平成24年03月08日予算特別委員会(第7日)
1.平成24年(2012年)3月8日、中野区議会第一・第二委員会室において開会された。
1.出席委員(41名)
1番 若 林 しげお 2番 高 橋 かずちか
3番 木 村 広 一 4番 甲 田 ゆり子
5番 小 林 ぜんいち 6番 中 村 延 子
7番 石 坂 わたる 8番 後 藤 英 之
9番 石 川 直 行 10番 内 川 和 久
11番 ひぐち 和 正 12番 いでい 良 輔
13番 白 井 ひでふみ 14番 平 山 英 明
15番 南 かつひこ 16番 森 たかゆき
17番 いながき じゅん子 18番 林 まさみ
19番 小宮山 たかし 20番 浦 野 さとみ
21番 伊 東 しんじ 22番 佐 野 れいじ
23番 北 原 ともあき 24番 吉 原 宏
25番 小 林 秀 明 26番 久 保 り か
28番 奥 田 けんじ 29番 近 藤 さえ子
30番 金 子 洋 31番 長 沢 和 彦
32番 大 内 しんご 33番 伊 藤 正 信
34番 高 橋 ちあき 35番 市 川 みのる
36番 篠 国 昭 37番 やながわ 妙 子
38番 佐 伯 利 昭 39番 むとう 有 子
40番 か せ 次 郎 41番 来 住 和 行
42番 岩 永 しほ子
1.欠席委員(1名)
27番 酒 井 たくや
1.出席説明員
中野区長 田中 大輔
副区長 金野 晃
副区長 阪井 清志
教育長 田辺 裕子
政策室長 竹内 沖司
政策室副参事(企画担当) 小田 史子
政策室副参事(予算担当) 奈良 浩二
経営室長 川崎 亨
危機管理担当部長荒牧 正伸
経営室副参事(経営担当) 髙橋 信一
経営室副参事(行政監理担当) 戸辺 眞
都市政策推進室長遠藤 由紀夫
都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
地域支えあい推進室長 長田 久雄
地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 野村 建樹
区民サービス管理部長 登 弘毅
区民サービス管理部副参事(区民サービス担当) 藤井 康弘
健康福祉部長 田中 政之
保健所長 田原 なるみ
健康福祉部副参事(福祉推進担当) 上村 晃一
環境部長 尾﨑 孝
環境部副参事(地球温暖化対策担当) 鈴木 郁也
都市基盤部長 服部 敏信
都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 村木 誠
子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、
教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 白土 純
教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
会計室長 辻本 将紀
1.本会の書記は下記のとおりである。
事務局長 篠原 文彦
事務局次長 石濱 良行
議事調査担当係長 佐藤 肇
書 記 関村 英希
書 記 河村 孝雄
書 記 東 利司雄
書 記 丸尾 明美
書 記 土屋 佳代子
書 記 鳥居 誠
書 記 細川 道明
書 記 岡田 浩二
書 記 鈴木 均
書 記 永見 英光
書 記 竹内 賢三
午後1時00分開議
○佐野委員長 定足数に達しましたので、ただいまから予算特別委員会を開会いたします。
第6号議案から第10号議案まで計5件を合わせて議題に供します。
初めに、午前中に開かれました理事会の報告をいたします。
理事会では、本日の委員会運営について、資料の訂正について、その他について、協議をいたしました。
まず、委員会運営についてですが、主査報告は総務、区民、厚生、建設、子ども文教の各分科会の順に従い、報告後、順次、質疑を自席で行うことを確認いたしました。
次に、組替動議についてでありますが、本日は提案者への質疑から行うこと、質疑は自席から行うこと、質疑の順序は総括質疑の例に倣い大会派順に一人ずつ行うこと。答弁については、提案者代表は発言席から行うこと、他の提案者は自席から行うこと、また、質疑の内容が組替動議が成立した場合の執行上の影響に及ぶ場合は理事者に質疑をし、答弁を求めることを確認いたしました。
次に、討論については従前の例に従い、省略することを確認いたしました。
次に、採決の順序についてお知らせいたします。まず、第6号議案、一般会計予算の組替動議を起立により採決、続いて、第6号議案、一般会計予算原案については、やはり起立により採決、次に、第7号議案、用地特別会計予算は簡易により採決、第8号議案、国民健康保険事業特別会計予算は起立により、第9号議案、後期高齢者医療特別会計予算は起立により、第10号議案、介護保険特別会計予算は起立により、順次採決を行うことを確認させていただきました。
次に、意見についてですが、提出された意見はこれまでありませんでした。
なお、意見は主査報告が終了するときまで提出ができることになっているため、提出があった場合には委員会を暫時休憩し、理事会を開いて協議を行います。
次に、資料の訂正について、理事者から申し出があり、正誤表を席上に配付しておくことを確認いたしました。お手元に配付してありますので、御確認をしていただきたいと思います。
また、お手元に配付の資料要求一覧(最終版)については、従前に倣い、会議録の巻末に添付すること、CD-Rにより各会派に配付することを確認いたしました。
以上が理事会の報告でございますが、これに対しまして何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 それでは、ただいまの報告のとおり、委員会を運営することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 御異議ありませんので、さよう運営をいたします。
それでは、これより主査報告を行います。
○森副委員長 初めに、総務分科会主査の報告を求めます。
○佐野主査 3月2日、5日、6日に行われました総務分科会の審査の経過について御報告をいたします。
当分科会では、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算の分担分、第7号議案、平成24年度中野区用地特別会計予算、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分及び第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算の分担分の審査を行いました。
それでは、初めに、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算についての分担分のうち、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして、御報告をいたします。
初めに、経営費、企画費中、国際化推進について、「昨年は東日本大震災の影響で、国際交流事業の実施が休止されたが、24年度はどのような方向で推進していくのか」との質疑があり、「ソウル特別市陽川区との交流については民間レベルでの交流を主に、具体的には青少年によるスポーツ交流などから検討して進めていきたい」との答弁がございました。
これに関連して、「長きにわたる友好関係を築くため、それを支える職員の果たす役割も重要である。その部分を大切にしながら、取り組みを成功させてほしい」との要望がございました。
次に、企画費中、男女共同参画について、「共同参画に関する啓発事業の内容」について質疑があり、「今年度はコミュニケーション講座を2回行ったほか、DVについての出前講座などを開催している。講師は学識経験者などに依頼し、おおむね年6回の実施を予定している」との答弁がございました。
次に、情報・改善費中、民間IT研修について、「『受講料等』で236万円が計上されているが、規模と内容はどのようなものか」との質疑があり、「地方自治情報センターの会費のほか、民間派遣研修費用を含んでおり、データベースプログラム等を習得するための研修等、95件程度の受講を予定している」との答弁がございました。
次に、経営費中、区役所移転計画について、「目指すべき新庁舎に対する基本的な考えを持つべきと考えるが、どうか」との質疑があり、「これからの庁舎は、単に職員が事務をするだけではなく、さまざまな機能が入ってくるものだと考えている。20年後、30年後を見据えた機能など、さまざまな要素について、内部的な検討を進めていきたい」との答弁がありました。
次に、施設費中、区役所本庁舎他区有施設営繕工事について、「厳しい財政状況の中、営繕工事費として一般財源で6億5,000万円を予算計上しているが、特定財源を見込んではいない。基金からの繰り入れは行わないのか」との質疑がありました。これに対して、「社会福祉施設及び義務教育施設以外の施設改修については、財政調整基金の施設改修分を充てることになるが、その際、予算の性質上、特定財源ではなく一般財源としての繰り入れとなる。平成24年度は、財政調整基金から6億4,000万円の繰り入れを予定している」との答弁がございました。
