平成16年03月22日中野区議会交通対策特別委員会(第1回定例会)
平成16年03月22日中野区議会交通対策特別委員会(第1回定例会)の会議録
平成16年3月22日交通対策特別委員会 中野区議会交通対策特別委員会〔平成16年3月22日〕

交通対策特別委員会会議記録

○開会日 平成16年3月22日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午前10時02分

○閉会  午前11時39分

○出席委員(12名)
 昆 まさ子委員長
 奥田 けんじ副委員長
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 小堤 勇委員
 平島 好人委員
 長沢 和彦委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(1名)
 篠 国昭委員

○出席説明員
 区長室長 金野 晃
 環境消費生活課長(環境部長) 寺部 守芳
 都市整備部長 石井 正行
 まちづくり調整担当部長 那須井 幸一
 都市計画課長(参事) 服部 敏信
 まちづくり課長 久保田 浩二
 道路課長 尾﨑 孝
 交通対策課長 登 弘毅

○事務局職員
 書記 佐藤 雅俊
 書記 黒田 佳代子

○委員長署名



○審査日程
陳情
(新規付託分)
 第7号陳情 上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについて
(継続審査分)
 (15)第16号陳情 首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについて
所管事項の報告
 1 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟による東京都知事への要望活動の実施について
          (都市計画課)
 2 首都高速中央環状新宿線換気塔設置に関わる地元説明会について(都市計画課)
 3 東中野駅前広場整備検討委員会の検討状況について(都市計画課)
その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策特別委員会を開会いたします。

(午前10時02分)

 本日、本委員会の傍聴希望の方が15名を超えております。希望者全員の傍聴を許可することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 それでは、審査日程の御協議をいただくため委員会を休憩いたします。

(午前10時03分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前10時04分)

 審査日程についてお諮りいたします。
 ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり本日の審査を進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように審査を進めてまいります。
 それでは、陳情の審査を行います。
 第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについてを議題に供します。
 本件陳情は新規付託となっておりますので、書記に陳情文を朗読いたさせます。
書記
〔陳情文書表朗読〕

委員長
 この第7号陳情につきまして、本日まで署名が合計1,936名となっておりますので、委員長の方から申し添えたいと思います。
 本日はこの第7号陳情に関する陳情者の方がたくさんみえております。陳情者から補足説明、また補足の資料も配付したいということを委員長の方に申し出がございます。これを許可してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、まず補足資料を配付させていただきます。
 休憩いたします。

(午前10時07分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前10時16分)

