平成26年02月06日中野区議会建設委員会
平成26年02月06日中野区議会建設委員会の会議録
26.02.06 中野区議会建設委員会

中野区議会建設委員会〔平成26年2月6日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成26年2月6日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○散会  午後0時15分

 

○出席委員(8名)

 小林 秀明委員長

 来住 和行副委員長

 伊東 しんじ委員

 平山 英明委員

 林 まさみ委員

 佐野 れいじ委員

 近藤 さえ子委員

 市川 みのる委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 長田 久雄

 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊

 都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当) 滝瀬 裕之

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄

 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 池田 中

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、大和町まちづくり担当) 荒井 弘巳

 都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実

 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 中井 豊

 

○事務局職員

 書記 江口 誠人

 書記 竹内 賢三

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 産業振興及び都市振興について

 道路・公園等の整備について

 防災及び都市安全について

○所管事項の報告

 1 区政目標の見直しについて(都市政策推進室、都市基盤部)

 2 中野区産業振興センター指定管理者候補者の選定について(産業・都市振興担当)

 3 なかのまちめぐり博覧会の実施結果について(都市観光・商業振興担当)

 4 都市計画道路補助第220号線(早稲田通り~新青梅街道区間)現況測量説明会の開催状況に

  ついて(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 5 西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の事業及び工事説明会の開催状況について

     (西武新宿線沿線まちづくり担当)

 6 西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の工事に伴う当面の対応について

       (西武新宿線沿線まちづくり担当、道路・公園管理担当)

 7 新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区のまちづくりの検討状況について

     (西武新宿線沿線まちづくり担当)

 8 東中野区民活動センター等整備基本指針(案)区民説明会の実施結果及び整備基本方針(案)

  の改定について(都市計画担当)

 9 大和町中央通り沿道意向調査の実施結果について(大和町まちづくり担当)

 10 弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりの進捗状況について(弥生町まちづくり担当)

 11 (仮称)南部防災公園基本設計について(都市基盤整備担当)

 12 大規模公園の整備について(都市基盤整備担当)

 13 その他

 (1)中野駅北口中央自転車駐車場改修工事に伴う喫煙所の一時閉鎖について(生活安全担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

 

(午前10時00分)

 

 本日の委員会における審査日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午前10時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の委員会における審査日程についてお諮りいたします。

 お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進め、所管事項の報告の4番と5番は関連があるため、一括して報告を受け、また、6番と7番も関連があるため、一括して報告を受けたいと思いますが、これに異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

  御異議ありませんので、そのように進めます。

 本日の審査に当たっては、正午を目途に進めたいと思いますが、議事の円滑な進行に御協力をお願いいたします。よろしくお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、産業振興及び都市振興について、道路・公園等の整備について、防災及び都市安全についてを議題に供します。

 それでは、所管事項の報告を受けます。

 1番、区政目標の見直しについての報告を求めます。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 それでは、区政目標の見直しにつきまして御報告させていただきます(資料2)

 なお、本件につきましては、全ての常任委員会に御報告させていただいているものでございます。したがいまして、資料のつくりもそのように全てのことが載ってございますが、本建設委員会所管部分につきまして御報告をさせていただきたいと存じます。

 それでは、1番の(2)の該当の箇所をごらんください。「まちのにぎわい・活性化にかかる区政目標の見直し」として記載してございます。これまでも、都市政策推進室といたしましては、まちの新たな魅力をつくり、新しい活力を生み出していくということを目標として、まちづくりのハード面、そしてまた産業振興や地域のにぎわいといったソフト面、これを一体的に高めていく、求めていくということを目標として取り組んできたところでございます。実際には、四季の都市(まち)などのオープンを踏まえまして、多くの企業や大学、そして来街者を招き、まちの活力、にぎわい、そしてまた、商業の活性等が進んできているところかと思ってございます。来年度につきましては、さらにしっかり目標の中で位置付けまして取り組んでまいりたいというふうなことから改正をしているものでございます。

 具体的に簡単に申し上げますと、現在の産業・都市振興分野の中で、一つの施策として都市観光推進、商業振興を取り組んできたところでございますけれども、都市観光、商業振興の部分をくくり出しまして、新たに分野レベルの目標としてしっかり明示をしていきたいというものでございます。これによりまして、都市観光推進、新たな都市の魅力の創出、あるいは地域の商業活性化等々をしっかり取り組んでいきたいというものでございます。

 恐縮でございますが、1枚おめくりいただきまして、別紙をごらんいただきたいと思います。この目標の主な変更に伴います各分野所管事務の変更といった表になってございます。別紙の1ページ目の下段が都市政策推進室の対照表になってございます。右側が新しい26年度でございますが、26年度のところで、分野レベルといたしまして、下のほうになります都市観光・地域活性化分野というものを新設してまいろうというものでございます。その中で主な所管といたしましては、都市観光推進ほか、3点、これが主に施策目標に該当するものでございますが、このような体系で進めてまいりたいと思ってございます。

 したがいまして、これに伴って、産業・都市振興分野に残った部分につきましては、新たに産業振興分野というふうに名称を変えさせていただいて、取り組みを進めていこうというものでございます。

 少し細かいところになりますけれども、都市観光推進、それから地域商業活性化につきましては、これまで取り組んできたところでございますが、都市魅力創出といったところでは、現在、産業都市振興分野の産業振興計画で担ってございますタウンマネジメント、エリアマネジメントといったようなことも所管を移しまして、周辺のハード、ソフトの一体的な魅力の創出に取り組んでいこうと、新たな魅力創出ということで位置付けて取り組んでいこうというものでございます。

 そのほか、新たなまちづくりによりまして、若い方々ですとか新たな魅力が出てきたところかと思ってございますけれども、それ以外にも、中野区には伝統的な文化や資産等、その他地域資源がございます。こういった地域資源の有効活用等についての考え方をまとめていこうと、そんなことについて取り組んでいく部署ということで考えているところでございます。

 以上が目標体系の見直しということでございます。

 なお、都市基盤部につきましては、今回、大きな変更個所はございませんので、この見直しには記載してございません。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に関し、質疑はありませんか。

平山委員

 すみません。きょうは報告事項がいっぱいあるので、淡々と伺っていきますけども、新たに都市魅力創出というものを加えられて、二つありまして、後段で話をされていたので、少し安心した感はあるんですが、お話の主軸の部分が、どうしても都市の魅力は中野駅前周辺のような、ここが中心になるように聞こえなくもない部分もあったんですが、一方で、都市の魅力の創出となると、新たなものを創出していくわけですよね。先ほどおっしゃっていた既にある中野区の魅力的なものって存在するわけじゃないですか、行政自身が気づいていないような。そういったものを発見していくという作業と都市魅力の創出というのは、言葉の定義で言うと、ちょっと違うものになってくるんですけども、ただ、おっしゃっていたように、まちづくりが行われるのは何もここだけではない。エリアマネジメントの範囲とかなんとかということはまた置いておいて、ということを考えたときに、全区的な取り組みとして、所管としては当然やっていかれるという理解でよろしいですか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 全区の魅力創出に向けて取り組んでいくというものでございます。

市川委員

 目標体系、新たな区政目標の見直しなんだけど、この見直しに至るまでの経緯だとか、検証、PDCAサイクルに基づいてというのはわかるんだけど、いつも「見直します」「見直します」が出てくるんだけど、それをどうやって検証して見直すことに至ったのかということは、議会への報告というのはないんだよね。ちっともわからない、僕たちは。皆さんは会議を開いて、そこできちっと検証されているんだと思います。「その結果、こうなりました」は、ここには表現されていないんだよね。今、横山副参事の説明の中にもそれはない。すべからく検証というものをきちっとした結果、見直しました、検証を経てまた見直しました、きちっと振り返って、それを検証したことに基づいて見直しましたというのが本来あるべき姿じゃないかと思うんだけど、どう思いますか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 確かにPDCAサイクルで区政を運営してございますので、御指摘のとおりというふうに思ってございます。

 なお、今回、都市政策推進室の御報告をさせていただきました部分につきましては、評価、検証という形でのまとめはしてございませんけれども、先ほど答弁でも一部触れましたとおり、中野駅周辺の開発が進み、第1期工事が終わって、その効果があらわれてきているだろうと。これについては、しっかりと目標として明確にくくり出して位置付けて取り組んでいくということで、区の姿勢を示していく、対外的にも発信できるようにしていきたいというふうに踏まえて改善をさせていただいているところでございます。

 それから、先ほどの質疑、答弁の中にも関係してございますけれども、新たな魅力だけではなくて、これまであったものを新たに発掘し、発信できるようにしていく、それを全区的に取り組んでいく、これについても、しっかりと位置付けていく必要が、これまでの経過を踏まえ、実績を踏まえまして進んでいける段階になっただろうと、このように考えましての見直しというふうに考えているところでございます。

市川委員

 行政がやる仕事というのがあると思うんです。それから、民間がやる仕事というのがあると思う。にぎわい創出というのは、得てして、僕は民間の側の役分だと思っています。行政がそれを仕掛けても、民間が動かなければ、何もできない。最近では、神社・仏閣にまでいろいろと、縁起があったら、ぜひ教えていただきたいという区から問い合わせが来ているということも、地元の神社・仏閣の方から聞いています。きっとそういうようなことで中野の都市観光というものを、地域資源の発掘だとかいうことを行政側から仕掛けているんだろうなと思います。

 僕が思ったのは、にぎわいとかいうのは、例えば初詣がありました。新井薬師様に大勢の参詣客が見えました。三が日、私は中野の新井のまちを歩いているときに感じたのは、参道に当たっている商店街だけの人の流れではなくて、そこに参拝に見えた方が、初詣が終わった後にまちなかに散らばっているんですよ。住宅街を歩いているんです。区の施設で言うならば、平和の森小学校の方面だとか、新井小学校の方面だとかといったところを散策しているんですね。そういうのを見たときに、一つの集客力のある地域資源、新井薬師様というものがあって、そこに参詣に見えた方がそうやって散るんですね、自由に。新たな動線だとかにぎわいだとか、みんなよく言うけども、そういうものを生み出すんだなと、ああ、こういうことなんだなという気がしました。

 きっと、一本道で、みんなここだけ歩いていくのかと思いきや、せっかく来たんだからいろんな所を歩いてみようやと、いい商店街だね、ここはと言っている若者もいました。そういうものがあると思うんだよね。

 そこでもう一つなんだけど、にぎわいだとか都市観光だとかいうものを区側が主導してやるのもいいけども、僕は前にも質問したと思うんだけど、じゃ、そういったところに区の職員が行っているのかよという話なの。例えば神社・仏閣にしても、ここを中野の地域資源にしたいんですというならば、そこに行って相談しているのかよと。新しい目標、区政目標の見直しをしますから、その中でこういう位置付けで分野として取り組みますから、ぜひとも行政側のこういった政策に対して、取り組みに対して協力してほしいんですといって、足を運んでいるのかというのがどうしても疑問として引っかかってくる。ペーパーの上で唱えていることは簡単なんです。だけど、現に中野区の担当者が、にぎわい担当が、都市観光担当が歩いてそこに足を運んでいるかどうかというあたりはどうなんでしょうかね。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 御指摘の観光資源ということで、担当者が現地に行ってまちの方とお話をして、区の方向についての御相談というところですが、これまで御指摘のとおり、十分でなかった部分もあるかもしれません。現在、過日の建設委員会で御報告させていただきました観光資源の発掘開発事業に今年度取り組んでいるところでございます。年度末までには区内での認定観光資源というものも選定させていただきたいと考えてございます。来年度以降、そういった地域の資源につきましては、十分にPRさせていただく中で、地域の方と十分お話し合いをしながら、区の魅力を発信していきたいと考えてございます。その一環の中で、もっと区の職員もまちに入っていって、区の方向性とまちの御意向ということでしっかり歩調を合わせて取り組んでいきたいと考えてございます。

