中野区議会建設分科会〔令和7年10月1日〕
建設分科会会議記録
○開会日 令和7年10月1日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時40分
○出席委員(6名)
加藤 たくま主査
井関 源二委員
小林 ぜんいち委員
吉田 康一郎委員
斉藤 ゆり委員
山本 たかし委員
○欠席委員(2名)
いさ 哲郎副主査
伊藤 正信委員
○出席説明員
都市基盤部長 松前 友香子
都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史
都市基盤部道路管理課長 長沼 美春
都市基盤部道路建設課長 髙田 班
都市基盤部公園課長 宮澤 晋史
都市基盤部建築課長 石原 千鶴
都市基盤部交通政策課長 村田 賢佑
都市基盤部住宅課長 會田 智浩
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史
まちづくり推進部まちづくり計画課長 小幡 一隆
まちづくり推進部野方以西担当課長 蜷川 徹
まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広
まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 辻 隆夫
まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 近江 淳一
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、
まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司
○事務局職員
書記 細井 翔太
書記 稲葉 悠介
○主査署名
審査日程
○議題
認定第1号 令和6年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
認定第5号 令和6年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
加藤たくま主査
定足数に達しましたので、建設分科会を開会いたします。
(午後1時00分)
認定第1号、令和6年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、令和6年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分を一括して議題に供します。
本日は、分科会2日目になっており、本日で当分科会の分担分の質疑を終わらせたいと考えておりますので、委員、理事者におかれましては御協力お願いいたします。
本日の審査は、お手元の審査日程(案)に沿い、午後5時を目途に進め、午後3時頃に休憩を取りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、前回に引き続き、決算説明書の414ページから415ページ、10款まちづくり推進費、1項まちづくり推進費、1目まちづくり計画費、事務事業1、まちづくり推進関係人件費等についての質疑を行います。質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
それでは、進行いたします。
続きまして、決算説明書414ページから415ページ、事務事業2、まちづくり計画管理について質疑を行います。質疑はありませんか。
山本たかし委員
様々最近、委員会で報告もいただいておるところでもあるので、主要施策の成果の107ページのところでお伺いしたいんですけれども、区民1人当たりのコストと、災害に強いまちづくりが進んでいると思う区民の割合についてお伺いしたいんですけれども、まず区民1人当たりのコストで、今回1人当たり2円ということなんですけど、皆さんにとってこの数字の基準というんですかね、どのコストの値段だったら高いのか低いのか、そういう感覚的なものをどう捉えておられるのか、ちょっとお伺いしてもよろしいですか。失礼しました。休憩していただいていいですか。
加藤たくま主査
休憩します。
(午後1時02分)
加藤たくま主査
再開します。
(午後1時02分)
事務事業2のまちづくり計画管理について質疑はないということでよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
では、進行いたします。
続きまして、決算説明書414ページから417ページ、事務事業3、まちづくり計画について質疑ございませんか。
山本たかし委員
失礼いたしました。主要施策の成果107ページの事業の実績・効果についてお伺いしたいんですけれども、防災まちづくり計画を進めていくに当たりまして、区民1人当たりのコスト、今、防火規制の拡大で2円ですとか、令和4年度、令和5年度の実績、14円、18円と書いてありますけれども、皆さんのほうでどういった基準で捉えておられるのかというのをまず教えていただいてもよろしいでしょうか。
角まちづくり推進部長
こちらのほうは、事業の実績の効果というところで、かかった費用をそこの人口で割ったというところの割合になっていますので、一概には言えないんですけれども、こういった事業が進んでいるということであれば、当然、1人当たりの事業にかける費用が増えていくというところでは、一定程度、事業が進捗してきているという一つの目安になるとは思うんですけれども、ただ、その金額が幾ら以上になるからどうとかというところよりは、1人当たりのコストに換算したら、その事業については幾らかかっているというのを一つの目安として掲げているというふうに認識してございます。
山本たかし委員
つまり、参考指標みたいなことなんですかね。ほかの事業についても単位コストというのは出さなければいけないというところもあって、一応出されておって、それを特段、何か注目すべき値として注目しているというよりも、参考指標ということだと理解いたしましたが、その次に、災害に強いまちづくりが進んでいると思う区民の割合、これは42%、防火規制の拡大のみなのか、全体としてなのか、それは区民意識実態調査だから、全体ということでいらっしゃるんですかね。確認で。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらの指標につきましては、区民の意識実態調査というところですので、新たな防火規制に限定して聞いているというものではございません。
山本たかし委員
そうすると、毎年、年度年度、令和6年度であれば、若宮一丁目、三丁目住民に対する防火規制の拡大ですとか、そういった防災まちづくりを進めてこられたというところで、一部の限定エリアということなんですよね。災害に強いまちづくりが進んでいると思うこの割合を、私は42%ってちょっと少ないのかなと、小さい数字だなと思っているんですけれども、これをグッと上げていくにはどういう課題を皆さんの中でお持ちですか。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
ここのページでは、新たな防火規制の拡大というところで、若宮を含む実績のところですけれども、拡大地区14町丁目というところで、この新たな防火規制が入って、ここの区民の意識がどう変わってくるかというところですけれども、新たな防火規制のみにかかわらず、防災まちづくりを各地区で進めておりますので、そういう結果を踏まえてどういうふうに意識が上がっていくかというところを見ていくということになると思います。
山本たかし委員
