平成16年11月16日 基本構想調査・江古田の森整備特別委員会
中野区議会基本構想調査・江古田の森整備特別委員会〔平成16年11月16日〕
基本構想調査・江古田の森整備特別委員会
○開会日 平成16年11月16日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時05分
○閉会 午後2時00分
○出席委員(12名)
こしみず 敏明委員長
近藤 さえ子副委員長
酒井 たくや委員
大内 しんご委員
はっとり 幸子委員
山崎 芳夫委員
小串 まさのり委員
岩永 しほ子委員
斉藤 金造委員
大泉 正勝委員
藤本 やすたみ委員
江田 とおる委員
○欠席委員(2名)
高橋 ちあき委員
やながわ 妙子委員
○出席説明員
区長室長 田辺 裕子
まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一
政策計画担当課長 鈴木 由美子
計画担当課長 川崎 亨
総務部長 石神 正義
財務担当課長 村木 誠
区民生活部長 本橋 一夫
江古田地域センター所長 安部 秀康
子ども家庭部長 柳澤 一平
保健福祉部長 菅野 泰一
高齢福祉担当課長 冨永 清
障害福祉担当課長 田中 政之
都市整備部長 石井 正行
公園緑地担当課長 斎木 正雄
教育委員会事務局次長 金野 晃
○事務局職員
書記 鳥居 誠
書記 永田 純一
○委員長署名
○審査日程
議題
基本構想について
防災公園の整備について
所管事項の報告
1 「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.4)に係る地域意見交換会の実施状況について (政策計画担当)
2 平成16年度緑被率調査結果報告について (公園緑地担当)
その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、基本構想調査・江古田の森整備特別委員会を開会いたします。
(午後1時05分)
本日の審査については、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。
なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願い申し上げます。
それでは、議事に入ります。
基本構想について、防災公園の整備についてを議題に供します。
それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
1、「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.4)に係る地域意見交換会の実施状況についての報告を受けたいと思います。
川崎計画担当課長
それでは、お手元にお配りをしてございます「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.4)に係る地域意見交換会の実施状況についての資料(資料2)に基づきまして御報告をさせていただきます。
本件につきましては、記の下にありますように、全16回、10月25日から11月9日にかけまして、区内全地域センター及び区役所で16回の意見交換会を実施いたしました。参加者数ですが、延べ303人の方に御参加をいただくことができました。
主な意見、質問でございますが、これにつきましては、別紙でまとめてございますので、こちらをごらんいただきたいと思います。少々ページ数が大部になっておりますけれども、概略を説明させていただきたいと思います。
初めに、1ページでございますが、ここから基本構想全般についてのほか、基本構想の構成の柱ごとに意見、質問をまとめてあります。基本構想にかかわる部分で10ページ程度、前半でまとめてあります。ページを追ってごらんいただきたいと思いますが、まず初めに基本構想全般ということで、ここでは、四つ目の枠にありますように、区長の任期が4年なのに任期を超えた基本構想を定めるのはいかがかということで、自治法で定められています区長任期1期4年という任期の長さと基本構想が10年、そのような関係で御質問をいただいております。
また、中ごろのところでは、区民ワークショップで議論したエキスがなくなってしまっているという御意見もいただいておりますが、今回、区民ワークショップの皆様方には大変多岐にわたって議論していただきました。そこで報告をいただいた内容については、基本構想本体のみならず、今後、策定を進めていきます10か年計画の中で、十分にその内容については反映をさせていきたいと考えております。
また、今回は基本構想にあわせて財政運営についての考え方を示しましたが、これについては示されてよかったという御意見をいただいております。