市川委員

 違うんだよ。見直しをする前に検証しているはずなんだよ。検証している中でそういう議論が出たんじゃないの。今まで行っているのかよと。みんなが現地に足を運んでいるかい、運んでいない、これからは足を運ぼうよ、そういうのが検証なんじゃないですか。そういうものを経ないで、ただ、この絵面で、ペーパーの上だけで、また、会議の中だけで議論していて、あとはみんなお任せしておきますというんじゃ、話にならないでしょうって。そういう検証をして、その検証に基づいて、実は現地に足も運んでいませんでした、そういったものに対しての理解を私たちも現地の方ときちっとお話をして深めておりませんでした、それによってこういうことに気がついて、新しい目標体系としてきちっと区政目標の見直しをして、分野をつくることになりました、今度はそれを必ずやりますという報告ならわかるんだけど、そうじゃないだろう。何遍変えたって、これだったら一緒だよということを言いたいわけだよ。

 組織を幾らいじくったって、中野区の中におりていかなかったら同じなんだよ、何やったって。組織は立派でも、区政が中野区の中に反映されないの。区政の最大目標は区民福祉の向上でしょう。それが実現できないんですよ。そこをどう思っているかと聞いているの。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 今、担当のほうからも一部取り組み状況についての御報告をさせていただいたところでございます。今、御指摘いただいたとおり、今後新たな分野としてさらに都市観光を進めていくに当たって、これまでなかなか十分に活用できていなかった、あるいは地域にも知られていなかったような地域の宝というんでしょうか、資源、これをしっかりと位置付けていくということを目標の中でうたい込もうというふうに考えてございます。それをしていくに当たりましては、当然、民間と行政の役割分担の中で、行政自身も間接・直接を含めて、地域の実情をつぶさに知っておく必要があろうかと思ってございます。そのような取り組みを含めた上で考え方をまとめていき、都市観光推進を進めていくようにしていきたいというふうに思ってございます。

市川委員

 それこそ民間にしっかり任せるんじゃないですか、地域の運営を町会・自治会に任せているように。それは区の職員を何も配置しなくても、民間がやってくれることなんじゃないですか。そうすれば、その分、区の職員はそこに配置しなくて済むんだから、区の職員の2,000人体制にかなった理想的な区政運営ができるんじゃないですか。と私は思うんだけども、いかがですか。そこは全部職員が配置されていなければ、そういうことができないんですかという話なの。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 説明が足りませんでした。既に今年度につきましても、先ほどの担当からの答弁のとおり、民間と協力をして、あるいは地域の方々と協力して、さまざまな情報ルートをいただいたり、取り組みについての情報交換ができるような場もつくってきているところでございます。行政といたしましては、まずそういった仕掛け、産、学、公が交流したり情報交換できるような場づくりというのが大きな役割かと思ってございます。その中で直接あるいは間接にさまざまな情報を区の職員も得ながら考え方をまとめたり、そういった場の運営に当たっていくというようなことを進めてまいりたい、このように考えているところでございます。

佐野委員

 今のにちょっと関連するんですけども、今回新たに区政目標の見直しをしたいという意図が明確に伝わってこないんですよね。もちろん一生懸命、今、お話いただいた、それだからこそ、今、市川委員のほうで分析・検証はされたんでしょうかという質疑が出てきたのではないかなと思う。私もわからないんですよ。

 例えば、こちらの分野に関係する産業・都市振興分野は、今回組織を強化するために、内容を強化するために、産業振興分野と都市観光分野に分けて、それぞれの所管を設けてこういうふうにするんですよというお話だったと思うんですけども、じゃ、今まではどうだったんですかと。PDCAサイクルも今までやっておられたにもかかわらず、なぜ今回区政の見直しをする必要があるんですかということが伝わってこないです。ということは、私が理解不足なのか、あるいは説明があれなのかわかりませんけども、区民は多分、これを見て、なぜ今、区政の見直しが必要なのかどうか、今、出ましたけど、組織が複雑になるような気がして、わかりにくいんですよね。組織が複雑になるというより、今のものがはっきりとこういうふうにすることによって、こういうものが解決するんですよということが見えないために、非常にわかりづらくなっちゃっているのが一つあるんじゃないかなと思うんですけども、どうお思いになりますか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 若干答弁が重なるところがございますけれども、これまでも産業・都市振興分野の中で、特に昨年度ぐらいから観光ビジョンなどを定めまして、都市観光推進ということに力を置きながら、地域の活性化に向けて取り組んできたという経緯がございます。そういったことによって、駅の周辺の開発などと相まって一定の効果が出てきていると。これを踏まえて、さらに都市観光推進について、区政目標の中にしっかりと位置付けていくというのが一つの理由でございます。

 それから、中野区の場合には、区政目標の体系がそのまま組織や予算と連動しているところがございまして、これまでも産業界あるいは区民の方々から、観光の部署といったものが明確にわかりやすくあったほうがいいのではないかといったようなお声も幾つか寄せられてきたところでございます。これを分野の目標として定めますと、一つしっかりと観光の部署というものが対外的にも示していけるというふうに考えているところでございます。

 それから、中身のところでいきますと、最初の御質疑の答弁の繰り返しになりますけれども、新たなにぎわいが出てきたところとあわせて、まだまだ十分アピールができていない全区的な観光資源、これについても、しっかりと目出しをして取り組みをしていきたい、こういったことを改めて目標として整理をさせていただいたというようなことから、今回の見直しでございます。

佐野委員

 今のお話でわかってきつつあるんですが、例えば業務改善にかかる区政目標の見直しの中で、「PDCAサイクルを推進するための目標の見直しを行う」と書いてあります。今までPDCAサイクル、プラン・ドゥ・チェック、やっていなかったんですかということにつながってきはしませんかということ。やってはおられたんでしょうけども、さらにこれを強化するんだという意味ですよね、今、おっしゃっているのは。ですから、そこのところが見えないわけですよ。じゃ、この言葉だけをとれば、今までPDCAサイクルをやっていて新たなものを設けたわけじゃなくて、それを強化するんだと。今までのPDCAサイクルはどうやっていたんですかという話に戻ってしまう可能性だってあるわけです。

 それから、もう一つ、今、区政目標をしっかりと位置付けていくんだというお話でしたけども、区政目標に今までしっかりと位置付けていなかったんですかというお話になりやしませんかということですよ。今、新しいもので区政の改革をしていくんだということになれば、今、市川委員が言ったように、前のしっかりした検証なり、あるいは分析、それを行って初めてこういうことにつながってくる。したがって、分析なり検証はこういうものがあったからこそ、こういうふうに新しく区政改革を行っていくんですよということがはっきりと見えないと、何の意味でこれをやっていくのかということがわかりにくいということを私は指摘させていただいているんですけど、どうでしょうか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 まず、前半の御質問のPDCAサイクルでございますけど、これは毎年取り組んでいるところでございます。ちなみに、昨年度から今年度に向けてでございますけれども、産業・都市振興分野の中の施策というレベルの目標でございますけども、観光ということを目出しをさせていただいたような改正もしたところでございます。

 なお、昨年度につきましては、全庁的にほぼ分野内の目標の見直しにとどまった関係から、議会への報告というのはしていなかったかというふうに思いますけれども、そのような取り組みは例年続けてきているところでございます。

 繰り返しになりますが、今般の都市観光推進の今年度の取り組みなどを踏まえますと、都市観光推進、さらに中野区としてはアピールしていくと、区政目標の中により大きなレベルで位置付けていく必要があるだろう、こういうことを検証したことから、分野の目標として定めていこうというところでございます。

 後段の質問につきましても、先ほどのように、繰り返しになりますけれども、今年度、一定取り組みを進めてきて効果もあらわれてきたことについて、しっかりともう一度位置付けを明らかにしていくと。特に新たな駅周辺の魅力だけではない、全区的な都市観光推進を図っていくということを明示していくということから、このような目標体系に改善させていただいたという考えでございます。

佐野委員

 そういうことをどうやって区民の皆さんにアピールしていくんですか。ここではそういうふうに話をされるからわかる。でも、区民の皆さんは、なぜ見直しをするんですかということについて、それでわかりますかしら。どういうふうに周知徹底をするつもりですか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 一つには、通常のPDCAサイクルの中でこれを踏まえまして、予算体系として示していくということと、それから、その前に区政目標というものを毎年度、単年度の目標を定めて、これも公表させていただいてきているところでございます。そういった説明の中で触れていけるかなというふうに思ってございます。

伊東委員

 簡単に質問させていただきますけど、今回、毎年のことですけど、区政目標の見直しに伴う組織の改定あるいは分野の所管事務の変更ということで、この委員会においては、全体像、組織の改定の仕方、全容について議論する場じゃないからあれですけど、毎年のようにこうした組織改定の中で何でこういうくくりになるのかなという部分はあるわけで、きょうのところは、とりあえず所管分野にかかわる部分、先ほど都市の魅力創出という部分、新たなものだけではなく、既存の歴史に基づく中野の魅力についても、それを再発見、発掘していくというお話でしたけれど、それに関連すると、所管でいくと、これは健康福祉部になっちゃうのかな。新年度ですと、健康・スポーツ分野に含まれる、文化財あるいは生涯学習という部分も若干影響してくるのかもしれないけれど、こういうくくりがどう整理されているのかなと。文化財の管理等はどう連携をとっていくのか。

 先日も都市間交流のために区長と青森を訪問させていただきました。一時期、棟方志功が大和町に住んだというようなことで、そうしたものももっともっと発信していくべきじゃないか。あるいは思いつくだけでも、巽聖歌だとか新美南吉、一時代の文化人の多くが中野に住んだという事実もある。そうしたものをどう位置付けていくか。健康福祉分野の文化財担当との連携をどうするのか。歴史的なものといったら、有形・無形の文化財があります。中野区でも有形・無形の文化財を指定している部分があります。そうしたものとどう連携をとって、どう位置付けていくのか、ちょっとその辺の説明をお願いします。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 今、御質問いただきました健康福祉部の健康・スポーツ分野で担ってきてございます、これからも担う予定でございます文化財としてございますところは、主としましては、文化財保護といったような既存の文化的・歴史的資産について守っていくというようなことを中心にして考えているところでございます。新しく都市政策推進室の中で都市魅力創出としてくくり出してございますのは、委員も御指摘の、形として有形・無形問わず、歴史的な資産であったり、文化的な資産であったり、あるいは人といったようなことなども含めてですけれども、そういったものを都市観光、魅力としてどのように示していけるのか、そういった考え方を全庁的につくっていく部署、その中に実際の維持管理はそれぞれの所管が担当していただくというような関係で、連携もとりながら進めていきたい、このように考えているところでございます。

伊東委員

 だから、連携とるのは簡単なんですよ。ただ、ここで言う健康福祉部の文化財というのは、中野区の指定の文化財を守ると今おっしゃったけれど、例えば歴史民俗資料館があります。あそこには学芸員さんもいらっしゃいます。専門家がいらっしゃいます。また、一時期、中野の歴史的建造物という調査なんかもかけた。あるいは中野区産業に絡む分野では、伝統工芸、そうしたものもある。さまざま絡み合う部分があるわけで、その辺を分けてしまうというのは、どうもわかりづらくしているのかなと。目のつけどころが、もうちょっと全体像を見て、組織を考えるべきじゃないのかなという気がしてならない。

 だから、今度の26年度の組織改定に当たって、これだけじゃないかもしれないけれど、もうちょっとそういう部分はよく見て、広い視野から、どうも中野区政運営のための組織づくりという視点がかいま見られて、区政目標という分野での本当に大きなくくりという部分が逆に事務的な部分に惑わされて、見失われちゃっている部分があるのかな。見失うまではいかないんだろうけれど、外れてしまっている部分があるような気がしてならない。

 だから、今後、連携していくというのは、口で言うのは簡単ですけれど、本腰を入れて新たな課題として都市の魅力創出、中野区がこれから取り組んでいくんだというのであったらば、もうちょっとその辺はしっかりと考えていってほしいと。これは要望にしておくけれど、ぜひその辺、ほかでもかいま見られる部分があるので、指摘させていただきました。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 ただいまの御指摘を踏まえまして、十分留意しながら取り組みを進めてまいりたいというふうに思ってございます。

