平成20年10月20日区民委員会
中野区議会区民委員会〔平成20年10月20日〕
区民委員会会議記録
○開会日 平成20年10月20日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時20分
○出席委員(8名)
奥田 けんじ委員長
近藤 さえ子副委員長
内川 和久委員
つぼい えみ委員
佐野 れいじ委員
きたごう 秀文委員
岡本 いさお委員
岩永 しほ子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民生活部長 大沼 弘
区民生活部経営担当課長(里・まち連携推進担当課長、地域活動担当課長) 遠藤 由紀夫
南地域担当課長 波多江 貴代美
中部地域担当課長 吉村 恒治
東地域担当課長 横山 俊
北地域担当課長 伊藤 政子
西地域担当課長 鳥井 文哉
戸籍住民担当課長 今 恵里
産業振興担当参事 鈴木 由美子
ごみ減量・清掃事業担当参事(環境と暮らし担当参事) 橋本 美文
清掃事務所長 齋木 正雄
○事務局職員
書記 丸尾 明美
書記 竹内 賢三
○委員長署名
審査日程
○意見書の案文調製
○所管事項の報告
1 東中野小学校暫定活用に係る地域説明会について(地域活動担当)
2 平成20年度中野区区民公益活動推進基金からの助成金交付決定について(地域活動担当)
3 控訴事件の判決について(戸籍住民担当)
4 「中野が動く!まちづくりフォーラム」の開催について(産業振興担当)
5 平成20年度「経営・学び座なかの」の実施について(産業振興担当)
6 和解及び損害賠償額の決定について(清掃事務所)
7 議会の委任に基づく専決処分について(清掃事務所)
8 ごみの分別区分の変更等について(清掃事務所)
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しました。ただいまから区民委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たりましては、午後5時を目途に進め、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、前回の委員会で採択されたことに伴う意見書の案文調製を行います。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時03分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時25分)
第23号陳情が採択されたことに伴う意見書の案文は休憩中に確認したとおりとし、提案者は区民委員全員、提案代表者は委員長とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に、第26号陳情が採択されたことに伴う意見書の案文調製を行います。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時26分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時39分)
第26号陳情が採択されたことに伴う意見書の案文は休憩中に確認したとおりとし、提案者は区民委員全員、提案代表者は委員長とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で意見書の案文調製を終了します。
それでは、きのうに引き続き、所管事項の報告を求めたいと思います。
1番目に、東中野小学校暫定活用に係る地域説明会についての報告を求めます。
横山東地域担当課長
それでは、東中野小学校暫定活用に係る地域説明会につきまして、お手元の資料(資料2)に沿いまして御報告させていただきます。
本件は、さきに9月に開かれました本委員会ほか、関連所管委員会に報告をさせていただいております東中野小学校暫定活用のあり方についての案に基づきまして実施したものでございます。したがいまして、今回も関連する厚生、文教の両委員会にも同じ報告をさせていただいているところでございます。
1番、日時等の実施概要でございますが、9月12日と17日、2日間にわたって開催してございます。会場は東中野地域センターを使ってございます。御出席いただいた方々は、そこにございますとおり、それぞれ27名、18名といった参加でございました。区側の対応した出席者でございますけれども、区民生活部長以下担当課長、子ども家庭部の担当課長、それから教育委員会事務局の担当課長でございました。
2番としまして、主な意見等でございます。
使用料につきまして、やはり高いので何とか安くならないか、あるいはなぜこういうふうに高くなるのかといったような御意見をちょうだいいたしました。これに対しましては、現在の使用料に関しましても実質的に大幅な減額になっていること、また、小学校閉校後は地域施設という扱いをさせていただいて、地域センターに準じた考え方と算定方法で利用者の適正な御負担いただく対価を出したものという御説明をし、御理解を願ったところでございます。
次に、施設の設備、備品等につきましても御意見をいただきました。現在使っているものについては基本的に使っていけるようにしてほしいといった御意見でございました。これに関しましては、プールの使用に関しましては、経費等の関係で、維持管理の関係からできないという旨の御説明をしたところでございますが、そのほか、自転車の駐輪スペース等の確保を含めまして、現在お使いいただいている備品、遊具についてもお使いいただけるようにしていくという旨、回答してございます。
次に、使用時間帯等でございますが、お示しした区分以外の部分で現在使っているけれども、これも継続して使いたいといったものがございました。これにつきましても原則そのように対応させていただくこととしてございます。
裏面に移らせていただきます。
安全確保等につきましてもいろいろ御意見をちょうだいいたしました。
今、学校の先生が夕方残ってございますので教員室の明かりで照明がとれているわけなんですが、なくなった後の明かりの対応をしてほしいといったもの。あるいは、門扉を含めまして、監視カメラ等の防犯対策を講じてほしいといった御意見がございました。これに関しましては、不審者情報の配信なども含めまして、防犯対策については十分な措置をとっていきたいというふうに御説明してございます。
最後に、子どもの遊び場の関係でございますけれども、団体だけに貸すのでは子どもが自由に来て遊べなくなってしまうといった御意見がございました。また、地域活動団体だけでは厳しいところがあるので、児童館等の支援もいただきたいというような御要望がございました。これにつきましては、現在、地域の団体の御協力をいただきまして、いわゆる遊び場開放的な使い方ができるように打ち合わせを進めていると、そのほか、児童館等職員の支援もこれから進めていきたいというふうに御説明しているところでございます。
以上が地域説明会の概要でございますが、3番といたしまして暫定活用のあり方、「別紙のとおり」とさせていただいてございます。
別紙をごらんいただきたいと思います。この別紙につきましては、前回、9月の委員会に報告したものと基本的に変えてございません。「(案)」をとらせていただいたものでございます。
ただいま御説明しましたとおり、地域説明会で出された御意見を踏まえまして、若干使用時間帯の弾力的な対応ですとか、あるいは駐輪スペースの確保、照明などの防犯対策を講じることとしてございますけれども、前回御報告しました基本的な部分については変更ございませんので、このようにさせていただいたということで御報告をさせていただくものでございます。
委員長
本報告に対し、質疑はありませんか。
岩永委員
1点は使用料についてですが、この使用料の取り扱いは地域センターで行うんでしたね。それで、この入った使用料はどこに入るのか、要するに、地域センター関連の収入になるのか、それとも教育委員会のほうに行くのか、そのあたりはどうなんでしょうか。
横山東地域担当課長
前回御報告しましたとおり、教育財産の位置付けは変更してございませんので、歳入科目、所属としては教育委員会の歳入となります。
岩永委員
そうすると、手続的には、地域センターで貸し出し等の手続はやるので、地域センター、いわゆる区民生活部のところで一時預かりのような形になって現金として納めると、こういうことになるんですか。
横山東地域担当課長
そのような形になります。
岩永委員
最終的に納まって処理されるまでのタイムラグみたいなものもあるんだろうから、現金ということもありますので、そのあたりはぜひ気をつける必要があるのかなとは思います。
それから、先ほどの説明の中で、子どもの遊び場についてという部分で、たしか遊び場開放事業という検討もしたいというふうなお話じゃなかったでしたか。ごめんなさい、ちょっと聞き間違えていたらいけないので、もう一度そこのところを。
横山東地域担当課長
現在の遊び場開放事業と申してございますのは、教育委員会でやっている校庭の開放等になります。それとは変わりまして、私が伺っている限りでは、子ども家庭部のほうで子育て支援の事業といったものの展開もこの場を使ってやっていくというふうに伺ってございます。
岩永委員
教育委員会が学校で通常行っている遊び場開放ではなくて、子ども家庭部が行う子育て支援事業のようになるということなんですね。そうしますと、施設管理の責任は地域センターにあるんでしたね、管理上は区民生活部、地域センターのところにあるんですね。それで、事業としては子ども家庭部が行う事業もあると。その開放時間、要するに利用時間がここに紹介されていますけれども、そのあたりの行政のレベルでの調整というんですか、日常遂行していく上で、「これはこっちです、これはこっちです」みたいな振り分けが出てきたりとか、そういうことになるのかなというふうに思うんですが、そのあたりもうちょっと説明をお願いします。
横山東地域担当課長
