21万3,000円予算で出ているんですよ。でも、決算書を見るとそれがなくなっていて、ほかのものやなんか、トイレ用洗浄殺菌なんとかが出てきているんだけど、使用料、保険料自体の執行欄がなくて、また不用額のところにも出ていないんだけれども、これはどこへ行っちゃったの。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 395ページの執行額のところの下から2番目です。トイレ用洗浄殺菌装置賃借料、これが使用料としての金額になってございます。
大内委員
 予算書で使用料と保険料と書いて21万3,000円予算化されていて、決算書を見たらトイレ用洗浄殺菌装置の賃借料だというのはちょっとあれなんじゃないの。こっちも使用料とあまり詳しく書いてしまうとそうなっちゃうんだけど、だったら、予算説明書のときにもトイレ何とか使用料ぐらいで予算を言ってくれないと、普通、使用料って、こういうものの使用料だとは思わないよ。部長、そう思いませんか。部長、保険料はどこへ行っちゃったの。
田中健康福祉部長
 たしか昨日の予算資料の歳出説明の項目の表記と決算資料の項目の表記というのは対応がなかなか難しいというお話だと思います。予算のほうは、使用料とか保険料みたいなものはまとめて節で表記をしておりまして、決算のときはその節の中の、例えば使用料の中で具体的にどういったものかということをより詳しく書いているということで一致をしないところがあると思います。表記の仕方としては、今回の場合は、決算に書いてあるようなトイレ用洗浄殺菌装置賃借料という形のほうがわかりやすい表記だというふうに思います。ただ、予算のときにそこまで詳しく書くかというスペースの問題もありますので、一定の認識がございますので、なかなかそこまで書き切れないというのが現状でございます。できるだけ合わせたほうがいいなというふうには……。
大内委員
 だったら、これは最初から予算書のところで使用料じゃなくて賃借料と書くんじゃないの。そういう言いわけをするのだったら、使用料じゃないんじゃないの。賃借料じゃないの。予算書には使用料のところを充てたと言ったよ。それも違うの。言っている意味がわかる……。予算書には使用料と書いてあるの。決算書は賃借料なの。あと、保険料はどこへ行っちゃったのか。その答えは返ってきていないんだけど。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 保険料は事務費という表現の中に含まれてございます。
大内委員
 だから、1回で答えてもらいたいんだけど、使用料と保険料を合わせて21万3,000円しか計上されていなくて、そうすると、事務費が19万円で、トイレ賃借料が21万円で、40万円になっちゃうと、またほかに何でもかんでも事務費の中へ入れてしまってわけがわからないねという話になっちゃうじゃないですか。だから、もうちょっとわかりやすい表記にしてくれないと。使用料と賃借料は同じなんですよと言われてしまえば、それまでなんだけど、どうなの。
田中健康福祉部長
 申しわけございません。確かに使用料と賃借料は別物でございますが、ただ、節としては14節で同じなものですから、そういった表記にしたということでございます。正確を期したほうがいいかなというふうには思います。
大内委員
 そこに限らず、ほかのところも全部気をつけていただきたいんだけど、この主要施策のほうを見ると、23年度は歴史民俗資料館の入場者数が非常にふえているんですよね。ふえているといったって1割ちょっとかな。これは理由が何かあるんですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 委託をすることによって、魅力的な企画展を行うとか、そういうことで努力をしたということだと思っております。PRも地元商店会と一緒にしたり、あるいは哲学堂公園とコラボレーションいたしまして、お互いの来客を融通し合ったり、誘導し合ったりという努力をした成果だと思っております。
大内委員
 あまり言うと、やっぱり職員より委託がよかったんだなということなんだね。そういう言い方をすると、職員がやっているよりも委託したほうがよりよいものができた、できたと言うと、その表現がどうか難しいですけれども。前も言ったんですけれども、3,600人というはかり方をどういうふうに、職員の人とかも通るたびに全部カウントされているだとかいろいろなことがあったんだけれども、カウントの仕方を正確にどういうふうにやっているか教えてくれますか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 館の入り口に電気的にわかるようなカウンターがついてございまして、それによって出入りをするわけでございますが、職員については裏口から入っておりますので、ここにはカウントされておりません。
大内委員
 細かく言うと、そこを何回も同じ人が出入りしたら全部カウントされるということですか。入り口を入って、ちょっと出て、また入って、たばこを吸いに出て、また入ってきて、全部それもカウントされるの。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 1日のうちで2回入った方につきましては2回カウントしてしまうというのはシステム上仕方ないと思いますが、それは、1回入った結果、もう一度見てみたいという積極的な考えで入ったということもございますので、これ以上精密な出入りをするとなると、それはそれでまたお金がかかってくると思っております。
大内委員
 だから、それをどうこうしろというつもりはないんだけど、特に子どもなんか出入りも、何年生かは必ず行くんでしょう。バスでばあっと行って、わあっと入って、また出たりとかやっちゃうと、全部カウントに入ってしまうと、ここに成果事業で出ていても、そんなに当てにならない数字だという理解でしゃべって出していただかないと、この評価をする人たちも、ただ単にこの数字を見たらすごいなと思っちゃうし、多少その辺のことはちゃんと説明をしてやっていただいているんですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 この来客の数を数える精度につきまして、いろいろ誤差もあるというのはお話のとおりだと思いますが、毎回毎回同じやり方ではかっておりますので、委託化にしたから精度が落ちたということはないと思っております。
主査
 先ほどのもっと知りたい哲学堂上級編の講師料の答弁はいいですか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 申しわけございません。これは講師謝礼ということでございますが、1日1回と書いてあるのはそのとおりでございますが、それまでの事前の打ち合わせ等も含まれておりますので、それも含めた金額としてここには書いてございます。
大内委員
 だから、それは東洋大学連携事業じゃなくて、僕が言ったのは、もっと知りたい哲学堂上級編、これは東洋大学は関係ないでしょう。(「もっと知りたいのことでございます」と呼ぶ者あり)今、東洋大学と言わなかった、言っていない……。
主査
 打ち合わせと言った。
大内委員
 でも、打ち合わせに金を払うか。
主査
 分科会を休憩します。