委員長

 ほかに質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野区産業振興センター指定管理者候補者の選定についての報告を求めます。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 それでは、中野区産業振興センター指定管理者候補者につきまして、公募・選定を行いましたので、御報告をさせていただきます(資料3)

 まず、1番でございますけれども、選定の経過、記載してございます。当初予定よりもおくれてはございますが、このような手続を踏まえまして、選定をさせていただいたところでございます。

 2番には、公募した際の応募者の条件、対象事業者について触れてございます。お読み取りをいただければと思ってございます。

 選定方法につきましても、所定の規則等にのっとっての手続を進めたところでございます。結果、4番に記載のとおり、3事業者からの応募をいただきました。うち二つは共同事業体、それから、うち一つは単独法人でございました。

 選定の結果が5番でございます。共同事業体名といたしましては、ハートフルサポート共同事業体となってございますが、その構成は、括弧書きのとおりの3団体となってございます。テルウェル東日本株式会社、これはNTTグループの一企業でございますけれども、施設の管理、オフィスの提案、それから警備等々の事業を主にしているところでございます。株式会社パソナにつきましては、人材派遣、人材育成、経営支援といったようなことを主な業務としているところでございます。最後の株式会社東京アスレチッククラブは区内事業者でございますが、スポーツ事業等をしているところでございます。

 6番でございます。指定予定につきましては、記載のとおりの3年間と当初考えてございます。

 裏面にいきまして今後の予定でございますが、第1回定例会に議案を提出させていただきたいというふうに考えているところでございます。

 最後、8番でございますけれども、指定管理の業務とは別に、次の白丸二つについての業務を委託して、あわせて執行していただく予定で考えてございます。一つは、中野区の産業経済融資のあっせん等の業務委託でございます。これにつきましては、産業振興センターの目的とも合致するところでございまして、一元的なサービス提供に見合っているだろうということからするものでございます。

 それから、同じく、現在勤労者サービスセンターが現勤労福祉会館の中にございますけれども、これの事務局の部分の業務につきましてもあわせて担っていただこうというふうに思っているところでございます。こちらの産業振興センターの中には、勤労者の福祉増進といった目的を掲げてございますので、これと一体的に遂行していただくということを考えているところでございます。

 簡単でございますが、以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

平山委員

 二つまとめて質問いたします。

 一つは、3事業者が応募されて、プレゼンで競い合ったという形ですよね。さまざまな角度から分析をされて、ハートフルサポート共同事業体に選定をされたということなんですが、ここになった一番の要因というか、いろんな角度があったんでしょうが、産業振興等に理解と熱意を持って中小企業者の経営支援、就業支援及び勤労者の福祉増進を確実に行うことができるだろうというふうに他の二つと比べて思われたところはどこだったのかというのを端的にお答えいただきたいのと、裏面の8番の産業融資のあっせん業務なんですが、この3社の中でこれにかかわるようなお仕事をされていらっしゃるところがあるのかなという若干の不安があるんですが。ただ、産業振興センターでは非常に重要な役割の仕事になってきますので、御相談にいらっしゃった方に本当に丁寧に融資制度について御説明したり、あるいはそれに伴って経営のサポートをしたりというようなことをここに委託して、どういう形でやられようというふうに思っていらっしゃるのかという、この二つを伺います。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 まず、前段の御質問でございます。実際には産業振興センターの目的、それから、そこに規定いたしました事業につきまして、企画提案をいただきまして、プロポーザル選考したところでございます。その中で第1候補順位になったところの提案がすぐれていたということでございますが、すべからく行っていただきたい産業振興センター事業について、すぐれた提案あるいは十分な提案が掲げられていたというところが一番でございます。

 それから、もちろん、維持管理面につきましても、しっかりとした修繕計画等も立てて取り組んでいく、そしてまた、全体の人員配置などについても十分な人員体制、こういったものが提案されていたところから、確実に業務遂行もしていただける、このような判断から選考させていただいたところでございます。

 それから、後段の融資あっせん業務でございますが、現在、区の職員がやっている部分について委託をするところでございます。この中で、当然業務の引き継ぎは十分させていただくつもりでおりますけれども、この過程で、専門的な商工相談員を配置して、あっせん等の審査を経由して行っているところでございます。専門家による相談のところにつきましても、融資あっせん業務の中に含んでございまして、指定管理者のほうで配置をして処理をしていた、このようになってございます。

平山委員

 ごめんなさい。質問に全く答えていただいていないんですけど、すぐれた提案だから選んだというのは当たり前の話で、どこがすぐれていたんですか。具体的な内容として、人をとるとか、何かを採用するとかというときに、ここだというのがあるわけじゃないですか。そういうのがなかったんですか。全体的にすぐれていましたというと、それはそうじゃなかったら選定されないですから、具体的にそういうのがあれば伺いたかったんですけども、改めてお答えをいただけますでしょうか。具体的なところですよ。中野の産業振興センターで中小企業の方たちにとってこういったことをしてくれる、なるほど、こういう提案があった、それは一つの大きな要因になったなということ。

 もう一つもお答えがちょっとあれなんですが、要はこの3社の中で、テルウェルさんはどっちかというと施設の維持管理かなと、東京アスレチッククラブさんは福利厚生のほうかなというふうに読み取れちゃったりするんですけど、パソナさんだけになるのか、そうではないのかもしれませんが、区の現行行っているような融資あっせん制度についての業務を担えるような能力を具体的にお持ちなのか、そういうことを経験していらっしゃるのかということをお聞きしたかったんですが、それについていかがですか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 まず、前段でございます。具体的に申し上げますと、経営支援等につきまして、事業として取り組んでいくというふうにセンター条例の中でうたってございますが、他の御提案の中ですと、経営者向けのセミナー等が中心の提案でございました。その中で第1候補者にしたところにつきましては、実際に商談会ですとか異業種交流会といったようなセミナー、座学とはまた別な形の取り組みなどというような提案がございました。そういったところの評価点が高かったというふうに考えているところでございます。

 それから、後段の融資あっせんをしっかり担える社員体制があるのかということでございますが、これは特段の有資格というものがあるわけではございませんけれども、産業経済融資や金融面について十分に理解がある者を配置するよう仕様書の中で定めていくということでございまして、それを承知の上で御提案をいただいているところでございます。

市川委員

 指定管理者の選定をするときに、今、平山委員からも指摘があった裏面の8番のその他の二つなんだけど、これを盛り込んで募集しますよと、いわゆる公示して公告をして募集しますよとするのが本来あるべき姿なのか、指定管理者からこの部分については外して、後から決まったところに委託する予定であったのか、その点はどうだったんですか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 8番のその他につきましては、公募要領の中に記載してございます。ただし、厳密に申し上げれば、指定管理業務とは別途の業務委託契約の部分ということで、その部分も明示してございます。それを含めておおむね三つの業務、これを一体的に運営するという前提で御応募いただいたものでございます。

林委員

 応募3事業者なんですけれども、決まったところ以外の2業者の業種みたいなもの、3事業者のうち、共同事業体はどういうような共同事業体が一つで、法人単独はどのようなところだったのかというのはお答えできますでしょうか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 差し支えない程度のくくり方になりますけれども、第1位にならなかったところですね。人材関係の会社と施設管理系が組んだ共同事業体でありますとか、基本的にはそういった組み合わせですね。単体の企業につきましても、協力先企業としてそのような企業と連携して取り組むというような提案になってございました。共同体は組んでございませんけれども、そのような提案になってございました。

林委員

 あと、ハートフルサポート共同事業体というのは、こういう管理のような面について、ほかでも何かやっているんでしょうか。そういうようなことは御承知なんでしょうか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 ハートフルサポート共同事業体は、産業振興センターの応募で結成された共同体でございますので、この共同事業体としてのということではございませんが、構成員でありますテルウェル東日本株式会社等につきましては、日本国内でも20数カ所、指定管理等を受けているという実績がございます。

近藤委員

 株式会社パソナというのは、ライフサポート事業でも委託をして、中野区で今、やっているところですよね。就労支援というか、講座なども開いて、今、盛んにといいますか、やっていて、結構大規模な会社向けのライフワークバランスとか、そういったものなどを手がけている方などを呼んで講演をしていると思うんですね。そういった会社のいろいろなノウハウがあると思うんですけれど、これが中野区の就労支援に具体的に結びつくところというのは、講座をやる意義といいますか、どういうふうにお考えになっていらっしゃるんですか。中野区の就労支援として株式会社パソナの講座をやるということにどう結びつくという考え方をされているか、教えてください。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 御質問の趣旨としては、大手向けの取り組みをしている会社が区内中小事業者に対してどのような意味合いがあるのかというような御質疑だったと思いますけれども、こういった会社などはいろいろルートを持ってございまして、特に事業者関係でございますけれども、そういったところと求職者をつなぐというようなことについても、実績だとかノウハウを持っているところでございます。区内の中小企業者と求職する方とを結びつけていくような場を設けるといったような企画提案をいただいたところでございまして、そのような運営ノウハウ、運営の実績、それから、そこに事業者等を呼んでこれるだけのルートを持っているというようなことから、効果が得られるのかなというふうに思ってございます。

近藤委員

 今、やられているライフワークバランスとかライフサポート講座というのは、本当におもしろい講座、商店街の活性化みたいなこととかいろいろなことをやったりされていますけれど、それが実際どう中野区と結びついていくのかということがとても私は心配なんですね。そこのところが中野区産業振興センターではできるようにしていかないと、産業振興センターの意味とか意義というものがなくなってしまいますので、そこのあたりはどう考えていらっしゃいますか。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 区内産業活性化自体が目的の施設ということになってございます。それを踏まえての企画提案をいただきまして、区内の中小事業者あるいは構成しています連合団体等とも連携した取り組みをしていくようなことも提案の中にございました。区内の産業振興、中小企業者あるいは求職者等にとって有意義な施設になる企画提案というふうに受けとめてございます。

近藤委員

 中野区の中小企業の経営支援と就労支援及び勤労者の福祉増進を確実に行うという、確実というところまで強く強調して出していますので、本当にそこのところはきちっと成果が上がるようにお願いしたいと思いますけれど、もう一度お願いします。

横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)

 産業振興センターは公の施設でございます。中野区の産業振興を進めるための物的手段でございます。これまでは勤労福祉会館として、どちらかといいますと施設貸しが主体、ほぼそれだけの施設でございました。そこに加えまして、産業振興あるいは経営支援、勤労者の福祉増進のための事業展開もこの場を使って展開していただくことになってございます。総体を含めまして、全体の経費、人件費を含めますと、今よりも削減して、そういった事業が展開できるということになりますので、この施設についてもより有効活用しながら、区内産業振興や勤労者の福祉増進のための事業がしっかりと進められるというふうに考えてございます。

委員長

 ほかに質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、なかのまちめぐり博覧会の実施結果についての報告を求めます。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 それでは、なかのまちめぐり博覧会の実施結果につきまして御報告申し上げます(資料4)

 昨年11月に都市観光イベント「なかのまちめぐり博覧会」を開催したところでございます。

 開催期間、実施主体につきましては、記載のとおりでございます。お読みいただければと存じます。

 内容と参加動員数でございます。民間等の多様な主体によって自主的に企画・運営されるイベントを集約いたしました。全59件で、主催団体数は39団体ございました。参加動員数は約5万人でございまして、内訳につきましては4種類、まち歩きツアー、各種イベント、体験・見学、講座・講演というものでございまして、参加者数と参加動員数ということで記載がございますので、お読み取りいただければと存じます。

 4番でございます。個別イベントの主催団体、主催団体数のものでございますが――からの評価・意見でございます。全体評価ということで、このような内訳になってございます。「普通」以上で84%ということで御評価をいただいたところでございます。来年度開催した場合の参加意向ということで、9割の団体がまた参加したいというものでございます。さまざまな御評価、意見をいただきまして、今後の開催につなげていきたいと考えてございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