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございませんか。
江口委員
 南北交通ということで議会の方も行政も相当苦労して、なかなかこの路線が確保できないと。毎期毎期の議会の中でも必ずこのバス路線の問題が出て、取り上げてきたという状況があるわけです。今このミニバスという話が陳情者の方から出てきているんですけれども、現時点まで区が関係、国際興業も含めて、西武バス、それから関東、さまざまなバス会社等含めて交渉し、やってきたというのは、現時点ではどういうバス路線を言っていたんでしょうか。
登交通対策課長
 バス路線に関して区からバス会社の方にというお話ですけれども、南の方につきましては京王バス、北の方につきましては関東バスと今まで話し合いをやっております。この上鷺宮、鷺宮につきましては関東バスの方と数年間にわたりまして話し合いをしてきたという経過がございます。
江口委員
 その場合には通常言う幹線道路の路線バスで北から南という、鷺宮地域から中野駅までという考え方のほか、このようにコミュニティバス的な住宅街まで入って循環型のバスというのかな、そういうものを考えたか、それはどちらですか。
登交通対策課長
 検討といいますか、両方について検討してまいりました。経過を申しますと、平成6年からバス会社と検討委員会をつくりまして検討を進めたわけですけれども、当初はずっと平成11年、12年ごろまでにかけましては、住宅地内を通るルート、上鷺宮地区につきましては住宅地内を通るという路線を考えておりました。ただ、なかなかいろいろ経費的な面、それから交通規制の面、そういう問題もあるということから、最近、今年に入りまして関東バスの方から提案いただいたルートがございますけれども、それは幹線ルートということでございます。
江口委員
 今、関東から出された幹線ルートのバスというのは、基本的に言う、通常走らせているバスの大きさということでいいのか。例えば、今度区の方の努力で南の方の路線では、南台から中野新橋経由の中野駅という、40数年ぶりにバス路線が復活するわけですけれども、ああいう形の循環的なね、1循環で回っていくとか、経費の問題とか、そういう具体的な方向というのは出されているんですか。幹線道路を使ってこういう形で行くという。それがもし具体的に説明できるところがあれば教えてもらいたいんですけれども。
登交通対策課長
 幹線道路を通るバスですけれども、まだ確定したわけではございませんけれども、バス会社の方は通常使っているバス、つまり大型バスないしはやや小型というんですか、そういうものを考えたいということです。一方小さいコミュニティバスで、特に住宅内だと小さいバスにつきましては、経費的に初期投資がかなりかかりますので、ちょっとバス会社としては踏み切れないと。こういうことから、幹線道路というのは一つの案としてどうですかということで提案をいただいております。
小堤委員
 私、予算特別委員会で、区がこの間二つの方向で検討してきたと。いわゆるワゴンタクシーとバス、この取組状況を聞きました。今、江口委員の方からもバスに関しては質問もありましたけれども、もう一つ、ワゴンタクシーの方はその後進展がありますか。
登交通対策課長
 ワゴンタクシーにつきましては、宮園自動車の方から昨年の秋ですけれども、提案がありまして、10人乗りのワゴンタクシーを使って、バスのような使い方でということで御提案をいただいています。その後につきましては、区の方、それから宮園自動車双方でそれぞれ内部で検討を進めている。どういう形で一番やりやすいかという検討をしているという状況でございます。それぞれワゴンタクシーの場合は住宅地内を通れますので、そういうメリットはございますけれども、デメリットといいますか、あまり乗れないですとか、あるいは上鷺宮地域の場合ですと特に交通規制ですね、時間規制がかなり厳しいので、仮にワゴンタクシーを使ったとしてもそういう問題は残る。そういう課題というのが現在も残っていると、そういう状況でございます。
小堤委員
 私、この問題を考えるときに、今までああいう地域でどういう議論をされてきたのかということを見る必要があると思うんです。一つは、区としてもあの地域が交通空白だという認識がありまして、1994年、区としてバス交通対策検討委員会、これをつくったんです。それに基づきまして、1997年10月にバス需要調査というのを行いました。この調査で地域の方の要望で一番多いのは、一つはバス停まで遠いと、現在のバスが。二つ目に行きたい場所に乗り換えなしで行けないという要望が強かったんです。そして乗り換えなしで行きたい方向というのが中野駅で69%、2番目が阿佐ヶ谷と荻窪なんですけれども、それぞれ2.5%なんです。こういう数字からも中野駅方面へ行きたいという要望が強いというのがはっきりしているんです。
 これに基づきまして、1999年11月に中野区バス運行経費調査についてという調査を行いました、区として。そのときに二つの案を区は考えたんです。一つはAルートと言うんですけれども、これは上鷺宮を外回り、大きく回る、主に幹線道路中心の案なんです。これ自体は昭和58年に上鷺宮の住区協議会で環境問題小委員会、これでまとまった案がこのAルートなんです。もう一つBルートというのがあるんですけれども、これは上鷺宮の住宅内を走るコースで、このバス需要調査で要望が最も多かった案ということで、具体的には新青梅からさくら通り、とちの木通り、アカシア通り、そして武蔵丘高校と武蔵台小学校の間を通って新青梅に出るというコースだったんです。この二つの案が示されたんですけれども、ただ、いずれも区の負担が大きいということで実現を見なかったということで今日に及んでいるわけなんです。
 そういう点で、私は今回具体的に事業者の方から案も出されたということなんです。そうした場合、この二つの案のうちどちらかになるのか。あるいはこの二つの案のよいところを生かした別の案がつくれないかということも含めて、決定する過程では地域住民の皆さんの意見を聞くということが不可欠だと思うんです。そういう点でどのように考えておられますか。
登交通対策課長
 一般にコミュニティバスを導入した自治体に聞きますと、やはり100%満足できるコースというのはなかなか難しいという話を聞いています。例えばこの道を通しますと、そこから遠いところの人からは、何だ、あそこの道を通ったのかと言われるとか、いろいろありまして、100%満足ということにならないと思います。いずれにしましても、おおよそ一番経費的にかからなくて、割と多くの方に満足いただけるルートということでやっていくだろうと思います。当然、我々がもし仮にやる場合、実施する場合に当たってもそういうルートというのを考えていく必要があるというふうに思っております。ですから、バス会社ないしタクシー事業者が提案したルートがもうそれしかないんだということではなくて、それをある程度参考にしながらルートを考えていく必要があるというふうに考えております。
小堤委員