防災といえば総務委員会で扱われていると思うんですけれども、ここでも防災まちづくりという観点では進めてはいるんだけれども、やっぱり区全体としての指標という見方が強いのかなと思っておりまして、要は中野区として防災というものに対してどういう取組を全体のパッケージとして進行して、計画して進められているのかというのが区民に分かりやすくできるようなことというのは、私は考えたほうがいいのかなと思っていまして、それは総務課と防災危機管理課を含めてお話し合いというか、そういう連携も進めていっていただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらにつきましては、災害に強いまちづくりというところですので、まちづくりという点でお尋ねいただいているかなと思うんですけれども、まちづくりという点では、新たな防火規制、各地区の防災まちづくり、避難道路の拡幅と組み合わせて、まちづくり、防災性を高めていくというところと、併せてソフト的な取組もあるというふうに思いますので、そこは庁内で連携をしていきたいというふうに考えてございます。
井関源二委員
417ページ、旧洗心寮埋蔵文化財試掘調査委託というところですが、ちょっとネット検索しても久喜市のページがヒットしてよく分からなかったんですが、これ、ちょっと事業を説明していただけますでしょうか。
蜷川まちづくり推進部野方以西担当課長
この当該地は、埋蔵文化財の包蔵地に指定されていることから、令和7年度以降に予定している改定工事に先立って試掘調査を実施したものでございます。
井関源二委員
ちょっとこのネットの情報が正しいか分からないんですけど、調べても特に石器時代のものが出てこなかったみたいなことで、この不用額が幾らか出たと、そういうような認識で合っていますでしょうか。
蜷川まちづくり推進部野方以西担当課長
不用額に関しましては、今回、落札差金が61万円出てございますので、基本的には競争原理が働いて出たものが主なものでございます。
井関源二委員
結局、ここには試掘して何か出てきたんでしょうか。
蜷川まちづくり推進部野方以西担当課長
試掘の結果、縄文時代や古墳時代の土器が出てきてございます。
井関源二委員
それは何か保存とか利活用とか、そういったような予定はあるんでしょうか。
蜷川まちづくり推進部野方以西担当課長
建物が現状建ってございますので、この建物解体を地表までした後、改めて本調査をかけまして、適切に保存をしてまいります。
斉藤ゆり委員
西武新宿線のところでお伺いいたします。まず上部活用方針検討業務委託ということがここにあります。こちらについては、今年3月に意向調査の実施結果がされたという報告がされておりますけれども、その後、今年度はどのように取り組んでいかれているのかを伺います。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
アンケート調査の結果を報告いたしておりますけれども、今年度につきましては、その結果を踏まえまして、今年度に上部空間の基本方針をつくっていきたいというふうに思っておりますので、その内容について、鉄道上部ですので、東京都、西武鉄道と協議調整をしているというところでございます。
斉藤ゆり委員
そして、令和8年度に向けてだんだんと形になっていくのかなというふうに伺って思いました。
その次の連続立体交差事業負担金なんですけれども、こちらも同様に区のほうでこちらの事業について取り組む一つだと思いますが、都のほうからいつ頃、どういうふうにこの金額というのは連絡があるのでしょうか。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
こちらの金額につきましては、予算要求の段階で、例年11月ぐらいですか、東京都から翌年度の金額の提示がありまして、それに基づいて予算を計上するというところでございます。年度の終わりというところ、年度末になりまして、当年度の実績というところで東京都から通知がありましてそれに基づいて予算を執行しているというところでございます。
斉藤ゆり委員
予算は取るけれども、年度末にきちんと使われたお金で金額が来るので、この不用額になるということでよろしいんだと思います。ということで、こちらの連続立体交差事業の経費につきましては、事業費はおおむね決まっているものの、今伺ったように、その年その年で必要な金額で区の負担分が言われてくるということだと思うんですけれども、今、この状況を見ますと、令和9年3月末のところで事業がそもそも計画されております。今までも質疑もありましたし、議員のほうからも問合せがありましたけれども、実際のところ、このスケジュールでは難しいのではないのかなというふうに思っておりますけれども、区のほうで今得ている情報とか計画とかありますでしょうか。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
連続立体交差事業の現認可区間につきまして、工事の進捗というところでございますが、工事の進み具合を見ますと、延伸も想定されているところでございます。工事の状況を踏まえまして、現在、東京都のほうで精査を行っているというふうに聞いてございます。
斉藤ゆり委員
こちらの決算のほうで、お金をきちんと中野区で支払っています。こちらについては都市計画交付金で100分の24でしたでしょうか。あと特別区交付金でも足りない分も算定されるということで、実質上、区の負担はないとしても、やはり区として取り組んでいくべきものなので、都と、そして西武鉄道としっかりと連携を取って、期限については協議して、なるべく早くに区民にも分かりやすく説明していただくようにお願いをしたいと思います。要望しておきます。
加藤たくま主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
それでは、進行いたします。
続いて、2目まちづくり事業費、決算説明書416ページから419ページ、事務事業1、まちづくり事業について質疑はありませんか。
斉藤ゆり委員
次に、今度、区画街路第3号線、第4号線というか、沼袋駅、新井薬師前駅のところになります。第3号線の建物解体等は、御報告いただいたように、新井薬師前駅のところ、滞りなく進んでいるというふうに伺っております。一方で、沼袋駅の周辺のところでは、区民の方を含めていろいろなにぎわいに資するような活動が進められております。こちらの沿道にぎわい創出促進方策検討業務の内容とリノベーションまちづくり事業推進業務、おおむねどんな感じだったのか教えてください。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
沿道にぎわい創出促進方策検討業務委託なんですけれども、こちらについては、昨年度の実績としましては、沼袋駅前バス通りにぎわい創出プランというものを沼袋駅前バス通り商店街を考える会が作成しているんですけれども、それの作成を支援する形でやっておりまして、令和6年9月に無事、にぎわい創出プランが完成した。また、そのにぎわい創出プランに基づいて、社会実験などにぎわいに資するイベント等を行っているところでございます。
また、リノベーションまちづくり事業推進業務委託というのは、こちらも区画街路4号線の用地取得に伴って沿道の建て替えが発生し、現状、歯抜け状態の事業用地の確保が進んでいるので、一方、にぎわいの低下というのも懸念されていることから、空き店舗や空き地などを活用して、にぎわいの担い手の発掘によって地域再生の一環としてリノベーションスクール、短期集中型の実践型のスクールを実施するものとなっております。
斉藤ゆり委員
これを伺ったときに、区の提案もありまして、区民の方が集まって様々な活発な議論が行われて、それが実践の活動につながっていくという、とてもすばらしい取組だなというふうに、私も知り合いが参加しておりましたので伺っておりました。ただ一方で、3ユニットある中、それぞれで活動を進めていこうとしていた中、なかなか活動場所の確保ができなかったり、経費面で課題があったりとかして、もう一つのところは、いろいろなブースを出してビーズ作りしたりとか、楽しそうに皆さん活性化しているところは拝見したんですけれども、もう二つのところがなかなか進んでいかないというところがありました。今年度はどういうふうに続けておられて、来年度以降、どうされるのか伺います。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
