中野区議会建設委員会〔令和7年8月27日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和7年8月27日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後7時05分
○出席委員(8名)
加藤 たくま委員長
いさ 哲郎副委員長
井関 源二委員
小林 ぜんいち委員
吉田 康一郎委員
斉藤 ゆり委員
伊藤 正信委員
山本 たかし委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 松前 友香子
都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史
都市基盤部道路管理課長 長沼 美春
都市基盤部道路建設課長 髙田 班
都市基盤部公園課長 宮澤 晋史
都市基盤部建築課長 石原 千鶴
都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑
都市基盤部住宅課長 會田 智浩
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史
まちづくり推進部まちづくり計画課長 小幡 一隆
まちづくり推進部野方以西担当課長 蜷川 徹
まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広
まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 辻 隆夫
まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 近江 淳一
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、
まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司
○事務局職員
書記 細井 翔太
書記 稲葉 悠介
○委員長署名
審査日程
○議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
道路の整備について
公園の整備について
交通環境の整備について
○所管事項の報告
1 令和7年度(2025年度)第1回中野区都市計画審議会について(都市計画課)
2 新たな公共交通サービスの導入について(交通政策課)
3 区営住宅入居者募集における子育て世帯への優遇措置の実施について(住宅課)
4 弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について(防災まちづくり担当)
5 大和町地区防災まちづくりの進捗状況について(防災まちづくり担当)
6 中野駅新北口駅前エリアにおけるまちづくりの取組等について(中野駅新北口駅前エリア担当)
7 中野サンプラザ土地・建物等の暫定利用について(中野駅新北口駅前エリア担当)
8 中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)
9 中野駅新北口駅前広場整備に伴うバス停の移転について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)
10 中野駅西側南北通路・橋上駅舎の出口の名称について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)
11 中野三丁目地区に係る地区計画の変更及び自転車駐車場について(中野駅周辺地区担当)
12 囲町西地区市街地再開発事業の事業計画等の変更について(中野駅周辺地区担当)
13 その他
(1)令和7年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について(まちづくり計画課)
(2)大和町中央通り拡幅に伴うにぎわい等形成に関する社会実験の継続について(防災まちづくり担当)
○地方都市行政視察について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
安全で快適に住めるまちづくりについて、道路の整備について、公園の整備について、交通環境の整備についてを議題に供します。
傍聴者から、当委員会の様子を撮影したい旨の許可願がありましたので、御相談のため委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
傍聴者からビデオ撮影、写真撮影、録音の許可を求める申出については、これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
傍聴者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に撮影、録音したものを使用しないこと、また、休憩中の撮影、録音は認められておりませんので、休憩になりましたら撮影、録音は止めてください。
それでは、所管事項の報告を受けます。
初めに、1番、令和7年度(2025年度)第1回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
塚本都市基盤部都市計画課長
では、令和7年度第1回中野区都市計画審議会の開催について御報告いたします。(資料2)
本審議会は、本年7月28日に区役所会議室にて開催いたしました。
当日でございますが、報告事項が2件ございました。
まず1件目、中野駅西口地区地区計画の変更(原案)については、本年6月に当委員会で報告させていただきました中野三丁目地区に係る地区計画の変更についてと同様の内容のものでございまして、本日の委員会におきましても後ほど関連する報告が予定されているものでございます。
2件目の弥生町三丁目周辺地区地区計画に係る一部訂正につきましては、地区内の公園面積の表記について錯誤があったため、訂正を行うことについて都市計画審議会に御報告したものでございます。
以上2件の詳細につきましては、別途資料をお読み取りいただければと存じます。
なお、今回は第26期の最初の審議会でございましたので、会長及び副会長の選出も行ってございます。資料の最後に審議会委員名簿がございますので、併せて御確認いただきますようお願いいたします。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、新たな公共交通サービスの導入についての報告を求めます。
村田都市基盤部交通政策課長
それでは、新たな公共交通サービスの導入について報告いたします。(資料3)
本報告は、公共交通ネットワークの充実に向けた取組として進めている新たな公共交通サービスの導入に関しまして、令和4年10月から令和7年9月まで実証運行を行い、これまでの利用実績やアンケート結果等から総合評価を取りまとめて、その結果から10月以降も運行を継続すること、また、その事業方針等について報告するものでございます。
1、令和4年度から令和6年度の利用実績及び実証結果でございます。令和6年度実証運行継続フローより収支の実績が下限値を上回り、アンケートから50%以上の利用意向が確認できたことから運行を継続いたします。結果等につきまして、別紙1に取りまとめてございますので御覧いただければと思います。
別紙1の1、運行ルート及び利用実績でございます。令和4年度は若宮、大和町周辺を回る循環ルート、令和5年度以降はK05、K06系統として、若宮、大和町周辺と、高円寺駅北口をつなぎ、往復でほぼ同じ停留所に止まるルートといたしました。令和4年度の循環ルートでは1便当たり1名にも満たなかったものが、令和5年度以降は3名以上となり、現在も右肩上がりの状況で、特に乗車の多い夏場などは7名を超えるような状況となっております。
2、停留所、時間当たりの乗車状況と、3、移動傾向でございます。高円寺駅方向へは、白鷺せせらぎ公園や大和町中央通りにある停留所などからの乗車が多く、高円寺駅北口で降車する傾向となっております。また、白鷺せせらぎ公園方面へは、高円寺駅北口停留所から乗車する方が多くなっております。時間帯では、11時台、15時台などが多くなっております。
4、公共交通サービスレベルでございます。左側の図、赤丸内の白抜きになっている部分に本路線が通ることによりまして、右側の図に示すようにカバーできる範囲が広がりまして、公共交通サービスレベルが改善をいたしました。
5、各種アンケート調査(抜粋)でございます。利用者の年齢として、子育て世代から、高齢者等の幅広い年代に利用されている状況でございます。また、利用目的といたしましては、買物、その他目的、様々に利用されております。主な効果といたしまして、外出の機会、働く機会、出会いの機会の増加といった回答もいただいておりまして、基本構想に掲げる「つながる はじまる なかの」や、SWCに掲げる健康づくり、つながりづくり、まちづくりの視点にも寄与する取組であることがうかがえます。今後も、こうしたことの関係性についてアンケート等によって調査していく考えでございます。
2ページ目に移りまして、6、運行上の課題(前提条件)でございます。本路線が通っているエリアは道路幅員が狭い等から、現状の10人乗りワゴン車両での運行が限界となっております。そのため車両を大型化できないため、運賃収入のみで全経費を賄い、事業者による独立採算とすることは難しい状況でございます。また、基本運賃は200円でありまして、アンケートなどからこの金額が限度に近いとの回答が得られており、他の路線バス等が増額しない限り、本路線も増額することは難しいと考えてございます。
7、収支状況及び利用意向でございます。令和6年度の平均収支率は約52%でございました。運行継続評価フローより収支率の基準値65%以上は下回ったものの下限値の50%は上回り、また利用意向が50%を超えていたことから運行を継続することといたします。
ここまでがこれまでの実績や評価に関するものでございます。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りいただきまして、2、令和7年10月以降の事業方針についてでございます。
東京都の補助金が見込める令和7年9月をもって実証運行は終了いたしまして、10月以降は区が運行経費を一部補助する中野区コミュニティ交通として運行を継続することで考えてございます。
恐れ入りますが、再び別紙1の2ページ目、右側、緑枠内で示した部分を御覧いただければと思います。
8、今後の運行形態でございます。運行につきましては現在の運行とほぼ同じ内容で継続することで考えております。車両、運賃は現在と同じにいたします。ただし、鷺ノ宮駅近くにある双鷺橋の工事に伴いましてK06の運行ができなくなりますので、白鷺せせらぎ公園と高円寺駅北口をつなぐK05系統のみの運行といたします。K05系統のみになると運行距離が短くなるので、現在の11便から12便に増やすことができ、それに伴いまして運行ダイヤを変更いたします。
9、今後の評価指標でございます。先ほども説明したとおり、車両10名定員で運賃による大幅な増収が見込めない中、物価高騰により経費が増えるなど変動が大きいことが見込まれ、収支率を評価基準として採用することは適さないものと判断いたしまして、今後は利用されることの意義を捉えまして、一律で評価ができる1日平均乗車人数を採用することといたしたいと思います。
評価フローといたしましては、1日平均乗車人数の基準値としては、令和6年度の実績を下回らないことを踏まえ60人として設定し、これを下回らなければ継続、下回った場合には、利用意向等により判断をいたします。また、このフロー以外にも、引き続き費用、収益等の経過を見ていくため、経費上昇等により運休等を検討することもございますし、将来的には大和町中央通りの拡幅等の事業が完了すれば路線バスが通る可能性がありますので、この場合には本路線の休止等の検討も行うこともございます。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りください。中野区コミュニティ交通の運行事業者及び運行経費の一部補助についてでございます。共用利用しているバス停や他の路線バスとの乗り継ぎ等を考慮いたしまして、引き続き関東バス株式会社による運行といたします。経費の一部補助としまして、人件費の2分の1及び高齢者割引証補填分について、中野区から運行事業者へ補助することとして、今後要綱等にて定めてまいります。
続きまして3、他地域での展開についてでございます。
本地域での経験を基に、同様に鉄道や路線バスのネットワークの構築が特に難しく公共交通サービスレベルが低い地域におきまして、新たな公共交通の導入に向けた地域住民の主体的で段階的な活動を区でサポートしていく体制を整備し、導入ガイドラインを作成する等、今年度内の運用に向け調整を進めてまいります。概要につきましては別紙2をお読み取りください。
4、今後のスケジュール予定でございます。
10月1日以降、中野区コミュニティ交通として運行を開始しまして、10月以降本路線の愛称・イメージデザイン等の募集を行っていく予定でございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
斉藤委員
地元でもありますし、この課題は大変重要に思っておりまして、企画段階から注視してきた身といたしましては、中野区コミュニティ交通として運行を継続するというふうになったことは大変喜ばしいことだと思っております。
前にも確認しているんですけれども、今この時期にもう一度伺いたいと思います。初めの頃、本当にどうなるんだろうと思うぐらい空のバスが動いていたものが、今、7名でしたか、こういう実績までいったということに対しまして、主な理由は何かについて、もう一度整理をして伺いたいと思います。
村田都市基盤部交通政策課長
最初の1年目は、地域内で循環するというルートでございました。令和5年度以降の2年目以降は高円寺駅とつなぐということで、やはり大きな駅とつながるといったところが一番大きな要因かなと。あとは、循環と違いまして、ほぼ同じルートを行って帰ってくるというルートになりますので使いやすいということ、そういったこともあると思いますし、年々増加してきているというところが見受けられますので、それは地域の方に受け入れられて認知度も高くなってきた、そういったところがあるのかと思っております。
斉藤委員
ありがとうございます。認知度も高くなったし、ルートも工夫していただいたり、初め、金額も区でやるのだからもう少し安くという声も大変多く地元では伺ったんですけれども、これも定着してきたのかなというふうに思います。高齢者支援の金額もありますし。
一つ伺いたいんですけれども、この別紙1の2のところの高円寺から戻るルートが低くなっている。行きはこれを使っているんだけれども、もしかしたら何か用事をして戻られる方がこれを活用していないのか、または違う理由があるのか、何か分析されているところはありますか。
村田都市基盤部交通政策課長
全ての方のトリップを全て把握するということは難しいんですけれども、午前中は白鷺せせらぎ公園から大和町中央通りのバス停、そういったところから高円寺駅北口に行く人が多い。帰りの午後に関しましては、どちらかというと、高円寺駅北口からそれぞれの白鷺せせらぎ公園方面に戻っていくといった方が多いのかなと思っております。ここの数の差があるところの原因については分からないんですけれども、例えば最初に高円寺に行って、高円寺の商店街を通って買物等をしながら、そのまま歩いて帰ってこられる方もいらっしゃるのかもしれませんし、そういった様々な使われ方がされている結果、こういう結果なのかなと思っております。
斉藤委員
分かりました。ここは、もしかしたら、何か理由が分かるようなことがヒアリングできたら、もう少し工夫ができるのかなというふうに思います。そういう意味から、こちらはいろいろ課題がありました。時間も、通学のスクールゾーンが通れないとか、もう少し朝早くからできていたら違っていたのではないか、夕方もう少し遅くまで運行されていたらどうなのか。でも、18時台はそんなに多くないので、夕方はあまりニーズがないのかもしれません。
またルートも、初めの頃は野方のほうの近くまで回っていましたけれども、諸事情で難しくなって、本当だったらもう少し野方駅にアクセスしやすいところに停留所があったり、今回、川のこともありまして、鷺ノ宮駅のほうまで行けなくなる状況もあるんですが、もう少し鷺ノ宮駅に近かったらどうかとか、ルートの課題ということがあります。今後こういうように何かルートを変更したらどうかとか、時間帯を工夫したらどうかとか、停留所も工夫できるのではないかというような声が地元から上がるようなことがあった場合はどのように対応されますか。
村田都市基盤部交通政策課長
まず、今回K05系統といったところで継続をいたしますけれども、一定受け入れられているルートかなといったところもございます。停留所に関しましては、往復で同じ停留所がなかったりする場所もありますので、そういったところは置く場所が見つけられれば増やしていきたいと思っておりますし、そういう利便性に関しては引き続き課題かなと思っております。また、では、違うルートを通るといったところに関しましては、全く違うルートといったところは、今こういうふうに受け入れられている中でなかなか難しいかなと思っておりますけれども、また今後、下鷺橋の架け替えという工事も計画しているというふうに東京都から聞いてございますので、そういった際には若干のルート変更も必要になる可能性もありますので、そういったときに可能なルートというのを改めて検証はしたいと思っております。
斉藤委員
ルートも1回認可を取ってしまうと変えるのは難しいのかなと思うんですけれども、そういうニーズがあった場合、そのプラットフォームといいますか、どういう方法で検討をしていくのかということを伺いたいと思います。
村田都市基盤部交通政策課長
今までも地域の方との勉強会をやっていろいろ決めてきたところがございます。先ほども他地域での展開といったところで、地域の主体的な活動をサポートしていく体制を整備してと報告させていただきましたけれども、この地域に関しましても同様だと思っておりまして、引き続き地域の方とそういう関わり合いを持ちながら、話合いをしながら、必要に応じてルートの話とかもしていくといったところでございます。
斉藤委員
伺いたかったのは、地域の方々と検討していく。おおむねできるかなとなったときに、バス会社のほうとは区とはどういう関係性になるんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
今までとあまり変わらないと思っておりまして、中野区と関東バスの事業者と協定を結んでこの事業を進めていくといったところになります。ふだんから事業者ともやり取りをしていますし、区が地元の方と話をするときにはバス事業者も参加していただく場合もありますし、そのときによって違うときはありますけれども、そういった話合いをしていく中で様々決めていけるのかなと思っております。
斉藤委員
分かりました。今後、自然発生的に、前から私が申し上げているように、地域の商店会との連携とか、スーパーとのこのルートに乗ると何か割引がお店からあるとか、そういうようなプラスアルファの発展も見ていけたらいいなと思いますので、これは要望にしておきます。
最後に、こちらのコミュニティ交通のこととは違うんですけれども、中野区の他のところの課題がある場所についてです。上鷺宮地域においては、今K01系であるんです。だから、本当の交通の大変なところは薄いんですけれども、この地図にもあります。でも、実際、今関東バスの運転手の不足ということもあって、1時間に1本だけだったりするようなところがあって、実はとても交通不便なところがあります。そこも、こちらにおいて改善ができたらいいのかなと思うんですけれども、最後に、区民の方の組織をつくるという話がありました。それについては区のほうでそういうところに働きかけていくというか、PRしていくというようなことは何か考えているか、最後にお聞かせください。
村田都市基盤部交通政策課長
今現在、公共交通サービスレベルの低いエリアというのは地図上で示すことができるんですけれども、その地域の方から、具体的にこういう交通が欲しいとか、そういう考えがあるということを聞いてはおりません。区のほうから、こういうものを入れましょうと働きかけをするような状況にも、今のところはないのかなと思っております。先ほどおっしゃっていただいたとおり、K01、路線バスになっておりますけれども、路線バスそのものも減便とかそういったところが進んでいるといったところは把握をしております。
委員がおっしゃるとおり、運転手不足といったところがすごく大きいというふうにバス事業者からも聞いております。そういった中で交通政策推進協議会の中でバス部会というものを設けてバスについて話し合う体制も整えておりますし、また公共交通に乗っていただくためのモビリティマネジメントとか、あとは乗ってもらえるためのサービスであるMaaSシステムとか、そういったところの検討も進めておりますので、その地域だけというよりも、バスに乗りやすい環境とか、そういったところをより整えていくことによって、さらにバスが減便とならないように押さえていくといったところが今後も必要なのかなと思っております。
伊藤委員
私も実証運行期間の間に乗らせていただいたこともあるんです。今言ったように、最初の実証実験は1人にも満たなかったというんですけれども、たしか去年、おととしかな、私が乗ったときには、高円寺駅から白鷺せせらぎ公園まで乗らせていただいて、結構いましたので、時間帯にもよると思うんですけれども、最初の頃とルート替え、これは高円寺駅にしたのは令和5年でしょうか。次の年度からおやりになったということで、この地域の方々、駅までに行く間のルートができたということで、上昇になったんだろうと思うんです。その辺は先ほど斉藤委員が確認したところでありますけれども、前にも申し上げたように、駅、拠点、例えば野方駅までもルート変更というのは、なかなか前回も難しかったという話でした。その後そういう検討とか、また地域住民に調査とかということはされたんでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
新たに野方駅に近づくというのは、今のところなかなか難しいといったところになりますので、特別その後の調査を進めているといったところはございません。また、今の運行ルートが定着しているといったところもあるかと思うんですけれども、野方とか鷺宮のほうにもっと行きたいとかというような話というのはそれほど多く聞こえてくるような状況ではないといったところでございます。
伊藤委員
今後10月以降から、事業方針に当たって、今までは実証実験ですから、事業の補助金というのはなくなるわけですよね。そうすると、区が運行経費を一部補助するということで、どのぐらいの補助を見込んでいるのか。10月といったらすぐですよね。来月が9月ですから、その辺はどのように取り組んでいるのか伺えますか。
村田都市基盤部交通政策課長
令和6年度までの実績ベースでお話しさせていただきますと、まず令和6年度に関しましては都の補助金が区に入ってきまして、区が負担をしているというところでございます。区のいわゆる純粋な負担といったところでは、令和6年度は550万円程度であったといったところでございます。令和6年度ベースで、今後10月以降のスキームである運転手などの人件費の半分と高齢者割引証補填分を区が負担するというスキームで算出いたしますと、約650万円ほどといったところでございます。費用につきましては年々ちょっと上がっている状況になりますので、令和6年度の650万円よりも上がってきてしまうかと思うんですけれども、その費用の上がり分ぐらいの差なのかなといったところと、あとは利用者数も増えてはきていますので、運行のそこら辺はさらに増やしていければといったところでございます。
伊藤委員
今金額を算出されまして、その予算の措置というのは令和7年度の予算には入っていたわけですか。
村田都市基盤部交通政策課長
今年度の予算に関しましては、10月以降も、引き続き補助金がなくなるといったところを踏まえて予算化させていただいていたといったところでございます。
伊藤委員
恐らく事業を継続というか、新たに事業費の補助金がなくても続けていく方針ではあるということで、その方向でいっていたのでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
委員おっしゃるとおりでございます。
山本委員
斉藤委員のほうからいろいろ聞かせていただいたので、私からは今後のことについてなんです。これは今の若宮、大和の地域の皆さんが地域組織というか任意団体をつくられて、いろいろ活動してきて、ようやく実証実験から本格運行に移行するという形になって大変喜ばしいんですけれども、今後は、この資料にもありますように、なるべく地元の方から積極的に動いていただいて、区はバックアップをしていくというような御説明なのかなと思うんです。今、若宮、大和地域の団体の皆さんとどのぐらいの頻度で会議というか、意見交換というのはなされていらっしゃるんですか。
村田都市基盤部交通政策課長
年度によっても違うかと思うんですけれども、今年度に関しましては、夏ぐらいに1回やりまして、また来月にやるという予定になっております。年に3回とか、その前後ぐらいでやっているような状況かなというところです。
山本委員
要は、こういうふうになりますということで、既に御説明、状況というか、そういったものはこの委員会を経てその次の機会にされるという流れですか。
村田都市基盤部交通政策課長
地域の勉強会をやっている方とは運行そのものについて結構話しておりますので、方向性の考え方としてはもう既にお伝えはしています。ただ、正式には議会の場で、その後でという話を前提にといったところではお話をさせていただいております。
山本委員
おおむね御存じだということなんですけれども、アンケートをやりつつ会話を重ねつつ、御希望としては、何か意見、要望というのは現状であったりするんですか。まだかなえられていないことですとか。
村田都市基盤部交通政策課長
引き続きこの運行を続けてほしいといったところが一番大きいかなと思っております。あとは、バス停が行きと帰りで同じところにないとか、若干不便な部分もまだ残っておりますので、そういったところの課題はいただいていたりします。そういったバス停を置ける場所の地権者の方との交渉とか、そういったところを地域の方に頑張っていただいている部分もありますので、そういった協力関係というのを引き続きやりながら、ただ、必ずしも置けるかどうかというのは、またその場所とか警察等の実査をして決めなきゃいけないとかいろいろ課題がありますので、そういう話合いをしながら、より便利になるようにというのは引き続きやっていく必要があるかなと思っております。
山本委員
分かりました。大きな予算がかかっていて、事業者の皆さんも大変な貢献というか、思いを持ってやってくださっているので続けていられるというような状況かと思うんです。今回新しく愛称・イメージデザインの募集を行って始めていこうとされているんですけれども、このキャラクターをどういう展開で活用されていこうと思っていらっしゃいますか。
村田都市基盤部交通政策課長
今までは何て呼んでいいのかよく分からないような、実証運行と呼んだり、地域の方はそれぞれ呼ばれていたんだと思うんですけれども、呼び方がはっきりしていないというのは、はっきりさせたほうが地域の方にとっては愛着も湧きますし、呼びやすくなるといったところがあります。キャラクターになるのかどういうものになるのかというのは、今の時点で決まっておりませんけれども、バスにそういうデザインのものを貼ってとか、あとはもうホームページとかそういったところでもそういうものを使うとか、あとは今後グッズとかを作るというようなこともあれば、そういったところで使うとか、そういうようなことを考えております。
山本委員
分かりました。地域の皆さんが話し合って、こういうふうにしたらいいといろいろ出てくることもあると思うんです。そのときに予算がかかるものとかあったりするのかなと思うんです。というのは、我々もみんなで、当時特別委員会で西東京市でしたか、運行バスの視察に行かせていただいて、ルートのところとかに、何曜日何時から野菜を売る市場みたいにつくられていたり、そういうふうに集客を考えられていたりして、我々もいいなと思って求めては来ていたんですけれども、今回このルートになったことによって、白鷺団地ですとか。大和の区民活動センターの前の広場ですとか、都有地ですけれども、使わせてもらえると思うので、様々な活用の在り方によって、提案が出てきた際には、どこまでのサポートをしてあげられると思っていらっしゃいますか。
村田都市基盤部交通政策課長
内容によりますので、できるできないといったところはその都度判断になるかと思います。委員がおっしゃるとおり、他の地域で、これは利用につながるいい取組だなとかあるかと思います。そういった地域の方の意見も踏まえながら、必要に応じて区が予算化したほうがいいものなのかどうか、そういったところを踏まえて検討していきたいと思っております。
山本委員
最後にします。今回こういう形で本格運行ということなんですけれども、次の報告というのはどのぐらい先になる形ですか。
村田都市基盤部交通政策課長
今の時点でいつというのは申し上げられないんですけれども、少なくとも運行というのをやっていく中で、どれぐらい乗っているかといったところは、引き続き我々のほうで調査というか、分析とかをしていきますので、少なくとも年に1回は報告をする機会はあるのかなと思っております。
いさ委員
1点だけお聞きします。先ほど担当の報告の中で、大和町中央通りの拡幅整備が完了して、公共交通事業者がバス路線を通すということがもしあったら路線の見直しを考えるということをおっしゃっていました。これは運行する路線を見直す可能性があるという話なのか、運行そのものをやめる可能性もあるという話なのか、いかがでしょうか。
村田都市基盤部交通政策課長
大和町中央通りが早稲田通りから新青梅街道まで抜けなければ、なかなか路線バスというのはないと思うので、結構20年30年先の話なのかなというふうに思っております。そのときにどういう路線バスが通るのかというのは、またバス事業者のほうで考えたりするところもありますので、どういうルートかによって、やめるということもありますし、路線を変えてやるという場合もあるかと思うんですけれども、その状況を見て検討したいと思っております。
いさ委員
20年30年というスパンでということで、かつ仮定の上の話だとは思うんですけれども、運行ルートそのものがこの通りから西側のほうにより多いという中で、ここが通ったから廃止という判断なのかなと気になって聞いてみたんです。その時間軸であれば、いろいろな社会条件も変わるということですから、ここまでにしておきます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、本報告を終了いたします。
続いて3番、区営住宅入居者募集における子育て世帯への優遇措置の実施についての報告を求めます。
會田都市基盤部住宅課長
それでは、区営住宅入居者募集における子育て世帯への優遇措置の実施について御報告いたします。(資料4)
区では、基本計画に掲げる重点プロジェクト、子育て先進区の実現に向け、様々な施策を展開しているところでございます。今後の取組を一層推進し、子どもと子育て家庭の定住促進を図っていく必要がございます。現在、中野区営住宅の入居世帯は、65歳のみの世帯が全体の半数超え、50.3%を占めている一方、18歳未満の児童が1人以上同居している子育て世帯は14.9%となっており、少子高齢化が進んでおります。こうした状況を踏まえ、区営住宅の入居者募集において子育て世帯への優遇措置を実施することといたしましたので御報告いたします。
では、初めに、目的でございます。区営住宅の少子高齢化対策、子どもと高齢者が交流することによる団地の自治運営の活性化、周辺地域の活力の維持・向上及び子育て世帯の居住の安定的な確保を支援し、子育てしやすい環境づくりを進めることを目的に、区営住宅への子育て世帯の入居機会の拡大を図ります。