 今、課長の方から二つの案をベースにするにしても、そのほかの案も考えたいという発言がありました。その場合、私は今質問しましたけれども、地域の皆さんの声を聞くということが、実際に乗るわけですから大事だと思うんです。その点をどういうふうに考えているのかということをちょっとお答え願いたいと思います。
登交通対策課長
 地域の方もそれぞれいろいろなルートとか、バスの形態も含めましてそれぞれ要望があると思いますので、それらを何らかの形で住民の意向を聞く場というか、そういったものを設けながらこの話というのは進めていく必要があるだろうというように考えております。
小堤委員
 今お答えがありました。町会だとか、住区協議会という地域で頑張っていらっしゃる団体もありますし、また、そういう団体では全部の意見が集約されないという部分もあるかと思うので、区民の皆さん全員にあの地域に知らせて、そしてそういう声をコース決定、運行に生かすという手だてはぜひとっていただきたいということを要望しておきたいと思います。
 この問題では本当に20数年来の地域の要望で、この間の区の努力も私は本当に評価する部分があります。予算特別委員会でも課長の方から来年度ぜひめどをつけたいという答えが出ましたので、その辺の決意をもう一度ちょっとお聞きしたいんですけれども。
登交通対策課長
 我々としましては、平成16年度中に何とかこの問題につきまして結論を出したいというように考えております。
久保委員
 私も予算の総括質疑でこのバス路線のことを質問させていただいて、部長の方からもこの上鷺宮、鷺宮からのバスアクセスというのは重要な区の課題であるという認識を持っていらっしゃるということで、積極的に16年度調査費などもつき、このバス路線に関しては区の方も前向きに検討されているということがよくわかるんですが、ただ、今こちらの方に署名を携えていらっしゃる住民の方もおいでになりますけれども、住区協議会等でなかなかこの地域の中を走らせるということに対しては厳しいというようなお話があったということを先日の総括質疑の中でもお伺いいたしました。幹線道路を走らせるということでやると早いのかもしれませんけれども、交通規制ですとか、さまざまなことを考えますと、中を走らせるというのはいろいろな見直し等も必要になってくるのかなと思うんですが、その辺はいかがですか。
登交通対策課長
 コミュニティバス、中野区に限らず、いろいろなところでやはりルートがかなり問題になってきます。全員が全員賛成ではないというのがありまして、バスがこの道路を通ることについては嫌だと、反対だと、危ないと、こういう意見が出たりとか、そういう話を聞いております。現に都内のコミュニティバスでも、一たん区の広報紙にルートを発表してから変更したというケースもあるというふうに聞いております。それぞれ賛否両論ありますので、できるだけより多くの方が賛同できるコース、これにしていかなければならないというように考えております。
久保委員
 私、先日も申し上げたんですが、平成19年に警察病院が開院される予定になっておりまして、先ほどこちらの陳情者の方にも病院ということで、この中野駅周辺でないとなかなか大きな病院もないというようなお話もありました。まずはとにかくバス路線の新設ということが重要な課題であるのかなと思うんです。その中で例えば交通規制等の見直しがあって、コミュニティバスも検討はしたいけれども、まず急がなければいけない課題というのは、それはそれで進めていかなくてはいけないのではないかと思うんです。そういたしますと、幹線道路であってもまずバスを走らせてみる。それからまた今後皆さんの本当に需要があれば、地域の中をくまなく走るコミュニティバスなどもその後また検討を重ねていくというような、そういった2段階にわたってというのはできるんでしょうか。
登交通対策課長
 いろいろなことは、今、委員御提案の段階を踏んでというやり方も当然あろうかと思います。最初からすべて問題解決するというわけにはやはりいかないと思います。特に住宅地内にバスを通す場合、通学路の問題もございます。ですから、特に上鷺宮地区ですね、朝はたしか2時間半ぐらいの時間規制がございます。それから午後も2時間ぐらいの交通規制がございます。登下校の時間帯ですね。そういう状況ですので、場合によってはそういう時間帯にバスを通すということに対してかなりの批判というのも予想はされるだろうというふうに思います。それからまた、バスは小型のバスであっても車幅が一定程度ありますので、車幅制限というのもこの地域内の道路は一部かかっておりますので、そういう問題もございますので、これを全部クリアしなければ全くもう走らせることはできないのかと。そういう問題も出てきます。今委員おっしゃったように、交通規制がない道路をまず走らせたらどうかという御提案ですけれども、関東バスの提案というのは、今回幹線道路ということですので、その線からすれば、それも一つの有力な選択肢ではないかというように考えております。
小堤委員
 住宅地は走っていないところを走らせるわけですから、いろいろな困難もあると思うんです。その場合でも住民の要望を最大限生かすということが必要かと思います。その点で、私は先ほど1997年10月のバス需要調査、この結果を発言いたしました。あわせて、こういう設問もあるんです。中野駅周辺へのバスを運行する場合、このバスがお住まいの住宅地内に乗り入れるとしたら、賛成ですか、反対ですか、こういう設問があるんです。これに対しまして、反対が13.4%、賛成が43.3%、どちらとも言えない36.2%、無回答が7.1%なんです。これを賛成、反対だけに限りますと、賛成は76.4%、反対は23.6%と。これが1997年10月時点の住民の反応なんです。しかもこの調査、上鷺宮全地域、鷺宮全地域、あわせて若宮の二、三丁目、白鷺の一、二、三丁目というこの地域も含めた調査でね。一般的に上鷺宮地域とか、鷺宮地域で特に欲しいという地域を要望するならば、こういう声はもっとさらに強いのかなという感じもします。しかし、それにしても住宅地に入るのはちょっと考えてほしいというのが23.6%、比較した場合あるわけですから、こういう方々に対しても意見を聞くなり、またそういうコースの必要性をお話しするなり、そういう努力を最大限するということも前提にしながら、こういう調査の結果があるということも生かしてコース決定については決めていただきたいというふうに思っております。初めから100%はなかかなか難しいということはわかります。しかし、その100%に最大限近づけて、その前提になるのが地域住民の皆さんの切なる要望だということを再度強調しておきたいと思います。よろしくお願いします。
委員長
 御要望ですか。
小堤委員
 はい。
久保委員
 もう一つ、ちょっと確認なんですが、先日総括質疑のときに、高齢者いきいき事業のこういった補助なども適用ができるというお話がありました。これはミニバスの場合というのはどのようになるんでしょうか。
登交通対策課長
 当然ミニバスであろうと、大型バスであろうと、趣旨として交通不便地域あるいは交通弱者のためにそういうバス路線を通すということであれば、これは補助対象になると思います。具体的に上鷺宮ないし鷺宮地域にこういう形でバスを走らせるということにつきましては、我々当然補助対象になると考えておりますし、東京都とも今後その辺調整はやっていくつもりでございます。