(午後2時00分)

主査
 分科会を再開します。

(午後2時06分)

大内委員
 今いろいろあったんですけれども、東洋大学連携事業、あまり複雑にしないで、東洋大学に一貫して上級編もやってくださいよとやったほうがわかりやすいし、あるいは、全部を歴史民俗資料館に委託して、そこで初級編、中級編、上級編というのを頼んで、そこが東洋大学と直接連携をとって講師料を払うなりやったほうがわかりやすいと思いますので、今後はそういうふうにしたほうがいい。ことしはどうしているのかわかりませんけれども、わかりやすい執行をお願いしたいと思います。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、進行いたします。以上で学習スポーツ費の文化財を終わります。
 次に、諸支出金のうち以下のもの、決算説明書468から469ページの諸支出金のうち、3、特定目的基金積立金、それから区民活動、区民公益活動推進基金積立金について。
大内委員
 今回もいろいろ基金でお話が出ていたんですけれども、うちの所管は区民公益活動推進基金積立金なんだけど、これ、幾らぐらいあれば安定的な運用ができるのか。要するに、幾らを目標にためているとかあるんですか。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
 この基金につきましては、毎年度払い出しとしまして100万から200万円の間の金額を考えております。そのため、その原資となる分を積み立てすること。寄附がそこの目標額に毎年度達していませんので、一般財源で積み立てをしております。
大内委員
 100万から200万でよければ、160万も要らない。100万から200万ぐらいあればいいというのだったら、別にわざわざ100万切るまで中野がここに基金を積まないで、寄附金というのをそれだけためていればいいんじゃないの。そういう言い方をするんだったら……。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
 基本的には100万から200万円の間で歳出をしたいということで、基金をためております。その年度の寄附金が幾ら出るかというのが見込みがつかないことから、年度当初に100万以上の積み立てをし、その中から取り崩しをしていくということで運用していく形になっております。
大内委員
 結局ほとんど出ていっちゃった形になるのかな。残ったのが728円、不用額は。だから、こういうものなの。要するに、あるものは毎年その年で全部1回使い切って、またゼロからためる。この基金の考え方はそういうものなのか、それを聞いているの。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
 そのとおりでございます。計画的に積み立てをして一気に取り崩すという整備の基金と違いまして、毎年度一定額をためておきながら毎年度取り崩していくということで運用しているものになります。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 進行いたします。なければ、特定目的基金積立金、それから区民公益活動推進基金積立金については終了いたします。
 次に、歳入に移ります。歳入決算説明書補助資料により一括して審査いたします。質疑はありませんか。
大内委員
 最近、自動販売機を設置すると設置代金の使用料が入るということなんです。この年はまだやっていないけれども、今はあちこちでやっているんですか。去年からやっているの。所管が違うの。ここに使用料と出ているけれども、これは違うの。
主査
 ちょっと休憩いたします。