平山委員

 4番の個別イベント主催団体からの評価・意見等、これ、普通は参加者のほうにアンケートをとるんじゃないですか。だって、お客様は参加してくださった方ですよね。この方々がどうだったのか、また、次回も来たいのかということをわかるほうがイベントの成功の可否というものをジャッジしやすいんじゃないかなと思うんですが、あえてこちらにされたのはなぜなんだろう。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 まちめぐり博覧会でございますが、個別イベントの主催団体がイベントを主催していただいたものを集約して、一体的に開催するという趣旨でございまして、お客様からの意見等も踏まえた来年度の意向ということでいただいておりますので、イベント主催団体の開催のそれぞれの自己評価というものの集約にもなっているということでございます。それぞれのお客様からの意見の集約につきましては、今後の開催の中で工夫していきたいと考えてございます。

林委員

 以前も聞いたんですけれども、参加動員数5万人というんですけれども、チケットか何かのやりとりをして、5万人というのはどういうような集計で出したんでしたっけ。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 こちらの参加動員数につきましては、個別イベントの主催者に実施報告書というものを提出していただいてございまして、個別イベント主催団体からの申告数というものを集約したものでございます。

林委員

 じゃ、イベント主催者の人たちの報告をまとめたものということなんでしょうか。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 御指摘のとおりでございます。

林委員

 1番目の先ほどの報告にもかかわることなんですけれども、今後、目標体系の見直しで、都市観光の都市の新たな魅力創出に取り組まれるということは、多分こういうようなイベントに関しても、もっと目標的なもの、こういう数字だけじゃなくて、これをしたことによってどういうふうに発掘できたかという報告を今後するべきだと思いますけど、どうでしょうか。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 この博覧会の開催の今後の方向につきましては、こちらに記載のない意見というものもございますので、そういった評価、御意見を十分踏まえた上での開催方向ということで位置付けてまいりたいと考えてございます。

林委員

 今後、都市の魅力の中でこういうようなことをされるというのだったら、こういう報告だけじゃなくて、参加した人たちがどういうふうに感じたかということがわかるような報告をされるほうがよりいいのではないかということなんですが、その点について。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 委員御指摘の点、十分踏まえまして、今後対応してまいりたいと思います。

伊東委員

 2点伺います。4番の(1)全体評価の中で、要改善16%という数字が出ております。この要改善の部分というのは、具体的にはこういう部分を改善すべきじゃないかとかいう話は出ているのか。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 要改善の内訳ということで御意見をいただいてございます。イベント同士の横の連携がもう少し必要ではないかということと、あと、例えば参加された方が参加したイベントの数に応じてメリットがあるような取り組みというんでしょうか、スタンプラリーというような御指摘もあったんですけども、そういったようなものでございますとか、あと、広報PRの部分では、十分ではないとお感じになられた団体もございましたので、広報PRの強化ということは課題というふうに認識してございます。こういった改善につながる御指摘をいただいておりますので、今後のイベント実施の中で改善してまいりたいと考えてございます。

伊東委員

 もう一点、広報PRというお話が出ましたけれど、クルトンはたしかこのためのマスコットキャラクターなんだけれど、その後、姿が見えないんだけれども、中野のいろんなマスコットキャラクターが勢ぞろいしている場を何度か拝見したんだけれど、クルトンだけいないんだよね。どうしているの。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 さまざまな場面で活躍をするようにはしてございまして、例えば特別区の職員の採用説明会への出演でございますとか、地域団体の出演でございますとか、今後も区の都市観光の振興に資する場面での活用を図ってまいりたいと考えてございます。

伊東委員

 単にこの期間だけまちめぐり博をやればいいというのか、産業振興、それから、都市観光という部分でこれから力を入れていくのだったら、あまりにもクルトンの露出度が低過ぎるよ。もっともっと出して、年間を通じてPRしていかなきゃしようがないと思うので、指摘しておきます。

滝瀬都市政策推進室副参事(都市観光・商業振興担当)

 委員の御指摘、十分踏まえて、露出数をふやしてまいりたいと考えてございます。

委員長

 ほかに質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、都市計画道路補助第220号線(早稲田通り~新青梅街道区間)現況測量説明会の開催状況についてと5番、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の事業及び工事説明会の開催状況については、審査日程の協議の際、確認したとおり、一括して報告を求めます。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 それでは、私のほうから4番と5番につきまして一括で説明させていただきます。

 まず4番の都市計画道路補助第220号線(早稲田通り~新青梅街道区間)の現況測量説明会の開催状況につきまして、御報告させていただきます(資料5)

 この案件につきましては、前々回の建設委員会で事前の報告をさせていただいた案件でございます。

 220号線につきましては、昨年の12月9日、10日の2日間の日程で現況測量説明会を開催いたしましたので、その状況についてでございます。

 まず、会場と日時につきましては、下記に記載したとおりでございます。

 2番の参加人数でございます。2日間の合計が158名の参加がございました。主催者は中野区と新宿区でございます。

 次の主な質問と回答でございますが、主な質問のほうなんですけども、まず上高田小学校の閉鎖の理由について、この道路に関係あるのかという質問がございました。あと、1.6キロという事業区間ということもありまして、事業の財源についてどうなのかという御質問、あとは道路の整備の必要性について、環境について、測量のスケジュール、代替地について、権利者数について、将来の交通量について、あとは、上高田五丁目から新宿に入るところがかなり急勾配になるんですけども、四村橋付近の道路の勾配について心配だという質問が出されました。回答につきましては、記載しているとおりでございます。

 2番の今後の予定でございます。昨年の12月から今年の3月いっぱいかけまして、現在、地形測量を実施している最中でございます。この成果をもとにいたしまして、道路の平面図や交差点の平面図を作成していきたいと思っております。来年度につきましては、路線測量を実施すべく、今、予算要望をしているところでございます。この成果をもとにいたしまして、計画道路の縦横断図の作成をさせていただきたいと思っております。

 続きまして、5番目の西武新宿線(中井駅~野方駅間)の連続立体交差事業の事業及び工事説明会の開催の状況につきまして説明させていただきます(資料6)

 この案件につきましては、前回、口頭にて説明させていただいたところでございます。

 まず、開催日時と会場でございますけども、12月18日と19日、場所につきましては、記載のとおりでございます。

 参加の人数なんですけども、2日間合計で434名というふうになってございました。

 主催者につきましては、東京都と中野区と西武鉄道ということでございます。

 主な質問と回答についてでございます。まず、質問でございますけども、駅の出入り口について、地下駅になるということで出入り口が心配だという御意見、地下ということもありまして、災害時の対応について、あと、駅の上部の利用の仕方について、道路整備の事業費について、トンネルになりますので、一番深いところ、最深部の深さはどのぐらいになるのかと、詳細な工程についてと、次に駅のホーム柵について設置するのかということ、あとはシールド工事の土砂の搬出の場所についてというところが主な質問でございました。回答につきましては、記載しているとおりでございます。

それと、当日の工事説明会のほうで配布させていただきました添付資料をつけさせていただきました。こちらにつきましては、後でごらんになっていただきたいと思います。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑ありませんか。

平山委員

 連続立体交差のほうで二つ、駅の出入り口についてと鉄道の上部利用についてという質問が参加者の方からあったと。この二つって非常に大事で、要はまちがどうなっちゃうかというのが決まっちゃうわけですよね。どこに出口を持ってくるのかと。地下なので、ある程度、鉄道事業者としては、集客を図れたり、利便性を向上したりということをやらなきゃいけないかもしれないけども、まちの皆さんにとっては、一つは現行の動線が大きく変わることによって、まちが分散されちゃったりというのを懸念されることもあるんじゃないかとも思いますし、他方では、これまでなかったようなところに出入り口ができることによって、駅というものの存在が今までよりも非常に便利になったというふうにお感じになられる方もいらっしゃる。だって、地下深く潜るわけですから、これまでの地上駅と比べると、アクセスの時間はかかっちゃうけども、その分、濡れないで快適に移動できるようになるかもしれないというようなこともある。ここの調整って、非常に難しいなというふうに思っているんですが、西武鉄道が設計をするということになると、どこまで意見を聞いてもらえるものなのかというのが一つ。

 もう一つは、鉄道の上部利用もやっぱり同じ。西武の土地なわけでしょう。でも、特に沼袋なんて広大な土地があるわけで、この跡地がどうなるのかと、まちの姿がどうなるのかというのに大きくかかわっていくので、これは区にとっても、地域の住民の皆さんにとっても非常に大きなことなんですが、これも西武鉄道は、区と都と三者で協議しながらと言っていますけど、どこまで要望って踏まえていただけるようなものなんでしょうかね。ちょっと漠然とした質問なんですけども、あまり突っ込んでも質問しづらい部分があるのと、具体的に協議のスケジュールというのはどういうふうに考えていらっしゃるのか伺います。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 出入り口と上部利用を西武鉄道がどこまで聞いていただけるのかという話でございますけども、基本的には出入り口は駅の構造で一つになりますけども、最終的には西武鉄道の所有物になります。回答欄にも書かせていただいて、すみません、回答のほうは割愛させていただいたんですけども、説明会でも、西武鉄道側は、住民の声をできるだけ反映させた形で、区と都と調整しながら設計したいということをおっしゃっていますので、全然聞き入れないということはないと思いますので、この点を踏まえて、都と区も地元と調整しながら西武鉄道とも話をしていきたいと思っております。

 一方で、上部利用でございます。ほかの案件もそうなんですけども、通常、連続立体交差事業は公租公課分というのがございまして、基本的には15%分を上部利用で使えることになってございます。基本的には15%分を上部利用で公共が使えることになってございます。基本的には15%を使えるんですけども、それ以上使う場合には、各鉄道事業者とのお話し合いということになりますので、これについても、地域の方々の御意見、また、庁内についても意見をまとめた上で、今後、東京都と西武鉄道と調整していきたいと思っております。

平山委員

 ぜひ積極的にやっていただきたいなと。要は、鉄道事業者にとっては、収益は会社にとって大きなことなんですけど、先ほど申し上げたように、これでまちの形が変わっちゃうというような、まちに

とっては非常に重要な問題なので、姿勢としては区のほうからどんどん積極的に、住民の皆さんとの懇談の結果も踏まえながら西武のほうに求めていくという姿勢を貫いていただきたいなと思っていますけど、よろしくお願いします。

委員長

 ほかに質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、西武新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差事業の工事に伴う当面の対応についてと7番、新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区のまちづくりの検討状況については、審査日程の協議の際、確認したとおり、一括して報告を求めます。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 それでは、私のほうから6番と7番につきまして一括で説明させていただきます。

 まず、6番の西武新宿線の中井-野方間の連続立体交差事業の工事に伴う当面の対応につきまして、御説明させていただきます(資料7)

 西武新宿線連続立体交差事業につきましては、先ほどお話ししたとおり、工事の着手に伴いまして、当面の間、中野区が東京都及び西武鉄道株式会社と調整が必要になることから、事業及びその対応につきまして、今回御報告させていただくものでございます。

 4点ほどございます。まず1点目が踏切の廃止と代替機能についてでございます。まず、この踏切なんですけども、沼袋第4踏切というのがございます。すみません。別紙にあると思うんですけども、ちょっと別紙のほうをごらんください。中井-野方間の事業を行っている箇所、赤く塗られているところの野方駅の付近なんですけども、ここに沼袋第4踏切というのがございます。ここの踏切が工事の完成後も、下の縦断図がございますけども、ちょうど掘割区間、地下のトンネルから出てくるところがございまして、完成後は廃止されるとともに、平面での横断ができなくなってしまうというのがございます。

 申しわけございません。本編のほうに戻っていただきたいんですけども、当該道路は、地域での南北の交通を処理する上で重要な役割を担っておりまして、現在の道路交通機能を確保できるように、東京都及び西武鉄道と調整していきたいと考えてございます。

