平成16年04月28日中野区議会基本構想調査・江古田の森整備特別委員会
平成16年04月28日中野区議会基本構想調査・江古田の森整備特別委員会の会議録
平成16年4月28日基本構想調査・江古田の森整備特別委員会 中野区議会基本構想調査・江古田の森整備特別委員会〔平成16年4月28日〕

基本構想調査・江古田の森整備特別委員会会議記録

○開会日 平成16年4月28日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時04分

○閉会  午後5時01分

○出席委員(14名)
 こしみず 敏明委員長
 近藤 さえ子副委員長
 酒井 たくや委員
 大内 しんご委員
 高橋 ちあき委員
 やながわ 妙子委員
 はっとり 幸子委員
 山崎 芳夫委員
 小串 まさのり委員
 岩永 しほ子委員
 斉藤 金造委員
 大泉 正勝委員
 藤本 やすたみ委員
 江田 とおる委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区長室長 田辺 裕子
 まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一
 政策計画担当課長 鈴木 由美子
 計画担当課長 川崎 亨
 総務部長 石神 正義
 財務担当課長 村木 誠
 区民生活部長 本橋 一夫
 江古田地域センター所長 安部 秀康
 子ども家庭部長 柳澤 一平
 保健福祉部長 菅野 泰一
 高齢福祉担当課長 冨永 清
 障害福祉担当課長 田中 政之
 都市整備部長 石井 正行
 公園緑地担当課長 斎木 正雄
 教育委員会事務局次長 金野 晃
 

○事務局職員
 次長 飯塚 太郎
 書記 鳥居 誠
 書記 永田 純一

○委員長署名



委員会参与の変更及び異動について
議題
 基本構想について
 基本計画について
 保健福祉施設の整備について
 防災公園の整備について
調査事項の経過並びに現状について
所管事項の報告
 1 中野区基本構想審議会答申について(政策計画担当)
 2 「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.1)について
           (政策計画担当)
 3 江古田の森保健福祉施設の整備・運営事業事業者選定第二次提案書の提出状況について
           (高齢福祉担当)
その他

委員長
 定足数に達しましたので、基本構想調査・江古田の森整備特別委員会を開会いたします。

(午後1時04分)

 本日の審査については、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議はありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては、午後3時ごろの切りのいいところで休憩を入れ、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いを申し上げます。
 議事に入る前に、お手元に配付の資料のとおり平成16年3月25日付、及び4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、紹介をお願いいたします。
 初めに、当委員会参与から転出された方がお見えですので、ごあいさつをいただきたいと思います。
 初めに、服部前都市計画課長お願いいたします。
服部都市整備部経営担当参事
 服部でございます。都市計画課長として1年間在任させていただきました。ありがとうございました。今回、この委員会を離れますけれども、今後とも御指導のほどお願い申し上げます。
 ありがとうございました。
委員長
 ありがとうございました。
 続きまして、大谷前公園緑地課長、お願いいたします。
大谷前公園緑地課長
 大谷でございます。この3月末をもちまして定年退職となりました。当委員会につきましては、いろいろお教えいただきましてありがとうございました。現在、まちづくり分野で地域まちづくり支援を手伝わさせてもらっております。今後ともよろしくお願いいたします。
委員長
 ありがとうございました。
 それでは次に、委員会参与の紹介をお願いしたいと思います。(資料2)
 今回は、全面的な組織の見直しとなっておりますので、留任された方も含めて改めて御紹介していただければと思います。
 それでは、各部ごとにお願いをいたします。
田辺区長室長
 4月1日付で区長室長になりました田辺でございます。区長室は、今回御審議をいただきます基本構想、それから政策調整、経営改革といった分野を担当しております。特に基本構想につきましては区政の将来像を定めるということで、全力で努力していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
 私の方から、所管の課長を紹介させていただきます。
 政策計画担当課長、鈴木でございます。
鈴木政策計画担当課長
 鈴木です。よろしくお願いいたします。
田辺区長室長
 それから、計画担当課長、川崎でございます。
川崎計画担当課長
 川崎でございます。よろしくお願いいたします。
那須井まちづくり総合調整担当部長
 続きまして同じ区長室でございますけれども、まちづくり総合調整担当部長の那須井でございます。中野駅周辺のまちづくりの内部調整、対外調整等を中心に、まちづくり関係の仕事をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
石神総務部長
 総務部長の石神でございます。財政方面を中心にお答えしていきたいと思っております。
 また、当委員会には財務担当課長の村木が出させていただきますので、紹介します。
村木財務担当課長
 村木です。どうぞよろしくお願いいたします。
本橋区民生活部長
 新しく設置しました区民生活部の部長をしております本橋でございます。よろしくお願いいたします。
 江古田の森のエリアを所管いたします江古田地域センター所長の安部でございます。
安部江古田地域センター所長
 安部でございます。よろしくお願いいたします。
柳澤子ども家庭部長
 子ども家庭部長の柳澤でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
菅野保健福祉部長
 保健福祉部長の菅野でございます。よろしくお願いいたします。引き続き、当委員会に所属させていただきます。
 保健福祉部からは、高齢福祉担当課長、冨永でございます。
冨永高齢福祉担当課長
 冨永です。どうぞよろしくお願いいたします。
菅野保健福祉部長
 続きまして、障害福祉担当課長の田中でございます。
田中障害福祉担当課長
 田中でございます。どうぞよろしくお願いします。
石井都市整備部長
 都市整備部長の石井でございます。引き続き、どうぞよろしくお願いをしたいと思います。
 なお、公園緑地担当課長の斎木も担当させていただきます。
斎木公園緑地担当課長
 斎木と申します。よろしくお願いします。
金野教育委員会事務局次長
 教育委員会事務局次長の金野です。よろしくお願いいたします。
委員長
 以上で、委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
 それでは、議事に入ります。
 基本構想について、基本計画について、保健福祉施設の整備について及び防災公園の整備についてを議題に供します。
 第1回定例会最終日の3月25日に当委員会の調査事項に基本構想について、基本計画についてが追加されましたので、調査事項の経過並びに現状について説明を求めます。
川崎計画担当課長
 それでは、お手元にお配りしてございます「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」の策定にかかわる経緯及び今後のスケジュールについての資料(資料3)に基づきまして、これまでの経過並びに今後のスケジュールについて簡単に御報告を申し上げます。
 現在の基本構想、昭和56年に策定されております。その後、20有余年がたったということで、社会情勢も大きく変わった中で、基本構想の改定に着手するということを決めまして、平成14年8月に区に基本構想策定本部会議を設置いたしました。翌9月に基本構想及び(仮称)新しい中野をつくる10か年計画の策定方針を決定しております。これを受けまして、同じく9月に21世紀の中野を考え実践する職員プロジェクトチームを発足させまして、80人を超える職員が検討を進めております。翌年、平成15年2月に中野区基本構想審議会、これが議会で議決をいただきました条例に基づき発足しております。続きまして、その3月には広く区民の皆様の参加を得て基本構想の内容について審議をするということで、区民ワークショップが発足して、145名の方がここに参加をされております。平成15年4月には、基本構想改定に向けての取り組みを御紹介するために、10年後を描くメールマガジン、インターネットメールを通じて情報をお伝えするメールマガジンの発行を始めました。同年7月には第1回の基本構想シンポジウムを開催ということで、基本構想改定に向けてどのような取り組みをするかということをテーマに、区民の皆様を交えたシンポジウムを開催しております。7月には、さきに申し上げた職員プロジェクトチームが提案をまとめております。12月には第2回の基本構想シンポジウムを開催しております。ここでは、区民ワークショップの検討状況などをもとに議論がされております。平成16年、ことしに入りまして、2月に基本構想を描く区民ワークショップの提案がまとめられて、報告を受けております。そして2月には、その内容をもとに第3回の基本構想シンポジウムが開催されております。そしてことし4月7日に、中野区基本構想審議会から、21回の審議を経まして、「中野区基本構想に盛り込むべき内容について」ということで、区長へ答申をいただいております。この内容につきましては、後ほど所管事項の報告ということで詳しく御報告を申し上げます。
 続きまして今後のスケジュールでございますが、来月、5月ですけれども、5月20日から5日間、集中的に区民と区長の対話集会・意見交換会を開催いたしまして、現時点で区が検討を進めている基本構想並びに新しい10か年計画の内容につきまして情報提供し、意見交換をしたいというふうに考えております。8月には、基本構想、10か年それぞれの素案をまとめまして、区報の特集号を発行して、区民の皆様に広くその内容についてお知らせをする予定でございます。9月には、素案について区民意見交換会を開催したいと考えております。そうした区民意見交換会並びに当委員会での審議を踏まえまして、最終的な区案をまとめまして、本年11月に開催されます第4回定例会に基本構想案を区議会に御提案を申し上げたいというふうに考えております。
 以上、簡単ではございますが、経緯とスケジュールということで御報告をさせていただきました。
委員長
 ありがとうございました。
 ただいまの説明について、質疑はありますか。
岩永委員
 1点確認をしたいんですが、5月に区長と区民の対話集会・意見交換会が5回予定されています。9月に素案についての意見交換会というふうに書かれてあるんですが、日にちは別にしても、どの程度の回数を予定しているんでしょうか。
川崎計画担当課長
 区民の皆さん全体に呼びかけての説明会の回数ですけれども、今後詰めていきたいと思っておりますが、少なくとも5月に行うこの回数以上ということになるかと思うんですが、このほかにさまざまな関係団体との意見交換なども今後、考えていきたいというふうに思っております。
委員長
 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、本件については終了いたします。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 初めに、中野区基本構想審議会答申についての報告を求めます。
川崎計画担当課長
 それでは、お手元の中野区基本構想審議会答申についての資料(資料4)に基づきまして、御報告を申し上げます。
 先ほど経緯の中で御報告しましたとおり、4月7日に基本構想審議会より答申をいただきました。答申の内容は、幅広い区民の意見をもとにした 平成26(2014)年度を目標年度とする、新たな「中野区基本構想」に盛り込むべき内容についてということでございます。その答申に至るまでの経緯につきましては先ほど御説明をいたしましたので、省略をさせていただきまして、具体的な内容について少しごらんいただきたいと思います。
 きょう、委員の皆様にお持ちいただきました中野区基本構想に盛り込むべき内容について答申ということで冊子をお持ちいただきましたので、それをごらんいただきながら、内容について簡単に御説明を申し上げたいと思います。
 初めに、2ページの目次をごらんいただきたいと思います。ここで答申に当たってということで、基本構想審議会会長の武藤会長の言葉がありまして、続きまして、区民と区が目指す方向ということで、区民と区の普遍的な共通の目標、基本理念、続きまして、中野のまちの将来像、今回の基本構想は10年ということを目標年次として掲げておりますけれども、それにこだわらない将来像ということで、ここに掲げられております。続きまして10年後の中野の姿ということで、10年後に実現をすべき中野の姿が描かれております。なお、将来像、中野の姿ともに四つの領域、一つは持続可能な活力あるまちづくり。自立してともに成長する人づくり、以下、四つの領域に分けて、それぞれ記述がされております。4番目で、将来像の実現を目指してということで、その将来像と10年後の中野の姿を実現するために、区民と区が今後取り組むべき事柄について記述をされております。また、資料といたしまして、委員名簿ですとか、これまでの会議の開催状況、区民ワークショップの検討内容などが資料として添えられております。
 それでは、ページを進んでいただきまして、4ページをごらんいただきたいと思います。ここでは初めに区民と区が目指す方向ということで、区民と区の普遍的な共通の目標ということで、中野区の区民憲章を定めますということが提案されております。以下、5項目があります。私たちは、人の権利を守り、尊重します。私たちは、平和な世界を地域から築いていきます。自然環境を大切に守り、再生をしていきます。一人ひとりの力を出しあい、支えあうまちをつくります。そして、参画と協働によって中野の自治を発展させますという、こういう5項目を区民憲章として提案を受けております。
 続きまして、基本理念ということで2点、柱として述べられております。一つは、地域社会の再生と共生を進めますということ、2点目は、暮らしやすく、生活の質が高められる生活都市を築きますということで、いつまでも働き続けられ、住み続けられる活力の満ちたまちにしていくというようなことが、ここで述べられております。
 続きまして、中野のまちの将来像ということでございます。先ほど申し上げました四つの領域、持続可能な活力あるまちづくり以下、四つの領域について、それぞれ将来像が書いてあります。初めに、持続可能な活力あるまちづくりというところでは、ここでは二つの柱があります。6ページでございます。産・学・遊・住の機能が職住接近のなかで調和され、活力のもとでいきいきと暮らせるまち。2番目として、一人ひとりが環境に配慮し、快適な暮らしの文化をともに育てる安全なまちということで、以下、具体的な記述、例えばマル1に対応するところでは、利便性の高い立地条件とさまざまな人材を生かした産業が盛んになっているなど、具体的な記述が以下、続いております。ここでは時間の関係上、すべてを読み上げることはいたしませんが、内容についてはお読み取りをいただければと思います。
 その下に四角く囲ってありまして、持続可能な活力あるまちづくりの達成度を示すものさしとして、下記の5つを設定しますということで、どういったことをものさしとして、そこに描かれているようなことが実現されているかはかるという、そういった意味で、ここでは5項目のものさしが出ております。後ほどごらんいただく10年後の姿のところでは具体的な数字が出ているので、そこで改めてごらんいただきたいと思います。
 あと、将来像では二つ目の領域として、自立してともに成長する人づくりということで、一つの柱は家庭を基本に地域全体で子どもをはぐくみ、豊かな地域コミュニティが形成されている。2番目として、子どもから大人まで能力をはぐくみながら生かしながら地域のなかでのびやかに暮らせるまちというようなことで描いております。
 続きまして、三つ目の領域でございます。ここでは、支えあい安心して暮らせるまちということで、一つには人々の尊厳ある日常生活を維持し、支えあう地域社会、二つ目として、すべての人が、健やかに、安心して日常生活を維持できるまちということで、それぞれ具体的な将来像が以下に描かれております。
 続きまして4番目といたしまして、区民が発想し、区民が選択する新しい自治でございます。ここでは地域を基盤に区民みずからまちづくりに取り組むまちということ、そして「小さな区役所」の実現を通じて、質の高い行政を実現するまちということで、以下同様に内容が記述されております。
 次に、ページをめくっていただきまして、12ページです。ここでは10年後の中野の姿、ここから、ただいまごらんいただきました四つの領域のそれぞれのマル1、マル2に対応する形で、10年後の姿、10年後にここまでは実現したいという姿が描かれております。例えばマル1の産・学・遊・住の項目でございますが、先ほどの将来像では利便性の高い立地条件とさまざまな人材を生かしというような表現になっておりますけれども、ここの10年後のところでは具体的に、中野駅周辺に多機能の施設が誘導されているですとか、多様なニーズに対応したコミュニティビジネスが発展しているなど、具体的に10年後に実現されるであろう姿がここでは描かれております。そこの下の箱をごらんいただきますと、先ほどごらんいただいたものさしについて、具体的な数値が出ております。ここで描いております10年後の姿がどの程度達成されているかということを見るためのものさしとしまして、5点です。一つは、商店数と事業所数、そこに働く方の数、緑を見るということで、緑被率、あと資源化率ですとか狭あい道路のうち区が拡幅整備をした率ですとか、災害時の地域危険度で総合危険度が4以上の地区数、これらについて、そこで示してあるような数値に近づくことを目標とするということで、具体的なものさしで示してございます。
 以下、自立してともに成長する人づくり、3番、支えあい安心して暮らせるまち、区民が発想し、区民が選択する新しい自治ということで、それぞれの10年後の姿の内容がここに記されております。内容につきましては、後ほど別の報告事項で報告をさせていただきます新しい基本構想の構成案のところでの説明が重複してまいりますので、ここでは全体をごらんいただくことにとどめさせていただければというふうに思います。
 なお、最後に将来像の実現をめざしてということで、18ページでございます。18ページに4、将来像の実現を目指してというタイトル付けで、やはり四つの領域についてそれぞれ記述をしてございますが、ここでは前段で述べた将来像、10年後の姿、これを実現するために区民と区がどのような取り組みをすべきかということで、その具体的な取り組みが提言されております。例えば中野駅周辺に多機能複合施設を誘導する。あるいはユニバーサルデザインのまちづくりを進める。公共施設を多目的に活用し、世代間の交流を図るなど、具体的な取り組みが示されております。そのマル2のところでも、公園面積の増加を促進するであるとか、あるいは区民の働きとして、一人ひとりが環境に配慮するというようなことが書いてあります。2番目、自立してともに成長する人づくりのところでは、地域コミュニティの核となる施設を充実させる。あるいは芸術・文化活動が活発に展開されるよう環境を整えるなどが記載しております。2番目の、子どもから大人までの項目では、子育て支援の充実ですとか、区立学校の適正規模・適正配置を行うなど、そのような記述がございます。その下の段にいきまして、支え合い、安心して暮らせるまちということで、ここでも具体的な総合的な相談援助とケアマネジメント体制など、具体的な取り組みが書かれております。
 ページをめくっていただきまして、20ページでございます。健やかに安心してということで、健康増進ですとか要介護状態の予防を進める施策を推進しますということです。
 最後に4番目の領域で、区民が発想し、区民が選択する新しい自治ということで、そこでは公民の領域の見直しにより、役割や権限の委譲を進めることなどを述べておりまして、2番目のところでは小さな区役所ということで、財政の健全化を早期に達成し、簡素で効率的な行政を実現しますなど、小さな区役所を通じて高い行政を実現するための手だてがそこで提案されております。
 以上、雑駁でございますが、基本構想審議会答申のあらましということで御報告をさせていただきました。
委員長
 ただいまの報告について、質疑はございますか。
藤本委員
 運営なんですけれども、質疑というか、これでもうどんどん質疑をしていってということになるんですか。全体的なのは。
委員長
 委員会を休憩します。

