平成16年10月20日交通対策特別委員会
中野区議会交通対策特別委員会〔平成16年10月20日〕
交通対策特別委員会会議記録
○開会日 平成16年10月20日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午前10時3分
○閉会 午後0時30分
○出席委員(14名)
昆 まさ子委員長
奥田 けんじ副委員長
いでい 良輔委員
伊東 しんじ委員
北原 奉昭委員
久保 りか委員
小堤 勇委員
きたごう 秀文委員
平島 好人委員
長沢 和彦委員
岡本 いさお委員
篠 国昭委員
伊藤 岩男委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
地区整備担当課長 岩井 克英
土木担当課長 尾﨑 孝
交通安全対策担当課長 上村 晃一
○事務局職員
書記 杉本 兼太郎
書記 巣山 和孝
○委員長署名
審査日程
○陳情
(新規付託分)
第39号陳情 南中野タウンバスについて
(継続審査分)
(15)第16号陳情 首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住 民活動を支援することについて
第 7号陳情 上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについて
○要求資料の提出
1 道路トンネル非常用施設設置基準・同解説抜粋について (都市計画担当)
2 首都高速中央環状新宿線“換気塔"に関するアンケート調査用紙について (都市計画担当)
○所管事項の報告
1 東中野駅前広場整備の取り組みについて (都市計画担当)
2 西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策に係る区の取り組みについて (地区整備担当)
3 平成16年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟理事会(第3回)の概要について
(地区整備担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから交通対策特別委員会を開会いたします。
(午前10時03分)
審査日程の御協議をいただくため、委員会を休憩いたします。
(午前10時03分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午前10時04分)
審査日程についてお諮りいたします。本日の審査はお手元に配付の審査日程(案)(別紙1)により、ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり進めさせていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
それでは、陳情の審査を行います。
第39号陳情、南中野タウンバスについてを議題に供します。
本陳情は新規付託となりますので、書記に朗読いたさせます。お願いいたします。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
それでは、これより本陳情の審査を行いますが、本日は陳情者がお見えになっております。さらに補足資料を配付したい旨、それから補足説明をしたいという申し出がございますので、委員会を休憩して補足資料を受け、補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ございませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前10時06分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午前10時17分)
これより本件に対する質疑を行います。
質疑はございませんか。
きたごう委員
ちょっとお聞きしますけれども、休憩中に江口委員から話が出ていましたように、確か京王バスで陳情者お持ちになった補足資料の駅前ルートですか、これに似たようなルートの計画がありますよね。今どのような進捗状況なのかお聞かせください。
上村交通安全対策担当課長
区としましては南北交通問題という課題に対しまして、南部地域につきましては京王バスへ新路線の依頼を続けてきました。これは中野新橋を通るバス路線がない、それから、いわゆる方南通りから直接中野駅に通じる路線がないということから申し出てまいりました。それに対し京王バスの方から回答があり、来年の4月から9月の運行開始を目指して、次に掲げるルートで検討を進めております。
中野駅南口を出発し、大久保通りを通りまして中野公会堂通りを南下して青梅街道に出ます。そして中野新橋通りに入りまして、川島通りを経由して方南通りに出ます。そして南台五丁目方面をから方南町方面へ回っていくというルートでございます。
この運行につきまして、今バス停等の調整に入っておりますが、まだ陸運局へ届け出をしたということは聞いておりません。予定としましては、運行予定時間が9時から18時まで、本数は1時間に1本ぐらいの割合ですけれども、予定されているというふうに聞いてございます。
きたごう委員
京王バスの方では小型のバスを計画しているんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
ちょっと車両の確認をしておりませんが、最初の話ですと、中野新橋通り等を通るということで、既存の大型バスではないというふうに聞いてございます。
江口委員
陳情者のお持ちになった補足資料は理事者にもいっているわけですね。まだこれを全部詳しく読んでいるわけじゃないんですけど、区の担当という立場からいくと、率直にこれを見てどうでしょうか、例えば非常に無理な内容というか、相当時間がかかる。それから、そのことによって利用者の問題がどうなるのかということ。それから、先ほど言ったように全部調べておりませんが、このルートには現在も8割以上バス停があるところという感じがするということ。それから、ミニバスを2台用意するということですが、2台で走ることはまず不可能ですから、運行間隔を30分以上はあけたとしても、やっぱり1回のルートで2台は必要で、計4台は必要になってくるわけですね。そういう意味で、御意見を聞かせてください。
上村交通安全対策担当課長
高齢者の足の確保や、きめ細かく住宅内に入っていくというようなことは今後検討が必要かなというふうに思います。
また、商店街の活性化等については、これは他地域の例でございますけれども、主に地方都市なんかでも地域の市民発動で、また、商店街振興組合でこのようなミニバスを走らせるとか、そのような試みもございまして、今後視野に入れていかねばいけない課題かなというふうには認識してございます。
しかし、今回のこの陳情者のルート等につきましては既存のバス停もございます。中野区の行政課題としましては、中野駅に直に抜ける方の足の確保策ということで京王バスとの交渉をしてきたところでございますので、一応行政のある意味での役割はそこにあるのかなというふうに考えでございます。
江口委員
確かに交通網の整備というのは非常に大事なことは事実ですし、区民であれば公平にという、そういうものもあります。ただし、地域活性化ということで今商店街の話が出ておりましたけれども、中野区の場合の商店街の考え方というのは「地元買い物促進」という言い方をしているわけですね。それが大きく言えば中野区内ということもあるんですけれども、要は、地元で買ってほしいと。自分たちの住んでいる町、すぐその町で買ってほしいと。わざわざ出かけていって買ってほしくはないというのが中野区の商店街の考え方だと私は思っています。
ですから、そういう意味での発展というのはちょっと違うのではないかというふうに思っています。先ほど商店街等の発展という話が出ていたんですが、バスに乗ってまで他の商店街へ行って買い物をしてくれとは地元の商店街は言っていないので、やっぱりその辺の活性化とはちょっと違うのではないか。もう一度答弁をお願いします。
上村交通安全対策担当課長
私が先ほど答弁いたしました他地域といいますか、地方都市のこういうようなバスの路線の導入によって商店街を活性化させる試みがあるというふうにちょっと申し上げましたが、中野区はある意味でバス路線が確保され、また、自転車等の交通手段による商店街へのアクセス方法がさまざまございますので、直接今の中野区の商店街活性化に結びつくという趣旨で答弁したわけではございませんので、その点よろしくお願いいたします。
小堤委員