次に、行政監理費中、財務諸表作成支援について、「『支援委託』とあるが、これは具体的にどのようなことを行っているのか」との質疑があり、「財政白書作成に当たり、総務省の改訂モデルに準拠した財務諸表を作成しており、委託により専門事業者の支援を受けている」との答弁がありました。
これに対し、「その作業を職員が行うことはできないのか」との質疑があり、「財務諸表は出納閉鎖後から短い期間でまとめなければならないため、支援を受けている。職員は作成の過程で事業者とのやりとりを通じて勉強しており、職員の育成にも役立っていると考えている」との答弁がありました。
次に、会計管理費中、財務会計システム改修委託に関連して、内部統制に係る「システム改修に向けての検討状況」についての質疑があり、「内部統制の中でミスを未然に防ぐシステム改修について、方針の中に盛り込んだところである。現在、庁内で検討チームをつくり、検討を進めており、その内容については、来年度早々にまとめていく予定である」との答弁がありました。
次に、諸支出金、特定目的基金積立金中、まちづくり基金積立金について、「一般財源として1億3,700万円余を充てているが、これは何なのか」との質疑があり、「都市計画交付金対象事業について、まちづくり基金から繰り入れて対応した。都区財政調整制度上、財産費として算定されるため、その財産費分をまちづくり基金に改めて積み立てるものである」との答弁がありました。
これに対して、「このような場合、通常、起債をかけると思うが、なぜそうしないのか」との質疑があり、「23年度当初予算では起債を想定していたが、最終補正において、基金からの繰り入れに振りかえたものである」との答弁がございました。
このほか、区民と区長の対話集会について、ホームページの運営について、区役所本庁舎耐震補強等について、外部評価委員会委員について、旧第六中学校解体工事についてなどさまざまな質疑がありました。
続いて、一般会計予算の歳入について質疑を行ったところ、財政調整基金繰入金の内訳について、賀詞交歓会の会費収入についてなどの質疑がありました。
また、第7号議案、平成24年度中野区用地特別会計予算、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分、第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算の分担金について、それぞれの質疑を行いましたが、質疑はありませんでした。
以上が当分科会における主な質疑応答及び要望の内容でございます。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、念のため申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わらせていただきます。
○森副委員長 ただいまの総務分科会主査の報告について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○森副委員長 質疑がなければ、以上で総務分科会主査の報告を終了いたします。
○佐野委員長 次に、区民分科会主査の報告を求めます。
○かせ主査 3月2日、5日及び6日に行いました区民分科会における審査の経過について御報告を申し上げます。
当分科会では、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算の分担分、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分、第9号議案、平成24年度中野区後期高齢者医療特別会計予算及び第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算の分担分について審査を行いました。
それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について、御報告を申し上げます。
初めに、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算(分担分)の歳出では、区民サービス管理部経営費中、ロビーコンサート演奏者謝礼について、「これまで武蔵野音楽大学と連携しながら事業を実施してきているが、区内にはさまざまな芸術家がおり、今後はそのような方々へも演奏の機会を提供するよう検討したらどうか」との質疑があり、「会場や日程が限定されているなどの課題はあるが、演奏の仕方なども含めて開催できる範囲で検討していきたい」との答弁がありました。
これに関連して、他の委員から、「コンサートの開催について、区民などへの周知が十分になされていない。今後はより一層、事業のPRに努めてほしい」との要望がありました。
次に、住民記録費中、住民基本台帳カードについて、「住民基本台帳カードの無料交付の期間はいつまでか」との質疑があり、「住民基本台帳カードの発行にかかる手数料について、本年11月末まで無料としている」との答弁がありました。
さらに、「住民基本台帳カードの現在の普及率と来年度の発行予定枚数は」との質疑があり、「現在の普及率は10%弱であり、来年度は1万枚の発行を予定している」との答弁がありました。
これに対し、「証明書のコンビニ交付も始まったことであり、住民基本台帳カードの普及に向けて、さらなる努力をしてほしい」との要望がありました。
次に、区税徴収費中、住民税コンビニ収納手数料について、「住民税のコンビニ収納を始めたねらいは何か」との質疑があり、「導入時点で既に23区中21区が実施しており、コンビニ収納が自治体の基本的サービスであるとの認識のもと、区民の利便性を高めることを目的とした。あわせて、一定程度、収入率の向上も期待したものである」との答弁がありました。
さらに、「導入して何らかの変化はあったのか」との質疑があり、「現年度分については多少収納率も上がっており、コンビニ収納導入も一つの要因であると考えている」との答弁がありました。
さらに、他の委員から、「中野区は若い年齢層も多く、これからも利用の増加が見込まれるが、区の見解は」との質疑があり、「現時点で窓口における収納のうち、35%ほどがコンビニ収納であり、区民の利便性が向上したと考えている。利用者の増加に伴い、収入金額も確保するため、今後も収納対策の強化に努めていきたい」との答弁がありました。
次に、地球温暖化対策費中、なかのエコポイントについて、「いよいよポイント交付が始まるが、区民に2年目以降も取り組みを続けてもらうような制度を構築すべきと思うが、いかがか」との質疑があり、「制度の中に何かインセンティブとなるような仕掛けを盛り込み、2年目以降もCO2削減の取り組みに参加していただけるよう、持続的な運営を心がけていきたい」との答弁がありました。
次に、環境公害費に関する組替動議について、提案委員に対し、「放射線測定器の購入に、5台分の経費として300万円を計上しているが、大変厳しい財政状況の中、まずは区が都から借り受けている3台の機器をどう活用するか検討していくことが当然の判断だと思うが、いかがか」との質疑があり、「今ある機器を活用するのは当然だが、3台では少ないと考えて計上したものである」との答弁がありました。
さらに、他の委員から提案委員に対し、「1台60万円の機器を計上しているが、かなり高価である。この機種を選んだ理由は」との質疑があり、「空間と食材も測定できる、誤差の少ない機種を選定したものである」との答弁がありました。
そのほか、一般会計歳出については、ワンストップ型総合窓口や資源回収、ペットの適正飼養及び組替動議の内部被ばく検査の助成などについて質疑がありました。
また、一般会計歳入については、財産貸付収入中、温暖化対策推進オフィス貸付等について、「予算計上している908万9,000円の内訳は」との質疑があり、「温暖化対策推進オフィス貸付分が907万2,000円であり、残りの1万7,000円が温暖化対策推進オフィス敷地内である電柱用地の貸付料相当額である」との答弁がありました。
さらに、「温暖化対策推進オフィスを貸し付ける事業者との具体的な契約締結日は決定しているのか」との質疑があり、「現在のところ未定である」との答弁がありました。
そのほか、一般会計歳入については、特別区民税について質疑がありました。
次に、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分では、歳入の確保に向けた区の対策について質疑があり、「現在進めている収納対策を、来年度はさらに強化して、収納率の向上を図りたい」との答弁がありました。
