平成16年6月11日中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会
中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会〔平成16年6月11日〕
中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録
○開会日 平成16年6月11日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午前10時05分
○閉会 午後0時31分
○出席委員(14名)
市川 みのる委員長
むとう 有子副委員長
佐野 れいじ委員
伊藤 正信委員
吉原 宏委員
高倉 良生委員
かせ 次郎委員
飯島 きんいち委員
佐伯 利昭委員
佐藤 ひろこ委員
来住 和行委員
若林 ふくぞう委員
斉藤 高輝委員
池田 一雄委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区長室長 田辺 裕子
まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一
政策計画担当課長 鈴木 由美子
保健福祉部長 菅野 泰一
保健福祉部経営担当課長 寺嶋 誠一郎
健康づくり担当課長 今 恵里
都市整備部長 石井 正行
公園緑地担当課長 斎木 正雄
中野駅周辺整備担当課長 豊川 士朗
○事務局職員
書記 松本 桂治
書記 廣地 毅
○委員長署名
○審査日程
陳情
(新規付託分)
第23号陳情 警察大学校等跡地の広域避難場所及び環境について
(継続審査分)
第14号陳情 警察大学校等跡地の立地を生かした防災公園について
第16号陳情 中野駅北口広場の存続について
第19号陳情 警察大学校等跡地の開発利用計画について
要求資料の提出
1 平成15年度中野駅周辺まちづくり調査委託の報告書について(中野駅周辺整備担当)
2 開発者負担による都市計画道路の整備について(中野駅周辺整備担当)
その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を開会します。
(午前10時05分)
まず初めに、ただいま傍聴者の方の数が15名を超えましたが、このまま許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのようにさせていただきます。
また、本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)により審査を進めることで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのような審査日程によりまして審査を進めることといたします。
審査に当たりましては、本日は午前中の委員会ですので、12時を目途に進めたいと思います。御協力をお願いいたします。
それでは、まず陳情の審査に入ります。
初めに、第23号陳情、警察大学校等跡地の広域避難場所及び環境についてを議題に供します。
新規付託分の陳情でございますので、書記に朗読をさせます。お願いします。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
ありがとうございました。本日は陳情者の方はお見えになっておりますか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
補足説明などはありますか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、お名前を名乗っていただいて補足説明をしていただくことで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を休憩にします。
(午前10時10分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午前10時54分)
本件に関して理事者に質疑がありましたら、質疑をどうぞ。
佐藤委員
今、陳情者のお話を聞きましても、それから、理由のところにもありますように、公開空地というものがまとまった広さのものじゃなくて、細切れのものを寄せ集めたものであるということですけれども、このように考えられているのでしょうか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
その件に関しましては、当日の説明会でも御説明をいたしましたが、まず既存の公園、開発者が提供する公園、それから公開空地、そういったものを全部合わせますと、おおむね3から4ヘクタールのまとまったオープンスペースができると。それプラス、その他の例えばサンプラザ、区役所等の空地を合わせて、広域避難場所としての機能は十分確保できるというふうな御説明をさせていただきました。ですから、まとまりとしては3から4ヘクタールはあるというふうな御説明はいたしました。
佐藤委員
私も、主旨の1番に書いてあるように、最低4ヘクタールのまとまった公開スペースは防災のためにも必要だと思っておりますけれども、中野区の今までの検討素材の中ではまとまったということで、私はそのように受け取っていたんですけれども、やりとりの中でそこが確認されていない。非常にお答えになるとあいまいになってしまう。だから、わからないということをずっとおっしゃっているわけですよね。本当のところ、説明の仕方はどうだったんですか。まとまったスペースは考えていらっしゃらないんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
当日の説明でございますが、パワーポイントを使って、映写機で絵を写しながら説明をいたしました。その中では、計画検討素案にもお示しをしておりますような、囲町公園、提供公園、それから公開空地等が一体となったような絵をお示しして説明をしたところでございます。ですから、私どもの方としては、まとまった空地としてありますというふうに説明をいたしたところでございます。
佐藤委員
今、部長さんが図で示していらっしゃいますけれども、全部緑かなと思ったら、全部緑に見えますし、だけど、つなぎ合わせているだけじゃないといったら、つなぎ合わせているだけにも見えますし、まだ漠然としたあいまいな絵ですよね。それはこれから検討素材ということなので、非常にあいまいなかき方しかできなかったと思うんですけれども、一体的に確保していくというイメージというものがやっぱりきちっとできていないのかなと、今やりとりを見ていて思いました。その辺について、どうしていきたいのか。それから、中野区としてこれはやはり、もちろん国が売却する土地です。国の土地です。だから、それは民間に売却するということだって当然想定された上で、だけど、中野区としてどんな規制をかけていくのか。いわゆる地区計画、都市計画をつくっていくのは中野区の役割ですから、どんな計画をきちっとあの場所にかけていくのかというところが焦点だと思うわけです。だから、中野区としてどのようにきちっとそれをかけていきたいのかというところで、とりわけ関心の一番の中心であります防災部分について、どのような計画のかけ方をされていくのかというイメージがすごくあいまいなんじゃないかなと思うんですけれども、その辺、なぜ伝わり方が全然、言ってみれば正反対になっているというふうにお考えですか。そうは思っていらっしゃらないですか。ここまでの陳情が出てきていて、どう思われますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