久保委員
 大変基本的な質問で申しわけないんですが、このミニバスですとかコミュニティバスというのは、通常何人乗りでしょうか。おわかりになりますか。
登交通対策課長
 特に定義はございません。小さいものですと、西東京市あたりのバスで一番小型になるわけですけれども、座席で言うと10幾つで、立ち席を含めて30人は乗れないというふうに思います。そういうものから、通常のバスまで含めてでございます。ただミニバスという、そういう形で高齢者いきいき事業は定義はございませんので、バスということで、特段そういう制約はないというふうに思っております。
伊藤(岩)委員
 今お話の中でミニバスの規模ということで、10数席、小さいものですと。それで30名程度、立った乗客も含めてということですけれども、その場合のバスの規模というのは大体どれくらいになりますか。
登交通対策課長
 ちょっとその辺詳しいことは余りわからないんですけれども、通常の大型バスですと、車幅が2.5メートルありますけれども、例えば武蔵野市でやっているようなムーバスですと、それが2メーター6センチです、車幅が。ですから、そのぐらいの違いがあって、それからバスの長さでいきますと、小さいのですとたしか7メーター程度になろうかと思います。大型バスですと10メーター以上になりますけれども、その程度の違いがございます。
伊藤(岩)委員
 私も正確な車の大きさは把握していないところですけれども、今のお話ですと、大体4トン車程度の大きさと想定していいのかなと思うんですけれども、その状態のそういうバスの規模で、かたや静ひつな環境を守り続けている上鷺宮の地域、その道路事情ということになると、やはり相当な地域内に細かくバス路線を設定するということになると困難が想定されると思うんです。特に上鷺地域、鷺宮地域、建築的な用途規制も低く、第一種低層ですか、まちづくり的には厳しい規制の中で、こちらにも書いてあるように、静かな住宅街で環境がとてもよいところ、それを目指したまちづくりだと思うんですけれども、その辺まちづくりの観点からして、実際にまち中に細かくそういった4トン車程度のバスが走ることが果たしてそぐうのか、そぐわないのか、そういうことをちょっと参考までにお話しいただけたらと思うんですが。
登交通対策課長
 先ほども少し申し上げたんですけれども、やはり地元の方々賛否両論あろうかと思います。静かな環境、これは大事ですけれども、公共交通ですか、これについては例外的に考えたいと。やはり通ってほしいという方もいらっしゃると思いますし、バスも含めて交通事故の危険がございますので、通ってほしくないと、両面あろうかと思います。でも、一般論で言えば、この地域はコミュニティバスタイプのバスは原則的には交通規制上走れない地域でございます。ですから、警察の方が特例的な許可を出すわけですけれども、もし走らせる場合ですね。一部であっても強力な反対論があると、なかなか許可を出しにくいというものじゃないかなというように思います。
岡本委員
 1点だけ、区の負担という形、財政上の負担という形から、もしわかる範囲でいいんですが、まず関東バスが大型ないし中型バスを走らせた場合、それから宮園タクシーが提案をされているワゴンタクシーの場合、それからコミュニティバスを走らせる場合の、いろいろコースがあったりいろいろでしょうが、また何台バスを用意するか等々もあるでしょうが、区が想定をしているかどうかわかりませんが、もしそういうことが、この案を実施する場合に、区の負担はどのくらいになるかということがわかれば教えてください。
登交通対策課長
 まだ細かい点につきましては詰めておりませんので、よくわからないというところが正直なところなんですけれども、区として考えていますのは、東京都の高齢者いきいき事業、この補助金の制度の枠内での補助の範囲ということで考えております。そうしますと、例えばバスで考えていきますと、バスの購入経費、これにつきましては高齢者いきいき事業の場合は基準額がございまして、3,600万円、これは基準額でございます。そのうち半分が区の負担、半分が東京都ということになっております。したがいまして、区の負担は1,800万円の範囲内と。バス購入経費につきましてはですね。それから運行経費につきましては、基準額が1,500万。その半額が区の負担、半額が都の負担となりますので、区の負担は年間750万円。この範囲内と。ただこれは3年間という限定つきですけれども、金額的にはその範囲内というのを考えております。これは大型バスだろうと、小型バスだろうと、すべてこの範囲内ということで今考えております。
岡本委員
 金額の方はわかりましたが、その範囲で先ほどの三つの案というか、関東バスの方が多分中野区の負担はそうないのかなと思っていますが、それから宮園のワゴンタクシーと、それからコミュニティバスということのその費用の範囲内での実現性はどんなものでしょうか。
登交通対策課長
 宮園自動車のワゴンタクシーにつきましても一定の補助は必要だというふうに考えております。ただ、まだ運賃を幾らにするかとか、いろいろな面でまだ詰めていないので、具体的な金額というのは現段階ではまだわからないところでございます。いずれにしましても、バスよりは少ない金額というのを考えております。また、宮園自動車の提案しているルートにつきましては、上鷺宮から野方駅、野方WIZまでというコースになっておりますので、その辺もしんしゃくはする必要があろうかと思います。
伊藤(岩)委員
 先ほどの質疑に関連してなんですけれども、先ほど交通対策課長の方から御答弁いただきましたけれども、逆に都市計画の観点から、都市計画課長の方にお尋ねしたいんですが、先ほど触れたように、上鷺宮地域、鷺宮地域というのは第一種低層地域ということで、先般の用途地域の改正におきましてもその辺の規制緩和といいますか、まちづくりの方向は大転換はなされなかったわけですけれども、かたや地区計画制度という、地域の十分な合意をもって地区計画を導入すべきと。それが望ましい地域というものもあったはずなんですが、この上鷺宮、鷺宮地域に関しましては、都市計画の観点からいってどういうお考えをお持ちなのか、ちょっとお尋ねしたいんですが。
服部都市計画課長
 きょう御審議いただいてございます陳情とはじかに関連がありませんけれども、私ども上鷺宮等につきまして、区画整理をすべきところを地区計画の方向で変えるのかどうかという検討をしてございますが、そういう観点で見れば、まだまだ道路が狭いといいますか、幾つか上鷺宮地域内には幹線道路も整備されてございますけれども、まだまだ道路整備率も低い。あるいは行きどまり道路、そういったところが多いという認識を持ってございますので、都市計画上としてはそういった道路整備、あるいは皆さん方の御協力をいただきながら整備すべきという認識を持ってございます。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 ほかに質疑がなければ、休憩をいたしまして、本陳情の取り扱いの御協議を願いたいと思いますが、休憩をとります。

