平成23年09月01日中野区議会子ども文教委員会
平成23年09月01日中野区議会子ども文教委員会の会議録
平成23年09月01日子ども文教委員会 中野区議会子ども文教委員会〔平成23年9月1日〕

子ども文教委員会会議記録

○開会日 平成23年9月1日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時15分

○出席委員(9名)
 酒井 たくや委員長
 岩永 しほ子副委員長
 木村 広一委員
 石坂 わたる委員
 小林 秀明委員
 奥田 けんじ委員
 近藤 さえ子委員
 高橋 ちあき委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 田辺 裕子
 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 村木 誠
 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局(子ども教育経営担当) 白土

 子ども教育部副参事(学校・地域連携担当)、教育委員会事務局(学校・地域連携担当) 荒井
弘巳
 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長、
 教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 伊藤 政子
 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長、
 教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 海老沢 憲一
 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、
 教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 中井 豊
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 宇田川 直子
 教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
 教育委員会事務局副参事(知的資産担当)、中央図書館長 天野 秀幸

○事務局職員
 書記 丸尾 明美
 書記 永見 英光

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
 子育て支援及び子どもの育成について
○所管事項の報告
 1 中央中学校体育館の使用中止に関わる代替措置の実施について
(子ども教育経営担当、子ども教育施設担当)
 2 第2期中野区次世代育成推進審議会の設置について(学校・地域連携担当)
 3 平成24年度使用区立中学校教科用図書の採択結果について(指導室長)
 4 その他
(1) 桃花小学校体育館等の集中豪雨による冠水事故について(子ども教育施設担当)
(2) 谷戸小学校の給食施設の不具合について(子ども教育施設担当)
○地方都市行政視察について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、中央中学校体育館の使用中止に関わる代替措置の実施についての報告を求めます。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 それでは、お手元の資料に基づきまして御報告をいたします。(資料2)
 中央中学校の体育館につきましては、本年度末の閉校まで使用する予定でございましたが、今回の東日本大震災を受けまして、生徒等の万全を期すため、本年9月1日から使用を中止することにいたしました。このことに伴いまして、次のとおり代替措置を実施するものでございます。
 まず、1の教育活動等の代替措置でございますが、(1)の体育の授業につきましては、中野体育館のアリーナ半面を月曜日から金曜日の午前中に使用することで実施したいというふうに考えてございます。また、武道の授業の際は、一定期間、中野体育館の武道場を使用することを考えております。使用期間につきましては、本年9月22日から来年の3月31日まででございます。
 また、(2)の部活動等でございますけれども、9月1日より旧沼袋小学校の体育館を使用することで実施したいと考えてございます。また、バスケットボール部につきましては、桃花小学校体育館も使用することで実施していきたいということでございます。
 平日は午後4時から6時半まで、原則でございますけれども、土曜日、日曜日、祝日につきましては、午前9時から午後5時までの一定時間を使用するということでございます。
 ②のその他でございますけれども、PTA活動でございますけれども、旧沼袋小学校体育館を使用することを考えてございます。
 それから、(3)の学校行事でございますけれども、中野体育館のアリーナ全面を使用して実施いたします。ただし、卒業式については一般の方の出入りがあると支障が出ますので、全館貸し切りということで行いたいと考えてございます。
 2の代替措置に関わる対応でございますが、(1)の保護者説明会でございます。昨日、8月31日午後6時半からおおむね1時間程度、保護者説明会を実施してございます。使用中止の経緯、代替措置の実施について説明を行ったところでございます。
 また、中野体育館の使用調整ということで、中央中学校が本年9月22日から使用することに伴いまして、それ以降の利用承認につきまして、承認の取り消しを行ってございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。
 (3)の旧沼袋小学校体育館の自主運営に係るかつての利用団体との調整でございます。これにつきまして、本年度、自主運営方式で利用していただくということを考えてございましたけれども、中央中学校の使用に伴いまして、健康福祉部のほうで、自主運営を想定していた利用団体に対しまして、自主運営及び貸し出しを行わない旨、説明して御理解を得てございます。
 それから、(4)の旧沼袋小学校体育館の補修工事でございます。利用開始までに補修工事を完了してございます。階段の手すり、アラームの設置、肋木の撤去等でございます。
 (5)の学校体育館の開放団体への周知・調整ということで、これは9月1日以降の体育館の使用中止について、中央中学校のほうで体育館開放利用団体のほうに周知をしてございます。
 3の旧沼袋小学校跡施設の体育館の暫定開放ということでございます。中央中学校の使用に伴いまして、当初予定していた団体が活動できなくなったということを救済するため、旧沼袋小学校の体育館の使用されていない時間帯につきまして暫定開放を行います。
 (1)の対象団体でございますが、中央中学校が中野体育館を使用することに伴いまして、中野体育館の予約を取り消された団体がございます。それから、旧沼袋小学校において当初予定していた暫定開放の利用希望団体ということで、これについては希望をとって、希望する団体について開放を行っていくというものでございます。
 開放の期間でございますが、本年の10月から平成24年3月末まででございます。
 開放の時間帯ですが、月曜から金曜日の9時から午後2時30分までの間ということで、そこに書いてございます二つの枠で開放していくということでございます。
 複数の団体が利用するということで、警備員を配置するということを考えているというふうに聞いております。