ページをめくっていただきまして、2ページでございます。ここでも引き続き基本構想全般についてということで、記述のあり方、具体性に欠けるのではないかということで御意見をいただいたり、あるいは地域という言葉がいろいろと出てくるけれども、これについてはどのようにとらえているのかということで御質問をいただいているところであります。地域については、固定的な概念ではなく、目的などによって区分をして考えていきたい、そのような趣旨でお答えをしております。
次に、3ページでございますけれども、ここでは、前文・基本理念ということでございます。前文の中で、主権者の信託を受けてという言葉を使っていますが、その意味するところは何かということでありますとか、あるいは基本理念、今回、区民憲章という形でお示しをしているわけですけれども、このことにつきましては、さまざま議論があるということを御紹介しながら内容について説明をしてきたわけでありますけれども、そこにありますように、基本理念に区民憲章を入れるのはいかがかという御意見とともに、区民憲章の表現方法ですとか、あるいは盛り込むべき内容についても御意見をいただいてきております。
続きまして、中段から中野のまちの将来像ということで、ここでは領域ごとに意見をまとめてありますけれども、まず初めに、中野駅周辺につきましてさまざまな御意見をいただいております。3ページの下から二つ目の枠のところでは、豊かな緑と防災に強いまちということで、防災公園をつくってほしいという御意見がありますけれども、ページをめくっていただきますと、ここでは、引き続き自然をという御意見もありますけれども、あわせまして、企業が来なかったら税収も望めないのではないかでありますとか、あるいは土地の有効利用を考えるべきではないか、そういった意味でさまざまな、駅周辺の開発について御意見をいただいているところでございます。
中段から防災のことが少し出てきます。今回、新潟県中越地震が起きた直後ということもありまして、さまざま防災について御意見をいただいております。ここでは、学校再編により避難場所がなくなるのが心配である、あるいはその他の施設が民営化された場合にどうであるのかということで御意見をいただいております。これにつきましては、後ほど学校のところでも幾つか出てきておりますけれども、区としては、そういった施設の再編に当たりましては、災害時の備えということも十分に考慮しながら検討を進めていきたいということでお答えをしています。
5ページにまいりますと、3段目のところでは環境のこと、例えばバイオマスエネルギーという新しい考え方も検討すべきであるとか、あるいは水辺ということも検討すべきではないかということが御意見として出されております。このページの下の方では、産業ということで、情報関連ビジネスの話を中心に、今後、中野区がどういう産業の呼び込みをしていくのかということで御意見を種々いただいているところでございます。
6ページにつきましては、住宅のことについて幾つか御意見をいただいていることを御紹介しております。
7ページに行きますと、自立してともに成長する人づくりの第二の領域でございますが、ここでは、子どもたちの基礎学力の向上のことを第1にすべきであるとか、芸術・文化活動が活発に展開をしている、そういったことをまず記述すべきではないかということで御意見をいただいております。下の方に行きますと、育児と住宅支援の関係で御意見をいただいています。育児環境を整えるということでは、住宅支援も大事ではないかということ、あるいは中野は20代、30代の若者のまちでありますということも考慮すべきだという御意見をいただいているところでございます。
8ページに行きますと、ここでは支えあい安心して暮らせるまちと三つ目の領域でございますが、ここでは主に健康づくりについて、区民健診のことも含めまして、健康づくりについて御意見をいただいております。
続きまして、9ページに進みますが、9ページは第4の領域で、区民が発想し、区民が選択する新しい自治ということです。ここでは一番上に外国人、中野区に住まわれる1万人の外国人の方々との共存共栄のあり方などを考えていくべきではないかということ、あるいは中ほどでは、区民ワークショップから御提案をいただいています地域セルフガバメントについて、基本構想の中に盛り込むべきではないかということで御意見をいただいているところでございますけれども、現段階では、地域セルフガバメント、それぞれの地域でみずからのことを決めていく、新しい自治の姿というのを現段階ではまだ盛り込むまでに至っていないということでお話をさせていただいております。その下の方では、地域センターと住区協議会のことについても御意見をいただいているところでございます。