リノベーションスクールの昨年度の実績としましては、委員御指摘のとおり、3ユニットでまず空きテナント、次に空きアパート、そして事業用地の活用を考えていたところではございますが、委員御指摘のとおり、空きテナントに関してはテナントが埋まって見つかったと。アパートに関しましても、オーナーさんの御理解というので、協議が今ちょっと難航しているところでございます。ただ、事業用地につきましては、ユニットのメンバーで「まるづかみちあそび」などのイベントを実施しておるのが成果というところでございます。今年度につきましても、リノベーションスクールの年明け実施を目指して発注の準備を進めているところでございます。遊休不動産等も、今、どこの場所を使うかというのも検討しておりますので、検討がつき次第、実施する予定です。来年度につきましても、リノベーションスクールは3か年で計画しておりますので、やる予定と考えております。
斉藤ゆり委員
せっかくいい取組であったんですけれども、最後の詰めのところがどうしても、うまく事業化して、この方々が実装して活動するところまでつなげられなかったというところが少し課題だったのかなと思います。せっかく集まられたその方々の思いと、その方々の活動を大切にする形で今年度も続けていっていただきたいですし、来年度まで見据えてもうちょっと緻密に計画を立てていかれるようにお願いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
委員おっしゃられるとおり、せっかくやる気を出して御参加いただいた方につきましても、今年度も引き続き参加できるような仕組みづくりというものも考えていきますし、来年度以降も引き続き検討していきたいと思います。
井関源二委員
リノベーションのところなんですが、区の考え方としては、沼袋の駅周辺を考えているのか、それとも、いわゆるバス通りの商店街をリノベーションしようと考えているのでしょうか。いかがでしょうか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
沼袋のバス通りの沿道のにぎわいが、今、商店街を道路拡幅しようと考えておりますので、なかなか拡幅によって商店街のにぎわい低下というものが懸念されるので、そのにぎわいの活性化というものを目的に実施しております。
井関源二委員
そのリノベーションという考え方は、例えば中野五丁目の商店街が、今、再開発という話が持ち上がっておりますが、そういったところにも適応されるような考え方なんでしょうか。それとも今回はバス通りということなんでしょうか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
現在考えておるのは、あくまでも沼袋のバス通り商店街の活性化ということで、この手法を実施しているところでございます。
小林ぜんいち委員
区画街路第4号線についてお伺いしたいんですけれども、まず現在の状況と令和6年度の決算からして、不用額も結構あったりしています。それから落差もあったりしています。まず概要として、御担当はどのようにこの第4号線については捉えていますでしょうか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
まず沼袋の第4号線の用地取得率なんですけれども、8月末現在で面積ベースで約5割を超えております。一応、事業期間が今年度末なので、今、事業期間を精査中ですけれども、なかなか5割は難しいんですけれども、引き続き用地取得を進めて早期に道路整備をしたいと考えております。
小林ぜんいち委員
不用額も大きな額が残っている、それは落差もあったりしているんですけれども、ということは、当初、令和5年度予算を立てるときに、令和6年度予算を立てるときに、予定をされていた事業が、予算積算をどのように考えていたのか。土木的な話ってなかなか細かいところまでの詰めというのはいろんな支障があったり、支障案件が出てきたりするので、細かい金額を別にとやかく言うことはないんですけれども、どのように考えて積算をして、どのように事業を行ってきた結果、今おっしゃられたような取得率が5割程度であるということは、当初、令和8年までに完了する予定を立てていた事業がなかなか完成をしない。令和6年度にしっかりと予算を取って事業を進めていこう、まちづくりを進めていこうというふうに考えていたと思うんですよね。しかしながら、そういう結果になってきたということは、やっぱりその過程の中で課題もあったと思うんです。
まず一つは、最初に聞いた不用額や落差などが非常に大きいのはどういった理由か。二つ目に、令和5年度に予算積算をするときに、どういったまちづくりを考えていたのか。そこまで進まなかった理由は何なのか。2点、お願いします。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
まず1点目の御指摘の不用額が多い点については、区のほうでも懸念はしているんですけれども、まず、用地折衝はどうしても相手のあることなので、その相手と交渉が進めば、用地折衝の回数も進み、委託にかかる費用というのも計上されるんですけれども、うちとしても当然、用地取得をどんどん進めていく上で、予算の段階では、恐らくこのぐらい権利者様がいらっしゃいますね、このぐらいの回数で行けるだろうと、行くぞという気持ちでやっているんですけれども、実際始めてみると、なかなか相手方と接触が難しいという結果になっております。次年度の予算に関しましても、引き続き精査して、乖離が生じないように努めてまいりたいと思います。
小林ぜんいち委員
まちづくりなので、細かいことを言うつもりは全くないんですけれども、この事業を始めてから1年や2年ではないので、長い期間かかって進めてきている。そうすると、時間がかかるということはそれだけ交渉も困難になってくる。つまり短い期間でできるということは、相続人だとか地権者だとか、そういった方々も少なくて、しかも意見も統一されている。時間がかかるということは、相続人も増えてくる。そして地権者も複雑になってくる。そして、景気動向によって様々な費用についても増大していく可能性が、今のところは物価高騰を含めてあります。短い期間でなかなかできないということになってくると、長期戦になってくる。そうすると、まちづくり全体が遅れてくる。つまり、当初、初期の段階で御移動された方々、今、御移動された方、これから先、まだ分からない方という、5割いらっしゃるというところで、まちづくりそのものは10年、20年というスパン、それは十二分に承知していますけれども、このまちをどういうふうにしていくのか。時間がかかるということは、今後もかかる。お金をかけるとかかけないとかという話じゃなくて、時間がかかるということについて、中野のまちづくり、どうしていくのかという、最初に立てたコンセプトというか、目的というか、達成というか。行政評価の中で、第3号線について成果があるんですけれども、第4号線についてはないんですよね。ないということは、評価ができなかったのか、成果を出せないのか、もしくはそういった様々な要因があって、まだまだ検討されていることなのかというふうに思ったので、前段の部分をお聞きしたいと思います。
角まちづくり推進部長
委員おっしゃるとおりに、ここは商店街ですので、まちづくりに時間がかかってしまうと、その間のにぎわいが喪失されてしまうというようなこともあって先ほど課長のほうからも御説明させていただきましたけれども、その間のにぎわいづくりだとか、あとは先ほど委員のお話にもありました将来的に商店街をどうするんだということで、地元のバス通りの商店街の方々と将来的なプランというのも描いておりますので、今後はそういったことをどう実現していくかというところになってきますので、まさにこれからはそういった方向性を示しながら、地権者の方々に働きかけを行いながら進めていくというのが状況です。