 また、先ほど申しおくれましたけれども、PTAの活動で使うのを夜間ということでございまして、安全を確保するために警備員の配置を考えているところでございます。
 御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
小林委員
 概要はわかりましたけれども、沼袋小学校、私の地元でもあるんですけれども、一つは、このためにおくれる事業というのはありますか。保育園の建てかえとかいうことも――西保育園のほうですね。それ以外にもおくれることがあるのは、ここの紙面の中に盛られているものだけでしょうか。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 このことに伴いまして、おくれ等が生じる事業についてはございません。
小林委員
 保育園のほうのいわゆる仮園舎をつくるのは、じゃあ来年どういう、もう一回スケジュールだけ教えてください。
海老沢子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
 旧沼袋小学校を活用いたしまして、来年、仮園舎、沼袋西保育園の建てかえ・民営化に伴う仮園舎をつくろうということになっておりますけれども、24年度中、校舎の一部を使う。あと校庭の一部を使うということでございまして、体育館のほうは全く使用しないということでございます。
小林委員
 これは、じゃあ影響ないということですね。小学校の体育館の、若干この改修じゃないんですけれども、工事をするというふうに書いてあったんですけれど、その辺は影響ないということですね。
海老沢子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
 保育園の計画について全く影響ございません。
小林委員
 2点目なんですけれども、実は小学校、全く利用されていないんですね。これからPTAの方々も使う、それから子どもたちも使う形、地域の方も使う形になるんですけれど、かなり緑の部分というのか、もうばさばさになっているので、できたらちょっと丁寧に、利用しても、今、確かに入ろうとすると、本当に木を切っていないし、それまでも1年近くなりますので、その辺ちょっと管理をしてもらえるでしょうか。
中井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 施設的には、体育館は外壁だとか、ひび割れ状況の補修だとかをさせていただきました。
 それで緑の、緑木ですよね、木の関係、それにつきましてもまた対処したいと思います。
石坂委員
 8月末の保護者説明会において、保護者のほうからどういった、概要で構いませんので、どういった質問ですとか要望ですとか、そういったものがありましたら教えてください。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 昨日の保護者説明会でございますけれども、二十四、五人の保護者の方がお見えでございました。主な質疑の内容でございますけれども、まず、中央中学校の体育館が耐震性能Dランクということで、それが判明してから3年近く使用してきたのに、閉校まで半年を迎えた今の時期に体育館の使用中止を決めたのはなぜかという御質問や、使用中止にするのであれば、震災の直後に使用中止にするべきだったのではないかというような御質問を幾つかいただきました。
 それに対しましては、体育館は校庭にすぐ避難できるということから、震災対策としまして、校庭側のドアにつきまして、アルミ製の軽いものに変えてきたこと、それから飛散防止フィルムを張ることによりまして、ガラスの飛散を防止してきたというような対応で一定の安全を確保してきたところでございますけれども、今回の大震災で、被害としては天井の板が数枚ずれたというものだったわけですけれども、今後、今回のような地震、あるいは今回以上の地震が来た場合に、落下物などで被害が出る可能性が否定できないということから、万全を期すために使用中止を決めたものであるということでお答えをしてございます。
 また、代替措置で使用する中野体育館、あるいは旧沼袋小学校体育館、それから、来年度統合ということで使用することになる九中の体育館の耐震性能はどうなのかと、大丈夫なのかという御質問がございました。
 これについては、区立中野体育館、それから旧沼袋小学校体育館についてはBランク、第九中学校の体育館についてはAランクであるということで、安全上問題はないというふうにお答えをしてございます。
 それから、部活動について幾つか御質問いただいております。旧沼袋小学校の体育館、あるいは桃花小学校の体育館までの行き帰りの安全確保、これは教員の引率等の関係でございますけれども、大丈夫なのかということ、それからクラブ活動の活動日、活動時間は変更されるのかどうかというような御質問がございました。
 まず、行き帰りの安全確保につきましては、教員が引率していくというのは原則でございますけれども、なかなか教員だけでは足りないので、保護者の協力をお願いしたいというような発言が校長のほうからございました。
 また、活動の曜日や日時については変更になる場合があると。現在は朝練をやっているということでございますが、朝練については難しいのではないかというような発言が校長からございました。
 概要については以上でございます。
近藤委員
 この中央中学校が中野体育館を使用することに伴って、中野体育館の予約を取り消された団体というのはどのぐらいあるんですか。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 10団体ほどでございます。種目で言いますと、卓球、テニス、それからパドルテニス、太極拳、ヨガ、空手道、ちょっと種目はわかりませんけれども、団体がありますが、あとはトリム体操といった団体の方々ということでございます。
近藤委員
 その例えば卓球ですとか、用具が要るものは、それは全部沼袋のほうに移動していくということなんですか。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 これについては、3のところに書いてございますけれども、健康福祉部のほうの学習スポーツ担当になりますけれども、御希望される、予約された団体で、旧沼袋小学校体育館の利用を御希望されるのかどうかという調査をして、希望される団体に開放していくということでございますので、用具等の点についてはちょっと聞いてございません。それから対応を考えるということであろうというふうに考えてございます。
近藤委員
 そういうことも含めて、今までは指定管理者が中野体育館で行っていた業務というのはどこが取り次ぐことになるんですか。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 旧沼袋小学校の体育館の暫定開放につきましては、指定管理者の事業ということではなくて、健康福祉部のほうの事業として暫定開放を行うというものでございます。先ほども御説明いたしましたけれども、そのための警備員を配置するというものでございます。
近藤委員
 警備員はわかるんですけれど、結局、健康福祉部が窓口ということでよろしいんですか。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 これは健康福祉部の事業でございます。
岩永委員