この陳情で、高齢者、障害者に配慮して、さらに町起こしにつながるバスが要望されたということですね。これも南北交通の問題で、区の南側の住民の方からこういう要望が出されたのかなと思っておりました。実はこの陳情の文書そのもので判断しておりまして、きょう具体的なルートが出されまして、かなり細かく記されております。よく協議、検討したいというのが私の今の心境なんですね。
あわせて、やっぱり先ほど課長から答弁がありましたように、来年度の4月から9月には京王バスで中野駅からいろいろなルートを通って南台五丁目へ走る路線ができる。このルートを検討する中で今の陳情者のこういう要望も、できるだけ反映できるよう検討願いたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
コミュニティーバスにつきましては、23区の中でも8区程度導入されており、地域の交通手段として活用されている例がございます。しかし、中野区としましては、南部交通の問題につきましては、この京王バスの路線を確保することで一定の行政の役割は果たしているのではないかと考えてございます。
長沢委員
1点だけ確認させてください。今京王バスと行っている協議では、ルートも先ほどちょっとお示しいただきましたけど、既存の大型バスではないということですね。そういうお話ですから心配することもないのかと思うんですけど、京王バスの既存ルートを廃線する。あるいは、今言われたルートに統合する、こういう計画ではないということでいいんですか。
上村交通安全対策担当課長
京王バスからはこの新路線ができますと、既存の川島循環という路線を廃止するというふうに聞いてございます。それに代わるものであると。川島循環は1日5便程度運行していますが、乗降客が少ないということが京王バスとしての課題になっていた。そして、中野区、また、住民からは方南通りから中野駅に直接行くことができる、また、中野新橋通りが通れないかというような要望がある。そこで川島循環のかわりということで、まだ路線名はついておりませんけれども、京王バスは「新川島循環」というような形で運行させる。今仮名ですけれども、そういうふうに言ってございます。
長沢委員
そうすると、川島循環というのは既存の大型バスなのかなと思いますけれども、それが既存の大きさではなくなる。既存の大きさではないということは、要するにもっと小型のことをおっしゃられているのか、それが一つですね。
もう一つは、じゃ、これを新路線としてルートを確立させる。その際、川島循環の方は廃止するというのが京王バスさんのお考えだということですけど、路線上先ほど言われた、青梅街道から中野新橋へ入り、ずっと上がってくる、川島商店街の方に来る道で、方南通りにぶつかってそれを西に行くというお話ですね。現行のその川島循環の路線というのは、その辺までのところはずっと同じなんですか。もし違ったら、違うところをちょっとお示しいただきたいんです。
上村交通安全対策担当課長
ちょっと答弁保留願います。
委員長
答弁保留です。
上村交通安全対策担当課長
川島循環のルートでございますが、中野駅南口を出発しまして中野通りを出て、そして、中野車庫で本郷通りを東に曲がりまして中野新橋通りを南下し、そして南台でまた北部に曲がり、中野駅に向かっていく路線でございます。
長沢委員
すみません。1点目の既存の大きさではないと言ったそこの規模のところもちょっと示していただきたいと。それが一つです。
もう一つ、例えば中野通りから中野車庫までの路線というのは確か他にもあったかと思うので、もしあれば、ちょっとそれも御紹介いただきたいんですけど、いかがですか。
結局、中野車庫以降というのは渋谷行き等があったのかな。中野区内で結構なんですが、中野車庫よりももっと南下するような路線を教えてください。
上村交通安全対策担当課長
中野駅南口を出て中野車庫に向かう路線が5本ございまして、また、南台の交差点からまた南下する路線が3本ございまして、渋谷行き、新宿行き等がございます。
バスの規模につきましては、まだ大型ではないという確認だけしかとれてございませんので、また確認をしてお答えさせていただきたいと思います。
長沢委員
最後にします。川島循環のことが出たんですけど、川島循環、日に5本ですか。例えば、今協議されているこの新ルートというのは1日どれぐらいの回数を予定されているんですか。
上村交通安全対策担当課長
今聞いている範囲では、9.5往復といいますので、1時間に1本程度でございます。
篠委員
川島循環を立ち上げるときに区は関係したんですか。
上村交通安全対策担当課長
ちょっと確認をさせていただきたいと思います。
委員長
答弁保留ですね。
篠委員
京王バスみずからが行動をとったときには、採算が合わなければ引くという、これは会社の理屈で成り立つわけですね。しかし、区が関係していたならば、ちょっと待ってくれという話や、1回話し合いをしてから止めるなどになるのではないでしょうか。
ところで、幾らずつお金が不足しているんですか。区の補助が足らなかったのかというような意味で、区が補助していたかどうかだけ確認します。
上村交通安全対策担当課長
まず、中野区内のバス路線で区が補助している路線は、全くございません。
篠委員
そうなりますと、今度の川島循環に代わるものとして今お話のあったルートについては、その立ち上げに区は参画しているんですか。
上村交通安全対策担当課長
先ほどちょっと答弁保留しましたけれども、京王バスが設定するルートでございまして、区は立ち上げとかには関与してございません。現在は規制緩和されまして、路線の廃止につきましても届出制となっておりますので、行政が路線の新設とか協議といいますか、廃止に係る意見照会とかにかかわることはございません。
篠委員
南部交通に関しては区から一切お金が流れていないという確認がとれたわけですが、逆に、北部交通の方は我々議員が知っている限りではやたらと関与があって、20数年、もっとかもしれない長い間、いや、これではとてもできない、いや、とんでもない区が破産しちゃうというような議論を重ねてきたわけですね。つまり、北部交通については区の関与があり、お金の関与にも参画せざるを得ないという認識でいいんですね。
上村交通安全対策担当課長
今、北部交通のことがありましたけれども、やはり区政課題でありました南北交通という問題は、これまでも、北部方面は関東バス、そして、南部方面は京王バスとさまざまな意見交換をしてきたわけですけれども、やはり何とかしなきゃいけないということに対して、南部につきましては京王バスの方である意味で自主的に動いて決断をされたというふうに区としては受けとめてございます。
北部につきましては、やはりこれまでも需要調査等さまざまな調査をやりまして、また、検討委員会でも検討してまいりました。そして、一定の行政の支援がなければなかなか事業者は乗ってこないというのは認識しておりましたので、ある意味で、どれぐらいの負担を、また、一部でも区が負担すれば乗れるかどうかというような話を事業者としてまいりました。そして、関東バスが決断をする時期かなということで、ある意味で赤字覚悟で事業提案をしてきて、それでやっていきたいということで今協議を進めているところでございます。
委員長
よろしいですか。
篠委員
はい。
上村交通安全対策担当課長
答弁保留になっておりましたバスの大きさでございますけれども、全長7メートル程度ということでございますので、この長さですと小型バスという種類になるかと思います。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
質疑がなければ、陳情の取り扱いのため、委員会を休憩いたします。
(午前10時39分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時40分)
お諮りいたします。休憩中に確認したとおり、第39号陳情、南中野タウンバスについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ございませんので、そのように決定いたします。
以上で、第39号陳情についての本日の審査を終了いたします。
続きまして、平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについてを議題に供します。
ここで先ほど休憩中に御協議いただきましたとおり、前回、陳情の審査のときに要求しました資料2件が提出されておりますので、先に要求資料の提出についての補足説明と質疑を行いたいと思いますので、本件陳情を一旦保留といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ございませんので、平成15年第16号陳情を一旦保留といたします。
それでは、要求資料の提出がありますので、理事者から補足説明を求めます。