 次に、沼袋駅前の公衆便所の廃止についてでございます。沼袋駅前の公衆便所は、西武鉄道の所有地を無償で借用しまして、中野区の公衆便所の設置及び管理に関する条例に基づきまして、区が設置・管理を行っているものでございます。今般、西武鉄道側から中井駅の開削工事の着手に当たりまして、沼袋駅前の公衆便所が支障となるため、当該公衆便所の用地を返還するように申し入れがございました。当該公衆便所の用地を返還するためには、当該施設を廃止する手続が必要となります。このため、本条例の改正につきまして、第1回定例会において提案を予定してございます。

 場所につきましては、別紙のとおり、沼袋駅の北口のロータリーのところにあるトイレでございます。

 3番目でございます。工事期間中の区有施設等の一部提供についてでございます。連続立体交差事業の工事の実施に伴いまして、工事期間中、必要となります資材置き場ですとか、作業車両の駐車スペースの確保のために、東京都及び西武鉄道の要請に基づきまして、西武鉄道の沿線に設置しております区有施設等を一部休止しまして、その利用に供していく予定でございます。

 最後に4番目でございます。先ほども質問ございましたとおり、駅部及び鉄道の上部利用の計画についてでございます。鉄道が地下駅になりますので、出入り口及び鉄道の上部利用につきまして、今後、まちづくり検討会等の御意見、検討を踏まえまして、まちづくりの計画の中で具体化していくとともに、この案をもとにいたしまして、東京都及び西武鉄道と調整していく予定でございます。

 続きまして、新井薬師駅前及び沼袋駅周辺のまちづくりの検討の状況について御説明いたします(資料8)

 大きく二つございます。まず、新井薬師駅前の周辺の地区についてでございます。

 新井薬師駅前の周辺地区につきましては、平成25年2月にまちづくりの検討会が設立されまして、地域住民が主体となりまして、まちづくり方針の検討を進めているところでございます。昨年10月にはアンケート調査を実施いたしました。区も、検討会において地域の住民の方々と意見交換するとともに、情報提供を行うなど必要なサポートをしております。検討会は、早ければ26年度中にまちづくりの目標や方針につきましての提案をまとめる予定でおります。区といたしましては、この提案を受けまして、まちづくりの計画を作成しまして、具体的なまちづくりを推進していく予定でございます。

 一方で、インフラについてなんですけども、区画街路3号線、新井薬師駅前の交通広場なんですけども、現在、区が事業化に向けて調整を進めております。また、220号線につきましては、先ほどお話ししたとおり、早稲田通りから新青梅街道区間、1.6キロ区間につきまして、25、26年の2カ年かけまして、区が現況測量を実施しているところでございます。

 続きまして、2番の沼袋駅周辺地区でございます。沼袋駅周辺地区につきましては、平成24年9月にまちづくりの検討会が設置されまして、新井薬師と同じようにまちづくりの目標と方針の検討を進めております。25年8月にはアンケート調査を行うなど、11月にはまちづくりの報告会も検討会のほうで開催されました。同じように、早ければ検討会で26年度中にまちづくりの目標や方針を取りまとめて、区に提案する予定で考えております。

 あと、インフラにつきましては、何といいましても区画街路4号線、沼袋バス通りがございます。その拡幅整備に伴いまして、沿道に建物が建てにくい狭小な残地が発生する可能性が高うございますので、区が事業手法の検討を進めるに当たりまして、関係権利者の方々に意向把握調査を実施しようと考えております。あわせまして、2月14、15日の両日に意向調査につきましての地元の説明会を開催することを今のところ計画してございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

市川委員

 西武新宿線の連続立体交差事業は、スケジュール的には何年完成を目指しているのか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 昨年4月に事業認可を東京都がとったんですけども、平成32年までの事業期間となっております。

市川委員

 平成32年というと、ちょうど東京オリンピックの年になりますね。およそそんなものかな。そうすると、あと、数えると6年しかないですね。その間に、沼袋駅周辺地区についてはわかっているんだけど、新井薬師前駅周辺の地区計画の網をどういったタイミングで、どういった年次のスケジュールでかけようというようなことでお考えですか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 まさしく今、お話させていただきましたけども、新井薬師、沼袋両地区におきまして、まちづくりの検討会で今後のまちづくりをどうするかというのを検討しているところでして、区といたしましては、まずその動向を踏まえた上で、今後、地区計画がいいのか、駅周辺の再開発がいいのかということを考えていきたいと思っております。

市川委員

 再開発をするにしても、地区計画は必要でしょう。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 必要になると思います。

市川委員

 それに付随して、現行の道路、例えば新井薬師前駅から新井小学校へ向かっていく区道ありますね、下っていく道路。あの道路の沿道は用途地域で一中高になっているんですよね。ところが、あの道路からまっすぐ行くと平和の森公園に避難する避難道路でもあるんだけども、あの沿道のまちづくりを僕は以前に質疑をしたときに、新井薬師前駅の西武新宿線の連続立体交差事業のまちづくり、その地区計画の策定に合わせて、あの道路沿道も考慮したいんですという答弁があったんだけども、あそこの道路あたりまでを視野に入れて、皆さん、まちづくりの勉強会というのはされているんですか。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 まちづくりの検討エリアは、新井薬師駅前を中心といたしまして、かなり広くなってございます。今、委員の御指摘があったとおり、五中つつじ通りも含めてございます。

市川委員

 わかりました。

平山委員

 すみません、4号踏切の件で1点だけ。私もあそこを活用しているんですよね。北のほうから行くと、バス通りに抜けていく非常に重要な道路で、特に野方の陸橋の側道から入られて抜けられていく方も非常に多い。一方で、双方向なので、曲がる車もあって、自転車も両方から通行されるので、非常に危ないという側面もあるんですけど、ただ、あそこが渡れなくなっちゃったときの代替の道というのが、私も歩いてみたんですけど、なかなか見つからないんですよ。今後、現在の交通機能を確保できるように東京都及び西武鉄道と調整をしていくというふうに書いてありますけども、現状で幾つかの複数案というのは、当然、調整の上で、区としてはお持ちでいらっしゃるんですか。ある一定の、区画整理でもしない限りは、現在の交通を確保することは難しいかなと。となると、向こうの住民の方でこれまでバス通りに抜けてこられた方は抜けられないということになってしまうので、なかなか難しい問題かなと思っているんですが、どうなんでしょう。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 具体的に今、東京都と西武鉄道側からは幾つかプランは出されております。例えば歩行者と自転車の横断につきましては、確かに沼袋4号踏切はあまりアプローチの延長もないところでもあるんですけども、そこに例えば階段ですとかスロープを設けて鉄道を渡るような案ですとか、そういう案は幾つか示されております。

 一方で、自動車につきましては、実を言うと、横断するにはまだなかなか具体的な案もなくて、3号踏切のほうに迂回させる案ですとか、幾つか幅広に考えていきたいと思っております。

平山委員

 一方で、あそこの角に消防団の小屋もあったりして、現地を渡れなくなったことによって、消火活動に支障が出たりとかということも考えられなくもないなとも思ったりもするので、地域の実情を踏まえた上で、いつか幾つかの案が出せるような段階になったら、ぜひとも御報告をいただいてと思っていますので。なかなかここの問題が片がつかないと、この辺の地域の方にとっては、連続立体交差の大きな課題を抱えたままということになりますので、ぜひともよろしくお願いします。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 委員の御指摘のとおりだと思っておりますので、この対応につきましては、東京都と西武鉄道と今後とも協議して、いい案が出せるように検討していきたいと思っております。

来住委員

 ちょっと4号踏切のことで、生活に密着した踏切だというふうに思うんですけども、参考までに人や自転車、車等の交通量、現況で幾らなのかをちょっとわかれば教えてください。

池田都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)

 昨年の12月11日に区のほうで交通量調査をいたしました。12時間当たりの交通量なんですけども、歩行者が650人、自転車が約2,000台、自動車が大型を含みますと660台ございました。

来住委員

 結構です。

委員長

 ほかに質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、東中野区民活動センター等整備基本方針(案)区民説明会の実施結果及び整備基本方針(案)の改定についての報告を求めます。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 それでは、東中野区民活動センター等整備基本方針(案)区民説明会の実施結果及び整備基本方針(案)の改定について御説明をいたします(資料9)

 なお、本報告は、1月23日の厚生委員会、それから1月27日の総務委員会で報告をいたしているものでございます。

 まず、1番、区民説明会の実施結果でございます。2回開催いたしました。平成25年12月5日、12月8日の2回でございます。場所は、いずれも東中野区民活動センターでございました。

 参加人数が、1回目37名、2回目30名でございました。

 (4)の説明会で寄せられました主な意見・要望と区の回答でございます。恐縮ですが、別紙1をごらんいただきたいと思います。

 ここでは、区民説明会で出された主な意見や要望などにつきまして、六つに分類整理をいたしまして、区の回答とあわせてお示しをしているものでございます。代表的なものを御説明いたしますと、別紙1の1ページの(1)の土地活用(土地の一部売却)についてでございます。意見といたしましては、「5年前、区は、東中野小学校跡地は売却しないと約束した。売却には反対である」という御意見がございました。区の回答といたしましては、「平成20年5月、東中野4・5丁目区域内に必要な機能の大部分を東中野小学校跡施設に整備することを想定して、直ちには売却しないこととした。その後、東中野4・5丁目区域内に介護サービス機能を整備し、障害者自立支援機能は中野5丁目などに整備することとした。東中野小学校跡施設には、区民活動センターと区立公園を整備することとしたため、残余の土地については、区の財源確保のためにも売却する方針案を作成した」と、そういった内容でございました。あとは、売却する土地の面積については、約半分程度という回答をしております。

 それから、次のページでございますが、2ページ目の(2)の区民活動センターについてでございます。区民活動センターの広さを広くしてほしいと、そういった御意見・御要望がございました。これは必要な面積を確保しているという回答をしております。

 それから、(3)の避難所についてでございます。第三中学校に避難所を統合しないで、高台にある東中野小学校跡施設を避難所として継続指定してほしい、あるいは、第三中学校も統合の予定であると、統合後の避難所を早急に示してほしいと、そういった御質問がございました。区の回答といたしましては、整備する区民活動センターの広さでは避難所の指定が難しいため、第三中学校に統合することとしたと。あるいは小中学校の統合後、第三中学校を避難所として継続指定できない場合は、民間施設も含め検討し、避難所は必ず指定すると、そういった回答をしております。

 それから、(4)の区立公園についてでございます。もっと広くしてほしいと、そういった御要望・御意見がございましたが、区の回答といたしましては、区民活動センターと公園を一体的に整備して広く活用できるようにしていきたいと考えている、そういった回答をいたしました。

 3ページでございます。今後の進め方についてでございます。区民説明会には、区民活動センターを所管している地域支えあい推進室だけでなく、防災、公園担当の責任者も来て、区民の意見を受けとめてほしい 、あるいは12月の説明会だけでは不十分であるという御意見・御要望をいただきまして、区のほうといたしましては、意見・要望に対する回答内容とその周知方法については、今後検討すると、そういった回答をしております。

 6番はその他でございます。

 また最初のペーパーに戻っていただきまして、2番の東中野区民活動センター等整備基本方針(案)の改定についてでございます。今、ありましたような地域説明会での質疑等を踏まえまして、これまでお示ししてまいりました整備基本方針(案)の記述を一部増強したものでございます。また、恐縮ですが、別紙2をごらんいただきたいと存じます。

 今回、改定した部分だけかいつまんで申し上げます。まず1ページ目でございますが、周辺案内図がございますけども、東中野小跡地に関連する施設でございます特別養護老人ホーム、ちょうど図の真ん中あたりですが、それからあとは小規模多機能型居宅介護施設(予定)、これは左下のほうですが、この二つを地図に追加したというものでございます。