現在のところ、まだ詳細にこのオープンスペース、あるいは公園の形をお示しをして、こんなものだというふうなところまで残念ながら至っておりません。ただ、基本的な考えといたしましては、繰り返しになりますけれども、既存の公園、提供公園、公開空地等、有効に一体的に使えるような形で確保していきたいというふうなところは基本的な方針でございます。その確保の方法としましては、今後、例えば地区計画といったもので公園とか公開空地等の場所を指定する、緑道の指定をする、そういったことを効果的に行いながら、十分安全性ができるようなオープンスペースをまとまった形で確保したいというふうに考えているところでございます。
佐藤委員
面積については、こちらは4ヘクタール以上とおっしゃっている。今の検討素材では3から4とおっしゃっているところの違いはあると思いますけれども、今、盛んに御答弁の中でおっしゃっています、まとまって確保するということは、きちっとまとまって確保されるというふうに考えてよろしいわけですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
必ずしも、例えば長方形とか楕円形で、それが4ヘクタールということではなかなかないと思います。ただ、実際的にはかなり幅の広い緑道などで既存の公園とかオープンスペースを連結しますので、安全性という面では、何ら遜色はないんじゃないかというふうに考えております。
佐藤委員
多分、そういったところが不安に思われるイメージの違いのところかなと思うんですけれども、道というと、そこで細くつなげてこっちにまとまり、こっちのまとまりというふうに思うところと、そうじゃなくて、楕円形になるのか、三角になるのか四角になるのか、それはいろいろあるんでしょうけれども、言ってみれば、どんな形にしろ、そこがきちっとまとまって都市計画決定してスペースとして確保されると。もちろん確保の手法はさまざまあると思いますけれども、そこはきちっと防災に役立つ、いわゆる土と緑にあふれたものとして確保していくことも可能というふうに思うんですけれども、持っていき方によっては、そういった計画決定をしていくということは当然可能と考えてよろしいわけですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
今、御指摘のような内容につきましては、例えば地区計画などで具体的に場所を指定しながら、こういったスペースの確保については担保をしていきたいというふうに考えているところでございます。
佐藤委員
ここの理由のところに、「0.5ヘクタールのわずかな空地が安全だとはだれが思えましょう」。本当にそのとおりです。0.5ヘクタールの空地だったら、全く安全が確保されると思えませんが、0.5ヘクタールの空地、ここに書いてあるようなことではないというふうにしっかりと御答弁いただきたいと思いますが。
豊川中野駅周辺整備担当課長
まさに今、委員御指摘のとおりであります。私どもも、この0.5ヘクタールだけで安全とは決して思っておりません。ですからこそ、そういった例えば提供公園、公開空地など全部含めた形で安全性を確保するというふうなことで整備を進めたいと考えているところでございます。
佐藤委員
熱心に説明会を開かれていて、今度も16日ですか、もう一度説明会を中野駅周辺でされますよね。幾らやっても、なかなかイメージがすれ違ってしまうというあたりの原因ですよね。形はともかくとして、3から4のきちっとしたまとまりを確保するってことが、イメージが全然すれ違ってしまうという原因というのはどこにあると考えられますか。そういう意味では住民の方との、回数は重ねていらっしゃいますけれども、回数を重ねていても、中身がきちっとかみ合わなければ、本当に残念な結果になると思うんですよね。なぜ話がきちっとかみ合っていかないのか。原因がどこにあると思われますか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
もしそういったイメージがかみ合わないとすれば、私どもの説明力不足ということになろうかと思いますが、例えば名称にしても、公園、空地、オープンスペースといった言い方が、場合によっては私どものイメージしているものと、それから区民の方々がイメージしているものが、ひょっとしたら違うことがあるかもしれません。それは、ですから逆にイメージパースなどで、こういったものですと。ですから、オープンスペースあるいは空地といっても、公園のような機能といいますか、様子ですというふうなことも御説明はしてきたつもりです。ただ、その辺の御理解がまだ余りないということであれば、今後、説明方法なども工夫しながら、もう少しわかりやすいお話をしていきたいと考えているところでございます。
佐藤委員
多分、民間開発、いわゆる民間にまとまって渡すというところの不安、民間ではちゃんとできないんじゃないかという不安がまずある。それから、先ほど課長さんがおっしゃったように、言葉遣いで、都市の広場のイメージは、もう陳情者の方がおっしゃったように、コンクリのところに木を生やしているイメージになってしまう。だけど、お求めになっているものはそういうものじゃないわけですよね。やっぱりお求めになっているもの、私もつくっていただきたいものというのは、コンクリを張りめぐらせて木がしょぼしょぼっと生えているようなものじゃなくて、やはりちゃんとした公園。いわゆる土と緑だって確保できるんだということがきちっと示されていない。それが確保できるかどうかは、もちろんこれからのいろんな地区計画のかけ方にも、あるいは協定の結び方にもかかっていると思いますけれども、それが全くなくなるわけじゃなくて、そういうふうな方向性だってきちっとつくれるというところの、例えば言葉のイメージのつくり方に対しての説明の仕方が非常に不十分じゃないかな。
言葉遣いにしたって、一定のイメージしか持たれないようなことしか素材として提供されていないんじゃないかなという思いがあります。これからさまざまな手法について、緑と土のスペースがきちっと確保していけるんだという事例の紹介とか、あるいは都市のスペースとかという冷たい言い方じゃない言い方のことを、やっぱり区民の方々の意見を聞きながら、御一緒につくっていくだとかという御配慮というか、検討をぜひしていただくべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
ただいまの、ちょっと最初の、前の質問にも戻るかもわかりませんけれども。やはり区民の皆さん、杉並区民の皆さんも含めて、何が食い違っているのかという大きな点でございますけれども、やはり我々はこの中野駅周辺を、にぎわいと環境が調和したまちにしていきたいという基本的なコンセプトがあるわけです。それに対して、ほとんど緑という御主張、つまり開発か緑かという議論、トレードオフの関係で物を見られていらっしゃるとすれば、それは我々と随分食い違いもあるし、我々の説明を理解していただけないところかなと思っております。そういった意味で、今の現時点では、私ども、ここ財務省としては民間--民間だけじゃないと思いますけれども、一括して処分をする。それに対して、私どもとしては地区計画という都市計画によってきちんと公園、オープンスペース、道路等を整備していくと、そういう規制、誘導をきちんとかけていくということを考えているわけです。
それと、これは杉並区の説明会でもはっきり申し上げましたけれども、私どもとしては、このまちづくり、新たなまちづくりをしていくわけですけれども、そういった中でも、今指定されている広域避難広場の機能はきちんとこの中に今後とも確保していくということをきちんと申し上げているわけでございまして、先ほど課長が説明が十分じゃなかったかという反省もありますけれども、私どもとしては、そういった基本的なスタンスははっきり申し上げておりますので、そういう御理解をいただきたいと思います。今後とも区民の皆さんといろいろな、区民の皆さんのいろんな意見を参考にしながら、このまちづくりはつくっていくべきだと思っております。
佐藤委員