(午後1時28分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時28分)

 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了いたします。
 次に、「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.1)について、報告を求めます。
川崎計画担当課長
 それでは、初めに「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.1)というA4判1枚の資料(資料5)をごらんいただきたいと思います。中野区では現在、今まで御報告を申し上げた基本構想審議会の答申などを踏まえまして、新たな基本構想・10か年計画を策定する検討を進めておりますが、現在の検討状況につきまして、検討素材(NO.1)ということで作成をしましたので、御報告を申し上げます。
 この検討素材は三つの資料から構成されておりまして、一つは、基本構想の基礎となる考え方(案)、そして基本構想の構成案、施設配置の基本方針案ということですが、まず初めに基本構想の基礎となる考え方(案)でございます。これは、皆さんのお手元にお配りしてございますA3判の横組みの資料でございます。ここには中野区基本構想審議会からの答申、職員プロジェクトチーム並びに区民ワークショップからの提案書に示された検討結果、並びにそれを踏まえて現時点で考えております基本構想の基本的な考え方が述べてあります。ごらんいただきますと、一番右端に職員PTの提案がありまして、区民ワークショップの提案、そして基本構想審議会の答申、このそれぞれの検討を踏まえて、基本構想の基礎となる考え方としては、一番左側にあるものがその内容となっております。ここでは幾つかの区分に分けまして、理念にかかわること、施策にかかわること、そしてまた、その中を自治体としての自治のあり方などに区分してございます。この資料の中身につきましては、これまで提言されてきた中身をキーワードに切り離しまして詳細に記述をしておりますので、本日のところはこの資料の御紹介にとどめさせていただきたいと思います。こういった考え方をベースに、現在、作業を進めているということで、これに基づいて具体的に形となってあらわれておりますのが、次の基本構想の構成案でございます。
 ホチキスどめをしました基本構想の構成案(NO.1)というのがやはりお手元にお配りしてあるかと思いますが、これにつきましては、基本構想の全体構成とその主な内容を示しております。今後この構成案をもとに新たな基本構想をつくり上げていくわけですけれども、素案の段階までには達成度がわかる指標も加えていく予定でございます。
 具体的に内容を御紹介申し上げたいと思います。資料をお開きいただきたいと思いますが、まず初めにここでは前文ということで、実際に基本構想案をまとめる段階ではさらに詳細な記述となりますが、全体を通しまして、基本構想に盛り込むべき主な項目を並べてありますので、文章的にはまだまだ未完成なものでございます。内容的には、今後、十分整えていきたいと考えております。ここでは、まず初めに中野のまちの基本理念というとことで、区民が共有する理念ということで、まずそれを区民憲章として次のようにまとめますということで、5点が書いてあります。先ほど審議会答申にもございました憲章ということでございますけれども、一つには、人々の自由と尊厳を守り、大切にする。二つ目には、一人ひとりの個性を大切にし、みんなの幸せを考えて暮らす。三つ目には、地球市民としての立場で平和な世界を築き、環境を守り再生していく。4点目に、誰もが自分の力を発揮し、互いのため行動していく。5番目に、自己決定と自己責任によっていきいきとしたまちを形成し、真の豊かさの実現を目指すという5点でございます。
 続きまして、やはり基本理念として持続可能な未来への選択ということで、5つの柱を立ててあります。一つは、みんながたすけあい、区民自らつくるまち。2番目が、地球環境を守るまち。2ページにいきまして、子どもたちが健やかに成長できるまち。安全・安心に暮らせるまち。そして最後に、産業が活性化し、賑わいのあるまち、こういったまちを目指すことを理念として掲げております。
 続きまして3ページに進ませていただきますが、ここでは中野のまちの将来像を描いております。先ほどごらんいただきました基本構想審議会の答申と同じ構成になっておりまして、初めに中野のまちの将来像、次に10年後に実現するまちの姿、そして最後に基本構想の実現のためにということで、区民と区の役割を書いております。
 では次に、ページを追って内容について御説明を申し上げます。
 初めに、持続可能な活力あるまちづくり。この領域の柱につきましても、基本構想審議会の答申を踏襲した柱立てとなっております。その中の一つの柱として、産・学・遊・住の機能が職住近接の中で調和され、人々の活力のもとでいきいきと暮らせるまちということで、具体的には都市型の産業の発展ですとか、生涯にわたって学び教えあうこと、活気とにぎわいのあるまちになっていること、ゆとりある生活が実現していることなどを掲げております。2番目に、一人ひとりが環境に配慮し、快適な暮らしの文化をともに育てるまちということで、循環型社会の形成ですとか、あるいは中野らしい文化が育まれている、そんな姿を描いています。3番目で、安全で快適な都市基盤のところでは、災害に強い都市基盤、みどりとうるおいが感じられる快適なまち、バリアのないまちづくりが進んでいるというような将来像が描かれております。
 次、ページをめくっていただきまして、自立してともに成長する人づくりでございます。子どもをはぐくむ家庭を地域全体で支え、豊かな地域コミュニティが形成されているまちということで、一つには、子どもをはぐくむ家庭がしっかりと形成され、それが地域全体で支えられているということ。子どもたちがいきいきと学習をして、そして子育て世代が住み続けられるまちになっている。そして、新しい都市型のコミュニティが形成されているというような姿を描いております。二つ目の柱ですけれども、子どもから大人まで能力を生かしながら、のびやかに暮らせるまちということで、子どもも大人も社会への貢献が実感できるようになっているということとか、一人ひとりの権利が守られ、あらゆる差別を許さない地域社会の形成、様々な教育の機会の保障、あるいは四つ目のところでは、「区民」は在住、在勤、在学の方だけでなく、中野のまちを訪れる人やそこで活動する人も含め幅広くとらえられている、そんな像を描いております。
 次の5ページにいきまして、三つ目の領域でございます。支えあい安心して暮らせるまちということで、誰もが自分の健康や暮らしを守るために努力しているということで、一人ひとりが健康の大切さを自覚し、そして自立に向けた努力を行うというようなことを描いております。次に、地域活動を中心にともに支えあうまちということで、個人、家庭の課題はまずはそこで解決をし、地域での支援が必要な場合にはしっかりと支えるというようなことを描いております。また、さまざまなコミュニティの存在ですとか、さまざまな地域活動の担い手の力を育み、生かす環境があるというようなことを描いております。そして三つ目の柱として、安心した暮らしが保障されるまちということで、サービスの質の確保や調整・支援の役割を果たしていること、行政が必要な支援を用意して区民の暮らしを支えていること、さまざまなサービスが量、質ともに整備をされていることなどを描いております。
 ページをめくっていただきまして、6ページでございます。ここでは区民が発想し区民が選択する新しい自治といいうことで、一つ目の柱のところでは、区民みずからまちづくりに取り組むということで、区民が主体となって地域の経営を実践している。事業者や民間団体もさまざまな形で公共サービスの担い手となっているというようなこと。あるいは区民の団体は地域の活力を生み出すパートナーとして行政との関係を築いている。あと、区民の皆さんはさまざまな情報を自ら収集ができて、区政に対し意見や提案などを行うなど、政策決定に参画をしていること。あるいは施設の利用ですとか、治安の維持、そして最後のところでは外国人は地域社会を構成する区民としていきいきと暮らしているというようなことが書いてあります。
 次の柱、小さな区役所での部分では、区は常に区民ニーズに対応した新たな政策をつくり出していると。最少の経費で最大の価値あるサービスを提供していく。施策についても、常に成果の評価を行っている。あと、情報通信基盤が整備されているなど、そのような状況を描いております。次の7ページのところでは、公共施設の多機能化ですとか、あるいは区や区議会が区民への説明責任を果たすコミュニケーションを築いているというようなことを描いております。
 続きまして、8ページに進んでいただきたいと思います。ここからは、先ほど申し上げましたように10年後に実現するまちの姿、10年後にはこういったまちを実現したいということで、四つの領域とそれぞれの柱ごとに具体的なところを描いております。ここからは、領域名と柱については省略をして、そこに書かれている項目をごらんいただきたいんですが、一つ目の領域のところでは、快適で魅力ある都市空間が創造している。野方ですとか東中野駅周辺など、地域の拠点となる地区でのまちづくりが進められていること。多様な都市生活のニーズに対応した産業が発展していること。新しい発見や体験、おもしろさなどが体験できる商店街が形成されていること。あと、地域文化を基盤としたふれあい大切にされているというような姿を描いております。
 二つ目の柱では、ごみゼロ都市をめざした取り組みが広まっていること。地球環境に配慮した取り組みも進んでいること。あと、緑の計画的な整備というようなことが書いてあります。
 次の9ページにいきまして、ここでは安全快適ということで、道路整備ですとか建築物の耐震性の向上、ユニバーサルデザインのまちづくり、交通環境の整備、あと、西武新宿線の連続立体化計画と沿線まちづくりが具体化しているなど、具体的な内容となっております。
 次に2番目に、10ページにいきまして、二つ目の領域でございます。ここでは地域の皆さんが連携して子育てに関わっているというようなこと。あと、親になるための準備教育が進められている。多くの世代で交流をする機会があるですとか、乳幼児のための施設の連携や一元化が進んでいること。あと、保護を必要とする子どもが柔軟に利用できる施設が整っている、そのような姿を描いております。
 続きまして二つ目の柱ですが、ここでは学童期の子どもたちは創造的な活動の機会が広がっている。あと、青少年が健全に育つ環境が整い、また、社会参加の機会が平等に保障されていること、区民が学習する機会が地域の中に多様に用意されていること。11ページにいきまして、芸術・文化活動が活発に展開されている。また、地域型スポーツクラブなどによって、スポーツも盛んになっている姿。あと、学校図書室や地域図書館との複合的な活用により、身近なところで学習活動に取り組んでいる、そんな姿を描いております。
 次の柱では、適正配置された学校が生かされるまちということで、地域が学校を支えていること。障害のあるお子さんがきめ細かい教育を受けていること。学校が適正に配置されていること。あと、学校では子どもたちに自分をかけがえのない存在であると認識させるような教育がされていること。安全に通学できる環境が整っていること。魅力ある授業で子どもの基礎学力が向上している。また、多様で特色ある校外活動も活発に行われているというような姿を描いております。
 次に、三つ目の領域でございますが、ここでは一人ひとりが健康の大切さを自覚し、健康づくりに努めていること。あるいは心身機能の低下の予防、いわゆる介護予防が進むことで健康な高齢者がふえているというようなこと。あるいは高齢者や障害者が就労や地域活動を通じて社会参加を果たしている。また、多様なサービスの中から自分に合ったサービスを選択できるというようなことでございます。
 地域活動の点では、高齢者や障害者もときには担い手として、ときには受け手として活動している。あと、就労形態やライフスタイルの変化により、地域で過ごす時間がふえていると。青少年が地域の活動の一翼を担っているというようなことを描いております。
 次に、安心した暮らしが保障されるまちということで、相談援助とケアマネジメントを行う体制が確保されていることとか、利用者が自身に合ったサービスを主体的に選べる環境があること。バリアがなく、ケア体制も整った住宅が提供がされていることなどが書いてあります。
 13ページに移っていただきまして、区民が発想し区民が選択する新しい自治ということで、自治の仕組みがというところですが、住民による協働の動きが広まっているようなこと。それぞれの特性を生かしたまちづくりが取り組まれている。区は区民の信託に基づいて、制度の監視や運営、セーフティネットの構築などに責任を持っている。必要な情報が多様な方法で入手ができる。身近なところで、集う場ですとか話し合いの場があって、運営も区民が行っているというようなこと。あと、外国人も責任を担って地域社会の決定に参加をしているというようなことでございます。
 二つ目の柱としては、さまざまな担い手による公共サービスの提供、そういった中から自分に合ったサービスが選択できるようになっていることというようなことを書いております。
 ページをめくっていただきまして、14ページでございます。ここでは小さな区役所でございます。ここでは地域内の公共サービスがさまざまな担い手によって適切に提供されるよう、その育成・監視、利用者の保護を区は担っているというようなこと。あと、計画的な基金の積立ですとか、公債費の管理によって、財政構造の改革に努めていくというようなこと。あと、現在も進めております「計画・実施・評価・改善」の流れを生かし、満足度の高い効率的な行政を進めていること。電子区役所を実現していること。ITを活用した質の高い都市生活の環境が整備されていること。施設については、適切な再配置が行われているというようなことを書いております。
 最後、4番でございますが、ここでは基本構想の実現のためにということで、これまで記述されていた内容と重複する部分もありますけれども、改めてここで区民の行動原則ということと行政運営の基本原則を掲げてあります。区民の行動原則といたしましては、地域社会をともにつくる、地域自治の実現、自助、共助、参加、協働ということを掲げております。行政運営の基本原則といたしましては、持続可能な行財政を確立する、公共サービスを多様な担い手に開放していく、地域での自己決定で課題を解決していく、そんな仕組みを支援するということでございます。最後のページにいきまして、開かれた公正な行政を確立すること、目標と成果による行政運営、行政組織の整備、自治体としての自己決定・自己責任というようなことを記述してございます。
 今、大急ぎで全体をごらんいただきましたけれども、この中で10年後の姿を描いているところでは、最終的に基本構想案とまとめる素案の段階までには具体的なものさし、基本構想審議会の方からも御提案があったような形で、その10年後の姿の実現の達成度をはかるものさし、指標を掲げていきたいというふうに思っています。また、冒頭申し上げましたように、今回ここでお示しをしましたのは、基本構想に盛り込むべき内容、構成案ということで、今後、さらに御意見をいただきながら、文章につきましても完成度を高めていきたいというものでございます。
 長くなって恐縮ですが、続きまして施設配置の基本方針案について御説明を申し上げます。
 初めにごらんいただきましたA4判1枚の資料の裏面を見ていただきたいと思います。ここでは初めに施設配置の基本方針案、その位置付けについて説明をしております。この新たな現在の基本構想の改定に向けた検討を踏まえまして、施設配置の基本方針案を示しているのがこの資料でございます。この方針に基づきまして、今後、施設配置の具体的な検討を進めまして、新しい中野をつくる10か年計画の中で具体的な施設数ですとか運営方法などを示していきたいというふうに考えております。構成としてはそこに掲げておりますが、内容については具体的にお手元にホチキスどめの資料、施設配置の基本方針案をお配りしてございますので、こちらをごらんいただきたいと思います。
 初めに、1ページ目でございます。検討の前提ということで、一つには中野区が施設が多いと。23区の中でも相対的に多いというようなことで、例えば高齢者の施設の数でいえば第1位でありますし、集会室についても都心区を除けば第1位というようなことで、非常に施設数が多いと。これらの施設を維持するために多くの職員が投入され、その維持と運営に関する費用は大幅に増加をし、また今後も増加することが見込まれているというようなことです。
 2番目に、区民のライフスタイルの多様化などにより、区民のニーズが大きく変化をしてきて、区では施設数は多いけれども、区民が求める施設サービスが不足しているというような、受給のアンバランスが生じているというようなことがあります。
 あと3点目としては、これまで公共サービスといえば行政サービスととらえがちなように、ほとんど行政サービスの専管領域とされていた公共サービスについても、民間業者ですとかNPOなど多様な供給主体が参入しているというようなこと、あと、区民の皆さんの主体的な活動を展開する動きが見られるというようなことがあります。
 次に、情報技術の活用、ITの活用などにより、非施設サービスへの転換を進めるとともに、指定管理者制度の活用など、民間の力を活用した施設運営が必要になってきていると。ITの活用というところで、具体的な点では例えば電子申請でありますとか、マルチペイメント、そういったものによって、窓口に足を運ばなくてもサービス提供ができると、そのようなことでございます。
 続きまして検討の視点ということで、「ゼロベースで考える」と副題をつけてあります。これからは、真に必要とされるサービスを見極め、それを区民に提供していくためにどんな施設が必要であるかということで、ゼロベースの視点で検討する。具体的に言うと(1)にありますように、今ある区の施設をすべて一旦ないものとして考えるということで進めるというものでございます。
 続きまして、新たな中野区基本構想が示す将来像を実現するために求められる施設の機能を明らかにすると。この機能の実現のために、次の考え方を基本として区有施設の再配置を行うということで、5点掲げてあります。一つは、民間のサービス提供の力を積極的に活用する。あと、情報技術の進展などを生かしていく。施設機能の複合化・多機能化など、施設の最大活用を図っていく。施設相互の連携により、新たなサービスを生み出す。最後に、民間施設との複合化、連携も視野に入れていくということでございます。
 3点目に求められる施設の機能ということでございますが、新たな基本構想では、区が直面していますさまざまな課題と危機に対してこれまでのやり方を続けるのではなく、持続可能な未来に向かって新しいやり方を描くこととしております。その現時点での大筋の考え方は先ほどごらんいただいたとおりでございますが、それらを実現していくために、今後求められる施設・機能はどういうものがあるかということで整理をしたものが、以下のとおりでございます。
 将来必要な機能ということで、ここで挙げている機能は必ずしも区が直接提供することではないということで、また、施設によらないで今後提供される機能もあるというものでございます。その機能といたしましては、乳幼児を保育するための機能から始まりまして、以下、2ページから3ページにわたりまして、乳幼児のこと、あるいは中学生や高校生の交流の機会を広げるための機能ですとか、高齢者や障害者が居宅で日常生活を営めるよう、機能回復訓練を行うための機能など、さまざまなこれから必要とされる機能を掲げております。ここで機能の列挙という形をとりましたのは、ここで現在ある施設でこれからも必要な施設というあらわし方をしますと、先ほど申し上げました、一たん施設をゼロベースで考えるという検討に進まないということで、機能の点から、その機能を果たすためにはどういった施設のあり方が必要なのか、必ずしも現在ある施設にこだわらないで、新たな施設の展開を考えていく。そのためにも、これはいわば発想の原点と言うものですけれども、この段階では機能という抽象的な表現にしております。
 次に、4ページをごらんいただきたいと思います。ここでは不用となる土地施設の活用ということで、その方針が簡単に述べてあります。施設数について見直しを行った結果、用いないこととなる土地・建物というものが出てきます。これらについては、可能な限り区の財産として保有しながら、その活用を図っていきたいと思っています。また現在、さまざまな理由によりまして、直接利用していない未利用地がございますが、これらについてもその有効活用を図るということで、具体的な活用例といたしましては、他の区有施設に転用することですとか、民間に貸与、無償あるいは有償ということがあるかと思いますが、そのことによって、民間施設を誘導するようなこと、あるいは民間に賃貸をする。今でも民間駐車場に賃貸をするなど行っておりますが、そういったこと。そして、それらの活用を図って、なおかつ区の今後の財政運営も踏まえまして、必要な場合には売却ということもあるということで書いております。
 以上が施設配置の基本方針案ということでございますが、次に5ページからは新たな施設展開の検討例ということで、今申し上げました施設配置の基本方針の考えに立って、今後新たに設ける施設、機能転換を図る施設の検討例ということで以下に示してあります。これはあくまでも現時点での検討例でありまして、その実現可能性も含め、今後十分に検討していく、そのための素材でございます。
 最初に、総合的な公共サービスセンター、これは現在、区にはないものでございますが、施設イメージとしては多様な区民ニーズにこたえて、施設機能の複合化ですとか多機能化を図り、区民相互のサービス提供により新しい公共サービスを提供する拠点。活動的な区民が交流しながら、利用者と提供者が一体となって新たな価値を創造し生み出す場。そこでのメリットとしては、サービス拠点としての集積性でありますとか、区民相互の融合による地域活力・活性化、新たな市場形成の可能性などが見込まれるとしています。想定される機能といたしましては、地域で在宅介護を支援し、保健サービスの提供と福祉に関する相談支援を行うための機能ですとか、親の子育てを支援するための機能など、以下、列挙してあるような機能を想定しております。
 次に、地域スポーツ・健康づくり施設でございます。ここでは生涯スポーツ社会の実現を目指して、身近なところで活用ができる、具体的に言いますと地域スポーツクラブというようなものが日常生活圏の地域の中で運営をされる、そんな施設を一つ検討しております。