続きまして、10ページでございますが、ここも引き続き第4の領域のところで、NPOの活用の方法でありますとか、あるいは職員の数について、ただ減らすだけではなく、効果的な配置を進めるということも考えていくべきではないかということで御意見をいただているところです。
このページは次に指標についてということで、今回、10年後に実現する中野のまちの姿に、それぞれ具体的な指標を添えたわけですけれども、その指標について、しっかり意味のある指標をつくるべきであるということであるとか、あるいはハード面に偏らずにソフト面の指標、例えば区民満足度がどういうふうに高まったのか、そういった視点も指標に入れた方がいいのではないかというふうなことを御意見としていただいております。また、今回、合計特殊出生率が0.77であったということも御紹介をしたわけですけれども、そういったことについて驚いている、10年後を幾つにしたいのか、具体的なことを示してほしいということで、指標については、それぞれ御意見をいただいているところでございます。
ここまでが基本構想の本文、第1項についていただいた御意見をまとめたものでございます。
続きまして、11ページからは10か年計画についてということでまとめてあります。
今回、10か年計画につきましては、行財政運営、人口の推計、そして事業展開という三つの資料をお示しし、御意見を伺ってきたわけですけれども、ここでは11ページから14ページの4ページにかけまして、いただいた御意見をまとめてあります。
まず初めのところでは、10か年計画の位置付けについて、その見直しの時期などについて御質問をいただいております。その中ごろでは、職員数についてどうなのかということで、職員に関することでありますとか、下の方では、財政状況、財政が厳しいというけれども、さまざまな新たな事業をしようとしているのではないかですとか、財政調整基金は何に使われているのかということで、今回、財政運営についての考え方についてお示しをしたということで、区の財政運営についても、さまざま具体的なところで御意見をいただいたり御質問をいただいております。12ページをごらんいただきますと、12ページのところでは、引き続き財政ということで、基金を積み立てると言っていますけれども、果たして今の財政状況でそういったことができるのかということ、あるいは三位一体改革によって国や都に取り込まれないように区として頑張ってほしい、そういうふうな御意見もいただいております。
そこから以降、それぞれ個別の事業項目について意見をそれぞれいただいております。例えば介護予防事業を総合的に言っているけれども、どのようなことを考えているのかでありますとか、老人クラブへの支援はこれからもしっかりしてくれるのかという話、あるいは医療費の問題では、区民健診の話ですとか、小学校の高学年までの医療費を無料にしている区があるけれども、中野区でも導入する考えはないのかということで御意見をいただいております。
また、その下では、教育については、平均的、合理的ということだけではなく、やはり信念を持って大胆に進めるべきであるということでも御意見をいただいているところでございます。
13ページにいきまして、今回、人口推計をお示しした関係で、少子高齢化の傾向にこれからどういうふうに取り組むのかということでいろいろと御意見をいただいております。また、下の方では、環境問題についても、やはり重要なので、将来の課題にしっかり入れてほしいということで御意見をいただいているところでございます。
続きまして、14ページになりますが、ここではまちづくりについての御意見を幾つかまとめてあります。地域の交通の整備の具体的な展望はあるのかということで、鷺宮、上鷺宮からのバス路線新設の検討のお話ですとか、あるいは東中野駅前広場についてはどうなっているのか、あるいは中野駅周辺、先ほど将来像のところでも御意見を御紹介しましたが、ここでも中野駅周辺のまちづくりということで幾つか御意見をいただいているところでございます。
続きまして、15ページになりますが、ここからは施設配置についてということでございます。まず小・中学校でございますが、小・中学校の再編につきましては、教育委員会として意見交換を行っているところでございますけれども、今回の基本構想の意見交換会においても、その概略を御説明いたしました。その結果、さまざまな御意見をいただいているということで御紹介をさせていただきます。
