中野区議会子ども文教委員会〔令和7年9月1日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 令和7年9月1日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後8時30分
○出席委員(8名)
白井 ひでふみ委員長
武井 まさき副委員長
木村 広一委員
広川 まさのり委員
間 ひとみ委員
小宮山 たかし委員
石坂 わたる委員
森 たかゆき委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 田代 雅規
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 石崎 公一
子ども家庭支援担当部長、子ども・若者支援センター所長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 森 克久
子ども教育部参事(子ども・若者支援センター児童福祉課長事務取扱、児童相談所長事務取扱、児童相談所児童福祉課長事務取扱) 古川 康司
子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長 神谷 万美
子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 小飼 保実
子ども教育部保育園・幼稚園課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 林 健
子ども教育部保育施設利用調整担当課長、子ども教育部幼児施設整備担当課長、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長 高津 麻子
子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 原 太洋
子ども教育部子育て支援課長 藤嶋 正彦
子ども教育部育成活動推進課長 鈴木 康平
子ども教育部子ども・若者相談課長 久島 知子
児童相談所副所長 菅野 英司
児童相談所一時保護所長 関田 勇介
教育委員会事務局学校地域連携担当課長 保積 武範
教育委員会事務局指導室長 井元 章二
教育委員会事務局学務課長 佐藤 貴之
○事務局職員
書記 森園 悠
書記 竹中 雅人
○委員長署名
審査日程
○議題
学校教育の充実について
学校と地域の連携について
知的資産について
子どもの育成及び若者支援について
○所管事項の報告
1 中野区立図書館の運営について(子ども・教育政策課)
2 子ども相談室の移転について(子ども政策担当)
3 中高生年代の居場所づくりについて(子ども政策担当、育成活動推進課)
4 プレーパーク事業の展開について(子ども政策担当)
5 第七中学校代替校舎への移転に伴うバス通学費の補助について(学校地域連携担当、子ども教育施設課)
6 野方保育園の建替整備について(幼児施設整備担当)
7 今後の区立幼稚園のあり方について(案)(幼児施設整備担当)
8 桃園第二小学校新校舎等整備について(子ども教育施設課)
9 北原小学校新校舎等整備について(子ども教育施設課)
10 西中野児童館の委託に伴う運営事業者の募集について(育成活動推進課)
11 沼袋地域における子育てひろば運営事業者の募集について(育成活動推進課)
12 東京都認証学童クラブ事業への対応について(育成活動推進課)
13 朝の子どもの居場所づくりについて(育成活動推進課、学務課)
14 子育て短期支援事業の拡充について(子ども・若者相談課)
15 令和8年度以降の区立園・学校の入園式・入学式の日程変更について(指導室)
17 教育管理職の異動について(指導室)
18 その他
(1)2026年中野区二十歳のつどいの実施について(育成活動推進課)
(2)「海での体験事業」の一部中止について(学務課)
○地方都市行政視察について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査方法、進め方について御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時01分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、所管事項の報告の2番、3番、そして6番は関連する報告ですので一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査は一応5時を目途に進めますが、難しいと思っております。3時頃に一旦休憩を取り、その後、また皆さんに御協議をいただきたいと思っておりますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
学校教育の充実について、学校と地域の連携について、知的資産について、子どもの育成及び若者支援についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、中野区立図書館の運営についての報告を求めます。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、中野区立図書館の運営につきまして、資料に基づきまして御報告申し上げます。(資料2)
中野区立図書館につきましては、令和8年度からの指定管理者を選定するため、条例に基づき手続を進めているところでございます。新たに事業展開を予定する事項につきまして報告いたします。
まず、初めに1番目、中央図書館分室の開館日の拡大でございます。分室3館につきまして、さらなる利便性の向上を図るため開館日を拡大し、中央図書館と同様にいたします。現行、月・水・金曜日を休館日としておりますが、拡大後は毎日開館を予定してございます。令和6年度末時点の蔵書冊数、個人登録人員につきましてはお読み取りいただければと思います。
続いて、2番、(仮称)図書館サービス評価会の開催でございます。区民による評価を踏まえた図書館運営を進めるため、(仮称)図書館サービス評価会を開催いたします。委員は学識経験者を含めた10から15人程度といたしまして、別途、子どもの意見も聴取する予定でございます。
裏面を御覧ください。3、一時預かり事業の拡大でございます。区民のニーズに応じた運営を進めるため、中野東図書館で実施中の子どもの一時預かり事業を、中央図書館においても実施を予定してございます。対象は6か月から未就学児までのお子さんでございます。
4、今後の予定です。第3回定例会におきまして開館日の拡大について議案の提出を予定しております。また、第4回定例会におきまして、指定管理者指定の議案の提出を予定しているところです。令和8年度より、現在選考手続を進めております指定管理者による業務を開始していく予定でございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。この図書館の運営についてというところで、地域開放型学校図書館の部分を、これまで週4日開館していたところを毎日にするというところで、この前の令和5年10月11日の報告の際にも開館日を増やしてほしいというお声があったということは書いてはあるんですけれども、一方で、ここにあるのは、ライブラリーの学校図書館部分の利用は、長期休業を除く土日には1日三、四人とそれほど多くはないですとか、こういったことも併せて書いてあります。という中で、4日というところを急に毎日というふうに大幅に増やすという結論に至った経緯について御説明ください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
分室の開館の日数につきましては、委員御指摘のように、令和5年にまとめました図書館の配置の考え方の中で、今ここに書かれている10館において1キロ圏内に図書館をバランスよく配置するというようなことを示させていただいております。そうした中でいうと、分室もほかの館と同様に、規模は小さくても扱っていくべきだろうという考えから、分室についても他館と同様の毎日開館を目指していくというふうに進めたものでございます。
間委員
こちらも他の図書館と同様にというお話でしたけれども、この10月の資料のほうの半径1キロ圏内の配置の図のほうを見ますと、この分室のところを充実させた中でカバーできる範囲というのは、とはいえ非常に限られた範囲かなというふうに思います。むしろこの円が重なってより充実する地域が増えるということはあるとは思います。これ自体はいいことなのかもしれないですけれども、そもそもここの部分を充実させていくより先に、この空白地帯になっている東中野ですとか上鷺宮エリアといったところの充実ということを先にやらなきゃいけないというふうに思っています。斉藤ゆり議員の質問の中でも、せめてブックポストを設置してほしいということを質問させていただいて、検討をするという旨の御答弁を頂いていると思うんですけれども、そういったことも併せて御検討をいただいているのか答弁をお願いします。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今回御報告いたしましたのは、来年度以降、指定管理者の更新がある中で大きく開館日を増やすといった意味で御報告をさせていただいておりますけれども、当然この指定期間の間の中で、空白地点でのサービスポイントの配置等につきましてもしっかりと進めていくというようなことも含めて事業のほうの検討は進めているところでございます。
間委員
ブックポスト、サービスポイントというのは最低限の部分かなと思います。やはり特に東中野も含めて図書館が半径1キロ圏内にないところがまだあるというところでは、今後もカバーはどうしていけるのかというところは考えていかなければならないという点は要望をしておきます。
特に分室の部分では、乳幼児親子の利用が比較的多いような印象があるんですけれども、実際はどういう方の御利用が多いんでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
乳幼児連れの保護者の方もいらっしゃいますけれども、実際には児童の利用が中心になっているというふうに思ってございます。
間委員
児童の利用が多いとなると、ちょっと先ほどの御答弁のところと一致しない部分もあるのかなと、その地域の区民と広く捉えたときに、区民の方で行き届いていない人たちに届くというところとちょっとずれがあるのかなというふうに思います。という中で、タイミングとして、もちろん指定管理者の選定というところがあるというのは一つ大きなきっかけなのかもしれないんですけれども、何か急に毎日とするとやはりそれだけ指定管理料も増えるというところですし、ちょっとここの開館日数の在り方に関しては、そのままそうなんですねというふうには言えない部分もあるかなと思います。
あと、裏面の3番、一時預かり事業の拡充のところなんですけれども、こちらは今中野東図書館のほうで実施をしている、自主的に事業所さんがやってくださっているものだと思います。月に1回ぐらい、4時間ぐらいある中で1時間限定で預かっていただけるという事業だと思います。それ自体は、別にそのサービスがあること自体はいいなと思いますし、事業所さんの努力の中でやっていただくというのはいいことだと思うんですけれども、ここに御報告いただいているということは、区としてこの事業をやっていくという判断をされるということなんだと思うんですね。区としてお金を払ってまで1時間見るというところをやっていくのか。それなりの事業規模なのかなとも思うんですけれども、お金の部分はどこまで聞いていいのか分からないんですが、どういう実績を見てこれを区としてやろうと思っているのか、ちょっとその辺を教えてください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
まず、1点目の開館日の拡充に当たっての部分ですけれども、今現在は確かにお子さんの利用が中心にはなっているところでございますけれども、限られた日数であるからこそ、一般の方にとってはなかなか利用しにくいといった面もあるかというふうに感じています。規模は小さいですが、サービスポイント的な利用ですとか一般図書の貸出しに関する事業というのもこの中で実施することはできていますので、そういったことも含めて、今後利用の拡充といったこともこちらのほうで工夫してまいりたいというふうに考えた上での事業実施というふうに御理解いただければというふうに思います。
また、2番目の一時預かり事業の拡大の部分ですが、中野東図書館では事業者の提案により事業を実施しているところです。これにつきまして、できる限りその中で利用者の方に利便性の向上や利用しやすいような形での運営というのを目指しているところで、今回中央図書館においても実施を促していきたいということで、区としても実際の仕様の中でこうした事業を実施するといったことについて定めていきたいというふうに考えてございます。
間委員
どのぐらいの利用実績があって、どんなお声があるのかというところも教えてください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
1日大体10コマ程度用意をしながら準備をさせていただいておりますけれども、半分強ぐらいの利用があるということと、やはり利用された方につきましては、安心して子どもを預けて、短期間ではありますけれども、御自身の図書館の中での過ごし方というのが充実できたということではお声を頂いているところでございます。
間委員
そうすると図書館で過ごす、レスパイトとかというところよりも、子どもを育てている中でも図書というところで一個人として本を楽しむ時間というのを担保するために、この事業を利用者の多い中央図書館においても実施をされるというところをやっていきたいということでよろしいですか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
委員のおっしゃるとおりでございます。
広川委員
この分室のところなんですけれども、これまで月・水・金と休みであったりとかして、近隣の方からはいつ開いているのかよく分からないねというような声も聞かれているところで、これが毎日開館になるというところは、また利便性という点では変わってくるのかなと思うんですけれども、一点利用状況みたいなものを見たときに、みなみの分室、美鳩分室、中野第一分室のところで、美鳩分室がかなり個人登録人員が多いのかなという、蔵書数はそんなに変わらないのにここだけ登録者数が多いのは何かこういう特色みたいなのがあるんでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
特に美鳩分室に限っての特色というのが大きくあるわけではないんですけれども、例えば学校との連携の部分ですとか、そういったソフト面において、学校側で子どもの利用を促したりというようなところがこういった数字に反映をされているのではないかなというふうに推察しております。
広川委員
その辺りよく分析していただいて、今後の在り方についても考えていってもらえたらと思います。
今日からですかね、中野第一小学校の前にブックポストが設置をされまして、これも近所の方からは大変喜ばれている、そういう声を聞いておりますが、これは美鳩分室、みなみの分室のほうでは設置は考えられているのでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今年度予算につきましては、中野第一小学校のブックポストのみを計上しているところでございますけれども、他の分室におきましてもできる限りブックポストの設置というのを予定していきたいというふうに考えております。
広川委員
ぜひこの分室に限らず、ブックポストをいろんなところに設置していってもらいたいと思います。要望です。
小宮山委員
私も分室のこの三つについてですけれども、今回出していただいたデータの中には利用者数が載っていないので、できればそういったものも載せていただきたかったなと思います。恐らくこの三つの分室の利用者数が極端に少なかったのかなと思っています。本来であれば、ここまで少ないと、極端に少ないと、廃止なり縮小なりを考えるべきところを今回拡充をするということで、何でそんなことをするのかよく理解できないんですが、じぁ逆に一体今後どうなればここを縮小なり廃止なりを考える目安にしたいと思うのかというところも明らかにしていただきたいと思うんですが、その廃止や縮小を今後もし検討するとしたら、どういった状況になればそれを検討していくというのか教えてください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
現段階ではこの10館において中野区のおおむねの面積をカバーをしているという考えですので、廃止をどのような形でしていくのかという考えはございませんけれども、仮に例えば人口がとても少なくなって1キロ範囲に置く必要はないのではないかとか、図書館の数が人口や貸出しの割合に対して少し過剰なのではないかというような状況が仮に生まれたとすると、きちっとそこについては費用対効果の中で考えていかなければならないというふうには思っております。
小宮山委員
例えばみなみの分室は登録者数が373人、登録者数で373人ですけど、実際利用している人は100人いるかいないかなんじゃないのかなと、これは推測ですけども。非常に373人全員が毎週、毎月使っているということはないだろうなと思うんですよ。だったらその100人かどうか分からないですけど、その少ない人数のためにサービスを提供し続ける意味がどれだけあるのかなというのはやっぱり疑問に思うわけです。例えば上鷺宮区民活動センターに行ってみますと、区民が自主的に、区民がつくったのか、区民活動センター運営委員会がつくったのか分かりませんけど、図書コーナーというのがありまして、何千冊か、多分3,000冊ぐらいはあると思うんですよ、パッと見。3,000冊ぐらいの蔵書を置かれた図書コーナーというのが区民活動センターによって自主運営されております。それはどうやって本を買っているのか私もよく分かりませんけど、恐らく人件費とかはかかっていないはずで、図書館だけの人件費というのはかかっていないはずで、恐らくその区民活動センターの日常運営の中でいろんなことが賄われているんだと思います。そういった形に、これは場所が学校にあって区民活動センターとはちょっと訳が違いますけれども、運営の形も今後見直していくことも考えていただきたい。恐らくこれ、今現在ここにスタッフが1人から3人ぐらい常駐しているんじゃないのかなと思います。ちょっと過剰なスペックだと思いますので、将来的には見直しをしていっていただきたいと思いますが、何かあれば御答弁お願いします。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
こちらの3分室につきましては、スペースの問題もあって蔵書冊数も限られているというのは確かなんですけれども、この短い期間の開館日であって、登録者もさほど多くない中でも、回転、貸出しといったものについては、それなりにほかの地域館と、同等とは言いませんけれども、割合としてはかなり高い貸出率で運用はされておりますので、そういった意味ではここにある中で地域の方に利用がされている図書館であるというふうには認識しておりますので、そういった状況が変わっていくようなことがありましたら、もちろんその事業の見直しですとかそういったことはほかの事業と同様に考えていかなければならないというふうに考えてございます。
石坂委員
何点か伺いますけども、まず1点目の分室の開館日の拡大のところですけども、こちらは個人登録人員が参考で出ていますけども、これって、要はその図書館でカードを作ったという意味だと思うんですよね。例えば、中央図書館で作った人がみなみのライブリーを使うとかということもあると思うんですけど、その辺というのは、そもそもこの個人登録人数ということで利用者数を計るのはあまり適切ではないのかなと思うところでもあります。その上で、実際の1日当たりの利用者数あるいは1週間当たりでもいいですけども、そういったところなどは把握はされているんでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
利用の実態につきましては、実際に貸出しがどの程度されているのかといったことや、あと来館がどの程度あるのかといったことについては把握してございます。
石坂委員
そうした来館者数ですとか、あるいは貸出冊数あるいはレファレンスの利用件数でもいいですけども、そうしたものをやはりつけていただかないと、この個人登録人員で利用が十分にあるかどうか、これを参考にして判断してくださいと言われてしまうと困ってしまうところなので、そもそもこの報告の数字の出し方がどうなのかなと思って、その辺はいかがお考えでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
この数字については、図書館の基本的な部分の数字ということで載せさせていただいておりますけれども、確かにこういった利用がどうされているのかといったことについても、この表の中に含めてお出ししたほうが分かりやすかったのではないかなというふうには感じております。
石坂委員
あえて資料要求まではしませんけども、やはり判断する上の報告として、しっかりと判断できるものを出していただきたいなと思うところですので、今後気をつけていただけたらと思います。
あと、裏面のほうの、3の一時預かり事業の拡大のところですけども、こちらについて、既存の中野東図書館では実際に職員が何人いて定員が何人なのか、1日当たりですね、1時間ずつということでありますけども。今回、中央図書館においてはどうなるのか教えてください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今、中野東図書館につきましては1日10コマ分を用意しています。1コマ60分ということで事業を予定しておりまして、中央図書館につきましてもおおむね同様の運用ができないかということで検討をしているところでございます。
石坂委員
利用者数などを勘案したときに、同じ程度であろうという見込みがあってやられているということでよいのか教えてください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
現在、中野東図書館での利用が、このコマの中の半分を少し超えるぐらいの利用になってございます。実際に利用される時間帯ですとか、そういったこともあるとすると、半分強のギチギチのコマを用意するというよりは10コマ程度用意しながら、皆さんの利便に合わせた利用を促すといった意味でも同様の形がよろしいのではないかなというふうに現在では考えているところでございます。
石坂委員
ありがとうございます。
それから、この一時預かり事業ですけれども、障害のあるお子さんの利用というのが現状のものであるのかどうかとか、今後始めていく中で利用が可能なのかどうか等々あれば教えてください。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
特別な配慮を要するお子さんをお預かりしている実績があるというふうには私ども聞いていないところではございますが、ただ、そういったお子さんについても合理的配慮というのはさしあげる必要があるかと思いますので、一つひとつの事例を積み重ねながらどういったことで対応できるのかというのはしっかり考えていきたいというふうに思ってございます。
石坂委員
特に障害のあるお子さんを抱えている親御さんですと、やはりなかなか子どもを連れていくことをためらってしまってそもそも諦めている方も多いと思いますので、やはりその辺は実際に利用が可能である状態にしていただくのは前提として当然ありつつ、実際に受入れ可能だということも何らかによって伝えていくことが必要だと考えますけど、いかがお考えでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
子どもを預かるサービスの実態というのを把握しながら、必要な体制について整えていきたいというふうに考えてございます。
石坂委員
さっきの1番のほうに戻ってしまうんですけども、1番のほうで、先ほど他の委員の質問の中でも、開館日数が少ないから利用者数が少ないという話がありました。こちらの開館日を増やしていけば利用者数、来館者数ですとか貸出冊数も増えていくんじゃないかという想像はあると思うんですけども、この辺り実際にどの程度増えていくだろうという見込みがあるのか。あるいは、ないにしてもその辺の増え具合ってしっかりと見ていく。その上で伸び悩みがあるようであればほかの方法で、せっかく開けているのであれば伸ばしていくということが必要になると思うんですが、その辺っていかがお考えでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
具体的な数字目標というのを掲げているというところではないんですけれども、やはり今お子さんの利用がとてもされている、その状態自体は別にいいことなんですけれども、ただ分室として一つの図書館として扱っておりますので、毎日開館することでもう少し認知度を広めていって、一般の方にも利用がしやすいというような部分の工夫についても検討してまいりたいと考えてございます。
石坂委員
実際にそれで増えればいいですし、増えないなら増えない状態を考えたときに、どうすれば増えるのかもしっかりと考えていっていただけたらと思います。
それから、最後に2点目の(仮称)図書館サービス評価会の開催ですけども、こちら学識経験者を含めた10から15人程度という形で書いてあるので、それ以外にも公募区民とか様々な専門性のある方、実際に利用されている方、団体等々が関わると思うんですけども、これはこうしたものを進めていく際に、特に地域の図書館という点に関しては、近隣の幼稚園、保育園なんかもありますし、あるいは実際にその学校、設置している学校の教員もいると思いますけども、その辺り、実際に子どもの意見も聞くというのはありますけども、そうした教育とか保育とかに関わる立場の人についてもやはり視点として必要だと思いますので、その辺っていかがお考えでしょうか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
こちらの人選の種類というんですかね、そういったことにつきましても、図書館自体は本当に広く区民の方に利用されるサービスではございますので、年齢構成ですとか、あるいは障害のある、なしといったことですとか、今お話しいただいた教育活動に係る部分なんかも広範にカバーできるような形での構成というのを考えていきたいというふうに思ってございます。
木村委員
今回の分室のサービスがより拡充されるという意味では、この分室の在り方が好評というか、評価されているというふうに捉えられるかと思います。私も中野第一分室をよく使っていますので個人的にはうれしいんですけども、本来は中野本郷小学校が近いので、前、中野本郷小学校はもともと地域開放型の学校図書館の一つでもあったので、そういった個人的なこともあるんですが、そもそもこの分室というのは地域開放型学校図書館からスタートしていたところがあると思うんですけども、そういった意味では、あのときは非常に迷走して、方向転換されたということなんですけども、そもそもこの方向転換された理由というのをもう一度整理した上で教えていただけますか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
学校についているこういった分室の在り方につきまして、一定広めていくというような考え方が以前計画されていたというように承知しておりますけれども、実際に図書館運営という形で考えたときに、面積的なカバーをこの10館でやっていけるといったところや、あるいは学校施設のスペースを利用するといったことに関して、学校の本来の教育活動に必要なスペースをきちっと確保するというのが本来であるといった部分の全体の調整の中で、この3館までとする、この3館を含めた10館で中野区の図書館といったことを配置していくというふうに定められたと認識しております。
木村委員
そもそも地域開放型学校図書館というのは、スタートする段階では平日毎日やるということでスタートしていると思うんですけども、あれはコロナのこともあって、財政的な部分もあって、今までみたいな平日3日間ぐらいというところがあったと思うんですね。それとプラス、その3館以外どうするかというところでも、財政的なところも理由がかなりあったというふうに、議事録を見てもそう読み取れるんですね。今回こういうふうにサービスを拡充するということは、財政的なところの課題というのがそこまで切迫されている今状況ではないというところで状況は大分変わってきていると思うんですけれども、そういった意味では地域開放型学校図書館というのを考え直すというか、今こういうふうに評価されているので、そもそも地域開放型学校図書館の方向転換はどうだったのかというふうにも思えると思うんですけども、その辺、今こういうふうに評価されているのであれば、この方針転換というのはどうだったかというふうにも思うんですけども、いかがですか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今現在こちらの分室につきまして、面的なカバーという意味で、ほかの館と同等の質を担保していく一つのやり方としての開館日の拡充という形で今位置付けておりますけれども、ほかの学校に関して同様にこういったスペースを設けるといったことまでの検討をするような、今のこの館の運営の状況ということまではいかないのかなというふうには認識してございます。
木村委員
ちょっと整理するためにお伺いしたいんですけど、地域開放型学校図書館を進めていく中で、既に学校のほうでも設備が進んでいたところもあります。先ほど学校のスペースの問題でちょっと取りやめるということも言っていたんですけども、ちょっと整理する意味で、今、地域開放型学校図書館をやるという前提だったので既にそういう形をつくった。つまり外部から入りやすいとか、トイレがついているとか。そういった小学校というのは、今どこがありますか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
鷺の杜小学校と令和小学校についてはそうした小学校として認識しているところでございます。
木村委員
ちょっと私もさっき触れたんですけど、中野本郷小学校もやろうと思えばできるというか、外部からも入れるし、要は多目的室という形で造っているかもしれないんですけども、形を変えればできるというか、そういう学校だと思うし、平和の森小学校もそうじゃないかなというふうに思うんですけれども、いかがですか。
委員長
ちょっと休憩していい。
(午後1時35分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時37分)
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
確認の上、御答弁をさしあげたいというふうに考えてございます。
木村委員
じゃあ、ちょっと別な角度の話ですけども、今後に関しては、いわゆる先ほど1キロ圏外という話をどうするかという話でしょうけども、これまでの報告ですと、東中野地域とか上鷺宮地域、これは今後どうする予定になっていますか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
上鷺宮の地域と東中野の北部の地域につきましては、1キロ圏外の面積がそれなりにボリュームを持って存在するということは認識しているところでございますので、そういったところにサービスポイント的な図書の貸出しですとか、少し閲覧ができたりというような場所を何らかの形で確保するといったことを検討してまいりたいというふうに考えてございます。
木村委員
検討というか、それは計画はまだこれからというか、基本計画、施設計画に入るか分からないですけども、まだ全然見通しは立てていないということですか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
何らかの形で計画の中にもある程度示していきながら、しっかりと具体的な検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
木村委員
1キロ圏内という意味ではもう1か所ありまして、実は本町六丁目とか中央五丁目、あの辺も一部1キロ圏内から外れているんですよね。中野本郷小学校ができていれば全然カバーできていたんですけども。その辺は全く、1キロ圏外になっているんですけども何らかの対応をするということは考えていないということですか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
一部分1キロ圏外となっていく地域が、先ほど言いました上鷺宮や東中野以外にも存在するといったことは認識しておりますけれども、その面積の大きさがさほど広くはないといったところから、現在はこの10館でいきたいというふうに考えてございます。ただ、例えばブックポストの配置ですとか、何かサービスをそこでポイントとしてできるようなものといった場所があるようでしたら、そういったことについても今後の検討としてまいりたいというふうに考えてございます。
森委員
我が家は中野東図書館がすごく近くて、図書館環境としては非常に恵まれているなと思っています。うちの子どももこの夏休み、少し時間が空くとすぐ図書館に行ってくると言って大変利用させていただいて、ありがたいなと思っていて、その様子を見ていると、やっぱり空間として居心地がいいのと、そうするとやっぱりいろんな人が集まるので、たまたまお友達に会えるなんてことも多いみたいで、そうするとまた利用が伸びるという形でね、プラスのスパイラルにすごく入っているなというふうに思うんです。
他方、さっきから出ている分室については、なかなかやっぱりちょっと学校の中というのが一つのハードルなわけですよね。最初に利用しようと思ったときにハードルになっちゃうというところからちょっと課題があるのかなというふうに思っているんです。先ほど間委員のほうから申し上げましたけれども、開館日数を増やすことによって今使っている人たちがより便利になるというだけだとなかなか、そこにコストをかけるんですかというところの疑問は拭えないんですよ。中野東図書館みたいな好例がせっかくあるので、そういうところも見ながら、この機にただ時間を広げますよという、開館日数を広げますよという話じゃなくて、もう少しせっかくだから地域の人に利用していただこうというようなところの取組とかというのがやっぱり欲しいなと思うんですが、その辺りについてのお考えを伺います。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
この3館につきましては学校の中にあるということで、確かに一般の方が利用を少しためらってしまうような状況があるのかもしれないなということは想定をしているところです。その上で、開館日が毎日になっていくことで、今は子ども中心ということではありますけれども、一般の方にも利用しやすいような環境をつくっていく。また、現在でもただ分室を開いているということだけではなくて、様々な企画のようなものは実施をしているところですけれども、そういった内容につきましても、ターゲットを少し広げながら工夫をしていくといったことも考えてまいりたいというふうに思っております。
委員長
答弁保留をどうぞ。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
先ほど木村委員から御質問があった件、地域開放型学校図書館として運用を想定した新校舎というところで御紹介いたしますと、令和小学校、それと鷺の杜小学校、南台小学校においては、地域開放型学校図書館として運営できるよう、動線、またトイレ、そういったものも整備した上で新校舎を整備しております。
ただ、一方、中野本郷小学校、そして平和の森小学校については、設計の段階で地域開放型学校図書館を運営しないというような方針が決まりましたので、そちらについては開館ができるというような室内で整備しているものではございません。
木村委員
要は、そもそも必要ないものを造ってしまったという言い方もできるわけですよね、最初のできた三つ。令和小学校もそうですけども。そういった意味で、地域開放型学校図書館の見直しというのはそもそもどうだったか。それなりのリスクを伴って、以前方針転換したというわけですよね。そういった意味で、別な見方をすれば、要はまた図書館の在り方として地域開放型学校図書館をもう一回見直すということであればまた使える施設がまだあるということも含めて、そういった意味では、今回はサービスを拡充するという意味では、この地域開放型学校図書館の評価というのが様々あったわけですよね。これを踏まえた上で、今後、今は地域開放型学校図書館は見直しているということなんですけども、今後の在り方としてのこの地域開放型学校図書館もいろいろ検討というか、評価をさらに見た上で、施設はまだできるところがあるということも含めて、そういったところも踏まえて、また今後もいろんな角度から検討してもらいたいと思うんですけども、いかがですか。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今回曜日の拡充をする中で様々な利用の形というのも変わってくることも想定しておりますので、そうした運用状況等を考えながら、全体の区立図書館の在り方というのを検討してまいる。そういった中で、学校に附属している施設といった部分につきましてもしっかり分析をしながら考えてまいりたいというふうに考えてございます。
武井委員
先ほどこの2番の図書館サービス評価会の開催の人選については御答弁あったと思うんですけども、これは新しく、新規に設立して、この方々にどのようなことを評価をしていただいて、それを今後どのように図書館運営に役立てていくのかとか、そういう話、ちょっと構想だけでも教えていただけたらと思います。