(午前10時48分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前10時50分)

 お諮りいたします。第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で第7号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 続きまして、平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについてを議題に供します。
 先ほどお諮りいたしましたように、本陳情に関連した所管事項の報告を先に受けたいと思いますので、本件陳情審査を一たん保留といたしますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、第16号陳情を一たん保留といたします。
 それでは、関係分の所管事項の報告を受けたいと思います。
 首都高速中央環状新宿線換気塔設置に関わる地元説明会についての報告を求めます。
服部都市計画課長
 それでは、私の方から口頭で首都高速中央環状新宿線換気塔設置に関わる地元説明会につきまして、報告を申し上げます。
 この件につきましては、首都高速道路公団が2月から3月にかけまして、中央環状新宿線の換気塔付近におきます説明会を順次やってきてございます。中野区内におきますと、2カ所、東中野換気塔、また本町換気塔、その2カ所の周辺の方々に対しまして、東中野におきましては2月26日、塔山小学校、また本町換気塔におきましては向台小学校におきまして3月9日に開催いたしました。私もいずれも出席させていただいて、そのやりとりを聞かせていただきましたので、私の方から報告申し上げます。
 なお、塔山小学校分におきましては114名の御出席、また本町の方におきましては、向台小学校でございますが96名。ただ、このうちどれぐらい渋谷の区民の方が入ったかどうか詳細はつかめてございませんが、トータルではその人数と認識してございます。
 まず、1点目、首都高速道路公団の方からは4点ばかり説明が、スライドといいますか、パワーポイントを通しまして、換気所、換気塔の必要性と仕組み、二つ目としては、今回、低濃度脱硝装置導入の方向で今進めているものでございますが、低濃度脱硝装置と電気集じん機の設置について、3点目におきましては、換気塔の基部に関する検討の結果、これはこの当委員会でも報告いたしてございます。また、4点目といたしましては、今後換気塔のデザインのイメージをまとめていきたい。その内容と、それから今後近隣の方々に対しまして公団の方からアンケートを行いたいという協力方のお願い、その4点でございました。
 その主な質疑内容、質問の概要だけ御紹介申し上げますと、一つ目は、換気塔の環境の影響、また風害、日照、それから騒音、振動。換気塔のファンが回りますから、振動の問題の影響はどうかという御質問。また、二つ目としては、換気塔の耐震性、これも以前この委員会でも報告させていただいてございます。また3点目が、換気塔からの排ガスの影響、それから4点目として、今回公団の方が三次元の数値解析手法で模型実験によりしたというシミュレーションの内容の質問も出てございました。
 また、要望といたしましては、こういった要望がございました。今後脱硝装置の選定について、住民の方にも参加させてほしい。また、土壌脱硝装置について検討できないか。要望の三つ目として、換気塔を他の場所に移動してほしい。4点目として、開通後、大気調査を行ってほしい。最後に、換気塔の規模についても、規模を縮小する御意見もありますけれども、向台小学校の方では、換気塔の高さを下げることは、そのまま維持してほしい。そういった御意見が出てきたものでございます。
 以上、簡単に御紹介させていただきました。
 最後に公団の方から今後の予定として、4月中旬に、先ほども公団の方の御説明で申し上げましたアンケートの調査を、今各説明会が終わった後、当該地域にお配りして、協力方をお願いしてございますが、そのアンケート調査が終了し、その結果に基づきまして換気塔のデザイン、より景観、環境に合った形にいたしたいと言ってございますが、今年の夏ごろにデザインに関します説明会を同じように各換気塔ごとにさせていただきたい。そういう説明をして、いずれも閉会をしてございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。よろしいでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
 それでは、ここで一たん所管事項の報告を終了いたします。
 それでは、陳情の審査を行います。
 平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについてを再度議題に供します。
 それでは、これより本件陳情に対する質疑を行います。
 
