平成21年06月10日中野区議会区民委員会(第2回定例会)
平成21年06月10日中野区議会区民委員会(第2回定例会)の会議録
平成21年06月10日区民委員会 中野区議会区民委員会〔平成21年6月10日〕

区民委員会会議記録

○開会日 平成21年6月10日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時33分

○出席委員(8名)
 久保 りか委員長
 酒井 たくや副委員長
 白井 秀史委員
 北原 ともあき委員
 近藤 さえ子委員
 牛崎 のり子委員
 伊藤 正信委員
 きたごう 秀文委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区民生活部長 鈴木 由美子
 区民生活部参事(区民生活部経営担当・地域活動担当) 遠藤 由紀夫
 区民生活部副参事(南地域担当) 松原 弘宜
 区民生活部副参事(中部地域担当) 小山 真実
 区民生活部副参事(東地域担当) 辻本 将紀
 区民生活部副参事(北地域担当) 伊藤 政子
 区民生活部副参事(西地域担当) 中井 豊
 区民生活部副参事(戸籍住民担当) 今 恵里
 区民生活部副参事(産業振興担当) 高橋 昭彦
 区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
 区民生活部参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 橋本 美文
 清掃事務所長 齋木 正雄

○事務局職員
 書記 土屋 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○所管事項の報告
 1 プレミアム付き商品券の販売結果について(産業振興担当)
 2 「中野区緊急経済対策資金」のあっ旋結果及び「中野区緊急経営応援資金」のあっ旋状況につ
  いて   (産業振興担当)
 3 平成20年度(2008年度)財団法人中野区中小企業退職金共済会の経営状況報告について
(産業振興担当)
 4 議会の委任に基づく専決処分について(清掃事務所)
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおりに進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たりましては、午後5時を目途に進めたいと思います。午後3時に休憩をとりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 それでは、前回に引き続き所管事項の報告を受けます。
 1番、プレミアム付き商品券の販売結果についての報告を受けます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 定額給付金の支給時期にあわせまして、地域商業の活性化のため10%のプレミアムをつけて販売いたしましたプレミアム商品券、こちらの販売結果について(資料2)御報告させていただきます。
 このプレミアム付き商品券につきましては、4月22日の区民委員会でも途中経過を報告させていただきましたが、その最終報告が区商連のほうからございましたので報告いたすものでございます。
 まず最初に、販売の規模でございます。販売総額につきましては、商品券の額面金額にいたしまして5億5,000万という規模でございました。なかのハート商品券1セット1万1,000円分を5万セット販売したということになります。
 続きまして、販売場所及び販売期間でございます。こちらにつきましては、当初販売を予定していた4月11日から16日、そして、延長いたしました17日から30日の2期に分かれております。中野区役所につきましては1期、2期通じて販売をいたしました。具体的には4月11日から30日ということになります。それに加えまして、区内13カ所、第2期について販売をいたしました。4月17日(金曜日)から30日(木曜日)となります。
 販売方法につきましては、1人3セットまでの販売ということで販売をいたしました。また、利用可能店舗につきましては、区内の約2,000店舗ということで販売をいたしました。
 続きまして、中野区商店街連合会からの販売結果報告でございます。
 一つ目、販売総数でございます。4万6,724セットを販売いたしました。商品券の額面金額にいたしますと、約5億1,400万という金額になります。販売率にいたしますと、93.4%ということでございます。その販売の場所につきまして内訳を載せてございます。お読み取りください。
 続きまして、裏面に参りまして、区商店街連合会のほうで今回の販売についてどのような動きをしたかということで載せてございます。繰り返しになりますが、4月11日の販売開始に臨むためにこのように段取りを踏みまして、11日に販売を開始いたしました。売れ行き状況を見まして、17日に販売期間を延長し、区役所及び18カ所で販売をいたしたということになります。そして、4月30日に販売終了ということでございます。
 3番目に、その他としまして、今後でございますが、区商店街連合会と連携いたしまして、商品券がどこで使われたか、そういったことの分析を進めていきたいと考えております。そして、その分析結果をもとに、今後の商店街活性化のため方策を立てていきたいということで考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
牛崎委員
 今の御報告ですと、結局予定していたセットでいえば、3,276セットが残ったということになりますか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 はい、そのとおりでございます。
牛崎委員
 では、こういう結果が出たことに対しては、どのように受けとめていらっしゃるんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 93.4%売ったということで、当初の経済活性化という目的を十分に果たしたものととらえております。
牛崎委員
 それでもせっかくこういうふうに位置付けてやったことは、やはり完売できるということが最も理想的だったんじゃないかなというふうに思います。それで、途中でこういうピンクのビラが新聞などに入っておりまして、このことを読めば、当然1カ所だけで販売していたということに頭打ちがあったということで、こういう方法に変えられたということで、私は、最初からこういうふうにされていればよかったのになというふうに思いましたけれども、最初からこういうふうな形で、地域の皆さんの身近なところで販売するという方式をとらなかったのはどうしてですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 販売会場につきましては、区役所1階で行ったわけですが、これについては、まず、いっときに購入者が集中してしまうのではないかということ、それから、今回金券ということで、その管理、これだけの金額を扱ったことがないということ、それから、販売者である区商店街連合会についても、これまでこれだけの規模の販売のノウハウがないということで、そういったことでリスクを軽減させたいということで、このように当初1カ所販売ということで実施をいたしました。
牛崎委員