神谷子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
こちらにつきましては区民による評価ということで位置付けております。事業者自身は、蔵書ですとかサービスの利用ですとか、あるいは区民の方からのアンケートですとか区民の方との利用者懇談会ということで、個別個別には様々な事業についての評価というのを行っているところですけれども、このサービス評価会につきましては、全ての館を包括するような形で、今までやっていたそういった評価の中身を区民の方も踏まえて確認をしていっていただきながら、今後の図書館の安全の在り方ですとかそういったものについて御意見などを伺えればというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、子ども相談室の移転について、3番、中高生年代の居場所づくりについて及び6番、野方保育園の建替整備についての報告を一括して求めます。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
それでは、子ども相談室の移転につきまして、資料に沿って御報告させていただきます。(資料3)
区は、中野区子どもの権利に関する条例に基づき、教育センター分室内に子ども相談室を設置しております。教育センター分室は新保健所用地としての活用が予定されていることから、子ども相談室は旧商工会館跡地における複合交流拠点の整備と合わせ、複合交流拠点内に整備する方針としておりましたが、今般、複合交流拠点の整備方針(案)が取りまとめられたことを踏まえ、同方針(案)に基づく子ども相談室の移転に係る方針の変更について報告するものでございます。
1番、子ども相談室の現在の概要でございますが、設置場所及び相談受付日時は記載のとおりでございます。
2番、移転先の変更、(1)移転先は中野区役所内でございます。(2)移転先変更の理由でございますが、利便性を考慮し、中野駅周辺に整備する必要があること、区役所はナカノバ等もあり、子どもや保護者が来庁、相談しやすく、相談につながりやすい環境であることから移転先を変更いたします。なお、相談受付時間や実施体制は現在からの変更はございません。(3)その他といたしまして、子ども相談室の移転後、教育センター分室の解体開始までの期間、教育センター分室3階を活用し、暫定的な中高生年代の居場所事業を実施いたします。
最後に3番、今後のスケジュールでございますが、令和8年4月以降、中野区役所への移転を予定しております。
続きまして、中高生年代の居場所づくりにつきまして、資料に沿って御報告させていただきます。(資料4)
社会状況等の変化とともに子どもを取り巻く環境が変化する中、地域のつながりの希薄化など、子ども同士が居場所を持つことが困難となっております。特に困難や生きづらさを抱えやすい中高生年代にとって、多様な居場所があることは重要であることから、区における中高生年代の居場所づくりについて以下のとおり考え方を取りまとめましたので御報告するものでございます。
1番、現状・課題でございます。区は、子どもの居場所の重要性を踏まえまして、中野区児童館運営・整備推進計画を策定し、取組を進めているところでございます。児童館は0歳から18歳の子どもと保護者の身近な居場所として機能しているところではございますが、現状の施設規模・設備等においては、中高生年代ニーズに対応した機能としては限定的となってございます。今後、中高生年代を対象とした事業を強化した児童館を区内1か所に配置予定でございますが、中高生年代の活動圏域などを踏まえ、さらなる中高生年代向け施設の配置を求める声がございます。令和6年度子どもと子育て家庭の実態調査では、「中学生・高校生のための居場所となる施設が欲しいと思うか」という説問に対し、「とてもそう思う・そう思う」と回答したのは保護者全体で8割、子ども全体では約6割でございました。区は、旧商工会館跡地に中高生年代向け拠点施設を含めた複合交流拠点を整備することとしてまいりましたが、サウンディング型市場調査の結果を踏まえ、拠点施設については移転後の平和の森小学校に整備することといたしました。中高生年代の当事者からは早急な居場所の設置を望む声があり、区有施設等を活用した中高生年代向けの居場所が求められているところでございます。
2番、中高生年代向け施設の基本的な考え方、(1)機能・役割でございます。2ページ目に行きまして、①中高生年代のニーズに対応した居場所・遊び場機能や②中高生年代の交流と社会参加の促進といった機能・役割が必要と考えております。(2)必要なスペースなどでございます。多目的ホール、音楽スタジオ、自由な過ごし方や交流ができる集会室や談話室スペースなど、①から⑧のスペースなどが必要になると考えております。(3)配置でございますが、中高生年代向け施設を区内3か所に配置することとし、検討を進めてまいります。①中高生機能強化型児童館は0歳から18歳までの子どもと保護者を対象にした児童厚生施設として、若宮児童館を整備いたします。②拠点施設は、中高生年代の利用に特化した施設として複合交流拠点内に整備いたします。③区南部地域における中高生年代向け施設は、今後、区南部の児童館の施設更新に合わせた配置も含めて、整備手法等を検討してまいります。(4)区有施設等を活用した中高生年代向けの居場所でございますが、施設の整備及び供用開始には相当の期間を要するため、記載のような既存の区有施設等を活用した中高生年代の居場所づくりを進めてまいります。3枚目に行きまして、(5)その他でございます。これらの基本的な考えは現時点での想定でございますので、今後も当事者である中高生年代の意見を聞き、ニーズを踏まえながら検討を進めてまいります。
3番目、今後のスケジュールでございます。令和7年度は、中高生年代に係る意見聴取や中高生年代の居場所事業を定期的に開催するとともに、区有施設整備計画を策定いたします。また、令和8年度には、中高生年代の居場所事業を拡充いたします。若宮児童館につきましては、令和7年度から8年度にかけて基本計画、基本設計、実施設計を行い、令和9年度に整備工事着工、令和11年度の開設を予定してございます。
御報告は以上でございます。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
それでは続きまして、6番、野方保育園の建替整備について御報告いたします。(資料7)
野方保育園の建替え整備につきましては、令和6年3月12日の本委員会、第1回定例会におきまして、野方保育園の建替整備スケジュール等についての報告をしたところですが、今般、新園舎整備について変更が生じたため報告するものでございます。
1、建替整備に係る変更点でございます。新園舎の配置につきましては、変更前は現在地での建て替えを予定しておりました。変更後は、移転後の平和の森小学校、本報告資料では平和の森小学校跡地と記載しておりますが、そちらに整備いたします。新園舎の整備につきましては、変更前は平和の森小学校跡地に仮設園舎を整備し、現在地にて新園舎整備後に供用開始する予定でおりました。変更後は、平和の森小学校跡地に新園舎を整備し、供用開始いたします。スケジュールにつきましては、変更前については資料を読み取りください。変更後につきましては、令和7年第3回定例会で報告する予定でございます。
2番、変更理由でございますが、平和の森小学校跡地に複合交流拠点が整備されることに伴い、平和の森小学校跡地を有効活用するという考えから、野方保育園を同地で新園舎を整備し本移転することで、仮設園舎整備に係る財政負担が不要となるためでございます。
報告は以上です。
委員長
一括して質疑を行いたいと思います。ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。旧商工会館の跡地活用の部分で、8月21日の総務委員会のほうで、こちらについては定期借地により民間への貸付けを行うという旨報告されて、そして、その予定していた機能のおおむねに関しては平和の森小学校の跡地を活用してということ報告がありました。という中で、先にこの3番と6番のほうを聞こうかなと思います。
中高生年代の居場所づくりに関しては、そもそも産業振興センターのほうで複合交流拠点の中で設置をするという話から始まり、そこでやっとできると思って喜んでいたらば旧商工会館跡地ということに、そちらのほうがうまくいかずそちらになり、そこでできるかと思えば、今度また平和の森小学校というふうに状況が様々変わってきて、でも平和の森小学校の跡地であれば、それなりに自転車が置けたりだとか、様々これまで制限があったかなと思う部分も解消しながら、時間はかかるけれども最終的にいいものを造ることができるのかなというところは期待をするところです。
こちらに関して、今駐輪場ということは言いましたけれども、もちろん今まだそちらのほうでということが、細かいことはこれから検討していくということではあると思うんですけれども、そちらに変更することによって、駐輪場以外で、これまでちょっと難しかったけれども実現ができるのかなと、求めていこうというふうに思われている機能は何かあるのかというところを教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
先ほど駐輪場のお話があったかと思います。今後、設置場所が変更になったという方針を踏まえまして、駐輪場であったり、中高生の声を聞きながら様々検討していきたいというふうに考えております。
間委員
運動ができる施設なんかもやはり必要だと思いますし、この2ページのほうに音楽スタジオということも書いてありますが、こういった機能は最低限やっぱり必要だと思います。こちらのほうもなるべく、これまで意見も頂いてきたところではありますけれども、今後も意見を聞きながら、やはりどういったものを造るべきなのかというところはやっていただきたいなというふうに思っています。さんざんその中身、機能については聞いてきたというところもありますので、本当にあとはとにかく施設ができるというところを進めていただくということなのかなと思っています。
ちょっと具体的なところは話せないかなと思いますので、平和の森小学校の跡地というところはそこまでとするんですけれども、ちょっとやはりそうなってくると、南部地域というところがね、やっぱりしっかりとやっていかなければならないと思うんですけれども、こちらに関しては何か具体的に進めていることというのはあるんでしょうか。先ほど児童館というところも一つ出てはきましたけれども、やはり地域の偏在というところがあるということは中高生にとっては大きな問題ですので伺います。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
区の南部地域におけます中高生年代向けの施設につきましては、これまで様々な場面で、欲しいというような御意見を頂いているところでございます。今回、区南部の児童館の施設更新に合わせて配置も含め整備手法等を検討していくということで報告させていただいております。具体についてはまだこれからの検討になりますが、南部の地域について、そういったお声があるということを踏まえて検討を進めていきたいと考えております。
間委員
本当にここも併せて急いでいただきたいなというところで要望いたします。
その上、(3)の2番のところに拠点施設というふうにあるんですけれども、これはどういう意味なんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの拠点施設につきましては、中高生年代の利用に特化した施設として整備予定でして、この拠点施設を一つ中心としまして、それ以外の区内の2か所に配置する施設と連携を取りながら図っていく拠点となる施設ということで書かせていただいております。
間委員
そもそも0歳から18歳までが使える児童館というところと、中高生年代が使える施設というところを一緒にして3か所という表現もちょっとどうなのかなというふうに思ってはいるんですけれども、そちらの中高生機能強化型児童館との連携というのはどういうふうにしていくんですか。運営を一体的にやっていくということなのか、出張して何かやっていくということなのか、ちょっとイメージが湧かないので教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらは、まずその拠点施設の中で一つ、区内の中で充実した設備等々を中高生に特化した施設として設置をするものです。それから、区の北と南にあります中高生年代向けの施設において、一体的な運営というところではないかなとは思いますけれども、例えば連携の会議、新たに運営上の連携を図っていくだったりとか、そういった部分について拠点となる施設として一つ設けるというところを考えてございます。
間委員
ちょっと言葉の問題なのかもしれないんですけど、拠点というと、そこから出張したりとか、何かそういった意味に感じるので、そこは整理をしていただく必要があるのかなというふうに思います。
この資料の中にもありますけれども、(4)のところに暫定的な中高生年代の居場所というところをお示しいただいています。こちらは教育センターの分室を活用したということなんですけれども、本当にこれまでティーンズ会議等々で、もう自分たちが学生であるうちに施設はできない、自分たちの1年は本当に短いのでとにかく早く造ってくださいというお声がある中で、暫定的にもこういった居場所をつくっていただきたいということを申し上げて、実際に御検討いただけたことは本当にありがたいなと思いますし、これは私の声ではなくて、中高生の方々のお声でありますので、こちらしっかりと御検討いただいたというのはありがたいことです。
この教育センター分室というところで気になっている部分が一つあります。こちらの教育センターの分室の2階には、不登校の子が通ったりするという居場所がありますけれども、こちらと同じ施設にあるということが特別影響がないのか。その子たちにとって居心地が悪くなったりしないのかという点だけ確認をさせてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの教育センター分室2階にあります教育支援室と今回のこの暫定的な中高生年代の居場所につきましては、フロアを分けた事業の運営を検討しているところでございます。また、教育支援室の事業実施時間であったり、放課後授業が終わった後来館する生徒などとは利用時間が直接的には重なることが少ないのかなというふうにも考えているところでございます。ただ、そういった中で、実際に来所されるお子様方がお互いに気持ちよく過ごせるような事業となるように運営のほうを図っていきたいというふうに考えております。
間委員
そこの部分は非常に大事なことだと思いますので、しっかりと声を受け止めながらやっていただきたいなというふうに思います。
次に、6番の野方保育所の建て替えの部分について伺いますけれども、こちらは第3回定例会で報告の予定ということで細かいスケジュール等は分からないんですけれども、2番の変更理由というところですが、財政負担となるためというふうに書かれています。これは確かにプレハブで建てなくてもいいというところでは財政負担の軽減、不用になるというふうになるんですけれども、それ以外に、平和の森小学校の跡地のほうに移るということの考え得るメリットなんかもあるんでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
もともと野方保育園は現地建て替えを予定しておりましたが、平和の森小学校の跡地に移るというところで、現行の野方保育園の、現園舎の面積よりも広く土地ですとか建物が取れるというふうには聞いております。
間委員
広いスペースというのは非常に中野区内にとってはすごく珍しいといいますか、大事なことだと思います。ありがとうございます。野方保育園のほうには、今後医療的ケア児の受入れということも予定されていると思うんですけれども、沼袋保育園のほうも受入れというところで、割と距離が近いかなと思うんですけれども、そういったところをどうしていくかということも今後検討をされていかれるんでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
既に沼袋保育園では医療的ケア児の受入れを行っていまして、もともと野方保育園が区の中央部というところでしたので、中央部で医療的ケア児の受入れを行うというところから野方保育園の建て替え整備の考えが出てきたところではありますが、平和の森小学校跡地に移るというところで、その保育園の距離が随分と縮まりますので、今後、野方保育園も実際どのぐらいの広さの建物が建つのかというところもこれからの検討になりますので、その設計の段階で、沼袋保育園と新野方保育園とで両方で医療的ケア児の受入れをしていくのか、それとも広く面積が取れるのであれば野方保育園のほうに集約することもできるのかといったところにつきましては、今後検討していきたいと考えてございます。
間委員
ありがとうございます。
あと懸念するのは、今通っていらっしゃる園児への影響という部分なんですけれども、こちらに関しては大丈夫ということでよろしいでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
もともと野方保育園を建て替えるというところでして、保護者の方には一時的に平和の森小学校跡地に仮設の園を建ててそちらに移転しますよという御案内はしておりましたところですけれども、実際に平和の森小学校跡地に本移転するということになりますと、実際移る段になりますと、北東のほうに何百メートルか移ることになりますけれども、移転そのものとしましては1回で済むところと、あと丁寧に御説明していくことで、その辺りの保護者の負担にならないような形での説明を心がけていきたいというふうに考えてございます。
間委員
ありがとうございます。そうすると、今後入園を御希望される方に対しても説明をされていくということだと思いますので、しっかりとそこはよろしくお願いいたします。
最後に、2番の子ども相談室の移転について伺います。旧商工会館跡地で予定していた施設のうち、唯一子ども相談室のみ区役所への移転というところを検討している、予定されているというところなんですけれども、こちらの理由について教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの子ども相談室につきましては、もともと旧商工会館跡地、複合交流拠点の中に整備する方針でありましたが、複合交流拠点の設置位置の変更、方針の案の変更に伴いまして、相談者の方の利便性であったり、区役所内ですので相談といったところでの相談のしやすさ、あるいは1階のナカノバの中でも子どもたちが過ごしているというところもありまして、そういったところを総合的に考えまして、区役所への移転というというところで方針を変更したところでございます。
間委員
他の施設とは少し毛色が違うという中で、こちらの相談室のみが区役所になったのかなというふうに思います。
ちょっと確認をしたいんですけれども、現状こちらの相談に当たっては電話とメールと来所があると思うんですけれども、実際に令和4年から運用をしてきた中で、特にどの機能が一番活用をされているのか、そして来所の件数というのはどのぐらいだったのかということを教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
直近の年間の数字としまして、令和6年度の数字でお伝えさせていただきますと、全体の新規の相談件数が94件ありまして、そのうち実際の来所の相談が12件という方になります。それから電話とメールを合わせまして42件ありまして、電話とメールが合わせて42件、それからオンブズお手紙というお手紙の相談もありますが、そちらも15件というような形になります。やはり電話の数が一番多いというところで、来所の件数につきましては現状1割程度というような形にはなっております。
間委員
初回の来所の相談というところで、これまでの子どもオンブズマンの報告書のほうを見ていると、もちろん知られていなかったというのもあるかと思うんですけれども、初回だと令和4年度が来所が1件、令和5年度が5件、令和6年度が11件ということなのかなというふうに思います。そうすると、やっぱりあの規模の中で来所がこれだけ少ないんだなというふうにちょっと感じますし、今、皆さん御存じか分からないですけれども、プレイルームが二つあって、結構広いお部屋であるんですけれども、そちらのほうも使いたいと言わないと使えないといいますか、ちょっと言い方が悪いと宝の持ち腐れというか、なかなか広く使える場所が区内には少ない中では、事業が必要とする規模、面積と、実際に使っている場所の面積というところが少しバランスが取れていなかったのかなというふうにも感じます。という意味では、そんなに広さ自体は必要ではないのかなというふうに思うので、役所の中という案も納得がいくところなんですけれども、わざわざ広いところを取らなくてもいいという面はあるのかなというふうに思っています。
区役所の中、中野区役所内というふうに移転先としては書かれてはいるんですけれども、これというのは大体どの辺を想定しているのかというのは御答弁いただけるんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
区役所内のどのフロア、どの場所にというところの御質問かと思いますけれども、こちらにつきましては、全体での組織の編成だったりとかそういったところと併せて検討していく必要があるため、現在調整、検討中でございます。
間委員
はい、分かりました。こちらは、やっぱり区役所自体が普段もいろんなイベントが行われていて、それを目指してきてくださる利用者さん、親子とかも非常に多い中では、区内の区有施設の中でかなりダントツでというか、いろんな方に利用をしていただいている。小学生とかだとなかなか自分の足で行ける範囲の施設に行きがちだけれども、いろんな区内の場所からいろんな小学生、中学生、高校生が来られる場所という意味では、この区役所という場所をしっかりと使っていって、だんごーずのかわいいキャラクターなんかも使っていきながら、子ども相談室というものをより周知するのにはとてもふさわしい場所なのかなというふうにも思いますし、これまで旧教育センターではなかなか限定的、歩いて来られるという意味では限定的だった部分が、より区役所でしかできない周知の仕方だとか、そういったところにつなげられることもあるのかなというふうに思うんですけれども、そちらの部分も、せっかく移転をするのであれば周知等もしっかりと行っていくということでよろしいんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
新庁舎の区役所のほうの1階ですね、こちらについては、子どもたちがやはり見る頻度が私自身も多くなってきているかなというふうに感じているところであります。そういった新庁舎の特性等も生かした上で、周知であったりとかそういった部分について図っていきたいというふうに考えております。
間委員
あとアウトリーチなんかも、やはり今後も積極的に行っていったほうがいいのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
アウトリーチのその活用につきまして、こういった面もですね、現在も児童館であったり、地域のプレーパークの活動であったり、そういったところに出向いていくような活動をしているところでございます。こちらについても引き続き図っていくことで、子どもたちの相談をする機会といいますか、触れていただく機会を増やすというようなことは続けていきたいと考えております。
小宮山委員
居場所が欲しいかと質問したところ居場所が欲しいと答えたので、これを造ることにしたそうなんですが、居場所が欲しいですかと質問したら居場所が欲しいですと答えるのは割と当たり前のことで、私も区議会議員に居場所が欲しいですかと言われたらイエスと答えます。だからアンケートの取り方というのも考えていただきたいなと思います。この冒頭に書いてあるように、居場所がないことで孤立・孤独して困難や生きづらさを抱えている中高生のために居場所づくりをするんでしょうけども、本当にそういう孤立・孤独している子どもたちが、こういった区がつくった場所に一人で本当に乗り込んでいくかなというのはちょっと疑問に思います。私にも高校生の娘と、浪人生の息子がいますけれども、中野区がいいところを造ったみたいだから遊びに行っておいでと言ったとしても多分行かないなって思うんですよね。あまり強く勧めても親子関係が悪くなるだけなので、私、多分自分の子どもにはここを勧めないと思います。うちの子は行かないと思うので。
ティーンズ会議に参加して積極的に発言をしたりとか、あるいはこういうところに本当に一人で行って仲間をつくって楽しめるような、いわゆるコミュ力の高い子どもというのは、そういう子どもというのは、バイト先に行っても、学校に行っても、大体どこに行っても仲間をつくってうまくやっていける子どもだと思うんですよ。しかし本当に支援が必要なのはそうでない子どもたちであるはずで、孤立・孤独で困難や生きづらさを抱えている中高生のほうにこそ本当は何らかの居場所をつくってあげるべきだと思うんです。積極的でない子どもたちが巻き込めるような居場所をつくってあげるべきだと思うんです。じゃあ、それを具体的にどうやってやったらいいかというのは私も分からないんですけれども、どんな居場所をつくってもなかなか来ない子どもたちですから、具体的にどうやってつくったらいいかというのは私も分からないんですけれども、ぜひそういう子どもたちも念頭に置いて居場所をつくっていっていただきたいと思います。要望をします。
そして今回、区内3か所に将来的には造るそうです。その中で平和の森小学校跡地というのは、利便性がちょっと低い、あまり便利な場所にはありません。そしてまごころドーナッツも含めれば区内に四つできます。区内に広く浅く造るよりは、例えば豊島区のジャンプのように魅力的なものを1か所、利便性の高いところに1か所造ったほうが、より利用される施設になるのではないかというのを質問にしますが、いかがでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
中高生年代の施設につきましては、今回配置というところで、区内3か所に配置するということを、検討を進めていくということで御報告させていただいたところです。この中の複合交流拠点内に設けます施設につきましては、中高生年代の利用に特化してしっかりとした施設として整備をしていく予定でございます。近く地域の、例えば中高生の活動研究であったり、そういったところを踏まえますと、やはり区内の中央部の辺りに一つあるというところ、それから北と南に比較的近いところにあるというところでも、複合交流拠点と同等とはいかないかもしれませんが、そういった施設が近くにあるということで通って利用していただけるということが、中高生の居場所を一つ確保していくということを考えていますので、この方針で報告させていただいたものです。
広川委員
1点だけ伺います。2番の子ども相談室の移転についてのところの、2の(3)その他の、子ども相談室移転後、暫定的な中高生年代の居場所事業を実施するというところで、もうちょっと詳しくイメージがあれば教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの移転後の暫定的な中高生年代の居場所でございますが、教育センター分室の3階のスペースを活用しまして、例えば少し話すことができるであったりとか、集まって雑談したり勉強したりとか、そういった自由な過ごし方ができるような居場所を提供するような事業が実施できればというふうに考えているところでございます。具体的な検討などはこれからというところではありますが、そのような形を検討しているところでございます。
広川委員
居場所という感じなんだろうと思うんですけども、これが教育センター分室の解体開始までの期間ということになっているんですけれども、これは大体どれぐらいの期間を想定されていますか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの期間に関しましては、現状令和12年度に保育園のほうの解体は予定されておりますが、今後、区有施設整備計画の素案が示される中では、また改めて新たな計画にのっとりまして進めていくことになるかと考えております。
広川委員
そうですね、暫定的に造るということなんですけれども、今後また複合交流拠点というところも造られてくる中で、そこに引き継いでいくというイメージなんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらは、例えばこの居場所事業として事業を実施した際の、例えば備品であったり一部そういったものにつきましては、中高生年代向けの施設ですとか、中高生機能強化型児童館などに引き継いでいくというようなことは一定可能かというふうには考えております。
広川委員
いわゆるタイムラグみたいなところはないんですか。この拠点を解体してから。解体されるまでですよね、暫定的なのはね。そこから複合交流拠点というところの開始までというところのタイムラグはないんですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
現状タイムラグにつきましては、今後区有施設整備計画の中で具体的な年次等々が生じてくるかとは思いますけれども、すぐに引き継ぐというようなところでは、一定程度その期間に合わせて引き継いでいくということは可能かなというふうに考えておるところでございます。
広川委員
中高生の居場所づくりというのは本当に大事だなと思っていて、私もこの間、幾つか見てきたりとかしているんですけれども、中野区がどういったものを造りたいのかというところ、ほかの自治体とかもよく参考にして考えていってもらいたいなというのは思います。私、見たところでは、本当に中高生でごった返しているようなそんな中高生の居場所というのがあって、やっぱりそこで育った子どもたちが卒業してからもボランティアスタッフとしてその拠点で働いたりとかするような、そういうような施設もあるので、ぜひそういうようなところもよくよく参考にして考えていってもらえたらと思います。要望です。
石坂委員
まず、野方保育園の建替整備のところから伺っていきますけれども、現状の野方保育園のほうが認可定員が90名、延べ床面積は650.59平方メートル、園庭面積は253.14平方キロメートルとなっています。もちろん変更前のプランであっても、完成、令和15年度というところではありますのでまだ時間があった、また、子どもの人数もまだまだ変わってきうる中でそれをキープするのかしないのかということはあったかと思いますけども、ただ、変更前の場所であれば同じだけのところは少なくても確保することが可能である場所であると思われます。今回場所を変更する、平和の森小学校跡地に変更するということで、複合施設にもなるという中で、定員ですとか、あるいは延べ床面積ですとか園庭面積に関して、実際に少なくとも現状と同じ規模のものが必要だという判断が成り立ったときにはそれを確保するということは必要だと思うんですけど、その辺はいかがお考えでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
先ほども申し上げましたが、現時点で決まっていますことが、野方保育園を平和の森小学校跡地に移転するというところでして、そこの跡地に複合交流拠点ができたり、野方保育園も入ったりというところでして、まず位置取りといいますか、そこもこれからですし、その中でどれくらいの面積が確保できるのかというところもこれからですけれども、広く野方保育園の面積、現状より広く取れるというふうに聞いてはおりますが、当然最低限現状の面積、さらには広くというお話もありますので、移転するというところもありまして、できるだけ広く子どもたちが利用しやすいような場所を確保できたらというふうに考えてございます。
その中で、定員につきましては、現在地から移転というところもありますので、その地域での保育所需要でしたり、あと医療的ケア児の受入れを行っていくことを考えておりますので、そことの人数見合いですとか、そういったところで今後定員も考えてまいりたいと思ってございます。
石坂委員
広くなる見込みだということで安心したところではありますが、もちろん決まっていないところではあります。ただ、仮にでも変更後に今よりも面積が下がってしまうのであれば、そもそも今の段階で変更すべきじゃないということにもなってしまいますので、そこはしっかりと確保すべく頑張っていただきたいと思いますし、確保できるものという判断に立たれているということを前提に報告を承りました。
今ニーズという話もありましたけども、変更後の場所でのニーズを踏まえながら考えていくのは当然でありますけども、逆に言うと変更前の現園舎の場所に関しては保育園が1園なくなるという形になります。もちろん近隣にほかの保育園があったりはしますけども、ただ、近年保育園の空きもどんどん出てきたところではありますけれども、この保育園がなくなってしまったときに、この地域の保育需要が満たせなくなってしまう心配などはいかがお考えでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
ここ数年、中野区、当区におきましては待機児童が発生しないこともありまして、その野方保育園が移転することによりまして今後待機児童が発生するというようなことは今現在考えてございません。
石坂委員
そこもしっかりと、まだまだ年数ありますので、しっかりと状況把握は、今の状況が続けばいいですけどね、状況把握は続けていただければと思うところですし、万が一保育需要が満たせなくなってしまった場合には何かしらほかの手当ても必要になりますので、そこはしっかりと見極めていただけたらなと思うところです。
それから、中高生年代の居場所づくりのほうで伺っていきますけども、今回中高生の居場所となる施設が欲しいかどうかという子どもと子育て家庭の実態調査、令和6年度の結果では、場所が欲しいということではありました。ただ一方で、過去に中野区では、中高生の居場所としてU18プラザを造ったけども、それがうまくいかなくて廃止になってしまったという過去もあります。この辺りのニーズに関して、U18プラザ廃止のときと違うのであればいいんですけども、ただ蓋を開けてみたら利用が伸びなくてということは心配なところかなと思うところではあります。過去のU18プラザと今回の中高生の居場所づくりについてで、こちらのほうであればうまくいくであろうと思えるような点などがあれば教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
U18プラザにつきましては、中高生のニーズに応え切るような設備が不足していたということであったり、中高生対応に係るような専門性というものが一定不足していたことなどもあったのではないかというふうなことで認識しております。ですので、こういった今後の施設の整備に当たりましては、中高生のニーズをしっかりと把握した上で運営に反映させていくというところ、それから中高生年代の事業等々のノウハウを持つ事業者などに委託していくというようなことも検討してまいりたいと考えております。
石坂委員
その辺も状況を把握しながら進めていくというところではありますけども、現状どんなスペースを造っていくのかというところは、2ページ目のところで、現段階でこうしたものを造っていくという形で、音楽スタジオであるとか、そうしたものが書かれているところではあります。
一方で、中高生であれば、小学生と違って移動が自分たちで自転車などを使ってできるというところがあります。取りあえず若宮地域とこちらにできて、今後南部地域にも、場所はまだ分からないけども考えていくという配置の話も出てきている中ではあります。そうした中で3館が同じである必要というのもないわけで、様々カラーがある館を造っていくということもできると思うんですよね。今回既に話が進んでいる若宮児童館のほうでも、今回できた平和の森小学校跡地の施設でも音楽のスタジオが入る。音楽スタジオが複数あるのは別に構わないところではありますけども、例えば一方で、中高生の文化的な側面でいえばアート、美術のほうですとか、あるいは文化と少しずれてしまうかもしれませんけれども、中高生の関心としては科学であるとか技術であるとか、そうした様々な観点で考えていくこともできると思います。その辺り、やはり音楽スタジオでね、あちこちで音楽できるのももちろんいいですけども、それ以外の、やはり中高生の文化活動であるとか学術的な視点というものも考えていくことが、3館全体で考えていくことが必要と思いますが、いかがお考えでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの地域の設ける施設の中で特色を出していくということを一定御提案いただいたかと思います。そういった御意見も踏まえていくところではあるかと思いますが、まずは子どもたちがどういった施設が欲しいのかというところをしっかりと聞いた上で運営に当たり生かしていくというところ、検討を進めていくということが大事かと思いますので、その点に重点を置きながら様々検討していきたいと考えております。
石坂委員
そうした際に、プログラムを考えていく上で、もちろん中高生に声を聞いていくということも重要なんですけども、一方で運動部なんかですと、部活動の地域移行という形で中野区スポーツ・コミュニティプラザなどを使って学校を超えた部活動、ダンスなどが展開されるようになってきているところでもあります。そうした中で、やはり文化的な部活動等を地域移行という形でこうした中高生の施設で行っていくということも検討していくべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