 バスケットボール部は桃花小学校の体育館も使用するということですが、1週間の使用頻度はどれだけですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 正確な数字は出ておりませんけれども、桃花小学校の目的外使用の時間帯で使用可能なところを可能な限り使っていただくということになっております。
岩永委員
 そうしますと、9月22日からということで、まだ具体的に学校とは調整はしていない。要するに、どのくらいの使用頻度かわからないということは、教育委員会ではわからないんですか。学校任せになって、例えば中央中と桃花小とで話し合ってくださいとか、そんなようなことになっているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 申しわけございません。今、手元に数字がございませんけれども、学校と、それから桃花小学校、桃花小学校がまず最優先で、桃花小学校が使わない部分であいているところということで、すべて入れていただいています。その数字については学校が直接今やっておりますので、こちらで今、手元ではございません。
岩永委員
 桃花小学校の授業には支障がないというお話でしたが、現在、桃花小学校はキッズ・プラザ、それから学童クラブが学校内に設置されていますね。同時に、まだ校庭の工事が終わっていないために、桃花小学校の校庭はまだ使えませんね。そうなると、キッズや学童が授業後の体育館を毎日使っているんですが、それとの関係はどうなりますか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 これにつきましては、一応4時からお使いになるということで、基本的にキッズ・プラザにいる児童につきましては、そこまでで一応キッズ・プラザの部屋のほうに上がってくるというようなことで今もうやっておりますので、この使用時間につきましては、キッズ・プラザの児童等についてはここを使用していないという状況でございます。
喜名教育委員会事務局指導室長
 桃花小学校の体育館を使うバスケ部の活動ですけれども、原則、週3回、それから土曜を入れて土曜1日ということで、今お話しさせていただいたキッズ・プラザの後の時間帯を使うということで、6時までというふうに考えております。
岩永委員
 現状では、22日以降の話ではなくて、現状では、そうするとキッズ・プラザや学童は、体育館は4時までしか使っていないんですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 そのとおりでございます。
岩永委員
 この間、キッズ・プラザや学童クラブが校庭や体育館を使うという話では、夏時間、冬時間というようなこともありまして、例えば夏は4時半とか、5時とかというようなこともありましたけれども、そうすると、これまで説明されてきた時間どおりには校庭や体育館は使われてきていなかったと、そういうことなんですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 キッズ・プラザ本体にも確認させていただいておりまして、4時以降はキッズ・プラザのお部屋のほうに引き上げてくる形の今取り扱いをしておりまして、施設のほうは4時以降は使ってございません。
岩永委員
 それは学童クラブも同じですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 そのとおりでございます。
岩永委員
 そうしますと、4時までしか使っていなくて、4時以降は今までも使っていなかったということで、そこでは支障は生じないということが言える。
 もう一つ、今度は土曜日ですが、土曜日は9時から使うことになるわけですけれども、バスケットボール部は。そのあたりの土曜日の調整はどうなんですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 現在も桃花小学校につきましては、真ん中にネットみたいのを引きまして、半分を使わせていただくとか、そういう形でやっておりますし、実際に子どもたちが遊ぶ場面の中でも、さまざま場所等を考慮させていただいて、逆に中学生のお兄さんたちとちょっと遊ぶとか、そういったことも考えていってほしいということで御要望させていただいておりまして、そういう形ですみ分けをうまくしながら進めていきたいというふうに考えてございます。
岩永委員
 ごめんなさい。最後のその中学校のお兄さんたちと遊ぶというのは、それはバスケットボール部ということではなくて、いわゆる縦というか、異年齢交流だとか、そういう中でのことだったんだろうと思うんですね。バスケットボール部がそこに行って部活動をするから、中学生との交流も、じゃあついでにと、そういう話になっているんですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 実際に部活を盛んにやっているところでは非常に難しいということもございますので、間仕切りができますので、半分を使わせていただくということで、その中で現在、地域の方との一緒に活動している部分がありますので、そういったところで中学校の生徒さんとも交流ができるのかなということでお話しさせていただいたところでございます。
岩永委員
 言うのはたやすいんだと思うんで、なかなか部活動の中学生とキッズや学童の子どもたちの交流をどうするかというのは、そう簡単な話ではないと思うんですが、要するに、Dランクであった中央中学校の体育館を、いよいよ3・11の後では使用していくという状況にはないということでの今回の対応ということになったわけなんですが、もともとDランクの中央中は再編対象だから、安全対策等で乗り切ろうとしていたところに無理があったんだろうと思うんです。それで、その保護者説明は中央中については行われたということですが、やはりキッズや学童クラブについても当然、当初からの使用状況が違ってくるわけですし、ネットが真ん中にあるといっても、壁のようなネットじゃなくて、もうふにゃふにゃの、本当にやわらかいネットなわけですね。そういうことからいっても、きちんとキッズや学童クラブの保護者などにも、この状況についての説明がなされるべきだと思うんですが、どうですか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 運営委員会を通じまして、こちらの状況については御説明をさせていただきたいと思ってございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 続きまして、2番、第2期中野区次世代育成推進審議会の設置についての報告を求めます。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 それでは、お手元にございます第2期中野区次世代育成推進審議会の設置についてを御報告申し上げます。(資料3)
 この審議会につきましては、次世代を担う子どもの育成の推進に係ります施策の積極的かつ効果的な推進を図るために、記書きの下にございますとおり、根拠法規でございますが、中野区次世代育成推進審議会条例、これに基づきまして、区長の附属機関といたしまして設置したものでございます。設置日は8月1日でございます。
 2の委員の委嘱でございます。裏面のほうをごらんいただきたいと思います。こちらに委嘱委員一覧がございます。