まず最初に、学校再編計画(案)ということなので、今後、変更されることも想定をしているのかということでございます。これにつきましては、長い時間をかけて検討をしてきたということで、基本的にはこのまま進めたいというところではありますけれども、皆さんの意見を聞いて、変える必要のあるところについては変更をしていきたいということでお答えをしております。中ごろでは、母校がなくなるのは寂しいということで、現にお子さんが通っている方のみならず、地域の長年親しまれた学校という視点からの御意見をいただいているところでございます。このページの下のところからは、学級の人数について、30人学級がいいのか、それとも40人、50人がいいのかということで、次の16ページにかかりまして、いろいろと御意見をいただいているところです。今申し上げましたように、30人より少ない方がいいとおっしゃる方もいれば、40人でも少ないのではないか、そんなような御意見もいただいているところです。
その下の方では、通学に際しての安全性をしっかり確保してほしいというようなこと、さらにその下のところでは、学校が再編された後はどうなるのかということで、跡地利用についてどうするのかということを御質問をいただいております。現在、公園ですとか、総合公共サービスセンターということで想定はしているけれども、具体的にどこの学校についてはどうするというところまで検討は進んでいないということでお答えをしているところでございます。
17ページに行きますと、上の方で障害学級について御心配の声もさまざまいただいております。再編の際にも、このことについては、しっかり検討していくということでお答えをしているところでございます。このほか、学校再編については、住民の皆さんとしっかり意見交換をしていってほしいという御要望もいただいているところでございます。
以上が学校でございまして、次に18ページからは子ども施設ということです。子ども施設ということで、児童館も新たなる展開ということで、NO.3のところではお示しをしているところでございますけれども、このことにつきまして、学校に遊び場を移すということで、子どもの遊びの機会が狭められるのではないかとか、あるいは学童クラブが学校に入ると子どもが息を抜く場がないのではないか、そのようなことで御意見をいただいております。また、下の方では、乳幼児対応施設、中高生対応施設となぜ分けるのかということで、世代間交流からの御意見をいただいているところでございます。これにつきましては、現在の児童館、小学生がどうしても中心となった運営となっているということで、なかなか乳幼児から高校生までは難しいということで、新たな展開を考えていますということでお答えをしているところでございます。
19ページの方に進みますと、ここでも引き続き子どもの施設ということなんですけれども、今回、さまざまな保育サービスということで新たな事業展開を御紹介していますけれども、三つ目の枠のところでは、乳幼児、親子にとっての一番のニーズは近い場所であることだということで、家庭でお子さんを育てていらっしゃる親御さんからは、そのような御意見をいただいています。また、児童館について、どのくらいの数になるのかということでも御質問をいただいておりますが、現段階ではまだ具体的な数まではお示しをできないということでお答えをしているところでございます。
その下の区民活動センターでございますけれども、ここでは地域センターへの職員の配置をやめて区民の皆さんの運営にということで御提案をしているところでございますけれども、やはり職員がいなくなることについては不安だということ、また現在、職員は親切で公平であるということでありがたいお言葉もいただいているところではございますが、職員のいなくなった中での地域センターの運営はどうなるのかということで、さまざまな御意見をいただいているところでございます。
20ページに行きましても、同じように職員がいなくなるということですとか、あるいは区民活動センターへの転換は慎重に行うべきだということで御意見をいただいております。区民活動センターとなった暁には、職員は現在のようにはいなくなるわけですけれども、地域活動を支援するスタッフを雇用できるようにすることであるとか、あるいは移行に当たっては2年程度の準備期間を設けて慎重に進めたいということで御説明をしてきております。
21ページからは、図書館、保育園、幼稚園、そして高齢者会館、そして22ページの公園について、それぞれの施設について再編の考え方はどうなのか、数はどのくらいになるのかということで、それぞれの施設について御意見をいただいているところでございます。
22ページ、最後にその他ということでまとめてありますけれども、ここでは意見交換会の持ち方であるとか、あるいは分類できないものということで、その他ということでくくってまとめてあります。こういった意見交換を実施するのは画期的であるという御意見をいただいた一方、説明の機会が少ないのではないかという御意見もいただいております。また、今回は資料を意見交換会の前に地域センターで皆さんにお配りをしたということで、今後もそういったことを配慮していただきたいということで御意見をいただいているところです。23ページにつきましては、その他、この機会にということで、さまざまな御意見をいただいたことを幾つか御紹介しております。