次に、優遇措置の概要でございます。裏面の表の資格要件に当てはまる申込者に対し、倍率優遇方式により当選確率が高くなる申込区分を新設いたします。
優遇倍率の考え方は次のとおりでございます。子どもが1人でもいれば優遇される場合と、困窮度が高いひとり親や、多子、未就学児が複数いる場合とで倍率に差を設けます。都営住宅に比べ管理戸数が少ないことや、一般世帯への影響を考慮し、優遇倍率は最小値の2倍、3倍と設定いたします。優遇倍率は、年度ごとの当選倍率の推移を経年で追い、その結果を検証し、随時見直しを図るものといたします。
お手数をおかけしますが、裏面の表を御覧ください。
(1)優遇倍率2倍、抽選番号を連番で二つ付番いたします。申込区分といたしましては、子ども1人または2人の子育て世帯となります。資格要件といたしましては、同居親族に申込日現在18歳未満の児童が1人または2人がおり、その児童が区営住宅に入居できることになります。
(2)優遇倍率3倍、抽選番号を連番で三つ付番いたします。申込区分としては三つございます。一つ目は、父子・母子世帯のひとり親世帯となります。資格要件といたしましては、申込者が配偶者のいない方であり、かつ同居親族全員が申込日現在18歳未満の申込者の子どもであることになります。
二つ目としましては、子ども3人以上の多子世帯となります。資格要件といたしましては、同居親族に申込日現在18歳未満の児童が3人以上いて、その児童全員が区営住宅に入居できることになります。
最後の三つ目といたしましては、2人以上の未就学児のいる世帯となります。資格要件といたしましては、同居親族に小学校就学前の児童が2人以上いて、その児童全員が区営住宅に入居できることとなります。
終わりに、実施予定時期でございますけれども、令和7年度の来年9月の入居者募集により実施いたしたいと考えております。
なお、実施による申込者数の増減や当選倍率の変化等、効果を検証し、随時制度の見直しを図ってまいります。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
斉藤委員
区で区営住宅を持っている。ところが、そこの状況が、高齢者の方が増えているので、子育て先進区もあって、子育て世帯が入りやすくしようというこの取組は評価するものであるのですけれども、今現実に何戸区営住宅があって、こちらに該当するところで空きがどのぐらいあるものなんでしょうか、教えてください。
會田都市基盤部住宅課長
まず、区営住宅の団地数、戸数につきましては、14団地453戸、家族用449戸、単身者用4戸となります。令和7年度の募集戸数につきましては、現在空き戸数としましては2戸、補欠登録者数も含みますと、約50戸弱の募集戸数を準備しているところでございます。
斉藤委員
最後の50戸弱というのがよく分からなかったんですけれども、もう一度教えていただけますか。
會田都市基盤部住宅課長
失礼いたしました。まず、空き戸数は2戸数ということで、最後の前後で50戸弱、正式に言いますと、4地区に分かれておるんですけれども、まず1地区が9戸、2地区が15戸、3地区が18戸、4地区が5戸ということで、こちらの戸数につきましては補欠登録者ということで、現在空き戸数は2戸なんですけれども、年間を通しますと大体約50戸弱の移動で空き戸数が出るだろうといったところで、それに応じた募集戸数を用意しているところでございます。
斉藤委員
ということは、申し込んでおけば、おおむね1年に50戸弱の移動があるので、50人ぐらいは、それぞれの条件がありますけれども、入れるという見込みで計算しているということでよろしいですか。
會田都市基盤部住宅課長
委員おっしゃるとおりでございます。
斉藤委員
それでしたらよかったと思います。今ページ上見た段階では2戸となっていたので、少し心配をしておりました。
こちらの目的のところに、少子高齢化対策の子どもと高齢者が交流することによる団地の自治運営の活性化等々と書いてあります。今集合住宅でも、近所の方々、自治会の組織が脆弱になっていて、住民の方々の交流がなかったりというようなことがあります。だからこそ、区営でしている住宅において、その中における自治会の活動とか交流とかを生んでいこうという取組は、区営ならではということもあるのではないかと思います。私自身が団地で育ちまして、鷺宮の西住宅なんですけれども、大変活性化して世代間交流があって助け合いをしているというような、昔の話ですけれども、コミュニティがあった。そういう中で区として、こちらの交流を図るための自治運営の活性化について、何かアイデアというか、やっていこうという取組があるかどうか教えてください。
會田都市基盤部住宅課長
基本的には、区営住宅の運営につきましては、入居の際に自治会の加入のほうをお願いしているところでございます。活性化といったところの部分につきましては、例えば自治会の中で、共用部の清掃であったり草刈りであったり、住民の方がそろって活動していただくことによって交流の場がなされて、そういったところで区営住宅の自治運営の活性化に寄与してくると考えております。それらについては区のほうでといったところではあるんですけれども、そちらにつきましては、特段こうしてくださいといったところで現在働きかけをしているところではないんですけれども、お住まいのときのしおりのほうもお配りしておりまして、こういったところをルールといいますか。活性化につなげられるよう検討していきたいと思っております。
斉藤委員
もちろん任意参加ではありますので、限界はあるかもしれませんけれども、そういう視点というのを持って区のほうでも働きかけていただけるといいなと思います。
一方で、そうなると子育て世代に優遇をするとなると、今現状入っていらっしゃるような世代の方々、高齢者の方々の今度また住宅確保という課題も複合的に出てくるのかなというふうには思います。全般的に住宅確保要配慮者の取組ということはとても大事だと思いますので、これは要望にしておきますけれども、中野区の住宅の特になかなか入りにくい方々の配慮ということは、こちらを進めながらしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
吉田委員
まず、さっきほかの委員の質問で、年間50戸ぐらいの入居がある予測だということですけれども、現状、区営住宅というのはどれぐらいのニーズというか、倍率というか、どういう方々のお申込みがあって、福祉住宅というのは別途ありますよね。福祉住宅というのは、特にこういう方が入っていただくというふうに想定していて、区営住宅はこういう人たちに入っていただく予定で、大体それぞれ何世帯ぐらいになったということを教えてください。
會田都市基盤部住宅課長
まず、区営住宅の3年間の倍率につきましてなんですけれども、令和4年度4.2倍、令和5年度3.3倍、令和6年度3.9倍といった申込み倍率になっています。
あと、こちらの区営住宅の入居者条件、対象者要件といったところなんですけれども、申込者本人が区内に引き続き2年以上居住していること、所得が一定基準以内であること、世帯用は現在同居している、または同居している親族が含まれていること、あと申込者が暴力団員でないこと、単身用は60歳以上の方、60歳未満の方でも一定の条件を満たす方は対象としております。まず、基本としましては住宅に困っていることといったところになります。
福祉住宅の対象につきましては、まず単身用と2人家族用というのがございまして、まず、65歳以上の一人暮らし、区内に引き続き2年以上居住していること、あと住宅に困っていること、所得が基準以内の方、申込者が暴力団員でないこと、あと2人家族用につきましては、年齢が65歳以上であり、同居者が1名で、配偶者または三親等内の血族や親族であること、区内に引き続き2年以上居住していること、住宅に困っていること、所得が基準以内であることといったところが区営住宅と福祉住宅の申込要件になります。
吉田委員
福祉住宅のほうの倍率と件数も聞いたんです。
會田都市基盤部住宅課長
福祉住宅につきましては、抽選ということではなくて、ポイント方式というのを実施しております。そちらにつきましては、入居の時点で、住宅の困窮度であったり、そういったところでポイントを重ねてやっていきますので、区営住宅は抽選という形を取らせていただいているんですけれども、福祉住宅はポイント方式を行っておりますので、倍率というのはございません。
福祉住宅の戸数につきましては、高齢者福祉住宅8棟、障害者福祉住宅が2団地、26戸になります。
吉田委員
同じ平仄で年間どれくらい入戸とか、要するにこちらの区営住宅が50世帯ぐらい入れるという話でした。そういうふうに福祉住宅はなかなか移動がないというか、空き等交代がなかなかないようなイメージもあるんですけれども、教えてください。
會田都市基盤部住宅課長
福祉住宅につきましては、こちらのほうにつきましては、来年度の募集につきましては18戸用意してございます。今現在空き戸数は0戸になります。障害者用につきましては、6戸募集をかけておりまして、空き戸数は現在1戸といったところでございます。
吉田委員
全体の空き状況が分かったんですけれども、福祉住宅と区営住宅の所得条件に違いがありますか。
會田都市基盤部住宅課長
まず、区営住宅の所得条件につきましては、公営住宅法施行令で定めておりますところで所得のほうは定められています。所得基準につきましては、こちらの区営住宅につきましては、まず単身者用189万6,000円未満の方が対象となっております。その後227万6,000円、1人増えるごとに265万6,000円、303万6,000円、341万6,000円となります。
あと特別区分というのがございまして、こちらにつきましては障害者の方とか、あと今回の子育て世帯の方も対象になるんですけれども、この方につきましては、お一人の場合だと256万8,000円、2人だと294万8,000円、3人だと332万8,000円、4人だと370万8,000円、5名だと408万8,000円という所得基準になります。
委員長
休憩します。
(午後1時50分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時50分)
會田都市基盤部住宅課長
所得基準につきましての差につきましては、一応高齢者と福祉住宅のほうに差はございます。福祉住宅につきましては256万8,000円未満といったところで設定しております。あと2人家族用になりますと294万8,000円ということで、区営住宅のところと所属基準のほうが一般区分とは差はあるところではあるんですけれども、先ほど申し上げた特別区分、障害者のところでは同じ基準で定めてあるところでございます。
吉田委員
それで、今回、優遇の倍率2倍と3倍というのを設けて、それぞれが子育て世帯、ひとり親世帯、多子世帯、未就学児の世帯と、要するに子育て世帯への優遇措置を実施する。これは私は評価したいと思っているんです。中野区は全国でも最も出生率も低くて、子どもがいる世帯がほかの区に転出してしまうような状況もあるということなので、こういう優遇は必要なんですが、この優遇措置2倍、3倍というポイントを使っても、当面2戸、年間でも50戸という供給という提供になると、これは数字でこれに該当する世帯や人口が中野区に何人いますかと今聞きませんけれども、はっきり言えば焼け石に水というか、そういう感は否めないわけであります。
一方で、先ほどから福祉住宅と区営住宅の障害者とか高齢者についての施策というのもお聞きしていて、これとのバランスというのはあるんですが、この2倍3倍という倍率を使っても、このターゲットとなる子育て世帯にこの2戸とか50戸が全部当選するわけではなくて、倍率が低くても、子育てではない、あるいは様々な状況で所得水準は基準を満たしているけれども、例えば高齢者でも障害者でもないという方も当選する可能性がある、こういう認識でよろしいですか。
會田都市基盤部住宅課長
委員おっしゃるとおりでございます。本件措置により、今回の子育て世帯は当選確率のほうは一定数向上は図れると思いますけれども、あくまで抽選といったところもありますので、その中で一般の方が落選する部分も確率としてはございます。
吉田委員
ということであれば、新たにこういう倍率を高くして当選の確率を上げるという施策で、子育て世帯へのてこ入れを図るということは、方向性としては私は歓迎するんですけれども、この際供給する戸数があまりにも少ないこともあって、これは倍率で見るのではなくて、対象を今回は子育て世帯とかここにある世帯とかに限ってはどうかというふうに思うんですけれども、見解を伺います。
會田都市基盤部住宅課長
公営住宅法のほうでは国及び地方公共団体が協力して住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸しをされるということで、住宅に困窮する低額所得者といったところを対象にしているところでございます。そちらの対象者につきましては子育て世帯のみではございませんので、他の一般世帯、高齢者の方も含めて応募を抽選することは否めないということで、こちらのほうは今回実施を予定させていただいているところでございます。
井関委員
例えば妊娠中で住宅事情で結構子育てが難しいような方も2倍ぐらいの枠のところに入れてもいいんじゃないかなと思いますが、そこの辺はいかがでしょうか。
會田都市基盤部住宅課長
他区においても、若年ファミリー世帯を対象として募集しているところは確認しているところでございます。今回の結果を踏まえて、対象者につきましても今後課内で検討させていただき、他自治体のほうも参考にさせていただきながら検討させていただきたいと思っております。
井関委員
では、今回の政策がうまくいきました、非常に好評だと、例えば皆さんの子育てがしやすくなったとか、子育て世帯が区営住宅の入居率が高くなったみたいなことだったら、今後、先ほど吉田委員との質疑にもありましたけれども、そういった対象の方向けに区営住宅を増やすみたいな、そういったことは検討されているんでしょうか。
會田都市基盤部住宅課長
現時点で、区営住宅の今453戸といったところの戸数につきましては、それを増やすといったところは考えておりません。今後長寿命化計画とかそういったところで、今後の区営住宅の在り方の検討を進めていきたいと思いますので、そちらのほうで考えさせていただきたいと思っています。
井関委員
中野区はブラックホール自治体とやゆされるような少子化率の高い区でございますので、住宅課のほうで、どうしても少子化というのは、子育てもそうですが、住宅事情に左右されるので、ぜひ今後も引き続き御検討いただければと思います。
あと、50戸ぐらい、4か所ぐらいあるという話ですが、ばんと子どもがそこに移ってくるということになると、地域の幼稚園とか保育園とか小学校の受入れが大丈夫なのかなという心配があるのですが、その辺はいかがでしょうか。
會田都市基盤部住宅課長
現在、子育て世帯が14.9%といったところで、低い割合となっております。こちらにつきまして、今後目標値といいますか、単年度で一気に増えるところは想定しておりません。なので、そちらの保育園とか幼稚園がいきなり増えるというところは今のところ想定しておりません。
山本委員
1点だけお伺いします。運用は抽選方式というのは分かりました。要は、この制度がつくられて、絵に描いた餅では困るわけで、要はその情報を知らなかったとなると応募もできないわけなんです。知れば応募されたい方はかなりいらっしゃるのではないかと思うのですけれども、どういうふうに周知されようと思っていらっしゃいますか。もう始まるんですけれども。
會田都市基盤部住宅課長
今回、優遇倍率といったところで、我々の運用といいますか、抽選時の加点といったところの扱いでして、一旦区報につきましては8月11日号で御案内をしているところでございます。ただ、そちらにつきましては、子育て優遇といったところで記事のほうは触れられていないのですけれども、今ホームページのほうでは、子育て優遇というところでホームページへアップさせていただくのと、今プッシュ配信ということで、対象子育て世代のほうに配信をして御案内をしているところでございます。あと特設会場としまして、9月1日から区役所の1階のほうで募集会場を設けるところなんですが、そちらにつきましても、こちらの優遇の御案内を周知しようかなといったところで考えております。
山本委員
プッシュ型というのは、LINEとメールマガジンということですか。
會田都市基盤部住宅課長
LINEによるプッシュ配信になります。
山本委員
対象世帯に郵送というのは難しいんですか。
會田都市基盤部住宅課長
こちらにつきましては、やはり対象者の方に御案内というところではなくて、我々の考えとしましては、一旦新規といいますか、現状は大体半数ぐらいが子育て世帯の方が申し込まれるといったところもありますので、そちらの方々が2倍3倍といったところで優遇倍率を上げていったところで入居の確率を上げていこうといった考えもありましたところであるので、今回新たに広報のほうはホームページとプッシュ配信のところでとどめているところでございます。
山本委員
やりながらよりよい方法を考えてもらいたいんですけれども、要は住宅課が、多分に地域支えあい推進部とか、自治の活性ですとか、子育て世帯の支援ということで、子ども関係の部署も連携していかなくてはいけないと思うんです。そういったところと今関係で連携のような場があるのですか。
會田都市基盤部住宅課長
特段連携の場というところはございませんけれども、随時こちらの子育て世帯の優遇のほうにつきましては、子ども教育部とか地域支えあい推進部のほうにも情報提供させていただいているところでございます。
山本委員
ぜひやってもらいたいんです。課長が言っていただいて、要はすこやか福祉センターとか、そういったところに来てくださったお母さんですとか、そういうのも対象だなと思ったら、案内を受付でしてあげてほしいんです。そういうような案内のほうが実は結びつきが強いのかなとも思っておりますので、そこは早急にやっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
會田都市基盤部住宅課長
今回2倍3倍といったところで低い倍率を設定させていただくところでありますので、今回の結果を受けて、今後の周知方法につきましては、積極的にアプローチといいますか、そういったところを検討させていただきたいと思っております。
小林委員
今の山本委員の質疑に関連するところですけれども、住宅事情に比較的困っていらっしゃる方々というのは、例えば民生・児童委員の方々ですとか、それから、地域の中で例えば子ども食堂をしているとか、それから、様々な区の教育委員会などでも、教育委員会というのは広い意味でいろいろな課によって御家庭の事情も掌握されているような場合もある。プライバシーに関わるようなことなので、住宅を申し込んでいるという話はあったとしても、貧困という意味合いだけではなくて、住宅の確保を改めてしていきたい、様々な事情があると思います。退居しなければいけないという方もいらっしゃれば、単純に転居したいという方もいらっしゃれば、家賃を下げたいという方も、いろいろな事情があると思います。その辺はよく見極めていただいて、子育て世代といってもいろいろな方々がいらっしゃるので、見極めていってほしいなというふうに思います。
中野区の住宅の事情でいうと、中野駅周辺は非常に家賃も高い。住宅にも困らない方々が住んでいたりする。非常に家賃が高い。一方で、少し離れると、同じ学区域の中でも、低家賃で何とか住んでいらっしゃる方々もいらっしゃるというようなことを考えると、そういった地域に区営住宅があったりしているところは結構あります。例えば南台のほうにおいては、新宿に近いところで非常に高い家賃のところもある。野方地域においては、ここで非常に高い家賃のところもあれば低家賃のところもある。それぞれ区営住宅のある場所によって違ってくるかと思います。ただ、申し込む方は、いろいろな方々が区営住宅に当たったらそこへ行くというのがあるので、申込みをされる方々、対象の方々、いろいろなところからいろいろな情報を集めていくのも一つあるのかなというふうに思うので、ここは要望です。
質問したいのは、最後の実施予定時期のところで、令和7年度の入居者募集を9月から実施する。そこまでは分かるんです。その後の「なお」以下のこの2行の文の意味が私にはよく分からないんです。「実施する」でいいと思っているんだけれども、「なお、実施による申込者数の増減や当選倍率の変化等、効果を検証し随時制度の見直しを図る」というのは、これは1回や2回じゃなくて、複数年という意味にとれるのですけれども、まず、これはどのくらいの期間を想定して、この「なお」以下の文を考えられていますか。
會田都市基盤部住宅課長
委員御指摘の実施予定時期につきましては、まずこの区営住宅の申込みにつきましては、年1回の9月1回のみになります。こちらの結果を踏まえて、今後の当選倍率の変化というか、そういったところを今後随時見直しというか、検証しながら、図っていくといった意味合いで追記をさせていただいているところでございます。
小林委員
ということは、まず区営住宅の申込みは年何回ですか。
會田都市基盤部住宅課長
年1回の9月だけになります。
小林委員
ですよね。そうすると、今回の申込みだけをもって、来年度、令和8年の申込みを図る、検証するというのはなかなか難しいですよね。今回は初めて皆さんに周知をした。周知し切れていない。そこで検証するといっても、し切れませんよね。初年度はこうでした、来年2年度はこうでした、3年ぐらいたって、初めて検証できるような数字が現れてくる。となると、4年以降に向けて、変化とか効果を検証して随時見直しを図るというのは、5年ぐらい先の話になってくるわけです。そんなに消極的にやらなくていいのではないか。随時制度の見直しを図る。せっかく決めたのに、決めたら決めたでやっていって、別にいいか悪いか分かりませんけれども、「なお」以下の文章は要らなくて、強くやっていきますというふうに主張したほうがいいんじゃないかと思うので、その辺の決意の状況はどうなんですか。
要するに、なぜ聞くかというと、最初に聞いたいろいろなところでいろいろな方々の情報がある。それを基にしていくということも一つ大事なこと。今は住宅申込みをやります、こういった方々が優遇されて入居できますということを今回言う。であれば、それをどんどん打ち出していけばいいわけであって、見直しを図るというのは、後退するようなイメージにどうしてもなってくるわけです。だって、そういった方々をどんどん取り込むというと変だけれども、優遇を拡大していくという方向よりも、検証というのは、多分区で想定しているのは、もっと多くの方々がいらっしゃったら、子育て世代だとか優遇される世代、ひとり親とかというところをもっと増やしていきたいんだろうけれども、なので、倍率を変えるとか、世帯数を変えるとか、年齢を変えるとか、高齢者の方々の割合との関係を図っていくとか、いろいろあると思うんです。
別に実施するで今回よくて、3年後の、4年後の行政評価で、これはこういう評価が出ているのでこういうふうに見直していきたいというふうにしておけばいいと思うんですけれども、すごく消極的に思うので、いかがでしょうか。どのようにお考えでしょうか。
會田都市基盤部住宅課長
委員御指摘のとおり、様々な属性といいますか、いろいろな方がいらっしゃるといったところもありますので、そういったところを分析しながら、こちらの見直しということはマイナス後退ではなくて、さらに進めていくといったところの意味合いで記載させていただいているところでございます。
小林委員
一方で、高齢者世帯の方々の割合は、多分今後もっと増えていくと思うんです、実際は。だって、団塊の世代がまだ増えていくと言われている。しかも、健康寿命も含めて伸びていく。そして、いわゆる働くことのできる年齢も高齢化していく。しかし、収入はそんなに高くはない。しかも、年金も抑えられてきているということになってくると、一方では伸びていくということになるので、初めから高齢者、65歳以上の方々の住宅の割合と、子育て世代の割合だけを比べて、今回は主は子育て世帯への融合措置を設けて多くしていくということなんだけれども、それを初めから随時見直していくというような中ではなくて、やってみてどうだったのかというのは、さっき言ったように3年4年後の話なので、そこまでいろいろなやり方をしてやっていってみて、中野区の住宅事情は実際どうなんだと、そこが初めて検証になってくると思うんです。と思うと、すごく曖昧さを感じる。
やりたいんだかやりたくないんだか、やってどうするんだかがよく分からない。こう書くんだったら、その辺の分析までしっかりしていかないと、既にここにないと、こういう状況の変遷があるのでこういうふうなことが見込まれる、しかし、これを実施する、こういうふうに効果として上げていきたい、なので、こういう措置を設けるというふうにしていかないと、この効果は逆に現れにくいと思うんです。やるのであればというところをしっかりと見定めて、今回の優遇措置を設けて実施をしていくということであれば、そこをしっかりとやっていってほしい。
誰かを優遇するとか、誰かが冷遇される、そういうことでは決してないと思うんですけれども、あってはいけないんですけれども、多様な方々に、区営住宅にしっかりと入居をしていただくような仕組みづくり、今後のためにもしていっていただきたいと思います。改めてそこを聞いて終わります。
會田都市基盤部住宅課長
委員おっしゃるとおり、効果を見定めて、子育て以外の方も今回どういう影響を受けたかといったところもしっかり分析させていただいて、次年度以降、こちらのほうを検討させていただきたいと思っております。
いさ委員
住宅の問題はこの間ずっと継続して取り上げてきて、6月の一般質問でもやったんですけれども、大事な問題なので、次の議会、第3回定例会でもやりたいんですが、ここでも聞いておきます。
今回子育て世帯優遇ということで、子育て世帯に目が向いて入りやすくする。そのことそのものはとてもいいことだと思うんですが、その分、母数が変わらないわけですから、バーターとしてこれまで多く住んでいた御高齢の方が居場所がなくなるということではないかと思うんです。改めてその政策が出てこない中でこれが進んでいくということについて、所管の中ではどのようなやり取りがありましたか。
會田都市基盤部住宅課長
委員御指摘のありました今現在お住まいになっている方が影響を受けるといったところではあるのですけれども、こちらにつきましては新規募集を対象としておりますので、こちらの中で子育て世帯が優遇されるといったところでありますので、今現在お住まいの方が影響を受けるといったところでは考えておりません。
いさ委員
それは今区営に住んでいる人は影響を受けないですけれども、区営に申し込む人は影響を受けるわけでしょう。倍率がどうなっているかだって、分かっているんだと思うんです。詳しくやりませんけれども、そもそも母数が足りていない中で、中の構成だけ変えるというやり方で本当にいいのかということを問われていると思うんです。本来、これは高齢者の方も子育て世帯も、住宅確保要配慮者でしょう。その人たちのためにどうするのかというのは、国がやりなさいという政策を出して動いていなきゃいけない。
それでやっていることといえば、セーフティネット住宅ですよね。セーフティネット住宅の登録住宅が、5月時点でしたっけ、区内709戸、専用住宅が11戸。では、住宅確保要配慮者がどれだけいるかといえば、高齢者と障害者だけで8万1,000人以上いて、そこに子育て世帯と性的少数者とかいろいろな人が入ってくる。0が二つ足りていないわけです。これはどうするのかというのは、根本的な議論が足りていないのではないかと思うのですけれども、この点をどう考えますか。
會田都市基盤部住宅課長
今回、実施に当たりましては、優先倍率を一番低い2倍、3倍といったところで設定させていただいているところでありますので、極力一般世帯、高齢者世帯の方も影響を受けない形で、内部で議論して設定させていただいたところでありますので、委員おっしゃるとおり、住宅確保要配慮者の対象者数に対して住宅戸数が合っていないんじゃないかといったところは、現実としてはあるところではあるんですけれども、それを全戸数で区営住宅で賄えるかといったところもありますので、今回そちらのほうは2倍3倍と小さい形で設定したところで考えております。
いさ委員
最後にします。結局そういう全体の中で区営住宅の在り方を問わなきゃいけないんじゃないかと思うんです。今は物価高騰もあるし、駅前の再開発で賃料が上がっている問題で、低廉な住宅もなくなっているし、実際に安い家賃のところが建て替えで、新しいマンションに変わる、アパートに変わるで、出ていかざるを得ない。そんな御相談を日々いただいているわけです。みんな区外へ出ちゃっているんです。中野区はにぎわいだ何だと、魅力あるまちだと、郷土を愛する心だみたいな話をする割には、住めないまちになっている。これは基本的にこの立場に立っていないと、この話は空回りするということではないかと改めて思います。母数を増やすことがもしできないのであれば、かつて豊川部長がおっしゃっていたように、中野区は民間のストックが多いんだからそこを活用すると言っているわけです。そういう施策を次に出してこないといけないんじゃないかと思うんです。その点について要望して、これで終わります。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告を終了いたします。
次、4番、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それでは、弥生町三丁目周辺地区防災まちづくりの進捗状況について御報告いたします。(資料5)
本報告は、防災対策調査特別委員会と重複報告でございます。
1、主な経緯等でございます。弥生町三丁目周辺地区は、平成25年度に東京都より不燃化特区の指定を受け、防災まちづくりを進めているところでございます。この中で平成25年から平成30年度は都営川島町アパート跡地を東京都より取得し、避難道路5号及び6号の新設や川島公園の整備等を行い、令和4年度は地区全体へ地区計画をかけてございます。弥生町三丁目の防災まちづくりは、不燃化特区の事業期間内に目標とする不燃領域率70%を達成し、現在は地区の北西部の接道不良敷地が集積する街区への建物共同化、いわゆる弥生町二丁目19番街区の防災街区整備事業を残すのみとなってございます。
2、避難道路の整備と無電柱化の進捗状況でございます。恐れ入りますが、資料の地図も併せて御覧願います。
避難道路1号は、用地買収は既に終わっており、現在無電柱化を含め道路拡幅整備に向け準備を行っているところでございます。今後拡幅に合わせ無電柱化工事も行う予定でございます。
その東側の南北に走る避難道路2号は、幅員5.45メートルの現況幅員を生かし無電柱化を進めてございます。写真が掲載されておりますが、右の写真が無電柱化の整備後の写真、左が整備前の写真でございます。地上機器は公園に設置してございます。
都営川島町アパート跡地内に計画された南北の避難道路5号及び西側の柳通りから東西に計画される避難道路6号は、都営住宅の跡地の取得に合わせて新設道路を整備してございます。
なお、今後はこれらの道路にも無電柱化を予定してございます。
都営川島町アパート跡地の北側東西に走る道路でございますが、こちらは避難道路2号と同じく幅員5.45メートルの現道を生かして無電柱化の準備を進めているところでございます。
3、防災街区整備事業でございます。弥生町二丁目19番街区の無接道住宅が集積する街区につきましては、区がその改善に向けて支援してございます。令和5年に本事業の都市計画決定を行い、令和6年度に事業組合の認可を受けてございます。その後、参加組合員や事業期間に変更を生じたため半年ほど延びてございますが、現在は工事着工に向け権利変換計画を策定しているところでございます。
4、今後の予定でございます。本年度7年度は防災街区整備事業に係る権利変換計画の認可を支援してまいります。令和8年度は防災街区整備事業の工事、避難道路1号の無電柱化を含めた整備を実施する予定でございます。令和9年度以降に関しましては、防災街区整備事業の完了を目指してございます。