次に、第9号議案、平成24年度中野区後期高齢者医療特別会計予算については、質疑がありませんでした。
次に、第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算の分担分については、質疑がありませんでした。
以上が区民分科会における主な質疑応答及び要望の内容であります。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で区民分科会における審査の報告を終了いたします。
○佐野委員長 ただいまの区民分科会主査の報告について、何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 質疑がなければ、以上で区民分科会主査の報告を終了いたします。
次に、厚生分科会主査の報告を求めます。
○北原主査 3月2日、5日及び6日に行いました厚生分科会における審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算の分担分、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分及び第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算の分担分について審査を行いました。
それでは、当分科会における主な質疑応答及び要望の内容について報告いたします。
初めに、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算(分担分)の歳出のうち、地域支えあい推進費では、地域活動推進費中、区民活動センター調整について、「区民活動センターの運営に当たっての運営委員会への委託経費総額5%の圧縮の中身と、指定事業の内容はどういうものか」との質疑があり、「厳しい財政状況のもと、区としては10%削減を目指したが、5%圧縮で委託料を積算した。また、来年度からは、運営委員会の手挙げにより、区が示したテーマに沿った事業を実施する場合には、委託料に加算をすることで、運営委員会の意欲を喚起する指定事業を設けたいと考えている」との答弁があり、これに関連して、他の委員から、「区民サービスは低下させないという前提がある中で、今年度の検証も終わっておらず、委託経費総額を圧縮するのはなぜか」との質疑があり、「予算を圧縮しなければならない状況のもと、現状の業務を維持できるぎりぎりのラインとして積算したものである」との答弁がありました。
次に、地域施設費中、南部すこやか福祉センター等整備について、「基本設計と実施設計の委託を分けて契約することができないのか」との質疑があり、「中野富士見中学校跡施設整備に関する基本方針において、平成27年度の開設を予定していたが、財政状況も踏まえ、解体費予算の計上をおくらせることとしたため、開設時期がおくれることになる。できるだけ早期の開設を目指し、基本設計と実施設計をあわせて委託するものである」との答弁がありました。
次に、地域健康推進費中、高齢者福祉センター運営について、「機能転換後の運営や経費などは、どうなるのか」との質疑があり、「転換後の施設の運営は民間事業者が行う。その中での経費負担のあり方や区の責任の範囲などについては、今後十分に検討していきたい」との答弁がありました。
次に、地域健康推進費中、高齢者の熱中症対策について、「今年度行った冷却スカーフの配付は含まれているのか」との質疑があり、「グッズの配付は行わず、来年度は周知に力を入れていきたい」との答弁があり、これに対して、「効果の検証を行い、高齢者の熱中症対策にしっかり取り組んでほしい」との要望が示されました。
次に、健康福祉費で、健康推進費中、糖尿病対策について、「今年度の新規事業だったが、参加者が少ないということで予算を減額している。区としての取り組みはどうだったのか」との質疑があり、「特定健診の受診者を対象としているため、参加者を確保できなかった。来年度は実施会場を4カ所にふやし、参加しやすい体制を整えるとともに、特定健診の受診率向上にも取り組んでいく」との答弁があり、これに関連して、他の委員から、「区民の健康のため、設定した目標の達成に向けて、しっかり取り組んでほしい」との要望が示されました。
次に、健康推進費中、小児初期救急医療体制について、「準夜間における小児初期救急医療の具体的な内容は」との質疑があり、「午後7時から10時まで、中野総合病院内で行っている。1日平均4人から6人ぐらいの利用者で推移している」との答弁があり、さらに、「24時間救急診療を、中野区でも整備する必要があるのではないか」との質疑があり、「二次救急・三次救急は、ブロックで行っており、区のレベルでは考えていない」との答弁がありました。
また、これに関連した組替動議について、提案者に対し、「24時間小児救急医療体制確保の準備として10万円が計上されているが、その内容と積算根拠は何か」との質疑があり、「区内病院への交渉や調査を行うための経費として積算した。組替動議が可決された場合には、必要な予算を積算して再提出をお願いしたい」との答弁があり、さらに、これを受けて、「全国的に中野方式と呼ばれる小児救急医療体制は、医師の確保が難しいことから、準夜間帯に限って当番制で実施している。厳しい現状を踏まえた上で積算し、組替を提案すべきだ」との指摘がありました。
次に、生活援護費について、「就労自立率や自立生活資金償還率などの成果指標の年度目標値が下がっているが、保護世帯の増加と関連があるのか」との質疑があり、「経済状況の変化により、10か年計画で設定した数値と、現実がかけ離れてきており、努力して達成できる数値に修正したものである」との答弁がありました。
次に、スポーツ費中、地域スポーツクラブについて、「3月にキックオフイベントが実施されるが、その先の地域スポーツクラブ事業について、考えていることはあるか」との質疑があり、「健康づくり・スポーツ推進モデル事業を実施し、これまでの地域スポーツクラブ構想を進める上で、実際にどのような事業を行うのかを研究する。これまでの構想を今後も推し進めていくつもりである」との答弁がありました。
そのほか、一般会計歳出については、精神保健相談・支援、入浴困難高齢者支援入浴、高齢者健康支援、障害者就労支援などについての質疑がありました。
また、一般会計歳入については、質疑がありませんでした。
次に、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算の分担分及び第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算の分担分については、質疑がありませんでした。
以上が厚生分科会における主な質疑応答及び要望です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で当分科会における審査の報告を終わらせていただきます。
○佐野委員長 ただいまの厚生分科会主査の報告に対して、何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 質疑がなければ、以上で厚生分科会主査の報告を終了いたします。
次に、建設分科会主査の報告を求めます。
○南主査 3月2日、3月5日及び6日に行いました建設分科会における審査の経過について御報告いたします。
当分科会では、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算の分担分の審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして、御報告いたします。
まず、都市政策推進費、経営支援費中、シルバー人材センター運営支援について、「シルバー人材センターの運営助成費の減額理由及び会員数や仕事量の実態は」との質疑があり、「減額したのは、内部管理経費の効率化を図ることができる部分である。実際に就業した実人員は、平成22年度で1,354人。1人当たり年44万円程度の収入の仕事量であった」との答弁がありました。
これに関連し、他の委員から、「シルバーは高齢者にとって、働く場や生きがい、健康づくりの面でも役割を果たしている。仕事の確保をはじめ、区としてもしっかり支援を続けてほしい」との要望がありました。
次に、にぎわい・商業振興費中、地域商業活性化支援について、「区の商店街に対する支援事業は減ったのか」との質疑があり、「来年度からの区の単独事業として、新しい支援事業の詳細検討を進めている」との答弁がありました。
これに対し、「商店街の方が利用しやすい形で、区の助成制度の説明を丁寧に行ってほしい」との要望がありました。
次に、中野駅周辺地区整備費中、中野駅地区整備について、「中野駅地区整備検討業務の内容は何か」との質疑があり、「中野通り西側南北道路、新北口及び南口駅前広場に係る調査・検討、都市計画に関する検討会の運営、JRとの協定締結の補助業務などである」との答弁がありました。