以上、大変駆け足で恐縮でございましたが、今回、全16回にわたる地域の意見交換会の中で出された御意見の紹介ということで報告をさせていただきます。今後、いただいた御意見、また当委員会を初め議会でさまざまいただいた御意見を参考に、今後、素案づくりを進めまして、12月には区としての素案を固めて、また当委員会にも御報告ができればと考えているところでございます。
以上をもちまして報告を終わらせていただきます。
委員長
ただいまの報告について質疑はございますか。
江田委員
総合公共サービスセンターについては、特に質疑とか、意見とか、そういったものは全然ないですか。
川崎計画担当課長
具体的なものはございませんでした。一つあったのは、総合公共サービスセンターが保健と福祉だけなのかということで、これについては、子どもの部分もそうですということでお話をしてあります。今回は施策の全体的な体系について資料をもとに御説明をしておりますので、そういった意味では、個別それぞれについての御質問というのは、前回に比べて少なかったと感じております。
江田委員
NO.2、NO.3でしたか、後ろに公共サービスセンターの図解が出ていましたけれども、統廃合後の廃止した学校を使うということで基本になっておりましたけれども、その考え方というのは、今も生きているのか、それとも検討はさらに進んでいるのか、そこら辺はどうなっているのか、少しお聞かせいただきたいんですが。
川崎計画担当課長
基本的には、統廃合により使わなくなった学校跡地を活用するということで考えております。と申しますのも、総合公共サービスセンターはさまざまな機能を盛り込みますので、ある程度の広さがないと整備は難しいだろうということで、使わなくなった学校の土地を活用してできないだろうかということで検討を進めているところでございます。
江田委員
今、跡地、土地を活用と言われましたけれども、それは新たな施設をつくるということなんですか。それとも、当初の報告では施設そのものを活用すると私どもは理解をしていたんですが、それは発展があるわけですか。
川崎計画担当課長
今、私が土地と申し上げましたのは、学校によりましては、既に学校の建物そのものが耐用年数に近づいているというものもありますので、そういったものにつきましては、新たに施設をつくるということも含めて考えているということでございます。これにつきましては、以前、当委員会でも御説明させていただきましたが、よその区の事例でも、その校舎をそのまま使って新たな事業展開をする場合、または校舎を一たん壊しまして、新たに施設をつくって展開をする、当然、その場合には新たな財政負担を伴うものですから、区としての財政負担を少なくするために、民間施設との併設など、工夫を凝らしながら各区で取り組んでおりますので、そういったことを参考にしながら検討を進めているというところでございます。
江田委員
学校再編が前期、中期、後期と15年にわたることになりますよね。それで、区内4カ所に総合公共サービスセンターをつくるという場合に、どのくらいのスパンでそれを考えているのか。今おっしゃったように、あくまでも統廃合後の学校、あるいは土地を活用ということになれば、前期でやるものというのは限られていますから、バランス上からいえば、当然、時期的な設定が非常に難しくなってきているのではないか、そういう気がするんですが、そこら辺のスパンはどういうふうに考えていらっしゃるんですか。
川崎計画担当課長
スパンにつきましては、それを決めるためには、いつ、どこの土地が使えるようになるのか、あるいは財政的にどうなのかということを含めて考えていかなければいけないということで、今、具体的にどの範囲、何年ぐらいまでにということは、具体的にお答えできる段階にはないんですけれども、なるべく10か年の中で早い時期にとは思っていますが、先ほど言った諸条件がございますので、その中で具体的な整備年次については考えていきたいと思います。
江田委員
また改めてお聞きしたいと思います。
それから学校の問題ですが、今回は施設配置について全体的なものがここには出ているんですが、このほかに、今度、前期で対象になっている学校等を中心に教育委員会は説明をずっとやっていますよね。これは、この委員会には、どういう状況だったのかというのは、報告にはならないんですか。
金野教育委員会事務局次長
私どもの方では、一巡をしましたのが先週の後半にずれ込みましたので、今、主な質疑等についてまとめております。文教委員会で最初に報告できるかと予定しております。
江田委員
文教委員会はあしたですので、あしたにはまとまった報告がされると思うんですが、統廃合問題はもともと今度の施設配置の一つの基本になっているものですから、この委員会にもぜひ報告をすべきではないかと思っております。