 左手に区分がございまして、次世代育成推進施策に関して識見を有する者ということで、4名の方に委員を委嘱してございます。
 また、その下、地域において子どもの育成に関する活動に携わる者として、5名の方に委員を委嘱してございます。
 また、その下、学校、児童福祉施設等において子どもの育成に携わる者といたしまして、12名の方に委員を委嘱しているものでございます。
 合計で21名の方に委員として委嘱してございます。
 表面に戻っていただきまして、3番の委員の任期でございます。平成23年8月1日から平成25年7月31日までの2年間となってございます。
 次、4番目、審議事項でございます。こちらにつきましては、お手元に第1期の同審議会からの提言等の資料につきまして、参考資料として配付させていただいてございます。中身につきましては、後ほど詳しくごらんいただきたいと思いますが、簡単に御説明させていただきますと、この表紙の中段以降にございますけれども、審議事項がございます。「次世代育成支援にかかる地域子ども家庭支援センターを拠点とした、家庭・地域・学校・行政・関係機関との連携推進と具体的な展開について」という審議事項につきまして、御審議をいただいた結果、三つの提言をいただいてございます。
 一つ目につきましては、子育て家庭に対する支援のあり方の「待つ」から「届ける」へのステップアップということで、これまで支援の対象者が区の施設へ来るのを待つというような姿勢ではなくて、区がみずから出向いて発見して、積極的に専門相談や関係機関につないでいくというようなことが必要であるというような御提言をまずいただいております。
 このほかにも、子育て支援相談窓口のワンストップ機能の強化、地域と行政の連携による子育て家庭を支援するためのコーディネート機能の充実という二つにつきましても、御提言をいただいております。
 区では、今年度から地域に四つのすこやか福祉センターを設置いたしまして、子育て支援や高齢者の相談支援など、区がワンストップで対応できる体制の整備や、コーディネート機能の充実も図っているところでございます。また、施設だけではなく、必要に応じて出向き、実態把握をするなどの必要なサービスを届けるといった積極的な展開も進めているところでございます。
 この提言を着実に施策に反映させるべく、現在展開を図っているというところでございます。
 第2期の資料のほうに戻りますが、審議事項でございますが、このような第1期の議論を、実績を踏まえた上で、さらに子どもたちが地域の中で豊かな人間性や社会性、また、確かな学力、健康や体力といった「生きる力」を地域で伸ばしていけるように、家庭・地域・学校がどのように連携していったらよいのかといったことを今回、審議事項とさせていただいておる次第でございます。
 審議事項といたしましては、家庭・地域・学校が連携して、次代の担い手である子どもたちの「生きる力」を育成するための方策についてとなってございます。
 本件に関する報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
石坂委員
 今回の委嘱された委嘱委員の中で、留任委員の方がいらっしゃれば、どの方が留任なのか、教えてください。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 申しわけございません。正確には今ちょっと把握しておりませんので、後ほど……(「あるじゃない」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。一番上の次世代育成推進施策に関して識見を有する者といたしましては、汐見和恵様、一番上で会長をしていただいている方が留任でございます。地域において子どもの育成に関する活動に携わる者といたしましては、民生児童委員協議会から御推薦いただいております倉田美子様でございます。最後、学校、児童福祉施設等において子どもの育成に携わる者といたしましては、中野区社会福祉協議会の松本洋子様でございます。
 失礼いたしました。区立中野PTA連合会からの御推薦をいただいております……(「中学校PTA」と呼ぶ者あり)中学校PTA連合会からの御推薦をいただいております廣瀬千史様でございます。失礼いたしました。
石坂委員
 すみません。第1期のほうでは、次世代育成推進施策に関して識見を有する者として、カウンセリングの専門家の方が入っていますけれど、今回はこうした心理学の専門の方は入っていないということでよろしいでしょうか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 先ほど申し上げました審議事項、家庭・地域・学校が連携して、次代の担い手である子どもたちの「生きる力」を育成するための方策ということで、これに沿った形での学識経験、識見を有する方ということで、こちらのほうの委嘱のほうをさせていただいたものでございます。
石坂委員
 もう1点教えてください。香月(こうづき)さんと読むんですかね。NPO法人きてきて先生プロジェクトのこのNPOの、どういうNPOか、もしわかれば教えてください。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 こちら、香月(かつき)よう子様という形でお読みいたします。香月様につきましては、簡単に申し上げますと、学校と地域の人材を結びつけるというような事業ということで、例えば学校の中に地域の方が講師として入られるというようなことにつきまして、学校と調整をいたしまして、必要な人材をプロデュースするというような、そういった形のNPO活動をされているものでございます。
高橋委員
 よくこの内容が把握できないんですけれど、第1期の提言を受けて、この提言をどのようなものに生かしていこうとしていらっしゃるのかの報告がないんですけれど。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 第1期につきましては、先ほど申し上げましたとおり、実際の子育ての関係の支援でありますとか、相談の充実といったような御提言をいただいておりまして、昨年、大幅な組織改正等いたしましたが、そういった中で実際に施策を生かした形で現在、施策のほうを展開しているというようなことでございます。
高橋委員
 提言、この先生方というか、委員の方たちがこういう提言をまとめられて、1期の2年間でこういうことをまとめましたよ。だから、これに基づいて何かをしたほうがよろしいんじゃないんですかという受け取り方でいいのか、ただこれを出されて、どうするのかがよく私にはわからないんですけれど。そして、新たに始まった次世代育成委員さんたちがいるじゃないですか。そういう人たちのもとになるような審議会なのか、その審議会自体がどのようなことを進めてというか、何と言ったらいいのかな。何かこう、報告を聞いていても、この提言がどこにどういうふうに生かされていくということが頭の中で描かれてこないんですけれど、どういうふうに理解したらいいんでしょうか。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 この条例のほうにございますとおり、具体的な御提言をいただいた中身を施策に展開していくと申しますか、生かしていくというようなことがこの審議会の趣旨でございます。今回も、今、委員がおっしゃいましたとおり、学校支援ボランティアという形で次世代育成委員さんに学校と地域のコーディネートの役割を担っていただきたいということで、それは学校と地域を結びつける一つの仕組みだろうというふうには思ってございます。