 次に小中学校でございますが、小規模化のデメリットを解消し、集団教育を前提とした学校の活性化を図るというようなことで、次のページに移りまして、適正配置を実現し、より効果の高い教育を行う場ということで、これにつきましては、現在、教育委員会でも検討が進められている内容でございます。続きまして想定される機能ということで、そこでは児童、生徒を教育する機能ですとか、知力を高め、社会性を身につける。学校についての機能がそこに書かれております。次に、新しい子どもの活動場所、新しい児童館、青少年の活動場所ということで、一つには学校と地域を融合し、小学校に児童館機能を取り込むと。児童館機能が学校に入ることによって、そこで学校と地域がより密接に連携して子どもの遊び場が確保されていくというようなこと。あと、子どもの健全育成を地域全体で見守る場となっていくようなことと、青少年の活動する場ができてくるというようなことで、想定される機能ということで、ここでは仮に新型児童館A・B・Cというようなことで類型化して示してありますが、一つは放課後児童の保護とその遊ぶための機能、これは主に学校施設を活用したイメージでございます。次に、子どもの創造性を育む機能ですとか、子育てリーダーを育成する機能ということで、例えば今、中野区内にたくさんの児童館がありますけれども、それぞれがすべて同じような内容を整えているということで、なかなか個性的な活動が展開しにくいということで、例えばバンド活動ができるような防音施設が整った児童館があったらいいんではないかですとか、あるいは科学の実験ができる児童館があったらいいんじゃないかというような、そんなようなことがイメージをされております。次に、新型児童館のCということで、中高生が自由に仲間づくりや交流の機会を広げるための機能ということで、現在の児童館も18歳までの中高生を含めた子育ち支援の施設ということであるんですが、なかなか中高生としては利用しにくいというような声もありますので、中高生が伸びやかに自由にできる、そんな児童館をつくっていったらどうかというものでございます。
 次に、地域センターでございます。地域センターにつきましては、地域活動センターというようなものに転換をしまして、現在行っています証明発行など、いわゆる窓口業務については、他の手段に代替をし、拡充を図っていくということ。その一つとして、生まれ変わった地域活動センターの数カ所に窓口機能を併設するというようなこと。その地域活動センターについては、地域団体に管理を委託して、必要に応じ実施事業なども行うというようなものでございます。想定される機能といたしましては、自主的な活動ですとか公共・公益的な活動を行うための機能というようなものでございます。
 6番目、学校図書室については、一般の図書館サービスを提供する拠点として位置付け、連携を図っていくというようなこと。
 あと、公園サービスの緑地空間ということで、憩いの場として利用できるよう、再配置や統合を行い、規模の拡大などを図っていくというようなことでございます。想定される機能としては、安らぎや憩いの機能、地域交流の機能ということでございます。
 以上、大変駆け足で3点の資料について説明を申し上げました。それぞれ現在、検討をしている途上の資料ということで、その内容につきましては、文章表現が不十分なところ、あるいはまた内容によりましては一部重複をするようなところもございます。これらについては、今後、十分整理をしていきたいというふうに考えております。
委員長
 ただいまの報告について、質疑はございますか。
藤本委員
 まだこれからなんでしょうけれども、若干、資料ということも含めて、先ほど基本構想の答申の方で出ている中野の姿の12ページのところで、商店街が今、3,553ですよね、14年度は。商店街はずっと減り続けていますよね。10年後、4,800という数字をぽんと出していますけれども、そうなのという感じを一つは受けるんです。その辺が、どういう分析をされてこんな数字を出されているかというのがありますし、あと、ものさしの2の緑被率のほかはみんな14年度という、まあまあ最新のと。ここだけ10年度9.5%、今はどうなっているのというのは全然わからなくて、10年後と言われても、10%と言われても、この辺はちょっとあまりにも、きちっとしておかないと、もう随分緑被率というのは今までも議会でも何回も質問があって、区としては何もしていなかったのか。それにしても、10年度のこれを出されて、10年後10%みたいな、これはどうなのかなというのをちょっと感じたんですけれども、ほかでもまだあるんですけれども、とりあえずそれを、どんなふうな考え方でこれを、これは答申の方で出されているのでしょうけれども、区としてはどう受けとめているのか、恐らく区にそれだけの資料しかなかったのかなと思うんですけれども、緑被率、それにしても、それだったら、そういうものをデータとして区はすべきじゃないかなと思うんだけれども、どうなのでしょうか。
川崎計画担当課長
 まずこのものさしでございますけれども、現在の数値、これにつきましては、区の方から提供させていただいております。現在、区として提供できる数値の最新のものということで御提供申し上げておりまして、緑被率につきましては、平成10年度の実態調査の数値が、申しわけありません、現時点では持っているものの中では一番新しいというものでございます。
 そして次に目標数値でございますけれども、これは今回、基本構想審議会の審議の中から現状の数値をもとに、このぐらいの目標数値をということで御提案いただいたものでございます。確かに商店街数につきましても、委員御指摘のように実態として数が減ってきている中で、こういう目標値を掲げることができるのかということで、審議会の委員の中でも若干議論がございましたけれども、10年後の姿ということでこういう目標数値を掲げたいということで数値として掲げられたものでございます。なお、区としてこの答申を受けまして、基本構想を策定をするときに、改めてそのものさしというものも盛り込むことになりますけれども、今回、御提案いただいていますこういった数値につきましても、今後、御意見を十分いただいた上で基本構想に盛り込む数値ということで固めていきたいというふうに考えております。
藤本委員
 2番目の緑被率のは、区が持っているのは10年度しか持っていないということが問題なんで、そうすると、今から10年後と言われても、9.5が今、どうなっているかというのは把握していないわけじゃないですか。それで10%と言われても、これは全然ものさしにならないと思うんです。だから、なければそれをする必要はあるでしょうし、どのぐらいのことが調査に必要なのかわからないけれども、それがなければ、その基礎的なデータが持っていないわけじゃないですか、区は。持っていないところに問題があるんだけれども、持っていないとしたら、やはりそれは何らかの形でやるとか、10年後、どうなるという、今のパーセンテージがわからないで、10年後といっても、今から6年前のデータを基礎にして、9.5%を10年後といっても、もうこれから16年後に10%じゃないですか。だから、現在がどうなっているか。減っているのか、ふえているのかということをきちっと把握しないと、これはデータにならないでしょうということを言っているんです。そこの辺を調査されないまま、このデータを使われていくのか。調査をして、もう一度きちっとしたものでやっていくかというのは、随所にあるんじゃないかなと思うんですよね、こういう形でやっていると。どうなんですか。
川崎計画担当課長
 先ほど申し上げましたように、この数値につきましては、現時点で保有している最新の、最新といっても6年前のデータになってしまうということで、今委員が御指摘のように、向う10年間の目標値を定めるのに、6年手前の数値ということで、その点については今後、区としての基本構想案に盛り込む指標を作成する際については、十分考えてみたいというふうに思います。
藤本委員
 だから、データを再度、現在、最新のという、だから、それを調べられるのか。もうそれはしないで、平成10年度のデータでやりますということなのか。それではちょっと余りにもお粗末じゃないかなというふうに思うんだけれども、その点をもう少し明確にしておかないと、これがこういう形だと、ほかにも恐らくあるのかなと思うんだけれども、ほかは大体、14年度、15年度で出ていて、緑被率はかなり、今まで議会で随分質問が出てきているのに、区としてはこれだけのデータしか持っていないというところに問題ありだと思うんだけれども、でも、どうするのかということです。
田辺区長室長
 このものさしにつきまして、特に緑被率につきましては、委員御指摘の趣旨は十分私たちも承知をしております。このものさし全体の扱いにつきましては、今、川崎課長が御説明したとおりでございますけれども、緑につきまして、やはり区民の方々、特に審議会の方々が特に関心があったということも十分承知をしておりますが、基本構想の中で十分、現在の状況が把握できるかどうかというようなこともございますが、このものさしの扱いについてこれから適切な目標を区民の方々に示していけるものをお示しをするということで今後詰めていきたいというふうに考えています。
藤本委員
 ちょっとわからないんだけれども、調査を、だから、今が何%かというのがわからなければ、10%と言われても今は平成10年度より緑被率は下がっているのか、上がっているのかという把握ぐらいはできていないと、あるいは10%、9.8%ぐらいいっているかもしれない。とすると、そのパーセンテージはもっと高い目標を掲げないと。いや、もう10%でもともといいんだという形なのか。だから、現在のデータを持たないでこういう数値というのは、どこから出てきているかという部分、それは、いや、23区の平均がこうですよ。だからということなのか。その辺が現在の緑被率のデータを調べるというのは、やはりかなり大変な調査なのか。その辺も含めてそういうものでもある程度できる部分があるんじゃないかなと。そういうデータがないと、6年前のデータでこれから10年後の緑被率を出すのは、ちょっとどうかなというふうに思うんだけれども。
石井都市整備部長
 緑被率の調査でございますけれども、これは毎年はやってきておりませんでした。たまたま直近のデータとしては平成10年度に行っているということでございます。おっしゃるとおり、それでは年々ふえているのか、減っているのかというその後の状況というのは調査をしておりませんので、実態の把握ははっきり申し上げればできていないと言わざるを得ないかなと思っています。ただ、この緑被率の調査の実施につきましては、私もはっきりとした調査期間というか、把握はしておりませんけれども、なかなか分析には時間がかかるというふうには聞いております。また、予算面その他、ちょっと検討をしてみたいというふうに思います。
藤本委員
 例えば杉並の場合の基本構想は、緑というのが一つのテーマになっているんですよね。だから、そういう分析、過去から現在からというような形のデータをきちっと把握して、基本構想をまとめられているんです。とすると、やはりその辺も必要かなというふうに思いますし、議会でかなり質問はされてきているのに、やっていないんだなという感じがするのと、それから例えば、本当にぼんぼん飛んじゃって申しわけないんですけれども、14ページに保育園の待機児童数というのがありますよね。現在、164人、これはもう本当に最新のデータですよね。これは10年後に0と。これはもう本当にぜひというか、もっと早くやってほしいという。でも、一方で少子高齢化の高齢化社会の特養に入る待機している人たちがいますよね。何年も待機していますよね、それこそ。そういったものはどこにもこれは書いていないような気がするんですけれども、それは区の目標には何もならないのか。そういう少子高齢化社会でまさに必要な施設じゃないですか。江古田にこれからつくる、そういう施設がなお必要というような、そういうものがこれを見る限りはちょっとないような気がするんですけれども、その辺はどんな検討がされて、なぜそういうデータというか、そういう考え方が示されていないのか。
川崎計画担当課長
 将来像では確かに介護を要する高齢者が安心して暮らせるということがありますので、その尺度の一つとしては、今委員がおっしゃったような保育園と同様に特養の待機者数というようなことは一つものさしになり得るだろうというふうに思います。それが現在、ここでは盛り込まれておりませんので、これにつきましても、区の構想案を策定する中でどういう数値が盛り込めるかについて検討していきたいと。
藤本委員
 これは答申案だからだけれども、区はデータを出していると思うんですよね、そこに、行政側が持っているデータを。だから、現在、例えば非常に難しくなっているのが、かつて行政がやっていた部分が民間のというか、介護保険制度がということで、どのぐらい把握しているのか。どういう形で待機しているのかという部分がきちっと把握されていないと出てこないわけじゃないですか。どれだけの施設が、それが民にしても、そういったものは民がつくろうが官がつくろうが、結局、区民生活にとっては重要なことじゃないですか。それが少子高齢化でこれから非常に重要な部分が完全に欠落しているんですね。待機児童の方は、恐らくこれは保育園で区は把握できている。でも、私たちももう随分いろんな相談を受けるのに、待機している介護を必要としている人はいるわけです。そういったことは、区は何も、当然、区がデータを出していれば、答申に盛られるのでしょうけれども、区が結局そういうデータを持っていない、あるいは持っている、その辺も含めて、ちょっとお話ししていただきたい。
菅野保健福祉部長
 まず、今お話があるこの基本構想審議会の答申の中に、その特養待機者の数字が入っていないのはなぜかというような御質問につきましては、区といたしましてある程度いろんなデータを出しておりますので、その中で基本構想審議会がこういうものを尺度として出そうということで決めたことでありまして、区といたしましてどうということを考えてやったわけではございませんので、あくまでも基本構想審議会としては尺度としてはこういうものを持とうという御判断があったわけです。では、今度区としてはどうかというようなことにつきましては、先ほど川崎課長からお話がありましたように、区としてのそういったこういうものさしをつくるときに、どういうものをものさしとしてこれから出していくかにつきましては、これから十分検討したいと思っております。特養の待機者につきましては、今委員もおっしゃいましたように介護保険になりまして、極めて把握が難しくなりました。つまり、要介護であれば誰でも申し込めてしまうということから、基本的にはやはり物すごくふえまして、なかなかそのことの数字が減ることが目標として示せるかということにつきましては、示せるかもしれませんので、ちょっとこれから検討しますが、なかなか前と違って非常に難しい状況になっています。そこで、区といたしましては1月からこれまでのように、特養の待機者につきまして早く申し込みの順に入れるというのを改めまして、各区内の特養につきましては、困窮度を調べまして、困窮度順に入れると。つまり、幾ら早く申し込んでももうだめで、困窮しているかいろいろ調べた結果、非常に緊急度の高い方から入所させるというふうにしましたので、そういう面でいきますと、今後はこの尺度につきましては、いろいろ検討する必要があるという中では、特養の待機者につきまして、もしかしたら尺度に入れるかもしれません。それからもう一つは、これからの高齢者福祉を考える中では、在宅福祉ということをどんどん進めてまいりますので、やはり尺度としてはもう少し在宅福祉の中で、在宅の中で暮らせる方がどのように暮らしていけるかというような尺度も非常に重要になってくるのではないかということで、先ほど申しましたように、これからこの尺度につきましては、どのようなものがいいかにつきましては、十分検討したいというふうに考えております。
藤本委員
 いずれにしても、これからまだなんですけれども、今の区として非常にデータが難しいというか、従来とは違って、逆に範囲が広がっているという部分があって、今部長さんが説明されたような部分もあるけれども、でも、なかなかそういう説明されたような優先度という形も必ずしも、じゃあという形にはなっていないのも現実なんです。それで、いずれにしても、そういう考え方で区としては例えば中野区内に特養のそういう施設がこれから必要になってくるのか、さらに。在宅をということにしても、区内としてはこの10年間の間に中野区内に特養施設はやはり何カ所かは必要であるというようなことでという考え方、それで、なお基本は在宅と。でも、もう特養はそういう施設は必要ないという考え方、その判断ですよね。その辺はある程度明確な形の考え方というのは出しておく必要があると思うんですよね、少なくとも基本理念と10か年計画と結びついてくるときに。だから、その辺が非常にあいまいな形というか、それが出ていない。子育ての方は出ているんだけれども、高齢者の方のそこの部分が在宅を基本なら基本でもいいにしても、デイサービスセンターとか、そういういろんなことと同時に、でも、施設的に中野区は不足していないのか、不足しているのか。それぐらいはきちっと行政としては把握する必要があるんじゃないですか。その辺が何かこれを読む限りは余り出ていないんです。出ているんだったら、ちょっとここに書いてありますというのを説明していただきたいんですけれども、私は今の御説明を聞いている中では出ていない。でも、ますます高齢化していくわけですから、そういったことは必要なことだと思うんですけれども、その辺についてもちょっとお考えをお聞きしたい。
川崎計画担当課長
 今、例示で出されました、例えば介護を要する高齢者の皆さんへのサービス提供、施設サービス、在宅サービスというようなことがありますけれども、これらにつきましては、介護保険の事業計画などを検討する中で、具体的な現状がどうであるか。将来のサービス見込量というようなことで、基礎的なデータということでは区としてはつかんでおります。そういったものについても、この審議会の審議の中で必要に応じ資料という形で提供させていただいております。そのほかにも、区としてそれぞれの個別計画あるいはその年々の事業計画を定める上で、さまざまなデータを集め、それに基づいた施策展開をしておりますので、そういった内容については資料は持っております。今、具体的に、その特養の今後の需要数と供給数というのは、今手元に資料はございませんけれども、それについてはそれぞれ所管の方で数値の把握をしているということでございますし、また、今後、構想案の中に盛り込む数値、ものさしを考える際には、そういったものも改めて見渡した上で、ものさしというか、指標をつくっていきたいというふうに考えています。
藤本委員
 今の、だからその基本構想とあと10か年計画の中に、例えば学校の統廃合とか、いろんな考え方も出ていますよね。地域センターも出ている。学校の統廃合なんかをしていくということの中には、当然、そういう統廃合をして、そういう特養の施設とか必要な施設をつくっていくということは含まれてくるのかなというふうには思うんですけれども、いずれにしても、そういうものが余り見えていないのか、あるいは、いや、ここにこういうふうに書いてありますよというのがあれば、ちょっとそれをお示ししていただきたい。いや、それはまだ書いていませんよということならば、そういうふうに説明していただければ。それは必要なことなんではないかなというふうに思うんで。
川崎計画担当課長
 現時点では、その具体的な将来の必要とされる施設数については答申の中にも、またきょうお示しをしました検討素材の中でも具体的なものは出てきておりません。今後、先ほどお示しした、これから必要となる機能とあわせ、また、具体的なデータ、今後の高齢者の人口の推移ですとか、子どもの数の推移、そういった需要も十分見極めた上で、具体的なサービスの供給量、それが施設という形で供給をされるのか、あるいは在宅のサービスという形で供給をされるのかということがありますけれども、新しい10カ年計画の中で、それらについての全体的な供給量についてはお示しをしていきたいというふうに考えております。
岩永委員
 きょういただいたこの検討素材、基本構想の方針案について等々、この場で見たのでまだ十分読み込めていないということをちょっと意識しながら、何点かお聞きしたいんですが、まず出された検討素材の1ページにあります中野のまちの基本理念として区民憲章をまとめるということが出されています。区の方で出した検討素材は、区民が共有する理念を区民憲章としてまとめるというふうになっていますが、一方、答申の方は区民と区の普遍的な共通の目標として区民憲章を定めるというふうになっています。この答申と区が出した検討素材のところを比べますと、区が入っておりません。その意味で、なぜ区ではなく区民が共有するというふうになったのか、そこをまず教えてください。
川崎計画担当課長
 区民が共有する理念ということで、ここでタイトル付けで「区民」ということでしておりますけれども、これは当然、中野区の主体者である区民ということで区民と表現をしてございます。
岩永委員
 私がお聞きしたのは、区民憲章を定めるということで、一方では答申では主体者である区民と行政を進めていく責任を負っている区の両方の共通の目標としてというふうに出されていて、一方、区が出してきたのは、区がなくて区民だけ、区の主体者としての区民だけを共有する理念というふうにくくってあるという意味で、なぜなのかというふうにお聞きしたので、もう一度、なぜ区がないのか、教えてください。
川崎計画担当課長
 ここでは、先ほど申し上げましたように中野区の主体者である区民ということで区民が共有する理念ということでございますが、行政主体である区というものは、その区民の皆さんの信託を受けて行政を展開するということで、ここでは区民の皆様が共有する理念ということであらわしているものでございます。
岩永委員
 私が聞いている意味が、私の言い方があれなのか。要するに、区民というのは答申の方も区が言っているのも、位置付けは同じだと思うんです。ところが、この区民憲章の中に、区の方の案には区がないということで、なぜなのかというふうにお聞きしたんですが、多分、再々度お聞きしても同じようなことだろうと思うので、これについては引き続きいろいろまたお聞きをしながら、議論していきたいと思います。
 もう一つですが、この中身として答申で出されてあります5点、それぞれこの枠の中に入っています。ただ1点、答申の方にあります私たちは参画と協働によって中野の自治を発展させますという部分が、区の検討素材の枠の中にはありません。さらに、区の方では私たちは自己決定と自己責任によっていきいきとしたまちを形成し、というふうになっています。一つは、なぜ参画と協働によってということがないのか。そしてもう一つ、この自己決定と自己責任というのを区民憲章に入れるというその考えは、何なのか、この2点教えてください。
川崎計画担当課長
 参画と協働によって中野の自治を発展させる、中野のまちをつくっていくということで、ここで後段のところでいきいきとしたまちを形成し、真の豊かさの実現を目指すというようなことで表現をされておりますが、自己決定と自己責任、これにつきましては、自治体もそうでありますし、また地域社会においてもやはりまず自己で決定をしていただきまして、それに基づく行動結果については、やはり自己責任ということで取り組んでいただきたいというようなことで表現したものでございます。
岩永委員
 聞いたことに答えてほしいんですが、要するに答申では区民憲章の中に参画と協働によってというふうに、文言として盛り込むというふうな答申がされています。それが、区が出した検討素材の中にないのはなぜかということなので、もう一度答えてください。
 それから自己決定と自己責任というのは、今課長の御説明はこの文言どおりの御説明であって、そのことを聞いたのではなくて、例えば自己決定や自己責任をとるという場合には、必ずそれはそれだけで存在するわけではなくて、決定をする過程の中でどういう情報が提供され、どういうものが提供され、どういう状況の中で自分が自己決定をしなければならなくなるのか。そして、その中でとった決定に対して、どういう責任をとっていくのかということというのは、いろんな場面場面で違ってくるわけです。それがこの憲章の中にこういうふうに入っているので、あえて憲章の中にこういうふうに入れた、そういうことについての考えは何なのでしょうか。2点をもう一度答えてください。