 そのことは、区商連の皆さんのお気持ちというのはよくわかるので、やむを得ないかなというふうに私たちも思って、当初もっと数をふやして非常に買いやすい方法がいいんじゃないかというふうに言ってきたところなんですけど、ちょっと区民の皆さんからの声をお聞きしますと、やはり加盟店というのがわかりにくいと。こちらの裏のほうには販売店がこういうふうに買いてありますが、これを見てもなかなかわかりにくいんですけど、小さなこういうパンフレットをいただいて、そこに加盟店が全部……。ところが、なかなか、自分がよく行っているお店も、名前として覚えていなくて、どこどこの八百屋さん、どこどこの洋服屋さんということが多いんだそうです。そういう意味では、ああいうふうに一覧表でお店の名前だけを書くのではなくて、やっぱり地図にきちんと落としていただくと、本当にわかりやすいなというふうにおっしゃっていたんですけど、そういう努力はなぜなさらなかったんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 ホームページ上では、区商連さんも地図でわかるような形で公表しているかと思います。あとは、店頭にイラストつきのポスターを掲示いたしまして、それを目印に御使用ができるという形で考えて進めました。
牛崎委員
 ホームページをごらんになれる層というのも、かなりふえてはきていますけども、なかなかそうたくさんというわけではないというふうに思いますので、やっぱり違った努力をしてほしかったなというふうに思うのと、それから、利用可能店舗が2,000店舗というふうになっておりますが、これは目標どおりなんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 昨年度、委員会のほうに報告させていただいた段階では、3,000店舗を目指したいということで御報告させていただいたかと思います。そういう意味では、その規模数には達していないということでございますが、通常プレミアムのついていない店舗で使えるところについては1,400カ所、それが2,000ということで、通常よりはかなり広く使えるようになったのかなということで考えております。
牛崎委員
 当初考えていたその3,000店舗が2,000店舗にしかならなかった点については、どういう問題点があるというふうにお考えですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 やはり商品券を換金する手間とか、そういったことでちょっとちゅうちょされた方が多かったのかなと。あとは、商店街の人たちが非加盟店とかに声をかけるということで加入促進をするわけですけど、そこの部分でもう一つ押しが足りなかったのかなということは感じております。
牛崎委員
 そうすると、区のほうでもう少し援助の体制があったほうがよかったというふうにお考えでいらっしゃいますか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 今後商品券、プレミアムのついていないものも、もっと普及してほしいという思いがありますので、今後とも加入店の拡大ということは、区もできる限り支援をしていきたいというふうに思っております。
牛崎委員
 なかなか経済的な閉塞感がある中で、1万円で1,000円のプレミアムがつくということは本当にうれしいことですよね。だから、希望する方たちが本当に気軽にというか、近場で買えて、そして、十分に加盟店で自分の好きなものが買えるというようなことが望ましいというふうに思うんですが、区民の方の声の中には、7月までという期間がちょっと短いねというのは、買おうかなというふうに思ってはいるけれども、やっぱり今みたいな経済状況の中では、たった1万円というふうに思う方と、その1万円がたまたまこの販売の期間にないんだよという層も本当に多いと思うんですよ。結局、一番そういう手厚くしてあげたい層の方たちが買えなくて、また、買おうかなと思うときに、7月までじゃ使い切れないんじゃないかな、お店もよくわからないしというような、そういう不安があるということがあったと思うんですね。やっぱり今後はそういう問題について少し改善していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 今回のプレミアムつきについては、短期間に区内の消費循環を活性化するということをねらっておりますので、期間延長ということになりますと、その短期間にということが実現できないのかなと思っております。ですので、今回についてはこの期間が適正であったというふうに考えております。
北原委員
 まず、経費のことでお伺いしたいんですけれど、印刷代とかかかったと思うんですね。印刷代、それから、販売経費としてアルバイトなんかをもしお使いになっていたらその辺。それから、商品券なんかを保管したりするので、保険料か何かかかっていれば、もしそういうところがあればお尋ねしたいのと、さらに、区の経費分と、それから、仮にもし区商連のほうで、今回商品券、かかわっていると思うんですけど、区商連としての負担分がおわかりになったら教えていただきたい。それから、最後に、プレミアム商品券の残った分はどうされるのかをお尋ねします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 今回の経費につきましては、区のほうはPR、それから、区商連の発行するプレミアム商品券について印刷代、それから、発行した後にそれが偽造ではないかというような消し込み作業をいたします。そういった処理の業務費用、それから、利用店の一覧の冊子の印刷代、それから、10%分のプレミアム分ということで、その分を区商連に補助する形になってございます。所要経費の見積もりについては、全体として区負担分については6,627万7,735円ということでございまして、そのうち3月分、PR分430万程度については執行、そして、残りの約6,100万について今年度分、繰越明許ということで執行するということになってございます。
 それから、残った商品券については、それをどのように処分するかはまだ決定しておりませんけれども、不正使用がされないように、シュレッダーあるいは溶解処理というような形で適正に処理をしたいというふうに考えてございます。
北原委員
 区商連の負担分がわかりましたら。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 区商連の負担分につきましては、ちょっと金額のほうを確認いたします。
委員長
 答弁保留ですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 はい。後ほどお答えいたします。
北原委員
 じゃあ、後で結構です。というのは、これ、当初の計画と違って、各地域で売られましたよね。そのときに区商連加盟店の方たちが相当な人数出て、それでぜひ買っていただきたいという、地元でそんなような働きかけがあったと思うんですけれども、それへ出るのもなかなか大変な人数が、延べ人数多かったと思うんですよね。それと、あと区商連自体の経費がたくさんかかっていってしまうようだと、逆に、せっかくのプレミアム商品券が、なかなか結果としていいほうに結びつかないような気がいたしましたので、一応お尋ねしておきますので、後で結構です。
近藤委員
 この販売結果報告を見ますと、中野駅北口、中野駅南口というのはわかるんですけど、新井薬師と鍋横がちょっとほかのところより多いと思うんですが、ちょっと私、鍋横の環境とかはわからないんですけれど、この二つが多いというのはどういう理由ですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 この販売についての各商店街さんの売り込み姿勢というのが、結構温度差があったのは事実でございまして、鍋横につきましては、鍋横の交差点のところで、皆さん、はんてんを着て、大勢集まって売られていた。私も見に行ったときにそんな様子でした。そのような活気のある状況をお客様が見て、そして実際に購入ということにつながったのかなと思います。新井薬師のほうも、1店舗だけではなくて複数店舗で売るということで、お買い求めやすくされたのかなと。それが功を奏して販売に結びついたのかなというふうに思います。