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

質疑がなければ、委員会を休憩させていただきます。

(午前10時57分)

委員長
 再開いたします。

(午前11時02分)

 それでは、これより本件陳情に対する質疑を行います。
 質疑はございませんか。
平島委員
 今、陳情者の方から御説明もいただきました。そこで、委員も含めて御存じの方がいたらお伺いしたいんですが、低公害車の普及の状況とその実験処理の状況の比較ができないというか、この実験の比較の意味というのがどういうことなのかというのを御存じですか。ちょっと難しいですね。排気処理というものの意味というものが低公害車の普及に合わせて意味合いが少し変わってきたという意味なのかどうか。そういうことをちょっと含めて御存じかお伺いしたいんですけれども。
服部都市計画課長
 その件で情報を私は得てございませんが、これまでの陳情者の方のやりとりを総合いたしますと、恐らくこういう方向だと思ってございます。恐らく公団が低濃度脱硝装置を導入する前提のP1、P2実験を京浜島の方で行ってきた。その段階と、恐らく陳情の方々は今後低公害車の普及の状況が調査段階よりも相当高まっているという認識を持っておられます。その辺は区としても見解はまた異にしますけれども、そういう観点で、データ的に違うんじゃないかということの認識だと思われます。
平島委員
 では、区としては情報はあまり御存じないということでしたので、今後といいましょうか、そういった状況を中野区として情報収集をする気があるかということと、それにあわせて、例えば状況が変化があるとか、何らかの見直すべき点があるというような状況に仮になった場合とすると、中野区としてはどういうような対応をするようなことになるんでしょうか。
服部都市計画課長
 なかなか仮定の話のお答えは難しいんですけれども、少なくとも私たちこう考えてございます。この件を10月のこの委員会で低公害車の普及状況というお話を資料、データを基にお伝えしてございます。国土交通省、産業経済省、あるいは環境省が13年3月、3年前でございますが、発表いたしました低公害車の開発普及アクションプログラム行動計画によりますと、平成22年、当時は10年後、既に現在平成16年ですから、残り6年間で低公害車の1,000万台以上の目標でございます。これも仮定の数字でありますけれども、現在、登録自動車保有台数が5,200万台余。逆算いたしますと、18、19%ぐらいを政府の目標にしてございます。したがって、登録保有台数の相当部分が低公害車にかわる時代が来ればさてしも、まだまだこの段階、あるいは6年後におきましても1割の後半というぐらい、当時そういうお答えをした経過がございますけれども、その段階でなかなかそういった新しい判断は難しい、そういうことを考えてございます。
 なお、低公害におきましてもさまざま、まだまだ現段階でも私たちが承知している範囲としては、排出ガスの関係では、NOx の排出が一定程度出てきてしまうという結果もございますので、全くの電気ならば無公害でございますが、それ以外の一般の石油、あるいはLPG、ガソリン、メタノールにつきましても、NOx 、窒素酸化物は一定程度出てしまうというところでこの10月にお答えした経過でございます。そういう状況を私たち認識してございますので、劇的に変わるというものはなかなか難しいと考えてございます。したがって、現段階でより環境負荷の低いこういう中央環状新宿線の中で換気塔、これはやむを得ないものと考えてございます。
平島委員
 ちょっと仮定の話なので非常にお答えにくいということで、その辺は理解します。私の方もあくまでも仮定の話でお伺いしたものですから、こうだとは言いにくいんですけれども、例えばこの脱硝装置というものの運転コストといいましょうか、済みません、もしかして前にお答えあったかもしれませんが、ちょっと改めてお伺いしたいんですが、中野区としてどういう負担があるのかということ。あとは将来にわたってそういう排気ガス等、SPMも含めて、そういったものが減少していったときには、その運転コストというのは増減があるのかないのか。もしそういったものが延々と同じコストでかかっていくのか。そういったことというのは御存じですか。
服部都市計画課長
 詳細なデータとか資料は持ってございませんが、これは各委員方で私ども一緒に現場に視察にまいりました。その際、現場の担当の方から脱硝装置とか、あるいは換気のファンですけれども、24時間運転じゃないといいますか、いわば地下の道路部分のところが一定の濃度が高まった段階で自動的に換気を行うといいますか、したがって24時間、365日通年の換気じゃないということで説明を受けた記憶がございます。そういう中で一つお答えいたしますのは、先ほども陳情者が言っていますように、今後の低公害車のさらなる普及、あるいはよりさらなる進歩が進めば、全体通過交通から出ます排気ガスの総量がわずかでも減ってくる。その場合には電気集じん機、あるいは低濃度脱硝装置にかかわります運転の時間が減る。したがって、それでそのところではコストが下がるといいますか、そういう感じで考えてございます。
 なお、それにかかるコストというのは、経費で見れば、これはすべて公団、あるいは結果としてはそこを御利用する方々の通行の利用料と申しますか、そういった中に反映するものと考えてございます。区の方には反映いたしません。
平島委員
 中野区としては一応コストはかからないということなんですね。
 それと、運転はケース・バイ・ケースといいましょうか、運転しないときもあると。24時間ではないということだったので、単純にメンテナンスとかもありますよね。そういった場合に、例えば中野区にそういう何らかの例えば交通規制が入ったりとか、いろいろな影響が今後出ると思うんですけれども、そういういろいろな全部ひっくるめてそういうものは全部公団だということですか。
服部都市計画課長
 一般的に交通規制につきましては、中野区の権限じゃございませんで、警視庁の管轄でございます。また、メンテナンスの関係も、あのとき現場の説明会でもそういった御質問とか、あるいは担当の方からお答えがあったんですけれども、当然一定の期間でオーバーホールといいますか、それは機器ですから、されます。その辺は当然合理的に近接の換気塔の機能を活用しながら、順次その換気塔におけます沿線5区でございますけれども、その辺はやりくりするものと考えてございます。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 ほかに質疑がなければ、取り扱いの協議のため委員会を休憩いたします。

(午前11時11分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時11分)