御報告は以上でございます。
委員長
それでは、本報告について質疑はありませんか。
斉藤委員
こちらもすごく継続して、私も先日この報告があるので見にいったんですけれども、こちらのほうにきれいなまち並みができつつあるということで期待をしております。
基本的なことなんですけれども、2行目の不燃領域率70%達成を目標にと書いてありますけれども、今の時点ではどのぐらい達成されているのでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
現在の弥生町三丁目周辺地区の不燃領域率ですけれども、ほぼ70%達成してございます。
斉藤委員
ということは、これからさらに計画に従って粛々とやっていくということだというふうに認識いたしました。
その中でこちらの2番目の避難道路整備及び無電柱化についてのところで、避難道路2号、ほかのところは6メートルでなさっていて、わざわざ先ほど5.45メートルのところで無電柱化したとおっしゃっていたんですけれども、何か特別なんでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
こちらの道路は6メートル、普通の無電柱化は都市計画道路に多く実施されてございます。幅員例えば20メートルとか16メートルとか、あるいは近くの方南通りですと幅員40メートル近くの道路の幅員をやっているんですけれども、そういったところは歩道の下に無電柱化の共同溝なんかは設置できるんです。6メートルだと非常に難しいということから、東京都のチャレンジ支援事業という実験事業に当たっています。
そういった中で幅員6メートルにするのは、用地買収をかけて長い年数をかけてセットバックして、例えば1号道路は、その後の整備を買収が終わったから無電柱化していこうということがまず一つ実験の例でありまして、もう一つは、5.45メートル、これは現道幅員です。現道幅員で無電柱化されている道路と無電柱化されていない6メートルの道路とそんなに大きく違わないのではないかということで、中野区として5.45メートルのところは無電柱化を一つ実験的にやってみようということで、資料の写真のとおり、すっきりした幅員が確保できているという結果になっております。
斉藤委員
無電柱化はとても難しくて、大きな広い道路だと、地下のほうにきちんと整理して入れていけるんだけれども、狭い、こういう6メートル以下のところだととても大変で、というのは、大和町の美鳩小学校のところでそれをやろうとして大変だったという御報告をいただいたのを覚えていたので、そういうことでチャレンジ支援事業の仕組みが使えたということで御報告があったのだと理解いたしました。
こちらの地域、いろいろ団地があったり代替地があったりして、とてもうまく事業が進められた例なのかなと思うんですけれども、その中で、3、事業施行期間に変更が生じたため、半年だけれども、延ばしたとあります。何かこれは事情があったのでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
防災街区整備事業について、北側の弥生町二丁目19番街区の防災街区整備事業につきまして、権利変換に対して時間がかかっているところで、若干期間を延ばしてございます。
斉藤委員
ということは、不燃化特区のほうの指定で、こちらに関しては特に延長せずに、このまま計画を進めていくということでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
委員おっしゃるとおりでございます。
伊藤委員
弥生町三丁目の周辺地区の防災まちづくりというのは、東京都の認可から年月がたって、やっとここまで来て70%ということで、不燃化領域の率も上がってきて、この地域は大分変わってきたなとは思ってはいるのですけれども、でも、まだまだ区道の無電柱化というのはまだ1%もいっていないぐらいかなと思うんです。この地域を無電柱化にすることによってパーセンテージは上がっていくとは思うんですけれども、これからこの避難道路5号、6号、道路整備はされたんですが、無電柱化を進める予定ですとあります。大体どのぐらいの年月を予定しているのか、この避難道路5号、6号に対してはどのように進めていくのか伺います。
髙田都市基盤部道路建設課長
避難道路5号、6号に関しては、一応目標としては令和14年以降の完成を見込んで、今設計等を進めている段階であります。
伊藤委員
避難道路5号、6号同時にやられるということだと思うんですけれども、そうすると、ここに住んでいる方々に対しての工事に入るときの周知というんですか、そういう区から働きかけとかそういうことはされているんでしょうか。
髙田都市基盤部道路建設課長
まだ設計段階ですので、実際着工の時期になりましたら、きちんと周辺の住民の方には周知して進めたいと考えています。
伊藤委員
設計段階ということでありますけれども、いつ着工するかはまだ未定ということでございますか。
髙田都市基盤部道路建設課長
まだ詳細な設計までは行っておりませんので、きちんと着工の時期が分かり次第周知のほうをさせていただければと思います。
伊藤委員
早期に進めていただきたいなということは要望させていただくんですが、それと、その1本北側の避難道路7号です。この避難道路7号は、これは道路整備を拡幅もしないでそのまま今既存の住宅があるわけです。たしか、これも幅員が6メートルないとは思うんですけれども、この避難道路7号というのは幅員は幾らあるのかは御存じでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
避難道路2号と同じぐらいで、いわゆる3間道路、5.45メートルでございます。
伊藤委員
そこで、来年度、この避難道路7号の無電柱化に係る工事は、継続というか、やっていくんだと思うんです。この避難道路7号は現状の住宅街があるわけですけれども、その辺はどのようにして進行していくのか。設計段階まではいっているんでしょうか。その辺の状況を詳しく教えていただけますか。
髙田都市基盤部道路建設課長
今年度、電線共同溝の本体工事を見込んでおります。ただ、今NTTと協定を組んで事業を進めているのですが、今後の進め方についても、今後の議会のほうで報告はさせていただければと思います。伊藤委員
それは年度内に報告ができるということですか。それとも今後というと、もう来年度になるのか、いつ頃をめどに報告をしていただくんでしょうか。(「休憩を……」と呼ぶ者あり)
委員長
休憩します。
(午後2時29分)
委員長
再開します。
(午後2時30分)
伊藤委員
分かりました。以前、避難道路7号については、そういう報告があったなと記憶していて、今後の具体的なということなんですけれども、今そういったNTTとの関係ということで分かりました。
あと、避難道路8号、9号というのは、これは無電柱化に向けての取組というのはされていないのでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
こちらでは、広幅員の道路でもあることから、今のところ考えてございません。
吉田委員
都議の頃から、中野区が災害に弱いということでずっと悩んできたので、これがどんどん進捗していくことはすばらしいと思って歓迎はしています。
それに関連して、丁寧にやってほしいということがあるので質疑しますが、ちょうどこの写真にある避難道路2号の無電柱化の実施前、実施後、これは写真に出ているのは弥生こぶし公園で間違いないですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
そのとおりでございます。
吉田委員
この写真にあるとおり、弥生こぶし公園と名前の由来になっているコブシの木、これが実施前、青々と茂っていて、実施後なくなっていて、見ると新しい苗木が植えてあるようにも見えない。今こういう状況なんですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
本御質問は特別委員会でも質問があったところでございますけれども、こちらの道路側に面した木、こちらはモクレンの木で、コブシの木は奥のほうにあって、シンボルツリーは残している。ただし、無電柱化のための地上機器を公園に置くために、いろいろな共同溝とかを入れて、そういう工事の関係上でこういうふうに平らにせざるを得なかった今の整備状況です。そこにはサクラソウが植えてありまして、季節によるんですけれども、春には花が咲くということで聞いてございます。
吉田委員
では、これはシンボルツリーのコブシではなかったということで一つ安心はしたんですけれども、でも、本質的に問題が変わっていないことは確かで、今温暖化しているかどうかは別にして、とにかく酷暑で、37度というのは人間の体温より高い温度になるような気温の上昇、ヒートアイランドなのか温暖化なのか気候変動なのか解釈は分かれるんでしょうけれども、という状況で、他の議員からも前に質問があって僕はすばらしい質問だと思ったんですけれども、緑被率です。この大きな木があって、その葉っぱによって、その下が木陰になる。例えば落葉広葉樹であれば、夏は青々と茂って強い日差しを遮ってくれて、冬には落葉して暖かい日差しが地上にある。
こういう樹木の植栽というのを工事があったから切っちゃいましたと。これはコブシではなくてモクレンだとしても、こういう木を切ってしまうのは、どうしても必要だったとしても、同じような木がまたあるようにして、中野区の緑被率が下がらないようにする。公園の緑被率が下がらないようにする。こういうきめ細かなというか、施策は必要だと思うんです。だから、こういう工事をやるときに、例えば緑被率のポイントが下がらないようにと、そういうことも指標に入れて、さくさくと伐採してしまったら、造園業者はうれしいでしょうけれども、それ以外うれしい人はいないです。ちゃんと木はなるべく残す。残せなくても、似たような植栽をちゃんとつくる。こういうことも防災上も多分木があったほうが、延焼を遮断するとか、そういう効果があると思うので、木も大切にしましょうということをスローガンではなくて何か指標を入れていただきたいと思うんですが、いかがですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
委員おっしゃるとおり、緑はまちづくりに対しても重要な要素であると考えますので、今後こういったことで防災まちづくりを進める中で考慮しながら進めたいと思います。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告を終了いたします。
次に、5番、大和町地区防災まちづくりの進捗状況についての報告を求めます。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それでは、大和町地区防災まちづくりの進捗状況について御説明いたします。(資料6)
本報告も防災対策調査特別委員会と重複報告でございます。
1、経緯でございます。大和町地区は、東京都より不燃化特区の指定を受け、防災まちづくりを進めてございます。また、東京都は都市計画道路補助第227号線、いわゆる大和町中央通りでございますけれども、その拡幅整備を進めており、現在こちらの用地買収は9割に達し、現在歩道や無電柱化に伴う共同溝などの整備を行っていると聞いてございます。また、平成30年に大和町防災まちづくり計画を策定し、八幡通りの避難道路1号、2号を優先整備路線に位置付け、令和2年度から用地買収による道路拡幅を進めているところでございます。今後さらに地区全体の防災性向上を図るため、大和町防災まちづくり計画の改定や、避難道路ネットワークの形成を含む地区計画の策定に向け取り組んでいくところでございます。
2、まちづくりの進捗状況でございます。現在の不燃領域率は53.2%、避難道路1号、2号の用地買収率は23.7%となってございます。
3、大和町の防災まちづくりの今後の進め方でございます。別添地図も併せて御覧ください。現在大和町中央通りと交差する赤い実線の避難道路1号、2号の買収を進めているところでございますが、地区の防災性の向上や地元負担の軽減を考慮した避難道路ネットワークの考え方を整理するとともに、優先整備路線の着実な整備を進めることとし、併せて(2)の地区計画による地区全体の防災まちづくりのルールによる地区の防災性向上を目指しているところでございます。
4、アンケート等の実施でございます。昨年度、避難道路1号、2号について、防災上重要な避難道路3号及び4号につきまして、全ての沿道権利者についてアンケートを実施したところでございますが、昨年度は回答率20%と大変低かったことから、再度個別訪問等を含め丁寧に意見を聞いてこの事業を進めていく所存でございます。また、避難道路5号から8号についても、こちらも先ほどのいわゆる三間道路、5.45メートルの道路ですけれども、こちらについても沿道の皆様に道路整備の進め方を含めアンケートを進めてまいりたいと考えております。
5、今後の予定でございます。本年度7年度は避難道路3号から4号のアンケート及び意見交換会、防災まちづくり計画の改定や地区計画素案の検討、8年度以降は大和町防災まちづくり計画の改定及び地区計画決定に向け取り組んでまいりたいと思います。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
井関委員
先ほど弥生町のところで、不燃化が70%というような御報告がありましたが、こちらは53.2%ということで、恐らく目標も70%ということで、70%あれば延焼が防げる数字なんじゃないかと思います。53.2%という数字は、これはまだちょっと危ないということでしょうか。昔、大和町というのは非常に火災の危険が叫ばれていたところですが、まだ危険ということでしょうか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
不燃化特区制度が初めて導入したときの木密地域不燃化10年プロジェクトを策定した当時は、非常に低くて40%台、その前は、地震時等に著しく危険な木造住宅密集市街地というように、国からも指定されたように非常に危険度が高い。東京都の地域危険度測定調査でも、火災危険度が5の地区もあったりしました。そういう状況から、現在53.2%ということで大分上がってきているんですけれども、具体的に事業として今入れているのは、弥生町は面的に入れたんですけれども、大和町につきましては、特定整備路線の東京都が進める大和町中央通り、それに交差する避難道路1号、2号ということでございますので、ちょっと遅れています。危険度の状態は50%なので、まだまだ危険な状況ですけれども、これが60%を超えてくるとほぼゼロに近づいてくるので、大分上がってくるということで、そういったところを目指して面的な整備を今検討しているところでございます。
吉田委員
4のところに、現況幅員がおおむね5.45メートルの道路について、壁面の後退で6メートルを確保することについてアンケート調査するとございます。改めて5.45メートルという道路幅と6メートルの道路幅で、例えば防災上とか法令上何がどう違うのか教えてください。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
6メートル道路はこれまで東京都が不燃領域率計算で示した道路なんですけれども、ここの大和町について、全ての道路ネットワークを足すと5キロ以上ある。そういう状況の中で、地元の合意形成や地域負担を考えると、優先度をつけて進めていくという中で、八幡通りの避難道路1号、2号は優先整備路線でした。その次に幅員がある程度広いところ、これが青いところ、避難道路5号から8号なんですけれども、これが5.45メートル、弥生町はこうした道路を無電柱化を進めていたんですけれども、大和町については、地下埋設物をいろいろ調べていくと非常にいろいろなものが入っていて、無電柱化が難しいという状況になっていまして、そうした中で空間確保、例えば5.45メートルの道路に対して高いブロック塀を禁止してなくしていただくとか、そういったところで負担を軽減しながら空間としてセットバック──セットバックしても道路にしなくて、ブロック塀等を禁止して進められないかということを含めて検討し、地域の意見を聞いてまいりたいと考えています。
吉田委員
全体的に御説明いただいたと思うんですけれども、5.45メートルと6メートルで、いろいろな行政からの防災の評価とか見方とか、道路や隣接する地先の敷地の価値とか、そういうものに違いがあるんですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それらも含めて今検討しているところでございますが、5.45メートルですと、中野区内では4メートルだとかなり狭いとありますけれども、4メートルに2項道路がセットバックされれば結構広い感じになります。さらに5.45メートルはもう少し広いということで、そういったところを含めて6メートルが至上命令なのかということも含めて、今関係機関、行政機関、例えば消防庁とかそういったところもヒアリングしながら、この地区のふさわしいまちづくりの計画を定めているところでございます。
吉田委員
僕は、どちらかというと、なるべく道路は広いほうがいいという考え方で、それを行政はどういうふうに御説明するのかなと思ってお聞きしていたのですが、今の範囲だと、5.45メートルでも別にいいのかなという説明にも聞こえちゃったので、もうちょっと6メートルにするという方向性を私にも住民にも、なるほどという簡潔な御説明が今後あるといいなと、一応感想だけ述べさせていただきます。もし御答弁があれば。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
丁寧に検討してまいりたいと思います。
小林委員
大和町と弥生町で防災まちづくりが進んでいるということで、2011年、平成23年、東日本大震災があって、東京都全域の中で災害が起こったらということで、地震災害について言うと、火災危険度が東京都全体でいうと南のほうがたくさん広い範囲で起こってくるだろうと。各区市町村を見ていったときに、中野区は木造の密集地域もあるし、南のほうでは、渋谷区側からの延焼も非常に危惧されるところである。
そして、大和町についても、大和町だけではないです。新井や上高田、中央とか、いろいろありますけれども、そういった中で特に大和町もあるということで、3.11の後に、東京都で様々考えているときに、特区制度ということを考えて、それで東京都が、中野区はどこで考えているのかと問い合わせたら、弥生町のほうで考えていると。それ1か所だけなのかということで問合せをして、中野区の中で議会でも質問をしました。そのときに、中野区で二つぐらいの場所でできるということの東京都からの回答を得られたので、では、大和町でもできないかということを東京都に持っていったら、それは両方できますということで始まったのが平成25年、2年後からです。こういうふうに不燃化特区ということで、中野区が2か所でまちづくりが進んできた。
それはそれでいいんですけれども、不燃化率を高めていくという防災まちづくり、それはそれでいいんですけれども、そこには1軒1軒のお宅の事情がある。自分から、子、孫がずっと住み続けていかれるようなお宅もあるかもしれない。それから、商売をされている方々もいらっしゃるかもしれない。それから、防災のまちづくりが行われることによって、道路の拡幅とか新たな道路ができていくということで、そこでの営みが変化をしていかなければならない方々もいらっしゃる。
そういった中で区はどう考えているかということを聞きたいんですけれども、裏面の4のところにアンケート調査の実施ということが書かれています。沿道の権利者に対してアンケート調査、意見の交換会をやったけれども、非常に低い。20%の回答率だったということで、今回また改めてやるということなんですが、ここで何をしたいのか。アンケートとして、調査として、意見として、防災まちづくりについて聞きたいのか。お一人おひとりの生活、営みについて聞きたいのか。それから、今後どうしていきたいのか。
例えば例で言うと、私が当該地域に住んでいて、自分の家が道路拡幅、また新たな道路ができる。今まで2メートルだった道路が6メートルになっちゃう、5.4メートルになっちゃうといったら、うちは極端に言えば2メートルもセットバックしなくちゃいけないとなると、家の建て替えができない。もしくはお金をもらってやったとしても、そんな3階も4階も5階も建物は要らない。平屋でもいいかもしれないというようなときに、では、それだったらやらないほうがいい。そんなに経済的な余裕もないということになると、防災のまちづくりであってもなかなか賛同ができないことも出てくる。それは、やりますという人もいれば、ふざけるなという人もいるかもしれない。そういったところで、まずこの意見調査、どんなことをしたいのか、何を目標としているのか、伺います。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
道路だけを広げるということをアンケートで取るわけではなく、この地域に対してどう思っているか。特に防災性の意識、それが危険な場所なのか、どうしたらいいのか。もう一つは、避難道路拡幅の必要性の有無。今御質問であったとおり、将来に向けた生活再建とか生活の在り方に対して気になること、そういったことと、あと、今思っている建て替えの時期とか、どんなところにあるのか。大和町の地区の防災まちづくりで特に重要と思うことは何か。こういったことを聞いて、今までは道路だけ、最初の事業としては避難道路1号、2号はそうでしたけれども、面的にどういうまちをイメージしているのかとか、どういうふうに過ごしたいのか。先ほどの緑を増やすということも一つだと思いますし、そういったことを聞いていく予定でございます。
小林委員
弥生町と大和町では地域性が全く異なります。家の建ち並んでいる状況も、生活をされている方々、それから、道路といっても、私道もあれば、水路としての用途としての道路の部分もあります。それから、中には代々住んでこられた方々もいらっしゃればという地域もあれば、新しく住まわれている方々もいらっしゃる。そうなってくると、それぞれの思いが今おっしゃられたようなことについて、防災まちづくりだけの観点から言っちゃうと、その目線だけで言ってしまうと答えようがない。答えたところで、あなたのところは木造から鉄筋コンクリートの家にしていただかないと、防火構造の建物にしていただかないと駄目なんですという話だけが先行してしまうと、そこには受け入れられるものがなくなってくる。
さっき言ったように、もっと広い意味での都市計画、本来のまちづくりというものをしっかりと入れていかないといけないと思うんです。さっき言ったように、例えば仮に5階建てを建てるようなお宅であっても、2階建てでいいといったら、3階建ての部分をどうするかといったら、まち並みから言ったら凸凹のまち並みができるわけです。それから、庭の広いお宅もあるかもしれないけれども、全くないお宅もできてしまうというふうに、まち並みもあるんです。
そういったことをしっかりと容積率、建蔽率も含めて、ただの防災のまちづくりということではなくて考えていかなくてはいけないと思うんです。そういったことについては、同じまちづくりであっても、防災のまちづくりと、もっと広い広義なまちづくりということではどのようにお考えなんですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
おっしゃられるとおり、面的に、特に地区内も地域特性というのが少し違っていたりしますので、そういったところで地域の特色を生かした、地区計画ですとエリアで地区を設けられますので、そういったところも含めて、特に防災に特化しない、もちろん防災は一つの目標です。ですけれども、地区計画ということで地域の住環境向上に資する、そういった都市計画を目指していきたいと考えておりますので、その合意形成に丁寧に努めていきたいと思います。
小林委員
先ほどふさわしいまちづくりというふうに課長はおっしゃいましたけれども、ふさわしいまちづくりがどういうまちづくりなのかということもすごく大事だと思うんです。南台のように中野通りと方南通り、渋谷区側というのか、ぐるっと周りをまず囲むことから、火を出さない、受け入れないというまちづくりをして、中のほうを攻めていくというか、変えていったまちづくりもあります。弥生町の場合には、既に都有地だとか区有地だとかもあったり、そこの区割りの変更によってできてきた部分もあります。それから比べると、大和町というのはそういうものが何もなく、中央通りだけが一つのキーワードから始まってきたまちづくりもあるわけです。
進捗状況がなかなか違うというところの原因が何なのかということは、もちろん専門家集団の方々も入っていただいて、様々な御意見、御要望を聞く機会なども設けていただいている。そして、そこでいろいろなアドバイスが行われているんだけれども、しっかりとそういったことも、裏面の大和町避難道路ネットワーク図(案)というのがあります。これはこれでまちを守っていく、私たちの生活環境を守っていくという部分は確かにこれは大事なことで、だけれども、生活環境と生活を守るというのは違うので、生活を守るということになると、今度は一人ひとりになるから、さっき言った営みです。
ということをそれぞれの地域にふさわしいまちづくりと防災という視点、しっかりと入れていかないと、先ほど最初におっしゃられたように、ただ防災、道路を広げます、ここに道路を通します、それは避難のための道路です、だから、セットバックしなければいけないんです、だから、ここに道路がなければならないんですという切り口だけではないところに、しっかりとこれからのまちづくりを進めていっていただかないと、ただ単に道路を広げましただけで終わってしまう。まちも凸凹になってしまう。凸凹というのは、2階建てもあれば平屋もあれば3階、5階もあれば、それから、住宅もあれば店舗もあれば、よさが全く生きてこないまちになっちゃう。ふさわしいまちにならなくなっちゃう。
ふさわしいまちになるというのは、何をもってするかというのは地域の方々のお声だと思うんですけれども、そういったことをしっかりとこの地域の中にもっとお聞きしながら、お一人おひとりの声がアンケート調査とか意見交換ということになると思いますし、個別訪問というのはまさしくその真骨頂のそれぞれのお宅のお気持ちが聞けるわけですから、そういったものを寄せ集めて、もっと集積をして、そして、まちづくりを考えていってほしい。今までの部分で方向転換していかなくちゃいけない物の考え方だと思っているんです。私はこれまでの防災まちづくりの視点ではいけないというふうに思っているんです。なので、お聞きするんですけれども、いかがでしょうか。
角まちづくり推進部長
今課長のほうから、これまでの経緯についてはお話しさせていただきまして、今回、まさにこの避難道路の3号、4号を4メートルから6メートルに拡幅して、こういった避難道路のネットワークを形成することに対して、より丁寧に地権者の方の御意見を直接お伺いするということで、今回、また改めて個別訪問を含めた意向聴取を行うということで企画しているということで、今日報告させていただきました。
ただ、この大和町につきましては、先ほど不燃領域率の話でまだ60%に達していないというところもありましたので、まずまちづくりについては段階があると考えておりまして、安全性を高めるということで、ボトムアップ、ここまでいかないと、まちの安全性、生活が脅かされてしまうというようなレベルのまちづくりに対して御協力いただくところと、あと先ほど報告させていただいた弥生町みたいに一定程度の不燃領域率70%にいって、まちの安全性が確保されたということだと、さらにまちづくりを進めてバリューアップということで、にぎわいだとか、様々地域の方々の活動に資するようなまちづくりということで、その段階に応じてまちづくりを進めていくという必要があると考えておりますので、弥生町を先ほど報告させてもらいましたけれども、弥生町については、今後にぎわいについてどういうふうにしていくかというところも地域の方々と一緒に考えていくというところを準備しているところでございます。
大和町につきましては、様々中央通りの拡幅整備に合わせて、まずは燃え広がらないということで、背骨というか、中心になります延焼遮断帯としての大和町中央通りを大きく道路の拡幅をするというところで工事を進めさせていただいておりまして、実はそういったところでもにぎわいがなくなってしまったという声は聞いていますので、例えば社会実験的には、移動スーパーを空いているところでやってみたら、なかなかそういった御事情があるというところも分かってきましたので、今後は先ほどのボトムアップとバリューアップの話ではないですけれども、様々そういった都市基盤の整備を進めながら、地域の方々の声も受け止めて、具体的にどういうふうにしたほうがいいという声があれば、その実現に向けて様々な関係機関と一緒にまち並みを整えていきたいというふうに考えてございます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、本報告について終了いたします。
休憩します。
(午後3時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時20分)
傍聴者から、写真撮影、録音の許可を求める申出については、これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
傍聴者の方に申し上げます。許可の申出の際にお示しいただいた目的以外に、撮影、録音したものを使用しないこと、また、休憩中の撮影、録音は認められておりませんので、休憩になりましたら止めてください。
それでは、所管事項の報告に入ります。
6番、中野駅新北口駅前エリアにおけるまちづくりの取組等についての報告を求めます。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
それでは、私から、中野駅新北口駅前エリアにおけるまちづくりの取組等について報告いたします。(資料7)
なお、こちらは中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。
資料を御覧ください。まずは1番、説明会・意見交換会の実施概要です。
(1)中野駅新北口駅前エリアのまちづくりに関する説明会についてでございますが、中野駅新北口駅前エリアのまちづくりの現状について説明会を実施しています。実施結果につきましては、①、②に記載のとおりでございます。
別紙1では、当日寄せられた意見やそれに対する区の見解を示してございます。別紙1を御覧ください。こちらは、今回は区民の意見を中心に、主なものについて御紹介できればと思ってございます。別紙1を御覧ください。
まず上から、事業計画の見直し方針に関することとしまして、No.1、施行予定者から示された事業計画の見直し方針について、公平性・中立性の課題とは何かといった質問等が寄せられました。
また、次の新北口駅前エリアの再開発に関することのところのNo.1、これまで区、施行予定者が負担した費用について、お互い損害賠償しないのかといった御質問、またNo.4では、新たな価値の創出で多目的ホールとあるが、7,000席を想定しているのか。多目的ホールがサンプラザのDNAを継承できるものではない。2,222席のよさがサンプラザの特徴、2,000席と7,000席とは全く違う。維持管理コストも変わってくる。ホールの維持管理費は誰が負担するのかといった御質問がありました。
裏面に移っていただきまして、中野サンプラザの活用に関することということで、No.2のところになります。中野サンプラザを現状維持し、大規模改修して再利用してもらいたい。大規模改修費用を100億円と言っているが、改修費用をより正確に適正に算定してもらいたいといった御意見がありました。
次の今後の事業の進め方に関することにつきましては、No.3のところ、事業コンセプトから見直すべきといった御意見があったところでございます。
また、その他、旧中野区役所に関すること、また、再公募に関すること、緑化に関すること等の御意見がございましたので、詳細につきましては後ほど御覧いただければと思います。