(午後2時13分)

主査
 分科会を再開します。

(午後2時24分)

 歳入について、他に質疑はありませんか。
石川委員
 2ページの文化施設のもみじ山文化センターレストラン・喫茶コーナー使用料121万八千幾らとなっていますが、平米数を教えていただけますか。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 レストランの平米数はわかりません。
石川委員
 続いて、22ページの東中野四丁目用地及び建物貸付料980万円、これは具体的に場所を教えていただけますか。
主査
 石川委員、もう1回言って、何ページ。
石川委員
 22ページの財産運用収入の部分の東中野四丁目用地及び建物貸付料988万余の場所の特定を教えてください。
小田健康福祉部副参事(福祉推進担当)
 住吉保育園の跡地で、昨年、母子福祉施設慈愛寮に貸し付けた使用料です。
佐伯委員
 25ページの諸収入の弁償金のところですけれども、これは生活保護の弁償金ですよね。予算額5,793万2,000円、実際には調定額4億9,000万円もある。総括の中でも債権管理の話をしましたけれども、結局、これだけ弁償金を取らなくちゃいけないのがあるのに、実質的に予算として5,700万円しか組んでいないということは、この程度取れればいいと考えているのか。実際にもう一つ、収入済額が予算より多く、6,580万円取れた。これでよしとしてしまうのか。そのあたりの予算立ての問題から、この結果と総合してどういうふうに評価されているかお聞かせください。
伊藤健康福祉部副参事(生活援護担当)
 これは、収入認定が的確にできなくて、返していただかなければならないお金のものでございます。予算現額よりたくさん入ったということは、委員の言われる意味合いもございます。こちらで計画的に、受給者の方と相談して、このくらいの分割ならどうか、こういうことなら返してもらえるかということでお話し合いをしながら、これだけこの年度の中で収入があるかというふうに見込んだわけですけれども、それよりも返していただけたということです。それはそれでよかったのですけれども、そういう意味では、きちんと返してもらうべきお金ということの積算が少し正しくなかったということは言えるかと思います。
佐伯委員
 もともと返してもらわなきゃいけない金額の15%もいっていない予算立てというのは、ちょっと問題あるかなと思います。こちらはちょっと状況が違うかもしれませんけれども、同じことが保健福祉費貸付返還金、これについても1億3,900万円。(「何ページ」と呼ぶ者あり)23ページの諸収入貸付金のところです。調定額が1億3,900万円なのに予算は3,200万円しか組んでいない。返してもらわなきゃいけないお金をこれだけしか返してもらえないのかというような設定しかされていないということで、これについては逆に収入が予算現額を割ってしまったというあたりはどのように評価されているでしょうか。
伊藤健康福祉部副参事(生活援護担当)
 もともとの貸付対象の方たちが一定の収入、生活保護ではございませんけれども、生活に一定の厳しい状況がある方たちへの貸付金でございます。ただし、きちんと返せるという見込みがある方にもちろんお貸ししているわけですけれども、なかなか定期的に返していただくということについては難しい状況がございます。ただし、平成21年度からサービサーを委託いたしましたので、区外転居も含めまして非常に粘り強く回収はしているところでございます。
浅川健康福祉部副参事(学習スポーツ担当)
 先ほど保留させていただきましたもみじ山文化センターのレストラン及び喫茶コーナーの平米数でございます。レストラン部分につきましては258平米、それから喫茶コーナーについては37平米でございます。
甲田委員
 単純にわからないので教えていただきたいんですけれども、26ページの雑入の私用電話料というのが7,980円とあるのですが、この私用電話というのはピンク電話の公衆電話みたいなものでしょうか。それとも普通の電話機の私用電話か、教えてください。
朝井地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当)
 私用電話料という表現になっていますが、いわゆるピンクの電話で、電話に使った料金を歳入としているものです。
主査
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、一般会計分担分の質疑を終了します。
 次に、国民健康保険事業特別会計について一括して質疑を行います。当分科会の分担分については、分科会分担表を御参照ください。500から501ページ、国庫支出金、特定健診・保健指導負担金ですね。それから、都支出金、2の特定健診・保健指導負担金、506から507ページ。
いでい委員