少し答弁繰り返しになってしまう部分もあるかもしれませんが、そういった文化的な部分についても、子どもたちの声を聞きながら、中高生の子どもたちが実現したいようなことができるところを運営としても目指していきたいというふうに考えております。
石坂委員
同じ子ども教育部というか、教育委員会、子ども教育部の関係ですので、やはり中学校の、学校のほうの担当であるとか、実際に学校の先生方の声なども、どこまで子どもの声と一緒なのか違うのか分かりませんけど、そこも把握していくことも必要だと思いますが、いかがお考えでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの施設整備に当たって子どもに関わる大人というところにつきましては、どういったお声の聞き方というのができるかというところは、ちょっと今現段階ではあれですけれども、そういったお話もあるというところを踏まえた上で施設のほうについては考えてまいりたいと思います。
石坂委員
今、これ学校の教育の担当のほうも聞いているところでありますので、ぜひ両者でしっかりと、中高生本人たちにとっても、またそれを大人の視点で見たときに関わる人にとってもいいものにしていただければと思いますので、これは要望としておきます。
木村委員
中高生年代の居場所づくりについて、今回の報告の中で機能とか役割はこれまでも報告があったかと思うんですけども、具体的な必要なスペースと①から⑧書いていますけど、これは初めて今回示されたということでよろしかったですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
必要なスペースにつきましては、今回お示しさせていただいたところでございます。
木村委員
機能とか役割ぐらいの話だったら何となく想像なんですけれども、ここで、必要なスペースという形で、具体的などういったものを造るかという、要は設備のほうの話が出てきていますのでちょっとこれまでと観点を変えていかなきゃいけないというのは思っています。つまり、先ほどからちょっとお話が出ていましたけど、そもそもこの必要なスペースというのは、3館とも、これから要は三つ造ると、将来的にですね、造ると書いていますけど、これは三つともこの必要なスペースを入れるという意味ですか、これは。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの必要なスペースにつきましては、この①から⑧などのスペースなどを基本として考えた上で、当然その施設の中においては、どうしても制限であったりとか広さであったりそういったもので難しい部分もあるかとは思いますけれども、こういった機能を果たせるような部分について大なり小なり設けていきたいなというふうに考えているところでございます。
木村委員
大小、いろいろ事情も併せてあると思うんですけど、しかし一定程度これは入れていくということであれば、要はそもそもの話になるんですけど、中野区でこの三つ要るかどうか。別にニーズがあれば三つじゃなくても、五つでも10個でもいいわけです、極端に言うと。要はニーズがあるかどうかというところなんですけども、先ほどからの議論を聞いている限りだと、ニーズ、要はなぜ三つも要るかというのはアンケートぐらいしか根拠がないような気がするんですけども、それはいかがですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの三つというところにつきましては、今般、児童館運営整備推進計画などを策定する中でも、子どもたちや保護者のほうからも南に整備してほしいというようなお声を頂いてきたところでございまして、中高生の活動圏域などを踏まえまして、中央部に拠点施設、それから北と南にそれぞれ中高生年代が利用できるような施設を配置していくということが適切であるというふうに考えてお示ししているところであります。
木村委員
要は、だからアンケートと声しかないと、根拠がということですよね。ほかにありますか、今言ったこと以外で。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今のことを、こういったお声を踏まえて今回3か所というところを提案させていただいているところでございます。
木村委員
ということは、3か所必要という根拠は声しかないと。今現状はそうだと思います。別に否定しているわけじゃないんですけども。先ほどの、要は図書館と同じように、必要かどうか分からず、ニーズがちゃんと把握されているかどうか分からず設備をどんどん造っちゃうと、実際は使われる、使われない、もしかしたら不要な設備になるかもしれない、可能性あるじゃないですか十分。もしかしたら1か所でよかった。そもそも1か所も要らないかもしれないし。であれば、まずは本来、中野区でそういった設備、中高生の居場所に対しての施設があって、それがどういうふうに使われているか。先ほどU18プラザの話も出たんですけれども、さらに設備を充実すれば中高生が来るような答弁をしていましたけど、じゃあそれを実際に1回造った場合、どれくらい本当に利用してもらえるのか。そういった実証というか、それはまだやっていないんですよね。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
実際の来所の数だとか、そういった実際のシミュレーションのようなものというところではありませんが、ただ、こういった南側にもというような声は現実として頂いているところではありますので、そういったものを踏まえながら、区としてこの配置について検討を進めてきているところでございます。
木村委員
答弁さっきから変わっているんですけど。そういった意味では、別に否定しているわけじゃないんです。やるのであれば、ちゃんとニーズを調査して、根拠を持って、二つなら二つ、三つなら三つ造ってほしいと、必要ならば五つ造ってほしいという話なんですね。
であれば、例えばどうですか、若宮児童館と、あとは今後の平和の森小学校跡施設どっちが先でしたっけ。若宮児童館のほうが先、供用がスタートするのは。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの若宮児童館につきましては、現状の計画では、若宮児童館の開設は令和11年度を予定しておりますので、タイミング的には若宮児童館のほうが先になってくるかなというふうに思います。
木村委員
じゃあ普通に考えれば、若宮児童館がうまくいかないかどうかを踏まえて、例えば今後二つ目、三つ目はどうするかということを考えても、普通に考えればそういうこともあるかと思うんですけども、そこはいかがですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
すみません、答弁訂正させていただきます。複合交流拠点につきましては、整備の時期というところについては今後お示しさせていただくことになりますので、若宮児童館が必ずしも先というところでは、現段階ではお答えするものではないということで、答弁を訂正させていきます。
木村委員
いずれにしても、要は言っていることは分かると思うんですけど、一つ造ったのを、ちゃんと好評を踏まえて二つ目、三つ目造るのが本筋じゃないかというのが思います。ただそこが、先ほど来、中高生が早くできてほしいという声もあったりするので、それを踏まえた上で、例えばこれから今回の報告の中で出てくるような暫定的な施設を造ると、今の教育センターのところに。そこが、今後造る必要なスペースが全て入るかどうかは分からないんですけども、そこの利用状況を踏まえて、課題を踏まえて、今後若宮児童館もどうするかも踏まえて、三つなのか五つなのか分からないですけども、そこをちゃんと根拠を持って、声とかアンケートだけじゃなくて、それは進めていくべきだと思うんですけど、いかがですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
暫定的な中高生の居場所事業の中にいらっしゃるお子様たちのお声であったり様子であったり、そういったところも踏まえることにつきましては、当然把握した上で、今後整備されていく若宮児童館だったり、複合交流拠点の中に設ける拠点施設であったり、そういったところに様々検討の材料としていきたいというふうには考えております。
木村委員
そういった意味では、要は三つにこだわる必要はなく、別に今言っているのはいいんですけども、ちゃんとそのニーズというか評価を踏まえた上で、それが三つなのか五つなのか分からないですけど、そこをちゃんと踏まえて進めてほしいということを要望させていただきます。
あともう一つが、その相談室、今教育センターのほうから区役所のほうに移転するところなんですけども、これってもともと商工会館に入る予定だったでしょうけども、これ商工会館がなくなった。さっきの話からすると、区役所に入れる利便性もあるんでしょうけども、実際その利用実態としては来所が少ないと、実際来る人はね。となると別に極端に言うと、場所は区役所であろうが、教育センターとかあまり変わりないというところもあります。要は、今回商工会館の移転の話からこれが出てきているんですけども、本来中高生の暫定的な居場所事業を早く進めたいがために、今回、来年度からという非常に早急なというか、まだ議会でも全然聞いていないような話が突然出てきたわけですけども、本当はこれ、中高生の居場所づくりを早く進めるのであれば、商工会館は関係なくできたわけじゃないですか。教育センターからね、子どもの相談室を先に出しちゃえば。何で今回、商工会館の施設の移転の話の段階でこれが出てきたのか、そこを教えていただけますか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
子ども相談室は、もともと複合交流拠点内、旧商工会館跡地に設ける複合交流拠点内に整備する予定であったところでありますが、今回サウンディング型市場調査の結果、整備手法等々について改めて検討を進めてきたところでございます。平和の森小学校跡地の場所に移転されるというところですと、立地的な部分であったり、相談も含めまして、また相談のつながりやすさなどを考慮した上で、区役所への移転という可能性を関係部とも協議をしてきたところでございますので、このタイミングで移転するというところで方針を変更したところでございます。
木村委員
あまり理由になっていないと思いましたけどもね。急ぐのであれば、本来は教育センターに先に中高生の居場所事業をできるとやってきたんですけども、今回たまたまタイミングがそういうふうになってしまったんでしょうけども。あと併せて、要は今回の移転というのが、そもそも議会のほうでも報告が突然来て、教育センターに中高生の居場所事業を入れるとなると、やっぱりどうしても子ども相談窓口が飛ばされたようなイメージがあるじゃないですか。今言ったように本来は先にできたのでやればよかったし、でも今回商工会館の話からこれが出てきたわけで。そうなると、この令和8年のそもそも施設の再配置になってくる話でもあるので、要はなぜそこまで急がなきゃいけないのか、その中高生のやつを。そういう話にもなって、もう少し議会側の議論も、意見も踏まえた上で今回こういうような形は打ち出すべきではなかったかというふうに思うんですけども、いかがですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今回このタイミングで子ども相談室の移転について方針の変更をお示しさせていただいたところであります。このタイミングになってしまったというところ、ちょっと答弁繰り返しになってしまいますが、複合交流拠点内に設ける予定だったというところ、サウンディング型市場調査の結果、改めて検討を進めていく中でこういった可能性もあるというところを含めて、今回区役所内への移転というところをこのタイミングで方針変更をしたものでございます。
間委員
すみません、今の議論を聞いていて、やはり先ほど申し上げた中高生年代向け施設を区内3か所という表現自体が語弊を生む表現なのではないかなというふうに思っています。この平和の森小学校跡地に考えている施設というのは、点数で言えば100点、中高生だけが行ける場所で、ほかの乳幼児とかそういったところの利用はないわけじゃないですか。でも、ほかの2か所というところはあくまでも児童館ですよね。児童厚生施設なわけじゃないですか。今、例えば乳幼児機能強化型のほうは朝日が丘児童館がありますけれども、こちらは子どもと利用させていただきましたが、乳幼児というところでより手厚くなっている。けれども、ふだんこれまで利用をしてきた小学生が入れないわけではない。そこもしっかりと守った上で、共存しながら乳幼児というところを強化している。これは中高生のほうでも同じだと思います。ですので基本は児童館であって、中高生年代向け施設という表現を同列にしてしまうと語弊があると思うんですよね。私は、これは区内1か所だと思います。プラス中高生の機能を強化した児童館が二つある。三つとおっしゃりたいのかもしれないですけれども、そこをしっかりと切り分けないと、我々委員も誤解するし、区民の皆様にも非常に分かりづらいし、やはりそこはしっかりと切り分けていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらにつきましては3か所というところで書かせていただいておりますが、拠点となる施設のところ1か所というのが②になります。それから、①につきましては若宮児童館というところで、こちらは0歳から18歳までのお子さんを対象としたものを想定しております。それから区南部地域については、児童館の施設更新に併せた配置等も含めて今後整備手法等について検討していくというところでございますので、こういった表現で今回はさせていただいているというところで御承知おきいただければと思います。
間委員
もちろん今回はこういう表現なんですけれども、今後語弊を生まないようにその表現を改めていただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
森子ども家庭支援担当部長
我々として、こちらに今様々な声を聞きながら、中高生年代の方が使いやすい、求める機能として(2)の①と②ということでまとめさせていただいております。この辺りの機能が実現できる施設という意味合いでちょっと中高生年代向け施設とくくって表現をさせていただいた、これまでこういう形で表現させていただいたというようなところはございますが、確かに若宮児童館につきましては、そういった中高生年代向けに沿ったような機能もつくりますが、一方で、おっしゃったように0歳から18歳までの児童厚生施設であるので児童館であることには変わりはございません。ですので、その辺りのところの言葉の使い方、施設の説明の仕方という部分についてはもう少し考えていきたいと思っております。
森委員
すみません、今日は閉会中の委員会でたくさん報告があります。実際進行も芳しくない状況なんですが、それは委員会を準備している中で分かっていたと思うんですよ、なのになぜ今回この報告が出ているのでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今回このタイミングで報告をさせていただいたのは、複合交流拠点の整備方針(案)が定められたというところも含めまして、具体的な検討をさらに進めていくという必要もあることから考え方として取りまとめたものを御報告させていただいたところです。
森委員
それはそうなんでしょう。並行して区有施設整備計画の検討をしている。骨子は第3回定例会に出てくるわけですね。素案になるんでしたっけ。次は素案が出てくるという段階で、ある意味では先出しをして、ここ御報告いただいているわけですよね。それは何でなんですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今後、区有施設整備計画(素案)の中に、御議論をいただく前に、こちらのほうに先立って方針として御報告することで計画等々に必要な部分について反映させていくというところも念頭に置いてございます。
森委員
もう総務委員会でも多分やっているんだと思うんですけど、晴天の霹靂なわけですよ。第2回定例会で平和の森小学校の跡地は売却予定と骨子で出ている。売らないほうがいいんじゃないですかという質問に対しても、いや、売却の方向でという答弁があった。で、第3回定例会の前のこの報告で、突然ね、そこを活用していきますという話に今なっている。非常に大きな話だと思っています。大きな話だからこそ先出しをしてこうやって御報告をしていただく、それ自体が悪いとは思わないんです。中身自体も非常にいろいろ考えていただいていると思います。中高生施設の話にしても、野方保育園も仮設を建てるよりは移転したほうがというのも一定合理性があると思います。並行している厚生委員会のほうでは新たな児童発達支援センターの整備、これも平和の森小学校跡地のほうに入って、これも非常にいい話だと思うんですけど、ここだけ見させられても区としての全体の整合性が取れているんですかというところは確認のしようがないわけですよ。区有施設整備計画の全体の素案がどうなっているかを見ないと、なかなかいいの、悪いの言えないところもどうしても残るんですね、中身が幾らよくても。子ども相談室だって、いろんな流れの中で、今教育センターの分室にあるものを、多少オーバースペックなところを使ってやっているのをこっちに持ってくる、区役所のほうに持ってくるというのも悪くない話だとは思います。だけども役所の床の使い方って、建てる前からいろんな議論があって今の使い方になっているわけです。建てた後も、こういう組織を入れたほうがいいんじゃないかという議論だってある中で、子ども相談室をどこに置くかという議論で言えばここにあっていいかもしれない。だけど役所の床の使い方としてどうなんだというと、またこれは別の観点の議論になるわけですよね。
今回御報告いただいているこの中高生年代の居場所、野方保育園、子ども相談室、こういうものは全部関係所管ときちんと整理がされていて、全体で見たときも齟齬がない、やっぱりこれはこれで整合性のある計画になるんだというところまでちゃんと調整がついているのかどうかなというのがすごく不安なんですが、その辺りの検討状況について教えていただけますか。
石崎子ども教育部長
今回総務委員会のほうで平和の森小学校の跡地を、これまでの売却から活用に変えたということで御報告をさせていただいたところでございます。その際に、所管それぞれの、今日報告されている子ども教育部の施設のほか、委員おっしゃったように地域支えあい推進部の施設等もそこに合築をして建てていくということで、それぞれの所管部の中で、企画部から御提案をいただいて、そこに一緒に施設を建てたときの効果であるとか、そこでの有効性みたいなものは一定程度議論した中で、最終的には区の判断ということで政策調整会議も経て議論をして結論を出したところでございます。ただ、委員会報告ということで、それぞれの所管別に御報告させていただくと、委員おっしゃったように一体性が見えないじゃないかというのは、そういったことではございますけれども、今回は全てこれまでの考え方を御説明したことについて変更が生じたものですので、それぞれの考え方について御説明をさせていただいていますけれども、全体どうなんだということについては委員おっしゃるとおりでございますので、そこの点につきましては改めて次の第3回定例会の中で全体像を見ながらまた御議論させていただければというふうに思ってございます。
森委員
ありがとうございます。それは、じゃあ第3回定例会での御説明を待ちたいと思うんですが。施設、資産として持っている区の床の使い方、土地の使い方という部分と、あとは財政フレームにこれがどう影響してくるのかというところだと思うんです。中身としては応援したいと思っているので、ぜひしっかりした説明と財政的な裏付けがあるような計画になるようにしてほしいなと、直接の所管はまた別だと思うんですが、意見は伝えていただいて御検討いただければと要望しておきます。
武井委員
先ほど中高生の居場所の件で、小宮山委員からもちょっとお話出たんですけど、積極的な子は使うけど積極的じゃない子は使わないだろうという話なんですけど、これは僕も本当、このままだとそんな感じがして、積極的なグループはこういった施設をよく使う、でも使いたいけど積極的じゃない中高生は使えないという、何か平等に使っていただくような施策というか方法を考えていかなければいけないんだろうなと思うんですけど、今現状でそういったことは想定されて考えていらっしゃるのか教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今後設置していく中高生年代向けの施設というのは、特定のお子さんに限るというような、当然中高生年代向けというところはありますけれども、特定のお子さんに限るようなもの、利用を限るものではなく、広く使っていただくというところを前提に考えております。ですので、そういった子どもたちの意見を拾いながらという部分のときに、当然積極的に意見を言うことができる子どもたちもいるかと思いますし、逆になかなか少し積極的にはいけないというような子どもたちも当然利用するんだよという前提の上でもろもろの意見を聞いていくとか、そういったことを念頭に置いた上での運営を考えていくとか、そういったことを今後検討していきたいと考えております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ちょっと休憩していいですか。
(午後2時58分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時00分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
委員会を休憩いたします。
(午後3時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時24分)
次に、4番、プレーパーク事業の展開についての報告を求めます。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
それでは、プレーパーク事業の展開につきまして、資料に沿って御報告させていただきます。(資料5)
令和7年度以降のプレーパーク事業の展開につきまして、江古田の森公園内に設置予定の常設プレーパークの運営内容及びプレーパーク活動への支援制度についての考え方を取りまとめたため御報告するものでございます。
1番、江古田の森プレーパークの運営内容、(1)開設予定日でございますが、令和7年10月20日を予定しております。(2)開園日時でございますが、表に記載のとおり週5日間の開園とし、午前9時半から、冬季は午後5時まで、冬季以外は午後6時までといたします。(3)運営事業者は、認定NPO法人PLAYTANKでございます。(4)事業実施ゾーンは、公園内、里山の樹林の一部でございます。(5)主な事業でございますが、遊び場に関する事項、乳幼児親子向け及び多世代交流事業等に関する事項、普及啓発・養成講座とし、記載の内容といたします。
2ページ目に行きまして、2番、プレーパーク活動への支援制度、(1)概要でございます。中野区では、自由にやりたいことができる遊びを実現し、多様な交流や体験を得られる地域の居場所づくりを目的として、地域団体が実施するプレーパーク活動への支援等を行ってきたところでございます。今後も区内におけるプレーパーク活動を継続的かつ発展的に推進していくため、支援制度の内容を整理するとともに新たな補助事業を創設するものでございます。(2)補助対象事業(案)でございますが、まず、①、これまでプレーパーク活動が行われていない地域に出張してイベント的なプレーパーク活動を実施するとともに、既存のプレーパーク活動に出張して機材の貸出しなどの支援を行う事業の実施や運営に係る経費を補助するものでございます。次に、②、区内の公有地等でプレーパークを実施している地域団体等につきまして、これまでの放課後子ども教室事業の枠組みを活用した委託事業から、地域でのプレーパーク活動を支援する新たな補助制度へと制度を変更するものでございます。
最後に、3番、今後のスケジュールでございますが、令和7年10月20日に江古田の森プレーパークを開設いたします。また、令和8年1月以降、プレーパーク活動補助事業者の公募を開始し、4月以降にプレーパーク活動補助事業を開始いたします。
御報告については以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
小宮山委員
裏面の(2)の①は、移動プレーパークの事業者募集ということだと思うんですけども、それを公募するということだと思います。中野区でいろんな事業がありますけども、区内の民間団体、区内の市民団体の活用が中野区は下手だなと思っていまして、市民団体が一生懸命やっていることを、いざ事業化する段になると何かよそから来た大きな会社とかが入ってきたりして、なかなか市民活動が育っていかないなということを日頃感じております。これに関しても、区内で今頑張っている市民団体、プレーパークの団体が幾つかありまして一生懸命やっていらっしゃいます。今回はまだ間に合わなくても、将来的にそういった団体も応募できるように、例えば区が何かを公募して入札かけるときに、例えばどこかの自治体で何年以上の実績があることみたいな割と高めのハードルが課せられることがままあります。これに関してはぜひハードルを下げて、区内のこれまで活動している既存の団体も応募しようと思えばできるようにハードルを下げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
補助制度の創設に当たりまして、今後の条件等々でございますが、そういったものにつきましては、区としてどのような基準でというところについて検討した上で諮っていくものになりますので、その前提で事業を検討していきたいというふうに考えて、区としても必要な事業について基準を設置していきたいと考えております。
広川委員
裏面の2、プレーパーク活動への支援制度の(2)補助対象事業(案)の②のところなんですけれども、「これまでの放課後子ども教室事業の枠組みを活用した委託事業から、地域でのプレーパーク活動を支援する新たな補助事業へと制度を変更する」というところ、もうちょっと詳しく教えていただけますか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
これまでは地域団体が行うプレーパーク活動につきましては、放課後子ども教室推進事業を活用した委託事業、常設のプレーパークの活用に向けてというところも含めて、プレーパークの普及啓発や機運醸成などを目的として区の委託事業として実施してきたところでございます。今年度、プレーパークの開設を受けまして、普及啓発や機運醸成の役割はこれまでどおり区の委託事業として常設プレーパークの中で地域団体と協力しながら担っていくこととしながら、市民団体が実施するプレーパーク活動については、今よりも地域活動としての自由度を増すことができるように補助制度として実施していくということを想定しているところでございます。
広川委員
よりこれまで以上に使いやすいものになるのならばいいんですけれども、どうしても放課後子ども教室事業というと中央線より北側に集中していて、南側はほとんどない、幾つかしかないという状況だったと思うんですけれども、この辺りは改善されていく、改善というか充実されていくということになるんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
委員御指摘のとおり、地域によってやはりなかなかプレーパークが展開されていないといった地域もございます。そういったところも、こういった補助金を活用していただく形で広く地域全体に広がっていただくための補助として活用していただけるといいかなというふうに考えておるところでございます。
間委員
1点だけ確認させてください。この2ページ目のプレーパーク活動の補助対象事業の1番の移動のところなんですけれども、今、広川委員からもありましたとおり、既存のプレーパークの団体でいえば6団体ですかね、現在。という中で南部地域としては一つ、北部地域に五つと、やっぱり地域偏在があります。なかなか常設を南部地域でといったらすごい大きなことで、場所もない中で、やはり今できることとしては、移動式というところで南部地域を手厚くやるということは一つあるのかなというふうに思うんですけれども、そういった南部地域を手厚くという考えはあるのかないのか教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちら、プレーパーク活動がさらに区内全体として活性化するというところを目的として、実際に行われていない地域を念頭に置いた上での事業の実施というところになるかと思います。偏りが出ているというところも含めて、様々こういった地域でというところは念頭に置いた上で活動していただくことに対して補助を出したいというふうに考えているところでございます。
木村委員
補助対象事業について伺いますが、実際、これまでの放課後子ども教室事業の枠組みを活用した委託事業とあるんですけれども、この財源はどうなっているか、特定財源も含めて教えていただけますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらは、区のほうの委託料に対しまして特定財源のほうが放課後子ども教室推進事業補助金で補助率3分の2という形で、一般財源は3分の1の持ち出しというふうな形になっております。
木村委員
総額を教えていただけますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
放課後子ども教室の令和7年度の委託料の総額は、9月からの追加で、1団体追加で募集をしたというのも含めまして、おおよそ709万円というふうな形になっております。特定財源を申請する段で、実績報告の段で、対象外経費といったところもあるものですから、これ丸々3分の2が入ってくるというわけではなくて、対象経費、精査されて3分の2入ってくるといったような状況になっております。
木村委員
それでは新たな補助事業に制度を変更した場合は、どれくらいの予算というか、事業の額を想定していますか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
新たな事業につきましては、現在予算編成に向けての検討を進めている段階でございますので、現在編成作業中でございます。
木村委員
じゃあ委託事業と比較して増えるのか減るのか。大まかな財源がどういうふうに変わるのか教えていただけますか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
財源につきましては、予算編成中ではありますので検討中ではございますが、なるべく補助金等々の活用ができないかというところを併せて検討を進めている段階でございます。
木村委員
先ほどの放課後子ども教室事業は3分の2の特定財源があると。今回の新たな補助事業は特定財源は分からない。見込みというか、その辺はどうなっているんですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
国の補助事業が活用できないかというところについて検討を進めているところでございます。
木村委員
要は区の持ち出しとして、今までだったら補助、特定財源があったと。今回新たな補助事業に変わった場合、特定財源が見込めないというか、まだ確定していない。もしこれ見込めなければ全部一般財源でやるという事業になるんですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちら特定財源のほうを確保できるように当然図って進めていくところではございますので、並行して検討を進めていくという段階でございます。
木村委員
要は特定財源が見込めなければ一般財源で全部やらなきゃいけないと。要はそうなると、財政的には後退というか、何で区が負担してそこまでやらなきゃいけない、補助事業になっちゃうわけですよ。それはなぜ見込めないのに、見込めるかどうか分からないのに、もう補助事業を変える、こういった新たな補助事業をつくると、そういうふうな取組になっているんですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
国の事業が使えるというところを見込んだ上で、今現状として制度を進めているところでは、検討を進めているところではございます。
木村委員
じゃあ、もし見込めなければ、国からの特定財源がもらえなければ、それでもこの事業を続けるということですか。それとももらえなければやめる。どっちですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
特定財源の部分について、国のところを見込みながら当然検討を進めていくところではございますが、制度として、まずこちらのほう形をつくっていくというところを念頭に置いた上で、予算編成に向けて検討を進めていきたいと考えております。
木村委員
そこはちゃんと見ていきたいというふうに思っております。今回、先ほど放課後子ども教室推進事業から特出しというか、出した理由として、地域活動としての自由度を高めるというふうに言っていますけれども、これはもうちょっと具体的に、要は放課後子ども教室推進事業だとできなかったことが、要は今回補助事業をしたらできるという、自由度が高まるという意味だと思うんですけれども、そこは具体的に何がどう変わるか教えていただけますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
現在の放課後子ども教室の委託料は最大50万円までといったような形で上限を設けております。また運営費、講師謝礼、諸経費について委託料を算出しておりますが、運営費、講師謝礼につきましては、平日・休日で配置人数にかかわらず上限を設けております。こちらは、東京都の補助対象経費になっているところが上限がありますので、そこまでという形で上限を設けておるところですが、そういった制度のところを今後については少し自由度、拡充をしていこうといったような形で組み立てているところでございます。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今後、今回のこの制度の中におきましては、現在その内容につきましては検討中のところではございますけれども、運営に係る経費の部分であったり、そういった部分について検討、補助できるような制度として進めていきたいというふうに考えております。
木村委員
今、上限の話がありましたが、事業として今回変わった場合、その上限とか、あとは対象とかも変わってくるということですか。もうちょっと詳しい内容を教えていただけますか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
上限の額であったり、予算額の補助額の部分につきましては現在検討中の事項でございますので、詳細の部分につきましては差し控えさせていただきます。
木村委員
上限の話もそうだし、財源の話もそうなんですけど、要は対象とかも含めて、自由度が高まるというもうちょっと具体的な話が、今あくまでも上限の話しか出てきていないので、ほかにはどういうことがあるんですかというのを聞いている。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
実際の実施の回数であったりそういった部分につきまして、あと、それから準備に係る購入の経費だったりとか、そういった部分について事業の中でより自主的に行っていただけるような補助制度として構築をしていく予定でございます。
木村委員
ちょっとよく分からない。制度が出てみないとちょっと分からないんですけども、これって要は、委託で今までやってきたと思うんですけれども、その委託事業者の声を生かしたというか、声を反映してというか、そういったことで今回新しい補助事業を始めるんですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
先ほど申し上げた上限を設けているといったようなところにつきましては、プレーパーク以外の放課後子ども教室の団体からも上限については見直しというふうなところは声は聞こえているところでございます。プレーパークにつきましては安全管理員でありますとか講師謝礼といったところがございますので、そういったところを十分に配慮できるような制度にしていきたいといったようなことで今検討しているところでございます。
木村委員
今、委託事業をやっているのは何団体でしたっけ。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
現在は20団体でございます。
木村委員
じゃあ今回新しい補助事業がスタートした場合、これがさらに利用しやすくなる、さらに増えていく、そういった見込みということですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
この20団体のうち、プレーパーク事業を実施しているのは現在6団体でございますので、その6団体の方々を対象に、また新しく、新規で申し込むといったところも見込めるところかなというふうには考えてございます。
石坂委員
まず、現状のプレーパーク活動を委託でやっているところについて確認いたします。今、木村委員の質問の中で6団体がプレーパークをやられているということですけれども、こちらは任意団体なのか、何かしらNPOなどの法人格はあったりする団体なんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
現在実施している6団体につきましては、任意団体というふうな形で実施していただいてございます。
石坂委員
ありがとうございます。任意団体ということですね。
今回プレーパーク活動の支援制度の(2)の補助対象事業(案)の中で「事業者を募集し」とありますが、こちらは任意団体も含まれるのか、何らかの法人格が必要なんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