 今回、審議事項になってございますのは、そういったところをまた包括する形の中での大きな意味での学校と地域、家庭がどうやって子どもたちの「生きる力」を育成していくのかといったようなことを、大きな範疇でございますけれども、御検討いただいて、それを区といたしましても施策、そういったところに生かしていきたいということで、さまざまな団体から御推薦をいただいて委員のほうに委嘱させていただいておりますので、御活発な御議論をいただく中で、また第2期についての御提言をいただき、それを区の施策の中に生かしていきたいというふうに思ってございます。
高橋委員
 そうすると、この第1期の提言は、新たなる次世代育成委員さんと区が一体となって、提言を受けたものを進めていこう。今度、2期になっている先生方は、1期の提言をさらに深めていくというおつもりなんでしょうけれど、それで、その次世代さんたちに、この提言をもとにしたものを活動してもらいたいというふうな理解でいいのかな。それとも、次世代育成委員だけではなくて、さまざまなこういう事業にかかわる人たちにも理解してもらいたいという、そういう私の解釈でいいのかどうかというのがちょっとよくわからないんですけれど。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 次世代育成委員さんだけが、これについて、それを実行するというわけにはなかなかいかないと思います。やはり委員がおっしゃったように、この提言の趣旨を生かして、区のほうといたしましては当然、施策展開に生かしていくということでございますけれども、ここにある内容をやはり地域の方々にもお伝えしながら、そういった方向で区と協働して施策を進めていっていただくというようなことで進めてまいりたいというふうに思ってございます。
高橋委員
 そうすると、この提言は区民皆さんの目に触れるような形で広められるという理解を持っていていいわけですね。
荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 そのようにしていきたいと思ってございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 3番、平成24年度使用区立中学校教科用図書の採択結果についての報告を求めます。
喜名教育委員会事務局指導室長
 それでは、平成24年度使用区立中学校教科用図書の採択結果について御報告いたします。お手元の資料(資料4)をごらんいただきたいと存じます。
 去る8月5日、教育委員会定例会におきまして、採択にかかわる議決、いわゆる教科書採択が行われましたので、その経緯及び結果について御報告をいたします。資料をごらんいただきたいと存じます。
 まず、教科書採択の経緯でございますけれども、教科書採択に先立ちまして、教科書の展示会及びその場所での区民意見の聴取をいたしました。教育センターにおける展示を24日間、また四つの地域生涯学習館の巡回展示、延べ48日間でございますけれども、ここでの区民意見が320件ございました。
 また、学校及び生徒の意見聴取ということで、学校のそれぞれの教科書についての調査研究結果、それから生徒の意見といたしまして、一つの学校から1学年1学級ということで3校に実施をいたしまして、102人の生徒からの意見を聴取いたしました。
 また、3番目といたしまして、調査研究会を発足いたしまして、それぞれ教科ごとに集中的に研究していただいて、調査報告書をまとめたものでございます。
 この三つの調査結果及び意見を集約し、さらに調査研究を行うのが、(4)にございます中野区立中学校教科用図書選定調査委員会でございます。この委員会では5回会議を持ちまして、それぞれ種目ごとに意見をまとめてまいりました。そして、教科書採択にかかわる教育委員会の臨時会の冒頭におきまして、委員長より報告を行ったものでございます。
 そして、教育委員会における採択協議でございますけれども、7回、かかわる協議をいたしました。中でも3回臨時会を持ちまして、採択協議に集中して行ってきたものでございます。
 そして、去る8月5日、第22回定例会におきまして採択が決まりました。
 結果につきましては、裏面に一覧がございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
近藤委員
 私もちょっとここの傍聴させていただいたんですけれども、傍聴するときの並ばせ方というか、皆さんがわっと来たときにちょっとまごまごしていて、紙もない状況で、そこのところはもうちょっと工夫ができなかったのかなと思いますけれど、いかがですか。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 確かに、当日、傍聴の方が98人お見えになりました。委員会室の容量から考えて、かなり大幅な方がお見えでございまして、確かに傍聴の希望の方が列をつくってしまったというようなことがございましたので、今後そういった点について、そういったことにならないように検討していきたいというふうに思ってございます。
近藤委員
 その点は、ちょっと練馬などでもかなりの方が集まったって事前に聞いていたので、もうちょっといい対応はできなかったのかなと思ったんですけれども、すべての方を傍聴させてあげたということで、中野区の対応はそこは、みんな来た人が聞けたということでは評価されているということはお伝えしておきます。
篠委員
 (4)番で、採択基準に従いという、採択基準って、これ何を指して言っているんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 採択基準でございますけれども、教育委員会において議決をいただいた内容でございます。三つございまして、学習意欲が喚起される教科書、基礎学力の定着と発展的な学習にこたえられる教科書、生徒にとって学びやすく、教師にとって教えやすい教科書、これを採択基準としてございます。
篠委員
 それは採択基準、中野区で、ほかの区のも全部見ましたけれど、いわゆる我々としては、教育基本法が改正になった、60年ぶりに。それによって学習指導要領の微調整がしっかりと行われた。各教科において、あるいは各教科の、例えば江戸時代なら江戸時代のこの文化については、こういうことで採択基準ですよというのがしっかり提示されているわけですね。しっかり提示されているんですよ。要するにこういう、あるいは宗教については、こういうところがしっかりと採択基準としてチェックしなさいという、学習指導要領、それをもって採択基準というのであって、室長のおっしゃっている採択基準は、私と室長とのやりとりの中でも、それは当たり前のこと、その当たり前のことが大切なんで、現場が見やすいとか、そういったことはまさに枝葉末節のことなんで、本気でそんなことを考えていらっしゃるんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 すべての教科書はいわゆる教科書検定を通っているものでございますので……(「そういうことじゃ、そんなことを言っているんじゃないんですよ。だから、その中でもどのぐらい引き込んでいるかというのを審査するのが教育委員会でしょう」と呼ぶ者あり)その辺も含めて採択協議の中で御議論をしていただいていると思っております。
篠委員