 506ページ、507ページの特定健診・保健指導負担金について伺いますが、これは調定額というんですか、基本負担額1億4,112万5,400円、これの3分の1ということで、国が3分の1、都が3分の1、区が3分の1、それでこの数字になるんですか。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 委員のおっしゃるとおりでございます。
主査
 あと繰越金ですね。508から509ページもそうです。1の繰越金、3の特定健診・保健指導繰越金ですね。それから、歳出で544から545ページ、保健事業費。
白井委員
 500ページ、きのう間違えて先にやってしまおうと思ったんですけれども、特定健診・保健指導負担金についてお伺いしたいと思います。というよりも事業内容についてなんですけれども、別冊、主要施策の成果187ページ、ここに特定健診並びに特定保健指導の事業評価が出ています。特に受診率、ほぼ横ばいに近い状態ではあるんですが、一方で特定保健指導は、23年度が目標値20%に対して9.3%です。前年が13.5%ですから、がくっと落ち込んでいる状況ですけれども、この点、まずどのように分析をされているんでしょうか、お伺いいたします。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 特定保健指導につきましては、年度当初、始まったときには、それでも多くはないんですが、御参加のあった方たちで、翌年にその方たちが実際に保健指導の効果があったかという検証も実は仕組みとしてされていない状況になってございます。区としましては、同様の方が受診した場合あるいは実際に利用を勧めている段階で、1度聞いたからもういいよとか、そういった形で、1度利用した方が、効果があったからもう1回利用しようとか、あるいは利用しなかった方が、口コミで効果があったから利用してみようとか、そういったふうになかなかなり得ていないという現実のあらわれというふうに評価してございます。
白井委員
 今、特定保健指導を行って、その後、改善があったかどうかを調査もできていないと言ったんですが、ここは一番大事でして、特定保健指導というのは、いわゆる指導したから終わりじゃなくて、その後どのようにQOL改善できましたかというところがものすごく大事ですね。一方で、個人にとって健康管理の上でも大事ではあるんですけれども、これは後期高齢者支援金の評価対象になりますよね。いわゆる国保のそれぞれの保険料にはね返ることになるんですけれども、後期高齢者医療制度をそれぞれの保険者が支えています。受診率だとか特定保健指導の改善によって非常に成功している自治体は、あめとむちという言い方なんでしょうか、負担金が減らしてもらえます。うまく改善ができていないだとか、特に保健指導をやって健康改善に向けられていませんよという人はどうなるかというと、保険料をプラス、上乗せの状態になります。この算定期間というのはいよいよ終わって、今後スタートになります。これまでは平成20年度にスタートしていたので、この基準をどのくらいのせるのか、のせないのかという話だったんですけれども、つい最近、平成24年、ことし6月に25年度からの負担金の割合というお話が出ました。この点、まず御存じであればお伺いしたいと思います。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 今、委員のおっしゃったことにつきましては承知してございます。ただ、現段階では具体的にどういう形になるか、その後の通知がまだない状況でございます。
白井委員
 厚生労働省のホームページ等々で実はこの支援金の話が既に出ておりまして、ほぼこの線でいくんだろうなというのが出ています。今のところとりあえず、特定保健指導すらできていないところはペナルティーがありそうです。いわゆる保険料、後期高齢者医療制度を支える負担金が保険者にのせられる。この数値の改善まではいっていないんですけれども、とりあえずこの5年間はこれで何とかなるのかという部分では、中野区にとって今回はプラスもマイナスもなしになりそうかなという方向です。ただ、次はどこもこれにのせてくるんですが、どのくらい改善できたのかというところが問われまして、その改善がうまく進まなければ中野区の国保のほうに負担金が重くのってくる。それは一人ひとりで考えると保険料が上がるような形になってくるという仕組みです。この状況の情報をまず入れていただくのと、当人の健康をどうやって改善していくのかも大事なんですけれども、一方で保険料のことを考えると、この点にも目を置いた上でやっていかないと、これは単になかなか改善できていないんですというお話にはならないと思うんですけれども、いかがでしょうか、お伺いします。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 所管といたしましても、保健指導のほうが非常に伸び悩んでいることもございます。そういったことで仕組みの見直し等を現在行っておりまして、24年度につきましては今までと違いまして、スポーツクラブへ委託して保健指導の実施を行うようにしたところでございます。現実には、スポーツクラブといいましても、スポーツが組み込まれているわけではございません。国の指定の保健指導の項目がございますので。ただ、場所といたしましてスポーツクラブを活用するということになりますので、身近にそこに出入りするスポーツをやっていらっしゃる方とか、あるいはスポーツクラブによりましては1回分ちょっと無料でやりましょうとか、そういったようなことも出てくるという可能性としてもございまして、今後その辺の様子を見ながら順次対応していきたいというふうに考えております。