ほかの方もあるでしょうから、最後にしますけれども、やっぱり御不安に思われていることとか、いろいろと期待されていることに対してのお答えがきちっとされていないんじゃないかというふうに思います。全部が緑にというふうに、そことの対比で部長さんは今おっしゃいます。もちろんそんなふうに考えている方もいると思いますが、対話集会の中でも、あるいはきょうの陳情者の発言の中でも、決してにぎわいの部分は否定するわけではないと。だけども、ちゃんと自分たちが安心できるスペースを確保してほしいということをまず要望の中心に据えられているわけですよね。それに対してどんなふうに確保する努力をしているのか、どんなふうに確保していくつもりなのかというところでのお答えをすぱっとされなくて、いや、全体としてにぎわいもありますから、全部緑にはいきませんよというところでなっちゃうからいけないんじゃないか。本当に御要望されている中心の期待と不安に対して、中野区としてはきちっとやっぱり確保していくんだ、そのさまざまな手法はこんなふうにとっていきたいんだということを明確に示されていく努力をこれからされていかなければいけないんじゃないかと思います。
これは要望にかえさせていただきますけれども、ひとまず終わります。
吉原委員
一つ教えてほしいんですけれども、私は消防団に入っています。よく議論になるんですよ。結論がいつも出ないんですが、集中型のスペースと分散型のスペース、安全性に関して、現実問題どうなんでしょう。集中型がいいという話もあるし、分散型の方が安全だという意見もあるんですよね。いろいろデータなり持っていらっしゃると思うんで、その辺のところ、メリット・デメリットを教えてほしいんですが。
委員長
それは防災のスペースとしてですね。防災広場並びに防災公園のスペースとして、分散型がいいか、集中型がいいか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
今、私がこの場でどちらがいいというのはなかなか申し上げられません。というのは、双方、メリット・デメリットがあります。ですから、ある場所によっては集中型がよいところもあるかもしれませんし、ある場所には分散型がよろしいというふうに言わざるを得ないと思います。ただ、現実問題として東京のような過密な都市の中においては、なかなかまとまった広場をとることは困難であるという状況もあるし、そういった中では、分散型というものが例えば現実的な選択であるかなというふうなことはありますが、その辺の具体的な検証は、ちょっと今この場ではなかなか申し上げることは困難かと思います。
飯島委員
気になることが幾つかありますが、時間の問題もありますので、3点ぐらい。
一つは、先ほど休憩中ではありますけれども、陳情者の方に杉並区長さんからお手紙の内容の披露がありました。当区の区長に対する私自身の政策、政治姿勢についての支持、不支持の問題は別にして、当区の区長あるいは当区の行政のスタンスについて、必ずしもそのまますんなり受けとめるようなお言葉ではなかったかなというふうには思っています。これまで杉並区との関係ではどうされてきたんですか。つまり、清掃工場をあそこにつくるというそもそもの、今現状まだある土地利用転換計画案が基本的に白紙から組み立てなきゃならないという状況になった以降のことについてはどうされてきたんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
まず、この問題というのは平成14年度にまだ、個人的なことを言ってあれですが、私がいろいろ調整をしてきたものですから、土木担当部長として平成14年、2度ほど杉並区を訪問して、これからのまちづくり、この内容について、その当時考えていたことをいろいろお話をさせていただいています。
それから、平成15年に入りまして、この調査検討をするということで、当然、杉並区とも一緒に今までの計画、転換計画をつくってきたわけで、6月に杉並区の都市整備部長を訪れておりまして、清掃工場という問題もあろう、サンプラザの問題もあるということで、今後、再検討していきたいというお話をさせていただいております。その後、これは正式に公文書があるわけですので、それをどうするかという議論もいたしまして、まず私どもとしては見直しの文書を区長名で出そうというお話をしました。そこまでは結構だということでございまして、9月12日付でいろいろ周辺状況からして土地利用を見直したいという文書を部長名で杉並区に出しております。そういったことで、そのときにもいろいろ話をさせていただいています。
それから、検討委員会に委員として入っていただけないかというお話もさせていただきました。去年ですね。それについても、清掃工場という大きな問題がなくなるのであれば、そういった検討委員会に入る必要はなかろうと、その後いろいろ緊密に連絡しましょうということでございまして、その後9月から検討委員会というのを立ち上げました。それは杉並区は入っておりませんで、東京都、財務省と入っているわけですけれども、そういったとき、4回の検討委員会の資料はその都度、杉並区へ送付をしてきたということもあります。それから、杉並区の課長もこちらに来たり、いろいろやりとりや説明はしております。
それと、15年度は調査委託をしたわけですけれども、本年度4月からは区の案をつくっていくという段階に入りましたので、4月から日程調整をさせてもらいましたけれども、結果的には5月26日に杉並区を訪れて説明をしているということで、綿密なやりとりをしてまいっております。
飯島委員
区長さんのお手紙だから、私的な文書ということになるのかどうかよくわかりません。ただ、そうすると、行政対行政というか、自治体と自治体との間では当然、中野区のかかる事態が発生して以来の検討状況については、漏れなくとは言わないけれども、折に触れ、杉並区という自治体に向かっては情報の提供をきちっとされていると。したがって、その自治体の長である区長さんが初めて知ったごときのようなことについては、いささかどうかなと、いかがなもんかと思うようなことだというふうに中野区側としては明快に言い切れるんですね。
那須井まちづくり総合調整担当部長
ただいまお答えしたとおりでございます。明快に言わさせていただきたいと思います。
飯島委員
そのことについては、後ほど高倉委員がお聞きするでしょう。
もう一つ、この説明をされるときにいつも思うんですが、一体決まったことは何なのか、決まっていないことは何なのか、こういう検討素材の段階では極めてここが難しい。したがって、皆さんお聞きになる側としては、--これは杉並の区民の皆さんのお話じゃないですよ、中野区民も含めての話ですけど、一体どこまで物が決まっているのか。決まっていないところと決まっているところ、これが明快に示されなければ、役所のやっていることというのは極めてあいまいでわかりにくいものだということになってしまうんですけれども、この検討素案、例えばどんなものがここに想定されるのか。具体的な建物の絵としては当然決まっていないということになりますよね。ただ、今中心になっている防災広場についてはどういう形になるか。確かに、それは課長がおっしゃるように楕円形か四角か、そんなのは決まっていない。そんなことを聞いているんではないんだと思うんです、それは。つまり、複眼構造でほぼ同じような大きさの、両方合わせると4ヘクタールを超えるような、いわゆる空間を確保するという方向が決まっているのか、あるいは、それが文字どおり集めればって、物理的に集まることはできないんだけど、集めればという計算上の集めればなのか、こういうことがはっきりしないとわからないわけですよ。
もう一つは、分散した方がいいのかというのは、とりあえずたくさん分散しているか集中しているか、吉原委員がちょっと伺いましたけれども、それについてはケース・バイ・ケース、何とも言えません。そんなことを聞いているんじゃないんですよ。中野区としてはどういう形で、例えば集中して一極的にもうそこにほぼ4ヘクタール前後の空間を確保するというのか、あるいは2.5と2、わかりませんよ、1.8と何とかとか、その細かい数字はともかくとして、その二つの主たるオープンスペースを確保して、そして、その間を点々なんてなっているから何だかわかりませんよね。そういう緑の緑道--いわゆる一種のオープンスペースでそれぞれをつなぐ。その方が防災上、あるいは避難してきて1カ所に集まってそこに集中することよりも、やや二極分散をとった方がいいというんなら、そういう絵をかくんでしょうよ。