川崎計画担当課長
 参画と協働によって中野の自治を発展をすると、これはそこに書いてあります自己決定、みずから決定し、いきいきとしたまちを形成をする、つくり上げるというのがまさに主体的に自治を築き上げていくことというふうにここでは考え、表現をしてあります。
 自己決定と自己責任について、当然、そのような行動をとるためには、十分な情報ですとか機会が必要になってくるわけですけれども、それについては、後段の中野の将来像の中でも幾つかの場面で十分な情報提供ですとか、そういった事柄については記しているところでございます。
岩永委員
 これも何かすごく、自己決定と自己責任は参画と協働とイコールであり得ないわけですから、これについてもまたちょっと議論をしていきたいと思いますが、きょうはちょっと時間もあれなので、次にします。
 さらに進みまして、区の検討素材の4ページの自立してともに成長する人づくりのところに、1番目の○ですが、子どもをはぐくむ家庭がしっかりと形成されというふうにあります。この家庭がしっかりと形成されというふうに区の検討素材の中に出されているこの考え方は、どういうことでしょうか。
川崎計画担当課長
 これにつきましては、子育て支援ということで、ともすれば子育てをする世帯を周りが支援するというところに重きが置かれがちですけれども、やはり基本となるのは、その子どもを育てている一つひとつの家庭がしっかり形成されることが必要であろうと。その上で、地域全体でそれを支える体制がということで、まず初めにその基礎となる家庭を表現したものでございます。
岩永委員
 そうすると、この考え方には区民ワークショップで検討された第2分野での検討、例えば子育て・子育ち支援等々に対してのワークショップの考え方は、この部分には反映されていないということでしょうか。
川崎計画担当課長
 そのワークショップのどこの提案を受けて反映をされていないというのは、ちょっと今定かではありませんけれども、ワークショップの方でも全体で言っているワークショップ、審議会でもそうですけれども、子育てを社会全体で支える、そういったことはしっかりここには盛り込まれているというふうに。
岩永委員
 実はワークショップの最終報告があったときに、この家庭に対して第2分野がどういうふうに審議をしたのかというようなことで質問があって、それに対して第2分野では家庭に対しては、家庭に対する意見を基本構想に盛り込むのかどうかというような考えも含めて、やはり基本構想としては社会や地域が何をすべきかという視点が大事ではないかということから検討したというような報告がありました。そういう立場から検討したワークショップの立場と、今言われたような、まず家庭が、先ほど課長が子育て支援ということになると、まず周りが何をするかということに重点が置かれがちになるというような前半の御説明からいけば、必ずしもワークショップの考え方が反映されていないのかなというふうに思ったものですからお聞きをしたんですが、そのあたりもう1度、基本構想ですから、家庭が何をするかということはあるにしても、やはり行政を含めてどういうかかわり方を、社会的にどういうことをするのかということが検討されるし、家庭のあり方というのはその時々や、またその地域などの社会環境や経済状況のあり方によって変わってくるわけですから、そういうものに対してどういうふうに考えているんでしょうか。
川崎計画担当課長
 きょうお手元にお配りした資料、それぞれワークショップでどういう提案があって、審議会答申がどういう答申になっているかというのがありますが、その9ページをごらんいただきますと、確かに区民ワークショップの方の提案からは、今、委員がおっしゃった視点での提案です。それに対しまして、基本構想審議会の答申の13ページをごらんいただくと、家庭を基本に地域全体で子どもを育みということで、審議会の中でもやはりまずは家庭がしっかり形成されることが大事ではないか。あと、区民ワークショップから提案をされているような、その家庭では追い切れないものについては、地域全体で支える。あるいは行政がしっかり支えるというようなことが必要であるということで、子どもを育む家庭がしっかりと形成されということが前置きされることによって、その地域が支える、あるいは行政が支えるということが薄まるものではないというふうに考えております。
岩永委員
 これについても、きょうはお聞きするだけにしたいと思います。
 それからもう1点、11ページだけではなくて、先ほどの施設配置の基本方針案との関係でもあるんですが、学校図書室と地域図書館の複合的な活用により、区民が身近な場で主体的な学習活動に取り組んでいるというふうにあります。その学校図書室と地域図書館というのは、法的な存在そのものも違いますし、果たしている役割もそれぞれ違うんですが、ここでこういうふうな形で一括して書かれている上に、基本方針案では先ほど御説明いただいたように学校図書室で図書館サービスを提供する拠点にするんだというような御説明がありました。ということで、一つは図書館についての区の考え方というのは、どういうことなんでしょうか。
川崎計画担当課長
 今、委員がおっしゃったとおり、確かに法体系などでは分かれています。いわば縦割りになっているわけですけれども、その縦割りの枠を越えて、区民の皆様により豊富なサービスを提供する、その手だての一つとして、枠を越えた連携のあり方があるのではないかと。今の一般の図書館と学校図書室が連携をすること。例えば、その相互の間で区民の皆さんの図書のリクエストにこたえられるとか、例えばです。これはまだ検討途上の話ですけれども、そういったことです。それが何の実現を目指すのかということは、これはやはりそこの図書館で提供するサービス、これをより豊かなものにしていく。そこで求められるサービスを豊かにしていくということがその目指すところでございます。
岩永委員
 そうしますと、図書館サービス、それはじゃあ、今の図書館サービスを前提にした上で、今御説明いただいたような縦割りの枠を越えた連携をするという考え方なんだというふうに理解してよろしいのでしょうか。
川崎計画担当課長
 済みません。今の図書館サービスを前提にというところの、その前提をどこまで含めるかというのにもよりますけれども、今、施設のあり方についてはゼロベースで考えているということを先ほど申し上げました。したがいまして、その図書館でのサービスのあり方についても含めて、今現在、検討を進めているところですので、完全に今の図書館のありようそのままが前提ということにもならないかなというふうに思っております。
岩永委員
 そうしますと、じゃあ、図書館のサービスは基本的には区としては学校図書室を基本にして図書館サービスの提供をしていきたいというふうに考えているということになるんでしょうか。
川崎計画担当課長
 私が申し上げたのは、先ほど申し上げましたように二つの図書サービスのありようがある。それを枠を越えて連携をしていくということが一つです。ですから、一方の従来型の図書館というのも当然あるという前提のお話をさせていただいています。ただ、それが現在の中野区における図書サービス提供のあり方がそのままそれを前提として、さらに学校図書室等が加わると。それが相互に今のままでつながるかどうかということについては、これから検討したいというものでございます。
岩永委員
 なぜしつこく聞いたかというと、例えば求められる施設の機能というのが施設配置方針の中にありますが、この中に図書館のサービスのことが、今課長に御説明いただいたように、従来型の図書館サービスもあるということが言われましたけれども、そういうことが触れられていないものですから、あるのは一言、良質な知的資産というのがあるんですね。わからないということもあって、お聞きをしました。これについてもまた、これからの議論ということになるんだろうと思います。
 それから、13ページの中野に住む外国人は区民として責任を担い、地域社会の決定に参加し、協力してまちづくりが行われているというふうにありますが、この中野に住む外国人がこういう形で責任を担っていくということについて、当然、責任を担うということは、一方ではきちんとした参画をする、それはあらゆる場面で、政治的なことも含めた参画が保障されてこそ、責任を果たし得るんだろうと思うんですが、そのあたりはどんなふうにお考えでしょうか。
川崎計画担当課長
 この点につきましては、先ほどごらんいただきましたその13ページで、地域社会の決定に責任を持って参加をできるということで表現をしたつもりでございます。
岩永委員
 区民としての責任を担いということは、当然、区民として責任だけじゃなくて、参加をしていく権利等々もあるわけです。決定をする。例えば、今の区政に対して政治的に、言ってみたら、例えば投票していくとか、もろもろのことを含めた、そういうことがあった上でということになると思うので、一つはこの中野に住む外国人はという範囲の問題、それから、そういう持っている保障されているもの、そういうものについて、どんなふうにお考えでしょうかとお聞きしたんです。
川崎計画担当課長
 済みません、今、13ページのところを繰り返しを申し上げてしまったんですが、一方で6ページをごらんいただきますと、区民が発想し、区民が選択する新しい自治というところで、1番の柱の最後の○、中野に住む外国人は地域社会を構成する区民として地域の中でいきいきと暮らしている。この地域社会を構成する区民としてということについては、区民としてのさまざまな参加をしていくということを意味しているものでございます。
田辺区長室長
 この基本構想、構成案の全体でございますが、具体的な施策ですとか事業につきまして、現在、庁内で10か年計画という形でまとめるという作業を先ほど川崎の方からもお話をさせていただきました。その中で、今、この構成案に盛り込まれております一つひとつの表現に具体的にどういう事業展開、あるいは施策ができるのかということもありますし、それから区民の方々の中でどうした仕組みがこうした地域の決定をしていくかというというようなこともあわせまして検討したいというふうに考えております。その中で、今御提案のありましたような区内にお住まいの外国人の方々に対しての視点を持って検討したいというふうに考えています。
江田委員
 初めていろんな資料をいただきましたので、改めて全体としては読み込んだ上でまた質疑の機会をいただきたいというふうに思います。
 それで、幾つかお聞きしておきたいのですが、一つは、5月に区民説明会を集中的に行うということですが、これは資料は何と何を使って行うのか、まずその点をお聞きします。
川崎計画担当課長
 資料といたしましては、今回をお示しをした3点の資料、これが基本となりますけれども、現在、この策定作業というのは日々進んでおりますので、その時点でさらにこれから一歩進んだ検討内容についても、その時点でまとまったものをお示しをして、意見交換をしていきたいというふうに考えております。
江田委員
 今おっしゃったのは、この検討素材として出された、この構成案と基本方針案と、この3つが基本ということなのでしょうか。
川崎計画担当課長
 そのとおりでございます。
江田委員
 それで、こちらの答申がありますね。この答申はいろんなことが書き込んであるんですが、この基本構想の構成案の中にこれが取り込まれたものと、相当変わった部分とありますよね。主なものだけ紹介していただけますか。どこら辺が変わっているのか。つまり、端的に言いますと、これでいきますと例の地域ガバメントの問題が大分ありましたよね、これでは。この基本構想の構成案の中では、そういう形では出てきていませんね。ですから、そういう大きく変わっている部分、そういうものが抽出して説明できれば、そこら辺を御説明いただきたいということなんですが。
田辺区長室長
 この基本構想につきましては、1年余り基本構想審議会で議論していただきました。また、御承知のようにその中にはワークショップもございました。そうした経過を踏まえまして、今回、基礎となる考え方とこのペーパーで出させていただいております。それを凝縮してまとめたのが構成案ということになるわけですけれども、今、委員おっしゃいました地域セルフガバメントにつきましても、基本的な考え方は私たちは1回受けとめた上で、この検討素材の中に書いてあります。ですので、地域で自己決定をしていく仕組み、自治の仕組みが効果的に機能するまちという中で、13ページでございますが、地域では地域課題の解決についての話し合いや共同行動など、住民による協働の動きが広まっているというところで今回はまとめさせていただいています。大きく変わった、全く相反するような提案を今回、構成案の中に盛り込んだということは、私ども認識をしておりませんで、そうした考え方を踏まえた上で、これにまとめさせていただいております。地域セルフガバメントで申し上げますと、こうした新しい仕組みについては、区民の中でもこれからも議論していかなければいけない課題というふうに考えておりますで、今回はこうした表現でとどめさせていただいておりますので、大きく修正したという認識は今回はございません。
江田委員
 今御説明いただいたようなことをまとめてお聞きしたかったわけなんです。つまり、この中では地域セルフガバメントという形で、あとのワークショップの段階でも相当書き込んでいますよね。そういうものが区の基本構想として行政側が即取り入れられるものか、さらに今後の検討課題になるものか、いろいろあるだろうと思うんです。私が気がついた一番特徴的なのは地域セルフガバメントだけれども、そのほかにそういった斬新な提案がされているけれども、現状の中ではまだ取り込めていないというか、今後の検討課題になっているというようなものがあれば、御説明いただきたいということです。
川崎計画担当課長
 大きなところでいいますと、今、委員から御指摘があったセルフガバメントという言葉を直接使うかどうかということだろうと思います。そのほかにも、基本構想審議会の答申の中の表現で、今回示した構成案の中にないものはいろいろございますけれども、基本的なポイントにつきましては、すべてその要素は盛り込んであるというふうに考えております。先ほどごらんいただいた基本構想の基礎となる考え方という資料をごらんいただくと、基本構想審議会、そして基本構想の基礎となる考え方ということで対比をして示してありますけれども、この基本構想の考え方に基づいて構成案を組み立てているということでございますので、基本的な事項については盛り込んでいるというふうに考えております。
江田委員
 そういう答弁であれば、それで受けとめますけれども、今、答弁の中にも幾つかありますというふうにおっしゃいましたね。ですから、そういうものがあれば、せっかくこういう資料として出されているけれども、僕たちはこれは今もらったばかりだから、読み込む時間がないから、ここが特徴的なところですよとか、ここは少し今後の検討課題になっていますとか、そういう説明はできませんかということを申し上げているわけです。いいです、これは。改めて質問させていただきます。
 それから、今も少しありましたが、施設配置の基本方針ですけれども、求められる施設の将来必要な機能ということでずっと羅列されてありまして、そのあとに新たな施設展開の検討例ということでずっと出ております。これは例えば中間的に5月の段階か6月の段階かわかりませんが、8月の素案決定以前に議会に、大体こういったことが考えられているという程度のものは出されてしかるべきだというふうに思うんですが、そこら辺はどのようにお考えでしょうか。
川崎計画担当課長
 先ほど申し上げたように、今現在、検討を進めております。その検討過程で具体的なものが出て来次第、当委員会にも御報告を申し上げたいと思っています。
 また、先ほど御質問があった5月20日からの区民との意見交換の場でも、ここの資料では抽象的に過ぎる部分もございますので、それについてはその時点でできる限り、もう少し具体的なイメージがわく資料をつくりたいというふうに思っておりますが、当然、その資料ができた段階では、まず当委員会に御報告をさせていただきたいと考えております。
江田委員
 これだけでは全然イメージがつかめませんので、なるべく早くいろいろ議論ができるような素材を出していただきたいというふうに思います。
 それで、先ほど岩永委員からこの基本方針案の6ページの学校図書室のことで質問が出ました。ここを読んでみますと、図書館サービスを提供する拠点として学校図書室を位置付け、連携を図り、一般利用を可能とするというふうになっておりまして、拠点として学校図書室を位置付けるというふう書かれているんですよね。ですから、こういうふうに書かれている以上、もう少し踏み込んだイメージが当然あるんだろうと思うんです。というのは、図書館と今ある一つの中央館と七つの地域館の持っている機能やそれからキャパシティの問題も含めまして、学校図書館とは全然違うわけですよね。それが学校図書館を拠点として位置付けるというふうになると、一体どういうことを考えられているのかということを、当然、疑問として思いますし、今まで多分、こういう位置付けはされていなかったと思うんですよね。こういう位置付けが出るというのは、当然、何らかの具体的なイメージがあるんだろうから、それをお聞きしたいということが私も全く同じ疑問を持つんですが、もう一度お願いします。
川崎計画担当課長
 これは冒頭申し上げましたように、現時点での検討の素材ということで、こういった視点での検討をしているということで、それ以上、今ここで具体的に御説明できる内容はございません。
江田委員
 そういう答弁であれば、これは検討例なんですから、既に私たちはこういうことを検討していますと。ある程度のイメージを持っていますというのがなければ、検討例として掲げること自体が不適当なんじゃないですか。そのことを指摘しておきたいと思うんですが、答弁ありましたら。
田辺区長室長
 今回お出しをしております新たな施設展開の検討例ですが、これはこの施設配置の基本方針にもありますように、今、施設が持っております施設のハードといいますか建物と、それから、そこにあります機能、学校図書室でいえば図書、あるいは非常勤の職員も配置されておりますので、人的な資源といいますか、こうしたものが、こういう図書室だけではありませんけれども、全部の区の施設にほかの有効活用の仕方があるのではないか。それから、類似の施設と連携をとることによって、より充実したサービスが区民の方に提供できるのではないかということで、一つここで例示として掲げさせていただいております。具体的には、図書館と連携することによって、先ほど川崎が申し上げましたように図書サービスをそこで図書館から、図書館の本を情報を交換しながら、そこの図書館から学校図書室に提供できるというようなこと、あるいは職員同士で連携し合って情報がより提供できるというような、これも具体例的な個別の例でございますが、そうした視点で今、検討しているということで、今施設が持っている機能と人的な機能、そうしたものがより充実したサービスにつながるという視点で検討しているという意味でございます。
江田委員
 これ以上申し上げませんが、それは検討例として挙げるということとはまたちょっと違うと思うんです。要するに、図書館サービスを提供する拠点として学校図書室を位置付けると書いてあるわけですから、今おっしゃっていることと意味が違うと思うんですよ。わかりますか。図書館サービスの拠点として学校図書室を位置付けるということですから、今おっしゃったレベルが違うということを申し上げておきたいと思います。
 それから最後にしますが、あとで委員長にお願いさせていただきますが、質問としては最後に、岩永委員がこれも先ほど指摘した点なんですが、基本構想の構成案の1ページの括弧書きの中の自己決定と自己責任によっていきいきとしたまちを形成しという部分なんです。上の黒丸の四つについては、これはこれだけで十分かという点はあるとしても、非常に素直に読めるんですが、五つ目は自己決定と自己責任によってという文言になっていて、本文の方にも何回も出てくるんです。僕は自己決定・自己責任というのはある面では全くそのとおりだと思うんですが、しかし、いろんなレベルがあります。行政の立場からの問題もありますし、それから例えば自分の直接生活にかかわっている問題とか、あるいは自治活動の部分における自己責任・自己決定とか、そういうさまざまなレベルがあって、あまりにも広過ぎると思うんです。このこと自体が、自己決定・自己責任ということ自体が憲章の中にずばっと入ってくることによって、非常にある意味では理解にしくくなる。ある面では違和感が出てくるのではないか。そういう意味では、この部分については私自身の立場や考えを抜きにしても、こういう書き方というのは一般的に言って少し乱暴過ぎるのではないかというふうに思います。その点についてはいかがですか。
川崎計画担当課長
 確かに自己決定・自己責任というさまざまな場面、レベルですとか範囲というのがあるんだろうと思いますけれども、そのさまざまな場面で自己決定・自己責任ということだと思います。それで、乱暴というお話もありますが、前段のところでお互いを大切にする。あるいはみんなの幸せを考えて暮らすという、そういった基本があった上での自己決定・自己責任で自分たちのまちをつくるということで私どもはここに置きたいというふうに考えております。
江田委員
 そういうふうに言われるんでしたら、もう一度聞きたいのです。一体、自己決定・自己責任というのは何のことを言っているんですか。
川崎計画担当課長
 その枠組みのすぐ下にありますけれども、個人の自立と自己責任を前提として、自助・共助・公助の仕組みが区民みずからの参加と意思に基づいて形成・運営されるというようなことも書いてありますけれども、その自分たちのことは自分たちでしっかり考え、決定をしていきますと。その決定をした内容については、自分たちでしっかり責任を持って進みますと。ただ、その責任を持って進むというときに、当然、社会的な責任、行政的な責任というものもありますので、それは個々具体的場面で判断をしていくということになろうかと思います。
江田委員
 総じて言いますと、あまりにも広過ぎるんです。例えば、先ほど高齢者の問題が出ていました。今、高齢者の人たちが、例えば施設に入ったりとか、こういうサービスも受けたいとか、いろんなものを持ってしまって、それが自分で決定して、自分で選べるような状況にはないわけです。それから、高齢者以外でも今の大変な暮らしの中で、生活が極めて困窮していると。職にもつけないというような人たちがふえていく中で、本当にすべての区民に区民憲章として自分のことは自分で決めなさいと。自分で責任をとりなさいというような言い方ができるような、そういう社会かという問題が、そういう問題だっていろんな形で出てこようと思うんです。そういう意味では、ここは少なくとも区民が共有する一番基本になる部分ですから、そこに自己決定・自己責任ということで盛り込んでいくということについては、あまりにも乱暴ではないかということを再度申し上げておきたいと思います。これについては、さらに議論の場があろうと思いますから、答弁があればお聞きしますが、改めてまた議論させていただきます。
委員長
 ちょうどここで3時になりましたので、休憩を入れたいと思います。よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、15分間、3時20分再開として、委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時02分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時25分)