詳細な件に関しましては現在検討中ではありますが、団体等を含めて何らか含まれる形でというふうな形で検討を進めているところでございます。
石坂委員
やっぱり現在の実績というときに、過去の様々なプレーパーク活動、もちろん区外も含めていろんなところがありますけども、やっぱり区内で活動してきた実績というものも生かしてもらうということを考えると、そこでもし今回ここに法人格を求めてしまうと、任意団体、6団体は全部漏れてしまうというか、応募できなくなってしまうところではあります。区のほうでサポートして法人格を取らせますよというなら別ですけれども、そうでない場合やっぱり無理が出てしまうので、その辺りは、単に法人を持っているからということではなくて、これまでの実績を踏まえたときに、中野区の場合は特に任意団体が担っていたというところを踏まえながら募集の対象を考えていくことは必要だと思いますが、その辺はいかがお考えでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
今回、今実際に取り組んでいただいている団体さんの状況を踏まえながら、補助対象となる団体の要件につきましては検討して進めていきたいと思います。
石坂委員
よろしくお願いいたします。
それから、表面のほうの江古田の森プレーパークの運営内容のところで、運営事業者も決まったという形で報告がなされています。NPO法人PLAYTANKということで出ていますけれども、こちらの選定方法はどうだったのかというところと、選定の理由を教えていただけますでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
こちらの選定方法につきましては、プロポーザル方式によって選定を行いました。今回こちらの事業者が選定されたというところにつきましては、他区での実績であったり、信頼のおける運営をしていただけるというところでこの事業者の方が選定されているところになります。
石坂委員
ほかの事業者なども複数の応募があったのか、こちらだけがあったのか教えてください。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
複数の事業者から応募がございました。
石坂委員
そうした中でも他区での実績があったということが大きなポイントだということでありますけども、こちらの事業者を選定することによって、もちろん主な実施事業という形で書かれていますけども、この辺りが特に強く期待ができるという点があれば教えていただけますでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
まず他区での実績があるというところで、基本的なプレーパークに関する運営の事項については期待しているといいますか、見込めるところかなというふうに考えておりますし、そういった経験を生かした上で②に係る乳幼児親子向けの事業だったりとか、そういった部分に発展的に取り組んでいただくということも可能かなと考えているところでございます。
木村委員
すみません、1点だけ質問漏れました。放課後子ども支援事業が20団体、今回がプレーパークに関しては6団体ですけども、先ほど来自由度が高まるとか、上限が変わるとか、そういった話があったんですが、これは例えばほかの20団体、ほかというか、残り14団体が、それを活用する。要はよりいい補助制度になるのであれば、そっちのほうもほかの団体も利用する可能性もあると思うんですけれども、そこは先ほどちゃんと特定財源が取れればという話ですけども、そういったことは今後あり得るんですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今回の報告で検討を進めているのはプレーパーク活動への支援制度ですので、プレーパーク活動を行っていない他の団体といったところは、これまでどおり放課後子ども教室推進事業の枠組みの中で実施をしていただくといった形になろうかと考えてございます。
木村委員
今回、なぜプレーパックの事業だけこういった補助制度にするのかというところです。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
少し答弁が繰り返しになってしまうかもしれませんが、これまで地域団体が行うプレーパーク活動につきましては、常設プレーパークの開設に向けて、プレーパークの普及啓発や機運醸成なども目的として放課後子ども教室の事業を活用した委託事業として実施してきたところでございます。今年度のプレーパークの開設を受けて、普及啓発や機運の醸成などの役割は、これまでどおり区の委託事業として常設プレーパークの中で地域の団体と協力しながら担っていくというところ、それから地域団体が実施するプレーパーク活動については、今より地域活動の自由度が増すような形で補助事業として実施していくというところで想定し整理したところでございます。
木村委員
プレーパークはそうするのは分かるんですが、なぜプレーパークだけなのかというふうに聞いているんです。ほかの委託事業はそういうことをなぜしないのかという単純な質問なんですけど、どうですか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
区として、プレーパークの活動について広く全区的に取り組んでいくというところ、活動を広げていくというところを方針として持っているところでございます。ですので、こういった区の常設のプレーパークができるというこのタイミングにおきまして、プレーパークの地域団体の皆さんが取り組んでいただいている事業について、より広がりを持つ形で補助事業として実施していくことができるようにということを考えまして、今回補助事業として設置する…。
委員長
同じ質問を同じ答弁で返しているんです。やるのはいいんだけど、ほかのやつをやらないのは何でと聞かれているわけだから質問に答えて。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
繰り返しになってしまいますが、方針としてプレーパーク活動を支援していくというところを念頭に置いてございますので、そういった意味で今回補助事業として創設をしていくというところになります。
森子ども家庭支援担当部長
まず、プレーパークの展開につきましては先ほど課長が答弁したとおりでございまして、この常設プレーパークも今回オープンしますので、さらに区全体としてプレーパーク事業を進めていきたい、当然空白地域も含めて、今回移動型の団体支援も行いますし、そういう形で充実させていきたいというようなところで、まずはプレーパークの部分について補助制度をつくることを考えているというところでございます。
放課後子ども教室は、放課後の子ども教室として、これまでも地域におけます放課後の子どもたちの居場所ということで一定の役割を果たしてきて、それぞれの考え方に基づいて、団体とも提案を受けながら委託事業として実施してきたところでございます。まずは、今回はプレーパークを推進するという意味合いでもプレーパークのほうをまず切り出したというところでございます。
先ほど来、現状の放課後子ども教室についての状況について育成活動推進課長が答弁しておりますけれども、現状、放課後子ども教室はこういう形でやっていて、確かに意見は頂いている、団体からの意見も頂いているといったところもあります。ただ一方で、東京都との補助制度の関係もあるといったところで、今後どうしていくのかということは当然検討課題として受け止める、しっかりと意識していかなきゃいけないなと思っております。まずはプレーパークのほうを充実させる意味合いで支援制度をつくる予定で考えていますけども、この放課後子ども教室の在り方といいますか、今後の委託の進め方ということについては当然検討課題として意識して整理をしていく必要があるかなと思っています。
間委員
今のお話なんですけれども、区のほうは言いづらいのかは分からないですが、そもそも長く区内でプレーパークをやっていた団体は1団体、その後、ポコポコっと皆さんやり始めたその輪が広がっていって、今現状に至って6団体になっているというところですよね。という中で、プレーパークの事業が放課後子ども教室のほうとなじまない中で、そちらの補助金でやってきたというところがあるかと思います。という中でプレーパークの独自の補助金制度をということで、ずっと要望があった中で、今回常設のプレーパークができるというこのタイミングで創設をしたというふうに理解をしているんですけれども、違うんでしょうか。
小飼子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長
団体の皆様からそういった御意見を頂きながら、また広がりを見せてきているというところも踏まえまして、委員御指摘のとおり、このタイミングで補助制度として整理をさせていただいて、今後進めていくというところで御報告させていただいているところでございます。
間委員
そもそもプレーパークの事業が、放課後子ども教室のほうにはなじまない中でやってきたというところの説明が足りないから、皆さんが御理解が難しいというところがあると思うんですね。なので今質問させていただいたんですけれども、ちょっとそういったところも非常に分かりにくいので、丁寧に委員からの質問に対しては答えていただけるといいなと思います。これは要望です。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
じゃあ、一旦ここも休憩してもらっていいですか。
(午後3時53分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時56分)
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、5番、第七中学校代替校舎への移転に伴うバス通学費の補助についての報告を求めます。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
それでは、第七中学校代替校舎への移転に伴うバス通学費の補助について、区としての考え方をまとめましたので御報告いたします。(資料6)
中野区立小中学校施設整備計画に基づき、第七中学校は令和8年度より校舎の建て替え工事を開始いたします。生徒は工事期間中、第七中学校の通学区域外にある令和小学校跡施設、旧上高田小学校を代替校舎として通学することとなります。このように本来の通学区域を越えて通学しなければならないという特殊な状況により遠距離の通学となる生徒については、代替校舎の使用期間中も安心して通学し学校生活を送ることができるよう、以下のとおりバスの通学費の補助を行うことといたします。
1、補助の内容です。以下、項目の2に示す対象者のうち希望する生徒に対し、代替校舎へ通学する期間中に利用する関東バスの定期券の費用3分の2を補助いたします。上限額は、1年間の関東バス学割定期費用89,360円を踏まえ、59,000円といたします。
2、対象者です。令和小学校跡施設、旧上高田小学校から、徒歩でおおむね2キロ程度離れた番地に居住する生徒といたします。具体的には江原町三丁目15番から39番地、江原町二丁目6番から12番地、15番から31番地、江古田三丁目14番と15番地です。
3、想定費用についてです。3年5か月分で約2,200万円強を想定しています。
4、申請方法につきましては、基本的に電子申請で行う予定です。
5、今後の予定です。令和7年9月13日(土曜日)に、第七中学校の体育館にて保護者説明会を開催する予定です。その後、令和8月2月に制度を周知し、4月以降、代替校舎への通学及び制度運用を開始いたします。また、令和11年9月に新校舎の供用を開始する予定です。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。今回こちらの対象となるこの赤いエリア、対象エリアと、あとその金額を決めたこれまでの経緯について教えてください。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
これまで、第1回定例会の際に陳情でこのような御意見を頂いたというのがまず発端となっております。その後、検討を重ねましたがなかなか難しく、この時期になってしまったことは申し訳ないんですけれども、まず問題としては、ほかの地域で同程度の距離を歩いているという方々がいらっしゃいました。そこで考えたところ、まず学区で一番遠いというところがおおよそ2キロぐらいで仕切られているということ、それから昨年までお話ししていたところで、おおむね時速4キロ程度で中学生は歩くということを参考にし、おおよそ2キロというところを範囲といたしました。このおおよそというのは、番地で仕切っておりまして、代替校舎への道筋で一番その番地で遠いところを合わせて2キロというところがありました場合は、その番地を含めて全てそこをオーケーとしたものと考えております。
また、補助の対象にしましては、まず定期においては、関東バスというのはどこにでも行けてしまうというところがございます。その中で、365日の中で学校に通学するというところはおおよそ200日程度ということを踏まえまして、3分2というところを決めた次第でございます。
間委員
ありがとうございます。金額に関しても様々検討された中での今の御結論だと思います。ここにも様々お声はあるんでしょうけれども、とはいえ、一定やはり全てを対象にするというわけではなく、他のエリア、中野本郷小学校をはじめ他のエリアの現状というところも踏まえた中で一定線引きをするという結論なんだと思います。そこは一定必要かなというふうに私も捉えてはいます。今回は民間のバスというところへの補助で、こちらに関しては本数は結構あるというところでよろしいんでしょうか。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
調べましたところ、おおよそ路線としては三つあるかなと、「中41」、「中27」、「中12」というふうに3本路線はあるかなというふうに思っております。特に江古田の森から出ているものに関しては、朝は約10本ほど1時間でバスが出ているというふうに認識しています。ほかのところに関しても5本、7本ぐらいは出ていると認識をしているので、十分本数としては足りているというふうに理解をしているところでございます。
間委員
結構本数はあるというところですね。中野本郷小学校のほうで、バスの定員というのがあって、乗せたいけれども線引きでどうしても乗れない。それはやっぱりバスが本数が決まっている中ではしようがないというところだったと思うんですけれども、現状まで運行してきて、どのぐらい乗車されているとか、そういった現状について教えてください。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
昨年度の実績というのをまとめたところ、昨年度だけではありますが、一度10月まではピークとして結構たくさん、特に低学年を中心に需要があったというふうに見てございます。一度、11月ぐらいに利用していた方々が利用しなくなって歩くというような状況が数字からは見て取れるかなというふうに思っております。そこで特に低学年を中心に、では空いているのであれば乗るということで御利用ということはちらほら出てきたところではございますけれども、特に高学年の方は歩きでというふうな形で行っていらっしゃるのかなというふうに認識しております。
間委員
やはり当初、特に御不安というのがあった中でそういった変化があったということですね。やはり暑い時期なんかだったりとか、大雨だったりの天候の状況だったりとかで、普通にバスに乗りたいということもおありなのかなというふうに思うんですけれども、例えばこのエリアから外れてしまったお子さんがバスに乗って学校に行くということは認められるのでしょうか。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
こちらに関しましては、昨年度の説明会の際に学校長のほうから、私費である分にはそこは構わないというふうに判断していただいているところでございます。
間委員
分かりました。先ほど9月13日に保護者説明会があるということでした。ここで様々御意見、御要望が出ると思います。そういった中で、やはり調整できるところはしていただいて、とはいえその他の地域との兼ね合いというところもしっかりと考えながら、なるべく多くの方に納得していただける形で結論を出していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
木村委員
これは陳情を受けてということでしたので、補助については是とするところですけれども、ちょっと中学校と小学校は一律には考えられないので、まず中学校という意味でお聞きしますけども、今回2キロ、おおむね2キロというところなんですが、これはほかの学校でも2キロ以上の通学路がある、中学校について、あるというのはどこかありますか。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
まず明和中学校が2.3キロ、それから中野中学校が2.2キロ、それから緑野中学校も1.9キロとか、そのように認識しております。
木村委員
距離だけで考えると、じゃあ、そことの整合性はどうかというところになると思うんですね。そこはどういうふうに説明されるんですか。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
今回かなり迷ったところでございます。ただ、一番初めにお伝えしたいのは、区としてこれまで答弁してきように、まずこの距離というのは基本的には歩ける距離というふうには認識はしているところでございます。今回、代替校舎移転という、こういう事情の中で不安を解消するというところもございますので、今回はバス運賃の補助というところに関しては第七中学校のことだけを考えているところでございます。
木村委員
ということは、今回バスの補助、通学費の補助をすると。これは前例になってくるわけですから、一つはおおむね2キロ、プラス代替校舎という基準をつくったということになると思うんですけど、それでいいんでしょうか。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
今回、学校の通学区域を越えて通学しなければならないという特殊な事情、あと代替校舎というところ、それからおおむね2キロというところは、一度こちらでやったというのは前例となってくるとは思っております。ただ、今回やってみたところで、これがよいのか悪いのかというところも考えながら、今後同じことをやっていくかどうかというのは、また改めて考えていきたいというふうに考えております。
木村委員
学校区域内も一つの基準と。
もう一つちょっと聞いている感じですと、先ほどバスの本数というか運行状況の話もありました。見た感じだと、これは第七中学校、多分新井薬師の駅に近いので本数も結構ある。だから、たまたまという言い方は変ですけれども、ちゃんとそれを担うようなバスの運行状況があるということだと思うんですけども、逆にそれがなければ、そもそもこのバスの補助ができたかどうかも分からないわけですよね。それも一つの基準なのかどうかというのをちょっと確認させてもらいます。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
今回の陳情に伴いまして今回検討したわけでございますけれども、この地域に関しては、おっしゃるようにバスというものの運行がとてもうまく、3経路あって充実しているところだと思います。ない場所というところに関しては、今後また違うことも考えていく必要があろうかなとは思いますが、今の段階でまだ検討は進んでいませんので、こちらにまだお話しできるようなことは現段階ではない状態でございます。
広川委員
今回バス通学費の補助ということで報告なんですけれども、この夏休みの間にPTAの方々が取り組んだアンケートというのがありまして、それを見させていただくと、一定やはり自転車で通いたいという子どもたちが多いと思います。これについてどのように検討されたのか教えてください。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
まず、私たちも5月ぐらいに今のこの件に取り組んだ頃から、陳情ではバス運賃の補助というのがあったんですけれども、自転車についても検討を重ねてきたところでございます。最終的には教育委員会でまとめて決めたところではございますが、学校にも学校の校長先生、副校長先生にも御意見を頂いて、どのようにしたらいいかということを考えてきたところはございます。しかしながら、やはり被害者になってしまうかどうかというところも十分心配ではあるんですけれども、生徒たちが朝急いだときに加害者になるということのおそれということも懸念されまして、この数か月の間では自転車で通学するということはちょっと難しいというような結論にいたしました。
広川委員
今年度4月からですかね、江戸川区立小松川中学校で自転車通学が始まっています。23区初だと思うんですけれども、こういうところをちょっと研究してみてもいいんじゃないかと思うんですけれども、どうでしょう。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
他自治体で実施が始まっているということは認識しております。当然ながらそのようなところの例を今後参考にして考えていきたいというふうに思っているところでございます。
石坂委員
細かいところではありますけども、現在の運賃で計算して支給額ですとか想定経費も出しているわけですけども、令和11年度までの期間なわけで、ないかもしれないけども、バスの運賃改定があった場合はそれに対応してまた見直しをしていくものなのか、この金額固定でいくのか教えてください。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
もしそのようなことがあれば対応していきたいというふうに考えております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。
じゃあ、もう一回休憩してもらっていいですか。
(午後4時12分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時15分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、7番、今後の区立幼稚園のあり方について(案)についての報告を求めます。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
それでは、今後の区立幼稚園のあり方について(案)について御報告いたします。(資料8)
まずは鏡文を御覧ください。かみさぎ幼稚園は令和10年に、東中野幼稚園は令和12年に築60年を迎えることから、区は区立幼稚園の建て替え整備を実施することを考えてまいりました。令和7年3月12日の本委員会におきまして、区立幼稚園建替整備等の基本的な考え方(案)について報告いたしましたが、区立幼稚園の役割や今後の在り方を示すべきであるとの御意見を踏まえ、今般、今後の区立幼稚園のあり方について(案)を取りまとめました。この案は、今後、区立幼稚園2園の建て替え整備を進めるに当たり、区立幼稚園が果たしてきた役割や区立幼稚園に対する保護者等の意見を改めて検証し、区の考え方としてまとめたものですが、検討段階で区の審議会である子ども・子育て会議や教育委員会で報告を行い意見聴取をいたしました。さらに、学識経験者から意見書も頂いております。
次に、別添1、今後の区立幼稚園のあり方に係る意見聴取を御覧ください。
1、中野区子ども・子育て会議では、区立幼稚園が建て替えにより存続するのは喜ばしいなどの意見がありました。2の教育委員会では、全ての子どもたちがわくわくと毎日を過ごせるような環境づくりを考えてほしい、インクルーシブ教育の推進は重要であり、支援が必要な子どもたちにも柔軟な対応ができるよう使いやすい部屋を設けることの検討をお願いしたいなどが挙がっております。3、学識経験者の意見といたしましては、東京家政大学の戸田雅美教授からは、区立幼稚園が2園であってもモデル的に残ることは非常に貴重である、中野区の公立幼稚園の存続を強く願う。共立女子大学の田代幸代教授からは、区立幼稚園2園は、就学前教育充実と教育政策推進拠点園として中野区に必要である。現在の社会状況と保護者の要望を反映した建て替え整備を実施してほしいとの意見を頂きました。あり方では意見書の全文を載せております。これらの意見を踏まえ、区の考え方として取りまとめたものが、別添2の今後の区立幼稚園のあり方についての案でございます。
続きまして、別添2、今後の区立幼稚園のあり方について(案)を御覧ください。ここでは、第3章、区立幼稚園が果たしてきた役割と第5章、今後の区立幼稚園のあり方について御説明いたします。
8ページから10ページが第3章ですけれども、区立幼稚園が果たしてきた役割を記載しています。1、質の高い幼児教育の提供。区立幼稚園は私立幼稚園と連携しながら質の高い幼児教育を提供し、地域に対して幼児教育の重要性を発信するとともに、教育実践を通して教員の資質向上と園の教育力の向上に努めてきました。さらに、区立幼稚園2園で構成する研究会、私立幼稚園との合同研究会を通して区の幼児教育の質の向上に寄与してきました。
2、幼児教育と学校教育の連携。区立幼稚園では、一人ひとりの個性を踏まえた関わり方を共有するなど、園児の小学校への円滑な接続に努めています。研究機関としても、区立幼稚園が中心となり、保幼小連絡協議会をはじめとして教育の接続に力を入れ、就学前教育・保育施設と小学校双方の視点から課題解決に努めていく必要があります。
そのほかにも、3、多様な背景を持つ子どもの受け入れ、4、地域における幼児教育の中核的存在、5、子育て世帯から求められるニーズへの柔軟な対応という役割を果たしてきました。
19、20ページ、最後ですけれども、第5章では今後の区立幼稚園のあり方について記載しています。1、中野区が目指す幼児教育の姿。幼児期は、生涯にわたる人格形成の基礎を身につける極めて重要な時期であることから、幼児教育において生きる力の基礎を身につけることを目指します。また、特別な支援が必要な子どもが増加しているため、全ての子どもが安心して幼稚園での生活を送れる環境の整備に取り組みます。
2、区立幼稚園の役割と機能。第4章までの検証を踏まえ、区は区立幼稚園を建て替え整備し、幼稚園運営を継続することといたします。区立幼稚園がこれまで果たしてきた役割を継続するとともに、新たに今後の取組として、3で掲げる三つの取組を進めます。
3、今後の取組。(1)多様な背景を持つ子どもを受け入れる施設の整備。ユニバーサルデザインに対応した施設として整備するとともに、全ての子どもが安心して通うことができる環境を目指します。(2)昼食の提供。幼稚園でも昼食の提供が求められています。そのニーズに対応するため、保護者の手作り弁当以外も選択できるようにします。また、食育を推進することで豊かな心を育みます。(3)預かり保育(幼稚園型一時預かり事業)の拡充。現在、教育時間の後に行っている預かり保育を教育時間の前にも時間を設けて実施します。
4、定員の柔軟な見直し。現在、区立幼稚園では3歳の定員が16名、4歳、5歳の定員が32名、合計80名の定員となっていますが、3歳は定員以上の応募があるのに対し、近年は4歳、5歳は定員を充足するのが難しくなっています。今後の区立幼稚園の定員については幼稚園教育を希望する家庭のニーズや地域の状況に応じて適宜定員の柔軟な見直しを図ります。
鏡文にお戻りください。3、今後のスケジュールですが、本年10月の教育委員会と本委員会で、かみさぎ幼稚園整備基本構想(案)を報告する予定です。
本件につきましては、御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。今回の建て替えの議論のきっかけというのは、築60年で建て替えというところの中で区立幼稚園の建て替えの検討というのが始まって、でもその検討の過程の中で、途中で、区の考えとして原則築80年で建て替えという考えが示されたと思います。今回はこちら案の2ページのところにもあるとおり、築60年という形で報告がされているんですけれども、この60年というところのままで検討を進めているというその理由について教えてください。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
かみさぎ保育園につきましては、今般改定が予定されています次期区有施設整備計画の検討以前から建て替え整備について検討を進めておりました。また、かみさぎ幼稚園は現地建て替えを予定しておりますけれども、仮設園舎の整備地として鷺宮小学校跡地の利用を計画しておりますけれども、その鷺宮小学校跡地が使用できる期間にも限りがあることから、築60年ではありますが建て替え整備を進めていく予定でおります。東中野幼稚園につきましては、まだスケジュール等についてこちらで御報告したことはないんですけれども、教育環境を改善するとともに、今後の区立幼稚園のあり方に記載いたしましたような教育を、今後かみさぎ幼稚園と足並みをそろえて実施するために、東中野幼稚園につきましても建て替え整備を実施していきたいというふうに考えてございます。
間委員
原則80年というところですので、そういった建て替えに係る地域の現状だったりとか、代替地だったりとか、移転するに当たってのというところだったり、そういった事情も加味した上での原則80年というところで考えておりましたので、そちらに引っ張られずに検討を進めていただいていること自体はとても喜ばしいことかなというふうに思います。
先日、かみさぎ幼稚園のほうを見させていただきました。私自身は初めて幼稚園というところに行かせていただいたんですけれども、大変すばらしくて、本当に支援が必要なお子さん、私は割と分かるんですけれども、その子たちに対して自然に支援を届けている、本当に支援が必要な子に対するノウハウというのをこの区立幼稚園はしっかりとためてきたんだなということが感じられる時間でした。こちらの案の19ページのほうにも、特別な支援が必要な子どもが増加しているということも書かれておりますし、これまでのことも踏まえて、そういいながらも現在、じゃあユニバーサルデザインに対応しているかというと、実際にはちょっと段差があったりですとか対応しきれていない部分もあって、やはり区としてそのノウハウを生かしながら続けていくに当たってはそういった工事も早急に行っていかなければならないと思っています。そして昼食の提供なんかも、やはりうちの子どもの通っているこども園でも本当に貴重な時間ですので、こういった取組ができるように充実させること、そして預かり保育を充実させることも、やはり今後しっかりとやっていかなければならないと思っています。
インクルーシブ教育の取組というところを、やはりそのノウハウを持って進めていくべきだと思うんですが、これが区立の幼稚園のみにとどまっているのは非常にもったいないなというふうに感じています。これが今後区内の保育園だったりとかそういったところにも届いていくような形を検討していったほうがいいんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、現在の保幼小中といいますが、保育園と幼稚園の連携というところはあるのかないのか、現状について教えてください。
林子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
現在、平成17年度から就学前教育保育情報交換会といったものが開かれておりまして、この会議体は、公立それから私立の保育園長さん、それから区立幼稚園の園長さんが入った、そういった情報交換会がございまして、この中で様々な保育の質向上を目指す情報交換、討議、それから研修等をやっているところでございます。
間委員
そういった会議体もありつつも、やはり区立幼稚園から特に私立保育園というところはまだ距離があるのかなというふうに思います。私立保育園のほうでもなかなか支援が必要な子に対してのアプローチというところは、まだまだ先生たちも自信がない中でやっている部分もあったりするので、やはりそのノウハウというところはしっかりと連携をしながら届けていけるような形を模索していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
林子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
今後この情報交換会の中で、テーマ設定としてそうしたインクルーシブ教育等、そういったものをテーマとして取り上げて、いろいろ区立園、それから私立園ですね、そういったところで情報共有を図っていきたい、スキルアップを図っていきたいというふうに考えております。
間委員
ありがとうございます。定員の柔軟な見直しについて伺いたいんですけれども、現在3歳の定員、この園の入園の入り口の部分で16人、4歳、5歳で32人って、倍になっている。入り口が本当に半分の数というところで、さらに定員以上の応募があるのに対しというふうにあるということは、現状としてどのぐらいのお子さんが入りたいと希望をされていても入れない状況にあるのかはお答えいただけるでしょうか。
林子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
例えばでございますけれども、令和4年4月入園のお子様ですと、3歳児、37名の応募がございました。倍率としては2.3倍というところでございます。それから令和5年4月入園の3歳児のお子様については、申込数30名で倍率としては1.9倍といったところです。それから令和6年4月入園の3歳児のお子様については31名申込みがあったところで、倍率としては1.9倍というところです。それから、令和7年4月入園のお子様については23名申込みがありまして、倍率としては1.4倍というところでございます。
間委員
年によって人数がちょっと違ったりもあるけれども、今入りたいけど入れない子がいるという状況ですね。その中で、今選考に当たっては、特別な支援が必要だから優先して入れるというわけではないですよね。
林子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
現在、定員を超えるお申込みについて、抽選ということでさせていただいてございます。
間委員
やはりそうすると、本当は通わせたかった、けれども抽選なので漏れてしまって、その先にどういったところ、保育園に行ったのか、ちょっとそこが追えているかどうかは分からないんですけれども、やはり拾うべき子が拾えないという事態は一定数あるんじゃないのかなというふうに思います。
加えて、間口が狭い、3歳で16人というところのいびつさによる弊害というところに関しても伺いたいんですけれども。
林子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
当時16人というふうに決めた経緯といいますか、聞いているところによりますと、3歳児保育を実施するに当たって園児が年少ということもございまして、きめ細やかな対応をするために、15、16名程度の定員がよいというような意見があったというふうに聞いているところでございます。4歳児、5歳児については、ある程度成長してきているということでちょっと多めの人数といったようなところになっているかと思います。
間委員
現状としては、4歳、5歳で入ってくる子というのは少ないんじゃないかなと思うんです。そういった意味で間口が狭い、3歳児の受入れが少ないということによる弊害があるんじゃないかと思ったんですけれども、いかがですか。
林子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
そうですね、確かに間口が狭いということで、その後、4歳、5歳の入園数が少ないというところもあって全体的には少ないといったようなところかと思います。
間委員
分かりました。ですので、今回柔軟な見直しということはやはり必要だと思いますので、ここに関して私からも強く要望をさせていただきます。
広川委員
中野区として区立幼稚園を建て替え整備し、幼稚園運営を継続するということを決めたことについては評価したいと思います。
ちょっと一点伺いたいのが、20ページの昼食の提供というところなんですけれども、これはいつからやられるの。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
昼食の提供の時期はまだ決まっておりませんで、これからそれぞれ幼稚園が建て替え整備するに当たり設計もしていくわけですけれど、その中で調理室を設けて行くことになろうかと思いますけれども、昼食の提供自体は、具体的に新園舎での運営が始まるときを見据えて、どのような形で始めていくかというところは保護者の方々のお考えなんかもお聞きして決めていきたいというふうに考えております。
広川委員
じゃあ新園舎ができてからみたいなイメージなんですかね。ただ、何かこのアンケートを見ると、結構もう今からでもお弁当を出してほしいというような、給食や注文弁当があったらうれしいというような声も挙がっているんですけれども、これは新園舎を待たずに始めていくことは可能でしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
申し訳ございません。給食ということですと調理室が必要になってきますが、もちろん注文弁当ということですと調理室というようなところは必要でありませんので、そこは保護者の方からも注文弁当をやってほしいというような要望が出ておりますので、今後検討してまいりたいと思っております。
広川委員
要望がありますので、できるだけ早く実施していってもらいたいなと思います。要望です。
石坂委員