まず、道路トンネル非常用施設設置基準・同解説抜粋についての補足説明を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、前回の審議の際に要求いただきました資料をきょうお配りさせていただいてございます。(資料2)御説明申し上げます。
道路トンネル非常用施設設置基準並びに同解説の抜粋でございます。これは後ほどページを追って御説明申し上げますけれども、昭和56年4月に旧建設省、国土交通省が作成したもので、その後、平成13年10月に同解説が日本道路協会から発刊されました。その抜粋でございます。
中央環状新宿線、本件の路線でございますけれども、これも従前お答えしてございますように、交通量並びにトンネルの延長等から、前回のお答えでも、いわば最高級の安全施設といいますか、AA級というところのトンネルとして位置付けられてございます。
資料を見ていただきますと、設置計画の3-1、トンネルの等級区分でございます。そこの縦が1日の交通量の想定でございます。また、横の方がトンネルの延長でございます。本件につきまして中央環状新宿線供用開始後、平成19年度以降でございますが、1日想定8万台ということになってございますので、この上限を超えてございますので、このグラフで見ればAAの区分に入ります。また、横の方のトンネルの延長も全線が10キロメートルを超えてございますので、冒頭に申し上げましたこのトンネルの等級区分で見ればAAといいますか、最上級のところという認識でございます。
次のページが3-2、等級区分別の施設設置計画でございます。今申し上げました1日に想定する交通量並びにトンネル延長の全体の距離から勘案させていただいて、AAとなると考えてございます。詳細は省かせていただきますけれども、そこに書いてございますように、通報・警報の設備、消火設備、また、避難誘導設備、その他の設備については、AAについてはすべて○、原則として設置するという内容でございます。
なお、中央環状新宿線の非常用施設の整備に当たりましては、今説明させてもらってございますこの基準に基づくとともに、学識経験者、東京消防庁、国土交通省等関係各機関による検討の委員会を設置いたしまして、詳細な検討を行って決定した経過と聞いてございます。
次のページがトンネル防災設備の一覧でございます。そこに縦に通報・警報設備の具体的な施設の名前が載ってございます。また、右の方の欄が今回のAAというところでの抜粋でございます。なお、今回の中央環状新宿線におきましては、幾つかいわばグレードを上げて設置をしていると聞いてございます。
例えば非常電話につきましては、設置間隔を200メートル以下の基準でございますが、100メートルごとに置いてございます。したがって、倍の形で設置をするという想定でございます。
その他に基準を上回るところとしては、避難誘導設備の右の欄にございます非常口の設置の関係も、おおむね400メートル間隔のところ、中央環状新宿線におきましては300メートル間隔とするということでございます。
また、その他の設備の水噴霧設備でございますけれども、これも一般的には放水区画が50メートル以上となってございますが、25メートル当たりにそういった設備を設置するということで、そういう意味では、災害対応あるいは火災対応として強化された形と考えてございます。
なお、その辺の図柄におきましては、次のページに防災設備として挙げてございます。
中央環状新宿線のトンネル内での事故、火災発生時に備えまして、今申し上げましたAAといいますか、国内最大級の設備の設置がされるという内容が書いてございます。テレビカメラ、非常電話、それから水噴霧設備、トンネル照明設備、また、排気の関係、それから押ボタン等々挙げてございます。
以上のとおりでございます。なお、排煙の関係についての御質問も前回出てございましたけれども、排気口から煙を吸い込んで排煙ダクトに流していくわけでございますが、それを上空に放出するものが換気塔でございます。天井部の排気口につきましては、おおむね10メートルピッチで設置をしていくものでございます。また、壁の側面の下部に置く予定であります吸気口につきましては、おおむね5メートルピッチで設置すると伺ってございます。したがって、全体といたしましては、排気につきましてはおおむね10メートルピッチで天井部に、また、吸気につきましては5メートルピッチで、壁の横の下部に設置するということとなってございます。
以上、前回口頭で御説明申し上げました、トンネル非常用施設の設置についての、国並びに日本道路協会が示します基準に基づきまして説明させていただきました。
委員長
ただいまの説明に対して質疑はございませんか。
長沢委員
確認みたいな話なんですけど、AAと言うんですか。これは高速道路はすべてこういう基準であるということでいいんですか。
服部都市整備部経営担当参事
基本的にそういったことでよろしいかと判断してございます。
長沢委員
それで、先ほど例示されたうち、避難誘導設備と水噴霧設備については、これはほかの高速道路では400メートル間隔あるいは50メートル間隔が、ここでは300メートルなり25メートルでされるという理解でいいんですか。
服部都市整備部経営担当参事
さようでございます。基本の原則がそうでございますし、また、AAにつきましては、すべて原則設置する。さらに今回、中央環状新宿線におきましては、その間隔を詰めるといいますか、そういう内容でございます。
長沢委員
放水区画は50メートル以上で、40分程度なんですけど、25メートルの場合もこういう程度なのということが1点。
それと、御説明いただいたこととは違うんですけれども、例えば、あそこを通る車、危険車と言うんですか、そういうものの高速道路としての扱い、そういうのは特に何か定めがあるんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
二つの御質問、まず前半の方でございますが、私どもの方で伺っている範囲といたしましては、水噴霧の設備の能力は、一般的に書いてございます放水区画50メートル以上で設置するというものと、今回の中央環状新宿線で設置する予定の25メートル間隔とほぼ同じ機能と認識してございます。
それから、2点目でございますが、危険車両といいますか、通常一般高速道路も含めて、道路走行に支障を来すものにつきましては走行できないと思ってございます。したがって、そういった判断であろうかと思ってございます。特段私の方で道路行政を扱っていないところもございますので危険車両という認識、ちょっとそこまで把握はできてございません。
平島委員
すみません。確認という意味でお伺いしたいんですが、この施設に書いてあります管制室ですか、これがまずどこにあるかということ。管制室ですね。
委員長
管制室ですか。
平島委員
管制室ですね。防災設備の資料のところに出ているんですが、モニター等で監視しているところだと思うんですが、それがどこにあるかということ。それと物理的といいましょうか、人的に何らかの救援とかそういう作業が発生する場合には、どこから来て、どういう作業になるのか、もしおわかりでしたらお伺いしたいんですけれども。
服部都市整備部経営担当参事
御質問が二つあって、後者の件につきましては以前の当委員会でもお答えしてございますように、東京消防庁の対応だと思ってございます。前者の管制室につきまして私の方でも中央環状新宿線のどの場所に置くのかというところまでは承知してございません。後ほど御答弁申し上げます。答弁保留させていただきたいと思ってございます。
委員長
答弁保留ということですね。
服部都市整備部経営担当参事
はい。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
答弁保留が1件ありますけれども、ひとまずこの要求資料の説明について終了いたします。
委員長
では、答弁保留は後で答弁してください。
それでは、続きまして、同じように前回の資料要求を行いました首都高速中央環状新宿線“換気塔"に関するアンケート調査用紙についての補足説明を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
前回の当委員会におきまして、今委員長の方から紹介いただきましたアンケート調査の用紙(資料3)をということでございました。きょうお配りしてございます。
中野区内には本町にも換気所がございますけれども、きょうお配りしたものは東中野換気所の方だけでございます。この換気塔に関するアンケート調査は換気塔から100メートルの範囲にお住まいの方にお配りしたものでございます。