近藤委員
 私も、ちょっと鍋横の事情はわからなかったんですけど、新井薬師を見る限りでは、ああ、やっぱり頑張っているところが売れているなという思いだったんですね。それで、最後のその他のところで、これからの商品券の使用場所の把握とか分析を進めて、今後の商店街活性化のための方策につなげていく必要があるという、本当に私、再三このことを申し上げていたんですけれど、ここにつなげないとこれをやった意味というのもないので、やはり頑張ればできるんだというところをしっかり支えてあげる仕組みにこれからしていくことが、本当に補助をするとか、べったり区がお世話的に入っていくというのではなくて、頑張ったところが本当に伸びていくのがこれである程度証明されていると思うんですよ。やる気を持ってみんなで取り組むという、その雰囲気が中野の商店街に広がっていくことが一番の活性化だと思うので、その後の取り組みのところについて、こういったことも評価の対象として取り上げていただければいいなと思いますけれど、いかがですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 委員御指摘のとおり、みずからの盛り上がりというものが結果を生むことになりますし、我々もそのことを応援していきたいと考えております。今後の活用、活性化の方策につきましては、その点も十分踏まえて進めていきたいと思います。
白井委員
 私も、自分で本会議でこの販売場所について1カ所ではというお話をさせていただいて、区長よりそのときの答弁、御了承くださいというお話だったんですけども、11日に区役所で販売開始、17日から18カ所での販売開始というふうにこちらになっていますけども、全体で広げて販売を開始しようかなと、こういうお話になったのはいつごろのことなんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 これは、初日、11日の売れ行き状況を見て早速検討いたしました。開始時間、当初は列をなしておりましたが、その列が実際長続きしなかったのが実情でございます。これをやっぱり区内の消費拡大というところに持っていくためには、まず売らなければいけないと。思ったよりも集中しないんだということがわかりましたので、分散化ということを区商連と早速協議を始めました。
白井委員
 私、当日朝早くから様子を見に行っておりました。初めは駐車場から外へあふれるぐらい人が出ていまして、これはいいぞと思ったんですけど、数時間のうちには、これは寂しいなというふうな状況になって、やっぱり1カ所で販売というのは限界があるんだなというふうに感じたところです。今後、機会があるかどうかは別として、こういう区内の状況とか考えて、販売もいろんな方策があるなというのをぜひ御検討いただければと思います。また、どこのお店で使ったかというのをまた掌握して研究されるというお話ですから、ぜひ今後の商店街の振興のため、もともとこのプレミアム商品券自体が区内景気を活性化させるというところではあるんですけども、これを機会ととらえて、区内産業の活性化や、今後どうやって継続的に実施していくことができるのかという、この辺の検討もできる大きな大きなチャンスだと思っていますので、お願いしたいと思っております。
 財源的な部分をちょっとお聞きしたいんですけども、先ほど事務経費分に関しては北原委員のほうよりありましたけども、そもそも1割分が区から補助がついております。販売残が6.6%あるということは、戻しの金額が発生すると考えてよろしいんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 売れ残った分については、こちらのほうで補助する性格ではございませんので、売れた分、93.4%分についてのプレミアム分を補助する形になります。
酒井委員
 すみません、教えてください。4月の、当初は11日から16日に区役所のほうで販売される予定だったわけですよね。当初区が5億5,000万円分、5万セット販売しようと思っていたうち、その4月11日から16日の間でどれぐらい売れたんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 およそ26%になります。
酒井委員
 金額も教えてください。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 金額につきましては、1億2,972万でございます。
酒井委員
 当初は、ここで100%売れるだろうという考えで取り組まれたということでよろしいんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 はい、そのとおりでございます。
酒井委員
 先ほど来さまざま質疑があった中で、もちろん区商連さんのほうからのお話でも、これだけの大きな金額を扱う中での、そういった心配なところもあった中での、さまざま協議した中でこちら区役所での販売になったとは思うんですね。ただ、それでも、その後さまざま対応されて、最終的に93.4%販売されたという、大変に御努力されたことは理解しておるんですけれども、もちろん区商連さんからそういった御相談もある中で、いや、そうじゃないと、やっぱり難しいんじゃないですかという、いろいろ議論した中で生まれればいいんですけど、当初考えていたうちの26%という数字は、やはりちょっと受けとめていただいて、今後の施策の展開につなげていただきたいと思っております。ほかの委員の皆さんからも出ておりましたので。
 それから、先ほど来、3番のその他ですね、区商連と連携して今後の商品券の使用場所、把握・分析を進めると。そして、産業振興の施策に生かしていきたいというふうなお話がありました。それはもちろんなんですけれども、その一方で、今回プレミアム分、まあ、100%じゃありませんが、区は5,000万円もの補助をしておるわけなんですね。すると、今回だけの結果報告だけじゃなく、まさにこのその他にあるところの使用場所などの把握や分析、こういったことももう一度区民委員会のほうでも、私、やっぱり報告していただきたいなと思っておるんですけれども、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 その点について話し合いをした結果について、御報告させていただきたいと思います。
きたごう委員
 これといった大きな問題が起きなかったかと思います。それで、区商連さんにちょっと聞いた話なんですけども、非常に事務局というか窓口で、いろんな苦情というか、わからないことが多々あったと、そんなふうに聞いているんですけども、その辺は把握していますか。把握していたら教えてください。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 事務局のほうには、発売当日からさまざまなお問い合わせ、苦情というのが電話で入っていたというふうに聞いております。1番は、先ほどもお話がございましたが、どこで使えるのかがわからない、そして、行ったんだけれども使えないと言われたということもあったようでございます。また、事務局につきましては、今、販売したということで売り主の側は安心しておりますけれども、結局それがこれから回収されてきます。それが大変な事務量だということで、悲鳴を上げているということもお聞きしております。
きたごう委員