19、20ページのところで伺っていきます。特別な支援が必要な子どもが増加しているというところが、私も修了式、入園式を見せていただくときに確かに多くなっているなというのを感じるところではあります。こうした中で、多様な子どもが通い、一人ひとりが安定して学べる幼稚園を実現し、インクルーシブ教育の取組をさらに進めますというところで、一緒に活動していく場面を増やしていくことがとても重要であるというところはもちろんあるわけですけども、20ページのところのクールダウンという形で書いてありますね、特別な支援が必要な子どもがクールダウンできる部屋を別に用意するというところが書かれています。やはり一緒にインクルーシブを進めていく際に、とはいえ一緒に参加できない場面、参加する中で本人が落ち着けなくなってしまった場面では、このクールダウンはとても大事になるわけですけども、この子どもがクールダウンできる部屋と書かれていますが、具体的にどういった部屋を想定しているのか教えてください。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
具体的にはこれから設計ということになりますけれども、今ですと特別な支援が必要なお子さんを、東中野幼稚園ですと図書室に一時的に誘導してというふうになっていますので、クールダウンできる専用の部屋を設けて、その中で子どもが落ち着けるような環境づくりを目指してまいりたいと思ってございます。
石坂委員
そうすると、やはり往々にして起こるのが、クールダウンできる部屋を造りましたといって何もない部屋だけ造られるという場合が、中野区に限らずね、ほかの施設等でもあり得る話なんですけども、とはいっても、もちろん刺激を遮断して落ち着く場合もあるわけですけども、むしろ本人にとって心地よい刺激として、視覚的にはスヌーズレンであるとか、あるいは保育者と一緒のスキンシップで落ち着くですとか、あるいは平衡感覚、前庭感覚を刺激するような刺激を与えてあげられるですとか、あるいは本人が混乱しているのであれば混乱が収まるような形で、その日一日の予定であるとか、幼稚園の中の環境とか保育者のコミュニケーションにおいてもっと構造化してあげて本人が情報を受入れやすくしてあげるとか様々な工夫がありますので、単に落ち着けばいいでしょうではなくて、本人が安心して心地よく過ごせる、クールダウンができる部屋というものをしっかりと研究して考えていただければと思いますけど、その辺いかがお考えでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
4月でしたかのこちらの委員会でもガイドラインというものが出ていますので、そちらも参考にしながら、そのガイドラインが区立の幼稚園も含めてのガイドラインということだったかと思いますので、そちらも参考にしつつ、本当に子どもが落ち着けるような部屋づくりというところを念頭に考えてまいりたいと思ってございます。
石坂委員
ぜひそうしていただきたいと思いますし、ガイドラインを参考に、もちろんガイドラインは最低限を押さえなきゃいけないところでありますけども、やはり予算の都合もありますけど、ガイドラインをしっかりと上回るようなものも目指していただければと思います。これは要望としておきます。
木村委員
かみさぎ幼稚園と東中野幼稚園、これ建て替えは現地建て替え、どういうふうな建て替えのスケジュールになっていますか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
かみさぎ幼稚園につきましては現地建て替えというところでして、仮設園舎を鷺宮小学校の跡地に整備して建設するというところがもう報告済みでございます。東中野幼稚園につきましては、今現在は東中野幼稚園第二園庭というのを整備いたしましたので、そちらに、距離的にほんの少しですけど移転というところでの建て替えを今は考えているところでございます。
木村委員
特に東中野幼稚園のほうなんですけども、第二園庭、恐らく第三中学校跡地のところかと思います。そこに整備するのがいいかどうかというのはちょっとまたいろいろ、東中野のまちづくりも含めて、近くにけやき公園がありまして、そこを利用すれば例えば第三中学校跡地が丸々別の形で利用できるとか、それはスケジュール次第だと思うんですけども、そういった意味では第二園庭に整備することも含めて柔軟に対応していただければと思うんですけれども、いかがですか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
今、委員から御案内がありましたように、どこに整備するかというところで言いますと、今、本当に決まっておりますところで言うと、東中野幼稚園の現在地は敷地が狭いというところと後ろに高層のマンションが建っているというところで、そこの、今の現地での環境はなかなかよろしくないというところがございますので、そこから移るというところは、移設というところは考えておるんですけれども、今のところの候補地が東中野幼稚園の第二園庭ではありますけれども、今お話がありましたように、東中野地域のまちづくりですとかそういったところの兼ね合いもあるかと思いますので、まだ少し時間があるかと思いますので、そこにつきましては今後ほかの部署とも連携を取りながら検討してまいりたいと思ってございます。
森委員
前の第七中学校のバス通学費が陳情で、この後出てくる桃園第二小学校、北原小学校も請願・陳情で、実はこの区立幼稚園も、10年ぐらい前ですけどね、陳情があってこういう形になっています。区立幼稚園の役割は終了したという答弁が本会議であったこともありましたけれども、その後、陳情が議会で可決をされて今ここまで来たというのは感慨深いなと思っています。内容としても非常に充実したものをまとめていただいたんじゃないかなというふうに思っていますが、この間、この10年でもいろいろとあって、一つは、私は、大きいのは保育園のほうですね。保育園も、保育指針が、あれは2018年だったと思いますけど大改正をされて、保育園も幼児教育施設だという位置付けになりましたが、ここがあまり理解が進んでいないなと思っているんです。他方で、幼稚園のほうも預かり保育の拡充というものがこの間進んできました。ここも実はあまり理解が進んでいなくて、幼児教育を受けさせたければ幼稚園、保育が必要であれば保育園っていまだに思っている保護者の方も多いんじゃないかなというふうに思っています。
そういった中で今、間委員のほうからは、幼稚園と保幼小中連携の保と幼の連携のところの話も少しさせていただきましたけれども、地方に目を向けると、もはや民間の施設がどんどんこども園化していっているわけですね。今回これ、区立幼稚園として一旦再整備をしますという方向は歓迎をしたいんですが、将来的に民間施設がどんどんこども園化していった状況の中で、いつまでも区立幼稚園、区立保育園という持ち方がいいのかというのは、何十年か先に議論になるんだろうなというふうに思っているんです。施設ですから、多分そういったことも頭の中に入れた施設整備ということでお考えになっていただいているんじゃないかなと思うんですが。その辺りはいかがでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
今、建て替えの話が出ておりますのが区立幼稚園2園というところでして、そちらにつきましても、区立幼稚園2園を存続する、継続するというところで区として考えをまとめたところではありますが、この先10年、20年経ったときにお子さんがどれくらいになっているのか、その地域でどうなっているのかというところもありますので、少なくともこの区立幼稚園2園につきましては、ここで公費を投入して、60年、80年使える建物を建てようというところではありますので、区立幼稚園だけでなく、将来的に何かしら転換が必要になったときに、例えば認定こども園ですとかそういった形に転換しやすいような施設の設計というものを考えてございます。
今、森委員おっしゃったように、区立保育園もというところでしたけれども、そこまでの幼稚園・保育園を合わせた形での認定こども園化というところは区としてまだ考えを持っておりませんが、少なくとも幼稚園につきましては、将来認定こども園に転換する可能性は捨てずに、そういった形での設計を行ってまいります。
森委員
ありがとうございます。ここに、論文だと思うんですけど、論文を寄せていただいているこの戸田先生の最後の締めのところにも、こども園化の可能性はあると思いますというようなことを書いていただいているのと、あと、実は私立も含めて区内の南側、幼稚園の行き場がなかなかなくなってきちゃっているということもあるので、なかなか区立保育園のほうをこども園化するって多分まだ発想もあまり皆さんないと思うんですけれども、ちょっと民間の私立の幼稚園の状況とかというのも見ながら考えていっていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
高津子ども教育部、教育委員会事務局幼児施設整備担当課長
なかなか将来推計というか予測が難しいところはありますが、幼稚園につきましては今南部のほうの数が、民間幼稚園が少なくなっていて、区立も南部というところでいうと今ありませんので、その辺りから、子ども・子育て会議でも南部に幼稚園がないので造ってほしいというような御意見もあったこともありますので、そこは全体のバランスを見ながら、区立幼稚園として何ができるのか、民間幼稚園を巻き込んでといいますか、一体となって、区内の幼稚園をどうしていこうかというところを何かしら考えていくのか、そこにつきましては今後とも検討をしていきたいというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ちょっと休憩してもらっていいですか。
(午後4時46分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時49分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、8番、桃園第二小学校新校舎等整備についての報告を求めます。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
それでは、桃園第二小学校新校舎等整備につきまして御報告いたします。(資料9)
桃園第二小学校の新校舎整備につきましては、現在基本設計の検討を進めているところであり、地域での協議の場である改築推進委員会でも検討を重ねてまいりました。
1番、第8回改築推進委員会での協議についてでありますが、今年度3回目となる6月の改築推進委員会では、新校舎における校庭の舗装について、土舗装、人工芝それぞれの機能や特徴を整理の上、協議を行いました。なお、協議後においても、校庭舗装について委員の判断が分かれる見込みであったことから、各委員の最終意見は確認するものの改築推進委員会としての意見統一は行わないこととなり、校庭舗装についての判断は教育委員会事務局に一任する取扱いとなりました。(1)各委員の意見については、「土舗装」「人工芝」「どちらでも可」のうち、いずれか一つを無記名で選択していただき確認をいたしました。(2)その結果としては、委員15名中、「土舗装」7名、「人工芝」5名、「どちらでも可」3名という結果でございました。
この結果を踏まえた校庭舗装の考え方については、2番を御覧ください。新校舎整備に当たっては、中野区立小中学校施設整備計画において、校舎・校庭を一体的に活用できる一足制での整備を原則としており、一足制の運用に当たっては、校舎内に砂塵等を持ち込むことのない人工芝等により校庭を整備することとしています。一方、桃園第二小学校新校舎の校庭舗装については、令和6年中野区議会第3回定例会において、桃園第二小学校の改築に際し、環境と地域の要望を踏まえた校庭の仕様を求める陳情が採択されており、また、改築推進委員会においても、土舗装を希望する意見が多くを占めたものでございます。このことを踏まえ、桃園第二小学校新校舎においては、一足制、二足制のどちらでも運用可能な校舎仕様として整備しつつも、供用開始時は土舗装の校庭による二足制での運用を基本としてまいります。
次に、3番、新校舎の基本配置(案)については別添資料を御覧ください。こちらは以前、前回お示ししていた校舎配置とおおむね変更はないものでございますが、変わっている主なところとしては校庭が土補装となっていること、また、1階の教育相談室が校庭に面した採光の取れる形に変更していることになります。
今後は4番に記載のスケジュールにて基本設計の取りまとめに向けた検討等を進めてまいります。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。今回、改築推進委員会の意見の確認というところを受けて、前回この御報告を頂いた際に教育委員会の責任でどちらにするかを決めるということも確認しましたが、こちらの舗装、土舗装7、人工芝5、どちらでも可3という結果を受けて、ここだけではないですけれども、こういったことも受けて検討された結果ということですので、様々考えられての御結論というところでは、私は人工芝がいいとは思うんですけれども、こういった御結論は受け止めようかなというところです。そういった経緯がありますので、今回は一足制、二足制、どちらも今後運用していけるような校舎の仕様としていただいている点ですとか、こういったところは、やはり今後入園する保護者の方からも、そういった配慮というところは求められるところだと思いますので、こういった工夫をしていただいたことは非常に感謝をしております。
というところで、ちょっと確認をさせていただきたいんですが、結局この改築推進委員会の中で議論の多くの部分を占めていたのは、土舗装なのか人工芝なのかというところだったんじゃないのかなというふうに思います。次の報告の北原小学校のほうでは様々変更点だったりとかというところもある中で、この中身の議論というところがしっかりとできていたのかな、土舗装だったり、人工芝だったりというところに時間をかけ過ぎていなかったのかというところが少し懸念するところなんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
今年度、3回改築推進委員会は重ねてまいりました。その中で、やはりその議論というところで、校庭の舗装、土舗装なのか人工芝というところが一番多くの時間を占めたということは事実でございます。ただですね、4月、5月の改築推進委員会では、そもそも校庭舗装材を土舗装、人工芝と決めずに、よりよい新校舎といったものはどうだろうというような、こちらからも提案をさせていただき、校舎の中に目を向けるというような議論、意見交換もできてきたと思っております。また、学校の新校舎に植える樹木のお話であるとか、そういった協議も改築推進委員会で実際に重ねていくことができたものでございます。そうした中で、やはり特に大切にしていたものは校庭舗装ということは変わりはないんですけれど、様々な視点でそれぞれの委員がいろいろな意見を持ち寄り協議は重ねられたと思っております。
石坂委員
別添のほうの平面図(配置図・1階)のところで、保健室、教育相談室、特別支援教室②という形で並んでいるところが、教育相談室や特別支援教室、保健室などが、それぞれ校庭側に設置する、要は採光、光を取るのがよくなったかなというところではありますが、こちら一応確認ですけれども、先日も質問いたしましたけども、光がちゃんと入りつつプライバシーは守られるようなものになったという理解でいいか確認させてください。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
今回変更したところとして、教育相談室が校庭に面する採光の取れる形としたことがございます。こちら、委員今お話がありましたとおり、光が取れる反面、そういったところを一つ遮断して落ち着いて相談を受けるというような環境も一方で必要になりますので、そういったことも想定しながら、校舎のしつらえというところは検討、考えているところでございます。
石坂委員
ありがとうございます。しっかりと進めていただけたらと思います。
あと、頭紙というんですかね、こちらのほうで、一番最後の段落のところで「このことを踏まえ、桃園第二小学校新校舎においては、一足制、二足制のどちらでも運用可能な校舎仕様として整備しつつ」とありますけれども、こちらの「整備しつつ」というのは、具体的にどういう工夫がなされているのか教えてください。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
「一足制、二足制のどちらでも運用可能な校舎仕様として整備しつつ」、こちらの具体的なところでございますが、まずエントランス、昇降口の部分が、下駄箱を置いておいたとしても、下駄箱がなかったとしても、この校舎で過ごす子どもたちの人数見合いを考えて安全に過ごせるスペースを確保しているというところが一つございます。また、これから整備する廊下なども、下足で仮に利用するとしても利用に耐えられる、そういった素材でそもそも廊下を整備していくと、そういったことも考えられると思っております。
石坂委員
ありがとうございます。たしか前回の報告のときは、まだ下駄箱を置く設定ではなかったものが、別添のほうの平面図1階のところは、実際に下駄箱も設置されている形に改まったのかなと、その辺比べて見ていないんですが多分そうなんだろうと思うところです。
そうした中で、特にこの下駄箱に関して、これを置くことで、特に不具合なく設置ができた、あるいはそのために昇降口の幅を変えたとかというのはあったりするんでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
昇降口、下駄箱を置くスペースとして、この真ん中、中央部分と東部分、2か所を当初から想定しております。こちらは人数見合いで大きさは既に検証しておりますので、今回の変更をもって大きさが変わったということはございません。
石坂委員
急なところにコスト、時間とお金がかからずに済んでいるということは、このままいけてよかったなというところではあります。
あとこちら、先ほども質問した、どちらでも運用可能なというところがあるわけですけども、そうすると下駄箱は、これは固定式のものなのか可動式なものなのか。要は動かせるものであると、今後どっちでも対応できる反面で倒れたりとかということなども、あと地震で動いたりということも心配なんですが、その辺りってどうなんでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
下駄箱について、今現時点で仕様が決まっているというものではございませんが、一般的には動かすこともできるようなものを整備しているケースが多くあります。
石坂委員
その辺りは地震であるとか、あるいは何か特段のことがあったときに倒れないような何かしら工夫はされているものなのか教えてください。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
そういった地震等も想定して、ビスで固定して止めるというようなことは実際にはやるものと考えております。
木村委員
来年度から代替校舎への通学が始まるかと思うんですけれども、今後のスケジュールが、令和7年11月、基本設計を取りまとめしかなくて、その後のスケジュールというのが大まかに分かっていれば教えていただけますか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
具体的には、こちら取りまとめていく基本設計案の中でスケジュールについてはお示しさせていただくものにはなりますが、通常、現時点で新校舎の整備、基本計画の時点で示しているのは令和12年度ということでございました、新校舎供用開始が。ただ、そこから今回陳情もありまして、設計期間が約1年間延びているというようなこともございますので、そうしたことを踏まえると、おのずと新校舎供用開始時期は、その相当程度延びてくるというところで今考えております。
木村委員
あとちょっと別の視点なんですけども、先ほども言っていた通学路に関してですけれども、来年度の代替校舎に対して。これも学区外だと思うんですが、一番遠い要は通学路というか、距離というのか、この桃園第二小学校に関しては何キロになりますか。
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
今、現段階で1.5キロと認識しております。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
5時を回りましたので、一旦休憩します。
(午後5時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時04分)
保積教育委員会事務局学校地域連携担当課長
先ほど木村委員の御質問の桃園第二小学校の通学距離に関して、答弁修正させていただきます。1.2キロということです。申し訳ございません。
委員長
大丈夫ですか。(「はい」と呼ぶ者あり)
それでは一旦休憩を入れて、また委員会を再開させていただきたいと思います。
(午後5時04分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時25分)
それでは、続きまして、9番、北原小学校新校舎等整備についての報告を求めます。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
それでは、北原小学校新校舎等整備につきまして御報告いたします。(資料10)
北原小学校の新校舎等整備については、令和6年中野区議会第3回定例会で採択された第1号請願、北原小学校の改築に際し、地域の意見を踏まえた校庭の仕様にすることについても踏まえ、検討を重ねてまいりました。この間の北原小学校改築推進委員会での協議状況については以下のとおりとなります。
まず、改築推進委員会での主な協議事項でございますが、5月、7月の各回の改築推進委員会にて、新校舎の基本配置や校舎の解体工事、新築工事に伴う既存樹木・新植樹木の取扱いについて協議をいたしました。これらの協議を経て、現在取りまとめている新校舎の基本配置(案)については、別添資料を御覧ください。こちらの図面について、以前の図面から変更、整理した主な事項について御紹介いたしますと、まず一つ目、1階中央部に学年単位での活動やキッズ・プラザの活動場所としても使用できる北原オープンスペースを整備いたしました。また、地下を有効活用することにより、地上部の受水槽を移設するとともに倉庫や幅広な会議室を新たに整備しています。そのほか、校舎の東西に配置する階段や教育相談室、職員更衣室、印刷室の配置等を整備しています。
続いて、3番、既存樹木の取り扱いについてでありますが、校地内の既存樹木については、校舎の解体工事及び新築工事の範囲に干渉しているため、伐採をしないと工事に支障が生じてしまう状況です。新校舎においては新たに植樹の上、緑化環境を整備してまいります。
今後は、4番に記載のスケジュールを基本として、基本設計の取りまとめに向けた検討等を進めてまいります。
御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
小宮山委員
さっきの桃園第二小学校にも関係してくることなんですが、昨今プールサイドがとても暑くなっていて、プールに日陰がなかなかないということで問題になっています。例えば豊島区ですと、豊島区学習環境整備計画に基づいて既存の学校プールに遮熱シートというものを、屋根というか上にカーテン状のものを引いて日除けをつくったりしています。そうすると日陰の下ならプールサイドの表面もそこまで熱くならなくて歩いたりできるということだそうです。これらの北原小学校、桃園第二小学校あるいは中野区のほかの既存の学校もそうですが、プールの暑さ対策のようなものを、屋根はなかなか建築基準法でつけられないでしょうけども、その遮熱シート状のものなら後づけでもつけられるようなので、そういった暑さ対策のようなものは何か考えていらっしゃいますでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
プールの暑さ対策というところでございます。こちら北原小学校、屋上にプールは設置してございますが、プールサイドまたプール槽のところに膜がかかるように、プール膜というものを今回新校舎で整備していこうと考えております。人力で巻いていくことによってプールに膜がかかるというものになりますが、こちらによってプールサイドはもちろん、プールのお水が必要以上に熱くならないようにというような配慮ができるものと考えております。既存校においても、そのほかプールサイドにできる場合は日陰をつくるような取組というものも順次検討を進めているところでございます。
間委員
1点だけ確認させてください。こちらの資料の中の2番のところに、キッズ・プラザの活動場所としても使用できる北原オープンスペースというふうに記載はあるんですけれども、キッズ・プラザの子たちが過ごす場所としてはここだけなのか、そのほかもあるのか、その辺について教えてください。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
北原小学校は、キッズ・プラザの活動室として常設でのお部屋は用意してはいないところではあります。ただ、キッズ・プラザとしての機能というものは想定している中で、学校の真ん中にあるこの多目的室というところを、通常日中は学校が使用するエリアにはなりますが、平日放課後などキッズ・プラザの子どもたちが利用する場合はこちらを活動室として使用できる、そういった動線であるとかいろいろな想定をしているところです。キッズ・プラザの子は、そのほか体育館であるとか校庭というところも併せて使っていくというような想定でございます。
石坂委員
今、間委員からもキッズ・プラザの話が出ましたけれども、キッズ・プラザでオープンスペースや多目的室で活動する際に、学校のほうの授業での動線であるとか、あるいはオープンスペースや多目的室でキッズ・プラザの子どもたちが遊んだりする際に、学校部門とそのまま直につながっている場所になりますので、もちろん過剰に大きな声というわけじゃないですけども、遊びで通常発するような声であれば、学校での活動のほう、特に低学年と高学年であれば、高学年のほうの子はまだ授業をしているというような時間帯であっても大丈夫という理解でいいでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
こちら多目的室と北原オープンスペース、こちらの間のところは稼働の間仕切りというものでしつらえる予定になっております。委員お話のありました、まだ高学年の子どもたちが学校にいる時間、ただ低学年の子がキッズ・プラザを利用する時間、そういったところは、運用の中にはなりますが、こちらの仕切りを閉めた状態で運用、活動、活用をしていく、そういうものであると考えております。
石坂委員
頭紙のほうですと、北原オープンスペースもキッズ・プラザで使えるとありますが、その辺も大丈夫という理解でよいのでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
北原オープンスペースと多目的室、一体的に活用できるというのがこのスペースの一つの売りでございます。そういったスペースを必要としているキッズ・プラザの活動の時間帯、内容によっては、ぜひ学校とも協議いただいた上で御活用いただける、そういう可能性のあるスペースだと考えております。
石坂委員
しっかり調整して、いい形で活動ができるような形にしていただけたらなと思います。
ちなみに、別添の図面のところの多目的室に向かって扉が開いている倉庫ってありますけども、こちらは、要はキッズ・プラザがここで、多目的室で活動する際に物を置く場所もないのかなというところが気になるところですが、この倉庫はキッズ・プラザ側で使えるものだとか、そういう理解なのか、あるいはほかのところが何かしら確保されているのでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
学童クラブ、キッズ・プラザを想定した倉庫としては、その多目的室の横の、さらに横の倉庫というものもある中ではありますが、多目的室で使うアイテムなどはここの一番隣接した倉庫で取り扱うことが一番合理的かと思っております。なので、こちらでキッズ・プラザの活動も想定している以上、こちらの倉庫といったものはそういったものを工夫の上収納できる、そういったものを想定しているものでございます。
石坂委員
ありがとうございます。
それから、学校校舎の図面の中の左下という言い方は変ですけども、特別支援教室という形で、恐らくこれは稼働式の壁かなというところがあります。こちらは、要は個別で指導をする場合あるいは集団で何かしら指導をしようと思ったりとか、そういう場合に応じて壁をつけたり、開けたりという形で活用ができるという理解でよいのか確認させてください。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
こちらの特別支援教室、真ん中にスライディングウォールという形で仕切りがあるものでございます。こちらを利用する子どもたちにとって落ち着いた環境で学ぶということが大切な状況、また少人数ということも想定しておりますので、こちらの仕切りを通常閉めていて、また必要に応じて開く、そういった形で様々な活動にも想定した教室として運用を考えております。
間委員
この外の防災倉庫なんですけど、ジャングルジムと同じぐらいの大きさに見えるんですけど、ちょっと小さくないのかなというところだけ確認させてください。昨今、様々防災備蓄というところだったりとか要望があるので伺います。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
今、委員御指摘のあった校庭に面している防災倉庫になりますが、こちらは投光器であるとか発電機であるとか、主に校庭で使用することを想定したグッズがこちらに収納するものになります。いわゆる発災時、備蓄物資等を収納していくところとしては、地下の空間の真ん中右側ら辺に備蓄倉庫というものも用意しています。こちらで物資のほうは避難所ともなる体育館とダイレクトにフラットアクセスできるように配備していくという考えでございます。
石坂委員
先ほど聞き忘れました、すみません。既存樹木、裏面のところですね、表紙の。こちらにつきまして、まず新校舎において新たに植樹とありますけども、こちらはどういった樹木を、分かればどの辺りに植えるとかというのは考え方があったりするのでしょうか、教えてください。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
今回つけさせていただいている図面の1枚目、こちらで学校の外周、緑色の部分で表示されているものが、現時点で緑地という形で緑化を推進していくことを考えているスペースになります。こちらの1階部分、また屋上部分ですね、校舎の屋上部分も緑化スペースとして考えているところでございます。樹種につきましては、常緑樹、落葉樹ある中で、地域の調和を図りながら選定していきたいと考えておりますが、改築推進委員会の中で北原小学校として桜を大切にしているというような話もございましたので、入学式、卒業式で、校庭でそういった桜をバックに写真が撮れるというようなことも想定して位置取りというものは考えていきたいと思っております。
石坂委員
写真映えするような位置で植えることを考えていただけたらなと思います。あと、既存の樹木はどうしても伐採せざるを得ないところではありますけども、これもやはり子どもの環境に対する意識を高めるとかということを考えた際に何かしら活用していく、例えば机や椅子までいかなくても、看板であるとか、学校の中で使えるものに、もちろん樹木の状態にもよるかと思うんですけども、可能な範囲でやっていくことが重要かと思いますが、いかがお考えでしょうか。
原子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
現在の既存樹木の伐採した樹木の活用というところでございますが、やはり伐採をしてみて樹木の状態というもの、またその後加工するに当たっては乾燥させてというような工程もありますので、必ずこういうものができるというものではないんですけれど、可能であれば新校舎のサインで一部活用してみるとか、これまでの校舎、また新校舎というのが引き続いていくような取組というものも考えていきたいと思っております。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、10番、西中野児童館の委託に伴う運営事業者の募集についての報告を求めます。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
それでは、西中野児童館の委託に伴う運営事業者の募集について御報告いたします。(資料11)
区は、児童館運営整備推進計画に基づき、児童館の機能を強化するため、令和7年度から順次、三つの類型に移行して運営することとしております。移行に当たりましては、一部の児童館の運営を民間事業者に委託することで事業者のノウハウを活用してサービスの向上を図り、魅力ある居場所づくりを行っていくことを目指しております。このたび、西中野児童館を令和8年4月から乳幼児強化型へ移行し、民間事業者への運営委託に変更するため、以下のとおり運営事業者を募集いたします。
1番、委託内容は、児童館及び併設する学童クラブ運営業務でございます。
2番、委託する児童館及び学童クラブは記載のとおりです。
3番、事業者選定の方法は、企画提案公募型事業者選定方式を予定してございます。
4番、運営委託にあたって強化する内容でございますが、これまで児童館が果たしてきた機能・役割に加えて、特に乳幼児親子を対象とした事業の強化及び乳幼児を含む利用者の声を反映した運営を行ってまいります。具体的に、(1)乳幼児親子向け事業に関しましては、子育て講座や乳幼児親子向けイベント、すこやか福祉センターと連携した事業、子育て相談や関係機関との連携などのほか、乳幼児と小学生以上が交流する場や乳幼児親子が子どもの権利について学ぶ機会を提供することとしております。(2)児童館の開館日時の拡充につきましては、子どもと子育て家庭のニーズを踏まえて、開館日時を拡充した運営とし、現行で火曜日から土曜日となっている開館日を月曜日から日曜日まで毎日開館とし、開館時間は現行午後6時までとなっているところを午後7時まで拡充いたします。
5番、今後のスケジュールですが、9月に事業者の公募を開始し、11月頃に事業者を決定いたします。その後、地域説明を行います。令和8年2月から準備委託を開始いたしまして、令和8年4月から運営委託開始の予定でございます。
本件につきまして、御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。先ほどもお話ししましたけれども、乳幼児機能強化型児童館としては朝日が丘児童館が既に委託を行っているというところです。やはり民間ならではの取組というところが非常に重要なところといいますか、意味があるところかなというふうに思うんですけれども、現状で基幹型との違いというふうなものを生み出せているのか、何かその特徴、委託をしたことによる特徴が何かあればお示しいただければと思います。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
令和7年4月から委託を行っている朝日が丘児童館及び新井薬師児童館では、それぞれの事業者のノウハウを生かして乳幼児向けのイベントを充実していただいております。例えば、朝日が丘児童館ではプラレール広場でありますとか、事業者独自のスポーツ教室といったような展開をしていただいていますし、新井薬師児童館のほうでも、プラレールで遊ぼうですとか、そういったイベントの日を設けていただいたり、カフェのような親子で利用できるような時間を設けていただいたりといったような工夫をして運営をしていただいてございます。
間委員
ありがとうございます。乳幼児のみの時間帯があったりとか、それは延長した時間だったりというところで、これまで利用されなかった方々が利用しているというケースもあると思うので、やはり一定の効果があるなというふうに期待するところです。とはいえ、委託をしているという中で、やはり重要な相談だったりとか、しっかりと区のサービスとつなげていくということも大事なんだと思うんですけれども、その基幹型との関係性というか、連携の在り方というか、その辺のところは現状どういうふうにされているんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
エリア内にございます基幹型児童館の館長、また、この委託館の館長も兼ねている館長でございますけれども、そちらのほうが週に一、二回程度委託館の様子を見に行ったり、相談によっては毎日のように電話なり対面で相談をしているといったようなこともあるというふうに、実際連携を取って運営しているというふうな形でございます。
間委員
利用者の保護者の方が例えばすこやか福祉センターとつながるとか、そういったところでも基幹型を通しながらしっかりとつなげるような連携をしているということでよろしいでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
例えば、委託館のところでそのような相談があった場合には基幹型とも共有いたしますし、すこやか福祉センターのほうにつないだりといったようなことも、緊急時は直接といったことも中にはあるかもしれませんけれども、基幹型を通してそういった連携をしていくといったことを実際実施していただいております。
間委員