表紙の資料にお戻りいただきまして、続きまして、(2)中野駅新北口駅前エリアのまちづくりに関する意見交換会についてでございます。
令和2年1月に策定した中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画における拠点施設整備・誘導の基本方針や、拠点施設に求める機能等につきまして、区民の皆様との意見交換会を実施してきました。実施結果につきましては、①、②の記載のとおりでございます。
また別紙2では、当日寄せられた意見を示してございます。別紙2を御覧いただけますでしょうか。こちらにつきましては、主な意見を記載しているところでございます。主な意見のうち、主なものを御紹介できればと思っています。
まず1ページ目の上から、中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等の発信拠点の形成のところにつきまして、No.1、芸人などホールを使う人や専門家の意見をホールのサイズに反映すべきであるといった意見、またNo.2、ゼロホールとの関係性なども考慮し、地域交流を促すような施設が欲しいといった意見がございました。
(2)展望施設に関することにつきましては、No.1、中野区が見渡せる展望台が欲しいといった意見のほか、No.2のような意見もあったところでございます。
続きまして、公共公益性の向上につながる空間構成のうち、(1)広場に関することにつきましては、No.1のところで、緑化を充実してほしいといった御意見だったり、No.5のところにありますくつろげる空間には、例えばベンチなど、ランドマークとなるものがあるとよいといった御意見を頂いているところでございます。
続きまして、別紙2の2ページ目を御覧ください。
(2)歩行者ネットワーク・歩きたくなるまちなかづくりに関することのところでは、No.1で、緑豊かでウォーカブルな通路にしてほしい。また、その通路でお店ができるとよいといった御意見や、No.5のところにあります歩道にベンチを置くべきであるという御意見も頂いたところでございます。
次に、持続可能性を高める用途構成や機能のところで、まず、(1)子育て支援施設に関することとしまして、No.1のところにあるオフィス需要と連動した保育・子育て施設をつくってほしい、No.5のところにある子どもや学生が遊びや勉強できるようなサードプレイスが欲しいといった御意見がございました。
また(2)用途構成に関することにつきましては、No.1のところで大企業を受入れ可能なビルを整備し、昼間人口を増やしたらどうかといった意見や、No.2の分譲マンションはやめてほしい、賃貸住宅、ホテルであればよいといった意見がございました。
続いて(3)バンケット・コンベンションホールに関することとしましては、ギャラリー、バンケット、コンベンションホール機能が必要だと思うといった御意見があったところでございます。
また、その他施設や機能に関すること、中野サンプラザに関することについても記載のような御意見がございました。詳細については後ほどお読みいただければと思います。
続きまして、資料のほうにお戻りいただければと思います。
2番、中野駅新北口駅前エリアにおけるまちづくりにおける今後の取組でございます。
まず、(1)インターネットを利用した意見募集です。①実施時期につきましては、9月下旬から12月下旬、②実施方法は、ウェブフォーム、ロゴフォームによる無記名アンケートを予定してございます。
なお、希望者には、紙によるアンケート用紙配布も想定しているところでございます。
③意見募集概要です。再整備事業計画における拠点施設整備・誘導の基本方針で求める機能や施設等について区の考え方を紹介するとともに、意見を募集するものでございます。
なお、意見募集は拠点施設整備・誘導の基本方針の項目ごとの実施を予定してございまして、9月から10月に中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等発信拠点の形成についてで1回、11月から12月に公共公益性の向上につながる空間構成、持続可能性を高める用途構成や機能についてということで、2回に分けてアンケートを行うこととしてございます。
④周知方法ですが、9月20日号の区報並びにその前後に区ホームページ、区SNS等で周知することを考えてございます。
続きまして(2)サウンディング型市場調査についてです。
まず、①目的です。民間事業者との対話を通じて、市場の動向や活用アイデアを把握し、民間事業者公募に向けた条件整理を行うとともに、中野駅新北口駅前エリアのまちづくりに関して優れた事業提案を促すことなどを目的に実施するものでございます。
②実施時期です。9月上旬に区ホームページにて実施要領を公表しまして、10月下旬に事業者ヒアリングを実施していく予定でございます。
③主なヒアリング項目です。上から順に、中野駅周辺と中野駅新北口駅前エリアのまちづくりに関する見解・評価、事業スキームに関すること、不動産・建設市況に関すること、中野駅周辺の用途ニーズに関すること、区の従前資産活用に関すること、事業参画に関すること、再整備事業計画に関することなどの意見をヒアリングしていく予定でございます。
④参加対象者です。複合用途、事務所、店舗、住宅、ホテル、ホール等の拠点施設整備の事業に関して実績を有する事業者、企業・法人または企業・法人のグループ、また開発規模1ヘクタール以上、そういったところの実績を有する事業者を予定しているところでございます。
3番、今後の予定です。令和7年11月頃にもう一度区民意見交換会を実施したく考えてございます。また令和7年12月には、先ほど説明しましたサウンディング型市場調査結果概要の報告をしたいと考えています。また令和8年3月以降に再整備事業計画の見直しを図ってまいりたいと考えてございます。
報告については以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありますか。
斉藤委員
これまでの経緯を考えると、6月に、前回の定例会のときに協定解除の方針を決め、その後、区民への説明会をし、正式に事業推進に関する基本協定書の協定解除になり、そして意見交換会をしたという流れで今ここに至っているのだと思います。
まず説明会についてなんですけれども、説明会の時に出た意見に関しては区の見解がこちらにまとめられております。その後行われた意見交換会については、主な意見の概要は一覧になっておりますけれども、区のこれに関する考え方が記載がないのですけれども、こちらに関してはどのような扱いになっていくのでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
説明会につきましては一問一答形式でありましたので、区民の皆様から出された意見だとか質問に対しまして区が見解を述べさせていただいています。意見交換会につきましては、主にワークショップでやったということもございまして、その際には様々な意見を付箋に貼って出していただいたりとかしておりまして、その意見一個一個に対しまして区として見解を述べるところまではいってございませんので、そういった形で今回は頂いた意見を項目ごとに整理しましてまとめているといったところでございます。
斉藤委員
7月26日のところでは質疑応答でなさったと思うんです。区がどのような回答をしたのかということを知りたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
その際は、確かにおっしゃるとおり質疑応答形式でやりましたので、ある程度区としても見解を述べさせていただいていますけれども、それ以外にも多々御意見だったりしたこともありますし、また、あるいは御発言できなかった方もいらっしゃいます。その方は会場に御意見シートを置いていまして、そういう方々は意見を後で書いていただいて提出いただいていますので、それに対しては区の見解をお示しできないところでございますので、今回は3回をまとめて区民の意見として紹介させていただくことにしました。
斉藤委員
区民の意見はそうなんですけれども、区の見解、そのときどう答えたかというような概要は今回は明らかにする予定がないんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
見解をお示しできる方とできない方がいらっしゃいますので、そちらについては今後も改めて検討事項とさせていただければと思います。
斉藤委員
いつかは分かるようにしていただきたいというのがありまして、それはなぜかといいますと、その次の2のほう、今後の取組に関係してくるからです。(1)でインターネットを利用した意見募集ということが示されております。結構長い期間で、前回、6月の第2回定例会のときには、意見交換会についてという今後の予定をお知らせしていただいておりまして、そのときにはインターネットの意見募集というのがなくて、私が要望したんですけれども、1回聞いておしまいではなくて、区が聞いた意見を基に、また区が皆様の意見を基にある程度の回答を渡して、その区が前に開催した分の意見を反映してまた意見交換をするというような形にすると御説明をいただいております。
ということは、まず一つ聞きますけれども、このインターネットの意見聴取と、その後、3の今後の予定のところに書いております11月頃に行う区民意見交換会とは別に考えられているということなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
インターネットを活用した意見募集につきましては、こちらに記載のとおりでやっていく予定ですけれども、一方で、11月に予定しています意見交換会につきましては、5月、6月並びに7月に行った説明会、意見交換会の概要なんかもお示ししながら、また、あるいはサウンディング型市場調査も一部行ってございますので、そういった内容も一部お示ししながら意見交換会というのに反映させていければというふうに思っているところでございます。
斉藤委員
確認しますけれども、第2回定例会の報告はこのインターネットは考えていなかったんだけれども、今回はやります。第2回定例会のときに御報告があった9月にやる予定だった意見交換は、11月にその前の意見も反映したもので意見交換をしていくということでよろしいでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
インターネットを活用した意見募集につきましては、意見交換会等様々やっている中で、出席できない方というのも多分いらっしゃるかと思いますので、幅広い区民の方の意見を募集するために今回インターネットを活用した意見募集を行うものでございます。また、11月に行う意見交換会につきましては、先ほど申し上げたとおり、サウンディング型市場調査だとかの日程等も踏まえながら、当初は9月とかに予定していたところではありますけれども、そういったサウンディング型市場調査の概要だとかも入れながら行いたいと思っていますので、ちょっと時期をずらして開催できればというふうに考えているところでございます。
斉藤委員
ということは、第2回定例会のときに、またさらに1月、2月でフェーズ3というふうに書かれていますけれども、また、さらにグレードを上げた意見交換をやるというふうに認識していてよろしいんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
こちらは、1月とか2月分と記載していないんですけれども、1月から2月にかけましても意見交換会を行ってまいりたいと考えています。その際には、これまで頂いてきた意見だとか、サウンディング型市場調査だとか、そのときの状況等を踏まえてきちっと説明して意見交換できればというふうに考えています。
斉藤委員
なぜ伺っているかというと、区民の意見を聞きました、それで、その意見はどこに行ったのか分からないまま、また次、区がぼっと出してきて、また次説明して意見交換してということではなく、来る方は違うとは思うんですけれども、でも、伺った意見を区のほうで取りまとめて、こういうふうに考えました、こういうふうに次の形につくってきました、はい、どうでしょう。それについてまた意見を伺って、またつくっていくというプロセスができるといいなと思っていて、それでお伺いをしているところです。そういうふうな考え方で認識していてよろしいでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
内容についてはこれからの検討になりますけれども、頂いた意見の概要だとか、区の見解だとか、そういったものをきちっと示しながら、新たに聞いていければと思っています。
斉藤委員
そして、今もお話がありましたサウンディング型市場調査ということを次に質問していきたいと思います。意見を聞くということは、広く住民である区民の意見を聞くのがまず一つ、そして、実際に事業を行う事業者、専門の方々に意見を聞くというのも一つだと思います。それで、区はこちらの調査をするということで御説明いただいていたと思います。こちらの区がどのように投げかけて意見を聞いていくかということにつきましては、区民会議も行われて策定されていました中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画を基に区の考えがありまして、そこがまず区の基本として意見を交換していくということでよろしいでしょうか。確認させてください。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
まずは新北口駅前エリア再整備事業計画といったものを基にヒアリングをしていく予定ですけれども、それ以外にも、事業手法だとか、また定期借地権の活用を求める意見等もございますので、そういった様々な再整備事業計画以外のことでも、現在の社会情勢に合わせた意見等々を頂ければというふうに考えています。
斉藤委員
すみません。質問の仕方が悪かったです。いろいろな意見を聞いていくんですけれども、区民会議を経て策定したコンセプトは確定した上で聞いていくということでよろしかったでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そういったところは大事にしていきたいなというふうには考えています。
斉藤委員
そして、そのコンセプトを大事にして、その後令和5年8月に機能を整理して、拠点施設に必要な三つの機能についてというところを示されたと思います。それを基に当時の施行予定者は施設にそれをどのように導入していくかということを検討されていったんだと思います。三つの機能、文化・芸術発信の拠点の形成、シビックプライドの醸成、子育て先進区の実現ということで、その周りにレストランだったりバンケット、そしてホールだったりというふうになっていくんだと思うんですけれども、この三つの機能については、コンセプトと一緒にその方針は区としてお持ちだということでよろしいでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
あくまでも今回は再整備事業計画に基づきますコンセプトと、それにひも付く拠点施設整備誘導の基本方針、そういったところでの意見を聞いている段階でございますので、当時の施行予定者から示されたものとは少し違うのかなというふうに考えています。
斉藤委員
それでは、これはちょっと前の資料なんですけれども、令和5年の8月に整理をしたという図があります。この周りに、施設に入れるべき機能を生かすために必要な施設はこういう感じということで示されたものなんですけれども、これが少し変わって、違う意見も交換していくということになりますか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
求められる三つの機能につきましては、再整備事業計画を具体施設を検討するに当たってそこの三つの方針を定めたというものでございまして、それは区が定めたものでございます。それに従って、例えばバンケットであったり子育て支援施設であったりということで、再整備事業計画の具現化のために定めたというものですので、その進め方については、今後も同じような進め方でいくということで考えております。
斉藤委員
そうだと思います。確認できてよかったです。その中で、幾つも、一つずつ今やっていくのも大変なので、一つだけ一番肝になるところで伺いたいのがホールなんですけれども、一応中野区としましては、最大規模7,000人ということで考えを持たれています。その数字に関して、7,000人という規模に関しても、7,000人以下のところで事業を聞いていくのか。それとも、それも一応ホールは大事なんだけれども、その数字に関係なく、例えば2,000人、5,000人とか違うものを幾つか造るとか、違うアイデアも聞くという可能性はあるんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
ホールの規模につきましては、区民の方々からも様々な御意見を頂いているところでございます。
なお、サウンディング型市場調査においては、ホールの適正規模だとか、それから提案だとか、現在最大収容人数7,000人と考えている設定への意見だとか、そういったところについても聞いていければと考えています。
斉藤委員
ということは、人数の設定も自由に聞いていくということでよろしいですか。ごめんなさい、ちょっと分かりにくかったので。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
再整備事業計画をつくった当時から随分社会情勢も変わっていますし、近隣のホールというかアリーナというか、そういったものがいろいろと状況も変わってきていますので、中野区での適正規模というのも聞いていければというふうに考えています。
斉藤委員
そして、あともう一つが、今策定されている都市計画があると思うんです。道路のところ、そこも一応区としては変更しないということで持っている考え方ということでよろしいですよね。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現在、当地区には様々な都市計画道路とかがかかってございますけれども、そういった都市計画というのは、現在ある都市計画というのが前提になろうかと考えています。
斉藤委員
そして、最後、事業手法なんですけれども、こちらに関しても市街地再開発事業でやっていくということで前の施行予定者とはやり取りをしていました。もう一つ定期借地のことにつきましても、事業者からは意見を提案してもらう可能性はあるということで、他の委員会でもそのようにお答えになっていますけれども、幅広い検討を進めていくということでよろしいですよね。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回、サウンディング型市場調査の中で、事業成立性向上に関するテーマだとかというところも聞ければと思ってございまして、事業スキームに関する事項の中で、定期借地権方式導入の事業成立性だとか可能性だとか、そういったところについてもヒアリングしていければと考えています。
斉藤委員
私のほうでは、皆様もたくさん御意見があると思うので、中身に関しては取りあえず入り込まない議論で確認だけさせていただきました。しっかり区民の方々の意見を聞く、事業者の意見を聞くということも大事ですけれども、やり取りができるような方法でしていただきたいというふうには要望いたします。
そして最後に、区民の意見を聞く、関係のある事業者の意見を聞くということがありますけれども、高度な専門性を持った方々、例えば学識経験者ですとか、本当に多くの都市計画をつくっていらっしゃる方とか、そういう専門性のある方に意見を聞くということにつきまして、こちらに記載がないのですけれども、それについてはどのようにお考えでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そういった有識者から意見を聞くということに関しては様々な御意見がございますので、これから検討していければと考えています。
斉藤委員
検討していくということは、もしかしたら、やらないかもしれないということですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
現在、再整備事業計画の見直しについて、区民の意見を聴取しているというところです。先ほど課長が申し上げましたとおりに、意見を聴取して、さらにはサウンディング調査の中で様々事業者からの意見も聞いて、そして区の見解をまとめて、改めて一つにまとめて、それに対してまた意見交換を行うというところです。また、区としての考え方をまとめるに当たっては、今後再整備事業計画の見直しという内容について専門家の意見を聞くという方向で今調整はしているところです。
斉藤委員
前の轍を踏まないように、事業計画、つまりお金の算段の仕方も含めて、きちんと有識者、専門家の意見も聞きながら、区の考え方をまとめていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
伊藤委員
御報告を伺いましたけれども、第2回定例会の最終日に基本協定の解除の議案が区議会として全会一致で可決されたわけです。たしか、その前の建設委員会では、取組について報告があったのですけれども、7月に向けて協定解除をする。もちろん議会の議決がされてからなんですけれども、その基本協定の解除に向けての報告が全然書かれていないんです。どこかで報告されましたっけ。それとも、それは建設委員会の所管ではないということなんでしょうか。どうなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区としましては、あくまでも議案に乗せて、そちらで皆さんに御審議していただいていると認識してございます。その中で、今7月から6月という話がありましたけれども、議決いただいた後に速やかに施行予定者の各社並びに他の地権者とも話をしまして、その内容で押印いたしました。その中で全員の押印が終わったのが6月30日だったものですから、早めに終わったものですから、6月30日付で協定解除ということになってございます。
伊藤委員
それは議案の中の説明にそういうふうにうたわれていたんですか。それで、先ほど言いましたよね。でも、私は今初めて、6月30日にやったというのは、そういう報告はどこか公の場でされたんですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず、協定を解除するということについての議会への報告なり説明ですけれども、これは何より議決という案件に付されましたので、その議決手続をもって、さらには議会のそれに対する議決という意思も頂戴して、あとは手続を行ったというものですので、報告が完了していると認識しています。
伊藤委員
だから、その手続にのっとってしたのでしょうけれども、その後、今近江課長が言ったように、事業者とどこまで話していいのかどうか分からないんですが、報告は1回もないでしょう。それとも総務委員会にもあったんですか。本会議、定例会が終わってから建設委員会は第3回定例会の前の今日ですよね。その間報告がないわけです。事実、ないでしょう。それとも、この間21日に行われた総務委員会でもそういう報告があったんですか。実際にないでしょう。どうなんですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
議決に付した案件につきましては、我々の認識でございますけれども、例えば議会の議決に付す契約であっても、この内容で契約いたしますということで議決を頂戴した後に、その後何日に契約書を交わして契約しましたというような報告はさせていただかず、通常、議案でも解除しますということでお話しいただいて、皆さんから議決を頂いたら、我々としては、あとは事務処理的に行っているというところの認識でございます。
伊藤委員
そういった事務処理的に終わったら終わったで、そういう報告もないし、本来なら、細かく、そういう書面でも、この中の取組について載せるべきではないですか。何か事務的に処理したというと、今までずっとそうなんです。だから、こういうふうになっちゃったのではないかなと思っているんです。やはり議会にも説明していく、区民にも説明していく、団体にも説明していく必要があると思うんです。その辺をもう一度伺います。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
まずは、協定の解除の内容につきましては、さきの第2回定例会で皆さんに議決いただいたものと全く変わらなくなってございますので、先ほど部長も答弁したとおりの認識ではありますけれども、今後、手続、やり方、また議会への報告については、改めてもう一度検討して、今回の反省を踏まえてやっていければと思っています。
伊藤委員
そういうところから説明不足が生じてこういうふうになっているんだと私は思っております。
それと、区民の意見交換会の説明会、これを見ますと、両方で154名の方が参加をされております。この区の意見と区の見解を見ますと、当然154名分の意見ではないでしょうけれども、これは重なっている意見が多いので集約されているということで捉えてよろしいんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
意見交換会、説明会の中では様々な御意見を頂いているところでございますが、今回こちらの資料にまとめるに当たりましては、寄せられた意見の中で同じような意見だったりというところはまとめているところでございます。
伊藤委員
その中でも、7番のところで見解が、今後は区民や関係団体との意見交換会を行い云々とあるんです。団体との意見交換会というのはおやりになったのでしょうか。それとも、それも今後取り組んでいくということなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
区内には様々な団体がございますので、まずはそういうところでできるところから一つずつ進めているところでございます。また一方で、まだできていないところもありますので、ある程度まとまりましたらまた改めて報告できればと考えています。
伊藤委員
今現在は団体にも意見交換会を進めているということでよろしいでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
まず団体にお声がけしながら、応じていただけるところに対して意見交換を行っているところでございます。
伊藤委員
おいでいただけるということは、どこか団体の会合にこちらから出向いて、こういう説明をされて意見を頂くということではないのでしょうか。どういう形式なんですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
基本的に来ていただくこともありますし、我々が指定の場所に出向いていって意見交換を行うといったことも両方でやっています。
伊藤委員
区民の意見も大事ですけれども、団体の意見も非常に大事だと思っていますので、機会がありましたら出向いて説明をして意見を頂くような気持ちでやらないと私はいけないと思っております。
それから、2番目の意見交換会です。3回やられております。人数的には少ないのかな。それとも、これは定員が定められていたのでしょうか。参加者が野方区民活動センターで20名、産業振興センターでは42名、それから南中野区民活動センターでは18名となっています。時間にもよりますでしょうけれども、これは定員が定められていたということなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
各回で定員を定めてございます。ワークショップ形式では40名、質疑応答形式では80名というような定員でさせていただきました。
伊藤委員
そうすると定員の半分ぐらいですね。今聞きますと、40名のワークショップ形式の野方では20名でした。産業振興センターは、80名のところ42名、それから、南中野区民活動センターでは40名のところ18名なんですが、私の耳に入ったのは、締切りが2週間前でしたか。南中野の7月29日にやるまでの間の2週間前に締切りで、この人数の半分だったということで、またいろいろと働きかけをしたということが耳に入ってきたんですけれども、その辺はどうなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
募集期間につきましては、一番早い開催だった野方区民活動センターの開催日の1週間前に設定しているところでございます。といいますのは、一時保育だとか要約筆記だとか、そういったところの申込み対応のためというふうに設定してございます。また、様々なところからいろいろな申込みがあったので、集計につきましては少しごたごたしちゃったところがありますけれども、委員御指摘のとおり、今回申込み期限から最後の南中野の区民活動センターでの開催のところまで少し時間があったというのも事実ですので、またそういったところの今後の意見交換会につきましては、募集期間の見直しを図りまして、より多くの方に参加していただけるようにしていければと考えています。
伊藤委員
募集期間は定員に満たなかったらまた再度周知するとかは分かるんですけれども、直前になって声がかかったという話も聞いていますし、その辺の事実はどうなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
先ほど答弁申し上げたとおり、様々なところ、電話なりメールなり、あるいは窓口に直接なり、また様々なところから申込みがあったところは事実ではございます。様々なところから申込みがありましたので、そういった意味で募集期間がぎりぎりになったりだとか、あるいはそのときのお答えが、以前のものでお答えしちゃったりとかがございましたので、そういったところがないように今後努めていければと思っています。
伊藤委員
地域によっては関心度も温度差があるのかなとは思っていますけれども、これは大きな区の方針ですからしっかりと取り組んでいただきたいと思っていますし、今後そのようなことがないようにお願いしたいと思っています。
それと、裏面の今後の予定で、これから区民意見交換会をやりながら、また先ほども答弁があったように、団体との意見交換会もおやりになるということなんでしょうけれども、また9月からサウンディング調査、12月にかけてまた報告があるということでございます。前回の定例会の中で、今後の取組について、3月に再整備事業計画の修正素案をつくって、事業スキームの方向性の報告をされるということなんですけれども、これを見ますと、今後の予定がちょっと変わっています。令和8年の3月以降に再整備事業計画の見直しをする。修正素案ではなくて、再整備の事業の計画を見直したということで、事業スキームの方向性も書かれていません。これは、前の報告では、3月までにはつくるんだという意気込みを感じていたんですけれども、後退しているような感じなんです。3月以降といったって、これは以降ですから、いつ頃になるのかどうか不明です。その辺がちょっとトーンが下がったりしていて、その辺はどうなんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
スケジュールにつきましては、庁内でも様々な議論をしているところでございます。その中でなかなかタイトなスケジュール感の中でやっていくというのは難しかったりだとか、あるいはもうちょっと丁寧にやっていこうだとか、丁寧にやっていろいろな方の意見を聞きながらやっていこうというふうな議論もあったところなので、現在スケジュール感を見直したところでございます。一応再整備事業計画の見直しの方向性についてを3月までにきちんと取りまとめた上で報告して、その後の素案の作成だとか、そういうところにつなげていきたいというふうに考えています。
伊藤委員