施設全般の管理は実質的に地域センターのほうで行います。それで、子ども家庭部の事業展開のコマ割り、時間帯あるいはどの施設を使っていくかというようなこともございますので、その辺は内部調整をして、コマ取り、日程等を確認して、開放等に支障がないように調整をする予定になってございます。
岩永委員
そうすると、この暫定活用の期間、教育委員会はどんなふうなかかわり方になるんですか。
横山東地域担当課長
教育委員会としまして実地の運営といいましょうか、維持管理についての直接的なかかわりというものは目に見えた形ではございません。予算的な修繕等に係ります措置、それから、先ほど委員から御質問がございました、歳入等ですね。使用料の徴収の部分、最終的には会計処理部分になりますけれども、そういったところでのかかわりになります。
岩永委員
使っていった上でこういう改善が必要だと、施設設備だけではなくて運営上の改善をしてほしいとか、そういう状況になってきた場合には、そうすると、地域センターのところで責任を持って対応すると、こういうことになるんですか。
横山東地域担当課長
実際のこのような使用に当たります部分につきましては、地域センターのほうで第一義的に対応させていただきます。もし大幅な見直し、修正が必要なようなことになりますと、これは財産所管の教育委員会とも相談をして対応することが出てくるかもしれませんが、そこまで今のところ考えてございません。
近藤委員
今のところの子どもの遊び場についてなんですけれど、この後のところで言ったほうがいいのか、ちょっと迷ったんですが、今、岩永委員のほうからちょっと出ていたのでお聞きしたいんですけれど、子育て支援で子ども家庭部がやる支援というのはどういうものなのか、ちょっともう一度教えてください。
横山東地域担当課長
所管外でございますので詳細は把握してございませんけれども、児童館の職員が巡回して東中野小の跡地を使いまして事業をやるといったものですとか、そのほか、子ども育成にかかわります団体活動への直接的な支援あるいはその担い手さんの育成研修、そういったものを考えているというふうに聞いてございます。
近藤委員
本当にこの東中野は、昭和のほうまで行かなくては遊び場も児童館もU18もない状態なんですよね。それで、先日報告があったとき、私は、この地域の人たちが優先的に使えるということで、ちょっと「ああ、それなら」とほっとしたんですけれど、今、意見が出ているように、個人で来た子どもとかがやっぱり見落とされてしまっているなという思いが本当にするんです。例えば、こういう一輪車なども使わせてもらえるのに、1人で来たら入れないという状態はやっぱり避けたいととても思うんですよ、行き場が子どもたちにないので。地域が開放されていて、遊んでいる団体はあるのに自分は団体に属していないから入れないということはあってはならないと私は思います。それこそ団体に入れない子の遊び場がないという状態だったら、どこがその子を見ればいいのかと。もちろん子育て支援のところの課題なんですけれども、管理人さん的なものを置くのか、子育て支援の子ども家庭部のほうでやるのか、教育委員会が受け持つのか、それからこの後のほうで出てくるNPOやなんかの人たちがやるのか、どこでやるのかということは子どもにはあんまり関係ないと思うんですが、そこをしっかり連絡を取り合って、本当に1人で参加することができない状態だけは避けていただきたいと思いますけれど、いかがですか。
横山東地域担当課長
現在、子ども家庭部のほうにおきまして、地域の団体の御協力を得ながら、ある程度不特定多数の子どもさんがいつ来ても遊べるような状態を何とかつくり出そうということで相談をさせていただいているところでございます。
全般を管理いたします地域センター、区民生活部のほうといたしましては、そういった対応ができるような協力体制をとっていきたいというふうに思ってございます。
近藤委員
地域の人たちというか、そういう団体に任せるのは、それは任せてできればいいですけれど、その人たちというのは本当にそういう責任というか――子育てやいろんなことに責任というのはないわけですよ。自分たちが活動したくてたまたましているだけであって、一人ひとりの育ちやなんかに責任まではないわけですから、やっぱり行政として本当に遊ぶ場所がなくなった子どもたちにどういう支援をしていくかというところを考えていただかないと、少子化と言っているのに、目の前にある学校が自分だけは遊べない、団体に属していなければ遊べない。それに、見る人たちというのもこの次の課題になると思うんですけれど、やっぱりこういった本当に公的なところがなくなっていってしまうところを補完してくれる団体にはある程度優先度があったりするようにしていかないと、じゃあ皆さんの力で見てくださいねと言ってもそれは責任を持てるものではないと思うので、本当に学校はなくなり、児童館はなく、U18はなく、自分はどこも行くところがないという子どもを決して出してはいけないと思うので、本当に皆さんの部署が連携し合って、あぶれる子どもがないようにお願いしたいと思いますけれど、いかがですか。
横山東地域担当課長
先般の地域説明会でも子ども家庭部のほうといたしまして、団体任せということではなく、必要な支援、対応をしていきたいというふうに考えてございます旨、答弁してございますので、そのように両部で検討していきたいと思ってございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、2番、平成20年度中野区区民公益活動推進基金からの助成金交付決定についての報告を求めます。
遠藤区民生活部経営担当課長
それでは、平成20年度中野区区民公益活動推進基金からの助成金交付決定について、お手元の資料に基づきまして御報告いたします。(資料3)
応募事業数といたしましては13事業でございます。19年度は11事業でございました。
助成金交付事業と交付決定額でございます。9事業で194万9,173円でございます。事業一覧については別紙1をごらんいただきたいと思います。19年度につきましては9事業で188万7,000円でございます。事業の成果につきましては別紙2をつけておりますので、そちらをごらんいただきたいと思います。
経過と今後の予定でございます。平成20年6月12日から30日までに応募期間を設けてございました。7月16日に区民公益活動推進協議会へ諮問いたしまして、7月27日、日曜日でございますけれども、公開プレゼンテーションを行いまして公益活動推進協議会での審査を行ってございます。8月8日に区民公益活動推進協議会から答申をいただきまして、これを参考に8月13日に助成金交付事業の決定を行ってございます。8月14日に申請団体への決定通知書を送りまして、9月10日までに交付金の請求処理の手続等が済んでございます。平成21年3月末までに交付団体による事業を実施する予定になってございます。4月下旬につきまして、予定でございますけれども、この事業実施報告会を行いまして、6月には公益活動推進協議会からの意見・評価というものをいただくという予定になってございます。
簡単ですけども、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
岩永委員
まず、不交付になった事業が4事業ありますね。これはどういう理由で不交付になったんでしょうか。
遠藤区民生活部経営担当課長
不交付となってございます4事業につきましてですけども、まず最初の「地域の安心・安全セミナー」でございますが、これにつきましては、社会全体の安心・安全が切実に求められている現代にあっては意義ある事業ということでございますけれども、中野という地域にあってどう安全・安心を確保していくかという視点が希薄であるということから、活動の内容に工夫が必要であるということで不交付となってございます。
2番目の「健全な『水と緑と地球環境』を目指した活動」でございますけども、これにつきましては、講座等が用意されておりまして、水と緑の地球環境についての講座を受講するという内容になっておりましたので、やはり体験講座や環境問題をじかに体感できる、また地元から環境を考えられるような内容、そういったものが盛り込まれていることが望ましいということで不交付となってございます。
3番目の「ちょっと一息・心のストレッチ」ということでございますけども、高ストレス社会にありましては心身のリラックスが必要であるという視点は大切なわけでございますが、地域等のつながりをどう醸成していくかという点が乏しいということで、中野区の公益活動としての具体的な企画、こういったものが必要であるということで不交付となっております。
『地域間交流「里・まち連携」の推進事業』につきましては、農業体験を通じ、都市と農村の連携を図り、子どもの健全育成に役立てる点では意義ある活動であるということですけども、体験場所が限られているというようなことから体験場所に多様なメニューをそろえるということと、より多くの区民が参加できるように活動内容にその工夫が必要であるというようなことから不交付となってございます。
岩永委員
前回、基金助成ではなくて、政策助成のところでも中野区との関連性が希薄なのか濃いのかというのが一つの基準だというふうに言われたんですが、その希薄だという判断というのは結構抽象的かなと私なんかは思うんですね。それで、政策助成のほうは点数制で基準があって何点何点と、こうやっていった結果、20点だか25点だかでまずラインが引かれると、次に予算で振り分けられると、このような話がありましたけれども、これも予算で振り分けられたりなんかしたんですか。
遠藤区民生活部経営担当課長
この基金助成につきましてもやはり審査基準を設けまして、区民生活への貢献度、先駆性、創造性、発展性、継続性、実行可能性、区民ニーズの把握、経費の妥当性、そういった基準に基づきまして、基本的に区民公益活動推進協議会の中で審査をしてございます。その際にもやはり点数制はとっておりまして、40点満点という中で審査をしてございます。
岩永委員