 それから、2ページ目でございます。まず、これは2番、東中野小学校跡施設及び教職員寮跡施設の土地活用について、この部分の説明の記述を増強しているものでございます。

 それから、その下の3番、整備する施設及び規模の(1)東中野区民活動センターについてでございます。ここにつきましても説明の記述を増強しているものでございます。

 それから、引き続き、3ページの(2)区立公園等でございます。これも説明の記述を増強しておりますが、現在、東中野小学校跡施設(暫定活用)の旧校庭では、地域のさまざまなイベントや行事が行われています。区立公園は、区民活動センターの敷地と一体的に整備し、子どもの遊び場や地域のイベント、まつりなどにも引き続き活用できる広場として整備をします、そういった記載をしております。

 それから、続きまして、3ページの下の(3)その他のマル3、避難所の統合、ここにつきましても説明の記載を増強しているものでございます。見ていただきますと、「新東中野区民活動センターについては、整備する広さでは地域防災会単位で避難所として指定することが難しいため、第三中学校に避難所を統合します。第三中学校は、『中野区立小中学校再編計画(第2次)』により、第十中学校と統合する予定です。統合新校の位置は、第十中学校の位置としています。再編後の第三中学校跡地の活用方法については、現在未定ですが、統合後、第三中学校を避難所として使用できる場合は継続して避難所として指定します。また、第三中学校が避難所として使用することができない場合は、他の施設を必ず避難所に指定します。その場合の避難所は、東中野四・五丁目に隣接する区域も含め、避難距離や避難スペース等を考慮して候補地を検討します」、そういった記載に変更してございます。

 それから、その下の整備スケジュール等については、変更はございません。

 恐縮ですが、また最初の資料に戻っていただきまして、3番の今後の予定でございます。この2月に区民説明会を実施する予定になっております。日時が2月10日、月曜日、午後7時から9時まで東中野区民活動センターで行います。その後、3月に東中野区民活動センター等整備基本方針策定を予定しております。

 説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に関して、質疑はありませんか。

平山委員

 今の御説明でいくと、委員会で御提出いただいた資料に委員会でのさまざまな意見を踏まえて文言をつけ加えたというお話だったんですけど、そういう理解でいいですか。

豊川都市基盤部参事(都市計画担当)

 そのとおりでございます。

平山委員

 私が申し上げた意見が区のほうでは適切だという判断をなされなかったんだというふうに思いますけども、全く正反対のことが載っていたりもするということなので、幾つか伺わせていただきます。中野区の区立公園、公園って、住民一人当たりの公園面積とかなんとかという分析を出されていますよね。中野区って、23区で何番目ですか。

古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 純粋に国とか東京都の公園とかそういうのを全て含めた形での統計になりますけども、この場合には、23区では22番目ということになります。

平山委員

 いろんなものでも競っている豊島区に何とか勝って、22番目をキープしていると。ただ、一方で、満たさなきゃいけない基準というのもあったりするわけですよね。もろもろのことを考えて、中野区というのは公園自体は不足しているという判断は持っていらっしゃると思うんですが、一方で、中野区って、区の行政の区画の分け方でいくと、五つに分かれちゃったり、四圏域に分かれちゃったり、いろんな分け方がありますよね。そういった圏域ごとに住民一人当たりの公園面積というようなものというのは出されていますか。

古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 大まかに町丁単位程度では算出しております。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 私どもの整備しております大規模公園、こういった観点から、おおむね中野区内を7分割して考えております。その状況で、北西部地域、北部地域、北東部地域、中央部地域、中東部地域、中南部地域、南部地域、このような7区分でそれぞれの一人当たりの公園面積ということで把握をしているところでございます。

平山委員

 公園って、北の外れにあるものを南の方が利用したりとかというのは、なかなか考えにくかったり、逆もまたしかりであって、幾つも公園を整備されていらっしゃるんですけども、区民の方々にとってバランスのいい配置をしていくことが最も望ましいと。じゃ、その分析の中で今回指定されている東中野四・五丁目のエリアに対しては、公園の充足の度合いというのはどのように分析されていますか。

古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)

 先ほど町丁単位と申し上げましたけども、私の記憶では、環状6号線から東側、特に東中野地域は平均的に一人当たりの面積が少ないということで認識しております。

平山委員

 さっき分析されているんでしょう。その7圏域の中で見たときに、ここを含むエリアというのは、どういう位置付けなんですか。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 私どもが把握しております7区分という考え方の中で、全体として一番多い圏域が中央部地域、こちらの区役所一帯のエリアですね。それから、そこでは一人当たりで1.79平米ほどございます。また、極端に少ないのが北部地域、鷺宮から東、野方地域までのエリアとして、そちらが全体的には0.53平米で、また、今、委員お話のございました東中野のエリアのほう、中東部地域としておりますが、こちらは0.68平米というふうに大変少ない地域となっております。

 私どもの考え方といたしましては、こういうことを含めて今後とも公園整備、一人当たりの目標値がございますので、それに少しでも近づけるような方向性で整備してまいりたいというふうには考えているところでございます。

平山委員

 これは所管が変わっちゃうので、これ以上は聞けないんですけど、にもかかわらず、売却しちゃいます、1,200平米しかとりませんというのは、ちょっと納得がいかないなと。要するに、区が目指されるものと逆なことをやっているんじゃないかなと。バランスのいい配置を当然目指していかれるに当たって、区が持っている土地を売却して、この地域のために使うわけじゃないんですよね。さまざまな財源を確保していこうというのはいかがなものだろうかという指摘をさせていただくのと、もう一つだけ、あまり長くやるのもあれですから、つけ加えられた「第三中学校を避難所として使用することができない場合」、この記述は要らないんじゃないですか。だって、第三中学校の上に書かれているとおり、活用方法は現在未定なんでしょう。ほかの今後の区の施設だって、これからどうなっていくかわからないわけじゃないですか。未定なものを仮に利用できなくなった場合というふうな記載をされて住民の皆様に説明されるというのは、ちょっとどうなんだろうかなと。何でこんな記載をあえてつけ加えられたのか。

 私は前回の委員会で、四・五丁目の中に持ってくるべきだろうということを強く申し上げて、要望もしました。全く逆のことが仮に利用できなかった場合には書かれている。冒頭の御答弁で、委員会でのさまざまな意見を踏まえてということなんですが、全く踏まえていただけなかったのかなというふうに思わざるを得ない。これは書く必要があったんですか。だって、仮の話でしょう。どうしてこの記載がこれに追加されたのか、理由をお答えください。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 こちらのほうは、12月5日、8日で行われました区民説明会等々の中で、第三中学校のほうに避難所を統合しますというお話をする中で、その後の学校再編等々の話、ここに記載させていただきましたとおりのことですけれど、ここで十中の位置のほうに新校が統合されるといった御意見が出たというところで、この御心配等々にも対応して書きあらわすといった意向で書かせていただきました。

平山委員

 最後にしますよ。東中野の小学校が廃校になっても、まだ避難所として機能は残っているわけですよね。残っていますよね。今回のこの方針案が出されるまで、東中野小学校が仮に避難所としての機能を廃止された場合なんていう説明ってありましたか。これ、同じことでしょう。三中がどうなるかわからない。仮に学校再編計画で学校としての機能は失っても、避難所としての機能は維持し続けるわけでしょう。何でこんなことを書く必要があるんですか。東中野って、書かなかったでしょう。ほかでも書いていないでしょう。何であえてここまで、何か意図するようなものが透けて見えるような記載をされたのか。私は住民の方にかえって混乱を招く、不安を招く記載になったんじゃないのかなと。だって、なくなっちゃうかもしれませんねというふうに書いているようなものですから、改めて伺います。そういったことも踏まえた上で必要だということで記載されたんですか。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 住民の方から三中がもしなくなったときのことを非常に心配する声が多くありましたため、この記載を加えさせていただきました。

平山委員

 それは三中がなくなったときで、三中の避難所機能がなくなったときではないわけじゃないですか。区としては当然、まだ決定しておりませんというのが正しいお答えなんじゃないですか。これは踏み込み過ぎだというふうに私は思わざるを得ないので、それはそれで指摘をさせていただくのとあわせて、東中野については、いわゆる土地を売っちゃいますと、一方で避難所もまだ未定なところがなくなっちゃうかもしれませんというような整備方針案の説明をしましたという報告。だって、この整備方針案のこれ自体は委員会で報告されていないわけですから。追加されているわけでしょう、住民の方に記載を説明するに当たって。というのは、私は、大変残念だなとも思いますし、納得ができないなというふうに、これだけは申し上げさせていただいて、改めてさまざまな御提案を区側のほうにさせていただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。御答弁は結構です。

林委員

 私も前回いろいろ言わせていただいたんですが、避難所等に関して、さまざま意見が反映されていないというような状況だなと感じております。

 また、新年会や地域の方々が集まるところなどで地域の人たちのお声を聞いたんですけれども、3ページに今後の進め方で周知方法というのがあるんですが、特に高齢者の方、避難所機能がなく、売却であるということを知っていらっしゃる方がすごく少なかったんですけれども、特に東中野地域の2割に当たる高齢者の方々は、自分があそこだと思っていた避難所がもしかしたら少し遠くなるかもしれないという不安材料があると思うんですね。そういう方々の周知方法に対してはどのように考えられていたのでしょうか。あまり知られていないというのが地域で感じていることなんですが、その点について伺います。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 避難所が変わることへの御不安といったことだと思うんですけれど、今、整備基本方針をお話ししている最中でございます。また、2月10日にも住民説明会のほうを行っていくという予定になっております。この後、基本方針等々がクリアされていけば、整備、都の設計等々が行われていくということですので、説明する機会はこれからさまざまあると思います。また、これに関しての住民説明会だけではなくて、避難所が移っていくことになれば、運営会議等々も開かれていくわけですので、この中を通しまして、区民の方には御説明をさせていただきたいと思っております。

林委員

 前回もいろいろ言ったので、最後にしますけれども、2ページに書いてある避難所についてのお答えで、「民間施設も含めて検討し」ということが書かれているんですけれども、その点について、東中野は区境なので、新宿区などもあるというようなこともあるので、他区のほうに避難するということもないかどうかというようなことも調べたんですけれども、1,200人分の広さ、もちろん、三中のこともあるので、たらればかもしれませんが、区民の人たちが安心するためにも、民間の施設を含めての検討ということについて、今現在、おっしゃられることがあれば説明を求めます。

大木島都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)

 前回、説明会の中ではそういう御意見もあり、答弁もしているところです。今回、隣接する区域も含めまして、あらゆる可能性を探るというような記載にさせていただきますので、現行、具体的な固有の名称等々を申し上げることはできませんが、そのようなことも考えているところでございます。

来住委員

 すみません、1点だけ。説明会の中で、3月に案をとるのはやめてほしいというような声などもありました。その点はここではお聞きできないんですが、2回目の説明会をやる場合、既に区長にも要望書が地元から出されているということをお聞きしているんですが、防災関係、また、公園担当なども説明会に出て、きちんと説明ができるように、説明会が成り立つようにしてほしいという要望も説明会でもありました。要望もさらに署名がついて出されておりますけども、該当される防災、または公園担当のところでは、10日の説明会には出席を予定されているのでしょうか。

尾﨑基盤整備部長

 2月10日に区民説明会を予定されておりますが、そこには防災担当、それから公園担当も出席する予定でございます。

委員長

 ほかに質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次、9番、大和町中央通り沿道意向調査の実施結果について、報告を求めます。

荒井都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)

 それでは、大和町中央通り沿道意向調査の実施結果につきまして御報告を申し上げます(資料10)

 この概要につきましては、前回の建設委員会におきまして、概要、また、途中の集計でございますけども、回収率等について途中経過を御報告申し上げたところでございます。

 1番の概要につきましては、そのときの内容とダブりますので、お読み取りをいただければと思います。

 最後の部分でございますけれども、回収数と回収率、これにつきましては、前回報告以降、数件でございますけれども、郵送で御回答が届いてございまして、若干ではございますけども、ごらんのような回収率という形になってございます。

 引き続きまして、調査結果の概要になるわけでございますが、回答状況を地区内・地区外の居住別、また、土地・建物の所有状況別という形であらわしてございます。こちらのほうはお読み取りいただければというふうに思ってございます。