何か今お話を聞いていても、自分たちの都合で説明がころころ変わっている。それがこういう結果になっているのかなと思っていますし、もう少し丁寧に、説明もそうですし、また区民の意見も取り入れて、しっかりと説明してほしいと思うんです。そういうふうにしか私は取れないんです。絶対今回のような轍は踏めないです。これ以上踏んだら大変です。その辺、もう一回お伺いしますけれども、部長、どうでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今、委員から御指摘がございましたスケジュール感については、前回、素案という形で細かくお示ししたところですけれども、我々は基本的には必要なことをしっかりと一歩一歩積み重ねて、その上で可能な限り早く努めていくというところで考えております。ですから、再整備事業計画の見直しそのものは、前回もそうですけれども、今回も3月以降となりますけれども、極力早い時期で行っていきたいですし、また意見交換会を重ねたり、またサウンディング調査の結果、それから、新たな事業スキームの検討というその過程によっては、柔軟にスケジュールについても対応しながら今後進めていきたいと考えております。
伊藤委員
いろいろと答弁、説明を聞いていると、本当に大丈夫かなと思いますし、また、あれはあるんですか。区内の新北口エリア再整備の区内での組織も、もちろん担当はそうでしょうけれども、区内組織の前も報告が全然されていなかったんですけれども、プロジェクトチームというのは今現在もあるんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
新北口駅前の対策本部会議というのも開催してございますので、現在でも庁内を挙げて検討しているところでございます。本年4月から、その体制も見直しまして、さらに充実したものとしているところでございます。
伊藤委員
4月に見直したということは、この第2回定例会の6月にはそういう説明もされてもいいんじゃないですか。対策本部があったこと自体は、たしか私も前期の建設委員会で質疑したときに初めて出たキーワードだったので驚きまして、駅周・沿線特のときには何か説明もあったのかな。建設委員会では一度もなかったんです。今質疑して答弁が出たように、4月に強化するということも今初めて聞きました。そういうこと一つひとつがしっかりと説明が必要だと思うんですけれども、改めて伺います。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回4月から、産業振興課のほうの担当もにぎわいというところで特に関わっていただくために追加して、継続して本部会議は行っているところです。またそこら辺についても、もともと本部会議を設置したときには委員から御指摘があったとおりでございますので、そこら辺を踏まえながら適宜情報発信に努めてまいります。
伊藤委員
ですから、こちらから問合せ、質疑をしないと答えないのではなくて、一つひとつしっかりと説明を議会にもそうですし区民にもそうですし、いろいろな面で事細かく説明をしながら、共に進めていかなければいけないと思っておりますので、ぜひ今後ともお願いしたいと思います。
井関委員
まず、再整備事業計画の見直しというのは、今回の意見交換会で区民の方から挙げられた意見を参考に見直すというところでよろしいでしょうか。確認させてください。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回頂いたような区民の意見というのも反映していきたいですし、あと区民の方の意見の例えば事業の実現性だとか、そういったところについてはサウンディング型市場調査等を踏まえながら反映できればと考えています。
井関委員
私も最近区民の方から意見をお伺いする機会が多くて、私の周辺に限って言いますと、一番多かったのが公園にしてほしいと。その次に中野サンプラザをそのまま使う。その次に何か施設がいいんじゃないかというような順番でございました。まず、公園になる可能性というのはあるんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現在の再整備事業計画では、公園というよりも、来場者の方々が集うような広場、集いの広場、出会いの広場といったもので想定しているところでございます。そういったところに例えば緑化だとかを充実させるだとか、様々な取組をできればというふうに考えてございますが、一方で、区域全体を公園にするといったような考え方ではございません。
井関委員
細かい話になりますが、例えば公園にして、その中に日比谷野外音楽堂のような音楽施設とか、美術館とか、林の中にそういったものがあるみたいなことは非常に区民の方から喜ばれると思いますが、そういった可能性はないんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
施設の中に緑化があるのか、逆に森の中に施設があるのかというところでは、なかなか見解が分かれるところでございますが、緑化については、様々配慮できればというふうには考えているところでございます。
井関委員
分かりました。ではその次、中野サンプラザをそのまま使うというところの意見、これは可能性はあるんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
中野サンプラザを大規模改修なりして再利用したいという声は頂いているのは承知してございます。また一方で、これまで中野サンプラザと旧区役所の敷地を一体的に整備するということは区民会議を経て決定してきたものでございますし、様々なまちの課題だとか利便性や回遊性、安全性など、そういったまちの課題の解決だとか新たな価値の創出だとか経済効果など、区民会議において取りまとめたような再開発整備のコンセプトというのが、大規模改修で残る場合ですと実現しませんので、現時点では、中野サンプラザにつきましては、旧区役所と一体的に整備を行いまして、次世代に引き継いでいきたいという考え方でございます。
井関委員
区民の方から区に対して非常に不信感がありまして、あずかり知らぬところで急に中野サンプラザの土地を売ることになった、建て替えが決まった、全然そんなことは寝耳に水だったと。私はその頃中野区民ではなかったのであまり事情は詳しくないのですが、その不透明性というものに対して非常に不信感を皆さん抱いていらっしゃいます。今回も中野サンプラザのリノベーションの調査をしろというような区民の方から声を頂いておりますが、ざっくり100億円、もしくはそれ以上かかるというような説明で、ちゃんと調査しないというところも非常に不透明だという意見を頂いております。仮に中野サンプラザを使わないにしても、そういった調査をして区民の方に納得いただくということはないのでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
これまで中野サンプラザを大規模改修する際の費用として100億円以上かかるというような説明をしてきているところでございますが、一方で、100億円以上かかるといったところで、かなりの額がかかるということが想定されますので、現時点でこれ以上算定するかということは考えていませんが、様々区民の方からお声は寄せられていますので、どういうものが適正なのかというのを少し検討していければと考えています。
井関委員
また一つ細かい例を挙げさせていただくと、例えば民間の方がクラウドファンディングで資金を募って中野サンプラザをリノベーションできるか調査させてくれみたいなことがあったら、それは区としては受け入れられるんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現時点で100億円以上かかると言っているような中野サンプラザで、これまで例えば物価高騰だとか、そういったものを反映するとそれ以上かかるということが見込まれてございます。それが例えばクラウドファンディングでその費用が全て賄えるかといったら、またちょっと難しいかなと……。(「区民の方がお金を出して調査するのはどうなんでしょうか」と呼ぶ者あり)調査につきましても、どこまでやるかというところで調査費用というのは全然変わってくると考えていますので、クラウドファンディングでどのくらい集まるかというところにもよるんでしょうけれども、現時点ではそういうところまでは考えているところではございません。
井関委員
ちょっと質問の趣旨が伝わっていないみたいなんですけれども、区がクラウドファンディングで資金を集って調査するのではなく、民間の方が勝手に資金を調達して調査をさせてほしいということに対して、区は受け入れられますかというような質問です。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
冒頭、課長が申し上げましたとおり、例えば区民会議等を経て、まちの課題の解消なりまちの魅力の創出、そういったものを実現していくためには、なかなか再利用は難しいということはお話しさせていただいたところです。その前提の中で、一方で今の状態でございますので、我々は暫定利用というものについては積極的に考えたいということで、今検討も行っているところですので、もし御提案いただく内容が、暫定利用という内容についての提案であるなら、それについては我々としても検討させていただく。ただ一方で、長期的に、10年、20年使うということの検討であれば、それは先ほど申し上げましたとおり、我々の今の取り組んでいるまちづくりとはそこの活用が違いますので、それについてはなかなか難しいというところでございます。
井関委員
そこが落としどころなのかなと、今御説明も何となく……。私も見学させていただいて、再利用も共同トイレを作らなきゃいけない、バリアフリーにしなきゃいけないとか、なかなか難しいところもあるのかなという思いもありますが、ただ、区民の方は区に対して不信感を抱いていらっしゃるんです。そういったところの透明性を担保する意味でも、調査するぐらいはいいんじゃないかと私は思っておりますので、そこは要望として調査を受け入れてほしいというところを言わせていただきます。
それから、区民の方でちょっと心配されていたのが、サウンディング調査を区民との意見交換と並行してやるというようなところで、結局サウンディング調査をやると事業者の収益性の高い物件というものの話にどんどんプロポーザルで進んでいってしまうのではないか、随意契約で進んでしまうんじゃないかというような危惧で、結局そういった区民の方が緑を多くしてほしいとか、子どもが遊べる噴水とかを作ってほしいとか、そういったような意見を抱えていらっしゃっても、サウンティング調査を並行してやって、事業者がこういうものがいいですよというのに乗ってしまうと、なかなかそういったものの実現が難しいかと思っておりまして、区民の方の危惧も、もちろんだなとうなずけるところなんです。区がどうしたいかというのをサウンディング調査の前にある程度、例えばおっしゃっていただいた中野サンプラザは取りあえず新しくしますみたいな、そういった1個決めること、しかも、その決めるのは過程として区民の声を聞いて決めてからのこういうことがしたいんですけれども、どうなんですかと、このサウンディング調査というのが流れとしては重要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
多分事業者の意見とまた様々な区民の意見との相違だとか、そういうところのお話かなと思ってございますが、区民からは駅前エリアに対する意見だとか要望を聞いていくというのは一方であります。事業者からはそういった意見の実現性だとか市場性だとかを聞いていきまして、最終的に総合的に判断していくものというふうに考えてございます。ただ一方で、区民意見に基づきまして、区が必要とした施設だとか、そういったものに対しては、例えばそれが実現性が低い用途とか、採算性が低い用途という話になれば、実現性を高める方策というのをちゃんと検討していくということになろうかと思います。
井関委員
あと最後に、定期借地というところ、絶対売らない、あそこは区民の土地なので売らない、そして、団体から今回の予算の要望で、あそこは区民の土地なので売らないでほしいというような要望もいただいておりますので、ただ、今日頂いた資料を見ると、定期借地というのはインターネットでの受け付け、1行だけで、皆さん、定期借地というワードはもうあちこちから出てきておりますので、一つそこがコンセンサスとなりつつあるのかなとは私は思っているんです。1個そこは売らないというのを決めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
サウンディング型市場調査の中で、こちらにも記載していますとおり、事業スキームに関することというのはヒアリングしていく予定です。その中で、例えば定期借地権方式の導入の可能性だったり、成立性だったり、そういったところを聞いていく予定でございますので、定期借地権の活用についても検討してまいりたいと考えています。
山本委員
1点お伺いします。説明会と意見交換会で様々な意見を頂いていて、なるほどな、参考になるなという意見も私の目には映るのですけれども、サウンディング調査を並行でやられていく中で、参加事業者について、皆さんの意見はお知らせするというようなことはあるんですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
先ほど説明が少し不足していたかもしれないですけれども、こちらに頂いた意見のまとめにつきましては、今後区のホームページ等で公表していくことを想定してございますので、そういったところも前提になろうかと思います。
小林委員
今回の報告は、中野駅新北口駅前エリアの協定解除がされてから、説明会、意見交換会を行いました、様々な意見が出ました、それからワークショップも行いましたということで、様々な意見をここに並べ立てていただきました。まず一つは、先ほど伊藤委員からもありましたけれども、これだけ中野区の大関心事、区民の皆さんも、それから、260億円からの中野区役所庁舎、本来であれば入ってくる予定のものも入ってこなくなった。そして、多くの皆さんが、中野駅前はこれからどうなるんだろうか、今日に至っては中野駅前に巨大廃墟がそのまま残っている、巨大空き家が残っている、そういうことを言う方々までいらっしゃるわけです。
私たちのまちは今後どうなっていくのかというときに、形式的に物事を進めていくのではなくて、一つひとつ折々に報告を区民の皆さんにもしていく、議会にもしていく。それは最低の条件だと思うんです。事務的にこれこれこうだからいいでしょう、これこれこうだから説明しません、報告しません、これは報告しますではなくて、常に進捗状況を区民の皆さんにお知らせをしていくということが今中野区に課せられた大きな責務だと思うんです。この中野駅新北口駅前エリアのまちづくりについては特に。そこを丁寧にしないで、こうやっています、ああやっていますというこの報告だけでは受け入れられないんです。区民お一人おひとりの気持ちの中に、そのくらい大きいんです。
それは中野駅周辺だけではなくて、北から南から、中野のまちはどうなるんだ、そして、様々な業界団体の方々もそれによって大きな影響を今実際は受けているんです。例えば産業、商工会においては、まちが既に出来上がっていくと予想していたものがそれがずっと遅れる。運輸関係については、この2024年問題で様々な計画も変えなくちゃいけなかったところが、また中野のまちの中で考えていたことが変わってくる。文化産業の方々もそうです。そういった施設ができていくのであれば、そこに私たちはというものもあったでしょう。
そして、区民の方々については、中野で新しい施設ができる。それは賛否両論がありました。2,000人がいいのか、3,000人がいいのか、1万人がいいのか。それはともかくとして、一旦は受入れをして、中野のまちが変わっていく。私たちもそこに合わせて変わっていこう。そして、中野のよき伝統をつくっていこう。中にはとんでもないという人もいました。だけれども、1回それが大きく壊れたわけです。ぶっ壊れたわけです。単にへし折れたわけではない。
そういう中でしっかりと丁寧に説明をしていくというのは、こういうことじゃないんです。こういうことというのは、今日の説明のことじゃないんです。今日の報告は報告で、これでいいです。これはこれでいいです。これを否定しているんじゃなくて、こういうやり取りでは駄目なんですと私は思う。なぜならば、中野のまちはそんなに昨日今日できたまちではないんです。これだけ多くの皆さんが、親の代、おじいちゃんおばあちゃんの代、多くの方々が中野に代々住んできた。また、これからも中野のまちで住み続けていきたいと思っている人たちもいるんです。中には住み続けられなくなる人たちも出てくるんです。このまちづくりによってとは言いません。けれども、そういった人たちの一人ひとりのお気持ちというのは、まちづくりはすごく大きいんです。
マンションの1戸でもいいです。1軒家でもいいです。何でもいいんだけれども、我が家と例えたときに、我が家もリフォームをする。庭の植木の剪定もする。廊下が壊れれば、水が出なくなれば、電気が壊れれば、変えていく。それは新陳代謝があるから当たり前なんです。中野のまちは、例えば戦後、石川栄耀という人が北口の今のサンモールについて都市計画を行った。その方は戦前から戦後にかけて、大阪や名古屋や東京都内、新宿の西口なんかも大きく関わって、中野のまちづくりをやってきた人です。そういった人が中野のまちの一つのスタートをつくったんです。
いいか悪いかは賛否両論は当然あります。物事をやれば。だけど、丁寧にやっていくということを言いたいがために今言っています。その上で、今日の報告を聞いていて、中野区はどうするということが全く見えない。中野区の姿勢が。今回、区役所・サンプラザ跡地にできる施設は、中野区が骨だけつくって、あとは中身は全部事業者がやることです、それはそれでいいです。だけど、その骨組みが分からない。中野が何をしたいのかも分からない。中野をこういうまちにしたい、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3」で中野のまちを描いた。それは10年以上前の話かもしれない。だけれども、そこにまず基本的な理念があったはずなんです。中野のまちはこうしたいと。私はそこには筋が通っていたと思うんです。背骨がきちっと通っていたと思うんです。
だけど、この二、三年のこの中野駅新北口の駅前エリアに関わる再開発事業は、事業者優先に先導されてしまっているただ単なるまちづくりにしか見えないんです。つまり、中野がどうしたいかが見えない。石川栄耀という人が言っていた中野のまちは中野らしく、さっきの言葉で言えば、ふさわしいまちづくり、私は身の丈という言葉は好きではないので、身の丈というのはそれだけで終わってしまうから、100年後のまちづくりをするんだったら、身の丈で終わったら発展はないです。それは駄目なんです。となると、皆さんから頂いた意見を基にして、人に聞くんじゃなくて、中野としてどうしたいかということがきっちりと言えなくては駄目なんです。人に聞くんじゃなくて、中に入れて、入れて中で議論してつくっていかないと駄目なんです。ということを区としてどう考えているのか、まず聞きたいです。伺います。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
まず、委員から、中野区としてどうしたいのかというところのお話でございますが、それを示しているのが再整備事業計画というところでございます。再整備事業計画につきましては、当然都市マスタープランから、個々のグランドデザイン、そういったのも踏まえ、また、それを作成するに当たっては、区民の意見を聞いてつくり上げているというところでございます。現在、今の事態において、区がこうしたいというものに対して、改めて区民から意見を頂いているというところですので、今委員から御指摘がございましたように、区民に丁寧に情報を発信して、しっかり意見収集をして、必要な説明をしっかり果たして進めていきたいと思います。
小林委員
それでは通り一遍の答えにしかならないんです。だって、思いがないもの。言葉を並べただけなんだもの。それでは駄目なんだ、区民に伝わらないんだと。私は正しいことをしています、だから問題ありません、みんなの声も聞いています、それでつくっているからいいでしょう。それにしかならないんです。区民は血の通った痛みも味わっているわけです。中野区のこの今の現状について、中野駅新北口駅前エリアのまちづくりが崩壊していることについて痛みを持っているんです。そこが分かっていなくて、ただ、やればいいでしょう、描けばいいでしょう、これを基にしますでは駄目なんです。そこを言っているんです。
細かいことはいっぱいあります。それぞれの方々が今まで委員が聞きました。細かいことは、ディテールはいいんです。骨格がどうしたいのか、軸をどうしたいのか、中野のまちをどうしたいのか。ありますではなくて、あったものが否定されているんだから、否定されていなかったらこんなことにならない。なぜかというと、否定されているということは、この事業がただ金銭的なことだけで崩壊したんじゃないんです。そこには経緯経過があるんです。そうじゃなかったらそのまま進めればいいんだもの。区民の意見を改めて聞く必要はないんだもの。事業者が駄目でした、違う事業者を募集します。落札されなかったので、次、また新しい募集をします。それと一緒なんだもの。
そこで変えるんだったらどう変えるか。あるから、そのままやるのではない。変えるのには変える理由がある。骨がなければならない。軸がなければ、背骨がなかったらもたないんです。そこをどうするかということが見えてこない。しかも、このスケジュールからいったら、区民意見を聞きますと、通常はこのとおりです。サウンディング調査します。そうしたら意見を聞きます。見直し、来年3月もやります。半年後には物ができます。そうじゃないんです。このスケジュールでやっていくときに、どういうものをつくっていくのかということをもっと区が積極的に関わっていかないと、もらったものは、こういう意見があったからこうします、こういったものはと、ディテールばかりの話になっちゃうということを危惧するので、区民の皆さんは中野のまちのことについてすごく関心を持っています。
中野のまちというのは、北も南も真ん中も中野区中の話です。特にこの駅前については、中野のまちが大きく変わる。新宿駅の西口が今大きく変わり始めている。工事が行われている。渋谷駅では、ほぼまちづくりが終わりかけてきている。豊島区、池袋駅では、まちづくりがいろいろなことが行われてきて、スケールがそれぞれみんな違います。区によって、場所によって、それは地政学的に当たり前の話です。中野というまちの地政学を考えたときに、どういうまちづくりなのかということをもう一遍きちっと軸をつくる、コンセプトをつくるということをしっかりと議論をしていくことがまず大事であって、細かいことを聞いて、では、これはどうするのか。これはどうするのかと本当に聞きたいです。こんないっぱいいろいろなことを聞いちゃって、だって、これは右から左までいっぱいある。これを全部やっていったら、では、どうなるのというまちになっちゃうんです。
だって、悪いけれども、それをまとめる能力がないんだもの。それは能力がないというのは、行政の職員の皆さんは非常に優秀です。行政職としては。だけど、まちづくりをやってきたことはないんだもの。いや、あるよと言うかもしれないけれども、それは行政の職員として。私は民間にいました。民間にいたんだったら、民間のノウハウをもっと入れなくちゃいけないというものがないんです。これの中野駅の新北口駅前エリアの魅力が。さっき言った戦前戦後いろいろあったかもしれない中野の北口の特に五丁目のかいわいというのは、今になっていろいろな方々が、そこが中野のまちなんだと言う人がいます。同じようにそういうものがないと、いいか悪いかという話は置いておきます。中野のまちの特徴が、別な言い方をすれば、中野駅の北口で新幹線の駅前をつくっているんじゃない。というものが見えてくるようなものをしっかりと報告に入れてほしいと思います。いかがでしょう。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
委員から様々な御指摘を頂きまして、我々としましても、やればいいからやっているという感覚ではなくて、きちっとしたものを仕上げていきたいと思っている次第ではございます。ただ一方で、委員がおっしゃるとおり、中野らしさだとか、中野のどういうふうなまちを目指すかだとかいったところにつきましては、一定程度再整備事業計画の中でまとまっているというふうには感じてございます。その中でもさらに見直すべき点というのは多々あるかと思います。そういったものを今回区民と意見交換をしながら、また、サウンディング型市場調査をしながら、きちっと区としての考え方というのをまずはきちっとまとめていってお示ししていきたいと考えているところでございます。
小林委員
区民に聞くと言うけれども、私たち議員も区民の代表なんです。申し訳ないけれども、いろいろな声を聞いてきています。それはいろいろな方々がいらっしゃるので、42人いれば42人の色合いがあると思います。100人100色、1,000色あるかもしれないと同じように、議員だって、それぞれ多くの方から、私はさっき言ったでしょう。いろいろな思いを持っている。多くの方々の意見を聞いているんです。私1人が言っているんじゃないんです。多くの方々、みんな、それぞれそうです。こんな声があった、あんな声を聞いているんですけれども、どうなんですかと。
議員だってそうなんです。私は聞かれていない。これ一つも、この報告、今日まで、何も聞いていないです。こういうことをやりました、やります、解除しました、こうでした、全然聞いていない。今日初めて、さっきの伊藤委員の質問で、6月30日に解除しました。新聞報道ではありました。それは新聞の話、テレビの話、聞いていないです。報告を受けていないです。やった、おしまい。私たちのどうですか、区民の皆さんはどんなお声がありますなんて、一度も聞かれたことないです。申し訳ないけれども、一回もない。
議員が言えば、議員1人が言った話というふうに思うかもしれないけれども、そんなことは絶対ないから、吉田委員、1人で自分の意見を言っていないよね。井関委員もそうだよね。自分の意見だけじゃないよね。私はこう思っているんだじゃない。言われているからだよね。さっきの伊藤委員もそうじゃない。区民からこういう声があったって、私たちだって区民なんだ。そして、区民の声を聞いている。区民の声を聞きましたと言うけれども、では、何と。では、議員の声は何なのか。出ていって、区民が言ったから区民の声です。おしまい。これで中野のまちづくりを一生懸命やっていますなんて言われると、中野区民としてどうなのかと思っちゃいます。
職員だから、私たちは一生懸命頑張っています。そんなの当たり前な話で、仕事です。仕事上のことだから、そんなの当たり前。私は中野に住んでいません、私は中野に住んでいますという職員の方々もいらっしゃるでしょう。けれども、もっと血の通うやり方はいっぱいあるはずなんです。報告の仕方はあるはずなんです。答弁の仕方はあるはずなんです。答弁ができるということは、そういうことを日頃みんなが考えている、思っているということなんです。
なぜ私がこういうことを言うかというと、中野区にそこが一番欠けているからと思って、私が思うというのは、私が区民から聞いて、皆さんからいろいろな意見を聞いて、そう言っているんです。1人の話ではありません。さっき石川栄耀という人のことを言いました。これも東京大学の副学長から私は勉強してきて、それを読んで、中野のまちはどうなんだろうと歴史も学びました。中野のまちは今後どうしていったらいいんだということもやり取りしました。もう退官されていて、自分で設計事務所をされている方ですけれども、一言言えば誰でも知っている人です。やはり姿勢が違うのではないか。まちづくり推進部の皆さん、優秀な人たちが集まって優秀な行政職をされているかもしれないということをもっと考えながらやっていただきたいと思います。
これ以上言っても、またぼやいているというふうに思われる人もいるから続けませんけれども、この意見交換会の意見、見解、そして区民の声、今後どういうふうに、100人100色、100の声、33万人の声があればそれをどういうふうにまとめていくのか。どこかで切っていくでしょう、どこかで入れ込んでいくでしょう、どこかでまとめなくちゃいけないんです。でも、その骨格をどうつくっていくのか、骨をどうつくっていくのか、伺います。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今委員から御指摘がございましたように、区民代表たる議員の意見というのは、こういった委員会の場でしっかり伺っていくというところだと認識しております。また、その例としては、特に定期借地権に関する問題、投げかけ、それについても、やはり議会のほうからも頂いていた意見について、我々としても今回の機会をもってしっかり検証しようということを取り組んでいるのも、区民代表たる議員の皆さんから頂戴した意見を受けて我々は取り組んでいるというところでございますので、今後も議会に対しては丁寧に情報提供をして、またしっかり意見を伺って、しっかり説明もして進めていきたいというふうに思います。
また、区民意見の集約についてでございますけれども、様々な意見を頂戴しているところでございます。これについては、我々は再整備事業計画の修正という形でまとめ上げていきたいというふうに思っています。再整備事業計画の修正に当たっては、当然採用される意見、採用されない意見、様々出てくると思いますが、そういったものに対しては市場調査等も踏まえながら、また専門家の意見も伺いながら、そういったものを反映して区としての考えをしっかりとまとめ上げる。その反映としてのまとめ上げは再整備事業計画の修正ということで考えております。
小林委員
できたものについて意見を聞くということではなくて、つくっている途中で、内側からきちっと物の言える人を中にしっかりと覚悟をつくってやっていっていただきたいと思います。要望しておきます。強く要望しておきます。
いさ委員
今他の委員から、それでは通り一遍の説明にしかならないじゃないかという指摘がありました。改めて今回の一連の意見交換会の中においては、区の基本的な姿勢として、中野サンプラザは残すつもりはないという姿勢があったと思うんです。その部分については、実はその意見交換会の中ではかなり大きな話だったと思うんです。その部分を分かりやすく、かつ、なぜなんだというところをしっかり伝えるというところではまだ課題があったのではないかなというふうに改めて思っています。
区民の皆さんは、理事者の皆さんが考えるほど、今の区の計画だったりとか伝わっていないです。知らないです。意見交換会に来たりする人以外にも、疑問を持ったり、結局どうなっているのと思っている方はたくさんおいでなので、そういう人たちに伝わるやり方というのは、この先も努力をしてほしい。これは意見でいいんですけれども、質問は二つ、短く聞きます。
区民の今の意見、ネットで公開するということをおっしゃっていました。これはぜひ急いでほしいんです。知りたい人はたくさんいますし、インターネットでのいろいろ質疑も、ウェブフォームでのアンケート、9月下旬だから結構近いですよね。今まで出た意見なんかを聞いて、そうかと気がついたりする人はいらっしゃると思うし、それを基に何か考える人もいると思うので、ぜひこれは公開は一刻も早くやってほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
当委員会に報告した後に、なるべく早めに公開したいと思っています。
いさ委員
ぜひお願いします。
先ほど他の委員のやり取りの中から、区民の意見もサウンディングの中では一応使われる。サウンディングに関わる事業者の皆さんにも知らされるということがあったと思うんですが、このインターネットでのアンケートも同様にサウンディングの中で扱われるでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
インターネットの意見交換につきましては、ちょうどサウンディングとかぶるところだったりとか、あるいはサウンディング後に行われるところもございますので、全てが全てサウンディングの中で公表できるというわけではないかと考えています。