それで、開けていただきますと、これは前回の当委員会でもその結果について報告させていただきましたが、換気塔の規模、また、換気塔のデザイン、また、今後の予定、それから、裏面の方におきましてははがきの現物でございます。このはがきの有効期限は既に切れてございますけれども、参考としてお届けいたしてございます。
換気塔に対します御意見として、そこに合計7つの質問がございます。簡単に読み上げます。換気塔の高さに対する御意見。それが1問ですね。次に換気塔のデザインに関する御意見。そこには設問が四つございます。最後にあなたのお住まいについての御質問ということで、設問が2問ございます。合計7問で今回アンケートを行われたものでございます。
なお、これも前回の当委員会でご報告してございますように、アンケート用紙の配布の数は全数で9,056枚でございます。回収率が7.3%、659枚でございます。本町の換気所の周辺につきましては、同じように配布の数が1,489枚で回答が77枚、回収率が5.2%でございます。
失礼しました。今私が冒頭に申し上げた全数が全換気所の枚数でございまして、本町の方が1,489枚で回収が77枚、回収率が5.2%、東中野換気所周辺につきましては1,441枚、回答が159枚、そこでは回収率が11%というところでございます。そういう状況でございます。
委員長
ただいまの説明に対して質疑はありませんか。
平島委員
資料ありがとうございました。確認をまず始めにしたいんですが、このアンケートは、出される前に、こういった内容であるということは中野区としては御存じだったんでしょうか、まずそこからお伺いいたします。
服部都市整備部経営担当参事
今回、2月、3月におけます各換気所ごとの説明会がございました。その前に道路公団とは、こんな感じで公団側の方では換気塔の高さ等の判断をいたしたい、そのために周辺の方々に対しますアンケートを行いたい、その旨の話がございまして、こういったところで実施いたしたいという話を事前に聞いたことがございます。
平島委員
私の記憶違いだったら申しわけないんですが、前回の当委員会での答弁で、アンケートの結果、おおむね皆さんの換気塔に対する理解は得られているというような御答弁があったやに思うんですが。あくまでも個人的な意見なんですけれども、この質問を読んだときの私の印象は、換気塔の有無よりも、まず、換気塔があるから、これについてどうだというような印象を受けるんですけれども、そういったことをもとに何らかの御答弁いただくのはちょっといかがなものかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
〔「ちょっと抽象的」と呼ぶ者あり〕
平島委員
抽象的でしたかね。つまり、換気塔の建設が既定路線の中に乗っており、それを前提にお話しされたような印象を受けたものですから、この質問のあり方と合わせて、ちょっとその辺のお考えを伺いたいんですけど。
服部都市整備部経営担当参事
この中央環状新宿線の形として、これも従前この委員会でも私も何回か御答弁してございますけれども、上部に環状6号線が走行いたします。その下部を使って首都高新宿線といいますか、そういう中で国を始め東京都、それから首都高速道路公団等につきましては、最も環境に負荷が低いといいますか、そういう工法で中央環状新宿線を地下トンネルといたしたと。そういう中では一定区画にトンネル内の排気、換気を行うべくトンネルが必要だと、そういう前提では間違いございません。ですから、何らかの形の排気、換気、それは欠かせない、そういう前提で首都高速道路公団の方でもこの計画をつくってきた。そして、区といたしましても、その段階でやむを得ないといいますか、上部の環状6号線そのものから発します排気の問題、それから、地下を通るといいますか、上下通りますので、その辺の全体の環境の問題から考えれば、そういった地下トンネルはやむを得ない。そういう前提では地下トンネルに欠かせない必要な換気塔、そういった前提でおりました。
あるいは、これまでもこの委員会でも御答弁してございますように、さまざまな最新機器を導入していただいて、より汚れが薄い空気を出してもらう、そういったところで要望してきた経過でございます。したがって、換気塔の建設はやむを得ないという判断で私たちも認識してございました。
平島委員
中野区として何らかの意見を前にお伝えしたことがあるというふうにちょっとお伺いしたと思うんですけれども、その中でこういうアンケート等に何らか反映されたところはあるんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
私どもといたしましては、これまでも資料もこの委員会でお配りしてございますけれども、平成2年以降、首都高速道路公団、国等に対しまして区長名で要望書を出してきてございます。しかし、それは今回のアンケートの項目の詳細な部分とはまた違う次元でございまして、私どもとしては、環境負荷が少ない形、あるいはまた最近では、これも当委員会でも繰り返し御説明してございますように、低濃度脱臭装置の実現に向けた努力等々について要望してきた経過でございます。
したがって、きょう御説明してございます換気塔のアンケートの設問の詳細については、中野区からの要望が反映されたということではないと思ってございます。首都高速道路公団として自律的に判断してこういった質問項目をつくったんだと考えてございます。
平島委員
それで、すみません、最後に一つ確認なんですが、首都高速道路公団として自律的に判断した質問というか、アンケートの集計ということであれば、そのアンケート結果を中野区の判断の材料としてどのように使われていくのか、もう一度最後に確認させてください。
服部都市整備部経営担当参事
アンケート結果の活用ということについての御質問でございますけれども、これもちょうどきょうお配りしてございます東中野、これも前回の当委員会で他の委員から御質問があったと思ってございます。大変反対が多いところでどう考えるかということでございました。区といたしましては、そういった結果を地元の実態として、このデータは大変重たいものと考えてございまして、早速首都高速道路公団に対しましては、十分地元に対します情報提供とか、あるいは十分住民の理解を求めるように要請してきた、そういった事柄を対応してきた経過がございます。
平島委員
申しわけありません、もう1点だけ。じゃ、中野区として、調査とか、そういったことは今後何かしらやる予定は、お考えはおありでしょうか、それだけ伺います。
服部都市整備部経営担当参事
区といたしましては、特段こういった形のアンケートをまた別にやるということを考えてございませんが、先ほどもお答えいたしましたように、まだまだ十分御理解いただいていないところもあろうかと思ってございますので、首都高速道路公団に対しましては十分な御理解いただけるような形、個別な説明の場とか、あるいは住民の方々の御要望に応じまして対応していただく、そういったことを要請してきたところでございますが、今後ともそういったところで引き続き要請していきたいと思ってございます。
委員長
よろしいでしょうか。ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
質疑がなければ、以上で要求資料の説明を終了いたします。
服部都市整備部経営担当参事
前回の当委員会で2点ばかり答弁保留させていただいたものをお答え申し上げます。
まず1点目、これは奥田委員からの御質問でございますけれども、換気塔のシミュレーションの結果に係りますバックグラウンドの濃度の推定をした時期についてお答え申し上げます。これは想定交通量とか排ガスの規制などを平成10年度に環境影響の予測評価の見直しをした結果で、その結果を反映した数字で推計してきてございます。したがって、平成10年度でございます。
それから、もう1点目、これは平島委員からの御質問だと思ってございますが、換気塔が万が一倒壊したときの責任の所在という御質問でございました。換気塔につきましては、関東大震災とか先般の阪神・淡路大震災を踏まえた最新の基準、指針に基づきまして設計を行っているところでございますけれども、万が一倒れた場合には、その原因を究明し、その原因により対応していくものと考えてございます。
なお、私が得た情報では、先般の阪神・淡路大震災でのそういった高速道路の施設の倒壊等によって被害を受けた方に対する裁判を今やっている最中だと伺ってございますので、その辺の推移もあるのかなと思ってございます。現段階では、今繰り返して申し上げますように、万が一倒れた場合におきましては、その原因を究明し、その原因によりまして対応がされるものと考えてございます。
委員長
よろしいですか。
質疑がなければ、以上で本件について終了いたします。