毎年、担当としては、予算の時期には今年度ここまで折衝が進んだので、来年度以降、どういうふうなところまで持っていくというところで見込みを立てて、そういったところで工程などを精査して予算要求しているというのが現状ですけれども、なかなかそこまで思いどおりに進まないというところがあるのと、あと実は、用地買収自体は5割ちょっとということなんですけど、物件調査については8割ぐらいやっていますので、どちらかというと地権者の方に条件をお示しして、先ほど物価高騰だとか様々な状況の変化というのがございますが、そういったところで、どちらかというと区のほうからこういったことで御協力いただけませんかという回数が一定程度来ているということと、それをまたさらに増やしていくという状況と、あとは区分所有のマンションとかがあるので、なかなかそこのところが分母自体は大きいので、進捗率には大きな影響が出ているということで、直近では具体的に二つの共同ビルに対して、具体的に建て替えだとか再建計画というところも、様々そういったところの会合にお呼びいただいて、こういった事業をやるということで御理解もいただいていますので、そういったところが進めば、加速度的には進んでいくものかと思っているんですけれども、いずれにしても様々な状況がありますので、そういったところを丁寧に説明できるようにということで、一層、地権者の方々の要望とか御意見についてはお伺いしていきたいというふうに考えてございます。
小林ぜんいち委員
本当に丁寧に時間をかけて、そしてお一人お一人、一軒一軒の交渉がすごく大事なまちづくりだというふうに思います。区画街路第4号線というのは、街並み誘導型地区計画を中野区でも最初に計画をした場所でもありますし、そして、このまちの中で皆さんに思い描いていただく。今は一方通行ですけれども、商店街の在り方だとか、それから街並みの形成の仕方とか、そしてセットバックをすることによって敷地が狭くなってしまう、もしくは用途地域が変わってしまう。中には敷地の面積が縮減されてしまって建て替え等もできないような方々もいらっしゃいます。そういった方々へ、釈迦に説法で申し訳ないけれども、本当により丁寧に進めていただきながら、中野のまちの魅力をアピールというか、メリットを大きく展開していっていただくことも一つあるのかなというふうに個人的に思っています。やっぱり何で建て替えなくちゃいけないの、拡幅がされるの、うちはメリットがあるの、ないの、今、何もできないよねということではなくて、こんなまちを描いていますと。それについて10年、20年、50年、100年先、このまちの展開の仕方ということについても語っていただきながら、より丁寧に、そしてお一人お一人、全て同じ課題ばかりではないので、100人いらっしゃれば100人の課題がそれぞれあると思うので、そういったところに丁寧にお答えをしながら、誠実に、本当にまちづくりはそれしかないと思うので、一気呵成にやろうとしても、それから一朝一夕に物事を展開しても、これは全くあり得ないというふうに、それは承知をしておりますので、お願いしたいなと思います。
決してお金だけの話ではないので、さっき、不用額と事業の執行額の差が大きいんじゃないということについて伺いましたけれども、執行状況もそれだけではもちろんないということは理解していますので、そのようにしていただきたいなというふうに思っておりますので、これは要望しておきます。
加藤たくま主査
休憩します。
(午後1時30分)
加藤たくま主査
再開いたします。
(午後1時33分)
この事務事業で他にございますか。
斉藤ゆり委員
すみません、一つだけ。ここ、未執行があります。土壌調査委託費、これはどういうことか教えてください。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
過年度の地歴調査で土壌調査が必要と判断された箇所について、用地取得前に土壌調査を行う予定だったんですけれども、当該箇所について令和6年度中の用地取得が困難になったため未執行という形にしております。
斉藤ゆり委員
何か土壌調査が必要な、例えば何か出てきそうとか、水が出そうとか、何かあったんですか。
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
休憩お願いします。
加藤たくま主査
休憩します。
(午後1時34分)
加藤たくま主査
再開します。
(午後1時35分)
山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長
地歴調査の結果によって調査の必要があるというところについて、調査を行う予定になっております。
加藤たくま主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
なければ、進行いたします。
続きまして、決算説明書418ページから419ページ、事務事業2、西武新宿線沿線まちづくりについて質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
それでは、進行いたします。
続いて、決算説明書418ページから419ページ、事務事業3、防災まちづくりについて質疑ございますか。
吉田康一郎委員
防災まちづくりで、生け垣助成とか、あるいはブロック塀が危ないからほかの壁にするとか、これはほかの所管とも兼ね合いがあると思うんですけど、進捗とか、あるいは今回だと、緑、要するにCO2削減とか、いろいろな観点で、どういう優先順位で防災性の向上というのを進めているか、令和6年度でどういうふうにやっていたのか教えてください。
加藤たくま主査
一回休憩します。
(午後1時37分)
加藤たくま主査
再開します。
(午後1時44分)
吉田康一郎委員
さっき質問しましたけど、所管外のことも絡むということなので、後でその他で聞き直します。
山本たかし委員
住民として伺います。大和町まちづくり、これまでもいろいろ進めていただいております。八幡通りのほうはここでも大丈夫ですかね。まずは八幡通りで、八幡神社の向かいのところに空いた土地、あそこでイベントとかやっていらっしゃったかと思うんですけれども、記憶しているんですが、あれはURが実施した事業なんですか。区の関わり合いというのはあったんですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
こちらにつきましては、地域の神社とか幼稚園とか地元中心に企画をしていただいて、その場所をURが支援したという、場所を貸したというところの事業でございます。区としては、地域の先ほどのにぎわいとか、例えば移動スーパーなんかもやっているところでございますけれども、そういった観点から応援はしていますけれども、区は直接イベントにタッチしているということではございません。
山本たかし委員
そうすると、何かしら新しいイベントをやるとなったときに、区には一応情報としては入ってくるということでよろしいですかね。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
情報としては入ってきてございます。
山本たかし委員
逆に、区も関わり合いながら、沿道のことについて関わり合いを持つことも効果としてあるのではないかと思うんですが、その点はいかがですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
委員おっしゃるとおりで、地域の単なるハードな防災まちづくりだけではなくてソフトで地域を盛り上げていく、あるいは防災性を向上させていく、そういった取組に関しては支援していく必要があるかなと思っています。
山本たかし委員
土地の所有者としてはどちらなんですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
大和町の件に関しましては、土地はURが事業用地として購入した土地を使っていると聞いてございます。
山本たかし委員
分かりました。