 役所じゃなくて協力していただいた協力者というか、これは自主的に商店街が販売をしたわけですけども、商店街さんでの何か話は聞いていますか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 まだ結果の分析には至っていませんけれども、売った印象ということはお聞きしております。まず、その効果につきましては幾つか御意見を聞いております。まずPR効果、これは確実にあったと。商店街を知っていただく、そして、商品券を知っていただくことができたということで、効果があったと。それから、経済効果についてもお聞きしております。額面金額だけではなくて、ほかのものを買ってくれるということで、それが消費拡大につながっているという実感を得ているということはお聞きしております。それから、商店街内部に関してですけれども、会員相互の協力体制が今回生まれたということをお話しされていました。また、会員外の方にプレミアムの利用ができるようにということで働きかけたことで、そこの部分で対話をすることができたということもおっしゃっておりました。今後プレミアム後の加入についても期待ができるのではないかと。さらには、今回中野区が先駆けてプレミアム商品券を発売したわけでございます。相当他区、他の自治体からも問い合わせがございました。そういったことで、ほかの地域との交流というものも生じたねということをお聞きしております。
委員長
 それでは、答弁保留のほう、お答えできますか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 詳細な金額については、残念ながら現時点で把握ができておりません。
 区商連の役割について、改めて御説明させていただきます。区商連の今回のプレミアム商品券の発売についての役割でございますけれども、販売と回収ということがまず主でございます。それから、利用店の加入促進、販売回収事務、それから、備品等の借用については、区商連の事務局で対応したということでございます。おおむねでございますけれども、その経費については数十万程度というところでございます。
委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、2番、「中野区緊急経済対策資金」のあっ旋結果及び「中野区緊急経済応援資金」のあっ旋状況についての報告を求めます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 区内の中小企業の資金繰りを支援するために行いました、中野区緊急経済対策資金のあっ旋結果及び、現在行っております中野区緊急経営応援資金のあっ旋状況について(資料3)御報告させていただきます。
 まず、一つ目に、中野区緊急経済対策資金でございます。こちらについては、平成20年の11月18日から平成21年の3月31日まで受付をしていたものでございます。その受付・あっ旋結果でございますが、まず受付件数、こちらは3月31日に受付を終了しておりますが、1,243件となっております。続きまして、あっ旋の件数でございます。こちらについては、受付後1カ月あっ旋の期間を設けて、4月30日にあっ旋を終了しておりますが、件数としては904件となってございます。融資の実行状況でございますが、5月29日現在の数字で御説明申し上げます。一つ目、金融機関審査済件数でございますが、805件でございます。その内訳でございますが、実行となった件数が733件、否決となった件数が33件、本人の辞退ということで39件となってございます。融資実行率につきましては、これは実行件数を金融機関審査済等の件数で割った数になりますが、91.0%ということになります。融資実行総額につきましては、29億4,530万円となります。
 続きまして、現在実施しております中野区緊急経営応援資金、こちらは平成21年の1月27日から平成21年の7月31日までの期間で受付をしているものでございます。こちらの平成21年5月29日現在の状況について御報告いたします。受付・あっ旋状況でございますが、一つ目、受付件数につきましては、1月27日から5月29日までの間で903件となっております。二つ目、あっ旋件数でございますが、703件となっております。融資実行状況でございますが、金融機関審査済等件数は500件となっておりまして、そのうち実行件数が472件、否決件数が18件、本人辞退件数が10件となっております。融資実行率、計算いたしますと、94.4%になります。融資実行総額については63億3,321万円になります。
 続きまして、緊急融資(経済対策・経営応援)のあっ旋の内訳について分類をいたしたものが括弧以下になります。一つ目が業種別の内訳になります。二つ目が従業員の規模別内訳、三つ目が融資あっ旋額別の内訳になります。数字についてはお読み取りいただければと思います。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
牛崎委員
 両方ともなんですけれども、緊急経済対策資金も緊急経営応援資金も、目標額というのは決めてあったんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 緊急経済対策資金については48億円ということで想定をしておりました。応援資金のほうは144億円ということで想定をしておりました。この資料上では5月29日でございますが、現時点であっ旋額としては103億円となっております。先ほどの一つ目の緊急経済対策資金についても、48億円の目標額のうち、あっ旋したのは38億円になってございます。ここでは実行額になっておりますが、区としてのあっ旋額については48億円のうち38億円。そして、緊急経営応援資金のほうは、144億円のうち103億円という状況でございます。
牛崎委員
 そうしますと、実行総額というのは、あっ旋目標の38億円との関係でこのパーセンテージが出ているというふうに考えていいんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 実際には、あっ旋したものと実行したものという部分については差が出てまいります。まず、金融機関においての審査が完全に終わっていないということがございますし、場合によっては、あっ旋はしたんだけれども、御本人の御意向で融資を取りやめるということもございます。ですので、差が出てまいります。
牛崎委員
 それではお聞きしますが、否決件数というのが、緊急経済のほうでは33件ですか、それから、応援資金のところでは18件となっておりますが、どんな例示があるのか、教えてください。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 この否決に関しましては、保証協会のほうで否決されるという割合が高くなってございます。緊急経済対策資金ですと、33件のうち23件が保証協会否決となっておりますし、緊急経営応援資金のほうに関しましては、18件中16件が保証協会否決となってございます。
牛崎委員
 そうすると、23件以外の中に、業種として枠外であったからだめというようなものはあったんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 あっ旋に関しましては、あっ旋の前に私どものほうで業種が対象となっているかということで確認をいたしますので、あっ旋に至ればその後に対象外ということはございません。
白井委員
 これも本当に区内の事業者の方々が困っている中に、緊急的に、また、他の区に先駆けて実施、また、その自己負担分の利子分に関しても負担したというところでは大きくニュースにもなりましたし、産業振興の施策としては久々のヒットというか、ホームランかなというふうに個人的には思っております。