次に、西武新宿線沿線基盤整備費中、沿線の基盤整備について、「連続立体交差事業の中野区負担金として7,050万円が計上されている。今年度のこれまでの状況と来年度負担金の内訳は」との質疑があり、「今年度は都が事業主体となり用地測量を実施している。来年度予算の内訳は、事業認可に向けた用地測量と詳細設計、事業認可取得後の用地買収費である」との答弁がありました。
これに対し、「事業の実施に当たっては、地権者の方々の合意形成に最大限の努力を図ってほしい」との要望がありました。
次に、都市基盤費、都市計画費中、震災都市復興について、「震災都市復興学習会講師謝礼とあるが事業内容は」との質疑があり、「震災復興計画の策定などに向け、取り組んでいく事項を学ぶため実施する職員研修である。都市基盤部だけでなく全庁的に呼びかけ、東日本大震災の復興支援経験者や専門の有識者を招いて、年2回学習会を行う」との答弁がありました。
次に、住宅費中、住宅資金等融資について、利用件数の見込みについて問われ、「継続分3件、新規分2件を見込んでいる」との答弁がありました。
これに対し、「利用件数がとても少ないが、その理由と、事業を継続する意義は」との質疑があり、「民間の住宅資金融資の充実や、市中金利も非常に低いことが考えられる。しかし、水害被害による住宅の改修などにも対応しており、セーフティネットとして意義があると考えている」との答弁がありました。
次に、まちづくり計画費中、地域まちづくり計画について、「地区まちづくり条例に基づくまちづくり支援とあるが、その内容は」との質疑があり、「地域の課題に取り組むまちづくり活動に対し、相談や勉強会講師の派遣のほか、一定の条件を満たした活動団体には、経済的支援を行うものである」との答弁がありました。
次に、公園維持・管理費中、(仮称)中央部防災公園拡張用地購入費の財源構成について問われ、「国費として社会資本整備総合交付金が18億6,600万円、東京都の都市計画交付金として9億3,350万円、特別区債が28億円となっている」との答弁がありました。
次に、防災費中、災害対策について、「防災無線が聞こえづらいという話があったが、改良した点はあるか」との質疑があり、「指摘があった箇所については現地調査を行い、スピーカーの向きや音の大きさの調整を行った」との答弁がありました。
これに関連し、他の委員から、「周辺の環境により、聞き取りにくい地域はある。今後の改善策を検討しているのか」との質疑があり、「来年度から、防災無線で放送された内容を電話で確認できる音声自動応答システムを設置し、周知を図っていく予定である」との答弁がありました。
このほか、産業振興計画、中野駅周辺計画、中野駅地区都市施設整備、都市基盤部経営、都市施設、まちづくり事業推進、道路管理、道路維持・整備、公園整備、建築行政、建築安全・安心、生活安全、交通対策などについての質疑がありました。
次に、歳入についての質疑を行ったところ、使用料及び手数料中、区営住宅・高齢者福祉住宅・障害者福祉住宅・区民住宅の各使用料について、「使用料が前年度に比べ減少しているが、理由は何か」との質疑があり、「区営住宅、高齢者福祉住宅、障害者福祉住宅については、使用料を所得に応じて算定しているためである。区民住宅については、借り上げた住宅の空き室分の一部を家主に返却するため、使用料相当分の歳入を減額した」との答弁がありました。
このほか、自転車駐車場使用料、自動車駐車場使用料についての質疑がありました。
また、第6号議案に対する組替動議については、質疑はありませんでした。
以上が建設分科会における主な質疑応答及び要望の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨を申し添えます。
以上で建設分科会における審査の報告を終わります。
○佐野委員長 ただいまの建設分科会主査の報告について、何か質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 質疑がなければ、以上で建設分科会主査の報告を終了いたします。
次に、子ども文教分科会主査の報告を求めます。
なお、酒井たくや主査が欠席のために、岩永しほ子副主査により報告を求めます。
○岩永副主査 3月2日、5日及び6日に行いました子ども文教分科会における審査の経過について報告いたします。
当分科会では、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算の分担分について審査を行いました。
初めに、歳出に関する主な質疑応答及び要望の内容につきまして、御報告いたします。
子ども教育費、企画財政費中、学校経理について、「ランドセルがA4判対応の大きなサイズになったため、小学校のロッカーに入らなくなったとの声を聞く。対応は考えているか」との質疑があり、「必要性を感じているが、新JIS規格の机・いすの整備完了後に検討していきたい」との答弁がありました。
次に、学校教育費中、教員の人材育成について、「ICT教育支援員の研修が、来年度は計上されていないが、人材の育成はできたのか」との質疑があり、「国の事業が終了したため、皆減になったものである。教員のスキルアップができ、授業の質の面で成果があらわれると考えている」との答弁がありました。
次に、少人数指導の推進について、「学力向上アシスタントの予算が減額になっているが、習熟度別の学習についての評価や、今後のあり方をどう考えているのか」との質疑があり、「中学校が1校減るために減額になっているが、効果は、算数・数学にあらわれている。学力調査等の結果を見ながら、今後も検証していきたい」との答弁がありました。
次に、学校健康推進費中、給食調理業務の委託について、「委託料が、学校ごとにばらつきがあるが、業者選定の基準はあるのか」との質疑があり、「企画提案公募型事業者選定方式で選定している。今後とも、その中で、より適切な委託料となるよう検討していきたい」との答弁がありました。
これに対し、「教育委員会で、安定した委託ができるように進めてもらいたい」との要望がありました。
次に、組替動議の図書資料購入費の増額分について、提案委員に対し、「事業見直し内容を細かい数字まで踏み込んで議論してきた上で3,000万円上乗せというのは、大きな金額だ。どのような考えで金額を計上したのか」との質疑があり、「図書館を委託したことで削減された経費は、図書購入費に充てるべきであり、区の8館構想からも、1億円規模の予算は必要であると考え、計上した」との答弁がありました。
次に、体験学習費中、海での体験事業の実施について、「岩井臨海学園を廃止した上で900万円以上の手厚い予算となっているが、その内訳は」との質疑があり、「貴重な海での体験を継続させていくとの考えのもと、委託料に740万円程度、バスの雇い上げに160万円程度、その他、旅費等を計上している」との答弁がありました。
これに関連して、「参加できる子どもと、参加できない子どもで、水泳指導に大きな差がついてしまうのではないか」との質疑があり、「通常のプールでの水泳指導を工夫していく必要があると考えている」との答弁がありました。
次に、次世代育成費中、成人のつどいの実施について、「成人のつどいの実行委員の募集は、ツイッターやフェイスブックを活用すれば、PRや手続が簡単で、コストの削減にもなるのではないか」との質疑があり、「そういった新しい媒体についても、今後検討していきたい」との答弁がありました。
次に、保育園・幼稚園費中、私立幼稚園等保護者補助金システムについて、「360万円程度の経費がかかるようだが、一般に販売されているパッケージを使用するのか」との質疑があり、「他自治体でも使用されている開発済みのシステムをカスタマイズして導入するものであり、現在使用しているホストコンピュータを改修するよりも、費用面でメリットもあるものである」との答弁がありました。
次に、子ども教育施設整備費中、学校の施設整備について、「震災後、自然エネルギーへの需要が増している。学校の改修等の際に、太陽光パネルを設置できるように整備をするべきではないか」との質疑があり、「現在、5校設置している。大規模改修や改築の際に整備できるよう、検討していきたい」との答弁がありました。
次に、校庭の芝生化について、「芝生化された校庭は、維持管理の経費がかかる上、水はけが悪く、使い勝手がよくないとの声を聞くがどうか」との質疑があり、「維持管理経費は、1,290万円余である。よく手入れをし、使い勝手をよくしていきたい」との答弁がありました。
このほか、学校再編計画の改定、心の教育相談員の業務内容、障害のある児童・生徒との交流、保育園の満足度調査などについて質疑がありました。
また、第6号議案に対する組替動議に関し、スクールカウンセラーの小学校全校配置、母子家庭自立支援教育訓練給付金、私立保育園の研修費・アレルギー食実施の補助金、小・中学校耐震化設計委託などについての質疑がありました。