 お諮りいたします。
 平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で平成15年第16号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 それでは、所管事項の残りの部分の報告を受けたいと思います。
 まず、始めに西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟による東京都知事への要望活動の実施についての報告を求めます。
服部都市計画課長
 それでは、お手持ちに西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟によります東京都知事への要望活動の実施についてに従って報告申し上げます。(資料2)
 期成同盟におきましては、本年1月28日に結成されていただいてございます。その際に今後の活動の方針として、国、東京都、関係機関への要請活動という一つの項目を挙げてございます。それの具体化の一つでございます。そこにありますように、期成同盟によります下記のとおり要望活動を行いました。そこになおありますように、期成同盟は今後中野区議会及び中野区が一体となって活動を行っていく旨の決議がありましたことから、要望活動当日、中野区議会議長、それから中野区長及び区関係者が同行いたしたものでございます。
 1として、2月27日に実施いたしてございます。要望場所につきましては、所管の副知事の濱渦副知事にお会いさせていただきました。なかなか都知事は所用のために所管の副知事にお会いさせていただきました。要望内容といたしましては、裏面にありますように東京都知事あての中野区内の西武新宿線踏切問題の早期解消についてという要望でございます。趣旨として、中野区内の西武新宿線踏切による交通渋滞、市街地分断などの早期解消に向け、連続立体交差化による抜本的な取組みについて特段のご尽力を賜りたくご要望をいたします。現状、そこに書いてありますように、中野区の北部地区を東西約5キロにわたり横断するという西武新宿線に20カ所の踏切が存在し、朝夕のラッシュ時の問題をここに挙げてございます。そういった内容を期成同盟の会長の石川誠一さん、それから中野区議会議長の山崎芳夫さん、それから中野区長の田中大輔、その3名連名でやらせていただきました。
 なお、その資料の方を見ていただきますと、これまでの経緯、そこに昨年8月におけます中野区町会連合会によります署名活動、それから今般の1月28日に結成されました期成同盟のことが書いてございます。あと、写真の下の方に連続立体交差事業の効果として何点か挙げてございます。そういった要望書を石川会長からお出しいたしました。
 もとに戻っていただきまして、4番がそこに書いてございますように、要望活動の関係者として期成同盟関係の方々、石川会長始め議長、区長、それから区の関係者、東京都議会関係者、また最後に東京都の関係では都市計画局長、それから都市計画の局長級でございます技監に立ち会っていただきました。以上でございます。
 なお、今後期成同盟の関係の決議にもありますように、関係機関への要望活動というのを毎年しっかりやっていきましょうということでございますので、まだ日程は詰めてございませんけれども、国の国土交通省の方にも同じような形で要望活動をしていくべき、また、西武鉄道の方にも、内容はまたこれ変わりますけれども、一定の要望活動を行っていく、そういった方向で今後進めていくものと考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
 続きまして、東中野駅前広場整備検討委員会の検討状況についての報告を求めます。
服部都市計画課長
 それでは、東中野駅前広場整備検討委員会の検討状況につきまして報告申し上げます。(資料3)
 これは前回の委員会で口頭で報告させていただいて、きょう、資料に基づきまして検討状況について報告させていただくということでお約束させてもらった内容でございます。そこに資料を見ていただきますと、目的が書いてございます。東中野駅前広場、以下駅前広場と言いますけれども、その整備に当たりまして、基本設計に区民の意見を反映させるために検討委員会を設置するものでございます。
 役割といたしましては駅前広場の機能、施設、整備方法等について検討していただくものでございます。
 構成といたしましては、地域団体の推薦、そこに三つのくくりで挙げてございます。駅にかかわりがあるというところで中野区の町会連合会、町会自治会のお立場、東部、昭和、東中野、その三つの地域からの御推薦をいただいてございます。また、地域の課題を協議していただくという住区協議会におきましては、同じように東部、昭和、東中野の三つの住区協議会からそういった4名でございます。また、普段から駅にかかわりがあるといいますか、中野区商店街連合会の東中野の駅周辺ですと、第6ブロックと言ってございます。そこの方からも推薦いただいて4名。また、ちょうど駅の南側のところの隣接地を代表する商店の方々を含めて4名。私が1名で、合計20名の構成で始めたところでございます。
 5番にまいりますと、昨年12月に第1回を立ち上げた経過がございますが、第2回、第3回、これは総括質疑の中でも検討委員会での十分な住民の御意見をという御質問もいただいてございますけれども、確かに当初第1回目、第2回目におきましては、駅前広場の機能として、検討委員会の委員の一部の方と区の方の御説明いたしました駅前広場、いわゆる都市計画法上は交通広場、交通の結節点を有する広場ということで御説明してきたことが若干意見の認識の違いがあったわけでございますが、ちょうど前回、2月20日でございます。ようやく具体的な駅前広場、交通広場の機能につきまして具体的に歩行者の空間、歩行者の広場、バスの乗降場、タクシープール、また植樹帯、階段、環六からの歩道、駐輪場、隣地地域との整合といいますか、具体的に合計7点ばかりの項目におきまして、ようやく3回目で同じ共通理解のもとに議論が始まったということで考えてございます。今後そういった第3回目の項にありますように、具体的な機能をとらまえまして、必要な駅前広場の機能は何かということを整理しながら、具体的に絵がらといいますか、広場の形をつくっていきたい。そう考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。
小堤委員
 3回目の検討委員会で共通の理解のもとにという説明でしたけれども、普通は第1回目からなると思うんですけれども、それはどうしてですか。
服部都市計画課長
 これは先ほども御説明させてもらったと思ってございますが、検討委員会の委員の一部の皆さんは、駅前広場といいますか、2,240平米の広場をすべて歩行者広場ということの認識がある方がおられまして、私どもとしては交通広場という都市計画法上のそういうこともありますので、都市交通広場の機能プラス歩行者の方にも十分御利用いただける形、そういった御説明のやりとりがありましたけれども、なかなか1回目、2回目の中では十分な同じ土俵で御論議いただくだけの場面にはなかったということが実態でございました。そういう中でようやく課題を整理しながら、前回の第3回目の中で、そこに書いてございますような、交通広場、駅前広場にかかわります必要な機能を順次整理いたし始めまして、そこの中でどういう内容でいくのか、あるいはこれは必要なのかどうかということも含めて検討を始めたところでございます。
小堤委員
 それは構成が区の1名を除くと19名ですね。この19名の方が大体そういう3回目の共通認識に立ったということでよろしいんですか。
服部都市計画課長
 基本的に検討委員会のメンバーの方々がそういう方向で了解いただきました。ですから、そういう方向で3回目の項に書いてございます具体的な機能につきまして検討が始まったという内容でございます。
小堤委員
 こういう問題は、まちの様子が変わってくるといいますか、これからの地域の機能にとっても大きな影響を与えるわけで、地元から要望書というのは出ていないんですか。
服部都市計画課長