 さて、その中で、内の話になるんですが、緊急経済対策資金のほうはもう実質終了しております。現在残っているというんですかね、2番のほうですね、緊急経営応援資金のほうが7月31日までたしか受付で、区の審査を経て、あっ旋をするというのはたしか8月31日までというところだったかと思うんですけど、まずこの辺の確認をお願いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 緊急経営応援資金に関しましては、御指摘のとおり7月31日までが受付、そして、あっ旋については8月31日ということでございます。
白井委員
 そうすると、緊急経済対策として行った2つものが7月末までで、審査も含めると8月31日までで終了という形で、ほかの資金のメニューはあるんですけども、区内経済の状況を見て延長するとか拡充するとか、この必要性を今考えておられるんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 その点につきましては、国の新たな経済危機対策も出されております。その点も踏まえまして現在検討を進めております。
白井委員
 東京都のほうでは新たな融資制度の創設をするというようなお話も聞いております。ぜひ東京都との連携も含めて、今お話がありましたが、国とのお話もそうなんですけども、さらなる、個人的にはまだまだ今回の景気後退、区の行政としての助力が必要だと感じているところですので、さらなる検討をお願いしたいなと思っております。
 ちょっと難しい言い方なんですけど、裏面の業種別の融資の実行件数というんですかね、率が記載されております。これだけでは一概に把握できないんですけども、中野区内は、特に今回この景気の後退局面にあって、業種的な部分だとか、まあ、人数の部分は出ているのもあるんですけども、どの辺が特にダメージを受けているというふうに感じておられるでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 ここでは読み取りがちょっと難しいんですが、建設業、製造業、それぞれ事業所数がございます。それで割り返してみますと、割合として多いのは建設業と情報通信業になります。そこが他に比べて数字が大きくなっております。その点が厳しい状況があるんでしょうし、また、資金を必要としていると。資金があれば活性化ができるというようなことがあるのかなというふうに感じております。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 3番、平成20年度財団法人中野区中小企業退職金共済会の経営状況報告についての報告を求めます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 それでは、ただいま議題に供されました中野区中小企業退職金共済会の経営状況について(資料4)御報告いたします。
 これは、地方自治法の243条の3、第2項の定めにより、区の出資法人である中野区中小企業退職金共済会の経営状況を報告するものでございます。お手元に平成20年度事業報告書という冊子をお配りしてございますが、そちらを御用意ください。
 まず、表紙をおめくりいただきまして目次をごらんいただきたいと思います。事業報告書の構成につきましては、一つ目に平成20年度の事業報告書、続きまして、財務関係の報告といたしまして貸借対照表、財産目録、正味財産増減計算書、それから、財務諸表に対する注記となってございます。続きまして、監査報告書、そして、21年度の事業計画書、収支予算書ということで記してございます。この本編以外に資料を4点付記してございます。
 それでは、1ページ目をお開きください。
 こちらは平成20年度の事業報告となります。
 まず、Ⅰとして、中小企業退職金共済会の主要事業である退職金給付事業の状況をお示ししております。平成20年度におきましては、157名の加入者が退職または一時金の対象となりまして、額としては1億8,415万7,100円を給付いたしました。人数で割り返しますと、1人当たり117万2,975円ということになります。
 Ⅱとして、退職金給付事業以外の事項について御説明いたします。
 一つ目は、加入状況でございます。加入事業所につきましては、20年度1年間で1事業所が加入して、18事業所が脱退いたしました。トータルでマイナス17ということで、21年3月現在の加入者数は260事業所となっております。続いて、被共済者数でございます。20年度1年間で加入者が95人、脱退者が157人、トータルでマイナス62人となりまして、21年3月現在の加入者は1,340人となってございます。加入口数については、20年度1年間で加入口数が800口、脱退口数が1,177口、トータルでマイナス377口となりまして、21年3月現在の加入口数は1万1,171口となっております。
 二つ目は広報事業でございます。中退共だよりを1回発行してございます。
 三つ目は財産運用となります。基本財産については、投資有価証券で運用いたしております。特定資産の定期性資産につきましては、大口定期預金、企業年金積立金、投資有価証券にて運用をいたしました。ここで、特定資産というのは退職金を払うために使う資産となってございます。
 2ページ目に進みまして、四つ目、会議等の開催状況でございます。会議については、年間を通じまして理事会、評議員会を開催いたしまして、お示ししている案件で会議を持ちました。ここについてはお読み取りいただければと思います。
 3ページ目をお開きください。
 続きまして、ここからは財務関係の報告になります。
 貸借対照表でございます。これは、この共済会の資産と負債、それから、正味財産がどうなっているかということをあらわした表でございます。
 まず、表の中でございますが、Ⅰの資産の部を御説明いたします。
 1の流動資産と2の固定資産に分類をしております。1番目の流動資産のうち未収収益という項目がございますが、未収金につきましては3月分の掛金がまだ口座に入ってきていないということが主な内容でございまして、未収収益につきましては各種の配当がまだ口座に入ってきていないというものでございます。これらが合わさった20年度の流動資産の合計は、3,844万3,433円となってございます。次に、固定資産でございます。固定資産は、(1)の基本財産と(2)の特定資産の二つに大きく分かれます。一つ目の基本財産につきましては、当財団法人の基本的な財産となっておりまして、額としては2億円となっております。もう一つは特定資産となっております。これは退職給付の引当金として積み立てて運用しているものでございます。普通預金、定期預金、企業年金積立金、投資有価証券を組み合わせて運用しておりまして、総額で13億5,576万6,828円となっております。基本財産の2億円にこの特定資産を足した固定資産の合計額につきましては、15億5,576万6,828円となります。さらに、この固定資産の合計と、先ほどの流動資産を合計いたしましたものが15億9,421万261円ということで、当共済会の資産合計ということになります。
 続きまして、大きなⅡ、負債の部について御説明いたします。
 一つ目は、流動負債でございます。流動負債のうち未払金につきましては、この3月31日現在、3月に退職された方の支払いに充当するもの、それから、過去の退職者に充当するものが主な内容となっております。預り金につきましては、税務署等に支払う源泉所得等が該当いたします。こうした流動負債の合計が3,844万3,433円となっております。二つ目は固定負債となります。これは、今後の退職給付の引当金とするものでありまして、13億5,576万6,828円となっております。この流動負債と固定負債を合計した20年度の負債合計額は、13億9,421万261円でございます。
 次に、大きなⅢ、正味財産の部について御説明いたします。