白井委員
 何らかの形での取り組みが必要だと思うんですけれども、一方で、ここの管轄ではありませんけれども、きのうお話が出た例えば糖尿病対策だとか禁煙の取り組みだとか、やっているんだけれども、どうも費用対効果で考えるとごくごく一部ですよと。ただ、糖尿病対策というのも実はここの保健指導に当たるような取り組みとは別にという言い方をされているので、本来、チャンスがあったらやるんじゃなくて、全体的にどうやったら上がるのかということも考えた上でお話が必要かなと思います。そういう面では改善に向けての引き続きの御努力をお願いしたいと思います。最後は要望で結構です。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 質疑がなければ、国民健康保険事業特別会計についての質疑を終了いたします。
 次に、介護保険特別会計について、一括して質疑を行います。当分科会の分担分については分科会分担表を御参照ください。歳入のうち、3のサービス収入、4の成年後見費用求償収入、584ページから585ページのところです。いずれもそうです。
大内委員
 サービス収入というのは、説明が書いてあるんですけれども、よくわからないので教えていただけますか。
杉本南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)
 介護予防事業といたしまして、一般高齢者向けに体力づくり教室等を行ってございます。こちらの費用の10%相当額を御本人の自己負担金としていただいている、そういった性質のものでございます。
大内委員
 これはサービス収入のところに入れなさいという規定があるの。こういう項目は必ずどこの決算書にも出ていて、今言っている部分はサービス収入という部分に入れるんですよとなっているの。
杉本南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)
 介護保険特別会計につきましては厚生労働省のほうから準則が示されてございまして、そちらに従いまして当区におきましても運用しているものでございます。
大内委員
 だから、サービス収入という項目に入れなさいよと書いてあるの。
杉本南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)
 そのとおりでございます。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 あわせて特定高齢者の事業の自己負担金もこちらに入ってございます。
主査
 介護保険のところ、雑入中、健康福祉部の所管のもの、584ページから585ページですね。それから、歳出、地域支援事業費のうち、以下のものです。1、介護予防特定高齢者事業費、602から603ページ、介護予防一般高齢者事業費、602から605ページ、それから地域支援任意事業費、604から605ページにあります。それから、606から607ページの包括支援センター運営費、これが歳出の部分です。
大内委員
 この高齢者配布事業で介護予防基本チェックリストとあるじゃないですか。これは聞いていいんでしょう。
主査
 何ページですか。
大内委員
 602ページ。
 主査 602ページ、介護予防特定高齢者事業費。
大内委員
 何部ぐらいつくっていて、発送、郵便料と書いてあるんだけど、何部ぐらい発送しているの。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 こちらの対象は65歳以上の介護保険非該当の方にお送りいたしておりますので、約5万部です。5万ちょっとつくりまして、5万部程度発送しております。
大内委員
 今言った非介護保険者が5万人……。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 介護保険認定非該当者でございます。
大内委員
 中野区で5万人以上いるということですか。
石濱健康福祉部副参事(健康推進担当)
 はい。
白井委員
 これもきのう間違えてやろうとしたら特会のほうだったので、604ページ、徘徊高齢者探索サービス、まずどのようなサービスの概要になっているのか教えていただきたいと思います。
小田健康福祉部副参事(福祉推進担当)