 そんないいかげんな答弁じゃ困る。全部、検定を通ったから全部がいいんだ、そういうことじゃないです。なおかつ中野区にとって、本当に切り込みが一番正しいというような履歴を残していますか、ということを聞いている。それがそういう、我々が開示して見ることのできるデータの中に、そんな切り込みが一切ないようであったら、子ども文教委員会を納得させることはとてもできないと思う。まだデータを持っていないですから、何とも言えない。そういう切り込み、議論があったということが我々がチェックすること可能ですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 先ほど申し上げました採択にかかわる協議、集中して3回行っておりますけれども、その議事録の公開をもってそこがお話しできるかと思います。
篠委員
 この調査委員会、そうした膨大な資料というのはいつ上がってきたんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 選定調査委員会の資料につきましては、採択協議の臨時会の初日でございます。
篠委員
 臨時会の初日はいつですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 7月27日でございます。
篠委員
 7月27日に調査委員会のデータが教育委員の手元に全部届いたと、こういう理解でよろしいんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 データを、そのまま調査報告書をお届けし、さらに委員長より概要の報告をしております。
篠委員
 7月27日までは、その都度のデータというのは届いていない。一切届いていないの。
喜名教育委員会事務局指導室長
 それまでにまとめ上がりました、例えば区民の意見、それから生徒の意見、それから調査研究の報告、学校意見等につきましても、できたところでその都度お渡しをしてございます。
篠委員
 私は現物を見ていないので何とも言えないので、推測になっちゃうと、全部資料をいただいてからじゃないと質問できないんですけれど、7月27日に調査委員会の研究報告が届いたということになると、いわゆる、この今日いただいた教科書を選ぶという作業は8月5日が最終でしたね。ですけれど、我々の認識では、教育委員さんというのは膨大な教科書を、それぞれの自分の研究において調査研究すると。もちろん下から上がってきたものは、それはそれで大いに参考にするんですけれど、それぞれの分野において自分の御意見を持っているそれぞれの方、我々も区長が提案されても、議会で承認されないと教育委員さんになれませんから、各議員の方々は、この方こそ本当に区民の声をしっかりと代弁できるという人を教育委員さんになっていただいているわけですから、そのときにデータが上がってくるのが27日で、最終決定するのが8月5日というのは、自分で勉強していないんじゃないかというような、下からの研究によってあっという間に決めちゃったのか。教育委員さんが臨時会を含めて7回、それぞれの、この部分については私はこういう意見を持っていますというようなデータも我々は記録として見ることできますか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 教育委員さん方には1人、各教育委員さんごとに教科書、すべての教科書を御用意してございます。131冊でございますけれども。教育委員さんはその教育委員会が開かれるに関係なく、御自身で教育委員室においでいただいて、日々すべての教科書に目を通していただいております。ただ、このことはすべて非公式の中で行われておりますので、どの委員がいつおいでになって、どの時間をごらんになっていたかと、研究されていたかということはわかりかねます。
篠委員
 ですから、公の場において、最後の御意見をいただくところのデータが新聞で報告されていますよね。そのときには、こういう理由で私はこの教科書をいいと思いましたと。無記名の場合もあるのかもしれませんけれど、しっかりと意見を付して発言されている。中野区においてはそういうことは一切行われませんでしたか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 先ほどお話し申し上げました経緯の中でお伝えした、例えば選定調査委員会の資料というものについては、あくまでも御自身の資料、参考ということでございます。すべて御自身の御判断で行っていただいております。責任において行っていただいているところでございますが、採択協議の中でも、それぞれ御自身のお考えをお伝えしていただいています。また、最終の議決をいただいた8月5日でございますが、この中でも補足の説明をしていただいているところでございます。
篠委員
 私は傍聴に行かないので、推測で物を申し上げられないんですが、私はこういう理由でこの教科書にしたんですということを発表する場面があったんですね。
喜名教育委員会事務局指導室長
 3回の採択協議の中でも御自身のお考えを述べていただいておりますし、採択の当日も、私の採択の経過の説明の後に補足の説明をそれぞれ委員からいただいています。
篠委員
 私の言っているのはそうじゃない。補足の説明じゃない。それぞれの人が、私はこれだと思うということを、ぶつかってもいいから、ぶつかってもしようがないです、みんな意見が違う場合だってあるんだから。合議制でごちょごちょっとやったのか、そうじゃない、私は絶対この教科書が中野の中学生のためにいいと思うんだと、理由はこうだと、そういう場面があったかと、こう聞いているんですよ。
喜名教育委員会事務局指導室長
 全くそのとおりでございます。採択協議はもうすべてそういう形で進めております。
篠委員
 そういう形ってどういうこと。
喜名教育委員会事務局指導室長
 それぞれが御意見を持って、御自身が、御自身の判断でこの教科書がいいというお話を、意見表明をしていただいています。
篠委員
 それで、我々がわかりやすいデータとして、本当に短い文章の中で、例えば杉並の例なんかは新聞で発表されていましたよね。2対2に分かれたと。教育長が前回と違う判断をして、理由を付して違う判断をして、結果、前回の教科書、歴史教科書か公民の教科書かチェックしていませんけれど、今回はこっちの教科書になりましたと。だれが見ても至ってわかりやすい新聞記事を見ました。あるいは沖縄の石垣島あたりの教科書採択についても、かなりわかりやすい記事として出た。ああいう形で区民は、例えば歴史教科書について知ることができますか。これを言っているんです。2対2だった。教育長がこうやったんでこうなったと。私が聞いているのはそこなんです。それとも合議制でごちょごちょやって、最終日に傍聴に行かれた方は、教育委員会が、教育委員さんが激しい議論の中でこれを選び切ったという場面を見ることができたのか。そこのところを言っている。
喜名教育委員会事務局指導室長
 臨時会における採択協議の中では、それぞれ御意見を闘わせるというか、御議論をいただいています。採択当日、8月5日につきましては、その3日間の臨時会の中でほぼ方向が決まりましたので、それをまとめた形で議案として御提出する。その経過を私のほうで報告して、そのときにどんな議論が行われたか、御自身の意見をさらに付加していただいたというのが8月5日でございます。
篠委員