審査をするときは、これは事業内容や事業名は出されていても団体名等は伏せてあるんですか、そのあたりを。
遠藤区民生活部経営担当課長
あと、先ほどの質問で1点漏らしましたけども、やはり総額では枠が決まってございます。
それと、団体名につきましては、公開プレゼンテーションで行いますので、団体名、事業内容、それと具体的な事業計画等についてその団体から詳しい説明等があって、それに基づきまして区民公益活動推進協議会の委員との質疑等を経まして、その上での審査を行ってございます。
岩永委員
そうでしたね、公開プレゼンテーションでしたね。これが政策助成とは違っていたんでしたか。
それで、やっぱり説明を受けても、不交付の事情ですね。予算が総枠としてあると。それで、申請をされてきて、その予算の中でどうやりくりをしていくのかということと、プレゼンを受けた上で点数をどうつけていくのかということでの結果なんだけれども、なかなか中野区との関連性というのを私なんかが見ている限りではどういうふうに違うのかがわからないんですね。例えば、7番目のなかの洋舞連盟だって――先ほど里・まち連携なんかのところでは参加区民対象が限られているとあったけど、洋舞というのもやっぱり限られるんじゃないかなと。結構こんなふうにして突き合わせてみると中野区との関連性というのはすごい抽象的な気がするんだけれども、政策助成のときにももっとわかりやすいような工夫をというようなお願いをしたんですが、これだって何かもっとわかる、だれが見ても納得できる、「ああそうね、これだとしようがないわね」とわかるようなものがないとなかなか、私は全然知りませんけれども、「ええ、この人たち――だって、中野は里・まち連携を推進すると言って、これこそ中野の政策の方向に合致しているんじゃないの」と私なんかは思うわけですよ。そうすると、この人たちは納得したのかしらと思うんですよね。だから、何かそのあたりすごい客観的にわかるもの、納得できるものでなきゃいけないんじゃないか。それでなければ、やっぱり申請があった団体は、基金でやっていく事業ですから、基本的には交付が受けられるようにしていくというような、もう少し柔軟にしていくということなんかの考え方は必要なんじゃないかと思うんですが、どうでしょうか。
遠藤区民生活部経営担当課長
やはり実際にそれぞれの事業の内容を詳しくプレゼンテーションしていただいた上で、その中での質疑応答を踏まえての判断ということになっておりますので、どういった形での事業を行うか、またそこに中野の一般区民がどれだけ参加できるか、それとどこを活動場所として行っていくか等々を具体的には判断した上での評価ということになっておりますので、そういった点では、公開プレゼンテーションの中で行っておりますので、参加された団体の中ではやはりある一定の理解はいただいているというふうに考えております。
内川委員
公益活動推進協議会の委員構成を教えてください。
遠藤区民生活部経営担当課長
区民が6名ということで、団体推薦から区民の委員4名の推薦をいただいております。公募が2名ということで、学識経験者については4名ということで、10名で構成しております。
内川委員
この公募の2名という方が、要するに応募が2人しかいなくてそのまま入っちゃったという方でしたよね。
遠藤区民生活部経営担当課長
以前当委員会に報告したとき、そのような内容でございました。
内川委員
これは、審査は1人何点か持っていて、合計何点というふうになるんですか。具体的な意見とか、そういうようなやりとりというのはあるんですか。
遠藤区民生活部経営担当課長
40点満点ということでそれぞれの委員が点数をつけ、その中で審査員の数によりまして平均という形で出してございます。
内川委員
その公募で入られた方のお二人は、こういう言い方は失礼かもしれないですけど、本当にきちんと審査をしてくれているのか、そこら辺をちょっと知りたいんですが。
遠藤区民生活部経営担当課長
お二人ともそれぞれ地域活動等を実際に行っているという方で、きちっとした形で他の委員さんと同じような形で審査していただいております。
佐野委員
今のことに関連しまして、たしかこの委員は明治大学の青山先生、牛山先生がお入りになっているともう何回かいろいろお話は聞いていたんですけども、この審査の基準、マニュアル――40点というのはわかりますが、いろんな角度からいろんな御意見があると思うんですけど、審査委員のほうから、そういうことは審査基準のマニュアルみたいなものはあるんでしょうか。
遠藤区民生活部経営担当課長
マニュアルといったことではございませんけども、協議会の中で審査に当たっての注意点等につきましては議論していただいて、それを踏まえた形での審査ということで行ってございます。
佐野委員
今言った注意点等というのは、注意点はそういうものはあるわけですか。こういったものについては審査の基準には最初からなりませんとか、そういったものはたしか前にあったような気がするんですが、そういうものが一つの基準、審査の最低基準はこうですよとか、そういうものがあるんですかという質問です。
遠藤区民生活部経営担当課長
この基金助成につきましては、応募の手引きがございますので、そういったものについても委員の先生方にもごらんいただいて、それに基づいて対象経費等についての御理解というものを踏まえて行っているところでございます。
佐野委員
これは非常に判断基準が難しいと思うんですよね。もちろん10人の方の貴重な意見、それでプレゼンテーションもあったし、いろいろあると思うんですけども、例えば、不交付団体になった4番目なんかは発電風車の見学・勉強会の開催を予定した。僕なんかぜひ行きたいなと思っているんだけど、これがあればですよ。そういういろんな考え方はあると思うんですよね。何をもってこれがだめになったのかという、非常にこの4団体の人たちは残念な部分というものはあると思うので、やっぱり応募してきたということはそれなりの志を持って応募をしてきたと思うので、その辺がこういうことがだめでしたよということをはっきりと伝えているのかどうかということを聞きたいわけです。
遠藤区民生活部経営担当課長
区の審査結果につきましては、推進協議会の評価を含めまして、その上で、答申を添えて申請団体には通知を申し上げておりますので、そういった中で御理解いただけているというふうに考えてございます。
佐野委員
そうすると、今のところトラブルはないし、御理解いただけているものだというふうに行政のほうは判断していると、そういう理解でよろしいんでしょうか。
遠藤区民生活部経営担当課長
そのように考えております。
佐野委員
私はやっぱりここが大切だなと。例えば、産業振興分野のほうでも今回――ちょっとこういうものと関係ないですけども、なかのの逸品運動じゃない、一つのいろんなものをやっていいことだったと思うんです。それで、落ちたという人がいるわけですよ。うちの近くでも落ちた人がいるんですけども、その人はやっぱり何で落ちたんだろうかという、それで、お店同士ですからね。あの店が受かって、この店が受からなかった。それはいろんな角度から検討なさってやっていただいて、そこでその人たちがやっぱり励ましを持ってまたやるんだというためにも、これは評価と同じだと思うんですよ、人事評価と同じと思うんですよ。人事評価というのは、やっぱり面接があって、目標を定めて、それができなかったからある程度の差がついてきますよと。しかし、差をつけるのが目的ではないわけですよ。これだって落とすのが目的じゃないわけですよ。やっぱりそこをはっきりすることによって、次のステップに進んでもらうということをこれはしっかりととらまえないといけないんじゃないかなというふうに思いました。これはそれで終わります。
それからもう一つ、予算との絡みですけども、これを見ますと通ったところはほとんど20万円前後のところで、一番で三十何万円とありますが、これは何か一つの基準みたいなものはあるんですか。例えば、計画の中ではこれは80万円から100万円かかりますというものもあったのかどうかということも含めて、落ちたのが逆にそれが高かったからだめだったということなのかわかりませんけれども、何でこれは全部20万円前後のものばっかりなんでしょうか。それとも、そういう計画が20万円前後のものしかなかったということなんでしょうか。
遠藤区民生活部経営担当課長
これにつきましては、対象経費の3分の2以内での助成という形になっております。その上限が30万円ということになっておりますけども、確かに交付決定した団体の中でも申請額としては30万、24万、29万というような金額で出されているところはございますが、やはり協議会の審査の過程におきまして、前年から継続して助成を受けているというようなところにつきましては自立を促すというようなことでの減額というようなこともしております。また、対象経費の中で、経費の使い方についてより工夫する必要があるのではないかというような形で減額をされている部分があるというようなことで、上限が30万円でございますけれども、決定額として20万円から24万円ということが今回は多かったということでございます。
佐野委員
そういえば、前にそんなお話があったかもしれません。私のほうでうっかりしました。
それから、3番目として日程のことなんですけれども、これをずっと見ますと、6月から次の5月で約1年間ですね。それでまた新しいものが出てくるということだと思うんですけれども、この中でまず検討して、それで書類提出を受けて交付金の決定がされる。そして、交付金の決定の実施が3月に行われるんですね。その後、実施報告会というものが4月に行われるということなんですけども、これは、例えば実施できなかった、予定はこういうふうに組んでいたけれども、できなかった。その場合は返金、返額になるのかどうか。
それからもう一つは、どうもこれを見ると短い期間でしかない、1年間繰り越しちゃってもいいのかどうか。要するに、その年で実施が3、4月の実施だけども、例えば環境の計画の中ではそのときじゃなくて、風車は風が吹いた方がいいからもっと夏がいいんだよという場合のこともあるかもしれませんし、そういった時期的な問題が発生した場合にはどうなるのかと、このことをちょっとお聞きしたいんですけど。