 その下にございますマル1-3でございますが、土地・建物所有者の回答状況、これにつきましては、前回も御答弁申し上げておりますけれども、権利者に関しましては、一番右下の計の部分にございますとおり、回収率は41.4%という形で4割を超える回答率を得ているところでございます。

 引き続きまして、2ページのほうにまいります。マル2でございますが、こちらは、現在お住まいの地区の環境についての評価ということでお尋ねをしてございます。全体的な住み心地等、利便性等については回答者の6割が「満足」「やや満足」という形でお答えいただいている一方、災害時の安全性に関する部分につきましては、非常に懸念を抱いているというふうなことがうかがえる結果となってございます。

 地区の将来イメージ、マル3でございますけれども、こちらについて、特にマル3-2でございます。まちの防災について、どういったことを改善していったほうがいいかというようなお尋ね、この部分につきましては、緊急車両等の進入をしやすい道路への改善、また、燃えにくい建物への改善等という形が非常に多くの回答をお寄せいただいております。狭隘道路の解消でありますとか、建物の不燃化に対する意識の高さがうかがえるような結果となってございます。

 引き続きまして、3ページでございます。将来の街並み、マル4-1、マル4-2につきましては、今後沿道で考えていくべきルールの内容について、どういったお考えがあるかということのお答えをいただいております。こちらについてはお読み取りいただければというふうに思ってございます。

 次、マル5でございます。建物の構造、構造別の築年数、また、その下にございます建てかえの増改築等の意向、それをまた木造の所有者に絞ったものという形で集計をまとめさせていただいております。こちらにつきましては、建てかえ需要を図るためのデータになってくるというところでございます。建物の構造については、約6割が木造というお答えをいただいておりまして、そのうち5割を超える建物が築31年以上ということで、今後の建てかえが必要となってくる建物が多く存在していることがわかるところでございます。

 また、建てかえを検討中、また、増改築を検討中、いずれ検討したい等々、回答いただいている方が全体では約3割程度、それをまた木造の建物に絞って考えると、約4割という形で需要が存在していると見てとれると思っております。

 引き続きまして、4ページにまいります。先ほど申し上げました木造の建物、建てかえが難しいのはなぜかという理由の部分でお答えもいただいてございます。こちらについては、資金の確保、敷地の狭さ、また、権利関係の調整というところがネックになっているというようなお答えもいただいてございます。今後、事業としています助成制度でありますとか、特区を今、申請してございますけども、それに基づく支援制度等々でこちらのほうの内容についてはお応えができるのかなというふうなことで思っているところでございます。

 また、その下のマル6、共同の建てかえでございます。こちらについては全体、都市計画道路の拡幅予定線に係る部分、これについて、それぞれ集計を出してございます。興味のあるという方が全体の2割程度ございます。こういった形で、個人情報になりますので、具体的な部分は難しいと思いますけども、私どものほうでしっかりと共同化意向を持っている方につきましては把握をさせていただいて、今後、こちらのほうの方にもお話をしていきたいというふうに思っているところでございます。

また、最後のページになります。5ページになりますが、今回の不燃化助成制度について活用するかどうかというふうな質問でございます。これにつきましては、「活用したい」「状況によっては活用したい」という方が全体では約3割、また、都市計画道路の予定線に係る方で見ますと、約4割の方がこういった形で活用したいということで、需要の大きさがうかがえるというふうな把握をしているところでございます。

 主な自由意見につきましては、大和町中央通りに関すること、また、それ以外の東西方向の道路の整備に関すること等々が寄せられております。こちらについてはお読み取りをいただければというふうに思っているところでございます。

 また、「調査結果から」という部分では、今、ずっと説明してきた中でお話をさせていただいております。災害に強いまちづくりを推進する必要性が改めて明らかになった部分でございますとか、災害に強いまちづくりの方向性をこのアンケートによって確認できたのかなというふうに思っているところでございます。また、これから投入いたします助成事業等、こういった部分では今後、木造家屋等の建てかえ、不燃化を進めていくために非常に有効な手段になってくるのかなと。さらに具体的な説明を重ねることによって、この助成制度の需要というのは非常に大きなものが見込まれるというようなことが想定されるというふうに思っているところでございます。

 この調査結果をもとにいたしまして、さまざまなルールの策定でございますとか、助成制度の投入、また、具体的な個別の御相談に応じる基礎資料として活用してまいりたいというふうに思っているところでございます。

 なお、このデータにつきましては、今後開かれますまちづくりでの会、地域の方が入っていただいている会の中での御説明をさせていただくと同時に、地域のほうへこの内容について、こういう形でまとまったというのをお戻ししたいというふうに思っているところでございます。

 ちなみに、このアンケート調査に関連いたしまして、大和町中央通りに関しましては、昨年12月5日でございますけれども、東京都のほうが国土交通省から都市計画事業を推進するという形で認可をとってございますので、あわせて御報告を申し上げます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、10番、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりの進捗状況について、報告を求めます。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 それでは、弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりの進捗状況の報告をいたします(資料11)

 本報告は、特別委員会と重複報告でございます。

 まず1点目、都営川島町アパート跡地の避難道路整備に向けた取り組み状況です。当委員会でも既に御報告申し上げてございますが、区は、都営川島町アパート跡地の活用方針を定め、跡地周辺に2本の新設道路を先行整備する予定としてございます。

 恐れ入りますが、資料の裏面の地図をごらんください。地図の中央部の丸で囲んだ部分がコア事業として先行着手を予定してございます。ここに2本の新設道路を南北方向、東西方向に計画してございます。区は昨年の現況測量をもとに、警察や消防等の関係機関と協議し、2本の道路線形案を考え、昨年11月12日に道路線形線に直接係る権利者に説明会を行い、あわせて個別訪問を全権利者、十数名おりますけれども、実施してございます。本道路計画への御理解や御協力もあわせて求めてございます。

 全権利者については、おおむね2回ほど回ってございます。説明会や個別訪問からは多くの方が本地区の防災上の危険性を認識しており、災害時の避難道路の必要性については一定の御理解をいただいているという感触でございます。そのほか、具体的な補償とか権利関係の整理の生活再建等の御相談がありました。

 続きまして、2点目、UR都市機構への支援要請でございます。弥生町三丁目周辺地区の防災まちづくりを集中的・効果的に進めるためには、区は都営川島町アパート跡地、今、更地になってございますが、その活用方針を定めて、これに基づいて進めていくのが先決だと考えてございます。区はこの決定に基づき、関係機関と協議を進めてきましたけれども、一定程度の見通しが整ったので、UR都市機構に対し昨年12月に要請を行ったものでございます。要請事項は、資料にお示ししたとおりの4点でございます。これらは跡地の活用方針に従ってございます。

 今後、UR内部での支援についての検討、区に対する支援事項を決定し、内容をホームページ等で公表する予定とされてございます。区としましては、URの支援を含め、今後、事業計画を定め、具体的にURさんと事業協定を締結して事業に着手していく予定でございます。これらについては、当委員会で適宜御報告してまいる予定でございます。

 3点目、跡地周辺の新設道路の予定でございます。26年度は新設道路の道路法に基づく区域決定、用地測量や権利者交渉をさらに進め、URとの都営川島町跡地の共同取得を目指してまいります。27年度以降は跡地への道路や公園等の整備、あるいは代替地等の整備を行ってまいる予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

佐野委員

 今、報告、ありがとうございました。時間もあれなので、具体的に2項質問させていただきます。

 区が要請した支援事項として、区が行う避難道路整備に関する権利者への交渉への積極的支援を行うということが書かれておりますけど、積極的支援というのは、具体的にどういうことを指してお話なさったり、あるいは予算的にとっているんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 積極的支援ですが、道路整備を区の責任で行ってまいります。道路整備を進めるに当たって、権利者交渉を具体的にしていくんですけども、代替地を活用して、どういう形で生活再建ができるかとか、道路整備の技術的なところも含めて、権利者交渉の支援、区の協力をいただくという形で考えております。

佐野委員

 今の件ですけども、権利者に対して個別訪問をされたということですね。そうすると、具体的な支援も含めてそういうお話をなさったということで、感触的には非常によかったというふうにとってよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 URとの共同については、方針で決めさせていただいたんですけども、実際に共同して事業を行うのは、事業協定を結んだ以降なんですけれども、まず、跡地の活用方針に従って、代替地等をURにしていただくことを前提に、その跡地を道路拡幅に従って整備するという御説明と、今回の説明は、新設ですので、まず道路区域がないところに入れさせてほしいということで説明してございますので、生活再建とか具体的な交渉はこれからということでございます。

佐野委員

 今、これからというお話だけど、当然、個別訪問されれば、そういう不安なり、地権者にとってみれば、どうなっていくんだろうかという心配はあるわけですね。感触は非常によかったというお話ですけど、私が聞いた限りでは、何人かの数件の家では、そういうところまでお話をいただけなかったけども、具体的にどうなんだろうかという不安をお持ちなわけです。例えば、今、言ったように、積極的支援ということがあると、権利者の交渉に行くのであれば、そういう具体的なものまで持って、あるいは代替地をこうしたいんですよとかこうですよという具体的なお話というのは持った上で臨まないと、個別訪問の意味がないのではないかと思うんですけど、どうでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 委員おっしゃられるとおりで、補償の具体的な進め方について、あと代替地の活用について、その点についても御説明してございます。

佐野委員

 今、御説明してございますと言いますけども、私が聞いた限りでは、先ほど2回で十数名いらっしゃるという中のお一人か二人ですけども、その方たちは、具体的にそういったものは示されませんというお話を聞いておりますけども、その辺の食い違いがあるみたいですけど、どうでしょうか。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 個別には、具体的な生活再建のいろんなアイデアとかそういうことの御要望はいただいてございます。これについて、今後、実際にこれから予算も出てきますけど、支援の具体的な内容とか決まってくると思いますけれども、そういった方向性についても、きちんと御要望を聞いて対応していきたいと。

佐野委員

 ですから、私が言いたいのは、そういうところに臨む、個別訪問するに当たって、当然、そういう意見が出されることは承知の上で個別訪問されていると思うんですよ。地権者あるいは権利者にとっては、今後の生活を考える不安な部分が出てくるわけです。したがって、そういうものに対する対応というものをどのように図っていくかということをしっかり持って臨まなければならないのではないでしょうかということを言いたいわけなんですけども。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 委員のおっしゃられるとおりでございます。丁寧に対応して、きちんと意見・要望等を聞いて、二回だけで終わるわけじゃなくて、何度も足を運んで対応していきたいと思います。

佐野委員

 私が言いたいのは、丁寧にやるのは当たり前なんですよ。そうじゃなくて、権利者交渉への積極的支援と書いてあるわけですよ、区が行う道路整備についても。それから、あと、地権者に対して、交渉だとかをどうするかということも、個別訪問すれば必ず出てきますよ。そういうものに対する対応を持った上で臨むべきだと。丁寧さは当たり前なんですよ。そういうことを具体的にお持ちなんですか、そしてまたやるんですかということを個別訪問に入る前の段階として、部局としてしっかりした方針を持った上で臨まないと、ただ個別訪問して、これからの地権者の要望についてはしっかりと応えさせていただきます、丁寧に対応しますといったって、不安は解消されませんよ。

安田都市基盤部副参事(弥生町まちづくり担当)

 具体的な要望は個々に持って回っています。適切に対応できるように続けていますけれども、まだいろいろなアイデアを聞きつつ進めていますので。

佐野委員

 それで、先ほどおっしゃったように、個別訪問については非常に手応えがあったと。何を言っているのかよくわからぬ、私としても。手応えがあったというのは、担当者が手応えがあったわけでして、実際の地権者にとっては不安さがいっぱいあるということもあるわけです、実態面としては。その辺でこういう委員会で、手応えがありましたなんて、ちゃんと報告を入れちゃうこと自体が私は非常に軽率であり、問題があるのではないかというふうに思っているわけなんですけども、そういった軽率さというか、安易さを持って臨むという姿勢に受け取れちゃって申しわけないですけど、そういうふうにとっちゃうわけですよ。実態はそうじゃないんだと、2回じゃだめなんですよと今おっしゃっているわけですから、これからが本格交渉に入るわけで、これから本格交渉に入ったときに、こちら側としてはどういう支援策を持って臨むかということをしっかりと持った上で臨まなきゃだめですよというふうに言っているわけですから、その辺は御理解いただけるんでしょうか。どうでしょうか、部長。