ありがとうございます。委託というところで少し柔軟性があるといいますか、可能性があるかなと思うところなんですが、開館時間についてです。午前10時からというところが、ちょっとやはり子どもたちの居場所というところに影響があるかなというふうに思っています。これまで9時から空いていたということなのかと思うんですけれども、なかなか区の職員のほうでここの部分を前倒しするという人員が足りないのであれば、委託のほうでここの時間を延ばしていただくことで、少なからず地域のどこかに、すごく近いかどうかは別として、9時、10時のところでの居場所というところもしっかりと確保ができるということは一つ大事かなと。この猛暑の中、ちょっと外で9時、10時の時間帯に過ごさせるのがなかなか難しい状況もちょっと私自身も経験をしていて、そこの部分はこちらの委託というところの中で検討してもいいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
昨年度までは、開始時間は、平日は午前10時から、土曜日と学校休業日は午前9時からというふうにしていたところですが、今年度から18時まで、平日と同じように学校休業日も18時まで利用したいという利用者のニーズを踏まえて、一律午前10時から午後6時までといったような形にしたところでございます。やはり9時に開館してほしい、特に夏季休業期間中であるとか、そういったところは9時に開館してほしいという声も幾つか聞いておりますので、今後、基幹型児童館の開館時間の拡充も含めて、この委託館の開館時間につきましても利用者の声を聞きながら検討してまいりたいというふうに考えてございます。
石坂委員
今回の委託が西中野児童館及び西中野学童クラブとなっていますけども、まず確認ですけど、こちら児童館併設の児童遊園についてはどうなるんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらは、これまでと同様に西中野児童館のほうで児童遊園のほうの管理も行っていくというふうな形になります。
石坂委員
そうしますと、委託の内容に含まれている形になるという理解でいいんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
はい、委員おっしゃるとおりでございます。
石坂委員
これまでの区立の区の直営でやっていた際に、もちろん児童館の職員の方が頑張ってくださっているところであるんですけれども、どうしても様々裏方の業務も多い中で、児童館内あるいは児童遊園のほうで子どもと一緒に遊べるというのはなかなか難しいということなども聞いているところではありますけども、今回の委託に当たり、児童福祉法上の児童の遊びを指導する者、かつての児童厚生委員ですけれども、こうしたような形で委託の業者の職員の方が子どもの遊びを展開してくれたりとかということは内容に含まれているのかどうか教えてください。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
委託の仕様の中には、朝日が丘児童館も新井薬師児童館も、この西中野児童館もそうですけれども、児童の遊びを指導する者を3名以上、開館時間のうち児童の利用が多いと見込まれるコアな時間帯については3名以上、それ以外の時間帯につきましても2名以上配置することというふうにしておりますので、そういった遊びのほうを子どもたちと一緒に、子どもたちの遊びを見守るといったような形でできるというふうに考えてございます。
石坂委員
安全上の見守りもそうですし、なかなか子ども自身が遊ぶとか、あるいは親御さんが子どもを遊ばせるのがなかなか最近苦手な方も増えているので、その辺もいい形で関わっていただけたらなと思うところです。
また、遊びもそうですけども、親御さんの子育てだとか、あるいは子どもが抱えているちょっとした悩み事について相談に乗ってくれたりですとか、あるいは必要があれば専門的なところにつなぐということも内容に含まれているという理解でいいですね。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
これまで児童館が果たしてきた、そうした福祉的な相談に乗ったり、情報提供したりといったようなことも、今後委託館になりましても継続して行ってまいるというふうな仕様になってございます。
石坂委員
そういう形で進めていただければと思いますし、また、よく児童館に高頻度で来るお子さんで気になるお子さんがいれば、区の直営の公務員の職員のほうからその辺り情報提供などもしっかりとやっていっていただければと思います。これは要望しておきます。
森委員
今日は陳情・請願の影響がいろいろあった報告がたくさんあったんですけど、これはもっとド・ストレートですね。区が提案した条例が否決をされた中で今の児童館の在り方ってあるんですね。当然議会の判断を受けてですから、皆さんがそれを受けて方針転換をされるというのは当然だと思いますが、我々としては当時考えていたのは、児童館という名前が残れば中身はそれでいいとは全く思っていなかったわけですよ。そうじゃなくて、中野区の児童館が培ってきたノウハウをいかにして次世代につないでいくかということを考えていたわけです。そういったときに、職員さんもどんどん退職をされていく、入れ替わりが激しい時代になっていく。もちろん財政的な理由もあったけれども、だけどもノウハウをきちんと引き継いでいくためには、一定集約をして、その中で館を運営しながら次世代に中野区が培ってきた児童館の運営ノウハウというのをつないでいかないといけない、こういうことを考えていたわけです。だけども、議会の判断もあって18館残るようになった。そこで、まあ民間活力を使うのはいいですよ。事業者さん、それぞれノウハウあるでしょう。工夫してやっていただくのはいいですよ。だけども、基幹型というのをあえて残しているんだから、きちんと中野区が培ってきたこの児童館のノウハウというのをね、基幹型で続けるのは当然だけれども、ほかの事業者に入ってもらっているところについても、そういうことをね、そのまま引き継いでとは言わないですよ、事業者さんのやり方もあるでしょう。その中でも、ハイブリッドじゃないですけどね、いろいろ混ぜながら、いいところは引き継ぎつつ、事業者さんのいいところも混ぜつつ、今の時代に合った児童館運営というものをぜひ実現してほしいなと思っているんです。
というときに、基幹型との関係で週1回様子を見るとか、相談があったら受けるとか、全く不十分だと思うんですよ。基幹型というのは、その地域の子ども・子育て施設の中心的な役割を担うって皆さんがつくった計画に書いてあるじゃないですか。そういう意味でいうと、さっきの答弁は非常に不十分で、本当に基幹型ってそれしかやっていないんですか。もうちょっと役割を果たしているはずだと思うんだけれども、その辺りについてちゃんと説明をしていただけますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
大変失礼いたしました。基幹型の役割といたしましては、委員おっしゃるとおり、福祉的課題への対応ということで、このエリア内の委託館も含めまして、キッズ・プラザも、子育て支援施設もしっかりと連携をしながら見ていくというふうなところで、この基幹型児童館の職員を核として、地域住民、組織、それから学校、地域と連携を図って、子どもと子育て家庭の支援をここを中心に機能していくというふうな形にしてございます。
森委員
そういう位置付けがある中で、本当に週一見守りとか相談があったら受けますよという、その受け身の体制とかで運営しているんですか。現場ではもうちょっと役割を果たしていただいているんじゃないんですか。いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
現在、委託館の館長を兼務している基幹型の館長がそういった様子を見に行っているというふうな話を申し上げましたけれども、それ以外にも、やはり連絡を密に取っているですとか、児童の様子を共有しているですとか、そういったことは随時行っていただいております。
森委員
そうだと思うんですよ。直営を褒めましたけれども、逆に柔軟性という意味では、ちょっと区立の児童館に行って嫌な思いしたという声もね、実際には子育て世代の方から聞くこともあるわけです。そういう意味では区のほうも事業者さんのほうから学べることがあるでしょうし、そういって学び合いながらよりよい子どもの居場所として児童館が機能していっていただけるように期待をしますし、そのように取り組んでいっていただければなと要望しておきます。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、11番、沼袋地域における子育てひろば運営事業者の募集についての報告を求めます。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
それでは、沼袋地域における子育てひろば運営事業者の募集について御報告いたします。(資料12)
区は、乳幼児親子が相互に交流する居場所を開設し、子育てについての相談、情報提供、助言等を行うことを目的といたしまして子育てひろば事業を実施しております。令和6年度まで沼袋地域における子育てひろばを運営していた事業者については令和7年度は契約を行わず、新たな事業者を選定することとし、以下のとおり運営事業者を募集いたします。
1番、委託内容の(1)実施する事業ですが、①から③に記載のとおり、乳幼児親子の交流の場の提供、子育てに関する相談、助言、子育てに関する情報提供等をするものといたします。(2)実施日数は、1週間のうち5日以上、1日5時間以上の開設といたします。(3)実施場所は、沼袋一丁目から四丁目付近とし、その開設場所につきましては受託者が確保するものといたします。なお、実施場所の確保に当たり施設の整備を行う場合は必要経費の補助を行うこととしております。
2番、事業者選定の方法は、企画提案公募型事業者選定方式を予定しております。
3番、今後のスケジュールは、9月に事業者の公募を開始し、11月ごろに事業者を決定いたします。準備等を経て、令和8年4月から運営開始の予定でございます。
4番、暫定的な居場所事業といたしまして、令和7年度の沼袋地域における乳幼児親子の居場所を確保するため、令和7年9月末まで沼袋区民活動センターで暫定的な居場所事業を実施してございます。10月以降は場所を旧沼袋小学校として、10月から翌年2月まで、週2日、2時間程度の居場所を区職員の運営により実施いたします。
本件につきまして、御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。北部すこやか福祉センターのほうにもひろばが入らなそうというところで、そういう意味では、やはりこの沼袋地域の子育てひろばというところは本当に重要な役割を果たしていくであろうというところで期待をしています。こちらの資料にある、1番の(2)実施日程等のところに、「1週間につき5日以上、かつ1日につき5時間以上」というふうに書かれてはいますけれども、実際にもう既に区内にある子育てひろばの運営状況としては、ここは最低限とはしているものの、もっと長い時間で実際にはやられているということでいいのか、ちょっと現状について教えてください。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
子育てひろば事業の委託の要件といたしまして、こちらを最低基準というふうにしておりますので、多いところでは週6日、それから6時間といったところで実施している事業者もございますが、この5日以上、5時間以上といったところを確保していただければ、委託事業の基準としては問題ないものというふうに考えてございます。
間委員
すみません、もうちょっと長くやっているのかなと思ったので、意外と短いんだなとは思ったんですけれども、実際に利用されていらっしゃる方々が、6時間ないし最低の5時間というところで御満足をいただけているということでよろしいんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今、実際に実施していただいている子育てひろばでも、5時間、6時間べったりずっと同じ方がいらっしゃるというよりかは、自分のお好きな時間帯に来られてお好きな時間帯までいられるといったことが重要かなというふうに捉えておりますので、6時間以上いたいとか5時間以上いたいといったような、また、これでは短か過ぎるといったような声は今現在のところないかなというふうに考えてございます。
間委員
すみません、ちょっと意図が伝わっていなかったんですけど、ずっといるというよりは、自分が行きたい時間にもう閉まっちゃっているとかということはないのかなとちょっと思ったんですけれども、様々な状況がある中で、この求める基準としてはここだという御判断だと思いますので、現状を確認させていただいたというところで、あとはもう皆さんの御意見をしっかりと聞いていくということに尽きるのかなというふうに思います。
今後の旧沼袋小学校での暫定的な居場所事業のところが、週2日、午前中に2時間程度ということでお示しいただいておりますけれども、この7、8、9月に、委託でやったとはいえ、この中でこの2時間程度というのが、暫定的だし受け入れていただけるようだというふうなことでこの時間帯なのか、そこはもう延ばしたりはできない、皆さんにお話もした上でここを決めたのかちょっと気になったので教えてください。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今現在、9月末まで沼袋区民活動センターで暫定的に行っているものにつきましては、10時から13時までの3時間といったような形でございます。10月以降、区の職員で運営するといったところにつきましては、大規模改修で休館になりますみずの塔ふれあいの家と南中野児童館のほうから職員が出張してきて運営を行うというふうにしておりますので、また、自館の、自分の館の事業のほうもございますので2時間程度とさせていただいているところです。夏場を越えて10月以降になりましたら、少し乳幼児親子さんの選択肢も広がるかなというふうなところではございますので、できれば長く開けたいところではございますが、暫定的というふうなところで2時間というところで御理解いただければと考えてございます。
間委員
私が理解するというよりは地域の方の御理解というかだと思いますので。3月はやらないということですよね。最初に申し上げたとおり、この地域にとって少ない子育てひろばというところで重要な場所なので、要望してもなかなか難しいかと思うんですけれども、ちょっとこの週に2回で2時間というところは、もし改善できるようだったらしていただきたいなと要望だけさせていただきます。
石坂委員
職員のやり繰りの都合で、暫定的な居場所事業が2時間しかできないというところではありましたけども、実施機関が、要は新しい委託のほうが来年度の4月スタートで、一方で暫定的な居場所のほうは今年度末の2月で終わってしまう。3月分が空いてしまうのは何か理由があってなんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
この区の職員による運営につきましては、先ほど御説明のとおり、大規模改修で休館になる児童館のほうから職員が出張ってきてというふうな形に予定してございます。3月はその大規模改修が終了いたしまして、また新たにリニューアルオープンといいますか、開設する準備のために、自館のほうの業務が、そちらのほうに人手が必要というふうなこともございまして、3月のほうはちょっと実施が難しいというふうに今のところ考えてございます。
石坂委員
やっぱり年度というところはありつつもですけど、でも今も、今さらですけども、もっと早い段階であれば、それこそ新しい委託のところを運営委託開始を3月にして、ほかを全部1か月早めにやれば、補正予算を組む必要が出てきちゃったりするとは思うんですけども、そういうことなども視野に入れて検討すべきだったのかなと思います。それについて何か検討されてこうなってしまったのか。なかなかそういうところまでは考える発想がなかったのかというのはありますでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらは、できるだけ早く暫定的な居場所でありますとか、また常設的な居場所のほうを整備していきたいというふうに考えていたところでございますが、プロポーザルの日程ですとかそういったところを勘案した結果、開設が令和8年4月になってしまうというふうなところが判明いたしまして、その後、暫定的な居場所をせめて7月からというふうな形で、7月、8月、9月の3か月、その後10月から区の職員で暫定的な居場所を開設するというふうに措置をさせていただいたものになってございます。
木村委員
1点だけ。こういった対応を取らざるを得なくなった原因というところが、やっぱりこの令和6年度までやっていた事業者の運営状況を区が把握していなかったというか、こういった令和7年度に影響するまでちゃんと把握できていなかったのが根本的な原因だと思うんですけれども、これはなぜそうなったのかというのを教えていただけますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
令和6年度までこの地域で実施していた事業者につきましては、運営状況、利用者の利便性の課題といったようなところは、例えばビルの3階で実施していたところエレベーターが使えないというふうな状況で、なかなか利用者からのそういった不満の声が上がっていたというようなところですとか、運営に対する課題につきましては、こちらも事業者の代表をお呼びして注意等を行っていたところですけれども改善が見られなかったというふうなところです。なので、実際には事業者のほうについては指導といいますか、注意といったようなところはやっていたというふうなところでございます。
木村委員
詳しいことは別に聞かないですけど、ただ、要はそういうふうに指導していたと。でも令和7年度の契約に影響するまで何も手を打ってきていなかったということになるじゃないですか。こういった対応になっちゃうということは。なぜそこまで遅れるまで対応できていなかったのかというところを聞いています。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
令和6年度の契約を行った段階で、これは年度での契約ですので契約解除というふうな判断には至らなかったというふうなところで、令和6年度いっぱいは実施していただくというふうな形をしておりました。令和7年度の実施については、確かに委員おっしゃるとおり、切れ目なく本来でしたら実施できればよかったというふうなところなんですが、その事業者の契約を新たに行うかどうかの判断ですとか、代わりの事業者を探すといったようなところ、そういったプロポーザルの選定の方法ですとかいろいろ検討した結果、ちょっと間が空いてしまったというふうな形になってございます。
木村委員
間が空いてしまったのはそうでしょうけど、実際は判断が遅れてこういう事態になったという、ある意味では区の責任という言い方もできるかと思うんですけども、要は同じようなことが起きないためにどうするかということも今後ちゃんと考えていかなければいけないと思うんですよね。その運営状況の掌握の仕方とか。じゃあこの段階までに判断しないと次年度の運営にも影響するということが、今回しっかり事例として、ちゃんと検証というか次に生かさないと、同じことばっかりやっていると地域の人に一番迷惑がかかりますので。ここは、ちゃんと再発防止というところの考えというのはどういうふうに考えていますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
事業者とは定期的に連絡会といったような形を開催して運営状況の把握に努めているところではございますが、今回の件を踏まえまして、これからはより事業者のほうの実績報告といったようなところですとか、運営状況の確認といったようなところに力を入れまして、しっかりと運営がなされているか、また継続して運営していただくことができるかといったような判断を早めにできるように心がけてまいりたいと考えてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ちょっと休憩していいですか。
(午後6時08分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後6時15分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、12番、東京都認証学童クラブ事業への対応についての報告を求めます。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
それでは、東京都認証学童クラブ事業への対応について御報告いたします。(資料13)
令和7年度から都では、子どもと保護者のニーズに応える多様なサービスを提供する東京都認証学童クラブ事業を開始いたしました。都認証事業は、国の基準を上回る放課後児童支援員の配置や保護者の多様な働き方に合わせた開所時間の設定などの基準を定め、学童クラブ事業の質の向上を支援するものです。都認証事業への区の対応について、以下のとおり御報告いたします。
1番、対象学童クラブは、区市町村が実施または運営費補助を行う学童クラブ事業です。
2番、主な運営基準は表のとおりとなってございまして、表の右側が現行の国基準、左側が都の認証事業の基準となっております。区分の専用区画につきましては、現行、児童1人につきおおむね1.65平米以上となっているところ、当面は現行と同様ですが、将来的におおむね1.98平米以上とするとしております。次の区分、職員体制では、現行、1支援単位につき2人以上の支援員を配置としているところ、都認証事業では1支援単位に3人以上とし、うち1人は常勤の支援員としております。次の区分、開所日数と開所時間は現行よりも拡充して開所することとし、次の区分、昼食提供の仕組みも導入することとしております。最後の区分になりますが、質の評価といったところでは第三者評価を受審することとしております。
3番、東京都からの補助内容ですけれども、こうした運営基準を満たし認証を取得した場合には、補助基準額に対し、令和9年度までは6分の5の補助率で交付するとされております。
裏面を御覧ください。4番、区立(公設民営)学童クラブの対応でございます。令和9年度末で既存の、今現在交付を受けている都型学童クラブ事業補助金が終了する予定ですので、令和10年4月までに認証取得を目指してまいります。令和10年4月までに委託事業者の再選定をする学童クラブにつきまして、再選定時に認証基準を満たす仕様で公募を行い認証取得を行います。丸の三つ目、令和11年、12年度に再選定をする学童クラブは、令和10年4月の契約更新時に委託事業者の同意を得られた場合、認証基準を満たす仕様へ変更した上で契約更新をし、認証取得を行います。
5番、民間(民設民営)学童クラブの対応でございます。区立と同じく、令和9年度末で既存の都補助が終了する予定ですので、こちらも令和10年4月までに認証事業に移行することを基本といたします。都認証事業への移行により、より一層人材確保が困難になり、人材育成それから質の確保が求められることから、登録児童数が20人以下の学童クラブに対し人件費を補助し、認証移行に向けた人材確保を推進してまいります。民間学童クラブにつきましては、認証基準を満たす学童クラブから認証を申請することとし、認証を取得した学童クラブに対しては、人件費、遊び・体験充実経費、障害児受入環境整備経費等の加算を行います。
6番、今後のスケジュールでございますが、令和7年9月ごろに民間学童クラブで認証基準を満たしているところは、第2回募集に合わせて認証申請を行います。令和8年4月に事業者再選定を行った区立学童クラブ4施設が認証基準に準じた運用を開始いたします。
本件につきまして、御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。まず、この東京都認証学童クラブ事業について、都から示されたというのはいつなんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちら、12月下旬の頃に都のほうから通知といいますか、基準ですとかそういったものが示されたものでございます。
間委員
他区では第1回の申請というところで既に認証学童クラブというところに移行しているところもある中で、通知として示されたのが12月下旬という中で、その差は何だろうというところなんですね。なぜ中野区としては第2回の申請というところからにするのか。当初の予算で載せられなかったのかというところについて御説明ください。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
他区では、今現在3区が認証取得を行っているところでございます。認証取得を行っている他区の状況を見ますと、公設民営で既にこの委託料の中で認証基準を満たしているものについて、第1回の認証申請を行ったというふうなところと、ある1区では、民設民営の学童クラブの認証取得のために補正対応を行ったというふうなところも1区ございます。中野区では、まず公設民営の学童クラブのほうは、仕様で2人以上というふうにしてございますので、基準を満たしている、3人以上といったような職員配置の基準を満たしている学童クラブはなかったというふうなところでございます。また、民設民営で既に基準を満たしていたというふうなクラブもありますが、認証を取得して、区の補助金を加算できる予算措置ができなかったというふうなところで、今回の第2回の申請のほうに申請を行うというふうに考えているものでございます。
間委員
そうしますと、区としては最速の、なるべく速い段階で申請をするというところで努力をしていただいたということなのかなというふうには思います。ちょっと内容のほうを聞いていきたいんですけれども、この区分、2番の主な運営基準の中で、児童1人につきおおむね1.65平方メートル以上というところが、将来的には児童1人につきおおむね1.98平方メートル以上というところの、将来的にはというのがいつ頃なのかというところはいかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらのほうは、東京都のほうからも開始の期限といいますか、期日といったところは定められておりませんで、行く行くは1.98平米以上といったものを確保するものというふうにしておりますが、今現在のところいつから開始といったものは示されておりません。
間委員
そうしますと、新規で事業を始めようというところですと1.98平方メートル以上というところを考えて設置ができるかと思うんですけれども、既存の学童クラブで、ちょっと心配する部分で言えば、突然というか、間に合わず、じゃあ来年から1.98平方メートル以上でとかってなったときに、その基準に合うように定員を減らさなければならないということが起こり得るのではないかと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
公設民営、それから民設民営ともに、やはり今ある施設を最大限活用して定員というのを定めてございます。なので1人当たり今1.65平米以上といったところはもちろん遵守していただいておりますけれども、これが1.98平米以上になりましたら、委員おっしゃるとおり施設を広げるか、それから定員を少なくするかといったところで確保するしかありませんので、東京都のほうにつきましては、そういった前もってしっかりと期日のほうを示してもらいたいといったような要望は伝えていきたいというふうに考えてございます。
間委員
そういったときが来たときに、民間でしたら、それはそれで大変ですけど引っ越せば同じ定員を確保できたり、定員を減らすとかということがあるかと思うんですけれども、例えば学校の中にある学童クラブとなったときに、定員を減らすということはちょっとどうなのかなって思うんです。そもそも学校の学童クラブの場所というところは学校との協議の中で広げていけないのか、何かそういったところを議論していく一つのきっかけにもなるんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
委員おっしゃる学校内にある学童クラブというのは、キッズ・プラザ併設の学童クラブといったところになります。キッズ・プラザの中にある学童クラブにつきましては、新校舎整備のときに、おおむね今は大体100人定員というふうにしているところですが、それに見合った広さを確保して整備をしているところですが、これを広げるといったようなことですとか、また、学童クラブの場合専用室を設けなければいけませんので、これは学校と併用した、放課後だけお借りするというふうなところではなく、専用室といった整備が必要になってきますので、そこは重々学校と協議して専用室を確保できるかといったところは検討していかなければならないというふうに考えてございます。
間委員
よろしくお願いします。
あと、職員体制のところですけども、1支援単位当たり2人というところが3人になるというところで、これが今後事業者さん、特に事業者さんとしては人員確保というところがやはり非常に大きな課題、今でも課題だと思います。この2人から3人になるというところが、今後の事業者選定というところにどのぐらい影響するのかなというところがちょっと心配されるところなんですけれども、その辺はお話しされているかどうか分かりませんけれども、いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今回認証事業に移行する予定があるかどうかといったところは、事業者のほうにもアンケートといいますか、お聞きしているところでございます。その中で、この職員体制を3人にするといったところでどういった御意見があったかといいますと、やはり児童を見守る職員数が増えるので、保護者の安心、質の向上といったところにつながるといったところですとか、また職員1人当たりの業務負担が軽減されるといったお声はある一方、やはり認証基準を満たすためには人材確保ですとか人材育成の時間が必要というふうなところで、すぐにはできないといったようなクラブもあるところでございます。また、そういった人材確保の課題といったところは、どこの事業者でも、今でも聞こえてくるところですので、そういったところはしっかりとこちらのほうも、補助金というふうな形にはなりますけれども、そういったところは事業者のほうに確保していただくために支援をしていきたいというふうに、補助をしていきたいというふうに考えてございます。
石坂委員
今回都認証事業という形で、今までよりも高いクオリティが求められていくわけですけども、まず、裏面の区立の学童クラブの対応のところで、丸の三つ目のところ、「令和10年4月の契約更新時に委託事業者の同意が得られた場合」とありますけども、これは同意が得られそうな見込みというふうに見ていらっしゃるのか、得られない場合も想定されそうなのかどうかという見込みがあれば教えてください。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
報告にもございましたように、既存の今頂いているといいますか、交付を受けている都補助が令和9年度末でなくなるところですので、10年度4月からは全ての区立学童クラブのほうで移行できるようにというふうな形で促していきたいと考えています。また今現在のところ、10年4月になっても難しいといったような声は今現在は聞こえているところではないです。
石坂委員
ありがとうございます。安心しました。
一方で、民設民営のところに関して、こちらのほうに関してはこの基準を満たすことが難しいというような声とかというのは上がっていますでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
民間のほうは、やはり令和8年度じゃないと難しいですとか、9年度じゃないと難しいといったようなクラブも幾つかございます。それから、この認証基準が10人以上の学童クラブというふうなところですので、9人以下、10人未満の学童クラブにつきましてはそもそも認証の対象にならないというふうなところがございます。中野区では二つの学童クラブが現在10人未満の学童クラブというふうになってございます。こちらのほうは、東京都において10人未満の学童クラブも対象にできないかというふうなところを問合せしているところでございまして、今現在検討しているといったような御回答は頂いておりますので、これがもし可能というふうなことになりましたら、全学童クラブ認証を取得できる見込みではあろうかなというふうに考えてございます。
石坂委員
もちろん都の基準のほうが、やっぱり広く子どもに面積を確保しなきゃいけないとか、より手厚くしなきゃいけないというのは、もちろんそれは質を高めるというのは必要なことですけども、一方で、10人超えちゃいけないとかというのは質の問題じゃないと思うところなので、やっぱりそこは区としても、10人未満であってもそこは守っていくということが必要ですし、何かそれに対して東京都が10人って線を引いている理由とかは何か示したりするんでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
10人以上としたというふうなところは、今既存の学童クラブが需要が逼迫していて、やはり狭いところに多い人数で学童保育をしているといったところを改善したいといったような狙いがあると思っておりますので、なかなかそういった小規模な学童クラブといったところは対象にするというふうに考えていなかったのかもしれないというふうに考えているところでございます。
石坂委員
東京都も想定はあまりしていなかったというところであるけれども、そこに問題が何かあるから駄目なんだというわけではないということであるという理解で、逆に言うと、そういう状況なので区のほうが交渉すれば余地はありそうな状況だという理解でよろしいでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
おっしゃるとおりで、こちらのほうの状況といいますか、そういったところは都のほうにもお伝えしているところでして、検討していますといったようなお答えを頂いておりますので、ちょっと前向きに考えられるかなというふうに思っております。
木村委員
裏面の民間学童クラブで、登録児童数が20人以下の学童クラブに人件費を補助すると、これは何施設あるんですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらのほうは5学童クラブでございます。
木村委員
これは遡って補助するということかと思うんですけど、そのよしあしは別として、その過程というか、それをちょっと教えていただけますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらのほうは、令和7年度から国や都型学童クラブ事業の基準に合わせて、登録児童数が1人から20人の学童クラブにつきましては、常勤支援員2人分に相当する補助金額を補助する形に見直したものでございます。この見直し検討後の12月下旬に都認証制度の通知のほうが示されまして、3人配置の都認証事業への移行を促したというふうな経緯がございます。この20人以下の学童クラブにおきましても、やはりこの都認証事業への移行といったところを見据えて、人件費、その人材の確保、それから人材の育成といったところが重要になると考えまして、改めてこの20人以下の学童クラブにつきましても、4月から遡って人件費を補助するといった形で考えてございます。
木村委員
補助するのは確かにしようがない──しようがないという言い方がいいかどうかは分からないんですけども、ただ公平性という面ではどうかというところがあるんですけれども、いかがですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今、委員御指摘の公平性というふうな観点でございますが、もともと40人以下の1支援単位の学童クラブに関しましては、補助金は一律同様に令和6年度までは補助していたというふうな形になりますが、この20人以下のところといったところを見直しておりますので、その他の学童クラブと変わらないというふうな状況になるというふうに考えてございます。
木村委員
これは都の取組なのであれなんですけども、今回基準をよく改善していくという意味ではサービスはよくなっていくでしょうけども、ただこれが、そもそも定員がもしかしたら少なくなっていくという意味では、学童の待機児童の対策としては逆になる可能性もあるのかなという気がするんですけども、そこは区としてどういうふうに考えていますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
やはり待機児童対策といったところに直接結びつくものではなかなかないのかなというふうに考えてございます。ただ、現状の学童クラブの、学童保育の状況を向上させていく、また保護者の多様な働き方のニーズに合わせて、そういった開所時間ですとか、開所日数ですとか、それから昼食の提供ですとかそういったところに応えていくというような必要があるというふうに考えてございますので、質の向上、それからサービスの充実といったところに応えていくものに資する事業であるというふうに考えてございます。
木村委員
その事業の評価は分かるのですけど、先ほど言ったとおり逆に定員が少なくなってくれば、一方でまた定員の確保というか、量の確保も区としては別にちゃんと考えなきゃいけないことになってくると思うんですね。そこはどういうふうに考えていますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
待機児童対策は今現在も継続して検討しているところでして、令和8年度につきましても待機児童が発生しないようにいろいろと手段を講じていきたいというふうに考えてございます。今後の待機児童の予測ですとか、需要の予測といったようなところをしっかりと見据えながら、この認証事業に移行しても待機児童が発生しないような手段を講じてまいりたいというふうには考えてございます。
広川委員