また、組替動議全般に関し、「積算根拠をもっと具体的に示すべきだ」との指摘がありました。
次に、歳入について質疑を求めたところ、学校環境施設整備について質疑があり、「大規模改修など、交付金を活用して取り組めるものは活用を検討していくべきである」との要望がありました。
以上が子ども文教分科会における主な質疑応答の内容です。
なお、当分科会で取りまとめた意見はありませんでしたので、その旨申し添えます。
以上で子ども文教分科会における審査の報告を終わります。
○佐野委員長 ただいまの子ども文教分科会副主査の報告についての質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 質疑がなければ、以上で子ども文教分科会副主査の報告を終わります。
次に、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算の組み替えを求める動議に対する質疑を行いたいと思います。
提案者代表は発言席にまずお座りをいただきたいと思います。
なお、質疑をされる方はマイクの使用をお願いいたします。マイクは各列に用意してありますので、委員の方々にマイクの受け渡しについては御協力をお願いしたいと思います。
それでは、質疑を大会派順にお願いしたいと思います。自民党さん、何かございますか。
○伊東委員 自由民主党を代表いたしまして、質問させていただきます。
最初に、今回の組替動議につきましては、事務事業の見直しの撤回を求める内容ではなく、共産党さんがかねてより主張されている区民サービスの充実について求める組替動議と認識してよろしいでしょうか。
○長沢委員 事業見直しにつきましては、すべてのものを撤回を求めるというふうに、この組替動議で出しているわけではございません。おっしゃる意味では、委員、御指摘のように、一部のところを撤回という形で、ここに反映をさせていただいているものと理解いただければと思います。
○伊東委員 私、共産党がかねてより主張している区民サービスの拡充についても伺ったんですけれども。
○長沢委員 同時に、区民サービスの拡充についても、この中で反映させていただいているということでございます。
○伊東委員 では、ということで、内容についてお聞きする前に、念のために伺っておきますけれども、今回、この動議が仮に可決されて、また、仮に区長のほうがこの組み替えに沿って予算案を組み直して再提案された場合に、共産党さんは、それについては賛成されるおつもりですか。
○長沢委員 仮にのお話でございますので、答弁は……。
○伊東委員 仮にの話でも、答弁できないというのはないでしょう、動議出しておいて。いかが。
○長沢委員 判断の材料としては、それが出されるという、仮にそういう形で出されるというものだったら、それについては是とするということはあり得るかと思っています。
○伊東委員 動議を出される以上は可決を目指す。そして、可決を目指したらば、それに沿って組み替えをお願いする。再提案されて、それに賛成するというのが道理だと思うんですけど、いかが。
○長沢委員 今お答えさせていただいたように、それについては肯定的に見るということもあるというふうに考えております。
○伊東委員 では、続けます。ただいまの答弁に基づいて質問してまいりますけれども、一般質問、事前にその本会議場の一般質問におきまして、かせ議員のほうが、事業見直しと新年度予算案について質問されておりますけれども、その内容について、どのような質問をされていますか。
○佐野委員長 それは提案者代表ではなくして、かせ委員に対する質問ということですよね。
○かせ委員 事業見直しについては、区民生活にとって重大な影響を与えるものについては見直しを求めるということと、それから、これまで主張してきた区民生活を豊かにするといいますか、区民の暮らしや福祉を守るという意味での、そういう質問をさせていただきました。例えば、高齢者福祉センターの問題でありますとか、ああいう問題につきましては、これまで区民の皆さんが大切な憩いの場として、また、福祉や、また、健康を維持するためにも重要な役割を果たしてきたということで、それを継続するよう求める質問でありますとか、それから、子どもたち――知的障害の皆さんの施策、移動の手段でありますとか、そういったものについて継続を求める。あるいは、子どもの修学旅行でありますとか、それから社会科見学でありますとか、そういったものに対する、これは重要な役割を果たしてきているということで、交通費の助成を継続するように求めたり、こういったものを例として出しました。全部にわたって言うことはできませんので、特に重要なものについて聞いたということであります。
○伊東委員 私、小学校、中学校の社会科見学、それから遠足の公費負担について質問されたことについて伺おうと思ったんですけれども、そういえば、高齢者福祉センターについても伺っていましたよね。今回、動議の中では、その二つが見当たらないんですけれども、区長の答弁を受けて、区側の立場に沿った転換を、区側の立場になるようになったのかどうか、お聞きします。
○長沢委員 今の二つにつきましては、年度が来年度からではございませんので、動議には入れていないということでございます。
○伊東委員 共産党さんは、前年度はどうだったか覚えていませんけれども、中学校の修学旅行の交通費助成について、連続して組替動議を出されていたように記憶しているんですけれども、今回、それも見当たらない。それで、一般質問で質問したことを動議の中にも盛り込んでこない。甚だ共産党さんの主張については、一貫性を欠くと思っております。
続いて、来住委員にもお聞きしたいんですけれども、来住委員は総括質疑でどういう質問をされましたか。
○来住委員 障害者に属する部分を主に。まず1点は、精神障害者の方々のデイに関する部分で、今、4カ所で実施されていますけれども、これが3カ所になるということも言われておりますので、引き続き4カ所での実施をきちんとお願いしたいという点が、1点です。
それから、障害者の方々の通所の施設ですけれども、健康診査――健康診断が行われておりましたけれども、極めてこれも大事な事業ですし、事業者の負担に、新年度なるということもありまして、小規模事業所が大変苦労する中で運営されていらっしゃいますので、引き続き小規模作業所の負担とならないように、今までどおりの実施を。同時に、新たな施設についても、新たな施設の健診も拡大するという要素もありますから、それらも含めて事業所の負担にならないようにお願いしたいという旨、ご提案いたしました。
また、シルバー人材センターのことについては、補助が削減されるということでありまして、東京都などの補助は、一貫してあまり削減されておりません。むしろ維持されているようにうかがえます。中野区の補助が、そういう意味では、この間でいいますと減っておりますので、高齢者、特に登録されている方々にとっては、大変生きがいの場でありますし、生活そのものにもかなり影響が出てきますので、しっかりと、今後の補助と、同時に新たな仕事も含めて、きちんと区としてお願いしたいという旨、この3点だったかと思いますが、提案させていただきました。
○伊東委員 シルバー人材センターについては、今おっしゃったように、支援まで求めているわけです。要望しているわけです。それなのに、今回の動議の中に組み込まれていない、項目が見当たらない。どういう理由で外されたんですか。
○長沢委員 先ほども述べましたように、事業見直し全般を今回の組替動議に反映させているわけではございません。そのことは、この場で、私自身、提案説明の中でも触れさせていただいたことでありまして、見直し、改善の充実を求めたいことは多々ありますが、絞り込んでということで、今回提案させていただいたということで申し上げております。
○伊東委員 本当にたくさんの指摘をされているわけですよ、今の二つも含めまして。それで、今おっしゃられたように、提案説明の中では、これだけは実施すべき項目ということで説明されていますけれども、あえてそれらは外されたということの認識でよろしいんですね。
○長沢委員 ご説明したとおりでございます。
○伊東委員 続いて、財源の不足を補うための財政調整基金についての繰り入れについて伺いたいんですけれども、私が平成15年に議席をいただいてから、毎回予算審議のたびに、共産党さんは修正案あるいは組替動議を提案されています。それらは判で押したように、区民の暮らし、福祉を守るために不要不急な事業を、投資的事業を撤廃して、そして、なおかつ足りない部分は、基金への積み立ての減額あるいは基金からの繰り入れで賄うと言っておられたと思いますけれども、その点いかがですか。
○長沢委員 詳細については覚えておりませんが、おおむねそういったところだと思います。