遠藤区民生活部経営担当課長
時期的なものにつきましては、やはり年度の計画でございますので、4月から翌年の3月までに実施をするということで、この基金助成につきましては、既に実施したものについてもその年度の基金助成に応募ができるという仕組みになってございます。
あと、事業を仮に実施しなかったということでありますと、やはりそれは計画の変更ということになりますので、それについては返還していただくという手続になります。
佐野委員
よくわかりました。
そうすると、今おっしゃっていた中で、決定されるのが8月ですか、これは交付金の決定が。それで、交付金が出るのが9月ぐらいですか。もちろんそういう団体は幾らかお金を持ちながらやられているんでしょうけども、実施がそこから始まるという団体だってあるかもしれませんよ、お金を頼りにしながらやらざるを得ない団体もあるかもしれません。そうすると、来年の4月でやらないともうアウトだということになってしまいはしませんか。
遠藤区民生活部経営担当課長
やはり計画自体が、先ほど申しましたように、年度内ということでございますので、4月から翌年の3月までに実施できる事業ということで考えてございます。
佐野委員
そうすると、交付金が出て半年、9月に30万円いただいたとすると、10、11、12、1、2、3月のうちに実施をしないとだめだと、交付前に実施はできない。要するに、審査が8月ですか、ゴーが出ないわけですからやっちゃいけないわけですよね、やれないですよね。そうじゃないんですか、その辺をちょっと。
遠藤区民生活部経営担当課長
助成の仕方としまして、助成の交付決定を受けた後でなければ実施できないという仕組みのものもございますけれども、この基金助成につきましては、先に実施してもそれが基金助成にかなうものということであれば、それについては8月の段階でさかのぼって交付するという形をとってございます。
岩永委員
すみません、1点。推進協議会の委員の方たちは前年度事業の報告書の報告を受けて、自分たちの判断に対する検証のようなことはしているんですか。
遠藤区民生活部経営担当課長
この報告につきましても公開プレゼンテーションというような形で報告を受けておりますので、それにつきまして協議会として評価し、それについては、答申としていただいておりますのでホームページ等で公開してございます。
岩永委員
ごめんなさい。公開で結果をプレゼンで受けているんですか。だって、去年も申請してことしも申請した団体はできるけど、申請しなかった団体はわざわざ報告のためだけにプレゼンに来るんですか。それはこの基金上、義務付けになっているんですか。
遠藤区民生活部経営担当課長
基金助成を得るための公開プレゼンテーションとは別に、実績について報告していただく報告会というものを年度当初に行ってございます。それにつきましては、前年度――20年度でいいますと、19年度交付を受けた事業についてその実績等を踏まえて報告するということをしてございます。それについて協議会として評価をし、答申をするという仕組みになってございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、本件を以上で終了いたします。
次に、3番、控訴事件の判決についての報告を求めます。
今戸籍住民担当課長
控訴事件の判決について、御報告させていただきます。(資料4)これに関しましては、同様の報告を総務委員会でも行わせていただくことになってございます。
まず、事件名でございますけれども、「住民基本台帳ネットワーク差止等請求控訴事件」というものでございます。
当事者は中野区民が控訴人になってございまして、被控訴人としては国、東京都、中野区、それから財団法人地方自治情報センターになってございます。
訴訟の経過でございますけれども、平成14年7月に東京地方裁判所に訴えの提起があったものでございます。それで、18年に東京地方裁判所で請求棄却の判決の言い渡しがございまして、同じくその4月に東京高裁に控訴の提起がございました。それで、今回、20年9月24日に東京高等裁判所で控訴棄却の判決が言い渡されてございます。
事案の概要でございますけれども、控訴人は住基ネットが控訴人のプライバシー等の権利を侵害する等と主張し、住基ネットから控訴人の本人確認情報を削除すること等を求めて訴えを起こしてございますけれども、第一審判決ではいずれも棄却されたため、東京高等裁判所に控訴を提起したものでございます。
その控訴の趣旨でございますが、一つは、原判決を取り消すというのが東京高裁に対する控訴の中身になってございます。
それから、中野区に対しましては、一つは東京都に対し、控訴人の本人確認情報を通知してはならないということと、もう一つは住民基本台帳から控訴人の住民票コードを削除せよというものでございます。
それから、東京都及びセンター、それぞれに対しても情報提供や処理事務を行わず、情報を削除することを求めてございます。
それから、裏側のほうになりますが、国等につきましては金品の支払いを求めるものでございます。
それで、これに対して、今回の東京高裁の判決でございますが、6番のところに掲げてございますように、主文としては、「本件控訴をいずれも棄却する。」。それから、「控訴費用は、控訴人の負担とする。」という中身になってございます。
判決理由の要旨ですけれども、主な点としては、「住基ネットにおいて利用提供される本人確認情報は人の内面に関わるような秘匿性の高い情報とはいえない」ということが一つ。それから、住基ネットの導入の目的については、「事務の効率化を図ることができ、住民票の交付事務等に伴う負担の軽減及び経費の削減を図ることができる等の利点がある。」ということが二つ目。それから、三つ目には、住基ネットによるプライバシーの侵害の有無については、「本人確認情報が漏えいしたり、改ざんされたりする具体的な危険性があると認めることはできない」として、以上のことから、「控訴人の同意がなくとも、住民基本台帳に定められた住基ネットに係る控訴人の本人確認情報の処理事務等を行うことが、控訴人のプライバシーを侵害するものとはいえない。」というふうに理由づけてございます。
主な内容はそういうことなのでございますが、最後に口頭で補足させていただきます。
この訴訟について、10月6日に原告より最高裁に上告があったとのことで、10月17日、先週の金曜日になりますけれども、区長あてに通知がございました。このことにつきましては、次の機会に改めて御報告させていただきたいと存じます。
委員長
本報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、本報告は以上で終了いたします。
次に、4番、「中野が動く!まちづくりフォーラム」の開催についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、「中野が動く!まちづくりフォーラム」の開催について、御報告を申し上げます。(資料5)
このフォーラムは今年度初めて実施するものでございまして、中野のイメージアップをいろんな場面でやっていこうという取り組みの一環でございます。
まず、第1回目としては、駅周辺が今、大規模開発が進められているというこの機で、中野の将来さまざまな可能性があるということをアピールしていこうという取り組みの一つでございます。これは、中野のイメージアップは民間と一緒になってやっていこうという方針のもとに、区とそれから東京商工会議所中野支部との共催で行うものでございます。
2番目の内容でございますが、「中野が動く!まちづくりフォーラム~起創展街で新しい都市へ~」という副題で、11月17日、月曜日になりますが、午後2時から4時を予定してございます。会場がお隣の中野サンプラザを使いまして、1部と2部、二つに分かれた構成でございます。
1部が鼎談ということで東京中野論、こういった新しい開発による可能性について、都市計画論の観点から有識者と区長を交えまして鼎談をしていただこうという企画でございます。鼎談に御参加いただきますのは、伊藤滋氏、現在は早稲田大学の特命教授、最近では大相撲の外部の理事ということで新たにお役を拝命したというふうに聞いてございます。それから、10月1日に設立がありました国土交通省観光庁長官の本保芳明氏、それと区長の鼎談でございます。
それから、2部ではシンポジウムで、ここではコーディネーターとして明治大学の青山教授においでいただきまして、中野の事業者、特に中野駅周辺でさまざまな活動をしていらっしゃる事業者、それからいろいろな社会活動をしている区民の方も入りながら、この2部については東京商工会議所が担当しておりますが、パネリストは七、八名を予定しているというふうにお聞きしてございます。
参加費は無料でございますが、会場の都合で定員がどうしても200名ということでございます。
これらにつきましては、既に中野区報、それからホームページ、メルマガ、また東京商工会議所のほうでは会員あてにPRを行って進めているものでございます。
3番、繰り返しになりますが、中野区と東京商工会議所中野支部の共催でございまして、本年度東京商工会議所が創立130周年記念というふうなことがございまして、その記念イベントもあわせるというふうなことで準備をしているものでございます。
1枚、チラシを参考資料として添付させていただいてございます。このような内容で実施したいというふうに考えているものでございます。
以上、簡単ですけれども、報告を終わります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
パネリストの人選というか、そこはすべて商工会議所さんのほうにお任せしちゃっているんですか。
鈴木産業振興担当参事
どういう方をということでは御一緒に内容について検討してまいりました。実際にどういう人を登場いただくか、依頼も含めて、それの担当については東京商工会議所中野支部さんにお願いしているものでございます。