1点だけ伺います。昼食の提供のところなんですけれども、長期休業期間における昼食の提供の仕組みを導入しなきゃいけないというところなんですけども、今現在、この区内の学童クラブのところで長期休業期間中の昼食の提供をされているところがどれくらいあるのか把握はされていますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今現在昼食提供が、逆に実施されていないところが2クラブでございまして、それ以外は全て昼食提供、注文弁当というふうな形になりますけれども行っております。大体1日5食から10食程度の注文がありまして、1食500円前後、それから現金を取り扱わないように、その弁当事業者とクレジット決済等で保護者が直接やり取りするといったような形で導入してございます。
広川委員
アレルギー対応とかってどのようになっていますか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
アレルギー食に対応した弁当注文といったのもあるところは、その弁当事業者のほうで用意しているところはあるというふうに聞いてございます。
森委員
幾つかあるんですが、さっきの面積基準の拡大のところなんですけどね、期日を示してもらいたいと東京都に要望しますと、それはそれでやればいいと思うんですが、いずれにしても広いスペースを提供できるのであればそれにこしたことないわけですよ。いつになるかにかかわらず、いずれこうなるんだから今から対応できるところは民間を含め対応していただかないといけないというか、そっちが本筋なんじゃないかなと思うんですけど、まずその点いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
新たにキッズ・プラザの整備を行うですとかそういったところにつきましては、今現在おおむね100名程度定員が入るように要望をさせていただいて、それに応えるように整備をしていただいておるところですが、今後はそういったところで、この1.98平米といったところも見据えて、どれぐらいの定員でどれぐらいの広さが必要かといったところはしっかりと伝えてまいりたい。それによって、しっかりと定員掛ける1.98平米といったところが確保できるようなことも検討してまいりたいというふうに考えます。
森委員
定員掛ける1.98平米というか、今の定員掛ける1.98平米で入れるようなことを考えていかないといけないんだろうと思います。場所によってできるできないはあるんでしょうけど、できるところからやっていかないといけない。それは期日示されるのを待つとかいう話ではないんだろうというふうに思います。
それから昼食提供の話ですが、先ほど10食程度という御答弁があったと思うんですけど、これ利用率としてはどのくらいなんですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
その学童クラブの定員がどれほどなのかによりますけれども、平均してその1学童クラブで昼食を希望するのが5人から10人程度というふうなことで、そこまで多くはなく、ほかの皆さんは御自宅のほうから保護者が用意したお弁当を持参してくるといったようなことのほうが多いというふうな状況でございます。
森委員
それから1食500円ぐらいということでお話があったと思うんですが、この金額というのはどういうふうに決めたんですか。このくらいの予算のお弁当でというところ。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
こちらのほうは、弁当事業者が、こういった子ども向けの弁当が用意できますよといったようなことで学童クラブの運営事業者とお話をして用意、メニューを御提供いただいているというような形で、それが1食500円前後といったようなお弁当が多いというふうな形でございます。
森委員
利用者のほうにどのくらいの負担だったら使いますかみたいな声というのは聞いていないんですか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
現在のところどれぐらいの負担であればこれを利用したいかといったようなお声というのは聞いてはございませんけれども、利用者のほうには、例えばメニューを少しこうしてほしいとかそういった声は聞いているところではございます。
森委員
それもそうなんですよ。うちの子が使っていたときは、とてもじゃないけどこれを毎日食べさせようとは思えないようなクオリティだったんです。今どうなっているか分からないですけど、何年か前ですからね。多少改善されているのかもしれない。利用率が低いというのも、500円は出せないから注文していないのか、ちょっと質に課題があるから注文していないのか、現状だと分からないんだと思うんですよ。これで認証の基準として給食提供の仕組みを導入って書いてあるから、やるという方向に行くんでしょうけど、ちょっと今のやり方を拡大していくというだけだと私は不十分だと思っているんです。もうちょっと、何ていうか効率的に提供できる仕組みがないものかなと思っていて、各学童クラブで導入している、していないがあるというところもね、もうちょっとスケールメリットを使ってどうにかならないかなとか。本当で言えば、給食室があるのにと思うわけですよ。なかなかそこはハードル高いのは分かっていて言っているんですよ。でもね、施設としてはあるじゃないですか。何とかならないかかなってどうしたって思うわけで。その昼食提供の仕組みの導入は導入でいいんですけど、ちょっと今のを拡大していくというんじゃなくて、もう少し工夫をしていただかないといけないと思っているんですが、その点いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
やはりメニューの中身ですとか、そういったところから保護者の声が聞こえてくるといったところもございますので、やはり保護者のニーズですとか、それから学童クラブ事業者の意向ですとか、そういったところをしっかりと確認して、効率的でそれから質の高い、こちらも質の高い昼食提供も考えていかなければいけないというふうに考えてございます。
森委員
それはぜひよろしくお願いします。
もう一点違う話です。名前なんですけどね、まだ先の話なのかもしれないですけど、認証を取得したら認証学童って呼ぶんですかね。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
認証を取得した学童クラブというふうな形になろうかというふうに思います。ですので認証学童クラブみたいな形になろうかというふうに思っております。
森委員
何を気にしているかというと、保育園なんですよ。保育園は国基準があって認可保育園ですね。そこに満たないのは無認可だったわけですよ。だけども、そこには満たないけれども一定の質を担保しているところということで、東京都が認証保育所というのをつくったんです。だから国基準でいうとね、認証保育園は規制緩和なんですよ。だけど、この東京都の学童のほうの仕組みは、国基準があって、それを上乗せしましょうというのが認証学童なんですよ。そうすると、同じ認証という言葉を使っているんだけれども、保育園と学童で意味合いが全然違うんですよね。ここが保護者にどういう伝わり方をするかなというのをちょっと心配をしていて、まだ少し先ですけれども、保育園を使う方が学童を使うケースがやっぱり多いわけですから、そこをちょっと混乱しないような説明というか、伝え方というか、呼び方というかというのを考えていっていただきたいなと思っているんですが、いかがでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
学童を利用する保護者の方ですとか、地域の方々、そういったところが混乱しないように、保護者に対してもしっかりと説明をしていかなければならないというふうに考えてございますし、呼び方については、再考といいますか、ちょっと検討の余地があるかなというふうに考えてございますので、それについては研究課題とされていただければと思います。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。
ちょっと休憩していいですか。
(午後6時45分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後6時50分)
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、13番、朝の子どもの居場所づくりについての報告を求めます。
佐藤教育委員会事務局学務課長
朝の子どもの居場所づくりについて報告いたします。(資料14)
近年、保護者の働き方の多様化や共働き家庭の増加により、児童の登校時間よりも早く出勤する家庭では、学校始業前や長期休業中の朝の子どもの居場所に対するニーズが高まっているところです。保護者の就業と子育ての両立を支援し、子どもが安全・安心に過ごせる朝の子どもの居場所づくりの検討状況について報告いたします。
朝の子どもの居場所づくりについては、教育活動日及び学校休業日に実施することとし、教育活動日に実施する事業のことを「児童の早朝見守り事業」、学校休業日に実施する事業を「区立学童クラブでの預かり時間延長」といたします。
保護者アンケートの結果については、別添1を御覧ください。「児童の早朝見守り事業」については、令和7年4月中旬から6月中旬まで、記載の調査対象者にアンケートを実施いたしました。主な設問と回答は記載のとおりで、回答した保護者の3割程度は利用を希望するというところでございました。次に、「区立学童クラブでの預かり時間延長」については、令和7年5月下旬から6月中旬まで、記載の調査対象者にアンケートを実施いたしました。土曜日における学童クラブの早朝受入れ希望については1割程度の利用希望でした。また、学校の長期休業期間における学童クラブの早朝受入れ希望については3割程度の利用希望でございました。
次に、「朝の子どもの居場所づくり」事業実施方法(案)については、別添2を御覧ください。「児童の早朝見守り事業」については、児童の登校日に実施し、実施時間は午前7時半から8時15分、対象児童は小学校1年生から3年生を想定し、保護者の就労等の要件は設けず、事前登録も不要といたします。実施場所については校舎内の施設を想定し、動線や収容人数等を勘案して学校ごとに実施場所を選定します。見守り実施に当たっては民間事業者へ委託し、令和8年4月以降に事業を開始いたします。ただし、開始時期は各学校の状況等に応じて個別に設定することといたします。当該事業の実施中の児童の過ごし方としては、読書や自習、他の児童と会話を楽しむなど、教室と同じように過ごすことを想定してございます。
次に、「区立学童クラブでの預かり時間延長」については、土曜日及び教育活動休止日、夏休みなどの長期休業期間に実施し、実施時間は午前7時半から8時、対象児童は区立学童クラブの利用登録児童といたします。実施に当たっては常勤指導員または有資格の補助指導員を含み2名以上の体制とし、令和8年4月以降に事業を開始いたします。なお、午前7時半からの利用が見込まれる場合のみ預かり時間を延長することとし、預かり時間の延長を利用した場合の保護者負担は無料といたします。民間学童クラブでの預かり時間延長については、各民間学童クラブで実施を判断し、実施した場合には区からの運営費補助金を加算する予定です。
では鏡文にお戻りください。今後のスケジュールについては、令和7年度中に各学校における実施場所、見守り体制等の調整を行い、保護者等へ事業内容周知、事業者選定を行います。その後、令和8年度中に事業を開始いたします。
本報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
広川委員
朝の子どもの居場所づくりというところで、これまでも求めてきたところなので、いよいよ始まるのかというところなんですけれども、ただ、対象学年を限定しないでほしいということは言ってきていたんですけれども、今回小学校1年生から3年生を想定ということになっているんですけれども、この点についてどうしてこうなっているのか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
こちら、当初はこの事業自体が小1の壁対策ということでしたので、いろいろ変遷がありまして、まず小学校1年生のみということを考えていたんですけど、それだとやはり他自治体の状況を見てもかなり絞り過ぎだろうというところで、アンケート自体も1年生から5年生を対象に取ったというところは、なるべく幅広、当初は1年生から6年生というところで考えていたところではあるんですけれども、実際アンケートの結果を見ると、ある学校、例えば美鳩小学校ですとか中野第一小学校での希望内容とかを見ると、その人数が、例えば体育館でしたら大丈夫でしょうけど、例えば実施場所が図書室ですという形になった場合は、その人数のキャパシティを朝の時間帯に受け入れるのはなかなか難しいだろうというところ、あとは民間事業者に委託するところですけれども、あまり人数が多くなりすぎると委託事業として見守りが難しいという部分が当初は考えられるかなというところがございましたので、それで1年生から3年生というところに、当初の段階では事業対象を少し狭めさせていただいて、状況を見て、また対象学年を広げる等々を検討していきたいなというふうに考えているところでございます。
広川委員
はい、分かりました。ただね、やっぱり登校していく児童とかを見ていると、高学年のお兄ちゃんと低学年の弟、手を引っ張って連れていくみたいなところを見ていて、それで早く学校に着いて門の前で待っていたら、下の子だけは入っていいですよ、お兄ちゃんは待っていてねになるんですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
現状では1年生から3年生を対象としますので、それ以外の4年生から6年生というのは8時15分以降に登校していただくという形になるかなというふうに考えてございます。
広川委員
じゃあ兄弟一緒に登校できないじゃないですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
確かに兄弟一緒には登校できなくなるところかなというふうには考えてございますが、この朝の見守り事業を利用するに当たっては、基本的には保護者の付添いで登校見守りをしていただくという形になります。基本的に登校時間中は、児童の見守りというか、シルバー人材センターが通学路の見守り等々を行っているところでございまして、すみません、兄弟での通学ができないんじゃないかというところの直接の回答にはなっていなくて申し訳ないんですけども、その意見については、引き続き事業を実施してからどの程度の支障があるのかというところを勘案して検討していきたいと考えてございます。
広川委員
そうですね、やはり先ほど学年制限をかけなければ図書館に入りきらないみたいな、そういうことも言われていましたけど、それはやはり工夫の仕方で、もうちょっと違うところを開けるとか、そういうやり方もあるんじゃないか。そういう検討もぜひしていっていただきたいと思います。まだ始まっていないので、ぜひこれはできるだけ改善を求めたいと思います。要望です。
小宮山委員
うちの子が通っていた小学校の開門がたしか8時だったと思うんですけども、校長先生が代わったときに、その新しい校長先生は8時より前に門を開けてくれて、子どもたちを校庭に入れてくれて、校庭で遊ばせてくれたということがありました。今回7時半からスタートなんですけども、もしかしたら責任感の強い校長先生とか先生の中には、ふだんより早く来て、7時半に間に合うように来て見守りをしてしまう先生もいらっしゃるんじゃないのかなと思うんです。これをやることで先生の負担も増えてしまう可能性があるんじゃないのかなと思いますが、そういった点は何か考えていらっしゃいますでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
その点については、もう現状で学校から御意見を頂いているところで、この朝の見守り事業についてというところ、アンケートを取る以前のところで、やはりこの事業を実施するに当たって学校の負荷がないようにしてくれと。例えば7時半から実施するからその時間帯に学校の教員もいてくれとか、そういうことはないようにという話は要望を受けているところです。要望を受ける前から、こちらとしては学校の教職員にお願いするということは考えておりませんで、民間事業者で委託して実施するところというふうに考えてございますので、その点については改めてこのような体制で実施するということは各学校に対して周知していきたいと考えてございます。
小宮山委員
そうはいっても、うちの子の学校の校長先生のように自主的に自ら進んで来てしまう方もいて、結果として負担が増えてしまうケースもあるとは思いますので、なかなかうまい対策はないとは思いますけど、何か考えていただければと要望しておきます。
石坂委員
まず、最初に2の「区立学童クラブでの預かり時間延長」のほうで伺っていきますけども、対象児童、区立学童クラブの利用登録児童とありますので、これは特別支援学級に通われている1から6年生のお子さんで利用されている場合もあると思うんですが、それは当然利用できるという理解でよろしいでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今現在登録している児童であれば対象になりますので、特別な対応が必要な4年生から6年生の場合も対象になるというふうな形でございます。
石坂委員
ちなみに、現状利用できているお子さんであればというところでありますけれども、職員体制としても大丈夫、回せていけるという理解でよいですね。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
もしそういったお子さんが早朝の御利用を希望されるといった場合には、人的な配置をというふうな形で考えているところでございます。
石坂委員
ありがとうございます。それから、学校のほうで行う1番の「児童の早朝見守り事業」に関しては、これは新たに民間事業者へという形ですけども、こちらのほうの障害児の対応はどうなんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
こちらの対象に関しましては、特別支援学級に通っている児童等ももちろん利用可能ではございますけれども、学童クラブで実施しているような、あとは普段の生活で実施しているような支援員をつけるということは体制として考えてはございません。ですので、見守り員、必要に応じて児童の声かけ等は行うというところであるんですけども、個別の体制はできない状況ですので、体制を踏まえて利用していただけたらというふうに考えてございます。
石坂委員
特にですけども、こうやって全校で実施していくわけですよね。そうすると当然特別支援学級のある学校もあると思うんですけれども、その辺りは何らかの、特別支援学級がある学校の場合は当然その利用も想定され得るところなので、その辺の配慮というのはないものなんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
現状におきましては、さきに申し上げましたとおり特別支援学級設置校だから特別な何か見守り支援員を増員する等々の考えは現状ではないところでございます。
石坂委員
増員はしないということではありますけども、募集をする際に複数あった場合プロポーザルとかなのかな。分からないですけども、そういう場合とかに、やっぱり障害児の対応ができそうなところを、特別支援学級のある学校であれば、選定の際にプラスで見ていくとかということも必要かと思うんですけど、その辺ってないんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
現状で考えているこの民間事業者の委託なんですけれども、現状、用務業務委託を各学校で委託しているんですけども、その用務業務の委託を2名ないし3名程度、朝早めにしてというところで考えているというところでございます。ですので、改めてプロポーザルをするというところは現状では考えていないというところでございます。
石坂委員
そうしますと、私はてっきり子どもの見守りとかそういうことに慣れているところかと思ったんですけど、用務業務だと、幾ら学校でやっているとはいえそこは別に専門ではないので、子どもの見守りに慣れている事業者さんですらそもそもないということですかね。
佐藤教育委員会事務局学務課長
子どもの見守りに慣れていないというところでは、学校の用務業務の委託をしていたり、あと放課後の遊び場のところもやっているので、慣れていないということではないとは思うんですけれども、とはいえ委員がおっしゃるような特別な専門的な知識があるという事業者ではないかなというふうに考えてございます。
石坂委員
障害児から離れますけれども、そうすると。この(8)のその他で、児童の過ごし方としては、読書や自習、他の児童との会話を楽しむなど、教室と同じように過ごすことを想定という形で考えていると。教室と同じようにというところですと、当然そこでけんかとかいじめが発生する場合もあると思うんですけども、そういう場合というのは対応は大丈夫なんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
対応の方法につきましては、他自治体におきましても、例えばシルバー人材センター等で見守りを実施して、既に事業を始めている自治体もございます。その自治体においては、例えば対応マニュアル等、きめ細かく丁寧につくっているところでございます。ですので、それらの知見も生かしてマニュアル等を作成して緊急時の対応は対応していきたいと考えてございます。
石坂委員
マニュアル等からつくっていくということではありますけども、そもそもこれって、用務業務の事業者さんにやらせるというのはどの発想から生じたものなんでしょうか。新たに募集するんだとまずかったりするものなんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
この事業実施時間自体が7時半から8時15分というかなり短い時間帯ですので、この時間帯でまた個別に別の事業者を頼むということは想定してございませんでした。こちらとして想定していたのは、例えばシルバー人材センターですとか、あとは用務業務の委託、もしくは、あまり考えてはなかったんですけど、あとある方法としては会計年度任用職員等で募集するかという、これらぐらいかなというふうには考えてございましたけども、何せこの時間帯とあと短い時間帯でしたので、用務業務というところで考えたというところでございます。
石坂委員
そもそもね、学童クラブって一定の子どもの見守りという部分もありつつも、ちゃんと専門の職員を用意してやるわけじゃないですか。例えば、この区立学童クラブの預かり時間延長についてというところで、じゃあそこの学童クラブがそのところに対応するためにアルバイトをパッと雇って何の経験も知見もない人を置いてやるというのは、あり得ない話はないかもしれないけど、それって多分常識的にあり得ないと思うんですけども、一方で、この児童の早朝見守り事業であれば誰でもいいよというのって、子どもの安全であるとか安心とかに立つ専門性というか、何も本当に知見がない人でいいのかどうかってすごく疑問であるところではあります。会計年度任用職員という話もちらっと出ましたけども、やっぱりそこを前提とした人を確保するということは、区であればそうですし、仮に用務業務をお願いしている事業者さんであったとしても、一定子どもに対応できる人を雇って配置してもらうとかでないと親御さんとしても本当に安心して預けられるのかという話にもなってくると思うんですけども、その辺というのは、あくまで日中用務業務をやっている人がそこの預かりもすればいいという判断なんですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
もちろんこの事業実施に当たっては、事業者にもこの内容については十分に理解していただいた上でこの見守り員を選定していただくということで考えてございますので、先ほど来から申し上げております委員がおっしゃる専門的な知識を持つという方を配置するのは、なかなか学童クラブと同じようには難しいかなというふうに考えてはございますけれども、児童見守りとしては行ったことがある従業員をつけていただくような形で進めていければというふうに考えてはございます。
石坂委員
とすると、昼間に用務業務やる人が兼務するかもしれないけども、別に雇うということもあり得る状態であると考えると、この7時半から8時15分という部分に関して事業者を募集する、あるいは手を挙げてくれる事業者さんがいるだろうかと探ってみるとかということぐらいは、ここに至るまでにすべきだったのではないかと思うんですけど、そういうのもなく用務業務の事業者さんになってしまったという理解なんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
他自治体の事例等々を見ても、この朝の活動のみで専門業者を入れているというところはなかなかやっていなかったというところを把握しておりましたので、こちらとしても、例えばですけれども、学童クラブは夕方から実施しておりますけど、例えばそれを早朝にという話も考えはしましたけど、なかなかそれは、事業者として朝も夕もというのは難しいというところではお聞きしているところです。ですのでそれらを一応聞いた上で、委員がおっしゃるようにちょっとリサーチが足りないんじゃないかというところはあるのかもしれないですけども、こちらとしては一応確認した上で、用務業務の民間事業者で委託したいというふうに考えているところでございます。
木村委員
様々課題があるにしても、この事業というか、そういった朝の居場所を必要とする御家庭に対してしっかりと実施するというふうにしていただけたのは大変評価するところです。確認ですけども、この事業に関して特定財源はありますか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
今年度ベースではございますけれども、東京都の特定財源、朝の子どもの居場所づくりという特財が用意されているというところは把握しているところでございます。
木村委員
すみません、それは何分の幾つとか分かりますか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
都が3分の2、区市町村が3分の1という経費負担割合でございます。
木村委員
先ほど来、シルバー人材センターという話がちょこちょこ出てきているんですけども、この扱いがちょっとよく分からなくて、シルバー人材センターというのは、例えば学校の門の前に配置するのか、あとは通学路を見守りするシルバーもいると思うんですけど、このシルバー人材センターの方を前倒しというか、もっと早く来てくれとか、これも入っているのか、その辺ちょっと整理してもらっていいですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
現状の整理としましては、まず民間事業者につきまして、例えば体育館で見守りするのであれば体育館に張りつく2名が民間事業者、入り口、正門の前ですとか学校の動線のところに立っていただくのがシルバー人材センターというところ、これが朝の見守りのセットとして考えています。
もう一つ委員からお話のあった、通学路に立っているシルバー人材センターの方を前倒しするかというところですけれども、こちらは先ほど申し上げましたとおり、送りについては基本的に保護者が同伴していくということになりますので、そちらの時間を前倒しするということは考えてございません。
木村委員
保護者の同伴というのはマストなんですか。そこはちょっと今基本的にという話があったんですけれども。要は心配しているのは、シルバー人材センターもそうなんですけども、通学路の交通規制って大体7時半からとか。要は早まると、今度は自動車がどんどん走っている時間に児童が通学するということになりますので、1年生から3年生、その時間に1人で通学させるのはかなり困難というか危険かなというふうに思っているんですけれども、そういう実態を踏まえた上で同伴がどう必要なのかとか、その辺をどういうふうに考えていますか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
原則は保護者の付添いを必須という形でお願いしていこうというふうに考えているところでございます。ただ、保護者が付き添えない事情ですとか、登校時の安全を児童自身が確保できると保護者が判断した場合は、児童1人で登校するということもやむを得ないというところで考えているところでございます。
木村委員
そこはこれから、学校によってもまた違うでしょうし、考えてほしいんですけど、先ほどからやっぱり心配しているのは、交通規制が時間外で通学するというのは非常に危ないとは思っていますので、それに対する対策って、交通規制を変えることはなかなか難しいでしょうけども、その対策もちゃんと考えていただきたいと思うんですが、いかがですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
通学路の合同安全点検等々は、3年に1回というスパンではございますけれども各学校でやっているところではありますので、この事業実施、開始以降につきましては、その点の視点も踏まえて通学路の点検をしていきたいなというふうに考えてございます。
木村委員
点検もそうなんですけど、要は朝の居場所づくりが始まって、通学路がこういうふうに早い時間通う子どもが増えてくるということもちゃんとアナウンスをして、何らかの形で車を運転する人にちゃんと伝えてほしいという意味で何か対策したほうがいいんじゃないかという趣旨です。
佐藤教育委員会事務局学務課長
申し訳ございませんでした。確かに朝の見守り事業を実施することによって、7時半、ないしそれより前に通学路を歩く児童が出てくるということで、これにつきましては、近隣住民のアンケートでも、7時半より前に児童が歩くことになるので騒音を気をつけてほしいという話もありましたけれども、それ以外にも、それはドライバーに向けて安全対策を気をつけるようにというところは、ホームページの周知、区報の周知は当然にしていきたいというふうに考えてございます。
森委員
御報告ありがとうございます。ちょっとね、何かもろ手を挙げてよかったなって言えないのが、それは理屈というより、私の現場の肌感からするとどこまでというところがあって、アンケートを取られた結果があって、一定ニーズがあるというのはよく分かりますが、この希望するというのが3割少々いらっしゃるわけじゃないですか。何で必要とするんですかね。そういうことは聞いていますか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
どのような形で必要とするというところを設問でバシッと聞いているところではないんですけれども、要望としてというところは話を聞いたところであるので、その中身としては、保育所が7時半に開所しているところが多いので、そこに合わせることが小1の壁の解消につながる一つではないかと思うということですとか、あとは、同じような形ですけど、保育園の預け開始時間と同じで7時15分から可能にしてほしいですとか、予約制ではなく全児童がいつでも使えるようにしてほしい等々、あとは、他自治体で朝食サービスを実施しているところもあるので、朝食も出していただけるとありがたいですとか、そういう御要望は頂いたところです。
森委員
要望の理由というより、要望内容がプラスアルファでいろいろ出てきちゃったかなという感じなんですけど、学校再編もあって、例えば徒歩20分ぐらい歩いて登校するというお子さんの御家庭がこれを使うというときに、保護者同伴でね、はて意味があるんだろうかと思うわけですよ。結局親が仕事に行ける時間はあまり変わらないというようなことが起きるんじゃないかなと思うんですが、その辺りはいかがですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
確かに学校から遠い児童、保護者に関しては、もしかしたらそのような、委員がおっしゃることもあり得るのかなというふうには考えているところではございますけれども、すみません、先ほど、例えばほかの意見だと、今は親が遅刻して出勤せざるを得ない状況であるため、そのような7時半から開所していただけるだけでも大変ありがたいという意見も頂いているところではあるので、7時半より前にというところは、なかなか学校現場としても、あと事業者としても難しいかなと思っているところで、課題はあるのかなと思うので、それはまた実施している中でクリアできる部分はクリアしていきたいというふうに考えてございます。
森委員
もっと早く開けろという話をしているんじゃないですよ。保育園は7時半から開いていますけど、保育の問題と働き方の問題というのは密接にリンクをしていて、これがこれだけ必要とされるこの国の労働環境って何だろうとかね、そういうことも含めてもやもやして伺っているんです。という前提で伺いますけどね。実施体制のところ、これも引っかかるところで、先ほど来の石坂委員とのやり取りを聞いているとですね、子どもの相手なんか誰でもできるというような風潮に乗っかっていないかなというところがどうしても気になるわけですよ。いやいや、そうじゃないんだと。子どもの見守りとか教育というのはやっぱり専門的な知識が必要で尊い仕事なんですよという話があって、この間の保育士さんの処遇改善とかもやってきたわけじゃないですか。それが、資格なんて当然問えない、業務をやっているようなところでいいんですと言われちゃうと、ちょっとほかの施策との整合性というか、そういうところでどうなのかなと思うんですが、いかがでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
先ほど石坂委員の御答弁の際にも少し触れさせていただきましたが、用務業務の委託事業者ではありますけども、現状でも放課後の見守り等を実施している実績がある事業者ではございます。専門性を得て、何か資格を得てやれるというところではない部分ではありますけれども、児童の見守りですとか児童に対応したことがあるというところを、でき得る限りそういう方を配置していければというふうに考えてございます。
森委員
例えばですよ、夕方のほうの見守りの経験があるというお話ですけれども、例えばそういうところで児童館のトラブルですとかね、いじめのようなことですとか、けがですとかというのがあったときに、その事業者と学校というのはどういうやり取りをするんですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
例えばトラブルがあった際は、そのタイミングで、学校の職員室で管理職ないし教員に対してこういうトラブルがありましたというところはすぐに報告するというところの体制になってございます。
森委員
朝はいないわけですよね。どうするんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
こちらにつきましては、先ほど石坂委員のときにお話しさせていただいた、マニュアル等々を整備して、こういう場合は例えばその事業者で対応してくださいと、難しい場合は教育委員会に対して連絡くださいという形。ただ本当に緊急性がある場合は、たとえそれが7時半ないし8時15分の間だとしても必ず職員室に行って誰かいないのかというところは、これは緊急事態ですので、常時何かをお願いするという形ではないので、そういう場合は職員室へも情報を通すというところを考えているところでございます。
森委員
こんな答弁を聞いちゃうと、心ある校長先生は本当に早く出てきちゃうじゃないかと思いますけどね。大丈夫かなと思いますよ。マニュアルで子どもの対応できればそんな楽なことないですけど、そんなケースだけじゃないと思うんですよね。という意味で言うと、私はせめて学校の管理下の会計年度任用職員さんとかにお願いするとかできないものかなと思うんですよ。いかがですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
委員の御意見は、確かに学校管理下の会計年度任用職員をその朝の早い時間帯から雇って、それ以降の時間帯でも有効に活用するという手立てが何かあれば、その点についても研究できればなと思っています。あとは、ある程度そういう人材が集まる要件を何か設けなくちゃいけないなという、すみません、今思いついた課題で申し訳ないですけども、そう思ったところでございます。
森委員
最近学校も人不足なので正規の職員さんをどうこうというのはできないですけど、副校長先生の補助とかね、保護者相手に募集したりしているわけですよ。自分の学校でというのはなかなか難しいので、ブロック間でちょっと紹介し合ってみたいなことをやっていたりするわけですね。そういったところに可能性がないかなとかいろいろ考えはするわけで、まだ実施していないし、新しい事業だし、場所をどこを使う、体育館なのか図書館なのかって、体育館と図書館でも随分違うし、なかなかイメージがつかない中で議論しているのも難しいところなんですけど、やっぱりもうちょっと考えてほしいところがいろいろあるなというふうに思っています。
プラスですね、今8時15分になると、例えばうちの子の学校はもう開かないですけど、PTAで朝の校庭開放とかやるとすごいいっぱい来るわけですよ。すごく楽しそうに遊んでるんです。大人たちが、親たちがついて見守って遊んでいる。それはそれでとてもいい事業というか、子どもたちは喜んでくれているんですけど、これを毎日やられちゃうとそっちの事業はできないんだなとかね、それもモヤモヤするんです。
なぜそれを言うかというと、校舎内のって書いてあるからなんですよ。校舎内でこれをやりつつ、例えば今言った校庭開放みたいなのは一緒にやらせてくれるのかとか、そういうことも気になるんですけど、いかがですか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