○伊東委員 こうした、今の答弁に基づいて質問を続けてまいりますけれども、地方自治法では、「地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない」とされているわけです。また、安定的な財政運営のために、年度間の財源不均衡を調整するためにも、基金を設けることが定められております。理事者にお聞きしたいと思います。基金については、地方自治法でどのように定められておりますか。
○奈良政策室副参事(予算担当) 地方自治法第241条におきまして、条例の定めるところによりまして、特定の目的のために基金を設けることができること、また、基金は目的に応じ、確実かつ効率的に運用しなければならないこと、また、基金は当該目的のためでなければ、これを処分できないことなどが定められてございます。
さらに、地方財政法では、予算の編成、執行などにおいて、当該年度のみならず、翌年度以降における財政の状況をも考慮して、その健全な運用を損なうことがないようにしなければならないとされておりまして、決算剰余金の基金への積み立てなどが規定をされているところでございます。
○伊東委員 今の地方自治法の定めによりまして、中野区では財政調整基金条例が設置されていると思いますけれども、それについてはどのような内容になっていますか。
○奈良政策室副参事(予算担当) 財政調整基金の目的ということでございますが、年度間の財源の調整を図りまして、中野区の財政の健全な運営に資することを目的としてございます。
○伊東委員 当基金の目的については、提案者側の皆さんも十分承知していて、賛同されていることと思いますけれども、いかがですか。
○長沢委員 財調基金の目的については、今御説明があったとおりだというふうに認識しております。
○伊東委員 自治体の行政の継続性、そして安定性を求めるために、財政調整基金は不可欠ということで、その不可欠な基金に対する積み立てとして、計画的な運用をするのが大変大切だと思いますけれども、中野区はそれについてどのように運営されておりますか。
○奈良政策室副参事(予算担当) 財政運営の考え方の中で基金計画をお示しをいたしまして、年度間の財源の調整を図るため、毎年度、決算剰余金などを確実に積み立てるとともに、計画的な繰り入れを行いまして、安定した財政運営を行うこととしてございます。
○伊東委員 その財政調整基金について、共産党さんは毎年――これも毎年です。決算時――決算の認定の際に反対をされている。その反対討論の中で、「区民の暮らしをしり目に剰余金づくり等基金積み立てに専念している」、あるいは、「決算剰余金からの多額の基金への繰り入れについて、適正、計画性を欠く」と指摘されて、常に基金への積み立ての増額や剰余金の捻出を批判されていると思いますが、いかがですか。
○長沢委員 それは、私どもの討論からの引用だと思いますので、その限りにおいては、そのとおりだというふうに思っております。毎年、その都度、討論者は違うかもしれませんが、専ら私も決算の討論では立っていたというふうに思っているところでございます。
○伊東委員 平成18年度の決算、長沢代表が反対討論されているんですよ、このように。かつて――かつてじゃない、私は常々、そういう指摘、批判を聞いておりまして思うことがあります。イソップ童話の「アリとキリギリス」の話でございまして、夏の間、冬に備えてアリが一生懸命ため込むのをそばで歌いながらキリギリスがばかにして見ている。そういう童話を思い出すんですよね、共産党さんの指摘を触れますと。その共産党さんが、今回、組替動議で、財源不足分、4億円について、この財調基金から繰り入れようとしている、あまりにも虫がいいと思いませんか。
○長沢委員 今、引用されました平成18年度決算で私自身が、ちょっとこの場にないものですから正確さを欠くかもしれませんが、当時の状況としては、大変、税収としても入ってきていた時期なんです。当然ながら、年度間調整を図る財調基金は、一定の好況の時代におきましては、そこで基金をためるということはあり得ます。私どもが指摘をしてきたのは、しかしながら、ため込みを優先しているということに対して批判してきました。なぜならば、通常の、何と言いましょうか、80年代までのと言ったらいいんでしょうか、90年代半ばまでのと言ったほうが正確なんでしょうか、そのときの好況のというは、やはり企業自身が、大変税収も繰り入れていた、そのときには、やっぱり区民の、要するに国民の、要するに雇用者の報酬自身もふえていたと、こういう関係で経済が成り立っていたというふうに私自身は認識しております。
しかしながら、その当時とは、2002年からのいざなぎ景気を上回る好況の景気回復の時期があったというふうに言われていますけれども、確かに、企業自身は伸びていましたが、雇用者報酬は97年からずっと下がりっ放しで、その他区民の皆さんの税収にも大きくあらわれていたと。税収金が伸びたのは、三位一体とか定率減税を自民党さんや公明党さんがやめてしまったというのもありまして、そのことが大きく増税には負担増になったということであります。ですから、私自身のその討論の中にも、区民の暮らしぶり、区民のそういった生活状況自身のことは触れていたというふうに思っています。そういう中で、区がやはりお金を使わずにため込みを優先してきたということ自身に対して批判をさせていただいたということであって、今回の約4億円ぐらいの繰り入れをこういうふうに求めておりますけど、そのこととは何ら矛盾するものではないというふうに考えております。
○伊東委員 基金への積み立て、批判撤回を求めようと思いましたけれど、多分撤回しないだろうと思っております。撤回されないんでしたらば、さらに続けますけれども、この財調基金、20年のリーマンショック以降、積み立てのほうは頭打ちになり、23年度からは、逆に基金からの繰り入れで財源不足を補うようになっております。これについてどう思いますか。
○長沢委員 区民税や、あるいは特別区の交付金自身が減少しているという、そういったことは私どもも認識をしているところであります。
○伊東委員 前回もお聞きしましたけれども、24年度予算案はたしか57億、財調基金からの繰り入れを予定しないと、財政は成り立たないと認識しておりますが、いかがですか。
○奈良政策室副参事(予算担当) そのとおりでございます。
○伊東委員 そこで、この4億円を組替の中で繰り入れるという提案をされておりますけれども、共産党さんは、予算原案で繰り入れようとしている57億円の内訳についてはご存じですか。
○長沢委員 50億5,000万円、これは区長の所信表明の中でも触れられていました、これが年度間調整。それ以外についてが施設改修等だというふうに言われています。
○伊東委員 理事者の方に正確なところをお尋ねします。
○奈良政策室副参事(予算担当) 財調基金からの繰入金57億円の内訳でございますが、年度間調整分といたしまして50億3,000万円余り、それから施設改修分として6億4,000万円余り、それから退職手当分として約3,000万円でございます。
○伊東委員 一方で、平成24年度末の財調の基金の残高見込みは128億円と示されていたと思いますけれども、その内訳についてお願いいたします。
○奈良政策室副参事(予算担当) 残高の見込みでございますが、年度間調整分としまして約83億6,000万円、施設改修分といたしまして約40億1,000万円、退職手当分といたしまして約4億3,000万円でございます。
○伊東委員 同じく、財政フレームについては、28年度末の残高見込みが30億円と示されていたと思いますけれども、その内訳については出されておりますか。
○奈良政策室副参事(予算担当) 内訳でございますが、年度間調整分としましては約13億6,000万円余り、それから施設改修分として12億4,000万円余り、それから退職手当分として約3億9,000万円余りございます。
○伊東委員 続いて、提案者にお伺いしますけれど、今回の組替動議の中でいろいろな項目がありますが、その中で、経常的に、この項目については今後も続けていかれたいと思う項目の総額は幾らになっておりますか。
○長沢委員 24年度の一般会計についての組替という形で出させていただいておりますので、そういった意味では、その限りでお考えいただければと思います。
○伊東委員 経常的なことについては、いつも共産党さんは、そうやってのらりくらり逃げるわけですよね。私、少なく見積もっても2億円から2.5億円、下手したら3億円の費用が毎年必要になるんじゃないかと思っておりますけれども、24年度については4億円の繰り入れで、残りの4年間、仮に2億円ないし2.5億円、3億円、経常的に経費がかかるとしたらば、この5年間で何億になりますか。
○長沢委員 2億、3億かかるとしたら、5年間にしたら2掛ける5、あるいは3掛ける5…。
○伊東委員 先ほど御答弁いただきましたけれども、今の経費が5年間かかり続けるということは、財政調整分を全部使い切っているというふうなことになりませんか。
○奈良政策室副参事(予算担当) 今の金額ということになりますと、そういったことになろうかというふうに思ってございます。