それでは、平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについてを改めて議題に供します。
これより本陳情の審査を行いますが、陳情者から補足説明をしたいとの申し出がありましたので、委員会を休憩して補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、委員会を暫時休憩をいたします。
(午前11時07分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午前11時23分)
これより本件に対しての質疑を行います。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱いのため、委員会を休憩をいたします。
(午前11時24分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時24分)
服部都市整備部経営担当参事
大変失礼しました。先ほど1点答弁保留させていただきました、資料に挙げてございます管制室の所在でございますが、今既にございます首都高速道路公団の三宅坂の施設管理所におきまして、新たに設置いたします中央環状新宿線の管制につきましても、その中で行うということになってございます。
委員長
平島委員、よろしいですか。
平島委員
はい。
委員長
それでは、取り扱い協議のために、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時25分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時26分)
お諮りいたします。休憩中に確認したとおり、平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で、平成15年第16号陳情についての本日の審査を終了いたします。
続きまして、第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについてを議題に供します。
これより本陳情の審査を行いますが、陳情者から補足説明をしたいとの申し出がありますので、委員会を休憩して補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ございませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時27分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午前11時37分)
これより本件に対する質疑を行います。
質疑はございませんか。
小堤委員
このルートにつきましては私も、また、同僚委員もこの間、何度となく発言が続いております。それを踏まえて簡潔に伺いたいと思います。幹線道路を通るコースは平成17年度の早期に実現したいということで努力されております。
このときに東京都の福祉改革推進事業、以前の高齢者いきいき事業ですね。この補助を受けますと、バスの大きさ、設備について制限はございますか。
上村交通安全対策担当課長
バスの大きさにつきまして、東京都福祉改革推進事業を使った場合のバスの規定でございますけれども、小型バスであり、小型バスというのは大体全長7メートル、幅が2メートル10センチ程度、それとノンステップ等高齢者や障害者等の配慮がなされた車両であることという条件がございます。
小堤委員
バスの台数にかかわることなんですけれども、以前の提案では30分間隔で運行するとなっていました。要望としては15分とか25分間隔というのもあるんですけれども、仮に20分、30分にしますと、このルートでは何台必要ですか。
上村交通安全対策担当課長
まだ正式に事業者から提案を受けているわけではございません。最初は30分間隔ということでございましたが、バス4台と今想定しておりまして、1台が予備車両で、3台で回ると、これで20分間隔が可能ではないかと。可能であれば20分間隔でお願いをしたいというような話を交わしているところでございます。
小堤委員
それは大変喜ばしいわけなんです。ただ、東京都の福祉改革推進事業を利用しますと、用意できる台数は自治体としては2台なんですね。ほかの台数は事業者が用意するというんですけれども、このとき事業者の用意する車も小型でなければならないんですか。
上村交通安全対策担当課長
この福祉改革事業の補助を受けるということは、先ほどの条件がこの事業全体を貫く考え方でございますので、事業者が入らせるバスも小型で、高齢者対応のノンステップということになります。
小堤委員
幹線道路を通るにしても、使う車両は小型バスということになるわけなんです。その点で事業者の方の負担も多くなると思うんですけれども、その見通しというのはどうですか。
上村交通安全対策担当課長
当初は事業者からは、既存の幹線道路を通るので大型車両を使わせてもらえないだろうかという申し出がございましたが、都の補助金の関係で、この福祉改革推進事業には小型ノンステップバスという条件があるということを申し入れまして、これは正式ではございませんけれども、その方向で考えてみたいと。小型バスで考えてみたい。それは購入するか、それとも、既存バスが使えるものなのか、それにつきましては事業者内部での判断というふうに考えてございます。
小堤委員
走るバスが小型ということになると、ちょっと状況が違ってくるんですね。実は今までのやりとりでは、幹線道路を通るには、事業者にすれば既存のバスが使えると。また、住民の理解も得やすいということだったんですね。そして、住宅地等の地域に入るならば、小型バスでなければなりませんから、これは財政的な負担が大きくて、今すぐというのはなかなか無理かなという議論で進んできたと思うんです。今回小型バスが用意できるのであれば、ぜひ上鷺宮地域の内側を走るコースも検討していただきたいというふうに思うんです。
というのは、私何回もこの委員会でお話ししているんですけれども、1997年10月に実施したバス需要調査で最も要望の大きかったコースとして、新青梅街道からさくら通り、とちの木通り、アカシア通りを通って、また新青梅街道へ戻ると、こういうコースがあるんですね。これだったら道幅も広くて、近隣の方の理解も得やすいコースかなと思うんですけれども、来年度早期に実現したいというコースは、やっぱり幹線道路だけではなくて、以前要望のあったこの上鷺宮の住宅地の中を通る、この提案されたコースを含めて、さらにまた何かあるのか、そういうことを含めてぜひ検討してもらいたいと思うんですけれども、いかがですか。
上村交通安全対策担当課長
区としましては、急がなければならない課題としましては、北西部の方から直行で中野駅まで来ることが可能となる路線の新設が第1ステップであると考えておりまして、そういう判断をしてございます。
住宅地内をいわゆるバス需要調査でのBルートといいましょうか、内部を走ることにつきまして、住宅地内を走ることの大きな課題である、車両規制、それから、さまざまな今までの交通規制の問題等で、またかなりの時間を要するのではないかと。その問題を持ち出した途端にこの事業がかなり延期になったり、また大きな調整を図らなきゃいけないことになってくるのではないかというふうに考えております。
また、路線延長になりますと、これも事業者は想定していないことがまた起きまして、定時運行の確保とか、さまざまな問題が出ておりまして、今区として考えている平成17年度の運行も支障が出てくるというふうに考えてございます。
小堤委員
せっかくつくるルートですし、より住民の要望にこたえていくという点で、以前に提案されたコースですので、そんなに今課長言ったような混乱がぱっと出てくるというのでないと思うので、あわせて検討してもらいたいということを要望したいと思います。
あわせて次にお伺いしたいと思うんですけれども、9月29日の総括質疑で課長は質問に答えられて、まだ交通不便地域もあるという答弁されているんですね。この交通不便地域とはどのように認識しておられますか。
上村交通安全対策担当課長
交通不便地域と一言で申しましても、特に客観的な基準とか定義があるわけではございません。過疎地域と都心部、また、23区と多摩周辺地区とでは大きく条件が違うと考えてございます。そういう中で区として、一定の行政評価上持っている考え方としては、鉄道駅から700メートル以遠、また、バス停から300メートル以遠というのを一つの目安としているところでございます。
小堤委員
また、この答弁の中で交通不便地域解消のためにコミュニティーバス、ワゴン、タクシー、デマンド交通など、新たな交通システムの先進事例などを今後とも積極的に研究してまいりたいと、こういう答弁もされているんですけれども、この研究というのは今度の10か年計画の中で行うということなんですか。