それで、この中で学童クラブ、児童館の問題等が当然出てくるんですが、学童クラブを学校に移行するという、もともとの案があるわけですが、実際に前期、統合をしてみて、増築しなければならないところ等、いろいろと出てきますよね。そのこと一つをとってみても、どの学校にも児童館、学童クラブの機能を入れていくということについては、さまざまな矛盾が生まれてくる、物理的な難しい問題も生まれてくるのではないかということを質問していたんですが、実際に前期やってみて、増築しなければならない学校が出てくるという状態を踏まえて、この問題をどういうふうに検討しようとしているのか、最終的な調整をどういうふうにとろうとしているのか、そこら辺については、もう一定の考えというのはまとまってきたんですか。
柳澤子ども家庭部長
学校の方の再編の計画が出ました。それを踏まえて、再編の対象にならない学校もあるわけですね。そのときに、どこから学童クラブを学校に、どっちが先に動いてくるのか、どういうふうに動いてくるのかというところは、これから十分に詰めなければいけないという状況です。
江田委員
ということは、どういうふうに考えているんですか。学童クラブを学校に移行するという方針があって、だけど、実際に計画を進めていく中で、逆に増築をしなければならないような状態が生まれてくるというのは、もうはっきりしてきたわけですね。そうすると、今おっしゃったのは、やれるところからやっていくというように聞こえるんですが、実際にはどういうふうに、あるいはどのくらいの期間で移行の問題をやっていこうとしているんですか。
柳澤子ども家庭部長
ですから、再編対象になった学校について、物理的なものを判断しながら入れていくという順番で考えていくのか、今、物理的な問題がありますから、そういう中では、再編対象外、再編にならないところの学校から入れていくのか、もしくは両方一緒にタイミングを見ながら入れていくのか、そこら辺について、トータルで、今どのような順番で、どの期間でやっていこうかというところについても検討をしているというところでございます。
江田委員
ここら辺が私どもが何度も何度も質問しても、なかなか理解できないところなんですけれども、現実的に難しい問題が出てきているわけで、今回、前期で再編の対象にならない学校でも、中期で再編をしていく中で、やはり同じような問題が出てくるわけで、そこがもう既に見えていながら、あくまでも学校の中に児童館機能と学童クラブを移行していく、それについては、私は、現時点でどうあるべきかというのをもう1回再検討すべきだと思うんですが、それは一切なしで、このまま進んでいくというのが今の考えですか。
柳澤子ども家庭部長
どういうふうに入れていけば、現実にそれが収まっていくのかという視点を持って、中期、後期の部分の対象の学校も含めながら、私たちとしては、全体のことを、年次も考えながら今検討をしているということでございます。
藤本委員
こうやって各地域から意見を聞かれてまとめられているんですけれども、先ほど地域の声とか、議会の声とか、それを生かしてこれからいきたいということで、ここに書いてある中でそれぞれ説明をしていますけれども、こういう意見は生かしていくべきだというものはあるんですか、幾つか、この中に。
川崎計画担当課長
生かしていく、このまますぐこの意見を素案に反映していく、いかないというのは、まだ判断をしておりませんけれども、この中で幾つか御紹介をしておりますけれども、例えば中野区に住む外国人との共存共栄のことをしっかり考えるべきではないか、あるいは環境の問題について書き込みが足りないからもう少ししっかりすべきではないかでありますとか、あるいは指標についても、なるべく具体的な意味あるものをつくっていくべきではないかということで、今後の素案の検討に向けて生かしていきたいという意見はたくさんいただいたと考えております。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、平成16年度緑被率調査結果について報告を求めたいと思います。
斎木公園緑地担当課長
それでは、お手元に配付してございます平成16年度緑被率調査結果報告(資料3)をごらんいただきたいと思います。
この調査結果につきましては、基本構想の中で10年後の中野のあるべきまちの姿の指標の一つということで、前回は平成10年に実施した調査でしたけれども、今回、5年以上たっているということで、本特別委員会の提案がございまして、調査いたしました。その結果が出ましたので、このたび報告させていただきたいと思います。
まずこの調査は6月24日、飛行機を飛ばしまして調査をして、11月1日に成果が出たということでございます。
それでは、表の見方、確認をしながら報告させていただきたいと思います。