大内委員
 なるべく簡潔に。
 ちょっと資料の扱いなんですけれども、これはいただいたのが基本構想とワークショップのがまとめてあって、これは要するに区民の方が中心になってまとめた審議会答申で、構成案というのは区が関与してある程度まとめて、そして区がまとめて、この施設配置の基本方針というのは区がつくったの。この基本構想の基礎になる考え方は誰がつくったのですか。
川崎計画担当課長
 まず、この答申の中の最初は審議会答申です。その後ろについているのが区民ワークショップの議論の結果でございます。それを踏まえて答申が出て、それを踏まえて、今度は区としての基本構想の考え方をまとめました。それの動きを示したものが、ワークショップの提案であり、次に基本構想答申、それをもとに考え方というものをまずまとめまして、それを基本構想の構成案という形で区としてつくったものです。この段階ですと、ここに至るまでにさまざまな議論がされていますので、それが全部盛り込まれているわけではありませんので、その要素を盛り込んだ。今後は、今までの議論を踏まえてしっかりした肉付けをしていくというものになります。施設配置計画につきましては、この基本構想の考え方、それに基づいて今後の施設をゼロベースで考えるということで、これは区が行政として考えたものでございます。ただ、そのベースとなるのは、区民の皆様の議論を踏まえてのものということでございます。
 それで、では、具体的にでき上がるときはどうなるのかということなんですけれども、この基本構想の構成案、これに肉付けをしていったものが基本構想となりまして、それとあわせて10か年計画の行政計画ができ上がります。その中にこの施設配置も含めて盛り込むという、その二つのセットということで、議会に御提案させていただくのは基本構想の案ということで、この内容をさらに内容を盛り込んだものということになります。
大内委員
 ということは、この一番大きいA3判のやつは、区民ワークショップがあって、基本構想審議会があって、基本構想の考え方は区がつくったと。じゃ、これは要はこっちが基本にあって、これに区の考え方が入っているということは、基本的に同じこと、同じことじゃないんだけれども、こっちを交えて基本構想を考えて区がまとめたということでいいわけ。
川崎計画担当課長
 はい、そのとおりでございます。
大内委員
 ちょっとちゃんと読んでいないから、何となく区民のワークショップの提案を読んで、基本構想の審議会答申を読んで、基本構想の考え方が必ずしも一致しているようには、見えるところと見えないところといろいろあるんですけど、それは置いておきまして、単純に、まずこのゼロベースで考えていくということに当たって、片一方で職員数を2,000人まで下げるという意見があって、ゼロベースで考えると言った場合に、じゃあ、職員数は2,000人というものはなくなるんですかと。要するに、そういった考え方、施設がこうできていて、職員を配置していると。片一方で施設がたくさんあるから、職員が多いと書いてあるわけです。そうすると、2,000人という数が一つの目標で片一方で進めているんだけれども、これを見るとゼロベースで考えるといって、ゼロベースで積み上げていったところに職員の数が出てくるわけだから2,000人、あるいは2,500人になるとは思わないけれども、要するに、その職員のまず数というもの、2,000人というものは今のところ、もう一度積み上げていくと、そういったことでいくんですか。
川崎計画担当課長
 職員定数については、現段階ではまだ確定をしておりません。今回の計画づくりの中で将来的な職員数についても確定の作業をしていくことになりますけれども、それは当然、必要とされる施設を運営をする、人数も含めてということになりますが、一方でこの中で述べていますように、持続可能、今後の区財政が維持できる職員数の規模ということも当然ありますので、その中で運営をできる。ですから、両方同時に今、検討を進めているというところでございます。
大内委員
 というのは、要するに職員が片一方でもうこれは民間に任せて、民間でどんどん運営していく施設ですとたくさん出てきた場合に、職員の数は多分、1,500人で足りちゃうなと。そうした、1,500人を目標にするということなのかと。要するに2,000人ぐらいまで減れば、今の財政運営だと大丈夫だと片一方で言っているわけです。でも、今のを聞いていると、もう一回それを積み上げると言っているんだけれども、あまり別にこだわることないんだけど、要は職員数ももう一度ゼロベースで考えていくと。多分、およそ2,000人が目標だから、今は2,000人という数値が今のところ出ているけれども、これがある程度固まった場合には、その職員数も前後するというふうに理解していいのかなと。
川崎計画担当課長
 そのとおりでございます。ここでは施設をゼロベースで考えるということで言っておりますけれども、そのほかの区が提供するサービスすべてについて必要な適正な人員を職員として置くということになりますので、サービス提供量に見合った数、その結果が2,000になるのか、それを上回るか、下回るかというのは、今後の検討で明らかにしていきたいと考えております。
大内委員
 わかりました。
 それと、これは10か年計画の方に関係してくる、求められる施設の機能とあります、2ページ目から。これは施設機能を以下のとおり整理すると書いてある。将来必要な機能とあるでしょう。そちらも気がついているんだけど、ばらばらなんだよね。せめて分野ごとに書いてくれないと、例えば3ページの下から10個目、届出・証明などの窓口サービス機能の下に幼児・児童・生徒を教育する機能というのはもう、ちょっと、これは思いついたものを入れているというようなとらえ方をしちゃうと。もうちょっとこれは整理して、せっかく役所もいろいろ配置換えして分野を変えたんだから、子ども家庭部は全部子ども家庭部のところに一くくりにするとかしないと、多分、これは1個1個出てくるには非常に大切、もめて出てきたと思うんだけれども、ちょっと安易に読み取れちゃう。そして、これをもとにして10か年の施設の配置だとか読み取っていくのは、ちょっと難しいかなというか、そちらもできるのかなと。もうちょっとこれは、でも、その5ページ目から新たな施設展開の検討例ということで、こっちはちゃんと書いてあるんだけれども、せめてこれに合わすか何かして書かないと、いいかげんだけど、いいことばかり書いてあるようにもとれるし、方針というのか、あれがちょっと読みづらいんだけど、なんでこういう、まあこれはもう仕方ないけど、これは直した方がいいと思います。読みづらいです。この点、ちょっとどう思っているのか。
川崎計画担当課長
 一応、前段は乳幼児から家庭のこと、男女共同参画というようなことで、子ども家庭部で大体一くくりとしています。後ろで子どもがまた窓口サービスなど出てくるんですが、これはそこから先は教育分野というようなことで、その上を見ていただきますと、区民生活の分野、その上が保健福祉の分野というようなことで、一応の想定した分類はしたんですが、委員御指摘のように想定をしたのなら、それなりの見出しを立てるなり何なり、見やすくという御意見もごもっともですので、次回以降の資料では表現の仕方に工夫をしたいと思っております。
大内委員
 それと、あとこういったものを、ここに書いてあるんだけれども、要するに、現在既にある程度施設が整っていて、5割いっていて、あと5割進んでいるのか、全くゼロのところから始めるものなのか。要するに、それもちょっと読み取れない。この施設が足りないと言っているのか、今ある施設の内容を変えていこうと言っているのか。求められる施設、機能なんだけれども、今現在、ここまでできていますと。残りはあとこれだけだとか、そういうのも全然これだと読み方によってはもうあるじゃないかという言い方もできるし、読み方によっては全然できていないという言い方もできるので、ちょっとその辺もただ単にいい言葉を羅列しているだけだと、ちょっと本当にここに出てきているのが次の新たな施設展開のところに生きているのかな、どうなのかなというのがちょっと読みづらいので、もうちょっと工夫していただきたいなと思います。
 それで、今言ったことなんだけれども、ある程度そちらの方でこういった、例えば届出・証明などの窓口サービス機能というのは、今、地域センターでやっているけれども、これをもっとふやそうとしているのか。片一方で地域センターは機能をいろいろ変えていこう。そして窓口業務だけにしようと言っているという言い方なのか。何かちょっとこれもはっきりわからないんだけれども、要は例えばこの届出・証明などの窓口サービス機能をどうしたいのでしょうか。ふやしたいんですか。今は多過ぎるから、もうちょっと少なくしていこうという意味なのか。要は届出・証明など窓口サービス機能をもっと時間的にふやすとか何とか書いてくれないと、これはどうするの。今のやつじゃ足りないと言っているんですか。何なのですかというのがちょっとわからないんだけれども、全部聞くとあれなので、例えばこれについて答えられる。どういう意味で書いているのと。
川崎計画担当課長
 これは機能から着目をするということで、その量についてはここの段階では記していないんですけれども、具体的なところで、じゃあ、地域センターの窓口サービスを一方でなくすのではないかという御質問ですが、これからの施設機能を明らかにするということで、その施設の配置については民間で広範に生まれる公共サービス提供の力を積極的に活用するというようなことが書いてあります。この窓口サービスについて言えば、例えば今、区の公共施設、地域センターで提供しているものを、例えば郵便局、あるいはコンビニエンスストアにそういった交付の機能を移していくというようなことも考えられるでしょうし、情報技術ということで電子申請などに取り替えていくこともできるだろうということで、そういったことも含めて施設配置のあり方をゼロから考えていこうということで考えています。
大内委員
 そういった説明をなるべく、もうちょっとこれは書いてくれないと、どうしたいのかという、ものによってはわかるものがあるんだけれども、ものによっては何が言いたいのかわからない。単なる箇条書きになっているかなという気がします。それで、例えばこの一番上の中学生や高校生が自由に仲間づくり、交流の機会を広げるための機能というのは、青年館にあったのではないか。しかし、この間野方青年館を要らないといって、閉鎖したばかりではないか。区長がかわったから、考え方が変わったということかもしれないんだろうけど、例えばここに出ているよね。どうしたいの。地域センターのところに附属して置きますとか、そういうことなのかもしれないけど、要はそれも含めて今までもうそういうことは検討されてきてやってきて、今までのやり方じゃまだ物足りないと言っているのか、充実させるという意味なのか、新たに新しい施設をつくろうとしたいのか、どうなのかというのが、割とこの10か年計画をこれをもとにするというわりには、もうちょっと具体的に書いてくれないと、後からこれに入っています、後から施設をつくったときには、これはこうふうですと、後から理由はつけられるんだけれども、ちょっとわかりづらいなというのがあれなんだけれども、例えば今言った、これは最後にしますけれども、こういった交流の機会を広げるための機能、この間も青年館を二つなくしましたよね。かわるものをつくろうという考え方なんですか。それとも、今、地域センターあるいは図書館とか、そういった場と考えて、でも図書館も減らそうと言っているんだっけ、何か将来的に。だから、そういったところでどういったことを具体的に、機会を広げるための機能と考えているのか。今わかれば教えて、今答えてもらわないと間に合わないんだろうけど、もうこれは最後でいいですけれども、言えますか。
川崎計画担当課長
 青年館につきましては、さまざまな活動の場が広がっていく中で青年館という特定目的の施設を維持することは必要ないだろうということで、青年館が2館廃止されてきておりますけれども、今回、ここで中学生や高校生が自由に仲間づくりや交流の機会を広げるための機能ということで、これについては今現在も機能としてはあります。例えば児童館であるとか地域センターということになるんですけれども、先ほど申し上げましたように、じゃあ、その児童館が今の施設のあり方で十分その機能を果たしているのかどうかということを検討していくということです。ですから、その結果が、改めてまたかつての青年館が、また単独のそういった青年館という施設ができ上がるかというと、それは私の個人的な想定では考えられませんけれども、今、不足をしている機能、それを今ある施設をいろいろ融合化する、統合化する、多機能化をするというようなことで実現をしていけるのかなというふうに思っています。
 いずれにせよ、御意見にあるようにここに書いてあることはかなり抽象的な段階です。本当に考え出した初めのところのことですので、なるべく早く具体的に、これはどういうものを考えているのか。将来的にどんな施設を整備しようとするのかという、その具体的なところを、確定をするずっと手前の部分、できればもう5月早々にでもお示しをできればということで今、検討を進めているところです。
大内委員
 では、この将来必要な機能と書いてある、要するに機能はこれだけ。ほかはないの。もうこれだけなの。そちらの頭の中では、これだけ満足すれば、将来の機能は全部だということで進めていくの。要するに、これ以外はないの。ないというか、気がつかないかなというか、例えばそういうこと。
川崎計画担当課長
 現時点で私どもとして想定をするのはこの機能ということでございます。ただ、これから一歩も譲らずふやさないということではありませんで、こうした形でお示しをして、皆様から御意見をいただく中で、この機能が不足しているということであれば、それについても加えて施設配置の考えに反映をしていきたいというふうに考えます。
斉藤(金)委員
 1点だけちょっと聞きたいんだけれども、5月から区民との対話集会というのをさっきいろんなものを持ってやると、本当にできるの、こんな対話集会をやって。聞いていたって、議員の方でさえあまりよくわからないのに、こんな資料でできると思っているの。
川崎計画担当課長
 確かにきょうお示しした資料では抽象的に過ぎると思いますので、これをもう少しさらに具体的なものを資料として補強して、それをもとに意見交換をしたいというふうに考えておりますが、いずれにせよ、その段階でもまだ検討途中の資料ということになりますので、そこでは本当に基本的な部分での意見交換になろうかと思います。8月には素案ということで基本構想案と10か年計画案をはっきり具体的な形でお示しして、そこでの意見交換ということなんですけれども、まだその手前でまずは現在、こういう考え方で検討を進めているという、まだ粗い段階ではありますけれども、それをお示しをして、意見交換をさせていただきたいと考えております。
斉藤(金)委員
 だから、あなたの中では整理されているんだけれども、私の頭の中ではぐちゃぐちゃなんだよ。要するに、ここまでは固まっています。こういう方針でこういう方向で、こう行くんですと。これもスケジュールを追ってこうやるんですと。ここはまだ決まっていないから、こうやって、ここを皆さんと検討してもらって、こういくんですというような出し方をしなかったら、これを出されて説明されたって、誰がわかるのかなという気がするんだよ。だから、それはもう少し要するに対話集会というのだったら、対話ができるようにしないと、それこそ、じゃあ、何でも意見を聞いちゃうんですといえば、かえって混乱したり、こういう意見も出たから、これもやらなきゃならない。これもこうだ。そうならないようにまたうまく何かしちゃうんだろうけど、それはやる意味がないんじゃないかなと思うんだ。だから、少し整理するなら整理する。それで、もう委員会なんだから、はっきり言ってもう対話集会の前の委員会だよ。そうしたら、これこれ、ここのところはこう整理するんですとかというのをみんなここにいる委員だってわからないようじゃ、おかしいんじゃないの。これをみんな出されて、ここはどうなっているの、ああなっているのと言われたら、じゃあ、区民の前でまたやるのかといったら、それはあまり区民をばかにしているんじゃないかと思うよ。どう思う。
田辺区長室長
 今回、答申をいただいて初めての特別委員会ということで、現在、基本的にこうした考え方で庁内で検討していますという資料をきょうお出しさせていただきました。基本構想の構成案とそれから施設配置の方針ということで検討しているんですけれども、5月の段階で区民にお示しいたします際には、10年後の姿というのをきょうお出ししておりますが、それに到達するためにどんな施策が必要か、区としては用意をしていくか。それから施設配置につきましても、今こうした観点で議論はしておりますが、具体的にどういう施設で、量的にはどのくらいか。結果として区民の生活にどういう影響や変化が生まれるのか、そうしたことを踏まえて区として何ができるかということを具体的に議論ができる素材を早急にまとめて、次の委員会にはお出しをしようと。その上で、区民の論議に付したいというふうに考えております。それにつきましては、基本的には8月から9月にかけまして素案のたたき台のようなものになるものというふうに考えておりますが、こうしたものを早急に準備したいというふうなことで準備を進めております。