いさ委員
時期的に難しいということはあるかもしれませんけれども、できるだけ出た意見がそのまま伝わるような形では努力をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
委員御指摘のように、なるべく多くの意見というのは頂いていますので、そういったところをサウンディングに応じていただける事業者の方にも把握していただけるようにしていきたいと思っています。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
続きまして、7番、中野サンプラザ土地・建物等の暫定利用についての報告を求めます。(「休憩してもらえますか」と呼ぶ者あり)
休憩します。
(午後4時40分)
委員長
再開します。
(午後4時40分)
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
中野サンプラザの土地・建物等の暫定利用について御報告いたします。(資料8)
この報告につきましても、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。
資料を御覧ください。中野区は、令和7年9月に、株式会社まちづくり中野21から中野サンプラザの土地・建物等の寄附を受ける予定でございます。当該寄附を受けた後の中野サンプラザの解体までの暫定利用の考え方を取りまとめたので報告するものでございます。
まず1番、経過です。これまでの経過になります。中野区では、中野サンプラザの南側広場について、まちのにぎわいの創出など有効活用を図るため、まちづくり中野21から借り受けまして、令和7年4月からオープンスペースとして開放しているところでございます。開放の対象につきましては、区民や来街者を対象とした公益に資すると認められる活動に限定しているところです。
2番の背景です。
(1)中野サンプラザの土地・建物等につきましては、寄附を受けた後、中野区の普通財産、まちづくり事業用地として管理いたします。中野サンプラザの解体は数年以上要する見込みではございますが、旧区役所高層棟については、土地区画整理事業での解体を検討しているところでございます。
(2)土地・建物等の暫定活用や利活用に当たっては、以下を踏まえた取組が求められると考えているところでございます。まず一つ目が、中野区基本構想や現在策定中の中野区基本計画を具現化する取組であること、二つ目が、中野区文化・芸術振興基本方針、次世代育成に資する文化・芸術の鑑賞・体験機会の充実策や中野区観光施策方針等を踏まえた取組であること、大規模改修を含めたアニメ関連企業の定着や増加、コンテンツ関係事業者の増加を背景としたアニメでつながる中野実行委員会の発足、同委員会によるアニメイベントの実施などが展開していること、また、中野駅新北口再整備に向けた区民や団体からの区に寄せられている意見といったものがございます。
3番、暫定利用に関する基本的な考え方については以下のように考えているところでございます。
まず(1)今後の新北口駅前エリアのまちづくりに寄与するものであること、また(2)としまして、アニメによるプロモーションに資するとともに、文化・芸術の裾野を広げ、子ども・若者のチャレンジ支援に寄与するものであること、また(3)としまして、できる限り新たな財政負担を抑える一方、歳入の確保に努めることでございます。
4番、暫定利用の目的と事業の取組の方向性でございます。
まず(1)から、アニメによるプロモーションをさらに展開すること、(2)文化・芸術の裾野を広げること、(3)若者のチャレンジを支援すること、(4)中野駅北口の駐車場・荷さばきスペースを確保すること、(5)歳入の確保でサンプラザの土地・建物等の維持管理経費負担軽減を図っていくことでございます。
5番の貸付(利活用)についてでございます。
まず、(1)基本的事項ですが、位置付けとしましては、財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例及び中野区公有財産規則に基づき貸付けを行います。また所管部署につきましては中野駅周辺まちづくり課となりますけれども、北側の駐車場箇所以外の運用につきましては、区民部文化振興・多文化共生推進課が行っていく予定です。
(2)壁面並びにガラス面の利活用ですが、令和8年4月の実施に向けまして、アニメ事業者による広告について、壁面・旧広告スペース、エントランスガラス面への掲載等を検討していきます。また、南側広場に面する1階エントランスホール一部の暫定利活用の可能性についても検証してまいります。続いて、正面の壁面の中央部等を活用した広告事業者によるデジタルサイネージ設置の可能性についても検討してまいります。
(3)南側広場の暫定活用です。令和7年10月から、文化・芸術振興の裾野を広げる若者チャレンジ支援を主たる目的としまして、以下の暫定利活用を行ってまいります。
まずアが、(仮称)サンプラザパフォーマンスフィールドの設置・運営です。ミュージシャン、ダンサー、そういった方々の練習やパフォーマンスの場としての利用を主たるものとしますけれども、登録制あるいは無償使用ということで考えているところでございます。また、ダンスパフォーマー等の練習に資するように、1階エントランス面のガラス内側にミラーの設置等を検討してまいります。また、具体的な運用ルールにつきましては、ナカノバやソトニワ、公営野外ステージの運用を参考にしながら策定し、安全性と一定の公平性を担保していきたいと考えています。
イです。アニメイベント等のプロモーションについては、中野四季の森公園等のアニメイベントや、また各地で行われているアニメの取組などのプロモーションにも活用すること、またアニメによるプロジェクションマッピングの実現可能性も探ってまいります。
またウでございますが、事業者への全体貸付けの検証です。南側広場の事業者への全体貸付けについても、令和7年度中に可能性を検証してまいりたいと考えています。
(4)北側の旧駐車場箇所ですが、こちらは地上部に限定されますけれども、地域活動に対応するために荷さばきの駐車場あるいは自動二輪車、バイクの駐車場も兼ねた時間貸し駐車場等の活用を検討してまいります。
(5)その他でございます。旧庁舎高層棟解体後につきましては、一部駅前広場の作業ヤードとして利活用するほか、その後につきましては、にぎわい創出の場としての活用を検討してまいります。
最後6番、今後の予定でございます。令和7年9月からの取組としまして、壁面並びにガラス面への利活用検討、また北側の旧駐車場箇所の利活用検討、南側広場の事業者への貸付け可能性や、1階エントランスホールの一部の暫定利活用の可能性に関する検証を行います。また10月には、南側広場の暫定利活用の開始をしてまいりまして、令和8年4月から、来年度になりますけれども、壁面・ガラス面の利活用の開始を予定してございます。
報告は以上となります。
委員長
質疑はございますか。
斉藤委員
今、南側の広場を暫定の開放をしていて、今後寄附を受けるということから、もう一度きちんと暫定利用の考え方を取りまとめたということだと思いますが、ここをまず読み取りますと、中野サンプラザの解体はしばらくしないという決断の上だというふうに、まず前提条件があるんだと思います。これはどこで聞いたらいいのか迷うんですけれども、今低層棟のほうは交通広場をつくることもあって解体をいたしました。その後、次のところの報告に関係してくるんですけれども、高層棟のほうも解体の方向で検討しているということで次の報告があると思うんです。一応こちらの再整備の考え方は、中野区役所の旧棟と中野サンプラザを一体化した開発だと思うんですけれども、高層棟を解体する。けれども、中野サンプラザは解体しないで暫定利用するというところに関して、その考え方の差異はどこにあるのか教えてください。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
これまで委員会でも御報告したとおり、旧区役所の高層棟の解体につきましては、これまで市街地再開発事業の中で解体して新たな施設ということで考えているところでございましたけれども、今こういった事態になりまして、現在区画整理事業の中で解体をするということで、次の報告になりますけれども、区画整理事業の中の事業計画変更を現在見込んでいるところでございます。中野サンプラザにつきましても、現時点で、区画整理事業で解体するといったスキーム自体は確かにできるんですけれども、様々事業採算性だとか、そういった制約もございますので、現時点で中野サンプラザを例えば区画整理事業の中で解体するという考え方はとっているところではございません。
斉藤委員
前の別の委員会の質疑だったと思いますけれども、スキーム的には、制度上は中野サンプラザも区画整理事業で解体はできるけれども、でも、様々な事情があってできない。それは費用と効果のことだったり、今区民の方の御意見もあったりもするんだろうし、そういうことで今回中野サンプラザは解体せずに暫定利用するという考え方、区役所の高層棟は解体するけれども、中野サンプラザの解体はしないというところで一応今判断しているというところでよろしいですよね。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回の報告につきましては、南側広場だとか北側の駐車場部分を暫定活用するといったものでございますけれども、一方で、中野サンプラザの解体につきましても今後検討していきたいというふうには考えているところでございます。
斉藤委員
その中のサンプラザの解体を今後というのは、それは何かこういう機会があったらとか、こういうふうな状況になったらというようなことが一つ考えはお持ちなんでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今課長が申し上げましたとおり、中野サンプラザの解体についても様々な手法の検証をしているというところでございます。一方で、その解体に当たっては、今回旧庁舎のほうについては、何とか実施の道筋が取れたんですけれども、次の報告になりますけれども、一方で、中野サンプラザのほうは、実施に向けては様々調整する、検討すべき課題が大きいというところで、現在としてはその実施の見込みは立っていないというところでございます。
斉藤委員
その様々というのが本当に様々で、今伺ってもいいんですけれども、平たく言えば、中野サンプラザの解体に当たってかかる経費だったり、いろいろな諸手続だったり、考え方だったり、かかる負担と、それをすることによるメリットとがバランスが合わないということなんだと思います。ということで、何を今質疑で伺いたいかというと、つまり、先ほどの前の報告にもありましたように、区の考え方がどこにあるのかとか、それから、この事業計画がいろいろなパターンがあって、市街地再開発事業とか土地区画整理事業とか、区民の人が言われてもよく分からないわけです。でも、中野サンプラザはそのまま残して暫定利用する。では、中野サンプラザはもしかして残るのかもしれないと思っちゃったりするわけです。
だから、本当にこのスキームが難しくて、もっと言えば、そもそも何でこれを市街地再開発事業でやって定期借地でやらなかったかというと、こちらの再開発の事業を区役所の整備の事業に使いたかったというのが一番大きな理由にあったりもしたわけで、そういうもろもろのいろいろな難しい、分かりにくいことがいっぱいあって、それを説明するのは、先ほどの議論もすごくありましたけれども、区が不信感を持たれちゃったりもするかもしれないし、区の方向性がなかなか示しにくかったり、でも、それは難しくても、一生懸命説明をしていかなければならないんだと思うんです。
今回の暫定利用についてまとめられたことはとてもよい内容だと思います。中野区らしいことで進められていく今の課題、駐車場等のことも検討していく、歳入を確保していきたい、いろいろ方向性が書かれていて、取り組まれていくことはこれから進めていくのにいいと思うんですけれども、でも、だからこそ、分かりにくいこの事業を説明していただきたい。分かりやすく、諦めずにしていただきたいとすごく思うんです。それについて何かアイデアがあったら、せっかく区民に活用していただくようにアプローチしていくわけなので、同時にそれも進めていかれたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
まず、中野サンプラザの利活用に関することということで、先ほどの報告でありました説明会の中で、中野サンプラザの利活用だとか、そういったところについての区の見解をお示しした中で、市街地再開発事業の仕組みだとか、そういったところの中で区の資産も保全されるだとかというところは説明しているところでございます。ただ、一方で、当地区につきましては、区画整理事業と再開発事業の一体的施行の中でやっているところもありますし、様々な事業スキームを駆使してやっているところでございますので、機会がありましたら、そういったところをなるべく分かりやすくといってもなかなか難しいところでありますけれども、説明のほうはできればしていきたいと思っています。
斉藤委員
一つのアイデアで、今段階的にいろいろなことが進められてまだ不明なこともたくさんあります。だから、それを例えばパネルで展示していくとか、こういう可能性があるけれども、今この位置とか、そういうような何か目で見て分かりやすいように示していくとか、何かすごく工夫をしていただきたいと思います。これは検討しますというふうにお答えになるしかないと思うので、要望にしておきますけれども、それはぜひお願いをしたいと思います。
一つだけ伺いたいんですけれども、5番の貸付けの利活用のところで、(2)の壁面・ガラス面等の利活用のところで一つだけ確認したいんです。エントランスホール一部の暫定利活用、これは鏡だけではなくて、中に入るということも想定されているのでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
ガラス面のところのエントランスホール、そちらの建物の中の一部についても、例えばイベント時のバックヤードで活用するだとか、そういったところは少し検討しているところではございますが、一方で、消防面だとか安全面だとか、そういったところの課題もございますので、そういった消防を含め関係機関と協議しながら詰めていければと考えています。
斉藤委員
つまり、建物の中に入るということですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
その可能性を検討していくといったことになります。
斉藤委員
そこを確認したかったんです。そうすると例えば安全面もありますし、皆様にこれまで説明してきた水回りのことはどうするのかとか、入ることができるんだったらトイレはどうなのかとか、そういうふうになっていくわけです。そうしたら、中野サンプラザはまだ使えるのかなと皆さん思うわけです。使えるんだったら、もう少しこういう活用ができるのではないかというふうに思われることもあるわけです。ですから、ここの部分だけはブロックでお水が使えるようにするとか、そういうふうにきちんと説明をしていかれることが大事、建物の中に入れるということはそういうことだと思うので、そこのところをしっかりと説明をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
まず、中野サンプラザにつきましては、現在閉館して2年たっているところで、電気設備あるいは水道設備、そういったものは全て休止しているところなので、基本的にはサンプラザを利活用とか、一部利用も含めて利活用するということが前提ではないんですけれども、取りあえず暫定活用の範囲内において、建物のほんの一部だけでも使えないかということで現在検討しているところです。ただ一方で、先ほど申し上げたとおり、防犯上、防火上あるいは構造安全面、そういったものの課題というのはあると認識していますので、検討する中で、例えばそれに対する必要な費用だとか、あるいはその費用に対する費用対効果みたいなところ、そういったところをしっかり検証していきたいと考えています。
斉藤委員
費用もそうなんですけれども、まず分かりやすくきちんと説明をし、区の考え方が分かりやすいようにしていただきたいと思います。
委員長
休憩します。
(午後4時58分)
委員長
再開します。
(午後5時15分)
伊藤委員
暫定利用ということなんでしょうけれども、これも担当の部署、関係部署といろいろと協議されて考え方を示したということでよろしいんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
資料中にも記載のある区民部の文化振興・多文化共生推進課ともろもろ話してきた中でこういう形にしてございます。
伊藤委員
片やこちらでは、土地区画整理事業での解体も考えている。でも、解体するまでの間はこういった暫定利用も考えているということなんでしょうけれども、そうすると、区民の人たちも暫定利用というか、利活用のことをさっきの意見でも出たんですけれども、では、中もリフォームしてできるんじゃないかというふうになっちゃうんじゃないかと思うんです。その辺はどのように考えていますか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現在、あくまでも暫定利用につきましては南側広場の部分と、あるいは北側の駐車場の部分ということで想定しているところであります。ただ一方で、検討としまして、エントランスのガラス面のすぐ一部分だけでもバックヤード的に使えないかだとかといった検討も併せてしていきたいと考えているところでございまして、現時点で全面的に利活用するという考えではございません。
伊藤委員
貸出しをするに当たって、時間貸しになるのか1日貸しになるのか分かりませんけれども、これは無料ですか。登録をされて無料で貸し出すということなんですが、その辺はどう考えていますか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
資料の5番の貸付けのところの(3)暫定貸付けのところにつきまして、あくまでも文化・芸術振興の裾野を広げる、もしくは若者チャレンジ支援、そういったものの主たる目的として使うものでございますので、そういった利活用する場合につきましては、登録制ではございますが、無償としていって、例えばダンスの練習だとか、そういうところに使ってもらえればと考えているところでございます。
伊藤委員
そうすると、水回りだとか、そういったトイレ設備なんかも必要になってくるんだと思いますけれども、その辺はどう考えているんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現時点で、水回りだとかトイレだとかというところの復旧だとか、仮設にしても考えてございませんが、あくまでも自由利用の中で、自己責任ではないですけれども、トイレだとかというところには、例えば区役所の1階を利用してもらうだとか、そういう形で運用できればと考えているところでございます。
伊藤委員
それで長時間貸しとなるとなかなか難しいのかなとも思うし、この辺の考え方が私はあまり理解できないんです。そうすると、区民にも利活用は考えていない、調査もしないと言いながら、こうやって貸付けが何年になるか分かりませんけれども、だったら、もっと中もきちんとして、使えるところは使えるようになるのではないかという意見もまた出るんじゃないですか。私はそう思うんですけれども、その辺をどう考えていますか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
先ほども申し上げたとおり、あくまでも中の活用というよりは、外側の部分、広場としての活用、これまで4月から開放できまして、区民の方の憩いの場とまではなかなか言い切れないかもしれないですけれども、座って談笑されているとかいろいろ活用をしていますので、その活用の延長ということで、例えばダンスの練習だとか、お笑いの方々の練習、そういったところで少し活用できないかということで、文化・芸術の裾野を広げるという活動に資するもので活用できればと思っている次第でございます。
伊藤委員
ということは、区が直接貸出しをするという考えなんでしょうか。今までは例えば業者に委託して、業者のいろいろなノウハウを通じて利活用というのも考えられるのかなと思ったんですけれども、今回の貸付けは直接区が貸出しするということなんですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今お話ししました登録して無料で使っていただく、例えば若者チャレンジ支援みたいなところにつきましては、きちんと区が登録元というか、区に登録していただいて利用していただくということを考えているところでございます。一方で、事業者貸付けにつきましては、当然区民部とも連携しながら、今後、そういうところの手挙げがあるかどうかも含めて検討していきたいと考えているところでございます。
吉田委員
せっかくだからお聞きしますけれども、とにかくいろいろ問題だらけで困っちゃうことばかり言ってくるんだなと思っているんです。これはもうちょっと柔軟に、どれだけ解体まで時間がかかるかというか、いつまでこれは存続するか分からないんですけれども、もうちょっと柔軟な知恵の使い方をして、残っている部分について、もうちょっと活用できるなら活用できるということを広く知恵を集めてやってもらったほうがいい。
従来に比べてかなり柔軟なことをおっしゃっていることは確かなんですけれども、抜本的なインフラを復旧しなくても、安全管理とかいろいろなことをやりながら、例えば私も皆さんと許可いただいて6階か7階ぐらいまで登ってきたかな。なかなかきれいに使えるところもいっぱいあるわけです。それで、今の需要としては、例えば中野サンプラザの1階の階段のところとか、いろいろなところをフォトセッションに使いたいみたいな需要も、事によったらあるかもしれないし、安全面とかいろいろなことを対応策を取りながら、いろいろな使い方、今は民間の方も自由に発想して、使わせてもらえたら使いたいというニーズはあると思うんです。
そういうことも含めて、お金も安全面も考えなきゃいけないと、全くそのとおりなんだけれども、中は絶対ちょっとだけ使うみたいなことをおっしゃっていたけれども、もうちょっと柔軟な発想で、上り下りは自分でやってねみたいな感じで、あるいは荷物をどこからどこまで、どれだけの間なら置いていいとか、使い方ができないかなと思うんです。いかがですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現在、先ほど来お話ししていますとおり、1階エントランスホールの一部の暫定活用を検討しているところでございますが、それに当たりましても様々な防犯上、防火上、安全上の課題、あるいは消防設備的なもの、電気設備的なもので、それを引くに当たっての消防署との協議だとか、様々な課題がございますので、そういったことがそもそも課題をきちんとクリアしていかなければいけないだとか、そういう中で、例えばある種どのくらいお金がかかるかだとか、そういったところを見ながら、費用対効果、そういったところも含めながら検証していきたいというふうには考えています。
吉田委員
柔軟というか、前向きに、こういう使い方ならできるかと、例えば最近いろいろなコンテンツを絡めて、ビルを肝試しに使うとか、今いろいろなまちおこしイベントみたいなものがあるので、そういうことにも例えば使えそうだなとかも思いますし、大内議員か誰かもおっしゃっていたけれども、区の中の検討だけではなくて、外に向かって、こういう制約があるけれども、何かアイデアはありますかと募集すると、いっぱいアイデアが来ると思うので、その中で精査して、これならやれるかもというのがあると、それはそれで、中野サンプラザは死んだ後も生きているみたいな感じの日本全体に宣伝になるかもしれないと思うので、いかがでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
先ほど課長がお話しさせていただいたのは、まず建築物として使用できないというのが今の現状の大原則というところで、こんなふうに使いたいという人もいるんじゃないかとか、そういうお話は委員おっしゃるとおりだと思うんですけれども、まずは建築物の使用の原則は、ビル全体の機能回復、それに当たっては、避難施設とか消防施設とか、それの全てが回復して初めて使えるという原則の下、何とかほんのちょっとでも、軒下でも使えないかというようなところの検討が今ですので、委員がおっしゃっているような、中には階段を登ってでも使うという人がいるとなっても、それは法令上使えないというふうになってきますので、今それの検証をしているということですので、検証がまとまり次第、また御報告したいと思います。
いさ委員
この暫定利用のことをさきの6月の議会でも聞いているところなんですが、そのことの具体が出てきたのでお聞きをします。
最初に、旧庁舎の高層棟解体後について、あのときの質疑で、にぎわい施設の活用ということとともに、自転車駐輪場を暫定的にもつくったほうがいいのではないのかということで提案をしてお聞きをしていました。この検討はなくなったのか、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現時点では、高層棟解体後の旧区役所部分の敷地につきましては、駅前広場整備の作業ヤードとしてまずは活用したいというのと、その後については、ここに記載があるとおり、にぎわい創出の場としての活用の中の検討をしているところではございます。一方で、自転車駐車場につきましては、そのときの需要だとか、あるいは中野駅周辺近隣のところでも新たな自転車駐車場というのが整備されてまいりますので、例えば囲町だとかそういうところでも整備されてきますので、そういったところの整備の状況と併せて検討できればと考えています。
いさ委員
そのときにも指摘をしたと思うんですけれども、そもそもあそこの公園一帯、区役所周辺でイベントなんかが多くて、既に違法駐輪が区民の中でも指摘をされ、また止められなくなったという声も聞いている。新たにここでイベントを実施するとなったら、当然その需要が生まれてくるという話に加えて、この暫定利用の目的の中にいろいろあります。例えば文化・芸術の振興とありますけれども、今文化・芸術の振興で何をやっているといえば、子どもとか若い人の文化振興をやっているわけで、もしそういう企画がここで行われるとしたら、ここに来る人たちは前後に子どもを乗っけるでかい椅子がついているあれに乗ってくる人たちじゃないかと思うんです。その人たちがここに来たはいいけれども、止める場所がないとなったらという話を懸念していますというようなことを言っていたと思うんです。
イベントをやるけれども、自転車を止める場所がないというのは、分かっていて違法駐輪をつくり出すような話ではないかと僕には思えてしまうんです。それが奥のほうの囲東でいずれ整備されるという話だと、これは暫定利用なわけですから、時期が合っているのかもちょっと分からないし、そういうことでいいのかなと改めて思います。これはもういいです。何を聞いても多分並行だと思うので、考え方を変えてください。これだけ言っておきます。要望です。
時間もないので、次にもう一つお聞きしたいのは、中野サンプラザ前の広場の暫定利用について、トイレと電気が要るという話をしました。この場では電気のことだけお聞きをします。これだけのイベントをやるわけですから、音が出たり、また追加で照明を使ったりということは当然想定されると思うんです。電気を使うと思います。改めてこの電力については、追加で何か利用者が使えるものを整備しないのか、この点を伺います。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
中野サンプラザの南側広場の電源みたいな話かと思いますけれども、基本的には例えばイベント事業者であれば、電源を独自で確保していただきたいというのは思いとしてはございます。先ほど来話していますように、今後1階部分のエントランス部分のところの暫定活用だとか、その中で電気関係というのも必ず話として上がってきますので、そういうところは少し検証していきたいというふうには考えているところでございます。
いさ委員
ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。電気が来ているだけでやれることが増えると思います。そういったやり方で、工事を伴ったり、いろいろ時間がかかる、お金もかかるという話であれば、例えばポータブル電源を使うという手もあると思います。キャンプだとか野外のイベントでよく使われるもので、1,000ワット時もあれば結構なものが動きます。アンプ2台を動かして、PAを出して、それで賄えちゃうので、ポータブル電源1,000ワットで、今メジャーどころのもので13万円とかそんなものです。セールになれば、2,000ワットも買えちゃう、そのぐらいのものです。これは2台もあれば、イベントで使うということで電気を賄えちゃうと思うんです。
だから、もし工事だったり、電気の使用料の料金設定が云々かんぬんとか、面倒くさいことがあるのであれば、こういうポータブル電源を買ってしまって貸し出すという手もあるんじゃないかと思うんです。1台10万円ちょっとですから、区の予算から考えたら大したことないし、暫定利用だとしても、これはポータブル電源だから後で使えるんです。転用できる。なので、ぜひ前向きに検討してほしいと思いますが、いかがでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
今回の南側広場の例えば登録制にする個人利用であったりだとか、あるいはイベント時に例えばどこか事業者が使うにしても、やはりまず第一に考えるのは、個人の中で必要であれば御用意していただくというのが基本かなというふうには思っているところでございます。また、ポータブル電源につきましては、容量だとか大きさだとか継続時間というところでも様々な課題があるように考えていますので、現時点ではそれを用意してやるということは考えているところではございません。
いさ委員
この場ではいいけれども、持ち帰ってほしいです。これは多分やり方は簡単だと思います。それを貸し出して返してもらえばいいだけなので。大事なのは、ここをどういう目的で使うのかというところで、その目的にかなった使い方で、こちらが用意できるかという話だと思うので、そういう視点でぜひ前向きに検討してほしいなと思います。要望としておきます。
小林委員
まず、暫定利用ということで、今回普通財産になって、暫定利用で貸出しをします。貸出しをして、歳入の見込みというのは立てているんでしょうか。それとも全くなしで考えている。つまり、全くの無償で貸すのか、歳入のある貸出しなのか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
資料中にある例えばパフォーマンスフィールドでやる若者の支援みたいなところにつきましては、あくまでも登録制ではありますが無償使用ということで考えているところでございます。一方で、例えば北側駐車場みたいなところの活用については、あくまでも貸付けということで、少しでも歳入の確保といったところを図っていきたいと考えています。
小林委員
では、外壁面についても歳入確保の予定であるのかないのか確認です。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
壁面の利用については、例えばアニメの広告ということで現在検討していますけれども、そういったところは当然有償で貸し付けるということを検討しています。
小林委員
壁面を使う、ガラス面を使う、1階エントランスに一部入れる。赤いクッションシートで覆われた階段がありますけれども、その階段まで行くのか手前で終わるのか分かりませんけれども、おおむね中はどの辺までですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