 地元の方から私どもの都市整備部長あてや中野区長あてにもこの検討委員会にかかわります要望書をいただいてございます。検討委員会の中で駅前広場の整備については住民の意見を十分踏まえてくれというような趣旨だと理解してございます。
小堤委員
 どういう団体といいますか、個人の方もいると思うんですけれども、どういう方々からそういう要望が出されたんですか。
服部都市計画課長
 ちょっと今手元に持っていませんけれども、基本的に検討委員会、先ほども資料の3番の方の構成がございますけれども、そこの中の有志の方々の連名といいますか、そういう認識をしてございます。
小堤委員
 ちょっとその要望書を見させていただいたんですけれども、六つの町会、四つの商店街、また住区協議会の委員や地元の住民の方々が一緒にこの要望書を出しているんです。それで、住民が使いやすい広場という形での要望だと思うのでね。また、そういう要望を出した団体の方からもこの検討委員会を構成していますね。同じ人かどうかはわかりませんけれども。地元の要望、全体の機能の問題等々あると思いますけれども、僕はやはりこういう要望が出ておりますし、住民の方々のそういう意見が十分反映された形でこの広場整備の問題も検討していただきたいというふうに思っております。その辺でもう一度。
服部都市計画課長
 基本的に区といたしましても、検討委員会の中で具体的な第3回目に書いてございますような必要な機能の検討ということでございます。そして、今委員の方で御質問いただいてございます要望書におきましては、本来ならば検討委員会の中ですべき事柄をそういった趣旨で要望が出されて、非常に事務局といたしましてもちょっといかがなものかなという感じがありますけれども、それも十分踏まえて、第3回目の委員会ではそのことも踏まえて、今後こういった形で具体的な機能を含めて、きっちり機能しましょうということで確認をとらせていただきました。
長沢委員
 今日、こういう報告なんですけれども、私たちこの委員会に報告があったのは昨年7月の整備計画というこれですかね。これ以降は何か私どもに報告がありましたか。
服部都市計画課長
 前回の口頭で報告申し上げた設置についての内容でございます。
長沢委員
 それでいろいろ3回目を20日に持たれて検討ということで、機能もこういうことが書かれて、私もその要望の方はちょっと今手元の方にありますけれども、読ませてもいただいて、つまり先ほどの御説明のときも一定の絵みたいなものをかいていらっしゃるようなお話なんですけれども、それは私たちこの委員会には出せないものなんですか。
服部都市計画課長
 今の委員から突然絵といいますか、これは絵ということは、昨年検討委員会を設置いたしました。その際ごく参考として、例えばこういう形で交通広場、駅前広場があるという一つの参考としてお出しした経過だけでありますので、それをお出しして、あまり意味がないといいますか、まだこれから具体的な機能を固めていき、検討した結果の表れが検討会での具体的な広場の絵柄でありますので、昨年の検討会の立ち上げのときにごく参考としてお出ししたものでございますので、あまり私の方では意味がないと考えてございます。
長沢委員
 昨年、資料をもらった以降は何か私どもいただいたものがありましたか。
服部都市計画課長
 ですから、先ほどもお答えしましたように、前回の委員会で口頭で立ち上げ後何回かの検討会を今行っているという報告にしているのが前回でございます。それ以前、お手持ちの7月以降そういった関係の書類等はこの委員会の中でも報告をいたしてございません。
長沢委員
 私たちが質疑する上でなかなか私も東中野の状況はわからないし、ましてやこれをいただいて、こういうところにそういう整備箇所だよということが出されて、ちょっとイメージとしてもわきにくいんです。まして今、小堤委員の方からも言わせていただいた地元の方々のさまざまな要望等々ね。そうなると、一定の例えばここで検討委員会の方ですか、そこで出されている資料を参考程度にいただくなり、あるいは区の方で一定進めているところでの、それがもうがちんこのものではなくても、そういうものというのはこちらの委員会の方に示していただくと、私どもも質疑としてはやりやすいんですが、今後のこととしてはどうでしょうか。御検討いただけないでしょうか。
服部都市計画課長
 検討委員会はさまざま区の中にもやってございまして、例えば中間のまとめといいますか、ある程度話が煮詰まってまいりまして、この辺である程度方向が出るといいますか、その際の例えば中間のまとめ、そういう中で中間のまとめ的なものの中で必要な機能とか、それにかかわります具体的な一つの提案の絵、その辺の程度ならば今後お出しできると思ってございます。
江口委員
 基本的なことなんですけれども、検討委員会と議会との関係というのをどういうふうに考えているか。
服部都市計画課長
 当然、議会といたしましては議決をいただく立場でございますので、その検討委員会としては一つのこれ住民参加の仕組みで考えてございます。今8万とも9万人ともいると我々は思っていますけれども、駅を使うその方々全員にお話を伺えませんから、ふだん駅を御利用する、あるいは駅にかかわりがある方々について、こういった推薦という方式でやらせていただきました。したがって、検討委員会でまとまった意見をその後区として吟味して区の計画にする。その際、こういう議会の中でも改めて報告申し上げる。そういう方向で考えてございます。
江口委員
 ぜひお願いしておきたいんですが、毎回毎回こういう住民参加ということに関する評価というのは、私たちはもちろん大事にしている。しかし、住民の意向が先に出てきてしまって、議会の意見が反映されないという部分も多々あった。ですから、やはり並行してこの検討委員会のメンバーにも、皆さん方に地元の代表として住民の意見としてはもう最大限意見を聞かせていただきますけれども、中野区には皆さんが選んだ議会というのがあるんだという中での並行線の中で議会の意見もこの中に入ってくる場合があるということであまり言わないんですよ、行政は。ですから、私たちは住民の意向だというので、なかなかそれを言いにくいという議員の立場であるんですけれども、一つは公園なんかがそうなんですね。どんどん住民で決められちゃって、遊具だとか全部決められて、ある程度地域の全体的な意向すらそんな遊具は要らないという結果で、住民の意向でやったものが最終的に不満が最後に出たときにはもうどうしようもないということもある。だから我々の場合もいろいろな情報を入れてどうしたらいいかということを言っているわけなので、その辺を特に大事に進めて、並行して、私たちはもちろん住民の意見も尊重するけれども、お互いに専門的な立場でこのまちをどうするか、まちづくりという形でやりたいので、その辺はきちっと認識をされた上で、区側の代表も出ているようですから、お願いしたいと思うんです。いかがでしょうか。
服部都市計画課長
 先ほども中間のまとめのような形で報告させていただきながら、タイムリーに情報提供させていただいて、意見を伺う。そういう形を経ながら、片方では地域の検討会を進めていき、またそれがまとまり、区の提案としてここでまたこういった委員会の中で基本計画といいますか、そういったやりとりを縦横にやっていきたい、そう考えてございます。
委員長
 ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 なければ、以上で本件報告について終了いたします。
 その他の項で報告はありませんか。
 なければ、これで所管事項の報告を終了いたします。
 その他に入りますが、次回の審査日程を協議したいと思います。
 休憩をとります。

(午前11時33分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時38分)

 次回の委員会は4月21日、また4月23日、どちらかで委員会を開会いたします。時間は午後1時からというふうに一応めどとしてその時間をお知らせをしておきますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で予定しておりました日程は終了いたしましたが、委員の方から何か御発言がなければ、本日の交通対策特別委員会を散会いたします。

(午前11時39分)