○伊東委員 いろいろ指摘させていただきましたけれども、さきに申したように、実は、共産党さんは毎年修正ないし組替を予算委員会で提案されています。提案の財源不足分は財政調整基金への積み立ての削減や同基金からの繰り入れで賄うと、毎年主張してきております。私が議席をいただいてからこの10年間の提案で、その積み立ての減額あるいは繰り入れの総額、主張されている部分、総額幾らになったと思いますか。
○長沢委員 私、ことし9年目でございますので、10年間ではないということだけは申し上げておきます。なお、そういった計算はしておりません。
○伊東委員 今回の提案を見させていただいて、はじいてみました。実に65億円を超えているんですよね。65億円、基金からの繰り入れか、あるいは積み立てを減じなければ、共産党さんが求めている施策というのは実現できないんですか。
○長沢委員 残念ながら可決されておりませんので、こういった議論というのは、不毛だというふうに考えております。
○伊東委員 自分のほうから不毛とおっしゃいましたね。先ほどイソップ物語の「アリとキリギリス」をお話しさせていただきましたけれど、あれの最後は、キリギリスが冬を迎えて、食べ物をアリに恵んでくださいと言っても、アリは断って、キリギリスは飢え死にしちゃう。共産党の施策に基づいて区民が行動をともにしたらば、区民の福祉どころか、財政再建団体に転落しかねない事態を招くことになると思います。その辺の認識はどうですか。
○長沢委員 そういう認識はありません。そもそも議会などで指摘をさせていただいていますけど、決算時であらわれる額は違ってきますから、そういう意味では、先ほどの何年何年ということ自身が、ここで議論することではないと思っていますけれども。そういう意味では、財政的に厳しくなってきているというか、区民税が落ち込んだり、特別区の交付金が減っているということ自身は、先ほど来言わせていただいているように、私どもも認識をしております。しかしながら、その責任を区民におっかぶせるということ自身が、私たちは間違いだというふうな立場で、今回このような組替を出させていただいているということであり、そういう意味では、まだ、そうはいっても、財調基金を繰り入れて、やはり区民サービスを守るべきと、そういう形で出させていただいたということでご理解いただければと思います。
○伊東委員 長くなりますのでもうやめますけれども、甚だキリギリスのような提案に対しまして、我々自民党としては断固異を唱えさせていただきたいと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)なおかつ、毎年出される組替動議、これこそが不要不急な提案じゃないかと、撤回を求めて、質問を終わりたいと思います。(拍手)
○佐野委員長 続きまして、公明党さん、何かございますでしょうか。
○平山委員 すみません、何点かお伺いをさせていただきたいと思います。
分科会を通して、大変いいかげんな内容だなというふうに感想を持っておりましたが、今の伊東委員のご質問に対して、さらにいいかげんな内容なのかなという感想を持たざるを得ませんでしたが、基本的なところから。今回わざわざ数字を出されて、この組替という形で行われております。これを、共産党さんの数字がすべて丸々通ったとすると、この平成24年度の予算、これは幾ら増になるんでしょうか、あるいは減になるんでしょうか。
○長沢委員 3億3,670万円余というふうに一応なっております。
○平山委員 総額はどのようになっていますか。
○長沢委員 原案に今の額を足していただいた額だということです。
○平山委員 1,168億1,471万7,000円ですね。だから、いいかげんだと申し上げているんですね。それで、その上で、最後の4ページの不要不急の歳出を見直すというところの産業振興計画費、これをすべて削除しますよというふうに申されたと。今回、不要不急の歳出というのは、だんだん中野区は減ってきたなと思わざるを得ない。そんなふうに感じながらも、伺ってまいりますが、その中にある一つ、(仮称)産業ビジョンの策定予算というものが含まれておりますけれども、この新たな産業振興ビジョンの策定を不要不急とされた理由はどのような理由ですか。
○長沢委員 ここにつきましては、目の産業振興計画費全部を落としたというものであります。その理由としましては、今の都市政策推進室が──だけではありませんけど、中野駅周辺を中心としましたハード、ソフト、具体的な開発に取り組むということであります。そういう意味で、ソフトの面のところにつきましても、私どもはここで減額ということで、減額を続けるということで出させていただいたということでございます。
○平山委員 今、いみじくも周辺だけではありませんけどとおっしゃいましたが、建設委員会とか特別委員会でこの件が報告をされて、かせ議員も来住議員も、産業振興ビジョンというのは必要だといわんばかりの御質問をされておりますよね。どうしてこれが要らないのかというのが、本当に理解ができない。間違えられたのかなとも思わざるを得ないんですが、このビジョンが必要ないということですが、所管にお伺いします、そうなるとどういうことになりますか。
○横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) この(仮称)産業振興ビジョンでございますけれども、区の産業施策あるいはにぎわい文化振興の施策、これの将来像、それからこれを実現するための手だてを体系的にまとめるというものでございます。これによりまして、あるいはこれを策定する過程におきまして、産業界をはじめ地域の方々とも将来像等を共有しながら、力を合わせて区内活性化を図っていくというものでございまして、極めてこれからの産業振興、にぎわい振興の施策遂行に当たっては重要なものというふうに考えているところでございます。
○平山委員 ありがとうございます。要は、中野区の産業の発展のための新たなビジョンをつくるというのが、だって、商店街とか中小企業の支援をやらなければいけないとおっしゃっているんでしょう。そういうものを要らないとおっしゃっているのに等しいんですよ。ということは指摘をさせていただいて、この中でもう一つ、都市型産業支援、これについて、何か委員会では、区民の皆さんに貸し出したほうがいいとか、そういう公共的なスペースにしたほうがいいとかおっしゃっていましたよね。これを不要不急だとされた理由は、どのような理由でしょうか。
○長沢委員 先ほど来述べさせていただいたように、ここのソフト面のところにおいても、一度立ちどまって見直したわけです。そういう形で、不要不急の歳出の見直しということで掲げさせていただいたということです。
○平山委員 だって、オープンしちゃうんですよ、ビルは。この中に共益費のお金も入っているじゃないですか。共益費が払えなくなっちゃうんですよ、大家に対して。そういうことも考えていますか。
○長沢委員 答えとしては同じでありまして、こういう中で見直しをしていただければということで出させていただいたということです。
○平山委員 何にも使わなくても共益費は発生するんですよ。その財源も全部落としちゃえということ。これは、借り主に対してどういうことになりますか。
○横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) これは、中野区警察大学校等跡地地区、中野四季の都市(まち)地区に開設予定の産業振興拠点、これに必要な経費を組んでいるものでございます。開発の段階から、各位御案内のとおり、区のほうが産業振興・地域振興のために使うものとして、オーナーサイド、開発業者サイドから提供いただく施設ということでのお約束で進めてきているものでございます。
したがいまして、来年度、この経費がございませんと、この約束が、区のほうとしては履行ができないと、不履行ということになってしまうというふうに考えてございます。
○平山委員 ということで、中野区が共益費を払えなかったら大変なことですから。ということを照らしても、一つだけ事例をとらせていただきましたが、大変いいかげんだなということを指摘させていただいて、どうしても次に質問したいという方がもう一人おりますので、私はこれで終わります。
○佐野委員長 もうお一方いらっしゃるんですか。ちょっと一巡させていただいてから、させていただきます。
次は、共産党さんですが、共産党さんはいいですね。
次は民主党さん。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 みんなの党さん。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 無所属さんはございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 それでは、一巡しましたので、2巡目に入らせていただきたいと思います。