そこのエントランス部分の階段だったり、その奥のところだったりするところまでというのは、大きく使えるというのまでは想定はしていませんで、あくまでもその手前部分かなというふうに考えています。いずれにしても、消防の協議だとか安全性の確認だとかというところが必要になりますので、防火壁で覆うだとか様々な意見がございますけれども、そういったところを含めて検討していきたいと考えています。
小林委員
前提となるのは、建物の本体の構造的な部分だと思います。壁面を使うのであれば、外壁がどういう状況なのか、それからエントランスの一部だとしても使うのであれば、あの三角の大きな構造体の外側、南側にひさしを設けている、大きな3階の吹き抜けを設けている、あそこは出来上がった当初は、屋根は今白いですけれども、たしか大理石を薄くして透明性のあるものにして、今材料が変わっているかもしれないけれども、そういったもので、たしか仕上げられていた。となると、トラスで組んだ上の屋根とかトラスの部分だとか、高層棟の確認も全部し終わってからでないと多分使えないと思うんです。一旦は。つまり、閉じたものを使うわけだから、そういったことまでについては多分費用がかかるはずなんです。確認をするためには。区の職員が施設課の方が行って、ただ目視してというわけにはいかないと思うんです。そうすると、貸し出すまでに逆に歳出をして、今予算はすぐ出てこないかもしれませんけれども、組んでいる最中かもしれませんけれども、どのくらいの費用をかけて、そういう貸出しのスペースをつくっていく予定でいるんですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
現在費用については、まだ正直検証し切れているというところではございません。委員おっしゃるとおり、費用がどのくらいかかるのかだとか、あるいはそれが費用対効果として見合うものなのかとか、そういったところを少し検証してから、本当の使い方の可否について判断してまいりたいと考えています。
小林委員
最後に、先ほどの中野駅周辺まちづくり課と文化振興・多文化共生推進課でやり取りをしているという話がありましたけれども、今管理はたしか総務課でしていて、それから、資産管理として資産管理活用課のほうでしていると思うんです。その辺との連携は取った上でこれを今予定しているところなんですか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
一応、現時点では、まだまちづくり中野21が所有していまして、区の所管としては総務課になってございます。ただ一方で、9月に寄附を受けた後については、一旦全部資産管理活用課に入る形になりますが、そこから速やかにまちづくり用地として、中野駅周辺まちづくり課で財産管理をしていくといったことになっていますので、当然そちらの部署とも連携しながら進めていきたいと考えています。
小林委員
そうすると、今後の予定で、9月から──9月というのは5日後には、もう外壁面、ガラス面の活用を検討していくということになっていますし、それから、北側駐車場、地上部分ですけれども、活用の検討に入っていく。もう1週間後にはそういった検討に入っていくということで、今予算面を聞いたら、まだこれからということもありましたし、それから、先ほどのまちづくり中野21からの取得がまだ終わっていない段階でとなると、ちょっと早いのかなと思いながらいたので、その辺も含めての話で、10月からは暫定利用開始となっているので、開始となっているのは非常に短い期間で、受けた後に即開店みたいな、オープンみたいなことになるので、その辺を十二分な検討が必要だと思うんです。ちょっと期間的に早過ぎるんじゃないのかと考えたんですけれども、このスケジュールで間違いないんでしょうか。
近江まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長
寄附を受けるのは確かに9月なんですけれども、10月までの間にその貸付けの条件だとか要綱だとかというのを速やかにつくって対応してまいりたいと考えているところでございます。
小林委員
何が言いたいかというと、総じて言うと、ひさしを貸して母屋を取られないようにしっかりとやっていただきたいということです。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本報告を終了いたします。
続いて8番、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業についての報告を求めます。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
それでは、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業について、資料(資料9)を基に御報告いたします。
本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会と重複報告になります。
中野駅新北口駅前エリアの再整備に当たり、現在、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業を進めています。施行者であるUR都市機構が事業計画の変更を予定しておりまして、国土交通大臣に対する認可申請手続を進めているため、事業概要を御報告いたします。
初めに、1、事業概要でございます。主な変更点ですが、(3)に記載のとおり、資金計画の変更でございます。変更の理由は、事業の進捗に伴う事業費精査と、旧区役所高層棟部分の補償及び解体実施のためとなってございます。
別紙を御覧ください。中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業の事業概要でございます。変更点のみ御説明させていただきたいと思います。
大きく変わっているところが、4の資金計画のところでございます。
収入のところでございますが、数字の括弧で記載しているものが従前、現在の計画で、右横にあります数字が変更後の事業計画の数字となってございます。収入のところでは、補助金が国費、東京都費、中野区費と公共施設管理者負担金が変更になってございます。
支出のところでは、公共施設築造費、移転移設費、整地費・法2条2項該当事業費、その他工事費、調査設計費、利子・事務費が変更になってございます。
恐れ入りますが、初めの紙にお戻りください。
2、これまでの経緯と今後の主な予定ですが、令和11年度の事業完了は変更ございません。9月中に変更申請をして、10月中の事業計画変更を予定しているところでございます。
本報告は以上でございます。
委員長
この報告に対して質疑ございますか。
小林委員
中野駅新北口駅前の土地区画整理事業の今回は資金計画の変更ですという御報告です。この資金計画はすごく大きな数字なんです。当初4億2,300万円を予定したところが14億5,100万円に増えているとか、それから、トータルで言うと89億4,600万円だったのが231億6,600万円、だから、90億円だったのが、2.何倍に増えている。この資金計画はどういう資金計画の動きで、この変更前、変更後を考えているのでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
この事業計画につきましては、UR都市機構のほうで概算費用を見積もっているところでございます。大きく変わっているところでございますが、都市再生土地区画整理事業補助のところで、委員御指摘のとおり、国の補助額がプラスで約10億円、それから都費でプラス5億円、都市再生土地区画整理補助のほうで、区で都と同じ金額の5億円、プラス区の単独補助ということで115億円を見込んでいるところでございます。事業の全体としましては、約142億円が増額になっているところでございます。大きく事業費が変わっているところにつきましては、旧区役所解体に伴う増額分でございます。
小林委員
収入の部と支出の部で見たときには、収入で区費が補助金として122億3,600万円、当初は2億1,200万円だったと、120億円からの増額があります。これは原資は何かあるんですか。つまり、260億円の新庁舎移転に当たって、今回は解除しましたけれども、事業者から受けて、新庁舎の返済に充てる。それが一旦なくなりました。区の持ち出しになりました。かつ今度補助金として、国費や都費はもちろん増額されているけれども、120億円も余計になる。一旦は多分URの事業としてURでやるんでしょうけれども、最終的には中野区の費用負担になるということでいいんですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
補助金につきましては、国、それから東京都、中野区という形で負担をしてございます。都市再生土地区画整理事業補助も含めて、区の負担金の部分につきましては、こちらの土地区画整理事業につきましては都市計画事業でございますので、都市計画交付金の対象となってございます。
小林委員
120億円が全て対象になっているということでいいんでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
委員おっしゃるとおりでございます。
小林委員
そうすると、それは一旦は中野区で立て替える必要はあるわけですよね。その後に補助金として入ってくるということのはずですよね。一旦立て替えるのに当たって、120億円は大きなお金だと思うんです。これは分割なのか一括か分かりませんけれども、その原資というのは区の持ち出しということになると思うんですけれども、そういうことで間違いないですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
委員おっしゃるとおりでございます。
小林委員
そうすると、資金計画が変わるだけではなくて、今回の事業概要が変わるからこういうふうになってくるわけですよね。つまり、旧庁舎の解体を先にしてしまう。それに当たって1回は出さなくちゃいけない。国で4億円、東京都で2億円、区で2億円だったところが中野区が120億円になってしまうわけですから、ほかはもっと少ない額ですけれども、この計画を大きく変えることによって、URに対して一旦中野区が立て替えなくちゃいけない。URはこの事業を行うからそれでいいと思うんですけれども、中野サンプラザのほうは、解体に係っては市街地再開発で行うわけですよね。これの立て替えについては。
そうすると、この辺の土地区画整理事業の収支と市街地再開発の事業収支が、エリアは一緒なんだけれども、分けることによって資金計画が変わってくる。そこがイメージができていないんです。言っていることは分かりますか。何で120億円も余計に出さなくちゃいけないのか。一括でやったら出さなくてよかったのに、そこの仕組みがよくからない。そこの概略をもう一回説明してもらっていいですか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今委員からいただいたお話のとおり、そもそも再開発事業費補助を充当して取り扱うところだった。それが今回区画整理事業、こちらの制度で都市計画事業で行うということになったので、補助制度の違いからこのような形になっているというところでございます。例えば1点を取れば、当初再開発事業であればどのぐらい割戻しがあるかは抜きにして、制度上は解体費と補償費について補助対象となるというところでございましたけれども、こちらの区画整理事業については、補助対象の上限額が区画整理を超えているので、これについては都市計画交付金と財政調整基金のほうで充当されるということで、補助制度の運用方法が変わるので、結果、委員がおっしゃるとおり、区としての一時負担についても変わってくるというところでございます。
小林委員
当初の事業計画、今回変更になったので、事業計画の変更があります。変更があることによって資金計画も変わります。そして大きな変更になりました。さらっと言われて、さっき見落とすところだったんですけれども、120億円は結構でかい。2億円、3億円の話ではないので、50倍も違うので、これを進めていくのに、この資金計画はいいです。この事業計画そのものの資金計画は変わりますでいいんですけれども、ここで聞いても答えられないですよね。中野区の歳入歳出予算として、この計画がどういうふうに関わっていくのかということを今聞いて見えなかったので、もう一回概要から聞き直したところなんです。
これは、本来であれば、総務委員会なり財政課なりからきちっとその辺の財政計画も含めて確認しないと、これはまちづくり推進部から聞いたのは、そういうふうに数字が変わるだけですよでいいかもしれないんだけれども、中野区に与える影響は大きいのではないか、その資金計画はどうなっているのかというところが見えないので、ここでは多分答えられないと思うんですけれども、その辺を分かるようにしてほしい。要するに、もっと説明してほしいということなんですけれども、これは多分できないですよね。できないんだよね。所管外だものね。なので、そこを説明を受けたいと思っています。この事業計画の変更については、これはこれで分かりましたけれども、大きなお金が動く。しかも、10億円の単位ではない、100億円の単位が動く。120億円、庁舎の半額の金額が動く。それをさらっとするのではなくて、もう少し多方面からきちんとした説明が欲しいと思っています。
ちなみに、これは総務委員会のほうでは報告されている内容なんでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今回の報告については、あくまでこの区画整理事業の事業計画の変更ということでの御報告をさせていただいていますので、総務委員会での報告は予定していないというところでございます。一方で、委員の今のお話のものについては、財政フレームとしての中期的なところでどうなのかという御指摘だと思いますので、そちらのほうは例えば予算編成の機会であったり、そういう機会にこちらのほうには触れさせていただくような形にはなるかと思います。
小林委員
では、予算に係ることはしっかりとその担当のほうから説明があるようにお願いしたいと思います。これは要望しておきます。
委員長
休憩します。
(午後5時50分)
委員長
再開します。
(午後5時59分)
それでは、本報告について終了いたします。
続きまして9番、中野駅新北口駅前広場整備に伴うバス停の移転についての報告を求めます。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
それでは、中野駅新北口駅前広場整備に伴うバス停の移転について、資料(資料10)を基に御報告いたします。
本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会との重複報告になります。
中野駅新北口駅前広場及びペデストリアンデッキ等の基盤施設につきましては、UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により随時工事に着手しております。今回、中野駅新北口駅前広場整備に伴い仮設バス停を移設するため、御報告いたします。
初めに、1、中野駅新北口駅前広場整備に伴う仮設バス停についてですが、新北口駅前広場の整備に伴い、令和7年11月7日に旧区役所と中野サンプラザ南側の車道部を閉鎖いたします。車道部の閉鎖と併せて、路線バスにつきましては、旧区役所低層棟跡地に整備する仮設バスロータリーと、中野通りの中野駅高架下西側にバス停を配置いたします。
別紙の図を御覧ください。仮設バスロータリーへの系統別バス停留所配置計画図でございます。現在、旧区役所、中野サンプラザ南側にありますバス乗降場と、中野サンプラザ東側の中野通りにあるバス乗り場の8番、9番が移転になります。0番、1番乗り場の江古田方面行きと12番の新宿駅西口行きにつきましては中野駅高架下へ移転し、それ以外のバス乗り場につきましては、旧区役所低層棟跡地の仮設バスロータリーに移転となります。また、今回中野駅北側の乗り場番号について、番号の振り直しを行います。
恐れ入りますが、初めの紙の裏面にお戻りいただければと思います。
2、今後の予定でございますが、これまでの報告と変わっているところはございません。令和7年度は仮設バス停の整備と運用開始、旧中野税務署跡地のインフラ移設工事に着手いたします。令和8年度は中野駅西口改札の開業、ペデストリアンデッキについて、四季の都市方面デッキの1番四季の都市側の階段、エスカレーター、エレベーター等の一部を除いて完了し、供用を開始いたします。中野駅新北口交通広場全体の供用開始は令和11年度を予定しております。
報告は以上でございます。
委員長
本報告に質疑はございますか。
山本委員
ついに11月7日から車両が通行止めとなって、またバス停が変わるということなんですけれども、今回ナンバリングも変更となるということで大幅に変わります。以前もあった感じだと思うんですけれども、その前もあって、割と年配の方からお叱りを受けていて、分かりづらいということでありました。今回の対策としてはどういうふうにやられていくか教えてください
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
今回の周知につきましては、バス事業者と区と共同で、現地表示ですとか、ホームページを活用したりしながら周知を行っていきたいと思っております。
山本委員
すぐ始められる形ですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
もう間もなく開始するものでございます。大まかな、今年の秋からバス乗り場が変わりますという周知につきましては、前回建設委員会で報告した後に現地表示もしてございます。
山本委員
分かりました。それと、視覚障害者の団体の皆さんと、この間会話させていただいたときに、新庁舎が遠くなってちょっと帰りづらいんだという話を伺っています。こういうふうに今まで変わったときは、福祉団体連合会の会議体のところに区の担当者が来て教えてくださったということなんですけれども、今回はそういうことはやられますか。やっていただきたいんですが。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
今回のバス乗り場の変更につきましては、既に障害者団体のほうに御説明に伺ってございます。
小林委員
確認だけさせてください。バス停の移転はいいんですけれども、まず、旧区役所、それから中野サンプラザの前の道路が、この赤いところが車両通行止めになります。一般車両が通行止めになります。ここは何かに使われるんですかということが1点。
そして、今中野駅北口から降りてデッキを渡って、この道路の南側と北側を歩いている方々はそのまま使えるのかどうか。
それから、この赤く塗られているところは車は通行止めになるけれども、人は行き来ができるのか。二つ目。
三つ目に、バス停が大きく変わる。今もありましたけれども、その表示は大きく、本当にこの壁一面ぐらいの大きく表示はされるのか。三つ伺います。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
まず、閉鎖した車道部分につきましては工事ヤードとなる予定でございます。
また、歩道につきましては、基本的には通行可能になってございます。ただ、一部この仮設バスロータリーの整備に合わせて歩道が狭くなったり、あるいは一旦行き止まりのような状態になったりというところはございますが、それにつきましても現地のほうで表示をしながら案内させていただきたいと考えてございます。
また、バスロータリー移転のお知らせなんですけれども、仮設の工事用の仮囲いがございますので、そちらに大きく表示も考えてございます。
小林委員
今の最後のところなんですけれども、赤い色の仮囲いで、多分、少なくとも2.4メートルとか3メートルぐらいのもので囲われてしまうはずです。全く今までのように、北口から見たら中野サンプラザが見えるとかバス停が見えるということは多分ないと思うので、そうすると方向感覚を失うというか、それから、このバスロータリーがどこにできているのかも多分見えないと思うんです。デッキのところから見れば、東西連絡路のところから見れば多少は見えるのかもしれないんですけれども、ということで大きく表示をすべきだと思う。
それから、この歩道の北側を歩いている人は、南側で歩いている人の姿なんかは当然見えないということも含めて、ところどころ中が見えるようにしてもらいたいと思ったりもするんです。
あわせて、今度バス停の話で、さっき大きな表示というのは、バスがどこでどう回ってどういうふうに自分は行くのか。例えば南口から区役所に行こうと思ってバスに乗ってきた。例えば新宿駅西口から野方駅行きのバスに乗ってきた。自分は区役所に行くとき、どこで降りればいいんだろう。区役所前というのがあったから区役所で降りるのかなと思ったら、ぐるぐる回ってバスロータリーまで来ちゃって、それからバスが動き出して、このバスはどこ行くんだろうという人も中にはいる。例えばの話です。そういった方々についても、どういうふうにバスのルートが変わるのか変わらないのか。
それから、北側の江古田、丸山方面のバスも、ここから乗るの降りるのは分かったけれども、では、これはどういうふうにバスが回っているのか。多分これは南口ロータリーをくるっと回るとか何かするんでしょうけれども、自分はどこで乗ってどこで降りて、またどこで乗車していくのかということが分かるように──これで分かるんです。何番が何番に変わった、それはいいんだけれども、そういうルートがないと、どこで乗ってどこで降りたらいいのかということと、どういうふうに変わったのかということが分かるような表示をしてほしい。
前回、今変わっている状況があってそのときに要望を受けたので、私もそうでしたけれども、区役所に来るのにどこで降りたらいいんだろう。この旧区役所の北側で降りますと言わないと、南口のロータリーのほうまで行っちゃうということがあって、それで初めて区役所前というのがあったので、表示とバス停をつけてもらったんですけれども、そういったこともあるので、必ずさっきの視覚障害、聴覚障害、障害を持っていらっしゃる方々にも分かりやすく、点字等も含めてなんでしょうけれども、表示をしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
全ての運行経路図を何か1枚の紙にというのはなかなか難しいところがございますが、その辺につきましては、バス事業者のほうも含めて、基本はバス事業者の運行経路になってございますので、バス事業者と工夫しながら、分かりやすい案内に努めていきたいと考えております。
小林委員
バス事業者のことなのだけれども、区でまちづくりを主体的に進めているので、バス事業者がやらなかったからやらないんじゃなくて、しっかりと連携を取って、バス事業者にも、こういう声がある、なので、こういう声にも応えられるような分かりやすいものにしてほしいということはきちっと言ってほしいということでありますので、お願いします。要望しておきます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、本報告については終了いたします。
続きまして、10番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の出口の名称についての報告を求めます。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎の出口の名称について、資料(資料11)を基に御報告いたします。
本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。
中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業につきまして、駅や駅周辺における利便性、快適性の向上、にぎわいの創出等を図るため、区はJR東日本及び東京メトロと協力して本事業を進めているところでございます。令和8年の供用開始に向けて、中野駅西側南北通路の出口の名称につきまして、JR東日本と協議の上決定いたしましたので、御報告いたします。
出口の名称ですが、下側に出口の位置を示してございます。図の上側が北、右側が東、新宿方面で既存駅舎がございます。左側が西側の高円寺、立川方面で、今回整備を進めている橋上駅舎でございます。その新しい西側南北通路の出口名称について、それぞれ北側名称を新北口、南側名称を新南口(桃園口)といたします。
決定理由といたしましては、東西南北の4方位により、地元駅利用者、来訪者にとって分かりやすい名称であることと、出口の名称と出口を出た駅前の代表的施設である駅前広場の名称とそろえることからこの名称といたしたところでございます。
報告は以上でございます。
委員長
本報告に対して質疑はありますか。
斉藤委員
御報告ありがとうございます。1点だけ、新南口は桃園口という通称があるんですけれども、新北口はないのでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
新北口につきましては、新北口という名称で考えてございます。
斉藤委員
四季の都市とかいうのがあるのかなと思ったんですけれども、分かりました。
それから、改札口は、新改札のところは、普通西口改札とか言ったりしていましたけれども、ここはどうなるんでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
改札名称につきましてはJR東日本のほうで決定をするところでございますが、現時点ではまだ決定していないというもので、今新改札という表示にしてございます。
吉田委員
北口と新北口と、味気ないんだけれども、桃園口については、いろいろ提案とかもあってこういうふうになったと思うんです。新北口について、募集とかしてみたりしたんでしたっけ。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
現在のところ、駅前広場の名称ですとか、そういったところの公募等はまだやっていないところでございます。
吉田委員
新しい広場も今度名称を募集したりするわけですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
現時点で今すぐというわけではございませんが、新北口駅前広場の名称についても、今後公募も含めて検討していきたいと考えてございます。
吉田委員
こういう新しい新開地だとこういう味気ない名称のところがいっぱいあるんだけれども、どういうタイミングでもいいので、こういう普通名詞みたいな名称から、皆様に募集して固有の名称をつけるといいかなと。今だったら、僕なんかは四季の都市に続くところなんだから、四季の都市口とかにすればいいかなとか個人的には思うんです。そういうことも含めて、固有の名前をつけられるように、今後募集とかを検討していただけるといいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
繰り返しになりますけれども、もう少し新北口駅前エリアの開発等が進んできた段階で、公募も含めて検討してまいりたいと考えてございます。
小林委員
新北口と新南口の新しい橋上駅舎の出口の名称ということであります。今それぞれの方々から、出口の名称について、もう少し考えたほうがいいんじゃないかという声もあったりしています。今回は出口の名称と駅前の代表的な施設というところで名称をつけたということでありますけれども、桃園といったら地域性を表している言葉でもありますし、新北口というのは、四季の森も含めて、もともとは囲という地域でもあるわけなので、囲町の方々からは、囲という言葉が全く消されてしまっているというお声もあります。新しく先ほどの説明のあったところにデッキというのができますけれども、そこに囲町というまちの歴史や文化を含めた名板でもあったらいいなというふうにも思うぐらいであります。
なので、代表的な施設となると、今度新しくできる仮の名前が例えば新サンプラサとか、分からないですけれども、新サンプラザ口みたいなことでは困ると思うので、住民の声というのも大事にしていただきたい。少なくても地域ではそんな名前を全くつけていただきたいと思っておりませんので、多くの方々から私はお叱りを受けていますけれども、桃園があるんだったら、囲という言葉もしっかり残していただきたいということはこの場で要望しておきます。
その上で、代表的な施設というふうにここでうたっていると、今言ったことがかなわなくなってくる可能性がある。先ほど御答弁の中で、広く募集もしていきたいということもありましたけれども、代表的な施設ということが入っていると、そこにどうしても寄っていってしまうんです。募集するといっても。だって、これが前提だから。となると、今私が言った要望などが排除されていく側に出てくる可能性があると考えますけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
先ほど課長のほうから申し上げましたとおり、新北口につきましては、今後広場の名称募集、それについても検討していくということで考えておりますし、あと拠点施設整備、これもまた数年後には、今後の名称とかそういうのも議論される段階になると思いますので、そういった時点で今後この新北口の後ろにどのような括弧をつけるかというのは考えていきたいと思っています。また、今回桃園口についてですけれども、これは、あくまで新しく間もなくできる広場、こちらの名称を採用したということでございますので、出口名をつくるに当たっては、代表的な施設を採用するという考えは継承していきたいと思っています。
小林委員
そう言われちゃうと、桃園地域の歴史があって、様々な提案があってアプローチがあって、桃園広場という名称がついたわけで、だったら、では、新北口も、私は囲という言葉を残してほしいと言えば、囲もそういう運動をしてということになってきちゃうのであまり言わないんですけれども、よくそしゃくをしていただかないと、あまり直接的な言葉では言いたくありませんけれども、数年後の話をすると、ここにいる人たちは誰もいないんです。多分。残っている人が何人かいるか分かりませんけれども、少なくともその担当部署にいるかどうかも分からない。数年後にはもう全く退職されている方もいらっしゃるかもしれない。といって、残るかどうかも分からない話を私はしたくはないので、しっかりと議事録に残しておきたいと思います。
しっかりとその辺のそのときに考えたいという曖昧なことではなくて、募集をするのか何なのかいろいろあるかもしれないけれども、代表的な駅前の施設の名称を取り入れていく、これが残ってしまうとそうなっていっちゃうので、新サンプラザ口、四季の森口、何とか口と、では、囲町は、それこそ江戸時代からある歴史的な場所はどうなんだ、抹殺されるのかということになってくるので、そこはきちっと囲という地域の重要性の認識を区は知っておいていただきたいと思います。要望しておきます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、本報告を終了いたします。
続きまして、11番、中野三丁目地区に係る地区計画の変更及び自転車駐車場についての報告を求めます。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、中野三丁目地区に係る中野駅西口地区地区計画の変更及び自転車駐車場について御報告いたします。(資料12)
1番、地区計画の変更についてです。
(1)地区計画の変更(原案)についてです。
①説明会の概要でございます。日時、会場参加者は表のとおりです。
②説明会における意見の概要及び意見に対する考え方です。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。今回の地区計画変更(原案)に関する御質問は全部で四つでした。なお、2日間の説明会で類似の質問は一つにまとめております。