それで、中央通りのところを長年やっていただいている中で、本会議でも質問がありましたけど、要は相談できる常駐の部屋というか、場所があったと思うんですよね。八幡通りに関しても今後はそういったことというのはお考えなんですか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
用地交渉に関しましては、今回、八幡通りに関しても、中央通りに関しても、地元に相談所を設置してございますので、ちょっと八幡通りに関しては遠いんですけれども、早稲田通りを渡ったところの、高円寺のところに常時相談できるような感じでやっております。また、区民から、あるいは権利者から相談がある場合には、区の職員も大和区民活動センターの会議室を頻繁に使っておりまして、そういったところで相談に応じてございます。
山本たかし委員
それは沿道の方にはお知らせはもうされていて、知っていらっしゃるということなんですよね。なるほど。八幡通りを進めていくに当たって、まだまだ時間がかかるんだと思うんですけど、区の積極的な関わり合いが少ないようにも見受けられて、逆にそういう状況であると、住民同士の間によって間違った知識と状況把握によって進みづらい展開も考えられるのではないかなと思ったもので、そうした点において、今後の少し円滑に進む工夫というのはどのように考えていらっしゃいますか。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
現在もそういったお話を聞いていたりしますので、職員が連日、数件ずつですけれども、回っておりまして、それで折衝、または誤解があるようなことをないようにやっております。そういった説明をすると同時に、あとまちづくりニュースとか意見交換会、今後、まちづくりで予定しておりますので、そういった場でもしっかり伝えていきたいと考えております。
加藤たくま主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
なければ、進行いたします。
続きまして、3目中野駅周辺まちづくり費、決算説明書420ページから423ページ、事務事業1、中野駅周辺まちづくりについて質疑ありませんか。
斉藤ゆり委員
いろいろ再開発事業では動きのある中、都市基盤整備に関しては令和6年度、粛々とされたのかなということが決算書で拝見しております。一方でお伺いしたいのがエリアマネジメント推進業務委託のところです。一応こちら、中野駅周辺エリアマネジメント協議会が設立され、当初は区のほうで、自走するまでは事務局機能を担っていくということで、今年、第1回定例会で御報告があったと思います。そして、令和6年度はいろいろ実験などもされていたんだなというふうに思います。一方で、今いろいろ動きがある中で、この予定のとおり、事務事業を担いながら、これからいろんな方たちと連携を取りながら、一応進めていかれるというところなのかなと思うんですけれども、一応確認をさせてください。
井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
昨年、御報告させていただいたとおり、今年度につきましては、エリアプラットフォームの設立を予定してございます。来年度から、令和8年度からエリアプラットフォームによる活動を開始してまいりたいと考えてございます。
斉藤ゆり委員
アクションプランを作るというようなことも令和6年度の初めのほうはおっしゃっていたと思うんですけど、それとそのプラットフォームとの関係を教えてください。
井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
中野駅周辺エリアマネジメント協議会では、最初に方向性とかビジョンをまず作成いたしまして、次の年にアクションプランというものを策定いたしました。そのアクションプランに基づきまして活動を推進していくというところでございます。
斉藤ゆり委員
ちょっと歳入のところにも関係してくるんですけれども、こちら、官民連携都市再生推進事業補助金ということが一応満額で出ているようですけれども、今年度以降、来年度に向けて、こちらはどうされていくのでしょうか。
井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長
昨年度と今年度につきましては、官民連携の推進事業に関わる国の補助金を活用しながら活動してまいりました。こちらは2年間限定のものでして、来年度以降につきましては、新たに設立されるエリアプラットフォームのほうから申請をしていくというような形になると考えてございます。
井関源二委員
囲町東地区市街地再開発事業補助と、その下の令和5年度繰越分で、合計54億5,000万円という、これはどういった事業なのか御説明いただけますでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
こちらにつきましては、囲町東地区で第一種市街地再開発事業で、民間の組合が住宅、あとオフィス棟といった複合建築物を建築しているものでございます。その中で、ここの建物の建設に当たり、一部を補助しているというものでございます。
井関源二委員
囲町の再開発は民間に任せてやっているイメージがあったんですけど、区もすごい高い金額を補助しますが、これは何で民間の再開発事業にこれだけの金額を区が補助することになったんでしょうか。
大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
もともと囲町東地区につきましては、災害路、道幅の狭い道路の行き止まり道路があったり、そういった密集市街地であったというところで、そういった市街地を解消、大きな建物で歩道上空地などをつくって、広い空間をつくる、防災性の高いまちづくりを目指すという観点を踏まえて、中野区のほうも一定の補助をしているというものでございます。
加藤たくま主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
なければ、進行いたします。
一般会計歳出分担分についての質疑を終了いたします。
次に、一般会計の歳入に入ります。建設分科会分担分の歳入決算説明書補助資料により一括して質疑を行います。質疑はございますか。
斉藤ゆり委員
まず2ページのところです。都市基盤使用料の道路占用のところ、こちら結構な金額、9億4,000万円ほどの収入がありまして、経年を見ますと、一定こういう歳入があり、これが道路公園の基金の財源にもなっていたりするんですけれども、こちらに関しては安定的にこのままいくのか、それとも将来的には無電柱化などが本当に進んだらもう少し上がっていくのかとか、何かこの展望を教えてください。
長沼都市基盤部道路管理課長
道路占用料につきましては、例えばガス管であるとか、電線であるとか、電柱であるとか、そういったものの道路に置いてあるものにつきまして、道路占用料の単価に基づいて道路占用料を徴収しているものでございます。道路占用料につきましては、地価に左右されるようになりますので、今年度から道路占用料が改定されておりますので、来年度以降はそちらの道路占用料に応じて、少し全体的に上がっておりますので、増えることになるのではないかとは思っております。その他、物件によって左右されることにはなっていくとは思うんですけれども、なかなかガス管であるとか、地中の埋設管などもありますので、急激に翌年になって下がるということはないのではないかということで考えております。
斉藤ゆり委員
これ、無電柱化との関連ってあるんですか。やっぱりそういうふうになってくると少し上がってくるというような、区全体として歳入が上がったりするということはあるんでしょうか。
長沼都市基盤部道路管理課長
どちらの金額がというところはあるかと思うんですけれども、例えば無電柱化によって地下に線が引かれるようになるということで、その辺りで電線の占用料よりも地下の埋設している電線のほうの金額によって占用料については変わってくるかとは思います。