そういうことも決めずに、あるいはそういう方針で、この2カ所である方がより安全性を確保できるというんならそういうことなんだろうと。そういうこともなし、ただ、この絵がかいてあるという。しかも点々でつないである。これはわかりませんよ。だから、ひょうたん型になっているんなら、ひょうたん型でもいいよ、あるいは二極あるなら二極でもいい。その二極あることの利益をやっぱりきちっと伝えなければならない。どうしてこういうスペースの配置になるんだということを。だから、どこを区の姿勢として決めているんだと。ここから先は、それはそれぞれ具体的な問題ですよと。こう説明をしなかったら、それは専門家だってわかりません、これだったら。パワーポイントを使って説明した、そんなものは意味がないんです、そんな言葉なんかは。具体的にどういう考えでいるかを伝えなければならない。今大事なのはそういうことなんじゃないんですか。
こういうことになってきている区としてのポリシー、ここにかかわる、そこは区のスタンスとして、だって一定の方向性だってあるんでしょう。もちろんその一定の方向性についても検討素材として出しているから、区民の皆さんといろいろやった中で修正はされているかもしれません。でも、そういうことをちゃんとお伝えしないと伝わらない。そのことをやっぱり一度理解していただきたいんですよね。だから、何が決まっているんだと、何がこれから具体的にいろいろな交渉や、あるいは実際の払い下げや、あるいはもろもろの計画の中で形ができてくるんだ、ここをはっきりさせた方がいい。そんなはっきりしていないところまで絵にかくようなことをするから、余計わからなくなってしまう。
どうですか、それは。どうなんですか。これ、二つになっているというのは根拠があってやっているんですか。それとも、たまたまここに囲町公園があって、これが真ん中だから、この辺にオープンスペースだなと、こういう安易な発想なんですか。どうなんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
まちをつくる際、いろんな要素があると思います。今、御指摘の、陳情もいただいておりますけれども、環境、それから緑、公園という機能、都市の機能としてはそういう機能もあります。それから、やはりにぎわいの機能もある。そういった全体の中で、私どもとしては公園等を単に1カ所にまとめるのが、例えば4ヘクタールという御指摘もありますけれども、4ヘクタールそのものを1カ所にまとめることがいいのかどうなのかということは、総合的に見て考えなきゃいけない。ここの土地、今、警大跡地は13.7ヘクタールあるわけですけれども、道路等、それから、もう病院は既に2ヘクタールが決まっております。それを除くと10ヘクタール以下、7ヘクタール、そういったところに一団の公園をとることによって、全体のまちのでき方というのはかなり制約をされてくると思います。
そういったまちづくりという観点も踏まえて、私どもはいろいろ区民の中から1カ所にまとめてほしいという御意見もありますので、できるだけそういったほかの機能とのすり合わせの中で一団のものを考えていきたいとは思っておりますけれども、やはりそれに緑道、--点線でわからないというお話がありましたけれども、例えば20とか30m幅の、人が通る緑豊かな緑道とか緑陰を保てるようなものがあってほかの公園と結ばれていると、そういったことも考えていきたいと思っているところでございます。
飯島委員
そうすると、既存の囲町公園の立地は既にありますよね。それに類しているところにこの緑色になっているわけだけど、それはそれとして、区の方針としては、なるべく、もちろん全体的なことに目配りをしつつ、1カ所に確保できればそういう方向で努力をしたいという方向なんですね。つまり、最初から二つに分けて物を考えるんじゃなくて、これからこの土地の利用に当たって、あるいは土地利用計画、あるいはまちづくりの計画、整備計画に当たって、どっかに集めて、できる限り広い範囲でオープンスペースを確保したいと、これが現在の区の方針、区の姿勢なんだと。これは間違いないんですね。
那須井まちづくり総合調整担当部長
1カ所というか、一団の土地としてまとめて公園をつくっていきたいという基本的な考えは、御指摘のとおりでございます。先ほど申し上げましたけれども、ほかのいろいろな要素も含めて、それをどういうふうにつくっていくか。全く1カ所というわけにはいかないと思いますけれども、基本的には、今、御指摘のような考え方に基づいているわけでございます。
飯島委員
いくかいかないか、これから、あなたが判断することじゃない。だから、そういう方向性を持っているんなら持っている、そういうお答えでいいんですよ。それが、そうはいかないかもしれませんけどって言われたら、またわからなくなる。区の方針はなるべくそこに集めて、それはオープンスペースの確保が区の姿勢なんですというんなら、それはそれで確認しましたから、まあ、部長としては、安全にいろんなことがあるかもしれないからとお答えになりたい気持ちはわかるけれども、しかし、方針というのは、そんな留保条件をつけたものじゃないんですよ。方針は方針なんですから。それはぜひ、要望ですから、お答えは結構です。そういうふうなお答えをぜひお願いしたい。
委員長
委員会を暫時休憩にします。
(午前11時26分)
委員長
委員会を再開します。
(午前11時27分)
吉原委員
1問だけです。先ほどちょっと防災関係に詳しい友人に電話で確認したんですが、人命が1カ所に集中している状況というのは、万が一のとき決して好ましいとは言い切れないという説が今強いということなんですね。その辺のところも含めて、防災上、人命尊重の上で計画を進めていただきたいなと思いますが、いかがでしょう。
豊川中野駅周辺整備担当課長
御指摘の点を含めまして、今後、十分検討していきたいと思います。
池田委員
今、重要な質問がやりとりをされているんですよね。防災公園の機能を持つ、--住民の皆さん方は防災公園とおっしゃっていますけれども、それが分散か集中かということ。理事者は分散か集中かわからない、ケース・バイ・ケースだとおっしゃいましたよね。そんなふうに考えているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
その辺に関しましては、先ほど御答弁させていただいたとおりでございます。状況に応じましてその辺は検討していくべきものだというふうには考えているところでございます。
池田委員
それは今までの中野区の方針と全く違いますよ。つい最近買った北部防災公園だって、4ヘクタールのまとまった公園として取得しているじゃないですか。あそこはもう既に原生林が生えていて、それはもう保護樹林として大事にするということになっているでしょう。それにさらに緑を加えて、防災公園としての役割を果たしていくということになっているじゃないですか。平和の森公園もそうじゃないですか。少年野球場と、今芝生の防災公園と合わせて6.5ヘクタールぐらいありますか。あそこも防災公園として、あそこに逃げ込んでも人々の命が守られるようにということで設計をされて、周りを燃えにくい木々を含めてずっと科学的に設計して囲んでいるじゃないですか。そういうことを中野区としてやっていながら、なぜ今の段になって、いや、ここの警察大学校跡地については集中なのか分散なのか、それは考えなければいけないっておっしゃる。全然理屈が通らないですよ。