尾﨑都市基盤部長

 副参事がお答えしておりますけども、今回、個別のお話をさせていただいたのは、都営川島町アパート跡地を活用して避難道路を整備する、それにかかわって、隣接する方の土地を活用していくということになります。唐突になってはいけませんので、そういう計画を持って、この地域の安全性を図りたいということで、権利者の方に個々に御説明をさせていただいて、その結果は、この地域は防災上、問題があるという御認識のもとで、必要性について御理解はある程度いただいているというふうに思います。

 ただ、その後に、自分の土地が道路に提供されることによって生活の再建ができない、あるいはその補償自体がどうなっていくんだという問題になります。そこは個々の方々と今後詰めた話をしなければなりません。そういったところで、区だけではなくて、ここに書いてあるUR都市機構、そういったところの支援もいただきながら、権利者の方の生活再建が十分に成り立つような形でお話ができるような体制を組んでいこうというふうに思っております。

 当初からそういう体制で臨むというのが一番いいんですが、まずもって、ここに道路を入れるということの御理解がなければ、次の補償の話というわけにはまいりませんので、前段のところでは、その内容についての了解を得られたのかなというふうには思いますけども、具体的な補償については、これから態勢を組んでしっかりお話をさせていただきたい、そのように思っております。

佐野委員

 よくわかりました。ということは、これから交渉に臨むに当たって、当然、区あるいはURとしての補償計画、あるいは代替地の計画、こういったものを個々人の要望に沿ったものを持って臨んでいただけるという。至急にそれをやっていかなければならないと思うんです。時間的にどういうふうになっていくか、26年度にはURと共同取得をしているわけでしょう。ということは、26年度にやらなきゃいけないわけでしょう、代替地の交渉も含めて。ということは、予算どりから含めてこれからやっていかなきゃいけない。そういうことも含めた上での今、発言があったかなというふうに私は思っていたんですけども、そういうことで質問させていただいたんですけど、当然、腹案をお持ちなわけですよね。

尾﨑都市基盤部長

 当然のことながら、用地交渉、そういったものが来年度控えております。それに伴って、ただ御要望をいただくだけではなくて、生活再建ということが重点になりますので、権利者の方がどういうことで一番関心をお持ちになっているか、それに対してちゃんとフォローができるか、そういうものを腹案として持ちながら臨みたいと思っております。予算の中でもそういった経費につきまして盛り込ませていただいて、御提案させていただきたいというふうに思っています。

佐野委員

 わかりました。

委員長

 ほかに質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 休憩をいたします。

 

(午後0時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後0時01分)

 

 委員会を続行いたします。

 次に、11番、(仮称)南部防災公園基本設計についての報告を求めます。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、(仮称)南部防災公園の基本設計がまとまりましたので、御報告をさせていただきます。

 資料(資料12)をごらんください。昨年12月11日、17日の両日実施いたしました意見交換会には、21名の参加者が来まして、御意見等をいただきました。また、メール、電話、窓口での御意見は5名、1団体となってございます。

 主な意見と区の考え方ですが、資料中ほどの囲みの左側に提案された御意見を、右側に区の考え方を記載してございます。別添の平面図を御確認いただきながら、概略を御説明させていただきたいと思います。

 別添の平面図の一般施設につきましては、草地広場にはどのような形での整備が行われるのか、砂ぼこりが起こらないようにしてもらいたいですとか、フットサルコートの配置について、東西方向ではなく、南北方向にすべきではないか、また、雨水の排水はどうなっているのか、そして、西側道路からの出入り口が設けられないのかなどの御意見をいただいております。また、防火施設、防災計画では、運動広場ゾーンは夜間閉鎖で施錠管理だが、災害時にはどのようになるのか、また、水飲み場が2カ所では災害時に足りないのではないかという御意見をいただいております。さらに、利用のルールや管理方法につきまして、24時間開放にした場合の治安の悪化が心配であるとか、落ち葉の対策について御意見をいただいたところです。

 これに対しまして、区といたしましては、ノシバ、セイヨウシバ、クローバーの混植によりまして、表土を覆って見えないようにするですとか、公園内の雨水につきましては、雨水流出抑制の施設の整備によりまして浸透させて、場外には勾配の工夫によって雨水等が流出しないようにいたしますとしております。また、駐輪スペースのところに飛び出し防止柵とせず、抜き差しタイプの車どめにいたしますという御提案、それから、夜間閉鎖の防球ネットの部分ですとか、東大附属との境界部分につきましては、近隣の地元町会、防災会、そして近隣住民の方々に鍵を預けて管理をさせていただきたいというお話をしております。

 また、夜間の治安の悪化については、巡回警備を行うですとか防犯カメラを設置する、そういったことの御提案をいたしました。

 落ち葉の対策といたしましては、定期的、そして臨時的なメンテナンスをしっかりと行っていきたいという御説明をしております。

 この御意見を踏まえまして、基本設計の(案)から大幅に変更いたしました点につきまして、御説明をさせていただきます。

 フットサルコートの当初の配置でございますけれども、この図面上ですと、上下に2面ほどとってございました。これに対しまして、西側道路にボール等の飛び出しを抑制したいという考え方から、南北方向、この図面ですと左右の青い線で引いてあるところでございます。そちらのほうの1面とさせていただいたものでございます。

 また最後になりますが、今後のスケジュールでございますけども、平成26年3月までに実施設計を完成させ、26年、27年度の2カ年で整備を進めまして、28年度当初の開園を目指したいというふうに予定してございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、12番、大規模公園の整備についての報告を求めます。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 それでは、公園整備を予定された大規模公園につきまして、御報告をさせていただきます。

 資料(資料13)、まず1点目ですが、(仮称)弥生町六丁目公園についてでございます。この土地につきましては、「国家公務員宿舎利活用方針(第二次修正版)」で示されました弥生町六丁目1番の土地でございます。同用地を早期に取得し、公園として整備する予定でございます。

 内容といたしましては、この土地は傾斜地であることから、その傾斜地を生かした緑の散策路、また、現地部分につきましては、軽スポーツ等ができるような多目的広場を整備したいと考えております。また、広域避難場所内に位置しておりますので、その核となる災害救援活動の拠点となる公園を整備していきたいというふうに考えているところでございます。

 公園の面積でございますが、約1ヘクタールを予定してございます。事業期間は、来年度から平成30年度までを予定してございます。

 また、今後のスケジュールでございますけれども、来年度、財務省から用地の取得をいたしまして、建物の解体や埋蔵文化財の調査、設計、整備の工事等を行いまして、平成30年までに竣工を目指します。また、この敷地内には清掃事務所車庫の移転も計画をされているところでございます。

 次に、2点目の(仮称)本町二丁目公園についてです。この土地につきましては、土地開発公社において保有している土地でございますが、都市計画法上、要件緩和等ありましたことから、この用地の買い戻しをいたしまして、都市計画公園として整備をする予定でございます。

 内容でございます。地域の方々が憩い、交流ができる場の提供と災害時には救援活動の拠点となる公園整備をしたいというふうに考えているところでございます。

 所在地は、中野区本町二丁目12番、面積は約0.6ヘクタールとなっております。事業期間は来年度から平成30年度までを予定しております。

 今後のスケジュールでございます。こちらも予定ですが、来年度、土地開発公社からの用地を取得いたしまして、平成27年度から擁壁の調査、設計等を行いまして、こちらも30年度の竣工を目指しているものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

平山委員

 すみません。12時過ぎていますので、端的に伺っていきます。

 御担当の方はもちろん、部長も含めて、現地、両方ともの公園、ちゃんと確認されていますか。

尾﨑都市基盤部長

 両公園予定地につきまして、現地を見ております。

平山委員

 なかなか複雑な傾斜の土地で、とはいえ、本町二丁目に関しては、土地開発公社で買い取っていて、それをどうするかという案件だったんですが、今回、先々の御報告からあるとおり、弥生町六丁目公園という案件が挙がってきている。これまで大規模公園の整備云々というものについては、一定の考え方みたいなものを区全体の大規模公園の絵を示す中で示されてきたんじゃないかなというふうに思っていて、ちょっと唐突な、こういうペーパーでの報告というのは、私が知る限りは初めてだなというふうに思っていまして、何を言いたいかというと、結論だけ申し上げますけども、何度も申しますとおり、やはりバランスのある公園配置というものを考えていかなきゃいけない。だって、27年に向けて一つ大きく区政が進んでいるわけでしょう、目指してきたものがあって。それ以外の要件というものが発生してきている。一方で、来年度からその先の10年をどうするかということを考えていくような、今、区としては非常に重要な時期なんですよね。大きく変化するかもしれない。そういう中で、駆け込みのように、とんとんというイメージも持ってしまうような形で、ここが出たから公園をというのは、公園をつくっちゃいけないと言っているわけじゃないんですよ。もっと区政全体のバランスを考えた上でジャッジされるというのが私は適切じゃないのかなというふうに思ってはおりますけども、中野区としての今後の公園整備のあり方について、改めて申し上げますけども、適正な配置というものをしっかり部署の中で検討していただいて、それを計画に盛り込むような形で進めていかれるべきではないのかなと。その中で当該用地についてもどうするかということを改めて再考されてはいかがかと思いますけども、この点だけ伺って、私の質問にします。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 まず、委員お話のとおり、これまでの大規模公園の整備につきましては、平成21年11月にお示ししました大規模公園整備の基本的な考え方、この中でどういうふうな公園整備をしていくのかというのを都市基盤部として御報告させていただいたわけです。この中に本町二丁目公園については記載されているとおりでございます。

 今、御指摘の弥生町六丁目の土地につきましては、昨年の7月ですが、国家公務員宿舎の今後の利活用のあり方についての方針というのを区として決定したところでございます。その中に弥生町六丁目の用地については、公園として整備する、あるいは清掃車庫移転用地として確保するということが決定されたというものです。それを踏まえて、私どものほうで今、御報告したような中身で公園を整備していきたいというふうに考えております。

 また、委員お話のとおり、今後の10年という考え方の中では、10か年計画等の第2次の改定等もございますので、その中でしっかりと部として検討してまいりたいというふうに思っております。

平山委員

 最後にしますけど、要するに、玉突き的な要素も含まれていて、本当に中野全体のことを考えていろんな物事を判断していらっしゃるのかなと、ちょっと疑問に思わざるを得ないんですよ。そうであったとしたならば、それは一歩立ちどまって、31万人の区民の方が過ごされる中野区のバランスを担当部署のほうでしっかり考えていただいて、執行部のほうにさまざまな御提案をされるというのが私は本来のあり方であろうというふうに思っていますので、あえて伺わせていただきましたので、よろしくお願いします。御答弁は結構です。

委員長

 ほかに質疑ありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、13番、その他で何か報告はありますでしょうか。

中井都市基盤部副参事(生活安全担当)

 私のほうから口頭報告を1件させていただきます。

 中野駅北口中央自転車駐車場改修工事に伴います喫煙所の一時閉鎖に伴います仮設喫煙所の設置とその期間について御報告をいたします。

 自転車駐車場改修工事におきまして、安全確保のために、中野駅北口自転車駐車場の横にあります喫煙所を平成26年2月12日から3月14日まで一時閉鎖をさせていただきます。これに伴いまして、閉鎖する喫煙所の東側に当たりますが、ほぼ同等の敷地がございます。この敷地に仮設の喫煙所を2月12日から3月14日まで開設し、御利用をいただけるようにしたいというふうに思ってございます。

 私の報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 ほかに報告はありますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後0時15分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後0時15分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回は第1回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただくということにしたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後0時15分)