上村交通安全対策担当課長
特にどういうような研究といいますか、体制というか、まだそういうことを考えているわけではございませんけれども、いわゆる高齢者、障害者のモビリティーといいますか、足の確保という外出機会の拡大というのは大きな課題だというふうに考えてございますので、今いろいろな地域で取り組まれている先進事例などを視野に入れながら、所管課として研究していきたいという考えでございます。
小堤委員
必要だから研究するわけです。私は研究だけではなくて調査・検討という意味で、先ほど陳情者からも出されましたけれども、検討委員会というのをぜひこの中野区でもつくっていただきたいと、そういうふうに要望したいと思います。
まだあるんですけれども、時間の関係もあるので結構です。
篠委員
私だけわからない部分かもしれないんですけど、17年度から行動をとろうということは全会派から評価されているんですけど、お金のことを議員も同じように心配しているんですね。東京都福祉改革推進事業の補助を受ける場合2台が対象となるということですが、この補助というのは全額出るという意味でとっていいんですか。
上村交通安全対策担当課長
経費の部分でございますけれども、行政の負担額、都と区で合わせての金額ですけれども、車両購入費の限度額が3,600万円となっております。都が1,800万円、区が1,800万円で負担します。小型バスは1台1,800万円というふうに言われておりますので、これで2台確保したいと考えております。
それから、運行経費補助でございますけれども、これは36カ月という制限がございますが、都と区で1,500万でございます。
篠委員
今何と言った。
委員長
金額をもう少しきちっと。
上村交通安全対策担当課長
運行経費補助でございます。これは3年間、36カ月という期限がある補助でございます。この運行経費補助の上限が1,500万ですので、都が750万、区が750万、これは上限額でございます。ですので、初年度17年度、これはまだ予算編成していく仮の数値でございますけれども、初年度は1,800万と750万で合計2,550万というのを所管課としては予定してございます。
篠委員
小堤委員の質疑のときに課長は、20分間隔にすると予備を1台含めて4台必要となり、2台が東京都福祉改革推進事業の補助の対象になるとおっしゃっていましたけど、あとの2台はまるっきり区で持っちゃうということなんですか。
上村交通安全対策担当課長
説明がちょっと不十分で申しわけございませんでした。この路線を確保するのに4台必要でございます。実際に運行するのは3台でいいそうですが、1台は予備車両として持っておかなきゃいけない。その4台の内訳として、この都の福祉改革推進事業補助金を使って都と区で2台購入する。事業者は2台を用意するという内訳でございます。
篠委員
あとの2台はバス会社が勝手に買いかえなさいと、こういうことでいいんですか。
上村交通安全対策担当課長
バス会社が2台用意するということで、購入するか、既存ルートのを回すかはバス会社の判断でございます。
篠委員
その場合は、それは補助の対象外だから大型が来るということもあると、こういうことなんですか。
上村交通安全対策担当課長
先ほど答弁申し上げたとおり、事業全体としてこの4台は小型ノンステップバスというのが都の補助条件でございますので、大型バスは使わないということになります。
委員長
よろしいですか。
篠委員
いいです。
長沢委員
先ほどの車両購入費の補助と運行経費補助、補助としてはこの2種類があるということでいいですね。それで、運行経費の補助は3年間、36カ月に限ったものとして、要するに初年度から3年目までで、それ以降はこの補助は出ない、こういう理解ですか。
上村交通安全対策担当課長
これ以降につきましては、10か年計画の財政フレームとの関係がございますので、所管課としては今、区長室と調整中でございます。しかし、4年目、5年目を区単独補助にして区は5年間支えるよと、立ち上げを支援するよというような考え方もございますし、どこまでの期間区が補助を行うか、そこにつきましては、財政との関係がございますのでまだ調整中でございます。
長沢委員
すみません。聞き方が悪かったんですね。東京都福祉改革推進事業としては3年間に限られる。そういうつもりで聞いたんですけど、御丁寧に区の方のも言われたので、それはぜひ検討していただきたいと思っています。それで、伺いたかったのは、その都の東京都福祉改革推進事業の中で、この事業はこういうことでやりますということで申請もされるのかなと思うんですね。その際には、当然ルートなんかもこういうことでやりますと決めるんですか。
ただ、状況によってその事業は継続しつつ、そのルートの変更なり拡大というか、そういうことをこの事業を進めるうえで行っていくことは可能なのか、そこがちょっとお聞きしたかった。いかがなんですか。
上村交通安全対策担当課長
この事業につきましてはルートの長さも既存路線と重ならない部分が2分の1以上あることとか、そういうようなこともございまして、ある意味でこの事業はこの路線、このルートという形で認定されるものでございまして、認定されてから3年の間に変更ということは考えにくいというふうに考えてございます。
長沢委員
考えにくいということですが、ほかでそんな例があったら、この東京都福祉改革推進事業の補助を使ってですね。当初はそういう形で行ったけれども、何らかの理由で路線を若干変えた、そういうのを例としては御承知だったらちょっと教えていただきたいんです。
上村交通安全対策担当課長
例えばこの路線をAルートとすると、また別ルートで新路線、Bルートを立ち上げたというような形で、新たなこの都の福祉改革推進事業補助を使うということは聞いてございます。
長沢委員
わかりました。それで、ちょっと別な質問なんですが、今区の方で考えられている、来年度に実現をさせたいという、これまで言われた幹線道路を使うルートですね。それは、上鷺宮の方面から中野駅への直行できる既存のバス路線がないと。したがって、そういうルートを走らせるということですね。
それは、新青梅街道なんかを中心に走るルートだと思うんですが、実際にどれぐらい利用されるのかと、そういう調査なりされているんですか。
上村交通安全対策担当課長
平成11年度に運行経費調査を行ってございます。また、その前にも需要調査を行っておりますけれども、その需要調査をもとに運行経費調査を平成11年度にやってございますけれども、そのときの想定したものとして1日250人、20分間隔で250人、30分間隔で365人という数字が残されてございます。
長沢委員
区としてもお金を出していくということでありますし、これは私どもの方から言うのも変ですが、区としてその効果なりということを一定期待されるという、そういうことかと思うんですね。
実際に陳情者の方々のお話なんかも伺っていると、上鷺宮の地域、余りあの辺の地理については明るくないんですが、やはり幹線道路に出てくるまでが大変みたいな話で、結果的に使う人は使うけれども、使えない人はやはり使いにくいというような状況ということも想定できるのではないかと思うんですね。それでさっきちょっと東京都福祉改革推進事業として、路線変更なり、その拡大なりができるのかという質問をさせていただきました。やはり、地域の方々が使いやすいところにおいての検討ということが必要だと思います。これまでの議論としても全く考えないというようなお話ではなかったというふうに思うんですけれども、改めてやっぱりその辺についてはどういうふうに区としてはお考えなのか聞かせてください。
例えば、先ほど10か年計画というお話もありましたけど、今、所管の中での議論としてそういう検討もされているのか、その辺ちょっともう一度お伺いしたいんですが、いかがなんですか。
上村交通安全対策担当課長
基本構想の検討素材で10年後に実現すべき町の姿として、新たな公共交通サービスの導入により、だれもが便利で快適に移動できる交通環境が整備されており、多くの人々が区内を移動しやすくなっているという大きな目標を掲げてございます。これはちょっと抽象的なお話になってまいりますけれども、これまでこの特別委員会での議論で申し上げてきたとおり、その基本構想の検討素材の中では、これまで全く動かなかったこの北部交通問題に一定の問題解決ができる足がかりをつくったと考えてございます。この幹線道路案でございますけれども、ここについてまだ住民の皆さんに話せるような状況になっていないといいますか、課題整理もまだ抱えてございますので、まずはここについて大きく力を注いでまいりたいというふうに考えてございます。