それは、あなたがそうおっしゃるのは、地区計画でここを決めていくと。しかも地区計画の中には、前回の委員会で私が質問したように、再開発促進区という制度を入れて、ここでは東京都が容積率を最低1,000%にしなさいよという指導目標を出していると。したがって、非常に大きな容積率を決めなければいけない。大体、新開発公社が出した報告書の中で、地区計画にて定める開発条件は、開発事業者の計画の自由度を確保するため、開発事業者が自由にビルを建てられるため、過度な制約を設けないように配慮するとともに、見直し相当容積率の見込み程度を明らかにすることが望ましいと。どのぐらいの容積率にするのか。今200%でしょう。これ、用途地域を変えるわけですよ。最低1,000%ぐらいを目標にして考えなさいという制度をあなたたちは導入するということを素案ではっきり打ち込んでいるわけですから、それが具体的にはどのぐらいにしていったらいいのかということを今度の再開発の、まちづくりの考え方の中では、開発フレームの設計ということで今、東京都がやっているわけでしょう。業者といろいろ相談しながら。それに基づいて地区計画をつくるわけですよ。
地区計画というのは、あそこが払い下げになって、いろんな業者が買うでしょう。一つ三井不動産だけが買うとは思えない。今、三井が相当来ているらしいけれども、何社かで共同して買うでしょう、一団の開発拠点としてね。そうすると、その人たちが、その業者が、企業が、大ディベロッパーが地権者になるわけですよ。地権者の意向を無視して地区計画というのは立てられないわけです。それは御存じですよね。まず、そこから聞きましょう。
豊川中野駅周辺整備担当課長
まず1点、誤解がないように申し上げますが、再開発促進区は1,000%が最低ということは、原則ではありません。1,000%というのは、たしか、そのごらんの表の中に5,000平方メートルという敷地面積の指定がありますが、それは、要するに1,000%の指定をしたい場合には、5,000平方メートル以上のまとまった土地に限るというふうなことなんです。ですから、促進区イコール1,000%ということではないというふうにまず考えているところでございます。
それから、地区計画の今お話がございました。地権者の意向を無視して地区計画はできないというふうなことですが、地区計画を決定するのは私たち中野区でございます。ですから、これはそういった地権者の意向はありますが、基本的に地区計画を決めますのは都市計画の一環ですので、やはりまち全体のことを考えて決めるわけですから、決して地権者の言いなりというふうなことではないと思います。
池田委員
言いなりとは言っていないですよ。地区計画では地権者の意向を尊重しなければだめだと言っているんです。地区計画そのものがそういう法体系になっているんですよ、今までの地区計画についても。今度、港区だったかな、地区計画によって、8階以上だったかの建物を建てられないようにするということを決めましたよね。区内10カ所ぐらいの区域において。それは、その地域の地権者の皆さん方と相談して決めたんですよ。港区が勝手に、区として地区計画、こういうふうにいきますよというのを決めたわけじゃないんです。地権者と相談して決めたんです。そうやって地域の環境を守ろうという、そういう地区計画、これが本来の地区計画なんですが、今はもうどんどん容積率を緩和して、何でもかんでも中高層ができるような、そういう地区計画の制度になってしまいましたけれども。でも、そういう本当に住民の立場に立った環境を守るための地区計画というのも生きているということで、それは地権者の意思が十分尊重されているということで、意思を尊重するという点では、ここの開発で言えば、大手ディベロッパーの意思をやっぱり尊重しなきゃいけないわけですよ。
中野区が、じゃあ、ここはもう5階以下にしてくださいと言ったら、開発業者は、それでいいですって言いますか。言わないだろうから、注意しなさいよと、この新都市開発公社の報告書の中でも言っているわけじゃないですか。十分採算が合うような、そういう容積率をあらかじめ定めてあげなければいけませんよって言っているじゃないですか。全体的な開発条件を設定し、まちづくりの誘導を行うために、必要に応じて道路、公園、広場等の施設の配置規模を定める。必要に応じてなんですよ。だから、あなた方がまとまった一団の防災公園にできない理由というのはそういうところにあるんじゃないんですか。
私の今度の一般質問に対して区長は、必要な道路、通路、公園及び公開空地などを確保することにより、広域避難場所としての機能を確保することは十分可能であるということで、これは細切れになる。大体、20メートル、30メートルの緑道が防災公園になるはずがないじゃないですか。それはある程度の防災、火炎遮断帯にはなるかもしれないけれども、そこに逃げ込んだ人は殺されちゃうじゃないですか、それによって。そんなのが防災公園になるはずがないんですよ。だけど、中野区の素案では、2から3ヘクタールの民間の整備する公園空地を入れて、従来の囲町公園も含め、3から4ヘクタールのオープンスペースを整備したいというわけですよね。これは区長の答弁でいけば、必要な道路、通路で結んでなっていくから、さっき課長が言ったように、楕円形の、住民が望むような、そういう今まで中野区が進めてきたような防災公園としては確保できないということを言っているんじゃないですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
ただいまの地区計画でございますけれども、計画決定権限は区にあるわけでございます。それから再開発促進区は都にあるということで、そういったところ、区が特に原案をつくるということで、区が主体的にこの都市計画をつくっていく。しかしながら、地元との調整ということがありましたけれども、これはどんな場合でも、区民が住んでおられるところで地区計画をやろうと思えば、当然、区民の皆さんと話し合いをしながら仕事を進めていくわけです。そういったことで、今、民間のディベロッパーというお話がありましたけど、そういったところがここを購入するかどうかということはまだ決まっていないわけです。今、地権者は国、財務省なわけですね。財務省ともいろいろ相談をしていることは、当然そうやってまちづくりはつくっていくんだろうと思いますけれども、私どもは区が主体性を持ってきちんと規制していくものは規制していく、そういったことを進めていこうと思っております。
それから、やはり防災のことが出ましたけれども、30mの緑道が防災公園になるかどうかというのは、それは防災公園としての位置付けは難しいかわかりませんけれども、そういったものも含めて、私ども、まち全体で防災機能をきちんと確保していくんだということを明確に申し上げているところです。
それから、これはちょっと先ほどの質問とも関連しますが、東京都内にも幾つもの広域避難場所がありますけれども、それはその地域、地域によっていろいろ状況は違うわけです。中野区は公園を防災--平和の森とか、そういうところを広域避難広場、公園としてきた。それはそういう例も都内にも幾らでもありますね。それから、また汐留だって防災の広域的な広場になっているわけです。汐留地区のようにここがなるかどうかわかりませんけれども、そういったところもなっておりまして、それはそのまちの状況といったものによって広域避難広場のつくり方というのは当然違ってくると考えているわけでございます。
委員長
委員会を暫時休憩にします。
(午前11時38分)
委員長
委員会を再開します。
(午前11時38分)
池田委員
じゃあ、簡単にいきます。
この陳情文書でこう言っているんですよね。跡地に3、4ヘクタールの避難スペースとありますが、この内訳をずっと言っています。しかし、今までの計画のように、まとまった4ヘクタールの防災公園があれば、それ以外のスペースというのはもちろん当然あるわけですね。4ヘクタールの防災公園があって、あとはもうビルが人が通れないほど密集して建つわけじゃありませんよ。やっぱり建ぺい率30%なり、40にはいかないでしょうね、恐らく。高さが高いですから。30%ぐらいで建てるわけですから、そうすると、随分あちこちにスペースが出るわけです。そうすると、今仮に4ヘクタールとしますと、4ヘクタールの防災公園を跡地の中心部に、あの現在生きている計画のように中野区が取得をすれば、さらにそれにプラスするオープンスペース、緑道やら何やらがつく。総体としては4ヘクタールをはるかに超える緑のオープンスペースが生まれると考えてよろしいですね。