内川委員
私、個人的には中野駅の南北が平等に開発が進むようにいつも言っているんですけれども、そういうところも踏まえた、地元で事業を行っている方で中野駅の北と南、両方からパネリストの方が出ていただけるとありがたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
二、三いただいている名簿の中ではまだ確定していないんですけれども、南台のほうで大きい工場をやっていらっしゃる社長もいらっしゃいますし、また中野の事業者というふうなことで、それから駅周辺の事業者さんもおりますし、また商店街のほうの組織を代表して御参加いただける方、また、JR中野駅の駅長さんにも御出席を要請しているというふうに聞いているところでございます。
内川委員
すると、目的のところに駅周辺の開発云々というので書いてありますけれども、そこに限らず中野区全体を考えていくというような、そういうことなんですか。
鈴木産業振興担当参事
実際に開発の中心は駅周辺でございますけれども、それが中野区全体にとってもさまざまに影響があるし、多くの事業者さんの方々が関心を持っているというふうなことから、この周辺の事業者さんだけに御出席いただくというふうには考えてございません。幅広く中野の産業振興に駅周辺の開発が資するように、そんな開発になってほしいというような思いを込めてパネリストの方々にも夢をいろいろ語っていただこうというふうな企画でございます。
近藤委員
これは東京商工会議所の中野支部がやっているので、お金の出所というのは中野区なんですか。
鈴木産業振興担当参事
共催でございますので、全部中野区が持つということではございません。それぞれ分担をしまして、その分担についてそれぞれが支出をするという形で実施する予定でございます。
近藤委員
サンプラザを借りて、相当高いと思うし、大体どのぐらい中野区は出資をするんでしょうか。例えば、この講師たちとかもどのくらいのお金かというのはわかりますか。
鈴木産業振興担当参事
会場使用料とPRの一部、それから第1部の方々への報償というふうなことで、現在中野区のほうで想定しておりますのは65万円余でございます。
それで、第2部につきましては、東京商工会議所さんのほうがそれぞれお払いになるということで、これについては一定のそちらの基準でお支払いするというふうに聞いてございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、5番、平成20年度「経営・学び座なかの」の実施についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、今年度の「経営・学び座なかの」の実施状況について、一部実施済みのものもございますので、御報告をさせていただきます。(資料6)
経営・学び座は、区内の中小企業の経営に必要な人材育成確保に資するために、経営能力の向上やビジネススキルのさまざまな習得の機会を提供していくものでございます。
概要なんですけれども、平成18年度から18、19、そして今年度で3年目になります。昨年度実施した後に、さまざま区内の関係団体からのアンケートをいただいたり、直接お話を伺うなどして、どういった人材育成の方向が求められているのかということの御要望をお聞きしました。そういった中では、区が行う人材育成というところでは、じっくりと人を育てられる経営者、そういった人を中心に育成をしたらどうかというふうな御意見、それから事業所の経営の中ではさまざまな技術、技能を身につけた社員、そういう社員をつくっていく。要するに、人を育てられる会社経営が一番大事なのではないかというふうなことが多く寄せられました。したがいまして、今年度はそういったところを中心に再構築して教育機関等と連携して行うものでございます。
3番、対象は、区内の企業の経営者、それから経営幹部と就労を考えている人も対象にしてございます。
カリキュラム及び日時でございますが、コースとしては「次世代リーダー育成講座」ということで、11月から来年の2月10日までに4回にわたって行うものでございます。これがじっくりと人を育てる経営者というものを中野の中でつくっていったらどうかということに着目して企画をしたものでございます。これについては、早稲田大学と連携をして行うということでございます。
それから、2番目の「ユビキタス・ネットワークで広がる社会」ということで、これは東京都の産業技術大学院大学と連携をして行うもので、いろいろあらゆるところでICTを活用した仕組みとか、それを商売上どういうふうに生かしていくのかというふうなことについて、今後できる可能性について学ぶ講座でございます。
それから次は、「MBAエッセンス講座」ということで、10か年計画の中でも特に中野の経営者の中に経営について精通した人を育てることが大事だというふうな方向を持ってございますけれども、なかなかこのMBAというのは重厚長大な講座になってございますが、今回は早稲田大学さんのほうで8日間でエッセンスを学ぶというふうな講座がございますので、それを中野区として少し枠を確保させていただいて、こういった講座が区内の経営者の方々にどれだけ好評になるのかどうか、そういう意味でトライアル講座として組み込んだものでございます。これも1、2月の開校予定で、まだ実施スタートについては詳細を今詰めているところでございます。
それから、次の「e-ラーニング講座」なんですが、これは今予定しているものなんですが、いろいろインターネットで学ぶという、いろんなところでいろんな資格の講座が学べるという仕組み、早稲田大学が開発している仕組みを中野区がそれを使える会員になって、これを区内事業所の社員研修、そういったものに幅広く活用できないかというところで、現在早稲田大学といろいろ内容について詰めているところでございます。
また、実施済みとして、既に4月と10月については、中野区内の事業所に今年度新たに就職をした新入社員向けの研修会を集合研修として区のほうで実施してございます。それを前期と後期に分けて行ってございまして、前期、後期いずれも終了してございます。後期は特に4月の新入社員のフォローアップという位置付けで行っているものでございます。
一部、これからまだ詰めるものもございますけれども、平成20年度の経営学び座総体の実施状況というふうなことで状況についての御報告をさせていただきました。
委員長
本報告に対し、質疑はありませんか。
岡本委員
大事な講座であろうと思っています。それで、18年度から実施して3年目ですのでにわかに効果をどうかというのは言えない部分があるでしょうが、参加した人の感想とか、それから期待される効果等、もしもう見えておれば御紹介ください。
鈴木産業振興担当参事
昨年度までも極力グループ討議ができる講座を実施してまいりました。そこに参加していただいた方は本当にこういったところでふだんなかなか話し合えないテーマについて議論ができるというふうなことで、参加した方には御好評いただいているんですけれども、それがどうしても次につながらないというのが私どもやはり反省点としてございました。したがって、いろいろな学ぶ機会は世の中にあふれていますけれども、区として中心的にとらえていくのは、やはり次のリーダーたちをきちっと育成して、その人たちがまた自分たちの仲間をつくっていく、そういうことができるきっかけとして区の学び座を中心的にやっていきたいというふうに考えてございます。いろいろ皆さん方としては学ぶ場所はあるので、区としては中心的なことを行政がやるべきではないか、そういうようなことのアドバイスをいただきながら組み立てたものでございます。
岡本委員
こうやって講座を受けて、同期というか、メンバー、一緒に講座へ参加した人たちのいわゆるネットワークも大事な要素ではないかと思いますので、今、単発的に――単発的というか、これが次の人材育成につながっているのが少し希薄な感じと答弁がありましたけど、できれば、こういう年度で参加した人たちの同窓会というと変ですけど、そういう形で何年に一遍か、自主的におやりになっているのかもわかりませんが、何かそういう仕組みをして、自分はこの講座を受けて今こうなっているんだとか、あるいはこうしているんだというようなことをお互いに発表し合うようなことも、実はこの講座のフォローになったり人材育成につながっていくのかなと思うんですが、そういうことは今やるべきじゃないかと思うんですが、いかがですか。
鈴木産業振興担当参事
今、委員御指摘のとおり、そこが昨年度までははっきり言って手薄でございました。それではなかなかネットワークが広がらないだろうということで、今年度はここの「次世代リーダー育成講座」というのはまさにそういったことに重きを置いて、講座の時間以外にもさまざまなコミュニケーションの方法をとりながら仲間意識を高めながら、また自分たちが次のリーダーを育てる核になるんだというふうなことでの働きかけ、それからそういうことができる仕組みを十分に考えて構築してまいりたいというふうに思っています。
内川委員
実施済みの二つの研修会なんですけれども、定員60名に対してどのぐらいの参加者があったか、教えてください。
鈴木産業振興担当参事
これは37名でございました。
内川委員
前期が37名ということですか。これは日時を見ますと、8日、9日と平日なんですよね。これは時間は何時ぐらいからやっているんですか。
鈴木産業振興担当参事
平日の9時から5時までという日程でございます。
内川委員
平日の9時から5時、そうですか。参加しやすい時間帯なんですか、これは。
鈴木産業振興担当参事
これは区内の事業所さんに呼びかけて、その事業所さんでことし採用した新人を送り込むという仕立てになってございます。したがいまして、事業所さん単体では研修ができにくいので合同でやる研修会に出席をさせるというので、勤務扱いということで対応しているところが大半だというふうに、ですから、会社がきちっと絡んでいる研修会でございます。
内川委員