朝の見守り事業の実施内容と、例えばPTAですとか地域のボランティア等々の活動の兼ね合いについては、各学校様々な事情があるというふうに把握してございますので、そちら各学校等事情をよく聞いて対応していきたいと思います。例えば体育館を実施場所にするとしても、式典の前後だと様々な準備があって、例えば紅白幕をつけるとかいろいろあるので、そういう場合はそもそもこの事業が実施できないというふうにするのか、それとも代替場所を設けるのかだとか、そういうところもこれから各学校と話し合う部分ではございますので、今頂いた部分も踏まえて各学校と協議していきたいと考えてございます。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
一旦休憩にします。
(午後7時27分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後7時38分)
それでは次に、14番、子育て短期支援事業の拡充についての報告を求めます。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
子育て短期支援事業の拡充について御報告いたします。(資料15)
令和7年10月1日から、新たな子育て短期支援事業実施施設を開設することになりましたので、御報告いたします。
1、新たな子育て短期支援事業実施施設、名称、所在地及び運営事業者については記載のとおりでございます。名称につきましては、この施設が親しみをもって御利用いただける場所となるよう、別途一般公募により愛称を募集し決定する予定になってございます。所在地ですが、東中野五丁目にあります7階建てのマンションの1室を使用しての実施になります。事業者になりますが、選定に当たっては、児童及びその家庭の福祉の向上を図り、児童の健やかな成長につながる創意工夫した支援が求められるため、事業者からの企画提案を受け、その履行能力、信頼性等を総合的に評価して、最適な事業者を選定するため、企画提案公募型事業者選定方式により選定したものでございます。
2、事業の内容になります。実施事業の内容ですが、宿泊を伴い児童をお預かりする子どもショートステイ事業と、夜間において児童をお預かりするトワイライトステイ事業を実施いたします。対象児童及び定員については記載のとおりになります。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
間委員
報告ありがとうございます。こちらの報告は、以前令和6年11月7日に考え方について御報告を頂いているので、こちらの資料を拝見する中で、申請手続の電子化だったりとか、既にある二つの施設と協力家庭に対して、あと事業全体の料金のところの見直しだったり様々していくというこちらの考え方の中での報告があり、そして最終的に、この令和7年度に新たな施設を建てますよというところの報告ということだと思います。この11月7日の資料を見ますと、この新しい施設の場所が中央部付近と書いてあるかと思うんですけれども、実際にその場所を見てみれば、ちょっと区境に近いのかなというところがちょっと気になるところではあるんですけれども、一応中心部で探したけれどもなかなか適切な場所が見つからなかったということなんでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
こちらの実施場所については、今回、企画公募提案型の契約の中で選定をしたところなんですけれども、仕様の中で利用しやすい、利便性があるアクセスしやすいところを区のほうで定めさせていただきました。元にしたのが、中野区の都市計画マスタープランの中にある区の中央部、あと区の中東部というところです。具体的な町名でいうと、中野、中央、東中野、本町、あと新井、上高田というところを具体的に町名として出しまして、その中で実施してほしいということで仕様のほうで定めてございます。
間委員
我々が一般的に受け止める中央部とまた位置付けが少し違うというところで、予定どおりのところで見つかったということですね。分かりました。
こちらの新たに始める子育て短期支援施設ですけれども、子どもショートステイとトワイライトステイ事業、定員が1日4人というふうになっています。こちらの内訳とか特別決まっているのかいないのか教えてください。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
こちら定員を1日4名として定めさせていただいておりますが、この4名のうち2名、トワイライトの枠は2名ということでさせていただいてございます。この定員については、一旦1日4名ということで設定させていただいてございますが、その日で4人埋まっていたとしても、1人ショートステイで使っているお子様が9時ぐらい、早くお迎えに来た場合は、その後また体制にもよりますが、適切なお預かりができる状況であれば、その日としては5人目を受け入れるというような柔軟な対応は取れるかなと、そのように対応してございます。
間委員
そもそも新たな施設を設置するというところに当たっても、様々な利用者さんの声だったりとか、そういった中で増やすという結論に至ったと思います。もともと要支援というところで、子どもを育てていくに当たって支援が特に必要な方々が利用するというところが一番大事なところではあるとは思うんですけれども、そのほかにも一般の枠がありますよね。今年度からレスパイトというところも対象になったと思うんですけれども、これってショートステイもトワイライトも両方ともレスパイトで使うことはできるんですか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
今年度4月から利用要件を緩和しているそのレスパイト利用なんですけれども、ショートステイのうちの一般のショートステイで利用要件として追加したものでございます。
間委員
なので、ちょっと休みたいというときに子どもをお泊りで預けられるということだと思います。なかなか利用したくても利用が難しかったりとか、それはタイミングにもよるとは思うんですけれども、そういったお声もあった中で広げているというのがあると思うんですけれども、実際に料金も変えて、随分安く統一をしてくださったりとかという中で、実際の稼働率、新しい施設ではなくて、既にある施設の稼働率というのは大体どのくらいなんでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
稼働率というところですと、昨年度、既存の実施施設、聖オディリアホーム乳児院のほうが昨年度54%、中野区さつき寮のほうで46%の稼働率になってございます。
間委員
それでもちょっと足りない、予約がしづらいというお声があったのかなとは思います。ここでさらに新たな施設ができて、区としては増えるんだけれども、レスパイトでも使えるというところがどのくらい影響するのかなというところは懸念するところなんですね。そこと周知の部分というのはちょっと関係はするのかなとは思うんですけれども、どのぐらい周知をしていくか。今現状として周知というのはどういった方々を対象にされているんでしょうか。どういった形でというのも含めてお願いします。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
今年度の周知状況ですけれども、10月1日からの新規開設があるというところで、昨年の年度末、この子どもショートステイ事業の利用要件の緩和だとか、料金設定を見直すだとか、そういったところを一定議会報告を終えて予算が決定した時点で区報で広報をしているところでございます。その後、今年度に入ってからは、ホームページで新しくチラシを作って掲載をさせていただくとともに、一番需要があるというか、使う御家庭が多いかなというところを見込んで、すこやか福祉センターの健康診断の場で実際チラシとポスターを掲出して御案内をしてございます。今年度については「すぐーる」ですね、区立の幼稚園、小・中学校の保護者の方がアプリで導入している、そこの情報発信のツールを使いまして広報のほうはさせていただいてございます。今後なんですけれども、10月1日に新規施設開設に伴って、よりちょっと大々的に広報を強化させていただこうかなと考えてございます。改めて区報での周知とともに、関係機関へのチラシの配架、あとは保育園、幼稚園、ここは公立私立を問わずですね、あと小・中学校、高校も、こちらも私立公立を問わず、様々な御利用する御家庭があるというところには広く周知をしていきたいなと考えてございます。
間委員
今、現状としては区報だったり、「すぐーる」を使って区立幼稚園や小学校というところに届けました。あと、すこやか中心に必要なところにお知らせはしていると思うんですけれども、それによって今年度の利用率というのは上がっているんでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
今年度4月から先々月、7月までの実績なんですけれども、昨年度と同月を比較すると、延べ利用日数、実利用者数とも増加傾向になってございます。そこで増加しているものが、一般ショートステイの枠ですね。一般ショートステイについて延べ利用日数だとか実利用者数が増えてございます。この一般のショートステイの利用日数だとか実利用人数のうち、利用日数でいうと約4割、実利用者数ですと5割がこのレスパイト、今回利用要件を追加したレスパイトでの御利用をしていただいている実績となってございます。
間委員
そのレスパイト、一般区分のレスパイトで利用した方で、これまで要支援というところをたどって一般のほうに流れたのか、全く新規でレスパイトで使おうというふうな方がいらっしゃるとか、その辺って把握していらっしゃるでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
今、委員お尋ねのあった、これまで要支援ショートでの御利用だった家庭でレスパイトに結びついたというところのちょっと詳細な件数までは分析はできていないんですけれども、実際に要支援家庭の中で、やはり目指すは家庭での養育というところで、そのケースワークの中で、じゃあ今度は要支援のショートではなく、一般のショートステイとしてちょっと使ってみないかというような、そういった利用調整をしていただいて、実績としても多くはありませんが、そういった利用につながっている実績もございます。
間委員
私もこの事業について、御本人から、要支援だったんだけれども一般になり、そして今年度からレスパイトで使えるようになったんですよ、すごい助かりますというお声を伺っています。やはりこのレスパイトという部分の拡充というのは本当に必要なことだったと思いますし、施設が増えるというところも非常に重要なことだと思います。
でも一方で、先ほども申し上げたとおり、周知でどこまで広く知らせて使っていただくかというのは難しい部分の中で、やはり保育園とか、一応就労が理由で使うこともできるという中では、そんなむやみやたらに預けないとは思うので、必要なところにはしっかりと届けていただく。小学校の「すぐーる」についてもちょっと確認してもらったんですけども、教育通信の中にあって、ちょっとパッと見では分からずに気づかなかったというお声も聞いておりますので、やはり一度頭に、何かあったときに頼れるサービスがあるということが入っておくというのが大事だと思いますし、申請手続が電子化というのはありつつも、やはり最初に面談を行わなければならないというところがある中では、やはり自分がお世話になる、このサービスにちょっと頼りたいなと思ったときにすぐ使えるかどうかというところで、まず申込みをしようと思っていただくということは非常に重要なことだと思います。もちろんたくさん申込みがあって、面談、面談、面談というふうになったらそれはそれで大変なことですけれども、恐らくこの事業をそういうふうに使われるということはあまりないのかなと思いますので、ここはしっかりとお知らせいただきたいというところ。そして、ひとり親というところがやはり鍵の一つでもあるかなと思います。このサービスにお世話になりたいと思う機会が多いかと思うんですけれども、ひとり親の方に対して特別お知らせしたりとかということは別途されているということでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
ひとり親家庭の御世帯について、ピンポイントで御通知、広報はしてございません。そういったひとり親の御家庭も含めて先ほど申し上げた方法で周知をしているところです。
ひとり親の御家庭ピンポイントに周知をさせてはいただいておりませんで、先ほど区報だとかホームページだとか、「すぐーる」での配信だとか、そういった中で広く区民の方にお知らせする方法で広報はしているところでございます。
間委員
出張等、就労が理由だったりとかで、両親がいる場合とひとり親の場合で考えると、やはりひとり親の方のほうがこういったサービスに助けてもらいたいと思う機会というのは多いと思うんですよね。ですので、せっかく拡充していただいている中では、ひとり親というところもしっかりとお伝えをしていただくということは今後やっていただきますようにお願いします。
一個、ごめんなさい、細かいんですけれども、これは当日に支払うというふうになっていますけれども、送迎サービス500円を使った際に事前に支払いって書いてあるんですけれども、これ、そこに行って払わないといけないんでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
少しお時間を頂いて調べさせていただいてもよろしいでしょうか。
委員長
答弁保留ということで。
森委員
1点だけ、さっきの答弁がすごく気になったんです。個別に案内はしていない。ホームページとか「すぐーる」とか使っていらっしゃると言うんだけど、それは子ども・若者相談課としてはということですか。つまりね、すこやか福祉センターとかの福祉窓口ではきちんと案内しているんじゃないかな思うんですが、そこはいかがですか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
すみません、委員おっしゃるとおりでございます。要支援ショートの御利用については、児童福祉課の職員だとかすこやか福祉センターがケースワークの中で利用調整をしてというところになりますので、そこではその御家庭に対しての御案内があります。
石坂委員
今回、今までと違って単独の施設でできるというところが一つのメリットかなと思うところではあります。今回定員が1日4名で、うちトワイライトが2名ということですけれども、現在さつき寮で行っているほうのトワイライトに関しては、ここも定員は2名なんですけども、こちらの利用案内のほうを見ますと、定員内であっても同時に受入れを行う児童の年齢、性別等により利用できない場合がありますとあるんですけども、こちらの事業に関してはそういった制約などが生じる場合というのはあるんでしょうか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
施設に応じて利用できる定員というところは定めさせていただいてございます。聖オディリアホーム乳児院ですと2名、さつき寮ですと4名、こちらの内訳、先ほどの新規の独立型と同じように、うちトワイライトの利用は2名になってございます。その定員の中で、あとは先ほど申し上げたとおり、柔軟な対応が受入れというところではできるかなと考えてございます。
石坂委員
そうしますと、こちらの施設に関して言うと、ほかの利用されている児童というかお子さんの関係で、枠はあるんだけど、あなたの年齢とか、あなたの性別的に駄目ですよということはないという理解でいいということですね。こちらの施設、新たにできるところに関しては。
恐らくさつき寮のほうは、母子寮という機能がある中で、年齢の大きめの男の子なんかですと、多分定員内であっても定員よりも少なくしか取らないとかってあると思うんですけども、こちらに関しては単独の施設なので、定員さえあれば、あなたの性別とか年齢だと駄目ですよということはないという理解で大丈夫ですねということです。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
委員おっしゃったとおりでございます。
木村委員
1点だけ。地域バランスという意味では、北部のほうは聖オディリアホーム乳児院とか協力家庭があったと思うんですけれども、南部地域のほうはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
これまでも南部地域において実施施設がないというところでは、地域偏在という課題は認識してございます。今回、独立型の施設の開設によって、東中野ではあるんですけれども地域としては、少し南部地域からのアクセス、ちょっと地下鉄乗り継いでというところもありますので、少しよくなったかなと考える一方ですね、実際に施設として南部エリアにはありませんので、今後の需要やアンケートなどを基に考えていく必要はあるかなと思ってございます。
また、例年お声がけをさせていただいているところではございますが、里親さんとして御登録されている御家庭で、今南部地域で施設がないという、協力家庭もちょっといらっしゃらないので、南部地域で御登録のある御家庭にお願いができないか、そういったところのお声がけをさせていただきたいなと思っているところです。
あと、里親さんとして登録している御家庭、今27世帯くらいだと思います。それ以外にも、社会福祉協議会のほうで事業としてやっているファミリーサポートの協力会員の方々にも、ちょっと方法は今検討しているところなんですけれども、お声がけができないか検討しているところであります。
委員長
他に質疑はございませんか。答弁保留のやつは大丈夫ですか。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
先ほど御答弁を保留にさせていただいたところですね。支払いは現金になりまして、交通費、送迎費についてはそのときでのお支払いでもいいですし、後の利用代金と合わせてのお支払いというところも受け付けているところでございます。
間委員
分かりました。ホームページには、送迎サービス利用の場合は事前に施設へ支払いをお願いしますと記載がされているものですから、もちろん柔軟な対応はしてくれるだろうとは思いましたけれども、ちょっとこういった記載も直していただけるといいのかなと思います。
確認なんですけれども、投薬が必要な場合というお子さんとかは受け入れていただけるのか、いただけないのか。そこについて確認させてください。
久島子ども教育部子ども・若者相談課長
特別な支援が必要だったり、集団でのお預かりになりますので、その辺でほかのお子様たちに影響があるという状況のあるお子様についてはお預かりができないというところになるんですけれども、利用調整だとか、あとは施設との面談の中で、実際に具体的にその宿泊をしたいお子様の事情をお伺いして御相談させていただいているところになります。
間委員
全く門前払いするわけではなくというところですね、よかったです。ひとり親だったり、みなしひとり親だったりという状況の中で、やっぱり複合的に課題を抱えていらっしゃる家庭もありますので、そういった中で可能な限り対応できることをしていただいているというところで安心しました。引き続きよろしくお願いします。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、15番、令和8年度以降の区立園・学校の入園式・入学式の日程変更についての報告を求めます。
井元教育委員会事務局指導室長
それでは、令和8年度以降の区立園・学校の入園式・入学式の日程変更について御報告をさせていただきます。(資料16)
1の現状と課題の(1)始業式の日程でございますが、4月6日としてございます。(2)の入園式・入学期の日程でございますが、小学校が4月6日、中学校が4月7日、幼稚園が4月6日としてございます。(3)の課題の①でございますが、小学校につきましては、表にありますとおり、4月1日から4月6日の間に土曜日、日曜日が含まれると準備期間が実質2日間に限られ、新入生の受入れ準備を十分かつ丁寧に行うことが難しくなります。また、②でございますが、小学校の入学式を後ろ倒しにしようとする場合には、兄弟姉妹の在籍状況に配慮し、中学校と幼稚園の日程と重複しないように調整する必要がございます。
こうしたことを踏まえまして、2の令和8年度以降の区立園・学校の入園式・入学式の日程でございますが、(1)の小学校の入学式でございますが、いずれの年度におきましても準備期間をしっかりと確保するとともに、他の日程と重複しないよう配慮するため、始業式の2日後に実施することを検討してございます。(2)の幼稚園の入園式でございますが、他の日程と重複しないよう配慮するため、始業式の3日後に実施することを検討してございます。変更前と変更後の日程につきましては、表をお読み取りください。
2ページを御覧ください。3の想定される影響と対応策の(1)新1年生が家庭で過ごす日数の増加による影響でございますが、対応策といたしまして、日程を早期に周知をし、保護者の方がスケジュールを調整しやすくするようにいたします。また、引き続き学童保育やキッズ・プラザにおいて新1年生を受け入れるようにしてまいります。(2)の私立幼稚園及び区立・私立保育園のスケジュールとの日程重複でございますが、こちらの対応策といたしましては、私立幼稚園長会及び区立・私立保育園長会に対しまして日程を早期に周知し、事前に調整を図るようにいたします。その際、小学校入学式の時間帯に保護者参加型の行事は設定しないように依頼するよういたします。
4の近隣区の状況につきましてはお読み取りください。
最後に、5のスケジュール(案)でございますが、令和7年9月に私立幼稚園長会、それから区立及び私立保育園長会に周知をいたしまして、10月から行われます就学時健康診断にて新入生保護者へ予告をいたします。また、警察等の関係各所にも周知する予定でございます。その後、令和8年2月に新入生保護者会で周知するとともに、学校運営協議会などで町会等へ周知をいたします。3月には、在校生保護者、地域関係者へ周知してまいりたいと考えてございます。
私からの御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
間委員
御報告ありがとうございます。こちら入園式・入学式を日程変更することによって授業日数に影響はないのでしょうか。
井元教育委員会事務局指導室長
授業時数につきましては、文部科学省の示す年間標準時数を十分に確保でき、教育内容が低下することはないというふうに考えてございます。
間委員
4月1日に学校自体が新体制になる中で、入学式だけではなくて、始業式も併せて両方後ろ倒しにするということが理想なのかなというふうに思っています。校長先生、副校長先生、一気に代わるというケースもある中で、やはり現場は大変だというふうに伺っているというところがあるんですけれども、始業式自体を後ろ倒しするということにおいては、課題としてはどんなことがあるんでしょうか。
井元教育委員会事務局指導室長
こちらにつきましても検討いたしまして、校長会等とも協議をしたところでございますが、やはり後ろ倒しにすることによりまして、特に中学校なんかは授業時数が削減されることをかなり気にされておりまして、やはり生徒がゆとりをもって学ぶことを優先していきたいというような御意見がございました。今回、日程変更の要望があったのが小学校長会のみということで、幼稚園や中学校のほうからは特に変更の意向はございませんでした。
間委員
働き方改革の報告の中で、春季休業期間の拡大、夏季休業期間の縮小についても検討されるということでしたので、夏休みを短くするというところの中でも、ここも含んで検討はできないのかなというふうに思ったんですけれども、いかがでしょうか。
井元教育委員会事務局指導室長
春季休業期間の日程の延長につきましても、今後また改めて校長等の御意見を伺いながら考えていきたいというふうに思っております。
石坂委員
今後のスケジュール、2ページ目のところで伺いますけども、9月に私立幼稚園長会と区立・私立保育園長会に周知で、10月に警察、シルバー人材センター等で、一方で保護者が12月になっているところです。仕事の都合をつける上で12月では遅過ぎるということはないと思いつつも、ただ、9、10月でそういうふうなことをしているのであれば、通知とかじゃなくても、区報等で幅広く区民には、恐らく保護者も見るであろう、目に留まるであろうという形で周知するなどもできるのかなと思うのですが、その辺っていかがお考えでしょうか。
井元教育委員会事務局指導室長
正式には12月に就学児通知書にて御案内なんですけれども、その前に10月に行います就学時健康診断、この御案内の中で予告はしていけるかなというふうに考えてございます。こちらの通知につきましては9月中には各家庭に配布する予定でございます。
木村委員
入学式なんですけども、基本的には午前中実施しているかと思います。中野本郷小学校は午後実施していまして、午後もいいかなという意見もあったりするんですけども、この措置によって、その午前・午後の開始というのは何か変更することはあるんですか。
井元教育委員会事務局指導室長
小学校の日程につきましては、午前中は授業をやってございますので、午後に全校実施することを今現在検討しているところでございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
委員会を休憩いたします。
(午後8時14分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後8時14分)
次、17番、教育管理職の異動についての報告を求めます。
井元教育委員会事務局指導室長
それでは、教育管理職の異動について御報告をさせていただきます。(資料17)
こちらの発令年月日は、令和7年7月16日でございます。職名及び校名は、副校長、武蔵台小学校でございます。氏名及び前任校等でございますが、小池広之、東久留米市立大十小学校主幹教諭からの昇任、転入でございます。
なお、前任者の岩本忠雄副校長は特命担当に任命をされてございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
森委員
すみません、1点だけ。先生不足がもう常態化しているような状態で、副校長先生が何十件も電話をかけているみたいな話を聞くわけですけど、この副校長先生の成り手はこんなにすっと見つかるものなんですか。
井元教育委員会事務局指導室長
まず、副校長要員ということで、都のほうで副校長の選考には合格をしているけれども、まだ昇任をさせずに、何か欠員が生じた場合に充当できるような形で、そういう者がおりますので、何かあった場合にはこのような形で充当してもらうという、そういった制度になってございます。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、18番、その他で、理事者から何か報告はございませんか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
それでは、2026年中野区二十歳のつどいの実施について、口頭で報告させていただきます。
例年1月の成人の日に合わせて開催しております二十歳のつどいでございますが、2026年は1月12日になかのZERO大ホールにて開催いたします。開催方法といたしましては、対象者数及び会場の座席数を考慮し、2回に分けての開催とさせていただきます。また、実施の内容につきましては、出席者の皆さんの思い出に残るように、実行委員会の皆さんとともに準備を進めているところでございます。
なお、本件につきましては、中野区報9月5日号、また既に区ホームページにて御案内をさせていただいており、対象の皆さんへの御案内につきましては12月中旬頃に案内状を発送する予定でございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
石坂委員
質問というか要望に近くなってしまうかもしれないんですけども、毎年、二十歳のつどいに参加させていただく中で気になっていることが、毎学年、その学年には障害のあるお子さんは相当いるはずなんですが、どうしても障害のあるお子さんが来ているように感じられないというところがあります。やはりもちろん本人の希望で来たくないのはそれではそれでしようがないんですけども、ただ、来れば来たなりにちゃんと対応できるというか、もちろん支援があるわけではないですけれども、ぜひ来てもらえるような形の、二十歳のつどいをやるというときの告知の仕方ですとか、そういうときに何かそれがうまく伝わるような工夫なども今後考えていっていただければと思うんですけれども、その辺、何かあればお答えいただけますでしょうか。
鈴木子ども教育部育成活動推進課長
今現在は特段そういった工夫というのはないところでございます。ただ、会場のほうには車椅子席というふうな形で設けておるところでして、障害のある出席者が参加しやすいというふうな形はつくっているところですが、案内の仕方につきましては工夫できるかどうか検討してまいります。
委員長
他に質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はございませんか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
海での体験事業の一部クールについての中止対応について、口頭にて報告いたします。
本事業は、千葉県南房総市の岩井海岸海水浴場にて7月23日から8月8日までの期間、全8クールに分けて実施予定であり、区内小学校の4から6年生を対象に2泊3日の宿泊型体験を通じて泳力の向上や危険回避技術の習得、仲間との交流を深めることを目的としております。しかしながら、7月30日午前8時24分、カムチャツカ半島沖で発生したマグニチュード8.8の地震に伴い津波注意報が発令されました。これを受け、当日予定されていた第4クールの活動は直ちに中止となり、津波警報発令後に一時避難場所である練馬区の施設、ベルデ岩井へ安全に避難したところです。その後、12時半に、第4クールの予定を1日繰り上げて帰ることを決定し、委託事業者により急遽バスをチャーターできたため、16時30分に現地を出発し、19時40分に中野区役所にバスが到着したところです。参加している児童の保護者に対しては、地震発生後、逐次メールで連絡をし、情報共有をしてまいりました。21時前までに全児童を保護者に引渡し完了したところです。また、第5、第6クールについても、地震や台風の影響が考えられたため中止としてございます。
今後につきましては、今回の経験を踏まえ、緊急時の対応体制や情報共有の強化、安全管理のさらなる徹底を図る所存です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
小宮山委員
今の報告だけ聞いていると割とスムーズな対応ができたのかなと受け止めましたけども、実際スムーズにいって、そしてその場合の想定なども事前にちゃんとできていたということでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
実際の対応自体はスムーズにできたというところはあるんですけれども、今委員おっしゃっていた、想定どおりですとか、そういうところは少し足りていなかったのかなと思ってございます。というのも、クールの途中でこういうふうに急遽チャーターするということとしては、今回の委託事業者がうまくバスをチャーターして、都心のほうはそういう意味だと交通機能とかも麻痺していないという状況でしたのでうまくいったことだなとは思っています。とはいえ、首都直下型地震があったときとかはこのような対応にはできませんので、それらも含めて緊急時の対応、あとは引渡しの仕方ですとか、そういうところは改めて緊急時の対応として検討していく必要があるというふうに考えてございます。
石坂委員
引渡しは確かに出ましたけれども、21時までに引渡しが済んだということですが、それはスムーズに当初予定されたであろう早く帰せたのか、あるいはもっと早く帰せるはずだったんだけど、親御さんと連絡が取れなくて遅くなってしまったお子さんもいての21時だったのかということが分かれば教えてください。
佐藤教育委員会事務局学務課長
19時40分に到着して、20時15分の時点で7人が残っているという状態でした。その後、30分程度は最後の児童引渡しに対して時間がかかったので、結局中野区役所に到着してから1時間は、逐一情報は提供していたんですけどその時間はかかってしまったというところでございます。
石坂委員
親御さんと連絡が取れていたけども、来るのに時間がかかってしまったという理解でいいんですね。連絡がそもそも取れないということはなかったということですかね。
佐藤教育委員会事務局学務課長
委員御認識のとおりです。
石坂委員
何か緊急時が起きたときには早めに切り上げる場合がありますみたいなことというのは、何かしら事前のタイミングで文書なりなんなりであったものなのか、あるいは、そういうものはなかったけどそういう対応をされたということなのか教えていただけますでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
募集の際には、悪天候ですとかで中止のことがありますというふうな書き方はしてございました。途中で帰郷することがあるとかそこまで詳しくは書いていなかったというところです。
石坂委員
書かなくても分かってほしいところでありますけど、やっぱり最近のことを考えると、やっぱりそこら辺も今後は書くなどを考えていただけたらと思います。これは要望としておきます。
森委員
保護者間のネットワークって怖いものでして、8時何分かに警報が出て、9時前に電話がかかってきて、知り合いの保護者から。体験事業どうなっているんですかと言われて、私、警報も見ていないから何の話だろうと思ったらこんなことになっていたということで、それからずっと対応状況がリアルタイムで流れて来ていたんですけど。多分今回は、教育委員会の皆さんと現場のJTBの方ですかね、頑張っていただいて、かなりスムーズに対応はできたんだと思うんですけれども、やっぱり最後の結びのところにあったみたいに、危機対応マニュアルみたいなのを事前につくっておくとかというのはやっぱり必要なんじゃないかなと思うんですが、その点いかがでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
危機管理対応マニュアル等々、そのようなものはやっぱり策定しておく必要があるだろうと考えてございます。現状、JTBに添乗業務の委託をしているところではございますけれども、JTB、いろんな知見があると思いますので、それらの事業者にも御意見を伺いながら、緊急時の対応、パターン別にというか、どれだけ用意できるかはあれですけど、マニュアルは整備していきたいなと考えてございます。
森委員
ありがとうございます。JTBさん、大きいところのメリット、多分すぐバスをチャーターできたりとかというのもあったのかなと思います。
一方、これは教育委員会がやっている事業で、ちょっと学校が蚊帳の外になっていたというような声も聞いていて、せめて誰が参加しているぐらいの情報は欲しいなという声も聞いているんですが、その辺りどうでしょう、校長会等でお話が出ていたりしますか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
今回このように緊急的な対応をしたこともあり、やはり学校からは、うちの児童は誰が出ていたんだというところも意見としてはございましたので、来年度に向けては、学校に対して誰がどのクールに参加しているというのは情報提供ということで発信していきたいと考えてございます。
森委員
よろしくお願いします。
もう一点、事前に中止になった方はもちろんですけど、この途中で帰ってこられた方々も返金対応されているということなんですけど、こういう場合って事業者さんへの支払いはどうなっているんですか。保険等で対応しているのか、全部一般財源で出しているのか、どうなっているんでしょうか。
佐藤教育委員会事務局学務課長
今回JTBも水泳指導の事業者に関しても、基本的には総価契約という形でしたので、全ての事業を適正に履行したという形で一括で、そういう意味だと一般財源で支払っているという形になります。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
次に、地方都市行政視察について御協議いただきたいことがありますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後8時26分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後8時28分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の今年度の地方都市行政視察につきましては、大阪府枚方市の長期休業期の昼食サービス事業についてと、大阪府泉大津市の泉大津市立図書館シープラについてとし、日程は11月4日(火曜日)から5日(水曜日)の2日間としたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で地方都市行政視察についてを終了いたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後8時28分)
委員長
委員会を再開します。
(午後8時29分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
大丈夫ですか。
以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。
(午後8時30分)