 資産の合計額と負債の合計額の差額が正味財産ということになります。一つ目の指定正味財産でございます。こちらにつきましては当初から特定目的に制限をされているもので、区が出援した金額となります。1億5,500万円ということです。それから、一般正味財産、これが4,500万円ということで、合わせて2億円になります。
 この正味財産と負債の合計額を足した金額が15億9,421万261円でございます。この額が先ほどの資産の部にございました資産合計と同じ数字となっていることが御理解いただけるかと思います。
 続きまして、4ページ目でございます。
 財産目録となってございます。内容的には、今御説明いたしました貸借対照表のより詳細な説明となっております。この部分についてはお読み取りいただきたいと思います。
 続いて、5ページ目に参ります。
 こちらは正味財産増減計算書となっております。こちらは年度内の正味財産のすべての増減内容を明らかにする目的で作成するものでございます。
 5ページの、まず収益の部でございますが、Ⅰの1、経常増減の部について御説明します。(1)の経常収益についてごらんください。①の受取掛金でございますが、こちらは共済契約者からの掛金となります。20年度につきましては1億2,340万7,550円でございます。前年度に比べますとマイナスとなりまして、827万3,350円の掛金の減となっております。②の受取補助金でございます。こちらは区からの補助金となっております。内訳としては、退職金共済事業費に対する補助と、管理運営費に対する補助となっております。前者の退職金共済事業費補助金につきましては、退職給付の支払準備金への補てんとして充当される分でございまして、3億4,100万、後者の管理費補助金につきましては、共済会のさまざまな事務の補助として用いる費用でございまして、935万2,069円でございます。なお、退職金共済補助金につきましては、今後21年度は3億5,000万、22年度は3億円の補助を予定しているところでございます。③の基本財産運用益につきましては、都債、国債、財投債で運用した基本財産の運用益となります。④については特定資産の運用益となりまして、トータルで855万1,707円となっています。以上、経常収益の合計につきましては、一番下の欄になりますが、6億7,117万2,600円でございます。
 以上が収益の部でございます。
 続いて、右側の6ページ、費用の部について御説明申し上げます。
 (2)の経常費用の部分をごらんください。①の退職金共済事業費につきましては、退職金を給付した額でございまして、冒頭で申し上げましたが、1億8,415万7,100円となっております。②の事業管理費については54万8,395円と。③は事務管理費でございますが、主な内容としましては、共済会の事務局におります常勤の職員の2名分の給与、それから、それに伴う福利厚生、交通費等になっております。また、少し下のほうに行きますと、事務事業費の下から2番目になりますが、委託費というものがございます。ここにつきましては、契約者からの掛金管理や集計などの事務を三井信託銀行に委託している部分でございます。トータルの事務管理費は1,468万215円となっております。④の引当金繰入でございますが、これは掛金、区からの退職金共済事業費補助金、受取利息を退職給付引当金として繰り入れしたものでありまして、4億7,178万6,890円となっております。以上を合計いたしました経常費用の計は、6億7,117万2,600円となります。
 正味財産、それから、指定正味財産の増減については、変化はございません。
 以上が増減計算書でございます。
 次の7ページでございますが、財務諸表に対する注記ということになってございます。
 一つ目は、継続事業の前提についてでございます。退職給付引当金の不足については、区からの補助金により補てんされる予定であり、補てんが完了した後、公益財団法人への移行認可申請を行うものとしています。退職給付金の不足状況については、次に御説明いたします。
 二つ目は、重要な会計方針についてでございます。まず、(1)として、有価証券の評価基準とその評価方法でございますが、有価証券については満期保有の目的の債権でございまして、取得原価で評価をしてございます。それから、先ほども触れましたが、退職給付引当金準備率でございます。現在、当共済会が退職給付金として確保している金額は、13億5,576万6,828万となっています。それに対しまして退職給付金要支給額、これは現時点で加入者全員に退職給付金を払うとした場合に必要となる総支給額となりますけれども、これは19億6,674万4,600円となります。この差額を計算しますと、不足額は6億1,097万7,772円となりまして、引当準備率が68.93%ということになります。この準備金の不足状態を一定期間に解消して健全な状態にする目的で、先ほども申し上げましたが、20年度については3億4,100万、区のほうから補助をしたということになります。また、(3)の消費税の会計処理については税込み方式ということでございます。
 続きまして、3番目の基本財産及び特定資産の増減及びその残高については、お読み取りいただきたいと思います。
 8ページにつきましては、基本財産及び特定資産の財源等の内訳、そして、満期保有目的の債権の内訳並びに帳簿価格、時価及び評価損益の表となっております。それぞれお読み取りいただきたいと思います。
 次、9ページ目になります。
 6番目ですが、補助金等の内訳並びに交付者、当期の増減額及び残高になります。先ほども御説明いたしましたけれども、当共済会には区から補助金が支給されてございます。内容は2種類ございまして、事業費補助と管理費補助になります。前期末の残高はゼロになってございますが、当期は事業費補助として3億4,100万、それから、管理費補助として935万2,069円と、合わせて3億5,035万2,069円となってございます。
 10ページにつきましては監査報告書になっております。誤りなしということで御報告をいただいてございます。
 以上、ここまでが平成20年度の事業報告になります。
 11ページ以降につきましては、平成21年度の事業計画、平成21年度の収支予算書となってございます。後ほどお読み取りいただければというふうに思います。
 以上、雑駁でございますが、中野区中小企業退職金共済会の平成20年度の経営状況について説明を終わらせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
近藤委員
 これは、区が補助をしなくてはならない状態になりながら、何とか引当準備率が68.93%まで来たという状況のところでしょうけれど、現在加入をされたという事業所が一つありますよね。95人の方が入られたと。これはどういうことなんでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 ここの表の中では加入1となっておりますが、実はこれ、新規ということではございませんで、もともとこの仕組みとして、従事している人がいない場合は脱退扱いになってしまうんですね。もともと加入していた者が脱退扱いになっていたんだけど、また雇用したということで入ったということで、ここでは加入という扱いで計上しております。ちょっとわかりにくいんですが、新規の加入ではなく、もともとこの共済会に加入していた企業さんだという御理解をいただければと思います。
近藤委員
 そうですよね。新規はこれ、とめていらっしゃるんですよね、もう。それでよろしいですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 はい、結構です。
近藤委員
 それで、今の時点で68.93%という引当準備率になってきて、あと2年ぐらい3億円余の投入をしていけば、どうにかこの事業としては収拾がつくという考え方でよろしいですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 はい。そういうことでシミュレーションいたしまして進めてございます。