そうすると、次回、後期のほうはこれは土曜、日曜なんですよね。そこら辺はやっぱり参加しやすい日時をまた選んで土曜日、日曜日にされたんですか。
鈴木産業振興担当参事
前期を受けて、しばらく仕事をなさっています。そういったことで、単に座学ではなくて、この数カ月で自分たちがどうだったのかということを、先ほどの御質問ともちょっと重なるんですけども、仲間というふうなところで少し意識できるような雰囲気のつくり方というものをちょっと工夫したいなと思いまして、こういった日程にさせていただいたものです。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本件を終了いたしまして、進行いたします。
次に、6番、和解及び損害賠償額の決定についての報告を求めます。
齋木清掃事務所長
お手元の配付資料(資料7)によりまして和解及び損害賠償額の決定につきまして、御報告申し上げます。
なお、本件は、本定例会の第80号議案として総務委員会の審査案件になっておりますが、清掃車に係る事故ということで当委員会の報告事項とされております。この後の清掃業務に係る事故とあわせまして御迷惑を深くおわび申し上げます。
事故の概要ですが、発生が本年2月27日午後2時10分ごろでした。
発生場所は、練馬区向山一丁目3番先の目白通り路上です。
発生状況は、清掃車が目白通りを谷原方面に向かって走行中、相手方の軽自動車の前方に走行していた自動二輪車がバランスを崩して急停車したため、相手方の軽自動車が事故を回避するため急停車しました。同様に清掃車も急ブレーキをかけましたが、停止しきれず、清掃車の右前部が相手方の軽自動車の左後部に追突したものであります。
仮和解は10月10日に成立いたしました。
区の賠償責任でございますが、本件事故は、清掃車を運転していた職員の前方不注意と、当該職員が安全かつ十分な車間距離をとっていなかったことにより発生したものであり、区の賠償責任は免れないものと判断しております。
損害賠償額ですが、本件事故による相手方の損害額は、治療費、慰謝料、車両修理代、台車使用料で合計250万4,227円であります。相手方に過失はないということで、区の損害賠償額は損害額と同額でございます。なお、損害賠償金は保険会社から全額支払われる見込みです。
事故後の対応といたしまして、備考欄に記載してございますが、本人の安全運転に対する取り組み指導のほかに、当該運転手だけの問題とすることなく清掃車庫全体の問題ととらえまして、交通安全講習会を実施し、事故防止に取り組んでいるところでございます。
以上、御報告申し上げます。
委員長
本報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、7番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。
齋木清掃事務所長
お手元の資料(資料8)により専決処分に係る御報告を申し上げます。
本件は、9月9日午前10時15分ごろ、中野区中央一丁目30番14号付近で、区職員が不燃ごみの袋を清掃車に積み込もうとしたところ、袋の中から汚水が飛び散り、清掃車横を通過中の車両にその汚水がかかり、車両を汚損した事故でございます。
本件事故は、不燃ごみ収集中の職員が清掃車右後方の確認を十分に行われなかったことにより発生したものと考えております。こうしたことから、区は相手方がこうむった損害額全額について賠償の義務があるものと判断し、損害額である車両の洗車費用2,500円を支払うことで9月11日に示談が成立いたしました。
事故後の対応といたしまして、事故原因の究明と関係職員への注意を行うとともに、再発防止に向け、職員に収集作業手順の確認及び周囲の安全確認の徹底を図りました。
以上、御報告申し上げます。
委員長
本報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
こういうことってよく私も運転するのであるんですね、水たまりを踏んじゃって歩行者へ水をかけちゃったり。でも、そういうのって、そのときの対応次第で「ああ、いいですよ」とお互いに済むことが多くて、ここまで何かもめちゃったというのは、その職員の人のそのときの対応が悪かったとか、相手の方がちょっと何か問題のある方とか、そういうことはあるんですか。
齋木清掃事務所長
この車両が極めて高級車ということで、通り過ぎた後に戻ってきまして、そういうことでかけただろうと、こういうことで、その場でやはりそういうことが事実としてあったということで洗車費用の請求がありましたので、私どもの判断としましては全責任を負うべきだろうということで、2,500円の洗車料を払うということで示談が成立したところでございます。
岩永委員
先ほどの損害賠償の件でも、それから今回の専決処分についても、例えば前方不注意だとか、周りの確認をすることが不十分だとか、不可抗力というよりは注意がされていれば回避できた事故なのかなと、この報告を読む限りでは。そういう損害賠償とか専決処分とかというのが、どうも印象でいうとたびたびあるように思うんですけれども、それはどういう状況ですか。避けようがなくて起きてしまうというよりも、一定確認さえすれば避けられるものがふえているのかなという気がするんですけど、どうでしょうか。
齋木清掃事務所長
清掃事務所全体では事故ゼロ・防止ということで目標を掲げまして、業務の注意をするようにということを毎朝朝礼で確認しているところでございます。
それで、今回の車両の事故につきましては、やはり運転手が前方不注意と、それから当然車間距離をとらなきゃいけない、そういう状況が起きる。それで、ほかの車はきちんととまっているわけですから、とまれなかったということ。そういうことですから、そういう意味の不注意があったということであります。
それから、作業中の汚水をかけたということにつきましても、どうしても通行人のほうには目が行き届いてそういうことはまずほとんどないんですが、車両の場合は横を通過するスピードもありますからそこまでちょっと注意が回らなかった。ただし、これも同様に、舗道側だけじゃなくて、積み込み作業中には反対側の車線のほうにも注意を払うということを作業業務要領の中にはきちんと確認事項として入れてございますので、それができなかったということですからこういう事故につながったと。
それから、事故の件数みたいな話ということですが、私どもの直営車の車両はここ3年間ぐらいは大体年間2回ぐらい車両事故が起きていると。ただ、すべて私どもの責任が10・0の過失だけではないんですけども、年間2件ぐらいずつ推移をしてございます。
岩永委員
回収作業に従事しておられる方たちを見ていると、狭い道路のところにとめて、迷惑をかけないように回収をしていくために本当に一生懸命ですよね。走ってやっているという、そういう状況がたびたびあって本当に大変だなということをすごく感じるんです。だから、例えば、そういう不注意よりも、とにかく間に合わせなければいけない、一定期間の中にとにかく回収して処分するところに運んでいかなきゃいけないという、そういうせわしなさというのか忙しさというのか、そういうものとの関係で対応する人手のほうが十分なんだろうかとか、時間が十分確保されているんだろうかとか、そういう心配をするんですが、そのあたりとの関係はどうなんですか。
齋木清掃事務所長
仮にそういうことが常態化されているということであれば問題になるんだろうとは思います。ただ、現状では、そうした時間的なこと、1日に入れるごみの量を把握して作業計画を立ててございますので、そういうことはないというふうに思ってございます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
8番、ごみの分別区分の変更等についての報告を求めます。
齋木清掃事務所長
お手元に配付の「ごみの分別区分の変更等について」を御報告申し上げます。(資料9)
1分別区分の変更と2ペットボトルの分別回収、そして、3区民への周知の(1)区報・ホームページ等の部分は、5月7日の当委員会におきまして、10月から区内全域に拡大する取り組みとして御報告したところであります。つきましては、お目通しいただき、御確認いただければと思ってございます。
ここでは、説明会の開催状況をお知らせいたします。
平日と土曜日、昼間と夜間を組み合わせ、各地域センターと区役所を会場とした区主催のものを61回開催し、3,291名の参加を得ました。このほか、町会等の要請による説明会を16回行い、701名の参加がありました。
主な質疑・意見等ですが、最初に記載の「個々の品目に対する区分の確認や排出方法」を問うものが全体の7割近くを占めておりました。以下、分類した項目を読み上げて御紹介いたします。
ペットボトルの回収ネットの配置などについて。サーマルリサイクルの安全性について。排出ルールやマナーの指導について。プラスチックの回収目的や容器包装リサイクル法について。家庭ごみの有料化や手数料について。ごみ袋について。収集日・収集時間や戸別収集について。PRの徹底について。周知を徹底するための取残し措置について。拡大生産者責任や排出者責任を強化・徹底について。回収したプラスチックの資源化について。
なお、説明会に関するアンケートの集計結果ですが、「説明会を何で知りましたか」という問いに対し、チラシ、区報でが70%、次に町会の回覧板が18%で続いており、全体の約90%を占めています。
もう一つの問いの「内容を理解できましたか」に対しては、理解できたが53%、わからなかったが3%、何とも言えない・その他が44%でした。
最後に、取り組み開始後の状況につきまして改めてお知らせいたします。
分別区分の悪いものを取り残すという措置により御迷惑をおかけしておりますが、現場の巡回による協力の呼びかけに努めており、10月当初に比べ問い合わせ件数も半減した状況にあります。引き続き浸透するよう対応に努めたいと考えているところでございます。
以上、御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