那須井まちづくり総合調整担当部長
私ども、4ヘクタールの公園をなるべく一団としてとりたいと思っていますけど、4ヘクタールの公園というのは、先ほど申し上げましたように、今の利用できる土地が7ヘクタールとか、そういう中に4ヘクタールの公園を真ん中に一団にとるというようなことは、まちづくりの考え方からしてもなかなか難しいと思っていますので、今のようなお考えに答える--今のお答えを前提が違っていると思いますので、なかなか難しいと思いますけれども。
高倉委員
時間も限られておりますので、簡潔に1点だけお伺いします。先ほど飯島委員の方から質問をしましたけれども、杉並区と中野の今の関係がちょっとどうなっているのかというのが、なかなか納得というか、うまく理解できない部分があるので、ひとつお伺いしておきたいと思います。
9月12日に当委員会で配られた中野駅周辺まちづくり調査検討委員会についてという、この資料を見ても、わざわざここに土地利用転換計画案がつけられていますね。こちらは東京都、そして中野区、杉並区でもって作成をしたものであると。そして、この検討委員会のところを見ると、ここには杉並と入っていないと。先ほど御答弁で、この検討委員会に入っていただけませんかというお話も杉並区の方にはしたと、こういうお話でしたね。休憩中でしたけれども、先ほど陳情者の方から杉並の区長さんの--これは公文書じゃないので、それ自体、問題にするつもりはありませんけれども、杉並区としては憤りを感じていると、あるいは、全く連絡がありませんと。中野区の方にもきちんと伝えていくとか、こういうようなお話があるわけですね。今この問題についての、中野区長と杉並区長との関係はどうなっているんですか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
先ほども御答弁をいたしましたけれども、これについては、平成14年度から杉並区とは連絡をとって調整をしているわけです。それで、区長とのというお話でございましたけれども、先ほど、行ったメンバーをはっきり申し上げませんでしたけれども、5月26日、区としてこのまちづくり計画をつくっていくという時点、今年度、16年度になりましたので、5月7日ですね。5月7日には助役が出向いていっております。それで、杉並区の助役に会って、この辺の考えをお話をしております。
それから、杉並区長さん、今までの経緯を御存じないというような話も多少、その中でありましたので、部長レベルですけれども、過去のいろいろ相談をした経緯について御説明をしております。
高倉委員
そうしますと、先ほどずっと説明があったとおり、中野としてもそれなりに杉並区の方には連絡もとってきているということだと思いますが、杉並区長さんの今の思いというのは、まさに中野の今やろうとしていることについて憤りを感じていると、こういうふうに受けとめているんですか。もう一回そこのところをお聞きしたいんですよ。つまり、杉並区長さんに中野は今こうしますということを理解を得ているんですか。それとも理解を得ていなくて、全く考え方が対立をしているという状況にあるんですか。そこのところ、ちょっとはっきりさせてください。
那須井まちづくり総合調整担当部長
憤りという言葉自体はきょう伺いましたけれども、そういうことであれば、この計画について、区長さん御自身は理解をいただいていないのかなと。なお、憤りについてですけれども、どういう点で感じているのか。何も相談が来ないから憤りされているということなのか。そういうことであれば、甚だ誤解に基づいているのではないかというふうに考えております。
高倉委員
これで終わりにしますが、そうしたらきちっと確認してください。杉並の理事者がいろいろこう思っている、ああ思っている、中野のやっていること、区長はそれを全然知らないとか、区長は全く違った考えを持っているとか。杉並のことだから、私もよくわかりませんけれどもね。確認してください、それ。またしかるべきときに御質問しますから、確認してきちっと御答弁してください。
来住委員
若干関連しますが、簡潔に伺います。
この審査の中でいろいろ陳情者からも出ている、いわゆる01年の財務省に出した東京都、中野区、杉並区のこの転換計画案、これは財務省との関係では現在これが生きているというふうに判断をしておられるのか。その点について、まず1点。
あわせて、02年の6月に出された区長からの、これは警視庁警察大学跡地の既存樹木の保存等についての要望、これも国に出されているわけですけれども、これも存在として生きているのか。
那須井まちづくり総合調整担当部長
その転換計画でございますけれども、見ていただくとわかりますけれども、その三者で合意をされています。財務省はそれに関与してこなかったというのは現実と思っています。ただし、財務省にもこういった協定書があるということは当然示しておりまして、財務省は、この三者による協定は生きているということは認識をしていると考えております。もちろん、状況が違ったので、昨年、検討委員会に加わっておりますが、これを見直しをしていきたいという意思を財務省は持っております。
それから、樹木の要望については、確かに公文書で財務省に要望をしております。私どもも、既存樹木については、できる限り保存をしていきたいという基本原則を持っております。これは理想的なまちをつくっていくに当たって、可能な限り残していきたいということで基本的にそのように考えております。
来住委員
防災面での要望がかなり高いわけですが、ここで01年の東京都、中野区、杉並区の合意の計画案では、目標と基本方針が、広域避難場所としての防災機能の充実を図るというところに第1に置かれているわけですね。これが現にまだ生きていると。しかも、今おっしゃった既存樹木についての要望も、1,000本強の既存樹木がしっかり今残っているわけですけれども、これについても当然、防災ということをおっしゃっているわけですから、これをどう生かしていくかという視点がやはり生きているわけで、そこに沿った計画がされるべきだというふうに思います。その点を再度伺います。
あわせて、前回、区民検討会の問題で伺いました。答弁の中にも防災、しきりに出てくるんですが、じゃあ、この要綱に定めた中野駅周辺まちづくり区民検討会、この会の検討の中に防災--前回私は言いました。まず1から4まで検討会で検討する事項が示されていますが、その中には環境という問題は抜けています。検討の対象から、この事項から外れているわけですね。しかも、防災というのも、この1から4の今行われている検討会の設置要綱には出てこないわけですよ。あなたたちは防災、防災とおっしゃるけれども、どういう視点から、しかも、この01年の中心だった、いわゆる区民の命を守る防災拠点としての緑を生かした公園という機能を今回の新たな検討の中でどこで位置付けているんですか。区民検討会では、どの位置で防災面からの検討をこの跡地についてはされるんですか。それを明確にお答えください。
豊川中野駅周辺整備担当課長
まず、最初の御質問の土地利用転換計画の関係でございます。土地利用転換計画で示されておりました防災という目標についてでございますが、今回のまちづくり計画においても、これはもう既にこの中野区役所周辺地区が広域避難場所に指定をされているということから、これは当然の前提条件として、まちづくり計画の中で検討していくというふうなことで考えております。