斉藤ゆり委員
影響があるんだろうなということは確認させていただきました。
それから12ページです。都の支出金のところで、一番下の子供の遊び場等整備事業補助金、これは大和公園の再整備工事に使われていますけれども、こちらの活用内容等々、教えてください。
宮澤都市基盤部公園課長
こちらにつきましては、東京都の補助金で大和公園の整備に関して活用したものでございまして、再整備に当たって活用可能なものとして、前年というか、プレーパークの、ちょっと所管外ではございますが、子ども政策のほうで進めているプレーパークの事業と併せて東京都に申請して活用しているものでございまして、3年間、一応事業期間としてはありますので、今後の公園再整備等でも事業費として、上鷺東公園であったり、南台公園であったり、そういったものについても活用できればというふうに考えている補助でございます。
斉藤ゆり委員
なるほど。令和6年度は大和公園を使いましたけれども、3年間なので、その3年間の間でこの補助金の適用に合うものだったら使えるということなんですね。
宮澤都市基盤部公園課長
委員御質問のとおりでございまして、今年度についても、江古田の森公園のプレーパークの整備等をやっているのと、上鷺東公園であったり、南台公園であったり、公園再整備を進めておりますが、そちらのほうの工事費に対して活用できると考えておりますので、事業費の配分によって、一番、特定財源として入ってくるほうで調整していきたいと考えております。
斉藤ゆり委員
ということは、3年終わってから、そういう条件があるのか分かりませんが、もしかしたら同じような公園再整備で使えるメニューだったら継続して使えている可能性もあるんですか。
宮澤都市基盤部公園課長
一応、こちらの東京都の実施要項のほうで、現状は3年間というふうになっておりますので、3年間を見込んでおりますが、もし今後もそれが続くようであれば活用を検討していきたいと考えております。
斉藤ゆり委員
この都の特定財源を活用できるってすばらしいなと思いましたので、ぜひこれからも検討を進めていただければと思います。
山本たかし委員
1点お伺いしたいんですけれども、自動販売機の占用料で、例えば4ページ、公園のところですかね、自動販売機設置土地使用料なんですけれども、1,624万円ついています。これの土地使用料はどうやって決まっていらっしゃるんですか。教えてください。
宮澤都市基盤部公園課長
こちらにつきましては土地の使用料でございまして、入札で決定しているものです。
山本たかし委員
何か年でいらっしゃるんですかね。何か年か伺いたかったというのは、前回と今回だと、使用料収入は上がっていらっしゃるものなんですか。
宮澤都市基盤部公園課長
ちょっと今、手元に全部の資料がないのであれなんですけれども、入札の単価については上がったり下がったりだと思っています。一概に上がるというよりかは、入札の業者が金額を入れますので、ほかの所管のところでもそうだと思うんですけど、上下というか変動しているというふうに認識はしております。
山本たかし委員
要は何がお伺いしたいかというと、物価が上がっていて、土地の地価が上がっていてというような状況の中で、区民に対するインフラは上げる必要はないと思うんですけど、何か貸し出して収入を得るという貴重な収入源としては、何かそういうところで一つ工夫ができないものなのかなとか、周りの状況、ほかの部署の貸し出しているところも含めて、実入りが増える可能性があるんじゃないのかなと思ったものでちょっと質問させていただいたので、終わった後でもそういう状況についても注視してもらって、連携してもらって、一度ちょっと頭を回していただきたいなと思うんですけど、お願いできますか。
宮澤都市基盤部公園課長
委員の御要望につきましては、他の所管なんかとも研究をしていきたいと思いますが、上がったり下がったりと先ほど申しましたのは、結局、設置をして、その場所での売上げに起因もしてしまうので、当然、売上げが多いところは入札単価が上がる。景観によって売上げが悪いところは、やっぱり次の入札のときには下がってしまうといった傾向はあるように考えていますので、一概に土地価格みたいなものでというのはなかなか難しいのかなと思っております。
加藤たくま主査
休憩させてください。
(午後2時07分)
加藤たくま主査
再開します。
(午後2時08分)
小林ぜんいち委員
まず駐輪場の歳入についてお伺いしたいんですけれども、6ページ、ちょっと分からないんですけど、中野駅南口の再開発事業のビルの地階というのかな、1階というのかな、言い方があれですけど、そこの駐輪場の歳入というのはどこに入ってくるか、見方が分からないのでまず教えてくださいというのは聞けますか。ナカノサウステラの駐輪場はどこに入るのか教えてください。
村田都市基盤部交通政策課長
使用料のところに自転車駐車場の項があると思うんですけれども、その右側のページに一覧が載っていると思います。ページで言うと、4ページの上のほうに表があるかと思います。その中に、中野南というのが上から8個目ぐらいにあると思うんですけども、ここがナカノサウステラの部分になります。
小林ぜんいち委員
分かりました。中野南というのは1階と地下1階の2フロアになっていますよと。1日利用だと100円で、年間で3万5,147件ありましたというふうに読んでいいわけですよね。そして、最終的な歳入としては、収入額が1,230万円余で、還付として1万6,500円というのがあるんですけれども、ということは、歳入と還付で、要するに中野区の歳入として予定している額――予定というのかな。この駐輪場に見合う歳入分の収入はどのくらいの率になっているのかということは分かりますか。
村田都市基盤部交通政策課長
中野南だけでというところであれなんですけれども、まずこの表の見方としましては、いわゆる1か月定期とか3か月定期とかというのを買われるというか、そういう方がいらっしゃったとしても、ちょっと使っただけでやっぱり使わなくなったのでという場合に、残りの期限が残っていれば幾らかお返しするというのが還付になります。そういうのもお返しした上で、収入額としては1,230万円余ということでございます。
もともとこれが、幾らこの駐輪場で入るかといったところはなかなか難しいんですけれども、ここについては利用率がほぼ100%に近い状況でございますので、ただ、定期利用に関しては100%をちょっと超えても入れられたりはするので、実際に110%から120%近くというものにはできるんですけれども、今の時点で100%に近い状況ですので、もともと見込んでいるものに近いぐらいの利用がされているかなというふうに思っております。
小林ぜんいち委員
これは私の感覚の話になるので、データの話ではないです。エビデンスはありません。空きの部分があるなというふうに見えていたので、使用率はどの程度なのか。ほかもそうですけれども、駐輪場は駅近にあるので一等地なわけですよね。その中で利用率が低いということは、空きがあるということは、歳入が入ってこない。歳入が入ってこないということは、利用率が低い。低いということは何かしなければいけないのかなという見方をしていたので、特に中野駅南口は一等地中の一等地というか、駐輪場としては相当な建物になっているので、高額な施設、単純にはなっているんですけれども、そこをとやかく言うことはないんですけれども、駐輪の自転車の規制、つまり乗ってくる範囲などについても規制がされている中で、100%に至っていないように見受けられたので、今お聞きをしました。
ほかの駐輪場の利用率というのは、おおむねどのくらいの――おおむねと聞いたら平均になっちゃうからあれですけど、特に、高い、低いところについて教えていただけますか。
村田都市基盤部交通政策課長
今回、要求資料の建設の14番の資料を御覧いただくと一番分かりやすいかなと思っております。基本的に中野駅周辺の、今申し上げた中野南は令和6年度のところでは95%、あと中野西についても106%、あと中野四季の森公園の地下についても90%ということで、比較的高いかなというところでございます。