佐野委員
実施後の状況――10月1日から、可燃ごみ、不燃ごみ、そしてリサイクルのペットボトルなんかを分けるということで、こういう60回にわたっての説明がありまして各地域センターや区でやりました。その実施後の1日から今までの間、まだ期間は短いですけども、どういうような状況でしょうか。回収の問題点は出ているんでしょうか、それともうまく事が運んでいるんでしょうか。
齋木清掃事務所長
やはり説明会にたくさん来ていただいたんですけども、まだまだ浸透が不十分ということで、当然分別がうまくできていない状況になっています。それで、これにつきましては、現場に出かけまして、張り紙をして、そういうふうに変わったということで取り残し措置を行っている状況でございます。当然それに対しましては10月当初600件以上の問い合わせがございました。それが半月たちまして半減したところでございます。引き続き取り残し措置をしながら、周知徹底に努めていますので、だんだん浸透しつつあるのかなというふうには考えているところでございます。
佐野委員
徐々にそれではこちらが意図するところを理解していただきながら回収はうまく運んでいるというふうに今理解されているということだと思いますけれども、問題はですね、60回いろいろおやりになっていただいて――前にも私はこれを2回ぐらい前の当委員会で質問をさせていただきました。やはり住民の人の声を聞くというのが一番大切なので60回やっていただいたんですけども、その中で、いろいろ私も地域のほうに行ってみたんですけど、私が懸念した声は結構多くございました。
それで、今、実際見てみますと、特にマンション関係がやっぱり理解を――別々のマンションの中にお入りになっていますから、全体の管理人がそれを処理している場合が多いらしいんですけども、よく見るとマンションの中に張り紙があります。「分別をちゃんとしてくださいよ」と確かに出ています。だけど、実態としては、マンションの全体じゃありませんけど、私が聞いた管理人さんの何人かについてはやっぱりうまくいっていないんだと。個々の住民の人たちに個別にいろいろ説明はしたり、説明会に出たりしてその内容を言っているんだけれども、実際にはうまくいっていないと自分は考えていると。どうやったら一体理解をしてもらえるんだろうかということでお悩みになっている管理人さんもいらっしゃるみたいなんですよ。今おっしゃったように、今後取り残しの措置をやっていかなきゃいけないと言っているわけですから、やはり具体的にどうやっていくかというプランをしっかり練っていかないと、そういうところを取り残すわけにいかないんじゃないかと、私が説明会に出た中でもこういうことは非常に強かったんですね。特にプラスチックのものについては、「容器を洗ってください、そしてラベルをとってください」という区側の話があったんですが、清掃事務所のほうから。ところが、実態、その声として、「そんなことできませんよ、とてもじゃないけど、うんと汚れているものを自分たちで水洗いをして出せない。それから、さらにラベルまではがしてなんて、とても作業的にできません。それは何とかできませんか」という声があったわけですね。そうしたらば、何と答えたかと言いますと、区側のほうは「それをつぶして、それでは可燃ごみのほうに入れちゃうからいいですよ」と言い方をしたわけですよ。私はそれを見て驚いたわけですよ。要するに、分別をするということについてお願いをしておきながら、「それはできませんから」と言うので、安易に「じゃあ可燃ごみのほうにやりますからいいですよ」というような言い方をされたのは私が実際耳で聞きましたから、それは鍋横地域センターでしたけども、そのときに出た声に対してそういう答えを出したことについて、私は行政は一体どういうふうに考えているんだろうかと思ったことがあるんですが、やはり実態としてマンションの人たちなんかは洗ったりラベルをはがしたりして出していないのが私は現状じゃないかと思うんですけども、今、徐々によくなっていると言うんですが、その辺の実態というのは把握をなさっているんでしょうか。
齋木清掃事務所長
集積所、大きなマンションの集積所も含めまして、その辺の実態のところは私どもも問い合わせが来たり、それから当然現場を見ていますので、そういったことは把握してございます。それから、説明会にも管理人の方は多くの方が見えていただきまして、それで、そういった方々の要望、例えば表示板をつくってほしいとか、そういうことに対応してきてございます。まだそれは当然完全ではないんですが、なかなか一遍にはできませんので、そうした成功事例をもとに徐々に中野区内を浸透していきたいなと、このように考えているところでございます。
それから、説明会における個々の説明につきましては、ちょっとそういう対応をしていたとしたら大変申しわけなかったなと思うんですが、ただ、その前提としまして、「そこまでやらなきゃいけないのか」、「それはどういう状況なんですか」というやりとりの中で、やっぱり相当洗剤を使わなきゃ落とせない。そうなりますと、水と洗剤、そして別のエネルギーを使いますねということですから、その場合はとてもそこまでは強制はできないでしょうと。その場合は、やはりプラスチック製品が燃やすごみに変更したということですから燃やすごみのほうへ入れてください。こういう丁寧な説明をしたんではないかと思うんですが、今のお話ですとそこまでは行っていなかったようなので、ちょっと誤解を招いたとしたら今後反省したいなと、このように思ってございます。
佐野委員
言葉のニュアンスですから確かに難しい点はあったかもしれませんが、そこに出席した大半の管理人さんたちはその難しさが理解できていないということを言っていました。
それから、今おっしゃった中で、私が言いたいのは、要するに、取り残しをこれからなくなるように行っていくというんですけど、具体的にどうするんですか。
齋木清掃事務所長
今回、分別区分の変更に伴いまして、不燃ごみが一部燃やすごみになって、そして容器包装プラスチックを資源として回収すると、すると、残るこれまでの不燃ごみというのは、陶器、ガラス、金属ごみだけになるわけですね。そうなりますと、そうしたものは廃棄される頻度というか、量が極めて少なくなる。これはどこの地域を確認しても同じなんですが、そういったことで毎週1回収集していたものを2週間に1回に変えると、こういうことだったんです。ところが、それが浸透していないものですから、当然毎週同じ曜日に出てきたと。それにつきまして、「今回、収集日が変わりました。次週ですよ」という張り紙を全体に出てきた7割近くを張って残しているわけです。ですから、それの浸透にやはり1カ月ぐらいかかるだろうと、こういうことでございますので、今、そういう対応をしているということであります。
佐野委員
いや、それを対応しているのはいいんですけど、具体的に取り残しを防ぐためには、今そういう対応をしているとおっしゃるけども、今言ったマンションやなんかの管理人さんに対してもう一回、例えば何回かのこれを実施しますとか説明をやりますとか、こういう現状になりました。1日から1カ月の間では今まだこういう問題点が残っていますとか、そういったものを周知して、具体的にじゃあどういうふうにするか、まだなお問題点があって何があるのか、そういった分析をして、具体的にどういうプランをお持ちですかというふうに私は今お尋ねしているんです。
齋木清掃事務所長
そういう困っている状況ということはこれまでも清掃事務所のほうには問い合わせがあっているわけです。それで、今回、さらに分別区分の変更があって、そういう状況になったということであれば当然こちらのほうに問い合わせが来ているはずですし、それから、現場を毎日回っている職員がそういった状況を把握しています。それについては、そういう指導班のほうに、そういう乱れた集積所というんですか、そういったものについては事務所の指導班に上げるようにしてございますので、それをもとに現場に行って管理人さんと話したりオーナーと話したりして、じゃあ今後どうしましょうかと。それで、すべてが同じような対応ではならないと思いますので、その話し合いの中でどうしたらいいのか。それで、これまでも集積所の乱れたところを直すのにこれだというような決め手があるわけじゃないですから、やはり一つひとつの積み重ねで直していくしかないのかなと、そういう努力を続けたい、こういうことでございます。
佐野委員
もうこれ以上言ってもどうも平行線みたいなので。それは努力をしていきたいのはわかるんですよ。努力はどういう形であらわすんですかということを私はお尋ねしている。努力するのは当たり前なんですよ。それで、私が言いたいのは、今のお話を聞いていると、徐々によくなっています。もっと極端に言いますと、ですから、このよくなっている方向があるんだから、今のところは別にその問題についてどういう手を具体的に打たなくても大丈夫なんですよというふうなことで聞こえちゃうわけですよ。私はそうじゃないんじゃないですかということを言っているわけですね。これはそれぞれの考え方が違うわけですからいたし方ありません。だけど、実態として、少なくとも洗ってペットボトルを出している、それからラベルをはがしているというのは、私はなかなか難しい点があるのではないかなと自分なりに考えているわけです。具体的にそういうふうに出されているということで、よくなっているというのであればそれはそれなりにいいんですけども、実態としてそういうふうなことをして出していないところがあるという事実を認識しているのかどうかということで、それをもし認識しているのであればそれに対する対応策を考えるべきじゃないかというふうに言っているんです。
もうこれ以上話しても同じですから、橋本参事に今お話したようなお話――ちょっと待ってください、参事。