長沢委員
これを最後にします。聞き方をちょっと変えて伺いますけど、つまり、いろいろ問題の認識としてはそんなに違いはないのかなと思っています。だから聞き方を変えてというのは、区としては何をクリアすることが必要だとお考えなんですか。
もう一つは、もう少し住宅街というか、幹線道路じゃないルートを含めて、具体的には先ほど小堤委員の方から出ましたけれども、そういうルートとして行っていく際に区側としてぶつかる問題といいますか、例えば住民の合意での話なのか、財政的な問題なのか、その辺のところをちょっと、現在のところでこれこれの点でということがあったら、その辺を整理して言っていただきたいんですが、いかがですか。
上村交通安全対策担当課長
この事業についての課題の大きなものはまず財政的な問題であります。やはり区として一定の補助はするけれども、バス会社としては年間大きな赤字を生み出していくかもしれないというところの、正式なまだまだ詰めなきゃいけない部分もございます。バス会社からはある意味で、平成20年3月の警察病院の開設もにらめば、この事業に踏み出していいのかなという、そういう感触もいただいているところでございます。
まずはきちんとした事業者の計画案を吟味しながら、区としてこの5カ年、10カ年の中での財政的な負担というような見通しをたて、その後に、どこまで区が財政的な部分でもかかわっていくべきなのかという議論も、この17年度予算編成の前までにはある程度の整理をしなければいけないというふうに考えてございます。
あともう一つ、住宅地内を走らせるというようなお話につきましては、これは私の考えもございますけれども、幹線道路を走る路線を走らせてみて、いろんなさまざまな反響、反応、声が上がるかというふうに思ってございます。3年間の補助事業の中でルート変更とかそういうことは難しいかもしれませんけれども、やはりそういうような声を受けとめながら、また、どういうことができるのかというのも考えていく時期が来るだろうというふうに思ってございます。
篠委員
感想を言っちゃまずいんじゃないの。というのは、例えば我々の会派だって相当長い時間かけてこの問題に取り組んでいるわけです。その中で区は負担できる金の限界だなと。バス会社が手を引くと言ったらどうしようというような問題のもとに議論を展開するわけです。確かに上鷺宮や鷺宮の住宅地の奥の方は不便なんだけど、これはささえ合い運動として大展開するチャンスだとか、まるっきり核家族化した中で親孝行と堂々と叫べるようなチャンスでもあるぞなんていう意見も出るぐらいで、そういった中で少ないお金で事業が展開できるように議論を積み重ねているんで、課長のおっしゃっている御感想、一番渦中の人では実感としてそう思われたんだと思いますけど、そういうのは、私の個人的意見はというような発言はまずいと思いますので、よろしくお願いします。
委員長
課長、よろしいでしょうか。
御答弁、別に求めておりませんね。要望ですね
篠委員
はい。
委員長
途中ですけれども、委員長の方からちょっと委員会運営のことでお諮りしたいなというふうに思います。既に12時をちょっと回っているんですが、この後、報告事項も口頭を含めて何件かあります。そのことも委員の皆さんそれぞれちょっと考慮していただき、質疑を続行いたしたいと思いますがご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ございませんのでさよう決定いたします。
それでは、ほかに質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱いの協議のため、委員会を休憩をいたします。
(午後0時04分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後0時14分)
お諮りいたします。休憩中に確認したとおり、第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で、第7号陳情についての本日の審査を終了いたします。
それでは、続きまして、所管事項の報告を受けたいと思います。
まず、東中野駅前広場整備の取り組みについての報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
まず、冒頭におわび申し上げます。閉会中にJRとの協議の進みぐあいを勘案して、一旦は当特別委員会の開催をお願いしようと思っておりましたけれども、後ほど御説明させてもらいます協議が十分整わなかったこともありましたので、閉会中の開会を取りやめてきょうに至りましたことをおわび申し上げます。
さて、東中野駅前広場の整備に関しましては、区といたしましては、地域住民で構成いたします整備検討委員会の計画案を踏まえまして、目下区の計画案をまとめているところでございますけれども、同時に、計画に関連いたしまして、駅舎と広場予定地との上空のところですね、上空利用につきましてJRと協議を行ってきているところでございます。
JRの基本的なスタンスにつきましては、区ないしは都の事業と共同であれば事業を進めていくことが可能との認識に立ってございます。こうしたことを踏まえまして、区といたしましては、上空利用につきまして、JRとの共同により事業を実施する方向で、現在検討を行っているところでございます。
しかしながら、現段階までに上空利用にかかります協議につきまして具体的な進展にまだ至ってございません。さまざまな検討あるいは図柄をお互いにたたきあいながら検討してきているところでございますが、まだこの委員会等で具体的にこの方向で行きましょうというところまで至ってきてございません。そういったところで、きょうも口頭ではございますけれども、そういった上空利用につきましての協議、それと関連して駅前広場の関係のあり方も含めて、なるべく早く全体を整理していきたいと考えてございます。今後、その前提でありますJRとの協議につきましては、できるだけ早くめどをつけて取り組んでいきたい、そう考えてございます。
今後とも取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
江口委員
これは聞き忘れたか、聞いても忘れましたが、その上空利用というのは、当初は離れているものをつなげるという意味合いととっているんですけど、最初のころの計画のときに、私はつなげるべきだという発言をずっとしていたけど、技術的にできないと言ってきたのね。今回できるようになった理由を簡単に教えてくれますか。
服部都市整備部経営担当参事
JRが都心の新宿駅の駅舎の整備とかを行ったり、新しい工法も開発されたということだと思っております。10数年前の判断、あるいは以前の判断とまた違って、さまざまな工法の改善がされてございます。そういう前提でJRもその辺の整備が可能だといいますか、そういう判断をしてきた経過でございます。
江口委員
できれば次回でもいいんですけど、その当時になぜできなかったのか、私はできるという判断でお話をしました。そしたらJR側ができないというので区側もそう判断したわけですけど、今回急に変わってできるというのはちょっと信じがたいので、その当時からの経過がわかれば次回でいいから教えてください。
委員長
次回の委員会でということでよろしいですね。
江口委員
はい。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
続きまして、西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策に係る区の取り組みについての報告を求めます。
岩井地区整備担当課長
それでは、御報告いたします。(資料4)今年度の西武新宿線の関係の取り組みでございます。前回、7月29日の交通対策特別委員会に報告した以後の取り組みということで御理解いただきたいと思います。
まず、今年度新たに委託調査を実施いたします。踏切問題の抜本的な解消のために、鉄道と道路の立体交差化を目指すということでございますけれども、この事業について国の事業採択を受けるためには、沿線のまちづくりということが必要となってまいります。その意味で、そのまちづくりの基本構想策定に係る調査を委託するということでございます。
委託内容につきましては、交通実態調査、また、駅利用者、周辺住民へのアンケート調査なども行います。その他としまして、周辺道路の考え方、また、駅前広場の考え方など、まちづくりの基本構想の策定に伴う検討資料についての作成でございます。
委託先につきましては、学校法人早稲田大学に委託をいたします。