土地利用方針については2点あり、自転車駐車場の整備場所をC地区にする理由、またC地区は住宅地区のため住環境を心配する質問がございました。自転車駐車場の整備場所をC地区にする区の考えですが、土地区画整理事業でC地区に移転を希望される権利者がいなかったため、利便性の高い地上式の自転車駐車場が確保可能なC地区に整備することを考えています。また、自転車駐車場は騒音防止にも配慮し、建築物の整備を予定していることから、良好な住環境の形成に支障がないと考えていますという回答をしております。
また、そのほか、垣や柵の高度制限等の御質問がありましたが、それについては後ほどお読み取りいただければと思います。
次に、地区計画変更(原案)以外のその他の御質問として、自転車駐車場の建物や運営時間の御質問を頂きました。質問番号4を御覧ください。自転車駐車場の整備箇所については、住民の皆様の御意見を聞いてから決定すべきではないかと思う。この周辺は小学校の通学路にも指定されているため、自転車との交錯も懸念されているとの御意見を頂いております。交通上の安全の観点から、歩行者と自転車の交通動線の交錯を少なくするためには、自転車駐車場は駅直近ではなく、駅から一定程度の距離を取ることが有効である。しかし、駅から離れ過ぎると自転車駐車場が使われなくなり、通学路上に放置自転車が増え、小学生の支障になることも考えられる。区域内の安全性や利便性を総合的に考慮すると、自転車駐車場はC地区に整備することが適切であると考えているという答えをしています。
ただし、自転車駐車場の施設計画については、地域の方からの意見も参考としながら計画していきたいと考えておりますと回答しております。
また、交通量調査、にぎわい施設として、民間により建築される拠点施設に関する御質問などを頂いております。内容については後ほどお読みいただければと思います。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りください。③地区計画変更(原案)に関する公告、縦覧、意見書についてです。令和7年7月10日に地区計画(原案)の公告、7月10日から24日に縦覧を行い、窓口縦覧者はいませんでした。また、7月10日から7月31日までの期間に2通の都市計画法に基づく意見書の提出がありました。
恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。意見書の要旨及び区の見解です。
1ページおめくりください。中野駅西口地区の都市計画変更(原案)について、都市計画法及び中野区地区まちづくり条例に基づき、2通(3件)の意見書が提出されました。
2ページ目を御覧ください。反対意見に関するものが1件です。内容は、自転車駐車場の設置場所が拠点施設外に変更されたことに対する異議です。その他の意見に関するものが2件ございました。内容は、地区計画区域外の近隣への説明不足、自転車駐車場及び拠点施設の説明不足、そして、C地区の自転車駐車場の位置や建物イメージの明確化を求める声でした。
これらの意見に関する中野区の見解です。反対意見に関する見解は、これまで自転車駐車場は拠点施設内に整備することとしてきましたが、土地区画整理事業の進捗を踏まえ、自転車駐車場の整備検討を深度化したところ、拠点施設外に設置したほうが区民サービス及び施設管理について効果的であると考えたため、地区計画では地区内に整備することとしている。
その他の意見の見解についてですけれども、地区計画は中野区地区まちづくり条例の規定により、地区計画原案を作成し、地区計画区域内の地権者等からの意見書を踏まえて都市計画案を作成することとなっています。地区計画変更(原案)の説明会は、地区計画区域外の土地所有者等にも周知を行っているということで、なお、自転車駐車場と拠点施設については、近隣の皆様には別途説明するとしております。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りいただきまして、1の(2)地区計画の変更(案)についてでございます。地区計画の変更(原案)の説明会及び意見に対する区の見解を整理した上で、原案からの変更はなく、変更(案)として取りまとめております。地区計画の変更(案)は別紙3のとおりです。後ほどお読み取りいただければと存じます。
続きまして、2番、自転車駐車場についてです。中野三丁目地区に新たに設置する自転車駐車場について、公益財団法人自転車駐車場整備センターと協議、調整を進めてきました。このたび自転車駐車場の計画案がまとまったので、別紙4のとおり御報告いたします。
恐れ入りますが、別紙4を御覧ください。計画位置は、位置図のとおり黄色で塗られたところの箇所になります。鉄骨2階建てで、自転車を約550台計画しております。周辺の住宅地への配慮といたしまして、自転車及び歩行者の出入口並びに動力を伴うベルトコンベアを商業地域に面した北側に配置します。また、建物は壁などで覆い騒音対策を講じるとともに、住宅に直接面する南側の開口部には目隠しルーバーを設置する計画としております。
恐れ入りますが、鏡文にお戻りください。
3番、今後の予定です。令和7年8月、自転車駐車場の説明会を開催いたします。具体的日程ですけれども、令和7年8月28日(木曜日)午後7時から午後8時30分、もう1日、8月30日(土曜日)午前10時から午前11時30分で、両日、中野区産業振興センターで行う予定となっております。令和7年10月、地区計画変更(案)の説明会、案公告等を計画しておりまして、令和8年1月に都市計画審議会へ諮問を行い、同年3月に変更決定・告示を予定しております。
報告は以上でございます。
委員長
本報告について質疑ございますか。
小林委員
中野三丁目地区に係る自転車駐輪場の報告がありました。今日の最初に、都市計画審議会の報告についてということであったものがほぼ一緒です。ただ、都市計画審議会の書類の中で気がつかなかったんですけれども、この駐輪場の報告の中では、8月に説明会を行うとか、10月に説明会だけではなくて公告、縦覧、意見の受付ということもあるので、そういうことも都市計画審議会の報告の中に書いておいてほしかったなというふうに思いました。これは都市計画課のほうに言います。聞いていました。こっちで言っていないです。今こっちで言っているんです。
要するに、ここに都市計画審議会にはない、7年10月に案の公告とか縦覧とか意見の受付というのは都市計画審議会にはない。ないということが問題じゃないのか。都市計画審議会の報告には、説明会で終わっているので、本来は、これを見た住民は自分たちのところにも物が回ってきて、自分たちの意見が言えてということが大事なので、都市計画を変更するときにはそういうことがあるんだなということを今この段になって報告を見たので、都市計画課のほうには注文をしておきたいと思います。要望しておきたいと思います。
中野駅周辺まちづくり課のほうについては、駐輪場が施設の内部から外部になり、そして、台数の変遷と、ここに移ってきた変遷についてお伺いいたします。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
平成27年10月に、中野駅西口地区まちづくり基本方針にて、拠点施設内に設置というふうに記載をしているところです。その次に、平成29年1月に、中野駅周辺自転車駐車場整備計画にて、拠点施設内に1,000台設置という記載をしております。
その後、令和4年3月に、中野駅自転車駐車場整備計画、これは変更しているんですけれども、そこで拠点施設内500台と台数の変更を行っているところでございます。これに基づきまして、令和5年10月に、UR都市機構が拠点施設を計画しているところなんですけれども、公共自転車駐車場の計画案を中野区へ提示されております。その際に、計画の案としては、地下1階に500台の計画案が示されております。その計画案で、中野区側から、平置き台数を最大限確保した案を検討するようにと要請をしているところでございます。
令和5年12月、そこでURの再検討の結果、平置き台数を約1割、50台以上確保した場合には、地下2階になることが判明したという報告を受けております。これに従いまして、令和6年1月に利便性を踏まえ、改めて拠点施設内と拠点施設外の比較検討を区で開始したところでございます。
令和6年5月に、拠点施設外の設置に向けて、中野区が区内の関係各課との協議を開始しております。
令和6年7月に、中野区内で拠点施設外に整備することを方針として確認し、令和6年8月に中野区議会の建設委員会に、拠点施設外に整備することを報告させていただいているところでございます。
令和6年9月に、土地区画整理事業の権利者で構成されるまちづくり連絡協議会にて、拠点施設外に整備することを御説明している、そういった経緯でございます。
小林委員
平成27年当初には、地下で施設の中に設けるということで検討してきた。それから6年ぐらいの間で、中なのか外なのか、台数は何台なのか、当初1,000台だったところが、地下に置けるのであれば、建物の構造上から500台、それが平置きで済むのであれば2フロアになってしまうというようなことから、だんだんと、では、外に設けたらどうなんだということで、最終的に約10年かけて外に設けることになった。台数も500台ということになった、そういう変遷なわけですね。
この間、住民の方々のお声は区としてはどのように承知されているのでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらにつきましては、当初地区計画のところでは拠点施設内で整備という記載をしていたところでございます。自転車の平置き台数を増やしてほしいというところは、近年の自転車環境、大型化または子ども3人乗りの電気自転車という重量化が進んできているというところで、使い勝手のいい利便性の高い駐輪場を設ける必要があるというところの社会的背景を踏まえて、中野区としてどれが一番利便性の高い駐輪場になるのかというところを改めて検討してきたところでございます。それにつきまして、検討状況を周辺住民に御提示するというところではなく、確実に中野区としては設置できる箇所というところをある程度踏まえた中で、近隣の方に御説明する必要があるというふうな考えでおりましたので、報告としては、令和6年の段階で、近隣の方に説明するというような経緯になっております。
小林委員
近隣の方々にこれまで今のような御説明をされてきたということであるんですけれども、今回の地区計画変更の説明会では様々な御意見がこの別紙1の表に出ています。区のほうはもうそう決めているので、別棟で2階建てで500台と決めているので、そういう答えにみんな、なっているわけです。2階建てになるのはなぜかといったら、台数からして2階建てになってしまいますよとか、夜間の出入りがあることについては、人がやるので、委託しちゃうので、そこがやってくれるからいいです。それから、二段式ラックなどはどうかと聞けば、それは利便性の高い地上式の自転車駐車場を確保したいと、そうなってきちゃうわけで、これは近隣の住まいの方々、ここは住宅ですから、2階建てとか3階建てとか、2階建てが多いのかな、この隣接地の方々のお声というのはみんな排除されちゃっているんです。前提が地上で2階建てで、建物施設内ではなくて別棟で、このC地区に建てるということを前提としているので、もう少しこれは意見を聞くような時間というか、そういう過程は踏めなかったんでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらにつきましては、中野区で拠点施設外に整備する方針を確認したのは令和6年7月ですので、それ以降になるというところと、あと令和8年の年末に、先ほどの新改札が開設されるというところで、その受皿をそれまでにつくる必要があるというところでいくと、都市計画の変更を踏まえて、では、この箇所以外の御意見を伺うというよりは、ここ以外の場所に設置をする候補地がないというところを踏まえまして、令和6年7月から、決定した後に説明させていただいたというところで、それ前に、拠点施設以外の候補の検討を近隣の住民の方に説明できるという環境にはなかったと認識しております。
小林委員
地元の方々は、降って湧いたような、当初10年前には建物の中につくられる。それはそれでいいなと、我が家から見ても、自転車の駐輪場が表に出るわけではないので、自転車が見渡すところに散乱するようなことはないんだろうということで当初の計画があったけれども、だんだんと区の計画が変わってきたことによって、特にこのC地区でここを活用する人がいなかった。ここが空いちゃったからここで使えるというふうになっちゃって、では、500台、ここで2階建てを建てちゃえばできるんじゃないのと変わってきた。区は計画の変更だから単にそういうことで済むんだけれども、ここで毎日生活されている方々はどうなのかなというと、そういうことを希望していない。
しかしながら、今ここには、2ページに、今後、地域の方からの御意見を参考にしながら計画していきたい。だけれども、ここにはもう図面までつけられている。これだけの大きさでこの位置にこういうおおむねの形で建物ができていきます。高さは入っていませんけれども、これは結構大きなものです。小さな体育館ぐらいの大きさ、学校の体育館とは言わないけれども、ギャラリーがないので、そのぐらいの大きさのものがここにできていく。今どきは平置きにすると、機械式と違って高さはそんなに高くはないけれども、住宅でない建物が私のうちの目の前に来るということに対する不信感や、不信感と一気に飛んじゃったけれども、建物の中にあったものが来る。そして、できてしまう。その説明が十二分になされず、やり取りがないうちにできてしまうということに対する不信感というものも地元の方々にあります。地元の町会の方々も持っています。
けれども、どんどん区主導で進められていってしまうということに対して、では、この10月に行われる都市計画の変更案の説明会や、案の公告、縦覧、縦覧すると必ず意見を受け付けるわけですから、そこでそういう声がまたこういうふうに出たときには、区は地域の方からの御意見を参考としながら計画していきたいと変更はあるのでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
設置位置のことの変更につきましては、現在この場所以外には候補としてはないので、場所についての変更は今考えておりません。こちらに記載している地域の方からの意見を参考としながらというところなんですけれども、ただし書きで、自転車駐車場の施設計画についてはという主語になっておりまして、今回施設計画を近隣の方に説明するのはこれが初めてでして、実際にどんな建物なのか、もしかしたら建物ではないというふうに考えていらっしゃる方もいると思っておりまして、先ほど説明したように、騒音とか、そういった普通の建物でない駐輪場を設置した場合には、いろいろな空き地というか、駐輪場のところに、多くの不特定多数というか利用者がそこの平場の敷地に入ってくるというような防犯面の不安もあるというふうに認識しておりますので、そういったものを解消するためにも、建築物での建築というのが適切であると考えております。そういった意味で、いろいろどんなものができるのかというのが全く近隣の方に見えていないという不安を払拭するためにも、今回の施設計画を皆様に御提示させていただいて、そこでさらに例えば防犯面がどうなのかというようなものを御意見を頂きながら、施設計画で反映できるようなところは可能な限り反映していきたいというような考えでおります。
小林委員
そういうことなんですね。そういうことなんですというのは、私がさっき言った地域の方々からの前に、自転車駐車場の施設計画については、施設計画というのは敷地も建物も両方というふうに捉えていたんです。建築計画とは書いていないので、施設計画というのは駐輪場という施設のことを言うわけで、その施設の場所については考えていく。その前には、C地区に整備することは適切であると考えている。ただし、自転車駐輪場の施設計画については考えているけれども、施設計画についてはそこがいいのかどうかも、建物の形状も含めて、地域の意見を参考として計画していきたいというふうに捉えたんです。
だから、さっき言ったように決めつけている。ここの場所で建物で2階建てで駐輪場を設けるということを最初に言ったんです。その話を。地域の声は全くこれではない。聞いていただいていいです。あのお宅もこのお宅も、以前御紹介もしているので、こういうお宅については。なので、そういった声はきちっと耳を傾けながら、では、この施設計画は、位置も配置も建物の形状も建築物についても、しっかりとこれについても決まって、これで、あとは皆さんの意見があったから黄色にしますか、白にしますか、赤にしますかみたいな話ではなくて、これだけの大きさのものがこれだけの場所に建つ。隣地境界から何センチと書いていませんけれども、手を伸ばせば届いちゃうところに建物が建つというふうになっているわけです。
ここまでいってしまったものを見せられたらとんでもないというふうになってきちゃう。だから、丁寧にやっていくことが大事なんだ。折々に意見を聞きながら、声を聞きながら、その声がどこまで反映できるのか。ここまで来てしまうと、都市計画の縦覧があったときに、縦覧で意見を述べても、また同じように弾かれちゃったら、これは全く意味がないんです。都市計画審議会に持っていったって、そういう答えで持っていかれちゃうんだから。これはなかなかいいですなんて。
拠点施設の人は地下がなくなるので、その分費用が少なくなって済む。自転車は別に確保してくれると言っている。区で確保した。それだと地域としては、住民としては、住んでいる人としてはなかなか受け入れ難い。実際、ここに書かれている以外に反対の声は区では承知しているのですか、いないのですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
これ以外にも、駐輪場施設計画の説明会の周知のポスティング等も行っているところであります。その中で区のほうに問合せがあって、そこに対して反対というような御意見も頂いているというところは承知しております。
小林委員
やはりしっかりとその方々、何かが変われば、何かが変更になれば、それはみんなおのずと不安になったり、つまり、どんなことが起こらないか分からないので、分からないことに対する変化の不安が出てくる。それは誰でも。それを知ることによって、不安を払拭していくことによって、解決していくことによって、それが受け入れられるものになってくる。しかし、これだけの短い期間で、それを住民の方々に、1回できちゃったら、もうこれは10年、20年、30年、50年、ここにありっ放しですから、そういったものの計画について、住んでいる方々、毎日朝起きてから、24時間、365日、何十年と生活して、さっきも言いましたけれども、まちづくりは住んできた人たちがまた住み続けていく。子の代、孫の代にも、まちというのは地域の声を大事にしていかないと出来上がっていかないんです。まちの声を。一方的なこれでいいでしょう、こういうものをつくります、これが最善のものなんです、私たちにとってはではなくて、区にとってはという話ではなかなか受け入れていかないんです。反対運動すら起こりつつあるぐらいの今この駐輪場です。
なので、理解を頂くのかやめるのか、反対している人たちに対してどういうふうにしていくのか。もうここはできているので、つくることを前提に、このスケジュールで建設することを前提にではなくて、都市計画審議会にも出しちゃっているのでこれはもう引っ込めることはできませんではなくて、この反対意見、意見書の要旨と区の見解、私から見れば乖離があるなということについて、しっかりと住民の方々の声を聞いてほしい。説明するんじゃなくて、声を聞いてほしい。まず声を聞く。その上でどうするか新たな判断をしてほしいと思うし、都市計画審議会には、そういう声もある、議会でもそういう声が出ているということは、審議会のメンバーがいるかいらないか知りませんけれども、右から左に行ってしまうような都市計画審議会であってはいけない。都市計画審議会のメンバーがそこまで理解をして、諮問に対して答申をしていく場になっているのかということもよく確認をしていただきたいと思います。これは要望しておきます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
続いて12番、囲町西地区市街地再開発事業の事業計画等の変更についての報告を求めます。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
それでは、囲町西地区市街地再開発事業の事業計画等の変更について御報告いたします。(資料13)
参考資料に事業概要をつけておりますので、適宜御覧いただければと存じます。
1番、変更内容についてです。本地区再開発事業における建物計画について、事業者側にて周辺建物への影響を再検討した結果、施設建築物の設計変更、具体的には、建築物の最高高さを93.1メートルから89.23メートル、3.87メートル低くするという変更を行うこととし、これに伴い、事業計画及び権利変換計画の該当箇所について変更を行うこととしました。
周辺建物への影響の具体的内容とは、本地区北側にある東京警察病院のヘリポートから離陸するヘリコプターの法律によらない東京消防庁の基準による飛行範囲に支障とならないよう、施設建築物の高さを一部見直したためです。
なお、当該設計変更に伴う事業計画における資金計画及び全体事業期間並びに権利変換計画における資産評価への変更は生じません。
また、当該事業計画及び権利変換計画の変更については、中野区同席の上、当該再開発組合理事会及び関係権利者へ説明を行い、令和7年6月28日の当該再開発組合通常総会にて議決を得ているところでございます。
2番、手続の経過についてでございます。令和6年5月15日に事業計画認可を受け、同年12月6日に資金計画や事業計画の見直しを行った事業計画の変更認可を受けております。この認可を受け、令和7年2月13日に権利変換計画の認可申請をしました。その後、周辺建物への影響を再検討し、組合として施設建築物の設計変更が必要と判断し、令和7年6月30日に事業計画変更の申請及び権利変換計画の認可申請の取下げの申請を行ったところでございます。7月23日に設計変更した計画で事業計画の変更認可を受け、7月28日に権利変換計画認可の再申請を行い、8月20日に権利変換計画の認可を受けたところでございます。
3番、今後の予定です。令和7年度に解体工事着手・完了し、令和8年度に本体工事に着手になります。令和11年度、本体工事完了し、令和12年度、事業完了を予定しております。
報告は以上でございます。
委員長
本報告について質疑ございますか。
小林委員
囲町の西地区についてということで、これは、まず3.87メートル減というのはワンフロアに相当するんですけれども、ワンフロアを減らすという意味ですか。それとも何か違う手法ですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらについては、建物の階数は減らさず、各階を少しずつ階高を少なくしているというところでございます。権利者が持たれる住宅については、平均6センチ階高は低くなるところなんですけれども、床からの天井高は変えずに、天井から上階の床のところの懐の高さを6センチ減するということで、居室の空間としては従前の計画と変更ないという計画になっております。
小林委員
ワンフロアで6センチ縮める。20階で、大したことないんですけれども、1階2階の商業施設の部分が1メートル弱ぐらいで縮まってくる、そのくらいのイメージなんですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
住宅の部分は大体6センチで、今回の施設計画が25階になります。そして、1階の共有スペースのところは、6センチではなくてもう少し大きく減じるんですけれども、あと当たっている部分というのが、エレベーターの屋上の塔屋のエレベーターの機械室というところで、エレベーターの配置を見直すことで、その分の高さをエレベーターの機械室を減じて3.87メートル減ということに減じた計画を実現しているというところでございます。
小林委員
ワンフロア分の高さが低くなるということは、相当な金額の減少にはなると思うんです。資金計画は有利になるのかなと、今の話からいくと思います。資産価値への影響ということでも、室内の容量が変わらなければそれほど大きなことはないのかなと。懐の部分はほとんど変わりないので。ただし、もともとこの囲町西地区の計画のときに分からなかったのか。急に分かった話なのか。法的なことは、消防も建築的なことも、東京都も含めて、様々な協議をし、申請をし、そして、それぞれのところでチェックもした上で許可されている、確認になっている。申請から確認になっているということがあるんですけれども、事前協議の段階で、途中では分からなかったことなんでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらにつきまして、先ほどちょっと御説明させていただいたように、今回のヘリポートの進入の制限につきましては法律の範囲外というところで、まず法律に抵触していない計画であるというところでございます。それで、東京警察病院の協議については、施設計画をつくるときに協議に行っております。そこで、まず東京消防庁のほうに協議に行ったところなんですけれども、東京消防庁の協議の事項としましては、法律には抵触しないけれども、ヘリポートの範囲に入らないようにしてくださいということで、法律の範囲外なので強制はできませんというような協議内容になっております。
その後、東京警察病院において確認をしている。そこについては中野区も同席をしているところでございます。当然中野区としては、東京警察病院に言っているので、その計画が反映されているものと認識しているところなんですけれども、その前の東京消防庁の協議があることで、設計会社のほうが実際の東京警察病院の飛行範囲を反映することを失念していたというところで、まずそこで錯誤が生まれているというところでございます。
小林委員
この計画そのものは中野区で行う事業ではなくて、まちづくりのほうで、地区計画などについて関わってくるところで、実際は事業主の方々が行う建設計画であるので、そこかなというふうに思うんです。
もう一点、消防庁のヘリだけで、例えばドクターヘリとか、そのほかの緊急ヘリポートに関わるヘリなどは、消防庁で失念していたというか、その部分についての法までいかないのか、義務というか、お願い事なのか分かりませんけれども、そういったことはあるんですか。民間飛行や警察飛行については、ちなみにあるんですか。つまり、消防庁だけがコースの中の角度の中の突出物がないようにということで今回下げるということなんでしょうから、その角度が民間や警察やそういったところにはその範囲がないのかあるのかということの確認をしたいんです。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
法律によらないヘリポートの運用については、東京消防庁が許可をするというところになっておりますので、警察が利用するというところについては許可の対象にはなっていないというところでございます。
小林委員
民間のドクターヘリなどはどうですか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
民間のドクターヘリが、その飛行をどこが所管しているかというところは勉強不足で分からないところであります。災害拠点病院に位置付けられているので、民間のドクターヘリ等が飛来することはあると考えられます。その民間のドクターヘリがどういう基準を持っているかというのはちょっと分からないんですけれども、少なくとも消防が緊急時に病人を搬送するときの基準になるので、民間のドクターヘリもそれに準じているのではないかというふうに推測されるところでございます。
小林委員
分かりました。これ以上やるつもりはないんですけれども、自衛隊のヘリはどうとか警察のヘリはどうとか民間ヘリはどうとかということを含めて、今はこの囲町の西地区の施設だけですけれども、そうすると、中野駅周辺の様々な開発事業によって今後どういうふうになってくるのか。また、そこが影響があるのかないのか。特に極端に言うと、260メートルのビルはもっと影響あるのではないかというようなことも含めて、今後の展開の中でどういうふうに物事を考えていくのかということはまたチェック、確認をしていくかということが大事だと思うので、これが中野駅周辺まちづくり課の所管であるのであれば、ほかの施設についても再確認が必要だと思うので、そこについては注意深くチェック、確認をしていっていただきたいと要望しておきます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
次に13番、その他で理事者から何か報告がありますか。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
それでは私から、令和7年度西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の決起大会について、口頭で御報告を申し上げます。
本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。
8月26日(火曜日)、野方区民ホール、野方ウィズで開催をいたしました本決起大会につきましては、173名の方の御参加を頂きました。区議会の皆様をはじめ多くの皆様の協力の下、大会決議を採択することができました。区議会の皆様には多大なる御協力を頂きまして、この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
今後は国、東京都、西武鉄道株式会社への要請活動を行っていく予定でございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
他に報告はございますか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
それでは、大和町中央通り拡幅に伴うにぎわい等形成に関する社会実験の継続について、口頭にて御報告いたします。
大和町中央通り沿道では、昨年度から、移動スーパーによるにぎわい等形成に関する社会実験を行ってまいります。当初UR都市機構が所有する土地を活用して行っていた本社会実験でございますが、道路拡幅等の工事に伴い、一時的に大和北公園で行ってまいりました。この9月より再びUR都市機構の所有する土地で再開することができることとなりましたので、御報告するものでございます。
実施内容につきましては、これまでと同様、週1回、毎週金曜日の正午から13時に行うこととします。周知につきましては、これまで同様、沿道地域や町会等への周知を行ってまいります。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して、質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
他に報告はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で、所管事項の報告を終了いたします。
次に、地方都市行政視察について御協議いただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後7時03分)
委員長
委員会を再開します。
(午後7時04分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察は、兵庫県神戸市のウォーターフロント再開発についてと徳島県の県営住宅集約化PFI事業についてとし、日程は、10月30日(木曜日)から31日(金曜日)の2日間としたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんのでそのように決定いたします。
以上で、地方都市行政視察についてを終了いたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後7時04分)
委員長
委員会を再開します。
(午後7時05分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。
(午後7時05分)