近藤委員
 昨年がたしか56%だか9%ぐらいのところで、まあ、順調な推移はしていると見るんですけれども、ちょっと一つ気になるのは、企業年金積立金というのが昨年よりかなりここで利益も減っているんですけれど、これはどういうことですか。特定資産の企業年金積立金です。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 企業年金積立金でございますよね。ここにつきましては、契約で加入者からの掛金と、それから、実際に払う退職金の額の差額について、その3割が切り崩されるというか、その額についてお金を支払うためにこちらの手に入ってくるという、何かそういう仕組みなんだそうです。そういうことで額的には下がっております。
近藤委員
 この企業年金積立金というものの3割を使うということなんですか、決まりとして。私はちょっとそういう理解ではなくて、この配当金の3割を占めなきゃならないのがこの企業年金積立金、この三つがある中で企業年金積立金を3割の比にしなくてはいけないのかなとずっと思っていたんですけど、そういうことではないんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 この企業年金積立金については、実際はAIGスター生命保険のほうに預けている金額になります。ここについては、順次差額分の3割がこちらの手元に来るという契約になっているというふうに聞いております。
近藤委員
 ちょっとはっきりわかりませんので、そこはきちんと調べておいていただきたいということで、それで私、この企業年金積立金、今私が聞く前におっしゃったんですけれど、AIGスター生命保険、これ、アメリカのほうで破綻状態ですよね。日本のここのAIGスター生命保険に預けているということが、私はちょっと気になって、こういったところが減っているのかなと思ったんですけれども、そういう利益が少なくなっているということだとちょっと理解したんですけれども、そういうことではないのですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 その経営状況と関係しているということはございません。契約上で、今説明がうまくできませんでしたが、順次掛金の中から取り崩されて、それが実際の退職金に支払われるということの影響で額が減っているということになります。
鈴木区民生活部長
 中小企業退職金共済会の専務理事という立場で、少し補足の説明をさせていただきます。
 今御質問の企業年金積立金なんですけれども、これはこの共済会が発足した当初からの仕組みなんですね。まず、30%は正しいんです。まず、共済会は毎月受け入れる受入掛金の30%を預け入れして、支払退職金の30%、そこから払い出すという制度設計になっています、この企業年金の積み立ては。したがって、その契約の期限の定めが特にないんですね、当初から。そこの行ったり来たりの残高がゼロになれば、取引が終了するという契約になっています。支払退職金の方が多いので、だんだん年度によってその残高は減少してきているというのは事実でございます。現在でこういった減少傾向が続くと、あと2年ちょっとでもう取引が終了するというふうな現状になっています。
 それから、もう一つの御質問の、AIGスター生命保険の財務状況がどうなっているのかというふうなことでございましたけれども、私どもが契約しているAIGスター生命保険は、もちろんアメリカのAIGグループの100%出資の完全子会社でございます。しかし、その経営自体は、子会社なんですけども日本の中でやっておりますので、財務体質をあらわす比率にしては健全経営をしているというような情報を得ておりまして、経営内容の問題はないというふうに理解しているところでございます。
近藤委員
 アメリカのほうもこの間まではトリプルAか何かだったんですよね。それでもこういった経済情勢によって破綻してしまうという状況があるので、やはり区の財源をかなり入れて――かなりというか、毎年3億5,000万とかを入れて、ここの資産運用のところで決して失敗してはならないという思いがあるので、このチェック体制を本当にきちっと、今までできないで来てここまで広がってしまって、区の財源を入れる形になったので、やっぱりこれからどういうふうに安心して、預けていた企業がどうなるかわからない時代ですから、きちっとしたチェック体制を本当に考えていただきたいんですけれど、それは非常勤のこの2名分の1人がきちっとした監査が――監査というか、チェックができる方と伺っていますけれど、その辺はいかがですか。
鈴木区民生活部長
 やはりこの資産運用につきましては、かなり各方面からも御質問いただいております。そこで、今回から理事会において、事務局長が基本的には資産の管理規程というものにのっとってやっておりますけれども、理事会の中できちっと、この債権についての運用をどうしようかというふうなことを議題にのせるというふうな規程を改約いたしました。今期からそういったことで理事会の中でも、トリプルA、それからダブルA、そういったものであるかどうかを常に検証しながら、注視しながら運用するというふうなことで議題に供させていただいているところです。
近藤委員
 そうしますと、体制は整えられているという理解でいいと思うので、あと2年の税金の補助というのは仕方がないとするしかないんですけれども、これ以上の、本当に区民の税金が使われることがないようにぜひお願いいたします。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、4番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。
齋木清掃事務所長
 初めに、御心配と御迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます。
 それでは、お手元の資料により専決処分2件につきまして御報告いたします。(資料5)
 報告案件1は、本年1月19日、午前8時半ごろ、東中野三丁目内の(通称)東中野銀座通りにおける収集作業中の事故でございます。ごみ袋を清掃車に積み込む際、その袋に付着していた汚水が飛散し、通行中の相手方の顔、コート及びバッグを汚損させた事案でございます。賠償額は、コートのクリーニング費用1,575円とバッグの物損費7万686円の、合計7万2,261円であります。区の賠償責任は免れないものと判断し、同額を損害額と認め、3月31日に示談が成立いたしました。事故後の対応といたしまして、事故原因の究明と関係職員への注意を行うとともに、再発防止のため収集作業手順の確認、指導を行いました。
 続きまして、案件2の報告をいたします。本件は、本年3月12日、午後3時15分ごろ、中野清掃事務所への来所者の車両が、勾配のある中庭の駐車場へ入る際、門扉部分の段差表示がないということから、門扉レールで当該車両のマフラーを破損させたという事案でございます。賠償額は、マフラー本体の交換と下回り部分の修理費用33万5,600円であります。区の賠償責任は免れないものと判断し、同額を損害額と認め、4月13日に示談が成立いたしました。事故後の対応といたしまして、事故現場の門扉両側に明確に視認できる段差注意の表示板を設置するとともに、車で来所する旨の問い合わせがある場合は、当該段差に留意し、徐行するよう伝えているところでございます。
 なお、両案件に係る区が支払った損害賠償金につきましては、特別区自治体総合賠償責任保険により全額補てんされていることを申し添えます。