まず縦軸は町丁別になっておりまして、それぞれの面積が出ていると。横軸はその地域の中に、町丁名に、樹木、草地、屋上緑地がどれほどあるか、その面積と割合を示したものでございます。一番右側にはそれぞれの緑被率がパーセントで出ているというふうにごらんいただきたいと思います。
裏面をごらんいただきたいと思いますが、裏面の一番下の段、総計ということでございます。総計の右の端、16%、今回の調査につきましては、中野区の緑被率は16%ということでございます。それから本調査は1平方メートル以上の緑について把握してございます。ちなみに前回は10平方メートルということでございます。精度が上がったということで緑被率の率も上がってございます。
その中で、それぞれの町の緑被率が出てございますけれども、一番多い町が江古田三丁目の約46%、これは江古田の森があるからだと推測できます。それから2番目が中野四丁目、区役所周辺ということでございますけれども、約32%、こんなところが上位を占めてございます。
それぞれの町全体としてはどうかということを見ますと、一番大きいのが松が丘になります。松が丘の場合は全部で25%、これは哲学堂があるからだろうと思います。それから2番目が白鷺、約25%、その次が江古田、約24%、これがベストスリーということが読み取れるかと思います。
今回は、緑被率調査ということで、これを分析して何かをしたということではございませんので、この調査結果を踏まえて、今後の緑の基本計画等に生かし、推進していこう、これから始めるということを考えてございます。
以上で報告を終わります。
委員長
ただいまの報告について質疑はございますか。
江田委員
前回の調査、それからさらに前があれば、ちょっと紹介していただけませんか。
斎木公園緑地課長
前回は平成10年度、実施結果は9.5%でございます。その前が平成5年度、結果が12.6%となってございます。
江田委員
10年が9.5%ですから相当上がったということですが、これは精度が上がったということが最大の原因ですか。それとも何かほかに要因は考えられますか。
斎木公園緑地課長
まず精度が上がった中身でございますけれども、前回は飛行機を3回飛ばした、今回は12回飛ばしましたので、建物の陰に隠れた緑、当然1平方メートル以上をとらなければいけないものですから、その密度を高くしたということがまず第1点、それとオーバーラップの率を前回は3割だったのが今回は6割、つまり重ねたということです。3割の重ねしかなかったんですけれども、今回は6割を重ねた。したがって、これも建物の陰に隠れる緑を多く読み取れたということ。それからもう一つ考えられるのは、内部はこんなに上がったのは何かということでいろいろと協議しましたけれども、やはり樹木の成長というのが大きくあるんだろうと、そんなことが考えられると思います。
藤本委員
この問題は質問させていただいたんですけれども、結局、5年前の指標ということで、当時の答弁でも、結局、5年後ですから、それよりももっと下がっているだろう、だからそれを上げていかなければいけない。でも、精度を深めていけば、こういう指標が出て、当然16.0%から10か年計画はスタートしていくわけですね。そういったことで、これは単に一例として、指標の取り方として、きちんとした指標という指摘の一つとして取り上げさせていただいたんですが、先ほども指標ということで御答弁がありましたけれども、指標のところで、どういう指標は見直しをしていかなければいけないかとか、具体的にその辺までは検討されたんでしょうか。
川崎計画担当課長
指標につきましては、それぞれの領域ごとに検討を進めているわけなんですけれども、今どういう検討をしているかということでございますが、まず前回、それぞれ将来像の各項目ごとに指標というのは必要ではないかという御意見もいただきましたので、まずそのことを踏まえて、どういう指標があるのかということであります。そして、具体的に個々の指標を考える際には、それが客観的にとらえられるものであるのか、あるいは5年ごとという調査も多いものでございますから、指標の見直し時期に合わせて、そういう数値がとらえられるのかどうか、そういったことも、要するに今後の見直しに当たってしっかり指標はとらえられるのかどうかということも含め検討を進めているところでございます。今後、指標について、当委員会に御報告する際には、どういう指標を選んで、それについては、どういうことを読み取るための指標であるのか、過去、どういう推移をとっているのか、そういったことも含めて御報告をしたいと考えています。
藤本委員