それから、御質問の2番目の区民検討会の件でございますが、これは先日申し上げました環境と同様なことでございまして、繰り返しになりますが、この場所が広域避難場所であるという指定がされておりますから、これは当然の前提条件であるというふうに考えておるところであります。ですから、そういった前提条件のもとに、その区民検討会要綱で示されました事項を検討するというふうに考えております。
来住委員
前提条件だから検討の事項に入れないというのは、全くそれは詭弁ですよ。最初に掲げているのが、賑わいの心としてのまちづくりの基本的な方向性の検討になっているのであって、あなたたちがおっしゃるならば、環境、防災、本当に区民全体の問題ですよ。なぜこれを検討対象から外すのかということを聞いているわけです。今の、答弁になっていません。
あわせて、言っておきますが、土地利用転換計画案のときは、中野駅周辺地区利用計画区民会議の考え方がもとになって計画案がつくられているんですよ。そのときの広域避難場所としての規模の確保については、示されているのは、有効面積として1人1平方メートル以上、避難者が二、三日滞在することを想定すれば、1人2平方メートル以上が必要だと言っているんですよ、ここでも。今のような公園そのもののとり方も含めて、あそこにどれだけのものを確保するか、それも含めて、区民の意見が集約されて計画案のもとになったわけですから、全く今のような防災に対する位置付けは本当に軽んじている、後景に追いやっていると思いますけど、どうですか。最後にします。お答えください。
豊川中野駅周辺整備担当課長
また同じ答弁で恐縮ですが、当然私たちは、この中野区役所周辺という広域避難場所の指定、これを大きな前提として計画を進めているわけでございます。過去のこういった検討会の内容を当然参考にして検討していくわけですが、それに加えて、最新の状況なども加えながら計画を進めたというふうに考えているところでございます。
斉藤(高)委員
委員長、あともう10分欠けましたので、きょうは1問だけでお聞きします。
私も、あの周辺に住んでいることもあり、また、中野と杉並の区境、あの狭い道路がありますね。利用しましていつも思うことですけど、もし万が一地震や大きな災害が起きた場合、高円寺北一丁目の方が避難してきますよね。そのとき中野に今、地区道路、計画されているのは途中でとまって、東側ですか、区役所側に道路が向かっていますよね。あの道路は、例えばそのままずっと南に来ることを想定しているんでしょうか。その点と、災害に遭った場合に避難するんならやはり耐震不燃化の建物が必要になりますけれども、そういうことを考えると、あの中野と杉並の区境、どのようなことをお考えなのか。その2点だけ、きょうお聞きしておきます。
豊川中野駅周辺整備担当課長
現在のところ考えておりますのは、いわゆる現在、都市計画決定をしております、あのF字型の道路がございますが、これの南、ちょうど西側の南北の部分、ここから東方向へ直角に折れますが、これは、例えば延伸する形で南の方へ道路を通したらどうだろうかというふうなことで、計画検討素案の方にも点線でお示しをしているところでございます。ただ、幅員とか道路構造などについては今後検討するというふうなところでございます。
それから、2番目の御質問の建物についてでございます。当然これも耐火といいますか、そういった構造のものがこの地区には並ぶであろうというふうなことはある程度予測はしていることでございます。やはり、この地区全体が広域避難場所という指定をしてありますので、そういった観点からも建物の構造、配置なども、防災の目的に適合したものに計画していくというふうに考えております。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を休憩して、本日のところ取り扱いを協議します。
委員会を暫時休憩にします。
(午前11時55分)
委員長
委員会を再開します。
(午前11時55分)
ただいま休憩中、取り扱いを協議いたしましたとおり、本日のところ、第23号陳情につきましては継続審査とすることに決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、第23号陳情につきましては継続審査といたします。以上で第23号陳情の審査を終了します。陳情者の皆さん、どうも御苦労さまでございました。
それでは、引き続きまして継続審査分の陳情に移ります。
今、新規付託分の陳情が終わりましたけれども、もしお席を譲っていただけるならば、廊下でお待ちの方がいらっしゃいますので、よろしくお願いをいたします。
続きまして、第14号陳情、警察大学校等跡地の立地を生かした防災公園についてを議題に供します。
この陳情に関しましては、前回3月22日の委員会の後、追加して1万1,311名分、合計にして1万3,511名分の署名が届いておりますので、あらかじめお断り申し上げておきます。
なお、陳情者から補足説明及び資料配付の希望がございますが、許可してもよろしゅうございますか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩にいたします。
(午前11時56分)
委員長
委員会を再開します。
(午後0時15分)
ただいま休憩中に陳情提出者の方から関連資料についての補足説明がございましたが、その折、本日の取り扱いを協議いたしましたところ、各委員さんから継続審査というお申し出がございましたので、第14号陳情について本日は継続審査とするに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第14号陳情は本日のところ継続審査とさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。以上で第14号陳情の審査を終了します。陳情者の皆さん、どうも御苦労さまでございました。
それでは、続きまして継続審査分、第16号陳情、中野駅北口広場の存続についてを議題に供します。
これにつきましては、陳情者の方はお見えでございますね。もう既に新規付託分のところでこれについての補足説明はいただいておりますので、このまま開会したまま、理事者に対して質疑がありましたら、質疑をどうぞ。
佐伯委員
時間がないので、簡単にやります。
実は北口広場ですけれども、今、公園緑地課の方で、楽器とか音を出すのはいけないよというような看板が出ていますよね。一方で、例えば先日「あしびアフタヌーン」という集まりがあったんですけど、中野区で後援をしているんですよね。一方でだめと言って、一方で後援をしているということは、区はあくまでも、今後とも黙認という形でこういった活動を見守っていくというような認識でいいんでしょうか。
斎木公園緑地担当課長
公園の団体利用というか、その貸し出しにつきましては、支障のない範囲で貸し出すと。その都度の判断でお貸ししていると。現実に楽器による騒音のことで苦情が来ていろんな対応をしなきゃいけないということであれば、当然その段階ではお貸しできない。ただ、そうじゃない場合も考えられるわけです。例えば、1年に1回のイベント、その1回限りということであれば、その周囲の方々にも御理解いただける。そのように、1回ごとの判断で貸すこともあると、こういうことで御理解いただきたいと思います。
佐伯委員
きょうはこれだけにしておきますけれども、そうしますと、今後にわたっても、例えばこの北口広場、これからまたいろいろ計画をつくっていくわけですけれども、万一ここがほかの目的になったにしても、こういった文化的活動ができる場所というのは区としては確保していきたいというような意向ということでいいんでしょうか。
斎木公園緑地担当課長
そうですね。駅前ですから、どちらかといえば住宅がないところ。そういった意味では、中野区内でも条件的にはよろしいんだろうと。ただ、思いますけれども、実際にそういった事態で苦情なり、騒音の問題があるということであれば、そこをどういうふうに対応していくかということを課題にして、そういった話をぜひやらせてほしいという話も聞いていますので、そのことを含めながら、もうしばらくちょっと時間をいただきたいなと。今後の課題というふうに十分認識してございます。