それで、逆にちょっと切りかえてお尋ねしたいんですけど、私はやっぱり区民の声をできるだけ現場は聞いてほしいということを前々回の委員会か、その前の委員会かに申し上げて、ちょうど回数がそのときに12回ぐらいあと残っていますとおっしゃっていました。ぜひ12回のうち1回でも出てくださいと。参事はそれまで出ていませんとおっしゃったので、「ぜひ出てください」ということを私は言って、参事は「それでは時間があれば出てみます」ということをおっしゃったんですけども、出られたことに対する感想とか、そのときに現場の声が出たのかどうか、ちょっとお尋ねしたいと思います。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
なかなか平日は説明会に参加できませんでしたので、土曜、日曜などにつきまして参加をさせていただきました。
それで、やはりプラスチック製の容器包装は洗って資源として出してください、これが一つありますね。ペットボトルについては簡単に洗っていいですよと、それでラベルははがして、これはペットボトルとして出してください。そこの部分の区分が十分理解されていないなという感じがしました。すべてきちんと洗ってそれを資源で出すんですよと、それはそれでよろしいんですけれども、プラスチック製の容器包装はさまざまなものがこの中に入っています。肉だとかオリーブ油だとか、そういったものが入っています。そういったものは洗うことによって、ただいま事務所長も説明しましたけれども、洗剤を使ったり水を大量に使う、これは省エネに反するじゃないか。だから、一定程度洗って汚れが落ちるものについては、これはプラスチックの容器包装で出してください。そうでないものは、これはやむを得ずサーマルリサイクルで可燃ごみで出してください。そことペットボトルをごっちゃにして理解をされている皆さんもおいでになりました。それで、これはやりとりの中ではなかなか理解の解消ができないということで、パワーポイントを使って説明をさせていただいて、その限りでのやりとりをしました。その後、一応説明会を閉じた後、この机で申し上げますと三つぐらいならべまして、現物をここに陳列をして、そして清掃事務所の職員が受け答えをそこでする、個別の質問にもお答えする。それで、例示としてこの品物を出してというような形でもって、そうした取り組みを今回説明会の中でやっていたので、それは一定程度御理解をいただけたのかなと。
ただ、これがこれでおしまいという話では私たちは思っておりません。特に佐野委員が言われた部分、私たちもこれからの重点PR、これまでも指導・啓発あるいはそうしたPRは積極的に行ってまいりましたけれども、ポイントというんですか、対象を絞り込んだ啓発活動が必要かなと。チラシの戸別配付あるいはポスターの掲示、区報への掲載、これは言ってみれば通り一遍のPRかなと。それで、それとはまた別に相手を絞り込んだ、そこで集合住宅対策ということに対して非常に重点的に取り組もうかなというふうには思っております。とりわけ若年層が居住されているような集合住宅、これは管理人さんの御協力をいただくということもありますし、管理人さんに御理解をまずしていただかなければいけないという、それから、そこに入居される方に指導班の充実を図りながら、場合によったら個々に訪ねていって指導する、そういったことも念頭に置きながら指導啓発活動は重点的に集合住宅にちょっと目を向けていきたいなと、このように考えてございます。
佐野委員
3時を過ぎて申しわけない。もうこれで最後にします。
今言ったことは非常に大切だと思うので、ぜひそれを実施してもらいたい。それで少しでもみんなに理解してもらいたい。私もあんまり興味はなかったんですけど、それに出て非常に興味が出ました。それで、自分でベンディングマシンで買ったソフトドリンクについては必ず洗ってラベルをはがして、家内に出すようにということで渡しています。そういったことはやっぱり一つひとつ大切と思うので、ぜひそういう啓蒙活動を続けていっていただきたいと思います。3時を過ぎまして申しわけありません。
近藤委員
今のことでちょっと確認したいんですけれど、私もこのごみが何だかわからなくて、清掃車をつかまえて「これはどっちですか」と言ったときに、「わからなかったら全部燃えるごみですよ」と言われたんですね。きっと洗ったりするのが手間がかかるからそう言ってくださったんだと思うんですよ。だけど、基本として本当は洗ったほうがいい、洗ってでも出したほうがいいのか、どっちがいいのかというのが今ちょっと区民の中でもわからない。自分が手間がかかるのは嫌だけど、それを頑張ってもやったほうがいいのか、そんなに頑張るならやらなくてもいいのか、そこのところが今はっきりわからない状態でいるんですけど、区の方向としてはやれるものなら頑張って洗ってもらいたいのか、サーマルリサイクルをやっていくほうに力を入れてもらいたいのか、そこのところがちょっとわからないので、本当はどっちなんでしょうか。
齋木清掃事務所長
まず、中野区が容器包装リサイクル法に基づきまして容器包装プラスチックを資源として回収する事業を始めたと、こういうことですから、それにぜひ資源として出してください、こういうお願いです。それで、つきましては、資源として出しますので、きれいなものでないと資源にならないのですと。したがいまして、水洗いで落ちるぐらいならばぜひ出してほしいと、これが基本でございます。
それで、今、副委員長がおっしゃったような、現場の対応が大変まずいということを確認できましたので、また改めまして職員には朝礼を通じて、それから班の会議を通じて徹底したいと思っております。
それからもう一つ、サーマルリサイクルというのはこれとは別の話なんですね。サーマルリサイクルというのは、これまで不燃ごみで出していたゴムや革、プラスチック製品を燃やすごみに区分変更すると、こういう実態でございます。それで、先ほど言いましたのは、容器包装プラスチックを資源として回収する事業。ですから、この辺のところでまぜてしまいますとちょっとまずいので、その辺も職員に再度徹底したいと。
それから、またそういったことをさまざまな媒体を通じて区民の皆さんには知っていただくようにPRをしたいと思っております。
近藤委員
職員の方はそんな悪い言い方をしたんじゃなくて親切だったんだと思うんですよ。区民にとって親切で、そんな手間がかかるなら燃やしちゃったほうがいいという言い方で優しく言ってくださったんだと思うんですね。だから、厳しく指導ということじゃなくて、やっぱりどこかの時点でわかりやすく区民に説明がないと、本当にべたべたしたものを思いっ切り洗わなくてもいいけれど、方向としては洗っても分けたほうがいいんだよというところを一本化するというか、みんなが認識してやっていくように進めたほうがいいんじゃないかと思いますけれど、いかがですか。
齋木清掃事務所長
わかりやすく分別できれば一番いいのかなと思っています。そのためにはPRの方法も考えなきゃいけないですし、それをきちんとどういうふうに伝えられるか、こういうことについて工夫をしたいと、このように考えてございます。
つぼい委員
私なんかは比較的若年層向けのマンションに住んでいるかと思うんですが、毎日毎日「ごみがちゃんと仕分けされていません」ということでエレベーターの前に出されている方というのが本当に多いんですね。それで、お掃除されているおばさんも「もう嫌になっちゃう」と毎日言っているんですね。それで、ごみを捨てる場所で本当に丁寧に、ペットボトルに関してもキャップとそれからラベルをはがすのとペットボトルと三つにごみ箱に分けて置いてくださったりだとか、事細かく書いてくださっているんですけれども、それでもできていない若い人たちというのが多いんです。
それで、私も前回定例会で質問をさせていただいたかとは思うんですけれども、私もよく利用させていただいているんですが、全戸配付されたごみ分別のルールの表みたいな、配付された保存版の裏側に、これは陶器・ガラス・金属であるとか、事細かく書いた表示があるんですが、今後それをもう少しさらに細かく分類されたものというものを冊子にするだとか表紙にするだとか、たくさん分けて出してもらうことで、こういった説明会などに配付をすることで再度確認という部分でも理解しやすいかと思うんですが、そういったものを今後つくっていく御予定なんかはあるんでしょうか。
齋木清掃事務所長
今回説明会とか、それから問い合わせ等でそういったPRの方法ということも含めまして、今回の説明会の主な分類の項目の中にもPRについてという項目を出しておきました。そういうことでたくさんいただいていますので、当然今後つくるときにはその辺の意見というか、要望といいますか、そういったものを踏まえましてわかりやすいものをつくるなど工夫したいと、このように思っております。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、その他ですが、その他の案件をお持ちの方、いらっしゃいますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
続きまして、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元の資料(資料10)に記載された事項について、引き続き閉会中も継続審査を要するものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に、議題のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、それでは、次回の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時17分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時20分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回委員会は11月17日(月曜日)午前10時から当委員会室において開会したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の区民委員会を散会いたします。
(午後3時20分)