斉藤(金)委員
 もうあとは余りくどくど言いませんけれども、そうすると、基本構想をやる場合に、基本構想と10か年と、その中には今もうどの委員もおっしゃっているけれども、職員数、それから施設の数、財政の見通し、状況、全部ある意味で盛り込むと区長さんはおっしゃっていたんだから、そういうものは全部出るような基本構想ということで考えていていいの。
川崎計画担当課長
 そのとおりでございます。財政的な面も含めて、これは現在、全庁を上げて策定作業に入っておりますので、そういったことも今委員が御指摘された点もすべて計画案の中で示していきたいというふうに考えております。
斉藤(金)委員
 もう最後の最後にしますけれども、そうすると、その中にはある意味でまちづくりというところまで踏み込んだ基本構想であるというふうに理解していいの。
川崎計画担当課長
 まちづくりもそうですし、そのほかも個別に動いている計画があります。それらもすべてこの基本構想、10か年計画の中に反映されていくというものにしたいと考えています。
斉藤(金)委員
 きょうはいいです。
高橋委員
 関連してなんですけど、この区民との対話集会が20日から始まるというお話ですけれども、どのようなやり方で対話集会を開かれるのか、ちょっと説明していただければと思います。
川崎計画担当課長
 この対話集会は、現在、毎月2回定期的に開いているこの対話集会を拡大というか、回数をふやす形で、テーマを絞って基本構想ということで、区報で区民の皆さんに開催日時、場所をお知らせして行うというものでございます。
高橋委員
 20日からどれくらいの期間でおやりになるのか。それで、1日に1回なのか2回なのかとか、それから場所もあるでしょうけれども、その対話集会に来られなかった場合のほかの人たちに周知するのは、この対話集会の意見を集めたものをまた区報にお知らせするのか。それとも、ここに必ずみんなが来れるわけじゃないじゃないですか。だから、この対話集会に参加できなかった方たちには、どういうお知らせの仕方をされていくのかとか、そういうのはどうでしょうか。
川崎計画担当課長
 その対話集会で用意する資料、これにつきましては、地域センターなどにも置かせていただく予定です。あわせてインターネット、区のホームページからも取れるような形をとりたいと思っています。その対話集会で出された意見、これにつきましては、最終的な区の素案に反映させていくということで、その素案作成に至る経緯の説明の中で出された意見についても、御紹介をしていきたいというふうに考えています。
高橋委員
 今回、この期間だけ基本構想について何日間かに限って意見を聞くと。その後はもう、一切というと変な言い方ですけれども、区民の方には意見を聞く会がないという理解でいいのか。
川崎計画担当課長
 改めての説明会というのは、次は7月の素案の段階になります。ただ、その検討過程について知りたいということで、例えば団体から求められれば、そういった場面では御説明をしていきたいというふうに考えています。
高橋委員
 では、いわゆるこのときに集中的に御意見を聴取して、そしてその意見を踏まえながら、また中野区の考え方も盛り込んで、それからこの答申の中身も盛り込んだものを7月ぐらいまでにはつくり上げて、そしてでき上がったものを区民にお示しをするという、そういう理解でいいわけですね。
川崎計画担当課長
 そのとおりでございます。8月に区報で特集号でお知らせをして、その後、説明会といいますか、意見交換会を開いていくということでやっていきたいと思います。
大泉委員
 きょう初めてですので、基本的なことだけちょっと伺って、またおいおい提言等々、意見等々申し上げていきたいと、こういうふうには思っております。我が団も議論を始めたところでございますので、そのことも若干踏まえて、前段階の御質問をさせていただきたいと思います。
 最初にこの基本構想、さっき課長はスケジュールの御説明の中で改定改定と何回かおっしゃったんだけれども、改定なのか、新しく策定なのか、何かよくわからないんですが、ちょっとその辺はどういう認識でもって今回取り組まれて、現在、どういう認識をお持ちになっていらっしゃるのかからお答えください。
川崎計画担当課長
 現に中野区は基本構想を持っております。それを20数年たった現在の状況で改めてつくり直すという、そういった意味では新たな中野区基本構想を策定をするということでございます。それを今あるものを直して新しいものをつくるということで、改定という言葉を使いましたけれども、その改定という言葉が一部分の修正というような、もし一般的にとらえられるようであれば、新たな中野区基本構想の策定をしているということでお答えをしたいと思います。
大泉委員
 その、どうしてもこの今ある基本構想にとらわれる向きも結構、まちを歩いてみるとあるんですが、これはどういうふうになるか。要するに、新しく議決すれば、それはなくなっちゃうんだろうけれども、今現在区がどう考えていて、どこに何が不備がある、もしくは時代におくれている、合っていないというのをきちっと認識した上で、どうしようとするのか。そういう流れでもって今回新しく策定をしようとしているのか、それとも、こことこことここの理念は取り上げてやってもいろいろめんどうくさいから、全部ちゃらにして、全く新しい区として発足したいんだと。新しい区をスタートさせたいんだという決意でもって、全く今までのにとらわれないで新しいものをつくりたいんですという考えでおやりになっているのかどうか。どうもさっきからの御答弁を聞いていると、何かひきずっているような、ひきずっていないような、すっきりしないわけです。はさみで切り切っていないというのか、切ろうとしていないというのか、あるいは切っちゃっているのかという、その辺がよくわからないものですから、その辺をしゃきっとお答えいただけませんでしょうか。今のはだめならだめでいいんですから、どっちだっていいんだから。いや、あれもいいんですよと言われちゃうと困っちゃう、困っちゃうということはないけれども、それはそうかなということになるんですが、ですから、その辺をちょっとどうなっているのか。何回か本会議で伺ったことがあるんですが、どうもすっきりしないんです。その辺、お答えください。
川崎計画担当課長
 まず今回の基本構想でございますが、これはもうあくまでも新たな中野区の基本構想を策定をするということでございます。そのための審議会も議会の議決をいただきまして、条例で設置をし、そこで諮問をした内容といたしましても、新たな中野区基本構想に盛り込むべき内容についてということで諮問をし、答申をいただいているものでございます。そういった意味では、新たな中野区基本構想の策定に取り組むということでございます。それで、じゃあ、具体的に今の基本構想の前提とどういうところが違うのかということでありますけれども、例えば環境問題についても、策定当初の昭和56年のころで言いますと、身近な公害問題ということが主流でしたけれども、今ではもう少し大きく広く地球環境問題というようなこともありますし、少子高齢化についても、当時は、当時も少子高齢化というような言われ方をしていましたけれども、高齢化一つとっても、昭和60年には高齢化人口は10%程度と言われていたものが、もう昭和62年にはもう17%にまで及んでいるというような、社会の構成そのものが大きく変わっていること。あるいは国際化の進展ですとか、地方分権、これについても大きく地方制度が変わっていくなど、社会状況とか制度ですとか、人口構成、さまざまな面が大きく昭和56年当時の前提とは変わってきている。そういった社会の中で新たな区民、新たな中野区を築く基本構想をつくろうというものだと思います。
大泉委員
 おっしゃっていることは、こういうことですか。要するに、今の基本構想はもう考えないでくださいということをおっしゃっているのですか。そういうのが知りたいわけ。だから、今のはもうだめなんだと、あれは。もう三つも四つも全然時代に合っていないのがあるんだから、今お答えになっただけでも、もうだめなんですと。だから、考えないでくださいと。議会は特にもうそういうことは考えないで、この新しいものに目を向けてスタートしていただきたいと、こういうことをおっしゃっているのかなというふうに受けとめたんだけど、それでいいですか。
田辺区長室長
 いいとかだめとかと、そういう議論もあるかもしれませんけれども、行政もずっと経過があって運営をしていったり、中野区民の生活もずっと歴史があって運営をしていくということでは、一概にいいとか悪いとかとは言いにくいかと思いますが、1点だけ申し上げられますのは、現在の基本構想につきましては、財政的な裏付け、あるいは具体的な計画とのなかなかセットということではなかったかというふうに思っています。具体的に基本構想のもとに長期計画ですとか中期計画ですとかをつくってきた経過がありますが、財政的な裏付けを持って、なおかつ実現が可能な具体的な施策を伴った基本構想をつくるべきだというふうに考えまして、今回、先ほど計画担当課長が申し上げましたような新しい視点も踏まえた上で、基本構想を新たに策定しようということで取り組んでおります。
大泉委員
 で伺うんですが、そういうお答えはわかりました。
 要するに、前の基本構想というのはあまり改正しないというか、もう何にでも合うような、何にでも対応できような、そういう書き方というか、理屈がずっと書いてあったわけですけれども、今回はもう少ししゃっきりさせようと。特に10年程度の計画をつくろうというか、構想をつくろうと、こういうことでスタートするんでしょうけれども、じゃあ、その割には何かこれはさっきからもうずっといろいろ出ていましたけれども、何を書いてあるんだか、10年後に何を我々にどういう中野区の姿を見せてくれるんだか、何を10年間区民にさせようとしているのかとかというのが全然わからないじゃないですか。これからきっちり書き込んでいくんですとかということは、どうせそう答えるんだろうけれども、それにしてもちょっとという感じがするんですね。
 例えば、10年後の中野区の姿を区長もしくは区がイメージというか、いろんなことでもって議論を積み上げて、10年後の中野区というのはこうありたい。こうあってほしいというものを描いたとすれば、それを書き込めばいいじゃないですか。その先、20年も30年も40年も先の将来の中野区なんていうのは、なんでこんなことが必要なんですかと。だったら、今の基本構想だって同じじゃないですか、この最初の部分だけ見れば、という議論になりませんか。今の基本構想、理念をずっと書いてあります、いろんなことを。例えば子どもの笑顔が輝くどうしたの、こうしたのと書いてあるわけですけれども、そんなのをずっと永遠に続けていくという理念でもって、それはそれでいいんだけれども、だから、それと同じようなことにこれはなっちゃっているんじゃないんですかというのです。審議会で上がってきたから、それはそのまま区としても盛り込まざるを得ないから盛り込んじゃったというのもあるのかもしれないけれども、この今言ったように基本構想に引きずられちゃっているんです、発想が。だから、どうしても中野区の将来像を先に何か描かないといけない。書かなきゃいけない。わかりもしないことを書かなきゃいけないということでもってスタートしたんじゃないのかなという意見もあるかもしれないということを若干思ったりなんかするんです。このぐらい言っておけば、多分、記録上大丈夫だと思うんですけれども、と思うんですが、で、具体的に伺いたいのは、要するに将来の姿、中野区のすごい先のはるかかなたの将来のことを描いた上で、それで突然、理念として区民憲章なんてことが出てくるわけです。何なんだ、これはということをちょっと言いたくなるんですが、なんで今さら区民憲章なのということを言いたくなるんです。こんなことを言うんだったら、基本構想を直さなくたってそのまま使えばいいじゃないですか。それに10か年計画をくっつければいいじゃないですかということ、そういう議論にどうしても戻っちゃうわけ、我々も。団で議論をしていても、どうしてもそういう議論になりかかるんです。その辺はどうお考えでどうお答えになりますか。
川崎計画担当課長
 まず前段の10年の将来像を描けば十分で、その先は要らないのではないかという御意見を御紹介いただきましたが、基本構想審議会などの議論でも、やはり中野区の本当の将来のあるべき姿というのをまず描いた上で、実際に本当に実現可能な10か年のところでは、しっかり描こうと。これは区の方としても、実現可能な10か年の姿を描いてくださいということで求めてきているところです。そういった意味で、やはりある程度、10年と言わずその先を展望した将来像を描いた上で、もう少し実現可能なところを描く。そういった2段構成がよろしいのではないかというふうに私どもは現在のところ考えているところです。
 2点目の、なぜここで区民憲章なのかということなんですけれども、その基本構想ということで議決をお願いすることになりますので、もし議決をされた暁には、それ全体がいわば中野区の憲法であり、区民憲章というような位置付けにもなるかもしれないんですが、その中で特に将来にわたって理念として掲げていきたい、これを区民憲章という形で際立たせることによって、その意味するところをはっきりしていきたいというふうに考えて区民憲章というような形で御提案をしているところでございます。
大泉委員
 これから議論にいろいろとだんだんと次回以降、なるんだと、中身の議論がされるんだと思うんですが、いろんな意見が議会であって、我々も申し上げたりなんかして、これは要らないんじゃないんですかというと、これは簡単に外せるものなのですか。作業上、可能かどうかということを伺っているんです。考えとして嫌だとか、そんなことを聞いているんじゃなくて。
川崎計画担当課長
 あくまでも技術的な点だけで申し上げれば、これは最終的には議会に議案として御提案させていただきますので、その段階まではいかようにも直しはきくものでございます。
大泉委員
 念のために。区民との説明会をおやりになると思うんですが、これはどの程度まで取り入れられるものなのですか。いつも区民との説明会とかとおっしゃるのですが、それで御意見を伺います。直せるものは直しますと言うんだけど、でも、いつも見ると直っていないんだけれども、どの程度までという何か基準みたいなものはあるんですか。例えば手続的にだめなものはだめとか、法的にだめなものはもちろんだめなんだろうけれども、そういう何か持って言っているのか、それとも、ただその場で思いつきで答えて、検討しておきますという程度なのかと思っちゃったりするんですが、そうすると、区民に対して大変失礼なことになるし、また行政としてもむだな努力をすることになりますので、それは気をつけなきゃいけないので、その辺はちょっといつも疑問に思ったり不思議に思ったりしているんですが、その辺はどうなのでしょうか。この臨む姿勢、もしくはその後、どう手続をされて、どこまでどうできるのかという、この二つを教えてくれますか。
川崎計画担当課長
 まず前段の区民からいただいた意見をどう取り上げるか基準があるのかということですけれども、これは明確な基準というのはないと思います。いただいた意見の内容、それに対して区として考えること、そしてまたこれまで区民ワークショップですとか審議会で広く区民の皆さんに議論をしていただいて、その結果を受けた提案というのもございますので、それらをすべて斟酌した上で、新たにいただいた意見を反映して変更するかどうかというような個別的な判断になってくるかと思います。
 後段の、意見は本当に反映されるのかどうかということで、これまでも中野区は何か計画をつくるときには、なるべく形が固まる前の段階で区民の皆さんにお示しをして御意見をいただいてきています。その中で、いただいた御意見についてはこれまでも真摯に受けとめ、反映をさせてきていただいているというふうに思っております。通常ですと素案、それから計画案という形になるんですけれども、今回はその手前のもう少し粗い検討の段階でも御意見をいただいて反映をさせていただくということでございます。先ほどの最後の後段のところで、じゃ、その素案でもらった意見がどういうふうに直るのか、どういうふうに示されるのかということなんですが、これはその素案から最終的に議案となる案に固まる過程があるわけなんですけれども、その過程でも当然、この特別委員会でもその検討過程を御報告をして御意見をいただきたいというふうに思っております。そういったことも含めて、最終的な議案と。当然、議案で審議をしていただきますので、その議会の議案審議のルール、事前にどこまでお話しできるかとかという、そういった問題もありますけれども、十分にその策定過程の状況については御報告をしていきたいというふうに考えております。
はっとり委員