委員おっしゃられるように、100%であっても、定期利用の方って毎日使うわけではなかったりするので、実際はちょっと空いているように見える場合もありますけれども、収容台数に対しては契約をされている方がいらっしゃるという状況です。それ以外のところの、いろいろ駐輪場ありますけれども、大体50%か70%とか、それぐらいの利用率であるところが多いかなと思います。場所によって30%とか、一番低いところで杉山公園の地下の17%というところでございますけれども、ここは例えば鷺ノ宮駅の近くですと、線路の北側にあるところはやっぱり利用率が高い。線路の南側にある駐輪場に関しては、南側だと多分、中野駅に来ちゃうという方がいらっしゃる関係もあると思うんですけど、そういう立地的なところで低い部分もあると。杉山公園に関しましては、機械式といったところがやっぱり大きくて、車検を通さなきゃ使えないとか、ちょっと古い機械になるので、子どもの自転車に対応できていないといったところもありますので、そういった課題はあるので、今後、解消していかなきゃいけないとは思っているんですけれども、そういう立地的なものとか、使い勝手とか、そこら辺で差がついている部分はあるのかなと思っております。
小林ぜんいち委員
分かりました。中野駅南口の場合には定期利用の方々が毎日使わないというようなことで、私の見立てがそういったことだというのは理解ができました。
もう一方の杉山公園は非常に利用率が低い。これも10年というスパンよりも、もう15年以上にわたってこの低い状況、変化がないんですよね。課題としてずっと中野区でもされていて、それは今おっしゃられたように、現在の、一般的にママチャリと言われるような電動アシスト付き自転車だったり、それから子どもを乗せることのできるような設備がついているものがなかなか入らない。駐輪がそこにはできないということで、利用率が低いというような状況もあります。それだけ長い期間、利用率が低いということの今後の解消については、そろそろ具体的にしていかないと、本当に使われない駐輪場になってしまう。以前はシルバー人材センターの方々が駐輪業務を担ってくださっていました。その方々も今はいらっしゃいません。利用するにしても、これだけの2割弱というのは非常に低い。しかも地下駐輪場なので、簡単に工事もできないかとは思うんですけれども、早急な整備をしていかないと、この地域には鍋横区民活動センター建設用地にも駐輪場がありますけれども、ほかには民間も数台から10台程度の駐輪設備は幾つかありますけれども、早めに検討していくことが大事なのではないのかなというふうに思うので、こちらの部分については改めての要望にしておきます。
別件に移ります。中野駅南口の再開発に関わることを確認させてもらいたいんですけれども、二丁目再開発事業の権利床の、具体的には西松建設がプロポーザルで行っているあの部分の歳入というのはあるんですかね。ごめんなさい、どこに、誰に聞いていいか分からないんですけど。
千田中野駅周辺まちづくり担当部長
今、委員からお話しございました財産については、所管が資産管理活用課のほうになりますので、財産所管のほうで収入を得ているという形になります。
加藤たくま主査
休憩します。
(午後2時20分)
加藤たくま主査
再開します。
(午後2時20分)
井関源二委員
山本委員と同じ4ページの公園の自動販売機のところなんですが、これは16件ということですが、これは貸している土地の数と自販機の台数というのはイコールではないということでしょうか。16台というわけじゃなく、広い土地に2台、3台置いているところもあるということでしょうか。
宮澤都市基盤部公園課長
委員おっしゃるとおりでございます。
井関源二委員
ちなみに、中野区で公園に置いている自動販売機をユニバーサルデザインの自動販売機にしてくれみたいな考え方というのはあるんでしょうか。
宮澤都市基盤部公園課長
特段そういったものではなくやっていると認識しております。
井関源二委員
私、昨年度、厚生委員会で、区民活動センターの自動販売機でユニバーサルデザインの自動販売機は幾つあるんですかと言ったら委員会が止まってしまいまして、一回質問を取り消してくれと言われたことがありまして、ちょっと今ここでお聞きするとまた止まっちゃうからお聞きはしないようにしますが、なるべく要望として、誰一人取り残さない中野区ということで、聞くところによると、ユニバーサルデザインの自販機を導入するというのはハードルが低いらしいので、そういった考えを含めていただいて、ちょっと要望として、なるべく公園の自販機はユニバーサルデザインにしていただきたいとお願いいたします。
加藤たくま主査
要望でよろしいですか。
井関源二委員
要望でいいです。
加藤たくま主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
歳入はこれでよろしいですか。なければ、進行します。
一般会計歳入分担分についての質疑を終了いたします。
次に、介護保険特別会計について一括して審査を行います。
当分科会の分担分は、決算説明書の538から539ページになります。
小林ぜんいち委員
昨日もちょっとお伺いをしましたけれども、高齢者福祉住宅の支援に関わって、ここでは生活援助員の業務を委託しているということでありますけれども、この援助員の委託費と、それから昨日少しお伺いをしました413ページのほうの生活援助員の業務委託の違いを教えてください。
會田都市基盤部住宅課長
昨日御説明させていただきました高齢者住宅と障害者住宅といったところでして、障害者住宅につきましては、生活援助員業務委託ということで項目のほうをこちらのほうで記させていただきまして、本日、こちら介護保険特別会計のほうで記させていただいていますのが、高齢者福祉住宅のほうになります。こちらのほうにつきましては、なぜ介護保険特別会計かといったところではあるんですけれども、介護保険法に基づく事業といったところ、高齢者の安心な住まいの確保に資する事業といったところに該当するため、介護保険特別会計のほうに載せさせていただいているところでございます。
小林ぜんいち委員
障害者福祉住宅のほうで、413ページのほうで生活援助員の業務、その業務と、高齢者住宅のほうの介護保険特別会計のほうの業務の何か違いってあるんですか。高齢者と障害者で生活援助に関わる業務の違いってあるんですか。
會田都市基盤部住宅課長
こちらにつきましては、福祉住宅生活援助員設置要綱といったところに基づいて委託内容を定めているところでございまして、特段、高齢者と障害者の方の分けというのはなくて、業務の内容をちょっと述べさせていただきますと、まず生活の相談であったり、安否の確認、あと一時的な家事援助、あと緊急時の対応、あと関係機関との連絡、あとその他、日常生活に必要な援助といったところで、特段、障害者の方と高齢者の方で業務内容を分けているところではございません。
小林ぜんいち委員
違いは分かりました。高齢者福祉住宅生活援助員のほうについては、昨日、公費が2分の1入っていると伺いました。この2分の1の904万円と、413ページのほうの管理人の謝礼というのは、また別なものなんでしょうか。つまり高齢者管理人の謝礼というもの、これは建物管理だと思うんですけれども、539ページのほうの生活援助員の業務というのは、高齢者住宅の場合、管理人がいて、かつ管理人は援助はしないよと。管理人は建物の管理をして、生活援助はこちらで行っている、そういうものですか。昨日、管理人謝礼のほうが2分の1公費が入っていると聞いたので、要するに業務内容がこの中で違いがあるのか。管理人業務、管理人謝礼の金額に相当するものの業務と、それから539ページのほうの生活援助員の業務委託の違いというんですかね。ただ単純に建物の管理と支援の管理で仕事の内容が違いますよということだけなのか、そこがなかなか理解できないんです。
會田都市基盤部住宅課長