だから、今までも何回か議論をずっと積み重ねているではないですか。指標についても、幾つか指摘があったと思うんですよ。だから、こういう指標については、こういう指標の方が適切ではないかということは、内部的には議論されていると思うんですよ。だから、そういったものがあれば、具体的にこういうことについての指標については、今の指標が適切なのか、その辺のところを、議論しているならば、示していただきたい。これもそうなんですけれども、例えば5年ごとにというか、十分に積み重ねのない指標も出されていましたよね。だから、そういったことについても質問させてもらって、だから、そういったことで、具体的に、やはり指標としてはこういうような指標を使った方がより区民にわかりやすいというか、そういったことは議論されているのではないかと思うんですけれども、そういうものがあれば、示していただきたい。
川崎計画担当課長
済みません、今まさに検討しているさなかで、きちんとした答弁ができるか、わかりませんが、先ほど言いましたように、それぞれの項目ごとについて今検討しています。例えば、災害時の安全性を見るときに災害危険度というものを挙げたらどうかということを過去、議論したことがあるんですけれども、例えば災害危険度につきましては、総体的な危険度を示すものなので、指標、経年変化で見る指標としては適切ではないのではないかということでありますとか、あるいは青少年の健全育成についてはかる場合に、青少年の非行の補導の数とか、そういったこともどうかなんてこともあるんですけれども、それも補導に対する取り組みとか、そういったことによっても変わってくるので、指標としてはどうであるかとか、あと環境ということで大気中の浮遊粒子状物質、こういったものを指標として考えたらどうかということも議論したことがあるんですけれども、東京都の方のディーゼル車禁止という動きの中で、今この時点で指標設定するのはどうかとか、そのようなことで、それぞれの項目ごとに検討を進めているというところでございます。
岩永委員
草地なんですが、先ほど全体の緑被率の推移を教えていただきましたが、草地の方は前回などとの関係でどんなふうになっていますか。
斎木公園緑地課長
前回は樹木だけということで、屋上緑化もなければ草地もなかったということです。
岩永委員
わかりました。
それで、先ほどの課長のお答えをお聞きしていると、例えば木の成長度合いなどについても、緑被率に一定の数値の違いが出てくるということですけれども、そうすると、いつ調査をするのかという調査時期等の関係もあると思うんですが、今回の調査は、通常、緑被率を調べる上での時期、そういう時期だったのかどうか、調査の時期については妥当だったのかどうか。
斎木公園緑地課長
緑被率は上から見た緑の割合ということですから、今おっしゃったように季節によって当然変わってきます。今回は6月24日、緑被をとるには一番いい時期なのか。ただ、前回は10月25日ということで、葉っぱの勢いというんですか、そういったことからも差はあろうかと思います。ただ、今回の調査で、前回との比較で結果を出しているということは、はっきりした結果を出しているわけではありませんので、一般論としては、当然6月末の調査と10月末の調査とでは、その差は当然出るだろうという認識をしてございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
その他、所管事項の報告はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、それでは以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、その他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回日程について協議いたしたいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時55分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時55分)
休憩中に御協議いただいたように、次回の委員会は、第4回定例会中、午後1時に第2委員会室で開会したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、12月3日、午後1時から第2委員会室で開会いたします。
暫時休憩いたします。
(午後1時55分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時59分)
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしましたが、委員会各位から特に発言は何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の基本構想調査・江古田の森整備特別委員会を散会いたします。御苦労さまでした。
(午後2時00分)