飯島委員
もう時間がありませんので、一つだけ。
この前、課長もサブカルチャーについてのお考えをお述べになっています。私も中野区のにぎわいの一つの分野として、そういうことはあるだろうなというふうに思っています。ですから、そういう意味では、この全体の計画の中に、この前あれだけ熱心に御説明されていたわけですから、機能の一つ、あるいは物理的なスペースの確保、現状の場所であるかどうかは別にして、駅周辺のこの整備構想の中で、そうした文化といっても、サブカルチャー的なそういうものについても十分目配りをした、そういうことは当然お持ちになってやっていらっしゃると、こう受けとめてよろしいですね。
那須井まちづくり総合調整担当部長
御指摘のように、サブカルチャーというような視点も考えながらまちをつくっていきたいと思っております。なお、今の北口のある広場でございますけれども、これについては駅前広場ということで、交通結節点機能を確保するための広場というふうになっております。今の現状の北口もかなり交通錯綜しています。全体のそういったものの改善に役立てる用地ということになってございます。
池田委員
何か看板を立てたというのは、いつ立てたんですか。
斎木公園緑地担当課長
いつ立てたというのは、ちょっと私は今わかりませんけれども。
池田委員
そうすると、看板は看板として一応出しておきましょうということで理解してよろしいわけですね。
斎木公園緑地担当課長
はい、そういうことで御理解していただければよろしいかと思います。
池田委員
要するに、現状維持でいこうということでよろしいわけですね。
斎木公園緑地担当課長
そういった問題の解決ができない以上、現状維持ということで御理解いただきたいと思います。
委員長
ほかに質疑がなければ、本陳情の取り扱いを協議するため、委員会を暫時休憩にします。
(午後0時21分)
委員長
委員会を再開します。
(午後0時21分)
ただいま休憩中に取り扱いを協議いたしましたとおり、第16号陳情につきましては継続審査ということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第16号陳情につきましては継続審査と決します。以上で第16号陳情の審査を終了します。
続きまして、継続審査分、第19号陳情、警察大学校等跡地の開発利用計画についてを議題に供します。
理事者に対して質疑がありましたら、質疑をどうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、取り扱いを協議いたしますので、委員会を暫時休憩にいたします。
(午後0時22分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午後0時23分)
ただいま休憩中に取り扱いを協議いたしましたとおり、第19号陳情につきましては本日のところは継続審査と決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第19号陳情につきましては、本日のところ継続審査と決するに至りました。
以上で陳情の審査を終了します。
続きまして、要求資料の提出でございますが、前回の委員会におきまして2件の要求資料の提出についての依頼が池田委員と来住委員からございまして、本日ご用意いただいています。(資料2、3)この補足説明並びにこの資料につきましての質疑等がございますが、これにつきましては、要求をされた来住委員と池田委員の方に、本日のところの補足説明並びに質疑などの委員会運営上の問題につきまして、ちょっとお尋ねをしておきたいんですけれども、委員会を暫時休憩にしましょうか。
暫時休憩にします。
(午後0時24分)
委員長
委員会を再開します。
(午後0時24分)
休憩中に協議したとおり、要求された資料の補足説明並びに質疑につきましては、次回、後ほど協議して決定をいたします次回の委員会に送らせていただくことにいたしました。よろしくお願いをいたします。
それでは、その他の項で何かございますか。
飯島委員
きょう、時間の余裕があればお尋ねしたいと思っておりましたので、委員長お計らいで。次回、駅周辺整備構想のいわば大きな土台石の一つであるサンプラをめぐる問題について、これもやっぱりきちっとした御報告をいただかなければならないだろう、そう思っております。既に総務委員会等では報告があったようでありますけれども、それはそれとして、それがどうなるかによっては、じゃあ、その次の、区役所はどうなるのか、学校はどうなるのか、さまざまな課題が出てくるわけでございまして、ぜひそういう意味では、予定案件としてあったのかどうかわかりませんが、その他の項になっていなかったとすれば、理事者もどうお考えになっているのか、いかがなものかなと、こう思わざるを得ないので、その点もぜひ。全然自分たちとは関係ないことじゃないわけなんで、その他の中に入っていてしかるべきだろうと、私なんかそう思うので、その点、今後取り扱い方よろしくお願いしたいということで、きょうはもう結構です。
委員長
それでは、ただいまの飯島委員の発言を参考にしていただきまして、次回、後ほど決める日程の中で開かれる委員会の中で、その他の項で触れていただく場面ができるやに思いますが、何とぞよろしく御準備のほどをお願いをいたします。
それでは、その他の項でもう1点何か。
佐藤委員
簡単に。今度、対話集会がございますよね。その対話集会の位置付け、どういったことを主眼としてなさるのか。報告がなかったので、そのことをお聞きしたい。今回は1回ですよね。それを順次いろんなことで今後なさっていくのかどうなのか、それもちょっと。きょう時間がないですから、また次回に報告していただいてもいいんです、これからのスケジュールについては。とりあえず、今度やれることはどういった目的でなさるのかということと、あと区民検討会はどうなっているのかという御報告もきょうなかったものですから、それが今度の次回のスケジュールだけでもとりあえず教えていただければと思います。
豊川中野駅周辺整備担当課長
まず、次回の対話集会でございます。これに関しましては、現在私どもでまとめておりまして、この間も御報告いたしましたまちづくりの考え方をベースに対話をしたいと考えているところでございます。
それから、もう1点、区民検討会。次回、これはたしか再来週だったと思いますが、これに関しましても、前回お示しをしましたまちづくりの考え方、これ、御意見をいただきました。これを内容を修正いたしまして、それをもとに今後、7月上旬にはまちづくり方針のたたき台というものをつくりますが、それに向けた議論をしていただければというふうに考えております。
佐藤委員
スケジュール、日程は。
豊川中野駅周辺整備担当課長
対話集会が6月17日の夜、午後7時から商工会館でございます。それから、区民検討会は6月23日の午後2時から、中野区の研修センターで行います。
委員長
よろしいですか。
その他、発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、その他でもう1点、次回の委員会の日程を調整いたしますので、委員会を暫時休憩にします。
(午後0時29分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午後0時31分)
ただいま休憩中に協議いたしましたとおり、次回の委員会は7月2日(金曜日)午後1時より、第2委員会室で開会するということでよろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程はすべてを終了いたしますが、何か発言は、ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を散会いたします。どうもありがとうございました。
(午後0時31