 そういうことは、要するに教育委員一人ひとり、我々は教育委員さんになっていただくときには、一人ひとり本当に真剣な議論で推薦申し上げるんです。それでは最後の場面では、もう、ただの儀式をやっただけじゃないですか。秘密会の中でおいて、そんな不透明きわまりない行動を何回続けているんですか。教育委員さんがこういう考えで、私はこれがいいんだと言ったところをどうしても見せられないのか。それとも、中野はもうみんなの前に出す前に、最後はただの儀式をしただけなのかと、こういうふうにとられてもいいんですね。
喜名教育委員会事務局指導室長
 教科書採択はいろいろな御意見もございますし、いろんな動きもございますので、静ひつな環境を保つというのが一番でございます。そういう意味では教育委員さんだけ、または幹部だけ、理事者の中だけでの協議を進めていただくということのほうが御自身の意見も言いやすいということがあると、そういう判断で、本区においては臨時会を秘密会というふうにしております。
篠委員
 秘密会でもいいんですよ。だけど、そういう状況の中で、自分としてはこういうことを言ったということが区民にちゃんとわかりますか。秘密会でしっかりとした、もう本当に無のような状態で、私はこれがいいんだと決めてもらうことはだれもが期待することで、望ましい限りなんですけれど、それも伏せなきゃいけないという理由は何もないでしょう。
喜名教育委員会事務局指導室長
 さっき冒頭のほうにお話を申し上げましたように、この議事録については公開をいたしますので、その準備を今進めているところでございます。
高橋委員
 1点だけ確認させていただきたいんですけれど、この選定調査委員会が意見をもとにしているのは、中野区の場合は調査研究会の報告と生徒・学校・区民の意見をもとにしているというふうになっていますけれども、腑に落ちないのは学校全校を聞いているのに、生徒の意見まで聞いちゃっている中野区において3校しか抜粋しないというのも何だかちょっと不満が残るというところもありますけれど、このやり方は中野区だけですか、それとも全国的に同じやり方をやっているのかというところを教えてください。
喜名教育委員会事務局指導室長
 まず、展示会での意見聴取はどこでもやっているところでございます。また学校の意見という、調査研究ということで報告を受けるのもどこでもやっております。生徒の意見をそれぞれ聞いているかというのは、またそれぞれの自治体によるところだと思います。また、この生徒の意見というのは、どの教科書が、比べてどの教科書がということではなくて、どんな教科書が使いたいかという生の声を教育委員さんにもお知らせしたいという背景がございます。
高橋委員
 確認ですけれど、じゃあ、中野は独自で生徒の意見を聞いているという、そういうスタンスでいると。そして生徒にまで、教科書の中身ではなくて、どんなものが使いやすいかというだけの意見を聞いているという、そういう理解をしておけばいいということでいいんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
 これは規則に基づいて行われておりますけれども、先ほど申し上げましたように、子どもたちの意見については、あくまでも、どんな教科書で勉強したいか、それから、どんなことが教科書に書いてあったらいいかと、そういうことでございます。
篠委員
 子どもの意見を聞くなんていうのはとんでもない話。こんな、これは、子どもの権利条約ということも確かにありますよ。だけど、そういうレベルの問題じゃないんだ、教科書選びというのは。まして60年ぶりに教育基本法が変わったとか、変わったのはなぜ変わったか、どこが変わったかと。変わった一番のものにどのぐらい切り込んでいるかというような大きな命題に対して教科書選びを、まして今回しょって立った。前と今でどこが違うのか。それを鮮明に打ち出している教科書はどこかというような作業に入るのに、やれ、子どもの意見が何だの。それは、それぞれの発達状況に応じて、子どもというのは登場する部面があってもいいけれど、基本法が変わった、ここが変わったと。じゃあ、そこに一番切り込んでいるのはどこか、こういった大人でももてあますような大きな命題に取り組むときに子どもの意見、まして学校の意見というので逃避――結局、最終的にその1票は絞り込みで決まったというようなものを何とかして変えようという教科書選びのシステムの逆戻りみたいなことを言っている。これはもう沖縄の教職員組合と同じことじゃないですか。そうじゃない。だから選定委員会は法律でつくらなきゃいけない。決まっている。それのほかに学校の現場のというような、一番日教組の主張に近いようなことを旧態依然としてやっているから、外部から、中野は何を考えているんだという、本当に我々にとっては不名誉なことを言われるのであって、学校の現場がどのぐらい使いやすいかじゃないんですよ、これは。東京書籍みたいに50%以上のシェアを持ったところは、小さくていい教科書をもし出したところより、先生に対する支援体制はしっかりとしかれているに決まっている。だけど、法律がこんなに大きく変わったときに、それにどのぐらいこたえているかという厳かな教科書選びという作業に当たって、学校現場ということも、23区を見ると半分ぐらいそういうことを書いているので、中野区だけを責めるわけにいかないんですけれど、我々自民党としては、この大きく変えられたときに、どのぐらい本気で取り組んだかというデータをどうしても開示させていただきたいということで、さらに日を改めて質問させていただきます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、4番、その他で何か報告はありますか。(「委員長、すみません、1件、答弁訂正を」と呼ぶ者あり)

荒井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当)
 先ほど、次世代推進審議会の答弁の中で、石坂委員からのお尋ねに対しまして、現在の第2期と第1期の委員の留任の方ということで御答弁さしあげました。そのうちの学校、児童福祉施設等において子どもの育成に携わる者といたしまして、松本様と廣瀬様のお名前を挙げましたが、母子生活支援施設運営団体からの佐藤真紀様も留任ということでございます。訂正させていただきます。
委員長
 石坂委員、よろしいですか。
石坂委員
 はい。
委員長
 その他で、他に何か報告はありますか。
中井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 御報告を申し上げたいと思います。先般、桃花小学校体育館等の集中豪雨による冠水事故の報告でございます。
 8月26日の金曜日の午後過ぎに起こりました集中豪雨によります体育館及び特別支援学級、きこえとことばの教室への雨水の流入のことでございます。これにつきましては、この場所があります東側の出入り口の手前に、雨水を受けとめるグレーチングというものがございまして、そのグレーチングがその雨水を、あまりの大量の雨でありまして、雨水を受けとめ切れずに、それがそこの東側の入り口から雨水が流入し、1階の床面、それから体育館側の階段部分から地下1階の踊り場のほうへ水が入った次第でございます。
 直接的な被害といたしましては、特別支援学級のきこえとことばの教室に張ってあります床材でありますタイルカーペット、これが浸水しまして使えなくなってしまったといったところでございます。
 それから、もう一つ、体育館部分なんですが、幸いなことに、地下の体育館のアリーナのほうには水は流入はしてございません。ですから、体育館アリーナのほうは無事だったという御報告でございます。