 1点目は、まず基本構想審議会の答申の中で、先ほども藤本委員から緑被率についてものさしの中で、6ページにありますが、いろいろと御意見があったところですけれども、この緑被率、審議会で議論されたときにも、私も傍聴しておりましたし、石井部長もあのときに御発言をされておりましたが、平成10年度の調査で9.5%で、今後増加を目指しますというふうに書かれております。この平成10年度の6年前に調査した緑被率では、12.何%だったかと思います。この段階で6年間で3.数%減っているわけです。それが、その前も、緑被率の調査はかなりお金もかかりますし、毎年やっているわけではありませんが、やはり五、六年に一度はやる必要があるだろうと思いますし、これまでの区民の区政調査ですか、アンケート調査の中でもかなり緑に対する要望というか、いろいろ関心の高いところはもう皆さん十分御承知のとおりだと思うんです。今回、やはりこれからの中野区政を考えていくというところでは、今回は今年中にでも緑被率の調査をして、基本構想あるいは10か年計画の中にその調査をもとにして、これから中野の緑をどうふやしていくのかということがきちんと議論できるような根拠となるものをやる必要があると思うんですけれども、その点についてははっきりとしたお答えをいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 先ほどもお答えいたしましたが、その費用、それから調査期間、こういったところ、これにできれば間に合わせる形で進めて検討してみたいというふうに考えておりますが、その辺を調べた上で、はっきりしたお答えをしたいというふうに思っております。
はっとり委員
 ぜひ調査をしていただきたいというふうに、これは要望としてお伝えしておきます。
 それからものさしの中の14ページの4で児童の虐待件数については、10年後はゼロ、全くいないというふうなものさし、指標として書かれております。虐待については、いろいろこれまで中野区としても取り組みを進めてきたところだと思いますけれども、確かに虐待が減るということは大変重要なことですし、全くなくなるということが理想だとは思います。ただ、10年間で虐待というものが今、毎年毎年ふえてくる。発見される人数がふえてくるということの中では、やはり周りが、地域が虐待を発見する目を持つということが非常に大事だと思いますし、そういう目を持つということの取り組みが進んでこそ、虐待で苦しんでいる子どもを救えるという結果につながるだろうというふうに思います。そうした意味で、10年後にこういうふうな書き方をしていることについて、中野区としてはどのようにお考えでしょうか。
柳澤子ども家庭部長
 確かに虐待の問題、地域の関わりというのは大きなところがあるわけですが、前年度比較で言いますと、虐待の件数というのは中野区は減っています。ですから、今後、このまま減っていくかどうかは別ですけれども、そういう流れになっております。私たちがこの新たな部をつくったのも、そういうところへの対応を含めてです。地域の問題はさっき言ったようなところがありますから、そういうところも含めたトータルの施策をどう打つかというところがありますが、このゼロというのが本当にどうかというところについては、審議会はこうなっていますけれども、区としてはもう少し考えなきゃいけないというふうには思っています。
はっとり委員
 ぜひきちんとした検討をしていただきたいというふうに思います。
 それから、きょうは検討素材、基本構想の構成案についてと、それから施設配置の基本方針案というのが出されました。これは両方とも検討素材のNo.1というふうになっておりますけれども、これから今後、8月に素案が出されるまでの間に、これはNo.1から2、3、というふうに進んで私たちのこの委員会に提出されるものなのでしょうか。
川崎計画担当課長
 そのように進めたいと考えております。
はっとり委員
 それは、具体的にいつごろ、どういうふうな形でというふうになるんでしょうか。
川崎計画担当課長
 先ほど室長の方からも御答弁申し上げましたが、5月に入りまして、具体的な施設イメージ、数量的なことも含めてイメージを示したもの、これを今のところ2番目の素材ということでお示しをしたいと考えています。
はっとり委員
 それから、先ほど今後のスケジュールというところで非常に大ざっぱに御報告をいただいたんですけれども、この8月の素案のまとめまで、それから区案のまとめが11月に区議会に、これは議案として提案されるものだと思いますけれども、これまでの区民に対する情報提供と、それから参加ということでは、具体的にどのようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。9月に素案についての区民意見交換会というのはありますけれども、それ以外についても御報告いただけたらと思います。
川崎計画担当課長
 全体的なまとまった説明の機会、意見交換の場としては5月下旬と次は8月以降ということで、大きなくくりとしてはその2度を考えております。そのほかに先ほど申し上げました関係団体から説明をというようなお呼びかけがあれば、御説明をしていきたいというふうに考えています。
はっとり委員
 パブリックコメントはどの段階でかけられるのでしょうか。
川崎計画担当課長
 パブリックコメントにつきましては、8月の素案の発表、これがパブリックコメントとなります。
はっとり委員
 それだけでしょうか。それでは、8月の素案のまとめの段階の前ということでは、この5月の5日間の区民対話集会ですか、区長との対話集会以降の中では、そこまでの間では何があるんでしょうか。
川崎計画担当課長
 具体的な説明、意見交換の場として設定をするのは、その2回を考えております。そのほかに、検討素材がNo.2、No.3というふうに作成をし、議会に報告をした上で、またホームページなどにも掲載をして御意見をいただくというような形をとりたいと思いますが、この5月20日から、次は8月の半ばに区報の発表という、その後、11月にということで、そのスケジュールの中では、全体に場を設定してというのは2回ということで考えております。
はっとり委員
 あと、この先ほどのいろいろ皆さんとの御質疑の答弁の中で、全庁的に検討されているというようなお話がありましたけれども、その全庁的な検討というのは、このきょう出された構成案と施設配置の基本方針案、その両方が今、全庁的に検討されているというふうに理解してよろしいのでしょうか。
川崎計画担当課長
 区の方では全庁的な検討体制ということで、本部会議を設置しております。これは区長以下、特別職、全部長で構成をする場なんですけれども、その場できょうお示ししたものについても検討をしているというものでございます。それで、全庁的にもそれをもとに、そのものに対しての意見集約等、あわせて具体的な10か年計画、具体的にどうするのか。施設配置をどうするのかということで、各部で今現在、検討を進めているところでございます。
はっとり委員
 それで、各セクションでもう既にこの検討に入っているというふうに理解してよろしいんですね。
川崎計画担当課長
 そのとおりでございます。
はっとり委員
 非常にタイトなスケジュールの中でこれから素案が出され、議案というところまでいくことになります。そういう場合に、昨年度もそうでしたけれども、例えば昨年度の指定管理者制度の保育園の移行ということの中でも、実際に確かに全庁的な議論をされているということがあったとしても、なかなか現場の職員までそのことが伝わっていかないし、現場の職員がきちんと理解をしているというところまでなかなかいかないと思うんです。そういうことが区民の質問に対しても非常にあいまいな答え方をして、区民が混乱してしまう。例えば反対運動の中で署名活動も行われる。そうした署名も本当に区民が十分な説明を受けずに協力をしてしまって、あとで本当に後悔したというようなお話もよく聞きます。それはもう一人や二人ではないし、本当にいろんなところからそういうお話も伺います。そうしたことがないように、本当に区の職員として区民に今度のこういう施設配置の基本方針についても、もちろんその基本構想についてもきちんと説明できるように各セクションでの議論が非常に重要だと思うんです。そういうことで、区の幹部が区民に対しての説明責任を果たすということと同時に、一職員もきちんと説明責任が区民に対して果たせるような形でやっていくということが非常に大事だと思うんです。ぜひそういうことをやっていただきたいと思うんですけれども、お考えを伺っておきたいと思います。
川崎計画担当課長
 この基本構想の策定作業、確かになかなか日程が厳しい日程となっております。その作業内容、あるいは現在区が考えている内容につきましては、本部会議を通じて各部に伝わると同時に、やはり職員向けの説明会ということで、3月の下旬に一度具体的にどういう作業で進むのか。4月に入りまして、各部の執行責任者、100人以上が集まったんですが、そこの場できょう御説明した資料のもととなるもの、もととなるというか、基本的にはこの内容なんですけれども、この内容について説明をして、それに対してもまた意見を策定本部会議を通じて集めるというようなことをしておりますので、今後とも十分庁内に策定状況について、また議会の場での議論、あるいは区民からいただいた意見についてはしっかり伝えていきたいというふうに考えています。
藤本委員
 先ほども質問が出ていたんですけれども、やはり今ある基本構想と新たに策定しようとしている基本構想の相違というところで、いろいろ環境とか少子高齢化とか国際とか述べられて、それは社会的にはそういう流れがありますけれども、私なんかはこの考え方を見て区の行政のいろんな取り組みの中で一番決定的な従来の基本構想に基づいて区が取り組んできている姿勢と違うものというのは、もっとあるんじゃないかと思っているんですけれども、あえてそれは避けられたのかなという気もしているんですけれども、そこをちょっとお伺いしたいんですけれども、地域センターがありますよね。地域センターが従来は恐らく基本構想に基づいて、あるいはそういう中で従来の地域センターは最初の政府という位置付けをしていましたよね。それで所長さんをずっと置いてきて、それで住区協議会をつくられてずっと来たというようなところがぽんと消えていますよね。今度は地域活動センターというような、これが私は非常に大きな違いだと受けとめているんです。決定的なというか、従来の考え方と新しい区の取り組み方というか、それで、地域活動センターそのものの考え方を私は否定しているんじゃないんですけれども、その辺を行政内部の中できちっと総括をされて、こういう考え方を出されてきているのかという部分と、一つは地域活動センターですけれども、従来の最初の政府という、ですよね、ずっと一番出発は。皆さん所長さんをされていた方はいらっしゃると思うんだけれども、そういう意識で取り組まれてきた。今度はそれがなくなるわけです、この中で。というのは非常に大きな違いだと思うんです、行政としての取り組み方としても。その辺が非常に大きな決定的な相違というか、じゃあ、住区協議会はどうするのというような部分もあまり見えてこないし、この辺のずっと議論の過程を踏まえてくると、若干そういったものも見えてはくるんだけれども、それにしても、地域活動センターという考え方はいいんだけれども、逆にそういう考え方というか、構想の前に人事が先行しているじゃないですか。3つの地域センターの所長を一人の所長が兼務するという形を今やっていますよね。でも、それは何かちょっと違うんじゃないかというふうに、地域活動センターという形をつくり上げていけば、逆に言うと所長さんはなくなってくるのかもしれないし、あるいは所長さんがあるか、ないのか、それは管理職なのか、いずれにしても、そこがはっきり見えてこない。地域活動センターの機能というのができるだけ地域に、ここにも書いてあるんだけれども、そこに非常に大きな従来と違う考え方が出ていると思うんですけれども、その辺についての区の考え方というのがもう少し説明されていいんじゃないかと思うんですけれども、どうなんでしょうか。
川崎計画担当課長
 これまで中野区は地住構想、地域センターと住区協議会構想ということで進めてきています。地域センターは地域の広場であり、地域の区長室であると。地域センターには五つの機能があるということで、これまで進めてきたわけです。そこの根底にあるものは住民参加、地域のことは地域の皆さんで決めていただこうというような住民参加、それとあと、地域での発想を区政に生かしていくというような、大きなところではその二つがあるんだろうと思うんですけれども、今回についても基本的な考え方、地域の自己決定、自己責任というような言葉も入っておりますけれども、地域の運営は地域の皆さんにしていただこうという考え方は、基本的なところでは変わってきておりません。その基本的な考え方を具体的に新たにどういうふうに展開していくのかということだと思うんです。具体的に言えば、今15ある地域センターにそれぞれ所長という職員がいるのか。あるいは区の職員をそこに配置をするのかどうかということが極めて具体的な問題になってくるというふうに思うんですけれども、それについて今、内部で幾つか検討しているところではありますけれども、まだ具体的にこういう形になりますという、きょうのところは具体的にまだ御説明できる段階にはないんですけれども、区民参加を進める仕組みづくり、そういったものは形を変えてもしっかりつくっていきたいというのが現時点での考え方です。
藤本委員
 そうじゃなくて、その住民がというのは従来からいいんですけれども、行政の組織が物すごくここは変化しようとしているわけじゃないですか。従来だって地域の区長室、最初の政府と出ていたのが、そうではないわけでしょう、今度は、活動センターというのは。活動センター長を置くかどうかというのは別にしても、そういった機能的なそういった従来区が考えていたものは明らかに違ってくる。そこのいろんな集会室とか、そういうものは区民の人がある部分自主的に運営できるような、そういう機能、そういう形、あるいは先ほど質問があったような窓口機能は、先ほど言われたような民でできるところは民でやってもらうと。そうすると、その区の職員をそこに置いておく必要はない。行政のスリム化の中でそういう考え方が出てきているんじゃないかと思うけれども、そうすると、そういった考え方を明確に打ち出していくというか、それが前の基本構想の中での地住構想というの、住区協議会をつくられた、それとは明らかに決定的に違うじゃないですか。そこを説明していく必要があるんじゃないかなと。そこがぽんと欠落して、環境問題とか少子高齢化、国際化、これはもうみんなが当たり前に思っています。でも、行政の取り組み方としてはそこが私は非常に大きな違いが出てきているんじゃないかというふうに思っているんですけれども、それはなぜ説明が避けられているのか、依然として前のそれを何となく消してしまうのは、だから、住区協議会だって変わらざるを得ないですよね、考え方も、恐らくこういう形になってくると。その辺がどうも明確に出ていないような気がするんです。出すなら出すで、明確に出していくべきだし。
川崎計画担当課長
 先ほど申し上げたような基本的な考え方はあるわけですけれども、それを具体的に、どこがどういうふうに変わるのか、変えようとしているのかということについては、次回、この検討素材の第2段階ではできる限り明らかにお示ししていきたいというふうに考えています。
本橋区民生活部長
 地域センターを所管しているので、私の方から。今回の組織再編に伴いまして所長が3所兼務という形になっています。これは一方で児童館、高齢者会館等が他の部の所管になるというようなことも含めて、仕事のスパンという問題もありました。全体の管理職の配置というところもありました。ここの段階ではまだ基本的な地域センターの位置付けそのものを変えていくということではまだございません。今ちょうど基本構想の検討をしているというところでありますので、その辺の方向を見ながらということで考えておるところです。ただ、この基本構想の考え方の中にもうたってはいるところですけれども、第一の政府、これは区でありまして、自治の原点は地域であるというようなことで私ども取り組んではまいりました。ただ、一方でこれまでのような住区協議会に対して事務局機能を地域センターが持つというかなり深いかかわりを持つような形で取り組んできたわけですけれども、一方でそれが全体の中では、これは地域によっての差もあるんですけれども、総体として見たときに、かなり地域の中でいろいろな取り組みを逆に行政の側で自分たちが地域センターの方での対応ができる枠の中でおさめちゃっているところもなくはないなという感じもしておりました。そういった意味で、むしろさまざまな工夫、地域の中のいろんな人材資源等も活用しながら、地域の中で支え合い、いろいろな取り組みをしていく、そういった活動をサポートしていくという点では、また違った対応の仕方ということも工夫していく必要があるんではないか。この中ではただ単にコミュニティーセンターにしていくというだけではなくて、地域センターが今まで担ってきた事務局機能のほかにも、例えばいろんな情報のパイプ役、いろんな問題についての相談をして、一定の交通整理をするというようなサポートする役割というのはあっただろう。これはやはりこれからは、その施設がコミュニティーセンターのような形で新しい地域活動センターというような形でなっていくにしても、一定程度の機能としては維持していく必要がある。それをどういう形でやっていったらいいのか。これらについては、具体的な内容をさらにこれから詰めながら、基本構想を具体化していく中で整理をしていこう。また、地域の方々の意見もいただきながら整理をしていこうというふうに考えていくところでございます。
委員長
 暫時休憩いたします。