 以上、御報告申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
牛崎委員
 報告案件2のほうなんですけども、これまでに似通った事故とかいうものはなかったんですか。
齋木清掃事務所長
 報告案件2の事項は、清掃事務所の勾配のところで、今回の車が勾配のために少しアクセルを踏んだと。そういう中で、少しレールの部分の段差があって、それに弾んでマフラーを壊したと、こういう内容でございます。過去にはそういう例はございません。
牛崎委員
 そこまでの例はなくても、通常清掃車が出入りするということで考えてよろしいんでしょう。そうすると、そのことについてちょっと心配だとか、そういう御意見なんかはなかったんですか。
齋木清掃事務所長
 清掃車両はほかの乗用車に比べて車高が高いので、全く問題はございませんでした。
近藤委員
 最近、本当に清掃車の事故というのがニュースや何かでもとても気になるところなんですけれども、清掃車はたくさん走っているので、普通の車よりも事故が目立つというか、多いということはあるんでしょうけれども、どのような研修といいますか、事故を起こさないことへの、こういったことが割とあるので、何か取り組まれていることというのはあるんですか。
齋木清掃事務所長
 事故は、交通事故のほかに、作業中にくし刺し事故だとか、それから、段差を踏み外して足をくじくだとか、それから、虫に刺されたとか、そういう事故、それに加えて車両火災、そういうのが大きく新聞等で取り上げられるわけですけども、車両火災、そういったことについては、当然積み込むときにそういうガスボンベがないかどうか注意をしながら積み込んで、もしわかった段階で、それは別袋に入れて別の保管で収集してくると。こういうことで研修はしてございます。それから、あと、車両の誘導ミスでぶつかるということも過去にありましたので、そういったところは研修に取り入れて、全員参加の中で大きな声で誘導させる研修をしてございます。
白井委員
休憩してもらっていいですか。
委員長
 休憩します。

(午後2時16分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時21分)

牛崎委員
 最初の案件なんですけれども、これは災難と言ってしまえば災難のような事故かなというふうに思うんですけど、ごみ出しのルールの問題とも深くかかわりますけれども、こういう入れ物に汚水が付着と。中に汚水が入っていたというんじゃないんですか。
齋木清掃事務所長
 東中野銀座通りというのは、幅員がすごく狭くて、清掃車が1台入ると通行人がぎりぎりのところを通ると。そういう場合の作業の仕方としては、きちんと通行人を通して、周りにいないかどうかで作業をするわけなんですけども、そのときはちょっとごみの収集に集中しちゃったと。前の日が雨で、袋に雨水がたまっていたと。ごみ出しのルールについては、今回は関係ないわけです。そういったところの不注意で、言ってみれば振り回したという格好になって水滴が飛んだと。そういう状況でございます。
牛崎委員
 あそこの道は私もよく通って、本当に清掃車が来たときは自転車でも通れないなというふうに思っていましたが、そういう場合には、袋の中にお水が入っていたり、汚れ、まあ、汚れをふいてごみを入れるなんてことはあり得ないですけど、明らかにその中にお水がたまっているようなときは、清掃作業に携わっている人はそれを抜くとか抜かないとか、そういう義務付けはあるんですか。
齋木清掃事務所長
 抜くという義務はございません。ただ、明らかに水が入っているというのは、水をごみというふうに扱いませんので、その場で張り紙をして置いていく措置はします。ただし、今回のものは、中に汚水が入っていたわけじゃなくて、先ほど言いましたとおり雨水が上に乗っていた。不注意で、ちょっと振り回した格好で飛んじゃったということなので、作業中のミスということで、そういうことのマニュアルの徹底を、職員には注意を与えながら確認をさせたところでございます。
酒井委員
 先ほど聞いておりましたので気になったので、報告案件1のほうですね。東中野三丁目、銀座通りの中で、幅員が狭いところでごみの収集をしている中で、振り回して人に汚水がかかってしまったと。ごみ作業に集中し過ぎてと。ここですね、時間は午前8時半なんですね。燃えるごみですから、おそらく月曜か木曜だと思うんですよね、たしかこの地域。違いましたかね。で、東中野駅に続く道が銀座通り商店街ですよね。たくさんの人が通るんですね。そこでごみの収集作業に集中したからというよりも、むしろその時間帯って一番人が通る中では、通行人の方に注意しなきゃならないと思うんですね。すると、今までの、ここでも日々ごみ収集しておるわけですよね。じゃあ、日々のそういった、今後こういったマニュアルを徹底するじゃなく、今までどういうふうに指導されてきておったのかなと思うんですよ。雨が降った翌日は、ごみ袋のところに水がたまるのは当たり前ですよね。それをやっぱり振り回しちゃならないと思いますし、特に人の多いところなので、ちょっとそういうところ、どういうふうにやっておるんでしょうかね。やっぱりこういった報告、何度かあるのかなと思っておりまして、ケースケースで仕方ないというのもあると思うんですけど、こういったところ、やっぱり避けられるのかな。また、特に通行人が多い中でより注意しなければならない時間帯でもありますし、ちょっと1点だけ、そのあたり教えてください。
齋木清掃事務所長
 私の言い方が振り回したというようなことなんですが、要するに、注意して抱えるようにして上げれば飛び散らなかったわけですよね。それが飛び散ったということは、多分こういうふうに投げたんだろうと。そういう確認ができましたので、先ほどのような言葉を発しました。それで、当然のようにそういった雨上がりの日だとか、それから、幅員の狭いところで朝通勤の人が通るというときには、先ほども申し上げましたとおり、十分注意して、待っていたら通してあげて、ゆっくり丁寧な作業をするようにということで指導しているところでございます。
酒井委員
 そうだと思うんですけど、それがなかったのでこういった事故が起こったんじゃないですかね、日々の。どうですか。
齋木清掃事務所長
 今回そういう事案があったということですので、それが徹底されていなかったというふうに反省していますし、今後の再発防止のためにそういった課題の一つで取り上げて、研修の材料にして徹底すると。そういう方向でしているところでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、5番、その他でございますが、その他で何か報告はありませんか。
 よろしいですか。
 他に報告はありませんか。
 よろしいですね。
 では、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 所管事務継続調査についてお諮りいたします。(資料6)
 お手元に配付の文書に掲載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
 審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時27分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時30分)

 休憩中に確認をさせていただきましたとおり、次回の委員会は7月22日(水曜日)、午前10時から行うことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
 以上で本日予定いたしました日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の区民委員会を散会いたします。

(午後2時33分)