 これにつきまして、今後の対策なんでございますが、まず近々では、台風12号が目の前に来てございます。きょう、あす、あさってぐらいの対応を考えなければいけないというようなところでは、まず土のうの準備をちょっとさせていただきたいということ。それから、雨水を受けとめるためのグレーチングの部分に予備のための排水ポンプを設置し、監視を続けたいということと、それから、それでもグレーチングの排水に、状況によりまして建物へ水が入るようなことがあれば、止水板の設置も検討していきたいというふうに考えているところでございます。
 それから、施設の改修措置でございますけれども、先ほど申し上げました特別支援学級のカーペットがだめになってしまったものにつきましては、9月5日から特別学級のほうが始まりますものですから、今週の土曜日、3日の日に工事が入りまして、カーペットをしっかり敷き詰めたいということが一つでございます。
 それから、もう一つ、雨水を受けとめ切れなかったグレーチング部分につきましては、その3日の日にオーバーフローの対策ということで、オーバーフロー管の設置工事をあわせてやっていきたいというところでございます。
 冠水事故の原因等につきましては、経営室の施設分野においてただいま原因の究明と、それから対策を至急講じられるよう調査を行っているところでございます。これが1点でございます。
 もう1点、御報告がございます。谷戸小学校が、今プレハブ工事が終わりまして、きょうからそのプレハブの校舎で授業をしているわけでございますが、そこに設置されました給食設備についての不具合の報告でございます。
 これにつきましては、そのプレハブに設置されました給食施設の水道管から異物が排出されてしまったという確認がされ、事案が発生しているところでございます。そのために給食設備はきょうは使ってございません。子どもたちの今日の給食につきましては、パンとジャムとバナナと牛乳の簡易的な給食を配置したところでございます。ただいま、この内容につきましては、原因について現在調査中といったところでございます。
 以上、報告でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
岩永委員
 桃花小学校の今、雨水流入の説明がありまして、ちょっと私もこのことについてお聞きしたいと思っていました。26日の日に私たち区議会議員に区議会事務局から、集中豪雨経過メモという被害状況がファクスされてきまして、その中に、今御説明がありましたように桃花小学校の体育館に浸水の連絡があったということでしたので、ちょっとどう考えても、少し高台にある学校に雨水が流入するというのは想像がつかなくて、学校に行って現場を見せていただきました。幾つかあるんですが、それはまたの機会にさせていただくことにしても、少なくても、きょうは原因を調査中ということですから、根本的な対策がとられていくべきだろうと思います。というのは、5月にも一度、1階の床面に入っていて、床板を張りかえているという経過があるということもわかりました。そういうことが繰り返されていくということはあってはならないことですし、地下の体育館も、ちょうど先生たちが新学期に備えて出てきておられたということで、とにかく体育館等に入らないように、マットなどで人海戦術のようにされたということで、それをしていなかったら当然入っていた、エレベーターも動かなくなってしまったということも十分考えられるわけですから、根本的な対策が必要だろうというふうにして思うんですが、その原因調査にあわせて、そうした対策をとっていくということについてはどのようにお考えですか。
中井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 今、委員がおっしゃられたとおり、人海的な措置もとりながら今回の雨水を食いとめたという報告を受けてございますし、今後ともそういうことがないように、施設担当とあわせまして、原因がわかり次第、その原因の解消に努めていきたいというふうに考えてございます。
岩永委員
 もう1点ですが、今の御説明があったグレーチングのところ以外で、あれは何と言ったらいいんでしょう。校舎と体育館の間をつないでいる透水性舗装をしてある部分ですが、あそこは確かに透水性ですから、普通の雨程度だったらそのまま地下というか、透水していくんだけれども、ああいう今大きな問題になっているゲリラ豪雨のような形になると、とても透水性舗装も十分な役割が果たせないというのも、これもわかっていることですが、排水設備がないんですね。見た限りでは、排水設備に気がつきませんでした。それから、屋根のひさしの雨といのつき方、これもやはり不十分だというふうにして思いました。当然その入っていた水の関係では、その透水性舗装が飲み込み切れなくて玄関のところに入っていたというようなこともありますから、基本設計、詳細設計がどうであったのかというようなことなどについても、今さら、契約して終わってしまったことについて、どうかこうかということになるのかならないのか含めて、やっぱり、その玄関のところだけじゃなくて、そういう透水性舗装のところも含めて、ぜひ検討していただきたい。透水性舗装というのは何年かたつと経年変化で精度が悪くなっていくということもはっきりしていますから、そういうことも含めて、この際、桃花小学校でのそういう雨水対策というのを全面的に見直していただく必要があるんじゃないかと思うんですが、いかがですか。
中井子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)
 御指摘のとおりだと思います。雨といの関係、それから透水性の舗装の問題、それから排水の問題、こういったことにつきましても施設とよく検討しまして、対応していきたいと思います。ただ、今般の80ミリを超える雨といったところの部分につきましても、やはり検討しなければいけないかなというふうに考えているところでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項のその他、報告を終了いたします。
 次に、当委員会の地方都市行政視察について協議するため、委員会を休憩いたします。

(午後2時12分)

委員長
 それでは、委員会を再開させていただきます。

(午後2時13分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の地方都市行政視察の視察先、テーマは、見附市のエコスクール化の取り組みについてと、長岡市の子育て支援、子育ての駅てくてくの取り組みについてとし、日程は10月31日(月曜日)から11月1日(火曜日)とすることで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 以上で地方都市行政視察について終了いたします。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 次回日程等について協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

(午後2時14分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時14分)

 休憩中に確認いたしましたとおり、次回は第3回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

(午後2時15分)