業務の内容につきましては、先ほどちょっと要綱でお話しさせていただいた内容で相違はございません。管理人であろうと、生活援助員であろうとですね。ただ、常駐の時間ですとか、そちらのほうが生活援助員のほうは9時から17時、管理人のほうは住み込みといったところの違いはございます。
小林ぜんいち委員
539ページのほうの生活援助員、何人が携わっているんでしょうか。1人の方がずっと行っているのか、複数の、例えば3人、4人の方が行っているのか。管理人のほうは、昨日は1住宅に1人いらっしゃると聞いたので、こちらの高齢者福祉住宅の生活援助員は7住宅で何人いらっしゃるのか。1住宅当たり何人いらっしゃるのか教えていただけますか。
會田都市基盤部住宅課長
昨日も一部ちょっとお話しさせていただいたところではあるんですが、1住宅につき1人といったところで勤務しているところでございます。生活援助員につきましては、管理人というか特定の方ということではなくて、事業者の方に委託しているものですので、住宅のほうに勤務しているのは1名ということになります。1住宅につき1名です。
加藤たくま主査
その他ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
なければ、進行します。
介護保険特別会計分担分についての質疑を終了いたします。
以上で当分科会分担分についての質疑は全て終了したことになりますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。その他ということです。
吉田康一郎委員
先ほど、ここじゃなかったので聞けなかったんですが、改めて、ブロック塀等の撤去工事等助成というのが事業であると思うんですけれども、防災という観点でこの事業をやっていらっしゃる。これと関連して、他の所管になりますけど、生け垣等設置の助成制度というのもあります。区としては、総合的に例えば暑熱対策だとか、ゼロカーボンとか、水と緑のネットワークとか、そういう観点も含めて取組をやっている。防災上の観点からブロック塀の除去をやっているけれども、それは例えば何かに、震災のときに道路が安全に通行できるようにということで除去するに当たって、代わりに設置するものに、フェンスがいいのか、生け垣がいいのか、何がいいのか、そういうことについてどういう優先順位とかいうことを区民にお知らせして、防災性の向上、あるいはそれに伴ってほかの区の目的にも資するような行政を進めているのか、令和6年度どういうふうに取り組んでいらっしゃったのか教えてください。
安田まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
防災まちづくりの観点からは、各地区そうなんですけれども、地区計画によって、垣・柵の制限や危険なブロック塀をなくす、禁止等を制限でかけております。こちらはどちらも防災性の向上に資するということで、どちらがということではないんですけれども、そういった規制をかけております。また、危険なブロック塀の助成に関しては建築課で、また生け垣の助成につきましては環境課のほうで対応しております。
吉田康一郎委員
件数というのは聞いていいですかね。
石原都市基盤部建築課長
区の耐震化促進事業の一つといたしまして、道路等に面するブロック塀等の撤去工事等助成がございます。そちらの件数でございますが、令和6年度の実施につきましては34件、こちらは平成31年から助成のほうを開始しておりますが、累計といたしましては123件でございます。
吉田康一郎委員
ちょっと思っているよりもそんな多くないような気もするんですけれども、そんなに危険なブロック塀が中野区にはないということなのか、あるんだけど、なかなかこの制度が使われていない、あるいは中野区としてはもうちょっと民間のブロック塀を心配しているのか、大きな震災のときも大丈夫なんだと認識しているのか、どんな状況なんでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
区内の著しく危険とされますブロック塀につきましては、令和6年4月現在で約1,400件ございます。当初調査のときには1,700件でございました。こちらの危険なブロック塀につきましては、実際に区のほうでも文書等による啓発指導活動を行ってございます。
ブロック塀の助成等につきましては、こちらを使われる際には、例えば42条2項道路に面しているところにつきましては、道路の後退、要は中心から2メーター後退が必要となる場合があるのですが、古いお宅ですと、なかなか既存の建物がありまして、後退することが難しいというところからなかなか助成を使えないといったところもあるところでございます。
吉田康一郎委員
危ないところはあるけど、いろいろおうちの造りとかいろいろあって進んでいない部分もあるというふうに理解しました。いずれにせよ、さっき休憩中にお聞きをしていて、ブロック塀の除去、フェンスと生け垣と、特に区としては優先順位なく制度を御紹介しているように伺ったんですけど、例えば建築物で一生懸命、ZEBがどうとか、あるいは環境性能の高い建物には何とか助成とか、こういうのは環境部じゃなくてこちらの部で事業をやっているじゃないですか。ブロック塀の機能の更新という意味でもやっぱり環境性能ということを考えると、生け垣というのも一つ選択肢に入るわけで、区民の方にお知らせするときに、フローチャート的に、こういう状況だと生け垣ですよ、こういうときはフェンスしかないですねとか、いろいろ機能が、視認性だとか、経常的な負担が多い少ないとかいろいろあると思うんですけど、どちらでもという感じじゃなくて、もうちょっと区民に判断材料を与えながら助成事業の説明をするということはしていないのか。今後したほうがいいんじゃないかと思うんですけど、どなたかお答えいただけますかね。
小幡まちづくり推進部まちづくり計画課長
まちづくりを進めていくに当たって、防災の観点ではブロック塀を除去して建て替え、生け垣なりフェンスにしていくということで解消されるというところはございますけれども、一方、委員お話のとおりゼロカーボンという視点では、より緑化を進めて、緑を増やしていくという視点もございます。まちづくりとしましては、まちづくり方針でしたり地区計画をつくっていく際に、地域の良好な景観みたいな視点もございますので、そういったところで緑という視点を入れていけるのかどうか、そこは地域の方と合意形成を図りながら進めていきたいと考えてございます。
吉田康一郎委員
さらに別のところでも出たんですけど、景観計画に取り組んでいらっしゃる。生け垣かフェンスかというのも、景観という観点もあると思うんですけど、そういうことも景観計画を検討していく上で盛り込まれるんでしょうかね。
塚本都市基盤部年計画課長
緑といったところも景観の一つの要素であると考えておりますので、今後進めていく検討の中では、そういった視点についても併せて考えていきたいと考えてございます。
加藤たくま主査
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分及び認定第5号の当分科会分担分の質疑を終結したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
御異議ありませんので、質疑を終結いたします。
次に、意見ですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、明日10月2日(木曜日)の正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。
以上で本日予定していた日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
加藤たくま主査
ないようですので、次回の建設分科会は、明日10月2日(木曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
以上で本日の建設分科会を散会いたします。
(午後2時40分)