この委託の成果につきまして、また、委託の検討経過につきましては、これまで中野区と東京都、西武鉄道の三者で検討会を設置して検討しておりますけれども、この検討会の検討素材としても活用していきたいというふうに思っております。
それから、二つ目として、地元勉強会の取り組みでございます。既に沼袋駅と新井薬師前駅周辺につきましては勉強会を設置しております。沼袋駅周辺につきましては昨年度から、また、新井薬師前駅周辺につきましてはことしの8月から勉強会を設置いたしまして、特に新井薬師前駅周辺の勉強会につきましては10月の末、31日の日曜日に東急目黒線の立体交差化事業を実施している、そのようなところの視察をする予定にしております。沼袋駅の勉強会につきましては昨年度視察を終えております。
このような勉強会の取り組みを月1回行っております。さらに野方駅、また、鷺ノ宮・都立家政駅周辺についてもことし中には勉強会を立ち上げたいと思っておりまして、町会等に対する説明会を既に開始をしております。
それから、3番目でございます。踏切対策推進会議、これは7月の交通対策特別委員会で御報告いたしました、東京都が策定しました踏切対策基本方針、この基本方針の中に位置付けられております。各建設事務所単位で関係機関で構成する推進会議を設け、ここに書いてありますような目的で設置をするということでございます。
第三建設事務所、この第三建設事務所の所管区域が新宿区、杉並区、中野区でございますので、その3区と東京都の都市整備局、建設局及び京王電鉄、西武鉄道、この機関を構成員とします推進会議の第1回目が7月30日に開催されました。作業部会の設置など今後の進め方について協議をいたしました。ことし11月から12月にかけて第2回目を開催するというようなことがその際に話されたところでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
長沢委員
すみません。時間もないのでまとめて聞きます。今年度委託調査を実施するということで、委託先は早稲田大学ですね。それで、2番目の地元勉強会との関係で早稲田大学の一部の研究所との関係がありますけど、これとの関係があるために早稲田大学をここで委託先にされているのかというのが1点です。
もう一つは勉強会の方なんですが、勉強会の方についても報告がありましたが、区は直接的にその勉強会をリードしているものではないというお話ではありますけど、予算的にはこの勉強会に対しての措置をされているものだというふうに理解しているんですが、そういう意味で、勉強会についての報告というのは私どものところに、もう少し詳細について行っていただきたいなということ。それと同時に、今後、その勉強会を野方駅を始め鷺ノ宮・都立家政駅周辺に増やしていくようなお話ですけど、これへの参加のあり方として、やっぱり周知をきちんとしていただきたいなということ。つまり、もう少し間口として広く参加をしてもらうことが大事なのではないかと思います。ゆくゆくまちづくりの具体的な話になっていけば、やはり地権者がそのことを十分承知していなかったということで、後々の問題としても発生してくるのではないかということを非常に心配しているところもあります。
したがいまして、参加される方が結果的には限定されたとしても、こういう呼びかけということについては広くされる方がいいのではないかというふうに思っています。ちょっと雑駁になってしまいましたけど、何点かお聞きしましたが、お答えいただけますか。
岩井地区整備担当課長
まず1点目の早稲田大学を委託先とした理由でございます。これまで早稲田大学については、覚書を結んで地元勉強会の支援というものを行っていただいております。委託先とした理由でございますけれども、鉄道工学に関する知識、経験を有しているというようなこと。また、他の地域でのまちづくり計画の策定についてもかかわってきたというようなことが主な点でございます。
さらに言えば、今委員から御指摘いただいたようなことで、地元勉強会等の動きと、それから、区の考えますまちづくりの策定、基本構想の策定についての考え方の調整、そのところもスムーズにいくというのが第3点目の理由でございます。
それから、2番目の勉強会につきまして、地元主体で勉強会を進めている、それに区がかかわっているわけでございます。一方で区といたしましても、このまちづくり基本構想策定に当たっての区の考え方と地元との協議という意味での一定の調整という部分もあろうかと思っております。そういう面では、立ち上げの段階では地元のさまざまな意向、立ち上げに当たってのこれまでのいろんな経過、また、それについての気持ちというものがあります。そういう中で立ち上げについて一定の支援ということがあります。
しかし、今後についてはそれだけではなくて、区としての協議の場という意味でのとらえ方も必要だろうというふうに考えております。
それから、3点目でございます。これまでの取り組みとしては、町の皆さんと一緒にさまざまな課題について意見交換をしているという段階でございますが、今後さらに内容を詰めていく段階で、例えば駅前広場はこのぐらいの規模がいいのではないかとか、周辺道路が狭いから少し拡幅というような問題が出てきたときに、やはり地権者との問題というのが当然出てくると思いますし、ある意味ではその点では厳しい対応もあろうかと思っております。そういうことからいたしますと、今委員から御指摘のあったような周知の問題も引き続きこれは取り組んでいかなきゃいけない問題だろうというふうに思っております。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
続きまして、平成16年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟理事会(第3回)の概要についての報告を求めます。
岩井地区整備担当課長
では、御報告いたします。(資料5)
開催日時、会場は資料に記載のとおりでございます。
次に議論されました主な内容でございます。
まず、協議事項としまして、参加団体を増やしていこう、底辺を広げていこうというような話がされました。その中でいわゆる輸送関係の団体、バス、トラック、タクシー協会などに対して期成同盟への参加を求めていこう。そのための要請文を送付しようということになりました。
2番目としまして、前回、7月のときに長沢委員から御質問がございました。障害者団体についての参加も呼びかけるべきだろうというような話もございました。それらについても議論をしたところでございます。
3番目としまして、その他の団体についての参加要請についても、引き続き理事会で協議をしていこうということでございます。
二つ目といたしまして、東京都であるとか、既に先ほど御報告しました地元勉強会との懇談会、意見交換の場も設けていくべきではないかというようなことが話されました。
次に、事務局からの報告事項といたしまして、期成同盟のこれまでの取り組みであるとか、また、踏切対策基本方針、これは東京都策定のものでございますが、このようなことにつきまして区報、9月5日号に掲載したことを報告いたしました。
また、期成同盟の活動については、さらに今後も区民周知を図っていくべきであろうということの確認がされました。
三つ目ですけれども、地元勉強会の取り組みについて御報告をいたしました。沼袋駅、新井薬師前駅周辺の取り組み、また、野方駅、鷺ノ宮・都立家政駅周辺については年内目途に立ち上げることについて、先ほどご報告しましたような関係団体への説明会を始める。この段階ではこれから始めるというような表現にしてありますけれども、9月段階でこのようなことについて御報告をいたしたところものございますので、現在は既に始めております。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
その他の項で報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
なければ、これで所管事項の報告を終了いたします。
その他、次回の委員会の日程を諮らせていただきたいと思いますので、委員会を暫時休憩をいたします。
(午後0時29分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後0時29分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長協議の上連絡したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で、本日予定した日程は終了いたしますが、各委員から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の交通対策特別委員会を散会いたします。御苦労さまでした。
(午後0時30分)