2巡目よろしいですか、自民党さん。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 それでは、公明党さん、2巡目、もしよろしかったらどうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○白井委員 それでは、私も2点ほど、厚生分科会でお伺いしたんですけれども、同じ質問をさせていただきたいと思います。
組替動議2ページ目、真ん中あたり、入浴困難高齢者支援入浴の継続について。この事業は、事業見直しで24年度より廃止になっております。しかしながら、全く事業を行わないのではなくて、予算説明補助資料で言うと301ページです、真ん中、公衆浴場等を利用した通所入浴事業を新規で配置してもらっております。公衆浴場で、車での送迎も含めてこれらの高齢者の方の入浴を支援するというふうになっているんですけど、全く同じ対象者の方です。一方では、施設でのものをもう一度復活しなさい、もう一方では、車の送迎事業を行いますよとなっていると。これは一緒の事業になってしまうんですけれども、分科会の中では、これをどうするんですか、本来ならば、新規事業をやめて、もとの事業にしなさいというのはわかるんですけれども、対象者は同じなのに、一体1日に何回おふろに入れるつもりですかと、こんなお話があったんですけれども。対象者は同じで、並行で同時進行でいいということなんでしょうか。改めてお伺いをいたします。
○長沢委員 入浴困難の高齢者支援入浴の継続につきましては、片方で、今御指摘の公衆浴場に移されての使用になったらということになっておりますが、これについては、今、対象者が同じ人間に対して事業をやるのはいかがかということだと思います。私どもは、こういう制度設計のところから、やっぱり不十分だというふうに思っておりまして、そういう意味では両方の事業自身をやればいいというふうに考えておるところでございます。
○白井委員 制度設計のお話が出ましたけれども、1日何回も入るというおふろの制度設計をなさるほうがいいかげんじゃないかなと思います。おふろではないですけど、まず頭を冷やしていただいたほうが、制度設計をつくるに当たってはいいのではないかと思います。
もう1問続けます。次、その下のところです。健診・がん検診等一部負担への助成について。上から三つ目ですね、「国保特定」と書いてあります。単価500円、これは自己負担金のことですね。掛ける人数分、2万4,608人、イコール1,230万4,000円の金額と書いてあります。これはそもそもなんですけれども、共産党さんが出されているのは、平成24年度一般会計の組替の事業です。「国保」とわざわざ書いてあるんですけれども、この特定健診事業、予算説明資料の該当ページで言うと279ページ、一番下のところです。ここは国保特別会計の中の事業になるんですけれども、ここに特定健診・特定保健指導が入っています。このまま行きますと、国民健康保険の方の健康診断の自己負担金を一般会計、つまり国保に入っていない人たちも含めて中野区民の税金全体で賄うと、こういうふうになってしまうんですけれども、これは本来、国保のほうに入れるべきではないかと思います。分科会で同じ質問をしました。そうすると、当該委員は、「本来、国保のほうに入れるべき事業でした」と、こういうふうに言われて、「間違いですね」というお話をしたんですけれども、共産党さんとして共通の意見はとれているのか、またここで別のご意見を言われるのか、お伺いします。
○長沢委員 私どもは、今言われたように、国保の特定健診の500円の自己負担、これを無料化してくださいよという趣旨で出させていただいたというのが一つであります。
御指摘の一般会計のところじゃなくて、特定の国保会計ではないかという御指摘でございますけれども、いずれも――いずれにしてもというか、私たちが言っているのは一般会計のところでの、結局、その財源の処理をするということでありますので、仮に厚生分科会の中でということであれば、繰り出し・繰り入れの関係においてのお話だったというふうに思います。そういう意味では、いずれにしても、その財源としては一般会計からという意味で、その辺についてはここでお読み取りいただければというふうに思います。
○白井委員 読み取れないから質疑をさせていただいているわけでありまして、本来、一般会計からの繰り入れということであれば、事業メニューで「国保特定」と書くのではなくて、一般会計から国保への繰入金として金額を記入されるべきです。
一方で、事業メニューの中でという動きがあれば、国保の特別会計で出されるというのが今のお話だと思うんですけれども、両方矛盾していると思いますが、いかがですか。もう一度お伺いします。
○長沢委員 「国保特定」ということなので、御指摘の向きというか、それが入っていないのはおかしいんじゃないかというお話かもしれませんけれども、先ほど来、御説明させていただいているように、お答えさせていただいているように、結果的に一般会計からということでありますので、そういう形で、こういう額で出させていただいたということで、趣旨としてご理解いただければなというふうに思っております。
○白井委員 趣旨はわかるんですけど、予算の組替で出されているわけですから、どこにお金をつけるかぐらいはちゃんとしてほしいなと思います。これをまかり通してしまいますと、一般会計と特別会計、本来分けている意味がわからなくなってしまいます。どこで収支がとれているのかわからなくなりますし、だれがだれのお金を負担しているのか、これがぐちゃぐちゃになってしまいます。この点は改めていただかないと、致命的な間違いじゃないかなというふうにコメントをさせていただいて、私の質疑を終わります。
○佐野委員長 他に質疑はございますでしょうか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 なければ、以上で組み替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。
提案者代表は自席にお戻りください。
冒頭に確認したとおり、討論は省略をいたします。
これより第6号議案から第10号議案について順次採決を行いたいと思います。
まず、第6号議案でございます。第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算ですが、初めに組み替えを求める動議について、起立により採決を行います。
お諮りします。本動議に賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立少数。よって、本動議は否決されました。
次に、第6号議案、平成24年度中野区一般会計予算原案について、起立により採決を行います。
お諮りします。第6号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、第6号議案は可決すべきものと決しました。
次に、第7号議案、平成24年度中野区用地特別会計予算について採決を行います。
これは簡易ということでございます。お諮りします。第7号議案を可決すべきものと決するに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐野委員長 御異議ありませんので、さよう決します。
次に、第8号議案、平成24年度中野区国民健康保険事業特別会計予算について、起立により採決を行います。
お諮りします。第8号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、第8号議案は可決すべきものと決しました。
次に、第9号議案、平成24年度中野区後期高齢者医療特別会計予算について、起立により採決を行います。
お諮りします。第9号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、第9号議案は可決すべきものと決しました。
次に、第10号議案、平成24年度中野区介護保険特別会計予算について、起立により採決を行います。
お諮りします。第10号議案を可決すべきものと決するに賛成の委員は御起立をお願いいたします。
〔賛成者起立〕
○佐野委員長 起立多数。よって、第10号議案は可決すべきものと決しました。
以上で予算の審査はすべて終了いたしました。
区長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
○田中区長 一言ごあいさつを申し上げます。長時間にわたりまして熱心な御審議をいただきましてありがとうございました。ただいま平成24年度予算案につきまして、可決すべきものとの御決定をいただきましたことに御礼を申し上げます。この御審議の中でいただきました御意見等につきましても十分配慮いたしまして、積極的な区政運営に努めてまいります。ありがとうございました。
○佐野委員長 以上で本日の日程をすべて終了いたしました。
予算特別委員会を散会いたします。
午後2時26分散会