 このサービスは、徘徊行動のある高齢者の方を介護している方に対するサービスになります。内容といたしましては、GPSネットワーク網を活用いたしまして、高齢者の方がいなくなったときに24時間対応の位置情報センターが現在の位置を探索しまして、介護者の方に電話またはインターネットで位置をお知らせするというものでございます。利用の対象者の要件でございますが、まず介護者または徘徊行動のある高齢者、どちらかが中野区の在住であることと、介護者の要件としては、徘徊行動のある高齢者の方を日常的に介護していること、また位置情報がわかった連絡があったときに迎えに行くことができるというような方でございます。当該の徘徊行動のある高齢者の方は要支援の1から要介護の5で、在宅で生活をされている方でございます。また、認知症により徘徊行動のある65歳以上の方、この場合は40歳以上の若年性認知症の方も含まれるというようなことになってございます。
白井委員
 ありがとうございます。そういう意味では、要支援1から受けられる状態になりますし、中野区にお住まいの方、もちろん介護している方は必要ではあるんですけれども、高齢化に伴って恐らくニーズは非常にあるんじゃないかなと思うんですが、一方で、事業の執行率だとか利用人数を見ると非常に少ない気がするんです。この点、数字を単純に判断すると周知が足りないのかなと思うんですけれども、どのように分析をなされているでしょうか、お伺いしたいと思います。
小田健康福祉部副参事(福祉推進担当)
 周知につきましては、ホームページですとか、また地域包括、ケアマネさん、担当者会等々におきまして、当サービスがあるということを年度当初に周知しておりますし、随時御案内をしているところでございます。実際御利用者の方はおおむね30人前後で年間としては推移しております。理由の一つといたしましては、お電話で問い合わせがあって、こういうサービスがあるから使ってみようかなという方で、御家族の方からお話があるんですが、実際、高齢者の方が、小さいこのぐらいのGPS機能つきのものですが、これを持って出なかったりされる。あとは、連絡があったときには常にお迎えに行けるような状況が担保されていないといけないというところがなかなか利用に結びつかない点であるかなという分析をしております。また、今回、執行残があった件につきましては、21年度、22年度、非常に検索を頻繁にかける。ある高齢者の方の御家族が皆さん非常に御心配されて、インターネットでの検索を月に例えば5,000回ぐらいされたりとかいうこともありまして、ちょっと伸びがあったものですので、平成23年度予算につきましてはその部分を多目に見込んだ分が残として、御心配をされて常時見るというようなことを複数の御親族がされていたものですから、その点、御案内をさせていただいて、確認の内容について多少控えさせていただくようにお願いをした次第でございます。
白井委員
 事業概要の18ページにこの事業の中身についてお話があります。実人員利用者31人、利用者数というところは延べ255人になっているんですけれども、今の5,000回も検索というのは恐らくホームページ上だから入っていないんですかね。実際に問い合わせがあって、電話で介護している方にお知らせをした人数ということでいいでしょうか。
小田健康福祉部副参事(福祉推進担当)
 概要のほうの御説明が不足しているかと思いますが、延べといいますのは月の御利用人数でございますので、31人の方が4月から3月まで続けてということではなくて、途中から御加入されたというのを月でカウントした人数でございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、介護保険特別会計についての質疑を終了します。
 以上で当分科会分担分についての質疑はすべて終了しますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で当分科会分担分に関する質疑を終結しますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、認定第1号、認定第3号及び認定第5号の当分科会分担分を終結いたします。
 次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、10月5日(金曜日)正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。
 次回の厚生分科会は、あす10月5日(金曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。
小田健康福祉部副参事(福祉推進担当)
 大変申しわけありません。先ほどの検索のところで、5,000回ではなくて、1回当たり100円の検索料で、月に5,000円を超える金額が毎月続かれたという方が1年間いらっしゃったので検索利用料が伸びたというところになります。すみません。訂正させていただきます。
主査
 分科会を休憩します。

(午後2時53分)

主査
 分科会を再開します。

(午後2時54分)

 各委員、理事者から他に発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の厚生分科会を散会します。

(午後2時54分)