(午後4時31分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時45分)

 休憩中にいろいろ意見交換していただきました。
 その他にまだ質疑はございますか。

〔「委員長あと15分しかないけれど、きょうはどこまでやるの。」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければこれで一応、この報告事項は終わりとしまして、まだ二つの報告事項がありますが、5時を目途にということでお約束していますので、進め方について協議したいと思いますので委員会を暫時休憩します。

(午後4時45分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時47分)

 質疑なければ、以上で本報告は終了いたします。
 次に江古田の森保健福祉施設の整備・運営事業事業者選定第二次提案書の提出状況についての報告を求めます。
冨永高齢福祉担当課長
 それでは、整備・運営事業者の事業者選定第二次提案書の提出状況についての報告を、口頭でさせていただきます。
 これまで先月、3月22日でございましたけれども、当委員会で第一次審査の結果、3法人を選定させていただいたと。湖成会、ノテ福祉会、南東北福祉事業団でございました。4月22日、23日のこの両日で第二次の提案書を受け付ける期間ということで設けてございまして、その結果でございます。3法人のうちの一つ、ノテ福祉会でございますが、辞退届が3月31日に出されてございます。残りの湖成会、湖成会は苗場福祉会とジョイントでございまして、基本協定を結びながら、二つの社会法人が一つの事業をやるということで正式に第二次の提案書の提出がございました。それから南東北福祉事業団につきましても第二次提案書を受け付けたということでございます。今後でございますけれども、この2法人を最終審査いたしまして、第二次審査でございますけれども、6月中旬ごろまでには優先交渉権者を決定していきたいというふうに考えております。6月の中旬までには優先交渉権者と申しますけれども、その二つのうちの一つを中野区と優先交渉権利者という形で決定をさせていただき、そして6月いっぱいまでには事業権契約を締結したいというふうに考えてございます。それ以降、国の補助協議、事前協議でございますけれども、補助協議に乗せて、17年度、18年度計画どおり建設着工をし、19年の早い時期には竣工と。このスケジュールについては変わりございません。きょうの報告は口頭で3法人のうち一つが辞退をし、二つが正式に提案があったということでございます。
 以上、簡単でございますけれども、報告させていただきます。
委員長
 ただいまの報告について、質疑はございますか。
斉藤(金)委員
 不思議なんだけど、なんで選ばれたところが辞退しちゃうの。普通考えて、三つに絞ったところが、じゃあ、最初から辞退しちゃっていればいいじゃないかと思うんだけど、何でなの。
冨永高齢福祉担当課長
 済みません。辞退の理由でございます。新しく16年度の国庫補助の見直しということで1月に全国的になされた通知がございます。その新しい補助関係の中で、改めて3法人に対して辞退をするのか、修正をするのか、今までどおりの提案でやってきていただけるのかということで情報提供してございます。この辞退をされたノテ福祉会につきましては、老人保健施設について補助対象ではないというような新しい国のスキーム、考え方が示され、そしてなおかつ障害者施設についても極めて廃止の方向に近いわけですけれども、原則、入所施設はつくらないというような新しい考え方が示された。こういうことでは、立ち上げはできるにしても、事業運営について極めて厳しいと。辞退せざるを得ないと、こういうことでございました。他の2法人については、厳しい補助環境の中でもそれがクリアをし、事業展開ができるということで提案があったわけですけれども、今後、財務状況、実地調査、それから選定委員会のヒアリングを経て選定していきたいというふうに思います。
斉藤(金)委員
 もう一つだけ。その国庫補助の要件だとか障害者の大幅な変更があった。ただ、中野区の考えているPFIを導入して今回、つくらなきゃならないというところには、最終的には支障がないというふうな理解でいいの。
冨永高齢福祉担当課長
 言い方が非常に難しい答弁になっておりますけれども、資金計画とすれば、補助金と借入金と自己資金とこの三つでございます。圧縮されて削減された分については、残りの借入金と自己資金ということで資金調達をこの二つの法人は一応できたということで正式に提案があったというふうに思っております。しかし、区としてはこの社会福祉施設、障害者施設についてそういう国の考え方については、都の福祉局長名で緊急要望も出してございますし、特別区の区長会でも要望していると。こういうことでは社会福祉施設について非常に大きな影響を受けると。事業が破綻をするのではないかというふうな趣旨の要望を差し上げているところでございます。
斉藤(金)委員
 だから、困るのは困っているんだけど、何とかできる。困っちゃってできない。どっちなんだと。
冨永高齢福祉担当課長
 何とかできるということで。
山崎委員
 おっしゃっていることが実はよくわからないんです。おりられた方は知的障害者の国庫の補助がないからおりたんでしょう。そうなんでしょう。それで、残っているところが補助金を取って何とかやるんだと。何でおりちゃったの、この人は、かわいそうじゃない。公平性を欠くじゃないの。非常に言っていることがわからない。国庫の補助金を取るんだと。取らないということならいいよ。国の法律がこういうふうになったので、この方式でいくんだと。いけるところに対応してほしいという姿勢をあなたたちが持っているならいいけど、一方で東京都に働きかけをして国の制度として東京都と話し合って補助金が取れるものなら取っていくんだということになると、おりたところの根拠がなくなっちゃうんだよね。私が言っていることはわかる。わかるでしょう。その辺のところの見解はいかがでしょうか。
菅野保健福祉部長
 補助金につきましては、例えば障害者につきましては、原則として入所施設については認めないというようなことを言っておりますが、実際問題といたしましては、あくまでも原則でありますので、現実には認めます。したがって、例えば東京都の中で障害者施設、15年度も2カ所認められておりますし、全然認めないというわけじゃないのです。その意味は、国の通知によりますれば、以前よりも障害者の入所施設につきましてはなかなか厳しい状況があるということで、リスクの問題です。おりられた法人というのは、リスクが極めて高いのではないかということで、もし補助金が取れない場合には、極めて厳しいので私どもの法人は辞退するということでございまして、ほかの二つの法人につきましては、リスクはあるけれども、これについて万が一取れなくてもやりますという意思表明でございまして、初めから私どもといたしましては、これは補助金が出ないということは言っておりません。これはこういった国の方の状況が厳しいので、なかなか厳しいですけれども、応募していただけますかと、そういうお尋ねをしただけでございます。
山崎委員
 おりられるときに、その辺のところはちゃんと御説明してあるし、了解をとっているということなんですか。
菅野保健福祉部長
 そのとおりでございます。
委員長
 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告は終了いたします。
 次にその他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ありませんので、なければ次回委員会について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時56分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後5時00分)

 休憩中に御協議いただきましたように、次回の委員会は5月18日火曜日、午後1時から第2委員会室で開会をいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 大変申しわけありません。本日の資料については、(仮称)北部防災公園基本計画については次回もお持ちくださるよう、よろしくお願いします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしましたが、各委員各位からは特に発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の基本構想調査・江古田の森整備特別委員会を散会いたします。

(午後5時01分)